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澪「胸なんて大きければいいってもんじゃないんだぞ?」
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澪「肩はこるし、大きいサイズの下着は高いし、デザインも少ないし、
どこに行ってもチラチラ見られてるような視線を感じるし……」
梓「なるほど」
梓「それを私に話してどうするつもりなんですか」
澪「いや、ちょっと小ぶりなだけでアホみたいに気にしてたから……」
梓「気にもなりますよ、そりゃ」
澪「そんなの気にしないで、もう少し胸を張ってさ」
梓「まあ張れる胸がないんですけどね」
澪「梓だってまだ成長期なんだからさ」
梓「でも高校生にもなるともう発育も止まるらしいって……」
澪「唯だって高校入った頃はどっちかっていうと貧乳の部類だったんだぞ」
梓「澪先輩からみたら小さかっただけでは」
澪「いや、今の律と同じくらいだったんだって」
梓「本当ですか?」
澪「だから梓だってまだ可能性があるだろ」
梓「律先輩は可能性がなかったみたいですけど……」
澪「………」
梓「そんなことより机の上に胸を乗せて話すのをやめてもらっていいですか」
澪「なっ……仕方ないだろ!!」
"
"
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梓「慰めてくれてるのか止めを刺しにきてるのかハッキリしてください」
澪「泣くことないだろ……」
梓「そんな嫌味ったらしい恰好で慰められる身にもなってくださいよ」
澪「貧乳はステータスだとか言ってたじゃないか」
梓「ステータスが低いのが問題なんですよ」
澪「運動するとき邪魔にならないだろ」
梓「運動部じゃないんですけどね」
澪「楽器が演奏しやすいだろ」
梓「ドラムもどうやら胸筋が鍛えられて余分な脂肪がつかないみたいですしね」
澪「ドラムに必要なのは筋力じゃなくて柔軟性だって聞いたけどな」
梓「柔軟性のある筋肉が必要なんですよ、きっと」
澪「その割には柔らかそうじゃないけどな、うちのドラマー」
-
梓「というか胸が大きいと演奏しづらいものなんですか?」
澪「ストロークする時にちょっと……」
梓「やっぱり体温計とかも胸の間に挟むんですか?」
澪「お前は私を何だと思ってるんだ」
梓「先輩ならやりかねないと思って……」
澪「まだやってない」
梓「やろうとしたんですか」
澪「幼なじみにやらされそうになった」
梓「カチューシャの?」
澪「そいつも胸にコンプレックスがあるやつでさ」
梓「ドラムが得意な?」
澪「そういう幼なじみがいるんだよ」
梓「私の部活の先輩にも似たようなのがいました」
澪「自分の胸でやれって言ったら泣きそうになってたよ」
澪「ちょうど今の梓みたいな顔で」
梓「血も涙も無いんですか」
澪「だって急に体温計を胸元にねじ込まれたら嫌だろ?」
梓「まあ気持ちはわかりますけど」
澪「どっちの?」
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梓「2人きりの時はそうやって触りっことかしながらイチャイチャしてるわけですか」
梓「そりゃあ胸も大きく育つでしょうよ!!」
澪「その理屈だと律だけ絶壁なのはおかしいだろ」
梓「たしかに」
澪「そんなことよりさ、梓くらいのサイズなら下着なんか可愛いやつを選び放題だろ?」
梓「小すぎても種類が少ないんですからね?」
澪「なんか詰め込めばいいだろ」
梓「まさに小物入れですね って大きなお世話なんですよ!!」
澪「そういえば梓、前から聞きたかったんだけどさ」
梓「経験人数ですか?」
澪「お前の経験人数を聞いてどうするんだ」
