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憂「今日は」純「ウチの部長の!」直「お誕生日」菫「です!」
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直「…階段の方からなにやら騒がしい声が」
菫「先輩たちかな?」
梓「純、ドア開けるの手伝ってよ」
純「私も両手ふさがってるんですけどー」
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菫「だ、大丈夫ですか?」ガチャリ
梓「あー。ありがとう。菫」
純「さっすがスミーレ!はいこれもよろしく!」ドサドサ
菫「わわっ。こ、れは、ポッキー…ですか…?」
梓「そーだよー」
純「プリッツもあるよー」
菫「なんでまたこんなにたくさん…」
直「ああ、そういえば今日はポッキーの日とかなんとか弟たちが言ってましたね」
純「直、あったり〜!そして!われらが部長のお誕生日でもあるってわけ!」
菫直「「なるほど」」
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梓「そうだ!二人ともわざわざ夜中にメールありがとね」
菫「えへ。直ちゃんと日付けがかわったら送ろうね、って約束してたんです」
直「がんばって起きてました」
梓「嬉しかったよ」ニッコリ
純「はいはい!私もがんばって送りました!」
梓「鈴木さんもありがとうございましたー」
純「棒読みだ!」
直「平沢先輩からも来ました?」
梓「え?あ、憂?憂からは直接言ってもらったよ」
菫「メールじゃなくて電話でですか?」
梓「そうでもなくて、憂んちに泊まってたの。昨日」
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純「私だけ仲間外れ…」ウウ…
梓「ちょっと、人聞きのわるいこと言うのやめてよ…。純は家の用事で無理だったんでしょ」
直「昨日平沢先輩のお家に泊まったということはケーキも一緒に作ったんですか?」
梓「…それが憂が秘密だからって手伝わせてくれなかった」
菫「えー、作ってる間どうしてたんです?」
梓「んー、BGM代わりにと思って居間でギター弾いてたよ。台所に聴こえるからね」
純「うわー」
梓「いいでしょ!別に!」
直「じゃあどんなケーキかわかんないんですね」
梓「そう。だから楽しみなんだよね」
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直「しかしすごい量のお菓子ですね」
梓「なんか覚えやすい日みたいでさ。みんな面白がって持ってきてくれるんだよね…」
菫「そういえば、今日クラスの子に梓先輩は何組か尋ねられたんですけど、そういう事だったんですねえ」
純「あー、一年の子も何人かいたよね。っていうか年々増えてない?」
梓「…私が一年の時はクラスの子くらいだったんだけど。二年の時は別のクラスの子とあとなぜか律先輩たちのクラスメイトとか」
純「なんだかんだ去年までの文化祭でも軽音部目立ってたし、今年は部長だし、その辺の影響もあるのかもねー」
梓「部長関係なくない?!私は先輩たちほど目立ってないと思うんだけどな…」
純「まあまあ。いいじゃん、人気があるのはいいことだよ」
直「そうですよ」
梓「そ、そうかな…」
菫「あ。たしか去年のこの時期お嬢様が何かを取り寄せてたような」
梓「そういえばムギ先輩から豪華な感じのポッキーもらったよ」
純「あのちょーおいしかったやつだ!夕張メロン味とかもあったよね」
直「ご当地モノくれた人はわざわざ取り寄せてくれたんですねえ」
梓「はは…、まあ嬉しいっちゃ嬉しいんだけどね」
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純「あ!これ鰻のかば焼き味プリッツだって!食べてみたい!」
梓「憂がケーキ持ってきてるから食べちゃダメって言ってたでしょ」
純「ちぇー」
直「しかしちゃんとお菓子を入れるための袋は持ってきてたんですね。やはり今までの経験から…」
梓「いや、袋も憂が持ってきてくれてたんだ。私はそんな事に気がまわってなかったから助かったよ」
直「さすが平沢先輩」
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純「何個積めるかな〜」ヒョイヒョイ
菫「ん?この箱付箋が貼ってある。あ、この箱も。クラスと、名前…?」
