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【笑顔の結末を】 王座争奪戦 ─Renewal─ 【迎えるために】

1 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/23(日) 12:13:47

天使たちの理想郷──……ディアルーン帝国

自然と清い水に溢れ、
笑顔の絶えない御伽話の国には王座に関する重要な掟が昔から定められていた


(ディアルーン帝国に代々定められている掟をまとめた書物の一部を抜粋)

王座の血筋を持つ者たちは心臓を握り潰さなければ死に至れない
しかし王座の血筋ではない者が心臓に触れることは固く禁じ、違反者は極刑に処する

皇帝を支配する者の言葉は生死さえ操るほどの絶対の権力である
その者が望めば一度死した者を生者として蘇らせる奇跡さえ容易に起こらせるだろう


「 次期皇帝の選定には必ず兄妹全員の心臓を差し出した者を帝国の支配者とすべし 」


 これは、殺し合うために生まれてきた七人の物語


 # # #

ご無沙汰しております
一年以上前に王座争奪戦の管理をしておりました、青蘭PLです

生活もようやく落ち着いて時間に余裕が出来たため、再びこうしてスレッドを立てさせていただきました
とはいえ、当スレッドが栄えたのも随分昔の話になりますので果たして昔のように賑わうかはわかりません

ですが活気を取り戻せるよう誠心誠意、的確且つ迅速な対応の出来る管理をして参りますので宜しくお願い致します
なお、キャラクター枠の方は勝手ながらリセットさせていただきました。ファンだった方々は大変申し訳ありません
もちろん前の参加者さま方が戻ってきていただけるのであれば、ご一報頂ければ優先して枠を確保しますので気軽に書き込みをお願いします

では次より説明に入って行きますので参加を考える方はお手数をおかけしますが御目通しの程をお願いします


>>2

55Ludovica=Magda=Evangelista ◆166dRIFz0c:2012/12/25(火) 20:53:03
(p:>>44でございます。>>54に入りきらなかったので、連投となって申し訳ありませんが此方でご挨拶を…!)

>>45 青蘭様
(p:許可ありがとうございます、早速申請書を書いて参りました。
不備等、多々見受けられるかもしれません…!その際はご指摘いただければ幸いです)

>>47 白蘭様
(p:初めまして、許可ありがとうございます!
気弱な婚約者になってしまいました…不備や希望等ございましたら何なりとお申し付けください…!)

56Servent=Alchareos ◆gtkXvXHPxE:2012/12/25(火) 21:04:58
>>53 名無し様
(/申し訳ありません、私の表記不足でございました。【とりあえず】絡み文を投下しますが、絡み文を既に投下されている方には自分から絡みます、という事を表記しておりませんでした。わざわざ注意させてしまった事、とても申し訳なく思います。申し訳ありませんでした。)

>>52
(/表記不足がありました、すみません…。とりあえずは絡み文を投下しましたが、既に絡み文を投下されている方には自分から絡みに行かせていただきますので。表記不足、チェックがしっかりと出来ておらず申し訳ありませんでした。)

57ユリウス ◆I6gPHQWNU6:2012/12/25(火) 21:45:33
>>19 青蘭様
(/上手く絡めるかどうかわかりませんが、早速絡ませていただきますね。思い描いていらっしゃる世界と少しでも重なっていればいいのですが、もし雰囲気ぶち壊しになったら申し訳ないです。(>_<))

(アコーデオン一つ背中に担いで、この世のあちこちを放浪する、ロマの楽士の群れに交じって、旅をしていた。生まれた国を遠く離れて、見たかったこの世の果てまで…。自分にとっては、それがどのような場所なのか、果たして本当にここが果てだと言う場所があるのか、それとも自分が生れた場所こそが果てだったのか、そんなたわいもないことを思いながらの旅暮らしだ。この町に入る前、主人とも相棒とも言えるパートナーが、この町に入ると聞いた途端に顔色を変えて、一足先にレヴィンに帰っているからと、群れを離れた。どうやらこの町には入りたくない理由があるらしかったが、お前はこの町を楽しんで来いよと苦笑交じりに言われれば、数日の事だからと、あえて別行動を取ることを決め、気にはしながらも別れたばかりだった。何だか一人は寂しーよなあ…、一人ゴチながらも、ロマの群れに交じって町へと入っていく。町の外れとも言えるような野原に馬車を止め、ロマの人たちは即興のキャンプ地を作る。数日間はこの町にいるようだ。夕方までにはどうやら落ち着きそうだと、自分の世話になっている一家に設営は任せて、彼らから一人離れて歩きだせば、野原の向こうの街道沿いに修道院か孤児院らしい建物が見える。シスターと思しき中年の女性が、数人で表で遊び回っている子供たちを見守っているところを見れば、孤児院かもしれない。アコーデオンしか今は持っていないけれど、あの子たちは喜んでくれるかな?…そんなことをふと思えば、向こうから荷物を抱え、寒そうに歩いてくる一人の女性に気付いた。)
こんにちは、お嬢さん。寒いですね。

58ユリウス ◆I6gPHQWNU6:2012/12/25(火) 21:46:34
>>25 金蘭様
(/初めまして。早速、絡ませていただきますね。ホームベースなレヴィンでのパーティーの前と言うことで、パーティー会場へ向かう前の風景で行かせていただきます。よろしくお願いします。<m(__)m>)

(夕暮れ。冬の夕空はグレーがかった茜色に染まり、短い一時の夕焼けをまるで線香花火のような短さで、見上げる人も無く夜景へと変えていくものだ。温かかった日中の天気はどこへやら、冷たい風が吹き始める頃には、流石に空を見上げる人も無く、街角の公園には、遊んでいた子供の姿はとっくに消え失せている。そんな公園脇の道を、自宅へ帰る人の波に紛れながら、大通りへと向かいながら、小走りに走っている男が一人。如何にもこれからパーティーへ向かうと言った形の黒の燕尾にコートを羽織っただけの男の格好は、嫌がおうにも目立っていた。今夜のパーティーは、このレヴィンでも有名な某・伯爵夫人が主催するものだ。幾ら、面が割れている間柄とは言え、流石に上流階級の主催するパーティーに素顔で出る訳にはいかなくて、バタフライマスクを用意してはいるのだが、ビジネス上のパートナーである某国第一王子も、今夜は馴染んだハイソサエティな紳士淑女の集まりには、至って気が楽な様で、ついさっきまで鼻歌交じりで身支度をしていて、ふと思い出したかのように、今日のマスターである伯爵夫人に花でも持って行こうかと言い出した。そんな時勿論彼が自分で買いに行ってくれるわけでもなく、仕方なく表通りの花屋に電話を入れて、女性の大好きな色とりどりの薔薇の花束を用意してもらったのだ。勿論取りに行くのは俺だ。大きな溜息を何度も付きながら、花屋へと急ぐ道すがら、ふとわき道から出て来た男に視線が絡んだ…気がしてつい立ち止まった。その身なりや風貌と、あまりにかけ離れた、ガラの悪い裏路地からの道があまりにもミスマッチだったのだ。しかも、どこかのパーティーで見かけたようなその気配に、つい、ぼそりと一人呟いた。)
あれ…?? どこかで逢ったっけかな??

