やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　～7輌目

1： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:08:34 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
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　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
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このお話は、やる夫、やらない夫、三浦　あずさがのんびりと各駅停車の電車で

鉄道唱歌の歌をなぞる旅をしながら、色々な人たちと出会ったり別れたりする

バイオレンスとかアクションとかとまったく無縁なだらぼの系のお話です。

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2： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:09:10 ID:HZmkTWyE: ～これまでのいろいろ

【やる夫板Ⅱ】
1スレ目（スレタイは『どーしちゃったの！？YARAにいちゃん！』）
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12973/storage/1311758668.html

【ヒロイン板】

やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12766/storage/1318217282.html

やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです～2輌目
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12766/storage/1335002264.html

やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです～3輌目
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12766/storage/1344955185.html

やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです～4輌目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1357268535/

【やらない夫板Ⅱ】

5スレ目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14429/1363694730/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1375024752/

ロリコンは　　　　　 ,. =ﾆ" ￣ "ﾆ= .､
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ラーゲリへ　ヽ,ノ　/　　　　i　　　ヽ　ヽ、',
　　　　　　　　　　　 /　　i　ﾊ小, ﾄ､_ﾄ､ .ｌ　ﾄﾐ､
　　　　　　　　　 l　!　｣斗-j 乂厂ヾﾘ| 　ｌ八
　　　　　　　　　 lﾊいトj __ 　ｯ＝ミﾉノﾉ　ヽ.
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-七l玉玉玉玉｣　　　 L!　　　｢ , / ,/ __ .／⌒＼
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3： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:09:24 ID:HZmkTWyE: 【現在までの同行者】

その1

◎暁美　ほむら（品川～大船）

中学生。
夏休みに祖母の家に遊びに行った帰りに道に迷っていたところをなし崩しに同行。
年齢が一回りは違うやるやらはもちろん、あずさにも軽いジェネレーションギャップを与えるリーサルウェポン。
その仕返しとして赤穂義士四十七人を覚えるよう仕込まれた。

大船で別れた後もやる夫に自分の水着姿の写真を送ってくるなど、良好な関係にある様子。

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4： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:09:38 ID:HZmkTWyE: その2

◎レン（鎌倉～逗子）

逗子にいる遠縁の人物たちに会うために岡部　倫太郎に連れられているところ、
岡部が警察に引っ張られ、その流れで補導された。
やらない夫により身柄を警察から解放され、その後なんとなく同行。

しゃべらなかったことでキャラ立ちがものすごくつらかったのも今ではいい思い出
逗子のじーさんばーさんのところで健やかに育つと思われる。

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5： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:09:52 ID:HZmkTWyE: その3

◎岡部　倫太郎（鎌倉～国府津）

自称『狂気のマッドサイエンティスト　鳳凰院　凶真』
活動内容の詳細は不明だが、それなりに付き合ってくれる人間がいる模様。

夜の飲み屋街でやる夫と馬鹿騒ぎをしているところをポリ箱にぶち込まれるという最悪の出会い。
同行した後はやる夫と波長が合うことからよく騒いでいた。

最近、食べても太らないケーキの件でムギちゃんから催促が来ないかとドキドキする日々。

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6： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:10:09 ID:HZmkTWyE: その4

◎琴吹　紬　（平塚、大磯～富士川　）

友達からは『ムギちゃん』やらない夫からは『ムギ』と呼ばれる女子高生。
企業群『琴吹グループ』の会長令嬢。
父親への取材を通じてやらない夫と知り合い、親しんでいる。

自分の婚約者のことなどについて家族と喧嘩中だとか。
なにかとあずさをやきもきさせる存在だった。
いまんとこガチレズのつもりだが宗旨替えの可能性ありなのを自覚している。

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7： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:10:26 ID:HZmkTWyE: ◎その5

天草　シノ　（　興津駅・江尻駅　～　天竜川駅　）

やらない夫とムギちゃんの昼下がりの情事（シノ談）を目撃したことについて突撃してきたのをきっかけに
ずるずるとなんとなく同行する形になった女子高生。
性格は生真面目そうだが割とゴシップ好きと思われる。
全てのことをシモネタに繋げる頭脳の持ち主で、やらない夫に良く怒鳴られ、あずさからは首を傾げられる。
性癖的にはMらしい。

目的地の天竜川駅についたあとはシャルロットを後継者に任じてキャンプを楽しんでいる様子。
電話かけたら性的ないたずら電話かテレホンセックスの二択を迫られること多し。

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　　　　　　　　　　ﾊ　　　　　　　｀＞≧ｭ､::´:!::::j｀:::::;;x≦=‐ﾞ゛´ 　　天　　 /
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　　　　　　　　　　　 _ﾊ　　　　　　　　　　　　　　｀iﾞ´　　　快　　　　　　　 ,′
.　　　　　　　　　　ｆ´　｀゛ﾞ､　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 ,彡´｀ ‐ ､
.　　　　　　　　　〈　｀　‐- ､_ )　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　弋_, -― ´ .i!
　　　　　　　　　　 i　―- ＿　 `)　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ｒﾞ´_, -―‐ =　i′
　　　　　　　　　ﾊ　　　　　￣ `ﾒ　　　　　　　　 |　　　　　　　ｆ ´　　＿,　= ./

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8： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:10:45 ID:HZmkTWyE: ◎その6

シャルロット・デュノア　（　掛川駅、袋井駅、中泉駅（現：磐田駅）～名護屋駅（現：名古屋駅）　　）

家庭の事情ETCで、学校では男子生徒で通している女子高生。
やらない夫とあずさにちょっかいかけるために天草　シノが放った刺客。
攻勢に出れば強いが守勢には弱いのはシノゆずりか。

やる夫と同じ布団で寝ても特に動揺もしなかったことからなかなかフランクな性格と思われる。
シノに言わせればトラブルメーカーだが、本人に悪意はない、あるのはあざとさ。

名古屋駅でやらない夫に爆弾投げつけて別れた。

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9： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:11:06 ID:HZmkTWyE: ◎その7

マリア（　大垣駅　～　初代山科駅・稲荷駅　）

中学校に上がる年からずっとやらない夫の実家で働くメイドさん。
家事のみならずいろいろとこなすマリアさん有能。
そろそろ三十の声が聞こえてきており年齢の話題にちょっぴり敏感。

やらない夫のことを『坊ん』あずさのことを『おひぃ様』と呼び、感情的になったり気が緩んだりするとお国訛りが出る。
十年位前にやらない夫のお手つきになったけど、別に嫌がってた様子はないかもかも。
今は熱心なやらあず派。

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　　　　　　　　　「l　　＿　l::::l:::l　　　l:::::ヽ､＿＿／l　　 l::l:::::l　　 l　l＼＼:::::::::::::::＼　　＼　　　　　　／
　　　　　　　　／,'　　l/_.ﾉ::::::l:::l　　 lヽ:::::::::::::::::::::;:l　　 l::l::::/　　 l　l　ヽ　＼::::::::::::＼　　＼　　　／
　　　　　＿／, ｲ　　 l　 l';:::::::l:::',　　ﾄ､二二二　 l　　l:/l:/　　　l　l　　　';　　＼:::::::::＼　　　　／
　　　　/／／　',　ﾉ .ノ　ヽ:::',ヽ',　 l｀ー---‐ '´l　　/ノ　　　 / /　　　　i　　　　＼::::::＼＿／
　　　 /　／　　　ヽ-イ　＼　＼　ヽ､l　　　　　　 l　ノ　　　／／　　　　l　　　　　＼:::＼

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10： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 16:11:55 ID:HZmkTWyE: ◎その8

アレクサンドラ・ウラディミローヴナ・リトヴャク

（　近江八景巡り～　）

765プロの新しいアイドル候補生のロシア人少女。
愛称はサーニャ。
プロデューサーに連れられて登場、あずさとユニットを組む予定だという話。
家庭環境が複雑らしく地雷多し。
日本語があまり喋れないという体ではあるがそんなことをしてたら話が進まないので
大方の例に漏れず死に設定になってるのは秘密だ。

　　　　　　　　　　　　　　　 _　-───-
　　　　　　　　　　　　_,.　　´　　　　　　　　｀ー　.._
　　　　　,.　-─ '´￣　　　／　　　　　　　　　　　｀ー──-､
　　　イー─-､　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　＼　　　 7　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　＼／　　　　　　/｀7ヽ＿__　　　　　　　　　　／
　　　　　　 /　　　　　,. イ{　八 !　!　ヽー､　　　　　　ヽ
.　　　　　 /　　　,. イ斗‐7! i　ﾘ　ﾄ　ﾊ｀ヽ T ‐-､　　　ヽ
　　　　　/　 ,. イ　i从　/ jﾉ　人 i ヽﾘ /ﾊ }　　　｀Tヽ　 ',
　　　　 /イ7|　ﾊ小ィf笊ﾄ　　　｀ｨ芹ﾃヽｲ　　 i ﾊ|　ト､　',
　　　　《　.j八 l人 |ハ弋ﾂ　　　　弋ソﾉ/　 ./jノﾘ　ﾊ＼ }
　　　　＼　ﾊ!　｀　.!　　　　,　　　　　ムイ　　　　ﾄヽ》
　　　　　　V　ｲ　　 .人　　　　　　　　　/　　　ｲ　ﾊ　}ﾊ/
.　　　　　　{　| 　i　　l! .＞　..　 ^　　イ l　　　ﾊ!　/ } /jハ
.　　　　　　l 八　ﾄ､　ト､ iヽ　i≧‐ｧ'´　|人　 / 7ノ　 jﾉ　　ヽ
.　　　　　　jﾉ　ヽ!　ヽ!　｀　ゝｲ　.ﾉ　／　ヽ/　´　　　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　イ / 　　{／　　／　　　　　,.-＜⌒
　　　　　　,. -‐､　　/　　/　／⌒ヽ　　{　　 _,, - イ　＼　　　　／⌒ヽ
　　　　／　　　ヽ /{　 i/／〃　!i ﾊ,. -く _ノ　　　／　　}　　 /:::::::::::::::}
　　　 /　　　　　 V　ヽ }　//　　!／　　　ヽ　　 /　　　｜　/::::::::::,. '´
.　　 /　　　　　　　,　 7　//　／　　　　　 V　/　　　　 ,'　/::::::::/
　 ∠-─-､　　　　|　/ /_/　/　　　　　　　 V/　　　　 /　,:::::::::/
／　　　　　ヽ/　　 ! {　　／￣￣｀ヽ　　　　ヽ　　　　/　,::::::::::'
_＿＿　　　　}　　　Vゝ ∠＿＿_　　＼/　 |　ヽ　　 /　,::::::::/
　　　 }　　　 i　　　/　}〈　　　　　ヽ　 ./　　 !　 }　　/　/::::: '
　　　 |　　　7　　 /　　＼　　　　 }　/|　　ﾉ　　　 {　/:::::/

.
11：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/03(土) 16:43:55 ID:moL8wNHo: 新スレ立て乙でございます。
ゲスト登場する女子ｓ’の、お話に出てこない事情を勘ぐるのもお楽しみです。
（おうがばとるで鍛えました）
12：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/03(土) 21:27:30 ID:yAPflVzk: 立て乙でゴザル

レンに何があったｗ
13： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:29:02 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 fヽﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　 :|
　　　　　　　　　＿＿　　　Ｙ　　:|
　　　　　　　　　　／　　　＼　　 }　　 l
　　　　　　　　　／　　　　　　＼ﾉ　　 l
　　　　　　　　　/　　　　　　　　 _/　　　,′
　　　　　　　　 l 　　　　 _ .ィ´　　　 /
　　 {ヽ...Ｎ　　　＼＿.｡＜｀ヽ　　ヽ._ {
　　弋　 ,└‐==‐-‐'　　　　　〉　　　＼
　　　 `‐ ､　　　　 _ .｡个x　　　　　　　｀ｰミ
　　　　　　｀¨¨¨￣　　　　八　　　, '´ 　 _　; 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　.　　　　ヽ. 　Ｎ
　　　　　　　　　　　　　　　　 `j　　　　　　 }..ノ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　 .ィ　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　　 .ｲ　 >ﾐ　　　　｀¨⌒ﾞ＜,=ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　{　ｘ≦￣¨¨¨´　ｉ＼　　､　　　ﾍ.　＼
　　　　　　　　　　　　　　 ‘. ′　　　　.=ミ　＼｀¨¨¨｀¨¨¨´＞､　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ==-‐＜　　＼_-､)　　　　　　＞､__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀′
　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿EP：46　作者自身が『これエタったんじゃね？』と思ってからが本当の勝負.＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　京都篇　　その1

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～解説篇～

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊｰｒ―-､ヽ　＿＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!:::',　　ヽ〉　　 (
: : : : : : : : : : : : :´厂｀|:::::',　　　　　て
:::::::::::|:::::::::::::::::::::/,ｚ､│::::l
::::::::: l:::::::::::::::::::/〃∥|::::::|
:::::::::::!::::::::::::::::/ ∥ j! !::l:::|
:::::::::::|:::::::::::: /　ヾ=' ∨: |
:::::::::∧l::::::::/ 　　　 /:::::|
:::::::/:/ﾘ､::|:{　　（ゝ／;ｲ::/
::::::::/＿.ヽN＿_／|:::/ |/
::://: : : :￣ｽ　　 |/
／ヾ: : ＿/: :＼＿
ヽ: : : : : : : : : : ヾﾘ＼

.
14： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:29:24 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{　　　　　　　　　　　　　「さあて、一番胃が痛い町京都へとやってきたぞ」
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　　　　　　　　　　　「またえらく間があいたもんだお」
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

.
15： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:29:40 ID:HZmkTWyE: 　　　「今回から八回にわたって京都に留まり、解説していくわけだが、

　　　　　　未だにどうしていいか定まっていないという体たらくなので、

　　　　　　今まで以上のグダグダになるのは疑いないのでごめんなさい」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r r┌,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} l .l .l　r 7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r 、　i_i .L.ﾚ´/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'ヽ､Y　　r' γ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､⌒ { 　ﾄﾏ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__　　　　　　　ヽ___‐‐ ｿ.: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼　　　　　　　〈ン´ : : : .＼
　　_,.-ｰ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　l　　　　　　　＼ : : : : : : :＼
　〉＼＼＼　 .-,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (_ﾉ､__）　　　 i　　　　　　　　　ヽ : : : : : : : ヽ
　＼＼ '´⌒∨ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} '--´　　　 .'　　　　　　　　　　〉 : : : : : : : :ヽ.
　　　ヽ.　ｨ　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､_、__　　 ,ｨ'　　　,.ｒ‐-､_,､__,,..-´‐' i＼ : : : : : : ｊ
　　　　ヽ_　　rクヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　〕_____｀,.‐ｨ'｀ヽ‐ｲ : :/ :/ : : : : : : : :N:ヽ : : : ／
　　　　　　〉彡´. : : ＼　　　　　　　　　　　　_____,,.-‐ｨ'!´「ヽ／. : : :／ : :/ :/ : : : : : : : : : :＞-‐'"
　　　　　　ヽ : : : : : : :＼　　　　　　　　　／i : : : : :/／ｿ　/. : : ／ : : :/／ : : : : : ,. -‐ '´
　　　　　　　＼ : : : : : : ＼　　　　　　 ,ｨ' :/ : : :,.ｲ':::::/　/. : ／ : :l : : i/ : : : ＞`´
　　　　　　　　＼ : : : :ﾆ= :ヽ､,ﾍ--ｲ´〃/ : : : /:::::/／ :／ : : : : ヽ : : :＞´
　　　　　　　　　　　ヽ : :／/ : : : : : :／ : / : : : /:::::／ : : : : : : : : : : :ヽ:/
　　　　　　　　　　　　ヽ.　 : : : : : : : : : : :,' : : : :ｉ::::,' : : : : : : : : : : : : : : i
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ--‐‐ー-- 　ｲ : : : : :ｉ/ : : : : : : : : : : : : : : ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :{

　　　　　　　　　　　　　　　　-─-.....､
　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::＿≧､
　　　　　　　　　　　　/:::::::,ｨ'´::::::::::::::::::::::ヽ/⌒＼
　　　　　　　　　　　/:::::::/::::::::::::::::::::,彡'´ｿﾊ::::ヽ
　　　　　　　　　　/:::::/::::::::::::::::::::／　　　`Y::::}
　　　　　　　 /:::::/::::::::::::::::::仏､ヽ　　　 }::::i
　　　　　　　　　/:::::::ﾙ::::::::::::::::/､.ﾉ`　　ﾍ /:::/
　　　　　　 /:::::::::::::i::::::::::::/　　　　./ﾂｿ::::/　　　　　　　　　　「先に謝っておくスタイルですね」
　　　　　　　/::::::::::::::::|:::::::ﾙi　　　　ゞ /／
.　　　　　　 /::::::::::::::::::::N/ :..　　　こi　ｲ'
　　　　　　/:::::::::::::::::｛　ヽ　　 ,‐- ィ
.　　　　　/:::::::::::::::::::/ヽ　　`ｰ‐=､
　　　　/:::::::::::::::::::/__　`ｰ　　　ヽ
　　　.:::::::::::::::::::::/ ￣＼　　　　　　＼
　　　{::::::::::::::::::,'　　　　ヾ　　　　　　　' ,
　　　 |::::::::::::::::::i　　　　　 } 　　　　　　　ヽ

.
16： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:30:49 ID:HZmkTWyE: 　　　　　「さて、京都篇最初となる今回、

　　　　　　　　まずは軽く京都駅について解説することにしよう」

　 /　　　､__,,..-''..-､ヽ　　　　./　　　　　 /:::::｀ヽヽ　　　　　ヽ、
. /　　 ,　　　/.{::::::::::} .l　　　 /_,,-''´　　　 l　l::::::::::::ﾉ .'　　　　　　　 '.,
. l _,,.-' -.､　ヽヽ-‐'　　　　 ,'　　　 ‐.､　　ヽ._｀¨¨´　　　　　　　 i
. l. /:::::ヽ .l　　　　　｀ヽ　　 l　/:::::::ヽ l　　　　｀ヽ　　　　　　　　　 |
　l ヽ::::ノ　　　　　　　 } 　 / ヽ._::::ノ '　　　　　　　l　　　　　　　　　 /
　ヽ._　/　　　、　　　　ノ　　ヽ._　　 / 　　､　　／　　　　　　／
　　i　 l　　　 l-―‐''´　　　 ',.　　 l　　　　ﾉ ¨¨´　　　　　.,..-''"´ヽ｀"''-..,,
　　.',　ヽ..,,__ノ　　　　　　／',　　　ヽ-‐''"　　　　　　 .／　　　／　　　　　｀ヽ
　　 .ヽ　　,.--..,,_　　　／　　',　　　　　 ,.-''"￣ヽ　 ./　　　／
　　　＼｀ヽ　　ヽ__／　　／ヽ.　　　　｀ヽ　　　｀ｰ'　　　 {
　　　　　＼ヽ　　　　　　　ヽ　　｀　　　　　ヽ　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いまの京都駅はバカみたいに目立つ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　駅前の京都タワーを目印にすればたどり着けるお」

.
17： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:31:16 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i　　　　　　　　　「私でも迷わずにいけるかしら？」
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

　　　　　　 ─- 、
　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　「それは請け負いかねる」
　　　　　|　　　ｭﾆﾆヽ､
　　　　　ヽ/ : : : : ＼:＼
　　　　　 i : : : : : : : ﾍ :.ヽ
　　　　　　 ', : : : : : : : : ', : :'.,
　　　　　　　', : : : :.＼ : i : : :.'.,
.　　　　　　 i:', : : : : : ヽﾄ､ : : :',
.　　　　　　　iﾊ : : : : : : |: ', : : :.',
　　　　　　　ﾘ.:i: : : : : : :! : : : : : ﾄ､
　　　　　　 i : !: : : : : : :|: : : : : : i:.',
　　　　　 i : :i: : : : : : :|: : : : : : | :.',
　　　　　 i : :r : : : : :丿 : : : : : | : :',
　　　　　 ,' :.7 : : : : : / : : : : : : |: : :i
　　　　 / :/ : : : : : / : : : : : : : i : : i

.
18： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:31:39 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　_　ｒ､
　　　.　　　,ｨ'´:::::::|i'⌒:::::::::､
　　　.　　/:::::::::::::::|i::::::::::::::::::ヽ
　　　　　/.:::::::::::∠|i`Y´ ＼:::::::ヽ
　　　　,':::::::::::::/ 　|　　　　∨:::::::',
　　　　.|:::::::::::/　　　　　　　 ∨:::::|
　　　　 i.:::::::::ﾄ- ‐'　　　` ﾆ ‐i:::::::|　　　　　　　　　「しょぼーん」
　　　　ﾄ､.:::::|〈ﾓテ　　´ﾓﾃ〉i::::ﾉ:|
　　　　 |::::::::ﾊ　　　　　　　　 i:/::::|
　　　　 |＼::::N　　　　`　　　/::::::::|
　　　　 |:::::＼::::ゝ　　'⌒' ／､.::::::::|
　　　　i:::::::::::::::ゝ i`　‐イ　 /:::::::::|
　　.　　|:::::::::::::ノ|　|　|　|　| .ヽ､:::::|
　　.　　|::::,ィ'´／　/　i　i　ヽ　　`ﾄ､

　　　　　 vｪｪｘ､　　　　　　　＿＿　　　　　　　,ｘｪｪｪｪz
.　　　　∨///≧zｭ､,，__´_　　　　_｀__　ｘ≦/////,/
　　　　　 ∨///／　　　　　　　　´　　　｀ヾ/,////
　　　　　　　∨,/　　　　　 j{　　　　　　　ヾ///
.　　　　　　 У　　/　　　　ハ　|　}　　 :.　　　　∨　　　　　　　　　　「マ、マァアズササン、ゲンキダシテクダサイ」
.　　　　　　 /　　 /　　　 /|　 , 　,'　　ｉ　:.　　‘，
.　　　　　 .′ 　 ,′　/　/i |　 | j/　| 　 | |　| 　　 :.
.　　　　　　,: ′　 |:ｉ{　′/八{　 }/{ ヽ{ヽ :|ハ !　　 !| ヽ
　　　　　 !{:.　　.:|八{'‐/-- ヽ / ヽ- ‐‐jﾉ‐ jﾊ{ 　 !| トゝ
　　　　　　八i　　 |　,y'斧気　　　ィ斧ﾐｘ　 i　八{
.　　　　　　　＼　ﾄ､ヽ弋::ｿ　　　　　弋:::ｿ j「 /| /　‘，
　　　　　　　 ,′｀:|,ﾊ　 ,,,,,,,,　　　　　 ,,,,,,,,,　/ j/　　 :.
.　　　　　 ,　　 :ト :　　　　　　′　　　　 ,'イ　　　　 i
　　　　　　　ｉ{　　　人　　　　r っ　　　　,　/　　 / 　!|
.　　　　　　八{ヽ　 :! ､＞　　　　　　　イ　/　／} / 八
　　　　　　ヽ＼ﾄ､{｀ヽ　|　｀¨¨´ | jノ〃j／　 j/ /
　　　　　　　　　　　　厂｀YY ￣‘，
　　　　　　　　　　　　　／　　:| |:　　　＼
　　　　　　　　　　,，　f{　　　 /ﾊヽ　　　　j7　､
　　　　　　　r　 ´　　ヽ　／f⌒Yヽrzzz/　　｀ｰ､
　　　　　　　| :.　i　　　　｀ ´　 ∨/|　ヾソ　　　　: 　 i
　　　　　　　|　:. |　　　　　　 i77}　　　　　　　ｉ.: 　 |
　　　　　　　|　 :.|　　ｘｭ､　　　 ,'//|　　　ｘｭ､　 |:/　 |
　　　　　　　|　 y,.ィ升三≧ｭ､ｉ//,|　,.ィ升三心.{:ﾉ　 !

.
19： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:32:20 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__　　　　　　　　　　　「軽く落ち込んでないで、仕事仕事」
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}

┌─────────────────────────────┐
│　　東寺の塔を左にて　とまれば七條ステーシヨン　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
│　　　　　　　　　　京都々々とよびたつる　驛夫のこゑも勇ましや　　　 .│
└─────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　／　／: : : : :.ヽｌ: : : : : : : : ::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　./ : : : :/＾ヽ: }／＼: : : : :::::::::::::::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :./´￣｀´￣＼: : : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : ;'　　　　　　ヽ: : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.: : : : ;'z＝　　　 ≠=､i : : :::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　 ,': : : : :;'　　　　　　　　 l: : :::::::::::::::::::::::::::!　　　　　　　　「あ、あら私ったら～
　　　　　　　　　　　　 i: :/: : ;{ ｨ示ミ　　　,≧=､ｊ ::::::::::::::::::::::::::::::j
　　　　　　　　　　　　 |/l: : :ハ｀弋ﾀ　　　ﾄ芥〉::fﾞﾄ､::::::::/:::::::::;'　　　　　　　　　　　　　こちらが今回の歌詞になります」
　　　　　　　　　　　　 l! |: : ::::::.　　 ,　　　｀¨ｒー､! !ヽ､/ ::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　 l: :::::::::}､　　　　　　｀7 ﾉ j　〉〉::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::i:::| l＼　　ｒ､　　／ ,　/ / /:::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　ヽ::ﾄ:ヽ!:::::ヽ.＿／　　　 ,.∠＿＿:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!　ｿ::::::::::::;ｲ　　 ,. ィ:/＾ﾄ<: : :／::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲー┬‐/ !　　 l:::::/　ﾉ: ﾄ＜ｒ―‐┴､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ/: :|　　 l∠／: : :j／　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　 /　V　　ヽ┤ 　 |:_:_:_: :／　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　|　　 lハ下ヽ.j　　　　　　 /:!
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　　　　／!__／: : | ! ! /　　　　　 /: :|

.
20： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:33:16 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　「これから八番に渡って歌われる京都の記念すべき第一番目だ」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|　　　　　　　　「京都駅の開業は明治十年（1877）ニ月六日、
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{　　　　　　　　　　そしてこの日は神戸～京都間の線路が全面開通した日でもある」
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　／_∩　　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |/　／　　　　　　　　　「新橋～横浜間につづいて
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'　　　　　　　　　　　　　　日本で2番目の正式な鉄道開通だお」
　　　　　　　　　　　＼　　､／　　／
　　　　　　　　　　　　＼／　　／
　　　　　　　　　　　＿／　　／｀`l
　　　　　　　　　　（＿_＿_／（＿/

.
21： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:34:24 ID:HZmkTWyE: 　　　　　「そしてその日を境にして、東海道は琵琶湖を経て、

　　　　　　　　　　　西と東の路線がだんだんとつながっていくわけだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､__　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ'ﾍ_ﾉ　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ　　)　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {-'￣　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}｀｀　　 __/_{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ=ｭﾍ￣　-‐≧‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿..ノrﾉ　У´ : : : : : : : : :`、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ : :／;;;/＞´ : : : : : : : ／ : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/:/;;;;;／ .: : : : : : : : :/ : : , - 〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／ :ﾚ:/;;;／ : : : : : : : : : :|:/ : : :, - :｀{
　　　　　　　　　　,.. ‐- ､　　　__、＜ヽ :ノ i／ : : : : : : : : : :ヽL{.._／ _,. : :i
　　　　　　　　／ : : : : : : :＼/ : : : :i :./ : : : : : : : : : : : : : : : .:.(, ‐'´. : : : :j
　　　　　　／ : : : : : : : : : : :＼､ : :|./ : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.} : : : : : : !
　　　　　,-'´,' : : : : : : : ､ : : : : :＼､fZ二--- :､_:_:_:_: :`－､ : :.:.ヽ.:_,､ : : : !
　　　／ : : : : : : : : : : :)ヽ h : : : :｀キ-- : : : : : : : : `＝-､ヽ.:.:.f-‐‐‐＝ :i

　　　　　　 |ﾆﾆﾆ人　　　 .　　-‐…　…‐-　 .　　/ﾆﾆﾆﾆﾊ
　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ　 ´　　　　　　　　　　　　｀　ﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　 Vﾆﾆﾆ／　　　　　　　　　　　　　　　　ヾﾆﾆﾆ|
　　　　　　　V ﾆ　　　／　　　　 |　　｝}　　＼　　 Vﾆiﾘ
　　　　　　　 ∨　　　　　/　　　　 |　　｝}　　　ﾟ｡　　V/　　　　　　　　　　「オメデトゴザイマス」
　　　　　 /　　/　　 ′/　　　ハ　 ′　　　　ﾟ
　　　　　　　 / 　 .斗,/|　　　　　V / -‐-ミ　　｝　　＼
.　　　　／　　　／　 |　八　 / 　厶｛＼　｛＼丶｝
　　　　　 |　　 i　 /　斗ﾃぅxV 　　　斗ﾃぅｘﾟ｡
　　　｛　 l|　　 | 　〃んハ　　　　　んハヾＹ　　　　　 |
　　　｛　 l|　　 |　{ 八乂:ツ　　 ,　　　乂:ツ　八　 |　　　　|
.　　　　　八　　|　{　　　　　　　　　　　　　　　八　　八
　　　　　　＼｛⌒＼/i/i/　　　　　　　 /i/i/ 厶イ　　）／ﾟ｡
　　　/ 　　　　ｰﾍ　　　　　　っ　　　　　　厶ィ′　　　　ﾟ
　　　　　　　 ′ 　人　　　　　　　　ｲ
　　｛　　　　 /|　　　　　 .　　　　　 . イ　| 　　　　 |　　 }
.　　人　　　八　　　|　　　　i≧=‐=≦　|,ﾉ　八　｛　ハ　八
　　　＼　 |　　　　ﾄ､　　ハ、　　　ノ　 V 　＼｛　/
.　　　　＼{＿_　＼｛ _＼ノ　　｀TT ´　　　|　 /　｛./ｰ-ミ}/
　　　　　　 /　　　　|　　　、　　 | |　　　 }／　　｝
　　　　　　　　 |　　　　＼　 | |　彡　　　　　/　　　　　i
　　　　　　|　｛　　　　　　　　ﾉ八　　　　 /　　　/　　|
　　　　　　|　｛　　　＼　　　　　｝｝＼＿＿__/　　　/

.
22： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:34:54 ID:HZmkTWyE: 　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　「ただし」
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　.,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|　　　　　　　　　　「実は京都駅の開業に先立って明治七年（1874）の五月十一日に、
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　神戸～大阪間の路線が仮開業をしている」
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777.///|
　∨//////∨ｧ'/////////////////////////////|
　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊｰｒ―-､ヽ　＿＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!:::',　　ヽ〉　　 (
: : : : : : : : : : : : :´厂｀|:::::',　　　　　て
:::::::::::|:::::::::::::::::::::/,ｚ､│::::l
::::::::: l:::::::::::::::::::/〃∥|::::::|
:::::::::::!::::::::::::::::/ ∥ j! !::l:::|
:::::::::::|:::::::::::: /　ヾ=' ∨: |
:::::::::∧l::::::::/ 　　　 /:::::|　　　　　　　　　　　　　　　　「えっ」
:::::::/:/ﾘ､::|:{　　（ゝ／;ｲ::/
::::::::/＿.ヽN＿_／|:::/ |/
::://: : : :￣ｽ　　 |/
／ヾ: : ＿/: :＼＿
ヽ: : : : : : : : : : ヾﾘ＼

　　　　　　　　　　　　　 _,， - ― -　 _
　　　　　　　　　 ,，_ ´　　　　　　　 __｀　 .
.　　　　　　　 ,，´　　　 .′ 　　､ ´　｀ヽ、ヽ　　　　　　　　　　　「エッ」
.　　　　　／　　　　 |　 i　　　ヽ　　　＼ヽ
　　　　 /　　　 :/　　 |　 | ｉ　　　 :.　i　　　＼‘，
.　　　 /　　　 .:′ 　 /|　 | |､　　　 |　|　ヽ　　　ヾ、
　　　 /　　　　 :| :!　 /__|　 |/ ヽ -‐‐|ミﾄ､　:.　　　ヽヽ
. 　　 ′　　　斗七/´　{　/ヽ　＼ {　jハ｀:!､　　ｉ ‘，＼
　　　.　　　　 / |/,x=ｭ､乂　＼ィ斧ミｘ､ヽ{ ! 　ﾄ､ }
　　 !|　 !　　/　yfし::ﾊ゛　　　　　 ∨じ::j　j}　|ｉ:　!| jﾉ､
..　　八　ﾄ､　{ﾊヾ弋:::ソ　　　　　ゞﾟ '　″ ﾉl　八　＼
　　　　ヽ!/ヽ{　ｉ:.　　　　　　i: 　　　　　　　　 rfj/:ｉ　｀　　　ヽ
.　　　　/　　 iﾄ.:.　　　　　　　　　　　　　　/ゞ:'ノ|　　　　 i　‘，
　　　　 .　　　 |i八　　　｛　）　　　　 ′´　 !　､　　:|　　:
　　　 i　　　　|{､　丶　　　　　　　　　　ｲ　 :|　∧ ハ　　ト､　|
　　　 |{　　i　八＼　＞　　　　イ　 jハ　| /　ヽ　ヽ　|　 )′
　　　　八{ヽ{　　ヽ　｀ヽ |ｰ- ､　 ,，‐!j/ ′ }//　　＼）ﾉ
　　　　　＼｀ヽ{ 　＼　 ,　　 YY 　 !　　 /　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,， ´　　　 | |　　ヽ､
.　　　　　__ ,，　´ヽ　　　　ﾉ_ヽ　　丶、
　　　　　 /　: 　　　＼　　/{///ﾄ､7777/｀ヽ､__
　　　　　.　　i 　　　　＼/　ゝf＾ﾍ　ヾ'ソ　　　　: ヽ
　　　　ｉ　　|　　　　　　　　　　 ∨∧　　　　　　 i　:.
　　　　 |　　:.　　　　　ｘｭ､　　　 ∨∧　　　　 __　 :　 :.

.
23： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:35:25 ID:HZmkTWyE: .　　　　　　　　 ,.へ.　　＿__
.　　　　　　／　 __＼/.: : : : : .､
　　　　　　　 {　／: :厂∨へ、: : :＼
　　　　　　　 ×: : :/＞┴''¨¨ヽ: : : :.ヽ.
　　　　　 /: : : :,'´　　　　　ヽ : : : ヽ
. 　　　　 l: : : :.:l　＿_　　ｚ=＝ヽ: : : :':,　　　　　　　　　　　　「でも、さっき日本で2番目の正式開通って」
　　　　　　ｌ: : : :.:|'´￣｀　　　彡ﾆ､}: : : :.:',
　　　　　　 |: : : :.:ｌ. ,ｲ崇　　　　社j 〉:i : : : !
　　　　　　 |: : : : :.〈弋ﾘ　　　　`¨´ ^!: : : :ﾄ､
.　　　　　 !: : : : :ヽ　　　' 　　　 |/!: : l:∧
.　　　　　 |: : : : : ﾄゝ　　　,.-- ､　　 /|: : :!/∧
.　　　　　　 |: : : : : ﾄ､.　　ｈ　r┴､ //|: :/://∧
　　　　　 |: : ∧ :Ｖ:＞r､ | !-//〉.∨/!://///∧
　　　　　　 |: //∧: Ｖ:/! リ |//∧ヽVﾄ＜⌒ヽ/∧
　　　　　　　|/:ｲ￣＼＞l　　　　{／ﾉｌｊ　　　 ∨∧
　　　　　　ｊ//!　､　　/　　　　／　 | 　　 j　 ∨∧
　　　　　　 ///l　　ヽ/　　　／l　　 |―‐ :く　　 !/∧
　　　　　 |//∧　　,ｲ＿＿ｲﾐ=ゝ、　厂）.: :.:ヽ.　|/ﾄﾍ!
　　　　　　 |/l/∧　 { |'⌒ヽﾄ､:.∠ｊ／／} : : : :.i　|/|　ｊ
　　　　　ｊ! ∨∧.　`!､＿ﾉ !ﾉ: :>z彡　人: : : ﾉ　|/|
　　　　　　　Ｖ∧ 　`「￣¨ｌ: :.:.＼__／　ヽｒ'　　j/ｊ
.　　　　　　　　 V∧　 |　　 |: . : ::::::＼　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|　　　　　　　　　「あぁ、神戸～大阪間は、あくまで仮営業であって、
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|　　　　　　　　　　　　本営業じゃぁない、という理屈だ」
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　＿　＿_
　　　　　　　 .　 ´　　　　　　　｀　ｘ≦7７
　　　　　　　／　　　　　　　　　＜,/////
.　　r≠≦７　　　　　　　　　　　　　∨//ﾊ
　　 ∨/// 　　　 /　　、　　　　 ∨/
　　　｀¨¨′　　　 ′ i　　|{-‐、-　　 ′　i
　　　　 i 　　　 !| !ノ　八{　＼ヽ. 　　　 |　　　　　　　　　　　「……？」
　　　　 |　　／八ﾄ､　 /　ィ笊ミx‘ 　ｉ　 |
.　　　ノイ　　　ixf笊ソ　弋うﾘ　ｉ　 |i 八
　　　　　八　　 {弋う　　　　　 ,,,,,　′ 八　‘，
　　　　　　　ー　ゝ ,,,,,　　'　　　　厶イ　　|{　i
　　　　　　　　ｉ{　人　　 c　　イ{　 i 　八 ′
.　　　　　　　八{　 i　≧=‐r＜＿jハノ}／
　　　　　　　　　＼{ ゝ⌒ノ|{　　　ヽ
　　　　　　　　　 ,.　イ　八　　／｀　　、
　　　　　　　 /　 ,　ヽノ,:f^V7　　　　　 i
　　　　　　　　　i　 /＿　/:::i ____ 　/ 　　 |
　　　　　　　　　|　f,//,'/::::::|/////　　　　,
　　　　　　　　　|　|///,:人::|////　　　　/
　　　　　　　　　|　|///ｉ::Y:::|///　　　　/

.
24： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:35:43 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　 ,..-''"´ 　　　　　｀''-,,
　　　 .／　　　　　　　　　　　　　＼
　　 ./　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　/　　＿＿＿　　　　　＿＿＿＿　　 ',　　　　　　　「妙な理屈だけど、まぁこれはこれで
　 ,'　　＿＿＿_　　　　＿＿＿_　　 ',
　 l　　 l ●　　 l　　　　 .l ●　　 l　　　 l　　　　　　　　　　当時必要なことなんじゃなかったかと思うお」
　 l　　ヽ､＿ノ　　　　　　ヽ､＿ノ　　 .l
　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'
　　',　　　　　（＿_人＿＿）　　　　　　/
　　ヽ、　　　　　└――┘　　　　／
　　　 ._｀''-..,,_　　　￣￣　　　 _,,..-''"_
,..-''"´　　　　　　　　　　　　　　　　｀"''-..、

　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八　　　　　　　　「ヒツヨウデスカ？」
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

.
25： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:39:14 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　「あぁ、なにしろ十年前まで京都は、
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　帝の居ますところであり、千年続いた王都だからな」
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |　　　　　　　　　　　　「現代でもそうだけど当時のプライドの高さったらなかったろうな」
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　 ,/ /　　　　／}　 /　 |　 !ｲ　ﾄ､　　　　　　　　　　　　ヽ
､ /j/　　　　／　 |　/　　／!| |　|　ヽ　　ｉ|　　　　　　　 ‘，
j//トミ　　／　　　| /　／ | 八{　|　　‘，ｉ|　　　　　　　　 i　　i
,ｘ=ァ≠≧=x　　 j/／　 j/ 　ヽ{　　,斗z七　　　　　　!|　ﾄ､　|
´ ん:xf/,ﾊ:ﾍ㍉　／　　 /　　ｘ≦≠ミ､ﾄ､　 |i　　八^|　）′
　_)f/////}::}　　　　　　　　んf/ﾊ:ﾍ刈‘，r|　　 /}　八
.f:::::{////ｿ:ﾘ　　　　　　　　　　r､)///}::}　}}　 Ⅵ　 /' |　,′
弋こ_ー_ン　　　　　　　　　　 ∨//ｿ::ﾉ　j}　/　!i /　 }ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー'"　　　, 　 }/i　　　　　　　　　　　　　　「センネン！」
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　 /八
::::::::::::::　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::: i　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　　　　 ‘.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ　　　　　 i
､　　　　　　こﾆ=== ニつ　　　　／ｉ|　　　　　　　 |

.
26： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:39:29 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´　　　　　　　　　　「ロシアでいえばキエフルーシのちょい前か？」
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　　 -‐━‐-
　　　　 ___　　　　 ´　　　　 ∠ハ
　　　　　ﾏﾆﾆ=-　　　　　　　　/ﾆﾆニ　　＼
　　　　＼ﾆﾆﾆ｝　　　　 L二二｣
　　　　　｀7＾′　　　　　　　　　　　　｝　　　　　　　　「ソウデスネ
　　　　　　　｛　　　　　　　　　　　〈∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウラジーミル大公サエデテキテマセン」
　　　　　　〉　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　 ′　｛　　 |　　　　　　　　 |
　　　　　　　｛　　　｛　　人　　｝　　 /　人
　　　　　人/＼|ハ／-‐ ＼/｝／＾〈／
　　　　　　　　　　　　丿　　　　｀丶
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 /| 　　 ⌒丶　　 /　ハ
.　　　　　　　　　 |／　　　　　＼_/　/
　　　　　　　　　　 |　　　　 !
　　　　　　　　　 |　 V　　　| 　　　ｲ　　 !
　　　　　　　　 |　　V≧=‐--‐=≦=|　　　|
　　　　　　　 |　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二|　　　|

.
27： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:40:09 ID:HZmkTWyE: 　　　　　「ともかく、そんな千年続いた王都の矜持ってのは想像してもらえると思う」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／_ノ　｀⌒　＼
　　　　　　　　　 _　　　　　　　| （● ) （⌒ ）　.|
　　　　　　　　　 |　!　　　　　　　　|　（__人___）　　|
　　　　　　　　｜ !　　　　　　　　|　｀ ⌒ ´　　　.|
　　　　　　　　　 |　!　　 ,.-,　　　　|　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 _,ﾉ ┴、/ ,/ 　　　ヽ　　　　　　　r
　　　　　　　　　 r　`二ヽ） i　　　　　　ヽ _ ､___, 　ﾄ
　　　　　　　　 |　ー、〉 /　　　　 _,,,,ﾉr　 `　　／i＼,,,,_
　　　　　　　 |　　r_,j　j__,,.. r''''"/::;|　＼`'／　 ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、
　　　　　　　 | 　）　ﾉ ::::::::;;;;;;;/::;;;;|　／＼　　/::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ
　　　　　　　　ﾉﾆ-､　,/::;;|:::;;;;;;;;;＞::;;|／(::::ﾉ＼/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: }
　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
　　　　 /..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;|::::;;;;;;;;;:{ ::;;;;|　|:::::::| /:::;;;:/;;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: }

　　　　　　　　　　　　　「せめて二番目に鉄道が開通したって理屈で、住民を慰撫する意図があったんだろう」

　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!　　　　　「なにしろ、それでなくても京都の人たちの
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}　　　　　　　東京への感情が鬱屈してた時代だお」
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

.
28： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:41:17 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　.　　　´￣＿＿　 =ミ
　　　　　　　　　　　／　　 x≦///／⌒　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　 ///////　　　　　　　　　｀　 .　＿＿＿＿＿
　　　　　　　 /　　　 ,/////,/　　　　　　　　　　　　　 ∨/////////＾
　　　　　　　　　/　　　　////,／　　　　　　　　　　　 ∨///////
.　　　　　　　 ′　　 ///／　　　　　／ , ｲ }　　　　　　 ∨/////
　　　　　　　　　　 Ⅳ´　　　　　　／　j/　}ハ　　　　　 ∨///
　　　　　　　 ′ 　　ﾘ　　　 /　　/ /　/　/　/‘，　　　　　　}'／
　　　　　　 /　　　 /　　　 |　/|　i /j厶'/　/　/　ハ　　　　　　トゝ
.　　　　　 /　　　ノイ　　ｉ斗‐ 七｢　　／　/ 乂　‘， i
　　　　　　　　八　 | ,xf竓斧ﾐ　　　／　　　｀　jノ　　 /
　　　ノイ　　　　　＼{'"んィ:::}　　　　　ｘ=ミ､　　′ /
　　　　　 |　　　　　　　　 i ｀弋こソ　　　　　　ん::} j}厶イ! ／
　　　　　 |{ !　　i|　　　八　　,,,,,,,　　　　　　　ﾋ:ン　′ 八{　　　　　　　　　　　　「ドウシテデスカ？」
. 　　　八ﾄ､　 |　　　　　ゝ　　　　　　　　　'　,,,,, /　　　 i＼
.　　　　　　ヽ＼ﾄ､　　 |　＜⌒　　　　 __ 　　　ｲ　　　 i|
　　　　　　　　｀＼　ﾄ､　＼＞　（ У 　イ　 |　ｉ {　八
　　　　　　　　　　　_＞　ゝ　｀　‐ yT爪　　}／jノ}ハ/
　　　　　＿,　　　{｢　　　　　　　 |i|　{
　　　/　　　　　　 ||　　　　　　　 , |i|　＼
　　 .′　　　　　　||　　　　　　／ノｉﾄ､＿_}丶
　　　　　　　　八　　　　／Y⌒＾ヾ∨ｿ　　＼
　　i　　　　　　　　ー　 ´ 　廴__ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「遷都を境に京の町が寂れていってしまわないかという心配と」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　ヽ､_,７　　　　7 } : : : :＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（ ─)（─)/｀ ‐　　/ /: : : : : : : : : :｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　U　　（___人__）‐-─≦／.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　└‐-､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　 | 　　　　　　　　　｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　|　　　　　　　__,. -＜｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ､.,ヽ., ___ ,__ノ--─一⌒V : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:ｒ´
　　　　　　　　　　　　　 _ ,.-=〈:.:'､`ヽ、___ 　ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　 _＜ : : : : ∧ :ヽ　　 /:::ヽ　Vヽ:ﾊ : : : : :ヽ: : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　 , -‐ '´: : : : : : : : : : :∧､　∧::::::∧ l: : ＜:_: : : : :i: : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:_ｒ'´
　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !::::{　｀!: : : : : : l: : : i:: : : .:.:.:_､-‐''ﾞ´
　　　　　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l::::::i　 l: : : : : /. : : :!.:.:.:／
　　　　　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛::::::i　!: : : : /: : : : :l／
　　　　　ｊ : : : : i: : : : : : : ヽ: : : : : : ﾞ､　!:::::::ｉ l: : : :./ : : : : :!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それに、例えば首都がモスクワからサンクトペテルブルクに移るって言われたら

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロシア人だってかなり動揺するんじゃないか？」

.
29： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:41:53 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-、
　　　　　　　　　　　　　　＿__/.,. i
　　　　　　　　　　　　,,;;''"::::::/:/‐ 'r‐- 、
　　　　　　　　　　／::::::::::::::i::/::i　..::::、::`:、
　　　　　　　　　／:::::::::::::／ i/`‐ｖ';;;;; i::::::::::ヽ.
　　　　　　　　/:::::::::::::／　　　　　　　`i:::::::::::::i
　　　　　　　 /:::::::::::./＿＿ｨ　　,ｉ　　　│::::::::::::i
　　　　　　　i:::::::::::::i';rｧ=.t.　　　　＼__.│::::::::::::i
　　　　　　 │:::::::::::i li:ﾋjﾉ　　　 r;=‐,".i　::::::::::::i:　　　　　　　　「今の日本を見ると、杞憂だって感じはしますけど、
　　　　　　 ./i:::::i::::i　　　　.　　　.liﾋﾌ'}.ﾉ :::::::::::::i
　　　　　　./::::i::::i:::i　　　　 t　　　　 /::::::::::::::/　　　　　　　　　　　当時の人々にしてみれば深刻な問題でしょうね～」
　　　　　 ./:::::::i::`:ヽ.　　　,ー、　　　/::::::::::.／
　　　　　/::::::::::ヽi:;;;_ヽ,.　　ー'　　,,./;/:;;／i
　　　　./::::::::::::::::│i`ー`r‐=＝f、/／::::::::::i
　　　 /:::::::;;;;;＿.丿 i _.,,;;---,/./ ':::::::::::::::::::i
　　 ,;'-‐‐'│ .i　　i,;´ ,;--‐´‐yヽ＿__:::::::::::i
　 / 　　 i　 i　　i,´　,,;‐;'ニ二ヽ　i　 i`ヽ、i
　│　　 i　 i　　 ii　　.'',-‐‐-y'　 i　 i　　ヽ
　│ 　 .i　./　　./i　　 /　　ﾉi　　i　 i　　 │
　..i　　　i /　　／　　 i　　 .i.│ 　 i　.i　　│

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒　 ⌒　　　　　　　　　「まぁな。
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) ( ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i　　　　　　　　　さて、この京都駅の開業の前日、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　つまり明治十年（1877）二月五日、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　　　　神戸、大阪、京都において鉄道開通式が
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　＼__､_ﾊ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、　　　　　　　　　　　　　　　　　賑々しく執り行われた」
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　｀<´.〉:.;〈ヽ＼､
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
　　　　　　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／／: : : : : : . .　　　　　｀､｀':'}　 |　 |!

.
30： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:42:17 ID:HZmkTWyE: 　　　「この三都市で行われた鉄道開通式には、いずれも明治天皇が臨御したという」

　　　　　　　　　　　　　　「タイヘンデスネ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。

　　　　　　　　　 _r～ー乂ノ´`～ｰ=ミx
　　　　　　＿,.ノ.: : : :.｝⌒.: : : :. :.ー=ﾐ　}/(ﾊ＿,ﾉ)
　　　　　｛: : : :￣ミｘ: : : :ー==ミ : : : : ヽ{: :,ﾉ´イ〔＿
　　　　ノ{.: : : :.／∠: : : : : : : : : : : :ヽﾐ｛ /: : ,ﾉﾊ : : ミ
　　 ,.乂: :ゝ--==彡'⌒.: : : : : : : :. :.／: :): : :.／ﾉ: : 乂
　　｛: :γ´￣￣ミx: : :.＿_彡イ)乂(: :ﾉ´~`｝｛: : : :≦彡
　　｛: : : : : :.-=彡: : ｛／＾寸≧ｘ.,_)´　　ﾉﾊゝ.: : : :.ヽ
　　〉: : : : : :.＿彡: :/ 　　弌ソ^寸ヽ　ィ劣7.: : : :. :.｝
　　{.: : : :. :.人＼(ヽﾉ　　　　　　　/ 　　仗} / 人ノ⌒′
　γ.: : : : : :./ ＼_｝　　　　　　 :　　_i_,|　/ﾉ´
　｛.: : : : : :./　　　i|　　　　　　　　　ゝノ /
　乂.: :. :./　　　 ‘:、　　　　　　-＝r　/　　　　　　　　　　　　　『やぁみなさん、
　ゝ: : : /　　　　　　＼　　　　 ―r'　/
　　｛´￣￣￣ミX 　 : . ＼　　　　__} /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　またお会いしましたね』
　　｛　　　　　＼ : .　　ヽ､＿＿/
＿｛´￣￣￣ミX　　＼＿＿＿　|＿＿＿
￣｛＿＿＿　　＼　　ヽ￣￣ヽ|二二｝⌒ヽ＿
､:i:i:＼:i:ｉ:i.￣ミX　　＼　｝＿　 :. ￣｝⌒＼　＼j}ー､＿＿
^＼:i:ｉ:＼:ｉ:ｉ:i:i:i:i:.＼　＿j｝｀￣｀ヽ　｛＼　 : .　｀￣￣ﾐX￣ヽ
´￣＼:i:ｉ:ヽ:i:i:i:i:i:i::..｀￣￣｝　　 : :.　＼ヽ　　: .　　　／⌒ヽ＼
　　　＼:ｉ:ｉ:i:i:i:i:i:＼:ｉ:ｉ:i:i:..＼　　　　　ヽ　　 : : . ／.::ｉ:ｉ:i:i:i:i:｝　＼

　　　　　　　　　【明治天皇】

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇

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31： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:42:44 ID:HZmkTWyE: 　　　　「当日の朝九時、明治帝は京都御所を出立し、京都駅にむかう」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。

　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノｰzλ
　　　　　　　　　　　　 r(: :: :(: :: :ﾉヽ)、
　　　　　　　　　　　　｛乂:.ヽ: : ) : : イ乂
　　　　　　　　　　　　　ゝ: : )ﾊィ´~)ノ} : :ゝ
　　　　　　　　　　　　 ζ: :{ ｔﾃゝfｔﾁ|.:ζ
　　　　　　　　　　　　　､｝: :|　　､jl　 |乂
　　　　　　　　　　　　乂: :|＼ ´j｀人ﾆ}∠二二二ヽ
　　　　　　　　　　　　　)人__＞彳,／／　 , -=7=ﾆ≧ｘ
　　　　　　　　　　 , -､｛⌒{}⌒｝／／//　／ﾆ三{=ﾆ三三ヽ
　　　　　　　　 r(　( { <_介,／／) //ﾆﾆ= 　 -=ﾆ三三三ﾊゝ
　　　　　　／ /ヽﾉ{　 .／／j／ { {ニ/ﾆ=　　-=ﾆ三三〈=}
　　　　　　　/{　/　 :i {／／　　　人Ｖニ／{三三｀寸三三≧=- ､
. |￣￣| 　｛/{ /　　:|_／　　 =ﾆ三二〈 /{　.:{ 二二二＼: : : : : :／
fつﾟ～ﾉ、　＼＼　-=ﾆ三三三三二　ヽ＼:{／ﾆﾆﾆﾆﾆﾊ: : :／
.Y´￣)_/　　　ヾゝY=ﾆ三三三三二　　｛　/ﾆ／´￣￣｀i}／
｛´￣￣)　　　｛二{＼　､ -=ﾆ三二､　　｛　／.:　　 . . .:ノ｝
｛￣￣)ﾊー‐＜　　ヽ＼＼=ﾆ三三＼ :{/.:　　／.:.::/{::〈
.ゝ＜ﾌノ:. 　 .::}::::.....｛＼　　 =ﾆ三三≧ /　　.:/　　/.:ハ::}
　｀￣`ｰ-　　　　　　〉ー‐＜二三三三{　　 .:i　　 i::/　jﾘ
　　　　　｀ー‐＜}⌒＼　｀寸三三jl{　　 .:i　　.:/　 /
　　　　　　　 r‐人　　ヽ{匚}＼二ハ　　　　 /　 /
　　　　　　／{:　　＼　　ー=≦三三i,　　　.:　 .:{
　　　　　　　 / ／´￣　　＼　ﾆ三}=ニ三|　 r‐／⌒＼
　　　　　 / /　　　　ニヽ=三}=ニ三{／⌒　／⌒ヽ
　　　　　　　{　 , /´￣　　 =ﾆﾊ三i}=二三{ 　／⌒:.　　＼｝
　　　　　 V//　／　　 =ニi}三}=二三ゝ/ 　 }､ヽ　,:(C)、
　　　　　　　 V ／(＿　　　　　V/ﾆ二／ﾆ{:. (C) (C)く＾ヽ　}
　　　　　　　　ヽ／二　　　=ﾆ=　ヽニ/ﾆ三/⌒}r‐く}　 }　 V
　　　　　　　／ﾊ＼　　=ﾆ三三　i}∨ﾆ三｛ヽノ }　｝　i}`‐く
　　　　　　　/　 {　＼三三三三　/=ﾆ三三≦三l__ﾉ{__ﾉ三ニ

　　　　　　　　　　　　　　【お発ち】

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇

.
32： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:43:04 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|　　　　　　　　　　「そこで木戸孝允、山県有朋、伊藤博文などの出迎えを受け、
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{　　　　　　　　　　　　　　儀仗隊、楽隊に送られ、大阪にむかうわけだ」
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）　　　　　　　　　　　　　「明治時代マニアなら名前だけで
　　／　　　　（__人__）　＼
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|　　　　　　　　　　　　　　　ご飯三杯くらいいけるお偉いさんたちだお」
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　-─-.....､
　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::＿≧､
　　　　　　　　　　　　/:::::::,ｨ'´::::::::::::::::::::::ヽ/⌒＼
　　　　　　　　　　　/:::::::/::::::::::::::::::::,彡'´ｿﾊ::::ヽ
　　　　　　　　　　/:::::/::::::::::::::::::::／　　　`Y::::}
　　　　　　　 /:::::/::::::::::::::::::仏､ヽ　　　 }::::i
　　　　　　　　　/:::::::ﾙ::::::::::::::::/､.ﾉ`　　ﾍ /:::/
　　　　　　 /:::::::::::::i::::::::::::/　　　　./ﾂｿ::::/　　　　　　　　「まず大阪にいったんですか」
　　　　　　　/::::::::::::::::|:::::::ﾙi　　　　ゞ /／
.　　　　　　 /::::::::::::::::::::N/ :..　　　こi　ｲ'
　　　　　　/:::::::::::::::::｛　ヽ　　 ,‐- ィ
.　　　　　/:::::::::::::::::::/ヽ　　`ｰ‐=､
　　　　/:::::::::::::::::::/__　`ｰ　　　ヽ
　　　.:::::::::::::::::::::/ ￣＼　　　　　　＼
　　　{::::::::::::::::::,'　　　　ヾ　　　　　　　' ,
　　　 |::::::::::::::::::i　　　　　 } 　　　　　　　ヽ

.
33： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:43:37 ID:HZmkTWyE: 　　「大阪に到着したのは同十時四十分、ここで陸軍の礼砲式に臨んだあと、神戸を目指す」

　　　　　　　　「イソガシイデスネ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。
　　　　　　　　　　　　　　 ,. -- ､＿
　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-く　　　ヽ:.｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　｝　　 :ヽ、　　:}　ﾉ:.ヽ
　　　　　　　　　　｛　　　　　　　ノ_,.ィ^)ﾉ
　　　　　　　　　　　　　｛　　　人从{　　_}ζ
　　　　　　　　　　　　　 {:.彡イ≧x　ｨ≦＾}ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 (ヽ{　ﾋﾘ　　ﾄﾘ　j)
　　　　　　　　　　　　　ゝｲ　　´　ｰ'　 /
　　　　　　　　　　　　　｀V＼　｀こ´ /´}、
　　　　　　　　　　　　　　＿{´￣＞--彳 //＼
　　　　　　　　　　／　/{｛⌒{_}⌒｝／/　 /｀￣￣￣厂｀＼
.　　　　　　　　　　 ,./　　/ :{ 'ー个:／　/　 /　　　 ,／　　　　ヽ
　　　　　　　　　／/　　/i　:{　　.／　 ,/　 /
.　　　　　　　／　 { 　 / :|　:{_／　.／/　 /
　　　　　 ,　　　　{　./　 !＿＿.／ ,/　 /
. 　　　　 /　　　　:{　{　　　　　 .／/　 /　　　 ,:　　 :'
　　　　 /　/　　　:{　{　　　　／　/ 　 ′　　 /　　 ;
.　　　　 ,　 /　　　 {　{､＿,／　　/　　ｉ:　　　′　　:
　　　　　i　 '　　　　｛　}　　　／}　　　|: 　　　　 :i
　　　　　|　ｉ　　 :i　　｛　}＿_／　 :}　　　|:　　　i:　　　:　　　 :
　　　　　|　|　　 :|　　 i{　}　　　　 {i　　 |:　　　|:　　　:　　　 :
　　　　　|　|　　 :|　　 i}　{　　　　 {i　　 |:　　　|:　　　ｉ　　　 :|
.　　　　　ヽ|　　 :|　　 i}:、ヽ　　　 {i　　 |:　　　|:　　　|　　　:|i
　　　　 ├―‐|＿__j}__}　}　　 :{i＿＿|L..,,___|:　　　|　　　:|l
　　　　｛　　　{｀￣}￣}　}　　　　{　　{￣´} └―‐┤ 　　:|L..,,___
　　　　｛　　　{ 　 :}　 }　}　　　　{　　{ 　 :}　　 .:　 }￣￣￣｢￣
　　　　　ヽ　　ﾊ　 :}　｛　{　　　 :} 　 { 　 :}　　 :i　 } 　 :. 　 |:
.　　　　　 i　　/｝　:}　 }　}TTTTT} 　 { 　 :}　　 :i　 } 　 i: 　 |:
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇

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34： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:44:00 ID:HZmkTWyE: 　　　　　「明治天皇が乗った御成列車が神戸に到着したのは十二時十五分、

　　　　　　　　　　　ここでは海軍の礼砲式に臨み、また、イギリス公使の祝辞をうける」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。
　　/::::::::::::;::::'::::三::::::ミ:彡'::/:::::/:::::/／:::/:::::::::::::::::::::
　　:::::::::／:::::／/:::::::::::ｒ､:{::::{::_/:_／:::_:／:::::::::::::::::::::::
　　::::::/:::::::/:::;ハ¨"~l:::!　＼＼::::::｀ヽ:::｀::､:::::::::::::::::::::　　　　　　ラ　　　ッ　　　ク
　...:／:::::::/:::ﾉﾉ　/ｌｌ　リ／　ヽ丶、::::｀>-ﾐ三:::::::::::::: 　「l　　「l　　「l　 /,ニ>　　「| ／>　　/〉
　　::::::::／:::::トー--､ /　　　_,,. 斗' ヽ::/,r､ !::::::::::::::::::　　l l　　 l l　　l |　l |　　　 l. 、<　　〈/
　...:彡´::::::::::l/　ｒ‐ｔぉ,!　¨´,ｨ_ｆﾃフ　｀ﾘ )ﾉ.!ヽ::::::::::::::　　l└_┐.ヽニィ　ヽ._-ｸ　 L! ＼>　<>
　　:::::::::::::::::::Ｌィ｀￣ 1 ､　　l　､__＼ﾒｒ',ﾉ　ﾊ:::::::::::::
　　:::::::::三彡レ'　/l　 | : ＼､ト､＼＼｀|　　　 ',:::::::::　　　　　　　　　（幸運を）
　　::::::::::::::::::::ヽ./　l　 {_Ｌ_:　ヽ l!＼ヽ､l　i　　ﾊ￣＼
　　:::::::::::::::::::::::::',　i'　ヽソ　　　l　｀　,':　l　　　＼　 i
　　:::::::::::::::::::::::::::Ｖ　　　ｰ=＝　 l!　　/　 l　　　　ｉ ;
　　--─ラ'´￣￣ﾊ　　　ー　 i　l ／　 l　　　　　/.,'
.　　　／　　　　 ',　　　　 l／　　ｉ　　　／ /
　　 /　　　　　　　　ヽ. ＿__.／　　　 l 　／／

　　　　　　　　　　　　　　【公使】

　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　ﾉ(__ノイー--ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {Vイ: : : : : : : :∠: :ゝ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 (乂: : }: : : : : :／: : : : : : ﾐ___ノ(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>: : :从: :イ: {ｰ=彡: : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::≧く{´￣)人: : : :ｰ=ミ: : : ζ
_＿＿__　　　　　　　　　　　｛:::} ､芯,〉 .斗ｬ≦: : :=ミ: : : : ｝
￣￣￣｀　､＿＿　　　　　　　　 V 　,: /　弌芯⌒}: : :ﾐ: : :γ′
　　　　　　､＼＿__ヽ　　　　　　 ,i　　くｰｧ　｀"　 /／}: : : ::乂
≦三三≧ｘ.＼￣￣￣￣}　　　 /::}　ｰ= 、　　　/(ィノ: : ::〔
三＞冖￢= ＼＼　　　 :}＼＿__{:ハ　:j⌒ 　　, ′{: : : : : :乂
　 . : : :: :: ::: ::: ::＼＼　　 }ﾆ=ヽ三;′ :､{＿__　イ　　|: : : : :ﾉ
. : : : : :: :: ::: ::: ::::::::ヽヽ　ニ三-　＼　 V/／: :{ 　　:|: : ::ノ
: : : : : :: :: ::: ::: ::::::::::::Vﾑﾆﾆ三ﾆ　　{ｰ―――――┴――=ｧ
: : : : : :: :: ::: ::: ::::::::::::::}/}ー┘Ξﾆ　 {＼―――――＼V/／
: : : : : :: :: ::: ::: ::::::::::::::}/}三三三Ξ　{＼＼―――――}{/ﾉ＼
: : : : : :: :: ::: ::: ::::::::::::::}/}三三}三}三 }三＼＼　　｛￣￣:}{⌒}、＼
: : : : : :: :: ::: ::: ::::::::::::::}/}三三}三}三 }三三.＼＼｛＿__ノﾊ__} ヽ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇

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35： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:44:47 ID:HZmkTWyE: 　　　「そののち、午後十四時発の列車に乗って神戸を発ち、一路京都を目指す」

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　ノ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）｜
　　　　　　　　　　　|　　｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　　　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　　　 {:::　　 l　＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　ヽ--､＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

　　　　　　　　　　　　　　　　「十六時三十分、京都駅に無事到着し、京都駅での開通式が行われた」

　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::／ ∧::::／::i ト､
　　　　　　　　　　　,.､/:::::::::::::::／⌒丶､,イ⌒i::|::::ハ
　　　　　　　　　ノ /':::::::::::::::/　　　　　　　 /人:::::::::i
　　　　　　　　ｲ　く/:::::::::::::::iト‐- ､　　　　 /　　i:::::::::i
　　　　　　　　ヽ　 `､i:::::::::::::ﾄ==ヽ `　　　-‐､　i:::::::::i|
　　　　　　　　　〉＝ |:::::::::::::|fｪj）　　　　ィ=-､`.|:::::::::.|i　　　　　　　　　　「鉄道が開通したからこそ出来る
. 　　　　　　　　7￣.i| ﾄ:::::i::::|`　　　　　　iｪ）〉 /:::::::::::i
　　　　　　　　/: : : ﾙ､::::.ﾄ､i　　　　､　　`　' /:::::::::i .|　　　　　　　　　　　　スケジュールなんでしょうね～」
　　　　　　　/: : : : : : ＼::::＼　､　　　　　　 /／/ ﾊﾉ
　　　　　　/: : : : : : : : : ∧ﾍ.i　　　　'　　／彡/ /／.::＼
　　　　／: : : : : : : ,　人/　＼　　　_ イ '":::::／.::::::::::::::::＼
　　　　/: : : : : : : ／i| `i⌒ヽ､　￣i:::::::::::::::ﾙ.::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　./: : : : : : : /_ ∧.ﾉ　　　＼　/i|:::::::::::.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : : : : /　⌒`ヘ _ _ 　　∨ i|.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　|: : : : : ./　　ヽ､　　　￣＞　　辷─‐-､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : .ノ　　　　＼　　／へｲ: : : : : ＜い:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　ト‐--　___＿　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : ト､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　ヽ　　イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : .　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|i

.
36： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:45:28 ID:HZmkTWyE: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「西京神戸間ノ鉄道工竣ルヲ告グ
: : ）　　＼.: : : : : :.＼　ヽ.: : : :.ヽ　: : : .｀ゝ
: :´⌒ヽ　ハ.: : : :. :. :.ヽ　ﾊ: : : : :.}ハ: : :.｀ヽ
::.:.:.:. ノ　｛: : : : : : : : : : }ノ: : : : : :/ﾊﾉ: : : :,ハ　　　　　　　　　　　　朕親臨シテ開業ノ典ヲ行フ
::.:.:.:.:.:.:.:. :》.:.:.:.: : : : ::ﾊ : : ﾉ: : ,: : /　. : : :/: : ｝
::.:.:.:.:. : :/:.:.:.:.:.: : :／: : ／: :／: :/ . : : :イ: : :.ﾊ
:::::::::::}.:.:}:.:.:.:.:.:.ノ(:.:.:.:｛:.:.:.:.:ｰ=彡 .:.:.:.:.;ノ: : ｲ.::i
:::::::::ﾉ.::ﾊ::::::γ⌒＼: : ＼:::::::::_＿彡:.:.:.:.:.:. : ζ
=＜::ノ从::::::{　 : : :::.ヽ,: : ＼:: ｀ヽ＞ｭ:.:.:.:. : :｀ヽ　　　　　　　　　　　　汝百官拮据経営此工事ヲ完成シ衆庶ト與ニ慶祝スルコトヲ得ル
=三≧ｘ　＼{　　: : :::::jﾊ八斗ｬ升五ﾘ:. : :/:.:. : ｝
｀≧三三≧ ＼ : :ﾘ斗≦三≦＾寸ﾏ:.:. : ｲ:.:.:.:.:.(
:f芹弍k＾寸}　V / }ィ芹弍k'ヽ　｛::: : -=彡:. : :ゝ　　　　　　　　　　　　　朕深ク此ヲ嘉尚ス」
ゝ弋ﾘﾉ_,..::::::.ヽ_/､::. ､弋ﾘﾉ_,　　 }: : ﾊ:.:.:.:.:γ′
::::.. . . ..:::::::/　| :i　ヽ::::::.... 　　　:}xｲ　}::. イ
::.. .　. :::::::,　　| :i　　;:　::::: : .　　　ﾘ :} /:: : ﾉ
　　 . : ::::ヽr｛　:｝､　　　.::: : .　　/.ノ/: : ｲ
　　. : : :　　ゝﾞＹﾞノ　　　　　　　 {_／.::.::.::乂
　　　　　　　￣　　　　　　　 i| |:.:.:.:Y´
　　　　　 ,　-‐ｰ- ､　　　　　　ハ|:. : :乂ヽ
　　　　　｀ー==一´　　　　　/　 |:.:.（:.:.:}:.:.)
＼　　　　 .::=::.　　　　　 ,.:　　 |:::::::::ノ从ゝ
=ﾆ＼　　　　:三:　　　　／=:　　 !:::::::: : y´
:　 =ﾆ＼　　.:三:　　／ﾆ=:　　 |:::::::γ
､::. =ﾆ三ヽ　:＝:　イﾆﾆ=:::　　　{＼乂
: ＼:. =ﾆ三ﾆ===ﾆ三ﾆ=::::: 　　 {i　ヽ
　｀ヽ:.=ﾆ三三三三ﾆ=:::::: 　　儿　八､__
　　　厂￣⌒ヽノ￣＞´￣￣｀Y　　/　ﾊﾆヽ-､
＼ ,/　　　　／　｛　　　　　｝／　 / ∧ﾆ∨＼ー=＝=-
＝/　 / , . :/ 　／{　⌒{　　　(ｲ　　,/ /　}ﾆﾆ}ヽ, ＼三二ﾆ=
／　 / /. :/　　/. : {　 . :{　 : .　ヽ／ /　/}ﾆﾆ}/∧ ､＼三ﾆ=
　　,/ /. :/　　/. : : {　 . :{　 : . 　 } ,／　/ i}ﾆﾆ}//ﾊ　ヽ　ヽニ=
　 / /. :/　　 {. : : : {　 . :{　 : . 　｝　／ .ﾉニノ///j　 :}　　}iﾆ=
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇

　　　　　　　「これは神戸での開通式で発せられた勅語だ。

　　　　　　　　　　神戸～京都間の鉄道が『正式に』開通したことを厳かに宣言したわけだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「オメデトウゴザイマス」

.
37： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:46:00 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　「この京都駅、七条通の近くに作られたことから長く『七條停車場』などともよばれた」

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　⌒ 　　⌒＼
　　　　　　　／　　　（ ●）　（ ●）＼
　　　　　　 | 　　　⌒（__人__）⌒　|
　　　　　　　　＼　　　　　｀ ⌒´ 　／　　　　　　　　　　「駅じゃなくて、停車場と呼ばれる事が多いのも
　　　　　 /⌒　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　| 　ヽ＿＿　　　　　＿　',　　　　　　　　　　　　この時代の特徴といえば特徴かお？」
　　　　　 :､＿　　　　）　（￣＿丿
　　　　　 | 　／￣｀ｉ　　／￣　｀ｉ
　　　　　 |　　　　　　| 　　 , 　　　|
　　　　　 ∧　|　　　 |＿_／　　 /
　　　　　　　　｀ーヽ＿ | 　 | 　＿／
　　　　　　　　　　（＿＿）　､＿＿）

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38： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:46:31 ID:HZmkTWyE: 　　　　「その他には『七條ステーション』『七條ステン所』などの名で呼ばれ、

　　　　　　大和田建樹も今回の歌詞の中で『七條ステーション』という呼び名を示しているな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒　 ⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) ( ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　＼__､_ﾊ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　｀<´.〉:.;〈ヽ＼､
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
　　　　　　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／／: : : : : : . .　　　　　｀､｀':'}　 |　 |!

　　　　　　　　　　　　　　／　／: : : : :.ヽｌ: : : : : : : : ::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　./ : : : :/＾ヽ: }／＼: : : : :::::::::::::::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :./´￣｀´￣＼: : : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : ;'　　　　　　ヽ: : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.: : : : ;'z＝　　　 ≠=､i : : :::::::::::::::::::::::::i　　　　　　　　　「ステーションはともかく、
　　　　　　　　　　　　　　 ,': : : : :;'　　　　　　　　 l: : :::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　 i: :/: : ;{ ｨ示ミ　　　,≧=､ｊ ::::::::::::::::::::::::::::::j　　　　　　　　　　ステン所っていうのは、
　　　　　　　　　　　　 |/l: : :ハ｀弋ﾀ　　　ﾄ芥〉::fﾞﾄ､::::::::/:::::::::;'
　　　　　　　　　　　　 l! |: : ::::::.　　 ,　　　｀¨ｒー､! !ヽ､/ ::::::::::!　　　　　　　　　　　ちょっとへんてこね～」
　　　　　　　　　　　　　　　 l: :::::::::}､　　　　　　｀7 ﾉ j　〉〉::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::i:::| l＼　　ｒ､　　／ ,　/ / /:::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　ヽ::ﾄ:ヽ!:::::ヽ.＿／　　　 ,.∠＿＿:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!　ｿ::::::::::::;ｲ　　 ,. ィ:/＾ﾄ<: : :／::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲー┬‐/ !　　 l:::::/　ﾉ: ﾄ＜ｒ―‐┴､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ/: :|　　 l∠／: : :j／　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　 /　V　　ヽ┤ 　 |:_:_:_: :／　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　|　　 lハ下ヽ.j　　　　　　 /:!
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　　　　／!__／: : | ! ! /　　　　　 /: :|

.
39： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:46:53 ID:HZmkTWyE: 　　　　　「英語が国民にほとんど普及していない時代だから、しかたないですお」

　　　　　　　 ,.-、
. 　　　　　／ﾞ(_ )､　　　＿＿＿
.　　　　（ _ノ"　i 　　／　　　＼
　　　　　ゝ、　〈　　／　 ―　　 ― ＼
　　　　　 ,〃ﾍ　ﾄ／　　（ ●）　（ ●）ヽ
　　　　 7　,　弋　│　　　　　（__人__）　　 |
　　　　　ｉ！　　＼＼　　　　し′ 　　/
　　　　　ヽゝ､　　 .＞　　　　　　　　　_／
.　　　　　｀＞｀- ,_ 　 ,.-､　　　　　　　＼
. 　　　　〈　　　￣　´) 　　　　| 　ﾊ
　　　　　ゝ--― -､__.ノ　　　　 |>　　!
　　　　　　　　　　｜　　　　／｀''"　_／
　　　　　　　　　　 | 　　　　　 `く__, ｨ"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　「ちなみに鉄道唱歌の横浜駅の時には
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)　　　　　　　　　『横浜ステンション』という表記をすることもあったりする」
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　-───＜_　　｀ヽ
　　　　　　　　 ,　´　　　　　　　　＼　ﾉ
　　　　　　　　/　/　　／三｀Y三＼　＼
　　　　　　　 ,'　 ′ 　/／´ 　　｀ヾ|　ヽ|
　　　　　　 |　 , 　　 |'＿_,ノ　　`ｰ┤　| |　　　　　　　　　　　「ステンションですか」
　　　　　 |　 | 　　 | 　＿- 　 ,ﾆ､{ |　| |
　　　　　　　 ',　| 　｜ﾚ'´　｀　　　,,V　ﾊ|
　　　　　　　 |　',　 Ν''　　＿_　　ﾉ /
　　　　　　　　|　＼|_`ﾆ=r ｀ﾆ´ｒ＜_V|
　　　　　　　 | 　/´ |　ﾚﾍ　　/V |　ヽ|

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40： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:47:34 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
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　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿　 /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
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　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|　　　　　　　　　「その辺の余談は軽く流すとして、
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ　　　　　　　　　　　ともかくその後の京都駅とその周辺の変革を見ていこう」
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

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　　　　　　 {/////＞　　　　-‐　　￣￣　　‐-
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　　　　　　 {/////／　　　　／　／´￣｀　　　 ´￣　＜//////:|
　　　　　　 ∨/／　　　　　/　／　　／　　　　　　　　　ヽ/////}
　　　　　　　 У　　　　 /　/　　／　　／　ヽ　　　　∨//:/
　　　　　　　　／　／　　　 /　/　　 / 　/／// 　:} ハ　ヽ　 ∨:/
　　　　ー=彡イ/ /　　　 / 斗-─:/ナ//､/ ﾊ:　//　 } 　:ﾊ　　∨
.　　　　　 /　 / /　　　 :{　/{　／j/　{/　|:｀ﾄ }// 　ﾊ　　:|　　 }
　　　　　 /／/:/{　 {　　　|/ 孑芹芯メ　　{　{ ｲ　　:/ :}　　:|　　｜
.　　　／　　{/人人　　 {　{! r':::::ﾉ!　}　　Ⅵ:｜ -/─ト　:}　　｜
　　　／　／　j!　　{＼＼　|　　乂::ソ　ー‐' j!　|芹芯　!　｀ﾒ　　! |
. 　 /　／/　/　　 |　ヽ{ヽ!　...............　　　　　 jr':ﾊ Y |／:　|　 |｜　　　　　　　　　「ハイ」
　　{ /　/　 {　　　 ‘,　　ﾄ､　　　　　　　　　　　ﾋソﾉ/}:　　 |　 |,
　　/ 　:{ 　ハ　　　ヽ　{_ゝ､　　　　　　　　' 　 ....... /　} 　 /}:　/
　　　　八　{　}＼　／´￣￣ヽ　　　(　　ｧ　　　　厶イ};／ :|／
　　　　　ヽ}　{　У　　　　　　ﾊ､　　　　　　　　.イ ( ｀二}　　}＼
　　　　　　　　∨　　　　　　　　}/＼_,...　　＜　 / /´／´}　}｜ハ
　　　　　　　 //　　　　　　　　}ト､厶斗＜＿_,/　{ / ／^! :!/ /　}
.　　　　　　　 {/　　　　　　　　 {ハ___}　　　ヽ./　 .ｿ/　_　}/j／ j/
　　　　　　 {{　　　　　　　　　＼{三≧=ミ　{　　7ゝ'´ }/
　　　　　　 { ＼ﾍ　　　　　　　　}　＼}￣｀≦三三三:::ミﾄ
　　　　　　　 {　　ヽ　　　　　　　∧＼　ヽ{八　　　 ∧＼::::::＼
　　　　　　　 ∨　 ∧　　　　　　 ∧:::＼{:::＼ヽ　 / ∧　＼<>＼
.　　　　　　 ∨　 ∧　　　　　　 ∧:::ヽ＼::::＼ｰ'　　∧ 　＼::::::＼
　　　　　　　 ∨ __∧　　　　　　 ∧::::';::::';:::::::::＼　 ∧　　＼::::::}
　　　　　　　　　 ∨::::::∧　　　　　 ∧:::}::::ﾊ::::::::::::ヽ　 ∧　　　￣
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　　　　　　　　 ∨::::::∧　　　　　 ∧:::::::}:::::::::::/ /　　　＼
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　　　　　　　　　　　　 ∨::::::∧　　　　　 ∧:::ヽ:::::::ヽ＼　　　　　 }
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41： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:48:41 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |
　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　「明治二十三年（1890）、琵琶湖の疎水を利用した
　　　　　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {　　　　　　　　　　　　　　　　　　水力発電が立ち上がる」
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
　　　　 iV: : : :/ /:::/　／. : : : : : : : : : : : .＼
　　　　ｉ.| : : ,' /:::::,'　.:´. : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　ｉi: : : i/::::::::i /. : : : : : : : : : : : :／ : : : : :',
　　　　 ;.: : : r::::::::γ: : : : : : : : : : : :./ : : : : : : : :
　　　　 i : : : i::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ : : : :i
　　　　 i : : : i:::::/ : : : : : : : : : : : : :.l : : / : : : : :i
　　　　 ' : : : i:/: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ :/. : : : : : :i
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　　　　　　　　/i.::::i::::i.::::::::.　　　　 -‐-.、ﾉ ::::::::::i
　　　　　　　./::::i.:::i:::i　　　　 t　　 ::::::::. /.:::::::::/
　　　　　　 ./:::::::i::`:ヽ.　　 r‐--、　　 /::::::.／
　　　　　　/::::::::::ヽi:;;;_ヽ,.　`ー‐´　,,./;/;;／i　　　　　　　　　　「この疎水工事は後に鉄道唱歌の歌詞にも歌われますから、
　　　　　./::::::::::::::::│i`ー`r‐=＝f、/／.::::: i
　　　　 /:::::::;;;;;＿丿 i _.,;ー---,/./´　.::::::: i　　　　　　　　　　　　ちょっと心の隅にでもおいていてくださいね～」
　　　 ,;'-‐‐'│ .i　　i,;´ ,;--‐´‐yヽ＿__.:::::: i
　　　/ 　　 i　 i　　i,´　,,;‐;'ニ二;　i　 i`ヽ:: i
　　 │　　 i　 i　 / i　　.'',-‐‐-y'　i　 i　　ヽ
　　 │ 　 .i　./　/ ./　　 /　　 /i　　i　i.　　│
　　 │　　i　/　 .i／　　 i　　　 i ヽ　 i　i　│
　　.│　　i　i　／　　　.ﾉ i 　　´ヽ　.i　 i　i │
　　│　　.ヽ／　　　／i .｀ヽ.　　＼i　i　.ﾉ │
　 .│　　／　　　／　.i 　 i ＼　　　＼/　 │
　 │ ／　　　.／i　　 i　 i　　i＼　　　＼. │
　　i/　　　　／i　i　　 i　 i　　i　i＼　　　＼i

.
42： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:49:03 ID:HZmkTWyE: 　　　　　「水力発電が稼働し始めたのは明治二十三年（1890）の四月九日のことだが、

　　　　　　　その五年後、その電力を利用して日本で初めての『電車』が京都市内に走り始めた」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　　　「時に明治二十八年（1895）二月一日、京都電気鉄道が京都市電を開業したんだ」

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　／（ ●）　（●）＼
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　　　　　　　　「たしかこの頃の電気機関車はパワーが小さくて
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼　　　 `ー'´ 　　／　　　　　　　　　　　　　起伏が多いところはムリムリムリのカタツムリだから
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　最初の実用化は市電になったんだお」
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　　　　　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／
　　　　　　　　>__ノ;:::......

.
43： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:49:26 ID:HZmkTWyE: 　　　「あとたしかこの頃は『電車』って呼び方じゃなかったんだお？」

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　―― 、　　　, 、―― 　　　＼
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ..|.　　　　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　　　 |
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::;.イー､
　　　　　/:::::::::::::::_:::::::::::::::∠、厂ヽ〉
　　　 ,'::::::::::::::://::::::::､∠、 /
　　　 ,'::::::::::::::::Y!:::::::::7⌒ﾘ/
　　　 ,':::::::::::::::::::ﾘ :::／""　{
　　　,'::::::::::::::::::::ﾄ!::/　っノ
　　 ,':/::/:::::::::: /.|/ﾌ´￣´
. 　/:/::/::::::::/:;' /⌒ヾヽ
　/:/::/::::::::/:::l:〈　　　}　〉　　　　　　　　　　　「そうそう、『電気』っていわれてたんでしたっけ～」
.ｲ/!:ｲ::::::::/|::::l: :ヽ　　∨ヽ
. 　ﾚ1::::::;' :|::::!: : : ':,　ヽ　',
.　　 |::::::!:.:.l:: |: : : : :',.　　　l
.　　 l::::::|） |:::|: : : : : :';.､__丿
.　　ヽ:::l: :.|::;': : : : : : :',
.　　　∧!: :l/: : : : : : : :.〉
.　　 /ー─── 　＜|
　　/ /　　　　| |　　　|

.
44： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:49:54 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　「イマ『デンキ』イッテモワカリマセンデス」

マ二三二ﾃ＝=,≦　　　　　　　　　　　≧=＝〒二三三/
　＼'!!!!!!!!!!!!／　　｀ヽ　　　　　　／　　ミ!!!!!!!!!!ｉ!!!'∨
　　＼:iiii!!´　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾐ!!iiiiii:::/
　　　　Χ　　　　　　　　　ヽ　　、　　　丶i::/
　　 ,/　　　/ 　　　　　　　　)　　丶,　　　ﾊ
　　,/ 　　 l,l 　　　ｌ　　八　ｌ　,/　　　 l 　　　 |
　　| 　　 .∥ 　　l.　,、　| 　Y　/ ｌ　 ,、　 !　　　　 ,}
　 ,{ 　　　　|| l　 ,∧ ハ　|　　Χ　ﾄ、ハ　ﾊ　　　　i
　 {ｉ　∧ 　 |ｌ,ﾊ一升ーヤ| ,／　ﾞﾞ┼-一ヤ弋　,　/
　　V　∧　 |ｌ弋〒ﾃ＝ｷi´ 　　＝=＝テラﾉ　,ﾊ/
　　　 /　'＼|ﾊ　　廴ﾘ. 　　　　　廴ノ　ｲレ　　ヽ
　　,/　　　 l　| .///// 　　　　/////　|　　　　　i
　　ｉ　　　　ﾄ,人　　　　　　、　　　　　　ﾑ　　　 |
　　{ｉ　,、　　|ﾊ:::ゝ　　　　　　　　　　／|　　　 ,ﾊ　}
　　∨ |、　|:::∧::::,>　　　 ⌒　　　／::::ｲ　　　/　V
　　　　 V＼N弋vｌ廴｀＞　＿_　イN／N　/V ﾘ
　　　　　　　　　　　 ~　ト　＿　イ　　 ∨
　　　　　　　　　　　┌┘　 │　 └┐
　　　　　　　　　　／ｉ:::::::::::::∧:::::::::::::i＼
　　　　　　　　＜<　　　／　＼　　 >＞

　　　　　　　「この市電についてはいろいろと反対意見もあったようだが

　　　　　　　　　　　いざ運行してみると、市民の、そして観光の足としての便がすこぶる良かったようだ」
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣　￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ _,ノ　　ヽ､,_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　(⌒ )　(⌒ )　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　（___人____）　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'i,　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　r- ､　　　　　　,.-‐　‐-､,,＿,,..-'"ﾄ　 _ , __ 　ｲﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　＼　　　/::::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ヽ､　 ,, ／　i;;;;;ヽ￣￣:::::::::::::::::::::　　　　　__
　　　　　　　　　　　{ ヽ!ﾞヽ. __､　-l｀ヽ ::::::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 __ 　|　.| r ‐j　
.　　　　　　　　　　　|　 |　 ll　 Y´ l　 !----､　 :::::::＼::::／! , '!::::::::∧ 　 /::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::: _´| f 　|__|　 |_|　 |__
.　　　　　　　　　　　ヽ､ﾞ､　||　 |　 |　 |　　‐- ヽ::::::::／:::::::|/　};:::::{　 .V/i:､::::＼::::〉:::::::::::::::::::: f　 |-|　 |　| 　|.|　 |___ )
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞヽ| 　``"ﾍ　ヽ　　　 !､:::ヽ::::::::::l　 i:::::::i 　 /:::::::::::::::::〉::::::::::::r'ﾞ￣ |　 | .j 　| ｿ　 .|'　 /￣
　　　　　　　　　　　　　　　 `ー'‐―､_　　　　 /)）ヽ､::::::::::i　|:::::::::|　/:::::::::::::::/::::::::::rr|　　 r'ﾞ　 |'´　 /´　／ ,／

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45： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:50:24 ID:HZmkTWyE: 　　　「この年はいろいろと動きがあった年で、同年九月五日、奈良鉄道が京都～伏見間の路線を開業した」

　　　　　　「奈良鉄道はほぼ同時に伏見～桃山間の路線を開業し、

　　　　　　　そして奈良、桜井へと路線を伸ばしていき、奈良と京都という2つの古都を結ぶ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。

　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　　　 -──-
　　　　　　　,､-''"´:::::::::::::｀`｀`‐､　　　／//////////＼
　　　　　　/::::::::::::::::::::::::/｀`''´'.,::::',. 　 '　 /,ｨﾄ　__ _　　　ﾟ
　　　　　 /:::::::::::::::::::::::ﾉヽ　　　,i:::::',.　ｉ///-Ｖ/////7777ハ
　　　　　/:::::::::::::::::::rr-‐ｰ-､l,-‐-::::l . |// ⌒∨/////////l|
　　　　 /:::::::::::::::::::::l l ',　　ﾉ l ',　',i'´...|/! l---∨////////ﾘ
　　　 /::::::::::::::::::::::::l ｀‐--'´　｀‐-'´..　Ⅵ ゝﾟノｉヽ./厶斗-ｲ
　　 /::::::::::::::::::::::::::;'　　　　＿_　 l　　　ﾞ|　　 {ｌ　　｀｀　.' ﾉ
　　,'::::::::::::::::::::::::ノ､　　　,'´　 .）/.　　　　、　＿_ _　　 /´
　　（:l:＿＿_,､-'´‐､._｀‐､￣　/　　　　　　＼　　　　 .仆､
　／i　 ',　ノl､::::::::::::｀`‐ ､￣‐-､. 　　ィ 77..__.....´x彡//＼
／l　 l　　l￣　l::｀‐､::::::／:::o',::::::/:', ／/ﾞ,-‐ｰ"/.ﾞ≦///////＼
l　 ',　ゝ_,､-'´ヽl:::::::::｀`::::::::::::::',::｀`‐､./ /--､｀`i . ///////////＼
ゝ､_,-'´（___,､-'´::::::::::::::::::::::::::::::',::::::::l　/ゝ｀`　 /.ﾞ///////////// ヽ
　l::｀‐--‐'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',::::::l:'ヽヽ　　/ |０////////////// !
　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',:::::',::::::( 　ノ､..///////////|l////|
　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',:::::',::::::::::::::::i . ///////// |l////|

　　　　　　　　　　　【通りすがりの修学旅行生】

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇

　　　　　　　　「修学旅行先として定番中の定番コンビだお」

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46： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:51:02 ID:HZmkTWyE: 　　　　「京都の人々が憂慮していた事態は幸い免れることになり、

　　　　　　　京都は人荷が行き交い、殷賑を極める『西の都』であり続けることができた」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　　「琵琶湖を経由して北陸方面ともつながってますしね」

　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::i　／::／　　ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　.イ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /::::,ヘ:::::::ﾚ::::,イ-､　　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : :./::::/　　卞ノ ´:::::::ハ　　　　ﾘ
　　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : : : : : : :/::::,ヘミ　ﾚ´￣ﾍ:::::::i
　　　　　　　　　　　 / : : : : : : : : : : : {: : : : : : : : : : : : : : : :ｲ::/　　　　　⌒ﾏ　ﾍ:::　|
　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : :.i : : : : : ::::::::::::::::::::::/-|::ｒ=＝=､　　　　 Y　i:::::::|
　　　　　　　　　　 i: : : : : : : : : : : : : :.| : : : : : :::::|;;;i:::::: / 　 |::|　　　`　　　　　ﾄ､}:::::::|
　　　　　　　　　　.|: : : : :: : : : : : : ::,ｲ: : : : : : ::::::Y::::::/　＿_|:| ヽ　　　　　ｒ=↓:::ヽ::::i
　　　　　　　　　　| : : : :/ : : : : : :/'`|: : : : : : ::::::::|//Yイ氷i ヾ　　　　　　　　ﾊ:::::::::::|
　　　　　　　　　　| : : :/::: : : : :::/　　| : : : : : ::::::::| /:ﾊ沁 /　　　　　　　-　//ﾊ:::::::::|
　　　　　　　　　　| : : :/::: : : : :∧　　 : : : : : ::::::::|:::{　`ｰ　　　　　　イﾃ////ヽ::::::|
　　　　　　　　　　| : :/:::::::::::///＼　 | : : : : : :::::::|: :i　　　　　　　　　i艾///////＼
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　　　　　／:::::::/／//////ｿ - ‐ ｲ‐-　､ ∨ : : ::|　　　　　　　／　　　　∨///|　　ｿ
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　 /::::::::::://////;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾄ､//∨//////// }　
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.
47： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:51:38 ID:HZmkTWyE: 　　　　 γ⌒)　))
　　　　 /　⊃＿＿
　　〃/　/ ⌒　　⌒＼
　　γ⌒)（ ⌒）　（⌒）＼ ∩⌒)
　／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/　ノ　　　　　　　　　「そういうインフラが整備されたんだったら
（　 <|　 |　　　|r┬（　　　 /　/　））
( ＼　ヽ＼＿`ー‐' 　／（ ⌒）　　　　　　　　　　　　　　北陸の方への影響もデカかったはずだお」
　　　　　　　　　　　　　 /　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ≦77i
　　　　　 {≧ｘ､　　　　 __　 -‐ =＜/////,'|
　　　　　 |////＞　 ´　　　　　　｀ヾ///|
　　　　　 |/,'／　　　　　　　　　ヽ　　　｀ヾ'|、
　　　　　 |,/　　　}　　 | 　　i|　　‘，　　　ヽ
.　　　　　　 /　　　ハ　 /!＼{　i| ､　　i
　　　　　　/ ／　/　／ i| _厶斗ハ　 }　　　　　　‘.
　　　　ノイ　 /ゝ- ﾄ､ i|　ｲ斧ミｘ∨　　　　　　　i
.　　　　 }|　 /jyf斧　Ν 　弋::ｿ　 ,　　　′　　　}|
.　　　　　八ハ{{ ﾋﾘ　　　　　 /　／　　　　八　　　　　　　　「テツドウハダイジデスヨネ」
　　　　　　 / 　　　 '　　　　　厶イ　　　　　　　 ‘.
.　　　　　 /　　 i　　　 r　　､　　　 |{　　　　　　 !
　　　　　 ′　人　　　｀　　　　　八　　　　　 |{
　　　　　ｉ{ i　　 i　　　　　　　　厶イ　j/　j　| ﾊ　八
.　　　　八ﾄ､　ﾄ､　 i＞　　　≦　__|}／}／）ノ　 )′
　　　　　　　）ノ　＼{ハ{　ﾄ､__／　　＼
　　　　　　　　　　　　　ノTT　　　　　　 > ―… ＝ミ
　　　　　　　　　　　　__／　 i| |i　　　　　 /　　　　 /　　‘，
　　　　　　　　　 , ´　　|　　ﾘ八＿＿＿/　　　　 ′　　 ‘，
　　　　　　　ｉ　　　i|　/{:::::::::>'/////　　　　　i
　　　　　　　 |　　　i|,/　}:::::/　ヾ'／　　　　　 |　　　　　＼
　　　　　　　ノ　　 __　　ﾉ=く　　ｘ≦≧ｘ.　　 |　　　　　　　　＼

.
48： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:52:05 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　「サーニャの言うとおりだな。

　　　　　　　　　しかも、ロシアみたいに国土が広ければ

　　　　　　　　　　　それだけ鉄道の重要性がさらに増してくる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,ノヽ､,__　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●)（● ）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_人___）　 U　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　 <二ニヽ　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　／-‐ 　｀i ､＿__,.　イ i
　　　　　　　　　　　　 {/´､　　　 ',┐__＞ｰﾒ ┴ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　しrヽ　　　　V:::Λ　／ : : :＞、_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.＜ﾊ､_／￣ V　∨ : : / : : : : :_＞-.､
　　　　　　　　　　　　「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : ／: : : : : `、
　　　　　　　　　　　　　　 /. : : : : ∧ : : : : : : :ヽ : : : : : :/ : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　 / y : : : : : Λ : : : : : : : ＼ : : / : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　 / : :.i : : : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ:ﾉ／ : : : : : : : :j
　　　　　　　　　　　　　ﾉ. : : :| : : : : : : :.∧ : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : :ｨ

　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　／　ヽ　､:　: ,　 / 　＼
　　　　／　　　ゝ_ﾉ: : :ゝノ　　　　＼
　　　／　　 ( ○　):.:.:.:.( ○　)　　　ヽ　　　　　　　「ちなみにソビエト時代、
　　 |　　　　　 /　　 !　　ヽ　　　　　 |
　　 |　　　　　ゝ _ノゝ _ノ　　　 l j　　|　　　　　　　　　鉄道は重要な軍事機密だったから、
　　　＼　　　　 |!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!|　　　　　／
　　　／　　　　 l!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!|　　　　　＼　　　　　　　　　　　外国人の写真撮影は厳しく制限されてたんだお」
　　/　　　　　　ー――‐ '　　　　　　　ヽ

.
49： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:52:34 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●）　（●）＼　 !　　 !
　／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l　　　　「ソ連時代、写真撮影が禁止されてたモノとかは
　 |　　　　　|r┬-| 　　　 | 　／
　＼　　　｀ー'´ 　　／／　　　　　　　　　　　　　　こんな具合だったらしいお」
　　/　＿＿　　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/

【撮影禁止施設・撮影禁止地帯】

○軍事施設・兵器

○港湾施設

○鉄橋・鉄道の分岐点（ジャンクション）

○ダム・発電所

○工場

○放送局・ラジオビーコン

○工業都市を見下ろす高い場所

○国境から二十五キロ以内の地帯

○空中からの撮影の一切

　　　／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　（ ●）（●）
　　|　　　　（__人__）　　　　　　　　　　　「確かやる夫の取材によれば
　　|　　　　　　　　　ﾉ
　　|　　　 ∩ノ ⊃ }　　　　　　　　　　　　　　　　英語と日本語で注意事項の説明があったんだったか」
　 /ヽ　　／＿ノ }
　(　ヽ　 /　　/　ノ
　　ヽ　“　　/＿|　 |
　　　＼＿_/＿＿ /

.
50： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:54:02 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　「意図しない本編の会話の軽い補足だったな。

　　　　　　　　　　　　　　話を続けるか」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　:::::::::.／￣￣＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　:::::::::: ⌒´ ヽ､,＿　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　　　　 i　:::::::::::（●).（● )　　　 |::::::::::::::::::γ::::::::::::::::::::: ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 |　::::::::::::（__人___）　　　　|:::::::,. -ーy::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::::::/::'､　　　　　 |￣　　 _/::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::/:::::　|　　　　　　　|　　／...::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　 .| :::::::::::::／|　　　　　　　/ﾚ-,.ｲ:::::/::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:／:::::::::::: ヽ__､____,.　"/／::ﾉ.:::::/::::::::::::::::　j
　　　　　　　　　　　　　　　 r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::ノ::: ､:::: ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r

　　　　　　　　「明治三十年（1897）四月一日、それまで七條駅と呼ばれ親しまれていた京都駅内に、

　　　　　　　　　　同居していた官営鉄道と奈良鉄道だったが、奈良線の駅が分離されることになる」

　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :磷ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'　　　　　　　　「あら、独立したんですね」
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ
51： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:54:32 ID:HZmkTWyE: 　　　　「その分離された奈良鉄道の駅の名は『七条駅』

　　　　　　ここではじめて正式な七条駅が誕生する運びとなった」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀ ⌒´ 　　　|
　　　　　　　　　　　　　-ｰー|　　　　　　　ﾄ､______
　　　　　　　　　　　 / .::::::、::|　　　　　　 /:::ﾉ:::::::::.｀' ｰ-
　　　　　　　　　　　l :::::::::::::::::ヽ__､____,.　"／::::::::::::::::::::::::..　ヽ
　　　　　　　　　　」 ::::::::l:::: ::::::「､:::::::::::::／ ::::::::::::::::::::::::::::::::.. '､
　　　　　　　　　　l ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '､
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　 / .::::::ｰ-ミﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::|
　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::／ ||
　　　　　　　/ .::::::::::::::::::::/　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　 / .:::::::::::::::::::/'　　　　 `‐-､::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　/::::::-‐…‐､/　　　　　　　i　`ｰ-,:::::::::::::::::| :::::::::::::::: |::|
　　　　　 l::::::::::::::::::::.. ＼　　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:::|

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　　　「今まで京都駅を七條駅と呼んでた人達は
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと混乱したかも知れねーお」
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
52： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:54:59 ID:HZmkTWyE: 　　「同年十一月十六日には嵯峨方面から伸びてきた京都鉄道とも合流し、順風満帆だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ 　⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒）（⌒ ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､`-ｰ-′ 　　 | 　　　 . -,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　``　　　　 |　　　　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　ｨ { r 、　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ ´_ノﾄ}　}／,`〈　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ ,. - ／ :./ﾘ ,/ ／ヽ{
　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. -:::／:/:::ﾊ　／ : :/ :.ﾉ　)(_／ヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　／/ : ／ : /:::l　y : : : / : : }　　 >-<　} : :i
　　　　　　　　　　　　　　 j : : : : :> :./:::::l ./ : : : :i : : :Λ　/　　 / : :∧
　　　　　　　　　　　　　　i : r : : 〈 : i::::::::ﾚ : : : : : : : : : :〉､_　　〈ﾘV. :Λ
　　　　　　　　　　　　ｉ : | : : : :', :i::::::/ : : : : : : : : : :.乂｀ﾆﾆ彡´:.V. : ',
　　　　　　　　　　 | : | : : : : ', :i::/ : : : : : : : : : : : Λ : : : : : : : :V. :.i

　　　　　　　　　　「後に奈良鉄道は『関西線』に経営譲渡をし、やがて関西線自体が国営化。

　　　　　　　　　　　　京都鉄道も国営化し、一時期京都の鉄道の大部分は国家が掌握することとなった」

　　　　　　　　　　　　　　　　-─-.....､
　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::＿≧､
　　　　　　　　　　　　/:::::::,ｨ'´::::::::::::::::::::::ヽ/⌒＼
　　　　　　　　　　　/:::::::/::::::::::::::::::::,彡'´ｿﾊ::::ヽ
　　　　　　　　　　/:::::/::::::::::::::::::::／　　　`Y::::}
　　　　　　　 /:::::/::::::::::::::::::仏､ヽ　　　 }::::i
　　　　　　　　　/:::::::ﾙ::::::::::::::::/､.ﾉ`　　ﾍ /:::/
　　　　　　 /:::::::::::::i::::::::::::/　　　　./ﾂｿ::::/　　　　　　　　　「あら？それじゃぁ分離した七条駅は……」
　　　　　　　/::::::::::::::::|:::::::ﾙi　　　　ゞ /／
.　　　　　　 /::::::::::::::::::::N/ :..　　　こi　ｲ'
　　　　　　/:::::::::::::::::｛　ヽ　　 ,‐- ィ
.　　　　　/:::::::::::::::::::/ヽ　　`ｰ‐=､
　　　　/:::::::::::::::::::/__　`ｰ　　　ヽ
　　　.:::::::::::::::::::::/ ￣＼　　　　　　＼
　　　{::::::::::::::::::,'　　　　ヾ　　　　　　　' ,
　　　 |::::::::::::::::::i　　　　　 } 　　　　　　　ヽ

.
53： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:55:16 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　「また京都駅と合体したのかお？」
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「大当たりだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それが明治四十一年（1908）の六月一日の出来事さ」

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）　　　__　　　　ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）　　 / .i 　　.i´'
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　|　ﾚ／;;:
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、l／／.
　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶, v´j
　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　_, ､ -一 ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ;;;;;;; )
　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣　',;;;;|
　　　i ;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;〈　;;;;::::::::::... ',;;i
　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼::::;;;;;;;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::::. ',

.
54： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:55:43 ID:HZmkTWyE: 　　　　　「でもお兄ちゃん。

　　　　　　　　今も七条駅っていう名前の駅はあるわよね？」

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V　　
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',　
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あるよ、但しそれは京阪電気鉄道の駅であって、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その開業は大正二年（1913）四月二十七日、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それまでの七条駅とは全くの別物だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　）ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　ヽ､,__＼　　　((
　　　　　　　　　　　 -、　　　　　　　　 .|　(● ) （● ）　|　　ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　ﾔ　 ',　　　　　　　　　 |　 (___人___）　 .|　 ,i'
　　　　　　　　　　　　　　　i. 　l　　　　 ,.-､　　　| 　｀ ⌒ ´　　 | .::.
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 j　　　/　/ 　　 .|　　　　＿＿__/./
　　　　　　　　　　　　ノ＿..ヽ-､′,' 　　　 ',　　　(_＿__././ﾆ｀、
　　　　　　　　　　 l .＿＿_　ヽﾉ　　　__ jﾊ. __ 、__ﾉ__,. -､｀ {
　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ　　　　　）ﾊ.‐ ' ´ ..::ヽ:::::::::::::: ﾉ,. -　　　ﾄｰ- ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ￣￣〕y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　ｬ　　　 '!,:::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　ハヽ一ﾆｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ_〉　　　i,::::::::::::::::..ヽ
　　　　　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::: 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::八　　／｀x--、:::::::: l
　　　　　　　　　　　　　/ .:::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::/:::::::::::::::＼:::: l

　.................:: 　 ::....... //〃　　　　　 /|　　　 |　　　＼
　.................. 　 .........// /　 { 　　 _/_ !_｣＿　八　　　　ヽ
　　　　　 :::　:::　//　′ 八　 ,' /　 {　!￣ ~ﾞ丶､　　　　',
　　　　　 ::　::　/　ｉ{　　|　X /｜八 {＼　　　丶　　 ',　　　　　　　　「ヤヤコシイデスネ」
　　　　　　::　:: i′　i{　　| j／　 | ⌒＞､＼　　 } i　丶　',
　　　　　　 :: :: {　　八　イ｛　＼!　/てうミxﾍ　∧|＼　　　 ,
　　　　　　　　　　　　＼Ｎ∧}　ヽ　ﾄｲ:::ﾘ　Ｖ〈　ﾉ　ヽ　　 }
　　　　　　　　　　　　　 ;　　　 |i:し;'　　》'^　　　 }∧　'
　　　　　　　　　　　　 . '　　　Ｖﾝ　〃　　　　 /　jｲ
　　　　　　　　　　　ｒ‐‐　 ´　　　　　　　　　　　　U　　　 |
　　　　　　　　 !　　　　　　　　.::::::::::.　　　　　　　ﾉ/　／
　　　　　　　　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　厶イ

.
55： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:55:59 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　「その後、明治四十三年（1910）に改修工事計画が持ち上がり、

　　　　　　　　　　　　　　その四年後の大正三年（1914）に二代目京都駅が竣工する」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ　　　　　　　　　　 | |　| ||:||：|| ||:|| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　［二二二二二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　＿|_|＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　,'　　　　　.|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　＿_＜　　　i　　　　　　／.二フ　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ::::::::::--.､ヽ _ﾉ　　　、（　／‐ ´- ､　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .:::::::::::　:::::／￣｀ヽ. 　　 /　　　　二ヽ.| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..::::::::: 　 .:::::/　:::::::::::::.｀,　　/　　　 /　｀-'| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..:::::::　　:::::::::::::　:::::::::::::::: ﾉ ._ﾉ＿　_.ノ　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　 / v　::::　　 ::::::::r :::::::::::__,.-､,'　j::::::::::::::::〈［二二二二二二

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼　　　　　　　　　　　「第一次大戦の開戦と同じ年だお」
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

.
56： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:56:17 ID:HZmkTWyE: 　　　「この新駅舎の場所については、いろいろと移転の話もあったが、

　　　　　いずれも最後には立ち消え、結局敷地は現状を維持することになる」

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　⌒ ´ ⌒
.　　　　　　　　　　｜　　　( ●) (●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 j　　　　　　　|
　　　　　　　　　_..ノヽ、　　　　 , ノ
　　 ,r￢;;――''ﾞ::::::::::::::≧ーｰ"7
　/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞-､
::::::::::::::::::::,!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　 ,.＝＝＝、
::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::v:: l　　　　　　　 ,|　　　　　|
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::: l　　　　　　／_|　　　　　|
　ﾞ)::::::::::./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::: |　　　 _／＞"￣）　　 |
:::　ﾞヽ＜`'､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::ヽ_,／lﾞl　　イ|￣　　　 |
::::::::　＼　',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::'''″::::::'v 　丿 |.,_＿＿_,.|
::::::::::::　｀'､l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〔::::::::::::::::::::::ゝ､ー＜

　　　　　　　　　　　　　　／　／: : : : :.ヽｌ: : : : : : : : ::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　./ : : : :/＾ヽ: }／＼: : : : :::::::::::::::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :./´￣｀´￣＼: : : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : ;'　　　　　　ヽ: : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.: : : : ;'z＝　　　 ≠=､i : : :::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　 ,': : : : :;'　　　　　　　　 l: : :::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　 i: :/: : ;{ ｨ示ミ　　　,≧=､ｊ ::::::::::::::::::::::::::::::j
　　　　　　　　　　　　 |/l: : :ハ｀弋ﾀ　　　ﾄ芥〉::fﾞﾄ､::::::::/:::::::::;'　　　　　　　　　「場所を変えたら不便になった、では
　　　　　　　　　　　　 l! |: : ::::::.　　 ,　　　｀¨ｒー､! !ヽ､/ ::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　 l: :::::::::}､　　　　　　｀7 ﾉ j　〉〉::::::::::::|　　　　　　　　　　　　意味が無いですもんね～」
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::i:::| l＼　　ｒ､　　／ ,　/ / /:::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　ヽ::ﾄ:ヽ!:::::ヽ.＿／　　　 ,.∠＿＿:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!　ｿ::::::::::::;ｲ　　 ,. ィ:/＾ﾄ<: : :／::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲー┬‐/ !　　 l:::::/　ﾉ: ﾄ＜ｒ―‐┴､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ/: :|　　 l∠／: : :j／　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　 /　V　　ヽ┤ 　 |:_:_:_: :／　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　|　　 lハ下ヽ.j　　　　　　 /:!
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　　　　／!__／: : | ! ! /　　　　　 /: :|

.
57： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:56:41 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　「さて、その後、新逢坂山トンネルの完成に伴い、

　　　　　　　　　それまでの東海道本線がそれまでの路線から新線に切り替わることになる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )
　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　二ヽ､V　　　ﾄ､_____
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j´　　 /:::ﾉ::::::::.｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　　　　 /　　　/{_/_､____,.　"／::::::::::::::::::::::..　ヽ
　　　　　　　　　　　　 _/＿__ ノ:::::「､::::::::::／ :::::::::::::::::::::::::::::::::.. '､
　　　　　　　　　　　　　 _/ ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '
　　　　　　　　　　　　　l :::::::::::::ヽ〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i :::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　 ,' .::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 ,' .::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::／ ||
　　　　　　　　　 ,' .:::::::::::::::::/::/ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::/:::/　　　`‐-､:::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　　 { :::::::::::::::::::/::/　　　　　i　`ｰ-,::::::::::::::::| :::::::::::::::: |::|
　　　　　　　　　 l ::::::::::::::::::.. ∧_　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:::i
　　　　　　　　　〉､:::::::::::::／　＼_`‐- ､___l :::::::::::::::::::::::::| :／:::::::: ∧::}
　　　　　　 /　　￣￣　　､　　　　ヽ　＞:::::::::::::::::::::| ::::::::::::::: r:::::ﾉ、
　　　　　　　　/　　　　　　　　　}ﾉ　　　　＼ {,{ .{￣j￣| :::::::::::::::: i＜__ }

　　　　　　　　　　　「その時、旧奈良鉄道の路線であった伏見～京都間が廃止されることになり、

　　　　　　　　　　　　　　　桃山～稲荷間に新線を建設、同時に東海道の旧線のルートであった

　　　　　　　　　　　　　　　　　稲荷～京都間を奈良線に編入する事になった」

●伏見～京都間　→　廃止
●桃山～稲荷間　→　新設
●稲荷～京都間　→　奈良線になる

.
58： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:57:01 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
. 　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾ::〉´〈
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!´:::::::::Ｙヽ_ノ
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ｲ:::::::::::i::ﾄノ
.　　　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::///::::::::::: !:|
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i//:::::::::::/:|:|　　　　　　　　　　「なくなる路線があったり、
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/ :::::::::/::::!:l
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l　　　　　　　　　　　　新しく出来る路線があったり……」
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::/_＞-､:::::',
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/::.::.::.::.::. ヽ::',
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.::.::.::.::.:　i:::i
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.::.::.::.::. l:::l
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::.::.::.::. j:::|
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.::.::.::/::::|
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.::.::.::.::,':::::::|
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::.::.::.::l:::::::::i

　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　⌒ 　　⌒＼
　　　　　　　／　　　（ ●）　（ ●）＼
　　　　　　 | 　　　⌒（__人__）⌒　|
　　　　　　　　＼　　　　　｀ ⌒´ 　／　　　　　　　　　　　　　「その時にも葬式鉄とか廃線マニアとかいたのかもしんねえお」
　　　　　 /⌒　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　| 　ヽ＿＿　　　　　＿　',
　　　　　 :､＿　　　　）　（￣＿丿
　　　　　 | 　／￣｀ｉ　　／￣　｀ｉ
　　　　　 |　　　　　　| 　　 , 　　　|
　　　　　 ∧　|　　　 |＿_／　　 /
　　　　　　　　｀ーヽ＿ | 　 | 　＿／
　　　　　　　　　　（＿＿）　､＿＿）

.
59： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:57:26 ID:HZmkTWyE: 　　　　「さて、その二代目京都駅は、二度の世界大戦の戦火をくぐり抜けてその姿を維持していたものの、

　　　　　　　　戦後五年目の昭和二十五年（1950）、食堂からの失火により駅舎が全焼するというはめになる」

.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼,-、__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　｀⌒　ヽ.,__　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　(● ) （● ） ,.! ┴-'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 (___人___）　〉-‐‐´　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　　　　 u 〉--‐´　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　iヽｿ　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ　　　　　　∧｀;"　　 '、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ｨ仏 ___、___ ｨ_ノﾍヽ、 _,.‐ｰ、_
　　　　　　　　　　　　　　_,. -= '''　.:::::::}:::::::::::::::::::::::／::::::::>´..:::::::.. ヽ｀.､
　　　　　　　　　　　　ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::...＼::ヽ
　　　　　　　　　　／ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ::::::::::::::::::.. ヽ:}

　　　　　　 _,,..-―――‐-..,,_
　　　　　 ,,-''´　　　　　　　｀ヽ
.　　　　／　　　　　u　　　　　　　 u ヽ、　　　　　　　　　　　「なんか、戦場から生きて帰って
.　　　/| | | | |　-..,,_　　　　 u　　＿_　 '.,
　　 /| | | | | | 　　｀ﾞ''‐' ′　ヽ-'"　　　 ',　　　　　　　　　　　　　退役した直後に腹壊して死んだ、みたいだお」
　　,'| | | | |.|≡=-.,,_　 .三三三　_,,..-=≡　 ',
　　l.| | | | | |　　．｀ﾞ　.三三 "´　．　　　 l
　　|.| | | | | |＝==＝≡ 三三 ≡＝==＝　　|
. 　 ',　 u　| |　　　 /　　　　　　ヽ　　　　 .l
.　　ヽ　　　　　　 { 　　 ,.、　　　}　　　　 ,'
　　　＼　　　　　　ゝ-ィ´　｀"j-.'′ u 　 ,.'
　　　　｀'',-..,, 　　　 |.r-‐''" 　　 ,,..-''
　　　　　 /　　｀ﾞ"''―‐.U――― ''"´ヽ
　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

.
60： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:57:47 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/　　　　　　　「金閣寺みたいですね～」
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ─- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　「いやいやあれは放火だから。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　ｭﾆﾆヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ/ : : : : ＼:＼　　　　　　　　　　　　　　　ちなみに金閣寺放火事件と同年の出来事だ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i : : : : : : : ﾍ :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ', : : : : : : : : ', : :'.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　', : : : :.＼ : i : : :.'.,
　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　 i:', : : : : : ヽﾄ､ : : :',
　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　iﾊ : : : : : : |: ', : : :.',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ.:i: : : : : : :! : : : : : ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i : !: : : : : : :|: : : : : : i:.',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i : :i: : : : : : :|: : : : : : | :.',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i : :r : : : : :丿 : : : : : | : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' :.7 : : : : : / : : : : : : |: : :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ :/ : : : : : / : : : : : : : i : : i

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61： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:58:08 ID:HZmkTWyE: 　　　　「全焼した駅舎が復興したのは二年後、昭和二十七年（1952）五月二十七日だった」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r r┌,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} l .l .l　r 7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r 、　i_i .L.ﾚ´/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'ヽ､Y　　r' γ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､⌒ { 　ﾄﾏ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__　　　　　　　ヽ___‐‐ ｿ.: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼　　　　　　　〈ン´ : : : .＼
　　_,.-ｰ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　l　　　　　　　＼ : : : : : : :＼
　〉＼＼＼　 .-,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (_ﾉ､__）　　　 i　　　　　　　　　ヽ : : : : : : : ヽ
　＼＼ '´⌒∨ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} '--´　　　 .'　　　　　　　　　　〉 : : : : : : : :ヽ.
　　　ヽ.　ｨ　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､_、__　　 ,ｨ'　　　,.ｒ‐-､_,､__,,..-´‐' i＼ : : : : : : ｊ
　　　　ヽ_　　rクヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　〕_____｀,.‐ｨ'｀ヽ‐ｲ : :/ :/ : : : : : : : :N:ヽ : : : ／
　　　　　　〉彡´. : : ＼　　　　　　　　　　　　_____,,.-‐ｨ'!´「ヽ／. : : :／ : :/ :/ : : : : : : : : : :＞-‐'"
　　　　　　ヽ : : : : : : :＼　　　　　　　　　／i : : : : :/／ｿ　/. : : ／ : : :/／ : : : : : ,. -‐ '´
　　　　　　　＼ : : : : : : ＼　　　　　　 ,ｨ' :/ : : :,.ｲ':::::/　/. : ／ : :l : : i/ : : : ＞`´
　　　　　　　　＼ : : : :ﾆ= :ヽ､,ﾍ--ｲ´〃/ : : : /:::::/／ :／ : : : : ヽ : : :＞´
　　　　　　　　　　　ヽ : :／/ : : : : : :／ : / : : : /:::::／ : : : : : : : : : : :ヽ:/
　　　　　　　　　　　　ヽ.　 : : : : : : : : : : :,' : : : :ｉ::::,' : : : : : : : : : : : : : : i
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ--‐‐ー-- 　ｲ : : : : :ｉ/ : : : : : : : : : : : : : : ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :!

　　　　　　　　　　　　　　　　　「三代目京都駅は八階建てのビルを併せ持つ、二階建てのモダンな作りの駅舎で、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　半世紀ちかく京都の玄関口として親しまれてきた」

http://file.gazouup.syoyu.net/d2805cd2.jpeg

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.　　　　　　「コノシャシンガソウデスカ」
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､

.
62： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:58:29 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │　　　　　　　「その京都駅が大変貌を遂げたのは平成九年（1997）九月八日、
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、　　　　　　　　　　　　四代目京都駅、つまり現在の京都駅のお披露目だ」
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　　　　「京都の町並みや景観にそぐわないと散々叩かれてたお」
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
63： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 22:59:35 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「でも、昔から大阪の食い倒れ、京の着倒れっていいますし……
　　　　　// ヽヽ　　　, -‐　　- ､
　　　　 | i　　＞　`Y´////////＼ヽ　　　　　　　　　　　　　　そう考えて見ればこれはこれで京都らしいと
　　　　　|:i　///,ヘ　∨ ＼///////＼ヽ
　　　　　|i ////　　〉-‐'´⌒ヽ///////＼ヽ　　　　　　　　　　　いえなくもないんじゃないかしら？」
　　　　　ﾚ'///　／　　　　　　＼//////:ヽ　
　　　　　///:ﾚ' 　　　　　　　　 __＼//////Y
　　　　////{　　　　　　　　／　￣ Y/////|∧
　　　　 i///:| 　 _＿　　　　　,ｲ丐`ヽi/////|//i
　　　　　|//∧ / ,.= ､.　　　　弋ﾘ　仆//////|∧
　　　. 　|///∧ 仍ﾊ.　　　　　　　　　N/////|/∧
　　　　.　∨//∧`ｰ'　　､　　　　　　　|////N//∧
　　　　　　∨//∧　　　　　　 ._　　　　|///////..∧
　　　　　　＼//ｒ-､　　　'´　　　　　　 ////////∧
　　　　　　　　 `Yゝ ,'Y⌒ヽｰｒ､　　　　 /／///////∧
　　　　　　　　　 |::i´　 (_ ノ_丿 }-‐ 　 / ＿////////∧
　　　　　　　　　 |::.|　　入フｰ iＴＴＴＴＴＴ 7////////∧
　　　　　　　　　 |/|　　　　　 / |　|　|　|　| {/////////∧
　　　　　　　　　 |//〉　　　　/　|　|　|　|　|八/////////∧
　　　　　　　　,ｨ'￣/　　　 /　|　|　|　|　|　|　| `ｰ　､ ////∧
　　　　　　　/　　/　　　/　|　 | 　|　 | 　|　 |　ヽ　ヽ////}
　　　　　.　 {　 ./　　　 /　 |　 |　 |　　| 　|　　|　ヽ　＼//|

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|　　　　　　　　　　　「そういう見方もあるのか」
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
64： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 23:00:23 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　「ちなみにこの京都駅ビル、
　　　　　　　／　　 ─　　　 ―
　　　　　　／　　　（ ●）　（●）'　　　　　　住所で言うと『京都府京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町９０１』
　　　　　　|　　　　　（__人__）　 |
　　　　　　＼　　　　　｀ ⌒´　／　　　　　　　になるんだお」
　　　　　　／　　　　　　　ー‐　 '

　　　　　　　.　＿＿
　　　　　　　.／::::::.　＼
　　　　　　 /::::::ヽ;;:　　＼
　　　　　. （:::::（::::冫　　　|
　　　　　. （:人;;;） .　　　　|　　　　　　　　　　「相変わらず京都の住所表記は……
　　　　　r‐-;::::::. .　　　　|
　　　　（三））:::::..　.　　　|　　　　　　　　　　　　でも多分京都駅ビルって宛名できっちり着くと思う」
　　　　　>::::ﾉ:::::::::.　　　 /
　　　　/::: / ヽ;::::::::: 　 /
　　　/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
　　（;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
　　　　　　.　|＼::::::::::::;;:1
　　　　　　.　|:::::＼;;／:::|

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│　　　　　　　　　「ついちゃいそうですよねぇ」
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

.
65： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 23:01:07 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､__　　＼　　　　　　　　　　　「まぁ、今回はこれくらいにしておこう。
　　　　　　　　　　　 (● ) (● ) 　_　|、
　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l ｜lヽ　　　　　　　　　　　京都篇は始まったばかりで先が長いんだ」
　　　　　　　　　　　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 j　|,｜l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　　　　　　　　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ　　　　　　　　　　「最初から飛ばして息切れしてもしょうがない、
　　　　　　　　__ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',
　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l　　　　　　　　　　　　と自分を甘やかしてみる」
　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
／ : : : : : : : : :＼ :i : : : : : |:/: : : : : : :.∧ : : : : : : : :ﾊ : : : :|

.　　　　　　 /: : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : :.:/: : : : : ヽ
.　　　　 /: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : 、:ヽ
　　　　　 /: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : :∠≦≧､ﾄｨ‐､: : : : :＼:',
　　　　　,: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : ／　　　　｀⌒ヽ: : : : : :ヽ
　　　　 ,': : : : : : :,': : : : : : : : : : :.:／￣￣｀　　＿_　　ｉ: : : : : : ',
　　　 i: : : : : : :,: : : : : : : : : : : /　　　、　　　　｀ |: : : : : : :.',　　　　　　　　　　「そうですね～」
　　　 |: : : : : : i: : : : : : : : : : :/,.ィ５Zｚ､　　　　 -‐ 　 |: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: : : : : : : : : :/〈　いしﾘ　　　　ｨｚｚｘ　!: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: :ｲ : : : : : : l　　｀¨¨´ 　　　辷ﾘｊ }': : : : : : : : |
　　　　 |: : : : : :.ﾚ: :l: : : : : : : |　　　　　　　　､｀¨¨ﾞｲ : : : : : ,ｲ: :!
　　　ｊ: : : : : : : : :|: :ﾄ.: : : : :|　　　　　　　　　 j: : : : : /│/
.　　　 /: : : : /: : : ∧ |:.ヽ : : :|　　　､　　　　　　　 /: : : : :/　j/
　　　/: : : : /: : :.:/:ハj: : ヽ: : |　　　　　　￣´　　〃:/: :,:ｲ
.　　/: : : : /: : : / : :/: : : : l＼j＼　　　　　　／/:/: :/: |
　 /: : : :.:/: : : /: : /: : : : :_|＿＿_ >､　　 ,　.イ: :/ｲ|: /: : |
. /: : : :.:/ : : :/: : /:_:_:_:_:_}　| 　 |　　|　Ｔく: : : l: : : : l/ : : :|
/: : : : ／￣￣￣ヽ／　ﾉ　j　　|　　l　 !　ﾄ､__|_:_:_:__: : : :

.
66： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 23:01:25 ID:HZmkTWyE: 　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |　　　　　　　　　　　　　　　　「あと七回、ふんどし引き締めていくお」
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　 |/////////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　　 ∨//////〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!　　　　　　　　　　「フンド……？ナニ？」
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.
67： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 23:01:50 ID:HZmkTWyE: .　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　. ': : : : : : ／::::ｒ､:::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : : : : : :/´￣´　￣｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : :',
　　　 /: : : : : : :/　　　　　　　 ';. : : : : : : : : : : : : : : :i
　　 ,': : : : : : :/＿_　　　　　 '; : : : : : : : : : : : : : : |
　　 ,: : : : : : :/´ ￣｀　　　＿_.i: : : : : : : : : : : : : : :l
　　 ! : : : : : ;' ,ｨ芋示　　　 ´￣｀|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 i: : : : : :ｉｲハ心ｊ　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :!｀　｀¨ﾞ　　　　ｨ≧ｚ､|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :l! 　　 ,　　　　￣ヾｊ.: : : : : : ;ｨ!┐ : : : :!
　　 l : : : : : ﾊ　　　　　　　　　 |: : : : : :/ ﾘ/: : : : : !
　　 |: ﾊ: : : :ｌ∧　　､　＿,　　　 j : : : : /ｰ:'ﾞ: : : : : :.|
　　 |/　'; : : |　l:＼　　　　　　 //! : : /:.: : : : : : : : :|
　　　　ヽ: :|　| : : ヽ､　　　　イ:/ j: :.∧: : : : : : : : :.:|
　　　　　ヽ|　l: : : : :_｢　　 //>/／: : ＞― ､: :/:.:|
　　　　　　　 l : : :__ﾄー―イ／　 > '´　　　 ∨.; :|
　　　　　　　ﾉ:ｒ‐ｲ/^j￣／　／　　　　　 ∨: |
　　／￣￣ 7　 |｀¨ﾞ／　／　　　 {　　　　 l : |
　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿EP：46　作者自身が『これエタったんじゃね？』と思ってからが本当の勝負.＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　京都篇　　その1

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～おしまい～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-─ ──-　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　´￣￣￣ヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠_　　　　　　　　　　　　ヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　｀　　　　　　　　　　　　＼｀､
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ　　　　､　　　　ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　 /　/　|　|　　､　ヽ　､　　　ヽ､', ＿_,
　　　　　　　　　　　　　　'　　　 !　｜　{　 }　|　ヽヽ　ﾊ　ヽ　　个ー─'´
　　　　　　　　　　　　 /　　　 .{ |　{　ﾊ　ｿ　ﾄ､　ﾊﾉヽ　}　ﾊ　　ヽ　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜! ﾊ｜ヽ　ﾉヽｧ＝=ミ､　　',　　} !　　ヽ
.　　　　　　　　　　　 ' ｜ i　　 |ﾊﾉ jﾉ　　乂　〃て::らｱ　　 }　ﾊ !　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 {　|　!　　 {,ィち::ﾊノ　　　　弋ソハ　　|ノ　ﾘ　　　ヽヽ
.　　　　　　　　　　　　! ﾊ　ヽ　ハゝ弋ｿ　　　　　　　　　　}　ﾉ　　　　　　　ヽ}
　　　　　　　　　　　　jﾉ__ヽ　＼ゝヽ　　　､　　　　　　　　jノ　　　　 /　ﾊ　}!
　　　　　　　　　　　r‐<ヽf´｀､ヽヽﾍ　　　　_ ＿,　　　　ｲ |　　　　ｲ　 /　}ノ
　　　　　　　　　／´ヽ /´ ヽ｀　¨ヽ｀､　　　　　　 ..イ |　!　　　/ ! ./
.　　　　　　　　/　´ゝ {_ノヽ　　　　ヽ　 ≧=- .._..　´＿ノ}　!ﾊ　 .{　jﾉ
　　　　　　　　{　　}　　/　　ヽ　　　　｀ヽム-=ｲ{|!}´　　　ﾄ､ﾘ }＿_!
　　　　　　　　|　　!　　ヽ__　ゝ､　　　　',　　　」⊥!　　　　＞'　　＼
　　　　　　　 ,'　　ﾉ　　　＿Y_,ィ｀ヽ　　　', ／-‐-|!＿_〃´ ／´　　　}
.　　　　　　　{　　　ィ‐'´　　 /　　ハ　　 }　〉‐‐〈| 仆/　 /　　　　　 |
　　　　　　　人__／ {　　　,ｲ　／ __}_ ／ヽ':::::::/ |_／　 /　　　　　　|

.
68： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 23:02:15 ID:HZmkTWyE: 　　　　「オシマイデス。

　　　　エット”エネルギー”ト”エレクトロニクス”ノ”やる夫エッセンシャル”サマガマトメテマスヨ」

　　　。　o　　　　　゜　　　　　　.　　。　　　　ﾟ　　　　　　　　o　　　　。-‐=＝　　　=‐-
　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o/////////////////////////｀　 .
　　　　　　　　　　 o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　|////////////////////////////〉
　o　　　ﾟ　　　。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　o　　〈///////////////////////////｛
　　　　　　　　　　　　　o　　　　o　　　　　.　　　゜　　　　゜　　 //////////////////////////｛
　　。　　　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　o　　　　　　○　　　　　｝///////★////////////////r′
　　　　゜　　　　o　　　゜　　　　　　　　　　　　｡　　　　　　　　　{/////////////////////////〈
゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　o　　　　　　o　[_　　　　＿______＿__＿___r‐--‐≠、
　　　。　o　　　　　゜　　　　　　.　　。　　　　ﾟ　　　　　　　　o　 /⌒ rﾃぅ、八{　⌒ﾃぅｘ｝　　　　丶
　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　′人{ Vり　　　　　V:ツ｝　　　　　 i
　　　　　　　　　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　ハ　　　'　　　　ノイ　　　　　|
　o　　　ﾟ　　　。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　o　　　|　　人　　　.　、　　　人　 /　　　人
　　　　　　　　　　　　　o　　　　o　　　　　.　　　゜　　　　゜　人　　　 i . . .　　　　　　i　｝／ V〈／ ⌒丶
　　。　　　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　o　　　　　　○　　　　　o＼∧ハ/ __〕T爪　-┴┐
　　　。　o　　　　　゜　　　　　　.　　。　　　　ﾟ　　　　　　　　o　　　　厂　　　〔＾///////|‐-ミ
゜○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　 /Л　／｝厂|＿___//////
　　　　　　　　　　　o 　　　　　　　r=‐-　　 __　　　　　　　　　　〈/　L/ ... ′ |/灰/７／///|
　o　　　ﾟ　　　。　　　　　　　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　　 __　厂〉　......V///VYア//////！
　　　　　　　　　　　　　o　　　　o　　Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ7 /　/.../｛/////////./////‘,
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　　　　゜　　　　o　　　゜　　　　　　　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7 /　/..o|lo..｛/////////｛//////
゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　＼____|￣￣￣＼ﾆﾆﾆ｛ {　..... o|lo. ｛/////////｛//////
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　　　　　【やる夫エッセンシャル様ＴＯＰ】ttp://copymatome.blog108.fc2.com/

　　　　　【やるやらあずさ目次ページ】ttp://copymatome.blog108.fc2.com/blog-entry-3886.html

.
69： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 23:03:19 ID:HZmkTWyE: といったところで終了です。
次やることは決まってるけどその次やることは全く決まってない。

まぁ次回はもう少し早くお届けできればいいなと思ってます、多分。
70：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/03(土) 23:06:20 ID:J8nzj2QE: 乙です。

>>35
「午後十四時」という表現はおかしい希ガス
71： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/03(土) 23:12:19 ID:HZmkTWyE: >>70
あ、ほんとだ
72：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/03(土) 23:22:33 ID:yAPflVzk: 乙でしたー
73：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/04(日) 00:40:17 ID:UD2AIgIc: 乙でございました。
伝社のことを「電気」と呼ぶ。電動のモノが少数だった証明になりますねｗ
我が地元の、非電化本線を走るディーゼルカーを今も「汽車」と呼ぶように､､､
（特急が止まる無人駅なんてものまで､､､）
74： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/07(水) 21:31:00 ID:YG0BlXZg: >>35　とりあえず修正

　　　「そののち、十四時発の列車に乗って神戸を発ち、一路京都を目指す」

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　ノ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）｜
　　　　　　　　　　　|　　｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　　　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　　　 {:::　　 l　＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　ヽ--､＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

　　　　　　　　　　　　　　　　「十六時三十分、京都駅に無事到着し、京都駅での開通式が行われた」

　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::／ ∧::::／::i ト､
　　　　　　　　　　　,.､/:::::::::::::::／⌒丶､,イ⌒i::|::::ハ
　　　　　　　　　ノ /':::::::::::::::/　　　　　　　 /人:::::::::i
　　　　　　　　ｲ　く/:::::::::::::::iト‐- ､　　　　 /　　i:::::::::i
　　　　　　　　ヽ　 `､i:::::::::::::ﾄ==ヽ `　　　-‐､　i:::::::::i|
　　　　　　　　　〉＝ |:::::::::::::|fｪj）　　　　ィ=-､`.|:::::::::.|i　　　　　　　　　　「鉄道が開通したからこそ出来る
. 　　　　　　　　7￣.i| ﾄ:::::i::::|`　　　　　　iｪ）〉 /:::::::::::i
　　　　　　　　/: : : ﾙ､::::.ﾄ､i　　　　､　　`　' /:::::::::i .|　　　　　　　　　　　　スケジュールなんでしょうね～」
　　　　　　　/: : : : : : ＼::::＼　､　　　　　　 /／/ ﾊﾉ
　　　　　　/: : : : : : : : : ∧ﾍ.i　　　　'　　／彡/ /／.::＼
　　　　／: : : : : : : ,　人/　＼　　　_ イ '":::::／.::::::::::::::::＼
　　　　/: : : : : : : ／i| `i⌒ヽ､　￣i:::::::::::::::ﾙ.::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　./: : : : : : : /_ ∧.ﾉ　　　＼　/i|:::::::::::.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : : : : /　⌒`ヘ _ _ 　　∨ i|.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　|: : : : : ./　　ヽ､　　　￣＞　　辷─‐-､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : .ノ　　　　＼　　／へｲ: : : : : ＜い:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　ト‐--　___＿　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : ト､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　ヽ　　イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : .　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|i

.
75：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/16(金) 01:34:38 ID:fOWslJvY: 1001までいったwww
76：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/16(金) 01:50:44 ID:/dk/Cox6: 埋まったと思ったら1000突破しててワラタｗ
どれか一人当たれー！と一斉同時複数書き込みした結果なんだろうけど
この場合1000だけなのか同時刻の1001も含まれるのか
77： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/21(水) 10:01:58 ID:TKoP51Cg: ．：　＊・゜☆．。．　：＊　☆．。:::::::::::::::．：＊゜☆ ．：　＊・
:::::::::::　::::::::::::::::::　:::::::::。．：　＊　　・゜☆　　　:::::: :::::::::::　:::::
: : :: ::::::::: :::::: ::... ..　　　　　　　　　　　　.... :::::: ::. : : :: ::::::::: :::
　　　　＿＿__
　　　／＿_.）)ﾉヽ
　　 .|ミ.l　_　 ._ i.）
　（＾'ﾐ/.´・ .〈・ﾘ
　　.しi 　　r､_） |　　わしが育てた世界は今日も回っとるなあ
　　　 |　 `ﾆﾆ' /
　　　ﾉ　`ｰ―i　　　　　　　　　　. 　　　　　　 _　,.... -‐‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,...- '　ﾞﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　'´ヽ　ヽ　　　　_／
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 j´　　｀'ｰ､_　j
　　　　　　　　　　　　　　／　／｀´　　　　　　!ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　/　　'!.j
　　　　　　　　　　　　　,!'　　　｀ '

よもや1001が来るとはおもわんかった。
せっかくなので両方採用でいいや
78：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/21(水) 14:11:54 ID:i6yE111I: ＞せっかくなので両方採用でいいや
ひふく面積で、ホラさんの勝ちｗ
79： ◆zbB4e8kEV6：2014/05/22(木) 16:24:27 ID:xiJuI8ak: 　　　　　　　　／⌒ヽ
　　⊂二二二（　＾ω＾）二⊃
　　　　　　　　|　　　 / 　　　　　　ﾌﾞｰﾝ
　　　　　　　（　ヽノ
　　　　　　　　ﾉ>ノ　
　　　　三　　レﾚ

こっちのホライゾンじゃなかったのか……
80：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/24(土) 03:56:22 ID:aq2Kr.sc: 地平線さんってくらいなんで、これ以上ない「希少価値」なお方と思ったのに､､､
81：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/05/27(火) 19:31:54 ID:2T2Ko1i6: 1001さんも、病には勝てないのか。
崖の上の目線で、ウザさは今も普遍だろうけど。
　　　　　byouki　　　　　　 tatake
やはり、落ち目な時ほど応援しなきゃ、本当のファンではないのでしょうね。
82：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/12(火) 23:26:32 ID:WmIyu1nU: どうか、次回の投下が『茶と薬膳百科』の出版時期までにありますようにｗ
83： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/14(木) 21:24:15 ID:mtuZ.bik: なんとか明日中にはと思ってんだけどまだ解説が終わらん。
期待しないで待っててください。
84：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/15(金) 02:38:51 ID:k5CwSO1E: 把握。
近日公開と伺っただけで、小躍りですｗ
85： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/16(土) 00:20:01 ID:VQnMRHlg: 8/17の夜に投下します。
間に合わなんだ。
86：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/16(土) 00:31:04 ID:1ZeIF8B2: 楽しみにしてます。
87： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 08:48:12 ID:eNC.0UaM: とりあえず22：00開始予定
88：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/17(日) 10:54:48 ID:GVK30hEc: メイドさん出てきてからなんか迷走してる気がするけど面白いから待機
89： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 21:59:58 ID:eNC.0UaM: そろそろかな。

最終チェックは投下しながら。
90：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/17(日) 22:00:29 ID:5mHwD8CM: 待ち焦がれておりました！
91： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:03:23 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:≦
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 …―　‐ 　＜::::::::::::'{
　　　　　　　　　　　　　ミ≧..＜　　　　　　　　　　ﾐ　 ::}
　　　　　　　　　　　　　　 }:::.｀ヽ::::::::＞／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　／{::::::::::::::::::／　　　　　　　 |:　　　 '，
　　　　　　　　　　　　　 ‘::::::::::::〃　　　　　　釗　.小:　　 |　 i
　　　　　　　　　　　 /　　八{::::::::/　 .:　　　　 //|: /'|:| ∨　.:　|:|
　　　　　　　　 /　　　　∨::/.　.:/　　　 //' |/　|:ｌ ∧N } .: |
　　　　　　　　　　 /　　　　　 ∨ / /　　　　.: 厶斗z ﾉ'　竏|从八
　　　　　　　 /　　　.:　　.:/.:/ /　 |:　 .://´ xｆ岑　　ﾘ'|ｌｊ∧
　　　　　　　　　// 　. .:/ 　 /イ.:/　:ｌ釗 .://　〃r)::}　　　 ‘ｰﾍ.∧
　　　　　　 //　/ .:/　　　　}/　人| |:ｆ'′　ゝ㌧　　　　 }i :}
　　　　　ｰ=彡′/ .:/　.:　　.:　.　.:.}　 .:|:|　　　　　　　　　八
.　　　　　　　 i .:　.:/　. 　 .:／　 .:∧| 八|,.　　　　　　 ´　//ノ
.　　　　　　　 |:|{ 〃.: 　イ/ 　 .:/.:从　.:乂＞ ..　　　　　 / '′
.　　　　　　　 |八{'¨　　　/ .:人/イ＞'’.:　＼　　ｱ¨て￣
　　　　　　　　　　 /　＞ ≦ ミ.　　　个: ../ｿ
　　　　　　　　　　　〃ｰ‐　　.. 　｀ヽ.　　 .:/《. ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　.　.: 　　丶　 ∧　:厶.ぐ /.:i
　　　　　　　　　　 /　　　　　.:　　.:}　　∧/{....ﾉ}/　:|
　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
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　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿EP47：　次もこのスレに来てください。本当の迷走って奴をお見せしますよ.＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～京都篇その2～

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　＿＿＿＿_
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　　　､- !､,＿_／（● ）　（● ）　彡　　（ ●）　（ ●）ヽ　　　 __＿,ノ
　　　!､,＿__　l　　（__人__）　　　　　　　　　（__人__）　　|
　　　　　　　　＼　｀⌒ ´　　　　　彡　　　　　 ⌒´ 　／
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
92： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:03:54 ID:eNC.0UaM: :::....::::::........　.　.::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........　　　　　.　.::::::... ....:::::::::::::....::::::........　　　　.　.::::::..　　. .... ..:
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　　　 ´ ﾊx'´ﾊ｀ヽ　　,.-'''"~..｡--'''"",.: -----'''ｷ＝＝ｷ''---ﾐヽ　　　　　　　　 _,,.-ｰ''''"ﾞﾞ"´ﾞ''｀`'‐.､､
＿_____ . X _Vi'二ﾆ!-''''"^　　　　　（　＿＿＿ｷ＿＿ｷ＿＿_ヾl.ﾞ｀`'''"´｀`'‐''"´　... .. .. 　　. ...　...　　｀`'‐.､,,
　　　 __=!ﾆ-''"　.:=.iﾆ!　=　-=''i　l|~l|　　　　　　ｷ￣￣ｷ　　　　ｷ　　　　　 ::　　　. .. .　.. ... .. .. 　　. ...　...　ﾞﾞﾞﾞ''''''''''‐-- ､ ,,,,,__
r::''ﾆ"　　　ｰ....... ..:i:::ｌ:::|| |.|｢|| |　l||].|　　　　　　ｷ　　　ｷ　　　　ｷﾞ:;... .. .. 　　. ...　...　 .、丶"''':､丶､｀丶.'.;';':;:';'::;:';'..::.;';':;:';'::;:'":;;;:　:;
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ｷ._-＿''''　　l.l　　　　.......___|. |. |___l_l__::::　[■□]._|＿＿__|_[□■],' ,.ｨ;|￣冂ilrーilil┬ li┬;:::;:;:;;::::,.‐':;ﾆ´ｨ:爿ヱ;'::;|I|：・：|I－lＴ┐┬
､,|l :」　「「T"''''''''┬-:ﾆ....__└--!　:-! ￣__＿＿＿|＿＿__|＿＿_ ,'
　　　"u.l:_|讐讐|:|　l:::|:::::| ~||⊂~ﾆﾆjl:i:-───i┬' [x;ｺ] |┬┬i'
　　　　　　　""''=L_l:::L__|__.llﾋ(ﾛ) 　｢|.l.　 |只ll__H=======├┘|
　　　　　　　　　　　｀"　　ｰ__ｌ_=''）. ｌ」. l＿＿＿＿__|:l)二)＿＿_|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　~"''''-ｷ,ｰ───┘　└──┘

.
93： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:04:31 ID:eNC.0UaM: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　　「”サーニャちゃんは、こっちに来てから
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　　　家族と連絡とりあってるのかお？”」
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼　　　　　　　「”メールは一日に一度は必ず送るけど、
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |　　　　　　　　　　　　ママがパソコンが苦手な人だから……
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ　　　　　　　　　　　　　ちゃんと読んでるのかしら？”」
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

.
94： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:04:46 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　「”カーチャンがパソコン苦手でも、

　　　　　　　　　　　　　　　　　トーチャンが使えれば問題ないお？”」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_∩　　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 |/　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　､／　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼／　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿／　　／｀`l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿_＿_／（＿/

.　　　　　 /　　　/　　　　 /　　　　　 |　　　　　ヽ
　　　　　 ′　　.′　　　 ,　　　 /　 /　|　 i　　　　 ‘，
　　　　 . 　　 ′　　　　 !　　 / /　 /　 l|　 |　　　　　　‘，
　　　　　　　　/　　　　 / |　 .ｲ /|　/ |　八　} 　　 }|
　　　　　ｉ　ノイ　　　 / /} / }|.′, ′| /　 }ハ　}　八　　　　,　　　　　　　　「”パ、パパは……”」
　　　　　|　　 |　　　　 ' / j厶斗／　 j/　｀ｰ-}ノイﾞ　　 !　　i
　　　　　|　　 |{ 　　 l|　　≫≠ミ　／　　　ｘ≠ミ}　　　 |{ 　l|
　　　　　　　　八　　 l|　〃んィ } ﾞ　　　　　んィ} j} 　　八　l|
　　　　 ′　　　ヽ.　 |　{{　Vzツ　　　　 V_ツ　　　／　 )ﾉ
　　　 /　　　　　　　＼{　　　　　　　　　　　　　厶イ
.　　 ′ 　　　　人_｀　　　　　　　　　 '　　　 ,　　',
　　 l { 　　 |　　　　ｉ　ﾄ､　　　　　 _ 　　　 ′　 i
. 　八ﾄ､　人　　　 }　|　丶　　　　 ´　　　 .イ　　　}|
　　　　　＼　＼　ハﾊ　　＞　　　　＜l{ l|　　　八
.　　　　　＼{　）ノ　/　｀　.　　　 T爪 !　八 ! 　 , ′
　　　　　　　　　　 ,　　　　　｀TT⌒ヽ}／　）／
　　　　　　＿ .　＜　　　　　　　 | |　　　ｰ-ミ
　　　　,　´ 　　＼＼　　　　 | |　　　　　 } ｢￣｀､

.
95： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:05:22 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　 ,. -‐　゛　　　　　　　　　＼　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　 ‘，　　 ‘，
　　　　　 /　　　　　 |　　　i 　　 !　　　　　　‘，
.　　　　 /　　　　　　　 ∧　　 |　　 l| 　ｌ i　　　 ‘，
　　　　 /　　　　　 i ′ﾟ, 　,'　l| 　 | 　 | |　　　　　＼
　　　　　　　　 |　　/| 　　∨ 　 ! 　ｌﾄ､　| }　　　　　ト　ゝ　　'
　　ノイ　　ｉ　 |l　/jﾉ　　ノ＼斗 ‐ |‐Ⅵハ　　　　 |　　　　　i
　　　　 |{ 　 | 　 |j厶-‐ 　　　｀ x≠=ミｘ　‘，　　　|l　　　 }|　　　　　　　　「”パパには出さないの。
.　　　八　ﾄ､　|　,ｘ=ミ　　　　｛::ｉ::(_j }}　i 　　八　　　八
.　　　　＼{　Ⅵ〃{::(_j　　　　　乂::ツ　　, 　／　　　　　ヽ　　　　　　　　　必要ないし……パパになんか、
　　　　　　 /　{{　V:ﾘ　　　　　　　　　厶イ　　　　　　　ﾟ.
　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　 , }　　　　　　　　　　|{　　　　　　　　　　なにをいってもしかたがないんだもの”」
　　　　　　　 i　　　 .　　　｀　　　　　　　八　　　　　 ,i　八
　　　　　　　 |{　　人　　　　- ‐　　　　　　ｲ /　　　　　 / |　′
.　　　　　　八　　 /|　　　　　　　　　イ　|.′　　,　　|l　,/　jノ
　　　　　　　ヽ /八　　＞　 __　　　　　_|}/{　 /'|　八/
　　　　　　　　　　{　　＼（　/　　ノ｢￣￣　 /　| /　}／
　　　　　　　　　　　　,. =-r―　'ﾞ　iﾘ　　　　人
　　　　　　　　　　　 ′　||　　　､ /　　　　　 ´　　＼
　　　　　　　　 i　　 ||　　 xへ　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　iニーヽ　　　　／─　　─　　＼
　　　　　　iニ＿　￣￣／（●）　（●）　　　＼
　　　　　　　　⊂ノ￣￣|　　（__人__）　　u　　　 |　　　　　　　　　「”そ、そうなのかお”」
　　　　　　　　　　　　⊂ ヽ∩　｀ー´ 　　　＿／
　　　　　　　　　　　　　 '､＿＼　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　＼　＼　／　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼　ヽ　／　 |

.
96： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:06:09 ID:eNC.0UaM: 　　　　　_＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　（どうもサーニャちゃんはパパのこと好きじゃないみたいだお。
　／　　　　　　　　　　＼
　| 　＿, 　　／　　　　 |　　　　　　　　　　　で、それがあずささんたちのプロデューサーのことだとしたら）
　＼（ー⊂ヽ､∩ 　ｕ　　ﾉ
　　| 　|　ゝ＿＼　／　)
　　 | 　|＿＿＼　　”　／.
　　＼＿＿＿＼／

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　 _ノ　ヽへ＼
　　／　　　（ ―）　（―）ヽ
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<　　　　　　　　　　　　　（こいつはメッチャきなくさいことになりそうだお）
　　／　　　　　　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞｆﾞﾆ、|
　　{　　　{　　　　　＼｀7ｰ┘!

.
97： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:08:16 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　 x≦,∧
　　　　　　　　　　　　　　　〃////∧
　　　　　　　　　　　　　 .　///////＞'⌒ ー =ミ
　　　　　　　　　　　／　 ,////,／　　　　　　　　ヽ7777777
　　　　　　　 .　　　ｉ//〃　　　　　 !　　 ∨////
　　　　　　　 /　　　 |//´　　　　　/ /　 |{ 　　 ∨//
.　　　　　　 /　　　　　ﾚ′　　 /　 / / 　八　i　　 V′
　　　　　　 ′ 　　ノイ　　　/　_厶′／' ﾊ　|
.　　　　　／　　　 __　i|　 j／}／　イ /j/　},ﾊ　　 |{
　　　　　／　　　　Yr 、 }／ yfﾁ斧x　 }/　　ﾒ､ｉ{　　八
　　　　,'　　　　　八ゞ{ ´ 　代うｿ　　　　ｘzｭ　八／
　　ノイ /　　　ｉ　　ｰ:.　　 ,,,,,,,　　　　　ﾋﾘ》/ ｲ＼　　　　　　　「”やる夫さんは、ご家族は？”」
.　　　八{　i　　ﾄ､　i 　 ∧　　　　　　　　　,,,, /　 |
　　　　　ヽﾄ､　 |　)ハ_/　丶　　　　　_ ′ 　′　|
　　　　　　＼{-‐＜　＼　＼　　 ´ 　イ　　!|
　　　　　　　／／　　｀ヽ＼ ∧｀ =≦　jノイ　j八
　　　　／　　　　　　　 i　　>}_Y￣｀ヽ　／）ノ
　　　　 /　 /　　　　　　 |　ｲ::::V}　　　‘.
.　　　/ 　 ′　　　　　　 |　廴::{　　　　i{
　　　 /　　ｉ　　　　　 |　ｉ::::::|　 / 　八
.　　 ∧　　 | 　　　　　 |≧|::::::|≦ﾐ} /

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　―― 、　　　, 、―― 　　　＼　　　　　　　　「”実家の方に、カーチャンがいるだけだお”」
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ..|.　　　　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　　　 |
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／　　　　　　　　　　　　　「”あ、いや、他に居ないってわけじゃないんだけど”」
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

.
98： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:09:23 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　＿　＿_
　　　　　　　 .　 ´　　　　　　　｀　ｘ≦7７
　　　　　　　／　　　　　　　　　＜,/////
.　　r≠≦７　　　　　　　　　　　　　∨//ﾊ
　　 ∨/// 　　　 /　　、　　　　 ∨/
　　　｀¨¨′　　　 ′ i　　|{-‐、-　　 ′　i
　　　　 i 　　　 !| !ノ　八{　＼ヽ. 　　　 |　　　　　　　　「”どういうこと？”」
　　　　 |　　／八ﾄ､　 /　ィ笊ミx‘ 　ｉ　 |
.　　　ノイ　　　ixf笊ソ　弋うﾘ　ｉ　 |i 八
　　　　　八　　 {弋う　　　　　 ,,,,,　′ 八　‘，
　　　　　　　ー　ゝ ,,,,,　　'　　　　厶イ　　|{　i
　　　　　　　　ｉ{　人　　 c　　イ{　 i 　八 ′
.　　　　　　　八{　 i　≧=‐r＜＿jハノ}／
　　　　　　　　　＼{ ゝ⌒ノ|{　　　ヽ
　　　　　　　　　 ,.　イ　八　　／｀　　、
　　　　　　　 /　 ,　ヽノ,:f^V7　　　　　 i
　　　　　　　　　i　 /＿　/:::i ____ 　/ 　　 |
　　　　　　　　　|　f,//,'/::::::|/////　　　　,
　　　　　　　　　|　|///,:人::|////　　　　/
　　　　　　　　　|　|///ｉ::Y:::|///　　　　/

　　　／￣￣￣＼
　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　「”やる夫が高校生の頃、両親が離婚しちまって、
　/　　　 ─　　　─　ヽ
　|　　　（●）　（●）　|　　　　　　　　　　　　　　　やる夫は出て行くカーチャンについていったんだお、
　＼　　∩（__人/777／
　／　　（丶＿//// ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　で、それからトーチャンと妹には会ってないんだお”」

.
99： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:10:08 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿_
　　　　　　　　　 ,，　　´　　　　　　　｀
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　 ,　　　　　ｉ　 | 　、　 i　　　　　　　ヽ
.　　　　　/　　　　ｉ | 　ﾊ　 |- ‐ - j{　　　　ヽ　‘，
　　　　 ′　　/　!| |∨ | ヽト {＼{ハ{ 　　　 i 　‘，
　　　　　i 　　レ'八{/ヽ{ 　ィ斧ミｘ､　　　　 !| 　 ‘，　　　　　　　　　　「”えっ”」
　　　　　|{　　 | yf斧　　＼弋うｿ〃i　　　八
.　　　　八　　 |《弋ﾘ　　　　 ,,,,,,,,, 　 | 　　イ　　　　 i
.　　　　　　ヽ.　|: ,,,,　′　　　　　厶イz八　　　 |
.　　　　　　 Ⅵ　　　っ　　　　　　 j)/　　　　八
　　　　　 / 　　　　　　　　　 __/　　　　　/　‘，
　　　　　　 ′ 　ヽ　　　　　　イノ　　 / 　 ′　 i|
　　　　　　ｉ　　　＼＿ ,.....::　　　| j{　,　/ 　 /　　八
　　　　　　 |{ ｉ　| }　、　!　 |＿ ,，　´ !ハ/j/ ）／j／jノ
.　　　　　八ﾄ､{ハ{ ＼ト､ |　　　　　 ∨ /　´ ／　´
　　　　　　　　ヽ　＼｀　ﾉ　　　　｀　 __
　　　　　　　　　　　 ,，　´j　　　　　　／　｀　､
　　　　　　　 . イ　　／＼＿,ｘ≦三／　　　　／ヽ
　　　　　　　 /　 | ／}_:_:/　｀寸三歹　　　　 ,　　　 ‘，
.　　　　　　　ｉ　　´　/::::i　　　｀¨´　　　　　/　　　　　‘，
.　　　　　　　| ｘｭ､ /:::::::!　　ｘ≦≧ｘ　　 /　　　　　 i

　　　　　　　　　　　　　　 __＿＿
　　　　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　「”ま、両親の仲が悪かったのは子供の目にもわかってたけど……
　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　／　⌒　　ー　　　＼　　　　　　　　　　　　　実際離婚となるとやっぱりきついもんがあったお”」
　　　　　　　 |　（●）　（●）　　　　|
　　　　　　　　＼　（__人__）　　　　／
　　　　　　　／　｀⌒ ´　　　イ｀ヽ、
　　　　　　　　　, '　　　｀￣　　　　　＼

.
100： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:10:46 ID:eNC.0UaM: .　　　　　 /　　　/　　　　 /　　　　　 |　　　　　ヽ
　　　　　 ′　　.′　　　 ,　　　 /　 /　|　 i　　　　 ‘，
　　　　 . 　　 ′　　　　 !　　 / /　 /　 l|　 |　　　　　　‘，
　　　　　　　　/　　　　 / |　 .ｲ /|　/ |　八　} 　　 }|
　　　　　ｉ　ノイ　　　 / /} / }|.′, ′| /　 }ハ　}　八　　　　,
　　　　　|　　 |　　　　 ' / j厶斗／　 j/　｀ｰ-}ノイﾞ　　 !　　i
　　　　　|　　 |{ 　　 l|　　≫≠ミ　／　　　ｘ≠ミ}　　　 |{ 　l|
　　　　　　　　八　　 l|　〃んィ } ﾞ　　　　　んィ} j} 　　八　l|
　　　　 ′　　　ヽ.　 |　{{　Vzツ　　　　 V_ツ　　　／　 )ﾉ
　　　 /　　　　　　　＼{　　　　　　　　　　　　　厶イ
.　　 ′ 　　　　人_｀　　　　　　　　　 '　　　 ,　　',　　　　　　　　　　　　「”そんなことがあったなんてしらなくて。
　　 l { 　　 |　　　　ｉ　ﾄ､　　　　　 _ 　　　 ′　 i
. 　八ﾄ､　人　　　 }　|　丶　　　　 ´　　　 .イ　　　}|　　　　　　　　　　　　　　　　　　ごめんなさい”」
　　　　　＼　＼　ハﾊ　　＞　　　　＜l{ l|　　　八
.　　　　　＼{　）ノ　/　｀　.　　　 T爪 !　八 ! 　 , ′
　　　　　　　　　　 ,　　　　　｀TT⌒ヽ}／　）／
　　　　　　＿ .　＜　　　　　　　 | |　　　ｰ-ミ
　　　　,　´ 　　＼＼　　　　 | |　　　　　 } ｢￣｀､

　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!　　　　　　　　　　「”別にサーニャちゃんが謝ることはなんもねーお”」
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

.
101： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:11:46 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　 ─　　 ― ヽ　　　　　　　　　「”両親の離婚はともかく、妹と離れ離れに
　　　　　　／　　（ ●）　（ ●）'
　　　　　　|　　　　（__人__）　　|　　　　　　　　　　　なっちまったのは今でも心残りなんだお”」
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　,／
　　　　　　／　　　　　　ー‐　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ≦77i
　　　　　 {≧ｘ､　　　　 __　 -‐ =＜/////,'|
　　　　　 |////＞　 ´　　　　　　｀ヾ///|
　　　　　 |/,'／　　　　　　　　　ヽ　　　｀ヾ'|、
　　　　　 |,/　　　}　　 | 　　i|　　‘，　　　ヽ
.　　　　　　 /　　　ハ　 /!＼{　i| ､　　i
　　　　　　/ ／　/　／ i| _厶斗ハ　 }　　　　　　‘.
　　　　ノイ　 /ゝ- ﾄ､ i|　ｲ斧ミｘ∨　　　　　　　i
.　　　　 }|　 /jyf斧　Ν 　弋::ｿ　 ,　　　′　　　}|
.　　　　　八ハ{{ ﾋﾘ　　　　　 /　／　　　　八
　　　　　　 / 　　　 '　　　　　厶イ　　　　　　　 ‘.　　　　　　　　　　　　「”やる夫さんの妹？”」
.　　　　　 /　　 i　　　 r　　､　　　 |{　　　　　　 !
　　　　　 ′　人　　　｀　　　　　八　　　　　 |{
　　　　　ｉ{ i　　 i　　　　　　　　厶イ　j/　j　| ﾊ　八
.　　　　八ﾄ､　ﾄ､　 i＞　　　≦　__|}／}／）ノ　 )′
　　　　　　　）ノ　＼{ハ{　ﾄ､__／　　＼
　　　　　　　　　　　　　ノTT　　　　　　 > ―… ＝ミ
　　　　　　　　　　　　__／　 i| |i　　　　　 /　　　　 /　　‘，
　　　　　　　　　 , ´　　|　　ﾘ八＿＿＿/　　　　 ′　　 ‘，
　　　　　　　ｉ　　　i|　/{:::::::::>'/////　　　　　i
　　　　　　　 |　　　i|,/　}:::::/　ヾ'／　　　　　 |　　　　　＼
　　　　　　　ノ　　 __　　ﾉ=く　　ｘ≦≧ｘ.　　 |　　　　　　　　＼

.
102： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:12:15 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　「”そうだお。
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　別れた時は中学生で……いまごろどうしてるやらだお”」
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､
　　　　　　　　　 ,、　　　　　　|/,＼
　　　　　　　　　　　 //＼　　　　 ,////＼
　　　　　　　　 ////∧　　　 //////,'∧
　　　　　　　　　　 '//////＞　 '=ミ/////∧丶
　　　　　　　　　　i＞　 ´　　　　　＼///ソ　＼
.　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ‘，
　　　　　 ,　　　ﾄ､　 i　 }　i|　　　　　‘，　　　　 ‘，
　　　　　　 /　　　 | |　＼{-ハ‐ﾄ､　　 i　　 |　　　　 i
.　　　　　 ′ 　 i 斗,　　｀≫≠=ミハl　　 |{　　　　　 |
　　　　ｉ　　 |　厶　　　″ ん:心　 }　　八Y'　　　 |{　　　　　　　　「”妹さん、なんていう名前なんですか”」
. 　　　八　　 Ⅳf＾心. 　　乂:ン　厶イ　} ﾉ　　　　八
　　　　　＼　ハ　 Vﾘ　　　　　 /　　　 |{　　　　 {
　　　　　　　 / ーi　　　　'　　　　 /　　　八　　　　＼
.　　　　　　 /　　　　　　　_ 　　 /　　　 /Y 　　　 !　丶
　　　　　 ′　　　　、　　　｀　/　　　／／ー=ミ　トミ　 }
　　　　　　ｉ{　　　　　　＞　　　 ′　／∠._　　　　）ノ　）ノ
.　　　　　八　　（　（ jハ ≧={　 /´￣｀ヽ＼　　 ‘，
　　　　　　　　ｰ一'⌒ 　　　　 У 　　　　ヽ　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　 ′　　　　　　}　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　,′　‘， xﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　i/　　　 ∨　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　 ///}　　　　 i| ＿＿　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 {///| 　　　 i|//////≧x.|
　　　　　　　　　　　　 V//|　　　　　|/////////}

.
103： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:13:08 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　ｌ| 　　　　　　　　 /
.　　　　　　　　　　　 -─‐-　､　　　　　 /
　　　　　　　　　　 , ´　　　/　　　＼　　　　/
　　　　　　　　　　/　ヽ　（●）　　＼　 /
　　　　　　　　 ,　（●） ;＿_）　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　「”ヴィヴィオって名前だお”」
＼　　　　　　 /　　､_ノ　　|　　　　　 |
　＼　　　　 |　　　＼_ノ　　　　　 /
　　＼　　　　＼　　　　　　　　　 <　　　　　　　　 /
　　　＼　　　　 `　ー r　 -‐'　　　　 '、　　　　　　 /
　　　　＼　　　　　　,'　　　／⌒ぅヽ　　　　　 /
　　　　　＼　　　　/　ｧ'´￣｀⌒´　　/ヽ　　　　 /
　　　　　　　　　　　　/　_人＿_ 　　　 /　丶　　　　/　　　　　　　「”つっても、本人がそう呼んでくれって言ってただけで
　　　　　　　　　　　　|/´　　／￣￣￣　　　丶
　　　　　　　　　　　 {　　／　　　　　　　　　丶　　　　　／　　　　　　　　　本当は”」
　　　　　　　　　　　　｀T ´　　　　　　　　　丶　　　／
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　丶／
　￣　　―　　＿. 　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　丶

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”こう書いて『みみお』なんだお”」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ⌒＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐'　／＼　丶　｀丶
　　　　　　　　高町　美々緒 ‐＜l三〉‐く三三三三三〔〕＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧ ﾉ＼ﾉ　_〕　　　　ヽ　　　　　　　　　　　「”あ、高町ってのはトーチャンのほうの
　　　　　　　　　　　　　　　　しﾍ　　｀¨¨`　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　苗字なんだお”」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 -‐ |＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　／　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　/　/￣￣｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣〕　,'　／￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼| /

.
104： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:15:16 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　「”なかなかのアホの子で……っと”」

　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　「”あんまり人に聞かせる話じゃなかったかも知れねーお、ごめんだお”」
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　.　　　￣￣　　　　.
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　 /　　　　　　　 |　　　　　　　　 ‘，
.　　　　　 ′　　　　 |　　 / ﾊ　,　!　　　　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　/ ,　|l 　/ /　}/　|{ 　 i　　　　　',
　　　　　 ′　　 / / 斗‐/}/　 /　八　 |　 }
　　　　　/　　　　,' /　　}ノ /　 / |l /￣}ノ｀メ､　 i　!
　　　　ノイ　　　 |/　 x≠ミ　　 }/　x≠ミ､ i　　 |{ |
.　　　　　八　　 |　〃ん:ﾊ　　　　　　ん:ﾊ刈　八{　　　　　　　　　「”そんな。
　　　　 /　丶　 {　{{ 弋:ツ　　　　　弋:ツ　厶イ　 ′
.　　　 ′　　　トゝ　　　　　　　　,　　　　　 l 　 }／　　　　　　　　　　　　　　　　私の方こそゴメンなさい”」
　　　 i　l|　　 {ゞ__　　u.　　　　　　　　　　八　‘，
　　　 | 八　　人　丶　　　　　r　っ　　　ｲ　　　 }
.　　　И　＼　　 Y　个　　　　　　イ l| 　　八
　　　　　　＼{ ハノ　/_≧=‐-‐＜ }ノ八　／
　　　　　　　　　　　 { 　｀TT　　 }　　　 )´
　　　　　　　　　／　　 | |　　、
　　　　　　　　　　　イ　　　　ﾉ | 　　｀　 .
　　　　　　 __ . 　　 {{　　／人､　　　　／｀　､
　　　　　 i　　　　 ‘，_イ::{___ノト--:イ　　　　ハ
　　　　　 |　　　　　　　　{:::::::/⌒ヾ/,ツ　　　 /
　　　　　 |　　/　　　　　 7^::{　　　　　　 .′　 i
　　　　　 |　 .′ 　　　 |::::::|　　　　　、/　　　 |

.
105： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:15:41 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　 _,， - ― -　 _
　　　　　　　　　 ,，_ ´　　　　　　　 __｀　 .
.　　　　　　　 ,，´　　　 .′ 　　､ ´　｀ヽ、ヽ
.　　　　　／　　　　 |　 i　　　ヽ　　　＼ヽ
　　　　 /　　　 :/　　 |　 | ｉ　　　 :.　i　　　＼‘，
.　　　 /　　　 .:′ 　 /|　 | |､　　　 |　|　ヽ　　　ヾ、
　　　 /　　　　 :| :!　 /__|　 |/ ヽ -‐‐|ミﾄ､　:.　　　ヽヽ
. 　　 ′　　　斗七/´　{　/ヽ　＼ {　jハ｀:!､　　ｉ ‘，＼
　　　.　　　　 / |/,x=ｭ､乂　＼ィ斧ミｘ､ヽ{ ! 　ﾄ､ }　　　　　　　　　　　　「”あの……やる夫さんは”」
　　 !|　 !　　/　yfし::ﾊ゛　　　　　 ∨じ::j　j}　|ｉ:　!| jﾉ､
..　　八　ﾄ､　{ﾊヾ弋:::ソ　　　　　ゞﾟ '　″ ﾉl　八　＼
　　　　ヽ!/ヽ{　ｉ:.　　　　　　i: 　　　　　　　　 rfj/:ｉ　｀　　　ヽ
.　　　　/　　 iﾄ.:.　　　　　　　　　　　　　　/ゞ:'ノ|　　　　 i　‘，
　　　　 .　　　 |i八　　　｛　）　　　　 ′´　 !　､　　:|　　:
　　　 i　　　　|{､　丶　　　　　　　　　　ｲ　 :|　∧ ハ　　ト､　|
　　　 |{　　i　八＼　＞　　　　イ　 jハ　| /　ヽ　ヽ　|　 )′
　　　　八{ヽ{　　ヽ　｀ヽ |ｰ- ､　 ,，‐!j/ ′ }//　　＼）ﾉ
　　　　　＼｀ヽ{ 　＼　 ,　　 YY 　 !　　 /　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,， ´　　　 | |　　ヽ､
.　　　　　__ ,，　´ヽ　　　　ﾉ_ヽ　　丶、
　　　　　 /　: 　　　＼　　/{///ﾄ､7777/｀ヽ､__
　　　　　.　　i 　　　　＼/　ゝf＾ﾍ　ヾ'ソ　　　　: ヽ
　　　　ｉ　　|　　　　　　　　　　 ∨∧　　　　　　 i　:.
　　　　 |　　:.　　　　　ｘｭ､　　　 ∨∧　　　　 __　 :　 :.
　　　　 |　　 :.　　　 .ｲ三ﾆ≧ｭ､　 ∨∧ 　,.ｨ升,心、　 i
　　　　 |　　 :.　i .ｲﾆ三三三三ミｘ∨∧ｲ三三三,ﾊ　 !
　　　　 |　　　 :. '/三三三三三三,ミ}//ﾊ三三三三}　|
　　　　 |　　　　i{三三三三三三三ﾐ}/ハ,},三三三,ﾘ　:

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）
　　／　　　　（__人__）　＼　　　　　　　　　　　　「”どうしたお？”」
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

.
106：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/17(日) 22:15:47 ID:5mHwD8CM: やる夫も、結構重い人生歩んできてるなぁ
107： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:16:06 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ^´　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　　 /　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 | 　　 l|　|　　　｜　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　 |　 |　　 /|　|l∧ |　|　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′　　　|　 |l 　 / l|　ﾘ　| | 小.　 l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 |　ｌ|　/|　八|　 | /N∧l|｜　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l｜|　　｜　ﾅ卞|ア^｜　/ l| フ丈广∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八|人　　|ｌ　 |,斗岑トﾐ　/　 |　,斗岑トﾐ
　　　　「”やる夫さんは……両親が離婚しないほうが、　　　　　　　 /＼八 N Vrツ　　　　　　 Vrツ　ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′　 ⌒∧
　　　　　　　　　　良かったと思ってますか？”」　　　　　　　　　　　　　　ｉ　　l|　　l∧　　　　　 ,　　　〝″
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　/|　　| 分､　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八/ l|｜　 l|　 l＞　　｀　　 .. イ|｜ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人|＼从／^Ｖ}　≧r＜　{／|ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ノ　 } |l　　 ≫ｘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　 } ｌ|　　　　　〕iト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__.. ィi〔　　　　／公＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i{　　　　＼、　／<{.........}ｰ=≦´

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　―― 、　　　, 、―― 　　　＼　　　　　　　　「”そりゃまぁ、浮気症でバカで浪費癖があるワキガな水虫でも
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ..|.　　　　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　　　 |　　　　　　　　　　　　トーチャンはトーチャンなわけだし。
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　浮気しなきゃヴィヴィオと別れることも
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なかったわけだし……”」
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

.
108： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:17:12 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　 -‐━‐-
　　　　 ___　　　　 ´　　　　 ∠ハ
　　　　　ﾏﾆﾆ=-　　　　　　　　/ﾆﾆニ　　＼
　　　　＼ﾆﾆﾆ｝　　　　 L二二｣
　　　　　｀7＾′　　　　　　　　　　　　｝
　　　　　　　｛　　　　　　　　　　　〈∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”……そうですよね”」
　　　　　　〉　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　 ′　｛　　 |　　　　　　　　 |
　　　　　　　｛　　　｛　　人　　｝　　 /　人
　　　　　人/＼|ハ／-‐ ＼/｝／＾〈／
　　　　　　　　　　　　丿　　　　｀丶
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 /| 　　 ⌒丶　　 /　ハ
.　　　　　　　　　 |／　　　　　＼_/　/
　　　　　　　　　　 |　　　　 !
　　　　　　　　　 |　 V　　　| 　　　ｲ　　 !
　　　　　　　　 |　　V≧=‐--‐=≦=|　　　|
　　　　　　　 |　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二|　　　|

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　 _ノ　ヽへ＼
　　／　　　（ ―）　（―）ヽ　　　　　　　　　　　　　　　（”サーニャちゃんの両親……
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　結構深刻にうまくいってないわけかお？”）
　　／　　　　　　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞｆﾞﾆ、|
　　{　　　{　　　　　＼｀7ｰ┘!

.
109： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:17:56 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　「話してるところ悪いが、そろそろ到着だ。
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |　　　　　　　　　　　　　やる夫もサーニャも準備いいか？」
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）
　　／　　　　（__人__）　＼
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　「おう、もちろんバッチリだお」
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |　　　　　　　　　　　　「ハイ」
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

.
110： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:18:39 ID:eNC.0UaM: ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　『まもなく五番のりばに○○時○○分発、

　　　　　　　　　　　　　　　普通　姫路方面網干行きが　八輛でまいります……』

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　＿＿＿＿＿　　　　　　　　　 │ │　　　 l　　　襾
　 |l￣\￣￣\￣l|　　　　　　　　　　　　　 |　 |二_ ￢┴-　」 L_
＿|l＿＿＿＿＿l|＿＿＿＿＿＿＿＿＿_j　 !　　￣广　￢├-￣二_　￢′/
＼￣| ＼￣ | ＼￣ | ＼￣ | ￣／ | ￣／！ |　　　 │　　Ｌl　　　　 ¨７　/　 i
　＼|＿＼ |＿＼ |＿＼ | ／＿| ／＿,｣　|二￢ ┴-　＿　　　　 /　/.!　 l
　／￣￣￣￣了￣￣￣￣￣￣了￣￣ | .| 　￣丁¨　ー- ニ _ｰ- / ,ｨ　!　 l
／　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　 ! ∟ _ 　ｌ　　｢l＿＿＿７_/ |　│　|
　　　　|l___|__‘＿’_|＿＿＿＿＿_＿＿_＿__! |￣ ¨ 〒＝= !l⊆ニ⊃　　 |　│　|
　　　　|ｌ＼| ｀ヽ､ l ｀ヽ､ l ｀ヽ､ | , ィ´l , ィ´ｌ！Ｌ　　　l 　　 ¨| [三三三三|　│　|
　　　　|l ／￣￣￣￣了￣￣￣￣￣了￣ | |　￣丁　ーｈ二¨７7｢￣ |　│　|
　　　　||　　　{8}　　　　ｌ┴┬┴iー┬‐┬‐‐!:|＿　 l　　 L!　　//|│　 │　|　│
　　　　||　　　│　　　　|＞┴ｰ┴ｧ┴‐┴ｧ‐i i　　　Ｔ　ーfl　 _// ||│　　|　│　|
￣￣|￣丁　T ￢ーー┴--　上￣￣￣　冖ー--　_ _″ //l　||│　　|　│　|
　　 |　　l　　l　　| 　 !　l　 │　│￣广　　　　　　　　　￣l| ll　||│　　|　│　|
　　 |　　| 　 |＿_l＿ l　」　｣　 ⊥　⊥　　　　_｣ﾆﾆニﾆﾆﾆl| ll　||│　　|　│　|
￣￣￣￣￣　　　＿_ 　 -‐ ￢　ィ／／/ /,';　　　　　　｀ ll　||│　　|　│　|
＿_　　--一　￣　　　　　　 , ィ ´／／　/ /.,' ;　　　　　　　｀　||│　　|　│　|
　　　　　　　　　　　 , ィ ´　／ .／　　/ /.,'　;　　　　　　　　　　ヾ'　　　|　│　|
　　　　　　　　　, ィ ´　　　／　／　　./ / ,'　 ;　　　　　　　　　　 |　│　|
　　　　　ィ ´　　　　／　／　　 / / .,'　　;　　　　　　　　　　 |　│　|
　　 , ィ ´　　　　　／　／　　　　./ /　,'　　 ;　　　　　　　　　　　　　＼」＿|
.イ　　　　　　／　／　　　 / /　 ,'　　 ;

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「おーっし、京都駅に到着だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひとまずみんなお疲れ様」
　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　　,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　 | 　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　| 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 | 　　　　　　　､'
　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　 }._＼　　　 ,　|
　　　　　　　 .__　_＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ´
　　　　　／: : ＜ : : : : : : ＼　／ﾞｉﾞｉ、
　　　　 , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ＼_
　　　　 .{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
　　　　 |: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,
　　　　　', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
　　　　 (,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
　　　　｀: ´ : : : :V　,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
　　　　　　 {∨ : : :└」_,r' 二ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
　　　　　　 {: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ　ム: : : ' ,
　　　　　 l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
　　　　　　 }: : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／゛￣: : : : : : : :, '

.
111： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:19:08 ID:eNC.0UaM: 　　　∨////////＞く__　　　　　　　　ー=＜/////////,/
　　　　∨//////／⌒　　　　　　　　　　　　　＼///////
.　　　 ∨///〃　　　　　　　ｉ　　　　　　　　ヾ',///′
　　　　 ∨//　　　　 . ｲ　　 | i|　　ｉ　‘，　　　∨/}
　　　　　　У　　　　　 /　| !　　i|八{　i|　　‘.　　　　∨
　　　　　 /　　　　　　 /　八ﾄ､／ﾄ､　 i|　i|　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ココガキョウトデスカ」
. 　　　 ′　　　 ′ / 　　ヽ＼{　ヽ　|　i|　|　 |i　　　|{
　　　ノイ,　　斗‐ 七　 ‐- 　＼＼　斗z七ﾊ　:! 　　八
　　　　　 |{　　　 | 　 |ｘ≠ミ　　　　　　厶≠ミ Ⅵ 　i　/　＼
. 　　　　八　　　ﾄ､〃ん:ﾊ　　　　　　ん:ﾊ　》 ,'⌒iⅣ　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　「マイコサン、ウズマサ、エイガムラ！」
　　　　　　/＼　 | Ⅳ 弋:::ｿ　　　　　　弋:::ｿ ″j ) 八　　　　　 ‘，
　　　　　.′　ヽ{ハ　　　　　　　　　　　 ,_／　　　　　　ｉ　　i
. 　　　 ′　　　 ∧　　　　 ′　　　　 /ヽ　　 i　　　 }　　|{
　　　　 i |　　 !　　　ヽ　　　｛　　）　　　ｲ　　 >、　|　 /} ハ　八
.　　　八ﾄ､　 |＼　（　/＞　　　　　　イ　　／　ヽj／ / 　）′
　　　　　）ノ　　⌒7　|　 .ｲ｀_ア ´ 　　／　　＿_‘，
　　　　　　　　　　　ｉ　 |／{::::::::〉７７７７´　.　 ´　　　ｉ{
　　　　　　　　　　　ﾄ､　　廴:/　∨// ／　　　　八
　　　　　　　　　　　 |/∧　i:::::{　　 ∨/　　　　　 /

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　「間違ってない、間違ってないんだけど」
／　　　　　　　　　　＼
|　　　　＼　　 ,＿　　 |
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
112： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:20:06 ID:eNC.0UaM: 　　　＿_＿_　ミ　 ━┓
　／　　～＼　　┏┛
/ 　　ノ　　(●)＼　・
|　　　(.／) 　 ⌒）ヽ
＼　　　（__ノ,.<))／;､　　　　　　　　　　「サーニャの日本に対する知識とか認識には
　＼　　　　 / ／　 '‐､>
　　　｀＼＿_ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　　　　　　　若干の偏りがあるのかな？」
　　　　,ﾉヽ､ﾉ　　　　__人〉
　, ／'"|::::_/ヽ. 　 /:::::ﾂﾞ!:ﾞ､-､_
''":::::::::::/´∨/`ｰ'〉 7:..ヽヽ:.:|:::::ﾞ'ｰ､
::::::::::::ｙ′.: ',ゝ､_/::＼:.:.:| |.ｲ:::::::::|:::!
::::::::／: :／/: : : :|::::::::ヽ::|/:i::::::::::::i::|

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i　　　　　　　　　「ご両親の影響かもしれないわね～。
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l　　　　　　　　　　　　お母様、音楽とか芸能関係の方らしいから」
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

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113： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:21:22 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　-─-
　　　　　　　　　　／: : : : : : : -‐､ ‐ｖ⌒
　　　　　　　　　/: : ／: : : : : : : : ﾍ: :} : : : ヽ
　　　　　　　　/: , ': : : : : : : : : : : : :} |, -､ : : ヽ
　　　　　　　 ': : /: : : : : : : : : :／⌒| |　　ヽ: : : ヽ
　　　　　　　|: : ′: : : : : : :／　⌒　i | ⌒　'.: : : : :i
.　　　　　　 i: : i: : : : : : : :/　　　　　||　　　 '..: : : :|
　　　　　　 |: : |:: : : : : : /　　　　　　 |　　　　}:: : : :|　　　　　　　「お兄ちゃん、私京都はひさしぶりだわ」、
.　　　　　　|: : {:: : : : : /-‐＝‐-　　　　'´￣` |:: : : :|
.　　　　　 |: 八: : : : : {　　＿　　　　　, -=‐､ |: : ::/
　　　　　　i: : : ヽ: : : : i '´ ⌒`　　　　　　　　 |:: :/
　　　　　　: : : : : : {: : :ﾄ､　　　　　　::..　　　i:::'
　　　　　 ′: : : :ヽ: : :{.. 　　　　　´　　　, ':ｲ　　　　　　　　　　　　「海外から来た方も沢山いらっしゃるわね」
.　　　　　 ': : : : : : : : : :i:::.. 　　　ｒ　　v　　..:: : :|
. 　　　 ,: : : : : : : ﾉ＼ﾘ　 :::... 　　ﾆ　／ / : : |
　　　　 /: ,　-─'八.　＼　　　　ｰイヽ / : : : :|
.　　　 /／⌒≧'´;;;;;ﾍ　ｲ〉　　　　 i　Ｙ⌒ト､: :|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,:'´　　　　　　　　　　⌒`',.　　　　　,ｨ'.:.:.i:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　く.　　　　 /:.,r"´｀ﾞﾏ,
　　　　　　　　　　　　　　 -―-　、　　　　｛　　　､_,ノ≧ﾆゝーｧノ }　ﾉ_,　　　 {.:{'ｬiy ｨiｯ'}:.!
　　　　　　　／:／: : : : : : : :.＼　　｣　　. : :{_´ｨﾆミ　　ｨﾆﾐjﾉ　ト-'　　　く:.ﾑ.　!j　ﾑ.:ゝ
　　　　　　　〃 /:/.: : :／: : : : 从ヽ　{: : /ﾆl〈　 (_ｿ　　〈(_jY ｊノ.　　　　ﾞミｧ;ゝ=イ-‐ =- ,,＿__
　　　　　　　 /: :/:/: :／: : :／／ﾘﾍ: ',　‘､:ヽ〈|: 〉　　　　＼!　　　　＞　 ´　　　　　| /::::::＞- ､!
　　　　　　　　 ,: : :l:li: :/:ｧ≦彡' ／__ |: :!　 └i:Lj彡　　　　　　-イ.　　 !´　　　　　　　　 ! {::::r'.､　__',:!
　　　　　　　　 |:/`|:i:./ y',ﾆﾐy　　ｨﾆ､!:.:|　　ｰ=:|　、　丶―　- /..　　　!/´ ｌ　i　 !|ヽ/|V! !　ノ´ ｀´ｙ‐､
　　　　　　 ‘{ｈj:j:〈　　{_ｿ　　　{i_}Y:/　　　　|　＼　　￣　〈　　　ノi.{　ｧ!_ﾉ|ヽ||ノ「,! | !⊂ ,,___）　‘-{
　　　　　　　　　ゝ.‘'＼　　　 ' : .' 〈: 〃　　 xく.|　　　丶＿＿,ﾉ....／　i. ｀´　　　　　　　 |　　　ゝ__｀゛Ｊ
　　　　　　　　　　 l:ﾊ　、　　､＿　´/　　／　＼　　　ﾉ|＼..ｰ- ´ ィ´i　　　　　　　　 l　　　　　　|
　　　　　　　　　　 jﾉ:|　＼　　-　／, --f∧　　 ,､ヽ　　{ヽl ＼/´　　.i　　　　　　　 !　　　　　　|
　　　　　　　　　　ノﾘ　　丶-イ´￣l//∧ ヽ.　/＼ |- 　 -ﾘ　. ﾍ _..　i　　　　　　　　　　!　　　　　 |
　　　　　＿ _, - ャくﾉ　　〈ヽ　　　Ｖ//∧　}/　　　￣|　/／､　|/lー-､　　　＿_ 　　 j ＿＿　　　|
　　　／ヘ、-V/∧　', _　　 _l ＼二ｰ､ / |　　　　　　｜/　　ヽ|/| |　 |..ﾞ￣　　　　／∧　　　￣　ヽ
　　 ,'　　　ヽ ∨,厶　', ｀　´ |　　V ｀/ | / |　　　　　　 /　　　　|/j｜　|. 　　　／:::::::::∧　　　　　　ヽ
　　 |　　　　　l ∨_｣.V７￣￣|　　 V/　|//,|＿＿＿　　〈 o　　　 |/| |　｜　＿_／:::::::::／　∧＿＿＿　　＼
　　｢二ﾕ　　 |./　ー∨　　　j/￣｀/　 |// |　　　　 }　　ﾊ　 {￣ |l/| |　｜ :::::::::::::::ﾐ{!/　　　　　　 ',　　￣￣

.
114： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:22:35 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__　　　　　　　　　　　　「頼むから迷子になったり、トラブルに巻き込まれたり
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |　　　　　　　　　　　　　　しないでくれよ？」
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}

　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
. 　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ　　　　　　　　「あら、そんなの」
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾ::〉´〈
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!´:::::::::Ｙヽ_ノ
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ｲ:::::::::::i::ﾄノ
.　　　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::///::::::::::: !:|
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i//:::::::::::/:|:|
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/ :::::::::/::::!:l　　　　　　　　　　　　　「お兄ちゃんがちゃんと私を
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::/_＞-､:::::',　　　　　　　　　　　　　　　　みてくれていればいいだけじゃない？
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/::.::.::.::.::. ヽ::',
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.::.::.::.::.:　i:::i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よろしくおねがいしますね～」
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.::.::.::.::. l:::l
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::.::.::.::. j:::|
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.::.::.::/::::|
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.::.::.::.::,':::::::|
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::.::.::.::l:::::::::i
　　　　　　 lヽヽ.ﾟ:｡:+ﾟ:*:|::.::.::.::.::.::.::.: l::.::.::.::.::.::l:::::::::j
.　　　　　　j::ヽヽ_*ﾟ_+｡ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.::l::.::.::.::.::.::l::::::::/
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115： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:22:47 ID:eNC.0UaM: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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　　　　　　　　　　　　　　　　ミ￣:.:.:.ー..... _　　 _　　-　―　-　　_　　　　.....-:.:.:.:.:":._￣Z
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨!:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.＞‐-　　_　　　,.　-　 _＞:.´:.:.:.:.:.:.;,:.:.´:.:.:./彡
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:.:.:.／　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:.:.:/　　　　　　　/　　/　! }　　　　　　　ヽ:.:.:.:.:.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ 　　　 /　 /　 //!　 / 　　ヽ　　　 ∨:.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　 /　　i　 // |　ﾘ　 |　　 i　　　ヽ ∨ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　　/　 /　　/l　〃　!/| ∨|　　　|　　　ﾍハ
　　　　　　　　　　　　　 / /　 / ′ /ｨ ''7Π`:ﾘ　/' |　ﾍ-∨_ ﾊ　 l　　　ﾊ. '
　　　　　　　　　　　　　　　　 i /|　　　|／ﾊ　/ﾘハ :| / ﾍ.!　_ゝ! |　ｿト、}　　l　 } |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |'　!　 |　|　/ｨ代弐ﾐヽ|'　　ｌ　ァ云ｭ/,/ ノ　　/!　ﾊ|
　　　　　　　　　　　　 !,.⊥‐-､:|ﾊﾍ!'{! :::(_　､　　　,.　´{! :::(_ヽ//　_/_,|∧ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 /－､ヽ､_二ｱ乂ﾟン　 }'⌒ ,ｆ　乂ﾟン-）ｧ´/ /⌒ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　 /￣ヽ i }::/´/'ト ,,＿　ノ　, 　ゝ　,,＿,,｀マゝ'_/ /｀i　ﾍ
　　　　　　　　　　　 / r｀i　}ﾉ'r'　/::ﾊ　ヽヽ　　　　　ヽヽ　ハ　), ｀　_, 　 ',
　　　　　　　　　　　　　　 {　'　ゝ'　　 .{:/!;::ゝ.　　　　 o　　　　　 .ｲ/:{　｀ヽ　/　　 i
　　　　　　　　　　 __ 　　ﾍ　ヽ　　/;l ﾘ∨:;＞.., 　　　　 ..イ／/:::ヽ.　　{ 　 _,ム
　　　　　　　　　f｀ー､｀'' ／!　丿／― 、 ∨＼f'＞ -- ＜／|/ l/!::/／ヽ _／　　　ヽ
　　　;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿-'　｀/´ ￣/　'　/ l／　　 /　　　　 !
　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.ﾞノ!　　　}-__　_ /　　 _／　　　　　　|
　（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）ﾞヽ　　　　 / ´⌒Y　　　　　　 |
　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（: : : 〉ー_-　,〃　　　ﾍ　　　.:.:,;.　''"｀{
　（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）ﾞf' ∨:::::::／　　／　∨　／:.:.　　:.:.〉
　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ ´　ﾍ::／　　 /　　　 ∨　:.:.:　　 :ｆ
　　ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~ /　　,,...::‐::.､ .:../:. ／:.:.:.. i　　　　 :|
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ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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116：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/17(日) 22:22:49 ID:5mHwD8CM: いやあの、京都でコスプレサミットってやってたっけ？
117： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:23:12 ID:eNC.0UaM: 　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : 　 .、
　　　 / : :ト、へ : : : : : : .　イ. . :i
　　 ,'　 i: |￣ヾ＼: ::i : : :|: : |: : :.!
　　ｌ:|: : |: |　　ﾘ　＼:| : : ﾄ: ::l: : :l
　　 |:|: : !:イ´_　　'￣___ヾ !ヾ:^l : |　　　　　　　　　　　　「”さぁ、いよいよ困ったことになってきたわ”」
　　 |:ﾊ: l: :代ｿ　　　'てｿ7:| ｆﾘﾉ: :|
　　　　!:!:∧ 　 ,　　　　　ﾘ-ｲ:|: :ｌ
　　　　ﾚ' 　＼　　 _　　／ヽ|:ﾄ、| ＿
　　　　　　　　`r「「l、イ　　 l:i　　　／ヽ、
　　　　　　　「 !　`　i/　　　ｌl:l 　／　　 i
　　　　　　　∧　　　/　＿/|:!／ /　　　 |
　　　　　　　|∧　　 ∨　　|／i { /　　　　|
　　　　　　 / |∧ 　　',　　 | ||　/　　　　 !
　　　　　　l　/　∧　 ∨　/| ll∠　　　　 ,
　　　　　　L/　{l　ﾍ　 ∨ ,| |/　＼　　/
　　　　　　 {　　ト、ﾍ　　＼/　　　∧/i
　　　　　　ﾍ　ヽ ` ﾍ　　　ヽ　 /　　|
　　　　　　　丶　ﾄ-ｲ∧　　　 } /　　　|
　　　　　　　　i　 |　!ｲ　i＼　　/　　　{
　　　　　　　　 }　!　||　∥ i`‐'　　＼　〉

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|鄯　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|鄱　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|　　　　　　　　「”やはり事態の改善は期待できませんか”」
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

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118： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:23:49 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/　　　　　　　　　　「”残念ながらそうね。
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !　　　　　　　　　　　　　空港では通話ができた電話番号が、
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!　　　　　　　　　　　　　　今では利用者が存在しないアナウンスを繰り返すだけだわ”」
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

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　　　 ,'　///　　ｌ　　　　｜　　　 |　　　 /　|　　　 :|
　　　 . /　〈　　　|　　　　　|　　　　 |:　　　 ′ |
　　　{ {　　＼　 :!　　　　斗 -―　八　　 7㍉　}　　　/
　　　:　＼　　ヽ {　　　　 | 　　 /　}　 ,x=ミ　/　　 /
　　　　　ヽ　　＼＿　㌢斧示ミ　 :　/ Kﾘ }/　　 ′
　　 l　　　＼　　 //} 　l　込シ　　{/　 ^¨{　　　/　　　　　　　　　　　「”我々に対し詐欺行為が働かれたものと
　　 :　　　　　＞＜zzz{　 !　　　　　　　 ,　从　 /
　　　　　ィi〔///　∧　　:|　　　　　　ｨ/ 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　ホライゾンは判断します”」
　　}　　/77/ l 　 / ∧　 :ト　　　　 ' ／ / )　 ′
　 / 　 {//＞ !　　 / ∧　}{=＞｡ __／≧s。}　/
. /　　 /77//∧　　 }＞', ii:i:i:i:i/ ＼//////}^＿＿
/　　　{/////,∧　　ｉ///ﾊ／i:i:i:ｉ:ｉ:}^ ﾏ/f(＿＿__) )--､
　　　乂/(＿　 :.　　Ⅵ///}＼i:i:i:ｉ/　ヽ　{　　　　f――/
　　　/ニニニニ∧　 ∨77 　ヽ / 　　 :ｌ　　　　ゝ―〈
　　 /二ニニニﾆ:∧　 }_ノ　 ⌒　',　　　 :|　　　　　)=}:{
　　f二二二ニニﾆ∧　:.　　　　　 :.　 r ＞‐==≦ｱ_/_{
　　l二二ニニﾆﾆl/　ﾟ，ﾟ，　　　　　　/〈ﾏﾆﾆﾆ／=///
　　{二二ニニﾆﾆ}/　‘， ‘，　　　　 /=:≧=‐ ､＜ニ{
　　:ﾆﾆﾆr:ニ:∨,　:〈　　ﾟ.　 }　　／二二r二=＞　´　)
　　∨二}∧=:∨　∧＿_ }　!:　／二ニﾆ:/}ｉ:ｉ＼　　ィi〔}
.　　 ∨/　∧=:∨__∧//ﾍ　／ニニﾆﾆ:/ :ii:i:ｉ／//////＼
　　　 ∨　 ∧二ニﾆ:}// ／ニニニニ//777///////%ﾆﾆヽ
.　　　　∨　/ニニﾆﾆ:}／二二二ﾆﾆ//////////＞´二ニﾆ:＼

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119： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:26:17 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　 ´. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . 丶
　　　　　　 / : : : : ﾄ: : : : : : : : : : : ､ : : : : : : : : : :ヽ : : : : : . ヽ
.　　　　　 /. :/: : : :i: :| : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : . .
　　　　　 /. :/: : : :/{ :{ヽ: : : : : : : : : : : :＼ : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　　　　,. :/: : : :/　'. :'.　＼ : : : : : :＼ : : :＼ : : i : : : }: : : : : : ii
　　　　　 i : : : : :.'　　 '. :'.　　ヽ: : : : : :_∨: : : :ヽ :}| : : i|: : : : : : i|　　　　　　　「”そういうことね。
　　　　　 | i|: : : :{　　丶{ 　　 ,x ':" : : ∨＼: :∨} : : i|: : : : : : i|
　　　　　 | i|: : : :i、　　　ヽx≠　ヽ{＼ : :∨ ,r=ミ、: : i|: : : : : : :'　　　　　　　　　　　信憑性の低い、廉価な旅行代理店を安易に
　　　　　 | i| : ii :i≧x､　 ´ ヽx=＝≠ミ丶: :∨　〉ハ、:i: : : : : : ′
　　　　　 } ii: :八代'心　　　　弋z'从　ヽ : Y'＼ }　Y{ : : : : /　　　　　　　　　　　　　　　　紹介してきたブローカーには
　　　　　 }八 |　 } ￣ﾉ　　　　　　　　　 '.: :|〉　.)　八i : : : ′
　　　　　　　 '|　 { ／　　　　　　　　　　　　ヽ}￣／ : : : : Y　　　　　　　　　　　　　　　　　　　帰国後それなりに対応するとして”」
　　　　　　　　 .ヽ、　　　　　　　　　　 , ┬:´: : : i : : : |
　　　　　　　　　　　､　　＿_　　　　　　／　 i:/: : : :ハi: : i
　　　　　　　　　　丶　｀⌒　　　　／　　　|: : : :/ : : : : |
　　　　　　　　　　　　＼　　　　 .　 ´　　　　ｲ : : / : : : : : i
　　　　　　　　　　　　　　　ｰr. :´}　　　　／ / : :∧: : : : : : |　　　　　　　　　　　　　「”あと、あっさりそっちに乗り換えた
　　　　　　　　　　　　　　　八 :∧＿__／　./ : :/　 .＞ : : : |
　　　　　　　　　　　　　 / : ://|　　　 . ｲ : :/　／ r:､＼:|　　　　　　　　　　　　　　上司共にも、文句は言わなきゃいけないわね”」
　　　　　　　　　 , -―/ : :/爪!　　／ /: :/　/＼　＾　　｀≧=‐-.、

.　　　　　　　　　　　　　／..........／::::::::::::::::::;:　'",....'...丶...｀丶、｛
　　　　　　　　　　　 /.......广７::::::／＞'" .....'′ ..........l................≧=‐- ､
.　　　　　　　　　　 /......./:::::::::／...../..................................|..＼........................|
　　　　　　　　　　　　......./::_彡'′..../／.., . .....{..................| . ....l..............l.......|
　　　　　　　　　　 l......f′ ........... ′ ../.........｛ ................| .......| . .........| .....|
　　　　　　　　　 | ../} .................ｌ7.../............ハ .............| . .....|.............| ...！　　　　「”jud。ですが我々の目下の課題は
　　　　　　　　 |./ ｛ .................|ｉ....|........l....}.....} ..,........|..ﾊ.._.| ...........l.......;
　　　　　　　　　 i|{ 　{i..................|ｉ....|........l....}.../../........仄｢}./.............;...}...{　　　　　　　　　取材、撮影の遂行であると考えます”」
　　　　　　　　八　 ':.................ｌi _｣､ .._厂}/}./........ｘｬｆ折^; ..............ﾊ..{
　　　　　　　　　／;::'ﾍ　　､.............＼抖ｬｆ折^ ﾊ......./ん'ﾝ//...........//　 .;
　　　　　　　　 `'く__;:xﾍ,　　`＼.........≪ｆてﾉﾉ　　 }／　¨´ 仏:′...// 　 }.}
　　　　　　　　 }√::::::､＼__l::|ｉ............{ ¨´　　　′ 、　 /../...... ':〈　　 .:′
　　　　　　　 /′:::::::::＼l＿|ﾄ..........｛`　　　　　,. 　／../...／.xくﾍ, //
　　　　　　　　　/..|:::::::::::::::::::}...川::＼.....个:　 _　　／|..../／八.{::::::::>く
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　　　　　　　 /.......ｉ|::::::::::r ､:/../ ::::::::::::::::＼::::::::::¨´ ::！.......{::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　..........八..........> '..√V^　、::::::::::::::::::::::::::::八.......ｌ::/:::::::::::::::::::::|;

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120： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:28:14 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　ヾヾ:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　ヾ　ヾ:.:.:.:.:.:.ﾞ､
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／|/　　　　ヽ　ヾ.:.:.:.:.:.:ﾞ　　　　　　　　　「”この京都のことは、私達はガイドブック以上のことは知らないわけだし、
　　　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:./'''/'''''''''',,,,　　l　,,,,ヾ:.:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　 l.:.:.:,_.:.:.:/ィｆ::ﾑヽ　　　　!　　'''ヾ.:.:.:.:|.:l　　　　　　　　　　　　　　信頼できる優秀なガイドがほしいわよね」
　　　　　　!.:.:/ |.:./ 弋こCﾉ　　　　! ｆ:ﾆヽヾ､.:.:.!l.i
　　　　　 l.:(　|/! 　, , , ,　　　　　辷ﾟノ/l:.:.:./ l
_ 、　　　　　!.:.:ヽ! _、　　　　　　ゝ , , , ,/　l.:/ !
ヽ、ヽ　　 l｀i l.:.:.:｀|::..i、　　 , ー,　　　　/ 　 l/　　
　ヽヽ /｀ｙ^y^ゝ.:|:::| ヽ　　{　ノ　　／　　 !
　　ヽ y / /　く-´.l_:l_ 　ヽ、_　ー:.:.!
　　　ヽ´　　　ヽ.:.｀、｀　ー__/_ヾ:.:.:.:ヽ______　　　　　　　　　「”この町にだって観光案内や旅行代理店はひしめいているでしょうけど、
　　　　ヽ　　　　ヽ.:.:､｀ヘ /　/　ヾ.:.:.:.ﾞ､　　ー､
　　　　　 >、　　　）.:.:｀ ' - ∧ つヾ.:.:.:ﾞ､　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　ただ、飛び込みで当たりくじが引けるとは限らないのを考えるとね”」
　　　／_／ト-、　/ヾ.:.:.､し #^ ゞ､　　ヾ.:.､　　　ヽー
　　 /　　 /　　｀V　　ヾ.ヽ #　　｀ゞ､　ヾ.:､　　　ヽヽ
　　 l　　　l　　　　＼　　ヾ#　　　｀ゞ　　ヾ　　　ヽ　　｀ヽ､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}　　　　　　　　「”ですがガイドもなにもなしで今回の取材が
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧　　　　　　　　　　　　　成果を上げるかどうか、疑問が残ります”」
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧
　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
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　　　　　 /7//{///////////////!}///////////////!////{ ∧　　 / ∧
　　　　　　 /　{:/∧///////////////!//////////////∧￣　　 ∧　　　/ ∧
　　　　 /　　　入/////////////人////////////:/　∨　　　 ∧　　　/ ∧

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121： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:28:31 ID:eNC.0UaM: . . . . . . . . . . . . . . .ヽ
. . . . . . . . . . . . 人'ヽﾍ
. . . .＿,. ｪ ― --ｧAﾍ,ム-‐-. .,
＞ ´／: : : : : :.／"ﾍ:ﾄ,:≧,ヽ: : : ヽ
: : :/: : : : : : ／　　　|:|　　ﾊﾄヽ: : : ﾄﾊ,
: :/: : : : : ,ｲ/　　　　|:|　　　',ﾄ:ﾊ: ヽ: :､ﾍ　　　　　　　　「えぇ、そのへんもわかってるから」
:/: : : ::フ7ｲ―‐--　|:|　　＿i|ﾑ: ∨,: : ',ﾄ',
': : : :/'　'　＿,　　 i;'　　　 /￣ト,: :ﾄ: :ﾊﾘ
: : :≦ィ元ﾊ气｀　　 '　　　　=_　∨i: :∧:',
　∧､弋::::::ﾊ　｀　　　　仍ｶヽﾄ|: 'i　,:}
イ　　｀ー'　　　　　　　壮ﾘﾘ,'从:|　ﾘ
　　　　　　　　　　　　｀,´　i　ﾊﾘ　'
　　　　　　　　　　　　 '　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,
､　　　　　　　　　｀　　´　　/　　　　　　　　　　　　　「”苦情がてら、本社と打ち合わせをしてくるわ。
: :i　､　　　　　　　　　　　　 /
ﾍ:| 　ヽ　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　待っててちょうだい」
: ヽ　　　　｀　､　　　　　／
: : : ＼≦　　　　≧. ―,'
.´.｀.ヽ≧､三三三＝､: ﾍ
. . . . . . ｀ヽ: ≦三三ﾆﾊﾍヽ
. . . . . . . . . .ヽ:､＜三三,.ヽ＞､
. . . . . . . . . . .ﾊ: ヽ. .＞ｭ｣＞ｰ '＞､
. . . . . . . . . . ..ハ: ﾍ. . . . .｀. .ｰ. ､. . .＞ｰ､
. . . . . . . . . . . . . ﾄ: ﾊ . . . . . . . ⊂⊃｀. ヽ｀ー. -. .,_
. . . . . . . . . . . . . .ﾊ: :' , . . . . . . . . . . . . . .ﾊ. . . . . . .｀ヽ
. . . . . . . . . . . . . . . ハ:ﾍ. . . . . . . . . . . . . . ', . . . . . . . . ',
. . . . . . . . . . . . . . . .|.∧:}. . . . . . . . . . . . . .,'. . . . . . . . . .i
. . . . . . . . . . . . . . . .|. . i,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .'
. . . . . . . . . . . . . . . .|. . ﾘ. . . . . . . . . .○. . . . . . . . . . . /

　　　　　　　　　　　　　｡s≦二二≧s。
　　　　　　　　　　　　　　 r＜ィi〔　　　 ‐=≦/ヽ＞｡.__
　　　　　　　　＿＿＿〈/^ /　ｌ　　　　 l　｀＜　＼ﾍ
　　　　　　　　　}　　　/　　 {　 :.　　　　 |　　　　l 　＼{__
　　　　　　　　　}　　 {　　　ｌ　ｌ　　　　　|　　　　|　　　　 }
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　　　　　　　　　}　　　| 　　 |　 {　　　　　|　　　　|　　　　 }ヽ
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　　　　　　　　　　　 {　　´ :从　＼　　:|　　　 }｀　　 /　′
　　　　　　　　　八　　}:　　㌢笊苅ﾐヽ　 :!/斧丐ﾐ　　 /　 {}
　　　　　　　　　　‘， : 　　ゝ乂少　　＼}: 乂少/　　 ′＿}{
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，　 {　　　　　　　　　　/ 　 /{////∧
　　　　　　　　　　/　＼ ,　八　　　　 '　　　八　∧ゝ＜
　　　　　　　　 /　/ //ヘ　{ﾍ　　　‐ 　　 ,ｨ　 }/∧ ヽ　　 ∧
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　　　　　 /　　 /二ニニ{　 /----､ニr----∧ ∨二ニﾆ:ヽ　　 / ∧
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　　　　　 /　　　{ニニﾆ:/　/＜⌒ l !　　　 /　　 ∧ ∨二二ﾆﾆ}

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122： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:30:17 ID:eNC.0UaM: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　 ,　-‐-　、
　　　　　　　　／: : : : ..::::::.ヽ
　　　　　　　〃: : : :..:::::::::::::::ﾊ
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　　　　　　　 |ﾊﾉ|: :::::::::ｌ::::::::::::|..;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
　　　　　　 ′.!|:::i::::::::l:::::::::: /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　｀!::|､::::::ｌ::::::: （　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）
　　　　　　 ,､.┴‐ ヽ:::ヽ:::::::）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　/: :ヽ: : : .:ヽ::::}::ﾞ（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）
　　　　　/ｊ´....:::::i::::: .:::::::ヽ:ｉ::: ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ
　　　, -'イ: ::＼::|:/／::::::::从Vヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
　　 !: : ..::::::／ {´:::::::::::::::::::::::::l::::::::|　　　　ｰ'
　　､_::::;.イ　　＼:::::::::::::::::::::::ｌ::::::′
　　　　| 　 |　　　ヽ>::／::::::::::l::::::l
.　　　 ,'　 /! 　 ,ィ´,ｨ`:::::ー---:〉‐::〉
.　　　,'　 ,'　!　{::/〃::::::::::::::::::::::l::::::ﾍ
.rァ´(,ｨ=､_,〈 ! .l:::::{{::::::::::::::::::::::::l::::::::ﾍ
..＼::::::::::::）:::）ヽ::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::ﾊ
　　｀ ¨¨￣　　 }:::::::::::::::::::::::::::/::::::::::ﾉ､
　　　　　　　　　ｌ_二ニ＝―=ﾉ＼:::-‐ｲ
　　　　　　　　　　￣｀ー-＝ゝ　｀ヽ'
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123： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:31:12 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　 ,.． ''""""'''　．
.　　　　　／ ::::::::::::::::::::::::::::::｀':､
　　　　 /: :/!::i ::::i:::::::::i::::::',::ヽ::ﾍ
.　　　　 |: :/ |::|:::::|!:::::::|!::::::|!:::}:::::}
　　　〃i::/ 七卞l!:::::::l!ヒﾆi}:::|;;;;;|
　　　　 |:;へY´ /::/'Y´　下丁! L:i
　　　　 |:|δﾍ,/::/_ノ　､　凹i.´ | 〕　　　　　　　「”なんと、我々は謀られたということか”」
　　　　 | '-' }､￣　　　　　 /V
　　　　|:::::| | ＼　 ,　､　　／　 !
　　　　|:::::| |　　＞;―,へ'´　　　j
　　　　 |:::::| _,,,....{´Ⅴ〈/´＼
　　　　 |:::厂、　「o´ {彡　|≧‐､
　　　　 ∨　y　　/　　ル-'ﾍ.／ |
　　　 / i /　　/o 　 ∧　　 ∨ .|
　　　/　 i{　　 {　　　 ∨ 　ﾊ .|
　　〈　｀∧ 　 ', o　　　＼　 ' /
　　　 ∨ ´ヽ| 　 |　　　　厂´
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　／´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ、
　　　　　　　　／:.: : : : : : :.:.／´: : : : : : ,.=､_r､: : ﾍ
.　　　　　　　 /: : : :.:/: : .:／: : : : :.:／／　　ﾘ　! : : :',
　　　　　 ,': : :.: :/: :／／: : :.:／／　　　 l!　 !: : : :',
　　　　　　　l: : : :.:/ :/ :/ : : :／／　　　〃　 l: : : : ',
　　　　　　 l: :!: : l :/ :/: :;/7ｰ/―-､　　 /　　　!: : .:i l
　　　　　　 l: :! : :l/ :/ : ://∠＿　　　ノ　　-ｰト!: :.l :!　　　　　　　　「”それでも一応日本に上陸できたのを考えると、
.　　　　　　 ', ! :/j ７: : / l!T ﾊ l｀`　　　　 r≠-ﾄ!: :ﾊ!l
　　　　　　　 l l （　(l :／　弋_ソ　　　　　 lじｿ /l :/　l　　　　　　　　　　　　詐欺師にしては善良だったのかしらね”」
　　　　　　　 l ',: :ヽj/>　　　　　　　　　　ゞ' 　/j/
.　　　　　 l: :V: : ｀ｰ､　　　　　　　　 ,　　 /
　　　　　　 !: : V: : : :.:ト､r-､　　　、_　　　 /
　　　　　　　　!: : :.V: : : :L_.ﾍ　ヽ　　　　　イ
　　　　　　　　l: : : :i;: : : :.V｀ﾍ　 V　_ イ: :.!
　　　　　　　｜: : :.! 》､: : ',　/ﾊ　∀.γ7: :L＿
　　　　　　　｜: ;／.O >、 Vァ'ヽ､ V　/: :├―'^ヽ
　　　　　　　x≦´　／　ヽｒ'　-、　l.　{ヽ: :.! 　 i　! l
　　　　　 r'｀＝- ＜　　　 /　-､　!　l　ﾄ､ヽl　　V　.!
　　　　　 l　　　　　｀ヽ　 l　r、 ! L_|.　 V　ヽ　 i::　l
　　　　　 l　　　　　　　i　ﾍ　｀ｰ'　　　/　　　　ヽ､!

