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澪「行きたかった,あの日本へ」
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北陸新幹線に乗るだけのSSです。
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部室
澪「北陸へ〜 出かけましょう〜 行きたかった〜 あのに〜ほんへ〜♪」
唯「澪ちゃん何歌ってるの?」
澪「最近CMでやってるだろ。北陸新幹線が金沢まで開業するんだ」
梓「そういえば最近よく聞きますね」
澪「だから乗ってみたいなぁ〜って」
梓「確かに乗ってみたいですね」
澪「できれば一番列車に乗りたい…それは無理か」
梓「いくらなんでもそれは無理ですよ…」
澪「だよな」
紬「その必要はないわ」
唯「どうして?」
紬「ほらこれを見て」
唯「ほえ? 東京→金沢 かがやき501号 乗車日:2015年3月14日?」
澪「え!? ムギ!? そんなのどこで手に入れたんだ!?」
紬「斎藤に頼んでみどりの窓口でジャスト打ちさせてもらったの〜 しかも8枚 グランクラスで」
梓「グ,グランクラスですか!?」
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澪「それに8枚!?」
律「そうだぞ〜 和や憂ちゃん,あと佐々木さんの分もな」
澪「鈴木さんだろ」
梓「でもすごいですね,ジャスト打ちで8枚も購入できるなんて」
澪「わずか数十秒で完売だったからな」
紬「うふふ,楽しみだわ〜」
平沢家
唯「ふふふふふふふ,ふふふふふふふふふふん〜♪」
憂「なんか今日ご機嫌だね」
唯「そう,実はですね〜 憂にプレゼントがあるんだ〜」
憂「何?」
唯「はい,これ」
憂「ん? 東京→金沢 かがやき501号 乗車日:2015年3月14日?」
唯「北陸新幹線の一番列車です!!」フンス!
憂「え!?」
唯「しかもグランクラスです!」フンス!
憂「マジで!?」
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唯「そうだよ!!」
憂「え? 誰がこの切符を買ったの!?」
唯「ムギちゃんの執事が買ったんだよ」
憂「え? ジャスト打ちで!?」
唯「よく分からないけどそうみたいだよ〜」
憂「すごい……」
翌日 登校中
和「唯,憂,おはよう!」
唯「あ,和ちゃ〜ん!!」ギュー
憂「和ちゃんおはよ〜う!!」ギュー
和「やれやれ,やっぱり抱きつくのね」
唯「あ,そうそう和ちゃん,これあげる」
和「え? 東京→金沢 かがやき501号 乗車日:2015年3月14日?」
憂「今度開業する北陸新幹線のかがやきの一番列車だよ!」
和「そうなんだ,じゃあ私先行くね」
唯憂(まさかのスルー!?)
和「というのは冗談として,よく切符を手に入れたわね。しかもグランクラスってかいてあるわね」
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唯「そうでしょ」フンス!
憂「こんなの滅多にないよ〜」
和「そうね,ありがとね」
唯「どういたしまして」
和「っと言っている間に学校に着いちゃったわね」
憂「じゃあ私はここで」
唯「うん」
憂たちの教室
ガラ
憂「純ちゃん,梓ちゃん,おはよう」
梓「あ,憂,おはよう」
純「おはよう」
憂「純ちゃん,梓ちゃんから聞いた?」
純「何を?」
梓「あ,すっかり忘れてた!?」
純「何,どういうこと!?」
憂「純ちゃん,単刀直入に聞くけど,北陸新幹線の一番列車に乗りたい?」
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梓「衝突だね」
純「何,一番列車? 乗りたいけど,朝早いんでしょ?」
憂「まあそうだね」
純「朝早く起きるの面倒だからなぁ〜」
梓「ちなみに澪先輩も行くけど」
純「!! 行く行く!!」
梓(変わり身早っ!)