59青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/25(火) 22:39:18
(:用件のみで失礼致します。)

>>53
(:ご注意ありがとうございます
しかし、このスレッドは投下された接触文にお返事を出すかは参加者さまにお任せしております
何か問題がありましたら私から注意いたしますので、乱暴な言葉遣いでの書き込みはご遠慮ください。)

>>54
(:不備はありませんので入国を許可します
とても美しいお嬢さんにドキドキです>< 白蘭さまの許可をいただき次第、活動を開始してください。)

>>58(注意)
(:横やり申し訳ありません
記号の連続使用(??)はご遠慮頂けますようお願い致します。私の表記不足で申し訳ないです;)

60蒼蘭 ◆VY4R3k8aYo:2012/12/26(水) 00:49:56

>>46白蘭兄さん
(かつん、と久々に舞い降りたレヴィンの地にブーツの踵の音を響かせ、疲弊したような吐息を一つ漏らす。やはり、此処の空気は嫌いだ。人が多くて、みんなが権力を主張するかのようにこれでもかと着飾って。其処に何とか少しでも紛れようとして、今日はちょっとだけ自分も洒落っ気を出してみたけれど如何なものか。きちんと、隠れているだろうか。慣れない装いに浮き足立ちながら、辺りに視線を忙しなく走らせる。噂されている様子は無いし、指を差されている様子も、嘲笑されている様子も無い。今のところ、上手い具合に溶け込めているようだ。そう思うと気持ちが楽になって安堵の息を吐き出して、胸を撫で下ろす。ポケットに忍ばせた品物が掏られていないことを確かめ、一度握って感触を同様に確かめれば首肯して今宵商品の取引を行う場所へ向かう。こんなことをしていて、随分悠長だな、なんて思いが不意に脳裏を掠めて視線を落とした。心臓が無いくせに平気で歩いて、こうして呼吸を繰り返して、生きている。自分は何なんだろうか、正体も分からないものがこのような華やかな場所へ踏み入ってしまっていいのだろうか。しかし、取り敢えず今は仕事だと割り切ろう。前髪を上げて漆黒の仮面を付けると、現場となる某パーティー会場へ入った。途端に、目に入った煌びやかなシャンデリア、様々な色に彩られたドレスを身に着けた貴婦人、何よりも人の多さ。一瞬眩暈がしたけれども、自分自身を奮い起こして依頼人を探し始めたが、この人混みの中だ、中々見付からない。今にも人酔いし始めてしまいそうなその時、ふと耳に届いたヴァイオリンの流麗な音色。源の壇上へ視線を向ければ、何処かで目にしたことがあるような白い髪が真っ先に入ってきて、どうにか記憶を掘り起こす。もしかして。人を掻き分け、近付いていきじっと眺めつつ、彼が奏でる音に耳を傾ける。ああ、そうだ、やっぱり。耳を劈くような拍手に驚いて肩を揺らすも、それを気にせず相手に歩み寄っていけば口元に弧を描きつつ言葉を並べ。仮面をしているからこそ、いつもより強く自分を見せられる。外されたとき、どうなってしまうのかは分からないけれど。)
――どうも、心惹かれる素晴らしい演奏でした。其処で少々あなたと、お話がしたいのですが…お時間、大丈夫でしょうか。


(/素敵なお兄様に稚拙な文章ながら絡ませて頂きました!これからどうか宜しくお願いします^^*)

61ユリウス ◆I6gPHQWNU6:2012/12/26(水) 06:16:30
>>59 スレ主様
(/申し訳ありません、以後留意致します。)

>>31 蒼蘭様
(/初めまして。早速絡ませていただきますね。上手く絡めればいいのですが。どうかよろしくお願いしますね。^^)

(旅空の下、いくつもの町を通り過ぎ、また新しい町へと入っていく。そんな流浪の生活を、時折したくなって、生まれ故郷のレヴィンの町を出て、知り合いのロマの楽士の群れに紛れて旅に出る。そう言う旅暮らしももう何度目だろう…。俺は実はロマになってしまいたいんじゃないのかと、どこかで思ったりもするが、これはこれで、ひと月もすれば、レヴィンのアパルトメントが恋しくなるし、レヴィンの上流階級のパーティーで華やかなステージに立つ自分が見たくなる。気分転換には持って来いなんだが、どこかでハンパ者でしかないような自分の立場も解っていた。それでも、両親の心配と、長兄の叱責、次兄の侮蔑とも思えるような無言の眼差しからも、全く切り離された自由な暮らしは、自分にとって何物にも代えがたいものだ。この町に入って二日目、夜には請け負ったパーティーでの演奏が控えているので、早く帰らないといけないのだが、宿への帰り道にふと見つけた小さな教会に、何となく心を惹かれ、久しぶりに懺悔でもしてみるかと、そのドアを開いてみた。薄暗く静まり返った教会の居並ぶ椅子の最前列に一人座って、身を縮めている人影…。おや、先客がいるようだと、そっとそこに滑り込めば、ゆっくり歩いて近寄って…。)
あの…この教会の方ですか?

62ユリウス ◆I6gPHQWNU6:2012/12/26(水) 06:17:06
>>46 白蘭様
(/初めまして。早速絡ませていただきますね。レヴィンでのパーティー。ホームグラウンドと言うことで、気楽に絡ませていただきますね。どうかよろしくお願いします。^^)

(一足先に今夜の主催者である老・伯爵へと挨拶に行ったらしい相手の姿を、自身もレヴィンの上流階級のパーティー向けにだけ使う、黒字に色とりどりのラメやビーズで蝶が描かれているマスク越しに見ながら、流石にあの身のこなしは持って生まれたものだろうと、相手の出自を容易に想像できる相手の佇まいを観察していた。周囲のご婦人方は、すでに相手の噂で持ちきりだ。一介のヴァイオリン弾き程度では済まないだろうその出自も、どこかでいつかはバレることになるのだろうが、それはしょうがないことだろう。そうこうしているうちに、相手の視線が一人の女性に向けられていることに気付いた。ほう、珍しいじゃないか。許婚者のいる身で、他の女に目を奪われるなど…。今夜は、この話で一杯飲んでやるからな…。そんなことを思いつつニヤリと笑えば、どうやら相手の演奏が始まったらしい。流石に、これで十分飯が食えるだけのことはある。その辺の楽士なんぞは太刀打ちできないような音色の深さじゃないか。暫し、相手の演奏に深く聞き入っていたが、次には自分の演奏順が来ることをふと思い出し、すっと動いて、老伯爵へと挨拶に向かった。実は顔見知りの老伯爵は、俺が幼いころからの知り合いだ。チラッと姿を見ただけで、うんうんと頷いて挨拶はもう良いと笑顔を向けられれば、苦笑交じりにそのままステージの脇へと立ち、挨拶を終えて降りてくる相手を待ち構えた。)
さっすがだねー、俺には到底出せない音色だな。