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124： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:32:06 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
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　　　　　　　 |::::::::: /::://:::/ :ｉ:: ｉ:ｉ::::::::ｉｉ::::::∨::∧ﾍ:／ : ::::|
　　　　　　　 | :::://::://:::/ ::||:: |:|::::::::||ｉ:::::::∨::∧ﾍゞ : ::;
.　　　　　　ﾍ:::/ !:: ｉ:ｉｉ:::ｉ::::::||:: |:|::::::::|||:::::::::|::::::::|:::lヾ::: /　　　　　　　　　　　「”ともかく、よくわからない代理店を安易に選んだ
　　　　　　 |´ﾍ:! |::::|:||:::|::::::||:: |:|::::::::|||:::::::::|::::::::|:::| }:::/,｀!
　　　　　　 | ﾊ||',_,.ﾆﾆﾆト､,,,__ |:|::::::::| ,,..．‐''"´￣　.〉!ﾊ j　　　　　　　　　　　　　　我々経営側の手落ちだ、すまない”」
.　　　　　　Ｖ ||ﾍ　　／:::／￣Y　　　 ,,_＿__,,,...　/.||//
　　　　　　　｀||ヽ'／:::／　　ノ　　　　´￣ﾞﾞﾞﾞ´ ｀/　||/
　　　　　　　　　　 |!ーﾍー―‐　´　　　　　　　　 /}ーi|
　　　　　　　　　　 | 　　、　　　　　 i　　　　　　 /:::|　 |
　　　　　　　　　　ゝ.　　　＿__　　　　 .ｨ :::::|
　　　　　　　　　　 ,.．イ ∧　＞　　　｀ . ＜.　∧ヽ､
　　　　　_,,..． ‐''"　　　l./ ∧　＼≧ｰ≦／　 /　ﾍ.|　｀　　　．,,_
　　　/∧　_,,..． ‐''" 　　 ∧　　|　　　 |　　 /　　　｀　．..,,_　∧ﾍ,

― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　　　　　 _,.　．．． ,_
　　　　　　　　　　　ィ::´: : : : : : : : : :｀ : .、
.　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
.　　　　　　　 /: : ／: : : /,ﾍ::∧|、: : : : ＼:: :':.,
　　　　　　 /::／: : : : ://　　　!| ＼: : : : :ヽ: : ':,
　　　　　　 i::/: ::/: : : //　　　i|　＼:: : : :::ﾍ: ::!
.　　　　　　i/: ::/: : : // 　　　 :|　　＼: : : ::ﾊ:::!
.　　　　　 /: ::/|: : ://　　　　　_|-──＼: : : :'i:i　　　　　　　　　「”気づいたらゲリラに誘拐されていないだけマシよ。
.　　　　　{: ::/::|:-:7Τ￣　　　　　ィャュ,_＼: : ::|
　　　　　|:::/|: |: :/ィ{:下ヽ　　　　弋::::ｿﾉ　 N: :|　　　　　　　　　　　　　この程度の詐欺なんか可愛いものだわ”」
　　　　　|/　|::|::∧弋:ｿ　　　　　　　｀´　　 //ハ|
　　　　　{:　ﾊ|:|ﾍ,|　　　　　、　　　　　　 /イ::/ :!
　　　　　　　　{:|: :ﾍ　　　　　　　　　　　 /: :|::/
　　　　　　　　　|i : |＼　　 `ー ´　　／|: ::|:,'
.　　　　　　　　　|:| ::|:::::::iy 、　　ィi::::::| ::|,'
　　　　　　　　　 |:|: :|:::::/入　￣　 | |;:::|: :|
.　　　　　　　　　 |:|; :|/:/＼ヘ.　　//ヘ;| :|
　　　　　　　　_,ｒ┴i: |::::＼/::::::i介i::＼/:| :|
　　　　,...ィ二二／::|::|＼::::::iミミi=iミミ!:::| :|二ヽ、_
　　　 /::::::::::::::::::::::: |::|:::::＼／:iﾐ!||iﾐ!:＼||::|::::::＼__i:┐
.　　 i|:::::::|::::::::::::::::::|::|:::::::::::::::iﾐ!::||:iﾐ!::::::|::|::::::::::::::::|::|

.
125： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:32:45 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　「”しかし困ったな。

　　　　　　　　　　　　　　そういうことになると、取材もさることながらお前たちの宿さえ覚束ないだろう”」

.　　　／/:/:::ｉ:ｌ:::::|::ｉﾍ:､:::::::: ＼:::::::::＼:::::::::::／::/:::::::: ﾊ＼::::::::::::::::＼
　　／　/:/:::/|:ｌ:::::|::| ∧ヽ;::::::::::＼:::::::∧:::::::::::::::__:::::::::::| 　＼:::::::::::::::｀
　/　　/:/ :/:::|:ｌ:::::|::lV:∧ ∨::::::: ∧V:::∧ :::::／　｀ヽ:::|　　　＼::::::::::::
　　　/:/ :/:::/|:ｌ:::::|::| Ｖ:∧ ∨:::::::::∧V:::/ヾ/ /´｀ヽ　V 　　　＼::::::
. 　 / i:| /:::/ .|:ｌ:::::|::l ∧::/ ／ ::::::::::∧Ｖ.　｜｛,,￣｀　/ ＼　　　　＼
　　|　l:|'::::::l　.|:ｌ:::::|::l/　　/ 　｀￣￣`　　 | 　）ノ' /∨｀ヽ＞　.
　　　｀＼::| ／ .へ.　_,.ノ　　 , 　　　　 | 　　丿　∨: /　　/　＞ .
.　　　　　 ` |／／＼　｀ヽ／　　　　　　 ‘､　厂｜　 ∨ 　 /
.　　　　　 /　 '　 ´￣ﾍ　ﾉ'　　　　　　　　　　　 |　　｜　　｀ﾞ'＜
.　　　　 |　　　　了` }　　　　　　　　 u　　　　 /　　 .|　　　　　｀ﾞ'
.　　　　 |　　　　 lゝく　　　　　　　　 /　／　　｜
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　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i　　　　　　　　　　「”その上、私達の取材に必要なアポやなにかも、
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|　　　　　　　　　　　　　　　一切合財がポシャってると考えるべきよね”」
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

.
126： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:34:38 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　 ''　¨¨¨　'' 　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　／ : :::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　 ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/!::ﾊ:ヽ
　　　　　　　　　　　,..-一/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: //|:::::i::: ﾍ
　　　　　　　 /:::::::::/ﾍ, :::::::::::::::::::::::::::: ＞'"//{ !::: |i::: }ﾍ
　　　　　　　　　 /:::::::::::{:::::ﾍ,::::::::;r‐-､ : :/ `丶、i { |:::::|i!::::|i:ﾍ
.　　　　　　　　 /:::::::::::/|::::::: ﾍ,::/　,ﾍ ∨ﾞ /´￣へ,　 ,．'}: :i:} ﾊ
　　　　　　　　/:::::::::::/　V:::::::::ﾍ!　{. くﾊ｛／::::／}'´ ｰ/＞．|
.　　　　　　　/:::::::::::/　　ﾞ:::::::: λ　ｰ,／｝ﾍ,:::／ ,ノ　fiｹ }． ''"
. 　　　　 /:::::::::::/　　　　＼::: :/￣ﾞ,. / 　｀￣　　〈′
　　　　 /:::::::::::/　　　　　　,ゞ/　　　　　　　　　　冫　　　　　　　　「”こうなってしまった以上細かい日程などは気にせず
. 　　　 /:::::::::::/　　　　 ┌‐‐‐―--＼　　　｀ｰ／
　　　 /::::::: : /　　　　　　/ 　 ,.． -‐‐‐=ゝ､__, イ　　　　　　　　　　　　　　　　きちんとした取材が出来る環境をまず整えてくれ”」
. 　　 /::::::: : /　　　　　　/　 ´　　　　＞．,三三ヽ._
　　　,':::::::::: /　　　 .　'´　　　　　　 i　　／/　　　ﾊ
　　 |::::::::::/　　　／　　　　　　　　 |i.　//,　　　　　　}
　　 |::::: :/　　 i´　　　　　　　　 i! / {/　　　　　 /
　　 ∨::::　　　|',　　　　　　　　　　　 {/ :/　　　　　 /＼　　　　　　　　　　「”私も現地でお前らに協力してくれる奴がいないか
.　　　＼i 　　 |.ﾍ.　　　　　　　　 / :/　　　　　 /　　｀:､
　　　　　＼　 |!　V　　　　　　　　 i: :i　　　　　　/:.　　　}　　　　　　　　　　個人的に探してみるが……あまり期待はしないでくれ”」
　　　　　　　ｉ|　 ∨､　　　　　　 !:.:|　　　　 {: : . 　 ./
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ: : : : : ; : : : : : : : : : : ｀ .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: ,: ィ: : ／/∧: : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,ｨ7: : : :／　/:ハ: :i: : : : : : : : : : : ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' ´ ﾉｨ: : ; く　 /'　　i: :|: : : : : : : :: : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　　 ' /／,､　 ∨ 　　 |: |: : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　　＿. . . ､-― . . ￣ . ト､　　,ｲ ! 込,　 ',　　　 |:.|: : :i: : : : : : : : : :,'
　　 ,. . .r. .´. . . . . . .i. . . . . . . . ..|　ﾍ　ﾘ　ｰﾟ'　　　　ヽ ∨i: :ﾘ: : : : : : : : :/
　　i. . . . . . . . . . . . .|. . . . . . . . .ハ　 ∨ 　　　　　　≧､ヽﾑ: !: : : : : : : :/
　人. . . . . . . . . . .ノ＿＿＿__人　'　､ﾊ　　 ´ 　　　入ヽi: :|: : : : : : , '　　　　　　　「”いくらあなたが日本人でそれなりのツテがあっても
／　ヽ､. . . . . ｰ. ´. . . . . ｀. .ー‐'―／: :ﾍ　､　　　　　'ｰﾟ´ }:ﾘﾚ´ﾌ: ／
　　　　　｀　＜. ., r‐.-. ､. . . /. . .／:／＞ >　 `　　　　　 _､_ﾚ_ ノ'　　　　　　　　　　　　　いきなりすぎる話じゃ、ね”」
　　　　　　　　/. . .ヽ.ー. --=＝.７._._._≧'ー｀＝r‐=‐ : : : ＞´
　　　　　　　 i. . . . . . . . . . . .≧´7/i_r/.r＞: ´,: :_:＞＜三､　 ,､
　　　　　　　 !. . . . . . .／.￣. . . . . - =＝＜. ´.-.-.-.-≧､三y三ム
　　　　　　／. . . . . ./. . . . .ヽ.ｰ. ´. . . . . . ,､. . . . . . . . . 7ﾆ,'三ﾆ/´　　　　　　　　　　　　　　　「”あてにしないでおくわ”」
ー-､　 ,／. . . . . .／.o. . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . ../三三ﾔ
､　　 >＜. . . . ／ . . . . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . .ﾌ三三/
ﾆ＼/. . . . ＼/o. . . . . . . . . . . . . . . ..／. . . . . . . . .／三三/
三ﾆ＼. . . . . .＼. . . . . . . . . . . . . ／. . . . . . . . ..／三三ｱ
三三ﾆ＼. . . . /. .＞. ､. . . . . ..／. . . . . . . . . ／三三／

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127： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:35:01 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､　　　　　　　　　「”やれやれ、どんな組織でも兵隊っぽは辛いわね”」
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ　　　　　　　　　「”さて、ホライゾンのところに戻らないとね”」
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､　
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

. . . . . . . . . . . . . . .ヽ
. . . . . . . . . . . . 人'ヽﾍ
. . . .＿,. ｪ ― --ｧAﾍ,ム-‐-. .,
＞ ´／: : : : : :.／"ﾍ:ﾄ,:≧,ヽ: : : ヽ
: : :/: : : : : : ／　　　|:|　　ﾊﾄヽ: : : ﾄﾊ,
: :/: : : : : ,ｲ/　　　　|:|　　　',ﾄ:ﾊ: ヽ: :､ﾍ
:/: : : ::フ7ｲ―‐--　|:|　　＿i|ﾑ: ∨,: : ',ﾄ',
': : : :/'　'　＿,　　 i;'　　　 /￣ト,: :ﾄ: :ﾊﾘ
: : :≦ィ元ﾊ气｀　　 '　　　　=_　∨i: :∧:',
　∧､弋::::::ﾊ　｀　　　　仍ｶヽﾄ|: 'i　,:}
イ　　｀ー'　　　　　　　壮ﾘﾘ,'从:|　ﾘ
　　　　　　　　　　　　｀,´　i　ﾊﾘ　'
　　　　　　　　　　　　 '　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,
､　　　　　　　　　｀　　´　　/
: :i　､　　　　　　　　　　　　 /
ﾍ:| 　ヽ　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”また、騒ぎを起こしていないといいけど”」
: ヽ　　　　｀　､　　　　　／
: : : ＼≦　　　　≧. ―,'
.´.｀.ヽ≧､三三三＝､: ﾍ
. . . . . . ｀ヽ: ≦三三ﾆﾊﾍヽ
. . . . . . . . . .ヽ:､＜三三,.ヽ＞､
. . . . . . . . . . .ﾊ: ヽ. .＞ｭ｣＞ｰ '＞､
. . . . . . . . . . ..ハ: ﾍ. . . . .｀. .ｰ. ､. . .＞ｰ､
. . . . . . . . . . . . . ﾄ: ﾊ . . . . . . . ⊂⊃｀. ヽ｀ー. -. .,_
. . . . . . . . . . . . . .ﾊ: :' , . . . . . . . . . . . . . .ﾊ. . . . . . .｀ヽ
. . . . . . . . . . . . . . . ハ:ﾍ. . . . . . . . . . . . . . ', . . . . . . . . ',
. . . . . . . . . . . . . . . .|.∧:}. . . . . . . . . . . . . .,'. . . . . . . . . .i
. . . . . . . . . . . . . . . .|. . i,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .'
. . . . . . . . . . . . . . . .|. . ﾘ. . . . . . . . . .○. . . . . . . . . . . /

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128： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:35:25 ID:eNC.0UaM: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣..　;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
Ｅ　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ..ﾞＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）....＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣..）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）　　　　　　　　　　　　-─ ｧ
　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　 ´ イ 7/
　　ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~　　　　　　　／:::／　　//
　　　　　　　　　ｰ'.....´＿yﾍ､＿　　　　　　　　　　　 :.:.:.:.://／　　　〃
　　　　　　　　　 _>"￣　　　｀ヾ＼　　　　　　　　　 ´ :.:.:.:.:.j/´￣￣￣:.:.:.:`　､
　　　　　　　 , ,彳l　 ,｀＝ｰ　　､ヾ＼　　　　／ :.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿:.:.:.:.:｀ー───‐-ｧ
.　　　　　 // i　l　ｬﾔ､|ヾｧｬ､　､=ｰミ.　　　　/ :.:.:.:.:.:./:.:.:／:.:.:.::.:.:.:イ￣ヾ､ -､:.:ヽ´￣￣｀ア
　　　　　　　し'"!　|' l'殄　 'i殄ヽj　　ヽ｀ヽ . ,' :.:.:.:.:.:./:.:.:/:.:.:.:.:.:.／ /　　 //⌒',:.:.:',_,,..= "
.　　　　　　　ハﾉ､ !´　'　　,ｲ /|ハ　　　 ' :.:.:.:.:／:.:.:/:.:./:.／─‐- ､〃　　 !:.:.:ﾊ
　　　　　　／　´ヾヾ㍉｀.イｲム∨ヽ.　　　 | :.:.／イ⌒i:.:./j/ｨf笊≧ミ　{:!　　　}:.:.:.:.}
　　　　　 ,／,.ｲ　 γ´ｨヌマヲス,　| |＼＼...　| :.:.:.:.:.:{ { ^|/　　弋ぅソヾ　ﾘ　　r-!:.:.:.:,
....　　　／／ /　 ,ｲ　ﾌ　｀j´¨´ Y　| ﾄ､.　　　 | :.:.:.:i.:.ヾ､　　　　　　　　　　ｨ斧ﾐ/:.://
　　／／　 ,'　 / j '"　　ﾉ　　　 l、!l|　!.　　　 | :.:.八:.:.:.:.:.　　　　　　　　　　ﾋﾂ厶イ/
　　,／　　　!　 !　{ー― 'ー――}ﾊ! !彡,....　　| :.:.:.:.:ヽ:.:.:.:ヘ　　　　　　　　'　 /:/ j/
..　|!|　　　　|　 |　个ー个ー-r 'j! ﾉﾉ'　 ',..　　| :.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:ゝ. 　　｀　　'　　ｲ/
..　|!|　　　　|　 |　 j !＿∧＿_ﾉｰ!// ヽ　 ',....../ :.}:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:＞,,─-＜　　'.....ﾐ、
..　ヾヽ　　 |　 i、 |ﾉYi!　i　i!Y ﾚi,/ヾ　',.　 'ﾞ/ :.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト-‐〃　　　　ヽ
　　＼＼　!　 l!Y∨/　l!　 i ∨｀)　ヽ,'，../ :.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}　 {　　　　　　 ,
..　　　　＼ヾl、　!、∨　l!　　r'　,ﾊ　　 l!／:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　　,　　　　　　 }）
.　　　　　＼＼j 〉ｰ{　 i　 z'ｰf　ヽ　/:.:/:.:/{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　 } /　　　＼ヽ､
　　　　　　 ∨/ ｀ｰ!　 l　<／.　　　/:.:/:.:/　!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:|　　 j'　　　　　ヽ} ヽ
. 　　　　 ∠ｲ!　　 ‘，i 　j!...　　　/／{:.:{　 {V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:|　　/　　_＿＿_ 　}　 ',
.　　　　　　 l|　　　　ヽ､jl　　　 ´　 j/{ ｀.i ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:|　　{　,,..::::::::::::::::::>'　　}
.　　　　　　　 !　　　　ヾ'!'l!　　　｢￣´|!. ﾊ　ヽ＼:.:.:.:.:.:.:ﾄﾉ　　ゝV´￣￣｀!ヽ.　/　__
.　　　　　　　 j＿__　　　l! ',　　ノ!　　 l!{ｿ　　＼ヽ:.:.:./　　　　　|　　　　｜ }ノ､r'´､)
.　　　　　　　　 ∨ ∧ｰ､　l!　、j　　　　　V　　　　V　｀〈　　　　　｜　　　　 | ｿ{_　　　〉
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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129： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:35:59 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/　　　　　　　　　　　「”さて、ホライゾンはこの辺で待っているはずだけど”」
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |　　　　　　　　　　　「……」　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”またわかりやすく揉め事になってるわ”」
　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　 , 、　/　　　ヽへ、　 ,、
.　　　　 ,.l　　　＿丿　　　　　　 /　｀´　　　　　　　　｀¨　ヽ
　　　　/ .|　 /,,;;;;;;. 　　　　＞ '..　　ｲ　　　　　　　ヽ　　ヽ　ヽ、
.　　　ゝ丿　＼;;,.　　　　イ. 　　　 /　　　　　　　　　ヽ ',　',　　　ヽ
　　　　　　　　　ヽ.　　　 '.　　　　　/.　 |　　　　 |　 l　　　} ヽ　　　　 } ヽ
　　　　　　 /　　　 |　　 /　　　　 /　　 |　　　　 |ヽ,|-― ﾅ ‐.i-ｉ　　　|　|ヽ
　　　　　　＼＿／.....　/. 　　　 ,'　,|_|-|‐　　　　爪{ ヽ　ハ　|. |　　 |　|//r、
　　　　　　　 |-┘　　 /　　　　ｉ　 ! ヽ!云、　　イ了云斧ヽ !. |　　 !　}//ﾘヽ
　　　　　 |　 |....　　　/.　　ｉ　　　|　ｲ´{/刈ヽ　ﾄ　辷ゞ刈/ﾘ. !　　 ,' ノ/／　i
　　　　　 L.└┐..　/　　　 |　　　|　!ヽ!ゞ‐’,　ヽ　', ￣¨¨ ┘/ /　　〃//。　　}
　　　　　　　 r'´.　/　/　　 |　　　|　', ｀　　　　　＼!　　　　/ ｲ　　 ///{、／ /
　　　　　　　 |　 ,'　ｲ..　　　|　　　!、ﾊ　　　ﾄ､　　　　　　ｲ　/　　////// 。〃
..　　　＞-..,,_/　 ' ./ { 　　 .| ﾄ　　', ヽゝ　　└'　　　　／〃　　　ヽr、///〃
　　　‐-..,,__.　　,' /　 ',　　 .|、ヽ　 '　} ＼　　　　　／／,'.　　　／</ヽ廴{　
.　　　　　　 |......{ !.　　ヽ　 ! ヽ〉、 ',ﾘ　'/ ヽ、　　　´rｚｚ〃　　／ /　ヽ///∧
.　　　　　　 |......! {　　　ヽ　 ∨ヽヽヽ＿!//!＞r ／/// 　／／ｚｚミヽ//／
..　　　｀''-,,_.|..　ヽ',　　　　ゝ>　　／/ヽ////≧7ｲ//／ ,イ　　|/////////ﾑ　
　　　　　　｀"''-..,,_.　　イ　　ｲr-‐=≦ア⌒イ^ {　／".|从　　!//////////ﾑ

.
130： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:36:26 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　, ィ´: : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼
　　　　　　 /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|
　　　　　　 i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　/:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!　　　　　　　　　「あの、その子がなにか失礼なことをしてしまいましたか？」
　　　　　 {:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i
　　　　　　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ
　　　　　　ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|
　　　　　　　　 |: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l
　　　　　　　　 |: : i: |:`ト - イヽ: : |:.|
　　　　　　　　 |: : |/^＼　／ `Ⅵ :!　　　　　　　　　　　　　　　「だとしたら申し訳ありません」
　　　　　　　___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　　　　　_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
　　　　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
　　　　 |　　∨_ oニ] 　∥　　 [__ o__」 | i　|
　　　　 |　　 {| |　|　|　　|ｌ　　　|　|　| |ﾊ l　|
　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

　　　　　　　／　　　　 {///‐≦ 　　　 |　　　　　　　　 }＿＿_
　　　　　　/　　　　　 ///{ 　　　　　 |　　　　　　　　ｉ　　 {
　　　　 /　　　　　 /　/ ｉ　　　　　　 :|　　　 :|　　　　 } 　　ｉ
　　　　　　　　　　 /　/　{ 　　　　　 |　　　 :|　　　　{　　　 :
　　　　,'　　　　　 :/　/　 :ｉ　　　　　　 :|　　　 :|　　　 /　　　 {
　　　 :　　　　　 /:　〈　　|　　　　　　　 :|　　　 :|　　 /　　　　}
　　　ｌ　　　　　f　　　＞｡.　　　　　　 | --- ､}　　 ,′　　 /
　　　 |　　　　　{: 　　　　＞｡.　　　 |,x笊､ :　　/　　　　/
　　　 |　　　　　＼　　＼　　　}/ﾑ　　 :|ゝぅ}　:{ ／ /　　 ,′
　　　 |　　　　　　ヽ　　　＼ f///:}　　 |:　ﾏ{　〈　 /　　 /　　　　　　　　　「ミーナ、無事で何よりです。
　　　 |　　　　　　　〉＜　／//:/　　 :|　　　　ヽ/　　 /
　　　 |　　　　　／ |　　≧=‐=≦　　 |:　　　　/　　／　　　　　　　　　　　　ですがその第一声についてホライゾンは
　　　 |　　　 .｡＜ゝ＜　　　 |　∨　　 :. 　　- /　／
　　　 |　｡＜///////|　　　:|＼:∨　　 {　　,ｨ　／　　　　　　　　　　　　　　　　　納得しかねる点があります」
　　　 |　∨////＞＜! 　　 :|//}∧　　 i _/: ／
　　　 |　ゝ‐=≦///,'|　　　 :|///＞｡.　:{: ／
　　　 |　 {//　　￣￣|　　　 :|∨＼///ﾍ/
　　　／二二二二＞ :|　　　 :|ｉ:ｉ}i:i:ｉヽ///}
　　/二二ニニニニニ|　　　 :| /i:i:i:i:i}＼/＼
　 /二二二ニニニﾆﾆ|　　　 :|＼i:i:ｉ∧イ{ﾆﾆﾍ
　f二ニニニニニニニ|　　　 :|　　ヽ＼i二二}
　ｌ二二ニニニニニニ|　　　 :|　　　ﾟ，ﾏ二ﾆｉ
　|二二二二二二ニ/:|　　　 :|　　　　＜ﾏ＜!
　|二二二二ﾆﾆﾆﾆ//:! 　　 :|　　　　　　ミｔ､　＞｡.
　|二二二二ﾆﾆ／‐=｜　　 :|　　　　　　　　＼　　＼

.
131： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:37:08 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　「えっと、あなたはこの方のご友人で？」

.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼,-、__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　｀⌒　ヽ.,__　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　(● ) （● ） ,.! ┴-'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 (___人___）　〉-‐‐´　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　　　　 u 〉--‐´　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　iヽｿ　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ　　　　　　∧｀;"　　 '、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ｨ仏 ___、___ ｨ_ノﾍヽ、 _,.‐ｰ、_
　　　　　　　　　　　　　　_,. -= '''　.:::::::}:::::::::::::::::::::::／::::::::>´..:::::::.. ヽ｀.､
　　　　　　　　　　　　ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::...＼::ヽ
　　　　　　　　　　／ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ::::::::::::::::::.. ヽ:}

　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 /: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ　　　　　　　　「ええ、友人というか、まぁ、仕事仲間です」
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　　　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'　　　　　　　　　　　　　　「”今度はなにをしたの、ホライゾン”」
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

.
132： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:37:59 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　.｡＜}
　　　　　　　　　　　　　‐=≦　　/ ¨¨¨¨／　　　 i　__
　　　　　　　　　　.｡＜　　　　 /　　　 }　　　　　}　　＼
　　　　　　　　 ,《//　　　　　 :/　　　　:.　　　　ｉ　　　＞｡.
.　　　　　　 / //　　　　　 :/　 /　 / }　　　　 }　、　　＼ ≧=―‐
　　　　　　　/ //f　　　　　 :.　 /　 /　:.　　　　 /　 }　　　　ヽ　　　}
　　　　　　 / ///!　　　　 {__廴_:/__　|:　　　 /　　:.　　　　　}　　 :i
　　　　 / /　/{　　　　 i,x芹ミｔ､ /: 　　 /　 l　}　　　　　ｉ
.　　　　 / f　 / ｉ:　　　　　㌣にじ(_　 :}　　 /云ミｔ､i　　　　 .: 　　 {
　　　　/　:{　＞｡.　　　　 { | 乂こｼ　 :　　/ んう㍉　　　　 /　　 /
　　　 / 　ｉ　　　 ∧　　　:i｜｀¨¨´　　} ／　乂ｼ /:　　　　/　　 /
.　　　/　　 {　＼　/∧　　 { :!:　　　／　'　｀¨^/　　　　 /　　 /
.　　 /　　　＼　 7//:〉　ｉﾟ。　　　　　　 ∧　　　 /　　　/　　　　　　　「”この人物に我々のガイドをするよう
　　/　　　　　＼:/／ﾟ. 　 :|＼＼　　　こ　　 // 　　 /　　　/
.　/　　　　／　} ¨　　＼｜　　　　　　　／/　　　 /　　　/　　　　　　　　　　　　依頼をしていました。
　′　　　〉/77/　　　 / { ＼　　　　　　／　/　　／|　　　/
/　　　〈////　　　 /　}////ｧｧ＞＜　__ /　／　 :　　 /　　　　　　　　　　　　　　　ホライゾンの行動には何一つ
　　　　　∨//　　　/　/≧o｡、//___}　／//}:／　　　} 　 /
　　　　　　 /　　　/ ／i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼///i 　　　 i ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　不審な点はありません”」
　　r====:/　　　/ } ＼ｉ:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ}￣:|　　 |　　　|
　 /二二/　　　//　　　｀＜i:i:i:i:i＞'"´　ﾏ {　　 |二ミｔ､
. /二二/　　　//　　　　　　　￣}　　　　　マ　　｜二二
/二二/　　／　　　　　　｀ Y ´　　　　￣ミｔ､二二ﾟ。

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'　　　　　　　　　　　　「”知らない人に突然ガイドを依頼するのは
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　十分に不審な行為でしょう”」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　U　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
133： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:38:25 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　「”ですが、この人物の話す内容を盗み聞きしていた処、

　　　　　　　　　　京都に関して豊富な知識と資料を有している可能性が極めて高いと思われます。

　　　　　　　　　　　　我々の目的である京都の取材に非常に有益であるとホライゾンは判断しました”」

　　　　　　　　 ////^ Y ´　l　　　　　　　 l　｀''＜7777ﾍ
　　　　　　 //ノ　　　　 :|　　　　　　 |　　　　　 l　＜{
　　　　　　｡s≦　　　l　　　 |　　　　　　 |　　　　　 |　　＞｡.
　　　ィi〔　　 |　　　｜　　 ! 　　　　　 |　　　　　 |　　　　〕iト
　　　 }　　　　|　　　　 | 　　ｌ　　　　　　 }　　　　　|　　　　　　 }
　　　 }　　　　|　　　　 | 　　 {　　　　　　　八　 l　　｜　　　　　 /
　　　 }　　　　|　　　　 |　　　 ',　　　　　　 / 　　 |　　 |　　　　 /{
　　　 {　　　｜　　　 |　　　　:　　　　　 /|　　　 :}　　 | 　　　 ,'　:　　　　　「”我々の目下の状況を説明し、
　　　　　　 |　　　　 |　　＿_ ヽ　　　 /　廴＿__l＿　:!　　　　/　 l
　　　八　　 |　　　　 |‐　　　　　＼　 {从/}　　 /}　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　ガイドを依頼した次第です”」
　　　　　ﾊ　 {　　　　 | ,x芹云ミ　＼|　　 ,ィそ云㍉}　　　//} 　 |
　　　　　{∧　 ,　　　　: ゝh//(　　　　　　　　h//(　/ l　　 /{/ﾍ　 :!
　　　　　l: ∧　ﾟ，　　∧　乂辷ｼ　　　　　　乂辷ｼ :∧　/ :i//∧,'}
　　　　　{//∧　，　　人　＼　　　　　　　　　　　/ 人　/∧＼//,/
　　　　　|ﾏ// ',　' ,　/ 　ﾍ＿〉　　　　 ,　　　　〈_/ 　:/ | ∧　ヽ/|
　　　　　|　⌒ ∧　∨ 　 /ヘ　　　　r　 ,　　　　ィ　 /　|　 }　　 |
　　　　　|　　　〉∧/ ＼　＼/＞｡.　　　　　　 ,イ//　 /　 :}/∧　　 |
　　　　　|　　 ,'///|　　＼　〉/〈ﾆヘ　__ ィi〔＞},/　 /　　 |∨∧　 :|
　　　　　| 　 ////!|　　 |//7/i:i:i:＼二二／i:i:i:ii　イ{　　:|///,'}　｜
　　　　　|　　＼//:|　　 |///{i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼／i:i:i:i:ｉ:ｉ:{///,ｉ　　:|∨//　 :|
　　　　　| ィi〔二ニ|　　 |/// ＼i:i:i:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/＼/,|　　 :|ニﾆ:ミｔ､|
　　　　／二ニニﾆ|　　 |___/　　ヽ/i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／ヽ＿|_|　　 :|ニニﾆﾆ:ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐‐‐-..,,_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 .,'　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 l　　＿＿丿!|!|ヽ.＿.l
　　　　　　　　　　　　　 |　　-。＝＝　 .-。＝　　　　　　　「”そういうことを言われても困る”」
　　　　　　　　　　　　　 |　　≡≡=　　　ヽ≡|
　　　　　　　　　　　　　 | 　　（　　ノヽ.__ﾉ　|
　　　　　　　　　　　　　 |　u　　｀¨´| 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |.　　　　　 |　　.| 　 .|
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .|　　 |　　|
　　　　　　　　 ,.-r/.　　　　 └―┘　.l
　　　　　　　 _,,-|　|　　＼　　 ‐---　..ノ
　　　　　　 ,,-''´ 　 |　.',　　　｀"'' 　 __,,..-''´
　　　　,,-''´　　　　 l 　ヽ、　　　　 /|ヽ｀''-､
　　_／　　　　　　 ',　　　＼　　　　/ .|　 '., 　｀''-,,
　./　　　　　　　 ',　　　　｀7＿＿__,| 　 .l　　　ヽ
. ,'　　　　　　 .l　　　 ', 　　／| 　　　　|＼. |　　　　 .|
. |　　　　　 .| 　　 .ヽ.／　　＼　　　|.　ヽl　.|　　　 |
. |　　　　　　 |　　　　　　　　 Oヽ .／　　　　.| 　　 |

.
134： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:39:12 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　「”こちらの話を盗み聞きしたり、圖繪を盗み見たり、

　　　　　　　　　　　　　　　挙句の果てにガイドをしろと言ってきたり、なんなんですか、この人は”」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　ノ（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_, 　 _,.ノ　＼ ⌒
　　　　　　　　　　　　　　 _ 　　　　　　　　　| （＝ ) （＝）　.|
　　　　　　　　　　 |　! 　　　　　　 .　 |　（__人___）　　|
　　　　　　　　　　　　　 |　!　　　　　　　　 |　　　　　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　|　!　　　,.-,　　　　|　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　 ._,ﾉ ┴ 、./ ,/　　　　 |　　　　　　r
　　　　　　　　　　　 r　`-ｰヽ） i　　　　　 .ヽ, _ ､___ ,.　'ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　|　ー、〉 /　　　　 _,,ﾉrj　 `　　　／ト、,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　.|　　r_,j　j__,,.. r''''"::::::::ミ二二::::::／:::::::::::::::::::::: r ‐-、
　　　　　　　　　　　　　　 | 　）　ﾉ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::;;;;;;;:: ヽ
　　　　　　　　　　　ﾉﾆ-､　,/::;;|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;::: i::;;;;;;;;;;;:: }
　　　　　　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;;;;|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
　　　　　　　　　　　/..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;;|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;::: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: }

　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 /: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|　　　　　　　　「す、すみません、悪い子じゃないんですが」
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　　u.　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”ほら、ホライゾン謝りなさい”」
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

.
135： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:39:29 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|鄯　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.　　　　　　　　「jud」
　　　　　',　　i　　　i|鄱　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{　　　　　　　　　　　「申し訳ありませんでした」
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　「”詐欺にあって気の毒だとは思うけど、
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀ ⌒´ 　 u. 　|
　　　　　　　　　　　　　-ｰー|　　　　　　　ﾄ､______　　　　　　　　　　　　　　　こっちにも都合があるんだよ。
　　　　　　　　　　　 / .::::::、::|　　　　　　 /:::ﾉ:::::::::.｀' ｰ-
　　　　　　　　　　　l :::::::::::::::::ヽ__､____,.　"／::::::::::::::::::::::::..　ヽ
　　　　　　　　　　」 ::::::::l:::: ::::::「､:::::::::::::／ ::::::::::::::::::::::::::::::::.. '､　　　　　　　　　　あと、アンタ迂闊すぎ”」
　　　　　　　　　　l ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '､
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　 / .::::::ｰ-ミﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::|
　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::／ ||
　　　　　　　/ .::::::::::::::::::::/　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　 / .:::::::::::::::::::/'　　　　 `‐-､::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　/::::::-‐…‐､/　　　　　　　i　`ｰ-,:::::::::::::::::| :::::::::::::::: |::|
　　　　　 l::::::::::::::::::::.. ＼　　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:::|

.
136： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:40:23 ID:eNC.0UaM: 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪　　　♪

　　　　　　　　　 ,---ｧｒ‐＝＝－―ｪｒ‐ｒｪ‐､　　　　　　￣
　　　　　　　　　ｆｌ1　　丶ヾニニニニニニヽヽｒ''"´::丶
　　　　　　　　 ∧!　＼　｀　－＝＝ ≡＝＝＝ヘ::::::ﾉ
　　　　　　　　ﾄｒ､ヽ　ヽ､　　　　　　　　　ヾｆ｀ヾ　Yヾｔ‐ ､＿＿,,..-―――
　　　　　　　　 '､ヾﾕ＼　 |￣￣　¨　－－　L..,,」´7 ｀ー'‐-　＿｀''－,.＿
.　　　　　　　　　＼｀ｪ､　｀ｒ－――－――－――!　　　 __　-－＝'　}
　　　　　　　　　　　＼｀ェ⊥＿_ｒｆ＝――― ＝ｆ､__,!　　. {　　　　＿_,ノ
　　　　　　　　　　　　ヽ､!　　　｀ー――――－'__ﾉ　　　ｌ　｀¨"''ー―--
　　　　　　　　　　　　　　｀　￣￣￣￣￣￣￣　　　　　｀''－　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”おっと、失礼”」

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　 ∨　　　　　　　　　「”まぁともかく、役に立てなくて悪いけどさ、
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ、＿　　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　(● )　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　どうやら君らは俺らとご同類のようだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〕､　）　　　　 } 　　＞--
　　　　　　　　　　　　　　､厂　　　　／　／////　　　　　　　　　　　いい取材ができるよう応援しておくよ”」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　　_　///////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼__／У//////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ////////
　　　　　　　　　　　　「.i 　　　　　　　 |///////
　　　　　　　　　 | |.　　　　　　　　　 |//////
　　　　　　　　　　| |　　　　　　　　　　 |//////
　　　　　　　　　　 / ｝へ.　　　　　　　　　 |/////
　　　　　　　　　　／／、＼＼　　　　　　　 |/////
.　　　　　　　　 | У　-_く`ｰ　　　　　　 |/////
　　　　　　　Ｙ .' ´, ‐-'y　　　　　　 //////
.　　　　　　　　ヽ　´ ムく、　　　　　　／//////
.　　　　　　　　　　＼　　　)＼__　　 _/////////
.　　　　　　　　　　　ﾄ｀¨´/////,｀´//////////
　　　　　　　　　　　　　　＼///////////////////
　　　　　　　　　　　＼/////////////////

.
137：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/17(日) 22:40:35 ID:5mHwD8CM: やらない夫からは、何か特殊なフェロモンが出てると推察する
特に、厄介＆面倒事が団体でやってくる風水の方角から
138： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:40:44 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　／￣
　　　　　　 .′__　__.ﾉ､
　　　　　|　/∧(● i'､
　　　　　　!　V /iTi､_)ﾉ　 _
　　　　　　} .'У/.ﾘ/ｰ;＜//ヽ
　　　　　　ﾒ､}　{　i:{ｰiﾍﾄ､V/∧､　　　　　　　　　　　　「はい、美筆です」
　　　　 ,ノヾ､｀ﾄ-‐ミV｀iヽYV/∧i
　　 ,.///Z.∧V＜/∧.|/i } V//i
　　//∠/j//∧V///∧/|.l　i///,
　　{'/////＞丶.V///∧,!.|　!///!
　　 V/////, へYV////,i | ////,|
　　　＼V////ij/∧＜//i..|'////ﾘ
　　　　 `＜//////^,///|/////ﾍ
　　　　　　｀≧=-──≦@////,{
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　＿|￣|＿　　　　　　　|￣|　 |￣|_　　　　|￣|　 |￣|_
　　|＿　　＿|__　　　　　 |　 |￣　　 |　　　 |　 |￣　　 |
　　／　＿　ヽ　　　　|　 |二ｺ ┌'　　　　|　 |二ｺ ┌'
　 ∠ /　/　　〉 |「￣＼ |　 |　o　ヽ「￣＼ |　 |　o　ヽ「￣＼
　　　|＿|　　ﾉ_ノ｀⊇.ノ|＿|､＿ハ/ ｀⊇.ノ |＿|､＿ハ/｀⊇.ノ
　　　　ヽ／　　　　／:／:./:.:.i:.:ヽ:.:＼　　ヽ/
　　ヽ／ヽ　　　 /ﾆ/= /i:＝.!.＝i.=ｷ.i　　 / ＼/
　　∧　　　　　 ,':./i:.:.:.:{ L:.:」|:.:.:」:.」|:.|　　　　 /＼ /
　　　　　　　　　 i:.:| ¨ ﾆ≧ ／ -―　ｌ:.!　　　　　　∧
　　　　　　　　　 |:.:iｒ'´//　ｊ　ｚ＝=、!:|
　　　　　　　　　 !ﾍﾊ//__ノ　、　　 A}
　　　　　　　　　ﾄｊﾊ　　 F＝┐ 　ﾚﾘ
　　　　　　　　　 | :.:.:へ　ゝ__ノ　／　　　　　　　　　　　　　　　「坂本だ！」
　　　　　　　　　 | :.:.:|((´i＞ - イ
　　　　　　　　　 } :.:i:| 「ヽ、　, ｋｌ
　　　　　　　ｨ＝＝┴' ー　∨ーＶ＝＝=、
　　　　　　 ∧　　　　　　　　|Ｏ　　　　　 ∧
　　　　　ムﾍ　 /　　　　　 l　　　　　i　/　}
　　　　　「＿　∨　　　　　　 !　　　　　Ｖーヽ_
　　　／　　　 !　　　　　　 i Ｏ　　　　|　　　＼
　　／　　　　／ﾄ、　　　　　人　　　　八ヽ　　　＼

.
139： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:41:12 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　｀ヽ
　　　　　　　/　　　　　　 ',　　　　　　　　「うわ、このデケー笑い声、もしかして坂本先輩ですか」
　　　　　　　|　　|l　　　　　 ',
　　　　　　 |　　U　　　　ノ　 |
　　　　　 |　　　　　-┰　 /
　　　　 .＿_|　　　　　　　　ヽ
_..,,..-.／r-/　　l　　　 (　　 ,、_）
::::::／:::::|/　　 |.　　　｀￣　丿
／:::::::::::|　　　ヽ、　　　 l´__
::::::::::::::::|　　　　　｀''-..,,＿ノ:::::::l
―‐-、:ト、　　　　/|:::::::::::＼::::/
:::::::::::::::|　＼　／ |:::::<´￣:::/〉
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　 |::::::::::: : / /:::i::/::::::::::::::::::/i:::i!::!　{:::::|::::::::::::::::::::::::::i::| .|::i::::::::::::::::::::::::}::}ヽ:::::::::::::::::::::|
　 |::::::"''':::/ i::ｲ:/ :::::::::::::::::/.{:::{!:{　.{:{|:|::::::::::::::::::::::::::|!:| .|:|{ ::::::::::::::::::::::ﾄ:i .｀､: ::::::::::::::|
.　 |:: : ＼/...|:/|:|: ::::::::::::::::/. |::{i::i　.{:i.|:|: :::::::::::::::::::::::||:|　|:|{::::::::::::::::::::::::}|:|　 ',:::::::::::::::}
　　|::::::::::/.‐|i-|:|-.．.,,_:::::/ . |:{.|:}　.{:{.|:|: : ::::::::::::::::::::||:|　.|| {:::::::::::_,.．-''i"i　　',::::::::::: }
　　,|;;;:::::/　.!!_,.．-‐‐‐‐~";‐．{;|}　 {:{.|:|: ::::::::::::::::::::::||:|　 ||_|_,．'":::::::::::::! !!　　',:::::::::/
　 /　＼{:{　／　　　／::::::::／｀'ゝ､, -'"~"""""~~~´ ,,ィ;';==＝＝≡ｮｪ､,,_　　.|:; -<
　 | /´ヽ||V　　　／::::::::／　　　 .ト､/　　ヾ､_,．'／´ /::::,-､(´｀　 .||ﾘ　　∧!へ､',
　 | | .／|ﾄi.　　／::::::::／　　　　　 ,'　　　　　　　　 |:::::!iioi｀"i 　ﾉ'　　./　||´　i |　　　　　　「覚えていたようで何よりだ」
　｀,　ﾍ ||∧.／::::::::／　　　　　 /　　　　　　　　 ∨乂ｿ:::/　/　　 /ﾍ .|ﾄ､.ﾉ.,'
　　｀､　||',∧:::::::／　　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ:;;;:／　　　 /　 }.||　 ./
　　　｀､||＼ﾍ／　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ／ .|| .,.'
　　　　 |ト､｀ヽ' ．..,,____,,,.-'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　 ||'
　　　　　||　丶ﾍ　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　 / _,.．'´.||
.　　　　 ||　　　 ',　　　　　　　　　　　　　 `　　　　　　　　　　 /´ : :::|.　||
　　　　　l!　　　　',　　　　　　　　　 __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__　　　　　　　　　 /:::::::::::::|.　l!
　　　　 !　　　｀､.　　　　　　　 i　　　　　 i　　　　　　　 ,ｲ::::::::::::::::|.　!
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 ',　　　　　　 ,'　　　　　／i::| :::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　｀丶､.　　　ヽ.　　　　 / 　　　 , : '´|::::|::| : ::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　｀　、　　｀''‐‐‐.''´　　　,． i.　　 |: :|::| :::::::::::::::|

.
140： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:41:27 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/　　　　　　　　（坂本？）
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/　　　　　　　　「……」
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧
　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
　 /　　　　　　 ,'/// 　　　　　　　 |　　　　　　　　　　ﾏ////∧:　　/ ∧
. /　　　　　　 ///if　＞――――――{―――――＜　　}////:∧　　 / ∧
　　　　　 /7//{///////////////!}///////////////!////{ ∧　　 / ∧
　　　　　　 /　{:/∧///////////////!//////////////∧￣　　 ∧　　　/ ∧
　　　　 /　　　入/////////////人////////////:/　∨　　　 ∧　　　/ ∧

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141： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:41:49 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　 , . :‐: :￣: : : : :.｀丶
　　　　　／: :./ : : l: :.ヽ:.ヽ : : : :ヽ
.　　　 /: : :./:l: : : |l.: :.ﾊ :ﾊヾ＿_ _ヽ
　　　〃: :./|l:|.: : :ﾊ: :: :ﾊ: :ﾊヾｰ--:ﾊ
　　　ﾊ:.: :.ﾘ⊥ ￣／イ´￣｀　}ﾆ彡ﾉ:ヽ　　　　　　「君に電話をかけるなど実に久しぶりだな、何年ぶりだろうか」
.　　 {! L ﾊ　〃Y 　　r＝＝=､ Yr‐ ､:.:.ﾊ
　　　　　　}〃丿,　　　　　　〃.ぇ } }: :.:.l
　　　　　 ├‐'　r-―┐　　　!　 __,ノ!: : : l
　　　　　ヽ　∨ 　ﾉ　　ィｸ＿　|ﾄ.: : l
　　　　　　　＞､　ｰ　 ,　...::::|⌒ヽ.　|!ﾍ:.: l
　　　　　　　　　｀¨T:::: ＿,.ィﾞ!　　 l!　V::|
　　　　　　　　　　　｢V´　　 ,⊥-=＝ー戈{
　　　　　/ﾞﾞfニニｱﾞｲ｣ -‐ 彡'ﾞ¨￣／　　ﾊ
.　　　 / /　　　ヾﾉrぅ　　´　　　〃　ー---ﾊ
　　　r'ﾞ〃　　　／　　　　　　　〈　￣¨''ー--}
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　 .／　　　 _ノ ⊂_ ‐-' ＜
　　　　　 |　　　　（ ―）　 λ　　ヽ
　　　 ,ﾍ__|　　　　　（__人）　　ヽ　　',
　 __,/　　　｀＜　　　⌒ﾉ　　. ｒ'-‐￢　　　　　　　　　　　「五年ぶりくらいじゃないですか？」
／---‐――--.､ゝ＼　ノ　　　」-‐＞ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／⌒ヽ. ´_ノ　　　/　 ´　　 l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／´ ｀ヽ　　　　ヽ.　　,　, .!　　　　　　　　　　　　　　　「どうしたんですかいきなり」
.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　　　ヽ　　　　 l｀ / / /!
:.:.:.:.:.／　 ./　　　　＿ __ヽ-､　　 !/. ,'　l　!
.:.:.:.:.:l　＿十''''''''""　　　　　＼＜　　　'　l

.
142： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:42:51 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　 ____________＿
　　　　　　　　　 ,.．‐''"~´:::::::::::::::::::::::::::::"'''- ．
　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:｀ヽ、
.　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::/::::＼:::＼
.　　　　　,.':::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::、::::、::::::∨:::::::::::｀､:::ヽ
.　　　　 /:::::::::::::ii::::::::::::::i:::::::::::::::::i:::::::i::::::/::',:::::::::::::::',:::::',.
.　　　　,':::::／:::::||:::::::::i::::|::::::::::::::::::i:::::::i:/:::::::',::::::::::::::ﾊ:::::',　　　　　　　　　「あぁ、君に一つ頼みがあるのだ。
　　　　i::::/ :::::::::|| : ::::::i::::i::::::::::::::::::i::::::/i::::::::::::レ‐‐'― ￣
..　　　 |:/:::::__:::::|| :::::::::i::::ii:::::::::::::::::|:::/.'.i_,::‐'デ￣ヽト、　　　　　　　　　　　　　君は確かまだ日本にすんでいたろう？」
　　　　v／ :::::::::||:::::::::::i:::ii::::::::__::::」v´　.／,, ,,＞イ.卜.i
.　　　/:V.｀￣::::::||_:i:::::」イフ￣/ >./ 　.'　,ィⅦ爿,' .|X i
..　　/ :::Ⅹ⌒:::::::ﾊV／／　 ./ /　｀', 　　 ,刈iﾉ　 .| ∧
　　/ ::::::.ﾍ::::::::√＼ﾍ..|　　 ./ /　　 |　　　　　　　 |　 .ｌ
. 　,':::::::::|:::ヽ:::| |.ﾍ　',l..|　　/ /　　./ 　　　　　 ,'　　il
　 i ::::::i::| ::::｀Y|.| 人 .',.iヽ_/ /＿_／　　　 '　　　/　　 .||　　　　　　　　　　　　「それは変わっていないか？」
.....| : :::|::|:::::::::::',＼ゝ)...|i /　　　　　 _　　 ' 　 /　　　 li
.　| : :::| :|:::::::::|::i　　＞. /」　　　　　　　　 ,.'　　　　 i
.　| : :::|:::| ::::::::|::i　　 .／/|i　＞ .....,,,__ 　　　／＜__＿＿＿＿＿
.　| ::::::|:::|::::::::::|::i　　..|＼＼　　　　　　￣厂|　i＞‐―――――‐＼
.　|::::::::|:::|::::::::::|::i.「￣|｀ヽ、. ミーーー、「／|∨|　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
.　| : ::::|:::| ::::ノ／／｀ヽ、　　￣￣￣＼V/∧　`丶、　　　　V　　　　|
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____　　　　　　　　　　　「えぇ。
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　坂本先輩は変わらずドイツに？」
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

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143：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/17(日) 22:44:11 ID:4WdpDJ4M: 突然何が始まったんだ・・・？
144： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:45:44 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あぁ、住めば都というやつだ、毎日忙しくしているよ」

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　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、　　丶､/
　　　　　　 ,.'::::::::::::::::::::､::::::::ﾍ:::::＼＼　　./ヽ／
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　　　　　 |::::／:|ﾍ;;;_,＞三'／　／∨　　　　　"´i
　　　　　 i:/-‐┤￣r´/:::/ ｝　ﾒ气
　　　　　人;::::: :|　　∨::/,ノ　　ヽ　ヽ｀ヽ
　　　　　　 {:: : ｛￣ヽ､ /'￣　┌―‐┐　}
　　　　　　 |::: : ヽミ'_,./｀ヽ､　 ‘､___,ノ　/　　　　　　　　　「風のうわさでは、君は務めた出版社を辞職して
　　　　　　 |::::::: :| ｀￣ﾞﾞ''‐ﾍ, ｰ―┬‐‐'
　　　　　　 |::::::: :| 　./＝＝i￣￣ゝﾊ===ﾍ　　　　　　　　　　　　　フリーライターになったらしいじゃないか」
　　　　　　 |::::::: :|　/　ヽ.　　　　　　＼o　丶
　　　　　　 |::::::: :|./　　ﾍ　　　　　｀､　　ヽ
　　　　　　 |::::::: :/　　　 ∧　　　　　　｝　　ﾉ
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　｀ヽ
　　　　　　　/　　　　　　 ',
　　　　　　　|　　|l　　　　　 ',
　　　　　　 |　　U　　　　ノ　 |
　　　　　 |　　　　　-┰　 /
　　　　 .＿_|　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　「お詳しいですね」
_..,,..-.／r-/　　l　　　 (　　 ,、_）
::::::／:::::|/　　 |.　　　｀￣　丿
／:::::::::::|　　　ヽ、　　　 l´__　　　　　　　　　　　　　「坂本先輩は大学卒業して世界を放浪してて
::::::::::::::::|　　　　　｀''-..,,＿ノ:::::::
―‐-、:ト、　　　　/|:::::::::::＼::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　なんとなくドイツの出版社に勤めるようになったんですよね」
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145： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:46:38 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　_,..．-‐‐‐-　．.,
　　　　　　　　　　 , ‐'´::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
.　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 /::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::｀､
.　　　　　　　 ,':::::::::::/ ::::::::::::::i ::::::::::::i:::::::::::::',:::::::::::',
.　　　　　　 ,':::::::::,ｲ:i::::::i:::::::::| ::::::::::::|::::::::::i:::',::::_,．'i
　　　　　　　 i:::: : ｲ.{::|:::::i|::::::::|i::i::::::::::|i:::::::::|i:::}','::::::::|
　　　　　　 |:::::::〃|;;|;;;;;|i;;;;;;;;|i;;|;;;;;;;;;;|i;;;;;;;;;||;;;|;i',::::::i　　　　　　　「その通り、さてとあいさつはこれくらいにして、本題だ。
　　　　　　 |:::,;;;:::i,.．-‐=ゝ-,._,.．‐'''_,.．-‐'''"　 i:::/
　　　　　　　 }/〈i|､| 　／.／　.} 　　 .イ式i''''ｧ ,'i|ﾍ　　　　　　　　　　　　もし君の都合が付けば、ひとつ京都に行ってもらいたいんだが」
　　　　　　｀､.∥.!／／　　丿　　　弋iiｿ. ' / |i/
　　　　　　　　ヽ|!､',X,,,,,,,,,．'´　　　　　　　 ,'ソi!
　　　　　　　　 |i! ﾑ　　　　　 ' 　　　 ,'　 .i!
　　　　　　　　 |:!:::::ﾍ　　 ┌‐‐‐‐y 　　 /　　 !
　　　　　　　 |::::::: : へ、　｀':‐ ‐'´ 　 ,.イ
.　　　　　　　　 |:::::::,'　 ,‐|｀': ．___,. r;く
　　　　　　　　　i::::::/　 .|｀''‐--． .,...!-'|
　　　　　　　　 ,'::::/_,. ｒ-'､　　　∨ 　 └-､
　　　　 _,..．-‐'''"",ﾍ.　　｀ヽ.＿|　 ,-'´　　i｀''‐ ．._
　　　／ゝ_,.．-'''"´　　　　　　ﾍ〇　　　　 ~"''‐-．.｀ヽ
..　／　　',　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　｀´ﾍ
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　 ,,..-‐‐-..、
　　　　　　　 / 、_　　　ヽ
　　　　　　 ./　 ┬　　　　ヽ
　　　　　　 lィ　　、　　　　l
　　　　　（__,、＿ﾉ　　　　,'
　　　　　　ヽ　　　　　　　/
　　　　　 |　　　　 _|　 l、
　　　　　　 .ヽ-ィ''"´./　 .〉ヽ.._
　　　　　　　 _,,-|　 /　 ./:::::::ヽ｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　「きょうとぉ？」
　　　　　_,,-''／/ヽ　 ./::::::::::::::ヽ、ヽ
　　　　 /:::::>::/、_,,..-'/<´｀"''‐-,,_ヽ::::＼
　　 ,、/::::::|::/　　　 ./／:::::::::::::::::::::::::::::::|
　　.ヽヽ、::|/_,,..-／￣:r''"ヽy::::::::::::::::::::::|
　　|三_,,-''":::／::::::::::/　　／:::::::::::::::::::::/

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146： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:48:34 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　 .　　´￣￣￣　` 　､
　　　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
.　　　　　　　　／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　 /:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧::::::: ∧
.　　　　　 /::::::: //:::::::::iｉ:ｉ::ｉ:::::::::::ｉｉ:ｉ::::::i:ｉ:::V:∧::::::: ∧
　　　　　 ':::::::::/ !::::::::/ｌ|:|::|:::::::::::||:|::::::l:| :: V:::∨ :::: ﾊ
　　　　　　 |::::: /||::|:::::: |::||:|::|:::::::::::||:|::::::l:|::::: |:::: |::::::::::::|
　　　　　　 |::::〃||::|:::::: |::||:|::|:::::::::::||:|::::::l:|::::: |:::: |ヾ::::::::|　　　　　　　「うむ、私の部下二人が、取材先の京都で
　　　　　　　!:ヾ:| ||::|:::::: |::||:|::|:::::::::::||:|::::::|.! ::: |::_,.| V:::::::|
　　　　　冫､{二ﾆ≡=-　! |:::::::::::||:|:,.斗ヒ'"l::::l:l V--/　　　　　　　　　　　　トラブルにあっていてな」
　　　　　　　{ ﾊ〈.　　 /:::/ 　 'Y　　　　'"´ 　　　 /:　｜
　　　　　 V.|.ﾍ　 /:::/　　丿　　　　ｰ‐====''' ﾊ| ,. ﾘ
　　　　　　 `|　ﾍ/:::/ 　／　　　　　　　　　 / ,ｨ／
　　　　　　　　 | ヽ.__￣´　　　　　!　　　　　　厶ｨ'|
.　　　　　　 |　　∧　　　　＿__＿,　　　　/ ::::l |
　　　　　　　　　ゝ　　　　　　　　　　ｲ::::::::|
　　　　　　　　　　＞　　　　　　ィ　l: | :::::::|　　　　　　　　　　　「そいつらの手助けを頼みたいんだ」
　　　　　　　　　　　　　∧:｜　＞‐＜　｜ヽ.:| :::::::|
　　　　　　　　＿|　￣|　　　　 /￣｀| | :::::::|
　　　　　　_,.．＜´|　ヽ　 |　　　 ,/　　ﾉ￣|＞．,_
　　r‐＜三二ﾆ=‐' ´　　　｀ヽ「￣￣　／　　　`ｰ=ﾆ二三＞‐､
　 /＼　　　　　　　　　　 | ○　　　　　　　　　　　　／ﾍ.
.　|. 　＼　 i　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 /　／　　 |
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐‐‐-..,,_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 .,'　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 l　　＿＿丿!|!|ヽ.＿.l
　　　　　　　　　　　　　 |　　-。＝＝　 .-。＝
　　　　　　　　　　　　　 |　　≡≡=　　　ヽ≡|
　　　　　　　　　　　　　 | 　　（　　ノヽ.__ﾉ　|　　　　　　　　「は？」
　　　　　　　　　　　　　 |　u　　｀¨´| 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |.　　　　　 |　　.| 　 .|
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .|　　 |　　|
　　　　　　　　 ,.-r/.　　　　 └―┘　.l
　　　　　　　 _,,-|　|　　＼　　 ‐---　..ノ
　　　　　　 ,,-''´ 　 |　.',　　　｀"'' 　 __,,..-''´
　　　　,,-''´　　　　 l 　ヽ、　　　　 /|ヽ｀''-､
　　_／　　　　　　 ',　　　＼　　　　/ .|　 '., 　｀''-,,
　./　　　　　　　 ',　　　　｀7＿＿__,| 　 .l　　　ヽ
. ,'　　　　　　 .l　　　 ', 　　／| 　　　　|＼. |　　　　 .|
. |　　　　　 .| 　　 .ヽ.／　　＼　　　|.　ヽl　.|　　　 |
. |　　　　　　 |　　　　　　　　 Oヽ .／　　　　.| 　　 |

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147： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:49:30 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　 .　　´￣￣￣｀　　　 .
　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｀丶、
　　　　　　　　 __／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.　　　　　　　　　 /:/:二ニ==一:::::::::::;:/::/ : /:i:::::: i::::::::::::::ﾍ.
　　　　　　　　　/:λ:::::::ｰ==ﾆ二 :／/::/ : /:/|ｉ::::::|::::: V:∧ﾊ
　　　　　　　　　|::||:ﾍ: ::::::::::::::::: 〃 /::/ :::::|::|::||: :/!:::::: i::::::|:||
　　　　　　　　　|::|:!:::ﾍ:::::::::::::::::/　 l::｣|;_:::::|::|::||:::| |:::: λ::::|:||
　　　　　　　　　|::|ﾊ:::::ﾍ:; --､/　　>‐―＞､|::||:::| |::_,.斗::::|:|!　　　　　　　「社の方で手配した旅行代理店が紛い物だったらしく、
　　　　　　　　　|::|: ﾍ:::::ﾞ| .ﾍ. ﾍ. 　l.　／::／ }　　,ｨテｧ⊥:::ｌ:l'
　　　　　　　　　|::|:::::|＼ﾍ V)　|／`く::／　ノ　　じ/　　　　　　　　　　　　　京都についた時点で連絡がとれなくなってしまったようだ」
　　　　　　　　　|::|:::::|.　＼:７´|　　｀￣　　　　 ,'
　　　　　　　　　|::|:::::|　／/ｿ　　　　　　　 ' /
　　　　　　　　　|::|:::::|　┌─＜_＞ .　　　( ア .
　　　　　　　　　|::|:::::|　/　　　　＼ /＞ .__／
　　　　　　　　　|::|:::::|‐'￣＞　.　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「このままでは取材はおろか
.　　　　　／|::|:::::|　　　　　　　＞‐≧:､
　　　　　　 |:　|::|:::::|　　　　　　／￣`ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今夜の宿にも事欠くことになりかねん」
　　　　　　 |i　|::|:::::|　　　　 i:. 　／　　　　　ﾄ､
.　　　　　　 /!ﾍ.|::|:::/ 　　　:|:: /　 /　　　　 |｜

　　　　　　　　 ,.　-‐‐‐- ．
. 　　　　 ,. '´:／::::/|::::::ﾍ;ヽ＼
.　　　　／:::::;ｲ:: : :/ .|::::::::ﾊ::::ゞ:ヽ
　　　　/ﾍ:〃-‐ｧ:ｩ:､／_,.．‐'''" ﾍ::}　　　　ｉ
.　　　　{:/　 /::/　ﾉ　　＝＝= ｝::!　　　 __人__
　　　 Y ﾍ. /::/／　　　　"" Y'´）.　　　｀Ｙ´
　　　　ゞ/｀￣´　＿＿,.　　　 }'´.　　　　 !
　　　　ゝ､　　　　　　　　　／ﾍ.
.　　　　　　　｀＞ｰ-y‐‐z:＜.ﾍ ::: ',
.　　　　　｛(ﾞとi￣￣￣￣　〉 ',:::::i
　　　　　ヽ｢ﾞ||_,,.. ．-‐ヽ /. 　!:: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「古都だけにな！」
　　　　　　 r＝＝､/ﾟ　　〈　　 !:::|
　　　　　　｀7i.i.i∨ﾟ　　　　 ∨　.!:/
　　　　　／ﾞi.|.|.|.iﾟ　　==　ﾍ　/
　　　　｀＞||.|.||＜三＞-､＿｝
.　　　　　　　 ||.|.|. 　∧　　　',
　　　　　　　 ||.||.　/　ﾍ　　 ',
.　　　　　　 ||||. /　　＼　 ,
　　　　　　 i||!/　　　　　ﾍ.　',
　　　　　　　　 iii′　　　　　ﾍ__}
　　　　　　ゝ′　　　　ヾ┘
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　,,..-‐‐-..、
　　　　　　　　/　　　　　.ヽ
　　　　　　　 l　u　　　　　',
　　　　　　 |　_＿_ﾉ L___.|
　　　　　　　 .|　{:::::::::　:::::::.{　　　　　　　　　　「……」
　　　　　　 .|　 r''´　　ヽ.|
　　　　　　 ',　ヽ-‐'ヽ--'|
　　　　　　 ',　　　　 /
　　　　　　　 ',　　　　　|
　　　　　　　ﾄ''"￣ﾞ''イ
　　　　　　　　_,/|ヽ　　| |＼
　　　　　　／/ .|　　　 |、ヽ＼
　　　　　／ ./　 |　　　　 .',　.〉.ヽ
　　　　/　　ヽ　 |ﾞ''-,,__／/|.〈　.∧
　　　 ∧　　/　 |｀ﾞ'''‐‐''"　| ヽ　∧
　　　∧　　 ∨ .|　　　　　 .|　|　 ∧
　　 ∧　　　 ∨.|　　　　 | .| 　 .∧
　　∧　　　　ヽ|　　　　　　| |　　 .∧

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148： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:50:14 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　 . 　----　 .
　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::`丶、
　　　　　／ : :::::::::::::::::ｉ:ｉＶ::ﾍ::､::::::::::＼
.　　　 /:::: / : :ｉ::::::::::::|:|::∨:ﾊ:ﾍ::二ニﾍ
　　　　/:::: //:::::|::::::::::::|:|::::| ::::|:::∨ｰ=ﾆﾊ
　　　 |:::::::|:|:::::::|::::::::::::|:|::::| ::::|:::::|ヾ:≧=:|
　　　 |:::::::|:|:::::::|:::::::;::::ｌ:ｌ.斗-┼‐' ゞ:::: : :|　　　　　　　　「笑え」
　　　 | :::＞―　.／　 '´,ｨﾁ乞了　｝::＿/
　　　　 ∨ /　ﾍ　　 V ツ　 / ,ﾊ. ﾊ
.　　　　 {∨　　ﾉ　　　　　　　 { ﾉノ/:::|
　　　　　 ∧ﾊｰ　　 '　　　　　　 _,ノ::::::|
　　　　　 {.　人　　　- 　-　　　.ｲ | : ::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　'| 　 !::::::::::|
　　　　　　　　＞‐＜.＿｣|　 | : ::::::|
　　　　　　　　　 |｀Y´　　ﾉヽ !::::::::::|
.　　　　　 .　＜＞ヽ.|　　／　 '＜＞ :!
　　　 r＜＞　´　　 /ｏ　　　　　｀＜＞‐┐
　　　 |ﾍ　 /　　　 /　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　 | ﾊ／　　　 /　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 |.:/　　　 /ｏ　　　　　　　　　　|　　/　　|
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　　　　　　　　　ヽ
　　　.　 ,.l　　　＿丿
　　　　/ .|　 /,,;;;;;;
　　　. ゝ丿　＼;;,
　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　 |　　　　　　　　　　「ハッハッハッハ！ワッハッハッハッハ！」
　　　　　　＼＿／
　　　　　　　 |-┘
　　　　　 |　 |
　　　　　 L.└┐
　　　　　　　 r'´
　　　　　　　 |
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　　　　　　 .|
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　　　　　　　　　｀''-,,_
　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 _,,..-ヽ
　　　　　　　　　 /　　　 .',
　　　　　　　　　　　/ 　　　 |
　　　　　　　　 /　　　　 .|
　　　　　　　　　 /　　　　　　ヽ

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149： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:51:19 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　 ____________＿
　　　　　　　　　 ,.．‐''"~´:::::::::::::::::::::::::::::"'''- ．
　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:｀ヽ、
.　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::/::::＼:::＼
.　　　　　,.':::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::、::::、::::::∨:::::::::::｀､:::ヽ　　　　　　　　「それで、どうだ？
.　　　　 /:::::::::::::ii::::::::::::::i:::::::::::::::::i:::::::i::::::/::',:::::::::::::::',:::::',.
.　　　　,':::::／:::::||:::::::::i::::|::::::::::::::::::i:::::::i:/:::::::',::::::::::::::ﾊ:::::',　　　　　　　　　頼まれてはもらえないか？
　　　　i::::/ :::::::::|| : ::::::i::::i::::::::::::::::::i::::::/i::::::::::::レ‐‐'― ￣
..　　　 |:/:::::__:::::|| :::::::::i::::ii:::::::::::::::::|:::/.'.i_,::‐'デ￣ヽト、　　　　　　　　　　　　　無論どうしても都合がつかなければ
　　　　v／ :::::::::||:::::::::::i:::ii::::::::__::::」v´　.／,, ,,＞イ.卜.i
.　　　/:V.｀￣::::::||_:i:::::」イフ￣/ >./ 　.'　,ィⅦ爿,' .|X i　　　　　　　　　　　　　　　　　　無理強いはできないが」
..　　/ :::Ⅹ⌒:::::::ﾊV／／　 ./ /　｀', 　　 ,刈iﾉ　 .| ∧
　　/ ::::::.ﾍ::::::::√＼ﾍ..|　　 ./ /　　 |　　　　　　　 |　 .ｌ
. 　,':::::::::|:::ヽ:::| |.ﾍ　',l..|　　/ /　　./ 　　　　　 ,'　　i
　 i ::::::i::| ::::｀Y|.| 人 .',.iヽ_/ /＿_／　　　 '　　　/　　 .||　　　　　　　　　　　　　「もちろん公私において礼をするつもりだ」
.....| : :::|::|:::::::::::',＼ゝ)...|i /　　　　　 _　　 ' 　 /　　　 li
.　| : :::| :|:::::::::|::i　　＞. /」　　　　　　　　 ,.'　　　　 i
.　| : :::|:::| ::::::::|::i　　 .／/|i　＞ .....,,,__ 　　　／＜__＿＿＿＿＿
.　| ::::::|:::|::::::::::|::i　　..|＼＼　　　　　　￣厂|　i＞‐―――――‐＼
.　|::::::::|:::|::::::::::|::i.「￣|｀ヽ、. ミーーー、「／|∨|　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
.　| : ::::|:::| ::::ノ／／｀ヽ、　　￣￣￣＼V/∧　`丶、　　　　V　　　　|
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　,,..-‐‐-..、
　　　　　　　　/　　　　　.ヽ
　　　　　　　 l　u　　　　　',
　　　　　　 |　_＿_ﾉ L___.|
　　　　　　　 .|　{:::::::::　:::::::.{
　　　　　　 .|　 r''´　　ヽ.|
　　　　　　 ',　ヽ-‐'ヽ--'|
　　　　　　 ',　　　　 /　　　　　　　　　　　　「あんたの『無理強いしない』は当てにならねえよ」
　　　　　　　 ',　　　　　|
　　　　　　　ﾄ''"￣ﾞ''イ
　　　　　　　　_,/|ヽ　　| |＼
　　　　　　／/ .|　　　 |、ヽ＼
　　　　　／ ./　 |　　　　 .',　.〉.ヽ　　　　　　　　　　　　　「あんたが大学にいた時代どれだけ無茶な目にあわされたか」
　　　　/　　ヽ　 |ﾞ''-,,__／/|.〈　.∧
　　　 ∧　　/　 |｀ﾞ'''‐‐''"　| ヽ　∧
　　　∧　　 ∨ .|　　　　　 .|　|　 ∧
　　 ∧　　　 ∨.|　　　　 | .| 　 .∧
　　∧　　　　ヽ|　　　　　　| |　　 .∧

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150： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:52:05 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-＝　¨¨¨¨¨　=- ．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 ´:::::::::::::::::::::::.:::.::.: : . . . . .｀　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::.:::.::.: : . . . . . . . . . . ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::.:::.::.: : . . . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::.:::.::.: : . . . . . . . . . . . . . : :.::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／:::::::;．'´／／//:::::|l:∧::､:::＼ . . . . . . . . : :.::.:::.::ﾍ.__
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.　　　　　　　　　　 /:::::::／ :: /: /:/ ://' :::::: |::| | :||::: | lV:∧、 ::::::::::::::::::::::::l|:::::::: ‘，
　　　　　　　　　　 /:: ／'::: ;::/: /:/::::;|:||:::::::::::|::| | :||::: | |:∨∧-‐=＝≡ニﾆl!::::::::::: |
.　　　　　　　　　 /／ / ／:/=/;/::::/:|:||:::::::::::|::| | :|!::: | ||::∨∧ ゞ : :::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　　　　　　　 / 　 / /　/:::/:/ Ｘ |::|:||:::::::::::|::| |/|=＝=-．〉Ⅵ　ゞ:::::::::::::::/|:::::::: : ′
　　　　　　　　　　　 / /　/／|//:＼ヽ ||:::::::::::|::| |´|::::::| ||／｀ヽ|　ヾ::::::::::::/lJ:::::::::/
　　　　　　　　　　　　　／V:::::::ハ／　　　　 . イテ〒ﾄ､　 :|　ヾ＞‐く′::::::: /
　　　　　　　　　　／　　| :::/　‘　　　　　　　|::{::::;勹　)≧ ／ <⌒) ）: : ／
　　　　　　　　　　　　 ,　　＿|∨ 　　　　　　乂__歹　　 / (⌒'　／::／
　　　　　　　　　 .　-=/　 ´.::::::::|　`ー丿　　　　　　　　　 / ｰ≠ '´ ／
　　　　　　．::::.::.:.. . |　. .: ::::: 人　　　　　　　　　　　　　　 '（__,ノ‐　´　　　　　　　　『君は昔から私の頼みを
.　　　　／:::.:::.::.:=-‐ |　"¨´￣￣＼　　　､　＿,　　　　　／:| 〃…-､
　　　／ ::::::: ／　　 |　　 ,．====- ＼　　　　　　　　 . ::::.: . V　　　　　　　　　　　　　　　　断らない可愛い後輩だったからな』
.　　,:::::::::::::／　　　　／ /二ﾆ＼ヽヽ＼　　　　 . :::.:: .　　　∧、
　 / :::::: , '　　　　　　　,:'ニ/二二二＼≠ ≫-＜:: .　　　　 |_,》〉
　｛ ::::: /　　　　　 /二/二ニニニ／ﾆ∧　 /　　　_ . ．-=ﾆ¨ /
.　‘､::: {　　　　　　 .{二ﾞ|ﾆ/二ニニニﾆ《/:／／￣　　　　 /≧ｘ､＿
.　　＼＼　　　　 |二ﾉ:厶． ‐=≡ニ／＼/　　＿＿___,,,....∠ﾆ=-≪≪≫ 、
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' ´￣　　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　。.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　゜
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　「断りを入れようとしたら突然難聴になったくせに」
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　 ;
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　＿＿ノ:}:{､__　/ー- 、.
　　　　　　　　＿＿＿_,.．, イ　　　　　（ ●）''v（ ●）/::::::::::::∧
.　　　 ,　''　¨　　　　　　 /　 {　　　　U　　　　　　　　　ヾ:::,.-‐ ヽ.
　　／　ヽ, 　─── ‐‐|　　､　　　　　　（____人__） '　（_ﾉ（_ ／_ ｀l
　/　　　　i　　　　　　　 |　　　ﾍ　＼　　　　｀⌒´ｲ＼　　 ∧|_l´__　ヽ
./　　 i　　|　　　　　　　 |　　/¨''{　　＞　 __ ／　　　＼　（ヽ-'｀|_r /
　　　 i　　|　　　　　　　 |　/| |　 }　　ｒ'' {　／/　　ｊ　　＼ヽﾉ:::::::/ |_.
.　　 i　　.|　　　　　　　 |/　l .{　乂　　j ノⅣ.　　o 　　　　 ∨:::ノ_,ﾉ }
　　　i　　 |　　　　　　　　＼＼　ﾍ,ノ/ /.　　　　　 y　　｜￣
　　 !　　 |　　　　　　　　　　＼＼__/./ 　　　。　　|　　 |　　　　 |
.　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 V.　 /　　　　　　　　 :::::: |　　　　　|
.　　　　｜　　　　　　　　　　 V /　　　　　　　 :::::::|:　　　　　|

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151： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:53:53 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　／´￣￣￣￣｀＼.
　　　　　　／: : : :　　　　　　　＼
　　　　　/: : : : :　　　　　　　　　　　'.,
　　　　　|: : : :　　　　　　　　　 :|
　　　　　| : :u : : : : : .,　　　　　　 :|　　　　　　　　「まぁ、話だけは聞きますよ。
　　　　　|:: : : :＿ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_　　:|
　　　　　|::::;;;（　 ●）ﾉヽ（　● ） ;;:::|　　　　　　　　　　　その人達の名前は？」
　　　　　|: : : ´"''", 　　　　"''"´　:l
　　　　　 ',: : . . （　　　 j　　　）　 ./
　　＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　/ハｰ､＿_
　／: : r':|　r'￣二ﾕ　　　　　　　　./ : ',: :: :: :＼＿_
　: : : : | .|　|　/ 　) ｀)　　　　　　 ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
　: : : : |.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿　　　／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: :: :＼　　　　　　　　ヽ- ´ 　 .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: : l: ｀ー┬-､　　　ト､.　　/: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : : ┐|: :: :: :: :＼）　７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: : イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiii〈　 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ : : / /: :: :＼＿￣＼ii｝　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
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　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　　 . 　´::::::::::::::::::::::::｀丶.
　　　　　　　　　／ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
.　　　　　　　 /:::::/'/:::::iiλ :::: i､ : i::ｉ:､ﾍ／ﾞ,
　　　　　　　　|::: /'/:::::::||| |::::::::|.|::::|::|||:::| ::: |　　　　　　　「相変わらず押しに弱いようだな。
　　　　　　　　|::::||:|:::::::::||| |::::::::|.|::::|::|||:::|V:::|
　　　　　　　　|::::||:|:::::::::||| |::::::::|'|::::|::|||:::| i:: |　　　　　　　　　　　　　君のそういうところは今でも割と好きだぞ」
　　　　　　　　i::｣r――‐ ､／　 -‐‐…‐ .|:/
　　　　　　　｛ ||　 /:::/　}　　　イ乞"ｱ ,l|`!
　　　　　　　　 Ⅵ､/:::/_,ノ　　　弋ソ '　' |/
　　　　　　　　 |::|ﾞﾍ.　　　　 ,　　　　 /'"|
　　　　　　　　 |::l:::;ﾍ.　　､　 _ 　　 /==j､_　　　　　　　　　　　「ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケとホライゾン・アリアダストだ。
　　　　　　　　 |:／!　丶　　　　　イ｀ﾞ''＜| ﾍ
　　　　　　　／ﾞ＼ﾍ.　＼＞:＜／ !　　　｝｜　　　　　　　　　　　　　今は京都駅で立ち往生しているそうだ。
　　　　　／／／.　＼　＼__　/　/　　 /　｜
.　　　 ,く／／　　　　＼　｜.|／　　　｜　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　現地で待たせておくから、いってやってくれ」
　　　 /　 `''　　　　　　 `'┼'　　　　/　' / 〉
　　　| 　　＼　　　　　 ‘､Ｏ.　　　∨:/　∧
　　　| 　　　　　i　　　　　　｀　　　　V 　　∧
　　　| 　　　　　|　　　　　　　 , 　　　 ',　　 ∧
　　　| 　　　　　| 　　　　　　 ',. 　　　! 　　 ∧　　　　　　　　　　　　「東京から向かうことになるのか？」
　　　〈　　　　　|　　　　　　　 }.O 　　∧. 　　 ∧
　　　|　　　　ﾍ　　　　　　　　 ,' 　　／ .「＼.　　∧
　　　| 　　　　　〉､　　　　　　ノ　ィ'´　ノ∧. ＼　／
　　　| 　　　　 i/ 　 `＝==ｧ '´／〉．＜　　　　／
　　　| 　　　　 |: 　　　／!,／ .∧　　　　／
　　　| 　　　｜　　／　/ 　 ./ /´)-､　　 /
　　　| 　　＼　|　　 '　　｜　　 .└〈_,∧.　/
　　　| 　　　 Ⅵ:　　　｜　　　　　{.ノ|／
　　　| 　　　　.|/:　　　　 |.O　　　　（_/
　　　| 　　　 |　　　　 |　　　　　　|

.
152： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:56:10 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　「……間の悪いことに俺も取材で京都にいるんですよ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　そうでなけりゃ即座に断ってます」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､__　　＼
　　　　　　　　　　　 (＝ ) (＝ ) 　_　|、　　
　　　　　　　　 ,'⌒　＿　（__人___）　　r' l ｜lヽ
　　　　　　ヽ＿ノ　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 j　|,｜l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　　　　　　　　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　__ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',
　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l
　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
／ : : : : : : : : :＼ :i : : : : : |:/: : : : : : :.∧ : : : : : : : :ﾊ : : : :|
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.　　　　　　　 /:::::::::: //:::ｉ:::::::::::::ﾊｉ::::::ｉ::|､::ｉ::::::∨:::ﾊ
　　　　　　　 ':::::::::::: |:||::::|::::::::::: | |:|::::::|::|.|::| ::::::ﾊ:V :!
　　　　　　　　|::::::::::::/|:||::::|::::::::::: | |:|::::::|::|'|::| ::::::: ||:Ⅵ
　　　　　　　　|:::::::::〃-‐=＝＝=┘ｰ,―‐ >‐…‐ ､|: }:!　　　　　「なんと奇遇な」
　　　　　　　　l::::::: 〃 /'　　/:::/　 Y　　 .イﾃ〒'>/:/
　　　　　　　 >―┤ {　　/:::/　　 |　　　 |ｉ: ｄ 'λi'
　　　　　　　　{　(.　|　‘､./:::/ 　／　　　　｀¨´　ﾊV
　　　　　　＼ヽ.|)　 /'‐--‐'　　　 ,　　　　 !ノ.｝
　　　　　　　　　　T:|:ｰ〈.　　　　　　　　　　 /　/
　　　　　　　　 | ::::::::i＼　　　　ｏ　　　ｲ
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　　　　　　　　 | ::::::::||　　＼　　　 ,!＞
　　　　　x≦三三三三　ヽ.　　￣l　/ 　 |＿＿＿＿_
　　　　/　｀､　　　　　　　　＞ .　 ∨　／ﾍ三三三三ヽ
.　　 /　　　 ',　　　　　　　　　　　くО　　　　　　　　ﾊ
　　 /　　　　 i　　　　　　　　　　　　',　　　　　　＼ /　!
　厂￣´　　　|　/　　　　　　　　 ',　　　　　　　　＼｜

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153： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:56:52 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　 ─- 、
　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　ｭﾆﾆヽ､
　　　　　ヽ/ : : : : ＼:＼　　　　　　　　　　　「ん……？」
　　　　　 i : : : : : : : ﾍ :.ヽ
　　　　　　 ', : : : : : : : : ', : :'.,
　　　　　　　', : : : :.＼ : i : : :.'.,
.　　　　　　 i:', : : : : : ヽﾄ､ : : :',
.　　　　　　　iﾊ : : : : : : |: ', : : :.',
　　　　　　　ﾘ.:i: : : : : : :! : : : : : ﾄ､
　　　　　　 i : !: : : : : : :|: : : : : : i:.',　　　　　　　　　　　　　「ホライゾン……？」
　　　　　 i : :i: : : : : : :|: : : : : : | :.',
　　　　　 i : :r : : : : :丿 : : : : : | : :',
　　　　　 ,' :.7 : : : : : / : : : : : : |: : :i
　　　　 / :/ : : : : : / : : : : : : : i : : i
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　　　　　／ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,.．''"::::::::::::::::::::Ｘ´::::｀ヽ
　　　　, '::::::::::::ヽ,::::::::::::::::::::,.．'" :::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;::::::::',
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　　/ : :::i : :::ヽ､ : :::.＼ : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} ::::::i
　　,' : :::::| :::::::::::ﾄ､:::::::::.ﾄ､ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::|
.　 i :::::l::::|::::::::::::||.i ::::::::i|　ゞ: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.|::::::::|
　 ||::i:::|::::|:::::::::::;il i_,.．'"　　ヾ:::::::::::, -‐． :::::::::::::::::::::::| : ::::|
　 |ﾄii:::|:::卜;;．' ／　_,,..イ　　＼::/ 人　',::::::::::::::::::::::::i : :::::|
　 l!:||:;;|;;;'i.ヽ､.´　,z俐|　|　　　{:i'├ ､}　| :::::::::::::::::::/| ::::::::|
　 |;:' 　　　｀､　ﾍil ´　　　　 {|　｀i / ,ﾉ:::::::::::::.／　| ::::::::|　　　　　　　『どうした？』
　　　　　　　　 }　　 ´　　　　　 i!　｀／ヽ, :::::::,.'　　 .| : :::::|
　　　　　　　 ,/　　　　　　　 !　 / 　　ヽ､/-､　　| : :::::|
.　　　　　　＼　　　　　　　　　　 ,'　　　　　',　　　 |:::::::::|
　　　　　　＼　､、　　　　　　　　　　 ',　　　 |:::::::::|
　　　　　　　　ゝ､　　　　　_,.､　　　　_,.．-'''ﾍ,.　 |:::::::::|
　　　　　　　 r'＾∨　l!＼.,_,.．'" 　∧_,． '´　　　 ∧.. |:::::::::|
　　　　　冫､_,l.　|　　　　　 _,．'´　　　._,.．-'''"~ヽ,| : ::::|
.　　　　　 /--､｀ヽ､ヽ　　　　 | |　　,． '´<￣￣ﾍ.　ヽ::::::|
　　　　　　ﾄ -､＼__i. ∨　　　.|冫'´　　　ﾍ,.．-'_'_'__ _｀､::|
　　　　　　〈.___ ＼__>　 |　 .／|´　　　　　 /´　　　　ﾊ:|
.　　　　　　 |　＼人.　　|　/i ﾉΟ　　　　　/　　　　　　　 '|:|
　　　　　　　＼　　i　人/|/　　　　　 /　　　　　　 |:|
　　　　　 ∧|　　　　|/|/　　　　　　 /　　　　　　　 |:|
　　　　　 |　ヽ､.　　/　|　　　　丶/　　　　　　　　　 |:|

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154： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:57:53 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　（●）（● ）　u.　|　　　　　　　　　　「……ちょっと待っててもらっていいですか？」
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　 (｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
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.　　　　　 '::::::::::/:::／:::::::::::::::::::::::::/:::::/::::::::::: |::|:|:::::::::: |::|V::::∧:∨ﾍ
　　　　 / ::::::: /／::::::::::::::::::::::::::::/|::::::||:::::::::::::|::|:|:::::::::: |::| | ::::: |Vﾍ:∧
　　　 |:::::::::: |::二ニ＝==一:::::/ |::::::||:::::::::::::|::|:|:::::::::: |::| | ::::: |:| :: Vﾊ
　　　 |:::::::::: |ヽー==＝ニ二〃　　＞＝＝=≧ｭ､::::::|::| | ::::: |:|:::::::|: |
　　　 |:::::::::: |∧＼:::::::::::::::::: /　　/　　　　/::::/　　Y´ 　 ,x≦丁:::::|: |
　　　 |:::::::::: |:::::＼::>―く:: : {　　 {.　　　/::::/　　｜　　ｲ兀}`ｧ/｀ヽ|
　　　 |::::::::::::V:::::::/ ,へ　ヾ::|　　 ‘､　　/::::/　　　丿　　 |li::ﾘ/厶イ
　　　 ∨ :::::: ∨:::| 　 .ノ）　| 　　 .へ/::::/ ..　　´　　　ゝ''　′
　　　　　∨ :::::: ∨ﾊ.　　（　｜　／　　　　　　　　　　 >　｜
.　　　　　 ∨ :::::: ∨ﾍ　､__）｜/　　　　　　　　　　　　　 ′
　　　　　　 ∨::::::::::＼:＼＿_／　　　　　　　　 _　　　　 /
.　　　　　 ∨ : ::::::::.｀ヽ、::::{＼　　　　　　　　￣　　ｲ
　　　　　　 ∨ ::::::::: ﾍ　＼ﾍ.　　　 .　　　　　　　　　／　|
　　　　　　　　 ∨ ::::::::::∧ 　ﾍ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「？ああ」
.　　　　　　　 ∨ ::::::::::∧ 　 !　　　　　　　 ≧‐く
　　　　　　　　 ∨:::::::::: ∧.__| 　　 ,.　-―┴―┐
.　　　　　　　　 ∨ :::::::: |//∧ 　/　　　　　　　 |
　　　　　　　　　 ∨::::::: |///∧/　　　　　　　 .|へ
　　　　　　　　　　　　∨:厂＼l///　　--==＝ニ´　　≦三＞
　　　　　　　　　　．＜＞////／　ノ　　　　　　　　　　　｀ ' ＜　＞
.　　　　　　．＜＞/´///////|　◯　　　　　　　　　　　　　｀　ｰ―一､

.
155： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:58:14 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　「”すまないが、あんたら、名前は？”」
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　「え？ヴォルケです。
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _　　　　　　　　　　　ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ」
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

　　　　　　　　　　　　　　　　-=＝=-　　.,　　／ {
　　　　　　　　　　　 r≦　　　トミ:i:i:i:i:i:....〉　/ /
　　　　　　　　　　　 |i:/|　　　 |　 |:i:i:i:i:i:/　 ′＞
　　　　　　　　　　　 |i{_,r‐-　｣_rヘ、ｉ:/___/／
.　　　　　　　　　 _ ノ|j｣　　　　ﾟ｡　｀`ｉr＜{
　　　　　　　 ┌‐i. . . |i ﾟ｡ . . i .|. .|i . . . |. }}. .
　　　　　　　　 | .｜ . .jj_._｡. .土r‐+. |. ./／}〉 .
　　　　　　　　 | .｜ . .｢|恣、..{汽じ狄.{｛__/i/...
　　　　　　　　 |i. . . . . .比ﾂヽ{　冖/}. }｛｛_/.....|
　　　　　　　　 |i〉. ﾟ｡. . . .　' _　　 / ;. ..７.∧.....|　　　　　　　　　　　　　　　　「ホライゾンはホライゾンです」
　　　　　　　　 |i∧. . . . .{＼　　　 /....././//＼
　　　　　　　　 |ｉ.　〉: 〉 . {. /〕ｰ=≦ イ.//＼//.
.　　　　　　　＼ ∧{ 〉 {///}}__/{- |....{..............｡
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　　　　　　　　　 / /〉]/ﾉ/　　 |...{:.:.:.:.:.:.:.}...
　　　　　　　　 ,.　 'ﾞ　ア＾　　　 |...{:.:.:.:.:.:.:.{....
　　　　　　　　 /　　　　;′　　　　|...{:.:.:.:.:.:.:.{.....
.　　　　　　　　 {　　　　 {　　　　　 |...{rｧ￢....{{.....
　　　　　　　　ﾟ｡　　　　ﾟ｡_　　　　|...{ {-=ァ..}}.......
.　　　　　　　　　 ]≧=-‐会=‐--- |...{｢}:.:.:.:.:.{...........

.
156： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:58:42 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　,,..-‐‐-..、
　　　　　　　　/　　　　　.ヽ
　　　　　　　 l　u　　　　　',
　　　　　　 |　_＿_ﾉ L___.|
　　　　　　　 .|　{:::::::::　:::::::.{
　　　　　　 .|　 r''´　　ヽ.|
　　　　　　 ',　ヽ-‐'ヽ--'|　　　　　　　　　　　「……なんなのこの展開」
　　　　　　 ',　　　　 /
　　　　　　　 ',　　　　　|
　　　　　　　ﾄ''"￣ﾞ''イ
　　　　　　　　_,/|ヽ　　| |＼
　　　　　　／/ .|　　　 |、ヽ＼
　　　　　／ ./　 |　　　　 .',　.〉.ヽ
　　　　/　　ヽ　 |ﾞ''-,,__／/|.〈　.∧
　　　 ∧　　/　 |｀ﾞ'''‐‐''"　| ヽ　∧
　　　∧　　 ∨ .|　　　　　 .|　|　 ∧
　　 ∧　　　 ∨.|　　　　 | .| 　 .∧
　　∧　　　　ヽ|　　　　　　| |　　 .∧

　　　　　　　　＿＿__　_＿
　　　　　,　: : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　／: : : : : : : : : : : :ﾐ: : : ヽ: :＼
　　,: : : : : : : /: : : : : /゛゛"ﾍ: ﾄ; : : :＼
　/: : : : : : :./: : : : : /　　　　l:| '; : :＼:ヽ
　l: : : : : : :/: : : :l: :, 　　　　l:!　∨: :,＼:i
　!: : : : : :/: :l : : |: ;　＿.ノ　 l:ﾄ､_」: : l　.}!
　 :.: : : : ;: : :| :,斗:f´＿　　　}!,ｪ､ l:.ﾄ;|
　 l:: : : :.j: :,.ｲ: /ｨ:f 7ﾊ　　　　 ifi} l:ﾉj!
　 l:: : : :j: /､|:.;　ゞ弋ﾘ　　　　乂 {
　 l:: : : :|:《ゝ|:l　　:::::::::　　　　　　:::
　 l:: : : :ﾚ:＼|:!　u　　　　, 　-､　/　　　　　　　　　　「え？なにが？」
　 l:: : : : : : : .;ﾄ､　　　　(　　ﾉ／
　　: : : : : l: : : :|　｀　　‐-　／:|
　/: : : : : :l: : : :ｌ＼　　　,: : : : :l
　ー- ､; :_,ﾍ.: : :, 　ﾊ　「￣ﾊ:.l
　　　　　＼ヾ: :.∨ | 　ゝ、| .l:ゝ-一　､
　　　ヽ　　＼>､:ヽL,　　 Y .」: :ヽ　　　ﾊ
　　　　　＼l　　　}: :l　.>　ハ　ヽ; :.　　〃{
　　　ー―-ヽ　　l: :l　,'　　　ヽ.　l: :l　　　l
　　　　　　　 >　ﾚ′l 　　　　}.　∨/ 　　L
　　　　　　　＼　　|.　　(　/.　　/　　 / ﾉ
　　　　　　　　　＼　l　　 ∨　　/　　　 /
　　　　　　　　　　＼,l　　/　　/ 　　 ./

.
157： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:59:29 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　｀ヽ
　　　　　　　/　　　　　　 ',
　　　　　　　|　　|l　　　　　 ',　　　　　　　　「……悪い、やる夫。
　　　　　　 |　　U　　　　ノ　 |
　　　　　 |　　　　　-┰　 /　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと電話代わってくれ」
　　　　 .＿_|　　　　　　　　ヽ
_..,,..-.／r-/　　l　　　 (　　 ,、_）
::::::／:::::|/　　 |.　　　｀￣　丿　　　　　　　　　　　　「ちょっとこの人達に話があるかもしれん」
／:::::::::::|　　　ヽ、　　　 l´__
::::::::::::::::|　　　　　｀''-..,,＿ノ:::::::l
―‐-、:ト、　　　　/|:::::::::::＼::::/
:::::::::::::::|　＼　／ |:::::<´￣:::/〉

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）
　　／　　　　（__人__）　＼　　　　　　　　　　　　　「？いいけど、誰からの電話だお？」
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

.
158： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 22:59:59 ID:eNC.0UaM: 　　　　,,..-―‐-..、
　　／　　　　ヽ
　 ./ (＿＿　　　　 ',
　/::) ヽ:::::::　　 | 　 .l
　〉　　　ヽ　 U　　|
　ゝ'ヽ‐--'　　　　 |　　　　　　　　　　　　「出ればわかる。出ればな」
　ヽ　　　　　　　　|
　　|　　　　　　|　　 ,,-‐、
　　ヽ-..,,_::::::／,,-''"::::／｀ヽ
　　　　　ヽ　ヽ::::::::::/::::::
　　　_,,-''"|　　 l＼/::::::::::
　　/:::::::::/-‐''"/:::::::::::::::::
　./'"ヽ./　　 ./:::::l:::::::::::::::

　 ,..-''" ￣￣￣ "''-､
／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　'‐‐' 　､_　
　　　　　　　　（　　●　　　
　　　　　　　　　／　　　 ●）l　　　　　　　　　　　　　「一体なんだお？
　　　　　　 {　　　　　ヽ l
　　　　　　　ヽ---‐､__ノ　!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もしもしー？やる夫だお」
　　　　　　　ー‐一　　,′
　　､　　　　　　　　　　　 /　　　　 f i｀''-..,,_
''-.,,_｀''-..,,_　　　　　　／　　　　 | | O　　.|
: : : : :｀''-､｀¨"7''―‐＜　　　　　　 | |　　　 .|
: : : : : :/ヽi　:::/: : : :/⌒ヽ　　　　　　| |　　　 .|
: : : : : l: : :L_　｀ヽ: :{: : : : l　　　　　　| |　　　 .|
＼__／: :/O: 7､_∧:.ヽ＿＼‐-..,,_ 　.| |　　　 .|
: : : : : :./: : :////∧: : :|: : : : : : :/|　 |_l＿_ 　 |
: : : : :./: : ://////∧: .|: : : : : :/_,,..-'‐'-､｀"'7
: : : :./: : :////////∧:.l: : : : // ー―-､〉　/, -,.-- ､
: : :./: : ://////////∧∨: : /　　ヽ-..,,_ヽ //_/｀''-.,,_＼
: : :i: O:.i///////////∧ヽ./　　ヽ __　}//　/二 ‐　　/

.
159： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:00:23 ID:eNC.0UaM: 　　＿|￣|＿　　　　　　　|￣|　 |￣|_　　　　|￣|　 |￣|_
　　|＿　　＿|__　　　　　 |　 |￣　　 |　　　 |　 |￣　　 |
　　／　＿　ヽ　　　　|　 |二ｺ ┌'　　　　|　 |二ｺ ┌'
　 ∠ /　/　　〉 |「￣＼ |　 |　o　ヽ「￣＼ |　 |　o　ヽ「￣＼
　　　|＿|　　ﾉ_ノ｀⊇.ノ|＿|､＿ハ/ ｀⊇.ノ |＿|､＿ハ/｀⊇.ノ
　　　　ヽ／　　　　／:／:./:.:.i:.:ヽ:.:＼　　ヽ/
　　ヽ／ヽ　　　 /ﾆ/= /i:＝.!.＝i.=ｷ.i　　 / ＼/
　　∧　　　　　 ,':./i:.:.:.:{ L:.:」|:.:.:」:.」|:.|　　　　 /＼ /
　　　　　　　　　 i:.:| ¨ ﾆ≧ ／ -―　ｌ:.!　　　　　　∧
　　　　　　　　　 |:.:iｒ'´//　ｊ　ｚ＝=、!:|
　　　　　　　　　 !ﾍﾊ//__ノ　、　　 A}
　　　　　　　　　ﾄｊﾊ　　 F＝┐ 　ﾚﾘ
　　　　　　　　　 | :.:.:へ　ゝ__ノ　／　　　　　　　　　　　『おお！これはまた懐かしい男が出たな！』
　　　　　　　　　 | :.:.:|((´i＞ - イ
　　　　　　　　　 } :.:i:| 「ヽ、　, ｋｌ
　　　　　　　ｨ＝＝┴' ー　∨ーＶ＝＝=、
　　　　　　 ∧　　　　　　　　|Ｏ　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　『やるやらコンビの二人が、元気そうで何よりだ！』
　　　　　ムﾍ　 /　　　　　 l　　　　　i　/　}
　　　　　「＿　∨　　　　　　 !　　　　　Ｖーヽ_
　　　／　　　 !　　　　　　 i Ｏ　　　　|　　　＼
　　／　　　　／ﾄ、　　　　　人　　　　八ヽ　　　＼
― ― ℡― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／_ノ　ヽ､_＼　　　　　 ━━┓┃┃
　　　　　　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　　　　　　　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　　／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　　|　　　ゝ'ﾟ　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┛
　　　　＼　｡≧　　　　　　　三　＝=-
　　　　　　　 -ｧ,　　　　　　　　≧=-　。
　　　　　　　ｲﾚ,､　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ　　　　　　　「その笑い声！美緒先輩ですかお！！」
　　　　　　　 ≦｀Vヾ　　　　　　　ヾ　≧
　　　　　　　｡ﾟ　/｡･ｲﾊ､､　　　　｀ミ　｡ﾟ　｡･

.
160： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:00:45 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　 ,,..-‐‐-..、
　　　　　　　 / 、_　　　ヽ
　　　　　　 ./　 ┬　　　　ヽ
　　　　　　 lィ　　、　　　　l　　　　　　　　　　「あずさ、サーニャ、ちょっと相談なんだが」
　　　　　（__,、＿ﾉ　　u.　,'
　　　　　　ヽ　　　　　　　/
　　　　　 |　　　　 _|　 l、
　　　　　　 .ヽ-ィ''"´./　 .〉ヽ.._
　　　　　　　 _,,-|　 /　 ./:::::::ヽ｀ヽ、　　　　　　　　　「ちょっとの間、同行者が増えてもかまわないか？」
　　　　　_,,-''／/ヽ　 ./::::::::::::::ヽ、ヽ
　　　　 /:::::>::/、_,,..-'/<´｀"''‐-,,_ヽ::::＼
　　 ,、/::::::|::/　　　 ./／:::::::::::::::::::::::::::::::|
　　.ヽヽ、::|/_,,..-／￣:r''"ヽy::::::::::::::::::::::|
　　|三_,,-''":::／::::::::::/　　／:::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「「え？」」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ. 　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶. ／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，..: :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘， :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘， : : :N　　　　 '　{: : :.ヽ
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼: :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）.|、　　　　　　/: :.| ｊ/
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ......ヽト､　　　|:::|.　 |/
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽﾞ￣＼＼ミ二ﾖ:::|
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，...　＼＼　{〉┴､
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i.....　￣｀弋に).､ヽ
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|　': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八.ﾞ: : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 / lノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

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161： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:02:49 ID:eNC.0UaM: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八......|:::/|: |: :/ィ{:下ヽ　　　　弋::::ｿﾉ　 N: :|
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　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ..　　{:　ﾊ|:|ﾍ,|　　　　　、　　　　　　 /イ::/ :!
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　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八.　　　　　　　 |i : |＼　　 `ー ´　　／|: ::|:,'
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!　　　　　　　　 |:| ::|:::::::iy 、　　ィi::::::| ::|,'
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ　　　　　　　　　 |:|: :|:::::/入　￣　 | |;:::|: :|
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／　　　　　　　　　　　 |:|; :|/:/＼ヘ.　　//ヘ;| :|
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,.　　　　　　　　 _,ｒ┴i: |::::＼/::::::i介i::＼/:| :|
　　　;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿.　　　　 i.　　　　 ,...ィ二二／::|::|＼::::::iミミi=iミミ!:::| :|二ヽ、_
　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ . /: :　 {　　　　 /::::::::::::::::::::::: |::|:::::＼／:iﾐ!||iﾐ!:＼||::|::::::＼__i:┐
　（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）　　　　i　　　 i|:::::::|::::::::::::::::::|::|:::::::::::::::iﾐ!::||:iﾐ!::::::|::|::::::::::::::::|::|
＿..）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣（　　出会ったり別れたりするそうです..　　） . ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
Ｅ　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　Ｈ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿..ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~..＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣.ｰ'￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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162： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:03:10 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　／⌒ヽ
　　　　　　　　　　/:/´`＼ `ー＝─--
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　　　　　　　　　 ,'ｲ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　{: : : : : /＼: :／＼: : : : : ヽ　　ﾊ
　　　　　　　　': : : : : :/ 　 ⌒ ⌒　.∨: : : : : : : :ﾊ
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　　　　　　/: : : : /. /⌒`　　　　 ‐‐-Y⌒Y: : : : :|
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　　　　　ﾙ'ﾘ　/:::::{ 〈　｛::::i　　　　 ' ﾒ'`| 　 |: : : : : :|
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　　　　　　　/: : : ;:::::,ｨ￣ｨ`::ｰｧ厶'´}. ＞- '-‐'､´　ヽヽ
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　　　　ノ: :／:::::::／　　／　 /　　　〉‐-　_　　　　/　　 i
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　　 ,':::::::::八. 　{{ 　 :::. /　　　　　　　　　　＼　　　,ｲ
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　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿EP47：　次もこのスレに来てください。本当の迷走って奴をお見せしますよ.＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～京都篇その2～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～解説篇～

　　　＿_＿_　ミ　 ━┓
　／　　～＼　　┏┛
/ 　　ノ　　(●)＼　・
|　　　(.／) 　 ⌒）ヽ
＼　　　（__ノ,.<))／;､
　＼　　　　 / ／　 '‐､>
　　　｀＼＿_ｌ　　　　´ヽ〉
　　　　,ﾉヽ､ﾉ　　　　__人〉
　, ／'"|::::_/ヽ. 　 /:::::ﾂﾞ!:ﾞ､-､_
''":::::::::::/´∨/`ｰ'〉 7:..ヽヽ:.:|:::::ﾞ'ｰ､
::::::::::::ｙ′.: ',ゝ､_/::＼:.:.:| |.ｲ:::::::::|:::!
::::::::／: :／/: : : :|::::::::ヽ::|/:i::::::::::::i::|

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163： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:03:30 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ‐､
　　　　　　　　　　　　　,ィ　／ﾍ::::iﾆ`=､　_
　　　　　　　　　　　／　／／　.|::::|::`Y::::ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　／:::::.//:::::::ヘ|::::|::::::::::::::::＼::::＼
　　　　　　　　/:::::::::.//／ヾミ∨彡∨:::::::::::∧:::::::
　　　　　　.　 /:::::::::::/　　　　　　　　 .∨:::::::::::::∧:::i
　　　　　　　/:::::::::./　　　　　　　　　　.∨:::::::::::::∧::l
　　　　　 .i:::::::::::ト‐-- '　　　　　　　　.∨:::::::::::::::|:.}
　　　　　　 |:::::::::.| ｒtｪs､　　　　､.　　　　}::::::::::::::::::|il
　　　　　　 l:::::::::.l. 　辷　　　　　　￣`ヽ |::::::::::::::::::||
　　　　　　 ∨::::.|　　　　　　　　'´气ミ､│::::::::::::::::il
　　　　　　 /:::::::l.　　　　　　　　ヾノ仆.::::::::::::::::/
　　　　 /:::::::::ﾍ　　　`　　　　　　　/::::::::::::::::::ｲ
　　　　　/:::::::::::::.∧　 ´` ‐-､　　　 /::::::::::::／::::.|　　　　　　　　「同行者三人共外国人ですか……」
　　　.　/::::::::::::::::::.ｒヽ　　　　　　　,ｨ'::::::::.／:::::::::::|
　　　　:::::::::::::::::::::.`Y　＞-　＜　 /::::::イ::::::::::::::::::|
　　　 i::::::::::::::::::::::::|　|　|　|　|　彡Y‐-､::_ __::::::::::|
　　　　|,　ｨ=　￣イ　/　|　|　 |　| 　　/´ 　　　ヽ::|
　　 /　　/　/ 　/　/　.|　|　　| 　| 　.{　　　　　　＼
　 /　　./／　 /　 /　 /　 |　　|　| 　.|　　　　　　　＼
. /　 .／　/　/　 /　　/　　|　　|　 |　|　＼　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ　　　　　　　　「これはやらない夫過労死まったなしですわ」　
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

.
164： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:04:02 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　 /∧
　　　　　　　　　　　　　　 ,'::/:::::ヽ
.　　　　　　　　　　　　　/:::/::::::::::::',
　　　　　　　　　,. .- :'::/:::/::::::::::::::::|
　　　　　　　ィ´: : : :-┴┴:::、:::::::::::｀: :-=..＿＿__　＿＿
‐- ．... ＿_'_: : : : : : : : : : : : : :｀ヽ::::|: : : : : : : : : : :｀ヽ、:::
':':':'::::;;;;;;;;／: : : : :ヽ、: : : : : : : : : : ::｀ ` ‐ =:__＜￣￣::::::
:::::::::::::／: : : : : ::|: : ::ヽ: :＼: : : : : : : : :＜￣: : : :＼:::::::::::
' ,::::::/: : : : : : : : |＼: : i: : : :＼: : : : : : ＼:＼: : : : : }::::::::/
　ヽ,': : : : : : : : : |　＼|:_; -──-: ;__: : ::iヽ:! : : : :ﾘ:::::/
　　|: : : : : : : : ::⊥.　　|＼: : : : :| ＼: : : : |: ﾉ: : : :/::::/
　　|: :|: : : : : ／:|　　　|　＼ィャ心ヽﾍ::|/|: : : //::::/
　　|: :|: : : ::/|＼|zュ　　　　　弋:ソﾉ　 /r'|: : /:::::::::|─
.　八:|: : : : :i　代:心　　　　　　::::::::　　r´|: /::::::::::||
.　　　八: : : :ヽ　丶¨　　　　　　　u.　 /　.|/|::::::::::|:|　　　　　　　　　　　「スミマセン」
.　　　　＼|ヽ::ミ＼::::::　丶　　　　　/ヽ　　|::::::::|:::|
　　　　　　i: : : : : : ヽ　　　　o 　　/＼_　 ∧:::::|::::|
　　　　　 |人: : : ＼:ヽ≧─-　イ::ム＿　　}:::::|:::::|
　　　　　　　＼|￣｀＼　＼::::-:::::_:::＼￣ |:::/:::/＿＿
　　　　　　　　　　　　　　＼　＼::::::::::｀:::－':::≧/:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　＼　￣￣￣￣/::::::＼￣￣

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　｀ヽ
　　　　　　　/　　　　　　 ',
　　　　　　　|　　|l　　　　　 ',
　　　　　　 |　　U　　　　ノ　 |
　　　　　 |　　　　　-┰　 /　　　　　　　　　　　　「いや、謝られるいわれもないだろ。
　　　　 .＿_|　　　　　　　　ヽ
_..,,..-.／r-/　　l　　　 (　　 ,、_）　　　　　　　　　　　　　ともかく京都篇の第二回だ。
::::::／:::::|/　　 |.　　　｀￣　丿
／:::::::::::|　　　ヽ、　　　 l´__　　　　　　　　　　　　　　　あずさ、歌詞をだしてくれ」
::::::::::::::::|　　　　　｀''-..,,＿ノ:::::::l
―‐-、:ト、　　　　/|:::::::::::＼::::/
:::::::::::::::|　＼　／ |:::::<´￣:::/〉

.
165： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:05:19 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :磷ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j　　　　　　　　「はぁい、こちらが四十七番の歌詞になります」
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

┌────────────────────────┐
│　　　こゝは桓武のみかどより　千有餘年の都の地　　　......│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　今も雲井の空たかく　あふぐ清涼紫宸殿　　　..│
└────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.-─ ｰ-、　　　　　　　　 v　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ、　　　　　　_ゝ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　,,ー　　　　　　　　　＼　　　　 ( ￣｀ー'- ､　　　　　　　「今回の鉄道唱歌四十七番では、
　　　　　　　　　　　　　　 / └､_}　　＿,.ノ、　,ヽ､,__|　　　　rへ、____　　 'ヽ
　　　　　　　　　　　　＞┴、　./　（　●）　（ ●) |　　　　{　　｀､、ヽ__,. ┴、.　　　　　　　見ての通り桓武天皇と平安京を歌っている」
　　　　　　　　／￣/　{　　〉　 {　　｀　 ´　､｀､´ .|　　　　ヽ　　i　〉'　　　　ヽ
　　　　　　　ノ　　 /　　＞{ 　 |　　　 ,′　ﾉ､　 }　|　　　　　|　　l／　　, -ー '´ ｀､.
　　　　　 / 　....:::j　　　 /　　|　　　　｀tﾆ"__,.ﾕ′ﾉ　　　　　|　ﾉ　　/　　＿　　}
　　　　　/　　レ'´　　　/　　　へ　　　 -ｰ- 　 r　　　　　'､人_,.ィ　　/::::... x､ {
　　　　/⌒ン　　　　　ノ　　 /　　|ﾍ､　　　　　　 ,'　　　　　　ﾔ　　ゝ-ィ／　　　 i
─ --/　/　　　　　／　　 /　　 ;　 }　　　　　　丿　　　　　　　{　　　 ,ﾗ　　　 {_
::::::::::ｲ　　.:...　　 r'´ 　　 /　　　j　 |ト､ニニ’ニｲ　　　　　　　　＼　　 i　　　　　ﾄミヽ＿
:::::::::::l　..: :: :::..　　　　 /　　　 ; 　ﾘ::::::::::::::::::::::　L　　　　　　　　　｀ヽ　　　　　　 j:::::}:::::. ＼
::::::::::::| : :: :: :: :: :: :.　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::　｀ｰ-､_　　　　　　｀‐ｧ､　　 ./::::ﾘ:::::::::
:::::::::::::! :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: .. 　.. ..　.,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　｀ー─-､＿　〈 ::ヽ､_/:::::/::::::::::
:::::::フ/　:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト､　:::::／:::::::::::
:::::/r'　.: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼￣:::::::::::::::::::::
::::l:::| ..: :: :: :: :: :: :: :: :: :: , 　'´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　:::::::::::::::::::::::

.
166： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:07:36 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'　　　　　　　「歌詞をみると、千年以上の都ということかしら」
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　(● ) (● )
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　「一時期の例外はあるとして、
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　千と七十年余りだな」
　　　　　　　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"...:::::::＼　::::::::::::::::::7、
　　　　　　　/.;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..-､_
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ｰ､
　　　　　 r ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: !
　　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:: |
　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'''丿;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:: !

　　　　　　　　　　　 ‐=――ﾆ=‐
　　　　　　　　　　ィi〔//{　　　＞｡./ ＼__
　　　　　　　　／//}＞'i　　　　 l　ヽ／＜ヽ
　　　　　 r‐=≦/　 {　　|　　　 |　　　　＼
　　　　　 |　 {　　　ｉ　　|　　　 |　　　 l　　ヽ
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　 |　　　 |　　　〈　　　　　　　　　「例外有りですか」
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　八　　 !　　 / /ヽ
　　　　　 |　 {　　丁￣{　　　 /￣￣　}　　/ /　/
　　　　　 { { ‘，　　,x笊うﾐ　 /,ｨ斧丐/　 / /　/
　　　　　 {{ ',　，　ゝVツ　ヽ/ 　 Vツ/　:/ /　/
　　　　　 }}　ﾟ。＼_＼　　　　　　〈/ / /　/|
　　　　　 l!　　＼ {　＼　　 '　　　／ /　乂ｨ｜
　　　　　 |　　 //|　 |　へ　 ^　,ィ /／　}//ﾍ :|
　　　　　 |:　　{/,'|　 |//{ﾆ≧≦ﾆ}77{ 　:|///} |
　　　　　 |　ィi〔｜　{///ヽﾆ／ ///{　 :|///} |
　　　　　 |/ニﾆﾆ|　 i ⌒＼ｉ:ｉ／ゝ< i　 :|=:＞｡!
　　　　　 {ニニﾆ:|　/　　　 T　　　　:l　 :|ニニ:}

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167： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:07:54 ID:eNC.0UaM: 　　　　「まずは平安京を都にした人物、桓武天皇のことから見ていこうか」

　　　　　　　　＿＿＿
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　　　　　ヽ-､｀　冫　　　　　ﾍ
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.　　　　 /: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : 、:ヽ
　　　　　 /: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : :∠≦≧､ﾄｨ‐､: : : : :＼:',
　　　　　,: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : ／　　　　｀⌒ヽ: : : : : :ヽ
　　　　 ,': : : : : : :,': : : : : : : : : : :.:／￣￣｀　　＿_　　ｉ: : : : : : ',
　　　 i: : : : : : :,: : : : : : : : : : : /　　　、　　　　｀ |: : : : : : :.',　　　　　「そうしましょう」
　　　 |: : : : : : i: : : : : : : : : : :/,.ィ５Zｚ､　　　　 -‐ 　 |: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: : : : : : : : : :/〈　いしﾘ　　　　ｨｚｚｘ　!: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: :ｲ : : : : : : l　　｀¨¨´ 　　　辷ﾘｊ }': : : : : : : : |
　　　　 |: : : : : :.ﾚ: :l: : : : : : : |　　　　　　　　､｀¨¨ﾞｲ : : : : : ,ｲ: :!
　　　ｊ: : : : : : : : :|: :ﾄ.: : : : :|　　　　　　　　　 j: : : : : /│/
.　　　 /: : : : /: : : ∧ |:.ヽ : : :|　　　､　　　　　　　 /: : : : :/　j/
　　　/: : : : /: : :.:/:ハj: : ヽ: : |　　　　　　￣´　　〃:/: :,:ｲ
.　　/: : : : /: : : / : :/: : : : l＼j＼　　　　　　／/:/: :/: |
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/: : : : ／￣￣￣ヽ／　ﾉ　j　　|　　l　 !　ﾄ､__|_:_:_:__: : : :

　　　　　　　　　　　　　　　　＜￣: :｀: : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　 /: : : :/: :rｰ弋､: : : : :'; :.ﾊ　　　　　　　　　　　　「お願いします」
　　　　　　　　　　　 /: : : : !: :/　　ヽ＼: : : :' ; :!
　　　　　　　　　　　 ! / : : ! /　　　　 l!　ヽ '; :.! :l
　　　　　　　　　　　 V: : /ﾊl-－　　　T ￣ヽ! !: :!
　　　　　　　　　 l: : i l´.j ＿　　　 ,＝= .人 :l
　　　, -－-､_　　　　l: ;ｲ:l　'"⌒`　　　 ::::::: レﾉl
　　r'´ﾉ､　　l !　　　 jﾊl lﾍ ::::::::　　 '　　　 /'´ l
　　（'ノ7 _ .r　l　　　　　｀Tヽ、　　ｰ　'　／ : : !
　　 Y￣) ７　/　　　　　　 l : : ＞-,　_ イ/ : : ノ＿
　　　ヽ、　　 L_ 　　　　　 !: : /-,! イ´./ ;イ_ イ　ヽ
　　　　ヽ　／　!　　　　　/l: :/に大ﾆ}/:/　 /　　　 !
　　　　 / ﾝ　　 !　　　ﾉ7// -' ノl!_V:/ l　/　　　 /
　　　　 !'　　　　 l 　／/ j/　／ / __!/フ /　　　 /
　　　　ヽ、　　 ! /　 !　|　l! 　 l　! j!　!./　　　 /
　　　　　　ヽ_ ／ﾉ´　　',_ﾘ .l!c　ヽ!__lノ./ 　　 /
　　　　　　　V_ノ　　　　|　　l!.　　　　 /　　　 /
　　　　　　　ヽ　　　　ハ　 l!　　　　 /　／　 !
　　　　　　ヽ　　 /　 l　 l!c　　　/／　　 l
　　　　　　　ヽ　./　　 !　l!　　　ノ　　　ﾉl

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168： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:08:25 ID:eNC.0UaM: 　　　「桓武天皇は日本における第五十代天皇、

　　　　　　天平九年（737）に誕生し延暦二十五年（806）没したとされる」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　 _＿_　＿
　　.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉｌ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/　ヽ: l 　ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |
::!:|:|::::!:!: !/ィ示ヽ:!　 !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::!
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ::ﾉ_ '　/'　|!　.ィ､ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ!　　　　　　　!く:::ｿ ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ!　　　　　　　　 , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N　　｀　　　　　　　ノ　　 /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ　　　　　_　　　　　　　/::!:/′
小:!. ヽ　　　　　￣｀　　　'Ⅵ'
::::ﾘ. 　＼　　　｀　　　／
Ⅵ.　　　ヽ､　　　　 ´
｀　ー　 _　　 T　´
､　　　　　｀ー､
　｀　､　　　　　ｉ
. ､　　＼.　　ｌ
.､丶　　＼.　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　【桓武天皇】
　＼＼　　ヽｌ＼
　　ヽ　ヽ　　　| 　ヽ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　「平安京に遷都して、十年ちょっとで亡くなったんですね」

.
169： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:08:48 ID:eNC.0UaM: 　　　「父は白壁王、のちの光仁天皇、

　　　　　　母親は光仁天皇の側妾、高野新笠（たかののにいがさ）だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　／　　 ⌒´　 ⌒ 　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）（,ヽ、　　　（(
　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）　r__i____　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　√丶丶丶┬─'"'
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|　)　　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　ヽ´　　　,/
　　　　　　　　　　　　_,／::ヽ､.,ヽ., __ (　　　　r
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　　/ 　　　　( ● )　　　(●)　　';　　　　　　　　　　「ちなみに天智天皇の曾孫だったりするんだお」
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| 　　　　　　　　｀'''''ﾞ´ 　｀'ﾞ´　　　!
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.
170：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/17(日) 23:08:54 ID:5mHwD8CM: あらもう、馴染んでらっしゃるｗ
171： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:12:07 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　「桓武天皇の御名は山部といった。

　　　　　　　　　　　　　父である先帝の光仁天皇の即位が宝亀元年（770年）、それより光仁天皇在位十一年の間、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　山部は親王の位を与えられ中務卿として、父を輔けた」

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＼＼／／　　／＼　＼／　／.
　 >　 <　＼／　　＼　_,.. -－─－＝＝=ｰ- ､
／／＼＼／＼／_,　'"　　　　　　　　　　ヽ
　／／＼　　._,r'"　　　　　　　　　　　　　　ヽ
>　 <　　／ ,.ｲl/r'　／⌒´　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　ｊ≧i{ﾙzえr‐=＝宀Y!→三　　　　　　　　　　|
　　　　　 /ﾄ{⌒｀´″　　　　　ｌ|　　三　　　　　　　 |
　　　　　 { }i{　　　　　　　ﾘ　　三　　　　　　　 |
　＼／　　ｿ -､　　　　　　　　　　三　　　　　　　　　 |
　／＼　　 i=-､　　　,r=＝‐一　　　`ミミ　　　　　　 |
　　　 _ｒ＝＝≠ー‐' ｒ‐テ宍ぃ,＿＿＿ヾミ　　　　ヽ、 !
　　 └}－ i 亠}⌒ヽ{ ､_ ￣´ }ｒ───―ｒ‐ｒイ ⌒ﾄi }| |
　　　ヽ＿!｀_ｊ　　　ヽ＿ _ノ'_ノ'´　　ﾉ　ミ!　i片 l//ll |
　　　　　ヽ　}　　 '´ `!　　　　　　／　　ﾐ!　し'ノ/l!ｌリ
　　　＼／　､ヽ _ ｒ‐- ﾉ　　｀ヽ、　　　　　　　i＿,ノﾍ川
　　　／＼　川从川从川从　 !　　i 　　　 !　　　ﾉﾙ{
　　　　　　　ヽ‐ー→―ｰ‐ｧ'’ ｊ　 !　　　 !　}　　　{_
　　×　　　　ヽi`ー─－^'´/　 !　　　　　 /　/　　　ｿヽ
　　　　　　　　い､＿___,.　　　/　　　／l 　}　　／　/ヽ
　　　　　　×　 }　　　　　　　　 ,.　'" 　 } /　／　／
＼　／　　　　 '､　　　　　 _／　　　　//／　／
　 ×　　　　　　　　｀`＝ニｒ‐ '"/　　　／　　／
／　＼　＼／　　　　 }　 /　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　【光仁天皇】

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　「山部親王の母である高野は決して位の高い側室ではなかったために、

　　　　　　　　　　　　　　　　　光仁天皇即位後も、その息子である山部親王の即位の可能性はとても低かった」

　　　　　　　　　　　　「はじめに光仁天皇が皇太子と定めたのは聖武天皇の外戚である他戸親王親王だった」

.
172： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:12:47 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　「ところが、光仁天皇の后である井上内親王が帝に対し巫蠱をおこなったとされ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　井上内親王は大逆罪に問われ、廃される」

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: : : :: :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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: : : :: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : l　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　『巫蠱ってね、毒虫を捕まえてきて同じ壺の中に（略）
: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : i　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l　／　｀ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : 、_:_:_: : : : : : : : : : !／:(　　　　) : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : : ヽ　ヽ: : : : : : : : : >－'--,　　 !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : : ::ﾉ― ヽ: : : : : : :/　●　/　　 !:/⌒i: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : :./ ● /: : : : : : : 'ヽー-<　　　 !'　　ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :| : :｀ー-´: : : : l｀ヽ: : : : : : :l　　　　　　ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : ::| : : : : : : : : : : l　 !: : : : : : :l　　　ﾊ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : ::.l : : : : : : : : : : i／: : : : : : : l　　 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｌ　 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾉ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　【井上内親王】
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　　　　　「井上内親王の子で、皇太子と定められていた他戸王も、そのあおりを受け、皇太子を廃され、庶民とされてしまった」

.
173： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:13:36 ID:eNC.0UaM: 　　　「ちなみに井上は、

　　　　　　その後光仁天皇の実の姉である難波内親王に呪いをかけたとされ

　　　　　　　　　その罪で他戸とともに大和国に移らされたが」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　＼人_从人__从_从人__从人_人从ﾉ／
　　＞　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　　＼人_从人__从_从人__从人_人从ﾉ／
　　＞..ﾞまだやってんのかよ！　　＜ﾞ:::::::::::::::::::::::::::_　-.　＞..ﾞ私に対する謂れ無き迫害！＞.
　　＞　　　　　　　　　　　　　　　　＜ :::::::::::::::::::::＜..　　　＞　　　　　　　　　　　　　　　　＜...三三三三三三三三三三
　／Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY＼::::::::::::::::::::::::::ヽ. 　＞　　　　ゆるさ　ぬ！！.....　＜...三三三三三三三三三三
:::＿／::::::::::::ｨ:::::::::::／/::_ < /:::／|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　／Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY＼三三三三三三三三三三
..../:::::::::::／/:::::::／ヤ＝ミX／　 !:::::::::::/!:::::::::::::::::::::::::::::::ヽl iﾆ三三三ll三三三　//ﾆニニ三三三三三三三三三三三三
_/::::::::イ::::/__／　 { 　 /::r卞､　　|:::::::::/ |::::::::/::::::::::::::::::|:::ﾞl:l lﾆ三三三:ll三三ｱ　/　ﾐ三三三三三三三三三三三三三三
_::::／/ｨ／∨　　　ヽ　!::"ソ　}､　|:::::./　 l:::::ｲ::::::::::i::::::::::ト l:l l三三三三三三　 /／´二｀＼ニニニニ三三三三三三三三
.　　/〉ｰ, ｀　　　 N ヾ￣_／　 |::::/ 　 |:::ハ:::::::::l::::::::::|...l:l l三ｱ´㌢｀ヾ三/　<'　　{::::::::} 　 >ニ:ニ三三三三三三三三三
.　/:::{　(　〈　U　　　ﾊ　　　　　 |:/ てヽ|/　 l::|::::l:::::::::::|.ﾞl:l l三i　／分三V __/_｀丶､二´=‐'/ニ:ニ:三三三三三三三三三
.ﾞ/:／＼｀　　　　　　 , ‐ -､　　　､　{:::"ｿﾍ /:|::|:::l::::::::::::|ﾞl:l :l三l　l 代三三　三三≧､＿,.≦三三三三三三三三三少､;ニ:
/'　/:::ｨ:￣}　　　　／　^ー､＼　 '　ヾﾆ´ノ/:::|::|:/ヽ::::::: l:l　l三ヽ　' ,'三三　　三三三三三三三三ｱ　三三少‐='" : : : :',ﾆ:
...ﾞ/／ |::::/ヽ　　 l　　　　 iｰ､>　v.ll　/∧:::|:/　　ヽ::ﾞl:l　:l三三ヽ　ヾ三||　　三三三三三三三ス _,.>='": : : : : : : : : : : :',
...　　　|, ' 　＼　､　　　　　|／　　　//　∨:|....　　　:ll　 l三三三ヽ、｀ヾ　　三三三三三三少'".: : : : : : : : : : : : : : : : : '
fー￣　　　　＼＼＿／　　_　／ﾚ　　∨....　　　ll　 l三三三三≧ﾆﾆ　　三三三少='"´: : : : : : : : : : : : : : : : -'''ﾞ´　
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　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ノ　　ﾐ　　｀ヽ　l三三三三少=''": : : : : : : : : : : : : : : : : -''"´　　　　,.---'"　　　　
　　【庶民の他戸くん】　　　　 /　　ミ　 ;　　　　 ;, ',,∨少='"ll´: : : : : : : : : : : : : : : : : : -''"´　　　　,--//´　　　　　　 _,.
　　　　　　　　　　　　 ,.-'"　　ﾐ　 i　　　　　ﾄ-'"´　　　 :ll: : : : : : : : : : : : : -''"´　　＿＿__ノ　 //　　　　 _,. -''"三
　　　　　　　　　　　 ,r' ﾐ　',　　　　ﾞl　　　　ヽ　　　　　　:ll_,.-i: : : : -''"´ 　　　／／　　　 //　 _,. -''"ﾆ:ニニ三
　　　　　　　　　　 r'　　　 i　　　 i||　　　　　ヽ　　 -=ﾆ_ゞ''ﾆ','"´　　　　 ,.---'" ／　　　　//,.-'"ニ:三三三三三
　　　　　　　　　　　　 iﾞﾐ､　　　 l　　　 l||,　 =ﾆ三ﾐi　i　_,.-'､¨´三三',　 ,..,,___ノ　／ .／　　_,. -''"´ニ:三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　 } 　ヽ　　 :l　　　 l||k',三三三l :lﾀﾞ　　 i三三三:',' 　　 .／　／_,.-''"ニ:ニ:三三三三三三三三三
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　　　　　「宝亀六年（775）の4月二十七日に親子が同じ日に、幽閉先で死んでいる」

.
174： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:14:37 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　「宮中のライバルの陰謀が発覚し、歴史と人生の舞台から去っていく中、

　　　　　　　　　　　山部親王は藤原百川の後押しを得て、御年四十六にて即位した」

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　　　／／／／／イ' / ／　／| ｌ |　　,ｨ'　 |ヽ　　|
　　　／／　／／/ / /／　／／!　| ／/　　|.　|　l. l.
　　　／　／／/ /,/ /　／,.イ/｜ | ／,!　|　ﾊ　l　l、| 　　　　 ┌┬┐
　　　／/／ / / / /　／／ //　 | l| 　 !　,. ﾘ |　|.| |　!　　　　　　├┼┤
　　　／　 / /,イ,/／彡　'//　,　|｜　,l / ﾘ　|　| | |l | 　　　　 └┴┘
　　　／／ '／/ /∠　／//／　　|｜/ /,!/　ｲ! | | || |　　　　　　　/ |_ヽヽ
　　　　　/ /　' /　／　 //　　,／ | ﾚﾉ//　 ,! | ! |｜|
　　　　 /./　/∠　 ,／//　／　,.ィ１|///　 // |ｌ |　||　　　　　　　 |　　ヽ
　　／| | ／　／　　//　 _,.-7 / ∧ﾙ' ／,/　川　l.|　　　　　　 ∨
.　　　 | |／／　_,.,.ィ/rｧ,.-､ヽ.y'､/　/　/_/　/ ﾘ　/
　　　　| |／／'/Ｘヽｲ (.ﾌ/） /ﾍ',.ｨ' ,r∠/彡/ ,!//　　　　　　　　　､　マ
　　／ｌ |／!,//'　/' !｀¨７　./ /ｒ7／|　/彡/ ,/ｲ/　　　　　　　　　 ┐用
　　　　 l{　|/　　 ′|　　　　 '′´　　| '彡/ /　|!　　　　　　　　　 '＾ー‐
　　　 / `　|　　　　　　　　　　　　　 |/,/,l/
　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 |V /　　　　　　　　　　　 |　　 |
　　'　　　　　　　　　　　　　ヽ-　,.. ノ　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　|
　　＼　　　　　`ー------- '／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
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　　　　　＼　　　　　　 /　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /７
　　　　　　／ヽ､　　　ノ　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　 //
　　｀¨ ‐'_　　　 i ￣　　|　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　ｏ
　　　　/　ヽ　　 |　　　 |　　　　 |
　　　/　　ヽ　 l. 　　｜　　　　　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　「いろいろ想像力が掻き立てられる道のりだお」

.
175： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:15:29 ID:eNC.0UaM: 　　　「さて、その当時の都は、

　　　　　元明天皇が和銅三年（710）に大和に造営した平城京だった」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　(● ) (● )
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
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　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
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　　　　　　　　　　「聖武天皇が何度か遷都をおこなったものの、

　　　　　　　　　　　　　　　　結局は天平十七年（745）には平城京に都を戻してる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::￣￣::::::::::　、
　　　　　　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　;´::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／:::::／:::::::::::::::::／ヾﾍ＼::::::::::::＼:::::::::ヽ
　　　　　　　　 /::ﾆ/=－:::::::::::/　　　　ヾヽ::::::-=丶ﾆニi
　　　　　　　　;::::::::::::/::::::::::::::ﾉ　　　　 ||　＼::::::::::ヾ:::i、i
　　　　　　　 i::::://:::::::::::i　/　　　　　　　 ||　　ヽ:::::::::::::::|::::ｌ
　　　　　　　 |:::/::::::/:::/i ﾉ　　　　　　||　　　V丶:::::::|::::|
　　　　　　　 |/::::::/:::::７|ﾉ￣丶　　　　　ﾅ ― 、 !:::::i::::::|::::|
　　　　　　　〉:::::/i:::::/z|"ニ、　　　　　ﾉ　＿　ヾ:::|::::::i:::|
　　　　　　　i:::::/｀ｌ:::〈　| ｆ::ｃヾ　　　　　　彡,==z,、V|::::::ｌ ;　　　　　　「昔の日本の都というと京都ってイメージだけど、
　　　　　　　|:ｲ !´|:;l ゛ゞﾆノ　　　　　　　　 | l:::c｀ｿﾞ〉|、:::|:
　　　　　　　|ハヾ|:ﾊ　　｀　　　　　　　丶=´　 / :|ﾊ:::|　　　　　　　　　それだけってわけじゃないのね」
　　　　　　　　　Vヾ∧　　　　　　　、　　　　　　　/イ:|/ﾊ:|
　　　　　　　　　ヾ:::｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　/_／:::∧!
　　　　　　　　　　 V::::::丶　　　　｀　´　　　　.ノ/::::::::/ 　|
　　　　　　　　　　　V::::::::::丶、　　　　　　　´:::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::ｙ=| ｀　ー　イﾄ、:::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 l::::::| /　＼　　　　丿＼:::::::::;
　　　　　　　　　　　ゝ:::::Y´｀丶＼　／　ﾍ　|::::::;、
　　　　　　　　／´｀´|:::::ﾄ、／　/|　|ヾ　くﾉ |:::::ト　＼
　　　　　　　／　　／ |::::|　ｒ ´｀ヾﾌ´＼　　 :|::::|＼　　＼
　　　　　／ヾ／　　|:::ﾄソヾ／介＼ノ＼ノ|:::ｌ　　＼／｀ー,、

.
176： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:15:45 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､　　　　　　　　　　　　「ねえ、お兄ちゃん」
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　 (● ) (● )　　_,-|、
　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´　　 l　i　| l} }
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 l　l, |. l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　/ｨ::::::::.. ヽ　　　　　　　　　「なんだ？」
　　　　　　　　　　　 _,,ィ'´:::ヽ__､_r'´　　　／:/:::::/::::::::. ヽ
　　　　　 __　　　 __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人＿＿..ry:::::::::::::::::::::::::. ',
　　　,.- v　ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l
　　rｰ、ヽヽ　}＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾉ::::::::::::::::: l
　r　ヽ｀､_」イ_]　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::: i
　i　>､_〉-".|　,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:「 ::::::::::::::: !
　ヽ　） |　|　,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::: |

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177： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:16:01 ID:eNC.0UaM: 　　　　「聖武天皇さんはどうして何度も都を替えたりしたの？」

.　　　　　　　　 ,.へ.　　＿__
.　　　　　　／　 __＼/.: : : : : .､
　　　　　　　 {　／: :厂∨へ、: : :＼
　　　　　　　 ×: : :/＞┴''¨¨ヽ: : : :.ヽ.
　　　　　 /: : : :,'´　　　　　ヽ : : : ヽ
. 　　　　 l: : : :.:l　＿_　　ｚ=＝ヽ: : : :':,
　　　　　　ｌ: : : :.:|'´￣｀　　　彡ﾆ､}: : : :.:',
　　　　　　 |: : : :.:ｌ. ,ｲ崇　　　　社j 〉:i : : : !
　　　　　　 |: : : : :.〈弋ﾘ　　　　`¨´ ^!: : : :ﾄ､
.　　　　　 !: : : : :ヽ　　　' 　　　 |/!: : l:∧
.　　　　　 |: : : : : ﾄゝ　　　,.-- ､　　 /|: : :!/∧
.　　　　　　 |: : : : : ﾄ､.　　ｈ　r┴､ //|: :/://∧
　　　　　 |: : ∧ :Ｖ:＞r､ | !-//〉.∨/!://///∧
　　　　　　 |: //∧: Ｖ:/! リ |//∧ヽVﾄ＜⌒ヽ/∧
　　　　　　　|/:ｲ￣＼＞l　　　　{／ﾉｌｊ　　　 ∨∧
　　　　　　ｊ//!　､　　/　　　　／　 | 　　 j　 ∨∧
　　　　　　 ///l　　ヽ/　　　／l　　 |―‐ :く　　 !/∧
　　　　　 |//∧　　,ｲ＿＿ｲﾐ=ゝ、　厂）.: :.:ヽ.　|/ﾄﾍ!
　　　　　　 |/l/∧　 { |'⌒ヽﾄ､:.∠ｊ／／} : : : :.i　|/|　ｊ
　　　　　ｊ! ∨∧.　`!､＿ﾉ !ﾉ: :>z彡　人: : : ﾉ　|/|
　　　　　　　Ｖ∧ 　`「￣¨ｌ: :.:.＼__／　ヽｒ'　　j/ｊ
.　　　　　　　　 V∧　 |　　 |: . : ::::::＼　　ヽ

　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : 　 .、
　　　 / : :ト、へ : : : : : : .　イ. . :i
　　 ,'　 i: |￣ヾ＼: ::i : : :|: : |: : :.!
　　ｌ:|: : |: |　　ﾘ　＼:| : : ﾄ: ::l: : :l　　　　　　　　　　　　　　「費用やなにやかやを考えると、
　　 |:|: : !:イ´_　　'￣___ヾ !ヾ:^l : |
　　 |:ﾊ: l: :代ｿ　　　'てｿ7:| ｆﾘﾉ: :|　　　　　　　　　　　　　　　　確かに軽々しく行われるべきではないはずよね」
　　　　!:!:∧　　 ,　　　 / ﾘ-ｲ|: :ｌ
　　　　ﾚ' 　＼　　 _　　／ヽ|:ﾄ、| ＿
　　　　　　　　`r「「l、イ　　 l:i　　　／ヽ、
　　　　　　　「 !　`　i/　　　ｌl:l 　／　　 i
　　　　　　　∧　　　/　＿/|:!／ /　　　 |
　　　　　　　|∧　　 ∨　　|／i { /　　　　|
　　　　　　 / |∧ 　　',　　 | ||　/　　　　 !
　　　　　　l　/　∧　 ∨　/| ll∠　　　　 ,
　　　　　　L/　{l　ﾍ　 ∨ ,| |/　＼　　/
　　　　　　 {　　ト、ﾍ　　＼/　　　∧/i
　　　　　　ﾍ　ヽ ` ﾍ　　　ヽ　 /　　|
　　　　　　　丶　ﾄ-ｲ∧　　　 } /　　　|
　　　　　　　　i　 |　!ｲ　i＼　　/　　　{
　　　　　　　　 }　!　||　∥ i`‐'　　＼　〉

.
178： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:16:18 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「いつか、そのあたりのことも併せて、

　　　　　　　　　　日本における遷都のこともやろうと思うんで、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今はちょっとパスな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
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　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',　　　　　　　「はーい」
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
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179： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:16:44 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　「ともかく、桓武天皇が即位した時、都は平城京にあり、天平文化爛熟の時代だった」

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　　　　　.　ヽ＿＿__　　 }　　..... ......: :::: （( ￣
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　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉　　　　　　　　　「ただし、積年の問題も色々と山積みになっており、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その問題解決の一環として、遷都を実行することにする」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　早　　　　　/::::l:::l::､:::::､:::::ヽ::､::::::::::::＼:::＼::::::::ヽヽ::::::ヽ　　　駄
　.く　　　 /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ､::::::::::＼:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',　　目
　な. 　　 /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::＼:::ヽ､::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::!　　だ
　ん　　　ﾊ:::ｌ:::::、::::ヽ::::＼:::::＼:::::::＼:::｀ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::ｌ
　と　　 /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::､:::::ヽ:::､:＼::::: ＼::::::＼::::!::::ヽ:!:::i:::l:l　　こ
　か　　!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li| 　の
　し　　j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､::::::::::::::::i::!::l:l ! 　都
　な　　 l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ　　　：
　い　　　!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{　＞､{ 'ｲﾋ_ﾗ　》＼::l::!:ﾄ!!:l::l! 　　：
　と　　ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼　　　｀"￣"´　 |::!:l::! j:ll:!
　：　　　　　 !::､::::i　　　　ｌ　　　　　　 u |:::/lj/l:!ﾘ
　：　　　　ヾﾄ､:!u 　　　　　　　　　　　　ｊ!/ j|:::ﾘ
　　　　　　　　　　ヾ! 　　　ヽ　 ‐　　　　ｕ　/ｲ´ｌﾊ/
　　　　　　　　　　 }ﾄ.、　 -､ｰ-- ､__　　　 /'　!:://
　　　　　　　　　ﾘl::l゛､　　｀二¨´　　　／　　|/:/
　　　　　　　　ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼　　　　　／　　/　!:/
　　　　　　　　/ ^ヽ　　ヾ!　ヽ＿,,、'´　　 /　ｊ/
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

.
180： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:17:16 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　「問題とは？詳細を求めます」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ {　　ヽ、 ii　 l/＼ヽ　＼! ､　l　　ヽ＼　 !　　l
　　　　馬ﾊﾞ　　　言ぃ　　　　　　/〃ｸﾞヽ　　ヽﾘ　 i!　　lヾ､　　ヾ　!　　ヽ　＼l　　 l ﾄ､　　　　：　　　　　：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ／!. / ＼　　＼i|　　K　`ヽ､　ヽ |　　　i､　　ヽ　 li :　　　　：　　　　　：
　　　　鹿ヵ　　　っ　　　　　　 /l /,ｨ"/　/|　ヽ､　　＼/::ヾ　 |:::lヽ　i　l　　lヾ　ヽ　　l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　! i ﾘ::|/l　/ ヽ　l　 `ヽ､　ヾﾋ、 i::!､`,/| i　　l:::ヽ　ヽ､ !i　　　　　：　　　　　：
　　　　ば　　　　　て　　　　　　l l K::l　i / /ｦ　 !　　|　,:＼,,_ ﾞ　ヽ::.. ﾘ l '　 !　　i　l,　`i . 　　　：　　　　　：
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ l |!l　ﾉ / ,个､　　l　,'::"　_二≧､`ｰ､ i l　ﾄ､　　l　!　　;
　　　　か　　　　　も　　　　　　1i/! l | //　l |! ヽ　　/／九:ノ　》ヽ　l^l ! |　ヽ､＼l　:::.. 　　　：　　　　　：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l 〉.|l　.ﾘi　ﾄﾞ::;;　,ﾍ,　i ./:　_,,ｪイ",〃~＼!Yi ﾄ,liヽヽ　ヽ　 ;.　　　　：　　　　　：
　　　　り　　　　　わ　　　　　　　ﾘ/》　lヽ |､　i　!::ヽ|　ﾊ''"　　　　　　　l !l l:::::| ヽ＼ヽ ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾍ､ﾘ i ﾍ／　ヽ.l　ﾘ　　　　　　　　　　|i　l ::::l　ｸ、l＼i t..
　　　　：　　　　　か　　　　　　 / |!ヾ;／　　　　`　　　　　　　　　　　　!| i　 ::l　l::::l/:::ヽi　i ::... ..
　　　　：　　　　　　　　　　　　 i　 |>"　　　　　　　　　　　　　　　　　　l /　　 i l　 l　 :::ﾘl /　/ ﾋ/　{:::::r
　　　　　　　　　　ら　　　　　　 !　《　　　＿　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　　i/　　　　::／／l　|!　ヾ::ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　 `^￣ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　ノ-"^ﾉヾl l　　　ti
　　　　　　　　　　ぬ　　　　　　　　　　ヾ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／/　 :|　　　　　　.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＿／:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !/, -―- -　､ ,,__ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/^::::::::::::
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　　　　　「例えば桓武天皇が内政に関して最も憂慮していたのは、南都六宗に代表される仏教勢力の拡大だ」

　　　　　　　　　　　　　　「南都六宗とは？」

.
181： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:18:35 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「南都とは平城京のことだ。

　　　　　　　　　　平安京の南にあったことで、のちにこう呼ばれることになる」

　　　　　　　　　　　　　「そして南都六宗とは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その当時平城京で強い力を持っていた仏教の六宗派のこと」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
: : ::::/::::::::::::::::／::／::::: ＼　　　　　　　　　　　　 /´!_/}　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
: : :/::::::::::::／‐／/ ／,-‐-＼　　　　　　　　 /:::7. iﾞ:'|　　　　　　　　　　　　／- - ､　　　　　　　ヽ
: : :::／-‐-､　　//　　 ,,-- ､＼　　　　　　　　　 /:::/　 !:::l　　　　　　　　　／..ﾊ::!ﾄ､:::l:ヽ　　　　　　ﾍ
: :/<´ （::.ﾟ）ヽ　/　　　/（ﾟ..::） ,> ＼　　　　　 {:::::ｌ　　l:::_!_　　　　　　 .／/:〃人{:::ヽlﾄ､ヽ、　　　　　 ',
: :|　 "　-- "　　　i　　｀ ‐‐"´ /: : ＼　　　　ヽ:::＼ｨf´l:!::ﾞi　　　　 .／　/:/':/＿＼ﾄ { ＿}!ヽ　　　　ﾊ
: :|　　　　　　　　 |　　　　 //::::::/ ＼　　　　ヽ:::::ﾞ:从l!リ　　　／..　　j::j::/x=､　｀　 x乍ﾐヽ、　　 {　!
:::||　　　　　　　　　　　　 /　|:::/　　＼　　　　/::::::::::::::/　　　／.　/　 /|::!::lﾊごﾊ　　ﾍごﾊﾄ{:ヽ、　ヽ！
::::|　　　　　　｀　 ´　　　　　 i::/　　　　 .＼　　 l::::::::::::/　　／. 　 ,　／　!:l::}　￣　　　　￣ﾘ!|:{:::!ヽ､ヽ !
::::|　　　　　_＿__　＿_　　　　/|/　　　　　　　＼人_从人__从_.　　　'　　　ｊ!:ｌ::!　　　 ‘ `　　　　{∥!::|ｲ}| ヽ
: ::|　　　　　｀￣~^￣´　　　///　　　　　　 ._）　　　信　（..　　/　　　　ｊ::ｌ:ﾊ　　 -ー-　　　 ! !:ｌ:::rｲ:|!
::||:| ＼　　　　　 "　　　 .／//　　　　　　　　 _）　の　者　（_ 　/　　　　 i|:j::小、　　　　　　 .ｨ|::!::}::j::!:} !
||　|　　＼　　　　　　／::://　　　　　　　　　　 _）. 予.　.発　（..　｛　　　　, ｊ|:|:{｜!丶、　　 _,　 ´ ｊ:!:{::l!:{::|::|!
──────────────────_）. 感.　.生　（_ 　＼　 / /}:}:トﾚ|!、　￣　　　_,,N::!::!::!::}ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）. ！　　　 .（_ 　　　Ｘ /リ::!:}ｲﾄ｀￣二二￣ _,ノ|:ｌ::|::l::|{／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ人_从人__从　／{　}!ｲ::!:!:リ/} ｀ニ ─ ￣　＿|:|::|::ｌ::{!／
　　　/二__,--､r'"___､　ヾﾄ､ヽ　　　　　／八.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼／　　　! ｊ::j::!:|ーケ￢､ｰ一'' ´／,|:ｌ::{::l:::lN
レ'"~,-,､　!　　! ' '"￣ .ノ＼ヾ:､　　　／//| ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　 . / ｊ:::!::l/'￣￣＼ヽ　　/／ |:!::l::l:::ｌ!lヽ
K/ｰ'~^~_/ 　ヽﾐ:ー‐‐'"　　ヽ　ｉ　　／.〃!!　ヽト､＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　＼ |　!::l:::}r'´￣｀ヽ､}　}／/ 　 ∥::!::!::|:l:::}
!〉ｰ―'"( o　⊂! ' ヽ　　　　　 Y｣_／/‐-- ､､　 ,､-‐二ミヽ.:.:.:.:.:/..　　＼ :::!::{ '´￣｀ヽ　　ｊ　/　　 |!:::ｌ::l:::!:l:::{
i　∪　　,.:::二二ﾆ:::.､. 　　　 l／〃ニ｡ﾆヾ二7ニ｡ニ`ヽ辷:√ヽ. 　　＼:::}　ｲ^ﾄ､ｊ　　し　　　 |!:::|::ｌ:::!jｌ::|
!　　　 :r'ｴ┴┴'ｰダ　u. 　 .／{ ﾍ{{　｀￣〃⌒ｌl ｀￣　 jj⌒ﾘ冂}　　　　＼　 V　　　 !　　　　 |}::｣::|::j:ﾘ:｣
.i､　 .　ヾ=､＿_.／　　　／..　| 爿ヾ ===彳　　 )ヽ､____〃　　ヒ│　　　　　　＼.{　　　　|　　　　　　　　　/
ヽ　､∪　　　―　.ノ　／. 　＿| ヽ!　　　,ｨｰ`ｰ‐'─ヽ￣　　　ﾚ'丿　　　　　　＼.　　 {_　　　　　　　　{／
.　　　　　　　　　／　＜　 |/人_!　　 {{┬──‐‐ｯ'　　　 ├个ﾄ､　　　　　　　　　＼　ﾉ＼　　　　　（／
　　　　　　　　　／ : : : : : ∨/ノハ　　H´￣￣/ｿ′　　 /| ハ||:＼　　　　　　　　　　＼ . 　ヽ　　　／
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　「『三論宗』『成実宗』『法相宗』『倶舎宗』『律宗』『華厳宗』

　　　　　　　　　　　　　　　　の六宗派のことだな」

.
182： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:19:03 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |　　　　　　　　　「これらに代表される仏教並びに寺院は原則的に官立で、
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |　　　　　　　　　　　　　国家の庇護のもとでその勢力を拡充していき、
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、　　　　　　　天平文化において重要な役割を果たしていた」
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|　　　　　　　「宗教と政治が結びつけば怖いものなしね」
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

.
183： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:19:24 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜　　　　　　　　　　「そうした仏教の庇護や唐からの文化学問などの積極的な取り入れが、
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　　　天平文化を発展させてきたんだが」
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{　　　　　　　　　　「ガ？」　
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

.
184： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:19:44 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　「聖武天皇の時代ならともかく、

　　　　　　　　　　　　　　桓武天皇の時代にはもう唐は崩壊し始めてる」

　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　 ,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　「唐に大使を送る遣唐使も、
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、　　　　　　　　　　　　　桓武天皇の御世では一度しか送られていない」
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'///|
　∨//////∨ｧ'/////////////////////////////|
　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////.|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿___
　　　　　　　　　　　　____〃　　-‐…‐-　　丶ヽ
　　　　　　　　　／　／　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　／　./.　　 /　 /　　　　　　　　＼＼
.　　　　　　〃　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　/（／/ ′....　|　 |...　　　| .　　/　　 ! 　 >）ヽ
　　　　　 {辷〉｀ヽ{..　　　|　 |　|　　 | l　/|　　　 |　/　〈 /
　　　　　丶〉　〉　　　|,ﾊ,|　|　　| |/__|　　　|　＼／
　　　　　　　　＼／　∨..　代フ. N∨ |弋フ　　 /　|＼､
　　　　　　 xく／ :|.　　ﾄ　　　　　　　　ｲ　 /..|＼　＼〕
　　　　　　　 <／.　人ﾊ从､　　　　　　／∧/.　| i|¨¨¨´
　　　　　　　　　　ｰ/ |　　　 |, ＼　‐　／}} |　　　 |八
　　　　　　　　　 /　 |　　　| ヽ___　　xく〈 |　　　 |‐-ミ
.　　　　　　　　 /, ¨¨|　　　 |,//　》《　　》....|....　|　　ヽ　　　　　　　　　　　「役割を終えた、ということでしょうか」
　　　　　　　　 / {....　|　　　 | 《／|:i:|＼_/:|　|....　| 　　|＼
　　　　　／/　{. 　 |　　　| 　　 V.　　　|　|､　 |　　 /　　＼
　　　　　　|　 | . ‘，　|　　　 |.　　　　　 |　|　ヽ| 　 /　　　　|
　　　　　　|　 |　/∧ 从人,ノ　　ヽ/..　　丶|.　　一　＼　　|､
...　　　／ :|　 |/ /　 ,.　　‘,　　　　 }{　　　　 }　　 }　〈　　|　 /　丶
　　　/　　＼ヽ/ 　 ‘,. 　 ‘,　　　　 }{　　　　／　　ｿ　ﾉ ./
　　 |　　　| .＼　　　〕ノ　 ⌒¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´ ＿／／／.　　　 |
　　 |　　　 |/　／｀¨¨‘, 　／〕　　　　　　　　／　 /　　」　＼|　　　 |
　　 |　　　 |　 {{　　　　／ヽノ　⌒ｰ‐‐‐─　　　 /　／　　　|　　　 |
　　 |　　　 |　　ｰ-=彡　〉　　　　　　　　　　⌒/　/　　　 /　　　/

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185： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:20:06 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「だが、平城京に都をおいたままにしておくと、

　　　　　　　　　既存の仏教勢力の影響は免れないわけで」

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　u　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　、　　　,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ,ー-　　　ﾄ､
　　　　　　　　　　_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__　/ノﾄ、__
　　　__　,.　ー、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
　　　＼ r 、　_ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
　　　　　}　}/　)　 V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　/:ゝ/ ./ __　 V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
　　　　}:::::ゝソ　,Y　i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼

　　　　ｆ` ｒ-‐─‐ ‐....､
　　　 ,ｨヽヾ:::::..＿.::::::::....ヽ
　　 /..::::::∧∨,　-‐ ヽ.:::::::...＼
　 /....::::::::レ}ﾉ　　　　　ヽ:::::::.....
　i.....::::::::::|　　　　　　,. -‐ Y:::..ヽ
　|....:::::::::::|　　　　　　　　___､∨::...}
　| ...::::::::::i　, '´　　　　'´　゛ ∨::.|
　::....::::::::::Y´　, =､　　　　　　∨..ﾄ､
　 .∨...:::::∧. ´　　　　　'　　　 }::::|..ヽ
　　 ∨..:::::::::ヽ　　　　.__ 　'　　/N.......∧
　　　`Y......:::::::::ゝ.　　　　　　ム-､::::....∧　　　　　　　　　　　　「だから、気分一新、
　　　　|..::ヾ..:::::::::＞‐----ィ__ﾉ. {:::::::::...∧
　　 .　 |..:::::::::::＞ {` i￣i￣i￣i　i Ｌ＿,､_∧　　　　　　　　　　　　新しい土地に都を置こうとしたんですか」
　　　 |.:::::::::::::::::_,}　i　 i　 i　 i　ヽ　　ﾄ､`ヽ
　　　　 |...::::::::::,イ´_　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ
　　　 .|...::::::/　　 `Y　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ八　＼
　　　　 .|...::::i　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　＼
　　　　 |....八　　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ.　＼
　　　　　|...::::::ヽ.　　　　　＼　;;:　 i　　i　　i　 i:::;} 　　＼
　　　　 .|.....::::::::| ＼　　　　　＼::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉＸ　　　　＼
　　　　 |....:::::::::ヽ　＼　　　　　＼.....i.......i.....i...{ 　＼.　　　　＼
　　　　　 |......::::::::::::ヽ　＼　　　　　＼i　　i　 i |　　丶　　　　ヽ
　　　　 .|......::::::::::::::::ヾ i ＼　　　　　＼　i　i |　　　　ゝ　　　　＼
　　　　 |.......::::::::::::::::::.} i　i ＼　　　　　＼ i |　　.　　　＼　　　　＼
　　　　　　|.......:::::::::::::::::ﾉ i　i　i ＼.　　　　　`Y　　.　　　　　＼　　　　＼

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186： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:20:39 ID:eNC.0UaM: 　　　「そういうことだな。もちろんその他にも貴族や役人の横暴に対する民の不満とか、

　　　　　慢性化していた蝦夷との対立とか、天平文化爛熟の副作用としての風俗の紊乱とか、内外の問題には事欠かない」

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祭祀ノ怠慢ヲ戒ムル勅

祭祀之事　在徳與敬　心不致敬　神寧享之　廣瀬龍田祭　所以鎮弭風　祷祈年穀也
而大和國司　觸事怠慢　都無肅敬　差遣史生　祇承朝代　祀無報應　職此之由
今以後　守介一人　齋戒祇承　若有事故　聽遣判官

　　　　　　　　　　　　　　　＿,,.,_
　　　　　　　　　 ,.-‐ ' ￣:lﾆヽ、:￣ `::....､
　　　　　　 ,..::'::::／:l::::l:::::l::｀`ヽ:ヽ、:ヽ::::`ヽ、
　　　　　　／::::::／/::il:::l:|:::::|ヽ、:::::::::ヽ、:＼ヽ:ヽ
　　　　／/:::::/l:i::::::::il:::l::|::::ﾄ::::ヽ、::::::::::ヽ::::ヽ:ヽ:ヽ
　　　 /::/:::::::/::l:i::::::::il::::::|::::|:::l::::::ヽ::::::::::::l:ヽ::::ヽヽ:'.,
　　 ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::',
　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
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　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
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　　　　祭祀の事は徳と敬とにあり　心に敬を致さざれば　神寧（いずくんぞ）之を享けむ
　　　　　　　廣瀬・龍田祭は風災を鎮弭し、年穀を祷祈する所以なり
　　　　　　　　而大和国司　事に触れて怠慢し　都（すべ）て肅敬なし

　　　　　　　　史生を差し遣わし　朝代を祇承するも　祀に報應無きは　職として此れ之に由る
　　　　　　　　今より以後、守介を一人とし齋戒祇承せよ　若し事故あらば　判官を遣わすことを聽せ

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187： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:22:34 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「そこで、その当時ほとんど開発されていなかった山城の長岡に新天地を求め、新しい都の造設をはじめた」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　 _,..-‐＝ﾆヽ::::::::.＼:::::::::::::::::::::::.｀丶、
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　　　　　　　 ':＼::八:::::!:::ｒ-=＼::::ハ:::::::::.丶､::::|::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　 i::::{:::トミi:::ﾄ､|ィ::ｱﾌ;;:ﾄ､:i::::::::|::::::iﾄ､ﾄ､:::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 l::l从{ｊ:ｱヽ|　ヽ´￣ﾉ'　＼l:::|::::ｌ::l:ｌ|⌒ヽ::::::ｌ:::::::::::::|
　　　　　　　　　 l八:ｒ'′　　　　　　　　 |｀ﾄ:::l:::ﾉ| トﾊ}::::::l:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |ヽ丶　　　　　　　ﾉ八:ﾉｲNxくﾉ :l:::::l::::::::::::;
　　　　　　　　　　　 |　_.. ＿　　　　　　　　　　　ﾉ´__ ノ.:l:::::ｌ::::::::::;
　　　　　　　　　　　 :. ´_､　　｀¨　　　　　　　 .ｲ:!:::::l:::l:::::l::::::::;′　　　　　　　　『僕は長岡の神になる』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／从:::::|::|:::::|:://
　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　 /　ヽ|::|::::〃'
　　　　　　　　　　　人　　　　　　　.......:::´　　 /　　　ﾊﾊ:::{_i_
　　　　　　＿＿＿＿___≧=‐=ﾆ二:::::::／　　　　　　　 _}_ﾄ､::::ﾄ､
　　　,.....::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀Y´￣　　　 _ .　-‐　¨￣　∨.:::.＼
　／ .: .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 !　　,　　 ´　　　　　　　／.::::::::::::.｀:::...、
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

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188： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:23:44 ID:eNC.0UaM: 　　　「はじめ、桓武天皇は長岡の地に都をつくろうとしたんだが、

　　　　　　　身内が死んだり天災が襲いかかってきたりと不幸がてんこもりでやってきた」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　　　　　ノ　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　＿__　＿ヽ{　＿__　　　　　　　　　ヽ
　　　　　ヽ　　　　　　　　　 {　　　　　　　　,.イ／,二二フフ⌒ｰ‐､ミ...､　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　 ,　'´,..イ{:.:/ﾆﾆ爪:.､｀ヽ、:.:.:.:.ヽ、:｀ｰ‐ｚ　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　,ィ彡´￣￣:.:.:./:.:.く:.l:.ヽヽ、:.ヽ、:.:.:.:.ヽ、:下ヽ、__　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　／ノ,彡:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:/＼ヽ、ヽ:.ヽ、:.＼:.:.:.:.､ヽ:{　ヽヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　{ / /／7:.:./:.:.:.l:.:.:.:l::.:l:.:.:.:.｢ヽﾐ丶ﾄ､:ヽ、:.ヽ:.:.:ﾄ､:.!　i　ﾉ`ｰ┐
　　　　　フ　　　　　　　　　ﾚ //,..:':.／:.:.:.l:.!:.:.:.:ト､ヽ、:!:.:.ヽ｀T'ｰ-:.:ヽ、ヽ:!ハ!　!/　　ﾉ
　　　　　て　　　　　　　　　　 {/_./:.:/:./:.:.:.:ﾊ、、:.ヽ:ヽ:.ヽヽ:.:.:ヽ!}:.:.:.:.::.:.､ヽ(.　　　l　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　〉:/:./:.:/:.:.:.:.:!:.l:＼ヽ、ヽ:ヽ:ヽヽ、:ﾘ:.:.:.::.:.:.:.ヽト､　　　　　7
　　　　　　　　　　　　　　　{:/:/!:.:,':.:.:.:.:.:l:.:.!:.:.:.ヽ、:.､｀:.:.:.ヽｰ１:.:.::.:.:.:ト､:ヽヽ　　　フ
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　　　　　　　　　　　　　　　　{:::::::!7:.:.:.:.:.:./,L、､:.:.トく,ィ＝､ミ7:.ﾉ:.:.:.!:.:.:!りr‐}、　　　　 ;/::
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::|:.:!､:.:.:.l:{!f;jヽﾄ=ｰ/ {(;:) 入ﾌιヽ/￣´;:':::::::＼　　;/:::;:
　　　　　つ　　　　　　　　　　〈::::::::::!:.Nヽ:.ヽ`¨´!｀ヽ~　｀￣　　　 /:::::;::'::::;;;::::::::::｀ヽ /:;:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::::/:::::ヽ、:!　|　　,ｒ　　　_..　　/::::;:':::::;;;;:::::::::::::::::::::ヽ、:::
　　　　　　　　　　　　　　　{::::::::::::/:::::::::::::ヽﾄ､ゝ..._　　　　　｀　l:::;:':::::::::::::;:::':::::::::::::::::::::ヽ:
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　　　　　　　　　　　　　 {::::::::::::!::::::::::::::::::'::;:'::;:::ヽヾﾆ`ﾆン７:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::／:
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　　　　「桓武天皇は悔しさにハンカチかみながらも、

　　　　　　和気清麻呂の言を容れ、延暦十三年（794）に同じ山城の葛野に改めて遷都を行った」

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189： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:24:09 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　「この地は東西と北に山がそびえ、

　　　　　　　　　　　　東には加茂川、西には桂川の流れがあり南は平野と

　　　　　　　　　　　　　大変地の理がよろしく、また風水における、いわゆる四神相応の地でもあった」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣ ‐=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣‐=ﾆ二ﾆ=-　_,　-‐　￣
　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　ヽ　　　　　　　,～'_,　-‐　￣`ｰ-----― '
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　　　　　　　　　　　　i　　　　　（ ●）　　!　　.ζ　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　（__人_） /7
　　　　　　　　　　／∧ 　　　 ,.<))／´二//⊃
　　　　　　　　　／ : |　ヽ　　/ ／　 '‐､二ﾆ⊃`
　　　　　, -‐'´: : : : :l　　丶ｌ　　　　´ヽ〉: : : : ＼
　　　／: : : : : : : : :|　　／_/　　　 __人〉｜: : : : :|
　　｢ヾ: : : : : : : : : :l_／:_/ヽ. 　 /´　　　 | : : : : :|
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　　　!: : :ミヽ: : :／ `ｙ′.: ',ゝ､_/　　　　　l: : : : : :|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　,..-‐-､＿＿　　　　　　　／ヽ　　　／　＼
　　　　　　　/　　　　　　　ヽ　　　　／/ ,.-､ヽ　 '　/,..-､ヽ
　　　　　　/　 '´｀ー―－イ　　／　ヽゞ-' ﾉ　　ヽゞ-'　ﾉヽ　　　　　　　　　　　「南には宇治川もあるお」
　　　　 . / .／￣＼　　　}　 .／:::::::⌒　ｉ´　人　｀ｉ　⌒::::::::::ヽ
　　　　 /　', -､　　　＼.ノ―､|　　　　　｀‐‐'　｀--'　　　　　　 |
　　 . / ／　　＼　　ヽ　 l|　　　　　　 |-‐┬‐-|　　　　　 |
　　　/　　　ヽ　　＼　 /　　l ＼　　　　　ヽ_＿_／　　　　　　 /
　　./　　　　入　　 .}‐〈　　 }　__＼　　　　　　　　　　　　　／
　 / 　　　 <　　_,イ__,-｀ｰ ':.:.:.:.:.:.:.ヽ｀ー―‐.､　　　 .,..-‐‐ﾄ､
　＼　　　　　￣／|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼　 /:.:.:.:.:.:l:.:.＼
　　　｀ー――‐ ' 　 |:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ':.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ヽ

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190： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:24:38 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「緊急避難措置の末に千年の王都がなりたったのでありますか」

　　　　　　　／　　　　 {///‐≦ 　　　 |　　　　　　　　 }＿＿_
　　　　　　/　　　　　 ///{ 　　　　　 |　　　　　　　　ｉ　　 {
　　　　 /　　　　　 /　/ ｉ　　　　　　 :|　　　 :|　　　　 } 　　ｉ
　　　　　　　　　　 /　/　{ 　　　　　 |　　　 :|　　　　{　　　 :
　　　　,'　　　　　 :/　/　 :ｉ　　　　　　 :|　　　 :|　　　 /　　　 {
　　　 :　　　　　 /:　〈　　|　　　　　　　 :|　　　 :|　　 /　　　　}
　　　ｌ　　　　　f　　　＞｡.　　　　　　 | --- ､}　　 ,′　　 /
　　　 |　　　　　{: 　　　　＞｡.　　　 |,x笊､ :　　/　　　　/
　　　 |　　　　　＼　　＼　　　}/ﾑ　　 :|ゝぅ}　:{ ／ /　　 ,′
　　　 |　　　　　　ヽ　　　＼ f///:}　　 |:　ﾏ{　〈　 /　　 /
　　　 |　　　　　　　〉＜　／//:/　　 :|　　　　ヽ/　　 /
　　　 |　　　　　／ |　　≧=‐=≦　　 |:　　　　/　　／
　　　 |　　　 .｡＜ゝ＜　　　 |　∨　　 :. 　　- /　／
　　　 |　｡＜///////|　　　:|＼:∨　　 {　　,ｨ　／
　　　 |　∨////＞＜! 　　 :|//}∧　　 i _/: ／
　　　 |　ゝ‐=≦///,'|　　　 :|///＞｡.　:{: ／
　　　 |　 {//　　￣￣|　　　 :|∨＼///ﾍ/
　　　／二二二二＞ :|　　　 :|ｉ:ｉ}i:i:ｉヽ///}
　　/二二ニニニニニ|　　　 :| /i:i:i:i:i}＼/＼
　 /二二二ニニニﾆﾆ|　　　 :|＼i:i:ｉ∧イ{ﾆﾆﾍ
　f二ニニニニニニニ|　　　 :|　　ヽ＼i二二}
　ｌ二二ニニニニニニ|　　　 :|　　　ﾟ，ﾏ二ﾆｉ
　|二二二二二二ニ/:|　　　 :|　　　　＜ﾏ＜!
　|二二二二ﾆﾆﾆﾆ//:! 　　 :|　　　　　　ミｔ､　＞｡.

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　ノ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）｜
　　　　　　　　　　　|　　｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }　　　　　　　　　　　　　　「そういう見方もできるだろうな。
　　　　　　　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　　　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .　　　　　　　　　　　　桓武天皇はこの平安京を都として、
　　　　　　 {:::　　 l　＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡ヽ　　　　　　　　　　　　　身罷るまでの十年少し、精力的に内外の鎮撫鎮護に奔走した」
　　　_,,.-‐''" |::::::::　ヽ--､＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ちなみに、平安京という名前だが……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その当時までの都につけられていた名前は概ね地名を冠していた」

.
191： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:25:05 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　「その慣習に従えば『葛野宮（かどののみや）となるべきところだったがこの地に京を遷すことにした経緯が

　　　　　　　　　　　　　　　　災厄からだったもので、どうかこの地では悪いことが起こらないようにという祈りを込めて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『平らかで安らかな京』すなわち平安京とした、とされる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .-─ ｰ- 、　　　　　 v　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ、　　　　　　_ゝ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　＼　　　　 ( ￣｀ー'- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　＿,.ノ、　,ヽ､,__|　　　　rへ、____　　 'ヽ
　　　　　　　　　　　　＞┴、 |　　　（　●）　（ ●).|　　　　{　　｀､、ヽ__,. ┴、
　　　　　　　　　　　/　{　　〉 l　　　｀　 ´　､｀､´ |　　　ヽ　　i　〉'　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　＞{ .|　　　　 ,′　ﾉ､　 }　|　　　　 |　　l／　　, -ー '´ ｀､
　　　　　　　　　　j　　　 /　 |　　　　｀tﾆ"__, ﾕ′ !　　　　　|　ﾉ　　/　　＿　　}
　　　　　　　ノ ´　　　/　　　へ　　　 -ｰ- 　 ,　　　　　'､人_,.ィ　　/::::... x､ {
　　　　/⌒ン　　　　　ノ　　 /　　|ﾍ､　　　　　　 ,　　　　　ﾔ　　ゝ-ィ／　　 i
─ --/　/　　　　　／　　 /　　 ;　 }　　　　　　丿　　　　　　　{　　　 ,ﾗ　　　 {_
::::::::::ｲ　　.:...　　 r'´ 　　 /　　　j　 |ト､￣￣￣ﾉ､　　　　　　　＼　　 i　　　　　ﾄミヽ＿
:::::::::::l　..: :: :::..　　　　 /　　　 ; 　ﾘ　　7ｲ´:::::::｀VL　　　　　　　　｀ヽ　　　　　　 j　}:::::. ＼
::::::::::::| : :: :: :: :: :: :.　　　　　　　　　 |ゝ」｀ヽ:::::::/ 　λｰ-､_　　　　　｀‐ｧ､　　 ./..::ﾘ:::::::::
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:::::::フ/　:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.イ ∧ 　ｲ::::::::::::::::.| 　 |::::::::::::ﾉ::::::::::::::::::::::ト､　:::::／:::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　, .　, _
　　　　　　　　　,r ,､　,. r ´: : : : : : : :｀: : ..､　　 ,. ‐ﾞ"7
　　　　　　　　　! ,' > ヽ: : : : : : : : , : : : : : : >く　´'ﾌ/
　　　　　　　　　},/　　ヽ>: : : :/: /"'ﾍ:ﾄ: : : :ﾍ ',　,〃
　　　　　　　　 ∧　　/ｲ: : :./: /　　,ﾊ:ﾊ: : : : ヽｸ
　　　　　　　　 i': :',', /: ｨ: : ,ｲ:/　　　 ',ﾄ､: : : : :',　　　　　　　「その時期よりも少し前、中東に興ったアッバース朝の都バグダードも、
　　　　　　　　 |: : : y:ｲ': :/」ﾑ __ 　　 , ﾄｰ,A: : ﾄﾊ
　　　　　　　　 ',: : /':/´:7　i'__　　　 -」ﾄ､ﾍﾙ:ﾘ',ﾘ　　　　　　　　　　　その正式名称は『マディーナ・アッサラーム』で、
　　　　　　　 ',: :!/:i: /ィてﾊ｀　　　 'ﾋ::ﾘ ' 〉ﾙ| '
　　　　　　　　　∨r´|/　'弋り　　　　　｀´　,ﾘ　'!　　　　　　　　　　　　　　意味するところは『平安の都』だったわよね」
　　　　　　　　　 ',ﾊ, !､　　　　　　　　'　　　,'
　　　　　　　　　∨:iｰ.-. ､　　　　ｰ ' 　,､ｲ
　　　　　　　　　 ',:'ﾍ: : : :i＞ ., 　 _,.ィﾍ､'ｰ--､
　　　　　　　　　　　∨ﾑ : : ﾋ､　｀〔ﾊ: :r_´ソヽ　＼
　　　　　　　　 /. . .7.｀.ヽ:.､≧ハ≧ﾍ‐､｀' 　　ヽ
　　　　　　　　　　/. . ./. . . . .＼｀: ｰ-､. . '.､: ー,　　 !
　　　　　　　　　ｲ. . . . . . . . . ,_ ＼: :ヽゝ. .∨7＼　ﾄｰ,､
　　　　　　　／,人. . .',. . . . . . .￣￣ﾊk. ヽ. y. . . ＞Lヽﾍ
　　　　／ｨr: : :ﾊ. . .､＼. . . . . . . . . .＼.∨. . . . . . . ｀ハ
　　 ,＿／'´／: : ｨ:∧. . ー.＼. . . . . . . . ,､y'. . . . . . .／
　　　　 /: :／: ＞'ﾍ. . .ﾊ. . .＞. ､. . . .ｲ.｀＝＝=イヽ.,_

.
192： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:25:37 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　「補足ありがとう。この平安京、そのつくりは奈良の平城京を模しながらひときわ大きく作られている」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　「下の画像を見てもらえば分かる通り中央には朱雀大路という大きな道があり、その北端に宮城がある」

http://file.gazouup.syoyu.net/3a419718.jpeg
※雰囲気だけ掴めばいいやというサイズ

http://file.gazouup.syoyu.net/b65671df.jpeg
※舐めるように見てみたい人向けのサイズ

.
193： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:26:42 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「朱雀大路の左を『左京』右を『右京』といい、

　　　　　　　　　　縦横に碁盤の目のように多くの道が開けているつくりだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

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|　　　　（__人__）　　 |
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.＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　　　　　　　　　　「区画整理ばっちりだお」
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194： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:27:04 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |
　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　「宮城の大きさは『東西八町南北十町』とされていて、
　　　　　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {　　　　　　　　　　　　　　　　『大内裏』と一般的に呼ばれる」
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
　　　　 iV: : : :/ /:::/　／. : : : : : : : : : : : .＼
　　　　ｉ.| : : ,' /:::::,'　.:´. : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　ｉi: : : i/::::::::i /. : : : : : : : : : : : :／ : : : : :',
　　　　 ;.: : : r::::::::γ: : : : : : : : : : : :./ : : : : : : : :
　　　　 i : : : i::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ : : : :i
　　　　 i : : : i:::::/ : : : : : : : : : : : : :.l : : / : : : : :i
　　　　 ' : : : i:/: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ :/. : : : : : :i
　　　　 | : : :./ : : : : : : : : : : : : :／ :Y.. : : : : : : :i
　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : : :i

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ　　　　　　　　　　「八町は約872ｍ、十町は約1090ｍですね」
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼.

.
195： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:27:49 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　|　　　（ ●）（●）
.　　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　　　　　　　　　　　　　「これは、平安京の内裏や大内裏と
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　　　　　　　　　　　　　 |　　　 .　　　　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在の京都市の位置関係を示した文章だな」
.　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　_ヽ　　　　　ノ｀ヽ､_　　　　）
　　　　　　　　 _/｜＼ `　､,__ ､小　L　￣ヽ（
　　　　　　　　 _, ハ　＼　｀ァ､　/ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
　　　　 ,　-‐ ´　　 ,ゝ　＼/ _ 又／　　 ,ヽ＼丁
　　　　　/　　ヾ. 　　＼　　, ｲ{｀<　　＿ ,ィ〉〉〉|
　　　 /　　｀ﾞヾ＼　　　ヽ／　ヽ＼｀く´　/ ｀ｰ(/　|
　　　 !　　 ´⌒｀ヽ　　／　　　｀ーヲ｀〈　　 i 　 !
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平安遷都以来の皇居、即ち内裏は、大内裏の中央より稍東よりに位置していた

大内裏は平安京の真北中央、南北は一条と二条との間にあり、
東西は左右両京の両大宮大路の間に跨っていたのであって

随って皇居は今京都市の千本通の東方一町餘、下長者町と下立売との間の辺にあたることとなる
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196： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:28:25 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜　　　　　　　「この大内裏の中に大極殿を始めとして十八殿省院四楼および諸官庁等があり
　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　　　　　　　　　『内裏』と呼ばれる皇居もこの中にあった」
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
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　　 ,. . .r. .´. . . . . . .i. . . . . . . . ..|　ﾍ　ﾘ　ｰﾟ'　　　　ヽ ∨i: :ﾘ: : : : : : : : :/
　　i. . . . . . . . . . . . .|. . . . . . . . .ハ　 ∨ 　　　　　　≧､ヽﾑ: !: : : : : : : :/
　人. . . . . . . . . . .ノ＿＿＿__人　'　､ﾊ　　 ´ 　　　入ヽi: :|: : : : : : , '
／　ヽ､. . . . . ｰ. ´. . . . . ｀. .ー‐'―／: :ﾍ　､　　　　　'ｰﾟ´ }:ﾘﾚ´ﾌ: ／
　　　　　｀　＜. ., r‐.-. ､. . . /. . .／:／＞ >　 `　　　　　 _､_ﾚ_ ノ'´
　　　　　　　　/. . .ヽ.ー. --=＝.７._._._≧'ー｀＝r‐=‐ : : : ＞´
　　　　　　　 i. . . . . . . . . . . .≧´7/i_r/.r＞: ´,: :_:＞＜三､　 ,､
　　　　　　　 !. . . . . . .／.￣. . . . . - =＝＜. ´.-.-.-.-≧､三y三ム　　　　　　　「『大内裏』のなかに『内裏』がある……と」
　　　　　　／. . . . . ./. . . . .ヽ.ｰ. ´. . . . . . ,､. . . . . . . . . 7ﾆ,'三ﾆ/
ー-､　 ,／. . . . . .／.o. . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . ../三三ﾔ
､　　 >＜. . . . ／ . . . . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . .ﾌ三三/
ﾆ＼/. . . . ＼/o. . . . . . . . . . . . . . . ..／. . . . . . . . .／三三/

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八　　　　　　　　　　　「ダイリ、ダイダイリ」
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

.
197： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:29:15 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　「外重、つまり大内裏の外郭は築地塀となっており、

　　　　　　　　　　　　　内裏及びその西隣にある中和院を囲んでいる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　「よく京都御所の案内に出てくる
　　　　　＿　　　　,　イ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　 /´　　￣＞イ　　　　ﾐ: : : : : : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　　『十二門』といわれるのはその外重の門かしら？」
.　　/　　　　/:.:ﾄ､::ヽ: : : : : .ヽ: : : : : : : : : : : : : : ﾐ
　　/　　　　′:.i;;;ヽ: : : : : : : ゛::i : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　l　　.　　,': : / r‐ヽ: : : : : : : : :i : : : : : : : : : : : : : : : :.i
　　　　　　{: : {;;;i　　 ∨: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : :.}
　　　　　　 |: : |;;| 　＿∨: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : |
.　　　　　　{: : {;;ﾍ　´＿ ∨: : : : : : :i : : : : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　|: : :|;;;;;〉 ´丐〉 i.: : : : : : : |⌒ヽ: : : : i: : : : : : :.|
　　　　　　|:.:.:. ﾚ'　　f/　 }: : : : : : : |　ﾉ: : : : : i: : : : : : :|
　　　　　　|ﾘ:.ヽ　　　　　　| |: : : : : IY'′: : : : : :i : : : : : :.|
　　　　　　{　|:.:..　　　　　 |} i: : : : ﾘ }: : : : : : : : i: : : : : : |
　　　　　　|　{ ;;;;`ー.ｯ　　　| }: : : /　 |: :: : : : : : : i: : : : : :|
　　　　　　∨ :;;;;;;;`　　　　　 |: : /　　.|: : : : : : : : :i : : : ::..|
　　　　　　　　:;;;;;; ＞-‐ ｧ;;;;;| ∥　　;ｹ-‐ｧ : : : : : i: : : : :|
　　　　　　　　　:;;;;i .　　　| ;;;;}/|.　／　／ }: : : : : : : i: : : :|
　　　　　　　 };ﾉ　. 　　|;;;;;;;;;ﾙ'′／.　∧: : : : : : : i: : :.:|
　　　　　　　　　　　　　　|;;;;;fｲ》／　／ ⌒ヽ: : : : : :i : : :|
　　　　　　　　　　　　　　 |;;;;;{ｼ' 　／　　　　　Y: : : : :i : : |
　　　　　　　　　　　　　　∨/|　〃ﾎ.　　　　　}: : : : : i: : |
　　　　　　　　　　　　　／. 彡'′　{ .{ 　　　　　|: : : : : :i : |
　　　　　　　　　　　／. . .//∧　　| .|　　　　　|: : : : : i: : |

.
198： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:29:37 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あぁそうだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平安京大内裏が外界とつながる十二の門のことだな」

┌────────┐
│　　○朱雀門　　　...│　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
│　　○美福門　　　...│　　　　　　　　　　　／　_ノ　ヽ_　＼
│　　○皇嘉門　　　...│　　　　　　　　　　　　 | 　（●）（●） |
│　　○郁芳門　　　...│　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）　|
│　　○待賢門　　　...│　　　　　　　　　　　 |　　｀⌒´　　|
│　　○陽明門　　　...│　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　}
│　　○殷富門　　　...│　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　.}
│　　○藻壁門　　　...│　　　　　　　　　　　 __,_,,.ヽ＿　　　ノｰ- ､
│　　○談天門　　　...│　　　　　　　　　　ハ　　/ 　Ｖ又ｲ ::::〉::::::i:
│　　○偉鑒門　　　...│　　　　　　　　　　 }　ヽ〈　　 l |;;|ﾉ　/::::::::::i 　-,,_
│　　○達智門　　　...│　　　　　　　 r iY'ﾉ.;;　 }::ヽ　　l|;;|　/::::i::::::::}‐　|　||
│　　○安嘉門　　　...│　　　　　　　　　　|| | ﾉ:::: 　 }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ |　||
└────────┘　　　　　　　　　　|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: 　 |　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ―──.::::::::::::ノ.:::/　/　　　彡}――─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 "￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ご覧の十二の門が大内裏十二門となる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大内裏の簡単な図解はこんな感じだな」

http://file.gazouup.syoyu.net/fa983580.jpeg

.
199： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:30:17 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　「ただ、その他にも

　　　　　　　　　　　上東門の『土御門』と上西門の『西土御門』があったりする」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.
　　　　　.　ヽ＿＿__　　 }　　..... ......: :::: （( ￣
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉

　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{　　　　　　　「ツチミカド？」
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

.
200： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:30:38 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　「通用門として使われていた門だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　門はあっても屋根はなし、つまり土の門ということで土御門と言われていた」

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |
　　　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
　　　　 iV: : : :/ /:::/　／. : : : : : : : : : : : .＼
　　　　ｉ.| : : ,' /:::::,'　.:´. : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　ｉi: : : i/::::::::i /. : : : : : : : : : : : :／ : : : : :',
　　　　 ;.: : : r::::::::γ: : : : : : : : : : : :./ : : : : : : : :
　　　　 i : : : i::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ : : : :i
　　　　 i : : : i:::::/ : : : : : : : : : : : : :.l : : / : : : : :i
　　　　 ' : : : i:/: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ :/. : : : : : :i
　　　　 | : : :./ : : : : : : : : : : : : :／ :Y.. : : : : : : :i
　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : : :i

　　　　　　　　　_
　　　　　　　／ __ ＼　　　,　-　　､__
　　　　　　　i::::/　＞::ヽイ:::::::::::::::::::::::`､‐::､
　　　　　　　|::|　／ _:::::::i´`ヽ::::::::::::::::::::::＼::＼　　　　　　　　　「今でも京都の町には土御門通りというのがありますよね」
　　　　　　　|:l /::::/　＼:l__　　　＼::::::::::::::::::＼:::
　　　　　　　ﾘ/:::::|　　'´　　￣`　.＼::::::::::::::::::＼､
　　　　　　　 {:::::::|, '´ 　　　　　　＼::::::::::::::::::}:::､
　　　　　　.　|:::::::|　　　　　　　　　　　 ∨::::::::::::::::::::ｉ
　　　　　　　|::::::::|　　　　　　　 '´￣ _`.､}:::::::::::::::::i::.::|
　　　　　　　|:::::::::| , '´　　　　　　'´して`ｙ:::::::::::::::::|:::.:l
　　　　　　　i::::::::::|',イむ　　　　　辷 j １::/:.::::::::::|::::ﾊ
　　.　　　　　{:::::::::{丶弋ﾉ　　　　　　　　 N:::::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　　　八:::::∧　　　　丶　　　　　　|:::::::::::/::::::::::ﾊ
　　　　　　　　＼:::∧　　　 v　　　ｱ　　レ:::::/:::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　＼:i`ヽ, -‐､_ ー　　　　/:／::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　〉/　ｯ　i `i-､　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　 i　　し´iﾉ_ﾉ }＿ _ __ ﾚ ´: ｝:::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　|　　　∨ '´/i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　　|　　　　　/ :i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　_ ｲ　　　　ノi : :i : : :i : : :i : : :` ‐ - ､::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／　　　　/ : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i: :| ヽ､::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　/ 　　 }　　　{: : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i : i　　ヽ:::::::::::::::::::i
　　　　　　　　{　　　　　　　|: :/ : :| : : :| : : :| : : :| : :` ､ `　　 }:::::::::::::::::::|
　　　　　　　ハ　　　　　　 | :i: : : :i : : :i : : :i : : :ヽ : : :ヽ:ﾉ　　|::::::::::::::::::|
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201： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:31:11 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「大内裏も、時代を経るにつれ様変わりしていく……といえばきこえはいいが、

　　　　　　　度重なる失火で、大内裏の大部分は焼けてなくなってしまってたりするんだよなぁ」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　／: : :,: : : : : ﾍ: : : : : :ヽ: : ＼
　　　　　　 /: /／: : : :/ﾐﾍﾊへ: : : : : ヽ: : ヽ
　　　　　　　/: ／: : : : :/　　　 ';,　ヽ: : : : ﾊ: : ﾊ
　　　　　　 ,':/: :ｨ: : :.ｲ/　　　　 'i　　' ,: : : : ﾑハ
　　　　　　,7: : /: : : .ｲ　　　　　 |　　　' ,: : : :ﾊ : i
　　　　ﾑ: :ｲ: : :./_!'＿　　 ,」'-――ﾍ:ﾄ-: ∨,
　　　　　ｲ: /: :i-‐7'_」二｀　　　 '^≧示ｰ､ﾏﾍ : Y
　　　　　7:∧: |: :kｲぅﾊ｀　　　　　乂ﾟり　ハ∧: ',
　　　　 i:/　ﾚﾘ:ﾊ '弋ﾘ　　　　　　　｀´　　ハゝi　　　　　　　　　　「木造建築物の最大の弱点ね」
　　　　　!'　　'ﾙﾊﾍ　　　､　　　　　 /／:ﾘ '!
　　　　　　　　ﾚ,:ﾍﾊ　　　　　　　　 /: : !/
　　　　　　　　' ',: :ﾊ:ヽ　　　｀　 ´　　／/: ::ｲ
　　　　　　　　　ﾄ: :ヽ: :｀r　､　　 , ィ､: ｲ: : :|'
　　　　　　　　　 iﾍ: : ',: ハ　　｀　　ハ: i: : :.|
　　　　　　　 !: ゝ: <,へ＞､　 /..∧､!: :.:|
　　　　　　　　 , ≦ﾍ,: ﾊ／>> /iiﾍ. .ミﾊ,'; : !
　　　　rvrﾍ≦ =＝"ﾊ: ﾄ≦r三==三ミ. ﾊ: ト≧ ､_
　　　ﾊ. ﾍ' ´. . . . . . . 'ﾘ､>､ﾆｸ/iﾍﾊｰ'､∧:',. . .＜ハ
　　　,. . . .,. . . . . . . . . ﾚ' . . //∧ハﾐﾍ. . ',ﾊ. . .i. .i. .|
　　 /. . . i.∨. . . . . . . .ﾘ. . .ヽ/ . ﾊ.∨/ . . ゝ,. . ∨i. |
　　 i. . . . !. Y. . . . . . .,r‐ﾍ. . . . . . ﾍ0. . . .ﾄ. ､. . .､{. .|
　　 |. . . . | ｲ. r. ´. o. . _._ ｣. . . . . .i.|. . . . .'ﾄ､. . ≧､ |
　　 |. . . . .!.i. .レ. t. ‐7. . . | . . . . . |.| . . . . i. . ｀r=t.ﾍ
　　 |. . . . .i.',. .|. . {. . .i . . . ! . . . . . |.| . . . . |. . . }. . ﾊ｀

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202： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:31:38 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「この大内裏についてもいろいろと興味深い話はあるんだが、

　　　　　　　また長くなるので京都編のいずれかで話せればいいかなぁと思う」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､__　　＼
　　　　　　　　　　　 (● ) (● ) 　_　|、
　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l ｜lヽ
　　　　　　　　　　　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 j　|,｜l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　　　　　　　　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　__ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',
　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l
　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
／ : : : : : : : : :＼ :i : : : : : |:/: : : : : : :.∧ : : : : : : : :ﾊ : : : :|

　　　　　　　　　　　　　-------＜
　　　　　　　　ィi〔‐=////／＼≧=‐zz｡s≦⌒}＿＿＿
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　　　 ,′///　　　　　　 :|　　　　 |　　　　　/　　　　 |
　　　 ,'　///　　ｌ　　　　｜　　　 |　　　 /　|　　　 :|
　　　 . /　〈　　　|　　　　　|　　　　 |:　　　 ′ |
　　　{ {　　＼　 :!　　　　斗 -―　八　　 7㍉　}　　　/
　　　:　＼　　ヽ {　　　　 | 　　 /　}　 ,x=ミ　/　　 /
　　　　　ヽ　　＼＿　㌢斧示ミ　 :　/ Kﾘ }/　　 ′
　　 l　　　＼　　 //} 　l　込シ　　{/　 ^¨{　　　/
　　 :　　　　　＞＜zzz{　 !　　　　　　　 ,　从　 /　　　　　　　　　　「ネタの持ち越しでありますか」
　　　　　ィi〔///　∧　　:|　　　　　　ｨ/ 　 /
　　}　　/77/ l 　 / ∧　 :ト　　　　 ' ／ / )　 ′
　 / 　 {//＞ !　　 / ∧　}{=＞｡ __／≧s。}　/
. /　　 /77//∧　　 }＞', ii:i:i:i:i/ ＼//////}^＿＿
/　　　{/////,∧　　ｉ///ﾊ／i:i:i:ｉ:ｉ:}^ ﾏ/f(＿＿__) )--､
　　　乂/(＿　 :.　　Ⅵ///}＼i:i:i:ｉ/　ヽ　{　　　　f――/
　　　/ニニニニ∧　 ∨77 　ヽ / 　　 :ｌ　　　　ゝ―〈
　　 /二ニニニﾆ:∧　 }_ノ　 ⌒　',　　　 :|　　　　　)=}:{
　　f二二二ニニﾆ∧　:.　　　　　 :.　 r ＞‐==≦ｱ_/_{
　　l二二ニニﾆﾆl/　ﾟ，ﾟ，　　　　　　/〈ﾏﾆﾆﾆ／=///
　　{二二ニニﾆﾆ}/　‘， ‘，　　　　 /=:≧=‐ ､＜ニ{
　　:ﾆﾆﾆr:ニ:∨,　:〈　　ﾟ.　 }　　／二二r二=＞　´　)
　　∨二}∧=:∨　∧＿_ }　!:　／二ニﾆ:/}ｉ:ｉ＼　　ィi〔}
.　　 ∨/　∧=:∨__∧//ﾍ　／ニニﾆﾆ:/ :ii:i:ｉ／//////＼
　　　 ∨　 ∧二ニﾆ:}// ／ニニニニ//777///////%ﾆﾆヽ
.　　　　∨　/ニニﾆﾆ:}／二二二ﾆﾆ//////////＞´二ニﾆ:＼

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203： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:31:57 ID:eNC.0UaM: 　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'　　　　　　　「そういうこといわない」
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　　「外れてないから強く抗議もできない。
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_　　　　　　　　　　　　　　　　　ともかく、桓武天皇はこの地に
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|　　　　　　　　　　　　　　　千年の王土たる平安京を作り上げたわけだ」
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　「次は内裏の方を見ていこう」
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

.
204： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:32:37 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　「これは、内裏を囲む築地塀に設けられた門について書かれている文章だな」
　　　　　　　　 |　　　　　　　 }
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

東側に北より嘉陽門、宣陽門、延政門があり
西側に北より遊義門、陰陽門、武徳門、
南側に東より長楽門、承明門、永安門、
また北側にも東より安喜門、玄輝門、徽安門と四方に各々三門ずつがあった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　京都御所略解
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　 |/////////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　　 ∨//////〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八　　　　　　　　「ダイダイリトオナジカズデス」
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.
205： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:33:00 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　「下に貼ってあるのは内裏の見取り図になる」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　　,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　 | 　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　| 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 | 　　　　　　　､'
　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　 }._＼　　　 ,　|
　　　　　　　 .__　_＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ´
　　　　　／: : ＜ : : : : : : ＼　／ﾞｉﾞｉ、
　　　　 , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ＼_　　　　　　　　　「図を見てみればわかると思うが鉄道唱歌に出てくる清涼殿、
　　　　 .{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
　　　　 |: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,　　　　　　　　　　　紫宸殿も内裏の中にある建築物なんだ」
　　　　　', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
　　　　 (,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
　　　　｀: ´ : : : :V　,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
　　　　　　 {∨ : : :└」_,r' 二ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
　　　　　　 {: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ　ム: : : ' ,
　　　　　 l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
　　　　　　 }: : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／゛￣: : : : : : : :, '

http://file.gazouup.syoyu.net/d089bbac.jpeg
雰囲気はつかめるだろうという小さい方の図

http://file.gazouup.syoyu.net/bd99509f.jpeg
詳細に読みとれるのはいいけどちょっと吐くほど大きい方の図

　　　　　　／: : :,: : : : : ﾍ: : : : : :ヽ: : ＼
　　　　　　 /: /／: : : :/ﾐﾍﾊへ: : : : : ヽ: : ヽ
　　　　　　　/: ／: : : : :/　　　 ';,　ヽ: : : : ﾊ: : ﾊ
　　　　　　 ,':/: :ｨ: : :.ｲ/　　　　 'i　　' ,: : : : ﾑハ
　　　　　　,7: : /: : : .ｲ　　　　　 |　　　' ,: : : :ﾊ : i
　　　　ﾑ: :ｲ: : :./_!'＿　　 ,」'-――ﾍ:ﾄ-: ∨,
　　　　　ｲ: /: :i-‐7'_」二｀　　　 '^≧示ｰ､ﾏﾍ : Y
　　　　　7:∧: |: :kｲぅﾊ｀　　　　　乂ﾟり　ハ∧: ',
　　　　 i:/　ﾚﾘ:ﾊ '弋ﾘ　　　　　　　｀´　　ハゝi
　　　　　!'　　'ﾙﾊﾍ　　　､　　　　　 /／:ﾘ '!
　　　　　　　　ﾚ,:ﾍﾊ　　　　　　　　 /: : !/　　　　　　　　　　　　　　　「なるほど」
　　　　　　　　' ',: :ﾊ:ヽ　　　｀　 ´　　／/: ::ｲ
　　　　　　　　　ﾄ: :ヽ: :｀r　､　　 , ィ､: ｲ: : :|'
　　　　　　　　　 iﾍ: : ',: ハ　　｀　　ハ: i: : :.|
　　　　　　　 !: ゝ: <,へ＞､　 /..∧､!: :.:|
　　　　　　　　 , ≦ﾍ,: ﾊ／>> /iiﾍ. .ミﾊ,'; : !
　　　　rvrﾍ≦ =＝"ﾊ: ﾄ≦r三==三ミ. ﾊ: ト≧ ､_
　　　ﾊ. ﾍ' ´. . . . . . . 'ﾘ､>､ﾆｸ/iﾍﾊｰ'､∧:',. . .＜ハ
　　　,. . . .,. . . . . . . . . ﾚ' . . //∧ハﾐﾍ. . ',ﾊ. . .i. .i. .|
　　 /. . . i.∨. . . . . . . .ﾘ. . .ヽ/ . ﾊ.∨/ . . ゝ,. . ∨i. |
　　 i. . . . !. Y. . . . . . .,r‐ﾍ. . . . . . ﾍ0. . . .ﾄ. ､. . .､{. .|
　　 |. . . . | ｲ. r. ´. o. . _._ ｣. . . . . .i.|. . . . .'ﾄ､. . ≧､ |
　　 |. . . . .!.i. .レ. t. ‐7. . . | . . . . . |.| . . . . i. . ｀r=t.ﾍ
　　 |. . . . .i.',. .|. . {. . .i . . . ! . . . . . |.| . . . . |. . . }. . ﾊ｀

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206： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:34:25 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「それじゃ、清涼殿、紫宸殿の簡単な解説に入っていく。

　　　　　　　　　　　これはまず、清涼殿の建築様式などについての紹介」

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　「清涼殿は皇居、帝のプライベートな空間だな」
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
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　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
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清涼殿、王朝には『セイロウデン』ともいふ。
東面し、南北入母屋檜皮葺素木の寝殿造。

九間四面で外に南廂の殿上間及び北廂が加わって十一間となり側面は四面、東側は廂が二重となり併せて五面である
すべて内室造即ち化粧屋根裏で、また床は板間即ち拭板敷で、必要のところにのみ畳を置くようになっている。

周囲に簀子をめぐらしそれに高欄を附してある。金具は鐵の漆塗、大きさも王朝時代の舊制に依るといふ。

但しこの御殿は常御殿である為、母屋、廂の各間には変遷を生じていると思はれるのである。
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　　　　　　　　　, ; '::::￣:::::::ー‐-γｰ､
　　　　　　　／:::::::::::ノ:::::::::::⌒∨,へヽ＼
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　　　　　 ;':::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::/　i∧_|::|:::::::`;
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　　　　　|:::::/::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　ﾚ:::::i:::::::|
　　　　　|::::i::::i::::::::::::::::::::::/-＝-　　　　≦.ﾌ:::::::|　　　　　「こちらは清涼殿の見取り図になります」
　　　　　|::::|::::i::::::::::::::::::::ｙr=＝､　　　 i i｡jヾi:::::j
　　　　　|::::i::::i::::::::::::::::::.《 i　oj 　　　ヽ_ｿi:::::/
　　　　　|::::Y ∧:::::::::::ヽ |　ｰ　　　　　 | /
　　　　　|::/:::::::::＼:::::::ト |　　　　　　 `'　　ｉ/
　　　　　|/:::::::＼::::＼::::＼　　　　ー　'　／i
　　　　　ﾙ:::::::::::::::＼::::＼::::＞､　　　／:人|
　　　　 |:::::::::::::::::::::::::|＼::::F‐--- イト／:::::|
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http://file.gazouup.syoyu.net/bd99509f.jpeg

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207： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:37:04 ID:eNC.0UaM: すんまそん
>>206の画像差し替えでわっほい

http://file.gazouup.syoyu.net/29286f75.jpeg
208： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:42:28 ID:eNC.0UaM: 　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　.,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|　　　　　　　　　　「そしてこちらは紫宸殿。
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　両方共寝殿造りであることが書いてある」
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ　　　　　　　　　「紫宸殿は帝が儀式を行う場所だ」
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777.///|
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　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
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東西入母屋総檜造、様式は清涼殿と同じく寝殿造り
十一間四面（母屋九間、東西の廂を合わせて十一間）実尺十八間余
側面は四面、十二間半、内室造即化粧屋根裏で、床は拭板敷、畳はない。

金具は鐵製の漆塗り、廂の外側は表黒塗格子、裏舞良戸の内揚式の蔀戸で、その外側に縹縁の翠簾を間ごとに懸ける。
これらの様式はすべて清涼殿のそれと同一である。

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http://file.gazouup.syoyu.net/c7fadd2f.jpeg

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　　「これは紫宸殿の略図だお」
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
209： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:43:08 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ　　　　　　　　「ごめんなさい、寝殿造りとはどんな建物になるのかしら」
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　「建物というよりは、
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　建築物を含めた総合的な敷地の
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.　　　　　　　　　　　　　　　　　　作りと考えてくれ」
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |　　　　　　　　　　　　「寝殿造の一例として図を出しとくから、
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　　　それを見ながら解説していこうか」

http://file.gazouup.syoyu.net/f12314b5.jpeg

.
210： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:43:37 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　「寝殿造の建築様式の中心は、寝殿、または正殿と呼ばれる、主が寝起きする建物になる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ざっといえば、この寝殿の三方、北、東、西側にそれぞれ『対屋』という建物を立て、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『渡殿』と呼ばれる渡り廊下で寝殿と行き来をする」

.
211： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:44:02 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　「対屋は、家族が住まう場所で、

　　　　　　　　　　　　特に夫人は北側の建物『北の対』に寝起きすることが定められている」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　_ノ　ヽ_　＼
　　　　　　 | 　（●）（●） |
　　　　　 |　　（__人__）　|
　　　　　 |　　｀⌒´　　|
　　　　　　 |　　　　　　　}
　　　　　　ヽ　　　　　　.}
　　　　　__,_,,.ヽ＿　　　ノｰ- ､　　　　　　　　　　　「東の対、西の対という建物の南側から渡殿を出して、
　　　　ハ　　/ 　Ｖ又ｲ ::::〉::::::i:
　　　　 }　ヽ〈　　 l |;;|ﾉ　/::::::::::i 　-,,_　　　　　　　　　　その行き止まりの東側に泉を設け『泉殿』という小さな建物を建てる」
　 r iY'ﾉ.;;　 }::ヽ　　l|;;|　/::::i::::::::}‐　|　||
　.|| | ﾉ:::: 　 }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ |　||
　.|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: 　 |　||
―──.::::::::::::ノ.:::/　/　　　彡}――─────
　　　　 "￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'

　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
. 　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾ::〉´〈　　　　　　　「その家庭のご夫人を『北の方』と呼ぶのは
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!´:::::::::Ｙヽ_ノ
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ｲ:::::::::::i::ﾄノ　　　　　　　　　　　寝殿造のこの様式から来てるんですよね～」
.　　　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::///::::::::::: !:|
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i//:::::::::::/:|:|
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/ :::::::::/::::!:l
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::/_＞-､:::::',
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/::.::.::.::.::. ヽ::',
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.::.::.::.::.:　i:::i
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.::.::.::.::. l:::l
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::.::.::.::. j:::|
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.::.::.::/::::|
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.::.::.::.::,':::::::|
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::.::.::.::l:::::::::i
　　　　　　 lヽヽ.ﾟ:｡:+ﾟ:*:|::.::.::.::.::.::.::.: l::.::.::.::.::.::l:::::::::j
.　　　　　　j::ヽヽ_*ﾟ_+｡ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.::l::.::.::.::.::.::l::::::::/
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. 　　　　　,'::.::.::.|::|｡:*ﾟ:+｡|::.::.::.::.::.::.::,'::.::.::.::.::.::.!:::/
　　　　　 i::.::.::.::|::ト-'^ｰ-!::.::.::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.:ﾄ（
　　　　　│:::.::.::|:l.+｡:*ﾟ:+|::.::.::.: ／::.::.::.::.::.::.::∧
.　　　　　 l::.::.::.::|:!ﾟ｡+｡:*ﾟ|::.::.／::.::.::.::.::.::.::.／::.:ヽ

.
212： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:44:19 ID:eNC.0UaM: 　　　「泉殿とは、何をする場所であるか、補足を求めます」

　　　　　　　/　　　　　 /　　　 |　　　　　|　　　　 ≧o｡.＿＿
　　　　　 /　　　　　 /　　　　　|　　　　　|　　ヽ　　　　　　　 }
　　　　　 /{　　　　　 f/　{　　　 :|　　　　　|　　　 i　　　 |　　 i
　　　　　:　!　　　　　 | 　:ｉ　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　 //:{　　　　　 : 　 |　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　〉 /!　　　　 {:　丁￣￣:!　　　　 /￣｀ヽ:|　　　　:|　　 |
.　　　/ 〈 :l　　　　　 i: x斧芋苅ﾐ　　　ｲ斧芋ミ}　　　　 }　　 !
　　　/　　＼　　　　 |〈に{//}( ｜　　/:　い//( /　　　 ,′　 :
　　 ,'　　　　:＼　　 |:　Vこ)ツ :}:　　/　　V^)ツ }　　　/　　　:
　　 Ⅵ　　　　ﾍ　　 {　＼　　 i　／　､　　　　 i:　　/　　　/
　　　Ⅵ　　　　　}　　ﾟ。　〉　　／　　　　　　　八　 /}　　 /}
　　　ト　　 //:i: 　　＼¨　　　　 ‐‐　　　　ｲ　　://i:　 / ,′
　　　 { ＼__//∧　　　 l＼　　　　　　　 . 　 }　　// }　/ /
　　　　i　　 {￣|　＼　　　{rｧ＞　　　　 ∠z　 :i　 ///,' /イ
　　　　:　 /77 {　　 l＼　ﾟ。////≧ ≦///{　 :　/: : /:/≧o｡、
　　　 /　////:ｉ　　 |//＼ ‘，/　{r― 〈―‐ｉ　{: /: :.:〈/: : : : : : ミ
　　 /　∨///}　　 }/// ∧ i{ ／　　　∨　{　:./: : : : : : : : : : : : : :ﾟ。
　　.′　 ∨/ i　　 i　　 /:　／　　／　ゝ‐:　　{: : : : : : : : : : : : : : :.ﾟ，
　　/　　 {_/:.:.l　　 :-:／＼＿_／　　　　∨!　 i: : : : : : : : : : : : : : :.:_＼
　 /　　　 /: : :.}　　 /　　　 /　　　　　　 |　 : : : : : : : : : : : : : : : :{ 　＼
. /　　　 /: : : / 　 /　　　 /　　　　　　　　　|　 |: : : : : : : : : : : : : ／　　　＼
/　　　 /: : : /　　/　　　 /　　　　　　　　 :|　 |: : : : : : : : : : : :./:　　　　　／:＼

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　　「月見をしたり、
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　暑い日さりに涼をとったりするための場所だよ」
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.
213： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:44:36 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼　　　　　「また、行き止まりの西側には『釣殿』という建物を作り、
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |　　　　　　　　ここは庭の泉での釣りに興じる場とされていた」
　　　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
　　　　 iV: : : :/ /:::/　／. : : : : : : : : : : : .＼
　　　　ｉ.| : : ,' /:::::,'　.:´. : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　ｉi: : : i/::::::::i /. : : : : : : : : : : : :／ : : : : :',
　　　　 ;.: : : r::::::::γ: : : : : : : : : : : :./ : : : : : : : :
　　　　 i : : : i::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ : : : :i
　　　　 i : : : i:::::/ : : : : : : : : : : : : :.l : : / : : : : :i
　　　　 ' : : : i:/: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ :/. : : : : : :i
　　　　 | : : :./ : : : : : : : : : : : : :／ :Y.. : : : : : : :i
　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : : :i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「池の中には、中野島を設けて南北両岸より橋をかけるのが定石とされ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敷地全体を築地塀で囲み、その四方には門が設けられた」

.
214： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:44:55 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　_,ノ　｀⌒　　　　　　　　「ごく簡単に説明すればこういうことだが、
　　　　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　これらの様式に則りながら意匠が各々の美意識や身分や豊かさの
　　　　　　　　 |　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 i　　　　　　　|　　　　　　　　　　　見せ所だったのは想像に難くない」
　　　　　　　　　_.. ｨヽ、、___　　　|
　　 , ￢;;-ｰ=≦} : ヽ　丶__ ___r-´
　/ : :ヽ : : : : : : :| : : :＼　ｲ::::ﾄlヽ
/ : : : : : :ヽ : : : :ﾉ : : : : : v' l:::::l､ :l＞､、　　　　　　　　　　　 rｰｰｰｰｰ,__
: : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : ｀､ :::::l, :l : : : : :ヽ.　　　　　　　　　 }／ )　　.{__)
: : : : : : : : :l : : : : : : : : :､ : :｀､::::::ｌ : : : : :l : :l　　　　　　　 √ ／..　　.:}_)
: : : : : : : : l : : : : : : : : : :｀､ : ｀､::,' : : : : :l: : :l　　　　　　_ /　　}:...　　..::{_)
: : : : : : ｲ´ : : : : : : : : : : : :`､ : V : : : : : :| : :ﾄ､　　　／:rj　　ｲ:...　　..;.:}ﾉ
: : : : : ∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l : : :ヽ_,／ : : {{ 、　ﾙﾆ二ﾆ=r
: : : : /　.V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : :／: : : : : ﾊ　ィｧｰ´
: : : /　　 V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : :/: : : : : : : : ゞ才
: :＼　　　 V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : :／´

　　　　　　　　　　　　　　　― 　ー―‐-- ､
　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　／: : : : : :,:,:,ｨ: : : : : : : : : : : : : :丶
　　　　　　　／ｨ: : ／／"　7/"ﾍ: i: : : : : : : : : : :ハ
　　　　　　' ／: :ｨ:: :へ　　 i:.!　　i: !: : : : : : : : : : : :.ﾊ
　　　　　　/:／/:.ﾑ､,､ヽ　 |:|　_」: ﾄ: : : : : : : :: : : : :',　　　　　　　　　　「寝殿造では、家族が別々の建物で眠っていたのね」
　　　　 //　 i/ / 仍　　　ゝ´　ﾚ｀ﾄ:､: ﾘ : : : : : : : : }
　　　　　 '　　 { /　て'　　　 ´ ｀７ヾ,|: : ｲ: : : : : : : : :.!
　　　　　　　　'/　　　　　　　　匕｡ﾉ>: :/: : : : : : : : : |
　　　　　　　　 ',　｀　　　　　　｀´　|:/ｰ､: : : : : : : :{
　　　　　　　　ﾊ　 'iヽ　　　　　　 '　7ﾉ: : : : : : : |
　　　　　　　 ',　'ｰ　　　　　　　_^／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　､＿_　　､　´　＜: 7: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　／ｨ ´／≧＝￣≧ /:ｲ : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　 /／／７´￣｀ｰ. ´. ./: /|: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 ' 　 {'´/. .=.-. . . . .､/: :i. |: : : : : : : : : : : : : ー＿＿_
　　　　　　　 _ =＝=,ﾊ. . . . . . . . . {: : |. .i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : -
　　　　　　　}＞ ≧三;}. . . . . . . . .ﾊ: ﾊ. ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　／三三ハヽ. . . . . . . .ヽ: ヽ. ､: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 >三ﾆ/ 　 |__入. . . . . . . ＼: ー'‐: : : : : : -=
　　　　　　く/,/ﾆ/　　 |. . . .ヽ. . . . . . . . ー―――､-
　　　　　　'/ﾆ/　　 r. .´.{. . ＼. . . . . . . . . . . . . . ＼. .
　　　　　　　｀'　　　 |. . . . ､. . . ＼. . . . . . . . . . . . . . ＼
　　　　　　　　　　 |. . ､. . .ヽ. . . .＼. . . . . . .
　　　　　　　　　　ヽ. .ヽ. . /.ﾊ. . . ..＼. . . . .
　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ ノ. . . . . . . . . >. . .

.
215： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:45:19 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「家族である同時に君臣であることも日本では珍しくなかったからな。

　　　　　　　　　さて、清涼殿と紫宸殿のことに戻るか」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､__　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ'ﾍ_ﾉ　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ　　)　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {-'￣　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}｀｀　　 __/_{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ=ｭﾍ￣　-‐≧‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿..ノrﾉ　У´ : : : : : : : : :`、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ : :／;;;/＞´ : : : : : : : ／ : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/:/;;;;;／ .: : : : : : : : :/ : : , - 〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／ :ﾚ:/;;;／ : : : : : : : : : :|:/ : : :, - :｀{
　　　　　　　　　　,.. ‐- ､　　　__、＜ヽ :ノ i／ : : : : : : : : : :ヽL{.._／ _,. : :i
　　　　　　　　／ : : : : : : :＼/ : : : :i :./ : : : : : : : : : : : : : : : .:.(, ‐'´. : : : :j
　　　　　　／ : : : : : : : : : : :＼､ : :|./ : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.} : : : : : : !
　　　　　,-'´,' : : : : : : : ､ : : : : :＼､fZ二--- :､_:_:_:_: :`－､ : :.:.ヽ.:_,､ : : : !
　　　／ : : : : : : : : : : :)ヽ h : : : :｀キ-- : : : : : : : : `＝-､ヽ.:.:.f-‐‐‐＝ :i

　　　　　　　　　　　　　-------＜
　　　　　　　　ィi〔‐=////／＼≧=‐zz｡s≦⌒}＿＿＿
　　　　　 /　/////＞ ´　 /　　　　　　　　　 |　　　　 |
　　　　　　 //＞ ´　　　　{　　　　　　　 |　　　　 |
　　　　 /　///　　　　　 :ｌ　　　　　　　 |　　　　 |
　　　 ,′///　　　　　　 :|　　　　 |　　　　　/　　　　 |
　　　 ,'　///　　ｌ　　　　｜　　　 |　　　 /　|　　　 :|
　　　 . /　〈　　　|　　　　　|　　　　 |:　　　 ′ |
　　　{ {　　＼　 :!　　　　斗 -―　八　　 7㍉　}　　　/
　　　:　＼　　ヽ {　　　　 | 　　 /　}　 ,x=ミ　/　　 /
　　　　　ヽ　　＼＿　㌢斧示ミ　 :　/ Kﾘ }/　　 ′
　　 l　　　＼　　 //} 　l　込シ　　{/　 ^¨{　　　/
　　 :　　　　　＞＜zzz{　 !　　　　　　　 ,　从　 /　　　　　　　「清涼殿および紫宸殿は年に何度か
　　　　　ィi〔///　∧　　:|　　　　　　ｨ/ 　 /
　　}　　/77/ l 　 / ∧　 :ト　　　　 ' ／ / )　 ′　　　　　　　　　　一般向けに公開されていたとホライゾンは記憶しておりますが」
　 / 　 {//＞ !　　 / ∧　}{=＞｡ __／≧s。}　/
. /　　 /77//∧　　 }＞', ii:i:i:i:i/ ＼//////}^＿＿
/　　　{/////,∧　　ｉ///ﾊ／i:i:i:ｉ:ｉ:}^ ﾏ/f(＿＿__) )--､
　　　乂/(＿　 :.　　Ⅵ///}＼i:i:i:ｉ/　ヽ　{　　　　f――/
　　　/ニニニニ∧　 ∨77 　ヽ / 　　 :ｌ　　　　ゝ―〈
　　 /二ニニニﾆ:∧　 }_ノ　 ⌒　',　　　 :|　　　　　)=}:{
　　f二二二ニニﾆ∧　:.　　　　　 :.　 r ＞‐==≦ｱ_/_{
　　l二二ニニﾆﾆl/　ﾟ，ﾟ，　　　　　　/〈ﾏﾆﾆﾆ／=///
　　{二二ニニﾆﾆ}/　‘， ‘，　　　　 /=:≧=‐ ､＜ニ{
　　:ﾆﾆﾆr:ニ:∨,　:〈　　ﾟ.　 }　　／二二r二=＞　´　)
　　∨二}∧=:∨　∧＿_ }　!:　／二ニﾆ:/}ｉ:ｉ＼　　ィi〔}
.　　 ∨/　∧=:∨__∧//ﾍ　／ニニﾆﾆ:/ :ii:i:ｉ／//////＼
　　　 ∨　 ∧二ニﾆ:}// ／ニニニニ//777///////%ﾆﾆヽ
.　　　　∨　/ニニﾆﾆ:}／二二二ﾆﾆ//////////＞´二ニﾆ:＼

.
216： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:46:41 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´　　　　　　　「あぁ、京都御所は、一部を除いてその見学を行うときには
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|　　　　　　　　　　　　宮内庁への事前の申請が必要なんだが、
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ　　　　　　　　　　　　　春と秋の限定された期間は清涼殿、紫宸殿を含め、
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ　　　　　　　　　　　　通常は見学できない区域に自由に立ち入ることができる」
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　　　　 ,.-、
. 　　　　　／ﾞ(_ )､　　　＿＿＿
.　　　　（ _ノ"　i 　　／　　　＼
　　　　　ゝ、　〈　　／　 ―　　 ― ＼
　　　　　 ,〃ﾍ　ﾄ／　　（ ●）　（ ●）ヽ
　　　　 7　,　弋　│　　　　　（__人__）　　 |
　　　　　ｉ！　　＼＼　　　　し′ 　　/　　　　　　　　　　「一般公開のスケジュールは
　　　　　ヽゝ､　　 .＞　　　　　　　　　_／
.　　　　　｀＞｀- ,_ 　 ,.-､　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　宮内庁のウェブサイト参照だお」
. 　　　　〈　　　￣　´) 　　　　| 　ﾊ
　　　　　ゝ--― -､__.ノ　　　　 |>　　!
　　　　　　　　　　｜　　　　／｀''"　_／
　　　　　　　　　　 | 　　　　　 `く__, ｨ"

宮内庁のHP
http://www.kunaicho.go.jp/

.
217： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:46:54 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |　　　　　　　　　　　「清涼殿は、帝の常の住まいなんだが……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　この文章を見てもらいたい」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !
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　　　　常にわたらせ給ふ殿なり　中殿とも云ふ

　　　　　　　　　　　　　昔は仁壽殿を御殿にしつらはれたる時もあり　　　　　　禁腋秘抄
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.
218： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:47:35 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　ｌ| 　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　 .　-─‐-　､　　　　　 /
　　　　　　　　　　 , ´　　　/　　　＼　　　　/
　　　　　　　　　　/　ヽ　（●）　　＼　 /
　　　　　　　　 ,　（●） ;＿_）　　　ヽ　　　　　　　　　　　　「つまりどういうことだってばよ」　
＼　　　　　　 /　　､_ノ　　|　　　　　 |
　＼　　　　 |　　　＼_ノ　　　　　 /
　　＼　　　　＼　　　　　　　　　 <　　　　　　　　 /
　　　＼　　　　 `　ー r　 -‐'　　　　 '、　　　　　　 /
　　　　＼　　　　　　,'　　　／⌒ぅヽ　　　　　 /
　　　　　＼　　　　/　ｧ'´￣｀⌒´　　/ヽ　　　　 /
　　　　　　　　　　　　/　_人＿_ 　　　 /　丶　　　　/
　　　　　　　　　　　　|/´　　／￣￣￣　　　丶
　　　　　　　　　　　 {　　／　　　　　　　　　丶　　　　　／
　　　　　　　　　　　　｀T ´　　　　　　　　　丶　　　／
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　丶／
　￣　　―　　＿. 　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　丶

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　/　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　|　Ｕ　　　　｜
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　「お前が聞くのかよ」
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　!　　　 ,. -ｰ┴ 、
　　　　　　　　　　　｀ヽ_ｨ≦.:.:-.:.:.:.:.┴、
　　　　　　　　　　　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..＼
　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〉　　　　　　　　「以前は帝の御殿はここ清涼殿ではなく、
　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀
　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r {　　　　　　　　　　　　　　　　仁壽殿と定められていたってことだな」
　　　　　　　　　　 i .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:|
　　　　　　　　　　　 i .:.:￣＼.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:|
　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:＼. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:i
　　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:i
　　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:i
　　　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:i
　　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ﾉ
　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|

.
219： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:47:59 ID:eNC.0UaM: 　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　「じゃ、例えば源氏物語とか、
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼　　　　　　　　　そういう話に出てくる帝の寝所ってのは、
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　仁壽殿と清涼殿のどっちなんだお？」
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒
.　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) (.⌒)
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜　　　　　　　　　　　　「ほとんどは清涼殿のことと思っておいていいだろう」
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

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220： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:48:23 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　-─-.....､
　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::＿≧､
　　　　　　　　　　　　/:::::::,ｨ'´::::::::::::::::::::::ヽ/⌒＼
　　　　　　　　　　　/:::::::/::::::::::::::::::::,彡'´ｿﾊ::::ヽ
　　　　　　　　　　/:::::/::::::::::::::::::::／　　　`Y::::}
　　　　　　　 /:::::/::::::::::::::::::仏､ヽ　　　 }::::i
　　　　　　　　　/:::::::ﾙ::::::::::::::::/､.ﾉ`　　ﾍ /:::/
　　　　　　 /:::::::::::::i::::::::::::/　　　　./ﾂｿ::::/
　　　　　　　/::::::::::::::::|:::::::ﾙi　　　　ゞ /／
.　　　　　　 /::::::::::::::::::::N/ :..　　　こi　ｲ'　　　　　　　　　　「どうして、仁壽殿から
　　　　　　/:::::::::::::::::｛　ヽ　　 ,‐- ィ
.　　　　　/:::::::::::::::::::/ヽ　　`ｰ‐=､　　　　　　　　　　　　　　　　　　清涼殿にうつられたのかしら～？」
　　　　/:::::::::::::::::::/__　`ｰ　　　ヽ
　　　.:::::::::::::::::::::/ ￣＼　　　　　　＼
　　　{::::::::::::::::::,'　　　　ヾ　　　　　　　' ,
　　　 |::::::::::::::::::i　　　　　 } 　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　_____
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　「村上天皇の御世、天徳四年（960）に内裏において火災が発生し、
　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　| 　　　_,.ノ '(ゞ､_|　　　　　　　　その際仁壽殿が焼失したせいだ」
　　　　　　　　　　　.|　　　（ー）ヽヽ
　　　　　　　　　　ノ| U 　　（___人_＼＼__
　　　　　　 ____-‐./l l|、　　　｀⌒（⌒_　　＼
　　　 ,,-=ﾆ_::::::､::l ::::! ヽ. 　　　　　し「、　　　＼
　　 / ::::::::::: ヽ::::::)::::::|　｀ヽ.　___´ノヽヽ、..,,____i_
　　i :::::::::::::::::: ヽく::::::::ヽ　 / ￣ lヽl:::::〉::::Y________l_
　　l :::::::::::::::::::::: ヽ:::y:::::ヽ/､＿_l 　!:: /::::| ::::::::::::::: |
　　 ! :::::::::::::::::::::::: l::::＼::::ヽ　l　ヽ.l::: l::::: | ::::::::::::::: |
　　ヽ :::::::::::::::::::::::: ヽ:::＼::::ヽl　　l!::: l:::: | ::::::::::::::: |

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _　　　　　　　　　　　　　　　　「火事ですか」
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
221： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:48:47 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_　　　　　　　　　　　「その火災について、こういう文章が残っている」
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
村上天皇の天徳四年九月、禁中に、火あり、其の勢猛烈にして防ぐべからず

　　宜陽殿の累代の重器、温明殿の神鏡、太刀節刀をはじめ

　　　春興殿、安福殿の戎器、内記所の文書、仁寿殿の太乙式盤など、悉く烏有に帰す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本史蹟体系
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　 /|!　　　　　　|　/　 |　　|　　　　　　|　｀ヽ　　　.! ￣ヽ
　　　　　/Y　　　　　　 ! .!　　|　　|　　　　　　 !　　.|　　　 |　　　!
　　　　/　,|　　　　　　 | ﾊ　 ,|.|　 |ヽ/ /　　　 ,! |　i |　　　 |　　　 !
　　　 /　/|　　　　　　 ||__!＿|_ヽ__!_ | /　　　/　|　| |　　　 | 　　 .!
　　　/　〈,.|　　　　　　 | |,.ヽ=r=ヾ|　!ｲ　　 ./|__/i　!.|　　　 | 　 |　|
　　 ,'　　　＼､__　　　/ィi////cﾐヽ　 |　　/-_|ﾒ_|,A |　　　 .!　 ,!　|
　　,'　､　　　ヽ::ヽ　　 !| 弋辻り　　　|　/ ,.ｲ///ヽ!|　　　 .!　/|　|
　 ,'　　｀ヽ､ヽﾉ::::､ | ヾ |｀￣￣｀　　 | /　弋りc'| |　　　 ,!　,! | .!
　 ! ｀ヾ､　 _ 「:::::::::::::!! | i|　　　　　　　´ 　,　ゞ＝! !/.!　　/　/　| .!
　 |　　|ヾ､-'´::::::::／ヽ! |'､　　　　　　　　　　　　//i |　 /　/ 　! .|
　,!　　|:.:.:/ T-イ　　　　 | ヽ　　　　　--　　　　//　!　 /　/　　| .|
../　　/.:/　 /i　ヽ　　　　|ヽ　　　　　　　　　 ,ｲ/ 　　./　/　　 !/　　　　　　　　　　　「ひどい有様であります」
'　　 !:.:|'ノ/iii|　　ヽ　　　､＼　　　　　　／ /　　 /　/
'　　//iiii/iiiiii,|　　　ヽ　　　ミミヽ､　　イ　　/ 　　 /　/
　　/iiii/iiiiiiiii|!　　　　,}､　　ヾ|三ミi｀ i　|　 /　　ｲ　/
　/iiiii/iiiiiiｲ /　　　　/ ＼　　ヾ三ﾐ|!　|　! /　　/ !|　|
,/　ヾﾐiイ //　　　　/￣￣ヽ　ヾ三|!　|　V　／　 !ヽ!
' 　　　 / //　　　 / !　!　!　!＼ヾﾐ!　 | /／　　 !|

.
222： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:49:07 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|　　　　　　　　「この平安京の大内裏や内裏では、
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ　　　　　　　　　　火災で失われた建物が
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ　　　　　　　　結構失われたままにされてしまったりしているんだ」
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ≦77i
　　　　　 {≧ｘ､　　　　 __　 -‐ =＜/////,'|
　　　　　 |////＞　 ´　　　　　　｀ヾ///|
　　　　　 |/,'／　　　　　　　　　ヽ　　　｀ヾ'|、　　　　　　　　　　　「ソ、ソウナンデスカ？」
　　　　　 |,/　　　}　　 | 　　i|　　‘，　　　ヽ
.　　　　　　 /　　　ハ　 /!＼{　i| ､　　i
　　　　　　/ ／　/　／ i| _厶斗ハ　 }　　　　　　‘.
　　　　ノイ　 /ゝ- ﾄ､ i|　ｲ斧ミｘ∨　　　　　　　i
.　　　　 }|　 /jyf斧　Ν 　弋::ｿ　 ,　　　′　　　}|
.　　　　　八ハ{{ ﾋﾘ　　　　　 /　／　　　　八
　　　　　　 / 　　　 '　　　　　厶イ　　　　　　　 ‘.
.　　　　　 /　　 i　　　 r　　､　　　 |{　　　　　　 !
　　　　　 ′　人　　　｀　　　　　八　　　　　 |{
　　　　　ｉ{ i　　 i　　　　　　　　厶イ　j/　j　| ﾊ　八
.　　　　八ﾄ､　ﾄ､　 i＞　　　≦　__|}／}／）ノ　 )′
　　　　　　　）ノ　＼{ハ{　ﾄ､__／　　＼
　　　　　　　　　　　　　ノTT　　　　　　 > ―… ＝ミ
　　　　　　　　　　　　__／　 i| |i　　　　　 /　　　　 /　　‘，
　　　　　　　　　 , ´　　|　　ﾘ八＿＿＿/　　　　 ′　　 ‘，
　　　　　　　ｉ　　　i|　/{:::::::::>'/////　　　　　i
　　　　　　　 |　　　i|,/　}:::::/　ヾ'／　　　　　 |　　　　　＼
　　　　　　　ノ　　 __　　ﾉ=く　　ｘ≦≧ｘ.　　 |　　　　　　　　＼

.
223： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:49:24 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　　　.|　　　　　　「あぁ、紫宸殿だって政庁として使われだしたのは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {　　　　　　　　大内裏の太極殿が火災で消失した後のことだからな」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

　　　　　　　　　／: : ｨ: ´ﾊ: : : ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　 /:/: :/　ヽ:.∧: : ﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　 /:/: :/　　　＼ﾍ: : :',: : : :i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}　　　　　　　　　「結構適当なのね」
　　　　　 /:/: :/　　_,_ 　　ヽ:∨: ﾏ: : |: : : : : i: : i: : : : : : : : : : : : :i
　　　　　　 /:ｲ: : i　〃´　　　　 ∨ﾏ:',: : |: : : : : |: :.|: : : : : : : : : : : : :|
　　　　 ,'ｲ/: : :r"　 , ｲ≧､　　ヽﾄ:ﾊ: ﾘ: rヽ: /: :ｲ: : : : : : : : : : : : !
　　　　　 !ﾙｲ: : i 　 ,ｲﾘゎﾉ　　　 'ﾊﾙ:/:/ﾍﾊ: : ｲ: : : : : : : : : : : : :,'
　　　　　|'ﾚﾄ:.ﾄﾊ　　乂ﾉ　　　　　 'ハi:./ r,　|: :./: : : : : : : : : : : :./
　　　　　　' ! 'ﾍ: :.}　　　´　　　　　 'ﾚ　　/: :/: : : : : : : : : : : : ;'
　　　　　　　　　Y　　　　　　　　　　　　' r／: :,ｲ: : : : : : : : : : : : ;
　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　ﾜ: : :/|: : : : : : : : : : : : ,
　　　　　　　　　　,　　　　　　　　　　　／: :ノﾉ |: : : : : : : : : : : :;'
　　　　　　　　　　ヽ　- ´　　　　／≦←―'|: : : : : : : : : : : ,
　　　　　　　　　ヽ　　　　r―‐'￣. . . ｀.､. {: : : : : : : : : : :.{
　　　　　　　　　　＼　ｲ. . .´. . . . . . . i.ﾊ: : : : : : : : : : :.!
　　　　　　　　　　　｀_イｸ. . . . . . . . . . ;. ﾍ: : : : : : : : : :.|
　　　　　　　　　　　　　　　ｲ./. . . . . . . . . . . .i. . ',: : : : : : : : : :i
　　　　　　　　　　　　　　r. /. . . . . . . . . . . . .'. . .i: : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'. . . . . . . . . . . . . .!. . . }: : : : : : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　,ｲ. . . . . . . . . . . . . . .i. . . ..|: : : : : : : : : .ﾍ
　　　　　　　　　　　／/. . . . . . . . . . . . . . ,'.ｸ. . . |: : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　／: /. . . . . . . . . . . . . . /.'. . . . .|: : : : : : : : : : : i
　　　　　　　 /: : /. . . . . . . . . . . . . ／. . . . . ...|: : : : : : : : : : : ﾄ,

.
224： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:50:12 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「まぁそう言われても強く言い返せないところは確かにある」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣ ‐=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣‐=ﾆ二ﾆ=-　_,　-‐　￣
　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　ヽ　　　　　　　,～'_,　-‐　￣`ｰ-----― '
　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　丶　　　　_,～'_ｯ'-
　　　　　　　　　　　　|　　　　　_ノ　（ ●）　　.厂
　　　　　　　　　　　　i　　　　　（ ●）　　!　　.ζ　
　　　　　　　　　　　　 |　　U 　　　（__人_） /7
　　　　　　　　　　／∧ 　　　 ,.<))／´二//⊃
　　　　　　　　　／ : |　ヽ　　/ ／　 '‐､二ﾆ⊃`　　　　　　　「ともかく、この清涼殿は帝の寝所であったことから、
　　　　　, -‐'´: : : : :l　　丶ｌ　　　　´ヽ〉: : : : ＼
　　　／: : : : : : : : :|　　／_/　　　 __人〉｜: : : : :|　　　　　　　　物語などではよく見かけるが史書や公文書で登場する回数は少ない」
　　｢ヾ: : : : : : : : : :l_／:_/ヽ. 　 /´　　　 | : : : : :|
　　〈＼ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ｰ'〉　|＿|　｜: : : : :|
　　　!: : :ミヽ: : :／ `ｙ′.: ',ゝ､_/　　　　　l: : : : : :|
　　　! ⌒ヽ: : : :.ヾ／: :／/: : : :|　　　　　 l: : : : : :|

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}　　　　　　　　　　「ソッカ」
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

.
225： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:51:07 ID:eNC.0UaM: 　　　.　　　　　　　iﾍ
　　　　　　　　 ,　 |{ ∨⌒: : : : ､
　　　　　　　´: : :.|i : : : : : : : : : : : ､
　　　　　/: : : : : :ﾘ⌒∨⌒ヽ : : : : : ､
　　　　　': : : : : / 　￣　￣　゛: : : : : :.､
.　　　 /: : : : : /　　　　　　　　゛: : : : : :ヽ
　　　 ': : : : : /　　　　　　　　　　ヽ: : : : : i
　　　 |: : : : ::i___ ノ_　　　　`ｰ-__-.}: : : : : }
　　　 i: : : : ::| イi弋}`　　　' i弋〉|: : : : : i
　　　　､: : : ::i 　`‐' 　　　　 `-'　.| : : : :/　　　　　　　　　「お家の中のことまで
.　　　　}: : : :.:i　　　　　 i〉　　　　i : : : : |
. 　　　|: ヾ : :ﾄ､　　　_＿ _　　　/: : :/: :|　　　　　　　　　　　　記録に残されるのは、嫌ですものね～」
　　　　|: : : ＼: :＼　　　____　／: :／: : : |
　　　 |: : : : : : :.ｒ-‐ ／　　ヾ: : : : : : : : :.|
.　　　 |: : : : : : : i　/　　___　　〉 7: : : : : : :|
.　.　　|: : : _____ ﾉ. i　　｛　￣`i 八_＿___: : |
　　　 |, -‐}　/　　.|　　 i }　　.|.　i 　i 　ｒ`‐-､
　　 ,ｨ'　　 |　{　 i　i　　ﾏ.　　|　 i　 i　 {　　　:.
　　 {　　　.|　} 　i .ﾉ　　 .｝　 i.　ヽ　ヽ.|　　　}
　.　 !　　　ﾚ´ 　 /　　　∧　　'.　　ヽ i　　 .i
　　 i　　/　/　/　　　/ 　 '.　　ヽヽ　ヽ　　.|
　　 |　:;;　/. .,'　　　 /i 　　 '.　　　＼｝　:;　　|
.　　i 　{ 　／　　　 /　|　　　'.　　　丶　｝　.i
.　.　|　　Y　　　　./　　i　　　ﾊ.　　　　Y.　　|
　　 i.　 /　　　　/} 　　|　　　{　'.　　　　､　i
.　　|　/　　　　 /　| 　　|　　　| 　'.　　　　　ヽ |
　　 i .!　　　　ノ　　|　.　|　　　| 　 '.　　　　　i |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「その代わりと言っては何だが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　清涼殿を舞台にした話というのは豊富にあるから、
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_　　　　　　　　　　　今回は清涼殿での怪異や奇跡をいくつか紹介しよう」
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

.
226： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:51:22 ID:eNC.0UaM: 　　　　「まずは清涼殿の落雷から」

　　　　　　　　　「藤原時平との勢力争いに負けた菅原道真が大宰府に流され、

　　　　　　　　　　　　　そこで病没したのが延喜三年（903）二月二十五日のこと」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　 __......-....＿__
　　　　　　　　　　　 _ｘ:ｴ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ｰ、
　　　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　 j'´;;;;_＿＿───＿＿、;;;;│
　　　　　　　　　」;;;;;丿　　　　　　　　　　 '、;;釗
　　　　　　　　 │;;;;ﾉ .＿＿.　　　 .＿___ 　|;;;;;;|
　　　　　　　　 │丿　二　　　　　二　　'、;;ｌ′
　　　　　　　　j{..ﾞl「　 ( ○ )　1　　( ○ )　｜ﾞl
　　　　　　　　ｆ`l│　　｀ ´　 .|　　　´｀　　:,''ﾅ｝
　　　　　　　　ヽT|　　　　　丿　　　　u　　.|丿
　　　　　　　　丶∟　　　　 ´′　　　　　 /丿
　　　　　　　　　　 .|　　　　 .r┬ｭｭ、　　 /
　　　　　　　　　　　＼　　ゝ---..′　 /
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　￣　 ,,／
　　　　　　　　　　　　　 ├‐ｰ----'│
　　　　　　　　　　　 _--┤　　　　　卜-､__
　　　　 ___,,....-ｰ‐'''"　　ヽ、　　　_/′　｀`''''‐ｰ-..__
　 _ノ''"´　　　　　　　　　　ﾞ'、r‐'′　　　　　　　　　`'''、

　　　　　　　　　　　　　　【菅原　道真】
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「おぉ、天神様だお」

.
227： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:52:14 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　「道真さんは遣唐使やめちゃおうよと言った人でもありますよね」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　菅　　　　　唐乙　もうお前に用はない　
　く|）へ
　　〉　　　ヽ唐ノ
￣￣7　　ヘ/
　　／　　ノ
　　|
　／
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【白紙（894）で返す遣唐使の図】
／

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「道真の死後、その政敵が死んでいったりなんだりと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なかなかの祟りっぷりを魅せつける道真さんだったが」

.
228： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:52:45 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「これはそんな道真祟り神伝説の一つ。延長八年（930）六月二十六日未明、

　　　　　　　折からの悪天候が雷雨となり、清涼殿の坤の柱の上に雷が直撃した」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.
　　　　　.　ヽ＿＿__　　 }　　..... ......: :::: （( ￣
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「この落雷で道真の配流に加担した

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大納言藤原清貫、右中弁希世が即死」

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ､
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　　　「こいつはまあただの本の挿絵なんだけど
　　　　　./　　　　　, -‐､　　　　 _,, -‐､　 ',
　　　　　l　　　　／　　　｀'　　 ´　　　　　.l　　　　　　　　　　　なんか上の人がじわじわくるんで紹介してみるお」
　　　　　l　　　　　 ,==ﾐヽ　　　,ｿ==ﾐ　　 .l
　　　　　.',　　　U　　　,　　　　　ヽ　　 /
　　　　＼　　　　 l　　人　　l 　／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､　　｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l

http://file.gazouup.syoyu.net/bff54bff.jpeg

.
229： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:55:14 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「この二人を始めとして、多くの殿上人、役人などが死んだわけだが」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　 _.. -ｰ'''''''―-..,,,
　　　　　　　／゛　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ ..,,,,,,＿＿、
　　　　　　 ,i'ﾞ,,....,,,、　　　　　　　　　　 ,,,,.....,,..二T"　　　　 .',..、
　　　　　　　 i./ 　　　｀''､　　　　　　　　　　　　｀'';;;;;;i､　.ｒ'"ﾞ|,／
　　　　　　　,!l 菅>　　 i'i|.ﾞl ,　　　　　　　　　　　　　　 `'- ､,,, ﾉ'"
　　　　　　　l:|.｀.゛　.／´ﾞ7i｝ﾞ'､　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　 !l,,_　　l / '´ 　 ...｝　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　 .',_/　　　　　 /　!　　　　　　　　　　／..ｌ
　　　　　　ｌ　._i、 ,、ヽ　!;:;:;ヽ　　　　　　　／　　.ｌ,
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「道真の政敵が即死したせいで、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この落雷は菅原道真の祟りであると言われ、人々の畏怖と尊敬を集めることになる」

.
230： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:55:45 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　　　　　　　　　-─-.....､
　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::＿≧､
　　　　　　　　　　　　/:::::::,ｨ'´::::::::::::::::::::::ヽ/⌒＼
　　　　　　　　　　　/:::::::/::::::::::::::::::::,彡'´ｿﾊ::::ヽ
　　　　　　　　　　/:::::/::::::::::::::::::::／　　　`Y::::}
　　　　　　　 /:::::/::::::::::::::::::仏､ヽ　　　 }::::i
　　　　　　　　　/:::::::ﾙ::::::::::::::::/､.ﾉ`　　ﾍ /:::/
　　　　　　 /:::::::::::::i::::::::::::/　　　　./ﾂｿ::::/
　　　　　　　/::::::::::::::::|:::::::ﾙi　　　　ゞ /／
.　　　　　　 /::::::::::::::::::::N/ :..　　　こi　ｲ'　　　　　　　　　　「百年も祟ってると言われてる道真さんが
　　　　　　/:::::::::::::::::｛　ヽ　　 ,‐- ィ
.　　　　　/:::::::::::::::::::/ヽ　　`ｰ‐=､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学問の神様なんですよね」
　　　　/:::::::::::::::::::/__　`ｰ　　　ヽ
　　　.:::::::::::::::::::::/ ￣＼　　　　　　＼
　　　{::::::::::::::::::,'　　　　ヾ　　　　　　　' ,
　　　 |::::::::::::::::::i　　　　　 } 　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　/　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　|　Ｕ　　　　｜
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜　　　　　　　　　　「まぁ、祟りのすごさはご利益の強さということで。
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　!　　　 ,. -ｰ┴ 、　　　　　　　　　　　　　あずさだって短大受験の時に太宰府行ったじゃねえか」
　　　　　　　　　　　｀ヽ_ｨ≦.:.:-.:.:.:.:.┴、
　　　　　　　　　　　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..＼
　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〉
　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀
　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r {
　　　　　　　　　　 i .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:|
　　　　　　　　　　　 i .:.:￣＼.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:|
　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:＼. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:i
　　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:i
　　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:i
　　　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:i
　　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ﾉ
　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|

.
231： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:56:14 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　「そ、それはそうですけどね～。

　　　　　　　　　　　　　　その節はお世話になりました」

　　　　　　　　　　　　　　／　／: : : : :.ヽｌ: : : : : : : : ::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　./ : : : :/＾ヽ: }／＼: : : : :::::::::::::::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :./´￣｀´￣＼: : : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : ;'　　　　　　ヽ: : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.: : : : ;'z＝　　　 ≠=､i : : :::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　 ,': : : : :;'　　　　　　　　 l: : :::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　 i: :/: : ;{ ｨ示ミ　　　,≧=､ｊ ::::::::::::::::::::::::::::::j
　　　　　　　　　　　　 |/l: : :ハ｀弋ﾀ　　　ﾄ芥〉::fﾞﾄ､::::::::/:::::::::;'
　　　　　　　　　　　　 l! |: : ::::::.　　 ,　　　｀¨ｒー､! !ヽ､/ ::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　 l: :::::::::}､　　　　　　｀7 ﾉ j　〉〉::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::i:::| l＼　　ｒ､　　／ ,　/ / /:::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　ヽ::ﾄ:ヽ!:::::ヽ.＿／　　　 ,.∠＿＿:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!　ｿ::::::::::::;ｲ　　 ,. ィ:/＾ﾄ<: : :／::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲー┬‐/ !　　 l:::::/　ﾉ: ﾄ＜ｒ―‐┴､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ/: :|　　 l∠／: : :j／　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　 /　V　　ヽ┤ 　 |:_:_:_: :／　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　|　　 lハ下ヽ.j　　　　　　 /:!
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　　　　／!__／: : | ! ! /　　　　　 /: :|

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /　　　　　　　　　　「それじゃ次は弘法大師空海がらみで」
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

.
232： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:56:38 ID:eNC.0UaM: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼　　　　　　　　「またメジャーどころが出てきたお」
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　 /::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::!　/:::::::::::::::::ヽ-:::￢::-..､,_　　　　 i、
　　　　　　　　　 i、　　　　　｛:::ﾍ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　 i:ﾍ
　　　　　　　　 |::＼ _　　　ヽ::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ　 /::::j
　　　　　　　　 ∨::::::::｀:＞ｰ-..ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ:::::/
　　　　　　　　　　 ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　 ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞､:::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/!::::::::/!::::::::/''"´￣　　　_jヽ::j
　　　　　　　　　　　　｀`'＜::::::::::::::::::::/　!:::::/ l::::::/ _＿..,,,,､γ｀ヾ
　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::／ｰ/／ｰ/::::/´_,∠_ヽ::://こ｝
　　　　　　　　　　　　　___／::::::／ラ／ﾍ｀メ、　 /:∠イにヾ　j:/ }ソ /
　　　　　　　　　　　　　￣ ´ﾉ／　ｲﾍ弋）　′ 　_ゞ=イ　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　.イ　ト￣　　　　　　　　/ヽイ;ゝ
　　　　　　　　　　　　／　　／ /　 /　ﾍ　`＿　　　　 ′　トゝ
　　　　　　　　　　　く　　／　 / 　/　　ヽ　　｀　／　　 |
　　　　　　　　　　　　　　ヽ´ 　　/ 　/　　　　ヽ __,.イ--ｰ─‐┴-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ/　　　　　/　 /´　　　　　_　＜｀ー―イ７´￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 / 　 _ ,.､＜::::::::::::::::::::７/／｀ヽ　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,,,､r──‐＜::｀ヽ／´::::::::::::::::::::::::::::::::///　　　',　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　／//´::::::::::::::::::::::｀//:::::::::::::::__:::___::::::::::://ｲ　　　ヾ、　　 l
　　　　　　　　　　　　　 {イ//::::_､::::::::::::::::::://::::::::::::／／／:::::::::/∧ j　　　　} ｝　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　 !;//:::/＼＼:::::γ⌒ヾ、／／／:::::::::::://　∨ 　　＼ﾉﾉ　　ヽj

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【空海】

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「唐から帰ってきた空海が、弘仁四年（813）の三月十五日に宮中清涼殿に参内した」

.
233： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:57:03 ID:eNC.0UaM: 　　　　　「その折は、空海のみならず各宗の第一人者、大徳たちが集まっており、

　　　　　　　　仏教に深い理解を持つ時の帝たる嵯峨天皇、その集まった面々に色々と質問をした」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　ξ　|::::::::::::::::ヽ　ξ　 /::::::ヽ
　　　 j:::::::::::::::::::::.　　／::::::::::::::...
　.-‐::::::::::::::::::::::::::|／:::::::::::::::::::::::|
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_斗､:::::|＼::::::::|`､::::::::::::::::::::::::::::::::::／
__,-‐ヽ:|￣＼:::ヽ＼:::::::::::::::::::::::::＝ = -
|　＿_,ｪ匕　　`tｭ､__`ﾄー─ ￣
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|　　` ─　　， ''''　 ,'}/　　　　　　ξ
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　「その時、各宗の僧たちは、嵯峨天皇のご下問に答えつつ、空海を散々にせめたてた」

.
234： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:57:20 ID:eNC.0UaM: 　　　「というのも、空海は大陸にわたって真言密教を日本にもたらしていた、つまり新興勢力の親玉だったわけだ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌～=‐-ミ　　　　　　　/　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　｀ヽ.　　　　/ 　／(
　　　　　　　　　　　　　　　　　‐-　　　　_　　　　　　　　　　＼ｰ-=ミ　　　　　 |＼　 /　／　　丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣二ﾆ=‐-|＼　ノ＼::::::::::...､　　　 |　｀ﾞ７／　　　　　｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐=ﾆ二|:::::｀ｰ-=ﾆゝ:::::::::::::::.　　 '　　 /　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　_|＼人:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｊノＹ　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ┌‐‐=圦::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠/　 /　　 '　　 '　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ-‐‐-ミゝ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ　　′　/　　/ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＞':::::∠ﾉ::::イ::::∠二ﾆ〔⌒) /　　/ 　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／⌒ブ^'介ｔぅ厶ｨｔぅ^i'ぅﾉ)　 /　 ∠. ノ　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/ 丶　　/ハ｀ '_　￣ , =介!　/ ∠..ﾆ=-‐　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒)' 　　＼ｉ {ｘ个:.｀’_ イ_彡八／.:::::(_うヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-　　＿　　　　＼]/三三｀Ｙ　／ ∠::::::::::::::::::::::::〉
　　　　　　　「h　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ ¨¨ 7/7(０)77^ｉ　 ∠二二二ﾆ=≦〔
　　　　　　　　| ｈ:、　　￣　　　　‐-　　　　_　　　　　　　／,《《(○)》》 l／＼:＼/／　 '"⌒＼
　　　　　　　　| Lハ　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ i"　∧∨个∨ ∧　　＼{_　　　　　　　＼
　　　　　　　　| Lﾊﾊ　　　　　　　 _　.　　 -‐　　 ´|ｌヽ|　/::∧___|____∧:::.　　 / `マニニヽ =-―ﾍ
　. ￣￣￣￣ ∨} } }i ￣￣￣　　　　　　　　　　》:::::|l/::/ 　 |:::|`ヽ ∧::::.　l/　　　＼ i|::::|-―-ミ{
　 `'=ミﾐﾐﾐx､、_} Ｖｼ′　　　　　　　　　　　　＿人￣!／　　〔::〔｀ヽ　　',:::∨　　　〈,ﾑ斗―-ミ/
　　　　｀ヾ竺}｀i:,　 `ｰ=ﾆヲ　　　　　　　 |　　　ヽト-‐=⊆⊇=‐-=ﾆｊ／　　　　 ,′___ 　　 }
　　　　　　 `弌!ﾐミ_ﾉ^ヾ⌒ヽ　　　　　　　／⌒丶x介〒ｰ┬―‐〒ミ〔　　　　　　　Ｖ´　　｀ヽ_/
　　　　　　　　　　　 `ｧ彡'　ﾉ｀ヽ_　　　 ∠⌒ヽ　 }」,|:::|　　l 　　 |:::|　｀ヽ　　　　　/　　　ﾐ/
　　　　　　　　　､__彡､ : :ﾉﾊ、_, く　　｀　} . イ |:::|　　l 　　 |:::|　　 i　　　. -ヘ.　　ﾐ/
　　　　　　　　　　　　　　ｰ-くノｲ　,　ヽ　ノ"　　|/|:::|　　l 　　 |:::|　　 |　　 j/　　　ヽ.У
　　　　　　　　　　　　　　〈_ノ＼)＼厂　　　 |{ |:::|、　|　　／::::|　　 | 　 /{、　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 `'＜ク、＼　　　 Ⅳ:∧＼|　　ノﾍ:::.､　ﾊ　 `ｰ辷 __ノ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾉ＼　｢/::/　ヽﾊ　　-‐ヘ::＼　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾉ＼|／　ﾆ=-‐ﾍ‐-=ﾆ　ヽ::＼',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾉ| 　　　　 |i,　　　　　ｰ-ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `| 　　　　 |ﾍ　　　　　　 ',
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　「そういう立場の人間はまぁ、叩かれるお」

.
235： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:57:33 ID:eNC.0UaM: 　　　　　　　　「真言宗の信徒の伝えるところによれば、

　　　　　　　　　　　　　空海は周囲から半ば非難のような攻撃的な言葉を受け、こう言ったという」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　／!　　　　,.ィ/
　　　　　　　　　　　　　 /:::::ﾍ　 ,イ::::::{___
　　　　　　　　　　 /::::::::::::ﾍ/::::::::::::::::::::｀＞:..._ヽ､
　　　　　　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:ﾍ　,｝
　　　　　　　　　　 V:::::::::::::::::::::::__＿＿＿＿_::::::::::ﾚ:ﾉ
　　　　　　　　ﾄ､、_＿∨::::::＞''"´　__＿＿＿__ ｀"＜:く
　　　　　　　　　ヾ:::::::::::::::::/　　, ＜:::::::::::::::::::::::::::｀＞.､∧!
　　　　　　　＼:::::::::〈／（　∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!　j
　　　　　　　　　　　__＞:::ノﾍ∨ﾉ　}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::;'
　　　　　　　　　　　　￣´ｊ　 i　{_ノ∨::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　ヾ::::::::::::::::::::::::::У　　　　　　　　　　　『仏と凡夫はもとより別のものじゃ、ないんだぜ』　
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　j∨ヾ∧:ﾄ､::::ﾄゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼..ｲ.___∨-ﾍ!-ﾍjL
　　　　　　　　　　　　　 __.......,,,,,,,,,,/__＿＿＿＿___ j
　　　　　　　　　　　_..ノ=ｰ、　 ,､:＜三三三三三≧x､、_
　　　　　　　　　　/⌒ヽ／ﾍ　Ⅵ三三三三三三三≧x､｀i
　　　　　　　　　 ,'　　 ∧　　 l　Ⅶ三三三三三三三三l|! l7
　　　　　　　 i　　 ,'　ヽ　　l　i三三三三三三三三三i ｲ!
.　　　　　　　 l　　ﾉ;／　ﾍ　l　弌三三三三三三三三l/! !
　　　　　　　　 l　／ヾ／　 i ｜○ ）三三三三三三三iｊi |∧
　　　　　　　　／　／}′　 ij.ノヽ､.__￣￣¨¨"""''''''''（○/ヘ∧
　　　　　　　　ヽ／　/ 　　 i!　　　　￣　‐‐‐ 　--┬′イ　l
　　　　　　 / 　 /　　　 |　　　　　　　　　　　／　/　　 |!　|
.　　　　　　 / 　 /　　　　｜　　　　　　　／　ム＼　|!　l
　　　　　　 / 　 /　　　　 !　　　　　　　　／　　／　｝　　ヾ∧
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
236： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:58:01 ID:eNC.0UaM: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　『仏と凡夫が別のように思えているのがそもそもの迷いのもとさ、

　　　　　　　　　　肉体と心を分け隔てることができないように、煩悩と菩提は同じものなんだよ』

　゜ﾟ¨"　‐-┬‐-､:::::::::::;ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／
‐─ｧ‐…‐､{　　:{￣￣￣',::::::::::::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
:::::/　 __　　ヽ＿」.＿__　　',::::::::: |ヽ:::::::::::::{ヽ::::::::::::::::::::::-‐─　´
:::,'　/　-ヽ　:}l　{:/‐-､￣¨ ヽ::::: |＿＼:::::::',_.＼::::::::::::::::::::｀:...
::{　　, /⌒ｉ　|ｌ　|　　 ,＞ ,,　＼{　￣¨＼: ',￣＞,:::::::::::::::::::::::::....
:::'.　 Y　　{　ｌｌ　:l 　 .んハ　`ｰ- ＼_,'　,斗､　／｀ヽ:::::::::::::::::::::__＞
:::::ヽ　＼__） !ｌ　ｌ　弋zツ　　　　　　んﾊ　// ＼:::::ｌ￣￣￣
:::::::::＼　　　|:l　 ',"　 ──-　　　　　ゞ-'　, ′ 　ヽ}
::::::::::::: `┬‐| ｌ　 ',　　　　　　　　　　￣¨ ,'
:::::::::::::::::::|　:|｜　 ',　　　　　　､__:j:　　/
:::: ／{/ｉ八　ｌｌ　　　'　　　　,＿＿_,　　 /
:￣￣¨　…┴ 　＿ヽ　　　こ¨　　/
　　　　　　　　　　　　　…‐-､　　　／
＿＿＿＿＿＿　　　　　　　寸≦=-…─=ミ
　￣￣二ニ=-　￣￣二ニ=-　´　　　　　　　＼
　　´￣　　　　　／　　／　　　　　／二二二ニニ=-＿
　　　　　　　／　　／　　　　　／二二二二二二ニニﾆ=-

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『だったら身、口、意の三密の加持の力によって即身成仏できるのが当然だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　煩悩を隠して菩提を得るだの肉体を離れて心が成仏するだのというのは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　真の成仏とはいえないんじゃないか？』

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
237： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:59:21 ID:eNC.0UaM: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　 .ｌ:::::::::::::＼
　　　 .ｌ:::::::::::::::::::＼
　__　 .ｌ:::::::::::::::::::::::::ヽ
　＼ヽ|:::::::::::::::::::::::::::::::.
＿__}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　『煩悩と菩提が同一だというのは、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´‐
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　たとえて言うなら子供を可愛がることに似てるよ』
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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::::＼:::::::::::::::::::::::::ヽ__::::::::
:::::::' ＼::::::::::::::::::::::::＼￣
:::::::::',.　＼::::::::::::::::::::::::＼
＼::::::',─‐`＜:::::::::::::::::::::
　＼:::',　　　__＞‐┬─
　　　｀＞ィ⌒ヽ.　　|⌒ヽ
'''‐t‐ｨｆｴツ　　 }　｜　　　　　　　　　　　　　『子を可愛がる親であったとしても、
　　＿＿＿_, ´　　.}‐´
　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　　　　愚かな親がその愛情に我を忘れて耽溺すれば子は愚かに育ち、
__,　　　　　　　 /ー'
　　　　　　　 /　　　 ,'　　　　　　　　　　　　　賢い親がその強い愛情に溺れることなく育て上げれば、
￣゛　　　　　　 ,'　　　　|
─　　　　／　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　その子供は立派に育つだろうさ』
　　　　 .／|─ｭ_　　/
　　　　／　 .!／　ｌ　 /　/
￣￣　　　／　　 .|　￣
┬─… ´　　　　├──
｜　　　　　　　／
｜　　　　／　 ,　──
｜　　 __.／　　ｨ=三三三　　　　　　　　　　　『どちらの源も”子を愛し、可愛がる”ことさ。
┴…¨　 _ -=三三三三三
　r─‐=ニ三三三三三三　　　　　　　　　　　　　　　　　そうだろ？』
　|三三三三三三三三三
　|三三三三三三三三三
　|三三三三三三三三三
　|三三三三三三三三三
　|三三三三三三ニ=‐´
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
238： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/17(日) 23:59:37 ID:eNC.0UaM: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　『凡夫の行いと仏のなさることが違っているということじゃぁないんだ』

　　　　　　　　　　　　　　＼::::ヽ､、＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　＼:::::::｀::....ミ=ｰ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　＼､、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　─＝ニ二＿::::::才:::::::::::::::::::彡イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::彡イ/｛￣￣__...xイ:::::::彡イヽ::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　／"￣￣／ ,､__ヽヾ===＝＝─- ､　＼　＼::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ｊ:.:｀ヾ　　 - ､rｆﾃミ｀ヾ＼　＼　ヽ:::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 f 二、　　　　　｀ヾソﾉ: : :{:ヽ　　　＼::::::::::::::::
＼　　　　　　　　　　　　　　　　　（..￣｀ヾ　　　　　 : : . .　　ｊ::::＞-- ､ / ∨::::::::::
　　ヽ、　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　 : : . -=彡イ　　　　'. ／:ｲ::::::::
￣￣ ¨77ｰ．.　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 : : . . ／　／｀ヽ｀ヽ　!j　 /:::::::::
　　　.:〈〈　　　　｀　　．.　　　ｲ　--　―― - ..､: : : . 　ｲ　 { ⌒) j　ﾉ .ﾊ、/::∧:::::
　　　 :ヽヽ、　　　　｀　＜　　　　　．＜⌒ヾ.　／　ゝ、｀ー ′ ｲ::::::::: /　∨
　　　　 :｀ｰ ==＝＝＝≫､、　＞‐＜　　　　　 ∨ヽ /／:｀:::ー:::´::::::::::::Y:.　　∨
　　　　　　　　　　　　｀　､　　　＼　　　　: : ∨..＼/::::::::::::::::::::::::::::::::}、/:::/
　　　　　　　　　　ヽ　　　＼　　　: :　　　: :　∨ 　＼::::::::::::::::::::::::／ 7:::/
　　　　　　　　　　ヽ.　　　＼　　　　　 : : : : V､　　＼:::::::::彡'´ ∠:イ
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　＼　　　　　: :　} :|///ｱｧ､｀ヾ
　　　　　　　　　ヽ　　＼　　　　　＼　　　　 !.//////＼＼
　　　　　　　ヽ　　＼　　ヽ.　　＼　　　　　＼　　 /////////∧/

　　　　　　　　　　　　『愚かな親の愛情が煩悩だとすれば、賢い親の愛情が菩提だ。

　　　　　　　　　　　　　　それと同じく凡夫には煩悩でも仏には菩提なんだよっ！』

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
239： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:00:01 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　　　　　「その言葉を聞いていた嵯峨天皇は」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　 ||! |!　　|!l　　// ///　/,/　/,//j　　　　　ヽヽヽヽ　ヽヽ
　　　　　　 l|! |!　 |!l＿ノ/ ///　/ノ　/ノ/ノ　　　　　 } ﾊ　',ﾊ　 ',　',
　　　　　　ﾔrl!斗宀≪=彡ィrf七云三三ミ､__,〟, ＿ _ j/ ﾙ} ｝l}　｝　!
　　　　 ,ｨf ｢/ ,' /rぅヽ<ﾙ!ﾚ¨Ｙ] ｲ＾fﾐY´＾｢｀ヽ:r=!乏三辷えトﾙ'}}!　/} ﾘ
　　　 ;　　　　｛{ ） } }　 !,j　 {{{ ｀ー'ﾟ一' " // ]:｢´{r{^_勹　/〉ﾉ／ル'
　　　 |　　　　　Ⅶﾉノ　ﾉﾉ!　ヾヽ、＿____.ノ/　ｌ:|　｀ｰ‐'　 ///うヽミ=-　　　　　　『道理は至極最もだが、
　　　　ヽ.＿、、ﾒ≧─く巛|　　｀'ー―― '´ , , ヾ:､＿＿_ノ,ｲ}}〉〕} }}＾ヽ
　　　　　/'/　'//'//⌒ヽ Y!　　　　　　　　　｀‐"　｀ー一ｉﾄ､ﾄﾐ.__刀　　　　　　　　　　実際にそれが神仏の妙法に叶うものか
　　　　 ;　　　　　{{））　 }ﾙﾄ､　　　　　　　＝￢　　　　 /| |/r/,.r‐く
　　　ﾔ　　　　爪廴ノﾑﾘﾞヽ　　　　　　　ｰ-　　　　 /[|| |ﾚ'/}Ｙ:ﾊﾊ　　　　　　　　　　　　その証が見たい』
　　　　ヽ.廴_从丈___彡"　　::＼　　　　　　　　 ,ｲ[||||弋｛ﾉ}川リ;
　　＿＿　　　　　　　/　　　　 ::::::ヽ　　　　　　　 ,.ｲ㏍㏍ﾄ廴廴.z彡'
／: : : : : ヽ｀≧=/ニニニニニIニニ＼　　　　,r个ー一七弍辷≦_
:＼ : : : : :｀ー‐ｧ'　　　　　　　 | |　　　｀ー ´ニニニニf´:／: : : : : :｀ヽ

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　「と空海に望んだ」

.
240： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:00:16 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　　　　　「すると空海は南に向いて結跏趺坐した。

　　　　　　　　　　　　　　　そして結印、真言を唱えると、たちまちその頭上に五智の宝冠現れ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　金色の後光を背負い、大日如来の姿となったという」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　 f⌒　　「ヽ
　　　　　 _,ハ.　|ｰ |
　　（ ,.＼　　_,ハJ .. {　／⌒)
　　　＼_,.＼_〉　　　　　.: ／
　　　　　＼　　:i:i:i:i〃
　　（_￣￣`　 :i:i:i:i:{　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　卜
　　　　￣＼　　　　 ,.イi:＼　　　　　　　　　 }＼　ﾉ　'
　　　　　　　 `ｰ┬彳i:i:i:　　ヾ､　　　　　 / .: }／ .::　}: ハ　　　　　　　　　　 ∩
　　　　　　　　　　､　　　　　 }}　ヽ.　 ∧　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾉｲ .: }　　　　　　　　⌒ J ﾚ 7
　　　　　 i|　　　　 {＼_＿__ノ　　}圦〈　 `く:i:i:_;:ヘ{_＼ﾄ､:i:i:i:i厶ｨ　　　　　）｀ヾ. ク
　　　　　:ｌ| 　　　＼　　　／　トミﾆ=-ぅイ　（ ‘ヽ_rく_;::ノ　　　　　　／　ﾐ　,.⊃
　　　　ｌ.|　　　,.イ　｀ﾏﾆ=彡く　　 Ⅵﾊ寸/ヽ|　u　/―ｯ｝{　　　　　　 ∠⌒ヾ　）ｰ'
　　　 :ｌ |　／ ,｜　　＼　　　 '　.,　； } 込＾ぅ　　 {'⌒ヽ| } 　　　／⌒ヾ　 }/
　　　　:ｌ. |／／| |　　　　　､_　　　` ﾐ :}　',ﾊﾏ込、ゝﾆﾆ'/　　 _／ /　　し}}ノ
　　　ｌ　／　 ! l　　　　　　ヽ　　　　　 }∧∨//≧ｔ‐く-‐ｧ7ﾊ∨/　　／
　　／　r　　　 | l　　　　　　丶　　　　 }_∧V<X＼ﾊ V／X>} }/　／
　／,.イ l　　　 |.l　 /〉 /〉　　　＼ =-　　_＿} }//} { {(Ｏ)} } {/,} }／
,／　 :| l　　　　:|l　// //　/〉　　　 Vヽ　　　__,.{ '/「トミ/∧'<Xﾌ { {
　　　:| l　　　　 | // //　//　　　　 Vﾊ　　／＼＼'_//,ﾊ／//} }
　　　j.l　　　　　〈/ 〈/　// 　　　　 Vﾊ.　　／/＼､ /Π//／ィ
　　　|l　　　　　　　　 // 　　　　　ｰﾍ　 '　/ 　 | |//| |//{ {｀|
　　 |　　　　　　 ./'　　　　　　　　　 `r=≦Ζ__| |//| |//} }ﾐ;
.　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 {_＿＿__ ￣{匸}}￣７

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「はえー」

.
241： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:00:49 ID:1/RUQDhM: 　　　「そのとき、清涼殿の中はさながら密厳浄土の姿となり、百官高僧皆地に付して礼拝し、

　　　　　　　　　　　　嵯峨天皇は御簾を出、南無遍照金剛と礼された、とのことだ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
||||l|l|li　　　　　　　 l
||||||l|li. 　　　　 /l　　　　／|
||||||||li.　　　　　 ,　l　　／ ,　|
||||||||ｌi　　　　ｉ　l　／／j　|
|||||l|l|li. 　　　ｌ　|／／　｜ !
|||||||l|li 　　　　 | 　／　　 | .l
|||||||||li 　　／　r　　　　　| l
|||||||||li.　／, イ. |: 　　　 |.l
||||l|l|l|li／'´ 　 |　!　　　　　|i
||||||||l|li.　　　 | i　　　　　 |!
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||||||||||ｌｉ.　　　 |i　　　　　　 -=ﾆ　／
|||||||l|l|li. 　　 |!　　 ,. -=ﾆ=-‐=ア／
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|i 　　　 |ｉ　　　　　　　　//
| 　＼ヽⅥ.　　　　　　　/ 〃／
　　 ≧ r､n_　ｬ^ｰｭ　　 ∠
　　≧　ｰヘト（ﾟnﾟﾉ-┬^ぅ　≦
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　　／　　　　ﾑ入ﾍ　　　ヽ＼
　　／/ｧ　　 (ノ　ﾏ〉､　､ヾ＼
　　　〃⌒Y＾Y　 `┘⌒
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「まぁ、弘法大師ならそれくらいやりかねないお」

.
242： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:01:02 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　　　　　　 -―-､＿　＿.／⌒＼
　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l　　　　　　　　　「何となくそう思えちゃいますね～」
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨////////＞く__　　　　　　　　ー=＜/////
　　　　　　　　　　ﾊ::.v ´: ; :ィ: : : : : : /: ／　　　〃　 i: :ﾄ: : : : ∨　　　　　　　　　　　 ∨//////／⌒　　　　　　　　　　　　　＼///
　　　　　　　　　　　>:'ィ : : /: : : : : ,イ／　　　 '/　　,':.ﾊ: : : : : ',　|　 |...　　　| .　　/..　∨///〃　　　　　　　ｉ　　　　　　　　ヾ',
　　　　　　　　　　/',ｲ: : : :,': : : : ム/, '　　　　　/　　,':'　 i: : : ﾄ,:.i...|　 |　|　　 | l　/|　　 ∨//　　　　 . ｲ　　 | i|　　ｉ　‘，
ｬ､　　　　　　　 ,ｨ': :,': : : :.i: : : ｲ'　/' ≧ｰ-　__/,,　､_/ﾑ -i: : :ハﾘ. |,ﾊ,|　|　　| |/__|..　　　У　　　　　 /　| !　　i|八{　i|　　‘
　｀≧ ｰ - ‐ イ: : : i: : : :ｲ|: :/^'　ｨ ´て下｀v'　　　 7ｨ示､': : ,'　ﾘ...代フ. N∨ |弋フ.　　 /　　　　　　 /　八ﾄ､／ﾄ､　 i|　i|　|
ﾆニ二:-:‐:‐:‐:-: : ﾑ: : : 'v:./ゝ　　゛ﾋ心' 　　　　仍从:./　 '.....ﾄ　　　　　　　　ｲ　　 ′　　　 ′ / 　　ヽ＼{　ヽ　|　i|　|　 |i
ァ: : : : : : : : : : :／: !: : : : |,ﾍ_　　　　 'ｰ'　　　　　　　'-' ﾘ:／人ﾊ从､　　　　　　／..　ノイ,　　斗‐ 七　 ‐- 　＼＼　斗z七ﾊ　:!
: : : : : : : : : :／: : : :i: : : : :' : ﾊﾍ　　　　　　　　　　,　　 /ｲ　/ |　　　 |, ＼　‐　／}} |....　　|{　　　 | 　 |ｘ≠ミ　　　　　　厶≠ミ Ⅵ 　i
: : : : , : : ≦:_:_:_:_,:rﾍ: : : : : :ﾊﾍ ' ､　　　　　＿　　　　　, './　 |　　　| ヽ___　　xく〈 |...　　八　　　ﾄ､〃ん:ﾊ　　　　　　ん:ﾊ　》 ,'⌒i
＞:´: ,r‐≦ ､ヽ￣　 ∨:ﾍ: : : :',. '.､　 ,　　（＿_ｱ　　／ヽ..ﾞ¨¨|　　　 |,//　》《　　》....|.　　/＼　 | Ⅳ 弋:::ｿ　　　　　　弋:::ｿ ″j ) 八
: : : /. . . . . . . . ＼ヽ　∨:',: : :.∧. .｀､＞. 、　 ,　＜',. . . .)...　|　　　 | 《／|:i:|＼_/:|　|　　′　ヽ{ハ　　　　　　　　　　　 ,_／
: : /. . . . . . . .ｬ. . ..＼｀ハﾍ: : : : ',iiiiiii^ﾍ三｀イ: : : : :.i. . ./. 　 |　　　| 　　 V.　　　|　|､. ′　　　 ∧　　　　 ′　　　　 /ヽ
: i'. . ＞. .´. . . . . . . . .ヽ Vﾍ,: : : : ﾊ７ハ､ｰ-<ﾊ: : : : :'. r'ﾞ‘，　|　　　 |.　　　　　 |　| . i |　　 !　　　ヽ　　　｛　　）　　　ｲ　　 >、
＞. ´. . . . . . . . . . . . . . ∨. ..∨: : : <. .|.iii,ﾊ ∨ﾍ: : : i. ハ ∧ 从人,ノ　　ヽ/..　　丶| 八ﾄ､　 |＼　（　/＞　　　　　　イ　　／
　　　　　　　　　　　　ﾊ. . . ﾊ: : : |. . ﾘiii. ',. . /i: : :,'/. . { 　 ,.　　‘,　　　　 }{　　　　 }　　 }. ）ノ　　⌒7　|　 .ｲ｀_ア ´ 　　／　　＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（（（弘法大師って一体何者）））

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243： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:01:33 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒
.　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) (.⌒)
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　「さて、次は紫宸殿だ」
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　　　　　　　　「紫宸殿の発音は『シシンデン』もしくは『シシイデン』で、
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　別名を『南殿』『南大殿』『南正殿』『前殿』といわれる」
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　紫宸殿は全体は亜字型をなし、総檜造、南面を正面とし十八級の階があり

　　　　　　　　　　　　　　階前に有名なる左近の桜、右近の橘がある　（三府及近郊名所名物案内）
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.　　　　　　／⌒＼
　　　　　　 /　　＿×￣￣｀ｰ、
.　　　　　 { 　／: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　 /: : : :,.へ:/:＼ : : : : : '.,
　　　　　　 /: : : :/＾｀｀´ ⌒ヽ.: : : : : ,
　　　　　 ,': : : :.;' 　　　　ヽ : : : : ',
.　　　　　　{: : : : ｌ´￣´　｀￣｀i: : : : : :',　　　　　　　　　　　　　　「鉄道唱歌では『シシンデン』で発音してますよね」
　　　　　　 }: : : :.ｌ=＝　　＝=ｌ.: : : : : :i
　　　　　 |: : : : !　　　　　　　ｊｲ: : : : : l
　　　　　 l:ﾄl : 八"　　　　　"ﾉ:!: : : : : ｌ
　　　　　　ﾘＶ:::::::ヽ、｀ ´　ィ:::ｉ:ｌ: : : : : l
. 　　　　　〉: : l:::::::}　 . : :l::::|:l : : : : :.!
　　　　　　　ｒrｰ､_j＞<　 : : :厂リ>ー‐ｙrｰ､
　　　　　 //　＜　　ﾟ･ﾛ･ﾟ　／／／/ 　ヽ
.　　　　　_{ 　＼__＞ｚ―‐＜＜　　　彡人
.　　　　 |　　＞ー　‐ｚ＞二＞ニ二＿_　 ,ｲ
.　　　　ヒ二ニニ　＞ィ＝== ―┬―〒 |
　　　　 /:l￣｢￣￣´　. :　　　　 !　　 j: :ヽ

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244： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:02:04 ID:1/RUQDhM: 　　　「十八段の階段の脇には、帝が鎮座する高御座からみてそれぞれ右に橘の樹、

　　　　　左に桜の樹が植えられており、儀式の日は左近衛府、右近衛府と別れ、その樹の前に陣をひいたという」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　『やあ皆さん、またお会いしましたね』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ／ｲ三　　　　　. イ　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 // /三ﾆ彡　, ｨ≦三ｿ　　　　　　　ﾄヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ/ /三彡　イ三三ア　　　ｰ==x　　ﾄ　|ﾆﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 // /三/　／三三ン　　　　　　　 i| 　 jﾊ |三i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｆ/ /三/　〃 .ィ　　　　　　　　 i| 　ﾑﾊj!三|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!| i|三/ｨ≦三ｿ　　　　　　　.ｲ　　　 i|　ﾑ三三ｱ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!| i|三三三ア　　　　　／ i|　　　　 i| ﾑ三三く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ｲ三三三/ 　　　　／　　i|　i|　　　ﾑ三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ　 /三三ア　　　|　　/三ｚ　i|　i|　 / /三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ/ /イ＞ァ　　　 /| 　ｲ斗≦斥|　il／.ｲ三三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ムイ´ / ム_ 　ｨ仁| /＜　（!） , イ／三三三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　,イ{　 {　 {　{三|　/ 　 Ⅴヾミ三彡 'イ三ｱ/　j/ 　　ヽ三
　　　　　　　　　　　　　　／　 ∨∨ ∨:≦|,ｲヽ__　　ﾐﾆ=／　　　 /ヾ三三三三三
　　　　　　　　　　　　　 ___ イ　　　　∨∨ ∨.ｨ ∧ V７ﾊ7ァｧz７／| ／}/ ／　 .ｨ≦三三
　　　　　　　　　　　≦／　ヽ／´￣￣`ヽ{ 辷　ヽ.￣￣￣´イｘ_j/　／　　三三三三
　　　,ｨー――――xｲ气vx__ ／≧ｰ　　　Ｖ≦ ｧ　￣ ´ﾊ/^´ /ｱ／　　　　三三三三
　 ∠zzzzzzzzzzzzzｱｘ___ ／￣´　　　　　　　∨三}／}/ヽ' 　　 { ／⌒}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }三ｱ　ｆ｢￣￣￣￣}ヽイ≦三三三三三三

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【源　義平（悪源太）】

　　　　　　　　　 '´i
　　　　　　　　　　ﾍ.　 !
　　　　　　　　　　　!　l
　　　　　　　　　　　l　l 　 , -､
　　　　　　　へ、__ l_l_／
　　　　　　　, ―´ﾐﾊ/,｀‐- ､
　　　　　　/＼　　｀Y　　　／',
　　　　　, {::::::::`丶､ﾊ_{｀´:::::::ﾉ､
　　　　./　`ｰ--ｧ ' ´　ヽｰ '' 　 ',
　　　 /　　　　 ′　　　 i.　　　　',
.　　 /　-― 　　　　　　　 ―-　',
　　,'　　　／　　　　　　　　 `ヽ　　',
　　! 　　　/　　　　　　　　｀ヽ　　 ',
.　 !　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　【平　重盛】

　 l　　　　　　　　　　　　　　　　 l
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　「平治の乱の折、源義朝の嫡男である悪源太こと源義平がこの樹の下まで攻め上がり、

　　　　　　　　　　　　平家の御曹司重盛をさんざんに追い回したという話もある」

　　　　　　　　　　　　　　　　　「お、悪源太。意外な形で再登場だお」

.
245： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:03:42 ID:1/RUQDhM: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

紫宸殿は、また南殿とも称す
南面第一結構最も大なるものなればなり

九間四面にして東西の廂各一丈、檜皮葺屋なり

昔は尋常の公事など、此処にて行わるる定めなりしが
大極殿荒廃の後は御即位大甞会の大儀をはじめ、毎年の朝賀も小朝拝と号して此処に行わるる事恒となりぬ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／　　　　　　「上記のように、ここは帝が様々な祭り事や儀式を執り行う場だった。
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　とはいえ、最初は日常的な儀式を行うにとどまっていたんだが……」
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　「大掛かりな儀式などはもともとは大極殿で執り行われていたものの
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',　　　　　　　　　　　　その太極殿が度重る火事に見まわれ、
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i　　　　　　　　　　　　　　だんだんと紫宸殿で行われる儀式が増えてきたんだ」
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

.
246： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:04:57 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　　　　「平安京への遷都以後、一部を除く殆どの歴代の帝が

　　　　　　　　　　　　　　この紫宸殿で即位の儀や大甞会を執り行った」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　「明治並びに大正天皇や先帝、
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　　　　　つまり昭和天皇の即位の儀も
　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、　　　　　　　　　　　　　　　この京都御所紫宸殿において執り行われている」
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ、
:::::::::::::::::...ヽ::::::､-─────- ､_,. -－──ｰ、
:::::::::::::::::::::::::::://￣￣￣￣￣￣｀ｰ´￣￣￣￣/
::::::::::::::::::::::::://　　　　　　　　　/ /　　　　　　/
:::::::::::::::::＿//＿_ 　　　　　　 ./ /　　　　　　/l　　　　　　　＿
:::::::::::::::{　_____　　｀ヽ　　　　 / /　　　　　　/:::.l　　　　　／　/
::ー::::::{　____＿}｀'ｰ'´　　　 ./ /　　//　~""'''　‐- ．..,,__/　　/
:::::::::/　　____＿}　　　　　 ./ / 　 //　　　　　　　　　//　　/
､::::/　　　___＿}　　　　　/ /　　//　　　　　　　　　// 　,／´)
:::::／￣￣￣ヽ　　　　 ./ /　　//　　　　　　　　　//　 L,.-'´}
/　　　　　　　ヽ─-、./ /,.ー//　　　　　　　　　//　　,.-'´ ./
l　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::::://　　　　　　　　　//　／￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::://　　　　　　　　　//,./　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　ヽ:::::::://　　　　　　　　　,.＜/　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　ヽ￣~""'''　‐- ．..,,__＜　/／　　　　　　　　/

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247： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:05:32 ID:1/RUQDhM: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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朕惟フニ我カ皇祖皇宗惟神ノ大道ニ遵ヒ天業ヲ経綸シ万世不易ノ丕基ヲ肇メ
一系無窮ノ永祚ヲ伝ヘ以テ朕カ躬ニ逮ヘリ

朕祖宗ノ威霊ニ頼リ敬ミテ大統ヲ承ケ恭シク神器ヲ奉シ茲ニ即位ノ礼ヲ行ヒ昭ニ爾有衆ニ誥ク
皇祖皇宗国ヲ建テ民ニ臨ムヤ国ヲ以テ家ト為シ民ヲ視ルコト子ノ如シ
列聖相承ケテ仁恕ノ化下ニ洽ク兆民相率ヰテ敬忠ノ俗上ニ奉シ上下感孚シ君民体ヲ一ニス
是レ我カ国体ノ精華ニシテ当ニ天地ト並ヒ存スヘキ所ナリ

皇祖考古今ニ鑑ミテ維新ノ鴻図ヲ闢キ中外ニ徴シテ立憲ノ遠猷ヲ敷キ文ヲ経トシ武ヲ緯トシ以テ曠世ノ大業ヲ建ツ
皇考先朝ノ宏謨ヲ紹継シ中興ノ丕績ヲ恢弘シ以テ皇風ヲ宇内ニ宣フ

朕寡薄ヲ以テ忝ク遺緒ヲ嗣キ祖宗ノ擁護ト億兆ノ翼戴トニ頼リ以テ天職ヲ治メ墜スコト無ク愆ツコト無カラムコトヲ庶幾フ
朕内ハ則チ教化ヲ醇厚ニシ愈民心ノ和会ヲ致シ益国運ノ隆昌ヲ進メムコトヲ念ヒ
外ハ則チ国交ヲ親善ニシ永ク世界ノ平和ヲ保チ普ク人類ノ福祉ヲ益サム事ヲ冀フ

爾有衆其レ心ヲ協ヘ力ヲ戮セ私ヲ忘レ公ニ奉シ以テ朕カ志ヲ弼成シ
朕ヲシテ祖宗作述ノ遺烈ヲ揚ケ以テ祖宗神霊ノ降鑒ニ対フルコトヲ得シメヨ

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　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　 ,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|　　　　　　「これは昭和三年（1928）の十一月六日に紫宸殿において、
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|　　　　　　　　即位の礼が執り行われた際、昭和天皇が発せられた勅だ」
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'///|
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　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////.|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

.
248： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:06:25 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　　　　　「昭和三年？

　　　　　　　　　　　　　その前の帝がなくなってから三年もたってるのね」

　　　　　　　　　　　　　　　― 　ー―‐-- ､
　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　／: : : : : :,:,:,ｨ: : : : : : : : : : : : : :丶
　　　　　　　／ｨ: : ／／"　7/"ﾍ: i: : : : : : : : : : :ハ
　　　　　　' ／: :ｨ:: :へ　　 i:.!　　i: !: : : : : : : : : : : :.ﾊ
　　　　　　/:／/:.ﾑ､,､ヽ　 |:|　_」: ﾄ: : : : : : : :: : : : :',
　　　　 //　 i/ / 仍　　　ゝ´　ﾚ｀ﾄ:､: ﾘ : : : : : : : : }
　　　　　 '　　 { /　て'　　　 ´ ｀７ヾ,|: : ｲ: : : : : : : : :.!
　　　　　　　　'/　　　　　　　　匕｡ﾉ>: :/: : : : : : : : : |
　　　　　　　　 ',　｀　　　　　　｀´　|:/ｰ､: : : : : : : :{
　　　　　　　　ﾊ　 'iヽ　　　　　　 '　7ﾉ: : : : : : : |
　　　　　　　 ',　'ｰ　　　　　　　_^／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　､＿_　　､　´　＜: 7: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　／ｨ ´／≧＝￣≧ /:ｲ : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　 /／／７´￣｀ｰ. ´. ./: /|: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 ' 　 {'´/. .=.-. . . . .､/: :i. |: : : : : : : : : : : : : ー＿＿_
　　　　　　　 _ =＝=,ﾊ. . . . . . . . . {: : |. .i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : -
　　　　　　　}＞ ≧三;}. . . . . . . . .ﾊ: ﾊ. ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　／三三ハヽ. . . . . . . .ヽ: ヽ. ､: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 >三ﾆ/ 　 |__入. . . . . . . ＼: ー'‐: : : : : : -=
　　　　　　く/,/ﾆ/　　 |. . . .ヽ. . . . . . . . ー―――､-
　　　　　　'/ﾆ/　　 r. .´.{. . ＼. . . . . . . . . . . . . . ＼. .
　　　　　　　｀'　　　 |. . . . ､. . . ＼. . . . . . . . . . . . . . ＼
　　　　　　　　　　 |. . ､. . .ヽ. . . .＼. . . . . . .
　　　　　　　　　　ヽ. .ヽ. . /.ﾊ. . . ..＼. . . . .

