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アニメキャラバトル・ロワイアル 2017

112OP案:2017/12/26(火) 14:13:29 ID:yzbdMRoY0

 この『バトル・ロワイアル』という物語の冒頭は何から始まったのかと言うと"闇"である。
 関わった者の殆どが、見に覚えのないこの場所に何故自分が居るのだろうかと、そう困惑しただろう。
 その広場、もしくは多目的ホールと言うべき空間には、宝石、フレンズ、勇者、魔法使い、戦士、サーヴァント、旅人、スパイなど多種多様なメンバーが勢揃いしていた。

 そのほぼ全員が、驚いたり驚愕したり怖がったり無関心そうにしている。
ただ、そういったざわめきはあれど場は恐ろしいほど不自然に静かだった。

 本来なら有り得そうな怒声も謙遜もないが、その理由としては、まずそもそも動けないことだった。

 種族も世界もまばらな彼ら全員の共通点のひとつが、目覚めたら椅子に座らされていた事である。
 そしてその状態から身動きどころか指一本、動かせない。
 当然ながら声をあげることもできず、精々が瞬きの合間に周囲を確認するくらいか自由が無いのだ。これでは騒ぎたくても騒げない。

 __いつまでここに居ればいいのか?
 __そもそも此処はどこなのか?
 __周りに要るのは何者なのか?

 そういった不満や疑問、苛立ちがピークに達したとき、ようやく場に変化が訪れた。
 
「Everybody clap your hands!!」

 ぱちぱちぱちっ、唐突に沈黙を破ったのは、そんな空虚な拍手だった。
 全員が視野に納められる位置に突然出現したその老紳士は、鋭い視線を受け止めつつ、臆さずに恭しく礼をする。

「今回のゲームの審判役を勤めさせて頂くドゥデキャプルと申す者です。
 どうかお見知りおきを」

「これから皆さんには、簡単なゲームに参加していただきます。
 ゲームと言ってもルールは至極簡単。
 優勝条件はただひとつ、『他の参加者を全て殺し尽くし、最後の一人になること』です」

 ドゥデキャプル、と何とも発音しにくい名前の老紳士は、当然のように残酷で冷酷で非現実的な事を事務的に述べる。

「優勝者には豪華景品として、どんな願いでもひとつだけ叶えることができる権利を贈呈いたします。
 ただし、我々の不利益になる行動……過度なルール違反などを行った場合___」

 台詞に合わせるように、突如スポットライトに照らされるひとりの男。
 確かにその男の首には、金属質の首輪が反射により不吉に輝いていた。
 次の瞬間、間髪いれずぼんっ!と鈍い音と焦げ臭い香りが充満する。
 首輪が、爆ぜた。
 男は、死んでいた。殺された。呆気なく。

「___このように、貴方たちの首に装着した首輪を爆発させる、という手法で処理させて頂きますのでお気をつけください。
 一定期間死者が出なかった場合も同様に全員起爆させますのでご注意を」

 当然のように説明は続く。

「このゲームの期限は三日。三日以内に決着がつかない場合、ゲームオーバーということで同じく首輪を起爆いたします。
 開始後は6時間毎に定時放送を行い、その時点での死者の名をお知らせします」

「他ルールの詳細については支給されるルールブックをお読みください。
 この場には腕に覚えのある方も多いでしょうが、そうではない方もご心配なく。
 参加者にはそれぞれランダムアイテムを3つお配りしますので、それらを駆使して攻略することをお勧めします。
 また、殺し合いを成立させる都合上、参加者の過度に逸脱した能力には制限を課している場合もございますのでご注意を。

 それでは__以上を持ちまして、『バトル・ロワイアル』を開幕させて頂きます」

 何かの仕掛けでも起動したのか、宣言と同時に全ての参加者たちの意識が徐々に闇に落ちる。


「ご心配なく。次に目が覚めたときは会場でございます。
 それでは__この場に居る全ての皆様の御健闘をお祈りします」

 そういった激昂を最後に、憤怒、悲しみ、怯え、その他諸々の感情を胸に参加者たちは完全に意識が堕ちた。


【アニメキャラ・バトルロワイアル 2017 開幕】

【審判役 ドゥデキャプル@十二大戦】
【見せしめ 断罪兄弟 弟(積田剛保)@十二大戦】


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