63蒼蘭 ◆VY4R3k8aYo:2012/12/26(水) 10:33:26

>>51青蘭
きみは、いつまでも優しいんだね、青。…その優しさが、僕には痛いよ。
(幾ら追い駆けても捕える事の出来ない青い蝶、手を伸ばしてもするりと擦り抜けて自分の元から去っていく。お願い、ずっと此処に居て、綺麗な翅で僕の視界を彩って。そんな願いも空しく、きみは平気で更なる高みを目指し飛んでいく。この世に同時に生を授かったのに、何故こんなにも違いが出るんだろうか。僕ときみで、何が違ったんだろう。きみと同じように学んで、食べて、共に過ごしてきたはずなのに、いつから歯車は噛み合わなくなった。思い出そうにも、思い出そうとすることを遮るかのように刺された胸がずきりと痛む。閉じ込めておくものなど無い胸は、未だにあの日受けた傷が残っている。自分ではそのことを少しだけ、嬉しいと思う。心臓を取られるときは、痛くて、悲しくて、苦しくて、涙が次から次へと溢れたけれど、いざ空っぽになってみるとすっきりした。たぶん、彼女に、だいずきな青に取られたからだろう。しかし、奪われたものは大切な宝物。それを取った者を平気で許せるわけもなく、開かれた胸には醜い感情が入り込んでしまった。必死に追い出そうとするにも、居座ったまま出ていこうとしない。共存するしかないのか、だから、そう諦めた。少しでもこの感情が矮小な存在でありますようにって。だけれど、彼女が、きみが、そんな優しく其処に触れるから。撫でられる度に胸がじんじんと痛んで、辛くて、苦しい。もう、其処に触らないで。これ以上きみを感じたら、僕という存在が黒い魔物に飲まれてしまう気がした。優しい言葉を掛けないで、優しい手で触れないで。流した涙なんて気に掛けないで欲しかった、きみが僕を散らせたときのように。あのときは、幾ら泣いても止めてくれなかったのに今はどうして。ゆっくりと、その細い首に手を伸ばせば相手の吸い込まれそうになる緑を眺め震える声を何とか捻り出した。青、僕はどうやらきみの宝物が欲しくなっちゃったみたいだ。ごめんね、折角きみの優しい指で止めてもらったのに、僕の目はいかれちゃったみたいで堰を切ったように涙が止まらない。零れ落ちる雫の中には、きみに対する好きっていう思いと嫌いがごちゃ混ぜになったものがあって、すごくしょっぱい。)
――…ごめ、ん。青蘭…僕に、心臓、ください。

(/青蘭本体様に絡み付かれるなんて…!ご褒美が過ぎます(*´ω`*))

64青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/26(水) 13:48:29

>>57(ユウリスさま)
( 子供たちが、笑う。私も、笑う。そんな些細なことが嬉しくて新しい異国の話を用意して、私は明日も足を運ぶのだ。あの子たちの晴れやかな屈託のない笑顔が、今の私を動かす糧であり、支えだ。大勢の子供に囲まれて生きていくに困らない知識を語る私を見て、″ウァント先生″と呼ぶ。それに返事をして、ただただ幸せな時間を過ごす。それが私の作った偽名──エ/ト/ル/リ/ア神話に登場する、死の前触れとされる女悪魔の名だと知らずに。松明と鍵を手に蛇を従える、巨大な目のついた翼を持つ禍禍しい容姿。まるで私の心を表しているようだ、と彼女の名前と容姿を見て思った。七色の兄弟の中で、死の前触れと形容するのに最も相応しい私なのだ。松明で彼(彼女)の体を焼き、ナイフで引き裂いて、甘い甘いストロベリージャムに塗れた宝石を奪い去っていく悪魔。そんな私を見たら、それでも子供たちは今までと変わらない笑顔を向けてくれるだろうか。私が王族だと知って、それでも? 自信は、ない。だから真実は私の胸に仕舞っておこうと、決めた。頬を撫でる寒風は肌を刺すように冷たくて、身を縮こまらせると溜息を吐き出す。吐いた息は白くなり、一際強く吹き付けた風に吹かれて姿を消して行く。同時に長い髪が無秩序に舞い上がり、片手でそれを抑え。そんな動作を行う最中、こちらに声を受けたのは旅人らしい男性。口元に薄い笑みを浮かべて会釈、どうやら彼の向かう方角は自分が先程までいた孤児院らしい。疑問符を浮上させながら淡い問いを投げかけると建物を指し、首を傾け。)ご機嫌よう、……ええ、こんなに寒いと雪が降りそう。あの、あちらの孤児院に何かご用事ですか?

(:ありがとうございます><
雰囲気をとても掴んでいらして、すごく素敵です^^*)

65青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/26(水) 14:39:47

>>63(蒼蘭)
( 傷みは、永遠の契り。叫ぶ程の傷を刻めば私を忘れないでいてくれる。忘れないで、この瞬間を。忘れないで──憎しみを増長して、いつか私を殺しに来て。五指を絡ませて、指先に私の熱を感じながら、少しずつ少しずつ体重をかけて体温を奪えばいい。あなたの中に、わたしを入れてください。私の体温を貴方の体温と同化させて、一つのものに、してください。目まぐるしい変化に置いてきぼりを喰らうのは耐えられないから、きっと寂しさに死んでしまうから。なら、そんな結末を迎える前に幸せな結末を迎えさせて欲しい。手にした銀色のナイフを振り上げるたびに、そのまま硬直して、石になってしまいそうだった。大粒の涙で濡れた瞳に映る私の姿が、夜叉のようで。彼が滲んだかと思えば、何拍子か置いて自分が泣いているんだと、気付いた。月の光でキラキラと煌めく液体は美しくて、掘り出すときに感じた温かさは忘れられなくて、私と同じ色をしているんだろう宝石の色は綺麗だった。花弁を毟られても尚、彼は何処までも美しい薔薇だった。それと比べて、私はと言えば欲に塗れた酷い顔をしていて、まるで悪魔だ。彼と同じ美しい薔薇になれなかったのは悲しかったけれど、彼の中に消えない傷を刻めたのなら、それで構わなかった。私は何よりも彼に忘れられることが怖くて、誰よりも彼に覚えていて欲しかったから。いつか私が心臓を奪われて、いない人間として扱われる日が来ようとも。殺したくなるくらいに深い傷を刻んだ彼が私を、覚えていてくれる。それだけで、いい。それでいい。睫毛に囲まれた瞳から溢れる涙の青は次々と量を増して、彼の端正な顔にいくつもの線を残す。どうして泣くの? あなたに会えて、嬉しいのに。何が悲しいの? あなたを泣かせてしまっているのは、私だ。指先があなたで湿って、拭い切れないくらいに落とされる涙粒に困惑して、唇を結ぶ。踵を浮かせて、顔と顔の距離を縮めると目元にやさしく、口付けてみる。泣かないおまじない、涙が止まるおまじない。だから泣かないで。その涙を止めるためなら、私の宝物をあげても構わないから。──ほら、何も知らなかったあの頃のように。同じものを見て、触れて、違うものを与えられたときは交換こをして分け合ってきた。その時のように。次は傷みを分け合って、同じ場所にお揃いの傷を刻もう。あなたの鼓動を、わたしの中へ。わたしの鼓動を、あなたの中へ。そうした手順を踏んで、ようやく本当の意味で一心同体になれる。あんなにも望んだ、一つになれる。彼の肩に顔を埋めて、小さく呟く。私のわがまま、何百回目の、最後のわがまま。視界が滲んで、胸の奥が苦しくなって、頬に一筋の雨が流れた。振り回して、ごめんね。)
交換こ、しよう。……おんなじ所に、蒼蘭とお揃いの傷、ちょうだい。一つに、なろう。

