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修正用スレ

1 名無しさん :2011/11/22(火) 12:26:45 ID:.DfiXQns
本スレ投下後に修正箇所があった場合、こちらを利用してください

2 ◆4eLeLFC2bQ :2011/11/26(土) 01:34:02 ID:jtwwBYGw
早く次の予約を取りたくて仕方ないのさ

本スレ>>41ブチャラティの状態表訂正

【ブローノ・ブチャラティ】
【スタンド】:『スティッキィ・フィンガーズ』
【時間軸】:サルディニア島でボスのデスマスクを確認した後
【状態】:健康
【装備】:なし
【道具】:基本支給品、不明支給品1〜2(未確認)
【思考・状況】 基本行動方針:主催者を倒し、ゲームから脱出する
1.落ち着ける場所でルーシーと現状の確認と情報交換。
2.ジョルノが、なぜ、どうやって…?
3.出来れば自分の知り合いと、そうでなければ信用できる人物と知り合いたい。

3 ◆YR7i2glCpA :2011/11/28(月) 20:39:23 ID:bUxCk9Gc
鎮魂スレ>>587からの訂正




「……何故、何故JOJOがっ!!」
ドン、と地面を殴りつける。
自分と同じ、あるいはそれ以上に誇り高き精神を持った男が死んだ。
否、殺された。
その現実を見ていたワムウはただ、怒った。
呆気なく死んだJOJOへの怒り。
JOJOを見せしめにしたあのメガネの老人への怒り。
そして、それらを目の前にしていた事すらを忘れていた自分自身への激しい怒りは、ワムウの身体を焦がさん程にメラメラと燃え上がっていた。
そして、JOJO他二人の死の際に言われた言葉――殺しあえという命令もまた、ワムウの怒りという炎に油を注いでいた。



「……そしてこの俺に、また生を受けろと言うのか……!!」

ギリ、とワムウの奥歯が硬く喰いしばられる。
誇りを抱いたまま受け入れようとした『死』を反故にされた。
否、虚仮にされた。
虚仮にされた上で、その誇りを嬲るかのようにまた戦えと命じられた。
その首に、下衆な首輪まで付けられて。
何よりも戦士としての誇りを重んじるワムウにとって、それはあまりにも耐えがたい屈辱。
そしてワムウはその屈辱を甘んじて受けるような男ではない。
ワムウの拳が、今まで以上に固く握り締められていた。
その拳が手近な所にあった柱に向けられた次の瞬間、そこに柱は存在せず、粉々に崩れた石のかけらが散乱していた。



「……良いだろう、貴様らが闘いを望むのならば、このワムウ心行くまで闘ってやろう……だが一つ思い違えるな。」
その眼差しは激しい怒りをみなぎらせながら、どこか冷静さすら感じさせる真剣な眼差しであった。
石柱を粉砕したその拳を天へと掲げると、ワムウは叫んだ。



「このワムウ、全力を持って貴様らと闘おうっ!!我が強敵――友とこのワムウの誇りを汚したその報い、その身をもって晴らさせてもらう!!」



誇り高き戦士の闘いが、今始まろうとしていた。

4 ◆YR7i2glCpA :2011/11/28(月) 20:40:58 ID:bUxCk9Gc






【地下A−9、アステカ地下遺跡・1日目・深夜】
【ワムウ】
[スタンド]:なし
[時間軸]:第二部、ジョセフが解毒薬を呑んだのを確認し風になる直前
[状態]:健康、激しい怒り、五体満足
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1〜2(未確認)
[思考・状況]
基本行動方針:JOJOの誇りを取り戻すために、メガネの老人(スティーブン・スティール)を殺す。
1.JOJO……。
2.何故自分は生きているのか?

[備考]:支給品を確認していません。名簿も確認していません。







修正完了

5 名無しさん :2011/11/28(月) 22:06:38 ID:DJO3PxfE
>>4
すでに訂正版ですがもう一件指摘。

>名簿も確認していません。
そもそも名簿が 無いんだな、これが。

6 ◆YR7i2glCpA :2011/11/29(火) 19:31:32 ID:YaHm2fhs
たびたび失礼しました。
備考の所から名簿関連の文を削除でお願いします。

7 ◆c.g94qO9.A :2011/12/02(金) 00:12:40 ID:gTXKP8.g
本スレ>>121,>>124,>>147指摘感謝します。
誤字はwiki収録時に修正、リンゴォの参戦時期は ジャイロが小屋に乗り込んできて、お互い『後に引けなくなった』直後、にしておきます。

そして以下が本スレ>>119の差し替え版です。







「あの〜〜……大丈夫ッスか〜〜? 一応傷とか、怪我とかは治したんですけど、まだどっか痛む場所とっかあったりするんスかねェ?」

例え体は元に戻ったとしても、心は元には戻らない。
奪われた『誇り』は自らの手で取り戻さなければ意味がない。
『納得』ッ! ジャイロ・ツェペリの言葉がリンゴォの頭の中で浮かんでは消え、沈んでは浮かび上がる。
許されないのは奴の行為ッ 命を馬鹿にしたのではない。奴は『男』を馬鹿にした。『男の世界』を侮辱したッ

「弱ったなァ〜〜、ほんと大丈夫ッすか? あ、もしかして俺のことが信用ならねェとかですか?」

だが、どうしてそうなったのだ。激情に駆られた自らを遮りぽつりと、呟くもう一人の声。
そもそも『男の世界』を証明できなかったのは奴のせいか。奴に非があったのか。
証明できなかったのは、誰だ。誰に対してだ。お前は一体何に『納得』できてないのだ。

「……お前は」
「俺っすか? あれ、聞いてなかったンすか。仗助、東方仗助っす。アンタ名前は?」
「オレか? オレは、……オレの名は…………―――――」


宙ぶらりんの覚悟。シャボン玉のように激情がはじけ、残ったのは不抜けた男に指針を失った羅針盤。
今まで信じて生きてきた。できないならば死あるのみ、そんな覚悟で我武者羅に、ただひたすらに歩んできた『男の道』。
DEAD OR ALIVE ――― だからこそ『生き残ってしまった』自分は一体何者だ。オレは今、どこを歩いている? これからどこを歩けばいい?


無事に戻った右腕、それの手首を辺りを男は何度も何度も撫でていた。
見慣れた腕時計。震える手でそのつまみをつまむが……それを捻ることができなかった。

ひび割れた覚悟。向けるべきのない殺意。オレは……どこに向かった歩けばいいんだ―――?

8 ◆4eLeLFC2bQ :2011/12/02(金) 00:54:16 ID:vftO1cXQ
自己満足ですが、
ペット・ショップ
空条徐倫
F・F
のタイトルを「オフィーリア」→「見知らぬオフィーリア」に変更します

他の変更点は
指摘を頂いた「懇親」→「渾身」
ペット・ショップとF・Fのスタンド名
以上です
wiki収録時に変更しておきます

9 演者 修正 ◆yxYaCUyrzc :2011/12/06(火) 14:17:18 ID:5ILTqh3Y
本スレ>>237、修正箇所:ジョルノのセリフ(ジョセフの容姿は支援絵を参照しました)

***

呼吸が落ち着いてきた頃、不意に背後から声をかけられた。治療に専念していたから周囲の警戒を怠っていた、なんてのは言い訳にしかならない。
命の危険を感じたが、相手が声をかけてきたことから視界に入った相手を無差別に殺す人間ではないことがわかる。そして――
「その声は、ミスタですか?」
「おっと、振り向くな。いくつか質問に答えてもらってからだ」
「わかりました……質問をどうぞ」
声の主は彼の同僚、今では部下のグイード・ミスタに他ならなかったが、彼は即在の再会を拒否。いくつかの尋問を要求してきた。
当然といえば当然の権利。生殺与奪は自分にあるという有利な立場をキープしたままの質問が始まる。気付けば彼のスタンドが周囲に浮かんでいるのも確認できた。

「あまり視線を動かすな。さて質問その1。お前の名前とスタンド能力は」
「ジョルノ・ジョバァーナ。ゴールド・エクスペリエンスと言う名のスタンドを持っています。能力は生命を生み出すこと」
「動きはゆっくりだ。その位置で出してみせろ――スカートをまくるようにゆっくりとな」
「はい、『ゴールド・E』……どうですか」
「よし、ひっこめろ」
スタンドの出し入れに疲労は感じなかった。つまり疲弊したのは単純に体調の問題であり、精神面でも問題はないと自己分析するジョルノ。
その冷静さをミスタが確認できたのかどうかは定かではないが、彼は即座に次の質問に移る。

「では質問その2。さっきお前は俺の名をミスタだと言ったが、その理由は」
「当てずっぽうではない、という証明ですか」
「余計なことはいいんだ、さっさと答えな」
「イタリアのギャング組織・パッショーネに所属するブローノ・ブチャラティ、僕はそのチームの新入りとして入団しました。
 その際にブチャラティに紹介されたチームの仲間、その中にグイード・ミスタがいました。その声を覚えています」
その後自分達がどうなったかを説明するのは省いた。今話すべきでは無い、と感じたのは尋問されているからというのもあるし、ゆっくり話す機会など後でいくらでも設けられるからだ。

「なるほど、確かに俺のことを知っているジョルノだと分かった――おいまだ振り向くな。
 質問その3。ゲーム開催とかいうあの場で死んだ3人のうち、金髪だったアイツは誰だ。一緒に死んだ二人の男との関係は」
「まず、マフラーの男と帽子の男について。あの二人の事は僕も知りません。
 そして金髪。あれは……ジョルノ・ジョバァーナです。理由は分かりませんが僕がもう一人いた、ということになります。
 鏡とか変身とか、そういう能力やトリックではないと思います」
「そこまで聞いてねえ。というか今から聞く……なぜあれが自分自身だと思う」
重要な質問である。自分に分かりうる、あるいは感じた全てを話さなければならないし、かと言って推測ばかりで話を進めるとそれが間違いだったときに問題になる。
まして相手はミスタだ。判断力や行動力はあれどお世辞にも頭が切れるとは言いにくい。ジョルノは慎重に言葉を選ぶ。
「僕が僕を――死んだほうの僕を――目で見た瞬間に『あれは僕だ』と感じました。頭で、というよりは心で。
 そしてその瞬間、僕の身体がスポンジケーキの様にちぎれ始めたんです。向こうの僕に異変があったかは確認できませんでしたが。
 これは推測ですが、例えば時間を行き来できるスタンド使いが『未来の、あるいは過去の僕』を連れてきた場合『今の僕』と出会ったらその存在が吹っ飛んでしまうとか――そういった理由で身体がちぎれたんだと思います。」
「なるほど。それで今までスタンド使って治療をしてたって訳か。よし振り向け」
振り向いた先にいたのは間違いなくジョルノの知っているミスタだった。その指の間にはカフェから拝借したであろう皿が何枚か挟まっている。銃は持っていなかった。

「ふむ……正面のツラもジョルノだな。では最後の質問――ジョルノ・ジョバァーナならこの状況、どうするッ!?」
言うが早いか、彼は持っていた皿をブン投げる。スタンドを行使して対処してみせろということか。
皿の起動は様々。もともと投げるために作られたものではないし、ミスタに皿投げ選手権優勝者というスキルがある訳でもない。
だが、その起動を正確にスタンド・セックスピストルズが補佐する。狙いも威力も申し分ない凶器の食器がここに完成した。

「ジョルノならッ!」
「こんな皿全部ッ!」
「蛙とか花とかッ!」
「そういう物にッ!」
「変えれるだろッ!」
「やってみろよッ!」

「「「「「「イイイイィィィィィーーーーーーーハアァァァッッッ!!!」」」」」」

10 ◆YR7i2glCpA :2011/12/08(木) 11:47:33 ID:eL5Hwlec
だいぶ遅れましたが本スレ>>256の訂正を


【B−8サンモリッツ廃ホテル・1日目深夜】

【ウィル・A・ツェペリ】
[能力]:『波紋法』
[時間軸]:ジョナサンと出会う前。
[状態]:健康
[装備]:ウェッジウッドのティーカップ(水が少量入っている)
[道具]:基本支給品(水微量消費)、不明支給品×1(確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:主催者の打倒
1.入ってきた何ものかを警戒。
2.吸血鬼や屍生人が相手なら倒す。
3.協力者を探し、主催者を打倒する。

【トニオ・トラサルディー】
[能力]:『パール・ジャム』
[時間軸]:杉本鈴美を見送った直後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品×1〜2(確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いから脱出したい。
1.入ってきた何ものかを警戒。
2.ツェペリサンを信頼、いずれ彼に料理をふるまいたい。



[備考]:何者かがサンモリッツ廃ホテルに入ってきました。

11 ◆I5Ppp/MaHQ :2011/12/12(月) 01:22:53 ID:Cv6bHy.6
【勝負師ミラション真夜中の賭け事】は本スレで指摘された箇所を修正してwiki編集しておきました
【修道女ホット・パンツの告白】は、すぐ直せるようなものじゃないので修正し次第こことwikiに載せます

12 ◆m0aVnGgVd2 :2011/12/14(水) 22:37:18 ID:pMb27mBc
では、本スレで指摘のあった部分の修正版を上げます
具体的な修正箇所として、ジャイロとビーティーの会話の中で、
遺体を全て揃えると何かが起こるという発言に多少の根拠をもたせました
他に気になる部分がありましたらどうか指摘よろしくお願いします

あと、wiki収録は非常にありがたいです。
前作や他の人の作品も含め、大変お世話になってます。
しかも誤字まですべて修正していただき、本当に頭がさがるような思いです。

ですが、誰かから修正すべきと意見が出て、書き手がそれに応じた場合、決着が付くまで収録は控えていただけるとありがたいです。
今回のケースでは、自分のリアクションが遅かったなどの落ち度がありましたので、こちらにも十分な非がありますけどね。
次回からは注意して頂ければ幸いです

13 ◆m0aVnGgVd2 :2011/12/14(水) 22:40:07 ID:pMb27mBc
ビーティーの突っ込みに対し、ジャイロは表情を更に引き締めた。

「下手に足を突っ込まないほうがいいぜ? 既に何人も死んでるしな」
「バトルロワイアルとやらに巻き込まれた時点で既に片足どころか全身突っ込んでるさ」

大げさに両腕を広げ、困ったことをアピールするビーティー。
危険を一切恐れぬような彼の様子にジャイロは思わず口元を釣り上げた。

「それもそうかもな。よし、少しだけだが教えてやる。奴の狙いは遺体。聖人の遺体だ」
「聖人の遺体?」

意味はわかるが聞きなれぬ言葉にビーティーは頭をかしげる。

「そうだ。聖人の遺体には各部位ごとに絶大な力が宿っている。それがもし全部集まったとしたらだ、どうなるとおもう?」
「どうなるんだ?」

未知の存在への好奇心でビーティーの瞳が輝き出す。
まだ答えを聞いてないが、遺体を手にしたいという欲がムクリと芽生え始めた。
だが、そんな彼の期待を知ってか知らずか、ジャイロは肝心のところをはぐらかかす。

「言っといて悪いが俺もそこまでは知らない。だが、とんでもないことになるとおもわないか?」
「分からんでもないが、根拠はあるのか?」

納得のいっている様子を僅かに見せたものの、根拠を欲するビーティー。
眉をひそめながら質問を返した彼に対しても不満な表情を見せること無くジャイロは根拠を述べる。

「まず、遺体の力の1つとして、人にスタンド能力を与えるってものがある。
 俺の知り合いの話なんだが、所持してる部位が一つから二つになった時、スタンドの能力に新しいものが加わった」

ジャイロの友人である、ジョニィ・ジョースターは聖人の脊椎を手に入れたことにより、自信のスタンドに能力が付け足された。
無論、これはジョニィが黄金の回転を手に入れたことも大きく関与しているが、そのことは説明をややこしくするだけなのでジャイロは省略する。

「それにだ。大統領は遺体の部位を全て欲していた。ってことはやっぱり全部揃えたほうがいい理由があるんだろう?」
「なるほどな。確かに全部揃えることには何か意義がありそうだ」

そしてジャイロがビーティーに対してある問いかけをする。

「で、問題だ。聖人の遺体を集めるためにこの殺し合いは必要だと思うか?」
「……全く思わないな」

そう、それはジャイロ自身が一番良く分かっている。
遺体が欲しいならば、こんな回りくどいことをせずに、奪いとってしまえばよかった。
エントランスでジョニィとホット・パンツ、ディエゴ・ブランドー、そしてルーシー・スティールの姿は確認している。
本来ならば、連れてくる際に生まれた隙で奪い取ってしまい、彼らを皆殺しにしてしまえばそれで終わりの話。
ならばなぜ?
幾つかの仮説はあるが、それはあくまでも仮説に過ぎず、わざわざビーティーに話すこともないと判断。

「これが今のところ俺が言える情報で一番重要なことだな。他の詳細は後で話してやるよ」

彼は情報交換を一旦打ち切り、行動を起こそうと決めた。

14 ◆I5Ppp/MaHQ :2011/12/14(水) 23:04:06 ID:G7C4xFkg
>>12 修正おつです

自分も『修道女ホットパンツの告白』修正完成したので投下します。ほぼ全部加筆(特にプッチ)
批評スレでご指摘して下さった方本当にありがとうございました。
大きな変更点は
1、プッチがスティールと大統領とHPをDIOの元部下だと勘違いする(追加事項です)
2、プッチ参戦時期は承太郎のDISCを抜いた後(細かくは後の方にお任せします)

