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梓「唯先輩、おっぱい占いって知ってますか?」
-
ゴ シュッ
梓「いきなりぶん殴ることないじゃないですか!!」
唯「いや、身の危険を感じたから」
梓「ギターケースの角って結構痛いんですからね!?」
唯「そりゃ出会い頭に胸元をまさぐろうとしてきたらぶん殴ってやりたくもなるよ」
梓「まだ何もしてないのに」
唯「でも何かが起こってからじゃ遅いし」
梓「すでに傷害事件が発生してるんですが」
唯「正当防衛だよ」
梓「そんなことより昔おっぱい占いって流行ってたじゃないですか」
唯「でもあずにゃん、おっぱいないじゃん」
梓「………」
"
"
-
梓「おっぱい占いの話で盛り上がろうとしただけなのに」
唯「胸も会話も盛り上がらなかったね」
梓「胸だけじゃなくて口先まで一丁前に成長したんですね」
唯「あずにゃんの胸はいつまで膨らみかけで押し通すつもりなの?」
梓「私だって大きくなってるんですからね!?」 ガバッ
唯「見せなくていいから」
梓「ほら、ちゃんと見てください、ほら!!」 ハァハァ
唯「もはやただの変態だ」
梓「違うんですって、こういう占いなんですってば」
唯「うわっ」
梓「うわって」
唯「いや、思ってた以上になかったから……」
梓「………」
-
梓「じゃあさっそく占ってあげますから脱いでみせてください早く」
唯「でも占いとかあんまり興味ないし」
梓「いい機会だから教えてあげますって」
唯「ちょっ、服、ひっぱんないでっ」
梓「すぐ終わりますから」
唯「間に合ってます」
梓「チラッとだけ」
唯「見せるもんか」
梓「しかしおっぱい占いをおっぱじめるからにはおっぱいが必要不可欠なんですよ」
唯「おっぱじめなくていいってば」
梓「さっき私の見たじゃないですかっ」 グググ
唯「ムリヤリ見せられたんだよっ」 グググ
梓「おっとこんなところに程よい大きさのおっp
ゴ シュッ
-
唯「正当防衛だよ」
梓「普通だったら部活動停止になってるレベルの傷害沙汰ですよ」
唯「でも異常者だから大丈夫かなって」
梓「なんで何のためらいもなくギターを振り下ろせるんですか」
唯「ちゃんとケースに入れてぶん殴ったから大丈夫だよ」
梓「ギターじゃなくて私の頭部を心配してください」
唯「さっきから頭の心配をしてるんだけどな」
梓「いいからとにかく占ってみましょうよ」
唯「もう占うまでもなく最悪な一日になりつつあるんだけど」
梓「そういう占いじゃなくてですね、おっぱいの形でその人の性格を占うというやつで」
唯「それって人の服を脱がせようとしていい理由にならないよね」
梓「この占いを逆算して先輩たちの乳房の形を割り出してやろうと思って」
唯「やっぱり今日は良くない日になりそうだよ」
-
梓「ええと、乳の形状はざっと六種類に分けられるそうです」
唯「乳とか言わないの」
梓「まず円錐型の人は目立つ事が好きで恋愛は直球型で……」
唯「あっ、りっちゃんっぽい」
梓「半球型はマイペースで人とは違う魅力を持っているそうです」
唯「それはムギちゃんぽい」
梓「おわん型はいろんな人から愛される魅力があって、恋愛は受け身がちだそうです」
唯「澪ちゃんぽいね」
梓「いろんな人から愛されるってところは私っぽいですね」
唯「おわんほど無いじゃん」
梓「………」
"
"
-
唯「形から言ったらあずにゃんのは皿型か三角型かな?」
梓「なに想像してるんですか唯先輩のエッチ!!」 キャッ
唯「ついさっき貧乳の変質者にムリヤリ見せつけられたばかりだったから」
梓「皿型はプライドが高くて意地っ張りで束縛しない関係を好むそうです」
唯「それっぽいね」
梓「三角型は傷つきやすくナイーブで感情表現が苦手で、好きな相手には素直な自分を見せるそうです」
唯「微妙」