憂「はいじゃあ切符あげる」
純「ありがとう。…ん? グランクラス?」
憂「グリーン車よりも更に上のクラスの席のことだよ」
純「そんな凄い席に一番列車として乗ることができるの?」
憂「そうだよ」
純「憂よくお金あったな」
梓「純,この切符を買ったのはムギ先輩の執事なんだよ」
純「え? ムギ先輩が!?」
憂「そうだよ」
純「さすが大金持ちのムギ先輩だなぁ」
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放課後
律「さてと,全員に話したか」
梓「はい,大丈夫です」
紬「みんなに渡ってうれしいわ〜♪」
澪「斎藤に感謝しないとな」
梓「そうですね」
ガチャ
さわ子「みんないる〜」
律「お,さわちゃん」
さわ子「今日のお菓子はな・に・か・な〜♪」
紬「今日のお菓子はシュークリームよー」
唯「わ〜い,ムギちゃんありがとー!!」
ヒラヒラ
さわ子「ん? 何これ?」
唯「あ!!」
さわ子「ん? 東京→金沢 かがやき501号 乗車日:2015年3月14日?」
唯「さわちゃんそれ私の!!」
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さわ子「これは一体どういうこと?」
唯「あの……えっと……」オロオロ
紬「北陸新幹線の一番列車です!!」
さわ子「北陸新幹線の一番列車?」
唯「は,はい……」
さわ子「あなたたちが乗るの?」
澪「はい,そうです…」
梓「あと,和先輩と憂と純です…」
さわ子「それだけ…?」
梓「はい……」
さわ子「あんたたち……」
唯律澪紬梓「は,はい……」
さわ子「何で私も誘ってくれなかったのよー」
唯律澪紬梓「え…?」
さわ子「羨ましいわ〜 一番列車でしょ? しかもグランクラス? 最高じゃないの〜」
澪「あ,はい……」
唯「先生は仕事があると思って,あえて呼びませんでした」
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さわ子「そんなこというのはこの口か〜!!」
唯「ギャー!!」
律(天然って怖い……)
さわ子「でもその日吹奏楽部の大会で引率しなきゃならないから無理だけど」
律「おい」
紬「まあまあお茶でも飲んで落ち着きましょ?」
澪「いや練習だろ…」
梓「そうです!! 練習するです!」
律「まあまあまあまだ紅茶全部飲み終えていないし……」
澪「全く… それ飲んだら練習するからな」
律「はーい」ズズズ…
開業前日の放課後
唯「いよいよ明日が開業だね」
澪「そうだな」
梓「でも明日朝6:16発車ですのでそれに間に合わないといけませんね」
唯「憂が起こしてくれるから大丈夫!!」フンス!!
梓「唯先輩は自分で起きれるようになりましょう」
律「6:16か,4時起きだな」
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澪「大丈夫かな…」
律「じゃあ明日の準備のために,今日は終了!!」
澪「勝手に決めるなよ…」
律「だって,明日早いから早く寝ないといけないだろ」
澪「まあそうだけどさ…」
律「はいはい,解散!!」
平沢家
唯「ただいまー」
憂「おかえりー」
唯「御飯はー?」
憂「もうできてるよー」
唯「さすが憂!」
憂「だて明日早いんだもんね」
唯「うんうん」
憂「それにしても明日楽しみだなぁ〜」
唯「だね♪」
翌日 AM4:00
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ジリリリリリリリリ
唯「うーん…」カチャ
唯「んー…」
ガチャ
憂「お姉ちゃ〜ん,そろそろ起きないと」
唯「んー,あと5分…」
憂「ダメでしょ? 今日は新幹線に乗るんでしょ?」
唯「んー…」
憂「全く…」カチ
ブブブブブブ
唯「にゃあ!?」
憂「ほら起きて!!」
唯「はぁ,びっくりした… 何するのよ」
憂「お姉ちゃんが起きないからマッサージしてあげたのに」
唯「だからって股間に当てるのはどうよ?」
憂「ちゃあちゃんと起きてよ」
AM:5:50 東京駅
-
梓「唯先輩,おはようございます」
唯「あ,あっずにゃあん〜 おっはよ〜」ダキ
梓「にゃ,抱きつかないで下さい!!」
唯「よいではないか〜」
梓「ふにゃ〜 唯先輩……」
澪「唯は相変わらずだなぁ」
律「そうだな」
純「澪先輩,おはようございます!!」
澪「あ,お,おはよう…」
和「ごめん,遅れたわ」
澪「あ,和,おはよう」
憂「和ちゃん,おはよう〜」ダキ
唯「おはよう〜」ダキ
和「抱きつくのはやめなさい」
梓「そういえばムギ先輩は?」
律「そういえばいないな」
唯「寝坊じゃないの」
梓「ムギ先輩に限ってそれはないでしょう」
-
澪「ちょっと電話してみよう」
プルルルルル
紬『もしもし?』
澪「お,ムギ,今どこにいる?」
紬『東京駅だけど?』
澪「東京駅!? 私たちも東京駅だけど?」
紬『どこにいるの?』
澪「丸ノ内線の改札口のところ」
紬『あ,そんなところ? 私八重洲の方でずっと待ってたんだけど』
澪「あ,そうなんだ」
紬『今からそっち行くわ』
澪「了解〜♪」プチ
澪「どうやらムギは八重洲の方にいたみたい」
律「なるほど」
紬「みんな,お待たせ〜」
唯「あ,ムギちゃん」
紬「ごめんね〜」
