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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

687ニコロワγ流星群(後編) ◆FbzPVNOXDo:2015/04/09(木) 16:28:04 ID:IFhDCkRI0
海魔に苦戦しながら星君、ムラクモは舌打ちをする。
間違いない。海東はしくじった。
あのフリフリ衣装の男の言っていたことから、推測すればすぐに分かる。
事態が事態だからか、問い詰めこそしていないが、早苗も既に勘付いていてもおかしくない。
ならばもう、早苗には用はない。海東がクロだと分かればどっち道、自分たちもかなり怪しまれる。
あの時、遊星にケンが飛び出して行った事を信じさせるために、口裏さえ合わせなければと後悔するがもう遅い。
今は、どんな手を使ってでも生還することが優先だ。

(ムラクモ、分かってるだろ?)
(ああ、癪に障るがここは撤退が一番だ)

幸い、自分たちの相手は海魔だけだ。
その動きには規則性が少なからずあり、人間並の知能を持った相手との戦闘に比べれば逃走は図りやすい。

「僕の動きに合わせろ」
「良いだろう」

もう何度目になるか分からない海魔の触手の攻撃。
星君が思いっきりバットを振りかざし触手を払う。
そして触手が払われ、ガードが手薄になった本体へムラクモの拳が突き刺さる。
電光機関の力を借りた拳は海魔を突き抜け、気色の悪い体液を撒き散らしながら貫通した。

「よし! 今だ!」

仲間が一体殺され僅かに海魔達が狼狽えたその隙に星君とムラクモは全力で駆け逃走を図る。
だが、その足元に光線が発射された。
この光線には見覚えがある。忘れるはずもない、星君の仲間を何人も葬り去ってきたあの憎き怨敵のもの。

「見つけたぞ! 星君!」
「チャージマン研か!」

最悪のタイミングで最悪の奴が現れた。
星君はそんな自分の運の悪さに呆れてしまった。

「早苗、無事か!? それになんだこの騒ぎは!?」
「遊星さん!」

研に遅れてデルタイーグルから飛び降りる遊星。
もうかつての光写真館は面影もなく、無残に戦闘の余波で破壊されている。

「さやか? あれはさやかか!」
「え? 何で遊星さんが!」

(腹パン)

「があっ!?」

別の方向へ気を取られているさやかにグレイブは腹パンを食らわせる。
たまらず、さやかは吹っ飛ばされた。
更にまどかが放つ弓矢をグレイブラウザーで弾きながら下がる。


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