15 ◆I5Ppp/MaHQ :2011/12/14(水) 23:04:37 ID:G7C4xFkg
目の前にあるのは見慣れたサンピエトロ大聖堂。
太陽の元でも、月明かりの下でも、その神々しさは変わることがない。少し周りを見回して見る。
大聖堂の正面に位置する大階段も、広場を囲む立派な柱も、アメリカに旅立つ前と何も変わっていない。
『聖なる遺体』をすべて集めるまでは、ヴァチカンには戻って来られないと思っていたのに……

あたしはどうしてこんなところにいるのかしら?
いえ、自問するまでもなくこれは『スタンド攻撃』に違いないッ!
ここは、そう、強いて言うなら『隣の世界』だ。

大聖堂に来るまでのことを整理しよう。
Dioと協力関係を結び、ヴァレンタイン大統領をあと一歩の所まで追いつめたこと、
ルーシー・スティールの身に変化が起きていたこと、
それに気付いた時あたしの体内にいきなり窓ワクが入って来たこと、そして列車から落ちて……!
たぶんその時に大統領のスタンド能力でこちらの世界に来たのだろう。そうに違いない。
その後は薄暗いホールでスティール氏に趣味の悪い一人舞台を見せられ、気が付いたらここに……

つまりこちらの世界では『SBRレース』の代わりに『バトル・ロワイアル』が開催されている、と言えるはず。
そして『隣の世界のあたし』が襲いかかってきた時に言っていたことが真実なら、
この隣の世界にあるのは『遺体』ではなく『ダイヤモンド』。
ここにいたって意味がない。早く元の世界に戻らなければ……

そうだ、モノとモノの間に挟まれば元の世界に戻る事ができるんじゃあないかしら。
さっきDioがそうやってあたしたちを隣の世界に戻していたわ。
今、『隣の世界にいるあたし』が挟まれば『元の世界』に戻れるかも知れない。早速試してみよう。
地面に寝そべり、いつの間にか背負わされていたデイパックを身体の上に置いてみる。
……あたしの身体を地面とデイパックで挟む形になったが、何も起きない。

……それにしても、この大聖堂の前で寝転がるなんて初めてだわ。
夜風が少し生温かいが、背中に当たる石はひんやりして、緊張で火照った身体を冷ましてくれる。
懐かしいヴァチカンのニオイがする。辺りは静まりかえっている。
あたしはまたここに清い心で戻って来ることができるのかしら。

遺体を手に入れれば、すべて許して貰えるかも知れない……
あの遺体だけがあたしの罪を清めてくれるはず……

弟を殺してしまった後では家族と一緒に暮らせないと思って修道女になったけれど、
犯した罪について忘れたことなんて一度もなかった。

――お姉ちゃあああああああああん うわあああああああああ――

今でも夢に見る。木の実を取りに森に入ったらグリズリーと出くわした。
あたしの手で…… あたしは…… 弟を差し出してしまった……
弟の温もり。弟の背中。弟の顔。弟の視線。弟の涙。弟の声。弟の悲鳴。弟、弟、弟。
グリズリーの牙が怖かった。足跡さえ見たことなかったのにどうして。
血のニオイがした。あたしじゃあなく弟の血。
落とした靴はあの子が気に入っていた。それだけでも拾って帰れば良かったのに。
一人で逃げた。知っているのはあたしだけ。
父さん。母さん。ああ、神様……

駄目だわ、また罪の意識に押しつぶされそう……!
列車から落ちる直前もそうだった。ゲティスバーグでスタンド攻撃を受けた時もそうだった。

今、大階段に影が伸びた様な気がする……
ああッ! なんでこんな時に……! あの柱から誰か出てくる……
どうしよう! 『クリーム・スターター』は手元にあるけれど……
今もし攻撃されたらあたしは……! 落ち着け、落ち着くんだッ!

一人の…… 男かしら? ああッ! でも、良かった!
よく見たら心配することなんて何もなかったわ! あの人は大丈夫!
こんなところで出会えるなんて、神の御加護に感謝致します……



「あの…… 神父様でしょうか?」

16 ◆I5Ppp/MaHQ :2011/12/14(水) 23:05:25 ID:G7C4xFkg
「どうしましたか、ご婦人。随分慌てているようだ…… 私でよければ話を伺いましょうか?」



目の前の女が口を開く前に、鈍く光る首輪が彼女が参加者であることを雄弁に語っていた。
女は少し錯乱しているように見える。訳のわからない『ゲーム』に巻き込まれたのだから無理はない。
私だってあの空条承太郎が死んだことに驚いているのだから……
ホールで殺された残りの二名については何も知らないが、両者ともどことなく承太郎に似ていた気がした。
刑務所内で利用した元軍人の囚人ジョンガリ・Aのように、DIOを慕っていた者の中にはヤツに復讐したい輩も多くいるだろう。
今の承太郎はDISCを抜かれているので殺すのも訳なかっただろうが、
もしかすると、あの主催者の男、スティーブン・スティールもまた仇討を誓ったDIOの元部下だった男かも知れない。
それにしてもわざわざ100人近くを巻き込んで一体何を行うつもりなのだろうか?

まずは目の前で起こっている事象に目を向けることにしよう。
大聖堂を出た私に話しかけてきたのはホット・パンツと名乗る修道女。
デイパックの他には腰にスプレー缶のようなものを携えているだけ。
年齢は20代くらいか。それにしても最近じゃああまり見ない服装だが。
名前も職業も嘘かも知れないし、それに何か隠し事をしているようにも見える。
しかしわざわざ記憶DISCを見る程でもなさそうだし、
DISCに命令を書き込むことなぞしなくてもコイツを利用することなど容易いだろう。
現に今、自分の身の上話で精一杯になっているじゃあないか。

『アメリカ』『SBRレース』『ヴァレンタイン大統領の不思議な力』『隣の世界』
……何を言っているのかよく分からないな。それに今の大統領はヴァレンタインじゃあないぞ。
アメリカからここに連れて来られた、と言うのなら私と同じだ。不思議な力、というのはスタンドのことだろう。
ところでコイツはスタンド使いなんだろうか? もしそうだとしたら利用する価値があるかもな。

『スティール氏』
あの妙な演説をした男を知っているのか、後でまた詳しく聞いてみよう。一度話し出した女を止めるのは面倒だからな。
私の考察が正しければ、主催の男と大統領(後者は話半分くらいに考えている)はDIOの関係者だが
――元部下の可能性が濃厚、かつスタンド使いなんだろう――
果たしてこの女にDIOの名を出した所で何か知っている可能性なぞあるのだろうか?

『ジャイロ・ツェペリ』『ジョニィ・ジョースター』
……コイツの知り合いか? 『ジョースター』と言う名字が気になったが、
あのジョースター家にそんな名前のヤツがいただろうか?
確かDIOの首から下の男は『ジョナサン・ジョースター』と言う名前だったが、名前が似ているだけだろうか?

『Dio・ブランドー』
……DIO!? コイツDIOの知り合いなのかッ!?
この女もDIOの元部下の一人で、何かしらの事情を知っている可能性があるッ!
それにしても妙だぞ、まるで『さっきまでDIOと共に行動していた』ような口振りだ。
錯乱状態にあるだけじゃあなく、少々イカレているんだろうか。
後でそれとなくDIOとこの女がどのような関係だったか聞くのが良いだろう。
今すぐに私がDIOの親友だと打ち明ける義理はない。
殺し合いに乗るにしても、この女が言うところの『元の世界』に戻るにしても、または別の方針を選ぶにしても、
手駒は多い方が良いに決まっている。ジョンガリ・Aのように殊勝な働きをするかも知れないしな。

ああ、身の上話が終わった途端に罪の告白か。ここは懺悔室でもないだろうに。
こんな所で『弟を殺した罪』について懺悔を聞くなんて思ってもいなかったな。
……いや、余計なことは考えないでおこう。今の私は懺悔を聞く神父だ。
迷える子羊の話が終わったら、まずは先程気になった点について詳しく聞いてみるとしよう。





【C−1 サンピエトロ大聖堂 / 1日目・深夜】

【ホット・パンツ】
[スタンド]:『クリーム・スターター』
[時間軸]:SBR20巻 ラブトレインの能力で列車から落ちる直前
[状態]:健康、精神的に不安定
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2(未確認)
[思考・状況]
1.元の世界に戻り、遺体を集める


【エンリコ・プッチ】
[スタンド]:『ホワイト・スネイク』
[時間軸]:承太郎のDISCを抜いた後(詳しくはあとの書き手の方にお任せします)
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2(未確認)
[思考・状況]
1.ホット・パンツを利用する

17 名無しさん :2011/12/15(木) 13:25:46 ID:bP32QPLQ
お二人とも修正乙です

◆m0aVnGgVd2氏
wiki収録は氏のおっしゃるように修正点解決後がいいですね

>所持してる部位が一つから二つになった時、スタンドの能力に新しいものが加わった

ジョニィがシュガーマウンテンの泉で右腕と両耳を得て、脊椎(の一部)と合計3個になった際に
タスクが強化された描写はないので、「遺体が増えればスタンドも強化される」という判断をジャイロはしないんじゃないかな

 ・遺体はスタンド能力を与える
 ・大統領はすでに1部位を所持していたが全てを欲していた
これに加え
 ・遺体収集のため国家単位の権力が行使されている
を説明するのはどうでしょう?
アメリカ合衆国はもとより、H・P側の動きも暗に示すという感じで。


◆I5Ppp/MaHQ氏
上から目線に思われたら申し訳ありませんが、描写が増えてすごく『いい作品』になりました
追加点について特に指摘はありません

18 ◆m0aVnGgVd2 :2011/12/15(木) 22:05:48 ID:nsYxuhQ2
修正案その2
変更点
ジョニィのスタンドの下りをカット
根拠は既に遺体の部位を所持してる大統領がすべての遺体を欲してるってだけ
→したがってビーティーも100%納得したわけでなく、なんとなく納得したってだけ





ビーティーの突っ込みに対し、ジャイロは表情を更に引き締めた。

「下手に足を突っ込まないほうがいいぜ? 既に何人も死んでるしな」
「バトルロワイアルとやらに巻き込まれた時点で既に片足どころか全身突っ込んでるさ」

大げさに両腕を広げ、困ったことをアピールするビーティー。
危険を一切恐れぬような彼の様子にジャイロは思わず口元を釣り上げた。

「それもそうかもな。よし、少しだけだが教えてやる。奴の狙いは遺体。聖人の遺体だ」
「聖人の遺体?」

意味はわかるが聞きなれぬ言葉にビーティーは頭をかしげる。

「そうだ。聖人の遺体には各部位ごとに絶大な力が宿っている。それがもし全部集まったとしたらだ、どうなるとおもう?」
「どうなるんだ?」

未知の存在への好奇心でビーティーの瞳が輝き出す。
まだ答えを聞いてないが、遺体を手にしたいという欲がムクリと芽生え始めた。
だが、そんな彼の期待を知ってか知らずか、ジャイロは肝心のところをはぐらかかす。

「言っといて悪いが俺もそこまでは知らない。だが、とんでもないことになるとおもわないか?」
「分からんでもないが、根拠はあるのか?」

納得のいっている様子を僅かに見せたものの、根拠を欲するビーティー。
眉をひそめながら質問を返した彼に対しても不満な表情を見せること無くジャイロは根拠を述べる。

「大統領は遺体の部位を全て欲していた、既に遺体の心臓を持っていたにも関わらずな。
 ってことはやっぱり全部揃えたほうがいいんだろう、少なくとも俺はそう思ってる」
「なるほどな。確かな証拠があるわけではないが、集めることには何か意義がありそうだってことは理解できたよ」

そしてジャイロがビーティーに対してある問いかけをする。

「で、問題だ。聖人の遺体を集めるためにこの殺し合いは必要だと思うか?」
「……全く思わないな」

そう、それはジャイロ自身が一番良く分かっている。
遺体が欲しいならば、こんな回りくどいことをせずに、奪いとってしまえばよかった。
エントランスでジョニィとホット・パンツ、ディエゴ・ブランドー、そしてルーシー・スティールの姿は確認している。
本来ならば、連れてくる際に生まれた隙で奪い取ってしまい、彼らを皆殺しにしてしまえばそれで終わりの話。
ならばなぜ?
幾つかの仮説はあるが、それはあくまでも仮説に過ぎず、わざわざビーティーに話すこともないと判断。

「これが今のところ俺が言える情報で一番重要なことだな。他の詳細は後で話してやるよ」

彼は情報交換を一旦打ち切り、行動を起こそうと決めた。

19 ◆c.g94qO9.A :2011/12/22(木) 01:00:08 ID:SRmlFl0g
ハエの件ですが以下のように変更があったことを報告します。

変更版:承太郎がゆっくりと歩いて行く。背中越しにチラリとみると、大きなポリバケツが見え、そこを中心としていっそ血痕が濃くなるのが一瞬視界にうつった。

20 ◆yxYaCUyrzc :2011/12/27(火) 15:55:29 ID:4kKVAAnA
wiki収録に際し以下の点を修正しました。

みんなの周りにもいると思うけど、例えば勉強も運動も得意だけど歌だけはどうしても苦手なクラスメイト。

みんなの周りにもいると思うけど、例えば勉強も運動も得意だからこそ周囲に妬まれるイケメンの学級委員長。

アイリンの一人称を「わたし」のひらがなに統一(数箇所)

「***」の区切りがwikiだと表示されないようなので過去の作品を含め全て「●●●」に変更

21 ◆Osx3JMqswI :2011/12/31(土) 14:26:49 ID:7sTAfxH.
1/2+1/2= の修正です



「おっ、人がいるじゃあねぇか。
開始早々ラッキーだな。」

ランダム支給品の双眼鏡でマジェント・マジェントを覗く彼はプロシュート。
さっき話した、違う世界の殺し屋なんだ。
彼はギャング組織『パッショーネ』の『暗殺チーム』のメンバーであり、彼もまたスタンド使いだ。
彼のスタンドは『グレイトフル・デッド』。
能力としては、ガスに包まれた人間を老化させるんだけど、これにもまた弱点がある。
それは、冷やされたら老化しない、って事だ。
水でも氷でもスタンドでもなんでもいいんだけど、 体を冷やされるとその時点でガスは効力を失う。
逆に考えれば、低温を保てるスタンド使いが仲間にいるのならば、戦術は無数に広がるんだ。
冷やせる仲間がいればいいのに、とかプロシュートは考えているけど、残念ながら彼の目に写っている人に期待はできない事はみなさんの方も知っているはずだから敢えて言わないよ。
まぁ、期待させておこうか。
おや?動き始めたみたいだよ。

  ★

22 ◆Osx3JMqswI :2011/12/31(土) 14:35:56 ID:7sTAfxH.
細かい修正です




なんだあいつは?
カッコいいスーツのいい男だ。
ありゃきっとモテるタイプの奴だろ、うらやましいぜ。
んでもって、確実に殺せる、ってカッコつけちまったけど、ありゃ嘘だな。
俺の『20thセンチュリー・ボーイ』を破れるとは思えないしな。
まぁ、殺し合いに乗る気は無ぇし、良い返事を返してやるかな。
けど、ジョニィ、ジャイロ、ウェカピポ、Dio、スティールは別だからな。





「『20thセンチュリー・ボーイ』ッ!解除ッ!」

何ッ!
解除だと……ッ!
デイパックに向かって走っている?
まさか……ボス、お前は俺のスタンドを知っているらしいな……
ここで終わりか……

「悪ぃな……リーダー、ペッシ。
後はお前らに任せて、俺はボスと戦う……
ペッシ……済まねぇッ!」

23 ◆c.g94qO9.A :2012/01/01(日) 03:00:05 ID:TX6rRAro
『GO、HEROES! GO!』に関して報告です。
指摘してくれた誤字・脱字、及び気になる点を幾つか修正し、wikiに収録しました。
念のため後続の書き手さんは確認をお願いします。

24 ◆I5Ppp/MaHQ :2012/01/03(火) 01:26:44 ID:FY1TsQTs
修正したい時もここに書いたらいいのかな? 勝手に修正しちゃうのは良くないよな、と思ったので
『少女ルーシーとネクロファンタジア』内の『エンヤ婆』を『エンヤ・ガイル(名簿に載る方の名前がこれなので)』に変更します(既に修正済み)
もう一点相談なんですけど、wikiに収録済みではありますが、ブチャラティとルーシーが2話目なので深夜でなく黎明に修正しようと思ってます
…変えても大丈夫でしょうか?

