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作品修正スレ
1
:
源罪な名無しさん
:2010/08/30(月) 08:37:42 ID:???
投下した作品の修正を行いたい場合にご利用ください。
ここの修正作品の感想や指摘などは、できれば本スレにするようお願いします。
2
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:25:16 ID:???
「これだから、ニンゲンってのは嫌なんだ」
F−5〜6エリアを北上するオグマ一行の姿を眺めながら、
ネサラは冷ややかに吐き捨てた。
オグマはアイク捜索を放棄した、しかしそれが気に入らないのではない。
それ自体は、臨時放送を聞いた時点で推測していたことだった。
彼が姉弟の元に戻る前に再度接触出来なかった、それはこちらの落ち度といえる。
ネサラが気に入らないのは、オグマの、ニンゲン特有の視点だった。
ニンゲンは、自分たちの基準でしか物事を考えようとしない。
自分たちこそが世界の支配者なのだと、無意識のうちに思い上がっているのだ。
だから、自分たちとはまったく異なる視点で世界を見ている生き物が
同じ次元に存在していることを想像出来ない、理解出来ない、容認出来ない。
こうして俯瞰されているなど夢にも思わず、平然と契約を反故にする。
そんなオグマの姿は、ネサラにとって、ニンゲンの思い上がりの象徴のように思えた。
――もっとも、その方が、俺としても好都合だがね。
ネサラは人型を保ったまま、天高く舞い上がる。
日は既に落ちていた。夜目の利かない鳥の姿では、移動すらもままならない。
かといって、飛行能力を有する人型生物は、この場においてはごく少数派。
ラグズの存在自体を知らない異邦人ばかりだからこそ、この姿を見られただけでも
想像のはるか斜め上を行く厄介ごとになりかねない。だが、空が死角になっている限り――
――ニンゲンの思い上がりが、図らずも俺を助けてるってワケだ。
さぁて、どうするかね? オグマを追ってみるか、それとも……。
……先ほどの金髪の少女の名は、既に把握していた。アルマ・ベオルブ。
肖像画つきの参加者名簿を確認すれば、それで事足りた。だが――
3
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:25:59 ID:???
森林に潜伏していたネサラは、アルマがイスラを狙撃しようとする現場を見た。
しかし、アルマは襲撃を断念し、一目散に逃走した。戦術としては正しい、と思う。
イスラたち3人は正規の軍隊で訓練を受けていることが明白で、
あのような少女にどうにか出来る相手ではない。たとえ3人が丸腰でも勝ち目はないだろう。
しかし、戦略としては論外だ。何故、弱さを利用して近付こうとしない?
何故、彼らの中に潜り込み、彼らを盾として利用しようとしない?
そこまで頭が回らないのか? それとも、顔を出せない事情でもあるのか?
――既に本性を知られている、ってのも大いに有り得る話か。
接触は、保留にするかな。腑に落ちない点が多すぎるんでね。
アルマという少女はどうも、精神の均衡を欠いているように思えてならない。
わけのわからない理由で笑い続けていたかと思えば、常軌を逸したこの逃げ足。
森を抜け、E−5エリアに入るまで、アルマは一度も立ち止まらなかった。
今も、走り続けている。ニンゲンが長距離を走るときのペースとは、まるで違う。
先ほどからずっと、アルマは全力で疾走していた。このような筋力が、持久力が、
あの身体の一体どこに隠れていたというのだろう。
いわくつきの魔導具に精神を蝕まれ、同時に加護を得ているのではないか。
そう考えたほうがしっくりくるほど、彼女は違和感に満ちていた。
魔導具による影響、その仮説を裏付けるかのように、
先ほど確認した参加者名簿の肖像画のアルマは、明るい瞳でネサラを見ていた。
臨時放送直後に目にしたあの笑顔とはまるで違う、純粋な輝き。
もし、彼女が髪形を変えていれば、同一人物だとはにわかに信じられなかっただろう。
4
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:26:40 ID:???
とはいえ、たとえ魔法によって引き出され、増幅された狂気であっても、
その土台となった心自体はアルマ・ベオルブの中に元からあったのではないか、
とネサラは思う。参加者の中には、彼女と同じ姓の少年がいた。
ラムザ・ベオルブ。彼は、アルマの凶行の動機になり得るのだろうか――
『――ヴォルマルフッ!!
ここはどこだ! おまえは一体、何を企んでいるッ!!』
ネサラの脳裏に、ラムザの声が響く。
彼の顔には見覚えがある。ヴォルマルフと面識のある、あの少年だ。
となるとアルマは、ヴォルマルフと敵対関係にある少年の妹、ということか。
ヴォルマルフには、いわくつきの魔導具を支給品としてアルマに与えるだけの
動機がある、ということになる。しかし、それでもやはり、腑に落ちない。
臨時放送直後の、あの笑顔。悪辣極まりない、臨時放送の直後であるにも拘らず。
――いーや、ちょっと待てよ……。
不意に、キュラーの言葉が蘇る。ネサラははっと息を呑む。
『今回はこのゲーム最大の“貢献者”からの素晴らしい提案により、
一部ルール改定を行うことにいたしました』
ネサラは思う。主催に提案を持ちかけたのは、アルマではないだろうか。
彼女は殺し合いに乗っている。そして、常軌を逸した精神状態にある。
ルールの変更を提案したとしても、まったく不思議ではないだろう。
むしろ、そうなのだとすれば、あの笑顔にも納得がいく。
5
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:27:22 ID:???