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律「いいっていいって」
澪「ムギには感謝してるもんな」
紬「そんなことないわ」
和「私も感謝してるわ」
梓「すみません,そろそろ移動した方が…」
和「あ,そうね」
律「確かかがやき501号だっけ?」
澪「23番線か」
新幹線ホーム23番線
唯「うわー,すごい人だかりだね」
和「そりゃ一番列車だからね」
純「カメラを持った人がいますよ」
律「なにせ一番列車だから記念になんだろうな」
澪「グランクラスは12号車か」
梓「そうみたいですね」
放送「まもなく,23番線に,かがやき,501号,金沢行きが12両編成で参ります。……」
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澪「お,来た来た!!」
駅員「はい,黄色い線までお下がり下さい!! かがやき501号金沢行きが到着します!!」
唯「みんな写真撮ってるよ,とりあえず私も」ピロリ〜ン
律「これがE7系か」
車内
アナウンス「本日もJR東日本をご利用くださいましてありがとうございます。この電車は,かがやき,501号,金沢行きです。……」
純「うわー,すっごい!!」
憂「さすが最高級クラスだね」
和「すごい乗り心地よさそうだね」
律「まあそうだな」
澪「やった,律の隣だ!!」
唯「えっと,私はここかな」
梓「私唯先輩の隣です!」
和「私は単独の席だわ」
紬「私も和ちゃんの後ろの単独席だわ」
純「えーと,私の席は澪先輩の後ろか」
憂「その隣が私だよ」
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純「あらららら」
唯「やっと発車した」
アナウンス「本日もJR東日本をご利用くださいましてありがとうございます。この電車は,かがやき,501号,金沢行きです。……」
純「なんかいっぱい写真撮ってる人多いですね」
律「そりゃ一番列車だからな」
車掌アナウンス「次の上野には6:22分,大宮には6:42分,長野7:41分,富山8:26分,終点金沢には8:46分の到着予定です」
律「ウォッチ! 今何時?♪」
梓「今6:20分ですけど」
澪「…ということはおよそ2時間30分か」
和「だいたい東京から新大阪間ぐらいかかるのね」
純「でも北陸新幹線って新大阪まで開業予定なんでしょう?」
憂「確かに時間的には東海道新幹線の方が早いですね」
和「まあ東海道新幹線の代換ルートとして見たほうがよさそうね」
梓「そうですか」
唯「なんかお腹が空いてきた……」
-
梓「じゃあアテンダントさん呼びましょうか?」
唯「お願い」
梓「アテンダントコールを押してと」ピッ
アテンダント「何が御用でしょうか? お伺い致します」
唯「すみません,何か食べるものってありますか?」
アテンダント「はい,ございますよ,こちらのメニューからお選び下さい」
唯「おお,すごい!!」
梓「さすがグランクラスですね」
唯「じゃあサンドイッチでお願いします」
アテンダント「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
唯「うほー すごい」
律「唯,何か頼んだのか?」
唯「うん,サンドイッチを」
律「私も何か頼もうかな〜」
澪「メニューもすごいな」
和「グランクラスとあって,メニューも豊富だわね」
紬「そして快適なリクライニング」
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アテンダント「お待たせしました。サンドイッチでございます」
唯「わお!」
梓「想像以上ですね……」
唯「あずにゃん一緒に食べよう」
梓「はい」
律「いやー,トンネル多くなってきたな〜」
澪「そうだな」
和「このあたりはこの前行っためがね橋のある所ね」
紬「というと,もう少しで軽井沢?」
和「そうね」
澪「めがね橋怖かったな……」
律「あれから1年ぐらい経つのか……」
梓「軽井沢を通過しました」
紬「懐かしいわね〜」
純「もうそんなところですか」
唯「さすが新幹線」
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律「しかし,軽井沢超えてもトンネル多いなー」
澪「まあそうだろ」
和「このあたりはHzが切り替わる区間ね」
紬「Hzって?」
和「周波数のことね。東日本と西日本では周波数が異なるけどその境がだいたいこのあたいね」
律「へー,そうなんだ」
和「新幹線は電化方式が交流だから周波数が関係してくるから,東日本と西日本を跨ぐ新幹線はこの周波数も考慮しなくてはならないの」
澪「へー,そうなんだ」
憂「じゃあ東海道新幹線は?」
和「東海道新幹線は全線で60Hzで建設されているわ。50Hzの区間では変電所を設けて対応しているわね」
憂「そうだったんだ」
純「初めて知りました」
アナウンス「まもなく,長野です」
和「やっと長野ね」
律「ここから先が開業区間か」
澪「いよいよだな」
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紬「やっと発車したわね」
和「ほら,唯と梓ちゃん,いつまでイチャイチャしてるの?」
唯梓「はーい」
和「ここが飯山駅ね」
純「すぐトンネルに入りましたね」