25 名無しさんは砕けない :2012/01/03(火) 10:10:16 ID:cTIDtKLY
康一君パートもすでに黎明に入っていますし、ブチャラティとルーシーは移動と会話も多いので
黎明でいいと思います

26 名無しさんは砕けない :2012/01/03(火) 11:16:36 ID:E/qvHjXQ
作者さんがそうしたいならそれでいいのでは?
昨日の時点では深夜だったので深夜で編集しました

27 ◆I5Ppp/MaHQ :2012/01/04(水) 03:15:46 ID:fnlJHkPk
修正完了 リンクも直しておきました

28 ◆Rf2WXK36Ow :2012/01/07(土) 10:22:44 ID:6hmNH7kM
夜、不穏、病院にて の修正です



ヌケサクが踏み込んだ病院の中は、蹲ってなにやらブツブツと呟いているさっきの中年親父がいるだけだった。
やたらに血の臭いがするとヌケサクが鼻をひくつかせて親父をみると、どうやら足を撃たれているようだ。DIO様の意図のわからない一般人が、わけもわからず怯えてやったに違いない。
この親父を取り逃がしてから、ものの10分と経っていない。その間、銃声は二発聞こえた。
ヌケサクの獲物はもう一匹いる。

「オレ様は不死身だァ〜〜そんな豆鉄砲で撃たれたってヘッチャラだぜェ〜〜?」

わざわざ大声で言ったのは、おそらく隠れて怯えているだろう獲物に対してだ。
ヌケサクだって撃たれれば痛い。痛いが、それだけだ。
頭を潰されたり体をバラバラにされたり、その他身動きのとれない状態にでもされない限り、ヌケサクの優位は揺るがない。
しかし、獲物はすっかり怯えて縮こまっているのか、物音ひとつ聞こえてこない。



該当箇所はヌケサクのセリフにおける『吸血鬼』かどうかの部分です
それ以外の部分については変更はしていません

29 ◆4eLeLFC2bQ :2012/01/08(日) 02:47:20 ID:m8BbpD9c
ンドゥール、ギアッチョ、リゾット・ネエロ、ジョンガリ・A、ディエゴ・ブランドー
wiki収録時に修正を行いました。
タイトルを「killing me softly」に決定し、
誤字の修正、一部表現の訂正、ジョンガリ・Aのライフルに残弾数を設定を行いました。
ライフルの残弾数は35発です。
本筋に変更はありません。

30 ◆Rf2WXK36Ow :2012/01/08(日) 18:13:09 ID:h5zC8ZHU
ヌケサク、ウィルソン・フィリップス、ティッツァーノ
wiki収録にあたり修正をしました
本文の変更点は場面切り替え時の記号のみです
ティッツァーノの拳銃の残弾数を設定しました
1箱50入りの弾薬が支給されたこととし、残数が15+27です
たびたび申し訳ありません

31 ◆yxYaCUyrzc :2012/01/15(日) 19:33:06 ID:a2hdh8Zc
wiki掲載にあたり本スレで指摘されたナイフの本数を変更しました。
その他不備がありましたら随時修正しますのでご指摘ください

32 ◆4eLeLFC2bQ :2012/01/16(月) 23:04:25 ID:sKnaODhM
修正中の◆4eLeLFC2bQです
どうもしっくりこないので長引いています
予約についてもすでに早人は入りましたが、他のキャラもお気になさらずどうぞ

33 ◆c.g94qO9.A :2012/01/18(水) 01:47:37 ID:a8acmCQA
作品収録、その他もろもろやっておきました。
抜けがありましたら教えて下さい。

34 ◆4eLeLFC2bQ :2012/01/20(金) 21:47:33 ID:gMmVNcvE
「killing me softly」の修正完了しました。
ほぼ全編にわたり修正箇所があるのでこちらでは細かく挙げないことにします。

改めて、批評をしてくださった皆様ありがとうございました。
少しはマシになっているといいのですが。

35 ◆c.g94qO9.A :2012/02/05(日) 13:57:11 ID:nxZjuGjc
人魚姫をwiki収録しました。
姿に関しては空条徐倫のもの、首輪に関しては前作で首輪の効力をFFが随分怖がっていたこからFFの首輪自体は体内に収め、徐倫の首輪もそのままという形で対処したいと思ってます。
どうでしょうか。

36 ◆Rf2WXK36Ow :2012/02/05(日) 17:13:43 ID:qVMzn3Q.
今回の首輪に関しての設定は現在作られていないので
そちらの対処でもOKだと思います

37 ◆3uyCK7Zh4M :2012/02/06(月) 18:06:11 ID:sadmFGKg
wiki収録しました、「寂しい半球、歪な全球」と「心全て引力」を修正しました。
細かい描写や文法直しについての修正点は省きますが、その他ちょっと大きな修正点は以下の通りです。

※※※

『寂しい半球〜』


プロシュートはピリピリと辺りに気を張っている。
マジェントはこれ以上奴を刺激しないように黙ったまま。埃に塗れたプロシュートの背中を、マジェントはじっと睨みつけていた。

自分の能力を考えれば、現時点では単独行動をとってもメリットはない。
とにかく、パートナーがいる。そのくらいならマジェントにも分かっていた。
プロシュートとマジェントのスタンドの愛称はおそらくかなり良い。
だから多少そりが合わなくても一緒にいることに決めたのだが――。
どうにもマジェントは、プロシュートが好きになれそうになかった。

しかし、そんな不快感もけろりと忘れてしまった。
なぜならマジェントは、初めて入った飛行機の中の様子に興奮することで忙しいからだ。

※※※

『心全て引力』


そんなおかしな事を叫ぶ男の名前はセッコ。
「パッショーネ」というギャング組織。そのボスの親衛隊に所属している。
彼という人間を分類するならば、「ただ欲望のために生きる男」
何かを祈ることはない、想うことはない。己の力を感情のままに振るう。


セッコはデイパックの中からインスタントカメラを取り出す。
そしてそれを少女に向けると、シャッターを押した。
シュガー・マウンテンの肩の上に、写真が一枚舞い落ちる。

「うぅ……」
「角砂糖……いくつもらえるかなぁ〜〜〜
やっぱビデオカメラじゃねーと……チョコラータあんまりくれねーかな〜〜〜」

少女の表情を綺麗に収めるために、近づいて一枚。
どんな風に彼女が死んだのかを収めるために、遠ざかって一枚。
自分が血だまりを踏んだことも、少女の目から涙がこぼれたことも、セッコは気にしない。

「二個しか貰えなかったら……ううう……」

暗い大木の中、フラッシュの明りがちかちかと点滅する。
彼女の周りに散らばった写真に少しずつ像が現われ始めたころ、ようやくセッコはその手を止めた。

「……んお?そうかッ!その分たくさん殺せばいいのかぁ!そしたらいっぱい貰えるよな〜〜〜!!!」

血の付いた写真を集めて仕舞う。そこにはシュガー・マウンテンの死に瀕する「最高」の表情が、多様に描かれていた
セッコは少女から興味を失ったようだ。男は大木の外へ視線を移した。
泉には人影はなかった。
しかし、雪の上には足跡が一つだけ残っている。
男は次の被写体を決めた。

※※※

少しでも読みやすくなっていますように…
ありがとうございました。

38 ◆yxYaCUyrzc :2012/02/08(水) 18:36:34 ID:5lhmvSZE
『獲得』をwikiに収録しました。
変更点は以下の通りです。
・サンドマンが見たボトルの説明:(  )内の文章をカット
・ミラションが拉致された経緯:マンソンが到達→大統領がルール違反と言う事で拉致
多分大丈夫ですがwikiに不足がありましたら報告を頂ければと思います

39 名無しさんは砕けない :2012/02/08(水) 20:40:45 ID:Cw6f4qwI
56話の『獲得』ですが、サンドマンの状態表が抜けているようです。

40 ◆yxYaCUyrzc :2012/02/08(水) 22:14:39 ID:5lhmvSZE
失礼しました。状態表追加しました

41 ◆c.g94qO9.A :2012/02/13(月) 02:43:18 ID:LZGcDWJg
前からなおそう、なおそうと思ってた点を修正しました。
続きを書かれる書き手さんは参考にしてください。

悪魔が首を傾げるな
・改行、スペースの修正

――時は巻き戻せない
・血液が濁流するような → 血液が逆流するような
・地面に横たわる右腕を見たくはない。 → 地面に横たわる左腕を見たくはない。

名もなき君にささぐ唄
・★の追加と位置変更
・改行の修正

戦う女と泣けない復讐者
・リサリサの状態表にて タバコの本数の変更
・状態表、エルメェスの持ち物を 基本支給品→なしへ変更
・スピードワゴンの備考にて エルメェスの基本支給品追加

42 ◆Rf2WXK36Ow :2012/02/13(月) 15:49:23 ID:wpGBcm92
書き間違いがありましたので修正しました

Via Dolorosa
・青い大男は、足を――先ほどしのぶが踏んづけた足→足を腕に変更

以上です
失礼しました
しかしなんでこんな間違いをしていたのか皆目わからん…

43 ◆yxYaCUyrzc :2012/02/14(火) 17:50:03 ID:EVwzWkzE
「空気」収録において修正した点を。
チョコラータのパートに「ジョルノが死んだことについて」を加筆
その他は特に大きな変更はしていません。
仮投下スレに頂いたご意見ですが、今回はスルーです。
まずは「が抜け」これはサーレーのセリフという事で。
次に「能力明かし」本投下時に修正したものが"台詞や心境での矛盾"がないギリギリかなと思います。
最後に「ピアノ置いていけ」は特にこれと言った修正しなくても台詞として成立するんじゃないかなぁと勝手に自己解決。

問題あるようでしたらご意見いただければと思います

44 ◆c.g94qO9.A :2012/02/15(水) 15:28:19 ID:3v9SH89c
「アルトリアに花束を」wiki収録しました。
本スレで指摘された誤字脱字の修正、スミレの備考欄にジョースター家の甲冑の鉄兜をつけたしました。

現在位置地図を更新してる方、ありがとうございます。いつもネタ作りの時、たすかってます。

45 ◆LvAk1Ki9I. :2012/02/24(金) 19:24:42 ID:d7pntmlE
「能ある吉良はスタンド隠す」収録しました。
本スレで指摘された誤字と、数箇所文章を直してあります(ストーリーに影響はありません)

また、支給品、死亡者情報も更新しておきました。
支給品は、ペットショップの支給品が放置されているか、F・Fが持っていったか不明瞭のため、
わかる方がいたら修正お願いいたします。

死亡者情報は
おじさま……貴方は、貴方と言う人は最後のセリフが長すぎますッ……
というわけで中略してしまいました。
不足、問題点などありましたら報告お願いします。

46 ◆ZAZEN/pHx2 :2012/03/04(日) 07:14:26 ID:JU8z5n.o
『手――(ザ・ハンド)』を収録する際、本スレで指摘いただいた箇所を修正しました。

47 ◆ZAZEN/pHx2 :2012/03/04(日) 07:18:54 ID:JU8z5n.o
ここでよかったのかな。
まあいいや。

48 ◆wKs3a28q6Q :2012/03/17(土) 17:29:24 ID:MXkaoHK6
「あの犬ッ! 砂のスタンド使いめッ!
 全ての水を砂で覆い被せやがったッ!!!」

溶ける氷柱の本数が少なければ、そのくらいは造作もない。
砂を操り水を覆う、ただそれだけの単純作業。
それが出来ぬほど、愚者(ザ・フール)は弱くない。

イギーは嗤う。
とりあえずは一矢報いた。
これで戦略的撤退を図ったとしてもプライドは保たれる。
あれだけ強く殴れたのだ、ケッコー痛いんじゃなかろうか。

それに、戦うにしても鮫のスタンドは対処できると判明した。
血から飛び出す敵スタンドを無効化するため、止血しようと己の首から流れる血を砂で固めた際、思い至った敵能力。
血から飛び出してきたのは、二度目の攻撃の時のみ。
初回の時は、血から飛び出たような角度ではなかった。
その事から、血液にも共通する『何か』から攻撃しているのではと思い――とりあえず、『液体』を全て砂で封殺してみることにしたのだ。
そしてそれは、追撃が来ないことから見ても、どうやら正解だったらしい。

「あんまり……ナメてんじゃねーぞ、鳥公にサメ公ッ!」←と犬語で吠えている。

イギーは吠える。
それに呼応するように、ペット・ショップが氷柱ミサイルを吐き出して、第二ラウンドのゴングが鳴らされたのであった。

49 ◆wKs3a28q6Q :2012/03/17(土) 17:32:09 ID:MXkaoHK6
結末部分を以上のように修正したいと思います。

また、ギアッチョの能力についての描写部分を削除し、

パッショーネにも、そんな奴がいた。
裏切り者の暗殺チームの一人・ギアッチョ。
もう死んでいるため関係のない話だが、水を凍りつかせる奴とは戦いたくないなと考えていたものだ。

の部分を、

水を凍りつかせるそれは、クラッシュにとって天敵の一つと言えよう。
相性は、最高どころか最低である。

に修正します。

50 ◆vvatO30wn. :2012/03/22(木) 08:42:27 ID:jqPG21i2
調べてみても、原作中で他のモデルガンらしき物は発見できませんでした。
公一に支給されたモデルガン@現実をおもちゃの拳銃@1部に変更してもよろしいでしょうか?

51 名無しさんは砕けない :2012/03/22(木) 14:23:32 ID:l6G0bIVU
問題ないのではないでしょうか。いかにもハズレっぽくて逆に良いかもしれません。
ただ、そうなるとダンが公一に対して「武器が欲しい」と思うようになった箇所も変更が必要だと思いますのでご注意を。

52 ◆vvatO30wn. :2012/03/22(木) 23:17:41 ID:jqPG21i2
公一の支給品をおもちゃの鉄砲に変更しました。

53 ◆c.g94qO9.A :2012/05/04(金) 11:49:50 ID:QV.NdtNs
「英雄失格」で仗助の台詞を一部変更しました。報告が遅れました。

54 ◆c.g94qO9.A :2012/05/27(日) 21:33:25 ID:sCjkpkCQ
「I satill...(愛してる)」の本スレであった誤字・脱字の修正を行いました。

55 愛・おぼえていますか 修正分 ◆vvatO30wn. :2012/12/06(木) 23:22:06 ID:nTSlRpYU
本スレ>>224

--------

「クソッ――― 姑息な手を―――――!?」

マントを上空へ弾き飛ばしたウェカピポ。
彼が目に捕えたのは、3体の『同型』の恐竜たち。

目くらましのためではない!
マントを脱ぎ捨てたのは、ウェカピポから自分を隠すためだった。
ウェカピポは無意識のうちに、マントの有無でDioと手下の恐竜の見分けをつけていた。
それを脱ぎ捨てられた瞬間、3体の肉食恐竜の個体を見分けることは至難の業だ。



(クソッ――― どいつがDioだ?)

--------

衣服で見分けていた描写をカット。
それに伴うシーンもすべてカットし、捨てたのはマントだけになります。
Dioがウェカピポの前でストリップした黒歴史は葬られました。

56 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 修正分 ◆vvatO30wn. :2012/12/06(木) 23:23:58 ID:nTSlRpYU
本スレ>>263>>266

--------

「ニヤリ。それについては考えがある」





「それに、良かったじゃないか。俺に殺されずにすんで」

ゲームが始まって以降、Dioたちと交戦し敗れ去った盲目の戦士、ンドゥール。
彼の死に立ち会った時、Dioは自らのスタンド能力について新たに気づくことがあった。

「君と仲間になることは、出来そうもない。残念ながらな。―――だが、『奴隷』としてなら別だ」

『スケアリー・モンスターズ』ッ!!

死にゆくンドゥールの身体に、『恐竜化』を感染させる!!
と、同時に、どこか別の場所でンドゥールのスタンド『ゲブ神』の形をした氷像が砕け落ちた。

「君の身体が今凍っているのは、凍った『スタンド』のダメージが君にフィードバックしているためだ。だから君が『スタンド能力』を使えなくなってしまえば、ダメージは君へ届かない。
今!君を恐竜化させた。 スタンドの使えない恐竜となった今、君は粉々になること『だけ』は免れた。もっとも―――」

ンドゥールの身体を覆っていた氷の殻が壮大な音を立てて崩壊する。
覆いかぶさるようにンドゥールの死体が地面に崩れ落ちた。

「―――君の命までは、間に合わなかったようだがね」

そして地に伏せるンドゥールの死体を観察するDio。
1秒、2秒、3秒―――10秒が立ち、それでもDioの望む変化は見られなかった。

(チッ――― 少し遅すぎたか……?)

ンドゥールの死体の『恐竜化』が完成しない。
死体が損傷されすぎたか?
粉々に砕かれる直前だったせいで、皮膚の表面に多数の裂傷を負っている。
肉体が、恐竜として活動するに堪えうるダメージを負ってしまったという事だろうか。

(仕方ない――― ギアッチョの元へ合流するか)

人間と恐竜の中間のような中途半端な存在となったンドゥールに見切りをつける。
踵を返して歩き始めるDio。
部屋の外へ一歩踏み出そうとして、背後で動く気配を感じた。

「―――どういう事だ?」

ンドゥールの恐竜化は完成していた。
だが、何故だ?
いつもならば、感染させてからものの数秒で恐竜化は完成しているというのに。
この、恐竜化が果たされるまでに生じた『時間差』はなんだ?

Dioが室内を見渡し、その異常の原因を探る。

肉体の損傷が原因でないとすれば――――――

「『温度』か―――?」

ンドゥールを死に至らしめた、ギアッチョの『スタンド氷』。
『スケアリー・モンスターズ』を発動した時には彼の遺体を覆っていた。
そして恐竜化が完成した今、その氷は粉々に粉砕され、蒸発して消えてなくなっていた。







Dioがンドゥールの死に立ち会い新たに気づいた事。
それは、氷の地面の上で生物を恐竜化させることはできないという事だ。

すでに恐竜化した生物が氷の上を走り回る方は問題ないが、凍った大地の上で『新しい恐竜』を生み出すことはできないのだ。
恐竜が氷河期で絶滅したという説があるせいなのか、それとも単にマイナス100℃の中で生まれる『生物』はいないからなのか。
ともかく、Dioの『スケアリー・モンスターズ』の発動には『温度』が必要だった。

--------


ここの回想シーンにンドゥールの死亡シーンを挿入。
ンドゥールのブチ割れ直前に恐竜化が始まり、粉砕を回避していたという事で……
プラス、スケモンに温度が必要って情報をシーンの主題として置き、ンドゥールの粉砕回避が無理やりに見えないようにしたつもりです。



これでどうでしょうか?
正直、これ以上改変するのは俺の脳味噌では厳しいです……

57 名無しさんは砕けない :2012/12/07(金) 00:42:41 ID:TuSONiYU
修正乙です
違和感なくなってると思いますよ!