だが、どうやって? どうやって、主催陣と会話をした?
自身に支給された、“いわくつきの魔導具”を使ったのか?
彼女はいわくつきの品を支給され、内通者として利用されているのか?
しかし、キュラーのあの言い方だと、“貢献者”とやらは自発的に考えて、
そして自らの意思で主催に提案を持ちかけたように感じられる。
――主催と話す方法があるってなら、俺も知りたいもんだね。
アルマから聞き出してみようか、と思う。
だが、下手を踏めば、自分だけが主催に消されて終わりかねない。
それでなくても、あの逃げ足。彼女の精神は、錯乱しているに違いない。
交渉ごとには自信があるが、己の編み出す論理的な言葉が
狂人相手にも通じるなどと思い上がっているわけではなかった。
接触するのはまだだ、彼女が冷静さを取り戻してからだ。
そう考え、オグマ一行の追尾を再開する。
E−6エリアで街道に入った一行は、水分を補給しながら北上を続ける。
D−6エリアにさしかかろうとする彼らを見て、ネサラは淡く冷笑した。
彼らの進行方向には、人型の何かが転がっている。
それが参加者の死体であろうことは、ネサラにも容易に察しがついた。
オグマ一行の警戒心ならば、街道からでも見つかるだろう。
そしてそれは、オグマが蘇らせようとしている者たちの屍なのかも知れないのだ。
□ ■ □
6
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:28:01 ID:???
熱いナイフがバターを切り分けるように、光の刃が死人の首を切断する。
オグマの手に迷いはなかった。ただひたすら事務的に、死体から首輪を回収する。
街道を北上し、D−6エリアに足を踏み入れてから、二度、死体を発見した。
一体目は、街道から西に外れた草原で。二体目は、街道が途切れたその先で。
それが一体誰なのか、オグマは一目で理解した。ナバールと、マルス。
ひとりは、互いに実力を認め合った戦友にしてライバルであり、
ひとりは、彼が生涯の忠誠を捧げた最愛の少女の婚約者だった。
オグマはシーダを愛していた。彼女がマルスに出会う前から、ずっと。
彼女がマルスに惹かれていることを知って、何も思わなかったと言えば嘘になる。
しかし、命の恩人に対する忠誠心が、マルスの存在によって揺らぐことはなかった。
まして、恋敵であるマルスに対し、何らかの悪感情を抱くこともなかった。
マルスは、自分を救ってくれた少女が心から愛した相手。
彼女が大切に思っているものを否定的な目で見るなど、出来るはずがなかった。
それに、純粋で心優しいマルスの人柄を、オグマは好ましく感じてもいた。
そのマルスの亡骸を、オグマは自らの手で冒涜した。
迷いはなかった。たとえこの骸がシーダだったとしても、同じように扱っただろう。
7
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:28:36 ID:???
『殺し合いに乗った女の子が同じ年頃の女の子を殺すところを見た』
イスラが見たという、無残に殺された少女。
それがシーダである可能性を受け入れた上で、案内しろと言ったのだ。
自らの手で、首輪を回収するために。主催を殺すに足るだけの武具を得るために。
そう、武具。頼るべきは、信じるべきは、己自身の剣の腕、そして精神力だけだ。
自分に対する確信がなければ、出所の不確かな情報など何の役にも立たない。
だから、ネサラの提案を蹴った。だから、キュラーの甘言に乗った。
剣一筋に生きてきたオグマにとって、手にすべきものはやはり剣だった。
いや、“剣”ならば、既にある。支給品のライトセイバー。異世界の魔法剣。
己の意思ひとつで光の刃を顕現出来る上に、その切れ味は鋭く、ほとんど重さがない。
武器としては、秀逸だ。だが、オグマの手には馴染まない。あまりにも軽すぎるのだ。
重みがなければ、己の筋肉を鞭打つようなものでなければ、オグマにとっては
それはもはや『剣』ではない。振るうべきは、優秀な凶器ではなく、剣だった。
己の肉体にかかる負担と、敵の骨肉を断つ感覚、そんな負の側面を含めての、剣。
剣一筋に生きてきたオグマにとって、剣とは“重いもの”だった。
強力な武具を放出する。それは、主催陣の自信の裏返しといえた。
自らの安全を確信しているからこそ、そのような真似が出来るのだ。
殺されない自信があるからこそ、強力な武具を与えることが出来るのだ。
――だが、それはただの慢心に過ぎぬ。今に思い知らせてやる。
マルスの首輪を手にしたオグマは、亡骸に背を向け、姉弟の元へと戻る。
骸に語るべきことはない。そこにいるのはマルスではない。意思も心もすべて消えた。
マルス王子には、もはやいかなる言葉も届かない。彼は、もう、死んだのだから。
それでもオグマは心の中で呟かずにはいられなかった。
――マルス王子、しばしのご辛抱です。
□ ■ □
8
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:29:12 ID:???
