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僕は彼女のスーパーガール(改訂版)

1名無しさん:2012/05/24(木) 03:04:12
あまりに<SS代理投下避難所スレ>で投稿したのがひどいので、改訂して投下させて頂きます。

2名無しさん:2012/05/24(木) 03:11:11
「静かにしなさい。転校生を紹介します・・・」

ドクン!

わたしの心臓が、しっかり動いている。
いや、先生の言葉を受けて、自己紹介しなければならない事に緊張している。

自分に未だ、緊張なんて普通の人のような感情が残っている事に驚きを感じる。

普通ならば、たかが30人ちょっとの生徒の前で、緊張する事もない。
見られるだけで、いちいち緊張していたら四六時中緊張していないといけない。


しかも、名前を言って宜しくと言うだけだ。
両親の仕事の都合で何度も転校しているわたしは、何度も経験している。

緊張している理由は・・・彼の前でわたしの名前を言わなければいけないから。
彼がわたしを覚えている・・・はずはない。

それでも、視界の中の一人の男の子の、一挙手一投足を意識してしまう。
今現在リアルタイムで三十万人を越える人の声が、わたしには聞こえている。
しかも、どこでだれが何を話しているかまで分かってしまう。
でも、その中のただの一人で、雑音程度であるはずなのに・・・。
呟きから唾を飲み込む音まで、全てを気にしてしまう。

彼があいつらに狙われている。
そして幼馴染を守る為に、今のわたしがあり、ここにいる。


「わたしの名前は・・・」

全身神経を使ってポーカーフェイスのまま、自己紹介を終える。
彼は首をひねっていた。
彼がわたしを覚えているはずはない。

その後は、恒例になりつつある質問大会を当たり障り無く流す。
学生としてのわたしは、あまり目立たくはない。
でも否応無しに目立ってしまうこのグラマラスボディ。
化粧や美容を鼻で笑ってしまえる美貌。
確かに、化粧や美容の心配しなくていいのは、正直助かっている。

ブラですら自分の身体に合っていないのは分かっている。
ブラ程度でスタイルが変わるほど、柔な身体ではない。
張りと弾力性は、極上の高校生のそれと変わらない。
でも、わたしの肌はマシンガンはおろか、ミサイルの直撃でさえ精々愛撫に感じる程度。
それでもつけているのは、ブラをしていないと目立つから。ただそれだけ。


彼は、放課後になり帰宅し、家族と夕食をする。
当然その会話も、きになってしまう。
でも彼は、すごい美少女が転校してきた以上の話にはならなかった。
ただ、少し気になっただけだろう。
そこで、わたしは油断してしまった。

僕はあの時から、彼女を守るために正義の味方・・・いや普通の人である事を捨てたのに。

3名無しさん:2012/05/24(木) 03:14:48
それは小学校三年生の夏休みに母親の実家に行っていた時だ。。
仲が良くこっそり大好きだった幼馴染の女の子と、肝試しに夜の学校に行った。
でも、それが全ての原因だった。
夜の学校には、オバケではなく、映画やテレビでしか見たことのないバケモノがいた。
僕たちは、あまりの出来事に二人とも足がすくんでしまい、幼馴染は泣き出した。
僕も混乱していた。

「何をしているの!!!このまま死にたいの?時間がないの、早くわたしを受け入れなさい!」
「いや、いや、いや〜〜〜。」

バケモノを目にした僕たちが足がすくんでオロオロする。
いつの間にか、おばさんがいた。
青と赤のコスチュームを纏ったダイナマイトボディの綺麗な高校生ぐらいのおばさんだ。
それが、幼馴染の目の前にいた。
そして、命令をしていた。
彼女は、あまりの出来事に、ただ、泣きながら首を横に振っている。
彼女の声で、我に返る。

「おばさん、何をするー。手を出すな!それなら、僕が受け入れてやる!」

あの時は、自分が何を言っているのかも、よく分かっていなかった。
ただ懸命だった。
大好きな彼女の事を守る事に懸命だった。

おばさんは一瞬馬鹿にしたように微笑み、まあいいかと呟く。
そして、僕と彼女の頭に手を置くと、おばさんは、光った。
その瞬間、僕と彼女は、入れ替わる。
さらに、おばさんはボクと完全に同化してしまった。


彼女も僕として生きてきた偽の記憶を上書きされた。
当然、今日の出来事は記憶から消された。
ボクは、完全に彼女の記憶から消えたはずだった。
しかも元々小学校が別々だった事もあり、もう二度と会うこともないと思っていた。



「記念すべき最初の敵は、お前ね。」

ボクは、ボク達を恐怖に陥れたバケモノを睨んでいた。
それまでの恐怖の欠片も存在しない。
ボクは変身を意識すると、外見は彼女だったそれから、さっきのおばさんに変わった。


こうしてボク・・・いや、わたしの孤独な戦いは始まった。

4名無しさん:2012/05/24(木) 03:24:06
中学2年生になる頃には変身しても、黒髪黒目から金髪蒼目に変わるぐらい大人の身体になった。
変身は、ほぼ髪と目の色とコスチュームを変える程度の作業になっていた。
すでにスーパーパワーは、変身していなくても、発揮できた。