(:まるでタコの如く、絡み付きます(`・ω・))

66白蘭 ◆A1uWFwWjV2:2012/12/26(水) 18:00:56

>>54 ルドヴィカ本体様
(PL:可愛らしいお嬢さん!うちの白蘭には勿体無いくらいの婚約者様を有難う御座います^^これからどうぞ、キャラ・本体共々宜しくお願いしますねノ)


>>50 (青蘭)
(例えばの話。もし私が、もしこの〝僕〟が、血も涙もない――正義と言う道を外れて歩く生まれながらの〝外道〟だったなら。今頃事態はどう動いていただろう。勿論その男は肉親に対する情など持たないだろうし、それどころか抵抗する愛しい人(キョウダイ)達を容赦なく毒牙に掛けて、我こそがと皇帝の座へ突き進んでいたかもしれない。いっそその方が幸せだったのにと、狂っているようで正論とも思える考えが脳――心と言うべきか――を侵食する。ああでも、今の〝僕〟のままだとしても、せめて王座の選定方法を説いたあの日に――全員の心から肉親の情というモノを消し去って欲しかった。今そんな事を言ったとて、所詮後の祭なのだが。徐々に光を取り戻していく会場のステージ脇で、周囲に悟られないよう小さな息を落とす。シャンデリアが元の輝きを取り戻す頃、広間は雄大な演奏と共に舞踏会の幕を上げた。男女で手を取り合い踊る姿が、あっという間もなく視界を埋めていく。役目を終えたヴァイオリンは元通り黒塗りのケースの中へ。次も良い音色を響かせておくれと、撫でる様に蓋を閉じ友人へ託した時だった。会場内へ視線を戻すと、向かってくる一人の女性。その藍鉄色の髪には、確かな覚えがあった。妹だ。離れていたとはいえ、脳裏に残ったままの特徴を見違える筈がない。――どれくらい会っていなかっただろう。久し振りだとか、綺麗になったとか、伝えたい事は沢山ある。けど、きっと気付かれたくはなかっただろうな。それは〝僕〟も同じだから、なんて昔のままの口調で思ってみたり。どうせ殺し合いの運命から逃れる事等出来ないのだから、互いに仮面を付けた今ぐらいは仲良く踊ろうか。一瞬だけ浮かべた本当の笑みに偽の笑顔を重ねて、白い手の平を差し伸べた)…光栄です。私などで良ければ喜んで――、美しいレディ。

(PL:ほ、本当ですか…!頑張って書き上げたものなのでそう言って頂けて嬉しいです></いえいえ、主様のロルは素晴らしいですよ。お手本に精進します^^/設定的にいきなり黒くなりそうな兄ですが、此方こそ宜しくお願い致しますね。)

67Ludovica=Magda=Evangelista ◆166dRIFz0c:2012/12/27(木) 02:04:34
>>19 青蘭様
(ああ、なんと素敵な一日だったのだろう!沈みかけの太陽により紅く染められる石畳の上を身分不相応な安物のストラップシューズでカツンカツンと小気味よく鳴らしながら彼女は翔ける。不本意ながらもレヴィンの上級貴族、エヴァンジェリスタ家の次女としてこの世に生を受け、予期せぬ形で王族の婚約者となった彼女は自らの存在の在り方に常に疑念を抱いていた。私は何故この家に生まれたのでしょう、私は何故上品なドレスに包まれてたおやかな笑みを浮かべていなければならないのでしょう、私は何故――姉の妹でなければならなかったのでしょうか。物心ついた時から常時美しく上品で優秀な姉に対する劣等感に苛まれていた彼女は、とにかくエヴァンジェリスタ家から抜け出したかった。抜け出したくて、それで。時折従者の助けを得、ドレスを脱ぎ捨て安物のワンピースに身を包み、踵とつま先が少し窮屈な靴を履いて下町に出かける。下町には絢爛豪華な調度品も贅沢なドレスも無かったけれど、でもそれでも、彼女には何もかもが輝いて見えた。今日の素敵な時間は午後からで、彼女は本屋さんで低俗な雑誌を読んでは目を丸くし、市に出かけては活気溢れる人々に圧倒され、半ば無理やり購入させられた赤い林檎をその場で丸齧りして喉を潤し、少し寂れてはいるが雰囲気のいい喫茶店で一休みした。何でもないような一日、けれど素敵な一日。エヴァンジェリスタ家の者としてではなく、ルドヴィカとしての一日。彼女の心はとても満たされていて、協力してくれた従者へのお土産にと買った林檎とクッキーにわざわざリボンを巻いてしまうくらいに、潤いに満ちていた。そんな幸福な時間から退屈で窮屈な時間への帰り道。徐々に暗転していく空に急き立てられつつ人の少ない道を急いでいると、前方に人影が見えた。誰でしょう?彼女の心に純粋な疑問が浮かぶ。その人が誰とも知らず、自分がどのような身分であるかも意識の外に追いやっていた彼女は、靡く藍鉄色の髪に着眼するのが――余りにも遅すぎた。悲哀のヴェールを纏うその人が、第一王女の青蘭様だと気付いたのは彼女の視線が届く範囲に入ってからだった。何故この方がここに、いるのでしょう。ストライプのワンピースの下に潜む心臓がどくどくと脈打ち、急速に彼女の潤沢を枯渇させ、焦燥へと誘われる。静かに震えだす四肢を必死に抑えつけながら、立ち尽くす彼女の傍を通り過ぎるのか、それとも来た道を引き返して別の道を探すのか、はたまた言葉を交わすのか。どの選択肢も上流階級の人間に対して引け目を感じる彼女には選び難い。ドレスに身を包んでいる時ならばまだしも、今自分が身につけているのは余りにもチープな品。王族に、婚約者の妹君に、このような姿を見せるのはどうしても避けたかった。暫しの黙考の末、選んだのは顔を伏せて静かにその場を通り過ぎること。ああ、どうか、私に気付かないでいて下さい。そう強く願っていたにも関わらず、震える手足が止めていたにも関わらず、貴女の隣を通る瞬間、思わず顔をあげてしまったのは、余りにも――余りにも貴女の体と、静寂に放られた声音がか細かったからです。偶然にもというべきか、交差した視線から逃れる術を知らぬ淡黄色の髪の彼女は、ただ、曖昧な笑みを浮かべて、声を絞り出すのがやっとだった)――っご…ごきげんよう…
(p:ひぃい支離滅裂な文で失礼します…っ青蘭様の素敵な文章に不釣り合いな代物で申し訳ありません…!今後精進していきますので宜しくお願いします!)