梓「どちらかというと三角型っぽいですね」
唯「皿型じゃないの?」
梓「だって傷つきやすくナイーブで感情表現が苦手で、好きな相手には素直な自分を見せるんですよ?」
梓「傷つきやすくナイーブで感情表現が苦手で、好きな相手には素直な自分を見せるんですよ?」
唯「二回言わなくていいんだよ」
梓「さすがに皿よりは膨らみがありますし」
唯「プライドが高くて意地っ張りだなぁ」
-
梓「えーと、ヤギ型は寂しがり屋で人懐っこくて甘え上手で一目惚れが多く……」
唯「どこ見ながら話してんの」
梓「唯先輩は見るからにヤギ型ですね」
唯「目線上げて」
梓「これはもう唯先輩の性格そのものですよね」
唯「でも私のヤギみたいに垂れ下がってないもん」
梓「どれどれ」
ゴ シュッ
-
唯「正当防衛」
梓「いつまでもそんな言い訳が通用すると思ったら大間違いですよ」
唯「どっちかっていうと間違ってるのはあずにゃんのほうだと思うんだ」
梓「まあ私としては一石二鳥ですけどね」
唯「時々まんざらでもない表情をするのが逆に気持ち悪いよね」
梓「唯先輩だって所構わず背後から抱き付いてきてたくせに」
唯「最初はネコ耳すら過剰に拒否する真面目な子だったのになぁ」
梓「一回引いてみたほうが食いつきがいいって言うじゃないですか」
唯「そしたら初対面の先輩と顧問に対して急にキレ始めるし」
梓「スラムダンクだって最初はそんな感じだったじゃないですか」
唯「下心で入部してきたり、自分の思い通りにならないからって退部未遂するとこは似てるけど」
梓「あとわざとらしくすっ転んでパンツを見せてくる女がいたとこも似てますし、
眉毛と腕力が凄いゴリラみたいな先輩がいたり、元デビルの顧問がいたり、
クソみたいな確執に他の部員を巻き込んで最悪な空気にしてくれる先輩がいたり、
なにより経験者をナメくさったド素人が才能だけで都合よく成長して
唯「あずにゃんが軽音部の先輩をどう思ってるのかよくわかったよ」
梓「違うんですよ」
唯「それで天然ボケのド素人がどうしたって?」
梓「そこまで言ってません」
-
唯「あずにゃんはそんなにムギちゃんが嫌いなの?」
梓「違うんですって」
唯「でも女子高生をゴリに例えるなんて相当だよ」
梓「いくら仲の良いグループの中だって好きな人や苦手な人がいるじゃないですか」
唯「まぁ、うん」
梓「いるんですか?」
唯「目の前に」
梓「あっ、やっぱり私が大好きだったんですね?」
唯「苦手なんだよ」
梓「………」
-
梓「まあそんな冗談はさておき」
唯「笑いごとじゃないんだよ」
梓「じゃあ唯先輩は軽音部の中で誰が一番好きなんですか」
唯「出会ったころのあずにゃんかな」
梓「……え?」
唯「抱きしめたくなるくらい真面目で、ひたむきで、眩しくって」
梓「………」
唯「どこに行っちゃったのかな、あのころの可愛いあずにゃん」
梓「……私が軽音部に入ったのは、そうやって遠くを見つめる唯先輩がいたから」
あなたが優しすぎるから、
あんなに暖かく抱きしめてくれるから
私は、いつの間にか……
-
唯「新歓ライブの?」
梓「誰よりも自由に、いつだって楽しそうにギターを弾く唯先輩に惹かれて」
いつか目にした キミのマジ顔
瞳閉じても浮かんでくるよ
梓「私の知らない私をどんどん引き出してくれる唯先輩に憧れて」
梓「唯先輩のことがもっと知りたいって思って」
夢の中なら
二人の距離 縮められるのにな
唯「……初めて会ったころのあずにゃんだ」
梓「変なこと言わないでください」
唯「私が好きだったころのあずにゃん」
梓「そんなこと言うの、やめてください……」
ああ神様
どうして好きになるほどせつないの
-
唯「泣いてる暇なんてないんだよ、あずにゃん」
梓「泣いてなんか、いません」
唯「私たちが大切に育てた軽音部の歴史を、これからはあずにゃんが繋いでいくんだから」
梓「唯先輩こそ、泣かないでください」
