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作品修正スレ

18 ◆imaTwclStk:2010/12/30(木) 16:39:51 ID:???
さて、食事はデイバックの中に入っていた
よく分からん食べ物で不満は残るが何とか済ませた。
というより貴族である俺様が何故自分で自分の食べる物を
用意しなければいけないのだ、全く……

そこかしこで響き渡っていた音も今では収まって、
辺りは静けさを取り戻している。
こんな地獄から逃げるなら今のうちか?

チキの方は暇を持て余しているのか、
ベッドの上でバタバタと足を振っている。

「オイ馬鹿止めろ、誰かに聞かれたら如何する?
 ……ったく、これだから思慮の浅いガキは困るんだ」

「う〜〜〜、だってレンツェンさっきからここから出ようともしないじゃん」

チキがふくれっ面で俺に言い返してくる。

「ば、馬鹿者! それだって周りが安全かどうか確かめるためであってな、
 決して俺がビビってるとかそう言う訳ではないんだぞ?」

チキはジト目を使った。
レンツェンのプライドに100のダメージ!

「……な、何だその目は、明らかに信じてないって目はッ!
 い、いいだろう。 今、俺様がビビッて無い事を証明してやる」

扉の傍に近寄って聞き耳を立てる、
周りに誰もいないことを信じて……

「トォッ!!」

言葉とは裏腹に物凄い慎重に表へと出た。
全力で辺りを見回し、本当に誰もいないかを確認する。
周囲に人影が無い事を理解すると今度は勢いよく
家の中へと流れ込む。

「ど、如何だ、俺が身を挺して周りの安全を確かめてやったぞ……
 こ、これでも俺がビビッているとお前は思うか?」

チキは眠りかけている。
レンツェンの心が折れかけた!

「……良し、今だッ! さっさと準備しろガキ。
 今すぐこんな所とはオサラバだッ!」

眠い目をこすり愚図るチキを急かして急いで準備を整える。
といっても、わたわたと慌てたもんだから、
かなり時間は経ってしまった。
大体半刻くらい? 俺が知るかそんな事!
だが、おかげで外は更にシンと静まり返っている。


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