58 本スレ>>53の修正    ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:15:05 ID:/tFilOL6

「DIO」

ヴォルペが口を開く。胸の内に湧き上がる何かを確かめるかように、慎重に言葉を選ぶ。

「そのチョコラータという男だが……なぜ君は肉の芽を埋め込んだんだ? セッコに話を聞いたときはぜひ会いたい、と乗り気だったはずだが」
「そうだな、確かにセッコの言うとおりなかなか面白い男だったよ……」
「なら……」
「ヴォルペ、君は『切り裂きジャック』の話を聞いたことがあるかい?」
「……名前ぐらいは」
「あのチョコラータという男も彼といっしょだった。悪のエリートだ。良心の呵責というものを超越しているのさ。
 残酷さを楽しみ、苦しみをに心躍る。際限のない男、それが私が感じたチョコラータという男の本質だ」
「なおさら君が好きそうな男じゃないか」
「皮肉のつもりかい、ヴォルペ」
「気に障ったなら謝る」

DIOは大きな声で笑うと、肩を揺らし首を振った。一つ一つの動作が絵になる男だな、とヴォルペは思った。

「けどね、ヴォルペ……チョコラータという男はそこにとどまらない男だった。
 やつは出会う人すべてを見下さずにはいられない男だ。
 肉の芽を埋め込む前、私と話している最中にも彼の目にはそんな怪しげな光が生まれていたんだ。
 君の言うとおり肉の芽なんか埋め込まなくてもよかったのかもしれない。
 忠実な部下として指示通り殺し、それ以上の災害をあたりに振りまくかもしれない。
 だが殺し尽くしたとき、やつは必ずやこの私に牙をむける。
 チョコラータはこのDIOを叩き落とそうとし、上から見下ろしてやろうとするだろう
 制御不能な狂犬なのさ、あのチョコラータという男は。
 狂犬ならもう十分間に合っているしね。虹村形兆、シーザー・アントニオ・ツェペリ……。これ以上足元で暴られるのも不愉快だ」
「それで肉の芽を埋めたと」
「そのとおり」

短い沈黙が二人のあいだを漂った。結構な距離を歩いたことで辺りの様子も変わってきている。
道はだんだんと平坦になっていき、天井も3、4メートルほど高くなっていった。
相変わらず足場は悪く、水漏れは一層激しくなったが身をかがめる必要はなくなった。

59 本スレ>>53の修正    ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:15:34 ID:/tFilOL6

「それともう一つ」

先を進んでいたDIOだったがヴォルペの声に立ち止まると、彼が追いつくのを待った。
二人並ぶとゆっくり進みだす。
ヴォルペの声は相変わらず乾いていたが、どこか和らげな感じになっていた。

「俺たちは今、どこに向かっているんだ?」

DIOはなんでもないといった感じで返事をする。

「セッコに遊びに行く前に頼んでおいたのさ。GDSからこの地下道まで道をつないでおくようにとね」
「答えなになってないよ、DIO」

ヴォルペの声にわずかに混じった苛立ちを感じ、DIOは困ったように笑う。
彼はヴォルペの肩に手を載せながら答えた。

「どこでもないさ。強いて言うなら君の引力が向くがままにだ」

そしてそれに応えるかのように、前方から物音が響いてきた。
硬い金属をぶつけ合うような音だ。戦いの音。
DIOの顔に笑顔が広がる。今までの笑みとは違う、邪悪で凶暴な笑みだ。

ヴォルペはその横顔を黙ってじっと見つめていた。


 ◇ ◇ ◇

60 本スレ>>53と>>54の間に挿入    ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:16:18 ID:/tFilOL6
 ◇ ◇ ◇


セッコの動きは吉良が予想していた以上素早いものだった。
もはやスタンドがバレることを恐れる必要はなく、吉良は思う存分キラー・クイーンの能力を発揮している。
辺りに散らばっていたベンチ、戦いの余波で散った木屑、ひび割れた石床……。
教会内に爆発音が無数に響く。砂埃が舞い、衝撃波が建物全体を揺らす。
だがそれでもセッコを捉えることはできなかった。

「ノロいノロいノロいノロいッ! 眠っちまうぜェ〜〜、吉良吉影ェ〜〜〜!」

オアシスの能力を発動、地面の反動を利用しながらセッコは恐るべき速さで宙を舞っていた。
地面から壁へ、壁から天井へ。弾性を生かし、あらゆる方向から吉良へと襲い掛かる。
もはや吉良は能力を隠している余裕などなかったのだ。それに吉良には自信もあった。
わかったところでどうしようもできない、防ぎようがない攻撃。キラー・クイーンの能力こそが最強である、と。

正面から高速で迫るセッコに対し、爆弾を放り投げる。間合いに入ったところで手動点火。
目的はセッコにダメージを与えることではなく、距離をとること。
スタンドどうしの殴り合いならこちらが不利になる。最初の交戦で吉良にはそれがわかっていた。
爆風があたりに覆い、互の姿が見えなくなる。牽制の意味を込め、あらゆるものを適当に投げつけていく。
無事大きく後ろに下がると、吉良は一呼吸付いた。スタンドを構え、強襲に備える。

だが砂埃が収まったとき、そこにセッコの姿は見えなかった。

「なにッ!?」

同時に頭上からの物音を捉え、反射的に防御の構えを取る。
鋭い痛みが腕に、そして肩に走った。キラー・クイーンが必死で攻撃をはねつけるが対処しきれない。
しばらくの間、頭上からの攻撃は続き、最後にセッコそのものが天井より吉良めがけ襲いかかってきた。
なにか爆弾化させる余裕はない。咄嗟に足元に転がった木製ベンチを放り投げる。
空中で軌道を変えることができず、セッコは弾き飛ばされた。ダメージはないようだが、これで直撃は避けられた。

地面に”着水”したセッコを警戒しつつ、吉良はようやくどんな攻撃を食らったかを理解した。
泥だった。今しがた吉良に襲いかかったのは再硬質化した泥の槍だったのだ!

「柔らかくなったものはよォ、元に戻ろうとするからなァ〜〜〜……。
 俺は何もしてねェんだ。勝手に戻ろうとするだけなんだァ〜〜!」

吉良は改めてセッコの能力の厄介さを知る。
近距離戦では弾性を使い、早さとパワーでキラー・クイーンの上を行く。
中距離では地面に潜り、あらゆる場所から襲いかかってくる。おまけに泥の槍という遠距離攻撃もある。


(なんて厄介な……。なぜこうも面倒なやつを私が相手しなければいけない……?)

61 本スレ>>53と>>54の間に挿入    ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:16:48 ID:/tFilOL6
吉良は内心で毒づいた。ここにきてというもの不運が続いている。

ウロウロと間合いを計っていたセッコが緩急をつけ、吉良に迫る。
愚痴をはくの後回しだ。キラー・クイーンで迎え撃つ。

拳が飛び交い、蹴りが行き交う。セッコの上体が揺れたのを見逃さず、吉良が前に出る。
キラー・クイーンの直接接触でセッコのスタンごと爆発させる。伸ばした腕がセッコに触れんとす。
だが瞬間、キラー・クイーンの拳をセッコの掌が跳ね上げた。発現条件がバレたのか、吉良の目が驚きに見開かれる。

セッコは能力をキラー・クイーンの完全に把握しているわけではなかった。
ただほとんどのスタンド能力は拳を使わんければいけないということを彼は経験上知っている。
体制が崩れた吉良、セッコは懐に飛び込み、攻撃を重ねていく。
みぞおちに肘を叩き込み、同時にもう一つの腕を伸ばす。胸ぐらを掴んで引きずり落とす。
あたりの地面は既に泥化ずみだ。半分溶けた地面に引きずり込み足を奪うつもりか。

だがセッコは不用意に近づきすぎていた。
賭けに出た吉良は地面を叩き、床の一部を爆弾化。己のダメージを気にせず爆破させる。
捨て身覚悟の至近距離爆破にセッコがたじろぐ。幸運にも被害が少なかった吉良はその隙を見逃さない。

泥の槍を弾き飛ばしながら上体を引き上げ、一気に入口へと走る。
喚き声を上げながらセッコは追いかけてくる。やはりスピードはセッコが上だ。壁と天井を伝ってセッコが真正面に回り込む。
扉の前に立ちふさがったセッコ。吉良は真っ向から突きの速さ比べに挑む。
キラー・クイーン VS オアシス。拳と蹴りが無数にあいだを行き交っていく。

「ぐッ」
「俺の『オアシス』は最強だあああああああ―――ッ! 喰らいやがれェエエエエエエ―――ッ!」

吉良は自分の観察眼と運に賭けた。そしてそれは成功した。
絶対の自信を持ったセッコは土壇場では拳を振り回す癖がある。ならばあえてその攻撃をうけ、後ろに跳ぶ。
当然セッコは吉良を追う。そしてそれこそが! それこそが、吉良の狙いだッ!

『コッチヲミロォォォォオオ〜〜〜〜!』

左の泥化が治ったわけではない。
セッコの射程距離から逃れればまだマシになるだろうが、以前シアー・ハート・アタックはドロドロの状態だ。
呆れたような、馬鹿にしたような表情をセッコは浮かべる。目前に飛び出たシアー・ハート・アタックをはねつける。

「今だ、『キラー・クイーン』……点火しろ!」

だからこそ、その影に紛れ飛んできた『第二の爆弾』にセッコは対処できなかった。
手動で爆破された木片は本来ならばセッコには到底及ばないものだった。
だがシアー・ハート・アタックという爆弾に引火させることを目的としたならば……話は違う。

手動で点火させられた爆破の余波でシアー・ハート・アタックが爆発する。
至近距離からもろに爆破を受け、セッコの体が吹き飛んだ。同時に吉良もその場で膝をつく。

激しい戦いだ。吉良の見たところ、戦況は互いに五分と五分。
痛みに胸を抑えれば、その下の骨が軋むのがわかった。肋骨にダメージをおっている。
左肩、左腕には泥の槍を受け、筋肉の繊維がズタズタに切り裂かれていた。
左手の甲は……先ほどよりマシになっていた。まだまだ本調子には程遠いがなんとかシアー・ハート・アタックは使用可能だろう。

62 本スレ>>53と>>54の間に挿入    ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:17:07 ID:/tFilOL6
吉良が呼吸を整え終えると、セッコもゆっくりと体を起こした。
胸から上にかけて大きな火傷を負っている。とりわけ顔の右半分はもろに爆風を受けたのか、ひどい有様だった。
鬼のような形相でセッコが吉良を睨む。数歩歩くと、その足元がふらついた。目をやられたのだろうか。

「戦いは新たな敵を生む……だが私のキラー・クイーンに『敵』はいない。
 なぜならどんな強敵であろうと、必ず吹き飛ばしてきたからだッ!」
「このションベン爆弾野郎がァァァアア〜〜……! このお、俺の『オアシス』を、こ……この野郎〜〜ッ!」

どもりながらもセッコは戦いの構えを取った。吉良もスタンドを出現させ、闘士をたぎらせる。
一秒が過ぎ、二秒がすぎる……。どちらも動かなかった。
そうして先に構えを解いたのはセッコのほうだった。

「ここまでだ」

憎々しげにつぶやくと、後ずさっていく。
セッコの視線の先を眺めると戦いの余波で飛び出てきた時計が転がっていた。放送の時間まで時間はあまりない。
ある程度距離をとったところまで下がると、セッコは地面に潜り込み、そして姿を消した。

しばらくの間、吉良は辺りを警戒していたが完全に去ったと判断すると構えをといた。
手強い相手だった。だがそれでも上を行ったのはこの吉良吉影だった。
脇に転がるベンチに座り込みたくなるのを我慢し、吉良は足を引きずりながら教会の奥を目指す。

治療の時間が必要だ。だがここを離れる必要もある。さらにセッコをほうっておくわけにも行かない。
あらゆる要素を考慮すると……吉良は足元に伸びていく階段を睨みため息を吐いた。
地下に潜るのが一番か。まるで逃走生活のようだと思ったところで首を振り、吉良は階段を下りていく。

吉良吉影は休めない。



 ◇ ◇ ◇

63 本スレ>>81の修正    ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:18:20 ID:/tFilOL6
DIO。本名はディオ・ブランドー。
ジョナサン・ジョースター、空条承太郎を尾行させていてた時に仕入れた情報を思い出す。
相手に悟られない程度に舌打ちをした。考えうる中で最悪最強のやつと、よりにもよってこのタイミングで会ってしまうとは……。


無論ムーロロがわざわざ地下に入ったのはこのDIOに会うためだった。
このゲーム開始から考えていたことだった。最終的に生き残るために必要となるのは力だ、と。
『オール・アロング・ウォッチタワー』は強いスタンドだ。だが最強ではない。150人もの頂点にたつスタンドでは決してない。
なにより150人もの参加者と全員戦う必要はない。
ムーロロの考えは漁夫の利だった。誰かに取り入り、利用して、最後に寝首をかく。
そしてそのターゲッこそがDIOだったのだ。

柱の男たちは人間を利用しようという気はない。
最強のスタンド使い空条承太郎は娘の死を前に情緒不安定だ。
ジョルノ・ジョバァーナは連戦を重ね、精神身体ともにダメージをくらっている。

その点、DIOは申し分のない相手に思えた。
いくつもの部下を従えるカリスマ性も素晴らしい。治癒能力、吸血鬼としてのパワー、最強のスタンド。
面白いと思った相手を泳がす癖もある。付け入る隙ならばいくらでも、ある。

だからこそ万全の準備をし、あらゆる情報を手土産に乗り込もうとしていたのだが……不用意に近づきすぎたようだった。
ムーロロは後ずさりたくなる衝動をこらえて目の前の敵をじっくりと眺める。
王者の風格、強者としての自信……なるほど、凄まじいわけだ。先の激戦を思わせるものは何もない。
疲弊をものともせず、堂々とした態度に気負いそうになる。だが、ムーロロは呼吸を繰り返すと冷静に頭を働かせ始めた。

64 本スレ>>79の修正    ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:19:11 ID:/tFilOL6
(DIOに首ったけのあのヴァニラ・アイスのことだ……見つかったらただじゃすまないに決まってる!
 そのうも、お供もついてるってもんだ。一対一ならまだしも二対一じゃ多勢に無勢だぜ……。
 ああ、クソ……徐倫のやろう、見つけたらただじゃおかないぜ……あんちくしょう〜〜〜!)

物音を立てないよう、もう一度木の陰に隠れなおす。
このままやり過ごすべきか。そもそもやり過ごせるのだろうか。
仕掛けるとしたらもう少し引きつけてか? いやいや、これ以上近づかれたらまずい。この距離なら『エンペラー』でやつのどたまを……
だが待て、逆方向から弾丸をぶち込めばそっちに向かってくれるのでは? 無理に戦う必要なんてない。
ここをやりすごせれば俺としては……―――

しかし、ホル・ホースの思考は突然そこで破られた。

「おめえ、今隠れようとしたよなァ……。GDS刑務所から出てきたあいつらを見て……逃げようとしたよなァ?」

ウニョン、と嫌な感触を足元に感じる。生暖かい息遣いと対照的に湿った手触り。
見下ろしてみれば泥のスーツをまとった男がホル・ホースの足首を掴んでいた。
二人の視線がぶつかりあう。突然のことに、ホル・ホースの思考が止まる。

「なぁ、答えろよ……今なんで隠れたんだ?
 お前もしかしてジョースターとか言う奴か? DIO様に歯向かおとうしてるんじゃあねぇのか?
 えェエ? なぁぁあ? 答えろよ、この野郎ォォオ〜〜……?」

止まったはずの冷や汗が栓をひねったみたいにまた、吹き出した。
足元にはDIOの部下らしき人物。背中越しには自分を裏切り者と考えているDIOの忠実なる部下、とおまけ付き。
この八方塞がりどうする!? 一体どうやってこの場を切り抜ける!?
汗のかき過ぎで体がふやけてしまいそうだった。フル回転する脳が、火花を散らせ、答えを探す。

(どォすんの、俺!? どォすんだ、ホル・ホース!?
 くそったれ、これもあれも全部てめェのせいなんだからなッ! 覚えておけよ、徐倫ィィンン!!)

ホル・ホースの判断やいかに。

65 ◆c.g94qO9.A :2013/10/14(月) 10:22:18 ID:/tFilOL6
>>58>>59  
チョコラータに肉の芽を埋めた理由とGDSから地下道への道の説明

>>60>>61>>62
セッコvs吉良吉影の描写の追加

>>63
ムーロロの地下入りの理由

>>64
ホル・ホースの場面の訂正


こんな感じでどうでしょうか。
まだここが変だ、というのがあればしてきお願いします。
可能な限り修正していきます。それでもダメだったら諦めます。

66 名無しさんは砕けない :2013/10/17(木) 22:47:36 ID:FWA0q4Xo
>>61
セッコのスタンごと → スタンドごと
拳を使わんければいけない → 使わなければいけない
以前シアー・ハート・アタックは → 依然〜
(シアーハートアタックの ・ って正確にはどうだったか、表記上の問題も?)