「オグマさんは、僕の思っていたような人じゃなかった」
首輪を回収するオグマの姿を遠目で見やりながら、イスラは姉に謝った。
最初の死体を発見したとき、イスラは首輪の回収役を申し出た。
しかし、オグマが退けた。「俺の知人だ。手出しは無用」とだけ言って。
押し殺した声からにじみ出る凄絶な覚悟に、さしものイスラも返す言葉がなかった。
「姉さん。僕は、オグマさんを信用する」
「イスラ……」
アズリアは安堵したように微笑んだが、その顔はどこか悲しげだった。
胸の奥が軽く疼く。イスラはそれを黙殺し、いつものように笑ってみせた。
「でもさ、姉さんが思っているような人とも、ちょっと違うみたいだけどね。
オグマさんは、嘘をついている。あの羽根の出所に心当たりがあるんだ」
「何故、おまえはそう判断した? 根拠を訊きたい」
イスラは姉に半歩近寄り、声のトーンを落として答えた。
「姉さんは、おかしいとは思わなかったのかい?
オグマさんは、振り返って上空を確認しようとはしなかった。一度もね。
あれだけ大きな羽根を持つ鳥が近くにいることを知れば、
上空にも警戒の目を向けるのが当たり前なのにさ。
でも、オグマさんはしなかった。抜かりのなさそうな人なのに。
それどころか、僕らの注意が前方に向くような話題ばかり選んでいた」
9
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:29:50 ID:???
天を仰ごうとするアズリアの腕を、イスラは慌てて引き寄せた。
「上を見ないで。姉さんはオグマさんの誠意を踏みにじりたいのかい?」
「す、すまない……」
「オグマさんは、その鳥が僕らを襲わないことを知っていたんだ」
「警戒を怠ったのではなく、警戒する必要がないと知っていた、ということか」
「うん。少なくとも、僕らがその鳥の姿を目にしない限りは、ね」
「オグマ殿は一体何を……」
「さあね、それは僕にも――」
話はそこで中断せざるを得なかった。
二つ目の首輪を回収したオグマが、こちらに戻ってきたからだった。
「イスラよ、少女の亡骸はあの城のさらに先だったな」
「そうだよ、オグマさん」
「ならば先に城に立ち寄り、この首輪ふたつを武器に換える」
「分かった。ただ、ひとつだけ、頼みがあるんだけどさ」
「なんだ? 言ってみろ」
「新しい武器が手に入ったら、オグマさんの支給品の剣を僕に譲ってほしいんだ。
あれ、軽くて使い易いからさ。僕には、重い武器は合わないんだ」
嘘だった。だが、イスラは腕を振り、「僕には腕力がないからね」と微笑んだ。
彼の願いは別にあった。回収した首輪はいずれもオグマの知人のものだという。
ならば、入手した武器はオグマに使ってほしい。それがイスラの想いだった。
元の所有者のことを知り、そして大切に思っているオグマにこそ、使ってほしい。
「承知した」。オグマはただ、そう答えた。
ふたりのやり取りを黙って聞いていたアズリアが、静かに口を開く。
10
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:30:30 ID:???
「いや、オグマ殿……、その首輪、ひとつは手元に置いておかれよ」
「何故だ?」
「キュラーなる男は、所持品の入手について、『首輪との交換』と言っていた」
交換。アズリアは、その単語に力を込めた。
イスラが、そしてオグマが息を呑む。その音が、夜のしじまを打った。
イスラの脳裏に、キュラーの言葉が蘇る。
『……武器庫から所持品をお持ちできる条件を、一つお付けいたしました。
それは、その所持品の持ち主の首輪との交換というものです。よろしいですかな?』
首輪との交換。そう、『交換』。
新たな所持品が欲しいなら、首輪を寄越せと言っている。
それは、武器を手にした時点で、首輪を手放さざるを得ないことを意味していた。
アズリアは、解析用の首輪が手元に残らないことを危惧しているのだろう。
イスラは臨時放送をさらに脳裏で反芻する。キュラーはこうも言っていた。
『首輪そのものが箱の“鍵”の代わりになるとでも、お考え頂ければ宜しいかと』
巧妙な印象操作だ。『鍵』と言われれば、何度でも使えるものと思ってしまう。
しかし、それは勝手な思い込みに過ぎない。期待の見せる幻に過ぎない。
首輪交換所。そのシステムの狙いは、殺し合いの加速だとばかり思っていた。
しかし、それだけではないことに気付く。主催者は、死亡者の首輪を回収したいのだろう。
その構造を解析させないために。そう、主催陣は、首輪を解除されては困るのだ。
11
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:32:06 ID:???
