■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
唯「リアル鬼ごっこ」
-
朝目覚めた私は"ドンドン"という足音を立てて階段を下りました。
いまだ寝ぼけ眼の私の目に映っているのは、憂がウィンドブレーカーの上にエプロンを羽織って、包丁で"トントン"とまな板に向かって何かを叩いています。料理を作っているのかな?それしか思い浮かばないけど…。
憂「あ、お姉ちゃんおはよう」
唯「おはよー憂。何作ってんの?」
憂「今日はお姉ちゃんの誕生日だからね。ご飯はお姉ちゃんの大好きなキノコスパゲティーだよ」
唯「わーい」
キノコスパゲティーを食べ終わった後、私はギー太を片手に玄関の外へと出ていました。そして、静かに扉が開かれました。
"
"
-
唯「行ってきまーす」タッタッタッタ・・・
和「唯、おはよう!」
私は自分が呼ばれてることに気づき、トップスピードから徐々に落としランニング状態で足を止めました。
唯「あ、和ちゃんおはよう」
憂「もー、お姉ちゃん待ってよー」
唯「ごめんごめん」
家を遠く離れると私達の通う桜ヶ丘高校ができました。
3年2組の教室はみんなが騒々しく騒いでいました。
唯「おはよう!」
律「おっす唯、おはよー!」
澪「唯ちゃん、今日の1時間目の数学、唯ちゃんが指される番だけど、ちゃんとやってきたか?」
澪ちゃんがあまりに耳を疑う発言をした瞬間、ベートーベンの交響曲第五番『運命』が私の脳に響き渡っていました。
唯「ガーン!忘れてたぁ…」
澪「やれやれ」
姫子「唯、私がノート見せてあげる」
唯「本当!?ありがとう姫子ちゃーん!」
ついでに姫子ちゃんに勉強を教わることになりました。
姫子「ここはxに代入して…」
唯「ふむふむ」
私は姫子ちゃんから教えられた内容を頭の中で何回も唱えて、頭に叩きつけました。
教師「ではここを、平沢さん答えてください」
唯「えっと…」
しかし詰め込みであり、まして数分間ですべてを思い出すことは全く不可能でした。私は思い出します…。
唯「x=2です」
教師「正解です。ではこれから小テストを配ります」
「えーっ!!」
しかも小テストでは一問以外を除いて全部正解しました。その驚くべき結果に皆は驚いていました。えっへん。
-
場面は変わる…
唯「ケーキ♪ケーキ♪」
放課後、掃除当番を終えて、私は永遠と続く長い廊下を掛けていきます。
私の向かった先は第二音楽室に足を踏み入れました。
唯「遅れてごめーん」
部室に入った瞬間、"パンパン"盛大にクラッカーが鳴らされました。
律澪紬梓和さわ子「ハッピーバースデー唯(ちゃん・先輩)!!」
紬「うふふ唯ちゃん待ってたわよ。はい唯ちゃんの分」コト
部室ではパーティの時間を迎えており、ムギちゃんたちが次々と高級なケーキと食器を運び出していました。それは食器とは思えないくらいの高級さで、軽音部以外がこの食器を見たらこれが本当に食器か?と目を仰天させるに違い有りません。これだけで一般市民との差は歴然と離れており、ムギちゃんが毎日どのように暮らしているかはこの食器だけでも想像がついてしまいます。
なおもケーキは運び込まれていきます。
私達の前にすべてのケーキが出そろいました。高級で目を見張るほどのポットに紅茶、カップにお皿、フォークにスプーン、そしてプレゼント。全てが”高級”これ以上の単語が見当たらない程、高級でした。
-
「わああ、みんなありがと〜〜〜!」
私は感激して、みんなと分かち合うように抱き合いました。
楽しいパーティが終わりに近づいたころ、澪ちゃんが言いました。
澪「おい、そろそろ練習するぞ」
唯「えーっ。こんな日に?」
律「唯の誕生日くらいいいじゃないかー」
梓「駄目ですよ、ここ最近ずっとしてないじゃないですか」
そう言ってあずにゃんはもの凄く機嫌が悪く、不機嫌な顔をしました。
私とりっちゃんは渋々立ち上がり、みんなで演奏を始めました。そのボリュームといったら耳をふさいでもハッキリと聞こえてくるぐらいの盛大な演奏でした。
気が付くと外は真っ暗で、今日のパーティも終わりです。あずにゃんいわく、憂は家でごちそうを作って待っているそうです。早く帰らなきゃ。
唯「じゃあねー」
私はギー太を片手に後ろを振り返り、それでも堂々とした歩き方で振り返る事もせず、皆に別れを告げました。
-
家の近くに来ると憂が走って出迎えてくれました。
憂「お、お姉ちゃん…私の…お、お姉ちゃん…」ハアハア
あんまり遅いので心配していたそうです。私はごめんねと言い、憂と一緒に帰りました。
家に帰ると外より真っ暗でした。家の中は本当に真っ暗で視界が一気に閉ざされました。目の前の物しか確認できず、目を少しでも離せば憂がどのあたりにいるかも見失ってしまいます。それほど、家の中は真っ暗でした。
電気をつけるとそこにはとても豪華で、とても美味しそうなごちそうが現れました。それだけではなく、なんと、普段忙しくて帰ってこないお父さんとお母さんも!
両親「ハッピーバースデー唯!!」
私は驚きのあまり視線がハエを追いかけているように一転に定まりません。
憂とお父さんお母さんが抱き付いて来て、私達家族は分かち合うように抱き合いました。18年間の間、こんなに感動したことは初めてでした。
こうして、誰も予想しなかった事態で私の誕生日は終了しました。
"
"
-
唯「君はいくつ文法間違いを見つけられたかな?」
終わり
-
>>澪「唯ちゃん、今日の1時間目の数学、唯ちゃんが指される番だけど、ちゃんとやってきたか?」
澪が唯を唯ちゃんと呼んでいる
-
>>7
すみません!ムギの台詞だったのを訂正し忘れました。
お手数ですが>>2をまとめる際に
>>澪「唯、今日の1時間目の数学、唯が指される番だけど、ちゃんとやってきたか?」
に差し替えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
-
そう言ってあずにゃんはもの凄く機嫌が悪く、不機嫌な顔をしました。
⇒「機嫌が悪く」を抜く
一転に定まりません。
⇒「一転に」→「一点に」
-
重ね重ねすみません。
まとめる際に>>5の「一転に」を「一点に」に差し替えていただけませんか?
"
"
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■