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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3
695
:
ニコロワγ流星群(後編)
◆FbzPVNOXDo
:2015/04/09(木) 16:32:20 ID:IFhDCkRI0
「そんな雑魚で私の海魔が倒せるわけないじゃん」
まどかは鼻で笑う。
フォーミュラ・シンクロンは凛々しい目をしながらもその姿は小柄でミニカーのようだ。
どう見ても海魔に勝てる様子はない。
「それはどうかな?」
フォーミュラ・シンクロンがその召喚に成功した時、カードを一枚引くことができる。
麗華からレッド・デーモンズ・ドラゴンを譲り受けたとき
カードが実体化することを聞いていた遊星はモンスターの効果もある程度再現されると考えていた。
その考えは当たっていた。
本来ならばシンクロ召喚に成功した時限定だが、それはこの殺し合いにおいて実体化もシンクロ召喚として扱われる。
支給品として出す際、主催側が施した特殊な裁定だ。
そしてそのカードは本来のデュエルならばデッキ(山札)から引くことになるが、この殺し合いにデッキは存在しない。
故に、そのカードは支給品の予備軍よりランダムの使用者の元へと送られるシステムになっていた。
遊星の手に新たなカードが握られる。
「俺の引いたカードは―――死者蘇生!!」
参加者は蘇らせることが出来ないが、墓地に送られたモンスターを蘇らせる強力なカード。
「蘇らせるのは―――」
再び、王者の鼓動が今ここに列をなす。
天地鳴動の力を纏い、そのドラゴンは墓地より舞い戻る。
「レッド・デーモンズ・ドラゴン!」
王者の咆哮だけでその海魔は怯む。
格が明らかに違う。本能的に海魔は理解していた。
これは自分よりも上の食物連鎖の頂点に位置するのだと。
今、殺される側に居るのはこの自分自身なのだと。
「ちょっと、何よ……何で動かないの!!」
こんな、こんなところであんな訳の分からないドラゴンに邪魔されてたまるか。
もうこんな化け物には頼らない。自分自身で遊星を殺す。
まどかは上空から遊星へと急下降し弓矢を向ける。
「お前の魂、借りるぞジャック。―――灼熱のクリムゾン・ヘルフレア!!」
レッド・デーモンズ・ドラゴンから放たれる灼熱のブレス。
「駄目、逃げてまどか!!」
ほむらの叫びも空しく、その灼熱はまどかを包み込む。
「熱い、熱い、熱い熱い熱い熱い熱い!! ほむ、らちゃ……」
「待っててまどか私が……!!」
海魔は蒸発し、まどかの悲鳴が炎に飲まれる。
ほむらはなりふり構わず炎に飛び込み。
それが遊星が見た二人の最後の姿だった
―――――
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