>>64
そのうも → そのうえ(その上)
セッコの台詞内『DIO様』 → 今までの会話から『様』はなさそうな関係では?
ホル・ホースの思考 → とりあえず徐倫を追う(状態表)から『徐倫を怒る』に変わった?(まあ彼の“怒る”は大したことじゃなさそうだけど)

読んでいて気になった部分はこの程度でしょうか。
プレッシャーのある中見事に修正と追加が行われていると思います。
大きな問題は無いようですし、もう少し議論を待ったのちに完成で良いかなと思っております。
改めて投下乙でした。

67 名無しさんは砕けない :2013/10/19(土) 17:07:35 ID:vuXQjiD.
修正乙です。
修正前と比べて矛盾点も特になく改善されたし、これで良いと思います。
めちゃくちゃ先が気になる展開になってるのでこれから楽しみです。

68 ◆c.g94qO9.A :2014/01/01(水) 21:42:53 ID:02qSUD8c
「大乱闘」、加筆した部分と指摘があった部分を修正しました。
wiki収録してくださった方、ありがとうございました。

69 ◆3yIMKUdiwo :2014/04/06(日) 14:01:52 ID:xJh/qnOM
本スレ>>362、スタープラチナの眼が〜のくだり、不振→不審に修正願います。

70 ◆3yIMKUdiwo :2014/04/09(水) 09:28:14 ID:b9CorQak
本スレより指摘等があったので、追加修正します。
>>359の『このワムウ、無駄にはせん』の後に、
ジョセフがぶつかってくる直前に放送はJ・ガイルの名前を告げた。もう約束の場所に行く必要もない。

残された二人は、後を追うことはしなかった。
を追加。

>>361
エルメェスは背中を預けていた石柱から背中を離した。
を、
エルメェスは身体を預けていた石柱から背中を離した。
に修正。

>>368
ワムウの状態表・行動方針からJ・ガイルとの待ち合わせの旨を削除。
備考に
※J・ガイルの名前以外、第2回の放送を殆ど聞いていません。
を追加。

お手数ですが宜しくお願い致します。

71 名無しさんは砕けない :2014/04/09(水) 17:24:14 ID:gxhKVAkE
>>70
ウィキ編集、別に自分でもやっていいんやで?
むしろ自分でやるのが通常

まぁ書き手さんだって忙しいときもあるだろうし、やれとは言わないけどね
でも依頼するならちゃんとスレあるんだし、そっちでカキコは頼みますよい

72 ◆Be1WM97dDg :2014/04/16(水) 18:16:36 ID:rlaZc5gs
本スレで指摘があった個所の修正をしました。

吉良が承太郎と見間違われたのだと判断する要因から背丈の記述を省き、
かわりに男女の体格差を根拠に据えました。

調べてみてビックリ。
承太郎195センチ、これは結構知られてることですが、
吉良175センチ(別ソースでは178センチ)、
徐倫174センチ。

吉良が意外と低いんですよね。
ジョジョは巨漢が多いから、なんかマヒしてる……。

73 ◆LvAk1Ki9I. :2014/06/15(日) 23:36:16 ID:I.foLtDI
「Trace」wiki収録完了しました。
大筋に変更はありませんが
・指摘された点の修正、状態表に追加
・DIOが承太郎を自分の手で殺害するという思考を見落としていたため、ペット・ショップへの命令関連について書き直し
・ジョンガリがジョナサンを通すよう指示される部分を追加
しています。
見落としがありましたらご連絡ください。

74 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:08:06 ID:TRJEF9hg
遅れました。
読み直して語尾等微調整したものもあるので、一旦丸々こちらに投下し直します。

75 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:08:57 ID:TRJEF9hg
恐竜に追われること早十数分。奴らは蛇のようにしつこかった。
襲いかかってくるようならば返り討ちにしてみせる。だらだら追いかけるようなら一気に加速して振り切ってみせる。
だが恐竜たちは姑息で、賢く、狼のように統率の採れた集団だった。プロシュートと千帆の乗ったバイクを追いかけて、回り込んで―――とにかくうっとおしかった。プロシ

ュートがいらいらを表情に出さないようにするのに苦労するほどだった。

サイドミラーの中で三匹のうち、二匹が細い路地裏へと飛び込んだ。プロシュートは頭の中で地図を思い描いた。西への逃げ道を塞ごうって魂胆らしい。
以前ギアは3にいれたままで、速度計は40キロに届くか届かないかをさまよっている。プロシュートは顔をしかめ、もどかしい思いをアクセルに変えた。
いい加減追いかけっこにはうんざりした頃だった。


「あっ」


ヘルメット越しに千帆がくぐもったつぶやきを漏らした。同時にプロシュートはバイクのハンドルを右に切ろうとして―――間に合わない、と思った。
路地裏から突然身を投げ出した小柄な男の体にバイクが迫る。プロシュートは三人全員が無傷でいられることを諦めた。中でも一番優先順位の低かったのは、ようやく馴染み

始めたバイクそのものだった。
バイクすべてをめちゃくちゃにする必用はなく、そうする時間もパワーも足りなかった。右ハンドルを思い切り握り、前輪を止めた。二人の体が前に投げ出されると同時にバ

イクの横っ面に一撃をぶちかました。

「『グレイトフル・デッド』!」

金属がひしゃげる音、息を呑む音―――宙に投げ出され、ぐるりと世界が大きく回った。頭上の街灯が空を横切り、目の中でアーチを描いた。
千帆を抱きかかえるようにかばい、スタンドで着陸の衝撃を和らげた。かばいきれなかった左肩に大きな傷みが走り、プロシュートの息が止まった。
衝撃の余韻が道路の端々に広がっていった。

横っ面に投げ出されたバイクは歩道をフラフラとさまよったあと、力なく民家に激突した。
空に向かってかしあげられたタイヤが風車のように大きく回っていた。エンジンの熱がむわっとアスファルトを撫で、痛む体にじわじわと染みこんだ。

「立てるか?」
「……だいじょうぶ、です」

千帆に傷はなかった。ヘルメット越しに目を白黒させながら、必死に冷静さを取り戻そうとする。プロシュートは頷くとそのまま伏せていろ、と小さく言った。
腰を落としたまま振り返り、跳ね飛ばしかけた男の影に目を向けた。影は路地裏に体半分入れたまま、こちらをじっと見つめていた。あちらにも怪我はないようだった。
影はこちらの安否を気遣うでもなく、大声で悪態をつくでもなく、惑わしげに体を揺らしていた。

プロシュートは千帆に合図を出し、ついてくるように指示を出す。
千帆は慣れない様子で拳銃を取り出すと、それを両手で握り締め、背後を警戒しながらプロシュートの背中に張り付いた。
プロシュートの中では怒りが渦巻いてた。それは突然飛び出してきた男への怒りでもあったが、どちらかといえば自分のマヌケ具合に向けられた怒りだった。

運転に100%集中できていたか? ノー。周りへの警戒を100%怠っていなかったか? ノー。 遺体の気配に気を取られていなかったか? ノー。
宮本と名乗る少年がもたらした情報が常に目の端でちらついていた。情報不足の中、いくら考えても結論は出ないとわかっていたはずなのに、現状戦力も情報も足りなさすぎ

るという杞憂がプロシュートの判断をにぶらした。
これで『足』も失った。抱えるのは傷ひとつつけたくない妹分と拳銃二丁、残るは育朗が残した『甘ったれ精神』だ。

最も捨て去るべきものがプロシュートの足を絡みとり、そして今不安要素となって現れた。
プロシュートは甘く生き慣れていない。これまでずっと苦味と痛みだけが信用できると言い続けてきたのだ。そう簡単には変われない。

76 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:13:29 ID:TRJEF9hg
プロシュートは足を早め、最後の十歩を大股で詰め寄ると、男の胸ぐらをつかみんだ。
後ろで千帆が止めるように何かを言ったが、プロシュートには何も聞こえなかった。ただ目の前にあるチンピラ風情の男がひたすら気に入らなかった。
プロシュートはその襟首を掴むと力任せにひねり上げた。男は怯えたように、短い呼吸を繰り返した。


「いいか、二秒だけやる。質問に答えろ。イエスもノーも要求しちゃいねェ。これはれっきとした事実になる。そうだろ、エエ?」


手触りがやけに軽く、柔らかいことが気になったがプロシュートは尋問を進めた。スタンドを呼び出すと男が腕の中で小さくうめいたのが聞こえた。

「名前は?」
「こ、小林玉美」
「仲間は?」
「ほかに二人……近くにいる。多分ここから見える範囲に」

怒りと混乱がプロシュートの腕の力を強めた。
罠にハメられた―――隣で千帆が息を飲む。プロシュートも同じ気持ちだった。奇妙な広がりが代わりに手を覆ったことに気がつくまでは。

玉美の首はプロシュートが意図したより、強く曲がってしまっていた。その首はまるでゴムのように柔かく、ねじ曲がった。
プロシュートは玉美の顔が見えなかった。隣に立つ千帆と死んだ男の視線が結びついた。千帆の目の中で怯えが揺らいだ。首を曲げたまま、死んだはずの男が呟いた。


「『ザ・ロック』……発動したってことは、アンタたちは信用できる……ってことだなァ〜〜〜!」
「てめェ、スタンド使い……ッ!」
「お、重い……ッ!」


千帆の体に錠前が浮かび上がった。グレイトフル・デッドの拳がわずかに早く、玉美の体に叩き込まれていた。
玉美の体はゴムまりのようにはずみ、対面の民家の窓を突き破った。砕かれた窓に血はつかなかった。

バイクの前に身を投げ出したのも、姿を隠さなかったことも、こうして尋問されることも全て玉美の計算内。
玉美の言葉は真実だった。協力者が二人いる。
千帆にスタンド攻撃を仕掛けたもの、玉美の体にスタンド能力を発動させたもの、プロシュートたちの接近を感知したもの。


(野郎……うかつだった! マンモーニだったのは……ほかでもない、この俺だッ!)


足を失い、千帆は動けない。あたりがざわつく雰囲気をプロシュートは感じた。もはや一刻の猶予もない。
千帆が立ちあろうと足掻いてるうちに、辺りをさらに薄暗くする霧が満ち溢れていた。
満月は滲んで、形を失った。千帆がプロシュートの背中に手を伸ばしても、あたりの風景は変わらなかった。

「いいか、千帆……これは俺が『勝手』にやることだ。てめェの敵だとか、貸し借りだとか、そんなものはどうでもいい。
 俺が俺の納得と怒りを鎮めるために、俺は今からやる……! 止めたとしても無駄だぜ……、いいなッ!」
「プロ、シュート……さん」
「『グレイトフル・デッド』! 半日ぶりの全力全開だッ! たっぷり浴びせかけてやれッ!」

街灯の光が消える。頭上の月も星も消え去り、湿った空気が一斉に流れ込んだ。
直後……、東と西―――周りの方向全てから鶏を絞め殺したような奇妙な鳴き声が聞こえた。
霞越しにフラフラと揺れる影が、二人に近寄り、少し離れた場所でどうっ、と音を立てて倒れた。最後に断末魔と痙攣を残して、その四本足は動くのをやめた。
千帆とプロシュートは影に近づいて、その死体を見下ろした。そこに横たわっていたのはチンピラではなく、小型のバイクほどある、一匹の恐竜だった。

「プロシュートさん、これって……?」

77 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:13:50 ID:TRJEF9hg


千帆にかけられたスタンドはまだ解けない。状況は複雑を極めていく。
わかっているだけで四人、この状況を引き起こしたスタンド使いがいる。プロシュートは一息吐くと、千帆の手をつかみ、杜王駅の方向へ向かって歩き出した。
今は逃げることが懸命だ。怒りは収まってはいないが、一発ぶちかまして頭が冷えた。全部自分の責任だ。今ならそう判断できる。

「スタンドには射程距離がある。歩けるだけ歩け。無理なら言え」

細い路地裏をゆっくりと駆けていく二人。
その二人の向こうからの光が突然途切れた。少し小柄な―――さっきよりは大きいから別の人間だ―――影が二人の足元まで伸びた。
千帆を庇うように後ろに隠し、プロシュートはポケットからベレッタを取り出した。銃口を向けるのと、女の声が聞こえてきたのは同時だった。


「待って!」


プロシュートは狙いをぴたりとつけたまま、自分が驚きのあまり銃を落とさなかったことに感心した。体は長年の習慣を忘れてはいなかったようだ。
覆った影で顔ははっきりとしない。だがプロシュートがその顔を見間違えることはありえなかった。
穴があくほど見つめたのだ。写真がすり切れるほどに見返して、焼き付けて―――何より絶対にやりとげるという覚悟があった。だから見間違えるはずがない。
目の前に立っているのは……ボスの娘、トリッシュ・ウナだ。黒くて大きな目が二人を見つめていた。


「誤解させてしまったのは謝るわ……。でもアナタたちは『信頼できる』。その子の鍵がその証拠。だから力を貸して欲しい……ッ! 今、この状況を切り抜ける力が……ッ!




遠く、西の方から馬の嘶きが聞こえた。背後で千帆が大きく、息を沈めるようように呼吸を繰り返した。プロシュートは拳銃のトリガーに指をかけた。
薄い皮膚の下で突然、遺体がうねるのがわかった。共鳴している。プロシュートは力でそれを押さえつけると、拳銃を握り直した。





78 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:15:17 ID:TRJEF9hg
トランペットの音、力強い男性ボーカルの叫び、リズムを刻むドラム音。
誰だってじっとしてはいられない。膝を小刻みに揺らしていたが、ついには広いフロアに飛び出し、思うがままに体をくねらせた。
ムーロロはそんなディエゴの姿を煙越しに見つめた。咥えた紙タバコがジジジ……と音を立てて、口先で灰に変わっていった。

部屋はタバコの煙、アルコールの匂い、レコードが流す音楽の音でいっぱいだった。
ムーロロはワイングラスにタバコをつっこみ、また意味もなくタバコに火をつけた。ディエゴは変わらず踊り続けている。
曲が終わり、ムーディーな音楽に変わったところで、ディエゴはようやく満足したようだった。
ソファに放り投げた酒瓶を片手にムーロロのいるデスクに戻ってくる。瓶から直接酒を煽ろうとしたが既に空になっていた。ディエゴは唇を曲げ、瓶を放り投げた。ムーロロ

が代わりにデスクの上の瓶を差し出してやった。


「上機嫌だな」

ディエゴの顔色はいい。頬は上気し、口元にはだらしない笑みが浮かべられていた。
酒を半分ほど煽ったディエゴは一息つき、意味もないニヤニヤ笑いを机越しによこした。
ムーロロはタバコを差し出すと、ディエゴが咥えたのを見てから、火をつけてやった。煙を溶かすように一瞬だけ火があたりを照らした。
ディエゴはゆっくりと煙を吸い、吸った時の倍の時間をかけて煙を吐き出した。ムーロロは顔にかけられた煙を手で払い、顔をしかめた。

「程々にしておいて欲しいもんだ」
「自分も楽しんでおきながらどの口が言うんだ、ええ?」
「俺はほとんど飲んでいやしない」

ムーロロが指さした先には半分ほど減ったグラスと、そこに突っ込まれた何本もの吸殻があった。
ディエゴは自分のタバコもそこに突っ込むと、椅子を傾け、二本足でバランスをとった。
前後に揺するたび、木製の椅子がきい、きい……と浅く鳴いた。いつの間にか音楽も止み、屋敷中にその鳴き声が伝わっていくようだった。


「祝い酒だ。二人の今後の発展を願って!」
「実務は俺だけに任せておいて、その言い草か?」

テーブルには酒とタバコに紛れて、二人の支給品とムーロロの用意した地図が置かれている。その脇には紙とハサミが置かれていた。その様子からついさっきまでムーロロが

作業していたことが伺えた。
ディエゴは地図に目線をやった。七つの赤いバツ印、27つの白いコマ(几帳面な文字でそれぞれ名前が書かれている)―――ディエゴは指先で目元をこすると椅子に座り直す

。ムーロロは共犯者がようやく会話をする気になったことにほっとした。邪魔なガラクタをどけて、立ち上がる。

「現在生存者は27名、そのうち殺し合いに乗り気なものは限られている。はっきりと打倒を目指している組はジョースター一族を中心に各地に分散していて……」
「その話、長くなりそうか?」

あくびを噛み殺し、ディエゴが呻いた。

「さっさと本題に入ろうじゃないか。もはや俺たちは殺し合いから『降りた』ことなんだしな」

首輪をつつきながらそう続けた。ムーロロは露骨に嫌な顔をすると、椅子に座りなおした。

「俺たちの目的は遺体の総取りだ。誰が死のうが何人くたばろうと知ったことじゃない。
 たとえ遺体を総取りにすることがヴァレンタインの計画の一端であったとしても、今はこれが最善手だ」
「一人一人に頭を下げてお伺い立てて来いとでも言うのか。俺たちは対等なはずだぜ、ディエゴ」
「対等―――ほう、対等ねェ」

79 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:17:12 ID:TRJEF9hg
ディエゴは地図を眺め、遺体を持ったコマの数を数えた。七つのコマ越しにムーロロと目を合わせる。ムーロロは突然帽子の裏地に興味を持ったようで、視線が合うことはな

かった。しばらくそうした時間が流れたが、ディエゴは鼻を鳴らし、話を進めた。

「俺はそんなお利口さんじゃないぜ、ムーロロ。奪い取る……カスどもたちには犬のエサでもくれてやれ、だ」

そう言いながらディエゴは緑色の紙とハサミを取りあげ、何物かを作り始めた。ムーロロの目の前で緑のコマが次々と積み上がっていく。
その緑のコマは地図のあちこちに一見無造作に配置されていった。十はあるようだった。ディエゴはそれらを自由自在に動かしながら、言う。

「お伺いはしなくていい。ただ狩りには参加してもらうぜ。いや、猟か。追い込み猟だ」
「銃の腕前には自信がない」
「司令官としての技量を見込んでの採用だぞ、カンノーロ・ムーロロ君」
「前線に立たなくていいと聞いてほっとしたよ」