それは、首輪の解析が可能であることを意味していた。
それは、参加者の手で首輪を解除することが可能であることを意味していた。
だからこそ、彼らは首輪を回収したがっているのだ。
「……成る程、そういうことか。アズリア、感謝する」
「いや、その言葉は主催陣を撃破するまでは受け取れない。
ヴォルマルフの言葉が事実なら、ディエルゴはこの島のどこかにいるだろう。
ディエルゴがいるのならば、復活を遂げたばかりだ。力が弱く、ゆえに、
己の糧となる負の思念を早急に、しかも効率的に吸収せねばならない。
だから、オグマ殿、イスラ……、先を急ごう」
……やがて、一行は、C−6エリアに差し掛かった。
このエリアの中ほどに、目指すべき城はある。しかし、ここからでは視認出来ない。
足元は平坦だが、右手には山があり、殺人者が潜むべき場所はいくらでもある。
一行は、周囲を警戒しながら、慎重に道なき道を行く。
城への到着は、どうやら未明になりそうだった。
12
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:32:40 ID:???
【C-6/エリア南端部/初日・深夜】
【オグマ@紋章の謎】
[状態]:健康
[装備]:ライトセイバー@魔界戦記ディスガイア
[道具]:万能薬@FFT、ナバールの首輪、マルスの首輪、
基本支給品一式(水を多少消費)
[思考]
0:主催陣の殲滅と、死者蘇生法の入手。手段・犠牲の一切を問わない。
1:信じるべきは己の剣の腕のみ。
2:アズリアやイスラと共に、主催の潜伏場所・首輪解除の方法を探す。
3:ナバールの首輪を宝物庫に持って行き、武器を入手。
その後、イスラの案内のもと、少女(ティーエ)の首輪を回収。
4:ゲームに乗る者や自分を阻害する者は躊躇せず殺す。
5:ネサラはしばらく泳がせておく。
6:マルスの首輪は解析用に所持、武器には換えない。
[備考]
※ネサラについては、マムクートのような存在ではないかと推測しています。
鳥のような姿に変身することが出来るのではないかと考えています。
13
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:33:10 ID:???
【アズリア@サモンナイト3】
[状態]:健康
[装備]:ハマーンの杖@紋章の謎
[道具]:傷薬@紋章の謎、基本支給品一式(水を多少消費)
[思考]
0:主催を倒し、イスラと共に生還する。
1:オグマ、イスラと協力し合う。
2:サモナイト石を探し、ここがリインバウムであるかを確かめる。
3:自分やオグマの仲間達と合流したい。(放送の内容によって、接触には用心する)
4:自衛のための殺人は容認。
【イスラ@サモンナイト3】
[状態]:健康
[装備]:チェンソウ@サモンナイト2、メイメイの手紙@サモンナイト3
[道具]:支給品一式(水を多少消費)、筆記用具(日記帳とペン)、
ゾディアックストーン・ジェミニ、ネサラの羽根
[思考]
1:アズリアを守る。
2:ディエルゴが主催側にいるなら、その確証を得たい。
3:サモナイト石を探し、ここがリインバウムであるかを確かめる。
4:ティーエの首輪を回収する。
5:対主催者or参加拒否者と協力する。(接触には知り合いであっても細心の注意を払う)
6:自分や仲間を害する者、ゲームに乗る者は躊躇せず殺す。
[備考]
※拾った羽根がネサラのものであることは知りません。
聖石と羽根の持ち主には関係があるのではないかと疑っています。
※羽根の出所については、オグマが知っているのではないかと考えています。
※オグマが自分たち姉弟に隠し事をしていることに気付いていますが、不信感はありません。
□ ■ □
14
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:34:02 ID:???
「ニンゲン特有の視点ってやつは、いけ好かないことこの上ないが……、
ま、今回はチャラってことでいいかな」
ネサラは大きく息を吸い、再び夜空に舞い上がる。
はるか下方で、オグマの金髪が、月明かりに淡く映えている。
C−6エリアに足を踏み入れた一行は、そのままゆっくりと北上を続ける。
彼らの目的地を、ネサラは既に把握していた。しかし、もう、追尾はしない。
「あばよ、オグマ。生きていれば、また会おうじゃないか」
……オグマ一行の通り過ぎたD−6エリアで、ネサラは二体の屍を見た。
いずれも首を切り落とされ、何者かに首輪を持ち去られたあとだった。
死体を見れば、死後数時間が経ってから、同一の刃物で首を落とされたのだと分かる。
その切断面の様子から、魔法的な力を宿した武器によるものだと推察出来る。
それを見たネサラはふと、オグマの振るっていた剣を思い出した。
刃自体が光で出来た、異国の魔法剣。
一行の足取りから見ても、オグマの所業であることは明白だった。
しかし、問題はそこではない。肖像画のついた参加者名簿を持つネサラには、
ふたりの死者の名が分かった。ナバールとマルス。いずれもオグマの仲間だった。
ネサラの名簿の肖像画の横には、ナバールに△、マルスに○がついている。
オグマの話しを盗み聞いて、ネサラ自身がつけた印だった。
しかしこれは、ゲームに乗る危険性と利用価値について記したものに過ぎない。
オグマの口ぶりを思い出せば、彼がナバールを戦友として認めていたことは明白だった。
マルスを自軍の指揮官として、いや、それ以上の存在として敬愛していたことは明白だった。
15
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:34:49 ID:???