>>66 白蘭様
(p:許可ありがとうございます!キャラ・本体共々まだまだ未熟ですが、誠心誠意、婚約者を務めさせていただきます…っ)

68ユリウス ◆I6gPHQWNU6:2012/12/27(木) 09:01:59
>>64 青蘭様
(もう夢は見ない。幼い頃のように未来を夢見るのは、いかさま非現実的だと思って久しい。たかだか50年足らずの人生の活動期に、何処まで自分が“成し遂げられるのか”を考えるなら、夢を見ていられるのは、せいぜいが20歳くらいまでだろう。幼い子供を見ていてよくそんなことを思う。成長する伸び代のある10代の若芽の勢いのような時期は、かく言う自分でさえもが未来の自身の姿を、理想と思える姿に想像していたものだ。未来を夢見る子供の力強さは、国を護ろうと命を懸ける兵士の強さに似ている。だから子どもと話をするのは嫌いじゃない…。遠目に見える子供たちの姿は、あの頃の自分によく似ているとさえ思う。政治や軍隊の世界で生きる兄たちを見ていても、それを素晴らしいと思えない自分は、昔から兄弟の中では出来損ないだと言われていた。“いっそ女に産まれてくれば良かったんだ”などと、兄に罵倒されたことも一度や二度ではない。大好きなピアノは、女子供の嗜みだと冷ややかな目で見られ、唯一そんな俺の味方をしてくれる母は、俺が動物アレルギーだと言うのに大好きな猫を離さない。華やかな上流階級の集う社交界でも、いつもレディに囲まれて、花嫁候補には事欠かない兄たちと、時折頼まれてピアノを弾く時くらいしか人目に止まることのない自分とは、元々なにもかもが違うのだとさえ思えるほどだ。いっそ、家名など無ければ比較されることもないのだろうに…。そう思い家を出ては見たけれど、結局自分が生きる術はピアノしかないのだと言うことも解っている。明日を夢見る子供達、そしてそんな子供を見守る優しい眼差しのシスター…、彼女たちに少しでも音楽の神(ミューズ)の加護を。そして未来を生きる子供たちに少しでいいから音楽に触れて、音楽の素晴らしさを知って貰えればいい。そして、もしもあの小さな孤児院の隅に見える礼拝堂にオルガンでもピアノでもいいからあれば、音楽の、ピアノの奏でる音を経験して貰えたら…。薄曇りの空の下、出会った女性は、どうやらあの孤児院の関係者らしい。怪訝そうに何か用事かと尋ねられれば、流石に旅路の薄汚れたなりのままで、アコーディオンを大きな袋に入れて背中に背負っている自分の身なりは、如何にも不審者に見えるだろうと、苦笑交じりに息を吐きだして。)
この先の野原に、宿営させてもらっている、旅の楽団のピアノ弾きなんです。子供たちの声が聞こえたので、アコーディオンでも弾かせてもらおうかと思ってきたのですが、あなたは?

69金蘭 ◆7lPs.Bp97w:2012/12/28(金) 20:27:08
>>30
(PL:お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…!要望等は特にありませんので、ぜひ宜しくお願い致します!)

70青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/28(金) 20:42:00

>ALL様
(/用件のみ失礼致します、青蘭PLです
年末とあって忙しく、質疑応答などの管理業務は行えそうですが中々ロールを回す時間が取れません。そこで、大変申し訳ありませんが年が明けてから、または時間が空き次第の返レスとさせてください。素敵なお返事をいただいているにも関わらずお待たせしてしまい、本当に申し訳御座いません。皆さまが素敵な年越しを過ごせますよう、心より願っております。 / 青蘭PL 拝)

71 ◆rapaJxxdP2:2012/12/29(土) 18:27:19
(PL:再建おめでとうございます!未熟者でロル勉強中なのですが参加よろしいでしょうか?
   もしよろしければ翠蘭を予約させていただきたいです)

72青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/29(土) 18:44:53

>>71
(:初めまして、書き込みありがとうございます^^
予約了解いたしました。三日以内にプロフィールの提出(年末なので忙しい場合は要相談)と、あと記号は全角表記でお願いします。
素敵なお子さんを楽しみにお待ちしていますね´`)

73 ◆c/HfnT7TgQ:2012/12/30(日) 19:49:48
(p:わ…!再建おめでとうございます!ロルの方はあまり自信がないのですが、宜しければ銀蘭を予約してもよろしいでしょうか?)

74青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/30(日) 21:20:54

>>73
(:初めまして、温かい言葉をありがとうございます^^
私もロール回しには自信がないので一緒に頑張りましょう>< 予約了解致しました、三日以内にプロフィールの提出(忙しい場合は要相談)をお願いします
素敵なお子さんを楽しみにお待ちしていますね!)

75Shen ◆Cydpxggyeo:2012/12/30(日) 21:57:25

 
入国申請書

名前:shen(シェン)
性別:男
年齢:25
性格:冷静沈着。慌てず騒がず何事も黙々とこなすタイプ。来るもの拒まず去るもの追わずがモットー。表に出そうという気はないようだが主人である金蘭を尊敬し何よりも大切に思う一途さもある。喜怒哀楽はほぼ見られないがキレると何するかわからないタイプ。一度心を開けばとことん尽くすがそれまでの壁が高く分厚い。自分の主人の敵は自分の敵。金持ちはカモ。敵相手には冷徹、金持ち相手にはホストのように相手のご機嫌取りを上手にこなす。公私をはっきりと分けていて従者としているときは無口だが、盗みを働く時や戦闘などでは割と饒舌になる。
容姿:黒くセミロングぐらいの髪を後頭部で一つに結び、前髪は適当に出したり出さなかったり。気分でオールバックにすることも。瞳はグレー。身長は180超、着やせするらしく見た目は細くも見えるが実は筋肉質。服装は主に紺のスーツ。スーツ以外を着るとしたらパーカーとジーパン。装飾品は時計くらい。顔は仏頂面・無表情がベースなので印象はあまり宜しくない。
武器:実践用には拳銃。型はどれでも扱える。しかし主として使用するのはスコープや煙幕やカギ爪付の手袋など盗み用の便利道具や情報収集用の電子機器類。
備考:ディアルーン帝国第三王子金蘭の従者兼相棒。