ムーロロはディエゴが動かしたコマをじっと眺めた。しばらくしていくつかのコマを持ち直し、ほんの少しだけ手直しを加えた。

「現状一番の問題はカーズだ。ジョースター一族をはじめとしたお利口さん方は厄介だ―――厄介だが対処の仕様はある。
 恐竜たちの物量作戦で押しつぶすことも不可能じゃあない。混乱を引き起こし、各個撃破を狙ってもいい。
 流石に全員大集合となったら手がつけられないが情報網では俺たちが上だ。進路を見張って妨害工作を繰り返せばいい。
 だがカーズ、やつにはこれが効かない。俺のスタンドもお前のスタンドも、柱の男には敵わない。だから―――」

柱の男を意味する黒のコマは盤上に一つ。その存在は太く、逞しく……なによりも大きい。
ムーロロは東にいた参加者をまとめ―――トリッシュ、玉美、ナランチャ、プロシュート、双葉千帆の文字をディエゴは読み取った―――中央にいたいくつかの参加者もそこ

に加えた。七つのコマの周りに恐竜たちを配置して足止めをする。
そこに南南西からまたも恐竜を使い、黒いコマを誘導、一団とぶつける。黒いコマが集団に飛び込みいくつかのコマをなぎ倒した。ムーロロは顔を上げ、ディエゴの様子を伺

った。

「漁夫の利狙いだ」
「消耗を狙って横からかっさらう―――いいじゃないか。最終直線まで集団を利用して足を休め……刺して、奪い取る。俺好みだ」

ディエゴはムーロロからカーズのコマを受け取ると、そのまま群がっていた周りのコマ全てを横倒しにした。そこには柱の男一人だけが立っていた。


「だが―――『こうなったら』……どうする?」


七つのうち二つのコマが持っていた遺体がカーズのコマに加わり、カーズが持つ遺体の総数は三つになる。相対する集団は周りに存在しない。
今度はムーロロが様子を伺われる番だった。ディエゴはカーズのコマを指で弾き飛ばし、ムーロロの方へよこした。

「消耗したカーズ―――本当に消耗していればの話だが―――相手でも、俺とお前じゃ相性が悪い。
 やつは稀代の大食いだ。油断したらカードでも恐竜でもなんでも食われるぜ」

しばらくの間、二人は無言のまま見つめ合う。保身と策略が言葉もなく二人のあいだを飛び交った。
部屋の真下でごそごそと誰かが動く気配がした。ムーロロは黒いコマを取り上げ、やれやれと小さく呟いた。

80 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:17:36 ID:TRJEF9hg
「作戦は弾切れか、司令官」
「いや、あるぜ。ただリスクがある。懐柔に自信は?」
「イタリアマフィアを一人手懐けたという実績はあるが」
「よっぽどお人好しなんだろうな、そいつァ。それかお前が知らんうちに裏切ってる可能性もあるぜ、気をつけな」

ムーロロは緑のコマを二つ作ると中央の参加者二人の傍に動かした。そのまま二人を挟み込み、四つのコマが北へと向かう。
ディエゴはその一団がDIOの館にたどり着くのをじっと眺めていた。ムーロロは視線をコマに向けたまま、小さく言った。

「コイツは文字通り、俺たちにとっての爆弾になるぜ、ディエゴ」
「爆弾ならもうすでに一つ抱えているさ」

ディエゴはムーロロが持つコマにかかれた名前に目を落とす。不安と疑いを覆った、皮肉な笑みが浮かんでいった。

「対カーズ最終兵器―――『キラ・ヨシカゲ』、か……」





81 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:17:57 ID:TRJEF9hg
その一室は膨らみきった風船のようであった。

「周りに敵は?」

正面の壁にもたれたナランチャは興味なさげに発言者―――プロシュートを見つめ返した。しばらく待ったが答えは帰ってこなかった。
ナランチャ、とトリッシュがたしなめるように言ったが、ナランチャは黙ったままだった。トリッシュの目線から隠れるように顔をうつむかせた。
トリッシュが間を取り持つかのように、プロシュートに目線を向けた。プロシュートはソファに座りなおすと肩をすくめた。

「俺がアンタに危害を加えることを恐れているらしい」
「そんな気はないのよね?」
「顎先の餌より背後の虎の方が気になるたちでね。シーザー、もう一度説明を頼む」

風が唸りをあげると、ガタガタと建物全体が震えた。シーザーは窓の外を一瞥すると向き直り、出会ったばかりの仲間たちを見た。
緊張感と不安が部屋の中に漂っている。かつて相対していたギャングの二人がその中心にいた。
机をはさんで傾きかけた混乱を支えていたのは二人の少女たちだった。トリッシュは背後に立つナランチャをたしなめ、千帆は隣に座る男の自制心をつっついた。
シーザーは唇を噛み、細ばった隙間からゆっくりと息を吐きだした。足元でイギーが眠たげにあくびをひとつした。

「トリッシュたちと合流したのはほんの偶然だったんだ。
 フーゴ―――はぐれた俺たちの仲間のひとりで、トリッシュの仲間でもあるらしい―――を探して東に向かってる途中、気づいたら恐竜たちに囲まれてしまっていた。
 とにかく数が多かった。埒があかないと思って強引に包囲網を切り抜けたら……」
「私たちと出くわした、ってわけ」

トリッシュがあとを引き継ぎ、そう付けくわた。隣で玉美が大きく、励ますように頷いていた。

「私たちがアナタたちと会ったのはその直後。恐竜に襲われて、最初にナランチャがスタンド攻撃をくらってしまった。
 恐竜化が始まってしまうと戦いはジリ貧で―――玉美のスタンドは戦闘向きじゃないし、一人でも仲間が必要だと思って……」
「それであの茶番か」

プロシュートの声は抑えていたが、皮肉げだった。ナランチャは壁から背を離すとトリッシュを庇うように前に進んだ。プロシュートにむかって凄んでみせる。典型的な威嚇

の態度だった。
そんな態度をプロシュートは鼻で笑った。慌ててシーザーがその場を取り繕った。二人の間に割ってはいると、説明を引き継いだ。

「俺が柱の男―――カーズを見かけたのはだいたいそれぐらいの時だ。
 俺とイギーはしんがりを引き受けていたんだ。トリッシュたちのために時間を稼ぎながら戦っていたら、恐竜たちが突然方向を変えはじめた。
 追いかけた先で、カーズは五匹程度の恐竜に囲まれていた。それほど苦戦しているようには見えなかった」
「カーズについて、もう少し詳しく教えてくれ」
「柱の男たちは不老不死、驚異的な柔軟性と筋力をもった種族だ。太陽の光とこの俺が持つ技術―――波紋以外弱点はない。
 力でも能力でも奴らを押し込むのは至難の業だ。奴らは速く、強く、固く、鋭い――― 一対一で戦えば死を覚悟して挑むしかない」
「で、そんなカーズやら恐竜やら波紋使いやら―――そんな戦いのど真ん中に俺たちはノコノコ迷い込んじまったってわけだ」

プロシュートは一息をおくと、頬の筋肉を強ばらせた。


「これが誰かに仕組まれたものじゃなければな」

82 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:20:53 ID:TRJEF9hg
なにか大きなものを切り崩したような音が聞こえた。地面が揺れて、窓枠がやかましく鳴いた。
トリッシュは時計を一瞬見つめ、それからナランチャを振り返った。
ナランチャは固く結んでいた腕をのろのろとほどいた。相変わらず席にはつかず、立ったままだった。
壁に背中をもたらせたまま、目の前にレーダーを展開し状況を報告する。左目は暗く、しつこいくらいにプロシュートから離れなかった。

「―――この家の周りをうろつく反応が五つ、西に大きな反応が一つ。その大きな反応を中心に衛星みたいに動いてる奴が全部で六つ。
 数が減ったり増えたりしてるから、きっと戦闘中なんだろう。じりじりとこっちに寄ってきてる。このままいけば十分もしないうちに俺たちとかち合う」
「……遺体が反応する方向と一緒、ですね」


千帆が不安げにプロシュートの顔を見た。部屋の隅でシルバー・バレットが首を振り、低く嘶いた。
しばらく沈黙が続いた。風が窓を揺する音、地面が震えて花や椅子が擦れる音―――どんな音でも不安をわき起こさないものはなかった。
冷たい空気が低いとろこにたまり込むように、そこにいた六人(と一匹)の胸の内に暗い気持ちを渦巻かせた。

なし崩しに築かれた、やわな同盟がぐらついている。同盟でありながら協力する目的が霧で覆われていた。
本当に協力する必要はあるのか。協力して解決できるものなのだろうか。
ぴしゃりと膝を叩く音で皆が我に返る。全員の視線を集めると、プロシュートは一人一人と目線を合わせながら話を続けた。


「できすぎた結果はこの際脇においておくとしよう。
 誰かが恐竜を使って俺たちをカーズとぶつけようが、ぶつけまいが、どっちにしろやつはほうっておけない脅威だ。
 逃げようにもヤツの―――柱の男のスピードじゃいずれ追いつかれる。遺体という『レーダー』を互いに持っていることだしな。
 だからここは逃げずに立ち向かう―――! 今ッ! ここでッ! カーズを……―――ぶッ殺す!」


プロシュートの言葉が部屋と男達に染み込んでいった。ナランチャはほんの一瞬だけ男のことを警戒することを忘れた。
固く覆われた殻の中に強引に割り込んでくる男……プロシュートはブチャラティのことを思いだした。そしてそんなことを考えた自分に驚き、嫌になった。
自分の恩人であり、尊敬する人とトリッシュの命を狙う暗殺チームの男。
その二人を台頭のように扱いかけた自分が嫌になった。ナランチャはプロシュートを睨みつけたまま、爪先を手のひらに食い込ませた。
違う、コイツはトリッシュを狙う『悪』なんだ―――それでもナランチャの耳に、プロシュートの言葉は力強く響いていた。


「前に立つのは俺とイギーと……アンタだ、ボスの娘」
「トリッシュよ。名前で呼んでもらっても構わないわ」

トリッシュは素早く返し、微笑んだ。シーザーはその美しい横顔を眺め、ため息を漏らした。気を抜けば恋に落ちてしまいそうだった。
プロシュートの顔に奇妙なシワが浮かんだ。強引に笑おうとしたところを無理やり止めたかのような、不自然な表情だった。千帆は隣で物珍しそうに、そんな男の顔を眺めた



「俺と、イギーと―――……トリッシュ。
 シーザーの言うとおり、柱の男たちは相当にタフだ。だが奴らに弱点がある。
 シーザーの素敵な波紋以外にひとつだけ……それも致命的な奴がな」
「馬鹿な、やつらは千年も生きる超生物だぞ……!」
「その超生物とやらを平気でここに呼びだしたんだ輩がいるんだぜ?」

プロシュートは喉元に手を伸ばすと、ゆっくりと首輪をなでた。そして左手でもったベレッタの先をそこに押し当てた。

83 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:21:17 ID:TRJEF9hg


「こうすれば例え波紋使いでなくても、スタンド使いでなくても……千帆みてーなガキにだってカーズは仕留められる」

シーザーはプロシュートをじっと見つめ、ゆっくりと頷いた。同意はしたものの、以前険しい顔付きのままだった。

「奴がそう簡単に接近させてくれるとは俺には到底思えない」
「そのためにアンタがいるんだ、シーザー」
「……話の筋が読めんな」
「マフィアが人を殺すとき、わざわざターゲットを薄暗い森の中に呼び出したりするか? ただでさえ厄介な柱の男を身構えさせ、わざわざことを複雑にする必用はない。
 大切なのはヤツが予想もしない方向から鉛玉をぶち込んでやることだ。恐竜相手に奴も苛立ってる頃だ。俺たちは可能な限りやつを挑発する。
 ダメージを与えることが目的じゃあない。だから交戦回数はできるだけ少なくする。足止めして状況把握に務め……焦らせるだけ焦らし上げる。
 シーザー、アンタが最初前に立たないのはそのためだ。俺たちの戦い次第でアンタが一番負担を負いかねない」

シーザーは頷き、拳を握った。

「ナランチャはレーダーで周囲の確認、不安要素の排除に務める。恐竜たち、ほかの参加者たち―――できるだけ俺たちが戦いに集中できるように、頼む」
「私と玉美さんは……?」
「ナランチャと一緒に行動してくれ。お前たちの役割は遺体の死守。お前たちが遺体を守るんだ。いいな、信頼してるぜ」


言い残したことは何もないように思えた。時間も、危機も迫っていた。玉美が揉み手をしながら不安げにナランチャを仰ぎ見た。
ナランチャは何も言わず壁から背を離すと、武器の点検をし始めた。プロシュートはそれを見てソファから立ち上がった。それが仲間たちへの合図になった。
プロシュート、トリッシュ、イギー。シーザー、ナランチャ、玉美、千帆。二つに分かれたチームが、それぞれ戦いに備えていく。

街頭に飛び出す直前、ざわつく仲間たちの背中にプロシュートは小さく言った。

「犬死にするんじゃねーぞ、てめェら」





84 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:21:53 ID:TRJEF9hg
「おい、ムーロロ。お客様はお疲れのようだぞ」
「琢馬ーッ! 琢ッ馬―! いねェのか、おいッ!」
「いや、僕は……―――」

宮本は青白い顔で何事かをもごもごと呟いた。ムーロロの声でそれは遮られ、誰の耳にも届かなかった。
そうしているうちに扉が開き、琢馬がのっそりと姿を表した。扉を半分ほど開くと部屋に入らないまま顔だけを覗かせた。
宮本以上に不健康で、不機嫌そうだった。ムーロロはそんな迷惑そうな表情を無視して一方的に話を進めた。

「お客さんだ。宮本輝之輔と吉良吉影さんだ。お客さんはどうやらお疲れのようなんでな、部屋に案内してやってくれ」

宮本は琢馬の背後から現れた三匹の恐竜を見て、たちまち反論することを諦めた。どうにでもなれ、といった気持ちだった。
諦めと疲れで体を引きずりながら扉へと向かう。琢馬はほんの少しだけ脇に避けると宮本が通れるように道を開けてやった。
琢馬は部屋をぐるりと見渡した。煙が充満し、荷物が散乱し、机の上には地図と何かを表すピンのようなものが転がっているのが目に映った。そして不愉快そうに立ちすくむ

一人のサラリーマンがいることも。
最後にほんの少しだけ地図に目をやると、琢馬は扉を閉め、部屋から出ていった。直前に一匹の恐竜が入れ替わるように部屋に滑り込んだ。
そうしてそこにはディエゴ、ムーロロ、吉良吉影が残された。

「まぁ、立ち話もなんだ。座ってくれよ、吉良吉影」

ムーロロの言葉を無視して、吉良は一直線に窓に向かっていった。部屋中にある窓を全開にして、煙を追い払う。
続いてジャケットを脱いで角に置いてあったハンガーにかける。椅子に座る前にハンカチでタバコの灰を落とすと、ようやく腰を下ろした。
匂いと汚れにたいそう迷惑そうな表情を吉良は浮かべていた。出迎えの準備をするには急だったもんで、とディエゴが見え透いた嘘で茶化したがぴくりとも眉を動かさなかっ

た。
ムーロロは温め直しておいたポットからお湯を注ぐと吉良の前に茶を注いだ。吉良は黙り込んだままだった。

「毒は入っちゃいやしねぇよ」

吉良のカップから一口飲むと、カップを手元に押してよこす。吉良は干からびた鼠を差し出されたかのような目でカップを見た。
無言のままポットに手を伸ばすと、違うカップに茶を改めてついで、飲んだ。ムーロロは舌打ちをした。ディエゴはクスクス笑いを堪えられなかった。
それから吉良は時間をかけてネクタイを緩め、肩を鳴らした。もう一口茶を飲むと、目の前に座る二人の顔を眺めた。

「それで?」

反応はない。ディエゴは人を小馬鹿にした笑みを貼り付け、ムーロロはむっつりとしまま吉良を睨んでいる。
恐竜たちに囲まれ、半ば強引にここまで連れてこられた吉良のイライラは相当なものだった。
カップを下ろすと、ガチャン、と危なっかしい音がした。苛立ちを自覚していたが吉良はそれを堪えられなかった。

「それで? 君たちは随分と私たちのことを知っているようだが、いったいどういう目論見で私たちを―――私をここに呼んだんだね」

部屋に残されたのが自分一人という点も気に入らなかった。部屋に案内されたかったのはむしろ自分だ。
交渉事は宮本に任せたかった。シャワーが浴びたい。ベットで一晩とは言わないが、数時間仮眠がとりたい。
平穏を求めて体が一斉に抗議している。煙の残り香がむっと吉良の鼻をくすぐった。吉良は額を両手でこすると、机の上に荒々しく手をおろした。野蛮な音を立てないように

意識しなければならなかった。
ディエゴは組んでいた足をほどくと前のめりになって、ゆっくりと話し始めた。そののろまさが吉良の神経を逆撫でにする。

85 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:22:24 ID:TRJEF9hg
「アンタと手を組みたい。おっと、握手をする気はないぜ。アンタの手がどれだけ綺麗だろうと触れるつもりはない」


吉良はもう我慢しなかった。青筋がぴくぴくと動くのが自分でもわかった。
気に入らない。自分の能力がバレているのが気に入らない。優位を振りかざして自分の自由を侵されているのが気に入らない。
いっそのことここで戦ってやろうかとも思った。平穏なあの世界なら迷わずそうしただろう。自分の能力がバレることは決してあってはならないことなのだから。
吉良はハンカチで手首についた汚れをおとし、右の爪をまじまじと見た。ぼそぼそと噛み殺した声で返事をする。

「そこまでわかっているのなら、私がどれだけプライベートを大切にするかもわかっているはずだ」
「今のところアンタのスタンド能力をべらべらしゃべろうって気はこれっぽちもない」
「通帳を盗んでおいて金に手をつけてないと言われたら君は信用できるのか? とんだお人好しだな」