澪「そういう経験のひとつでもあったらもうちょっと何とかなってたはずだろ」
梓「………」
澪「そうじゃなくて、律にもなかなか聞きづらかった事なんだけどさ」
梓「律先輩?」
澪「これは決して見下してるとか馬鹿にしてるとかじゃないんだけど」
梓「なんなんですか」
澪「怒らない?」
梓「たぶん」
澪「お前らってブラつけてる意味あるの?」
梓「ほっといてくださいよ!!」
-
澪「怒らないって言ったのに……」
梓「言ってませんけど!?」
澪「だって普通はある程度発育してからつける物だしさ」
梓「つけてないと擦れて痛いし、形が崩れるじゃないですか」
澪「擦れるほど揺れないだろ」
梓「あと乳房を支える靭帯が伸びて垂れやすくなるらしいって」
澪「垂れるほどもないのに……」
梓「ブラの中にパットが入ってるからつけてるだけでちょっと盛り上がるんですよ」
澪「気分が?」
梓「胸だよ!!」
"
"
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梓「じゃあちょっと我々にはない感触を確かめさせてもらいますからね?」 スッ
澪「じゃあって何だよ」 バシッ
梓「さっきの非礼の慰謝料を身体で払ってくださいって言ってるんですよ」
澪「さわるな」 バシッ
梓「本当に肩がこるほど重くなるものなんですか?」
澪「巨乳って言えば聞こえがいいかもしれないけどな、私は脂肪がつきやすいだけで」
澪「おい、さわるな」 バシッ
梓「女性的な体型でいいじゃないですか」
澪「私はスレンダー体型のほうが羨ましいんだけどな」
澪「さわるな」 バシッ
梓「どうせ私は幼児体型ですよ」
澪「見た目のサイズなんていくらでもごまかせるだろ?」
澪「さわんなって」 バチッ
梓「そんなの虚しくなるだけですけどね」
澪「小さいのを大きく見せることはできても、太いのを細く見せるのは難しいんだぞ」
澪「さわるな」 バシッ
梓「そんな気にするほど太ってないじゃないですか」
澪「お前らは食べても太らない体質なんて言うけどな、そんなの食べてるうちに入らないんだよ」
梓「でも……」
澪「さわんなって言ってるだろ!?」
梓「ちょっとくらい触ったっていいじゃないですか!!」
-
梓「まあ大きすぎても支障があるらしいというのはわかりましたよ」
梓「納得はいきませんけど」
澪「ほどよい大きさって言っても人それぞれだからな」
梓「唯先輩くらいがちょうどいいですよね」
澪「私たちの中じゃ一番バランスのいいスタイルかもな」
梓「私と澪先輩のを足して2で割ったらちょうど良さそうですよね」
澪「また嫌な流れになってきたなぁ」
梓「ぎゅーってくっつけてみたら上手くいきませんかね」
澪「上手くいってたまるか」
梓「ちょっと試しに乳を押し付けあってみましょうよ」
澪「くっつけてもくっつかないから」
梓「試してみないとわからないじゃないですか」
澪「地球人の身体は魔人ブウみたいにできてないんだよ」
梓「じゃあ澪先輩は誰かと胸を寄せ合ってみたことがあるんですか?ないですよね?」
澪「お前みたいな発想の持ち主に出会った試しがないんだよ」
梓「例の幼なじみは?」
澪「ああ、冗談っぽく言われたことはあるけどさ」
梓「あるんですか」
澪「目だけ笑ってなくて怖かったんだぞ」
梓「じゃあ私も冗談ですから」
澪「その目つきをやめろ」
-
梓「じゃあ片乳だけ貰えませんか」
澪「片方だけ貰ってどうするんだ」
梓「律先輩と山分けします」
澪「片方だけ残された私は?」
梓「片方あればいいじゃないですか」
澪「頭まで足りないのかお前」
梓「じゃあ両方」
澪「私の分がなくなるだろ」
梓「だいぶ減量できますよ」
澪「それなら余分な脂肪も一緒に引き取って貰うからな」
梓「それは自己処理してくださいよ」
澪「お前こそ自前の素材で何とか解決しろよ」
