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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

285幕間 修正版 ◆FbzPVNOXDo:2013/08/16(金) 17:55:24 ID:SfRyLeUY0



『先ずは死亡者の発表からだな。

 ジャック・アトラス……』


友であり、ライバルであった誇り高きキング。ジャック・アトラス。
第二回放送で告げられたのは、彼の死だった。



「とうとう、残るチームサティスファクションのメンバーは、俺とクロウだけになってしまったぞ……」


未だに実感が沸かない。
あの男がそう簡単に死ぬはずが無いと、心の何処かで思っているのかもしれない。

「ジャック……」

結局、鬼柳とジャック。二人の最期すら、看取ってやれなかった。
そう言えば、先の放送で勝治もまた呼ばれていた。――恐らく勝治は生きていると思うが……。
……こんな事をしている場合じゃない。今は権兵衛の言っていた早苗、海東を探すのが先だ。
涙を流すのは、その後で良い。

(すまない二人共……)

止めていた、デルタイーグルのハンドルに手を掛け、アクセルを踏む。
エンジン音が鳴ったのを確認し、機体の調子を確かめる。

権兵衛達と別れてから数分、放送で足止めを食ったがそれでもまだ早苗達は、そう遠くには行っていない筈。

「なん、だ……?」

銀色の長髪に、黒のロングコート。
遊星と同じように顔に刻まれたマーカー。
その容姿は、あまりもあの男と良く似ていた。


「鬼柳……?」



まさか、生きていたというのか?
だが、一回死んでもまた蘇ったような男だ。
ここでもまた、似たような事があったとしてもおかしくは無い。
そう思うと一時でも、鬼柳が本気で死んだだなんて思っていた事が馬鹿らしくなる。

「……鬼柳、生きてたんだな」

言ってやりたい事は沢山あったのに、意外と口というものは多くを言わせてくれないらしい。
まあ今は、鬼柳が生きていた事を喜ぼう。そう思った。


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