ディエゴの笑い声は場違いに部屋に響いた。隅にいた恐竜が顔を上げ、まるで賛同するように鼻を左右に降った。
ムーロロは帽子をかぶりなおすと二人の会話に割って入った。

「まァまァ、ミスター・吉良……俺たちはアンタと対立する気は一切ないんだ。それどころか、ひょっとしたら俺たちと組む必要すらないかもしれない。
 アンタに望んでいることは、ぶっちゃけた話だ、ある時間までここにいて欲しい、ただそれだけのことだ」

吉良が鼻を鳴らした。不信感が体中からにじみ出ている。このままではマズイな、とムーロロは思った。
対立することが考えになかったわけではない。だが今はまずい。近距離でのキラー・クイーンの強さは充分観察済みだ。
今戦いが起きれば三人の中で真っ先に自分が始末される。ムーロロは横目でディエゴを眺めた。ディエゴの両手は頭の後ろで組まれ、足は机の上だ。
援護は期待できない。あるいは自分は試されているのだろうか。舌打ちの代わりにもう一度帽子をかぶり直した。使いぱしりが板についてしまいそうだった。

「もちろんただとは言わないさ。俺たちが差し出せるもんはそれ相応のものを用意してある。
 アンタが望む平穏と安心とやらを俺たちは提供するつもりだ」

ムーロロは情報のカードを切った。地図に広げられた現状を吉良に余すことなく伝えていく。遺体については伏せたままだった。
ヴァレンタインについて、ジョースター一族について、そしてカーズについて。
トランプたちから情報が入ればリアルタイムで駒をさりげなく動かした。吉良は姿勢を正した。少なくとも興味は引いたようだった。五分ほどで話が終わったが、その間、吉

良は一言も話を挟まなかった。


「ナンセンスだ」

ムーロロが話を終えた直後、吉良はバッサリ話を切って捨てた。冷え冷えとした視線が二人に向けられた。ディエゴは小さく、鼻で笑った。

「海外には捕らぬ狸の皮算用という言葉がないようだな。
 それになにより気に食わないのが、結局のところ直接カーズと対峙するのは私だけじゃないか。
 君たちはぬくぬくと安全地帯から配下を使って『サポート』とやらをするだけだ。それで労を惜しまない、というつもりなら―――私を舐め腐るにもほどがある」

風が窓辺のカーテンをゆっくりと揺らしていった。部屋にかかっていた靄はすっかり去り、熱もいつの間にか失われていた。
三人は黙り込んだままだった。誰も視線を合わせようとしなかったし、話を始めようともしなかった。諦めと気だるさが部屋に充満していった。
吉良は席を立つと扉まで向かった。一度だけ二人に視線を送り、そのままドアノブを掴む。背中から投げかけられたムーロロの声が、吉良を最後の一瞬で引き止めた。


「くれてやるよ」


振り返ってみれば机の上には干からびた『なにか』が転がっていた。
吉良は黙ってそれを見つめた。自分を引き止めるほどの価値がそんなものにあるとは到底思えなかった。

86 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:22:45 ID:TRJEF9hg
ムーロロは手札を切り尽くした、と言わんばかりに椅子に身を投げ出し返事を待っている。吉良はムーロロの隣に座ったディエゴに目をやった。
平静を装っていたが、驚きを噛み殺そうと頬が神経質そうに震えていた。あの余裕ぶったディエゴの表情は、一欠片も残っていなかった。
吉良は手元に目線を落とし、ゆっくりと扉を占めた。そのまま扉に寄りかかり、腕を組む。ムーロロの視線が刺すように吉良に注がれていた。吉良は黙ってどちらか―――ム

ーロロか、ディエゴか―――が口を開くのを待った。しばらく無言が続き、ムーロロが口を開いた。


「身につければ―――身に付けるって言葉が適当かは俺にはわからんが―――少なくとも『平穏』の一部は手に入るぜ」


そういってムーロロは首をなでた。吉良は話が飲み込めず、無表情のまま二人を見返した。だが『平穏』の意味を理解したとき、吉良は思わず扉から腰を浮かした。
ムーロロはもう一度首元をなで、隣に座るディエゴの方を顎でしゃくった。ディエゴは首をすくめた。同意か、諦めかはそこからは読み取れなかった。
吉良は少しの間ためらったが、ゆっくりとテーブルに近づいた。椅子には座らなかった。机の上の遺体に目をやり、しばし考え込んだ。ムーロロは吉良の言葉を待った。


「この館に水は通ってるのかね」


考えあぐね、ひねり出したのはそんな問いだった。吉良のその言葉を聞き、ムーロロはニヤリと笑いを浮かべた。
遺体に手を伸ばすと、そのまま吉良の方へと押しやった。吉良はまだ手を伸ばさなかった。だが視線は遺体に向けられたままだった。

「もちろん」
「君がさっき言った『ある時間』というのはおおよそ何時までの事なんだ」
「そうだな、ざっと見積もって今から二時間ってところか」
「なるほど」

なるほど、の言葉の裏に込められた同意。吉良が目線を遺体から離せないうちに、ムーロロとディエゴはさっと視線を交わしあった。
駒はどうやら思い通り動いてくれたようだった。カードと恐竜から入った情報によると、カーズは計算通り東の遺体に惹きつけられ、集団と戦いに入るようだった。
そして仮にカーズが戦いに勝利しても―――二人の手元には少なくとも『エース』が残った。
あとは現状から目を離さず、対処を誤らなければ盤上がひっくりかえることはない。もしも、このまま、何も起こらなければ―――。



 ―――突風が部屋を通り抜け、窓をガタガタと大きく揺らした。



「興味深い話ですね」

87 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:23:27 ID:TRJEF9hg
吉良は驚いたように顔を上げた。ディエゴとムーロロは凍りついた。ありえない第四の声が部屋の隅から聞こえてきた。
ムーロロはゆっくりと席から立ち上がると、後ろを振り返った。腕がブルブルと震えて、それをごまかそうと帽子をかぶり直したがうまくいかなかった。
危うく帽子を取り落としそうになったので、そのまま顎をなでて、それをごまかそうとした。
ディエゴはやれやれと小さく呟き、皮肉な笑みを浮かべた。振り向いた先には……一人の少年がいた。



「カーズ討伐同盟―――僕もぜひ一枚かませて欲しいと思います」



やたらと朗らかな声がこの場には場違いだった。月が背後からさし、その顔に影を落としていた。
だがムーロロは知っている。この耳をくすぐる心地よい『彼』の声を知っているッ!

春になり、花が一斉に芽吹くように、安心感と光が部屋中に咲き誇っていった。ジョルノ・ジョバァーナは控えめな笑みを浮かべ真っ直ぐな視線を三人に向けた。
その足元にはぺしゃんこになった恐竜の皮がうずくまっていた。それもムーロロが見つめている間にゆっくりと姿を変え、最後には可愛らしい華が咲いた。

ディエゴはしばらくの間窓枠に腰掛けた少年を見つめていたが、のろのろと時間をかけて動き出すと、吉良とジョルノが座れるように椅子と机をきれいにしてやった。そうし

て諦めたように、どさりと椅子に身を投げ出した。
ジョルノは控えめにその様子を眺めていた。ディエゴが動きを止めたのを見て、窓枠から腰を上げる。二人の元に近寄り、一礼してから椅子に座った。
吉良は混乱した表情を浮かべていたが、同じように最後には席に着いた。机の上にはまだ遺体が転がっており、吉良はそれに手を伸ばしたいという欲望と必死で戦っているよ

うにも見えた。

ディエゴもムーロロも何も言えないうちに、ジョルノはさっと手を伸ばした。机の上の遺体が吉良の手元からズズズ……と音を立ててジョルノの方へと引き寄せられた。三人

は―――めいめい驚きを必死で隠そうと努力を払い―――黙ってそれを見つめた。
すっかり手元に遺体の脊椎を動かすと、ジョルノは耳元へと手を伸ばし、ゆっくりと『それ』をおろした。
ジョルノは『遺体の左耳』を机の上に転がし、三人の顔をそれぞれ眺めた。そして落ち着いた、はっきりとした声で問いかけた。



「僕の話を聞いてもらっても?」



誰も返事も反論も用意していなかった。ジョルノはさわやかな笑みを浮かべ、それでも誰かが口を開いてくれるのを待っていた。

88 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:23:52 ID:TRJEF9hg


頭上では誰も観るはずのない信号機が、黙って赤いライトを照らしていた。
数秒するうちにそれは青いフラッシュに変わり、トリッシュの隣に立つ男の顔に光を投げかけた。
二人は十字路の交差点、そのど真ん中に立ち、敵を待った。時々恐竜たちの叫びが聞こえて、トリッシュの中で不安が膨らんだ。

「ギャングには怯えないくせに、古代生物にはビビるのか」

プロシュートは真正面を向いたまま、そう話しかけた。トリッシュは流し目で男を見て、表情を変えないようにしながら返事をした。

「アタシ、こう見えて臆病なのよ。父に会う時もそうだった。足が震えて立てなくなるぐらい、怖かった」
「父親は父親でしかない。怖いとか怖くないとかどうこう心配するってのは……親子らしくはないな」
「あの人も同じことを言ってたわ」

ブチャラティも―――その言葉を聞いたプロシュートは眉をひそめ……返事をする前に、現れた影に目を凝らした。
道路の突き当たり、T字路を曲がって一人の影がこちらに向かってきていた。急いではいない。隠れてもいなかった。
ひたひたと柔らかい足音を立てながら、着実に二人のもとへ近づいてくる。左手には死にかけの恐竜がぶら下げられていた。刀で貫かれ、断末魔の痙攣を上げている。

街灯がカーズに光を落とした。長い髪が顔半分を覆うように、怪しく揺れている。トリッシュにはカーズが笑っているようにも見えた。
カーズが左の刃を引っ込めると、つられて恐竜の体がカーズの体に引きずり込まれていった。来るぞ、と低い声でプロシュートが言った。


二人の頭上で信号が赤に変わった。カーズの体が沈み、そして素早い動きで二人にせまった―――赤い余韻がカーズを追った。


捉えきれない影が、二人の間に割って入るように飛び込む。プロシュートがトリッシュを突き飛ばし、カーズの前に立ちはだかる。
刃が振り上げられた。赤いフラッシュが三人の顔を照らした。プロシュート、とトリッシュの叫び声が道路に響いた。
グレイトフル・デッドの腕をかいくぐり、カーズの刃が振り下ろされる。







89 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:24:21 ID:TRJEF9hg
遠いどこかで雷鳴が轟いたような―――嫌な空気の震えをジョセフは感じ取った気がした。
しばらくそのまま耳をすませたが、何も聞こえなかった。ジョルノのやつ、大丈夫なんだろうなと思わずひとりつぶやいた。
振り返って見れば、黒く崩れた空条邸がジョセフにむかって倒れこむように立っていた。何かしら不吉な感じがする光景で、向かいの道路に場所を移した。


「承太郎はなし、おじいちゃんもなし―――いやァァアな感じだぜ〜〜〜〜〜」


ジョセフは頬を引っかきながら左手からスタンドを出した。紫色の茨が地面を撫で回すように伸びていった。
待つのが自分の役割だと分かっていたが、のんびりするのも性には合わない。ガンバルのも気合を入れるのも大嫌いだが、みずみすチャンスを逃すのはもっと嫌いだった。
ジョセフは右耳に手を伸ばすと、そこから『遺体』を引きずり出した。出現した地図を辿り、ナヴォーナ広場でみつけたものだ。


『ジョセフ、僕はあなたを信頼しました。だからあなたも僕を信頼して欲しい。
 この遺体、片方をあなたに渡します。これをもってあなたは承太郎と合流してください。
 はぐれてしまっても僕たちには血の繋がりがある。加えてこの遺体の感覚をたどってもらえれば必ず会えます。
 大丈夫、僕には策がありますから―――」


「お前を信頼するのはいいけどよォ〜〜、もうちょっとかっちょよく会う方法ってのはないもんかね」

改めて見ると少し……いや、かなり気色が悪い。誰のとも知れない朽ちない遺体。人の体に自由に出入りする遺体。
指先でつまんで匂いを嗅いだが、かすかにかび臭いだけで特別なにがあるってわけでもなかった。
気持ちわりィ〜〜! と一人でふざけてみせたが、反応してくれる仲間がいるわけでもなく……ジョセフは虚しくなって仕事に取り掛かることにした。

遺体を手の中に収め、神経を集中する。目には見えないがたしかに感じる遺体の呼吸―――或いはそれが持つパワーを探った。
そしてそれを茨の先へと流し込んでいく。なかなかうまくはいかないが、時間はある。ゆっくり、ゆっくりと時間をかけていく。
自然と使い慣れた―――いつもの波紋の呼吸が戻っていた。


「釣れたぜ! 大漁、大漁!」


地面に浮かんだのは会場全体を表す地図。そこに浮かんだ遺体全ての在り処。

ジョルノに信頼された、と大見得切られた以上大人しくするってのが大人な態度だろう。
だが残念なことにジョセフは大人になった気もないし、いつまでも子供心を忘れらないタイプだ。
少なくとも年をとってもそうありたいと思ってる―――60になってもアラビアのロレンスに憧れてるようなそんな男になりたいと密かに願っている。
ならば空条邸でとどまっているなんていうのは無理な話だった。ようするに承太郎と合流すればいいんだろ、とジョセフは勝手に納得した。

「ど・れ・に・し・よ・う・か なァ〜〜〜?」

DIOの館に反応が四つ、その西に二つ。東の市街地にも四つ。南の方に残り二の反応が記されている。
ジョセフはニンマリと笑った。暗闇の中で白い歯がキラリと光った。疲れてはいたが気分はいい。
やってやろうじゃないか―――前進と希望はジョセフの胸いっぱいに広がっている。

90 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:25:06 ID:TRJEF9hg
【D-3 DIOの館/一日目 夜中】
【ディエゴ・ブランドー】
[スタンド]:『スケアリー・モンスターズ』+?
[時間軸]:大統領を追って線路に落ち真っ二つになった後
[状態]:健康
[装備]:遺体の左目、地下地図、カイロ警察の拳銃(6/6)
[道具]:基本支給品×4(一食消費)、鉈、ディオのマント、ジャイロの鉄球
    ベアリングの弾、アメリカン・クラッカー×2、シュトロハイムの足を断ち切った斧
    ランダム支給品7〜12、全て確認済み
   (ディエゴ、ンドゥ―ル、ウェカピポ、ジョナサン、アダムス、ジョセフ、エリナ、犬好きの子供、徐倫、F・F、アナスイ、織笠花恵)
[思考・状況]
基本的思考:『基本世界』に帰り、得られるものは病気以外ならなんでも得る。
1.ムーロロを利用して遺体を全て手に入れる。
[備考]
※DIOから部下についての情報を聞きました。ブラフォード、大統領の事は話していません。
※承太郎の支給品(1つのみ)、花京院の支給品(1つのみ)、仗助の支給品(2つ)を開封しました。
 それぞれ順にSBR第一レース後のシャンパン、リサリサのタバコ、レコードプレーヤーと90年代ベストヒット!レコード集でした。

【カンノーロ・ムーロロ】
[スタンド]:『オール・アロング・ウォッチタワー』(手元には半分のみ)
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』開始以前、第5部終了以降
[状態]:健康
[装備]:トランプセット、フロリダ州警察の拳銃(ベレッタ92D 弾数:15/15)、予備弾薬15発×2セット、恐竜化した『オール・アロング・ウォッチタワー』一枚
[道具]:基本支給品、ココ・ジャンボ、無数の紙、図画工作セット、川尻家のコーヒーメーカーセット、地下地図、遺体の脊椎、角砂糖
    不明支給品(2〜10、全て確認済み、遺体はありません)
[思考・状況]
基本行動方針:自分が有利になるよう動く。
1.ディエゴを利用して遺体を揃える。ディエゴだってその気になればいつでも殺せる……のだろうか。
2.琢馬を手駒として引き留めておきたい?
[備考]
※現在、亀の中に残っているカードはスペード、クラブのみの計26枚です。
 会場内の探索はハートとダイヤのみで行っています。 それゆえに探索能力はこれまでの半分程に落ちています。
※ハートとダイヤの何枚かが恐竜化しています。

91 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:26:30 ID:TRJEF9hg
【吉良吉影】
[スタンド]:『キラークイーン』
[時間軸]:JC37巻、『吉良吉影は静かに暮らしたい』 その①、サンジェルマンでサンドイッチを買った直後
[状態]:左手首負傷(大・応急手当済)
[装備]:波紋入りの薔薇、空条貞夫の私服(普段着)
[道具]:基本支給品 バイク(三部/DIO戦で承太郎とポルナレフが乗ったもの) 、川尻しのぶの右手首、
    地下地図、紫外線照射装置、スロー・ダンサー(未開封)、ランダム支給品2〜3(しのぶ、吉良・確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:優勝する
0.自分が優位になれるよう立ち回る
1.宮本輝之助をカーズと接触させ、カーズ暗殺を計画
2.宮本の行動に協力(するフリを)して参加者と接触、方針1の基盤とする。無論そこで自分の正体を晒す気はない
3.機会があれば吉良邸へ赴き、弓矢を回収したい
[備考]
※宮本輝之助の首輪を爆弾化しました。『爆弾に触れた相手を消し飛ばす』ものです(166話『悪の教典』でしのぶがなっていた状態と同じです)
※波紋の治療により傷はほとんど治りましたが、溶けた左手首はそのままです。応急処置だけ済ませました。
※吉良が確認したのは168話(Trace)の承太郎達、169話(トリニティ・ブラッド)のトリッシュ達と、教会地下のDIO・ジョルノの戦闘、
 地上でのイギー・ヴァニラ達の戦闘です。具体的に誰を補足しているかは不明です。
※吉良が今後ジョニィに接触するかどうかは未定です。以降の書き手さんにお任せします。
※宮本と細かい情報交換は(どちらも必要性を感じていないため)していません。

