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梓「両手で輪っかを作って太ももを通せればセーフらしいですよ」
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律「へー、ちょっと試してみるか」
澪「ちょっと待て、セーフってなんだ」
梓「女子として」
澪「女子として!?」
紬「私には何も聞こえなかったわ」
紬「体調が悪いのかしら……」
澪「さあ、そんな事より練習を始めよう」
紬「それしかないわ」
澪「なんたってウチは軽音部だからな」
紬「今日はみっちり合わせてみない?」
律「体調悪いんじゃなかったのか」
唯「休憩中じゃなかったっけ?」
紬「じゃあお茶にしましょう」
梓「そうやってお茶ばっかりしてるから……」
澪「ああ!?」
"
"
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律「ちょっと試してみたっていいだろ」
澪「その得体の知れない情報の出どころが梓なんだぞ!?」
唯「それはわかるけど」
梓「………」
澪「私はそういうオカルト的な話は苦手なんだよ」
律「都合の悪い話をオカルト呼ばわりしない」
澪「ああくだらんくだらん!!非ィ科学的だ!!」
律「海馬社長かよ」
紬「私が何でもかんでも夢だったの〜とか言うと思ったら大間違いだからね?」
律「お前は何と戦っているんだ」
梓「ちょっと小ネタを提供しただけなのに、どうしたっていうんですか?」
梓「何ビビってるんですか?」
澪「見ろよ、あの後輩の皮をかぶった悪魔のうすら笑い」
紬「体型のことを言うならあの子のスタイルも大概なのにね」
澪「貧乳のくせにな」
-
紬「澪ちゃん、試しにちょっとやってみせてくれない?」
澪「私、今日スカートだからなぁ」
律「制服なんだから毎日スカートだろ」
澪「でも前かがみになったところを梓が凝視してくるだろ?」
梓「ちっ」
梓「思春期の中学生じゃあるまいし、そんなのいちいち反応しませんよ」
律「反応って」
唯「いま舌打ちしなかった?」
澪「手始めに部長が手本を見せてくれ」
律「私もスカートなんだけど!?」
澪「女子校なんだからそんな事いちいち気にするなよ」
澪「中が見えるとまずい事でもあるのか?」
紬「穿いてないの?」
律「穿いとるわ」
澪「じゃあ大丈夫だろ」
律「まあいいけど」
澪「どれどれ」
紬「どんな柄なのかしら」
律「中身を見せてもいいって話じゃねーよ」
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律「ほら、楽勝だろ?」 スルッ
律「なんだったらちょっと隙間ができるくらいだ」 スルッ
澪「どう思う?」
紬「白だったわ」
梓「白でしたね」
律「女子として?」
梓「ある意味では」
律「ある意味?」
澪「いや、さっきスカートがまくれて中身がチラッと」
律「なっ………」
唯「意外と乙女チックな感じだったね」
梓「律先輩のくせに」
律「うっさい!!」
-
紬「唯ちゃんはどうなの?」
梓「中身の話ですか?」
紬「とりあえず太ももの話」
唯「でもほら、私タイツだし」
澪「脱げばいいだろ」
律「お前、自分はスカートだから恥ずかしいだの何だの言っといて……」
梓「はやく脱いでくださいよ」
唯「いけるもん!脱がなくても大丈夫だもん!」 スルッ
律「おっ、通った」
澪「ぐっ」
梓「もうちょっと根元のほうまで」
唯「さわんないで」
梓「もうちょっと蔑んだ目つきで」
紬「ちょっと待って、唯ちゃん」
梓「後にして下さいよ、いい所なのに」
紬「それ、引き締め効果のあるタイツだったりしない?」
唯「!?」
"
"
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唯「ええと、ちょっと何を言ってるのか」
梓「自分のタイツなのにわからないって事はないですよね」
唯「その、憂が買ってきてくれたやつだから……」
澪「不正だ!」
梓「これはお仕置きが必要ですね」
唯「それより澪ちゃんはどうなの」
澪「タイツよりニーソックスとかのほうが似合うと思う」
紬「私はストッキングのほうが好みよ」
梓「私は夏場に見せる生足が好きです」
律「唯の脚回りの話はいいんだよ」