オグマの所業を知ったネサラは、大した男だ、と感心した。
守るべき民のためならば、唾棄すべきニンゲンと手を組むことも厭わなかった
鴉王ネサラだからこそ、オグマの覚悟のほどを察することが出来た。
次に会ったときには、別の形で手を組みたいものだ、と思う。
アイク捜索などに利用するのは勿体無い。
オグマは、汚れ仕事を平然とこなせる男なのだから。
そして、オグマのそんな姿を目の当たりにしてもなお、
レヴィノス姉弟は彼と行動を共にしている。
不満が表面化している様子は見受けられない。
姉は堅物、弟は気難しそうな印象を受けるにも拘わらず。
それもまた、オグマという男のカリスマ性のなせるわざなのか。
それとも、あの姉弟もまた、職業軍人らしいドライな一面を持ち合わせているということか。
ふたりには微妙な意識のずれと、どうしようもない甘さがあるようだったが――
――ま、姉弟喧嘩に介入するシュミはないんでね。
それに、真っ向からの反逆ってヤツは、どうにも俺の性には合わない。
ネサラは北西に進路を採る。
目指すはC−3エリアの村、ニンゲンが夜に集う場所。
あのアルマ・ベオルブという少女は、E−5エリアを全力で北上していた。
D−5エリアに入った後の足取りは捕捉していないものの、
もしも東側に進んだなら、こちらの視界に入るはず。
となると、彼女が向かったのは西である可能性が極めて高い。
そして、彼女はゲームに乗っている。しかし、殺しに関してはまったくの素人。
それでも殺さなければならない、ならば、無防備な状態を狙うだろう。
ネサラはアルマに接触すべく、C−3エリアの村へと向かった。
16
:
奴隷剣士の反乱(後編)
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:35:32 ID:???
【D-6/マルスの死体付近・上空/初日・深夜】
【ネサラ@暁の女神】
[状態]:打撲(顔面に殴打痕)。
[装備]:あやしい触手@魔界戦記ディスガイア、ヒスイの腕輪@FFT
[道具]:支給品一式×2 清酒・龍殺し@サモンナイト2、筆記用具一式、
真新しい鶴嘴(ツルハシ)、大振りの円匙(シャベル)
[思考]
0:己の生存を最優先。ゲームを脱出する為なら、一切の手段は選ばない。
1:アルマの捜索。とりあえず北西(C-3村方面)に向かう。
2:オグマは手を組む価値あり。だがしばらく泳がせておく。
3:キュラーの言う“貢献者”(アルマ?)はどうやって主催と会話をしたのか?
4:ラムザとアルマの動向に興味。接触はアルマの精神状態を見てから。
5:アイク・ソノラの情報は次の機会にでも。
6:脱出が不可能だと判断した場合は、躊躇なく優勝を目指す。
[備考]
※臨時放送の内容から、主催と連絡を取る方法があることに気付きました。
※主催にルール変更を持ちかけたのは、アルマの可能性が高いと考えています。
※アルマがゲームに乗っていることを知りました。
危険性の高いアイテムの影響下にあるのではないかと考えています。
※この舞台そのものが、ある種の『作りもの』ではないかと考えています。
そして、このゲームの主催者が女神アスタルテに匹敵する超越的存在であるが、
同時にその奇跡にも等しい力にも限界があるのではないかと踏んでいます。
※このゲームに、ラグズの存在さえ知らない異邦人が数多くいることを確信しました。
※ネサラの参加者名簿には顔写真(肖像画と認識)がついています。
名前の左隣にチェックを入れており、内容は以下のようになっています。
アティが◎
マルス、シーダ、チキ、ベルフラウ、ソノラ、ミカヤ、サナキ、
イスラとオグマとアズリア(名を聞けなかったが、イスラと同じ姓で判断した)が○
アイク、漆黒の騎士、シノン、ナバールが△
ハーディン、ビジュが×
アルマが★、ラムザが☆
17
:
◆LKgHrWJock
:2010/12/27(月) 12:40:34 ID:???
修正は以上です。
なお、修正箇所は以下のとおりです。
・オグマ組・ネサラ共に、現在位置と時刻の変更。
・オグマ組の進行ルートを修正(最初は最短ルート、E-6中央辺りで街道に変更)
・オグマにとって『剣』とは何かに関するくだりを補強。
・ラストのネサラパートを改稿。パッフェル未発見、アルマ捜索、という形で。
・他、細かい修正を少し。
18
:
◆imaTwclStk
:2010/12/30(木) 16:39:51 ID:???
さて、食事はデイバックの中に入っていた
よく分からん食べ物で不満は残るが何とか済ませた。
というより貴族である俺様が何故自分で自分の食べる物を
用意しなければいけないのだ、全く……
そこかしこで響き渡っていた音も今では収まって、
辺りは静けさを取り戻している。
こんな地獄から逃げるなら今のうちか?