【ジョルノ・ジョバァーナ】
[スタンド]:『ゴールド・エクスペリエンス』
[時間軸]:JC63巻ラスト、第五部終了直後
[状態]:体力消耗(中)、精神疲労(小)、両腕に対する違和感大
[装備]:遺体の左耳
[道具]:基本支給品一式、地下地図、トランシーバー二つ、ミスタのブーツの切れ端とメモ
[思考・状況]
基本的思考:主催者を打倒し『夢』を叶える。
1.この場を丸く収め、『夢』実現に向けて行動する。
2.ジョセフ・承太郎と合流する。

92 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:26:50 ID:TRJEF9hg
【蓮見琢馬】
[スタンド]:『記憶を本に記録するスタンド能力』
[時間軸]:千帆の書いた小説を図書館で読んでいた途中
[状態]:健康、精神的動揺(大)
[装備]:遺体の右手、自動拳銃、アヌビス神
[道具]:基本支給品×3(食料1、水ボトル半分消費)、双葉家の包丁、承太郎のタバコ(17/20)&ライター、SPWの杖、
    不明支給品2〜3(リサリサ1/照彦1or2:確認済み、遺体はありません) 救急用医療品、多量のメモ用紙、小説の原案メモ
[思考・状況]
基本行動方針:他人に頼ることなく生き残る。
0.???
1.自分の罪にどう向き合えばいいのかわからない。
[備考]
※参戦時期の関係上、琢馬のスタンドには未だ名前がありません。
※琢馬はホール内で岸辺露伴、トニオ・トラサルディー、虹村形兆、ウィルソン・フィリップスの顔を確認しました。
 また、その他の名前を知らない周囲の人物の顔も全て記憶しているため、出会ったら思い出すと思われます。
 また杜王町に滞在したことがある者や著名人ならば、直接接触したことが無くとも琢馬が知っている可能性はあります。
※ミスタ、ミキタカから彼らの仲間の情報を聞き出しました。
※スタンドに『銃で撃たれた記憶』が追加されました。右手の指が二本千切れかけ、大量に出血します。何かを持っていても確実に取り落とします。
 琢馬自身の傷は遺体を取り込んだことにより完治しています。

【宮本輝之輔】
[スタンド]:『エニグマ』
[時間軸]:仗助に本にされる直前
[状態]:左耳たぶ欠損(止血済)、心臓動脈に死の結婚指輪
[装備]:コルト・パイソン、『爆弾化』した首輪(本人は気付いていない)
[道具]:重ちーのウイスキー、壊れた首輪(SPW)、フーゴの紙、拡声器
[思考・状況]
基本行動方針:柱の男を倒す、自分も生き残る、両方やる
0.???
1.柱の男や死の結婚指輪について情報を集める、そのためにジョセフとシーザーを探す
2.1のため、紙にした少年を治療できる方法を探す
3.吉良とともに行動する。なるべく多くの参加者にカーズの伝言を伝える
4.体内にある『死の結婚指輪』をどうにかしたい

※フーゴをシーザーではないかと思っています。
※思考1について本人(ジョセフ、シーザー)以外に話す気は全くありません。
 従って思考1、2について自分から誰かに聞くことはできるだけしないつもりです。
 シーザーについては外見がわからないため『欧州の外国人男性』を見かけたら名前までは調べると決めています。
※第二放送をしっかり聞いていません。覚えているのは152話『新・戦闘潮流』で見た知り合い(ワムウ、仗助、噴上ら)が呼ばれなかったことぐらいです。
 吉良に聞くなど手段はありますが、本人の思考がそこに至っていない状態です。
 第三放送は聞いていました。
※カーズから『第四放送時、会場の中央に来た者は首輪をはずしてやる』という伝言を受けました。
※死の結婚指輪を埋め込まれました。タイムリミットは2日目 黎明頃です。
※夕方(シーザーが出て行ってからルーシーが来るまで)にDIOの館を捜索し、拡声器を入手していました。
 それに伴い、サン・ジョルジョ・マジョーレ教会の倒壊も目撃していました。

【パンナコッタ・フーゴ】
[スタンド]:『パープル・ヘイズ・ディストーション』
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』終了時点
[状態]:紙化、右腕消失、脇腹・左足負傷(波紋で止血済)、大量出血
[装備]:DIOの投げたナイフ1本
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、DIOの投げたナイフ×5、
[思考・状況]
基本行動方針:"ジョジョ"の夢と未来を受け継ぐ。
1.……(思考不能)
[備考]
※フーゴの容体は深刻です。危篤状態は脱しましたが、いつ急変してもおかしくありません。
 ただし『エニグマ』の能力で紙になっている間は変化しません。
※第三放送を聞き逃しました。


【備考】
※D-4南西にスーパーフライの鉄塔が建ちました。大きさとしては目立ちますが、カオスローマなので特別おかしくは見えないかも。
 原作通り中に入った誰かひとりだけを閉じ込めます。
 現在サヴェジガーデン一羽が居残っていますが、何故これで居残りが成立しているのかは後の書き手さんにお任せします。
※D-3の路地、フーゴが眠っていた位置にカーズの伝言(第四放送時、会場の中央に来た者は首輪をはずしてやる。カーズより)が書かれた紙が置かれています。
 シーザーたちはまだ気が付いていません。

93 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:27:28 ID:TRJEF9hg
【蓮見琢馬】
[スタンド]:『記憶を本に記録するスタンド能力』
[時間軸]:千帆の書いた小説を図書館で読んでいた途中
[状態]:健康、精神的動揺(大)
[装備]:遺体の右手、自動拳銃、アヌビス神
[道具]:基本支給品×3(食料1、水ボトル半分消費)、双葉家の包丁、承太郎のタバコ(17/20)&ライター、SPWの杖、
    不明支給品2〜3(リサリサ1/照彦1or2:確認済み、遺体はありません) 救急用医療品、多量のメモ用紙、小説の原案メモ
[思考・状況]
基本行動方針:他人に頼ることなく生き残る。
0.???
1.自分の罪にどう向き合えばいいのかわからない。
[備考]
※参戦時期の関係上、琢馬のスタンドには未だ名前がありません。
※琢馬はホール内で岸辺露伴、トニオ・トラサルディー、虹村形兆、ウィルソン・フィリップスの顔を確認しました。
 また、その他の名前を知らない周囲の人物の顔も全て記憶しているため、出会ったら思い出すと思われます。
 また杜王町に滞在したことがある者や著名人ならば、直接接触したことが無くとも琢馬が知っている可能性はあります。
※ミスタ、ミキタカから彼らの仲間の情報を聞き出しました。
※スタンドに『銃で撃たれた記憶』が追加されました。右手の指が二本千切れかけ、大量に出血します。何かを持っていても確実に取り落とします。
 琢馬自身の傷は遺体を取り込んだことにより完治しています。

【宮本輝之輔】
[スタンド]:『エニグマ』
[時間軸]:仗助に本にされる直前
[状態]:左耳たぶ欠損(止血済)、心臓動脈に死の結婚指輪
[装備]:コルト・パイソン、『爆弾化』した首輪(本人は気付いていない)
[道具]:重ちーのウイスキー、壊れた首輪(SPW)、フーゴの紙、拡声器
[思考・状況]
基本行動方針:柱の男を倒す、自分も生き残る、両方やる
0.???
1.柱の男や死の結婚指輪について情報を集める、そのためにジョセフとシーザーを探す
2.1のため、紙にした少年を治療できる方法を探す
3.吉良とともに行動する。なるべく多くの参加者にカーズの伝言を伝える
4.体内にある『死の結婚指輪』をどうにかしたい

※フーゴをシーザーではないかと思っています。
※思考1について本人(ジョセフ、シーザー)以外に話す気は全くありません。
 従って思考1、2について自分から誰かに聞くことはできるだけしないつもりです。
 シーザーについては外見がわからないため『欧州の外国人男性』を見かけたら名前までは調べると決めています。
※第二放送をしっかり聞いていません。覚えているのは152話『新・戦闘潮流』で見た知り合い(ワムウ、仗助、噴上ら)が呼ばれなかったことぐらいです。
 吉良に聞くなど手段はありますが、本人の思考がそこに至っていない状態です。
 第三放送は聞いていました。
※カーズから『第四放送時、会場の中央に来た者は首輪をはずしてやる』という伝言を受けました。
※死の結婚指輪を埋め込まれました。タイムリミットは2日目 黎明頃です。
※夕方(シーザーが出て行ってからルーシーが来るまで)にDIOの館を捜索し、拡声器を入手していました。
 それに伴い、サン・ジョルジョ・マジョーレ教会の倒壊も目撃していました。

【パンナコッタ・フーゴ】
[スタンド]:『パープル・ヘイズ・ディストーション』
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』終了時点
[状態]:紙化、右腕消失、脇腹・左足負傷(波紋で止血済)、大量出血
[装備]:DIOの投げたナイフ1本
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、DIOの投げたナイフ×5、
[思考・状況]
基本行動方針:"ジョジョ"の夢と未来を受け継ぐ。
1.……(思考不能)
[備考]
※フーゴの容体は深刻です。危篤状態は脱しましたが、いつ急変してもおかしくありません。
 ただし『エニグマ』の能力で紙になっている間は変化しません。
※第三放送を聞き逃しました。


【備考】
※D-4南西にスーパーフライの鉄塔が建ちました。大きさとしては目立ちますが、カオスローマなので特別おかしくは見えないかも。
 原作通り中に入った誰かひとりだけを閉じ込めます。
 現在サヴェジガーデン一羽が居残っていますが、何故これで居残りが成立しているのかは後の書き手さんにお任せします。
※D-3の路地、フーゴが眠っていた位置にカーズの伝言(第四放送時、会場の中央に来た者は首輪をはずしてやる。カーズより)が書かれた紙が置かれています。
 シーザーたちはまだ気が付いていません。

94 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:28:02 ID:TRJEF9hg

【D-6 中央部 市街地/1日目 夜中】
【プロシュート】
[スタンド]:『グレイトフル・デッド』
[時間軸]:ネアポリス駅に張り込んでいた時
[状態]:健康、覚悟完了
[装備]:ベレッタM92(15/15、予備弾薬 28/60)、手榴弾セット(閃光弾・催涙弾×2)
[道具]:基本支給品(水×6)、双眼鏡、応急処置セット、簡易治療器具、露伴のバイク、打ち上げ花火
    ゾンビ馬(消費:小)、ブラフォードの首輪、ワムウの首輪、 不明支給品1〜2
[思考・状況]
基本行動方針:ターゲットの殺害と元の世界への帰還
0.カーズをぶっ殺す。
1.大統領に悟られないようジョニィに接触する
2.育朗とワムウの遺志は俺たち二人で"繋ぐ"
3.残された暗殺チームの誇りを持ってターゲットは絶対に殺害する
[備考]
※支給品を整理しました。基本支給品×3、大型スレッジ・ハンマーがB-4の民家に放置されています
 また育朗の支給品の内1つは開けた事になっていて、本物はプロシュートが隠し持っています
※支給品のうち、一つは「ヘルメット」でした。千帆に譲りました。また所持していたワルサーP99とその予備弾薬も玉美に譲りました。

【トリッシュ・ウナ】
[スタンド]:『スパイス・ガール』
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』ラジオ番組に出演する直前
[状態]:健康
[装備]:吉良吉影のスカしたジャケット、ウェイトレスの服、遺体の胴体
[道具]:基本支給品×4
[思考・状況]
基本行動方針:打倒大統領。殺し合いを止め、ここから脱出する。
1.今の声……ルーシー!?
2.フーゴとジョナサンを探しに行きたいけど、DIOの館に行くべき?
3.地図の中心へ向かうように移動し協力できるような人物を探していく

【イギー】
[スタンド]:『ザ・フール』
[時間軸]:JC23巻 ダービー戦前
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:ここから脱出する。
0.現状に興味なし。死なない程度に頑張る。
1.あいつ(フーゴ)、どこ行きやがった!?
2.コーヒーガム(シーザー)と行動、穴だらけ(フーゴ)、フーゴの仲間と合流したい
3.煙突(ジョルノ)が気に喰わないけど、DIOを倒したのでちょっと見直した

95 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:34:00 ID:TRJEF9hg
【小林玉美】
[スタンド]:『錠前(ザ・ロック)』
[時間軸]:広瀬康一を慕うようになった以降
[状態]:健康
[装備]:H&K MARK23(0/12、予備弾0)、ワルサーP99(04/20、予備弾薬40)
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:トリッシュを守る。
1.トリッシュ殿は拙者が守るでござる。
2.ナランチャは気に食わないが、同行を許してやらんこともない

【ナランチャ・ギルガ】
[スタンド]:『エアロスミス』
[時間軸]:アバッキオ死亡直後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1〜2(確認済、波紋に役立つアイテムなし)
[思考・状況]
基本行動方針:主催者をブッ飛ばす!
0.カーズ討伐に協力するが、トリッシュの身を第一優先。
1.早くフーゴとジョナサンを探しに行こう
2.玉美は気に入らないけど、プロシュートはもっと気に入らない

【双葉千帆】
[スタンド]:なし
[時間軸]:大神照彦を包丁で刺す直前
[状態]:健康、強い決意
[装備]:万年筆、スミスアンドウエスンM19・357マグナム(6/6)、予備弾薬(18/24)、遺体の心臓、遺体の胴体
[道具]:基本支給品、露伴の手紙、ノート、地下地図、応急処置セット(少量使用) 、顔写真付き参加者名簿、大量の角砂糖
[思考・状況]
基本行動方針:ノンフィクションではなく、小説を書く 。その為に参加者に取材をする
0.カーズ殺害に少しでも協力する。
1.大統領に悟られないようジョニィに接触する
2.主催者の目的・動機を考察する
3.次に琢馬兄さんに会えたらちゃんと話をする
[ノートの内容]
プロシュート、千帆について:小説の原案メモ(173話 無粋 の時点までに書いたもの)を簡単に書き直したもの+現時点までの経緯
橋沢育朗について:原作〜176話 激闘 までの経緯
ワムウについて:柱の男と言う種族についてと152話 新・戦闘潮流 までの経緯
188話 風にかえる怪物たち のくだりはプロシュートが書きましたがホッチキスで留められて読めない状態です
[備考]
※トリッシュとプロシュートからそれぞれ遺体を譲り受けました。

【シーザー・アントニオ・ツェペリ】
[能力]:『波紋法』
[時間軸]:サン・モリッツ廃ホテル突入前、ジョセフと喧嘩別れした直後
[状態]:胸に銃創二発の傷跡
[装備]:トニオさんの石鹸、メリケンサック、シルバー・バレット
[道具]:基本支給品一式、モデルガン、コーヒーガム(1枚消費)、ダイナマイト6本
   ミスタの記憶DISC、クリーム・スターターのスタンドDISC、ホット・パンツの記憶DISC、イギーの不明支給品1
[思考・状況]
基本行動方針:主催者、柱の男、吸血鬼の打倒。
1.カーズと戦う。
2.フーゴを探し、保護する。
3.ジョセフ、シュトロハイムを探し柱の男を倒す。
[備考]
※DISCの使い方を理解しました。スタンドDISCと記憶DISCの違いはまだ知りません。
※フーゴの言う『ジョジョ』をジョセフの事だと誤解しています。

96 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:34:24 ID:TRJEF9hg
【D-5 空条邸/1日目 夜中】
【ジョセフ・ジョースター】
[能力]:『隠者の紫(ハーミット・パープル)』AND『波紋』
[時間軸]:ニューヨークでスージーQとの結婚を報告しようとした直前
[状態]:全身ダメージ(中)、疲労(大)
[装備]:ブリキのヨーヨー
[道具]:首輪、基本支給品×3(うち1つは水ボトルなし)、ショットグラス
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを打破し、幸せに末永く生きる。
1.遺体の回収を目指す。
2.承太郎、ジョルノと合流する。

97 ◆c.g94qO9.A :2016/05/12(木) 23:39:43 ID:TRJEF9hg
以上です。

・恐竜
 →前話「キングと〜〜〜」の最後でムーロロのカードが恐竜化してます。
  つまりムーロロの各地のカード何枚かが恐竜化しており、それが死体を恐竜化させ、その恐竜が……といった形で現在舞台上にはディエゴの恐竜が何体か存在しています。
・拡声器とメモ
 →いずれも今回の話では使用されていません。
  メモもシーザーは発見していません。
・首輪
 →ご指摘のとおりです。単純な首輪爆破の策に変更しました。すみません。
・ジョルノの両腕
 →修正しました。ご指摘ありがとうございます。


ほかにも変な点があれば教えてください。
修正が遅れて申し訳ありませんでした。よろしくお願いします。

98 名無しさんは ガオンッ されました :名無しさんは ガオンッ されました
名無しさんは ガオンッ されました

99 名無しさんは砕けない :2016/05/16(月) 22:17:04 ID:dNS.2s2U
投下&修正乙です。
大きな問題点等は特に無いような感じもしますが…
ものすごく失礼な言い方をさせて頂きますと、「久しぶりすぎてどこがどう修正されたかわからんかった」
という感じです。逆にいうならまた新鮮に読めたという意味でもありますが。
話自体はとても面白い&キャラごとのフラグも多くリレーしやすい印象ですので破棄にならないよう祈るばかりです。
他の皆様のご意見もうかがいたいところですね


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