(PL:遅くなって申し訳ありません。金蘭様の許可がいただけたのでプロフ投下します。
不備などございましたらご指摘お願いします。
絡み文などは遅くなるかもしれませんが、後ほどこちらから参ります。
よろしくお願いします。)

76青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/30(日) 22:30:32

>>75
(:素敵なプロフィールの投下をありがとうございます
申し訳ありませんが備考欄の方をもう少し詳しく書き込んで頂きたいです><その他に不備はありませんので、そこを直していただければ直ぐにでも参加を認可できます。あとは金蘭様のお返事をお待ちして、許可を頂いてから活動を開始して下さい^^)

77銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2012/12/31(月) 03:41:02
名前:銀蘭
性別:女
年齢:21歳
性格:殺戮天使というに相応しい気性の持ち主で、残忍かつ好戦的な部分が目立つ。売春客の末路はこの殺戮欲求を密かに満たすためだと思われる。特に幼い頃に離れ離れになった兄弟に対しては異常なほどの執着を見せ、それは自身が唯一愛情を表すものといっても過言ではない。しかしそれは長年の愛憎の入り混じった歪な愛情であり、自身の人を食ったような態度も相まってなかなか相手には理解され難い。本来気紛れで自分勝手な性格であるため、自分の興味のあるもの以外には関心が気薄。普段は表情も乏しく気だるげで、興奮時との気分の上がり下がりが激しい。娼婦という職業柄嘘偽りが上手く、いうなれば口八丁手八丁である。とにかく人を馬鹿にしたような冷めた物言いが目立ち、嘗ては王女としての教育を受けていたのにも関わらず手癖も素行も悪い。王女の気品という以前に単純にプライドが高く、身の回りのことを何一つ自分でしたことがない為生活能力がない。
容姿:透けるように淡い銀髪であり、長さは全体的に不揃いだが前方は短めで、鎖骨に向けて襟足が徐々に長くなっている。前髪は目に掛かるほどの長さで、時々角度によっては完全に目が隠れてしまう。それと同色の睫毛に囲まれた翡翠の瞳は猫のように丸く吊り上っていているが、いつも気づかぬうちに伏せ目がちになる癖がある。日の出るうちの外出を好まず不摂生な生活を続けているためか肌は不健康に白く、全体的に身体の色素が薄い。封印の影響により食が細く発育も止まってため、身体付きは華奢で女性というよりも少年を連想させる造り。故に肉付きが薄く手足が細く長いのが特徴だが、節々に女性らしい箇所も見られるようになってきた。そんな身体には全身のいたるところに包帯が巻いてあるが、傷を治療中というわけではなく全身に広がる蛇の入れ墨を隠す為である。両耳には全て合わせて八つものピアスをつけていて、その数は今でも増えつつある。首には黒革素材を金属の金具でとめたチョーカーをつけている。襟ぐりが大きく開いた薄手の黒シャツを着用し、又裾も太腿に届く程の長さ。その上からフードにファーのついた黒いPコートを羽織っている。足元はヒールの高い黒のロングブーツで、本来の身長は155㎝に届くか届かないかのラインだが、それにより163㎝に近い身長になっている。普段はコートに隠れて見えないが実は腰の後ろにホルスターを巻きいつでも拳銃が取り出せるようにしている。
武器:拳銃二丁
備考:10歳の頃イラニアで国王によって教会に封印され、11年を眠って過ごす。その後何らかの衝撃により封印が破られ、警備兵数余名を惨殺して逃亡。封印されている間意識はあったようだが、封印されていた「部屋」をさすがは最高位の錬金術師らしい悪質で恐ろしいものだったとして、話すたびに顔を顰める。現在では追手を撒くためイラニアを抜けヴェリウス、トーガ、レヴィン等の各国を転々とし、最終的に廃墟が連なった貧民街に身を寄せている。普段は娼婦として生計をたてているが、時には物好きな貴族に飼われたり物乞いの真似をしたりしてその時の気分でなるがままにして生きている。娼婦としての基本スタンスは「娼婦」というより寧ろ「殺人鬼」と呼べるもので、最終的に相手した客はベッド上で殺害してしまうため一人も生存者はいない。
他に募集したい役柄:追放前の元従者又は元婚約者(年齢不問/主従・婚約は11年前に解かれている)

(p:予約許可有難う御座いました!>>73で予約しました者です。早速ですが銀蘭のPF投下させて頂きました、何か不備等ありましたらお手数ですがご指摘お願いします!参加中の皆様もどうぞ宜しくお願いします^^*)

78青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2012/12/31(月) 13:07:41

>>77
(:素敵なプロフィールをありがとうございます
失礼ですが、提出していただいたプロフィールには前に担当していただいていた銀蘭さまに似た部分があります
もし間違っていたら本当に失礼なのですが、……銀ちゃんですか? 違うのなら、大変に申し訳ありません。しかし設定が似ているのは前の銀蘭PLさまに申し訳ないので娼婦の部分を変更してくださいますよう、お願い致します。折角時間を裂いて作成して下さったにも関わらず、このようなお願いは不愉快に思われるかもしれませんが、どうか検討の程をお願いします。 / 青蘭PL 拝)

79名無しさん:2013/01/01(火) 17:26:47
(pl:こんばんは、いつも見させていただいています。
  ROM専という立場なのですが少々質問させていただいてもよろしいでしょうか?
  さまざまな国や現世・霊界などさまざまな世界がありますがそれはどのようにつながっているのでしょうか?
  地球のようにすべてつながっているのでしょうか?行き来する方法等はございますか?
  一族の方で殺害されたと表記されていますが、心臓の無い状況だとある状況に比べてなにか制限があるのでしょうか?
  質問ばかりで申し訳ありません、時間のあるときにでも答えていただけたら幸いです)