チキの方は暇を持て余しているのか、
ベッドの上でバタバタと足を振っている。
「オイ馬鹿止めろ、誰かに聞かれたら如何する?
……ったく、これだから思慮の浅いガキは困るんだ」
「う〜〜〜、だってレンツェンさっきからここから出ようともしないじゃん」
チキがふくれっ面で俺に言い返してくる。
「ば、馬鹿者! それだって周りが安全かどうか確かめるためであってな、
決して俺がビビってるとかそう言う訳ではないんだぞ?」
チキはジト目を使った。
レンツェンのプライドに100のダメージ!
「……な、何だその目は、明らかに信じてないって目はッ!
い、いいだろう。 今、俺様がビビッて無い事を証明してやる」
扉の傍に近寄って聞き耳を立てる、
周りに誰もいないことを信じて……
「トォッ!!」
言葉とは裏腹に物凄い慎重に表へと出た。
全力で辺りを見回し、本当に誰もいないかを確認する。
周囲に人影が無い事を理解すると今度は勢いよく
家の中へと流れ込む。
「ど、如何だ、俺が身を挺して周りの安全を確かめてやったぞ……
こ、これでも俺がビビッているとお前は思うか?」
チキは眠りかけている。
レンツェンの心が折れかけた!
「……良し、今だッ! さっさと準備しろガキ。
今すぐこんな所とはオサラバだッ!」
眠い目をこすり愚図るチキを急かして急いで準備を整える。
といっても、わたわたと慌てたもんだから、
かなり時間は経ってしまった。
大体半刻くらい? 俺が知るかそんな事!
だが、おかげで外は更にシンと静まり返っている。
19
:
◆imaTwclStk
:2010/12/30(木) 16:40:23 ID:???
さぁ、こんな地獄とはこれでお別れだ。
きっと朝になれば輝かしい栄光が俺を待っている。
これはそれへの第一歩なのだ。
隠れていた家からこそこそと抜け出して、
数分も経たずに足が止まる。
いや、普通にまだ居るんですけど、本当に本当にありがとうございました。
物陰からこっそりと何やらしている黒い全身鎧の騎士の様子を盗み見る。
その傍には二人の横たわる誰かの姿が見えるが
暗さも相俟って判別する事はできない。
判別しようとジッと目を凝らしていると黒い全身鎧の騎士が
こちらを振り返ったような気がして、慌てて身を隠す。
(いやいやいや、まさかこの距離でこっちに気づく訳ないでしょ?
気のせい、多分、気のせい。 そうに決まっている)
もう一度、こっそりと先程の騎士の方を見てみる。
(……あれ? こっちガン見してね?)
再び身を隠し、息を整える。
「……いやいやいや! 無いから! 見える訳無いから!
そんでもってさっきからガシャンガシャンて……
ガシャンガシャン?」
物凄い嫌な予感がするが、念のために振り返ってみるか?
①振り返る
ピッ! ニア②言われなくても、スタコラサッサだぜ!
うん、②だな。
そうしよう、それに限る。
「貴公、其処で何をしている?」
ハイ、正解は、
③残念、現実は非常である
でした、やったねッ!!
20
:
◆imaTwclStk
:2010/12/30(木) 16:41:13 ID:???
「全然良くないわぁぁぁッ!!」
「何が良くないのかは分からぬが、
命が惜しいのなら出て来て貰おうか?」
やっぱりこちらに気づいていた騎士が傍まで来ていた。
何か馬鹿でかい斧とか持ってるんですけど?
それ薪割りとかに使うもんじゃないですよね?
薪どころか大木切り倒せそうなんですけど?
「ちょ、ちょっと待て!! 話し合おう話せば分かるッ!」
いきなり攻撃とかされたんなら堪らないので、
騎士の忠告通りに姿を見せる事にする。
あくまでこっちは戦う姿勢は無いという事を示すために手ぶらで。
「……又、話し合いか」
どこかうんざりとした様子で騎士は構えていた斧を地面に付ける。
それだけで豪い響くんですけど、どんだけ重いんですかそれ?
「そうだ、ここは紳士的にいこうjy」
「貴公に戦う意思が無いのであれば早々に此処から立ち去られよ。
此処は闘争の場。 貴公のような者に居座られるのは無粋でしかない」
聞けよ、話。
一方通行ですか?
こっちがソフトな感じで投げたボールをホームランですかあなたは?
だ、だが、この申し出はありがたく受け取っておくとするか。
「わ、分かった。俺達はさっさと此処から離れる。
オイ、行くぞチキ! ……チキ?」
いない!
あの馬鹿ガキ、いつの間に!?
「チキ? それはあそこにいる娘の事か?」
騎士が視線を向けた先でチキが何やら屈み込んで何かを拾い上げていた。
何やってんだ、あいつは?