憂「それにしても長いね」
和「飯山トンネルね。長さはだいたい22㎞で,金沢まで開業するトンネルとしては北陸新幹線で一番長いトンネルね」
唯「結構あるねー」
梓「このトンネルを抜ければ新潟県ですか?」
和「そうよ」
律「やっと出た」
澪「ここが上越妙高か」
和「この駅でJRの管轄が切り替わるね」
純「え,今までは?」
和「上越妙高まではJR東日本,そこから先はJR西日本の管轄ね」
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紬「管轄会社が変わるのに通過しちゃったわ」
和「まあ停車させろとか問題はあったみたいだけど」
澪「停車させればいいのに……」
和「街が発展すれば停車するかがやきも出るかもしれないわね」
純「これからの発展に期待ですね」
和「そうね」
アナウンス「まもなく,富山です」
律「なんだかんだで富山に到着」
梓「早いですね」
紬「もう次が終点よ」
憂「かがやきで次が終点なのに,つるぎ号が運転しているけど大丈夫なのかな?」
和「まあそれほど需要が見込めるし,サンダーバードとかの代換でもあるからね」
純「もし敦賀まで伸びればつるぎもそこまで行くと思いますか?」
和「可能性はあるわね」
純「Wow!」
澪「あれ,もう次の駅?」
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律「富山発車してから10分も経ってないぞ」
梓「富山と高岡はそんなに遠くないってことですね」
和「そうね」
律「またトンネルが多くなった」
和「このあたりは倶利伽羅峠ね」
澪「確か倶利伽羅峠の戦いで有名だな」
和「そうね。そしてこの峠を越えるともう石川県ね」
純「早っ!」
アナウンス「まもなく,終点金沢です。……」
澪「やっと着いた」
律「なんかあっという間だったな」
紬「唯ちゃん,起きて!!」
唯「ほえ?」
梓「唯先輩,もう終点ですよ!!」
唯「もう着いたの?」
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和「もうすぐ着くから降りる支度しなさい」
梓「唯先輩開業区間殆ど寝てましたよ」
唯「なんか眠くなって……」
憂「せっかく一番列車に乗ったのに寝るのはどうかと」
アナウンス「金沢〜 金沢〜 ご乗車ありがとうございました」
唯「え!? もう金沢!?」
梓「さっきから言ってるじゃないですか?」
唯「てっきりまだ富山あたりかと」
和「それくらい時間が早くなったってことね」
律「でも金沢もすごい人だかりだな」
純「こうしてみると,子供連れが多いですね」
澪「子供,特に小さな男の子は喜ぶもんな」
純「それにしてもE7系ばっかり」
和「W7系もあるわよ」
純「え,W7系もあるんですか?」
和「ほら,そこに」
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純「これどうみてもE7系じゃないですか」
和「まあ同じ車両だから」
澪「あれだな,N700系とかもそうだな」
和「そうね 共同開発で行ったから全く同じになるのは当たり前」
純「そうだったんですか」
和「そうよ」
紬「ところで唯ちゃんと梓ちゃんは?」
和「さっきまでそこに? ん? あそこにいるわ!」
梓「ゆーいせーんぱーい♪ 金沢ですよ♪」
唯「そうだね,金沢だねー」
梓「ねえどこ行きましょうか♪」
唯「あずにゃんがいきたいところならどこでもいいよ」
梓「そんなこといわずにー」
紬「あらあらまあまあ」
律「あらあら,お熱いようで」
憂「お姉ちゃん……」
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律「さーてと,私ちょっとトイレn」
澪「律!!」ガシ
律「澪!! 何だよ!?」
澪「私も一緒にトイレ行くぞ!!」
律「まさかこのパターン……」
澪「ほら,行くぞ!!」ズルズル
律「うわーーー!!」
紬「ハァハァ」●REC
和「あらあら,去年から変わらないのね,このパターンは」
純「相変わらずです」
憂「お姉ちゃん……」
和「北陸新幹線長野〜金沢間2015年3月14日開業!! 是非乗車を」
おまけ
さわ子「いやー,常磐線が品川まで来て便利になったわ〜」
さわ子「これで上野で乗り換えせずに東京まで行けるなんて!!」
さわ子「上野東京ラインって便利だわ〜」
上野東京ライン 上野〜東京 2015年3月14日開業!!
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前作 唯「野辺山と軽井沢と横川と」
執筆者はE7系のグランクラスには乗ってません。
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てっきりサンジュかと
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乙です。
前作も今回のお話しも皆仲良く平和なお話しでとても楽しめました。
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あると思います。
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