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368D.K. ディケイドは世界を紡ぐのか? 最終鬼畜ホモディーノ ◆FbzPVNOXDo:2013/11/04(月) 06:18:26 ID:sWhc5Kp.0

士は揺れる。
どちらが正しいのだろうか。
もうこれ以上、死者は出さない。
自分の手の届く範囲で誰も助けられない。救えないのはもう懲り懲りだ。

(だがどっちだ……。どちらが正しい?)

ランサーとディーノを交互に見た後、士は二匹の無残な死体を観察する。
白い犬のような、猫のような生き物。あれがキュウべえとやらだろう。
死因は顔を抉られた事によるショック死のようだ。
無残に散らばる肉片が、それを物語っている。

(剣なんかじゃこうはならない……。それにこの抉りようは、もしや蹴り殺したのか?)

咄嗟に士はランサー達の足元を見た。
先ずランサーの足は、多少土で汚れてはいるものの不審な点は無い。
しかしディーノはどうだ? その靴にはベッタリと赤い液体がこびりついている。
もしキュウべえを抉り殺したのが、本当に蹴りなのだとしたらこの赤い液体、血液もその時に付着した事になる。

「お前―――」
「良い推理ね。感動的ね。だが無意味よ?」

真実に気付いた士が見たものは、醜悪な笑みを浮かべ一瞬にして視界から消えたディーノ。
背後から感じる悪寒。生理的ななんか色々なモノが交じり合った恐怖。
首を腕で固定され、尻に硬い物を当てられる。
ディケイドに変身しようとするも、カードを持った手も拘束され自由に動かせない。

「貴様ァ!」
「フリーズ! 俗に言う動くなって奴よ! この子の尻がどうなってもいいの!?」

甘かったとランサーは自身の認識が誤っていたと悟る。
ディーノが暴挙に出ようとすること位は推測できたが、彼はそれを止められる自信があった。
少なくとも単純なスピードに関して、最速のクラスであるランサーの自分が遅れを取るなど思えなかった。
むしろ下手を打って士がディーノの本性に気付ければ、またとない好機だとさえ思っていた。


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