俺には興味が無さそうな騎士はすんなりと道を開けてくれた。
これはこれでかなり屈辱的だが命の方が断然惜しいので、
その斧で「レンツェンハイマーの開き、一丁上がり!」とかされたくないので
そこは好意(?)に甘えておく。
騎士の脇を通り抜け、チキの傍まで駆け寄る。
21
:
◆imaTwclStk
:2010/12/30(木) 16:41:45 ID:???
「オ、オイ! さっさと行くぞ!
……ッて、ウォッ! 気持ち悪っ!!」
チキが屈み込んでいた場所、その周辺には肉片が散らばり、
最早誰とも判別しようが無くなった、人だった塊が落ちている。
その中でチキは大事そうに何かを抱えている。
それは何やら嫌な気配を放つ黒水晶。
「……お前、何を持っている」
俺に気づいたのかゆっくりとチキは顔を上げた。
口元にはうっすらと笑みを浮かべ、
少女とは思えぬ程に嫌な気配を漂わせながら。
「闇のオーブだよ? レンツェン」
チキが口を開くのと同時に嫌な気配は収まる。
気のせい……だったのか?
だが、全身から湧き立つ鳥肌と冷や汗だけは先程までの感触を覚えている。
「お、おぉ、それが闇のオーブか。
良かったではないか、
早速目的の一つは達したという事だな」
自分の中で湧き立つ嫌な考えを払拭する為にチキに手を差し伸べる。
闇のオーブは抱えたまま、チキは俺の手を取り、立ち上がる。
そこには先程までと変わらぬ姿のチキがいる。
気のせいだ、気のせいに違いない。
離れた所で騎士がこちらをジッと見ている。
いや、こちらというよりチキをか?
「貴公。 その娘、ただの娘か?」
心臓が跳ね上がる思いがした。
もしや、こいつはチキが普通の娘じゃないって気づいたのか?
まずい、こいつは俺が守らなくてはいけないのだ。
「そ、そそそそんな事、あ、当たり前ではないか!
お、お前にはこいつがいたいけな少女以外の何に見える!?」
言葉は震える。
精一杯の度胸を振り絞ってこれだ。
「……そうか、こちらの気のせいだったのやも知れぬ。
為らば、すぐに立ち去られよ」
騎士は何かに感ずいている様子だったが、
意外にもあっさりと応じてくれた。
何を考えているのかさっぱり分からん!
だが、これでもう気にすることは一つもない。
さっさとここから逃げてしまおう。
チキの手を引っ張りながら俺は騎士の元を後にする。
騎士は終始無言ながら、その視線だけはずっとチキを捉えていた。
……幼女趣味か?
22
:
◆imaTwclStk
:2010/12/30(木) 16:42:27 ID:???
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
……ほんの少し前。
レンツェンハイマーが漆黒の騎士に見つかるまでの間。
(もぅ、レンツェン何やってんの?
そっちに誰かいるならこっちから周ってけば良いのに)
そう思いながらチキは民家を周り込んでレンツェンハイマー達の
裏側から通りへと一人で出て行っていた。
丁度、その時に漆黒の騎士がレンツェンハイマーの元へと向かった為、
彼の騎士に見つかる事もせずに。
実に都合が良かった。
『おいで』
「だれ? だれが呼んでるの?」
『こっちだ』
チキは自分に呼びかける声に怯えつつもそれに逆らう事が出来ない。
ふらふらと誘われるままに声の元へと歩いていく。
『拾え』
人だった物が散らばる中で異様な光を放つオーブ。
「……いや」
『拾え!!』
(……助けて、レンツェン)
声は出せず、抵抗もままならずに震える手で闇のオーブを拾い上げる。
『フハハハハハ!! いいぞ、神竜王の娘よ!
我はガーネフ、このオーブに宿りし怨念なり!』
光のオーブも、ましてや封印の盾すら無い中で、
チキはその声の主に逆らう事は出来なかった。
暗黒司祭ガーネフ。
メディウスの側近にして、人間の破滅を望む者。
死して、尚、幾たびの復活を繰り返すその魔力は
再びチキを自分の支配化に置く為に蠢く。
『神竜王の娘よ、これよりはお前が地竜王メディウスの代わりとなるのだ』
23
:
◆imaTwclStk
:2010/12/30(木) 16:42:59 ID:???
【C-3/村の外れ/深夜(時刻変更直後)】
【レンツェンハイマー@ティアリングサーガ】
[状態]:疲労、空腹、やすらぐかほり、顔面に赤い腫れ
[装備]:ゴールドスタッフ@ディスガイア(破損、長さが3分の2程度)、エルメスの靴@FFT
[道具]:支給品一式
[思考]0:チキを連れてラゼリアに帰還する。手段は問わない
1:マルスの首輪、封印の盾の入手
2:封印の盾完成まで、マルスの死は可能な限りチキには伏せる
3:武器がほしい
4:オグマなど、(都合のいい)仲間を集める
5:あの少年(ヴァイス)は極刑
6:ハーディンの首輪はいらんな……チキの様子がおかしい?