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
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　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／　　　　　　　　「日本じゃ、践祚の礼と即位の礼は別に行うのが当たり前なんだよ。
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐　　　　　　　　　それも平安京の時代からの伝統だ」
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

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249： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:07:10 ID:1/RUQDhM: .　　　　　　／⌒＼
　　　　　　 /　　＿×￣￣｀ｰ、
.　　　　　 { 　／: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　 /: : : :,.へ:/:＼ : : : : : '.,
　　　　　　 /: : : :/＾｀｀´ ⌒ヽ.: : : : : ,
　　　　　 ,': : : :.;' 　　　　ヽ : : : : ',
.　　　　　　{: : : : ｌ´￣´　｀￣｀i: : : : : :',
　　　　　　 }: : : :.ｌ=＝　　＝=ｌ.: : : : : :i　　　　　　　「お兄ちゃん、日付もかわったしそろそろ」
　　　　　 |: : : : !　　　　　　　ｊｲ: : : : : l
　　　　　 l:ﾄl : 八"　　　　　"ﾉ:!: : : : : ｌ
　　　　　　ﾘＶ:::::::ヽ、｀ ´　ィ:::ｉ:ｌ: : : : : l
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　　　　　　　ｒrｰ､_j＞<　 : : :厂リ>ー‐ｙrｰ､
　　　　　 //　＜　　ﾟ･ﾛ･ﾟ　／／／/ 　ヽ
.　　　　　_{ 　＼__＞ｚ―‐＜＜　　　彡人
.　　　　 |　　＞ー　‐ｚ＞二＞ニ二＿_　 ,ｲ
.　　　　ヒ二ニニ　＞ィ＝== ―┬―〒 |
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　　　　　　／　　ヽ､_,　_ノ
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　　　　　　│U　　（___人__）
. 　　　　 |　　　　{√　7ﾉ
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　　　　　 √:::::::...｀ミｭ､_,ノ　　　　　　　　　「そうだなそろそろ終わっておかないといつまでもダラダラ続けちまう」
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250： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:07:24 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　　　　　　　　　, .　, _
　　　　　　　　　,r ,､　,. r ´: : : : : : : :｀: : ..､　　 ,. ‐ﾞ"7
　　　　　　　　　! ,' > ヽ: : : : : : : : , : : : : : : >く　´'ﾌ/
　　　　　　　　　},/　　ヽ>: : : :/: /"'ﾍ:ﾄ: : : :ﾍ ',　,〃
　　　　　　　　 ∧　　/ｲ: : :./: /　　,ﾊ:ﾊ: : : : ヽｸ
　　　　　　　　 i': :',', /: ｨ: : ,ｲ:/　　　 ',ﾄ､: : : : :',
　　　　　　　　 |: : : y:ｲ': :/」ﾑ __ 　　 , ﾄｰ,A: : ﾄﾊ
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　　　　　　　 ',: :!/:i: /ィてﾊ｀　　　 'ﾋ::ﾘ ' 〉ﾙ| '
　　　　　　　　　∨r´|/　'弋り　　　　　｀´　,ﾘ　'!
　　　　　　　　　 ',ﾊ, !､　　　　　　　　'　　　,'
　　　　　　　　　∨:iｰ.-. ､　　　　ｰ ' 　,､ｲ　　　　　　　　　　　「質問したいことはまだまだあるけど、しかたがないわね」
　　　　　　　　　 ',:'ﾍ: : : :i＞ ., 　 _,.ィﾍ､'ｰ--､
　　　　　　　　　　　∨ﾑ : : ﾋ､　｀〔ﾊ: :r_´ソヽ　＼
　　　　　　　　 /. . .7.｀.ヽ:.､≧ハ≧ﾍ‐､｀' 　　ヽ
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　　　　　　　　　ｲ. . . . . . . . . ,_ ＼: :ヽゝ. .∨7＼　ﾄｰ,､
　　　　　　　／,人. . .',. . . . . . .￣￣ﾊk. ヽ. y. . . ＞Lヽﾍ
　　　　／ｨr: : :ﾊ. . .､＼. . . . . . . . . .＼.∨. . . . . . . ｀ハ
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|　　　｜　　　　 |　　　　ミ八　　 :| 　　 |　　 |　　　　 }　 |
{　　　｜　　　　 |㌢芯云丐ﾐ＼　 :|　/芯云丐ミ　　　 ,′ }l
‘，　 :|　　　　　|ゝｈr//刋　　ヽ　: 　ｈr//刋 /　　　　/　 /{{
　　　　{　　　　　{　{乂)こ少　　　＼{:　乂)こ少　　　　 ∧__　鄱
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251： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:07:37 ID:1/RUQDhM: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　　　　　　　　　「ま、こんな調子で京都篇あと六回だお」
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　________
　　　　　　　　　　　／)　/ .)　　＼
　　　　　　　　　　 / ./::/ ./:::／）＼　
　　　　　　　　　　 l　.l/　/／ ∠___　|　
　　　　　　　　　　l　/ ／／ _､,,.ノ　|.　　　　　　　　　　「書くことがないっていってた頃が懐かしいなぁ」
　　　　　　　　　　r　　　　　/___)　　|　
　　　　　　　　　 /　　　　　/　　　　 |　
　　　　　　　　　/　　　　ノ　　　　 /　
　　　　　　 _∠⌒ヽ　　j 'i, _、___ ｨ／|＼____
　　　　　／ ...::::;;;:::ヽV;;;;l　フiiiiく　　/.:;;:l;;;;;:::´´''' ､､､ _
　　　／ ...:::::;;;;;;;;;;;;:: 〉;;;;;:l／ iiiii ＼/.:;;;::l;;;;;;;;;;;;;::::::::..... i::..＼
　／ ...:::::;;;;;;;;;;;;;;;;:: /;;;;;;;;:::ヽ llllll　/..::;;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::: l;;;;;;:: l

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252： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:07:50 ID:1/RUQDhM: 　　　「それでは、またできるだけ早くお会いしましょうね～」

　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::／ ∧::::／::i ト､
　　　　　　　　　　　,.､/:::::::::::::::／⌒丶､,イ⌒i::|::::ハ
　　　　　　　　　ノ /':::::::::::::::/　　　　　　　 /人:::::::::i
　　　　　　　　ｲ　く/:::::::::::::::iト‐- ､　　　　 /　　i:::::::::i
　　　　　　　　ヽ　 `､i:::::::::::::ﾄ==ヽ `　　　-‐､　i:::::::::i|
　　　　　　　　　〉＝ |:::::::::::::|fｪj）　　　　ィ=-､`.|:::::::::.|i
. 　　　　　　　　7￣.i| ﾄ:::::i::::|`　　　　　　iｪ）〉 /:::::::::::i
　　　　　　　　/: : : ﾙ､::::.ﾄ､i　　　　､　　`　' /:::::::::i .|
　　　　　　　/: : : : : : ＼::::＼　､　　　　　　 /／/ ﾊﾉ
　　　　　　/: : : : : : : : : ∧ﾍ.i　　　　'　　／彡/ /／.::＼
　　　　／: : : : : : : ,　人/　＼　　　_ イ '":::::／.::::::::::::::::＼
　　　　/: : : : : : : ／i| `i⌒ヽ､　￣i:::::::::::::::ﾙ.::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　./: : : : : : : /_ ∧.ﾉ　　　＼　/i|:::::::::::.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : : : : /　⌒`ヘ _ _ 　　∨ i|.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　|: : : : : ./　　ヽ､　　　￣＞　　辷─‐-､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : .ノ　　　　＼　　／へｲ: : : : : ＜い:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　ト‐--　___＿　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : ト､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　ヽ　　イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : .　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|i

　　　　　　　　　　 ,，- ―― -=ミ
　　　　　　　／´￣　　　　　 =ミ｀ヽ、
　　　　　　　, '　　　　　　　　　　｀ヽヽ
.　　　　　　/　　　　　　､　　　　　‘，‘，
.　　　　, ′ 　 ,′　.′|　 |　　　　　　 :.　.
　　　　 / 　　　 | 　 /i　j{　 |　 i　､　　　:.
　　　ノイ　　 !:}|斗- | ハ _ﾊ__:| 　 }　　　ヽi
　　　　　|{ ｉ　|八 {/ /　乂{ Ⅵ｀ヽ| 　:′　トゝ　　　　　　　　　　「サヨナラデス」
.　　　　八{　 | ｘ＝ｭ　　　｀___ jノ|　/　　 |{
　　　　　/　＼{　,,,,,, 　　　 '⌒ヽﾉｲ　/　:八
　　　 .′　　 :　　　　｀　　'''''' 　 f;| /j／　 .
　　　　ｉ{　　　　ﾍ　　 Vフ　　　 /ﾉj/　　ｉ　!}
.　　　八ﾄ､＿,.ｘｪ≧＝＝＝=zxく_ /i　　 /}　八
　　　 fﾆ三三三三三三三三三三三}/´jノ
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三| ､
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　i
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　|
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　|

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253： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:08:05 ID:1/RUQDhM: 　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　ヾヾ:.:.:.:.:.:ﾞ､
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　　　　　　!.:.:/ |.:./ 弋こCﾉ　　　　! ｆ:ﾆヽヾ､.:.:.!l.i
　　　　　 l.:(　|/! 　, , , ,　　　　　辷ﾟノ/l:.:.:./ l
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ヽ、ヽ　　 l｀i l.:.:.:｀|::..i、　　 , ー,　　　　/ 　 l/
　ヽヽ /｀ｙ^y^ゝ.:|:::| ヽ　　{　ノ　　／　　 !
　　ヽ y / /　く-´.l_:l_ 　ヽ、_　ー:.:.!
　　　ヽ´　　　ヽ.:.｀、｀　ー__/_ヾ:.:.:.:ヽ______
　　　　ヽ　　　　ヽ.:.:､｀ヘ /　/　ヾ.:.:.:.ﾞ､　　ー､
　　　　　 >、　　　）.:.:｀ ' - ∧ つヾ.:.:.:ﾞ､　　　ヽ
　　　／_／ト-、　/ヾ.:.:.､し #^ ゞ､　　ヾ.:.､　　　ヽー
　　 /　　 /　　｀V　　ヾ.ヽ #　　｀ゞ､　ヾ.:､　　　ヽヽ
　　 l　　　l　　　　＼　　ヾ#　　　｀ゞ　　ヾ　　　ヽ　　｀ヽ､
　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿EP47：　次もこのスレに来てください。本当の迷走って奴をお見せしますよ.＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～京都篇その2～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～おしまい～

　　　　　　　　　　　　　｡s≦二二≧s。
　　　　　　　　　　　　　　 r＜ィi〔　　　 ‐=≦/ヽ＞｡.__
　　　　　　　　＿＿＿〈/^ /　ｌ　　　　 l　｀＜　＼ﾍ
　　　　　　　　　}　　　/　　 {　 :.　　　　 |　　　　l 　＼{__
　　　　　　　　　}　　 {　　　ｌ　ｌ　　　　　|　　　　|　　　　 }
　　　　　　　　　}　　　ｌ　　 |　 |　　　　　|　　　　|　　　　 l
　　　　　　　　　}　　　| 　　 |　 {　　　　　|　　　　|　　　　 }ヽ
　　　　　　　　　}　　　| 　　 |__八＿　　　|＿＿__:!　　　 ,'　}
　　　　　　　　　　　 {　　´ :从　＼　　:|　　　 }｀　　 /　′
　　　　　　　　　八　　}:　　㌢笊苅ﾐヽ　 :!/斧丐ﾐ　　 /　 {}
　　　　　　　　　　‘， : 　　ゝ乂少　　＼}: 乂少/　　 ′＿}{
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，　 {　　　　　　　　　　/ 　 /{////∧
　　　　　　　　　　/　＼ ,　八　　　　 '　　　八　∧ゝ＜
　　　　　　　　 /　/ //ヘ　{ﾍ　　　‐ 　　 ,ｨ　 }/∧ ヽ　　 ∧
.　　　　　　　　 /　/7///|　^|　　　　　　　　 |　 |∨∧__} 　 / ∧
　　　　　　　　 /　///// :|　 :!　/ﾆ≧≦ﾆ∧ |　 | ∨//∧　　/ ∧
.　　　　　　　 /　/////　 |　 :. /　　/二∨ ∧　｜ ∨//∧　　/ ∧
　　　　　　　 /　＼_／＿_} 　 }廴__/ニニ∨___〉 :}≧s。-＜　　:/ ∧
　　　　　 /　　 /二ニニ{　 /----､ニr----∧ ∨二ニﾆ:ヽ　　 / ∧
.　　　　　 /　　 /二ニニ/　/ニﾆﾆ:r---- ､二:∧ ∨二ニニ:ﾍ　　/

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254： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:08:21 ID:1/RUQDhM: 　　　　「オシマイデス。

　　　　エット”エネルギー”ト”エレクトロニクス”ノ”やる夫エッセンシャル”サマガマトメテマスヨ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-─ ──-　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　´￣￣￣ヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠_　　　　　　　　　　　　ヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　｀　　　　　　　　　　　　＼｀､
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ　　　　､　　　　ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　 /　/　|　|　　､　ヽ　､　　　ヽ､', ＿_,
　　　　　　　　　　　　　　'　　　 !　｜　{　 }　|　ヽヽ　ﾊ　ヽ　　个ー─'´
　　　　　　　　　　　　 /　　　 .{ |　{　ﾊ　ｿ　ﾄ､　ﾊﾉヽ　}　ﾊ　　ヽ　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜! ﾊ｜ヽ　ﾉヽｧ＝=ミ､　　',　　} !　　ヽ
.　　　　　　　　　　　 ' ｜ i　　 |ﾊﾉ jﾉ　　乂　〃て::らｱ　　 }　ﾊ !　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 {　|　!　　 {,ィち::ﾊノ　　　　弋ソハ　　|ノ　ﾘ　　　ヽヽ
.　　　　　　　　　　　　! ﾊ　ヽ　ハゝ弋ｿ　　　　　　　　　　}　ﾉ　　　　　　　ヽ}
　　　　　　　　　　　　jﾉ__ヽ　＼ゝヽ　　　､　　　　　　　　jノ　　　　 /　ﾊ　}!
　　　　　　　　　　　r‐<ヽf´｀､ヽヽﾍ　　　　_ ＿,　　　　ｲ |　　　　ｲ　 /　}ノ
　　　　　　　　　／´ヽ /´ ヽ｀　¨ヽ｀､　　　　　　 ..イ |　!　　　/ ! ./
.　　　　　　　　/　´ゝ {_ノヽ　　　　ヽ　 ≧=- .._..　´＿ノ}　!ﾊ　 .{　jﾉ
　　　　　　　　{　　}　　/　　ヽ　　　　｀ヽム-=ｲ{|!}´　　　ﾄ､ﾘ }＿_!
　　　　　　　　|　　!　　ヽ__　ゝ､　　　　',　　　」⊥!　　　　＞'　　＼
　　　　　　　 ,'　　ﾉ　　　＿Y_,ィ｀ヽ　　　', ／-‐-|!＿_〃´ ／´　　　}
.　　　　　　　{　　　ィ‐'´　　 /　　ハ　　 }　〉‐‐〈| 仆/　 /　　　　　 |
　　　　　　　人__／ {　　　,ｲ　／ __}_ ／ヽ':::::::/ |_／　 /　　　　　　|
　　　　　　/　/　　　|　　/ .} /／´　　　　ヽ:::/,.イ}ヽ _/ -─'　　　｜
.　　　　　 {　/　　　∧　/　| ∧　　　　　　人::::::::::|::/　　　　　　　 ,
　　　　　　Y　　　 /　.V　./ {::::ヽ_＿　-‐'´　 }::::::::::/　　　　　　　 /
　　　　　　 |　　／　　ヽ　　!:::::::ヽ　　　　　　|__:::/　　　　　　　／
.　　　　　　 V´　　　　　}　八::::::::::ト､　　　　ヽヽ　　　　　　／
.　　　　　　　}/　　　　　|　　ﾊ:::::::::|　ヽ　　　　 } ﾊ　　　 .／
　　　　　　　{　　　　　 /　　//:::::::::{　　　　　　ﾉ　　　イ
　　　　　　　＼　　　　　／/:::::::::::::＼　　　　　　　／:/
　　　　　　　　　＼_＿／　,:::::::::::::::::::::ﾊ　　　　　／:::::/
　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::/::::ヽ_＿_／::::::::/
　　　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::::〃::::::::::::::::::::::::::::〈

　　　　　【やる夫エッセンシャル様ＴＯＰ】ttp://copymatome.blog108.fc2.com/

　　　　　【やるやらあずさ目次ページ】ttp://copymatome.blog108.fc2.com/blog-entry-3886.html

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255： ◆zbB4e8kEV6：2014/08/18(月) 00:09:00 ID:1/RUQDhM: ということで以上です。
次回はもうちょっと早く……できればいいなぁ

お付き合いありがとうございました。
256：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/18(月) 00:16:42 ID:om3DhPVY: 乙
257：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/18(月) 00:53:20 ID:rhUFCbOw: 乙
258：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/18(月) 05:01:50 ID:qp7ghHlM: 乙でございます
やっぱ、京都も含めて歴史の勉強しなおそうかな
「歴女」とか呼ばれたくはないけど、『平安京』ときて『エイリアン』しか
出てこない自分がうつだ
259：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/18(月) 07:14:31 ID:f1Kdh8go: 乙でした

全7回とは流石は千年王城

あ、>>171で「他戸親王親王」で親王がかぶってますな
260：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/30(土) 09:56:21 ID:q0JefJ8Q: 興味が無いともの凄く苦痛なスレですね
261：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/08/30(土) 20:04:25 ID:ffICVoCw: >>260
その分、世界が広がったりするのですよ
262：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/09/07(日) 23:45:07 ID:wYFzleJk: 最初の頃に比べて、何も知らなくても楽しめるってのが難しくなってきたなぁとは思った
前提知識がさっぱりすぎるな
263：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/10/20(月) 13:22:08 ID:Y94QACe6: 次回の投下の時には「京のおばんざい」などいただきながら、楽しみたいなぁ
264：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2014/12/17(水) 00:03:05 ID:DFNuSxBI: ＞『京都国際マンガミュージアム　青池保子　華麗なる原画の世界～
＞　「エロイカ」から「ファルコ」まで～』
＞2014/11/1（土）～2015/2/1（日）　10:00～18:00(入館は17:30まで)
＞※毎週水曜日及び12/29（月）～1/3（土）は休館
こういうのもいいなぁ
265： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/04(水) 23:48:51 ID:qURAcWTc: なんか色々やり方とか考えてたらあっという間に半年だよ！
やることが多すぎるくせに色々逃避したりするからもう大変。
そろそろ形になってきたので近いうちに投下します。

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　　　　　　　　　　　　　　厶-‐‐-／　ハ　　　　　　　ﾟ｡:::/
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　　　　〈　人　　　｛个. .　　　　＿リ　　　 . . 　｛
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　　　　　　　　　　／ ___/｢_{ ∧／　　　八／
266：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/05(木) 00:02:43 ID:po2FyoI2: おお、お待ちしてます
267： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/09(月) 17:28:13 ID:/6A0VeeE: 2/10の夜に続き投下します。
わっほい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-── -　 _　　　　　　　　　　　　　　,. ⌒ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　／/:::::::::::xヘﾍ＼::::＼::::::::::＼　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 /:::/:::::::::::/'⌒⌒' :丶:::::＼::::::::::ヽ　　　　　／　／| 　／￣＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　,':::/::::/:::::/　　　　 l:|　＼::::丶 :::::::'. 　　／. 　　　| 　＼＿／　　　＼
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　　　　　　　　　　　　　 |::,'::::/l::::,' -―　　　ﾘ-―‐-':;:::::: ヽ| 　　.＼　　 __|__ ＼＿／　　／
　　　　　　　　　　　　　　 V:::/:::!/|　　-　　　　　‐　　　';::ヽ::::';　　　　＼　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　 /::/::: |:N　_＿　　　　　ｨ==-、 }::い :|　　　　＼.N O T I C E／
　　　　　　　　　　　 |::ﾊ/＾{:|〃´⌒`　　　　　　　,,　ﾊ|∧:l　　　　　＼　　　　／
　　　　　　　　　　　 |,'ハ（小.　''　　　 '　　　　　　ｰ/　 ';!　　　　　　＼　／
　　　　　　　　　　　 |! 　`､:ｰﾍ、　　 v　ｧ　　　ｲ:,′　j|　　　　　　　　　｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::l＞ _　　　　　, イ/:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ';:::|::::r|＞ｰ '´|::Ⅳ:::::|　　　　　　作品の製法上、隊長の年齢が
　　　　　　r-､　　　　　　　　　 |:::L:八　　　　|/│::::|　　　　　　　　　　高めに見えますが、
　　　　　　＼＼　　 fﾍ-―t―ｪェ|:::|<＼＼　／/;>|::::::l＞､　　　　　　　　　　　18歳です。
　　　　　　　　＼ヽ__ |│ﾍ　￣￣j::∧＼>ｨ介ﾄ<;/∧::::|丶､辷>､_
　　　　　　　　 /'´ヘl│　'､　　　 |/　ヽ{￣{{_}￣}/　ヽ:|　　　 /　|　　安心してお楽しみください。
　　　　　　 {　ヘ'.} ∨　∨　　/　　　`7/{{ﾍ匕.　　丶　　 /　│
268：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/09(月) 18:13:50 ID:pzDyM4WU: お、久しぶりなので期待
269：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/09(月) 23:01:27 ID:CVpJ8Kx.: じゃあ坂本さんは何歳なのかと

wktkしながら待機
270：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/09(月) 23:38:50 ID:NWpxbeFw: 希代期待ｗ

（さかもとさんじゅうはっさいえいえんのじゅうはっさい　　真実はたったの一つだけ　大宇宙の彼方において来たぞっと））
271： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 19:03:00 ID:hQLg8zmc: 22:00ごろからやります。
200レス近くあるんで無理にリアルで見る必要はないと思います。
272：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/10(火) 19:24:04 ID:Cuize7.k: ＞22:00ごろからやります。
承知。200,300ドンとこいですｗ
273： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 21:59:44 ID:hQLg8zmc: それじゃ、そろそろはじめます。
多分投下が終わるのは日付が変わる頃なのでムリしないでください。
274： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:00:08 ID:hQLg8zmc: 　　　　　 r ､　　＿ /ﾊ
.　　　　　 i ヽ＞　　{i　iヽ
　　　　　　}ｲイ{ヽ､　ヽ} ヽ
　　　　　//.iL ヽ -ﾏｬ ',ﾏ} .i
.　　　　 {.{,'{ぉ　　芯Y',}V .}
　　　　　ﾏヽ`"､__｀¨uﾏ〉 /
　　　　　　　ヽ｀ ' .イj //{
＿　　　＿ .ﾊ7 /}ﾄイУ<.i ',
`ｬrヽ_　＞ヽ´≧ﾚヽ{' ´ ﾌ', Y
　ミ､)＼ｨﾍ `iマ￣j￣　/i ji l
.　　{ｨ_.ノ　レ　 }｀ヽ／jﾉﾉ.}'
　　　　｀=-'）≧ ､イo {´
　　　　　 /彡}　 .ll　トﾑ
　　ﾊ､　　/.L/　　ll　ヽﾍ
　　ヽ　￣{ｬ､＿__」l_,,ｨ= ﾑ
　　　`=-=ヘ`'' -' ´ヽ｀´ ヽ
　　　　　　　＼　　　‘，.　 ‘，
　　　　　　　　　ヽ　　 ‘，　.‘，
　　　　　　　　／´　　 .ｲ　　ﾉ
　　　　　　　／　　，‘　.，‘
.　　　　 , イ　 ., ／　／
　　　　ﾏ､ Y≧ヘ,-<
.　　　　　{ ､}==.ｭマ`-､
　　　　　　` ==='｀ ==''
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　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
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　　　　　　　┃|＿　 EP：48　お、男坂の再開は三十年後だったし多少はね？（震え声）.　　　＿|┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～京都篇その3～

　　　　　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　ヽ
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　　　　　 L.└┐
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　　　　　　　　　　　　 _,,..-ヽ
　　　　　　　　　 /　　　 .',
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　　　　　　　　 /　　　　 .|
　　　　　　　　　 /　　　　　　ヽ
275： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:00:43 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　　　　　　　　「えー……呼んどころのない事情で、
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　　　 }　　　　　　　　　　　　同行者が二人ほど増えました。
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ　　　　　　　　　　　　　　　　みなさん、仲良くお願いします」
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
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　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　「はーい」
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
.　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i....._,， - ―‐ -　_
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈.....,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト< 〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l..ﾞ/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::../　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l:::::::::::::ﾞ, ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !::::::::: /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::../ i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八　　　　　　　　「ヨロシクオネガイシマス」
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i/..ﾞ| ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/...V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /::::::ﾞ/　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::ﾞ,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/:iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.:ﾞヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::.::.::.::. j:::|..ﾞﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.::.::.::ﾞ,， ´　　　| |　　丶、
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.ﾞ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: lﾞrf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
　　　　　　 lヽヽ.ﾟ:｡:+ﾟ:*:|::.::.::.::.::.::.::.: l::| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　　 j::ヽヽ_*ﾟ_+｡ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.::l: | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　　/::.::.}::}+｡:*ﾟ:+|::.::.::.::.::.::.::.:l.:ﾞ|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|

.
276： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:01:12 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「ひとまず自己紹介しますね」

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

　　　　　　　　　「ドイツの『ミュンヘングラフ』という雑誌の取材で京都にきた

　　　　　　　　　　　　　　ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}　　　　　　　「同じくホライゾンであります」
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧
　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
　 /　　　　　　 ,'/// 　　　　　　　 |　　　　　　　　　　ﾏ////∧:　　/ ∧
. /　　　　　　 ///if　＞――――――{―――――＜　　}////:∧　　 / ∧
　　　　　 /7//{///////////////!}///////////////!////{ ∧　　 / ∧

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277： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:01:42 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「ご丁寧にありがとうございます。

　　　　　　　　　　私、三浦　あずさと申します～」

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　「アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャクデス」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　 |/////////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　　 ∨//////〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八　　　　　　　　　「サーニャトヨンデクダサイ」
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.
278： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:02:12 ID:hQLg8zmc: 　　　／￣￣￣＼
　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　「新顔のお二人さんは、やる夫とやらない夫の
　/　　　 ─　　　─　ヽ
　|　　　（●）　（●）　|　　　　　　　　　大学時代の先輩だった人の部下さんらしいお」
　＼　　∩（__人/777／
　／　　（丶＿//// ＼

　　　　　　　　　　　　　　　― 　ー―‐-- ､
　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　／: : : : : :,:,:,ｨ: : : : : : : : : : : : : :丶
　　　　　　　／ｨ: : ／／"　7/"ﾍ: i: : : : : : : : : : :ハ
　　　　　　' ／: :ｨ:: :へ　　 i:.!　　i: !: : : : : : : : : : : :.ﾊ　　　　　　　　　　「ああいう先輩を持つと苦労するでしょう」
　　　　　　/:／/:.ﾑ､,､ヽ　 |:|　_」: ﾄ: : : : : : : :: : : : :',
　　　　 //　 i/ / 仍　　　ゝ´　ﾚ｀ﾄ:､: ﾘ : : : : : : : : }
　　　　　 '　　 { /　て'　　　 ´ ｀７ヾ,|: : ｲ: : : : : : : : :.!
　　　　　　　　'/　　　　　　　　匕｡ﾉ>: :/: : : : : : : : : |
　　　　　　　　 ',　｀　　　　　　｀´　|:/ｰ､: : : : : : : :{
　　　　　　　　ﾊ　 'iヽ　　　　　　 '　7ﾉ: : : : : : : |
　　　　　　　 ',　'ｰ　　　　　　　_^／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　､＿_　　､　´　＜: 7: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　／ｨ ´／≧＝￣≧ /:ｲ : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　 /／／７´￣｀ｰ. ´. ./: /|: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 ' 　 {'´/. .=.-. . . . .､/: :i. |: : : : : : : : : : : : : ー＿＿_
　　　　　　　 _ =＝=,ﾊ. . . . . . . . . {: : |. .i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : -
　　　　　　　}＞ ≧三;}. . . . . . . . .ﾊ: ﾊ. ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　／三三ハヽ. . . . . . . .ヽ: ヽ. ､: : : : : : : : : : : : : : : : :

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)　　　　　　　　　　　　　　「ああいう上司持つ人の苦労とどっちが、ッて感じかな」
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

.
279： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:02:42 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「美筆さん、質問をしてもよいでありますか」

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 -｀　⌒　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　 ´ 　 ●）(● ）　　　 |　　　　　　　　　　「答えられることであれば」
　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ､　　　　　.ｨﾊ､_
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、
　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
　　　　　　　　　　　/.::::::::/:::｛,'::::|i　 / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　 j ::::::::::> :.{::::::l　/ .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
　　　　　　　　　 | :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i

.
280： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:03:11 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　「みなさんはどのような団体でありますか」

　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　|　　　　　 l￣￣￣￣}
　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　|　　　　　 |　　　　 i
　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　|　　　　　 |　　　　 |
　　　　/:|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　|　　　　　 |　　　　 |
　　　 { :|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　八　　|　　 |　　　　　 |　　　　 |
　　　 i　!　　　　　 :|　　＿＿　{__ 　　　 /　　｜　　 !　　　　 |　　　 |　　|
　　　 l　{　　　　　　 ^|￣　　　八　　　　 /　￣￣:|￣￣}　　　　　 }　　｜　 }
　　　　:　l　　　　　　 ,x芹云芯ﾐ:　:.　　 /　 ,ｨ云芋丐ﾐ　! 　　　 /　　　｜　/
　　　　ﾟ，　　　　　ゝいじ (　　 }　　 '　　いじ (　 //　　　　/　　　八 /
　　　 r　，　　　　 {　乂こ)少　 i　 / 　　乂こ)少 /　　　　 /　　　 /　/
.　　　 ∨∧　　　　 {　{　　　　　 |／　　　　　　 /　　　　 /　　　 /
　　　　 | ∨∧ 　　　 i　{　　　　　　　　　　　　　 //　　　 ,'　　　 /
　　　　 |　∨∧　　　　人＼　　　　　　 ,　　　　　　〈人　　　/　　　 /
　　　　|　　ﾏ/ﾄ､　　　　 l　　　　　　　　　　　　　／/　　　／　　　 /|
　　　　 |　　　ゝ} ＼　　　 |　　＼　　　 ^　　　　 / 　／ {　　　 ,
　　　　 |　　 //:{ 　ヽ　　:|　　 |ﾆヘ　　　　イ}　　/　／　八　　,′ |
　　　　 |: 　///:|　　　＼　!　　:|二二＞＜ﾆﾆ:i　 /／___ 　　＼/　　:|
　　　　 |　〈///:|　　　　|＼　/￣/^}二ﾆ〈^{^:{ ／////} 　　 |//} 　 :|
　　　　 |　　〉//|　　　　|/}／≧s。 /ﾆﾆ=∧⌒ ィi〔∨,'!i　　　 |://　　:|
　　　　 |　　 ⌒:|　　　　|/{i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:≧s。 .｡＜i:i:i:i:ｉ:ｉ:∨{　　　 |⌒　　｜
　　　　 |　　　 :|　　　　| :ii:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ﾏi　　　 |　　　　|

　　　　　　　　　　　　　「家族旅行とは思えませんが、我々と同じような取材であると推測するには

　　　　　　　　　　　　　　　　　　メンバー構成に若干の疑問が浮上するであります」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|　　　　　　　　　　　「あー、こっちも取材だよ。
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/　　　　　　　　　　　　　　　ただそっちとは多少趣旨が違うから
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　メンツもちょっと変わってんだ」
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
281： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:03:41 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「人気アイドルと一緒に、古い歌の流れに沿って

　　　　　　　　　　　　　　　　鉄道のことを紹介していくというわけのわからん企画だお」

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　　　 ´￣｀　　　 ´￣｀
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　 /　　　　ヽ　　 /　　　ヽ
　　　　 |　　　　　　　　　　　　ゝ　　ー' 丿　　ゝー'　く
　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ﾊ　ヽ　 |
　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿ノゝ__ﾉ　 |
　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　｀´￣｀´　／
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　 > 　　　　　ヽ　＿＿＿＿＿／
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ　　　　　　　　　「それじゃ、そちらの二人はアイドルなんですか」
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
282： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:04:11 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「我々にとって日本のアイドルは捉えづらいものであります」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧
　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
　 /　　　　　　 ,'/// 　　　　　　　 |　　　　　　　　　　ﾏ////∧:　　/ ∧

. 　　　　　　　　　 .　　　-──-　.
　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : :.≧=-､
.　　　　　　　／: : : : : : : : : : : :-──- : : ＼
.　　　　　　　 /: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : :＼　　／⌒ヽ
　　　　　　 /: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : ／:ヽ: : : ><　　　　|
.　　　　　　 /: : : : : :/:/: : : : : : : : : : : : ∠::::::::::ヽ: : : : ヽ.　　 !
　　　　　 /: : : : :__/:/: : : : : : : : : : :／　　　ヽ:├:､ : : : i 　/
.　　　　 /: : : : / ﾍY: : : : : : : : : :／､　　　　　＼:l: : : : !
　　　　 / : : : ;ｲ牙 !.: : : : : : : :.;.へ、＼　　　　 l: : : :.l
　　　 ,' : : : /人｀~ !: : : : : ;ｲ: /刈ハヽ.　　　　 ,' : : : :l
.　　　,: : : : /ｲ: : ｢! !: : : : :/ l:/｀¨´　　　　　 -､　/ : : : : ｌ
.　　 ,': : : :/: :|: : ｌ:| |: : : ::/　|'　　　　　 ,≦､〉' : : : : : !　　　　　　　　　「え？そうなんですか？」
　　/: : :.:/: : :!: : リ !: : :./　　　　　　　ｨ歹'ﾞ:/: : : : : : !
.　/ : : : : : : /: : /　|: :.:ｲ　　　　　　 , 　/:::::/: : : /: : ;'
　. : : : : : : /: :.:∧　ｌ: : :|　　　ｒ y　　 . ' ::::/: : : /!: :/
　: : : : : ／: : :人ヽ.l:.: :ﾄ､　　　　イ::ハ/: : : / .!:/
　: : : : : : : ／ﾄ､＼ |: : !__ >､_,. :＜::::::∨ /: : : /　 !'
　 -─‐＜　　ヽ＼ |.: :|__／}＼:::::::ヽ::::∨: : :./
　　　　ヽ.　　ヽ `l.: :!　　 !　ヾ≧=-/ : ／
　　　　　　　　　　　ヽ:ｌ　 /　　 / 　 /／ヽ

.
283： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:04:41 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「jud」

　　　　　　　　　　　「歌手でもなく、俳優でもなく、モデルでもなく、知識人でもない、

　　　　　　　　　　　　　　それなのに表面的にはそのような仕事をしつつ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　概ねはその専門職の域に達していない中途半端な存在という印象であります」

￣￣　l　　　　　　/　　　　 |　　　　| 　　　　＼　　　　　＼
　　　 |　　　　 /　　　　　|　　　　| 　　　　　∧　　　　　 }
　　　 |　　　　 f　 |　　　 |　　　　| 　　　 /　}　　　　　 l__
　　　 |　　　　　|　 |　　　 |　　　　| 　　 |　　 l　　　　　 l　ヽ
　　　 |　　　　　|　 | 　　｜　　　| 　　 |　　 |　　　　 |　 l
　　　 |　　　　　|　 |＿_　　{　　　　| ＿＿|＿　 |　　　　 }　 l
|　　　｜　　　　 |　　　　ミ八　　 :| 　　 |　　 |　　　　 }　 |
{　　　｜　　　　 |㌢芯云丐ﾐ＼　 :|　/芯云丐ミ　　　 ,′ }l
‘，　 :|　　　　　|ゝｈr//刋　　ヽ　: 　ｈr//刋 /　　　　/　 /{{
　　　　{　　　　　{　{乂)こ少　　　＼{:　乂)こ少　　　　 ∧__　ⅱ
　　∨八　　　 ', i　　　　　　　　　　　　　　//　　　 ∧////
.　　 ∨　＼　　八＼　　　　　 ,　　　　　　//} 　　 /∨,/＜　∧
　　　 ∨ / ヽ　　　＼}　　　　　　　　　〈//　　　/　 }/＼} / ∧
　　　　∨　　〉､　 ∧　.　　　　 -　　　　　 /　　／　 /}///ﾍ / ∧
.　　　　∨　//∧/ ∧　　　　　　　　ィi /　／　　　//}////ﾍ / ∧
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　　　　　 /////// ＼|　　 /＿:}　　　　/　/　　　 /　　 /　　　}￣　/ ∧
.　　　　 ////＞/　　/　　//ｉ:ｉ{ﾆ＞＜:/　/　　　 /＿__/＿_ 　 }　　　/ ∧
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　　　 /　イ__/　　/=:∨,/i／i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:∨ 　　 ///≧=‐ニニﾆﾆ二:ミｔ､/ ∧
.　　/　 {二:/　　/ﾆ/／＼i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／/ 　　 /二二二ニニニニニﾆニ',/ ∧

　　　　　　　　　　　　　/"',　　　　　 , r,'
　　　　　　　　　 / ∧;　　　　／,〃
　　　　　　　　　 ,. -y ./　',!￣　‐'‐-ﾑ
　　　　　／: : : {　i'　 ,y: : : : : : : : ＞,
　　　　 ,ｲ: : : : : :i　{／: : :／: : : : :/:ﾍ:､:ヽ
　　　　　/: : : : : : : 'v': : :/:/: : : : : : ｲ:'ハ:':,:ﾍ
　　　　 ,': : : : : : : : /: :.:/:/: : :./: : :,ｲ:/　'i: :i:.ﾊ
　　　 |: : : : : : i: /: :.:/:/: : :./:/'メ-i/ 　 |从: :,
　　　 |: : : : : : |i:|: :./:ｲ: : :./://　,」 ≧' ,ﾘﾊ: :,'
　　　　 |: :i: : : :.:||!:‐ｲﾄ{: : :ｲ:// 'ﾍﾊﾋ　　ﾉ　ﾙ'
　　　 ∨|: : : : |{ r'　},|: / i/'　　　｀'　　'､　'　　　　　　　　　　　　「ちょっと、ホライゾン！」
　　　　ﾊ:.|: : : : ト､ヽ､ |/　'　　　　　　　　 /
　　　　　,∨i: : : |: :<┬ 人　　　　 ,､7 /
　　　　　 |i:ﾘ: : : !: :.∨　　｀､　　　ｰ' /
　　　　　 |: i: : : ﾊ: :く＞. ､　　r｀=‐ - _/
　　　　　 |:/: : : : ﾄ: : ヽ. .,_二｀^i
　　　　ﾚ: : : :r'｀>､: : :∨＿|ii..|
　　　　　/: : : /. . /∧: : : ヽ. . .rﾍ､,
　　　 /: : : /. . //　 >､: : :ハｰ'､i<
.　　　 /: : : /. . . : :＞ｰ . ヽ: :∧. |||ﾊ
　　　/: ｲ: :i. . . .＜. . . .ﾄ. . ..ヽ: ﾍ.|||!!､
.　　/:/: : : |. /. . . . . . ..|ﾍ. . . .∨}. . ..ﾍ
　　i:,ｲ: : : :|/. . . . . . . . |. ﾄ. . . ﾊ,'. . . . .>r､
　　ﾚ|: : : : '. . . . . . . . ...|. ∧. /. !. . . ／. ｡. >
　　' |: : : : {'. . . . . . . . ..!. . .∨. . /／. . .／ﾊヽ
　　 '|: : : : V. . . . . . . . . . . . |. ../　ヽ.／ヽ. . . .!
284： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:05:10 ID:hQLg8zmc: 　　　.　　　　　　　iﾍ
　　　　　　　　 ,　 |{ ∨⌒: : : : ､
　　　　　　　´: : :.|i : : : : : : : : : : : ､
　　　　　/: : : : : :ﾘ⌒∨⌒ヽ : : : : : ､
　　　　　': : : : : / 　￣　￣　゛: : : : : :.､
.　　　 /: : : : : /　　　　　　　　゛: : : : : :ヽ
　　　 ': : : : : /　　　　　　　　　　ヽ: : : : : i
　　　 |: : : : ::i___ ノ_　　　　`ｰ-__-.}: : : : : }　　　　　　「そ、そうなんですか～？」
　　　 i: : : : ::| イi弋}`　　　' i弋〉|: : : : : i
　　　　､: : : ::i 　`‐' 　　　　 `-'　.| : : : :/
.　　　　}: : : :.:i　　　　　 i〉　　　　i : : : : |
. 　　　|: ヾ : :ﾄ､　　　_＿ _　　　/: : :/: :|
　　　　|: : : ＼: :＼　　　____　／: :／: : : |
　　　 |: : : : : : :.ｒ-‐ ／　　ヾ: : : : : : : : :.|
.　　　 |: : : : : : : i　/　　___　　〉 7: : : : : : :|
.　.　　|: : : _____ ﾉ. i　　｛　￣`i 八_＿___: : |
　　　 |, -‐}　/　　.|　　 i }　　.|.　i 　i 　ｒ`‐-､
　　 ,ｨ'　　 |　{　 i　i　　ﾏ.　　|　 i　 i　 {　　　:.
　　 {　　　.|　} 　i .ﾉ　　 .｝　 i.　ヽ　ヽ.|　　　}
　.　 !　　　ﾚ´ 　 /　　　∧　　'.　　ヽ i　　 .i
　　 i　　/　/　/　　　/ 　 '.　　ヽヽ　ヽ　　.|
　　 |　:;;　/. .,'　　　 /i 　　 '.　　　＼｝　:;　　|
.　　i 　{ 　／　　　 /　|　　　'.　　　丶　｝　.i
.　.　|　　Y　　　　./　　i　　　ﾊ.　　　　Y.　　|
　　 i.　 /　　　　/} 　　|　　　{　'.　　　　､　i
.　　|　/　　　　 /　| 　　|　　　| 　'.　　　　　ヽ |
　　 i .!　　　　ノ　　|　.　|　　　| 　 '.　　　　　i |

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'　　　　　　　　　　「ごめんなさい、三浦さん。
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　　　　　　　　ホライゾンが失礼なことを」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .
285： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:05:40 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　　　　「まぁ、わかりにくいし、アイドルの定義ってのも
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　未だにずいぶん曖昧だしなぁ」
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　＿＿__
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼　　　　　　　　　　「最近は握手・パンチラ業界がアイドル名乗ってるから
.　　／　　　 ―　　ー　＼
　　|　　　　（●）　（●）　|　　　　　　　　　　　　　事態は更にカオスになってるお」
.　　＼　　　　（__人__）　／
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

.
286： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:06:10 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　「でも、芸能を売り物にする人物が
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |　　　　　　　　　　支援者の後援を受けて芸を披露する場を得ると考えれば
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │　　　　　　　　　　　古くから続いてるビジネスモデルだろ、常識的に考えて」
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

　　　　　　／: : :,: : : : : ﾍ: : : : : :ヽ: : ＼
　　　　　　 /: /／: : : :/ﾐﾍﾊへ: : : : : ヽ: : ヽ
　　　　　　　/: ／: : : : :/　　　 ';,　ヽ: : : : ﾊ: : ﾊ
　　　　　　 ,':/: :ｨ: : :.ｲ/　　　　 'i　　' ,: : : : ﾑハ
　　　　　　,7: : /: : : .ｲ　　　　　 |　　　' ,: : : :ﾊ : i
　　　　ﾑ: :ｲ: : :./_!'＿　　 ,」'-――ﾍ:ﾄ-: ∨,　　　　　　　「ごもっともです」
　　　　　ｲ: /: :i-‐7'_」二｀　　　 '^≧示ｰ､ﾏﾍ : Y
　　　　　7:∧: |: :kｲぅﾊ｀　　　　　乂ﾟり　ハ∧: ',
　　　　 i:/　ﾚﾘ:ﾊ '弋ﾘ　　　　　　　｀´　　ハゝi
　　　　　!'　　'ﾙﾊﾍ　　　､　　　　　 /／:ﾘ '!
　　　　　　　　ﾚ,:ﾍﾊ　　　　　　　　 /: : !/
　　　　　　　　' ',: :ﾊ:ヽ　　　｀　 ´　　／/: ::ｲ
　　　　　　　　　ﾄ: :ヽ: :｀r　､　　 , ィ､: ｲ: : :|'
　　　　　　　　　 iﾍ: : ',: ハ　　｀　　ハ: i: : :.|
　　　　　　　 !: ゝ: <,へ＞､　 /..∧､!: :.:|
　　　　　　　　 , ≦ﾍ,: ﾊ／>> /iiﾍ. .ミﾊ,'; : !
　　　　rvrﾍ≦ =＝"ﾊ: ﾄ≦r三==三ミ. ﾊ: ト≧ ､_
　　　ﾊ. ﾍ' ´. . . . . . . 'ﾘ､>､ﾆｸ/iﾍﾊｰ'､∧:',. . .＜ハ
　　　,. . . .,. . . . . . . . . ﾚ' . . //∧ハﾐﾍ. . ',ﾊ. . .i. .i. .|
　　 /. . . i.∨. . . . . . . .ﾘ. . .ヽ/ . ﾊ.∨/ . . ゝ,. . ∨i. |
　　 i. . . . !. Y. . . . . . .,r‐ﾍ. . . . . . ﾍ0. . . .ﾄ. ､. . .､{. .|
　　 |. . . . | ｲ. r. ´. o. . _._ ｣. . . . . .i.|. . . . .'ﾄ､. . ≧､ |
　　 |. . . . .!.i. .レ. t. ‐7. . . | . . . . . |.| . . . . i. . ｀r=t.ﾍ
　　 |. . . . .i.',. .|. . {. . .i . . . ! . . . . . |.| . . . . |. . . }. . ﾊ｀

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287： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:06:40 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　「あぁ、もちろん金が取れる芸がやれてないんじゃないかって話だったら

　　　　　　　　　　　　同意することにやぶさかじゃないけどな」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　「羊頭狗肉どころか牛の頭を掲げてネズミの肉を
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　売ってる連中が多いのは確かだ」
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／　　　　　　　「虚像、虚構、虚業と言われても仕方ない」
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　-
　　　　　　　／ : : :⌒ : : : : :＼
　　　　　 ' : ,-‐ ヽ : : : :／: : :`
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　 { : : : : :.|　 /　 ○　￣￣￣￣　○ ＼ .　　|

.
288： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:07:09 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「俺も個人的にはホライゾンさんの捉え方に近いけどな」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´　　　　　　　　「ただ、仮に虚業であったとしても、
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ　　　　　　　　　　その虚業が誰かしらにとって意味があるからこそ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、　　　　　　　　　この何十年かは存在し続けてられるんだろ」
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　　/　: : : /　　　　　　　 i :　　　 : : ｀、
　　　　　　　　 /　: : :./ 　　 /　 ,　　　; 　| i 　　　 : : :　ヽ
　　　　　　 ,'　 : : :,'　　　 /　 / 　　/|　 | |　|、　:　:| : :　 :i
　　　　　　　　 i　 : : / 　　 /i . /!　　/　! .,'| |　lﾊ　　: | : :　 :|
　　　　　　　　 |　: :/ . イ　 .:::| / | 　/　ｊ / !.ﾊ |　Vi　 | : : 　ヽ、
　　　　　　　　 | :.ノイ　　 ::::!' 　l ./　__,/ . |!　!| ､ﾘ;..ｲ　i　 i　: :.
　　　　　　　イ´　/.:i 　 :十ﾅ''T;ﾘ!三. / 　ﾉ　ﾘ._｀Tﾒ !　l　ﾄ､: :|
　　　　　　　　ﾉ　,'ｲ::l　　 :| ィｆ''ｆ:::;ゞiヾ　　　　ｲ::ゞ!ﾊ | .ﾘ　i|　ヽ!
　　　　　　　/　　　 ! :ヽ　 :| .ヾ弋Yﾉ　　　　ﾄYｿ〃!./　/l　 .ﾉ　　　　　　「キョギョウ？」
　　　　　 / 　　　: : : :ﾄ、|　　　　　　　　　　｀　 /,' ,ノﾉ
　　　　 ,'　,　、　: : : Yヾ、　　　　　　　 '　　　,' 　i|
　.　　　　 i　从　ヽ　: : : : : ::ﾄ､　　　　 __　　　ｲ　　ﾊ
　　　　　 !'　　ヽ　:ﾄ､ : : : :i:::|　　　、　　　　　イ: ::　　　:|
　　　　　　　　＼　ヽ:.:..ﾉﾘ:＼　　｀　　ィ::´::: |.: : 　 : ﾊ|
　　　　　　　　　　　　　ヾ'/:.　　丶 ..__∧::|ｲ::::从:.:ﾉノﾘ
　　　　　　　　　＿＿ ,. -:'::::...　　　 ∧　ヽ、＿＿_
　　　　　　　／⌒ヽ　＼｀ヽ.　　 //∧ ..:: 　ヽヽ｀ヽ

.
289： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:07:39 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|　　　　「”やる夫さん、キョギョウってなんですか？”」
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　「”人によって捉え方は違うけど、まぁ、堅実じゃない仕事というか
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　　　　　　怪しげな仕事というか、嘘を商売にしてるというか”」
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　 u. |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

.
290： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:08:09 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼　　　　　　　「少なくとも俺みたいな零細ライターの集客には一役買ってくれてる」
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |
　　　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、　　　　　　　　　　「あとは客がアイドルに何を求めるか次第さ」
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
　　　　 iV: : : :/ /:::/　／. : : : : : : : : : : : .＼
　　　　ｉ.| : : ,' /:::::,'　.:´. : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　ｉi: : : i/::::::::i /. : : : : : : : : : : : :／ : : : : :',
　　　　 ;.: : : r::::::::γ: : : : : : : : : : : :./ : : : : : : : :
　　　　 i : : : i::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ : : : :i
　　　　 i : : : i:::::/ : : : : : : : : : : : : :.l : : / : : : : :i
　　　　 ' : : : i:/: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ :/. : : : : : :i
　　　　 | : : :./ : : : : : : : : : : : : :／ :Y.. : : : : : : :i
　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : : :i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　％≧o｡、==　ミｔ､___
　　　　　　　　　　　 //＜|　　　　　　|/////∧
　　　　　　　　　　／　　 |　　　　　　| 　　　ﾟ。
　　　　　　　 ‐=≦r　　　 / :{　　　　　 |　　　}　　＼
　　　　　　　 }　　 |　　　/　ｉ　　　　　 |　　　ｉ　　　　 }
　　　　　　　ｉ　　 |　　 f　　ﾟ。　　　　 :|　 |　:.　　　　 {
　　　　　　　 }　　 |　　｜＿＿ﾟ，　　　_:|＿|＿!　　　　ｨ
　　　　　　　　　 !　　 |:　　　ﾟ。　　 /　 :!　/　　　 / }
　　　　　　　　|ﾟ。　。　 { /芹苅　ﾟ。 :/: 斧苅7　　　/　:!　　　　　　　　　「わかるようなわからないようなお話です」
　　　　　　　　|　。　，　i:　V)ツ　 ∨　 V)ツ　　　/}　 :
　　　　　　　　|: ∧　ﾟ。ﾟ ∧　　　　　　　 /∧　/ :ｉ___/
　　　　　　　　|/　ﾊ:　∨　人　　　'　　　　人　/ } 乂/|
　　　　　　　　　 |　ﾟ。ﾟ。　{　　　　‐　　/:　イ　i∧　:!
　　　　　　　　　 |　/∧ {＼:i　　{ ＞＜ }/／＿|　:|//}
　　　　　　　　　　　∨{　 ////　　／　／ }///!　{//　　:
　　　　　　　　　}　　　i　/弋∧ ／　　／廴__|　:i＜
　　　　　　　　　:‰: : }　{: :/　　≧‐‐≦　　　　}　: : : :≧o｡
　　　　　　　　/ f: : :./ /／　　　　　:|　　　　　ミｔ {: : : : : :}
　　　　　　　 /　i: : :{ ‰　　　　　　 Y　　　　　　　ヽ: : : : :.{
　　　　　 /　 :{: : : /　　　　　　 :|　　　　　　　　ﾟ.: : : :.iﾟ，
　　　　　 ./　　:i: : :{―――――‐┬―――――‐:}: : / 7　.
　　　　　　　　　fﾟ.::八///////////|////////////―　 ! 　∧
　　　　 /　　　{ ゝ入//////////!///////////ｲ　　 }:　　∧
　　　　./　　　:i――≧o｡//////人///////／――‐/:　　 ∧
　　　　/　　　　 : : : : : : :}7777777//7777777〉{: : : : : :.i:　　　 ∧
　　　 /　　　　　 : : : : : : :＜////／＼///＞//{: : : : : :.　　　　　∧
　　 /　　　　　　{: : : : : :{///{　　　|　　　|////:!: : : : :.l　　　　　　∧
.　　/　　　　　　　: : : : : : :/{: ｉ　　　|　　　|ヽ//:{: : : : : :
.　 /　　　　　　ﾟ，: : : : :.:ｉ: |　　　|　　　|　|/:/: : : : :./　　　　　　　ﾟ。
　/　　　　　　　　　。: : : : : {: |　　　|　　　|　| /: : : : :./　　　　　　　　 .
./　　　　　　　　　f ﾟ。: : : : :ﾟ。　　　|　　　|　|,′: : : ://}　　　　　　　　　，
　　　　　　　 ∨ﾟ，: : : __‘，　　|　　　| /zz＜: :///　　　　　　　　　　 .

.
291：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/10(火) 22:08:25 ID:Cuize7.k: 相変わらず、ここのやらない夫はＫＹだな。
292： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:08:39 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「こちらが振った話題に乗ってくれてありがたいですが……

　　　　　　　　　　　　　あずささんやサーニャさんがいるところでその発言は大丈夫なんですか？」

　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 /: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　　u.　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼　　　　　　　　「問題ないでしょ。
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|　　　　　　　　　　　あずさやサーニャに高いパフォーマンスがあるん『だったら』
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____　　　　　　　　　　　俺が今いったことのほとんどは当てはまらない」
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i　　　　　　　「『アイドル全体』を擁護する責任もないしな」
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

.
293： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:09:08 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　-‐　￣￣ミxくー-　 _
　　　　　　　　　/　　　　　　　　ﾏ::..　　｜　　　　　　　　　　「ドライでありますね」
.　　　　　　　　/　　　　　　　　　 }::::.,　i |
　　　　　　　 ′.　　　　　　　　 }N}}! i |
　　　　　　　,　　　　　　　　　　　 Ⅵ{{_|ﾘ
　　　　　 i　　　　　　　　　　　　 i }　＼_
　　　　　 }. .i. . . . . .. .. .. . ..　. .　. :トミ_j}}
.　　　　　 . . |. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .|¨¨¨´
　　　　　　'. . .|.. : . .. . . .. . .i. .. . . . . .|i
.　　　　　 i. .. .|. .. .. .. .. .. .. .|. .. . . . . .|i
.　　　　 |. .: .|. .. .. .: .. .. .. .|. .. .. :. .. .|iト､
..　　　　　|. .: .ｌ. . .. .: : : : :. :.|. .. .. :. .. .|i::::|}
　　　　　 |. .: .|. . . . : . . .: .: :|. .. .. :. :. :|i::::|i
　　　　 |. .: .|. . . . : . . . . . .|. .. .. .: :. :|i::::|ト､
.　　　　　|. .: .| . . . : . . . . . . |. .. .. .: :. :|i::::}｝しヘ
.　　　　ｌ. .: .|. .. . .: .. .. . . . .|. .. .. .. :. :|i::::{{__/--ぅ

　　　　　　　　　　　　　　　_____
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼　　　　　　　　　「一般論だと思うけどなぁ」
　　　　　　　　　　　| 　　　_,.ノ '(ゞ､_|
　　　　　　　　　　　.|　　　（ー）ヽヽ
　　　　　　　　　　ノ| U 　　（___人_＼＼__
　　　　　　 ____-‐./l l|、　　　｀⌒（⌒_　　＼　　　　　　　　「それに、アイドルの仕事ってのは
　　　 ,,-=ﾆ_::::::､::l ::::! ヽ. 　　　　　し「、　　　＼
　　 / ::::::::::: ヽ::::::)::::::|　｀ヽ.　___´ノヽヽ、..,,____i_　　　　　　　　　　　もっと別のところにあると思うし」
　　i :::::::::::::::::: ヽく::::::::ヽ　 / ￣ lヽl:::::〉::::Y________l_
　　l :::::::::::::::::::::: ヽ:::y:::::ヽ/､＿_l 　!:: /::::| ::::::::::::::: |
　　 ! :::::::::::::::::::::::: l::::＼::::ヽ　l　ヽ.l::: l::::: | ::::::::::::::: |
　　ヽ :::::::::::::::::::::::: ヽ:::＼::::ヽl　　l!::: l:::: | ::::::::::::::: |

.
294： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:09:38 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|　　　　　　　　「……別の？」
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |　　　　　　　　　　「それは別に、今大切なことじゃないでしょ。
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　さっさとお互いの仕事に精を出すことにしようぜ」
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

.
295： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:10:08 ID:hQLg8zmc: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　「さ、なんか思いがけずおかしな話になったけど、
／　　（●）　（●）＼
|　　u. 　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　　　撮影に移ろうだお」
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ　　　　　　　　　　「ハイ」
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八　　　　　　　（”虚業……”）
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

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296： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:10:38 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
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　　　　　　　　　　　iヽ､ -‐. .'"ｲ: : ﾄ､
　　　　　　　　 }:/: : : : : : : 'y:': ,､'､
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　　　　　　　　 ,ﾚ: : : : : :./:iﾍ'7:,',､ﾘ ',
　　　　　　　　 /: : : : : : :,､ﾑ　'/'ﾘ '､
　　　　　　／: : : : : : : :人ﾍ　　_ /
　､＿＿_　ｪ ‐'_: : : : : : : : :/ﾆﾆ､ﾑ_,_/
　　￣＜: - ｲ: : :/: : :ｨ'7:./. . ､￣./. .｀ヽ
　ｰ' ´　　/: :,ｲ7:,: ｲ. ../:/. . . .ﾊ. i. . . ﾍ.ﾊ
　　　　 i: :/ /' 　ﾊ. .i:ﾊ. . . . . ヽ!. . . . ' ﾑ
　　　　　!ﾙ ,'　　,|. ∨'.ﾍ. . . . . . ∨. . . . .ﾊ
　　　　　' ｀ !　　 i. . i.ﾄ. . ',. . . . . . .ﾑ. . . . . ',
　　　　　　　　　 i. . .|.∧. ﾊ. . . . .／.ﾍ. . . . .ヽ
　　　　　　　　 _」.-.-L__r'. ﾑ_. ≦._._._ﾑ. . . . . ',
　　　　　　　＜._._._._._._._._._＞へ.ｰ. 三ﾍ. . . . . ﾑ
　　　;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿..ﾑ
　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.ﾊ
　（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）..',
　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（.....ﾊ
　（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）.._ﾑ
　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ . |ｰ'
　　ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~. | 　,|
　　　　　　 ,ｰ'　　　　　 ,'　　,　　　　　　　 'v ﾑ
　　　　　　 ,　　　　　　　/　　 ', 　　　　　ﾄ-'
　　　　　　　 i　　　　　 /　　　ﾍ　　　　　　 |
　　　　　　 ' 　　　　 /　　　ﾊ　　　　 .|
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ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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297： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:11:07 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　「……」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ィ升//////////////　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ升//'ﾉ戈艾艾艾艾艾...′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ升////∨/＼ﾞ寸/!/!/!/!/..i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ升///////ｱｲ::x＝ヽ`マ/!/!/!...|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　xzzzzzzzzzzzzzzｧ'´/////////アイ彡'二ﾆ=≧s｡＞=....| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　ﾉ∨///////////////////彡'7777二ﾆ=-=ﾆ辷彡=. ／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　＿/＞'///彡イ＞-=ﾆ二三弌辷ﾆ=-|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|iＹ^Y|i ,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
..ゞｰtzzzzzzz彡イ|　| |　| |　| |　| i|　Ｙ^YY^Y￣|　i|　　 |ｌｌ|../ 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
　　　　|l |:| |:l　　|:|　| |　| |　| |　| i|　ＹＹＹＹ　..|　i|　　 |ｌ　/　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
　　扞卅」 |:l　　|:|-_-_-_-_-_-_ |_i|-_,,|::|　|::l-_ .|　i|-_-_‐. ′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　守≧zzzzzzzzzzzzzzzzfY-_-_-_-_--卅卅卅卅卅卅 |ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
　　-=ﾆ二辷,,卅卅卅卅卅| |幵幵幵-ゞ-----r------..ﾞ八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　|| | |三三二ﾆ=‐---＜777777777/寸//ゝミ/////|::..ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
　　　ゝ-┿┿┿┿┿┿┤┠┿┿┿┿┿┿,;ゞﾐ爻;;ﾐゞ;ゞﾐ;爻ゞ;ﾞ＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
.....　　||-┿┿┿┿┿┿┤┠┿┿┿┿,,,;;;ゞ;ﾐゞﾐ;,ゞﾐ;,爻爻ゞ;ﾐゞ;;ミ.｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
.....　　||‐┿┿┿┿┿┿┤┠┿┿,,;;ゞﾐ;ゞ;,爻ゞ;ﾐゞ;ﾐゞ;爻ゞ;ミゞ;ﾐ;,爻 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
.....　　||‐┿┿┿┿┿┿┤┠┿,,;;ゞﾐ;ゞﾐ爻ゞ;ﾐゞ爻;ゞﾐ爻;ゞﾐ爻;.ﾞr‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
.....　　||‐┿┿┿┿┿┿┤┠,;ゞﾐ;ﾐゞ爻;ゞﾐ;爻ゞ;ﾐ爻ゞ;ゞﾐ;;ゞﾐ爻 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　／（ ●）　（●）＼
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼　　　 `ー'´ 　　／　　　　　　　　「”お？どうしたお？サーニャちゃん”」
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　　　　　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／
　　　　　　　　>__ノ;:::......

.
298： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:11:37 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「”あ、やる夫さん”」

　　　　　　　 ∨/／　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼/////////////'／
　　　　　　Ｖ　　　 /　　　　　　　 }　　　　　　　　　＼/////////／
　　　　　／´　　　 /　/　　j {　/　 /　　　　　　　　　　＼////'／
　　　　 ,　　　/　　　.′　　　ﾊ ∨　 ' 　　　　　　ﾍ　　　ヽ　 ∨／
.　　　　. 　　 /　　　.:i　　i　　'　∨　人　　ヽ　　　　 !　　　＼＼＼　　＿
　　　　/　　　.′　　. :ﾊ＿|_ /　 / X｛　＼　ﾄ､　　　　 |　　　　　　＼_＞｀´＜´
. 　　 ′ / 〃　　　 7´ヽ,ﾉｲ｀ /´ 　 -―- ＼{　＼　　　 i　　ヽ　 i､　ヽ　　　　　､＿_
　　　ｉ　/ / ｛　 i　 | 〃^うLヽ　　　　 ___　｀　、＼　 |　　　 '.　} ＼丶　　　ー-＜
　　　ﾚﾍ/ 　| 　ﾊ　| {i ｒｲ;:.ji　　　　　〃´^うL、　＼＼ﾘ　　　　 V　　｀ ''＼　　　　／　／:
　　　　　　 }　∧{ヽ{　弋_シ　　　　　ｒｲ;;:.ji ＼　　ﾉi 　　　 |､　　　　＿　.. ィ´　／:::::::
　　　　　　ﾙ′ 　}|,, ,,, ,,　　　　　　　　弋_ シ　/′　　ﾊ　　　 j} |　　ｰ-　　＿／／::::::::::::::
　　　　　　　　　　　ﾉ{　　　　′　　　　　 ,, ,, ,,, ,,　　　/　|　　ハ{　　　　　　´ 　/::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 /八　　　　　　　　　　　　　 _ ノ |　　′　　ー＜＿＿/::::::::::::::::::::::
.　　　　　　　　　　　＼　　｀　-　　　　　　 . '　＿　ィ／ヽ　、＿＿　＞　〈＞　､:::::::::::::
　　　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　 .　　 /　　　 ´　　＼} //　　　　　 }　　　＜
　　　　　　　　　　　　　ヽ. _　　　　　＜ _ ／　　　　　　　　　　//　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　￣「i´　　　＼、　　　　　　 //　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　＼ヽ　'ﾊ　　　// ＼、　　　　　 ,〃　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　'ﾊ. 　/∧ _ﾉ::ヽ｀＝==＝:´/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } 　ヽV∧:'::::::::::｀} ＼:::┼::::/　　　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”なんか浮かない顔してるお、悩み事かお？”」
　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　 ─　　 ― ヽ
　　　　　　／　　（ ●）　（ ●）'
　　　　　　|　　　　（__人__）　　|
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　,／
　　　　　　／　　　　　　ー‐　　ヽ

.
299： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:12:07 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.　　　　　　　　「”うん……ちょっと”」
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |　　　　　　　　　　　　「”ねえ、やる夫さん、さっき美筆さんが言ってたことだけど”」
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　　「”あー……サーニャちゃんは気にしないでいいお”」
　／　　　　　　　＼
／　　　　　　　　　　＼
|　　　　＼　　 ,＿　　 |
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／　　　　　　　　　　　　　　　「”やらない夫のやつ、もともと口が悪いんだから
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　深刻に受け止めるこたねえんだお」
　　＼／＿＿＿／

.
300： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:12:37 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，　　　　　　　「”やる夫さんも、アイドルについて
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）　　　　　　　　　美筆さんと同じように考えてる？”」
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”いや、やる夫は別にあそこまで

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__　　　　　　　　　ひねくれた考え方はしてないお”」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　　＼. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（●) 　（●）　＼
　　　　　　　　 (⌒(⌒(⌒ヽ　　　　／ ∪（__人__）　　　　＼
　　　　　　　　　　　　＼ヽヽ　 (⌒)　　|　　　　｀⌒ (⌒(⌒(⌒ヽ|
　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::　　 |.　＼　　　　　ヽ　ヽヽ　|
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　（　ヽ　／　　　 (⌒):::::::::::　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 V 　　　　　　! 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　ﾉ

.
301： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:13:06 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”やる夫は……月並みで悪いけど

　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　アイドルってのは夢を売る商売だと思ってるお”」
　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　／　　─　　 ─＼
　　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　　|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　「”自分の望みやあこがれを託せるってのが、
　　　　　　　./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
　　　　　　　(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　　　　　　　　　　アイドルの根本じゃないかって”」
　　　　　　　.＼　“　　／＿＿|　 |
　　　　　　　　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿_
　　　　　　　　　 ,，　　´　　　　　　　｀
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　 ,　　　　　ｉ　 | 　、　 i　　　　　　　ヽ
.　　　　　/　　　　ｉ | 　ﾊ　 |- ‐ - j{　　　　ヽ　‘，
　　　　 ′　　/　!| |∨ | ヽト {＼{ハ{ 　　　 i 　‘，　　　　　　　「”望みやあこがれ？”」
　　　　　i 　　レ'八{/ヽ{ 　ィ斧ミｘ､　　　　 !| 　 ‘，
　　　　　|{　　 | yf斧　　＼弋うｿ〃i　　　八
.　　　　八　　 |《弋ﾘ　　　　 ,,,,,,,,, 　 | 　　イ　　　　 i
.　　　　　　ヽ.　|: ,,,,　′　　　　　厶イz八　　　 |
.　　　　　　 Ⅵ　　　っ　　　　　　 j)/　　　　八
　　　　　 / 　　　　　　　　　 __/　　　　　/　‘，
　　　　　　 ′ 　ヽ　　　　　　イノ　　 / 　 ′　 i|
　　　　　　ｉ　　　＼＿ ,.....::　　　| j{　,　/ 　 /　　八
　　　　　　 |{ ｉ　| }　、　!　 |＿ ,，　´ !ハ/j/ ）／j／jノ
.　　　　　八ﾄ､{ハ{ ＼ト､ |　　　　　 ∨ /　´ ／　´
　　　　　　　　ヽ　＼｀　ﾉ　　　　｀　 __
　　　　　　　　　　　 ,，　´j　　　　　　／　｀　､
　　　　　　　 . イ　　／＼＿,ｘ≦三／　　　　／ヽ
　　　　　　　 /　 | ／}_:_:/　｀寸三歹　　　　 ,　　　 ‘，
.　　　　　　　ｉ　　´　/::::i　　　｀¨´　　　　　/　　　　　‘，
.　　　　　　　| ｘｭ､ /:::::::!　　ｘ≦≧ｘ　　 /　　　　　 i

.
302： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:13:36 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”自分が付き合いたい理想の女性像だったり、
　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　　あぁなりたいっていうストレートなあこがれとか”」
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　　　　　　「”そういったもんを投影するのに、
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|　　　　　　　　　　　　　　　うってつけの存在っていうか”」
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　＿＿　　　＿　　　　＿_
　　　　　{////У　　　｀　 ´　　　｀ｘ≦７７７７
　　　　　∨/／　　　　　　　　　　 ∨//////
　　　　　 У 　/ 　　　 /　　　　　ヾ'///,/
　　　　 , ′　 ′ /　　 /　　 i　　　＼,ハ
　　　ノイ　　i:　厶　! /＿i 　 }
　　　　　|{ 　 | /ｘｭ､乂{ jノ｀メ､　　　i　　　　i
.　　　　八　|ﾊ《frj 　｀"斧ﾐｘＹ　!|　　　 |{　　　　　　「”でもそれは、アイドルだけの話じゃないんじゃないかしら”」
　　　　　＼{　ﾋﾘ　　弋:ｿ j}′ 八{　　八
　　　　　　 /　ヽｉ　'　　　　　厶イ　　　 /　 ‘.
　　　　 .′　|i人　r ｧ　　　ノ　　　 /　　 !
　　　　八　 i|　} 丶　_　　 ≦　/　 / /　ｉ　八
　　　　　　　＼{ ハト､{/ﾄﾍ＿／厶イ／）ノ}／
　　　　　　　 , - ―r‐く_{　　　　ゝ --　､
　　　　　　　　　′　　{／７ヽ＿＿_／
　　　　　　 i　′ /::::/　　｀寸歹／　　 |
　　　　　　　　 Уﾐx/::::/　ｘｭ､　　 /　　　　|
　　　　　　 /三f/::::/壬三ﾆ心、:{　　　　〉
　　　　　　　 {三tハ:/三三三三心‘.　　　 {
.　　　　　 ∨/:Y/三三三三三ﾆハ　　 |

.
303： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:14:06 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”人気商売ではみんな似たようなもんかも知れねえけど、

　　　　　　＿＿__　　　　　　　　　　　アイドルってのは特にそれが強い気がするお”」
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼
.　　／　　　 ―　　ー　＼　　　　　　　　　　「”歌手なら、その歌に確かな実力があれば、許されるお。
　　|　　　　（●）　（●）　|
.　　＼　　　　（__人__）　／　　　　　　　　　　　　　スポーツ選手も、しっかりと結果を出せば、それはそれで問題ないんだお”」
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　 ∨////≧ｘ . 　´＿　　　　＿__ ｀　x≦7,/////
　　　　　∨/////／ ´　　　　　　　　　　｀ヾ'///////
.　　　　 ∨//／　　　　　　　　　　　　　＼////
　　　　　 ∨´　　　　　　　　　　　ｉ　　　　　　ヾ'/
　　　　　 / 　　　　　 /　j{　　i|　　　　　　　　‘，
.　　　　 /　　　 /　　　 ′ ハ　八　　　　i　　　　i
. 　　　 .′　　 .′　j{　 ! i| |　 ∨ｉ　i {　　 }　　　 |
.　　　ノイ　　 !　　ハ　| !| |　ハﾄ､{ハ{　ハ　　 !|
　　　　　八　　 i|ﾊ /―Ⅵ八{ ノ　‐＼‐ 七7　‘. 　八
　　　　　ヽ.　 |　ｘ≠≠ミ　　　　ｘ≠≠ミ　 i　/ 　ヽ
　　　　　　/　＼{ . 弋うｿ　　　　　　弋うｿ ″ ,'Ⅳ 　‘.　　　　　　　　「……」
　　　　　.′ 　ｉハ　　　　　　　　　　　　　　/ ′　　 i
　　　　ｉ　　ﾄ､　. ''''''''''　　′　　''''''''''　 .ノ　　　 }|
　　　　 |{ ! 　八人　　　　　　　　　　　ｲ　　　八
　　　　　八ﾄ､　　ヽ　＞　　　⌒　　　イ /!　　　　/
　　　　　　　＼ﾄ､　Ⅵ＼ ≧ 　　≦ ノ}/ | 　 /}ノ
　　　　　　　｀　＼{　　|　｀TT´　 |　´　},ﾊ/
　　　　　　　　　　 ,， ´　　| |　　＼
　　　　　　　　　　.　イ　　　ﾉ∧　　　｀　r 、
　　　　 r‐=　 ´　　i|　　　イ::⌒Yヽ＿＿/　｀　　 __
　　　　 |　　　　　　ヽ／　∨::::/ 　 ∨// 　　　　 i
　　　　 |　　ｉ　　　　　　 }⌒{　　｀¨′　　　　/　|
　　　　 |　　,′　　　　　　 |::::::|　　　　　　　　ｉ　′
　　　　 |　V　　ｘ≦≧x　　 |::::::|　　 x≦≧ｘ.　|/　　i|

.
304： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:14:36 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”ホラちゃんが言ってたことも一理はあるんだお。
　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　今のアイドルのどれだけが『アイドル』って枠組みの外で、
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　　　純粋な歌手や女優としての力量が在るかと考えれば……。
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　　　　　　　　　　　確かに『アイドル』というのは芸能において一つの分野なんだお」
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，　　　　　　　　「”……”」
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

.
305： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:15:05 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　 .　　 ´ ￣￣　 =ミ
　　　　　　　　 ,，´　　　　　　　　　　　｀ヽ、
.　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　「”歌や踊りで勝負ができないから『アイドル』という枠の中で
　　　　　　／　　　　　　　 / /　 }　　　　　　 ‘，
.　　　　 ,　　　　　 ′ / ∧　,′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　勝負していくしかないってことかしら？”」
　　　　 / /　　　 /　|　/|ｉ |　∨　　　　i
　　　ノイ　　i 　ﾊ斗/-|{ |　/ヽﾄ､_ 　 | i　　　|　i
　　　　　|{ 　 | 　′Ⅵ′八{ 　　＼ヽメ、　　　|　ﾄ､
.　　　　八　 |　|　y'ｆﾁ斧　ヽ　　 x=ｭ､　|　　 |{,ﾉ　＼
　　　　　/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ　　　　 "{じ::ﾊ》|{i　　八
.　　　 ′　｀ﾊ　　　　　　　　ゞ '　八 , '　 ‘，
.　　　　ｉ{　　 !　｀　　　　 '　　　　厶イ　　 i
　　　　八　 |　　ヽ　　　 _　　　　　ｲ　　| 　　 i|
　　　　＼{ヽﾄ､　 i＞　　　　　　イ　}/ｉ　,　 i{　八
　　　　　　　ヽ　 )ノ　/＼≧≦i){ノ}／　}ノ}／）′
　　　　　　　　　　／　　| | |　　|　　　／）
　　　　　 __,，　fi´　　　ﾉ | |　　｀　／／　　　_ 　／）
　　　　 /　　　　||　　／イ:Ｔ:rへ／｀こ7 _　厶}／／
.　　　 ′　　　ヾ／　　 f⌒Y／　　ヽ{　,へヽ∨
　　　ｉ　　　　　　　　　　!::／　　／ソくノ)　 , ′
　　　 | 　　 /7≧x.､　／＼　 .イ7く /r‐'　 /
　　　 |　{:　/三三ニ／　　　｀くﾐ三三{ ′　/
　　　 |　 Vニニﾆ／　＼　　　〉三三}＿__{_
　　　 | 　｀寸i／　　　ヽ　／三「　　　　　|

　　　　　＿＿＿_
　　　　／_ノ　ヽ､_＼
　　／（ ─）／)（─）＼　　　　　　　　　　　　　　「”いや……勝負っていうか”」
　／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼
　 |　　／,.=ﾞ''"／　　　　　 |
　＼.　i f ,.r='"-‐'つ　　／
　／　ｉ　　 _,.-‐'~　　　＼
　　　　i　　　,二ﾆ⊃

.
306： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:15:35 ID:hQLg8zmc: 　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　「”やる夫が考えてるのは、アイドルってのは
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　　　　　『愛されること』がお仕事なんじゃないかってことだお”」
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／/　∩ノ ⊃
(　＼　／＿ノ　　＼／＿ノ
.＼　“　　／　　.　＼　“　　／
　　＼／　　　　　　/＼／
　　　＼　　　　　　　＼
　　　　　＼　　　　＼　　＼
　　　　　　　>　　　　　> 　　>
　　　　／　　　　／　　／

　　　　　　　　　　 -‐━‐-
　　　　 ___　　　　 ´　　　　 ∠ハ
　　　　　ﾏﾆﾆ=-　　　　　　　　/ﾆﾆニ　　＼
　　　　＼ﾆﾆﾆ｝　　　　 L二二｣
　　　　　｀7＾′　　　　　　　　　　　　｝　　　　　　　「”えっ？”」
　　　　　　　｛　　　　　　　　　　　〈∨

　　　　　　〉　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　 ′　｛　　 |　　　　　　　　 |
　　　　　　　｛　　　｛　　人　　｝　　 /　人
　　　　　人/＼|ハ／-‐ ＼/｝／＾〈／
　　　　　　　　　　　　丿　　　　｀丶
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 /| 　　 ⌒丶　　 /　ハ
.　　　　　　　　　 |／　　　　　＼_/　/
　　　　　　　　　　 |　　　　 !
　　　　　　　　　 |　 V　　　| 　　　ｲ　　 !
　　　　　　　　 |　　V≧=‐--‐=≦=|　　　|
　　　　　　　 |　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二|　　　|

.
307： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:16:05 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「”歌が下手だろうが踊りがタコ踊りだろうが、そのアイドルが好きだってやつは、いくらでもいるお”」

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　「”芸の出来とは関係なく、その子を愛してる、とでも言うか”」
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　 ´￣` 、　　　, 、＿＿　　　＼
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ..|.　　　　（　 ●）　ﾉヽ　　（　● ）　　　　　|
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l　　　　　　　「”まぁ、だからろくに芸も磨かないアイドルも
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／　　　　　　　　　　　　しこたま溢れてるんだろうけど”」
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､
　　　　　　　　　 ,、　　　　　　|/,＼
　　　　　　　　　　　 //＼　　　　 ,////＼
　　　　　　　　 ////∧　　　 //////,'∧
　　　　　　　　　　 '//////＞　 '=ミ/////∧丶
　　　　　　　　　　i＞　 ´　　　　　＼///ソ　＼
.　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ‘，
　　　　　 ,　　　ﾄ､　 i　 }　i|　　　　　‘，　　　　 ‘，
　　　　　　 /　　　 | |　＼{-ハ‐ﾄ､　　 i　　 |　　　　 i
.　　　　　 ′ 　 i 斗,　　｀≫≠=ミハl　　 |{　　　　　 |
　　　　ｉ　　 |　厶　　　″ ん:心　 }　　八Y'　　　 |{
. 　　　八　　 Ⅳf＾心. 　　乂:ン　厶イ　} ﾉ　　　　八
　　　　　＼　ハ　 Vﾘ　　　　　 /　　　 |{　　　　 {
　　　　　　　 / ーi　　　　'　　　　 /　　　八　　　　＼
.　　　　　　 /　　　　　　　_ 　　 /　　　 /Y 　　　 !　丶
　　　　　 ′　　　　、　　　｀　/　　　／／ー=ミ　トミ　 }
　　　　　　ｉ{　　　　　　＞　　　 ′　／∠._　　　　）ノ　）ノ
.　　　　　八　　（　（ jハ ≧={　 /´￣｀ヽ＼　　 ‘，
　　　　　　　　ｰ一'⌒ 　　　　 У 　　　　ヽ　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　 ′　　　　　　}　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　,′　‘， xﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　i/　　　 ∨　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　 ///}　　　　 i| ＿＿　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 {///| 　　　 i|//////≧x.|
　　　　　　　　　　　　 V//|　　　　　|/////////}

.
308： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:16:35 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　「”だからやる夫は、アイドルに必要なのはファンを喜ばせるってことだと思うんだお”」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　 ( ﾉﾞ＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼　　　i′ ヽ_ ）
　　　　　　　　　　　　　　／ ― 　　―　　＼　 .〉　 ,.く
　　　　　　　　　　　　／　（●）　（●）　　　＼/ 　ハヽ
　　　　　　　　　　　 |　　　（__人__）　　　　　| 　 /　　ヾ
　　　　　　　　　　　　＼　　　ヽﾉ　　　　　／／　　！ｉ
　　　　　　　　　　＼_ 　　　　　　　　＜、　　〃ﾉ
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　,.-､　 _, -｀く '"
　　　　　　　　　 / 　　|　　　　 (`　￣　　　　〉
　　　　　　　　　　 !　　<|　　　　ヽ､__,.― --―'
　　　　　　　　　　　　　＼_　ヽ''＾ヽ　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､_ﾝ′　　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　「”それはもちろん、ファンにむやみに媚びを売るってことじゃなくて……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　応援してくれるファンに顔向けができないようなことをしない、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そういうことじゃないかと、そう思うんだお”」

　　　　　　　　　　　　　　.　　　´￣＿＿　　ミ
　　　　　　　　　　　／　　 x≦///／⌒　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　 ///////　　　　　　　　　｀　 .　＿＿＿＿＿
　　　　　　　 /　　　 ,/////,/　　　　　　　　　　　　　 ∨/////////＾
　　　　　　　　　/　　　　////,／　　　　　　　　　　　 ∨///////
.　　　　　　　 ′　　 ///／　　　　　／ , ｲ }　　　　　　 ∨/////
　　　　　　　　　　 Ⅳ´　　　　　　／　j/　}ハ　　　　　 ∨///
　　　　　　　 ′ 　　ﾘ　　　 /　　/ /　/　/　/‘，　　　　　　}'／
　　　　　　 /　　　 /　　　 |　/|　i /j厶'/　/　/　ハ　　　　　　トゝ　　　　　　　「”どうして？”」
.　　　　　 /　　　ノイ　　ｉ斗‐ 七｢　　／　/ 乂　‘， i
　　　　　　　　八　 | ,xf竓斧ﾐ　　　／　　　｀　jノ　　 /
　　　ノイ　　　　　＼{'"んィ:::}　　　　　ｘ=ミ､　　′ /
　　　　　 |　　　　　　　　 i ｀弋こソ　　　　　　ん::} j}厶イ! ／
　　　　　 |{ !　　i|　　　八　　,,,,,,,　　　　　　　ﾋ:ン　′ 八{
. 　　　八ﾄ､　 |　　　　　ゝ　　　　　　　　　'　,,,,, /　　　 i＼
.　　　　　　ヽ＼ﾄ､　　 |　＜⌒　　　　 __ 　　　ｲ　　　 i|
　　　　　　　　｀＼　ﾄ､　＼＞　（ У 　イ　 |　ｉ {　八
　　　　　　　　　　　_＞　ゝ　｀　‐ yT爪　　}／jノ}ハ/
　　　　　＿,　　　{｢　　　　　　　 |i|　{
　　　/　　　　　　 ||　　　　　　　 , |i|　＼
　　 .′　　　　　　||　　　　　　／ノｉﾄ､＿_}丶
　　　　　　　　八　　　　／Y⌒＾ヾ∨ｿ　　＼
　　i　　　　　　　　ー　 ´ 　廴__ノ　　　　　 ‘，

.
309： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:17:04 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　「”未熟な芸は許せても、裏切るような事をされるのは、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大抵の人は我慢できないんだと思うお”」
　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　 ´￣` 、　　　, 、＿＿　　　＼　　　　　　「”現実での人の付き合いなら、
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ..|.　　　　（　 ●）　ﾉヽ　　（　● ）　　　　　|　　　　　　　　　裏切りを許すのもありかも知れねーけど、
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／　　　　　　　　　　　　事情がちょいと違うお”」
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　 ,. -‐　゛　　　　　　　　　＼　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　 ‘，　　 ‘，
　　　　　 /　　　　　 |　　　i 　　 !　　　　　　‘，
.　　　　 /　　　　　　　 ∧　　 |　　 l| 　ｌ i　　　 ‘，
　　　　 /　　　　　 i ′ﾟ, 　,'　l| 　 | 　 | |　　　　　＼
　　　　　　　　 |　　/| 　　∨ 　 ! 　ｌﾄ､　| }　　　　　ト　ゝ　　'　　　　　　　「”……裏切る”」
　　ノイ　　ｉ　 |l　/jﾉ　　ノ＼斗 ‐ |‐Ⅵハ　　　　 |　　　　　i
　　　　 |{ 　 | 　 |j厶-‐ 　　　｀ x≠=ミｘ　‘，　　　|l　　　 }|
.　　　八　ﾄ､　|　,ｘ=ミ　　　　｛::ｉ::(_j }}　i 　　八　　　八
.　　　　＼{　Ⅵ〃{::(_j　　　　　乂::ツ　　, 　／　　　　　ヽ
　　　　　　 /　{{　V:ﾘ　　　　　　　　　厶イ　　　　　　　ﾟ.
　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　 , }　　　　　　　　　　|{
　　　　　　　 i　　　 .　　　｀　　　　　　　八　　　　　 ,i　八
　　　　　　　 |{　　人　　　　- ‐　　　　　　ｲ /　　　　　 / |　′
.　　　　　　八　　 /|　　　　　　　　　イ　|.′　　,　　|l　,/　jノ
　　　　　　　ヽ /八　　＞　 __　　　　　_|}/{　 /'|　八/
　　　　　　　　　　{　　＼（　/　　ノ｢￣￣　 /　| /　}／
　　　　　　　　　　　　,. =-r―　'ﾞ　iﾘ　　　　人
　　　　　　　　　　　 ′　||　　　､ /　　　　　 ´　　＼
　　　　　　　　 i　　 ||　　 xへ　　　　　　　　　　ヽ

.
310： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:17:34 ID:hQLg8zmc: 　　「”ま、勝手に裏切られたと思うやつも結構いそうだから、

　　　　　　　アイドルだけの責任だとも言えないかも知れねーお」

　　　　　　　　　　　　　　　 _ _ _　ｺﾝ☆
　　　　　　　　　　　　　　　 (ヽl_l_ll_l,l
　　　　　　　　　　　　／／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／／　ノ　 ⌒ 　＼
　　　　　　　　　　　／／　　（＞）　（●）　　＼
　　　　　　　　　 |　.l　　 //（__人__）//　　ｌ
　　　　　　　　　　　＼＼　　　｀ U ´　　　／
　　　　　　　　　　　　ヽヽ　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ^´　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　　 /　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｜
　　　　「”……やる夫さんが今言った『裏切らない』ということ、　　　　 /　　　　 | 　　 l|　|　　　｜　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　 |　 |　　 /|　|l∧ |　|　　｜
　　　　　　　　　それはとても大切だって、私も思うわ”」.　　　　　　 ′　　　|　 |l 　 / l|　ﾘ　| | 小.　 l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 |　ｌ|　/|　八|　 | /N∧l|｜　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l｜|　　｜　ﾅ卞|ア^｜　/ l| フ丈广∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八|人　　|ｌ　 |,斗岑トﾐ　/　 |　,斗岑トﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＼八 N Vrツ　　　　　　 Vrツ　ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′　 ⌒∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　　l|　　l∧　　　　　 ,　　　〝″
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　/|　　| 分､　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　「”ええ、そう。きっととても、大切なこと”」....　　　八/ l|｜　 l|　 l＞　　｀　　 .. イ|｜ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人|＼从／^Ｖ}　≧r＜　{／|ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ノ　 } |l　　 ≫ｘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　 } ｌ|　　　　　〕iト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__.. ィi〔　　　　／公＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i{　　　　＼、　／<{.........}ｰ=≦´

.
311： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:18:04 ID:hQLg8zmc: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::,;;,,::,::;;,::,,.,..::.,, :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:,,,.,:;;:;.:;:..:;;:;:.::,,::...,.. . .. .、
;;;;;;;;;;,;,;;;;;;;;;;;;;;:;:;,,;,:;;:;;:;::;.;.,,:;;:.:,..;:;.,.::. （”だから私は、今の私がアイドルになるのを嫌がってる……？”）
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:.:;:;,,:.;:,,::;:;,,:,:,::..,
;;;;;;;;;;;;;;;:;;::,.;;:;:,.;;:;::....,,.,　　　　　,. -‐　゛　　　　　　　　　＼　　　＼
;;;;;;;;;;;;;;;:;;,;:.:;;:;:.::.,,　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ‘，
;;;;;;;;;;;;;;;;:;;:,:.:;:.::,,..,,,...,.　 ..,,　　　　　　　 i　　　　　　　　　　 ‘，　　 ‘，
;;:;;,;:.:;;:;:.::.,,　　　　　　　 /　　　　　 |　　　i 　　 !　　　　　　‘，
;;:;:;:.::.,,　　　　　　　　 /　　　　　　　 ∧　　 |　　 l| 　ｌ i　　　 ‘，
;:.::.,,.　　　　　　　 /　　　　　 i ′ﾟ, 　,'　l| 　 | 　 | |　　　　　＼
.,,.,　　　　　　　　　　　　　 |　　/| 　　∨ 　 ! 　ｌﾄ､　| }　　　　　ト　ゝ　　'
　　　　　　　ノイ　　ｉ　 |l　/jﾉ　　ノ＼斗 ‐ |‐Ⅵハ　　　　 |　　　　　i
　　　　　　　　　 |{ 　 | 　 |j厶-‐ 　　　｀ x≠=ミｘ　‘，　　　|l　　　 }|
　　　　　　　　　　　八　ﾄ､　|　,ｘ=ミ　　　　｛::ｉ::(_j }}　i 　　八　　　八
　　　　　　　　　　　　＼{　Ⅵ〃{::(_j　　　　　乂::ツ　　, 　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 /　{{　V:ﾘ　　　　　　　　　厶イ　　　　　　　ﾟ
　　　　　　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　 , }　　　　　　　　　　|{
　　　　　　　　　　　　 i　　　 .　　　｀　　　　　　　八　　　　　 ,i　八
　　　　　　　　　　　　 |{　　人　　　　- ‐　　　　　　ｲ /　　　　　 / |　′
　　　　　　　　　　　　　　八　　 /|　　　　　　　　　イ　|.′　　,　　|l　,/　jノ
　　　　　　　　　　　　ヽ /八　　＞　 __　　　　　_|}/{　 /'|　八/
　　　　　　　　　　　　　　　 {　　＼（　/　　ノ｢￣￣　 /　| /　}／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. =-r―　'ﾞ　iﾘ　　　　人
　　　　　　　　　　　　　　　　 ′　||　　　､ /　　　　　 ´　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 ||　　 xへ　　　　　　　　　　ヽ

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312： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:18:34 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　 _,， - ― -　 _
　　　　　　　　　 ,，_ ´　　　　　　　 __｀
.　　　　　　　 ,，´　　　 .′ 　　､ ´　｀ヽ、ヽ
.　　　　　／　　　　 |　 i　　　ヽ　　　＼ヽ
　　　　 /　　　 :/　　 |　 | ｉ　　　 :.　i　　　＼‘，
.　　　 /　　　 .:′ 　 /|　 | |､　　　 |　|　ヽ　　　ヾ、
　　　 /　　　　 :| :!　 /__|　 |/ ヽ -‐‐|ミﾄ､　:.　　　ヽヽ
. 　　 ′　　　斗七/´　{　/ヽ　＼ {　jハ｀:!､　　ｉ ‘，＼
.　　　　　　　 / |/,x=ｭ､乂　＼ィ斧ミｘ､ヽ{ ! 　ﾄ､ }
　　 !|　 !　　/　yfし::ﾊ゛　　　　　 ∨じ::j　j}　|ｉ:　!| jﾉ､
..　　八　ﾄ､　{ﾊヾ弋:::ソ　　　　　ゞﾟ '　″ ﾉl　八　＼
　　　　ヽ!/ヽ{　ｉ:.　　　　　　i: 　　　　　　　　 rfj/:ｉ　｀　　　ヽ
.　　　　 /　　 iﾄ.:.　　　　　　　　　　　　　　/ゞ:'ノ|　　　　 i　‘，
.　　　　　　　 |i八　　　｛　）　　　　 ′´　 !　､　　:|　　:
　　　 i　　　　|{､　丶　　　　　　　　　　ｲ　 :|　∧ ハ　　ト､　|
　　　 |{　　i　八＼　＞　　　　イ　 jハ　| /　ヽ　ヽ　|　 )′
　　　　八{ヽ{　　ヽ　｀ヽ |ｰ- ､　 ,，‐!j/ ′ }//　　＼）ﾉ
　　　　　＼｀ヽ{ 　＼　 ,　　 YY 　 !　　 /　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,， ´　　　 | |　　ヽ､..　　;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
.　　　　　 __ ,，　´ヽ　　　　ﾉ_ヽ..　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 /　: 　　　＼　　/{///ﾄ､777ﾞ（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）
　　　　　 i 　　　　＼/　ゝf＾ﾍ　ヾ'.　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　ｉ　　|　　　　　　　　　　 ∨∧.　　（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）
　　　　 |　　:.　　　　　ｘｭ､　　　 ∨∧....　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ
　　　　 |　　 :.　　　 .ｲ三ﾆ≧ｭ､　 ∨∧　ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
　　　　 |　　 :.　i .ｲﾆ三三三三ミｘ∨∧ｲ三三三,ﾊ..　ｰ'
　　　　 |　　　 :. '/三三三三三三,ミ}//ﾊ三三三三}　|
　　　　 |　　　　i{三三三三三三三ﾐ}/ハ,},三三三,ﾘ　:
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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313： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:19:03 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　_,,..-――-..,,_
　　　　／　　　　　　__ .｀ヽ、
　　　 /　　　　　／＿　　ヽ
.　　 /　　　　 .／,,旬丿　　　',
.　　,' ,.-―‐- 　 └''"´　　　　 l
.　　l 　 =＝　　.、＿_ ）人　　.l　　　　　　　　「ハイお疲れ様だおー、ふたりとも最高だったお！」
.　　|　　　ゝ__ノ_,,-'' ,　Ｙ　　/
　　 ',　　　　　　ｰ''"　　　／
　　　ヽ _　　　　 -‐''"´　　ヽ、
　　　　 __￣￣7　　　　　　　ヽ
　,--、/./　　 /　　　　　　　　　ヽ
..| 　　 .{　　 /　　／　　　　　 |
..|　　　｀''‐‐--''"　　　／　　　.|
..ヽ＿　　　　　　　　　.／　　　 |
　　　｀ﾞ''-..,,_　　　／　　　　　　 |
.　　　　 |　｀''‐''´　　　　　　　　|
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「はーい」

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼　　　　　　　　　　　　　　　　「アリガトウゴザイマス」
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : :.ﾞr≠＝=ミ　　　　 .　-―…―‐-　 .　　　ｘ≦///}
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : :|///////≧x　 ´　　　　　　　　_x≦////////|
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : :ﾞ∨/////／　　　　　　　　　⌒ヽ　　＼//////////
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : ∨////　　　　 !　　　　　　＼　ヾ'////,'//
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l.ヾ'//　　　　　　 | 　 |{　　　 i 　 ‘，　 ∨////
.　　　　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: :ﾞУ　　 /　　 ,ハ　八　　　 |　　 ‘，　 ∨// ‘，
.　　　　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :. ／　　　　'　　 /　 ∨　i　　　ﾄ､　　 '　　｀´ 　 ‘，
.　　　　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |.　　　|i 　 / 　 / ＼{ ､＿_|　＼　i
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:|..ﾞノイ　　　　斗‐ /￢　　　　＼ヽ}ノ｀　 Ⅵ 　　　　　 ‘，
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/. |{　　 i　　| j厶=ミ　　　　　斗=ミx 　ﾄ､　　　、　　　＼
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/ . 八　　| 　 } 《 f::心　　　　ｆﾟ:::心》　　ヽ　　 |{　　　　　ヽ
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚ.＼ハ　ﾊ　弋:ソ　　　　弋:::ソ　　 / }　　八　　　　 ‘，
.　　　　　 /／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!　　　　　　Ⅵ　　,,,,,　　　　　　　,,,,,,　　　 /:),　／　　　 i　　　 i
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼.　　　　　i　　 .　　　｀　　　　　　　　 ,＿厶イ　　　　　|{　ハ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |{　人　　　マフ　　　　／ i　　 i|　　　　　八/　}ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　} 　＞　　　　　　　イ／ヽ　　iﾄ､　 i　､/　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 )ハ　i　ハ ≧=＜　／　　　＼{　＼{⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ノ/　ヽ　／ | ｢　　　　　｀７　ー=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , - '7　　i| |　　　　　　 /　　/　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　ﾘ |　　　　　／　　/　　　 ‘，

.
314： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:19:33 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　「おーし、次行くぞ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒　 ⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) ( ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　＼__､_ﾊ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　｀<´.〉:.;〈ヽ＼､
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
　　　　　　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／／: : : : : : . .　　　　　｀､｀':'}　 |　 |!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いやいや、その前にちょっとやらない夫に話があるから

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-、　　　　　　　あずささんたちにはちょっと休んどいてほしいんだお」
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　 ( ﾉﾞ＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼　　　i′ ヽ_ ）
　　　　　　　　　　　　　　／ ― 　　―　　＼　 .〉　 ,.く
　　　　　　　　　　　　／　（●）　（●）　　　＼/ 　ハヽ
　　　　　　　　　　　 |　　　（__人__）　　　　　| 　 /　　ヾ
　　　　　　　　　　　　＼　　　ヽﾉ　　　　　／／　　！ｉ
　　　　　　　　　　＼_ 　　　　　　　　＜、　　〃ﾉ
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　,.-､　 _, -｀く '"
　　　　　　　　　 / 　　|　　　　 (`　￣　　　　〉
　　　　　　　　　　 !　　<|　　　　ヽ､__,.― --―'
　　　　　　　　　　　　　＼_　ヽ''＾ヽ　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､_ﾝ′　　　　　 |

.
315： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:20:03 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「話？まぁいいけどさ」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼　　　　　　　　「じゃ、あずさとサーニャ、
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　　　　　　　　　ちょっと木陰で休んどいてくれ」
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_　　　　　　　　「はーい、それじゃサーニャちゃん。
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ　　　　　　　　あっちの涼しそうなところにいきましょう～」
.　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾﾞ´　　　´￣｀　　.　｀ヽ、
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!..ﾞ／　　　　　　　　　　　＼　ヽ
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ﾞ／　　　　　､　　　　　ヽ
　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::/.ﾞ/　　　　　　　　　‘.　　　､　　　　＼‘，
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i../　　　　　ｉ |　　!|　!　　 j{　 i　　　ヽ　　　　　　「ハイ」
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´. 　 ′ 　　　 i !| ﾄ､ヽﾘ _ﾄ､＿ハ　!　　　ト　ゝ
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l|八{　∨´ヽ{　}/　 Ⅵ　　 :!|　　‘，
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 , ｉ　　　ヽ,斗‐ ヽ/ ＼〃斧ミｘ. | 　　八
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,': |{ i　　ｉイⅥｘｭ､′　　　弋うｿ　, 　 / 　　　 i
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::八ﾄ､　 |　| 《 Vじj　　　　　　厶イ　　　　 |{
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.ﾞ＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ'　,　　　　　　　　八　　　　　八
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::ﾞｉヽﾊ　　　　　 ,　　　ｲ　｀　/　 /
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.|　　　ヽ　　｀　　　　／　|_　 |ｉ / ）ノ
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.::.::|{　　　　 ≧ ‐　 r　´ ,， ´ レ'}/
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::. 八ﾄ､　ｉハ　ﾄ､ﾊトr＜　　　｛　′
　　　　　　 lヽヽ.ﾟ:｡:+ﾟ:*:|::.::.::.::.::.::.::.: l::.::.::.::.::.::｀＼{　 }ノ_,ノ !i　　　　ノ｀　 _
.　　　　　　 j::ヽヽ_*ﾟ_+｡ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.::l::.::.::.::.::.::l::::ﾞ,　rf ´　　ﾉ{ 　　　　　／＼
.　　　　　　/::.::.}::}+｡:*ﾟ:+|::.::.::.::.::.::.::.:l.::.::.::.::.::.:|:::ﾞ′:|i| 　.イ｀:く{ ＿＿＿__／　　　ハ
.　　　　　 ,'::.::.::.|::|｡:*ﾟ:+｡|::.::.::.::.::.::.::,'::.::.::.::.::.::.!: i 　 {iレ' 廴:/　∨///,／　　　 /　 i

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316： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:20:33 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「”さんざんこき下ろしてたようだけど、

　　　　　　　　　　　少なくともモデルとしてはかなりのものじゃない？ホライゾン”」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐=――ﾆ=‐
/　　＞/=:／‐=ニ=:/: : ∧:/|:ヽ. 　　　　ィi〔//{　　　＞｡./ ＼__
「￣: : /:.／ : : : : ／/: :/ ⌒1:l: :.i.　　　／//}＞'i　　　　 l　ヽ／＜ヽ
: : : ::/／: .:/: : ／ ./: /　　　|:ｌ＜ﾄ . r‐=≦/　 {　　|　　　 |　　　　＼
i: : : :ｌ// :/:.:／‐-/／、　　ﾉ:ﾊ: 「:i. |　 {　　　ｉ　　|　　　 |　　　 l　　ヽ
ｌ: :i´,ｸ/:/:／ｆ'7うﾊ　　　　,〃 |:i :| :l..|　 |　　　 |　　|　　　 |　　　 |　　　〈
!: :|〈/:/　　　弋ソ　　　　_, へﾄ:|: !ﾘ |　 |　　　 |　　|　　　八　　 !　　 / /ヽ
ﾊ:.V:/┐ 　　　　　　ｨら7/i:ﾊ:|..　|　 {　　丁￣{　　　 /￣￣　}　　/ /　/
: l: : :∨　　　　　　　　ゞｿ/ ﾚ'...　　{ { ‘，　　,x笊うﾐ　 /,ｨ斧丐/　 / /　/　　　　　「jud」
: :!: : : i　丶　　丶、　' ／.　　　　 {{ ',　，　ゝVツ　ヽ/ 　 Vツ/　:/ /　/
:.∧: : :ﾄ、　＼　　 ,　イ　　　　　 }}　ﾟ。＼_＼　　　　　　〈/ / /　/|
ﾉ　ﾍ : |　＼/ `７|: : :{.　　　　　　 l!　　＼ {　＼　　 '　　　／ /　乂ｨ｜
ミヽ l: :|７/⌒イﾐ !: : |.　　　　　　　 |　　 //|　 |　へ　 ^　,ィ /／　}//ﾍ :|
/　 }|: :l／ﾐｒ‐く j l: : ト　　　　　 |:　　{/,'|　 |//{ﾆ≧≦ﾆ}77{ 　:|///} |
　　 l: :|　くイ＾ト　ﾍ: | |　　　　　　　 |　ィi〔｜　{///ヽﾆ／ ///{　 :|///} |
　　 l: !　　《　ヽヾﾍ:ｌ L　　　　　　　|/ニﾆﾆ|　 i ⌒＼ｉ:ｉ／ゝ< i　 :|=:＞｡!
∨　ﾚ_　-￢　` ヾ、「ﾆ＼　　　　 {ニニﾆ:|　/　　　 T　　　　:l　 :|ニニ:}
｜く　, イ　＼　ヾ　トー∧.　　　 iニﾆﾆ:／　　　　 |　　　　　＼|ニニ:ｉ
｜　 Y ヽ、＼ﾉ　　]}oL_ 」_ｊ.　　　　{::ニ::/ 　　　　 :|　　　　　ﾏﾆﾆ:}
∧:i:.. ゝー'¨´　　.:.:.::ll:.　　,'..　　　　Ⅵ /――――――=‐　＿＿ ∨=:〈
ヽ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉｌ:.:.:.:ノ　　　　　 :=:{///////////}//////////77/ /
　〉:.:.:.:＞-　-　＝イ廴,ｲ. 　　　　 l}八//////////,'i//////////,'八,′
｜:.:￣　　￣　　　 ]}ﾆﾊ　　　　　　　|Ⅵﾍ/////////人////////イ__/ |
｜:: 　　　　　　　　キ/ |　　　　　　 | ﾏ=:∧≧=‐‐=≦≧=‐‐=≦ニ=:,'　|

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317： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:21:02 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_　　　　　　　　　「で、なんだよやる夫」
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　 _ノ　ヽへ＼　　　　　　　　　「実はその、例の『ソビエト狂い』から
　　／　　　（ ―）　（―）ヽ
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|　　　　　　　　　　　　　　さっき連絡が入ったんだお」
　　＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<
　　／　　　　　　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞｆﾞﾆ、|
　　{　　　{　　　　　＼｀7ｰ┘!

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318： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:21:32 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「へえ、やるもんだな女子大生。

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　それで、なんだって？」
　　　　　　　　　　　 -｀　⌒　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　 ´ 　 ●）(● ）　　　 |
　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ､　　　　　.ｨﾊ､_
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、
　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
　　　　　　　　　　　/.::::::::/:::｛,'::::|i　 / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　 j ::::::::::> :.{::::::l　/ .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
　　　　　　　　　 | :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　　　「バラライカの結婚相手は、
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　彼女のアイドル時代のプロデューサーだったらしいお」
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　―― 、　　　, 、―― 　　　＼
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　 ..|.　　　　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　　　 |
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

.
319： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:22:02 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　「昔の765プロの外国人アイドルがプロデューサーと結婚していて……」

　　　　　　　　　　　　　「サーニャがあのプロデューサーを父親と呼んでる……」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　ｰ,r 、_r-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／r-、人, ＼、＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　ヽ　ヽ:`,　V,}　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ r´＼ Λ　Vi　　ﾚ　ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::＼　＼j,　┤　　　r }
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' (　ﾉ　ヽ,　　 i　 i　 i { '
　　　　　　　　　　　　　　　　　 , 　￣ヽ___i　　　　,'　　{′
　　　　　　　　　　　　　　 V　　　　　　{　　　　　 __L＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 _ﾊ　、　　　　ﾍ、　,.＜ :: :: :: ト-　_
　　　　　　　　　　　　　　　-＜ :: ::{ヽ、　＿_, ＜∨ :: :: :: :: :: ::{ :: :: ::ヽ､
　　　　　　　　_　ｘ＜ :: :: :: :: :: :: ::{ 　/;;;;;＼　／〈: :: :: :: :: :: :: ∨ :: :: ::
　　　　　　,ィ　,: 〃 :: :: :: :: :: :: :: ::レ´};;;;;∧ヽ/ :: ∧: :: :: :: :: :: :: ﾄ, :: :: :: :.､
　　　　／　〃 / :: :: :: :: :: :: :: :: ::| /;;;;;;;;{　 /:: :: :: ∧: :: :: :: :: :: ::∧ :: :: :: {､
　　, イ: :: :: :: ::/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ﾚ;;;;;;;;;;|　/ :: :: :: :: :i: :: :: :: :: :: :: ::ヽ==x ::Λ
／: :: :: :: :: :: :/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: |;;;;;;;;;;;| / :: :: :: :: :: ∨: :: :: :: :: :: :: ::＼: ヽ ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「なにかがはっきりしたわけじゃねーけど……
　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　色々と勘ぐりたくなる話だお」
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　u.　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

.
320： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:22:32 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　　　　　　　＼　　　　　　　「で、どうするんだお？」
　／　　　ノ　ヽ､_　　　＼
　|　　（ ●）　（● ）. 　　 |
　＼ｌ^l^lｎ__人__)　　　／
　／ヽ　 L⌒ ´
　　　ゝ　ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「今夜もあのプロデューサーは来る予定だから……
　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､__　　＼　　　　　　　　　　　しょうがないからひと当たりしてみるだろ、常識的に考えて」
　　　　　　　　　　　 (＝ ) (＝ ) 　_　|、
　　　　　　　　 ,'⌒　＿　（__人___）　　r' l ｜lヽ
　　　　　　ヽ＿ノ　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 j　|,｜l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　　　　　　　　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　__ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',
　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l
　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
／ : : : : : : : : :＼ :i : : : : : |:/: : : : : : :.∧ : : : : : : : :ﾊ : : : :|

.
321： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:23:01 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　「ったく、厄介なことになりそうだなぁ」

　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　「ま、しっかりやることだお」
　　　　　　 ll
　　　　　　 !l
　 _　,,..._　　ﾄ{　　　　　　　　　　　　　 .,,___　､..,__,,.
"´::ヾ::ﾞﾞ;｀>''´￣｀ゝ､__　　　　　　　　　　｀:;､;;｀::ゞ:;ﾞ
::´;;::=::;;::ヾ芥芥芥l壬{　　　　　　 ,;''´;'::;; =､::;;ﾞ　 _,,....._
''´;;ヽ:::;ﾞ=<ﾞ二二二＼_,｢「ﾞﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7´::;''::ﾞ!::､:_'^:ヾ';"::ﾞ;;ヽ::
､ゞ;;::''ﾞ::;;､::｀ﾞ;芥芥lｱ''´j | 　　　　ﾞ:;｀ヾ;;｀ﾞ:=::丶::;''::,;''ﾞ:::;:ﾞ
::｀':;;::''´::｀ﾞ''=;,テテﾃﾆ´＿＿＿＿＿__ﾞゞ､::ゞ:;;_｀丶::ﾞ':;;::='::;'
_ﾞ´::i::｀;;'"::ﾞ:_::ﾞ;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'ﾞ::_::'
::｀j':!::ﾞ;;._::::;;::"ﾞヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!ﾞ!;;::ヾ､l !'´::ﾞ;
'';;:: i⌒;;::`ﾞi:;ｰ:''´ﾞ;;===ｎ==ｎ===ｒn===ｎ=ﾞ;;::ヾ!:l::`:=::'ﾞ:i::''´;;
ゞ;l;;'ﾞ::''ﾞ;;..:ﾞi::;;.:ﾞ::;;' i i ｉ l丁丁!￣丁l￣丁｢ i:´:;''ﾞ:iヾ::ヾj;ilﾞ;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´｢｢入｢j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========､
Tﾞj''i"i´´ |ｌ|´ﾆニl:l幵;;￣￣/ﾌ三三三「ｌ￣;ﾞj::ﾞ}＿＿＿＿__{
｀ﾞ::''"":⌒ﾞ''=::"ﾞﾞヾﾞ''"ｱ７"二二二二二二l:|i{:｢ﾞl`TTﾆﾆTT´
厂厂厂厂厂厂厂「ｌ/ ｒ―――――――|jｌ{jｰ{';;|_L二」_|::

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322： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:23:31 ID:hQLg8zmc: .　　　　　　　　　　　　　／..........／::::::::::::::::::;:　'",....'...丶...｀丶、｛
　　　　　　　　　　　 /.......广７::::::／＞'" .....'′ ..........l................≧=‐- ､
.　　　　　　　　　　 /......./:::::::::／...../..................................|..＼........................|
　　　　　　　　　　　　......./::_彡'′..../／.., . .....{..................| . ....l..............l.......|
　　　　　　　　　　 l......f′ ........... ′ ../.........｛ ................| .......| . .........| .....|
　　　　　　　　　 | ../} .................ｌ7.../............ハ .............| . .....|.............| ...！
　　　　　　　　 |./ ｛ .................|ｉ....|........l....}.....} ..,........|..ﾊ.._.| ...........l.......;
　　　　　　　　　 i|{ 　{i..................|ｉ....|........l....}.../../........仄｢}./.............;...}...{
　　　　　　　　八　 ':.................ｌi _｣､ .._厂}/}./........ｘｬｆ折^; ..............ﾊ..{
　　　　　　　　　／;::'ﾍ　　､.............＼抖ｬｆ折^ ﾊ......./ん'ﾝ//...........//　 .;
　　　　　　　　 `'く__;:xﾍ,　　`＼.........≪ｆてﾉﾉ　　 }／　¨´ 仏:′...// 　 }.}
　　　　　　　　 }√::::::､＼__l::|ｉ............{ ¨´　　　′ 、　 /../...... ':〈　　 .:′
　　　　　　　 /′:::::::::＼l＿|ﾄ..........｛`　　　　　,. 　／../...／.xくﾍ, //
　　　　　　　　　/..|:::::::::::::::::::}...川::＼.....个:　 _　　／|..../／八.{::::::::>く
.　　　　　　　　/.....| :::::::::::::::::}/..八::::::＼｛:::([l):::ﾏ´l／|./....../::::､_;／:::::::::.,
　　　　　　　 /.......ｉ|::::::::::r ､:/../ ::::::::::::::::＼::::::::::¨´ ::！.......{::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　..........八..........> '..√V^　、::::::::::::::::::::::::::::八.......ｌ::/:::::::::::::::::::::|;
　　　　　／......ｆ⌒' }=‐-‐ｧ./＼ {　　　＼ｒ…‐-　__::::::::::; ....|」:::::::::::::::::::::::ｌi
　　　／..........ﾉ　　｝‐=ｧ'./　　＾'ｰ-　 _{{　　　　／￣＾∧..l,ﾊ:::::::::::::::::::::八
.　　,.../.........（_　　　ヘ（{..;′　　　　　　　⌒ ｰ 'く _＿,,厶ﾊ.ｉ| | ::::::::::::::::::′...、
　 / /.............｛⌒'く　　Ｖ{　　　　　　　　　　　　　　　　　 l..| |::::::::::::::::/〉.........＼

　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿　 EP：48　お、男坂の再開は三十年後だったし多少はね？（震え声）.　　　＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～京都篇その3～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～解説篇～

　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

.
323： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:24:01 ID:hQLg8zmc: 　　　　／￣￣＼　　　　　「さぁ何もなかったように四十八回目始まるよー」
　　／ _ノ　ヽ､_ ＼
.　　|　（ ●）（● ）　|
.　　|　　（__人__）　│
　　 | 　　｀⌒ ´　　|
.　　 | 　　　　　 |
.　　ヽ　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　「本当に何もなかったお、半年ほど」
　　　ヽ　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　〉-r:::┬〈、　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　／Λ 〉.:〈 7//＼.　　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
. ／////V::::::V/////＼.　　　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
///////∧::://///////} 　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
.////////∨/////////{　　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

.
324： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:24:31 ID:hQLg8zmc: 　　　「おっかしーなぁ……、こんなはずじゃなかったんだがなぁ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿r┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　{　iヽr、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ´ u （ヽ　 }　| ,}　}ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、__　`:､ヽ. j　V　,{j, |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉○ )　　`､ `Y　　 ´ ﾉ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ(　　´)　　　〉　　　　　〈〉
　　　　　　　　　　　　 __／　　 `==く　 J　{　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　／ : :＼ヽ　 }r┬}　　　ゝ　　　　／
　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ'ﾞ : : : : : :ヽ｀八⌒´　　　「￣￣￣ ]　＿
　　　　　　　　　　　／. : : : : : : : : : : У}`｀　　　「￣￣￣￣「: : : :｀ヽ
　　　　　　　　　／´ : : : : : : : : : : :y'´: :｀┬ｭﾆﾑ| : : : : : : : : | : : : : : : :､
　　　　　　　r'´ : : : : : : : : : : : : :／｀ヽ､ :/:::ヽ／| : : : : : : : : | : :ヽ : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : : : : : : : :／ : : : : : :/{:::／/ :| : : : : : : : : | : : : : : : : l
　　　　　/ : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : :{/::{　/ : :| : : : : : : : : |､ : :r‐-､: :|
　　　　　'、. : : : : : : : : : :イヽ: : : : : : : :{:::::{ / .:／| : : : : : : : : :! : : : : : :/|
　　　　　ヽ : : : : : : : : : : : : :/: : : : : :.|::::::/ : : : : | : : : : : : : : :|ヽ: : : : : :!
　　　　　　￣｀`''ｰ‐'´￣ヽ{: : : : : : : |:::/ : : : : : :| : : : : : : : : : : : :| : : ノ
　　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : :|/ : : : : : : : | : : : : : : : : : : : |ｨ´
　　　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : :.| : : : : : : : :/／´:|
　　　　　　　　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : : ＼＿＿／: : : : :|
　　　　　　　　　　　　　 } : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　　　＜￣: :｀: : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　 /: : : :/: :rｰ弋､: : : : :'; :.ﾊ
　　　　　　　　　　　 /: : : : !: :/　　ヽ＼: : : :' ; :!
　　　　　　　　　　　 ! / : : ! /　　　　 l!　ヽ '; :.! :l
　　　　　　　　　　　 V: : /ﾊl-－　　　T ￣ヽ! !: :!　　　　　　　「とりあえずみなさん、お元気でしたか」
　　　　　　　　　 l: : i l´.j ＿　　　 ,＝= .人 :l
　　　, -－-､_　　　　l: ;ｲ:l　'"⌒`　　　 ::::::: レﾉl
　　r'´ﾉ､　　l !　　　 jﾊl lﾍ ::::::::　　 '　　　 /'´ l
　　（'ノ7 _ .r　l　　　　　｀Tヽ、　　ｰ　'　／ : : !
　　 Y￣) ７　/　　　　　　 l : : ＞-,　_ イ/ : : ノ＿
　　　ヽ、　　 L_ 　　　　　 !: : /-,! イ´./ ;イ_ イ　ヽ
　　　　ヽ　／　!　　　　　/l: :/に大ﾆ}/:/　 /　　　 !
　　　　 / ﾝ　　 !　　　ﾉ7// -' ノl!_V:/ l　/　　　 /
　　　　 !'　　　　 l 　／/ j/　／ / __!/フ /　　　 /
　　　　ヽ、　　 ! /　 !　|　l! 　 l　! j!　!./　　　 /
　　　　　　ヽ_ ／ﾉ´　　',_ﾘ .l!c　ヽ!__lノ./ 　　 /
　　　　　　　V_ノ　　　　|　　l!.　　　　 /　　　 /
　　　　　　　ヽ　　　　ハ　 l!　　　　 /　／　 !
　　　　　　ヽ　　 /　 l　 l!c　　　/／　　 l
　　　　　　　ヽ　./　　 !　l!　　　ノ　　　ﾉl

.
325： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:25:00 ID:hQLg8zmc: 　、::::::::::::::::/　　　　　　 i　　　　　　　　　　＼
　　＼::::::::::/　　　　　　　　|　ｉ|　　　＼　｀ヽ　｀ヽ
. 　　＼:/　　　 /　｜　八　トﾐ　 ´「ﾊ｀ヽ!　　　ゝ
　　　　　′　　 ′ _L.. -|　＼|　＼⊥.｣_　 |　 }　ﾊ　　　　　　　　　「カイセツ、カイセツ」
　　　　 i{　　　　{／　ﾄ､ N　　 }＼ / ん::ﾊﾞヽ!　ﾊ/　＼
　　　 '∧　　∧､　i| 斗=　 /　　　弋::ツ /ｊ /|　　　　ヽ
　　　　{　∧{　ヽl　Xi:::(_,:　　　　　　　　　　ｲ.ﾉ　　　 }　}
　　　 { 　八　　ﾞ《弋:ツ　　　　　　　.:::: 　爪　　 ∧/
　　　　　 /　＼　＼　 .:::::　　　｀ _　　　　/.::ハ　 /.:.｀ヽー-,、
　　　　　ｉ{　　　ヽ￣＼　　　　　ゝ '　　　ｲ:::::::::::Ｖ{:::::::::::.': : :i: :
.　　　　八　 {　　　　＞,.. __　　　／.:::::::::::::::ﾉ::}::::::::::::}: : |: :
　　　　　　ヽ|＼ﾄ､ト=ミ　}::::::≧=-三´:::::::::::::::／.::/.::::::::::∧: :|: :

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　「はいはい、それじゃあずさ、歌詞を」
　　　　　　　　 |　　　　　　　 }
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼　　　　　　　「はい、こちらが鉄道唱歌四十八番の歌詞になります」
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
.　　　　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
.　　　　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j..ﾞ┌─────────────────────┐
.　　　　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / :│　東に立てる東山　西に聳（そび）ゆる嵐山　　　　 .│
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ:.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: │　　　かれとこれとの麓ゆく　水は加茂川桂川　　　│
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ└─────────────────────┘
.　　　　　 /／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

.
326： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:25:30 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「だんだんわかりにくくなってきてるって感想があったから、
　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ　　　　　　できるだけはわかりやすくやるお」
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

　　　　　　　　　　　 ‐=――ﾆ=‐
　　　　　　　　　　ィi〔//{　　　＞｡./ ＼__
　　　　　　　　／//}＞'i　　　　 l　ヽ／＜ヽ
　　　　　 r‐=≦/　 {　　|　　　 |　　　　＼
　　　　　 |　 {　　　ｉ　　|　　　 |　　　 l　　ヽ
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　 |　　　 |　　　〈
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　八　　 !　　 / /ヽ
　　　　　 |　 {　　丁￣{　　　 /￣￣　}　　/ /　/
　　　　　 { { ‘，　　,x笊うﾐ　 /,ｨ斧丐/　 / /　/
　　　　　 {{ ',　，　ゝVツ　ヽ/ 　 Vツ/　:/ /　/
　　　　　 }}　ﾟ。＼_＼　　　　　　〈/ / /　/|
　　　　　 l!　　＼ {　＼　　 '　　　／ /　乂ｨ｜
　　　　　 |　　 //|　 |　へ　 ^　,ィ /／　}//ﾍ :|　　　　　　　　　　「jad、外国のガイドブックに転載しても問題ないくらいに
　　　　　 |:　　{/,'|　 |//{ﾆ≧≦ﾆ}77{ 　:|///} |
　　　　　 |　ィi〔｜　{///ヽﾆ／ ///{　 :|///} |　　　　　　　　　　　　親切な解説を要求します」
　　　　　 |/ニﾆﾆ|　 i ⌒＼ｉ:ｉ／ゝ< i　 :|=:＞｡!
　　　　　 {ニニﾆ:|　/　　　 T　　　　:l　 :|ニニ:}
　　　　　 iニﾆﾆ:／　　　　 |　　　　　＼|ニニ:ｉ
　　　　　{::ニ::/ 　　　　 :|　　　　　ﾏﾆﾆ:}
　　　　　 Ⅵ /――――――=‐　＿＿ ∨=:〈
　　　　 :=:{///////////}//////////77/ /
.　　　　　 l}八//////////,'i//////////,'八,′
.　　　　　 |Ⅵﾍ/////////人////////イ__/ |
.　　　　　 | ﾏ=:∧≧=‐‐=≦≧=‐‐=≦ニ=:,'　|
.　　　　　 |: Ⅵ=:∧￣T¨¨　lゝ‐=≦//ﾆ二:.　 |
.　　　　　 |　∨二:∨/}　　 :.　　 {/:/二二/　｜
.　　　　　 |:　 ∨二∧i　　 l　　ｉ /ニニ:/ 　 :|
.　　　　　 |　　 ∨ニ∧　　　　 /ニニ:/__　　|

.
327： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:26:00 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　, ィ´: : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼
　　　　　　 /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|
　　　　　　 i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　/:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!
　　　　　 {:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i　　　　　　　「ま、丸写しというのはちょっと……」
　　　　　　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ
　　　　　　ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|
　　　　　　　　 |: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l
　　　　　　　　 |: : i: |:`ト - イヽ: : |:.|
　　　　　　　　 |: : |/^＼　／ `Ⅵ :!
　　　　　　　___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　　　　　_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
　　　　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
　　　　 |　　∨_ oニ] 　∥　　 [__ o__」 | i　|
　　　　 |　　 {| |　|　|　　|ｌ　　　|　|　| |ﾊ l　|
　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　「面白くないと言われるならともかく、
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |　　　　　　　　わかりにくいと言われちゃ解説の意味が無いからなぁ」
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　u. ｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼　　　　「さて、歌詞を眺めていくと、
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }　　　　　　今回4つの山河がピックアップされている」
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´　　　　　　　　　 ┌──────┐
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}　　　　　　　　　　　 │○東山　　　.....│
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}　　　　　　　　　　　　 │○嵐山　　　.....│
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l　　　　　　　　　　 │○加茂川　　 │
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{　　　　　　　　　　　 │○桂川　　　.....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────┘

.
328： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:26:30 ID:hQLg8zmc: 　　「まずは京都の地図というか、昔の絵図を見てもらおう。あずさ」

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

http://file.gazouup.syoyu.net/00e97b8b.jpeg

　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼　　　　　　　「はーい、みなさん、とりあえずこちらを御覧ください。
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　　　多分今後も出すことがあるかと思います」
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'
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　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ　　　　　　　「おこのみでグーグル先生の地図とか見て頂くのもありだと思います」
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

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329： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:26:59 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「つぎに、今だした地図をなんとなく眺めながら以下の文章をご覧頂きたい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　概ね周辺の位置関係が『なんとなく』わかると思う」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │　　　　　　　　　　「これは京都市が昭和四年に出したPR用の資料の記述だ。
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、　　　　　　　　　　　　正確な資料名は忘れちまった、申し訳ない」
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|
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京都は三方に山を負ひ、南の一面は山城平野に臨んで、東に加茂川西に桂川が走っている
東北には比叡山が群峰を抜いて聳え、東山の三十六峰はゆるく連なって東の屏風となり、
北には鞍馬・貴船等の北山が簇立、西には高尾・小倉・嵐山・天王山の山々が繞って、
山河自ら城を形造る自然の境地を成している

北方一帯は愛宕郡で、叡山・鞍馬山に及び、八瀬大原などの名邑があり、
西方は葛野郡で花園・嵯峨等の由緒ある町村があり、南は紀伊郡で伏見町・深草・鳥羽の地に連なり、
東方、山を越ゆれば宇治郡で、醍醐・山科の村々がある

京都市はこの四周に囲まれて麗しき東山の勝・西山の翠・加茂の流れにのぞみ、
千年の歴史を語る幾多の堂塔古社の美しさを誇りつつ新しき都市としての発展を続けている。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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330： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:27:29 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「おおまかな位置関係をとらえたところで、

　　　　　　　まずは歌詞の順番に則って東山のことを見ていこう」

　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　.,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777.///|
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　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　　　　　　　　　　　　　　--―…＝…‐--
　　　　　　　　　　　　, '
　　　　　　　　　　／　　 /　　　　　　　　　　　｀＜￣￣￣＼
　　　　　　　　　／　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　 ,У ,　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　ー＝ニ二，ノ　　　/　　　　　　　　　　　ｨ∧　 λ
　　　　　　　|　　　　 /　　　　　　　　/　　 /| ハ　/∧　　　　　　　　',
　　　　　　　,　　　 /　　　　　　　　/　　/　| |　У/　ﾄ　　　　　　　　',
　　　　　　　／　　　　　　　　,ｲ　 /　 //　/∧　| ',　　　　　　　　',
　　　　　　i　　イ　　　　　　　　　/ |　/　 //　//.　∨　',　 |　　　　　ト＝==ー
　　　　　　|　　/　　　　　 {　　/　i /　 /´　/´　　　　　',　|　　 } 　i}λ',
　　　　　 /　 /　　　　 .{{　{＿厶ﾆ=─‐　　　　　-──-.', } 　　.}　 }ﾉゝ'
　　　　　/　｛ ∧　　　　{∨∨　　　　　　　　　　　　　　　〉　　/　/
　　　　 /　　 { | λ　　｛ |　　　　 --‐‐　　　　　　‐‐--　 /　／|　/
　　　／　　八|　ト､　ﾄ| 彡-‐＝≡=ﾐ　　　　　彡≡=ﾐ /イ､ルｲ　　　　　　　　　　「ヨロシクオネガイシマス」
　-‐'イ　　　　　 .八　＼|　　　　　　　　　　　　　　　　　/.ノヾ'　　 ',
　　　.|　|　　　　　　ゝﾐﾐ　　　　　　　　、　　　　И　　　　 ;, ',
　　　ゝ| ﾊ　　　　　　λ｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　 /　　　∧　ﾊル
　　　 .ﾘ　ヽ　 .|＼ ', ｝ﾊ r'´ト､　　　　　ｒ　）　　 .／　　　ﾉ .从 ´
　　　　　　　ゝゞ　ヾ_ﾉ У　＼｀　　.　　　　 . r≦､　　＿／
　　　　　　　　　　　　　λ　　　＼　　｀X´ ヽ、　　｀｀ヽ、_
　　　　　　　　　　ｨﾁ¨´ヽ　　　 ο＞、′;　　',＼　　　ﾟ。゜｀＞,x 、
　　　　　　　　／　／¨″ヽ 0　　/　/、　.;　　 ',　＼ ,ｒｆ≦´　｀丶 .｀丶.
　　　　　　ｒく__／　　　　　｝ O/　/ λ　 ;　　　',　　＼〉　　　　　　｀丶〉丶.
　　　　　　｜　　＼　　　　　ヽ/　/ /　; 　 ;｀ヽ、 ',　　　〉　　　　　　　 /　｀ﾞヾ
　　　　　　｜　　　ヽ　　　　　　 |'´ 　 ;　　;　　｀´　　 /
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331： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:27:59 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「今見てもらった絵図で言えば、修学院だの銀閣だの、

　　　　　　　　　その辺りの南北一帯をまとめて東山と呼び習わしている」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
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　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
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. . . . . . . . . . . . 人'ヽﾍ
. . . .＿,. ｪ ― --ｧAﾍ,ム-‐-. .,
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: :/: : : : : ,ｲ/　　　　|:|　　　',ﾄ:ﾊ: ヽ: :､ﾍ
:/: : : ::フ7ｲ―‐--　|:|　　＿i|ﾑ: ∨,: : ',ﾄ',
': : : :/'　'　＿,　　 i;'　　　 /￣ト,: :ﾄ: :ﾊﾘ
: : :≦ィ元ﾊ气｀　　 '　　　　=_　∨i: :∧:',
　∧､弋::::::ﾊ　｀　　　　仍ｶヽﾄ|: 'i　,:}
イ　　｀ー'　　　　　　　壮ﾘﾘ,'从:|　ﾘ
　　　　　　　　　　　　｀,´　i　ﾊﾘ　'
　　　　　　　　　　　　 '　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,
､　　　　　　　　　｀　　´　　/　　　　　　　　　　　　「厳密にどこからどこまでというのはないのかしら？」
: :i　､　　　　　　　　　　　　 /
ﾍ:| 　ヽ　　　　　　　　／
: ヽ　　　　｀　､　　　　　／
: : : ＼≦　　　　≧. ―,'
.´.｀.ヽ≧､三三三＝､: ﾍ
. . . . . . ｀ヽ: ≦三三ﾆﾊﾍヽ
. . . . . . . . . .ヽ:､＜三三,.ヽ＞､
. . . . . . . . . . .ﾊ: ヽ. .＞ｭ｣＞ｰ '＞､
. . . . . . . . . . ..ハ: ﾍ. . . . .｀. .ｰ. ､. . .＞ｰ､
. . . . . . . . . . . . . ﾄ: ﾊ . . . . . . . ⊂⊃｀. ヽ｀ー. -. .,_
. . . . . . . . . . . . . .ﾊ: :' , . . . . . . . . . . . . . .ﾊ. . . . . . .｀ヽ
. . . . . . . . . . . . . . . ハ:ﾍ. . . . . . . . . . . . . . ', . . . . . . . . ',
. . . . . . . . . . . . . . . .|.∧:}. . . . . . . . . . . . . .,'. . . . . . . . . .i
. . . . . . . . . . . . . . . .|. . i,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .'
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332： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:28:29 ID:hQLg8zmc: 　　「一つは行政で定めるところの『東山』というのがある。

　　　　　　『東山国有林』というのがそれだ」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
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　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
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　　　　　　　　　　　/ヽ／ィi〔/￣￣＜//＞｡._　　＼
　　　　　　　　＿///／^⌒　　　　　　 ⌒v ∧＜/∧　　　　　　　　　　「jud」
　　　　　　　　/　 /⌒　　　　　　　　　　　 / ∧⌒ﾏ∧＿
　　　　　　　 /,　　　　　{　　:|　　　　　ｌ　　　　/ ∧　　　　 }
　　　　　　　7{　　　　ｌ　　:|　　　　　 |　　 l　 /　',　　　 :|
　　　　　　 / }　　　　　 {　　:|　　　　　 |　　 |　　　 }　　　　 |
　　　　　　f　:|　　　|　　|　　:|　　　　　 |　　 | 　　 :.　　　 |
.　　　　　 }､｜　　 |　丁 ‐┼　　　　_}＿＿|　　　　　　 l　 }}
.　　　　　　l/∧　　!　,x≪_八　　　 /|　　 | ｀　}　　 }　}　∧
　　　　　　 }/,∧ 　 |　ゝい云ぅﾐ　　 /　,ィ云芯笊{　　 { /: / ∧
　　　　　　∧/,∧: 八　{ ゞ‐≦　ヽ/　　:乂こシ//　　//} / / ∧
　　　　　 /　 ^　 ∨',入ｉ　　　　　　　　　｀^¨´} /　　///{j:　 / ∧
　　　　 / |　 |　 | ∨,､八　　　　　'　　　　　八　 ://^^　| 　 / ∧
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　　　,'　　｜　!〈/!　　 !/　　,_|＞-＜ﾆ|_ 　 ∨イ　　|:　　｜ / ∧　　　ヽ
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333： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:28:58 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |　　　　　　　　「それとは別に『観光資源としての』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|　　　　　　　　　　あるいは『慣例的な』意味での東山をまずは紹介しよう」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
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とにも角にも東山は、京を語る上には逸することができない山であり、大文字山を初めいろいろと物語に富んだ山々も多く、
また真如堂、長楽寺、霊山、稲荷などのように、ふもとに由緒ある神社仏閣を持つ山々も多い。

（中略）

京の風物を描く時に、いつでも引き合いに出されるのは鴨川と東山である。
そこにはいつも見慣れているというだけでは説明し尽くされない、何らかの郷愁もあり
季節の移り変わりによって、様々とつやの多い変化もみせるのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『京都文学散歩』より
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334： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:29:28 ID:hQLg8zmc: 　　　「『春風駘蕩春長けて　東山三十六峰静かに眠り　加茂の河原に千鳥鳴く

　　　　　　　　夜の静寂を破って突如として起こる剣戟の響き』

　　　　　　　　とは、時代劇映画の代表の一つ鞍馬天狗の『角兵衛獅子』での冒頭の口上だが」

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　　　　　　　　　　　　 -‐'"韭ﾞ''‐-　. ...　...　　　　..::　　　.
ﾞ''､,,_,,,,-‐'゛｀`''､,　　　｀`侖侖侖''"
;'' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;-‐'"韭韭ﾞ''‐-
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::;...;;.;;ii:i;;:;i,'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;'　'ﾟ ;~,;''ﾟ ;..;;.;;ii:i;;:;i'',;'',;''ﾟ ;~,;::;.:".:;.:'::;...;;.;;ii:i;;:;i|ﾞ:.:ﾞ,:;、,"ｺｴ...HE
ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;"i|:;.::;,,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;":;.::;,ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ,:
:.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ,::.ﾐ,,;'',;'　;~,;:.ﾐ,,ii;'',;'　;~,;''ﾟ :.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,;'',;'　;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~,;,:.:.､;:...:,:.:.､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「アラカンさんですね～」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　鞍馬天狗って？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　大佛次郎さんが書いた時代小説、またはそれを原作にした、主に幕末が舞台の時代劇映画です。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　また、テレビ番組にもなり.まして、嵐寛寿郎さん、市川雷蔵さんなどが主役の『鞍馬天狗』となり
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　新選組を始めとした様々な敵役と戦いました。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　アラカンさんの鞍馬天狗は大成功を収めますが、原作者の大佛次郎さんとの確執があり
. 　　　　 |＿＿{　　　　　いろいろと揉め事がおこったりもしました。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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335： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:30:04 ID:hQLg8zmc: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　「また内角低めの微妙なボール球放ってきやがったお」
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　 ─- 、
　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　ｭﾆﾆヽ､
　　　　　ヽ/ : : : : ＼:＼
　　　　　 i : : : : : : : ﾍ :.ヽ
　　　　　　 ', : : : : : : : : ', : :'.,　　　　　　　　　　　　　「三振とるにはカウントととのえねえとな（震え声）」
　　　　　　　', : : : :.＼ : i : : :.'.,
.　　　　　　 i:', : : : : : ヽﾄ､ : : :',
.　　　　　　　iﾊ : : : : : : |: ', : : :.',
　　　　　　　ﾘ.:i: : : : : : :! : : : : : ﾄ､
　　　　　　 i : !: : : : : : :|: : : : : : i:.',
　　　　　 i : :i: : : : : : :|: : : : : : | :.',
　　　　　 i : :r : : : : :丿 : : : : : | : :',
　　　　　 ,' :.7 : : : : : / : : : : : : |: : :i
　　　　 / :/ : : : : : / : : : : : : : i : : i

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336： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:30:28 ID:hQLg8zmc: 　　　　「今紹介した口上にもあったように、

　　　　　　　　東山三十六峰ってのは東山の定型句として有名なんだが」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
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　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
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　 {￣ /　　　　　 /　　 !　　　　　 |　　　 i　　　 ≧o｡、
　 }　 :{　　　　　 /　　 l　　　　　　　}　　　 |　　　　　　　}
　 : 　 i　　　　　,′　　 {　　　　　 /　　　｜　　　　　　 i
　 } 　 !　　　　 :{　　　　i　　　　　 /　　　　|　　　　　　　|
　ｉ　 : 　　　 i　　　　，　　　 :/|　　｜ .::　　　　　　　|ﾊ
　 |　　!　　　 :|　　　　ﾟ。　　　/ :|　　｜　}　　　　　　 }　:　　　　　　　　　　「jud。山が三十六個あるのでありますね」
　 |　　，　　　　|――― ‘，　 /:‐┼―┼‐ :　　　　　　 ,　:}
　 {　　。　　　 {　,x芹芋ミﾟ。 ,′　,x斧芋ミ､　　　　　　′ !
　ﾟ，　　，　　ﾟ。ゝKfh(_　 ∨　　　:Kfh(_　/　　　　　 /　　}
　　　　　ﾟ。　　 ∧ 乂/シ　　　　 :乂/シ　 }　　　 /　　 ′
　　　ﾄ　　ﾟ，　　∧　　　　　　　　　　　　ｉ　　　 ,′　/}
　　　|/ﾟ.　　，　　 ∧　　　　、　　　　　　　//　　　 ////′.
　　　|//ﾟ。　ﾟ。　　人　　 r　, 　　　　イ /　　　 /{//〃　ﾟ。
　　　乂/ ‘，　＼　　 {ヘ　　　　イ/}/　　　 //＼__}　　 .
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337： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:31:05 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「あ、いや、正確に三十六峰かどうかというのは

　　　　　　　　　　　　　色々議論の余地があるんだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|
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　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
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　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
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　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
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　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

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　　　　　　　　　　　 /.......广７::::::／＞'" .....'′ ..........l................≧=‐- ､
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　　　　　　　　　　　　......./::_彡'′..../／.., . .....{..................| . ....l..............l.......|
　　　　　　　　　　 l......f′ ........... ′ ../.........｛ ................| .......| . .........| .....|
　　　　　　　　　 | ../} .................ｌ7.../............ハ .............| . .....|.............| ...！
　　　　　　　　 |./ ｛ .................|ｉ....|........l....}.....} ..,........|..ﾊ.._.| ...........l.......;
　　　　　　　　　 i|{ 　{i..................|ｉ....|........l....}.../../........仄｢}./.............;...}...{
　　　　　　　　八　 ':.................ｌi _｣､ .._厂}/}./........ｘｬｆ折^; ..............ﾊ..{　　　　　「紛らわしいであります。
　　　　　　　　　／;::'ﾍ　　､.............＼抖ｬｆ折^ ﾊ......./ん'ﾝ//...........//　 .;
　　　　　　　　 `'く__;:xﾍ,　　`＼.........≪ｆてﾉﾉ　　 }／　¨´ 仏:′...// 　 }.}　　　　　　　説明と謝罪を要求します」
　　　　　　　　 }√::::::､＼__l::|ｉ............{ ¨´　　　′ 、　 /../...... ':〈　　 .:′
　　　　　　　 /′:::::::::＼l＿|ﾄ..........｛`　　　　　,. 　／../...／.xくﾍ, //
　　　　　　　　　/..|:::::::::::::::::::}...川::＼.....个:　 _　　／|..../／八.{::::::::>く
.　　　　　　　　/.....| :::::::::::::::::}/..八::::::＼｛:::([l):::ﾏ´l／|./....../::::､_;／:::::::::.,
　　　　　　　 /.......ｉ|::::::::::r ､:/../ ::::::::::::::::＼::::::::::¨´ ::！.......{::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　..........八..........> '..√V^　、::::::::::::::::::::::::::::八.......ｌ::/:::::::::::::::::::::|;
　　　　　／......ｆ⌒' }=‐-‐ｧ./＼ {　　　＼ｒ…‐-　__::::::::::; ....|」:::::::::::::::::::::::ｌi
　　　／..........ﾉ　　｝‐=ｧ'./　　＾'ｰ-　 _{{　　　　／￣＾∧..l,ﾊ:::::::::::::::::::::八
.　　,.../.........（_　　　ヘ（{..;′　　　　　　　⌒ ｰ 'く _＿,,厶ﾊ.ｉ| | ::::::::::::::::::′...、

.
338： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:31:27 ID:hQLg8zmc: 　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : 　 .、
　　　 / : :ト、へ : : : : : : .　イ. . :i
　　 ,'　 i: |￣ヾ＼: ::i : : :|: : |: : :.!
　　ｌ:|: : |: |　　ﾘ　＼:| : : ﾄ: ::l: : :l
　　 |:|: : !:イ´_　　'￣___ヾ !ヾ:^l : |
　　 |:ﾊ: l: :代ｿ　　　'てｿ7:| ｆﾘﾉ: :|
　　　　!:!:∧// ,　　/／/ ﾘ-ｲ:|: :ｌ
　　　　ﾚ' 　＼　　 _　　／ヽ|:ﾄ、| ＿　　　　　　　　　　　「こらこらホライゾン」
　　　　　　　　`r「「l、イ　　 l:i　　　／ヽ、
　　　　　　　「 !　`　i/　　　ｌl:l 　／　　 i
　　　　　　　∧　　　/　＿/|:!／ /　　　 |
　　　　　　　|∧　　 ∨　　|／i { /　　　　|
　　　　　　 / |∧ 　　',　　 | ||　/　　　　 !
　　　　　　l　/　∧　 ∨　/| ll∠　　　　 ,
　　　　　　L/　{l　ﾍ　 ∨ ,| |/　＼　　/
　　　　　　 {　　ト、ﾍ　　＼/　　　∧/i
　　　　　　ﾍ　ヽ ` ﾍ　　　ヽ　 /　　|
　　　　　　　丶　ﾄ-ｲ∧　　　 } /　　　|
　　　　　　　　i　 |　!ｲ　i＼　　/　　　{
　　　　　　　　 }　!　||　∥ i`‐'　　＼　〉

　　　　　　　　　　　　　　　_____
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　| 　　　_,.ノ '(ゞ､_|　　　　　　　　　　　　「謝罪はともかく、説明はするよ」
　　　　　　　　　　　.|　　　（ー）ヽヽ
　　　　　　　　　　ノ| U 　　（___人_＼＼__
　　　　　　 ____-‐./l l|、　　　｀⌒（⌒_　　＼
　　　 ,,-=ﾆ_::::::､::l ::::! ヽ. 　　　　　し「、　　　＼
　　 / ::::::::::: ヽ::::::)::::::|　｀ヽ.　___´ノヽヽ、..,,____i_
　　i :::::::::::::::::: ヽく::::::::ヽ　 / ￣ lヽl:::::〉::::Y________l_
　　l :::::::::::::::::::::: ヽ:::y:::::ヽ/､＿_l 　!:: /::::| ::::::::::::::: |
　　 ! :::::::::::::::::::::::: l::::＼::::ヽ　l　ヽ.l::: l::::: | ::::::::::::::: |
　　ヽ :::::::::::::::::::::::: ヽ:::＼::::ヽl　　l!::: l:::: | ::::::::::::::: |

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339： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:31:57 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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嵯峨天皇御製　和光法師遊東山之作　一首

幽栖東岳上　禪坐對林巒　法宇傳經久　深山乞食難
溪流猿共漱　野飯鬼相?　?謦雲峰裡　暮春不退寒
※六文節目最後の字は二水に食を書き『サン』　七文節目の冒頭の字は『撃』の字の異字体で、読み方は『ゲキ』
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　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　「そもそも、東山という名前は弘仁八年（817）ごろに編まれた勅撰集
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　 |　　　( ●) (●）　　　　　　　　『文華秀麗集』の中に見ることができる」
　　　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ　　　　　　　　　 ,､
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|　　　　　　　　　 /　｀'' - .,_　　　　 _,,
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 `''ー '",.'
　　　　　　　＿＿ ,.-i" ﾊ `＞ｰ-´- '､.　　　　　　,.､　　　 /　　　　　　　　　 , '
　　　 ,.-'-´- ､　　　 l　　　ヽ　　　,'""i;＼　　　　 |　',､.　　/　　　　　　　　　 ,.'
　　 ,.'　　　　ヽ　　'--.､,. '´'､-.､l､＿!',. ヾ'.､　r'=!　l. i　./　　　　　　　　　, '
　　 !　　　　　　　 i　　.／　　ヽ｀ l　'､!ヽ,ゝ／.,ノ　,! l ./　　　　　　　 ,　,.'
　　 l　　　　　　　　､　　｀' ､.　　ヽ. |　ヾﾟ,.'　 '　　ｨ　i/　　　　r;- .,_ ,.'.,.'
.　　 ', 　　　　　ヽ　　｀' ､.　ヽ!. ,...!､!,_　　　　 '/　　　　　`'-､'ヽ;'
.　　ヽ　　　　　　　ヽ　　　　｀' ､,.r'"　　｀"ヽ､_,,. 'ﾞi ｀`'ｰ- .,,r'´;｀ヽ　',
.　　　　ヽ　　　　　　　ヽ　　　,. ‐'　　　　　ヾ､ !　!　　　　r'´;"'ｰ　 i'
　　　　　ヽ　　　　　　　,｀ｰ'"　　　　　　　　　　| `!.　!　　 ,.ri"´`-　, r'
　　　　　　ヽ　　　　　 '　　　　　　　　　　 ,. ‐'　 | 　 ', ,. !,'　｀''　 ,)'.´
　　　　　　　 ',､　　　　　　　　　　　　 , ‐'　　　 !　／　','- .. ィ´l
　　　　　　　　　、　　　　　　　., ‐'.!　　　 |　 !　'　　　 `' ､'　.,'
.　　　　　　　　ヽ　　　　　　 ,. ‐'　　.|　　　| 　!　　　　　　　>'

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【文華秀麗集って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　『文華秀麗集』（ぶんかしゅうれいしゅう）とは、平安時代初期の弘仁9年（818年）に、
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　嵯峨天皇の勅命により編纂された勅撰漢詩集です。全3巻。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　藤原冬嗣さん、菅原清公さんなどにより編纂されたといわれています。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　作者は嵯峨天皇、淳和天皇をはじめ28人に及び、渤海使節や女流詩人の作品も収めてあります。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　もともとは148首が収められていたそうですが、内5首は伝わっていません。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　『凌雲新集』『経国集』とあわせて”勅選三集”と並び称されています。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
340： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:32:27 ID:hQLg8zmc: 　　　「つまり平安初期には『東山』という名前はすでにあったとみてもいいだろうが、

　　　　　　『三十六峰』ということになると全く曖昧なんだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　＿_＿__　　　　　━┓
　　　／　―　　＼　　 ┏┛
　　／ノ　　( ●)　　＼　・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|
.　｜　　（__ノ￣　　　 /　　　　　　　　　　　　　「山の数が曖昧なのかお？」
.　｜　　　　　　 /
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　　 (,＿＼.＼
.　　　|　　/　　　　　＼＿ﾉ

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341： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:32:56 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　　　　　／〉 ´　　　　　　＼
　　　　　　／／'　 __ ノ　ゝ.__　ヽ
　　　　　　　 /　/／〉　 ( ー)　(ー )　ｌ
　　　　　　ｌ　 ´ イｌ　　 (___人___)　　ｌ
.　　　　　　　ｌ　　ｉYｌ　　｀ ⌒ ´　　ｌ
.　　　　　　　/　　ﾊ !.!　　　　　　　　 !
.　　　　　 /　　/　 ' ヽ　　　　　 /
　　　　　　ｌ　　　／/ ､ゝ　　　　　　／ヽ_
　　　　 ´｀ー‐ '｀./　　｀ー､　　,－´　　/ 　＼
.　　　　ｉ　　　　ｉｉ　　 / ｀:.ｉ　ｉ´ヽ.　 /　　　｀　､
. 　　 , 'ｌ　　　　　ｌ.!　 /　　ｌ　 !　ﾊ　/　　　　　　　＼
　　 / ,:|　　　　　| ヽ/　　　!＿'　　 V　　　　 ,　 ,　　ヽ
.　　/ / ｌ　　　　　|　　　　 /:.:.:.:ヽ　　　　　　　/　/　／　ｉ
.　　!/　 !　　　　ｌ＼.　　ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ　　　　　／　/　 /　　　ｌ
　　/　　　　　　　 !　ヽ.　 !:.:.:.:.:. !　　　 ´　　 !　 /　　　 !

　　　　　　　　　　　　「数というか……まぁそうだな。

　　　　　　　　　　　　　　『東山三十六峰』という言葉が本格的に人口に膾炙したのは、

　　　　　　　　　　　　　　　明治時代、活動弁士の語り口からなんだよ」

.
342： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:33:26 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
. 　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾ::〉´〈
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!´:::::::::Ｙヽ_ノ
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ｲ:::::::::::i::ﾄノ
.　　　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::///::::::::::: !:|
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i//:::::::::::/:|:|　　　　　　　「無声映画の時代には『東山三十六峰静かに眠る丑三つ時』というのは
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/ :::::::::/::::!:l
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l　　　　　　　　　弁士さんのおなじみの語りだったそうですね～」
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::/_＞-､:::::',
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/::.::.::.::.::. ヽ::',
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.::.::.::.::.:　i:::i
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.::.::.::.::. l:::l
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::.::.::.::. j:::|
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.::.::.::/::::|
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.::.::.::.::,':::::::|
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::.::.::.::l:::::::::i
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　　　　　　　〉:::::/i:::::/z|"ニ、　　　　　ﾉ　＿　ヾ:::|::::::i:::|
　　　　　　　i:::::/｀ｌ:::〈　| ｆ::ｃヾ　　　　　　彡,==z,、V|::::::ｌ ;
　　　　　　　|:ｲ !´|:;l ゛ゞﾆノ　　　　　　　　 | l:::c｀ｿﾞ〉|、:::|:
　　　　　　　|ハヾ|:ﾊ　　｀　　　　　　　丶=´　 / :|ﾊ:::|
　　　　　　　　　Vヾ∧　　　　　　　、　　　　　　　/イ:|/ﾊ:|
　　　　　　　　　ヾ:::｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　/_／:::∧!
　　　　　　　　　　 V::::::丶　　　　｀　´　　　　.ノ/::::::::/ 　|　　　　　　　（あずささんの知識偏ってるなぁ）
　　　　　　　　　　　V::::::::::丶、　　　　　　　´:::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::ｙ=| ｀　ー　イﾄ、:::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 l::::::| /　＼　　　　丿＼:::::::::;
　　　　　　　　　　　ゝ:::::Y´｀丶＼　／　ﾍ　|::::::;、
　　　　　　　　／´｀´|:::::ﾄ、／　/|　|ヾ　くﾉ |:::::ト　＼
　　　　　　　／　　／ |::::|　ｒ ´｀ヾﾌ´＼　　 :|::::|＼　　＼
　　　　　／ヾ／　　|:::ﾄソヾ／介＼ノ＼ノ|:::ｌ　　＼／｀ー,、

.
343： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:33:56 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　 .／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼　　　　　　　　「東山のあたりにある山の数に三十六という数字を当てた
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|　　　　　　　　　　　　最初の書物のはおそらく『翰林五鳳集』だと思われる」
　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´ 　　　|
　　　　　　　　　　　　　-ｰー|　　　　　　　|ヽ________
　　　　　　　　　　 /:::::::::、::|　　　　　　 /ﾚy:::::::...　｀' ｰ-、
　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::ヽ__､____,.　"/::::/::::::::::::::..　　ヽ
　　　　　　　　　　　j:::::::::::l:::: ::::::「二二二 :::::::::::::::::::::::::::::::::::　＼
　　　　　　　　　 l:::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::／＼::::::::::::::::::::::/:::::::::::　ヽ　　　　　　「まぁ、三十六峰という書き方じゃなく、
　　　　　　　　　 /::::::::::ｰ-ミ､:::::::::::::／　　　＼｀>- 、::l:::::::::::::::::　 |
　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::ヽ:::／　　　　　／／ノ~ヽ::::::::::::::::::　|　　　　　　　　　　　『東山六々峯』って書かれてるんだけどな」
　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::／／　　　 |　　j　/ ,y　j⌒ 、::::／::::::∧
　　　　　　　/:::::::::::::::::::∨／___＿＿|＿|＿ ~└t_,.ｲ__√　 }ヽy ⌒ ∧
　　　　　　 /:::::::::::::::::∨　＼　　　　　　　　　　　　　　＼:ﾉ:::::::::::::: 　|
　　　　　　/:::::::::-‐‐┴､　　＼　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::::::::　|
　　　　　 l::::::::::::::::::::::::ヽ＿＿＼￣￣￣￣￣|￣￣|￣／::::::::::::::　/
　　　　　 ,.ト:::::::::::::::::::::::::::＼￣_`ｰ＼　　　　　 .|　　　|.／:::::::::::::┬＜
　　　　 /　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::＼ ` ､　＼　　　　　　／::::::::::::::::::::::|＞ーー-、

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【翰林五鳳集って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　室町南北朝の時代から江戸時代初期に至るまでの、
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　京都五山の禅僧の皆さんによる詩偈（しいげ）をまとめたものです。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　　　詩偈とは、仏教の教えや仏様、菩薩様をたたえる詩のことです。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{　　　　　因みに京都五山とは、足利第三代将軍義満さんの時代に足利政権が選定した格付けで、
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ　　　　　天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺がそれにあたります。
　　　　　　　　　　　　　　　　この五つのお寺は同格と定められましたが、このうえに南禅寺が別格として選定されています。

azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
344： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:34:26 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「そもそも三十六という表現の根拠は

　　　　　　　　明時代の一統志の中の一節『嵩山に三十六峰あり』

　　　　　　　　　というのを元ネタにしてると考えられる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ　　　　　　　　　　 | |　| ||:||：|| ||:|| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　［二二二二二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　＿|_|＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　,'　　　　　.|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　＿_＜　　　i　　　　　　／.二フ　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ::::::::::--.､ヽ _ﾉ　　　、（　／‐ ´- ､　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .:::::::::::　:::::／￣｀ヽ. 　　 /　　　　二ヽ.| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..::::::::: 　 .:::::/　:::::::::::::.｀,　　/　　　 /　｀-'| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..:::::::　　:::::::::::::　:::::::::::::::: ﾉ ._ﾉ＿　_.ノ　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　 / v　::::　　 ::::::::r :::::::::::__,.-､,'　j::::::::::::::::〈［二二二二二二

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【一統志って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　古代中国における伝統的な全国地理書、官製の全国地理志のことになります。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　　　　元代に『大元一統志』が編まれたのが最初で、
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　
. 　　　　 |＿＿{　　　　　　　　　　　　　歴代の王朝はその後『大明一統志』『大清一統志』を編纂しました。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
345： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:34:55 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「ただ、中国において『三十六』という言葉は古くからの慣用句で

　　　　　　　　『三十六宮』『三十六歌仙』『三十六計』などと色々類語があるんだ」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ、
:::::::::::::::::...ヽ::::::､-─────- ､_,. -－──ｰ、
:::::::::::::::::::::::::::://￣￣￣￣￣￣｀ｰ´￣￣￣￣/
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　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ　　　　　　　　　　「タクサンデスカ」
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
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　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
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346： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:35:25 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「だから大明一統志に記された嵩山の一節は正確な数を示すものではなく、

　　　　　　　　『多くの山がある』という意図で使われている慣用句だと思った方がいい」

　　　　　　　　　 .／￣￣＼
　　　　　　　　.／　　　　　　＼
　　　　　　　　|　　　　ー　　‐ i
　　　　　　　　|　　　（ー）（ー）
　　　　　　　　|　　　　　（__人__）
　　　　　　　　|　　　　　　`⌒´i
　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　　／:＼　　　　　ィｰ､
　　　　／ヽ:::::| ＼{￣Y＾'Yヽ「卜、
　　　　 / 　　！:l　 └‐个个┘|: :|　ヽ
　　　　　　　 |:::|　　　 j　i 　　r-‐…ヾ、
　　　 ; 　ﾞ:. 　 |:::| 　　｛o｛　_ｃ},//∠..　Y
　　｜　 :..　 |:::|　_..　┴zy('ｰ-＿_ -ｰ')勹
　　　 |　　 ,ゝｧ^f´　　〈/　｀　　　　 ´　Yﾊ　　　　　　　　 _,,_ 　　　_＿＿＿
　　 _ﾉ-‐ｧ'´　｛！　　､｛: : 　　　 . : : : }　{　　　　　 r<'ｰ‐'>、　 |｀¨¨¨¨¨¨´|
　　｛　／　　八　ﾏ''ヽ._ヽ>ｘ、＿____;_;_;_ノ　〉　r=＝z,＿ ] __￣　{ 　 |‐------‐|
　　 }　　　　 _,,.＞'′　 |･|　　|:::| |　　 | ￣￣| | 　 |｀¨¨´ |¨¨´| ｜　 | 　 . :　　 |
　　＼_..=-‐'´ |:::|　　　 | ｛　　|:::| | _..　|: : : : :|ﾊ_:_:_| : : : : |: : : | ｜　 |　 : : 　 : . |
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｛＜.._jx,_ _,ノ　｀¨'ﾍ,＿_,ﾉ､__,ﾉ¨´_.＞|. : : : 　 : : |
　　　　　　　　　　　　　　　｀　ｰ-￣¨二二二二二二二　-‐ ' ﾍ..＿＿___.ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　-─-.....､
　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::＿≧､
　　　　　　　　　　　　/:::::::,ｨ'´::::::::::::::::::::::ヽ/⌒＼
　　　　　　　　　　　/:::::::/::::::::::::::::::::,彡'´ｿﾊ::::ヽ
　　　　　　　　　　/:::::/::::::::::::::::::::／　　　`Y::::}
　　　　　　　 /:::::/::::::::::::::::::仏､ヽ　　　 }::::i
　　　　　　　　　/:::::::ﾙ::::::::::::::::/､.ﾉ`　　ﾍ /:::/
　　　　　　 /:::::::::::::i::::::::::::/　　　　./ﾂｿ::::/　　　　　　　「嵩山の三十六峰は、
　　　　　　　/::::::::::::::::|:::::::ﾙi　　　　ゞ /／
.　　　　　　 /::::::::::::::::::::N/ :..　　　こi　ｲ'　　　　　　　　　　　　その山々の詳細には触れていないの？」
　　　　　　/:::::::::::::::::｛　ヽ　　 ,‐- ィ
.　　　　　/:::::::::::::::::::/ヽ　　`ｰ‐=､
　　　　/:::::::::::::::::::/__　`ｰ　　　ヽ
　　　.:::::::::::::::::::::/ ￣＼　　　　　　＼
　　　{::::::::::::::::::,'　　　　ヾ　　　　　　　' ,
　　　 |::::::::::::::::::i　　　　　 } 　　　　　　　ヽ

.
347： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:35:55 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「少なくとも俺は一統志において、

　　　　　　　　　　　嵩山三十六峰が詳細にどの山をさしてのことであるかという記述を見たことがない。

　　　　　　　　　　　　　あったらごめんなさい。ぜひ教えてください」

　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 '　　__ ノ　ゝ.__ヽ
　　　　　　　　　　 l　　　( ー)　(ー ) ｌ
　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　 (___人___)　ｌ
　.　　　　　　　　　　　ｌ　　　｀--´　　ｌ　
　.　　　　　　　　 !.!　　　　　　　　 !(　（(
　.　　　　　　　　　 ' ヽ　　　　　　 (　( ヽ)
　　　　　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´￤ヽノζ
　　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥

　　　　　.｡＜／　　 !　　　 ≧=‐　　＞｡.⌒∨＼＿＿＿　　　　＼
　r‐=≦ .｡＜　/　　}　　　　　　　 }　　　 }　＼///////}　　　　ﾟ。
　}　　{　　　　 {　　ｉ　　　　　　 /　　　　:ｉ　　＼/////!　　　　　ﾟ。
　 :.　ｉ　　　ｉ　　 |:　　　　　　 /　　　　 }　　　　≧o｡/}＼　　　　　。　　　　　　　「割と弱気であります」
　 :. 　}　　　 {　　 |　　　　　　/　　　 |　 :i　　　　　　　 7: ∧
　 :.　 !　　　　 i　　 |　　　　 /　　　 ::.　 }　　　　　　　 } /:∧
　ﾟ。｜　　　　|　　 :.　　　　 /　　　　 }　 {　　　　　　 {∨/∧　　　　ﾟ，
　　:　}　　　　 :.　云ミｔ､　　:/　　 }:　　ｉ　ｉ　　　　　　 / / / ∧
　　 : i　　　　　ﾟ㌢笊ﾐ　　/＜　 i　　　|　 }　　　　　 /:/: 　/ ∧　　　　　ﾟ，
　　　ﾟ。　　　　∧ ﾏ刈　/　 |　＞｡.　:|　 i　　　　 ///　　/　}
　　　　。　　　　 ∧｀冖∨ 　:| ,ｨ≪　　:|＼{　　　　　///　　　 /　　　　　ﾟ.
　　　　ﾟ。　　　　:∧　　　　 :ﾚ　ぅじ/笊　/　　　 ///　　/　 /
　　　　　.　　　　　∧ ,　　　　　ゞ込ｼ　/　　　 ///　　/　 /
　　　　　　＼:　　　∧　　　　　　　　 /　　　　 {/{/ 　 /　 /￣',
　　　　　　　＼　　　{ ＼ヽ、　　　 :/　　　　/ i//77/　 /////＼
　　　　　　　　　＼　 i 　 {ヽ　　　　　/　　　イ　 {//// ＜　＼///:＼
　　　　　　　　　　　ヾ{二:i ∧_.｡＜ﾐ/　　／/　　　‐=≦///＼　＼/／
　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆ:|//////:/　／　/ 　　　 //////}//}　　 ¨
　　　　　　　　　　f二ニﾆ|////:　/／ :{//　　　 /////／〉/!
　　　　　　　　　　{二二ﾆﾊ/// {‐=≦　/　　　　///,'／／＜|
　　　　　　　　　　l二二二/‐=≦　　　/　　　　//,'／／二二二＼
　　　　　　　　　　|ニニﾆ/／　　∨　/　　　　/:／／二二二二二:＼
　　　　　　　　　　|二二／　　　 /¨/　　　 / 　 /二二二二二二二＼

.
348： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:36:25 ID:hQLg8zmc: 　　　「つまり、その『慣用句』に東山をなぞらえている以上

　　　　　　『三十六峰』の正確性ってのはもともと厳密に考えてもしょうがないんだよ」

　　　　　　　／´￣￣￣￣｀＼.
　　　　　　／: : : :　　　　　　　＼
　　　　　/: : : : :　　　　　　　　　　　'.,
　　　　　|: : : :　　　　　　　　　 :|
　　　　　| : :u : : : : : .,　　　　　　 :|
　　　　　|:: : : :＿ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_　　:|
　　　　　|::::;;;（　 ●）ﾉヽ（　● ） ;;:::|
　　　　　|: : : ´"''", 　　　　"''"´　:l
　　　　　 ',: : . . （　　　 j　　　）　 ./
　　＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　/ハｰ､＿_
　／: : r':|　r'￣二ﾕ　　　　　　　　./ : ',: :: :: :＼＿_
　: : : : | .|　|　/ 　) ｀)　　　　　　 ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
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　: :: :: :＼　　　　　　　　ヽ- ´ 　 .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: : l: ｀ー┬-､　　　ト､.　　/: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : : ┐|: :: :: :: :＼）　７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: : イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiii〈　 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ : : / /: :: :＼＿￣＼ii｝　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
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　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
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　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|　　　　　　　　　「うーん、アバウトなのね」
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

.
349： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:36:54 ID:hQLg8zmc: 　　　「別に万里の長城だって正確に一万里ってわけじゃないだろ」

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　　 r＜: : : : /:|: :、￣r'　　＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　　〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ）: : :`く : : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　「そりゃまぁそうだお」
　　　／　─　　 ─　＼
　／ -=・=- 　　-=・=-　＼
　 |　　　（__人__）　　U 　|
　＼　　　｀ ⌒´ 　　　／

.
350： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:37:24 ID:hQLg8zmc: 　　「続けて言うなら『東山三十六峰』の言葉そのものを

　　　　　　　明確に筆に記した現存する書物は『花洛名勝圖會』元治元年（1864）と思われるが」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　_,ノ　ヽ､__ 　＼　　　　　r~
　　　　　　　　　　　　　　　　(● ) (● )　　_,-|、　　　;'
　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ　 r'
　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　 l　i　| lニﾆ;:
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 l　l, | l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　/ｨ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _　＜/ヽ__､_r'´　　　／/　　 /　　ヽ
　　　　　　　　 __ ,.　＜　　/ ／}　人　　　r y　　　　　　　 ',
　　　　　　　r´　　　　　　 j∧∧　/〈'--:´　Λ　　　　　　　l
　　　　　　/　　　　　　　　　ヽ:ヽ__〉ﾊ　　　 / ∨　　　　　　l
　　　　／　　　　Y　　　　　　　｀√:V ﾑ___＜　　＼　　　＼ !
　　／　　＼　i　　　　　　　　〉::::| ∧　　　　　 ∨　　　　〉
／　　　　　　＼i　　　　　　　　 i::::::|　∧　　　　　　ﾊ　　　　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　 |/////////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　　 ∨//////〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，　　　　　　　　　「ガ？」
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【花洛名勝圖會って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　安永・天明の頃に著された『都名所図絵』『拾遺』両編をもとに
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　神社、仏閣、堂塔の順次、縁起などを再編したものです。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　元治元年（1864）に暁鐘成、四方義休、楳川重寛により刊行されました。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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351： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:37:54 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「花洛名勝圖會には『西山七十二峰』という言葉も直後にしるされているところを見ると、

　　　　　　　　三十六という数字は、やはり正確な数というより慣用句的な言葉と捉えるほうがいいだろう」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

　　　　　　　「ふるくから慣用句的に使われている三十六の直後に倍数の七十二を持ってくる

　　　　　　　　　　　 ……たしかに正確な数というより、文章上の演出と見たほうが良さそうね」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　,　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.: : :´: : : : : : : :｀: . .,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ: : : : : ; : : : : : : : : : : ｀ .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: ,: ィ: : ／/∧: : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,ｨ7: : : :／　/:ハ: :i: : : : : : : : : : : ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' ´ ﾉｨ: : ; く　 /'　　i: :|: : : : : : : :: : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　　 ' /／,､　 ∨ 　　 |: |: : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　　＿. . . ､-― . . ￣ . ト､　　,ｲ ! 込,　 ',　　　 |:.|: : :i: : : : : : : : : :,'
　　 ,. . .r. .´. . . . . . .i. . . . . . . . ..|　ﾍ　ﾘ　ｰﾟ'　　　　ヽ ∨i: :ﾘ: : : : : : : : :/
　　i. . . . . . . . . . . . .|. . . . . . . . .ハ　 ∨ 　　　　　　≧､ヽﾑ: !: : : : : : : :/
　人. . . . . . . . . . .ノ＿＿＿__人　'　､ﾊ　　 ´ 　　　入ヽi: :|: : : : : : , '
／　ヽ､. . . . . ｰ. ´. . . . . ｀. .ー‐'―／: :ﾍ　､　　　　　'ｰﾟ´ }:ﾘﾚ´ﾌ: ／
　　　　　｀　＜. ., r‐.-. ､. . . /. . .／:／＞ >　 `　　　　　 _､_ﾚ_ ノ'´
　　　　　　　　/. . .ヽ.ー. --=＝.７._._._≧'ー｀＝r‐=‐ : : : ＞´
　　　　　　　 i. . . . . . . . . . . .≧´7/i_r/.r＞: ´,: :_:＞＜三､　 ,､
　　　　　　　 !. . . . . . .／.￣. . . . . - =＝＜. ´.-.-.-.-≧､三y三ム
　　　　　　／. . . . . ./. . . . .ヽ.ｰ. ´. . . . . . ,､. . . . . . . . . 7ﾆ,'三ﾆ/
ー-､　 ,／. . . . . .／.o. . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . ../三三ﾔ
､　　 >＜. . . . ／ . . . . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . .ﾌ三三/
ﾆ＼/. . . . ＼/o. . . . . . . . . . . . . . . ..／. . . . . . . . .／三三/
三ﾆ＼. . . . . .＼. . . . . . . . . . . . . ／. . . . . . . . ..／三三ｱ
三三ﾆ＼. . . . /. .＞. ､. . . . . ..／. . . . . . . . . ／三三／

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352： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:38:24 ID:hQLg8zmc: 　　　　「それじゃ、”東山三十六峰”はどれとどれ、

　　　　　　　みたいには結局わからないままなのかしら～？」

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

　　　　　　　　　　　　「いや、昭和十一年（1936）、大阪営林局が

　　　　　　　　　　　　　　　『東山国有林風致計画』において、東山三十六峰を選定した」

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　 (● ) (● )　　_,-|、　　　　　　　　　「俺にしてみれば枯れ柳を無理やり幽霊に仕立てあげるような
　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´　　 l　i　| l} }　　　　　　　　　　　味気な～い行為に思えるが……、ま、これは主観だからな」
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 l　l, |. l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　/ｨ::::::::.. ヽ
　　　　　　　　　　　 _,,ィ'´:::ヽ__､_r'´　　　／:/:::::/::::::::. ヽ
　　　　　 __　　　 __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人＿＿..ry:::::::::::::::::::::::::. ',
　　　,.- v　ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l
　　rｰ、ヽヽ　}＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾉ::::::::::::::::: l
　r　ヽ｀､_」イ_]　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::: i
　i　>､_〉-".|　,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:「 ::::::::::::::: !
　ヽ　） |　|　,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::: |

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　東山国有林風致計画における三十六峰の規定　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　比叡山・高野山・修学院山・赤山・一乗寺山・瓜生山・将軍山・如意ヶ嶽・中尾山・日待山・吉田山
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　中山・紫雲山・椿ヶ峯・善氣山・獨秀峯・東岩蔵山・観勝寺山・下粟田山・花頂山・知恩院山・圓山
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　長楽寺山・東漸次山・雙林寺山・鷲峯山・靈鷲山・清水山・歌の中山・鳥部山・阿彌陀ヶ峰・光明峯
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ　　　　　惠日山・月輪山・稲荷山
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
353： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:38:53 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「ほほう、お役所かお」

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　「さらにその後、昭和三十一年（1956）、
　　　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　　　人､　　　　　 |　　　　　　　　　　京都新聞においてその三十六峰を具体的に
　　　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7　　　　　　　　　　　　　特定する記事が書かれることになった」
　　／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
.　｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
　 '| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
　　'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
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　　 `,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
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.　　　 }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼　ム:::::ヽ
　　　 l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
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354： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:39:23 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「『東山三十六峰・京都案内図』というのがそれで、現在定められているところの三十六峰は

　　　　　　　　　　概ねこれに依っている事が多い」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　/　:::::::::: ⌒´ ヽ､,＿　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
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　　　　　　　　　　　　　　 |　::::::::::::（__人___）　　　　|:::::::,. -ーy::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::::::/::'､　　　　　 |￣　　 _/::::::::::::::::::::: /
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　　　　　　　　　　　　　　 .| :::::::::::::／|　　　　　　　/ﾚ-,.ｲ:::::/::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:／:::::::::::: ヽ__､____,.　"/／::ﾉ.:::::/::::::::::::::::　j
　　　　　　　　　　　　　　　 r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::ノ::: ､:::: ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r

　　　　　　　　「その他にも独自の『三十六峰』を展開する著述もあるが……

　　　　　　　　　　　　そうした展開自体が『三十六峰』という言葉の正確性の無意味さを証明しているとも言える」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　東山三十六峰・京都案内図における三十六峰の選定　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　比叡山・御生山・赤山・修学院山・葉山・一乗寺山・茶山・瓜生山・北白川山・月待山・如意岳
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　吉田山・紫雲山・善気山・椿ヶ峯・若王子山・南禅寺山・大日山・神明山・粟田山・華頂山・円山
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　長楽寺山・双林寺山・東大谷山・高台寺山・霊山・鳥辺山・清水山・清閑寺山・阿彌陀ヶ峰
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{　　　　　今熊野山・泉山・恵日山・光明峰・稲荷山
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
355： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:39:53 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「個人的には『慣用句に具体性をもたせよう』とすることの意義に

　　　　　　　疑問を持たざるをえないが、ま、はっきりさせてほしいって声もあるんだろうな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【現代で言う”東山三十六峰”一覧】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　比叡山・御生山・赤山・修学院山・葉山・一乗寺山・茶山・瓜生山・北白川山・月待山・如意ヶ嶽
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　吉田山・紫雲山・善気山・椿ヶ峰・若王子山・南禅寺山・大日山・神明山・粟田山・華頂山・円山
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　長楽寺山・双林寺山・東大谷山・高台寺山・霊鷲山・鳥辺山・清水山・清閑寺山・阿弥陀ヶ峰
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{　　　　　今熊野山・泉山・恵日山・光明峰・稲荷山、となっています。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
　　　　　　　　　　　　　　　これは京都市産業観光局観光MICE推進室運営の『京都観光NAVI』によります。

http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=4&ManageCode=7000052
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

　　　　　　　　　／´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ、
　　　　　　　　／:.: : : : : : :.:.／´: : : : : : ,.=､_r､: : ﾍ
.　　　　　　　 /: : : :.:/: : .:／: : : : :.:／／　　ﾘ　! : : :',
　　　　　 ,': : :.: :/: :／／: : :.:／／　　　 l!　 !: : : :',
　　　　　　　l: : : :.:/ :/ :/ : : :／／　　　〃　 l: : : : ',
　　　　　　 l: :!: : l :/ :/: :;/7ｰ/―-､　　 /　　　!: : .:i l
　　　　　　 l: :! : :l/ :/ : ://∠＿　　　ノ　　-ｰト!: :.l :!
.　　　　　　 ', ! :/j ７: : / l!T ﾊ l｀`　　　　 r≠-ﾄ!: :ﾊ!l
　　　　　　　 l l （　(l :／　弋_ソ　　　　　 lじｿ /l :/　l
　　　　　　　 l ',: :ヽj/>　　　　　　　　　　ゞ' 　/j/
.　　　　　 l: :V: : ｀ｰ､　　　　　　　　 ,　　 /
　　　　　　 !: : V: : : :.:ト､r-､　　　、_　　　 /
　　　　　　　　!: : :.V: : : :L_.ﾍ　ヽ　　　　　イ　　　　　　　　　　「ともかく大事なことは京に住まう人々にとって
　　　　　　　　l: : : :i;: : : :.V｀ﾍ　 V　_ イ: :.!
　　　　　　　｜: : :.! 》､: : ',　/ﾊ　∀.γ7: :L＿　　　　　　　　　　　東山は自分たちの暮らしと切っても切り離せない
　　　　　　　｜: ;／.O >、 Vァ'ヽ､ V　/: :├―'^ヽ
　　　　　　　x≦´　／　ヽｒ'　-、　l.　{ヽ: :.! 　 i　! l　　　　　　　　　　　　風景ということなのね」
　　　　　 r'｀＝- ＜　　　 /　-､　!　l　ﾄ､ヽl　　V　.!
　　　　　 l　　　　　｀ヽ　 l　r、 ! L_|.　 V　ヽ　 i::　l
　　　　　 l　　　　　　　i　ﾍ　｀ｰ'　　　/　　　　ヽ､!

.
356： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:40:23 ID:hQLg8zmc: 　　「うまくまとめてくれてありがとう、だが、実際その通りだろうな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l⌒＼　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　〈　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　/ 　__,.ノ｀ ⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒ト､/　　（＞）（●）
　　　　　　　　　　　 r-='´　　　　　ヽ　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　＿∠ ノ |　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　}　⌒´　　　　｀V　　　　　　 |＞ー- 、
　　　　　　　　　　　　　　〉　　　　　　 -‐く　　　　　　|:::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　￣　　　 /｀ヽ.,___ ,__ノ７::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　　　　／|/:ヾｰ--ｰ"　ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
　　　　　　　　　　７ |　　　　￣　, /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i
　　　　　　　　　　 /::::ｌ|　、　　　　／ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∧
　　　　　　　　　　 l:::::ｌト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧／⌒ヽ
　　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::／￣　_ノ⌒ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　「清少納言が著した『枕草子』のこの冒頭分の”山際”とは、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさに東山の山際の事をさしている。わざわざ『東山の』などとはいうにも及ばないってわけだ」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

はるはあけぼの　やうやうしろくなりゆくやまぎは　すこしあかりて　むらさきだちたるくものほそくたなびきたる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　枕草子
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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357： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:40:52 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「ところでやらない夫」

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　　　　　／〉 ´　　　　　　＼
　　　　　　／／'　 __ ノ　ゝ.__　ヽ
　　　　　　　 /　/／〉　 ( ー)　(ー )　ｌ
　　　　　　ｌ　 ´ イｌ　　 (___人___)　　ｌ
.　　　　　　　ｌ　　ｉYｌ　　｀ ⌒ ´　　ｌ
.　　　　　　　/　　ﾊ !.!　　　　　　　　 !
.　　　　　 /　　/　 ' ヽ　　　　　 /　　　　　　　　　　　「なんだ」　
　　　　　　ｌ　　　／/ ､ゝ　　　　　　／ヽ_
　　　　 ´｀ー‐ '｀./　　｀ー､　　,－´　　/ 　＼
.　　　　ｉ　　　　ｉｉ　　 / ｀:.ｉ　ｉ´ヽ.　 /　　　｀　､
. 　　 , 'ｌ　　　　　ｌ.!　 /　　ｌ　 !　ﾊ　/　　　　　　　＼
　　 / ,:|　　　　　| ヽ/　　　!＿'　　 V　　　　 ,　 ,　　ヽ
.　　/ / ｌ　　　　　|　　　　 /:.:.:.:ヽ　　　　　　　/　/　／　ｉ
.　　!/　 !　　　　ｌ＼.　　ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ　　　　　／　/　 /　　　ｌ
　　/　　　　　　　 !　ヽ.　 !:.:.:.:.:. !　　　 ´　　 !　 /　　　 !

.
358： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:41:22 ID:hQLg8zmc: 　　　　「室町時代の『東山文化』ってのもこのあたりの話になるのかお？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

　　　　　　　／´￣￣￣￣｀＼.
　　　　　　／: : : :　　　　　　　＼
　　　　　/: : : : :　　　　　　　　　　　'.,
　　　　　|: : : :　　　　　　　　　 :|
　　　　　| : :u : : : : : .,　　　　　　 :|　　　　　　　「あぁ、まさにこの東山を中心に開花した文化だが、
　　　　　|:: : : :＿ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_　　:|
　　　　　|::::;;;（　 ●）ﾉヽ（　● ） ;;:::|　　　　　　　　　　それはまた別の時に話そう」
　　　　　|: : : ´"''", 　　　　"''"´　:l
　　　　　 ',: : . . （　　　 j　　　）　 ./
　　＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　/ハｰ､＿_
　／: : r':|　r'￣二ﾕ　　　　　　　　./ : ',: :: :: :＼＿_
　: : : : | .|　|　/ 　) ｀)　　　　　　 ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
　: : : : |.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿　　　／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: :: :＼　　　　　　　　ヽ- ´ 　 .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: : l: ｀ー┬-､　　　ト､.　　/: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : : ┐|: :: :: :: :＼）　７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: : イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiii〈　 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ : : / /: :: :＼＿￣＼ii｝　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|

.
359： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:41:52 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「そうですね～、まだまだ紹介することいっぱいありますもんね」

　　　　　// ヽヽ　　　, -‐　　- ､
　　　　 | i　　＞　`Y´////////＼ヽ
　　　　　|:i　///,ヘ　∨ ＼///////＼ヽ
　　　　　|i ////　　〉-‐'´⌒ヽ///////＼ヽ
　　　　　ﾚ'///　／　　　　　　＼//////:ヽ　
　　　　　///:ﾚ' 　　　　　　　　 __＼//////Y
　　　　////{　　　　　　　　／　￣ Y/////|∧
　　　　 i///:| 　 _＿　　　　　,ｲ丐`ヽi/////|//i
　　　　　|//∧ / ,.= ､.　　　　弋ﾘ　仆//////|∧
　　　. 　|///∧ 仍ﾊ.　　　　　　　　　N/////|/∧
　　　　.　∨//∧`ｰ'　　､　　　　　　　|////N//∧
　　　　　　∨//∧　　　　　　 ._　　　　|///////..∧
　　　　　　＼//ｒ-､　　　'´　　　　　　 ////////∧
　　　　　　　　 `Yゝ ,'Y⌒ヽｰｒ､　　　　 /／///////∧
　　　　　　　　　 |::i´　 (_ ノ_丿 }-‐ 　 / ＿////////∧
　　　　　　　　　 |::.|　　入フｰ iＴＴＴＴＴＴ 7////////∧
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　　　　　　　　　 |//〉　　　　/　|　|　|　|　|八/////////∧
　　　　　　　　,ｨ'￣/　　　 /　|　|　|　|　|　|　| `ｰ　､ ////∧
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　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､_
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　「ご理解がいただけてなによりだ。
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　　　　　　さて、次は嵐山に移ろう」
　 ,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|

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360： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:42:22 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　　「嵐山はなんといっても桜と紅葉の名所として内外に名高い」
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

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右京区と西京区にまたがり、渡月橋の西にそびえる山。
標高381.5メートル。国の史跡名勝。
古くから嵐山は歌枕として多くの歌に詠まれているように、春は桜、秋は紅葉の名所として有名。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～京都観光NAVI
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.
361： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:42:51 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「嵐山は丹波の國と呼ばれていた地域の

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　南部から連なっている山脈の一部で、
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　大堰川を懐に抱き、小倉山、相対する形になっている」
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【丹波の國とは】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　　現在の京都府中部・兵庫県北東部・大阪府北部あたりに当たります。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
362： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:43:21 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　｜　　.（ ⌒）（⌒）
.　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　「大堰川に架かった『渡月橋』は嵐山の名所が挙げられる際に
　　　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
　　／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、　　　　　　　　　　　　　一に上がって二と下らない著名な場所だ」
　｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
　　| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
　　'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
　　ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
　　 `,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
　　　 }:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
.　　　 }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼　ム:::::ヽ
　　　 l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
　　　　{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ

　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::／ ∧::::／::i ト､
　　　　　　　　　　　,.､/:::::::::::::::／⌒丶､,イ⌒i::|::::ハ
　　　　　　　　　ノ /':::::::::::::::/　　　　　　　 /人:::::::::i　　　　　　　　「嵐山の風景を楽しむときは
　　　　　　　　ｲ　く/:::::::::::::::iト‐- ､　　　　 /　　i:::::::::i
　　　　　　　　ヽ　 `､i:::::::::::::ﾄ==ヽ `　　　-‐､　i:::::::::i|　　　　　　　　　この橋の袂のあたりから眺めるのが一番いい、
　　　　　　　　　〉＝ |:::::::::::::|fｪj）　　　　ィ=-､`.|:::::::::.|i
. 　　　　　　　　7￣.i| ﾄ:::::i::::|`　　　　　　iｪ）〉 /:::::::::::i　　　　　　　　　　　とされていますね～」
　　　　　　　　/: : : ﾙ､::::.ﾄ､i　　　　､　　`　' /:::::::::i .|
　　　　　　　/: : : : : : ＼::::＼　､　　　　　　 /／/ ﾊﾉ
　　　　　　/: : : : : : : : : ∧ﾍ.i　　　　'　　／彡/ /／.::＼
　　　　／: : : : : : : ,　人/　＼　　　_ イ '":::::／.::::::::::::::::＼
　　　　/: : : : : : : ／i| `i⌒ヽ､　￣i:::::::::::::::ﾙ.::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　./: : : : : : : /_ ∧.ﾉ　　　＼　/i|:::::::::::.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : : : : /　⌒`ヘ _ _ 　　∨ i|.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　|: : : : : ./　　ヽ､　　　￣＞　　辷─‐-､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　i: : : : .ノ　　　　＼　　／へｲ: : : : : ＜い:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　ト‐--　___＿　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : ト､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　ヽ　　イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : .　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|i

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363： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:43:51 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「あぁ、渡月橋から眺める嵐山のことを、

　　　　　　　人々ははるか昔から筆を尽くし、字を尽くして讃えてきた」

　　　　　　　　　　　　　　　 .／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´ 　　　|
　　　　　　　　　　　　　-ｰー|　　　　　　　|ヽ________
　　　　　　　　　　 /:::::::::、::|　　　　　　 /ﾚy:::::::...　｀' ｰ-、
　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::ヽ__､____,.　"/::::/::::::::::::::..　　ヽ
　　　　　　　　　　　j:::::::::::l:::: ::::::「二二二 :::::::::::::::::::::::::::::::::::　＼
　　　　　　　　　 l:::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::／＼::::::::::::::::::::::/:::::::::::　ヽ
　　　　　　　　　 /::::::::::ｰ-ミ､:::::::::::::／　　　＼｀>- 、::l:::::::::::::::::　 |
　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::ヽ:::／　　　　　／／ノ~ヽ::::::::::::::::::　|
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　　　　　　　/:::::::::::::::::::∨／___＿＿|＿|＿ ~└t_,.ｲ__√　 }ヽy ⌒ ∧
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　　　　　 l::::::::::::::::::::::::ヽ＿＿＼￣￣￣￣￣|￣￣|￣／::::::::::::::　/

　　　　　　／: : :,: : : : : ﾍ: : : : : :ヽ: : ＼
　　　　　　 /: /／: : : :/ﾐﾍﾊへ: : : : : ヽ: : ヽ
　　　　　　　/: ／: : : : :/　　　 ';,　ヽ: : : : ﾊ: : ﾊ
　　　　　　 ,':/: :ｨ: : :.ｲ/　　　　 'i　　' ,: : : : ﾑハ
　　　　　　,7: : /: : : .ｲ　　　　　 |　　　' ,: : : :ﾊ : i
　　　　ﾑ: :ｲ: : :./_!'＿　　 ,」'-――ﾍ:ﾄ-: ∨,
　　　　　ｲ: /: :i-‐7'_」二｀　　　 '^≧示ｰ､ﾏﾍ : Y
　　　　　7:∧: |: :kｲぅﾊ｀　　　　　乂ﾟり　ハ∧: ',
　　　　 i:/　ﾚﾘ:ﾊ '弋ﾘ　　　　　　　｀´　　ハゝi
　　　　　!'　　'ﾙﾊﾍ　　　､　　　　　 /／:ﾘ '!
　　　　　　　　ﾚ,:ﾍﾊ　　　　　　　　 /: : !/
　　　　　　　　' ',: :ﾊ:ヽ　　　｀　 ´　　／/: ::ｲ　　　　　　　　「手持ちの観光案内では、
　　　　　　　　　ﾄ: :ヽ: :｀r　､　　 , ィ､: ｲ: : :|'
　　　　　　　　　 iﾍ: : ',: ハ　　｀　　ハ: i: : :.|　　　　　　　　　　　この渡月橋の周辺一帯を嵐山と呼ぶのだということね」
　　　　　　　 !: ゝ: <,へ＞､　 /..∧､!: :.:|
　　　　　　　　 , ≦ﾍ,: ﾊ／>> /iiﾍ. .ミﾊ,'; : !
　　　　rvrﾍ≦ =＝"ﾊ: ﾄ≦r三==三ミ. ﾊ: ト≧ ､_
　　　ﾊ. ﾍ' ´. . . . . . . 'ﾘ､>､ﾆｸ/iﾍﾊｰ'､∧:',. . .＜ハ
　　　,. . . .,. . . . . . . . . ﾚ' . . //∧ハﾐﾍ. . ',ﾊ. . .i. .i. .|
　　 /. . . i.∨. . . . . . . .ﾘ. . .ヽ/ . ﾊ.∨/ . . ゝ,. . ∨i. |
　　 i. . . . !. Y. . . . . . .,r‐ﾍ. . . . . . ﾍ0. . . .ﾄ. ､. . .､{. .|
　　 |. . . . | ｲ. r. ´. o. . _._ ｣. . . . . .i.|. . . . .'ﾄ､. . ≧､ |
　　 |. . . . .!.i. .レ. t. ‐7. . . | . . . . . |.| . . . . i. . ｀r=t.ﾍ
　　 |. . . . .i.',. .|. . {. . .i . . . ! . . . . . |.| . . . . |. . . }. . ﾊ｀

.
364： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:44:21 ID:hQLg8zmc: 　　　「いや、本来の嵐山は渡月橋の右岸、

　　　　　　　　　京都市西京区地帯のみを指している」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
　　／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
.　｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
　 '| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
　　'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
　　ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
　　 `,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
　　　 }:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
.　　　 }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼　ム:::::ヽ
　　　 l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
　　　　{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'　　　　　　　　　「えっ」
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
365： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:44:50 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「左岸に当たる京都市右京区嵯峨、

　　　　　　　　　いわゆる嵯峨野をも含めて嵐山と呼ぶようになったのは近年のことでね」

　　　　　　　／´￣￣￣￣｀＼.
　　　　　　／: : : :　　　　　　　＼
　　　　　/: : : : :　　　　　　　　　　　'.,
　　　　　|: : : :　　　　　　　　　 :|　　　　　　　　　「同じく右京区にある高雄山も合した結果、
　　　　　| : :u : : : : : .,　　　　　　 :|
　　　　　|:: : : :＿ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_　　:|　　　　　　　　　　　　観光資源上は『嵐山は紅葉の名所』といわれるようになったんだ」
　　　　　|::::;;;（　 ●）ﾉヽ（　● ） ;;:::|
　　　　　|: : : ´"''", 　　　　"''"´　:l
　　　　　 ',: : . . （　　　 j　　　）　 ./
　　＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　/ハｰ､＿_
　／: : r':|　r'￣二ﾕ　　　　　　　　./ : ',: :: :: :＼＿_
　: : : : | .|　|　/ 　) ｀)　　　　　　 ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
　: : : : |.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿　　　／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: :: :＼　　　　　　　　ヽ- ´ 　 .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: : l: ｀ー┬-､　　　ト､.　　/: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : : ┐|: :: :: :: :＼）　７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: : イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiii〈　 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ : : / /: :: :＼＿￣＼ii｝　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|

　　　　　 |　　　　＿＿＿　/|　　|　　　　　　　　　　/
　　　　　 |　　　　/　　　　/ミ＜　|＿_　　　　　　　 /
　　　　　 |:　　　/　　　　/　}　　/}　　　　　　　　／
　　　　　 |　‐=≦笊芋≧o｡、 :/ {　　　　　／　　　　　 }
　　　　　 |: 　ﾏ{　　)///刈ﾏﾐ: /:　　　　／　　　　　　 /
　　　　　 | 　 { 　にﾏ//Ⅳ　ヾ,′　　　／　　　　　　 /
　　　　　 | 　 i　弋込Zｼ　　 /:　　　／　　　　　　 /
　　　　　 | 　 {　　　　　　 /:　　／{　　　　　　　 /
　　　　　 |　　i:　　　　　　 /:　／　ﾟ。　　　　　　 /
　　　　　 |　　{　　　　　　 /: ／　　　　ﾟ，　　　　　 /
　　　　　 |＼ :!　　　　　 /／　　　　　ヽ　　　　:/　　　　　　　　　　　　　　「M&A？」
　　　　　 |　　ヾ、　　　／　　　　　　／　　　　/
　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　／　　　　 /
　　　　　 |　　　　　　　　　　 , -　r ´　　　　 / 　　　　　 /
ﾟ。　　　　｜　　　　　　　　／　　　　　／/ 　　　　　　 /
/ﾍ　　　　:|＼　　　　　　／　　　　　／　/　　　　　／
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////ﾍ　　{///＞｡./}　　 !　　　／　　　:/　　／
.＜///＼ i＼/{////i　　 :}　　　／　　　 :/　　／

.
366： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:45:20 ID:hQLg8zmc: 　　　　「だから、古めの文献で嵐山の紅葉についての著述を探すのはなかなか骨が折れる。

　　　　　　　たいてい天龍寺しか出てこねえ」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　⌒　
　　　　　　　　　　｜　　　 ( ●)（●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 | 　　　　　 |
　　　　　　　　　　　 )　　　　　　　|
　　　　　　　　　_.. il'ヽ、　　　　 , ノ.
　　 ,r￢;;――''ﾞ};;;;ヽ　｀'丶__ _ι　
＿/ ;;;;;;; ヽ　;:;:;|､,;;;;＼　 _/'',ヽl-..,,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: ヽ　　 .,,ﾉ'"゛ﾞ''ｨﾞ'ッ' l ﾞl､　 '!ｉ-､
;;;;;;;　 ;:;;;;　 ,!　　　＼　｀'､ヽl,"l　　ヽヽ
;;;;;;;;;;　　,　l;;;　　　　 ´'-、 `ｉ, ﾞ｝ｌ　　 l　 l　　　　　　　 _＿＿＿
;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;; l;;;;;;;;;;;;;;　　　　｀''､　ｌ,l,' ......　 l;;　l　　　　　 _」ｼ,!:: 　　 |
　ﾞ),;;;_,,../ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ll ／ ;:;;;;;;|;;;: |　　　 _,i'ﾞl''/］:: 　　　|
;;;;　ﾞヽ　`'､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j;;;;;;;;;;;;;;;;;;,!'O;;;;;;;､;;;l;;;　ヽ_,／lﾞl 〔 /ｲ: :　　 |
;;;;　　＼　',,;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;l;;;;;l;;;;;'''″;;;;;|,', ゞ'''父二ﾆ=!
;;;;;;;;　　｀'､ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;O;;;;;〕;;;〔;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ､ﾘ″
ヽ;;;;;;;;　　 .ｿﾐ.;,,.;;;;,,;;_丶|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;,!;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;_..-'"゛

　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ　　　　　　　　　　「あら～」
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

.
367： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:45:50 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ　　　　　　「でも観光情報を受け取る側としては、
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/　　　　　　　　　嵐山、嵯峨、高雄山が別々に紹介されているのは億劫だわ」
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､_
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）　　　　　　　　　「そういう意見もわかるけどな、ただ『東山三十六峰』のこともそうだが、
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　観光客はともかく、その土地を紹介しようって立場の人間には
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　そのあたり無理解で済ませてほしくないぞ。
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7　　　　　　　　　　　　　　　知った上で簡便にするならばともかくな」
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|

.
368： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:46:20 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |　　　　　　　「こ難しい話になりそうなんでさっさと次行くお」
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　　　　　／〉 ´　　　　　　＼
　　　　　　／／'　 __ ノ　ゝ.__　ヽ
　　　　　　　 /　/／〉　 ( ー)　(ー )　ｌ
　　　　　　ｌ　 ´ イｌ　　 (___人___)　　ｌ　　　　　　　　　　「そうしとくか。
.　　　　　　　ｌ　　ｉYｌ　　｀ ⌒ ´　　ｌ
.　　　　　　　/　　ﾊ !.!　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　　嵯峨や高雄山に関しては五十番の歌詞に
.　　　　　 /　　/　 ' ヽ　　　　　 /
　　　　　　ｌ　　　／/ ､ゝ　　　　　　／ヽ_　　　　　　　　　　　出てきてるんでそっちで紹介することにする」
　　　　 ´｀ー‐ '｀./　　｀ー､　　,－´　　/ 　＼
.　　　　ｉ　　　　ｉｉ　　 / ｀:.ｉ　ｉ´ヽ.　 /　　　｀　､
. 　　 , 'ｌ　　　　　ｌ.!　 /　　ｌ　 !　ﾊ　/　　　　　　　＼
　　 / ,:|　　　　　| ヽ/　　　!＿'　　 V　　　　 ,　 ,　　ヽ
.　　/ / ｌ　　　　　|　　　　 /:.:.:.:ヽ　　　　　　　/　/　／　ｉ
.　　!/　 !　　　　ｌ＼.　　ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ　　　　　／　/　 /　　　ｌ
　　/　　　　　　　 !　ヽ.　 !:.:.:.:.:. !　　　 ´　　 !　 /　　　 !

.
369： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:46:49 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「jud、それで次の話題は何でしょうか」

￣￣　l　　　　　　/　　　　 |　　　　| 　　　　＼　　　　　＼
　　　 |　　　　 /　　　　　|　　　　| 　　　　　∧　　　　　 }
　　　 |　　　　 f　 |　　　 |　　　　| 　　　 /　}　　　　　 l__
　　　 |　　　　　|　 |　　　 |　　　　| 　　 |　　 l　　　　　 l　ヽ
　　　 |　　　　　|　 | 　　｜　　　| 　　 |　　 |　　　　 |　 l
　　　 |　　　　　|　 |＿_　　{　　　　| ＿＿|＿　 |　　　　 }　 l
|　　　｜　　　　 |　　　　ミ八　　 :| 　　 |　　 |　　　　 }　 |
{　　　｜　　　　 |㌢芯云丐ﾐ＼　 :|　/芯云丐ミ　　　 ,′ }l
‘，　 :|　　　　　|ゝｈr//刋　　ヽ　: 　ｈr//刋 /　　　　/　 /{{
　　　　{　　　　　{　{乂)こ少　　　＼{:　乂)こ少　　　　 ∧__　ⅱ
　　∨八　　　 ', i　　　　　　　　　　　　　　//　　　 ∧////
.　　 ∨　＼　　八＼　　　　　 ,　　　　　　//} 　　 /∨,/＜　∧　
　　　 ∨ / ヽ　　　＼}　　　　　　　　　〈//　　　/　 }/＼} / ∧
　　　　∨　　〉､　 ∧　.　　　　 -　　　　　 /　　／　 /}///ﾍ / ∧
.　　　　∨　//∧/ ∧　　　　　　　　ィi /　／　　　//}////ﾍ / ∧
　　　　　 ∨///∧/　:}　＿　ヘ _ ｡＜ﾆﾆ/／/ 　　 /_∨＼///ﾍ/ ∧
.　　　　　　〉////∧　:!/　　／{ニニニ／　/ 　　 /　　≧s。,// / ∧
　　　　　 /////// ＼|　　 /＿:}　　　　/　/　　　 /　　 /　　　}￣　/ ∧
.　　　　 ////＞/　　/　　//ｉ:ｉ{ﾆ＞＜:/　/　　　 /＿__/＿_ 　 }　　　/ ∧
.　　　 ,' ￣ア /　　/7777/ｉ:ｉ／i:i:i:i:i:ｉ:{　/　　　 ///////////ﾍ___ 　 / ∧
　　　 /　イ__/　　/=:∨,/i／i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:∨ 　　 ///≧=‐ニニﾆﾆ二:ミｔ､/ ∧
.　　/　 {二:/　　/ﾆ/／＼i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／/ 　　 /二二二ニニニニニﾆニ',/ ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　「先程も言ったが嵐山は桜の名所としても知られている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）　　　　　今度はそのあたりを見ていこう」
　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|　　　　　　　☆
　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ‐j　　　　　　　 |　　　_　　／
　　　　　　　　　　　　　　　_,ﾉ　＼｀ヽ., 　___ ,_ノ_／､〉　ﾌﾟｼｯ
　　　　　　　　　_, ､ -―＜　ヽ　　＼.__　　ΛУ ーヽ====､
　　　　　　　／- ､　　　　　　　ヽ　√::､Y r　V´　`ーヽ　(__ }
　　　　　　丿　　　　　　　　　　 ∨｀ヽ:::>-〈7　　 `ーヽ (____ }
　　　　　　{ 　　　　　ヽ　　　　　　　　　∧:::/　　　ｨ　/　(___.ﾉ
　　　　　　i　　　　　　　ヽ　　　　＼　　 _/V　　　 /-"　 (__ }
　　　　　　i　　　　　　　　ヽ　　　　　 /(　＼　イ〉________Jj

.
370： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:47:19 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
西山の花見る人は、多く先づ御室を指す。
松青く楼門赤く茶煙たえだえにあがりて花極めて白し。

塔は霞をもれて松風の外に聳え、鐘楼は昔を説きて香雲の中に包まる。
重なる岩根を踏みしめて生い立つ松、その間を点綴して咲き誇る花、嵐山の春こそ今たけなはなれ

小舟に乗りて漕ぎゆく人あり、岸の此方にて眺むる人あり
彼方の坂を登りて、大悲閣に至れば、眼下に広げられるる一幅の書圖、
柳桜をこきまぜてあたかも西陣を織り出せるがごとく
また友禅を染めなせるが如し
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　
　　　　　　　　　　／　　 __,ノ　｀⌒　__
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）(__＞-､
　　　　　　　　　 | 　　　（__γ 　（___／¨ ヽ,
.　　　　　　　　 |　　　　 {　　　 (__／ｿ￣',　　　　　　　　「これは鉄道唱歌の作詞家、
　　　　　　　　 |　　　　　　>､　　　　ヽ-<∧
　　　　　　　　　ｒ‐j､､　　　　(__,..＼　 γ´¨ ＞;　　　　　　　　　大和田建樹が嵐山について筆を興した文章で、
　　　　　　　　_,ﾉ　＼｀ヽ., ___ ,__ へ＼{　　　　 }
　　　　　　＜　ヽ　　＼.__　　　{√ヽ￣`＜＿,.ｲΛ　　　　　　　　　　嵐山近辺の春を描いている」
　　_　＜　　　　　ヽ　√::､Y r ﾉゝ　　 V 　　, . ハ
／　　　、　　　　　　 y´ν⌒v:<ノ　　〈'7￣　　ヽ
　　　　　　　　　　　ﾉノ　　/ λ､　　　　　! 　　　　　 :.
　　　　　 !/　　　　{　　　　　　 λ　　　　ﾍ　　　　　　.{

.
371： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:47:49 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　「ここ嵐山が桜の名所として知られるようになったのは

　　　　　　　　　　　　　後嵯峨天皇が即位中、吉野の桜を多く移し替えてきたことに始まる」

　　　　　　　　／￣丶
　　　　　　　　 l　　　　 l
　　　　　　　　 j　　(_ﾉ､)__
　　　　 ,r : ' : : "/ﾍ　　　∧ : :＞.、
　　　　ハ : : : : : ',　｀ -ｭ'´ i : : : : :j
　　　　{ : ', : : : : :∧ ∧::ﾊ } : : : : :{
　　　 }>‐::'､ : : : : V /::Y｀i : : :/ :}　　　　 _、
　　　　 } : : : : : : : : ∧i::::ﾚ : : : i: : :i　＿r T {ＪJｰｧ
　　　　 i : : : :i : : : : : ∧/:＞へ : : :!/　　'Ｊ┘　 /
　　　　 }, -‐-'、:_:,. - '´ 'V　　　ヽ./　　　　　　/
　　　　 Y ´ : : : : : : : : : : :」ｲ｀t У　　　　　／
─── ｀、 : : : : : : : ＞'´─＜＿＿＿＿／─────────────
　　　　　　　￣￣￣

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼ﾎｼﾞﾎｼﾞ
　　　／（ ●）　（●）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　　　　　　　「奈良県の吉野だお」
　 |　　　ｍj |ー'´　　　　 |
　＼　〈＿_ﾉ　　　　　　／
　　　　ノ　　ﾉ

.
372： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:48:19 ID:hQLg8zmc: 　　　　ｆ` ｒ-‐─‐ ‐....､
　　　 ,ｨヽヾ:::::..＿.::::::::....ヽ
　　 /..::::::∧∨,　-‐ ヽ.:::::::...＼
　 /....::::::::レ}ﾉ　　　　　ヽ:::::::.....
　i.....::::::::::|　　　　　　,. -‐ Y:::..ヽ
　|....:::::::::::|　　　　　　　　___､∨::...}
　| ...::::::::::i　, '´　　　　'´　゛ ∨::.|
　::....::::::::::Y´　, =､　　　　　　∨..ﾄ､　　　　　　　　「『花の吉野』って、いう文句は有名ですよね～」
　 .∨...:::::∧. ´　　　　　'　　　 }::::|..ヽ
　　 ∨..:::::::::ヽ　　　　.__ 　'　　/N.......∧
　　　`Y......:::::::::ゝ.　　　　　　ム-､::::....∧
　　　　|..::ヾ..:::::::::＞‐----ィ__ﾉ. {:::::::::...∧
　　 .　 |..:::::::::::＞ {` i￣i￣i￣i　i Ｌ＿,､_∧
　　　 |.:::::::::::::::::_,}　i　 i　 i　 i　ヽ　　ﾄ､`ヽ
　　　　 |...::::::::::,イ´_　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ
　　　 .|...::::::/　　 `Y　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ八　＼
　　　　 .|...::::i　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　＼
　　　　 |....八　　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ.　＼
　　　　　|...::::::ヽ.　　　　　＼　;;:　 i　　i　　i　 i:::;} 　　＼
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　　　　　 |......::::::::::::ヽ　＼　　　　　＼i　　i　 i |　　丶　　　　ヽ
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　　　　 |.......::::::::::::::::::.} i　i ＼　　　　　＼ i |　　.　　　＼　　　　＼
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
げに頼もしや御影山治まる御代の春の空　さも妙なりや九重の　さも妙なりや九重の　
内外に通ふ花車　轅も西に廻る日の　陰行く雲の嵐山　
戸名瀬に落つる白波も　散るかと見ゆる花の瀧　盛り久しき景色かな　盛り久しき景色かな　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_　　　　　　　　　「狂言『嵐山』において、勅使にまみえた花守の翁と姥は、
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　このように花の盛りを讃えている」
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
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373： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:48:48 ID:hQLg8zmc: 　　　「この狂言の中では吉野山は都から遠すぎて帝が花を見に行けないので、

　　　　　そこの山桜の種を嵐山へと移し替えたのだと語っている」

　 /　　　､__,,..-''..-､ヽ　　　　./　　　　　 /:::::｀ヽヽ　　　　　ヽ、
. /　　 ,　　　/.{::::::::::} .l　　　 /_,,-''´　　　 l　l::::::::::::ﾉ .'　　　　　　　 '.,
. l _,,.-' -.､　ヽヽ-‐'　　　　 ,'　　　 ‐.､　　ヽ._｀¨¨´　　　　　　　 i
. l. /:::::ヽ .l　　　　　｀ヽ　　 l　/:::::::ヽ l　　　　｀ヽ　　　　　　　　　 |
　l ヽ::::ノ　　　　　　　 } 　 / ヽ._::::ノ '　　　　　　　l　　　　　　　　　 /
　ヽ._　/　　　、　　　　ノ　　ヽ._　　 / 　　､　　／　　　　　　／
　　i　 l　　　 l-―‐''´　　　 ',.　　 l　　　　ﾉ ¨¨´　　　　　.,..-''"´ヽ｀"''-..,,
　　.',　ヽ..,,__ノ　　　　　　／',　　　ヽ-‐''"　　　　　　 .／　　　／　　　　　｀ヽ
　　 .ヽ　　,.--..,,_　　　／　　',　　　　　 ,.-''"￣ヽ　 ./　　　／
　　　＼｀ヽ　　ヽ__／　　／ヽ.　　　　｀ヽ　　　｀ｰ'　　　 {
　　　　　＼ヽ　　　　　　　ヽ　　｀　　　　　ヽ　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「奈良の平城京の時代ならともかく、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平安京に移ってきてからは確かに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　気軽に行けるところじゃないお」

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i　　　　　　「今なら電車やバスですぐなんですけどね～」
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

.
374： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:49:18 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「これは余談だが、この件に関して色々調べていると

　　　　　　　　　『亀山上皇が』吉野の桜をもってきた。

　　　　　　　　　　という記述がされている資料が散見されて、かなり混乱した」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､,ニ　　　 7 　 }::: : : ＼__
　　　　　　　　　　　 |　　　（ ─）（─）/｀ ‐　 /.　 /::::::::::::: :　: ｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　 |　u 　　（___人__）‐-―≦＿/::::::::::::::::::::::::: : : : : : : :丶、
　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　└‐-､__:::::::::::::::::::::::::::::::: : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　| 　　　　　　　　　｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::: : :}
　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　 |　　　　　　 ,　､_ -‐ ' ´｀丶､:::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　ノヽ､.,ヽ., ___ ,__ノ--―一'⌒V:: : : : : : ::: : :::::::::::::::::::::::;ｒ'´
　　　　　　　　　　　　_:ム:.:ぃ!`ー┬ ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : ::: : :::::::::::::::::::::／
　　　　　　　 _ ,.　 ' ´::::::::ヽ:ヾ　　/｀ヽヽヽ:ﾊ::::: : : :ヽ: : : : : :: : : :::::::::::::::::／
　　　 , -‐ '´: : : : ::::::::::::: :∧i､　∧　/＼l: : ＜＿_: : : i: : : : : : :::::::::::::::_ｒ'´
　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !ﾍ　　 !: : : : : : l: : : i:: : : :::::_､-‐''ﾞ´
　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l/∧　 l: : : : : : l: : _: !::::::／
　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛//∧　!: : : : : 厂:丿l／

.　　　　　　　　 ,.へ.　　＿__
.　　　　　　／　 __＼/.: : : : : .､
　　　　　　　 {　／: :厂∨へ、: : :＼
　　　　　　　 ×: : :/＞┴''¨¨ヽ: : : :.ヽ.
　　　　　 /: : : :,'´　　　　　ヽ : : : ヽ
. 　　　　 l: : : :.:l　＿_　　ｚ=＝ヽ: : : :':,
　　　　　　ｌ: : : :.:|'´￣｀　　　彡ﾆ､}: : : :.:',
　　　　　　 |: : : :.:ｌ. ,ｲ崇　　　　佖j 〉:i : : : !
　　　　　　 |: : : : :.〈弋ﾘ　　　　`¨´ ^!: : : :ﾄ､　　　　　　　　　　「あらあら」
.　　　　　 !: : : : :ヽ　　　' 　　　 |/!: : l:∧
.　　　　　 |: : : : : ﾄゝ　　　,.-- ､　　 /|: : :!/∧
.　　　　　　 |: : : : : ﾄ､.　　ｈ　r┴､ //|: :/://∧
　　　　　 |: : ∧ :Ｖ:＞r､ | !-//〉.∨/!://///∧
　　　　　　 |: //∧: Ｖ:/! リ |//∧ヽVﾄ＜⌒ヽ/∧
　　　　　　　|/:ｲ￣＼＞l　　　　{／ﾉｌｊ　　　 ∨∧
　　　　　　ｊ//!　､　　/　　　　／　 | 　　 j　 ∨∧
　　　　　　 ///l　　ヽ/　　　／l　　 |―‐ :く　　 !/∧
　　　　　 |//∧　　,ｲ＿＿ｲﾐ=ゝ、　厂）.: :.:ヽ.　|/ﾄﾍ!
　　　　　　 |/l/∧　 { |'⌒ヽﾄ､:.∠ｊ／／} : : : :.i　|/|　ｊ
　　　　　ｊ! ∨∧.　`!､＿ﾉ !ﾉ: :>z彡　人: : : ﾉ　|/|
　　　　　　　Ｖ∧ 　`「￣¨ｌ: :.:.＼__／　ヽｒ'　　j/ｊ
.　　　　　　　　 V∧　 |　　 |: . : ::::::＼　　ヽ

.
375： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:49:48 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）　　　　　　「ちゃんとした出版物でもそういうミスをしてるというのをみると、
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　結構亀山上皇の仕事だと思ってる人もいるのかなぁと思うので
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |　　　　　　　　　　ちょっと補足を入れとく」
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ、
:::::::::::::::::...ヽ::::::､-─────- ､_,. -－──ｰ、
:::::::::::::::::::::::::::://￣￣￣￣￣￣｀ｰ´￣￣￣￣/
::::::::::::::::::::::::://　　　　　　　　　/ /　　　　　　/
:::::::::::::::::＿//＿_ 　　　　　　 ./ /　　　　　　/l　　　　　　　＿
:::::::::::::::{　_____　　｀ヽ　　　　 / /　　　　　　/:::.l　　　　　／　/
::ー::::::{　____＿}｀'ｰ'´　　　 ./ /　　//　~""'''　‐- ．..,,__/　　/
:::::::::/　　____＿}　　　　　 ./ / 　 //　　　　　　　　　//　　/
､::::/　　　___＿}　　　　　/ /　　//　　　　　　　　　// 　,／´)
:::::／￣￣￣ヽ　　　　 ./ /　　//　　　　　　　　　//　 L,.-'´}
/　　　　　　　ヽ─-、./ /,.ー//　　　　　　　　　//　　,.-'´ ./
l　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::::://　　　　　　　　　//　／￣￣￣ヽ

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八　　　　　　　　　　「ハイ」
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

.
376： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:50:18 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
亀山の仙洞に吉野山の桜を数多移し植え侍りしが花の咲けるを見て

はるごとに　おもひやられし　みよしのの
　　　　　　はなはけふこそ　やどにさきけれ　　　　　　　　　　　　太上天皇
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続古今和歌集

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）　　　　　　　「この歌が収められている続古今和歌集は
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　文永三年（1266）三月に後嵯峨上皇御所において
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／　　　　　　　　　　　　　　　お披露目されたものなんだが」
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【続古今和歌集って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　正元元年（1259）に後嵯峨上皇の勅令で編纂が始まった勅撰和歌集です。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　全二十巻からなり、総歌数千九百十五首（誤差あり）で文永二年（1265）に完成しました。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　勅撰和歌集十三代集の一つに数えられています。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
377： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:50:47 ID:hQLg8zmc: 　　　　「亀山上皇の在位期間、つまり至尊の位に座っていた期間は正元元年（1260）から文永十一年（1274）なんだ」

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　ノ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）｜
　　　　　　　　　　　|　　｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　　　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　　　 {:::　　 l　＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　ヽ--､＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

　　　　　　　　　_
　　　　　　　／ __ ＼　　　,　-　　､__
　　　　　　　i::::/　＞::ヽイ:::::::::::::::::::::::`､‐::､
　　　　　　　|::|　／ _:::::::i´`ヽ::::::::::::::::::::::＼::＼
　　　　　　　|:l /::::/　＼:l__　　　＼::::::::::::::::::＼:::
　　　　　　　ﾘ/:::::|　　'´　　￣`　.＼::::::::::::::::::＼､　　　　　　　「じゃ、続古今和歌集は亀山天皇が在位中に作られたものなのね～」
　　　　　　　 {:::::::|, '´ 　　　　　　＼::::::::::::::::::}:::､
　　　　　　.　|:::::::|　　　　　　　　　　　 ∨::::::::::::::::::::ｉ
　　　　　　　|::::::::|　　　　　　　 '´￣ _`.､}:::::::::::::::::i::.::|
　　　　　　　|:::::::::| , '´　　　　　　'´して`ｙ:::::::::::::::::|:::.:l
　　　　　　　i::::::::::|',イむ　　　　　辷 j １::/:.::::::::::|::::ﾊ
　　.　　　　　{:::::::::{丶弋ﾉ　　　　　　　　 N:::::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　　　八:::::∧　　　　丶　　　　　　|:::::::::::/::::::::::ﾊ
　　　　　　　　＼:::∧　　　 v　　　ｱ　　レ:::::/:::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　＼:i`ヽ, -‐､_ ー　　　　/:／::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　〉/　ｯ　i `i-､　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　 i　　し´iﾉ_ﾉ }＿ _ __ ﾚ ´: ｝:::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　|　　　∨ '´/i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　　|　　　　　/ :i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　_ ｲ　　　　ノi : :i : : :i : : :i : : :` ‐ - ､::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／　　　　/ : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i: :| ヽ､::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　/ 　　 }　　　{: : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i : i　　ヽ:::::::::::::::::::i
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　　　　　　　ハ　　　　　　 | :i: : : :i : : :i : : :i : : :ヽ : : :ヽ:ﾉ　　|::::::::::::::::::|
　　　　　　.　　|　　　　　　.| :|: : : :.| : : ::| : : :ヽ : : :ヽ : : :ヽ.　 |::::::::::::::::|
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　　　　　　　.　|　　　　　　| : :| : : : : ::| : : :| : : : i :. : : :i: : : :｝　 |::::::::::/
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378： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:51:17 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　ヾヾ:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　ヾ　ヾ:.:.:.:.:.:.ﾞ､
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／|/　　　　ヽ　ヾ.:.:.:.:.:.:ﾞ
　　　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:./'''/'''''''''',,,,　　l　,,,,ヾ:.:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　 l.:.:.:,_.:.:.:/ィｆ::ﾑヽ　　　　!　　'''ヾ.:.:.:.:|.:l
　　　　　　!.:.:/ |.:./ 弋こCﾉ　　　　! ｆ:ﾆヽヾ､.:.:.!l.i　　　　　　「時期的にそういうことでしょうね」
　　　　　 l.:(　|/! 　, , , ,　　　　　辷ﾟノ/l:.:.:./ l
_ 、　　　　　!.:.:ヽ! _、　　　　　　ゝ , , , ,/　l.:/ !
ヽ、ヽ　　 l｀i l.:.:.:｀|::..i、　　 , ー,　　　　/ 　 l/
　ヽヽ /｀ｙ^y^ゝ.:|:::| ヽ　　{　ノ　　／　　 !
　　ヽ y / /　く-´.l_:l_ 　ヽ、_　ー:.:.!
　　　ヽ´　　　ヽ.:.｀、｀　ー__/_ヾ:.:.:.:ヽ______
　　　　ヽ　　　　ヽ.:.:､｀ヘ /　/　ヾ.:.:.:.ﾞ､　　ー､
　　　　　 >、　　　）.:.:｀ ' - ∧ つヾ.:.:.:ﾞ､　　　ヽ
　　　／_／ト-、　/ヾ.:.:.､し #^ ゞ､　　ヾ.:.､　　　ヽー
　　 /　　 /　　｀V　　ヾ.ヽ #　　｀ゞ､　ヾ.:､　　　ヽヽ
　　 l　　　l　　　　＼　　ヾ#　　　｀ゞ　　ヾ　　　ヽ　　｀ヽ､

　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　.｡＜}
　　　　　　　　　　　　　‐=≦　　/ ¨¨¨¨／　　　 i　__
　　　　　　　　　　.｡＜　　　　 /　　　 }　　　　　}　　＼
　　　　　　　　 ,《//　　　　　 :/　　　　:.　　　　ｉ　　　＞｡.
.　　　　　　 / //　　　　　 :/　 /　 / }　　　　 }　、　　＼ ≧=―‐
　　　　　　　/ //f　　　　　 :.　 /　 /　:.　　　　 /　 }　　　　ヽ　　　}
　　　　　　 / ///!　　　　 {__廴_:/__　|:　　　 /　　:.　　　　　}　　 :i
　　　　 / /　/{　　　　 i,x芹ミｔ､ /: 　　 /　 l　}　　　　　ｉ
.　　　　 / f　 / ｉ:　　　　　㌣にじ(_　 :}　　 /云ミｔ､i　　　　 .: 　　 {
　　　　/　:{　＞｡.　　　　 { | 乂こｼ　 :　　/ んう㍉　　　　 /　　 /
　　　 / 　ｉ　　　 ∧　　　:i｜｀¨¨´　　} ／　乂ｼ /:　　　　/　　 /
.　　　/　　 {　＼　/∧　　 { :!:　　　／　'　｀¨^/　　　　 /　　 /
.　　 /　　　＼　 7//:〉　ｉﾟ。　　　　　　 ∧　　　 /　　　/
　　/　　　　　＼:/／ﾟ. 　 :|＼＼　　　こ　　 // 　　 /　　　/
.　/　　　　／　} ¨　　＼｜　　　　　　　／/　　　 /　　　/
　′　　　〉/77/　　　 / { ＼　　　　　　／　/　　／|　　　/
/　　　〈////　　　 /　}////ｧｧ＞＜　__ /　／　 :　　 /　　　　　　　「それでは亀山天皇が桜を持ってきた可能性もあるのでは？」
　　　　　∨//　　　/　/≧o｡、//___}　／//}:／　　　} 　 /
　　　　　　 /　　　/ ／i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼///i 　　　 i ／
　　r====:/　　　/ } ＼ｉ:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ}￣:|　　 |　　　|
　 /二二/　　　//　　　｀＜i:i:i:i:i＞'"´　ﾏ {　　 |二ミｔ､
. /二二/　　　//　　　　　　　￣}　　　　　マ　　｜二二
/二二/　　／　　　　　　｀ Y ´　　　　￣ミｔ､二二ﾟ。

.
379： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:51:47 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「ホライゾンのように考えてしまうと足元をすくわれてしまうわけだ」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､_
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、　　　　　　　　「ここでちょっと注意して欲しいのは
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ　　　　　　『仙洞』と『太上天皇』という言葉だ」
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|

　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ　　　　　　　　　　「どういう意味かしら？」
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

.
380： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:52:17 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「まず太上天皇という言葉は、帝の座を退き、

　　　　　　　　後継者に譲った元帝に贈られる尊号だ、上皇と呼ばれることが多い」

　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　　　　　／〉 ´　　　　　　＼
　　　　　　／／'　 __ ノ　ゝ.__　ヽ
　　　　　　　 /　/／〉　 ( ー)　(ー )　ｌ
　　　　　　ｌ　 ´ イｌ　　 (___人___)　　ｌ
.　　　　　　　ｌ　　ｉYｌ　　｀ ⌒ ´　　ｌ
.　　　　　　　/　　ﾊ !.!　　　　　　　　 !
.　　　　　 /　　/　 ' ヽ　　　　　 /
　　　　　　ｌ　　　／/ ､ゝ　　　　　　／ヽ_
　　　　 ´｀ー‐ '｀./　　｀ー､　　,－´　　/ 　＼
.　　　　ｉ　　　　ｉｉ　　 / ｀:.ｉ　ｉ´ヽ.　 /　　　｀　､
. 　　 , 'ｌ　　　　　ｌ.!　 /　　ｌ　 !　ﾊ　/　　　　　　　＼　　　　　　「そして仙洞という言葉、これも上皇が住まう御所、
　　 / ,:|　　　　　| ヽ/　　　!＿'　　 V　　　　 ,　 ,　　ヽ
.　　/ / ｌ　　　　　|　　　　 /:.:.:.:ヽ　　　　　　　/　/　／　ｉ　　　　　　　　　もしくは上皇そのものを示す言葉なんだよ」
.　　!/　 !　　　　ｌ＼.　　ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ　　　　　／　/　 /　　　ｌ
　　/　　　　　　　 !　ヽ.　 !:.:.:.:.:. !　　　 ´　　 !　 /　　　 !

