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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

447大きすぎる…修正が必要だ… ◆J/0wGHN.4E:2015/01/02(金) 16:47:19 ID:Bp792GWg0


***



「…伏せろ!」




プラシドがその異変に気づくことが出来たのはこの仰向けの無理な体勢だったからこそであろう。
上しか見えない、しかしそれが最大の不幸中の幸いであった。

…青い巨人という最大の不幸の。

今まで自分の周りで5人もの仲間が失われた。
その悲劇を繰り返さないのは、もはや言うまでもない
プラシドはプラ/シド也に上半身だけの状態でも自分に出来ることを絶えず模索し続けていた。

絶望を一歩分でも遠ざける為に、

希望に一歩でも近づく為に、

多くの仲間を失ってもなお挫けず、

上半身だけになってもなお諦めず、

絶望の未来を変えるため、生き残った仲間の命を救おうとするプラシドのその姿は、正に希望の番人であった。



そのプラシドの希望の声は、しかし手遅れだった。



桃色の人工的な頭髪がプラシドの顔にかかる。

プラシドにはルカの表情を伺い知ることは出来なかった。
なぜなら、ルカが座るべき運転席には、ルカの「体」だけがあった。
胸のあたりまで青黒く染まった首から上の存在しないルカの体が、そこにいたから。

その首無し死体の上に、歪な青の双眸がのぞく、
その双眸の正体こそ二人の仲間を喰らった張本人、青鬼であった。

青の異形は手に入れた餌をさぞおいしそうに咀嚼し、そして飲み込んだ。

ここでプラシドはここでやっと今起こった事を理解した。
それほど短い、一瞬の出来事であった。


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