[備考]:ヴェガっぽいやつには絶対近寄らない(ヴェガっぽいのが既に死んでる事に気づいてません)。
【チキ@ファイアーエムブレム紋章の謎】
[状態]:失血による軽い貧血(シャンタージュの力により回復は早い)、空腹
[装備]:地竜石@紋章の謎、シャンタージュ@FFT(一瓶すべて使用済み。瓶は破損)
[道具]:支給品一式、肉切り用のナイフ(1本)、闇のオーブ@紋章の謎
[思考]1:……。
[備考]:闇のオーブに宿るガーネフの意思に支配されています。
【漆黒の騎士@暁の女神】
[状態]:健康、若干の魔法防御力向上(ウルヴァンの効果)、精神的喪失感(小)、
鳩尾に打撃痕、肉体的疲労(中)※いずれも所持スキル「治癒」により回復中。
装甲ほぼ全壊、全身が血塗れ
[装備]:グラディウス@紋章の謎、ウルヴァン@暁の女神、シャルトス(碧の賢帝)@SN3
手斧@暁の女神、エルランのメダリオン@暁の女神
[道具]:支給品一式×3、クレシェンテ@TO、アッサルト&弾薬10発分@TO、
エクスカリバー@紋章の謎、エトナの不明支給品(確認済)、ハーディンの首輪
[思考] 1:催されたこの戦い自体を存分に楽しむ。勝敗には意味がない。
2:アティに対して抱いている自分の感情に戸惑い。ミカヤには出会いたくない。
3:オグマに出会ったら、ハーディンの事を必ず伝える。
4:優勝してしまった場合、自分を蘇らせた意趣返しとして進行役と主催者を殺害する。
5:碧の賢帝(シャルトス)をアティに渡し、戦いになれば全力を尽くさせる。
6:この場で少し休憩を取り、来るであろうアティを待つ。
7:娘(チキ)から異様な気配を感じるが……
[備考]:アティからディエルゴ、サモンナイト世界とディスガイア世界の情報を得ています。
鳩尾の打撃痕と肉体的疲労に「治癒」スキルが働いています。
漆黒の騎士は碧の賢帝の“適格者”が複数存在し、魔剣を濫用させて
己の復活を果たすのが主催者の目的ではないかと推測を立てています。
24
:
◆imaTwclStk
:2010/12/30(木) 16:44:20 ID:???
修正点は時刻に合った出来事と対応への変更。
時刻の細かい変更。
若干の台詞追加です。
25
:
◆imaTwclStk
:2011/06/04(土) 20:47:16 ID:???
「あいたっ!!」
暗い暗い森の中を少女は一人で歩き、
闇に見えぬ視界で思いっきり鼻を伸びていた枝にぶつける。
「〜〜〜〜〜ッ! あぁ、もう明かりくらい持って来れば良かった!」
リチャードに気づかれないようにするために敢えて
明かりの類は全部置いてきていた。
それを今更になってソノラは後悔する。
「でもいいもんね、もうすぐここから出られるし」
一人の筈の少女はまるで誰かと一緒に居るように
明るく振舞う。
いや、少女にしてみれば最早“いつでも”一緒なのだ。
そろそろ森の出口に差し掛かる、そうしたら町はすぐ其処だ。
そうしたら、全てが分かる。
全てが分かったなら…
全てが分かったら如何する?
いつまでも胸に残る不安感。
全てが分かったのなら、
その時、
彼女は人を殺す事になる。
仇討ちとも違う正義感とも違う、
そうしなければならないという架せられた義務。
望むと望まぬとも関わらず
これが知ってしまった者に架せられる十字架。
逃れる術は無い。
不安は足を止め、停滞を彼女に招く。
答えを知るという事は
つまりそういう事である。
「どうしよっかな? 少しここに隠れてよっかな?」
逡巡し、もしかすれば自分が討つ事に
なるかもしれない者の事に思いをはせる。
(本当にニバスさんは……)
感慨に耽りながらニバス達が居た方を仰ぎ見る。
森の奥に薄っすらと見える焚き火の明かりがその時、ふっと消えた。
(……気づいた!?)
意味も無く焦燥感が全身を襲う。
このまま此処にいては拙いと思考の片隅が警告する。
そんな本能の警告に少女は意を決する。
(行こう!!)
少女は地を蹴り、まだ形すら見えぬ向こう側へと駆け出した。
【G-6/森/一日目/深夜】
【ソノラ@サモンナイト3】
[状態]:健康
[装備]:リムファイアー(7発消費・残り29発(確認済))
[道具]:支給品一式、石化銃の弾丸(24/24、他の銃に利用可能かどうかは不明)
[思考]:1:クリスタル継承したムスタディオの記憶の真実を確かめに、G−5の住宅街に向かう。
2:ニバスについてどうするかについては保留。個人的には殺したくない。
3:ムスタディオさんの記憶と遺志に従い、ラムザとアルマ、アグリアスを守りゲームを破壊する。
4:どんな時でも、あたしは独りじゃない!
26
:
◆imaTwclStk
:2011/06/04(土) 20:48:16 ID:???
矛盾が発生するためアズリア達は発見しない方向にシフトします。
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