　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　><￣￣ヽ
.　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : . 　／　　　　　＼　　　＼
.　　　　 /　　　　　　 . . : : : : :-―＝＝―/､＿＿＿　　　＼　　　）
　　　　 .'　　　　　 . : ／:＞: : : : : : : : ／ヽ: /: : : : : : : : :',. 　　 }
.　　　 .' 　　　 . : : : ／: : : : : : : : :∠:ｚ､ｚ､{／Z､ヽ: : : : :',　　 /
　　　　i　　　　 . : : ／:/: : : : : : : : /　　　　　　　ヽl : : : : ',.　/、
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　　　　l　　 . : : :./: :/ : : : : l:/: :/´￣￣｀　　　　　＿| : : : : : :',　＼
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.　　　　ヽ　: : :|: : :|/: : : : : l:/,彡五ヽ　　　　 'ニ　|: : : : : : |: .　／
　　　　　｀ー┤: :j: : : : : : :|/　心jﾘ　　　　　　糸＾ヽ|: : : : : : |: : く　　　　　　　　　　　「あら？」
.　　　　　　 ∨/:_j : : : : :ト　込ｸ　　　　　んﾘ　ﾉ}:ﾄ!: : : : ﾊ　. :こ＞､
　　　　　　　 /:/:/ |: : : : : |　　　　　　　　｀¨　 ,ｲ:|:|: : : /l |: : : : : ／
.　　　　　　 /:/:/7ｲ: : : : : |　　　　　　　　 ' 　　 / ! N:.: :/ :リ: : : ／
　　　　　　　/:.:{:ハ/|: : : : : :|､　　　　　　　　 /: :|/ |: /＼: : :／
.　　　　　　/: : : : //|.: : : : : l l＼　　　ｒ'ｱ　　　／_:_:_∠|/　　}／
.　　　　 /: : /: :{/ :|ﾊ: : : : | | 　＼　　　　.ｨ:くｒ'ﾞ::::::::::::／
　　　　 /: : /: : : : :./∧ﾄ. : |￣￣≧辷イ:::ﾉ:::::}:::::::::／
.　　　 /: : /＞-―<≧::ｌ::ヽｊ＼::::::::::::::::::ｰ'ﾞ::::::八ｰ'ﾞ＼
.　　／ : ／　　　ヽ＼::::::::::＼::::::::::::::::::::ノ::::::>､　　＼
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: : : : : : :|　　　　　　 | 　 l　｀￣￣￣´　　　）　 }

.
381： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:52:46 ID:hQLg8zmc: 　　　「続古今和歌集ができた頃は亀ちゃん、バリバリの現役だお？」

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　／　.,r'´｀、　　　, ´｀ヽ、　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　＼
　　|　　　　　 ´"''"　　　, 　　 "''"´　　　　 l
　 ..|.　　　　　"⌒（　　　 j　　　）⌒ﾞ　　　　 |
　　|.　　　　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　　 l
.　　＼.　　　　　　　｀ ⌒ ´　　　　　　／
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼　　　　　　「そのとおり、その時期に『太上天皇』と呼ばれる存在は
　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |　　　　　　　　亀山天皇ではなく、後嵯峨上皇なんだ」
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　　 r＜: : : : /:|: :、￣r'　　＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　　〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ）: : :`く : : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

.
382： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:53:16 ID:hQLg8zmc: 　　「そこにどうして亀山上皇さんが出てきたのかしら」

　　　　　　　　　　ﾊ::.v ´: ; :ィ: : : : : : /: ／　　　〃　 i: :ﾄ: : : : ∨
　　　　　　　　　　　>:'ィ : : /: : : : : ,イ／　　　 '/　　,':.ﾊ: : : : : ',
　　　　　　　　　　/',ｲ: : : :,': : : : ム/, '　　　　　/　　,':'　 i: : : ﾄ,:.i
ｬ､　　　　　　　 ,ｨ': :,': : : :.i: : : ｲ'　/' ≧ｰ-　__/,,　､_/ﾑ -i: : :ハﾘ
　｀≧ ｰ - ‐ イ: : : i: : : :ｲ|: :/^'　ｨ ´て下｀v'　　　 7ｨ示､': : ,'　ﾘ
ﾆニ二:-:‐:‐:‐:-: : ﾑ: : : 'v:./ゝ　　゛ﾋ心' 　　　　仍从:./　 '
ァ: : : : : : : : : : :／: !: : : : |,ﾍ_　　　　 'ｰ'　　　　　　　'-' ﾘ:／
: : : : : : : : : :／: : : :i: : : : :' : ﾊﾍ　　　　　　　　　　,　　 /ｲ
: : : : , : : ≦:_:_:_:_,:rﾍ: : : : : :ﾊﾍ ' ､　　　　　＿　　　　　, '
＞:´: ,r‐≦ ､ヽ￣　 ∨:ﾍ: : : :',. '.､　 ,　　（＿_ｱ　　／ヽ
: : : /. . . . . . . . ＼ヽ　∨:',: : :.∧. .｀､＞. 、　 ,　＜',. . . .)
: : /. . . . . . . .ｬ. . ..＼｀ハﾍ: : : : ',iiiiiii^ﾍ三｀イ: : : : :.i. . ./
: i'. . ＞. .´. . . . . . . . .ヽ Vﾍ,: : : : ﾊ７ハ､ｰ-<ﾊ: : : : :'. r'
＞. ´. . . . . . . . . . . . . . ∨. ..∨: : : <. .|.iii,ﾊ ∨ﾍ: : : i. ハ
. . . . . . . . . . . . . . . . . . .ﾊ. . . ﾊ: : : |. . ﾘiii. ',. . /i: : :,'/. . {

　　　　　　　　　　　　「これはきっと名前のせいだなぁとしか言えねえな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,ノ　ヽ､__ 　＼　　　　　r~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(● ) (● )　　_,-|、　　　;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ　 r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､　　　　　 l　i　| lニﾆ;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 l　l, | l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　/　　　/ｨ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　＜/ヽ__､_r'´　　　／/　　 /　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ ,.　＜　　/ ／}　人　　　r y　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　r´　　　　　　 j∧∧　/〈'--:´　Λ　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　ヽ:ヽ__〉ﾊ　　　 / ∨　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　／　　　　Y　　　　　　　｀√:V ﾑ___＜　　＼　　　＼ !
　　　　　　　　　　　／　　＼　i　　　　　　　　〉::::| ∧　　　　　 ∨　　　　〉
　　　　　　　　　／　　　　　　＼i　　　　　　　　 i::::::|　∧　　　　　　ﾊ　　　　|

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，　　　　　　　　　　「オナジカメヤマデス」
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

.
383： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:53:46 ID:hQLg8zmc: 　　　　「後嵯峨上皇の御所として一番有名なのは大覚寺なんだけど、

　　　　　　　嵯峨にも亀山御所を造営したからな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

　　　　　　　　　＿
　　　 , -　ｖ'´:::::::::::::::::::ヽ
　　　//⌒ヾ:::::::::::::::::::::::::::＼
.　　//:::::::::::} ﾚ´::::::::::::::::ヽ::::ﾊ
　 //:::::::::, -| ﾚ⌒`､:::::::::::::ヽ::.}
　 i|:::::::::/ミ　Y彡三ﾐヽ:::::::::::::::|
　 l:::::::::i　　　　　　＿ ∨::::::::::|
　 |:::::::::ﾚ'´_　　　　´,ｨｪY::::::::::::|　　　　　　　　　「亀山上皇はその亀山御所を譲り受けた形になるのかしら？」
　 ∨:::::i ｨ仍　　　亠'|:::::::::::::|
　　∨::::ﾊ　 ´　 ,　　　丿:::::::::::|
　　　Y::::入　　ｒ　ｧ　 /:::::::::::::|
　　　 |:::::::::＞､　`　　イ:::::::::::::::|
　　　 |:::::::::::::::{.T.T.T.T }:::::::::::::::|
　　　 |:::::::::,イ　|　|　|　ト､:::::::::.|

.
384： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:54:16 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そういうことだな。亀山上皇という諡は、

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　亀山御所と縁が深かったからついたものだし、
　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |　　　　　　混同しやすいのはわからないでもない」
　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　 |
.　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　 ,. -ーー|　　　　　　 /ﾚ、
　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::: ヽ__､____,.　"/::::）- 、＿
　　　　　　　　　 l:::::::r/::::::::::::::「二二二 :::::::／::::::::ノ::::::＼
　　　　　　　　　,―――――へ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　〝――ｒ――ｰ｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　|::::ﾉ} ―‐-　　Ｖ::::::::::::::::::::::::::::::,′::::::::::::::::j
　　　　　　　　　　　|:::ﾄ-ゝ―‐　　　Ｖ:::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　|::::l:::::{ _ー　　　　 lヽ、_::::::::::::/:::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　 /::::::l:::::::::::｀ヽ、__／　/ ::::::＼/:::／::::::::::::::v
　　　　　　　　　 /::::::::l::::::::::::::::::::｀,ー::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::/
　　　　　　　　 /:::::::::::l::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |　　　　　　　　「ところでお兄ちゃん、
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j　　　　　　　　　　　吉野からうつされてきたという嵐山の桜、
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !　　　　　　　　　　　　　種類は何になるのかしら～？」
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

.
385： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:54:45 ID:hQLg8zmc: 　　　「あぁ、かつて日本で最もありふれた種類、山桜だよ」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　　⌒ ´ ⌒
.　　　　　　　　　｜　　　( ●) (●）
　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 j　　　　　　　|
　　　　　　　　　..ノヽ、　　　　, ノ　　　　　　　_
　 ,.　ｰ、一一´:::::::::::::≧ーｰ"7　　　　　　 i' Y
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀-、　　　　　 i　l　_
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＞-､　　　|　lﾌ　ト､
.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ　　i／ ,.ｲ丿
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l　/　　i'r ´,.ｨ
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l　j　丿r´,.ｨ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八　　　｀ﾁ

　　　　　　／: : :,: : : : : ﾍ: : : : : :ヽ: : ＼
　　　　　　 /: /／: : : :/ﾐﾍﾊへ: : : : : ヽ: : ヽ
　　　　　　　/: ／: : : : :/　　　 ';,　ヽ: : : : ﾊ: : ﾊ
　　　　　　 ,':/: :ｨ: : :.ｲ/　　　　 'i　　' ,: : : : ﾑハ
　　　　　　,7: : /: : : .ｲ　　　　　 |　　　' ,: : : :ﾊ : i
　　　　ﾑ: :ｲ: : :./_!'＿　　 ,」'-――ﾍ:ﾄ-: ∨,
　　　　　ｲ: /: :i-‐7'_」二｀　　　 '^≧示ｰ､ﾏﾍ : Y　　　　　　　　　　「日本のあちこちで見られるあの桜？」
　　　　　7:∧: |: :kｲぅﾊ｀　　　　　乂ﾟり　ハ∧: ',
　　　　 i:/　ﾚﾘ:ﾊ '弋ﾘ　　　　　　　｀´　　ハゝi
　　　　　!'　　'ﾙﾊﾍ　　　､　　　　　 /／:ﾘ '!
　　　　　　　　ﾚ,:ﾍﾊ　　　　　　　　 /: : !/
　　　　　　　　' ',: :ﾊ:ヽ　　　｀　 ´　　／/: ::ｲ
　　　　　　　　　ﾄ: :ヽ: :｀r　､　　 , ィ､: ｲ: : :|'
　　　　　　　　　 iﾍ: : ',: ハ　　｀　　ハ: i: : :.|
　　　　　　　 !: ゝ: <,へ＞､　 /..∧､!: :.:|
　　　　　　　　 , ≦ﾍ,: ﾊ／>> /iiﾍ. .ミﾊ,'; : !
　　　　rvrﾍ≦ =＝"ﾊ: ﾄ≦r三==三ミ. ﾊ: ト≧ ､_
　　　ﾊ. ﾍ' ´. . . . . . . 'ﾘ､>､ﾆｸ/iﾍﾊｰ'､∧:',. . .＜ハ
　　　,. . . .,. . . . . . . . . ﾚ' . . //∧ハﾐﾍ. . ',ﾊ. . .i. .i. .|
　　 /. . . i.∨. . . . . . . .ﾘ. . .ヽ/ . ﾊ.∨/ . . ゝ,. . ∨i. |
　　 i. . . . !. Y. . . . . . .,r‐ﾍ. . . . . . ﾍ0. . . .ﾄ. ､. . .､{. .|
　　 |. . . . | ｲ. r. ´. o. . _._ ｣. . . . . .i.|. . . . .'ﾄ､. . ≧､ |
　　 |. . . . .!.i. .レ. t. ‐7. . . | . . . . . |.| . . . . i. . ｀r=t.ﾍ
　　 |. . . . .i.',. .|. . {. . .i . . . ! . . . . . |.| . . . . |. . . }. . ﾊ｀

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386： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:55:15 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「ありゃ染井吉野だ、全然種類が違うよ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -ｰ._i-､_　　　　　/l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　／...::::::{. i_ {_γ､__ ∠ノ::.}- 、＿
　　　　　　　　　　　　　　 ./:::::r/::::{. i_ l_ i_ {::::::::::::／::::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　 /.:::::::::::::::} .i _i　l_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/.:::::::::ﾉ::::::r "~'ヽj_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ',
　　　　　　　　　　　　　　/.:::::::::::>ｰ、j.‐-　 /　{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
　　　　　　　　　　　　　/.::::::::::::::トヽ、⌒ γ　　i::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　　/.::::::::::::::::::l::::::::ゝ､　{　　　ｿヽ、:::::::::::::::} :::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　/.::::::::::::::::::::::l:::::::::::::｀ト、__／::/:::.＼::::::::::::i :::::::::::::::::: i
　　　　　　　　 /｀-::::::::::::::::::/l::::::::::::::::::｀,ー::::::::::::::::::::..ヽ::::::i ::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::/　l::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::..、::::::::::::::::::::: i

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'　　　　　　　　　　「あら」
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

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387： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:55:45 ID:hQLg8zmc: 　　　　「さて、こうして吉野からうつしかえられてきた桜だが、

　　　　　　　応仁の乱の時代、その多くが焼かれてしまうことになる」

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　　 r＜: : : : /:|: :、￣r'　　＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　　〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ）: : :`く : : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

.　　　　　　　　 ,.へ.　　＿__
.　　　　　　／　 __＼/.: : : : : .､
　　　　　　　 {　／: :厂∨へ、: : :＼
　　　　　　　 ×: : :/＞┴''¨¨ヽ: : : :.ヽ.
　　　　　 /: : : :,'´　　　　　ヽ : : : ヽ　　　　　　　　　　　　「まぁ」
. 　　　　 l: : : :.:l　＿_　　ｚ=＝ヽ: : : :':,
　　　　　　ｌ: : : :.:|'´￣｀　　　彡ﾆ､}: : : :.:',
　　　　　　 |: : : :.:ｌ. ,ｲ崇　　　　佖j 〉:i : : : !
　　　　　　 |: : : : :.〈弋ﾘ　　　　`¨´ ^!: : : :ﾄ､
.　　　　　 !: : : : :ヽ　　　' 　　　 |/!: : l:∧
.　　　　　 |: : : : : ﾄゝ　　　,.-- ､　　 /|: : :!/∧
.　　　　　　 |: : : : : ﾄ､.　　ｈ　r┴､ //|: :/://∧
　　　　　 |: : ∧ :Ｖ:＞r､ | !-//〉.∨/!://///∧
　　　　　　 |: //∧: Ｖ:/! リ |//∧ヽVﾄ＜⌒ヽ/∧
　　　　　　　|/:ｲ￣＼＞l　　　　{／ﾉｌｊ　　　 ∨∧
　　　　　　ｊ//!　､　　/　　　　／　 | 　　 j　 ∨∧
　　　　　　 ///l　　ヽ/　　　／l　　 |―‐ :く　　 !/∧
　　　　　 |//∧　　,ｲ＿＿ｲﾐ=ゝ、　厂）.: :.:ヽ.　|/ﾄﾍ!
　　　　　　 |/l/∧　 { |'⌒ヽﾄ､:.∠ｊ／／} : : : :.i　|/|　ｊ
　　　　　ｊ! ∨∧.　`!､＿ﾉ !ﾉ: :>z彡　人: : : ﾉ　|/|
　　　　　　　Ｖ∧ 　`「￣¨ｌ: :.:.＼__／　ヽｒ'　　j/ｊ
.　　　　　　　　 V∧　 |　　 |: . : ::::::＼　　ヽ

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388： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:56:15 ID:hQLg8zmc: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

.　　　　　　　　　　　　　　　　＜:::＼}::::::::::::::::::::ヽ}:＼
　　　　　　　　〈:＼　-=──-､＞:::::::::::::::::::::::::i!::::::ヽ
　　　　　　　　　　､::::ゝ ―ゝ::::,z-‐＝─ﾆヽ::::::::::::::::::::::Ⅵ
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　　　　　　　　　　　　　＞::::::::::::::::::/圭{::::::!圭:::／:::::::::::/
　　　　　　　　　　　/"::::::::::::／=へ=＝＼|=／ヾ:::::/ゝ::ヽ
　　　　　　　　　　　 !／l:::::::::i! ¨ﾘ≧＼;;;;;／ ◎　∨|!:::::::::ゝ
　　　　　　　　　　　　彳:{:::::|l!＿_ﾟ_＿};;;ヾ＿__＿＿|!ｬ､|
　　　　　　　　　　　　〈::ｲヾ:|彡=≡ﾐヾ｡ ≠ニ三ミ:}:∧}
　　　　　　　　　　从:::::∧`ｰ=＝ﾆニ二三.ノ// //
　　　　　　　　　　　　ヾヽﾍ∨|i!il!!l!|li!i!lili! ∨/, イ
　　　　　　　　　　　　　　ヾ_∧∨|!!il!!l!|li!i!lili!/::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　 '.∨i!/＾/＾ヽl!/／i/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.∨ｪｪノヽ:/:|　　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿　, イ　|＿__,..イ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::l : : ／　:|:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　,ｨ´￣｀＞．　　 {:::::::::::j ／　　　:ﾄ､:.:.:.:/
　　　　　　 /⌒ヽ:::::::::::::::::::＞ .ﾄ-‐──一7/l　 /l }.:|
　　　　．＜:::::::::::', ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::〈_〉./ i |　,' .| |.:ﾐｰ‐￢
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:::::::::::＞ ´　　　　　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＞ ´　　　　　　　　 ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　【豊臣　秀吉（まだ壊れてない）】
　　　　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　「そしてその後はわりとほったらかされ、豊太閤、つまり太閤豊臣秀吉の時代には

　　　　　　　　　　　　　桜の名所は桃山・醍醐あたりに移され、花の嵐山は不遇をかこつことになる」

.
389： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:56:44 ID:hQLg8zmc: 　　「じゃぁ、その頃は今ほど桜の木は多くなかったのかしら」

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　「どれほどかはちょっとわからんが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）　　　　　　　　　　それは間違いないことだと思う」
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

.
390： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:57:14 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　六月や　峰に雲おく　嵐山
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　「これは松尾芭蕉の句だが、こう詠んだ芭蕉の目が見た嵐山の桜は

　　　　　　　　　　　　　　　まだまだ痛々しく感じられたかもしれないな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　:::::::::.／￣￣＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　:::::::::: ⌒´ ヽ､,＿　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　　　　 .|　:::::::::::（●).（ー )　　　 |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 |　::::::::::::（__人___）　　　　|:::::::,. -ーy::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::::::/::'､　　　　　 |￣　　 _/::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　 .| :::::::/:::::　|　　　　　　　|　　／...::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　| :::::::::::::／|　　　　　　　/ﾚ-,.ｲ:::::/:::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:／:::::::::::: ヽ__､____,.　"/／::ﾉ.:::::/::::::::::::::::　j
　　　　　　　　　　　　　　　 r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::ノ::: ､:::: ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r

.
391： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:57:44 ID:hQLg8zmc: 　　　　「さて、その嵐山の桜の名が再び興るのは寛保年間の頃。

　　　　　　　　　徳川家による江戸幕府爛熟の時代だ」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　　⌒ ´ ⌒
.　　　　　　　　　｜　　　( ●) (●）
　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 j　　　　　　　|
　　　　　　　　　..ノヽ、　　　　, ノ　　　　　　　_
　 ,.　ｰ、一一´:::::::::::::≧ーｰ"7　　　　　　 i' Y
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀-、　　　　　 i　l　_
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.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ　　i／ ,.ｲ丿
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l　/　　i'r ´,.ｨ
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l　j　丿r´,.ｨ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八　　　｀ﾁ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　.　　r====ｧr―― ＜　　 }
　　　　　　　　　　　ィi〔　　///〃／　 , 　　　　 i＿＿
　　　　　　　　　　/　　　　/f ⌒　　　 /　　　　　　 |　　 |
　　　　　　　　　 .　　　　 /｜　　　　 {　　　 |　　　/　　｜
　　　　　　　　 /　　　 /　:}　　　　　i　　　 |　　 /　　　｜
　　　　　　　　　　 /　 /!　　　　 | 　　 | 　 /
　　　　　　　 {:　　　 /　　＼　　　 |￣￣ }　/　　　　　}
　　　　　　　　ｉ　　 {　　　　ヽ　　㌢笊{　イ　　 |　　 /
　　　　　　　　|　　　＼　　　　＼　ゝ弋ぅ　＼　 } 　 ,′　　　　　　　　「どの程度時間が経った頃でありますか」
　　　　　　　　|　　　　　＼　　　　{　 |:　　　　　/　:.　/
　　　　　　　　|　　　　　＿/ヽ＿__,'　｜　　　r /　 }　,′
　　　　　　　　|　　　／／///:|　ﾄ､　 :{　　　 /　八/
　　　　　　　　}　　/／//／r=|　|ﾆ＼ ! ---　'　 /
　　　　　　　　 ,ィi〔/／　 {/|　|/77＼　　}　／
　　　　　　　　}〈//／　／___|　|‐=//} ＼／
　　　　　　　　　 ^　　　/二二|　|乂___ｱ:.}〈
　　　　　　　　　 {二ﾆﾆ|　|　 } }　＼i
　　　　　　 /　　　　　ｉ二ﾆﾆ|　|　//　　ヽ＿
　　　　 / 　　　　 :|二ﾆﾆ|　| //　　　　　ヽ＼
　　　　　　　　　 |二ﾆﾆ|　| /_　　　　　　　＼ヽ
　　　　 /　　　　　　　 /}T=:{T|　|　　ｌ　　　　　　　 ‘，‘，
　　　 /　　　　　　 {　}エi　|　|　　|　　＞――――=}
　　　 ,　　　　　　ｉ__i二|__|　|¨¨¨／//////////://
　　　　　　　　　　　　|ﾆﾆﾆ=|　|＿　}///////////ﾉ,′
　　/ 　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ=|　|//77 ゝzzzzzzz＞ ´
.　/　　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ=|　|////////////}

.
392： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:58:14 ID:hQLg8zmc: 　　「まぁ、ざっと百五十年以上放置ってところかな」

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　|　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　.|　U　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　「時の帝、桜町天皇が、
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、
　　　　　　　　　　.人､　　　　厂丶,丶　v　〉.　　　　　　　　嵐山への桜の植樹を行うよう勅を発し、
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、　　　　　　　　　再び嵐山に桜の賑がもたらされた」
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣　',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈　;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::＼::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::. ',

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　　　「ひゃ」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【桜町天皇について】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　享保五年（1720）　－　寛延三年（1750）。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　中御門天皇の第一皇子で享保二十年（1735）に践祚、即位十三年。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　二十八歳で皇太子に禅譲し上皇となりました。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　大嘗祭（だいじょうさい）を復活させたり宇佐神宮・香椎宮・春日大社への
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　奉幣使発遣を行ったりと文化的な帝だったようです。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ　　　　　　和歌を好み『桜町院坊中御会和歌』『桜町院御集』『桜町院御百首』などが残されています。
　　　　　　　　　　　　　　　　禅譲後三年、御年三十一で脚気衝心で崩御なさいました。

azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
393： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:58:43 ID:hQLg8zmc: 　　　　ｆ` ｒ-‐─‐ ‐....､
　　　 ,ｨヽヾ:::::..＿.::::::::....ヽ
　　 /..::::::∧∨,　-‐ ヽ.:::::::...＼
　 /....::::::::レ}ﾉ　　　　　ヽ:::::::.....
　i.....::::::::::|　　　　　　,. -‐ Y:::..ヽ　　　　　　　　　　「私達が見ているのは
　|....:::::::::::|　　　　　　　　___､∨::...}
　| ...::::::::::i　, '´　　　　'´　゛ ∨::.|　　　　　　　　　　　　　その時植えられた桜なんですね～」
　::....::::::::::Y´　, =､　　　　　　∨..ﾄ､
　 .∨...:::::∧. ´　　　　　'　　　 }::::|..ヽ
　　 ∨..:::::::::ヽ　　　　.__ 　'　　/N.......∧
　　　`Y......:::::::::ゝ.　　　　　　ム-､::::....∧
　　　　|..::ヾ..:::::::::＞‐----ィ__ﾉ. {:::::::::...∧
　　 .　 |..:::::::::::＞ {` i￣i￣i￣i　i Ｌ＿,､_∧
　　　 |.:::::::::::::::::_,}　i　 i　 i　 i　ヽ　　ﾄ､`ヽ
　　　　 |...::::::::::,イ´_　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ
　　　 .|...::::::/　　 `Y　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ八　＼
　　　　 .|...::::i　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　＼
　　　　 |....八　　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ.　＼
　　　　　|...::::::ヽ.　　　　　＼　;;:　 i　　i　　i　 i:::;} 　　＼
　　　　 .|.....::::::::| ＼　　　　　＼::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉＸ　　　　＼
　　　　 |....:::::::::ヽ　＼　　　　　＼.....i.......i.....i...{ 　＼.　　　　＼
　　　　　 |......::::::::::::ヽ　＼　　　　　＼i　　i　 i |　　丶　　　　ヽ
　　　　 .|......::::::::::::::::ヾ i ＼　　　　　＼　i　i |　　　　ゝ　　　　＼
　　　　 |.......::::::::::::::::::.} i　i ＼　　　　　＼ i |　　.　　　＼　　　　＼
　　　　　　|.......:::::::::::::::::ﾉ i　i　i ＼.　　　　　`Y　　.　　　　　＼　　　　＼

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　「多くはそうなんだろうな」
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.
394： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:59:13 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「この桜町天皇は先帝中御門天皇が行わなかった大嘗祭を復活させたりと、

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　三十一年の人生の中を色々アグレッシブに駆けていった人物だ」
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【大嘗祭（だいじょうさい）とは】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　帝が即位の礼を行ったあと、初めて行う新嘗祭（にいなめさい）のことです。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　新嘗祭とは、帝がその年の実りを神々におさめ、自らもそれを食するという、収穫に感謝する祭礼です。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　大嘗祭は禁中御式微や戦乱のため行われなかったこともあります。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　ちなみに、今上陛下の大嘗祭は平成二年（1990）に行われました。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
395： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 22:59:43 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）　　　　　　　　　　　「さてこの嵐山も、
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__　　　　　　　　　　　　東山と同じく名所古跡が数多く存在するが、
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |　　　　　　　　　　　とても全部を紹介することはできない」
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}

　　　　　　／:／: : : : へﾊへﾏ : : : ヽ: : : : : : ヽ
　　　　　　　/:／ : : : ／" 7/ " ''ﾍ: : : : :ﾊ: ﾍ: : : ハ
　　　　　 /ｲ: : : : :./　　ﾊ'　　　 ,:ﾍ: : : :',: :ヽ: : : ﾊ
　　　　 ,イ:/: : /:./　　　i:,' 　　　 ',:ﾄ: : : ﾊ: :ﾍ: : : : ',
　　　　 'ｲ/: : /:./　　　 !;　　　　　ﾏﾍ: : : ',: : :,: :i: : i
　　　　 /:ｲ: :./ﾏ´￣｀ '　|'　　　＿＿,｣ﾍ: : : ,: : :∨: :.|
　　　　 ,':./i: / ,'ﾑｨ--=､　',　　　 __　'! ｀ト: :i: : :'ﾚ': :.!
　　　　 i:/ |:∧ﾍ´ ゎ:::ﾊ　　'､　　 ´　　 ' 　 ',: :ﾄ: : Y: :,'
　　　　 !'　iｲ:ﾑ　' 弋り　　　 '　　ｫ＝==-､ ,: : r､: i: :/　　　　　　　　「知ってた」
　　　　　　'ﾘ,ﾊ ,　　｀　　　　　　　　　 ',: kﾍ: ﾘ;
　　　　　　ハ: :.i　　　　　､　　　　　　　　　ィ: ﾘ >!/
　　　　　　　 ',: ',　　　　　　　　　　　　　ハ: ｲ: ｲ
　　　　　　 ∨:ヽ　　　｀　　‐　　　　　,イ: : 'ﾘ: :.7
　　　　　　　 /: : :/ヽ　　　　　　　＜:/: : :/: : :i
　　　　　　　 ,': : :ｲ: : : ｀　､_　　＜　|_: : ｲ: : ｲ: : : |
　　　　　 ,: : :ﾑ: : : ∧|　　　　 !ﾍ: :i: : :/: : : ,'
　　　　　＿_」: : L: :／. .ﾍ　　　　／. . .'y: :./: : : :,
　　 ,r‐/L＿i: : ,Pﾊ. ／ヽ＞＜.´／ヽ. i: :.,'｀ー――ｯ--,､
　　/. i.￣￣|: :.i. . .i. レｸｨi7. >. ヽ　／. |: :,＝＝＝'ｰ´／ﾊ

.
396： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:00:12 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　　「じゃ、どこを紹介するんだお？」
　　／　　（●）　（●）＼
　　|　　　　（__人__）　　 |
　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　 |　 |　 '､＿＼　／　 )
　　　 |　 |＿＿＼　 “　／
　　　　＼＿＿＿＼_／

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　「今回は『大悲閣』こと嵐山大悲閣千光寺について話をする」
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.
397： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:00:42 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「なんで渡月橋や大覚寺じゃないんだという声はあるだろうが、

　　　　　　　これは嵐山だけじゃなく、このあと紹介する桂川にも関わってくるから、って理由だ」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　_ノ　ヽ_　＼
　　　　　　 | 　（●）（●） |
　　　　　 |　　（__人__）　|
　　　　　 |　　｀⌒´　　|
　　　　　　 |　　　　　　　}
　　　　　　ヽ　　　　　　.}
　　　　　__,_,,.ヽ＿　　　ノｰ- ､
　　　　ハ　　/ 　Ｖ又ｲ ::::〉::::::i:
　　　　 }　ヽ〈　　 l |;;|ﾉ　/::::::::::i 　-,,_
　 r iY'ﾉ.;;　 }::ヽ　　l|;;|　/::::i::::::::}‐　|　||
　.|| | ﾉ:::: 　 }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ |　||
　.|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: 　 |　||
―──.::::::::::::ノ.:::/　/　　　彡}――─────
　　　　 "￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，　　　　　　　　「ワカリマシタ」
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

.
398： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:01:12 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜　　　　　　　　　　　　「正式には嵐山大悲閣千光寺なんだけど、
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　　　　ここでは単に大悲閣と呼ぶことにするぞ」
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
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　　　　　　　　　／;::'ﾍ　　､.............＼抖ｬｆ折^ ﾊ......./ん'ﾝ//...........//　 .;
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399： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:01:42 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「この大悲閣は、もとは天台宗だったんだが、

　　　　　　　　現在では黄檗宗の末寺になっている」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r 、　　　　　　　　／　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　}　　　　　　　 _,ノ　ヽ､,__　　`
　　　　　　　　　　　　　　　　､」　{　 _　　　　　 (●）（●.）　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 ,-くヽ { / .〉　　　　　(_人＿）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 r´ ヽヽ､｀〈, {　　　　　　| ⌒　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 i　r、ヽ〉イﾘ　　　　　　　　　　　　　,ﾄ、
　　　　　　　　　　 } 　し√' ／　　　　｜､　　　,ｲ//｀ｰ‐‐‐‐‐-、＿
　　　　　　　　　　　　　　 |　　_,,-イ　　　　　　 `ｫﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : : : : : : : : >、
　　　　　　　　　　　　　∠ヽ＿_,,-''7 　　　　　　　 _/ /＼　／ : : : : : : : : : : : :／.: : ',
　　　　　　　　　　　　　ヽ : : : : : : : |　　　　　　　／/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : : :| :/ : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : :ヽ　　　　　 r''/ : | ./｀Y / : : : 」 : : : : : : : :./ : : : :.//ヽ
　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : : :|　　　　　ノ/.: : | ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : : :/ : : :／/ : : :|、
　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : : :|　　　　/|./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : : | ／ : : : : : : : :|.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : : :|　　 __/ /.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : ､ : : : : : : : : : : : : ヽ
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　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
. 　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾ::〉´〈
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!´:::::::::Ｙヽ_ノ
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ｲ:::::::::::i::ﾄノ
.　　　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::///::::::::::: !:|　　　　　　　　　「黄檗宗は、確か禅宗の中の一つでしたよね～」
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i//:::::::::::/:|:|
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/ :::::::::/::::!:l
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::/_＞-､:::::',
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/::.::.::.::.::. ヽ::',
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.::.::.::.::.:　i:::i
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.::.::.::.::. l:::l
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::.::.::.::. j:::|
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.::.::.::/::::|
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.::.::.::.::,':::::::|

.
400： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:02:12 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「あぁ、そのとおりだ。

　　　　　　　渡来してきた時期が遅かったので日本での知名度では臨済宗曹洞宗にたいしてちと弱いが、

　　　　　　　　大陸での成り立ち自体は3つの中で一番古い」

　　　　　　　 _　　　　　____
　　　　　　　l　i.　　／￣￣＼
　　　　　　　l　l_.／ _,ノ　｀⌒ ＼
　　　　　　　l/ ニヽ(● ) .(● )　|
　　　　　　　.l / ./. 「'i___人___）　 |
　　　　　　　l　　 v、.l ｀⌒ ´ 　　|
　　　　　　　',　　　 ',/　　　　　　|
　　　　　　　 j　　ﾉ　　　　　 ,/'|
　　　　　 _∠⌒ヽ j 'i, __、___ ｨ／|,＼____
　　　　／ ...::::;;;:::ヽV;;l　フ!!!く　　/.:;;:l;;;;;:::´´''' ､､､ _
　　／ ...:::::;;;;;;;;;;;;:: 〉;;;:l／ iiiii ＼/.:;;;::l;;;;;;;;;;;;;::::::::..... i::..＼
／ ...:::::;;;;;;;;;;;;;;;;:: /;;;;;;;:::ヽ llllll　/..::;;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::: l;;;;;;:: l

　　　　 ∨//////≧ｘ､___,， -‐　　　　 -=ミ __ｘ≦//////
　　　　＼////,／⌒ヽ　　　　　　ｘ≦/////／///
　　　　　 ∨〃　　　　　　　　　´￣∨/////／///,/
　　　　　　 ∨　　　　　　　　　　 ∨/,'／////,'/
　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　 ∨///////ﾊ
.　　　　 /　　　　 /　　 ′　　､　　 ∨/////′
　　　　 ′　 /　__ /　　 /　　　　‘，　　 ∨/／　　 |　　　　　　　「ヨミカタナンデスカ？」
　　　　 i　　 ,′ { /｀i　／ ! 　 }　　 | 　　ヾ　　　|{
　　　　 |{ ｉ　| 　 V寸ｘ､ i　|⌒ﾊ-j|　ｉ{ 　　ｉ　　　　八
.　　　八ﾄ､{　　i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ八　　 |　　　　 i
.　　　　　,＼　 . ゞ' 　ヽ´　ん心,　　　　!|　　　　 |
　　　　　　　ｉ{ 　ヽ{　、　　　　弋::ソ》　/ 　八　 i　　!|
.　　　　　　八{　八　　　　　　ノイ　 ′ 　 ! 　八
　　　　　　＼ﾄ､ヽ　　　　　　　 / }／ｉ　　八 /
　　　　　　　　　 / ＼`　__　..:::/／　　|　／／
　　　　　　　　　　　′　 }｢　 Y／´　　ノイ
　　　　　　　　　　ﾉ :}　 {{__, ｲ　　　　＿{{
　　　　　　　　　 j　/ 　 {:::::: ﾄ､＿__／￣｀ヽ
　　　　　　　　　/　,ﾐｘ　/＾Y´|//／　＿_
.　　　　　　　　/　///,'/::::/　｀¨´　／　　　　i
.　　　　　 /　///,'/::::/≧ｘ.　　/　　　　　 ,

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　禅宗の誕生時期と伝来時期　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　○臨済宗　9世紀半ば誕生　→　1191年日本伝来
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{.　　　○曹洞宗　9世紀後半誕生　→　1226年日本伝来
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:} 　　○黄檗宗　9世紀前半誕生　→　1654年日本伝来
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{　　　　　　ちなみに、黄檗宗の開祖は臨済宗の開祖さんのお師匠様になります。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
401： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:02:41 ID:hQLg8zmc: 　　　　　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「『おうばくしゅう』だよ。
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼　　　　　　黄檗宗のことについてもう少し話をしたいんだが、
. 　　　　 ,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|　　　　　　　今回はただでさえ書くことが多いので、又の機会に」
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'///|
　∨//////∨ｧ'/////////////////////////////|
　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////.|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　　 /|!　　　　　　|　/　 |　　|　　　　　　|　｀ヽ　　　.! ￣ヽ
　　　　　/Y　　　　　　 ! .!　　|　　|　　　　　　 !　　.|　　　 |　　　!
　　　　/　,|　　　　　　 | ﾊ　 ,|.|　 |ヽ/ /　　　 ,! |　i |　　　 |　　　 !
　　　 /　/|　　　　　　 ||__!＿|_ヽ__!_ | /　　　/　|　| |　　　 | 　　 .!
　　　/　〈,.|　　　　　　 | |,.ヽ=r=ヾ|　!ｲ　　 ./|__/i　!.|　　　 | 　 |　|
　　 ,'　　　＼､__　　　/ィi////cﾐヽ　 |　　/-_|ﾒ_|,A |　　　 .!　 ,!　|
　　,'　､　　　ヽ::ヽ　　 !| 弋辻り　　　|　/ ,.ｲ///ヽ!|　　　 .!　/|　|
　 ,'　　｀ヽ､ヽﾉ::::､ | ヾ |｀￣￣｀　　 | /　弋りc'| |　　　 ,!　,! | .!
　 ! ｀ヾ､　 _ 「:::::::::::::!! | i|　　　　　　　´ 　,　ゞ＝! !/.!　　/　/　| .!
　 |　　|ヾ､-'´::::::::／ヽ! |'､　　　　　　　　　　　　//i |　 /　/ 　! .|
　,!　　|:.:.:/ T-イ　　　　 | ヽ　　　　　--　　　　//　!　 /　/　　| .|
../　　/.:/　 /i　ヽ　　　　|ヽ　　　　　　　　　 ,ｲ/ 　　./　/　　 !/
'　　 !:.:|'ノ/iii|　　ヽ　　　､＼　　　　　　／ /　　 /　/
'　　//iiii/iiiiii,|　　　ヽ　　　ミミヽ､　　イ　　/ 　　 /　/
　　/iiii/iiiiiiiii|!　　　　,}､　　ヾ|三ミi｀ i　|　 /　　ｲ　/
　/iiiii/iiiiiiｲ /　　　　/ ＼　　ヾ三ﾐ|!　|　! /　　/ !|　|　　　　　　「Jud、では大悲閣についての話の続きを要求します」
,/　ヾﾐiイ //　　　　/￣￣ヽ　ヾ三|!　|　V　／　 !ヽ!
' 　　　 / //　　　 / !　!　!　!＼ヾﾐ!　 | /／　　 !|

.
402： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:03:11 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「大悲閣は嵯峨方面から渡月橋を渡ってきて

　　　　　　　　　　大堰川の流れに沿って一キロほど上流にむかった山中に建っている」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

http://file.gazouup.syoyu.net/8fa80c45.jpeg

.　　　　　　 /: : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : :.:/: : : : : ヽ
.　　　　 /: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : 、:ヽ
　　　　　 /: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : :∠≦≧､ﾄｨ‐､: : : : :＼:',
　　　　　,: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : ／　　　　｀⌒ヽ: : : : : :ヽ
　　　　 ,': : : : : : :,': : : : : : : : : : :.:／￣￣｀　　＿_　　ｉ: : : : : : ',
　　　 i: : : : : : :,: : : : : : : : : : : /　　　、　　　　｀ |: : : : : : :.',　　　　　　　「この星印のあたりになります～」
　　　 |: : : : : : i: : : : : : : : : : :/,.ィ５Zｚ､　　　　 -‐ 　 |: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: : : : : : : : : :/〈　いしﾘ　　　　ｨｚｚｘ　!: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: :ｲ : : : : : : l　　｀¨¨´ 　　　辷ﾘｊ }': : : : : : : : |
　　　　 |: : : : : :.ﾚ: :l: : : : : : : |　　　　　　　　､｀¨¨ﾞｲ : : : : : ,ｲ: :!
　　　ｊ: : : : : : : : :|: :ﾄ.: : : : :|　　　　　　　　　 j: : : : : /│/
.　　　 /: : : : /: : : ∧ |:.ヽ : : :|　　　､　　　　　　　 /: : : : :/　j/
　　　/: : : : /: : :.:/:ハj: : ヽ: : |　　　　　　￣´　　〃:/: :,:ｲ
.　　/: : : : /: : : / : :/: : : : l＼j＼　　　　　　／/:/: :/: |
　 /: : : :.:/: : : /: : /: : : : :_|＿＿_ >､　　 ,　.イ: :/ｲ|: /: : |
. /: : : :.:/ : : :/: : /:_:_:_:_:_}　| 　 |　　|　Ｔく: : : l: : : : l/ : : :|
/: : : : ／￣￣￣ヽ／　ﾉ　j　　|　　l　 !　ﾄ､__|_:_:_:__: : : :

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403： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:03:41 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　花の山　二丁のぼれば　大悲閣
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》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　「これは松尾芭蕉の句で、大堰川に沿った大悲閣のふもとに句碑がある」

　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　〔　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　＼　　 (　　 -― -
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　ヽ.′ 　　　､
　　　　　　　　　　　　　（_　　　ノ.l_.ﾉ (__,
　　　　　　　　　　　　　　　　つ（.　 ( ・)( ・)　:i
　　　　　　　　　　　　　　　（　⌒...　(_人__) 　j､
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ（...　,ヘ＿,.ノ彡ミ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 fﾆ､_,.V三彡´／ｸﾍ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〃ﾊ_　>､/／::::.／.:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　 i〃j::i::ﾚ´.:::.ヽ/≦:::::::::j!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:::/.::j:ﾊ:::‰::.ゝミ_:::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }::j::::i:i::.ヽ､::.::::::.ﾙヾ:/:j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ.:/､::i:l::::::::.ヽ､:..:..:／:.f
　　　　　　　　　　　　γ⌒≧=-ｘ:::/:.::,/::)::::::.:.:.:.:..:.:.:::::::/
　　　　　　　　　　　　/: : : :: : : :: : : :`ー=ミ:::::::::::::::::::::::ﾊ　　　　　　　　　　　　「碑に刻まれた字は、山中信天の筆になる」
　　　　　　　　　　　/: : : :　: : : :: : : :: : : :: : ,ヽ:::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　/: : ::γ⌒｀ヾ､: : : : : : : : : :i::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　/: : : :: ｆ: : : :Y: :.:.ヽ､: : : :/￣i::::::::::::::::::::.ﾍ
　　　　　　　　ノ: : : :: /i: : : :: :Y.:.:..:..ヽ､:_:_:_:_ﾉ::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　/: : : :: ::/ j: : : :: : iー-ｲ＿＿＿二二二二≧=-──
　　　　　　,≦:,: : : :/　|: : : : : :ji.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:|
t::::ゝ､メﾍヾ､____x_/　　}: : : :: :f.:.:γ⌒ヽ.:.:.::.:.:.:.:.:|　　　　　　　　　　　　　「先程述べたように、桜の多くはなくなっていたものの、
ﾍ三≧z---≦xj　　　 j: : : :: :j.:.:.:.:i　　　i::.:.:.:.:.:.:人
　　　￣￣ー-ｲ　　　i: : : :: :ﾍ.:.:.:.:ヽ､_ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､　　　　　　　　　　　　　芭蕉はこう詠んでいる、そう考えるとやはり
　　　　　　　　人: : : : ::j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
　　　　　　　　　　　　_ﾉ三ｦ :ｆ＿_＿＿, 　―――　　　　　　　　　　　　　　　　　　それなりの数は残っていたのかもしれないな」
　　　　　　　　　　　 ≦≧_,--i
　　　　　　　　　　　￣￣

.
404： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:04:11 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「さて、この大悲閣、もともとは後嵯峨天皇が祈願寺として建立した寺だった。

　　　　　　　　　　　もともとは天台宗の寺院だったと伝えられている」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　＿.,. -‐- ....､
　　　　　　　　　　　 x≦〃〃／ミﾐミﾐミ､
　　　　　　　　／ﾉノﾉ〃ヾ⌒彡ミミﾐミﾐ､
　　　　　　　 /ミﾐﾙ'　／＿＿ヾ彡ミﾐミﾐ､.
.　　　　　　　　 {ﾐ'''´ 　 {∠仡孑　　`ヾﾐﾐ毛刈
　　　　　　　 ';ﾊ, ｀〕､ Yミ　　　　;::::　∨ソYﾊ　　　 x≦￣ア´
　　　　　　　　 }:( くﾂ1 | っ　　　 {:::　　　ｰりﾘ　／ :::::::／:::::
.　　　　　　　　　ヾ:ヽ ,ﾉヾｰ'⌒ヽ　ヾ　　 Y￢从〃:.:.:.／:::::::::::
.　　　　　　　　　　｀ヽ { √￣~｀ヾ　　　　 Y ヾﾘ ||:.:／ :::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　沁ヾ　⌒　　　　　:／　　 /∧:::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　ﾊ　　r::.......,..::／//　／:::::::::≧=＝＝＝
　　　　　　　　　　　　　 '､　{///,／///　＞'ﾞ´:::/:|幵幵幵幵
　　　　　　　　　　　　　｀T¨¨´///＞'ﾞ´::::::::／:ﾆ|幵幵幵幵
　　　　　　　　　　　　　 ,.．-―∨　　／::::::::::::／ :三圦W幵幵幵
　　　　　　　　　　　／/////::∧／::::::::::::／ :::三三/八幵幵幵
　　　　　　　　　　　〃/////::::／::::::::::::／:::三三三/:::::::::::::::::::::::　　　　【　後嵯峨天皇　】　　承久二年（1220） - 文永九年（1272）
.　　　　　＿＿＿||/////:／::::::::::::／:::三三三三|　:::::::::::::::::::::
　　　　ｘ≦ 　　／||///〆::::::::::::／::::三三三三三|　:::::::::::::::::::::
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「また後嵯峨天皇かお」

.
405： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:04:40 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　「よく出てくるわね」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　_＿ノ.　　ご.　ふ　　後　　ご
　　　　　　　　　｀ヽ　　め.　し. 　嵯...　め
　　　　　　　　　　　}...　　ん. 　あ　　峨　ん
　　　　　　 _＿ノ　　　ね.　な　　上　　ね
　　　　　 __ 」 /￣｀ヽ　　/. 　で　　皇　　/
.　　　ﾉ '′　　 _ノ} 　　ﾟ　　　　　　ﾟ
　　　 /＾　ﾐ_,.　＾´　L￣）_＿
.　　　ミ「＾'／{　'′ ノr o＜ヽ　　　　 _ ノ
　　　〕　| '"{　ヾｰ<　{ニ彡　レ ⌒Y＾､
.　　 {.　ﾉ ⌒＞＾〕 }　=ミ　　　　　　　 V}
　　　 }. {"´/_ﾟノ:〈r ＾⌒7 ｀ﾞ` 　､ミ　　リ
　　　　　v ＾｀ヽ　ｰ彡 -‐==ミﾐﾐ　ヽし
.　　　 V｛ u　ﾘ /　/ ｱ＾￣／⌒　}　 }
　　　　ヽ＼ヾ　　く r= 彡　　 ∧
　　　　　 V{:'. 　 Y　V}_　-‐=　_.」:;;）　.:
　　　　　　乂_＾:　 i.　 V⌒ﾆ彡;:ｊ };:L_'′
　　　　　　 }人:,　Uく:;{, ´⌒　 :;し〉;;/「
　　　　　　Ｌ.}　＼　 }｝　ミ.　　／;/: :
　　　　　　_＿_ 」　　 ≧　 _＿__ 彡:;;/ -=
　　　　／ﾆﾆ /⌒ ､　 : :/（　⌒ヽ-=ﾆﾆﾆ
.　　　　ﾆﾆﾆ {/⌒ｿ丶　-=- 　　　 -=ﾆﾆ
.　　　ﾆﾆﾆﾆ〉（_　 -=-　　　　　　　 -=ﾆ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　「そりゃあな。本人はかなり英明だったんだが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後に皇室内部での対立を招く原因を作った人物だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　色んな意味で歴史上大きな役割を果たしてる」

.
406： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:05:10 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「ちなみに今回は触れないがおそらく五十回あたりで登場してもらうことになると思う。

　　　　　　　　今回説明しなかった大覚寺についてもおそらく触れるだろう、というか触れざるをえない」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　｀⌒　ヽ.,__　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　iヽｿ　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ　　　　　　∧｀;"　　 '、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ｨ仏 ___、___ ｨ_ノﾍヽ、 _,.‐ｰ、_
　　　　　　　　　　　　　　_,. -= '''　.:::::::}:::::::::::::::::::::::／::::::::>´..:::::::.. ヽ｀.､
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　　　　　　/ ／　/　／ i| _厶斗ハ　 }　　　　　　‘.　　　　　　　　　　　「ハイ」
　　　　ノイ　 /ゝ- ﾄ､ i|　ｲ斧ミｘ∨　　　　　　　i
.　　　　 }|　 /jyf斧　Ν 　弋::ｿ　 ,　　　′　　　}|
.　　　　　八ハ{{ ﾋﾘ　　　　　 /　／　　　　八
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　　　　　 ′　人　　　｀　　　　　八　　　　　 |{
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407： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:05:40 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「大悲閣の前身である千光寺は、

　　　　　　　　　　かつて嵯峨の中院にあったと言われるが詳細について、いまいち資料に乏しい」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀ ⌒´ 　　　|
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.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【中院（なかのいん）ってどのあたり？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　詳しいことは調べがついていませんが現在の京都市右京区の一角だと考えられます。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　嵯峨清涼寺の近くにあったということですので
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　おそらくは現在の京都市右京区嵯峨釈迦堂前南中院町あたりでしょう。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　　　　　「それを嵐山に持ってきたのかお？」
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
408： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:06:10 ID:hQLg8zmc: 　　　　「そういうことだ、なにしろあまたある寺社仏閣だ、

　　　　　　　中には移し替えても差支えが出ない寺もあったんだろう」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　｀⌒　＼
　　　　　　　　　　　　　　　-、　　　　　　　　　 |　(● ). (● )　 |
　　　　　　　　　　　　　　ﾔ　 ',　　　　　　　　 |　.(___人___）　 |
　　　　　　　　　　　　　　　i. 　l　　　　 ,.-､　　　| 　｀ ⌒ ´　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 j　　　/　/ 　　 .|　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　ノ＿..ヽ-､′,' 　　　 ',　　　　　　,/'|、
　　　　　　　　　　 .l .＿＿_　ヽﾉ　　　 __ .j '.、__ , ___ ｨ／::L＿
　　　　　　　　　　　Ｙ　　　　　）ﾊ.‐ ' ´ ..::ヽ::::::::::::::::::::::::::／:::::::...｀' ｰ- ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ￣￣〕y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　ハヽ一ﾆｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r;;;;;:::::::: ',
　　　　　　　　　　　　　 /...::::::;;;;;;;;;;; /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ;;;;;::::::::::::::〉

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／ ―― 、　　 ,.、――＼
　　　　　／.　　　　　　　　　　　　　　.＼
　　　　／　　（　● ）　ﾉヽ　（ ●　）　＼
　　／. 　　　´"''"　　　, 　　 "''"´　　　　＼
　　|　　　　　　　（　　　 j　　　） . 　　　　 l
　 ..|.　　　　　　 .｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　　　|　　　　　　　　　　「廃物利用ならぬ廃仏利用だお」
　　|.　　　　　　　　　｀ ⌒ ´　　　　　　　　.l
.　　＼.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

.
409： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:06:39 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　__
　　　　　　　　　　　　,, -‐ ''　　　　　｀ ‐- ､
　　　　　　　　　／イ''　　　　　　　　　　　　ヽ,
　　　　　　　　/／　　　　　　　　　　　　　　｀ｰヽ
　　　　　　／　　　　　　　 /　　　i　　　　　　　　ヽ,
　　　　　／　　　　/　　 .!　i　,∧　l　i　　　　　　　　ヽ
　　　　 / /　　　　.! 　　 .! ∧ l　∨ /　､　　 l　i　　　 !ヽ
　　　　/ ｨ　　　　　!∧　N/ i　l　 /∧ヽヽ　 l　i　!　　 i　i
　　　　ﾚ' i　　}　　∧-‐'' ￣ﾞi　! //i .!　ヽ‐-i__∧i　　　!人
　　　　　Ｗ l､　 !　　_, ==､ヽi '　　ヽ -､ ==、ヽl　　　i i　`
　　　　　 ∧l ヽ　i　ｨ' ｲ::ﾅi　　　　　　 r'ｲ::ﾅヽ　i　　ノ∧
　　　　　 /　　　トt　｀ｰﾞ-' 　　　　　｀ｰﾞ-´　 .! ／　　ヽ
　　　　　リ　　　　ヽ　　, , , ,　　 ,　　　, , , ,　　ｨ'　　　　　.!
　　　　 .! i　{　　　　i､　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 i
　　　　　V ヽN､　　 i　ヽ　　　　 .　　　　 ,イ l　　　　,イ／V
　　　　　　　　　ヽMNヽ'ヽ｀ｭ　 __ 　ィラソ^i iレ' メ　　　　　　　　　　　「ハイブツ？」
　　　　　　　　　　　　　　　fヾ,ｰt＋t‐´Υ　　　V
　　　　f ､　　　　　　 __ ノ　ヽＶ| | |　　 !__
　　　　 ! .l　_,-､-‐‐' ! i　 r'ﾆﾆ弋.l｜　　　ﾞケｰ-- ､
.　　　　 i　V ヽ｣　　　i ! r'--　　ヽ､ミ､　　//　　|　１
　　　　　∨／__ﾍ　　ﾚ'入ｰ,　　　｀l　ヽﾆシ　　 |　 |
　　　　　〈　´ ｨ､j ∨＼.　 ~ ヽ　　　ヽ　　　　　　 {　 t
　　　　　　N　　ヽ Y＼＼　　 /ヽ__ -‐'^ヽ.-‐､　∧　 }
　　　　　 |∧　　　| {　＼＼ /／　　　　__〉　　V乂 r'
　　　　　.!__〉 __ __ン¨l　　　 K　　　, - '　 ∧　 |　　|
　　　　 r' イ^ 　　　　!　　　.! ヽ／　　　 ∧　i 　 i

　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐‐‐-..,,_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 .,'　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 l　　＿＿丿!|!|ヽ.＿.l
　　　　　　　　　　　　　 |　　-。＝＝　 .-。＝
　　　　　　　　　　　　　 |　　≡≡=　　　ヽ≡|
　　　　　　　　　　　　　 | 　　（　　ノヽ.__ﾉ　|　　　　　　　　　　　「おま、なんつー罰当たりな」
　　　　　　　　　　　　　 |　u　　｀¨´| 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |.　　　　　 |　　.| 　 .|
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .|　　 |　　|
　　　　　　　　 ,.-r/.　　　　 └―┘　.l
　　　　　　　 _,,-|　|　　＼　　 ‐---　..ノ
　　　　　　 ,,-''´ 　 |　.',　　　｀"'' 　 __,,..-''´
　　　　,,-''´　　　　 l 　ヽ、　　　　 /|ヽ｀''-､
　　_／　　　　　　 ',　　　＼　　　　/ .|　 '., 　｀''-,,
　./　　　　　　　 ',　　　　｀7＿＿__,| 　 .l　　　ヽ
. ,'　　　　　　 .l　　　 ', 　　／| 　　　　|＼. |　　　　 .|
. |　　　　　 .| 　　 .ヽ.／　　＼　　　|.　ヽl　.|　　　 |
. |　　　　　　 |　　　　　　　　 Oヽ .／　　　　.| 　　 |

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410： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:07:09 ID:hQLg8zmc: 　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ　　　　　　　　　　「どうして、千光寺を嵐山に持ってきて大悲閣にしたの？」
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　｀ヽ､　　　／＿＿＿_　　　　　＿＿　　　　/
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､__／￣￣｀`ヽ`ー'´／　, ---､　｀`ー‐'´　　　＼　 /
　　　　　　　　　　　　　|　　　　 ,ｲ'⌒0ヽ`Y´ ／0　　 / ｀ヽ、　　　　.へ､_/ `7
　　　　　　　　　　　　　｀ヽrｰr!ミヽ＿_ ヽ人_(_ノ二二干ﾐヾ||`ｰイ回├1||　 /
　　　　　　　　　　　　　　　|　| ﾄミ|"" 　(_　_,)　　￢　}三| | |　　|　　|　| |　/
　　　　　　　　　　　　　　　|　| ﾄミ|　/　ﾄ===＝1　!　 |三|_| | 　 |　　|　| | /
　　　　　　　　　　　　　　 └‐1トミ| 　　||　　　||　i 　 |彡| | | 　 |　　|__ﾙ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !|ﾐﾐ|　l　||　　　||　l 　 |彡| | |　 └---ｲ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||ミﾐ| 　 ||´Y⌒||　　　|彡|」 |　　//__／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !|ﾐﾐ| 　 ||_│　||　　　|彡|j ﾉ　 //
　/￣￣＞──-　..__　　　　　 `＝=ｭ　||」j ___jj　 _r〒ｧナ二Ｚ　　　　　 _　r一
　　　／／　　／　　／｀` ｰ　..__/ /　/｀`ーr‐'"´ 　 /}/　　　r＞---ｖ'´ /
　／　／　／　　／　　／／ // 丁　　　i　　　／ /　　　／　／/　 /
　　 /　　 /　　／　　／／ , イ/　 i　　　　　　／　 /＿rr'´　／　/　 /
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　　　　　　　　【角倉　了以】　　、天文二十三年（1554） - 慶長十九年日（1614）

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　「あぁ、それを今から説明しよう。ここで一人の京商人に登場してもらう。その名も角倉了以」　　

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411： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:07:39 ID:hQLg8zmc: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 '/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　〃. │.', {　　　　　　　￣
　　　　　　　　　　　 {{　　 ,　'　‘､ミト ., 　､　i:. ／　jI
　　　　　　　　　　　乂　　′ ,　＼　Ｏヽ,　 |::. jIィＯ
　　　　　　　　　　　　 `ー‐＜',　　ｒー‐一Jｉノー─‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ . |　　　　ﾉ　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 _ｰ'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_}: 〕ト。　´ ￣｀　.ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　＞ 'ﾞ　　　 '/ 〕ー‐ ＜
　　　　　　 jI斗----ミ、,＞ 'ﾞ　　　 }、　　 '/　　　　 /
..　　　　　, ..::´:::::::::::::::::::::::::ト ., _　　　　　　　　 '/　　　/
　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　　ヽ￣￣ミト .,　'/　　 ′/　　　　　　　　　　【幼少期】
.　　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　,　 '′─--　　　｀ﾞ'ー 'ﾞ´￣
　　 ′:::::::::::::::::::::::::::::: /　　 /　　　　　　　　　 i
　　 i:::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 /　　　　　　　　　　　　|!
　　 |:::::::::::::::::::::::::::::／　　　′　　　　　　　　　 :|!
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　「角倉了以の祖は近江国犬上郡吉田村の出で、

　　　　　　　　先祖の吉田氏は室町時代後期、幕府お抱えの医者だったという」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【近江の国犬神郡吉田村どのあたり？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　現在で言う滋賀県犬上郡豊郷町吉田あたりになると思われます。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazus

.
412： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:08:09 ID:hQLg8zmc: 　　　　「先祖の吉田氏は医療で蓄えた財産をもとに

　　　　　　　土倉と呼ばれる金貸を行い、更にその財産を大きくした」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ　　　　　　　　　　 | |　| ||:||：|| ||:|| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　［二二二二二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　＿|_|＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　,'　　　　　.|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　＿_＜　　　i　　　　　　／.二フ　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ::::::::::--.､ヽ _ﾉ　　　、（　／‐ ´- ､　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .:::::::::::　:::::／￣｀ヽ. 　　 /　　　　二ヽ.| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..::::::::: 　 .:::::/　:::::::::::::.｀,　　/　　　 /　｀-'| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..:::::::　　:::::::::::::　:::::::::::::::: ﾉ ._ﾉ＿　_.ノ　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　 / v　::::　　 ::::::::r :::::::::::__,.-､,'　j::::::::::::::::〈［二二二二二二

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　　「うーんこの薬九層倍」
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

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413： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:08:38 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「了以が生まれたのは天文二十三年（1554）に京で生まれた。幼名は與七、長じて光好となる」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　'´￣￣￣｀`ヽ､
　（￣｀丶､_　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　｀ヽ､_　　　　　　　　 _,.　-‐ フ
　　　＼　　　｀` ｰ､__, --ｧ'´/　　　　　　　　　　　　ヽ＼__　__,..　 '´　　／
　　　　｀ヽ､　　　　 /　　　_/　　　　　　　　　　　　　 |　! ＼　　　／
　　　　　　　｀ヽ､　/　　　 ´＼＿＿＿__　　　　＿＿＿__ノ　　　 | 　／
　　　　　　　　　ヽﾄ　 _」　　　＿___　　＼／　　＿　　　　　　 |／
　　　　　　　　　　＼/　　　　／ヽ　　`o､ ⊥_ｨo'´　入　　　ヽノ
　　　　　　　　　　　/　　,-┬|ミミミｰｧ─'´〒｀ｰ､-'´彡/Tヽ.　ヽ
　　　　　　　　　　　|　 ∧　　|ミミﾐ/　　 /'＾_＾ヽ　ヽ彡 |　　ﾊ　 |
　　　　　　　　　　　＼ﾊ∧ 　 |ミミ|　　 //＝ﾍ.! | 　 |彡|　 //〉ノ
　　　　　　　　　　　　　!し'　　|ミミ|　　|/　　　 | l 　 |彡!　〈//
　　　　　　　　　　　 _ヽ__/　|ミミ| 　 |　　　 !| 　 |彡　l_ノ
　　　　　　　 ,　'´i　　 _|　||ミﾐ|　　|Y⌒i⌒!|!　/ソ!　/　｀ﾞ''ｰ､
　　　　　　　　／　　,　 '´　ヽヽヾﾐ|　 i ヽ==='/」 /ｿ///ｰ- ､ノ　｀ヽ、
　　　　　　／　 __／　　　　　 Y⌒llﾞヽ`　六　 ,ｨT⌒!/　　　｀ヽ、ノ　＼
￣｀ﾞ''ｰ-＜　　／　　　＿　　/　　|　ヾヽ---彡 |　　|　　　　　　＼　＿＞---───
　　　／　　￣｀ヽ､__／､__＞/　　　|　　｀￣ /　|　　ヽ∠￣｀ヽ--'´＼　　　＼
　／　　　　／　　/　　/__／　　 |　!　　ヽ､/　 /　　　ヽ￣ヽ　ヽ　　ヽ　　　＼
／　　　　／　　　|´　 /　　　　　 |　ヽ　　　　 /　 |　　　｀￣ヽ'´ ヽ　　ヽ　　　　ヽ
　　　　 /　　　 |'´　ヽー- ､_　 j　　ヽ　　　/　　|　　　　＿_」　　|　　　 |　　　　　|
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　「後に吉田了以と改めるのだが、一般的に呼ばれている角倉というのは、

　　　　　　　　　　彼が経営していた土倉の名前の一つから取られたものだ」

.
414： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:09:08 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..-――-..,,_　　　　　　　　「さてこの了以、慶長八年（1603）に、徳川家康の命を受け、
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 ',　　　　　　巨大な船を作り、当時交通があった安南国との貿易を行い、
　　　　　　　　　　　　　,'. 　　　 ――　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　l　／　　　　　　　 l　　　　　　　非常な利益を上げた」
　　　　　　　　　　 ',　　　　三三　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 |. 三　　　　-.、　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 l　 /　　　　　 l　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 '.,.ヽ.__入＿ノ　　.| 　.|
　　　　　　　　　　ヽ　､｀´ ,　　　　 .|　..|_
　　　　　 ,-、　　 __　　　 .',　￣　　　／l　 .',＼
　　　　 .',. ',　　l　l 　　　 l　　　　　.／　 | 　 .',　ヽ、
　　〈.ヽ　　', .',　 |　| 　　　 _｀''―‐''´　　 .l　　.l 　　',_
　　 ',　',　.',　',　|　|　　　,,-''／　　',＼　　　　　　|　　...',｀ﾞ''-..,,_
,-、　 ',　',　j　.｀´　|　／／　　　 /',　l　　　　　 |　　　 ',　　　.｀ﾞ''-,,_
ヽ＼　',　｀´　　　..|　,' 　.￣￣＼/ ',.ヽ　 /　　 ,.ｲ　　　　', 　　　　.｀ヽ
　.＼.｀´ 　　　　ヽl__,.--.、　　 |、ヽ __ ,,..-''´　|'"´￣￣
　　　ヽ　　　　　　 ,,..-''"　　 .| ｀''--　　.-‐''´|
　　　　'.,　　　　　__ ／　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　.ヽ-　-''"　　　　　　　　 |　　　　　　　　 |

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【安南国って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　現代のベトナム北部から中部あたりです。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　唐代の安南都護府に由来する呼び名です。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
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.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
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. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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415： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:09:51 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「そしてその翌年、慶長九年（1604）に美作の和気川を訪れた時に、了以はある風景を見る」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
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　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ｀::::::‐::..．　_,,.. -‐..::':::￣:::ヽ.‐- ､　　　 _,.......-‐:::フ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶:::::::::::://　／:::::::::::::::::::::::::＼ﾊﾍ::'::::::::::::;:: '´
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ:::i i　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::} Vﾍ:::;: '´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ. i::::::::::::::::::::::::::::::::::i　i／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／::::ヽ‐-ﾆ_ヽ:::::::::::::::;: '_ﾆ-r‐:ヽ,. -――- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　／／::::::::::∧ Vト弋｡xYx｡フ.∧Vi:／: : : : : : : : : :ﾉヽ
　　　　　　　　　　　　､-‐=＝ﾆ二ニ＝=rゝ.ﾊﾐ{ ,.ノlヽ.. }ﾐﾉﾚY=＝ニ二ﾆ＝=‐-,　＼
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ,i: :i: :i: :i: :i: :i j i　　ゝ_i. ー' i_ノ　j i_i: :i: :i: :i: i_,.-‐'"ヽ.　　ヽ
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.　　　　　　　　 V ＿二. V:::::::::::::::::::!:::::::::::::::: ｉ￣￣￣￣￣ j::::::::::::::::: i:::::::::::::::::::/二＿ /
　　　　　　　　 V＿二　V::::::::::::::::::i::::::::::::::: i ―――――‐.i:::::::::::::::: !::::::::::::::: /二＿ /
　　　　　　　　　　 V＿二. j::::::::::::::::::i::::::::::::::: i ＿＿＿＿＿__ i:::::::::::::::::i:::::::::::::::::i 二＿/
.　　　　　　　　　＼＿_,ﾘ:::::::::::::: / ::::::::::::: i　　　　　　　　　 i:::::::::::::::::V:::::::::: 八＿／
　　　　　　　　　　　　　ー'―‐一´｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ー――一'´
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　｀ーニ二三＿＿＿＿＿＿三二ニ一´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V.　　　　　　 /

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それは和気川の険阻を通う幾艘もの小舟の姿だった」

.
416： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:10:08 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　「これをみた角倉了以はこう考える」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　/　　　　　　;;;　　＼llllllllllllllll　 li,ｰ-、,,.. -ｰ;;iill／
　　>;;;;;;.,,,,,,, ;;;;'' -　..,, 八lllllllllllllll　llli,　' lllllllllllll／　　　　『ホッホッホ、ドドリアさん、ザーボンさん』
　 /　　　　＿＿　　　　　''- llllllllllllllllli,　ﾊllll／
　l　　,,-''-.|　　 iﾞlミl _＿　　ﾊllllllllllllll　 /
　|　/|　|三|　　 ,|ミﾐ i　丶､　 'iilllll!!ﾉィ
　l .ヾ|　|三|　　, lミミゝ、　　。、i　_　__,ゝ
　ゝ　|　|三|　 :;; lミミﾐｌ´ ｀　ｰ　ｰ´_ﾟ_ /,　　　　　　『こんな険しい、しかも細い流れに船を通わすことができているということは
　.ﾊ　|　 ''´　 ;;;　lミミl　　iー　、　,　lﾐl
＼ﾍゞ;;;;;;;;;'''' 　 lミﾐl　　　ヽ _,｀__,, |ﾐl　　　　　　　　　天下にある河川の全てに船をやることも不可能ではありませんね……』
　　ヽー- ,　　　　ゞミl　　　　｀ｰ '´ l/
　＼＼＼＼,-ｰ－-ﾆｰ、,,　　　　_/
　　ヽ　ヽヽ＼　　　　　　ニ- ''´
　　　 l　　ｌ　ﾍ　ヽ ',　　　 i´　　　　　_,,.. 　-　ｰ、
l　　　 |　　|　ゝ　ゝヽ_　　 l _,, -ｰ''´ ヽ　　ヽ　　ヽ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
417： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:10:37 ID:hQLg8zmc: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-v-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿rににヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.: ´　｀ヽこ／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／∠⌒ヽ ∧〈　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ∠ -―- ､.∧ Vﾐ⌒ﾐﾐ}
　　　　　　　　　　　　　 _　　　　　 / /,-―――-､∧ﾉミミミﾘ
　　　　　　　　　　　　ヽ::､　　　　/ / _ .. -―- .､ _ ∧ミYﾐ:/
　　　　　　　　　　　　　　ヽ:＼_ 　 i. i '　＿＿ _　　　.∧/ﾐ/ｰ- ､
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::ｱ'ー／:::::::::::::::::::: ヽ　 ∧/　/⌒｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞY 　 /::::::::::::::::::::::::::::::∧ト､ﾘ　　ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 i::::::::::::::::::::::::::::::::::::j.　Vi　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 i::::::::::::::::::::::::::::::::::/.　L:i ＼fﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　,. ｨzヽ､　ヽ::::::::::::::::::::::::::::/　　 /ヽ､ V/ﾆﾆハ
　　　　　　　　　／,-､川川ﾊ　V--..;;;＞''"´　　＿L::::::三≧:...､_ i
　　　　　　　　　　 ,-/,.‐i　i:川j:jﾊiヾxrｪ｡ｧ―- ､＿..-ノ i:::Τ／ヽ￣ヽﾘ
.　　　　　　　　　 /i::/i　j.　!__..,川Vー､ーj:L＿,..フ　/. /::::::!了ヽヽ.V/
.　　　　　　　　　ヽ.i. i,. ‐-､ノノ　iz_ノ /ﾐ/_ノｰ'"／／i:::::::iヽヽヽヽУ
　　　　　　　　　　　　ﾚ　　　 } 弋ツ V:::ゝ､..＿,.. --' ＿ヽ:: iハハ,. '´
　　　　　　　　　　　 {ﾊ　　　 i.　　　　V:::::::::/_. -――- ._Vi!-‐ '
.　　　　　　　　　　ﾚi　　　ヽ　　＿ト:::::/_.. -――- .._.i i
.　　　　　　　　　　ﾚi　　,ｨァァ'´川川ﾊV_ .. -――- .. _i i
　　　　　　　　　　 V ／///､j川j⊥⊥j i_ .. -――- .. _i i
　　　　　　　　　 i./ゝ川川Τ川川川.i_.. -――- ... _i i
　　　　　　　　　弋　　フー―‐ '"´ i.i_.. -――- .. _j i
　　　　　　　　　　　　｀ｰ‐´.　　　　　 Vi, _.. -―- . _//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V､.　　　　　//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ￣￣フ./
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　「了以は嵯峨に立ち返り、大堰川をさかのぼって実見しつつ丹波の國保津に至る」

.
418： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:11:07 ID:hQLg8zmc: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　『いける！いけますよ！確かに岩の多いこの大堰川にも船を通わすことがきっとできます！』

　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　｀ヽ､　　　／＿＿＿_　　　　　＿＿　　　　/
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､__／￣￣｀`ヽ`ー'´／　, ---､　｀`ー‐'´　　　＼　 /
　　　　　　　　　　　　　|　　　　 ,ｲ'⌒0ヽ`Y´ ／0　　 / ｀ヽ、　　　　.へ､_/ `7
　　　　　　　　　　　　　｀ヽrｰr!ミヽ＿_ ヽ人_(_ノ二二干ﾐヾ||`ｰイ回├1||　 /
　　　　　　　　　　　　　　　|　| ﾄミ|"" 　(_　_,)　　￢　}三| | |　　|　　|　| |　/
　　　　　　　　　　　　　　　|　| ﾄミ|　/　ﾄ===＝1　!　 |三|_| | 　 |　　|　| | /
　　　　　　　　　　　　　　 └‐1トミ| 　　||　　　||　i 　 |彡| | | 　 |　　|__ﾙ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !|ﾐﾐ|　l　||　　　||　l 　 |彡| | |　 └---ｲ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||ミﾐ| 　 ||´Y⌒||　　　|彡|」 |　　//__／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !|ﾐﾐ| 　 ||_│　||　　　|彡|j ﾉ　 //
　/￣￣＞──-　..__　　　　　 `＝=ｭ　||」j ___jj　 _r〒ｧナ二Ｚ　　　　　 _　r一
　　　／／　　／　　／｀` ｰ　..__/ /　/｀`ーr‐'"´ 　 /}/　　　r＞---ｖ'´ /
　／　／　／　　／　　／／ // 丁　　　i　　　／ /　　　／　／/　 /
　　 /　　 /　　／　　／／ , イ/　 i　　　　　　／　 /＿rr'´　／　/　 /
＼/　　 /　　 /　　 /　/　（　　ヾ､」　　　／⌒二二／　／　　/　 /

　　　　　　　　　　　　　　『さぁそうと決まれば玄之さん、早速幕府へ届け出を出すのです！

　　　　　　　　　　　　　　　しくじったらただではおきませんよ！！』

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　「翌年、幕府に大堰川に船を通わすための工事の許可を得るべく子の玄之を江戸に使わした」

.
419： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:11:37 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「幕府は『古より船の通ぜぬところを開くというのは国家の幸いだ』という言葉とともに快諾する」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. 　　　｀ヽ: : : : : : : : : : : . ._
　　　　　　　　　　　　　　　　／℃}　　　　 /―-　._／: : : : : : ｀: : .
　　　　　　　　　　　　　　-―℃ ｛　　　　／　　　／｀　 : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　 /＾'ー;‐''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ : : :
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　　　　　　　　_＿,　　　.′　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　 |: : :
　　　　　　　 ′ 　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝　　　　　　　|: : :
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　　　　　　　　｀　　　　　　　_　　　-‐ﾆニニニニニニニニニニニニ
　　　　　　　　　　　　＼　　　　｀寸ニニニニ＝-―　　　　､―-＝ﾆニ
　　　　　　　　　 /　　　　　　 ⌒Ｙ-‐　　　　　　　　　　＼: : : : : :
　　　　　　　　　　　　 {／／　　　　　 }　　　　　　　　　　　　ヽ: : : :
.　　　　　　　　　　（／ (⌒)　　　　/　　　　　　　　　　　　　 : : :　　　　【　大御所　】
　　　　　　　　　　　　､　＼　 __／　　　　　　　　　　　　　　　 i: : :
　　　　　　　　　　 /　｀　 -=≦　　　-‐　　　￣￣￣￣| 　　　 |: : :
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　「幕府の快諾を受けた了以は大堰川の河川工事を始める。

　　　　　　　　　　時に慶長十一年（1606）三月のことだった」

.
420： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:12:07 ID:hQLg8zmc: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　. -‐ニ￣ニ‐- 　ヽ::::::::::::::/　　　|　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::
　　　　／　　　　　　　＼.'､::::::::/.　　　＼　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::
　　　/　　　　　　　　　　 ',｀ヽｲ　　　　　＼　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::
　　 .!　　　　　　　　　　　　　 !　　）　　　　　　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::
　　｜　　　　　　　　　　　　　 | ／　　　　　　　　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::
　　 .i　　　　　　　　　　　　　　i .|　　　　　　　　　　＿イ´￣￣＼￣＼／￣.／￣￣￣
　　　ﾍ　　　　　　　　　　 ,'　ヽ＿＿＿　　　／|ミヽ　　　 o ＼,,,,,|,,,,,／ o
　　　　＼　　　　　　　　　／:::::::::::::.　',‐┐｀'ｰ∧　i|ミミ＼＿＿＿/⌒⌒.ゝ--ｰ─―´
　　　　　ーニ＿ニ‐-／:::::::::::::::::::::::::', .ｌ　|　|.　　i|ミミミ|　　　　 ,-　 -、　　　　　ヽﾆ
＿＿＿＿＿＿/⌒ﾐ＿ﾌ::::::::::::::::::::::::::::::ｌ┘/　|　　.i|ﾐミ三|　〈　　 ´-、,;-'　　　　〉　 |ﾆ
　/　　　 / 　 !ー‐|　/￣￣￣￣￣￣,ゝ＿_ﾉ. 　 i|ﾐミ三|　ヽ　/ﾆﾆﾆﾆﾆゞ.　　/　 /ﾆ
./　　　　 /　　 l　　.|./ 　　　　　/　　　／ .／ﾍ　 i|ﾐミ三|　　　ｌ l　　　　l |　　　　/二
|　　　　 /　　　lー‐.!　　　　 /　　　/　 /　　ﾍ.　i|ﾐミ三|　　　 l lY⌒i⌒| |　　　 ,'彡ﾐ
|　　　 / ＿／　　 .|.　　　　 / 　　 |.　./.　　　ﾍﾊ.ミ.三|　　　 i |　　　 | |　　　/彡ﾐ
　　　　／　ヽ　　　 ',　　　　/　　　　|　 | ト　　 .ヽ__ヽﾐﾐﾐ! 　　ヽヽ==='//　　 /彡ミ
　　／　|/　 ! ￣´.　ヽ、　/.　　　　 |　 | ヽ　　　　　｀ﾞ￣＼　　＼ﾆﾆ／　／彡ミﾐ　　　　　　【　角倉了以岩ヲ除ク之圖　】
　/´ヽ　lー‐|.　　　　　ヽ /　　　　　 |　 |　＼_＿　　　　　 .＼　　 ⌒'　　／＿＿／
　', 　ト∨　　|.　／￣￣.l.　　　／／:',　ヽ　　　　￣''''―─＿_｀￣´￣｀￣∠　　　　／／
　 ',　i　 ∧.イ__ノ::::｝.　　|.　／／.:.:.:.:.＼＼__＿＿＿＿＿＿__＼ヽ､/ /_＿＿＿／／
⌒ ヽr‐─―′ ヽ──.f´／／.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｀────――───------────´
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
素面にあるところの大石は轆轤索を以て之を牽き、水中にある石は浮殿を構え
鉄の棒の鋭れる物の頭三尺周り三尺、柄の長さ二丈ばかりなるを以て縄をかけ数十人をして引いて之を投げ下げさしめ
（中略）
瀑の流れの在るところは其の上と下の流れとを平らかにしました
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
421： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:12:36 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「そうした大工事が完成したのはその年の八月のこと。約半年で終了したわけだ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　 /;;;　| 　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶
　 |;;;;;;;; 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　':;;;::、
　＼;;;;;＼　　　　／:::::::::::￣￣　`　　　　ノ;;:::|
　　　＼;;;;;;;; ⌒　|:::::::::::::::　　　　　＼ー;;;;;;:::／
　　　　ヽ;;;;丿　　＼::::＿＿__ 　＿丿　）;／
　　　　（＿＿＿＿＿＿ノ　ヽ､_ 　／　　　　　　　　『素晴らしい！
　　　　　［　 | 　　|ミoﾟ(（●）) (（●）)　　　　　　　　　　　　　ホラ、見て御覧なさい！
　　　/⌒)⌒)⌒. :::: ミ⌒（__人__）⌒| |　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザーボンさん、ドドリアさん
　　　|　/　/　/　　ミ| 　 .|r┬-| 　 | |　　　　　/⌒)⌒)⌒)　　　　　　　　こんなに綺麗な花火ですよ！！』
　　　|　:::::::::::(⌒)　ミ | 　 |　|　 |　/ /　　(⌒)/　/ / /／
　　　|　　　　　ノ　＼ﾐ　　|　|　 |/ / 　　　ゝ　　:::::::::::/
　　　ヽ　　　　/　　　　　 `ー'´　　＼　　/　　）　 //
　　　 |　　　　|　　 l||l　从人 l||l 　　　ヽ /　　　　／
　　　ヽ　　　 -一''''''"～～｀`'ー--､　　　l||l 从人 l||l
　　　　ヽ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「思ったより早かったですね～」

.
422： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:13:06 ID:hQLg8zmc: 　　　　「これにより丹波の國から流れてくる桂川の流れに船を載せて嵯峨に至るを可能とし、

　　　　　　その利便大いに上がった」

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　／　　 ⌒´　 ⌒ 　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）（,ヽ、　　　（(
　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）　r__i____　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　√丶丶丶┬─'"'
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|　)　　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　ヽ´　　　,/
　　　　　　　　　　　　_,／::ヽ､.,ヽ., __ (　　　　r
　　　　　_, ､ -一 ''"::::::::::::＼::::::::ｰ-- r ／ ⌒ヽﾆ- ､.
　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....,￣　v,;,ヽ
　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;(　;;;;:::::::::::... ',;;;;|
　　　i ;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;ﾊ　:;;;;;;:::::::::.. ',;;i
　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::. ',

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　「おお、やるもんだお」
|　　　　（__人__）　　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
423： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:13:36 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　「その後了以は富士川、鴨川、阿部川の流れを開き、舟楫往来の礎となった。

　　　　　　　　　　　　　　　ちなみに、了以が高瀬川の工事を行っている時、豊臣秀次の遺骸と『秀次悪逆塚』を発見し、

　　　　　　　　　　　　　　　　これを懇ろに弔ったという」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___ｒ'"　　　　　／:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,r‐''ﾞ´.　　　　　　／::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿.-‐'"　　　　　　　　　／:::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,,,,　ｰ''"´　　　　　＿＿-─／::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,.i--'''^~　　　　　　　　／::/　/　/::::::::::::::::/＿
　　　　　　　　　　　　　 ,,...i--´ﾞ´　　　　　　　　　　　　　　／:::::/　.|　ヽ::::::::::／.|　　＼
　　　　　 . ____,,＿-‐''''"￣　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/　　＼　.￣￣.／
..,,,＿ｰ''''ﾞ￣´　　　　　　　　 .｝ .!　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::/　　　　￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　 ,＿!　|　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::/　　　　＿
　　　　　　　　　　　ｨ/ﾆj/ ﾍ　　　　　　　　　　　　|:::::::::./ 　　　イ´三.＼
　　　　　　　　　　〈ﾚ|⌒ヽﾍ　　　　　　　　　ヽ::::ノ　＿__／ヽ＼三ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　｀ﾆ.／　ﾍ　　　　　　　　　　｛′. ／lヽ　　　＼ヽ三|　|
　　　　　　　　　　　　　　　　`'i─-‐‐'､　　　　　　　　　　　　ヽ__iﾟ._/|ヲ＼　　　.ヽ二|./ヽ＿ノ
　　　　　　　　　　　　　.イ´ｰ─'''"ヽ　　　　　　　　　　ﾉ.､ ,､.＼彡＼　　　 /　＼
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｿﾆ.|　　　　|　　　　　　　　　　　　＾｀-ﾞ',　.ヽ彡/＼.／　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚﾆ|　　　　|　　　　　　　　　　＿_____lﾘ　ヽ/　.,'　.|　　　／/.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚﾆ|　　　　|　　　　　　　　／´／／／＼,_／|/ /　/. 　/　ノ　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚﾆ|　　　　| 　　　＿＿_〈　 /　/ / / /〃／／　/｝.／. 　／／／
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚﾆｌ　　　く=ﾆﾆ＞´./ ./ / .＼i ./ / / /〃.:|　|　 ./￣.　　／／＼/　／
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚﾆ|　　　.／.／|　|　|　|　|　|　|＼/ / /〃.:.:ヽヾﾆ二二二／.:.:.:.::.:.＼/
　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾆ/ 　.／／/. |　|　|　|　|　|　|　| ＼ .〃:..:.:.:｀7/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　/　/　/.　|　|　|　|　|　|　|　|. 　∨.:.:.:.:.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　「その角倉了以が没したのは慶長十九年（1614）の七月十二日、六十一歳だった」

.
424： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:14:06 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　「了以が大堰川開削工事で亡くなった人たちを弔うために、

　　　　　　　　　　　　　大悲閣を嵐山に移転したのはその死の直前、同年の夏だったという」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　 _
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　　　　　　　　 {..::::::::::::.'　　　　　　　　　　::::::.......〉
　　　　　　　　　　|.::::::::::i:..　　　　　　　　　　　::::::.....｛
　　　　　　　 i..::::.´ 　　　　　　　　　　　　::::::::.....:i　　　　　　　【花の山　二丁のぼれば　大悲閣】
　　　　　　　　　　ﾏ.....　　　　　　　　　　　　 :::::::::.....|
　　　　　　　　　ヽ　,,,,　　　　　　　　　　　:::::.........:|
　　　　　　　　　　　　　｝;;;;;::::::....　　　..........::::::::::::......::;;i
　　　　　　　　　　　　　{;;;..:::;;三ニﾆ≧＝=-‐‐　‐ ..::;;;≧;;;;=‐- ､
　　　　　　, ｬ‐='.;::´　　　　...................................................................... ﾂ`;､
　　,.:::;;::´. . . ..:::::. . . . ................................................ゝr‐--;;;;;;;;;;;;;;;彡;;:::::::`x
　,". . . . . ..:::::::. . . . . . ........................................,イ:::;;;::::::::::::::::彡´
/. . . . . ...:::::::::::.... . . . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;/
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「中興の開山には浄土宗の僧である道空了椿による」

.
425： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:14:35 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「大悲閣の開基はもちろん角倉了以こと吉田了以、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今でも大悲閣には了以の像が残されており、右に滝、

　　　　　　　　　　　　＿　　　／,."I:/　　　　前に亀山を控えひと目で洛中を見下ろしつつ、大堰川を走る船を見下ろしている」
　　　　　　　.．＝￣｀ヽ.＼'´ ＼:ﾒ/
　　　　／ｨ圭三ﾆ=- 　丶,　　 `i
　　　　, 仏鷸聿圭三ﾆ=-　　' ，　ゞ､
　　　,/ ,驫鑈羈曦矗三ﾆ=-　 }　　ィ
━{￣ﾞ .{i轤攣變轟纎三ﾆ=-　,ﾞ　/ﾊ
圭} , "　獄驎霳韆驫轣圭彪/ _/ｉ　|
-r' ：,′ '‘翅鏘鬮靈竸豸彡' ,ｲﾆI. !
　ー┤　'/, ｀￣￣''￣￣`'､,∠ﾟﾍﾆI.|
　　 /　　　.-――-=ニﾞ'ﾌ'' ,_,> ,､!=l!
　　ヽ._ ´ヽ＼"＼三ﾆく <ｰ=彳　jｲ
　　　　　￣｀ヽ--､＼三.＼＿__ /'/j｀＞､-､=､━
　＿＿＿＿＿　　 `ｰラ〒､￣xx〃″ ／）､}'/ﾑ
´ ｉ　　ｉ　　ｉ　/￣＞'´'　___j_＼_/-'‐ " ／ ,／孑ｨ
.　ｌ　　 |　　| .{　　{ `¨¨´　　　｀~__.．＜＞'′壬彡
.　|　　 |　　|〃''＜｀二二二￣__　r''轟霳驎欸圭ｲ
､_.!＿__l　〃蠱鬪鏘愧屍獄帝ﾆ} |曦驟癲驟,.ィ升

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【開基と開山】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　開山とは、お寺を作ること、またはお寺を作ったお坊さんのこと、
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　開基は、お寺を作る資金などの協力を行った人のことです。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　この場合、大悲閣を嵐山に移してきたお坊さんの道空さんが開山
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　（全くの新しいお寺ではないので『中興の開山』といいます）
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{　　　　　大悲閣を作るためのスポンサーだった角倉了以さんが開基、ということになります。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ　　　　　宗派によっては開山と開基が同じ意味だったり、
　　　　　　　　　　　　　　　全く違う言葉として用いられたりもするので、気をつけてくださいね。

azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
426： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:15:05 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「そして時は下り明治四十年（1907）五月二十七日、

　　　　　　　　これらの功をに報いるに、政府は了以に従五位の位を贈った」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　 |ﾆﾆﾆ人　　　 .　　-‐…　…‐-　 .　　/ﾆﾆﾆﾆﾊ
　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ　 ´　　　　　　　　　　　　｀　ﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　 Vﾆﾆﾆ／　　　　　　　　　　　　　　　　ヾﾆﾆﾆ|
　　　　　　　V ﾆ　　　／　　　　 |　　｝}　　＼　　 Vﾆiﾘ
　　　　　　　 ∨　　　　　/　　　　 |　　｝}　　　ﾟ｡　　V/
　　　　　 /　　/　　 ′/　　　ハ　 ′　　　　ﾟ
　　　　　　　 / 　 .斗,/|　　　　　V / -‐-ミ　　｝　　＼　　　　　　　　　「サンビャクネンデスネ」
.　　　　／　　　／　 |　八　 / 　厶｛＼　｛＼丶｝
　　　　　 |　　 i　 /　斗ﾃぅxV 　　　斗ﾃぅｘﾟ｡
　　　｛　 l|　　 | 　〃んハ　　　　　んハヾＹ　　　　　 |
　　　｛　 l|　　 |　{ 八乂:ツ　　 ,　　　乂:ツ　八　 |　　　　|
.　　　　　八　　|　{　　　　　　　　　　　　　　　八　　八
　　　　　　＼｛⌒＼/i/i/　　　　　　　 /i/i/ 厶イ　　）／ﾟ｡
　　　/ 　　　　ｰﾍ　　　　　　っ　　　　　　厶ィ′　　　　ﾟ
　　　　　　　 ′ 　人　　　　　　　　ｲ
　　｛　　　　 /|　　　　　 .　　　　　 . イ　| 　　　　 |　　 }
.　　人　　　八　　　|　　　　i≧=‐=≦　|,ﾉ　八　｛　ハ　八
　　　＼　 |　　　　ﾄ､　　ハ、　　　ノ　 V 　＼｛　/
.　　　　＼{＿_　＼｛ _＼ノ　　｀TT ´　　　|　 /　｛./ｰ-ミ}/
　　　　　　 /　　　　|　　　、　　 | |　　　 }／　　｝
　　　　　　　　 |　　　　＼　 | |　彡　　　　　/　　　　　i
　　　　　　|　｛　　　　　　　　ﾉ八　　　　 /　　　/　　|
　　　　　　|　｛　　　＼　　　　　｝｝＼＿＿__/　　　/

.
427： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:15:35 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　「モロに戦国時代を生き抜いてきたもんだから、ゲームとかにも登場したことあるんだお」

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　─　　 ─＼
　　　／　　（一）　（一）＼
　　　|　　　　（__人__）　　 |
　　　＼　　　 `_⌒ ´　　／
.　　　　ノ　　　 /　）ヽ　く
　　　(　＼　／__ノi　）　,　)
.　　　＼　　ﾞ　／　ヽヽ/ /
　　　　　＼_／　　　＼_ﾉ

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.　　　　　　　「なんと、そんなことが」
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　/　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　|　Ｕ　　　　｜　　　　　　　　　　「太閤○志伝のⅤな」
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　!　　　 ,. -ｰ┴ 、
　　　　　　　　　　　｀ヽ_ｨ≦.:.:-.:.:.:.:.┴、　　　　　　　「その太閤が虐殺した一族の遺骸とかが洪水などで散逸したのを
　　　　　　　　　　　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..＼
　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　　　　　この人が見つけたんだと知ってるとなかなかの皮肉だよな」
　　　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〉
　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀
　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r {
　　　　　　　　　　 i .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:|
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428： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:16:05 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　「あと、去年あたりにアニメ映画が公開されるはずだったんだが……

　　　　　　　　　　　　　　　　音沙汰ねえな」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.
　　　　　.　ヽ＿＿__　　 }　　..... ......: :::: （( ￣
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'　　　　　　　　　　「え、そんな企画あったの？」
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
429： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:16:34 ID:hQLg8zmc: 　　　　「あぁ、京都の有志団体企画、虫プロ制作でね。

　　　了以没後四百年、高瀬川開削四百年、安南国貿易開始四百十年に当たる2014年に上映予定だったんだが」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　＼＿,---'￣￣./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　ヽヽ、　　 /
ご　あ　あ　フ　も　で＼:::|.　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　 l　￣ヽ/　で　　５　　戦　　わ
心　.り.　な　ル.　ち　す　ヽｌ.　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　 | 　　./. 　す　　３　　闘　　た
配.　ま　た　パ . ろ　が　　ヽ　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　 | 　.　 |　　　　　０　力.　　し
な.　せ　と.　ワ.　ん　　　　　　|　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　　 |　.／ |　　　　　０　は　　の
.く　ん.　戦　　| 　　　　　　 |　　　　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　/　＼ |　　　　　０
.・　か　う.　で　　　　　　 /　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. 　 /　　　 .|　　　　　０
.・　ら　気　　　　　　　　　　 / 　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　／.　　　ヽ
.・　　　　は　　　　　　　　　 /_＿　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　＿＿イ　ヽ＿＿　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 !'i￣ヽ∧_＿＿.ゝ-　､:::::;--ｰ─"＿＿ィ./ﾍ.　　　　　／　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,／　　　〈ﾍ.　　ｌﾊミヽ.ﾞ''ｰi､、　V.┌───┐.┌|　l|　　　　　 |／＼＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　＼　　　　ゝr,,__|　ﾊミﾐ＼.｀‐'｀ヽ|　|＿ﾞｰ'.／. || └| ｌﾌ
　　　　　　　　 . ／￣￣￣　　　　　ヽ. ﾊミミ./￣ﾞﾞ´￣｀ヽ_二___／.二ﾆ〃
.　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ.ﾊミﾐl 　　　ﾉ_,ゝ.　　 |彡ﾐ//|ﾄ-'
￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾚﾐ| 　 <ヽ=ｰﾗゞ　 |彡//
＿＿＿＿＿＿＿＿＿_　　　　　　　　　　／￣＼　　-" 　／￣　ヽ　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
/　　　／　　／　　　／＝＝＝ir=====／　/　　 `ーr‐─´./　/─-i｀ゝ===＝∠ ＼　　＼　　＼　＼　　＼
|.　　 /.　　　/　　　　/　　 / ｌ.　　/.　 | 　　 / 　　ｌ　　　　 /　/　　　　　 i.　 ∠　　 |　　　|　　　|.　　|　　　|
|　　/ 　　 /　　　　/　　 /　｝　 ',　　ヽ　　　　　＼　　　/　/　　　　／　 |　　　 |　　　|　　　 |.　　|　　　|／／
ヽ,,/　　　 /　　　 /　　/　 .ｌ　　く.　　 ´'''―--∧＿ヽ　／. /＿＿＿／.　　＼　　|　　　|　　　 |.　　| 　／／
＼＼._＿_j　　　　/ 　　/　／＼＼ .＼==＝―--　　　ﾞﾞ‐'"　　‐ゞ──ﾌ　／／＼＼.　　 │ 　　|　　.| ／／
　＼二二二二二二二／.:.:.:.:.:.:＼＼ .｀────――------ｰｰ''''"´　.／／.:.:.::.:.:＼＼二二二二二二／
　　　　　　　　イー─ヽ、.:.:.:.:.:.:.:..＼｀''―─────────--─"´／.::.:.:.::.:.:.:.:.:.ｌ.　|‐─ゝ─ヽ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
430： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:17:04 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　＿＿　　　＿_
　　　　　　　＿,:': : : : : : :＞/＜⌒＼
　　　　　　 ,. : ´: : :／: : : : : : /: ⌒ヽ　＼
.　　　　　 /: : : : :/ : : : : ,.へ/､へ: : : ヽ　　ヽ
.　　　　 ,': : : : :/ : : : : /´￣＾￣｀ヽ: : : ヽ
　　　　　l: : : : / : : : : /　　　　　 ';. : : : ':,
　　　　 l: : : : l: : : : :├‐==≦　 ≧z!: : : :ﾄ:}
　　　　 !: : : : l: : : : : l六ｵミ　　徐､V: : :|.||
.　　　　 l: : : :/ｌ: : : : :.伐り　　　 .ﾋﾘｊｊ.: : :|.ﾘ
.　　　ｌ: : : {(.|: : : :ﾄ:|　　　　　 , 　/: : : |　　　　　　　「ほ、ほら、京都は去年おととしと水害が」
.　　　 !/ : :ヽ|: : : :| ヽ　　　　　 j: : : i:|
.　　　 / : : : :人!: :│ 　　＝ｰ　／| : :/l:!
　　　 /: : :/:/: :人 : l　　､ __ .イ.:|　|: / .ﾘ
　　 ,': : :/―‐<＿ヽゝ===ﾄ､: : ! :|　ﾚﾞ
　　 ! : ,'　　　　＼＼／)ヽ‐┴ ､
.　　 | : {　　＼　　ヽr' ／／)､. 　 i
.　　 | :∧　　　ヽ.　／|.　　／,ｨ )､　|
.　　 !:/: :ヽ　　　　Y　　|　　　ﾉえ〉ヽ|

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､_
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　「虫プロは東京都練馬区富士見台にあるんだよなぁ……」
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　　「水害さんへの熱い風評被害」
|　　　　（__人__）　　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
431： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:17:34 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「今後公開されるでありますか」

　　　　　　　 .:　　　〃　　 ′　　.:　　　 .:| |　|　　　 .: 　　 |　　　 :　　　　　 |
　　　　　　　 i　　　　″　　ｉ　　　:　　　　/´| |　|　　 .:　　　 |　　　 :　　　　　 |
　　　　　　　 | 　 -‐十￢冖木ぅ　　　　　 | ｌ丁￣厂广'冖=-　　　:　　 .:　　　 |
　　　 :　　　 i| 　　｜|: |　{､L_　　 : 　　 i　 | :　}＿_/}/＿_|　 |　　　 .:　　.::　　／
　　　　　　 :i| 　　｜| ≫乍式ヽ　　　 |　∧{ １ｧ弐垪契ミヽｌ　　　.:　　.: 　／
　　　 : 　　 :ｉ　　 :.　|〈ｬ￢ｉ|//:: ﾟ｡　:.　　 | .′ ヽ}ｱ^|i|//:::::ﾟoﾄ》　　.: 　　 .ｨ'′
　　　　　 :　　ﾄ､| ｛　ｉ圦/::: ; }　 :. 　 |.′ 　 ´　i圦/:::::: ; }/' 　 /　　／/| fｊ
　　　　　　　　　　 |ｉＹ∧八〝ｰ久　 :.　 ′　　　八〝ー久; i}　/　}　ｉ///|＿_／
　　　　 :　　　: 　人 i}{ ｛⌒¨”¨⌒ ＼　 .:　　　　　 ⌒¨”¨⌒７ '　′　　|//////|　fj
:.　　　　:. 　　　　 }八ﾄ丶　　　　　＼{　　　　　　　 //}　i　/　 :|//////ﾄ､_
i::.　　　　::.　　　　　 |::. ｀＼　　'　　　　　　　　　　 /ｲ ;　:ﾚ　　 |////////,
ｌ ::.　　　 :. 　ｉ　　　 :. |∧　　　　　　　　　　　　　　／　,ｨ　 .:　　 / ー‐ｧ=ﾆ二
ｌ　　、　　 :.　 i 　　 :. |　 :.､　　　　　t 、　　　　　　　　／7　 .:　　 /　　　′＼
:.　　　　　　 :.　i:　　　:. ｌ　　＼　　　　ｰ'　　　　　　　イ'//　 .: 　　　　 ′ //| ヽ
　　　丶　　 :.　:.　　 :. l　　　丶.　　　　　　　,，＜'//// 　　／　　 ∧///∧
　丶　　　＼　 :. | ＼　 :. l　　 |ｉ　个: . 　　ィi{///////　　／}　.:　　 /　}////∧

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　ヽ_　　＼
　　　　　　　　|　　　（⌒ ）（⌒）　　　　　　　「うーーーーーん」
　　　　　　　.　|　　　　（__人__）
　　　　　　　　 |　U　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　.　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　.　ヽ　　　　　　　|
　　　　　　　　　ヽ　　__ , _ ノ
　　　　　　　 _,,,, ｢:::ｰ----ｰ"::i、___
　　　_,,..r''''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::`''ｰ-､
　／::::::r:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　..ヽ
　ﾉ ::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::／}
　l :::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::::/::::ハ

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432： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:18:04 ID:hQLg8zmc: 　　　「……微妙じゃないかおー？

　　　　　　　　　公式サイトすら見かけないし、完全に時期外したし」

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ　　　　　　　「ムリソウデス」
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

.
433： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:18:33 ID:hQLg8zmc: 　　　　「さて虫プロの健闘を祈りつつ次だ、

　　　　　　　大悲閣と角倉了以が出たところで桂川だな」

　　　　　　　, -‐―- ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , - ― - ､
　　　　　／:: :: :: ＼ヽヽ､　　　　　 .／￣￣＼　　　　　／/:: :: :: :: :: ::ヽ
　　　　　 .|:: :: :: :: :: ::ヽ､:: ヽ､　　／__,.ノ　ヽ､,_ ＼　　,-/:: i:/::／⌒:: :: :: ::|
　　　　　　v:: :: :: :: :: l:|Y⌒ ､｀、ｌ　( ＝）（＝ )　ｌ-'´:: l:: /::l '´:: :: :: :: :: ::/
　　　　　　 v:: :: :: :: ::l::ヾ:: :: |:: :: :l.　（___人___）　 .|:: :: :: 〉ﾚ´:: :: :: :: :: :: ::/
　　　　　　　l:: :: :: :: ::|:: ∧:: ::l:: :: ｌ　　｀ ⌒ ´　'J |:::::::::::Sﾚ‐i:: :: :: :: :: ::/
　　　　　　　 v:::lヽ:: ::|::l:: ::｀ヾ＿　i　　　　　　　　 |;;-っ´:: :: |:: i:: :: :/:: /
　　　　　　　　ｌ::|;;ｌ:: ::|:::!:: :: :/:.ヾ =',　　　　　　　/L,／´ヽ:: :: ::l::|::/:: :/
　　　　　　　　 ';!::ｌ:: ::|:: :: ::/:. :.,,＞》'ヽ､.＿,＿／:::ゞヾ､　ヽ;; :: |::ｌ:: :/
　　　　　　　　　';:: ::ｌ:: :::/:. :.ヽ'´:.i｀ヽ:. ニ二ニ :.／ :. :. ｖ:. :. l::|:: :: :/
　　　　　　　　　　i:: :::ｌ:: /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :!::l::l:: :/
　　　　　　　　　　∨:::|::/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. v:ｌ::/
　　　　　　　　　　　|;: :ﾚiヽ､:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. |､/
　　　　　　　　　　　∨ ｌ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: Y
　　　　　　　　　　　ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::|

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊｰｒ―-､ヽ　＿＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!:::',　　ヽ〉　　 (
: : : : : : : : : : : : :´厂｀|:::::',　　　　　て
:::::::::::|:::::::::::::::::::::/,ｚ､│::::l
::::::::: l:::::::::::::::::::/〃∥|::::::|
:::::::::::!::::::::::::::::/ ∥ j! !::l:::|　　　　　　　　　　　　「は、はーい」　
:::::::::::|:::::::::::: /　ヾ=' ∨: |
:::::::::∧l::::::::/ 　　　 /:::::|
:::::::/:/ﾘ､::|:{　　（ゝ／;ｲ::/
::::::::/＿.ヽN＿_／|:::/ |/
::://: : : :￣ｽ　　 |/
／ヾ: : ＿/: :＼＿
ヽ: : : : : : : : : : ヾﾘ＼

.
434： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:19:03 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「桂川の流れは京都府京都市左京区広河原と

　　　　　　　　南丹市美山町佐々里の境に位置する佐々里峠に発する。

　　　　　　　　　　『桂川』と呼ばれる流れはおおまかにこんな感じだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 ┌────────、
　　　　　　　ﾍ　　ヽ,　　　　　　　＼へ...........　　　| |￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　 ':　　　 '、_／　　　　　　　　/::::ﾉ::::::::::::::::::::::| |　　 ,.-､　　　　　　 .|
　　　 :.　　 //＼　　　　　／::::/::::::::::::::::::::::ﾉ| | 　/　/'　　　　　　　 |
　　　　　　 ''"　　＼__／＼／::::／:::::::::::::::::::::::/ .| |／　/ ,ﾊ　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ､／　／　/ .ﾉ　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　＿__／:::::::::::::::／:::::::::::::/　　　　／　ｲ　　　　　　 .|
　　　　　　　　／...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　 / ﾉ　　　　　　 .|
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 /　　　　　　　 |

http://file.gazouup.syoyu.net/a7f5f0e8.jpeg

　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
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　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
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　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !　　　　　　　　　　　　「こちらの地図の中の水色の太線が大まかな流れになります」
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

.
435： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:19:33 ID:hQLg8zmc: 　　　　「桂川は淀川水系を構成する支流の1つで、流域面積115平方キロメートル、

　　　　　　　幹川流路延長114キロメートルの一級河川だ、というのが行政の定義だな」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　「南丹市日吉町天若の世木ダム、
　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　同市日吉町中の日吉ダムを経由し、
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　　　亀岡盆地へと南流する」
　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ、
:::::::::::::::::...ヽ::::::､-─────- ､_,. -－──ｰ、
:::::::::::::::::::::::::::://￣￣￣￣￣￣｀ｰ´￣￣￣￣/
::::::::::::::::::::::::://　　　　　　　　　/ /　　　　　　/
:::::::::::::::::＿//＿_ 　　　　　　 ./ /　　　　　　/l　　　　　　　＿
:::::::::::::::{　_____　　｀ヽ　　　　 / /　　　　　　/:::.l　　　　　／　/
::ー::::::{　____＿}｀'ｰ'´　　　 ./ /　　//　~""'''　‐- ．..,,__/　　/
:::::::::/　　____＿}　　　　　 ./ / 　 //　　　　　　　　　//　　/
､::::/　　　___＿}　　　　　/ /　　//　　　　　　　　　// 　,／´)
:::::／￣￣￣ヽ　　　　 ./ /　　//　　　　　　　　　//　 L,.-'´}
/　　　　　　　ヽ─-、./ /,.ー//　　　　　　　　　//　　,.-'´ ./
l　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::::://　　　　　　　　　//　／￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::://　　　　　　　　　//,./　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　ヽ:::::::://　　　　　　　　　,.＜/　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　ヽ￣~""'''　‐- ．..,,__＜　/／　　　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「亀岡市の中央部を縦断し、保津峡を南東に流れ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嵐山で京都盆地に出て南流、その後伏見区で鴨川を併せ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大阪府との境で木津川、宇治川と合流し淀川となる」

.
436： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:20:03 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「桂川という名の由来は、
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　⌒　　　　　　　　　　　下流部の桂の里（旧地名では葛野郡桂村）を通るからで、
　　　　　　　　　　｜　　　 ( ●)（●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　　　古くは葛野川と呼ばれていた」
　　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 | 　　　　　 |
　　　　　　　　　　　 )　　　　　　　|
　　　　　　　　　_.. il'ヽ、　　　　 , ノ.
　　 ,r￢;;――''ﾞ};;;;ヽ　｀'丶__ _ι　
＿/ ;;;;;;; ヽ　;:;:;|､,;;;;＼　 _/'',ヽl-..,,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: ヽ　　 .,,ﾉ'"゛ﾞ''ｨﾞ'ッ' l ﾞl､　 '!ｉ-､
;;;;;;;　 ;:;;;;　 ,!　　　＼　｀'､ヽl,"l　　ヽヽ
;;;;;;;;;;　　,　l;;;　　　　 ´'-、 `ｉ, ﾞ｝ｌ　　 l　 l　　　　　　　 _＿＿＿
;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;; l;;;;;;;;;;;;;;　　　　｀''､　ｌ,l,' ......　 l;;　l　　　　　 _」ｼ,!:: 　　 |
　ﾞ),;;;_,,../ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ll ／ ;:;;;;;;|;;;: |　　　 _,i'ﾞl''/］:: 　　　|
;;;;　ﾞヽ　`'､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j;;;;;;;;;;;;;;;;;;,!'O;;;;;;;､;;;l;;;　ヽ_,／lﾞl 〔 /ｲ: :　　 |
;;;;　　＼　',,;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;l;;;;;l;;;;;'''″;;;;;|,', ゞ'''父二ﾆ=!
;;;;;;;;　　｀'､ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;O;;;;;〕;;;〔;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ､ﾘ″
ヽ;;;;;;;;　　 .ｿﾐ.;,,.;;;;,,;;_丶|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;,!;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;_..-'"゛

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【葛野】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　読み方は『かどの』です、京の都一帯の古くからの地名です。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　京の都は従来に従えば『葛野京』とよばれるところ、平安京になった、という逸話は
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　以前お話ししました気がします、覚えてますか？
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
437： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:20:32 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「また、この桂川、

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　流域によって『保津川』『大堰川』と名を変えることがあるが、
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜　　　　　　　　行政上は桂川で統一されている」
　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　　 r＜: : : : /:|: :、￣r'　　＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　　〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ）: : :`く : : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|　　　　　　　　「保津川、大堰川というのは慣習的な、
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/　　　　　　　　　　あるいは歴史文化的な呼び方、ということね」
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

.
438： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:21:02 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　「了以は桂川の流れのうち、大堰川と呼ばれる流域の開削工事を行った、ということですね」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒　　　　　　　　　　　「そういうことだな」
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

.
439： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:21:32 ID:hQLg8zmc: 　　　「桂川全体の水質を見てみると、下流部の宮前橋でのBODは1970年代には

　　　　　上流、中流部に比較して著しく高かったが、その後の改善が著しく、

　　　　　　　　最近では中流部の大堰橋とほぼ同じレベルになっている」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【BODって？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　 Biochemical oxygen demand。生物化学的酸素要求量のことです。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　簡単にいえば水中の有機物を分解するのに微生物さんがどれだけの酸素を必要とするか、
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　という指標です、一般的に数字が大きいほど水が汚れている、とされます。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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440： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:22:02 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　「中流部の大堰橋と人通りの多い渡月橋のBODを比較すると、

　　　　　　　　　　渡月橋のほうが低い、これは清滝川など比較的きれいな支流と合流すること、

　　　　　　　　　　　　保津峡における自然浄化作用によるものと考えられる」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

　　　　　　　　　　　　　　　　「一方CODやT-N（総窒素）T-P（総リン）は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　経年的に低下しているものの、まだかなり高い」

.
441： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:22:31 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「NO３－N（硝酸態窒素）は横ばいか上昇傾向にあるが、

　　　　　　　　　　　　これは下水処理場での硝化（アンモニア態窒素から硝酸態窒素への変化）技術の

　　　　　　　　　　　　　適用結果であると考えられる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼　　　　　　　　　　　　「つまりどういうことだってばよ」
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

.
442： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:23:01 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　「ま、簡単にいえば、

　　　　　　　　　　　　　　　工業用水や生活用水で汚されてた川が

　　　　　　　　　　　　　　　　　だんだん綺麗になってきてるってことだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,ノヽ､,__　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●)（● ）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_人___）　 U　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　 <二ニヽ　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　／-‐ 　｀i ､＿__,.　イ i
　　　　　　　　　　　　 {/´､　　　 ',┐__＞ｰﾒ ┴ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　しrヽ　　　　V:::Λ　／ : : :＞、_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.＜ﾊ､_／￣ V　∨ : : / : : : : :_＞-.､
　　　　　　　　　　　　「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : ／: : : : : `、
　　　　　　　　　　　　　　 /. : : : : ∧ : : : : : : :ヽ : : : : : :/ : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　 / y : : : : : Λ : : : : : : : ＼ : : / : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　 / : :.i : : : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ:ﾉ／ : : : : : : : :j
　　　　　　　　　　　　　ﾉ. : : :| : : : : : : :.∧ : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : :ｨ

　　　　　＿＿　　　＿　　　　＿_
　　　　　{////У　　　｀　 ´　　　｀ｘ≦７７７７
　　　　　∨/／　　　　　　　　　　 ∨//////
　　　　　 У 　/ 　　　 /　　　　　ヾ'///,/
　　　　 , ′　 ′ /　　 /　　 i　　　＼,ハ
　　　ノイ　　i:　厶　! /＿i 　 }
　　　　　|{ 　 | /ｘｭ､乂{ jノ｀メ､　　　i　　　　i
.　　　　八　|ﾊ《frj 　｀"斧ﾐｘＹ　!|　　　 |{
　　　　　＼{　ﾋﾘ　　弋:ｿ j}′ 八{　　八　　　　　　　　　　「ソレハヨイコトデス」
　　　　　　 /　ヽｉ　'　　　　　厶イ　　　 /　 ‘.
　　　　 .′　|i人　r ｧ　　　ノ　　　 /　　 !
　　　　八　 i|　} 丶　_　　 ≦　/　 / /　ｉ　八
　　　　　　　＼{ ハト､{/ﾄﾍ＿／厶イ／）ノ}／
　　　　　　　 , - ―r‐く_{　　　　ゝ --　､
　　　　　　　　　′　　{／７ヽ＿＿_／
　　　　　　 i　′ /::::/　　｀寸歹／　　 |
　　　　　　　　 Уﾐx/::::/　ｘｭ､　　 /　　　　|
　　　　　　 /三f/::::/壬三ﾆ心、:{　　　　〉
　　　　　　　 {三tハ:/三三三三心‘.　　　 {
.　　　　　 ∨/:Y/三三三三三ﾆハ　　 |

.
443： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:23:31 ID:hQLg8zmc: 　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　 ,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|　　　　　　　　　　　「さて、今回は保津川と呼ばれる流域の名物、
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　保津川下りを少し紹介しよう」
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'///|
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亀岡より東北330ｍのところに保津川遊船場があります。
川下りはここから嵐山渡月橋畔までで、下流約十二ｋｍ、清流川と会う落合石門から先は
いわゆる嵐峡の勝で桂川となります。
船は乱石奔瑞の間を巧みに縫い爽快尽きぬものがあります
4月中旬桜花の頃、5月中旬から6月にかけての躑躅の頃、11月の紅葉の頃が特に興趣があります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北日本 : 定期航路案内. 昭和12年版
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444： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:24:01 ID:hQLg8zmc: .　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　. ': : : : : : ／::::ｒ､:::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : : : : : :/´￣´　￣｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : :',
　　　 /: : : : : : :/　　　　　　　 ';. : : : : : : : : : : : : : : :i
　　 ,': : : : : : :/＿_　　　　　 '; : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　「保津川を船で下るんですね～」
　　 ,: : : : : : :/´ ￣｀　　　＿_.i: : : : : : : : : : : : : : :l
　　 ! : : : : : ;' ,ｨ芋示　　　 ´￣｀|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 i: : : : : :ｉｲハ心ｊ　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :!｀　｀¨ﾞ　　　　ｨ≧ｚ､|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :l! 　　 ,　　　　￣ヾｊ.: : : : : : ;ｨ!┐ : : : :!
　　 l : : : : : ﾊ　　　　　　　　　 |: : : : : :/ ﾘ/: : : : : !
　　 |: ﾊ: : : :ｌ∧　　､　＿,　　　 j : : : : /ｰ:'ﾞ: : : : : :.|
　　 |/　'; : : |　l:＼　　　　　　 //! : : /:.: : : : : : : : :|
　　　　ヽ: :|　| : : ヽ､　　　　イ:/ j: :.∧: : : : : : : : :.:|
　　　　　ヽ|　l: : : : :_｢　　 //>/／: : ＞― ､: :/:.:|
　　　　　　　 l : : :__ﾄー―イ／　 > '´　　　 ∨.; :|
　　　　　　　ﾉ:ｒ‐ｲ/^j￣／　／　　　　　 ∨: |
　　／￣￣ 7　 |｀¨ﾞ／　／　　　 {　　　　 l : |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そう、奇岩が立ち並ぶ中を快速で下り抜ける保津川下りは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／_ノ　｀⌒　＼　　　　　京を訪う人たちの楽しみの一つだ」
　　　　　　　　　 _　　　　　　　| （● ) （⌒ ）　.|
　　　　　　　　　 |　!　　　　　　　　|　（__人___）　　|
　　　　　　　　｜ !　　　　　　　　|　｀ ⌒ ´　　　.|
　　　　　　　　　 |　!　　 ,.-,　　　　|　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 _,ﾉ ┴、/ ,/ 　　　ヽ　　　　　　　r
　　　　　　　　　 r　`二ヽ） i　　　　　　ヽ _ ､___, 　ﾄ
　　　　　　　　 |　ー、〉 /　　　　 _,,,,ﾉr　 `　　／i＼,,,,_
　　　　　　　 |　　r_,j　j__,,.. r''''"/::;|　＼`'／　 ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、
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　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
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445： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:24:30 ID:hQLg8zmc: 　　　「保津川下りの様子に関しては、

　　　　　夏目漱石が『虞美人草』の中で見事に描写しているので、

　　　　　今回はそれを大部分引用しよう」

　 /　　　､__,,..-''..-､ヽ　　　　./　　　　　 /:::::｀ヽヽ　　　　　ヽ、
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. l _,,.-' -.､　ヽヽ-‐'　　　　 ,'　　　 ‐.､　　ヽ._｀¨¨´　　　　　　　 i
. l. /:::::ヽ .l　　　　　｀ヽ　　 l　/:::::::ヽ l　　　　｀ヽ　　　　　　　　　 |
　l ヽ::::ノ　　　　　　　 } 　 / ヽ._::::ノ '　　　　　　　l　　　　　　　　　 /
　ヽ._　/　　　、　　　　ノ　　ヽ._　　 / 　　､　　／　　　　　　／
　　i　 l　　　 l-―‐''´　　　 ',.　　 l　　　　ﾉ ¨¨´　　　　　.,..-''"´ヽ｀"''-..,,
　　.',　ヽ..,,__ノ　　　　　　／',　　　ヽ-‐''"　　　　　　 .／　　　／　　　　　｀ヽ
　　 .ヽ　　,.--..,,_　　　／　　',　　　　　 ,.-''"￣ヽ　 ./　　　／
　　　＼｀ヽ　　ヽ__／　　／ヽ.　　　　｀ヽ　　　｀ｰ'　　　 {
　　　　　＼ヽ　　　　　　　ヽ　　｀　　　　　ヽ　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　「登場人物の『宗近さん』と『甲野さん』は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫とやらない夫でお送りするお」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　虞美人草とは　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　夏目漱石さんが職業作家として執筆した第一作目の小説です。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　『宗近さん』『甲さん』『小野さん』の結婚や家族問題、将来などがモチーフになっている作品で、
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　1907年朝日新聞上で連載されました。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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446： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:25:00 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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二人は茶碗の代を払って、停車場ステーションへ来る。
浮かれ人を花に送る京の汽車は嵯峨より二条に引き返す。引き返さぬは山を貫いて丹波へ抜ける。

　　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　|　　　（ ●）（●）
　　　　　|　　　　（__人__）
　　　　　|　　　　｀`⌒´ﾉ　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　　ヽ　　　　　　　.}　　　　　／　　 ⌒　　⌒ ＼
　　　　　　ヽ　　　　　ノ　　　　　／　　（●）　（●）　＼
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　　　　(_＿) 　　 |　　 |し__）　　　　ヽ　　ヽ　　　　　 | |
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　　　　　　（＿⌒）　　　　　　　　　　ヽ＿⌒)　　（＿⌒）

　　　　　　　【甲野さん】　　　　　　　　　　　　【宗近さん】

二人は丹波行の切符を買って、亀岡に降りた。保津川の急湍はこの駅より下くだる掟である。
下るべき水は眼の前にまだ緩流れて碧油の趣をなす。

岸は開いて、里の子の摘つむ土筆も生える。舟子は舟を渚に寄せて客を待つ。
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.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　茶碗の代？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　売店の店先に並んでいた土産物（？）の抹茶碗があったんですが
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　そのお茶碗を、気に入らない宗近さんが壊してしまいました。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　　「全体茶人の持ってる道具ほど気に食わないものはない。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　　みんな、ひねくれている。天下の茶器をあつめてことごとく敲き壊してやりたい気がする。
. 　　　　 |＿＿{　　　　　　　　何ならついでだからもう一つ二つ茶碗を壊して行こうじゃないか」　とのことです。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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447： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:25:30 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「妙な舟だな」と宗近君が云う。底は一枚板の平らかに、舷は尺と水を離れぬ。
赤い毛布に煙草盆を転がして、二人はよきほどの間隔に座を占める。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
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　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
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　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
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　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ　　　【船頭】
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

「左へ寄っていやはったら、大丈夫どす、波はかかりまへん」と船頭が云う。

船頭の数は四人である。真っ先なるは、二間の竹竿、続く二人は右側に櫂、左に立つは同じく竿である。

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448： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:27:38 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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ぎいぎいと櫂が鳴る。粗削りに平げたる樫の頸筋を、太い藤蔓に捲いて、
余る一尺に丸味を持たせたのは、両の手にむんずと握る便りである。

握る手の節の隆きは、真黒きは、松の小枝に青筋を立てて、うんと掻く力の脈を通わせたように見える。

藤蔓に頸根を抑えられた櫂が、掻くごとに撓りでもする事か、強き項を真直に立てたまま、
藤蔓と擦すれ、舷と擦れる。櫂は一掻ごとにぎいぎいと鳴る。

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岸は二三度うねりを打って、音なき水を、停まる暇なきに、前へ前へと送る。
重なる水の蹙まって行く、頭の上には、山城を屏風と囲う春の山が聳えている。
逼りたる水はやむなく山と山の間に入る。帽に照る日の、たちまちに影を失うかと思えば舟は早くも山峡に入る。

保津の瀬はこれからである。
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449： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:28:05 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「いよいよ来たぜ」と宗近君は船頭の体を透かして岩と岩の逼る間を半丁の向こうに見る。水はごうと鳴る。
「なるほど」と甲野さんが、舷から首を出した時、船ははや瀬の中に滑り込んだ。

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右側の二人はすわと波を切る手を緩める。櫂は流れて舷に着く。舳に立つは竿を横たえたままである。
傾いて矢のごとく下る船は、どどどと刻み足に、船底に据えた尻に響く。
壊れるなと気がついた時は、もう走る瀬を抜けだしていた。
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450： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:29:07 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「あれだ」と宗近君が指さす後ろを見ると、白い泡が一町ばかり、逆落しに噛み合って、

　谷を洩る微かな日影を万顆の珠と我勝ちに奪い合っている。

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　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　 ,.'　'⌒　　　　　　　⌒ヽ　　　　　　ヽ、
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「壮んなものだ」と宗近君は大いに御意に入った。

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451： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:29:24 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜
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　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
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　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　　「夢窓国師よりこっちの方がえらいようだ」
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. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　宇多天皇九世孫とされる臨済宗円覚寺派のお坊さんです。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　後醍醐天皇の冥福を祈って作られた霊龜山天龍寺の開山であり、優れた庭師でもありました。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　夢窓国師・正覚国師・心宗国師・普済国師・玄猷国師・仏統国師・大円国師など、
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　　　7つの国師号を賜ったことから七朝帝師とも呼ばれます
. 　　　　 |＿＿{
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452： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:30:57 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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船頭は至極冷淡である。松を抱く巌の、落ちんとして、落ちざるを、苦にせぬように、櫂を動かし来り、棹を操り去る。
通る瀬はさまざまに廻る。廻るごとに新たなる山は当面に躍り出す。

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石山、松山、雑木山と数うる遑を行客に許さざる疾き流れは、船を駆ってまた奔湍に躍り込む。

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453： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:31:15 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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大きな丸い岩である。
苔を畳む煩しさを避けて、紫の裸身に、撃ちつけて散る水沫を、春寒く腰から浴びて、緑り崩るる真中に、舟こそ来れと待つ。

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;; ; ;; ;;; ;＼;;;;;;;;;;;; ; ;; ;; ､ ; ;; ;; ; ﾊ;　__　|彡 ;; ; ;; ;''''´ ; ; ; 　; /|; ; ; ; l l l ;; ;; ;;;／彡;|;; ;; ; ; ;;;;入 ; ;l;; ;;; ;;; ;;; ;{ {; ｼ
;; ;;; ;;; ;;; ;;;｀ー-､;;; ;;;;; ;; ;;; ;;; ;;;; ;;Y--　);;;彡 ;;; ;　　　;　; ／; |;;　;; ;;l l l ;;　;/　;;　;;;;ll　;;; ; ;;; ;;; ;;;; ;;l ;;; ;;; ;;; ;;; l; ;;;
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;;; ;;; ;;; ;;; ;;l ;i; ;;｀;; ＼;;;;;;;;;;;} ;;; ;; ;; ;;V- ﾄ, ;; ;;; ;　;;;; ;;; ;;;;;; ;;; ;;;l :: f; ; ;;; ;;;| ;; ;;; ;;;;;; ;;;;ll ;; ;;; ;;;; ;;;;;;ll;; ;;; ;;; ;;l; ;;; ;;; ;;;;
;; ;; ;;;; /; ;; ;;;; ;;; ;;;; ;;;;＼;シ;; ;;; ;;; ;;;;;f; ;;|; };　;;;; ;;; ;;　;;;　;　;; ;;;| ; ;;; ;;;; ;;;;;l; ; ;;;; ;;; ;; /; ;; l; ;; ;;; ;;;;;ll ;; ;; ;;; ;;l ;; ;; ;;;; ;
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舟は矢も楯も物かは。一図にこの大岩を目懸けて突きかかる。渦捲いて去る水の、岩に裂かれたる向うは見えず。
削られて坂と落つる川底の深さは幾段か、乗る人のこなたよりは不可思議の波の行末である。
岩に突き当って砕けるか、捲込まれて、見えぬ彼方にどっと落ちて行くか、――舟はただまともに進む。
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454： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:31:52 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「当るぜ」と宗近君が腰を浮かした時、紫の大岩は、はやくも船頭の黒い頭を圧して突っ立った。

　　　　　　　　　　　　 ,､'´　　,.､-'' "
　　　　　／　　　　,､'´ ,.､-''´　　　　　　　､　＼
.　　　／　　　　,､'´.,､''´　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　l　　　　,､'´,､''´　　　　　　　　　　　　　　/　ヽ＼
　　　|　　 ,､'´,､'´　　　　ｎ,　＼:ﾘ:::リ:::::i|　〈==､　　＼
.　　 |　,､'´,､'´　　　　　　　_|f=-､.＼　ｕ !|/ヾ.､　〉　　　　ヽ.
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　　　| 　　　　　　　　　　　　〃"　 |ju　 U　ｕ　＼　　､／
　　　ヽ　　　　　　　　　　　　u　＿__　　 r'　__ ｕ＿)／、　 ,､-'´
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船頭は「うん」と舳に気合を入れた。舟は砕けるほどの勢いに、波を呑む岩の太腹に潜り込む。

　　　　　　　　　／　　　　　＼: : :|　!: 、　　｀ー‐ ..:.:.　　＼:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : :
　　　　　　　／　　　　　　⌒ヽヾ:.i　i:.:.:＼＞'⌒ヽ:.:.｀ヽ: : : : ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞'´
.　　　　　　／　　／　　　／　　＼{　{＞》''`ー‐‐-＼:.:.:.＼: :..: :.｀ ‐ : :.:.:.:.:. :イ.:.:.:.:...＜
.　　　　　 { 　　（　　／／￣入ヽ V/　　　　　　ｒ‐-.....､｀ヽ:.ｰ‐-＜´: : . . . ..＿
.　　　　　 |　ヾ:::::ﾐ）　 .:{　　 ,ニ、 i　 lX　　　　　　　　 Y,ヘﾔミ.､ヽ::.､　　｀ー‐ｒ― ７⌒
　　　　　　 !:　 ::::::/　　::|　　/::　ゝ'　 !　＼　　　　　　　!!　 {{:::!!:ヾｖ/ﾊ　　　　 !ヽ :（
　　　　　　　|　::::::/　　八　ヽ　（　　　　　　＼　　　　　　　　ｒ'::ﾘ::::ハヾ:::.. 　　 !:.:.:.: :＼
　　　　　　　|　:::/　　　　＼＼ﾉ　　　　　　　ヽ　　　　　　＼::_/　　ヽ.ノ　　|:.:.: : : : :＼
　　　　　　　| ::/　　i　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:i:.:. : : : : :＼
　　　　　　　|/　,:::　ﾍ　　　　　　＼　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　 _＿ｊ:人: : : : : : : :
　　　　　／:.ノ:人　ヽ.　　　　　　 Y⌒ヽ　. ´　　　｀ヽ　　　　　　　　　　　ｒ≪´/:.:.:.:.＼: : : : : :
　　　,.. : :´: :く　　　｀　　ミﾐ、　　　　　／､　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾟ/.》'_:_:_:.:.:.:. ＼: : : :
.　　（: : : : : : : : . . .　　　　　`＜　　／´ 　＼　　　　　　　　　　　　　　 ∨´　　｀ヽ:.:.:.:＼

横たえた竿は取り直されて、肩より高く両の手が揚がると共に舟はぐうと廻った。
この獣奴と突き離す竿の先から、岩の裾を尺も余さず斜めに滑って、舟は向うへ落ち出した。
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455： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:32:11 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「どうしても夢窓国師より上等だ」と宗近君は落ちながら云う。
急灘を落ち尽すと向から空舟が上のぼってくる。
竿も使わねば、櫂は無論の事である。

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岩角に突っ張った懸命の拳を収めて、肩から斜めに目暗縞を掠めた細引縄に、長々と谷間伝いを根限り戻り舟を牽いて来る。
水行くほかに尺寸の余地だに見出しがたき岸辺を、石に飛び、岩に這うて、穿く草鞋の滅り込むまで腰を前に折る。
だらりと下げた両の手は塞かれて注ぐ渦の中に指先を浸すばかりである。

うんと踏ん張る幾世の金剛力に、岩は自然と擦り減って、引き懸けて行く足の裏を、安々と受ける段々もある。
長い竹をここ、かしこと、岩の上に渡したのは、牽綱をわが勢に逆わぬほどに、疾く滑らすための策と云う。
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456： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:32:56 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「少しは穏おだやかになったね」と甲野さんは左右の岸に眼を放つ。

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　　　　　　〉:::::::ｌ:::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::: Ⅵ::::::::::::::::::::::ｉ|::::::: /!
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　　　　../ ｲ!::::::::l:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::Ⅳ :::/::::::::::::::::|:::/ｉ::::l

踏む角も見えぬ切っ立った山の遥かの上に、鉈の音が丁々とする。黒い影は空高く動く。

（中略）

乱れ起る岩石を左右にめぐる流は、抱くがごとくそと割れて、
半ば碧を透明に含む光琳波が、早蕨に似たる曲線を描いて巌角をゆるりと越す。

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457： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:33:16 ID:hQLg8zmc: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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河はようやく京に近くなった。
「その鼻を廻ると嵐山どす」と長い棹を舷のうちへ挿し込んだ船頭が云う。

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　　　　　　　｜: ;／.O >、 Vァ'ヽ､ V　/: :├―'^ヽ
　　　　　　　x≦´　／　ヽｒ'　-、　l.　{ヽ: :.! 　 i　! l
　　　　　 r'｀＝- ＜　　　 /　-､　!　l　ﾄ､ヽl　　V　.!
　　　　　 l　　　　　｀ヽ　 l　r、 ! L_|.　 V　ヽ　 i::　l
　　　　　 l　　　　　　　i　ﾍ　｀ｰ'　　　/　　　　ヽ､!

鳴る櫂に送られて、深い淵を滑るように抜け出すと、左右の岩が自ずから開いて、舟は大悲閣の下に着いた。
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458： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:33:32 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
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　　（（　(ヽ三/)　　　 (ヽ三/)　））
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　　　　　／　／⌒　　⌒＼＼
　　　　 (　／（ ●）　（●）＼）
　　　　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　　　　　　　　「久しぶりに沢山出番がたくさんあった気がするお」
　　　　 |　　　　　　　　　　　　　|
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459： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:33:49 ID:hQLg8zmc: 　　　　　「もちろん現代でもこの保津川下りを楽しむことができる。

　　　　　　ライフジャケット着用義務があるのでそのへんはしっかり守ってほしい」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／_ノ　｀⌒　＼
　　　　　　　　　 _　　　　　　　| （● ) （⌒ ）　.|
　　　　　　　　　 |　!　　　　　　　　|　（__人___）　　|
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　　　　　　　　 |　ー、〉 /　　　　 _,,,,ﾉr　 `　　／i＼,,,,_
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　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
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　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼　　　　　「ま、ガイドの注意を無視したり
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　決められたコースから外れたりする奴は
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　　死ねばいいお」
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊｰｒ―-､ヽ　＿＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!:::',　　ヽ〉　　 (
: : : : : : : : : : : : :´厂｀|:::::',　　　　　て
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:::::::::::!::::::::::::::::/ ∥ j! !::l:::|
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::::::::/＿.ヽN＿_／|:::/ |/
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460： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:34:07 ID:hQLg8zmc: 「ちなみに保津川下りの公式サイトはこちらだ」

http://www.hozugawakudari.jp/

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　 iハi　i　　 {　'､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／. . . . . .｀ -.. _,. イﾄ､ヽ､, ____,__ ノ
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.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【保津川下りの現代の名所】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　小鮎の滝・殿の漁場・朝日の瀬・竿の跡・綱の跡
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　鵜飼の浜・書物岩・河鹿（蛙）岩・大悲閣・曳舟といった見どころがあります
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
461： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:35:36 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|　　　　　　　　　「保津川下りは桜や紅葉の時期がオススメとされる、
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{　　　　　　　　　　　　冬は十分準備しないと寒いだろうな」
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

　　　　ｆ` ｒ-‐─‐ ‐....､
　　　 ,ｨヽヾ:::::..＿.::::::::....ヽ
　　 /..::::::∧∨,　-‐ ヽ.:::::::...＼
　 /....::::::::レ}ﾉ　　　　　ヽ:::::::.....
　i.....::::::::::|　　　　　　,. -‐ Y:::..ヽ
　|....:::::::::::|　　　　　　　　___､∨::...}
　| ...::::::::::i　, '´　　　　'´　゛ ∨::.|
　::....::::::::::Y´　, =､　　　　　　∨..ﾄ､　　　　　　　　　　「大体一行程二時間くらいですから、
　 .∨...:::::∧. ´　　　　　'　　　 }::::|..ヽ
　　 ∨..:::::::::ヽ　　　　.__ 　'　　/N.......∧　　　　　　　　　　旅の思い出にいかがでしょうか？」
　　　`Y......:::::::::ゝ.　　　　　　ム-､::::....∧
　　　　|..::ヾ..:::::::::＞‐----ィ__ﾉ. {:::::::::...∧
　　 .　 |..:::::::::::＞ {` i￣i￣i￣i　i Ｌ＿,､_∧
　　　 |.:::::::::::::::::_,}　i　 i　 i　 i　ヽ　　ﾄ､`ヽ
　　　　 |...::::::::::,イ´_　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ
　　　 .|...::::::/　　 `Y　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ八　＼
　　　　 .|...::::i　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　＼
　　　　 |....八　　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ.　＼
　　　　　|...::::::ヽ.　　　　　＼　;;:　 i　　i　　i　 i:::;} 　　＼
　　　　 .|.....::::::::| ＼　　　　　＼::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉＸ　　　　＼
　　　　 |....:::::::::ヽ　＼　　　　　＼.....i.......i.....i...{ 　＼.　　　　＼
　　　　　 |......::::::::::::ヽ　＼　　　　　＼i　　i　 i |　　丶　　　　ヽ
　　　　 .|......::::::::::::::::ヾ i ＼　　　　　＼　i　i |　　　　ゝ　　　　＼
　　　　 |.......::::::::::::::::::.} i　i ＼　　　　　＼ i |　　.　　　＼　　　　＼
　　　　　　|.......:::::::::::::::::ﾉ i　i　i ＼.　　　　　`Y　　.　　　　　＼　　　　＼

.
462： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:35:46 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／ ―― 、　　 ,.、――＼
　　　　　／.　　　　　　　　　　　　　　.＼
　　　　／　　（　● ）　ﾉヽ　（ ●　）　＼　　　　　　　　　「おぉ、まともなガイドっぽいお」
　　／. 　　　´"''"　　　, 　　 "''"´　　　　＼
　　|　　　　　　　（　　　 j　　　） . 　　　　 l
　 ..|.　　　　　　 .｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　　　|
　　|.　　　　　　　　　｀ ⌒ ´　　　　　　　　.l
.　　＼.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　 |/////////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　　 ∨//////〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ　　　　　　　　「メズラシイデス」
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.
463： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:36:05 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|　　　　　　　　　「やかましい、あと、残すところは加茂川なんだけど」
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　／＼、
　　　　　　　　　　　 /::_,..-=-∨''''‐-....,,,,_
　　　　　　　　　 _,,./ /,r',_￣::__::::::::::.゛''-::＼
　　　　　　　　　,.-'. /／　 ∨　＼::::::::::::::＼::＼
　　　　　　　／:::::::/~　￣￣゛'''''‐ヽ::::::::::::::::::',::::',
　　　　　　 /:::::::::/　　　　　　　　　ﾍ::::::::::::::::::',::::i
　　　　　　/:::::::::/　 __　　　　　　　 .ﾍ::::::::::::::::::', |
　　　　　 |:::::::::::| "￣"　　　　＿　　.ﾍ::::::::::::::::::.|
　　　　　 .|:::::::::::|,,ｨx=ｭ,,　　　　　￣゛ |::::|:::::::::::::|　　　　　「加茂川は、上下加茂神社と併せて案内することにいたします～」
　　　　　 .| 、:::::|　　　　　　　　x＝=ｭ,,|::::|:::::::::::::|
　　　　　 ||ﾍ:::::|　　　　　　　　　　　 /::./:::::::::::/|
　　　　　　ﾍ　ｉ:::|、　　,__　　　　　　 /／:::::::::／::|
　　　　　　ヽ |ヽ|＼　ヽ　,ｱ　　　 ./:::::_ ／:::/ 7
　　　　　　　 .|＼|:::::＼　"　　　_,..-"彡 i ..|:::/　,'　/ ７
　　　　　　　 |::::::::::::::::::゛'‐-‐'" 　 |／／|　|::i　 i:|/　/
　　　　　　　.|::::::::::::::::::::|　　　　　'ヽ"::::::|　|_|　.|/　/／ >
　　　　　　　|::::_,,. 、／"　　　　／i ヽ―.|　　　　　 "／
　　　　　　 .|／：：（　　＿ _,.-''：：:＼　ヽ'　　　　　 /
　　　　　　/：：：／：￣：：：：：：：：：：＼　　　　　　/:',
　　　　　 /：：／：：：：：：：：：：：：：：：:：ゝ、　　　 /',::::',
ヽ　　　　|:／：：：：：：：：：：：：：：：：：：/　',　　　 .'., ',:::',
　',　　　／：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：.ﾍ　 ',　　　　', .',::',
　 ',　 /：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：:゛"ﾍ　　　　 '.,',::|
　 .i　 |：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：::/＼　　　　'.,:|
　　゛'''＼:::::::,：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：:.|:::::::::',　　　　'.,
,,_　　　　ヽ::::i：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：|:::::::::::.',　　　　＼
　゛'‐-..,,_　i:::i：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：:.|:::::::::./ |',　　　　　ヽ
　　　　　"'.i::|：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：:|:::::,|/　.|/',　　　　　 i
　　　　　　.i.|：：：：：：：：：：：：：：：：：：',＼|| /　　 |!　',　　　　　|
　　　　　　.i：：：：：：：：：：：：：：：：：：：::',::＼　　　　　　ヽ‐-- "
　　　　　 ./：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：':,::＼

.
464： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:36:57 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　＼
　　　　　／　　ノ　　＼＼
　　　　／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　　　「そうなると、次回四十九回での紹介になるお」
　　　.|　　　　　（__人__）　　 |
　　　＼　　　　｀ ⌒　,m ／
　　　　（⌒　　　　　　8＠3 つ､
　　　　i＼　　＼　　　／　ﾄ'　ﾉ　ﾌﾟﾁ　ﾌﾟﾁ
　　　　| 　＼　　 y( ｼ　　 |ー'
　　　　|　　　ヽ＿ノ　　　　|
　　　　|　　　　　　　　　　|_
　　　　ヽ、___　　　　￣ヽ　ヽ
　　　　と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ

　　　／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　（ ●）（●）
　　|　　　　（__人__）　　　　　　　　「ともかく解説だけでかなりの量になったからな。
　　|　　　　　　　　　ﾉ
　　|　　　 ∩ノ ⊃ }　　　　　　　　　　これでもかなり削ったんだが」
　 /ヽ　　／＿ノ }
　(　ヽ　 /　　/　ノ
　　ヽ　“　　/＿|　 |
　　　＼＿_/＿＿ /

.
465： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:37:07 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　／　　─　　 ─＼
　　／　　（●）　（●）＼
　　|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　「ま、それじゃとりあえず今回はこれで終了しとくお」
　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　 |　 |　 '､＿＼　／　 )
　　　 |　 |＿＿＼　 “　／
　　　　＼＿＿＿＼_／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ'´ 　ﾌﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ'´彡/:::::::`Y 厶　　　　　　「そうですね～、それじゃ、皆様。
　　　　　　　　　　　　　　　 .／彡:::::::::::,イ´⌒Y彡ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/:::::::::::／/-､　　　　 y::::`;　　　　　　お付き合いありがとうございました」
　　　　　　　　　　　　／ /彳:::::ノ:::/.-､　　　 __　ﾘ:::::::i
　　　　　　　　　　　　　. /ｨ´:::::/ ::/'⌒`　　　､`Y:::::::|
　　　　　　　　　　.　.　 /:,ｲ:::::/ｲ:/　　　　,　 ‐=､.ﾉ::::::::}
　　　　　　　　　　.　　/::ｲ;;::::/;;i| 　　＿　　　　ノ;;;:::::/.　　.　,-ｒ､
　　　　　　　　　　　/:::::::::::::{;;;八　「　ヾ〉　／;;;::::ｲ　　/Y i. ﾄ'i´}
　　　　　　　　　　.　{:::::::::Y:;;;;;;;;;;;;〉､　ｰ '　　´イノ::::ﾉ　　i.└`'しiノ
　　　　　　　　　　　.|:::::::::;;;;;;ヾ八ﾉ .＞-　ｒ'´;;丿‐Y､　.　. ヽ　　ﾏ）
　　　　　　　　　　　.|:::::_＿　ﾑ /　　,イ丁/　/⌒`Y　　　.　＼　　}
　　　　　　　　　　　 |,ｲ　　/" ミ三彡'´{ {　〈　　　 ∨　　　　ﾉ　|
　　　　　　　　　　　 | |　//'´　　 __ｒ'´￣ミﾐ}}}ﾄ､.　　､　　　.　　　 i
　　_,ｨ_⌒ i　　　　　 | ,ｲ彡⌒iﾚ'//i　　　　　　:::ヽ　　ヽ.　　 /　　.|
　.八 `i ヾ|　　　.　　ﾚ　　　::{////{　　　　 :::::::::｝　　ヽ　/　　　|
　` .{ ｿﾚ　|　　　　 {　　::::::::::∨//ﾉ　　::::::::::::::::∧　　　 Y　　　　|
　　ゝ　八　　　　八;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾイ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.,イ　＼　八　　／/
　　　ヽ　　.ヽ　　　　`Y` ､_＿人ｒ-‐'´ ￣-‐{　　.　＼　.`ｰ'´Y'

.
466： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:37:22 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|　　　　　　　　「また今度、できるだけ早い内に」
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}

　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
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　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/　　　　　　　　「お会いいたしましょう」
　　 | ∨:: : :.V　､　　　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

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467： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:37:36 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::　　　　　　「次もよろしくおねがいします」
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

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　　ヽ´///////// 　　　　　　　　丶　　　＼／､
.　　　＼/////// 　　　　ﾊ ',　＼　＼　＼　＼＼　　　　　　　　「サヨナラ」
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　　　　　　＼/ '　　　　| 　 | l＼　_ｉ」ヽ＿ﾊ　　 ', 　} 　ヽ
　　　　　　 i/　　　|　　 |　　| l 　＼| 　」i_/｀ ',　　|　′　　ヽ
　　　　　 /　　　!　,.斗‐　l ′　 ,ｨfﾗﾟ::ﾇト　| 　 |/　　　　＼
　　　　　　　′l　　　／　ｌ__,.　　　　　弋ｩrﾝ　|　 / 　　　　ヽ､丶
　　　　　　 | 八　　ｌ　,.ｨfﾟ::ﾊﾞ　　　　　 ´::::　 l／｝　　　 ′ ﾊ｀ヽi
　　　　　　 |′ ヽ　　ヘ乂rﾘ　　　　　　　 /　|　　 /　 / ｊ!　ノ
　　　　　＼　＼　　ヽ ´::::　丶　　_ 　　　∧　|　　 ′ /　ﾉ
　　　　　　　　　　　 }＞　ﾍ　　　ヽ´_ﾉ　／／V|　 //／
　　　　　　　　　　/ i　　　｀＞　 _　　ィ_／　　 VV ´
　　　　　　　　 | 八　 | 　ヽ　ヽ｀}ｉY　　　　　丶＿_＿__
　　　　　　　　 |人＼ |＼　 __＞' { | 　　＿__＿／　　｀丶
　　　　　　　　　　　ヽ＼｀＞'´　 __ r々ｰ､'‐┼‐／　　　　 '　　ヽ
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468： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:38:27 ID:hQLg8zmc: 　　　　　　　　　　　,,､､
　　　　　　　　　　./,'//＼
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　　　　　　　　　li///''＜￣　　｀
　　　　　　　　./レ´　　⌒　　　　　＼＝==--ｧ
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　　　　　　／　／　メニン{/ ﾉ∧.　　∨／
　　　　　∠　ﾞ／　　ｨ＝=､ /　 /‐ﾄ､| 　 }
　　　　　/ ∠　ノ ,ｨi 弋:ｿ　　　.ｒｪx∨　/,
　　　　 ,{,/　　／ゝl　　　　　､ﾐノ》ﾚ//
　　　　　八／ﾉノヽ　　　　　　 /　∧|
　　　　　　　ノ- ､ノ l　ヽ　´’　／ﾉ　}|ﾉ|
　　　　　　/　　　 Yi　　　{ ´ _,／レｨﾉ
　,.ｸ_　_　/　　 l　 .k|＼　＿｀ヽヽ
__l l i´i }/　　 ./　ﾉ｀ー　--―‐'＼＼
｀'ー-- '　　 ./|／ ;; ;; . . . . . . . . ;; ;;.〉--‐- ､
　　 }　　',　/　| . ;; ;; ;; . . . . . . . ;;;/　｀三.　　'j
　　 |　　.∨　 |= . ＝ . ＝ . ＝. _{　ﾉ｀ヽー‐}
　　ヽ／　　/ヽ .rvーﾒ'.xｯヽゝ'　'''''}　゛､{　　|
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　　　　／　　　　　　　　　　　　 ,'
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　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿　 EP：48　お、男坂の再開は三十年後だったし多少はね？（震え声）.　　　＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～京都篇その3～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～おしまい～
　　　　 . ／⌒￣￣￣￣X⌒＼
　　　　　／　　　＿＿　/　＼　)
.　　　 /　　　__／:::::::::::::>ﾄｰ､　}
　　　 / 　 .／:/:::::::/:::∠ｌ/ヽ::::V
.　　 { 　 /:／!::::::┼チ　｀ヽl:::ト､
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　 ∠／://::::::|:::::: |　　､_ '　ﾙ:厂⌒＞ｒｒ──＜ノ/
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.　　　〈/:/:::∠!::::::Ｆ<チ＜〉ｨ〈. 　　　ヾ＼r＜｢
.　　　〈::＞'ﾞ　ヽ:::ﾄ､ヽ::r-{:::::〉〉､　　　 ∨::::::/
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　　　..!　　　　　∨ ´￣￣ヽ:リ､　　　　　 | |
　　　..l　/ 　　 /　　　　 | |::|ヽ＼　　 | |
　　　 ∨　　　 |/　　　　　 | |::| .ﾊ.　ヽ　 j j
　　／　　　 / 　　　　 | |::|/|:.|＿／V /
. 　 {. 　　　 /-──- ､　| |::l　|:ｊ＿／厂
　　＼＿＿└＜￣Ｔヽ＼| |::|　|:.:.:.:〉::::〉
　　　...ヾー-ミﾆﾆ＞┘　〉-┤|.　|:.:./:::::ﾉL、
　　　　}　　 .:.::|::/ 　ミ7＝=|::l=-ﾚヘ∨::::リ、
　　　| 　　 .:.j/ 　　V 　　.|::|　ト､::::＼::|/:ト､
　　　 i　　 .:./　　　〈. 　　 |::l　ヽ｀┬＜::::}:人

.
469： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/10(火) 23:39:27 ID:hQLg8zmc: 　　　　「オシマイデス。

　　　　エット”エネルギー”ト”エレクトロニクス”ノ”やる夫エッセンシャル”サマガマトメテマスヨ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. -‐…‐-　　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　.　＜//////////////＞　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　//////////////////////（//＞　.
　　　　　　　　　　　　 i////////ト＿///////////,＼////＼
　　　　　　　　　　　 |,///////ﾉ　（//////////////∨////＼
　　　　　　　　　　　　　　　 |///////⌒i 「///////////////,}///////ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 |/////////,ﾊ////////////////|////////}
　　　　　　　　　　　　乂__,＞=-―…―-=＜/////////,ﾉ////////|
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　ｉ　,′∨ i　　　￣￣｀　＜////////,ﾘ
　　　　　　　　　　　　 /　　 i 　|　|　/ ヽトミ　＼　j　　　　｀＜//,／
　　　　　　　　　　　　　　′　　 |,.斗八　　＼＞‐ ゝハ　　 !|　　　T
　　　　　　　　　　　ノイ　　 |/f^斧ﾐ､　　　　　＾斧ミｘ.} 　八　　 |
.　　　　　　　　　 :.　　八　|　 |ﾊ　V(ﾘ　　　　 V:(,ｿ ,　 /　　　　 |{
　　　　　　　 :..　.:　　　 Ⅵ Ν　. :::::　､　　　 :::::::　厶イ　ｉ　　　八
　　　　　　　　　 : .:.: .　　　 /　　八　　　　　　　　 /　　　|{　　 lトヽ
　　　　　　　　.:.:.:.:.　:..　　 ′ 　　　ヽ.　　　-　　　　/　　　八　　八　　＼
　　　　　　　. :.:.:. . 　 :. . 八　　j　 |　}`　　　　.ィ ′　　.イ /　,ノ
　　　　　　 .:.::.:.:.: . 　 . : :　ヽハ/jノ: : : :､:T爪:.:.八　／: :И:.＼
　　　　　　　:.:.:. : : . . . :.:.:. . 　　 /: : : : : : : ＼{{: : : : Ⅵ: : : :.＿_: : :ヽ. ＿＿＿ .... -―…―-ミ
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .　　／/｢乂⌒ヽ: : : ＼: : : :／￣/////＼} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ー―-ミ
　　　　　　｢￣r=ﾐ￣￣| 　 /////ー‐‐へー‐=彡'"//////////,ﾊ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : :
　　　　　　_| 　＼: ＼　|　r=ミ/////////,＼乂乂｢/////＞＝＜/|: : :ト　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.　　　　 /::|{::::｀::..ヽ:::::＼_,|::::::}/( )/////// ( )///＞'7´////////,| : : ､　　￣　　…‐-　　: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　了| ￣｀ヽ:::::::::::::::ヽ::::|爻ミｘ/////////〃//////////// | : : : ＼　　　　　　　　　｀　 : : : : : : : : : :
　　　　｛:::|に二:_＾:::::::::::::::::::::|父爻ﾐｘ///////∧/////////////| : : : : : : : : .　　　　　　　　　　＼: : : : : : :
.　　　　ﾄ､乂__／::::::::::::::::::x父爻父爻}}/////∧///////////// ﾄ､: :.: : : : : : : ｀: : . .　　　　　　＼ : : : :
.　　　　父爻,く／爻父爻父爻父爻父ﾒ////∧///////////// / 　＼: : : : : : : : : : : : ｀: : .　　　　　　＼ : :
　　　　　爻父爻父{{爻父爻父爻父メ、///,∧//////////// //　　　丶: : : : : : : : : : : : : : :＼　　　　　　＼
　　　　　　ゞ爻父爻{{父爻父爻父／//＞＜///////////// //{　　　　＼ : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　∨///ゞ≠r一'"＾///////////⌒ヽ//////// // |　　　　　　　＼: : : : : : : : : : : : : : ＼

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.
470：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/10(火) 23:42:19 ID:MPEMCAHs: 久々の乙、感慨深し。
あずサポートはとてもわかりやすくて良いですね

それはそうと、妖精さん！久々のお仕事です

>>275
呼んどころのない→拠所の無い

>>377
正元元年（1260）→正元元年（1259）

>>410
慶長十九年“日”
471：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/10(火) 23:44:19 ID:ki33KPvE: 乙でしたー
472：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/10(火) 23:48:26 ID:Cuize7.k: 乙でした
これだけの”歴史量”、自分なら数年かかっても「解説」に至れるかどうか
､､､
『東山で月の輪を見せてもらいました、「タオルの布団で」泣きそうになりました』
で終わりそうｗ
473：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/10(火) 23:53:20 ID:HrTVPBfg: 乙
京都の説明とかわかっちゃいるけどおお、もうねｗ
474：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/15(日) 18:03:44 ID:xC8XGprA: 大悲閣、紹介されてて、びっくりしたｗ
昔読んだ小説で舞台になってるから興味本位でいったが、
なにげに遠いんだよなぁ
475： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:39:13 ID:QaqINQuA: 　　　　『そうね、例えばネットにある和暦西暦の変換ができるツールなんかを使えば

　　　　　　　　　私の出番はずいぶん減るんじゃないかしら』

　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐ 　￣￣
　　　　　　　　　　　　 ’　　　　　　,　　　　＼
　　　　　　　　　／　　　　　 /ヽ　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 /　　 ,　　　　　　/　　ヽ　　　ヽ、ﾊ
　　　　　　　　　　/　　　i 　 //　 //.　　　 | |　　　ﾊγx
　　　　　　　　　ｉ l.　　 |､ /λ /ｉ/　　　／| |｜　　ﾄ{__ﾑｭ
　　　　　　　　　 | |. |　｜/ト､|/ |' 　_匕__　lﾊ.|　　 L{__}_｣　　　　　　　『今回は正元元年と文応元年を間違ったんだし』
　　　　　　　　　 |iﾊ |　 l伝芯　　　才芯｀ヽi|　　ム人ﾉ
　　　　　　　　　　ヽﾍﾄ､ i代zリ　　弋zツ　灯 //｀λ入
　　　　　　　　 r―-＜不 ""　 ,　　　　 ""　/ｲﾚｰ'//　　＼
　　　　　　　　 {￣　｀}i　　　　　　　　　　ﾑ' オ´ /　 /r一
　　　　　　　　r┴＜二介　　　ヽ　 ' 　　／　　〈　ﾑｰブ¨ヽ
　　　　　　　 /＿___|￣￣￣￣｀ト　_　　イ_>　　　｀´／　　＿〉
　　　　　　くヽ V　.|. 　　　　 |｀t一　 ' 　 {　　　__　＼_三ェ―ｧ
　　　　　　｀ﾊ 'γヽ　　　ノ十ﾄ＿-‐ ' , ｸ ´　　ヽ　＿／／
　　　　　　　　　',　｀　/＝＝イ:::ィ｀{::::::::_ヽ／　/　　　　＼ー'
　　　　　　､-‐ }＿_ｨ}　 / ムｲ::j　|:ﾄ::::}ラ　　/
. 　　　　八￣　　｜/　　 /::/｀j::| ソ　　 {　　　　　　　j

　　　　　　　　　　　　　　【年号間違いの妖精】

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　正元元年と文応元年　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　正元元年＝1259年
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　文応元年＝1260年
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　　　　　　　「自分の仕事減らすようなこと言っていいのか」
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
476： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:39:52 ID:QaqINQuA: 　　　　　　　　『ゆーてもあなた、最近結構ここ入り浸ってますよね。

　　　　　　　　　　　　出番もないはずなのに』

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　 .　＜　　　　　　　｀　　.
　　　　　　　 .／　 {　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 . ’　　八　　　　　＼　　　ヽ
　　　　　 ./　/　　./! ＼　＼＼　　　‘，
　　　　　　,′.′　/ l| .i.　＼　＼{　　　 .|　　　 :.
　　　　 .ハ l|　.斗-l|-|.　　＼{.{＼-.､　!　　　　|
　　　　　.八| l|　|l/_､_|.ハ　　|.　＼. ＼　八　　 .!
　　　 ./／l l|　|〃う:ﾊ　∨ .!　´う:ﾊ､ Y　　　.八
　　　／　 |八ハ　Ⅵﾘ　ヾ | 　トrﾘ》′　　.{ヾ{
　　　　　 .从 {　:　　　 ,　　　｀¨ ./　／　从
　　　　　　 }/l　|.八　　　　　　　 /／　　　{ヾ!
　　　　　　 | .|　　{込　　,　.､　　 .／／ﾘ　　.从
　　　　　八　 .|ヾ{ ＼　　　　イ .イ　　/}ヾ{
　　　　　　　　ヾ |｀>∨ .｀.-.≦ 　.ﾄ､ .| .／´
　　　　　　　　＼イ∨/////f///{.／
　　　,.ｨ≦三三三∨.//∨////|///ﾊ.､＿＿_
　　 /{: {　 { :ｆ　　 .〉.///∨///l///八======.ﾐ､
　　.| |: |　 | :|　　 ///////＼//!／///＼　　 .ハ
　　.| |: |　 | :|　　 ’ ＜/////У´/////＞’　 /　}}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　 ;r'"´　　　￣￣￣ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　 ,r‐'　　　　　　　　　　 `　、
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 ,'　　　　　　　　　ﾞ､　　　ｌ　ヽ､
　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　ヽ　　ヽ　　 |　ﾞ、!､!
　　　　　　　　　　　　|　　　　!　　　　ヽ　　l　 j ,'|　 | } |
　　　　　　　　　　　　l　 / ,　|　　　ヽ　Y'"| //7l. ,λ'ﾉ　　　　　　　『なんだか来やすいからつい』
　　　　　　　　　　　　ヽ | ,'　 !　　　 f"乂乂( { |//ﾘ
　　　　　　　　　　 ((ヽ!-‐'ヽ　ニﾆ＞─≧<ヾ'"ｌ
　　　　　　　　　　　 ,ｨ´((ゝ＝_ヽ、 (＝─‐- ､ヽノ
　　　　　　　　　　 f　／＜＞､＝≦k≦≧､　＼＼
　　　　　　　　　　　 >≦＝－=-!-─‐--ｧ_ヾヾ､ K
　　　　　　　　　　　 `ヽ=ﾃ─>─:.:.:r'"´ニ二ニヽ`"
　　　　　　　　　　　　〉　"ーｧ､-ゝ　＿..ニニﾆﾄ
　　　　　　　　　　　／ ,'　　　ゞ　　｀≦≧_､_　　 '.
　　　　　　　　　　　 /　　i　　　　　　　ゝ､ー- ､ヽ、ヽ
　　　　　　　　 {.　　l. 　　　　 /:.:. ヾ､=、 / 　＼
　　　　　　　　　　　ヽ　　'.　　　　　 /:.: 　　＼´　　　 )
　　　　　　　　　　 i ､=l!　　　　　ヽ:.:　　￣´ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　 {　i　　　　　　ゞ:.　＿　　ィ</
　　　　　　　　　　　　 |:.:.!　　　　　　`i:.:　　￣ r''
　　　　　　　　　　　　　　 │:.!　　　　　　 |:.:　　　ｆ|

.
477： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:40:15 ID:QaqINQuA: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/　　　　　　　「おい、カメラまわってんぞ」
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『これはこれは。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それじゃお仕事とまいりましょうか』

　　　 ./ .／　　　　　　　 ,.| |　　 ',　　', ',　＼.　　＼　　　　　　 |　　　　　　　　　　 |
　　　 / ./ |　　　、 .l　　/ | |l　　　',　　', ',　　 .＼.　　＼　　　　　 .|　　　　　　　　　　 |
　　 ./ ./ . |　　　　｀ l .､/ . l l ',　　 ',　　', ',　　　 .＼.　　＼　　　 .|　　　　　　　　　　 |
　　 l ./ 　 |　　　　 .|　l.｀.`l l.､',　　 ',　　', ',　　　l.､. ＼.　　＼＿,,,, |--―　　　　　 .ﾄ
　　 | ｌ　　 |　　　　 .|　l . -H.､ `､　　.＼､_',.l_､＿_l,,ヽ-‐｀ ´.､　＼　 l　　　　　　　　 .| ',
　　 |.l　　 .|　　　　 .|　l . ＞=､.ミ.､　　｀＼.l -',-, l _.`､　　 .l ',` .､` 、　　　　　　　　　 |　',
　　 |l　　　l　　　 |　|　|/ll|　､)//iﾐ　　　　戈´ ＼.',≡ﾐ､　 .',. ',　｀ i`､、　　　　　',　　 .|　 ',
　　 |!　　 l　　　 |　|　l/ll| .l////|＼　　　　 l`ゝ /ﾍ　 ).＼　',､', 　 .|　｀　　　　　　', 　 .|　　',
　　　　 .l　　　　.', |　l ヾ!弋///l　 .＼　　 ∨　　 l/////＼､ヽ . !　　　　　,　　 ,', 　 !　　 ',
　　　　 .l　　　　 .',| ､l　 `　＼__l　　 .＼　 ∨　　|//////l ＼､∨　　　　/　　 /i ',　.|　　 l
　　　　 .|　　/l　　l!　`､　　　　　　　　　＼　∨　 !//////　/ l ,'　　　 /　　 /､.l　', .!
　　　　 .|　./　l 　 |　ヾ.､　　　　　　　　　　＼∨　｀ー‐'　 ''　 ,　　　,. '　　 ./　.l.ヽ .',|
　　　　 .| /　　l　 .|　　 .i＼、　　ﾉ　　　　　　　｀　　　　　 ,　　.／　　　./　　l　　 l!
　　　　 .|,'　　 l 　　　 ',.　　　´　　　　　　　　　　　　　　　 ,　／　　　　/-‐　　,..､´l　／
　　　　 .|! 　　 ',　　　　　、　　　　　　　　　　　　　　　　 u , ／l　　　　 ./__,.イ´::::::∧／
　　　　 .l!　　　　',　　　　　＼　　　　　　　　　　　 ,／　 l　　　　/　　　l:::::::/:::::＼
　　　　 .|　　　　.∧　　　　　 .＼　　 ´　｀　、　　　　　　　 .l　　　 /　　　 .l.／::::::::::::::＼
　　　　　　　　 .i:::::',　　　　　 l::::＼　　　　　　　　　　 , .l　　 / 　　／::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 .|::::::', 　　　 .l:::::::::::..、　　　　　　　　　,　 '　　l　　./　　／::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 .|::::::::',　　　 .!:::::::::::::::..、　　 _ .　　 '　　　　 .l　 ./　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 .|::::::::::',　　　　|:::::::::::::::::::::::´:::::::::＼　　　　 .l　./ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

.
478： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:40:40 ID:QaqINQuA: ＼　　　　＼＼　-―=≦..　_　　　　 ′
　＼八　　　　≧=‐ .　-‐―-ミ､ │　　　　、
　　　＼＼iト､　　 ´　{＼　＼　|.＼|:|　　　　＼　　　　　　『>>275の
　　　　＼ﾄ､＼　　 { 　＞==,ト､..|.ﾄ　　　 f⌒
　　　　　　＼　、＼. 　V/＾爪_ ﾊ寸{.　　ｉ|　　　　　　　　　　呼んどころのない→拠所の無い
　　　　　　　＼＼{＼　, 　夊_} ﾉ八　　、八
　　　　　　　　　＼　　＼　　　 '' ^７ , 　＼ﾟ,　　　　　　　　　　　これに関して何かあります？』
　　　　　　　　　　＼　､　　　　 / / 　　 {＼、
　　　　　　　　　　　　＼　　　　／イ　　　 i |
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 | |. 　八{
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 .ｲ}八､/　} ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　＼-‐┐　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀| ├┐〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　.|　|＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　人_/　/　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　/　」　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y_／|_/　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ない、完全にただの変換ミスだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　ヽ､_,７　　　　7 } : : : :＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（ ─)（─)/｀ ‐　　/ /: : : : : : : : : :｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　U　　（___人__）‐-─≦／.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　└‐-､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　 | 　　　　　　　　　｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　|　　　　　　　__,. -＜｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ､.,ヽ., ___ ,__ノ--─一⌒V : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:ｒ´
　　　　　　　　　　　　　 _ ,.-=〈:.:'､`ヽ、___ 　ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　 _＜ : : : : ∧ :ヽ　　 /:::ヽ　Vヽ:ﾊ : : : : :ヽ: : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　 , -‐ '´: : : : : : : : : : :∧､　∧::::::∧ l: : ＜:_: : : : :i: : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:_ｒ'´
　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !::::{　｀!: : : : : : l: : : i:: : : .:.:.:_､-‐''ﾞ´
　　　　　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l::::::i　 l: : : : : /. : : :!.:.:.:／
　　　　　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛::::::i　!: : : : /: : : : :l／
　　　　　ｊ : : : : i: : : : : : : ヽ: : : : : : ﾞ､　!:::::::ｉ l: : : :./ : : : : :!

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479： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:40:56 ID:QaqINQuA: 　　　　　　　　　　　「>>410の余計な一字がついてるのも？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　- ‐━━━‐ -　.
　　　　　　　　　　　　　　 .　´　　　　　　　　　　　｀。
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　／.〈　　＼　　　　　　＼　　　ヽ　，
　　　　　　　　　　　 /　　＼. ＼＼　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 ,′ 　　　＼　≧=- .ｨ=-|-=ミﾊ　　　 |　　‘，
　　　　　　　　　 ,′ .|　　lﾄ､　＞，_＼{＼{＼　 }　　　 |　　.ハ
　　　　　　　　　　/ | 　.|　./l|　＼＼　＼＼ｨｚミ､ヽ!八　 |　　l{､{
　　　　　　　　　./ ｲ　　| | .八.ｨ=zﾐ､＼　＼うｒﾊ.Y | 　.ヽ .!　八＼
　　　　　　| ヽ.／　l|　|八ﾄ､{〃う沁　　ヾ　{. しソﾘ.|　　 |ヾ　ﾄ､{
　　　　　　|　.|　　 | /}　　ヽ　ヾ゜'　　　＼ ¨´　从　 .| ﾉ　.|　＼
　　　　　　|　.|　　 |'　|　　 .ハ　　　'　　　　　　./|　　八　ﾄ{
　　　　　　|　.|__ 　 l　_|　　　l{∧ 　　.ｒ ―　ｧ　/ｲ!　　/　　.八
　　　　　 j／____ .Ｙ .ハ　./ lﾄ､込 .　ゝ　　' 　／|　 /　／
　　　　　ｒ≦＿__ }_! {　 ∨　l{　＼　.≧ ､　 .イ　 .| ./{ イ}
　　　　「　＿　|!､ .! 　 ∨ l!＿　≧=-f≧=≦三l}/}/ｭノ__
　　　　 |　　 f_ノ　　|.＞-∨{　　　｀}｀´:::::::}::::::::::::::::::::::::::::/ ´ ￣￣￣｀　.
　　　　:，　 / 　　八,ｨ≦ヾﾆﾆﾆ.ｲ::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::/ニニニニニﾐ､　|
　　　　 ∧　　　}　/ {{､　　　／:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::{　　　　　　 }}　!
　　　 / ∧ 　 ./　{　|| } 　 .／:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::八　　　　　 ./||　!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)　　　　　　　「資料を元に角倉了以の誕生日まで書いたけど
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　u.　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　やっぱりやめて生年だけにした時に
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　削り残ったんだな」
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

.
480： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:41:10 ID:QaqINQuA: 　　　　　　　　　　　　『あいかわらずのいらんことしぃですね』

　　　　　　　　　　　　　／. . . . . . . . . . . . . . . . . . .＼
　　　　　　　　　　　／. . . . . ./ . i. . . . . . . . . . . . . . .＼
　　　　　　　　 /. . . . . . ./ . . |. . . . ＼ . . . . . ＼. . .ヽ
　　　　　　　　　　/. . . . . . .,' . .／! . . . . . .丶 . . . . . ＞ .ﾊ
　　　　　　　　　 ,'. . . . . . ..,'_,x-‐弋‐. . ＼. i .-＼_ .! .! . . .i　　　　　　　　『あともう一箇所。
　　　　　　　　　 i. . . . . . .´i∧/=≠＼. .＼ |=-＼. .| .| . . . |
　　　　　　　　　 |. . . . . . . .| ｨ心斧｀　＼　代斧ｭ乂. |. . . 八　　　　　　　　　　>>445で、甲野さんの名前が甲さんになってますね」
　　　　　　　　　ﾉ!. . . . . . . !《乂ソ　　　　匕ﾂ / /. . . .| . ゝ
　　　　　　　　／|. . . . . . . .丶　　　　　　　;.　　　 /. /. . .!
　　　　　　　　　 |. . ／', . . . . ＼　　　　　　'　　　ﾑｲ . . . .
　　　　　　　　　ﾑｲ: : : :､. . . ＼｀　　､ _　_,　　　/: :i . . . . l
　　　　　　　　　　 |: : : : :ヽ　　､丶　　　　　　／: :,ｲ: :∧ .|
　　　　　　　　　　＞x : : : :＼　＼＞､　＜: : : / | :/　',.:
　　　　　　　　　　　　 /:「////丶　＿＿|ー―‐t　/'　　　!
　　　　　　　　　〈: :∨////|:::::::::::::::l//////
　　　　　　　　　　　 -‐r'//////!::::::::::::::::::＜//L_
　　　　　　＜　　 ////////|　::::::::::::::::::///∧丶
　　　　　f´　　　　　ﾉ////////≧､: : : : : 〈////∧　｀　- ､
. 　　　 |　　　　／//////////,',ｨ'¨ヽ: : : :|/////＼　　　 i
　　　　　|　　　　　｀''＜//////r'´　　　ヾ｀j: !//////｀>　　|
　　　　　∨　　　　　　　｀"''＜ﾍ　　　　　Y: : 〉///,／　 |　i

　　　　　　 ─- 、
　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　ｭﾆﾆヽ､
　　　　　ヽ/ : : : : ＼:＼
　　　　　 i : : : : : : : ﾍ :.ヽ
　　　　　　 ', : : : : : : : : ', : :'.,　　　　　　　　　　　「あ、ほんとだヤッベ。
　　　　　　　', : : : :.＼ : i : : :.'.,
.　　　　　　 i:', : : : : : ヽﾄ､ : : :',　　　　　　　　　　　　　　サポートで間違えるって最悪じゃん』
.　　　　　　　iﾊ : : : : : : |: ', : : :.',
　　　　　　　ﾘ.:i: : : : : : :! : : : : : ﾄ､
　　　　　　 i : !: : : : : : :|: : : : : : i:.',
　　　　　 i : :i: : : : : : :|: : : : : : | :.',
　　　　　 i : :r : : : : :丿 : : : : : | : :',
　　　　　 ,' :.7 : : : : : / : : : : : : |: : :i
　　　　 / :/ : : : : : / : : : : : : : i : : i

.
481： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:41:30 ID:QaqINQuA: 　　　　　『それじゃ、久しぶりに行きますか』

　　　|. . . . . . . . |. .. ..|. . . ../∧ . . . . . . . . ＼. . ＼ . . . ト､. . . . .＼. . . . ....|. . . . . .|. . ..|. .|
　　　|. . . . . . . . |. .. ..|. . ../∧. ＼. . . . .. .. ..　＼. . ＼-‐、＼―-　 .._ . . . |. . . . . .|. . ..|. .|
　　　. . . . . .. .. ..|. .. ..|. . .′　､-― ､. . . . . . . . ＼. . ＼＼＼. . ...i. .｀丶、 . . . . |. . ..|. .|
　　 ′. . . .. ... ...|. .. ..|. |」／　　＼. . |＼. . . . . . . ...＼　＼＼＼. |＼. . .|. . . . . .|. . ..|. .|
　 /. . ｲ. . . . .. ...|. . ...| И　　　　＼‐- ＼ . . . . . . i　 '⌒乏'匀斥、　ヽ. |. . . . . .|. . ..ﾄ､.､
. /／　|. . . . . . ..|. . ...l/. |　　 .斗≠斥、　＼. . . ....|　／ } 　） /ﾊ＼、}.|. . . . . .|. . ..|. .＼
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　　　 | . . |. . . . . . . ..､. .､` ｰ　 ´　／／　　　　　　　　　　　／／　 , . . ／. . . . . . ,. 八
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　　　　　　　　　　　　『よろしくおねがいします』

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　　　　　　 ,.､!::::::::.　 ' ::/!斗‐ト/ ,::/　　 ‐‐トミ、V　　　|
　　　　　　　　 {l`!l;:::::::::. '::/´ ,/__ｊ/　ｊ/ 　　　 __j!　　｀ V:　r.￢
　　　　　　　 ,...ミｊ !;::::::::.ﾚ' ,斗=＝ｘ　　　　　 x＝=-ｪ、.i:. ∥7,'
　　　　　 {{ ｀,,(:}}l､ ::::!"イi;;;r圷　　　　　仡j;;;rﾊ`}:. jｊ/ムゞ
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　　　　　　ｊ::::::::::::｀ヽ:入_,ﾐヽ ,,,,　　　　,　　　　　,,,, /'_;ノ∧_∥ ＿
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.　　　　　　`ー-｀ヽ ::::::..　　＞　　　｀　 ´　 _　＜　<´::　　_ ｨ=＝'
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　　　 j;_三_::ミ::::::::ヽ_:j::／　　_}｀:::￣　Y　￣ ´{_　　　　ー{:::　　　　{
.　　　 `ー ‐‐｀ヽ:::::::ヽ＿ . rr/　　、　 lj　　 , 　ﾍｒｒ . ＿　　v-;ー―'
　　　　　　　　　　y ￣　　ｒ - ー― ヽ_ｒ￢_ｨー --　、　￣ゞ:ﾄ、
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482： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:43:16 ID:QaqINQuA: 　　　　　 / |　　　　　　　　|　＼　　　　＼ヽ、　　ヽ、　　　ヽ　　　　　　.　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -―- ､
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　　　　 | |　　　 /　　　　 .小　　　　` ・、　　`＼　　、　　　　 .|　　　　　　.|.｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　 /
.　　　　 |｜　　　’　　　　 | .| ﾍ　　　　　 `ヾ-、_ _,`斗‐ ,,_　　　|　　　　　　|　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 /
.　　　　 |｜　　.｜　　　　|　ﾍ_,,.ヾ-.　　　　　i、イ＼ー-　｀`　- ..、　　　　.|　ｷ.....／　　　　　　　｝　　　　　　＼...　　/　　　　　　　　 /
　　　　 |.｜　　 |　　　 | .,|,;;- ﾍ　＼　　　　 .|.ヽ`、＼ヽ＼　｜ .｀　　　｜ | '|..ﾞ, '　　　　　 _ ノｰ､　､　　ヽ　＼.　|i　　　　　　　　/
　　　　 |.｜　　 |　　　イ.|　　 ‘ N　＼　　　　i　ヽ.、　＼丶＼｜　　　　　i　. |N/　　／,.ィ"´　　　ヽ＿ヽ　　ｌ　　 './|ｌ:､　　　　　　 /
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　　 `'......l 　　ヽ..ﾞ|　､ .|　,',''''''　　　　　　　　　 .＼＼　　 , , , /　./　　　　.|　| ＼ヽ　芯ヽ　　　　　ｧ笊込､　ヽ......广}　　　　 , //　　　　 |
　　　　　＼　　　ヽ.|　ヽ|､　　,　,　,　　　　　,.　　　　`'　　' ' '/ ／|　　　、 .|　|　　`'ﾞ::u:::l}　　　　　　{!:u::l}　〉ｲ..　/　＼＿　　l/′　　　　　＼
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　　_,. -―‐く`　　　　ヽ.ﾞi-､`、　　　　　　　__.....__　　　　／ ./／　　　　ﾍ | .| . ヽ　ｰ　　　　,　　　　ｰ..___／　　 l＼. 　 /　　　　　　/´　　　　|
　 {′　　　　i　ヽ.　　　 |､.,｀`-　　　　　r''"　　　　｀i　　　　./　.i　　　　'　｀i　i. ーヽXxx　　　　　　 /　　　＼　l　 _　/　　　　　 /　　　 / l
　　`ーｧ= ＜　　,}　､　　ﾊ!＿ﾞ`' ＼　　　'､　　　　　ﾉ　　 , イ　／　　　/,イ　`､|...ﾄ､　　　　< 　フ　 /　　　　ー―く　|　　　　　　/　　　 /　〉
　　　 {　　　{￣ヽ　 _＞ ´ r‐_）..ﾞ__,,..`,,.,,､　｀`'''' '''`　 ,.．　 .i／ .i　　　/ﾞ__l |　_ノﾉｌ　｀r ､　　　　　　 _.＼　 /　　　　　 l､＼､　　／　　　　 /　　|
　　　ヽr―― '´￣　　　／´.　 |、｀`''┴､｀- ､.　 _,.: '　　　 |　　.|　　 ./ヽ、￣　_ノ　　l　＜!　-　-‐ i,>)　入l　　　―-　　＼__／　　　 .／　　/
　　　 /.{　　　　　 __.. イ ,ﾊ＼　 |｀`''‐- ...,　｀`''‐--　､....,,,､.|_｀] .i　　/.,r─--＜__　　　_,|　｀ﾞ-;---''´　|_　　ヽ　〈　　　　｀! 卜、＼　／　　／
　　　 |　ヽ.　-‐ ¨´　　ノ}＼┌┘　　　　　｀`'''ー-- ､､..,,,;;_,,,...| i　 /　　　　　｀""`　`　／ |　　／｀''ー''..￣＼＿_ 丿/ 　｀匸¨´ 、／...ﾉ'
　　　 }　　ﾊ　　　,／　∧ヽ.　　　　　　 ◎＿,-,＿ﾛﾛ　　　　　　　　　　|￣|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　￣￣
　　　ハ　ヽｰ､―--- '´ﾉﾉ.|.　　　|￣￣￣ |　|＿　＿|　　 л　　　＿＿　 |　|
　　 {　　　　＼＼＿／ｲ　.|　　　￣￣/　/　|￣　￣ |　ｌﾆ　ﾆﾌ　|＿＿|　 |__|
　　　｀７ヽ、　　` ＝ﾁ'´/　ﾉ.　　　　　/　/　　￣|　|￣　　|_| '-'　　　　　　　□
　　　 /　　{＼＿_ ノ .ノ／　　　　　￣　　　　￣
483： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:43:42 ID:QaqINQuA: 　　　　　　　　　　 /　　　／　　／ / ／　ヽ､　 .! ､　＼　　ヽ
　　　　　　　　　 / /　　　 ./　　, '/ /　　　゛､.!　､ヽ　ヽ　_ ,,r-,
　　　　　　　　　//　　　　/|_　/ //　　＼＿L|､　 l　!　　 }へ|　|l}
　　　　　　　　 .!/|　　l　 /'|´ /　l/　　　　__　ﾘヽ |　|　　|/ /｀V=､
　　　　　　　　. || |　　l　 |　,X=　|　　　　 >-- ､　＼||　l　}=| c |　|l　　　　　　　『ひどいわ、どうして押しのけたりするの？』
　　　　　　　　　!　! ヽゝ|イ;;c,　　　　　　 |;;i;;;c ＼　| /　 A iiiゞV
　　　　　　　　　　ヽヽ!､　|゛ﾘ　　　　　　|{‐' ,! 　。 /　　/=ヾ|､X
　　　　　　　　　　　｀ー-ﾟ　'-'　　　　　　　　￣　　/　 ,/ ) ,. |､ -､_＞--,
　　　　　　　　　　　　 /| ////　'　//////////　/ ノ/リ-'ノ- '´　 ――|
　　　　　　　　 r―--/人　　　　　　　　　　　　ー'´/,-- '´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　,!　――-､ーヽ､　⊂二⊃　　　　 ,.イ　／　　　　 --　二二,!　　　　『私だって前面でプギャーしたいのに』
　　　　　　　 /_＿＿　　　｀ヽ､ヽヽ __　 -　'´　 | </　　　　_,..-_-'´―-､
　　　　　　　__＿　｀ヽ､　　　　＼|ー -=---､__,.|っヽ　／´ ￣￣,. - '´´|
　　　　　　 /　　｀ヽ＜´｀ヽ　,.ノ､　　　　￣l ||　　|　ヽム二,r '´　　　　　|
　　　　　 /==-､__ ,/￣￣ '､::'､　　r---- ､_, |l|　ﾉヽ-､-./_　　　, -- ' 二,}
　　　　　ー―-､_/　　　　　､:::､　.|　　　　＿ Y'''ト-'´　　 |｀ヽr ,. イ￣
　　　　　__＿＿, /　　　　ヽ　､::､ヽ　　　 __　,| ,!-　　　　|　　 |_ ヽ--――
　　　　 /　　　　/　　　　　　ヽ､::゛､|　　　　　 |'ヽ　　　　/　　 |｀゛ヽ

　　　　　/　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　‘.　　　＼≧=-
　　　 /　　　　　　　く　　　　　　　　　ｰ-　 _ 　　‘.　　　ヽ
　　　　′　/　　　　　 /　　 `　　　　　　　＼ー- 　＿　‐- 　_　　　 ‘.
　　｜　 .′　　　 /　　　　　　-=ﾆ　　　　　＼　　　　　 ¨¨¨´　　　　‘.
　　｜　 {　　　　 ′　　　　　　　　 -=ﾆ　　 `　　　　　 ‘.　　　　‘.
　　｜　 {　　　　 {　　　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆﾆ=≦､　　|　　| 　 i|
　　八　 {　　　　 {　　　　　　　 ,| 　　　　 {､＼ト　　 ‘.　　|　　ﾄ　 |
　　　 .　‘.　　　 ‘. 　　　 l_ z彡|、　　　　　＼丶＼ヽ‘.｜i|　　|　ヽj
　　　　 ‘.　‘.　　　　 ‘.　　ィ｜V 　| ＼　ﾄ　　 ‘.　＼j　＼j. N ﾘ　　|
　　　　　 .　‘.　　　　 V´　|i |　∨ |　　＼}　＼　‘. ＿,x彡'　 } ∧ 　 |　　　　　　　　　　　　　『そりゃメインの担当は私ですから』
　　　　　　} 　∧　　　　‘.　八{ 　ヽ}　 __,　　　丶　‘.¨¨´　　 , /　j 　 |
　　　　　,ノイ　∧　　　　 V　　　　　 ´ﾉﾘ　　　　＼j　　　ノｲ　　　 j ニニニミﾒ
　　　　　 | 　 ∧　　　　＼　癶==彡　　　　　　　　　　　　　}! 　　八　　　　 ‘.　　　　　　　　『ポジショニングにはこだわらせてもらいます』
　　　　　 | i　　∧ 　　＼ヽ　　　　　　　丶　　　　　 /|i　　 /　　　　　　　 ‘.
　　　　　　ﾉｲ　　 ∧　　　　{＼j　　　　　　　　　　　　 /⌒ ＜ |　　/ ニニニニニﾆﾐﾒ
　　　　　　人　　 ∧　　　∧ 、　　 ⌒ヽ、ー‐　 ´r‐-　 __　`ｰ､　　　　　　　　　 }
　　　　　　 '⌒ヽ　 }､　　　∧≧=/　　, ‐く⌒ヽ　　| 　　　　　 }　　　　　　　　　ﾄ､
　　_ 　 -=彡　ー―(　}　ﾄ、　　＼/　／　　} - ､}　 rー‐-　 _　　 |　　　　　　　　　｜＾
　　｀ー-　　　　／ﾏ |　ﾄ、　 ′　　／　ﾉ-､ {　＿_ 　　　 |　、　　　　　 !　 }
　　　　 . ≧ー=彡　 Ⅵ　,|　|＼{　　　　　／　 }!〉′　｀　　　 |＼＼　　　　　 |⌒ヽ
　　　　 ´ ´　　　　 -=ﾆﾘ彡!　!:i:人　　　／　　 /_|{　､_　　　　 |:i:i:ｉ＼＼　　　　　　　　}
　　／／　　　／／　　　　 |　|:i:i:i:i:＼　　　　　　∧ j `ー} `　　　 !:i:i:i:i:i:i＼＼　　　　　　 |

.
484： ◆zbB4e8kEV6：2015/02/19(木) 11:44:04 ID:QaqINQuA: 　　　　　　　　　　　　　　　　,　-一ー- 、,　､
.　　　　　　　　　　　　／ ´　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 / ,　　 ,　／ / .八　　　　ヾヽ
　　　　　　　　　　 i /　　/ /　,ｲ／　ヽ.　　i　　.i i　　　　　　　　『でも二人一緒にプギャーやると
　　　　　　　　　　 i .|　/ i´ﾌフ/ ´　￣ｻ|ヽ |　　.i i
.　　　　　　　　　　|/|　| i/斗ﾒ　　　 ,＝ﾚ､i ||　,　/ﾏ　　　　　　　　　　容量とか幅とか結構厳しいわね』
　　　　　　　　　　 | ヽ l|.〈春|　　　　| |仍〉ﾉ /./)) ﾐ
.　　　　　　　　 ,-一､＼　￣ ,　　　　ト- 'ﾉ/／）》))
　　　　　　　　(__｀｀ヽ＼""　　　　　 ""∠- '∠∠- ,
　　　　　　yﾆーﾏ＼　　 >　、　ー　　　／´ 　　　_ >
　　　　　 (_ ｀｀　＼ﾉ＼,- ､　≧ -＿＜i ／　 ∠_ノ´,＿
　　　, 一ーマﾆ>､　〉 ´(::::::::｀>乂-―-ｭ､　／(／ ´　　〈
　　 / , -- 、ヽ､〉´　　 l:::::::::ﾉ廴j｀ー:::::ﾉーて／　,､＿ノ
　　ヽ(　　　｀- ´ヾーフ/｀-ｲ://|::iヽ:::::ﾉ　　　ヒ二ー―一ヽ
　　　｀　　　　　ヽ／　￣ﾌ:/」､|:::i ｀´/ ヽ´　　　|￣ )::ﾉ　 /
　　　　　　　 <l　　 /:::/　　.i:::i￣　　}ー-- フ ,／´　ノ
　　　　　　　　　　人　　｀´　　　i:::i　　　ﾉ　　／∠-一´

　　　　　　　　　　　/　　　 ,　　　　　　/ 　／/ !　　　V　ﾊヽ ',　　　Ｖ
　　　　　　　　　　 ,　　　 .'　　　　　 /　／/ /　|　　　｀,　 '.,. ＼　　　 V
　　　　　　　　　　,　　　　/　　　　‐-/／.__,' /　 .l　.i　　 l ＼ﾍ　＼　　 ,
　　　　　　　　　 /　　　 /　　　　　　{　　　i/￣_ミ　{_､　 |　　＼　 | ヽ.　i
　　　　　　　　　 }/!　　/　 ! 　　　 i　,r气ﾆミヽ　', |　ﾏ { ｨ＝=丶. !　　 |　　　『そのへん何とかしたいですよね』
　　　　　　　　　　 |　 / ／ ',　　　.i!〃!:::::::::}　　　ﾏ　ヽｨf ﾏﾐ!i|　.|　　 |
　　　　　　　　　　 !. /' 　 {　,　　　.i!　乂_少　　　　　{:::::ﾘ》 l. ﾘ　　 |
　　　　　　　　 i!　　　ハ_V　　　　,　　　　　　　弋ﾝ′,. }/　ﾊ　 !
　　　　　　　　　　.'　　　,　　,.　　　i､.',　′′　　　　､ ' ' ' .／／　! ﾍ. !
　　　　　　　　　 /　　　, r ,-ﾊ　　 i! ｀､　　　　　　　　／ ´　　 ,.　ﾍ|
　　　　　　 / 　　,　i! ヽ /.,　　 .ヽ　　　　 , 　、　　/i.　　,　,.　　i
　　　　　　　　/　　　, 　.}　　｀∧ 　 '. ヽ.　　　（　ノ　 ,.ｨ　|　　/i !
　　　　　　　 ,'＿＿,＿__ゝ.　　 ∧　 '､_　＞ ,.　___　＜. 　 ,!　 / i!!
　　　　　＞ ´, ｆ＿＿　ヽ .　　.∧　', ｀ヽ.　/　　　ヽ | 　 ,'　/
　　　　 /:::::/　/:::::::::::::｀｀´::::ヽ　　　ヽ , 　.i!/　　　　 / ,　/ ,/
　　　　.{:::::::!　i:::::::::::::::::::::::::::::::｀≧ｙ　｀　 i|　＼　　/　 V　/

　　　　　　 ─- 、
　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　|　u.　　　 |
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　ｭﾆﾆヽ､
　　　　　ヽ/ : : : : ＼:＼
　　　　　 i : : : : : : : ﾍ :.ヽ　　　　　　　　　　（はやいとここいつらと縁きりてー）
　　　　　　 ', : : : : : : : : ', : :'.,
　　　　　　　', : : : :.＼ : i : : :.'.,
.　　　　　　 i:', : : : : : ヽﾄ､ : : :',
.　　　　　　　iﾊ : : : : : : |: ', : : :.',
　　　　　　　ﾘ.:i: : : : : : :! : : : : : ﾄ､
　　　　　　 i : !: : : : : : :|: : : : : : i:.',
　　　　　 i : :i: : : : : : :|: : : : : : | :.',
　　　　　 i : :r : : : : :丿 : : : : : | : :',
　　　　　 ,' :.7 : : : : : / : : : : : : |: : :i
　　　　 / :/ : : : : : / : : : : : : : i : : i
485：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/02/19(木) 20:40:21 ID:kU1QEqw.: 妖精さんもＷキャストで乙でした
80点主義って、トヨタでなくてもいいものだと思うのですが
そのうち甲標的妖精さんあたりも乱入しそうｗ
486： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/15(水) 17:39:06 ID:X2B..HHc: 解説の分量がやべえ

　　　　　　　　　　　　──　、
.　　　　　　　　　　 /　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　,′　　　　　　　`､
　　　　　　　　　　|　　　　_ 　　　　 ∨──-┐＿＿＿＿
　　　　　　　　　 /y^YﾍﾊLヽ　 f＼ , ＼＜／___＿＿＿／|
　　　　　　　　　人! .| ﾄ､ヽ＼`ｰ,’ 〉}/ /:::::`-＜__////Y/ |
　　　　　　　　/::::::^ゝへ_ `　　___ｨ_/ /:::::::::::::／:::::＼/ i//|
　　　　　　　 .j::::::::_ﾑｭｰ､＼／:::::::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::Y:i//|
　　　　　　　/:＼/.::::::::::::::〉〈::::::::::::::{::::::::::::}/::::::::::::::::::::}:|//|
　　　　　　 }:::::/::::::::::::::::ｲ:::}:::::::::::::::{::::::::::/:::::::::::::::::::::,' |//|
:x、　　　　 /／::::::::::::::::Λ{;;;|:::::::::::::::i:::／::::::::::::::::::::::ｲ./|//|
.　＞x、　 }':::::::::::::::::::/::::N;;;|::::::::::::::::V:::::::::::＼＿__/ |/|//|
＞ x　　＞ﾍ::::::::::::::::/::::::::::V|::::::::::::::::::V::::::::::::＼::/..:::ｉ/|//|
ZZZ>＞x　ゝ..___, ハ::::::::::::::{::::::::::::::::::::'.::::::::::::::７::::::::{/|//|
ZZ/ /ZZZ＞x　　　＞x、::Λ:::::::::::::::::::}::::::::::／::::::::::|/|//|
Z/ /ZZZZZZZ＞x　　　　＞';:::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|/|//|
＜＼ZZZZZZZZZ＞x､　　　ゝ::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::::::|/|//|
　｀ﾞ＜` ＜ZZZZZZZZ ＞x､　　　￣＞x、:::::::::::::::: ｛/|//|

中身を分割することにします。
二三日で続きを投下できると思います。

.
487：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/15(水) 22:22:14 ID:gIFKQW46: 待ってました！
やっぱ、今年のＧＷ.は京都に行こうかなぁ
488：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/17(金) 22:28:12 ID:ty9y2qfI: 本編と解説が同時でなくてもいいじゃない！

貴重なミーナさん分補給スレなので頑張ってくださいね
489： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/17(金) 23:21:34 ID:1mgllKeU: 4/20の夜に続き始めたいと思います。
490：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/18(土) 00:00:28 ID:B3egaC.k: 把握
春の京都ガイド、るるぶにしようか旅の手帳にしようか
え？鉄道旅行､､､ま、間に合ってまス
491： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/20(月) 09:17:22 ID:OI/Gsl3s: えろうすんまへん。
風邪引いてしもうたさかい、今日の投下は延期させておくれやす。
すんまへんなぁ。

と京都のイントネーションで延期のお知らせ。
ごめんなさい。
492：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/20(月) 11:10:22 ID:Zsm7o956: 了解です、お大事に

……京都弁だとあやまっているように聞えないのは地方の僻みだろうかｗ
493：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/20(月) 13:51:38 ID:n5yLy6Qo: 承知いたしました、どうかお大事に。つ「葛根湯」
ここのところ、天候も気温度差も不順でしたからねぇ

＞……京都弁だとあやまっているように聞えないのは地方の僻みだろうかｗ
いやいや、お客が東京から来てることが分っていても
「それは、田舎からようこそおこしやす」と
ご丁寧に迎えていただけるほどですものｗ
494： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:36:13 ID:TG.oddrA: 突然ですが開始します。
長めなんで時間があるときにご覧いただければ。

リアルで追う意味が薄いスレなので。
495： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:37:25 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿.　　　 EP：49-1　変な人名はすぐ覚えられるけど読めない名前は論外......　＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛

　　　 . : : : |　　|ili|: : : : :.....ilil/　 /
　　／ : : : : |　　ﾘ'´: : : :/: : : ＼/
　 .: : : : : : : : :,　/: : : : :/: : : : : : !:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀ヽ　　　／ヽ
　 : : : : : : : : : :/: : :|: : ' : : /: ／||ヽ;.:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　}　　 / 　,/
　 : : : : : : : : : ! : : :.!: :| : :/／　ﾘ　|: :ミ｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　 /　 .,　　/
　 .: : : : : : : :.:」_: : :ﾊ: |:./　__＼/　 |:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 / _／　 , '　　　_
　 : : : : : : : :i ヘヾ! |: /|　　ヽ{kヽ./: :ミﾞヽ　　　　　　　　　　　　　　　　i ｀ヽ _ノ´　　／　 _／　 }
　 : : : :|: : :八　{ (　 j/|::!　　弋!　!＼ﾞ、　　　　　　　　　　　　　　　 /´ﾞ　　!　　＼｀ヽ' ´　　／
　 : : : :|: : : : :＼　　ﾍ!　　　　　丶、＼　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　ノ┬　、　　ｰ─　¨
　 : |: : !: : : : : :/￣'　　　　　　　　　 '　　　　　　　　　　　　　 /|　 '´　　!　　ヽ、＼　｀ヽ、
　ヽ!: : V/,: : : {　　　　　　　 '⌒ ; /　　　　　　　　　　　　　　　 /;∧　　　ﾉ　　　　`Xヽ ..＿)
　　|: : : V/,: : ::.　　　　　 `　ノ /`: :- .、　　　　　　　　　　　/;';';';∧ー　　　　　／:::::ヽ
　　|: : :.:ﾉV/,: : ＼　　 /: :t-..__／￣￣｀ヽ!　　　　　　　　　　/;';';';';';';';＼_ . -ー::´:::::::::::::!
　ム＜;＼＼: : : :.＼/ﾄ;_:_|＿＿　　　　ﾉ　　　　　　　　　 /＼;';';';';';';';';'＼:::::::::::::::::::::::/
　　三三＼!　＼: : : :.＼;';';'弋三|⌒ヽ　＿　　　　　　　　 _/;';';';'＼;';';';';';';';';';＼::::::::::::::/
　 ';＼三三＼　ﾞ＞ｰ─ヽ;';';';ヽ;';';';';';';/;';';'｀;────-/|;';';';';';';';';＼;';';';';';';';';';＼:_／
　 ';';';';＼三三＼/＼／＼|;';';';';∧;';';'/;';';';';';';';';';';';';';';';';/;';|;';';';';';';';';';';';＼;';'_':'-' '´
　 ';';';';';';';＼三三＼　O　|;';';';';';∧ノ;';';';';';';';';';';';';';';';';/;';';'|;';';';';';';';';';';';／

.
496： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:38:56 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　「あぁ、よかった。

　　　　　　　　　　　　　　　　今日泊まれるところができて本当に助かりました」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ィ´: : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼
|＿＿|　　|＿＿||＿＿|　　|＿＿||＿＿|　　|＿＿| /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,.　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|
,,_＿＿＿|＿MONATON ＿_HOTEL ＿|＿＿＿....i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━..　{:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i
　三|| |::||　　　　　　　　　|　　　　　　　　　||::::| ;;　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ
　三|| |::||　　　　　　　　　|　　　　　　　　　||::::| ;;三ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|
　三|| |::||　　　　　　　　　|　　　　　　　　　||::::| ;;三|......|: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l
　三|| |::||　　　　　　　　　|　　　　　　　　　||::::| ;;三|......|: : i: |:`ト - イヽ: : |:.|
　三|| |::||　　　　　　　　　|　　　　　　　　　||::::| ;;三|......|: : |/^＼　／ `Ⅵ :!
　三|| |::||　　　　　　　　　|　　　　　　　　　||::::| ;;三..___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　三|| |::||　　　　　　　　　|　　　　　　　　　||::::| ;;_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣..　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　∨_ oニ] 　∥　　 [__ o__」 | i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 {| |　|　|　　|ｌ　　　|　|　| |ﾊ l　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　　　「普通のビジネスホテルだからおすすめの宿とかそういうテイストでの
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_　　　　　　　　　　　　　情報誌での紹介には向かないだろうけど、そのへんは我慢して下さい」
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

.
497： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:40:26 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　「jud、それはしかたのないことです。

　　　　　　　　　　　　　　　我々だけでは宿の確保もできないこともあり得ましたから、本当に大助かりです」

　　　　　　　　 ////^ Y ´　l　　　　　　　 l　｀''＜7777ﾍ
　　　　　　 //ノ　　　　 :|　　　　　　 |　　　　　 l　＜{
　　　　　　｡s≦　　　l　　　 |　　　　　　 |　　　　　 |　　＞｡.
　　　ィi〔　　 |　　　｜　　 ! 　　　　　 |　　　　　 |　　　　〕iト
　　　 }　　　　|　　　　 | 　　ｌ　　　　　　 }　　　　　|　　　　　　 }
　　　 }　　　　|　　　　 | 　　 {　　　　　　　八　 l　　｜　　　　　 /
　　　 }　　　　|　　　　 |　　　 ',　　　　　　 / 　　 |　　 |　　　　 /{
　　　 {　　　｜　　　 |　　　　:　　　　　 /|　　　 :}　　 | 　　　 ,'　:
　　　　　　 |　　　　 |　　＿_ ヽ　　　 /　廴＿__l＿　:!　　　　/　 l
　　　八　　 |　　　　 |‐　　　　　＼　 {从/}　　 /}　ヽ
　　　　　ﾊ　 {　　　　 | ,x芹云ミ　＼|　　 ,ィそ云㍉}　　　//} 　 |
　　　　　{∧　 ,　　　　: ゝh//(　　　　　　　　h//(　/ l　　 /{/ﾍ　 :!
　　　　　l: ∧　ﾟ，　　∧　乂辷ｼ　　　　　　乂辷ｼ :∧　/ :i//∧,'}
　　　　　{//∧　，　　人　＼　　　　　　　　　　　/ 人　/∧＼//,/
　　　　　|ﾏ// ',　' ,　/ 　ﾍ＿〉　　　　 ,　　　　〈_/ 　:/ | ∧　ヽ/|
　　　　　|　⌒ ∧　∨ 　 /ヘ　　　　r　 ,　　　　ィ　 /　|　 }　　 |
　　　　　|　　　〉∧/ ＼　＼/＞｡.　　　　　　 ,イ//　 /　 :}/∧　　 |
　　　　　|　　 ,'///|　　＼　〉/〈ﾆヘ　__ ィi〔＞},/　 /　　 |∨∧　 :|
　　　　　| 　 ////!|　　 |//7/i:i:i:＼二二／i:i:i:ii　イ{　　:|///,'}　｜
　　　　　|　　＼//:|　　 |///{i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼／i:i:i:i:ｉ:ｉ:{///,ｉ　　:|∨//　 :|
　　　　　| ィi〔二ニ|　　 |/// ＼i:i:i:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/＼/,|　　 :|ニﾆ:ミｔ､|
　　　　／二ニニﾆ|　　 |___/　　ヽ/i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／ヽ＿|_|　　 :|ニニﾆﾆ:ヽ

　　　　　　　　　　　　／）
　　　　　　　　　　　／／／）　　　　　　　　　　　　　　　　「じゃ、とりあえずみんな
　　　　　　　　　／,.=ﾞ''"／
　　　／　　　　 i f　,.r='"-‐'つ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　部屋に荷物おいてくるお！」
　　/　　　　　 /　　　_,.-‐'~／⌒　　⌒＼
　　　　／　　,i　　　,二ﾆ⊃（＞）.　（＜）＼
　　　/　　　ﾉ　　　 ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　　　　　　,ｲ｢ﾄ､　　,!,!|　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　　　　　「しばらくしたら食事に行くお」
　　　　　/　iﾄヾヽ_/ｨ"＼　　　 `ー'´ 　　／

.
498： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:41:01 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「お食事を頂く前に、汗を流したいですね～」

　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　 |/////////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　　 ∨//////〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，　　　　「ワタシモデス、
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八　　　　　　　　ニホンノナツ、トテモアツイデス」
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.
499： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:42:22 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_　　　　　　　「その前にあずさ、ちょっといいか？」
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i　　　　　　　「？どうしたの？お兄ちゃん」
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

.
500： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:43:41 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　「あのプロデューサーって今日も姿みせるのか？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「プロデューサーさんですか～？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　多分サーニャちゃんの様子を見に、いらっしゃると思うけど……」

　　　　　　　　　　　　　　／　／: : : : :.ヽｌ: : : : : : : : ::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　./ : : : :/＾ヽ: }／＼: : : : :::::::::::::::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :./´￣｀´￣＼: : : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : ;'　　　　　　ヽ: : : :::::::::::::::::::::::',　　　　　　　「お兄ちゃん、プロデューサーさんにご用事？」
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.: : : : ;'z＝　　　 ≠=､i : : :::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　 ,': : : : :;'　　　　　　　　 l: : :::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　 i: :/: : ;{ ｨ示ミ　　　,≧=､ｊ ::::::::::::::::::::::::::::::j
　　　　　　　　　　　　 |/l: : :ハ｀弋ﾀ　　　ﾄ芥〉::fﾞﾄ､::::::::/:::::::::;'
　　　　　　　　　　　　 l! |: : ::::::.　　 ,　　　｀¨ｒー､! !ヽ､/ ::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　 l: :::::::::}､　　　　　　｀7 ﾉ j　〉〉::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::i:::| l＼　　ｒ､　　／ ,　/ / /:::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　ヽ::ﾄ:ヽ!:::::ヽ.＿／　　　 ,.∠＿＿:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!　ｿ::::::::::::;ｲ　　 ,. ィ:/＾ﾄ<: : :／::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲー┬‐/ !　　 l:::::/　ﾉ: ﾄ＜ｒ―‐┴､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ/: :|　　 l∠／: : :j／　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　 /　V　　ヽ┤ 　 |:_:_:_: :／　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　|　　 lハ下ヽ.j　　　　　　 /:!
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　　　　／!__／: : | ! ! /　　　　　 /: :|

.
501： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:44:04 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あぁ、多分大事な話がある」
　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　_
　　　　　　　／ __ ＼　　　,　-　　､__
　　　　　　　i::::/　＞::ヽイ:::::::::::::::::::::::`､‐::､
　　　　　　　|::|　／ _:::::::i´`ヽ::::::::::::::::::::::＼::＼
　　　　　　　|:l /::::/　＼:l__　　　＼::::::::::::::::::＼:::
　　　　　　　ﾘ/:::::|　　'´　　￣`　.＼::::::::::::::::::＼､　　　　　　　　　「それじゃ、プロデューサーさんに、
　　　　　　　 {:::::::|, '´ 　　　　　　＼::::::::::::::::::}:::､
　　　　　　.　|:::::::|　　　　　　　　　　　 ∨::::::::::::::::::::ｉ　　　　　　　　　　お兄ちゃんからお話があるってメールしておくわね」
　　　　　　　|::::::::|　　　　　　　 '´￣ _`.､}:::::::::::::::::i::.::|
　　　　　　　|:::::::::| , '´　　　　　　'´して`ｙ:::::::::::::::::|:::.:l
　　　　　　　i::::::::::|',イむ　　　　　辷 j １::/::::.:::::::|::::ﾊ
　　.　　　　　{:::::::::{丶弋ﾉ　　　　　　　　 N:::::::::.:::::|:::::::ﾊ
　　　　　　八:::::∧　　　　丶　　　　　　|:::::::::::/::::::::::ﾊ
　　　　　　　　＼:::∧　　　　.，　､　　　　レ:::::/:::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　＼:i`ヽ, -‐､_ 　　　　　　/:／::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　〉/　ｯ　i `i-､　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　 i　　し´iﾉ_ﾉ }＿ _ __ ﾚ ´: ｝:::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　|　　　∨ '´/i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　　|　　　　　/ :i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　_ ｲ　　　　ノi : :i : : :i : : :i : : :` ‐ - ､::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／　　　　/ : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i: :| ヽ､::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　/ 　　 }　　　{: : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i : i　　ヽ:::::::::::::::::::i
　　　　　　　　{　　　　　　　|: :/ : :| : : :| : : :| : : :| : :` ､ `　　 }:::::::::::::::::::|
　　　　　　　ハ　　　　　　 | :i: : : :i : : :i : : :i : : :ヽ : : :ヽ:ﾉ　　|::::::::::::::::::|
　　　　　　.　　|　　　　　　.| :|: : : :.| : : ::| : : :ヽ : : :ヽ : : :ヽ.　 |::::::::::::::::|
　　　　　　　　 |　　|　　　　| ::| : : : : :| : : :| : : : :} : : : :} : :ハ. 　|:::::::::::::ﾘ
　　　　　　　.　|　　　　　　| : :| : : : : ::| : : :| : : : i :. : : :i: : : :｝　 |::::::::::/
　　　　　　　　|　　　　　　 | : : |: : : : : :| : : :| : : :| : : : :| : : :/.　　|::::::/
　　　　　　　　| 　i　　　　 |:: : :| : : : : :/ : :/: : : :/ : ::/: ::／.　　 |:::/
　　　　　　　　|　.|　　　　 ! : :/ : : : :/ : :/: : : :/ : : :/ : /　　　　|:/

.
502： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:44:15 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　 _,， - ― -　 _
　　　　　　　　　 ,，_ ´　　　　　　　 __｀　 .
.　　　　　　　 ,，´　　　 .′ 　　､ ´　｀ヽ、ヽ　　　　　　　　　　「プロデューサーニ、ドンナゴヨウジデスカ？」
.　　　　　／　　　　 |　 i　　　ヽ　　　＼ヽ
　　　　 /　　　 :/　　 |　 | ｉ　　　 :.　i　　　＼‘，
.　　　 /　　　 .:′ 　 /|　 | |､　　　 |　|　ヽ　　　ヾ、
　　　 /　　　　 :| :!　 /__|　 |/ ヽ -‐‐|ミﾄ､　:.　　　ヽヽ
. 　　 ′　　　斗七/´　{　/ヽ　＼ {　jハ｀:!､　　ｉ ‘，＼
　　　.　　　　 / |/,x=ｭ､乂　＼ィ斧ミｘ､ヽ{ ! 　ﾄ､ }
　　 !|　 !　　/　yfし::ﾊ゛　　　　　 ∨じ::j　j}　|ｉ:　!| jﾉ､
..　　八　ﾄ､　{ﾊヾ弋:::ソ　　　　　ゞﾟ '　″ ﾉl　八　＼
　　　　ヽ!/ヽ{　ｉ:.　　　　　　i: 　　　　　　　　 rfj/:ｉ　｀　　　ヽ
.　　　　/　　 iﾄ.:.　　　　　　　　　　　　　　/ゞ:'ノ|　　　　 i　‘，
　　　　 .　　　 |i八　　　｛　）　　　　 ′´　 !　､　　:|　　:
　　　 i　　　　|{､　丶　　　　　　　　　　ｲ　 :|　∧ ハ　　ト､　|
　　　 |{　　i　八＼　＞　　　　イ　 jハ　| /　ヽ　ヽ　|　 )′
　　　　八{ヽ{　　ヽ　｀ヽ |ｰ- ､　 ,，‐!j/ ′ }//　　＼）ﾉ
　　　　　＼｀ヽ{ 　＼　 ,　　 YY 　 !　　 /　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,， ´　　　 | |　　ヽ､
.　　　　　__ ,，　´ヽ　　　　ﾉ_ヽ　　丶、
　　　　　 /　: 　　　＼　　/{///ﾄ､7777/｀ヽ､__
　　　　　.　　i 　　　　＼/　ゝf＾ﾍ　ヾ'ソ　　　　: ヽ
　　　　ｉ　　|　　　　　　　　　　 ∨∧　　　　　　 i　:.
　　　　 |　　:.　　　　　ｘｭ､　　　 ∨∧　　　　 __　 :　 :.
　　　　 |　　 :.　　　 .ｲ三ﾆ≧ｭ､　 ∨∧ 　,.ｨ升,心、　 i
　　　　 |　　 :.　i .ｲﾆ三三三三ミｘ∨∧ｲ三三三,ﾊ　 !
　　　　 |　　　 :. '/三三三三三三,ミ}//ﾊ三三三三}　|
　　　　 |　　　　i{三三三三三三三ﾐ}/ハ,},三三三,ﾘ　:

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「うーん、それはちょっとまたあとで話すよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､　　　　　　　　サーニャも汗を流してきな」
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　ヽ､_,７　　　　7 } : : : :＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（ ─)（─)/｀ ‐　　/ /: : : : : : : : : :｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　U　　（___人__）‐-─≦／.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　└‐-､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　 | 　　　　　　　　　｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　|　　　　　　　__,. -＜｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ､.,ヽ., ___ ,__ノ--─一⌒V : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:ｒ´
　　　　　　　　　　　　　 _ ,.-=〈:.:'､`ヽ、___ 　ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　 _＜ : : : : ∧ :ヽ　　 /:::ヽ　Vヽ:ﾊ : : : : :ヽ: : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　 , -‐ '´: : : : : : : : : : :∧､　∧::::::∧ l: : ＜:_: : : : :i: : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:_ｒ'´
　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !::::{　｀!: : : : : : l: : : i:: : : .:.:.:_､-‐''ﾞ´
　　　　　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l::::::i　 l: : : : : /. : : :!.:.:.:／
　　　　　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛::::::i　!: : : : /: : : : :l／
　　　　　ｊ : : : : i: : : : : : : ヽ: : : : : : ﾞ､　!:::::::ｉ l: : : :./ : : : : :!

.
503： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:44:30 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　 /∧
　　　　　　　　　　　　　　 ,'::/:::::ヽ
.　　　　　　　　　　　　　/:::/::::::::::::',
　　　　　　　　　,. .- :'::/:::/::::::::::::::::|
　　　　　　　ィ´: : : :-┴┴:::、:::::::::::｀: :-=..＿＿__　＿＿
‐- ．... ＿_'_: : : : : : : : : : : : : :｀ヽ::::|: : : : : : : : : : :｀ヽ、:::
':':':'::::;;;;;;;;／: : : : :ヽ、: : : : : : : : : : ::｀ ` ‐ =:__＜￣￣::::::
:::::::::::::／: : : : : ::|: : ::ヽ: :＼: : : : : : : : :＜￣: : : :＼:::::::::::
' ,::::::/: : : : : : : : |＼: : i: : : :＼: : : : : : ＼:＼: : : : : }::::::::/　　　　　　　　「ハイ、アセデベタベタシマス」
　ヽ,': : : : : : : : : |　＼|:_; -──-: ;__: : ::iヽ:! : : : :ﾘ:::::/
　　|: : : : : : : : ::⊥.　　|＼: : : : :| ＼: : : : |: ﾉ: : : :/::::/
　　|: :|: : : : : ／:|　　　|　＼ィャ心ヽﾍ::|/|: : : //::::/
　　|: :|: : : ::/|＼|zュ　　　　　弋:ソﾉ　 /r'|: : /:::::::::|─
.　八:|: : : : :i　代:心　　　　　　::::::::　　r´|: /::::::::::||
.　　　八: : : :ヽ　丶¨　　　　　　　　　 /　.|/|::::::::::|:|
.　　　　＼|ヽ::ミ＼::::::　丶　　　　　/ヽ　　|::::::::|:::|
　　　　　　i: : : : : : ヽ　　　　o 　　/＼_　 ∧:::::|::::|
　　　　　 |人: : : ＼:ヽ≧─-　イ::ム＿　　}:::::|:::::|
　　　　　　　＼|￣｀＼　＼::::-:::::_:::＼￣ |:::/:::/＿＿
　　　　　　　　　　　　　　＼　＼::::::::::｀:::－':::≧/:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　＼　￣￣￣￣/::::::＼￣￣

　　　　　　　　　　　　／　／:::::ｨ::::::::::::: : : : :
　　　　　　　　　　 /::::／│:::::::::::::: : : :
　　　　　　　　　　　　 /::::/⌒ヽ:::::::::::::::::: : :
　　　　　　　　　 /::::/ ﾈﾐ､|::::::::::::::::::: : :
　　　　　　　　　　　 /:::ノ　り }|::::::::::::::::::: : :
　　　　　　　　 /:::| 　　　 !::::::::::::::::j:::: :　　　　　　　　　　　「昨夜の旅館みたいな温泉はないでしょうけど、
　　　　　　　　　　 /:::: ! _　,　　 j::::::::::::::,ｲ :::::
　　　　　　　 //!::::i　　　 //!::::::::/ﾉ ::::::　　　　　　　　　　　　　　　　それでも汗が流せるのはありがたいわね～」
　　　　　　　　　　l/ l:::::|　　　 l/ .l::::::/　!::::::::
.　　　　　　　　 l:::::≧r:::ｒ-､　 !:::/ｰｲ :::::::
.　　　　　　　　　 ';:::::::∧ﾉｒr√l:/　　!:::::::::
　　　　　　　　　　　　',:::/　　 { l　 /　　 j ::::::::
　　　　　　　　　　　　 V　　ﾉｌ |　　　　人 ::::::
　　　　　　　　　　　　　り j　　　　　ヽ::::
　　　　　　　　　　　　　　　 / /＞―‐ｒ―‐ ヽ
　　　　　　　　　　　ｒ/ /
　　　　　　　　　　　　　〃./　　／７
　　　　　　　　　　　 / /　　/ .:::/

.
504： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:44:44 ID:TG.oddrA: ／

　　　　　「一緒には入れないと思うから、サーニャちゃん、先にお風呂使ってね」

＼

　　　　　　／

　　　　　　　　　　　「アリガトウゴザイマス」

　　　　　　＼

　　　　　　　　　「なんかあの二人、みててほっこりだお」

　　　　　　　　　　　　　　　　「まぁ否定はしない」

　 /　　　､__,,..-''..-､ヽ　　　　./　　　　　 /:::::｀ヽヽ　　　　　ヽ、
. /　　 ,　　　/.{::::::::::} .l　　　 /_,,-''´　　　 l　l::::::::::::ﾉ .'　　　　　　　 '.,
. l _,,.-' -.､　ヽヽ-‐'　　　　 ,'　　　 ‐.､　　ヽ._｀¨¨´　　　　　　　 i
. l. /:::::ヽ .l　　　　　｀ヽ　　 l　/:::::::ヽ l　　　　｀ヽ　　　　　　　　　 |
　l ヽ::::ノ　　　　　　　 } 　 / ヽ._::::ノ '　　　　　　　l　　　　　　　　　 /
　ヽ._　/　　　、　　　　ノ　　ヽ._　　 / 　　､　　／　　　　　　／
　　i　 l　　　 l-―‐''´　　　 ',.　　 l　　　　ﾉ ¨¨´　　　　　.,..-''"´ヽ｀"''-..,,
　　.',　ヽ..,,__ノ　　　　　　／',　　　ヽ-‐''"　　　　　　 .／　　　／　　　　　｀ヽ
　　 .ヽ　　,.--..,,_　　　／　　',　　　　　 ,.-''"￣ヽ　 ./　　　／
　　　＼｀ヽ　　ヽ__／　　／ヽ.　　　　｀ヽ　　　｀ｰ'　　　 {
　　　　　＼ヽ　　　　　　　ヽ　　｀　　　　　ヽ　　　　　　　ヽ

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505： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:45:03 ID:TG.oddrA: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　､､、　　　　　　　　 |｀｀ヽ
　　　　　　　　　 r'' ､＞.､..-‐…‐―-....|i 　ﾊ
　　　　　　　ヽ　 >''. : :ｘｉﾄ､: : : : : ｀ヽ__ｉ|
　　　　　　　　 /.∨. .:.:.:,'　!!　 ∨ :-=ﾆ二ﾊ　　　　　が
.　　　　　　　 /ﾆ/= .://　 i|　　ヽ__: : : : :!::.　　　　う
　　　　　　　　　,'.:.:/ .:.:.::/´　 {　　　ﾘ: ｀: : :.:!:.i　　　　 l
　　　　　　　　 i.::/! .::::/!　　　ヽ　　　 ∨ﾊ.:.:!i:|　　　　 ?
　　　　　　　 |:/ ! .:.ｲ　'⌒　,　　 ⌒ヽヽﾊﾉﾘ!
　　　　　　　 {′! :::i〉,,,　　＿＿_　,,, 　从ﾉﾉ
　　　　　　　　　　ﾊ:八　　　 ∨:::Yﾉ　　 .ｲ爪ﾘ
　　　　　　　　　｀}:ト...　｀　　.. ィ:{:i:!ﾊ,′
　　　　　　　　　　　ﾉハｒ‐ｒﾄ､ ..ィﾄ.、:!:ﾉ ,′
　　　　　　　　　　　 ::´:::::i::::∨ﾊ∨:::ｰ‐ﾄ､
.　　　　　　 iVVｒ‐::´::::::::Y｡ｺ::::〈∧〉ｒ‐‐､::::::＼__ﾉVV!
.　　　　　 J 　 |::::::::ノ´ 乂｣::::::〃::::|TﾟTY､::::::ヽ::ヽ　し
　　　　　　｀ｰ‐｀￣　　　}::::::::||:::::::￢:7　｀＜.::::ﾉｰ ′
　　　　　　　　　　　　　 |::::::=ﾘﾆ=:::彡､
　　　　　　　　　　　　 /7ﾊ:::7ｷ:::::<ﾟ<::＼_　　））
　　　　　　　　　　　　　　ヽ.:/:::,'__i:::::::::ヽ'／ヽミメ、__..ｨ . ;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
　　　　　　　　　　　　　 /＼/＼!::::::::／　　 }乂___彡.../　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　　／⌒ヽ　　 ,' ノノ　（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　 / 　 .／　　　　}　　 /　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　 /ﾄ､.／　　　　　ﾄ､__/　　　　　　（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）
　　　　　　　　　　ヒン　　　　　　　ヒソ.　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿..ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~..＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣.ｰ'￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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506： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:45:52 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　「”しかし実際広くはないであります”」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィi〔ﾆﾆﾆﾆ｡s≦}＿＿
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : |.　　/へ‐=≦ ／　　　 i////＼
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : |...ィi〔　 / 　　 {　　　　　 |⌒^　　＼＿＿
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : :.../　　　　{ 　　 {　　　　　｜　|　　　 l　　　l
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : :..ﾞ_i　　　　 :i　　　i　　　　　｜　|　　　 |　　 |
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : f |　　　 :| 　　 |　　　　　 }　　|　　　 |　　 |
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : :..| |　　　 :| 　　 |　　　　八　 |　　　 |　　 |
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : :..| l:　　　十――!　　　　ム-- ､　　　 }　八 }
::::::::::|　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : :..{ :　　　　 ,x芹笊ﾐ　　　 ,ｨ芯丐 }　　 / /}　/
´.￣￣￣　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : :ﾞ{', ∧ 　　ゝ V)ツ } 　／: V)ツ//　　/ /　!/
　＼＿＿＿＿＿＿＿＿／￣￣￣￣￣￣￣..../ ∨∧　　ﾄ､　　i ／　　　 / / 　 / /}　/
:::::::::l┌―___‐┬―__‐　/ /￣　￣￣￣￣￣..　/　　ﾏ/ヘ　八＼　　 ' 　　 / 人／ / ｉ
:::::::::| |＿＿＿||＿＿__:!　!　　　　　　＿＿../　　　　7__}＼　＼}　　r,　　　　／ { /
:::::::::|　|￣￣￣￣丁!　!　!＿＿＿＿＿{ ヾ　 /　　　 // |　 |⌒ {＞　　ィ　}⌒|　 /　　 l
:::::::::|　|:.:. : : : : /~,.| |　|　| 　　　　　＼ ‐　　‐ ‐. 〈/ r:|　 |z /二二爪二///,'|　 |
:::::::::|　|:.:. : : : / / .| |　|　|　　　, 　-　--‐.../　　　　　　 {:|　 |//　≧s。ィi〔 ∨/,|　 |　　 |
:::::::::|　|:.:. : : / /　 | |　|　|:.:.:.:./: : : :　: : : :/　　　　 ‐=≦ﾆ|　 | {i:i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:∨:|　 |＿＿|
::::＼!　￣￣￣￣￣::　|　|:.:／:' , : : :　: : :,　　　 /ニﾆﾆ二:}　 |　≧s。i:i:i:i／　:∨　 {二二ヽ
　　　　　　　　　　 |　|:ﾉ: : : : ' : : : :.../　　 /ニニニﾆ/　/　　　￣　　　 ∨　!ニﾆﾆ:}

　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　ヾヾ:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　ヾ　ヾ:.:.:.:.:.:.ﾞ､　　　　　　　　「”不満ならホライゾンは野宿してもいいわよ。
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／|/　　　　ヽ　ヾ.:.:.:.:.:.:ﾞ
　　　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:./'''/'''''''''',,,,　　l　,,,,ヾ:.:.:.:.:.:.:ﾞ､　　　　　　　　　　　きちんと清潔にされた部屋じゃない”」
　　　　　　 l.:.:.:,_.:.:.:/ィｆ::ﾑヽ　　　　!　　'''ヾ.:.:.:.:|.:l
　　　　　　!.:.:/ |.:./ 弋こCﾉ　　　　! ｆ:ﾆヽヾ､.:.:.!l.i
　　　　　 l.:(　|/! 　, , , ,　　　　　辷ﾟノ/l:.:.:./ l
_ 、　　　　　!.:.:ヽ! _、　　　　　　ゝ , , , ,/　l.:/ !
ヽ、ヽ　　 l｀i l.:.:.:｀|::..i、　　 , ー,　　　　/ 　 l/
　ヽヽ /｀ｙ^y^ゝ.:|:::| ヽ　　{　ノ　　／　　 !
　　ヽ y / /　く-´.l_:l_ 　ヽ、_　ー:.:.!
　　　ヽ´　　　ヽ.:.｀、｀　ー__/_ヾ:.:.:.:ヽ______
　　　　ヽ　　　　ヽ.:.:､｀ヘ /　/　ヾ.:.:.:.ﾞ､　　ー､
　　　　　 >、　　　）.:.:｀ ' - ∧ つヾ.:.:.:ﾞ､　　　ヽ
　　　／_／ト-、　/ヾ.:.:.､し #^ ゞ､　　ヾ.:.､　　　ヽー
　　 /　　 /　　｀V　　ヾ.ヽ #　　｀ゞ､　ヾ.:､　　　ヽヽ
　　 l　　　l　　　　＼　　ヾ#　　　｀ゞ　　ヾ　　　ヽ　　｀ヽ､

.
507： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:46:05 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「”言ってみただけです。

　　　　　　　　　　　野宿はお断りであります”」

　　　　　　　　　　　　　｡s≦二二≧s。
　　　　　　　　　　　　　　 r＜ィi〔　　　 ‐=≦/ヽ＞｡.__
　　　　　　　　＿＿＿〈/^ /　ｌ　　　　 l　｀＜　＼ﾍ
　　　　　　　　　}　　　/　　 {　 :.　　　　 |　　　　l 　＼{__
　　　　　　　　　}　　 {　　　ｌ　ｌ　　　　　|　　　　|　　　　 }
　　　　　　　　　}　　　ｌ　　 |　 |　　　　　|　　　　|　　　　 l
　　　　　　　　　}　　　| 　　 |　 {　　　　　|　　　　|　　　　 }ヽ
　　　　　　　　　}　　　| 　　 |__八＿　　　|＿＿__:!　　　 ,'　}
　　　　　　　　　　　 {　　´ :从　＼　　:|　　　 }｀　　 /　′
　　　　　　　　　八　　}:　　㌢笊苅ﾐヽ　 :!/斧丐ﾐ　　 /　 {}
　　　　　　　　　　‘， : 　　ゝ乂少　　＼}: 乂少/　　 ′＿}{
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，　 {　　　　　　　　　　/ 　 /{////∧
　　　　　　　　　　/　＼ ,　八　　　　 '　　　八　∧ゝ＜
　　　　　　　　 /　/ //ヘ　{ﾍ　　　‐ 　　 ,ｨ　 }/∧ ヽ　　 ∧
.　　　　　　　　 /　/7///|　^|　　　　　　　　 |　 |∨∧__} 　 / ∧
　　　　　　　　 /　///// :|　 :!　/ﾆ≧≦ﾆ∧ |　 | ∨//∧　　/ ∧
.　　　　　　　 /　/////　 |　 :. /　　/二∨ ∧　｜ ∨//∧　　/ ∧
　　　　　　　 /　＼_／＿_} 　 }廴__/ニニ∨___〉 :}≧s。-＜　　:/ ∧
　　　　　 /　　 /二ニニ{　 /----､ニr----∧ ∨二ニﾆ:ヽ　　 / ∧

　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,　　　　　　　　　　　　　「”そう。
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ　　　　　　　　　　それじゃ私、先にシャワーを使わせてもらうわよ”」
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

.
508： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:46:22 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　「”どうぞお先に。

　　　　　　　　　　　　　　　しかし、ホライゾンたちはなかなか良いガイドを

　　　　　　　　　　　　　　　　つけることに成功したと思うのですが”」

　　　　　　　　　　/7 //:　/　/　 /　　 !　　　ヽ
　　　　　　　　　./《　《:::: /　/　 /　　　|　　　　　＼
　　　　　　　　 /　:V　ヽ/　.;　.＿:|__|　 /　　:/　　 /
.　　　　　　　 /　, 　V/ﾑ　　 .ﾊ| |乂ﾌ| 　 /:|　 .Λ
　　　　　　　/ 　 . ／ﾏ彡!　　抃7スV |　./ト|　 |　| ）
.　　　　　　/　　ｒ--z　　|　　ﾊ |`¨　 .人/r≠ミ　.ノ
　　　　　　　　　ﾑﾏiii}　　| 　 | .i|.　　　 '　炊ﾂ　ﾊ |
　　　／　　〃　ﾏ//　:乂　.人__　 , -、　イﾚ^!.ノ
　／　　　./　　　　〈7八 -ﾉ^⌒　 `　　 ,ｲ:|.　.; |
　　／　乂　　　:/ /ﾉﾆ =ミｚｚ.込..__　＜ | | ノ| |
フ'　　　　　　　 :( /ノ//廴三{　}三.}　|　| .|　　.リ
　／　　／　r==ﾆ⌒ミ////ヽ////へ　:! :!: : :＼
／　　／　　 {////　　/ヽ　////////V人＼: :　＼
　　／　　　　}/////　/^V}/＼.//////V＜)-＼:.　＼
フ　　　　　　 V///ノ^! VこV　フ////Λ　＼:.:＼: . ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　　　　　 ,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　　　　　　/,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　　　　　　'　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|　　　　　　　　　「”同感だわ。
　　　　　　　　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|
　　　　　　　　　　　　　 ' 　ﾊ　｀,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ　　　　　　　　　　　　坂本さんの後輩ってことで、結構苦労人みたいだし。
　　　　　　　　　　　　　　　 i:.ト　´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/　　　　　　　　　　　　　　　　知識も豊富でありがたいわ”」
　　　　　　　　　　　　　　　 /:ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'' ,r'’ ﾚ　　　 ,'　 i,　 l｀ﾄ､
　　　　　　　　 _____　　 _l;!'´,r'__　　　　　, '_,,.-‐!　l　!:l ｀ｰ､
　　　　　 ,r‐'7´ヽヽヽi'´_l:!'´　　￣｀　　 '´　r'''''''''ヽ//　　 `、
　　　　 / i´　 > ,! !-'´ 　　 i　　　　　 , '　ﾚ´　　 l´　, '　　l
　　　／　,!￣ﾚ''´　　　l _,r'’　　　　,　　　`Y　__,,..'-､;　　､ l
　　　!　　`;　/　l,, '　　; ,l'　　　　　, 　　　 !y'　　　 l,,_ 　 `､
　　　l,' 　 ;　 l　 l,　　 ; i` ､　　　　 ;　　_,r‐'''!ヽ、　, '´　`i､　､ `i
　　　l　　 ;　 l　　!　　; l,　￣''‐-.,,_;r'´　　　l ,' /　',　ヽ　 `､ `､!
　　　!　　 '　 !　　l,　　,' `.､　　　 ,ﾉ !ヽ　　　l;　ヽ　　　ヽ　 `､ `、
　　　`､　　　l　　 l,　,'　　 `iﾆ__,／￣''‐-.,___!' , `､　　　ヽ　 ,!　l
　　　　ヽ　　l　　 ', l, ;　　 ,'　!　　, '　　 '　,　`､ ',　`、　　ヽ　　 l､
　　　　　!　 ,!　　　;　!　　,';　ヽ, '　　　　　 ' , `､',　ヽ　　　ヽ　､_,ﾉ
　　　　ヽ_,!　　　 ;　l,　　;　　,!　　　　　　　　',l^､' ,　`､　　　ヽ　!
　　　　　　 l,,,,,,,,__　;　l,　 ;　　l　　　　　　　　　l　',ヽ ',　 `ｰ-..,__Y’

.
509： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:46:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「”彼らにはどの程度の期間、ホライゾンたちの

　　　　　　　　　　　　　　取材に協力してもらえるものでしょう？」

　　　　　 /|!　　　　　　|　/　 |　　|　　　　　　|　｀ヽ　　　.! ￣ヽ
　　　　　/Y　　　　　　 ! .!　　|　　|　　　　　　 !　　.|　　　 |　　　!
　　　　/　,|　　　　　　 | ﾊ　 ,|.|　 |ヽ/ /　　　 ,! |　i |　　　 |　　　 !
　　　 /　/|　　　　　　 ||__!＿|_ヽ__!_ | /　　　/　|　| |　　　 | 　　 .!
　　　/　〈,.|　　　　　　 | |,.ヽ=r=ヾ|　!ｲ　　 ./|__/i　!.|　　　 | 　 |　|
　　 ,'　　　＼､__　　　/ィi////cﾐヽ　 |　　/-_|ﾒ_|,A |　　　 .!　 ,!　|
　　,'　､　　　ヽ::ヽ　　 !| 弋辻り　　　|　/ ,.ｲ///ヽ!|　　　 .!　/|　|
　 ,'　　｀ヽ､ヽﾉ::::､ | ヾ |｀￣￣｀　　 | /　弋りc'| |　　　 ,!　,! | .!
　 ! ｀ヾ､　 _ 「:::::::::::::!! | i|　　　　　　　´ 　,　ゞ＝! !/.!　　/　/　| .!
　 |　　|ヾ､-'´::::::::／ヽ! |'､　　　　　　　　　　　　//i |　 /　/ 　! .|
　,!　　|:.:.:/ T-イ　　　　 | ヽ　　　　　--　　　　//　!　 /　/　　| .|
../　　/.:/　 /i　ヽ　　　　|ヽ　　　　　　　　　 ,ｲ/ 　　./　/　　 !/
'　　 !:.:|'ノ/iii|　　ヽ　　　､＼　　　　　　／ /　　 /　/
'　　//iiii/iiiiii,|　　　ヽ　　　ミミヽ､　　イ　　/ 　　 /　/
　　/iiii/iiiiiiiii|!　　　　,}､　　ヾ|三ミi｀ i　|　 /　　ｲ　/
　/iiiii/iiiiiiｲ /　　　　/ ＼　　ヾ三ﾐ|!　|　! /　　/ !|　|
,/　ヾﾐiイ //　　　　/￣￣ヽ　ヾ三|!　|　V　／　 !ヽ!
' 　　　 / //　　　 / !　!　!　!＼ヾﾐ!　 | /／　　 !|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”さぁ……あちらの都合次第ね”」

　　　　　　　　　　　　　　　_ｒ┬ｎｒ'´ ￣　　　／ _∠．-一''''¨ ／／ ,　-―-　、__,／　｜: : : : : : : : : 丶
　　　　　　　　　　　　　　くヽ. ! ｌ. L＿＿＿／.／　　　　　　／／.／　　　　　　ヽ､_　　l: : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　 /　　 _⊥　　　 /／￣¨　ー- ､_/／.__/　　　　　　　　//　　 `､: : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　ｙ'´￣　⊥、　 '´　　　　　　___.. －／　　　　　　　　 //.　　　 `､: : : : : : : : : : |!、: .`､
　　　　　　　　　　　　　　 V／　　　亠-､___＿_　　ｒ'二._　／　　　　 ,ｒｰ'　　　//　　　　 ∧: : : : : : : : : 亅ｉ: : : !
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　ｒ─ - -　　ﾑ/./-、ｒ二_ブﾞ　　　　／　　　　 // ,　 ,'　 // .',: : : : : : : : ,'　.!: : : }
　　　　　　　　　　　　　　＼/　　　　　　　ﾚ'／こ). ／　　　　／￣`丶、　 //ノ　/　.//　 .ｉ: : : : : : : /　　|: : .i
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　 `ｰ'´(／　　　　／⌒ー- 、｀'ｖ'〈'´ ／　//.　　ﾉ: : : : _,ノﾞ　　ｌ: ,'
　　　　　　　　　　　　　　{　／　　　　　　／⌒'´　　　　／!　　　　　　`丶、＼_,ィ／　／` ｰ ´　　　　　/ /
　　　　　　　　　　　　ﾚ'　　　　　　く　　　　　　／｀`'　　　　　　　　.／ヽ／　 .／　　　　　　　　_／／
　　　　　　　　　　　　　丨　　　　　　　/ 丶_　　　,.へ、　.i　　　　　　　, ﾞ .,／ _, -'´ 　　　　　 _,,ノﾞ_／
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　/　　/ ｀ｰ ´　　 `ｰl　　　　　　￤ ├' ´　　　　　　　　　　　￣
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 /　　 /　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　ｉ
　　　　　　　　　　丨__／　　　　　/　　 ./　　　　　　.ｌ´￣｀¨` ｰ- ､ _ 　ｔ
　　　　　　　　／￣　　　　　　 /　　　/　　　　　　 ,ﾉ' ⌒ヽ.　　＼　 `丶丶
　　　　　　／　　　　　　　　 / 　　 /　　　　　　　／　　　　　＼.　＼　　 , '.ｉ

.
510： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:46:50 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「”可能であれば、暫く彼らのお世話に
　　　　　　　　　　　 ‐=――ﾆ=‐
　　　　　　　　　　ィi〔//{　　　＞｡./ ＼__　　　　　　　　　　　　　なりたいものであります”」
　　　　　　　　／//}＞'i　　　　 l　ヽ／＜ヽ
　　　　　 r‐=≦/　 {　　|　　　 |　　　　＼
　　　　　 |　 {　　　ｉ　　|　　　 |　　　 l　　ヽ
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　 |　　　 |　　　〈
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　八　　 !　　 / /ヽ
　　　　　 |　 {　　丁￣{　　　 /￣￣　}　　/ /　/
　　　　　 { { ‘，　　,x笊うﾐ　 /,ｨ斧丐/　 / /　/
　　　　　 {{ ',　，　ゝVツ　ヽ/ 　 Vツ/　:/ /　/
　　　　　 }}　ﾟ。＼_＼　　　　　　〈/ / /　/|
　　　　　 l!　　＼ {　＼　　 '　　　／ /　乂ｨ｜
　　　　　 |　　 //|　 |　へ　 ^　,ィ /／　}//ﾍ :|
　　　　　 |:　　{/,'|　 |//{ﾆ≧≦ﾆ}77{ 　:|///} |
　　　　　 |　ィi〔｜　{///ヽﾆ／ ///{　 :|///} |
　　　　　 |/ニﾆﾆ|　 i ⌒＼ｉ:ｉ／ゝ< i　 :|=:＞｡!
　　　　　 {ニニﾆ:|　/　　　 T　　　　:l　 :|ニニ:}
　　　　　 iニﾆﾆ:／　　　　 |　　　　　＼|ニニ:ｉ
　　　　　{::ニ::/ 　　　　 :|　　　　　ﾏﾆﾆ:}

　　　　　　　　　　　　　 ,.　-ー ' ´　￣｀ｰ-､
　　　　　　　　　　 ,. ＜: : : : : : : : : : : : : : : : : :＞.､
　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　「”そうね、ライターの彼の話は
　　　　　　　 ,ｲ: : : /: : :,ムﾘrﾍ: : : : : : : :ﾊ: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　 / /: : :/: :／　〃　ヽ: : : : : : : ∧: : : : : : : :ﾊ　　　　　　　　とても有益だものね”」
.　　　　　 /ｲ: : :./:／　　 {{　　　 Ⅵ: : : : : : ∧: : : ﾘ: : : ﾍ
　　　　　/,ｸ: : :ﾑ/‐-､　　';　　　　ヽ: : : : : : : ﾊ: : : !: : : : ',
　　　　 ' ,': : ;ｲ:/　　｀　　',　　,. -‐ﾍ: : : : : : i: ∨ﾘ: : : : :ﾊ
　　　　 i: ∧ﾑｨ＝ミﾐ　　 ',　　＿　＼＞､:Ⅳ: ∨: : : : : ;
　　　　 |: ハｲ　うﾊ｀　　 ',　才=へ､ヽ: : : ﾄ∨: : : /: : :ﾘ
　　　　 |/　 ; '　乂ﾘ　　　　 ´　　う:::か7: : i f: : _,. : : : :/
　　　　　　'　　,　　｀´　　　　　　　ひ:::::ﾘ ∧:.ﾚイ　ヽ: :/
　　　　　　 ;　　　,　　　　　　　　'ｰ-'　　ヽi くヽ　ﾉ:/
　　　　　　 ',　　｀　　　　　　　　　　　　　 r-'ノ /:/
　　　　　　　ヽ　　､　　 ,.　　　　　　ｨ､__,.　＜:/
　　　　　　　　　　＼　　￣　　　　　 ,.　7: : : : : : : /　　　　　　　　　　「”まぁ一緒に行動している間に
　　　　　　　　　　　ヽ　　　 _　ィ ´　/: : : : : : : :ｲ
　　　　　　　　　　　　　｀ 7´ ヽ　　　/: : : : : : : : /　　　　　　　　　　　　　　できるだけ色々教わりましょう”」
　　　　　　　　　　　 i:/: :| 　／: : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　　　,ｲ: : :| ／: : : : : : : : , ｲ_
　　　　　　　　　　　　　 /: : :／: : : : : : : : :／ﾊ　ヽ
　　　　　　　　　　 /, イ＞　´￣｀ｰ'´　　 !　　ﾊ
　　　　　　　　　　　／:/´　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　 /: :./　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　ﾊ: :.i　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ
　　　　　　　 jｲ: :.|　　　　　　　　　　　 ,　　〃
　　　　　　　　／ﾊﾘｲ　　　　　　　/　　　 j 　 !　　/i

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511： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:47:11 ID:TG.oddrA: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　 ,ｲ: : : /: : :,ムﾘrﾍ: : : : : : : :ﾊ: : : : : : : : :ﾊ.　＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　　 / /: : :/: :／　〃　ヽ: : : : : : : ∧: : : : : : : :ﾊ.../////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
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　　　　　/,ｸ: : :ﾑ/‐-､　　';　　　　ヽ: : : : : : : ﾊ: : : !: : : : ',...///〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　 ' ,': : ;ｲ:/　　｀　　',　　,. -‐ﾍ: : : : : : i: ∨ﾘ: : : : :ﾊ.///　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘
　　　　 i: ∧ﾑｨ＝ミﾐ　　 ',　　＿　＼＞､:Ⅳ: ∨: : : : : ;..//　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　 |: ハｲ　うﾊ｀　　 ',　才=へ､ヽ: : : ﾄ∨: : : /: : :ﾘ . ／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，
　　　　 |/　 ; '　乂ﾘ　　　　 ´　　う:::か7: : i f: : _,. : : : :/.　/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　'　　,　　｀´　　　　　　　ひ:::::ﾘ ∧:.ﾚイ　ヽ: :/ :::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八
　　　　　　 ;　　　,　　　　　　　　'ｰ-'　　ヽi くヽ　ﾉ:/ﾞ:::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　　　 ',　　｀　　　　　　　　　　　　　 r-'ノ /:/:::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　　　ヽ　　､　　 ,.　　　　　　ｨ､__,.　＜:/:::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　　　　　　＼　　￣　　　　　 ,.　7: : : : : : : / ::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　　　　　　　ヽ　　　 _　ィ ´　/: : : : : : : :ｲ.ﾞ::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　　　　　　　　　｀ 7´ ヽ　　　/: : : : : : : : /......|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
　　　　　　　　　　　 i:/: :| 　／: : : : : : : : /...　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
　　　　　　　　　　　　　　,ｲ: : :| ／: : : : : : : : , ｲ_ . ＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿.....ヽ　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ....ﾊ　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
＿（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）....＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣..）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
Ｅ（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）.Ｈ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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512： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:47:32 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　「　♪　」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パシャ

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513： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:47:50 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「♪」
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514： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:48:19 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　 :
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515： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:49:15 ID:TG.oddrA: 　　　　　　 :⌒)､　　　 ,_
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516： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:49:44 ID:TG.oddrA: .ﾞ: : : : : : : : : : : : :.:.| : : ,,.:.:,,: : : : : :: : : : ┼: : : : : : : : : : : : : :.:.| : : ,,.:.:,,: : : : : : : : : : : : :
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517： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:49:57 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿　　/￣／
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　　　　　_／￣　　`＼　　　　/　　 tｭヽ!,__,/.　 "　/,､/'´ ／
￣￣￣＼｀ヽ　　　ｉ　＼-r＜~7　r　ﾉ `'/.　　　　ﾞ　/／
ー -ﾆ二　＼　､　　|　　__く＼:::L　` く_) /　　　　　 '´
ゝﾍ　　　＼＼ヽ丿　|　　ヽ|::::|､_　　∠. _　┌､___ /　　　　　　　 ●
ヽ　∨ 　　＼ヽ′　 |　　 /.::::| ` 7´.::::／rｲ-/_ /￢、　　　　　　】
〉 Y /_￣/￣￣´　　　ﾉ　／. :::::|、/.:::＜　|‐ヽ!__j　/ ｲ　　　　　　 ,┛
__/_〔_ﾉ /　　_,　　　 / ／. :::::::::::|　）r＜､　＼′Y`'ｰ/ヽ ‘:．　　　 ’
-'′　 /＞'’　　　／.:::::::::::､:::::|／.::|　７　.＜￣￣￣¨＝-、　　　`　∵
＜￣￣　　 ο.／.::::＼:::::::::ヽ/. ::::::| ､/／　＿__　　＼　　＼　　　　　　　．
　　　ο　＞＜::::::::::､::::::ヽ::::::/ﾟ.:::::::/ ／　　 /　　ヾ＼ヽ !,ｨ⌒ヽY
　　＞＜＝＝=―━━━━━━―-ミ　　　　゛￢tﾐ　,ﾆ､r･／⌒ヽ
／／　＞'´　　　　＿＿＿＿＿　　　　 ≧　　　＼!l　　 Υ 　．　i　･．
／ ,／　-=二￣￣　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　ヽ　　入　） '|
'／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　圭　　　　 Y／ｰ-ﾞイ．.|　┌━'”
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　|～､ｰr'ﾉ　　|　 ’
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　圭　　　　 |　　∨(･．｜　　, ，…━･
　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|＿__j｀ヽ　　|･〝＇
..／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉﾉ　　　.人＿　￣}.　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〃　　　　　　　　￣　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　′　　　　　　　　　ﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 ″　　　　　　___／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　|　　　　　 {#! __／　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 |　　　　　　　};;{ /　　　 .|　　　‘`
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ　　　　　 `´/　　　　 |
　　　　　　　　　　　／　!　　　　　 J　　　　　／　／　　 /

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518： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:50:37 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　「テメエただでさえ尺ねえのにくだらんことで

　　　　　　　　　　　　　　　　　たっぷり間を使いやがって……」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　-─- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　ノL　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / (＿＿ ⌒　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::) ヽ::::::::　　 i 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (_人＿）　　 U 　 |
　　　　　　　　　　　　　　 r,、　　　 '、　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　}　}　　　　 |```　　　　 j 　 |、
　　　　　　　　　　　　　　　　}　}　　　　　| 、　　　　／／　 >‐、
　　　　　　　　　　　　　　　　}　レ-､_　　｀-＝ﾆ　７／　／ : : :｀ヽ_
　　　　　　　　　　 r´} ／／　}　　　 /}､__／　 / : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　{丿_,. ＜〉ﾄ､::Λ　/ : : : : : : : : : : : : : 、
　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　} : : : : : / /::::i　y : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　}　　　丿 : : : : | /::::::| / : : : : : : : : : : : : : : : : : :

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿__　　　　　　　　　　「まぁお約束ってやつだお！」
　　　：／￣| ：　　：　 .／　/　　#　　;,; 　ヽ
　　：. ｜　::｜　　　／⌒　 ;;#　 ,;.;::⌒ :　::::＼　：
　　　｜　::｜：　　/ -==、　 '　　（ ●）　..:::::|
　 ,―　　　　＼　 | ::::::⌒（__人__）⌒　　:::::.::::|　：
　| ＿＿_）　::｜： !　#;;:..　 l/ﾆﾆ|　　　　.::::::/
　| ＿＿_）　::｜　ヽ.;;;//;;.;`ｰ‐'ｫ　　..;;#:::/
　| ＿＿_）　::｜　　.＞;;;;::..　　　　..;,.;-＼
　ヽ＿＿）＿／：　 /　　　　　　　　　　　＼　　ﾊｧﾊｧ....

.
519： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:50:51 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　「ともかくさっぱりしてきたお。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やらない夫もひとっ風呂浴びてくるといいお」

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／_,r'　 ' !､＼
　　　　　　　／（≡）　（≡）＼
　　　　ｎ／ ::::⌒（__人__）⌒::::::＼
　　　　ｙ |　　　　　|r┬-|　　　　　|⌒)
　　　　ｌ　＼＿　　　`ー'ｫ　　　／/
　　　　＼　　　・　　　　・￣／
　　　　　　＼　　　　　　　　　/
　　　　　　　　＞　　　　　　<
　　　　　　〃　　　(::)っ　　ヽ
　　　　　　ヽ　　<　　`‐'　>　　）
　　　　　　　と＿_）　　　(＿＿)

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）　　　　　　　　　　「そうするよ、やっぱ夏の京都あっついわ」
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|　　　　　　　　　　　　　「あと服を着ろ」
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}

.
520： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:51:57 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いやー、でもアレだお。

　　　　　／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　いきなり坂本先輩と話すことになるとは
　　　　／／　　　　　＼＼
　　／　（ ≡）　（ ≡）　＼　　　　　　　　　思っても見なかったお」
　　 |　///　（__人__）　///　|
　　＼＿＿　｀ー ' ＿＿_／
　　　/　　　　ヾ､　//　　＼　ヽフ
　　　ヽ＿⌒）ﾊ　//　　 |　ﾚつ||)
　　i⌒l ミﾟДﾟ,,彡⌒)　　ヽ_ノ￣
　　|　 |　ヽ＿＿"" ヽ_ﾉ|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　「世の中狭いもんだお」
　　ヽ　￣￣￣/ ヽ　ヽ＿ノ
　　　￣￣￣ /　 /ヽ＿_)
　　　　　　　（＿_ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒　 ⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) ( ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i　　　　　　　　　　　　「ある種の悪縁だよな」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　＼__､_ﾊ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　｀<´.〉:.;〈ヽ＼､
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
　　　　　　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／／: : : : : : . .　　　　　｀､｀':'}　 |　 |!