もう少し勇気ふるって自然に話せば
何かが変わるのかな
梓「私、唯先輩にどうしても言わなくちゃいけないことがあります」
唯「うん」
梓「勇気がなくて、ずっと言えなかったことが、あるんです」
唯「わかってる、もう泣かないで」
梓「照れ隠しに強がって、ふざけてばっかりで、伝えられなかったことが」
いつだって私の憧れた笑顔のままでいて欲しいから
梓「笑わないで、聞いてくれますか?」
唯「はい」
梓「私、唯先輩のことが、ずっと
憂「はい残念、私でしたー」 バァーン
梓「ぁえっ!?」
-
憂「胸だけじゃなくて頭まで残念でした」
梓「なに言ってんの!? なにやってんの!?」
憂「私でした」
梓「だって喋り方とか全然」
憂「私でした」
梓「さっき泣いてなかった!?」
憂「ウソ泣きでした」
梓「私、憂にマジ告白するところだったの!?」
憂「笑わないで聞いてくれますか?」 キリッ
憂「無www理wwwwwwww」
梓「笑うな!!」
-
梓「えっ、ちょっ、待って……本物は?」
憂「帰ったよ」
梓「マジで?」
憂「梓ちゃんが大事な話があるとか言ってたにも関わらず」
梓「………」
憂「どうせくだらない話だからって」
梓「もういい、わかったから」
憂「ガチで告白されたらwwwwたまらないからってwwwwwwww」
梓「やめろ!!」
-
唯「まあ本当は私の振りをした憂の真似をしてただけなんだけどね」 パッ
梓「ぅえっ!?」
唯「あずにゃん本当に気づかないんだね、がっかりしたよ」
梓「気づいてましたし!!」
唯「でもさっき私が憂の真似してみても気づかなかったよね」
梓「それは私が人を疑うことを知らない純心すぎる子だから」
唯「下心しかないくせに」
梓「好きな人のことを見間違えるわけないじゃないですか」
唯「ほんとに?」
梓「いいですか、もう一度言いますけど私はずっと前から唯先輩のことを
憂「と思わせてやっぱり私でした」 ドンッ
梓「どっちなの!? なんなの!? 本物は!?」
憂「本当にわからない?」
梓「揉むよ!?」
憂「殴るよ」
ガラッ
唯母「唯の母です」
梓「お義母さん!?」
さわ子「私でした」 バサッ
梓「死ね!!」
-
憂「梓ちゃんには学習能力という概念がないの?」
さわ子「コイツいま教師に向かって死ねって」
梓「ちくしょう! ちくしょう!!」
さわ子「聞けよ」
憂「見た目がお姉ちゃんと同じだったら誰にでも告白しちゃうんだね」
梓「まあ見た目が唯先輩ならいいか……」
憂「えっ」
梓「もう憂でいいや……」
憂「えっ!?」
こうして私たちのマシュマロみたいなふわふわ時間が幕を上げたのでした
段取り考えてる時点で全然自然じゃないよね!
-
憂「以上、軽音部によるショートコントでした」
梓「新入生のみなさん、ぜひ軽音部に入部して下さい!」
純「演奏しろ!!」
おわれ
-
もっと真面目な憂梓を書くはずだったのに
なぜかこんなことに
去年の唯誕と今年のバレンタインに続いて3回目の失敗おっぱい
おっぱい!!
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あっぱれおっぱい
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梓には唯と憂を胸で見分ける審美眼が必要
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おもしろかったからほかのシリーズ(?)も探して読んでみる
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すっごい亀レスだけどオチもあって面白かったよ
次回作待ってます
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