澪「唯、ちょっとそのタイツ貸してくれたり……」
唯「えっ」
紬「絵的にはたまらないけど、いろんな意味で卑怯よ」
梓「澪先輩に貸したら、タイツが引き裂けちゃうかもしれないですよ」
澪「お前を引き裂くぞ!?」
-
梓「澪先輩、そろそろ観念してください」
澪「じゃあ逆に太ももを通せなかったらどうだって言うんだ」
梓「いや、別に……」
梓「あっ、通らないんだなって思うだけで」
澪「………」
梓「無理だったんだなって」
澪「通せるし!余裕だし!見てろよ!?」
律「いや、ちょっと太ももの肉付きがいいだけでさ」
澪「見るなよ!!」
律「どっちだよ」
澪「ムギ、先にやってみない?」
紬「じゃあ一緒にイっちゃう?」
律「言い方がいちいちいやらしいんだよ」
梓「なに焼きもちやいてるんですか」
澪「せーのっ」
紬「………」
澪「………」
律「2人して固まるな」
-
紬「澪ちゃん、ちょっと待って」
梓「いつまでじらす気なんですか」
澪「どうしたんだ、梓を叩き殺すのか?」
紬「澪ちゃん、私より手が大きいわよね」
澪「気のせいだよ」
紬「卑怯よ」
澪「何がだよ」
律「つまりあれか、澪の手で作る輪っかは大きくなると言いたいのか」
紬「これではとても対等な勝負とは言えないわ」
澪「ははは、別に勝敗を決めるわけじゃないだろこんな事で」
紬「待って」
澪「離せ!」
紬「早まらないで!話を聞いて!!」
澪「やってやる!」
律「ちょっ、落ち着けって」
唯「……そういえばさ」
唯「あずにゃんの手って、小さいよね」
澪「!」
紬「!」
-
澪「そういえばお前、上から目線で偉そうにしてたけど」
梓「ええ」
紬「ちょっとやって見せて」
梓「何がですか?」
律「何がですかじゃねーよ」
澪「お前が吹っ掛けてきた争いだろ!!」
唯「あずにゃん、りっちゃんより手が小さいよね」
梓「そうですか?」
唯「でも太ももはそんなに変わらないと思うんだよ」
律「私はギリギリ大丈夫だったけどな」
唯「あずにゃんの手で作った輪っか、太ももを通せるのかな?」
澪「おいおい、女子としてどうのこうのって言ってなかったか?」
紬「梓ちゃん、そこらへんを踏まえてやって見せて」
梓「何がですか?」
律「太ももだって言ってんだろ!?」
澪「叩き殺すぞ!?」
紬「この貧乳!!」
-
梓「じゃあ公平を期すために全員澪先輩の手を使って仕切り直しましょう」
紬「今回はそれで手を打ってもいいわ」
律「全員クリアできるわそんなもん」
澪「うるさいよ」
梓「こんな事に何の意味があるって言うんですか!!」
梓「よってたかって私をイジメて楽しいんですか!?」
律「マジかよこいつ……」
梓「あっ、逆に全員私の手を使うというのは」
澪「それは別の問題が発生しそうだからダメだ」
梓「ちっ」
-
梓「唯先輩が余計なことを言うからですよ!」
梓「大人しく太ももを触らせて……
梓「………」
梓「唯先輩は?」
律「帰った」
梓「あれ、ムギ先輩は」
澪「逃げられた」
梓「ああもう、澪先輩がもたもたしてるから……」
梓「……澪先輩?」
梓「律先輩?」
梓「えっ、みんな……あれ?」
梓「………」
梓「ああ、そっか………」
梓「先輩たち、卒業しちゃったんだった……」
梓「ティーセット、片づけなきゃ……」
カチャ カチャ
梓「………」
梓「先輩……」
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梓「……という夢を見たの」
純「なにそれ怖い」
菫「とりあえず意識が戻って良かったです」
直「太ももがどうのこうのって言いながらうなされてたんですよ」
梓「……ずっと看病しててくれたんだ」
菫「憂先輩がずっと心配してたんですよ」
梓「ごめんね、憂」
憂「ううん、私が力任せに殴りつけちゃったから……」
純「えっ」
憂「でも急に私の太ももをひっつかんできた梓ちゃんが悪いよね」
梓「はい」
憂「気分はどう?」
梓「すごく柔らかかった」
憂「………」
ゴッ
おわれ
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なんかで見た小ネタをいちいち軽音部に当てはめて
妄想を膨らませてるのは相当ヤバいんじゃないかと思った
(自分じゃなくて梓が)
"
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