80翠蘭 ◆rapaJxxdP2:2013/01/01(火) 17:46:00
名前:翠蘭
性別:男
年齢:16歳
性格:以前はとても人懐っこく甘えん坊な性格で、下の位の者に対してもとても親しげでまるで友人のように接していた。特に兄弟のことが大好きで、自分たちの心臓にどんな価値があっても無関係にいつまでも仲良くいられると信じていた。そんなある日突然刺客に暗殺され、それが自分の愛していた兄弟の差し金だと知ってから性格が一変した。以前のような笑顔は一切見られなくなり、言葉は辛辣で常に命令系の上から目線な口調。気分が良いとにやにやと笑みを浮かべ相手を馬鹿にするような間延びしたどんな相手も見下した様子で、身分が低いと思った相手のことを汚いと罵る。すぐにカッとなりやすく手を出すことも。人のことは一切信用しないが、幼い頃からそばにいる従者には唯一心を開いていている様子。ただし従者に対しても役立たずなどと口は悪く、暴言ばかり吐いているが信用はしている。兄弟のことは愛していた反動か現在では酷く憎んでおり心臓集めに酷く執着するようになった。しかしまだ少しだけ昔のような仲に戻れるのではないかと希望を胸に持っているが表面上はきっぱりと否定している。以前から勉強家であった。戦術学にも長けている。勉強以外には棒術等も習っていた。
容姿:艶やかなアッシュグリーンの髪の毛をしており耳の下辺りで切りそろえられている。肌は色白で女性的な顔立ちで切れ長な目は瞳は翡翠色をしているが右目は常に黒い眼帯で覆われれいる。白色のシャツにリボンと黒色の大きなブローチを首元につけている黒色のベストを着ており、灰色のハーフパンツと黒色のハイソックスと黒ののローファーを履いている。時々ズボンと同じ色のジャケットも羽織っている。常に黒い革グローブをはめており素手を見ることはあまり無い。先端に髑髏のモチーフを長めのステッキを持ち歩いており、武器として使用する場合もある。
武器:ステッキ・拳銃を2丁持ち歩いている。
備考:ディアルーン帝国第四王子。兄弟を愛して生きていたが刺客により心臓を奪われる。刺客が白蘭の差し向けたものだと知り今まで信じてきたものが虚像であったのだと悟る。その事実を受け入れられず丸一日発狂し、従者に命令し自分の右目を潰させた。痛みに耐えた後に残ったのは兄弟たちに対する憎しみだけであった。現在は兄弟の心臓をのみを目的としている。現在はヴェリウスを主な本拠地としている。二十名程度の荒れくれ者を束ねており、強盗などを指揮している。それ以外には兄弟を捜しては各国を転々と巡っている。一人称は僕。従者と兄弟以外は中々名前で呼ばない、お前等。
他に募集したい役柄:従者(性別不問)・ヴェリウスの荒れくれ者(性別不問)

(pl:>>71で予約させていただいた者です!PF投下させていただきました!とんだヤンデレ子になってしまいましたがよろしくお願いします^^*
  何か不備等ございましたらご指摘お願いいたします!)

81翠蘭 ◆rapaJxxdP2:2013/01/01(火) 18:02:25
名前:翠蘭
性別:男
年齢:19歳
性格:以前はとても人懐っこく甘えん坊な性格で、下の位の者に対してもとても親しげでまるで友人のように接していた。特に兄弟のことが大好きで、自分たちの心臓にどんな価値があっても無関係にいつまでも仲良くいられると信じていた。そんなある日突然刺客に暗殺され、それが自分の愛していた兄弟の差し金だと知ってから性格が一変した。以前のような笑顔は一切見られなくなり、言葉は辛辣で常に命令系の上から目線な口調。気分が良いとにやにやと笑みを浮かべ相手を馬鹿にするような間延びしたどんな相手も見下した様子で、身分が低いと思った相手のことを汚いと罵る。すぐにカッとなりやすく手を出すことも。人のことは一切信用しないが、幼い頃からそばにいる従者には唯一心を開いていている様子。ただし従者に対しても役立たずなどと口は悪く、暴言ばかり吐いているが信用はしている。兄弟のことは愛していた反動か現在では酷く憎んでおり心臓集めに執着するようになった。しかしまだ少しだけ昔のような仲に戻れるのではないかと希望を胸に持っているが表面上はきっぱりと否定している。以前から勉強家であった。戦術学にも長けている。勉強以外には棒術等も習っていた。
容姿:艶やかなアッシュグリーンの髪の毛をしており耳の下辺りで切りそろえられている。肌は色白で女性的な顔立ちで切れ長な目は瞳は翡翠色をしているが右目は常に黒い眼帯で覆われれいる。白色のシャツにリボンと黒色の大きなブローチを首元につけている黒色のベストを着ており、灰色のハーフパンツと黒色のハイソックスと黒ののローファーを履いている。時々ズボンと同じ色のジャケットも羽織っている。常に黒い革グローブをはめており素手を見ることはあまり無い。先端に髑髏のモチーフを長めのステッキを持ち歩いており、武器として使用する場合もある。
武器:ステッキ・拳銃を2丁持ち歩いている。
備考:ディアルーン帝国第四王子。兄弟を愛して生きていたが刺客により心臓を奪われる。刺客が白蘭の差し向けたものだと知り今まで信じてきたものが虚像であったのだと悟る。その事実を受け入れられず丸一日発狂し、従者に命令し自分の右目を潰させた。痛みに耐えた後に残ったのは兄弟たちに対する憎しみだけであった。兄弟の心臓を目的としているが、特別強い願い事があるわけではなく自分の味わった苦しみを与えてやりたいという思いがある。現在はヴェリウスを主な本拠地として、街から少し外れた廃屋に篭城している。二十名程度の荒れくれ者を束ねており、強盗などを指揮している。それ以外には兄弟を捜しては各国を転々と巡っている。一人称は僕。従者と兄弟以外は中々名前で呼ばない、お前等。
他に募集したい役柄:従者(性別不問)・ヴェリウスの荒れくれ者(性別不問)

(pl:すみません、>>80で投稿してすぐなのですが年齢等少々設定変更させていただきたいです。申し訳ございません><)

82銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2013/01/04(金) 01:27:36

>>78
(p:わー!PFと一緒に一言付け加えておくべきでした、前回も銀蘭として参加していた者です。お手数おかけして申し訳ないです><!)

83青蘭 ◆YldQx7/MSQ:2013/01/04(金) 13:49:32

>>79
(/質問ありがとうございます
まず、現世と天界を繋ぐ扉はイラニア王国にあります、そして天界と霊界は隣合った国と考えてください
冥界は現世の下。つまり地中の奥深くに位置する国です

次に死亡での制限は王座へ君臨する権利を一時的に失った形となります
なので自分の心臓を奪い返す・他の兄弟の心臓を奪うと生存表記に切り替わり、一時的に失った権利を取り戻すことができます
また、自分の心臓を奪われたままですと本当の意味で自分の命を握られている状態になります(王族は心臓を握り潰されると死亡するため)

期待していた答えと違った場合は申し訳ありません。)

>>81
(/許可が遅れてしまい申し訳ありません;素敵なプロフィールをありがとうございます、不備はありませんので入国を許可します
投下されている文に絡むかどうかはお任せしますので、好きなときに活動を開始してください。)

>>82
(/戻ってきてくれてありがとう>< こちらこそ、察することが出来なくてごめんなさい
不備はありませんので入国を許可します。投下されている文に絡むかどうかはお任せしますので、好きなときに活動を開始してください。)

84 ◆MQN5ugjmxE:2013/01/04(金) 15:24:54

( /再建おめでとう御座います!私も他の方々と同じく前々から気になって居りまして…もし空いていたら紫蘭を予約したいのですが大丈夫でしょうか? )

85 ◆huNQLkFuHQ:2013/01/14(月) 18:38:31
(p/再建おめでとう御座います!前回は参加していない身でしたが、もし宜しければ銀蘭様の募集している役柄の従者(>>77)をやらせて頂きたいです。/私的な文章で失礼します。覚えてらっしゃったらお久し振りです・Sayo)

86銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2013/01/16(水) 00:07:34
>>85
(p:こんなキャラですが、募集キャラをやって頂けるということでとても嬉しいです!どうぞ宜しくお願いします^^/わあお久しぶりです!ばっちり覚えてます…!私の予想が当たっていればいいのですが><もう一度お会いできてうれしいです、また楽しくお話ししましょう!)

