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( ^ω^)君を探しに行くようです

91名無しさん:2016/03/19(土) 07:57:48
(;^ω^)「ど、奴隷?」
  _
( ゚∀゚)「ああ、そうだ。俺も、そいつも、こいつも、皆、元奴隷なんだよ。
     シベリア国の現国王はクソッタレな奴でな。
     奴隷に劣悪な環境で馬車馬みてぇに働かせて、
     自分ら王族は贅沢三昧。絵に描いたような最悪な国王だ」
  _
( ゚∀゚)「俺らは、家族も、友達も恋人も、みんな捨てて来た。
     当然…連れていけるのなら、連れてきたかったけどな。
     さすがに、そうもいかなかったんだ」
  _
( ゚∀゚)「でも、置いて来た連中を見殺しにする気はねぇ。
     国に残った連中と、革命を起こすんだ。
     今の国王を蹴落として、昔みたいに平和で穏やかな国を取り戻す」
  _
( ゚∀゚)「……そのために、色々と金や武器が欲しい。
     この砂漠をうろつく連中を襲ったり攫ったりしたのは、
     それが理由さ」

(;^ω^)「……」


 周りの盗賊たちが、一様に表情を曇らせた。

ここで盗賊として日々を生きる彼らにだって、愛してくれた家族がいるだろう。
悲しいことも楽しいことも共有してきた、友達がいるはずだ。
愛と将来を誓った、恋人がいるかもしれない。

そんな大切な人たちを、苛酷な環境に置いていかなければならなかったんだ。
どれだけの覚悟が必要だっただろう。
大好きな人たちと離れることが、どれだけ辛いことか、
僕も身を持って体験してる。

旅の合間や、ふとした瞬間、故郷に残してきたツンを思うと、
心が引き裂かれそうな気持ちになるんだ。

だからこそ、ジョルジュたちの悔しさや無念は、痛いほど分かった。


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