梓「あ、それは誰から貰ったーって憂がメモしてくれてあるんだ」
直「メモ?」
梓「そう。貰いっぱなしなのもわるいし、かといって多すぎてその人の誕生日ごとってのも無理だから、まとめてお返ししようかなって」
菫「お返しするんですか」
梓「うん。今度の日曜に憂の家でクッキー作って、それをくれた人に配る予定。まあ手伝ってもらうっていうより私が手伝ってるようなもんだけど」
直「…さすが平沢先輩」
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純「去年もそうやってお返ししてたよね〜」グラグラ
菫「じ、純先輩、積みすぎじゃないですか?倒れそうですよ?!」ハラハラ
直「それは中野先輩お独りで返しにいったんですか?」
梓「え?ううん、憂と一緒行ったよ。去年は先輩たちのとこも行かないとだったし、一人じゃちょっと行きにくかったから」
純「私は置いてけぼりにされて…」ヨヨヨ…
梓「またそれ…。純はめんどくさいから行かないって残ってたんでしょ!」
菫「たしかに先輩のとこに行くの緊張しますもんね」
梓「そうそう。ま、今回は一応最上級生だから大丈夫だけど。量が多いから持っていくのも憂が手伝ってくれるって」エヘヘ
菫直「「…へぇー」」
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純「私はまた一人さみしく置いてきぼり…」
梓「はいはい。純は留守番よろしくね。あ、余った分は月曜のお茶うけに持ってくるよ」
純「やった!憂のクッキー美味しいもんね!ポッキーもあるからしばらくおやつに困らない!」
梓「これ一応私がもらった物だからね…」ヤレヤレ
直「おや?ポッキーじゃないのもあるみたいですよ」
純「プリッツじゃなくて?」
菫「…手作りっぽいですね」
梓「あー、そういえばお菓子の箱じゃないのもあったかも」
菫直(明らかに手紙が入ってるっぽい箱もあるし、気合いの入った包装の袋もある…)
純「何作ってきたのかな?」ワクワク
梓「こら、勝手に開けちゃダメだって」
純「えー、いいじゃん。何なのかみるだけでも〜」
梓「だからもらったの私だからね?」
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菫「梓先輩がもらった物のお礼に」ヒソヒソ
直「平沢先輩と一緒に作った物をお返し」ヒソヒソ
菫「お返しも一緒に行くんだよね?」ボソボソ
直「少し過保護すぎるのでは?」ボソボソ
菫「…過保護っていうか虫よけっていうか」コソコソ
直「?」
さわ子「っていうか完全に牽制よ。もしくは威嚇」ヒソシソ
菫直「「せ、先生?!いつの間に?!」」
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さわ子「やっほー。あ、梓ちゃんお誕生日おめでとう!これ私からのプレ」
梓「着ませんからね」
さわ子「つれない…」
純「バニーじゃなくてネコミミレオタードって…」
さわ子「じゃあスミーレちゃ」
菫「無理です!!」
さわ子「それじゃあ私が着るわ!」
梓「…」
純「…」
菫「…」
直「…」カタカタ
さわ子「ちょっと!!誰かつっこみなさいよ!!」
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憂「遅くなってごめんね〜、って、みんなどうしたの?!」
梓「あー、憂は気にしなくっていいよ」
純「そんな事より待ってました!!」
菫「なんか憂先輩が主役みたいですね」
憂「ええ!?きょ、今日は梓ちゃんが主役だよぉ」
さわ子「さあさあ、みんな席について」
直「急に先生っぽくなりましたね」
梓「憂、箱もつよ」
憂「だーめ。梓ちゃんはこっち座って」
純「そうだぞー、主賓はこちらー」
菫「お茶の用意しますね」
さわ子「それでは箱の開封を梓ちゃん、どうぞ!!」
梓「じゃ、開けるね。せーのっ」
おしまい!
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あずにゃん部長お誕生日おめでとうございます!!!
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いいね!
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愛情と思いやりを感じる。
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