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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

626どうしてD・ホイールと合体しないんだ・・・ ◆FbzPVNOXDo:2015/04/02(木) 13:02:31 ID:Zg9kHjMA0
「くっ、マミさん、権兵衛さん……それにまた僕の名前まで」

息を吹き返した勝治は放送を聞き、マミ、権兵衛の死に胸を痛める。
そしてシャーロックの無事に安堵し、また放送で呼ばれた自分の名前に疑問を抱いていた。

「シャーロックちゃんはリュウセイくんが付いてるから安全だろうけど。
 僕はそうもいかない……。早く頼れる仲間を見つけなきゃ」

ここに来てから、勝治は同行者と毎度毎度必ずと言っていいほど逸れている。
幸い、カブトボーグは近くに置いてあったので戦闘はこなせるが、それでもやはり心もとないのも事実。
この殺し合いの打破は一人では困難だ。それを理解していた勝治に焦りの表情が見えはじめた。

「うんざん、うんざん!」

「ハッーハハハハハハハハ!! これが俺の真の姿だ!!!」

そんな勝治の願いを叶えるかのように、ケンタウロスのような姿をした変な男と雲の妖怪が勝治へと爆走してきたのが目に入った。



――――


無事、ゲキド町へと辿り着いたプラシドは下半身の修復を始めていた。
自分が予め持ってきていたパーツと、更にゲキド街で現地調達した道具を上手く使い修復を続け、何とか三回放送が終える辺りには修復が完了する。
即席の修理だった為、かなり足に違和感を感じるが仕方ない。何より、違和感があったところでさほどの問題はなかった。

「う、うんざん?」
「フッ、驚いたようだな。これが俺の真の姿だ」

プラシドの下半身はオデッセイと合体していた。
足のあった部分に、大破したオデッセイの無事な車体とタイヤがあるのだ。その姿はまさにケンタウロス。
プラシドはオデッセイの無事な部分と、自信のDホイールとの合体ギミックを上手く使い、擬似的なオデッセイとの合体を果たしていた。
無論、合体解除も可能だ。その時は通常の人間形態になる。
なお、足の部分が壊れていた為、ルカの足のパーツになった結果、とんでもない美脚になってしまった。
上半身と下半身のバランスがまるで取れていないが、ここは我慢するしかない。

「感謝するぞうんざん。俺が何とか足を直せたのもお前のお陰だ」

三回放送で流れた仲間達の名前がプラシドの心に響く。
少ない付き合いだったが、悪い奴らではなかった。自分がもっと早く復活していれば、死なずに済んだかもしれない。
そのどうしようもない。だがプラシドに付き纏うことをやめない後悔が沸く。

「うんざん……」
「……慰めているのか? そうか、すまないな」

「俺もセンチになった」プラシドはそう嘲笑する。
何処かの蟹頭の絆厨が移ったのかもしれないと、何処か皮肉気にプラシドは思った。

「良し、ここに用はない。早く行くか」

プラシドのタイヤが回り加速する。
それに引っ張れるように付いていく雲山。

こんな時だが、少しプラシドは気分が良かった。
誰も居ない夜道を一人突っ走るのは、中々気持ちのいいものだ。ましてや市街であればなおさらだ。

「ハッーハハハハハハハハ!! これが俺の真の姿だ!!!」

だからだろう。
こんな大声を出してしまったのは。
だからだろう。目の前の少年に気づくのが遅れたのは。

「あっ」
「うわああああああああああああ!!!」

その病弱そうな少年を轢いてしまいプラシドは大転倒。
カラカラと空しい音が響かせながらクラッシュ。
幸い上半身が吹っ飛んだり、ボディに異常はなかったが問題は轢かれた側の方だ。
大急ぎで体を起こしたプラシドは少年へと駆け寄るが、もう遅い。手遅れだ。


【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグV×V】死亡


「うおおおおおお!! これが絶望だと言うのか!!」

みすみす一人の少年を死なせたことに罪悪感と後悔しか浮かばず叫ぶプラシド。
何ということだろう。己自身が殺人者になるとは。こんな、こんなことなど――――

「うんざん」
「何だ? 今それどころじゃない!」
「うんざんうんざん」
「だから、うるさいぞ」
「うんざん!!(マジギレ)」
「何、息をしている……?」

なおその少年は気絶しているだけだった。
幸いバックがクッションとなって外傷もない。


この時期になると事故が増えると聞きます。
ドライバーの皆さんは勿論のこと、歩行者の方も交通事故に気をつけましょう。


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