美少女が主人公で犯られちゃうゲーム感想スレ

346：801：2014/10/31(金) 12:54:20 ID:Y0lQoOoM: 　ttp://momijiha.sakura.ne.jp/top.htm　

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「奇妙と言えば、貰いものの豆を煮ようと、水に浸けて一晩おいたら、すっかり乾いていた筈なのに、ひとつが割れて中から芽が出ていてな。庭に植えたらすくすくと」
「ふーん、そんなことがね」

「うっかり落とした高価な皿が、欠けもせず無事で」
「ほうほう、よかったな」

「この前、卵を二個割ったら、どちらも黄身が二つ入っていて」
「へぇーそいつぁ驚いた」

　囲炉裏の火のあたたかな場所で、振り返りもせずに畳の上に体を伸べ、ギンコは蟲煙草を燻らすばかりだ。寛いでくれるのは心底嬉しいが、あまりに気の無い返事ばかりで、せめてこっちを向くぐらいしてくれても、と、俺はずっと思っていた。

「ギンコ」
「んんー…？」
「見合いすることになったよ」
「そいつぁ　　」

　言葉が、止まった。こちらを見るでも無く、けれど咥えていた蟲煙草が唇から落ちかけたのか、慌てて口元に手を添えるギンコの仕草。

「よ」
「断るがな」

　なんだ、その「よ」ってのは。よかったじゃねぇか、とでも？　全部言わずに止めててよかったなギンコ。そんなことを言われたら、幾らお前に甘い俺でも、ただじゃあすませられないところだぞ。

「驚いたか？」

　首をかくんとこちらへ倒し、漸くギンコがこちらを見た。呆けたような顔。仰向けのだらしない格好のままの、そんなギンコの方へと体を向けて、言いたかったことを俺は口にする。

「断る言い訳には、好いた相手がいると言うつもりだよ。故あって夫婦にはなれんが、旅に暮らすそいつが時々会いに来てくれるのを、俺は一生ここで待ち続ける、そう決めているんだ。とな」
「…驚いた」

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