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さわ子「ファーストカレンダー」
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「確保です」
冬の日の夕陽が落ち切った宵の口。
部活の顧問を終えて、車に乗ろうとした私の肩が誰かに掴まれた。
ううん、掴むなんてものじゃないわね。
その言葉通り標的を確保する体当たりみたいな勢いで、その誰かは私の背中にしがみついていた。
背中からしがみつかれているんだから当然だけど、私は私を確保した誰かの正体が掴めなかった。
変質者……じゃないわよね……?
背中に少し冷たい汗を掻くのを感じながら、私はおずおずとその誰かに訊ねてみる。
「だ、誰なの?」
「さあ、誰でしょうね?」
わざと声を変えてるみたいな低い声色の返答があった。
多分私が知っている声だから、正体を隠すために声を変えているんでしょうね。
となると、私のクラスの教え子の誰かなのかしら……?
今年のクラスでは大人しい先生のキャラクターを貫いてるから、
そんな先生に突然こんな事をするような教え子は居なかったはずなんだけど……。
そう首を捻り掛けて、気付いた。
そういえば一人心当たりがあるわ。
私の素の姿を知っていて、私の背中にしがみつきそうな生徒。
何より背中に感じるこの胸の膨らみは……。
うん、間違いないわね。
「何をしてるのよ、直ちゃん……」
「あ、分かりました?」
「そりゃ分かるわよ、
直ちゃんのおっぱいの大きさはよく知ってるもの」
「それってセクハラですよ、さわ子先生」
正体がばれたのに、直ちゃんのその声には悪びれた響きが全然無かった。
ううん、むしろ何だか楽しそうな気がするわ。
真面目そうに見えるけど、直ちゃんって結構お茶目でフランクなのよね。
生意気さや元気さで言ったら、唯ちゃんやりっちゃんに匹敵するんじゃないかしら。
って、今はそんな場合じゃなかった。
こんなところを掘込先生に見られちゃったら、またお説教されちゃうじゃない。
『お前は生徒と距離が近過ぎだ』って叱られる未来が目に浮かぶわ……。
「ねえ、直ちゃん」
「どうしたんですか?」
「正体がばれたわけなんだし、背中から離れてくれないかしら?」
「駄目ですよ、確保なんですから」
「ああ、そういう意味で確保だったのね……。
それより菫ちゃん達はどうしたのよ?
部活が終わって、一緒に帰ったんじゃなかったの?」
「菫達には一足先に帰ってもらいました。
今日は、いいえ、今日こそさわ子先生にいい返事を貰うんですから」
『いい返事』。
という事は、間違いなくあの話よね。
何度も断ってるのに、直ちゃんも案外粘り強いわよね……。
私は小さく溜息を吐いてから、改めて自分の意思を示してみる。
「何度も断ってるじゃない」
「駄目ですよ、勿体無いじゃないですか」
うっ、きっぱり返された……。
分かっていた事だけれど、やっぱり取りつく島も無いわね。
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"
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「私としては別に勿体無くも無いんだけど……」
「こっちこそ何度も言いますけど、さわ子先生は自分の凄さを知らないだけなんです。
楽器こそ出来ませんけど、仮にも作詞作曲をやっている身だから分かるんです。
さわ子先生の実力を眠らせておくのは、すっごく勿体無いって。
あの日、さわ子先生のギターを聴かせてもらってから、私のその考えはずっと変わってません!」
私の首筋に当たる直ちゃんの吐息が激しくて熱い。
それくらい興奮してるって事なんでしょうね。
私の実力を褒めてくれてるのは分かるけど、何だかむず痒いわよね。
一ヶ月の『あの日』……。
直ちゃんは部室に保管されていた『光』のテープを発見した。
何となくそれを聴いてみた直ちゃんはいたく感激したらしい。
直ちゃんは一昨年卒業した梓ちゃんにメールまでして、
その『光』を演奏していたのが私という事を突き止めていた。
それでお願いされたのよね、『さわ子先生のギターを聴かせてください!』って。
今思うと、たまにはいいかもって軽く引き受けたのが間違いだったのよね。
お願い通り『光』を聴かせてあげた後の直ちゃんの表情は今でもはっきり思い出せるわ。
頬を紅潮させて、瞳を潤ませていて、まるで恋する乙女みたいな表情だったもの。
それ以来、私は直ちゃんから猛アタックを受けている。
『もう一度、バンドを結成してください!』なんて、予想外な猛アタックを。
「前も言ったけど、再結成なんて無理よ?
