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梓「黒髪ロングで巨乳の彼女ってどうすればゲットできるんですか?」
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律「………」
梓「牛乳噴いてる場合じゃないんですよ」
律「……拭くの手伝えよ」 ゴシゴシ
梓「仕方ないなぁ」
律「人が牛乳飲んでる時に変なこと言い出すんじゃない」
梓「だって気になるじゃないですか」
梓「わたし、気になります!」
律「やかましい」
律「なんでお前らは私と澪をそういう関係に持っていきたがるんだ」
律「澪とは幼なじみってだけで別に付き合ってるわけじゃないんだぞ」
梓「そうですか」
梓「私は彼女の作り方を聞いてみただけで、澪先輩の話なんてしてないんですけどね」
律「………」
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梓「こうして牛乳拭いてると床にぶちまけたアレを拭き取ってるみたいですね」
律「しょうもない下ネタぶちまけてないでちゃんと拭きなさい」
梓「幼なじみの彼女なんて卑怯ですよ」
律「汚れてるのはお前の心だよ」
梓「だいたい何だって牛乳なんか飲んでたんですか」
律「いいだろ別に」
梓「牛乳を飲んで身長が伸びるのは胎内の子供の話らしいですよ」
律「だったら何だよ」
梓「胸の大きさは14〜15歳くらいでほぼ決定するらしいですよ」
律「ほっとけよ」
梓「そんなカリカリしないでくださいよ」
梓「カルシウムが足りてないんじゃないですか?」
律「さっき飲み損ねたからな」
律「お前のせいで」
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梓「ちょっと冷やかすつもりだったのにガチだったとは思いませんでした」
律「ガチとか言うな」
律「ていうか先輩をおちょくりに来るな」
梓「もう付き合ってるって公言しちゃえばいいじゃないですか」
律「だから事実無根なんだよ」
梓「なんでこの期に及んで隠し通そうとするんですか」
律「この期に及んでって……」
梓「毎日二人でイチャイチャしながら登下校してるじゃないですか」
律「イチャイチャはしてねーよ」
梓「澪先輩、目立つから結構見られてるんですよ」
律「なんだよ、別に腕を組んで歩いてたわけじゃないだろ」
梓「手を繋いだりは?」
律「してないつってんだろ」
梓「だ〜れだ? みたいなノリで後ろから胸を鷲掴みにしたりは」
律「中学生みたいな妄想すんな」
梓「帰り際にじゃあまた明日ね、のキスとか」
律「できるか!!」
梓「もうちょっと積極的に攻めてくださいよ、何年付き合ってるんですか」
梓「ドラムは何回言ってもグイグイ突っ走るくせに」
律「なんでお前がグイグイ来るんだよ」
梓「何も手を出してなかったら私がクラスでウソをついてる事になっちゃうじゃないですか」
律「なにを言いふらしたんだよ!?」
-
律「待って、澪と私って下級生の界隈でそういう風に見られてんの?」
梓「はい」
律「はいじゃねーよ、軽音部のイメージどうなっちゃってんだよ」
律「なかなか新入部員が来なかったのもお前のせいか」
梓「あまりにもガチっぽいから引いてたんじゃないですかね」
梓「楽器を弾くんじゃなくてガチっぽい雰囲気に引かれてたと」
律「そして唯一の新入部員がこれだ」
梓「私のせいみたいに言わないでください」
梓「天然の女たらしも、幼なじみカップルも、百合至上主義者も抱えてるじゃないですか」
律「本格派なのはお前とムギくらいだろ」
梓「夢見がちなお嬢様の趣味と一緒にしないでください」
梓「私はそういうのじゃなくて純愛で」
律「私だって純あ……そういうのじゃないし」
梓「なんですって?」
-
律「ていうかお前は彼女が欲しいの?ガチなの?」
梓「いや、どういう風にたらしこんで彼女作ったのかなって思って」
律「たらしこんでないし彼女でもない」
梓「澪先輩ってファンクラブができるほど人気があるじゃないですか」
梓「頭もスタイルも良くて、地味で引っ込み思案で、ほっといたらチャラ男に食い散らかされそうで」
律「褒めてるのかけなしてんのかハッキリしろ」
梓「そんな人がどうして律先輩を選んだのかなって思って」
律「ほっとけよ!」
