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紬「小さじ三杯の蜂蜜を」
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悩みと言うのは誰もが持っている物でその大きさは人それぞれだ。
みんなが気にしている悩みもあればそんな事で悩んでるの?と言う悩みもある。
私の悩みは前者。
誰もが持ってる悩み。
みんなは私の事をどう思っているか。
りっちゃんは女子高生は気にしない生き物だなんて言ってたけど、私は女子高生失格だ。
なんで私がこんな事で悩んでるかと言うと今日電車で親しげに話していた女子高生三人のせいだ。
一人で電車から降りると残った二人は降りた一人の悪口を言い始めた。
そのせいで私はみんなと別れた後にもしかしたら私の悪口を言っているかも知れないと考えるようになってしまった。
りっちゃんはが言っていたように女子高生は気にしない生き物。
彼女達も人の事を気にしないで悪口を言ってただろうし。
言われた本人も気にしてないかもしれない。
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私も気にしないようにしようと思っていてもやっぱり気にしてしまう。
だから、私はみんなが私の事をどう思っているのか知りたい。
知りたいけど一つだけ問題がある。
私、人の心を読めない。
もし読めたらすぐにみんなの気持ちが分かるしもし私に何か悪い所があれば改善できる。
詰まるところ聞くしかないのね。
一人一人、見つめ合って話して。
菫「失礼します。はちみつレモンお持ちしました」
紬「ありがとう。ねぇ菫は私の事どう思ってる?」
菫「えぇと。どうしてそのような事を?」
紬「うぅんなんとなくよ。ねぇ、どう思ってる?」
菫「そうですね…お、お姉ちゃん」
紬「私の事お姉ちゃんと思ってるの?じゃあ菫は私の妹ね!」
菫「はい!私は妹です!」
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紬「うふふ。はちみつレモンありがとう」
菫の持ってきたはちみつレモンを一口飲む。
レモンの風味とレモンの酸っぱさが口いっぱいに広がる。
紬「酸っぱい…これはちみつ入ってないわね」
菫「え、そんなはずは…」
紬「飲んでみて」
菫「はい…酸っぱ!すぐはちみつ入れて来ますね!」
紬「ううん。酸っぱいままでいいわ。このままのほうがいいの」
菫「そ、そうですか。失礼しましたー」
紬「はーい」
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ホットレモンを一口飲む。
酸っぱさが口いっぱいに広がる。
紬「私にははちみつが必要なのね」
自分でもこの言葉の意味がよく分からなかったが何か凄く深い事を言っている気分だ。
紬「そろそろ寝なきゃ」
もう夜の11を過ぎる。
本来ならばもう寝てる時間だ。
さっきまで悩んでた悩み事が気にならなくなり私はベッドに潜り込む。
レモンには悩み事を消す効果があるらしい。
私に必要だったのははちみつじゃなくレモンだったようだ。
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次の日。
それから放課後。
いつものように部室でみんな練習そっちのけでお茶会をしている。
律「あーーーもう今日さみーーー」
唯「ほんとだよー。なんで今日こんなに寒いのーこんなに寒いとムギちゃんが作ってるはちみつレモンがシャーベットになっちゃうよー」
律「でも…それはそれで!」
唯「いい!」
澪「それより。朝雪降ってなかったか?」
梓「あ、降ってました降ってました」
律「積もらないなら降らなくてもいいのになー」
唯「積もったらみんなで雪合戦できたのにねー」
律「だなー」
紬「みんなおまたせー」
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律「まってましたー」
唯「うわぁ…いい香りー」
澪「ありがとうムギ」
紬「いいのよー。はい梓ちゃん」
梓「あ、ありがとうございます」
唯「いっただきまんもす!」
律「まんもす!」
唯「酸っぱっ!」
律「これはちみつレモンじゃなくてホットレモンじゃん!!!」
澪「ほんとだ酸っぱい…」
梓「ムギ先輩はちみつ入れ忘れてませんか?」
紬「ううん。わざとよ!」
律「な、なんだとー!?」
紬「みんなよく聞いてレモンには悩み事を消す効果があるの!」
梓「ないと思いますが…」
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紬「ほんとよ!その証拠にほら!」
梓「ほら?」
紬「消えたでしょ?悩み事」
唯「あ、たしかに」
律「いや唯は元々からないだろ悩み事」
唯「えっへん!」
澪「褒められてないぞ」
紬「私昨日これを発見したの!」
梓「そ、そうですかー」
澪「ん?と言うことはムギはなんか悩み事あったのか?」
紬「えぇ…とても些細な事よ。でももう消えたわ」
律「レモン効果凄いな。でも今の私にははちみつが必要だ」
紬「すぐ持ってくるわねー」
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わかっていた。
レモンには悩み事を消す効果はなかった。
よく考えてみれば分かる事で結局私は今ある悩み事を考えないようにしていた。
でも、レモンのお陰で悩み事が無くなったのは事実だ。
もしかしたら女子高生は気にしない生き物だけど、そう言うフリをしているだけで結局は気にしてしまう生き物だと思う。
だから悪口を言うし、電車から降りた後も友達を気にしてしまう。
唯「ムギちゃんまだー?」
紬「もうちょっとー」
でも、今はみんなが私の事をどう思っているか気になっていない。
それはきっとみんなと私は純粋な関係でいるかだと思う。
みんなはレモンで一緒にいると、何もかもが楽しいし気にならなくなる。
だから、私はそんなレモンのみんながありがとうの意味を込めて。
紬「小さじ三杯の蜂蜜を」
おわり
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何か後味いいんだか悪いんだか分からん話だった。
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あー、うん
薄っぺらいし何がなんやら
有り体に言えばツマンネ
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ムギちゃんは、軽音部の輪に入っていく過程で戸惑いや不安がたくさんあって、
それをみんなが少しずつ取り除いてくれたんだと思う。
そんなムギちゃんの心境が伝わってきて、すごく良かったです。
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>>11
ええー・・・
たしかにムギちゃんの心情は伝わってきたけど、主題がグラグラしすぎなんだよ
何が言いたいのか伝わってはこなかったから、差し引き0ぐらいだよ
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このSSが面白いかどうかは別の話だけど
主題だの何が言いたいかだのが無くたって面白いヤツはいくらでもあるだろ
つーか作者の代弁ばっかりさせてるようなSSの方が糞なのが多いんじゃね
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これの何処に作者の代弁する要素があるんだよ…
言いたいのは蜂蜜だのそうでないのだの行ったり来たりで何がなにやら分からないから詰まらんのよさ
面白ければ確かにそれで良いよ、でもこのSSはそうで無いから余計に嫌な部分が目につくのさ
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よく分からんかった
とりあえず乙
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