もう結婚してる子も居るし、それぞれに生活があるんだしね」
「はい、分かってます。
今日はさわ子先生に別の提案をしに来たんです。
これはそのための確保なんです」
別の提案?
直ちゃんも流石に攻め方を変えて来たみたいね。
これから一体どんな提案を聞かせてくれるのかしら。
ちょっとやそっとの提案じゃ、私も折れるわけにはいかないけどね。
私も私でこれでも固い決心で大人しい先生のキャラクターを貫いてるわけなんだし。
だけど今は何より先に……。
「提案もいいんだけど直ちゃん」
「何ですか?」
「流石にそろそろ離れてくれないかしら?
部活帰りの生徒達の目が痛いんだけど……」
「……逃げたりしません?」
「逃げないわよ。
逃げた方が後が大変な事になりそうじゃない」
「それもそうですね」
私の言葉に一理あると思ってくれたのか、直ちゃんは私の背中から離れてくれた。
部室で別れた振りに、直ちゃんと顔を合わせる。
意外だった。
興奮してるんじゃないかと思っていた直ちゃんの顔は、現実には瞳を伏せて気まずそうだったから。
もしかしてその気まずさを誤魔化すために、私の背中にしがみついていたのかしら。
無茶な事を言っている自分を発奮させるために。
私は直ちゃんの言葉を待っていたけれど、話はすぐには始まらなかった。
直ちゃんは視線を伏せて気まずそうにしたまま。
軽い沈黙の時間が流れる。
私から何か訊ねた方がいいのかしら?
そう思い掛けた瞬間、強くて冷たい風が私達を凍えさせた。
「くしゅんっ」
直ちゃんの口から可愛らしいくしゃみの音が聞こえる。
恥ずかしそうに頬を染める直ちゃん。
だけどそれで沈黙の空気が少しだけ変わった。
私は鞄の中から車の鍵を取り出すと、アンロックのボタンを押して微笑んだ。
「風邪を引いてもいけないし、とりあえず車に乗らない?
菫ちゃん達はもう帰ったのよね?
だったら今日は特別に車で家まで送ってあげるわ。
提案は車の中で聞かせてくれるかしら?」
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♯
直ちゃんは何度か家にまで送ってあげた事がある。
作詞作曲担当の直ちゃんだから、結構遅くまで相談に乗ってあげた事が多かったのよね。
だからもう直ちゃんのお母さんや家族とも顔見知り。
何だかまるで歳の離れた妹を実家まで送ってあげてるみたい。
直ちゃんは車の中でまだ何も言わない。
学生鞄を頻りに気にしてる事から、何かを持って来てるんだろうって事くらいは私にも分かる。
その何かを取り出すタイミングを見計らっているんでしょうね。
だったら待っててあげないとね。
私は直ちゃんの先生で、年上で、歳の離れたお姉さんなんだもの。
「えっと……ですね……」
カーステレオの曲が途切れた時、意を決した直ちゃんがその何かを取り出した。
タイミングよく赤信号で停車したところだった。
私は助手席からそれを受け取り、車内のライトを照らして確認してみる。
「mp3プレイヤー……よね?」
「はい、提案というのはそれなんです。
さわ子先生、後でいいのでそれを聴いてくれませんか?
車内でイヤホン着けるのは危険だと思いますし」
「別に今からでも大丈夫よ。
カーステレオとmp3プレイヤーを繋げる機器なら持ってるもの」
「そうなんですか?」
「私、これでも吹奏楽部の顧問を兼任してるのよ?