.
521： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:52:13 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ま、あのミーナって人もホライゾンって人も

　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　悪い奴らじゃなさそうだし、こっちの不利益にならない程度に、
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　協力してやろうぜ、もっさんのこともあるしさ」
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

　　＿ _　　＿＿＿
　/　) ) )／＼　　／＼　　　　　　　　　　　　　「ツテが増えるんだったらやる夫的には大歓迎だお」
　{　　⊂)（●）　（●）＼
　|　　 / ///（__人__）/// ＼
　!　　 !　　　`Y⌒y'´　　　 |
　|　　 l 　　　ﾞー ′　　,／
　|　　　ヽ　　　ー‐ 　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　　「もちろんメインの仕事はあずささんたちだけど」
　|　　　　　　　　　　/　 |
　|　　　　　　　　　〆ヽ/
　|　　　　　　　　ヾ_ノ

.
522： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:52:48 ID:TG.oddrA: 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　「そういやあずささんといえば、
　　　　／　　　　＼
　　／　 _ノ ''　'ー　＼　　　　　　　　　　　　プロデューサーとのこと、どうすんだお」
　／　　（●）　（●）　＼
　|　　　　（__人__）　　　|
　＼　　　｀ ⌒´　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　「風呂から上がったらその件でちょっと出かけてくるだろ。
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／　　　　　　　　　　　　　　　　どっかで適当に飯食っててくれ」
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

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523：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/24(金) 10:52:50 ID:inoNdCQM: 裏切ったな！！僕の気持ちを裏切ったな！
524： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:53:07 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　「……プロデューサーに一人で会ってくるのかお？」

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　 ─　　 ― ヽ
　　　　　　／　　（ ●）　（ ●）'
　　　　　　|　　　　（__人__）　　|
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　,／
　　　　　　／　　　　　　ー‐　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あぁ、さっきあずさが電話でプロデューサーが

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　個人的に話をすることを了承したって連絡が来たからな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　ヽ､_,７　　　　7 } : : : :＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（ ─)（─)/｀ ‐　　/ /: : : : : : : : : :｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　U　　（___人__）‐-─≦／.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　└‐-､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　 | 　　　　　　　　　｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　|　　　　　　　__,. -＜｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ､.,ヽ., ___ ,__ノ--─一⌒V : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:ｒ´
　　　　　　　　　　　　　 _ ,.-=〈:.:'､`ヽ、___ 　ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　 _＜ : : : : ∧ :ヽ　　 /:::ヽ　Vヽ:ﾊ : : : : :ヽ: : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　 , -‐ '´: : : : : : : : : : :∧､　∧::::::∧ l: : ＜:_: : : : :i: : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:_ｒ'´
　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !::::{　｀!: : : : : : l: : : i:: : : .:.:.:_､-‐''ﾞ´
　　　　　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l::::::i　 l: : : : : /. : : :!.:.:.:／
　　　　　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛::::::i　!: : : : /: : : : :l／
　　　　　ｊ : : : : i: : : : : : : ヽ: : : : : : ﾞ､　!:::::::ｉ l: : : :./ : : : : :!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「仕事相手の個人的な事情なんか本当はほっときたいんだけど

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今回に限っちゃ……そういうわけにいかないかもしれねえし」

.
525： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:53:22 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　「ま、あずささんのこれからに絡んでくるってことになりゃ

　　　　＿＿＿_　　　　　　そういうわけにも行かないってことかお」
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あずさも大人なわけだから、好きにさせておくのが
　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼　　　　　　　　　　　一番いいんだろうけどな」
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑ-　、､___,／ヽ__
　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ :.∧__|::∨＼､: : : : :.｀,
　　　　　　i : : : : : : : :| : : : : : :＼／￣ ∨ 　 /;;ヽ : : : :,i
　　　　 i : : : : : : : :! : : : : : : :/　´￣ヽ_V /;;/;;;;;ヽ : i∧
　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : :/　　 ´￣V /;;/;(￣＼ :|: ﾊ
　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : /　　　　´￣y;/;;;(￣＼ V: :ﾊ

.
526： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:53:32 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「やらない夫」
　　　　　　＿＿__
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼
.　　／　　　 ―　　ー　＼
　　|　　　　（●）　（●）　|
.　　＼　　　　（__人__）　／
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{　　　　　　　　　　　　　　「ん？」
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

.
527： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:53:45 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いま他に誰もいねーからまじめに聞くけど……。
　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　オメー、マリアさんの希望に沿ってみようって気持ちにゃ
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼　　　　　　　　　　　　ならねーのかお？」
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_　　　　　　　　　　　「マリアの？」
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

.
528： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:54:15 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「マリアさんが言ってたお？
　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　あずささんとオメーがくっつきゃ
　　　　　　　／　　 ─　　 ― ヽ
　　　　　　／　　（ ●）　（ ●）'　　　　　　　　　　　　割といろいろうまくいくって」
　　　　　　|　　　　（__人__）　　|
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　,／
　　　　　　／　　　　　　ー‐　　ヽ

　　　／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　（一）（●）
　　|　　　　（__人__）　　　　　　　　　　　「うーん」
　　 |　u.　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::i::|

.
529： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:54:27 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「やる夫はオメー達ならうまくやってけると思うし、
　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　今だってお互いまんざらじゃないのは見てりゃすぐわかるし」
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 -｀　⌒　ヽ､_　　　＼　　　　　　　　　「そ、そうかぁ？」
　　　　　　　　　　 ´ 　 ●）(● ）　　　 |
　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　u.　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ､　　　　　.ｨﾊ､_
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、
　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
　　　　　　　　　　　/.::::::::/:::｛,'::::|i　 / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　 j ::::::::::> :.{::::::l　/ .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
　　　　　　　　　 | :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i

.
530： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:54:55 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　「まぁ、あずささんも結構ガチであのプロデューサーに惚れかけてるみたいだし、

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　口出しすんのにためらうのはわかるけど……」
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |　　　　　　「それこそ大人の女なわけだからそう感じてもしゃーないお」
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そう、なんだよなぁ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それに口出ししたいのは、やっぱり過保護なのかなとか」

　　　　　　　, -‐―- ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , - ― - ､
　　　　　／:: :: :: ＼ヽヽ､　　　　　 .／￣￣＼　　　　　／/:: :: :: :: :: ::ヽ
　　　　　 .|:: :: :: :: :: ::ヽ､:: ヽ､　　／__,.ノ　ヽ､,_ ＼　　,-/:: i:/::／⌒:: :: :: ::|
　　　　　　v:: :: :: :: :: l:|Y⌒ ､｀、ｌ　( ＝）（＝ )　ｌ-'´:: l:: /::l '´:: :: :: :: :: ::/
　　　　　　 v:: :: :: :: ::l::ヾ:: :: |:: :: :l.　（___人___）　 .|:: :: :: 〉ﾚ´:: :: :: :: :: :: ::/
　　　　　　　l:: :: :: :: ::|:: ∧:: ::l:: :: ｌ　　｀ ⌒ ´　'J |:::::::::::Sﾚ‐i:: :: :: :: :: ::/
　　　　　　　 v:::lヽ:: ::|::l:: ::｀ヾ＿　i　　　　　　　　 |;;-っ´:: :: |:: i:: :: :/:: /
　　　　　　　　ｌ::|;;ｌ:: ::|:::!:: :: :/:.ヾ =',　　　　　　　/L,／´ヽ:: :: ::l::|::/:: :/
　　　　　　　　 ';!::ｌ:: ::|:: :: ::/:. :.,,＞》'ヽ､.＿,＿／:::ゞヾ､　ヽ;; :: |::ｌ:: :/　　　　　　　　　「迷いはめちゃくちゃあるだろ」
　　　　　　　　　';:: ::ｌ:: :::/:. :.ヽ'´:.i｀ヽ:. ニ二ニ :.／ :. :. ｖ:. :. l::|:: :: :/
　　　　　　　　　　i:: :::ｌ:: /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :!::l::l:: :/
　　　　　　　　　　∨:::|::/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. v:ｌ::/
　　　　　　　　　　　|;: :ﾚiヽ､:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. |､/
　　　　　　　　　　　∨ ｌ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: Y
　　　　　　　　　　　ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::|

.
531： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:55:08 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「やらない夫が心配してる状況ってのは、わかるつもりだお」

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　 ─　　 ― ヽ　　　　　　　　　「あのプロデューサーが『子持ち』で、
　　　　　　／　　（ ●）　（ ●）'
　　　　　　|　　　　（__人__）　　|　　　　　　　　　　　もしかしたら『家庭持ち』かもしれねえってことだお？」
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　,／
　　　　　　／　　　　　　ー‐　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |　　　　　　　　　「……端的にいえばそういうことだろ。
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　u.　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |　　　　　　　　　　　　　　過去に自分のアイドルに手を付けたのかもしれない。
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、　　　　　　　　　その相手と結婚してしまってるかもしれない。
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､　　　　　　　　　そして自分の娘をまた芸能界に
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i　　　　　　　　　　引っ張ってきてるのかもしれない」
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

.
532： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:55:22 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「まぁ、どれひとつとして確証は無いわけだが、

　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　状況証拠としては白とも言いがたいわけだし」
　　　　　　　　　　　/　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　|　Ｕ　　　　｜
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　!　　　 ,. -ｰ┴ 、
　　　　　　　　　　　｀ヽ_ｨ≦.:.:-.:.:.:.:.┴、
　　　　　　　　　　　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..＼　　　　　　　　　「憶測が全部事実だったらさすがにたまらないだろ、
　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〉　　　　　　　　　　　常識的に考えて」
　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀
　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r {
　　　　　　　　　　 i .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:|
　　　　　　　　　　　 i .:.:￣＼.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:|
　　　　　　　　 | .:.:.:.:.:.:.:＼. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:i
　　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:i
　　　　　　　　　　　　| .:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:i
　　　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:i
　　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ﾉ
　　　　　　　　　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|

　　　／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　「りっちゃんもあのプロデューサーのことは
　　／　　　　　　　＼
　/　　　 ─　　　─　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　よくわからないって言ってたお」
　|　　　（●）　（●）　|
　＼　　∩（__人/777／
　／　　（丶＿//// ＼

.
533： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:55:40 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「まずプロデューサーについての

　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　オメーの心配があたってると仮定するお」
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　 ─　　 ― ヽ
　　　　　　／　　（ ●）　（ ●）'
　　　　　　|　　　　（__人__）　　|　　　　　　　　「もういっちょ仮定を重ねて、あのプロデューサーがそれを隠して
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　,／
　　　　　　／　　　　　　ー‐　　ヽ　　　　　　　　　　　　　もう一度アイドルに手を出そうとしてるとして」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あずささん以外の女がマズイところにいたとしたら、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オメーはやっぱり口出しすんのかお？」

　　　　　　　　　　　　　　　_____
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　| 　　　_,.ノ '(ゞ､_|
　　　　　　　　　　　.|　　　（ー）ヽヽ
　　　　　　　　　　ノ| U 　　（___人_＼＼__　　　　　　　　　　　　「しない、だろうなぁ」
　　　　　　 ____-‐./l l|、　　　｀⌒（⌒_　　＼
　　　 ,,-=ﾆ_::::::､::l ::::! ヽ. 　　　　　し「、　　　＼
　　 / ::::::::::: ヽ::::::)::::::|　｀ヽ.　___´ノヽヽ、..,,____i_
　　i :::::::::::::::::: ヽく::::::::ヽ　 / ￣ lヽl:::::〉::::Y________l_
　　l :::::::::::::::::::::: ヽ:::y:::::ヽ/､＿_l 　!:: /::::| ::::::::::::::: |
　　 ! :::::::::::::::::::::::: l::::＼::::ヽ　l　ヽ.l::: l::::: | ::::::::::::::: |
　　ヽ :::::::::::::::::::::::: ヽ:::＼::::ヽl　　l!::: l:::: | ::::::::::::::: |

.
534： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:55:53 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「だったら”保護者”としては確かに過保護の部類に入るお」

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　「まぁ、相手のこれまでの経歴に見逃せねー部分が
　　／. 　　　 ´￣` 、　　　, 、＿＿　　　＼
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　あるかもしれねーってのは差し引いたとしても、
　 ..|.　　　　（　 ●）　ﾉヽ　　（　● ）　　　　　|
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l　　　　　　　　　　　　　結局それだって本人同士でカタ付ける問題だお」
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ　　　　　　　　　　　　　「全くそのとおりだろ」
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

.
535： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:56:15 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「つまりオメーは、あずささんが絡んだら、

　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　ふつーじゃなくなっちまうわけだお」
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　─　　 ─＼
　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|　　　　　　　　　　　「それならそれはもう惚れてるってことでよくね？」
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

　　　　　　　　　ヽ
　　　.　 ,.l　　　＿丿
　　　　/ .|　 /,,;;;;;;
　　　. ゝ丿　＼;;,
　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　 |
　　　　　　＼＿／　　　　　　　　　　　　　　　「乱暴な話だな」
　　　　　　　 |-┘
　　　　　 |　 |
　　　　　 L.└┐
　　　　　　　 r'´
　　　　　　　 |
　　　..＞-..,,_/
　　　‐-..,,__
　　　　　　 .|
　　　　　　 .|
　　　..｀''-,,_.|
　　　　　　｀"''-..,,_
　　　　　　　　　｀''-,,_
　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 _,,..-ヽ
　　　　　　　　　 /　　　 .',
　　　　　　　　　　　/ 　　　 |
　　　　　　　　 /　　　　 .|
　　　　　　　　　 /　　　　　　ヽ

.
536： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:56:30 ID:TG.oddrA: 　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　（否定はしないのかお）
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　「もしいまそうでなかったとしても、
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　のちのちそうなるなら大した問題でもねえお？」
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐‐‐-..,,_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 .,'　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 l　　＿＿丿!|!|ヽ.＿.l
　　　　　　　　　　　　　 |　　-。＝＝　 .-。＝
　　　　　　　　　　　　　 |　　≡≡=　　　ヽ≡|
　　　　　　　　　　　　　 | 　　（　　ノヽ.__ﾉ　|　　　　　　　　　「やる夫、なんかお前けしかけてねえ？」
　　　　　　　　　　　　　 |　u　　｀¨´| 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |.　　　　　 |　　.| 　 .|
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .|　　 |　　|
　　　　　　　　 ,.-r/.　　　　 └―┘　.l
　　　　　　　 _,,-|　|　　＼　　 ‐---　..ノ
　　　　　　 ,,-''´ 　 |　.',　　　｀"'' 　 __,,..-''´　　　　　　　　　　　　　　　「マリアもそうだったけどさ」
　　　　,,-''´　　　　 l 　ヽ、　　　　 /|ヽ｀''-､
　　_／　　　　　　 ',　　　＼　　　　/ .|　 '., 　｀''-,,
　./　　　　　　　 ',　　　　｀7＿＿__,| 　 .l　　　ヽ
. ,'　　　　　　 .l　　　 ', 　　／| 　　　　|＼. |　　　　 .|
. |　　　　　 .| 　　 .ヽ.／　　＼　　　|.　ヽl　.|　　　 |
. |　　　　　　 |　　　　　　　　 Oヽ .／　　　　.| 　　 |

.
537： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:56:43 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「けしかけてねえお」

　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　　　　　「もしけしかけてるとしても、マリアさんもやる夫も
　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |　　　　　　　　　　　　オメーの願望を叶えてやろうとしてるだけだお」
　　　　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　r､　　　　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀｝　　　　　　　　　　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ　　　　　　　　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ　　　　　　　　　　　|　 |
　　　　　 |　　　　　　　　　　　 | 　|

　　　　　　　　　,,..-‐‐-..、
　　　　　　　　/　　　　　.ヽ
　　　　　　　 l　u　　　　　',
　　　　　　 |　_＿_ﾉ L___.|
　　　　　　　 .|　{:::::::::　:::::::.{　　　　　　　　　　　「やっぱりけしかけてるじゃないですかやだー」
　　　　　　 .|　 r''´　　ヽ.|
　　　　　　 ',　ヽ-‐'ヽ--'|
　　　　　　 ',　　　　 /
　　　　　　　 ',　　　　　|
　　　　　　　ﾄ''"￣ﾞ''イ
　　　　　　　　_,/|ヽ　　| |＼
　　　　　　／/ .|　　　 |、ヽ＼
　　　　　／ ./　 |　　　　 .',　.〉.ヽ
　　　　/　　ヽ　 |ﾞ''-,,__／/|.〈　.∧
　　　 ∧　　/　 |｀ﾞ'''‐‐''"　| ヽ　∧
　　　∧　　 ∨ .|　　　　　 .|　|　 ∧
　　 ∧　　　 ∨.|　　　　 | .| 　 .∧
　　∧　　　　ヽ|　　　　　　| |　　 .∧

.
538： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:56:54 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いやぁだって」

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　　　　　　「仮にオメーの心配が全部あたってて、
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |　　　　　　　　　　　　それが確実なものだったとして」
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|　　　　　　　　　　　　　「そしたらオメー、あずささん止めるお？」
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　｀ヽ
　　　　　　　/　　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　「そりゃまぁ、当然やめとけって言うだろ
　　　　　　　|　　|l　　　　　 ',
　　　　　　 |　　U　　　　ノ　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　常識的に考えて」
　　　　　 |　　　　　-┰　 /
　　　　 .＿_|　　　　　　　　ヽ
_..,,..-.／r-/　　l　　　 (　　 ,、_）
::::::／:::::|/　　 |.　　　｀￣　丿
／:::::::::::|　　　ヽ、　　　 l´__
::::::::::::::::|　　　　　｀''-..,,＿ノ:::::::l
―‐-、:ト、　　　　/|:::::::::::＼::::/
:::::::::::::::|　＼　／ |:::::<´￣:::/〉

.
539： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:57:07 ID:TG.oddrA: 　　　　　　＿＿＿_
　　　　／＼　　／＼　　　　　　「それじゃ、ひとつだけ外れてたら？」
　　　／（ ●）　（●）＼
　／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　|r┬-| 　　　 |
　＼　　　｀ー'´ 　　／

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）　　　　　　　　　「まぁ、やめといた方がいいっていうだろ……」
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}

.
540： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:57:27 ID:TG.oddrA: ..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）　　　　　　　　　　　　「2つ外れてたら？」
　　／　　　　（__人__）　＼
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、　　　　　　　　　　「もう少しよく考えろ……って言う、かな」
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

.
541： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:58:03 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　／　.,r'´｀、　　　, ´｀ヽ、　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　「何の問題もなければ、オメーは無心に喜べるのかお？
　　／. 　　　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　＼
　　|　　　　　 ´"''"　　　, 　　 "''"´　　　　 l　　　　　　　　　　　　　家族愛以外の部分でも何の問題もなく？」
　 ..|.　　　　　"⌒（　　　 j　　　）⌒ﾞ　　　　 |
　　|.　　　　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　　 l
.　　＼.　　　　　　　｀ ⌒ ´　　　　　　／
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　ｰ,r 、_r-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／r-、人, ＼、＼　　　　　　　　　　「あー……そりゃ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　ヽ　ヽ:`,　V,}　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ r´＼ Λ　Vi　　ﾚ　ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::＼　＼j,　┤　　　r }
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' (　ﾉ　ヽ,　　 i　 i　 i { '
　　　　　　　　　　　　　　　　　 , 　￣ヽ___i　　　　,'　　{′
　　　　　　　　　　　　　　 V　　　　　　{　　　　　 __L＿　　　　　　　　　　「たぶん、喜べや、しねえのかな？」
　　　　　　　　　　　　　　　　 _ﾊ　、　　　　ﾍ、　,.＜ :: :: :: ト-　_
　　　　　　　　　　　　　　　-＜ :: ::{ヽ、　＿_, ＜∨ :: :: :: :: :: ::{ :: :: ::ヽ､
　　　　　　　　_　ｘ＜ :: :: :: :: :: :: ::{ 　/;;;;;＼　／〈: :: :: :: :: :: :: ∨ :: :: ::
　　　　　　,ィ　,: 〃 :: :: :: :: :: :: :: ::レ´};;;;;∧ヽ/ :: ∧: :: :: :: :: :: :: ﾄ, :: :: :: :.､
　　　　／　〃 / :: :: :: :: :: :: :: :: ::| /;;;;;;;;{　 /:: :: :: ∧: :: :: :: :: :: ::∧ :: :: :: {､
　　, イ: :: :: :: ::/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ﾚ;;;;;;;;;;|　/ :: :: :: :: :i: :: :: :: :: :: :: ::ヽ==x ::Λ
／: :: :: :: :: :: :/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: |;;;;;;;;;;;| / :: :: :: :: :: ∨: :: :: :: :: :: :: ::＼: ヽ ∧

.
542： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:58:28 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ま、多分それがオメーの正直な感情なわけだお」

　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　／　　─　　 ─＼
　　　　／　　（ー）　（ー）＼
　　　　|　　　　（__人__）　　　|
　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　／　　　　　　　　　　　　「そういうのもわきまえた上で、プロデューサーへ
　　　　　　／　ヽノ　　⌒＼＿_
　　　　　/　|　　　　　　＼_＿＿）⌒＼　　　　　　　　　　　アプローチをしてくればいいお」
　　　　　｀￣＼　＼　　　　 -''' ⌒(＿__)
　　　　　　　　　＼　　　　　　　／＼　＼__
　　　　　　　　　　　` ―─―─´　　　ヽ＿__）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「……なんか、お前にうまく乗せられた気がするだろ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　ヽ､_,７　　　　7 } : : : :＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（ ─)（─)/｀ ‐　　/ /: : : : : : : : : :｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　U　　（___人__）‐-─≦／.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　└‐-､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　 | 　　　　　　　　　｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　|　　　　　　　__,. -＜｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ､.,ヽ., ___ ,__ノ--─一⌒V : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:ｒ´
　　　　　　　　　　　　　 _ ,.-=〈:.:'､`ヽ、___ 　ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　 _＜ : : : : ∧ :ヽ　　 /:::ヽ　Vヽ:ﾊ : : : : :ヽ: : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　 , -‐ '´: : : : : : : : : : :∧､　∧::::::∧ l: : ＜:_: : : : :i: : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:_ｒ'´
　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !::::{　｀!: : : : : : l: : : i:: : : .:.:.:_､-‐''ﾞ´
　　　　　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l::::::i　 l: : : : : /. : : :!.:.:.:／
　　　　　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛::::::i　!: : : : /: : : : :l／
　　　　　ｊ : : : : i: : : : : : : ヽ: : : : : : ﾞ､　!:::::::ｉ l: : : :./ : : : : :!

.
543： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 10:59:01 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　「モデル相手のカメラマンの仕事の八割は相手をノセることだお」

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 -｀　⌒　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　 ´ 　 ●）(● ）　　　 |　　　　　　　「なるほどなぁ」
　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ､　　　　　.ｨﾊ､_
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、　　　　　　　　　　　　「でもいいのか？俺のわがままを
　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
　　　　　　　　　　　/.::::::::/:::｛,'::::|i　 / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧　　　　　　　　　　　通したら仕事がフイになるかもしれねえんだぜ」
　　　　　　　　　　 j ::::::::::> :.{::::::l　/ .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
　　　　　　　　　 | :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i

.
544： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:00:07 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　「ま、たまにゃオメーのわがままもきかねーと
　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　相棒としてのバランス取れねえお」
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |　　　　　　　「そもそもそんなことにゃならねえと思うし
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　　　　　　　万一この仕事なくなったって会社がつぶれるわけじゃねーし、
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|　　　　　　　　　　　　　　納得行くようにやってみるといいお」
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　 , -─-、
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　ﾉ_______　/
　　　　　　　　　　　_,.ィ':::::::::::::::::`ー─‐ ､
.　　　　 r､　　　-‐'´..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀
　　　　 .} } /´...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
.　　 √} }/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ｲ　　　　　　　　　　　「サンキュー、じゃ、風呂に入ってくるわ」
　　　{　　,ゝ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::y:::::::::::/:::}
　　　i＿ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::: /
　　「／.::::::ﾄヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::: /
　　ﾉ.:::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::: /
　/.::::::::::::::::／　 | ::::::::::::::::::::::y ::::::::::.. /|
　i::::::::::::::::/　　　| :::::::::::::::::::::{ ::::::::::::: ｉ::|
　｀ヽ-─´　　　 | ::::::::::::.:.::.::.入:::::::::::: ｉ:|
　　　　　　　　　| ::::::::::::::::::::::::∧.::::::::.　':,
　　　　　　　　　l´:::::::::::::.:.:.::::::::∧:::::::::::::::〉
　　　　　　　 j ::::::.:.:.:{:::::::::::::::::∧::::::::::ｲ
　　　　　　　i :::::::.:.:.:{::::::::::::::::::::∧,ィ　 {
　　　　　　　 | ::::::::::::|::::::::::::::::::::.:.:/.Y´丿
　　　　　　　| ::::::::::/i::.:＿＿＿／ヽ:::７
　　　　　　　　￣ |.::::::::.:.:.{::::::....　　::::∨'
　　　　　　　　　 |.:::::::::.:.: l::::::::.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　 |.::::::::::.:. |::::::::.:.:.::.:.: |

..
545： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:00:21 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　「ま、オメーとプロデューサーの話がどうなっても

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あずささんがどうするかってのはぜんっぜん別の話だけど！」
　　　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　／⌒ ／／･＼／⌒　　⌒＼
　　　／／･／::::::⌒（／／･＼　／･＼＼
　　／::::::⌒ |　　　／::::::⌒（__人／⌒　　⌒＼
　　|　　　　　＼　　|　　　　　ﾄ／／･＼　／･＼＼　　　　　　　　　　　　　「案外あずささん突っ走っちまうんじゃねーかお！？」
　　＼　　　　／　　＼　　　／::::::⌒／⌒　　⌒＼
　　　/　　　 |　　　／　　　|　　　／／･＼. ／･＼＼　　ｷ
　　　|　　　 | 　　 |　　　　＼／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　　　　　　　　　　　　ｷ　 | 　　　ﾄｪｪｪｲ　　　　|　キ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　`ー'´　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　￣── ￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　ノ> >

　　　　　　　　　ヽ
　　　.　 ,.l　　　＿丿
　　　　/ .|　 /,,;;;;;;
　　　. ゝ丿　＼;;,
　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　 |
　　　　　　＼＿／　　　　　　　　　　　　　「ハッハッハー！ありそうでやだなー！」
　　　　　　　 |-┘
　　　　　 |　 |
　　　　　 L.└┐
　　　　　　　 r'´
　　　　　　　 |
　　　..＞-..,,_/
　　　‐-..,,__
　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そうなったら俺スッゲーカッコ悪いよなーっ！」
　　　　　　 .|
　　　..｀''-,,_.|
　　　　　　｀"''-..,,_
　　　　　　　　　｀''-,,_
　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 _,,..-ヽ
　　　　　　　　　 /　　　 .',
　　　　　　　　　　　/ 　　　 |
　　　　　　　　 /　　　　 .|
　　　　　　　　　 /　　　　　　ヽ

.
546： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:00:32 ID:TG.oddrA: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
.　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾ::〉´〈
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!´:::::::::Ｙヽ_ノ
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ｲ:::::::::::i::ﾄノ
　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::///::::::::::: !:|
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i//:::::::::::/:|:|
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/ :::::::::/::::!:l
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::/_＞-､:::::',
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/::.::.::.::.::. ヽ::',
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.::.::.:: ;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.:ﾞ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.:: （　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.:ﾞ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.:ﾞ（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::.::）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ
　　　　　　 lヽヽ.ﾟ:｡:+ﾟ:*:|::.::.::.::.::.::.::.: l::.::.::.: ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
.　　　　　　 j::ヽヽ_*ﾟ_+｡ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.::l::.::.::.::.::.::l::::::::/..　　ｰ'
.　　　　　　/::.::.}::}+｡:*ﾟ:+|::.::.::.::.::.::.::.:l.::.::.::.::.::.:|::::::/
.　　　　　 ,'::.::.::.|::|｡:*ﾟ:+｡|::.::.::.::.::.::.::,'::.::.::.::.::.::.!:::/
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
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547： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:00:47 ID:TG.oddrA: 　　　　 r≠＝=ミ　　　　 .　-―…―‐-　 .　　　ｘ≦///}
　　　　 |///////≧x　 ´　　　　　　　　_x≦////////|
　　　　　 ∨/////／　　　　　　　　　⌒ヽ　　＼//////////
　　　　　　∨////　　　　 !　　　　　　＼　ヾ'////,'//
　　　　　ヾ'//　　　　　　 | 　 |{　　　 i 　 ‘，　 ∨////
　　　　　　 У　　 /　　 ,ハ　八　　　 |　　 ‘，　 ∨// ‘，
　　　　　　／　　　　'　　 /　 ∨　i　　　ﾄ､　　 '　　｀´ 　 ‘，
　　　　　　　　　　 |i 　 / 　 / ＼{ ､＿_|　＼　i
　　　ノイ　　　　斗‐ /￢　　　　＼ヽ}ノ｀　 Ⅵ 　　　　　 ‘，
　　　　　 |{　　 i　　| j厶=ミ　　　　　斗=ミx 　ﾄ､　　　、　　　＼
.　　　　八　　| 　 } 《 f::心　　　　ｆﾟ:::心》　　ヽ　　 |{　　　　　ヽ
.　　　　　　＼ハ　ﾊ　弋:ソ　　　　弋:::ソ　　 / }　　八　　　　 ‘，
　　　　　　　　　　Ⅵ　　,,,,,　　　　　　　,,,,,,　　　 /:),　／　　　 i　　　 i
　　　　　　　　　　 i　　 .　　　｀　　　　　　　　 ,＿厶イ　　　　　|{　ハ　|
　　　　　　　　　　 |{　人　　　マフ　　　　／ i　　 i|　　　　　八/　}ノ
　　　　　　　八　} 　＞　　　　　　　イ／ヽ　　iﾄ､　 i　､/　＼
　　　　　　　　　　 )ハ　i　ハ ≧=＜　／　　　＼{　＼{⌒＼
　　　　　　　　　　 }ノ/　ヽ　／ | ｢　　　　　｀７　ー=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　, - '7　　i| |　　　　　　 /　　/　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 /　　ﾘ |　　　　　／　　/　　　 ‘，
　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿.　　　 EP：49-1　変な人名はすぐ覚えられるけど読めない名前は論外......　＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～解説篇～

　　　　　_{　　　　　　　ｌ　　　　ｌ　　　　　/　　　　 |　　　　　 |　　 |　 |
　　　　/ :ｉ　　　　　　　|　　|　　　 |　　　　 /　　　　　|　　　　　 |　　 |　 |
　　　　{　:.　　　　　　 |　　|＿＿｜　　 /＿＿___　 :|　　　　　 }　　 |　 |
　　　　i　 {　　　　　　 :|´　:| 　/ 八　　　/　　　 /　｀ :}　　　　　/　　　}　/
　　　 {　　:.　/　　　　:| ,x芹云ミｔ､ﾟ，　/　 /斧芋笊 ,′　　　 /　　　八,′
　　　 .　　 ∨ / 　　 :{ゝにじ(　　ヽ/:　　にじう /′　　　 /　　　/
　　　 ∨　 ∨ /　　 ∧: 乂^)シ　　　　　　乂)シ//　　　 .′ 　 /
　　　　 ∧　/ ∨　　:/ ∧＼　　　　　　　　　　　//}　　　　/　　 /
　　　 /　∨　　＼　 / ∧　〉　　　　, 　　　〈/ｨ　　／　　 /|
.　　　/　　 Ⅵ＿//ヽ　/ 　＼　　　　r ,　　　　　 / 　／{　　　 /｜
.　　 /　　　＼////∧　　　{_　.　　　　　　　 /　／　 :　　　　 |
　　　　　　　　/＜//　＼　 :i/}{二＞　 _ イ=|/7/／　　　|　／　 |
　 /　　　　　///// |　　＼ } {＜/7二=〈}二!__／ | 　　 |／　　 |
. /　　　　　　＼//　:　　　 | ヽ}i:i:ｉ＞｡. ィi〔i:i:i:i:i}ー:| 　　 |＿＿_　 |
,′　　　＿＿ ‐= | 　　 |　/i:i:i:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉi　 :| 　　 |二ﾆﾆヽ |
　　　　 /二二二ﾆﾆ| 　　 | /≧s。i:i:i:i:i:i:i:i:i:／＼| 　　 |ニニニl |

.
548： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:02:22 ID:TG.oddrA: 　　　　 r≠＝=ミ　　　　 .　-―…―‐-　 .　　　ｘ≦///}
　　　　 |///////≧x　 ´　　　　　　　　_x≦////////|
　　　　　 ∨/////／　　　　　　　　　⌒ヽ　　＼//////////
　　　　　　∨////　　　　 !　　　　　　＼　ヾ'////,'//
　　　　　ヾ'//　　　　　　 | 　 |{　　　 i 　 ‘，　 ∨////
　　　　　　 У　　 /　　 ,ハ　八　　　 |　　 ‘，　 ∨// ‘，
　　　　　　／　　　　'　　 /　 ∨　i　　　ﾄ､　　 '　　｀´ 　 ‘，
　　　　　　　　　　 |i 　 / 　 / ＼{ ､＿_|　＼　i
　　　ノイ　　　　斗‐ /￢　　　　＼ヽ}ノ｀　 Ⅵ 　　　　　 ‘，
　　　　　 |{　　 i　　| j厶=ミ　　　　　斗=ミx 　ﾄ､　　　、　　　＼
.　　　　八　　| 　 } 《 f::心　　　　ｆﾟ:::心》　　ヽ　　 |{　　　　　ヽ
.　　　　　　＼ハ　ﾊ　弋:ソ　　　　弋:::ソ　　 / }　　八　　　　 ‘，
　　　　　　　　　　Ⅵ　　,,,,,　　　　　　　,,,,,,　　　 /:),　／　　　 i　　　 i
　　　　　　　　　　 i　　 .　　　｀　　　　　　　　 ,＿厶イ　　　　　|{　ハ　|
　　　　　　　　　　 |{　人　　　マフ　　　　／ i　　 i|　　　　　八/　}ノ
　　　　　　　八　} 　＞　　　　　　　イ／ヽ　　iﾄ､　 i　､/　＼
　　　　　　　　　　 )ハ　i　ハ ≧=＜　／　　　＼{　＼{⌒＼
　　　　　　　　　　 }ノ/　ヽ　／ | ｢　　　　　｀７　ー=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　, - '7　　i| |　　　　　　 /　　/　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 /　　ﾘ |　　　　　／　　/　　　 ‘，
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　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
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　　　　　　　┃|＿.　　　 EP：49-1　変な人名はすぐ覚えられるけど読めない名前は論外......　＿|┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～解説篇～

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　　　　i　 {　　　　　　 :|´　:| 　/ 八　　　/　　　 /　｀ :}　　　　　/　　　}　/
　　　 {　　:.　/　　　　:| ,x芹云ミｔ､ﾟ，　/　 /斧芋笊 ,′　　　 /　　　八,′
　　　 .　　 ∨ / 　　 :{ゝにじ(　　ヽ/:　　にじう /′　　　 /　　　/
　　　 ∨　 ∨ /　　 ∧: 乂^)シ　　　　　　乂)シ//　　　 .′ 　 /
　　　　 ∧　/ ∨　　:/ ∧＼　　　　　　　　　　　//}　　　　/　　 /
　　　 /　∨　　＼　 / ∧　〉　　　　, 　　　〈/ｨ　　／　　 /|
.　　　/　　 Ⅵ＿//ヽ　/ 　＼　　　　r ,　　　　　 / 　／{　　　 /｜
.　　 /　　　＼////∧　　　{_　.　　　　　　　 /　／　 :　　　　 |
　　　　　　　　/＜//　＼　 :i/}{二＞　 _ イ=|/7/／　　　|　／　 |
　 /　　　　　///// |　　＼ } {＜/7二=〈}二!__／ | 　　 |／　　 |
. /　　　　　　＼//　:　　　 | ヽ}i:i:ｉ＞｡. ィi〔i:i:i:i:i}ー:| 　　 |＿＿_　 |
,′　　　＿＿ ‐= | 　　 |　/i:i:i:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉi　 :| 　　 |二ﾆﾆヽ |
　　　　 /二二二ﾆﾆ| 　　 | /≧s。i:i:i:i:i:i:i:i:i:／＼| 　　 |ニニニl |

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549： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:02:34 ID:TG.oddrA: 　　　　　_　　
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. 　　　　.,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |　　　　　　　　　　　「さて、引き続き京都編だが」
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777.///|
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　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼　　　　　　　　　　「ぶっちゃけこの四十九番が全編通して一番の鬼門だお」
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

.
550： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:02:44 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　, ィ´: : : : : : : : ヽ、　　　　　　　　　　　「いくつ紹介するところがあるんでしたっけ？」
　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼
　　　　　　 /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|
　　　　　　 i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　/:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!
　　　　　 {:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i
　　　　　　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ
　　　　　　ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|
　　　　　　　　 |: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l
　　　　　　　　 |: : i: |:`ト - イヽ: : |:.|
　　　　　　　　 |: : |/^＼　／ `Ⅵ :!
　　　　　　　___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　　　　　_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
　　　　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
　　　　 |　　∨_ oニ] 　∥　　 [__ o__」 | i　|
　　　　 |　　 {| |　|　|　　|ｌ　　　|　|　| |ﾊ l　|
　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それを確認するためにも、あずさ、歌詞を」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､__　　＼
　　　　　　　　　　　 (● ) (● ) 　_　|、
　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l ｜lヽ
　　　　　　　　　　　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 j　|,｜l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　　　　　　　　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　__ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',
　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l
　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
／ : : : : : : : : :＼ :i : : : : : |:/: : : : : : :.∧ : : : : : : : :ﾊ : : : :|

.
551： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:02:59 ID:TG.oddrA: 　　　　　「はーい、四十九番の歌詞はこちらになります」

　　　　　　　　　　　　　　　　　-─-
　　　　　　　　　　／: : : : : : : -‐､ ‐ｖ⌒
　　　　　　　　　/: : ／: : : : : : : : ﾍ: :} : : : ヽ
　　　　　　　　/: , ': : : : : : : : : : : : :} |, -､ : : ヽ
. 　　　　　　.': : /: : : : : : : : : :／⌒| |　　ヽ: : : ヽ
　　　　　　　|: : ′: : : : : : :／　⌒　i | ⌒　'.: : : : :i
.　　　　　　 i: : i: : : : : : : :/　　　　　||　　　 '..: : : :|
　　　　　　 |: : |:: : : : : : /　　　　　　 |　　　　}:: : : :|
.　　　　　　|: : {:: : : : : /-‐＝‐-　　　　'´￣` |:: : : :|
. 　　　　　|: 八: : : : : {　　＿　　　　　, -=‐､ |: : ::/
　　　　　　i: : : ヽ: : : : i '´ ⌒`　　　　　　　　 |:: :/
　　　　　　: : : : : : {: : :ﾄ､　　　　　　::..　　　i:::'
　　　　　 ′: : : :ヽ: : :{.. 　　　　　´　　　, ':ｲ
　　　　　.': : : : : : : : : :i:::.. 　　　ｒ　　v　　..:: : :|
. 　　　 ,: : : : : : : ﾉ＼ﾘ　 :::... 　　ﾆ　／ / : : |
　　　　 /: ,　-─'八.　＼　　　　ｰイヽ / : : : :|
.　　　/／⌒≧'´;;;;;ﾍ　ｲ〉　　　　 i　Ｙ⌒ト､: :|
　　　'´;;;;;//;;;;;Ｙ;;;;;;;;;}　/{　　　　　}　　|;;;;;;;;;;;;Ｙ
　　/;;;;;;;//;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;ﾚ';;;;|　　　　 |/ヽi;;;;;;;;;;;;;;;|
. 　/;;;;;;;;;{ {;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i 　　　　i 　 i;;;;;;;;;;;;;;:|

┌────────────────────────┐
│　　祇園清水智恩院　吉田黒谷眞如堂　　　　　　　　　　　..│
│　　　ながれも清き水上に　　君が代まもる加茂の宮　　......│
└────────────────────────┘

　　　　　　　　「ギオン、キヨミズ、チオンイン、

　　　　　　　　　　　ヨシダ、クロタニ、シンニョドウ、カモノミヤ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|//////,≧x　　´￣　　　￣｀　＿＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/////＞'⌒　　　　　.　-―＜////////////,}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨/,〃　　　　　　 ´　　　　＼//////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨/　　　　　　　　　　　　＼////////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'　　　　　,/|{　　 i　　　　　　ヾ'/////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 / / 八　 ,′　　　　　　　　 ∨/,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′　　 ' / /イ　 ∨　　|　　　　　　　　　＼{ 　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノイ　　　|厶,′|　 / ﾄ､___!　 |　　i　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |{　　 |　x=ｘ{　　ﾉ　ヽ{｀メヽ　|　　　‘.　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　　 |i{{ {::ﾊ　　　　ｘ=ミｘ　Ⅵ　　ｉ　 |　　　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼八ｉ Vﾘ　　　　 {し心　|　　|　 |{　　　　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　 | ,,,, 　　　　乂:ツ　, 　 ,′ 八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノィ八　　'　　　　　 ,,,,,, 　厶イ　 /　　　　 !|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i　ヽ　　　　　　　　　. : ｢､}／,|　 |　　　八
　　　　　　「ナナツデスカ？」　　　　　　八　i　i＼ `　　　　＜／　　∨ }／}ノ|　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /Ⅵノ⌒｀T爪　| ／　　　/ ＼　´　j／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ ヽ　く／} ／ { 　　／　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　　〉／:／´　　ﾄ､__／′　　　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　 /:: イ　　　 !　|::::|　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　.′　＼. . : 　 |　|::::|　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　{　　　｀¨¨¨´　 |::::|　　　　　 |

.
552： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:04:37 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　「っておもうじゃん？

　　　　　　　　　　　　　加茂神社って上加茂と下加茂があるし、鴨川も宿題で残してんだお」

　　　　　　＿＿__　
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼
.　　／　　　 ―　　ー　＼
　　|　　　　（●）　（●）　|
.　　＼　　　　（__人__）　／
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼　　　　　「おぉ……もう」
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧
　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
　 /　　　　　　 ,'/// 　　　　　　　 |　　　　　　　　　　ﾏ////∧:　　/ ∧

.
553： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:04:48 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　「そんなにいっぺんに投下しても、読む方も大変でしょうから」

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i　　　　　　　　「ということで、この四十九回は分割してご案内します～」
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、　　　　　　　　　　　　　　　「とりあえず今回は祇園と清水寺の
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.　　　　　　　　　　　　　　　　　二箇所についての解説をする」
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

.
554： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:05:17 ID:TG.oddrA: 　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　「何分割になるかは未定だお。ヘタしたら四分割あるお」
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「実質七十回近くになるじゃない」
　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
555： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:06:04 ID:TG.oddrA: 　　　　　「いいんだよ、サーニャの出番もそろそろ終わりだし、

　　　　　　　　　本編も区切りつけないといけないんだから」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 -｀　⌒　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　 ´ 　 ●）(● ）　　　 |
　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　u.　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ､　　　　　.ｨﾊ､_
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、
　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
　　　　　　　　　　　/.::::::::/:::｛,'::::|i　 / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　 j ::::::::::> :.{::::::l　/ .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
　　　　　　　　　 | :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i

　　　　　　　　　　　　.　　　￣￣　　　　.
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　 /　　　　　　　 |　　　　　　　　 ‘，　　　　　　　　　　「エッ」
.　　　　　 ′　　　　 |　　 / ﾊ　,　!　　　　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　/ ,　|l 　/ /　}/　|{ 　 i　　　　　',
　　　　　 ′　　 / / 斗‐/}/　 /　八　 |　 }
　　　　　/　　　　,' /　　}ノ /　 / |l /￣}ノ｀メ､　 i　!
　　　　ノイ　　　 |/　 x≠ミ　　 }/　x≠ミ､ i　　 |{ |
.　　　　　八　　 |　〃ん:ﾊ　　　　　　ん:ﾊ刈　八{
　　　　 /　丶　 {　{{ 弋:ツ　　　　　弋:ツ　厶イ　 ′
.　　　 ′　　　トゝ　　　　　　　　,　　　　　 l 　 }／
　　　 i　l|　　 {ゞ__　　u.　　　　　　　　　　八　‘，
　　　 | 八　　人　丶　　　　　r　っ　　　ｲ　　　 }
.　　　И　＼　　 Y　个　　　　　　イ l| 　　八
　　　　　　＼{ ハノ　/_≧=‐-‐＜ }ノ八　／
　　　　　　　　　　　 { 　｀TT　　 }　　　 )´
　　　　　　　　　／　　 | |　　、
　　　　　　　　　　　イ　　　　ﾉ | 　　｀　 .
　　　　　　 __ . 　　 {{　　／人､　　　　／｀　､
　　　　　 i　　　　 ‘，_イ::{___ノト--:イ　　　　ハ
　　　　　 |　　　　　　　　{:::::::/⌒ヾ/,ツ　　　 /
　　　　　 |　　/　　　　　 7^::{　　　　　　 .′　 i
　　　　　 |　 .′ 　　　 |::::::|　　　　　、/　　　 |

.
556： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:06:24 ID:TG.oddrA: 　　　　「さて、それじゃお断りを入れ終えたところで、解説に移ろうか」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　l　　　 /　　　　　 /　　　|　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　 |////＼
　|　　　:{　　　　 /　　　｜　　　　 |　　 |　　l　 |　　　　　　 |/////∧
　|　　　:|　　　　　'　　　 |　　　　　 |　　 |　　 l　 |　　　　　　 | ∨/∧　.
　|　　　:|　　　　 f　　　　 :|　　　　　 |　　 |　　 l　 |　　　　　　 |　∨/∧　',　　　　　　　　「よろしくであります」
　| ｌ　｜　　　　|　　　　八　　　 :|　　 |　　 l　 |　　　　　　 |:　 ∨/∧
　{ l　　｜　　　　|　　 |　　∧　　　斗ｔ允ﾅ￣/ ミ:|　　　　　　 |　　 ∨　,　 .
　{ l　　｜　　　　|― 十―{　＼　　 |　ィて芯笊ミ !　　　　　 |　　　} 　 , ∧
　{ ｌ　　 |　　　　｜　,x==ミi　　ヽ　　/ ん///}刋ﾏ}　　　　　 :| 　　〉　 ,
　} l　　｜　　　　|: ㌢ん:刋　　　＼ |　K乂/ﾉⅣ /　　　　 ___|ィi〔　　　　,　 {
　} l　　｜　　　　|: ゝ hしリ　　　　＼乂 )こ少　} |　　　 ///　　　　　 : 　，
　}八　 !　　　　 |　ﾊ_ゞ= ' 　　　　　｀^¨¨^´　:| |:　　///　　　　　　 ∧
. /　 ', 八　　　八: ∧　　　 ,　　　　　　　　　 } }　　///　　　　　　／　∧
　　　ﾟ，ﾟ，　　　＼∧　　　　　　　　　　　　　　 | |　 //〈___　　　　　／　　/ ∧
. 　　　　∨　　　　^∧　　　　　　　　　　　　　　 !/　∨////　　　／　　　 / ∧
.　　　 ∨　＼　　　从　　　こ　　　　　　　 /　　｀''＜≧s ／　∧　　　 / ∧
　　　　　 ',　　个､　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　 /⌒ ///＞〈　　　　 / ∧
　　　　　 }　　:}　＼　　　＼　　　　　ィi〔/ 　　　／　 //////∧ 　　　 / ∧
　　　　　 l　　/　　 ∧　　　　＼__　｡s≦　　/:　　　／　　 / ∨////∧　　　　 / ∧
　　　　　 |:　/　　 //∧ 　　　 / 　 }ニ=〈^:/　　　／/　　 / 　 ∨////∧　　　　 / ∧
　　　　　 | /　　　{/// ﾟ。　　　/　　 }}ニﾆ∨　　／ :/　　　/ 　　 ∨///／　　　　　 / ∧
　　　　　 |,′　　ｉ// |　‘，　 .　　 /}ニニ/　／　 /　　　/ニ≧s。ゝ＜　　　　　　 / ∧
　　　　　 /　　　　 {/　|　　}　/　ィi〔 /二ﾆ/／‐==:/　　　/二二ニニニ≧=‐‐＜　　　 / ∧
　　　　　　　　　　 |　　ィi〔ニ二二二／ニﾆﾆ:/　　　/二二二ニニニニニﾆﾆ＼　　 / ∧

.
557： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:06:39 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒　 ⌒　　　　　　　　　　　「じゃ、あずさ、地図を」
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) ( ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　＼__､_ﾊ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　｀<´.〉:.;〈ヽ＼､
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
　　　　　　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／／: : : : : : . .　　　　　｀､｀':'}　 |　 |!

http://file.gazouup.syoyu.net/dec7e7fd.jpeg

.　　　　　　／⌒＼
　　　　　　 /　　＿×￣￣｀ｰ、
.　　　　　 { 　／: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　 /: : : :,.へ:/:＼ : : : : : '.,
　　　　　　 /: : : :/＾｀｀´ ⌒ヽ.: : : : : ,　　　　　　　　　　「はーい、それじゃ、まずはこの地図をご覧ください」
　　　　　 ,': : : :.;' 　　　　ヽ : : : : ',
.　　　　　　{: : : : ｌ´￣´　｀￣｀i: : : : : :',
　　　　　　 }: : : :.ｌ=＝　　＝=ｌ.: : : : : :i
　　　　　 |: : : : !　　　　　　　ｊｲ: : : : : l
　　　　　 l:ﾄl : 八"　　　　　"ﾉ:!: : : : : ｌ
　　　　　　ﾘＶ:::::::ヽ、｀ ´　ィ:::ｉ:ｌ: : : : : l
. 　　　　　〉: : l:::::::}　 . : :l::::|:l : : : : :.!
　　　　　　　ｒrｰ､_j＞<　 : : :厂リ>ー‐ｙrｰ､
　　　　　 //　＜　　ﾟ･ﾛ･ﾟ　／／／/ 　ヽ
.　　　　　_{ 　＼__＞ｚ―‐＜＜　　　彡人
.　　　　 |　　＞ー　‐ｚ＞二＞ニ二＿_　 ,ｲ
.　　　　ヒ二ニニ　＞ィ＝== ―┬―〒 |
　　　　 /:l￣｢￣￣´　. :　　　　 !　　 j: :ヽ

.
558： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:07:21 ID:TG.oddrA: 　　　　　「第四十九回で紹介する場所の位置を示したのがこの地図だ」

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

　　　　　　　　　　　　　　　 x≦,∧
　　　　　　　　　　　　　　　〃////∧
　　　　　　　　　　　　　 .　///////＞'⌒ ー =ミ
　　　　　　　　　　　／　 ,////,／　　　　　　　　ヽ7777777
　　　　　　　 .　　　ｉ//〃　　　　　 !　　 ∨////
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.　　　　　　 /　　　　　ﾚ′　　 /　 / / 　八　i　　 V′
　　　　　　 ′ 　　ノイ　　　/　_厶′／' ﾊ　|
.　　　　　／　　　 __　i|　 j／}／　イ /j/　},ﾊ　　 |{
　　　　　／　　　　Yr 、 }／ yfﾁ斧x　 }/　　ﾒ､ｉ{　　八
　　　　,'　　　　　八ゞ{ ´ 　代うｿ　　　　ｘzｭ　八／　　　　　　　　　「アオイマルデカコンデアリマス」
　　ノイ /　　　ｉ　　ｰ:.　　 ,,,,,,,　　　　　ﾋﾘ》/ ｲ＼
.　　　八{　i　　ﾄ､　i 　 ∧　　　　　　　　　,,,, /　 |
　　　　　ヽﾄ､　 |　)ハ_/　丶　　　　　_ ′ 　′　|
　　　　　　＼{-‐＜　＼　＼　　 ´ 　イ　　!|
　　　　　　　／／　　｀ヽ＼ ∧｀ =≦　jノイ　j八
　　　　／　　　　　　　 i　　>}_Y￣｀ヽ　／）ノ
　　　　 /　 /　　　　　　 |　ｲ::::V}　　　‘.
.　　　/ 　 ′　　　　　　 |　廴::{　　　　i{
　　　 /　　ｉ　　　　　 |　ｉ::::::|　 / 　八
.　　 ∧　　 | 　　　　　 |≧|::::::|≦ﾐ} /

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559： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:07:34 ID:TG.oddrA: 　　　　　　 ─- 、
　　　　　/　　　　ヽ　　　　　　　　　「さて、それじゃまず順番通り祇園から解説を始めよう」
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　　　 |
　　　　　|　　　ｭﾆﾆヽ､
　　　　　ヽ/ : : : : ＼:＼
　　　　　 i : : : : : : : ﾍ :.ヽ
　　　　　　 ', : : : : : : : : ', : :'.,
　　　　　　　', : : : :.＼ : i : : :.'.,
.　　　　　　 i:', : : : : : ヽﾄ､ : : :',
.　　　　　　　iﾊ : : : : : : |: ', : : :.',
　　　　　　　ﾘ.:i: : : : : : :! : : : : : ﾄ､
　　　　　　 i : !: : : : : : :|: : : : : : i:.',
　　　　　 i : :i: : : : : : :|: : : : : : | :.',
　　　　　 i : :r : : : : :丿 : : : : : | : :',
　　　　　 ,' :.7 : : : : : / : : : : : : |: : :i
　　　　 / :/ : : : : : / : : : : : : : i : : i

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. . . . . . . . . . . . . . .ヽ
. . . . . . . . . . . . 人'ヽﾍ
. . . .＿,. ｪ ― --ｧAﾍ,ム-‐-. .,
＞ ´／: : : : : :.／"ﾍ:ﾄ,:≧,ヽ: : : ヽ
: : :/: : : : : : ／　　　|:|　　ﾊﾄヽ: : : ﾄﾊ,
: :/: : : : : ,ｲ/　　　　|:|　　　',ﾄ:ﾊ: ヽ: :､ﾍ
:/: : : ::フ7ｲ―‐--　|:|　　＿i|ﾑ: ∨,: : ',ﾄ',
': : : :/'　'　＿,　　 i;'　　　 /￣ト,: :ﾄ: :ﾊﾘ
: : :≦ィ元ﾊ气｀　　 '　　　　=_　∨i: :∧:',
　∧､弋::::::ﾊ　｀　　　　仍ｶヽﾄ|: 'i　,:}
イ　　｀ー'　　　　　　　壮ﾘﾘ,'从:|　ﾘ　　　　　　　　「地図で言えばこの辺りの地域ね」
　　　　　　　　　　　　｀,´　i　ﾊﾘ　'
　　　　　　　　　　　　 '　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,
､　　　　　　　　　｀　　´　　/
: :i　､　　　　　　　　　　　　 /
ﾍ:| 　ヽ　　　　　　　　／
: ヽ　　　　｀　､　　　　　／
: : : ＼≦　　　　≧. ―,'
.´.｀.ヽ≧､三三三＝､: ﾍ
. . . . . . ｀ヽ: ≦三三ﾆﾊﾍヽ
. . . . . . . . . .ヽ:､＜三三,.ヽ＞､
. . . . . . . . . . .ﾊ: ヽ. .＞ｭ｣＞ｰ '＞､
. . . . . . . . . . ..ハ: ﾍ. . . . .｀. .ｰ. ､. . .＞ｰ､
. . . . . . . . . . . . . ﾄ: ﾊ . . . . . . . ⊂⊃｀. ヽ｀ー. -. .,_
. . . . . . . . . . . . . .ﾊ: :' , . . . . . . . . . . . . . .ﾊ. . . . . . .｀ヽ
. . . . . . . . . . . . . . . ハ:ﾍ. . . . . . . . . . . . . . ', . . . . . . . . ',
. . . . . . . . . . . . . . . .|.∧:}. . . . . . . . . . . . . .,'. . . . . . . . . .i
. . . . . . . . . . . . . . . .|. . i,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .'
. . . . . . . . . . . . . . . .|. . ﾘ. . . . . . . . . .○. . . . . . . . . . . /
560： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:07:56 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |　　　　　　　　　「現在、祇園と呼ばれる地域はこんな範囲になっている」
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

北限：新橋通
南限：建仁寺
東限：八坂神社
西限：鴨川

　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::￣￣::::::::::　、
　　　　　　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　;´::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／:::::／:::::::::::::::::／ヾﾍ＼::::::::::::＼:::::::::ヽ　　　　　　　「鴨川にかかる四条大橋を東に渡ったすぐの
　　　　　　　　 /::ﾆ/=－:::::::::::/　　　　ヾヽ::::::-=丶ﾆニi
　　　　　　　　;::::::::::::/::::::::::::::ﾉ　　　　 ||　＼::::::::::ヾ:::i、i　　　　　　　　エリアは既に祇園になってるのね」
　　　　　　　 i::::://:::::::::::i　/　　　　　　　 ||　　ヽ:::::::::::::::|::::ｌ
　　　　　　　 |:::/::::::/:::/i ﾉ　　　　　　||　　　V丶:::::::|::::|
　　　　　　　 |/::::::/:::::７|ﾉ￣丶　　　　　ﾅ ― 、 !:::::i::::::|::::|
　　　　　　　〉:::::/i:::::/z|"ニ、　　　　　ﾉ　＿　ヾ:::|::::::i:::|
　　　　　　　i:::::/｀ｌ:::〈　| ｆ::ｃヾ　　　　　　彡,==z,、V|::::::ｌ ;
　　　　　　　|:ｲ !´|:;l ゛ゞﾆノ　　　　　　　　 | l:::c｀ｿﾞ〉|、:::|:
　　　　　　　|ハヾ|:ﾊ　　｀　　　　　　　丶=´　 / :|ﾊ:::|
　　　　　　　　　Vヾ∧　　　　　　　、　　　　　　　/イ:|/ﾊ:|
　　　　　　　　　ヾ:::｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　/_／:::∧!
　　　　　　　　　　 V::::::丶　　　　｀　´　　　　.ノ/::::::::/ 　|
　　　　　　　　　　　V::::::::::丶、　　　　　　　´:::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::ｙ=| ｀　ー　イﾄ、:::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 l::::::| /　＼　　　　丿＼:::::::::;
　　　　　　　　　　　ゝ:::::Y´｀丶＼　／　ﾍ　|::::::;、
　　　　　　　　／´｀´|:::::ﾄ、／　/|　|ヾ　くﾉ |:::::ト　＼
　　　　　　　／　　／ |::::|　ｒ ´｀ヾﾌ´＼　　 :|::::|＼　　＼
　　　　　／ヾ／　　|:::ﾄソヾ／介＼ノ＼ノ|:::ｌ　　＼／｀ー,、

.
561： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:08:12 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　_,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）　　　　　　　　　　　「区画で説明するとだいたいこんなかんじだな」
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 i　　　　　　　|
　　　　　　　　　_.. ｨヽ、、___　　　|
　　 , ￢;;-ｰ=≦} : ヽ　丶__ ___r-´
　/ : :ヽ : : : : : : :| : : :＼　ｲ::::ﾄlヽ
/ : : : : : :ヽ : : : :ﾉ : : : : : v' l:::::l､ :l＞､、　　　　　　　　　　　 rｰｰｰｰｰ,__
: : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : ｀､ :::::l, :l : : : : :ヽ.　　　　　　　　　 }／ )　　.{__)
: : : : : : : : :l : : : : : : : : :､ : :｀､::::::ｌ : : : : :l : :l　　　　　　　 √ ／..　　.:}_)
: : : : : : : : l : : : : : : : : : :｀､ : ｀､::,' : : : : :l: : :l　　　　　　_ /　　}:...　　..::{_)
: : : : : : ｲ´ : : : : : : : : : : : :`､ : V : : : : : :| : :ﾄ､　　　／:rj　　ｲ:...　　..;.:}ﾉ
: : : : : ∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l : : :ヽ_,／ : : {{ 、　ﾙﾆ二ﾆ=r
: : : : /　.V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : :／: : : : : ﾊ　ィｧｰ´
: : : /　　 V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : :/: : : : : : : : ゞ才
: :＼　　　 V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : :／´

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　　　　　　　/　　　　　 /　　　 |　　　　　|　　　　 ≧o｡.＿＿
　　　　　 /　　　　　 /　　　　　|　　　　　|　　ヽ　　　　　　　 }
　　　　　 /{　　　　　 f/　{　　　 :|　　　　　|　　　 i　　　 |　　 i
　　　　　:　!　　　　　 | 　:ｉ　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　 //:{　　　　　 : 　 |　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　〉 /!　　　　 {:　丁￣￣:!　　　　 /￣｀ヽ:|　　　　:|　　 |
.　　　/ 〈 :l　　　　　 i: x斧芋苅ﾐ　　　ｲ斧芋ミ}　　　　 }　　 !
　　　/　　＼　　　　 |〈に{//}( ｜　　/:　い//( /　　　 ,′　 :
　　 ,'　　　　:＼　　 |:　Vこ)ツ :}:　　/　　V^)ツ }　　　/　　　:
　　 Ⅵ　　　　ﾍ　　 {　＼　　 i　／　､　　　　 i:　　/　　　/　　　　　　　　　　「割と狭いのですね」
　　　Ⅵ　　　　　}　　ﾟ。　〉　　／　　　　　　　八　 /}　　 /}
　　　ト　　 //:i: 　　＼¨　　　　 ‐‐　　　　ｲ　　://i:　 / ,′
　　　 { ＼__//∧　　　 l＼　　　　　　　 . 　 }　　// }　/ /
　　　　i　　 {￣|　＼　　　{rｧ＞　　　　 ∠z　 :i　 ///,' /イ
　　　　:　 /77 {　　 l＼　ﾟ。////≧ ≦///{　 :　/: : /:/≧o｡、
　　　 /　////:ｉ　　 |//＼ ‘，/　{r― 〈―‐ｉ　{: /: :.:〈/: : : : : : ミ
　　 /　∨///}　　 }/// ∧ i{ ／　　　∨　{　:./: : : : : : : : : : : : : :ﾟ。
　　.′　 ∨/ i　　 i　　 /:　／　　／　ゝ‐:　　{: : : : : : : : : : : : : : :.ﾟ，
　　/　　 {_/:.:.l　　 :-:／＼＿_／　　　　∨!　 i: : : : : : : : : : : : : : :.:_＼
　 /　　　 /: : :.}　　 /　　　 /　　　　　　 |　 : : : : : : : : : : : : : : : :{ 　＼
. /　　　 /: : : / 　 /　　　 /　　　　　　　　　|　 |: : : : : : : : : : : : : ／　　　＼
/　　　 /: : : /　　/　　　 /　　　　　　　　 :|　 |: : : : : : : : : : : :./:　　　　　／:＼
　　　 /: : : /　／　　　　､　／　　　　　 |　 |　＼ : : : : : : :./　　　　／: : : :
.　　 /: : : : ％　　　　　／　　　　　　 |　 |　　＼: : : : :/　　　　 /: : : : : : :

.
562： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:08:41 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　_ノ　ヽ_　＼
　　　　　　 | 　（●）（●） |
　　　　　 |　　（__人__）　|　　　　　　　　　　　「祇園の起源は元和年間から寛文年間にかけて、
　　　　　 |　　｀⌒´　　|
　　　　　　 |　　　　　　　}　　　　　　　　　　　　　　祇園社の門前町が遊興地として発達したことに求められる」
　　　　　　ヽ　　　　　　.}
　　　　　__,_,,.ヽ＿　　　ノｰ- ､
　　　　ハ　　/ 　Ｖ又ｲ ::::〉::::::i:
　　　　 }　ヽ〈　　 l |;;|ﾉ　/::::::::::i 　-,,_
　 r iY'ﾉ.;;　 }::ヽ　　l|;;|　/::::i::::::::}‐　|　||
　.|| | ﾉ:::: 　 }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ |　||
　.|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: 　 |　||
―──.::::::::::::ノ.:::/　/　　　彡}――─────
　　　　 "￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'

　　　　　　　　　_
　　　　　　　／ __ ＼　　　,　-　　､__
　　　　　　　i::::/　＞::ヽイ:::::::::::::::::::::::`､‐::､
　　　　　　　|::|　／ _:::::::i´`ヽ::::::::::::::::::::::＼::＼
　　　　　　　|:l /::::/　＼:l__　　　＼::::::::::::::::::＼:::
　　　　　　　ﾘ/:::::|　　'´　　￣`　.＼::::::::::::::::::＼､
　　　　　　　 {:::::::|, '´ 　　　　　　＼::::::::::::::::::}:::､
　　　　　　.　|:::::::|　　　　　　　　　　　 ∨::::::::::::::::::::ｉ
　　　　　　　|::::::::|　　　　　　　 '´￣ _`.､}:::::::::::::::::i::.::|
　　　　　　　|:::::::::| , '´　　　　　　'´して`ｙ:::::::::::::::::|:::.:l
　　　　　　　i::::::::::|',イむ　　　　　辷 j １::/::::.:::::::|::::ﾊ
　　.　　　　　{:::::::::{丶弋ﾉ　　　　　　　　 N:::::::::.:::::|:::::::ﾊ
　　　　　　八:::::∧　　　　丶　　　　　　|:::::::::::/::::::::::ﾊ　　　　　　　　　　「祇園社は、現在の八坂神社ですね～」
　　　　　　　　＼:::∧　　　　.，　､　　　　レ:::::/:::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　＼:i`ヽ, -‐､_ 　　　　　　/:／::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　〉/　ｯ　i `i-､　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　 i　　し´iﾉ_ﾉ }＿ _ __ ﾚ ´: ｝:::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　|　　　∨ '´/i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　　|　　　　　/ :i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　_ ｲ　　　　ノi : :i : : :i : : :i : : :` ‐ - ､::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／　　　　/ : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i: :| ヽ､::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　/ 　　 }　　　{: : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i : i　　ヽ:::::::::::::::::::i
　　　　　　　　{　　　　　　　|: :/ : :| : : :| : : :| : : :| : :` ､ `　　 }:::::::::::::::::::|
　　　　　　　ハ　　　　　　 | :i: : : :i : : :i : : :i : : :ヽ : : :ヽ:ﾉ　　|::::::::::::::::::|
　　　　　　.　　|　　　　　　.| :|: : : :.| : : ::| : : :ヽ : : :ヽ : : :ヽ.　 |::::::::::::::::|
　　　　　　　　 |　　|　　　　| ::| : : : : :| : : :| : : : :} : : : :} : :ハ. 　|:::::::::::::ﾘ
　　　　　　　.　|　　　　　　| : :| : : : : ::| : : :| : : : i :. : : :i: : : :｝　 |::::::::::/
　　　　　　　　|　　　　　　 | : : |: : : : : :| : : :| : : :| : : : :| : : :/.　　|::::::/
　　　　　　　　| 　i　　　　 |:: : :| : : : : :/ : :/: : : :/ : ::/: ::／.　　 |:::/

.
563： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:08:57 ID:TG.oddrA: 　　　　　「初めのうちは門前町の多くは茶屋だったわけだが、

　　　　　　　そのうちに非公認の遊廓という方向で発展していくようになった」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　 ´￣` 、　　　, 、＿＿　　　＼　　　　　　　　　「考えてみりゃこんだけの若い女の子の前で
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ..|.　　　　（　 ●）　ﾉヽ　　（　● ）　　　　　|　　　　　　　　　　遊廓の話するってかなりの苦行だお」
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　u. 　／
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

.
564： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:09:11 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「そういうプレイだと割り切れば無問題であります」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧

　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 /: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ　　　　　　　　「プレイとか言わないの」
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　u.　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

.
565： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:09:25 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|　　　　　　「ユウカクッテナンデスカ」
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊｰｒ―-､ヽ　＿＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!:::',　　ヽ〉　　 (
: : : : : : : : : : : : :´厂｀|:::::',　　　　　て
:::::::::::|:::::::::::::::::::::/,ｚ､│::::l
::::::::: l:::::::::::::::::::/〃∥|::::::|
:::::::::::!::::::::::::::::/ ∥ j! !::l:::|　　　　　　　　　　　　「え、えーとね。
:::::::::::|:::::::::::: /　ヾ=' ∨: |
:::::::::∧l::::::::/ 　　　 /:::::|　　　　　　　　　　　　　　サーニャちゃんはまだ知らないでいいことなのよ～」
:::::::/:/ﾘ､::|:{　　（ゝ／;ｲ::/
::::::::/＿.ヽN＿_／|:::/ |/
::://: : : :￣ｽ　　 |/
／ヾ: : ＿/: :＼＿
ヽ: : : : : : : : : : ヾﾘ＼

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼　　　　　　　　　「お前らなぁ」
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

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566： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:09:36 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ー) (ー）
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）　　　　　　　「気を取り直して、話を続けるぞ」
　　　　　　　　　　　 .|　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　|　　　　　／二'ヽ
　　　　　　　　　　人､　　　 i ´ 二ヽ)
　　　　　　　　 __√:.ヽ､ヽ, ___ } ; ´ __ ヽ)
　　　　　　 _,. ＜:::::l:::::∧　ヽ,､__}　　　(_/
　　　　／､:::::::::::::::::|:::::､∧　∧､i　　　 }:::..
　　　/:::::::::::::::::::::::::::／::::.∧　 |:ﾍ`＞ｭｲ::::::::..`,
　　｛:::::::::::::::::::::::..v::::＼:::::∧/.::::::::＞ミ〉::::::::::: i
　　　ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ:::::＼::/.::::::::::::::::::/:::::::::j::: |

　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　, ィ´: : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼
　　　　　　 /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|
　　　　　　 i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　/:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!
　　　　　 {:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i
　　　　　　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ　　　　　　　　　　　　「はーい」
　　　　　　ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|
　　　　　　　　 |: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l
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　　　　　　　　 |: : |/^＼　／ `Ⅵ :!
　　　　　　　___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　　　　　_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
　　　　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
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　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

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567： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:10:21 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「京には、もともと西新屋敷傾城町一帯が公認された遊廓として存在していた」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .-─ ｰ- 、　　　　　 v　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ、　　　　　　_ゝ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　＼　　　　 ( ￣｀ー'- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　＿,.ノ、　,ヽ､,__|　　　　rへ、____　　 'ヽ
　　　　　　　　　　　　＞┴、 |　　　（　●）　（ ●).|　　　　{　　｀､、ヽ__,. ┴、
　　　　　　　　　　　/　{　　〉 l　　　｀　 ´　､｀､´ |　　　ヽ　　i　〉'　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　＞{ .|　　　　 ,′　ﾉ､　 }　|　　　　 |　　l／　　, -ー '´ ｀､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「西新屋敷傾城町、通称『島原』だ」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　通称が『島原』なのはどうして？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　その一角には人が溢れ、まるで島原の乱の戦場のように騒がしく、賑わしいところから
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　『島原』と呼ばれるようになったと言われています。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
568： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:10:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「だがしかし、京の遊廓はこの島原だけではなく、

　　　　　　　　非公認の傾城町がいくつも存在しており、祇園もそのうちの一つだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「点在する非公認の遊廓には、

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　廓が独自で調達した遊女がいるのはもちろんのこと、
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　　　島原の遊女も『出稼ぎ』にでていたそうだ」
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　　 .｡o≦二二二≧o｡、__　　　　　　　　「反応に困るであります」
　　　　　　　　 rzz／＜％ l　　　　　　7/　＼
　　　　　　 /＞　　　　　｜　　　　　 i　　　＼__
　　　　 .｡o≦　　　　/　　 :　　　　　　ｌ　ﾟ.　　　ヽ≧o｡
　　　 {　　　　　　　/　　　 |　　　　 :l　　}　　　　l　　 ≧o｡
　　　 i　　　　　　　{　 l: 　 |　　　　　 / |　 i　　　　|　　　　　 }
　　 / ﾟ.　　　　　　 i　｜　｜　　　 / ｜　!:　　　｜　　　 :
　　l　　，　　　　　 |　 |　　:　　　　 /}　:|　 |　　　 |　　　　 /
　　l　　，　　　　　|＿|＿_:|　　　 /:_i＿!＿!:　　　｜　 l　　/
　　{　　。　　　　 |　 | 　 :|　　 / 八 /　 :l 　　｜　 }　 /
　　i 　　ﾟ，　　　㌢芹芋ミ　 / 　,ｨ斧芋ミ　　　 } 　 i　/
.　　〉　　 }ﾟ.　　　ゝ Kじ刈l 　/　　 Kじ刈/　　　/ 　 /}/
　 / ﾟ. 　 /∧ 　　　 V^)ツl: ,' 　　 V^)ツ　　 /　γ Y
. /　 :}／//　，　　　 { //　:|/　 ,　　　// /　　 /　 /ｌ//!
/　　 Ⅷ//／ﾟ。　　 i　　　　　　　　〈_/　　 / γ7777＜
　　 / ゝイ_／/} ，　 | ＞　　　 ⌒　　イ　　／ /{///////lミ
.　 /　　 ///}//: ＼ :|　r |/＞　　イ}　/　／　 /イ7777777} }: _
　/　　　Ⅷ///　　ト､ |＿＿:}爪{￣i/ イ　　 :i/,'!7777///i :i/ ヽ
./　　　 ∨／ |　　 :.:.:.:.|: : : : :.ヽ／＼:. |　　　乂ﾏ//////,'! |/ヽ〈
　　　　　　 |　　 |-- !: : : : ／: : : : :.〉:|　　　|　ヽ777777| |　　/

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　「ま、そういう町なんだからしょうがないお」
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
569： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:11:06 ID:TG.oddrA: 　　　「祇園の遊興は、『置屋』と『茶屋』をぬきにしては語れないので

　　　　　　　ここで説明をしておこう」

　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 ┌────────、
　　　　　　　ﾍ　　ヽ,　　　　　　　＼へ...........　　　| |￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　 ':　　　 '、_／　　　　　　　　/::::ﾉ::::::::::::::::::::::| |　　 ,.-､　　　　　　 .|
　　　 :.　　 //＼　　　　　／::::/::::::::::::::::::::::ﾉ| | 　/　/'　　　　　　　 |
　　　　　　 ''"　　＼__／＼／::::／:::::::::::::::::::::::/ .| |／　/ ,ﾊ　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ､／　／　/ .ﾉ　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　＿__／:::::::::::::::／:::::::::::::/　　　　／　ｲ　　　　　　 .|
　　　　　　　　／...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　 / ﾉ　　　　　　 .|
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 /　　　　　　　 |

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|　　　　　　　　　　　「お茶屋さん？」
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

.
570： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:11:25 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「ま.ずは『置屋』だ。

　　　　　　　　　置屋は別名『屋形』とも呼ばれ、芸妓や舞妓はここに籍を置き、生活をしている」

　　　　　　　　／￣丶
　　　　　　　　 l　　　　 l
　　　　　　　　 j　　(_ﾉ､)__
　　　　 ,r : ' : : "/ﾍ　　　∧ : :＞.、
　　　　ハ : : : : : ',　｀ -ｭ'´ i : : : : :j
　　　　{ : ', : : : : :∧ ∧::ﾊ } : : : : :{
　　　 }>‐::'､ : : : : V /::Y｀i : : :/ :}　　　　 _、
　　　　 } : : : : : : : : ∧i::::ﾚ : : : i: : :i　＿r T {ＪJｰｧ
　　　　 i : : : :i : : : : : ∧/:＞へ : : :!/　　'Ｊ┘　 /
　　　　 }, -‐-'、:_:,. - '´ 'V　　　ヽ./　　　　　　/
　　　　 Y ´ : : : : : : : : : : :」ｲ｀t У　　　　　／
─── ｀、 : : : : : : : ＞'´─＜＿＿＿＿／─────────────
　　　　　　　￣￣￣

　　　　　　 |ﾆﾆﾆ人　　　 .　　-‐…　…‐-　 .　　/ﾆﾆﾆﾆﾊ
　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ　 ´　　　　　　　　　　　　｀　ﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　 Vﾆﾆﾆ／　　　　　　　　　　　　　　　　ヾﾆﾆﾆ|
　　　　　　　V ﾆ　　　／　　　　 |　　｝}　　＼　　 Vﾆiﾘ
　　　　　　　 ∨　　　　　/　　　　 |　　｝}　　　ﾟ｡　　V/
　　　　　 /　　/　　 ′/　　　ハ　 ′　　　　ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　　　「オキヤサン」
　　　　　　　 / 　 .斗,/|　　　　　V / -‐-ミ　　｝　　＼
.　　　　／　　　／　 |　八　 / 　厶｛＼　｛＼丶｝
　　　　　 |　　 i　 /　斗ﾃぅxV 　　　斗ﾃぅｘﾟ｡
　　　｛　 l|　　 | 　〃んハ　　　　　んハヾＹ　　　　　 |
　　　｛　 l|　　 |　{ 八乂:ツ　　 ,　　　乂:ツ　八　 |　　　　|
.　　　　　八　　|　{　　　　　　　　　　　　　　　八　　八
　　　　　　＼｛⌒＼/i/i/　　　　　　　 /i/i/ 厶イ　　）／ﾟ｡
　　　/ 　　　　ｰﾍ　　　　　　っ　　　　　　厶ィ′　　　　ﾟ
　　　　　　　 ′ 　人　　　　　　　　ｲ
　　｛　　　　 /|　　　　　 .　　　　　 . イ　| 　　　　 |　　 }
.　　人　　　八　　　|　　　　i≧=‐=≦　|,ﾉ　八　｛　ハ　八
　　　＼　 |　　　　ﾄ､　　ハ、　　　ノ　 V 　＼｛　/
.　　　　＼{＿_　＼｛ _＼ノ　　｀TT ´　　　|　 /　｛./ｰ-ミ}/
　　　　　　 /　　　　|　　　、　　 | |　　　 }／　　｝
　　　　　　　　 |　　　　＼　 | |　彡　　　　　/　　　　　i
　　　　　　|　｛　　　　　　　　ﾉ八　　　　 /　　　/　　|
　　　　　　|　｛　　　＼　　　　　｝｝＼＿＿__/　　　/

.
571： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:11:51 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「基本的なことを言うと、

　　　　　　　　　　芸妓や舞妓は宴席において歌舞音曲で彩りを添える芸能を生業をしている女性であって、

　　　　　　　　　　　当然ながら見を鬻ぐ娼婦というわけじゃない」

　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　 ,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'///|
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　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////.|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　　　　/　　:|　　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　ヽ　≧o｡
　　　　　　 ,′　/｜　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　　 |　　　{
　　　　　　:.　　/　:!　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　　 |　　 ′
　　　　　　f　 /　/l　　　　 :|:　　　 |　　 |　　　　 /　　 :|　　　　 !　　/
　　　　　　|／　〈 :{:　　　　 | ――‐┼‐､｜　　　 :/＿_ 　 }　　　 /　 /
　　　　　 {{　　ﾍ!:　　　　　㌣斧芋羽ﾐ　/!　　　 xzzzx　 /　　　 /　 /
　　　　　 : Ⅶ　　ﾟ，　　　　:ゝにf//(_　　 :|:　　/ん//} //: 　　 /　 /　　　　　　　　　　　「jud」
　　　　　: 　Ⅷ　　　ﾟ。　　　 | 乂//ツ　　:|: 　/ に/(　 ,′　　 /　 /
　　　　 / 　 Ⅵ　　 } ﾟ，　　　:|　　　　　人／　｀¨¨~ / 　　 /　 /
　　　 /　 / ∨{//// ﾟ。　　 :!:　　　　　　　 ,　　　 / 　　 /　 /
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　　　／//////／＿___ ﾟ，　　ﾟ，＼　　　　｀　　　 /　　　％　　′
　　　∨///＞f//////{　ﾟ。　ﾟ，/:＞　　　　＜ /　　　ｲ　　:/
　　 / ゝ‐≦　:{//////ｉ　　，　ﾟ，///:＞＜≧o/　　／ ! 　 /
　　,′　　　 ≧=‐ミｔ､!　　ﾟ，　ﾟ，//{――///　イ　 {　 /
　 /　‐=≦: : : : : : : : : : ﾟ。　　ﾟ。　:}:. ＼／ゝ-,′/ :!: 　ｉ: /
　f: : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾟ，　　ﾟ，ｉ:.:.:./:.:.:.:.:} 〈／　 :　　 {/
　{: : : : : : : : : : : : : : : : : :.∧　　}ヾ:／:.:.:.:.:/￣|　　｜￣＼

.
572： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:13:05 ID:TG.oddrA: 　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : 　 .、
　　　 / : :ト、へ : : : : : : .　イ. . :i
　　 ,'　 i: |￣ヾ＼: ::i : : :|: : |: : :.!
　　ｌ:|: : |: |　　ﾘ　＼:| : : ﾄ: ::l: : :l　　　　　　　　　　　　　「でも、、芸妓さんたちも、そういうこともあるの？
　　 |:|: : !:イ´_　　'￣___ヾ !ヾ:^l : |
　　 |:ﾊ: l: :代ｿ　　　'てｿ7:| ｆﾘﾉ: :|　　　　　　　　　　　　　　　　　その辺はどういう感じなのかしら？」
　　　　!:!:∧// ,　　/／/ ﾘ-ｲ:|: :ｌ
　　　　ﾚ' 　＼　　 _　　／ヽ|:ﾄ、| ＿
　　　　　　　　`r「「l、イ　　 l:i　　　／ヽ、
　　　　　　　「 !　`　i/　　　ｌl:l 　／　　 i
　　　　　　　∧　　　/　＿/|:!／ /　　　 |
　　　　　　　|∧　　 ∨　　|／i { /　　　　|
　　　　　　 / |∧ 　　',　　 | ||　/　　　　 !
　　　　　　l　/　∧　 ∨　/| ll∠　　　　 ,
　　　　　　L/　{l　ﾍ　 ∨ ,| |/　＼　　/
　　　　　　 {　　ト、ﾍ　　＼/　　　∧/i
　　　　　　ﾍ　ヽ ` ﾍ　　　ヽ　 /　　|
　　　　　　　丶　ﾄ-ｲ∧　　　 } /　　　|
　　　　　　　　i　 |　!ｲ　i＼　　/　　　{
　　　　　　　　 }　!　||　∥ i`‐'　　＼　〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それはある。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 __,ノ　ヽ､_　　　　　　　　　　　　ただ、大いに違ってきているのは、芸妓舞妓は
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　そっち方面は、不特定多数を相手するのではなく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|　　　　　　　☆　　　　　　　　　　　極限られた一部の人間相手、
　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ‐j　　　　　　　 |　　　_　　／
　　　　　　　　　　　　　　　_,ﾉ　＼｀ヽ., 　___ ,_ノ_／､〉　ﾌﾟｼｯ　　　　　　　　　　　　　後援者に限られているのが普通だ」
　　　　　　　　　_, ､ -―＜　ヽ　　＼.__　　ΛУ ーヽ====､
　　　　　　　／- ､　　　　　　　ヽ　√::､Y r　V´　`ーヽ　(__ }
　　　　　　丿　　　　　　　　　　 ∨｀ヽ:::>-〈7　　 `ーヽ (____ }
　　　　　　{ 　　　　　ヽ　　　　　　　　　∧:::/　　　ｨ　/　(___.ﾉ
　　　　　　i　　　　　　　ヽ　　　　＼　　 _/V　　　 /-"　 (__ }
　　　　　　i　　　　　　　　ヽ　　　　　 /(　＼　イ〉________Jj　　　　　　　　　　　「その相手は『旦那』とよばれている」

.
573： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:13:19 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ともかく、芸妓舞妓は置屋で生活をしながら、
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　
　　　　　　　　　　／　　 __,ノ　｀⌒　__　　　　　　　客からのお声がかりを待っているわけだ」
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）(__＞-､
　　　　　　　　　 | 　　　（__γ 　（___／¨ ヽ,
.　　　　　　　　 |　　　　 {　　　 (__／ｿ￣',
　　　　　　　　 |　　　　　　>､　　　　ヽ-<∧
　　　　　　　　　ｒ‐j､､　　　　(__,..＼　 γ´¨ ＞;
　　　　　　　　_,ﾉ　＼｀ヽ., ___ ,__ へ＼{　　　　 }
　　　　　　＜　ヽ　　＼.__　　　{√ヽ￣`＜＿,.ｲΛ
　　_　＜　　　　　ヽ　√::､Y r ﾉゝ　　 V 　　, . ハ
／　　　、　　　　　　 y´ν⌒v:<ノ　　〈'7￣　　ヽ
　　　　　　　　　　　ﾉノ　　/ λ､　　　　　! 　　　　　 :.
　　　　　 !/　　　　{　　　　　　 λ　　　　ﾍ　　　　　　.{

. 　　　　　　　　　 .　　　-──-　.
　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : :.≧=-､
.　　　　　　　／: : : : : : : : : : : :-──- : : ＼
.　　　　　　　 /: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : :＼　　／⌒ヽ
　　　　　　 /: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : ／:ヽ: : : ><　　　　|
.　　　　　　 /: : : : : :/:/: : : : : : : : : : : : ∠::::::::::ヽ: : : : ヽ.　　 !
　　　　　 /: : : : :__/:/: : : : : : : : : : :／　　　ヽ:├:､ : : : i 　/
.　　　　 /: : : : / ﾍY: : : : : : : : : :／､　　　　　＼:l: : : : !
　　　　 / : : : ;ｲ牙 !.: : : : : : : :.;.へ、＼　　　　 l: : : :.l
　　　 ,' : : : /人｀~ !: : : : : ;ｲ: /刈ハヽ.　　　　 ,' : : : :l　　　　　　　　　「呼ばれるのを待っているんですか」
.　　　,: : : : /ｲ: : ｢! !: : : : :/ l:/｀¨´　　　　　 -､　/ : : : : ｌ
.　　 ,': : : :/: :|: : ｌ:| |: : : ::/　|'　　　　　 ,≦､〉' : : : : : !
　　/: : :.:/: : :!: : リ !: : :./　　　　　　　ｨ歹'ﾞ:/: : : : : : !
.　/ : : : : : : /: : /　|: :.:ｲ　　　　　　 , 　/:::::/: : : /: : ;'
　. : : : : : : /: :.:∧　ｌ: : :|　　　ｒ y　　 . ' ::::/: : : /!: :/
　: : : : : ／: : :人ヽ.l:.: :ﾄ､　　　　イ::ハ/: : : / .!:/　　　　　　　　　　　「お兄ちゃんも好きそうですよね、
　: : : : : : : ／ﾄ､＼ |: : !__ >､_,. :＜::::::∨ /: : : /　 !'
　 -─‐＜　　ヽ＼ |.: :|__／}＼:::::::ヽ::::∨: : :./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　じーっと待っててくれる女の人って」
　　　　ヽ.　　ヽ `l.: :!　　 !　ヾ≧=-/ : ／
　　　　　　　　　　　ヽ:ｌ　 /　　 / 　 /／ヽ

.
574： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:13:34 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　
　　　　　　　　　　／　　 __,ノ　｀⌒　__
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）(__＞-､
　　　　　　　　　 | 　　　（__γ 　（___／¨ ヽ,
.　　　　　　　　 |　　　　 {　　　 (__／ｿ￣',
　　　　　　　　 |　　u.　　　>､　　　　ヽ-<∧
　　　　　　　　　ｒ‐j､､　　　　(__,..＼　 γ´¨ ＞;　　　　　　　　　　　「……」
　　　　　　　　_,ﾉ　＼｀ヽ., ___ ,__ へ＼{　　　　 }
　　　　　　＜　ヽ　　＼.__　　　{√ヽ￣`＜＿,.ｲΛ
　　_　＜　　　　　ヽ　√::､Y r ﾉゝ　　 V 　　, . ハ
／　　　、　　　　　　 y´ν⌒v:<ノ　　〈'7￣　　ヽ
　　　　　　　　　　　ﾉノ　　/ λ､　　　　　! 　　　　　 :.
　　　　　 !/　　　　{　　　　　　 λ　　　　ﾍ　　　　　　.{

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l　　　　　　　　「……」
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　.⌒　`　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
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.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
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575： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:13:50 ID:TG.oddrA: 　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 /: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',　　　　　　　「そ、それで呼ばれるって、どこへ？」
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　u.　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／　　　　　　　　　　　　　　　　（あぁ、この二人めんどくさそう）
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´　　　　　　　　　　「呼ばれる先は、『茶屋』と言われる宴会場だ。
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　『お座敷』と呼び習わされている」
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

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576： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:14:33 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　 ‐=――ﾆ=‐
　　　　　　　　　　ィi〔//{　　　＞｡./ ＼__
　　　　　　　　／//}＞'i　　　　 l　ヽ／＜ヽ
　　　　　 r‐=≦/　 {　　|　　　 |　　　　＼
　　　　　 |　 {　　　ｉ　　|　　　 |　　　 l　　ヽ
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　 |　　　 |　　　〈
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　八　　 !　　 / /ヽ
　　　　　 |　 {　　丁￣{　　　 /￣￣　}　　/ /　/
　　　　　 { { ‘，　　,x笊うﾐ　 /,ｨ斧丐/　 / /　/
　　　　　 {{ ',　，　ゝVツ　ヽ/ 　 Vツ/　:/ /　/
　　　　　 }}　ﾟ。＼_＼　　　　　　〈/ / /　/|
　　　　　 l!　　＼ {　＼　　 '　　　／ /　乂ｨ｜　　　　　　　　「オザシキは聞いたことがあります」
　　　　　 |　　 //|　 |　へ　 ^　,ィ /／　}//ﾍ :|
　　　　　 |:　　{/,'|　 |//{ﾆ≧≦ﾆ}77{ 　:|///} |
　　　　　 |　ィi〔｜　{///ヽﾆ／ ///{　 :|///} |
　　　　　 |/ニﾆﾆ|　 i ⌒＼ｉ:ｉ／ゝ< i　 :|=:＞｡!
　　　　　 {ニニﾆ:|　/　　　 T　　　　:l　 :|ニニ:}
　　　　　 iニﾆﾆ:／　　　　 |　　　　　＼|ニニ:ｉ
　　　　　{::ニ::/ 　　　　 :|　　　　　ﾏﾆﾆ:}
　　　　　 Ⅵ /――――――=‐　＿＿ ∨=:〈
　　　　 :=:{///////////}//////////77/ /

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　「まず祇園で遊ぼうとする客は『茶屋』に行く。
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　　　　　　　　置屋には芸妓舞妓がいるが、遊ぶ場所ではないからな」
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

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577： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:14:49 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　「祇園のお茶屋は、各店ごとにつながりの深い置屋がいくつかある。

　　　　　　　　　　　その置屋に所属する芸妓や舞妓を呼び、客の宴席に参加させるわけだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　＿__　.|　　　_ﾉ､)
　　　　　　　　／::::::::::::::ﾊ　　　 rｰ-- ､_
　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::ーｰ "::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　 }:::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::j
　　　　　　　　　　 |:::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::::::イ::::::::::/
　　　　　　　　　!::::::::::rﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::｜
.　　　　　　　　　 |::::::::::|　＼::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::|
　　　　　　　　　　/:::::::::::l　 r::::::::::::::::::::::::::::r::::::::::|
　　　　　　　　　　|::::::::::｜　(::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::'l__ 　,.ｰ-、
　　　　　　　　<　|::::::::::｜__> ヽｰ--、::::::y:::::::::::ﾉγ　　　　ヽ
　　　　　　／　　 l|::::::::::::ﾄ、 _　　＼ f ／::::::::::y~　　　　　 i
　　　　　　l　　　　ﾚニ=::::} ､　｀-､-,／￣`x"　　　　　　　ノ
　　　　　　丶____　Y ￣ヽ_　} 　r´ ｿ　　　ノ　　____＿ _,. ＜
　　　　　　　　　　ﾉ　　r {　`--{　 { ｨｌ l f
　　　　　　　　　/ ! ,　; i　｀　　`ｰ´ﾍヽヽﾉ
　　　　　　　　　'､{i ﾉノ

　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/　　　　　　　　　「アイドルにお仕事を依頼する時、
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'　　　　　　　　　　　　　　プロダクションを通すようなものね～」
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

.
578： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:15:03 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「それじゃ、お目当ての子に会おうということになったら、

　　　　　　　　　　祇園のどこの茶屋にいってもいいということじゃないのね」

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

　　　　　　　　　　　　　「あぁ、もちろん置屋も茶屋もそれぞれに横のつながりもあるから、

　　　　　　　　　　　　　　どこの置屋にどういう子がいる、ということは全て把握しているだろうけどな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●)（,ヽ、　　　（(
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__） ,r__i____　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　√丶丶丶┬─'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|　)　　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　ヽ´　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　_,／::ヽ､.,ヽ., __ (　　　　r
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::ｰ-- く／ ⌒ヽﾆ-、
　　　　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....,￣　v,;,ヽ
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;(　;;;;:::::::::::... ',;;;;|
　　　　　i ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;ﾊ　:;;;;;;:::::::::.. ',;;i
　　　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::. ',

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579： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:15:17 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　_
　　　　　　　／ __ ＼　　　,　-　　､__
　　　　　　　i::::/　＞::ヽイ:::::::::::::::::::::::`､‐::､　　　　　　　　　　「そういうのがわかっていても、
　　　　　　　|::|　／ _:::::::i´`ヽ::::::::::::::::::::::＼::＼
　　　　　　　|:l /::::/　＼:l__　　　＼::::::::::::::::::＼:::　　　　　　　　　別のお茶屋さんじゃその子を呼べないの？」
　　　　　　　ﾘ/:::::|　　'´　　￣`　.＼::::::::::::::::::＼､
　　　　　　　 {:::::::|, '´ 　　　　　　＼::::::::::::::::::}:::､
　　　　　　.　|:::::::|　　　　　　　　　　　 ∨::::::::::::::::::::ｉ
　　　　　　　|::::::::|　　　　　　　 '´￣ _`.､}:::::::::::::::::i::.::|
　　　　　　　|:::::::::| , '´　　　　　　'´して`ｙ:::::::::::::::::|:::.:l
　　　　　　　i::::::::::|',イむ　　　　　辷 j １::/::::.:::::::|::::ﾊ
　　.　　　　　{:::::::::{丶弋ﾉ　　　　　　　　 N:::::::::.:::::|:::::::ﾊ
　　　　　　八:::::∧　　　　丶　　　　　　|:::::::::::/::::::::::ﾊ
　　　　　　　　＼:::∧　　　　.，　､　　　　レ:::::/:::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　＼:i`ヽ, -‐､_ 　　　　　　/:／::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　〉/　ｯ　i `i-､　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　 i　　し´iﾉ_ﾉ }＿ _ __ ﾚ ´: ｝:::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　|　　　∨ '´/i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　　|　　　　　/ :i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　_ ｲ　　　　ノi : :i : : :i : : :i : : :` ‐ - ､::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／　　　　/ : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i: :| ヽ､::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　/ 　　 }　　　{: : :i : :i : : :i : : :i : : :i : : :i : i　　ヽ:::::::::::::::::::i
　　　　　　　　{　　　　　　　|: :/ : :| : : :| : : :| : : :| : :` ､ `　　 }:::::::::::::::::::|
　　　　　　　ハ　　　　　　 | :i: : : :i : : :i : : :i : : :ヽ : : :ヽ:ﾉ　　|::::::::::::::::::|
　　　　　　.　　|　　　　　　.| :|: : : :.| : : ::| : : :ヽ : : :ヽ : : :ヽ.　 |::::::::::::::::|
　　　　　　　　 |　　|　　　　| ::| : : : : :| : : :| : : : :} : : : :} : :ハ. 　|:::::::::::::ﾘ

　　　　　　　　　　　 ‐=――ﾆ=‐
　　　　　　　　　　ィi〔//{　　　＞｡./ ＼__
　　　　　　　　／//}＞'i　　　　 l　ヽ／＜ヽ
　　　　　 r‐=≦/　 {　　|　　　 |　　　　＼　　　　　　　　　　　　「目当ての対象があくまでも芸妓個人であれば
　　　　　 |　 {　　　ｉ　　|　　　 |　　　 l　　ヽ
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　 |　　　 |　　　〈　　　　　　　　　　　　　　　少々不便であります」
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　八　　 !　　 / /ヽ
　　　　　 |　 {　　丁￣{　　　 /￣￣　}　　/ /　/
　　　　　 { { ‘，　　,x笊うﾐ　 /,ｨ斧丐/　 / /　/
　　　　　 {{ ',　，　ゝVツ　ヽ/ 　 Vツ/　:/ /　/
　　　　　 }}　ﾟ。＼_＼　　　　　　〈/ / /　/|
　　　　　 l!　　＼ {　＼　　 '　　　／ /　乂ｨ｜
　　　　　 |　　 //|　 |　へ　 ^　,ィ /／　}//ﾍ :|
　　　　　 |:　　{/,'|　 |//{ﾆ≧≦ﾆ}77{ 　:|///} |
　　　　　 |　ィi〔｜　{///ヽﾆ／ ///{　 :|///} |
　　　　　 |/ニﾆﾆ|　 i ⌒＼ｉ:ｉ／ゝ< i　 :|=:＞｡!
　　　　　 {ニニﾆ:|　/　　　 T　　　　:l　 :|ニニ:}
　　　　　 iニﾆﾆ:／　　　　 |　　　　　＼|ニニ:ｉ
　　　　　{::ニ::/ 　　　　 :|　　　　　ﾏﾆﾆ:}

.
580： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:16:12 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「物理的には不可能じゃないんだろうけど、

　　　　　　　　　　　　それだから『できる』とはいえねえな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（＝）（＝)（,ヽ、　　　（(
　　　　　　　　　　　　　　　 .|　U　　（___人__） ,r__i____　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　√丶丶丶┬─'"
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|　)　　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　ヽ´　　　 /
　　　　　　　　　　　　　_,／::ヽ､.,ヽ., __ (　　　　r
　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::ｰ-- く／ ⌒ヽﾆ-、
　　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....,￣　v,;,ヽ
　　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;(　;;;;:::::::::::... ',;;;;|
　　　i ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;ﾊ　:;;;;;;:::::::::.. ',;;i
　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::. ',

　　　　　　　　　　　「第一、そんなことで不便を感じる奴は茶屋遊びする資格ねえよ」

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　「ま、多少の不自由さも含めての『遊び』なんであって、
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　そういう決まりも『遊び』の一部分ってことかお」
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
581： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:16:25 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　 ,,..-‐‐-..、
　　　　　　　 / 、_　　　ヽ
　　　　　　 ./　 ┬　　　　ヽ　　　　　　　「横のつながりが大切な業界だからな」
　　　　　　 lィ　　、　　　　l
　　　　　（__,、＿ﾉ　　　　,'
　　　　　　ヽ　　　　　　　/
　　　　　 |　　　　 _|　 l、
　　　　　　 .ヽ-ィ''"´./　 .〉ヽ.._
　　　　　　　 _,,-|　 /　 ./:::::::ヽ｀ヽ、
　　　　　_,,-''／/ヽ　 ./::::::::::::::ヽ、ヽ
　　　　 /:::::>::/、_,,..-'/<´｀"''‐-,,_ヽ::::＼
　　 ,、/::::::|::/　　　 ./／:::::::::::::::::::::::::::::::|
　　.ヽヽ、::|/_,,..-／￣:r''"ヽy::::::::::::::::::::::|
　　|三_,,-''":::／::::::::::/　　／:::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あの茶屋に行けばあの子に会えるっていうのが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　茶屋のリピーターになる一番の要因なのは確か、か」

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
582： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:18:26 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「お互いのナワバリも含めた

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼　　　　　　　　　　　横のつながりの共通意識でありますか」
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',　　　　　　　　　「確かに、伊織ちゃんたちに仕事を頼むときは、
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',　　　　　　　　　　765プロを通さなきゃいけない、というふうに考えるなら、
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |　　　　　　　　　　　　あまり無理の無い話なのかしら？」
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

.
583： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:18:53 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「その場合、765プロが置屋になるから、そうだなぁ。

　　　　　　　　　　　　765プロとよく仕事してる仕事相手なら呼びやすいって感じかな？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　:::::::::.／￣￣＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　:::::::::: ⌒´ ヽ､,＿　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　　　　 i　:::::::::::（●).（● )　　　 |::::::::::::::::::γ::::::::::::::::::::: ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 |　::::::::::::（__人___）　　　　|:::::::,. -ーy::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::::::/::'､　　　　　 |￣　　 _/::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::/:::::　|　　　　　　　|　　／...::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　 .| :::::::::::::／|　　　　　　　/ﾚ-,.ｲ:::::/::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:／:::::::::::: ヽ__､____,.　"/／::ﾉ.:::::/::::::::::::::::　j
　　　　　　　　　　　　　　　 r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::ノ::: ､:::: ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r

　　　　　　　　　　　　　　「さてところで、祇園においてはその茶屋と置屋は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　相互扶助的な関係ではあるが、たまには2つが混じったりもしたりする」

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ　　　　　　　　　　「？？？」
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

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584： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:19:09 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　「置屋だけを営む店、お茶屋専業の店、
　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　 (● ) (● )　　_,-|、　　　　　　　　　　それに置屋とお茶屋、両方を兼ねる店、
　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´　　 l　i　| l} }　　　　　　　　　　　　それらが入り混じってるわけだな」
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 l　l, |. l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　/ｨ::::::::.. ヽ
　　　　　　　　　　　 _,,ィ'´:::ヽ__､_r'´　　　／:/:::::/::::::::. ヽ
　　　　　 __　　　 __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人＿＿..ry:::::::::::::::::::::::::. ',
　　　,.- v　ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l
　　rｰ、ヽヽ　}＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾉ::::::::::::::::: l
　r　ヽ｀､_」イ_]　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::: i
　i　>､_〉-".|　,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:「 ::::::::::::::: !
　ヽ　） |　|　,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::: |

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　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　><￣￣ヽ
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　　　　　 /　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : . 　／　　　　　＼　　　＼
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　　　　 .'　　　　　 . : ／:＞: : : : : : : : ／ヽ: /: : : : : : : : :',. 　　 }
.　　　 .' 　　　 . : : : ／: : : : : : : : :∠:ｚ､ｚ､{／Z､ヽ: : : : :',　　 /
　　　　i　　　　 . : : ／:/: : : : : : : : /　　　　　　　ヽl : : : : ',.　/、
　　　 |　　　 . : : :/: :/: : : : : : : : / ＿_　　　　　　　 |: : : : : ∨､:|
　　　　l　　 . : : :./: :/ : : : : l:/: :/´￣￣｀　　　　　＿| : : : : : :',　＼
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.　　　　ヽ　: : :|: : :|/: : : : : l:/,彡五ヽ　　　　 'ニ　|: : : : : : |: .　／
　　　　　｀ー┤: :j: : : : : : :|/　心jﾘ　　　　　　糸＾ヽ|: : : : : : |: : く
.　　　　　　 ∨/:_j : : : : :ト　込ｸ　　　　　んﾘ　ﾉ}:ﾄ!: : : : ﾊ　. :こ＞､
　　　　　　　 /:/:/ |: : : : : |　　　　　　　　｀¨　 ,ｲ:|:|: : : /l |: : : : : ／
.　　　　　　 /:/:/7ｲ: : : : : |　　　　　　　　 ' 　　 / ! N:.: :/ :リ: : : ／
　　　　　　　/:.:{:ハ/|: : : : : :|､　　　　　　　　 /: :|/ |: /＼: : :／
.　　　　　　/: : : : //|.: : : : : l l＼　　　ｒ'ｱ　　　／_:_:_∠|/　　}／
.　　　　 /: : /: :{/ :|ﾊ: : : : | | 　＼　　　　.ｨ:くｒ'ﾞ::::::::::::／
　　　　 /: : /: : : : :./∧ﾄ. : |￣￣≧辷イ:::ﾉ:::::}:::::::::／
.　　　 /: : /＞-―<≧::ｌ::ヽｊ＼::::::::::::::::::ｰ'ﾞ::::::八ｰ'ﾞ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　「兼業や専業の選択に、
.　　／ : ／　　　ヽ＼::::::::::＼::::::::::::::::::::ノ::::::>､　　＼
.　／: :.イ　　　　　　　ヽ　＼::::::::::＞―-::::::::::::::::／＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なにかルール的なものはないのかしら？」
./: : : : : !　　　　　　ｌ　 l＼::::::::::::::::::::::／￣ヽ　ヽ
: : : : : : :|　　　　　　 | 　 l　｀￣￣￣´　　　）　 }

.
585： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:19:27 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　⌒
　　　　　　　　　　|　　　（ー）（ー）　　　　　　　　　　　　　「そこまで踏み込んだ事情は
　　　　　　　　　　.|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　詳しくは知らないけど特にないんじゃないかな？
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、
　　　　　　　　　　.人､　　　　厂丶,丶　v　〉　　　　　　　　　　義理さえ欠かなきゃ」
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　:::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. ',

　　　　　　　　　　　 rﾍ_彡'...1................................|...................＼
　　　　　　　　　　/7.................|.................................!.....=ミx...........＼＿＿_
　　　　　　　　　　'...................八...............................|..............ヽ.........................|
　　　＿＿＿／............../............................................|...........................................|
　　　}..........|......................'.../../....‘............................ﾘ....................i......................|
　　　}..........|.....................{./....|.........‘,....................../........i.............i......................ﾄ､
　　　|..........|.....................|{......}...............................从..........}............|.................... |
　　　|..........|.....................|l...从.......{...入.................〉V__∧＿___j......................|　　‘,
　　　|...... 八.................. {l..__∧..斗--ﾄ､............∧...ﾚ1 }∧.....|....................ﾘ　　　'　　　　　　　　「ギリ、でありますか」
　　　|.............‘,................ |....{ 　〉..|=...| ‘,..........i　Vィ刋芹刈ト.................∧
　　　|...i...........‘,................〉ィ刋芹刈ト､. '.........|　　 V廴::::ﾘi..》............/....|i　　i
　　　|.人...........‘,..............《　V廴::::ﾘi　　ヽ......|　　乂辷ン.............../.......|| 　 i　 i
　　〃　ヽ...............................ﾄ乂辷ﾝ_　　　＼j　　　､､､､/...../....../..........|| 　 i　 |
　　 {{　　ﾊ............ヽ.............＼､､､､､　　　　　　　　　 /...../....../...|........|ﾄ､　ﾄ､/
　　 |ﾄ/廴∧...............＼............＼　　　　　　'　　　／7../....../＼j.........＼`´./
　　 |ﾄ､　　∧...................ヽ...........「￣｀　　　 °　　　／........../　　＼.........|ヽ'
　　 |{入／....i＼.................}ﾄ､.......i＞　　　　　／/......... /＼　　＼〉.....|
　　 |{/..|....... |......>､...........ﾘ...ヽ.......:::::＞　　　イ:::::i........../....|.. ＼　ヽ＼..!
　　入..|....... ﾘ./ / ヽ......{＼...........i::::::::}iii≧≦iiii{::::::|......./.......|.........＼　八
　／......＼.......く〃 - ミ....V...＼......V:::人/ |iiiii厂|:::: |...../i........|...............ヽ/......＼
'....................＼／　　　　＞--- ミ....ﾚﾍ.＿ﾉiiii廴八:::|../...i........i.................................ヽ

.
586： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:19:48 ID:TG.oddrA: 　　　　　「一応茶屋・置屋の組合はあるぜ？」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　⌒ 　｀⌒　　＼　　　　v-,
　　　　　　　　　　　　( ●) ( ●)　　　|　　　　 |　r
　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 | 　　　 |　|
　　　　　　　　　　　　'､　　　　　　　 |　　　　 |　|,.-、.
　　　　　　　　　 ,,.　-ｰ|　　　　　　 |ヽ__／￣ヽ｀ r´
　　　　　　　　 / .::::::、::|　　　　　　 /ｨ::::〔￣￣｀' ト-、
　　　　　　　　l :::::::::::::::::ヽ__､____,.　":::/::::〔￣　　　l:::. ヽ　　　　　　　　「『見番』っていうんだけど、その中で何かしらの規定が
　　　　　　　」 ::::::::l:::: ::::::「二二::::／ :::::::ヽ y　　　l::::::. ',
　　　　　　　 l :::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　l:::::::: i　　　　　　　　　存在する可能性はもちろんあるけど、
　　　　　　 / ::::::ｰ-ミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ＿／:: L::::|
　　　　　 / :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::|::|　　　　　　　　　実際はわからないというのが本音だ」
　　　　　/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 ::::::::::::::::::||
　　　　/ :::::::::::::::::::/　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ::::::::::::::: |

　　　　　　　　　　　　　 _,， - ― -　 _
　　　　　　　　　 ,，_ ´　　　　　　　 __｀　 .
.　　　　　　　 ,，´　　　 .′ 　　､ ´　｀ヽ、ヽ
.　　　　　／　　　　 |　 i　　　ヽ　　　＼ヽ
　　　　 /　　　 :/　　 |　 | ｉ　　　 :.　i　　　＼‘，
.　　　 /　　　 .:′ 　 /|　 | |､　　　 |　|　ヽ　　　ヾ、
　　　 /　　　　 :| :!　 /__|　 |/ ヽ -‐‐|ミﾄ､　:.　　　ヽヽ
. 　　 ′　　　斗七/´　{　/ヽ　＼ {　jハ｀:!､　　ｉ ‘，＼
　　　.　　　　 / |/,x=ｭ､乂　＼ィ斧ミｘ､ヽ{ ! 　ﾄ､ }
　　 !|　 !　　/　yfし::ﾊ゛　　　　　 ∨じ::j　j}　|ｉ:　!| jﾉ､
..　　八　ﾄ､　{ﾊヾ弋:::ソ　　　　　ゞﾟ '　″ ﾉl　八　＼
　　　　ヽ!/ヽ{　ｉ:.　　　　　　i: 　　　　　　　　 rfj/:ｉ　｀　　　ヽ
.　　　　/　　 iﾄ.:.　　　　　　　　　　　　　　/ゞ:'ノ|　　　　 i　‘，　　　　　　「ケンバン、デスカ」
　　　　 .　　　 |i八　　　｛　）　　　　 ′´　 !　､　　:|　　:
　　　 i　　　　|{､　丶　　　　　　　　　　ｲ　 :|　∧ ハ　　ト､　|
　　　 |{　　i　八＼　＞　　　　イ　 jハ　| /　ヽ　ヽ　|　 )′
　　　　八{ヽ{　　ヽ　｀ヽ |ｰ- ､　 ,，‐!j/ ′ }//　　＼）ﾉ
　　　　　＼｀ヽ{ 　＼　 ,　　 YY 　 !　　 /　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,， ´　　　 | |　　ヽ､
.　　　　　__ ,，　´ヽ　　　　ﾉ_ヽ　　丶、
　　　　　 /　: 　　　＼　　/{///ﾄ､7777/｀ヽ､__
　　　　　.　　i 　　　　＼/　ゝf＾ﾍ　ヾ'ソ　　　　: ヽ
　　　　ｉ　　|　　　　　　　　　　 ∨∧　　　　　　 i　:.
　　　　 |　　:.　　　　　ｘｭ､　　　 ∨∧　　　　 __　 :　 :.
　　　　 |　　 :.　　　 .ｲ三ﾆ≧ｭ､　 ∨∧ 　,.ｨ升,心、　 i
　　　　 |　　 :.　i .ｲﾆ三三三三ミｘ∨∧ｲ三三三,ﾊ　 !
　　　　 |　　　 :. '/三三三三三三,ミ}//ﾊ三三三三}　|
　　　　 |　　　　i{三三三三三三三ﾐ}/ハ,},三三三,ﾘ　:

.
587： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:23:20 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）　　　　　　　　　　　　　「ちなみにこの『見番』という組合は
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　京都の他の花柳界にも存在していて、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣　　　　　　　　　それぞれの区域で特色があるんだとさ」
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::￣￣::::::::::　、
　　　　　　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　;´::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／:::::／:::::::::::::::::／ヾﾍ＼::::::::::::＼:::::::::ヽ
　　　　　　　　 /::ﾆ/=－:::::::::::/　　　　ヾヽ::::::-=丶ﾆニi
　　　　　　　　;::::::::::::/::::::::::::::ﾉ　　　　 ||　＼::::::::::ヾ:::i、i
　　　　　　　 i::::://:::::::::::i　/　　　　　　　 ||　　ヽ:::::::::::::::|::::ｌ
　　　　　　　 |:::/::::::/:::/i ﾉ　　　　　　||　　　V丶:::::::|::::|
　　　　　　　 |/::::::/:::::７|ﾉ￣丶　　　　　ﾅ ― 、 !:::::i::::::|::::|
　　　　　　　〉:::::/i:::::/z|"ニ、　　　　　ﾉ　＿　ヾ:::|::::::i:::|
　　　　　　　i:::::/｀ｌ:::〈　| ｆ::ｃヾ　　　　　　彡,==z,、V|::::::ｌ ;　　　　　　　　「観光案内にもある、京都五花街というやつかしら？」
　　　　　　　|:ｲ !´|:;l ゛ゞﾆノ　　　　　　　　 | l:::c｀ｿﾞ〉|、:::|:
　　　　　　　|ハヾ|:ﾊ　　｀　　　　　　　丶=´　 / :|ﾊ:::|
　　　　　　　　　Vヾ∧　　　　　　　、　　　　　　　/イ:|/ﾊ:|
　　　　　　　　　ヾ:::｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　/_／:::∧!
　　　　　　　　　　 V::::::丶　　　　｀　´　　　　.ノ/::::::::/ 　|
　　　　　　　　　　　V::::::::::丶、　　　　　　　´:::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::ｙ=| ｀　ー　イﾄ、:::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 l::::::| /　＼　　　　丿＼:::::::::;
　　　　　　　　　　　ゝ:::::Y´｀丶＼　／　ﾍ　|::::::;、
　　　　　　　　／´｀´|:::::ﾄ、／　/|　|ヾ　くﾉ |:::::ト　＼
　　　　　　　／　　／ |::::|　ｒ ´｀ヾﾌ´＼　　 :|::::|＼　　＼
　　　　　／ヾ／　　|:::ﾄソヾ／介＼ノ＼ノ|:::ｌ　　＼／｀ー,、

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　京都五花街　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　　現在『京都五花街』と言われる街は以下の五つの地域になります。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　　　　　・祇園甲部
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　　　・宮川町
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　　　　　・先斗町
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　　　・祇園東
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　　　　・上七軒
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
588： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:24:24 ID:TG.oddrA: 　　　　　「その通り、この五つの花街ではそれぞれ稽古事の流派なども違っていて、

　　　　　　　祇園には祇園の、先斗町には先斗町の踊りや三味線があったりする」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ 　⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒）（⌒ ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､`-ｰ-′ 　　 | 　　　 . -,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　``　　　　 |　　　　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　ｨ { r 、　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ ´_ノﾄ}　}／,`〈　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ ,. - ／ :./ﾘ ,/ ／ヽ{
　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. -:::／:/:::ﾊ　／ : :/ :.ﾉ　)(_／ヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　／/ : ／ : /:::l　y : : : / : : }　　 >-<　} : :i
　　　　　　　　　　　　　　 j : : : : :> :./:::::l ./ : : : :i : : :Λ　/　　 / : :∧
　　　　　　　　　　　　　　i : r : : 〈 : i::::::::ﾚ : : : : : : : : : :〉､_　　〈ﾘV. :Λ
　　　　　　　　　　　　ｉ : | : : : :', :i::::::/ : : : : : : : : : :.乂｀ﾆﾆ彡´:.V. : ',
　　　　　　　　　　 | : | : : : : ', :i::/ : : : : : : : : : : : Λ : : : : : : : :V. :.i

　 |　　　l　　　　ｌ　　ｌ　　　　　　　　　 |　　　　|　　 |　　　　　　 |　 |　',
　 |　　　|　　　 |　　|　　 {　　　　　 :|　　　　|　　 |　　　　　　 |　 |
　 |　　　|　　　 |　　|　　 ∨ 　　　 :|　　　　|　　 |　　　　　　 |　 |　 ‘，
　 |　　　|　　　 |　　|: 　　 ∨　　　 |　　　　|　　 |　　　　　　 |
　 |　　　|　　　 |　丁￣￣　∨　　　｜￣￣丁 =‐}　　　　　 //}　:　　}　　　　　　　　　「ほうほう」
　 {　　 {　　　{　㌢芯云ミ ‘，　　 | /芹芋丐ﾐ､|　　　　ィi〔／　 }　　 :
　八　　 ',　/　　:　ゝ比//(　　＼　　|　 K{//}Ⅳ/:　　　//
.　　∨　 ∨ /　 ',　:{ 乂)こｼ　　　＼｜ :乂)こ少　|:　　//　　　/　}　　　‘，
　　　∨　 ∨ /　ヽｉ　｀¨¨^´ 　　　＼　｀^¨¨¨´　!　　}/廴__／　 /
.　　　 ∨　 ∨ /　八　　　　 ,　　　　　　　 |　　{////　　 /　　　　　∧
　　　　＼　∨:/　　ﾍ　　　　　　　　　　　　　 | ∨ ｀''＜zzz/^}　　　 / ∧
　　　　　　＼ ∨　　　＼　　　　-　　　　　　　　　 |　∨　　　　///ヽ　　　　/ ∧
　　　　　　　＼ヽ　　　　　　　　　　　　／｡s≦|　　　　 //////〉　　　 / ∧
　　　　　　　　　^ ＼　　　　ｌ　 .　　　　ィi〔二ニﾆ:|　　　　　/ ＼//,/　　　　 / ∧
　　　　　　　　　　 | ＼　　 ! 　 ≧≦ﾆﾆrﾏ二二二|　　　　 /　　ゝ '
　　　　　　　　　　 |　　ヽ　:|　　ィi}二ﾆ:|　　　　　 |　　　 ,′
　　　　　　　　　‐= |　　　＼ニニ:/ニニ|　　　　　 |: 　　/＼
　　　　　　 /二ニﾆ|　　 /二二二ニニニゝ≦ニニ:|　　 /　　 ≧=‐　､
　　　　 /二二二| 　 /=:≧=‐ニニ:r -----ニニ:|: 　/二二ニニニﾆヽ

.
589： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:24:36 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「余談ではあるが、『京舞』と名乗るのを許されるのは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在で言う祗園甲部の舞妓が稽古する『井上流』という踊りだけなので、
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_　　　　　　他の花街の踊りは『京舞』ではないぞ」
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　＿　　　　　　.　-―…― =ミ　　　ｘ≦}
　　　　　 {//≧=zｘ　　　　　　　　　　　　＜////|
　　　　　 |////,／　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　 ∨',／　　　　　　ｲ　　 !　　　　　 ∨′
　　　　　　　У　　　　　 / jﾊ　 i|　　　　 ‘，
　　　　　　　′　　　 /_ 厶/　∨斗- i {
　　　　　　ノイ　　　 /´/ ノ　／ヽ{＼{ハ｀　　　i 、
　　　　　八{ 　i　/yf斥斧　　　ィ斧ミx.i 　　トゝ
.　　　　　　　/ ＼Ⅳ《弋うﾘ　　弋うﾘ》, 　 i| }|
　　　　　　　′　　　}i　 ,,,,,　　 ,　　　,,,,,　,′ 八 |　　　　　　　　　　　「シツモンデス」
　　　　ノイ!　　 j八　　　r　　ｧ　　厶イ　八
.　　　　　八　ハ介　　　　　　ィ　ノj／
.　　　　　　　　）ｲノ Ⅵ/　＞　　＜　ﾉ｀ ,　--―一　⌒ヽ
　　　　　　　　　　　 _,ノ＾Ｙ´￣　／__,ノ　　　　,.　-―‐ ′
　　　　　　　　　　　 , ｲ　 .ｲ＿　´／　　＿_ 　 {　}
　　　　　　　　 i 人_/__＿___/　　　　／　　∨
　　　　　　　　 /　（＿＿＿＿_ノ　　　　rヘ　＼
　　　　　　　　 {７/////::::///／　／＾Y'　| ノ＼　＼
　　　　　　　　　　 V,////::::/,'／　／'､/　|　 |　　　＼　＼
　　　　　　　　　　　i,//〈::ノ／　／//ﾂ′ |　 |　　　　　＼__）
　　　　　　　　　　　|////（　／////,{　　 |　 |
　　　　　　　　　　　|////////////,'| 　　|　 |
　　　　　　　　八//////////,'八　　ゝ '
　　　　　　　　　 ///////////////∧

.
590： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:24:49 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､_
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　「はいなんでしょう、サーニャ君」
　 ,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|

　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿_
　　　　　　　　　 ,，　　´　　　　　　　｀
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　 ,　　　　　ｉ　 | 　、　 i　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　「ギオンコウブ、ギオンヒガシ、
.　　　　　/　　　　ｉ | 　ﾊ　 |- ‐ - j{　　　　ヽ　‘，
　　　　 ′　　/　!| |∨ | ヽト {＼{ハ{ 　　　 i 　‘，　　　　　　　　　　　ドウシテチガイマスカ」
　　　　　i 　　レ'八{/ヽ{ 　ィ斧ミｘ､　　　　 !| 　 ‘，
　　　　　|{　　 | yf斧　　＼弋うｿ〃i　　　八
.　　　　八　　 |《弋ﾘ　　　　 ,,,,,,,,, 　 | 　　イ　　　　 i
.　　　　　　ヽ.　|: ,,,,　′　　　　　厶イz八　　　 |
.　　　　　　 Ⅵ　　　っ　　　　　　 j)/　　　　八
　　　　　 / 　　　　　　　　　 __/　　　　　/　‘，
　　　　　　 ′ 　ヽ　　　　　　イノ　　 / 　 ′　 i|
　　　　　　ｉ　　　＼＿ ,.....::　　　| j{　,　/ 　 /　　八
　　　　　　 |{ ｉ　| }　、　!　 |＿ ,，　´ !ハ/j/ ）／j／jノ
.　　　　　八ﾄ､{ハ{ ＼ト､ |　　　　　 ∨ /　´ ／　´
　　　　　　　　ヽ　＼｀　ﾉ　　　　｀　 __
　　　　　　　　　　　 ,，　´j　　　　　　／　｀　､
　　　　　　　 . イ　　／＼＿,ｘ≦三／　　　　／ヽ
　　　　　　　 /　 | ／}_:_:/　｀寸三歹　　　　 ,　　　 ‘，
.　　　　　　　ｉ　　´　/::::i　　　｀¨´　　　　　/　　　　　‘，
.　　　　　　　| ｘｭ､ /:::::::!　　ｘ≦≧ｘ　　 /　　　　　 i

.
591： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:25:01 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　「良い質問ですね。

　　　　　　　　　　　　　　それじゃそのへんの疑問も合わせてこれから

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明治期における祇園の大変革を見ていくことにしましょう」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,ノ　ヽ､__ 　＼　　　　　r~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒ ) (⌒ )　　_,-|、　　　;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ　 r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､　　　　　 l　i　| lニﾆ;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 l　l, | l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　/　　　/ｨ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　＜/ヽ__､_r'´　　　／/　　 /　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ ,.　＜　　/ ／}　人　　　r y　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　r´　　　　　　 j∧∧　/〈'--:´　Λ　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　ヽ:ヽ__〉ﾊ　　　 / ∨　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　／　　　　Y　　　　　　　｀√:V ﾑ___＜　　＼　　　＼ !
　　　　　　　　　　　／　　＼　i　　　　　　　　〉::::| ∧　　　　　 ∨　　　　〉
　　　　　　　　　／　　　　　　＼i　　　　　　　　 i::::::|　∧　　　　　　ﾊ　　　　|

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八　　　　　　　　　　　「ハイ」
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

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592： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:25:22 ID:TG.oddrA: 　　　　　「幕末を経て明治に入ると、

　　　　　　　　　　京都府はこの花街における置屋制度を廃止させ、

　　　　　　　　　　　　　　　府による直接管理のもと、営業の存続を許した」

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　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::＼　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::＼　｜
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　 |
　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　 |
　　　　　　　　　　　 |＿＿＿＿＿＿＿;;;;!--|
　　　　　　　　　　　　　|＿＿＿＿＿＿;;;;;;;;;;､‐r:|
　　　　　　　　　　 /:::::::::;l:l::::::::::|　　　　　　_l:::|
　　　　　　　　　 /:::::::::/l::l:::::::::|￣`　　　 ´ |:::|
　　　　　　　　　　　/:::::::::/::l::|::::::::::ﾋ:ｲヽ　　ｲ}`l:::|　　　　　　　　『お上をさしおいてゼニの華を咲かせるのは認めません』
　　　　　　　　　　 /:::::::::/h'll:l::::::::::|'='-　　　ﾞ'´l:::::|
　　　　　　　　　 /:::::::::,l.ﾋ｡!|l|:::::::::|　　　　　 '　,!:::::|
.　　　　　　　　 /::::::::/::`''t'|| |::::::::|　　ー‐'　,ｲ'l:::::|
　　　　　　　　 /::::::::/:::::::/　| |::::::::|､　　　 ,.:l:::| l:::::|
　　　　　　　 /::::::::/::::::/ `'‐l,,|:::::::|:::7::::- '::::l|::|. |::::|
　　　　　 /::::::::/:::r''''''''''---l::::::ﾄくﾄ､::::::::/l:::|　|:::|
.　　　　　 /::::::::/r'"￣'''　-- ､l:::::|''--仁‐'､l:::|　 l::|
　　　　　　/::::::::/:j／,＿__､ﾞl`l　l::::|-'-'､r'ﾞy‐一i　|:|
　　　　　 /::::::::/:/／＿　ヽl　|　 l::|　　 `「`ｰ一l　||
　　　　　/::::::://'／ー‐ `ヽ/ └‐‐‐‐.､　 |　　　 l　|
　　　　 ,':::::::/〃'　　 - ､ /l　　　　　-',　 |　　　　l
　　　　,':::::::/l/　　　 _,,､ｧ' |　　　　　ｲ　 |　　　ｌ
　　　 ,':::::::,':| l / _,ｨ7　　　 |　　　　　l'　　|　　　　 l
　　　 l:::::::i::::l|/ ｢ l l　　　 |　　　　ノ　　l　　　　　l
　　　 |:::::::l:::/ /| l l　　　　　|--::T´|　　 ,!　　　　　 l　　　　　　　【　京都府　】
　　　 |:::::::|/,/　|,! |　　　 l　 l::::　|　|　　,!　　　　　　l
.　　　 l:::／　　 /l j　　　｜　l:　 l　 |:　/　　　　　　　l
　　　　l'´　　　/ ,/　l　　｜　 l　|　 |::/　　　　　　　　l
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

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593： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:25:41 ID:TG.oddrA: 　　　「これによって、芸妓、舞妓は名目上は置屋への『奉公人』となる」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
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　　　　　　　　　 /:/: ://⌒|:ﾄ、: ヽ: : : ﾍ
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　　　　　　　　　/: ∧!≧ 　ﾘ ≦ ヾ:ﾘ:i: |
　　　　　　　　　ｲ∧代ﾉ　　　代ﾉ　}ﾉ:/:!
　　　　　　　　　　　!　　'　　　　　 7 ）:!
　　　　　　　　　　　＼　「_ﾉ　　 , イ:/:l
　　　　　　　　　　　　　|ヽ　_, ィ /: /: :|
　　　　　　　　　　　　　|: :| レ-=l :{ |: :|　　　　　　　　　　　　　　　「それまではどういう関係だったのかしら？」
　　　　　　　　　　　 -‐|: /天|／l: | ￣ミ＼
　　　　　　　　　　「　　ﾚ　/　　　ﾘ　　　ﾅ⌒ｌ
　　　　　　　　　 i |/＿　〃　┌―‐┐/　　｜
　　　l' ⌒ 'l　　　|/┬┤{{　　「￢￢∨　　　l
　　　|-―-|　　　{ｌ　|　」 ||　　 |　|　|」ヽ　　　|ｌ
　　　,ゝ- ｲ　　　|ヽ￣_　 || ヽ _￣　_　 i　　　|
　　　{ ニミ、　 l　ﾍ　　　||　　　　　　∧　　 |
　　　ゝ'ｴ`　ト、|　　|　　-||―　　　　/　| i　　l
　　　　＼ //　|Tヽ/　　 ||　　　　ｲ、　|}　　 |
　　　　 ∨　　/〃/-┐　||　　　┌―{　ｌ　　　|
　　　　　 ⌒V　 /―/ 　 ll　　　　ト┬Ⅵ　　　|
　　　　　　　￣// /　　 ||　　　　|　|　ﾘ＿＿ l
　　　　　　　　// ./　　　||　　　　L⊥ 」l　　　|
　　　　　　　　「￣　　　ﾊ|　　　　　　　｜　　｜
　　　　　　　　|　　　　/:::||　　　　　　　｜　　 |

.
594： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:25:53 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「どういう関係って、

　　　　　　　　　置屋のおかあさんと芸妓、舞妓って関係だろ？」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､,ニ　　　 7 　 }::: : : ＼__
　　　　　　　　　　　 |　　　（ ─）（─）/｀ ‐　 /.　 /::::::::::::: :　: ｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　 |　u 　　（___人__）‐-―≦＿/::::::::::::::::::::::::: : : : : : : :丶、
　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　└‐-､__:::::::::::::::::::::::::::::::: : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　| 　　　　　　　　　｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::: : :}
　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　 |　　　　　　 ,　､_ -‐ ' ´｀丶､:::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　ノヽ､.,ヽ., ___ ,__ノ--―一'⌒V:: : : : : : ::: : :::::::::::::::::::::::;ｒ'´
　　　　　　　　　　　　_:ム:.:ぃ!`ー┬ ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : ::: : :::::::::::::::::::::／
　　　　　　　 _ ,.　 ' ´::::::::ヽ:ヾ　　/｀ヽヽヽ:ﾊ::::: : : :ヽ: : : : : :: : : :::::::::::::::::／
　　　 , -‐ '´: : : : ::::::::::::: :∧i､　∧　/＼l: : ＜＿_: : : i: : : : : : :::::::::::::::_ｒ'´
　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !ﾍ　　 !: : : : : : l: : : i:: : : :::::_､-‐''ﾞ´
　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l/∧　 l: : : : : : l: : _: !::::::／
　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛//∧　!: : : : : 厂:丿l／

　　　　　　　　　　　「一般的な関係に安易に置き換えるには特殊な世界だからな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「……なるほど？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　,　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.: : :´: : : : : : : :｀: . .,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ: : : : : ; : : : : : : : : : : ｀ .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: ,: ィ: : ／/∧: : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,ｨ7: : : :／　/:ハ: :i: : : : : : : : : : : ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' ´ ﾉｨ: : ; く　 /'　　i: :|: : : : : : : :: : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　　 ' /／,､　 ∨ 　　 |: |: : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　　＿. . . ､-― . . ￣ . ト､　　,ｲ ! 込,　 ',　　　 |:.|: : :i: : : : : : : : : :,'
　　 ,. . .r. .´. . . . . . .i. . . . . . . . ..|　ﾍ　ﾘ　ｰﾟ'　　　　ヽ ∨i: :ﾘ: : : : : : : : :/
　　i. . . . . . . . . . . . .|. . . . . . . . .ハ　 ∨ 　　　　　　≧､ヽﾑ: !: : : : : : : :/
　人. . . . . . . . . . .ノ＿＿＿__人　'　､ﾊ　　 ´ 　　　入ヽi: :|: : : : : : , '
／　ヽ､. . . . . ｰ. ´. . . . . ｀. .ー‐'―／: :ﾍ　､　　　　　'ｰﾟ´ }:ﾘﾚ´ﾌ: ／
　　　　　｀　＜. ., r‐.-. ､. . . /. . .／:／＞ >　 `　　　　　 _､_ﾚ_ ノ'´
　　　　　　　　/. . .ヽ.ー. --=＝.７._._._≧'ー｀＝r‐=‐ : : : ＞´
　　　　　　　 i. . . . . . . . . . . .≧´7/i_r/.r＞: ´,: :_:＞＜三､　 ,､
　　　　　　　 !. . . . . . .／.￣. . . . . - =＝＜. ´.-.-.-.-≧､三y三ム
　　　　　　／. . . . . ./. . . . .ヽ.ｰ. ´. . . . . . ,､. . . . . . . . . 7ﾆ,'三ﾆ/
ー-､　 ,／. . . . . .／.o. . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . ../三三ﾔ
､　　 >＜. . . . ／ . . . . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . .ﾌ三三/
ﾆ＼/. . . . ＼/o. . . . . . . . . . . . . . . ..／. . . . . . . . .／三三/
三ﾆ＼. . . . . .＼. . . . . . . . . . . . . ／. . . . . . . . ..／三三ｱ
三三ﾆ＼. . . . /. .＞. ､. . . . . ..／. . . . . . . . . ／三三／

.
595： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:26:12 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「ところで、明治政府は明治五年（1872）に、

　　　　　　　　　　『太政官布告295号』を布告した。これは俗に『芸娼妓解放令』と言われている」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　　　　　　　　　　」　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ｲ
　　　　　　　　　　ﾑ、ヽ、　　　　　　　　　　　　＼　/　l
　　　　　　　　　 /: : ヽ、ゝ、　　　　　　　　　　　　ﾉ　 .!
　　　　　　　　 ./: :ﾉ: : : :｀ｰ二_　-　_　　　　　　 /　　l
　　　　　　　　,:':／: : : : : /:l: : l : i:ｰr, 二_　ー- ム.　」
　　　　　　　／: : : : : :ノY': : :l!: ﾅナぇ､_ ｀　ー-┐-┤
　　　　　　／: : : : : : :/rﾃl: : : i!:; :ﾒゞ;;ﾃベﾐヽ　　,ィﾋ: :l
　　　　.／;: : : : : : : :.k 。 !: : : :i!:/　￣　　　　ｨﾂﾉ: : :ヽ
　　　〃/: : : : : : : : :,':::>-|: : : :ﾒ、　　　　　　　l 　ﾊ: : :ﾍ　　　　　『太政官布告295号、発令です』
　　 / /: : : : : : : : : :l::::j　.!: : : ; 　ヽ　　　　　ノ　/: :}: : ハ
＿/ /: :_:_:_: : : : : : :|::/、 l: : : :l　　＼. ､＿ _　ノ: : :l: :/　i!
　 |￣　i! 　｀ー― ､/　ヾ,|: : : ﾄ､　　　ヽ ` ´ ／: : : ﾉ:/　ﾉ
　 |　　.i! 　　　　 / ｀丶, |: : : i.　ヽ　　　＼´: : : : :〃:|　/
　 | 　 .i! 　　　　/　　　｀丶; :ト､　冫ｰ ´＼ヽ､;_: : : ﾉ/
　 |　　i!　　　　 /　　　　　　／＼ .ｿ | ＼　_ヽ＼｀ｰ.ﾒ､
　 | 　 i!　　　　/　　　　　／　　　＼┴ 一 ' ´{.　ヽ　 .{
　 |　 .i!. 　　 /　　　　／　　　　　　ヽ、＿, -′　 }.　 l
　 |.　.i!.　　　/　　　／　　　　　　　　,　ﾍ　　ﾉ　　′ ﾊ
　 |　 i!.　　 /　　／　　　　　　　,　′　ﾍ、　　　　　/　l
　 |　.i!.　　/　／　　　　　　 ,　 ′　　　　　＼　　　　l!　 i!
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「これはどういった布告でありますか」

.
596： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:27:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「まぁ、年季奉公なんかについて規則を制定したり、

　　　　　　　　　　　芸妓や娼妓の就業と拘束を禁止し、一切の解放を命じたものだな」

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》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

太政大臣布告第二百九十五号

一、人身を売買いたし終身または年季を限りその主人の存意に任せ
虐使いたし候は人倫に背きあるまじきことにつき古来制禁のところ
従来年季奉公など種々の名目を以て奉公住為いたし
その実売買動揺の所業にいたりもっての他のことにつき自今可為厳禁事

一、農工商の諸行習熟のため弟子奉公のため致し候儀は勝手に候えれども
年限七年にすぐるべからざること、ただし双方和談を以て
更に期を延べるは勝手たるべきこと

一、平常の奉公人は一ヵ年宛たるべし尤も奉公取次ぎ候う者は証文可相改事

一、娼妓芸妓など年季奉公人一切解放可致し右についての貸借訴訟総て不取り上げ候う事

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　「それはいいことじゃないんですか？」

.
597： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:27:48 ID:TG.oddrA: 　　　　「さぁね、いいことだと受け取った人間もそりゃいるだろうけど、

　　　　　　余計なお世話だと思った人間も多いだろうさ」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　　　　　　　　　　　　 l :::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　 |::::-‐-::､::::::|
　　　　　　　　　　　　｛／￣ﾞ＼＼|
　　　　　　　　 /...................＼｝
　　　　　　　　　　 / ......................ﾚ;|
　　　　　　　 / ......................八{|　　　　　　　　　　『ま、全文読んでみたらわかるように
　　　　　　　　　 /......................../ ﾉ..|
　　　　　　 _/......................../‐-ミ|　　　　　　　　　　　　　　　清々しいほどのザル法なんですけどね』
　　　　　　／/..........................|　　　｀>､
　　　　　 /|ﾚ' ............................|　　／／、
　　　　　j / ................................|　　{ /　　 `
　　　　 / | ..................................| 　ﾚ|
　　　　,ﾞ　| ..................................|　 /｜＼　 |　　　　　　　　　　　　　『娼妓、芸妓を狙い撃ちしただけです、
　　　　|　 i, ...............................ﾉ　 |　|　　＼ﾄ､__
　　　　|　 |ヽ.......................／　　 |　|　　　　　ｿ＼__　　　　　　　　　　　　普通の徒弟制度？知らんがな』
　　　　ﾚ'⌒＼......／⌒ヽ　　　 /　l　　　／　　｝ト､
　　　　＼｣__ノ[[入＿_,ノ　　 /　｀　　／　　　 // /＼
　　　　 ∧ V......|_,,.　.,,,＿　　{ ヽ　　　　　　　　　〈/／＼＼
　　　　 |　ﾌ|.......|丁￣￣￣ ∧　＼　　ｧ‐--‐ ´　　　＼_〕
　　　　 |　| |.......| |　　　　 { ∧　　＼／￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣￣|
　　　／|　| |...刈　　　　　　 { ∧　　　　＼　　　　　　　　　 |　　　 |
　　二ﾆ＝―=ﾆ二´￣￣＼　 { ∧　　　　　|＿＿＿＿＿＿＿|＿＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　/＼ { ∧　　　'"⌒＼＿　　　　　 [爿　　爿
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あら、そうかしら」

.
598： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:28:03 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「現実問題として……茶屋や置屋にいた芸妓たちの中には

　　　　　　　　困窮者も多かった。本人だけではなく、家族揃ってね」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ、
:::::::::::::::::...ヽ::::::､-─────- ､_,. -－──ｰ、
:::::::::::::::::::::::::::://￣￣￣￣￣￣｀ｰ´￣￣￣￣/
::::::::::::::::::::::::://　　　　　　　　　/ /　　　　　　/
:::::::::::::::::＿//＿_ 　　　　　　 ./ /　　　　　　/l　
:::::::::::::::{　_____　　｀ヽ　　　　 / /　　　　　　/:::.l

　　　　　　　　　　　　「そういう環境の女達がいきなり働き口を追い出されて

　　　　　　　　　　　　　　　『はいあなた達は自由ですよ』って言われた時、何が起こると思う？」

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _　　　　　　　　　　「うっ」
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
599： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:28:14 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　「今ヴィルケさんが想像した通りのことが、当然起きるわな」

　　　　　　　　　 .／￣￣＼
　　　　　　　　.／　　　　　　＼
　　　　　　　　|　　　　ー　　‐ i
　　　　　　　　|　　　（ー）（ー）
　　　　　　　　|　　　　　（__人__）
　　　　　　　　|　　　　　　`⌒´i
　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　　／:＼　　　　　ィｰ､
　　　　／ヽ:::::| ＼{￣Y＾'Yヽ「卜、
　　　　 / 　　！:l　 └‐个个┘|: :|　ヽ
　　　　　　　 |:::|　　　 j　i 　　r-‐…ヾ、
　　　 ; 　ﾞ:. 　 |:::| 　　｛o｛　_ｃ},//∠..　Y
　　｜　 :..　 |:::|　_..　┴zy('ｰ-＿_ -ｰ')勹
　　　 |　　 ,ゝｧ^f´　　〈/　｀　　　　 ´　Yﾊ　　　　　　　　 _,,_ 　　　_＿＿＿
　　 _ﾉ-‐ｧ'´　｛！　　､｛: : 　　　 . : : : }　{　　　　　 r<'ｰ‐'>、　 |｀¨¨¨¨¨¨´|
　　｛　／　　八　ﾏ''ヽ._ヽ>ｘ、＿____;_;_;_ノ　〉　r=＝z,＿ ] __￣　{ 　 |‐------‐|
　　 }　　　　 _,,.＞'′　 |･|　　|:::| |　　 | ￣￣| | 　 |｀¨¨´ |¨¨´| ｜　 | 　 . :　　 |
　　＼_..=-‐'´ |:::|　　　 | ｛　　|:::| | _..　|: : : : :|ﾊ_:_:_| : : : : |: : : | ｜　 |　 : : 　 : . |
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｛＜.._jx,_ _,ノ　｀¨'ﾍ,＿_,ﾉ､__,ﾉ¨´_.＞|. : : : 　 : : |
　　　　　　　　　　　　　　　｀　ｰ-￣¨二二二二二二二　-‐ ' ﾍ..＿＿___.ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　「『解放』された後、

　　　　　　　　　　　　　　　　その親達が帰ってきた娘の身柄を引き受けられるだけの暮らしを

　　　　　　　　　　　　　　　　　　していなかったケースが多々報告された」

.
600： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:28:24 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「それでも無理に娘を引き取って、

　　　　　　　　　　　　　　もろともに路頭に迷う家族も少なくなかったろうな」

　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 ┌────────、
　　　　　　　ﾍ　　ヽ,　　　　　　　＼へ...........　　　| |￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　 ':　　　 '、_／　　　　　　　　/::::ﾉ::::::::::::::::::::::| |　　 ,.-､　　　　　　 .|
　　　 :.　　 //＼　　　　　／::::/::::::::::::::::::::::ﾉ| | 　/　/'　　　　　　　 |
　　　　　　 ''"　　＼__／＼／::::／:::::::::::::::::::::::/ .| |／　/ ,ﾊ　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ､／　／　/ .ﾉ　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　＿__／:::::::::::::::／:::::::::::::/　　　　／　ｲ　　　　　　 .|
　　　　　　　　／...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　 / ﾉ　　　　　　 .|
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 /　　　　　　　 |

　　　　　 vｪｪｘ､　　　　　　　＿＿　　　　　　　,ｘｪｪｪｪz
.　　　　∨///≧zｭ､,，__´_　　　　_｀__　ｘ≦/////,/
　　　　　 ∨///／　　　　　　　　´　　　｀ヾ/,////
　　　　　　　∨,/　　　　　 j{　　　　　　　ヾ///
.　　　　　　 У　　/　　　　ハ　|　}　　 :.　　　　∨
.　　　　　　 /　　 /　　　 /|　 , 　,'　　ｉ　:.　　‘，
.　　　　　 .′ 　 ,′　/　/i |　 | j/　| 　 | |　| 　　 :.
.　　　　　　,: ′　 |:ｉ{　′/八{　 }/{ ヽ{ヽ :|ハ !　　 !| ヽ　　　　　　　　　　「ソレハトテモコマリマス」
　　　　　 !{:.　　.:|八{'‐/-- ヽ / ヽ- ‐‐jﾉ‐ jﾊ{ 　 !| トゝ
　　　　　　八i　　 |　,y'斧気　　　ィ斧ﾐｘ　 i　八{
.　　　　　　　＼　ﾄ､ヽ弋::ｿ　　　　　弋:::ｿ j「 /| /　‘，
　　　　　　　 ,′｀:|,ﾊ　 ,,,,,,,,　　　　　 ,,,,,,,,,　/ j/　　 :.
.　　　　　 ,　　 :ト :　　　　　　′　　　　 ,'イ　　　　 i
　　　　　　　ｉ{　　　人　　　　r っ　　　　,　/　　 / 　!|
.　　　　　　八{ヽ　 :! ､＞　　　　　　　イ　/　／} / 八
　　　　　　ヽ＼ﾄ､{｀ヽ　|　｀¨¨´ | jノ〃j／　 j/ /
　　　　　　　　　　　　厂｀YY ￣‘，
　　　　　　　　　　　　　／　　:| |:　　　＼
　　　　　　　　　　,，　f{　　　 /ﾊヽ　　　　j7　､
　　　　　　　r　 ´　　ヽ　／f⌒Yヽrzzz/　　｀ｰ､
　　　　　　　| :.　i　　　　｀ ´　 ∨/|　ヾソ　　　　: 　 i
　　　　　　　|　:. |　　　　　　 i77}　　　　　　　ｉ.: 　 |
　　　　　　　|　 :.|　　ｘｭ､　　　 ,'//|　　　ｘｭ､　 |:/　 |
　　　　　　　|　 y,.ィ升三≧ｭ､ｉ//,|　,.ィ升三心.{:ﾉ　 !

.
601： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:28:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「行政はそういった状況に対して

　　　　　　　　　　　何らかの対策を行ったのでありますか」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧
　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
　 /　　　　　　 ,'/// 　　　　　　　 |　　　　　　　　　　ﾏ////∧:　　/ ∧

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　ヽ､_
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|　　　　　　　　　　「対策？取ったよ？」
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
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::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
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602： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:28:52 ID:TG.oddrA: 　　　　「こうした事態を受けて、京都府は芸娼妓解放令の施行後も、

　　　　　　希望者においてのみ、願い出制で自分働（個人経営）として営業許可を出す措置を取った」

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　　 r＜: : : : /:|: :、￣r'　　＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　　〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ）: : :`く : : : ヘ|
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　　　　　∨/////／ ´　　　　　　　　　　｀ヾ'///////
.　　　　 ∨//／　　　　　　　　　　　　　＼////
　　　　　 ∨´　　　　　　　　　　　ｉ　　　　　　ヾ'/
　　　　　 / 　　　　　 /　j{　　i|　　　　　　　　‘，
.　　　　 /　　　 /　　　 ′ ハ　八　　　　i　　　　i
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.　　　ノイ　　 !　　ハ　| !| |　ハﾄ､{ハ{　ハ　　 !|
　　　　　八　　 i|ﾊ /―Ⅵ八{ ノ　‐＼‐ 七7　‘. 　八
　　　　　ヽ.　 |　ｘ≠≠ミ　　　　ｘ≠≠ミ　 i　/ 　ヽ　　　　　　　　　「ヒドイグダグダデスネ」
　　　　　　/　＼{ . 弋うｿ　　　　　　弋うｿ ″ ,'Ⅳ 　‘.
　　　　　.′ 　ｉハ　　　　　　　　　　　　　　/ ′　　 i
　　　　ｉ　　ﾄ､　. ''''''''''　　′　　''''''''''　 .ノ　　　 }|
　　　　 |{ ! 　八人　　　　　　　　　　　ｲ　　　八
　　　　　八ﾄ､　　ヽ　＞　　　⌒　　　イ /!　　　　/
　　　　　　　＼ﾄ､　Ⅵ＼ ≧ 　　≦ ノ}/ | 　 /}ノ
　　　　　　　｀　＼{　　|　｀TT´　 |　´　},ﾊ/
　　　　　　　　　　 ,， ´　　| |　　＼
　　　　　　　　　　.　イ　　　ﾉ∧　　　｀　r 、
　　　　 r‐=　 ´　　i|　　　イ::⌒Yヽ＿＿/　｀　　 __
　　　　 |　　　　　　ヽ／　∨::::/ 　 ∨// 　　　　 i
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　　　　 |　V　　ｘ≦≧x　　 |::::::|　　 x≦≧ｘ.　|/　　i|

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603： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:29:10 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「で、置屋や茶屋はそうした芸娼妓の受け皿として今まで通りになったってことかお」

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 '　　__ ノ　ゝ.__ヽ　　　　　　　　　　　「なにもかもが元通りじゃないだろうけど、
　　　　　　　　　　 l　　　( ー)　(ー ) ｌ
　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　 (___人___)　ｌ　　　　　　　　　　　　　ある程度はモトサヤに収まったろうな」
　.　　　　　　　　　　　ｌ　　　｀--´　　ｌ　
　.　　　　　　　　 !.!　　　　　　　　 !(　（(
　.　　　　　　　　　 ' ヽ　　　　　　 (　( ヽ)
　　　　　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´￤ヽノζ
　　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥

　　　　　　　　　＿＿　　　＿_
　　　　　　　＿,:': : : : : : :＞/＜⌒＼
　　　　　　 ,. : ´: : :／: : : : : : /: ⌒ヽ　＼
.　　　　　 /: : : : :/ : : : : ,.へ/､へ: : : ヽ　　ヽ
.　　　　 ,': : : : :/ : : : : /´￣＾￣｀ヽ: : : ヽ
　　　　　l: : : : / : : : : /　　　　　 ';. : : : ':,
　　　　 l: : : : l: : : : :├‐==≦　 ≧z!: : : :ﾄ:}
　　　　 !: : : : l: : : : : l六ｵミ　　徐､V: : :|.||　　　　　　　　「……なんだか複雑だわ～」
.　　　　 l: : : :/ｌ: : : : :.伐り　　　 .ﾋﾘｊｊ.: : :|.ﾘ
.　　　ｌ: : : {(.|: : : :ﾄ:|　　　　　 , 　/: : : |
.　　　 !/ : :ヽ|: : : :| ヽ　　　　　 j: : : i:|　　　　　　　　　　　　　「花街の皆さんがそういうお仕事をしないですむのなら
.　　　 / : : : :人!: :│ 　　＝ｰ　／| : :/l:!
　　　 /: : :/:/: :人 : l　　､ __ .イ.:|　|: / .ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　それはいいことのはずなのに」
　　 ,': : :/―‐<＿ヽゝ===ﾄ､: : ! :|　ﾚﾞ
　　 ! : ,'　　　　＼＼／)ヽ‐┴ ､
.　　 | : {　　＼　　ヽr' ／／)､. 　 i
.　　 | :∧　　　ヽ.　／|.　　／,ｨ )､　|
.　　 !:/: :ヽ　　　　Y　　|　　　ﾉえ〉ヽ|

.
604： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:29:48 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　「まぁ、あずさのいうことも分からないではないけどさ」

　　　　　　　／´￣￣￣￣｀＼.
　　　　　　／: : : :　　　　　　　＼
　　　　　/: : : : :　　　　　　　　　　　'.,
　　　　　|: : : :　　　　　　　　　 :|
　　　　　| : :u : : : : : .,　　　　　　 :|　　　　　　　　　「俺は別に娼婦の存在を否定するつもりはないしなぁ、
　　　　　|:: : : :＿ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_　　:|
　　　　　|::::;;;（　 ●）ﾉヽ（　● ） ;;:::|　　　　　　　　　　　　　　女は女で感じるところはあるんだとは思うが」
　　　　　|: : : ´"''", 　　　　"''"´　:l
　　　　　 ',: : . . （　　　 j　　　）　 ./
　　＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　/ハｰ､＿_
　／: : r':|　r'￣二ﾕ　　　　　　　　./ : ',: :: :: :＼＿_
　: : : : | .|　|　/ 　) ｀)　　　　　　 ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
　: : : : |.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿　　　／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: :: :＼　　　　　　　　ヽ- ´ 　 .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: : l: ｀ー┬-､　　　ト､.　　/: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : : ┐|: :: :: :: :＼）　７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: : イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiii〈　 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ : : / /: :: :＼＿￣＼ii｝　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|　　　　　　　　　　「あら、そうなの？
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|　　　　　　　　　　　女性の人権などに対する意識が希薄なのかしら？」
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

.
605： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:30:04 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「憂慮しなきゃならんのは娼婦が劣悪な環境で売春しなきゃならないことであって、

　　　　　　　　　売春の存在自体じゃないだろ？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　:::::::::.／￣￣＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　:::::::::: ⌒´ ヽ､,＿　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　　　　 .|　:::::::::::（●).（ー )　　　 |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 |　::::::::::::（__人___）　　　　|:::::::,. -ーy::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::::::/::'､　　　　　 |￣　　 _/::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　 .| :::::::/:::::　|　　　　　　　|　　／...::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　| :::::::::::::／|　　　　　　　/ﾚ-,.ｲ:::::/:::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:／:::::::::::: ヽ__､____,.　"/／::ﾉ.:::::/::::::::::::::::　j
　　　　　　　　　　　　　　　 r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::ノ::: ､:::: ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「……と、話がずれてる上に絶対に平行線なのは見えてるからこの辺にしておこう」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　ィi〔ﾆﾆﾆﾆ｡s≦}＿＿
　　　　　　　　　　　　　　 /へ‐=≦ ／　　　 i////＼
　　　　　　　　　　　　　ィi〔　 / 　　 {　　　　　 |⌒^　　＼＿＿
　　　　　　　　　　　 /　　　　{ 　　 {　　　　　｜　|　　　 l　　　l
　　　　　　　　　_i　　　　 :i　　　i　　　　　｜　|　　　 |　　 |
　　　　　　　　　 f |　　　 :| 　　 |　　　　　 }　　|　　　 |　　 |
　　　　　　　　　　 | |　　　 :| 　　 |　　　　八　 |　　　 |　　 |
　　　　　　　　　　 | l:　　　十――!　　　　ム-- ､　　　 }　八 }
　　　　　　　　　　 { :　　　　 ,x芹笊ﾐ　　　 ,ｨ芯丐 }　　 / /}　/
　　　　　　　　 {', ∧ 　　ゝ V)ツ } 　／: V)ツ//　　/ /　!/
　　　　　　　　 / ∨∧　　ﾄ､　　i ／　　　 / / 　 / /}　/
　　　　　　　　　/　　ﾏ/ヘ　八＼　　 ' 　　 / 人／ / ｉ
　　　　　　　 /　　　　7__}＼　＼}　　r,　　　　／ { /　　　　　　　　　　　　　　「jud」
.　　　　　　　 /　　　 // |　 |⌒ {＞　　ィ　}⌒|　 /　　 l
　　　　　　　　　　　　〈/ r:|　 |z /二二爪二///,'|　 |
　　　　　　 /　　　　　　 {:|　 |//　≧s。ィi〔 ∨/,|　 |　　 |
　　　　 /　　　　 ‐=≦ﾆ|　 | {i:i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:∨:|　 |＿＿|
　　　　　 ,　　　 /ニﾆﾆ二:}　 |　≧s。i:i:i:i／　:∨　 {二二ヽ
　　　　 /　　 /ニニニﾆ/　/　　　￣　　　 ∨　!ニﾆﾆ:}
　　　 /　　　 {ﾆﾆ二二/　/　　　　　　 l　　　　 ∨{ニニﾆi
.　　　　　　　 |ニﾆ二:/ ％　　　　　 Y　　　　　＼ﾆﾆ=|
　　　 ,′　　　 |ニﾆﾆ://　　　　　　　　　!　　　　　　　 ∨=:}
.　　　　　　　 |ニ二//　　　　　　　　 :.　　　　　　　ﾏ=|

.
606： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:30:20 ID:TG.oddrA: 　　　　「だいたい明治の元勲の中で祇園や島原、

　　　　　　あるいは吉原なんかの大籬で遊ばなかった人間がどれだけいるってんだよ。

　　　　　　　　どの面下げての解放令か、笑わせやがる」

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　⌒
　　　　　　　　　　|　　　（ー）（ー）
　　　　　　　　　　.|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、
　　　　　　　　　　.人､　　　　厂丶,丶　v　〉
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　:::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. ',

　　　　　＿＿＿_
　　　　／_ノ　ヽ､_＼
　　／（ ─）／)（─）＼
　／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼
　 |　　／,.=ﾞ''"／　　　　　 |　　　　　　　　　　「やらない夫、いくらなんでも子供の前で飛ばし過ぎだお」
　＼.　i f ,.r='"-‐'つ　　／
　／　ｉ　　 _,.-‐'~　　　＼
　　　　i　　　,二ﾆ⊃

.
607： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:30:33 ID:TG.oddrA: ／

　　　「アメンボアカイナアイウエオ」

＼

　　　　　／

　　　　　　　　「アメンボアカイナアイウエオ」

　　　　　＼

　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 /: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/　　　　　　　　「あっちであずささんとサーニャちゃんが
　　 | ∨:: : :.V　､　U　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '　　　　　　　　　　　　　　　臨時のボイストレーニングしてるわね」
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あぁ、それはいかん、常識的に考えて」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／）￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／∠___ ヽ､,_　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ／ ,-イ）（＝）!!! |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l /　/（__人___）　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　', ｀⌒ ´　 u　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　 ',　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　　ﾉ　　　　　/|_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _∠⌒ヽ j,　_、___　ｨ／::＼__
　　　　　　　　　　　　　　　___／ ...:::::::::::ヽV￣￣￣:::::::::::::::::...´´''' ､､､ _
　　　　　　　　　　　　／::::／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....　:::::..＼
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608： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:30:49 ID:TG.oddrA: 　　　「切り替えて続き行こうか。

　　　　　　　芸娼妓解放令が出された際、芸娼妓が転廃業を図るための受け皿として、

　　　　　　　　　行政は『婦女職工引立会社』という構想を出した」

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　　　　 |~~'-､　　ﾞ''ー ___　　　　　　　　　 |　　　 _|
.　　　　|;;;;;;|;;|;;;iー－､,　￣'''''--------┴--''" |
.　　　 |;;;;;;;|;;;|;;;|;;;;;;;;|;;|￣~7iー----------''i'''"|
　　　 |;;;;;;;|;;;|-;;|;;;;;;;;|;|;;;;;/|-......__　　　　　 _ｨ-!;;;;;|
　　　|;;;;;;;;|;;;|ヾ!|;;;;;;;;|ﾘ;;/r;;;o=､　`　　　 ,f;;jｱﾞ |;;;|
.　　 |;;;;;;;;|;;;|ミﾆ|;;;;;;;|／` ﾞ="-　　　　　!''''"~　 j;;;|　　　　　　　　　　　『一応ハコも作りましたよ！』
　　 |;;;;;;;;|;;;;|､ o|;;;;;;;|　　　　　　　　　　 !　　　 j;;;;|
　　|;;;;;;;;/;;/ﾂフ:|;;;;;;|　　　　　　　　　　 _,　　 j|;;;;|
　 |;;;;;;;;;/;/"／;:|;;;;;;|　　　　　　　　　 _,　　　/|;;;;|　　　　ヘ
　/;;/;;;/;/／､"　|;;;;;|ヽ　　　　`''''ニ゛　　／/ |;;;|　　／　　＼
../;//;/;/／　＼　|;;;|　丶　　　　　　　／;;/　 |;;|　／　　　　／＼
///;/;//＼　　　` |;;|､丶　 `　.,.,___／＼／　 |;;| ／　　　／　　／|
//;/;;//ﾞ"![jﾆ- ､　'!;;| ＼＼　　ｊｊ　＼　＼ｰ-|;／　　　／　　／　　|
/;/;;;/　　　ﾞ'![j:i,`ﾆ:'!;;|､___`_､_､j_ｊ,,..一`　-7　／　　／　　／　　　　|
;/;;;/　　　　　 `ﾞ'!l,j-'!;i_ ___,.=---''''￣　　/／　　／　　／　　　　／＼
;;;;/　　　　　　　　 `'[ｊ!l,`}f , ＜ニ－--''"／　　／　　／　　　／　　　＼
;;/ヽ　　　　　　　　　`-'l"￣￣　　　　／　　／
"ヽ　＼　　　　　　/　||ゝ　　　　　　　 >､／
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

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609： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:31:07 ID:TG.oddrA: 　　　　　「当時の下京第十五区より提出されたこの構想は府に認可され、

　　　　　　　　　　明治六年（1873）に『下京第十五区婦女職工引立会社』が設立された」

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　　　　　　　　　　　 l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::-―――-:::::::::::|
　　　　　　　　　　　｛二ﾆ=‐宀冖宀‐=ﾆ二｝
　　　　　　　　　　　 |...|.| ⌒`　　　'⌒` |.|..|
　　　　　　　　　　　 |...|.| x=ﾐ　　ｘ=ﾐ |.|..|
　　　　　　　　　　　 |...|.| , , ,　　　　, , , |.|..|
　　　　　　　　　 /...从　 rｾＴ 'ト .,　从..',
　　　　　　　 /....j／　 | |　|　| |　＼...∧　　　　　　　　　　　　　　『京都博覧会の初めての開催とか
　　　　　　　　　 /.／　　 |_|　|　|_|　　　＼∧
　　　　　　　广ア　　　　　 |　　＼　　　｀丶￢ミ　　　　　　　　　　　　　都をどりの誕生とかもこの時期ですよ』
　　　　　 _∧/　　　　　　｢|　|　｢|　　　　　　　＼∧
　　　　　/ |_/ 　　　　　 |｣　|　|｣　　　　　　　　ﾞ｣＼
　　　　_j ／　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　＼
　　　 //　　　　　 _／　 __　|　__　　　　　　　　　　　ヾ
　　　〃　　　　　 /´　　　 | |　|　| |　　　　　　　　　　　 |
　　　 |　　　　　　　　　　　 | |　|　| |　　　　　　　　　　　 |
　　　 |　　　　　　　　　　　 |_|　|　|_|　　　　　　　　　　　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「同年、下京第十五区は、建仁寺北側の元建仁寺寺領を払い下げられ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そこに製茶所や養蚕所、歌舞練場を整えた」

.
610： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:31:25 ID:TG.oddrA: 　　　「京都府はその後明治九年（1876）に

　　　　　　　『売淫罰則』及び『駆黴規則十七ヶ条』を設定し、モグリの娼婦や花柳病の撲滅を掲げ始める」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　　　　　　　　 .〉　通　〈　　　　　　　　　 |　　　　　ヽ. 　 |
　　　　　　　　く　　報　 ,>　　　　　　 |　　 ..,,＿＿ヽ, .|
　　　　　　　　 .〉　し　〈.　　　　　　　　 |　　　　　,.- ' 　 |
　　　　　　　　く　　ま　 ,>　　　　　　　 ,r|,,__ 　＼ |／　　_|
　　　　　　　　　.〉　す　〈.　　　　　　　　 ,ﾄ.､,,_｀`'ｰ‐l--‐''"_」
　　　　　　　　く　た　 ,>　　　　　　 ,' ,| i. |_`''ｰ‐‐‐''_,l´| ',
　　　　　　　　　＼！／　　　　　　 / /|i.l .|ｔﾞiぇ '　ｧｔﾃ1 |! ｌ
　　　　　　　　 V　　　　　　　 /, ヾ| i! |￣　 ,i　￣| i|､.|
　　　　　　　　　　 __ __ _　　　　　　 ./　　:| l! |　　r=;､　 ,ｲ! |i　|
　　　　　　　　,.-ｧﾞ　ﾞV" `ヽ、　　 _,ﾑ､--ｧﾐl! |ヽヾ=ｼィﾄ､! | 　|
　　　　　　／./ ; ., i.l .ﾄ､ ',　ﾞ､_ｌ二--､＿〉　}, |ヽ.`'‐'´/'ﾞ　|〈ﾄ､,_|
.　　　　 ,r,'　/ ,:i ,l |:ﾄﾑ|i i ', : ヽ´,.r/rラ'ﾞｌ　＾ヾ,ニﾆﾆﾆ三7/」.ｌ `ｰ､
　　　　 /:,' .,'　/|/|,i |　 |ﾄ|､|. ｌ　',ﾞ///. ヽ. ヽ__,r ﾞl.＿＿　,/　ｌ,　　　`ｰ､
　　　　.ｌ::ｌ,ｌ |''7ﾆi!ﾐ!|ｌ　.ィlﾆﾘ. i!.i.||//､ヽ、ンﾞ .ヽ,ﾉ　　', ￣~フﾞ　　ｌ　　 /
.　　　 |::l.i　l 代ｿﾞ　　 . ﾋﾞﾘ1 | j!i| { _,ゝ‐'´ ﾞ､　　　　　-‐''´　　　 |　 /ｿﾞ!
　　　　|:::!ﾄ, i |￣　　 i!　￣| |リ|ﾘ |.　|　　　/　　　　　 ',　　　　　 |　//　ﾄ、
.　　　ｌ:i_ﾋﾑﾄ　　,r=＝､　 ,ﾚ;ィﾞ　 !　|　　/　　　　　　　}　　　　 { /'"　 | ｌ.
　　　 __,}　ﾞ|:ヽ、辷ﾆ;ｸ　／ﾚﾞ　　|　　 /.|　　　　　ｌ　　　　 ',　　　ｌ　',
　　_r'ﾞ　l _,,.ﾍｰ､i`ｰ三-''iﾞｨﾍヘ,　　.ｌ　 /　|　　　　　　 |　　　　 ',　　 |.　',
. /ﾞ -､　 ', / ﾞヽ,_ヽ-ニ二∧/ /ﾞi､　|　/　 |　　　　　 |　　　　　　 ',　　 |.　 ',
.{ -､　ヽ　〉　 .ｒ　ﾞ'''l　　　 /　／　`i､_　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　',　　ｌ. 　 ',
/ヽ.ヽ　 >'､_,,,┴─'ﾞヽ　　.ﾚ'" l 　 .| ∧,　 |　　　　　 .|　　　　　 ', 　 |　　ヽ
l、｀￣´　_/　|　　ｌ　ヽ　 |　　 |　　|/　ｌ　 |　　　　　　ｌ　　　　　　 ',　 .|　　ヽ
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611： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:31:40 ID:TG.oddrA: 　　　／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　（一）（●）
　　|　　　　（__人__）　　　　　　　　「その駆黴規則十七条に基づいて
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　　　　　祇園の南の限界である建仁寺の寺領に『京都駆黴院』の仮院を設置した」
　　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::i::|

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{　　　　　　　　　　「クバイイン、デスカ」
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　駆黴院とは　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　遊廓のお姐さんたちが良くない病気になってないか調べたり、
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　そうした病気を治療したりする病院です。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　バイキンバイバイ病院ですね。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
612： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:31:55 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／　　　　　　　「ま、それもきっと寺にとっては功徳の一つだお」
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|　　　　　　　「明治四年（1871）の社寺上知令も絡んでたりするんだろうけどな」
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　社寺上知令とは　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　明治政府がお寺や神社が持つ土地を召し上げた没収命令です。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　東山国有林を始めとした京都の様々な国有林はかなりの部分が
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　この社寺上知令により召し上げられた土地だったりします。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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613： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:32:10 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「この二枚の地図を見てもらいたいんだが、

　　　　　　　　　　一枚目の地図はもともとの建仁寺の境内が記されてる地図。

　　　　　　　　　　　　　　二枚目が婦女職工引立会社の施設が記された土地だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／_ノ　｀⌒　＼
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　　　　　　　　｜ !　　　　　　　　|　｀ ⌒ ´　　　.|
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　　　　　　　　 _,ﾉ ┴、/ ,/ 　　　ヽ　　　　　　　r
　　　　　　　　　 r　`二ヽ） i　　　　　　ヽ _ ､___, 　ﾄ
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　　　　　　　　ﾉﾆ-､　,/::;;|:::;;;;;;;;;＞::;;|／(::::ﾉ＼/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: }
　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
　　　　 /..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;|::::;;;;;;;;;:{ ::;;;;|　|:::::::| /:::;;;:/;;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: }

http://file.gazouup.syoyu.net/85f39eb1.jpeg

http://file.gazouup.syoyu.net/1f398f58.jpeg

　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::￣￣::::::::::　、
　　　　　　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
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　　　　　　　　　／:::::／:::::::::::::::::／ヾﾍ＼::::::::::::＼:::::::::ヽ
　　　　　　　　 /::ﾆ/=－:::::::::::/　　　　ヾヽ::::::-=丶ﾆニi　　　　　　　　　　　　「主な通りは変わらないから変化がわかりやすいわね」
　　　　　　　　;::::::::::::/::::::::::::::ﾉ　　　　 ||　＼::::::::::ヾ:::i、i
　　　　　　　 i::::://:::::::::::i　/　　　　　　　 ||　　ヽ:::::::::::::::|::::ｌ
　　　　　　　 |:::/::::::/:::/i ﾉ　　　　　　||　　　V丶:::::::|::::|
　　　　　　　 |/::::::/:::::７|ﾉ￣丶　　　　　ﾅ ― 、 !:::::i::::::|::::|
　　　　　　　〉:::::/i:::::/z|"ニ、　　　　　ﾉ　＿　ヾ:::|::::::i:::|
　　　　　　　i:::::/｀ｌ:::〈　| ｆ::ｃヾ　　　　　　彡,==z,、V|::::::ｌ ;
　　　　　　　|:ｲ !´|:;l ゛ゞﾆノ　　　　　　　　 | l:::c｀ｿﾞ〉|、:::|:
　　　　　　　|ハヾ|:ﾊ　　｀　　　　　　　丶=´　 / :|ﾊ:::|
　　　　　　　　　Vヾ∧　　　　　　　、　　　　　　　/イ:|/ﾊ:|
　　　　　　　　　ヾ:::｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　/_／:::∧!
　　　　　　　　　　 V::::::丶　　　　｀　´　　　　.ノ/::::::::/ 　|
　　　　　　　　　　　V::::::::::丶、　　　　　　　´:::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::ｙ=| ｀　ー　イﾄ、:::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 l::::::| /　＼　　　　丿＼:::::::::;
　　　　　　　　　　　ゝ:::::Y´｀丶＼　／　ﾍ　|::::::;、
　　　　　　　　／´｀´|:::::ﾄ、／　/|　|ヾ　くﾉ |:::::ト　＼
　　　　　　　／　　／ |::::|　ｒ ´｀ヾﾌ´＼　　 :|::::|＼　　＼
　　　　　／ヾ／　　|:::ﾄソヾ／介＼ノ＼ノ|:::ｌ　　＼／｀ー,、

.
614： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:32:50 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「その後、明治十四年（1881）京都府の命令で祇園は

　　　　　　　　　　　　　　”祇園甲部”と”祇園乙部”に分けられてしまう」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　　　　　　　　　　　　 l :::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　 |::::-‐-::､::::::|
　　　　　　　　　　　　｛／￣ﾞ＼＼|
　　　　　　　　 /...................＼｝
　　　　　　　　　　 / ......................ﾚ;|
　　　　　　　 / ......................八{|
　　　　　　　　　 /......................../ ﾉ..|
　　　　　　 _/......................../‐-ミ|
　　　　　　／/..........................|　　　｀>､
　　　　　 /|ﾚ' ............................|　　／／、　　　　　　　　『まぁ、あれですよ、うまく行けば独立させてあげた乙部が
　　　　　j / ................................|　　{ /　　 `
　　　　 / | ..................................| 　ﾚ|　　　　　　　　　　　　　　　　府のいうことよく聞くようになるかもしれないじゃないですか』
　　　　,ﾞ　| ..................................|　 /｜＼　 |
　　　　|　 i, ...............................ﾉ　 |　|　　＼ﾄ､__
　　　　|　 |ヽ.......................／　　 |　|　　　　　ｿ＼__
　　　　ﾚ'⌒＼......／⌒ヽ　　　 /　l　　　／　　｝ト､
　　　　＼｣__ノ[[入＿_,ノ　　 /　｀　　／　　　 // /＼
　　　　 ∧ V......|_,,.　.,,,＿　　{ ヽ　　　　　　　　　〈/／＼＼
　　　　 |　ﾌ|.......|丁￣￣￣ ∧　＼　　ｧ‐--‐ ´　　　＼_〕
　　　　 |　| |.......| |　　　　 { ∧　　＼／￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣￣|
　　　／|　| |...刈　　　　　　 { ∧　　　　＼　　　　　　　　　 |　　　 |
　　二ﾆ＝―=ﾆ二´￣￣＼　 { ∧　　　　　|＿＿＿＿＿＿＿|＿＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　/＼ { ∧　　　'"⌒＼＿　　　　　 [爿　　爿
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　「それに加え”祇園丙部”という地域もできるが、

　　　　　　　　　　　　　これは明治二十一年（1888）に祗園甲部に吸収され、早々にその姿を消したのでスルーする」

.
615： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:33:09 ID:TG.oddrA: http://file.gazouup.syoyu.net/43890861.jpeg

　　　　　　　　　　「これが、祇園甲部と祇園乙部の位置関係をしめした地図になる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ～
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ
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　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ　. .;
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 ,　　}.　||_　
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　__,.ノ　ｿ　/.||_.＼　　
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　（●　　/￣＼y .＼　
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 r　　ﾉ/.／￣　　　.ヽ　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　｀-ｰ´{/ﾐ／　　　　　ﾍ　　　　
　　　　　　　　　　　 |　 } 　　　　 ´ ｛./　ﾍ　　　　ﾊ　　
　　　　　　　　　　 | 　 '丶　　　　　ヽ__).＼　　　　 _.ﾄ､__
　　　　　　　　　 |　＼｀ - 、 __＿j丿　　　　ヽﾊ／＞ｰ弌┐
　　　　　　　　　　　　　r二ニ＝=- 、,__ _「　　　　　7／ : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　/ : : : : : :＞、　λ::;;}＞- 、　　〈 : : : : : : : :.∧
　　　　　　　　　 /＿／.: : : : : .＼{ ヽ:::ヽ :.＼＞､_∨ : : : : : : :.∧
　　　　　　　　　／_____、: : : : : : : : . ＼ヽ:::::ヽ :.＼: :.:.∧ : : : : : : : :∧
　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : : . ＼ヽ::::ヽ : :＼:..∧ : : : : : : : :∧
　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :＼ : : : : : : : :. ＼'､:::::. : : .∨∧ : : : : : : : :∧　　
　　　　　 / : :.:.:.:.:.: : : : : : : : .V: .:.:.: : : : : : . ｀､:::::::. : : V:∧ : : : : : .:.:.:.∧　
　　　　　　У : : : : .:.:.:.: : : : .:.:.: : : :.:.:.:. : : : : : : ｀､::::::: : : ',::.∨ : : : : .:.:.: :∧　
　　　　／´￣¨¨. : . .＼ : .:.:.:.:.:. ﾉ: :.:.:.:.:. : : : : : : ∧::::::i : :|:::ﾊ : : : : : :.:.:.:.:.: }
　　／ : : : : : : : : : : :.＼::.} .:.:.∠: : .:.:.:.:.:.:.:. : : : : : ∧::::} : :|.:::::.. : : : :.:.:.:.:.:. /
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: : : : : :.:.:.:.:...＼: : ／　＼ : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : |
: : : : : : : :.:.:.:.:...∨　　　 ∨ : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : |

　　　　　　　　「時は下って第二次大戦終了後の昭和二十四年（1949）に、

　　　　　　　　　　祇園乙部は『祇園東新地』と名を改め、その数年後から、『祇園東』とよばれるようになった」

.
616： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:33:26 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　／　.,r'´｀、　　　, ´｀ヽ、　＼　　　　　　　　「とまぁ、ざっとこういうことだお、サーニャちゃん、わかったかお？」
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　＼
　　|　　　　　 ´"''"　　　, 　　 "''"´　　　　 l
　 ..|.　　　　　"⌒（　　　 j　　　）⌒ﾞ　　　　 |
　　|.　　　　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　　 l
.　　＼.　　　　　　　｀ ⌒ ´　　　　　　／　　　　ドヤァ
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　 .　　　´￣￣￣｀　　､
　　　　　　　　　／　　　 ,　 '⌒　　　 ´￣｀丶
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 / 　　 ,
　　　　　　　′　　/　　　　　　 / 　 ! 　　　 ‘，
　　　　　　　 . ′ 　　　 ′　 /　| i |　i 　 i
　　　　　　, 　ノイ　　　　　厶 ‐ /　八{ ﾄ､{‐- |　　‘，　　　　　　　　「ハイ、ワカリマシタ」
　　　　 ′　　 |　　　ｉ´/　|　/ j/ 　乂　ヽ　|　　 i　.
　　　　 /　　/　}| 　　 Ⅳ　 Ⅳ /　　　　　　Ⅵ　　!トゝ
.　　　 /　　/　j八　　 |　　ｘ≠ミ　　　　x=ﾐ　i 　八
　　　 /　　 ′　{ (ヽ　 |　　　　　　　　　　ハ／
.　　 ′!　j　　　＼ゞ＼{　　　　　　 '　　 ′‘.
　　八{八ハ　ｉ　｀ｰr 、　　　　ー　　　 / 　 !|
　　　　　　　＼{＼　　i |__｀　　　　　　　イ　　八
　　　　　　　　　　＼ﾊ{　｀　 ≧=‐＜　 !　 , ′
　　　　　　　　　　_,ノ　　　　　　| | ､　 )ﾉ}／
　　　　　　　.　＜　　　　　　　　| |　｀ r　__
　　　　 /´＼　　＼　　　　　ﾉｘへ＿|　ｉ　.
. 　　　 ′ 　＼　　＼　　 / ＼:ノⅣ!　 !　|
　　　　 i 　　　ヽ　　＼_/　　　ｉ::::く　　!　|

　　　　　　　　　,,..-‐‐-..、
　　　　　　　　/　　　　　.ヽ　　　　　　　　　　　　　「なんでやる夫が偉そうなんですかねえ……」
　　　　　　　 l　u　　　　　',
　　　　　　 |　_＿_ﾉ L___.|
　　　　　　　 .|　{:::::::::　:::::::.{
　　　　　　 .|　 r''´　　ヽ.|
　　　　　　 ',　ヽ-‐'ヽ--'|
　　　　　　 ',　　　　 /
　　　　　　　 ',　　　　　|
　　　　　　　ﾄ''"￣ﾞ''イ
　　　　　　　　_,/|ヽ　　| |＼
　　　　　　／/ .|　　　 |、ヽ＼
　　　　　／ ./　 |　　　　 .',　.〉.ヽ
　　　　/　　ヽ　 |ﾞ''-,,__／/|.〈　.∧
　　　 ∧　　/　 |｀ﾞ'''‐‐''"　| ヽ　∧
　　　∧　　 ∨ .|　　　　　 .|　|　 ∧
　　 ∧　　　 ∨.|　　　　 | .| 　 .∧
　　∧　　　　ヽ|　　　　　　| |　　 .∧

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617： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:33:39 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j　　　　　　「まぁまぁ、お兄ちゃん」
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

/　　＞/=:／‐=ニ=:/: : ∧:/|:ヽ
「￣: : /:.／ : : : : ／/: :/ ⌒1:l: :.i
: : : ::/／: .:/: : ／ ./: /　　　|:ｌ＜ﾄ
i: : : :ｌ// :/:.:／‐-/／、　　ﾉ:ﾊ: 「:i
ｌ: :i´,ｸ/:/:／ｆ'7うﾊ　　　　,〃 |:i :| :l
!: :|〈/:/　　　弋ソ　　　　_, へﾄ:|: !ﾘ
ﾊ:.V:/┐ 　　　　　　ｨら7/i:ﾊ:|　　　　　　　「あ、私から質問なんだけどいいかしら」
: l: : :∨　　　　　　　　ゞｿ/ ﾚ'
: :!: : : i　丶　　丶、　' ／
:.∧: : :ﾄ、　＼　　 ,　イ
ﾉ　ﾍ : |　＼/ `７|: : :{
ミヽ l: :|７/⌒イﾐ !: : |
/　 }|: :l／ﾐｒ‐く j l: : ト
　　l: :|　くイ＾ト　ﾍ: | |
　　 l: !　　《　ヽヾﾍ:ｌ L
∨　ﾚ_　-￢　` ヾ、「ﾆ＼
｜く　, イ　＼　ヾ　トー∧
｜　 Y ヽ、＼ﾉ　　]}oL_ 」_ｊ
∧:i:.. ゝー'¨´　　.:.:.::ll:.　　,'
ヽ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉｌ:.:.:.:ノ
　〉:.:.:.:＞-　-　＝イ廴,ｲ
｜:.:￣　　￣　　　 ]}ﾆﾊ
｜:: 　　　　　　　　キ/ |

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618： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:33:51 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　⌒ ´ ⌒
.　　　　　　　　　　｜　　　( ●) (●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 j　　　　　　　|　　　　　　　　「なにかな？」
　　　　　　　　　_..ノヽ、　　　　 , ノ
　　 ,r￢;;――''ﾞ::::::::::::::≧ーｰ"7
　/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
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::::::::::::::::::::,!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　 ,.＝＝＝、
::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::v:: l　　　　　　　 ,|　　　　　|
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:::　ﾞヽ＜`'､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::ヽ_,／lﾞl　　イ|￣　　　 |
::::::::　＼　',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::'''″::::::'v 　丿 |.,_＿＿_,.|
::::::::::::　｀'､l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〔::::::::::::::::::::::ゝ､ー＜

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|　　　　　　　　　「さっきからライターさんは『芸妓、舞妓』と
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|　　　　　　　　　　　明らかに区分しつつ説明してくれたじゃない？
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|　　　　　　　　　　　　芸妓と舞妓、その違いは何かしら」
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

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619： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:34:14 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「それは明快だ、舞妓ってのは修行中の芸妓のことなんだよ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　）ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　ヽ､,__＼　　　((
　　　　　　　　　　　 -、　　　　　　　　 .|　(● ) （● ）　|　　ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　ﾔ　 ',　　　　　　　　　 |　 (___人___）　 .|　 ,i'
　　　　　　　　　　　　　　　i. 　l　　　　 ,.-､　　　| 　｀ ⌒ ´　　 | .::.
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 j　　　/　/ 　　 .|　　　　＿＿__/./
　　　　　　　　　　　　ノ＿..ヽ-､′,' 　　　 ',　　　(_＿__././ﾆ｀、
　　　　　　　　　　 l .＿＿_　ヽﾉ　　　__ jﾊ. __ 、__ﾉ__,. -､｀ {
　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ　　　　　）ﾊ.‐ ' ´ ..::ヽ:::::::::::::: ﾉ,. -　　　ﾄｰ- ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ￣￣〕y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　ｬ　　　 '!,:::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　ハヽ一ﾆｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ_〉　　　i,::::::::::::::::..ヽ
　　　　　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::: 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::八　　／｀x--、:::::::: l
　　　　　　　　　　　　　/ .:::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::/:::::::::::::::＼:::: l

　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　ヾヾ:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　ヾ　ヾ:.:.:.:.:.:.ﾞ､
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／|/　　　　ヽ　ヾ.:.:.:.:.:.:ﾞ
　　　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:./'''/'''''''''',,,,　　l　,,,,ヾ:.:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　 l.:.:.:,_.:.:.:/ィｆ::ﾑヽ　　　　!　　'''ヾ.:.:.:.:|.:l
　　　　　　!.:.:/ |.:./ 弋こCﾉ　　　　! ｆ:ﾆヽヾ､.:.:.!l.i
　　　　　 l.:(　|/! 　, , , ,　　　　　辷ﾟノ/l:.:.:./ l
_ 、　　　　　!.:.:ヽ! _、　　　　　　ゝ , , , ,/　l.:/ !
ヽ、ヽ　　 l｀i l.:.:.:｀|::..i、　　 , ー,　　　　/ 　 l/
　ヽヽ /｀ｙ^y^ゝ.:|:::| ヽ　　{　ノ　　／　　 !　　　　　　　　　　　「ふぅん、見習いみたいなものなのね」
　　ヽ y / /　く-´.l_:l_ 　ヽ、_　ー:.:.!
　　　ヽ´　　　ヽ.:.｀、｀　ー__/_ヾ:.:.:.:ヽ______
　　　　ヽ　　　　ヽ.:.:､｀ヘ /　/　ヾ.:.:.:.ﾞ､　　ー､
　　　　　 >、　　　）.:.:｀ ' - ∧ つヾ.:.:.:ﾞ､　　　ヽ
　　　／_／ト-、　/ヾ.:.:.､し #^ ゞ､　　ヾ.:.､　　　ヽー
　　 /　　 /　　｀V　　ヾ.ヽ #　　｀ゞ､　ヾ.:､　　　ヽヽ
　　 l　　　l　　　　＼　　ヾ#　　　｀ゞ　　ヾ　　　ヽ　　｀ヽ､

.
620： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:34:29 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「うん、まぁそんな感じだと思ってくれていい。

　　　　　　　　　　ある程度の年齢がいったら芸妓になるってことだな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )
　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　二ヽ､V　　　ﾄ､_____
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j´　　 /:::ﾉ::::::::.｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　　　　 /　　　/{_/_､____,.　"／::::::::::::::::::::::..　ヽ
　　　　　　　　　　　　 _/＿__ ノ:::::「､::::::::::／ :::::::::::::::::::::::::::::::::.. '､
　　　　　　　　　　　　　 _/ ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '
　　　　　　　　　　　　　l :::::::::::::ヽ〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i :::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　 ,' .::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 ,' .::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::／ ||
　　　　　　　　　 ,' .:::::::::::::::::/::/ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::/:::/　　　`‐-､:::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　　 { :::::::::::::::::::/::/　　　　　i　`ｰ-,::::::::::::::::| :::::::::::::::: |::|

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八　　　　　　　　　「ゲイコサン、オネエサンデス」
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

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621： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:34:53 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「観光案内などでよく紹介されているのは舞妓の方ですが、

　　　　　　　　　　　　　これはどのような理由でありますか？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧
　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
　 /　　　　　　 ,'/// 　　　　　　　 |　　　　　　　　　　ﾏ////∧:　　/ ∧
. /　　　　　　 ///if　＞――――――{―――――＜　　}////:∧　　 / ∧

　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..-――-..,,_
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 ',　　　　　　　　「さぁ？
　　　　　　　　　　　　　,'. 　　　 ――　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　l　／　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　若い女のほうが看板になるんじゃね？」
　　　　　　　　　　 ',　　　　三三　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 |. 三　　　　-.、　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 l　 /　　　　　 l　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 '.,.ヽ.__入＿ノ　　.| 　.|
　　　　　　　　　　ヽ　､｀´ ,　　　　 .|　..|_
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　　　　 .',. ',　　l　l 　　　 l　　　　　.／　 | 　 .',　ヽ、
　　〈.ヽ　　', .',　 |　| 　　　 _｀''―‐''´　　 .l　　.l 　　',_
　　 ',　',　.',　',　|　|　　　,,-''／　　',＼　　　　　　|　　...',｀ﾞ''-..,,_
,-、　 ',　',　j　.｀´　|　／／　　　 /',　l　　　　　 |　　　 ',　　　.｀ﾞ''-,,_
ヽ＼　',　｀´　　　..|　,' 　.￣￣＼/ ',.ヽ　 /　　 ,.ｲ　　　　', 　　　　.｀ヽ
　.＼.｀´ 　　　　ヽl__,.--.、　　 |、ヽ __ ,,..-''´　|'"´￣￣
　　　ヽ　　　　　　 ,,..-''"　　 .| ｀''--　　.-‐''´|
　　　　'.,　　　　　__ ／　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　.ヽ-　-''"　　　　　　　　 |　　　　　　　　 |

.
622： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:35:07 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　 ,.....:::::::::￣::::::::::::....,
　　　　　　　　　　　,..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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　　　　　　　 i::/:::::/:_/　　　　　　　　　',:!　',:_:::i!::!:::::!
　　　　　　　 !ｲ:::::!::::/￣ - __,　　､､_ -ｷ- ﾍ:::::i:!:!:::i　　　　「……」
　　　　　　　 i!!::::ｲ::/　 _ニ=　　　　　_ニi!_..　',:::!:i!:ﾘ
　　　　　　　 ! !:::i!::!　´￣　｀　　　　 ´　 i! ｀　 ';!::i!/
　　　　　　　　 i::i!:∧　　　　　　,　　　　　　　 ∧!:/
　　　　　　　　　i! !ﾍi　　　　 _＿＿__　┛┗ /ｲ:::/
　　　　　　　　　　 !::::ゝ　　　i　　　　.} ┓┏ｲ::::::/
　　　　　　　　　　 i:::::i!::::....、ゝ、 _ .ノ　...イ:::i!:::::!
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　　　　　　　　　　　!::::i::!イ: :＼　　／: :ヽ:!::i:::::i
　　　　　　　　　 ,..-i::::!_ﾟ.ﾍ:.､ >: ∧: < /:/..ﾟ-i::::ト..､
　　　　　　　　　/ :-!:::!: : :ヽ／:介::> ./: : : : !:::!: : :,
　　　　　　　　 /: : : !:!: : : : : : : i!.||i!: : : : : : : :!::!: : : ;
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　　　　　　　　　　　　　　-
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　　　　　|.八 : :{` ｰ´　　　　￣　.| :.|. :i
　　　　　i :::::. 　ﾄ､　　　 '　　　　 | : | ::|
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　　　　.' : : : : : : :,/ミ　　`　　彡 ∨ : : |
　　　 / : : :彡 '´|i＼　　`三'　　./ |i|　 ` 　､
.　　 / : : :{　　　|i| 　＼三三三/　 |i|　　　　 i
　　/: : : :.|　､.　 |i|　　　　　　　　　.|i| . /　　 .|
　 .' : : : : :|　ヽ/　＼＿＿＿＿／. ∨／　　|
　 { : : : : :.|　 /　 ○　￣￣￣￣　○ ＼ .　　|

　　　　　　　 ,,..-‐‐-..、
　　　　　　　 / 、_　　　ヽ
　　　　　　 ./　 ┬　　　　ヽ
　　　　　　 lィ　　、　　　　l　　　　　　　　　「ま、芸妓よりも舞妓は装いが華やかだからな。
　　　　　（__,、＿ﾉ　　　　,'
　　　　　　ヽ　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　そのへんのこともあるかもしれん」
　　　　　 |　　　　 _|　 l、
　　　　　　 .ヽ-ィ''"´./　 .〉ヽ.._
　　　　　　　 _,,-|　 /　 ./:::::::ヽ｀ヽ、
　　　　　_,,-''／/ヽ　 ./::::::::::::::ヽ、ヽ
　　　　 /:::::>::/、_,,..-'/<´｀"''‐-,,_ヽ::::＼
　　 ,、/::::::|::/　　　 ./／:::::::::::::::::::::::::::::::|
　　.ヽヽ、::|/_,,..-／￣:r''"ヽy::::::::::::::::::::::|
　　|三_,,-''":::／::::::::::/　　／:::::::::::::::::::::/

.
623： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:35:19 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ　　　　　「キルモノガ、チガイマスカ」
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

　　　　　　／: : :,: : : : : ﾍ: : : : : :ヽ: : ＼
　　　　　　 /: /／: : : :/ﾐﾍﾊへ: : : : : ヽ: : ヽ
　　　　　　　/: ／: : : : :/　　　 ';,　ヽ: : : : ﾊ: : ﾊ
　　　　　　 ,':/: :ｨ: : :.ｲ/　　　　 'i　　' ,: : : : ﾑハ
　　　　　　,7: : /: : : .ｲ　　　　　 |　　　' ,: : : :ﾊ : i
　　　　ﾑ: :ｲ: : :./_!'＿　　 ,」'-――ﾍ:ﾄ-: ∨,
　　　　　ｲ: /: :i-‐7'_」二｀　　　 '^≧示ｰ､ﾏﾍ : Y
　　　　　7:∧: |: :kｲぅﾊ｀　　　　　乂ﾟり　ハ∧: ',
　　　　 i:/　ﾚﾘ:ﾊ '弋ﾘ　　　　　　　｀´　　ハゝi
　　　　　!'　　'ﾙﾊﾍ　　　､　　　　　 /／:ﾘ '!
　　　　　　　　ﾚ,:ﾍﾊ　　　　　　　　 /: : !/
　　　　　　　　' ',: :ﾊ:ヽ　　　｀　 ´　　／/: ::ｲ　　　　　　　　　「じゃあ、来ているものを見れば
　　　　　　　　　ﾄ: :ヽ: :｀r　､　　 , ィ､: ｲ: : :|'
　　　　　　　　　 iﾍ: : ',: ハ　　｀　　ハ: i: : :.|　　　　　　　　　　　　　　　芸妓か舞妓かがわかるのかしら」
　　　　　　　 !: ゝ: <,へ＞､　 /..∧､!: :.:|
　　　　　　　　 , ≦ﾍ,: ﾊ／>> /iiﾍ. .ミﾊ,'; : !
　　　　rvrﾍ≦ =＝"ﾊ: ﾄ≦r三==三ミ. ﾊ: ト≧ ､_
　　　ﾊ. ﾍ' ´. . . . . . . 'ﾘ､>､ﾆｸ/iﾍﾊｰ'､∧:',. . .＜ハ
　　　,. . . .,. . . . . . . . . ﾚ' . . //∧ハﾐﾍ. . ',ﾊ. . .i. .i. .|
　　 /. . . i.∨. . . . . . . .ﾘ. . .ヽ/ . ﾊ.∨/ . . ゝ,. . ∨i. |
　　 i. . . . !. Y. . . . . . .,r‐ﾍ. . . . . . ﾍ0. . . .ﾄ. ､. . .､{. .|
　　 |. . . . | ｲ. r. ´. o. . _._ ｣. . . . . .i.|. . . . .'ﾄ､. . ≧､ |
　　 |. . . . .!.i. .レ. t. ‐7. . . | . . . . . |.| . . . . i. . ｀r=t.ﾍ
　　 |. . . . .i.',. .|. . {. . .i . . . ! . . . . . |.| . . . . |. . . }. . ﾊ｀

.
624： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:35:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　「そうですね。ぱっと見で一番違うのは、

　　　　　　　　　　襦袢の襟の色なんですよ～」

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
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　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
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　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，　　　　　　　　「エリデスカ」
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.
625： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:36:04 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「そうよ～、舞妓さんが芸妓さんになるのを『襟替え』というのだけど、

　　　　　　　　　　　これは今言ったとおり襦袢の襟の色が変わることから来ているのよ」

　　　　　　　　　　　　　　　　,　､__
　　　　　　　　　　　　　　,イ,ヽ::::::::::-､::::`::､
　　　　　　　　　　　／::|ｆ´ | |:,‐､::::::::＼::::::::
　　　　　　　　　　　　:::::::|i⌒∨彡ヽ:::::::::::ヽ:::i
　　　　　　　　　　.i:::::::::/ ! 　　　　　 .}:::::::::::::::|
　　　　　　　　　.　|::::: ｲ´`､　　　　　|::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　ﾚ:从ﾓﾒ)　　 _‐-.､|:::::::::::::::|
　　　　　　　　　　〉:::i　　　　　ﾓﾃ.)|:::::::::::::ｲ
　　　　　　　　　./:::　　　丶　　　　/:::::::::::/:i
　　　　　　　　　/:::::::∧ 　`_　-　　/:::::::::／::::|
　　　　　　　　./:::::::::::::ｒ＼___ ,　ィ/::::／:::::::::::|
　　　　　　　 /::::::::::::::::}i　i　i　i　イ, ｒ､___:::::::::|
　　　　　　 ./::,::::-/⌒/　|　|　|　 | ｲ　　　＼:|
　　　　　　　/　 /　丿　/　i　| 　|　.|　　　　　＼
　　　　　 /　　i ／　 /　 |　 |　 |　.| ヽ　　　　＼
　　　　／　　丿/　　/　　| 　|　　|　i　＼　　
　　／　　　,´ {　　 i　　　i　 |　　|　入_/:::＼
　／　　　／ {　 i　　 i　　　i　i　　i　/　/::::/　.＼, 　　＼
/　　　／　　 ` ､`　　`　　 |　|　 ´　|. /::::/　　／　　　　}
　　　　＼　　　 i　|　　|　　|　|　　ｌ　ｌ/:::/.　／　　　　／
　＼　　　＼　.　|　|　　|　　|　|　 | 　|ノ　　　　　　／
　　＼　　　　　|　|　　|　　|　|　|　ｙ ´　　　　イ
　　　　＼　　　|　|　　|　　|　|　|　i　　ィ ´
　　　　　＼　丿 i　　i　　 i　i　i　 `､　　i

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{　　　　　　　「どういうふうに変わるでありますか？」
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

.
626： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:36:15 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「舞妓さんの襟の色は赤なんです、でも芸妓さんは白だけ。
　　　　ｆ` ｒ-‐─‐ ‐....､
　　　 ,ｨヽヾ:::::..＿.::::::::....ヽ　　　　　　　　　　舞妓さんが白い襟の襦袢を来てはいけないし、
　　 /..::::::∧∨,　-‐ ヽ.:::::::...＼
　 /....::::::::レ}ﾉ　　　　　ヽ:::::::.....　　　　　　　　　芸妓さんが赤い襟の襦袢を着ることもダメなんですよ～」
　i.....::::::::::|　　　　　　,. -‐ Y:::..ヽ
　|....:::::::::::|　　　　　　　　___､∨::...}
　| ...::::::::::i　, '´　　　　'´　゛ ∨::.|
　::....::::::::::Y´　, =､　　　　　　∨..ﾄ､
　 .∨...:::::∧. ´　　　　　'　　　 }::::|..ヽ
　　 ∨..:::::::::ヽ　　　　.__ 　'　　/N.......∧
　　　`Y......:::::::::ゝ.　　　　　　ム-､::::....∧
　　　　|..::ヾ..:::::::::＞‐----ィ__ﾉ. {:::::::::...∧
　　 .　 |..:::::::::::＞ {` i￣i￣i￣i　i Ｌ＿,､_∧
　　　 |.:::::::::::::::::_,}　i　 i　 i　 i　ヽ　　ﾄ､`ヽ
　　　　 |...::::::::::,イ´_　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ
　　　 .|...::::::/　　 `Y　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ八　＼
　　　　 .|...::::i　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　＼
　　　　 |....八　　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ.　＼
　　　　　|...::::::ヽ.　　　　　＼　;;:　 i　　i　　i　 i:::;} 　　＼
　　　　 .|.....::::::::| ＼　　　　　＼::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉＸ　　　　＼
　　　　 |....:::::::::ヽ　＼　　　　　＼.....i.......i.....i...{ 　＼.　　　　＼
　　　　　 |......::::::::::::ヽ　＼　　　　　＼i　　i　 i |　　丶　　　　ヽ
　　　　 .|......::::::::::::::::ヾ i ＼　　　　　＼　i　i |　　　　ゝ　　　　＼
　　　　 |.......::::::::::::::::::.} i　i ＼　　　　　＼ i |　　.　　　＼　　　　＼
　　　　　　|.......:::::::::::::::::ﾉ i　i　i ＼.　　　　　`Y　　.　　　　　＼　　　　＼

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　　　「こういう話だとあずささんが輝くお」
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
627： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:36:53 ID:TG.oddrA: 　　　「それだけじゃなくて、

　　　　　芸妓さんは全体的に舞妓さんよりも装いが落ち着いているから、

　　　　　　　　　慣れればすぐわかるようになるわよ～」

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　　　「あ、ちなみに町中を歩いてる舞妓の格好したアレは全部ニセモンだと思ってよろしい。

　　　　　　　観光客が舞妓の格好しようというプランがあるから、それだな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　）ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　ヽ､,__＼　　　((
　　　　　　　　　　　 -、　　　　　　　　 .|　(● ) （● ）　|　　ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　ﾔ　 ',　　　　　　　　　 |　 (___人___）　 .|　 ,i'
　　　　　　　　　　　　　　　i. 　l　　　　 ,.-､　　　| 　｀ ⌒ ´　　 | .::.
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 j　　　/　/ 　　 .|　　　　＿＿__/./
　　　　　　　　　　　　ノ＿..ヽ-､′,' 　　　 ',　　　(_＿__././ﾆ｀、
　　　　　　　　　　 l .＿＿_　ヽﾉ　　　__ jﾊ. __ 、__ﾉ__,. -､｀ {
　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ　　　　　）ﾊ.‐ ' ´ ..::ヽ:::::::::::::: ﾉ,. -　　　ﾄｰ- ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ￣￣〕y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　ｬ　　　 '!,:::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　ハヽ一ﾆｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ_〉　　　i,::::::::::::::::..ヽ
　　　　　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::: 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::八　　／｀x--、:::::::: l
　　　　　　　　　　　　　/ .:::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::/:::::::::::::::＼:::: l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「舞妓って歳でもないくせにな」

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　「うーん、この一言多さ」
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

.
628： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:37:05 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「それじゃ、せっかくだからあずさには

　　　　　　　　　『割れしのぶ』と『おふく』の話もしてもらおうか」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

　　　　　　　　　　　　　＿__,ｒ――‐-: : .
　　　　　　　　　　　／.: : : : : : : : : : : : : : .､
.　　　　　　　　　　 /: : : : : : : :／￣: : : : : : :＞'⌒＼
.　　　　　　　　 ,': : : : : : :／: : : : : : : ／}: : : : ヽ　ヽ
.　　　　　　　 ,': : : : : : /: : : : : : : ／｀＾`''＜!: : ',
　　　　　　　　　,' : : : : : /: : : : : : ／　　　　　│: : ',
　　　　　　　　 ,': : : : : :/: : : : :.／＝=､　＿　|: : : :i
　　　　　　 l: : : : : /|: : : :,斗≦ミ　　　,￣ヽ|: : : :|
.　　　　　　　 l: : : : ∧ｊ: :.:,ｲ:.:仭ﾘ　　　　伝z､ｊ: : :.: |
.　　　　　　 l: : :/: : : : ://!://),,　　　ヒﾉｲ.: : : :!
　　　　　　　　|: :/: : : : :/〈 l/ ! l　　　 '　,,,ｲ |: /:.:/
　　　　　　　 |:/: : ／: ﾊヽ `┘|　` ―'　,.ｲﾉ(ﾞY: :/　　　　　　　「あらあら～、お兄ちゃんの仕事をとって、ごめんなさい。
　　　　　　 |: :／-ヽ:トヽ.　　ﾄ､＿_ ／Yﾞ　ﾉ } /
.　　　　　　　/イ　　　＼ヽ　ヽ{､＞{　　　 ,ｲ/　　　　　　　　　　　　でも、せっかくだからやらせていただこうかしら」
. 　　　　 /: :.|　　、　　ヽ〉―､）、ヽ　　ｲ⌒ヽ
　　　　 /: : : !　　　ヽ　ｒにﾐヽ〉＼r}＿_ﾊ　 i
.　　　　　,': : : : l　　　 l 　ﾄ､.　＼!(⌒({　に) }）　|
.　　　　 ,': : :/!: l　　　 l√∨＼　ﾄ､二ヘ.＿∧.　|
.　　　 : : :/ l: :l　　　 l○/　 ∧ﾉ: : : : : :.＼　ヽ |
.　　　 : : {　|: :|　　　 l７　　/¨´: : : : : j: : : ）　ヽ

.
629： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:39:11 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　― 　ー―‐-- ､
　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　／: : : : : :,:,:,ｨ: : : : : : : : : : : : : :丶
　　　　　　　／ｨ: : ／／"　7/"ﾍ: i: : : : : : : : : : :ハ
　　　　　　' ／: :ｨ:: :へ　　 i:.!　　i: !: : : : : : : : : : : :.ﾊ
　　　　　　/:／/:.ﾑ､,､ヽ　 |:|　_」: ﾄ: : : : : : : :: : : : :',
　　　　 //　 i/ / 仍　　　ゝ´　ﾚ｀ﾄ:､: ﾘ : : : : : : : : }
　　　　　 '　　 { /　て'　　　 ´ ｀７ヾ,|: : ｲ: : : : : : : : :.!　　　　　　　「『割れしのぶ』と『おふく』？」
　　　　　　　　'/　　　　　　　　匕｡ﾉ>: :/: : : : : : : : : |
　　　　　　　　 ',　｀　　　　　　｀´　|:/ｰ､: : : : : : : :{
　　　　　　　　ﾊ　 'iヽ　　　　　　 '　7ﾉ: : : : : : : |
　　　　　　　 ',　'ｰ　　　　　　　_^／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　､＿_　　､　´　＜: 7: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　／ｨ ´／≧＝￣≧ /:ｲ : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　 /／／７´￣｀ｰ. ´. ./: /|: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 ' 　 {'´/. .=.-. . . . .､/: :i. |: : : : : : : : : : : : : ー＿＿_
　　　　　　　 _ =＝=,ﾊ. . . . . . . . . {: : |. .i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : -
　　　　　　　}＞ ≧三;}. . . . . . . . .ﾊ: ﾊ. ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　／三三ハヽ. . . . . . . .ヽ: ヽ. ､: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 >三ﾆ/ 　 |__入. . . . . . . ＼: ー'‐: : : : : : -=
　　　　　　く/,/ﾆ/　　 |. . . .ヽ. . . . . . . . ー―――､-

.　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　. ': : : : : : ／::::ｒ､:::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : : : : : :/´￣´　￣｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : :',
　　　 /: : : : : : :/　　　　　　　 ';. : : : : : : : : : : : : : : :i
　　 ,': : : : : : :/＿_　　　　　 '; : : : : : : : : : : : : : : |
　　 ,: : : : : : :/´ ￣｀　　　＿_.i: : : : : : : : : : : : : : :l
　　 ! : : : : : ;' ,ｨ芋示　　　 ´￣｀|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 i: : : : : :ｉｲハ心ｊ　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　「はい、これは2つとも日本髪の結い方の名前なんですけど、
　　 |: : : : : :!｀　｀¨ﾞ　　　　ｨ≧ｚ､|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :l! 　　 ,　　　　￣ヾｊ.: : : : : : ;ｨ!┐ : : : :!　　　　　　　　　　舞妓さんたちの呼び方にもなってるんです」
　　 l : : : : : ﾊ　　　　　　　　　 |: : : : : :/ ﾘ/: : : : : !
　　 |: ﾊ: : : :ｌ∧　　､　＿,　　　 j : : : : /ｰ:'ﾞ: : : : : :.|
　　 |/　'; : : |　l:＼　　　　　　 //! : : /:.: : : : : : : : :|
　　　　ヽ: :|　| : : ヽ､　　　　イ:/ j: :.∧: : : : : : : : :.:|　　　　　　　　　　「画像でお見せするのが早いんでしょうが、
　　　　　ヽ|　l: : : : :_｢　　 //>/／: : ＞― ､: :/:.:|
　　　　　　　 l : : :__ﾄー―イ／　 > '´　　　 ∨.; :|　　　　　　　　　　　　　　自前の画像がない上に、ウェブにあるのが個人様の
　　　　　　　ﾉ:ｒ‐ｲ/^j￣／　／　　　　　 ∨: |
　　／￣￣ 7　 |｀¨ﾞ／　／　　　 {　　　　 l : |　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブログのものだったりするので……興味のある方は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お手数ですが画像検索してみてください」

.
630： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:39:28 ID:TG.oddrA: 　　　　　「見習い期間を終えた舞妓さんは、

　　　　　　　いよいよお座敷に出ることになるんですけれど、

　　　　　　　その前にお茶屋の皆さんのところにご挨拶回りをするんです」

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）　　　　　　「男衆が先導をして、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ　　　　　　　　　　　　顔見世の挨拶に行くあいさつ回り、
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )　　　　　　　　　　　これを『店出し』という」
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

.
631： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:39:41 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　 |/　　　　ヽ:|　　　　＼|,＊
　＼／　　　　　 , ‐＜⌒|:ﾄ-- ､　　　／|＼
　／＼　　　　／::::::::::::::: ｿ::::::::::＼　　　　　｡
.　　　　　　 /:::::::::::;:へ、::::::::⌒ヽ::':,　＊
　　　　　　 /::::::::／―ヽﾝ／^ヽ:::::';:::',　　*
.　　　＊　/::::::::/==､　　 ´￣ヽ::::!:::!
　*　　　 !:::::::/　　　　　＝=､　!:::|:::|
　　　　　 |:::::::!ｨ＝ミ　　　＿　∨::::!:::!
　　　　　リ::::| ,,,,,,　　.　´￣ヾ/::::/ ::',
　　＊　　ﾄ､|ヽ、　､_ _　 '''''/::::/ ::::::',　　　　　　　「男衆さんから『○○さんの妹さんで△△さん』
　　　　　 |:::::::::::ｒ､＿_ ／7-ィ:::::::::::::'、
　*　　｡　ｊイＴ｢ト‐ナ/　_ｱ / :::::::::::::::ヽ　　　　　　　　と呼ばれながら一軒一軒挨拶をしていくんですよ」
　　ﾟ　　 / jﾚリ.ﾉ＞'"　ノ　/、::::::::::::::::::::':,
　　　　　ｌ / ﾚ'　　　,イ｢　ｲ　!:::::::::::::::::::::::!
　　　　　 | ﾝﾞ　　／ﾉ | 　 | /:::ﾄ､:::::::::;ｲ:: |
　　　　　ヽ＿／ｰｲケl 　 l/:::!:| |:::::::/ !::/
. 　＊　　 / / /　 l lヽ｀ｰｲ :::リ l:::::/　ﾚﾞ
. 　　　　〉7￣￣｀⌒⌒´＼/ /／

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　「サーニャちゃんとあずささんで言えば
　　　　　　　／　　─　　 ─＼
　　　　　　／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　『あずささんの妹さんでサーニャさん』ってところかお」
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

　　　　　　　　　　 ,，- ―― -=ミ
　　　　　　　／´￣　　　　　 =ミ｀ヽ、
　　　　　　　, '　　　　　　　　　　｀ヽヽ
.　　　　　　/　　　　　　､　　　　　‘，‘，
.　　　　, ′ 　 ,′　.′|　 |　　　　　　 :.　.　　　　　　　　　　「イモウトデス」
　　　　 / 　　　 | 　 /i　j{　 |　 i　､　　　:.
　　　ノイ　　 !:}|斗- | ハ _ﾊ__:| 　 }　　　ヽi
　　　　　|{ ｉ　|八 {/ /　乂{ Ⅵ｀ヽ| 　:′　トゝ
.　　　　八{　 | ｘ＝ｭ　　　｀___ jノ|　/　　 |{
　　　　　/　＼{　,,,,,, 　　　 '⌒ヽﾉｲ　/　:八
　　　 .′　　 :　　　　｀　　'''''' 　 f;| /j／　 .
　　　　ｉ{　　　　ﾍ　　 Vフ　　　 /ﾉj/　　ｉ　!}
.　　　八ﾄ､＿,.ｘｪ≧＝＝＝=zxく_ /i　　 /}　八
　　　 fﾆ三三三三三三三三三三三}/´jノ
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三| ､
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　i
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　|
　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　|

.
632： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:39:55 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　⌒　　　　　　　　「この世界ではもともと上下関係が厳しいんだが、
　　　　　　　　　　|　　　（ー）（ー）
　　　　　　　　　　.|　　　　（___人__）　　　　　　　　　　姉妹分というのは更に一層厳格なんだ」
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、
　　　　　　　　　　.人､　　　　厂丶,丶　v　〉
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　:::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. ',

.　　　　　　／⌒＼
　　　　　　 /　　＿×￣￣｀ｰ、
.　　　　　 { 　／: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　 /: : : :,.へ:/:＼ : : : : : '.,
　　　　　　 /: : : :/＾｀｀´ ⌒ヽ.: : : : : ,
　　　　　 ,': : : :.;' 　　　　ヽ : : : : ',
.　　　　　　{: : : : ｌ´￣´　｀￣｀i: : : : : :',
　　　　　　 }: : : :.ｌ=＝　　＝=ｌ.: : : : : :i
　　　　　 |: : : : !　　　　　　　ｊｲ: : : : : l　　　　　　　　　　「姉さん分の芸妓さんのいうことは、
　　　　　 l:ﾄl : 八"　　　　　"ﾉ:!: : : : : ｌ
　　　　　　ﾘＶ:::::::ヽ、｀ ´　ィ:::ｉ:ｌ: : : : : l　　　　　　　　　　　　　何でも聞かないといけないのよ～」
. 　　　　　〉: : l:::::::}　 . : :l::::|:l : : : : :.!
　　　　　　　ｒrｰ､_j＞<　 : : :厂リ>ー‐ｙrｰ､
　　　　　 //　＜　　ﾟ･ﾛ･ﾟ　／／／/ 　ヽ
.　　　　　_{ 　＼__＞ｚ―‐＜＜　　　彡人
.　　　　 |　　＞ー　‐ｚ＞二＞ニ二＿_　 ,ｲ
.　　　　ヒ二ニニ　＞ィ＝== ―┬―〒 |
　　　　 /:l￣｢￣￣´　. :　　　　 !　　 j: :ヽ

　　　　　　　　 .　　　´￣￣￣｀　　､
　　　　　　　　　／　　　 ,　 '⌒　　　 ´￣｀丶
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 / 　　 ,
　　　　　　　′　　/　　　　　　 / 　 ! 　　　 ‘，　　　　　　　「ハイ、アズササンノイウコトキキマス」
　　　　　　　 . ′ 　　　 ′　 /　| i |　i 　 i
　　　　　　, 　ノイ　　　　　厶 ‐ /　八{ ﾄ､{‐- |　　‘，
　　　　 ′　　 |　　　ｉ´/　|　/ j/ 　乂　ヽ　|　　 i　.
　　　　 /　　/　}| 　　 Ⅳ　 Ⅳ /　　　　　　Ⅵ　　!トゝ
.　　　 /　　/　j八　　 |　　ｘ≠ミ　　　　x=ﾐ　i 　八
　　　 /　　 ′　{ (ヽ　 |　　　　　　　　　　ハ／
.　　 ′!　j　　　＼ゞ＼{　　　　　　 '　　 ′‘.
　　八{八ハ　ｉ　｀ｰr 、　　　　ー　　　 / 　 !|
　　　　　　　＼{＼　　i |__｀　　　　　　　イ　　八
　　　　　　　　　　＼ﾊ{　｀　 ≧=‐＜　 !　 , ′
　　　　　　　　　　_,ノ　　　　　　| | ､　 )ﾉ}／
　　　　　　　.　＜　　　　　　　　| |　｀ r　__
　　　　 /´＼　　＼　　　　　ﾉｘへ＿|　ｉ　.
. 　　　 ′ 　＼　　＼　　 / ＼:ノⅣ!　 !　|
　　　　 i 　　　ヽ　　＼_/　　　ｉ::::く　　!　|

.
633： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:40:13 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-、
　　　　　　　　　　　　　　　＿__./.,. i
　　　　　　　　　　　　　,,;;''"::::::/:/‐ 'r‐- 、
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::i::/::i　..::::、.:`:、
　　　　　　　　　　／.::::::::::::／ i/`‐ｖ';;;;; i.::::::::ヽ.
　　　　　　　　　/.::::::::::::／　　　　　　　`i .:::::::::i
　　　　　　　　/.::::::::::./_＿_,　　　　　　　│.::::::::i
　　　　　　　　i.::::::::::::i '　　　　　　 _　　　 i .:::::::::i
　　　　　　　　│.:::::::::i-‐‐‐、　　　｀ヽ、i .:::::::::i
　　　　　　　　/i.::::i::::i.::::::::.　　　　 -‐-.、ﾉ ::::::::::i
　　　　　　　./::::i.:::i:::i　　　　 t　　 ::::::::. /.:::::::::/
　　　　　　 ./:::::::i::`:ヽ.　　 r‐--、　　 /::::::.／
　　　　　　/::::::::::ヽi:;;;_ヽ,.　`ー‐´　,,./;/;;／i　　　　　　　　　「そのかわり、芸妓さんは妹分の舞妓さんのお世話を
　　　　　./::::::::::::::::│i`ー`r‐=＝f、/／.::::: i
　　　　 /:::::::;;;;;＿丿 i _.,;ー---,/./´　.::::::: i　　　　　　　　　　　何から何までしてあげないといけないの。
　　　 ,;'-‐‐'│ .i　　i,;´ ,;--‐´‐yヽ＿__.:::::: i
　　　/ 　　 i　 i　　i,´　,,;‐;'ニ二;　i　 i`ヽ:: i　　　　　　　　　　　着るものやお稽古のことや、お客様へのご紹介なんかも」
　　 │　　 i　 i　 / i　　.'',-‐‐-y'　i　 i　　ヽ
　　 │ 　 .i　./　/ ./　　 /　　 /i　　i　i.　　│
　　 │　　i　/　 .i／　　 i　　　 i ヽ　 i　i　│
　　.│　　i　i　／　　　.ﾉ i 　　´ヽ　.i　 i　i │
　　│　　.ヽ／　　　／i .｀ヽ.　　＼i　i　.ﾉ │　　　　　　　　　　　　「舞妓さんが一人前の芸妓さんになるまで、
　 .│　　／　　　／　.i 　 i ＼　　　＼/　 │
　 │ ／　　　.／i　　 i　 i　　i＼　　　＼. │　　　　　　　　　　　　　きちんと躾けて、身の立つようにしてあげないといけないのよ」
　　i/　　　　／i　i　　 i　 i　　i　i＼　　　＼i

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　__ノ　ヽ､,_　　＼
　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　（__人___）　　　 |　　　　　　　　　　　「妹分がなにか粗相をしでかした時は姉貴分の責任だ、
　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　躾やなんかを厳しく問われる」
　　　　　　　　　ヽ　　　　　　.ｲ_
　　　　　　　　　　__「ヽｰ'ーｰ"／ L
　　　　_, ､ -― ''":::＼:::￣￣::::／::::::ヽ、
　　　/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
　　/ r二＼;;;:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､　　　　　　　　「まぁそれだからこそ、
　 i ;;;::::::::＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
　/;;;;;:::::::::::::У￣＼ｰ, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |　　　　　　　　　芸妓は舞妓への強権を振るえるんだからな」
　l ;;;;;::::::::::::/／￣}<r´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |

.
634： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:40:31 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !　　　　　　　「芸妓さんは舞妓さんの先輩であり、
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |　　　　　　　　　一番影響力がある後見人さんだから、誰の妹になるかで、
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|　　　　　　　　　　　舞妓さんのその後もガラッと変わってくるのよ」
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　　　　　「単なる先輩後輩ってわけじゃないのね」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
635： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:41:22 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　「そうだな、たとえば先ほど話が出た『店出し』の儀式の前日、

　　　　　　　　　　　　　　　　『目録』を貼るという風習がある」

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼　　　　　　　　「この『目録』とは、めでたい図柄の中に、
　　　　　　　　　　　　　 (● ) (● )　　_,-|、
　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ　　　　　　　　　　贔屓の客や役者などの名前を書いてもらったものだ。
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´　　 l　i　| l} }
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 l　l, |. l ﾉ__　_　　　　　　　　　　　これを部屋に貼っていくわけだが」
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　/ｨ::::::::.. ヽ
　　　　　　　　　　　 _,,ィ'´:::ヽ__､_r'´　　　／:/:::::/::::::::. ヽ
　　　　　 __　　　 __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人＿＿..ry:::::::::::::::::::::::::. ',
　　　,.- v　ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l　　　　　　「当然これは自分自身の贔屓じゃない、
　　rｰ、ヽヽ　}＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾉ::::::::::::::::: l
　r　ヽ｀､_」イ_]　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::: i　　　　　　　　姉である芸妓が声をかけ、引き受けてもらわなければならない」
　i　>､_〉-".|　,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:「 ::::::::::::::: !
　ヽ　） |　|　,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::: |

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　　　　　　　「そういうしくみなら贔屓の客が少ない芸妓の妹分だと、
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　目録の数が切ないことになりそうだお」
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
636： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:41:37 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　「そう、目録の数は芸妓の甲斐性だ。

　　　　　　　　　　　　　　　どれだけの客が新たにデビューした自分の事を知ってくれるか、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　舞妓としてのその後の生活において、これは非常に大きな要素だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　｀⌒　＼
　　　　　　　　　　　　　　　-、　　　　　　　　　 |　(● ). (● )　 |
　　　　　　　　　　　　　　ﾔ　 ',　　　　　　　　 |　.(___人___）　 |
　　　　　　　　　　　　　　　i. 　l　　　　 ,.-､　　　| 　｀ ⌒ ´　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 j　　　/　/ 　　 .|　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　ノ＿..ヽ-､′,' 　　　 ',　　　　　　,/'|、
　　　　　　　　　　 .l .＿＿_　ヽﾉ　　　 __ .j '.、__ , ___ ｨ／::L＿
　　　　　　　　　　　Ｙ　　　　　）ﾊ.‐ ' ´ ..::ヽ::::::::::::::::::::::::::／:::::::...｀' ｰ- ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ￣￣〕y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　ハヽ一ﾆｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r;;;;;:::::::: ',
　　　　　　　　　　　　　 /...::::::;;;;;;;;;;; /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ;;;;;::::::::::::::〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あと、これは推測だが、目録に名前を書かせた贔屓客にしても、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　出すのは名前だけじゃないだろう、贔屓の芸妓の妹分がデビューするとなりゃ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一層の心付けも弾まなきゃならんだろう」

　　　　　　　/　　:|　　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　ヽ　≧o｡
　　　　　　 ,′　/｜　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　　 |　　　{
　　　　　　:.　　/　:!　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　　 |　　 ′
　　　　　　f　 /　/l　　　　 :|:　　　 |　　 |　　　　 /　　 :|　　　　 !　　/
　　　　　　|／　〈 :{:　　　　 | ――‐┼‐､｜　　　 :/＿_ 　 }　　　 /　 /
　　　　　 {{　　ﾍ!:　　　　　㌣斧芋羽ﾐ　/!　　　 xzzzx　 /　　　 /　 /
　　　　　 : Ⅶ　　ﾟ，　　　　:ゝにf//(_　　 :|:　　/ん//} //: 　　 /　 /
　　　　　: 　Ⅷ　　　ﾟ。　　　 | 乂//ツ　　:|: 　/ に/(　 ,′　　 /　 /
　　　　 / 　 Ⅵ　　 } ﾟ，　　　:|　　　　　人／　｀¨¨~ / 　　 /　 /　　　　　　　「jud、理解できる話であります」
　　　 /　 / ∨{//// ﾟ。　　 :!:　　　　　　　 ,　　　 / 　　 /　 /
　　　 / ％77/‐=≦{ 　，　　ﾟ＼　　　　　　　　ｲ　　 /　 /
　　　／//////／＿___ ﾟ，　　ﾟ，＼　　　　｀　　　 /　　　％　　′
　　　∨///＞f//////{　ﾟ。　ﾟ，/:＞　　　　＜ /　　　ｲ　　:/
　　 / ゝ‐≦　:{//////ｉ　　，　ﾟ，///:＞＜≧o/　　／ ! 　 /
　　,′　　　 ≧=‐ミｔ､!　　ﾟ，　ﾟ，//{――///　イ　 {　 /
　 /　‐=≦: : : : : : : : : : ﾟ。　　ﾟ。　:}:. ＼／ゝ-,′/ :!: 　ｉ: /
　f: : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾟ，　　ﾟ，ｉ:.:.:./:.:.:.:.:} 〈／　 :　　 {/
　{: : : : : : : : : : : : : : : : : :.∧　　}ヾ:／:.:.:.:.:/￣|　　｜￣＼

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637： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:41:56 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　「芸妓が舞妓を妹分にするのを『引く』というんだが、

　　　　　　　　　　　　　　　舞妓がどの姉さんに『引かれる』か、身をおいている置屋の『筋』というもので決まる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　(● ) (● )
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　「決して自分で選べるようなものじゃないし、
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　それは自分が妹分を『引く』立場になった時も同じだ」
　　　　　　　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"...:::::::＼　::::::::::::::::::7、
　　　　　　　/.;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..-､_
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ｰ､
　　　　　 r ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: !
　　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:: |
　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'''丿;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:: !

