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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

299最悪の脚本(マッドスプリクト) ◆FbzPVNOXDo:2013/10/26(土) 03:33:44 ID:Sm092yKc0



その後、自己紹介から始まり今までの情報の交換、危険人物など平穏なコミュニケーションが行われた。
無論ジャギは今までに自分が戦ったリュウセイ、研を危険人物だと教えるなど嘘も混じっているが。

(青色の巨人、か。覚えておくか、いずれ殺してやるがな)

「二人組みの子供か……信じがたいが」
「ああ、俺もそれで騙された。くれぐれも気をつけろよ」

情報の入手も上手くいった。
完全に気を許しているわけでも無いが、それでも隙は徐々に見せ始めている。
何時殺すか、あるいはこのまま誤った情報を流し他の参加者と潰し合わせるのも悪くは無い。

「あァ?」

だからだろう。

「どうし――」

アカツキの背後。
生い茂る木々、茶と緑の自然しかない空間に現われた青色の異物。
その巨体を歩み寄せ、口を開きニタリと笑う“ソレ”。
かつて感じた。そして今尚、アカツキの心を蝕む存在。

「くっ……」

何時から居たのか。如何にしてこの近距離まで気配を消したのか。
浮かぶ疑問は尽きず、そして思考する間もなく身体は回避運動を行う。
だが、驚愕はその回避運動を僅かながら遅らせた。
時間にして一秒も無かったかもしれない。しかし、この場面に置いてこれは致命的過ぎる。

――間に合わない。
闇に包まれ覆われる視界。生暖く気色の悪い吐息。
感じる全てが不快で、そして恐怖で満たされていく。

血が、舞う。

頭を失った体は力を無くし、重力に従い崩れ落ちる。
残ったのは首から上が無い無残な死体。

「雛、子……?」

頭部を噛み千切られた際に地へと落ちた雛子の金髪だけだった。

あの一瞬、雛子はアカツキを跳ね飛ばし青鬼に喰われた。
まるで悪い夢のようだ。
淡々と起こっては過ぎていった事態に理解が追いつかない。

「アカツキさん!」


鬼子の叱咤。
アカツキの意識は再び覚醒し事態を無理やり認識させた。


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