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やらない夫のオイレンシュピーゲル物語_第五楽章
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乙ありです。
>>428 でシュトラウスが言ってるように(手紙の中で実際に書いている)
芸術は時代を超えた永遠のもの
というのは事実ですが、「生まれた時代の束縛を受けてもいる」 というのもまた
真実だという一面があります。
(例えばレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』は永遠の名画の代表格だけど、これもフィレンツェ・ルネサンスという時代と場所抜きでは考えられない)
戦争はその時代に生きてる人全てを巻き込みますが、参加に積極的だったホフマンスタールのみならず
ノンポリのシュトラウスも戦争の動き抜きでは語れない箇所が多々ありますし、
(ネタバレ的な話をすれば、第一次世界大戦が文化面でも敵性うんぬんがされてたように、
戦前は世界的に有名だったシュトラウスも英仏で“敵性”指定されたため上演禁止、初期の頃は中立だった
アメリカでも、ルシタニア号撃沈事件の後は反独感情の高まりを受けてレパートリーから外される、という
処置を取られ、収入面でも大打撃を受けている。1917年にオランダに演奏旅行に行ったときの
ネタに使おうかと考えてますが)
また、この戦争で、芸術に対する意識が大きく変わった、という問題もあります。
また、参戦した人間が 戦前から社会を支配していた年配層に強い不信感を持つようになる様を表現するために
『西部戦線異状なし』からの引用をそこかしこに挿入してますが、この若い世代が過去の世代の芸術を否定して
前衛芸術を生むようになる、そうした中でシュトラウスは時代から取り残されていきますが、
早い話、人生の一局面のみならず、時代の流れという意味でも、第一次世界大戦の流れは
簡単にでも押さえておかなければならない、と考えて戦争の流れを入れたんですね。
これからそういった方面でも、シュトラウスの人生を描けたらいいな、と考えております。
それでは
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