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唯「歯磨き粉ってさ、粉じゃないよね」

1 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 09:36:10 GkcpIk5U0
梓「そういえばそうですね」

唯「ね」


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2 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 09:46:50 GkcpIk5U0
梓「それで、そんなくだらない事を言う為にスレ立てたんですか?」

唯「まあね」


3 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 09:55:37 GkcpIk5U0
唯「別にスレ立てなくても良かったんだけどね」

唯「ふと、歯磨き粉が粉じゃないことに気付いたとき……」

唯「誰か、たくさんの人に伝えたくなったんだよ」


4 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:02:11 GkcpIk5U0
梓「そうですか、わかります。その気持ち」

梓「私も、小さな発見を誰かに伝えたくなる時があります」




梓「スレは立てませんけど」


5 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:05:49 GkcpIk5U0
唯「すぐにスレ立てた方がいいよ」

唯「"気付き"って"鮮度が命"だからね」


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6 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:08:29 GkcpIk5U0
梓「鮮度が命……」

唯「うん」

唯「"気付き"は時間が経つと、他の色々なことに押されて心の奥の方に消えちゃうから……」


7 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:12:41 GkcpIk5U0
唯「あとになって思い出そうとしても、すぐに届かない所までいっちゃうから……」

梓「なんだか儚いですね……」

唯「溶けて消えちゃうんだ……」


8 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:13:53 GkcpIk5U0
梓「思い立ったが吉日ですね」

唯「うん」


9 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:16:34 GkcpIk5U0
唯「でもね、あずにゃん、私は消えないよ」

梓「卒業するクセに?」

唯「卒業しても消えないよ。私は」

梓「じゃあ唯先輩は儚くないですね」


10 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:20:01 GkcpIk5U0
唯「儚くない……うん、儚くない」

唯「儚くないけど、少し尊い」

梓「尊い……?」

唯「私とあずにゃんが同じ学校で同じ刻を過ごせるこのモラトリアム、尊い」


11 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:24:02 GkcpIk5U0
梓「確かに尊いですね」

唯「時間は待ってはくれないから……」

唯「私達に残された時間は有限だから……」


12 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:28:17 GkcpIk5U0
唯「僅かでも……この時間を大切に、濃密に過ごそうと決めたんだ」

梓「唯先輩……」

唯「だから抱き付いても文句言わないでね」

梓「ほんとに唯先輩は仕方がありませんね」


13 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 10:29:12 GkcpIk5U0
終 わ り


14 : いえーい!名無しだよん! :2017/09/01(金) 13:13:06 QzikXN9c0
イイハナシダナ-


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