吹奏楽部の演奏を録音してね、通勤の時間に車の中で聴いたりしてるの。
当日の指導の確認のためにちょうどいいのよね。
そんなわけだし、今からそれを聴いてもいいかしら?」
「……はい」
直ちゃんが頷くのを確認してから、私は赤信号の内にmp3プレイヤーとカーステレオを繋げる。
周波数を合わせて再生ボタンを押すと、予想外に激しい音楽が流れ始めた。
懐かしさを感じる、若さゆえの激しさをぶつけた曲調。
これは私達DEATH DEVILの曲……?
いいえ、似ているけれど違うわ。
私達はこんな曲、演奏していないもの。
という事は、この曲はひょっとして……。
驚いた私は青信号で発車した後、すぐに路肩に車を駐車した。
運転しながらなんて聴いていられなかったわ。
これは全身全霊で耳を傾けないといけない曲だと思えた。
直ちゃんの用意してくれた曲は、そういう曲だった。
らしくなく、いいえ、ひょっとしたら私らしく胸の奥が激しく震えた。
忘れかけていた、忘れようとしていた感覚が戻って来そう。
「直ちゃん、この曲は……?」
一曲目を聴き終わった後、停止ボタンを押して直ちゃんに訊ねてみる。
まだ何曲か入っているみたいだったけれど、続けて再生するのはやめておいた。
これ以上聴いていたら、いつもの自分で居られる自信が無いわ。
随分前、唯ちゃんのギターに触れた時みたいに暴走してしまいそうだもの。
「私が……、作曲した曲なんです」
予想していた答えだったけれど、やっぱり驚いた。
直ちゃんの作曲の実力は知っているわ。
楽器が演奏出来ないのもあるけれど、この三年間、直ちゃんは作詞作曲に打ち込んでいた。
自分に出来る唯一の事をもっと伸ばしてみせる、そんな強い意志を持って。
その結果直ちゃんは軽音部に無くてはならない存在になったし、二年生から立派に部長を務め上げたのよね。
作詞作曲の能力も、他校の軽音部に引けを取らないくらいの実力になっていた。
でもこれほどまでの実力は持っていなかったはずだった。
今聴かせてもらった曲は、これまでの直ちゃんの曲とは一線を画していた。
そもそもわかばガールズの曲は放課後ティータイムの系譜を受け継いだ曲調だもの。
こんなにも激しいビートを刻む曲なんて、方向性が全く違ってるわ。
なのに直ちゃんは作曲したのよね、私の胸を強く響かせるこの曲を。
受験生なのに、この一ヶ月、どれだけの情熱を持って作曲していたのかしら。
きっと私の想像以上に努力していたんでしょうね、間違いなく私のために。
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「私、この曲をさわ子先生に弾いてもらいたいんです」
直ちゃんが口を開いた。
目を伏せて、頬を染めたままだったけれど、言葉だけはとても力強く。
「DEATH DEVILの再結成なんて流石に無理だって、私にも分かってます。
さわ子先生がまたバンドを結成する事に抵抗があるのも知ってます。
優しくて頼り甲斐がある山中さわ子先生ってキャラが魅力なのも分かってます。
だけど、でも、やっぱり……。
やっぱり私はさわ子先生にギターを弾いてもらいたいんです。
私じゃ力不足だって分かってますけど、そのための曲を用意したかったんです。
さわ子先生のギターには、私にそうさせるくらいのパワーがあるんです……!」
そうさせるパワー。
本当に私のギターにそれくらいのパワーがあるのか、私自身には分からない。
元々好きだった人を振り向かせるために始めたギターだもの。
そのギターに魅力を感じてくれる人が居るなんて、思ってなかった。
だけど私の動機はどうでも、直ちゃんは私の曲にパワーを感じてくれたのよね……。
不意に思い出した。
そういえば私にも好きだった人以外のために演奏した曲があったわ。
残される後輩達に皆で贈ったあの曲。
一ヶ月前のあの日、直ちゃんも聴いた『光』。
『光』だけは後輩達のために皆で頑張って作曲した。
楽しかった軽音部生活を送らせてくれた後輩達に贈った感謝の曲だった。
あの曲に、直ちゃんはパワーを感じてくれたのよね……。
「どうしてなの?