　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : 　 .、
　　　 / : :ト、へ : : : : : : .　イ. . :i
　　 ,'　 i: |￣ヾ＼: ::i : : :|: : |: : :.!
　　ｌ:|: : |: |　　ﾘ　＼:| : : ﾄ: ::l: : :l
　　 |:|: : !:イ´_　　'￣___ヾ !ヾ:^l : |　　　　　　　　　　　　　　「売れてる人につきたいというようなことは
　　 |:ﾊ: l: :代ｿ　　　'てｿ7:| ｆﾘﾉ: :|
　　　　!:!:∧// ,　　/／/ ﾘ-ｲ:|: :ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　できないってことね」
　　　　ﾚ' 　＼　　 _　　／ヽ|:ﾄ、| ＿
　　　　　　　　`r「「l、イ　　 l:i　　　／ヽ、
　　　　　　　「 !　`　i/　　　ｌl:l 　／　　 i
　　　　　　　∧　　　/　＿/|:!／ /　　　 |
　　　　　　　|∧　　 ∨　　|／i { /　　　　|
　　　　　　 / |∧ 　　',　　 | ||　/　　　　 !
　　　　　　l　/　∧　 ∨　/| ll∠　　　　 ,
　　　　　　L/　{l　ﾍ　 ∨ ,| |/　＼　　/
　　　　　　 {　　ト、ﾍ　　＼/　　　∧/i
　　　　　　ﾍ　ヽ ` ﾍ　　　ヽ　 /　　|
　　　　　　　丶　ﾄ-ｲ∧　　　 } /　　　|
　　　　　　　　i　 |　!ｲ　i＼　　/　　　{
　　　　　　　　 }　!　||　∥ i`‐'　　＼　〉

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638： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:42:23 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「そういうことだ。

　　　　　　　　　　　たとえサーニャが本音ではあずさじゃなくて伊織の妹分になりたいと思っていても

　　　　　　　　　　　　　どうしようもないってことだな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　:::::::::.／￣￣＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　:::::::::: ⌒´ ヽ､,＿　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
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　　　　　　　　　　　　　　　　 .| :::::::/:::::　|　　　　　　　|　　／...::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　| :::::::::::::／|　　　　　　　/ﾚ-,.ｲ:::::/:::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:／:::::::::::: ヽ__､____,.　"/／::ﾉ.:::::/::::::::::::::::　j
　　　　　　　　　　　　　　　 r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::ノ::: ､:::: ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r

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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!:::',　　ヽ〉　　 (
: : : : : : : : : : : : :´厂｀|:::::',　　　　　て
:::::::::::|:::::::::::::::::::::/,ｚ､│::::l
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:::::::::::!::::::::::::::::/ ∥ j! !::l:::|
:::::::::::|:::::::::::: /　ヾ=' ∨: |
:::::::::∧l::::::::/ 　　　 /:::::|
:::::::/:/ﾘ､::|:{　　（ゝ／;ｲ::/
::::::::/＿.ヽN＿_／|:::/ |/
::://: : : :￣ｽ　　 |/
／ヾ: : ＿/: :＼＿
ヽ: : : : : : : : : : ヾﾘ＼

マ二三二ﾃ＝=,≦　　　　　　　　　　　≧=＝〒二三三/
　＼'!!!!!!!!!!!!／　　｀ヽ　　　　　　／　　ミ!!!!!!!!!!ｉ!!!'∨
　　＼:iiii!!´　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾐ!!iiiiii:::/
　　　　Χ　　　　　　　　　ヽ　　、　　　丶i::/
　　 ,/　　　/ 　　　　　　　　)　　丶,　　　ﾊ
　　,/ 　　 l,l 　　　ｌ　　八　ｌ　,/　　　 l 　　　 |
　　| 　　 .∥ 　　l.　,、　| 　Y　/ ｌ　 ,、　 !　　　　 ,}
　 ,{ 　　　　|| l　 ,∧ ハ　|　　Χ　ﾄ、ハ　ﾊ　　　　i
　 {ｉ　∧ 　 |ｌ,ﾊ一升ーヤ| ,／　ﾞﾞ┼-一ヤ弋　,　/　　　　　　　　「ソンナコトナイデス」
　　V　∧　 |ｌ弋〒ﾃ＝ｷi´ 　　＝=＝テラﾉ　,ﾊ/
　　　 /　'＼|ﾊ　　廴ﾘ. 　　　　　廴ノ　ｲレ　　ヽ
　　,/　　　 l　| .///// 　　　　/////　|　　　　　i
　　ｉ　　　　ﾄ,人　　　　　　、　　　　　　ﾑ　　　 |
　　{ｉ　,、　　|ﾊ:::ゝ　　　　　　　　　　／|　　　 ,ﾊ　}
　　∨ |、　|:::∧::::,>　　　 ⌒　　　／::::ｲ　　　/　V
　　　　 V＼N弋vｌ廴｀＞　＿_　イN／N　/V ﾘ
　　　　　　　　　　　 ~　ト　＿　イ　　 ∨
　　　　　　　　　　　┌┘　 │　 └┐
　　　　　　　　　　／ｉ:::::::::::::∧:::::::::::::i＼
　　　　　　　　＜<　　　／　＼　　 >＞

.
639： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:42:39 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　　　「祇園の芸妓の娘だったら産まれる前から
　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|　　　　　　　　　　　　　　　所属する置屋が決まってそうな勢いだお」
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そりゃアタリマエのことだ、けど、今の時代はどうだろう……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　身をおく置屋の決まり方は……」
　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　／　　 ⌒´　 ⌒ 　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）（,ヽ、　　　（(
　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）　r__i____　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　√丶丶丶┬─'"'
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|　)　　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　ヽ´　　　,/　　　　　　　　　　「地方出身の舞妓も多い中だからな、
　　　　　　　　　　　　_,／::ヽ､.,ヽ., __ (　　　　r
　　　　　_, ､ -一 ''"::::::::::::＼::::::::ｰ-- r ／ ⌒ヽﾆ- ､.　　　　　　　　　　見番のほうで調整がされてるのかもな」
　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....,￣　v,;,ヽ
　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;(　;;;;:::::::::::... ',;;;;|
　　　i ;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;ﾊ　:;;;;;;:::::::::.. ',;;i
　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::. ',

.
640： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:43:00 ID:TG.oddrA: 　　　　　「ちょっと話がそれちゃったわね～。店出しを終えて、

　　　　　　　　デビューすることになった舞妓さんは、髪の毛をまずは『割れしのぶ』に結います」

　　　　　＿　　　_　,　ｨ::::':::::::::::､
.　　　 ,ｲ￣``ｯ‐ｲ:::::::::::::::＼:::::::::::＼
　　　//　 /::ﾍ::ト､::::::::::::::::::::ヽ::::::::::ﾊ
.　　 l.i　　i::.ハ.j.／＼::::::::::::::::::＼.:::::ﾊ
　　　|i　　ｌ::ﾚ￣　　　＼:::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　.|　　!::ﾊ　　　　　､__∨:::::::::::::::}::::ﾊ
　　　　　人::ﾑ,'´　　　,-=‐∨ｒv´ﾚ､|:::::ﾊ
　　　　　_ 〉::::v=　　　""　}`i .i .i`ﾚ::::::::ﾊ
.　　　　　i | f∨""､　　　.j .| .| .|.j.:::::::::::ﾊ
　　　　　 | ｌ ! i∧　､.-‐ｧ /　　　/:::::::::::::::.ﾊ
　　　　　ヽ`　`ｲヽ　　 i　　　/Ｔ７.:::::::::::::ﾊ
　　　　　　 `　　　　}`　 i　　 /　i　{:::::::::::::::::ﾊ　　　　　　　　　「あと、最初の一年は紅も下唇にしか塗れないですよ」
　　　　　　　）　　 / ﾉﾘ.　　i　八　`　､:::::::::ﾊ
.　　　　　　/　　./／　 . 　　ｉ　/　 ,イ´　` ､:::ﾊ
　　　　　　　　　/ //　i| 　　|.　／　　　　 }:::::ﾊ
　　　／　　　/／/　/ |　　　ﾚ´　　　　　丿.::::::ﾊ
　　　　　　//　 {　 {　|　　　|　　　　　イ::::::::::::::::}
　　　　　 /　{　 .i　 i　.|　　　| 　　／　j::::::::::::::::::|
./　　　　.∧:::::`i::::`i::::`i|　　ノ.　／　　/:::::::::::::::::::|
.{　　　／　 `i :::::i:::::i:::::.i! 　　／.　　 /::::::::::::::::::::::|
.` -‐.´　　　 i　 |　 |　 | `‐ ´　　　 ./::::::::::::::::::::::/

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　割れしのぶさんのきまりごと　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　割れしのぶの時期は、その他にも「簪」「挿物」「衿」「帯揚」「おこぼ」にも
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　定められたきまりがあります。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
641： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:43:16 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「その後、だいたい二三年舞妓として過ごした後は、今度はおふくという髪型に、髪の毛を結うんです」

　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／　　　　　　　　　　「おふくを結うことになった舞妓さんは、
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l　　　　　　　　　　　　　　もう割れしのぶを結うことは許されませんので、
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ　　　　　　　　　　　　　　これで舞妓さんの中でも、どれくらいのキャリアの方かわかるのよ」
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　おふくさんの鼻緒　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　舞妓さんが履く”ぽっくり”や”おこぼ”と呼ばれる厚底の履物の鼻緒でもある程度のキャリアはわかります。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{. 　お姉さん舞妓になっていくと、鼻緒の色が赤→ピンク→水色→鶸色といったように、落ち着いてくるんです。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}.　割れしのぶの舞妓さんから見れば、おふくの舞妓さんはなんとなく地味ですので、
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ . 『おばあ舞妓』なんて陰口を言われたりすることもあるそうです。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
642： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:43:33 ID:TG.oddrA: 　　　　　「昔は旦那がついた舞妓がおふくを結っていたんだが、

　　　　　　　　　今じゃ歳で結い方を変えるようになったらしいな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ　　　　　　　　　　 | |　| ||:||：|| ||:|| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　［二二二二二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　＿|_|＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　,'　　　　　.|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　＿_＜　　　i　　　　　　／.二フ　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ::::::::::--.､ヽ _ﾉ　　　、（　／‐ ´- ､　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .:::::::::::　:::::／￣｀ヽ. 　　 /　　　　二ヽ.| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..::::::::: 　 .:::::/　:::::::::::::.｀,　　/　　　 /　｀-'| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..:::::::　　:::::::::::::　:::::::::::::::: ﾉ ._ﾉ＿　_.ノ　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　 / v　::::　　 ::::::::r :::::::::::__,.-､,'　j::::::::::::::::〈［二二二二二二

　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::￣￣::::::::::　、
　　　　　　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　;´::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／:::::／:::::::::::::::::／ヾﾍ＼::::::::::::＼:::::::::ヽ
　　　　　　　　 /::ﾆ/=－:::::::::::/　　　　ヾヽ::::::-=丶ﾆニi
　　　　　　　　;::::::::::::/::::::::::::::ﾉ　　　　 ||　＼::::::::::ヾ:::i、i
　　　　　　　 i::::://:::::::::::i　/　　　　　　　 ||　　ヽ:::::::::::::::|::::ｌ
　　　　　　　 |:::/::::::/:::/i ﾉ　　　　　　||　　　V丶:::::::|::::|
　　　　　　　 |/::::::/:::::７|ﾉ￣丶　　　　　ﾅ ― 、 !:::::i::::::|::::|
　　　　　　　〉:::::/i:::::/z|"ニ、　　　　　ﾉ　＿　ヾ:::|::::::i:::|
　　　　　　　i:::::/｀ｌ:::〈　| ｆ::ｃヾ　　　　　　彡,==z,、V|::::::ｌ ;　　　　　　　　　　　「旦那がつく？というと……えーっと」
　　　　　　　|:ｲ !´|:;l ゛ゞﾆノ　　　　　　　　 | l:::c｀ｿﾞ〉|、:::|:
　　　　　　　|ハヾ|:ﾊ　　｀　　　　　　　丶=´　 / :|ﾊ:::|
　　　　　　　　　Vヾ∧　　　　　　　、　　　　　　　/イ:|/ﾊ:|
　　　　　　　　　ヾ:::｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　/_／:::∧!
　　　　　　　　　　 V::::::丶　　　　｀　´　　　　.ノ/::::::::/ 　|
　　　　　　　　　　　V::::::::::丶、　　　　　　　´:::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::ｙ=| ｀　ー　イﾄ、:::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 l::::::| /　＼　　　　丿＼:::::::::;
　　　　　　　　　　　ゝ:::::Y´｀丶＼　／　ﾍ　|::::::;、
　　　　　　　　／´｀´|:::::ﾄ、／　/|　|ヾ　くﾉ |:::::ト　＼
　　　　　　　／　　／ |::::|　ｒ ´｀ヾﾌ´＼　　 :|::::|＼　　＼
　　　　　／ヾ／　　|:::ﾄソヾ／介＼ノ＼ノ|:::ｌ　　＼／｀ー,、

.
643： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:43:48 ID:TG.oddrA: 　　　　／￣￣＼
　　／ _ノ　ヽ､_ ＼
.　　|　（ ●）（● ）　|
.　　|　　（__人__）　│
　　 | 　　｀⌒ ´　　|　　　　　　　　　　「まぁ、あまり教育に良くない類の話だ。
.　　 | 　　　　　 |
.　　ヽ　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　控えなきゃ（使命感）」
　　　ヽ　　　　 /
　　　　〉-r:::┬〈、
　　／Λ 〉.:〈 7//＼
. ／////V::::::V/////＼
///////∧::://///////}
.////////∨/////////{

　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　, ィ´: : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼　　　　　　　「……」
　　　　　　 /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|
　　　　　　 i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　/:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!
　　　　　 {:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i
　　　　　　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ
　　　　　　ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|
　　　　　　　　 |: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l　　　　　　　　　　「……あ、そういうことね」
　　　　　　　　 |: : i: |:`ト - イヽ: : |:.|
　　　　　　　　 |: : |/^＼　／ `Ⅵ :!
　　　　　　　___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　　　　　_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
　　　　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
　　　　 |　　∨_ oニ] 　∥　　 [__ o__」 | i　|
　　　　 |　　 {| |　|　|　　|ｌ　　　|　|　| |ﾊ l　|
　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.　　　　　　　　　「jud。魂で理解しました」
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

.
644： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:44:02 ID:TG.oddrA: 　　　　ｆ` ｒ-‐─‐ ‐....､
　　　 ,ｨヽヾ:::::..＿.::::::::....ヽ
　　 /..::::::∧∨,　-‐ ヽ.:::::::...＼
　 /....::::::::レ}ﾉ　　　　　ヽ:::::::.....　　　　　　　　　「それで、ある程度年齢を重ねた舞妓さんが、
　i.....::::::::::|　　　　　　,. -‐ Y:::..ヽ
　|....:::::::::::|　　　　　　　　___､∨::...}　　　　　　　　　　襟替えをして芸妓さんになる、ということなんですよ」
　| ...::::::::::i　, '´　　　　'´　゛ ∨::.|
　::....::::::::::Y´　, =､　　　　　　∨..ﾄ､
　 .∨...:::::∧. ´　　　　　'　　　 }::::|..ヽ
　　 ∨..:::::::::ヽ　　　　.__ 　'　　/N.......∧
　　　`Y......:::::::::ゝ.　　　　　　ム-､::::....∧
　　　　|..::ヾ..:::::::::＞‐----ィ__ﾉ. {:::::::::...∧
　　 .　 |..:::::::::::＞ {` i￣i￣i￣i　i Ｌ＿,､_∧
　　　 |.:::::::::::::::::_,}　i　 i　 i　 i　ヽ　　ﾄ､`ヽ
　　　　 |...::::::::::,イ´_　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ
　　　 .|...::::::/　　 `Y　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ八　＼
　　　　 .|...::::i　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　＼
　　　　 |....八　　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ.　＼
　　　　　|...::::::ヽ.　　　　　＼　;;:　 i　　i　　i　 i:::;} 　　＼
　　　　 .|.....::::::::| ＼　　　　　＼::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉＸ　　　　＼
　　　　 |....:::::::::ヽ　＼　　　　　＼.....i.......i.....i...{ 　＼.　　　　＼
　　　　　 |......::::::::::::ヽ　＼　　　　　＼i　　i　 i |　　丶　　　　ヽ
　　　　 .|......::::::::::::::::ヾ i ＼　　　　　＼　i　i |　　　　ゝ　　　　＼
　　　　 |.......::::::::::::::::::.} i　i ＼　　　　　＼ i |　　.　　　＼　　　　＼
　　　　　　|.......:::::::::::::::::ﾉ i　i　i ＼.　　　　　`Y　　.　　　　　＼　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-── -　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:'"::::::::::::::::::::::::::::::: 丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　／/:::::::::::xヘﾍ＼::::＼::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　 /:::/:::::::::::/'⌒⌒' :丶:::::＼::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　,':::/::::/:::::/　　　　 l:|　＼::::丶 :::::::'.
　　　　　　　　　　　 ::::/::::/::: /　　　　 !|　　ヽ:::: ＼::::l
　　　　　　　　　　　　　 |::,'::::/l::::,' -―　　　ﾘ-―‐-':;:::::: ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　 V:::/:::!/|　　-　　　　　‐　　　';::ヽ::::';
　　　　　　　　　　　　 /::/::: |:N　_＿　　　　　ｨ==-、 }::い :|
　　　　　　　　　　　 |::ﾊ/＾{:|〃´⌒`　　　　　　　,,　ﾊ|∧:l　　　　　　「その後、芸妓さんはどうなるの？」
　　　　　　　　　　　 |,'ハ（小.　''　　　 '　　　　　　ｰ/　 ';!
　　　　　　　　　　　 |! 　`､:ｰﾍ、　　 v　ｧ　　　ｲ:,′　j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::l＞ _　　　　　, イ/:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ';:::|::::r|＞ｰ '´|::Ⅳ:::::|
　　　　　　r-､　　　　　　　　　 |:::L:八　　　　|/│::::|
　　　　　　＼＼　　 fﾍ-―t―ｪェ|:::|<＼＼　／/;>|::::::l＞､
　　　　　　　　＼ヽ__ |│ﾍ　￣￣j::∧＼>ｨ介ﾄ<;/∧::::|丶､辷>､_
　　　　　　　　 /'´ヘl│　'､　　　 |/　ヽ{￣{{_}￣}/　ヽ:|　　　 /　|
　　　　　　 {　ヘ'.} ∨　∨　　/　　　`7/{{ﾍ匕.　　丶　　 /　│

.
645： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:44:14 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そうだな、襟替えをした後、
　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼　　　　　　　　　　置屋との約束である『年季』の間、
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |　　　　　　　　　　　　置屋の芸妓として座敷をつとめていく」
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／―　―　＼
　　　　　　／（●）　（●）＼
　　　　／　　（__人__）　　＼　　　　　　　　　　「年季……とたんに奉公っぽくなってきたお」
　　　 |　　　　｀ ⌒´　　　　　|
　　　　＼　　　　　　　　　／
　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　 |　　　・　　　　・　　）
.　　　　　|　　|　　　　　 /　 /
　　　　 | 　 |　　　　　 /　 / |　　　　　　　　　　　　　　　　　「なんとなく時代がかってるというか」
　　　　 |　　|　　　　 /　 / 　|
　　　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ

.
646： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:44:25 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、　　　　　　　　　　　「その年季が開けた芸妓は『自前』として、独立した芸妓になるが、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　そうなると芸妓を廃業するのも自由だ」
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　__
　　　　　　　　　　　　,, -‐ ''　　　　　｀ ‐- ､
　　　　　　　　　／イ''　　　　　　　　　　　　ヽ,
　　　　　　　　/／　　　　　　　　　　　　　　｀ｰヽ
　　　　　　／　　　　　　　 /　　　i　　　　　　　　ヽ,
　　　　　／　　　　/　　 .!　i　,∧　l　i　　　　　　　　ヽ
　　　　 / /　　　　.! 　　 .! ∧ l　∨ /　､　　 l　i　　　 !ヽ　　　　　　「ヤメテモイインデスカ」
　　　　/ ｨ　　　　　!∧　N/ i　l　 /∧ヽヽ　 l　i　!　　 i　i
　　　　ﾚ' i　　}　　∧-‐'' ￣ﾞi　! //i .!　ヽ‐-i__∧i　　　!人
　　　　　Ｗ l､　 !　　_, ==､ヽi '　　ヽ -､ ==、ヽl　　　i i　`
　　　　　 ∧l ヽ　i　ｨ' ｲ::ﾅi　　　　　　 r'ｲ::ﾅヽ　i　　ノ∧
　　　　　 /　　　トt　｀ｰﾞ-' 　　　　　｀ｰﾞ-´　 .! ／　　ヽ
　　　　　リ　　　　ヽ　　, , , ,　　 ,　　　, , , ,　　ｨ'　　　　　.!
　　　　 .! i　{　　　　i､　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 i
　　　　　V ヽN､　　 i　ヽ　　　　 .　　　　 ,イ l　　　　,イ／V
　　　　　　　　　ヽMNヽ'ヽ｀ｭ　 __ 　ィラソ^i iレ' メ
　　　　　　　　　　　　　　　fヾ,ｰt＋t‐´Υ　　　V
　　　　f ､　　　　　　 __ ノ　ヽＶ| | |　　 !__
　　　　 ! .l　_,-､-‐‐' ! i　 r'ﾆﾆ弋.l｜　　　ﾞケｰ-- ､
.　　　　 i　V ヽ｣　　　i ! r'--　　ヽ､ミ､　　//　　|　１
　　　　　∨／__ﾍ　　ﾚ'入ｰ,　　　｀l　ヽﾆシ　　 |　 |
　　　　　〈　´ ｨ､j ∨＼.　 ~ ヽ　　　ヽ　　　　　　 {　 t
　　　　　　N　　ヽ Y＼＼　　 /ヽ__ -‐'^ヽ.-‐､　∧　 }
　　　　　 |∧　　　| {　＼＼ /／　　　　__〉　　V乂 r'
　　　　　.!__〉 __ __ン¨l　　　 K　　　, - '　 ∧　 |　　|
　　　　 r' イ^ 　　　　!　　　.! ヽ／　　　 ∧　i 　 i

.
647： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:44:38 ID:TG.oddrA: 　　　＿_＿_　ミ　 ━┓
　／　　～＼　　┏┛
/ 　　ノ　　(●)＼　・
|　　　(.／) 　 ⌒）ヽ　　　　　　　　　　　　　　「統計取ったわけじゃないが、
＼　　　（__ノ,.<))／;､
　＼　　　　 / ／　 '‐､>　　　　　　　　　　　　　おそらく一番多いのは妊娠を機に
　　　｀＼＿_ｌ　　　　´ヽ〉
　　　　,ﾉヽ､ﾉ　　　　__人〉　　　　　　　　　　　　　　芸妓として区切りをつけるケースじゃないかな」
　, ／'"|::::_/ヽ. 　 /:::::ﾂﾞ!:ﾞ､-､_
''":::::::::::/´∨/`ｰ'〉 7:..ヽヽ:.:|:::::ﾞ'ｰ､
::::::::::::ｙ′.: ',ゝ､_/::＼:.:.:| |.ｲ:::::::::|:::!
::::::::／: :／/: : : :|::::::::ヽ::|/:i::::::::::::i::|

　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　.｡＜}
　　　　　　　　　　　　　‐=≦　　/ ¨¨¨¨／　　　 i　__
　　　　　　　　　　.｡＜　　　　 /　　　 }　　　　　}　　＼
　　　　　　　　 ,《//　　　　　 :/　　　　:.　　　　ｉ　　　＞｡.
.　　　　　　 / //　　　　　 :/　 /　 / }　　　　 }　、　　＼ ≧=―‐
　　　　　　　/ //f　　　　　 :.　 /　 /　:.　　　　 /　 }　　　　ヽ　　　}
　　　　　　 / ///!　　　　 {__廴_:/__　|:　　　 /　　:.　　　　　}　　 :i
　　　　 / /　/{　　　　 i,x芹ミｔ､ /: 　　 /　 l　}　　　　　ｉ　　　　　　　　　　「なるほど」
.　　　　 / f　 / ｉ:　　　　　㌣にじ(_　 :}　　 /云ミｔ､i　　　　 .: 　　 {
　　　　/　:{　＞｡.　　　　 { | 乂こｼ　 :　　/ んう㍉　　　　 /　　 /
　　　 / 　ｉ　　　 ∧　　　:i｜｀¨¨´　　} ／　乂ｼ /:　　　　/　　 /
.　　　/　　 {　＼　/∧　　 { :!:　　　／　'　｀¨^/　　　　 /　　 /
.　　 /　　　＼　 7//:〉　ｉﾟ。　　　　　　 ∧　　　 /　　　/
　　/　　　　　＼:/／ﾟ. 　 :|＼＼　　　こ　　 // 　　 /　　　/
.　/　　　　／　} ¨　　＼｜　　　　　　　／/　　　 /　　　/
　′　　　〉/77/　　　 / { ＼　　　　　　／　/　　／|　　　/
/　　　〈////　　　 /　}////ｧｧ＞＜　__ /　／　 :　　 /
　　　　　∨//　　　/　/≧o｡、//___}　／//}:／　　　} 　 /
　　　　　　 /　　　/ ／i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼///i 　　　 i ／
　　r====:/　　　/ } ＼ｉ:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ}￣:|　　 |　　　|
　 /二二/　　　//　　　｀＜i:i:i:i:i＞'"´　ﾏ {　　 |二ミｔ､
. /二二/　　　//　　　　　　　￣}　　　　　マ　　｜二二
/二二/　　／　　　　　　｀ Y ´　　　　￣ミｔ､二二ﾟ。

.
648： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:44:51 ID:TG.oddrA: 　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼　　　　　　「ちなみに、師匠にもよるが
. 　　　　.,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|　　　　　　　　芸妓を引退しても稽古事を続けることもできるので、
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |　　　　　　　　　引退後もずっと稽古をしているという人も珍しくない」
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777.///|
　∨//////∨ｧ'/////////////////////////////|
　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'　　　　　　　　　「ちょっといいかしら？」
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

.
649： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:45:04 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|　　　　　　　　　　「なにかな？」
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　ヾヾ:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　ヾ　ヾ:.:.:.:.:.:.ﾞ､
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／|/　　　　ヽ　ヾ.:.:.:.:.:.:ﾞ
　　　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:./'''/'''''''''',,,,　　l　,,,,ヾ:.:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　 l.:.:.:,_.:.:.:/ィｆ::ﾑヽ　　　　!　　'''ヾ.:.:.:.:|.:l
　　　　　　!.:.:/ |.:./ 弋こCﾉ　　　　! ｆ:ﾆヽヾ､.:.:.!l.i
　　　　　 l.:(　|/! 　, , , ,　　　　　辷ﾟノ/l:.:.:./ l
_ 、　　　　　!.:.:ヽ! _、　　　　　　ゝ , , , ,/　l.:/ !
ヽ、ヽ　　 l｀i l.:.:.:｀|::..i、　　 , ー,　　　　/ 　 l/
　ヽヽ /｀ｙ^y^ゝ.:|:::| ヽ　　{　ノ　　／　　 !
　　ヽ y / /　く-´.l_:l_ 　ヽ、_　ー:.:.!　　　　　　　　　　　　　「さっき『妊娠を機に』という言いまわしをしたけど……
　　　ヽ´　　　ヽ.:.｀、｀　ー__/_ヾ:.:.:.:ヽ______
　　　　ヽ　　　　ヽ.:.:､｀ヘ /　/　ヾ.:.:.:.ﾞ､　　ー､　　　　　　　　　それは『結婚』ということと同じ意味に解釈していいのかしら？」
　　　　　 >、　　　）.:.:｀ ' - ∧ つヾ.:.:.:ﾞ､　　　ヽ
　　　／_／ト-、　/ヾ.:.:.､し #^ ゞ､　　ヾ.:.､　　　ヽー
　　 /　　 /　　｀V　　ヾ.ヽ #　　｀ゞ､　ヾ.:､　　　ヽヽ
　　 l　　　l　　　　＼　　ヾ#　　　｀ゞ　　ヾ　　　ヽ　　｀ヽ､

.
650： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:45:21 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「いや、少なくとも今俺が言ったことについてであれば」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 -｀　⌒　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　 ´ 　 ●）(● ）　　　 |
　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜　　　　　　　　　　「全く違うことだ、と言い切っていい」
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ､　　　　　.ｨﾊ､_
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、
　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
　　　　　　　　　　　/.::::::::/:::｛,'::::|i　 / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　 j ::::::::::> :.{::::::l　/ .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
　　　　　　　　　 | :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i

　.................:: 　 ::....... //〃　　　　　 /|　　　 |　　　＼
　.................. 　 .........// /　 { 　　 _/_ !_｣＿　八　　　　ヽ
　　　　　 :::　:::　//　′ 八　 ,' /　 {　!￣ ~ﾞ丶､　　　　',
　　　　　 ::　::　/　ｉ{　　|　X /｜八 {＼　　　丶　　 ',　　　　　　　　　　　　　「エッ」
　　　　　　::　:: i′　i{　　| j／　 | ⌒＞､＼　　 } i　丶　',
　　　　　　 :: :: {　　八　イ｛　＼!　/てうミxﾍ　∧|＼　　　 ,
　　　　　　　　　　　　＼Ｎ∧}　ヽ　ﾄｲ:::ﾘ　Ｖ〈　ﾉ　ヽ　　 }
　　　　　　　　　　　　　 ;　　　 |i:し;'　　》'^　　　 }∧　'
　　　　　　　　　　　　 . '　　　Ｖﾝ　〃　　　　 /　jｲ
　　　　　　　　　　　ｒ‐‐　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 !　　　　　　　　.::::::::::.　　　　　　　ﾉ/　／
　　　　　　　　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　厶イ

.
651： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:46:45 ID:TG.oddrA: 　　　　「歴史的に見て、芸妓はその多くが妾や後添えという立場になることが多い」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |　　　　　　　　「昔に比べればずいぶん変わってきてはいるだろうが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|　　　　　　　　　　　現代においても少なくとも祇園の芸妓が廃業もせずに第一子を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､　　　　　　　　　　　正式な婚姻関係の下に出産するってのは、多分まだ稀な話だろう」
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　　　　　　「それは……なぜかしら？」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
652： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:46:59 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「芸妓や舞妓の『旦那』になる人間は

　　　　　　　　　　　　当然ながらある一定の富裕層に自然と限られてくる」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|　　　　　　　　　「そうした人物は勢い年齢層も高めだろうし、
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____　　　　　　　　　　　　　そうなると妻帯者が多いのもごく当たり前の話だ」
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

　　　　　　　　　＿＿　　　＿_
　　　　　　　＿,:': : : : : : :＞/＜⌒＼
　　　　　　 ,. : ´: : :／: : : : : : /: ⌒ヽ　＼
.　　　　　 /: : : : :/ : : : : ,.へ/､へ: : : ヽ　　ヽ
.　　　　 ,': : : : :/ : : : : /´￣＾￣｀ヽ: : : ヽ
　　　　　l: : : : / : : : : /　　　　　 ';. : : : ':,
　　　　 l: : : : l: : : : :├‐==≦　 ≧z!: : : :ﾄ:}　　　　　　　　「うー」
　　　　 !: : : : l: : : : : l六ｵミ　　徐､V: : :|.||
.　　　　 l: : : :/ｌ: : : : :.伐り　　　 .ﾋﾘｊｊ.: : :|.ﾘ
.　　　ｌ: : : {(.|: : : :ﾄ:|　　　　　 , 　/: : : |
.　　　 !/ : :ヽ|: : : :| ヽ　　　　　 j: : : i:|
.　　　 / : : : :人!: :│ 　　＝ｰ　／| : :/l:!
　　　 /: : :/:/: :人 : l　　､ __ .イ.:|　|: / .ﾘ　　　　　　　　　「それは、そうかもしれませんねぇ」
　　 ,': : :/―‐<＿ヽゝ===ﾄ､: : ! :|　ﾚﾞ
　　 ! : ,'　　　　＼＼／)ヽ‐┴ ､
.　　 | : {　　＼　　ヽr' ／／)､. 　 i
.　　 | :∧　　　ヽ.　／|.　　／,ｨ )､　|
.　　 !:/: :ヽ　　　　Y　　|　　　ﾉえ〉ヽ|

.
653： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:47:21 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「木戸孝允が三本木の芸妓幾松を正妻に迎えたことが非常な波紋を呼んだことだし、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まぁ、芸妓舞妓はそういう立場なんだろ。
　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒　　　　　　　常識的に考えて」
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|　　　　　　　　　　　「なるほど、といっていいのかしらね」
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　幾松さん　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　長州藩士桂　小五郎さん（後の木戸　孝允さん）の奥様で、元々は京都三本木の芸妓さんでした。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{. 　　禁門の変で長州藩が朝敵となったあとでも桂さんをよく支え、明治元年に正式に結婚。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ...　　木戸　松子さんになります。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}.　　周囲の心配や動揺をよそに、夫婦仲はたいへん睦まじかったそうです。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{　　　　夫孝允さんの死の九年後、明治十九年（1886）に享年四十四でお亡くなりになりました。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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654： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:47:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　「芸妓舞妓は花柳界の中で生きていて、花柳界というのはそもそもそういう世界だ」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.
　　　　　.　ヽ＿＿__　　 }　　..... ......: :::: （( ￣
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.　　　　　　　　　「そしてそれは、本人たちも知ってて、
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ　　　　　　　　　覚悟をしてきてるんだから、傍でとやかくいうことじゃないだろ」
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉

　　　　　　　　　, ; '::::￣:::::::ー‐-γｰ､
　　　　　　　／:::::::::::ノ:::::::::::⌒∨,へヽ＼
　　　　　　/:::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::,ﾍ Ⅵ .i::::＼
　　　　　 ;':::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::/　i∧_|::|:::::::`;
　　　　　i:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::/￣￣￣|::Ⅳ:::::::i
　　　　　|:::::::/:::::::::::::::::::::::::::/　　　　　 |::i::::|:::::::i
　　　　　|:::::/::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　ﾚ:::::i:::::::|
　　　　　|::::i::::i::::::::::::::::::::::/-＝ノ　　丶≦.ﾌ:::::::|
　　　　　|::::|::::i::::::::::::::::::::ｙr=＝､　　　 i i｡jヾi:::::j
　　　　　|::::i::::i::::::::::::::::::.《 i　oj 　　　ヽ_ｿi:::::/　　　　　　　　　「なんだか少し切ないわね」
　　　　　|::::Y ∧:::::::::::ヽ |　ｰ　　　　　 | /
　　　　　|::/:::::::::＼:::::::ト |　　　　　　 `'　　ｉ/
　　　　　|/:::::::＼::::＼::::＼　　　　　‐'　　／i
　　　　　ﾙ:::::::::::::::＼::::＼::::＞､　　　／:人|
　　　　 |:::::::::::::::::::::::::|＼::::F‐--- イト／:::::|
　　　　 i::::::::::::::::::::::::::|／⌒i　|　|　/ /　i:::::i|
.　　　　i:::::::::::::::::::::::/／ ⌒ 　＼＼＼＼.i:::::|

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655： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:47:52 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　／￣￣　ヽ
　　　　　　　 /　　　　　　ヽ
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　　　／/　　　 ,/　／￣ヽ_ ノ　　　　　　　　　「どう感じるかは任せるよ。さて、次は清水寺だ」
　　/　/　　　（　|　　/　|　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　, .　, _
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　　　　　　　　　! ,' > ヽ: : : : : : : : , : : : : : : >く　´'ﾌ/
　　　　　　　　　},/　　ヽ>: : : :/: /"'ﾍ:ﾄ: : : :ﾍ ',　,〃
　　　　　　　　 ∧　　/ｲ: : :./: /　　,ﾊ:ﾊ: : : : ヽｸ
　　　　　　　　 i': :',', /: ｨ: : ,ｲ:/　　　 ',ﾄ､: : : : :',
　　　　　　　　 |: : : y:ｲ': :/」ﾑ __ 　　 , ﾄｰ,A: : ﾄﾊ
　　　　　　　　 ',: : /':/´:7　i'__　　　 -」ﾄ､ﾍﾙ:ﾘ',ﾘ　　　　　　　「ここは京都でも指折りの有名な観光地よね」
　　　　　　　 ',: :!/:i: /ィてﾊ｀　　　 'ﾋ::ﾘ ' 〉ﾙ| '
　　　　　　　　　∨r´|/　'弋り　　　　　｀´　,ﾘ　'!
　　　　　　　　　 ',ﾊ, !､　　　　　　　　'　　　,'
　　　　　　　　　∨:iｰ.-. ､　　　　ｰ ' 　,､ｲ
　　　　　　　　　 ',:'ﾍ: : : :i＞ ., 　 _,.ィﾍ､'ｰ--､
　　　　　　　　　　　∨ﾑ : : ﾋ､　｀〔ﾊ: :r_´ソヽ　＼
　　　　　　　　 /. . .7.｀.ヽ:.､≧ハ≧ﾍ‐､｀' 　　ヽ
　　　　　　　　　　/. . ./. . . . .＼｀: ｰ-､. . '.､: ー,　　 !
　　　　　　　　　ｲ. . . . . . . . . ,_ ＼: :ヽゝ. .∨7＼　ﾄｰ,､
　　　　　　　／,人. . .',. . . . . . .￣￣ﾊk. ヽ. y. . . ＞Lヽﾍ
　　　　／ｨr: : :ﾊ. . .､＼. . . . . . . . . .＼.∨. . . . . . . ｀ハ
　　 ,＿／'´／: : ｨ:∧. . ー.＼. . . . . . . . ,､y'. . . . . . .／

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　「指折りって、一体指が何本必要になるんですかねぇ……」
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

.
656： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:48:26 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-、
　　　　　　　　　　　　　　　＿__./.,. i
　　　　　　　　　　　　　,,;;''"::::::/:/‐ 'r‐- 、
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::i::/::i　..::::、.:`:、
　　　　　　　　　　／.::::::::::::／ i/`‐ｖ';;;;; i.::::::::ヽ.
　　　　　　　　　/.::::::::::::／　　　　　　　`i .:::::::::i
　　　　　　　　/.::::::::::./_＿_,　　　　　　　│.::::::::i
　　　　　　　　i.::::::::::::i '　　　　　　 _　　　 i .:::::::::i
　　　　　　　　│.:::::::::i-‐‐‐、　　　｀ヽ、i .:::::::::i
　　　　　　　　/i.::::i::::i.::::::::.　　　　 -‐-.、ﾉ ::::::::::i
　　　　　　　./::::i.:::i:::i　　　　 t　　 ::::::::. /.:::::::::/
　　　　　　 ./:::::::i::`:ヽ.　　 r‐--、　　 /::::::.／
　　　　　　/::::::::::ヽi:;;;_ヽ,.　`ー‐´　,,./;/;;／i
　　　　　./::::::::::::::::│i`ー`r‐=＝f、/／.::::: i
　　　　 /:::::::;;;;;＿丿 i _.,;ー---,/./´　.::::::: i
　　　 ,;'-‐‐'│ .i　　i,;´ ,;--‐´‐yヽ＿__.:::::: i
　　　/ 　　 i　 i　　i,´　,,;‐;'ニ二;　i　 i`ヽ:: i　　　　　　　　　　　「そうねぇ、ムカデさんでもつれてこないと……」
　　 │　　 i　 i　 / i　　.'',-‐‐-y'　i　 i　　ヽ
　　 │ 　 .i　./　/ ./　　 /　　 /i　　i　i.　　│
　　 │　　i　/　 .i／　　 i　　　 i ヽ　 i　i　│
　　.│　　i　i　／　　　.ﾉ i 　　´ヽ　.i　 i　i │
　　│　　.ヽ／　　　／i .｀ヽ.　　＼i　i　.ﾉ │
　 .│　　／　　　／　.i 　 i ＼　　　＼/　 │
　 │ ／　　　.／i　　 i　 i　　i＼　　　＼. │
　　i/　　　　／i　i　　 i　 i　　i　i＼　　　＼i

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　　　　　　「ま、ともかく、この清水寺は正式には『音羽山　清水寺』という」
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
657： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:48:36 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│　　　　　「宗派は、確か、北法相宗でしたよね～」
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八　　　　　　　　「キタホッソウシュウ」
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

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658： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:48:50 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　/　　　　　 /　　　 |　　　　　|　　　　 ≧o｡.＿＿
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　　　　　:　!　　　　　 | 　:ｉ　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　 //:{　　　　　 : 　 |　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　〉 /!　　　　 {:　丁￣￣:!　　　　 /￣｀ヽ:|　　　　:|　　 |
.　　　/ 〈 :l　　　　　 i: x斧芋苅ﾐ　　　ｲ斧芋ミ}　　　　 }　　 !
　　　/　　＼　　　　 |〈に{//}( ｜　　/:　い//( /　　　 ,′　 :
　　 ,'　　　　:＼　　 |:　Vこ)ツ :}:　　/　　V^)ツ }　　　/　　　:
　　 Ⅵ　　　　ﾍ　　 {　＼　　 i　／　､　　　　 i:　　/　　　/
　　　Ⅵ　　　　　}　　ﾟ。　〉　　／　　　　　　　八　 /}　　 /}　　　　　　　　　「仏教の宗派でありますね」
　　　ト　　 //:i: 　　＼¨　　　　 ‐‐　　　　ｲ　　://i:　 / ,′
　　　 { ＼__//∧　　　 l＼　　　　　　　 . 　 }　　// }　/ /
　　　　i　　 {￣|　＼　　　{rｧ＞　　　　 ∠z　 :i　 ///,' /イ
　　　　:　 /77 {　　 l＼　ﾟ。////≧ ≦///{　 :　/: : /:/≧o｡、
　　　 /　////:ｉ　　 |//＼ ‘，/　{r― 〈―‐ｉ　{: /: :.:〈/: : : : : : ミ
　　 /　∨///}　　 }/// ∧ i{ ／　　　∨　{　:./: : : : : : : : : : : : : :ﾟ。
　　.′　 ∨/ i　　 i　　 /:　／　　／　ゝ‐:　　{: : : : : : : : : : : : : : :.ﾟ，
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　　　　　　　　　　　　　　 .／　　　 _ノ ⊂_ ‐-' ＜
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　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ__|　　　　　（__人）　　ヽ　　',
　　　　　　　　　　 __,/　　　｀＜　　　⌒ﾉ　　. ｒ'-‐￢
　　　　　　　　／---‐――--.､ゝ＼　ノ　　　」-‐＞ヽ　　　　　　　　「まぁ、間違ってはいないが
　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／⌒ヽ. ´_ノ　　　/　 ´　　 l
　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／´ ｀ヽ　　　　ヽ.　　,　, .!　　　　　　　　　瑕疵のない正解とは言いがたい回答だ」
　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　　　ヽ　　　　 l｀ / / /!
　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　 ./　　　　＿ __ヽ-､　　 !/. ,'　l　!
　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　＿十''''''''""　　　　　＼＜　　　'　l

.
659： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:49:08 ID:TG.oddrA: 　　「世界遺産にも登録されてたり、清水の舞台から飛び降りるという諺の元になったり

　　　　　　　　ともかく著名なところだお」

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 __ノ　｀⌒　　＼　　　　　　　　　「元々は南都六宗の一つ法相宗の寺だったんだが、
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|　　　　　　　　　　　　　昭和四十年（1965）に北法相宗の寺院として独立した」
　　　　　　　　　　　　　　 , =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　 ,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

.
660： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:49:27 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　_____
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　「どうでもいいことだけど、
　　　　　　　　　　　| 　　　_,.ノ '(ゞ､_|
　　　　　　　　　　　.|　　　（ー）ヽヽ　　　　　　　　　　　　　　　こういうスレやってると昭和四十年というのが
　　　　　　　　　　ノ| U 　　（___人_＼＼__
　　　　　　 ____-‐./l l|、　　　｀⌒（⌒_　　＼　　　　　　　　　　　ごく最近だと思えてきて、感覚が狂ってくるよな」
　　　 ,,-=ﾆ_::::::､::l ::::! ヽ. 　　　　　し「、　　　＼
　　 / ::::::::::: ヽ::::::)::::::|　｀ヽ.　___´ノヽヽ、..,,____i_
　　i :::::::::::::::::: ヽく::::::::ヽ　 / ￣ lヽl:::::〉::::Y________l_
　　l :::::::::::::::::::::: ヽ:::y:::::ヽ/､＿_l 　!:: /::::| ::::::::::::::: |
　　 ! :::::::::::::::::::::::: l::::＼::::ヽ　l　ヽ.l::: l::::: | ::::::::::::::: |
　　ヽ :::::::::::::::::::::::: ヽ:::＼::::ヽl　　l!::: l:::: | ::::::::::::::: |

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',　　　　　　　　　　「あー……ちょっとわかります～。
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i　　　　　　　　　　　五十年も前なのに」
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

.
661： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:49:39 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「それで、この清水寺ができたのは何時頃のことなのかしら」

　　　　　　　　　／: : ｨ: ´ﾊ: : : ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　 /:/: :/　ヽ:.∧: : ﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　 /:/: :/　　　＼ﾍ: : :',: : : :i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
　　　　　 /:/: :/　　_,_ 　　ヽ:∨: ﾏ: : |: : : : : i: : i: : : : : : : : : : : : :i
　　　　　　 /:ｲ: : i　〃´　　　　 ∨ﾏ:',: : |: : : : : |: :.|: : : : : : : : : : : : :|
　　　　 ,'ｲ/: : :r"　 , ｲ≧､　　ヽﾄ:ﾊ: ﾘ: rヽ: /: :ｲ: : : : : : : : : : : : !
　　　　　 !ﾙｲ: : i 　 ,ｲﾘゎﾉ　　　 'ﾊﾙ:/:/ﾍﾊ: : ｲ: : : : : : : : : : : : :,'
　　　　　|'ﾚﾄ:.ﾄﾊ　　乂ﾉ　　　　　 'ハi:./ r,　|: :./: : : : : : : : : : : :./
　　　　　　' ! 'ﾍ: :.}　　　´　　　　　 'ﾚ　　/: :/: : : : : : : : : : : : ;'
　　　　　　　　　Y　　　　　　　　　　　　' r／: :,ｲ: : : : : : : : : : : : ;
　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　ﾜ: : :/|: : : : : : : : : : : : ,
　　　　　　　　　　,　　　　　　　　　　　／: :ノﾉ |: : : : : : : : : : : :;'
　　　　　　　　　　ヽ　- ´　　　　／≦←―'|: : : : : : : : : : : ,
　　　　　　　　　ヽ　　　　r―‐'￣. . . ｀.､. {: : : : : : : : : : :.{
　　　　　　　　　　＼　ｲ. . .´. . . . . . . i.ﾊ: : : : : : : : : : :.!
　　　　　　　　　　　｀_イｸ. . . . . . . . . . ;. ﾍ: : : : : : : : : :.|
　　　　　　　　　　　　　　　ｲ./. . . . . . . . . . . .i. . ',: : : : : : : : : :i
　　　　　　　　　　　　　　r. /. . . . . . . . . . . . .'. . .i: : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'. . . . . . . . . . . . . .!. . . }: : : : : : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　,ｲ. . . . . . . . . . . . . . .i. . . ..|: : : : : : : : : .ﾍ
　　　　　　　　　　　／/. . . . . . . . . . . . . . ,'.ｸ. . . |: : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　／: /. . . . . . . . . . . . . . /.'. . . . .|: : : : : : : : : : : i
　　　　　　　 /: : /. . . . . . . . . . . . . ／. . . . . ...|: : : : : : : : : : : ﾄ,
.　　　　　　　 /: ／. . . . . . . . . . . ..／. . . . . . . . ﾘ: : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　/／. . . . . . . . . . . .／. . . . . . . . . . 'ｲ: : : :/: : : : : : :.ﾘ
　　　　　　　／. . . . . . . . . . . ..／. . . . . . . . . . . ./: : : :./|: : : : : ﾊ:,'

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　「開山は宝亀九年（778）、
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　延鎮という僧が庵を結んだのが始まりとされている」
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.
662： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:49:51 ID:TG.oddrA: 　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ　　　　　　　「軽く千二百年以上前ですか……」
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　u.　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

　　　　　　　　　　　　　 /≧=‐ｧｧｧｧｧｧｧ==s。
　　　　　　　　　　　ィi〔{　　　　　　　　｀''＜∧',
　　　　　　　　ィi〔　　/　　　｜　　　}　　 ∨∧ ,
　　　　　　 /　}　　　/ {　　　　 |　　　｜　　ﾏ/∧,　　　　　　「五十年が最近に思えるのも無理なからぬことであります」
　　　　　　 }　 !　　 {八　　　 :|　　　｜　　　∨,∧.
　　　　　 }　ｌ　　　ｌ　＼　　 :|　　　｜　　　〉 ∧ﾟ。
　　　　　 {　 |　　　| ―　＼　:|　才云} 　　 /　　 }
　　　　　　 l　 |　　　{ ,x笊ミ＼! /hj刋ｱ　％　/　/　 ‘，
　　　　　　 l　 |　　　} ゝ∨ﾘ　　　ゞ-'/　/{/_　　 /　　　＼
　　　　　 {　 |　　/∧〉　　,　　　 / イ :}//＼∧
　　　　八　:　　 {/込　　ぃ　　　　^/}　¨ｱ:＼/　　　　　　〕iト
　　　　　　　ヽl　　:l^　/:　r 、　　　,ィi〔/　 /＼　＼　　　　　　　　　〕iト
　　　　　　　　　＼ﾍ / 　ｌ/}≧≦　　/} ∠＼/:＼_/
　　　　　　　　 /　　{/.｡＜　／／ニﾆﾆ:＼　　　　　　　　　　　　　　　　＞｡.
　　　　　　　　　　 /　ィi〔　　／　/二ニニﾆﾆ∧　　　＼　　　　　　　　　　　　　　〕iト
　　　　　　　　　ィi〔　　＞ｱ　／/二ニニニﾆﾆ∧　　　　＼
　　　　　　ィi〔　　＞''´ﾆ/　〉＜　 {二二二ニニニ∧　　　　　＼
　　　　／　　＞_´／ﾆ〃／‐=　　ﾏ二二ニニニﾆﾆﾍ　　　　＼
　　　/　　／ /=/／　／　　　　　＼二ニニﾆﾆ} ∨∧　　　　　　ヽ
　　 /　／　 /=/　　/　　　　　　　　　ヽニニ二:/　 ∨∧　　　　　＼

.
663： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:50:03 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |　　　　　　　　「今回はこの清水寺がどんな風に出来たのかと、
　　　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　 i　　　　　　 |　　　　　　　　　　そこで登場する一人の人物について見ていこうと思う」
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
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　　　　　　 |ﾆﾆﾆ人　　　 .　　-‐…　…‐-　 .　　/ﾆﾆﾆﾆﾊ
　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ　 ´　　　　　　　　　　　　｀　ﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　 Vﾆﾆﾆ／　　　　　　　　　　　　　　　　ヾﾆﾆﾆ|
　　　　　　　V ﾆ　　　／　　　　 |　　｝}　　＼　　 Vﾆiﾘ
　　　　　　　 ∨　　　　　/　　　　 |　　｝}　　　ﾟ｡　　V/
　　　　　 /　　/　　 ′/　　　ハ　 ′　　　　ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　「ダレデスカ？」
　　　　　　　 / 　 .斗,/|　　　　　V / -‐-ミ　　｝　　＼
.　　　　／　　　／　 |　八　 / 　厶｛＼　｛＼丶｝
　　　　　 |　　 i　 /　斗ﾃぅxV 　　　斗ﾃぅｘﾟ｡
　　　｛　 l|　　 | 　〃んハ　　　　　んハヾＹ　　　　　 |
　　　｛　 l|　　 |　{ 八乂:ツ　　 ,　　　乂:ツ　八　 |　　　　|
.　　　　　八　　|　{　　　　　　　　　　　　　　　八　　八
　　　　　　＼｛⌒＼/i/i/　　　　　　　 /i/i/ 厶イ　　）／ﾟ｡
　　　/ 　　　　ｰﾍ　　　　　　っ　　　　　　厶ィ′　　　　ﾟ
　　　　　　　 ′ 　人　　　　　　　　ｲ
　　｛　　　　 /|　　　　　 .　　　　　 . イ　| 　　　　 |　　 }
.　　人　　　八　　　|　　　　i≧=‐=≦　|,ﾉ　八　｛　ハ　八
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.
664： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:50:20 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「ま、流れで出てくるから、その時に紹介するよ」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　_ノ　ヽ_　＼
　　　　　　 | 　（●）（●） |
　　　　　 |　　（__人__）　|
　　　　　 |　　｀⌒´　　|　　　　　　　　　　　「なお、今回の話の筋は『清水寺縁起』
　　　　　　 |　　　　　　　}
　　　　　　ヽ　　　　　　.}　　　　　　　　　　　　　及び『清水寺縁起絵巻』に則っているのでそのあたりよろしく」
　　　　　__,_,,.ヽ＿　　　ノｰ- ､
　　　　ハ　　/ 　Ｖ又ｲ ::::〉::::::i:
　　　　 }　ヽ〈　　 l |;;|ﾉ　/::::::::::i 　-,,_
　 r iY'ﾉ.;;　 }::ヽ　　l|;;|　/::::i::::::::}‐　|　||
　.|| | ﾉ:::: 　 }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ |　||
　.|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: 　 |　||
―──.::::::::::::ノ.:::/　/　　　彡}――─────
　　　　 "￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　清水寺縁起絵巻って？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　京都清水寺の草創と本尊十一面千手観音の霊験譚を三巻に描いたもので
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　現在東京国立博物館に所蔵されています。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ.　　　　永正十七年（1520）頃に完成したと見られ、全三巻三十三段からなっています。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}.　　　詞書は近衛　尚道さん、中御門　宣胤さん、三条西　実隆さんなど。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ....　　　絵は土佐　光信さんとその息子さんである土佐　光茂さんの手によるものです。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
665： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:50:45 ID:TG.oddrA: 　　　　　「清水寺縁起絵巻では、清水寺の成り立ちを上段中段をつかって描いている。

　　　　　　　　まずはその絵巻の一人目の主役に登場してもらおう」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜///////＞,､
　　　　　　　　　　　　　　　　／//////////////＼
　　　　　　　　　　　　　　　ｨ'/////////////(　)///ヽ
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　　　　　　　　　　　 '///////////////////////ﾊ
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　　　　　　　　　　 V//ﾆ=ミｰr‐t-----ミV//////
　　　　　　　　　　　　　　 ∨jﾆヘ､ﾆ========ﾊ V////
　　　　　　　　　　 ..＜: :乂ﾆﾆ≧'ﾆ==⊂ﾆ⊃=ﾊ V//人
　　　　　　　　　 ..イ: : : : : : : lﾆﾆﾆﾆ=========ﾊ //ﾘ: : :＼　　 ___
　　　　　____...:く: : : : : : : : : :込ﾆﾆﾆ========／ﾐﾃ'´: : : : : :｀ヾﾆﾆﾆ㍉､
　　,x≦ﾆﾆ≧ : : : : : : : : : : : : : ﾆﾆﾆ=====／: : : j: : : : : : : : : : :ﾊﾆﾆﾆﾆﾆ.V
　仁ﾆﾆﾆﾆﾆ込: : : : : : : : : : : : |lﾆﾆ===／: :./: : ハV: : : : : ＞: : :}ﾆﾆﾆﾆﾆﾊ
　.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆY: : : : : : : : : : |l:｀¨¨¨´: : :.ｲ: : /.:.∧V: :／: : : : :ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|: : ＜: : : : : : :|l: : : : : : : : {|: :/.:.:.:.:ﾊ V: : : : : :.〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆl　　　　　　　　【　賢心　】
　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|: : : : : : : :ー-|lミ: : : : : : : :ﾚ .:.:.:.:.:.:.り: : : : : : : : Vﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾉ: : : : : : : : : : :＼: : ｀: : :Y: : : : : : ://: : : : : : : : : :}: : : : : Y
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　　　　　　　　　　「大和国高市郡八多郷にある子嶋寺の僧『報恩』の弟子、賢心だ。

　　　　　　　　　　　　　　報恩には百人余りの弟子がいて、賢心はその報恩の七番目の弟子だった」

.
666： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:50:57 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　「賢心は、幼いころに出家をし、歳が長じては行学を説き、修行に励んでいた」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {　　　　　　　　　　　　　「ある夜、賢心は不思議な夢を見た。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__　　　　　　　　　　　　　　　感夢というやつだ」
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

　　　　　　　／: : ＼:|: :／: : : : : : : :ヽ.
　　　　　／ : : : ;.へｊ:へ : : : : : ヽ: : : ヽ
　　　　　　/ : : : : /―'^^ーヽ : : : : : ヽ: : : ',
　　　　 ,' : : : : /　　　　　ヽ : : : : : ',: : : ',
.　　　　 ,': : : : :/==-､　　　＿_ ',: : : : : :i: : : :i
.　　　 !: : : :./ ＿、　　 ´ ￣｀i : : : : : !: : : ｌ
　　　　ｌ : : : ﾚ价芯　　　徐ﾐ|: : : : : :| : : :|
　　　 | : : : l`弋ｊり　　　　ﾋ心!: : : : : ｊ〉: :.:|
　　　　 |: : : :ゝ　　　 ,　　　｀¨´|: : : : :ハ: : :|　　　　　　　　　　　「このスレの前のお話でも何度かありましたね～」
　　　 j: : : :l、　　＿＿＿　　 |: : : :/: : : : :|
　　　 /:| j. : 「ヽ、　マ￣￣ﾉ　 |: : :/〉、: : : !
.　　 /:/ﾚヽ: |::::/::> .　　　　　／|: ://::::ﾄ､: : ヽ
　　/: {::::::::ヽl::/:/､　＼ __ . : : : :|://:::::::!::::＼: :＼
　　 : : : : :::::::::{::{　ヽﾟ｡ }: : : :。ﾟ j'/:::::::/:::::::::::＼: :＼
　　　: : : : :::::::::| 　　ﾟ｡｡ﾟ　./:::::::/:::::::::::::::::::ヽ
　　　: : : : : :::::｢ヽ　　〈ｊ｝　　/:::::::/:::::::::::::::::::::⌒〉

.
667： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:51:08 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　「ドンナユメデスカ」

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　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　| 　 . 　オモイヤリ　　|
　　|　　　　ヤサシサ　 |
　　|　＋　　アイジョウ　　|
　　|.　―――――――　|
　　|　　　　　　？　　　　　|
　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　┌ｰ‐───────┐
　｜ｰ┼―‐ 　 l　　土.　|
　｜　 /―-ｧ. ﾉ.|ヽｰ┴‐｜
　｜　/ヽ／　　｜　 |三|　|
　｜ノ／＼＿　|　.丿､|　|
　└───────ｰ‐┘

　　友情インプット完了！！

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「とある聖者が、南から去ろうと賢心に告げるという夢だ」

.
668： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:51:23 ID:TG.oddrA: 　　　　「まぁ、聖人とかそういう人たちには割とつきものっぽいエピソードね」

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'　　　　　　「夢に出たのは誰なのかしら」
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|　　　　　　　　　　「さぁ。
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／　　　　　　　　　　　　　ともかく、その感夢を見た賢心は子嶋寺を出て、
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ　　　　　　　　　　　　　北を目指し、旅を始め、ついには淀川に至る」
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

.
669： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:51:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「そこからまた旅を続けていると、賢心は川の流れに不思議なものを見た」

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　　　　　　　　　　　　　　　 _　-―-　 _
　　　　　　　　　　　　　 ,.＜/////////,＞､
　　　　　　　　　　　 ,ｲ///////////////ヽ
　　　　　　　　　　 ,'//////////////////i
　　　　　　　　　 {'////////////// ,ニﾆヽ
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　　　　　　　　　 V///////////,l .l::::::::::{
　　　　　　　　　　 V//＞-‐-＜/,j .ｌ::::::::/
　　　　　　　　　　　　 (´-‐''"￣｀"‐-.ノ::::::;:
　　　　　　　　　　　　　　};:::::::::::::::::::::::::::::;ヽ/
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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　　　　　＿.,. {└―――――-----／,.':::::::::::::::..、
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　　　　　　　　　　　「何を見つけたのかしら？」

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670： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:51:45 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　「それは金色に輝く水流だった。

　　　　　　　　　　　　　賢心は迷うことなくその水流の源を求めて上流に足を向けた」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　-─-
　　　　　　　　　　　　　　　　　//////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　レ'⌒ヽ/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　＞≧===＝＝ミヽ≦==ｰ-､
　　　　　　　　　　___ z＜ﾆﾆヽﾆﾆイﾆﾆﾆ///ﾊ=====ヽ
　　　　　　　　／ﾆZﾆﾆﾆﾆﾆ=zY/// ,;, /////ﾄミｰ---从
　　　　　　　ムイﾆﾆﾆﾆ=====|//.: ////,===ﾊ: : : : : :ﾊ
　　　　　　イ: : : {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=={////''=======|: : :Y弌: ヽ
　　　　 /: : : : : :Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆ==ﾙ///========|: : :ﾉ: ＞=ミ
　　　 /´〉｀ヽ: : :八ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ {//{========∧: : ://´　 ∧V
　　　ﾑ彡　ミ: : : :＼ﾆﾆﾆﾆ=ﾊ V/{=======ｲ　ヽﾙﾊ　　／从
　　　ｰ---一ｲ´ ¨¨´弋ﾆﾆﾆﾆ=l |//====X=={ 　　 Y乂彡´: : :ヽ
　　　{: : : {: :.:.|　　　　　ヽﾆﾆﾆl j//===j-===ﾊ　　　｀¨''＜: : : : ﾊ
　　　|: : : l: :.:ﾘ　　　　　　ﾘ===-──--==ﾆミl　　　　　　　＼: : : :〉､
　　　|: : : : : :{　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ',　　　　　　　　辷彡ｲ
　　　|ミ=ｰ彡　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆYﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}　　　　　　　 / ,ｲﾆﾆ|
　　　|ミ辷彡　　　　从ﾆﾆﾆﾆ:{ﾆﾆﾆﾆﾆイ⌒V　　　　　し ,|ﾆﾆ|
　　　|　　込　　　　　/: :辷ﾆﾆ=込ﾆﾆ／: :ﾑ : : :.　　　　　乂___/
　　　|　イミﾉ　　　　 ,: : : :.ｰ=ﾆﾆム彡: : : : : : : :ﾊ
　　ヽ--＜　　　　ｲ: : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : :.|
　　　　　　　　　 |: : : : : ;': : : :|: : |: : : : : :|: : : :|
　　　　　　　　　 |: : : : ,': : : : :|: : |: : : : : :|: : : :l
　　　　　　　　　　 l: : : :,': : : : :.ﾊ: :.〉: : : : :j: : : ﾘ
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.
671： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:51:56 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「その流れにそって歩いて行く、するとそこに滝が見えて、

　　　　　　　　　　　その滝の元の岩窟こそ金色の流れの源だと知れた」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

从　キ　　キ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　爻爻爻爻爻
｀':..ゞ从洲乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　爪爻爻爻爻爻爻爻
'｀ﾞﾞﾞ'‐-ミ从从　　　　　　　　　　　　　　　　　从　从洲洲洲洲洲洲洲洲
":::~`::从从从爻爻　　　　　　　　　　　　　　从乂洲洲洲洲洲洲洲洲洲
::'::;`::从从从爻爻爻＿　　　　　　　　　,.．-＜⌒从爻爻洲洲洲洲洲洲
:;^:：:乂从从洲洲〈＿／￣f⌒ヾ⌒ヾ⌒ヾ　　　＼从乂洲洲洲洲洲洲洲
`゛::从乂乂洲洲洲　ヽ／¨}　　 :.　　:.　　∨⌒ヽ¨从乂乂洲洲洲洲洲洲
::~::爻爻爻洲洲洲⌒Ｙ￣W 　　|l　　:　　:::.　＿}-て从从洲洲洲洲洲洲
,:ﾞ":从乂乂洲洲洲‐十＜Ⅵ　　　　　l!　　:.￣∨そ从从洲洲洲洲洲洲
::::::从从洲洲洲洲＼}--'´}l　　　　　 |l　　∨￣ソ什从从洲洲洲洲洲洲
:::::从洲洲洲洲洲|‐'⌒＼ﾊ　　　　　 |　　　;─〈__ソj从从洲洲洲洲洲洲
:::::从洲洲洲洲洲l　乂＿い　　|　　 :　　　∨´｀Ｙ´乂从洲洲洲洲洲洲
::::从洲洲洲洲洲l|￣ﾏ　川　　|l　　　　　　ｿ¨＼)ｲ从从洲洲洲洲洲洲
::::从洲洲洲洲洲l|-／⌒Ⅵ{　　l!　　　　　　 V⌒ソ从从从洲洲洲洲洲洲
::::从洲洲洲洲l|l|l|l'￣厂ﾏい　　|　　　　 :　　 :.‐‐'ヽ从从从洲洲洲洲洲洲
::::从洲洲洲洲洲l|l／￣¨Ⅵl! 　　　　　 |　　　}／´乂从从洲洲洲洲洲洲
::::从洲洲洲洲洲l|}￣￣ﾏ川　　　　　 |l　　 Ⅳ￣从从从洲洲洲洲洲洲
::::从洲洲洲洲洲|||-／￣い　　　　　　　l!　　 |/￣∨从仆洲洲洲洲洲洲
::::从洲洲洲洲洲}l|/￣匚幵　　　:　　　 |　　l厂勹从从洲洲洲洲洲洲洲
:::从洲洲洲洲洲|l|l￣＼　l {　　　 | 　　 :　　l...::⌒)ﾟ⌒)从洲洲洲洲洲洲
:::从洲洲洲洲洲|||￣￣)-リ'ﾞ　ﾟ　 |l　　`　ﾟ　ﾞし'个辷_j⌒辷_j从洲洲洲洲
从从洲洲洲洲洲|}-=彡イ'⌒辷::::ﾄし'ﾟ..:::|:::::ﾟ:::::乂し::::-＝ミ洲洲洲洲洲洲
洲洲洲洲洲＞'´￣::::::::::::し:::个 |l::し :::::: し:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾ洲洲洲洲
洲洲洲洲ア／:::::::::::::::::::::::::::::::し':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Ｙ洲洲洲
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.
672： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:52:14 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　-一-　-─=ﾆﾆﾆﾆ=>=ﾆﾆﾆﾆﾆ= ､
　　　　　　　　　　　　　　　／ゝ＿ノﾆ｀ヽﾆﾆﾆﾆ./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆハﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=㍉
　　　　　　　　　　　ｨﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ }ﾆ==lﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／: : : : ヽ.
　　　　　　　　　　イﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ从ﾆﾆVﾆﾆﾆﾆ/: : ｀ヽ: : : :寸ヽ.
　　　　　　　　　 / =ﾆﾆﾆ寸ﾃ======ﾐ寸ﾆ/: }.}ﾆ==ヽﾆﾆﾆ{: : : : : 〉: : : :}ﾆﾆV
　　　　　　　　　仁ﾆﾆﾆﾆ込{{:.==:.:.:==:ﾊV/: :从ﾆﾆﾆﾆ≧=込: : : : : : : : :|ﾆﾆ=〉
　　　　　　　／:.V ﾆﾆﾆﾆﾆ込:. : : : : : :/: : ://ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/ヽ: : : : : : : :Vﾆ/:.＼
　　　　　　 /: : : : :ﾏﾆﾆﾆ=弋ﾆ＼:_:_:_:/＝彡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ从≧辷三ﾐYV: : : : :.
　　　　 /: : : : : : :＞ミﾆﾆﾆ＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二＞≦==彡=ﾆ/: : :.｀ヾ| }: : : : : :V
　　　　　ｲ彡ー-＜: : : ノ｀¨¨¨´　｀ミ=ﾆﾆﾆイ: : : : : : : : : : Yﾆ=/: : :j: : : :|ﾚ: : : : : : :'.
　　　　{ ﾊ: : : : : : : : ＞.､　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : :.ﾉ=={: : :/: : : :从: : : : : : : :.
　　　从　}|: : : : : : : : : :∠ﾆ=ｰｧ=====ｧく: : : : : : : : : : :／== 込:_:_: : ／: : : : : : : : : :l
　　　　弋ﾘ: : : : : : : : : {ﾆﾆﾆﾊﾆﾆﾆﾆ/: : :ヽ: : : : : : : ／==／ﾉﾆﾆヽ人: : : : : : : : : : :{
　　　　　　｀ミー= :_:_:_:辷込ミ====ｲ: :l: 〉〉': : : : : ,ム斗彡≧ミﾆﾆ/ﾆ/ヽ: : : : : : : : ﾘﾊVﾆﾆ==ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー≦:_ﾉ¨´ヾﾐ==彡'　と{:ｲ::rY: rl｀:7ヾｿ　　＼: : : : : : : ﾉ |ﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´ し代ﾉ　　　　　　ヽ:_:_彡㍉ｲﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋.＿＿ﾉjﾆﾆ=一
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　　　　　　　　　　　「そびえていた崖を登り、”老檜、古松の屈曲枯槁して横たへかさなりてわづかの一径もなし”

　　　　　　　　　　　　　　と言われるほどの難所を越えてゆくと、賢心はそこに名ばかりの庵が結んであるのを見つけた」

.
673： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:52:31 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「驚くことに、そこにはひと目で只人ではないと思われる老人がいる」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　 __　__
　　　　　　　 __　__　　　　　　 !∧!　　　　　　　　　　　　　/ /　ｉｉ
　　　　　　　　/ /　ｉｉ　　　　　／ | ＼　　　　　　　　　　　./ / 　ｉｉ　　__　__
　　　　　 / / 　ｉｉ. 　　 ∧／　　|　　＼∧　　　　　　　　∨　　 У　/ /　ｉｉ
　　　　　　　∨　　 У. 　　〉ｌｌｌｌｌｌ　| .|| || ||.〈　　　　　＿_　　　　　　./ / 　ｉｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　| !!_!!_!!__|__!!_!!_!!│　　　　/::::::::ｌｌ　　　　　∨　　 У
　　　　　　　　　　　　　　　　| ｉゝ--':::::::｀--::'ｉ |　　　　ｉ:::::::::::ｌｌ
　　　　　　 r--､､　　　　 | | ￣￣│￣￣| |_　　　　ｉ::::::::::::ｌｌ
　　　　　　 |::::::::＼ヽ　　　　| ゝ､　　│　　 |_ｧ）　　 !:::::::::::::!!
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.　　　　　ｉ:::::::::::::::::ヽヽ_ 　Ｖ＿＞ ―　￣　　　　　／　　ヽ＼　　ヽ
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∨　　 У 　　 -=ﾆ二:..: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.〉彡'､:.／
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　 ./ / 　ｉｉ　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : ＼ﾐヽ
　 ∨　　 У　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼::＼　　　　　　　　　　　　　　＿　　―　　￣￣
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674： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:52:48 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　「老人は賢心を見るとこう告げた」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 k
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,../l!ゝ...._　　　　　　　　　　　『私はここに観音の霊威を感じたため、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|ﾞ＼　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_」t!|ｿ| n ＞'' 〉　 ‘，　　　　　　　　　　　二百年ほど前からこの草庵を結び、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　..彡'''1|!!l||｛|!| | .｛　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｒ／三三 |__,,=-┐ l　　 ./　　　　　　　　　　　　この地を守りつつ、お前を待っていた』
　　　　　　　　,.........,,　　　　.//三三三:: ┌`ﾆ´|　|　　〈､_
　　　　　　r ': : : : : : : l 　　//三三.＜＞.|　　/ﾐ」_=-､_ｨ"=､
　　　　　　{: : : : : : : : ｪ　 .ﾊ三三.< 　ﾐハ--≦　|　　　 .）　　>‐- y‐彡= 、
　　　　　　.|`ｰ―‐'': : |_ 　|j三 .／｀≧-! {　　〉　ﾉ　{　 /ﾉ彡ミ‐ン　´三三.ﾊ
　　　　　　 |: : : : : : : ::|ﾞﾞ　.|三ｲ　ハ_　ヽゝY　./　 .j／ミミン.三三三三三.!
　　　　_ノ"-: : : : : : : ::! Y´.| .｛Ｖﾍ .ﾍ　　`＜ﾆイノ　ミﾉ／ ,,　-‐､ .三三三ｌ
　　　''ン　　.|.: : : : : : : / ./∧.∨f　＼｀y=--‐― ｫ.＼/ﾝ／　ヾ　　ヽ.三三/
...ソ／　　　 |: : : : : ::f ＿　　ﾍ .!ゝ＼__゛/ﾆﾆﾆﾆ二ﾉ　//ノ　　　　　　',三/
‐　　　　　　　|: : : : /´　　二ｯ‐-=_＼　{-‐―― .ﾉ　ｌ/ﾉ　　　　 |　　　 }／
　　　　　　　　|: : ::丿　　ｒﾝ"三三￣¨　‐ｨ.二､＿_ ,,,リ-‐へ_　ﾉ　　　ﾉ
　　　　　　　　.|: : 〔　ー｛.{.三三三三三（ (　　　　--‐‐＜.ヽ .ﾏ　　　ノ　　　　　　　【　行叡居士　】
　　　　_..:'ｿ　　.|: : : ＞ .弋.三三三三三弋:　　　"' ⌒ .＼ヽ｀´　イ
　　　彡　　　　│: : : : ≧ー―‐ｬ冖´三三.｀ﾆーﾆ､_.＞､ } l　}　　.｝''ｰ...
..／‐　　　　　　 |: : : : : : |　　　| ヽ.三三 .//　　　　ﾞヽﾍﾚし'.　_/　　　　゛ｰ､
／　　　　　　　　|: : : : : ::|　　　l:三＼三.|.|__　,,.-　　个”　　／　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　 .|／゛ｰ､.|　　　|三三＼_｣.l　｀ー　　　　__ ノ
　　　　　　　　 ,／　　　　　ｰ..　1三三三ﾆー､　　　／　/ｰﾆ‐..
　　　　　　　／　　　　　　　　　ﾞヽ三三三三三三´ 三./　　　　ヘ､
　　　　　.／　　　　　　　　　　　　ゝ三三三三三三三 /　　　　　　　゛'ﾍｭ.._
　　　_／　　　　　　　　　　　　　　　＼三三三三三ﾉ　　　　　　　　　　　゛ｰ-,,
　 .／　　　　　　　　　　　　　　　　　　1 三三三三 /　　　　　　　　　　　　　　`
／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼三三三 .- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1三三./　　　ﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.三三 |　　　　　`''-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .三三 /　　　　　　　　　‐..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀‐ '"l三./　　　　　　　　　　　　ｰ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉三{
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　　　　　　　　　　　　　　　　「この老人、名乗って行叡居士という仙人であった」

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675： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:53:03 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　「行叡が賢心にさらに語って曰く」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│|.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　!│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,..-￣ー‐-´＾ﾞ''''‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　,　´| ＼　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　 /　　|　　＼　　 ,‐､ .ﾞ、
　　　　　　　　　　　　　　 /｀ /　　 |.| .h　　　`ｰ'　　ヽ　|　　　　　　　　『今ここでお前に会えたことであるし、
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　l 　| |.| l | 丨|　l l　　丿　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　ｨ .|」 |_| | | l |　ｌ.｣　ｌ.｣　　.l　　l　　　　　　　　　　私は念願である東国修行の行脚に出かけたい。
　　　　　　　　　　　　　　　lｌ　‐-=＿| __,,,--‐‐ ┐　 |　　l
　　　　　　　　　　　　　　　|ｌ　!ﾞ.辷ｭ !　　ｨﾆ.ﾌ　ｌ　　|　　|　　　　　　　　　　　私が戻るまで、この庵を守っていて欲しいのだが』
　　　　　　　　　　　　　　　||　!　　ﾞﾞl／　　　　　|　　|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　|.|│　　　|　　　　　　 |　　|　　'、
　　　　　　　　　　　　　　　| } ￣ｌｌ　.|　　　/广‐｀　　|ヽ　ヽ
　　　　‐'''< ､　　　　　　　./ｌ　.　ｌ.ｌ　.|　　//　 ....　　」　￤│
　　　丿:::::::'､ヽ　　　　　　ヽ-　　 v　.|　 l lン'´　　゛　　　l丿
　　　/:::::::::::::ﾞ､ヽ　　　　　　ヽﾍ　 .ヽ.l,,..／　　ﾉ　　　　￤ヽ,　_______　　. ,　'"""` ､
　　　ｌ::::::::::::::::ﾞ､ヽ....----‐‐l　|　ﾍ　　　　　ノ　ソ　.／／／　　　 .ゝ/´::::::::::::::::::::ヽ
　　_ム,,....:::::::::::ｌ_/ｒ'　 __＼ヽヽ　ﾍ　　　ノ　　ソ .／／／￣￣ゝ_/:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
／　　　　　ヽ::::| ヽノ　　 ,|　ヽヽ､　　　ノ　.　__,,／／　 ---ﾆ　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.|
　　　　　　　　|::￤＼　ノ　　　ヽ二二二二"_　／　　/＿_｀ゝ/:::::::::_....,――---､:::::::::|
　　　／　　　.|::::|　　　　　　　　　　　￣ﾞﾞ　　　　`　　　　 ,ｨ::::_／"　　　　　　　　ヽ::::l
　　/　　　　　 |:::!　 <　"‐-..　　　　　　　　　　''-　　　　　/::／　　　　　　　　　　　　ヽ
　　/　　　　　　　　　ヽ `ヽ..　　''''－''''" 　　...--‐''　　　/::/　　　　　　　　　　　　　　 |
　　|　　　　　　　　| 　 > 　　＾''‐....--‐''''"　　　　　/　　　<　　　　　　　　　　　　　　　　|
ー‐ ゝ　　　　　　ﾉ　<　　ヽ　　.￤　　　　　ｒ',ﾉ´￣｀_`,ｿ""｀ヽ､　　　/　　　　　　　　　　l
　　　＼　　　ノ　　　`＼　　ﾞ''‐..........--;ｒ'ﾉ￣￣｀ノ　　　　　　｀ヽノ　　　　　　　　　　/
　　　　　ヽ　　　　　　　ﾞヽ..　　　.-;./ﾉ''￣￣｀,ソ　　　　　　　丿　　　　　　　　　　/
ンﾅ´⌒ -､ﾉ_　　　　　　　　　　ﾞﾞ￣/┌ー－-ﾆ´　　　　　　　 /　　　　　　 ______,-‐.|
. /::::::::::::::::::::::｀゛ー――--､..＿＿_/　ゝ....＿__;丿　　　　　　　　　　　,,‐―´　　　　./
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ'ー‐ ゝ､ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 ./´　　=　　　　　　　 .ノ　　　　　　　　　　　　...ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　丿　　￤　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　／
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.
676： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:53:14 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　「賢心が一も二もなく頷くと」

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　　　　　＿rV .|
　　　　　|||しﾊ |
　　　　　|. Ｖ　|
　　　　　〉┴ 〈
. 　　　/´￣｀ V　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『この庵の前にある切り株は、観音像を掘り出すための霊木である。
　　　　　　　　 |
　　　| 　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もし私の帰りが遅いようならば、構うことはないから、
　　　| 　　　　　|
　　　|/ ￣￣Ｖ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その霊木で観音像を作って、庵に安置してほしい」
　　　ゝ/￣￣V　　　　　　　.へ　　　／|
　　　　|.　　　〈　　　　　　/＿ V　｀Y／
　　　　|　　　　ヽ. 　　　/┴‐‐/　　　V
　　　　|　　　　　／⌒|/ 　へ/　　　　}
　　　　|　　　　/　　　| フ　へ　　　／
　　　　|　　　　|／|ニ| ⊥＿＿＼/　　/⌒|
　　　　| 　　／　/＼　　　　　　　/ニ/|　　|
　　　　　　/　　/ ＼　/ 二二二V 　　|/ ￣＼
　　　　　Ｖ　　/ ＼　/ 二二二 /　　　| 　　　　＼
　　　　　|.　　|＼　/二二二　/ 　　　|　　　　　　}
　　　　　| 　　＼　/.ニニニﾆ/　　　　:|　　　　　人
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　',　￣｀　　　＼
　　　　　　　／二二二二＼.　　　　　　 X　　　　}　　　＼
　　　　　＼/　{＿{ ＿_.}　　＼　　　／　＼／￣＼　}
.　　　　　　　　{＿{ ＿_.} 　　　＼／　　　　/ ￣＼　　V
　　　　　　　〉 {＿{ ＿_.}　　　　/　　　　　／　　　　|　/
　　　　　　　|ニ(XニX)ニニニﾊ　　　　へ　　　　　　Ｖ
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そう言うと行叡は、突然煙のように賢心の前から消えてしまった」

.
677： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:53:26 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　／　　　,　 -‐- 　、
　　　　　　　　　　　　└ｧ　／: : : : : : : : : : ＼　　　　　　　　　|
　　　だ　　ウ　　　／. /: : : : : : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　　　トJ
　　　　ァ　　ォ　　　＞/.: ＿＿＿ : : : : : : : : 、　　　　　　|
　　　｜　　 |.　　　　＼l//￣｢￣￣ヽヽ: : : : : : l　　　　　　　トJ　　コ　　フ
　　　　|　　　ズ　　／ | |:ﾆi |: l二⊃:| l:.:.:.:.:. : : |　　　　　　 |.　　　ン　　ァ
　　！！！　マ　　　＼　| ｌ: : :|:.:. : : : : | |:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　　　　|　　　ピ　　イ
　　　　　　ン　　　／　| l : : l:.:.: : : : : l ヽ:.:.:.:. /　　　　　　　__ | 　　ュ　　テ
／|　　、　　　　_＿＼. └ﾍ: : l:.:.:. : : ／＼`ーｧ'￣＼　　　＼　　　｜　　ィ
　 |　/ 　＼　　|　　　＞￣ﾄ､:|:.:.:.:／.:.:/ : :￣＞'　　-┴￢＞'　　　　タ　　ン
　 |/　　　　＼ > -‐/　　　|:.:.｀Ｔ´.:.:.:.:/: : ／　　　　　　　＼　　　　｜　　グ
　　　　　　　／　　/　　-くL:.:.:.:.: ､ -＜´　　／　　　　　　　 /　　　　　　　・
　　　　／|:|　　　　　　￣　　　　／　　　　　　　　＞　　　！！
　　　／イΛ　　　　　　　　　　　　　／　　　　　__　 -‐＜
　　／　 //／ト、　　　＿　　　-‐／=＝　ニ　- ‐‐ｧ ´￣　＼
　 /Λ　/／ | |　/7 ￣ / ｢￣ / |／/Λ＼　/Λ ､　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
. //　 V/ 　 | |/ /| 　 // | 　 /／| //　ヽ V /　| | Λ＼:.:.:.:.:.:.:.＞、
. | |　 //　　|　/　|　//｜|　//｜| / 　　| /　　| l/: :＼＼＿:.:.:.:./
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　「賢心は、行叡の言を守り、草庵を守りつつかの仙人の帰りを待つ」

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678： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:53:42 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　＿＿||＿＿　|7|7　　　　　　|| 　 ||　　　　 || 　 ||
　　　　　　　二二||二二　　　　　　 || 　 ||　　　　 || 　 ||
　　　　　　　￣￣||￣￣　　―┐　　　 ./′　|レ　　　 /′　|レ　　 || 　||　|
　　　　　　　　　 ||　　　　＿＿|＿_　／　　　　　／　　　　　　　＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -‐-　､　　 ,......_ 　　 .／　　｀ヽ
　　　　　　　　　　-―-　、,　'" ￣｀ヽ.／／　｀丶　／　　　ヽ.　,.'　　　　　　､
　　　　　　　／　　　／ヽ　　　 ,.' ,.'　　　　　X ヽ　　　 '/ 　　　　　 ,
. 　　　　 ,.'　　　　　/　　　',　　 / / ヽ　　　 /　',　', 　　 .ハ　　　　　　　　,
　　　　　 /　　　　　,ｉ　　　　 , 　 /./　＿　,.. /‐ｧ‐ '''' ‐--./／ニｱー-　 ._ 　 ,
　　　　　 ,i　　　　ｉ!　　　　　,.　l .l￣　／ /.!./　　　　　ｰ-i￣/´　　　　　　　-　__　　＿
.　　　　 i!.　　　　　ll 　　　／　.l .l　　 /　　{.ｌ ',　　　　　　i! ',　{　￣　　- 　　 /　./´ ｒ‐' ,.ヽ二ニ＝―
　　　　 ll,.　--、"´!! ＞-‐' -.... l_,ｌ..　-.{　　 !､＼　　　　 il　,ヽ',､　　　　　　　 {　 .{,　､T＿,. ヽ=ﾆﾆニ二
,,._ ,.　'" ｉl　　　 ',　.ll.//　 /　／.! i!　　＼.　l 　｀　ｰ-.ｧ_‐!_　　　l ｀　ー　'''""'' Tー{ 　.,ゝ、_ノ.〉―三=--
／ ,　'" ｌl　　　 }　.!' '　, ´ '"　 l .ll　　　　　｀lー-､‐='" 　ｌi　｀　､ !　　　　　　 l!. 　ヽ..__/ー-'￣
　!　　　.!l. 　　 ,'　.!l {./　 {　　 l .ll　　　 ,.-‐.|　,..:':::::::ｰ-､ ||.　　　i.l　　　　　　　 l!
__l　　　 !l　　　/　 .!.!.l".Y '､　 | .l!　　　　 / l/:::::::::::::l7::l.{ !!　　　,'.!　　　　　　 .ll
､＞ー- ｌ|ｧ― ' ､　.l. ヽ､-､..ヽ,._l__!　＿,. ｌ' ､.ト､:::::::::::､､:l.l !! 　.／ l　　　　　　　 |!
　　＼　.ｌl.{´{　　｀　!_　`＼_ .{　.! .l￣　　　 l　 ,ｨﾆ-‐=,-‐l!'"　　 .!　　　　　　 .ll
　　　｀"ll.ヽゝ､.__　.ｌ _｀＞‐'＼ .l　!　　　　　, !.'/　　／　.l! 　　 l　　　　　　　 ll
　　　　 ',　　　￣!　　　　　 `l-.l,.　-―<＿!,. 　イ.' .' 　 .ll　　 .!　　　　　　 l!
　　　　　　、　　　　 ',　　　,. -'-'l".ﾄ､',　_,. ／ !　　.,' ,'　　 .l,　　 ,'　　　　　　 l!
　　　　　、　　　 , 　 (_`ﾆィ}ｌ　l‐'"　　　.'　　/ / 　　 ' 　 .'　　　　　　　　,!
.　　　　　　､　　　　, 　｀＝‐'"',　,　　　　 ', ./ /　　　ヽ/　　　　　　　　/
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　「しかし待てど暮らせど行叡は戻らない。

　　　　　　　　　　　　　　　賢心は『東へ』という行叡の言葉を頼りに山科の山中を探しまわる」

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679： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:53:56 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|　　　　　　　　　　「道無き道をゆき、やがて山科の東、
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ　　　　　　　　　　　　　牛尾峯にいたるところで、賢心は一足の沓を見つけた」
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　牛尾峯？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　現在でいうところの京都市山科区音羽南谷の辺です
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　牛尾山法嚴寺という、かつて清水寺の奥の院とされた古刹がありますよ。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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680： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:54:26 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「それは紛れも無く行叡居士が履いていた沓であり、これを見た賢心は」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　『あぁ、あの居士はきっと菩薩様が姿を変えて、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我が前に現れてくださったものに違いない』

　　　　　　　　　　　　（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {{
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　从
　　　　　　　　　　　　　丿　　シュー　　　　　　　　　　　/　）
　　　　　　　　　　　　（(　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　（　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　. -一-　-─=ﾆﾆﾆﾆ=>=ﾆﾆﾆﾆﾆ= ､　　　　　　（
　　　　　　　　　　 }}　／ゝ＿ノﾆ｀ヽﾆﾆﾆﾆ./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ　　　　　 j}
　　　　　　　　　　　从/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆハﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=㍉　　　　 ((
　　　　　　　　　　　ｨﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ }ﾆ==lﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／: : : : ヽ.　　　　} ヽ
　　　　　　　　　　イﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ从ﾆﾆVﾆﾆﾆﾆ/: : ｀ヽ: : : :寸ヽ.　ﾉ　ﾉ
　　　　　　　　　 / =ﾆﾆﾆ寸ﾃ======ﾐ寸ﾆ/: }.}ﾆ==ヽﾆﾆﾆ{: : : : : 〉: : : :}ﾆﾆV　/
　　　　　　　　　仁ﾆﾆﾆﾆ込{{:.==:.:.:==:ﾊV/: :从ﾆﾆﾆﾆ≧=込: : : : : : : : :|ﾆﾆ=〉{
　　　　　　　／:.V ﾆﾆﾆﾆﾆ込:. : : : : : :/: : ://ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/ヽ: : : : : : : :Vﾆ/:.＼
　　　　　　 /: : : : :ﾏﾆﾆﾆ=弋ﾆ＼:_:_:_:/＝彡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ从≧辷三ﾐYV: : : : :.
　　　　 /: : : : : : :＞ミﾆﾆﾆ＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二＞≦==彡=ﾆ/: : :.｀ヾ| }: : : : : :V
　　　　　ｲ彡ー-＜: : : ノ｀¨¨¨´　｀ミ=ﾆﾆﾆイ: : : : : : : : : : Yﾆ=/: : :j: : : :|ﾚ: : : : : : :'.
　　　　{ ﾊ: : : : : : : : ＞.､　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : :.ﾉ=={: : :/: : : :从: : : : : : : :.
　　　从　}|: : : : : : : : : :∠ﾆ=ｰｧ=====ｧく: : : : : : : : : : :／== 込:_:_: : ／: : : : : : : : : :l
　　　　弋ﾘ: : : : : : : : : {ﾆﾆﾆﾊﾆﾆﾆﾆ/: : :ヽ: : : : : : : ／==／ﾉﾆﾆヽ人: : : : : : : : : : :{
　　　　　　｀ミー= :_:_:_:辷込ミ====ｲ: :l: 〉〉': : : : : ,ム斗彡≧ミﾆﾆ/ﾆ/ヽ: : : : : : : : ﾘﾊVﾆﾆ==ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー≦:_ﾉ¨´ヾﾐ==彡'　と{:ｲ::rY: rl｀:7ヾｿ　　＼: : : : : : : ﾉ |ﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´ し代ﾉ　　　　　　ヽ:_:_彡㍉ｲﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋.＿＿ﾉjﾆﾆ=一
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　「と、かたじけなさに涙をこぼしながらその沓を押しいただき、懐にしまい、崖の上の庵へと戻った」

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681： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:54:36 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　 ,.--､
　　　　　　　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 !;!o:l:o!;!
　　　　　　　　　 _,,.....,,_ _,,..-'ヽ::|::/｀''-..,,_ _,,.,,_
r'"三i　__　　　／;;;;;;;;;;;;;;i:ヽ--..､::,.-―': :./;;;;;;;;;;｀ヽ　　　　__ 　./ﾆ::ヽ
::::::ニl,ヘ＼-''"￣｀ヽ;;;;;/: : : : : :Y: : : : : :{;;;;;;;;,.-‐‐-､__／／ヽ_{三::::
／　＼＼＼: : : : : :};/: : : : : : :Y: : : : : :.ヽ;/: : : : : ／／.／　／ｰy
.､＼　　＼＼＼_:_:ノ:!: : : : : : : :.|: : : : : : : :!ヽ_:_:r'‐y_' ／　／　／
　＼＼　　>‐‐'¨｀>＼ヽ:_:_:_:_:_:ノヽ:_:_:_:_:_ノ: / {:,.-､:::|＼／　 .,ｲ
..＼＼ヽ/::,.--､ノ-､ヽ: : : : :/: :i: :ヽ: : : : ／,.-' 　ヽ|　｀´｀¨´　ゝ
. 　＼ Y´::〈　　 `ｰ＞--,-､_i:_:十:_:i__,.-<-'-- ､ヽｰ‐' で　パ　こ
　　　￣￣.', 　／;;;;;;;;;/ /;;／＿＼;∨∧;;;;;;;;∧ ヽ.　ご　ロ　れ
.　　　　　　ヽ/;;;;;;;;;;;;/ /;;/ /::::::::ヽヽ∨∧;;;;;;;;;;＜　ざ.　・　.が
.　　　　　　　 ∨;;;;;;;/ /;;;;i　i:::::::::::::i　 i;;∨∧;;;;;;;;;;;;}.　 l　ス　真
　　　　　　　　ヽ;;;/ /;;;;;;|　.!O:::::O!　 |;;;;∨∧_／/　い. ぺ　の
　　　　　　　 /: i/ /;;;;;;;;;!　ヽi三i/　 /;;;;;;;∨∧∠　　ッ　シ
　　　　　　　　/: : :｀〈;;;;;;;;;;;;ヽ　 Y　／;;;;;;;;;;;;/¨´: :〈　 ! !　ャ
　　　　　　 !: :!: : : :ヽ;;;;;;;;;;;;i 　 |　|;;;;;;;;;;;／: : : :／　　　　ル
　　　 ,.-'"/｀''-,: : : : :/｀'i'''‐i 　 |　l‐'''i´:::ヽ: :∠ -‐,_＿＿__　　　(
.　　／ ,.-/;;;;;;;;/ミﾒ／:::::::ヾミ三三彡"::::::::::::＼ｨヽ;;;;;;;;ヽ　＼ヽi⌒ヽ
　／:::::::|;;;;;｀''‐<: : /::::::::::::::＼::::::::::::::::／::::::::::::::::}: : ヽ'"´;;;ヽ::::ヽ、
/:::::::::::::l;;;;ロ;;;;;;;ヽﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/;;;;;;;;;ロ;;;i::::::::::ヽ
:::::::::::::: !;;;ﾛ;;;;;;;;;;/:::::_,,,,...-‐'''"´ ￣｀"''''‐-....,,_:::::::ヽ;;;;;;;;;;;ﾛ;;!::::::::::::
､:_:_:_ノ::〉;;;;;;;;／''"´　　　　　　　　　　　　　　　｀"''-ヽ;;;;;;;;r'､_:::::::::!
::::::::::/:::::〉;;;/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;;;;!::ヽ::::::::::
::::::::＿_/;;;/i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ヽヽ:::::::::::::
￣　o.ﾉ;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;;;;{｀oー-
‐コ /;;;;/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ匚￣
/　/／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `∨ |
　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　|
　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　!
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　　　　　　　　　　　　　　「そして行叡の言葉通り切り株から観音像を彫り出し、

　　　　　　　　　　　　　　　　　その観音像を安置した草深い庵をただ一人守り、一心に修行に励んだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　時に宝亀九年（778）のことであるとされる」

.
682： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:54:52 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　「さて、それから時は少し下り、宝亀十一年（780）この地に一人の人物が現れる」

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683： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:55:11 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　　　　　　　　　　　　　 -‐-ミ=彡{イ‐-ミ
　　　　　　　　　　　　　　乙　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　ｰ=彡　　　　　　　　ﾟ，
　　　　　　　　　　　　 /´　　　　　　　　　　　　　　ゝ,
　　　　　　　　　　　　　 Y´ 　　　/　／　 /　 }　　ﾐく
　　　　　　　　　　　　ｰ　　（ {_{L_{ /{rf瓜斗{　　ヽ}
　　　　　　　　　　＞　　/ ‐忘｛/ｰ f忘ｯ )_, ∧ ｝
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 {__, 　 ´.:　　｀＜ _　Ⅵ′
　　　　　　　　　　　　　Ｙ´ ｰ彡'　( _ _｀　　予‐　}｛_
　　　　　　　　　　　　　　廴　　ｲｰx‐r── 'ヾ=彡 7
　　　　　　　　　　　　　 Y⌒ ｰｧｨ父/─　'　 / ヽー-　__ ＿＿
　　　　　　　　　　　　 ⌒)　(爻)′ ＿／.: : : ＞: ´: /: : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　ア: ∧: }: : : ＞─: ´: : :/: /: : : : : : : :}:.ﾟ，
　　　　　　　　　　　　　　. : :´: : :′:}′／: : : -=: : :/: 〈:_:_: : : : : : :} : :.
　　　　　　　　　 . .-‐＜━─-ミ: : : ／: : : : : : : :／: : : :_:_: : : : : :/: : : }
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　　　　　/｛ : : : : :/: ´: : : : : : 「ヽ:|　}: : : ,..::´:::::::::::::::::::::::.ヽ　　}: : : /: ′
　　　 /: : : : : : /.: : : : : : :r ､| 　｝´}: ／）:::::::::::::::(⌒ヽ::::.‘， /: ｝:/:/
　　　　{: :冫:´: : ′: : : : : : |　}　 i ´}/.:::::::::-─-ミ:::::ヽ　 ::::::∨: ｲ: :/
　　　 {: /: : : : {: : : : : : : : :|　{　/⌒{／:::::::::::::::::::::.＼::::.ｰ::::::::｝: : 〃
　　／:/: : : : 八: : : : : : : /|r ､/　 /.::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::/ : :/
　／:／￣￣　ヽ:＞-r=ﾆ{ / /{　 /{:::::-─-ミ::::::::/ 　）:.‘，:/ : :/
.//7　斗 ─　¨´ 　 /ニ｛　 } ヽﾉ {/:::::{__:::::::.＼　　/::::::::}/イ:/
　／　　　　　　　　 {ニニヽ＿ /／.:::::::::::::::ヽ::::::.ヽ:::::::::::/: :／
/　　　　　　　ヽﾆ＞´: : :/.:::-─-ミ::::::.‘，::::::}:::／ ; ´
　　, / ,/,/／　　　／: : : ＼ヾ: :i: | : :/ : ／: :}─=彡／
/,/,/,/＞´　　　／: : : :─-=. : 　⌒ヽ／: :}:/: : : : :
ｰ━ ´　　　イ-=ﾆ二二／/〃　　　:. ==─: : : :/
　／ｰ─=彡/ニニニニニ/ /　　〃/ヾ＼: :／ ′
¨´ 　　　　 /＞-─━━:/〃　　//〃ニニﾆ=‐|
　　　　　　/_/: : : : : : : : /　{{　彡 / : :⌒ヽニﾆ|
-─━━ニ: : : : : : : : : :　　　　. . .: : : : : : : ＼│　　　　　　【坂上田村麻呂】
: : : : : : : : : : : : : : : : . . ／　/　. :ヾ: : : : : : : : : : |
: : : : : : : : : : : : : : : : : . . .〃　. . . : : : : : : : : : : :ヽ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : :‘，
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : }
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　「その人物の名は坂上田村麻呂。

　　　　　　　　　　　　　　後に蝦夷攻略に大いに功を得て、征夷大将軍となる日本史上の英雄であり、

　　　　　　　　　　　　　　　　　今回の清水寺縁起における主役の一人だ」

.
684： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:55:28 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　 _,， - ― -　 _　　　　　　　　「エゾ？」
　　　　　　　　　 ,，_ ´　　　　　　　 __｀　 .
.　　　　　　　 ,，´　　　 .′ 　　､ ´　｀ヽ、ヽ
.　　　　　／　　　　 |　 i　　　ヽ　　　＼ヽ
　　　　 /　　　 :/　　 |　 | ｉ　　　 :.　i　　　＼‘，
.　　　 /　　　 .:′ 　 /|　 | |､　　　 |　|　ヽ　　　ヾ、
　　　 /　　　　 :| :!　 /__|　 |/ ヽ -‐‐|ミﾄ､　:.　　　ヽヽ
. 　　 ′　　　斗七/´　{　/ヽ　＼ {　jハ｀:!､　　ｉ ‘，＼
　　　.　　　　 / |/,x=ｭ､乂　＼ィ斧ミｘ､ヽ{ ! 　ﾄ､ }
　　 !|　 !　　/　yfし::ﾊ゛　　　　　 ∨じ::j　j}　|ｉ:　!| jﾉ､
..　　八　ﾄ､　{ﾊヾ弋:::ソ　　　　　ゞﾟ '　″ ﾉl　八　＼
　　　　ヽ!/ヽ{　ｉ:.　　　　　　i: 　　　　　　　　 rfj/:ｉ　｀　　　ヽ
.　　　　/　　 iﾄ.:.　　　　　　　　　　　　　　/ゞ:'ノ|　　　　 i　‘，
　　　　 .　　　 |i八　　　｛　）　　　　 ′´　 !　､　　:|　　:
　　　 i　　　　|{､　丶　　　　　　　　　　ｲ　 :|　∧ ハ　　ト､　|
　　　 |{　　i　八＼　＞　　　　イ　 jハ　| /　ヽ　ヽ　|　 )′
　　　　八{ヽ{　　ヽ　｀ヽ |ｰ- ､　 ,，‐!j/ ′ }//　　＼）ﾉ
　　　　　＼｀ヽ{ 　＼　 ,　　 YY 　 !　　 /　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,， ´　　　 | |　　ヽ､
.　　　　　__ ,，　´ヽ　　　　ﾉ_ヽ　　丶、
　　　　　 /　: 　　　＼　　/{///ﾄ､7777/｀ヽ､__
　　　　　.　　i 　　　　＼/　ゝf＾ﾍ　ヾ'ソ　　　　: ヽ
　　　　ｉ　　|　　　　　　　　　　 ∨∧　　　　　　 i　:.
　　　　 |　　:.　　　　　ｘｭ､　　　 ∨∧　　　　 __　 :　 :.
　　　　 |　　 :.　　　 .ｲ三ﾆ≧ｭ､　 ∨∧ 　,.ｨ升,心、　 i
　　　　 |　　 :.　i .ｲﾆ三三三三ミｘ∨∧ｲ三三三,ﾊ　 !
　　　　 |　　　 :. '/三三三三三三,ミ}//ﾊ三三三三}　|
　　　　 |　　　　i{三三三三三三三ﾐ}/ハ,},三三三,ﾘ　:

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「現在においてはの北海道の古い呼び方と思われているが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本来は中央政権の支配の及ばぬ蛮地、という意味だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 ┌────────、
　　　　　　　ﾍ　　ヽ,　　　　　　　＼へ...........　　　| |￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　 ':　　　 '、_／　　　　　　　　/::::ﾉ::::::::::::::::::::::| |　　 ,.-､　　　　　　 .|
　　　 :.　　 //＼　　　　　／::::/::::::::::::::::::::::ﾉ| | 　/　/'　　　　　　　 |
　　　　　　 ''"　　＼__／＼／::::／:::::::::::::::::::::::/ .| |／　/ ,ﾊ　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ､／　／　/ .ﾉ　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　＿__／:::::::::::::::／:::::::::::::/　　　　／　ｲ　　　　　　 .|
　　　　　　　　／...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　 / ﾉ　　　　　　 .|
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 /　　　　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「この場合は東北あたりの総称と思ってくれていいだろう」

.
685： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:55:46 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　从
　　　　　　　　　ﾊ八｀ヽ{弋,ｨ､
　　　　　　　,イﾉ{　　　　　　　　}ｨ
　　　　　（ゝ{　　　　　　　　　 jｲ　　　＿＿
　　　　､_＞　　　　　　　　　小ｨ .:´: : : : :｀＞.､　　二ﾆ=ｰ=ﾆﾆﾆ二　　ﾆ=-─‐-=ﾆ
　　　弋''¨　　　　　　　　　　　　　　ｲr: : :＞ｰ==ｪ _∠//////////＞彡''ﾆﾆ=　　ﾆﾆﾆﾆ｀＞､
　　　　 ≧　　　　　　　　　　 r､　{: :./／/　／､__ﾉ///////／／＼ﾆﾆﾆﾆ　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　彡　　　　　　　　ヽﾊ从ｲｨﾊ Vｨ: :{ | /／　／;;;;{;;;;;;:::::::::／／　　　＼ﾆﾆﾆ.　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　≧ 　　　　ﾄ､_{弋 j　ﾚﾋﾃj.　',j ｵ: | |.| |　｀{;ヽ:::弋;;;;;;;;;;/ /　　　　　　 >=≡三圭≧;ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV
　　　　⌒ヽ　　　Y rtﾃ小　{￣戈.　ﾚ: :.{( ( j 　 {;;;;;;;>'⌒ y/ /.　　　　　／´￣￣｀¨㍉圭圭ヽﾆﾆﾆﾆﾆ;.
　　　　／小　ﾊ　し｀￣　 ⌒)　ｨ㍉ﾉ: :.∧　　　　l;//////ｲ　'ﾆﾆﾆ===/　　　　　　　｀ヾ圭示ﾆﾆﾆﾆﾆ'.
　　　/: : :.从込代ｨ,,　　｀¨´,ｨfrrrrrｯ : :ﾊ　　　　V/////l　|=======l.　　　　　　　　 l圭圭}ﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　: : : : ≧ｰｧ＼　ﾂ　ｰ'⌒　　j: : : : : :| 　　　 Y////|　|=======|　　　　　　　　 l圭圭jﾆﾆﾆﾆﾆ
　　 {: : : : : :｀ヾ´ﾌｲ¨´:＞ｰ--- イ : : : : ;y|　　　　　ﾘ///,ﾊ　'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､　　　　　　　　 /圭／ﾆﾆﾆﾆﾆ′
　　 |: : :＞一--＼: : : : : : : : : : ::_彡ｨﾆ二{　　　　 ∧;///从　'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼　　　　／圭ｲﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'
　　レ'　　　＞一''¨¨¨¨¨¨¨¨¨ﾗﾆﾆﾆﾆﾆ代　　ｧ': : :ヾ////ヽ.ヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7ー==彡＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　 |　　　／　　　　　　　　　　{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ>'´: : : : : :｀''＜//ﾑ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ/　　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｲ
　　 |　　　　　　　　　　　　　　弋ﾆﾆﾆﾆ＞''´: : : : : :／: : : : : :｀¨¨¨ ＼ﾆ==/　　　　 .|ﾆﾆﾆﾆﾆ／
　 .八　　弋　　　　　　　　　　　　＞''´: ＼: : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : ＞.､　　　　 lﾆ=一＜
　　　|　　　ー一　¨´　　　　 ∠:_:_:_:_:_:ノ: ｀¨¨´: : : : : : : : : : : : : : : : : :}===`7¨¨¨¨¨´
　　人　　　　　　　　　彡＜　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: :/ﾆﾆﾆ/: : : ＞: ..
　　　　＼_,ｨ≦三-一=ﾆ　　　　　　｀''＜: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./ﾆﾆﾆ/: : : : : : : : ＞:.....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''＜ : : : : : : : : : : : : : :／ﾆﾆﾆ/: : : : : : : : : : : : : : :＞:. ....

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　「田村麻呂、病弱な妻が身籠ったことを知り、

　　　　　　　　　　　　　　　滋養を得るためにこの東山へ鹿狩に来たのだが」

.
686： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:56:07 ID:TG.oddrA: 　　　　　「その途中で飲んだ川の水に霊験を感じ、

　　　　　　　　　　　　　　　その流れを遡って行くと、やがてそこに賢心の庵を見出すことになった」

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　　　　　　　　『何者だ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜///////＞,､
　　　　　　　　　　　　　　　　／//////////////＼
　　　　　　　　　　　　　　　ｨ'/////////////(　)///ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ///////////////////////'
　　　　　　　　　　　 '///////////////////////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 l////////////////////////,|
　　　　　　　　　　　　　　|////////////////////////j
　　　　　　　　　　 V//ﾆ=ミｰr‐t-----ミV//////
　　　　　　　　　　　　　　 ∨jﾆヘ､ﾆ========ﾊ V////
　　　　　　　　　　 ..＜: :乂ﾆﾆ≧'ﾆ==⊂ﾆ⊃=ﾊ V//人
　　　　　　　　　 ..イ: : : : : : : lﾆﾆﾆﾆ=========ﾊ //ﾘ: : :＼　　 ___
　　　　　____...:く: : : : : : : : : :込ﾆﾆﾆ========／ﾐﾃ'´: : : : : :｀ヾﾆﾆﾆ㍉､
　　,x≦ﾆﾆ≧ : : : : : : : : : : : : : ﾆﾆﾆ=====／: : : j: : : : : : : : : : :ﾊﾆﾆﾆﾆﾆ.V
　仁ﾆﾆﾆﾆﾆ込: : : : : : : : : : : : |lﾆﾆ===／: :./: : ハV: : : : : ＞: : :}ﾆﾆﾆﾆﾆﾊ
　.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆY: : : : : : : : : : |l:｀¨¨¨´: : :.ｲ: : /.:.∧V: :／: : : : :ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|: : ＜: : : : : : :|l: : : : : : : : {|: :/.:.:.:.:ﾊ V: : : : : :.〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆl
　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|: : : : : : : :ー-|lミ: : : : : : : :ﾚ .:.:.:.:.:.:.り: : : : : : : : Vﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾉ: : : : : : : : : : :＼: : ｀: : :Y: : : : : : ://: : : : : : : : : :}: : : : : Y

　　　　　さ　サ　　　　　　　　 |
　　　　　!!　ン　　　　　　　　　|
　　　　　　　タ　　　　　　　　 |
　　　　　　　ク　　　　　　　 l
　　　　　　　ロ　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　│　　　　　　／　　　､
　　　　　　　ス　　　　／　￣｀ー'く
ヽ　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ≧､
　＼　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ
　　　｀ー──､（　　　　　　　　　　　　　　､
　　　 ,ｲ　　　　＼　　　　　　　　　　　　　弋_j
　　　 {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　 {､ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋
　　弋　　　　 __ ,イ　,ｨ　 _,イ　ﾉ} ﾑ　　　　）
　　代( j⌒Y 　ム≧_ｰ-y´　ﾉ彡≦⌒{　 |へ.　し{
　　（ |　犲　ﾘ >弋ラく　　　 <弋心八　抓 l　ﾉ
　　 {_八　Y　乂｀ｰイ　　　{　｀ｰイ　）.|ﾉ/ 込
　　弋　ヽ　し）　　　　　⌒　　　　 {ｨ __.ノ　し}
　　　 `て｀¨ 彡ｧ　　　 (　　　 )　　ﾒ_) 从　　彡'＞ｰ--
　イ: :弋___乂 )ｲ　　､＿｀ﾆﾆ´__ イ｀¨八__代´: : : : : : :
　: : : : : : : : :ｿハ　　／ﾐﾏ￣￣　　　 /: : : : : : : : : : : : :
　: : : : : : : : : : : : ／ﾐ／　ー─彡　..: : : : : : : : : : : : :
　: : : : : : : : : : : (,,,,)く　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :
　: : : : : : : : : : : : : : : :｀ー── ': : : : : : : : : : : : : : : :

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.
687： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:56:24 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「行叡の意思を継ぎ、この地で修行に励む賢心と言葉をかわした田村麻呂は、

　　　　　　　　　もともと信心深いこともあり、すっかり賢心の徳に感じ入ってしまった」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　つ　考　最　　　　　)　　　　　　　　　　　　／
　ま　.え　初　　　　 (　　　　　　　　　　　 /　　　神
　ら　.出　に　　　　　)　　　　　　　　　　　l　　　か
　ん　.し　.罪　　　　(　　　　　　　　　　　l　　　：
　男　た　.を　　　　 )　　　i 1　　　　! ！！
　さ　　　　　　　　　人l　{　从　　　ｨｲｲｨ人　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　く.　士士ﾃﾃくレ' ゝ-=＝ﾃゝ､　　　　__／
＼＿＿＿＿＿／ヽ）　｀ｰ'='‐'｀　　　仁'='‐'　　　ﾚ'´￣
　　　　　　(　　　ﾐゝ　　￣´　　　　　　　　　ｿﾉﾉ ))
　　　　　　 )　　　彳　　　　　 , ..　　　　　　　彳　 ((
　　　　　　彳　　　彳　　　　(　　　,:　　　　/　　ﾘ
　　　　　　（（　　　ﾊ　　　( _ ＞ ¨つ_ノ　 /i　　　(
　　　　　　 ,.ゞ　ﾉｿﾊ､　／　 ,. ＜__　　 /.:.ﾄﾄ､　　ﾌ
　　　　'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`y′／ (　)　｀`つ.:.:.:.:.:::::::::::::::.:.｀丶､
　　　　.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::/　/　／　／ノ.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

.
688： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:56:49 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　「賢心が、この地への寺院建立の願いを口にすると、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　田村麻呂はその力になりたいと大いに頷いた」

─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　ｲ
　　　　　　　　　　　　ﾄ､__.ﾉ
　　　　　　　　　　　　弋_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　弋ｰ-､　ﾉヽ､　　　　　　 -──-､
　　　　　　　　　　　　　　 /　 ,　　　　　　 ,ｨ　　〉> 彡.'ミヽ　Y　　　／　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　|. ノ　　　ｨ　／ﾉ _,,〃／___　　　人　　 /　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　ｲ　　　r从　（ｲイ＜イｲ孚广ﾉ　､__.)　/
　　　　　　　　　　　　　　　{/　　小>ー--､　　 ′ｰ ≦　　　　｀ヽ|　　　ん　給　や
　　　　　　　　　　　　　 ∨ 　レ'¨ﾌﾆ弌　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　八　∧　{弋ソ j　　　　　　　　　〉　　だ　料　め
　　　　　　　　　　　　　　 l　ヽ.　ヽ｀¨　,,イ⌒　ヽ　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　弋ｰ′　　Y´　　　　r　ﾉ　　　ゝ､　　ｊ　　　　ろ　安　と
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ミ　　 |　　　｀　　　 ___ ノ　　　 |
　　　　＞<　　　从.　　ヽ. _)　从　　　　__ ,イ　　　　＿, ＜　　　　　い　け
　　　 ,,イ　　＼　ｿ' 　)　　　　｀て　ヽ　,ｨﾍｸ´ 　 _,,ｨ≦=　　　｀ヽ
　　　〈从　　　　ヽ弋　ｿ　　　　｀ヽzイ)／ｰ=≦彡'⌒　　　　　＼
　　　＼＼　　从K＞f ､_,ｨ　　　ｨヾヽ／ヽ　〃　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 , イ:. :.
　　　　ヽ_＞イl|　｀≦i| 　(,　　　弋,イ　ｿ　ヽ　　　　　　　　　　　　　＞ー--一'':. :. :. :.
　　　　　／ T ¨ハ　　　Y⌒ 　カ　弋´　　弋　　　　／　　　　　,イ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　 /::::..　ﾆﾆノ　　ｨく￣ヽ　　チ　　｀辷＿＞--‐＜　　　　　／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　 Y´:::{　 D ）　　人ヽ彡|　　　ッ　　　　　　　　　　　＼　_,,イ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
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.
689： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:57:10 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「そんな経緯があった後、屋敷に戻った田村麻呂が夫人にそれを伝えると、夫人は」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . .:＜: : : : : :＞.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ／: : : : : : : : : : : :丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///: : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///: : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l//{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/八: : : : : : : :j|: : : : : : : : : :.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､:_:_:_:_:_彡＜j: : : : : : : : : : ;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　込ヽ　ｨ辷ﾃヽ: : : :¨｀Y: :./　　　　　　『私の身を癒やすために
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|//7 ｀ー-一イ: : : : : :/:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:∨.:: : : : : : :.:|: : : : : : :／　　　　　　　　　殺生を行って頂くなど、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '///: : : : : :.:.j: : : : :.／!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V/: : : : : :./: : : :／/ |　　　　　　　　　　　誠に罪深いことです』
　　　　　　　　　　　　　　　　　 V/: : :.／: : :イ/// ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ 　｀777/////////∧_,イ｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　／ :|: :｀Y///////////: {:::::..｀ヾﾐ: ＼__
　　　　　　　　　　|＼ -─＜¨ヽ　:l: : : {//////////: : :|::.:: : : :.).:.l: :}l´￣｀:
　　　　　　　　ｨﾄ彡: : : : : : ヽ: ＼: : 弋//////////////＞/: /／|: : : : :
　　　　　　　　/: : ／/////小 :l:＞､＼: :＼￣: :｀ヽ///´:￣／＜: : 八: : : : :
　　　　　　 {: :./////////ﾘ :|: : : : : :＞ー : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :
　　　　＜》///////////: :|: : : : : ; -─- ､: : : : : : : : : : : ; -─-､: : : ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「と大いに悔いた」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　坂上田村麻呂の奥様　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　三好清継さんの娘さんで高子さんという方だとされています。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　　この清水寺縁起に名前が残るだけで、あまり詳しいことはわかりません。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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690： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:57:41 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「夫人はその罪滅しとして、草堂を建立するための喜捨をすることにした」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
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::::::::::.＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ、
:::::::::::::::::...ヽ::::::､-─────- ､_,. -－──ｰ、
:::::::::::::::::::::::::::://￣￣￣￣￣￣｀ｰ´￣￣￣￣/
::::::::::::::::::::::::://　　　　　　　　　/ /　　　　　　/
:::::::::::::::::＿//＿_ 　　　　　　 ./ /　　　　　　/l　　　　　　　＿
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/　　　　　　　ヽ─-、./ /,.ー//　　　　　　　　　//　　,.-'´ ./
l　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::::://　　　　　　　　　//　／￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::://　　　　　　　　　//,./　　　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　ヽ￣~""'''　‐- ．..,,__＜　/／　　　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　「田村麻呂もそれに賛成する、が、材はあってもそれを運ぶための足場がない」

.
691： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:57:54 ID:TG.oddrA: 　　　　「あの草庵がある地は険しい崖の遥か上であり、

　　　　　　　　　さすがの田村麻呂もその困難に腕組みせざるを得なかった」

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　　　　〃　　　　　　　　　　　　　 `丶
　　,(_ ノ′　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　 (　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ
　'⌒　　　　　　　　　ノ)ノ）　イ}　　 ( ＼　　　｀ヽ
_イ　 /⌒Ｙ　　ﾉノ〃二二ﾆノﾉ / 　＼　ヽ　　ハ
,ノ　/ ハ,ﾉ i　 (_,　 .イじ｢　　　　 ( ＼　}　 }　ゝ
　　{　う　ゝ- '＾⌒`＝-､　　 ,.ﾆヽ＼　ヽ　{ 　}
　_人_{　{　丿　　　i　　　　（､じ'} Vﾊ　 ∨}ノ
　ｰ彡{　乂(　　　 U　 ,　　⌒Yﾆ /〃　 /丿
　　　个ゝ　　し　　　　　ｰ､　丿 /ノ　　 ;´
　　　 ',　　　　　　,..-‐ ､ヽ　　　ん'　　 i
　　　八　　　　　｀ヽ:::::У　　.ｲ {　　　ｌ
　　　　　:.＼　　　　丶`く＞＜八　　　　l
　　　　　:::::::.＼　　　　／｀＜＞､＿__人
＼　　　　:::::::／≧=ｒく( _(_,ﾉ　 `i''ﾞ::::::::::::::::.
　　ヽ　　　〃　　　 }　　　　　 |　:::::::::::::::::.
　　　　　　　　　＼　　　　　|　::::::::::::::::∧
　　　　　　ー-=ミ　　　＼　　　ﾄ､:::::::::::／　 ',
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692： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:58:05 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「しかし、その夜のこと」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「東山の山中に突如として轟音が響き渡る」

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693： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:58:24 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「夜が明けたころ、田村麻呂が今一度草庵を訪れんとすると、

　　　　　　　　　　　　　　あの草庵に至る地形が全く違う有り様を見せていた」

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　　　　　　　　　＞ｰゝ　　　　｀ ⌒ヾイ
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.　　　　　 /　　　　 ,ｨ　イ ,ｲ　小ﾊ
　　　　　 {　　　ﾝ≧ｰ-tjノﾉﾐﾆ≦弋,y
　　　　　 ',.　ﾊ´Y O｀¨　　　´O ｀　 {　Y´ヽ
　　　　　ﾄj　　|　｀¨´　　　　｀¨´　{J　 !　ﾘ
　　　　　弋　　|　　　　ﾞﾞﾞﾞ　　　　弋,　 Y´
　　　　　ヽ. ﾊ　　　ゝ--'　　　　　弌_丿
　　　　　　弋人　　(ﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　｀ﾃ:',　　ー-ｰ　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　「たった一夜で崖は崩され、谷が埋められており、掌のように平坦な地になっていたのだ」

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694： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:58:40 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

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　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　｀ヽ_
　　　　　　 /　　　　 ,　　　　　　　弋
　　　　　 {'′　　　ｨ八ﾊ　　　　　ﾘ､
　　　　　　イ　　　　 jノ¨＞弋　　　　　　弋
　　　　　〃　 ,ｨ{ﾉイ_,ｨ tﾃr ､_）　　l´｀ヽ　　ヽ
　　　　 {r　爪ﾆ{　　ﾄ─'　弋　　（6. }　　　廴
　　　　　　从}く{せ）　　　　　㍉, 　 }ノ　　　㍉
　　　　　　ゝ Y（　_, )　　　　　ｿ､,人　　　　ﾘ
　　　　　　㍉_ |　　　＿　　　 j　弋(､　小
　　　　　　　　弋＞Z´,,,　　　　／／: : :代ﾊ}
　　　　　　　 r＜>'　ヽ　　　　／／:l: : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　「何が起こったのかと驚いている田村麻呂は、

　　　　　　　　　　　　　その場に、鹿の胎児が横たわっているのを見つけた」

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695： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:58:50 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　＼
　ん　み　狂　こ　　　　＼_＿
　だ . な　気　こ　　　　　｝⌒ヽ、_,ノ｝
　：　お　の. は　　　　｝　　　
　：　か　世　　　　　　　｝　　　　　 ⌒ヽノ）
　　　し　界　　　　　　　　｝　　　　 ⌒'く
　　　い　だ　　　　　　／　　　　　　　　｝__〉
　　　　　　　　　　　　／　　 }、　　ﾉ　　　　 /
}＼　　　　　　　　　／　　}ﾉノ　ｰ‐く{
　　＼　ｧｰ=ﾆ7~´　　ノ　　 _￣＼＼_　}　　）
　　　｝ /} 　　,′　　｛／　　＼厂）＼_丿／ーｧ
　　　｝'　＼ /　人__／　　　　　　　　　ｧく/　〈
　　　　　　｝（_　　　　　　　　　（_　 } 　}ﾉ
　　　　　　八__丿　　　　　　　 __　 Υ ／
.　　　　〈　l　　　　　　（_　　　　　ノ｛／
　　　　　ソ　　　　　　　｀ヽ _　　{,／
　｝　｝　厂　　　　　　　　　　　　＼ーく
／｝ノゾく　　　　　　　　　　　　　 /＾>､＼
}. . . . . . . ＼　　　　　　　　　　　　 /_/　　ｰ'
. . . . . . . . . ..＼｝　 :､　　　　　　　/
. . . . .. . . . . . . .｝:､　　ｰ‐ｧ=≠ﾆ ´
. . .. . . . . . . . . . . .｝　 xく　（
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　　　　　　　　　　　「それを見た田村麻呂は、菩薩が鹿に姿を変え、

　　　　　　　　　　　　その身を以て崖を崩し、谷を埋めたのだと悟った」

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696： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:59:03 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
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　　　　　　　　　　　　　「この不思議な出来事により、草庵の結ばれていた場所に、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　無事草堂を建立することができるようになった」

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697： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 11:59:50 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「田村麻呂は同年、桓武天皇より蝦夷攻略のための将監に任ぜられており、その名を響かせ始めていた」

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　　　　　　　 ':＼::八:::::!:::ｒ-=＼::::ハ:::::::::.丶､::::|::::::::::::::::::::::::::::i　　　　　　　『やぁみなさん、またお会いしましたね』
　　　　　　　　　 i::::{:::トミi:::ﾄ､|ィ::ｱﾌ;;:ﾄ､:i::::::::|::::::iﾄ､ﾄ､:::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 l::l从{ｊ:ｱヽ|　ヽ´￣ﾉ'　＼l:::|::::ｌ::l:ｌ|⌒ヽ::::::ｌ:::::::::::::|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／从:::::|::|:::::|:://
　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　 /　ヽ|::|::::〃'
　　　　　　　　　　　人　　　　　　　.......:::´　　 /　　　ﾊﾊ:::{_i_　　　　　　　　　【　桓武天皇　】
　　　　　　＿＿＿＿___≧=‐=ﾆ二:::::::／　　　　　　　 _}_ﾄ､::::ﾄ､
　　　,.....::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀Y´￣　　　 _ .　-‐　¨￣　∨.:::.＼
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.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　将監って？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　兵権を司る近衛府における地位の一つです。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　現場指揮官で、護衛や警護の体制を組み立てたりもします。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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698： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:00:10 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「そして延暦十四年（795）、田村麻呂は征夷大将軍大伴弟麻呂の副将として蝦夷に向かうことになる」

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　　　　　　　　　　　　　　ｯく::i:i.ir-_=_-i.l;i::| |ヽ、, _ _
　　　　　　　　　　　　,..r=::.､_,ｲ::', ';:.l.l｀¨::|::´;ﾘ::::| |:: :ii::: ..　｀ヽ、
　　　　　　　　　　 ,.:'´ .. ... .:: :::ヾ::i i:::`ヾ､|,イ:::_:::〉〉:: :ii::::.. .. ..::::',
　　　　　　　　　　,'::.. .:: :::: :::::::::::ii: `ヾヽ､::: :::: ／/:: ::::ii::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　l:::::::::::::::::::::::::::::i : : :::`ヾヽ,ｲ／:: ::: ::ii::::::_:_:_:_ｿ
　　　　　　　　　　〉、:: ::::::: ::::::::ソ:_:_: : : :彡¨ミ : : : : ,ｲiィ´: ::i:::',　　　　　　【　賢心あらため延鎮　】
　　　　　　　　　/　.i｀ヽ;_;_;_;ッｲ:: :: :`.:.､_ ,.r:::-､:_;_イ:/:: :::: ::: l::::l
　　　　　　 j　 ::l､....::::::::/､::::::::: :: :ゝ、: :,_,::､::: イ∧:: ::: :::ﾉ:: ト、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　ミヽ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ　ヽ　　ﾊ.　　| ﾊ　　　　　　　　　　　　　『不運なめぐりあわせに
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　ﾊ　 /／ア', 　 | 〉　　　　　　　　　　　　　　しがみついていること自体
　　　　　　　　　.　　丿　人　 ,イﾉイ丿彡≦ﾐ_　', 　| しr　　　　　　　　　　　　　不運なのさ
　　　　　　　　　）イﾉ　ノ　ヽ（　　　　 < 代:ソ/´　l .ﾘ　/
　　　　　　　） ,/ ／｀二ﾆﾆ二二'j　　ノ -一'__ 　}ｲ　（:.:.:.:...
从　.Yヽ､.　 /イ　´__＞弋:ラ¨　　　　　| ￣￣　　 '　　　Z: : :ヽ.　　　　　　　　　　運てものは
:.,ｲ　 |　 |　　（　　　｀ゝ-- イ　　　弋.　　　　 |　　彡: : : : : : ＞.､　　　　　　力ずくで自分の方へ
　j　,人　ヽ　　ヽイ　　￣￣　　　　 ,;-‐　､　　　 |　__ノ: : : : : : : : : : :＼　　　　　むかせるものさ』
弋　　　＞ﾍ　ｰ彡ｲ　　　　　　　　　　　　　ﾘ　　　 |　ノ: : : : : : : : : : : : : : ヽ
: : ｀¨彡＜_彡ﾍ　 |　　　　　　弋＿　　ノ　　　　|´: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : ヽノ　　　　　　　　　　　　　　ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : ＼　　　　　　　　＿二ﾆ＜＞く､: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : ＼　　　　　　´　__彡イ　｀'＜＞､: : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　「蝦夷攻略に赴く前に、田村麻呂はこの寺に赴き、

　　　　　　　　　　　　　　延鎮と名を改めた賢心に、自らの武勲と国家安泰のための祈願を命じた」

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699： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:00:24 ID:TG.oddrA: 　　　　　「やがて蝦夷へ進発する田村麻呂、延鎮は本尊脇に地蔵菩薩と毘沙門天を建立し、

　　　　　　　　大般若経を書写転読し、田村麻呂の武運長久を祈願した」

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700： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:00:37 ID:TG.oddrA: 　　　　　「蝦夷との戦場に到着した田村麻呂に、老比丘と老翁が現れ、加勢を行う」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {､〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　 ,､r､´ヽ /l　/ミ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉ﾐ! r､/{｡､!个 /l l ､/　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　／　__／　＿__／　/ミY二ヽ.　　　　　 {彡=!,.ｨｪﾄ'ﾟミｫliﾐ/- '　　　　　 _ ,...-―=-, ,...　＞
.　　　　　/　// 　／,　 --'／　　ヽ,ｨﾆ‐ヽ..　　　　　｀ヾ=ﾄ ,{ -‐ヽli l|ヾ,＿,..-x-'''´:::::ヽゝ＞´∧／
　　　　　l　//　／　/　　 /　　 ,ｨﾆ､}}r-｀ヾl　　　　　　 ///li||i|lﾐ|i |i::/二/::::::::::,-´ｰ_,＞ ''´　　〉
　　　　　l .l/　 {　/ }　　 {l　　 |ミヾll彡ﾖ　i!.　　　＿/// li|,i l ||i l|/三/,ｲ!／｀- ﾚ'　　　　　 /
　　　／　| 　 /'´ /　　　ゝヽ. l　　　´´l　{lヽ..:::::::::::∨///::li//,ｲi ,l|{-〈/_,/　　　　　　　　　 /
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　　　 Y　/　〉 / l　l, ヽ､ﾆ//´　　　ヽヾ､　}..ｲ-////:.:.:./´:.:.:| i | r-,-,/　/ ， }＿＿　　　＼
　　　 / / .／/,ﾆ､l ll ./＿_ヾ　　　, ィ} }　ll　ﾉ.....////:.:.:.:.l:.:.,: -|i l　|､-' ﾄ-'_ノ_ノ,　} 　｀ヽ､　　/
　　　l／　{　∧　 ll.　ヽ'＿__ゝ　　/ｨフ从〃´　 ,///:./:.:.:l:.´:.:.:.:| i | |:.: ー-､__ ﾉ |　|　　　ヾl　 }
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　/　ヽ　 /}　ヾ .lヽ }　　ｨ､__´　ハl　　　　l//＼:.:.:.:.l:.:.:.:／l | /　　 .|　 |　j｀|　| /　　　 ∧　 ‘，
　l 　ノ　 ./　｀ヽ　}} l lヽ.　　　 ´.／))´...'''´　/l从.　＼/:.／　 | ﾚ　　 |　 |　| .|　|'　　　　/∧
　ヽヽ　　)　　ノ　 }}_ﾉ ::::::ゝｰ　l´}}　｀..ﾞー--/　　　　　｀´　　 l/　　　 |　､　V　/　　／∨∧
　/〃　　{　{　　　ll }＞､_|ﾉ￣´´))ヽ!　|　　ｲ　　　',　　　　　　 /　　/　　ヽ'＿l＿_／l　　∨∧
　) 》　　 l　ﾉ　　ﾉ丿::::::::＼　　｀..ﾞl　l.　　 |　　　 ,　　　　　 /　　 /　　　ﾞ､. 　　　 |　　∨∧
　Yl　　 /´　/´/´, 'ﾆﾆﾆ､ヽ＼　＼! ,ｲ　　 l　　ヽ　､　　　　 /　　 /　　　　　l　　　　 |　　　∨∧
　ヾ/´ } .／イ::::// 　　　ヽ､:',.ﾞ∨ /　　.|　　　､　　　　 /　　 /　　　　 ',　　　 |.　　　 ∨∧
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　　{:::)'::))::::::::::// l　　　　　　＼:|.　　　　　|　　　　　　 /　　 /　　　　　　　 |　　　.!　　　　　∨
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　　　　　「老比丘の法衣は敵の矢をことごとく防ぎ、老翁の放つ矢は百発百中」

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701： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:00:53 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　,ィ、 ,、　　 /　　　 l　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　今
　 ,'i　ヽ' ヽ　./　 . 　　 l　ヽ　　 ,／´＾v'＾､　　　　　　　　／　　メ　　で.　の
　,'.l　.ﾄ　ヽ､V,'　　　 _,,､'-‐''"￣/　 , -､'､　'､　　　　　　　 |　　　ラ　は　は
　. l　 .l ＼　＼r''"´/ｨ､ヽ　　　/ .／　__ヽl、 '､　　　　　　 |　　　だ　無　 .メ
　--､　ヽ　｀ヽ､ヽ'"/ l ヽ.ヽ､,,/ /.／´__ヽ.l ヽ,,l　_,､-''´ﾊ　|　　　：　い.　ラ
　　　l＼ヽ、　｀"´　　　｀-r" / ／__ ヽl,／'､ヽ　　ノ ,l　 | . 　　：　　　　ゾ
　ー┴-ヽヽ─---　　､.　.　'v' /／ヽヽ l''"7ヽ　l／,イl　　l　　　　　　　　｜
　::::::::::::::::::l　l｀"''ー---＝-､､.l 'ｲ .O.l::/　　　ヽ,､-'"/ l__.ィ＼、　　　　　マ
　:l￣｀ヽ:::::l　!　　/::r＝＝--､､l:::ヽノ;/_＿＿　　／／l　l ヽv'::＼＿＿　 .＿／
　::l　‐ッ､ヽ､ '､　fl:.:.｀､ー┴'-ｦ::::::　K‐Ξー--'7r'"_l＿l__」／::::／　　 /／
　,ﾊ　 l　ヽ　ヽ'､ l.|:.:'"''　　'"''":.:.:: ,,.l､｀'亠'::::l　/__:::::::::::::::::::::／
　/ﾊ　'vr"^/ｲ!｀i.|.r' ,　　　　 _r'_,,:::..l ｀"　':,'／,　/:::::::::__,／
　/ ﾊ　ヽ　,'i l.|　l.l'"''　 ,r''"､､　｀''"^ヽ　､il/l'イ/￣￣
　,/　ヽ .ヽ,'.l l.|　l |　　,:'　　,r-----､" l ,/ lﾊ/
　　　/,ﾍ､,' l l|　 l|､,,　　 ;'　　￣二 '　 '.,ﾊ　l l
　　/ ///,' l ||　||//ヽ､,,ィ　 ,ィ1"''ヽ　/l　l　l |ヽ
　/ /// ,' l .l |　ll//　/ヾｨr'1l l　　l.lヾｲl　.l　l lヽ＼
　 /// .,' .l .| |　l|// /　i l　l.| l 　　l　l l l　.'､.'､'､ヾ＼
　///　,' .| l　|　l.|l l　l　l .|　l| i　l　 l　l |.ﾄ　'､ '､ト､ヾ＼
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　::::::::::::l .l .l | |　l.|l　l　l　| l .|.　 |　 l　l l |ヽ　ヽ　ヽヽ　　ヽ＼._
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　｀ー''"l l　| l　|　l .l　l　| l l . l　.l　.l　l ; lヽ､ヽ　　ヽ￣:::￣ヽ　　ヽ_,,､-‐'''"l:::::
　　　く;;l l　l　l　|　ll　l 　l　l l　l　l .l　l l､lr:::ヽヽ　　ヽ::::::::::ノ　　 ,ﾉ__＿＿/::::::::

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　 . 　　ヽノ : |.　　　　 i.　　　,! 　　|／
　　　　　 | :::::: |　　　　 `ｰ--‐' 　　 |
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　　　　　 | :::::: |　　　　　　　　　　 |
　　　　　 | :::::: |　　　　　　　　　　 |　　　　　【　夷狄　】
　　　　 └――┬┬―――┬┬―┘
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　　　　　　　　　　　　　　「老比丘は地蔵菩薩、老翁は毘沙門天の化身だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　田村麻呂の軍はこの加勢に大いに勢いづき、蝦夷の乱を見事に治めることに成功した」

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702： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:01:20 ID:TG.oddrA: 　　　「その後再び大軍をもって田村麻呂の軍に襲いかかった蝦夷軍だが、雷と大風により壊滅的な大打撃を受ける」

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　　　　 / / / / / / / / / / / / /　 / / / /　 /＿ノ
　　　 / / / / / / / / / / / / /　 / / / /　 / ＼　　ク　オ　.オ　オ
.　　　/ / / / ／⌒ヽ / / / / /　 ./ / / /　 / /　ﾉ.　レ　 |　　|　　|
.　　 / / /..//{　　 .ﾉ＼.:/ / / 　./ / / /　 / /　く.　　メ　マ　マ　マ
. 　 / / / / ′　　　　＼ / 　 / / / /　 / / / ノ. 　ン .イ　イ　.イ
　 / / / / .′　　　　　　＼　/ / / /　 / / ／　　タ　ダ　.ダ　ダ
. / / / /　′　　　　 }　　 .入 / ⌒)　 / ＜＿. 　　イ　 |　　 | 　 |
.　/ / /　'　　　　　　　　　　/:::∧ つ　⌒ ヾ/ / ) 　　ン　リ　リ　リ
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.. / / /|　　　　　　 .| /).ﾉ)/⌒￣≧x从_≦￣(　　.:}
./ / //|　　　　　　 .|⌒V {厂ﾑ/⌒ ハ ⌒ヽ从　　し}
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　　　「こうして完全に蝦夷を屈服させた田村麻呂は凱旋し、帝にこの度の戦いにおける延鎮の祈祷による霊験を奏上した」

.
703： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:02:00 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

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　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　　｛ }ノ´
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈　　　　　　　　『へぇ、そんなことあったんだ』
　　　　 }:!: |::|:::l::|　＼　　　　　　 ‐ _ノ
　　　　ぃ::|::|:::l::|　　丶　　　　__,　，／
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼　　　 /
　　　　　ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ
　　　／　　　　　　　　　 ,′
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／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　＞､ｘ‐ ､
　　　　　　＼　　｀ヽヽ、　 | | 　＼
　　　　　　　　　＼　　　　＼ ` ┘!　＼＼
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　　　　　　　　　　「そして田村麻呂は延鎮への褒賞を奏請し、

　　　　　　　　　　　　それが容れられ、延鎮は内供奉十禅師に補せられた」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　内供奉十禅師って？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　宮中で帝の安寧を祈願する職務にあたる官位です。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
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. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
704： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:02:19 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,..．-=≦辷ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.. -=≦＞'''ﾞ'/////,i:i:i≧s｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　zr=≦＞＜////////////∧i:i:i:i:i:i:i≧s｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.｡s个/////////////////////,'寸i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧s｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ィ升/////////////////////////ア圭≧s｡i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ升//'ﾉ戈艾艾艾艾艾艾芝/////r-=≦圭圭圭圭圭≧=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ升////∨/＼ﾞ寸/!/!/!/!/!/!ー=＝彡圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ升///////ｱｲ::x＝ヽ`マ/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/
　　　xzzzzzzzzzzzzzzｧ'´/////////アイ彡'二ﾆ=≧s｡＞=ﾆ/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/!/
　　　ﾉ∨///////////////////彡'7777二ﾆ=-=ﾆ辷彡=ミ三三二ﾆ=-----=ﾆ二三三三三三三
　＿/＞'///彡イ＞-=ﾆ二三弌辷ﾆ=-|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|iＹ^Y|i|i|Y^Y|i|iY^Y|i|i|i|i|i|i|i|lililililililililililllllllliiiiiii
..ゞｰtzzzzzzz彡イ|　| |　| |　| |　| i|　Ｙ^YY^Y￣|　i|　　 |ｌｌ|￣ |ｌｌ|￣.|: :|⌒YY￣￣ゞ;ﾐ;ゞ;ﾐ爻ゞ;ﾐゞ;
　　　　|l |:| |:l　　|:|...＿＿＿　|　| i|　ＹＹＹＹ　..|　i|　　 |ｌｌ| 　 |ｌｌ|　 .|: :|.　 | |　,;ﾐゞ;ﾐ爻;ゞ;ﾐゞ;ﾐ爻;
　　扞卅」 |ﾞ,､-''"´:::::::::::ヽ,-､＞‐､-_,,|::|　|::l-_ .|　i|-_-_‐○zzzz=ﾆ二三三三三ゞ;ﾐ爻;ゞﾐ;ﾐ爻ゞﾐ;ﾐ
　　守.....,､-'__:::::::::::::::::::::::／ノ::::::::::::｀‐､...卅卅卅卅卅卅 | |辷辷ﾆ=-=ﾆ二三三三ゞ;ﾐゞ;爻ゞ;;ﾐゞ;ﾐ;
　　-..／:::,-'"´｀`､:::::::::／;;:/::::::::::::::::::::::＼.ﾞ---r-------{,,}-Y^Y^Y^Y^Ｙ^Y^Y,,;ゞﾐ;ゞﾐ;爻;ゞﾐ;ゞﾐﾐゞ
...　　/::::::i_,､-‐i;;;;ﾉ_,-'´;;;／::::::::::::::::::::::::::::::＼ /ゝミ/////|::|/,|: ｌ|/,|/ |: ｌ|/ゞミ;ゞﾐ爻ゞ;ﾐゞ;ﾐゞ;ﾐﾐ爻;
.　__/＿＿ヽ!ﾝ, ノ;;;;;;;;;／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽゞﾐ爻;;ﾐゞ;ゞﾐ;爻ゞ;ﾐゞ;ﾐゞ爻ゞ;ﾐ爻絲ゞ;ﾐゞ;,ﾐゞ爻ゞﾐ
.　ゝ_)＿＿＿｀;;;ﾟ｡;;;;;;;;;',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀､ﾞ;,ゞﾐ;,爻爻ゞ;ﾐゞ;;ミゞ爻;ゞ;ﾐゞ;ﾐ爻;ゞﾐ;ﾐ爻;;ゞﾐ;爻;
.....　　||‐┿..　｀､;;ﾟ｡;;;;;;;;;｀`‐-､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'., ;ﾐゞ;爻ゞ;ミゞ;ﾐ;,爻ゞ;ﾐゞ;,ゞ爻ゞﾐ;ゞﾐ爻;;ゞﾐ;爻ﾐ
.....　　||‐┿┿..　ヽ;;;;;｡;;;;;;;;;;;;;;;｀‐ ､._::::::::::::::::::::::::::::::', . ﾐ爻;ゞﾐ爻;ゞﾐ爻;ゞミゞ;;爻ゞ;ﾐ爻ﾐゞ;ゞﾐ爻ゞﾐ
.....　　||‐┿┿┿......＼;;;;;;;;;r ､;;;;;;;;;;;;;｀`‐-､._::::::::::::::::i.ゞ;ゞﾐ;;ゞﾐ爻ﾐ;ゞﾐ;ゞﾐ爻;ゞﾐ;,ゞﾐ爻ﾐゞ;ゞﾐ爻;ゞﾐ
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　　　　　　　　　　　　　　 ┐┤　　　　　　　　　　　　【　清水の舞台から飛び降りる究極超人　】

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　　　　　　　　「延暦十七年（798）に、田村麻呂に拠って仏殿は造替され、

　　　　　　　　　　　　本尊が遷座し、今日の清水寺の礎が出来上がったわけだ」

.
705： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:02:48 ID:TG.oddrA: 　　　「このあとの清水寺縁起絵巻は、清水寺にまつわる様々な神仏の加護や、

　　　　　　　　　時代が下って室町時代の将軍、足利義稙と清水寺の関係に触れる内容になっている」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　/　　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　!　　　 ,. -ｰ┴ 、
　　　　　　　　　　　｀ヽ_ｨ≦.:.:-.:.:.:.:.┴、　　　　　　　　　「さすがにそこまで紹介するには尺が足りないから、申し訳ないが省略だ」
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　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼　　　　　　　　「ま、しゃーねーお」
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
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706： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:03:02 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　＞＜　　　　　　　､ _/　　　　　　　　　　 ,　:.ヽ!ミヽ
　　　／　　　　＼　　　　　　ヾ　　　,　　,　　ﾉ　,久　.:::::::::{｀　　　　　　　　　　　　＞＜
　　 /　　　　　　　 V　　　　　 .〉:'　ﾊ/ /　　_,ﾉ　,ｲﾊｿ:::::l:::ﾐ}ヽ　　　　　　　　　　／　　　　＼
　 ./　　　　　　　 V　　　　　　 .{　 ,rN　ﾊ　八　/,ィ≦ﾊヽ::|:::::ヾ　　　　　　　　 /　　　　　　　 V
　 '　　　　ジ　　　　　　　　　》　i　,ヾ'ミ丶　ヽゝ',.=x ,ﾉﾘl::l》へ _　　　　　　　　 ../　　　　　　　 V
　 l　　　　ェ　　　 l　　　　 .｀ =,　 ,l　ゝ '´ぅ｀,::v::l :ヾﾟノ:_,ｨ::{) }:,ﾊ　　　　　　　　　 '
　 |　　　　│ 　　　 | 　　　　 .ゝ::ヾ｀ミヽ／ﾉ ' ､｀　<__乂.ﾉ:{　　　　　　　　　 l　　　か　銀　　　l
　 |　　　　ム　　　 |　　　　　 .ヾ::{　ヾ=-　ゝ._..:ﾉ　､ノ :::l:::ﾊヽ　　　　　　　　 |　　　と　河　　 |
　 |　　　　ズ　　　　 |　　　　　　｀ミヾ｀ニゝヽ -==≠- ゝ彡'ｿﾘ､　　　 __ 　　　　 .|　　　思　パ　　　|
　 |　　　　・　　　　　 |　　　　　　　　ﾘﾊ{:｀:l: ＼｀二ニヾ＼:∨: : : :ミｘ≦: :≧ｘ、　　　 |　　　っ　ト　　　 |
　 |　　　　ボ　　　　 |　　　　　　ｘ≦:/: :∧: : ゝ‐_--‐' ゞ彡: : :,,..:..''´: : : : : : : :∨　　 .|　　　た　ロ　　 |
　 |　　　　ン　　　 |　　　　／ : : : { : : : :＼:∨　): :/ ; ,rく⌒: : : : : : : , : : : : : ∨　　|　　　か　│　　　|
　 |　　　　ド　　　　　|..,.r=＝彡'≧＝=‐-: :;.._: '.ﾉ　/: :／: : : : : : : : : ヾ :/､ : : : : : :∨　.|　　　い　ル　　　|
　 |　　　　さ　　　　 | .: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:. ／　〈:.:./..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヾ!: : : : : : : : ∨ |　　　？　　　　 |
　　　　　　　　　　 / : : : ∨i: : : /:.:.:.:.:.:.:.:.:/　.,r'"´...::》.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :∨ : : : : : : : 〃⌒ヽ　　　　　　 l
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　　　　　　　　「後は坂上田村麻呂について簡単に説明をして、今回は終わりにしたいと思う」

.
707： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:03:14 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「坂上田村麻呂は、征夷大将軍としてよくその名を知られている英雄だということは先程も述べた」

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　　　　　　　　　　　　　(ヽ,.._ ,. '´¨｀`ヾVｲ''ﾞﾞﾞヾ
　　　　　　　　　　　　　ゞ'´　　　　　　　　　　｀.::;`ヽ
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　　　　　ﾚｲ〃　　　　　　　　　　　 .:.:;:.:.:.:.:;.:.:;.;:.:.:.;.:;.｀`}
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　　　　　　　　　　､..`ゞ''z弐､;(`ｰrtﾃｧﾞﾞ` ｀ヽ.:.:！ ) ！｀`k..ﾉ)
　　　　　　　　　　 `ヽ:j　｀ﾞ7　｀ﾞﾞﾞﾞ´ ｀`､ __ノ.:.:..:.:Vノﾉ.:.:ヾﾙ'ﾞ
　　　　　　　　　　　_ノﾊ. ,. ⌒　　　　ヽミイ.:.:.:.:.:}レ'ﾞ.:.:.`ﾙ'
　　　　　　　　　　　｀フﾊ `ｰ 'ﾞ　　　　　ゞ彡'.:.:.ﾉハ.:.:`V
　　　　　　　　　　　　´　 V^ヽ…一 ′　 .;'`フ　ﾉﾊV
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　　　　　　　　＿ _.....　 ∧V ､　　　　,.. イ.:.:.:.ィ´.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ､
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　　　　　. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.: .:. : .: .: .: .: .: .: .: .: ／ .: .: .:. : .: .:. :. :. :. :. :. : .:.
　　　　　　　　.: . :.: .: .: .: .:. :. : .:. :. :. :. :. :. :. :／ :. :. :. :. :. :. : .:. :. : .: .: .: .. :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「小学生でも知ってるレベルだお」

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708： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:03:52 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「清水寺縁起によればその出自は遠くは前漢皇帝高祖より第二十八代目の孫とされている」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-─-<ア⌒ヽ⌒ヽ__
　　　　　　　　　　　　　　　 x≦ 　　　　　　　￣　ヽ＿
　　　　　　　　　　　　　 (＿ノ⌒　　　　　　　　　　　　　　く
　　　　　　　　　　　 _ イ　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　Ｙ´ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　Y´　　　　乂＿＿_　　　　　　乂乂__ヽ　　|
　　　　　　　　　　　　）ﾉ{ 　　　　　　　　乂＿＿__ ノ　　乂
　　　　　　　　　　-=彡ｲ乂　　乂人乂＿＿　　　乂／⌒Ｖ　　　　　ヽ
　　　　　　　　ﾉ从　　乂才ヾ　　乂＿＿　从{- 　 Ⅵ乂　　(⌒
　　　　　　　　　　　　从 . 乂(彡ﾉ-气　　　　从　}ﾉf＾　/ 从　ヽ { ）
　　　　　　　　　　 'ｰ∧　　夊ｿ　　　　ﾉ　乂しﾞ　/乂）　从
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　ﾉ　く　ｰ< ヽﾉ　　(⌒
　　　　　　　　　　　　 .′⌒　　　 =ミ　　　ﾌ　（　　　 }从　　ヽ
　　　　　　　　　　　　ｰ＜｀　　､　　　　　彡　ミ　　　　ﾉ⌒ヾﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 <___　イ　　　　　 ⌒7　　　　　　　　ﾉ∨
　　　　　　　　　　　／　（_,,,　　　　　　／.′　　　　　／ : :乂__
　　　　　　　　　　　　　／ .／　 }　　　　.　＜　/.　　　　／: : : : : : : : :ミ: :
　　　　　　　　　　　　　<_.／.　　八　　／_　、　.′　　 . . ＜: : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨乂: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ . .＜ : :∨: : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　ｘ:≦ : : : : : : : :∨ : : : : : : |: : : : : : : :＿:_:_: ノ
　　　　　　　　　　　　　　ｘ:≦.: .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ γ : :￣: : : : : : : :
　　　　　　　　　／: : : : : 乂:_.: : : : :_:_: :---ミ: : : : : : ://: : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　「高祖キタコレ」

　　　　　　　　　　　　　「項羽と劉邦で知られる劉邦さんですね」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　高祖さん　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　秦帝国を打倒し、漢の国を作り、そこの初代皇帝になった方です。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　同時代のライバル項羽さんに負けて負けて負けまくって最後に勝って皇帝になりました。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　晩年は往年の忠臣功将を粛清して基盤の安定をはかりました。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　奥さんの呂太后さんは中国の三大悪女の一人です。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　怖い夫婦ですね。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
709： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:04:03 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |　　　　　　　　「……」
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

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　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
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　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　　　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／　　　　　　　　　　　　　「……日本人には馴染みのある人物なのよね、きっと」
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

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710： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:04:27 ID:TG.oddrA: 　　　「また他にも『後漢孝霊皇帝の十三代後であり、阿智王の十一代後の孫』と記されている」

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.　　　　　「仙台藩の伊達秘巻や一関田村系譜には
　　　　　.　ヽ＿＿__　　 }　　..... ......: :::: （( ￣
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.　　　　　　　　　　『後漢霊帝三代後の阿知王は日本に帰化をした』という記述があり、
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ　　　　　　　　　　一応食い違いはない」
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´
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.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　孝霊皇帝　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　『霊帝』という呼ばれ方が有名だと思います。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　十常侍をはじめとした宦官の跳梁跋扈を許した後漢末期の帝です。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　在位中に黄巾賊による大乱が起き、三国志の時代に入っていきます。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
711： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:04:40 ID:TG.oddrA: 　　　　「そういう遠い祖先の話はともかく、

　　　　　　坂上田村麻呂の父親の名前は左京大夫苅田麻呂とされる」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　「身の丈は六尺八寸胸の厚さ二尺八寸の堂々たる偉丈夫だったらしい。
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　……多少誇張入ってるんだろうけどな（小声）」
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　「その辺は突っ込むのは野暮ってもんだお」
　　　　　　　／　　─　　 ─＼
　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

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712： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:04:51 ID:TG.oddrA: 　　　　「別の資料では身の丈五尺八寸とか書いてあったりするんだよなぁ……」

　　　　　　　　／￣丶
　　　　　　　　 l　　　　 l
　　　　　　　　 j　　(_ﾉ､)__
　　　　 ,r : ' : : "/ﾍ　　　∧ : :＞.、
　　　　ハ : : : : : ',　｀ -ｭ'´ i : : : : :j
　　　　{ : ', : : : : :∧ ∧::ﾊ } : : : : :{
　　　 }>‐::'､ : : : : V /::Y｀i : : :/ :}　　　　 _、
　　　　 } : : : : : : : : ∧i::::ﾚ : : : i: : :i　＿r T {ＪJｰｧ
　　　　 i : : : :i : : : : : ∧/:＞へ : : :!/　　'Ｊ┘　 /
　　　　 }, -‐-'、:_:,. - '´ 'V　　　ヽ./　　　　　　/
　　　　 Y ´ : : : : : : : : : : :」ｲ｀t У　　　　　／
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　　　　　　　￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　-───＜_　　｀ヽ
　　　　　　　　 ,　´　　　　　　　　＼　ﾉ
　　　　　　　　/　/　　／三｀Y三＼　＼
　　　　　　　 ,'　 ′ 　/／´ 　　｀ヾ|　ヽ|
　　　　　　 |　 , 　　 |'＿_,ノ　　`ｰ┤　| |
　　　　　 |　 | 　　 | 　＿- 　 ,ﾆ､{ |　| |　　　　　　　「まぁまぁ、気にしない気にしない」
　　　　　　　 ',　| 　｜ﾚ'´　｀　　　,,V　ﾊ|
　　　　　　　 |　',　 Ν''　　＿_　　ﾉ /
　　　　　　　　|　＼|_`ﾆ=r ｀ﾆ´ｒ＜_V|
　　　　　　　 | 　/´ |　ﾚﾍ　　/V |　ヽ|

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713： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:05:05 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　「武芸絶倫で、膂力も凄まじく、怒れば猛獣さえも恐れてその場に伏したと言われる」

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　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ辷
　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ=彡　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ弋
　　　　　　　　　　　　　　　　 7　　　　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ代
　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{.
　　　　　　　　　　　　　　　　从Yヽ　　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ圦
　　　　　　　　　　　　　　　　　j {l j　从小{圦ﾆﾆj爻ｲ示ﾆﾆﾆﾆﾑ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　圦ﾙ{ ´rﾓﾃ7ﾆﾆﾆ tﾃｧﾆｱﾆﾆ代
　　　　　　　　　　　　　　　　从　弋｀￣　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾄﾆﾆ込
　　　　　　　　　　　　　　　　　　小弌　　 ( （ﾆﾆﾆﾆﾆJ==从
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __从圦　､　寸ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=ｰ
　　　　　　　　　　　　　　イ: : : :込ﾆ∧　/ﾐ二二´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=ｰ
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : :.ﾆﾆﾆﾆ〈ﾐ/　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=ｰ
　　　　　　　　　　　 ': : : : :ﾆ: : ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ: : : :ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=ｰ
　　　　　　　　　　/: :∠ﾆﾆﾆ:.:ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ: : ﾆﾆ: ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=ｰ＞: :´: :ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　イ⌒ ≧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ: : : ﾆ: : ﾆ: : : : : :／: : : : : : ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　／⌒ヾ: :ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼: : : : ＞--==ﾆ⌒' ＜: : ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　 .／　　　 -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ／　　-‐‐‐‐--＜ヽ〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　／　 ´￣｀ｰ==ﾆﾆ二二＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞　　　＞≦辷ｰ＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7
　/´　　　　　　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾌ　　　....: :.´￣￣｀寸ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7
　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　／　　 ..: : : : : : : :.Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
.{　　　　　　　　　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ弋　'　　　　.: : : : : : : : : :込ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
弋ﾆﾆﾆ=- ＿＿ -ﾆﾆﾆﾆﾆﾏﾆﾆ==一イﾑ -=ﾆ　　: : : : : : 　イ∨ﾚ'＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｲ
　　‐=ﾆﾆ二二ﾆﾆ==一 ´　　　　＞　　　　　ヽ -一: :.イ∨: :/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 .: : : : : : : :ﾉ: :.＜＞: : : :/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　　　　　　　　／　　　.: : : : : :: : : ＜＞: : : : :.イﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ圦
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 .: : : : : : .＜_＞ /: :イﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ
　　　　　　　　　　　 /　　　. .: : : ＜_＞　　／: : : : ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ込
　　　　　　　　　　　　　/-＜＜_＞: : : : :　-=　弋: : : : :.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　　　　／　　　)　　　　-=ﾆ三　　　∧二三三ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　／　　／ﾆﾆ三´
　　　　　　　　／　　.／
　　　　　　　⌒ヽ　／
　　　／　　　　　 }
　　/ ⌒ヽ.　　／
　　{l.○V ）.／
　　寸_彡'
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714： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:05:22 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　│　　　　 /
　　　　　　　　　　　 |　　　　 |イ
　　　　　　　　　 l　　　 l､_ﾉ　　　　　　彡　　／　　　イ
　　　　　　　　　 '　　　ﾄｧ　　　　　, ｲｨ′ .,イ从 lｲ /　{　ｲ
　　　　　　　　　　　|　　　　 { {　, イ ,ｨｰ-{.|　ｲ（　ﾊ从{　　ヽ.人
　　　　　　　　　　　|　　　　　从 {　{.　|'￣ﾐ从弋辷ﾆﾆ二二辷弋ヽ
　　　　　　　　　　 | 　　　　从ハ 'ｲ（℃j　　　 yｰ-　　　＼Y ｀Y
　　　　　　　　　 |　　　　　　 ∨ ___フ´　　　　,==＝弋　　　　　 j
　　　　　　　　 | 　　　　　 / {　　｀'''　　　　　　　　　ｰ-イ
　　　　　　　　 | 　　　从_,ｲ　ヽ　､　 ,　　　　　　　　　　　ゝz彡　　 ,イ　　　　　　／
　　　　　　　　 |　　　　 {　　 j　　ヘ　　　　　　　　 {　　　　 /　　　∠___　　　　　　／{
.　　　　　　　　　　 |　ryー─‐z──,--　､　　　_ｨヽ　　小､____ ノ　　 / 　　 ∨ 　　／.: 人
.　　　　　　　　　　 |　{j__ノ__ノ__ チ≦ ￣￣￣￣　　　　ﾄ辷 --　　　 /　ヽ　 |　　／.: :. :. :. :ヽ
.　　　　　　　　　 ├─‐---ﾄｨj　　｀ミー--　　　　　人　　　　 /_ ／　ノ　／.: :. :. :. :. :.
　　　　　　　　 |:. :. :. :. :. :V　　　　　　　　　　ト､. 　　 / 　_,ｨ斤　.:'.: :. :. :. :. :. :.
　　　　　　　　　 |:. :. :. :. :. :{　　　　　　　　　　　　　ヽ､__ 彡 '｀ｱ´　 ___./.:. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　　　　　　　　|:. :. :. :. :. :.ヽ.　　　　　　　　　　　　／　ﾄ-彡: : : : ｲ:. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　　　　　 ',:. :. :. :. :. :. :. :｀＞────　　　　　　　 ,..:＜:. :. :. :. /.: :. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　　　　　　 ': :. :. :. :. :. :. :. :.. |　＿＿　　　　　／:. :. :. :. :. :../. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　　　　　　　　　|:. :. :. :. :. :. :. :. :.|´: : : : : ｀ミ: : . ...　／:. :. :. :. :. :. :../:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　　　　　　　　　|:. :. :. :. :. :. :. :. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
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　　　　　　　　　　「だがその一方で笑顔でいるときは老若男女等しく慣れ親しむ端正な顔立ちだったらしい」

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715： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:05:33 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　ィ彡 : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:∧: : : :＼
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　　　　　　　　　　　　　｀ﾌ/::／ : : :/ 人:::人_＞マ人{: : : :::{⌒ヽ : ::::∧
　　　　　　　　　　　　　　 {/:/ /:人: {:/:::／∠二フ　　{: :/::八ﾆ7_} : : : ∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　∨ム:从ｨ仡|　　　　　　　　　}: : .::∧/ : : : : : ::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ ) )|　.ﾑ- 　　　　　_,　_ﾉ人.:::八 : : : : : : :.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　､／八.(＿_ ノ　　　ノ　／ノノイ＼: : : : : ::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ /ハ　L _ -一'"　　　　　 ′_ノ人从ム{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／ -一7　　　　／/　／￣￣｀∨
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　　　　　　　　　　　　　　　　 < ／　　　　､＿　イ￣/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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　　　　「眼は鷹隼の如く、髯は金線の如し、その人となり勇猛にして、

　　　　　ただ欲するところに従っていたというが、神仏を崇めること篤く、粗野ということではなさそうだ」

.
716： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:05:43 ID:TG.oddrA: 　　　　　「知謀武略衆人を超え、

　　　　　　　　　　　宝亀十一年（780)に将監に任ぜられたのはさっき話をしたとおりだ」

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　　　　　　　　　　　　　　Ⅹ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〝〟
,,　　　　　　　　　　　　　　Ⅸ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅳ
,　　　　　　　　　　　　　　　Ⅵ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　.│ﾉ-'-―γ￣　　　　冫　　　　　　　　　l}
　　　　　　　　　　　　　　｀ﾉノ '´￣ヽ､ `ﾐ＜＿ノ'´　　,.人　　　　　ハ　〟
,,,,　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　...,.rf￣¨ヾヽ＿ノ─r⌒丿　.λ　　　｀ヽ/）
,,　　　　　　　　　　　　　　ヽ　〝=====＝　　　　　｀ν─¨ﾟ´く.　　　　.丿
　　　　　　　　　　　　　　│　　丶─'⌒′　　　　ノ∠=≦⌒)ﾉ　　　,Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　/..〟(:(ノ:i.　/　　　　..)
,,　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　(　ヽ,…　/　　　　〟ﾉ　　シャンパンは一人で飲むもんじゃないぜ
,,,　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　⌒ヽ｀　,.√　　　.ﾉレ
..,,　　　　　　　　　　／　　　　,,i´　　　　　　　　　　　)　　/　　　／
...　　　　　　　　　∠　　　　´...＼　　　　　　'⌒＿ .ノ　　ﾉ　　　し〟
　　　　　　　　　　＞＿　　　　　　｀｀ヽ、＿＿＿＿.,,,,　ﾉ　ヽ、.ノ'´
　　　　　.　rf rf厂　　＼　　　　、　　　　　｀｀Ｙく,（(_`/ノπ.ﾞ＞´
=‐-=ﾆ:.::.:.: 丶 i:i:ヽ　　　　　　　⌒ヽ、＿　　　　　　｀‐=ゝ((；:)
:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:＼i:i:i:∧　　　　　　　　　　　｀｀　　　/′,,ノ..｀￣
.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:　i:i:i:i:i:∧　　　　　　　　　　　　　　/　.、　ゝ
　　　　　　　　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　￣
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　「人を御すること誠に寛大だったため、誰もが皆、彼の下で働くことを喜んだという」

.
717： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:05:56 ID:TG.oddrA: ─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l:　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l:　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y_ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　 y≦､　　　　 | |
　　　　　　　　　　　　　 z≧⌒ 　　｀ヽ　　 | |
　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　　乂　 | |
　　　　　　　　　〃　　　　　　　　ヾ　| |
　　　　　　　　 {　　　　　　　　　　　 }l　| |
　　　　　　　　､ｿ　　　　　　　　　　_　ilし.| |
　　　　　　　　　　代　　从小从ﾘ斗　{ﾊ斗 | |
　　　　　　　　　　弋从 {｀tﾃ　イﾋｧJ　V 从ハ
　　　　　　　　　　Ｊ八　 j|　　弋　从∨lﾆlヽ
　　　　　　　　　　　　弋 ∧ ゝイ　ｧ㍉ﾉ小'::l三l::ﾊ
　　　　　　　　　　　　ミﾊ/ﾐ7ﾆ´　　' ∧':::l三l :::',
　　　　　　　　　　　　 .::〈ﾐ/ ＿／ｨ彡V::::|三| :::ﾊ
　　　　　　　　　　__.. ::＜: : : |: : : ::ﾉ: : : : |:::::j三| ::::::}:｀ヽ
　　　　　　　..:＜: : :-<: : : : : |::∨/: : : : :ｨ:::::'三{ :::从 : : ﾊ
　　　　　　/ .: : : : : jｧ:｀:ー=: : : ＞''¨´:/ 代j三|:::/ .::. : : :.l
　　　　 / .: : : : : :' : : : : : : : Y: : : :.／ Y:::::|三|::'　.:::l: : : :'
　　　　ｲ : : : : : :ｲ : : : : : : : /: : :／　ｲ:::::|三.|′.::::lヽ: : |
　　　　ﾘ : : : : : :.| : : : : : : : ≧ｧ′　ノ. |::::::|三.| :::::::::|　|:.ﾉ
　　　　ﾑ=-一- ｧﾆ=一'' Z===弋　　　ﾊ:::::|三.| :::::::.ﾘ　ﾘ
　　　 .'　　／　　　　　 {====彡' ¨¨¨¨´V:|二.| ::::::人/
　　　 |　　/　　　　　　　ヾ=／: :ー=ﾆ¨¨´ V::::弋:Y: :/
　　　 |　./　　　　　　　　／ｰ- ､ : : : : : : : : ∟彡' :.:/
　　　 |　　　　　　　／ : : : : : :＼ : : : : : : : : : : :.:/
　　人　　　　　 ..:＜: : : {: : : : : : : 〉: : : : : : : : : :/
　　　　　ー彡イ: : { : : : : j : : : : : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　 | : :.l : : : : l: : : : : : : {: : : : : : :.Y
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　　　　　　　　「そして延暦十四年（795）の蝦夷征伐では、大伴弟麻呂の副将としてに大いに功をたてた」

.
718： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:06:09 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　「延暦二十年（801）には征夷大将軍の位を授けられ、再び蝦夷での戦いへと赴く」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::|　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::/＼::::::::::::::|　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::::/＿/::::::::::::::|　　　/|　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ::::::::::::::::::::::::::::::l　　/:::|　　l
　　　　　　 _ -‐ ￣｀ｰ､.　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::/　　 |:::/　　 |
　　　　　｢　　⌒ヽ　l　　　ｉ　　　　　, ┤::::::::; - ､:::::::/ 　　 ,二、　　|-､
.　　　　 }　　　　/　 !　　　 |　　　　 l　 | ＿代＿ﾌ::::l n 　ヽ＿ﾗ　　rﾍ l
　 , -―ﾄ､＿　-‐――- ､　| ＿　　ｌヽ |ｌ　/:::::::::::::::/l::l　　＿_)ヽ　 i　 l
／　　　　｀ヽ　　　　　　, - ´ 　＼　l i　l /:/￣￣/ j::::l　　＼:::::/　 |　l
＿,. -┬‐┐＿二ﾆﾆ二=-‐┐´￣　ヽ. l :::＼＿/::ｩ｀´　　　 ):::| 　 l /
.　　　 |　　　ｌ::::::ｌ￣　l::::l　 ,|　　　　爿:::::::::::::::::/　.::.　　 |::/　 /｀ヽ―- ､　　　　　　　　　【　浪人　】
.　　　 |　　　ｌ::::::ｌ　　l::::l　 ,|　　　　　　ヽ:::::::::::::::ィ＝ュ、　l/　./ iヽ　　　　｀ヽ､
.　　　 | 　　ｌ::::::ｌ　　 l::::l 　,l　　／　　　ヽ ::::::::::::r―v　　　 /　 l　＼　　　　-―-　､
　　 .r┴-ｌ　 ´ﾞ'ﾞ`　　´ﾞ'ﾞ`　/一 ´　　　　/　　＼:::::└-‐┐　 /　　 }　　ヽ　　　　　　　　ヽ
　　ヽ　 l.ヽ ''l::::l　 l::::l'' ,／´　　　　 / 　　　ヽ.::::::::::::|　 '　　　｣　　　ヽ　　＿＿　　￣￣｀ヽ
-―一　ヽ＼　 _ 二.イ　　　　　　　 /　　　　　￣￣　　 /￣　 r‐一　￣　　　＼　＿
　　　　　　ヽ. >‐ ￣　　　- ―=―-　ー―-､＿ニニﾆﾆ‐　￣￣￣ //　 =ﾆニ二ﾆ=　　Y
　　　　／　　　　　　_／　　ﾆﾆニ二ニﾆﾆ　　　//　　//　　　　　 //
─────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────

　　　　　　「陸中の地で城を築いてそこを拠点とし、東国の浪人四千人を配置してこの地を護らせた」

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719： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:06:28 ID:TG.oddrA: 　　　　　「ちなみに本朝通紀延暦によれば征夷大将軍に任ぜられたのは

　　　　　　　　延暦十六年（797）とされており、このあたりは清水寺縁起と食い違う」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .-─ ｰ- 、　　　　　 v　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ、　　　　　　_ゝ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　＼　　　　 ( ￣｀ー'- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　＿,.ノ、　,ヽ､,__|　　　　rへ、____　　 'ヽ
　　　　　　　　　　　　＞┴、 |　　　（　●）　（ ●).|　　　　{　　｀､、ヽ__,. ┴、
　　　　　　　　　　　/　{　　〉 l　　　｀　 ´　､｀､´ |　　　ヽ　　i　〉'　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　＞{ .|　　　　 ,′　ﾉ､　 }　|　　　　 |　　l／　　, -ー '´ ｀､
　　　　　　　　　　j　　　 /　 |　　　　｀tﾆ"__, ﾕ′ !　　　　　|　ﾉ　　/　　＿　　}
　　　　　　　ノ ´　　　/　　　へ　　　 -ｰ- 　 ,　　　　　'､人_,.ィ　　/::::... x､ {
　　　　/⌒ン　　　　　ノ　　 /　　|ﾍ､　　　　　　 ,　　　　　ﾔ　　ゝ-ィ／　　 i
─ --/　/　　　　　／　　 /　　 ;　 }　　　　　　丿　　　　　　　{　　　 ,ﾗ　　　 {_
::::::::::ｲ　　.:...　　 r'´ 　　 /　　　j　 |ト､￣￣￣ﾉ､　　　　　　　＼　　 i　　　　　ﾄミヽ＿
:::::::::::l　..: :: :::..　　　　 /　　　 ; 　ﾘ　　7ｲ´:::::::｀VL　　　　　　　　｀ヽ　　　　　　 j　}:::::. ＼
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:::::::フ/　:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.イ ∧ 　ｲ::::::::::::::::.| 　 |::::::::::::ﾉ::::::::::::::::::::::ト､　:::::／:::::::::::
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::::l:::| ..: :: :: :: :: :: :: :: :: :: , 　'´ :::::::::::　∧　i:::::::::::::::::::| 　|::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::＼　:::::::::::::::::::::::

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ　　　　　　　「どっちが正しいのかしら」
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
720： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:06:51 ID:TG.oddrA: 　　　　　「どっちでもいいってのがこのスレのスタンスでね。

　　　　　　　　　　　　○○によれば??だが△△によれば□□ってことで問題無いと思う」

　　　　　　　　／￣丶
　　　　　　　　 l　　　　 l
　　　　　　　　 j　　(_ﾉ､)__
　　　　 ,r : ' : : "/ﾍ　　　∧ : :＞.、
　　　　ハ : : : : : ',　｀ -ｭ'´ i : : : : :j
　　　　{ : ', : : : : :∧ ∧::ﾊ } : : : : :{
　　　 }>‐::'､ : : : : V /::Y｀i : : :/ :}　　　　 _、
　　　　 } : : : : : : : : ∧i::::ﾚ : : : i: : :i　＿r T {ＪJｰｧ
　　　　 i : : : :i : : : : : ∧/:＞へ : : :!/　　'Ｊ┘　 /
　　　　 }, -‐-'、:_:,. - '´ 'V　　　ヽ./　　　　　　/
　　　　 Y ´ : : : : : : : : : : :」ｲ｀t У　　　　　／
─── ｀、 : : : : : : : ＞'´─＜＿＿＿＿／─────────────
　　　　　　　￣￣￣

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　　　　「（チキンでは）いかんのか？」
　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

　　　　　　　　　　 .　　 ´ ￣￣　 =ミ
　　　　　　　　 ,，´　　　　　　　　　　　｀ヽ、
.　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　／　　　　　　　 / /　 }　　　　　　 ‘，　　　　　　　　「イカンデショ」
.　　　　 ,　　　　　 ′ / ∧　,′
　　　　 / /　　　 /　|　/|ｉ |　∨　　　　i
　　　ノイ　　i 　ﾊ斗/-|{ |　/ヽﾄ､_ 　 | i　　　|　i
　　　　　|{ 　 | 　′Ⅵ′八{ 　　＼ヽメ、　　　|　ﾄ､
.　　　　八　 |　|　y'ｆﾁ斧　ヽ　　 x=ｭ､　|　　 |{,ﾉ　＼
　　　　　/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ　　　　 "{じ::ﾊ》|{i　　八
.　　　 ′　｀ﾊ　　　　　　　　ゞ '　八 , '　 ‘，
.　　　　ｉ{　　 !　｀　　　　 '　　　　厶イ　　 i
　　　　八　 |　　ヽ　　　 _　　　　　ｲ　　| 　　 i|
　　　　＼{ヽﾄ､　 i＞　　　　　　イ　}/ｉ　,　 i{　八
　　　　　　　ヽ　 )ノ　/＼≧≦i){ノ}／　}ノ}／）′
　　　　　　　　　　／　　| | |　　|　　　／）
　　　　　 __,，　fi´　　　ﾉ | |　　｀　／／　　　_ 　／）
　　　　 /　　　　||　　／イ:Ｔ:rへ／｀こ7 _　厶}／／
.　　　 ′　　　ヾ／　　 f⌒Y／　　ヽ{　,へヽ∨
　　　ｉ　　　　　　　　　　!::／　　／ソくノ)　 , ′
　　　 | 　　 /7≧x.､　／＼　 .イ7く /r‐'　 /
　　　 |　{:　/三三ニ／　　　｀くﾐ三三{ ′　/
　　　 |　 Vニニﾆ／　＼　　　〉三三}＿__{_
　　　 | 　｀寸i／　　　ヽ　／三「　　　　　|

.
721： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:07:12 ID:TG.oddrA: 　　　　「ともかく、重なる蝦夷との戦いでの功績により、田村麻呂は従三位の位にのぼる」

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　　　　　　　　　　　　　　　　, -＜¨　ｰ- ､　ﾄ--'　　　　　　　　ヽ≦ｰｨ
　 -一＜ﾆ二￣￣｀ヾ￣　　　　　　　　 __弋　　　　　　　　　　　　　ｰ-､
　　　　　　　 ¨'''ヽ　　ヽ　　　　　　　　　（ｨ　ｨ　ｨ　　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　＼　}　　　 } 　　　 _j　,小ヽ{ r　　　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　ヽ.　　　/　　　　弋_/ 弋ﾑ从イ彡ｨ_　　　　　　弋｀
　ヽ､　　　　　　　　＼.../ 　　　､__/　　フ　ﾐﾆ==ﾃ小　　　　　ﾉ'
　　　＞､　　　　　　　　 z≦≧x,, 　　辷l　(　ｨ⌒)　`㍉　Y 　 __　　彡
　　　　｀＞､.　　　　 /三三三三≧､_ﾄ|　ﾐー--　小ｰ'　／../ 　 'ｱ
　　　　　　　　＞､|三三三三彡'　二二￣￣¨¨辷‐-＜´　彡く
　　　　　　　　　　　　　　ｱ＜三三{ .:＜:::--:､::::::ヽ´￣｀ヽ｀＼＼　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 | 　　　 Y::::/ 　 .--ヽ::::小､　　＼　ヽヽ.　　　 '
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　{ 从　（　　人::从|:::＞--弋　 } || 　　 }
　　　　　　　　　　　　 |　　　　人:::::｀::ー::':::::::/:::ﾉ　　　　　｀ヾﾉj　　　.'
　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ　　　　　｀ー─一:´イ　　　　　　　　ﾘ　／
　　　　　　　　　　　／{::弋　　　　　　　｀''＜::::{::......　　　　.....::/　／
　　　　　　　　　／　从::::＼　　　　　　　　　｀ヾ､:::::::::::::::::::彡'¨¨
　　　　　　　　　イ　　　　ヽ::::::/　ヽ､　　　　　　　　　￣￣￣
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　　　　　　　　　　　　　　　「さらにさらに、律令体制の二重構造の欠点が露呈した形で発生した

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　薬子の変でも田村麻呂は武勲を上げ、正三位大納言となった」

.
722： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:07:27 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　「没年は弘仁二年（811）、嵯峨天皇の御世に五十四の歳で亡くなった」

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: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : 　　|
: : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : :　　|
　＜: : : : : : : : :弋: : : : : : : : : : : : : :.. 　 |
.　　｀Y: : : : : : : :.:｀: : : : : : : : : : : : : :　 |
.　　人: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＞≦ﾊ
.　　　　＼: : : : : : : : : : : : .:＞≦三＞''人
　　　　　　丶､: : : : : :.＞≦三＞'':´: ::.　　ヽ
　　　　　　　　｀¨¨ヤ三＞'':´: : : : : : : :..　　　＼
　　　　　　　　　　　｀ヾ: : : : : : : : : : : : : :..　　　 ,
　　　　　　　　　〉: : : :'; : : : : : : : : ::..　　　 ',
　　　　　　　　　　 ': : : : : :'; : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　　|: : : : : : :'; : : : : : : : : : :.　　弋
　　　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : : : : : : : ::.　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : : : l: : : : : : : : : : ::..　　　 ∧
　　　　　　　　　 ,: : : : : : : : :}: : : : : : : :: : : : : . .　　ヽ }
　　　　　　　　　　　j: : :.__ｨ_:_: : |: : : : : : : : : : : : : : :..　　弋､.
　　　　　　　　＞ソ´　　 ⌒ヽ-z_:_: : : : : : : : : : : :.　　　＞ｰ--=ﾆ二_
　　　　　　　〃　　　　　　　　　　ヾ､: : : : : : : : : :　　　　　　　　　＞ｰ-- ､
　　　　　　　 __八　　　　　　＿　　　 Z: : : : : : : : : : : : : : : . . . 　　　/　　＿　ヽ､
　　　　 ∠:｀>　　　　　　(_(　'ｰ=ヽ　､_ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.. ＞'''¨´　　　＼
::──-／: : :（ｲ　　{　）ﾊﾉ __㍉　　ミ辷: :＞ｰ--　､:_: : : :_:_:_:_:_:_;x　　　　　　＿＿　　ヽ
: : : : : : : : : : :.ﾉ　　　jイ'' イoﾉｱｨイ人.>／／ ,　　　｀￣｀ヽﾆﾆﾆﾆl　　　　　´　　　　　　 |
: : : : : : : : : : : :{　从小＞､｀　ヽ､__, 　 / / ,イノ　　　　　　.ﾉﾆﾆﾆﾆj --　────　z-‐'
: : : : : : : : : : : : ﾊヾ.　辷㍉ﾄｰ（ ⊿ l　y'イノ　Y__(⌒¨ー一''¨¨¨¨¨¨｀￣￣｀ー─ ≦´
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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　　　　　　　　　　　　　　「帝はこの功臣の死を悲しみ、山城国宇治郡栗栖村に土地三町歩を与え、墓地となさしめた」

.
723： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:08:17 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　「田村麻呂のその屍を棺中に立てて、

　　　　　　　　　　　　　　　　平安京の奉公へ向かわしめ、甲冑、剣、ほこ、弓、箭などと共に葬らしめ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　国難あるときは塚より大音声が沸き起こるように、との祈願をかけられた」

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
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::::::::::.＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
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　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::://　　　　　　　　　//,./　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　ヽ:::::::://　　　　　　　　　,.＜/　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　ヽ￣~""'''　‐- ．..,,__＜　/／　　　　　　　　/

　　　　　　　　「この墓を『将軍塚』といい、将軍たちが出征するたびにこの墓に参詣をし、戦勝を祈った。

　　　　　　　　　　　　　　この墓所の場所は、現在の西野山古墓と思われる」

.
724： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:08:35 ID:TG.oddrA: 　　　　　　「それじゃ、今回はここまでかしら？」

　　　　　　／: : :,: : : : : ﾍ: : : : : :ヽ: : ＼
　　　　　　 /: /／: : : :/ﾐﾍﾊへ: : : : : ヽ: : ヽ
　　　　　　　/: ／: : : : :/　　　 ';,　ヽ: : : : ﾊ: : ﾊ
　　　　　　 ,':/: :ｨ: : :.ｲ/　　　　 'i　　' ,: : : : ﾑハ
　　　　　　,7: : /: : : .ｲ　　　　　 |　　　' ,: : : :ﾊ : i
　　　　ﾑ: :ｲ: : :./_!'＿　　 ,」'-――ﾍ:ﾄ-: ∨,
　　　　　ｲ: /: :i-‐7'_」二｀　　　 '^≧示ｰ､ﾏﾍ : Y
　　　　　7:∧: |: :kｲぅﾊ｀　　　　　乂ﾟり　ハ∧: ',
　　　　 i:/　ﾚﾘ:ﾊ '弋ﾘ　　　　　　　｀´　　ハゝi
　　　　　!'　　'ﾙﾊﾍ　　　､　　　　　 /／:ﾘ '!　　　　　　　　　「途中までとはいえ、長丁場お疲れ様、
　　　　　　　　ﾚ,:ﾍﾊ　　　　　　　　 /: : !/
　　　　　　　　' ',: :ﾊ:ヽ　　　｀　 ´　　／/: ::ｲ　　　　　　　　　　　　　　やっぱり色々助かるわね」
　　　　　　　　　ﾄ: :ヽ: :｀r　､　　 , ィ､: ｲ: : :|'
　　　　　　　　　 iﾍ: : ',: ハ　　｀　　ハ: i: : :.|
　　　　　　　 !: ゝ: <,へ＞､　 /..∧､!: :.:|
　　　　　　　　 , ≦ﾍ,: ﾊ／>> /iiﾍ. .ミﾊ,'; : !
　　　　rvrﾍ≦ =＝"ﾊ: ﾄ≦r三==三ミ. ﾊ: ト≧ ､_
　　　ﾊ. ﾍ' ´. . . . . . . 'ﾘ､>､ﾆｸ/iﾍﾊｰ'､∧:',. . .＜ハ
　　　,. . . .,. . . . . . . . . ﾚ' . . //∧ハﾐﾍ. . ',ﾊ. . .i. .i. .|
　　 /. . . i.∨. . . . . . . .ﾘ. . .ヽ/ . ﾊ.∨/ . . ゝ,. . ∨i. |
　　 i. . . . !. Y. . . . . . .,r‐ﾍ. . . . . . ﾍ0. . . .ﾄ. ､. . .､{. .|
　　 |. . . . | ｲ. r. ´. o. . _._ ｣. . . . . .i.|. . . . .'ﾄ､. . ≧､ |
　　 |. . . . .!.i. .レ. t. ‐7. . . | . . . . . |.| . . . . i. . ｀r=t.ﾍ
　　 |. . . . .i.',. .|. . {. . .i . . . ! . . . . . |.| . . . . |. . . }. . ﾊ｀

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「まー、そうなんだけど。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ところで、だ」
　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ー) (ー）　　　　　　　　　　「現在で言うところの将軍塚、というのは
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　この田村麻呂の墓とはまた別のものになるから、
　　　　　　　　　　　　|　　　　　／二'ヽ　
　　　　　　　　　　人､　　　 i ´ 二ヽ)　　　　　　　　　　　　　　　　その辺混同して紹介しないでくれよな」
　　　　　　　　 __√:.ヽ､ヽ, ___ } ; ´ __ ヽ)
　　　　　　 _,. ＜:::::l:::::∧　ヽ,､__}　　　(_/
　　　　／､:::::::::::::::::|:::::､∧　∧､i　　　 }:::..
　　　/:::::::::::::::::::::::::::／::::.∧　 |:ﾍ`＞ｭｲ::::::::..`,
　　｛:::::::::::::::::::::::..v::::＼:::::∧/.::::::::＞ミ〉::::::::::: i
　　　ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ:::::＼::/.::::::::::::::::::/:::::::::j::: |

.
725： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:09:02 ID:TG.oddrA: 　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ　　　　　　　　　　　　　　「……あ、本当だ」
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .　　　　　　　　　　「天台宗の青蓮院にも『将軍塚』があるのね」
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「国難があるときは云々というところなど、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　似ている部分もあり、非常に紛らわしいであります」

　　　　　　　 .:　　　〃　　 ′　　.:　　　 .:| |　|　　　 .: 　　 |　　　 :　　　　　 |
　　　　　　　 i　　　　″　　ｉ　　　:　　　　/´| |　|　　 .:　　　 |　　　 :　　　　　 |
　　　　　　　 | 　 -‐十￢冖木ぅ　　　　　 | ｌ丁￣厂广'冖=-　　　:　　 .:　　　 |
　　　 :　　　 i| 　　｜|: |　{､L_　　 : 　　 i　 | :　}＿_/}/＿_|　 |　　　 .:　　.::　　／
　　　　　　 :i| 　　｜| ≫乍式ヽ　　　 |　∧{ １ｧ弐垪契ミヽｌ　　　.:　　.: 　／
　　　 : 　　 :ｉ　　 :.　|〈ｬ￢ｉ|//:: ﾟ｡　:.　　 | .′ ヽ}ｱ^|i|//:::::ﾟoﾄ》　　.: 　　 .ｨ'′
　　　　　 :　　ﾄ､| ｛　ｉ圦/::: ; }　 :. 　 |.′ 　 ´　i圦/:::::: ; }/' 　 /　　／/| fｊ
　　　　　　　　　　 |ｉＹ∧八〝ｰ久　 :.　 ′　　　八〝ー久; i}　/　}　ｉ///|＿_／
　　　　 :　　　: 　人 i}{ ｛⌒¨”¨⌒ ＼　 .:　　　　　 ⌒¨”¨⌒７ '　′　　|//////|　fj
:.　　　　:. 　　　　 }八ﾄ丶　　　　　＼{　　　　　　　 //}　i　/　 :|//////ﾄ､_
i::.　　　　::.　　　　　 |::. ｀＼　　'　　　　　　　　　　 /ｲ ;　:ﾚ　　 |////////,
ｌ ::.　　　 :. 　ｉ　　　 :. |∧　　　　　　　　　　　　　　／　,ｨ　 .:　　 / ー‐ｧ=ﾆ二
ｌ　　、　　 :.　 i 　　 :. |　 :.､　　　　　t 、　　　　　　　　／7　 .:　　 /　　　′＼
:.　　　　　　 :.　i:　　　:. ｌ　　＼　　　　ｰ'　　　　　　　イ'//　 .: 　　　　 ′ //| ヽ
　　　丶　　 :.　:.　　 :. l　　　丶.　　　　　　　,，＜'//// 　　／　　 ∧///∧
　丶　　　＼　 :. | ＼　 :. l　　 |ｉ　个: . 　　ィi{///////　　／}　.:　　 /　}////∧

.
726： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:09:38 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　「ぶっちゃけどっちがどっちをとは言わないけど、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パクってんじゃねえかと思うけどさ」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　「ホライゾンの言うとおり、塚に纏わる話が酷似してるからな」
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　, ィ´: : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼
　　　　　　 /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|
　　　　　　 i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　/:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!
　　　　　 {:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i
　　　　　　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ
　　　　　　ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|　　　　　　　　　　　「パクリって……」
　　　　　　　　 |: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l
　　　　　　　　 |: : i: |:`ト - イヽ: : |:.|
　　　　　　　　 |: : |/^＼　／ `Ⅵ :!
　　　　　　　___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　　　　　_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
　　　　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
　　　　 |　　∨_ oニ] 　∥　　 [__ o__」 | i　|
　　　　 |　　 {| |　|　|　　|ｌ　　　|　|　| |ﾊ l　|
　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

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727： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:09:49 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　「ま、そのへんはチキンの心意気で軽くスルーするとして」

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
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／　　（●）　（●）＼　　　　　　「そろそろ今回は終わりってことにするかお」
|　　　　（__人__）　　 |
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(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
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　　　　　　　　　　.｡＜　　　　 /　　　 }　　　　　}　　＼
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　　　　　　　/ //f　　　　　 :.　 /　 /　:.　　　　 /　 }　　　　ヽ　　　}
　　　　　　 / ///!　　　　 {__廴_:/__　|:　　　 /　　:.　　　　　}　　 :i
　　　　 / /　/{　　　　 i,x芹ミｔ､ /: 　　 /　 l　}　　　　　ｉ
.　　　　 / f　 / ｉ:　　　　　㌣にじ(_　 :}　　 /云ミｔ､i　　　　 .: 　　 {
　　　　/　:{　＞｡.　　　　 { | 乂こｼ　 :　　/ んう㍉　　　　 /　　 /
　　　 / 　ｉ　　　 ∧　　　:i｜｀¨¨´　　} ／　乂ｼ /:　　　　/　　 /
.　　　/　　 {　＼　/∧　　 { :!:　　　／　'　｀¨^/　　　　 /　　 /
.　　 /　　　＼　 7//:〉　ｉﾟ。　　　　　　 ∧　　　 /　　　/
　　/　　　　　＼:/／ﾟ. 　 :|＼＼　　　こ　　 // 　　 /　　　/
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　 /二二/　　　//　　　｀＜i:i:i:i:i＞'"´　ﾏ {　　 |二ミｔ､
. /二二/　　　//　　　　　　　￣}　　　　　マ　　｜二二
/二二/　　／　　　　　　｀ Y ´　　　　￣ミｔ､二二ﾟ。

.
728： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:09:59 ID:TG.oddrA: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それでは、みなさん、またお会いしましょう」

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ≦}
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　　　　　∨//　　 /　　 !　　　 |{ 　 | 　ｉ　　　　　＼
　　　　ヾ′　 ′　 / | ﾄ､　　八　ﾄ､　}　　　　　トゝ　　　　　　　　　　「マタコンドデス」
　　　　　ｉ　　 |　　 ′| |　＼/ ｉ| ＼{　)ハ　　　 |
.　　　　 __＿r ┐　　　|⌒ ノ＼{　 x=≠ミｘ　　　　|{
.　　 . -=く　:!　|i　ﾄ､ i|　ﾄゝ　　　　｀　ん:::ﾊ Y｢　　八
　　 i　┐ }　}　|し'､ } ﾄ､{　＿_ 　　　弋:::ツ　 , 　 , ′ ヽ
　　 |　し'ゝ'ゝ′　/ i|　〃⌒゛　　　　　　厶イ　　トゝ
　　､　　　　　 .ｲ＼{　　　　　　'　　　　 /　　　/　|{
　 -/ゝ　 _　_／八　　ヽ　　　　　r　，　　.ｲ　　　/　八
（ :/　　　　ハ,　―‐ =ミ　＞　　　　　　／⌒i　／）／
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　　　　 /　　 |　　||　　　　 //　　　　　　　　／
｀　ー　　/　　 i|　　||　　　ｘ:く::ヽ.　　　　　　／　　　／
　　　 /　　　/　　ヽ _／ {::::::::::ハ=≠≦フ´　　　　 /
　　　　′　　 /　　　　　　/⌒７　　寸歹´　　　　　　 /
　　　 i　　　厶≦心.　　/:::::::/　　　　　　　　　　　　/

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729： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:10:12 ID:TG.oddrA: .　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　. ': : : : : : ／::::ｒ､:::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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　　　 /: : : : : : :/　　　　　　　 ';. : : : : : : : : : : : : : : :i
　　 ,': : : : : : :/＿_　　　　　 '; : : : : : : : : : : : : : : |
　　 ,: : : : : : :/´ ￣｀　　　＿_.i: : : : : : : : : : : : : : :l
　　 ! : : : : : ;' ,ｨ芋示　　　 ´￣｀|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 i: : : : : :ｉｲハ心ｊ　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :!｀　｀¨ﾞ　　　　ｨ≧ｚ､|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :l! 　　 ,　　　　￣ヾｊ.: : : : : : ;ｨ!┐ : : : :!
　　 l : : : : : ﾊ　　　　　　　　　 |: : : : : :/ ﾘ/: : : : : !
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　　　　　ヽ|　l: : : : :_｢　　 //>/／: : ＞― ､: :/:.:|
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　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿.　　　 EP：49-1　変な人名はすぐ覚えられるけど読めない名前は論外......　＿|┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～おしまい～

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ー) (ー）
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　|　　　　　／二'ヽ
　　　　　　　　　　人､　　　 i ´ 二ヽ)
　　　　　　　　 __√:.ヽ､ヽ, ___ } ; ´ __ ヽ)
　　　　　　 _,. ＜:::::l:::::∧　ヽ,､__}　　　(_/
　　　　／､:::::::::::::::::|:::::､∧　∧､i　　　 }:::..
　　　/:::::::::::::::::::::::::::／::::.∧　 |:ﾍ`＞ｭｲ::::::::..`,
　　｛:::::::::::::::::::::::..v::::＼:::::∧/.::::::::＞ミ〉::::::::::: i
　　　ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ:::::＼::/.::::::::::::::::::/:::::::::j::: |

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730： ◆zbB4e8kEV6：2015/04/24(金) 12:10:26 ID:TG.oddrA: 　　　　「今回の投下、終了します。

　　　　このスレはエネルギーとエレクトロニクスのやる夫エッセンシャル様にまとめていただいてます」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-─ ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´ イ 7/
　　　　　　　　　　　　　　　　／:::／　　//
　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.://／　　　〃
　　　　　　　　　　　´ :.:.:.:.:.j/´￣￣￣:.:.:.:`　､
　　　　　　　　／ :.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿:.:.:.:.:｀ー───‐-ｧ
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　　　　　　　,' :.:.:.:.:.:./:.:.:/:.:.:.:.:.:.／ /　　 //⌒',:.:.:',_,,..= "
.　　　　　　 ' :.:.:.:.:／:.:.:/:.:./:.／─‐- ､〃　　 !:.:.:ﾊ
　　　　　　 | :.:.／イ⌒i:.:./j/ｨf笊≧ミ　{:!　　　}:.:.:.:.}
　　　　　　 | :.:.:.:.:.:{ { ^|/　　弋ぅソヾ　ﾘ　　r-!:.:.:.:,
　　　　　　 | :.:.:.:i.:.ヾ､　　　　　　　　　　ｨ斧ﾐ/:.://
　　　　　　 | :.:.八:.:.:.:.:.　　　　　　　　　　ﾋﾂ厶イ/
　　　　　　 | :.:.:.:.:ヽ:.:.:.:ヘ　　　　　　　　'　 /:/ j/
　　　　　　 | :.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:ゝ. 　　｀　　'　　ｲ/
　　　　　　/ :.}:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:＞,,─-＜　　'
. 　　　 / :.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト-‐〃　　　　ヽ
　　　　 / :.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}　 {　　　　　　 ,
　　　／:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　　,　　　　　　 }
　　/:.:/:.:/{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　 } /　　　＼ヽ､
.　/:.:/:.:/　!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:|　　 j'　　　　　ヽ} ヽ
. /／{:.:{　 {V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:|　　/　　_＿＿_ 　}　 ',
　´　 j/{ ｀.i ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:|　　{　,,..::::::::::::::::::>'　　}
　　　　ﾊ　ヽ＼:.:.:.:.:.:.:ﾄﾉ　　ゝV´￣￣｀!ヽ.　/　__
　　　　{ｿ　　＼ヽ:.:.:./　　　　　|　　　　｜ }ノ､r'´､)
. 　　　V　　　　V　｀〈　　　　　｜　　　　 | ｿ{_　　　〉
　　　　 }｀ー─‐ﾑ　　ヽ　　　 |　　　　|'´　　ヽ　}
　　　　｀r‐──{ﾊ　　　＼　　　| 　　　 |　　　 }ノ
─-　､　| 　　　|/ゝ=─ '￣　　,　　　　｀　　／
:::::::::::::｀､! 　　　|　　　　／　　ム　　　　　／ヽ
::::::::::::::::::::｀　､　ム-────'´／ヽ__　イ　　　'
:::::::::::::::::::::::::::::::＼ー──‐ ┬‐´　　　　　　　　　ヽ
￣￣｀r-　､:::::::::ヽ　　　　　}　　　　　　　　　　　　 ',

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.
731：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/24(金) 12:59:42 ID:BGsuPa4s: 投下乙でした
昼休みが終わりそうなので、また夜にしっかりと読みます

にしても、泊まってるホテルの名前ｗ
732：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/24(金) 20:36:11 ID:sL9uW/tk: 乙でしたー
733：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/24(金) 22:44:08 ID:izH5KPUw: 乙、と言いたいところだが、
>>516の所業はムギ社長に糾弾されるべき
734：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/24(金) 23:10:41 ID:BGsuPa4s: 改めて乙でした
やぁ、やる夫って男だなぁ
やらない夫の事とその周囲を客観的に見れていて、その整理整頓が出来てる
いい配置にいらっしゃる

にしましても、
＞サーニャの出番もそろそろ終わりだし、
あああ、一番の癒しの存在があ
ホライゾンは濃縮ツン100％だろうし、
ミーナさんは、来年39歳だって言うし
735：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/25(土) 03:57:24 ID:1SGTdvd6: 乙でした～

>>571
> 見を鬻ぐ

身を鬻ぐ、かな？
736：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/25(土) 12:25:14 ID:mIorgr0Q: 作者の粗探しをすることで妖精さんたちが仕事にありつける、
俺はそういうことに幸せを感じるんだ

>>547-548の重複レス

>>623
×来ているもの→○着ているもの

>>684
現在においては“の”北海道の
737：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/04/26(日) 11:30:54 ID:E8xt8ti6: ちなみに、>>570 の冒頭にある「ま.ずは」の「.」って何か意味あるの？
738： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/25(木) 21:36:13 ID:kdElBglc: 6/26の夜から投下開始します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r―≦√ `　ー―┐
　　　　　　　　　　　　　　　／　/　/　　 | 　 ,　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 /　/　　　|/ / } 　　　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　＼　 |沁ﾐj、　　ﾉ＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　＼＼}＼代ﾘ |　　´　　}
　　　　　　　　　　　 /　　　　 ‐={‐=≠|　　,j／　 ,　 }i
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 ‐=ﾆ人　　{　／　>　/}　八
　　　　　　　　　　　 /　　　　くﾆﾆ／i＼.:::⌒ヽ '／　/ ﾉ―ｧーｧ才⌒>=-'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　{/:::::::::::::::::.Y イ⌒V:::}::::/⌒V´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　|i:::::::::::::::::::::}_}__i{ 　}/＼{⌒´
　　　　　　　　　　　／　　　　,　　　　 |　 |l:::::r‐{//}i宀{__ 　｀ヽ　 >
　　　　　　　　　／　　　　 /　,　ｉ　　|　 {lr‐'　{//K　 /⌒ヽ　 V_{_
　　　　　　　　／　　　　 /／　{　ｉ{　　乂{_r匕/⌒ヽ　　〉　}r　}
　　　　　　／　　/　　　／　　人 {八　　　＼/＼　　＼⌒{_ {　ノ
.　　　　 ´　／ /　　／　　　／　}＼宀＞……=‐-ー＜⌒`く＼
　　　／　／／　／　____／＼／　／　　　　　　＼　　｀　 , }ハヽ
　　　　／／　　　　　＞´　　〃　У　　　　　　　丶　　　＼{　 }
　　{　　{／　　　　／　　　　 {{ 　'　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　人
　　 '.／　　　　　´　 /　　　　　圦i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V i}＼
　／　　　　　　　　 '　　　　　　Ⅵ{　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ　丶
／　　　　　/　　　　{　　　　　　　'.　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　 ‘，
.　　 /　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　 }　 }
　　/　　 /{≫ｰ=ミ、　',　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　;　/　 }　i}
.　/　　 /〃 -=≠ ヽ　　　　　　　　　＼　　　　　　　　 __}i__ 　　ｉ}/ 　 ' 　ﾘ
　'　　 / '　 -==≠　 Y V{_　　　　　　　} ＼　　　　　　　　　=―=ミ、ﾘ j　/ 　/
　　　　ｉ | 　　　　 |　iV{_　　　　　　人　__＞=-　　　〃/ :=≠‐　V / }/＼/
　　　′| |　　　　____}　} V{　　　　　　　　爪⌒Y 　　　 '　=≠‐　 } }　 /
　　 {　 { {二ﾆ=-…￢__jﾆ= 、　　　　　　ﾉﾊ　{　　　　{ {　　　／人/
　　　　∧∨￣　　　 } }ﾆﾆ=＼　　　　／ /　Ⅵ　　　　圦　__／／
　 ,　∨　} }ﾆ=- -‐=ﾆ} }二二ﾆ=--=≦,／///}{ ＼　　ノ二＼-‐'　＼　r≠ ＼
　　　ﾟ。//￢　}} ￢　|...Vﾊﾆﾆﾆﾆﾆ二｀ヽ '//i{ ///>'ﾆﾆ⌒ヽﾏf r≠ ＼ r≠　＼
　　‘，,// ￢　j　￢ :|....{　}ﾆﾆﾆﾆ二二二 V/{/／ﾆﾆﾆﾆﾆ }⌒|　r≠　　　r≠　ヽ
,　　 ∨　‐￢〃　￢ :l.....Ⅳﾆﾆニ二二二二V//ﾆﾆﾆﾆﾆニﾉ　 |　 r≠ 　ヽ　　　　}}
ヽ　 ; i　　　 '　　　　圦..i ＼ﾆﾆﾆニ二二二}/,{ﾆﾆﾆﾆﾆニ⌒ヽ{　　____＿_}}＿　　ﾉ　＿＿
　＼{ {　　　 {{＿___....　__{ﾆ=-　-=＝　　―┴┴==ﾆﾆ二三￣￣
　-ﾆ三￣

やたら尻出してるAAあんのね
739：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/25(木) 23:58:58 ID:nIFDUjmA: しょうち､､､おいどさんに目が釘付け、、、、
740： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:56:23 ID:umnONpBw: 　　　　　　　『こんにちはー！

　　　　　　　　　　本編開始前に、禊の時間ですよっ！』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　- ‐━━━‐ -　.
　　　　　　　　　　　　　　 .　´　　　　　　　　　　　｀。
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　／.〈　　＼　　　　　　＼　　　ヽ　，
　　　　　　　　　　　 /　　＼. ＼＼　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 ,′ 　　　＼　≧=- .ｨ=-|-=ミﾊ　　　 |　　‘，
　　　　　　　　　 ,′ .|　　lﾄ､　＞，_＼{＼{＼　 }　　　 |　　.ハ
　　　　　　　　　　/ | 　.|　./l|　＼＼　＼＼ｨｚミ､ヽ!八　 |　　l{､{
　　　　　　　　　./ ｲ　　| | .八.ｨ=zﾐ､＼　＼うｒﾊ.Y | 　.ヽ .!　八＼
　　　　　　| ヽ.／　l|　|八ﾄ､{〃う沁　　ヾ　{. しソﾘ.|　　 |ヾ　ﾄ､{
　　　　　　|　.|　　 | /}　　ヽ　ヾ゜'　　　＼ ¨´　从　 .| ﾉ　.|　＼
　　　　　　|　.|　　 |'　|　　 .ハ　　　'　　　　　　./|　　八　ﾄ{
　　　　　　|　.|__ 　 l　_|　　　l{∧ 　　.ｒ ―　ｧ　/ｲ!　　/　　.八
　　　　　 j／____ .Ｙ .ハ　./ lﾄ､込 .　ゝ　　' 　／|　 /　／
　　　　　ｒ≦＿__ }_! {　 ∨　l{　＼　.≧ ､　 .イ　 .| ./{ イ}
　　　　「　＿　|!､ .! 　 ∨ l!＿　≧=-f≧=≦三l}/}/ｭノ__
　　　　 |　　 f_ノ　　|.＞-∨{　　　｀}｀´:::::::}::::::::::::::::::::::::::::/ ´ ￣￣￣｀　.
　　　　:，　 / 　　八,ｨ≦ヾﾆﾆﾆ.ｲ::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::/ニニニニニﾐ､　|　　　　【誤字脱字の妖精】
　　　　 ∧　　　}　/ {{､　　　／:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::{　　　　　　 }}　!
　　　 / ∧ 　 ./　{　|| } 　 .／:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::八　　　　　 ./||　!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　u.　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|　　　　　　　　　　「帰れよ」
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

.
741： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:56:33 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　.
　　　　　　　　　　　　　　.　 ´　　 {　　　　　　　　　　｀　.
　　　　　　　　　　　／　　／　八　　　　　　　　＼　＼
　　　　　　　　 .　　　.／　　　＼　＼　　　　　ヽ　　 .
　　　　　　　　　　/　　./　　　 l|　　＼　＼　　　 ‘.　 ∧
　　　　　　　〃　　/　 / 　 i　|　　　　＼　　＼.　　　∨ /'.　　　　　　　　『ざーんねんながらそういうわけには
　　　　　　　　 / ′　　　.′/ |　l　　　　}≧=- ＼　　 ∨　.
　　　　　　　./ .′　　　　|　ハ{ﾊ|∨　　　.|l､　　 }　　　 | 　 |　　　　　　　　いかないのですよ！』
　　　　　　　　　|/　　　.斗/⌒}　!. ∨　　 |lハ　 l|　　　.人　 !
　　　　　　 .ｲl| 　　　|八{　　　　 ∨ 　八　＼ l| 　　 .!　 ! .|
　　　　　　／ .从　　 | ! l|　　　　ヽ /　　　ヾ　　 .|　 |　!
　　　　　　 ./　{　　　lﾄ{ ィ≠ミｘ　　　 )　＿　　 | 　　 |　 |从
　　　　　　　 }　人　　 l|ﾊ　::::::::: 　　,　　 ´￣㍉ .ﾘl|　　 |　 |.ト{
　　　　　　 j / .|　　.l|圦　　　＿　 _　::::::::::　从|　　 |　ﾄ{　＼
　　　　　　 /　乂　从　 . 　　′ : :｀Y　　　ｲ　| 　 .八/　　　　　　　　　『とりあえず>>735の指摘は」
　　　　　　　　　＿_∨ {　＼{l＼乂 : : ノ　　イ　j / |　 /イ
　　　　　　　´-=ミ: : :}Ｖ|＼　ヽ,ｒ}＞　_　､＜　／＿| ./_ノ
　　　　　　　. -―‐-＜ヽ　.＞´ ヽ_　人＼ヽ＞: ´: : |/＞
　　　　　　ハ　＿＿＿_ /:{　　 .>、＼　＼＼ーｒ　´.!￣／ヽ
　　　　　 |　 Y￣￣￣/::::|　／　ｨ＼｀＜ノ. ＼!====/､　 !
　　　　　 : 　 |＼　　 '::へイ　-_―_‐＞ーｧ　　.＞::´＼ﾊ　 |
　　　　 ,′　|　 }'／:::::::::::＼　ヽ.　__　　＿_ ／:::::::::::::::::ヽ　.|
　　　　 .′　 | .／ヽ:::::::::::::::∧　二二￣ノ/:::::::::::::::::／ヽﾊ .!＿_ノ
　　　　 | 　　〃　　∨::::::::/::∧>､　＿＿_′:::::::::::::/　　　' |￣｀ヽ
　　　　 | 　 /,′　　∧::::::::::/::∧lﾘ　　Vハ:::::::::::::::/　　　　 |ﾊ　　＼
　　　　 |　/ ,′ 　 /　∨:::::::::/:::}′　　Ｖ〈:::::::::::::,′　　　 .l ﾘ　　　　　.
　　　　 |./　′ 　/　　 |:::::::，＜′　　 l|/＼:::::::′　　　 .|/==ミ､　　.!
　　　　　/　　}　／　　ｌ／///　　　　　l|///＞' ､　　　　 .|　　　　＼　|
　　　　　{　 ./´　　　 .〃　⌒´　　. ィ､　ﾚ´　　 /}ヽ　　 ∧　　　　 .Ｙ!

　　　　　　　　　　　／￣￣　ヽ
　　　　　　　 /　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　j　　　　　　　　/
　　　　　　 _,.-＜ﾞ_‐-､ i　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　「あー、うん、そのとおりだよ畜生」
　　　　 _／　　　 ,.-｀''｀ヾ. 　　/
　　　／/　　　 ,/　／￣ヽ_ ノ
　　/　/　　　（　|　　/　|　|
　/　 /　　　　ヾ|／　　 ∨
　|　 l　　　　　 /　/　　　〉!
　　　　　　　 ::/ /　　/'´〉::|
　　　　　　　 //　　　　/:::/
　　　　　　　//　　　　/::/
　　　　　　　/ 　　 __/:/
　　　　　　　| 　　彡l､!

.
742： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:56:51 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　 .　＜　　　　　　　｀　　.
　　　　　　　 .／　 {　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 . ’　　八　　　　　＼　　　ヽ
　　　　　 ./　/　　./! ＼　＼＼　　　‘，
　　　　　　,′.′　/ l| .i.　＼　＼{　　　 .|　　　 :.　　　　　　　『>>736もあらかた指摘通りですよね。
　　　　 .ハ l|　.斗-l|-|.　　＼{.{＼-.､　!　　　　|
　　　　　.八| l|　|l/_､_|.ハ　　|.　＼. ＼　八　　 .!　　　　　　　　　　　てか今回誤字多いですよね。
　　　 ./／l l|　|〃う:ﾊ　∨ .!　´う:ﾊ､ Y　　　.八
　　　／　 |八ハ　Ⅵﾘ　ヾ | 　トrﾘ》′　　.{ヾ{　　　　　　　　　　　　あと修正後の文字なんかの消し忘れとか』
　　　　　 .从 {　:　　　 ,　　　｀¨ ./　／　从
　　　　　　 }/l　|.八　　　　　　　 /／　　　{ヾ!
　　　　　　 | .|　　{込　　,　.､　　 .／／ﾘ　　.从
　　　　　八　 .|ヾ{ ＼　　　　イ .イ　　/}ヾ{
　　　　　　　　ヾ |｀>∨ .｀.-.≦ 　.ﾄ､ .| .／´
　　　　　　　　＼イ∨/////f///{.／
　　　,.ｨ≦三三三∨.//∨////|///ﾊ.､＿＿_
　　 /{: {　 { :ｆ　　 .〉.///∨///l///八======.ﾐ､
　　.| |: |　 | :|　　 ///////＼//!／///＼　　 .ハ
　　.| |: |　 | :|　　 ’ ＜/////У´/////＞’　 /　}}
　　 Y: :l　 |: |　　　 }　＞-＜////＞‘ ＼　 }'　　ﾘ
　　八ﾊ　.l: |　　 .y 〈￣￣￣　　　　　　ヽ.|　 ,〈!
　　.∨:〈＼l: !　　　{　 }　[]　　　　　　　 [] || ./ /
　　 ∨ﾊ　|:.|　　　|　 |　[]　　　　　　　 [] ﾘ/ /{
　　　 .∨} .|:.|　　 .〉　!　　　　　　　　　　　 {　/.ﾘ

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´　　　　　　　　　「だなぁ。
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ　　　　　　　　　　>>737も、編集忘れだしよぉ、
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、　　　　　　　　　　　　なんでこんなイージーミスを……」
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

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743： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:57:04 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　 .　 -‐ ━━ ‐-　.
　　　　　　　　 .　 ´　　　　　／　　　　｀　.
　　　　　　.／　　　　　　／　　 /　／　　　＼
　　　　　 . ゜　.／　　　 /　　／／　　　　ﾄ､ { ＼
　　　　./　　/　　　　　′ ／／}　 /　　 l|　＼　‘.
　　　　 ′{ /　　　　　 {.／イ／ ! /}　　　l| | 　＼＼
　　　 . 　 !′　　 -=≦　／　〃 | ./ 　 ,　从　､人{ヽ
　　　 |　 ′　　　　　 | ,.斗≠ミx　j/ 　./}　ﾊ　　　ﾄ､{
　　　 | /　　　　 | 　 |《　{::ｒし}　 /}　 /.xzrﾐ、} 　 |　　　　　　　　　『毎度毎度言ってますけどね、
　　　.八　　 {　　 ! 　 ! 　.乂:ソ　 j／　lし:ﾘ }/　} ﾊ
　　　/ / ./／!　 .人八　　　　　／　　 ,ゞ'　 .ｨ ./ﾘ .|　　　　　　　　　　　チェックが甘いんですよ、ていうか』
　　./ /.イ人　V　　ヽ.∧　　　　　　　　 /.j/ ﾊ　|
　 / ／ } ＼.＞∨　　 {ヾ{　　　　 _　　　./　 } {. ∨
　　　八　＼ .{∨ 　 l|　　　　ー'　　.人　八!
　　　./イ　　ヾ ∨ .从＞　　　　　イ　 ./
　　　　｀ヽ　 /´.∨　 { 　＞　_.　´{　　 /
＿＿＿＿〈ヽ.〈＿　ヽ.八＞〈 _ 　　 .l/}　/　　　　　　　　　　　　　　　　『校正って作業が専業であることが
｀＼ : : : : : : ＞///.＞ .ヾ{　　〉{　　　 { .|/
　　.≧==≦ .//_｀＞ .//ヽ　.ﾊ∧　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大変さを示してますよね。気合い入れないと』
　　　　／ .//´ 〃ｆ　｀ヽ/＼j:|::トx、
　　　.〃 ´//　　{ 　| 　 ' ,＼/|:|::| ’∧_
　／ {　　{ {　　 |　 |　　　'.　V:|::ト､Vﾊ}_
／.ィハ　 .} }　　 l　 |　　　 '.　.ゞ'//＞人〉
　　/　 '.　{｀} ､ .人　'.　　　 |　〈　 Vﾊ　＼
　　{　ハ | {　＞ .ヽ }　　　|.　　＼ Vﾊ　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|　　　　　　　　　　　　「確かに自分でやると、びっくりするくらい手間かかるよな」
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |　　　　　　　　　「しかも潰しのこすし」
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
744： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:57:19 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　『おはようございまーす、遅れましたー（無気力）』

　 _　_＿＿ _／　　　　　　　　　　　　　　、ー - -- .
´..:: ::::::: :::／　　 , ' 　　　　　　　　　　　　＼ .. ::: ::: ::｀ヽ
-‐‐ ‐ ´/　　　//. 　　　　　　ハハ　　　　　　ヽ、.ｰ -- ..!
　　　　,'　　 //　　　　　　　　/ヽ . ハ　.　、　　 ',＼ .:.: ./
　　　　i _i__ _l/ ｌ　 l　　　i 　　ｌ´ ~~~｀i　l i ! ヽ　　 V ヽ./
　　　ﾄ----|　!　 !　　　i　､ヽ.　　　l　i l.l　 ! ＼　 i ヽ }
.　´￣ lー‐‐ | il　 il ヽ.__⊥ -ヽ　＼　/_// !　i　　ヽﾊ!.V
.:::: ::::; :lT´「　| l|　 ilィ´ >== r　＼　//ﾑ｀ﾒ　l　 i　i ﾊ.l::|
.　／::::| i　l　l|>ｌ　 l|ﾉ /し｡;:::}　　　　 ij｡;:ﾘ/ /　/ /　ﾘﾒ::!
, ': :::: :.| l　i／　!　 i!　｀ヾ-''　　　　└-''/ /　/ /　ﾘ:::::/
;:: ::／::| i く　　ﾊ　いヽ.　　　　　 .　　　ﾘ　イ＼＼＼/
- ';::..:/| l　i`ｰ‐rﾍ　ヾヽ. ＼　　 _　　　 .ｲ～;､＼＼ヽ ` ー --
. ...／:::| i　l　　.|　ヽ.　＼＼＼　　＜´　　　ヽ＼＼`ーｧ--
::´: :::::.ﾊj　i　　;|／´ ＼　＼＼＼´～i　　　　;::}ヽ. -‐-.く
､.::::／　!　l　 / 　　　　＼　＼＼＼ゞ._,. ;.. イ ,'　　　　 ',
.￣　　∧ l　/ ..;:..　.:.　　.. .＼　＼＼＼ﾉﾉ＝=={　　　　 ::.}
　　　/::::l　/ ::: :::::;:.　　 :..;.. ... ＼　＼＼＼ ::.:..:..ゝ. _ _. _ノ
.　　/ :: :|　i: :::;;::;:.:; ::　　 :..:.. .　　ヽ.　＼ヽヽ ..　..:. ... . . .. . ..
　 /:: ::: :|　|:: ::: ::　＼ ..:..;:::＼.::.:;.:　ﾚ'ル'ﾊレ' ::.:..:__.:.:.__.___.::
. /::::::::::::| /;::: ::: ::: :: ::::＼ .:::.:.::ヽ.:: ....　　　　＼´: :: ::: :::: :::　　　　　　　　　　【多重書き込みの妖精】
/:::::: :::::::|';: ::::: ::::: ::::: ::::::::ヽ :.:.:::.:ヽ　.. .. ...　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′　___＿__ 　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　〈￣￣　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　＼　　　　　　＼　＼　′
　　　　　　　　　　　　 /　 /　　 |　　　＼　　＼＼Λ　　′　′
　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ′　./|　　　　　＼　　＼＼　　　′ ′
　　　　　　　　　　 / 　 .| 　 :/＾| . |　　＼　.:≧=一＼:|:　　 |: : |
　　　　　　　　　　　　 /　　 | . 斗r七人　　　＼⌒ﾄ､ :.:.:.:.|:　　 |: : |
　　　　　　　　　 /⌒/　 |:.｜|__　　　＼　ヽ＼〉＼.:.:|:　　 |: : |　　　　　　『あ、きたきた。
　　　　　　　　　　　　　　　′　| Λ灯 r刈　＼　斗折汝 Ν 　 Λ:. |
　　　　　　　　　　　　　 |.　　|l:. 代乂'ツ　　　ヽ八''ﾂハ /　 /:. |:. |　　　　　　　　　　それじゃはじめますかね』
　　　　　　　　　　　　　 |　　从人、、、　　,　　　　｀¨″ / ／＼ |:. |
　　　　　　　　　　　　　 |Λ　.:个ｰ　　　　　　　｀｀｀／:.:.:.:/丿Λ
　　　　　　　　　　　　　 |　　,　:|込、　　r　　　　　／人:.:.:/:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　 ′|:.:.:.:＼　　　 __ノ　　　イ:.:.:.:.:厶イ
　　　　　　　　　　　　　　＿Ⅵ___ノ⌒ヽ　　　　ノ八:.: /　丿
　　　　　　　　　斗　　　　　　/ニ二二二｀乏-=ﾆﾆ/:. : :/〉--=ミ
　　　　　　　　 |　|:.　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二/⌒ｿ＾|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 、
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745： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:57:43 ID:umnONpBw: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿´ ￣￣｀..　＿＿＿＿＿＿＿
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣r(´:::::::::::::::..__: ,.　´　　　　　　　　 ` ､　　　　　　　　　　　 /　　 i　　 / ll　＼＼　　＼　　ｌ...￣￣￣￣￣
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￣￣￣￣￣￣￣￣.....|　　　.:.／ヾ､　／　　　　　　　　　　　` ､..../'´ 　　ヽ、.../　　 ! ´/　Vｌ| 　　　 Y ´iﾄ. ｀　ヽ　　 .i　￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣ . ﾍ　　　:.人　＼／　　 /　／　　　　　　　 |　　　　ヽ.ﾞﾊ　　.∧/ ≧Vﾄ、　　 .ｌ|ﾙﾉハ Y.T.　　｜￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿..|　　　.:./ 　＼ /　 / 　 /／ :/ /,　/::V::`! !..　　|　　　　　ﾍ.....　//{〃「心k　＼　ｌ|ｨテ＜j ﾉﾊ　　　i....＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿..ゝ _ .: /　_＿__/　 / ＿//＿/ // // `´ /,ｲ. 　!.Ｖ　　　　　 tﾞY　i　Y人仆ﾘ　　＼j |i仆ｿ l} 　ﾘ　 i 从..＿＿
──　l⌒ヽ　　　／　／:7　ヽrｧ7　 /　 .ｨﾚ== /:!ヽ //　　 // l 　 !. ヽ　　　　　　 !ﾞｌ　ﾄv.! //~´　　　　　 ~｀`//レ'　　 !/人..　─
──　l　　　＼ﾞ／　／.:. /　　　V　　' ￣!ｲ::::::::ハi |/l/　__ 77 y　 /:.....ヽ　　　　　 |ﾞｌ　| i ﾄ、///　　'　　　////.ｲ　　　ﾘ/.───
──　丶.　　　｀　ー―-､....../　/ 　　! 　 !弋_ク　　　　 7:7ヾ!/イ/ﾚ'..　/ヽ　　　　 ∧..l.|. Y入　　「￣ﾉ　　　. ｲ　　 //...───
＿＿＿..　｀7ｰ-　＿_,　　＼／　　　l　　| ヽヽ　　　　　ん' イ＼ｲ...ｒ'⌒　　　　　　' 　＼.　|　 iト .　　　　　 . イ　j　　 //......＿＿＿
───ﾞく.ノ!　/　　 / , 　　 V　　　　! 　 !　　　　　　，`､､ /　　|　|　　　　ヽ　　　　　　＼.　 |〈入_＞＜ﾉ } j　/　 .//　────
￣￣￣　|　| /　　ﾉ∨　　_　＼. 　ｲ　　ﾄ,＼　「　ｧ　　 .イ:.:......　丿　　　　＜＼　|　　　l..　!::ゝ. _＿＿ノル'i　 //､ーrﾍ....￣￣
＿. r ´￣|　| ゝ、　　 } ／　　　　ヽ . 1　　! '. /`ーｧ＜´ :.:. |:.:.....　（　　､　　　　　ィ_.ﾉ　　 |ﾞ:::::＼:::_::.ﾞ◎＿,-,＿ﾛﾛ　　　　　　　　　　|￣|
￣. |...　　l　ゝ、　＞‐'/　　　　 /.　│ i　!　;:　　:; 　 l:.:.:.:.:.|:.:.....　/ 　　　＼　　 /´　　　　 lﾞ|￣￣￣ |　|＿　＿|　　 л　　　＿＿　 |　|
＿. |...　　｀ー一' ￣ {　　　 r-イ..　　|　i　!　;:　　;:　　!　 :.:.|:.:.....　＼　｀＼　｀ー{,　　 -―｀￣￣/　/　|￣　￣ |　ｌﾆ　ﾆﾌ　|＿＿|　 |__|
￣./　／　　／..　　　ヽ＿ﾉ.　　　　 |　i　トく_ ,..:; 　 /.:.::.:i.:|::.. 　│.ﾞ＼　｀ー　｀ｰ ´..｀＞ . ___.ﾞ/　/　　￣|　|￣　　|_| '-'　　　　　　　□
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746： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:57:53 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　『ところで、ねえ』

　　　　　　　　　　　　/'''''':--.,,,,_　　_r==ﾆﾆ;''''''':--.,,_
　　　　　　　　　　　 ,!::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'y"'´: ; : : : :`:;r-'''''ヽ`.､
　　　　　　　　　　　,!::::::::::::::::::::;/;':/: / /:/:/i,: :／!: : : :'i,:'i,_,,,,,,,,,,,,___
　　　　　　　　　　　i;:::::::::::::::::;E/:,!: ,i: ;i ;i: ;!ヾv;,;,;i:!: i i:i :! i;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣;!
　　　　　　　　　　 ,i';;::::::::::::::;Ei : i :/!;i: ,i ;!　　　 i:i: ;i i i: i; :!:::::::::::::::::::::;!
.　　　　　　　　　　i:::;;::::;;;;;;;;iﾖi : :ii,r-,-.,,i_!　　　 !;i :;i:,i:.!: !ヨ:::::::::::::::::::::;!
.　　　　　　　　　　!;;::::::::(´ -,!: :.ii, ./:.:.:/`　　　_ﾚLi,/ﾚ: :iコ'::::::::::::::::::;/
　　　　　　　　　　ヾ;;;;;;;;;;;ヽ,i: : :i `'ー-'　　　　./:.:.:.∧: :.!;ﾖ;;;:::::::::;;;;'::!
　　　　　　　　　　　　／::,!i: : :ii,　 ''　　　,　　 `ー' イ: :!<i;:::::::::::::::::;;!
　　　　　　　　　　／::::::::i :! : :.!ヽ、　　　　　　 ''　 ,ｲ: :.!` ヾ;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　／::::::::::::::i :.i: : :i::::i:`i､　 ^ 　　　_, '`i: : .i-:'´i;::ヽ、
.　　　　　　／::::::;;;;::::::;;;i': :i : :.i'''''''ﾉ　` ー－i´;;;;;_:;!: :.,!i: : : i;::::::`､
.　　　　　／:::::;;;;;;;:::::;;;;;;!: ;,r! : :!;;::く　　　　 _,,!-'"::;i: : ;!::i: :'; :'i;::::::::`､
.　　　／::::;;;;;;;;;;::::::;;;;;;;r":::::i; : !;;;;:::::`､ ,r''":::::::::::;;;!,': :!;:::i: : ',: i;:::;:::::::`､
　　　 ` -､;;;;;;;;:::::;;;;;r'"::::::::::::'i,:i:::;;;＞-H-＜'''''''":;!': :,!::`､!: : ', i;:::;;;;:::::::'i,
.　　　　　ヾ;;::::::;;;r'::::::::::::::::::::ヽi,⊆フ∧ヾ⊇,!:::::::i; ;/::::::::`､: :ii,!:::::;;;;;;::::::'i,
.　　　　　　ヾ;;;;/::::::::::::::::::::::::::::::;;;//;!: :'i,'i;:::::::::::::ﾚ':::::::::::;;;;;'i/;;;:::::::;;;;;;;;:::::'i,
　　　　　　　　ﾝ::::::::::::::::;::::::::::;r"　ヾ!●i"''''ヾ;::::::::::::::::::::::::;;;;'i;;;:::::::::;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　 /:::::::::::::::::::;::::::::::i,　　　,!,;,;,i,　　　,!:::::::::::::::::::::::;;;;;;;i;;;;;;;;;;／´

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　　「オンとオフの切り替え早いな、なんだよ」
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

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747： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:58:06 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　『年号間違いの妖精がなんかウッキウキなんだけど……

　　　　　　　　　　　　　　　　正直うざいくらいなの。なんかあったの？』

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. - ￣￣｀´ ゛　ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　>　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　／ﾍ .､　ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 / //　　　ﾞ､.}　　 !　　 |
　　　　　　　　　　　|　　i　/　|　 /,´/　　　､___i |ヽ､ |　　 |
　　　　　　　　　　　|　　|　| /_ イ´/　　　　　　|l｀ヽ | l　　|
　　　　　　　　　　　|　　 l | l´l /　|　　　　　　　ﾘ　ﾘ| 　 /
　　　　　　　　　　　i　　 V{　 l!　､　　　　　´,-‐‐-､l}　/|､　 , -､
　　　　　　　　＿___ﾉヽ　ヽ ,r'´ﾞﾞ｀　　　　　　 ,,,　　/,イ/ ,>'´　　ヽ
　　　　　　　/--､ヽ､｀ヽ＼__ヽ ,,,　　　　 l　　　　　　 ,|,>'´　　／,ソ
　　　　　　　ト､　｀　｀ヽ､ヾ､　　　　　r ‐-,　　 , イ/ /　　　／
　　　　　　　｀ー-､　　　　　ヽ､　　　｀- '　,. '　 / /　　　／　　／｀ー,
　　　　　　__　　　　＼＼　ヽ　　f=-､ー　,.ﾉ,=}　/　　/／ __, ／　　 ,,ｨ
　　　　　/___｀ー､----ヽ !　 , } rr_' __｀-i i´___ヽ､＼　//￣ ,/　　 ,／
　　　　　{　　｀ヽ　　ヽr―--',.ノ'´　　__Y｀f-　　｀ー<--=,<　　ム-==-､
　　　　　￣｀ﾞー､　 /　　　 }　　　　　,r |__|-　　　　　 /　　ヽ / ,. ―-,}i　}　　　　　　　【年号の間違いの妖精】
　　　　　r,r {ー‐' ｀Y　　　　{　　　　　 //l|ヽ､　　　　 / |　　　ヾ´　　／ ,/
　　　　　{　ヽ　　ノ　　　　 !,ヽ､　　　// | |　| |｀ヽ､　/　{　　　＼／ ,／
　　　　　ヾ　ーr'　　　　　 /　 | |｀ー'//　| |　| |　　 .| |　ヽ　　　　ヽ

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　「あー」

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748： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:58:17 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　「今回の解説編で結構いい役回ってきたからだろ」
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐……‐-　、
　　　　　　　　　　　　　　。ﾟ　　　ｕ　　　　　 .、
　　　　　　　　　　／　　　　　　　／　 }ｉ　　　＼　　　　　　『なんですとっ！？』
.　　　　　　　　　／./　八　/ 　／　　　八　＼　＼
　　　　　　　　　 /　/　 '⌒'/　／　,イ　 /　＼　　ヽ　ヽ
.　　　　　　　　　 ,′　　 ,'／_イ⌒i}　./　 |　ｉ＼_.,　　 ‘，
.　　　　　　　 |　 |　ｕ　／⌒ /| 　/／　 i| .八i　　　　 |八
.　　　　　　　 |　 |　　　|i ＼/_八/.!　　　八{___)_／|　　|＼}
.　　　　　　　 |　 | i| 　 |ｉ/ ,ｘ=ミ=-|┘　/ｰｉｨfミk∨}　　|　 |
　　　　　　 /　 | i| 　 |ｉ,〃　。 ./　／: :　。　Ｙ}.i|　　|
　　　　　　　　/ |　/ i| 　 l人＿＿/／: : : :. ___＿从ｉ|、　|
.　　　　　　　｛　|　i|　　|＼.:ｕ.: : : :. :. :.、: : :u :..∧八＼{　　　　　　　　『ちょっと！どういうことですかそれ！
.　　　　　　　＼＼|　　|、｀: :u : : : : : : : : : : :.,小: : )|　)
.　　　　　　r――┘ ﾘ　　|i.＼ｕ　∈=====∋　_攵:.: / |　　　　　　　　　　　　私にはなんのオファーもかかってきてませんよ！』
　　　　　　＼＿　-‐{ 　八.　〕s｡.　　　ｕ..イ　{:.:.:.∧ |
　　　　/￣　　　　／⌒つ'＼.　＞-＜{:　|　ﾉ:.:.:.|__／＼
.　　　　 |　　＼　／八／｀ヽ　＼ﾉ〕　 |:　|／　ｒ┘ 　＼ヽ
.　　　／|. 　　＼＼⌒'　.／,〕　/r{_ﾄ､　|　＼. 〈､ヽ八　 }
　　／　/|　　　　　∨. ＼　　ヽ/ :|{　}:|　|.　　 }／　　⌒／
.　　￣/_:|.　　　　　}￣¨∧　ｕ　)　||　}:|　￣＼(　ｕ　..イ(
　　　∧⌒ ヽ　　 |　 /　＼　./､. ||　}:| 　　 ∧　／⌒〕

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749： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:58:31 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　〈　　／: : : : : : : : : : : ヽ　｀ヽ､
　　　　　　　　〉, ｲ: : : : : : : : : : : :ヽ彡jヽ　　i
　　　　　　「: : : : i: :ﾄ､,､: : : i : : : ﾊ/: } 　 /
　　　　　　　人: :|: :.|: jーﾍ: :i |: : |: : :i: /j　〉　　　　　　　　　　『私にもないわよ。
　　　　　　／　 !:∧ﾅ!:|　　j|: :从: |: : :|::: ト./
.　　　　 /　　ｨ'_ハ代iぅ　レ'fテミ: :.ト-|　}　　　　　　　　　　　　　　どうにかなんないの？』
　　　　　~⌒ヽ/: :.∧ ¨′,　　ゞ=''/: :!　＼_
　　　　　r='７: /: : :/＞　､　_,.. イ: ::/ー┬ｧ′
　　　／＿/::/: :／{　　}　　ｨ⌒/: : / ヽ: :!　ヽ＿
　　f⌒　　/:ｲ／　　ゝ,,　Y′／: :／ﾊ }: |　￣　￣}
　　}　　　ﾚﾍj 」　|　　7∧イ: :／ヽ : :ｲ:/　　　　　｛
　　j:::..　　　　　L |　〃∠: :／　　: : |: :」l|　　　　1
　 /　　　　　　　 Y　{{_∧Uj　　　 : :」　　　　　　　　{
　/　　　　／　　..::Y´ {,,,{,,,,,}＞---ｲ　　　ヽ　　　. : ﾊ
　!　　　／　　　: : :|　 ::::Y　 :::::::::/　　　　　　　　: : :: :i
　V　 /　　　: : : : :{=--=ﾄ=-＿ﾉ: : :　　　　　　　　　｀ヽ
　　ヽ　　　　: : : : : 〉-- +-=.../: : :　　　　　　　　　　　 |
　　　}　　　　: : : :〈,,,,　r'　　人: : : :: :　　　　　　　　　 /
　　　L　　　 : :／::｀'ー'‐　′:::＼　　　　　　　　: : :: :Y

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　「配役は適当にその場できめてるからなぁ」
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

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750： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:58:50 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　『美筆さん！リクエストを受け付けましょう！』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨　￣￣　¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　´ :／　　　　　,　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ′　　　／___ ,　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 :/　　 ―‐--==-―=≦彡"　　　　｀;　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :/　　　　 ,〈二ﾆ=孑≦　　　　イ　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　/　　　｀≧=‐-＼=ﾆ二二ﾆ=孑≦　::ハ　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ _／ヘ/　 :/　　　{ 　　 }　／＼　／　　　　　/ 　 ,　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 :/　{　　 |　　＿彡丐抃ミ　、＿／　 /l|　　|l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 :/:／| 　小　　坏{V//l} ⅱ'　.／　／ .l|　　|l　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 :/ｲ{.７|　　 |ﾊ;　:l|　夊_タ　ﾉ／　／ミー―　′　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / :; へ∧ (ｌ|　　 |lハ. l| ､､､､､､,／　／rＪl} l}. |　 ,　ハ　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／{:::::::::: >､{　　 {l 圦,l{　　　　　　　 i,{Z/,ﾉ .:| l/ /　:i　 li
　　　　　　　　　　　　　　　　　 li　　＼:::::::::从::l　 {　　ヾ、　 .....-‐:. ､　､､､､／ｌ| ｌ| i:;　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　{::＼/:::∧!:.　、　l| Y:.:.:.:.:.:.:..:::::l}　　　.::::::::}/| |:::　|i　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞--</∧　　　:l! {:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/　　ハ:i:i::::: | |::::Ⅶ ::ｌ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　:＼∧ 　　{　　.:.:.:.:.::シ　.イ:::::::从::::ﾉﾘ::::::}l|　ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　__ ,、　　　＼＼　 l} >､￣ . ::≦´/:::／　)∨:::::::::: ﾘ./
　　　　　　　　　　　　　　　ムイ　　　＼　　　 :Y ＼}＼:::¨::::厂　 /／　　　 .∨:::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　＼　　　 ';//∧_}¨￣　　　{(　　　　。　∨::::::}　゜c
　　　　　　　　　　　　　　　　 λ 　　　　　　＼　　 ';/////>､_　　　　　　　　 V::/
　　　　　　　　　　　／∧　　　　　　　　＼　';///ｌ|///>､＞:...._ _　　　　 }/
　　　　　　　　　　　　　／／::::::＼　　　　　　　　　　　　l}///|/////>、　　}ﾄ､　　　　ﾉ'
　　　　　　　　　　／／:::::::::::人::＼　　　　　　　　 l}｀＜|/////>へ,　:}|∧
.　　　　　　　　　　／:::::::::::／::::: ＼＼　　　　　　　 :l} 　ﾉ//＞´冖} :Vlｌ|: ∧
　　　　　　　　　　／:::::::::::::::":::::::::::::::::＼ ≧=-　　　　　ｌ}/　{>"　　　 E|　:Ⅵ:　∧

　　　　　　　　　　　『解説編に出てくる登場人物や神様なんかの配役に関して

　　　　　　　　　　　　　ISのシャルロット・デュノア推奨で募集をかけましょう！そうすればきっとこっちも楽です！！』

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼　　　　　　　　　「欲望が駄々漏れだぞ」
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
751： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:59:03 ID:umnONpBw: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　_ノ　ヽ_　＼　　　　　　「配役つっても、誰だすとか、まだ全然決まってねえんだから
　　　　　　 | 　（●）（●） |
　　　　　 |　　（__人__）　|　　　　　　　　　　無理に決まってるだろ、常識的に考えて」
　　　　　 |　　｀⌒´　　|
　　　　　　 |　　　　　　　}
　　　　　　ヽ　　　　　　.}
　　　　　__,_,,.ヽ＿　　　ノｰ- ､
　　　　ハ　　/ 　Ｖ又ｲ ::::〉::::::i:
　　　　 }　ヽ〈　　 l |;;|ﾉ　/::::::::::i 　-,,_
　 r iY'ﾉ.;;　 }::ヽ　　l|;;|　/::::i::::::::}‐　|　||
　.|| | ﾉ:::: 　 }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ |　||
　.|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: 　 |　||
―──.::::::::::::ノ.:::/　/　　　彡}――─────
　　　　 "￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'

　　　　　　　　　　　　　　 -‐……‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　＼
.　　　　　　／　　　　/　/　　 / |　　　　＼
. 　　　　 , ′ 　　 ./　/　／}./　|　　　　　　＼
　　　　 / /　　　 /.／／　 / 　ﾄ､　ﾄ､　ヽ. ヽ　＼
.　　　　　,′　　　　／＼＿_ノ!　　 |ヽ,＿／　　　 ',￣￣
.　　　　　 |　|　／|　,ｘ==ミ､ | 　 ./x==ミ､　 ! 　 ! !　　　　　　　　　　『くっ、なんという正論』
.　　　　　|　|　|　　 |〃_)/ﾊ　｜　/ ' _)/ﾊＶ　| 　 | |
.　　　　　|　| ｜　　《　V:(ｿ　,ﾉ／　　V:(ｿ人/ 　 i| |
.　　　　　|./| ｜　　|ｉ: : : : : :／: : 、: : : : : :.∧　　l|八
　　　　 /　|　|i　　从　　　　　　　　 :::| ｉ|　l|
　　　　　 /　ﾉi　ｉ'　＼　／⌒^^⌒} 　人i. i|　l|　　　　　　　　　　　　　『なんとかなりませんかね！』
.　　　　 /／　l　 |　＼.}_└‐-‐-ー┘ ｲ:::::::::ｉ|　l|i
.　　　　／〔　 |　/＼　 V＞｡._　　｡＜ : |:::::::: ﾘ　八
　　　　　　＼ |./　 -‐‐- 、　/¨:::::::::::／|i::::::/{ /
.　　　　 (￣／　　　　　＼{::::::::::／　,八::::{ ﾘ
.　　　　 }／　　　　　　　　Ｙ￣¨＼　　＼

　　　　　　　　　　　　　＞ '' ´￣　｀＞､　　＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　 , イ　　　, -‐- 、　　ヾ´　´￣￣￣`､｀'､
　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ　　　ヽ｀'　､　　　ﾉ　./
　　　　　　　 ,ｲ￣`　　　､　､　　､.　 ',　　　　'､　　`ー"　 /
　　　　　　 / ,　, ,､ /', ,　',　 ',',　 ',.　 ',ー----',　　　　　/
　　　　　　 i　,'　! i　　 ',',　',　 ',', ､ i　　!ー‐''''",,!　　　　/ヽ、
　　　　　　 !i i!　ii i　　 !i　.ﾊ　!ﾘi', !!　 .!-‐'''"/ .!　　　　　　）　　　　　　　　『必死すぎワロエナイ』
　　　　　　 ii !i　i ',',　　 i !i ! ﾚ'イi!.ﾘ!　　!ー'"ﾉ　.i　　　　 /
　　　　　　　i! ヽi!-ﾘ､　ﾘﾘ´　　　　!　　i´￣`ヽ､!､　　　丿
　　　　　　　　　 !ヽ　 `　　　＿_ ,彳i　　i__ノ　／.i､`ー‐く_
　　　　　　　　　 i　i､_ ,　　　 ''''''''''　.!　　!--イ　 !ヽ　　　＼　　　　　　　　　　『じゃ、こういうのはどう？』
　　　　　　　　　 i　!',''' ,　　　　　　u !　　!　　　　 i　ヽ　　　ヽ、
　　　　　　　　　 i　! ヽ､　＿＿_　　.,i　　 !　　　　 i　　ヽ　　　　ヽ
　　　　　　　 ! !　　! ヽ、　　, イ i　　 !,-ー､　i　　　ヽ　　　　ヽ
　　　　　　　　　 !!　　i　　, '￣　!　 !　　!ｲ"　　ヽi　　　　',　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　!　　ﾊ　/　　 ./ ,ｲ!　　 !　　　　ｿ､.　　　 ',　　 , イ"
　　　　　　　　　　!　 /.イ',　　 / ｲ　!　　,'　　　, ｲ　　ヽ　　　ゝ"
　　　　　　　　　　!　/　　 ',　 .!ｲ　 ,' 　 ,'　, イ　　　　　ヽ.イ
　　　　　　　　　 ! ,'　　　 >ｲ､　 ,' 　 ,'イ　　　　　　　　　',

.
752： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:59:23 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　〈　　／: : : : : : : : : : : ヽ　｀ヽ､
　　　　　　　　〉, ｲ: : : : : : : : : : : :ヽ彡jヽ　　i
　　　　　　「: : : : i: :ﾄ､,､: : : i : : : ﾊ/: } 　 /
　　　　　　　人: :|: :.|: jーﾍ: :i |: : |: : :i: /j　〉　　　　　　　『これから以降、最終回までの間の解説編に
　　　　　　／　 !:∧ﾅ!:|　　j|: :从: |: : :|::: ト./
.　　　　 /　　ｨ'_ハ代iぅ　レ'fテミ: :.ト-|　}　　　　　　　　　　　”どんな人物が出てくるか”予想してもらう。
　　　　　~⌒ヽ/: :.∧ ¨′,　　ゞ=''/: :!　＼_
　　　　　r='７: /: : :/＞　､　_,.. イ: ::/ー┬ｧ′　　　　　　　　　　　　　その予想に、希望するAAをそえて書いてもらう』
　　　／＿/::/: :／{　　}　　ｨ⌒/: : / ヽ: :!　ヽ＿
　　f⌒　　/:ｲ／　　ゝ,,　Y′／: :／ﾊ }: |　￣　￣}
　　}　　　ﾚﾍj 」　|　　7∧イ: :／ヽ : :ｲ:/　　　　　｛
　　j:::..　　　　　L |　〃∠: :／　　: : |: :」l|　　　　1
　 /　　　　　　　 Y　{{_∧Uj　　　 : :」　　　　　　　　{
　/　　　　／　　..::Y´ {,,,{,,,,,}＞---ｲ　　　ヽ　　　. : ﾊ　　　　　　『その予想があたって、解説にその人が登場した時は
　!　　　／　　　: : :|　 ::::Y　 :::::::::/　　　　　　　　: : :: :i
　V　 /　　　: : : : :{=--=ﾄ=-＿ﾉ: : :　　　　　　　　　｀ヽ　　　　　　　　書き添えてあった希望のAAを使う』
　　ヽ　　　　: : : : : 〉-- +-=.../: : :　　　　　　　　　　　 |
　　　}　　　　: : : :〈,,,,　r'　　人: : : :: :　　　　　　　　　 /
　　　L　　　 : :／::｀'ー'‐　′:::＼　　　　　　　　: : :: :Y

　　　　　　　　　 /　/　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヽ
　　　　　　　　　　 /　/　　　　　 |　　　　　　　　　＼　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　 :'　 ;　　　　　　 /|　 |　　　　　＼　　＼　 |　　　 |　|
　　　　　　　　ノイ :|　　　 /,. /-|─|-　　　 -‐＼─-ミ､ |　　　 |　|
　　　　　　　　　　 |　|　　／　/　 |　八　　　 |＼i　＼　|　＼.　　|　|　　　　　　　『それって、どんな人物が
　　　　　　　　　　 |　|　　　　Ⅳ　.斗=ミ＼　　 |　斗=ミ　|　 | 　　 |　|
　　　　　　　　　　 |　|　　　　| 〃__）心　　＼　 | 　__）心刈　|　　　 :.八　　　　　　　　　　紹介されるか予想しろってこと？』
　　　　　　　　　　 |　|　　　　| {! ﾄし::/i　　　　＼|　ﾄし::/! i}Ⅵ:　| 　|:: |ハ
　　　　　　　　　　 |　|　　 i| {八Ｖ/(ｿ　　　　　　　Ｖ/(ｿﾉ　| 　|　 |:: |
　　　　　　　　　　 |　|　　八＼:::::::::::::::　　　　　　 ::::::::::::::　/|　ﾉ　 j 八
　　　　　　　　　　 | ∧　　 ::::i⌒＼　　　　　ヽ　　　　　　　/ ﾘ :′i :|′
　　　　　　　　 ,ノ⌒ヽ　　::::|八　　　　　　　　　　 /‐//:　八:|
　　　　　 -──‐-八　 ::{-‐ヘ.　　　 -‐-　　　／-イ:　 /ｰ‐|──-
　　　　　〃　　　　　　　＼　∨//|:＞　　　　　　　.イ: |// | 　/＿＿＿＿__　＼
　　　　　|　　　〃￣￣￣￣＼∨/|: :＼＞　＜　ノ : |//ﾉ／: :　　　　　　　〉　|
　　　　　|　　　|　　　　　　　| /＼,'| : : : ＼　　／: : : : | ／,| : :　　　　　　〃　 |
　　　　　|　　　| : : : 　　　 |'////|: : : : : :∧∧ : : : : : |///|: :　　　　　　　i　　 '
　　　　　:､　　 | :＼ : .　　|　| ///∧: : : : :イこﾊ : : : : / // |: 　|　　　／　|　 /

.
753： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:59:38 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　,. ー '''￣　'' ‐ ..,_　　　／ __　ヽ
　　 ,..,_　　／　　　　　　　　　　＼ /／　　`,ヽ,
　 /　ヽ'ｙ'　　　 ,　　　　　　 ,　ヽ,ll,.‐ 　、　　　ﾙ
　 !,...‐／　　へ,/ヽ',　', ヽ　ヽ ',　 ll、 ,　　i　　　l
　i　／　/ i 「　　　i i　 i　',　_i_ i;　vヽ、ヽ i　　　|
　〉〃 ,'　i　',　　　i レ''ii￣「ii　ﾚ! :i ; ; i ', ;　　　!
　ﾚi i　', ├'T'　　 i iレ'rｫ―;;v i　:L∠L.,___　　:i
　　Yヽ, ',ヽ' r‐,‐v '"　 '　i:;:　/ l　 |て)フ／　　i
　　 i　i``＞!, ヽ,:;j　　　 `ー'´　|　 L ‐7,^　　　ﾘ
　　 |　i　`Ti i',` ‐' ，　　　　　 i　 :i/ /,'　　 ,:' /　　　　　　　　　　『解説の内容によっては、鉄板で出てくる人が
　　,'　!　i　;　|i,　　　r.っ　　　.,'　,i' / ,'　　 / :/
　 /　i　ﾊ　;　i `ー‐.,_　　_,.. ｲ　 i /, '　　,.'　/　　　　　　　　　　　　　予想できたりするでしょ？』
　 !　i;　i i　;　`r‐v,.....,, 〉ir'´/　 :i;','　　 ,'　 /
　 |　i:　i ! ,'　 i　r{＿;:;〕;:/ /　　i,'/　　/　./
　 ',　i　v ,'　 / |´: : ;:;7 ﾚ　　　/,'　　, '　/
　　ヽゝV　 /　〉: :;:;:/ﾑ‐i　　/:;:;i　　i ノi
　　　　　`'y ;, /::,;:;:;/ ∧ﾉ　/;:''': ;ヽ i:'v:;!
　　　　　　 `/: :'';:;:/ /;:;:`ﾚ'; ; ; : ,:;;::`' :;:|
.　　　　　　/: : :,;:;/;:;:o;:;/; ; ; ; ;,;:;::;/　;:;:;i　　　　　　　　　　　　　　『例えば前回なんかは”清水寺”の話が出るんだから
　　　　　 ∧: : ,;;/;,;,;,;,;/: : : :, '　,;/　;:;:;:;:;l
　　　　　/: : :,;:;/x;__;/: : : : ; ; ; / ;:;:;:＿ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　”延鎮”と”坂上田村麻呂”がでるだろうってことは
　　　r‐ｬ‐‐xー―7'`‐.,_: : : : ;/_,.‐'´
　　　`へ__⊥_:;:;:;:;:`,;:;:;:;:;_'_‐〈´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　少し調べればいきあたるはずよ』
　　　　　　 <　￣￣￣ ´　;:;:;:＼
　　　　　　 i´ ∧: : : : : : : : :;:;:;:;:;＼
　　　　　　 |　i　丶: : : : : : :;:;:;:;:;:;:;:;:＼

　　　　　　　　　　　／￣￣　ヽ
　　　　　　　 /　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|　　　　　　　　　　「あー、確かに」
　　　　　　　　　　j　　　　　　　　/
　　　　　　 _,.-＜ﾞ_‐-､ i　　　　 /
　　　　 _／　　　 ,.-｀''｀ヾ. 　　/
　　　／/　　　 ,/　／￣ヽ_ ノ
　　/　/　　　（　|　　/　|　|
　/　 /　　　　ヾ|／　　 ∨
　|　 l　　　　　 /　/　　　〉!
　　　　　　　 ::/ /　　/'´〉::|
　　　　　　　 //　　　　/:::/
　　　　　　　//　　　　/::/
　　　　　　　/ 　　 __/:/
　　　　　　　| 　　彡l､!