梓「胸がある上に痩せたいとか贅沢言わないでください」
澪「細身のくせに胸元の脂肪だけは欲しいとか図々しいんだよ」
澪「身体中の肉という肉を胸元にかき集めればそれなりの大きさになるだろ」
梓「………」
澪「………」
澪「気持ち悪いこと言うなよ!」
-
梓「澪先輩、さっきから黙って聞いてれば巨乳が邪魔で仕方ないみたいなことを言いますけどね」
澪「黙って聞いてた試しがないけどな」
梓「ムギ先輩が お金有り余って困ってるのぉぉ〜庶民じみた生活が夢だったのぉぉ〜
とか言いいながらこれ見よがしに札束を見せびらかしてたらどう思います?」
梓「少しくらいよこせよこのメス豚!って思いますよね?」
澪「いや別に
梓「脚と眉毛だけじゃなくて神経まで図太いのかよこの百合豚野郎!って思いますよね?」
澪「私はお前の発想が怖いよ」
梓「澪先輩には私みたいな貧乳の気持ちがわからないんですよ」
澪「貧乳がどうとかじゃなくて、人としておかしいだろ」
梓「私たちがどれだけ人並みの身体に憧れているかも知らないで!」
梓「ちょっと胸の脂肪が多いくらいで人を見下して!」
澪「脂肪って言うな」
梓「どうせ乳輪も大きいくせに!」
澪「にっ……うるさいよ!!」
梓「乳が大きいのに乳輪だけは小さいなんて都合のいい話がありますか」
澪「人聞きの悪いことを言うな!」
梓「昔から言うじゃないですか、乳輪の小さな巨乳などいないって」
澪「どこの変態が言ってたんだそんなこと」
梓「まぁ私ですけど」
澪「変態!! 変態!! 変態!!」
-
梓「そこまで言うなら見せてくださいよ」
梓「乳輪が大きくないことを私の目の前で証明してみてくださいよ」
梓「自分で脱ぐのが恥ずかしいと言うなら私が脱がせてあげますから」 スッ
澪「全部却下だケダモノ」 バチン
梓「えええ!?」
澪「なんでそんな心外そうな顔ができるんだ」
梓「百合漫画だったら貧乳コンプレックスの後輩に巨乳の感触を教えるという名目で
二人に変な気持ちが芽生えてきて一試合おっぱじめてるところですよ?」
澪「なにが一試合だよ」
梓「じゃあちょっとだけ舐めさせてください」
澪「なんで舐めるんだ!?」
梓「だってパウダーとかで乳輪の大きさをごまかしてるかも知れないから……」
澪「っていうか見せる必要すらないし」
梓「でも澪先輩のことを信じたいから……」
澪「お前の個人的な興味で見たいだけだろ」
梓「はい……」
澪「えぇ……」
-
澪「曲がりなりにも年頃の女子高生が人様の乳輪を見たいだの触りたいだの言うんもんじゃない」
梓「そうは言いますがね」 スッ
澪「人の話聞いてんのかお前」 バシッ
梓「言葉じゃなくて行動で伝えようと思って」
澪「見たくて見れるものなら誰も風俗なんか行かないし、性犯罪なんか起きないと思うんだ」
梓「世の中には本当にどうしようもないクズ共がいますからね」
澪「お前に言ってるんだよ、このクズ」
梓「できない理由じゃなくて、できる方法を探しましょうよ」
澪「お前ホントにメチャクチャ言うなぁ」
梓「どうすれば見せてもらえるんですか?いくら欲しいんですか?」
澪「金じゃなくて気持ちの問題なんだよ」
梓「じゃあ澪先輩と正式に付き合って恋人同士になれば見れますか?」
澪「付き合わないぞ!?」
梓「貧乳好きだって言うからちょろいかなと思ったのに……」
澪「誰が貧乳好きだなんて言ったんだよ!
貧乳が好きなわけじゃなくて、好きになったのがたまたま貧乳だっただけで……
梓「えっ?」
澪「えっ、あっ……」 カァァァァ
梓「ちょっ、どこ行くんですか」
澪「なんでもないっ!!」
梓「自殺するんですか?」
澪「帰るんだよ!!」
ガチャッ
澪「律っ!?」
おわれ
"
"
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