そして、年頃には自然、エッチな事にも興味を覚えるわけで・・・。

しかし、ちょっと力を入れただけでトン単位の力が出るこの身体。
まともに付き合える人は存在しない。
そうなると、倒しているバケモノ達しかないわけで。
バケモノ退治の仕方も変わっていった。
人のいない所では、ジワジワと性欲を満たしながら退治していた。

わざと見られている所でする場合もある。
その場合は、その男性のモノが大きくて、バケモノ退治の後で楽しむ為。
大抵柔らかすぎて、がっかりするのだが。

そして・・・今、その自分の習慣に始めて後悔することになった。

学校では、あれだけ彼の事を意識して緊張したのに。
彼の行動圏内である事も分かっていた。
彼が比較的近くに居る事も分かっていた。
バケモノの退治中に、誰かが見ているのも分かっていた。
見ている人が男性であるのも分かっていた。
その男性のモノがとても大きいのも分かっていた。

でも、バケモノを退治なのか、捕食なのか分からない事をする。
そして、いつものように、わざと見られながら退治をする。
目撃者のモノの大きな男性で楽しもうと思ったのだ。

そして、目の前に立ったら・・・。



時が止まった。

5名無しさん:2012/05/24(木) 03:26:30
「え?・・・・・・もしかして・・・」

目の前の男は、一瞬戸惑う。
しかし、自分の名前であるはずの名前をわたしに言った。
妖艶な顔をしていたはずのわたしの顔は、捕食対象の予定だった男性に、真顔に戻された。
男性は、困惑しながらも、徐々に記憶が戻っているようだった。

「間違いない!そうだろ?あぁ・・・そうだったよね。あの時の夏休みに・・・」
「!!!」

既に彼は確信していた。
彼は完全に記憶を取り戻した。

「ああぁ・・・ご、ごめん。こんなことしちゃって、ごめん!」


今の今までやっていたバケモノとの情事が急に、初めて恥ずかしくなった。
ボクは、小学校三年生の頃のあの時に、戻ったような気がした。

ボクは反射神経的に頭を下げると、長い金髪が彼の肩に触れる。

ドン!!!
「痛い!」

ただそれだけだが彼には、勢いがついて強く叩かれたように感じたのだろう。
気をつけないと、今のボクにとって彼の体は、柔らかすぎる。

「あぁ、ほんとにごめん!」

今度は、肩に髪が触れないように、ボクは再び頭を下げた。
たしか、あの時も今日と同じ、三日月の夜だった。

「え〜〜!!!」

彼が痛みを我慢した顔で声をあげる。
だが、すぐに痛みを我慢したまま、おどけた笑顔になって言葉を続ける。

「・・・なんて言っても、今はこの身体が自分の身体で、完全に男のつもりだしな、オレ」
「そう言ったら、ボク・・・いやわたしもすっかり女よ」


男と女という言葉に反応して、お互いに赤面する。
お互いに既に元には戻れない。
でも、気持ちだけは、昔のままだった。

虫の音だけが夜空に響く。

しかし、わたしの子宮だけは、緊張感もなく己がまだ欲求不満だと伝えてくる。
わたしは、意を決して口を開く。

「男・・・っか。なら、女、抱いた事・・・ある?まだないかな?」
「え?」
「見ての通り、今、わたしがあのスーパーガールなの?」

自慢の笑顔で、彼を見つめる。

「・・・幼馴染特典で・・・してあげよっか?」

一瞬たりとも、彼の顔の変化を見逃さないように、まばたきさえせずに見つめ続ける。

「それとも幼馴染でも、こんなバケモノ女とするのは怖い?」

わたしは、彼の目の前に飛び首に両腕を回す。
彼でもわたしの息遣いを感じる距離に近づく。

「えええ〜?」
「スーパーガールの噂ぐらい知ってるんでしょ?それに、今の見てたよね?」

わたしは、ワザと胸を彼の体に押し付ける。

「む、胸、胸が当たってる」
「当ててるの。それに、前はあなたの身体だったんだから、遠慮なんてしなくて・・・いいよ?」

わたしが始めて、比較的無事に普通の人とエッチをした瞬間だった。
ちょっと腰骨にひびが入って一週間ほど彼は、びっこをひいていただけだった。

6名無しさん:2012/05/24(木) 03:33:12
以上です。今さらですが【男女入れ替わり注意】
【怪力】スーパーガールでエロパロ part5の>>124のネタを小説にしてみました。


何度も、訂正をしてすいませんでした。
こんなので、よければ、どなたか代理投下して頂けたら幸いです。

7名無しさん改め奈菜氏:2012/09/16(日) 16:52:12
こっそり、このSSを、少し加筆修正して、他所でも公開してみました。
宣伝すいません。
m(__)m

ttp://ncode.syosetu.com/n8548bi/11/


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