.
754： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 13:59:51 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　『なるほど、当てられたのがくやしいからって下手にあまのじゃくを起こすと

　　　　　　　　　　　　　　　　>>1が自分のクビを締めることになるわけですもんね』

　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐……‐-　、
　　　　　　　　　　　　　　。ﾟ　　　　　　　　　　　、
　　　　　　　　　　／　　　　　　　／　 }ｉ　　　＼
.　　　　　　　　　／./　　　 / 　／　　　八　＼　＼
　　　　　　　　　 /　/　　　 /　／　,イ　 /　＼　　ヽ　ヽ
.　　　　　　　　　 ,′　　 ,'／_イ⌒i}　./　 |　ｉ＼_.,　　 ‘，
.　　　　　　　 |　 |　　／⌒ /| 　/／　 i| .八i　　　　 |八
.　　　　　　　 |　 |　　　|i ＼/_八/.!　　　八{___)_／|　　|＼}
.　　　　　　　 |　 | i| 　 |ｉ/ ,ｘ=ミ=-|　　 /　ィfミk∨}　　|　 |
　　　　　　 /　 | i| 　 |ｉ,〃__)ﾉi{ /　／　 ,_)ﾉi{ Ｙ}.i|　　|
　　　　　　　　/ |　/ i| 　 l人弋ｉ(り/／　　ﾋｉ(り从ｉ|、　|
.　　　　　　　｛　|　i|　　|＼　　　　　　、　　　 .∧八＼{
.　　　　　　　＼＼|　　|、｀　　　　　　　　　　,小: : )|　)
.　　　　　　r――┘ ﾘ　　|i.＼　　　 ,. －、　　_攵:.:.:/ |
　　　　　　＼＿　-‐{ 　八.　〕s｡.　　　　イ　{:.:.:.∧ |
　　　　/￣　　　　／⌒つ'＼.　＞-＜{:　|　ﾉ:.:.:.|__／＼
.　　　　 |　　＼　／　／｀ヽ　＼ﾉ〕　 |:　|／　ｒ┘ 　＼ヽ
.　　　／|. 　　＼＼　　　／,〕　/r{_ﾄ､　|　＼. 〈､ヽ　　　}
　　／　/|　　　　　∨. ＼　　ヽ/ :|{　}:|　|.　　 }／　　　／
.　　￣/_:|.　　　　　}￣¨∧ 　　 )　||　}:|　￣＼(　　　イ(
　　　∧⌒ ヽ　　 |　 /　＼　./､. ||　}:| 　　 ∧　／⌒〕

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |　　　　　　　　　「あー、なるほどなー」
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

.
755： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 14:00:04 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　『話は聞かせてもらいました！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つまりみなさんは私のことが大好きなんですね！』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　-─ ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 ´　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 , ´.　　　　 i　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 /.　 i　　　　　|　　　､　　　 '
　　　　　　　　　　　　　/　　 !ヽ,. 　　 |ヽ　　　ヽ,　ヽ　',
　　　　　　　　　　　　 ,'　 !　.|　 '､.　　 |-‐＼　　 ',　 i　 i
　　　　　　　　　　　　 |　 |　 |‐- ､ヽ　 |￣´ .＼　.|　 |　 !
　　　　　　　　　　　　 |　 |　 | ｀¨´　＼|　　x==z'､|　 |　ヽ
　　　　　　　　　　　　 |　 |　 |　x=z.　　　ﾚﾒﾊ　|　 |ヽ　! ＼
　　　　　　　　　　　　 |　ﾚ､,' .{ ﾃﾁﾐ　　　弋_:ﾉ｜　! ﾉ　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　 |　　| 'ヽ　ヾ_:ﾉ. 　　　　｜　!'　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　レ| .|.　ヽ　　　　 '　　　　 |　 |‐ -‐　￣ 7‐- ､＼
　　　　　　　　　　　 | .|　　 |'､　　　ヽ￣)　　/|　 | |　　　　 |　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　', !　　 ! ｀'　 ,　｀´　／　!　 ! |　　　 |　　　　　＼｀､
　　　　　　　　　　 '|　　 |　　 f　｀　‐ ´-i´ !　 ! |　　　 |　　　　　　　｀ ¨ヽ
　　　　　　　　　　　　　 |　　 |　 / |　　 ',　 fﾐz|　 | |　　　　 ',　　　　　　　　　　｀ ‐ ､
　　　　　　　　　　　　　 |　　 |　i　 ',　　　ヽ | i l|　 |,'　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　＼-､_
　　　　　　　　　　　　　 |　　 |　|　　'　　　　{ ! ,'!　 !　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　¨ '　‐ ､　　　　　//i
　　　　　　　　　　　　　　 '　　 |ノ　＼ ',　　　｀ｲ.|　 |　　　　　　　　｀　､　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ _ ／.'/
　　　　　　　　　　　 ',.　　',　　　｀ '､.i　　 | ! 　!　　　　　　　　　　　｀ ' l ─- -　､_　　　　　　　　　/ ./　 /i
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　ヽ　　＿ _|　　 .L', ./　　　　　　　　　　　　　 '､　　　',　　￣　‐--　─ ´_ノ__ .／
　　　　　　　　　　　　　　　 λ　r＜､´_＿　ニ＝- V　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　／　ヽ|:: :: ::|　｀　､　　　｀　‐- 　＿　　　　　　　　　　　＼|.!
　　　　　　　　　　　　　/.　　　｜:: :: |　　　　￣　 ‐-　__　　　｀　‐-　 __　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　 .｜:: :: |　　　　　　　　　　　｀　-　 __　　　 '　 ‐ 　 _　　|
　　　　　　　　　　 r ´　　　　 |:: :: ::|　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　‐-　 __　　　｀　'‐-　 __
　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 ,　´! :: :: !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　- 　 ,　　　　｀ '　-　 _
　　　ヾ,　､.　　　　　　／　｜:: :: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　‐-　 __　　　｀ '　-　 ,
　　　　ヽ- ￣　＼ _　／　　　　|:: :: ::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　-　 __
　　　　　｀ヽ､＿／｀　　　　　　|:: :: ::|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_人＿人∧从＿人_∧从＿人_∧_人_从_/／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 )　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　何一つ話を聞いてない　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 <　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　リアクションありがとう！×3　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 <　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y∨^Y^⌒^YY^^Y^

.
756： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 14:00:37 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　 -── ‐-
　　　　　　　　　　　,　　´　　　　　　　　　　｀　､
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 '　　　　 | 　　　 |　　　 |
　　　　　　　　　　 | 　　　 |　　　 |　　 |
　　　　　　 /　　　　　 ,'| 　　　 |､.　　　 |　　 |　　　 '
　　　　　　 |　 |　 /｜　　　 !　> ､　 |　　 |　　　　i
　　　　　 |　　 |　 | ./┐ ､　　　 |　＼_＼{　　 !　　 !
　　　　　 |　　 |　 |/／　　 ,　　　|　　　　､　　|　　 |　|
　　　　　 |　　 |　 |　　　　　＼　 {　　　　 '　 |　　 |　|
　　　　　 |　　 '　｜　　　　　　＼{　　　　　ヽ|　　 |　|　　　　　　　　『軽い冗談はこれくらいにして
　　　　　 |　|　 ',　!　　　　　　　　｀　　三ミx　 |　 i /|　|
　　　　　　'　|　　V|　彡三ミ　　　　　　　　　　|　 |' }|　|　　　　　　　　　　　　やってみましょうか、その企画』
.　　　　　､|ヽ　 |　　　　　　　　　　 ⊂⊃　 |　 |人､ !
　　　　　　 | {＼ .!',　⊂⊃　　　'　　　　　　　 |　 |　　 {
　　　　　　 | ゝi ヾ i ,　　　　　 __,　　　　　 '|　 |　　｜
　　　　　　　　,　{ 　 |　　　　　　　　　　　　／ |　 |　　｜
　　　　　　　 '　}　｜　＼　　　　　　　イ}ヽ,｜　!　　 |
　　　　　　 ∧|　 |　＜}i｀　　＿　 ´ /｜ﾆ |　 |､　 |
　　　　　　　 / ,　!　 !ニ/ニ} ＼　　　／　 !ニ !　 !ニニニﾆ
　　　　　　　／ﾆ |　 |ﾆ,'ニﾆ}　　ゝ_／　　　|ニ |　 |ニニニニﾆ＼
　　　　　 , ニニ|　 |/ニニ }　r W､　　　 'ﾆﾆ.|　 |ニニニニニニ
　　　　　 lニニ |　 |ニニﾆ }/ {ﾆ}､V　　 , ﾆﾆ |　 |ニニニニニニ |
　　　　　 |ニニ !　 !ニニニ'　i.V　 V　 /ニﾆ｜　!ニニニニニニ !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　「んー、確かにうまくいけば楽ができるかも
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　しれないけどさあ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
757： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 14:00:57 ID:umnONpBw: 　　　　　　　『あてていただくのは”人物”とか”神様”とか、

　　　　　　　　　　AAの代替で人格化が可能な存在』

.　　　　　　/　　　　ｌ |　　〃/　　　ハ|　ヽ　＼
　　　　　〃　　　　ｌ |　　 ,　/　　ｨ心　l!　　 l}　　‘，　　　　　　　　　『制限時間は当スレの最終回が投下されるまで。
　　　　 '　|　　〃l |　　 {l/　　／　ヾｔ≧　ﾊハ ‘，‘
　　　　 |l　|　　　ll　l,|　　 ll　／,ｨ＝､　| ノノムギ}　l|　　　　　　　　　　　　”どこで出てくる”とかも
　　　　　|l　|　　　lr‐ｌ|　　 ll / ,〃ん,ﾊヽ ´　　ヾ=ｲ l　l!
　　　　　|!　|　　〃ﾍ|　　 |/:::::ﾞ　込ソ　　　　ｧｧ､ l |　l!　　　　　　　　　　　　　予想していただかなくて大丈夫』
　　　　　|!　|　　 { l　l|　　 |::::::: 　　　　　んﾊ} ﾚ〃
　　　　 |ｌ　l!　　ヽ　ｌ|　　 l|:::::　　　　　　　　ヾ′/|ノ
　　　　 |ｌ　ｌ!　　　ヽl|　　ｌ|:::.　　　　　　　ゝ　{ l| ｌ!
　　　　 |ｌ　ll　　　ｌ|　　ｌ|:::::::.. 　　　 , ､　　 } l| l!
　　　　 !ﾊヽ　　　　l|　　 l|::::::::::::...　　　　　　ノ〃ﾉ
　　／　￣　ヽ＼　ｌ|　　 l|::::::::::::::::::...　　イ　 /|　　　　　　　　　　　『もちろんハズレてもなんのペナルティもなし！
　/　　　　　　＼ﾊ　ｌ|　　 l|::::::::::::/ｰ -: ´:〃　ﾉﾘ
./　　　　　　 ‘，　l! 　ﾉ::::::::::∧: : l|: : /'　 //　　　　　　　　　　　　　これくらいなら気軽に参加してもらえるんじゃないですか』
　　　　　　　　 } /⌒Y:::::::　ハヽ l!　 { ／´

　　　　　　　　　　 .　　　´￣￣￣｀　　 .
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　／　　／　　　　　　　　　　 / 　＼
　　　　 ./　　　/　　　　　　　　　　　　 / |　　　ヽ
　　　　　 .′　　/　　　　 ′　　 /　　　./　.!　　　　'.
　　　　 |　　　.′　　　　|　　／　.ｨ　 / 　 |、　　　:,
　　　　 |　　　|　　　　 l　／　／/.／　　ハ .|　　.∧
　　　　 |　　　|. 　　 -=≦=≦　/ｲ}　　 //､_} ﾊ　　 l∧　　　　　　　　　　　『正直企画倒れになりそうだっていうことは
　　　　 |　　　|　　　　 | 　.／斗彡　 /}/ｘｚﾘ　| 　 .|ヾ{
　　　　　从　　.|　　　　 |　/ｘ≠ﾐ./　./ /代:} 》 .!　　|　＼　　　　　　　　　　　いわないほうがいいですかね』
　　　 /イ　　 |　　　　ﾚ.ｨ芹:::}/ ／　　乂ﾘ　从　 !
　　　／　.|l　　 l　ﾊ　　 .从《 ∨:ｿ´　　　　　 .ｲ　 |　|
　　　　　从　.j/ ∧　　{八　　　　　　　　'　　八　l　|
　　　　 }人　　 / ∧　 |ヾ.{　　　　　　 _　　 ./}　 .ハ.!
　　　　　　＼　 / ∧八＞ .　　　 ´　　ｲ /　/
　　　　　　 {＼ / ∧ {　　 .＞　.　　／_ j/　/
　　　　　＿＿.人　＞'　ヾ　　　　　/〉､´〈　　} ./｀ヽ
　　　--=ミ: : ＞ ´ |/∧　＼　＞r{ｲ　|/∧　j/　　 '.
　　　　　／　　 |//∧　　　 / }lﾊ .|//∧　　　ハ
　　　／　　　　 |////＼　.// |l|∧l＜/∧　　 ,′|
　　　 /=ミ､　　　 .|/////ｲ＼{:{　ハ　〉:/＼｀　.∨　 .!
　　　 |　　　＼　　 |//／　|///7/､/}/:////.> 　 '.　八
　　　 |　　　　＼　レ　／///〈//∧|///／　　 ∨　ヽ
　　 ./|　　　　 .∧　／///////∧//.／-----､　 }　　}
　　/ .|　　　 ./ ∧　￣￣￣￣/:＞ ´　　　　[]. '.　| 　 .|
　./／ﾄ､　　　 ./　.〉′ 　　／´　　　　　 [] .|　!　　|

.
758： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 14:01:07 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -── ‐-　､
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　｀　 ,
　　　　　　　　　　　　 , 　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 /　　　　/　 /　,　　 /　　 ' ､　　　　ヽ
　　　　　　　　　 /　　　 ,' 　./／ . 　 ,i　|　　　ヽ　　　　' ,
　　　　　　　　　　 '　　　　 '　　i/　　　 /.| .ﾄ　　　 ',　　　　　,　　　　　　『大丈夫ですよ、もしそうだとしても
　　　　　　　　 '　　　　 |　　|　　　 /　ヽ| ヽ　　　 i,　　　',　 '
　　　　　　　　　 |.　　　　 |　　|　　／ヾﾐx　　ヽ, 　 .!ヽ,　｜　'　　　　　　　　　失うものなんてなにもないんですから！』
　　　　　　　　　 |.　　　　 |　　|　 '　　　　　　　　' ,　|彡',　｜　|
　　　　　　　　　 |.　　　｜　 './　　　　　　　ヽ| 　 '　 !　 |
　　　　　　　　　 |　　　　_ .l　　|'　xテﾁﾐx　　　　　x=x､　.! .,'　 ,'
　　　　　　　　　 |　　　/ .｀i　｜ .{ .んﾒ::!　　　　んﾊ }　V|　 ,
　　　　　　　　　 |　　　| ´｀| 　 |.　弋__:ﾉ　　　　弋_:ﾉ　 '　!　,
　　　　　　　　　 |　　　ヽ,　! 　 !　　　　　　　　　　　 /　,　.,
　　　　　　　　　 ',　　　　｀ | 　 |　　　　　　　　 '　　　,　 ,'　,
　　　　　　　　　　'　　　 '.| 　 |､　　　　　､ __,. 　　 / ./ ,ｲ
　　　　　　　　　ヽ　　　ヽ,　ヽ､　　　　　　　　／ ././　!
　　　　　　　　　　　　＼　　　 ', 　',　｀　､ _ ,　　´ i　/./ , '
　　　　　　　　　,　'￣｀＼　　.!　 ,　　　_ | ヽ　　 |/ _／
　　　　　　　　/　　　　　　｀ヽ＿_'　／　へ､.＼　_!/　｀' ‐､
　　　　　　　 ,　　　　　　　　　'r‐´､|　 ´ ／｀r　 |{〈,|´￣　　,
　　　　　　　,'　　　　　　　　　 |.　｜　　　／ |　 |.し'､|´￣　|
　　　　　　　|　, -- ､　　　　',　!　　 ,　　　　 i´　｜i　 '!´￣ .|ヽ
　　　　　　　|'.|.　　　＼　　 , |.　　 ',　　　　|─´|　｀, .￣　 ,' /,
　　　　　　　｀ ',　　　　　＼　l .!　　　}　　　 '　　.| 　ヽ　　´'.　 ,
　　　　　　　　 ,　　　　　　｀ヽ|　　 /　　　 /.　　 !　　',　　　ヽ　',

　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐‐‐-..,,_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 .,'　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 l　　＿＿丿!|!|ヽ.＿.l
　　　　　　　　　　　　　 |　　-。＝＝　 .-。＝　　　　　　　　　　「まぁ、そうなんだけどさぁ」
　　　　　　　　　　　　　 |　　≡≡=　　　ヽ≡|
　　　　　　　　　　　　　 | 　　（　　ノヽ.__ﾉ　|
　　　　　　　　　　　　　 |　u　　｀¨´| 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |.　　　　　 |　　.| 　 .|
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .|　　 |　　|
　　　　　　　　 ,.-r/.　　　　 └―┘　.l
　　　　　　　 _,,-|　|　　＼　　 ‐---　..ノ
　　　　　　 ,,-''´ 　 |　.',　　　｀"'' 　 __,,..-''´
　　　　,,-''´　　　　 l 　ヽ、　　　　 /|ヽ｀''-､
　　_／　　　　　　 ',　　　＼　　　　/ .|　 '., 　｀''-,,
　./　　　　　　　 ',　　　　｀7＿＿__,| 　 .l　　　ヽ
. ,'　　　　　　 .l　　　 ', 　　／| 　　　　|＼. |　　　　 .|
. |　　　　　 .| 　　 .ヽ.／　　＼　　　|.　ヽl　.|　　　 |
. |　　　　　　 |　　　　　　　　 Oヽ .／　　　　.| 　　 |

.
759： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 14:01:35 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　『ということで、さっき思いついた発作的企画、参加者求むです！』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 ´ ￣　　　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 ´　　　　　　　　　｀　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 / 　 i　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　./ / /　　/|　　＼　　　　　　　　　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒/ / /　/ / l!　ﾄ、＼__ ／ｌi　　ｌ　　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / /　/ /__ |　ｌi　X´. ＼｀.|l　　|　 l　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　{ ´ﾚ'　　 |｀从　/≧く＼　　|　 l　 |
　　　　　　　　　　　　　　　ノイ !　ﾄ.　　　从　 Ⅴ.|r'!::::「Ⅴ　从ハ　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/|人 | |　＝=='人ﾙ'　 |仆ソﾉ!　/ ∧人人
　　　　　　　　　　　　　　　　　 //|　 Y∧""　　 .　　　￣｀　 | ./∧ /　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i//|　 j//i　　　　　　　 """　ﾘ/　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｌ　|　//　＼　　ー ‐'　　　／/ 　/く
　　　　　　　　　ト、　　　　ﾘ　|.//_＞.ト.＼　　　　.　＜.／　 /ｌ|　＼
.　　　　　　　　　）＼　　　　　　/ﾙ'　　l|　|//＞ - ＜／/　 /:::||　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　＞ -- --∧ ＿ _/|　|::::|/ 〉　}レ'　レ 'i::::::||＼　　　＼
　　　　　　　　　／ ´ ￣　　　　　./　 ∨／⌒V / /　ｨ介ﾄ.　　 / :::: ||＼.＼　　ヽ
　　　　　　　／　　　　　　　　／´￣∨　⌒ 〉　/　//H|ﾄ、　/::::::::: ||　＼ X´　 .i
　　　　　／　　　　＿＿_ ／　　　 i ⌒し'　　!_,// O| i〉∨:::::::::::::ﾘ　／|　|　　}
　　　　 . '　　.　　´　　__.／　 __　＿ _.!　　　　　}:::::＼ﾚﾚムﾉ⌒ ＼/　　　 .〉〉　/
　　　　/　／　　　／ ∠ .ィ7:::::/　　 ∧　　ﾉ　ノ:::::::::::＼ｌ |:::::＼　　 /　　.|　|　/
　　　レ'´　　　　／´　　//::::/　　 /　　　 _イ＿::_::_::_::://:::::::::::ヽ　/　　　|　| /
　　　　　　　　　 i　　　　i i::::/　　　|＿　イ　{呂　　　〈./メ、/⌒　/　　　 |　/
　　　　　　　　　 |　　　 | |:::!　　　 |　　人从　　　　　　　＼　 /　　　 .|./
　　　　　　　　　　＼　　　! 从　　　 i　 / 　＼＼　　　、　呂/　/　　　　 /!
　　　　　　　　　　　　｀￣￣￣￣￣ ´　　　　 } ＞＞- へ _.ムイ　　　 / |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 |　　　　　 /　　　　 /　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　ﾉ＞ --＝=/　　ーｧ　/　ﾉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐へ〈 .. ＿ _　 /　　　く　 /　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　 Y^ー -r＝=/　　　　｀/　＿__〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ノ^ー -tt__,/　　　　　 i ＿__ _ﾊ

☆次回から最終回までの間の【　解説編　】にでてくる歴史上の人物、神様などを予想してください。
　　その人物の登場が実現した時、どのキャラのAAを使って欲しいかも書き添えてください。
　　同一人物の予想があった場合、最初の書き込みが採用されます。

☆期間はたった今から最終話投下開始までです。ゆっくり予想してください。

☆今まで出てきた人物、使用されてるAAが予想された場合、ハズレ扱いになります。

☆それほど解説の登場人物に関してひねくれるつもりはありません。

☆狙い目は寺社仏閣とか、出自がはっきりした施設など。

☆転んでも泣かない

.
760： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 14:01:48 ID:umnONpBw: 　　　　　　『新スレたちました。

　　　　　　　　　　　スレタイが文字化けしました』

　　　　　　　_,,,r‐----..,,,___,,,,,,,,,,,,,,,,,,,＿
.　　　　 _,r'´,;r‐- ;,;,_: : : : `ヽ､::::::::::::::::::￣'i
　　　,r'"''7'´ : : : : : : `:､: : :彡:`:､:::::::::::::::::::!
　　,f: : : ;i、: : : : : :ヽ、: :`､: :彡: :_>､:::::::::::/
.　 f: : : /　ヽ; iヽ,;iヽ､:i,: : :`､,;r''´ ./:ヾｰ-'
.　 i :i'i :! __　`､i´_>―-ヾ;_: `､フ./: : : :`､ｰ-..,,___　　　　　　　　　　 _,,r''´
　　!:i;.'i,!f _,,,,_ ` " i'''''ヽｲ: : :.i,,/: : : : : : :`ヾ､::::::'i,　　　　　　　 _,r'´
　　Vヽi::>'､i.ヽ　　ヽ,,ﾉ　i,: : :i; : : : : : : : : `ヾ､ヾ;;!　　　　　 ,r'´　　　　_,,r'´
　　　　'i;.:.`､ゝ′　 ´　'''　i,: : ;!,;,;,;,;,;,;_: : : : : : `.､`ヽ　　　,r"　　　　,r'´
　　　　 'i;.:.:.i､　′_　　 ,／i,: :,!:`y‐'´:::'''''ヾ､: : :､,;ゝ､　　　　　　_,r'
　　　　　'i,:.:!. `ー--,-´､/.ii /;f´::::::::::::::::::::::::`ｰ-ゝ、`ヽ　　　 ,r"
　　　　　 i,:.i　　　　 `''y':::i;ﾚ/''''''''i;:::::::::::::::::::::::::::::::`''i,　　　 ,r'
.　　　　　ヽ!　　　　　 i;f'ioﾄ､;::::::::::'i;::::::::::::::::::::::::::::::::;i
　　　　　　　　　　　　　i::;!iヾヾﾉ:::::::ヾ;:::::::::::::::::::::::::::/::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　しiヾ;:ヾ;::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::;/::::::::/`ヽ----'''フ
　　　　　　　　　　　　　　i ﾚ`､:`i'''''ヾ::::`､::::::::::;／:i,`ｰ<,_　　　　　''''乙__
.　　　　　　　　　　　　 r'"ヽ　.`､`ｰ´;;;;;;;;;;i;;;／';::::';:'i,　　 'i,　　　 r――‐'
　　　　　　　　　　　　　`ｰ´　.／;￣`::､::::::::::::::::;:::::;:::i,　.　し' ` ､`.､
　　　　　　　　　　　　　　　／:;::':::::::::::;'::::::::::::::::;:::::::::;:i,　　　　　　`ｰ'
　　　　　　　　　　　　　／::;::':::::::::::::;'::::::::::::::::::;::::::::::;::i
.　　　　　　　　　　　／:::;::':::::::::::::::;:':::::::::::::::::::;::::::::::::;::i
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　　　　　　　　　　>-''フー-'''''''乙;;;;;;;::::::::::::::;::::::::::::::;:::i
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http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1435294236/

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761：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 20:39:08 ID:AW8nf466: 禊は日本武尊の時代より、冷水の川や泉で『全裸』で行うモノと
『ヤマトタケルの冒険』にも記載されておりますので､､､（えーと
誰に指名したらいいんだろう）
と、とりあえず一番おっぱいのおっきい人が禊の儀式に赴かれよｗ
762：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 21:27:52 ID:yEV4i0io: 一旦乙。

文字化けの妖精さん…
763： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:51:33 ID:umnONpBw: 少し早いですが始めたいと思います。
240レスくらいかなぁ。
764： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:52:08 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
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　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
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　　　　　　　┃|＿...　　EP：49-2 『こんにちは！死ね！』は光栄のSLGでの正しい挨拶.　　　＿|┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　京都篇

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　　　　|:| 　ﾍ::::::|ﾍ :|代テﾊ　　　　　　弋ijﾘﾉ　 V/|:|:　|::::|::::::::::---::::::
　　　　 :{ . 　ﾍ:::|　' ,.　弋ﾘ　　　　　　　　　　　　ﾉ/　ﾉ:::::|:::::::─::::─::
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　　　　　　{::　 /::/　　　　　　　　 |::::＼::::::::ﾍ:0:::/::＼__:||斗七´::::::::::::::

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765： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:52:32 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「お疲れ様、伊織ちゃん」

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　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,　　　　　　　　　　 |...　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
,,_＿＿＿|＿MONATON ＿_HOTEL ＿|＿＿＿＿__,,　　　|.　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼::::::|../: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
━━━━━━━━━━━━ﾞ,．-‐　　　　‐=ミ　　　　 / : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ
　三|| |::||　　　　　　　　　|.ﾞ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
　三|| |::||　　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ . ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　三|| |::||　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　三|| |::||　　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ:.../:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　三|| |::||　　　　　　　　　|ﾞ/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|::,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　三|| |::||　　　　　　　,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!:l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　三|| |::||　　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|ﾞ|: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
￣￣￣￣￣￣￣　/　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' | |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　　　　 ,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ|: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　　　　ﾞ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　　　　　　　　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }|..ﾞ/: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八/: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､....　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　_,....／: : : : : :｀ヽ､
　　　　　　　　　 ,. :/〃: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　,. r///: : ＿: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　 /:/ｨ'´:{: : {::::,..＞―-　､: : : : : : : ヽ
　　　　　　　　 ,<//!: : _- '´　　　　　　＼: : : : : : : .
　　　　　　 ;://: :イ　　　　　　　　ヽ: : : : : ::.
　　　　　　 |:l{!: : / 　＿__ 　　　 -―‐- ､∨: : : : :}
　　　　　　 |: i{: :{　´　　　　　　　　　＿　　|: : : : :/
　　　　　　 |: :Ⅵ!　,ｨﾁて㍉　　　 T ㍉ヽ !: : : :.j!　　　　　　　「おつかれ、あずさ、サーニャ、
　　　　　　 |: : Ⅳ　　弋)ｿ　　　　ﾋzｿ　 j!: :/: ﾊ
　　　　　　 |: : :|rﾊ　　　　　｀　　　　 j!:./: /: i　　　　　　　　　　　出迎えご苦労様、にひひっ」
　　　　　　 |: : :ト､ム　　　　　　_,　　　 j!:/:.ｲ: : :.
　　　　　　　 /: : :|: :.｀:ﾊ　　　￣　　　 /:ｲ: : {: : : :.
　　　　　 /: : : :!: : : : :＞　　　　　　　イ,:/: : : :|: : : : .
　　　　　　 /: : : : :|: : : : : : : /! ｀　-　´ |､: i/: : :.:.:.|: : : : : .
　　　　 ,: : : : : /: : : : : :／ i!　　　　　Ⅳ!{: : : : :.:|: : : : : : .
. 　　　 /: : :／^!ー--／　　ヽ　　　／ /￣｀ヽ:.:.|: : : : : : : : .
　　　　 /: :／　　!/l//{　　　　　＼／　 / {　　 !:.:|-,-､_: : : : : .
　　　, - /　　　 |/|//|　　　　　 ,介､　 {　､　　}: :!/　 ∨: : : : :.
　 /´ 　 /　　　　|/|//| 　　　 /|O| ∨rl/，｀¨´／ ,{ 　 ∨: : : : .
　 { 　　　＼　 |/|//i　　　 /　|　| ／　　｀ヾ' ,イヽ　　＼: : : :.

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766：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 21:52:47 ID:AW8nf466: おこしやすｗ
767： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:52:55 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　 .　 ´　　　´￣｀　　.　｀ヽ、
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　ヽ
　　　　　　／　　　　　､　　　　　ヽ
. 　　　　 /　　　　　　　　　‘.　　　､　　　　＼‘，　　　　　　　　　「オツカレサマデス
　　　　 /　　　　　ｉ |　　!|　!　　 j{　 i　　　ヽ
.　　　　　.′ 　　　 i !| ﾄ､ヽﾘ _ﾄ､＿ハ　!　　　ト　ゝ　　　　　　　　　　　オシゴトドウデシタカ」
　　　　　　　　　　 |八{　∨´ヽ{　}/　 Ⅵ　　 :!|　　‘，
　　　　ｉ　　　ヽ,斗‐ ヽ/ ＼〃斧ミｘ. | 　　八
　　　　 |{ i　　ｉイⅥｘｭ､′　　　弋うｿ　, 　 / 　　　 i
.　　　八ﾄ､　 |　| 《 Vじj　　　　　　厶イ　　　　 |{
　　　　　　＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ'　,　　　　　　　　八　　　　　八
　　　　　　　　　ｉヽﾊ　　　　　 ,　　　ｲ　｀　/　 /
　　　　　　　　　 |　　　ヽ　　｀　　　　／　|_　 |ｉ / ）ノ
　　　　　　　　　 |{　　　　 ≧ ‐　 r　´ ,， ´ レ'}/
.　　　　　　　　八ﾄ､　ｉハ　ﾄ､ﾊトr＜　　　｛　′
　　　　　　　　｀＼{　 }ノ_,ノ !i　　　　ノ｀　 _
　　　　　　　　　　 ,　rf ´　　ﾉ{ 　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　 ′:|i| 　.イ｀:く{ ＿＿＿__／　　　ハ
　　　　　　　　　　　 i 　 {iレ' 廴:/　∨///,／　　　 /　 i
.　　　　　　　　　 У　　 /::::/　　｀寸/　　　　 / 　 i|

　　　　　　　　　　　　　　　-‐＝ﾆヽ､ ,.．-_､
　　　　　　　　　　　　．''"￣￣｀`\,＝.､｀丶
　　　　　　　　　　　　／, : : : : : : : : : : : : : : ヽ
.　　　　　　　　　　　,' :/ : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　「お疲れ様、サーニャ。
.　　　　　　　　　 ,' :,' : : : : ./.: : : :,ﾘ'Yi.: : : : :: ::}
.　　　　　　　　　 ! :| : : !: :/i: : : :,'/　|!|l: : : | : ::|　　　　　　　　　　　　今日は思ったよりスムーズに行けたから
.　　　　　　　　　　 ',ｨY.ｉ≠―＝ﾐ' ′ '_|!!＿,′ ,'
　　　　　　,　　　　　{ | i＼r＝z､　　_＿｀`Aノ　　　　　　　　　　　　　　明日の昼には東京に戻れそうよ」
　　　　､ｲ:!　　　　 |`|｜（￣ ¨ ヽ=r｀￣｀_,'/
　　　　 ` ､ﾄ,_ ,-､,ｨ┤{ l!　　｀￣´　l ｀ー‐','/
　　　　　　ヾ-=-‐='´',.|丶　　､ｰｯ　　 /ﾉ.　　/㍉
　　　　　　　　　　 l|　 i＼　　　 ,..＜メラ,∠ノ´
　　　　　　　　　　　　　_ /` ､ ` ≦!ｭ〃￣^'´
　　　　　　　　,.-‐ヾ￣i i `ｪ､_ ｀i'´¨ _{､_
　　　　　　　 i |i /〃l || ! | /ヽ｀「／冫､| l`ｰ-､
.　　　　　　 { l| ', 》 ,〉{i | |,'　ﾚ'´　ｨ　ｲ | | !! ﾉﾐヽ
　　　　　　　ﾘ|　} |/ 〃! ﾒ､　　　 '/}｜! |仆､|ｌ}
　　　　　　　 | | /ﾘ{ ll |_/ 　＼__,,. ｨ"l| | ｉｉ lｌ/!l,'
　　　　　　　 |ｌ| | | } i/〃 ,　　 ,〈bｌ |　| } ∥i}./ |
　　　　　　　ｌ|! | |i, ´/／/〃/| } }｜ | i　ｌﾉ | ｌ|
　　　　　　　ｌ|| |./ ／.／〃/l | b　|　| i ,'/ｌ　| ||
　　　　　　　 !||,/〃／/〃/l | | | | i　{ i　{ |　| ||
　　　　　　　 {Y〃// ｲ//　l | |o||｜ | | ｉ{｜ | !,'
.　　　　　　　 |//〃／, '|　l| | |　ll |　| |爪ﾉ /{〈
.　　　　　　　 ∨/〃ノl| |　ll｜|　| |　! i|ﾚ'∨l ∨',

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768： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:53:13 ID:umnONpBw: .　　　　　　／⌒＼
　　　　　　 /　　＿×￣￣｀ｰ、
.　　　　　 { 　／: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　 /: : : :,.へ:/:＼ : : : : : '.,
　　　　　　 /: : : :/＾｀｀´ ⌒ヽ.: : : : : ,
　　　　　 ,': : : :.;' 　　　　ヽ : : : : ',　　　　　　　　　　「さすが、律子さんと伊織ちゃんね～」
.　　　　　　{: : : : ｌ´￣´　｀￣｀i: : : : : :',
　　　　　　 }: : : :.ｌ=＝　　＝=ｌ.: : : : : :i
　　　　　 |: : : : !　　　　　　　ｊｲ: : : : : l
　　　　　 l:ﾄl : 八"　　　　　"ﾉ:!: : : : : ｌ
　　　　　　ﾘＶ:::::::ヽ、｀ ´　ィ:::ｉ:ｌ: : : : : l
. 　　　　　〉: : l:::::::}　 . : :l::::|:l : : : : :.!
　　　　　　　ｒrｰ､_j＞<　 : : :厂リ>ー‐ｙrｰ､
　　　　　 //　＜　　ﾟ･ﾛ･ﾟ　／／／/ 　ヽ
.　　　　　_{ 　＼__＞ｚ―‐＜＜　　　彡人
.　　　　 |　　＞ー　‐ｚ＞二＞ニ二＿_　 ,ｲ
.　　　　ヒ二ニニ　＞ィ＝== ―┬―〒 |
　　　　 /:l￣｢￣￣´　. :　　　　 !　　 j: :ヽ

　　　　　　　　　　　　　／厶ヘ从V;∠ヽ: : : : : : : ＼　　　　　　　　　「ま、まぁ、このスーパーアイドル
　　　　　　　　　　　　r:'::::ｧ′ア⌒＾´　　｀ヽ: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 /}:／ :／／⌒ヽ　　　　＼: : : : : : : .　　　　　　　　　伊織ちゃんにかかればこんなものよ。
　　　　　　　　 /{/: :〃　　　　　　　　　　 ⌒V: : : : : : :.
　　　　　　　　 ,: :{: : /　 ≫＝ミ､　　　　　　 V : : : : : :}　　　　　　　　　　あんたたちもそろそろ終わりじゃないの？」
　　　　　　　　　　; :∧:ｲ ≪　{rク}　　　　　‐=ミ　　: : : : : : }
　　　　　　　　　 i : :人{､　弋ン　　　　 rｸﾊヽ　}: : : : : ′
　　　　　　　　 |: :{　ハ　 '〃,　　　　, 　弋ン　》ﾊ: : : :/
　　　　　　　　 | 八　く､　　　　　　　　　　 '〃, 人}: : /
　　　　　　　　　　: : : ｀ｰ､　　　　　＾Y　　　　　 /ﾊ: : /′
　　　　　　　 } : : : : : :丶　　〈＿ﾉ　　　　厶ｲ : : ;
　　　　　　　　　八: : : : : : : : ﾄ､　　　　　　_ｲ: :/: :/ :{
　　　　　　 /: : : : : : : : : :ト､｀ァ≠ ７r‐- 、Ｙ }/: : :.
　　　　　　　　/: : : -‐- ､: : : }　∨　　 r　⌒Y } } :ト : : :.
　　　　　 /: : :/　　　　ア人f＾Y_／ {ﾉ´{　{　/: :|　ヽ :、
　　　　　 ,: : : :/　　　　/ /／､ノ､　/／　／ :}: {　　ｉ: :＼
　　　　　ノ : : /　　　　/ /〈／０＼Ｙ　　／: : : } : :.　　: : : : ヽ
　　　　´: : : : /　　　　/{/ / /０/ /∧ｰ〈 : /: : :}: : :}　｜: : : : :.
　　 /: :／{: :〈　　　　/八/ /０/ // ハ　 ∨: : :∧ :｜人 : : : : }

.
769： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:53:28 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「えぇ、私達も神戸までですから、

　　　　　　　　　　　　　早ければ明日には終わります」

.　　　　　　 /: : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : :.:/: : : : : ヽ
.　　　　 /: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : 、:ヽ
　　　　　 /: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : :∠≦≧､ﾄｨ‐､: : : : :＼:',
　　　　　,: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : ／　　　　｀⌒ヽ: : : : : :ヽ
　　　　 ,': : : : : : :,': : : : : : : : : : :.:／￣￣｀　　＿_　　ｉ: : : : : : ',
　　　 i: : : : : : :,: : : : : : : : : : : /　　　、　　　　｀ |: : : : : : :.',
　　　 |: : : : : : i: : : : : : : : : : :/,.ィ５Zｚ､　　　　 -‐ 　 |: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: : : : : : : : : :/〈　いしﾘ　　　　ｨｚｚｘ　!: : : : : : : :|
　　　 |: : : : : : |: :ｲ : : : : : : l　　｀¨¨´ 　　　辷ﾘｊ }': : : : : : : : |
　　　　 |: : : : : :.ﾚ: :l: : : : : : : |　　　　　　　　､｀¨¨ﾞｲ : : : : : ,ｲ: :!
　　　ｊ: : : : : : : : :|: :ﾄ.: : : : :|　　　　　　　　　 j: : : : : /│/
.　　　 /: : : : /: : : ∧ |:.ヽ : : :|　　　､　　　　　　　 /: : : : :/　j/
　　　/: : : : /: : :.:/:ハj: : ヽ: : |　　　　　　￣´　　〃:/: :,:ｲ
.　　/: : : : /: : : / : :/: : : : l＼j＼　　　　　　／/:/: :/: |
　 /: : : :.:/: : : /: : /: : : : :_|＿＿_ >､　　 ,　.イ: :/ｲ|: /: : |
. /: : : :.:/ : : :/: : /:_:_:_:_:_}　| 　 |　　|　Ｔく: : : l: : : : l/ : : :|
/: : : : ／￣￣￣ヽ／　ﾉ　j　　|　　l　 !　ﾄ､__|_:_:_:__: : : :

　　　　　　　　　　　,,．:≦:¨:＞.-,ｨ''ミ､ ,..-､
　　　　　　　　 ,..く. : : : : : : : : 〃 : ｀`≦..｀ヽ
.　　　　　　 / . : : : : : : : : : , '´: : : : :`: : .ヽ
　　　　　　　 / . : : : : : : : : : /. : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　,' . : : : : : :il: : : ,'. : : : :,; : : : iｌｉ: : : }
　　　　　　　{: : : : : : : :|:ｉ : :|: : /. :;i| : : : |ﾘi: : ﾘ
.　　　　　　 !: : : /´Y: !ｧ_:_:|=-＜ﾉ| : : :ﾉ/.: ::/　　　　　　　　「一緒には帰れないかもしれませんが、
　／{　　　　〉: :∧lc|: /丶.,ｨ:i5ﾞヽ｀￣,ｨく.ヘ/
.〈: : i　　 ,.-/. : : : :ゝ|: |　　ヽ;ﾒｰ -､_ i:}/.　　　　　　　　　　　　　　ほぼほぼおんなじタイミングになりそうですね」
　ヾ{:>':ﾞj､:_;:ｨー‐ｧ;ｨ|: |　　　｀ー‐ ' ヽ_ ﾉ
　　　　¨　　　〃　!:.i .　　　　､ _　丿
　　　　　　　　　　,-八i　 :.､　　　 ..ｨ'
　　　　　　　　　ﾉ￣｀丶､.ﾊｰ ´
　　　　　　　　 /, ‐=ミｰ‐､. ﾘ､＞､､
　　　　　　　〃､ }i ｉi ｉYヾ､ヽ｀}､ヽ ∧
　　　　　　 /.､　i,　||　i}ﾄ､.ヽヽﾍ丶ヽj
.　　　　　　 |ゝ､ヽ|　||　ﾘ i}.､ヽヽﾍヾヽ
.　　　　　　 |r=ﾏﾍ　il,=- ､i 〉､ヽヽ! }i ﾊ
　　　　　　　､ｨ'ﾍ　ﾍ/ 二ﾞ`ヽ i } | l}||l　ﾘ
　　　　　　　 ∨:ﾊ　Y{､.-- ｀._∨/ 〃／､ﾍ
.　　　　　　 ∨:ﾊ　ﾍゝ ‐ ､　ﾏ=ﾐ‐- ．._ﾊ

.
770： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:53:42 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　 , . : : :￣: : :｀ヽ､:―:-.､
　　　　　　／: : : : : : : : : :_: : : ＼: : : ヽ
　　　　　　r:/:_ 二ニ─ ､_: : : :ヽ: : : ＼: : : :､　　　　　　　「ところで、プロデューサーがあんたの従兄に
　　　　　 /:7´　　　／￣｀ヽ､: : : : : : :',: : : :.
　　　　 {:;'　　　 ´　　　＿_ 　ヽ: : : : : :}: : : ::.　　　　　　　　　　呼び出されたって言ってたんだけど……なんで？」
　　　　　 {:l ,-　　　　ｨﾁ心　}! 　ヽ: : : :|: : : : :l
　　　　　 Ⅵ　,-､　　弋)ｿ　　　 }: : : 八: : : ::.
　　　　　　∧ｨ心　　　　　　 ,: : : ,　,}､: : : :.
　　　　　　　ヽ　､　　　　　　　　/: : ｲ:'´: : :､: : :.
　　　　　　 }　　　　　　　 /: : : :|: : : : : : : : :.
.　　　　　　　人　　( ヽ　　　ｲ: : : : :|､＿: : : : : :::.
　　　　　　 /｀ヽ､＿_,.ィ　 /: : : : :|///∧: : : : :.
　　　　　　　 /: : : : : : :＿_|　/: : : : : :!//｀ヽ}: : : : : .
　　　　　 /: : : : : : //// ,: : : : : : :/　　　 }: : : : : : .
　　　　　　/: : : : :／ {// {/: : : : : ／　　　;: : : : : :l,: :.
　　　　　 ,: : :_://{　　∨={: : : : :/ /　　　　/: : : : : :j ､: : .
　　　　 /: : :{///　　｀ j: : : l: { ;'　　　 /: : : : : : |　＼: :.
　　　　 ,: : : : {∨　　　　 i: : : { ∨　　　/: : : : : : : {　　　ヾ､
　　　 /: : : :.:| {　　　　　|: : :ﾘ /　　　 / : : : : : : : ﾘ

　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ　　　　　　　　　　　　「さぁ……？詳しいことはちょっと。
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ　　　　　　　　　　　　　　お兄ちゃん、私にもなんにも話してくれなかったから」
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

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771： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:53:58 ID:umnONpBw: 　　　　　　 __　　 _,..､-'':":￣:｀:丶､
　　　 ,,ｨ‐{:fi|,,.＜: : : : : : : : : : : : : .ヽ
　　　〃´,≧´;,: : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
.　　　 ,ｨ: : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : : : : ∧　　　　　　　　　　　　「きっとあずささんのことについての
　　　ｉ:::!: : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : : .i
.　　　{::::ヽ: : : :＼: : : : ヽ: :i|: : : : : : : : : : |　　　　　　　　　　　　　　　話なんでしょうけど……」
　　　 ';::::::ヽ､: : : :＼: : : :〉:∨- ､: : : : i: : |
　　　　',i:::::::＞ﾐ≡=-‐='∨∧､ i.}: : : :|: : !　　｀Y:.､_
　　　　ヾｰ＼　ｨﾗiヽ／ ∨∧_人: : : ヽ; 〉_　　 ∨:ﾘ
.　　　　〃/`iｨv‐ヾ! '´　　ヽ∧　ヽ:≦-{: : ｿ=Y: ﾂ
　　　 / ヽ!_/ﾘУｰ′　　　　∨}　 ∧ヽ　￣ｰ '¨　
.　　_/　 '´　 ,ヘ __　　　　　　ﾘ　 |
　 /｀､＿_,.ｲ　　＼　　_,,.＜　'　_卜
. /＼　　　/　　　,ィ￣ {≠'''"￣__,,.|
/〃/ ￣/〉　／ノ〃ｨｄ-‐''／＝=ミヽ
〃/〃 // -'"_,〃〃// ／,ﾉ//￣/ .く i
// ,'　/ ﾘ -'"／,.'／〃/〃ﾘl/,.' / / ;'∧
/ /　i' ノ-‐〃／,.ィ／〃{ﾉ// / ,.' //彡
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ｰ-‐_,.．‐´　ヽiｂ{ i:l　ｉ{//,.' / ,',ｲ//:ノ/
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　　　　　　　　∨/: : : : :ヽ:::::::＞- ､: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　ﾊ!: : :､!´　　　　　　｀丶､: : : : : : : : : :.　　　　　　　　「もしかして、あずさにこれ以上
　　　　　　　 |:{: :ｲ　　　　　　　　　　　｀丶､: : : : : ::.
　　　　　　　 |:.Ⅵ!　　　　　　　　　＿＼: : : :.|　　　　　　　　　　　芸能活動続けさせるな、とかいう話だったりして？」
　　　　　　　 |: :Ⅵ　, ‐- ､　　　　　 _,..／＿　 |: : : :|
　　　　　　　 |: : ﾊ:.　ｨチ圷　　　　　ｲ笊ﾃ }　 |: : : :{.
　　　　　　　 }: : { ﾊ　弋(ｿ　　　　　ゞﾟ '　　ﾊ: : : :|:.
　　　　　　　　 ;': : :ヽﾑ　　　　　　 ,　　　　　　　,'ｲ: : : :|: .
　　　　　　　 /: : : : : : :.　　　　　　　　　　　 //: : : : {: : .
　　　　　 ,: :,. -= -､込､　　　 - ―　　　 ,..ｲ/: : : :.:ﾘ: : : .
　　　　　 /ｲ　　　　｀ヽ:＞､　　　　　　ィ: : ｲ: : : : :/: : : : ::.
　　　　　　 / 　　＿ノﾊ　}: : :}＞ -- ＜ ,| : : |: : : :./: : : : : : :.
　　　　　 ,　　　/:l,ｨ /: ゝ':／/､　　　　 /ﾊ､: |: : : :{: : : : : : : : :.
.　　　　 /　　　//{ｰ,´-r ' {////＼　／////|: : i: |7777ﾊ: : : : .
　　　　 / 　　 ; ´ヽ///j　 ∨///＞´｀＜/// !: : : :!//／/}: : : : :.
.　　　 /　　　 /　　∨//　　 {////i} O {!////ﾊ: : : |//　ヽ!: : : : !
　　　/　　　 ;　　　 } /　　　∨///} O {!////　＼: :ーｧ　 l: : : :,
　　 ,　　　　 , 　　 //　　　 ∨//} O {!///　　　｀ー=-'　|: : :/
　　,　　　　 /　　 ,.ｲ,　　　　　　＼/!.O {!//　　　　 ,{　　　|: :/
　 , 　　　 ,　　,ｲ: {i :　　　　　　　｀￣　´ 　＿　　 i　　　Ⅳ
.　{　　　　／ |: ∧ ､　　　　　　　　　　　,./　 }-´ ￣｀ヽ､|

.
772： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:54:11 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　, ; '::::￣:::::::ー‐-γｰ､
　　　　　　　／:::::::::::ノ:::::::::::⌒∨,へヽ＼
　　　　　　/:::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::,ﾍ Ⅵ .i::::＼
　　　　　 ;':::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::/　i∧_|::|:::::::`;
　　　　　i:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::/￣￣￣|::Ⅳ:::::::i
　　　　　|:::::::/:::::::::::::::::::::::::::/　　　　　 |::i::::|:::::::i
　　　　　|:::::/::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　ﾚ:::::i:::::::|
　　　　　|::::i::::i::::::::::::::::::::::/-＝ノ　　丶≦.ﾌ:::::::|　　　　　　　　　「それはないと思うけど……」
　　　　　|::::|::::i::::::::::::::::::::ｙr=＝､　　　 i i｡jヾi:::::j
　　　　　|::::i::::i::::::::::::::::::.《 i　oj 　　　ヽ_ｿi:::::/
　　　　　|::::Y ∧:::::::::::ヽ |　ｰ　　　　　 | /
　　　　　|::/:::::::::＼:::::::ト |　　　　　　 `'　　ｉ/
　　　　　|/:::::::＼::::＼::::＼　　　　　‐'　　／i
　　　　　ﾙ:::::::::::::::＼::::＼::::＞､　　　／:人|
　　　　 |:::::::::::::::::::::::::|＼::::F‐--- イト／:::::|
　　　　 i::::::::::::::::::::::::::|／⌒i　|　|　/ /　i:::::i|
.　　　　i:::::::::::::::::::::::/／ ⌒ 　＼＼＼＼.i:::::|

　　　　　　　　　　 __
　　　　　　 .．､　/／￣｀
　　　　,, 彳ﾆ≧'´: :¨ ￣ :::..':..､
.　　　´ ／.: : : : : : : : : : : : :､:::::.ヽ
　　　 / : : : :,､ﾒ､: : : : ､: : : :ヽ:::::..',　　　　　　　　　　　　　「そうですか……、それじゃただ単に
.　　　i : : : : :|!|　|ｉ',: : : :.〈: : : : }:i::::∧
.　　　{.ｉ : : : :| !　! ヾィ≠-=ﾐ-､ｉ|:::::::..i　　　　　　　　　　　　　　　　ギャラとか経費とか、そういう話なんですかね？」
.　　　∨ ,ｨ,=-‐　　　ｨ行ﾐ､ _,.i l'｀i::::|
　　　　ヽ∧.ｲ示 _　ｧ　ゝｨﾏﾞ　.|:| ｽ:〈　　　　､
　　　　　　（ゝﾞ' ﾉ¨｀ｰ‐ ''′　 |:i´::::ﾒ,.　　　　}｀ヽ
　　　　　　 ',￣　　　　　　　 ∧!::::::〉'=､,ｪ_．ﾉ,ノ′
　　　　　､.　〉､　 ⊂⊃　　ｲ､ﾞ|!￣｀ｰ‐=ｯ-'´
　　　　ｨｉ:ヽ　〉ｿ≧-､.__,, 　 |｀ヽ
　　　　　｀ーﾟ､,ｨﾆ､ヽ∨,,..-‐｀ｉ
　　　　　 , -‐{ゝ　　　/_,..､-‐〃,　､_
.　　　ｨ´／〉/i 　　 ,'〃/ // ./／ヾ｀､
　　　 ,' ﾘ〃//〉 _,.-〈/ / // 〃ﾘﾉ }| ｉ| i}
.　　　i |l/ //∧　　_,ｨ｀､././ ,i〃 / 〃,ﾘ
　　 ,'/i|. { i i　{〉'´､ヾヽ ∨/ i/ 〃 ///
　　ﾙ ∧i{ | |　|ｉ', ､ヽヽ｀､∨〃/　///
　　// ﾘ∧〉} i　}∧ヾ､ヽ､ヽ∨/　//,i'
.　//〃ｉ/ﾘi| | i l|o∨ヾ､ヽ,〉 Y//〃ﾉ

.
773： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:54:27 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ィ:ニﾆミ:.､＿
　　　　　　　　　 ,..-‐-_､_/∠≦: : ､: : :ヽ: : ＞..
.　　　　　　　　／ ''´, イ: : : : : : : : : : ヽ: ﾉ.: : : : : :＼
　　　　　　　 /'´ ／. : : : : : : : : : : : : : :ﾊ:. : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　／／.: :/: : : : : : ｉ: : : }: : :i:}::... : : : : : : : :',　　　　　　　　「あ、もしかしたら、サーニャのこととか？」
.　　　　　　 /.;/ : : ;ｲﾊ: : :lｉ: : :|: : : :}: : ∧:::::::.... : : : : :∧
　　　　　　 /,.' |: : :i| || |: : :|}: :i:|:＿:ﾘ: :ﾉ:::::::::::::::::::.. : : : :ﾊ
　　　　　　 !{.　|:l|: || |! l＞''´￣　　 ∨: : ..::;∠::::::::::.. . : : }
　　　　　　ヽ　ﾚﾊ　＾´　ィ5¨ヽ_,,. -‐|: : : //´ﾊ:::::::::::::::. ;'
　　　　　　　　　　 ',　r‐ 弋レ´　　　 : : :/ﾒ;　/∨::::::.: :/　　ゝ-.､ｨ
　　　　　　　　（￣ｿ¨`ｰ‐　′　　　|: : :,' ヽノ::. :ヽ: : :/　　　ヽ_:ﾘ
　　　　　　　　　　く　　　　　　　　　|: : ﾒ≠;:::::: : : : : :|＿ _,..､i'.:ｿ
　　　　　　　　　　　{ヽ　＿__　　　　|: /　　ヽ;::::: : : : ;_}: : li: :ﾘ'′
　　　　　　　　　　　＼∨_,ノ　　　　::{　　　　'Yヾ￣ `ー'￣
　　　　　　　　　　　　 |:ヽ　　　 . イ:|人　　　　}:フl
　　　　　　　　　　　　 |:ﾘ｀=≦ , -}ﾉ　ヽ　, イ　:{
　　　　　　　　　　　 _,ﾉ' -‐ ―〈{::::|　_,,..イ　　　 ,ｲｭ
　　　　　　　　　　 /-フ´／／ィ}｀i￣　　　　 _,ノ-‐‐＼
　　　　　　　　　　,'.‐{　丨/ / ｨゝ.|　 _,.．-'''"　／￣二ミ､
　　　　　　　　　　{/ |　l:|/ 〃〈/￣ノﾉ／/ ／／´　-‐ ミﾍ
　　　　　　　　　　|/ﾘﾉ/ /// 0}l l:{ イ　ｉl /　/ ／／ ,.＞‐-'．
　　　　　　　　　　ﾚ .〃／// ノ l | l|　〃/　/〃 {i ／ﾊ　|:} ∧
　　　　　　　　　〃／／'// ／/〃 ,ﾘ /　ｉ{/　:|ﾚ′||　}ｌ |! |ｌﾊ
　　　　　　　　 /／／　／ /:／/' 〃 /　 ,ﾘ ..ﾉ:|{　| }|　|| |! ﾘ |}

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.　　　　　　　　　　　　　　「エ？ワタシデスカ？」
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|
774： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:54:42 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　「あぁ、それはありそうじゃない？」

　　　　　　　/: : ////〉: : : :＿: : : __: : : : : : : : : : : : : ヽ: : :.
　　　　　　 ,: : ノ/7´: : : :_∨´/／　 -｀ヽ､: : : : : : : : : : ∨:}
　　　　　 {:////!: : :イ　　　　　　　　＼: : : : : : : : : ,: !
　　　　　　 |:＼//: :,-　　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : : :}:!
　　　　　 |: :{/!:,イ　　　　　　　　　　　　　ヽ: : : : : :.l:|
　　　　　 !: :Ⅵ:./ 　　　＿　　　　　　＿　　∨: : : : |:|　　　　　　　　　　「あんた、今日一日あずさと一緒にいたんでしょ？」
　　　　　　}: : :l/:{　　　´ 　　｀　　　　　 ´ 　｀ヽ　}: : : : : !:l
　　　　　　|: :ﾊⅥ　　 ,ｨー- ､　　　　　 ,-‐-､　　!: : : : :.!:{
.　　　 ___|: :{ ^ヽ.　 {i　ﾑ心　　　　　仏心｀ヽ ;: : : : :.;:_',__
　　　　 {///∧{_ ﾊ.　　弋(ｿ　　　　　弋)ｿ　 ' ;' : : : :////}
　　　　 l/∧//ゝ､_,}　　　　　　　　　　　　　　　　,: : : : ://///!
　　　　//{／////叭　　　　　　 , 　　　　　　 /: : : :./////ﾊ
　　　 {/ l＼/////込､　　　　　　　　　　　　　/: : : :.///////}
　　　 ∧{　｀ヽ､////＞　　　　 r‐､　　　 /: : : :.//////イ:.:.
　　　 /: : ',　　　　7////}　}ヽ､　　　　　イ/: : : :.////／ ;: : : :.
.　　 /: : : : :.　　　{/////!　l//ｲ7 ー=≦/ /: : : :./////　/: : : : ::.
　　/: : : : : : :.　　｀ー､/,|　∨/ / /ﾊ ∧∨: : : :/- ' ´　 /: : : : : : :.

　　　　　　　　　　　　,．-‐　　　　‐=ミ
　　　　　　　　　 ,，　　　,　-‐　　　 ‐｀ヽ、
　　　　　　〃　　／　　　　ｉ　　　　ヽ
.　　　　　　　 /　　〃　　　 /　　| i | 　　 ‘，
　　　　　　 ′ 　 ′ 　　 /　　/ | |ﾉ　　ｉ: 　 :.
　　　　　　 .　　/ / 　 i 　厶-‐/ ハﾊｉ､-|:: 　 }ｉ
　　　　　　 ,　／ｲ　　.:| /j/}／ /　∧ヽﾄ､!::　八
　　　　　 ,〃´.:　|:.. 　 |' yfﾁ斧　　　斧Y|::ｉ /ｉ{
　　　　 /　 .:::::/|:i: 　 | ゛弋::ﾘ　　　ﾋﾘ' |ﾉ' j八　　　　　　　　　「ハイ、イッショデシタ」
　　　　,　i:　:::/{从ﾄ､:.{　　　　　　 ,　　 ,i ｉ/
　　　　 { ,ハ:. 　ヽ　__｀　　　　　　　,　　八|
　　　　ﾚ　ヽﾄ､　ヽ |: 丶　　　｀　　／ }| |
　　　　　　　＼ {ヾｰ-　≧=‐- く{/'j八{
　　　　　　　　　　　ｿ　　　　| i ﾄ､
　　　　　　　　 , イ　　　　　 | i |　ヽ､
　　　　　 r＜　　｀ヽ、　　　 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
　　　　　 |　｀ヽ、　＼　 / ヽ={ ｀寸.:　i
　　　　　 |　　　 :. 　　 ∨　　V∧ 　:i　|
　　　　　 |　　　　 i　　　　 _　　ｉ/∧ xﾍ |
　　　　　　:.　　　　 :.　　 /,心、|//∧ﾐ心.

.
775： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:55:12 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 ,ィ777!‐:, rr/二＞. .､
　　　　　　　　　　 ,.!//////／: : : : : : : : : :.｀ヽ､　　　　　　　　　「あんたがちゃんとあずさのいうこと聞いて、
　　　　　　　　　／:}///ｲ／ : : : : : r:-､: : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　/: : : ∨_/ : : : : : ､--'｀´ ｀ヽ､ : : : : : :.　　　　　　　　　　いい子でいたか告げ口されてたりしてね、にひひ」
　　　　　　　 ,': : : : ///: : : :.ミ´￣　　　　＼: : : : :':,
　　　　　　 ;: : : :ｲ/{ : : : :／　　　　　　　　　＼: : : : :.
　　　　　　　;: : : : l//: : ,ｲ　　　　＿　　　　　　ヽ: : : {.
　　　　　　 |: : : : {/: : :./　　　 ´　　｀ヽ　　　　 ',: : : !
　　　　　　 |: : : : :,イヽ{　　　ト,､＿　　　　　 ´⌒/l: : : ;
　　　　　　 |: : : : :{ ヽゝ　　　 ∨ソ　　　　　　　 /: :}: :/
　　　　　　 |: : : : :lヽ_　 ,　　　　　　　　　　ｨﾃ7: : : :./
　　　　　　 ;: : : :.:.|: : ¨ :7､　　 r_､　　　　　 ´ {: : : :ｲ
　　　　　　 ,: : : : : j: r―'､　､　ヽ -｀ -ｧ　'　人: : : :!
　　　　　　,: : : : : :l|: !　　 } 　＼　￣＿,.._イ　l: : : :.|.
　　　　　/: : : : : :||:/　　 |/{　　/ ￣r'-' 　＼ !: : : :!:l.
　　　　 /: : : : : : lｲ　　 !/＼ {｀ヽ/- _　　　ヽ: : :ﾘ: {
　　　　 ,: : : : : : : :/　　　 ! ∨}､ヽ{＞ﾏ､　　　∨/l: :|
　　　　,: : : : : : : ｲ　　　　|　 Ⅵ///!　ヽ｀r､　　 }/: /
　　　 ,: : : : : : : :/!　　　　 |､　＼//l　　∨/}　　l: :/
　　 /: : : : : : : :{ |　　　　 |∧　　｀´　　 ∨l　　 !/

　　　∨////////＞く__　　　　　　　　ー=＜/////////,/
　　　　∨//////／⌒　　　　　　　　　　　　　＼///////
.　　　 ∨///〃　　　　　　　ｉ　　　　　　　　ヾ',///′
　　　　 ∨//　　　　 . ｲ　　 | i|　　ｉ　‘，　　　∨/}
　　　　　　У　　　　　 /　| !　　i|八{　i|　　‘.　　　　∨　　　　　　　　　　「エッ」
　　　　　 /　　　　　　 /　八ﾄ､／ﾄ､　 i|　i|　|
. 　　　 ′　　　 ′ / 　　ヽ＼{　ヽ　|　i|　|　 |i　　　|{
　　　ノイ,　　斗‐ 七　 ‐- 　＼＼　斗z七ﾊ　:! 　　八
　　　　　 |{　　　 | 　 |ｘ≠ミ　　　　　　厶≠ミ Ⅵ 　i　/　＼
. 　　　　八　　　ﾄ､〃ん:ﾊ　　　　　　ん:ﾊ　》 ,'⌒iⅣ　　　ヽ　　　　　　　　　「ア、アズササン」
　　　　　　/＼　 | Ⅳ 弋:::ｿ　　　　　　弋:::ｿ ″j ) 八　　　　　 ‘，
　　　　　.′　ヽ{ハ　　　　　　　　　　　 ,_／　　　　　　ｉ　　i
. 　　　 ′　　　 ∧　　　　 ′　　　　 /ヽ　　 i　　　 }　　|{
　　　　 i |　　 !　　　ヽ　　　｛　　）　　　ｲ　　 >、　|　 /} ハ　八
.　　　八ﾄ､　 |＼　（　/＞　　　　　　イ　　／　ヽj／ / 　）′
　　　　　）ノ　　⌒7　|　 .ｲ｀_ア ´ 　　／　　＿_‘，
　　　　　　　　　　　ｉ　 |／{::::::::〉７７７７´　.　 ´　　　ｉ{
　　　　　　　　　　　ﾄ､　　廴:/　∨// ／　　　　八
　　　　　　　　　　　 |/∧　i:::::{　　 ∨/　　　　　 /

.
776： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:55:33 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あらあら」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-、
　　　　　　　　　　　　　　　＿__./.,. i
　　　　　　　　　　　　　,,;;''"::::::/:/‐ 'r‐- 、
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::i::/::i　..::::、.:`:、
　　　　　　　　　　／.::::::::::::／ i/`‐ｖ';;;;; i.::::::::ヽ.　　　　　　　　　「うふふ、サーニャちゃんはとってもいい子だったわよ～、
　　　　　　　　　/.::::::::::::／　　　　　　　`i .:::::::::i
　　　　　　　　/.::::::::::./_＿_,　　　　　　　│.::::::::i　　　　　　　　　　　　だからそんな心配そうな顔しないで、ね？」　
　　　　　　　　i.::::::::::::i '　　　　　　 _　　　 i .:::::::::i
　　　　　　　　│.:::::::::i-‐‐‐、　　　｀ヽ、i .:::::::::i
　　　　　　　　/i.::::i::::i.::::::::.　　　　 -‐-.、ﾉ ::::::::::i
　　　　　　　./::::i.:::i:::i　　　　 t　　 ::::::::. /.:::::::::/
　　　　　　 ./:::::::i::`:ヽ.　　 r‐--、　　 /::::::.／
　　　　　　/::::::::::ヽi:;;;_ヽ,.　`ー‐´　,,./;/;;／i
　　　　　./::::::::::::::::│i`ー`r‐=＝f、/／.::::: i
　　　　 /:::::::;;;;;＿丿 i _.,;ー---,/./´　.::::::: i
　　　 ,;'-‐‐'│ .i　　i,;´ ,;--‐´‐yヽ＿__.:::::: i
　　　/ 　　 i　 i　　i,´　,,;‐;'ニ二;　i　 i`ヽ:: i
　　 │　　 i　 i　 / i　　.'',-‐‐-y'　i　 i　　ヽ
　　 │ 　 .i　./　/ ./　　 /　　 /i　　i　i.　　│
　　 │　　i　/　 .i／　　 i　　　 i ヽ　 i　i　│
　　.│　　i　i　／　　　.ﾉ i 　　´ヽ　.i　 i　i │
　　│　　.ヽ／　　　／i .｀ヽ.　　＼i　i　.ﾉ │
　 .│　　／　　　／　.i 　 i ＼　　　＼/　 │
　 │ ／　　　.／i　　 i　 i　　i＼　　　＼. │
　　i/　　　　／i　i　　 i　 i　　i　i＼　　　＼i

　　　　　　　　　　　 _,.. -‐-. ､.......__
　　　　　　　　 _,. :´: : : : : : : : : ＼､: :ヽ
　　　　　／:ニ=―-､: : : : : : : :Ⅵ: : : :.
　　　　　　 {:/´　／　　ヽ: : : : : : Ⅵ: : : :.:.
　　　　　　/! 　 /　 ,ィ　　 ∨: : : : :.ト!: : : : : .
　　　　　　{:!　　　,ｨ´'　　　ヽ: : : : lﾆ,: : : : : :.
　　　　　　ヽ_,　　　　　　　　 }: : : :.|_ｿ: : : : : : .
　　　　　　　､　　　　　　　　 ,l: : : :.|: : : : : : : : : .
　　　　　八 v‐､　　　　　ｨ |: : : :{: : : : : : : : : : .
　　　　　 }: : ､ゞ'　　　　　 |: : : :|: : : : : : : : : : : : .
　　　　　 /: : : ヽ--―､　　　|: : : :|: : : : : : : : : : : : : : .
.　　　　　 /: : : : : : : : : ∧_　　|: : : :| ､＿rrr､: : : : : : : : : .　　　　　　「ふん」
　　　　　/: : : : :rr-､--､//∧ j: : : ﾘ/}　 {//∧: : : : : : : : : .
　　　　 ,: : : : : ∧/∧　 ∨// l: : : {//　 l//　 }: : : : : : : : : !
　　　 {: : : : : {　＼/＼　＼iO!: : :∨　　Ⅵ 　 l: : : : : : : : :.!
　　　 |: : : : : l　　 ∨/!　　｀´!: : : :}　　　ヽ.　 !: :l: : : : : : /
　　　 |: : ,: : ::.　　　＼j　　　ﾘl: : :.!　　　　}　 !: :!: : : : :./
　　　　 ,: : ､: : :.　_,.. -､!　　　　| : /　　　 l　 |: :|､: : : /
　　　　　＼: ＼: :.ー,r-､＼　　 !:./- ‐　'⌒ヽ､.{:./ }: : /
　　　　　 }: ｀ヽ:}: ､/_ノ,.ィ_/＞ '´/　　　 __,..-ヽ　/: :;
　　　　　 |: : : : : : ::.　　　　　　　　　,　 ´　　　 ! /:／
　　　　　ヽ : : : : : : .　　　　　 ,＿´　　　　　　 l /
　　　　　　ヽ: : : : : :､＿,.. イ　　　￣　　 ― く
　　　　　　　　＼: : : :{　　　　　　　　　　　　 }

.
777： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:55:51 ID:umnONpBw: 　　　　　// ヽヽ　　　, -‐　　- ､
　　　　 | i　　＞　`Y´////////＼ヽ
　　　　　|:i　///,ヘ　∨ ＼///////＼ヽ
　　　　　|i ////　　〉-‐'´⌒ヽ///////＼ヽ
　　　　　ﾚ'///　／　　　　　　＼//////:ヽ　　　　　　　　「？伊織ちゃんどうしたの？
　　　　　///:ﾚ' 　　　　　　　　 __＼//////Y
　　　　////{　　　　　　　　／　￣ Y/////|∧　　　　　　　　　ちょっとご機嫌斜めみたいだけど」
　　　　 i///:| 　 _＿　　　　　,ｲ丐`ヽi/////|//i
　　　　　|//∧ / ,.= ､.　　　　弋ﾘ　仆//////|∧
　　　. 　|///∧ 仍ﾊ.　　　　　　　　　N/////|/∧
　　　　.　∨//∧`ｰ'　　､　　　　　　　|////N//∧
　　　　　　∨//∧　　　　　　 ._　　　　|///////..∧
　　　　　　＼//ｒ-､　　　'´　　　　　　 ////////∧
　　　　　　　　 `Yゝ ,'Y⌒ヽｰｒ､　　　　 /／///////∧
　　　　　　　　　 |::i´　 (_ ノ_丿 }-‐ 　 / ＿////////∧
　　　　　　　　　 |::.|　　入フｰ iＴＴＴＴＴＴ 7////////∧
　　　　　　　　　 |/|　　　　　 / |　|　|　|　| {/////////∧
　　　　　　　　　 |//〉　　　　/　|　|　|　|　|八/////////∧
　　　　　　　　,ｨ'￣/　　　 /　|　|　|　|　|　|　| `ｰ　､ ////∧
　　　　　　　/　　/　　　/　|　 | 　|　 | 　|　 |　ヽ　ヽ////}
　　　　　.　 {　 ./　　　 /　 |　 |　 |　　| 　|　　|　ヽ　＼//|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r―＝ヽ　 ,ィ＝‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ≠´￣:`:ﾞ^:ﾆ‐-..､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　／. : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　〃. : : : : : : : ;ｲi: : : : : : : : :ﾍ
.　　　　　　　　　　　　　　 i:;'. : : :ｉ: : : : // |ﾊ: : : : :i: : :;ﾊ
.　　　　　　　　　　　　　 |:|: i: : i|: : : //　ﾘ |i: : : :ﾘ: : :;:;}
　　　　　　　　　　　　　　 !;ｨi￣≧=､ ′　　!|_: : /: : :;:;ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 {,':i､f'7::心　　　　二.≧､7;:;:/　　　　　　　　　　　　「あぁ、伊織はサーニャにヤキモチ焼いてるんですよ。
　　　　　　　　　_/i.　　　　 i: | （ ¨¨ ｀ﾏ__,-‐〈;ﾋﾊｨ//}´
　　　　　　　　 ∨.:!　　　＿|:iｌ　　￣　〈 `､.＿,.ｲ/:iｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　あずささんが、サーニャに優しくしているから、
　　　　　　　　　＼}:ﾍ=:{: : ! |＼　　､＿　　,-, ./:ﾉ　　　　 ,
　　　　　　　　　　　￣¨´￣ﾍ!　＼　　　　_i .i<//:ﾄ,_　　／:iｨ　　　　　　　　　　　　　　　　きっとうらやましいんでしょ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.| ｀ｰrニヾ._|〃ｰヾ:}=ｪ:_:ノ′
　　　　　　　　　　　　　　＿＿ノ `‐-〈//.,ﾆ　i　　　　ﾞ¨
　　　　　　　　　　　, -'"彳/〃/＞.､_|ﾋｰ-}　 |￣"'''- ．
　　　　　　　　　／／,ィﾘ/〃/ / / iP|ﾄ､ {　 ∨i| ﾄ､ヾ､ﾊ
　　　　　　　／／／,.=| 〃/ / / :ｉ|.｜| ﾍ_,.ノ＼ｉ_ } i| i ',
　　　　　　／.〃／／, ‐i/／〃〃 /|o|:i| |＼　ノ｀ヽ＼ヾ∧
　　　 , -'"／／〃 /／ﾘ{:. / 〃ｲ :|. |: i |　iﾄ､＼＼ヽ､＼ ∧
　　／〃/／, イ´ ／´¨∨i |i　il　i|　|o|　l:|　|:∧ .＼ヽ､.＼＼.',
　i'´r'´／／／>'´　　　　i:{ l!　l|　l: i:|. |　||　i| /∧ヽ.＼｀､＼｀ヽ
　{ ll .ｰ‐-‐=≠､　　　　　∨〉　ヾ {i i|o|　|i　ﾘ　ﾉ/ﾊ.ﾍ　＼｀､＼ﾍ
　＼＼"'- ､ヾ､＼　　　　 }i|　ｉ　i| } |. |　|　i{　{| i|{　` ､＼＼ヽ､｀ﾊ

.
778： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:56:11 ID:umnONpBw: 　　　　　　　＿_ ,. .-:./: : : : : : : : : :｀丶､
　　　　　 ∨/!: : : :{: : : __: : : : : : : : : : :＼　　　　　　　　「な！何馬鹿なこと言ってんのよ律子！
　　　　　　　l/r/}: : : : ヽ: {:::::｀ヽ､: : : : : : : : : : :.
　　　　　　/:{/,ｲ: : : _- '｀　　　｀ヽ､: : : : : ､: : : .　　　　　　　　　　　そんなことあるわけ無いじゃない！
　　　　　 /: :/!: : : /　　　　　　　　u. ＼: : : : ',: : : .
　　　　　,: : :/!: : :ｲ　　､　　　u.　　　　ヽ: : : |: : : :.　　　　　　　　　　　　　いい加減なこと言うと承知しないわよ！」
　　　　 ;': : : l!: : :/　　　ゝ__,　　　　　　,ノ∨: l: : : : .
　　　　 |: : : :|: : :{　　￣　ー　　　 -_´＿_ ∨: : : : :l
　　　　 |: : : :Ⅵ: ! 　ゝ＿ﾟﾉ　　　 { ｡　 }　}: : : : :/
　　　　 |: : : :{ (｀'　　⊂⊃　＿＿　　ゝ-- '　八: : :/
　　　　 ∨: : ゝ＿　u.　　 /　　　 l　　⊂⊃: : : :/
　　　　　}: : : : /: :.＼　　/　　　　 |　　　　}: : : /
　　　　 /: : : ,ィ///ﾊr7r'＿＿＿__/_,.ィ＿人: :/
.　　　 /: : : ///￣￣｀>ｰ-‐--､__／ノ/{: : :{: {
　　　/: : : : ∨/}　　　 l　l　l　 /_,...イ//.|: : :|: :|
　　,: : : : : : :{/ﾄ､＿__､｀´｀´｀´ ｰ､ ∨∧: : Ⅵ
　 /: : : : :/ : ゞr '､/ﾉ　｀T/T777ｰ､） ∨ !:.,: : :ヽ
　, : : : : /: : : : :}　　　　　｀￣ ´　　　 }　!: :,: : ﾄ,}
./: : : : /: : : : : :>､　　　　　　　　　 /　 |: :i: :/: :!
: : : : :/: : : : : / 　ヽ､＿＿＿＿,....ィ　　 |:/イ: : :|

　　　　　　　 |/　　　　ヽ:|　　　　＼|,＊
　＼／　　　　　 , ‐＜⌒|:ﾄ-- ､　　　／|＼
　／＼　　　　／::::::::::::::: ｿ::::::::::＼　　　　　｡
.　　　　　　 /:::::::::::;:へ、::::::::⌒ヽ::':,　＊
　　　　　　 /::::::::／―ヽﾝ／^ヽ:::::';:::',　　*
.　　　＊　/::::::::/==､　　 ´￣ヽ::::!:::!　　　　　　　　　　「大丈夫よ伊織ちゃん。
　*　　　 !:::::::/　　　　　＝=､　!:::|:::|
　　　　　 |:::::::!ｨ＝ミ　　　＿　∨::::!:::!　　　　　　　　　　　　私、伊織ちゃんのこと大好きですからね～」
　　　　　リ::::| ,,,,,,　　.　´￣ヾ/::::/ ::',
　　＊　　ﾄ､|ヽ、　､_ _　 '''''/::::/ ::::::',
　　　　　 |:::::::::::ｒ､＿_ ／7-ィ:::::::::::::'、
　*　　｡　ｊイＴ｢ト‐ナ/　_ｱ / :::::::::::::::ヽ
　　ﾟ　　 / jﾚリ.ﾉ＞'"　ノ　/、::::::::::::::::::::':,
　　　　　ｌ / ﾚ'　　　,イ｢　ｲ　!:::::::::::::::::::::::!
　　　　　 | ﾝﾞ　　／ﾉ | 　 | /:::ﾄ､:::::::::;ｲ:: |
　　　　　ヽ＿／ｰｲケl 　 l/:::!:| |:::::::/ !::/
. 　＊　　 / / /　 l lヽ｀ｰｲ :::リ l:::::/　ﾚﾞ
. 　　　　〉7￣￣｀⌒⌒´＼/ /／

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779： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:56:27 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ≦77i
　　　　　 {≧ｘ､　　　　 __　 -‐ =＜/////,'|
　　　　　 |////＞　 ´　　　　　　｀ヾ///|
　　　　　 |/,'／　　　　　　　　　ヽ　　　｀ヾ'|、
　　　　　 |,/　　　}　　 | 　　i|　　‘，　　　ヽ
.　　　　　　 /　　　ハ　 /!＼{　i| ､　　i
　　　　　　/ ／　/　／ i| _厶斗ハ　 }　　　　　　‘
　　　　ノイ　 /ゝ- ﾄ､ i|　ｲ斧ミｘ∨　　　　　　　i　　　　　「アノ、ゴメンナサイイオリサン」
.　　　　 }|　 /jyf斧　Ν 　弋::ｿ　 ,　　　′　　　}|
.　　　　　八ハ{{ ﾋﾘ　　　　　 /　／　　　　八
　　　　　　 / 　　　 '　　　　　厶イ　　　　　　　 ‘
.　　　　　 /　　 i　　　 r　　､　　　 |{　　　　　　 !
　　　　　 ′　人　　　｀　　　　　八　　　　　 |{
　　　　　ｉ{ i　　 i　　　　　　　　厶イ　j/　j　| ﾊ　八
.　　　　八ﾄ､　ﾄ､　 i＞　　　≦　__|}／}／）ノ　 )′
　　　　　　　）ノ　＼{ハ{　ﾄ､__／　　＼
　　　　　　　　　　　　　ノTT　　　　　　 > ―… ＝ミ
　　　　　　　　　　　　__／　 i| |i　　　　　 /　　　　 /　　‘，
　　　　　　　　　 , ´　　|　　ﾘ八＿＿＿/　　　　 ′　　 ‘，
　　　　　　　ｉ　　　i|　/{:::::::::>'/////　　　　　i
　　　　　　　 |　　　i|,/　}:::::/　ヾ'／　　　　　 |　　　　　＼
　　　　　　　ノ　　 __　　ﾉ=く　　ｘ≦≧ｘ.　　 |　　　　　　　　＼

　 |＼　　　　 /＼　　　　　/ |　　　／/　 /......＿＿_
＿|　＼/＼/　　＼／＼/　|∧／　/／/::':";;;;;;;;;;;;;;;;_r-..､_　　　　　　__
＼　　　だから違うって.　　　　　　 /.　'": : : : : ;_:（,: : : ｀ヽ.、　 __ノ　｀!
∠　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞...'"^~￣　　ヽ: : : : : ,:ヽ, 1____　く
／＿　　　いってんでしょ！　　　＿＼.　　　　　　　 ':: : : :.:'; : '; 　｀'ｰ'......　＼_人＿人∧从＿人_∧从＿人_∧_人_从_/／
￣　/　／∨|　/Ｗ＼　　/＼|＼　 .|　￣..　　､　　　　　　 ':, : : : i: : i 　 __,ﾉ^)､._　)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　/／　　　|/　　　＼/　　　＼|:;.　　 ,､_　＼　　　　　': : : : !:.::l　 i＿　　r'＜.あんたもなに気つかってんのよ！..　　　＞
　　 ,.,__　　,/: : : : : : : :_;_; ;_: :.l,　　 l　　　l.　｀'ｰｧ　　､_,.. ｡- ':,: : :.; : !　　｀'ｰ'.　 <　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　　（: : :｀':‐'": : : : : : :'ｰ:―:'": :l 　　i:! 　　｀'ー‐'　　　 i^'ー-ｧi;.: : ! :j':､ _, -､　＜.　揃いも揃ってバカなんじゃないの！？
　　 j;ｒ'"ﾌ:::=ｧ--､: : : : : :':':":￣:i、　 ':i　ｘｘｘｘ　_ 　　　｀ー‐'^i;!.: :j:.:i;:｡イ _ノ　　　<　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　　ﾉ　　(r'"　　　ヽ:;: : ;､_: : : : : :i.　　ヽ、　／ 'ー-‐vｧ　ｘｘｘ 1:/:.j'　/'"　_,....、. ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y∨^Y^⌒^YY^^Y^
　　　　　　　　　　　￣_,...＞=こ..i、__,.ﾉ　i:､/　　　　/　　ノ.//:./／ ,r'~ _／
　　　　　　　　　l^':ｰ:'":::::::::::::::::l、.ﾚ　　　 j__,＞ｧ--r-‐ ' ",..,.:i/.:/　_,.r'='＜_,. -‐ｰｧ
　　　　　　　　 /::::_;::::､::;:;:;｡:::-:::1　ヽ._　　　ﾉ' ｀'ｰ'　r'"_:;ノノ:ノ　 /rっ｡　｡i, '"￣
　　　　　　　　｀"'ｰ､;_:::::::::::::::::::::'i, ､　　　､-'______,.｡-'^ -='-'", --'入_ 　・ﾉ-っ
　　　　　　　　　　　 /ﾍ::;:;:_:::;::ｨ'":^:tｪ､...,....,....,,.ノ　　　 rー（　　　　｀ ,rｰ'"~
　　　　　　　　　　　 l　く_:::::::::::::::/::::::/::::::::i:::i.　　　　　￣^ヽ､....｡- '"
　　　　　　　　　　　 |　　 l_:::::::::/::::::/:::::::::j'::::':、　　　　　　　　iノ

.
780： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:56:46 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　「おー、仕事終わりにもかかわらず元気そうで何よりだお」

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　 ─　　 ― ヽ
　　　　　　／　　（ ●）　（ ●）'　　　　　　　　「りっちゃんいおりん、お疲れ様だお」
　　　　　　|　　　　（__人__）　　|
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　,／
　　　　　　／　　　　　　ー‐　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　 __　　 _,..､-'':":￣:｀:丶､
　　　　　　　　　　　,,ｨ‐{:fi|,,.＜: : : : : : : : : : : : : .ヽ
　　　　　　　　　　〃´,≧´;,: : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
　　　　　　　.　　　 ,ｨ: : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　　　　　　　　ｉ:::!: : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : : .i
　　　　　　　.　　　{::::ヽ: : : :＼: : : : ヽ: :i|: : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　 ';::::::ヽ､: : : :＼: : : :〉:∨- ､: : : : i: : |　　　　　　　　　　　　「あぁ、カメラマンさん。
　　　　　　　　　　　',i:::::::＞ﾐ≡=-‐='∨∧､ i.}: : : :|: : !　　｀Y:.､_
　　　　　　　　　　　ヾｰ＼　ｨﾗiヽ／ ∨∧_人: : : ヽ; 〉_　　 ∨:ﾘ　　　　　　　　　　おつかれさまです」
　　　　　　　.　　　　〃/`iｨv‐ヾ! '´　　ヽ∧　ヽ:≦-{: : ｿ=Y: ﾂ
　　　　　　　　　　 / ヽ!_/ﾘУｰ′　　　　∨}　 ∧ヽ　￣ｰ '¨　
　　　　　　　.　　_/　 '´　 ,ヘ __　　　　　　ﾘ　 |
　　　　　　　　 /｀､＿_,.ｲ　　＼　　_,,.＜　'　_卜
　　　　　　　. /＼　　　/　　　,ィ￣ {≠'''"￣__,,.|
　　　　　　　/〃/ ￣/〉　／ノ〃ｨｄ-‐''／＝=ミヽ
　　　　　　　〃/〃 // -'"_,〃〃// ／,ﾉ//￣/ .く i　　　　　　　　　　　　　　　「りっちゃんって……まぁいいですけど」
　　　　　　　// ,'　/ ﾘ -'"／,.'／〃/〃ﾘl/,.' / / ;'∧
　　　　　　　/ /　i' ノ-‐〃／,.ィ／〃{ﾉ// / ,.' //彡
　　　　　　　　!　//-‐'''{ l {i / 〃／ i{/// / ,'〃/= ﾘ
　　　　　　　　|レ'_,.．=∧ヽi| /,'/　/://,' / ,.'/ ノ=-ﾉ
　　　　　　　ｰ-‐_,.．‐´　ヽiｂ{ i:l　ｉ{//,.' / ,',ｲ//:ノ/
　　　　　　　ｰ=''　　　　　 ∨} ヽ∨// / ﾉ/ｿ/::ﾉ./
　　　　　　　　　　　　　　　 }i| ｉ∨//, ' 〃 ,'/.:,' /

.
781：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 21:57:04 ID:AW8nf466: でこっぱちさんはいつもいつも「言わない方がいい一言」が多いよなｗ
782： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:57:06 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あずささんとかサーニャちゃんと夕食の相談に来たんだけど、
　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　特に決まってなかったらりっちゃんたちも一緒にどうだお？」
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　 __
　　　　　　 .．､　/／￣｀
　　　　,, 彳ﾆ≧'´: :¨ ￣ :::..':..､
.　　　´ ／.: : : : : : : : : : : : :､:::::.ヽ
　　　 / : : : :,､ﾒ､: : : : ､: : : :ヽ:::::..',
.　　　i : : : : :|!|　|ｉ',: : : :.〈: : : : }:i::::∧　　　　　　　　　　　「夕食ですか、確かにまだ決まってませんが」
.　　　{.ｉ : : : :| !　! ヾィ≠-=ﾐ-､ｉ|:::::::..i
.　　　∨ ,ｨ,=-- 　　 ,ｨ=｡ｧ､_,..i l'｀i::::|
　　　　ヽ∧.ｨｬｧ _　ｧ　ゝｨﾏﾞ　 |:| ｽ:〈　　　　､
　　　　　　（ゝﾞ' ﾉ¨｀ｰ‐ ''′　 |:i´::::ﾒ,.　　　　}｀ヽ
　　　　　　 ',￣　　　　　　　 ∧!::::::〉'=､,ｪ_．ﾉ,ノ′
　　　　　､.　〉､　￣`　　　.ｲ､ﾞ|!￣｀ｰ‐=ｯ-'´
　　　　ｨｉ:ヽ　〉ｿ≧-､.__,, 　 |｀ヽ
　　　　　｀ーﾟ､,ｨﾆ､ヽ∨,,..-‐｀ｉ
　　　　　 , -‐{ゝ　　　/_,..､-‐〃,　､_
.　　　ｨ´／〉/i 　　 ,'〃/ // ./／ヾ｀､
　　　 ,' ﾘ〃//〉 _,.-〈/ / // 〃ﾘﾉ }| ｉ| i}
.　　　i |l/ //∧　　_,ｨ｀､././ ,i〃 / 〃,ﾘ
　　 ,'/i|. { i i　{〉'´､ヾヽ ∨/ i/ 〃 ///
　　ﾙ ∧i{ | |　|ｉ', ､ヽヽ｀､∨〃/　///
　　// ﾘ∧〉} i　}∧ヾ､ヽ､ヽ∨/　//,i'
.　//〃ｉ/ﾘi| | i l|o∨ヾ､ヽ,〉 Y//〃ﾉ

.
783： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:57:55 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼　　　　　　　「私達もまだ、決めてませんけど……
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l　　　　　　　　　　　お兄ちゃんが帰ってきてからと思ってたから」
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_　　　　　　　　　　　「ミーナさんたちが、ガイドブックの仕事ついでに、
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　やる夫達に夕食ごちそうしてくれるっていってるんで、
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼　　　　　　　　　　　タダ飯が食えるお」
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

.
784： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:58:32 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　｡s≦二二≧s。
　　　　　　　　　　　　　　 r＜ィi〔　　　 ‐=≦/ヽ＞｡.__
　　　　　　　　＿＿＿〈/^ /　ｌ　　　　 l　｀＜　＼ﾍ
　　　　　　　　　}　　　/　　 {　 :.　　　　 |　　　　l 　＼{__
　　　　　　　　　}　　 {　　　ｌ　ｌ　　　　　|　　　　|　　　　 }
　　　　　　　　　}　　　ｌ　　 |　 |　　　　　|　　　　|　　　　 l
　　　　　　　　　}　　　| 　　 |　 {　　　　　|　　　　|　　　　 }ヽ　　　　　　　「とはいえ、勝手に人数増やされるのも
　　　　　　　　　}　　　| 　　 |__八＿　　　|＿＿__:!　　　 ,'　}
　　　　　　　　　　　 {　　´ :从　＼　　:|　　　 }｀　　 /　′　　　　　　　　　　　ちょっと困る気がするであります」
　　　　　　　　　八　　}:　　㌢笊苅ﾐヽ　 :!/斧丐ﾐ　　 /　 {}
　　　　　　　　　　‘， : 　　ゝ乂少　　＼}: 乂少/　　 ′＿}{
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，　 {　　　　　　　　　　/ 　 /{////∧
　　　　　　　　　　/　＼ ,　八　　　　 '　　　八　∧ゝ＜
　　　　　　　　 /　/ //ヘ　{ﾍ　　　‐ 　　 ,ｨ　 }/∧ ヽ　　 ∧
.　　　　　　　　 /　/7///|　^|　　　　　　　　 |　 |∨∧__} 　 / ∧
　　　　　　　　 /　///// :|　 :!　/ﾆ≧≦ﾆ∧ |　 | ∨//∧　　/ ∧
.　　　　　　　 /　/////　 |　 :. /　　/二∨ ∧　｜ ∨//∧　　/ ∧
　　　　　　　 /　＼_／＿_} 　 }廴__/ニニ∨___〉 :}≧s。-＜　　:/ ∧
　　　　　 /　　 /二ニニ{　 /----､ニr----∧ ∨二ニﾆ:ヽ　　 / ∧
.　　　　　 /　　 /二ニニ/　/ニﾆﾆ:r---- ､二:∧ ∨二ニニ:ﾍ　　/
　　　　　 /　　　{ニニﾆ:/　/＜⌒ l !　　　 /　　 ∧ ∨二二ﾆﾆ}
.　　　　　　　　 lニニ=/　/＼＿　ヽ　　:/　　:/ ∧ ∨}/二二{

　　　　　　　　　／´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ、
　　　　　　　　／:.: : : : : : :.:.／´: : : : : : ,.=､_r､: : ﾍ
.　　　　　　　 /: : : :.:/: : .:／: : : : :.:／／　　ﾘ　! : : :',
　　　　　 ,': : :.: :/: :／／: : :.:／／　　　 l!　 !: : : :',
　　　　　　　l: : : :.:/ :/ :/ : : :／／　　　〃　 l: : : : ',
　　　　　　 l: :!: : l :/ :/: :;/7ｰ/―-､　　 /　　　!: : .:i l　　　　　　　　　　「いいじゃない、それはまずいところを助けてもらった
　　　　　　 l: :! : :l/ :/ : ://∠＿　　　ノ　　-ｰト!: :.l :!
.　　　　　　 ', ! :/j ７: : / l!T ﾊ l｀`　　　　 r≠-ﾄ!: :ﾊ!l　　　　　　　　　　　　　　　　『お礼』ってことで」
　　　　　　　 l l （　(l :／　弋_ソ　　　　　 lじｿ /l :/　l
　　　　　　　 l ',: :ヽj/>　　　　　　　　　　ゞ' 　/j/
.　　　　　 l: :V: : ｀ｰ､　　　　　　　　 ,　　 /
　　　　　　 !: : V: : : :.:ト､r-､　　　、_　　　 /
　　　　　　　　!: : :.V: : : :L_.ﾍ　ヽ　　　　　イ
　　　　　　　　l: : : :i;: : : :.V｀ﾍ　 V　_ イ: :.!　　　　　　　　　　　　　　　　　「実際彼らがいなければどうなってたことか」
　　　　　　　｜: : :.! 》､: : ',　/ﾊ　∀.γ7: :L＿
　　　　　　　｜: ;／.O >、 Vァ'ヽ､ V　/: :├―'^ヽ
　　　　　　　x≦´　／　ヽｒ'　-、　l.　{ヽ: :.! 　 i　! l
　　　　　 r'｀＝- ＜　　　 /　-､　!　l　ﾄ､ヽl　　V　.!
　　　　　 l　　　　　｀ヽ　 l　r、 ! L_|.　 V　ヽ　 i::　l
　　　　　 l　　　　　　　i　ﾍ　｀ｰ'　　　/　　　　ヽ､!

.
785： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:58:55 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「てなわけで遠慮無く飲み食いするといいお」
　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　／（ ●）　（●）＼
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼　　　 `ー'´ 　　／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　　　　　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／
　　　　　　　　>__ノ;:::......

　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 /: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　/: : : : : : :|: : :／: : : : ／: : ://: :.／｀i: ﾍ: |: : :ﾑ
　　 /: : : : : : : |:／/: : : ／: : : .ｲ/: :/ " '^^' ,|:.|: : : ﾊ
　　 i: : : : : : : /: :/: : : /: : : ／ /:／　　　　　|:|: : : : ﾑ
　　 ! : : : : : /: :/: : : :ｲ: :／　 // 　　　　 ,∧: : : : : ',
　　 |: : : :,ｲr ∨: :／/: /_　　/'　　　　　　　/　|: :|: : i: :|
　　 |: : // ノ/:.／' /／　｀ﾅ‐-　　　　 /　 .|: :|: : |: |
　　 |: : {'　r/／　 /'　　　　　　ヽ｀　　　 /　　 |: :|: :.|:.ｲ
　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|　　　　　　　「あらあら、お手柔らかにね」
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　　　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'
　　 |: :ﾄ: : : : !　　　　　､　　　 j　　　/　 '
　　 |: :ﾍ: : : : ﾄ　　' ､　　　｀ｧ　　／
　　/: :ハ: : : :ﾊ＼　＼　　　_　,　イ
　./:／. iﾊ: : : : ﾄ､.＼ _/｀ ≦ |: : : : |
／＝７>､}: : : :}　>. ﾊﾍ　 />,|: : : :.|
　　／／. .|: : : |./. /､.ﾍ. .ﾊ≧|: : : :|､
.／／. . . . |: : :.|.／≧＝=＝=,|: : : |ｰi.ヽ
／ . . . . . . |: : :|. . 込三∧､ﾆ/| : : |. .|. .i
. . . ﾊ. . i. . |: :.:|. . . . .〃. ﾊﾍ､. |: : | . | . |
. . . . .∨|. . |: /. . . . . {{. . .ヽ＼.ﾍ: |. ..|. . z

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786： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 21:59:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　 __
　　　　　　 .．､　/／￣｀
　　　　,, 彳ﾆ≧'´: :¨ ￣ :::..':..､
.　　　´ ／.: : : : : : : : : : : : :､:::::.ヽ
　　　 / : : : :,､ﾒ､: : : : ､: : : :ヽ:::::..',
.　　　i : : : : :|!|　|ｉ',: : : :.〈: : : : }:i::::∧　　　　　　　「あの、そちらのお二方は？」
.　　　{.ｉ : : : :| !　! ヾィ≠-=ﾐ-､ｉ|:::::::..i
.　　　∨ ,ｨ,=-- 　　 ,ｨ=｡ｧ､_,..i l'｀i::::|
　　　　ヽ∧.ｨｬｧ _　ｧ　ゝｨﾏﾞ　 |:| ｽ:〈　　　　､
　　　　　　（ゝﾞ' ﾉ¨｀ｰ‐ ''′　 |:i´::::ﾒ,.　　　　}｀ヽ
　　　　　　 ',￣　　　　　　　 ∧!::::::〉'=､,ｪ_．ﾉ,ノ′
　　　　　､.　〉､　￣`　　　.ｲ､ﾞ|!￣｀ｰ‐=ｯ-'´
　　　　ｨｉ:ヽ　〉ｿ≧-､.__,, 　 |｀ヽ
　　　　　｀ーﾟ､,ｨﾆ､ヽ∨,,..-‐｀ｉ
　　　　　 , -‐{ゝ　　　/_,..､-‐〃,　､_
.　　　ｨ´／〉/i 　　 ,'〃/ // ./／ヾ｀､
　　　 ,' ﾘ〃//〉 _,.-〈/ / // 〃ﾘﾉ }| ｉ| i}
.　　　i |l/ //∧　　_,ｨ｀､././ ,i〃 / 〃,ﾘ
　　 ,'/i|. { i i　{〉'´､ヾヽ ∨/ i/ 〃 ///
　　ﾙ ∧i{ | |　|ｉ', ､ヽヽ｀､∨〃/　///
　　// ﾘ∧〉} i　}∧ヾ､ヽ､ヽ∨/　//,i'
.　//〃ｉ/ﾘi| | i l|o∨ヾ､ヽ,〉 Y//〃ﾉ

.　　　　　　　　　　　　　　-── -　 _
..　　　　　　　　　　　 :'"::::::::::::::::::::::::::::::: 丶､
..　　　　　　　　　／/:::::::::::xヘﾍ＼::::＼::::::::::＼
..　　　　　　 /:::/:::::::::::/'⌒⌒' :丶:::::＼::::::::::ヽ　　　　　　　　「日本のガイドブックを作るために
...　　　　　　　　,':::/::::/:::::/　　　　 l:|　＼::::丶 :::::::'.
.　　　　　　 ::::/::::/::: /　　　　 !|　　ヽ:::: ＼::::l　　　　　　　　　　ドイツから来た、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケよ」
　　　　　　　 |::,'::::/l::::,' -―　　　ﾘ-―‐-':;:::::: ヽ|
　　　　　　　　 V:::/:::!/|　　-　　　　　‐　　　';::ヽ::::';
.　　　　　　　　/::/::: |:N　_＿　　　　　ｨ==-、 }::い :|
.　　　　　　　　|::ﾊ/＾{:|〃´⌒`　　　　　　　,,　ﾊ|∧:l
　　　　　　 |,'ハ（小.　''　　　 '　　　　　　ｰ/　 ';!
　　　　　　 |! 　`､:ｰﾍ、　　 v　ｧ　　　ｲ:,′　j|　　　　　　　　　　　「こちらのお連れのライターさんに
　　　　　　　　　　　＼:::l＞ _　　　　　, イ/:::i
.　　　　　　　　　　　　';:::|::::r|＞ｰ '´|::Ⅳ:::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　助けられて、その上案内までしてもらってるの。
r-､　　　　　　　　　.|:::L:八　　　　|/│::::|
.＼＼　　 fﾍ-―t―ｪェ|:::|<＼＼　／/;>|::::::l＞､　　　　　　　　　　　　　　　　　だからみなさんへのお礼のお食事」
.　＼ヽ__ |│ﾍ　￣￣.j::∧＼>ｨ介ﾄ<;/∧::::|丶､辷>､_
.　　 /'´ヘl│　'､　　　 .|/　ヽ{￣{{_}￣}/　ヽ:|　　　 /　|
　　 {　ヘ'.} ∨　∨　　./　　　`7/{{ﾍ匕.　　丶　　 /　│

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787： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:00:10 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　 ‐=――ﾆ=‐
　　　　　　　　　　ィi〔//{　　　＞｡./ ＼__
　　　　　　　　／//}＞'i　　　　 l　ヽ／＜ヽ
　　　　　 r‐=≦/　 {　　|　　　 |　　　　＼
　　　　　 |　 {　　　ｉ　　|　　　 |　　　 l　　ヽ
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　 |　　　 |　　　〈
　　　　　 |　 |　　　 |　　|　　　八　　 !　　 / /ヽ
　　　　　 |　 {　　丁￣{　　　 /￣￣　}　　/ /　/
　　　　　 { { ‘，　　,x笊うﾐ　 /,ｨ斧丐/　 / /　/
　　　　　 {{ ',　，　ゝVツ　ヽ/ 　 Vツ/　:/ /　/
　　　　　 }}　ﾟ。＼_＼　　　　　　〈/ / /　/|　　　　　　　　　「同じく、ホライゾンであります」
　　　　　 l!　　＼ {　＼　　 '　　　／ /　乂ｨ｜
　　　　　 |　　 //|　 |　へ　 ^　,ィ /／　}//ﾍ :|
　　　　　 |:　　{/,'|　 |//{ﾆ≧≦ﾆ}77{ 　:|///} |
　　　　　 |　ィi〔｜　{///ヽﾆ／ ///{　 :|///} |
　　　　　 |/ニﾆﾆ|　 i ⌒＼ｉ:ｉ／ゝ< i　 :|=:＞｡!
　　　　　 {ニニﾆ:|　/　　　 T　　　　:l　 :|ニニ:}
　　　　　 iニﾆﾆ:／　　　　 |　　　　　＼|ニニ:ｉ
　　　　　{::ニ::/ 　　　　 :|　　　　　ﾏﾆﾆ:}
　　　　　 Ⅵ /――――――=‐　＿＿ ∨=:〈
　　　　 :=:{///////////}//////////77/ /
.　　　　　 l}八//////////,'i//////////,'八,′
.　　　　　 |Ⅵﾍ/////////人////////イ__/ |
.　　　　　 | ﾏ=:∧≧=‐‐=≦≧=‐‐=≦ニ=:,'　|
.　　　　　 |: Ⅵ=:∧￣T¨¨　lゝ‐=≦//ﾆ二:.　 |
.　　　　　 |　∨二:∨/}　　 :.　　 {/:/二二/　｜
.　　　　　 |:　 ∨二∧i　　 l　　ｉ /ニニ:/ 　 :|
.　　　　　 |　　 ∨ニ∧　　　　 /ニニ:/__　　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　_　　 ,ｨ_,.. . : :{_: : : : : :｀ヽ､
　　　　　　　　　 { ＼/ }: : : : /: :＼: : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　＼__/: :, -｀　　￣＼: : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　ｲ: : :ｨ　　　　　＼: : : : : : :.:.
　　　　　　　　　 ,: {: : / ＿＿_,..　　　　＼: : : : : :.:.　　　　　　「あずさ、あんたたち次から次へと
　　　　　　　 /: :l: /　　＿　　　　＼　　ヽ: : :; : :!
　　　　　　　　　　l: :/_{　 ,ｲて刈　　　 _-_｀ー ∨:l: :.l　　　　　　　　　おかしな同行者ひっかけてくるのね」
　　　　　　　　　　|: { ;ﾊ　｀弋(ｿ　　　ｨﾁ圷､　,}:.:|: :;
　　　　　　　　　　|:.:ゝ-}　　　　 '　　弋(ｿﾉ /ｲ: !:/
_　　　　　　　　　 ;: : :.从　　　　　　　　　　 /　|: ;/
{｢}-､r､　　　　　 /: : : : : ＼　　V二ヽ　　　　/-イ: {
l ! l {ヽ＼　　　 /: : : : : : : :.l＼　　　　　イ: : :.|: :|
ヾ', ､ヽヽヽ　 /:_:_:_: ＿: ://∧｀ー　r'´: : :.|: :.:.:.|: :|　　,　　　 ,.. -っ
　＼｀　｀｀ヽ:///∧　 ∨//,〉　　 ///∧:.i: : : :|: :|　/ }　_／／-ﾂ
　　　｀ヽ､　　 ∨///}　　∨//　　_/////}-l: : : :|: :| /　｀´ 　〃7
　　　　ヽ　　 {// ∧ 　 ∨//六/////{　!: : : j: :j {　 i 　　/,ｲ
　　　　　　 }　　 l///∧　　∨//∧////　/:ｲ: /: :{ }　　　　／
　　　　 /!　　 !//// }　　＼/j＼}//　　 /:ｲ: : :| l　　イ
　　　　　/: |　　 |｀ヽ､/ 　　　￣ ´ 　　 {//| : : | |　　 {

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788： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:00:26 ID:umnONpBw: .　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　. ': : : : : : ／::::ｒ､:::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : : : : : :/´￣´　￣｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : :',　　　　　　「あら、旅は道連れっていうじゃない。
　　　 /: : : : : : :/　　　　　　　 ';. : : : : : : : : : : : : : : :i
　　 ,': : : : : : :/＿_　　　　　 '; : : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　　それにみなさん、とてもいい方ばかりだし」
　　 ,: : : : : : :/´ ￣｀　　　＿_.i: : : : : : : : : : : : : : :l
　　 ! : : : : : ;' ,ｨ芋示　　　 ´￣｀|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 i: : : : : :ｉｲハ心ｊ　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :!｀　｀¨ﾞ　　　　ｨ≧ｚ､|: : : : : : : : : : : : : : |
　　 |: : : : : :l! 　　 ,　　　　￣ヾｊ.: : : : : : ;ｨ!┐ : : : :!
　　 l : : : : : ﾊ　　　　　　　　　 |: : : : : :/ ﾘ/: : : : : !
　　 |: ﾊ: : : :ｌ∧　　､　＿,　　　 j : : : : /ｰ:'ﾞ: : : : : :.|
　　 |/　'; : : |　l:＼　　　　　　 //! : : /:.: : : : : : : : :|
　　　　ヽ: :|　| : : ヽ､　　　　イ:/ j: :.∧: : : : : : : : :.:|
　　　　　ヽ|　l: : : : :_｢　　 //>/／: : ＞― ､: :/:.:|
　　　　　　　 l : : :__ﾄー―イ／　 > '´　　　 ∨.; :|
　　　　　　　ﾉ:ｒ‐ｲ/^j￣／　／　　　　　 ∨: |
　　／￣￣ 7　 |｀¨ﾞ／　／　　　 {　　　　 l : |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐-､ _＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　,．＜´: : : : : ｀丶.
.　　　　　　　　　　　　　　 , ': : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/. : : : : : : : : : : : : : : : : :.ﾍ
　　　　　　　　　 iﾞﾞ7 ∨ﾞi: : : : : : : : : : : : : : : : :ハ
　　　　　　　　　 l i'／| /: : : : : : : : : : : : : : : : : : }　　　　　　　「でも、そういうことなら私達まで
　　　　　　　　　　　　〉ヾY=､,ｨ: : :.:.:::::::::::::::.:.: : : : : : ,'
　　　　　　　　　　　　｀〃､:,.<.ー::::::::::::::::::::::::.:. : : : /　　　　　　　　　　ごちそうになるのは、話が違うんじゃ」
　　　　　　　　　　　　/i　　　 ∨.:::_::::::::::::::::::::.:.: :; '
　　　　　　　　　　　　　',　　　〃´/､::::::::::::::::::, ''
　　　　　　　　　　　　　　ｰv,.．-‐‐ﾘ=ヽ::::_:, ′
　　　　　　　　　　　　 _,,.．!´.--‐‐‐‐〈　{:::｀i
　　　　　　　　　　 ,ｨ´, -‐Y ｀､ﾍ｀i |i､｀ i:.ヽ　　,.イ
.　　　　　　　　 //〃, -=}　ヽ } || i| |l|i　　¨<ﾒ=_;::ノ
　　　　　　　　 ///〃,ｨ‐=|　|| l| ll || |l||
　　　　　　 , '/〃／∧ｰ|　|| || l| || |ﾘ}
.　　　　　　 /´/ ／／,ｨ i ｉ|　|| || || |ｌ.i||,'
　　　　　　//〃.／／.ﾉﾘ/　|| || || |iﾘ/
　　　　　,.'/／〃〃/i |ｉ /　// i|.ﾘ〃/
　　 ,-､/／／／/,ｲ} ||ﾚ　/〃/〃//
　　 >´〉､/／／/|i || |l|　ｉ〃//〃/
　 {　' ／,'‐i〃ｰ{ i| || ||　l| | l| | |i }
　　＼　'./-‐== ,ゝー‐‐‐‐‐‐､‐メ
　　　￣　　 {!〃¨/ |¨¨¨¨¨| .}¨　|

.
789： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:01:31 ID:umnONpBw: 　　　　　　／:／: : : : へﾊへﾏ : : : ヽ: : : : : : ヽ
　　　　　　　/:／ : : : ／" 7/ " ''ﾍ: : : : :ﾊ: ﾍ: : : ハ
　　　　　 /ｲ: : : : :./　　ﾊ'　　　 ,:ﾍ: : : :',: :ヽ: : : ﾊ
　　　　 ,イ:/: : /:./　　　i:,' 　　　 ',:ﾄ: : : ﾊ: :ﾍ: : : : ',
　　　　 'ｲ/: : /:./　　　 !;　　　　　ﾏﾍ: : : ',: : :,: :i: : i
　　　　 /:ｲ: :./ﾏ´￣｀ '　|'　　　＿＿,｣ﾍ: : : ,: : :∨: :.|
　　　　 ,':./i: / ,'ﾑｨ--=､　',　　　 __　'! ｀ト: :i: : :'ﾚ': :.!　　　　　　　　「いいんですよ、その代わり、日本の芸能事情を
　　　　 i:/ |:∧ﾍ´ ゎ:::ﾊ　　'､　　 ´　　 ' 　 ',: :ﾄ: : Y: :,'
　　　　 !'　iｲ:ﾑ　' 弋り　　　 '　　ｫ＝==-､ ,: : r､: i: :/　　　　　　　　　　　　聞かせてもらうかも知れませんけどね」
　　　　　　'ﾘ,ﾊ ,　　｀　　　　　　　　　 ',: kﾍ: ﾘ;
　　　　　　ハ: :.i　　　　　､　　　　　　　　　ィ: ﾘ >!/
　　　　　　　 ',: ',　　　　　　　　　　　　　ハ: ｲ: ｲ
　　　　　　 ∨:ヽ　　　｀　　‐　　　　　,イ: : 'ﾘ: :.7
　　　　　　　 /: : :/ヽ　　　　　　　＜:/: : :/: : :i
　　　　　　　 ,': : :ｲ: : : ｀　､_　　＜　|_: : ｲ: : ｲ: : : |　　　　　　　　　　　「あずささんの同僚ということは、
　　　　　 ,: : :ﾑ: : : ∧|　　　　 !ﾍ: :i: : :/: : : ,'
　　　　　＿_」: : L: :／. .ﾍ　　　　／. . .'y: :./: : : :,　　　　　　　　　　　　　　　　アイドルなんでしょう？」
　　 ,r‐/L＿i: : ,Pﾊ. ／ヽ＞＜.´／ヽ. i: :.,'｀ー――ｯ--,､
　　/. i.￣￣|: :.i. . .i. レｸｨi7. >. ヽ　／. |: :,＝＝＝'ｰ´／ﾊ

　　　　　　　　　　　　　_,. . : : :´: :￣￣: ｀ヽ､
　　　　　　　　　　 ,. :´,..=ニニニ=､: : : : : : : ｀ヽ､
　　　　　　　 _,.ｨ/＞'´: : : : : : : : : ｀ヾ､: : : : : : : :.
　　　　　　　 _//'´: : : : : : : : : : : : :､: : : : ＼: : : : : : :.
　　　　　　　 {/: :___: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : :＼: : : : : .
　　　　　　　 {:_:､::::::≧ー-　､_ : : : : : : ',: : : : : :.{: : : : :.
　　　　　　　,: :/_　　　　　　　　_ヽ､: : : :',: : : : : :}: : : : :.
　　　　　　　l: : 7　　　　　　／　　　｀ヽ､l: : : : : ﾊ: : : : :.
　　　　　　　{: :ィ_　　　　 ´　　　 __ 　 !: : : : :;: !: : : : !　　　　　　　　「結構しっかりしてるのね。
　　　　　　　 Ⅵ:1 __ノ　　　　　 ,ｨﾁ㍉下: : : /: |: : : : |
　　　　　　　　乂　　　　　　　　弋)ｿ |: : : :; : :|: : : : |　　　　　　　　　　　　じゃ、そういうことなら遠慮しないわよ？
　　　　　　　ﾊｨ==ｯ'　　　　　　 |: : :/: : :|: : : : |
　　　　　　　 {:.ﾊ　　　　　　　　　　 |: : ,: : : ;{: : : : |　　　　　　　　　　　　　　覚悟しときなさい！」
　　　　　　　 |:.叭　　　｀ , - 、　　 !: /: : :/: :,: : : :.
　　　　　　　 |: :.込､_　　ゞ...ﾉ　　　j:/: : : {: : : ,: : : :.
　　　　　　　 |: : : : : : :＞　　_..,ィ　/: : : : : ﾊ-- ､: : : :.
　　　　　　　 ;: : : : :_:/: : : -､ r'- /: : : : : /: :}//∧: : ::.
　　　　　　　　　 /: :／///ｲ-///ﾉ/ /: : : : : /:／////}: : : :.
　　　　　　 /: ://///<ﾆ///ﾊ/l/: : : : : ,'イ//////!: : : : :.
　　　　　　　　/: :ｲ///l//7´///:::}ｲ/: : :.／////////{: : : : : :.
　　　　　　 /:,イ////l/.////乂ｿl:{ l: : :{//////,///ﾊ: : : : : :.:.
.　　　　　 /: {/////´￣￣/￣￣ﾘ }: : :∨////}////}: : : : : :.: :､
　　　　　 /: : l//ｲ/{　-　　　r―　 /: :／r/⌒ヽ_///ｲ: : : : : : :,｀＼
.　　　　/: : : :7´¨ /　　l:　　!　　/イ　rv　　　　 Ⅵ´: : : : : l: : :.
　　　　 / : : : /　　,' 　-┴　　- '―-と二ヽ　　　 /: : : : : : : :|: : :i

.
790： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:01:53 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　フヒヒ
　　　　　＿＿＿_
　　　　／_ノ '　ヽ_＼　　　　　　　「ｋｔｋｒ」
　　　／（≡）　（≡）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　＼　　　 `ー'´　　　／

　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　／⌒ヽ　＿,.r‐＜＼::ヾ⌒ヽ、_
.　　　　　 / /￣＞｀／⌒::::::::＼:｀ヽ:＼:::::::＼
　　　　　 / /　 /:::::ｒ、:::::::.:.:.:.:.:.:::弋;;_ヾ::）:::::::::ヽ
. 　　　　 i　!　 ,'::::ヽ}::＼:::::ヽ::::::::::::::::（::::Ｙ:）、::::::':,
.　　　　　| i　 ,':::r'｀~´~｀＼::::ヽ:::::::::::::::Ｙ:ヽ::ﾉ!::::::::i
.　　　　　| !　i:::::l　　　　ヽ:::ヽ:::::::::::::ＹＶ〈∧::::::|>ー､
.　　　　　l !　|:::::!　　　　z==-i:::::l:::::::::::i:::ト<::ヽ）::::}　　 {
.　　　　　|!　 !:::::Ｙミ、　 ,乍ﾖ!::::i:::::::::::|:::l i }::〈:ヽｲ＿ノ
.　　　　　　 !:::::::!.{fｊ　　　ゞｿ::;ｲ:::::::::::l:::jYﾉ＼ヾ::〉´〈
.　　　　　　 l::::::::l　ﾉ　　　 }'　l::::::::::::::::!´:::::::::Ｙヽ_ノ　　　　　　　「？どうしたんです？やる夫さん、
.　　　　　　　 ';:::::::', ｀　　　　 !:::::::::/;ｲ:::::::::::i::ﾄノ
.　　　　　　　　ヽ::::ヽ、ｰ ' 　　 l:::::::///::::::::::: !:|　　　　　　　　　　　　　　すごく嬉しそうな顔して」
.　　　　　　　ヽ:::!:::i. 、　　ﾉ:／i//:::::::::::/:|:|
　　　　　　　　　　ヽ!V　 }ＴＴ「 ´　　/ :::::::::/::::!:l
.　　　　　　　　　　　 l::i:::::!　　 /:::::::／:!::/:::l
　　　　　　　　　　 _,.r-j/:::/　　 ,':::::::/_＞-､:::::',
　　　　　　　　／/／::／　 ´　,'::::::/::.::.::.::.::. ヽ::',
　　　　　　　　 //／:∠>ｭ<ｦ==/!::::::i::.::.::.::.::.::.:　i:::i
　　　　　　　　ｉ／／*ﾟ〈∧〉:ﾟ／::.i:::::::!::.::.::.::.::.::.::. l:::l
.　　　　　　〃´＿ﾟ:｡:*:ﾟ｡／::.::.::.V::::|::.::.::.::.::.::.::. j:::|
　　　　　　 /::{ﾟ:+｡:*ﾟ:｡:+./::.::.::.::.::.:ヽ::!::.::.::.::.::.::.::/::::|
.　　　　　 {:.::.i｡:*ﾟ:+｡:*ﾟ:!::.::.::.::.::.::.::.リj::.::.::.::.::.::,':::::::|
.　　　　　ヽ:.:〉ー――ﾟ|::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::.::.::.::l:::::::::i
　　　　　　 lヽヽ.ﾟ:｡:+ﾟ:*:|::.::.::.::.::.::.::.: l::.::.::.::.::.::l:::::::::j

.
791： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:02:29 ID:umnONpBw: 　　　　　　　「あったりめーだお！」

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　_ノ　ヽ､＼　　　　　　　　　　　　　「あずささんとかりっちゃんとかいおりんとか
　　　　　／oﾟ(（＞）)　(（＜）)ﾟo
　　　／　　 .:ﾟ~（__人__）~ﾟ:＼　　　　　　　　　　　　　　ミーナさんホラちゃんたちの綺麗どころに
　　　 | 　　　　 |ｒ┬-|　　 |
　　　＼、　　　 i⌒i‐'　 ,;／　　　　　　　　　　　　　　　　囲まれて京都の町で財布を気にせず夕食とか！」
　　　　／　 ⌒ヽ.ﾉ　ﾉ　く
　　　/　,＿＼　l||l 从＼＼
　　と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
　　　　　　　　　ﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼ　　　　　　　　　　　　　　　　「これが嬉しくないことがあろうか！いやない！（反語表現）」

　　　　　　　　　　 . -―-､＿　＿.／⌒＼
.　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : : :ヽ: ヾ／:ヽ. 　　ヽ
　　　　　　　　　／: : : : : : : ;.へ: : :／: : : : :＼　　}
　　　　　　／: : : : : : : ／:::::::::∨／::ヽ: : : : :ヽ　/
. 　　　　 / :/: : : : : :./´ ￣￣｀´￣｀ヽ'; : : : : :V
　　　　　 /: /WV: /: /-≠z､　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　,': : : : : : : : /　　　　　　　　z=､　'; : : : : : ',
　　　　　; : : : : : : : Z≧ｚ､、　　　　　ヽ i: : : : : : ',
　　　　ｌ: : : : : : :'刃Xﾁ　　　　　 ≧､　　 l: : : : : : :i　　　　　　　　　「まぁまぁまぁ」
　　　　　l: : i: : : : :ﾒﾆﾝﾞ　　　　　　ﾈ六ミ、.l: : : : : : |
. 　　　 |: ::|: : : l: 厂　　　　　匕少ハ l : : : : : l
. 　　　 |: ::|: : : l: l　　　　　' 　　　｀¨´　ﾉ∧: : : : j
　　　　 j Vl : : :ﾊ:ｌ　　　　　　　　　　ムｲ: : : ｲ
　　　　 ,': : :!: : :i　ヽ　　　　、　　　　　　 / / |: /: : !
　　　 ,': : : |: : :|〉.　　　（:Y}　　　　 ,.へ /ｰ'|/: : /ｌ
.　　 /: : : ∧: :l∧＼　　　　　　　 ,.ｲ　＿ヽ.: : : :/: |
　　 /: : : //∧:|/ﾍ　 ` 　 __ 　イﾚｲ´＿　 }: : /: : |
.　 /: : : ////ﾍ|//ﾄ､　 .:::::::::::::/　　Y´　　　ｊ: :/: : : |
.／: : : /////r―' {ﾄ､ヽ.　:::::::::{　　｀¨´ ／: : : : : : |

.
792： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:02:49 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　 ,. . : : ´: ￣￣: ｀丶､
　　　　　　　　　 ,. :´: : : : : : :,..-////////＞､
　　　　　　　 ,. :´: : : : : : ,ィ//,. : : :´: : : : : : :￣｀丶､　　　　　　　　「ま、確かにこの伊織ちゃんと2日続けて
　　　　　　,.:´: : : : : : :,ィ//／: : : : : : : : : : : :｀ヽ､: : :ヽ
　　　　　,:´: : : : : : ／///ヽ: : :＿＿: : : : : : : : : : ＼: : :.:.　　　　　　　　　ディナーを一緒できるなんて、あんたには一生に一度だって
　　　 /: : : : : :/:////ｲ: : :∨::::／　￣　｀丶､: : :ヽ: :.l
. 　　 /: : : : : : :l////: : : :--ｧ｀　　　　　　　＼: :}: :{　　　　　　　　　　　起こるわけがない奇跡みたいな出来事よね」
　　　,': : : : : : : :{///: : : : _／　　　　　　　　　　　 ∨: :l
　　 l: : : : : : : : :Ⅵ: : : : : :ｲ　　　　＿　　　　　　, -}: : {
　　 !: : : : : : : : : l: : : : : : /　　 ,　´　　　　　　　/　;': : :l
　　 ;': : : : : : : : : :}: : : : : /　　 /　　　＿　　　　　　ﾊ: : ;
　　 |: : : : : : :l: : : Ⅵ: : :ｲ　　　　 ,..ｨ㍉｀　　　　　､_,{: : :/
　　 i: : : : : : :.!: : : :Ⅵ: : |　　　 ,ｲ{て刈　　　　　　､ !: :;
　　 !: : : : : : :l: : : : }｀ヽ､!　　　　弋z)ｿ　　　　　　 ' |: {
　　;: : : : : : : j: : : : |/ヽ　　　　　　　　　　 _＿　　八:!
　 /: : : : : : :/: : : : :!（_ と､　　　　　　　 r '´　∨　/: : :.:.
. /: : : : : : :/: : : : : :!ゝ､＿ﾊ､　　　　　､＿.ノ　/: : : : ::.
/: : : : : : :/: : : : : : :!/　　　　　　　 ,....._　　　　　ｲ: : : : : : !
: : : : : : :/: : : : : : : :!＿,..ィ´￣￣｀ヾ､: : : : : T´　j: : : : : : :!
: : : : : :/: : : : : : : : j　// 　　　　　　 ∨: : : /　　l: : : /: : :{
: : : : :/: : : : : : : : : l //　　　　　　　　 ,: :, '　　 /: :.ｲ: : : :|
: : : :/: : : : : : : : : : |ｨ/　　　　　　　　　∨ 　　/:.:.イ| : : : |
: : :/: : : : : : : : : : : |/　　　　　　　　　　 }　　　´　　 | : : : |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　,..-‐-､＿＿　　　　　　　／ヽ　　　／　＼　　　　　　　　　　　「いやー、カメラマンやっててよかったお！」
　　　　　　　/　　　　　　　ヽ　　　　／/ ,.-､ヽ　 '　/,..-､ヽ
　　　　　　/　 '´｀ー―－イ　　／　ヽゞ-' ﾉ　　ヽゞ-'　ﾉヽ
　　　　 . / .／￣＼　　　}　 .／:::::::⌒　ｉ´　人　｀ｉ　⌒::::::::::ヽ
　　　　 /　', -､　　　＼.ノ―､|　　　　　｀‐‐'　｀--'　　　　　　 |
　　 . / ／　　＼　　ヽ　 l|　　　　　　 |-‐┬‐-|　　　　　 |
　　　/　　　ヽ　　＼　 /　　l ＼　　　　　ヽ_＿_／　　　　　　 /
　　./　　　　入　　 .}‐〈　　 }　__＼　　　　　　　　　　　　　／
　 / 　　　 <　　_,イ__,-｀ｰ ':.:.:.:.:.:.:.ヽ｀ー―‐.､　　　 .,..-‐‐ﾄ､
　＼　　　　　￣／|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼　 /:.:.:.:.:.:l:.:.＼
　　　｀ー――‐ ' 　 |:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ':.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ヽ

.
793： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:03:07 ID:umnONpBw: 　　　　 ∨////≧ｘ . 　´＿　　　　＿__ ｀　x≦7,/////
　　　　　∨/////／ ´　　　　　　　　　　｀ヾ'///////
.　　　　 ∨//／　　　　　　　　　　　　　＼////
　　　　　 ∨´　　　　　　　　　　　ｉ　　　　　　ヾ'/
　　　　　 / 　　　　　 /　j{　　i|　　　　　　　　‘，
.　　　　 /　　　 /　　　 ′ ハ　八　　　　i　　　　i
. 　　　 .′　　 .′　j{　 ! i| |　 ∨ｉ　i {　　 }　　　 |
.　　　ノイ　　 !　　ハ　| !| |　ハﾄ､{ハ{　ハ　　 !|
　　　　　八　　 i|ﾊ /―Ⅵ八{ ノ　‐＼‐ 七7　‘. 　八
　　　　　ヽ.　 |　ｘ≠≠ミ　　　　ｘ≠≠ミ　 i　/ 　ヽ　　　　　「……」
　　　　　　/　＼{ . 弋うｿ　　　　　　弋うｿ ″ ,'Ⅳ 　‘.
　　　　　.′ 　ｉハ　　　　　　　　　　　　　　/ ′　　 i
　　　　ｉ　　ﾄ､　. ''''''''''　　′　　''''''''''　 .ノ　　　 }|
　　　　 |{ ! 　八人　　　　　　　　　　　ｲ　　　八
　　　　　八ﾄ､　　ヽ　＞　　　⌒　　　イ /!　　　　/
　　　　　　　＼ﾄ､　Ⅵ＼ ≧ 　　≦ ノ}/ | 　 /}ノ
　　　　　　　｀　＼{　　|　｀TT´　 |　´　},ﾊ/
　　　　　　　　　　 ,， ´　　| |　　＼
　　　　　　　　　　.　イ　　　ﾉ∧　　　｀　r 、
　　　　 r‐=　 ´　　i|　　　イ::⌒Yヽ＿＿/　｀　　 __
　　　　 |　　　　　　ヽ／　∨::::/ 　 ∨// 　　　　 i
　　　　 |　　ｉ　　　　　　 }⌒{　　｀¨′　　　　/　|
　　　　 |　　,′　　　　　　 |::::::|　　　　　　　　ｉ　′
　　　　 |　V　　ｘ≦≧x　　 |::::::|　　 x≦≧ｘ.　|/　　i|

　　　　　　 __　　 _,..､-'':":￣:｀:丶､
　　　 ,,ｨ‐{:fi|,,.＜: : : : : : : : : : : : : .ヽ
　　　〃´,≧´;,: : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
.　　　 ,ｨ: : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　ｉ:::!: : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : : .i　　　　　　　　　　「？どうしたのサーニャ、膨れ面して。
.　　　{::::ヽ: : : :＼: : : : ヽ: :i|: : : : : : : : : : |
　　　 ';::::::ヽ､: : : :＼: : : :〉:∨- ､: : : : i: : |　　　　　　　　　　　　　　　そんなにおなかすいてるの？」
　　　　',i:::::::＞ﾐ≡=-‐='∨∧､ i.}: : : :|: : !　　｀Y:.､_
　　　　ヾｰ＼　ｨﾗiヽ／ ∨∧_人: : : ヽ; 〉_　　 ∨:ﾘ
.　　　　〃/`iｨv‐ヾ! '´　　ヽ∧　ヽ:≦-{: : ｿ=Y: ﾂ
　　　 / ヽ!_/ﾘУｰ′　　　　∨}　 ∧ヽ　￣ｰ '¨　
.　　_/　 '´　 ,ヘ __　　　　　　ﾘ　 |
　 /｀､＿_,.ｲ　　＼　　_,,.＜　'　_卜
. /＼　　　/　　　,ィ￣ {≠'''"￣__,,.|
/〃/ ￣/〉　／ノ〃ｨｄ-‐''／＝=ミヽ
〃/〃 // -'"_,〃〃// ／,ﾉ//￣/ .く i
// ,'　/ ﾘ -'"／,.'／〃/〃ﾘl/,.' / / ;'∧
/ /　i' ノ-‐〃／,.ィ／〃{ﾉ// / ,.' //彡
　!　//-‐'''{ l {i / 〃／ i{/// / ,'〃/= ﾘ
　|レ'_,.．=∧ヽi| /,'/　/://,' / ,.'/ ノ=-ﾉ
ｰ-‐_,.．‐´　ヽiｂ{ i:l　ｉ{//,.' / ,',ｲ//:ノ/
ｰ=''　　　　　 ∨} ヽ∨// / ﾉ/ｿ/::ﾉ./
　　　　　　　　 }i| ｉ∨//, ' 〃 ,'/.:,' /

.
794： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:03:30 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「……」

　　　　　　　　　 ,. -‐　゛　　　　　　　　　＼　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　 ‘，　　 ‘，
　　　　　 /　　　　　 |　　　i 　　 !　　　　　　‘，
.　　　　 /　　　　　　　 ∧　　 |　　 l| 　ｌ i　　　 ‘，
　　　　 /　　　　　 i ′ﾟ, 　,'　l| 　 | 　 | |　　　　　＼
　　　　　　　　 |　　/| 　　∨ 　 ! 　ｌﾄ､　| }　　　　　ト　ゝ　　'
　　ノイ　　ｉ　 |l　/jﾉ　　ノ＼斗 ‐ |‐Ⅵハ　　　　 |　　　　　i
　　　　 |{ 　 | 　 |j厶-‐'　　　｀ x≠=ミｘ　‘，　　　|l　　　 }|　　　　　　　「ナンデモナイデス」
.　　　八　ﾄ､　|　,ｘ=ミ　　　　｛::ｉ::(_j }}　i 　　八　　　八
.　　　　＼{　Ⅵ〃{::(_j　　　　　乂::ツ　　, 　／　　　　　ヽ
　　　　　　 /　{{　V:ﾘ　　　　　　　　　厶イ　　　　　　　ﾟ.
　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　 , }　　　　　　　　　　|{
　　　　　　　 i　　　 .　　　｀　　　　　　　八　　　　　 ,i　八
　　　　　　　 |{　　人　　　　- ‐- 　　　　　ｲ /　　　　　 / |　′
.　　　　　　八　　 /|　　　　　　　　　イ　|.′　　,　　|l　,/　jノ
　　　　　　　ヽ /八　　＞　 __　　　　　_|}/{　 /'|　八/
　　　　　　　　　　{　　＼（　/　　ノ｢￣￣　 /　| /　}／
　　　　　　　　　　　　,. =-r―　'ﾞ　iﾘ　　　　人
　　　　　　　　　　　 ′　||　　　､ /　　　　　 ´　　＼
　　　　　　　　 i　　 ||　　 xへ　　　　　　　　　　ヽ

,,..-''"´ 　　　'' -..,,
　　　''"⌒ヽ、　　｀ヽ
　　＿　　　　　　　-‐ヽ
　/´(;;;c)ヽ　　　　　＿　',
　ヽ、＿丿　　　／r;;cヽ|
　　　/´　　　　　.ヽヽ-'　',
　　　ヽ　　　　　　　',｀¨´　',　　　　　　　　「そんじゃ、やらない夫京都メモから
　　　　l　￣　ヽ .__丿　　 l
　　　　ヽ、　　ノ　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　よさ気なところ見繕ってレッツパーリィだお！」
＿＿＿__. ￣　　　　　　 /
　:::::::::::::::::｀ヽ、　　 _,,..-''´
｀''-..,,_::::::::::::::. r''"´
　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　「今夜のやる夫は京都の王様だお！」
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　_丿ヽ
　　　　　　　　　　 ',　　 ) .,-.、
　　　　　　　　　　　　　 |　　　 | . |
　　　　　　　　　　　　 |　　／r''⌒ヽ、
　　　　　　　　　　 |　 /　/―-　 l
　　　　　　　　　　　　　|　/　/― 　 ./

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795： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:03:44 ID:umnONpBw: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　,: : : : : : :／イ: : : {: : : l:::::::::｀ヽ､: : : : : : : : : : : :
/: : : : : ／／: :-_￣｀ー｀　'´　　　｀ヽ､: : : : : : : : : :
: : : : : / /: : :ｧ_　　　　　　　　　＼: : : : : : : : :
: : : : / /: : ／　　　　　　　　　　　　　ヽ: : : : : : : :
: : : : {/: : /　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨: : : : : : :
: : : : l!: イ　　　　　　､　　　　　　　　　 ∨: :i: : : : :
: : : : |!:/ 　　　　　　　＼　　　　　　　 ,　　 ',: :.}: : : : }　　　　　　　「まさかの再登場よ、
: : : : |:{　　　　 ─┬ ┬｀　　　　　 _／　　　l: /: : : : ;
: : : : l:/　　　　　　　{ 刈　　　　 ┬┬--　}/: : : : /　　　　　　　　　　　あんたたち泣いて喜びなさい」
: : : _,l!　　　　　　　乂ｿ　　　　　　　{刈　　 /: : : : :/
: :/r ､　　　（//）　　　　　　　　　乂j　　,': : : : :/
: :{､l､__､　　　　　　　　　　　　　　　（//）{: : : : /
: : :＞--':､　　　　　　　　　　　　　　 i: : : /
: : : : |: : : :ゝ､　　　　　　　　_,.　-_二二 -､人: :,'
: : : : |: ,rrrr､//＞　.. ＿_ / ／´　　　　｀ヽ}: :.{
: : : :／////∧ ＼///__/,ｨ　　　　　　　　　|: : !
: : ://{/ｰ- ､/∧　／　 -人　　　　　　ﾉ: : !　　　　　　;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
: : :∨/!　　｀ｰ／　　　 }ﾆ=､　　　　／: : :.|. 　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）....＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣..）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ.　（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）ﾞＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿..）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣..ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~..￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ'

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796： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:04:02 ID:umnONpBw: .　　　　　 |:|　　￣TT　　‐-=ﾆ二三三三ミs｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/////ア
二ﾆ=-＿ |:|　　　　.| |￣　ー┬=　＿＿-=ﾆ≧zｧ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/////ア
三三三三三ミs｡　 | |　　　　 |:|　　　 ||　 ,||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rz≦/////ア　　／
￣　　-=ﾆ二三三ﾐ廴　　　 |:|　　　 ||￣.||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣¨Ｔー-rくi:i:i:i:
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i:i:i:|:|i:i:i:i:i:i |　　　　　 |　| |ｌ|ｌ|l|l|l|l|l|l|　:|i:i:| |::::::::lｰ=≦l|i:i:ｉ||//ア´ /〉､＼:::| ＼爪''´|ZZZl　 ||　 .||.　.||
i:i:i:|:|i:i:i:ｉ:jI..j､_ 　　　　　|..ﾞl| |ｌ|ｌ|l|l|l|l|l|l|　:|i:i:| |::::::::|i:i:||i:i:||i:i:ｉ||／.｡o≦∨　ヽ＼|..|| `r|ZZZ|≧x　 .||.　.||
jI斗t≦ √::::::...｀ミｭ､r＜. |ｌ| |ｌ|ｌ|l|l|l|l|l|l|　:|i:i:| |::::::::|i:i:||i:i:||i:i:ｉ||i:i:i:l]⌒YY 　　＼ヽ|| .|i:l　 |/|`ヽ､＼||.　.||
｡s≦.／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ...|ｌ| |ｌ|ｌ|l|l|l|l|l|l|　:|i:i:| |::::::::|i:i:||i:i:||二||‐,ｲl]＿,l::|　　　　￣|| .|i:|　 Ⅳ: : : ＼`ヽ､||
三. / .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼.ﾞ|ｌ|ｌ|l|l|l|jI斗 ┴┴'´￣¨¨ｱlｉ:ﾘ　　/ :|　｡s≦三三三三ﾑヽ|　 |': : : : : : :`ヽ､`ヽ､
..　,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽｌ|ｌjﾚ''´　　　　　　　　／ .|jI斗t≦二二二＿￣　‐‐‐‐|　ｌ　ﾉ: : : : : : : : : : `ヽ､
..　i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',.　　　　　　　／＞--------　　 .＿＿　二二ﾆ|￣￣ｌ: : : : : : : : : : : : : :
......i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::.　　　｡o＜＞ ´￣￣　　───----　　　＿＿＿|￣￣i: : : : : : : : : : : : : :
......i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i.＜＞__´￣￣￣￣￣　　　──---　　............,,,,＿_|￣￣i: : : : : : : : : : : : : : :
｡sﾞ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |.　　　　￣￣￣　　　───────---　　　　」￣￣i: : : : : : : : : : : : : : :

.
797： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:04:17 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　「お疲れ様です、美筆さん、おまたせしまして」

　　　　　　　　　　　　　＼ｰ、
　　　　　　　ｰ､―=≦｀ヽ}厶＿,
　　　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::.く
　　　　　　　/.:;::::::::::::::::i:::::::::::::､::ヽ
　　　　　　ｲ:::|:::::/.:/i:ｲ/^^ﾚ::::|:::ﾄゝ
　　　　　ﾉ.:::!:iﾑ:/__' !　＿|::ｉ:|::::.
　　　　フｲ:ﾚﾞ´ｨｪ､ヽ/'ｨｪｻﾚ:::ト、
　　　　　　孑ｲﾊ.　　　| !　　ｲⅥ
　　　　　　　圦ﾍ.　　丶＿, ,fｲ ′
　　　　　　　ﾉﾍi ､￣－ .ｲ从　　　　　　_
　　　　＿　　　r┴≧- ≦弋／￣＼　r.|「|
　　／: : :`＜//////////／.: : : : : :.Ⅴｌ !「|
　　（: : : : : : : :､: :￣｀ヽ'/／: : :イ: :￣r､| | !l |
　,.ィ／￣￣: :､: :ーr':⌒:､:_／: /: : : : | ij､_￣ﾄ.
　!「:i: : : : : : : : ヽ:、|: : : : |: : :./: : : : : { ′　 .|:i|
　||: |: : : : : : : : : : : |: : : : |: ／: : : : : i:i＼_ !　|:ヾ､
　||: |: : : : : : : : : : : |: : : : |: : : :／: : : ､: :ﾊ　__}'入'.
　|l: :､: : : : : : : : : : :|: : : : |: :／: : : : : : ヾ:У／:ﾄ､＼
　{{: : ヽ: : : : : : : : : |: : : : |: : : : : : : : : :八:Y: : : : |　‘,
　 }}: : :ﾍ: :＼: : : : : !／: : !: : : : : : : ／:!　ヽ: : : : ＼ヽ
　 ||: : : :|: : : :＼: : :.!: : : : !: : : : : ／: :/　　　Y: : : : : ヽ.〉

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_　　　　　　　　　「いえ、こちらこそ突然申し訳ありません」
　　　　　　　　　　｜　　 ( ⌒) (⌒）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　ﾉ__
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／￣＼ヽ
　　　　　　　　　人､　　'､／￣ヽ　'､
　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __'-r´￣ヽ　 v
　　　_, ､ -― ''"::::::::::＼　:::::::::::::::j_√　　　 |
　　/.:::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ　　　 r、
　丿::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/.::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
:::::::::::::::::::::::丿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::::v
:::::::::::::::::::::ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::::ﾉ

.
798： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:04:47 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「なにか私にお話があるとか。

　　　　　　　　　　　　今回の仕事の契約内容のことですか？」

　　＞　　／　/　　/.〃　 /　, ｲ ,イ　/　| |　　 / /　　i V
／　　／　 .l 　ｲ　|!　　/ _/ //　| /　ﾞ| |　　/,ｲ!　　　'. V
￣　_7　／／|　/ !　|!　　|,ｲ.|｀ﾚｰ=l/、　 |/　 // lﾊ .i　　ヽ∨
━'.:/／'/'　 _|/　ﾊ iﾊ　　! | |＿　丐`!､`＝ﾄﾉ　!/　l! ! | 　 .ｉﾄ.V
:.:.:./.:,ｲ/. ／ヘヽ′|! ヽ　| ヽ! ￣¨¨`ﾞ　　､!　,ｲ`ヽ!_| l!　　! | ヽ:、
:.:.:.:./iﾚ/ } { 〃} ｌ!　ｌ!　ヾ|　 |　　　　　　　|　i_歹,､.ｨ/' | ｲ ,′　＼
:.:.:.:|i!i!lｌ|　ヽ＼)　＼` 　　ヽ　　　　　　　　､｛`゜ﾞ//′ ﾚ !,′
:.:.:.:|i!i!i!i､i /i!ト-､　ヽ　　　　　　　　　' _,　　/ヽﾞ{,ﾞｲ | 〃/
:.:.:.:|i!i!i!i!l/i!ｉ!|　ﾄ、　　　　　　_＿＿、　　´　　ﾒ:.:.| j/
:.:.:.:Ⅶ!i!i!i!i!i!l|　 l 　、　　　 ‘＜､二`＝､　　,.彳.:.:.Ⅵ､`ヽ.＿__,、
:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!ili∧　!　　丶　　　　__｀＜='/′／.:.:.:.:.:.:.:.:/__　　／　＾ヽ
:.:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!i!i∧ ､　　　　　　　　 ¨`　｀　,"/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:У⌒ー､　＼
:.:.:.:.:.:.:ヽi!i!i!i!i!i!i＼　　　　＼　　　　　ｲ./.:.:.:.:.:.;イ.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)　　　　　　　　　　　「いえ、違いますよ」
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

.
799： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:05:00 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　≧=-　､　｝ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─……ミ、　　 .:} ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　＿＿,.　 "　　　　　　　　　､　斗≦- 、
　　　　　　　　　　　　　　￣≧=-　　　　　　　＿＿_　::.:　へ、八
　　　　　　　　　　　／　　　　 -‐=≦￣￣　　 :;　　ヾ、＼
　　　　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　　　　　　＼r ＼
　　　　　　　　　　乂　　　　　／　　　　　　 M人　 i　　　、
　　　　　　　　　 __厶イ　　　　,:′　　　　　　 ;　! 　ﾊ从　　'; :.
　　　　　　　　　／　　　　　/　ｲ　　　 /　 .:ｨ:! :|　　　Ⅳ:! ｉ　ﾊ:|
　　　　　　　　--=≦　　ﾆ　　 /／〃 :　　.: {/／/人:|,.， ;≧ﾃ|｜ } ｌ|
　　　　　　　　　＞イﾆ　　;'__/ィ^:! 　〃;斗ャ≦l ':. {r_ｧｉ.:|::| ,′
　　　　　　　　／⌒ 人 = .:iんﾊ |　l∧/ /　ｨf斧 _,　ヽ':,　|人l/　　　　　　　　　「それではあずささんのことですかね」
　　　　　　　　　　　　ｘ≦ノﾆ八廴{ |　| 八　　￣　　　　 ∨
　　　　　　　　／///イ　ﾆ :＼ヽ、:.ヾ、　　　　　 _ ..ﾉ
　　　　　　　　　〃///// )/ 　.:仁:/ｰ}　　　　　　　　　　 _/ﾊ、
　　　　　　　　　{{//////ｲ　爻)乂:.ﾆ廴　　　　　ー　 ´∧/i}:＼
　　　　　　　八//////／//＼　 {ﾆ≧=-　　　　￣ {///: : : }≧=-
　　　　　　　イ: : : : -=≦///////≧=- 　-ﾆ ≧=ｧ…≦／: : ／¨¨¨: -=ミ、
　　　　　／.:/: : : : : : : : : : :-=≦///////≧=--////／: : : ｲ: : : : : : : : }.:l|
　　　　 /: : : : : : : : :-==-: : : : : : : : :-=≦/////////′: : ://: : : : : : : :/: :iｌ
　　　 |: : : : : : : : : : : : : :≧=- : : : : : : : : ｀⌒ヾ/Ⅳ: : : : ://: : : : : : : :/: :〃
　　　ｌ .:/: : : :／¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨≧ｘ: : : : : : : : : : ｀l】: : : :.//: : : : : : : :/: : /
　　　 ∨.:/: :/: : : -=＝＝=-: :、: : ＼: : : : : : : ／￣￣:|/: /: : : : : 〈: : /
　　　　　∨: :/／: : : : : : : : : : : : ＼: : : ≧=- ＜: : : : : : :l: /: : : : : : :/.:,′

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 -｀　⌒　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　 ´ 　 ●）(● ）　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　「まぁ、あずさにも大きく関わってきます」
　　　　　　　　　　（_人＿)　　　　｜
　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ､　　　　　.ｨﾊ､_
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ｭ─ｰ ´　／.......ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、
　　　　　　　　　　 ,.＜..::/:r〉:::li　`y .:::::::/::::::::::::::::::..ヽ、
　　　　　　　　　　　/.::::::::/:::｛,'::::|i　 / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　 j ::::::::::> :.{::::::l　/ .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
　　　　　　　　　 | :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i

.
800： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:05:23 ID:umnONpBw: 　　　　　　 _＿,.ゝーヽ -､}〉
　　　　 _,ﾆ=‐　　＝-　へﾑ　　　　　　　　　「アイドルをやることに、例えばご実家が反対だとか？」
　　　　∠::.　　:　.　　:　 ::l:.ヽ
　　　　≦:.:.:..:.ｉ:.:i:::.:.::i:::厶ﾄ､::ゝ
　　　　ヽ:::::::::ｲハ:!:::;Vtr!ｲﾍ!
　　　　　 )::::ヽゝヽ!　　 . >
　　　 __ __´rﾚV｀､　ｰ ‐r
　　 /: : : ＼{三≧-=r‐- ′
　　ノ:＞‐-､: : : : .＼彡:ヽ
　　V-‐ く: : :`ｰ､: : : i: rく､
　〃　ハ: : : : :､､介': : ;:{!　　　　　　　　　　　「聞くところによると、かなり由緒のあるお家だとか。
　 {{　 {: : ﾄ､: : : : V: :{: : :{:.}}
　{{　　}: : !:j:/: : : ; : :{: : ハ}!　　　　　　　　　　　　　そういう話が聞こえてきてもおかしくは」
　}:}　 {: : {〃: : : /: :ﾉ: ∧: :ﾞ、
. {:!　 {: : {/: : : :/: :/: :ﾊ: : : :､、
. |:!　 }: :「: : : : ; : :{: :∧:＼: : ﾞi
. |l　 {: :ﾉ/: : : ﾉ: :ﾉ: :/ ヽ: :＼:{_
. ||　 |: {; : : : :{: : {: : }　 ‘,: : : ＞ヽ_
〃　/:〈:､: : : :.}: : }:/:!　　 }:／: : : : :`￢- ､
{:!　 !: : }:.＼: :{: : :{: :ｰ;　　ヽ: : : : : : : : : : :ﾉ､
.}:!　ヽ: :V: : :ヽ}: : :}: : {　　　￣｀＜: : :/: : /＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　「あずさがやりたいってんだったら、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒　 ⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) ( ⌒)　　　　　　　　　　それは俺が何とかしますよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　＼__､_ﾊ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　｀<´.〉:.;〈ヽ＼､
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
　　　　　　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／／: : : : : : . .　　　　　｀､｀':'}　 |　 |!

.
801： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:05:39 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　＼ｰ、
　　　　　　　ｰ､―=≦｀ヽ}厶＿,
　　　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::.く
　　　　　　　/.:;::::::::::::::::i:::::::::::::､::ヽ
　　　　　　ｲ:::|:::::/.:/i:ｲ/^^ﾚ::::|:::ﾄゝ
　　　　　ﾉ.:::!:iﾑ:/__' !　＿|::ｉ:|::::.　　　　　　　　　　　　「それはありがたいお話ですね」
　　　　フｲ:ﾚﾞ´ｨｪ､ヽ/'ｨｪｻﾚ:::ト、
　　　　　　孑ｲﾊ.　　　| !　　ｲⅥ
　　　　　　　圦ﾍ.　　丶＿, ,fｲ ′
　　　　　　　ﾉﾍi ､￣－ .ｲ从　　　　　　_
　　　　＿　　　r┴≧- ≦弋／￣＼　r.|「|
　　／: : :`＜//////////／.: : : : : :.Ⅴｌ !「|
　　（: : : : : : : :､: :￣｀ヽ'/／: : :イ: :￣r､| | !l |
　,.ィ／￣￣: :､: :ーr':⌒:､:_／: /: : : : | ij､_￣ﾄ.
　!「:i: : : : : : : : ヽ:、|: : : : |: : :./: : : : : { ′　 .|:i|
　||: |: : : : : : : : : : : |: : : : |: ／: : : : : i:i＼_ !　|:ヾ､
　||: |: : : : : : : : : : : |: : : : |: : : :／: : : ､: :ﾊ　__}'入'.
　|l: :､: : : : : : : : : : :|: : : : |: :／: : : : : : ヾ:У／:ﾄ､＼
　{{: : ヽ: : : : : : : : : |: : : : |: : : : : : : : : :八:Y: : : : |　‘,
　 }}: : :ﾍ: :＼: : : : : !／: : !: : : : : : : ／:!　ヽ: : : : ＼ヽ
　 ||: : : :|: : : :＼: : :.!: : : : !: : : : : ／: :/　　　Y: : : : : ヽ.〉

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|　　　　　　　　　　　「まぁ、それくらいのことは、やりますよ」
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.
802： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:05:56 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　「しかし、そうなると、一体どういったお話で？」

　　＞　　／　/　　/.〃　 /　, ｲ ,イ　/　| |　　 / /　　i V
／　　／　 .l 　ｲ　|!　　/ _/ //　| /　ﾞ| |　　/,ｲ!　　　'. V
￣　_7　／／|　/ !　|!　　|,ｲ.|｀ﾚｰ=l/、　 |/　 // lﾊ .i　　ヽ∨
━'.:/／'/'　 _|/　ﾊ iﾊ　　! | |＿　丐`!､`＝ﾄﾉ　!/　l! ! | 　 .ｉﾄ.V
:.:.:./.:,ｲ/. ／ヘヽ′|! ヽ　| ヽ! ￣¨¨`ﾞ　　､!　,ｲ`ヽ!_| l!　　! | ヽ:、
:.:.:.:./iﾚ/ } { 〃} ｌ!　ｌ!　ヾ|　 |　　　　　　　|　i_歹,､.ｨ/' | ｲ ,′　＼
:.:.:.:|i!i!lｌ|　ヽ＼)　＼` 　　ヽ　　　　　　　　､｛`゜ﾞ//′ ﾚ !,′
:.:.:.:|i!i!i!i､i /i!ト-､　ヽ　　　　　　　　　' _,　　/ヽﾞ{,ﾞｲ | 〃/
:.:.:.:|i!i!i!i!l/i!ｉ!|　ﾄ、　　　　　　_＿＿、　　´　　ﾒ:.:.| j/
:.:.:.:Ⅶ!i!i!i!i!i!l|　 l 　、　　　 ‘＜､二`＝､　　,.彳.:.:.Ⅵ､`ヽ.＿__,、
:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!ili∧　!　　丶　　　　__｀＜='/′／.:.:.:.:.:.:.:.:/__　　／　＾ヽ
:.:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!i!i∧ ､　　　　　　　　 ¨`　｀　,"/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:У⌒ー､　＼
:.:.:.:.:.:.:ヽi!i!i!i!i!i!i＼　　　　＼　　　　　ｲ./.:.:.:.:.:.;イ.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|　　　　　　　　「最初は、昨日も話をさせてもらったサーニャのことです」
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶　　　　　　　　「サーニャの親について」
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

.
803： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:06:16 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　≧=-　､　｝ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─……ミ、　　 .:} ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　＿＿,.　 "　　　　　　　　　､　斗≦- 、　　　　　　「サーニャの……。
　　　　　　　　　　　　　　￣≧=-　　　　　　　＿＿_　::.:　へ、八
　　　　　　　　　　　／　　　　 -‐=≦￣￣　　 :;　　ヾ、＼　　　　　　あの子については今朝ほど」
　　　　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　　　　　　＼r ＼
　　　　　　　　　　乂　　　　　／　　　　　　 M人　 i　　　、
　　　　　　　　　 __厶イ　　　　,:′　　　　　　 ;　! 　ﾊ从　　'; :.
　　　　　　　　　／　　　　　/　ｲ　　　 /　 .:ｨ:! :|　　　Ⅳ:! ｉ　ﾊ:|
　　　　　　　　--=≦　　ﾆ　　 /／〃 :　　.: {/／/人:|,.， ;≧ﾃ|｜ } ｌ|
　　　　　　　　　＞イﾆ　　;'__/ィ^:! 　〃;斗ャ≦l ':. {r_ｧｉ.:|::| ,′
　　　　　　　　／⌒ 人 = .:iんﾊ l　l∧/ /　ｨf斧　,　ヽ':,　|人l/
　　　　　　　　　　　　ｘ≦ノﾆ八廴{ |　| 八　　￣／　　　∨
　　　　　　　　／///イ　ﾆ :＼ヽ、:.ヾ、　　　　　 _ ..ﾉ
　　　　　　　　　〃///// )/ 　.:仁:/ｰ}　　　　　　　　　　 _/ﾊ、
　　　　　　　　　{{//////ｲ　爻)乂:.ﾆ廴　　　　 ,. = 孑 /ｉ}:＼
　　　　　　　八//////／//＼　 {ﾆ≧=- .　　　　 ´ {///: : : }≧=-
　　　　　　　イ: : : : -=≦///////≧=- 　-ﾆ ≧=ｧ…≦／: : ／¨¨¨: -=ミ、
　　　　　／.:/: : : : : : : : : : :-=≦///////≧=--////／: : : ｲ: : : : : : : : }.:l|
　　　　 /: : : : : : : : :-==-: : : : : : : : :-=≦/////////′: : ://: : : : : : : :/: :iｌ
　　　 |: : : : : : : : : : : : : :≧=- : : : : : : : : ｀⌒ヾ/Ⅳ: : : : ://: : : : : : : :/: :〃
　　　ｌ .:/: : : :／¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨≧ｘ: : : : : : : : : : ｀l】: : : :.//: : : : : : : :/: : /
　　　 ∨.:/: :/: : : -=＝＝=-: :、: : ＼: : : : : : : ／￣￣:|/: /: : : : : 〈: : /
　　　　　∨: :/／: : : : : : : : : : : : ＼: : : ≧=- ＜: : : : : : :l: /: : : : : : :/.:,′

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　　　　「ええ、念書をいただきました。
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サーニャについてのトラブルは765プロが
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７　　　　　　　　　無条件無制限で対処する、と」
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

.
804： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:06:32 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　「それで不足ですか？」

.　 :　／ - ､　/ |::　　::/Ａ..,;;__j!　 /　 ∨　　 :::::. ﾘ　| |　:ﾊ
　::／/　⌒i v彡!::　.:://　Ⅵ.ハ｀l ‐- ..,Ｖ　　:::::::..　 l |　:.∧
／　/　 /｀ヽ彡∨.::ﾊ{　　ｌ:|:|　| |----､｀ヽ　:::::ﾊ　 l |､ﾊヾﾍ
　　｛　 {　/　　　∨| 　≡ ﾘl|　| |`守!ヽ ∨:::..:::　ゝ-ﾘ-ﾐ:
.:　　＼　! ヽ　　彡ヾ､　　ﾘ　ゞﾍ　｀ヽ　乂:::::::.　ヽ　　ﾘ
　　/　ヽ　　　　　 ≡　　　　　　　　　　 :,::::::::::::..　'
　　!　　ゝ_j 　　　　　　　　　　　　　　　 :,｀ヽ:::r ､ }
≧ｭ､_: : : : |　彡　　　　　　　　　　　　　　　 :, 　)ﾉ　jﾉ
ﾆﾆﾆﾆﾆ≧ｭ..,,__　　　　　　　　　　　　　 _　　〉
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ｭ､　　　　　　　　　　／
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼　　-―‐-　.,,__j
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ丶　-―‐- ﾉ´
ﾆ==-　　　´￣￣￣｀＜ﾆﾆ＼　　／
‐-　 .,,_　　　　-―――‐-､ﾆﾆﾊ__/
ﾆﾆﾆﾆ／l　　　　　　　　: : : ∨ﾆﾍ
ﾆﾆ／ﾆﾆ|　　　　　　　　: : : : lﾆﾆ∧
／ﾆﾆﾆﾆ|　　　　　　　 : : : :.!ﾆニ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「不足であればサインはしません、あの念書については

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なにも問題はないです」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣　￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ _,ノ　　ヽ､,_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　(⌒ )　(⌒ )　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　（___人____）　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'i,　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　r- ､　　　　　　,.-‐　‐-､,,＿,,..-'"ﾄ　 _ , __ 　ｲﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　＼　　　/::::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ヽ､　 ,, ／　i;;;;;ヽ￣￣:::::::::::::::::::::　　　　　__
　　　　　　　　　　　{ ヽ!ﾞヽ. __､　-l｀ヽ ::::::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 __ 　|　.| r ‐j　
.　　　　　　　　　　　|　 |　 ll　 Y´ l　 !----､　 :::::::＼::::／! , '!::::::::∧ 　 /::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::: _´| f 　|__|　 |_|　 |__
.　　　　　　　　　　　ヽ､ﾞ､　||　 |　 |　 |　　‐- ヽ::::::::／:::::::|/　};:::::{　 .V/i:､::::＼::::〉:::::::::::::::::::: f　 |-|　 |　| 　|.|　 |___ )
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞヽ| 　``"ﾍ　ヽ　　　 !､:::ヽ::::::::::l　 i:::::::i 　 /:::::::::::::::::〉::::::::::::r'ﾞ￣ |　 | .j 　| ｿ　 .|'　 /￣
　　　　　　　　　　　　　　　 `ー'‐―､_　　　　 /)）ヽ､::::::::::i　|:::::::::|　/:::::::::::::::/::::::::::rr|　　 r'ﾞ　 |'´　 /´　／ ,／

.
805： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:07:13 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　「はぁ、それならば美筆さん、いったい何が」

　　＞　　／　/　　/.〃　 /　, ｲ ,イ　/　| |　　 / /　　i V
／　　／　 .l 　ｲ　|!　　/ _/ //　| /　ﾞ| |　　/,ｲ!　　　'. V
￣　_7　／／|　/ !　|!　　|,ｲ.|｀ﾚｰ=l/、　 |/　 // lﾊ .i　　ヽ∨
━'.:/／'/'　 _|/　ﾊ iﾊ　　! | |＿　丐`!､`＝ﾄﾉ　!/　l! ! | 　 .ｉﾄ.V
:.:.:./.:,ｲ/. ／ヘヽ′|! ヽ　| ヽ! ￣¨¨`ﾞ　　､!　,ｲ`ヽ!_| l!　　! | ヽ:、
:.:.:.:./iﾚ/ } { 〃} ｌ!　ｌ!　ヾ|　 |　　　　　　　|　i_歹,､.ｨ/' | ｲ ,′　＼
:.:.:.:|i!i!lｌ|　ヽ＼)　＼` 　　ヽ　　　　　　　　､｛`゜ﾞ//′ ﾚ !,′
:.:.:.:|i!i!i!i､i /i!ト-､　ヽ　　　　　　　　　' _,　　/ヽﾞ{,ﾞｲ | 〃/
:.:.:.:|i!i!i!i!l/i!ｉ!|　ﾄ、　　　　　　_＿＿、　　´　　ﾒ:.:.| j/
:.:.:.:Ⅶ!i!i!i!i!i!l|　 l 　、　　　 ‘＜､二`＝､　　,.彳.:.:.Ⅵ､`ヽ.＿__,、
:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!ili∧　!　　丶　　　　__｀＜='/′／.:.:.:.:.:.:.:.:/__　　／　＾ヽ
:.:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!i!i∧ ､　　　　　　　　 ¨`　｀　,"/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:У⌒ー､　＼
:.:.:.:.:.:.:ヽi!i!i!i!i!i!i＼　　　　＼　　　　　ｲ./.:.:.:.:.:.;イ.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜　　　　　　　　　「今日一日、サーニャを見ていて感じたのは、
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　　あの子はどうも、アイドルになるということにそれほど
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',　　　　　　　　　　　　　積極的ではなさそうということでしてね」
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

.
806： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:08:35 ID:umnONpBw: 　　　　　　　「サーニャのモチベーションの話ですか？

　　　　　　　　　　　　　ありがたいですがそれはうちの事務所の」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . ィy夭三≦=-__,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノィ升孑ミ､＼ﾐｰく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ〃イ |iﾊ !ヽ'.ゞﾐヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /1!ﾚi:!Ⅴﾊﾉ从ﾊヾヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !Ⅵﾒﾍ从{〃/ﾊﾄﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉﾍ从㍉V/斗〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,rく￣￣￣´　／ゝ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .√ヽ｀ー～ ´￣ "／/⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／、／＼_、`ー--‐ﾞ/,　{　　ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉY´｀y　　ﾊ＼､___／〃　i,′ﾉ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |{　　Ⅴ､ﾉヽ. ｀￣／ﾉ　ハ.´|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 辷￢./　＞`T ￣´／'　 { {!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ　 -,｝｀ー-　|　　　"　　ﾒf{
　　　　　　　　　　　　　　　　〈〈｀ｰﾉ､＿__ 　!ヽ.._ ＿__ ﾊ《
　　　　　　　　　　　　　　　 r「辷｀ハ、__≧=+-－　　__..ﾉﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄう'ﾆﾒ冫{　／　{　　　　_￣´{
　　　　　　　　　　　　　　　　　辷)!　,ｲ丁丶　 j!　-=ニ￣　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 { r′／〈　＼{´＞､　,ﾆ =-{!
　　　　　　　　　　　　　　　｝}　　-ｲ=-　　ゝ-＝､ｰ=ミ､}}

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |　　　　　　　　　　　　　　「それなのにあの子はロシアを出て、
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |
　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わざわざこの日本までやってきた」
　　　　　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
　　　　 iV: : : :/ /:::/　／. : : : : : : : : : : : .＼
　　　　ｉ.| : : ,' /:::::,'　.:´. : : : : : : : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　　　　　「そこの部分はやっぱり、功ならずして引退をした
　　　　ｉi: : : i/::::::::i /. : : : : : : : : : : : :／ : : : : :',
　　　　 ;.: : : r::::::::γ: : : : : : : : : : : :./ : : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　母親のリベンジを狙っているのかなと思いまして」
　　　　 i : : : i::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ : : : :i
　　　　 i : : : i:::::/ : : : : : : : : : : : : :.l : : / : : : : :i
　　　　 ' : : : i:/: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ :/. : : : : : :i
　　　　 | : : :./ : : : : : : : : : : : : :／ :Y.. : : : : : : :i
　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : : :i

.
807： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:08:57 ID:umnONpBw: 　　　／:.:/..:|: :　　　　|　　../ | 　 ′　| |　|　 | 　ｉ|　 ∨　!　!　 !　　｀ー‐
-=彡: : :/／|: :　　　　| 　 /　　　|　　 | |　|　 | 　ｉ|u ﾚ|　 |　|　 |
　 /　 :/ 　 :|: : 　　 /!　 ′ .| ´.厂￣| ｢¨|¨/´:ｉｉ|　　|∧|　|　 |
.　　 /　彡|: :.　　/│/ 　　| ! i斗-=リ=ﾐ/: :ヽｉ| 　/`ヽ}　!　/
　　　　ノ|: : : |　′|:′　　リ/ﾐ、（）｝: :..:}　リ　ﾑ- /　:| /
.　　／＼ :リ : :l/ 　 !| 　　 j/　　｀¨¨:彡　´　　　 {ｔｧﾃ.} /}′
　　/　　＼＼∨:|　　ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　丶彳ﾘノ
　｛　　　　｝　∨　　　　　　　　　　　　し　　　　　　　＼
　 ∧　　〈　　　、　　　　　　　　　　　　　　　 --〉. 　　　＿/＼／＼/＼／|＿
　　 ∧｀ヽﾉ　　　 }　　　　　　　　　　　　　　: :＾: : :／　　　　　＼　　　　　　　　　／
　　　 ∧　＼　　　 |　　　　　　　／　　　　　　　　 }.　　　　　＜　　……！　！＞
　　　　　ー‐{ 　 ι　　　　　　　/　 j_,. 　-===---=ｧ'′ 　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　 /　 ‘,　　　　　　　　　 ′　いｭ.,_ ｀ヽ¨¨¨/ /　　　　　　　￣|／＼/＼/＼/￣
　　 |　|′　 ‘, 　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣〉/
　　　’│ 　　＞　　　　　　　し' 　　　 ¨¨¨¨¨ヽ.′
　　　∧!　　　　　　　　｀　　　　　　　　　　　′
‐┴-′{__　　　　　　　　　　　｀　　.,　　　　　 |
ニニニニニ==-　　　　　　　　　　　　二ﾆ==---′
ニニニニニニニニニ=- 　　　　　 /
ニニニニニニニニニニニ=-　　 /＼

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　「”サーニャの親について”の話、
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　色々気になりましてね」
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（この反応、どう見ても『何もなし』ってことはなさそうだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あんまり好きな言葉じゃねえがハッタリ千両ってトコだな）

.
808： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:09:57 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　「随分と用心深いというか……、手回しがいいですね」

　　　　　　　　　　　　／..::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　／ィ/ : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼: ＼
　　　　　　　　　　　　/: : : : : //: :/: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : '.｀¨
　　　　　　　　　　 /: : : : .://: :/:: : : : : :／: .:/: : :/: :八: l:. : : : : : ｉ : : '.
　　　　　　　　／: : :.:::::://: :/:: : /: : ': : ::::/: : :/: :/　 |::|､:. : :i: : :!: : :.ﾊ
　　　　　　 __／: :.:::::::::::::j/: :/::: ::/: /: : :. '∧: :/: :/　 /|::| |::. : !: : i.::. :} ﾘ
　　　　　　　｀ヾ::::::::::::::::::::::::| j:::: /: /:::／ /: :×: :/　 /　::| |:::. .::: : i::ﾄ :!
　　　　　　　　￣/:::::::::::r‐|/:;; : :/〃..,,_/_'´ /´lﾉ　 ′__l|_|::::/:::: .::::| ﾘ
　　　　　　　　ｰ=彡､:::::::| :.:､ |: / /ーｔ::ｧ‐､¨¨'':　 /´ｨt::ｧｭ!:/ }:::.::::::l
　　　　　　　　　　　　/:::::::l :.:.:.:|/　　　￣　:.／:.:.|　::'ヽ￣　ﾘ.:. !:::j:::::′
　　　　　　　　　　　 |ﾊ:::::::ヽ､':.　　　　 ´ 　:.:|　|　　　 j/ /::/!::/
　　　　　　　　　　　　　 |:::j!::::ゝ_）　　　　　　　 :|　|　　　 /ｨ/::/ j/
　　　　　　　　　　　　　 |:∧::::::::::ﾄ　　　　　　　｀　´　　　/::/ j/
　　　　　　　　　　　　　 |'　 ∨Ⅵ!　､　　　　＿＿＿　.ｲ::/
　　　　　　＿　　 ,，＜: : : : : :| 　　､　 ´ 　 ―‐ 　, /:ﾘ┴-　.,_
　　　　／:　:　＼´: : : : : : : : :.rく{　　　＼　　　　　／/┐: : : : : : :￣￣￣
　　　／:　:　:　:　: ＼: : : : : : : :|i:i:i≧==--:｀ー―'_,,.r≦!: : : : : : : : : :＞ ´
　／ :　:　:　:　:　:　: :＼: : : : : |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ij: : : : : : : :／:　:　:

　　　　　　　　　　　　　　　　　（先手はとれた、ただ、ここで切り込みすぎるとボロがでるな。

　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　欲張る必要もないし、ひとまずここで手仕舞いにするか）
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、　　　　　　　　「念のため、ですよ。
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､　　　　　　　　　　タチの悪い保護者だったら、後々悪影響が
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|　　　　　　　　　　　　　　出ないとも限りませんからね」
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

.
809： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:10:20 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それで？
　　　　　　 _＿,.ゝーヽ -､}〉
　　　　 _,ﾆ=‐　　＝-　へﾑ　　　　　　　　　　　　　サーニャについてなにか不信感が？」
　　　　∠::.　　:　.　　:　 ::l:.ヽ
　　　　≦:.:.:..:.ｉ:.:i:::.:.::i:::厶ﾄ､::ゝ
　　　　ヽ:::::::::ｲハ:!:::;Vtr!ｲﾍ!
　　　　　 )::::ヽゝヽ!　　 . >
　　　 __ __´rﾚV｀､　ｰ ‐r
　　 /: : : ＼{三≧-=r‐- ′
　　ノ:＞‐-､: : : : .＼彡:ヽ
　　V-‐ く: : :`ｰ､: : : i: rく､
　〃　ハ: : : : :､､介': : ;:{!
　 {{　 {: : ﾄ､: : : : V: :{: : :{:.}}
　{{　　}: : !:j:/: : : ; : :{: : ハ}!
　}:}　 {: : {〃: : : /: :ﾉ: ∧: :ﾞ、
. {:!　 {: : {/: : : :/: :/: :ﾊ: : : :､、
. |:!　 }: :「: : : : ; : :{: :∧:＼: : ﾞi
. |l　 {: :ﾉ/: : : ﾉ: :ﾉ: :/ ヽ: :＼:{_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あの子本人には何も。
　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼　　　　　　　　　　迷いが見える中でも一生懸命やろうとしてる、
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |　　　　　　　　　　　　なかなか健気だと思いますよ」
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

.
810：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 22:10:37 ID:AW8nf466: サーニャが気の毒になってきたなぁ
811： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:12:28 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　「そんなサーニャに、親……、特に『母親の夫であろう』父親が

　　　＿_＿_　ミ　 ━┓　　　　　　　　いったい何をさせようとしてるのかってのは
　／　　～＼　　┏┛
/ 　　ノ　　(●)＼　・　　　　　　　　　　　　　　　気にはなりますが……ま、聞くべきことじゃないでしょうし」
|　　　(.／) 　 ⌒）ヽ
＼　　　（__ノ,.<))／;､
　＼　　　　 / ／　 '‐､>
　　　｀＼＿_ｌ　　　　´ヽ〉
　　　　,ﾉヽ､ﾉ　　　　__人〉
　, ／'"|::::_/ヽ. 　 /:::::ﾂﾞ!:ﾞ､-､_
''":::::::::::/´∨/`ｰ'〉 7:..ヽヽ:.:|:::::ﾞ'ｰ､
::::::::::::ｙ′.: ',ゝ､_/::＼:.:.:| |.ｲ:::::::::|:::!
::::::::／: :／/: : : :|::::::::ヽ::|/:i::::::::::::i::|

　　　　　　　　　　　／`ヽ､_
　　　　　　　　　,,／: : ::::::::::::::｀ヽ､_　　　　　　　　　　　　　「しかし、サーニャの両親について調べた結果……
　　　　　　　／: : : : : : ::::::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　／:::: : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::｀ヽ,　　　　　　　　　　　　　　あなたは私を呼び出しましたよね」
　　　　　/::::::::: : : : :: : : : : : : : : : :: ::::::::::::::ヽ|
　　　　 /:::::::: : : : ::::: : : : : : : ::: : : : :::::::::::::::Ｙ
　　　　/::::: : : : : :::: : : : :::::: : : : : : : : ::::::::::::::',
　　　 /:::: : : : : : ::: : :::::::: :＿＿＿＿＿::::::::::::',
　　　/:: : : : : : : ::: : :::::／{ { 　　ﾍ／ﾘﾘ＼:::::::}
　　　ヽ:::::::::: : : ::::: ::ハ{　ヽ　　 ,ｲ'''ｧ!|ﾊ:::::ヽ::|
　　.　ヽ::::::::::: : : ／,,___=''"　　', '二ｲ|ｨl::::::::∨　　　　　　　　　　　　　　「その意図はなんでしょうか」
　　　　ヽ:::::::: : :∧.<.ゞ'ノ　　　 ',　ｨﾉ.ｨ::::::::::::',
　　　 _,,---::::__: : :',　　　　　　､ ',ノ.^/::::::::::::::ﾍﾍ､
　　　ヽ: :＿＿:::｀ヽ',､　　　　　｀彡ｲ/:::: : : : : :',_　｀ヽ､
　　,／/　　 /: : `ﾍ:',:＼ヽ､ '"´''´´,/:::::: : : : : : |::＞､　＼
　/,::,/─-,/: : : : ::::::',:::::＼､｀.--''"/:::::::|: : : : ::ﾉ: : : : :＞､　>
　|::（　　　',: : :ヽ:: :: : :',::::::::＼｀￣::::::::::::|: : : ／: : :Ｙ: : : ∧/ |
　|::::',　　　',: : : : :＼:::::',::::::::::::｀＼::::::::::::}:／: : : : :::|: : : :／l　|
　|::::::',　　　',: :＼: : : Ｙ::｀ヽ､:::::::::::＼:::／i: : : : : : : ',::／: : :|　|
　|:::::::',　　　',: : : ﾍ: : :|: : : : : :｀ヽ､:::/: : /: : : : : : : :{: : : : :/ /

.
812： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:13:23 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　「サーニャのことを気にかけている……。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただそれだけのことですか？それとも」

　　＞　　／　/　　/.〃　 /　, ｲ ,イ　/　| |　　 / /　　i V
／　　／　 .l 　ｲ　|!　　/ _/ //　| /　ﾞ| |　　/,ｲ!　　　'. V　　　　　　　　　「スキャンダルのネタにでもなると、
￣　_7　／／|　/ !　|!　　|,ｲ.|｀ﾚｰ=l/、　 |/　 // lﾊ .i　　ヽ∨
━'.:/／'/'　 _|/　ﾊ iﾊ　　! | |＿　丐`!､`＝ﾄﾉ　!/　l! ! | 　 .ｉﾄ.V　　　　　　　　　　そうお考えで？」
:.:.:./.:,ｲ/. ／ヘヽ′|! ヽ　| ヽ! ￣¨¨`ﾞ　　､!　,ｲ`ヽ!_| l!　　! | ヽ:、
:.:.:.:./iﾚ/ } { 〃} ｌ!　ｌ!　ヾ|　 |　　　　　　　|　i_歹,､.ｨ/' | ｲ ,′　＼
:.:.:.:|i!i!lｌ|　ヽ＼)　＼` 　　ヽ　　　　　　　　､｛`゜ﾞ//′ ﾚ !,′
:.:.:.:|i!i!i!i､i /i!ト-､　ヽ　　　　　　　　　' _,　　/ヽﾞ{,ﾞｲ | 〃/
:.:.:.:|i!i!i!i!l/i!ｉ!|　ﾄ、　　　　　　_＿＿、　　´　　ﾒ:.:.| j/
:.:.:.:Ⅶ!i!i!i!i!i!l|　 l 　、　　　 ‘＜､二`＝､　　,.彳.:.:.Ⅵ､`ヽ.＿__,、
:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!ili∧　!　　丶　　　　__｀＜='/′／.:.:.:.:.:.:.:.:/__　　／　＾ヽ
:.:.:.:.:.:Ⅶi!i!i!i!i∧ ､　　　　　　　　 ¨`　｀　,"/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:У⌒ー､　＼
:.:.:.:.:.:.:ヽi!i!i!i!i!i!i＼　　　　＼　　　　　ｲ./.:.:.:.:.:.;イ.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.　　　　　　　「これそのものはネタにはならんでしょう。
　　　　　.　ヽ＿＿__　　 }　　..... ......: :::: （( ￣
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.　　　　　　　　　　　　　ネタにするとすりゃ、随分下卑た尾ひれ背びれを
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ　　　　　　　　　　　　　　　付けなきゃいけない、それは多分うまくいかないですよ」
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉

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813： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:14:14 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「俺としては、あずさがスキャンダルのネタになっちまうような、

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　『事実』に巻き込まれなければそれでいいんですよ」
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

　　　　　　　　　　　　／..::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　／ィ/ : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼: ＼
　　　　　　　　　　　　/: : : : : //: :/: : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : '.｀¨
　　　　　　　　　　 /: : : : .://: :/:: : : : : :／: .:/: : :/: :八: l:. : : : : : ｉ : : '.
　　　　　　　　／: : :.:::::://: :/:: : /: : ': : ::::/: : :/: :/　 |::|､:. : :i: : :!: : :.ﾊ
　　　　　　 __／: :.:::::::::::::j/: :/::: ::/: /: : :. '∧: :/: :/　 /|::| |::. : !: : i.::. :} ﾘ
　　　　　　　｀ヾ::::::::::::::::::::::::| j:::: /: /:::／ /: :×: :/　 /　::| |:::. .::: : i::ﾄ :!
　　　　　　　　￣/:::::::::::r‐|/:;; : :/〃..,,_/_'´ /´lﾉ　 ′__l|_|::::/:::: .::::| ﾘ　　　　　　　　　　　「あずささんのほうが？」
　　　　　　　　ｰ=彡､:::::::| :.:､ |: / /ーｔ::ｧ‐､¨¨'':　 /´ｨt::ｧｭ!:/ }:::.::::::l
　　　　　　　　　　　　/:::::::l :.:.:.:|/　　　￣　:.／:.:.|　::'ヽ￣　ﾘ.:. !:::j:::::′
　　　　　　　　　　　 |ﾊ:::::::ヽ､':.　　　　 ´ 　:.:|　|　　　 j/ /::/!::/
　　　　　　　　　　　　　 |:::j!::::ゝ_）　　　　　　　 :|　|　　　 /ｨ/::/ j/
　　　　　　　　　　　　　 |:∧::::::::::ﾄ　　　　　　　｀　´　　　/::/ j/
　　　　　　　　　　　　　 |'　 ∨Ⅵ!　､　　　　＿＿＿　.ｲ::/
　　　　　　＿　　 ,，＜: : : : : :| 　　､　 ´ 　 ―‐ 　, /:ﾘ┴-　.,_
　　　　／:　:　＼´: : : : : : : : :.rく{　　　＼　　　　　／/┐: : : : : : :￣￣￣
　　　／:　:　:　:　: ＼: : : : : : : :|i:i:i≧==--:｀ー―'_,,.r≦!: : : : : : : : : :＞ ´
　／ :　:　:　:　:　:　: :＼: : : : : |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ij: : : : : : : :／:　:　:

.
814： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:14:40 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　「ええ、親子の問題や家族の問題に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巻き込まれなければそれで」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　(● ) (● )
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"...:::::::＼　::::::::::::::::::7、
　　　　　　　/.;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..-､_
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ｰ､
　　　　　 r ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: !
　　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:: |
　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'''丿;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:: !

.　 :　／ - ､　/ |::　　::/Ａ..,;;__j!　 /　 ∨　　 :::::. ﾘ　| |　:ﾊ
　::／/　⌒i v彡!::　.:://　Ⅵ.ハ｀l ‐- ..,Ｖ　　:::::::..　 l |　:.∧
／　/　 /｀ヽ彡∨.::ﾊ{　　ｌ:|:|　| |----､｀ヽ　:::::ﾊ　 l |､ﾊヾﾍ
　　｛　 {　/　　　∨| 　≡ ﾘl|　| |`守!ヽ ∨:::..:::　ゝ-ﾘ-ﾐ:
.:　　＼　! ヽ　　彡ヾ､　　ﾘ　ゞﾍ　｀ヽ　乂:::::::.　ヽ　　ﾘ
　　/　ヽ　　　　　 ≡　　　　　　　　　　 :,::::::::::::..　'
　　!　　ゝ_j 　　　　　　　　　　　　　　　 :,｀ヽ:::r ､ }
≧ｭ､_: : : : |　彡　　　　　　　　　　　　　　　 :, 　)ﾉ　jﾉ
ﾆﾆﾆﾆﾆ≧ｭ..,,__　　　　　　　　　　　　　 _　　〉
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ｭ､　　　　　　　　　　／
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼　　-―‐-　.,,__j　　　　　　　　　　　　「……なるほど。
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ丶　-―‐- ﾉ´
ﾆ==-　　　´￣￣￣｀＜ﾆﾆ＼　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　気に留めておきます」
‐-　 .,,_　　　　-―――‐-､ﾆﾆﾊ__/
ﾆﾆﾆﾆ／l　　　　　　　　: : : ∨ﾆﾍ
ﾆﾆ／ﾆﾆ|　　　　　　　　: : : : lﾆﾆ∧
／ﾆﾆﾆﾆ|　　　　　　　 : : : :.!ﾆニ∧

.
815： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:14:59 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　「えぇ、あずさのこと、しっかり守ってやってくださいよ」

　　　　　　　　　　　／￣￣　ヽ
　　　　　　　 /　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　j　　　　　　　　/
　　　　　　 _,.-＜ﾞ_‐-､ i　　　　 /
　　　　 _／　　　 ,.-｀''｀ヾ. 　　/　　　　　　　　「『プロデューサーとして』ね」
　　　／/　　　 ,/　／￣ヽ_ ノ
　　/　/　　　（　|　　/　|　|
　/　 /　　　　ヾ|／　　 ∨
　|　 l　　　　　 /　/　　　〉!
　　　　　　　 ::/ /　　/'´〉::|
　　　　　　　 //　　　　/:::/
　　　　　　　//　　　　/::/
　　　　　　　/ 　　 __/:/
　　　　　　　| 　　彡l､!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　≧=-　､　｝ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─……ミ、　　 .:} ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　＿＿,.　 "　　　　　　　　　､　斗≦- 、
　　　　　　　　　　　　　　￣≧=-　　　　　　　＿＿_　::.:　へ、八
　　　　　　　　　　　／　　　　 -‐=≦￣￣　　 :;　　ヾ、＼　　　　　　　　　「……承知しました」
　　　　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　　　　　　＼r ＼
　　　　　　　　　　乂　　　　　／　　　　　　 M人　 i　　　、
　　　　　　　　　 __厶イ　　　　,:′　　　　　　 ;　! 　ﾊ从　　'; :.
　　　　　　　　　／　　　　　/　ｲ　　　 /　 .:ｨ:! :|　　　Ⅳ:! ｉ　ﾊ:|
　　　　　　　　--=≦　　ﾆ　　 /／〃 :　　.: {/／/人:|,.， ;≧ﾃ|｜ } ｌ|
　　　　　　　　　＞イﾆ　　;'__/ィ^:! 　〃;斗ャ≦l ':. {r_ｧｉ.:|::| ,′
　　　　　　　　／⌒ 人 = .:iんﾊ l　l∧/ /　ｨf斧　,　ヽ':,　|人l/
　　　　　　　　　　　　ｘ≦ノﾆ八廴{ |　| 八　　￣／　　　∨
　　　　　　　　／///イ　ﾆ :＼ヽ、:.ヾ、　　　　　 _ ..ﾉ
　　　　　　　　　〃///// )/ 　.:仁:/ｰ}　　　　　　　　　　 _/ﾊ、
　　　　　　　　　{{//////ｲ　爻)乂:.ﾆ廴　　　　 ,. = 孑 /ｉ}:＼
　　　　　　　八//////／//＼　 {ﾆ≧=- .　　　　 ´ {///: : : }≧=-
　　　　　　　イ: : : : -=≦///////≧=- 　-ﾆ ≧=ｧ…≦／: : ／¨¨¨: -=ミ、
　　　　　／.:/: : : : : : : : : : :-=≦///////≧=--////／: : : ｲ: : : : : : : : }.:l|
　　　　 /: : : : : : : : :-==-: : : : : : : : :-=≦/////////′: : ://: : : : : : : :/: :iｌ
　　　 |: : : : : : : : : : : : : :≧=- : : : : : : : : ｀⌒ヾ/Ⅳ: : : : ://: : : : : : : :/: :〃
　　　ｌ .:/: : : :／¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨≧ｘ: : : : : : : : : : ｀l】: : : :.//: : : : : : : :/: : /
　　　 ∨.:/: :/: : : -=＝＝=-: :、: : ＼: : : : : : : ／￣￣:|/: /: : : : : 〈: : /
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816： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:15:14 ID:umnONpBw: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　“`　　);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､　 ,};ｲ;;;;;;;;;/　 ,〝
　　　　　　　　‘　　`ﾞ''ヽ;;;;;;､;;;{_ 〝 !;;;;ﾊ{,，,.″
　　　　　　 r;;;=-－…`”　 );;ゝ　 Y　/' ,;}
　　　　　　　　`’　　　　　･． }; ･， ,ｲ　 ,〃＇　　　　　　　　　　　　　　「俺のAAの半分近くが
　　　　　　　　　　　‘　　　　　ﾄ,、 };!　〈;′’
　　　　　　　　　　　　　　　〟　};′{;!　 ;}　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　ズタボロの姿なんですがそれは」
　　　　　　　　　　　　　　　, 、　 _ 〈′f' ,ｲ＾:.ｰ '　, 　＼　　＼､
　　　　　　　　 …-　‐'　Υ!{:.ヽ　　.У　!:′ ′　　丶　　　＼
　　　　　　　　　 /　　　　　 !　ゝ`-‐ﾞ´　　　　　　　　　＼´￣
　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　､、　　　　.-＝＝ニ.￣｀
　　 _＿__ 　　丶　　　　　　　　　　　､__　ヽ＼　　′　　　　　＞'
r.: : : : : : : :.＼　　ヽ　　　　　　　　ーｰ､{　 `;（　　　　　　／／￣
У: : : : : : : : :.ヽ　　ﾄ､　　　　　　　　};=､ }ﾄヽ　　　 ´　/　／
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴ..;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿..ﾞＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹＥ　ＣＡＴＣＨ　ＥＹ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿../　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾞ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣（　　　　　　やるやらあずさが　　　　　　　）....￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　（　　出会ったり別れたりするそうです..　　）
　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　ヽ、_ノ⌒ヽ、　ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ'

.
817： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:15:33 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　-‐＝ﾆヽ､ ,.．-_､
　　　　　　　　　　　　．''"￣￣｀`\,＝.､｀丶
　　　　　　　　　　　　／, : : : : : : : : : : : : : : ヽ.　　　　　 ,.ｨﾍ -‐- -　_
　　　　　　　　　 ,' :/ : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ　　ｒ‐くン´.´. ￣: .｀ヽゝ､
.　　　　　　　　　 ,' :,' : : : : ./.: : : :,ﾘ'Yi.: : : : :: ::}....　　ゝ'´/. : : . : 　 : .　.｀ヽ}､
.　　　　　　　　　 ! :| : : !: :/i: : : :,'/　|!|l: : : | : ::|. 　 /. :'､{／´＼: .　　: . : . :.ヾ,
　　　　　　　　 ',ｨY.ｉ≠―＝ﾐ' ′ '_|!!＿,′ ,'...　,{! ､ｿ′　　丶: . : .',: . .:!: .j
　　　　　　,　　　　　{ | i＼r＝z､　　_＿｀`Aノ. 　ﾊ!.､}　｀ヽ　　　＼: . i: . .:!:. }!
　　　　､ｲ:!　　　　 |`|｜（￣ ¨ ヽ=r｀￣｀_,'/.　　 /. :Ｙﾞkｲ'ﾊ　　 ' ｰ- ヽj.: . ' / !
　　　　 ` ､ﾄ,_ ,-､,ｨ┤{ l!　　｀￣´　l ｀ー‐','/.　　 ' . : ヽ!,,ゞ'′　　'ｨﾊヽ Y / '.: !
　　　　　　ヾ-=-‐='´',.|丶　　､ｰｯ　　 /ﾉ.　　/㍉.....:八　　 '　　　ー'ｸｲ ' /.: !
　　　　　　　　　　 l|　 i＼　　　 ,..＜メラ,∠ノ´..ﾞ:/´　ヽ　,､　　"／ 7. :/. : i
　　　　　　　　　　　　　_ /` ､ ` ≦!ｭ〃￣^'´..r{7.:/._　　ゝ-　ィ　 _,/. :' ,: . l
　　　　　　　　,.-‐ヾ￣i i `ｪ､_ ｀i'´¨ _{､_.　　　/fV.:/　｀ヽ　ヽ:､,/Ｙ´:/ , .:/. : :!
　　　　　　　 i |i /〃l || ! | /ヽ｀「／冫､| l`ｰ-､ V/　　　(ﾊ　　∨｡」:.;′!/:）: . {
.　　　　　　 { l| ', 》 ,〉{i | |,'　ﾚ'´　ｨ　ｲ | | !! ﾉﾐヽ..　　　､j{:!　　 ,､:.:｡:! . :{:;ハ; : .、
　　　　　　　ﾘ|　} |/ 〃! ﾒ､　　　 '/}｜! |仆､|ｌ}'、　　　ヽ!　　 :!＼:｡､_八｝　,: ..ヽ
　　　　　　　 | | /ﾘ{ ll |_/ 　＼__,,. ｨ"l| | ｉｉ lｌ/!l,'...ヽ　　　 j　　 :!　｀ｲ　ヽ　, : . ,
　　　　　　　 |ｌ| | | } i/〃 ,　　 ,〈bｌ |　| } ∥i}./ |...: .丶　　 i　　　 i 　 /ﾍヽ_-}､ ',: . !

　　　　　　　　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|┗┓
　　　　　　　┃|￣　　　　　　　やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです　　　. 　　￣|┃
　　　　　　　┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 |┃
　　　　　　　┃|＿...　　EP：49-2 『こんにちは！死ね！』は光栄のSLGでの正しい挨拶.　　　＿|┃
　　　　　　　┗┓|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|┏┛
　　　　　　　　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　京都篇

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～解説篇～

　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼.　　　　　　／　＼　　＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ　　　　　　（●）（● ）　u.　|
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ　　　　（__人__）　u　　|
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ.　　　　 (｀⌒ ´　　　　　|
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ　　　 { 　　　　　　　|
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉.　　　　{ 　　　　u.　/
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/......　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |.　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|.　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/.　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|.　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

.
818： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:16:59 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「さて、解説だ解説だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　｜　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　（__人__）　　　 | 　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　「京都篇はまだまだつづくお」
　　　　　　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　　　　　／─　　 ─　　＼
　　　　　　　　　　.　　　　　{　　　　　｜　　　／　（●）　（●）　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　 /　　　　　 | 　　（__人__）　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ、　　　　　＼　　｀ ⌒´ 　　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　／ |／＼／ l ＾ヽ　　　　　/７　　　　　　 l─､
　　　　　　　　　　　　　　 |　|　　　　　|　　|　　　　｜l　　　　　　　　｜　｜

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819： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:17:12 ID:umnONpBw: 　　　　　　「それで、今回はどういうふうな紹介になるの？」

　　　　　　　　　,　　＝ヽ
.　　　　　　　／　　　　　＼-　- ､　─　　
　　　　　　/　　　 ,ィ　'"´: : : : : ＼: : : : : : : : ヽ
.　　　　　/ 　　　/: : : : : : : : : : : : ヾ: : : : : : : : : ＼
.　.　　　　|i　　　/::{Yミ､: : : : : : : : : : : Y: : : : : : : : : ヽ
　　　　　 |i　　　′i´　 .∨: : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : :.
　　　　　 |i　　　':::::.|　　　∨: : : : : : : : : }: : : : : : : : : : : :.
　　　　　|　　　|::::::i_　　, =i: : : : : : : : : :.|: : : : : : : : : : : : :}
　　　　　　　　 {:::::::.,`　　ｨ.}: : : : : : : : : :i⌒ヽ: : : : : : : : : l
　　　　　　　　 | :::::::ｶ　　ﾋi: i｝ : : : : : : :} 　 /: : : : : : : : : |
　　　　　　　　 |: : ／　　リ }: : : : : : : ﾘ／: : : : : : : : : : .i
　　　　　　　　　}::::`､　　　 ´ .i: : : : : :/　| : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　　 i: :　　 _　_　 |: : : : :/ 　 |: : : : : : : : : : : : |
.　　　　　　　　　{: : : ヽ　　　ﾘWﾙ'´　　.{: : : : : : : : : : : .: |
　　　　　　　　　ﾘﾊﾊ: :＼____ ィ.　　　　 |: : : : : : : : : : : : .|
　　　　　　　　　　　　{: : : : : : i 　　　人: : : : : : : : : : : ..|
　　　　　　　　　　　　|: : : : : : ｝　　　 ' 　.＼: : : : : : : : : ..|
　　　　　　　　　_ _r‐=＝ｧ ' ´　　　　　　　　X⌒ｱ‐-ｧ=-､
　　　　　　　, イ　ｲ{ 　　｛　　　　　　　　　／.　_丿／　　　　ｰ､
　　　　　　/´ 　　.}i　　八　　　　　　__／　　ﾏ　/　　　　　　　〉
　　　　 ′　　./ ヽ　　　＞r‐fﾆ二　　　　　｝　{　　　　　　　八

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ⌒　 ⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) ( ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,イﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　　　　　　　　　　　,.　-─‐-´ 　｀, へ　＼__､_ﾊ　　　　　　　　　　「今回の紹介は『知恩院』と
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 :i 　ハ､　イ;;ヽト、
　　　　　　　　　　　ﾄ⌒　　　　　　　　:i　　｀<´.〉:.;〈ヽ＼､　　　　　　　　　『吉田神社』の二箇所になる」
　　　　　　　　　　 /　, : . ＼　　　　　 :L_＿　｀v;;;;ﾍ ' ,＜ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ　l : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
　　　　　　　　　　i　　!: :　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　　　　　　　　　 /　　　´: : :　　' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
　　　　　　 /　　　　: : 　　γイ: .　　　　　　｀､　 ':;;:|　 l、__j.|
　　　　　　　　/　　　　　／／: : : : : : . .　　　　　｀､｀':'}　 |　 |!

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820： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:17:44 ID:umnONpBw: /　　＞/=:／‐=ニ=:/: : ∧:/|:ヽ
「￣: : /:.／ : : : : ／/: :/ ⌒1:l: :.i
: : : ::/／: .:/: : ／ ./: /　　　|:ｌ＜ﾄ
i: : : :ｌ// :/:.:／‐-/／、　　ﾉ:ﾊ: 「:i
ｌ: :i´,ｸ/:/:／ｆ'7うﾊ　　　　,〃 |:i :| :l
!: :|〈/:/　　　弋ソ　　　　_, へﾄ:|: !ﾘ
ﾊ:.V:/┐ 　　　　　　ｨら7/i:ﾊ:|
: l: : :∨　　　　　　　　ゞｿ/ ﾚ'
: :!: : : i　丶　　丶、　' ／
:.∧: : :ﾄ、　＼　　 ,　イ　　　　　　　　　　　　「それでも結構長くなりそうなのね」
ﾉ　ﾍ : |　＼/ `７|: : :{
ミヽ l: :|７/⌒イﾐ !: : |
/　 }|: :l／ﾐｒ‐く j l: : ト
　　l: :|　くイ＾ト　ﾍ: | |
　　 l: !　　《　ヽヾﾍ:ｌ L
∨　ﾚ_　-￢　` ヾ、「ﾆ＼
｜く　, イ　＼　ヾ　トー∧
｜　 Y ヽ、＼ﾉ　　]}oL_ 」_ｊ
∧:i:.. ゝー'¨´　　.:.:.::ll:.　　,'
ヽ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉｌ:.:.:.:ノ
　〉:.:.:.:＞-　-　＝イ廴,ｲ
｜:.:￣　　￣　　　 ]}ﾆﾊ
｜:: 　　　　　　　　キ/ |

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼　　　　　　　　「次スレへの誘導が先に来たってことでお察しだな」
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　「ワオ」
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

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821： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:18:12 ID:umnONpBw: 　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　.,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |　　　　　　　　「まずは知恩院について簡単に紹介しよう」
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777.///|
　∨//////∨ｧ'/////////////////////////////|
　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　,, -　一::´:::モｚ- ,,
　　　　　　　　　　　　／:::::, r ´::ミヾﾚ::::::::｀::::::＼
　　　　　　　　　　.／:::::／::::::::´::::::::::ヽ、x,＝ﾆ辷-z...、
　　　　　　　　　 /::::::,/::::::::/:::,::::::::__::::::j::::::_:::,::i,:::i｀:｀x,ヽ、　　　　　　　　「知恩院さんの位置は大体この辺りです～」
　　　　　　　　 ,:′:::,i:::::::::/::::,':::::/≡ヽJ／=ヽ:::i,:::i:::::',｀辷,
　　　　　　　　 i:::::::.i:::::::::/:::::,'::::/　　　　　　　',::::i,:::i:::::'i　',::',
　　　　　　　　,i::::::::i::::::::/:::::,::z==x　　　 ,x=ｚ,,.i:::::i,:::i:::::i　 i;::i
　　　　　　　　i::::::::i:::::::,'::r''´::　　　　　　　　__ ''::::i::::i:::::i,　 i:::i
　　　　　　　　i:::::::i:::::::i::::::,' ｒ⌒ミ　　　　,ｨ⌒ki:::i:::::i::i::|　 .i::l
　　　　　　　 .ﾉ::::::i:::::::i:::::i'i:{ ﾏﾑｿ　　　　ﾏｿ }i:::i:::::i:i.l::|　 .iｿ
　　　　　　 ./:,:::::::i::::::::i::::i::::|　　　　　　　　　　{::::i:::::i:i .i;|　ノ´
　　　　　　/:/::::::/:::::::::i:::::i:::i　　　　　　j　　　.l:::i:::::i、ﾘ
　　　　　/::/:／´￣　',:i:::::i:::',　　　､　,　　（.V:::i::::/　ヽ
　　　 /::/:/　　　　　.i:i:::::i:::::、　　　　 (＼ヘ V／　　.i
　　　 /:::/:::i　　　　　 iヽ:::'r::::', ｔ｀　- イ＼ヽ.k ヽ, {ヽ,.i:{,
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822： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:18:42 ID:umnONpBw: 　　　　「正式な名は『華頂山知恩教院大谷寺』だが、

　　　　　　　　　　　　　俗称の知恩院のほうが通りがいいのは多くの神社仏閣の例にもれない」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　 -―――-
　　　　　　　　 . : ´: : : : : : : : : : : : : : :｀ : .
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　　　　　　　 r＜／:::::::::＼　　　　　／::::＼＞､_
　　　　　　-‐{ ｛　｀ー―‐｀―――´‐一 ´　　 }　　　‐-　　_　　　　　　　　　　　　　　　【　圓光大師法然　】
-‐　　　　　　 `ﾄ､　　　　　　　　　　　　 ,.､＜　　　　　　ﾄ<｀ヽ
　　　　　　　　/　｀`　ー--＝==＝-‐ｧ''ﾞ　　　ヽ　　　　　 |::::ヽ| ＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　_／　　　　　　　　　　　　 |::::::::!　　ヽ

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　「圓光大師法然上人が興した浄土宗の総本山で、その本尊は阿弥陀如来と法然上人像だ」

　　　　　　　　　　　　「浄土宗についての説明はお願いできるのかしら」

.
823： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:19:07 ID:umnONpBw: 　　　　「膨大すぎて詳しくはやれないから簡単になるぞ」

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´
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　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
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　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
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　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::￣￣::::::::::　、
　　　　　　　　　　　　　 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　;´::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／:::::／:::::::::::::::::／ヾﾍ＼::::::::::::＼:::::::::ヽ
　　　　　　　　 /::ﾆ/=－:::::::::::/　　　　ヾヽ::::::-=丶ﾆニi
　　　　　　　　;::::::::::::/::::::::::::::ﾉ　　　　 ||　＼::::::::::ヾ:::i、i
　　　　　　　 i::::://:::::::::::i　/　　　　　　　 ||　　ヽ:::::::::::::::|::::ｌ
　　　　　　　 |:::/::::::/:::/i ﾉ　　　　　　||　　　V丶:::::::|::::|　　　　　　　「最低限でいいわ」
　　　　　　　 |/::::::/:::::７|ﾉ￣丶　　　　　ﾅ ― 、 !:::::i::::::|::::|
　　　　　　　〉:::::/i:::::/z|"ニ、　　　　　ﾉ　＿　ヾ:::|::::::i:::|
　　　　　　　i:::::/｀ｌ:::〈　| ｆ::ｃヾ　　　　　　彡,==z,、V|::::::ｌ ;
　　　　　　　|:ｲ !´|:;l ゛ゞﾆノ　　　　　　　　 | l:::c｀ｿﾞ〉|、:::|:
　　　　　　　|ハヾ|:ﾊ　　｀　　　　　　　丶=´　 / :|ﾊ:::|
　　　　　　　　　Vヾ∧　　　　　　　、　　　　　　　/イ:|/ﾊ:|
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　　　　　　　　　　 V::::::丶　　　　｀　´　　　　.ノ/::::::::/ 　|
　　　　　　　　　　　V::::::::::丶、　　　　　　　´:::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::ｙ=| ｀　ー　イﾄ、:::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 l::::::| /　＼　　　　丿＼:::::::::;
　　　　　　　　　　　ゝ:::::Y´｀丶＼　／　ﾍ　|::::::;、
　　　　　　　　／´｀´|:::::ﾄ、／　/|　|ヾ　くﾉ |:::::ト　＼
　　　　　　　／　　／ |::::|　ｒ ´｀ヾﾌ´＼　　 :|::::|＼　　＼
　　　　　／ヾ／　　|:::ﾄソヾ／介＼ノ＼ノ|:::ｌ　　＼／｀ー,、

.
824： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:19:27 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「浄土宗というのは、今言ったように日本においては法然上人が立教し、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今なお多くの信者を得ている仏教の一宗派だ」
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿　　　　　　　　　「法然上人が掲げた浄土宗の教えの大本は
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ　　　　　　　　　　　　　　この文言に集約されると言ってもいいだろう」
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　一心専念弥陀名号行住坐臥不問時節久近念念不捨者是名正定之業順彼佛願故

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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825： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:19:40 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　「読めない（直球）」

　　　　　　　　 |　　 |　　｜　　　 |,　　　　＿/　　 |　　　 |　　　 |
　　　　　　　　 | 　丁￣｜　￣￣|　　　　　　/￣￣丁 ≧=‐｜　　 |
　　　　　　　　 |　　,ィ㌢斧芋云ミｔ､　　　　 /　　_,ｨz}　 /zzzミ　｀　 |
　　　　　　　　 |　　ﾏ(　い////刋｜　　　 /　/／　い{/////㍉　　八
　　　　　　　　 {　　 |:＼　)///)刈｜　　　 ,′　　　　__）////}:ﾘ}》　 /
',　/　　　　　　‘，　:|　　乂^)⌒シ｜　　／　　　　　弋　ゞ‐=ｨ//　 /
:∨ /　　　　　，｜　　^¨¨¨¨¨　| 　／　　　　　　ゞ=≧=‐＜　 ,′
　∨　　　　　　八 }　　　　　　 |／　　　　　　　　　　 /　 /
　 Ⅴ　　　　　　　　＼ ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /
　　∨ 　　　　　　八　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　ノ　イ
　　＼　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒/
　　　　＼　　　　　　　　　　 .　　　　　´　ヽ　　　　　　　イ /　　　　　　　 /　 /
　　　　　　＼　　　　　　 / ヘ　　　　　　　　　ィi〔={ /　　　　　 /　 /
＼　　　　　　ヽ　　　　　　 /////＼　　　　　　｡s≦二二}　　　　　　　／　 /　
　＼　　　　＼　　　　　:{/////{=＼　　ィi〔二二二二/　　　　　／　　 /
　　　＼　　　　　＼　　　 :i/////{{二=爪ニニニニﾆﾆ/　　　　／　　　 /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いつでもどこでもなにをしてても阿弥陀如来の名と教えを忘れずに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　念仏を唱えることが往生への道であり、御佛の心に叶うものである、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　簡単に訳せばそういうことだな」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .-─ ｰ- 、　　　　　 v　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ、　　　　　　_ゝ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　＼　　　　 ( ￣｀ー'- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　＿,.ノ、　,ヽ､,__|　　　　rへ、____　　 'ヽ
　　　　　　　　　　　　＞┴、 |　　　（　●）　（ ●).|　　　　{　　｀､、ヽ__,. ┴、
　　　　　　　　　　　/　{　　〉 l　　　｀　 ´　､｀､´ |　　　ヽ　　i　〉'　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　＞{ .|　　　　 ,′　ﾉ､　 }　|　　　　 |　　l／　　, -ー '´ ｀､
　　　　　　　　　　j　　　 /　 |　　　　｀tﾆ"__, ﾕ′ !　　　　　|　ﾉ　　/　　＿　　}
　　　　　　　ノ ´　　　/　　　へ　　　 -ｰ- 　 ,　　　　　'､人_,.ィ　　/::::... x､ {
　　　　/⌒ン　　　　　ノ　　 /　　|ﾍ､　　　　　　 ,　　　　　ﾔ　　ゝ-ィ／　　 i
─ --/　/　　　　　／　　 /　　 ;　 }　　　　　　丿　　　　　　　{　　　 ,ﾗ　　　 {_
::::::::::ｲ　　.:...　　 r'´ 　　 /　　　j　 |ト､￣￣￣ﾉ､　　　　　　　＼　　 i　　　　　ﾄミヽ＿
:::::::::::l　..: :: :::..　　　　 /　　　 ; 　ﾘ　　7ｲ´:::::::｀VL　　　　　　　　｀ヽ　　　　　　 j　}:::::. ＼
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826： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:20:08 ID:umnONpBw: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　「ともかく念仏だけ唱えてろってことかお」
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ノ　ヽ､＼　　　　　　「いや、そうじゃない、念仏を唱える時間の長短は関係なく、
　　　　　　　　　 . |　　（●）（●）|
　　　　　　　　　 . |　　　（＿人_）│　　　　　　　要は阿弥陀如来の教えと救いを忘れないことが大事だってことだ」
　　　　　　　　　　 | 　　｀ ⌒´　 |
　　　　　　　　　　　| 　　　　　 |
　　　　　　　　　 .　ヽ　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　/
　　　　　　　　　　　　 .> 　　　<
　　　　　　　　　　　　 |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　 |　　　　 |

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827： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:21:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　「その念仏とは南無阿弥陀仏の六字をさす。

　　　　　　　　　　　　　　これは法然が観無量寿経疏という書物に記されていた内容の中でもっとも強い感化を受けた文言だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣ ‐=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣‐=ﾆ二ﾆ=-　_,　-‐　￣
　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　ヽ　　　　　　　,～'_,　-‐　￣`ｰ-----― '
　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　丶　　　　_,～'_ｯ'-
　　　　　　　　　　　　|　　　　　_ノ　（ ●）　　.厂
　　　　　　　　　　　　i　　　　　（ ●）　　!　　.ζ　
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　（__人_） /7
　　　　　　　　　　／∧ 　　　 ,.<))／´二//⊃
　　　　　　　　　／ : |　ヽ　　/ ／　 '‐､二ﾆ⊃`
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.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【観無量寿経疏って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　　観無量寿経疏（かんむりょうじゅきょうしょ）は、唐の時代、
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　大陸の善導さんというお坊さんが書いたものです。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　この書物は大乗仏教の経典の一つ『観無量寿経』の内容を善導さんがまとめたものです。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　なお、この善導さんは中国浄土宗の高僧として知られています。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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828： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:22:24 ID:umnONpBw: 　　　　「他の苦行や修行などを行わずとも、ただひたすらに念仏だけを唱えることで極楽往生を願う。

　　　　　　　　これは『専修念仏』と呼ばれ、浄土宗の土台となっている」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿__ _
　　　　　　　　　　　　　　 . : ´:.: : : : : : : :｀`　､
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　　　　　　　　|:::::::::::::::|!　　　　　.: 　　　　 /}: : : : : :|
　　　　　　　 {:::::::::::::小.　　　｀ ' 　　　厶1 : : : : :|
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

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829：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 22:25:34 ID:AW8nf466: 親鸞さんの心のよりどころ
830： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:28:08 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「後にこの専修念仏に加えて”他力本願”が積み重なり、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在まで伝えられる浄土宗の基礎が出来上がった」
　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 _ノ　　ヽ、　　＼　　,.:┐
　　　　　　　　　　　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜
　　　　　　　　　　　（__人__）　　　　.|./　　 /
　　　　　　　　　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　／
　　　　　　　　　　　　 { 　　ヽ,　',. .,/　:/',
　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',　　　　　　　　「法然の弟子、親鸞は『善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや』と説き、
　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|
　　　　　　　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ　　　　　　　　　　　より他力本願の側面の強い浄土真宗を立ち上げることになる」
　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　Ｌ|　r=　|

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　_　　-───-　　 _
　　　　　　　 , 　'´　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　ウ
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ホ
　　　　　　/　__, ィ_,-ｧ__,,　,,､　　, ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ　ヽ　　　　ッ
　　　　　 '　「　　　　　　´　{ハi′　　　　　　 }　 l　　　　！
　　　　　 |　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　　　　い
　　　　 |　 !　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　　　い
　　　　　 | │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　 !　　　　教
　　　　　 |　|/ノ二__‐──ｧ　　ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ　　え
　　　　 /⌒!|　 =彳ｏ｡ﾄ￣ヽ　　　　　'´ !o_ｼ｀ヾ　| i/ ヽ !　　・
　　　　 ! ハ!|　　ー─　'　　i　　!　　 `' 　 '' " 　 ||ヽ　l |　　・
　　　　| | /ヽ!　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 |ヽ i　!　　・
　　　　ヽ { 　|　　　　　　 !　　　　　　　　　　　|ﾉ　 /
　　　　　ヽ　 |　　　　　　　 _ 　 ,､　　　　　　 !　, ′
　　　　　　＼ !　　　　　 '-ﾞ　‐ ﾞ　　　　　　　　レ'
　　　　　　　｀!　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾞ　￣　￣｀　　　　 / |
　　　　　　 |＼　　　　ー ─‐ 　　　 , ′ !
　　　　　　　 |　＼　　　　　　　　　／　　 |　　　　　　　　　　【親鸞】
　　　　　　_ -‐┤ ﾞ､　＼　　　　　／　 ! l　 |`ｰr─-　 _

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .　　　　　　　　　　　　　　　　「？？」
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
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831： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:29:12 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
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　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
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　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
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　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　「どうしたサーニャ」
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
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　　　 |　　　　　|　 |　　　 |　　　　| 　　 |　　 l　　　　　 l　ヽ
　　　 |　　　　　|　 | 　　｜　　　| 　　 |　　 |　　　　 |　 l　　　　　　　「おそらくサーニャとホライゾンは同じ疑問を持っています。
　　　 |　　　　　|　 |＿_　　{　　　　| ＿＿|＿　 |　　　　 }　 l
|　　　｜　　　　 |　　　　ミ八　　 :| 　　 |　　 |　　　　 }　 |　　　　　　　　　　　　それはどういう意味の言葉でありますか」
{　　　｜　　　　 |㌢芯云丐ﾐ＼　 :|　/芯云丐ミ　　　 ,′ }l
‘，　 :|　　　　　|ゝｈr//刋　　ヽ　: 　ｈr//刋 /　　　　/　 /{{
　　　　{　　　　　{　{乂)こ少　　　＼{:　乂)こ少　　　　 ∧__　ⅱ
　　∨八　　　 ', i　　　　　　　　　　　　　　//　　　 ∧////
.　　 ∨　＼　　八＼　　　　　 ,　　　　　　//} 　　 /∨,/＜　∧
　　　 ∨ / ヽ　　　＼}　　　　　　　　　〈//　　　/　 }/＼} / ∧
　　　　∨　　〉､　 ∧　.　　　　 -　　　　　 /　　／　 /}///ﾍ / ∧
.　　　　∨　//∧/ ∧　　　　　　　　ィi /　／　　　//}////ﾍ / ∧
　　　　　 ∨///∧/　:}　＿　ヘ _ ｡＜ﾆﾆ/／/ 　　 /_∨＼///ﾍ/ ∧
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　　　　　 /////// ＼|　　 /＿:}　　　　/　/　　　 /　　 /　　　}￣　/ ∧
.　　　　 ////＞/　　/　　//ｉ:ｉ{ﾆ＞＜:/　/　　　 /＿__/＿_ 　 }　　　/ ∧
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.　　/　 {二:/　　/ﾆ/／＼i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／/ 　　 /二二二ニニニニニﾆニ',/ ∧

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832： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:29:31 ID:umnONpBw: 　　　　「あ？あぁ、『善人なほもて往生をとぐ』のくだりか。

　　　　　これは『善人でさえ往生を遂げることができるのだ、悪人が往生を遂げることができるのは言うまでもないこと』

　　　　　　　　という意味だな」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;!ﾞ`''～^～ｧrr--'ﾞ`'~´''ﾗﾍ;;;;;;;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　|;;;;;;l　　　　　从ﾘ　　　　　　 |;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　.|;;;/　　　　　　ヽ　　　　　　　|;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::|∠ﾆ'＝=ｧ　　､===＝ﾆゝ〉;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / |　'´.旬｀ヽ　　 :::::´ 旬｀丶 |/⌒.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 | r|　｀￣´'"l　　　` ｀￣´　 ´ ﾄ｀l.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l l .l　　　　 l　　　　　　　　　 > /＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヽヽｌ　　　　.'　　　　　　　　　/　/|. 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.｀/|　　　　ヽ　^,.- 、 ,.-、　l-'´ .|　　　',-,,_
　　　　　　　　　　　　　　　_ -‐.../　ヽ　　 -=ﾆﾆ| 　 | |　ヽ/　　. |　　　 ∨　"''-,,
　　　　　　　　　　 _,-‐ "　　 /　　lヽ　　　ー-|― | .ヽ―|　 /ヽ　　　　 ∨　　　"'
　　　　　　,,､-‐ ''"´,,､-‐ ''" . ./　　　| . ＼　　　l＿ |／|＿|　 |.、|　　　　 .∨
　　　　　 /　/_,-‐ "　　　　 /　　　　|.　 /⌒',--|.　 |　/　 |　/　/　　　　　 ∨
　　　　 ./　 l　　　　　　　 /　　　　　| ./⌒/ .＼|＿∨ 　 .し｀/|　　　　　　∨
,,､-‐ ''"´　 .l,,､-‐――――-‐''"｀"''ー-l. 　lヽ._., 　　　￣　　｀,' l　　　　　　　 ∨
￣￣￣￣ ´　　　　　　　　￣￣ヽ＿_　ヽ__|￣￣￣)　　　　.,'./　　　　　　　／￣
　　　　　　　　　　　　　　￣￣ヽ　＼ .￣/⌒l￣￣´ ｀―――|/　　　　　／　＿,,
　　　　　　　　　　　　￣￣ l　. ヽ　|　/￣´/ 　｀ヽ、　　　　.|―――― ´ー'"
　　　　,,,-'´｀ヽ､_____,.,-,　　 l 　 |―´　|ヽ-.´)　　　 l　　　　/
,,-‐''"´　　　　l　　　　|　.ﾏ　..l ／　　　＼　　　　　　|　　,,.-'´
　　　　　　　　　　　　｀― ´　　　　　　　｀lー――´"'' 、
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　ヽ　　|　　　　｀ヽ､
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「？？？？？？？」

.
833： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:31:42 ID:umnONpBw: .　　　　ﾄ､　　　　　　　　　　　　ﾟ｡. .、
　　　　　　. .＼　　　　 .　 -‐━‐-ミﾟ. . ＼
　　　　　　 . . . ＼ .......................................｝. . . .
　　　　　　　. . ／..........................................＼__ﾉ....＼
　　　　　　　.......................ﾄ､.........＼...................................
.　　　　 /................/l....|　　...........ﾟ｡ ................................
　　　　 /................/　....|　　＼.......ﾟ...........＼ ................
　　　　　′..../.......′ |...|　　　__丶 ................ ﾟ｡..............|
.　　　 ......../........___　|...|　 ´ 　　＼{、..... |..................|
　　　　 ....../.....´｛　　､{　　　 ≫=ミ＼...|＼〉..........|
　　　　 |.. ′.... ｛ｘ=ミ　＼　　″ト{:::心. }ハ |^ ........|
　　　　 |..｛l......... 《ト{:ﾊ　　　　　　Ｖこﾂﾉ′....|ぅ｝......|
　　　　 |..八 ... ハ　vツ　　　　　　 , , , ,　　｝..|ノ........
　　　　 |′　..｛........　' '　 ′　　　　　　　 . ｝..|......... ′　　　　　　　「善人と悪人が逆になってるんじゃないの？
　　　　　　　　И..人　　　　 _　　　　ｲ. ｝..|.........
　　　　　　　　　　个...　　 ´　　　／｛. ｝.ﾉ.......｛　　　　　　　　　　　　なんで悪人が往生するのが当たり前なの？」
　　　　　　　　　　　 |.......＞　 _ .　　　__」................｛
　　　　　　　　　　　 |.....|.........r‐L.　 ´　　＼ ....... ｛
　　　　　　　　　　　 |...∧....ノハ　　　／::::::::::.........｛
　　　　　　　　　　　 |/ ／x介ｘ.ﾟ｡_／:::／⌒⌒ヽ..｛
　　　　　　　　　　　 | ｛　《_ﾊ_}}　/:::::/　　　　　 .｛

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒
.　　　　　　　　　　｜　　( ⌒) (.⌒)
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　「逆じゃない、これでいいんだ。
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　これについての解説は次回、法然、親鸞と縁の深い
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　黒谷、真如堂の解説の時に話をするよ」
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{　　　　　「ワカリマシタ」
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _

.
834： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:32:07 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)　　　　　　　　「それじゃ、法然上人について、少し解説するか」
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　ヾヾ:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　ヾ　ヾ:.:.:.:.:.:.ﾞ､
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／|/　　　　ヽ　ヾ.:.:.:.:.:.:ﾞ
　　　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:./'''/'''''''''',,,,　　l　,,,,ヾ:.:.:.:.:.:.:ﾞ､
　　　　　　 l.:.:.:,_.:.:.:/ィｆ::ﾑヽ　　　　!　　'''ヾ.:.:.:.:|.:l
　　　　　　!.:.:/ |.:./ 弋こCﾉ　　　　! ｆ:ﾆヽヾ､.:.:.!l.i
　　　　　 l.:(　|/! 　, , , ,　　　　　辷ﾟノ/l:.:.:./ l
_ 、　　　　　!.:.:ヽ! _、　　　　　　ゝ , , , ,/　l.:/ !
ヽ、ヽ　　 l｀i l.:.:.:｀|::..i、　　 , ー,　　　　/ 　 l/　　　　　　　　　　　「とりあえず今のところは、知恩院と法然さんが
　ヽヽ /｀ｙ^y^ゝ.:|:::| ヽ　　{　ノ　　／　　 !
　　ヽ y / /　く-´.l_:l_ 　ヽ、_　ー:.:.!　　　　　　　　　　　　　　　　　　関係が深いということを覚えておけばいいのかしら」
　　　ヽ´　　　ヽ.:.｀、｀　ー__/_ヾ:.:.:.:ヽ______
　　　　ヽ　　　　ヽ.:.:､｀ヘ /　/　ヾ.:.:.:.ﾞ､　　ー､
　　　　　 >、　　　）.:.:｀ ' - ∧ つヾ.:.:.:ﾞ､　　　ヽ
　　　／_／ト-、　/ヾ.:.:.､し #^ ゞ､　　ヾ.:.､　　　ヽー
　　 /　　 /　　｀V　　ヾ.ヽ #　　｀ゞ､　ヾ.:､　　　ヽヽ
　　 l　　　l　　　　＼　　ヾ#　　　｀ゞ　　ヾ　　　ヽ　　｀ヽ､

　　　　　　　　　　　　 ,　 -―‐:ｖ:―- .､　　　　　　　　　　　　　　「そういうことだと思います」
.　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ＜: : :>、
　　　　　　　　 /: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : ／: : : : : : : : :∠ｚ:∠二二､＼
　　　　　　　 /: : : : ／: : : : : : ;ｨ :／　　　ヽ: : : ヽヽ|
　　　　　　　　　/: : :／/: : :/: : :∠//_　　　　　 !: : : :l　 l
　　　　　　 /: : ハ{/: : :/: :.忽７/､｀　　　　 |: : : :|. /
.　　　　　 /: : /::::/: : : : : :仡ﾀ　　　＿‐‐､/|: : : :|
　　　　　 /: : /::::/: : : : :.:/,,, 　　　ｨ歹ﾌﾞ,:':::l: : : :j
.　　　　 /: : /::::/:/!: : :.l/　　　　 '　,,, イ::::: | :/l/
　　　　 /:,.―く:〈:/:｣: : :/ ヽ　`　- 　／!　!:::::::l://
.　　　 /:/　　 ~＼ |: /ﾄ､＿>ｰ―:＜: :/ /::::::::j'
　　　 /:ｲ　　　　 .|/ jl、〈〉ﾄ､::::::::::/:/ /:::::／
.　　 // l　　　　ｊ　　　＼ヽ__｣　}>''⌒ヽ/:／
　　 // /!　　　 {　,.-―代{⌒}ｲ＼　　 !
.　 ////ﾊ　　　 ∨: : : : : :｀¨¨´: : :ヽ{.　l
　/////∧　　　　|)）: : : : : : : :ヽ: : : :.＼l
　//////∧ 　　 |)）: : : : : : : : j: : : : : : ヽ
　///////∧.　　 |_::::::::::::::::::...ｲ::::::::::.:.:.:.::ﾉ
　////////∧. 　 !)）ー‐:＞'⌒ ＜:::::r‐iﾞ

.
835： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:32:26 ID:umnONpBw: 　　　　　　「幼名勢至丸、後に源空という諱や

　　　　　　　　　　元祖法然上人という尊称を贈られる赤子が誕生したのは長承二年（1175）のことだ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　 ,.　-‐…━…‐-
　　　　　　／::::.: : : : : : : : : : : : :｀ : .
　　　　　　 /:::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　 ':::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　 i::::::::::::. :i: : : :i!: : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　 |::i::::i|::: j|: : _｣L: -‐__┤: : : : : : : : :.
　　　　　　ﾚﾍ＝=ミ＾´　≠笊ぅﾌ|: : : : : : : : : :.
　　　　　　　|::::::代てぅ　　　｀￣´ | : : : : : : : : : :.
　　　　　　　|::::::ﾊ　　 }　　　　　 |: : : : : : : : : : :.
　　　　　　　|:::::::::::. 　 `｀　　　　 ! : : : : : : : : : : .
　　　　　　　|::::::::::人　　- ―　　　|ｉ : : :i|: : : : : : }i
　　　　　　　|i::::::::::::个　　¨ 　　 ´|{ : :_｣L: :」Ｌ: :j｣
　　　　　　　|{:::::::::::::i!:::::≧r　´　　,.ｵ´::＞‐､
　　　　　　｀￣￣´＾⌒>┤　／,.-‐ ´　　 >‐-
　　　　　　　　　　_｢≦-┴≠´　　 -‐　´　　　　＞=ﾐ
　　　　　　　／ ∧_＿__ 　-‐　　　　　　　 /::::::::::Уヽ
　　　　　　 _｣　/　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::／　　 `､
　　　　　　〃::| ,′　　　　　　　　　　　　 /:::::／　　　　',　、
　　　　　　/ |:::::|,'　　　　　　　　　　　　 {　/:::::/　　　　　　',　＼
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　「生まれたのは美作国久米の南條稲岡で、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　父はその久米の地の押領使である漆　時国（うるまのときくに）だ」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　美作国久米の南條稲岡って？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　　　　　　現在の岡山県久米郡久米南町です。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
836： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:34:41 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　ヽ
　　　.　 ,.l　　　＿丿
　　　　/ .|　 /,,;;;;;;
　　　. ゝ丿　＼;;,
　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　 |
　　　　　　＼＿／
　　　　　　　 |-┘　　　　　　　　　　「あ、やらかした」
　　　　　 |　 |
　　　　　 L.└┐
　　　　　　　 r'´
　　　　　　　 |
　　　..＞-..,,_/
　　　‐-..,,__
　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　「ごめん、長承二年は1133年だ」
　　　　　　 .|
　　　..｀''-,,_.|
　　　　　　｀"''-..,,_
　　　　　　　　　｀''-,,_
　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 _,,..-ヽ
　　　　　　　　　 /　　　 .',
　　　　　　　　　　　/ 　　　 |
　　　　　　　　 /　　　　 .|
　　　　　　　　　 /　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　─　　 ─＼
　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|　　　　　「ステンバーイ、ステンバーイ」
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

.
837： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:35:30 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |　　　　　　　　　「オウリョウシッテナンデスカ」
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　　　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　「参考にした資料には押領とされていたが、おそらくは押領使のことだ。
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　ここでは兵を統率し、地方警察の役割を果たしていた豪族、
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|　　　　　　　　　　　といった具合に理解していてくれ」
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　”押領”と”押領使”　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　言葉の成り立ちは”押領使”のほうが先になります。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　押領使は、律令制時代の官職の一つで、お兄ちゃんが言っているようなお仕事をしています。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　後の時代に”押領”という意味が変化して、武力で土地や財産を奪う行為を指すようになります。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　最初から力こそパワーでヒャッハーな人たちのことをさしたわけではありませんよ。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
838： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:35:50 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　　　　　「勢至丸を産んだ母は、
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　秦氏の女と伝えられているが詳細は不明だ」
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　　　　　 .　　 ´ ￣￣　 =ミ
　　　　　　　　 ,，´　　　　　　　　　　　｀ヽ、
.　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　／　　　　　　　 / /　 }　　　　　　 ‘，
.　　　　 ,　　　　　 ′ / ∧　,′
　　　　 / /　　　 /　|　/|ｉ |　∨　　　　i
　　　ノイ　　i 　ﾊ斗/-|{ |　/ヽﾄ､_ 　 | i　　　|　i
　　　　　|{ 　 | 　′Ⅵ′八{ 　　＼ヽメ、　　　|　ﾄ､
.　　　　八　 |　|　y'ｆﾁ斧　ヽ　　 x=ｭ､　|　　 |{,ﾉ　＼　　　　　　　「♪コーイーシーイーハハノー　ナモーシラヌー」
　　　　　/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ　　　　 "{じ::ﾊ》|{i　　八
.　　　 ′　｀ﾊ　　　　　　　　ゞ '　八 , '　 ‘，
.　　　　ｉ{　　 !　｀　　　　 '　　　　厶イ　　 i
　　　　八　 |　　ヽ　　　 _　　　　　ｲ　　| 　　 i|
　　　　＼{ヽﾄ､　 i＞　　　　　　イ　}/ｉ　,　 i{　八
　　　　　　　ヽ　 )ノ　/＼≧≦i){ノ}／　}ノ}／）′
　　　　　　　　　　／　　| | |　　|　　　／）
　　　　　 __,，　fi´　　　ﾉ | |　　｀　／／　　　_ 　／）
　　　　 /　　　　||　　／イ:Ｔ:rへ／｀こ7 _　厶}／／
.　　　 ′　　　ヾ／　　 f⌒Y／　　ヽ{　,へヽ∨
　　　ｉ　　　　　　　　　　!::／　　／ソくノ)　 , ′
　　　 | 　　 /7≧x.､　／＼　 .イ7く /r‐'　 /
　　　 |　{:　/三三ニ／　　　｀くﾐ三三{ ′　/
　　　 |　 Vニニﾆ／　＼　　　〉三三}＿__{_
　　　 | 　｀寸i／　　　ヽ　／三「　　　　　|

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　「美空ひばりの角兵衛獅子の唄とか、どこで覚えてくるんだおそんな歌」
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

.
839： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:36:17 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　「もともとこの夫婦には長年子供が生まれず、

　　　　　　　　　　　　　　　　そのことに思い悩んでいた」

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》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　 ,....::‐:'''''''':‐-.､
　　　　　　　　　　　　　,.:':::::::::::::::::::::::::::::｀:.､
　　　　 ,. ''"´　　　 ,:'::::::::::::::::∧:::::;::::::::::::':,
　　　 ,.' ., ''´　 .,';.　 ,'::::::::;::::;:::,'　ﾞ､::i'.;:::i:::::::',
　　　　　,､　　 .,'/;　 i::::i::;'i:;.'.!ﾑ　 v‐'i.,_';i､::i:::i　　　　　　　　　『あかん、また赤ちゃんようできんかったわ～』
　,:≡';'''‐ﾞ'` ､ ,' .,'/;ﾞ |::::ﾚ''!' "′ 　 _,,,,,,,,,. '!:::::!
　ﾞ'ー-､ ‐-､ ,'　.} ,'　|:::::i　‐'''"´　　　　 i::::::!
　　　　｀‐;　i 　 ,′ |::::::!　　　　　　　　　 !::::::i
　　　　　　', .|.　 i 　 !:::::::i'､　 r ‐ '"´｀; ,.:'|:::::::!
　　　　　　 ; ! 　 ',　 |:::::├｀'; ‐＝ﾆ'‐";: ::::|:::::::|
.　　　　　　 :|　　 ';‐''!:::::::i 　 `ー=＝'"｀‐､!:::::::!
.　　　　　 !　　ﾄ､ ';､:::',　　　　　　　　 i::::;'i:!
　　　　　 ',　　 .! ; .' ﾞ､:;　　　　　　　　,':; ' ;′
.　　　　　　 '､　 ,. ‐､イﾞ`　　　　　　　 ′; .i
　　　　　　　　' "　　　| 　　　　　　　 } .',　　　　　　　　　　【秦氏】
　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　,'　 `;
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 ,'=-┤
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 i　　.i

　　　　　　　　　　 ,.-、
　　　/ﾌ　　 /｀i　/　ヽ
　　 i i　　 /　レ'　　ヽ
.　　ｌ l　　/ _　　 ,r-;､　ヽ
　　 .! !　./<{ }〉　｀'ｰ'.'　　 i
　　 ! ｉ /.　￣ﾋﾌ　　　　 !
.　　ヽヾ　　　　　　　　　ヽヽ　　　　　　　　　　　　　　　『しょうがない、またあちこちにお参りに行こう』
　　　ヽ　　　　　　　　　　　i'､ヽ
　　　　l　　　　　　　　　　　 |. i. i
　　　　|　　　　　　　　　ｌ　l. ｌ
.　　　 i　　　　　　　　　　　l.　 l l
　　　　 i　　　　　　　　　　 l.　　l l
　　　　 i　　　　　　　　　 ,!　　 `'
　　　　　 i　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　【漆　時国】
　　　　 i,　　　r-,　　 ./
　　　　　　ヽ　　,!　i, 　 /
　　　　　　　ヽ.ﾉ　ヽ.ﾉ

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　　　　　　　　　　　　　　　「信心深かったこの二人は、子供を授かれるよう

　　　　　　　　　　　　　　　　　絶えず神仏に祈りを捧げその加護にすがろうとしていた」

.
840： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:36:36 ID:umnONpBw: 　　　　「ある夜、秦氏は刺刀を呑み込む夢を見た」

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　　　　　　　「それはこの夫婦の願いを聞き遂げた神仏の加護であったのか、

　　　　　　　　　　その夢を見たしばらく後、秦氏は自らが懐妊したことに気づく」

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841： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:37:08 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

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　　　　　　　　　　　「そして秦氏は授かったその赤子をつつがなく産み落とす、

　　　　　　　　　　　　　　　時に長承二年（1133）四月七日、午刻と伝えられている」

.
842： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:37:27 ID:umnONpBw: 　　　　「そしてこの未来の功徳師表の誕生を天も喜んだか、

　　　　　　　　　　　紫雲の空にたなびき、空から白幡の二流が降り注いだ」

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　　　　「その二流の白幡は館の西にある椋の木にとまった、後にこの椋を人の名づけて、誕生椋と言う」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「また、鈴の音が四方に響き、鮮やかな虹の文彩が七日の間空に輝いたという」

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843： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:37:56 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　「派手な話だお」

　　　　　　　　　　　　　　「この、天に祝福されたかのような誕生を遂げたこの勢至丸が生まれた地には、

　　　　　　　　　　　　　　　　　建久四年（1193）に『誕生寺』という寺が建てられることになる」

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.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【誕生寺】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　正式には栃社山（とちこそさん）誕生寺といいます。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　平家物語の『敦盛の最期』に出てくる熊谷直実さんが法然さん誕生の地を寺院に改めたそうです。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　現在のご住所は岡山県久米郡久米南町誕生寺里方808で、
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　『法然上人二十五霊場』の第一番となっています。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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844： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:38:24 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　「この勢至丸、竹馬に鞭をあげるような幼い頃よりその性質は賢く穏やかでだった」

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　　　 L　　-‐　斗彡'´　　-=ﾆ　￣）｀ヽ
　　　　　　 ∠=‐　´ ,.　 ´　　　／￣::＞┴- ､
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　　　 /　　　　　　　　 /／　　　　　　　　　、　ヽ　　　　　　　【勢至丸】
　　　　　　　〃　／　　　　　　　　　　　l
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　　　　　　　　　　　　　「そしてこの勢至丸、不思議な一つの癖があったという。

　　　　　　　　　　　　　　　それはふとすると、西の壁に向かって座してしまっているというものだった」

.
845： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:40:51 ID:umnONpBw: 　　　　　「いと健やかに年月を重ねる勢至丸、その身に災難が降りかかったのは九歳のとき」

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　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　｀"'' ‐- ,,.._　　　　　　　　　　　　　『死ねよやー』
　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　｀"'' ‐- ,,.._
.　　　　　　　　　 l　　　　　　 ,,=-､　　　　　　　　　　　　　　 i
.　　　　　　　　 ,;ﾍl　 ,,,,_　　　　《　　》　　　　　　　,,- ､　　　　　 .|
　　　　　　　　　∥ ﾍ/三三ニﾆ=zx,,｀'''"　_　　　　《　》　　　　 |
.　　　　　　　 ∥　∥~゛''‐≠≡ニ/ _,,. '´∥　　　　ﾞ'''"　　　　　 .|
　　 ∥＼　　 ∥　∥ ,≠弐弍ヽ,｀`∥　 ∥　／ヽ　　　　　　　　　　　|
　　 ∥llllllｌ＼ ∥　∥ 〃'y=ミヾＮ　∥　 ∥∠,_ 　ヽ　　　　　　　　　　|
　　∥llllllllllllｌｌ∥　∥ .代　　　ﾐﾉﾘ ∥　 ∥llllｌ|| 　　 `　　　　　　　　 .|
　 ∥llllllllllllllllｌｌ＼∥ 　ヾ=ﾆ=彡' .∥　 ∥lllllｌ||　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .／!
　∥lllllllllllllllllllllllｌｌ|￣~゛''　‐-　...,,,∥,.- ''llllllｌｌｌ||≡＝=‐z- ､....,,,,,__　　　　|　　　／　 |
　　｀ヽlllllllllllllllllllll"〃~゛''　‐-　.,_/llllllllllllllllllllｌ||ニ三三三三三三三二ﾆ/　_,,∠. -‐'''"~´|　＿＿_,..．‐i
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　　　　　　　　　　　「勢至丸の父である漆　時国に怨恨をもった者が、時国の館を襲撃してきた」

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846： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:41:25 ID:umnONpBw: 　　　「この襲撃により、時国は深い手傷を負い、妻と子を残して世を早めることになった」

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　　　　　　　　　　　「その時、わずか九歳の勢至丸を枕の近くに呼び、

　　　　　　　　　　　　　『お前は、このことにより敵を恨むような事をしてはならない』と堅く戒めた」

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847： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:41:42 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　『これは総て、前世よりの宿業であり、

　　　　　　　　　　　　　　もしこれを遺恨として仇を討てば、この世に仇敵が尽きることはなくなるだろう』

　　　　　　　　　　　　　／ i 　　.／ヽ,
　　　　　　　　　　　　/:::　 |　／　　　',
　　　　　　　　　　　/:::::　　"" 　　　 i
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　　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　i
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　　　　　　 /:::::　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　|三三|　　|三三|　　|三三|
　　　　　　/::::: 　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　　　　　　　　 |三三|　　|三三|　　|三三|
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　　　　　　　　　　　　『それよりも、早く出家をし、父の菩提を弔い、自らの解脱を求めることに努めよ』

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　　　「我が子勢至丸にそう言い終えた漆　時国は

　　　　　床の上に身を起こし、西にむかって合掌し、御佛に念じつつ、死出の道についたという」

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848： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:41:59 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
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　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ　　　　　　　　「質問であります」
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
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　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
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　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「なに？」
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　　 r＜: : : : /:|: :、￣r'　　＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　　〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ）: : :`く : : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

.
849： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:42:24 ID:umnONpBw: 　　　　　　　/　　　　　 /　　　 |　　　　　|　　　　 ≧o｡.＿＿
　　　　　 /　　　　　 /　　　　　|　　　　　|　　ヽ　　　　　　　 }
　　　　　 /{　　　　　 f/　{　　　 :|　　　　　|　　　 i　　　 |　　 i
　　　　　:　!　　　　　 | 　:ｉ　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　 //:{　　　　　 : 　 |　　　 :|　　　　　|　　　 |　　　　:|　　 |
　　　　〉 /!　　　　 {:　丁￣￣:!　　　　 /￣｀ヽ:|　　　　:|　　 |　　　　　　　「先程、勢至丸の癖として
.　　　/ 〈 :l　　　　　 i: x斧芋苅ﾐ　　　ｲ斧芋ミ}　　　　 }　　 !
　　　/　　＼　　　　 |〈に{//}( ｜　　/:　い//( /　　　 ,′　 :　　　　　　　　　　『西の壁に向かって座る』というのが
　　 ,'　　　　:＼　　 |:　Vこ)ツ :}:　　/　　V^)ツ }　　　/　　　:
　　 Ⅵ　　　　ﾍ　　 {　＼　　 i　／　､　　　　 i:　　/　　　/　　　　　　　　　　　　あがりました」
　　　Ⅵ　　　　　}　　ﾟ。　〉　　／　　　　　　　八　 /}　　 /}
　　　ト　　 //:i: 　　＼¨　　　　 ‐‐　　　　ｲ　　://i:　 / ,′
　　　 { ＼__//∧　　　 l＼　　　　　　　 . 　 }　　// }　/ /
　　　　i　　 {￣|　＼　　　{rｧ＞　　　　 ∠z　 :i　 ///,' /イ　　　　　　　　　　　　「今、漆　時国は西に向かって座りながら
　　　　:　 /77 {　　 l＼　ﾟ。////≧ ≦///{　 :　/: : /:/≧o｡、
　　　 /　////:ｉ　　 |//＼ ‘，/　{r― 〈―‐ｉ　{: /: :.:〈/: : : : : : ミ　　　　　　　　　　　　死んだという話を聞いたであります」
　　 /　∨///}　　 }/// ∧ i{ ／　　　∨　{　:./: : : : : : : : : : : : : :ﾟ。
　　.′　 ∨/ i　　 i　　 /:　／　　／　ゝ‐:　　{: : : : : : : : : : : : : : :.ﾟ，
　　/　　 {_/:.:.l　　 :-:／＼＿_／　　　　∨!　 i: : : : : : : : : : : : : : :.:_＼
　 /　　　 /: : :.}　　 /　　　 /　　　　　　 |　 : : : : : : : : : : : : : : : :{ 　＼　　　　　　　　　　「この親子は西に何か
. /　　　 /: : : / 　 /　　　 /　　　　　　　　　|　 |: : : : : : : : : : : : : ／　　　＼
/　　　 /: : : /　　/　　　 /　　　　　　　　 :|　 |: : : : : : : : : : : :./:　　　　　／:＼　　　　　　　　異常に執着しているでありますか
　　　 /: : : /　／　　　　､　／　　　　　 |　 |　＼ : : : : : : :./　　　　／: : : :
.　　 /: : : : ％　　　　　／　　　　　　 |　 |　　＼: : : : :/　　　　 /: : : : : : :　　　　　　　　　『絶対西向くマン』とかそういうのでありますか」

　　　　,,..-―‐-..、
　　／　　　　ヽ
　 ./ (＿＿　　　　 ',
　/::) ヽ:::::::　　 | 　 .l
　〉　　　ヽ　 U　　|　　　　　　　　　　　　　　「なんだよ、絶対西向くマンって」
　ゝ'ヽ‐--'　　　　 |
　ヽ　　　　　　　　|
　　|　　　　　　|　　 ,,-‐、
　　ヽ-..,,_::::::／,,-''"::::／｀ヽ
　　　　　ヽ　ヽ::::::::::/::::::
　　　_,,-''"|　　 l＼/::::::::::
　　/:::::::::/-‐''"/:::::::::::::::::
　./'"ヽ./　　 ./:::::l:::::::::::::::

.
850： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:42:48 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「西ってのは、極楽浄土がある方角とされているんだよ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　(● ) (● )
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　「西方浄土、なんていう言葉もあるくらいだ。
　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　つまり勢至丸も時国も極楽にむかっていたんだ」
　　　　　　　　_, ､ -― ''"...:::::::＼　::::::::::::::::::7、
　　　　　　　/.;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..-､_
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ｰ､
　　　　　 r ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: !
　　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:: |
　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'''丿;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:: !