梓「正直に言ってください」
梓「ファンクラブのあれを率先して企画してたのもただの彼女自慢ですよね?」
律「違うっつーの」
梓「自分とのツーショット写真をスライドショーでさりげなく見せつけて」
律「うちのアルバムから選んだやつなんだから仕方ないだろ」
梓「そういう名目で自分たちの関係を見せつけて」
律「どこから出てくるんだよ、そういうドロドロした発想……」
梓「何で私には幼なじみの彼女ができないんですか!?」
律「知らねーよ!!」
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梓「小さいころからお互いを知りつくしてるって凄いアドバンテージじゃないですか」
梓「うらやましいですよ、そういうの……」
律「変な噂を立てられるくらいなら、仲がいい友達の関係でいいんだけど」
梓「女子校を選ぶような子は多かれ少なかれそういう趣味の傾向があるんじゃないですか?」
律「……いや、でも変な目で見られるだろ?」
律「それは自分だけじゃなくて、相手を傷つけちゃったりもするだろ」
梓「周りの目なんて気にすることないじゃないですか」
梓「お互いに好きだからずっと一緒にいられたわけじゃないですか」
梓「何を恥ずかしがることがあるんですか」
律「………」
梓「知ってます?黒髪ロングと茶髪ショートのカップルは相性がいいんですよ」
律「そう……なのか?」
梓「きっかけなんてどうだっていいんですよ」
梓「一度好きになってしまったら、勉強が苦手だとか、体型のコンプレックスだとか、
お互いのダメな所も含めて愛おしくなってしまうんです」
律「……そういうものなのかな、恋って」
律「私にはまだわからない」
梓「まあ今のは私と唯先輩の話なんですけど」
律「おい」
-
紬「話は聞かせてもらったわ!!」 ガラッ
律「!?」
紬「りっちゃんの気持ち、よくわかるわ」
梓「どこから湧いて出てきたんですか」
紬「物置」
律「なに盗み聞きしてんだこの野郎」
紬「好きになった相手が同性だっただけの事でしょ?」
紬「それのどこがおかしいのって話よ」
律「なあ、何をどう聞いてたんだよ本当に」
梓「部室でよからぬことをしてたのも全部聞かれてたかもしれませんよ」
律「よからぬことって何だよ」
紬「心当たりあるくせに」
律「ないわ!」
梓「本当は?」
律「部室では何もしてねーよ」
紬「まあそういうことにしておくから」
梓「部室では、ねぇ……」
律「………」
紬「じゃあそういうことにしておくから」
梓「モヤモヤしますね」
唯「りっちゃん、誕生日おめでとー!」 ガラッ
澪「おめでとう!」
律「ほら、澪たち来たから練習始めんぞ!」
-
律「ていうか誕生日覚えてくれてたんだな、ありがとうな」
澪「ひどい言い草だな」
唯「じゃありっちゃん誕生記念ということで、一曲やろっか」
律「改めて言うなよ、恥ずかしい」
律「そして誕生日のプレゼントって言ってたのに私も演奏するんだな」
梓「サプライズですよ」
唯「りっちゃんのドラムじゃないと演奏できないし、私たち」
澪「その代わり曲のリクエストは受け付けるから」
律「じゃあさ、あれ歌ってくれ」
澪「どれ?」
律「………」
律「冬の日」
澪「いま夏だけど」
律「いいんだよ、好きなんだから」
澪「そんなに好きだったっけ?」
律「いつの間にか好きになってたんだよ」
澪「そっか、私もずっと好きだったんだよ」
澪「律も気に入ってくれてたんだな」
律「中野」
梓「はい?」
律「笑うな」
澪「?」
律「ムギもっ!」
梓「あっ、ボーカルは澪先輩ですからね」
唯「へ?なんで?」
律「なんでも!」
澪「……?」
おわれ
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書きかけで放置してたネタが無事に誕生日SSになりました
もう昔のアニメだから仕方ないけど、SS少なくなって寂しい
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乙
律澪って事だよな
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乙、いいな
その寂しさを埋めてくれて助かってる
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