どうして直ちゃんは私にそんなにまた演奏してほしいの?
自分で言うのも変かもしれないけど、私そこまでの実力じゃないわよ?」
だけど私は訊ねた。
直ちゃんの言葉を疑ったわけじゃないけど、訊ねておきたかったから。
私は自分の演奏の実力がそれほど優れているとは考えてない。
勿論それなりに上手い方だとは自負しているけれど、
ずっと音楽を続けてる……、例えば紀美なんかとは比べるべくもない程度の実力だもの。
また少しだけの沈黙。
悪い事を訊いてしまったかしら……?
そう思い掛けた頃、直ちゃんが伏せていた顔を上げた。
その頬は優しく緩んでいて、その眼鏡の奥の瞳は優しい光に満ちていた。
「もしかしたら……、さわ子先生の言う通りなのかもしれません。
さわ子先生より上手い人なんて、世界にはたくさん居るかもしれません。
だけど、私はさわ子先生に演奏してほしいって思うんです。
だって……、さわ子先生は私達の大切なお母さんですから……!」
お姉さんならまだしもお母さんって……。
ちょっとだけそう思ったけど、悪い気はしなかった。
そうなのね……、直ちゃんは私の事をお母さんみたいに考えててくれたのね……。
ううん、私達って事は直ちゃんだけじゃなく、菫ちゃんや下級生のあの子達も……。
「私はさわ子先生に出会って、自分に出来る事が分かったんです」
直ちゃんが嬉しそうに続ける。
私との出会いを本当に嬉しく思ってくれてるんでしょうね。
何だか私までとても嬉しくなってくる。
「軽音部を辞めようとしてた私を止めてくれたのはさわ子先生でした。
作詞と作曲に挑戦させてくれて、色々な音楽の理論も教えてくれました。
それだけじゃありません。
学祭にはミキシングのための機器も用意してくれて、私をライブに参加させてくれました。
それ以外にも数え切れないほどお世話になって、本当に感謝しています。
高校生活の三年間、こんなに楽しかったのはさわ子先生が居てくれたおかげなんです。
そんなさわ子先生が凄い演奏技術を持ってるなんて知ったら、我慢出来なくなったんです。
私の先生の、私の好きな人の音楽を、皆に聴いてもらいたくなったんです。
自慢したいんです、『私達のさわ子先生はこんなに凄いんだよ』って」
熱の入った言葉を直ちゃんが私に届けてくれる。
もう……、直ちゃんったら……。
駄目ね、歳を取るとすぐ目頭が熱くなっちゃって……。
だけど私は何とか涙を堪えて、精一杯の笑顔を浮かべてみせた。
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「それで……、直ちゃんは私とどうしたいの?」
「たまに、でいいんです。
高校を卒業してからも、私、たまにでいいからさわ子先生と音楽活動がしたいです。
隔週でも、一ヶ月に一回でも……。
菫達も出来る限り参加してくれる約束はしています。
それで出来れば、さわ子先生にはライブハウスかどこかで演奏してほしいです。
時には先輩達も招待して、私達の曲を聴いてもらうのもいいかもしれません。
それが……、私からさわ子先生への提案で、夢なんです」
言い終わった直ちゃんが静かな吐息を漏らす。
直ちゃんの提案は終わった。
後は私がその直ちゃんの提案に返事をする番だ。
悩まないわけじゃない。
ずっと築き上げてきた私の清純な先生のキャラクター。
それなりに人気があるし、今更手離すのは結構惜しい。
ライブハウスで演奏なんてしたが最後、私のイメージはガラッと変わってしまうでしょうね。
だけど……。
「ねえ、直ちゃん」
「はい」
「私からも一つ提案があるんだけど、いいかしら?」
「どんな提案ですか?」
「誕生日プレゼント」
「はい?」
「誕生日プレゼントが欲しいわ。
さっき部室で祝ってもらったのは嬉しかったし、
皆からのプレゼントは貰ったけど、直ちゃん個人からの誕生日プレゼントは貰ってないでしょ?