　　　　　　　　　　　　　　　　　_..- ―--　、　　　　　　　　　　　「ヤクザあたりの脅し文句として
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　『西向かせたろか』なんてものがあるという
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　 /　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　　　　ムダ知識をホラちゃんに伝授だお」
　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　 ;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

.
851： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:43:11 ID:umnONpBw: 　　　　　　「さて、父の遺言を守るべく、勢至丸はその後すぐに、

　　　　　　　　　　美作の国にあった菩提寺という山寺を訪い、

　　　　　　　　　　　　　　　　　その寺の院主勧学という僧の弟子となる」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　/　　, ､　, ‐''"´- 　　　　 ,.-:　　　　、、、　　､ヽ,
　　　　　./:/　/ノ,i´／,i ´,　　,-‐ ,　 :　: 　　　､ヽヽヽヽゝ丶i、
　　　　（　　　　i´// i´／,.‐´, : 　:　　　, ,　,　､ `ヽヽ`-ヾ丶l i,
　　　　　i　 ! :　　' ' ,i´','´, i ,i´,| l　 l,　i 　ｊ,i .l l ,、ヽ｀;;､､　　　 ';
　　　　　ゝ- .､　　,;'ノ//l /l ! ll　` l l　　　　｀;、｀ヽィ　　　　, -<
　　　　 r┘　　｀`'‐.､| i'＿　　'!i　　　　　　　 __｀ヽ　i---‐''"´　）
.　　　,i ヽ｀!‐-､..,,　 | | 　￣￣￣￣~~~￣￣￣｀丶､､　　_,,.;:''
　　　 l ,;;´`il ,l ,i´ ｀`''=ー、,,､＿＿＿＿＿,,..;:--－‐ '' ヽ"´ ,i
　　　 !.i r´(i、.l　＿＿_,,、ヽ､ヾ｀ヽ,　ヽ、　ヽ, ＼｀_、_.ィ´,l| .,i､
　　　 `i ;、ヽｌ ;;､´ー―､＝-,､_ `-...ヽ、　ー-､_ , -ｰ',"-､,‐ r´ l
　　　　`i,`i、l ､、｀`‐-､''''''　 ` -､_｀　`　　 ,:'=､-ｰ'´‐;" .,i ,;´
　　　　 l、 l. ヽ、-　　　￣￣￣~ソヽ　　　,l´　　｀￣´　.├"
　　　　　ゝ〈　｀ヽ、　　　　_.ィ´　　　　　 |　`;;、　　　 ,;´
　　　　　　|　､　　　ヽ　　 ,;´　　　　,,,,,,　　l、　　　　　,;'
　　　　　|　 `;、　　｀;,,　　　　　　,;"´　　　ヽ,　　　,/
　　　　　　|　　ゝ　　　　　,　　　　`''=､.___,,.;:''　　　./ ﾉｌ
　　　　　　|　　　｀ヽ　　、　　　　　　　　　　　　 ./ノ　|
　　　　　　|　　　　 `:;、 :;,　　　　 ,ｒ=-‐=-‐= 、　./　　 |
.　　　　　|　　　　　　`.;,　　　￣:､.＾~''ー'´~ソ　/　　　 |　　　　　　　　【勧学】
　　　　　,,;;'ｌ　　　　　　 ::ヽ、　　　｀`ー‐＝´　ﾉ　　　　ﾄ、
　　_,.-''"´ .l　　　　　　　;::::::ゝ、　　　　　　ノ'　　　　 | ｀`‐-､._
‐''" 　　　 |　　　　　　　'''::::::::`ー----‐''"´　　　　　　|　　　　｀`‐- 、
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　「一説にはこの勧学、母である秦氏の弟で、

　　　　　　　　　　　　　　勢至丸には叔父に当たる人物であったと言われる」

.
852： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:43:33 ID:umnONpBw: 　　　　　　　「だがこの勧学、勢至丸の器量を計って見るに、即座にこれは尋常の人物ではないと悟り、

　　　　　　　　　　とても自分の手に負えるものではないと気づく」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　ir''""二二゛`ヽ、ノノ丿 i i、 ,i !___,.ィ"~´,.,.,.,.=--―ミヾ.､ﾐヾヽ　ﾐ;;;;i　　`i.,ミ
　　　|　/´　　　｀`ヽヽ／　　 `i, l　　_,.=-‐''ゝ、ミﾆ=-‐'. `ー=ヽ　Lヽﾐ;;;;ヽ　　ヾ;;
　　　l /　　,r'';ニ､__｀ヽ.i　　　人　 i~　　　 ,,..=ﾆニニ、'"´　　ヽ、ゞ　ミ;;;;;;;;;;;;;ヽ　l
　　　 i　　 ,ir'"　,,..,,ヽ.i l　　　　丶、ヽ　　 fr=''"~´　　ヽ、　　　　il;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;
　　　 i　〈　　（○:） `i,i　　,:'':, 　＼ヽ,　i i　（○）　　,.ィ　　　　ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　〉　｀ｰ-===-ィ,:'　,;'　　　　　ゝヽ､ゝｰ---―''"　　　　　 l;;i;;;;;;;;;;;;;;;;ilヾ;;;
　　　　,i'　　　　　　　 7　,;'　　　　　　　｀~`　　　　　　　　　　　　　ﾉｿ;;;;;;;;;;;;;;;;i.i;;;;
　　　 ,i'　　　　　　　 ,i'　,:'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;ﾉl;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ;
　　　,i　　　　　　　 ,f,ニ,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;=-､;;;
　　　l　　　　　　 ,ノ‐--　　　　　　　　　　　　　　　　　　u.　　　ノ;;;;;;;;;;;;;;r' ,;=:,ヽ;
　　　l　　　　 ,.ィ"　　 ,;::'　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　,,,..ィ"ブ;;;;;／f /::::`i l;;
.　　 i. 　　（　　　　:　　_,,,,_ 　）　　　　　　　　　　　　　　　　／~ﾌ;;ノ　　:,-､::::,! l;
　　　 l.　　　　`ゝ､_ _,,.ィ''::::::::)ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　）ヽ）:i",!;
　　　 `i　　　　　 ::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　ノノ/ノノ;;;
　　　　.l､　　　　　i　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ,i／,i´ヾ;;
　　　　 l i　　　,.、i,,,ノ,.、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　____ノ／　　）;;
　　　　 |　　　ｆ　,.二.,、ヽ、　　　　　　　　　　　　　　 ,,,..　　　　　 f" 　 /　　ノ;;;;;
.　　　 !　　ﾉ_f＿＿_ヽ、ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j、　ﾉ　　　i"l;;;;;
　　　　 'i 　'"ヽ　　　　`＝ﾆィー-　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ｀~´ 　　 ,l　l;;;;
　　　　　ヽ　　ゝ､,,,,,,,,...ィ~´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「勧学は『徒に辺鄙の塵に埋もれさせるべきではない』と、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すぐさま比叡山に登るように勧めた」

.
853： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:44:04 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__ _
　　　　　　 ll　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : ´: : : : : : : : ｀`丶
　　　　　　 !l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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"´::ヾ::ﾞﾞ;｀>''´￣｀ゝ､__　　　　　　　　　　｀:;､;;｀::ゞ:;ﾞ.　　　' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
::´;;::=::;;::ヾ芥芥芥l壬{　　　　　　 ,;''´;'::;; =､::;;ﾞ....　/ : 〃: :/{: : : : : : : : /: : : ,.ｲ: : : : : : ::::
''´;;ヽ:::;ﾞ=<ﾞ二二二＼_,｢「ﾞﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7´::;''::ﾞ!::､:_'^:ヾ';":ｰｧ仆-┘'ｰ一'´￣´＾` ､/ ﾉ : : : : : : :::::
､ゞ;;::''ﾞ::;;､::｀ﾞ;芥芥lｱ''´j | 　　　　ﾞ:;｀ヾ;;｀ﾞ:=::丶::;''／〃:{　-‐‐-ミ　　　 ,. -‐=ﾆ`ｰ-ｧ : : :::::::,
::｀':;;::''´::｀ﾞ''=;,テテﾃﾆ´＿＿＿＿＿__ﾞゞ､::ゞ:;;_｀. ／ : /:::ハ <てうヽヽ　　　ｲてう＞/ : : : :::::::i
_ﾞ´::i::｀;;'"::ﾞ:_::ﾞ;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:, ': : : /:::/::::ﾊ　｀¨´　 j　　　　｀ ¨´／ : : : : ::::::::!
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ゞ;l;;'ﾞ::''ﾞ;;..:ﾞi::;;.:ﾞ::;;' i i ｉ l丁丁!￣丁l￣丁｢ i:´:;∨.:/::::::::::::::::::::::::､　　　- --- /.:〃 : : : : : .:::::::::::;
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Tﾞj''i"i´´ |ｌ|´ﾆニl:l幵;;￣￣/ﾌ三三三「ｌ￣;ﾞj::ﾞ}＿＿＿....｀＾` ､」L::丶　　　　不〃..,_/::::::::::/
｀ﾞ::''"":⌒ﾞ''=::"ﾞﾞヾﾞ''"ｱ７"二二二二二二l:|i{:｢ﾞl`TTﾆﾆTT´. 　厂｀ﾄ｀二 ´　　ト､:::::::::::｀＞′
厂厂厂厂厂厂厂「ｌ/ ｒ―――――――|jｌ{jｰ{';;|_L....ｘ≦￣￣｀ヽ/　 `　 .,_　ﾄ､ｰ-､¨´
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　「かくして勢至丸は源光という僧を訪ね、俗世を離れ、比叡山持宝房に住み、

　　　　　　　　　　　　　　　修行に励む日々に入ろうとした」

.
854： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:44:18 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「源光はまず天台四教義を勢至丸に授けて読ませ、その思うところを述べるように、と言った」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
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.　　 | ::.＼ ::::::::::::::::::::::::::::| ::::::::::::::::::: {　 /　　　　 |:
.　　 l :::::::..＼ ::::::::::::::::::::: | ::::::::::::::::::: |､ j.　　　　 |:　　　　　　【源光】
　　　ヽ、::＼_＼__ ::::::::o＝＝＝＝＝`ｰ-､　　　　l:

　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿__ _
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　　　　　　　　　 /::::::::::{:::::::::/:::::::{{: : : : :!! : : : : : : : : : i
　　　　　　　 ,'::::::::::::f＝≠=ミ‐'ｰ- .,_儿_: : : : ｉ } : : :|
　　　　　　 ;:::::::::::::::| 弋{ じﾊヽ　　 ,二. ‐- 7 : : :｜
.　　　　　　ｉ:::::::::::::::|　　￣´　}　　ｲ{じﾘ＞/ : : : :｜
　　　　　　　　|:::::::::::::::|!　　　　　.: 　　　　 /}: : : : : :|
　　　　　　　 {:::::::::::::小.　　　｀ ' 　　　厶1 : : : : :|
　　　　　　　　＼:::::::::|::::>., 　ﾏ　　ァ　　人:::|: : : : : :|
　　　　　　　 __>､:::K:＼＼　 =　　, ＜:::::::::|: : : : :,ﾉ
　　　　 ,　　´≠＼`　＼:＼ ` -‐　,ﾊ、　` ､:|: :j}／
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　　／'´￣＼::::::..　　 {.＼　　ヽ:∨ j:::ヽ　〉〉｀ヽ.,_
　／　/　　　ヽ:::',　　i 　＼　＼｣_:::::}//　　ﾉﾏヽ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　天台四教義って？　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　　天台宗の教えを学ぶための入門書として用いられることが多い書物で
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　高麗の僧、諦観さんがまとめたものです。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　内容は天台宗における五時八教の教えを中心としています。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　五時八教とはお釈迦様が五十年の人生でなさった説法や教化などを
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ　　　　総合的に解釈した教義で、隋の時代に天台大師智顗さんが提唱したものです。
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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855： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:44:39 ID:umnONpBw: 　　「勢至丸は、天台四教義を読み、いくつかの点について疑問を覚えたと応える」

　　　　　　「その疑問を感じた箇所とは、古くから天台宗の高僧たちが

　　　　　　　　その教義のあり方について議論を戦わせ続けていた、天台宗の要諦を記した場所だった」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿__ _
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　　　　, ': : : /:::/::::ﾊ　｀¨´　 j　　　　｀ ¨´／ : : : : ::::::::!
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　　　　　　　　　　　　　厂｀ﾄ｀二 ´　　ト､:::::::::::｀＞′
　　　　　　　　ｘ≦￣￣｀ヽ/　 `　 .,_　ﾄ､ｰ-､¨´
　　　　　 ∠／:::::::｀ヽ　　 {｀　 .,　　　 ` ┴―1
. 　　／　　｀丶::::::::.　　、　｀　‐-　 .,___,ﾉ‐-　.,_
　　／　　　　　　　＼::::.　　｝　　　　　　　　 }　　ﾄ､iヽ
　/　　　　　　　　ヽi　　 |　　　　　　　　　　　　|::::! ﾊ

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　 ./;;;;;;|/' ,〃､､　　　}}　　b　　　　　)}~iiヽ |;;;;;i
　 j;;;;;;;/　 _,.--､　　　　　　　　　／ {{､__ﾞi}`!､;;;|
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|//ﾄ､　　｛　　　　., -'ヽ　,/`ヽ､　　　　 ,） ♭ﾉ､トj
|``;'､i`.､　 `､　　　!;￢（　）-､,ﾉ　　　／　,r''|///
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　「その勢至の様子に源光は「非才の我が身にはこの子を弟子にすることはできない」と

　　　　　　　　　　　　　　　功徳院の阿闍梨のもとに送った」

.
856： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:45:12 ID:umnONpBw: 　　　　「功徳院の阿闍梨皇円の元で剃髪し、出家をした勢至は、その才を見込まれ、ある日」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
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　　,,..;;:=ﾆ三ミ!;::::::::::彡i´:::::::r''''''''=､:::ﾐi,i,::::::::::i:::ﾉ::ﾉ:::ｿ;:'"
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　 ~~゛^≧"::三:三:::::::'"´ ,i´...=､.,_　￣~`i　i`:､゛､　 )ミﾐ彡
=ﾆ三彡彡三彡:::::::::'　　"~_,.ﾆ==ﾆ＝`ﾚ'　,_　`ｰﾐｰ）ミミﾐ
　　,.,>彡彡三:r=､;=′ 、匸ｰ`='ヲ;;;;;;/　ﾉ｀`_;;,,, (ミ≡ミミﾐ
,..;彡彡メ;ノ::::i' (,>（　　゛ｰﾆ＝ｰ'"ノ::/　ヽ,(ミ=;､ `ﾒミﾐ::::ヾ　　　　　『学道をつとめ、大業を遂げ天台の棟梁となるべきである』
彡ナ彡ソﾚ;:::!､(( l〉､.,　 ,..=-‐' ,イ~７‐‐-､..、｀ﾆﾈ(´ﾐ:ミ!!::ﾄii
,..;::''"彡ﾉ彡ﾅ:`iＬ !　 V",;:''''''''´ _,゛,,,ｰ.....,;!=） `ｰ''"）ﾐﾒVY::ﾉﾐ､
彡彡ﾅ彡メ::彡l__ﾉ　　i（;;;くﾆ''',ﾆ=_､;;;;;;;;;,,,__.!､ヽ丿i`i::::）)l;､.,_
　彡彡ﾅ=::::/´　t､_　 !,;;;;, ~ヾ-二,,^`ヽ,;;;;;ﾌ） ii"ノ:::ﾉ:i:ヾ、
　 _,.;彡ソ"フ　　 `!､_ ;;;;;　　`ｰ=..｀二ﾅ ,,;;;:' ノイﾉノ:､:ﾐミﾐ~~~`　　　　　　（俺が護らねばならぬ……仏法も……天台宗も）
'''"　／ /"（､　　　　　ヾ;;;;; ,.;:‐'''''''‐-､ ,;;;; i''".i〃彡:("'!ヾ､
　／　./ヽ　＼　　　　　ヾ;;;;;::,,,,,,;;,,;,,,;;,,;;;;;;/ 　 l､::::=ヾヽ
ノ　 / 　＼　＼　　　　 i、''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::''　　丿ヽ､...,,__
　　 ,!　　　　＼　＼　　 !,　゛''''''''''''''ノ　／ハ　＼　~゛ｰ:;､.,_

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「と強く勧められた」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【阿闍梨ってなぁに？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　『あじゃり』と読みます。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　お弟子さんたちの模範となる、厳しく戒律を守り仏法を伝授する偉いお坊さんのことです。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　サンスクリット語で『軌範』を示す言葉『アーチャーリヤ』が語源となっています。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
857： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:45:36 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　「しかし、勢至丸は比叡山の学風がもっぱら名利に傾いていることを感じ、

　　　　　　　　　　　　　　　　それを厭っていたので、それを固辞し、久安六年（1150）に比叡山を下りた」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　「山を降り、黒谷にあった慈眼坊叡空という人物の庵を訪ね、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　叡空を師として、隠遁生活に入る」

.
858： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:45:58 ID:umnONpBw: 　　　　　　「勢至丸が、叡空に『私は幼い頃より隠遁生活をこそ望むものであります』

　　　　　　　　　　　　　　　という望みを訴えると、叡空は」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

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　　　　　i':::::ヽ::　　　''''´　ヽ　.,ｲ　 i::::::　　　　_　Ｖ.i
　　　┌-ｔ::::::::::::　 .＿＿＿ X　!　/:::　　_,,ｨｸ´　　.i |　
　　　 .!ヽ:ヽ:::::/￣´;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ヽ　::::::: fｴｨ'´　　　ﾉﾉ.　　　　　　　　　『出離の心を起こすこと是法然道理の聖なり』
　　　　i ヽ |:::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:ﾉﾉi　　:::::::::　　　　ｨヽヽ
　　　　 !｀ﾞｲ、::ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／:::ﾍ　　i::_:::　-‐‐</　ヽﾍ
　　　　｀ヽ(ヽ､__｀＞─'''´ ,r　 .ゝ　(. ｀）‐-クi ）:　 i:::ﾍ
　　　　　 .i.ヽi-‐'ヽ/ ,:::-‐'´ゝ‐-､_,,ｨ'´＝=ッ' 〉ﾉ／:::　iﾆヽ
　　　　　 .| ::::i　　 i （ヽ､__,,　-‐=ﾆ''´ ￣// //　!::::　 ./|ヾﾞ＼
　　　　　,,ｲ、:::ヽ、ヽ＼｀ﾞ‐｀''‐--─''´／ / i／i::::　 :::||>メﾐﾉ三
　　　 i'´ﾞ〈::ゝ::::::::｀'ヽヽ::::::..　￣｀　´￣　　　ﾉ:::/:::　　::ﾉﾉ爻》彡　　　　　　　　　【叡空】
　　ノ´）《ム、:::::... 　｀｀ヽ、:::..　　　　　　　/:::::!::::　／ミ矢父＜
三タ〈父メミ｀ヽ::::::::..　　｀'-､.._＿,,．--‐'´ :::/:::.／爻爻ノ.ノミ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「と頷き、勢至に『法然房』の名をつけた」

.
859： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:46:42 ID:umnONpBw: 　　　　　「名を”法然房源空”と改めた勢至丸は、この師匠叡空を深く尊敬し、

　　　　　　　　　　　また叡空も、法然の器量を愛し、親しく議論を交え、絶えることがなかった」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿__ _
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　　　　　　　　＼:::::::::|::::>., 　ﾏ　　ァ　　人:::|: : : : : :|
　　　　　　　 __>､:::K:＼＼　 =　　, ＜:::::::::|: : : : :,ﾉ　　　　　　　　【勢至丸　改め　法然房源空】
　　　　 ,　　´≠＼`　＼:＼ ` -‐　,ﾊ、　` ､:|: :j}／
　　　　／-‐＜,.　　　＼/　＼:ヽ.　 ,↑、ヾ,、　レ´
　　／'´￣＼::::::..　　 {.＼　　ヽ:∨ j:::ヽ　〉〉｀ヽ.,_
　／　/　　　ヽ:::',　　i 　＼　＼｣_:::::}//　　ﾉﾏヽ

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.
860： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:47:05 ID:umnONpBw: 　　　　　「しかしある日、法然と叡空が教義についての議論を戦わせていたところ、

　　　　　　　　　　どうしたことか、師である叡空が、木枕を以って法然を打った」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　--─‐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ__人　ｆ__rｧ‐⌒ﾘ　＼　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　 / ﾉ ´ __ー一'⌒ （　 j　／⌒ｉ　　　　′
　　　　　　　　　　　　　　　人(__ﾉ＿入_　　　ｉ　ノ ,ノ´│　　 /
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..　　　　／　　　 /／　　　　,人＿__　}＿___ノ￣　／ _｣　-‐=彡 }
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　　　 {　　　　　　′　　／　　　　-‐=　¨￣　　　　　＿　--―　人
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..　/　 ∧　　ｌ | ／　／　　　　　　　　　　　 ∨''""〈　　　　　　 j　∧
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＼＿| 　ｌ　 /　/　　　　　 }jULUJし'´ 　｀〈＼　　　　＼　｀h　　　 |
　　　|＼　/　/　　 jUし{J　　　　|　　　　　}´￣￣｀Ｙ__,　 } 　 }l!　　　|
　　　ヽ　/　/　　_У　　 |　　　　|　　　　　l 　　　 {￣ノ　 / |　　 /
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　　　 ∨　　　￣]　￣｀ヽ　　 --､　　 ' 　｀ヽ　}　　　[￣／　　　{
　　　　|　　　￣}　　　　 }'´　　　 Y　　　　　 V　　　ﾒ=　　　　ﾉ
　　　　＼　　'⌒入　　　ノ　　　　　 }　　　　　　トrｧく　　　　／{
　　　　　　￣＼　 '￣厂'入　　　 ,人　　　 ,メ､　　　　／　 |
　　　　　　　　　＼＼　　 ´７'⌒｢{　 /ｸ７TiГヽ　　　　　　　　イ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「打たれた法然は叡空の部屋を辞した」

.
861： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:47:28 ID:umnONpBw: 　　　「叡空はしばらくの後法然のもとに現れ『お前の言ったことは天台大師の本意である』と、敬服し詫びたという」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
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　　　　　　 {: :ハ: : : : : : : : : : : ￣｀ : 人: : //￣: : : : :}_し　厂}
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　　　　人:_}ﾉ : : : : 弋_茫ﾃぅ: : :ヽ :l'´/: : :r_ｆ茫テﾗ }(_　(ノ |
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862： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:48:00 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　「その後法然は叡空の庵を辞し、

　　　　　　　　　　　　　　　　　各地の名僧高僧を訪ねるため諸国遍歴に旅立った」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

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　/　　　　　　　　ヽi　　 |　　　　　　　　　　　　|::::! ﾊ

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　　　　　　　　　　　「別に叩かれて怒って出て行ったわけではないのよね？」

.
863： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:48:15 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　「違うと思うなぁ、

　　　　　　　　　　　　叡空に対する敬慕は変わらなかったろうが、

　　　　　　　　　　　　　師一人のところにいるよりは、世にいる賢人たちと交わり、

　　　　　　　　　　　　　　仏法の何たるかを会得したかったんだろ、多分」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
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864： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:49:05 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　「旅の途中、法然は一巻の書物との出会いを果たす。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　先ほど出た観無量寿経疏だ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
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　　　　　　　　　　　　　　「この書物に書かれている教えに我が本懐を見た法然は、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　承安五年（1175）、四十三歳の歳、浄土宗の開祖となった」

.
865： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:49:21 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　「厳しい修行をしたり、悟りを開いたりせずとも、

　　　　　　　　　　念仏を唱えれば極楽往生できるという浄土宗の教えは、

　　　　　　　　　　　　多くの人達の心を掴み、瞬く間に規模が大きくなっていった」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

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　　　　　　　　　　　「しかし、それは既存の勢力の反感を買うことにもつながる」

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866： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:49:33 ID:umnONpBw: 　　　　　　「その上、門徒のなかから法然や浄土宗の名を借りて、放埒な振る舞いを行いをする者が出てきた」

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867： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:50:10 ID:umnONpBw: 　　　「天台宗の高僧たちはこの状況を見て、浄土宗のあり方である専修念仏をやめさせるべきだと座主に訴えた」

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.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　本来はお坊さんたちをまとめられる力量を持つ僧侶さんのことでしたが、
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868： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:52:05 ID:umnONpBw: 　　　　　　「法然はこのことを知り『七箇条の誓文』と呼ばれる起請を起こし天台座主に渡した」

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. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
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. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　　　本来の意味は官吏が帝に認可を求めるための文書のことですが、
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　　　のちに意味が変化して、ここでは神仏への誓約を示した文、ということになります。
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869： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:52:16 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
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【　七箇条の誓文概要　】

○浄土宗以外の教えを学んでないのに他の教義や仏菩薩を誹謗しないこと

○智恵なき身であるにも関わらず他の宗派を学ぶ智恵ある方にいたずらに論争を仕掛けないこと

○浄土宗とは別の宗派の人に対して本業を捨てよという名目で、他宗を嫌い、笑うことをやめさせる

○浄土宗に戒律なしと称して他に淫酒食肉を勧めたり、戒律を守る人を『雑行人』などと呼んだり、
　　御仏を憑む身でありながら悪事を恐れるななどと発言することをやめさせる

○是非をわきまえないままに彌陀の教えを離れ、師の教えに背き、自説のみを唱え、
　　論争を企てるのは智者に笑われ愚人を迷乱させることであり、これをやめさせる

○智恵なき愚鈍な身でありながら、唱導を好み、聖法を知らぬまま邪法を説き、
　　その無智な道俗に過ぎないものを教えとすることをやめさせる

○そもそも仏法ではない邪法を説きながら、それを師範伝来の説であると称することをやめさせる
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870： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:52:36 ID:umnONpBw: 　　　／: : : : : : : : : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
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　　 |: : ﾍ∨' }　　　　='ゝ､　　　　　　　　≧ ､」:ｲ: : |:ﾙ|
　　ﾄ: : : :'ｰ-､　　　　　　ﾞ＝'､　　　　　　　　ﾚﾘ: ｲ:/ﾘ
　　 |∨: : : : 从　　　　　　　　　　　　,､__　／ﾘ'|/'|/
　　 | ∨:: : :.V　､　　　　　　　　　　　　￣7 '|/ ﾉ　'　　　　　　　　　「これはなかなか」
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　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ　　　　　　　　　　「へりくだりスペシャルであります」
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
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　　/　　　　　 :{///:‰　　　　　　　 |　　　　　　　　マ////∧　　 / ∧
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　　　　 /　　　入/////////////人////////////:/　∨　　　 ∧　　　/ ∧

.
871： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:53:05 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　　　　　　　　　「いやぁ、多分法然自身にとっては
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　　　 }　　　　　　　　　　　『智恵なき身』とか『愚鈍』とかはごく自然な自己評価じゃないかなぁ」
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　><￣￣ヽ
.　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : . 　／　　　　　＼　　　＼
.　　　　 /　　　　　　 . . : : : : :-―＝＝―/､＿＿＿　　　＼　　　）
　　　　 .'　　　　　 . : ／:＞: : : : : : : : ／ヽ: /: : : : : : : : :',. 　　 }
.　　　 .' 　　　 . : : : ／: : : : : : : : :∠:ｚ､ｚ､{／Z､ヽ: : : : :',　　 /
　　　　i　　　　 . : : ／:/: : : : : : : : /　　　　　　　ヽl : : : : ',.　/、
　　　 |　　　 . : : :/: :/: : : : : : : : / ＿_　　　　　　　 |: : : : : ∨､:|
　　　　l　　 . : : :./: :/ : : : : l:/: :/´￣￣｀　　　　　＿| : : : : : :',　＼
.　　　 '.　　: : :./: : : : : : : : l : /　　　、　　　　　　 |: : : : : :│　　＼
.　　　　ヽ　: : :|: : :|/: : : : : l:/,彡五ヽ　　　　 'ニ　|: : : : : : |: .　／　　　　　　　　「それはさておいて、
　　　　　｀ー┤: :j: : : : : : :|/　心jﾘ　　　　　　糸＾ヽ|: : : : : : |: : く
.　　　　　　 ∨/:_j : : : : :ト　込ｸ　　　　　んﾘ　ﾉ}:ﾄ!: : : : ﾊ　. :こ＞､　　　　　　　　　こうした誓文を出したということは」
　　　　　　　 /:/:/ |: : : : : |　　　　　　　　｀¨　 ,ｲ:|:|: : : /l |: : : : : ／
.　　　　　　 /:/:/7ｲ: : : : : |　　　　　　　　 ' 　　 / ! N:.: :/ :リ: : : ／
　　　　　　　/:.:{:ハ/|: : : : : :|､　　　　　　　　 /: :|/ |: /＼: : :／
.　　　　　　/: : : : //|.: : : : : l l＼　　　ｒ'ｱ　　　／_:_:_∠|/　　}／
.　　　　 /: : /: :{/ :|ﾊ: : : : | | 　＼　　　　.ｨ:くｒ'ﾞ::::::::::::／
　　　　 /: : /: : : : :./∧ﾄ. : |￣￣≧辷イ:::ﾉ:::::}:::::::::／
.　　　 /: : /＞-―<≧::ｌ::ヽｊ＼::::::::::::::::::ｰ'ﾞ::::::八ｰ'ﾞ＼
.　　／ : ／　　　ヽ＼::::::::::＼::::::::::::::::::::ノ::::::>､　　＼
.　／: :.イ　　　　　　　ヽ　＼::::::::::＞―-::::::::::::::::／＼
./: : : : : !　　　　　　ｌ　 l＼::::::::::::::::::::::／￣ヽ　ヽ
: : : : : : :|　　　　　　 | 　 l　｀￣￣￣´　　　）　 }

.
872： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:53:18 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)　　　　　　　　　「まあ、そういうことをわざわざ『しません』と
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ　　　　　　　　　　　言わなきゃいけないようなことが起きてたんだろな」
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::　　　　　　　　「容易に想像がつくであります」
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

.
873： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:53:45 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　「ま、念仏だけ唱えてりゃ後はなにやってもいい、
　　／. 　　　 ´￣` 、　　　, 、＿＿　　　＼
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　ッて言われりゃそうなるやつもいるお」
　 ..|.　　　　（　 ●）　ﾉヽ　　（　● ）　　　　　|
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　「いたんだろうなぁ。
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　　　　　ともかく、この起請のこともあり、
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一時は天台宗からのクレームも収まったが、
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　　　　　　　　　　　　　　　　　ずっと、というわけには行かなかった」
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.
874： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:54:22 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　「それに加え、法然の高弟のひとり、安楽房という人物が
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |　　　　　　　　　時の帝である後鳥羽天皇の不興を買い、六条河原で死罪となった」
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i　　　　　　「真偽は定かじゃないが、帝の寵姫に対し、
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |　　　　　　　　　　　姦淫を働いた罪で、とされている」
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

　　　　　　　　　　　　　,. .- ‐ -. . .,
　　　　　　　　 ,＜: : : : : : : ﾍ: : : ＞､
　　　　　　　 /: :rハ"'ヽ:ﾍ: : :ﾊ: : : : : ヽ
　　　　　　ﾑ: : 〃　',　ヽﾊ: : :ﾄ: : :ヽ: :.ﾊ
　　　　　　　　,' ,: : :ｲ　　ゝ-‐ﾍﾊ: : ,ﾍ: : ',: :ハ
　　　　　　　 /,ｲ : ﾑL　　ｲぅﾘ｀ハ: マ: : i: : :i　　　　　　　　　　「どこの国でもそういうのはあるのねぇ」
　　　　　　　 '　|: ﾊｨﾊ　　　 'ｰ'　　ヽﾍﾆﾍ: : :|
　　　　　　 |: ハ'u　　　　　　　　ﾊ) ｲ: : :|
　　　　　　　　　' 　ﾊ　｀ ,_　　　　　ｨ‐イ:|: : ﾘ
　　　　　　　　 i:.ト　 ´　　　　　 i: : : :|: :/
　　　　　　　　　 y: : ＞ _, ｨ　　 |: : : ﾙ/
　　　　　　　　　 /: :ﾍ: : : :r !､ . 　 |: : : ﾚ'
　　　　　　　　　 {: : : ﾙ,:.＜＼｀＞ム : ﾊ
　　　　　　　　　r=ﾍ: : ﾊ´.＼. ..＼ﾍr､_ﾑ: ﾍ=､
　　　　　　_,. - ｲ. . . ゝ､'､. . . ＞ -y ,i ｀L､:ﾍ. i｀,
　　　　　＞: ´: :|. . . . . . . . .￣￣∧　　　 {. . .ﾍ.|
　　　／ｯ: : : :」. . . . .i. . . . . . . /　! 　　 i. . . .ヽ
　　　 7／ﾌ-‐' .|. . . . .|. . . . . . .「／ヽ　 /. . . . . ',
　　　 ´ 　　　 |. . . . .∨. . . . ／. . . . ∨. . . . . ./

.
875： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:54:36 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　「そして法然も弟子の咎に連なり、還俗させられ、

　　　　　　　　　　　　　　土佐へ流罪となる。建永二年（1207）法然74歳の時だ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　 -―――-
　　　　　　　　 . : ´: : : : : : : : : : : : : : :｀ : .
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
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　　　　 /:::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
.　　　 /::::: : : .:/ : : : : : : i : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　 /::::::: : : /::: :ｉ|: : : : ｌ|: : : : : : l: : |ｉ: : : } : : : : ! i: : l
.　　 /::::::::: : : {:::::_｣L: : : ｣L: : : : : 」: :」L: : ﾊ_: : : :l :|: : |
　　 ′::::::: : : :Τ -‐―-　..,,_　　　　　　　 _＿Τ: : |
　　'::::::::::::: : : :｜　斗=ﾃ示ﾐ　｀` 　　 ‐ァ千=ミ　 |: : :
　　:::::::::::::: : : : |　　ゝ　Vrツﾊ　　　　/ / Vrツノ /|: : : |
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　 l::::::::::::: : : : ||`　　　　　　　　 |　　　　 '　 !: : : :
　 |::::::::::::: :: : :|ﾄ､_　　　　　　　 ´ ′　　　　f‐く| : : : !
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　 |::::::::::i:: |: : ||///, ､　　　　 -‐―　､　　／///,|: :|: : |
　 |:::::::::i|:::|: : ||/////＼　　　　　¨¨　　／/////,|: :|: ｉ |
　 L_＿|L_!: : l|///////}丶、　　　ィ////////,|: :|: l: |
　　　　　 `ｰ┘￣二ニj　　　 ≧≦　|ニ二￣￣L⊥-┘
　　　　　　　 r＜／:::::::::＼　　　　　／::::＼＞､_
　　　　　　-‐{ ｛　｀ー―‐｀―――´‐一 ´　　 }　　　‐-　　_
-‐　　　　　　 `ﾄ､　　　　　　　　　　　　 ,.､＜　　　　　　ﾄ<｀ヽ
　　　　　　　　/　｀`　ー--＝==＝-‐ｧ''ﾞ　　　ヽ　　　　　 |::::ヽ| ＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　_／　　　　　　　　　　　　 |::::::::!　　ヽ
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【　還俗させて流罪のコンボ　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　名高いお坊さんなどに罰を与えることに民衆や世間の耳目を憚る場合、
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　そのお坊さんの僧籍を剥奪してお坊さんでなくして、普通の人として
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　罰を与えるということがありました。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
876： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:54:58 ID:umnONpBw: 　　　　　　「しかし、法然を深く敬服する貴人が『せめてわが知行の国にて』と、

　　　　　　　　　配流の地を讃岐と改めるよう働きかけ、実現させた」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　　　　　　　「土佐と讃岐、どっちがましなのかはこの際考えないことにするお」
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
877： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:55:11 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,...-::'''"~￣｀`''''‐..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-''".:::::::::::::::::::::::::::::::::::::` -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.:'"..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,:':::::::::,::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::,::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::,::':::::,:::'::::::::::::::::::::::::::::,. ‐'く',l､:::::',::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;;;;,::'::::::::::::::::::::::::::,.: '"　ゝ,､ !丶.ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;;;;;;;::::::,:::',::::'::／　　　　`'　'､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､;;;;,:';;;'::::r'"｀'　　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　,,　　　　 '' '　　　　　　'',''‐-,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'ゝ:::,'　　　　　　　　　.'　　　 .､-ｨ=‐ ‐、　　　｡　　　　',_,,',　　　　　　　　　　　 "''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-‐'''"ヾ"´ヾﾐヽ､　　 ,. -　...._／　　／　ﾞ''‐- ' ;'＿　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.r: ' ~ , ' 　 ';:::i　　「`ﾞ､ﾐ､_ヾ,　　　　　　　l　　''"｀ '-＝,.-‐'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.‐'　　／　　　 ',:::l　　 |　 `‐,_',ヾ', ,　　　　　!　　!'''ﾞﾞ￣` '　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　 ,,､-='-‐''"´　　　　　 ',::|　　 |　　　　´ i::i"'',　　　 i　　ｌ
　　　　　　　　　　　 _,.:'''"‐'"　　　　　　　　　　　';ｌ　　|　　　　　 |::!　 `‐、　ｌ　　.ｌ
　　　　　　　　　 ,-'":`:.、　　　　　　　　　　　　　i　　ｌ　　　　　/;;'　　,.､‐',,.| 　　ｌ
　　　　　　　　　 ',::::::::::::`.、　　　　　　　　　　／　　ﾉ　　　　　i''　 , '" , 'ヾ　　ｌ
　　　　　　　　　　',:::::::::::::::`:.、　　　　　　　／　　　, '　　　　　,' ,r'　 r'　 .! 　　 .|
　　　　　　　　　　 '､:::::::::::,-'´`:､　　　　 ,.:'　　　 , '　　　　　 .,'　　　 i　　　　　ﾉ
　　　　　　　　 ,. :''´'.,:::::, '　　　 `､　　,.:','　　　 , '　　　　　　, '　　　　 ','ー--‐:,'
　　　　　　,.:''"　　　 ',:'　　　　,..:'i_,,.:'::,:'　　　, '　　　　　　, '､　　　　　 ',::::::::::/
　　　　　 ,'　　　　　, ' 　　 ,　'ｨ:'"_.l;:,:'　　　, '　　　　　　, '　　''-､　　　　':,;;;;.:'
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　「この流刑は十ヶ月という、割と短い期間で終わることになるが、

　　　　　その間に法然は讃岐の国のあちこちに足を運び、様々な布教の足跡を残している」

.
878： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:55:36 ID:umnONpBw: 　　　　　「その後、讃岐配流の赦免は出たものの、入洛は許されることはなく、摂津国勝尾寺にて法然は日を過ごす」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

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￣｀''‐-､　',　　 'l:;'　　　　　　　　　　　　　　､　　　　ﾞ､ /　　　′　　 __........　　　　　　_,､-ー=l::/l/　 /:ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　"''-､;::l
　　　　｀''-',　　.l!.　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　ヽ　 .l!'　　　　　　.:'" _,,O==-　　　　　　　　　　　　/:::::::l　';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　　／::.
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　「法然が再び都に入ることが許されるようになったのは、建暦元年（1211）の十一月だ」

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879： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:56:02 ID:umnONpBw: 　　　　　　「だがその二ヶ月後、法然は入寂。

　　　　　　　　　　　死の瞬間まで摂取不捨の文を唱えての眠るがごとくの大往生だったという」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|　　　　　　　　　　　　　「法然上人入寂の地に、弟子たちが廟堂を建て、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､　　　　　　　　　　　　　　　　これがやがて現在の大谷寺勢至堂となる」
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
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　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
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　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【摂取不捨とは？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　仏様はこの世の衆生の全てを見捨てること無く極楽浄土に救い上げる、という教えです。
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　先ほど解説で出てきた観無量寿経が出典とされています。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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880： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:56:20 ID:umnONpBw: 　　　　　　「大師号は圓光大師、東漸大師、慧成大師、弘覚大師、慈教大師、明照大師、和順大師、法爾大師、

　　　　　　　　諡号には慧光菩薩、華頂尊者、通明国師、天下上人無極道心者、光照大士と様々な号を冠せられ、

　　　　　　　　法然の弟子、親鸞が開いた浄土真宗においては七高祖の元祖として法然上人、源空上人として、尊ばれている」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　 _,.　　--‐―-
　　　　 ..:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ : .
　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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　　 lﾊ　仡厂　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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　　　 |::::: ｰ=≦ └　´,. :,.ﾆ≠´　　 :､
　　　 L　　-‐　斗彡'´　　-=ﾆ　￣）｀ヽ
　　　　　　 ∠=‐　´ ,.　 ´　　　／￣::＞┴- ､
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　　　　 /{_＿／　　　 /::::::／　　　　､　　　l
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〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

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881： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:56:44 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　 ,.イ_;: : _: : : :.／　　　ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　／:／　　　`ヽ:7　　　　　 ',￣￣　｀`丶､: : : : : : : : ヽ
　　　　　　 ,ｲ. :7　　　　　 'i　　 Y芯　　 i　　　　　　　ヽ､: : : : : : :.ﾍ
　　　　　　　/: : : |　　　zz､　 !　　弋り　　 .'_,.-　　　　　　　ヽ : : : : : ハ
　　　　　　./: : : 八　　　〃,==x､　　　__,.イ　　 ,.ィ　　 ,..､　　　ヽ : : : : : :,
　　　　　 ': : : :,ｲ　ヽ　　　 {::::::::::)￣／　_,..-''´ 　_, イ///ヽ　　 ∨: : : : :',
　　　　 ,: : : /　　　　`ー　´.ゞt彳　　／　＿,.-,.イ///////∧　　 ', : : : : i
　　　　 .i: : :7　　　￣￣｀`　　　',　　　　'´　, イ///////////∧ｚ=== : ._: : |
　　　　　|: : :i／　　　　 __,.- 　　 ',　　　, イ//////////＞ ' ´　　　　　　｀`ヽ､
　　　　　l: : i'　　　 - '´ 　 ,.- 　　 ',.イ////////////ｨ´　　　　　　　　　　: . :.ヽ
　　　　 i: :i　　　　　／　　 ,.イ//////////＞::'/　　　　　　　　　　　　　 : . : .∨
　　　　ハ:ﾍ　　　　´　,. ＜//////////.イ: : : :.7　　　　　　　　　　 : . : . ∨
　　　　　　ﾍ:∧ー--z＜////////////ｲ : : : : : :7　　　　　　　　　　　　　　　 : . : . : ',
　　　　　　　ヽ:ﾍ　　　ヽ//////////ｲ : : : : : : : :{　　　　　　　　　　　　　 : . : . : ..i
　　　　　　　　ヽ:ヽ　　　ヽ//////i/: : : : : : : : : : :i　　　　　　　　　　　　　　 .: . : . : .:j
　　　　　　　　　＼＼　　＼///j{ : : : : : : : :_ ＞_,　　　　　　　　　　　　　　 .: . : . : . 7　　　　　【徳川家康】
　　　　　　　　　　 `ヽヽ　　　`　ー──　¨x＜::::∧　　　　　　　　　 . : . : . : . :/
　　　　　　　　　　　　　 `ヽﾄ.､_　　 _,. ＜::::::::::::＞ '´ﾍ: .　　　　　　　　. : . : . : . : . :.ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　 T:::´,ｲ￣　　`ヽ'　　　 ∧.､. : . : . : . : . : . : . : . : .イ:7i
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ/_＞ ' ´ ≦ハ　　　　ヽ＞t_　　　　　_,.　イ: : :./:ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　 {　＜,..::ｧ　　 7　　　　　　 `ヽ : ￣￣: : : : : : : : : : : :∧
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　「やがて起こる戦乱の中で知恩院も荒廃を免れないが、

　　　　　　　　　慶長八年（1603）、徳川家康がこの知恩院を永代菩提所と定め寺領七百三石余りを与え、

　　　　　　　　　　　　　　　更に時の尊尚満誉を扶け、知恩教院大谷寺は、現在の形をとることになる」

.
882： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:57:05 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「明治時代に入って、知恩院は初開催となった京都博覧会の会場となり、

　　　　　　　　　　　　日本国内はもちろんのこと、各国からの来訪者を迎えることになる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜　　　　　　　　　　「その他知恩院について色々と興味深い出来事や
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　　　　　記録が残っているんだが、ここまでにしておこう。
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ　
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このあと吉田神社が控えてるしな」
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

　　　　　// ヽヽ　　　, -‐　　- ､
　　　　 | i　　＞　`Y´////////＼ヽ
　　　　　|:i　///,ヘ　∨ ＼///////＼ヽ
　　　　　|i ////　　〉-‐'´⌒ヽ///////＼ヽ
　　　　　ﾚ'///　／　　　　　　＼//////:ヽ　
　　　　　///:ﾚ' 　　　　　　　　 __＼//////Y
　　　　////{　　　　　　　　／　￣ Y/////|∧　　　　　　　　　「どこでやめるかって、難しいわよね～」
　　　　 i///:| 　 _＿　　　　　,ｲ丐`ヽi/////|//i
　　　　　|//∧ / ,.= ､.　　　　弋ﾘ　仆//////|∧
　　　. 　|///∧ 仍ﾊ.　　　　　　　　　N/////|/∧
　　　　.　∨//∧`ｰ'　　､　　　　　　　|////N//∧
　　　　　　∨//∧　　　　　　 ._　　　　|///////..∧
　　　　　　＼//ｒ-､　　　'´　　　　　　 ////////∧
　　　　　　　　 `Yゝ ,'Y⌒ヽｰｒ､　　　　 /／///////∧
　　　　　　　　　 |::i´　 (_ ノ_丿 }-‐ 　 / ＿////////∧
　　　　　　　　　 |::.|　　入フｰ iＴＴＴＴＴＴ 7////////∧
　　　　　　　　　 |/|　　　　　 / |　|　|　|　| {/////////∧
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　　　　　　　　,ｨ'￣/　　　 /　|　|　|　|　|　|　| `ｰ　､ ////∧
　　　　　　　/　　/　　　/　|　 | 　|　 | 　|　 |　ヽ　ヽ////}
　　　　　.　 {　 ./　　　 /　 |　 |　 |　　| 　|　　|　ヽ　＼//|

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883： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:57:24 ID:umnONpBw: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　「知恩院の紹介というより、法然さんの紹介になっちまったお」
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　「これでも法然の紹介もごく簡単にすませんたんだがな。
　　　　　　　／　_ノ　ヽ､.＼
　　　　　 | 　（●）（●）　.|　　　　　　　　　　　　同じ四十九番に出てくる黒谷と真如堂では法然の弟子、
　　　　　　　!　　（__人__）　 |
　　　　　 , っ　｀⌒´　　 |　　　　　　　　　　　　　　浄土真宗の開祖親鸞の話になるので、
　　　　　　 /　ミ）　　　　　/
　　　　　./　ノゝ　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　法然のことは覚えておいてくれれば色々捗りそうだ」
　　　　　i　ﾚ'´　　　　　ヽ
　　　　　|　|／|　　　　 |　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―…‥─-　　　／////////}
　　　　　　＿＿＿＿＿／＿＿　　　　　　　　 ─-ミ ///////
　　　　　 |/////////////／⌒￣￣｀ヽ　　　　　　＼////'
　　　　　　　V /////////／　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//
　　　　　　 ∨//////〃　　　　　　　　　　　　､　　　　 ∨
　　　　　　　　∨/////　 .:　　.::　　　　　/　　　　ハ　＼　　‘　　　　　　　　「”ジョウドシュウ”ガ　ホウネンサン、
　　　　　　　　i::∨///　.:: 　 .::　　/　　 /　　　, / 　 ;　　　,　　',
　　　　　　ｉ::::::}／／　　.:: 　 /　　 /　　 //　　:|　　 |　　 :，　　　　　　　　 ”ジョウドシンシュウ”ガ　シンランサンデスネ」
　　　　　　　 i:::／／/ /　 :::　 /　..:　'　　 //　　　_j＿　｜　　 i
　　　　　　／／:::/ /　　::::　 ..::／斗─ //　　　 _|_　/ﾞﾘ　　八
　　　　　⌒7¨´.:::::/ /|　　 :|:: i／j／ﾉ|＿//　　　　7⌒ﾒ /　　ﾉ!｀ヽ
　　　　 /　.:::::ノイ:::|　　 :|:: |　 ,≠"i⌒ヽ　　　　 i:ﾉ! ﾉﾉ´　／ノ
　　　　　〃　::::::::::::|::::|　　 :|　| 〃 _ﾉ:j　　　　　　 :ソ　i　.イ
　　　　　l　　:::: :::::::| 八　　:|ﾍ{　乂::ソ　　　　　　 :::::: | .:八
　　　　　|ｉ　::|　::::::|人＼　{__　　:::::::::　　　　｀　　八jハ!
　　　　　|ｉ　　|　　:::::::::ｉ￣＼iｲ`　　　　　　　 , ，　／ .::ﾉ
.　　　　八　八　 :::::::::|＼/: : ＼　＞　.　　　　 ,. イ　／
.　　　　　　＼　＼{＼::|／＼: : : :＼　 /　＞-< )ノ}／　｀:,
　　　　　　　　　　　／: : : : : ＼: : : :＼＼: /＜〉　　　　　i
　　　　　　　　　〃: : : : ＼: : : }＿__, /　廴__::＼　/: :　 {
　　　　　　　　　 {: : : : : : : : : : : |::::|　{　　　　＼:＼　　 i
　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : |::::|0:}　　　　　ノ｀＼}　　 :,　　　
　　　　　　　　　 i : : : :　: : : : : :i::::∨＿　-‐　　　 ‘，　　′
　　　　　　　　 i : : : :　　: : : : i:::::∨　　　　　　　　 }　　　i

.
884： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:57:53 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　「というところで次に紹介するのは『吉田神社』だ」
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 |
　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　／_.{
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　「歌詞の中で『吉田』と書かれてるだけだけど、
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　まぁこの吉田神社のことだと考えて問題ないはずだお」
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
885： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:58:59 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ）　u.　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　u　　|　　　　　　　　　　　「少なくともこのスレにおいては
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 { 　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　その体でやっていくんでよろしく。異論はあんまり認めない」
　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　u.　/
.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　-
　　　　　　　／ : : :⌒ : : : : :＼
　　　　　 ' : ,-‐ ヽ : : : :／: : :`
　　　　　 .' :. / : : :./＼ : : : : : : :∨ヽ　　　　　　　　　　　「こ、こちらが地図になります～
　　　　　: : :/ : : : :||ﾐ` ∨彡'. : : :∨::}
　　　　　i / : : : :/ |i 　　　　ヽ : : :∨:|　　　　　　　　　　　　　だいたいこのあたりになります」
　　　　　| : : : : ::　 |　　　　　'. : :::.} :|
　　　　　| : : : : :i＿＿,　　ー-_‐ヾ: :.| :|
　　　　　| :i : : :ﾚrｪｯ　　　　ｲf ≧ : .:| :|
　　　　　|.八 : :{` ｰ´　　　　￣　.| :.|. :i
　　　　　i :::::. 　ﾄ､　　　 '　　　　 | : | ::|
　　　　　| : : :ﾊ＼　　 r　‐, 　／i: ::| ::|
　　　　　: : : : : :＼＞　￣　／＼| : :|: |
　　　　.' : : : : : : :,/ミ　　`　　彡 ∨ : : |
　　　 / : : :彡 '´|i＼　　`三'　　./ |i|　 ` 　､
.　　 / : : :{　　　|i| 　＼三三三/　 |i|　　　　 i
　　/: : : :.|　､.　 |i|　　　　　　　　　.|i| . /　　 .|
　 .' : : : : :|　ヽ/　＼＿＿＿＿／. ∨／　　|
　 { : : : : :.|　 /　 ○　￣￣￣￣　○ ＼ .　　|

　　　　　　　　　　　　　　　　http://file.gazouup.syoyu.net/661ab623.jpeg

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886： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:59:13 ID:umnONpBw: 　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／'`ヾ/.、.:.:.:.:.ヽ
　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|.:/　　　ヾ　ヾ.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　 /.:.:.:.:.:..:.:.:.:// //　　　　ヾ　ヾ.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.//'''/''''',,,,　　　 |　　ヾ.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:/ｨｲ::iヽ　　　　　/''''',,,,ヾ|.:.:.:.:|:.:ヽ
　　　　 |.:/｀i.:./ィ卞｡77　　　　 r ｧ-､ ''| |.:.:.:|ヾ|　　　　　　「それで、吉田神社というのはどういう神社なのかしら」
　　　　 |（ (|.:/　/´｀iｲ　　　　　 {rJi}ﾟヽ|/|.:.:.| ヾ
　　　　 |.:ヽ|/ 、|　　|　　　　,　､しりノ`/ヾ.:|　 |
　　　　　|.:.:.|｀ﾍ|　　|　 , - ,´　:::::::　/.:/　ヾ:|
　　　　　 |.:,-、 |　　| , |_.　/　　　 /.:./　　ヽ
　　　　　 |.:ヽ　'|　　|/　 i´｀i .....‐.:.:.:.(:|
　　　　　ヾヽ |　　|　　|　 |´/｀,.:.:.:.:ヽ
　　　　　　ヾ）|　　　　　　´　 /.:.:.:.:.:ヽ
　　　　_ - - ヾ|　　　　　　　　ﾉヾ、.:.:.:.ヽ
　,　-　, - ´　　ヽ、　　　　　ﾉ　　　ヾ.:.:ヽ
/｀｀｀´ヽ　　　　　 l. .　　　　ﾉ: .　　　ヽ.:.:ヽ
　　　＼　　 |｀ヽ: : . .　 | : : : .　　　ヾ.:ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ' ⌒ヽ
　　　　　　　　　　 -‐━‐-　　　　　　　　 (　(ω) )
　　　　 ___　　　　 ´　　　　 ∠ハ　　　　　　　　　　ヽ目ノ
　　　　　ﾏﾆﾆ=-　　　　　　　　/ﾆﾆニ　　＼.　　　　　 |／
　　　　＼ﾆﾆﾆ｝　　　　 L二二｣
　　　　　｀7＾′　　　　　　　　　　　　｝
　　　　　　　｛　　　　　　　　　　　〈∨

　　　　　　〉　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　 ′　｛　　 |　　　　　　　　 |
　　　　　　　｛　　　｛　　人　　｝　　 /　人
　　　　　人/＼|ハ／-‐ ＼/｝／＾〈／
　　　　　　　　　　　　丿　　　　｀丶
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 /| 　　 ⌒丶　　 /　ハ
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　　　　　　　　　　 |　　　　 !
　　　　　　　　　 |　 V　　　| 　　　ｲ　　 !
　　　　　　　　 |　　V≧=‐--‐=≦=|　　　|
　　　　　　　 |　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二|　　　|

　　　　　　　　｝、
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　　　　　　　　　　｝:::::::::::::_」　　　　　　　　.　　　　　　 ....-‐┓
　　　　　　　　／｝::::::／　　　　　　　　　　｀丶....:::´::::::::::::::::
　　　　　　　　　｝／　　　／　　　　　　 ⌒＼::::::::::::::::/
　　　　　 /　　/　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　厶-‐‐-／　ハ　　　　　　　ﾟ｡:::/
　　　　　　 | 　｛　　　 / , 　／｝　,　　｝`ト . 　　　 V
　　　　　 |　__｛　　　ﾃ芋芋ミﾒ／　　｝ﾉ　ﾟ｡　　　　　　　　　　　　「ニホンノナマエニ『ヨシダ』アリマス。
.　　　　　　|Vr ｛∧　⊂⊃　　　　　　　　芋ミﾒ､｝　　 l
.　　　　　 |｛ゝ ┐＼｛　　　　　　　　　　　＾｝/l　　八　　　　　　　　　キット、ヨシダサンガヤッテマス」
　　　　　　　ｰ-八　　　　 ‐-　　 _ 　　 ⊂⊃｝／
.　　　　 / ｛　　　　＼　　 /　　　 V｝　　　　　人
　　　　〈　人　　　｛个. .　　　　＿リ　　　 . . 　｛
　　　　　　＼　　∧{. .ﾊ≧=‐r‐-　 -‐=≦ . .　　｛
　　　　　　　　　＼｛　∨　У__∧_〉. . . .／｝／|　　八
　　　　　　　　　　／ ___/｢_{ ∧／　　　八／

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887： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 22:59:33 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　　⌒　⌒
.　　　　　　　｜　　 ( ⌒) (⌒)
　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　「はい、サーニャ正解」
　　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　_,イ　ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　,.　-─‐-´ 　 l　　ヽ,＼__､_ﾉ7
/´　　　　　　　 :i 　　ハﾍ､;;ヽト、
. : .　　　　　　　　:i　　　ﾊ〉:.;〈ヽ＼､_
, : : . ＼　　　　　　:L_＿　 v;;;;ﾍ ' ,＜. ヽ
. : : : .　ヽ: .　　　　　く　　　'';;;;;ﾍ l　｀l　｀-、
!: :　　　　、: : : : 　　　ヽ　　'';;;;ﾍi 　 i　　r i
　.´: : : .　 ' : : :　　　　　＼　 '';;;::|　 ,|　__| |
: : : : .　　.γイ: .　　　　　　 ' .,　 ':;;:|　 l、__j.|

　　　　　　　　　　　　.　　　￣￣　　　　.
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　 /　　　　　　　 |　　　　　　　　 ‘，　　　　　　　「エッ」
.　　　　　 ′　　　　 |　　 / ﾊ　,　!　　　　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　/ ,　|l 　/ /　}/　|{ 　 i　　　　　',
　　　　　 ′　　 / / 斗‐/}/　 /　八　 |　 }
　　　　　/　　　　,' /　　}ノ /　 / |l /￣}ノ｀メ､　 i　!
　　　　ノイ　　　 |/　 x≠ミ　　 }/　x≠ミ､ i　　 |{ |
.　　　　　八　　 |　〃ん:ﾊ　　　　　　ん:ﾊ刈　八{
　　　　 /　丶　 {　{{ 弋:ツ　　　　　弋:ツ　厶イ　 ′
.　　　 ′　　　トゝ　　　　　　　　,　　　　　 l 　 }／
　　　 i　l|　　 {ゞ__　u.　　　　　　　　　　　八　‘，
　　　 | 八　　人　丶　　　　　r　っ　　　ｲ　　　 }
.　　　И　＼　　 Y　个　　　　　　イ l| 　　八
　　　　　　＼{ ハノ　/_≧=‐-‐＜ }ノ八　／
　　　　　　　　　　　 { 　｀TT　　 }　　　 )´
　　　　　　　　　／　　 | |　　、
　　　　　　　　　　　イ　　　　ﾉ | 　　｀　 .
　　　　　　 __ . 　　 {{　　／人､　　　　／｀　､
　　　　　 i　　　　 ‘，_イ::{___ノト--:イ　　　　ハ
　　　　　 |　　　　　　　　{:::::::/⌒ヾ/,ツ　　　 /
　　　　　 |　　/　　　　　 7^::{　　　　　　 .′　 i
　　　　　 |　 .′ 　　　 |::::::|　　　　　、/　　　 |

　　　　　＿＿＿_
　　　　／_ノ　ヽ､_＼
　　／（ ─）／)（─）＼
　／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼
　 |　　／,.=ﾞ''"／　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　「軽いネタのつもりで言ったことが的中してたら
　＼.　i f ,.r='"-‐'つ　　／
　／　ｉ　　 _,.-‐'~　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　それはそれで気まずいもんだお」
　　　　i　　　,二ﾆ⊃

.
888： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:00:03 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　　　　　「この吉田神社の創建は貞観元年（859）で、
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　公卿である藤原山蔭が春日大社の神を
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　勧請したことにはじまる」
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
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　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::／ ∧::::／::i ト､
　　　　　　　　　　　,.､/:::::::::::::::／⌒丶､,イ⌒i::|::::ハ
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. 　　　　　　　　7￣.i| ﾄ:::::i::::|`　　　　　　iｪ）〉 /:::::::::::i　　　　　　　　　　「現在での住所は
　　　　　　　　/: : : ﾙ､::::.ﾄ､i　　　　､　　`　' /:::::::::i .|
　　　　　　　/: : : : : : ＼::::＼　､　　　　　　 /／/ ﾊﾉ　　　　　　　　　　　　京都府京都市左京区吉田神楽岡町三十番地になります～」
　　　　　　/: : : : : : : : : ∧ﾍ.i　　　　'　　／彡/ /／.::＼
　　　　／: : : : : : : ,　人/　＼　　　_ イ '":::::／.::::::::::::::::＼
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　　　ト‐--　___＿　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : ト､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
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.
889： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:00:17 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「この吉田神社は初めは藤原氏全体の氏神として作られたんだが、

　　　　　　　　　　　室町時代に至って、どうもそれだけに収まらない役割を担うようになってくる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
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＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　l　　　 /　　　　　 /　　　|　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　 |////＼
　|　　　:{　　　　 /　　　｜　　　　 |　　 |　　l　 |　　　　　　 |/////∧
　|　　　:|　　　　　'　　　 |　　　　　 |　　 |　　 l　 |　　　　　　 | ∨/∧　.
　|　　　:|　　　　 f　　　　 :|　　　　　 |　　 |　　 l　 |　　　　　　 |　∨/∧　',
　| ｌ　｜　　　　|　　　　八　　　 :|　　 |　　 l　 |　　　　　　 |:　 ∨/∧
　{ l　　｜　　　　|　　 |　　∧　　　斗ｔ允ﾅ￣/ ミ:|　　　　　　 |　　 ∨　,　 .
　{ l　　｜　　　　|― 十―{　＼　　 |　ィて芯笊ミ !　　　　　 |　　　} 　 , ∧　　　　　　　　「役割、ですか？」
　{ ｌ　　 |　　　　｜　,x==ミi　　ヽ　　/ ん///}刋ﾏ}　　　　　 :| 　　〉　 ,
　} l　　｜　　　　|: ㌢ん:刋　　　＼ |　K乂/ﾉⅣ /　　　　 ___|ィi〔　　　　,　 {
　} l　　｜　　　　|: ゝ hしリ　　　　＼乂 )こ少　} |　　　 ///　　　　　 : 　，
　}八　 !　　　　 |　ﾊ_ゞ= ' 　　　　　｀^¨¨^´　:| |:　　///　　　　　　 ∧
. /　 ', 八　　　八: ∧　　　 ,　　　　　　　　　 } }　　///　　　　　　／　∧
　　　ﾟ，ﾟ，　　　＼∧　　　　　　　　　　　　　　 | |　 //〈___　　　　　／　　/ ∧
. 　　　　∨　　　　^∧　　　　　　　　　　　　　　 !/　∨////　　　／　　　 / ∧
.　　　 ∨　＼　　　从　　　こ　　　　　　　 /　　｀''＜≧s ／　∧　　　 / ∧
　　　　　 ',　　个､　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　 /⌒ ///＞〈　　　　 / ∧
　　　　　 }　　:}　＼　　　＼　　　　　ィi〔/ 　　　／　 //////∧ 　　　 / ∧
　　　　　 l　　/　　 ∧　　　　＼__　｡s≦　　/:　　　／　　 / ∨////∧　　　　 / ∧
　　　　　 |:　/　　 //∧ 　　　 / 　 }ニ=〈^:/　　　／/　　 / 　 ∨////∧　　　　 / ∧
　　　　　 | /　　　{/// ﾟ。　　　/　　 }}ニﾆ∨　　／ :/　　　/ 　　 ∨///／　　　　　 / ∧
　　　　　 |,′　　ｉ// |　‘，　 .　　 /}ニニ/　／　 /　　　/ニ≧s。ゝ＜　　　　　　 / ∧
　　　　　 /　　　　 {/　|　　}　/　ィi〔 /二ﾆ/／‐==:/　　　/二二ニニニ≧=‐‐＜　　　 / ∧
　　　　　　　　　　 |　　ィi〔ニ二二二／ニﾆﾆ:/　　　/二二二ニニニニニﾆﾆ＼　　 / ∧

.
890： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:00:31 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そう、そこに至るまでの事情には、
　　　　　_　　
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　藤原以外のある一族が深く関わりあっている」
　　　　　| |/./ / )　　　　／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　.,j /./,/ / 　　　 | （●）（● ）　.|
　　　　 y ´,/　r ).　　　 |　（__人___）　　|
　　　　　', 　　　}/ 　　　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　　　 |　　　　　　 |
　　　　jく、　　r.　　　　　　|　　　　　 |
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　 /::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ　　　　　　　　「そのある一族とは『卜部』氏だ」
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777.///|
　∨//////∨ｧ'/////////////////////////////|
　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|

　　　　ｆ` ｒ-‐─‐ ‐....､
　　　 ,ｨヽヾ:::::..＿.::::::::....ヽ
　　 /..::::::∧∨,　-‐ ヽ.:::::::...＼
　 /....::::::::レ}ﾉ　　　　　ヽ:::::::.....
　i.....::::::::::|　　　　　　,. -‐ Y:::..ヽ
　|....:::::::::::|　　　　　　　　___､∨::...}
　| ...::::::::::i　, '´　　　　'´　゛ ∨::.|　　　　　　　　　　　「読み方は『うらべ』になります」
　::....::::::::::Y´　, =､　　　　　　∨..ﾄ､
　 .∨...:::::∧. ´　　　　　'　　　 }::::|..ヽ
　　 ∨..:::::::::ヽ　　　　.__ 　'　　/N.......∧
　　　`Y......:::::::::ゝ.　　　　　　ム-､::::....∧
　　　　|..::ヾ..:::::::::＞‐----ィ__ﾉ. {:::::::::...∧
　　 .　 |..:::::::::::＞ {` i￣i￣i￣i　i Ｌ＿,､_∧
　　　 |.:::::::::::::::::_,}　i　 i　 i　 i　ヽ　　ﾄ､`ヽ
　　　　 |...::::::::::,イ´_　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ
　　　 .|...::::::/　　 `Y　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ八　＼
　　　　 .|...::::i　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　＼
　　　　 |....八　　　　　＼　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ　ヽ.　＼
　　　　　|...::::::ヽ.　　　　　＼　;;:　 i　　i　　i　 i:::;} 　　＼
　　　　 .|.....::::::::| ＼　　　　　＼::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉ:::::ﾉＸ　　　　＼
　　　　 |....:::::::::ヽ　＼　　　　　＼.....i.......i.....i...{ 　＼.　　　　＼
　　　　　 |......::::::::::::ヽ　＼　　　　　＼i　　i　 i |　　丶　　　　ヽ
　　　　 .|......::::::::::::::::ヾ i ＼　　　　　＼　i　i |　　　　ゝ　　　　＼
　　　　 |.......::::::::::::::::::.} i　i ＼　　　　　＼ i |　　.　　　＼　　　　＼
　　　　　　|.......:::::::::::::::::ﾉ i　i　i ＼.　　　　　`Y　　.　　　　　＼　　　　＼

.
891： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:00:58 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「この卜部氏、政治体制が律令制の時代から、

　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　中央の神祇官の下級官吏を務めていた」
　　　　　　　　　　 ⌒　｀'⌒　　＼
　　　　　　　 |(⌒.) (⌒ )　　 |
　　　　　　　　　　|（__人___）　　 |
　　　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　ヽ　、　　　. {
　　　　　　　　 -≦'ﾄ､ｰｰ-　´　ハ、
　　　　　　／: : : : √ヽ、∠´／／. :ゝ、
　　　　　/i : : : : /「::::/＼／. : : : : : : :.＞、
　　　　 iV: : : :/ /:::/　／. : : : : : : : : : : : .＼
　　　　ｉ.| : : ,' /:::::,'　.:´. : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　ｉi: : : i/::::::::i /. : : : : : : : : : : : :／ : : : : :',
　　　　 ;.: : : r::::::::γ: : : : : : : : : : : :./ : : : : : : : :
　　　　 i : : : i::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ : : : :i　　　　　　「それも、生活の本拠は壱岐などの地方にあり、
　　　　 i : : : i:::::/ : : : : : : : : : : : : :.l : : / : : : : :i
　　　　 ' : : : i:/: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ :/. : : : : : :i　　　　　　　　　　　お役のために中央に上京してくるような、そんな一族だった」
　　　　 | : : :./ : : : : : : : : : : : : :／ :Y.. : : : : : : :i
　　　　 | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : : :i

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【十世紀までの卜部さんち】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|　　　　　　十世紀以前までは、卜部さんの一族は『壱岐卜部』と
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ　　　　　『対馬卜部』の2つのお家が主流になっていました。
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
892： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:01:16 ID:umnONpBw: 　　　　　　「卜部氏の役割の主なものは亀卜。

　　　　　　　　　　　　　　　亀の甲羅を焼き、そのひび割れで吉凶を知るという占いの一種だ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
く　　　 /
　|　や　.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼人_人_人人_／
　|　め　.|　　　　　／´￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　, --､.　　　 _）　　　　　（_
　|　て　 |　　　　/　　人　　 l　　　　　　　　　 /　　＼. 　 _）　　私　　（_
　）！　 |..　　／　／爻ヽ　ヽ　　　　　　, ---､ |　く⌒ヽヽ . _）　　に　　（_
ノ.　　　（　　{　／∠⌒ヽ }　　} 　　　 /　,--､ヾ>　ヽ　}　ﾚ'. _）　　乱　（_..　____,
￣｀v-√.....　ﾚ'彡ｲ {Uj　}ヾミｲ　　　 {　＼　}　}|　 V　/　　_）　　暴　　（_. ´r'⌒
　　　　⌒)ノ　 |　ドこzﾝ八三}　　　 ,ィ＼/⌒ヾ￣ヾﾉ_ノ...　　_）　　す　　（_〃
　　　　　(ｿ⌒ヽ!　ト--ｲ ⌒__,ﾊ　　,ィシvく}了ミy'´７´l}_, -‐..　_）　　る　　（_.′
　　　　　ﾚ)　　 !　ト--ｲ (　ﾉ `ｰべ⌒ヽ>y' 〃, -┴┴ﾐ､_}_}_._）　　つ　　（_
　　　　　ヽ)､___,>､ト--ｲ )）〈　　　　　ﾄ㍉チrく　　　　／／..　_）　　も　　（_ﾞ_
　 '⌒>‐ミ､＼)こZヾ--ﾍ{{　l|　 y' ゝヾミﾞ)'}|≧＞､　/ /ﾊﾞ⌒ _）　　り　 .（_.ﾞヽ
　　（⌒ヾ>ﾆKド､⌒Yく_／ヽj}　人_ゝ__＞==1 r彡"´/ / | |. 　 _）　　で....　￣＼_
　　　 ,ィ　￣ﾞVソ,イﾉ＼__ム丁了)ﾉr'ン´フﾉィ彡/|　|　ヽヽ . _）　　し　 .（_ 　弋
　　 / /　r‐ﾍ｀Y　{　　 [二[| ,勹７7´￣シ三彡'/|　|＼ヽV.._）　　ょ.　　エ　　_ノ
　　{　{ 　ﾄZべ.」　|　　　[三}〒ﾗ７7 (_)(_) r三/ / |　|＞＼f. _）　　う.....　ロ　　ヽ
　ヾl　|　　l三ｨ∧　l　__.　[三}⊥.ｲ工===ァべ/ /,ィ|　|／＞l{...._）　　？　同　　ム
　ヾ, ヽ　 {三N>}　Y二ヽ｣ﾆ/l⌒ヾ´　／　　{O}___」　|／rくゝ.ﾞ_）　　　　人　　 __,)
　　 >、＼缶jfハ　＞n' fy' l ⌒y} ／／⌒＼／rﾍ　l／　/ ／⌒Y⌒Y..　み　　`ヽ
　 /∧>､_/フｲ/7-Vきy'/1　|(⌒)|}.／|ﾄ､　　　＼j.ﾊヽ.　//)　l|　// 　　た　　　ノ
　 !{ﾆ//／,イ//／∠７/Zl{　|ィ^トl|＼.j| ﾉへ.＿___}へ.　V/´　ヽV./　　　い　　く
　ゞ〃'Tヽ〃´￣￣〃⌒l　 VﾊVj　 }ソ　　　　　　　ヽ＼　　／/　　　　に　　　ゝ
　ケミ三彡"　　　 /　　ゝゞ= 'ノ二／　　　　　　　　＼ゝ" ／　　　　！　　　ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　【焼かれる亀】　※画像はイメージです

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そんな占いがあったんですか」

.
893： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:01:31 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼　　　　　　　「やる夫達、厨二病罹患者の間じゃ割と有名だお」
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　/　　:|　　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　ヽ　≧o｡
　　　　　　 ,′　/｜　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　　 |　　　{
　　　　　　:.　　/　:!　　　　 |:　　　 |　　 |　　　　　 |　　　|　　　　 |　　 ′
　　　　　　f　 /　/l　　　　 :|:　　　 |　　 |　　　　 /　　 :|　　　　 !　　/
　　　　　　|／　〈 :{:　　　　 | ――‐┼‐､｜　　　 :/＿_ 　 }　　　 /　 /
　　　　　 {{　　ﾍ!:　　　　　㌣斧芋羽ﾐ　/!　　　 xzzzx　 /　　　 /　 /
　　　　　 : Ⅶ　　ﾟ，　　　　:ゝにf//(_　　 :|:　　/ん//} //: 　　 /　 /
　　　　　: 　Ⅷ　　　ﾟ。　　　 | 乂//ツ　　:|: 　/ に/(　 ,′　　 /　 /　　　　　　　　　　「亀涙目」
　　　　 / 　 Ⅵ　　 } ﾟ，　　　:|　　　　　人／　｀¨¨~ / 　　 /　 /
　　　 /　 / ∨{//// ﾟ。　　 :!:　　　　　　　 ,　　　 / 　　 /　 /
　　　 / ％77/‐=≦{ 　，　　ﾟ＼　　　　　　　　ｲ　　 /　 /
　　　／//////／＿___ ﾟ，　　ﾟ，＼　　　　｀　　　 /　　　％　　′
　　　∨///＞f//////{　ﾟ。　ﾟ，/:＞　　　　＜ /　　　ｲ　　:/
　　 / ゝ‐≦　:{//////ｉ　　，　ﾟ，///:＞＜≧o/　　／ ! 　 /
　　,′　　　 ≧=‐ミｔ､!　　ﾟ，　ﾟ，//{――///　イ　 {　 /
　 /　‐=≦: : : : : : : : : : ﾟ。　　ﾟ。　:}:. ＼／ゝ-,′/ :!: 　ｉ: /
　f: : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾟ，　　ﾟ，ｉ:.:.:./:.:.:.:.:} 〈／　 :　　 {/
　{: : : : : : : : : : : : : : : : : :.∧　　}ヾ:／:.:.:.:.:/￣|　　｜￣＼

.
894： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:01:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　「その後、卜部氏は平野神社に仕える『平野卜部』と吉田神社に仕える『吉田卜部』に別れる」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　＿＿_
　ご　　こ　　　　　　　　　　　／ _{Y}. ｨ‐‐-＼　　　　　　　　　　　　　　　よ
　鑑　 .の　　　　　　　 /. -=:;;;;;;;{　･　_};;ヽ.rﾍ　　　　　　　　　　　ろ
　賞　　.A　　　　　　　　 '´ ･　､}⌒ゝ'.j__yヘ;⊂　＼　　　　　　　　し
　下　　.A　　　　　　　　　/､y_j_,y' __,､Ξ 　ノ( '.;;;〉__/　　　　　　　　け
　さ　　を　　　　　　 /{;;;;i u　ﾉ～ヘ､_､⌒u};;;;;;;;,ヽ.．-　．　　　　　れ
　い　　二　　　　　　 ./ _ﾉ`ｰ､{く＋＋+/u ﾉ( ﾉｨｧ≦．__　★ ＼　　　　ば
　　°　時　　　　　 {　|;;;;;;;;;;;;}、ヾニ´u _⌒ｲｲ r⌒'.ﾞ,　u .≧､.‘,
　　　間　　　　　　　ヽ_｀ー､;;;V;;;;;;;ｧ= ゜ ,､ V. ､ﾞｰ"ﾉ　 / ,ｨ=､'.j
　　　程　　　　　_l_ ｌl　　￣´|;;;;;;;;;;/;;! iﾞΥ '. {uノ(￣　　 {　､__ﾉ }
　　　度　　　　 ┼　　　　　ヽ:;;;;/￣￣￣｀ﾞ. ⌒　＿ u ﾞ､_..ノﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　７　　 u 　　ヽー-<t++>､ u　 .'　'.
　　　　　　　　　千　　　　 {　 u ／￣￣ r､≧z．二．>r く　　}
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　ﾉ､　（　＿／|(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/υ|　　　ﾉ
　　　　　　　　　：　　　　 /　　>､､>＿＞´,二}￣|´　　乂_／
　　　　　　　　　　　ツ　　　ノ　／　|;;;;ﾄ.　 {　r' 　　 /
　　　　　　　　　　　　　 /　／　　 ‘;;;;} ヽ.ヽ´〕,jr‐ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　 {　< 　　　 {;;j 　＼＼´

　　　　　　　　　　　　　【平野卜部、吉田卜部の対立】

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　「やがてこの2つは対立をしていくことになるが、ここでは触れないことにする」

.
895： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:03:10 ID:umnONpBw: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　_ノ　ヽ_　＼
　　　　　　 | 　（●）（●） |　　　　　　　　　　　　　　　　　「この両卜部氏の役割はやがて
　　　　　 |　　（__人__）　|
　　　　　 |　　｀⌒´　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神祗有職に関する諮問に応じることが
　　　　　　 |　　　　　　　}
　　　　　　ヽ　　　　　　.}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　主なものとなってくる」
　　　　　__,_,,.ヽ＿　　　ノｰ- ､
　　　　ハ　　/ 　Ｖ又ｲ ::::〉::::::i:
　　　　 }　ヽ〈　　 l |;;|ﾉ　/::::::::::i 　-,,_
　 r iY'ﾉ.;;　 }::ヽ　　l|;;|　/::::i::::::::}‐　|　||
　.|| | ﾉ:::: 　 }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ |　||
　.|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: 　 |　||
―──.::::::::::::ノ.:::/　/　　　彡}――─────
　　　　 "￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'　　　　　　　　「？ちょっと良くわからないんだけど、
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　　　　　　それはどういうことかしら」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

.
896： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:03:27 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「さきほども少し名前が出てきた神祇官とは、
　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼　　　　　　　　　　朝廷における祭祀を司る役職だ。
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|　　　　　　　　　　　卜部氏はその神祇官の下で、かつて下級官吏として働いていた」
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
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　　　　　　　　　　　 rﾍ_彡'...1................................|...................＼
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　　　}..........|......................'.../../....‘............................ﾘ....................i......................|
　　　}..........|.....................{./....|.........‘,....................../........i.............i......................ﾄ､　　　　　　　　「公務員というわけでありますか」
　　　|..........|.....................|{......}...............................从..........}............|.................... |
　　　|..........|.....................|l...从.......{...入.................〉V__∧＿___j......................|　　‘,
　　　|...... 八.................. {l..__∧..斗--ﾄ､............∧...ﾚ1 }∧.....|....................ﾘ　　　'
　　　|.............‘,................ |....{ 　〉..|=...| ‘,..........i　Vィ刋芹刈ト.................∧
　　　|...i...........‘,................〉ィ刋芹刈ト､. '.........|　　 V廴::::ﾘi..》............/....|i　　i
　　　|.人...........‘,..............《　V廴::::ﾘi　　ヽ......|　　乂辷ン.............../.......|| 　 i　 i
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.
897：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 23:03:44 ID:AW8nf466: 切り捨てるものが無いと、このスレのお話が10年コースにｗ
ｿﾚﾓｲｲｶﾅ
898： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:03:50 ID:umnONpBw: 　　　　　「そして有職とは、儀式や行事、儀礼や官職についての知識、

　　　　　　　　　　あるいはその知識を持つ人のことだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .-─ ｰ- 、　　　　　 v　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ、　　　　　　_ゝ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　＼　　　　 ( ￣｀ー'- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　＿,.ノ、　,ヽ､,__|　　　　rへ、____　　 'ヽ
　　　　　　　　　　　　＞┴、 |　　　（　●）　（ ●).|　　　　{　　｀､、ヽ__,. ┴、
　　　　　　　　　　　/　{　　〉 l　　　｀　 ´　､｀､´ |　　　ヽ　　i　〉'　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　＞{ .|　　　　 ,′　ﾉ､　 }　|　　　　 |　　l／　　, -ー '´ ｀､
　　　　　　　　　　j　　　 /　 |　　　　｀tﾆ"__, ﾕ′ !　　　　　|　ﾉ　　/　　＿　　}
　　　　　　　ノ ´　　　/　　　へ　　　 -ｰ- 　 ,　　　　　'､人_,.ィ　　/::::... x､ {
　　　　/⌒ン　　　　　ノ　　 /　　|ﾍ､　　　　　　 ,　　　　　ﾔ　　ゝ-ィ／　　 i
─ --/　/　　　　　／　　 /　　 ;　 }　　　　　　丿　　　　　　　{　　　 ,ﾗ　　　 {_
::::::::::ｲ　　.:...　　 r'´ 　　 /　　　j　 |ト､￣￣￣ﾉ､　　　　　　　＼　　 i　　　　　ﾄミヽ＿
:::::::::::l　..: :: :::..　　　　 /　　　 ; 　ﾘ　　7ｲ´:::::::｀VL　　　　　　　　｀ヽ　　　　　　 j　}:::::. ＼
::::::::::::| : :: :: :: :: :: :.　　　　　　　　　 |ゝ」｀ヽ:::::::/ 　λｰ-､_　　　　　｀‐ｧ､　　 ./..::ﾘ:::::::::
:::::::::::::! :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: .. 　.. ..　.,ﾉ　　　ﾉ:::::::::ヽ　　 i:::::::ヽ｀ー─-､＿〈 ::ヽ､_/:::::/::::::::::
:::::::フ/　:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.イ ∧ 　ｲ::::::::::::::::.| 　 |::::::::::::ﾉ::::::::::::::::::::::ト､　:::::／:::::::::::
:::::/r'　.: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ／::::::　∧　 |::::::::::::::::::| 　.|::::::::::::::::ゝ:::::::::::::::::::＼￣:::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ　　　　　　　　　　　　「つまり、神祇有職というのは、
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/　　　　　　　　　　　　　　神祇や祭事への知識、
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|　　　　　　　　　　　　　　　　　ということになるのかしら～」
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

.
899： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:04:23 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

::: i　;川: :.|:, :,':,;':,;',.:' :. ,: ';:';,　，: ,ゝ｀ ,　　　　　　　　　'; :. '` :, :' ､ゞ´ ,ソ:,:' ;. ;,: ゝ|ﾞ.:.|:,､: :|､:j i; : : :::: :
: ::i　;!州: :!:;，:ゝ､;.:' :. :,ｨ:';: :, :,.イ　　　　　　　　　　　　` ,:、` :, :',.:`:Y´:,:':,: :,く:, :,: ﾞ:, | ｀ ::| ::| !: :: : :::
:. :|. :!ﾉ :!:.:!::..,ゞ:, ､ :.　:,:' ;. ;,: ゝ　　　　　　　　　　　　　　,.:'` :, :'´ ,‘ ,，;::!:.,ゞ;,: ,ぐゞ|:, 川;.::| ! 川 : ::
　:|..:川人:!;,;':,:'`:,: ,: : .,ゝ; :': ゞ` .、　　　　　　　　　　　シ` :, :',.:` :. ﾉ:;,;':,:'`:,: ,:, :,':,;;:';i ，:,:,ゝ| |: : ::: ::
. ::i从::川::|: .| !:.,:!:, :,.ィ:, ): :,ゞ｀::.､,，､　　　　　　　,，- ､ｿ` :, :'　´ ,ソ!;,;':,:'`:,: ,: : .,ゝ; :' :,､ﾊ:|,，-,､ : :
.!;:川:《:!::!ﾞ|ゞ;::!:.,ゞ;,: ,ぐ:.､ー――――――――`;シ` :, :'―:,` :,そ― ;`り‘ ,，:,:':,: :,く:, :,: ﾞ:く≦ソ : :
: 《:川: ! | |::;|:;':,:ゝ:,.､:､ |::弍ニニニニニニニニニぞ; :' ` ,: : :, 、ニ!:, ,.:` :´ ,ソ',.:' :. ,: ';:';,　キゞ :　i !
: ::|リ:! |.:i:.|;;:':Y´:,:':,: :,く:, :,: ﾞ:,｀ー――　┐┬――弍ミ:x.､ ;, : ' ` :,シ`:, :i :.そ:, ､;,;':,:'`:,: , : :|`´ 川 .!
.: :|ｿ::!ﾞ川 !:,';;':ゞイ:i:!`　、:,: ,:ゞ-｀　　　 .!　|　　　　ーイ:.,':`;, :' , '｀ゞ,.:` :´ ,ソ:, :,':,;':,;',.:' :. : :!　/ :!:! !:
.: :|ｿ::!ﾞ川 !: |:|ゞぐ｀;|:,、:ﾞ｜:,ゝ　|￣￣￣i　.!￣￣￣戈ゞ;'`:,::　,￣: ., ::‘,,! ,:, ,，!:,';;':ゞイ:i:!`ｰ升≧=≦
: ::|リ:! |.:i:.|`:!:!:,:':,ゞ,;'; ,:ゞ;,:':,ゝ　.￣￣￣!　|￣￣￣￣ ` ､:;. ` :, :':.￣,;:`|: ,|,.:` :´ ,ソ::,'｀ヾ､,..イ : :｀ヾ
: 《:川: ! | |,;'|:|;:'´｀ヾ! :!`| |`　　　　　　 !　|　　　　　　　　´ゞ:., :, ::|戈;: |`ﾞ|戈‘.:|:.::i　!戈:!:;＼ : ::!: :
.!;:川:《:! i∧.|:|｀`　　! :! .! !　　　　　　 |::::トｧ　　　　　　´｀ン`::,|:.,!; :'_|:|　|`:､シ!: :|:i:|: : :|川戈ﾏ
. ::i从::川: ∧.!　　 .| :| .| | . 　　　ﾏ二/:::! i　　　　　　　　`シ"|: |` |!|:| ri===ｧ!: :|:i:|: i :|!:|.!: :.`＼
　:|..:川人:!: :'i 　　 .!∧.! !　　　　 .|:..:|!:: |::|　　　　　　　 ,n.::;__j:::|戈!|:|:r.!: :i´ :!: :|:i:| i; ;|: !j: :ｌ: : : ヾ
:. :|. :!ﾉ :!: i : ::, 　　 !　.|| |　　　　　 .|.:.:|!:: |::|　　 ,，≦圭ﾊ|.:!.」_;L;|≧!|.|: :|:.::|　:|: :j: :! !:,:|　!: ::! : : :
: ::i　;!州ﾞ人: ∧　　 | __|| |　　　　　_.|:.:.|!:: |::ト=イ,，ﾞ ´ﾞﾟﾞﾟ´￣:|.:::|｀　 .!|:|: :|:.::|　:|:..:|:!j ｌ: :j ::| ノ!: : : :
::: i　;川,': :∧ : :,二二||二二二 .,ィ:.:.::|:.:.|!:: |.:|´　　　　　　　 ├┤ヾ,,'!|.|: :|:.::|: :.|.: 川: : /,./ :./ : : :
: 人: ;,: !:. :. ∧ ∧　　|| ＿＿_　l: : :.::.|:.:.|!:: |;;|:.､　　　　　　　 ├┤ミ,.」|:|: :|::..| ,.;|:/:./:.:/ ./ ,ノ : : : :
/: : :＼:∨: : :∧ ∧￣ |_|＿,オ≧=- .|:.:.|!:: |.:　/　　　　　　　 ´ヾ｀｀!ー=!: :!: :| ｀7::/ :,:'.::/ /　,.イ : :
: :: :: :.∧:∨: : :.:＼::＼　　＜≧≡彡':|:.:.|! / .:/　　　　　　　　　　｀ヾ、≧::! .:|:,/≦イ_,ノ´　,./　! : :
: : : : : :∧::＼: : : :.:＼::＼　　｀ヾ三＞､ﾞ|/ .:/　　　　　　　　　　弌x､:`ﾞﾟ´＞=＜ : .　,.イ: : :| : : :
ノ:. :.／｀ヾ: : :＼、: : :.＼::≧= ､ミ圭彡/_.:/　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ｀ヾ从三乂≧=ヾ、ノ :,，:
,.イ´　　　｀ヾ:_:_!｀ｰ≦:∧￣｀_＿_ _,，´ .ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼!艾≧三≧≦彡イ :|:
., ,.ィ　,　　　　　　　_ ,，―＜ .ノ!-仝=イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　又彡イ≦三≧≡!人
i/,.'´, ＜￣￣＞＜　＞'::´￣|:..:|ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾソ戈三≦≧三
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　「そういうことだな、この時代から、僧侶たちも神祇を重視し始め、

　　　　　　　　　　　　　『神道』あるいは『神国』というものへの知識を必要とし始めた」

.
900： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:05:03 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「下級官吏としてその神祇に関わり続けてきた卜部氏には、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そういった有職に関する知識や経験が豊富にあり、

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　古典的、あるいは学問的な裏付けを得たい連中には
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　うってつけの相談相手だったといえるわけだ」
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |

￣￣　l　　　　　　/　　　　 |　　　　| 　　　　＼　　　　　＼
　　　 |　　　　 /　　　　　|　　　　| 　　　　　∧　　　　　 }
　　　 |　　　　 f　 |　　　 |　　　　| 　　　 /　}　　　　　 l__
　　　 |　　　　　|　 |　　　 |　　　　| 　　 |　　 l　　　　　 l　ヽ
　　　 |　　　　　|　 | 　　｜　　　| 　　 |　　 |　　　　 |　 l
　　　 |　　　　　|　 |＿_　　{　　　　| ＿＿|＿　 |　　　　 }　 l
|　　　｜　　　　 |　　　　ミ八　　 :| 　　 |　　 |　　　　 }　 |
{　　　｜　　　　 |㌢芯云丐ﾐ＼　 :|　/芯云丐ミ　　　 ,′ }l
‘，　 :|　　　　　|ゝｈr//刋　　ヽ　: 　ｈr//刋 /　　　　/　 /{{　　　　　　　　　　　　「さっき出てきた吉田神社の藤原さんも
　　　　{　　　　　{　{乂)こ少　　　＼{:　乂)こ少　　　　 ∧__　ⅱ
　　∨八　　　 ', i　　　　　　　　　　　　　　//　　　 ∧////　　　　　　　　　　　　　　　　　　　卜部さんに相談してたんでありますか」
.　　 ∨　＼　　八＼　　　　　 ,　　　　　　//} 　　 /∨,/＜　∧
　　　 ∨ / ヽ　　　＼}　　　　　　　　　〈//　　　/　 }/＼} / ∧
　　　　∨　　〉､　 ∧　.　　　　 -　　　　　 /　　／　 /}///ﾍ / ∧
.　　　　∨　//∧/ ∧　　　　　　　　ィi /　／　　　//}////ﾍ / ∧
　　　　　 ∨///∧/　:}　＿　ヘ _ ｡＜ﾆﾆ/／/ 　　 /_∨＼///ﾍ/ ∧
.　　　　　　〉////∧　:!/　　／{ニニニ／　/ 　　 /　　≧s。,// / ∧
　　　　　 /////// ＼|　　 /＿:}　　　　/　/　　　 /　　 /　　　}￣　/ ∧
.　　　　 ////＞/　　/　　//ｉ:ｉ{ﾆ＞＜:/　/　　　 /＿__/＿_ 　 }　　　/ ∧
.　　　 ,' ￣ア /　　/7777/ｉ:ｉ／i:i:i:i:i:ｉ:{　/　　　 ///////////ﾍ___ 　 / ∧
　　　 /　イ__/　　/=:∨,/i／i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:∨ 　　 ///≧=‐ニニﾆﾆ二:ミｔ､/ ∧
.　　/　 {二:/　　/ﾆ/／＼i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／/ 　　 /二二二ニニニニニﾆニ',/ ∧

.
901： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:05:38 ID:umnONpBw: 　　　　　「大体あってる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 __,ノ　ヽ､_　　　　　　　　　　　「さて、この後の展開は色々な時代の流れを景気良くすっ飛ばして、
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　卜部氏の子孫の一人に、ある人物の登場を待つことにする」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|　　　　　　　☆
　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ‐j　　　　　　　 |　　　_　　／
　　　　　　　　　　　　　　　_,ﾉ　＼｀ヽ., 　___ ,_ノ_／､〉　ﾌﾟｼｯ
　　　　　　　　　_, ､ -―＜　ヽ　　＼.__　　ΛУ ーヽ====､
　　　　　　　／- ､　　　　　　　ヽ　√::､Y r　V´　`ーヽ　(__ }
　　　　　　丿　　　　　　　　　　 ∨｀ヽ:::>-〈7　　 `ーヽ (____ }
　　　　　　{ 　　　　　ヽ　　　　　　　　　∧:::/　　　ｨ　/　(___.ﾉ
　　　　　　i　　　　　　　ヽ　　　　＼　　 _/V　　　 /-"　 (__ }
　　　　　　i　　　　　　　　ヽ　　　　　 /(　＼　イ〉________Jj

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　
　　　　　　　　　　／　　 __,ノ　｀⌒　__
　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）(__＞-､
　　　　　　　　　 | 　　　（__γ 　（___／¨ ヽ,
.　　　　　　　　 |　　　　 {　　　 (__／ｿ￣',
　　　　　　　　 |　　　　　　>､　　　　ヽ-<∧
　　　　　　　　　ｒ‐j､､　　　　(__,..＼　 γ´¨ ＞;　　　　　　　　　　　「時は室町時代、
　　　　　　　　_,ﾉ　＼｀ヽ., ___ ,__ へ＼{　　　　 }
　　　　　　＜　ヽ　　＼.__　　　{√ヽ￣`＜＿,.ｲΛ　　　　　　　　　　　　かつて卜部氏の本流であった平野卜部の勢いは既に無く、
　　_　＜　　　　　ヽ　√::､Y r ﾉゝ　　 V 　　, . ハ
／　　　、　　　　　　 y´ν⌒v:<ノ　　〈'7￣　　ヽ　　　　　　　　　　　　　吉田卜部がその主流となった時代だ」
　　　　　　　　　　　ﾉノ　　/ λ､　　　　　! 　　　　　 :.
　　　　　 !/　　　　{　　　　　　 λ　　　　ﾍ　　　　　　.{

.
902： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:06:01 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　⌒　
　　　　　　　　　　｜　　　 ( ●)（●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　「この時代、両卜部氏はそれぞれ『平野』『吉田』と改めているので、
　　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 | 　　　　　 |　　　　　　　　　　　　これから先はただ単に平野、吉田ということにする」
　　　　　　　　　　　 )　　　　　　　|
　　　　　　　　　_.. il'ヽ、　　　　 , ノ.
　　 ,r￢;;――''ﾞ};;;;ヽ　｀'丶__ _ι　
＿/ ;;;;;;; ヽ　;:;:;|､,;;;;＼　 _/'',ヽl-..,,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: ヽ　　 .,,ﾉ'"゛ﾞ''ｨﾞ'ッ' l ﾞl､　 '!ｉ-､
;;;;;;;　 ;:;;;;　 ,!　　　＼　｀'､ヽl,"l　　ヽヽ
;;;;;;;;;;　　,　l;;;　　　　 ´'-、 `ｉ, ﾞ｝ｌ　　 l　 l　　　　　　　 _＿＿＿
;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;; l;;;;;;;;;;;;;;　　　　｀''､　ｌ,l,' ......　 l;;　l　　　　　 _」ｼ,!:: 　　 |
　ﾞ),;;;_,,../ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ll ／ ;:;;;;;;|;;;: |　　　 _,i'ﾞl''/］:: 　　　|
;;;;　ﾞヽ　`'､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j;;;;;;;;;;;;;;;;;;,!'O;;;;;;;､;;;l;;;　ヽ_,／lﾞl 〔 /ｲ: :　　 |
;;;;　　＼　',,;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;l;;;;;l;;;;;'''″;;;;;|,', ゞ'''父二ﾆ=!
;;;;;;;;　　｀'､ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;O;;;;;〕;;;〔;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ､ﾘ″
ヽ;;;;;;;;　　 .ｿﾐ.;,,.;;;;,,;;_丶|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;,!;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;_..-'"゛

　　　　　　　　　　　　＿　＿_
　　　　　　　 .　 ´　　　　　　　｀　ｘ≦7７
　　　　　　　／　　　　　　　　　＜,/////
.　　r≠≦７　　　　　　　　　　　　　∨//ﾊ
　　 ∨/// 　　　 /　　、　　　　 ∨/
　　　｀¨¨′　　　 ′ i　　|{-‐、-　　 ′　i
　　　　 i 　　　 !| !ノ　八{　＼ヽ. 　　　 |　　　　　　　　　　　「ワカリマシタ」
　　　　 |　　／八ﾄ､　 /　ィ笊ミx‘ 　ｉ　 |
.　　　ノイ　　　ixf笊ソ　弋うﾘ　ｉ　 |i 八
　　　　　八　　 {弋う　　　　　 ,,,,,　′ 八　‘，
　　　　　　　ー　ゝ ,,,,,　　'　　　　厶イ　　|{　i
　　　　　　　　ｉ{　人　　 c　　イ{　 i 　八 ′
.　　　　　　　八{　 i　≧=‐r＜＿jハノ}／
　　　　　　　　　＼{ ゝ⌒ノ|{　　　ヽ
　　　　　　　　　 ,.　イ　八　　／｀　　、
　　　　　　　 /　 ,　ヽノ,:f^V7　　　　　 i
　　　　　　　　　i　 /＿　/:::i ____ 　/ 　　 |
　　　　　　　　　|　f,//,'/::::::|/////　　　　,
　　　　　　　　　|　|///,:人::|////　　　　/
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903： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:06:20 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「ちなみに、徒然草の筆者である吉田兼好もこの一族だ。

　　　　　　　　　　　　徒然草の中で有職故実について色々書かれているのはそういう背景があるからだな」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　＿_　, -‐-, -r‐-　..,_
　　　　　　　　　　／::::::::::ﾉ｀Yﾆi　八::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　／::::::::::／　／　　＼　丶　::::::::::ヽ　　　　　　　　『最近は帝の不興を被った時に靫をかけるって作法なんかも
　　　　　　　　 /`'ー='´　／　　　　丶　　｀　ｰ-ﾍ
　　　　　　　　　　｛_　　 _,／ ,　 '"´￣｀丶　｀　､_ 　　}　　　　　　　　　　しらねえ連中が増えてきやがったぜ』
　　　　　　　　　　/　￣x≦.._＼　八　／ _,.≧:ｘ　　￣ヽ
　　　　　　　　　 ,'　〃　,,;;;;;;;;ヽ ≧≦　/　,,;;;;;;;;ヽ＼　｜
　　　　　　　　　 |　/ﾍ　;;;;;;;;;;;／,　　　､＼ ;;;;;;;;;;;ﾉ＼l 「ヽ
　　　　　　　　／| ,'　　ゝ-‐ / くﾉ　　ヽ.)　}ｰ-‐' ﾆ　｜|　ﾊ
　　　　　 /　//　　/し～ゝ __,,.　---＜⌒ ｰ')　　ヽヽ　|
　　　　　　　{　//　　丶-‐'ﾆ　-‐…　' "´　￣´ノ　　　} ∨
　　　　　　　∨/　　ヽ　　　　　 --‐ ''　　　　　　　ﾉﾉ
　　　　　　_ >!　　　　　　　　　　　　　　＿_　∠／＿　　　　　　　　　【吉田兼好】
　　　＿／〈　ゝ、　　　　　_,,..　　-‐=ﾆ二¨　_　　　　　　＿｀ヽ
　　　＼　／　　｀≧=　　　　　　　　　　　　　￣｀ヽ- 、　｀＼}
　　　／ )/_,＞　´　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼丶　＼
⌒>　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼く.、
　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼j＼
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

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904： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:07:06 ID:umnONpBw: 　　　　　　　「さてここで、唯一宗源神道と呼ばれる独特の宗教観を作り上げ、

　　　　　　　　　　　吉田神社を激変させた人物を登場させよう。

　　　　　　　　　　　　　　その名を吉田兼倶という」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

.　　　　　　　　　　　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;, - ‐- ､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
　　　　　　　　　　 ,!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,.- ´, ´　　｀ .、｀ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
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　　　　　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、.　人　　　.　ノ　　,∠　, 、:;:;.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾉ
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　　　　　　　 ,l:;:;:;:;l　　_,,　'"´　｀ゝ l:;:;:;,ヾ、　　　　｀ゝ、: : : : !:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
　　　　　　　　 |:;:;:;:;:l　／　　　,,,,ｨ''´　|:;:;,′ ｀ゝ、.＿_,,,,,,..-ヽ: : :l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　　　　　　 |:;:;:;:;:l　´´´7´.i.　　　　|:;:,′: : : : : ヽ: ヾ: : : : : : :ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｌ
　　　　　　　　 |..:;:;:;:;!　／／　　　　.|:;,′: : : : : : : ｀、: ` 、: : ,ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　　　　　　　/:;:;:;.:;:;! /　,´　　　　　　!,′: : : : : : : : : ヽ:: : ﾞ!: :,ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/
.　　　　　　 /:;:;:;:;..:;:;|,′,　　　　　　　/ヽ、: : : : : : : : : ｀、: :ヽ,ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀ヽ、
.　　　　　　ﾉ:;:;:;:;:;:;:;:;',　!　　　　　　　丶ノ: : : : : : : : : : : :ﾞ､ : ,ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;:;:;:;:;:ヽ
　　　　　／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:', l　　　, ｨ,'ﾆﾆニﾆﾆニﾐﾑy;、: : : : :! ./:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞl
　　　／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;',!　 ,ｨ'r'''´　　　　:: : : : : : : : ｀㍉､: :l/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
.　　（:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽﾐ/　　　　　　:: : : : : : : : : : ｀ヾ/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼　　　　　　 :: : : : : : : : : : : : :/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　　　　　　　　　【吉田　兼倶】
　　　　　＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼　　　　 :: : : .: : : : : : : :／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
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　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀`''ー‐ー‐ ''"´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　「神道……日本の宗教の一つだったと思うけど」

.
905： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:07:26 ID:umnONpBw: 　　　　　　「あぁ、色々不足してるが間違ってはいない。

　　　　　　　　　そしてその中で兼倶が確立した『唯一宗源神道』

　　　　　　　　　　　　　　　あるいは『吉田神道』と呼ばれるものはそれまでの神道とは少々毛色が違っていた」

　　　　　　　　　　　　　　「解説を求めます」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､
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　　　　　　　　　　 ,..＜/////,＼// ｀, ,´/,／///'///ミ:x
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　　　　　 j　　　　　 i 　　／　　｀'{　 .}/　ヾ:‐=!　　 |　　　 'ﾕ
　,r‐‐ -　./_　　 _,......,_　|.　　　｀ '　.,_　＼/　　冫＿＿ |　　　　ﾑ
. 弋　　　￣　　　｀ヽ、　　　　｀〆,.　'　´　￣￣ﾘ　　　　　ﾑ
　　｀'　.,_　　　　　　　　　　｀"'' .､　　　f　´ 　　Ｏ　　 ,.{ 　　　　ﾑ
　　　 /｀ ' -､　　　-､　　　　　　ﾊ. 　 |Ο　　　　　　 / ﾏ　　　　　ﾑ
　　　 ,'　 / 　.!　　　　｀" ‐- .　　 ',　 |　　　　　　 /　　ﾏ '_,. -‐ 　　ﾞ､
　　　 ,'　/　　/　　　　　　　　　　　 ',. | 　　　　　 ,'　　／´　　　　　 }
　　　,'　′　/　　　,.′　丶　　､　ヽ!　　　　　０　/　／　　　　　　　 /
　　 l　　　/ 　　 ,.' |:　　 |､:　　ﾐ､　＼　 ,　　　,'／　　　　　　　／
　　　｀ x/　　　 /／|:　　　| ﾏ　　､＼　　＼　　　 {　　　　　　　　／
　　　　 /　　　 /'´　 |:　　　i　ﾏ　　､｀'ｘ .,_}　　　.ﾑ　　　　　／
. 　　 /　　　 /　　./| 　　 |.　ﾏ　　､|　　　　　　　ﾑ　　／
　　　 {　　　./　　./　! 　　 l.　ﾏ　　　､　　　　　　　ﾑ .／
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
906： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:07:53 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　「非常にざっくりというと、神道と言うのは天照大御神を頂点とした信仰だ。

　　　　　　　　　　日本全国津々浦々に数多ある神社の根源は天照大御神に求めることができる」

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　｜　　.（ ●）（●）
.　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　 .|　　　　　　　|
　　　　　　　　　人､　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　「また、日本皇統の権威と歴史も
　　　　　　　　　　,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
　　　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7　　　　　　　　　　　　　　　天照大御神の子孫であるということを根幹にしている。
　　／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
.　｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_　　　　　　　　　　　　　　　こういえばどういうことか、外国人にも多少なりとも
　 '| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
　　'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　掴んでもらえると思う」
　　ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
　　 `,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
　　　 }:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
.　　　 }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼　ム:::::ヽ
　　　 l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
　　　　{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ

　　　　　 /|!　　　　　　|　/　 |　　|　　　　　　|　｀ヽ　　　.! ￣ヽ
　　　　　/Y　　　　　　 ! .!　　|　　|　　　　　　 !　　.|　　　 |　　　!
　　　　/　,|　　　　　　 | ﾊ　 ,|.|　 |ヽ/ /　　　 ,! |　i |　　　 |　　　 !
　　　 /　/|　　　　　　 ||__!＿|_ヽ__!_ | /　　　/　|　| |　　　 | 　　 .!
　　　/　〈,.|　　　　　　 | |,.ヽ=r=ヾ|　!ｲ　　 ./|__/i　!.|　　　 | 　 |　|
　　 ,'　　　＼､__　　　/ィi////cﾐヽ　 |　　/-_|ﾒ_|,A |　　　 .!　 ,!　|
　　,'　､　　　ヽ::ヽ　　 !| 弋辻り　　　|　/ ,.ｲ///ヽ!|　　　 .!　/|　|　　　　　　　　　「jud」
　 ,'　　｀ヽ､ヽﾉ::::､ | ヾ |｀￣￣｀　　 | /　弋りc'| |　　　 ,!　,! | .!
　 ! ｀ヾ､　 _ 「:::::::::::::!! | i|　　　　　　　´ 　,　ゞ＝! !/.!　　/　/　| .!
　 |　　|ヾ､-'´::::::::／ヽ! |'､　　　　　　　　　　　　//i |　 /　/ 　! .|
　,!　　|:.:.:/ T-イ　　　　 | ヽ　　　　　--　　　　//　!　 /　/　　| .|
../　　/.:/　 /i　ヽ　　　　|ヽ　　　　　　　　　 ,ｲ/ 　　./　/　　 !/
'　　 !:.:|'ノ/iii|　　ヽ　　　､＼　　　　　　／ /　　 /　/
'　　//iiii/iiiiii,|　　　ヽ　　　ミミヽ､　　イ　　/ 　　 /　/
　　/iiii/iiiiiiiii|!　　　　,}､　　ヾ|三ミi｀ i　|　 /　　ｲ　/
　/iiiii/iiiiiiｲ /　　　　/ ＼　　ヾ三ﾐ|!　|　! /　　/ !|　|
,/　ヾﾐiイ //　　　　/￣￣ヽ　ヾ三|!　|　V　／　 !ヽ!
' 　　　 / //　　　 / !　!　!　!＼ヾﾐ!　 | /／　　 !|

.
907： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:08:03 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　.　　　´￣＿＿　 =ミ
　　　　　　　　　　　／　　 x≦///／⌒　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　 ///////　　　　　　　　　｀　 .　＿＿＿＿＿
　　　　　　　 /　　　 ,/////,/　　　　　　　　　　　　　 ∨/////////＾
　　　　　　　　　/　　　　////,／　　　　　　　　　　　 ∨///////
.　　　　　　　 ′　　 ///／　　　　　／ , ｲ }　　　　　　 ∨/////
　　　　　　　　　　 Ⅳ´　　　　　　／　j/　}ハ　　　　　 ∨///
　　　　　　　 ′ 　　ﾘ　　　 /　　/ /　/　/　/‘，　　　　　　}'／
　　　　　　 /　　　 /　　　 |　/|　i /j厶'/　/　/　ハ　　　　　　トゝ
.　　　　　 /　　　ノイ　　ｉ斗‐ 七｢　　／　/ 乂　‘， i
　　　　　　　　八　 | ,xf竓斧ﾐ　　　／　　　｀　jノ　　 /
　　　ノイ　　　　　＼{'"んィ:::}　　　　　ｘ=ミ､　　′ /
　　　　　 |　　　　　　　　 i ｀弋こソ　　　　　　ん::} j}厶イ! ／
　　　　　 |{ !　　i|　　　八　　,,,,,,,　　　　　　　ﾋ:ン　′ 八{
. 　　　八ﾄ､　 |　　　　　ゝ　　　　　　　　　'　,,,,, /　　　 i＼
.　　　　　　ヽ＼ﾄ､　　 |　＜⌒　　　　 __ 　　　ｲ　　　 i|　　　　　　　　　「ナントナクワカリマス？」
　　　　　　　　｀＼　ﾄ､　＼＞　（ У 　イ　 |　ｉ {　八
　　　　　　　　　　　_＞　ゝ　｀　‐ yT爪　　}／jノ}ハ/
　　　　　＿,　　　{｢　　　　　　　 |i|　{
　　　/　　　　　　 ||　　　　　　　 , |i|　＼
　　 .′　　　　　　||　　　　　　／ノｉﾄ､＿_}丶
　　　　　　　　八　　　　／Y⌒＾ヾ∨ｿ　　＼
　　i　　　　　　　　ー　 ´ 　廴__ノ

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|　　　　　　　　　「まぁ、多少は」
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､
　　　 {. ／. . . . . . . . ＼∨. ﾍ: !. ./i{ |ﾊiヽ. .|: /. . . . . . . ｀´. /∧
　　　／. . . . . . . . . . . . .＼. ∧|./iii|. ||.ﾍii>.|/. . . . . . . .i. . ./ . . i
　　 / . . . . . . . . . . . . . . . . ﾍ. .'!. . . . .||. . . ..'. . . . . . . . . ∨. . . . |

.
908： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:08:21 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　「吉田神道は、そういう神道とは趣を随分異にしていて、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『吉田叢書』のなかでその理論を展開している。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　順番に紹介していくが、第一がこれだ」

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　_,ノ　ヽ､__ 　＼　　　　　r~
　　　　　　　　　　　　　　　　(● ) (● )　　_,-|、　　　;'
　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　r' l　|.lヽ　 r'
　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　 l　i　| lニﾆ;:
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 l　l, | l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　/　　　/ｨ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _　＜/ヽ__､_r'´　　　／/　　 /　　ヽ
　　　　　　　　 __ ,.　＜　　/ ／}　人　　　r y　　　　　　　 ',
　　　　　　　r´　　　　　　 j∧∧　/〈'--:´　Λ　　　　　　　l
　　　　　　/　　　　　　　　　ヽ:ヽ__〉ﾊ　　　 / ∨　　　　　　l
　　　　／　　　　Y　　　　　　　｀√:V ﾑ___＜　　＼　　　＼ !
　　／　　＼　i　　　　　　　　〉::::| ∧　　　　　 ∨　　　　〉
／　　　　　　＼i　　　　　　　　 i::::::|　∧　　　　　　ﾊ　　　　|
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　1：日本は千界の根本、万国の総本国である。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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909： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:08:57 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「日本を『神国』と言い、日本の根源より伸びる道を『神道』というのは、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天地とともに神明の顕れた神明最初の地であるからである、ということだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　万国はいずれも我が国を根本として成立したということだな」

　　　　　　　　　　　　　　　 .／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´ 　　　|
　　　　　　　　　　　　　-ｰー|　　　　　　　|ヽ________
　　　　　　　　　　 /:::::::::、::|　　　　　　 /ﾚy:::::::...　｀' ｰ-、
　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::ヽ__､____,.　"/::::/::::::::::::::..　　ヽ
　　　　　　　　　　　j:::::::::::l:::: ::::::「二二二 :::::::::::::::::::::::::::::::::::　＼
　　　　　　　　　 l:::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::／＼::::::::::::::::::::::/:::::::::::　ヽ
　　　　　　　　　 /::::::::::ｰ-ミ､:::::::::::::／　　　＼｀>- 、::l:::::::::::::::::　 |
　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::ヽ:::／　　　　　／／ノ~ヽ::::::::::::::::::　|
　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::／／　　　 |　　j　/ ,y　j⌒ 、::::／::::::∧
　　　　　　　/:::::::::::::::::::∨／___＿＿|＿|＿ ~└t_,.ｲ__√　 }ヽy ⌒ ∧
　　　　　　 /:::::::::::::::::∨　＼　　　　　　　　　　　　　　＼:ﾉ:::::::::::::: 　|
　　　　　　/:::::::::-‐‐┴､　　＼　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::::::::　|
　　　　　 l::::::::::::::::::::::::ヽ＿＿＼￣￣￣￣￣|￣￣|￣／::::::::::::::　/
　　　　　 ,.ト:::::::::::::::::::::::::::＼￣_`ｰ＼　　　　　 .|　　　|.／:::::::::::::┬＜
　　　　 /　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::＼ ` ､　＼　　　　　　／::::::::::::::::::::::|＞ーー-、

　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ　　　　　　　　　　　「ずいぶん大胆なことを言うのね～」
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

.
910： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:09:50 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「兼倶の主張の根拠として、『三国』という言葉がある。

　　　　　　　　　　　現代ではどちらかというとやや古い言い回しになるが」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ　　　　　　　　　　 | |　| ||:||：|| ||:|| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　［二二二二二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　　＿|_|＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　,'　　　　　.|:|　　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　＿_＜　　　i　　　　　　／.二フ　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ::::::::::--.､ヽ _ﾉ　　　、（　／‐ ´- ､　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .:::::::::::　:::::／￣｀ヽ. 　　 /　　　　二ヽ.| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..::::::::: 　 .:::::/　:::::::::::::.｀,　　/　　　 /　｀-'| |；| .| |
　　　　　　　　　　　　　　／ ..:::::::　　:::::::::::::　:::::::::::::::: ﾉ ._ﾉ＿　_.ノ　　　 | |；| .| |
　　　　　　　　　　　　 / v　::::　　 ::::::::r :::::::::::__,.-､,'　j::::::::::::::::〈［二二二二二二

.　　　　　　　　 ,.へ.　　＿__
.　　　　　　／　 __＼/.: : : : : .､
　　　　　　　 {　／: :厂∨へ、: : :＼
　　　　　　　 ×: : :/＞┴''¨¨ヽ: : : :.ヽ.
　　　　　 /: : : :,'´　　　　　ヽ : : : ヽ
. 　　　　 l: : : :.:l　＿_　　ｚ=＝ヽ: : : :':,
　　　　　　ｌ: : : :.:|'´￣｀　　　彡ﾆ､}: : : :.:',
　　　　　　 |: : : :.:ｌ. ,ｲ崇　　　　佖j 〉:i : : : !
　　　　　　 |: : : : :.〈弋ﾘ　　　　`¨´ ^!: : : :ﾄ､　　　　　　　　　　「えっと、三国志の？」
.　　　　　 !: : : : :ヽ　　　' 　　　 |/!: : l:∧
.　　　　　 |: : : : : ﾄゝ　　　,.-- ､　　 /|: : :!/∧
.　　　　　　 |: : : : : ﾄ､.　　ｈ　r┴､ //|: :/://∧
　　　　　 |: : ∧ :Ｖ:＞r､ | !-//〉.∨/!://///∧
　　　　　　 |: //∧: Ｖ:/! リ |//∧ヽVﾄ＜⌒ヽ/∧
　　　　　　　|/:ｲ￣＼＞l　　　　{／ﾉｌｊ　　　 ∨∧
　　　　　　ｊ//!　､　　/　　　　／　 | 　　 j　 ∨∧
　　　　　　 ///l　　ヽ/　　　／l　　 |―‐ :く　　 !/∧
　　　　　 |//∧　　,ｲ＿＿ｲﾐ=ゝ、　厂）.: :.:ヽ.　|/ﾄﾍ!
　　　　　　 |/l/∧　 { |'⌒ヽﾄ､:.∠ｊ／／} : : : :.i　|/|　ｊ
　　　　　ｊ! ∨∧.　`!､＿ﾉ !ﾉ: :>z彡　人: : : ﾉ　|/|
　　　　　　　Ｖ∧ 　`「￣¨ｌ: :.:.＼__／　ヽｒ'　　j/ｊ
.　　　　　　　　 V∧　 |　　 |: . : ::::::＼　　ヽ

.
911： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:10:04 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　(● ) (● )
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　「違う、その三国は魏呉蜀の三国だ」
　　　　　　　　_, ､ -― ''"...:::::::＼　::::::::::::::::::7、
　　　　　　　/.;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..-､_
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ｰ､
　　　　　 r ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: !
　　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:: |
　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'''丿;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:: !

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　　　　　　「三国人？」
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
912： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:10:20 ID:umnONpBw: 　　　　「それも違う。それは戦勝国敗戦国以外の第三者的立場の国家の国民という意味だ。

　　　　　　　ここで言うのは、古い慣用句になるが『三国一の花嫁だ』とかいうやつだ。

　　　　　　　　使ったことはなくても、聞いたことはあるだろ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　）ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　ヽ､,__＼　　　((
　　　　　　　　　　　 -、　　　　　　　　 .|　(● ) （● ）　|　　ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　ﾔ　 ',　　　　　　　　　 |　 (___人___）　 .|　 ,i'
　　　　　　　　　　　　　　　i. 　l　　　　 ,.-､　　　| 　｀ ⌒ ´　　 | .::.
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 j　　　/　/ 　　 .|　　　　＿＿__/./
　　　　　　　　　　　　ノ＿..ヽ-､′,' 　　　 ',　　　(_＿__././ﾆ｀、
　　　　　　　　　　 l .＿＿_　ヽﾉ　　　__ jﾊ. __ 、__ﾉ__,. -､｀ {
　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ　　　　　）ﾊ.‐ ' ´ ..::ヽ:::::::::::::: ﾉ,. -　　　ﾄｰ- ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ￣￣〕y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　ｬ　　　 '!,:::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　ハヽ一ﾆｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ_〉　　　i,::::::::::::::::..ヽ
　　　　　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::: 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::八　　／｀x--、:::::::: l
　　　　　　　　　　　　　/ .:::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::/:::::::::::::::＼:::: l

.　　　　　 ,.へ、　　　／⌒ ヽ.
　　　　　 /　　＼∠7: : : : : : :＼
.　　　　 /　／￣｀: : :／＼: : : : ＼
　　　　 {　/: : : ｢￣≧ﾚ√⌒ヽ: : : : :ヽ.
　　　　　∨: : : :.|:／　　　　　＼: : : : ヽ
　　　　　 ∧: : : :.|　　　　＿＿__,ヽ: : : : :',
　　　　　,':.: ヽ: : :|　　ﾉ　　｀￣￣　ヽ: : : : ',　　　　　　　　　「あ、はい～」
　　　　 {: : : : : : |-≠'　　　　彡三ﾆミ: : : : ﾄ､
.　　　 ;l:: : : : : : ! yz三､　　　　　xxｘN : : : |: :',
.　　　 ,':!: : : : : : l {/　　　　 '　　　　　ﾚ|: : :|: : ',
　　　　; :!: : : : : : Ｎxxx　　　　　　ｧ　　 l: : :!､: :.',
　　　 i: ﾄ､ : : : :Ｎ } 　　　 {/ : : : :/　　 /ｌ: : |∧.:.:',
　　　 |: !: : : : : :! Vヽ.　　　｀　ー'　　,ｲ::l:./:|/∧: :',　　　　　　　　　　　「おばあちゃんが、時々いってくれました～、
　　　　Ｖ: :l: :l: : :ｌ　〉ー＞､　　　／::|:::l∧j.//∧: ',
.　　　　|: : lヽﾄ､: `r:､　　´￣⌒ヾ...:::::::::l ///////∧: ',　　　　　　　　　　　　　あずさは三国一の花嫁になるよって、うふふ」
　　　 |: :.j､: : :＼|::::::＞=､＿＿ﾉ＿／ﾄ､///////∧: ',
　　　　 |: /: >=――‐| /ｊ rこﾊ　〉<ーｲ　＞＜////∧: ',
　　　　 |: :./　　　＼l {ﾉ｀¨¨ﾞ　{〉/　/ /　　　＜/∧: ',
　　　　 l: :{ 　　　　 ', V￣￣Yﾞ´　/ /_／　　　＼ﾊ: :',
　　　　 l: ∧　　､　　　Ｖ　　　 |ニ<_∧　　　 ,　　　 }ハ ',
　　　 l//∧　　＼　　/ 　　 .|＿__)　ﾄ､　　 /:　　　 ///j: :',
.　　　　∨/∧ 　　 >７　　　 !＿＿ノ　＼〈: : .　　////|: : i
　　　　　∨/∧ 　 / / 　　　 |　　　　　　ヽ: : .　{////!: : !

.
913： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:11:04 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　「この『三国』は、言葉の意味合い的には『世界』を指すものだが、
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　｜　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　この三国という言葉はもともと『日本』『中華』『インド』の
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　三つの国を語源としている」
　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ
　　　_, ､ -― ''"::::::::::＼　::::::::::::::::::7、___　　　_______________
　　/:::::::ﾞ　､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...／´　ヽ､,,,_____ノ
　　;;;:::::::::::...ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　ヽ､ }￣）
　｛;;;:::::::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ'　　　､ヽ .ﾉ￣
　　ヽノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::＼::::::::::／(　　　　　r_ノ|
　　（;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::::／⌒ヽ::::ヽ､y-ィ´|;;;;|
　　　ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;／....:::::::;;;;;;;;;;::）;;;::::::::::|;;;;|

　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|　　　　　　　「ヨーロッパガン無視であります」
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

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914： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:11:21 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　「この三国の古い国名は『日本』『月氏』『震旦』となり、
　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜　　　　　　　　　　　　これらはそれぞれ『太陽』『月』『星』を表す言葉だ」
　　　　　　　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　　 r＜: : : : /:|: :、￣r'　　＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　　〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ）: : :`く : : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　 |/　　　　ヽ:|　　　　＼|,＊
　＼／　　　　　 , ‐＜⌒|:ﾄ-- ､　　　／|＼
　／＼　　　　／::::::::::::::: ｿ::::::::::＼　　　　　｡
.　　　　　　 /:::::::::::;:へ、::::::::⌒ヽ::':,　＊
　　　　　　 /::::::::／―ヽﾝ／^ヽ:::::';:::',　　*
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　*　　　 !:::::::/　　　　　＝=､　!:::|:::|　　　　　　　　　「太陽の国、月の国、星の国、ですね～」
　　　　　 |:::::::!ｨ＝ミ　　　＿　∨::::!:::!
　　　　　リ::::| ,,,,,,　　.　´￣ヾ/::::/ ::',
　　＊　　ﾄ､|ヽ、　､_ _　 '''''/::::/ ::::::',
　　　　　 |:::::::::::ｒ､＿_ ／7-ィ:::::::::::::'、
　*　　｡　ｊイＴ｢ト‐ナ/　_ｱ / :::::::::::::::ヽ
　　ﾟ　　 / jﾚリ.ﾉ＞'"　ノ　/、::::::::::::::::::::':,
　　　　　ｌ / ﾚ'　　　,イ｢　ｲ　!:::::::::::::::::::::::!
　　　　　 | ﾝﾞ　　／ﾉ | 　 | /:::ﾄ､:::::::::;ｲ:: |
　　　　　ヽ＿／ｰｲケl 　 l/:::!:| |:::::::/ !::/
. 　＊　　 / / /　 l lヽ｀ｰｲ :::リ l:::::/　ﾚﾞ
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　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　／　（⌒）　（⌒）＼
　　　　／　 ::⌒（__人__）⌒::: ＼
　　　　|　　　　　|::::::|　　　,---、　　　　　　　　　　「なんか厨ニ魂がうずいてくるお」
　　　　＼　　　 `ｰ'　　　しＥ　|
　　　　／　　　　　　　　　 l､Ｅﾉ
　　　／　　　　　　　　　　　｜　|
　　（　　丶- 、　　　　　　ヽ_／
　　　　`ー､＿ﾉ

.
915： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:11:41 ID:umnONpBw: 　　　　「そしてその三国をそれぞれ天照大御神、月読尊、素盞鳴尊に見立てていて、

　　　　　　　　　　　　　　世界の中心たる天照大御神は当然、日本にこそあるということだ」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　,. - ￣￣｀゛　ヽ､
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼　　　　　【天照大御神】
　　　　　　　　/　　　　　 }　　　　　ヽ
　　　　　　　/　　| 　　　ハﾄ､ |　　　　’
　　　　　 /　　　l　　 /／　 i|,.斗─ 　| :|
　　　　　　 {　　 /|__ ./　　　 .ﾘ　ﾘ＼|　:| :|.　　　　　　　　　　 ,. ―-, -ヾ　　,.　: : :-.-..､
　　　　　　丶　　{´＼|　　　　　_, 　}　ﾊ/.　　　　　　　　　 /　　 / ,..-..ヽ/:,: :': ´:｀ヽ､: :＼
　　　　　　　　ｲィ＝ﾐ　　　　ィ＝ミﾑｲノ　　　　　　　　　　 , -, ': ／: : :ﾞ: ヽ､　 r:': : : ヽ:ヽ
　　　　＿　／|　　　　　　　　　　　/〉//У￣￣｀ヽ.　　　　　／:/: : /: : : : : : : : l:l:ヽ{: : ヽ: : ヽヽ
　　　 /　　｀ヽi＾ixx　　､__,　　 xxrvｨY´　　rニニｲ}..　　　　,､/_,_:_: : /ヽ: ／:＼: : :l: l: : ヽ: : : :ヽ:ヽ
　　　辷＞､　〉、`ｰ-､ .___ ,．-‐'　/} {　　/ 、ｘ‐＝ミ　　 /: : :|: : : ': : : }､: : : : ヽ/: :l: l: :l: : : ､: |､l
　　ｘ‐＝ミ　ﾉ/　｀ｧ　　〉r‐┤　 r‐':.／}＼{＿У　　　 }...../: : : l: : :,∧: : } ＼:__: :l: :/:ﾚ:l: :|､: : : : lヽ
　 {＿＿　＼|　 / 　 /　l ./| 　 |　/　 |　　ヽ∠ニニソ.....il::::::::::}､:::l　 !::/／ T: : :ト:/:,-/: |:i: : : : |
　　ゝ─‐ヽ　|　/ 　 ∧　|/ .ｌ　　|./　　　|.　　＼＿＿.　 l:i:: : :トゝ,|　ﾚ'　,=--ti:/ ﾞ´ =､,ﾚ: :l: : : :{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　! l: :iﾘ､<rc　　 '　弋ﾘ'´　　,ソ: : : :l: : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾi　.i ゞ' ､　　　　　　／|:l: : : :l:l: : : |
　　　　　　　　　　　　　　 ,.....:::::::￣￣::::::.....､.　　　　　　　　ﾞ､　 __ _　　　,.イ==,|:l: : : :l: l: : :|
　　　　　　　　　　 ,..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　　　　　　／ーr‐'´｀ヾ―-ゝ: : : : : : l:.l
　　　　　　　　　　　 ,.:::::::::::::::,//7//7//7､:::::::::::::::　　　　　　　　　　　/　　　　}.i:: :: :i: : l: : : :l: {　　　【素盞鳴尊】
　　　　　　　　　　 /:::::::::::/::´::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ,::::::::::　　　　　　　　　/　　　　　}.i:: :: ::､: :l: : : :ヽヽ
　　　　　　　　　 ,::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::､::::':,:::::::::: 　　　　　 /　　　 _　//:: :: :: ヽ: : : : : :,}
　　　　　　　　　 ,::::::::::::/::::::ｲ::l::::::::l:::::::::ﾄ､::::::l:::::l:::::::::::l
　　　　　　　　 i::::::::::::l:::::/ !:::l,:::::::!::::::::|　ヽ::l:::::|:::::|::::l
　　　　　　　　 |::::::::::::l"7ーl--､:::| ､:七''´ ヽ:::::! :::|::::|
　　　　　　　　 |::::i:::::下云ﾆtｫ　ヽ!　,ィﾆ云アl::l:::::|::::|
　　　　　　　　 |::::l:::::::| 弋zソ　　　弋zソ /ｲ::::::|::::!
　　　　　　　　 |::::|:::::::|:,　　　　　　　　 ,':|:::::::|::::|
　　　　　　　　 ,::::::|:::::::|:::.､　　　　 '　　　　, ｲ::|:::::::|::::|
　　　　　　　 /::::::::,::::::',::::::＞_ .　´｀　. _＜::::::,:::::::,'::::::
.　　　　　　　 /:::::::::::',::::::',:::::{//ﾊ｀¨´ ﾊ//}:::/::::::/::::::::::
　　　　　　 /::::::::::::::::',::::::l／ ////Y ////｀/::::::/:::::::::::::::　　　　【月読尊】
.　　　　　 /:::::::::::::::／l::::::l//////,.| l/////::::イ//｀ヽ_:::::::

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　「太陽、月、星の三光の源は太陽であり、この国名を以って

　　　　　　　　　　　　　　日本が三国の源の国であることを示しているというのが、

　　　　　　　　　　　　　　　　吉田神道の前提になる考え方だな」

.
916： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:11:56 ID:umnONpBw: 　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : 　 .、
　　　 / : :ト、へ : : : : : : .　イ. . :i　　　　　　　　　「こういう宗教的な話というのは、
　　 ,'　 i: |￣ヾ＼: ::i : : :|: : |: : :.!
　　ｌ:|: : |: |　　ﾘ　＼:| : : ﾄ: ::l: : :l　　　　　　　　　　　ガイドブックでどこまで紹介すればいいのかしらねぇ」
　　 |:|: : !:イ´_　　'￣___ヾ !ヾ:^l : |
　　 |:ﾊ: l: :代ｿ　　　'てｿ7:| ｆﾘﾉ: :|
　　　　!:!:∧// ,　　/／/ ﾘ-ｲ:|: :ｌ
　　　　ﾚ' 　＼　　 _　　／ヽ|:ﾄ、| ＿
　　　　　　　　`r「「l、イ　　 l:i　　　／ヽ、
　　　　　　　「 !　`　i/　　　ｌl:l 　／　　 i
　　　　　　　∧　　　/　＿/|:!／ /　　　 |
　　　　　　　|∧　　 ∨　　|／i { /　　　　|
　　　　　　 / |∧ 　　',　　 | ||　/　　　　 !
　　　　　　l　/　∧　 ∨　/| ll∠　　　　 ,
　　　　　　L/　{l　ﾍ　 ∨ ,| |/　＼　　/
　　　　　　 {　　ト、ﾍ　　＼/　　　∧/i
　　　　　　ﾍ　ヽ ` ﾍ　　　ヽ　 /　　|
　　　　　　　丶　ﾄ-ｲ∧　　　 } /　　　|
　　　　　　　　i　 |　!ｲ　i＼　　/　　　{
　　　　　　　　 }　!　||　∥ i`‐'　　＼　〉

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（ ●）（●）　　　　　　　　　　　　「しらん。
.　|　　　　（__人__）
　 |　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　過激な宗教関係者の怒りに触れても責任はとらんぞ」
.　 |　　　　　　　 }
.　ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　　 |　　　　 |

　　　　 ∨//////≧ｘ､___,， -‐　　　　 -=ミ __ｘ≦//////
　　　　＼////,／⌒ヽ　　　　　　ｘ≦/////／///
　　　　　 ∨〃　　　　　　　　　´￣∨/////／///,/
　　　　　　 ∨　　　　　　　　　　 ∨/,'／////,'/
　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　 ∨///////ﾊ
.　　　　 /　　　　 /　　 ′　　､　　 ∨/////′
　　　　 ′　 /　__ /　　 /　　　　‘，　　 ∨/／　　 |
　　　　 i　　 ,′ { /｀i　／ ! 　 }　　 | 　　ヾ　　　|{
　　　　 |{ ｉ　| 　 V寸ｘ､ i　|⌒ﾊ-j|　ｉ{ 　　ｉ　　　　八
.　　　八ﾄ､{　　i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ八　　 |　　　　 i
.　　　　　,＼　 . ゞ' 　ヽ´　ん心,　　　　!|　　　　 |
　　　　　　　ｉ{ 　ヽ{　、　　　　弋::ソ》　/ 　八　 i　　!|
.　　　　　　八{　八　　　　　　ノイ　 ′ 　 ! 　八　　　　　　　　　　「デスヨネー」
　　　　　　＼ﾄ､ヽ　　　　　　　 / }／ｉ　　八 /
　　　　　　　　　 / ＼`　__　..:::/／　　|　／／
　　　　　　　　　　　′　 }｢　 Y／´　　ノイ
　　　　　　　　　　ﾉ :}　 {{__, ｲ　　　　＿{{
　　　　　　　　　 j　/ 　 {:::::: ﾄ､＿__／￣｀ヽ
　　　　　　　　　/　,ﾐｘ　/＾Y´|//／　＿_
.　　　　　　　　/　///,'/::::/　｀¨´　／　　　　i
.　　　　　 /　///,'/::::/≧ｘ.　　/　　　　　 ,

.
917： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:12:15 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_　　　　　　　　　「そして吉田神道第二の要諦が、これだ」
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
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　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |
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　　2：神道を以って天地乾坤を超越したる宇宙の絶対的本体とする

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
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.
918： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:12:36 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/　　　　　　　　　「話が大きくなったわね～」
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 ┌────────、　　　　　「ま、これくらいの話の規模になるのは
　　　　　　　ﾍ　　ヽ,　　　　　　　＼へ...........　　　| |￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　 ':　　　 '、_／　　　　　　　　/::::ﾉ::::::::::::::::::::::| |　　 ,.-､　　　　　　 .|　　　　　　　宗教じゃよくあることだ」
　　　 :.　　 //＼　　　　　／::::/::::::::::::::::::::::ﾉ| | 　/　/'　　　　　　　 |
　　　　　　 ''"　　＼__／＼／::::／:::::::::::::::::::::::/ .| |／　/ ,ﾊ　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ､／　／　/ .ﾉ　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　＿__／:::::::::::::::／:::::::::::::/　　　　／　ｲ　　　　　　 .|
　　　　　　　　／...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　 / ﾉ　　　　　　 .|
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 /　　　　　　　 |

　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　, ィ´: : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　／: :/:/ﾆVi:ﾄ、=＼ﾆ＼
　　　　　　 /ﾆ/７/　　　l:|　＼: :ヽ:.:ﾍ
　　　　　　ﾚ': : i::l　　　 i:l　　　ﾍ: :i: :|　　　　　　　　　　　「否定はしないわ」
　　　　　　 i/:./:!:l　　　 }:ﾄ、　 }:ﾊ:!: i
　　　　　　/:./Aﾘ‐ｚ'´ 　ﾘ　二_ｷ|:l: :!
　　　　　 {:.{:.ｲ　r=＝、　 '~￣` |:|'^i
　　　　　　ﾚ|〈ﾊ　///　、　///　ﾚｊｿ
　　　　　　ﾚヽﾍ　　　-‐┐ 　 /:!::|
　　　　　　　　 |: : ＼　`¨´　／:.:.|:.l
　　　　　　　　 |: : i: |:`ト - イヽ: : |:.|
　　　　　　　　 |: : |/^＼　／ `Ⅵ :!
　　　　　　　___| : ﾊ　<> M　<>/ l:.ﾄ、
　　　　　_ィ´／|: ,' ∨三V三∨　i:.ﾄ -`> 、
　　　　「　　　 |/　　 L/i|ヾ」　　ﾘ　　　/ヽ
　　　　 |　ヽ　　　　　 |l　o　　　　 ∨　 l
　　　　 |　　∨_ oニ] 　∥　　 [__ o__」 | i　|
　　　　 |　　 {| |　|　|　　|ｌ　　　|　|　| |ﾊ l　|
　　　　 |　　 i| |　|　| 　 ∥　　 |　|　| |　l}　|
　　　　 |　　ﾍﾑ-‐┘　 |l　o　　￣`ヽ / 　|
　　　　 |　　　ヽ、　　　∥　　　　　ノ　　l

.
919： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:12:48 ID:umnONpBw: 　　　　　　　「ミーナサン、キニシタラマケデス」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　　　　　　￣｀丶　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/│　/ | 　丶　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　/ 　　　/|　'　 |　　 |　　　　　 '　　　│
　　　　　　　　　　　 / /　　　　/|_ 　:/ / :|/　:/|　　|│　　　　　| 　　 |
　　　　　　　　　　　　　 / /　　　　´/|⌒ﾒ|│:/ 　/-|=- |∧　|　　　八　　│
　　　　　　　　　　　　　 '　 |　　| /斗=ﾐ　 |/　　'八|　 /＼|　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　 |│　|　　lｲ{. ﾄ::(_ ∨／∨　_ァ=ミ.　|/|　　 |::＼::..＼|
　　　　　　　　　　　 |八　|　 | ﾊ.　Vリ　　　　　ト::(_ヾ、 |　　 |:: 　|｀⌒|＼
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{＼|　:i　｀　　　　　　弋.ンノ＾│　　:::　 |::　│
　　　　　　　　　　　　　　 /　　＼|　　　 '　　　　　　､､　　　　　厶イ:/::　八
　　　　　　　　　　　 / 　　 :人　　、　　　　　　厶イ:: 　|/::::　　ハ
　　　　　　　　　　　 /　　 .:::::::::::....　　 ´　　　　ｲ::://　　 .::/
　　　　　　　　　　　　　　|:｛.　　/::::／｛:::::＼__...,、　　　´　|:/:::　　　.::/　.:/|　l　|
　　　　　　　　　　　　　　|八.:::::::::/　　乂::::/{::r(|＿＿__／7:: 　　 .:〃　/ :| ∧ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾚ′　　 ∨厶|´ｌ/　　　　 |/{::　 .:::/{: .:/　 l/
　　　　　　　　　　　　　　　　 -─r┬＜ iL|l |　　　 -┴=ァー─＜
　　　　　　　　　　　　　　／|　　 |│ 　ノ人∨　　　　/ /＿_／⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　/　│　/⌒＼匕匸ﾌﾍ二二二ア　　∧
　　　　　　　　　　　　　　 |　　l　/ ／￣-―r' 　＼　　 /　　 / ∧　　　│
　　　　　　　　　　　　　　 |＼／　／／⌒ﾞ/　　　　＼/　　 /　　∧　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 l／　　　　｀二つ　　　　　　　　/　　　　＼　│
　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　／　/ﾆ二二二二＼∨　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　 /{　　　　イ　　 ,′　｛／　o 　 >ﾍ∨　　　　〈
　　　　　　　　　 / i| 　 ‐rく　 |　　│　　　　　　　　　　|　　　　　＼〉

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼　　　　　　　　　「サーニャちゃんもここに来て
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |　　　　　　　　　　このスレに完全に馴染んだようでなによりだお」
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

.
920： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:13:10 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　⌒　
　　　　　　　　　　｜　　　 ( ●)（●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　　「この思想を具体化するにあたって、
　　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 | 　　　　　 |　　　　　　　　　　　　吉田神道は主神として『国常立尊』を立て、
　　　　　　　　　　　 )　　　　　　　|
　　　　　　　　　_.. il'ヽ、　　　　 , ノ.　　　　　　　　　　　　　　『虚無太元尊神』と名付けた」
　　 ,r￢;;――''ﾞ};;;;ヽ　｀'丶__ _ι　
＿/ ;;;;;;; ヽ　;:;:;|､,;;;;＼　 _/'',ヽl-..,,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: ヽ　　 .,,ﾉ'"゛ﾞ''ｨﾞ'ッ' l ﾞl､　 '!ｉ-､
;;;;;;;　 ;:;;;;　 ,!　　　＼　｀'､ヽl,"l　　ヽヽ
;;;;;;;;;;　　,　l;;;　　　　 ´'-、 `ｉ, ﾞ｝ｌ　　 l　 l　　　　　　　 _＿＿＿
;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;; l;;;;;;;;;;;;;;　　　　｀''､　ｌ,l,' ......　 l;;　l　　　　　 _」ｼ,!:: 　　 |
　ﾞ),;;;_,,../ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ll ／ ;:;;;;;;|;;;: |　　　 _,i'ﾞl''/］:: 　　　|
;;;;　ﾞヽ　`'､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j;;;;;;;;;;;;;;;;;;,!'O;;;;;;;､;;;l;;;　ヽ_,／lﾞl 〔 /ｲ: :　　 |
;;;;　　＼　',,;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;l;;;;;l;;;;;'''″;;;;;|,', ゞ'''父二ﾆ=!
;;;;;;;;　　｀'､ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;O;;;;;〕;;;〔;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ､ﾘ″
ヽ;;;;;;;;　　 .ｿﾐ.;,,.;;;;,,;;_丶|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;,!;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;_..-'"゛

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート　【名前の読み方は？】
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. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　　　　　　『国常立尊＝くにのとこたちのみこと』
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　　　　　　　　　　　　『虚無太元尊神＝おおぞらのみことのみたましい』
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とよみます。
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
921： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:13:45 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「国常立尊は、古事記においては神世七代の一柱、

　　　　　　　　　　　日本書紀においては天地開闢の際に現れた最初の一柱とされる」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　『僕と契約して日本を作ってよ』

　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､‐- ､　　　　　　　　　　 , - ―.ォ
　　　　　　　　　　　　　 |: ＼　＼　　　　　　　　／　／: : :.|
　　　　　　　　　　　　　　 l: : : ヽ　　｀　　￣￣　　´　 /: : : : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　': : ／　　　　　　　　　　＼: : /
　　　　　　　　　　　　　　　　 У ,　　　　　　　　　　　　　｀く
　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　　　　ﾍ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　 γ::o,　　　　　　γ::o, 　ﾊ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ,､　　/　 i　　ヽ::ノ　　　　　ヽ::ノ　　.i　　ﾍ‐- ､__
　　　　　　　　　　　　　ヽ＼,　　､　　　　　､　_　 ,　　　　　 /　　　ﾍイ/,＞ ,
　　　　　　　　　　　　ヾ_｣　　 /＼.　　　｀´｀ ´　　　／ﾍ　　／イ　　　　＞､
　　　　　　　　　　　　　／ヾ,.､ λ　　｀ー‐ｧ----　 r一 '　　入／" 　 i＼　　　　＼
　　　　　　　　＿＿／　　　｀>く}ﾍ　　　 /　　　　　ﾍ　　／厶へ　　　　　＼＿＿　　ヽ
　　　　　, -‐" ＝　　　　　　／　　｀´　　 i　　　　　　 | ／　　　　＼　　　　　＝二ァ
　　　　　￣フ二__二,　_・／　　　　　 j　　　　　　 l'　　　　　　　　｀ｰ-｀､_三――"　　 ’
　　　　　　　　　 /　￣　　　　　　　　　　/　　 |　 /　　ヽ、　　　　　　　　　　　￣　　　　 /
　　, -､　　　　 /　　　　　　　　　　　　 / ､|　　|　,　　　　├‐- ､　　　　　　　　　　　　 |
　（{　　　　 ./　　　　　　　　　　　 |　ﾍ　｜.i　　/　　|　　　｀　　　　　　　　　　　　丿　　　　　【国常立尊】
　　ヾｰ--‐' ´　　　　　　 ,＞　'￣￣|　　ﾊ　l.｜　｛　　.j　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　｀ｰ-　　＿＿＿　＞ '　　　　　　　ヽ　　i　| |　ﾉ　人　　　　　　　　　　　／
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　「始原神、根源神として神道においては非常に重要な意味を持つ神で、

　　　　　　　　　　吉田神道はこの国常立尊を宇宙の根源の神として位置づけたわけだ」

.
922： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:14:04 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　「吉田神社における斎場は『大元宮』と称されていて、吉田神道の根本道場だが、

　　　　　　　　　　　　　その正確な名称は『日本最上神祗斎場所日輪大神宮』という」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.-─ ｰ-、　　　　　　　　 v　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ、　　　　　　_ゝ、　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　,,ー　　　　　　　　　＼　　　　 ( ￣｀ー'- ､
　　　　　　　　　　　　　　 / └､_}　　＿,.ノ、　,ヽ､,__|　　　　rへ、____　　 'ヽ
　　　　　　　　　　　　＞┴、　./　（　●）　（ ●) |　　　　{　　｀､、ヽ__,. ┴、.
　　　　　　　　／￣/　{　　〉　 {　　｀　 ´　､｀､´ .|　　　　ヽ　　i　〉'　　　　ヽ
　　　　　　　ノ　　 /　　＞{ 　 |　　　 ,′　ﾉ､　 }　|　　　　　|　　l／　　, -ー '´ ｀､.
　　　　　 / 　....:::j　　　 /　　|　　　　｀tﾆ"__,.ﾕ′ﾉ　　　　　|　ﾉ　　/　　＿　　}
　　　　　/　　レ'´　　　/　　　へ　　　 -ｰ- 　 r　　　　　'､人_,.ィ　　/::::... x､ {
　　　　/⌒ン　　　　　ノ　　 /　　|ﾍ､　　　　　　 ,'　　　　　　ﾔ　　ゝ-ィ／　　　 i
─ --/　/　　　　　／　　 /　　 ;　 }　　　　　　丿　　　　　　　{　　　 ,ﾗ　　　 {_
::::::::::ｲ　　.:...　　 r'´ 　　 /　　　j　 |ト､ニニ’ニｲ　　　　　　　　＼　　 i　　　　　ﾄミヽ＿
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.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート　【　斎場について　】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
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. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　　斎場というと、現在ではご葬儀などが行われる場所を指すことが多いですが、
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}　　　　　もともとは神道の言葉で、祭祀、儀式を行う場所のことなんですよ～。
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

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923： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:14:24 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「この大元宮という斎場については、こう記されている」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　『この斎場は、人皇の第一代神武天皇がこの国土に神を祀られた場所がそのはじまりである。

　　　　　　　　神武天皇は国土平定にあたり、悪霊悪神を鎮めるために

　　　　　　　　　　大和国の生駒山に斎場所をたて、天神地神を祀られた』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /////∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 //////;∧　　　　　　　　　　『これにより悪神も鎮まったので、同じ大和国の丹生の川上に
　　　　　　　　　　　　　　　 /;///,.///∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /////ハ///∧　　　　　　　　　　　この斎場を作られ、神武天皇は御自ら神道を行われた』
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///,／r=x＼/,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 //∠ヌ_ゞﾞ'r＜＼ﾍ.
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'//{-=ﾆｨ ',.!ヾﾆ=‐!ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨/'.,// 　 '　　ヾﾘ//〉
　　　　　　　　　　　　　　　　 }//,ﾍ　,. -‐- 、///ﾒ､
　　　　　　　　　　　_,.ィ´ヽ//,ヽ.、　　,ｲ//〆/,):..、
　　　　　　　　　　 ,..＜/////,＼// ｀, ,´/,／///'///ミ:x
　　　　　　　　　／/////////////////´////////////ヽ　　　　　　　『このことがあってから天下の悪事はことごとく収まったので、
　　　　　　　／//////////////////////////＞'' ´￣￣.
　　　　　　 ,ィ´｀ﾞ'ミ////＞''"T´＼ミ//////彡''"´ |　　ｌ　　'､　　　　　　はじめて橿原に王城を定め、鳥見の山に斎場を作り
　　　　　　 l　　　　｀""´　　 L__　＼.｀ｌ￣ｌ´./　　　|　　 |　　　 .〉
　　　　　 j　　　　　 i 　　／　　｀'{　 .}/　ヾ:‐=!　　 |　　　 'ﾕ　　　　　　　天照大御神をはじめ、日本国中大小の
　　　　 /　　　　　　 |.　　　｀ '　.,_　＼/　　冫＿＿ |　　　　ﾑ
　　　　 /　　　　　　　 ,:|　　　　　　　｀〆,.　'　´　￣￣ﾘ　　　　　ﾑ　　　　　　　諸神八百万の神を祀ったのである』
　　　　 /　　　　　 / l　　　　　　　 f　´ 　　Ｏ　　 ,.{ 　　　　ﾑ
　　　 /　　　　　　 /　 |　　　　　 |Ο　　　　　　 / ﾏ　　　　　ﾑ
　　　 ,'　　　　.、　/　　 !　　　　　　　|　　　　　　 /　　ﾏ '_,. -‐ 　　ﾞ､
　　　 ,'　　　‐- .,_､/　　　|　　　　　　　| 　　　　　 ,'　　／´　　　　　 }
　　　,'　　　　　　＼　　 !　　　　　　　!　　　　　０　/　／　　　　　　　 /
　　 l　　　　　　　＼/　　　　　　　 |Ο 　 ,　　　,'／　　　　　　　／
　　　｀ x　　　　　　　 /　　　　　　 !　　　　　 {　　　　　　　　／
　　　　　＼　　　　　/　　　　　　　　　|　　　　　　ﾑ　　　　　／
.　　　　　＼　　./　　　　　　　 |　　　　　 .ﾑ　　／
　　　　　　　＼./　　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾑ .／
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

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924： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:14:50 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「つまり、この大元宮には国常立尊こと
　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　⌒ ´ ⌒　　　　　　　虚無太元尊神を中心として、
.　　　　　　　　　　｜　　　( ●) (●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　八百万の神のことごとくを祀っているということだな」
　　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　 j　　　　　　　|
　　　　　　　　　_..ノヽ、　　　　 , ノ
　　 ,r￢;;――''ﾞ::::::::::::::≧ーｰ"7
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　ﾞ)::::::::::./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::: |　　　._／＞"￣）　|
:::　ﾞヽ＜`'､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::ヽ_,／lﾞl　　イ.|;;;;;;;;;;;|
::::::::　＼　',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::'''″::::::'v 　丿 |,_;;;;;,.|
::::::::::::　｀'､l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〔::::::::::::::::::::::ゝ､ー＜￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　「なんとも欲張りな話だお」
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　─　　 ─＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　（__人__）　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
　　　　　　　　　　　　　　 (　＼　／＿ノ　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　 .＼　“　　／＿＿|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　＼／＿＿＿／

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925： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:15:11 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「やがて帝の斎場は山城の国大文字山に遷り、

　　　　　　　　　　　その後後土御門の時代に至り、兼倶に拠って山城国愛宕郡神楽岡に奉遷した、と伝えられている」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　／　　 |　　　＼
.　　　　　＿＿＞　　　　　|　　　　　＜＿_
.　　　　 ∨　Vﾊ　　　　　　 l!　　　　　ﾊV　 7
　　　　 ∨　Vﾊ　　　　　　　　　　　ﾊV　 /
　　　　 ∨　Vﾊ　　　　｜　　　ﾊV　∧
　　　　　 ∧　Vﾊ　　　｜　　　ﾊV　/　|
.　　　　　 ′ﾊＶﾊ　　∨ ∨　　　ﾊV / 　:|
　　　　　　-､　}_ 二＿ _/　　 V_＿_ 二_」　/{l
.　　　　　 }-'　ﾘﾆVﾆに{ <O> }ﾆにVﾆ≦　ｰ
　　　　　　 :.　}:::/: :.:二-::､　 /:.-二ヽ::.::}　/
　　　　　　　∨:ﾊ: .:f rｯ_、ヽ/ :, rｯ_7:.:|::::ﾚ::{
　　　　　　　 /|:::ﾊ.: ￣:.::.: : |: : ￣: : ::.| : ::| ､.
　　　　　　　 /::::::ﾊ: : : : :.::..:l〉: : : : : :.ﾊ:::: |:}}:.
　　　　　 .:{ |::::::∧: : : : :._ _.:. : : :.∧::::: ﾚ'::::.
　　　　　　 .:::::l!::::::|:::::ヽ : : : : :.: :.／:.::::::::::|::::::::.
　　　　　　.:::::::|:::::::! ::: |:.＼_: :_／: : ∨:::::::|::.:::::::.
　　　　　 ,'::::::::|::::: | :::/: : : : : : : : : :.::!:: :::::|:::::::::::.
　　　　　 .:::::::::|:::::::l!::{‐-　＿＿　 -‐|:::::::::|::::::::::::::、　　　　　　　【後土御門天皇】
　　　　 /:::::::::::|::::::::{≧＝‐- -‐＝≦|:::::::::ﾄ､:::::::::∧
　　　 /:::_＞:::|:::::::::|////////////:!:::::::::!/　/＜∧
＿　-‐三三ﾆ!:::::::::|////////////:::::::::::| ／三三≧-､ -､ -‐
　　ﾊ　∨三ﾆ.:::::::::::|二ニﾆﾆﾆニ二|:::::::::::|三三三 ∨ /＼＼
　　　ヽ　､三ﾆ}:::::::: !ニ三三三三ニ:::::::::: !三三≧　 /
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【奉遷って？】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　　　御神体などを他の場所に遷すことです。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
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926： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:15:27 ID:umnONpBw: 　　　　　　「これは兼倶が、次に示す三つ目の要諦、

　　　　　　　　その思想の体現のための学問的、論理的正当性を獲得するために必要となる舞台装置だった」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　 /ニ＞'´ニニニニニニニニニニニニニニニニニ}
　　　　　　　　　　　　　　　｀7'ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 /、ニニニニニニ.＞=-　三＿斗-―　　_　ニニ }
　　　　　　　　　　　　　　　　｛ニヽニニニニニ7　　　　　｀ﾍﾍ　　　　乙ヽ∨ﾆニ}
　　　　　　　　　　　　　　　　 _｝ニニニニニﾆ7　　　　　　　 ℡、　　l　　 | ∨ニ.}
　　　　　　　　　　　　　　 ∨ニニニニニニ.7　　　　　　　 .`ﾐ＜人　ノ_/ニﾆ/
　　　　　　　　　　　　 ∨ニニニニニニ.7　＿＿＿＿＿＿＿　　|ｉ:l＞´　 ∨
　　　　　　　　　　 ∨ニニニニニニ.7 ニ￣ﾞ＋、ニニﾆ孑´｀ヽ|::l　　　 ./
　　　　　　　　　　　　 ′ニニニニニﾆ7 　　　 _／￣厂ニニニ | l|｀ヽ、/
　　　　　　　　　　 , _ニニニニニニﾆ|　 , ＜　´　孑´ ニニニニ|ｉl.|ﾍ、./
　　　　　　　　　　　 ∨.ニニニニニニニ.|／　　／￣￣7...ニニニ|.l | 「 /
　　　　　　　　 ∨ニニニニニニニニl.　　／　　　 {ｉﾆニニニ|7 |.∨
　　　　　　　　　　∨ニニニニニニニニ.∧ ／　　　　　｀寸iニニ|'　∨
　　　＞ -=ミ、＜ニニニニニニニニニﾆ∧　　__＿　 -―　、　￣　/
. ＞'´ニニニ｀＞　｀＜ニニニニニニニニ.∧ ￣　　　　　￣　＼　 /
ニニ＞ニニニニ｀＞　｀＜ニニニニニニニ ∧　　　　　　　　　 .∨
ニニニニ｀＞ニニニニ｀＞｀＜ニニニニニﾆ∧　　　　　　　　／ﾆ.}
ニニニニニニ｀＞ニニニニ｀＞｀＜ニニニニﾆ∧　　　　　　＜ニ／
ニニニニニニニニ｀＞ニニニニ｀＞｀＜ニニニﾆ＞-　＜ニニ∠ .ﾆY
ニニニニニニニニニニ｀＞ニニニニ｀＞｀＜ニニニニニニニニニﾆ｝
ニニニニニニニニニニニニ｀＞ニニニニ｀＞｀＜ニニニニニニニ7｀Y
ニニニニニニニニニニニニニニ｀＞ニニニニ｀＞｀＜ニニニニﾆ7ニ.}ヽ
ニニニニニニニニニニニニニニニニ｀＞ニニニニ｀＞｀＜ニニ７ニ 7ニ}
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ｀＜ニニニニ｀＞.＜/ニ 7ニ∧＞-　、
｀＜ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ心
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

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927： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:15:42 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　「これが吉田神道三つ目の要諦だ」
　　　　　　　　　　　⌒ 　｀⌒　　＼　　　　v-,
　　　　　　　　　　　　( ●) ( ●)　　　|　　　　 |　r
　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 | 　　　 |　|
　　　　　　　　　　　　'､　　　　　　　 |　　　　 |　|,.-、.
　　　　　　　　　 ,,.　-ｰ|　　　　　　 |ヽ__／￣ヽ｀ r´
　　　　　　　　 / .::::::、::|　　　　　　 /ｨ::::〔￣￣｀' ト-、
　　　　　　　　l :::::::::::::::::ヽ__､____,.　":::/::::〔￣　　　l:::. ヽ
　　　　　　　」 ::::::::l:::: ::::::「二二::::／ :::::::ヽ y　　　l::::::. ',
　　　　　　　 l :::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　l:::::::: i
　　　　　　 / ::::::ｰ-ミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ＿／:: L::::|
　　　　　 / :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::|::|
　　　　　/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 ::::::::::::::::::||
　　　　/ :::::::::::::::::::/　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ::::::::::::::: |
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　3：宗廟の稜威は一水の徳の万物を養うがごとく万国に普く届き、

　　　　儒教、仏教も宇宙の根源たる神道より分かれたものである
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　／　　 ,　― -　　　　 ´￣｀ヽヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　‘，
.　　　　　 /　　 '　　　　　　　　　　 i　　 i　　　　‘，
　　　　　 ′　/　　　　　　　　　 / 　ﾊ　/ }　　　　‘，
　　　　　i 　 /　　　　　 /　/　　 /|　/　V　ﾄ､　　　　 .＼
　　　　　|　 ′　　　 /　/　!　/　}/　 / ヽ{__}_i　、　 i　）　　　　　　　　「？？？？」
　　　　　| /　　　　 ,' j ハ斗/七/　 /　　＼ﾉﾊ:i　　 |
　　　／　 i　　　 | / 　 }厶≠ｘ　　　ｲ斧ﾐ |　ﾊ{
　　　　　,　　|{　　　 |　　〃f::::しj　　　　 {じ:j″ / ﾉ
　　　 / 　八　　　.　　ヽ弋::ソ　　　　ゞ'ﾟ , j/ ヽ
. 　　 /　　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　 !|′　‘，
.　　　′　　　　ヽー　ゝ　　　　　　　　 ´　　八　　 i
　　　ｉ{ |　　　　　　丶＼　　u.　　　 , -　　.ｲ　　　　!|
.　　八ﾄ､　　､　　 i ヽ　＞　　　　　／　 /}　　八
　　　　ヽ＼　ヽ　 |ヽ{　 r|　　 ≧=‐　イノ}　/　! 　 /
.　　　　　　＼{ ）ノ　＼j ｀ TT ´￣　ヽ.　jノ　 j／/
　　　　　　｀　　／ヽ　 | |　　　　｀ｰ=ミ
　　　　　　　　　 ,，　´　　　 | |　　　　　　　　／＞　 _
　　　　　　 r‐ ´|　　　　　　/∧　　　　　　／／　　　/ ヽ
　　　　　　 |:{ 　|　　　, ィ:´:ー::ヘ、　　／／　　　／　　 i

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928： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:15:59 ID:umnONpBw: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊｰｒ―-､ヽ　＿＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!:::',　　ヽ〉　　 (
: : : : : : : : : : : : :´厂｀|:::::',　　　　　て
:::::::::::|:::::::::::::::::::::/,ｚ､│::::l
::::::::: l:::::::::::::::::::/〃∥|::::::|
:::::::::::!::::::::::::::::/ ∥ j! !::l:::|
:::::::::::|:::::::::::: /　ヾ=' ∨: |
:::::::::∧l::::::::/ 　　　 /:::::|
:::::::/:/ﾘ､::|:{　　（ゝ／;ｲ::/　　　　　　　　　　　　「お兄ちゃん、サーニャちゃんが」
::::::::/＿.ヽN＿_／|:::/ |/
::://: : : :￣ｽ　　 |/
／ヾ: : ＿/: :＼＿
ヽ: : : : : : : : : : ヾﾘ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|　　　　　　　　　　　「わかったわかった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　 u. |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　今解説するから」
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -ｰ._i-､_　　　　　/l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　／...::::::{. i_ {_γ､__ ∠ノ::.}- 、＿
　　　　　　　　　　　　　　 ./:::::r/::::{. i_ l_ i_ {::::::::::::／::::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　 /.:::::::::::::::} .i _i　l_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/.:::::::::ﾉ::::::r "~'ヽj_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ',
　　　　　　　　　　　　　　/.:::::::::::>ｰ、j.‐-　 /　{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
　　　　　　　　　　　　　/.::::::::::::::トヽ、⌒ γ　　i::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　　/.::::::::::::::::::l::::::::ゝ､　{　　　ｿヽ、:::::::::::::::} :::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　　　/.::::::::::::::::::::::l:::::::::::::｀ト、__／::/:::.＼::::::::::::i :::::::::::::::::: i
　　　　　　　　 /｀-::::::::::::::::::/l::::::::::::::::::｀,ー::::::::::::::::::::..ヽ::::::i ::::::::::::::::: i
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::/　l::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::..、::::::::::::::::::::: i

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929： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:16:20 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　「兼倶は文明年間に『日本紀事等』についての講釈を行った、

　　　　　　　　　　　　　その内容は次の言葉に要約することができる」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ,' '　 , ,' '　　 ' ', ,　 ' ' , ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ,' '　　 ,','　 , ,' ', ,　',',　　　' ', ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' ' ',',', ,　　 ',',　 ', , , ,'　 ,','　　　 , ,',',',' ' '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' ', ,　　',',　 ' ' ' 　,','　　 , ','
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' ', , ,　' ' ' ' ' ' '　 , , ,' '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' ' ' ',',',',',',',' ' ' '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 />=<　　　　　　　『仏教も儒教も、その根本には神道がある』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,.ィ='.∧_//7=ｪ､___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'T´|>―ニ三三三ﾆ―<| `TY
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ7フi　　　θ　/　　t}} 　 Tヾ`i
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ／　 |　θ..|| / 　 .t}} ||∽.ﾄ-ヽ`ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/_　　 | . |　 ||　.t}}....|| .||　 ||　　 `ﾆ､
　　　　　　　　　　　　　　　　ｒｒY'i＜´ヾ, / |　|／|| ／||　|| .|| . |∧ γ´＞i'Yｊ'ｊｘ
　／|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼
／　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　＼
|.　　.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |
|.　　.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

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930： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:16:35 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　 ,. 　 -―ﾚーヽ
.　　　　　　 _／: : : :∠.:}L:＞､＼
.　　　　　／: /: : : /===､ヽ: :ヽ　　　　　　　　　　「それは一体、どういう理由で兼倶さんはおっしゃってるのかしら？」
　　　　ｒ': : : :i: : : :{ｲてｊヽ　ム: :ヽ
.　　　　 /: : : : :|: : : :! `　　　 5､i : ヽ
.　　　 ,': :.:.ｨ今|: : :N　　　　 '　{: : :.ヽ
....　　　,': : :./`ｒｲ: : :|　　　　　ｃ　 j: :ﾄ､: 〉
. 　　 ,': : :/: :.j∧: : |、　　　　　　/: :.| ｊ/
　　　/: : /: : //∧: :|::::::::::............./;ｲ: |
.　　/: : : : : ///ｊ∧: |　　　 √｢i/ |:.:|
..　/: : : /―-＜厂ヽト､　　　|:::|.　 |/
.../: : : /!　　　￣＼＼ミ二ﾖ:::|
..ﾞ: : : /:.|　　　　　＼＼　{〉┴､
.　　　　　　　〉ｒ＜　￣｀弋に).､ヽ
.　　　　　 /_]彡': : : : : : :｀¨ヾ:＼}
　　　　　　　　ﾆﾄ､ : : : : : : : : : : }: : :＼
　　　　　　　　ﾆlノ::::::......:.:.::.:.:.:.:人.: : : :ｊ

　　　　　　　　　　　　　　　― 　ー―‐-- ､
　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　／: : : : : :,:,:,ｨ: : : : : : : : : : : : : :丶　　　　　　　「仏教はインド、儒教は中華圏で誕生したものよね」
　　　　　　　／ｨ: : ／／"　7/"ﾍ: i: : : : : : : : : : :ハ
　　　　　　' ／: :ｨ:: :へ　　 i:.!　　i: !: : : : : : : : : : : :.ﾊ
　　　　　　/:／/:.ﾑ､,､ヽ　 |:|　_」: ﾄ: : : : : : : :: : : : :',
　　　　 //　 i/ / 仍　　　ゝ´　ﾚ｀ﾄ:､: ﾘ : : : : : : : : }
　　　　　 '　　 { /　て'　　　 ´ ｀７ヾ,|: : ｲ: : : : : : : : :.!
　　　　　　　　'/　　　　　　　　匕｡ﾉ>: :/: : : : : : : : : |
　　　　　　　　 ',　｀　　　　　　｀´　|:/ｰ､: : : : : : : :{
　　　　　　　　ﾊ　 'iヽ　　　　　　 '　7ﾉ: : : : : : : |
　　　　　　　 ',　'ｰ　　　　　　　_^／: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　､＿_　　､　´　＜: 7: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　／ｨ ´／≧＝￣≧ /:ｲ : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　 /／／７´￣｀ｰ. ´. ./: /|: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 ' 　 {'´/. .=.-. . . . .､/: :i. |: : : : : : : : : : : : : ー＿＿_
　　　　　　　 _ =＝=,ﾊ. . . . . . . . . {: : |. .i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : -
　　　　　　　}＞ ≧三;}. . . . . . . . .ﾊ: ﾊ. ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　／三三ハヽ. . . . . . . .ヽ: ヽ. ､: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 >三ﾆ/ 　 |__入. . . . . . . ＼: ー'‐: : : : : : -=
　　　　　　く/,/ﾆ/　　 |. . . .ヽ. . . . . . . . ー―――､-
　　　　　　'/ﾆ/　　 r. .´.{. . ＼. . . . . . . . . . . . . . ＼. .
　　　　　　　｀'　　　 |. . . . ､. . . ＼. . . . . . . . . . . . . . ＼
　　　　　　　　　　 |. . ､. . .ヽ. . . .＼. . . . . . .
　　　　　　　　　　ヽ. .ヽ. . /.ﾊ. . . ..＼. . . . .
　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ ノ. . . . . . . . . >. . .

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931： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:16:53 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　「あずさ、兼倶の主張の論拠。

　　　　　　　　　　　　　　それはもう出ているぞ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,ノ　｀⌒　＼
　　　　　　　　　　　　　　　-、　　　　　　　　　 |　(● ). (● )　 |
　　　　　　　　　　　　　　ﾔ　 ',　　　　　　　　 |　.(___人___）　 |
　　　　　　　　　　　　　　　i. 　l　　　　 ,.-､　　　| 　｀ ⌒ ´　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 j　　　/　/ 　　 .|　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　ノ＿..ヽ-､′,' 　　　 ',　　　　　　,/'|、
　　　　　　　　　　 .l .＿＿_　ヽﾉ　　　 __ .j '.、__ , ___ ｨ／::L＿
　　　　　　　　　　　Ｙ　　　　　）ﾊ.‐ ' ´ ..::ヽ::::::::::::::::::::::::::／:::::::...｀' ｰ- ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ￣￣〕y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　ハヽ一ﾆｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r;;;;;:::::::: ',
　　　　　　　　　　　　　 /...::::::;;;;;;;;;;; /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ;;;;;::::::::::::::〉

　　　　　　　　　_
　　　　　　　／ __ ＼　　　,　-　　､__
　　　　　　　i::::/　＞::ヽイ:::::::::::::::::::::::`､‐::､
　　　　　　　|::|　／ _:::::::i´`ヽ::::::::::::::::::::::＼::＼
　　　　　　　|:l /::::/　＼:l__　　　＼::::::::::::::::::＼:::
　　　　　　　ﾘ/:::::|　　'´　　￣`　＼::::::::::::::::::::＼､
　　　　　　　 {:::::::|, '´　　　　　　＼::::::::::::::::::::}:::､
　　　　　　.　|:::::::|　　　　　　　　　　　∨:::::::::::::::::::::::ｉ
　　　　　　　|::::::::|　　　　　　　 ` ー‐‐- }::::::::::::::::::i::::::|　　　　　　　　　　　「えっ」　
　　　　　　　|:::::::::|　ノ´　　　　　'´して`ｙ:::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　i::::::::::|´,イむ　　　　　辷 j １::/::::::::::::|:::::ﾊ
　　.　　　　　{:::::::::{丶弋ﾉ　　　　　　　　ﾚ:::::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　　　八:::::∧　` 　　丶　　　　　　|:::::::::::/:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　＼:::∧　　　　_..　-‐　　　レ:::::/::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　＼:i`ヽ, -‐､_　　　　　　/:／:::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　〉/　ｯ　i `i-､　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　 i　　し´iﾉ_ﾉ }＿ _ __ ﾚ ´: ｝:::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　|　　　∨ '´/i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　.　　|　　　　　/ :i : : :i : : :i : : :|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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932： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:17:09 ID:umnONpBw: 　　　　　　　／　　　　 {///‐≦ 　　　 |　　　　　　　　 }＿＿_
　　　　　　/　　　　　 ///{ 　　　　　 |　　　　　　　　ｉ　　 {
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　　　　　　　　　　 /　/　{ 　　　　　 |　　　 :|　　　　{　　　 :
　　　　,'　　　　　 :/　/　 :ｉ　　　　　　 :|　　　 :|　　　 /　　　 {
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　　　ｌ　　　　　f　　　＞｡.　　　　　　 | --- ､}　　 ,′　　 /
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　　　 |　　　　　＼　　＼　　　}/ﾑ　　 :|ゝぅ}　:{ ／ /　　 ,′
　　　 |　　　　　　ヽ　　　＼ f///:}　　 |:　ﾏ{　〈　 /　　 /
　　　 |　　　　　　　〉＜　／//:/　　 :|　　　　ヽ/　　 /
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　　　 |　｡＜///////|　　　:|＼:∨　　 {　　,ｨ　／
　　　 |　∨////＞＜! 　　 :|//}∧　　 i _/: ／
　　　 |　ゝ‐=≦///,'|　　　 :|///＞｡.　:{: ／
　　　 |　 {//　　￣￣|　　　 :|∨＼///ﾍ/　　　　　　　　　　　　　「なるほど、先程から見てきた
　　　／二二二二＞ :|　　　 :|ｉ:ｉ}i:i:ｉヽ///}
　　/二二ニニニニニ|　　　 :| /i:i:i:i:i}＼/＼　　　　　　　　　　　　　　吉田神道の要諦に照らし合わせるでありますか」
　 /二二二ニニニﾆﾆ|　　　 :|＼i:i:ｉ∧イ{ﾆﾆﾍ
　f二ニニニニニニニ|　　　 :|　　ヽ＼i二二}
　ｌ二二ニニニニニニ|　　　 :|　　　ﾟ，ﾏ二ﾆｉ
　|二二二二二二ニ/:|　　　 :|　　　　＜ﾏ＜!
　|二二二二ﾆﾆﾆﾆ//:! 　　 :|　　　　　　ミｔ､　＞｡.
　|二二二二ﾆﾆ／‐=｜　　 :|　　　　　　　　＼　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　 '､｀ ⌒´ 　　　|
　　　　　　　　　　　　　-ｰー|　　　　　　　ﾄ､______　　　　　　　　　　　　「そう、月氏震旦が日本を源としている以上、
　　　　　　　　　　　 / .::::::、::|　　　　　　 /:::ﾉ:::::::::.｀' ｰ-
　　　　　　　　　　　l :::::::::::::::::ヽ__､____,.　"／::::::::::::::::::::::::..　ヽ　　　　　　　　それらで生まれた仏教や儒教は、
　　　　　　　　　　」 ::::::::l:::: ::::::「､:::::::::::::／ ::::::::::::::::::::::::::::::::.. '､
　　　　　　　　　　l ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '､　　　　　　　　当然その源を神道に求められる、ということだ」
　　　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　 / .::::::ｰ-ミﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::|
　　　　　　　 / .::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::／ ||
　　　　　　　/ .::::::::::::::::::::/　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　 / .:::::::::::::::::::/'　　　　 `‐-､::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
　　　　　　/::::::-‐…‐､/　　　　　　　i　`ｰ-,:::::::::::::::::| :::::::::::::::: |::|
　　　　　 l::::::::::::::::::::.. ＼　　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:::|

.
933： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:17:32 ID:umnONpBw: 　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　　「それも随分乱暴な話ねぇ」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　 __,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　(● ) (● )
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　（___人__）i　　　　　　　　　「世の中には他教の神を悪魔に貶めて弾圧したり、
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　その開拓先の土地の伝説を利用して侵略したりする宗教が
　　　　　　　　　　　　　　人､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 _,／(:::::ヽ､　 __ ,_ ノ　　　　　　　　　　　　　　　あるらしいじゃないか。
　　　　　　　　_, ､ -― ''"...:::::::＼　::::::::::::::::::7、
　　　　　　　/.;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..-､_　　　　　　　　　　　　　それに比べりゃ穏健だっつーの」
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ｰ､
　　　　　 r ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: !
　　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:: |
　　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
　　　/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'''丿;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:: !

.
934： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:17:48 ID:umnONpBw: 　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　「反発招くのはどっちも似たり寄ったりだと思うお」
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「このスレはキリスト教に喧嘩売っていくスタイルでありますか」

　　　　　 /|!　　　　　　|　/　 |　　|　　　　　　|　｀ヽ　　　.! ￣ヽ
　　　　　/Y　　　　　　 ! .!　　|　　|　　　　　　 !　　.|　　　 |　　　!
　　　　/　,|　　　　　　 | ﾊ　 ,|.|　 |ヽ/ /　　　 ,! |　i |　　　 |　　　 !
　　　 /　/|　　　　　　 ||__!＿|_ヽ__!_ | /　　　/　|　| |　　　 | 　　 .!
　　　/　〈,.|　　　　　　 | |,.ヽ=r=ヾ|　!ｲ　　 ./|__/i　!.|　　　 | 　 |　|
　　 ,'　　　＼､__　　　/ィi////cﾐヽ　 |　　/-_|ﾒ_|,A |　　　 .!　 ,!　|
　　,'　､　　　ヽ::ヽ　　 !| 弋辻り　　　|　/ ,.ｲ///ヽ!|　　　 .!　/|　|
　 ,'　　｀ヽ､ヽﾉ::::､ | ヾ |｀￣￣｀　　 | /　弋りc'| |　　　 ,!　,! | .!
　 ! ｀ヾ､　 _ 「:::::::::::::!! | i|　　　　　　　´ 　,　ゞ＝! !/.!　　/　/　| .!
　 |　　|ヾ､-'´::::::::／ヽ! |'､　　　　　　　　　　　　//i |　 /　/ 　! .|
　,!　　|:.:.:/ T-イ　　　　 | ヽ　　　　　--　　　　//　!　 /　/　　| .|
../　　/.:/　 /i　ヽ　　　　|ヽ　　　　　　　　　 ,ｲ/ 　　./　/　　 !/
'　　 !:.:|'ノ/iii|　　ヽ　　　､＼　　　　　　／ /　　 /　/
'　　//iiii/iiiiii,|　　　ヽ　　　ミミヽ､　　イ　　/ 　　 /　/
　　/iiii/iiiiiiiii|!　　　　,}､　　ヾ|三ミi｀ i　|　 /　　ｲ　/
　/iiiii/iiiiiiｲ /　　　　/ ＼　　ヾ三ﾐ|!　|　! /　　/ !|　|
,/　ヾﾐiイ //　　　　/￣￣ヽ　ヾ三|!　|　V　／　 !ヽ!
' 　　　 / //　　　 / !　!　!　!＼ヾﾐ!　 | /／　　 !|

.
935： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:18:06 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　 │　　 ( ●) (●）　　　　　　　　　　　「そんなことないない。
　　　　　　　　　 │ 　　　（___人__）　　　　　 _､
　　　　　　　　　　　（ヽ　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　／ノ　　　　　　　ただ単に、よその文化や宗教とかの話になった時に
　　　　　　　　　　　　ﾄ、＼､　　　 |　　　／,／
　　　　　　　　　人｀v rｰrｰ、 |　　ノ　へ、　　　　　　　　　　一神教的宗教観を持ち込まれると
　　　　　　　　 _,／(r-〈 .ｲ　i　r、ヽ／　　　　_, }
　　　_, ､ -― ''"...::::::::｀ｰﾐｭ'-'ヽ-'／　　　　,.<_/　　　　　　　　　　　ろくな事にならないから予防線張ってるだけだ」
　　/.;:::::::...':､:::::::::::::::::::::::::::ヽ___,.ー- 、　___ノ￣
.　 i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／..::::::::::::: 〉´:..＼:ヽ
　 i ::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ／..:::::::::::::::: /:::::::::::::..＼:ヽ
.　 { ::::::::::::::::::::::::::ヽ::::／..:::::::::::::::::::: ハ:::::::::::::::::::..＼

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼　　　　　　　　「ま、今の世界で多数の信者がいる宗教なんて
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |　　　　　　　　　　お互い脛に傷持つ身なんだから、
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／　　　　　　　　　　　あんまり余計な口出しするなってことだお」
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

.
936： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:18:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　「人は人、我は我、されど仲良し、ですね～」

　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　＿
　　　　　　　　　　　　　／⌒/ヽ._}_／: : : :＼
　　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : :./⌒ヽ／⌒ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　/ : : : : : /￣｀~｀´⌒´~ヽ : : : : ヽ.
　　　　　　　　 //Wﾚ: : /　　　　　　　　 '; : : : : : ',
.　　　　　　　 ,': : : : : : /==―- 　　 -―=='; : : : : : ',
　　　　　　　　/:/ : : : : :i　＿_　　　　　＿　 '; : : : : : i
　　　　　　 /:/: : : : : : lｨ行示｀　　　 ´ﾈ示ｆﾄ: : : : : :l
　　　　　 ,':.,': : : : : : 〈!弋辺　　　　　匕りj: : : : l :│
　　　. 　　 l: :{: : : : : :i: :|　　　　 .　　　　 l: : : : l: : !
　　　. 　　 |: :i!: : : : : Ｎ|　　　　　　　　　　　|: : : :.j : :!
　　　.　　　 |: :ﾊ: : : : :ﾄ､ゝ　　 rｧ: : : : :ｙ　　 j : : : / : |
　　　　　 |: リ:'; : : :.ﾄｒ＼. 　｀　ー　´　　/:| : :./ｲ: :!
　　　　　 ∨: :∧: : |:|:::::::ヽ、 .へ　　　.ｨ':::::|: :/　|: :|
　　　　　　 /: :/ ∧: :|:|::::::_｣〉'　へ ). : : :l::::: |:/　 .!:./
　　　　　 /: :/ / ∧:j::／／　／／ヽ: : :ﾄ､:::lｲ　　ﾚﾞ
　　.　　　/／ :/: : : ｒ<　〈　　　　ノス〉､　}＼!
　　　　 /: :r＜￣￣＼＼}　　イ､_人_ } 　!　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　（（それが出来れば歴史上どれだけの泥沼が回避できたことか））

　　　　 |　　|　　　|　　 ./　　　　　|.|　＼　＼.ﾞ／　　 / !　　　　　 :./ |　　 :|　　:|　　　　　 :.　 }　　　　.:　　 }
　　　　/　　|　　　|　　/　　　　　|.|　　　＼. / 　　 / :}　　　　 :/　:　　 |　　:|　　　　　/　　:.　　　 /　　 /
　　　　| 　 .|　　ﾊ　 /. 　　　　　|.!　　 /　　{　　　∧ :i　　　　　/ 　:l　　 |　　:|　　　　 /　　 :.　　 /　　 /
　　　　|　/ |　　|::|./ー―-、...........||:::::::´￣.　i　　 / ∧:. 　　　 {＿__!＿__:|　　:|:　　　 /　　 /　　 /　　 /
　　　　|/|　|　　/:::|ｋｒ---ﾄ、:::::::::::::::::ﾞ/　　/:｜　　 / ∧ 　　　ｉ　八　　 !　　: 　　ム斗 /　　:/　　 /
　　　　　 V　　,':::::!|ﾊヽ____,,!::::::::::::::ﾞr‐=≦乂_|:　　　/　}　　　 ::. /　＼　|　八　　:/　/　/　　/　　　/
　　　　　　|　　|ヽ　:::::::::::::::　´ 　　 {//////,'|:　　　　//　 /　　:l /ミZZZｧ ! / 　ヽ／__/／/　　/　　　/
.　　　　 |　　|.ハ　　　　　　　　　 i≧=‐‐=≦　　{///　∨ /　 {,′　　　　i/　／ ¨¨/　 /　　/　　　/
　　　　　　 ',　 |:　∧　　　　　　　!../　/　　　 ///＞｡.〉:　 ∨ / :i　　　　 /　　　　ｲ: ／　 /　　　/
　　　　　　　Vヾ　　|丶、　　　　　/　/　　　////{///:|:　　 ∨ /: 　　　　　　'　　／　　:/　　　/
　　　　　　　　 | 　 |:::::::＞、...　/　/　　　///／≧o.:|　　　 ∨ {/＼　　　　｀＜　 {　　　/ !　　/
　　　　　　　　 |　　|::::::::::::::|　｀/　/　 ‐=ﾆ二二＞｡.　!　　　　∨!＼/＞＜/ﾐ　|　　:i　　 /　{　 /

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937： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:19:07 ID:umnONpBw: 　　　　　 /|!　　　　　　|　/　 |　　|　　　　　　|　｀ヽ　　　.! ￣ヽ
　　　　　/Y　　　　　　 ! .!　　|　　|　　　　　　 !　　.|　　　 |　　　!
　　　　/　,|　　　　　　 | ﾊ　 ,|.|　 |ヽ/ /　　　 ,! |　i |　　　 |　　　 !
　　　 /　/|　　　　　　 ||__!＿|_ヽ__!_ | /　　　/　|　| |　　　 | 　　 .!
　　　/　〈,.|　　　　　　 | |,.ヽ=r=ヾ|　!ｲ　　 ./|__/i　!.|　　　 | 　 |　|
　　 ,'　　　＼､__　　　/ィi////cﾐヽ　 |　　/-_|ﾒ_|,A |　　　 .!　 ,!　|
　　,'　､　　　ヽ::ヽ　　 !| 弋辻り　　　|　/ ,.ｲ///ヽ!|　　　 .!　/|　|
　 ,'　　｀ヽ､ヽﾉ::::､ | ヾ |｀￣￣｀　　 | /　弋りc'| |　　　 ,!　,! | .!
　 ! ｀ヾ､　 _ 「:::::::::::::!! | i|　　　　　　　´ 　,　ゞ＝! !/.!　　/　/　| .!
　 |　　|ヾ､-'´::::::::／ヽ! |'､　　　　　　　　　　　　//i |　 /　/ 　! .|
　,!　　|:.:.:/ T-イ　　　　 | ヽ　　　　　--　　　　//　!　 /　/　　| .|
../　　/.:/　 /i　ヽ　　　　|ヽ　　　　　　　　　 ,ｲ/ 　　./　/　　 !/
'　　 !:.:|'ノ/iii|　　ヽ　　　､＼　　　　　　／ /　　 /　/
'　　//iiii/iiiiii,|　　　ヽ　　　ミミヽ､　　イ　　/ 　　 /　/　　　　　　　「気を取り直してホライゾンから質問があります」
　　/iiii/iiiiiiiii|!　　　　,}､　　ヾ|三ミi｀ i　|　 /　　ｲ　/
　/iiiii/iiiiiiｲ /　　　　/ ＼　　ヾ三ﾐ|!　|　! /　　/ !|　|
,/　ヾﾐiイ //　　　　/￣￣ヽ　ヾ三|!　|　V　／　 !ヽ!
' 　　　 / //　　　 / !　!　!　!＼ヾﾐ!　 | /／　　 !|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　「なにかな？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　|_,-‐、　　／ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .人､　　　　厂丶,丶,丶´ ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　　　　/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ::::::: )
　　　　　　丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',:::::|
　　　　　i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈　::::::::::::::... ',::.
　　　　/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ　::::::::::::::::::.. ',

.
938： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:19:34 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　 ////^ Y ´　l　　　　　　　 l　｀''＜7777ﾍ
　　　　　　 //ノ　　　　 :|　　　　　　 |　　　　　 l　＜{
　　　　　　｡s≦　　　l　　　 |　　　　　　 |　　　　　 |　　＞｡.
　　　ィi〔　　 |　　　｜　　 ! 　　　　　 |　　　　　 |　　　　〕iト
　　　 }　　　　|　　　　 | 　　ｌ　　　　　　 }　　　　　|　　　　　　 }
　　　 }　　　　|　　　　 | 　　 {　　　　　　　八　 l　　｜　　　　　 /
　　　 }　　　　|　　　　 |　　　 ',　　　　　　 / 　　 |　　 |　　　　 /{
　　　 {　　　｜　　　 |　　　　:　　　　　 /|　　　 :}　　 | 　　　 ,'　:
　　　　　　 |　　　　 |　　＿_ ヽ　　　 /　廴＿__l＿　:!　　　　/　 l
　　　八　　 |　　　　 |‐　　　　　＼　 {从/}　　 /}　ヽ
　　　　　ﾊ　 {　　　　 | ,x芹云ミ　＼|　　 ,ィそ云㍉}　　　//} 　 |
　　　　　{∧　 ,　　　　: ゝh//(　　　　　　　　h//(　/ l　　 /{/ﾍ　 :!
　　　　　l: ∧　ﾟ，　　∧　乂辷ｼ　　　　　　乂辷ｼ :∧　/ :i//∧,'}
　　　　　{//∧　，　　人　＼　　　　　　　　　　　/ 人　/∧＼//,/　　　　　　「吉田神道に対しての他の宗教の反応は
　　　　　|ﾏ// ',　' ,　/ 　ﾍ＿〉　　　　 ,　　　　〈_/ 　:/ | ∧　ヽ/|
　　　　　|　⌒ ∧　∨ 　 /ヘ　　　　r　 ,　　　　ィ　 /　|　 }　　 |　　　　　　　　　どのようなものであったのでしょう」
　　　　　|　　　〉∧/ ＼　＼/＞｡.　　　　　　 ,イ//　 /　 :}/∧　　 |
　　　　　|　　 ,'///|　　＼　〉/〈ﾆヘ　__ ィi〔＞},/　 /　　 |∨∧　 :|
　　　　　| 　 ////!|　　 |//7/i:i:i:＼二二／i:i:i:ii　イ{　　:|///,'}　｜
　　　　　|　　＼//:|　　 |///{i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼／i:i:i:i:ｉ:ｉ:{///,ｉ　　:|∨//　 :|
　　　　　| ィi〔二ニ|　　 |/// ＼i:i:i:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/＼/,|　　 :|ニﾆ:ミｔ､|
　　　　／二ニニﾆ|　　 |___/　　ヽ/i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／ヽ＿|_|　　 :|ニニﾆﾆ:ヽ

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　⌒
　　　　　　　　　　|　　　（ー）（ー）
　　　　　　　　　　.|　　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　「吉田兼倶以前は、さほどの摩擦も軋轢もなかった」
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、_ -、
　　　　　　　　　　.人､　　　　厂丶,丶　v　〉
　　　　　　　 _,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::(　　　　〔"ﾆ‐-、　　　　　　　　「神道が三国の源であるという考えは兼倶以前に
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　',::::|　　　　　　　　　　　慈遍が『豊葦原神風和記』に著していたが
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　:::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. ',　　　　　　　　　　　　　それについての反発があったという話はない」

.　　　(⌒ヽｒ‐ｙ―-､azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa
.　　　　/＾ヽ:::::⌒:ヽ:ヽ　　あずサポート【慈遍さん】
. ×　 /:::/＾'~＾ヽ:::::::|::|
.┼ 　.|::├　　‐-|::::::|::|　　　　　天台宗のお坊さんで比叡山に登って修行をし、後に大僧正に昇ったという人物です。
. ×　.|::::l=　　=z|::::::|::|
.　　　ヽ!ﾄ､_ヮ "ﾉ::ﾉﾘ::{　　　　　卜部兼顕さんのお子さんで、吉田兼好さんの兄弟だというのが通説です。
　　　　　|:ﾉ冂 l＾!:::::::::ヽ
....　　　(||ノL⊂人:::::ﾄ､:}
.　　　　 ’ﾚｲ￣￣ﾚﾝ　ﾘ
. 　　　　 |＿＿{
. 　　　　ﾋﾖ＾ﾋﾖ
azusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusazusa

.
939： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:19:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　「それじゃ、吉田兼倶が起こした何かのアクションは問題になったの？」

　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : :,､: ,,､: : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／: : : : :/: ／ " ||"ﾍ: : : : : : ﾊ: : ',
　　　　　　　　　i: : :i:./: : : : : :ｲ／　　 .||　ヽ : : : : : ﾍ: : }
　　　　　　　　 |: : :ﾚ: : : :/:〃/　　　　 ||　　 ' ,:ﾊ: : : : ∨:|
　　　　　　　　 |: :./: /: :// /'　　　　 ||　　　ﾊ: :i : ﾄ: :∨!
　　　　　　　　 |: /: /:才ｰ/―‐-　　　_|L -―‐ﾑ:ト: ﾊ: :V
　　　　　　　　　∨:ｲ: :ﾑ_＿_=､‐　　　 |! -,=＿__ﾑ!: :|::',: :!
　　　　　　　ｲ:/!: /灯ﾘて､｀　　　　,'　'乍た｀∧: ﾄ､: :|
　　　　　　　　　ﾚ |:./ ' 弋歹　　　　　 'ﾋ汐　' 从!ui:/
　　　　　　　ヽ|/ﾑ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:レ'!'
　　　　　　　　　　　}ヽﾊ　　　　　　　'　　　　　　　/´':/
　　　　　　　　　　　ﾍ: : ヽ　　　　ー‐　　　　　 /: : /:|
　　　　　　　　　 |:', : : : ＼　　　　　　　　／/: :./: !
　　　　　　　　　　 |:ﾍ: : : : ',: i＞､ _ ,　＜:´: /: ::./: :|
　　　　　　　　　　　 |::∧: : : ﾊ｣　　　　　　|､:./: : :ｲ: :.!
　　　　　　,r ＝≦'ー―ﾑ: : : :',.≧ ､___　≦ Y: : : :ﾊ: :|
　　　　　/. . . . . . ヽー＝ﾊ: : : Kク. ﾉiiヽ.<ﾍ.{: : : ﾑ: : |
　　　 /. . . . . . ＼ﾊ. . . .∧: : |. ../≧≦､. ..|: : :ｲ　｀ ! ､
　　　　{. . . . . . . . . . ヽL. . |.∨:|. ﾑ7∧ﾋへイ: :/. ｀＞､　｀≧､

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　　⌒ ´ ⌒
.　　　　　　　　　｜　　　( ●) (●）
　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 j　　　　　　　|
　　　　　　　　　..ノヽ、　　　　, ノ　　　　　　　_
　 ,.　ｰ、一一´:::::::::::::≧ーｰ"7　　　　　　 i' Y
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀-、　　　　　 i　l　_　　　　　　　　　　　「あぁ、当時においての大問題を起こして、
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＞-､　　　|　lﾌ　ト､
.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ　　i／ ,.ｲ丿　　　　　　　　　　　その影響は今現在も目に見える形で残っている」
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l　/　　i'r ´,.ｨ
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l　j　丿r´,.ｨ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八　　　｀ﾁ

.
940： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:20:21 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ≦77i
　　　　　 {≧ｘ､　　　　 __　 -‐ =＜/////,'|
　　　　　 |////＞　 ´　　　　　　｀ヾ///|　　　　　　　　　　　「ダイモンダイデスカ」
　　　　　 |/,'／　　　　　　　　　ヽ　　　｀ヾ'|、
　　　　　 |,/　　　}　　 | 　　i|　　‘，　　　ヽ
.　　　　　　 /　　　ハ　 /!＼{　i| ､　　i
　　　　　　/ ／　/　／ i| _厶斗ハ　 }　　　　　　‘.
　　　　ノイ　 /ゝ- ﾄ､ i|　ｲ斧ミｘ∨　　　　　　　i
.　　　　 }|　 /jyf斧　Ν 　弋::ｿ　 ,　　　′　　　}|
.　　　　　八ハ{{ ﾋﾘ　　　　　 /　／　　　　八
　　　　　　 / 　　　 '　　　　　厶イ　　　　　　　 ‘.
.　　　　　 /　　 i　　　 r　　､　　　 |{　　　　　　 !
　　　　　 ′　人　　　｀　　　　　八　　　　　 |{
　　　　　ｉ{ i　　 i　　　　　　　　厶イ　j/　j　| ﾊ　八
.　　　　八ﾄ､　ﾄ､　 i＞　　　≦　__|}／}／）ノ　 )′
　　　　　　　）ノ　＼{ハ{　ﾄ､__／　　＼
　　　　　　　　　　　　　ノTT　　　　　　 > ―… ＝ミ
　　　　　　　　　　　　__／　 i| |i　　　　　 /　　　　 /　　‘，
　　　　　　　　　 , ´　　|　　ﾘ八＿＿＿/　　　　 ′　　 ‘，
　　　　　　　ｉ　　　i|　/{:::::::::>'/////　　　　　i
　　　　　　　 |　　　i|,/　}:::::/　ヾ'／　　　　　 |　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　「ことに激しく兼倶と吉田神社を敵視したのは、
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　　　　　神道の総本山伊勢神宮だ」
.　　　　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 |　　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　　　 i ヽ　　　　　　|　　　　　 ┌､　　///./ ７
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
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941：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 23:20:31 ID:AW8nf466: 宇宙の根本とか、他の宗教は我が教えの一派にすぎないとか
昔も今も、説き方は変わらんのね
942： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:20:59 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　「なにしろ伊勢神宮の主祀神である天照大御神よりも高次と設定した存在を祀っており、

　　　　　　　　　　　　　　　吉田神社の理論で行けば伊勢神宮でさえも自分たちの支流であるとしているんだからな」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　 ,. - ￣￣｀´ ゛　ヽ､
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　>　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　　　　　　　　／ﾍ .､　ヽ　　ヽ
　　　　　　/　　　　　　　 / //　　　ﾞ､.}　　 !　　 |
　　　　　　|　　i　/　|　　/,´/　　　　　i |ヽ､ |　　 |
　　　　　　|　 |　| 　/_ イ /'’　　‘'ｰ=:.|l｀ヽ | l　　|
　　　　　　|　l | l　xｧ示ﾐ　　　　ｯ示ミﾘ　　ﾘ| 　 /
　　　　　　i　 V{ l {{ vぅﾘ　　　　　vぅﾘ }}　 l}　/|､　 , -､
　　　＿___ﾉヽヽ{ ｀｀~　　　　　　｀~　´　ｲ,イ/ ,>'´　　ヽ
　　/--､ヽ､｀ヽ .{　"　　　　 ′　　　 "　ｲノ｀'´　　／,ソ
　　ト､　｀　｀ヽ从　　　　 ,　-( 　　　ﾉ/ /　　　　／
.　　｀ー-､　　　　 }>..　　　　　　　　　イ/ ./　　　／　　／｀ー,
　__　　　　＼＼　ヽ　f=-､ー　,.ﾉ,=}　/　　 /／ __, ／　　 ,,ｨ　　　　　　『ちょっと！そういうの迷惑なんだけど！』
/___｀ー､---,．‐-=厶rr_' __｀-i i´___ ｀ヽ　-‐-　、,/　　 ,／
{　　｀ヽ　　 /　　　',.ノ'´　　__Y｀f-　　｀ー　　 ',　　ム-==-､
.￣｀ﾞー､　 ′　　}　　　　　r |__|-　　　　　/　　　i / ,. ―-,}i　}
.r,r {ー‐' ｀ﾄ.、　　{　　　　　 //l|ヽ､　　　 /. 　　 l　´　　／ ,/
{　ヽ　　ノ|　＼　{ヽ､　　 //.| |　| |｀ヽ､/ } 　／´|　　／ ,／
ヾ　ーr'　 |　　 /　.| |｀ー'//　| |　| |　　 .| |　ヽ　 |.／ ,／

　　　＿＿_
　　/　　　　ヽ
　/　聞　え　　|
　|　こ　？　　|　　 .ｌ丶　　　　　　　　　／/l
　|　え　　　 |　　 .|＼ヽ.＿＿＿＿_／　/　l
　|　な　何　 |.　 .／./.　 .__　　　　　　　< ＼l
　|　い　？　...!　 /　/　 ./´ ●　　　 __　 .ヽ　ヽ
　ヽ　　　　　 /.../　/　　ゝ....ノ　　 /´●　 .l 　 l
　　｀ー―.＜.../　.l　　　　　　　　.ゝ- ′　.l 　 l
.　　　　　 ./　　l　　　 ..r　　　　　　　　　 .l 　 l
.　　　　　　l 　 ..ｌ　　　　 .`v-'ヽ､_,)　　　　ﾉl 　 .l
.　　　　　　＜l_＿_lフ　　　　　　　　　　　　 ./ l 　　l
. 　　　　 ./　　 l .`　､_　　　　　　　　,∠.∠|＿_ヽフ
. 　　　 . ./・　 /　　　トｰｰ-――T^　　　　 l 　　＼
. 　　　 . .7・・/.　　　.｢　　　　　 .j　　　　　ヽ・　・・＼
.　　　　 l／l/　　　　　　　　　　　　　　　ヽl＼l＼l
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それは、伊勢神宮さんもお腹立ちになるわねぇ」

.
943： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:22:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　,　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.: : :´: : : : : : : :｀: . .,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ: : : : : ; : : : : : : : : : : ｀ .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: ,: ィ: : ／/∧: : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,ｨ7: : : :／　/:ハ: :i: : : : : : : : : : : ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' ´ ﾉｨ: : ; く　 /'　　i: :|: : : : : : : :: : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　　 ' /／,､　 ∨ 　　 |: |: : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　　＿. . . ､-― . . ￣ . ト､　　,ｲ ! 込,　 ',　　　 |:.|: : :i: : : : : : : : : :,'
　　 ,. . .r. .´. . . . . . .i. . . . . . . . ..|　ﾍ　ﾘ　ｰﾟ'　　　　ヽ ∨i: :ﾘ: : : : : : : : :/
　　i. . . . . . . . . . . . .|. . . . . . . . .ハ　 ∨ 　　　　　　≧､ヽﾑ: !: : : : : : : :/
　人. . . . . . . . . . .ノ＿＿＿__人　'　､ﾊ　　 ´ 　　　入ヽi: :|: : : : : : , '
／　ヽ､. . . . . ｰ. ´. . . . . ｀. .ー‐'―／: :ﾍ　､　　　　　'ｰﾟ´ }:ﾘﾚ´ﾌ: ／
　　　　　｀　＜. ., r‐.-. ､. . . /. . .／:／＞ >　 `　　　　　 _､_ﾚ_ ノ'´
　　　　　　　　/. . .ヽ.ー. --=＝.７._._._≧'ー｀＝r‐=‐ : : : ＞´
　　　　　　　 i. . . . . . . . . . . .≧´7/i_r/.r＞: ´,: :_:＞＜三､　 ,､
　　　　　　　 !. . . . . . .／.￣. . . . . - =＝＜. ´.-.-.-.-≧､三y三ム
　　　　　　／. . . . . ./. . . . .ヽ.ｰ. ´. . . . . . ,､. . . . . . . . . 7ﾆ,'三ﾆ/　　　　　　　　「でも、吉田神宮がどれだけそんなことを喋ってても、
ー-､　 ,／. . . . . .／.o. . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . ../三三ﾔ
､　　 >＜. . . . ／ . . . . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . .ﾌ三三/　　　　　　　　　　　　伊勢神宮や世の中の人に与える影響は
ﾆ＼/. . . . ＼/o. . . . . . . . . . . . . . . ..／. . . . . . . . .／三三/
三ﾆ＼. . . . . .＼. . . . . . . . . . . . . ／. . . . . . . . ..／三三ｱ　　　　　　　　　　　　　　　そんなに大きくないのではないのかしら？」
三三ﾆ＼. . . . /. .＞. ､. . . . . ..／. . . . . . . . . ／三三／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ------
　　　　　　　　　　　　　　　 .｡＜　{　　≧o｡、//＞｡. _
　　　　　　　　　　　　　　／ゝ／　i　　　　　 }⌒　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　 ,　　 |　　　　 i　　　　　　＼　　　　　　　　　　「jud、ホライゾンもそう考えます」
　　　　　　　　　.｡＜　　　　{　　　:|　　　　 |　　　|　　　　ヽ
　　　　　　　 {　 l　　　　 i 　　 |　　　　 |　l 　:|　　　　 }
　　　　　　　 i　 |　　　　　|　　 :|　　　　 |　|　 :.　　　　ﾄ
　　　　　　　　 :　 :　　　　　|　　 :|　　　　 }: 八　}　　　　 :.∧
　　　　　　　　　 ∨ 　　 :|￣￣ヽ　　　 7云ミｔ､!　　　 /　　}
　　　　　　　{{ 　∨　　㌣芹斧　＼　 /´斧笊ｱ　　 :/　　/
　　　　　　　i ﾟ。 :∨　　 { 込シ　　　＼　込シ }　　　/　　∧
　　　　　　　　　{ .:　　Ⅵ 　 !＼　　　　　　　　　 /:i　　 /////
　　　　　　　　 ∧/ﾟ　　ヽ　 :{＼〉　　　 '　　　〈/　　/{ ∨/　　}
　　　　　　　 /　 Ⅵ　　} ＼　＼　　　‐　　　:／:　 / :i___〉　　∧
　　　　　　 /　　 /∧ /　　＼{: ＼　　　／/　イ　 }/∧　 / ∧
.　　　　　　 /　　〈///}　　 |＿ｉ　 {/＞ー＜/|/ /_:|　 :iﾏ//〉　 / ∧
　　　　　　/　　　　〈//i　　 |/八 /＼////／ヽ|//:| 　:|∧/　　 / ∧
　　　　 /　　　　　 |　　 {二}i:i:i:i:i:iヽ／i:i:i:ｉ:ｉ:{二:}　 ::.　　　　 / ∧
.　　　　 /　　　＞ｧｧ]　　/ 7　＼i:i:ｉ/i:i:i:i:i／　 T i　 }ｧｧｧ＜　　　/ ∧
　　　　/　　　　 /////]　 / /　　　￣ T￣　　　ﾟ |　 !////∧:　　 / ∧
　　　 / 　　　 {/////　/／　　　　　 }　　　　 :|　 }/////∧:　　/ ∧
　　　　　　　　　}////　＞　　　　　　　Y　　　　　　＼ﾏ/////∧:　　 / ∧

.
944： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:23:08 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　ノ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）｜　　　　　　　　「もちろん、そのとおりだ。
　　　　　　　　　　　|　　｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }　　　　　　　　　　　だがとある大事件が、吉田神社の存在感を押し上げた。
　　　　　　　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　　　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .　　　　　　　　世間も、朝廷も、そして伊勢神宮までもが
　　　　　　 {:::　　 l　＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡ヽ　　　　　　　　　　もはや吉田神社を看過し得ないまでにだ」
　　　_,,.-‐''" |::::::::　ヽ--､＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

　　　　　　　　　　　　　_,， - ―‐ -　_
　　　　　　　　 ,，　´￣　　　　　￣｀ヽ、
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　 ri　 | ｉ{　　　　　ﾍ
　　　　　　 /　　　/　　ｉ　|{　　八　ｉ　　　　‘，
　　　　　 , ′　　.′　i /| ,ハ/∧　ヽ:!　　　　　:.
　　　　　　 /　　　　i 厶斗-j/　ｊ乂　ヽ‐ !Ⅵ　　　!|
.　　　　　 / i　　　 j/}/　!　{　/ 　ヽ　}ﾉ'　ﾄ､　 |八　　　　　　　　「ドンナジケンデスカ」
　　　　　　 | ﾄ､　 |'　y'斧ﾐx　　　　ィ斧ﾐｘ　 :.　i| i　ヽ
　　　　　　 V ∧ :|:. ゛弋う　　　　弋:う j「 i:{　i| |
　　　　　　　 /　:Ⅵ :.　　　　　　　　　　　　 /i:　八､
　　　　　　　,:　　ﾄ､:.　　　　 ′ 　　　 ,ノ}/　ｉ{　 .
　　　　　 iﾊ!|: 　|: :.ヽ　　　 (　)　　　　ｲ　/　八　}
.　　　　　　八　､ﾄ､iﾊ＞　　　　　イﾉ}ﾊ/i　/　）ﾉ
　　　　　　　ヽ{ ヽ　　 rｉ｀¨¨´ ﾄ､/　　　j/
　　　　　　　　　　　　ﾉ　｀YY´　 i
　　　　　　　　　　　　,， ´　　　| |　　丶、
　　　　　　　　 ,，　´　{{　　／　＼＿＿_> 、
.　　　　　rf´　　　　ヾ　／V⌒Y´∨/７　　｀ー､
.　　　　　| !　　　　｀´ 　 }=={ 　 ∨′　　　　: i
.　　　　　 | :.　|　ｘｭ、　　　,::::::::.　　　 __　　 ,'　|
.　　　　　|　Ⅵ,ｲ三.心、　ｉ:::::::::i　 ,ｨ升,心、i/ 　|
.　　　　　　 : 　 i三三三,心_ |:::::::::|,.ｲ三三三ﾐ} 　 :|

.
945： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:23:36 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　「延徳元年（1489）の十月のことだ、

　　　　　　　　　　　吉田兼倶は時の帝、後土御門天皇にむけて、密かにとある奏上を行った」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　／　　　　　〃　　　　 _　- ､　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　 ,ﾞ: : : : ､
　　　　　　　　 /　|　　　　〃　　　／　ヽ:::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　,:: : : : : ;､
　　　　　　　　　 /　　　　　　〃　　 /　　　､:::::ﾊ　　　､　　　　　　　　　　　 ,:ﾞ: : : : : : ,､
.　　　　　　　 '　　　l_　-‐ ―r―‐ {　　　　　 }:::::: ﾊ　　　|　　　　　　　　　 :ﾞ: : : : : : : ,､
　　　　　　　　　l｀､　/{ !..‐| {:二ﾘニﾆ　＜ ● > ヽ､::::ﾊ　　 !　　　　　　　　　　　,ﾞ: : : : : : : : ,､
　　　　　　　　　l!/　{ﾆﾘ-‐ﾚ'＿　-‐ ﾊ　　　　ﾊ　､::::､　　　　　　　　　 ,:ﾞ: : : : : : : : : :,､
　　　　　　　　　､　ヽ＿ , ｨ.:.:.:＼　ﾊ　　　ハ　　 }:::| 　 |.　　　　　　　 ,:ﾞ: : : : : : : : : : :,､
　　　　　　　　　　ヽ､/.:.:f}ノ.:.:.:.: .:.:.ヽ､ﾊ　　　///k＼　::! 　 |.　　　　　　　 ,:ﾞ: : : : : : : : ┌＜(i
　　　　　　　　ﾉ.:.:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:x≧ 　 ///////＼}　　　　　　　 ,:ﾞ: : : : : : : : : : l≦≧;
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　　　　　　　　　｀ヽ_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{{.:.:.:|////}}//////////ﾊ　　　　　　ﾞ,: : : : : : : : : : : : l‐-/
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　　　　　　　　　　｀‐-x≦ T.:::.:.|//:l!.:.::.:ヽ//////////∨: :ﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ '‐- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊＶ　l!　　} //|.:.:.::.:..:＼///////∨: : : ﾊ..: : : : : : : : : : : : : : : : : : :,..-‐' ´　｀':．
　　　　　　　　　　　　　　　ﾊV=＝＝=///|ﾆlﾊ￣￣ /　／≧＝＝＝=x...: : : : : : _,.ﾆ-‐ '"´´´　　/　　　ﾞ､
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　　　　　　　ノ　　　ﾊVl三l三l三}///l!三≧／　　　　　　￣　　￣、　　　　　　　　　　　 /　　　　　　,
　　　　　　　　´￣　　　ﾊV　　　　 |///|　／　　 |　　　　 |　　　　　｜.　　　　　　　 l　/　　　　　　,"
　　　　　　 ′　　　 |!　ﾊV　　　　　　 |///!　　　　 !　　　　　　　　 |.　　　　　　＼　!./ 　　　　　/
　　　　　 |　　　　 l! ﾊV＿＿ -‐　　/l//|　　　　　 |　　　ヽ丶　　　　|　　　　　　　　ヽ/ヽ　　　　 .ヽ
　　　　　 l　　　　　　i!ﾊV　　　　　　　}///l!　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 ∧　　　　　　/
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　「これが兼倶が自らの全知全能を傾けて仕掛けた、

　　　　　　　　　　　　　　日本神道に向けての下克上とも言える『延徳密奏』事件の発端だ」

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946： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:24:02 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .l
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , ,´--｀. 、::::!
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :, ' /　　　ヽヽl
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , '　.{　　　　　} /i　　　　　　　　『去る三月二十五日夜、全く驚くべきことが起こりました』
: : : : : : : : : : : : : : : : : : :, '　　人　　　ﾞ/　l
: : : : : : : : : : : : : : : : ,, r'、__＿＿ﾞー ", 　 .|
: : : : : : : : : : : ,　'''´　　　　　　　　, ､ﾞﾞ､､--┤
: : : : : : : : : : ﾞ､.　　　　　　,..-‐' ´　/ 　､､,,ｲ
: : : : : : : : : : : :､　　　　／　　　　/　　　､､l
: : : : : : : : : : : : ､　　／　　　　／　　　　　､､
: : : : : : : : : : : : :.､ｨ'￣￣｀i￣i　　　　　　　､､
: : : : : : : : : : : : : .､　　　 /　/　　　　　　　　､
: : : : : : : : : : : : : : ､　　　! 　!　　　　　　　　__ﾉ　　　　　　　　　　『風雨雷鳴が激しく轟き、八流の黒雲が
: : : : : : : : : : : : : : :.､　　/　.,ﾟ　　　 ,,　-‐,'
: : : : : : : : : : .: : : : : :、 /　/ 　,,. - "　　　,'　　　　　　　　　　　　　　我が吉田神社の八神殿並びに
: : : : : : : : : : : : : : : : :V　/ ,,. ´　　　　　,'
: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽく　　　　　　　/` - 、　　　　　　　　　　　　　太元宮の上にたなびくのを見たのです』
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞ ,,　　　 /: : : : : }
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞ー": : : : : :/
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::＼
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
947： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:24:19 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　『そしてその黒雲の中から二筋の光が顕れました、.　　　　 ,: :;、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,: : ::､
　　　　私は恐怖しながらも、何事が起きたのかと.　　　　　 ,ﾞ: : : :､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾞ: : : : :､
　　　　　太元宮へと足を運びました』　　　　　　　　　　 ,: : : : : : :､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾞ : : : : : : :､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾞ: : : : : : : : :､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,. - ―‐"´: : : : ,､: : : : : : : : ,､: : : :｀ ':‐-.．_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r,　　、
ﾍﾍ　　,ヘ　　　　　　　　　.　　　　　　　　 ,..-i''": : : : : : : : : : : : : i ｀ <(__)>"　i: : : : : : : : : : : ﾞ ‐-､,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ´∠_ //
ヽヽヽー　Y"｀ー-----――────―"　,ﾞ: : : : : : : : : : : : : : ::|≦≧!!≦≧|: : : : : : : : : : : : : : .i￣¨ヽ----ー――────―''^~Y　　　///
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　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　人 : : : : : : : : : : : : : : :∧ｰ----‐∧: : : : : : : : : : : : : : |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ
　　　　　　￣￣￣￣｀　───-＿_ ＼_　＼ : : : : : : : : : : : : : : ｀＞＜´: : : : : : : : : : : : : : ／　　　　_／＿--───　´￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／　　　　イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　i＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／i　　_ -‐´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! .　|　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／　l 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──｀':‐-.．_＿＿＿＿＿ _,.ﾆ‐'"―─┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　／　`' 、　　　只　　／　＼　　　 ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　＼　　　` 、,/　ﾍ∠　　／　　　 ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　　｀ ':‐-.∠´￣´_,. -‐ "　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　　∠´_,. -‐ '"　　　　　　　　./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　/〇
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　|〇　　　　　　　　　　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『すると、太元宮のすぐ裏手の庭に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一つの霊物を見つけたのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私はすぐにそれを太元宮に安置申し上げました』

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
948： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:24:54 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　『そればかりではございません。

　　　　　　　　　　今月の四日、戌の刻のことでございます。

　　　　　　　　　　　　　　　　その日の空は澄み、晴れ渡っておりました』

　　　　　　　　　　　　　　　.!: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　.!: : : : : : : : : : : , -,- ､.＼
　　　　　　　　　　.　　　　.!: : : : : : _,,‐''"゛＼ゝ-ｨヽ_ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　.!: : : : : : ',　　,,,,---､`,ii´--､l
　　　　　　　　　　　　　　　.!: : : : : : : :', .´i｀--ｒ´.　i丶-ｨ|
　　　　　　　　　　　　　　　.!: : : : : : : : :',./.／　　＇.ヾ､.!
　　　　　　　　　　　　　　.!: : : : : : : : : : ',/　.　,ｨﾆﾆﾆヽ l
　　　　　　　　　　　　　　!: : : : .: : : : : : : ﾞ,　,ｲ"　　　 /:、
　　　　　　　　　　.　　　.!: : : : : : : : : : : : ヽ,　　　　/: : 、
　　　　　　　　　　　. 　　.!: : : : : : : : : : : : : : ヽ、　 / : : : 、
　　　　　　　　　　　　　ﾉ: : : : : : : : .: : : : : : : : :｀¨´ : : : : :、
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.!
　　　　, -―＝￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ﾞ、
　　　, ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ、
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　 , ,,. -― ‐-: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
　/´　　　　　　` ':‐-.．: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :／｀ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　『天より丸い光が太元宮を覆い尽くすように降り注いだのでございます』

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

.
949： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:25:06 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

.　　　　　　　　　　　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;, - ‐- ､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
　　　　　　　　　　 ,!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,.- ´, ´　　｀ .、｀ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
　　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／　　!　　　　.　l　　　>:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.　　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　『私は先の夜と同じように太元宮に急ぎ参りましたところ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そこにはあまたの数の神器が出現しておりました』

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「奏上の内容はこのようなものだったと記されている」

.
950： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:25:24 ID:umnONpBw: 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ＿＿Ｖ　 ,-､　 V＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ﾏﾑ　　 /　 V　　ﾑﾏ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } ﾏﾑT[ 「]<０>[ 「] ]ﾑﾏ {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　|=＝＝{ 　 }＝＝= } _|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {}> l!≦;:;:: ﾊ__ﾊ;:;:.:;≧-|<ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .::::{.: : ::. :ﾞ' : : : : :} ::l!　'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_|::::ﾊ : : ::- -: : : :ﾊ:::|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_.::.::: ､ : : :゛: : :.:,':::::: { 　　　　　オ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/|:::::::: !ヽ､: : : イ |::::::::|　　　　　／　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / :!::::::| |: : :.￣: : : |::::::::|　x―-､「￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ―　／三|::::: !>＝＝＝＝}: :: :ﾚ　　　Ｙ ⌒ }:‐┤
　　　　　　　　　　　　　　 -― ′ 　｀ヽ≧l!:::::|!ﾆ三l_ _l三≧::::::|　　　　/　　/　/ ト、
　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 _＿_ﾊ::: |＝＝ =　￣ |:::: ﾊ　　　　 /　/　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:::::::::|　　　　　　　|:::::::::　　　　　 /
　　　　　　　　　　，　　　　　　　　　　ﾊ:::::: !　　　　　　　.:::::::::.　　　　　　　　　　，
　　　　　　　　 ’ 　　　ヽ､　　　ﾊ_:_::_:|　　　　　 , ´ }―- ､　　　　 / 　八　　　’
　　　　　　　　　　　.'　　　　　　　＼　 /_ ＿_ 」　　　／　　ト―- }　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀f:::: _::.-‐ 　　／　　　 l::::::-‐'　　　　　.'　:　＼　　，
　　　　　　　　　　.'　　　　　　　　　　　￣　　　-‐ 　　　／￣　　　 /　　 ∧　　　　ヽ　 ’
　　　　　　　　　 .　　　　　　　　　　 _　　-‐　´　　　　 ´　／　　　　　 /
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／　　　 /　　 /　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　/ 　　　　　　ヽ }
　　　　　　　 /
〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　「この奏上を受けた後土御門天皇はその問題の『神器』を叡覧せられ、

　　　　　　　　　　　　　　　その神器なるものは伊勢神宮の神体であることに疑いなし、と宣旨を下した」

.
951： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:25:39 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　><￣￣ヽ
.　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : . 　／　　　　　＼　　　＼
.　　　　 /　　　　　　 . . : : : : :-―＝＝―/､＿＿＿　　　＼　　　）
　　　　 .'　　　　　 . : ／:＞: : : : : : : : ／ヽ: /: : : : : : : : :',. 　　 }
.　　　 .' 　　　 . : : : ／: : : : : : : : :∠:ｚ､ｚ､{／Z､ヽ: : : : :',　　 /
　　　　i　　　　 . : : ／:/: : : : : : : : /　　　　　　　ヽl : : : : ',.　/、
　　　 |　　　 . : : :/: :/: : : : : : : : / ＿_　　　　　　　 |: : : : : ∨､:|
　　　　l　　 . : : :./: :/ : : : : l:/: :/´￣￣｀　　　　　＿| : : : : : :',　＼
.　　　 '.　　: : :./: : : : : : : : l : /　　　、　　　　　　 |: : : : : :│　　＼
.　　　　ヽ　: : :|: : :|/: : : : : l:/,彡五ヽ　　　　 'ニ　|: : : : : : |: .　／
　　　　　｀ー┤: :j: : : : : : :|/　心jﾘ　　　　　　糸＾ヽ|: : : : : : |: : く
.　　　　　　 ∨/:_j : : : : :ト　込ｸ　　　　　んﾘ　ﾉ}:ﾄ!: : : : ﾊ　. :こ＞､
　　　　　　　 /:/:/ |: : : : : |　　　　　　　　｀¨　 ,ｲ:|:|: : : /l |: : : : : ／
.　　　　　　 /:/:/7ｲ: : : : : |　　　　　　　　 ' 　　 / ! N:.: :/ :リ: : : ／
　　　　　　　/:.:{:ハ/|: : : : : :|､　　　　　　　　 /: :|/ |: /＼: : :／
.　　　　　　/: : : : //|.: : : : : l l＼　　　ｒ'ｱ　　　／_:_:_∠|/　　}／
.　　　　 /: : /: :{/ :|ﾊ: : : : | | 　＼　　　　.ｨ:くｒ'ﾞ::::::::::::／
　　　　 /: : /: : : : :./∧ﾄ. : |￣￣≧辷イ:::ﾉ:::::}:::::::::／
.　　　 /: : /＞-―<≧::ｌ::ヽｊ＼::::::::::::::::::ｰ'ﾞ::::::八ｰ'ﾞ＼　　　　　　　　　　「伊勢神宮さんのものが
.　　／ : ／　　　ヽ＼::::::::::＼::::::::::::::::::::ノ::::::>､　　＼
.　／: :.イ　　　　　　　ヽ　＼::::::::::＞―-::::::::::::::::／＼　　　　　　　　　　　　吉田さんのところに、ですか」
./: : : : : !　　　　　　ｌ　 l＼::::::::::::::::::::::／￣ヽ　ヽ
: : : : : : :|　　　　　　 | 　 l　｀￣￣￣´　　　）　 }

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人＿）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､｀⌒ ´　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 {　　　　　　　　　　　　　　「この密奏と、その結果くだされた宣旨は、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr｀ｰ- -=´　i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__　　　　　　　　　　　　　　　　当然のごとく内外に大きな反響を引き起こす」
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

.
952： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:25:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　　「特に伊勢神宮などは、兼倶をして『神敵』とまで呼び、厳しく糾弾する」

。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。

　　　　　　　　　　　　 ∧　　、　　　　　　　　　　　　　　 /´＼　＿_　　／｀ヽ
　　　　　　　､＿　　　 l　＼__} ヽ　　　　　　　　　　　　　　　.ィ´ ￣　　　￣｀ヽ　 l
.　　　　　　　＼　￣　｀　　ヽ　〉ー-.､　　　　　　／　　　　 ,　　　　　　 ∨
　　　　　　　　＞　　 ,.ｲ　　 /　　　　＼　　　　　 ,′　/ｉ　　/|　　 ,'|　　　　ﾊ
　　　　　　　＜＿__ ／　|　／　｀ヽ　　　〉　　　　　ｉ_＿/.」＿_ｉ_|＿__l」＿　　 l
　　　　　　　　　　　ｒ ,' 「::} |／　「::}　V 　 ′ 　　　　 | |: :ｉ |:::l　　　 |:::l　|　　 |
.　　　　　　　　　 V └′　　　└′ ,}_ /　　　　　　　　| |::ﾉ└′　　　└′|　　 l
.　　　　　　　　　ヽ　　､￣　ﾌ　 __丿l　　　　　　　　 | l::.､　　､￣　ﾌ　　.|　　 |
.　　　　　　　　　　　　＞‐,-＝´-＜　　人＿,　　　　　　| |: : :＞‐,-＝´-＜: |　　　|
　　　　　　　　／ / j|　　 j| ﾊ　　　､ノ　　　　　 | l: : : : :/:::::∧::::::::ﾊ:|　　　|　　　　　　『兼倶死ね！』
　　　　　　　　　ヽ￣　 l　|｀ー ´ |　l､　lヽ. _＞　　　　 | |: : : : l=l::::介:::::::ｉ=l|　　　|

〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それはまぁ、そうでしょうね」

.
953： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:26:22 ID:umnONpBw: 　　　　　「自分のところのご神体が吉田神社に現れたなんて言われて『はいそうですか』で終われるわけねえお」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　／::'⌒:::::::::::;　'⌒ﾞ＼
　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::∪　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／::／´　｀ヽ::::::::::/´　｀ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　／::::::（　　　　 l:::::::::::::l 　　　　）　＼
　　　　　　　　　　　／::::::::::::::ヽ_　　_ノ::::::::::::ヽ_　　_ノ　　;　＼
　　　　　　　　　　　|::::　;:::::''"⌒'（　　　　i　　　　）'⌒"' ∪　　|
　　　　　　　　　　　|:::::U::::::::::::::::::::｀┬─'＾ー┬'′　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::|ｴｴｴｴｴ|　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::: !lllllllllll　　　　U　　／
　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::lllllllllll　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::└　u　U┘　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　 ,　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　）　）
　　　　　　　　　　　／　　⌒´　 ⌒　　（ ::（
.　　　　　　　　　　｜　　( ●) (.●)　　） ::）
　　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）＿ /／
　　　　　　　　　 |　　　　　　　ﾉ￣´
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　j､_ 　　　　　|
　　　　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r＜　　　　　　　　　　　　「批判や反対意見は夥しかったが、
　　　　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ
　　　　　　　　/ .:::/.:.:.: : : : : : : :.:.::..＼　　　　　　　　　　　　結局のところ、吉田神社に現れた神器について、
　　　　　　 ,' .::::/.:.: : : : : : :.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　 i .::.::.::.:. : : : : :　.:.:.:.:.:::::...ヽ:.',　　　　　　　　　　　　完全なる虚偽であるとされることはなかった」
　　　　　　　 i ::::.::.::.::.:.: : :/ .:.:.:.:.:.:.:.::::::: }::
　　　　　　　 i ::::::.::.::.:.:.:.:/ .:.:.:.:.::::::::::::: ,.:: i
　　　　　　　 ', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |

.
954： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:26:47 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　__,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）　　　　　　　　　　　　　　「むしろ一連の事件はこの上ない瑞気であるとされ、
　　　　　　　 | 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 |.　　　` ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　吉田神社はそれ以降、朝廷からの奉幣を賜るまでになったくらいだ」
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|
　　　　　　　　　 iヽ　　　　　　|
　　　　　　　　　　 }､ `＞ｰ-´-くヽ- 、___、
　　　　　　　　　 _ﾊ,>-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７¨. ヽ
　　　　　　　__／ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : ＼
　　　　,.-< : : : : :i /::::「／ :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : ／/: : .ヽ
　　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . ＼
　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .＼
　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .＼

.　　　　　　　　　　　　　／..........／::::::::::::::::::;:　'",....'...丶...｀丶、｛
　　　　　　　　　　　 /.......广７::::::／＞'" .....'′ ..........l................≧=‐- ､
.　　　　　　　　　　 /......./:::::::::／...../..................................|..＼........................|
　　　　　　　　　　　　......./::_彡'′..../／.., . .....{..................| . ....l..............l.......|
　　　　　　　　　　 l......f′ ........... ′ ../.........｛ ................| .......| . .........| .....|
　　　　　　　　　 | ../} .................ｌ7.../............ハ .............| . .....|.............| ...！
　　　　　　　　 |./ ｛ .................|ｉ....|........l....}.....} ..,........|..ﾊ.._.| ...........l.......;　　　　　　「それは不可解であるとホライゾンは考えます」
　　　　　　　　　 i|{ 　{i..................|ｉ....|........l....}.../../........仄｢}./.............;...}...{
　　　　　　　　八　 ':.................ｌi _｣､ .._厂}/}./........ｘｬｆ折^; ..............ﾊ..{
　　　　　　　　　／;::'ﾍ　　､.............＼抖ｬｆ折^ ﾊ......./ん'ﾝ//...........//　 .;
　　　　　　　　 `'く__;:xﾍ,　　`＼.........≪ｆてﾉﾉ　　 }／　¨´ 仏:′...// 　 }.}
　　　　　　　　 }√::::::､＼__l::|ｉ............{ ¨´　　　′ 、　 /../...... ':〈　　 .:′
　　　　　　　 /′:::::::::＼l＿|ﾄ..........｛`　　　　　,. 　／../...／.xくﾍ, //
　　　　　　　　　/..|:::::::::::::::::::}...川::＼.....个:　 _　　／|..../／八.{::::::::>く
.　　　　　　　　/.....| :::::::::::::::::}/..八::::::＼｛:::([l):::ﾏ´l／|./....../::::､_;／:::::::::.,
　　　　　　　 /.......ｉ|::::::::::r ､:/../ ::::::::::::::::＼::::::::::¨´ ::！.......{::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　..........八..........> '..√V^　、::::::::::::::::::::::::::::八.......ｌ::/:::::::::::::::::::::|;
　　　　　／......ｆ⌒' }=‐-‐ｧ./＼ {　　　＼ｒ…‐-　__::::::::::; ....|」:::::::::::::::::::::::ｌi
　　　／..........ﾉ　　｝‐=ｧ'./　　＾'ｰ-　 _{{　　　　／￣＾∧..l,ﾊ:::::::::::::::::::::八
.　　,.../.........（_　　　ヘ（{..;′　　　　　　　⌒ ｰ 'く _＿,,厶ﾊ.ｉ| | ::::::::::::::::::′...、
　 / /.............｛⌒'く　　Ｖ{　　　　　　　　　　　　　　　　　 l..| |::::::::::::::::/〉.........＼

.
955： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:27:09 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　ﾊ::.v ´: ; :ィ: : : : : : /: ／　　　〃　 i: :ﾄ: : : : ∨
　　　　　　　　　　　>:'ィ : : /: : : : : ,イ／　　　 '/　　,':.ﾊ: : : : : ',
　　　　　　　　　　/',ｲ: : : :,': : : : ム/, '　　　　　/　　,':'　 i: : : ﾄ,:.i
ｬ､　　　　　　　 ,ｨ': :,': : : :.i: : : ｲ'　/' ≧ｰ-　__/,,　､_/ﾑ -i: : :ハﾘ
　｀≧ ｰ - ‐ イ: : : i: : : :ｲ|: :/^'　ｨ ´て下｀v'　　　 7ｨ示､': : ,'　ﾘ
ﾆニ二:-:‐:‐:‐:-: : ﾑ: : : 'v:./ゝ　　゛ﾋ心' 　　　　仍从:./　 '
ァ: : : : : : : : : : :／: !: : : : |,ﾍ_　　　　 'ｰ'　　　　　　　'-' ﾘ:／
: : : : : : : : : :／: : : :i: : : : :' : ﾊﾍ　　　　　　　　　　,　　 /ｲ
: : : : , : : ≦:_:_:_:_,:rﾍ: : : : : :ﾊﾍ ' ､　　　　　＿　　　　　, '
＞:´: ,r‐≦ ､ヽ￣　 ∨:ﾍ: : : :',. '.､　 ,　　（＿_ｱ　　／ヽ　　　　　　「そうね、伊勢神宮の神器が現れたのだと兼倶が言うのなら、
: : : /. . . . . . . . ＼ヽ　∨:',: : :.∧. .｀､＞. 、　 ,　＜',. . . .)
: : /. . . . . . . .ｬ. . ..＼｀ハﾍ: : : : ',iiiiiii^ﾍ三｀イ: : : : :.i. . ./　　　　　　　伊勢神宮の側がそれを否定すれば話はそこで終わるはずだわ」
: i'. . ＞. .´. . . . . . . . .ヽ Vﾍ,: : : : ﾊ７ハ､ｰ-<ﾊ: : : : :'. r'
＞. ´. . . . . . . . . . . . . . ∨. ..∨: : : <. .|.iii,ﾊ ∨ﾍ: : : i. ハ
. . . . . . . . . . . . . . . . . . .ﾊ. . . ﾊ: : : |. . ﾘiii. ',. . /i: : :,'/. . {

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　＼
　　　　　　（●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|
　　　　　　　　 '､　　　　　　 │
　　　　　　　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ　　　　　　　　　　　　「そう、全くその通りだ。伊勢神宮がそれを否定し、
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,　　　　　　　　　　　問題の神器が変わらず鎮座しているという
　　「r'、　　　　／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i　　　　　　　　　　　釈明と証明を行えば、話は終わるはずだったんだ」
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|

.
956： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:27:20 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ≦77i
　　　　　 {≧ｘ､　　　　 __　 -‐ =＜/////,'|
　　　　　 |////＞　 ´　　　　　　｀ヾ///|
　　　　　 |/,'／　　　　　　　　　ヽ　　　｀ヾ'|、
　　　　　 |,/　　　}　　 | 　　i|　　‘，　　　ヽ
.　　　　　　 /　　　ハ　 /!＼{　i| ､　　i
　　　　　　/ ／　/　／ i| _厶斗ハ　 }　　　　　　‘.
　　　　ノイ　 /ゝ- ﾄ､ i|　ｲ斧ミｘ∨　　　　　　　i
.　　　　 }|　 /jyf斧　Ν 　弋::ｿ　 ,　　　′　　　}|
.　　　　　八ハ{{ ﾋﾘ　　　　　 /　／　　　　八
　　　　　　 / 　　　 '　　　　　厶イ　　　　　　　 ‘.
.　　　　　 /　　 i　　　 r　　､　　　 |{　　　　　　 !　　　　　　　　「トイウコトハ」
　　　　　 ′　人　　　｀　　　　　八　　　　　 |{
　　　　　ｉ{ i　　 i　　　　　　　　厶イ　j/　j　| ﾊ　八
.　　　　八ﾄ､　ﾄ､　 i＞　　　≦　__|}／}／）ノ　 )′
　　　　　　　）ノ　＼{ハ{　ﾄ､__／　　＼
　　　　　　　　　　　　　ノTT　　　　　　 > ―… ＝ミ
　　　　　　　　　　　　__／　 i| |i　　　　　 /　　　　 /　　‘，
　　　　　　　　　 , ´　　|　　ﾘ八＿＿＿/　　　　 ′　　 ‘，
　　　　　　　ｉ　　　i|　/{:::::::::>'/////　　　　　i
　　　　　　　 |　　　i|,/　}:::::/　ヾ'／　　　　　 |　　　　　＼
　　　　　　　ノ　　 __　　ﾉ=く　　ｘ≦≧ｘ.　　 |　　　　　　　　＼

　　　　　// ヽヽ　　　, -‐　　- ､
　　　　 | i　　＞　`Y´////////＼ヽ
　　　　　|:i　///,ヘ　∨ ＼///////＼ヽ
　　　　　|i ////　　〉-‐'´⌒ヽ///////＼ヽ
　　　　　ﾚ'///　／　　　　　　＼//////:ヽ　　　　　　　　　「伊勢神宮さんの方がそうしなかった、ということかしら？」
　　　　　///:ﾚ' 　　　　　　　　 __＼//////Y
　　　　////{　　　　　　　　／　￣ Y/////|∧
　　　　 i///:| 　 _＿　　　　　,ｲ丐`ヽi/////|//i
　　　　　|//∧ / ,.= ､.　　　　弋ﾘ　仆//////|∧
　　　. 　|///∧ 仍ﾊ.　　　　　　　　　N/////|/∧
　　　　.　∨//∧`ｰ'　　､　　　　　　　|////N//∧
　　　　　　∨//∧　　　　　　 ._　　　　|///////..∧
　　　　　　＼//ｒ-､　　　'´　　　　　　 ////////∧
　　　　　　　　 `Yゝ ,'Y⌒ヽｰｒ､　　　　 /／///////∧
　　　　　　　　　 |::i´　 (_ ノ_丿 }-‐ 　 / ＿////////∧
　　　　　　　　　 |::.|　　入フｰ iＴＴＴＴＴＴ 7////////∧
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　　　　　　　/　　/　　　/　|　 | 　|　 | 　|　 |　ヽ　ヽ////}
　　　　　.　 {　 ./　　　 /　 |　 |　 |　　| 　|　　|　ヽ　＼//|

.
957：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 23:27:30 ID:AW8nf466: ああ一休さんのうちわ戦法か、言ったもの勝ちという
958： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:28:03 ID:umnONpBw: 　　　　　　「その通り。

　　　　　　　　一つ補足しておくと、日本において、兼倶が奏上したような

　　　　　　　　　『天から神器が降りてきた』という記録は前例がないわけではない」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.|　　　　　　　|　　　　　　　　「神武東征の時や、伊勢神宮の伝承、
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／　　　　　　　　　　　　　　男山八幡宮などにもその種の話は伝わっている」
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　「つまり伝説級の中では有り得る話ってことかお」
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　／. 　　　 ´￣` 、　　　, 、＿＿　　　＼
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ..|.　　　　（　 ●）　ﾉヽ　　（　● ）　　　　　|
　　|.　　　　 ´"''",　　　　　"''"´ 　　　　 l
.　　＼. 　　　　（　　　 j　　　）　　　　　／　　　　　　　　　　「吉田神社にしてみれば『俺伝説』だお」
　　　　＼　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

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959： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:28:31 ID:umnONpBw: 　　　／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　（一）（●）
　　|　　　　（__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　　　　　　　「そう、今やる夫が言ったように、当時であってもあくまで
　　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　　　　　　　　　　『伝説、神話の中で起こるような話』なんだよ。
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_　　　　　　　　　　　　　　突然神器が現れる、なんていうのはな」
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::i::|

　　　　　　　　　　　　　　／　／: : : : :.ヽｌ: : : : : : : : ::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　./ : : : :/＾ヽ: }／＼: : : : :::::::::::::::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :./´￣｀´￣＼: : : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : ;'　　　　　　ヽ: : : :::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.: : : : ;'z＝　　　 ≠=､i : : :::::::::::::::::::::::::i　　　　　　「後土御門天皇はよくそれを受け入れましたね～」
　　　　　　　　　　　　　　 ,': : : : :;'　　　　　　　　 l: : :::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　 i: :/: : ;{ ｨ示ミ　　　,≧=､ｊ ::::::::::::::::::::::::::::::j
　　　　　　　　　　　　 |/l: : :ハ｀弋ﾀ　　　ﾄ芥〉::fﾞﾄ､::::::::/:::::::::;'
　　　　　　　　　　　　 l! |: : ::::::.　　 ,　　　｀¨ｒー､! !ヽ､/ ::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　 l: :::::::::}､　　　　　　｀7 ﾉ j　〉〉::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::i:::| l＼　　ｒ､　　／ ,　/ / /:::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　ヽ::ﾄ:ヽ!:::::ヽ.＿／　　　 ,.∠＿＿:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!　ｿ::::::::::::;ｲ　　 ,. ィ:/＾ﾄ<: : :／::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲー┬‐/ !　　 l:::::/　ﾉ: ﾄ＜ｒ―‐┴､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ/: :|　　 l∠／: : :j／　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　 /　V　　ヽ┤ 　 |:_:_:_: :／　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　|　　 lハ下ヽ.j　　　　　　 /:!
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　　　　／!__／: : | ! ! /　　　　　 /: :|

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960： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:28:43 ID:umnONpBw: 　　　　　　　.｡＜／　　　　　/　＜　　　　｀＜///＼＿＿＼
　r――　　.｡＜　　　 /　　 :　　　　＼　　　　　＼//／＼/}　ヽ
　|　　　 f　　　　　　 /　　 }　　　　　＼　　　　　　　　ﾏﾟ.　ﾟ。
　|　　　 |　　　　 /　　　 {　　　　　　　/　　　　　　 }　　　ﾏ}　　.
　|　　　 |:　　　　 /　　　　i　　　　　　 /　　　　　　 :i　　　 ∧　　}
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　|　　　 {　　　　 |　/| ≧o｡　　　:/　 {　　 :　　　 :i {　　　　　　 /ﾟ.
　{ 　　 :.　　　　{㌣芹ミｔ､{　　　/　　i ≧=‐‐=ミｔ:/ :　　　　　 /　 }
　:.　　　ﾟ。　　　 i:ゝう//刈　　 /　　　％笊ミｔ､　,'　}　　　　　://}
　ﾟ。　　ﾟ.　　　 {:　乂こシ{ 　 ′ 　 / __）///云　/　　　　 ///　 l
　　 . 　　 : 　/　∧{ ｀¨¨´　!: /　　　　乂こシﾘ/　′ 　　 :/// 　 :}　　　　　　　　　　「ですがモノそのものは本物だったとあれば、
　　　:.　/　 ∨ / :∧ヽ　　　ﾚ′　　　　｀冖冖"/ / 　　　:///　　:{
　　　 ∨ /:　∨ /: 人　　　　 ,　　　　　　 / /　　　　 ///　　　/ヽ　　　　　　　　　　　理解できる話であります」
.　　　 ∨　　 ∨　 {/ﾍ　　　ｒ　,　　　　　〈 /　　　 ///{　/ :///
　　　　ヘ　　 {∨　i//!＼　　　　　　　　　イ／　　　／///// :/ゝ〈
　　　/ﾆﾆｌ∨ //:＼:!//／ヽ　　　　.｡＜/／　　　／|　辷辷辷,'　　|
　　 f二=!　}//////／/　{//爪/////／　　　／　 }////　　　　　|
　　　}二=! //////　／i:i:i:ｉ＼///{__／　　 .｡＜　　　:i///　　　　　 :|
　　　i二=| ∨///{　{i:i:i:i:i:i:i:ｉ｡o≦ /　｡o≦/}　　　　 |//　　　　　 |
　　　|ニ=|　∨ニ／:iｉ:ｉ／i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:￣/////:! 　　　 |二＼　　　　 |
　　　|ニ=|　 /／　　∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i://////|　　　　 |二二＼　　　 |
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　/　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　ゝ‐≦:! 　　　 |二二二二二}:!

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..- ―--　、
　　　　　　　　　　　　　 _..-''ﾞﾞ´　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/　　, --､　　　　.,.-- 、　　ヽ
　　　　　　　　　　/　／´　｀ヽ　　 /´　　｀ヽ　　ヽ　　　　　　　　「……帝の態度と、伊勢神宮の態度を併せて考えると、おそらくは」
　　　　　　　　　 ,′（　 -―- l　　 l -―-　　）　　!
　　　　　　　　　;　　ヽ_　　ノ　　ヽ　　　 _ノ　　　 |
　　　　　　　　　 {　 ''"⌒（　　　i　　　　）'⌒"'　　　　}
　　　　　　　　　 ',　　　　｀ ─'＾ー - ´　　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 ,＞　_＿ _ _ _ _　　　　　＜

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961： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:28:58 ID:umnONpBw: 　 ,/ /　　　　／}　 /　 |　 !ｲ　ﾄ､　　　　　　　　　　　　ヽ
､ /j/　　　　／　 |　/　　／!| |　|　ヽ　　ｉ|　　　　　　　 ‘，
j//トミ　　／　　　| /　／ | 八{　|　　‘，ｉ|　　　　　　　　 i　　i
,ｘ=ァ≠≧=x　　 j/／　 j/ 　ヽ{　　,斗z七　　　　　　!|　ﾄ､　|
´ ん:xf/,ﾊ:ﾍ㍉　／　　 /　　ｘ≦≠ミ､ﾄ､　 |i　　八^|　）′
　_)f/////}::}　　　　　　　　んf/ﾊ:ﾍ刈‘，r|　　 /}　八
.f:::::{////ｿ:ﾘ　　　　　　　　　　r､)///}::}　}}　 Ⅵ　 /' |　,′
弋こ_ー_ン　　　　　　　　　　 ∨//ｿ::ﾉ　j}　/　!i /　 }ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー'"　　　, 　 }/i
　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　 /八　　　　　　　　　　「ジャァ、ホントニソラトンデキタデスカ」
::::::::::::::　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::: i　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　　　　 ‘.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ　　　　　 i
､　　　　　　こﾆ=== ニつ　　　　／ｉ|　　　　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
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　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
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　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
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　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
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962： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:29:19 ID:umnONpBw: 　　　　／￣￣＼
　　／ _ノ　ヽ､_ ＼
.　　|　（ ⌒）（⌒ ）　|
.　　|　　（__人__）　│　　　　　　　「……サーニャ、いつまでも素直なままの君でいてね」（その目は優しかった）
　　 | 　　｀⌒ ´　　|
.　　 | 　　　　　 |
.　　ヽ　　　　　　/
　　　ヽ　　　　 /
　　　　〉-r:::┬〈、
　　／Λ 〉.:〈 7//＼
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///////∧::://///////}
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　　　　　　　　　　 -‐━‐-
　　　　 ___　　　　 ´　　　　 ∠ハ
　　　　　ﾏﾆﾆ=-　　　　　　　　/ﾆﾆニ　　＼
　　　　＼ﾆﾆﾆ｝　　　　 L二二｣
　　　　　｀7＾′　　　　　　　　　　　　｝　　　　　　　　　「エッ」
　　　　　　　｛　　　　　　　　　　　〈∨

　　　　　　〉　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　 ′　｛　　 |　　　　　　　　 |
　　　　　　　｛　　　｛　　人　　｝　　 /　人
　　　　　人/＼|ハ／-‐ ＼/｝／＾〈／
　　　　　　　　　　　　丿　　　　｀丶　　　　　　　　　　　　　　「キノドクナコアツカイデスカ」
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 /| 　　 ⌒丶　　 /　ハ
.　　　　　　　　　 |／　　　　　＼_/　/
　　　　　　　　　　 |　　　　 !
　　　　　　　　　 |　 V　　　| 　　　ｲ　　 !
　　　　　　　　 |　　V≧=‐--‐=≦=|　　　|
　　　　　　　 |　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二|　　　|

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963： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:29:40 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　　,ﾍ
　　　　　　　　　　　 /:ｒ､`ｖ‐‐--　､
　　　　　　　　　　,イ| |　} }　　　　　ヽ
　　　　　　　　／　　| | /| |/ ＼　　　　＼
　　　　　　 /　　　,ｲ | ミY彡ミト､　　　　＼
　　　　　.　/　　　/ り　　　　　　　ヽ　　　ハ　　　　　　「お兄ちゃん、サーニャちゃんをからかわないの」
　　　　　 /　　　/　 i　　　　　　　　　ヽ　　　ﾊ
　　　　　. 　　　{　　　　　　　　　　　　 ∨　　ﾊ
　　　　. i　　　:|　　__,ｨ　　　　　 `ｰ‐-- }　　　|
　　　　. |　　　 :レ'´　　　　　　　､＿ .,　|　　　|
　　　　. ∨　　 :|　_＿彡.　　　　　￣　 |　　　|
　　　　.　∨ 　∧　￣　　　　　　　 |　　:,ｲ
　　　　　　|　　 ∧　　　　　　`　　　　　ﾉ　 / :|
　　　　　　|　　　∧　　　　 _ 　‐-　　　/ﾊ／　 |　　　　　　「そういう事を言うってことは、なにかあるのよね？」
　　　　　　|　　　　＞　　　　　　　　／　　　　 |
　　　　　　|　　　　　 ;ｒ＞　.　　, イｰｧ､　　　　:|
　　　　　　|　　　　　〉ト､_＿＿, イ　{　　　　 :|
　　　　　　|　　　　　 _}　　　　　　　　.人　　　　|
　　　　　　|　　　_,ｨ'´　　　　　　　　　　　`ｰ- ､ |
　　　　　　|　,ィ´　　　　　　　　　　　　　　　　　`T`､
　　　　　ﾚ´ |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　､

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　　_ノ´　ヽ、
.　　　　　　　｜　　( ●) (●)
　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　 |　　　　　　_.ﾉ
　　　　　　　　 |　　　　　_/__ﾞヽ_　　　　　　　　　　　「最終的な判断は任せるが、
　　　　　　　　　j､_　　　 (〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|　　　　　　　　　　　延徳密奏事件の少し前に伊勢神宮で起こった事件について、
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,　　　　　　　　　　　話をしておく必要はあると考えているのは確かだな」
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

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964： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:29:54 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　　イ⌒丶.　　　　　＼////ﾊ＼
　　　　　　　　　 /＾ヾ|　　　　　　　､　　｀マ//ﾄ､　ヽ
　　　　 _,.　-‐／　 / |　　　　　ｉ　　　ヽ　　｀Ｔ爪　 :.
.　　　「　く′　 :i|｜　　　　　ｉ}　 .:.　ﾊ　　　ｉ| :|/》　 ::.
　　　　　 i　　　:i|ⅰ　　　　. :{{　: :}: .　|　　ｉ| :|//》　 ::.
　　　　　',　　i　　　i|ⅱ 　　 : : :}､: :_ｊＬ {_|　　ｉ| :ｌ　 /》　:::　　　　　　　　「まわりくどいであります」
　　　　　　 i　　　|八 _　　　: :爪 /i} ∧|　　ｉ|/　　 /》 :::
　　　　 }ｉ　　i　　才＾ヽﾄ　　　: :ｋ七Ｔ六ﾄ､　　ｉ|　/　//　::{
.　　　　　{{ i 　 ,　 ‘ｋ七圦ヽ.　: :|　V匕ﾉi}'/ 　ｉ|　　//　　:|
　　　　　 Wﾍ　 ',　　:.　Vヒi}　､: :{　 ‘冖1l:i　　ﾘｃ //,、　 :|
.　　　　　 }} 人　::.　　:. ､¨´　　＼, 　　川　 /_∠∧∧　 |
.　　　　 {{　　ヽ ::.　　',ゝ　′　　　／ﾘ'　 /　/、 ∧_}　 l
.　　　　　 }}　　　 ', ＼　V丶. ｀　　 ,.ｨ7　ｲ　 ′＼＼＼
　　　　八　　　 }　 }ト＼　＞　イフ／l |:　ﾄ（　　＼_〉∧
　　　　　　　＼　ﾉ／}} 　｀丶　　斗n升}｜　 l　∟Ｌ _　　丶
　　　　　　／´　 ″ .:|　 }と7　ﾑｌj　Ｌ|　　|　|　　　｀　 .　＼
　　　　　　　　 /,'　,.ｲ|　.:　.′、　　⌒|　　| ｜　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　 //: / /:| :/ .′ 　　　 ,|　　|　|　　　　　 }: .　　＼
　　　　　　　 //:　ｉ./ .:|/_厶ﾍrﾋ'⌒TT^! 　ｌ＾i|７、　　　 } : : .　丶＼
　　　　　　　　　//: :　l'　 / //∧从　人{八　 Ⅶ'　} 　　　 i} : : : . 　＼＼

　　　 !: : i:/: : : : :/:/ 　　　 'ﾊ　　　∨ﾍ: : : :i:ﾄ: :.:|: :,
　　　 ∨ｲ: : : : :/:ﾑ　　　　 'ﾊ　　　 ∨',: : :ﾊ:ヽ: |: :;'
　　　　>: :ｲ: : :7:/　￣｀'　　　 ',｀ー―‐-､: : : :ハ!:|i:ﾘ
　　　ｲ: /ｨ: : /i'L -示､　　　　ヽｰ=-､_　ヽﾄ: : i: :ﾘ:ｲ　　　　　　　　「伊勢神宮で何が起きていたの？」
　　　 i:./ ｲ: :∧　ｲ心｀　　　　　^' 仍ﾊ｀ﾑ〉:ﾄ､i: ﾊ
　　　 |ハ |:.∧ ｀乂歹　　　　　　ﾋ歹　ﾉ　ハ;' ト┴. -. _
　　　 ' 　 '|:'､ﾍ　　　　　　　　　　　　　　 /' ノ'ﾉ＝＝=== ﾆ､＞.､
　　　　 , ｨ:!';;;iﾊ　　　　　　　i,　　　　　　　 ,'_／/　　　　〃/. . . ヽ
　,-ｒ ≦ " |;;;;ﾊ::'､　　　　　　　　　　　　　,. ﾊ: :.L＿＿＿_〃/. . . . . .
　{. |i´　　,ﾊ;;;;;;', : ヽ　　　 r -‐､　　／. .i: : 7.￣.￣.￣ ./. . . . . . .
. }. ﾄー＝‐ﾍ;;;;;ﾊ: : : i＞　　￣　, ィ. ´./^v! : i. . . . . . . . /. . . . . . . .
. |. iヽ. . . . . .∨;;i: : : ﾄ　ヽ.＞ｰ＜へ . /∨ｲ: :ﾘ. . . . . . . /. . . . ／. . .
. !. ﾊﾍ. . . . . .∨;| : : |. >､/. ﾍﾆﾆK∧ﾍ/ . |: :,'. . . . . . . i. . . ／. . . . .
.{. . ﾍ. .∨. . . . ヽ|: : :|;ﾍ.∧三/∧ﾋﾐへ､ /.|: ;. . . . . . . .|. . '. . . . . . . .
ﾍ. . . ' ,. ヽ. . . . . |: :.:|;;;;;ヽ . /:/.||ﾍ:ﾊ. . ｀: :|:i. . . . . . . . ',. . . . . . . . . .

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965： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/26(金) 23:32:37 ID:umnONpBw: 　　　　　　　　　　「というところで、このスレはここまで！」

　　　　　　　　　　　　　　　／: :／/／: : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　／r-､//ｲ: :_:_:＿_: : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /: : {//ｲ: : : :ヽ/::::::::＞､: : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　 /: ｨ/,}/: : : : :_ -　　　　｀ヽ､: : : : : : : : : : :.　　　　　　「この続きは次スレでやるわよ
　　　　　　　　　　　　 /:<///: : : :, -　　　　　　　｀ヽ､: : : : : : : ::.
　　　　　　　　　　　 |: :l//: : :／　　　　　　　　　　　　　_ ＼: : : : : : :.　　　　　　　さっさとついてきなさい！」
　　　　　　　　　　　 |: :Ⅵ!: : :ｲ　／　￣｀　　　　　,　´　｀ヽ: : : : : :!
　　　　　　　　　　　 |: :.Ⅵ: :/ｲ　　, --- ､　　　　　　　　 ,Ⅵ: : :.j!
　　　　　　　　　　　 |: : :Ⅵ: : :{　ｲi　ﾑ心　　　　　　　＿_,　/: :|: : :j!
　　　　　　　　　　　 |: : : :ｲミ､:i　　弋zｿ　　　　 ´￣｀ /: : j: : j!
　　　　　　　　　　　 |: : : :i{(｀ヽ　　　　　　　　 ' 　　　 /}: :/: :./
　　　r‐ ､　　　　　　/: : : : ∨､　　　　　　　　＿＿_　　　 {': :/: :./
　　　｀ヽ､＼　　　 ,: : : :l: : : ',: :ー':､　　　 (　　　　ｱ　　人: : : :{
　　　　　　＼＼　 ,: : : :,.- ､: : ､: : : :ゝ､　　｀　ー ´　　イ: : : : : :|
　　　　 {　｀ヽ＼: :／　,.ｨ: : : :',: : :/､|　＞　　_,. ィ: : : |: : : : : :.|:.
　　 ,ｨ｀ヽ/｀ヽ､ヽ　 ´　 /: : : : : :.}´///＼　　　　 ∧: :.:.:.|: : : : : :.|: .
　　ヽﾏｰ'｀ヽ､＼〉　　{｀ヽ: : : :/､//////＼　　 {/∧､: :,: : : : : :{: : .
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http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1435294236/

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966：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/26(金) 23:33:27 ID:AW8nf466: 宗教の政治利用、ダメ！絶対！（神様）
967：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/28(日) 13:06:22 ID:Nzq.hhgI: 企画の投降ってこんな感じでいいんですかね

予想人物：和気清麻呂
配役してほしいキャラ：愛宕（艦隊これくしょん）
使用してほしいＡＡ：ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1390143374/427
968： ◆zbB4e8kEV6：2015/06/28(日) 14:34:12 ID:ASDs7H5w: >>967
あい、そういう感じでお願いします。
参加有難うございます。
969：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/06/28(日) 23:10:23 ID:Ce9H/wJQ: >>967
知恵の廻りの悪い自分に、やさしいテンプレートをありがとうございます
早速、次回の真如堂関連で
予想人物：戒算上人
配役してほしいキャラ：でじこ（デジキャラット）
使用してほしいＡＡ：ttp://yaruo.b4t.jp/index.php?id=HukuTemp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E4%BD%9C%E5%93%81/0%E3%83%BBA/Di%20Gi%20Charat%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA.mlt#.81y.83f.81E.83W.81E.83L.83.83.83.89.83b.83g.81i.82.C5.82.B6.82.B1.81j.81z
（お任せします）
970：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2015/07/05(日) 14:52:08 ID:YyFZ3QOQ: 予想人物：以心崇伝
配役してほしいキャラ：マガツイザナギ（ペルソナ4）
使用してほしいＡＡ：ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1390143374/432
971： ◆zbB4e8kEV6：2016/06/17(金) 12:59:35 ID:4uACBG7o: 本日22：00頃から投下予定ということでよろしくお願いします。
リアルタイムで見る意味はあんまり無いです、多分。
972：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2016/12/29(木) 20:49:30 ID:tIxWmj9A: 埋めがてら予想投下

予想人物：後白河法皇
配役して欲しいキャラ：アドバーグ・エルドル（キタキタおやじ）（「魔法陣グルグル」）
973：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2016/12/29(木) 20:53:03 ID:tIxWmj9A: 埋め

予想人物：平清盛
配役して欲しいキャラ：スペランカー先生（「スペランカー」）

やるやらあずさが出会ったり別れたりするそうです ～7輌目