だからね、直ちゃんからの誕生日プレゼントが欲しいのよ」
「私に出来るプレゼントなら……」
「じゃあ行きましょうか」
言い様、ハンドルを切って車道に戻る。
少し遅いけれど、お店が閉まるにはまだ早い時間だもの。
お気に入りのあのお店だって確か開いてたはずよね。
「ど、何処に行くんですか、さわ子先生?
いえ、誕生日プレゼントを買いに行くんでしょうけど、何を買うんですか?」
直ちゃんが不安そうな表情を浮かべる。
ひょっとして自分の提案を煙に巻かれたと考えているのかしら。
安心して、直ちゃん。
私が欲しい誕生日プレゼントは高い物じゃないし、直ちゃんの提案への返答なんだから。
「カレンダーを買いに行くのよ」
「カレンダー……?」
「直ちゃん、卒業しても隔週くらいで私に会いに来るんでしょ?
生憎、私って結構忙しいのよね。
だからしっかりスケジュール管理をしなくちゃいけないの。
カレンダーを見ながら予定を決めましょう、これからの私達の音楽活動の」
「さわ子先生……!」
満面の笑顔で、直ちゃんが私の肩を軽く掴んだ。
滅多に見られない、直ちゃんの晴れやかな笑顔だった。
「確保、ですよ?」
「分かってるわよ、今更逃げ出さないわ。
だけど直ちゃん達も責任取ってよ?
ずっと演じてきた清純な先生のキャラクターを手離すんだから、それだけの作詞作曲を私に見せてよね?」
「はいっ、責任は取ります!
さわ子先生の誕生日プレゼントに今年のカレンダーを贈ります!
ううん、来年も、再来年も、ずっとずっとカレンダーをプレゼントしますね!」
「ちょっとー……!
それじゃあずっと私のスケジュールが埋まったままじゃない。
私のデートとか結婚とかどうするつもりなのよー……!」
「さっきも言いましたよね、確保だって。
さわ子先生はもう今日から私達のさわ子先生なんです。
さわ子先生とはずっとずっと一緒に居ますから、覚悟してくださいね。
それが私の責任の取り方です」
「私の結婚が……」
「駄目ですよー」
がっくりと項垂れる私と、晴れやかに笑う直ちゃん。
だけど本当に悲しんでるわけじゃないわ。
私はこれからデートの時間と、大人しい先生ってキャラクターを捨てる。
かなり大きな犠牲ではあるけれど、そんな事は気にならない。
だってこれから皆と、直ちゃんと手に入れていく時間は、
それよりももっと大切で、楽しい最高の時間になるはずだもの。
だから私達の最初のカレンダーを買いに行って、たくさんの約束を刻んでいこう。
楽しい未来を想像していこう。
一冊、二冊と使い終わったカレンダーを積み重ねていこう。
それを私の二十八歳の決心にしようと思う。
そうして私は。
十歳も年下の女の子に振り回される未来を楽しみにしながら、アクセルを少しだけ強く踏んだ。
"
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♯
「そういえば直ちゃん」
「どうしたんですか、さわ子先生?」
「さっきの曲、いい曲だったけどあれ指が六本無いと弾けないわよ?」
「えっ……」
「いいわよ、やってやるわ、直ちゃん。
それが直ちゃんの私への挑戦なのよね。
憂ちゃんにも出来てる事なんだもの。
ギタリストの先輩としてやってやるわ!」
「いいですよ!
書き直しますから無理しないでください!」
「ファイトよ、私っ!」
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(ฅ`・ω・´)っ=オワリデス
当日は忙しそうなので、今日投下させて頂きました。
さわちゃん誕生日おめでとう。
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乙
直さわとは新しいな
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さわ直という発想が凄い。
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両方ともかなり好きなキャラだけど
それをこうするのは想像外だったわ
"
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