87ななし:2013/01/29(火) 08:48:00
あげ

88銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2013/02/08(金) 00:04:21
(p:お久しぶりです。交流始めがなかなかできていなくて申し訳ないです…!ゆっくりになりますが皆様の絡み文に絡みに行けたらいいなあと思っています。先に自分の絡み文が出来たので置いておきますね。)

(冷たげな月から、青白さを帯びた光がしずしずと降りてくる。随分前に開けたままの埃まみれな窓の隙間から差し込むそれは、少し遠慮がちにこの部屋へと入り込み、壁際につけたベッドまで近づいてくる。それを邪魔するものはない。見事なまでに「殺風景」なこの部屋にはその大柄なベッドの他に家具らしきものもなく、埃まみれで、終いには天井の隅に大きな蜘蛛が立派な巣を作っているという始末。正に「空き部屋」と呼ぶにふさわしく、実際にごく最近までは確かに「空き部屋」であった。しかし、そんな部屋の中で何かが息衝く音がひとつ。――灯りもなくただ夜に似た部屋の中、ぐしゃぐしゃに乱れたシーツの上に無造作に横たわる女の身体がある。青白い肌に黒い服の対比が、見ている分には目にいたいようでもある。眠っているのかいないのか、女は四肢を投げ出し、裸足の足で少し届かない光の筋にそっと触れる。そんなわけもないのに、どこか冷たい気がするのは気のせいだろうか。殆んどシーツに埋めていた顔の半分を窓の方向へと向け、窓越しに埃で滲んだ月を眠たげな瞳で見てみる。どうやら満月ではないらしいが、窓が汚れすぎてはっきりした形は分からない。自分の体温で温かくなったシーツからのっそりと上半身を起こすと思いのほか身体が重く、眠りすぎて頭もはっきりしない。顔に掛かった細い銀髪の束を指で掻き分てみると、緑の瞳もまた闇に慣れず細かな瞬きを繰り返す。そういえば身体も肌寒い。同じく自分と共にベッドに横になっていたコートを手繰り寄せ袖を通すと、すっかり意識のそれていた月の光が今度は自分の左腿を刺した。指の爪先でそれに触れれば、やはり冷たい。そんなはずもないのに。けれど確かに光が冷たいので、ベッドの下に脱ぎ散らかしてあったブーツをのそのそと片足ずつ履き、外に出てみることにした。何もかもが冷たい夜だから、だからきっとこんな更けた夜でも、誰か自分の客になる人が現れるのではないかと。そう、思って。)

89銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2013/03/27(水) 09:42:38
>>19青蘭
(p/遅くなりましたが、此方の絡み文に絡ませて頂きます!最初から物騒な感じで申し訳ないです><どうぞ宜しくお願いします!)

(自分は美しく咲く花園のなかで兄弟達と共に彼女の歌物語を聞いたことも、笑い合いながら鬼ごっこをして駆け回ったこともなかった。虫も殺さぬような顔をしておいて、この女は容易に六色の心臓を喰らうだろう。お高くすましたその奥に、計り知れないほど下劣な欲望を飼っているに違いなかった。そう、それくらいでなければ”わり“にあわない。天は人に二物を与えないと言うけれど、それならば尚更だ。自分の目の前のこの青い薔薇は、それほどにみなの羨望の的になるような女なのだ。青い女のもつバターナイフは、いつだって凶器になり得ると。幼い頃、兄弟六人と同じテーブルについた自分はそう思っていた。

青い下地にほんのりと灰がかった空。ちぎったような雲が浮かんで、些か速いスピードで流れていく。この調子ではあと半刻もすれば雨が降り出すのではないかと思いながら、自分は一本道を歩いていた。天界と下界を繋ぐ唯一の扉が先に存在する、この道を。上着についたフードを深々とかぶり早足でただ進む全身黒づくめの小柄な姿は、もしかしたら人の目にひどく浮いて映るかもしれない。だが、追っ手に捕まる危険を犯してまで天界に戻っていた用はもう終わったのだ。此処にいる必要もなく、むしろ自分のことを知っている誰かに顔を視認される前に息苦しい此処からはやく逃げたかった。そもそも息苦しいのは、左右に開けた道を覆うくらい見事な花園の、むせかえるような花のにおいのせいだ。綺麗に剪定され見頃のものしか残っていないのを見ると、誰か世話をする人間がいるのだろうが、全く持って迷惑な話だと密かに眉間を寄せる。元々花やら宝石やらといった類のものには興味すらもてなかったけれど、この甘い匂いはいけない。何かを思い出しそうになる。例えば、───きゅ、とフードに指をかけ、さらに深く顔を隠す。喉から捻れるような不快感が溢れ、たまらない。ああ扉はまだか、と顔を上げたその時。自分の目には信じられない光景が広がっていた。思わず息をのみ、立ち止まる。僅か数十メートル程先、一瞬で目を引く藍鉄の髪を見つけた。見つけてしまった。見間違えるはずもない。この世に青い髪を持つ女はいくらでもいるだろうが、自分はこれほどまでに深い青を持つ女を、たった一人しか知らない。自分の古い記憶があっていれば、の話だが。それでも胸にこみ上げるものがあり、間違いないと頭の中で誰かが叫ぶ。ああそうだ、間違いない!自分の目が期待で膨らんでいくのが分かる。興奮して高ぶる思いをおさえると深いフードがぱさりと落ちて、日に透けた銀髪が垂れた。まさか、こんな”幸運”があるだろうか?そう思いながら、腰回りのホルスターからそっと一丁の拳銃を取りだし、記憶の中と寸分違わぬ青い後ろ姿に銃口を向け唇で笑って)───やっとあえたね、ネエサマ?

90銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2013/03/27(水) 09:58:17
>>25金蘭
(p/遅くなりましたが此方の絡み文に絡ませて頂きます!久しぶりの再会なのにすごく変人ですいません><どうぞ宜しくお願いします!)

(陽が沈み始め、また夜がやってくる。暖かだった微風はわずかに冷気を帯び、道行く人々の髪を後ろにさらっていった。きっと今日も、なんの変哲もない無味乾燥な夜がやってくるに違いない。それは例え、楽園と呼ばれる国レヴィンにいようがいまいが自分にはおなじことだ。レヴィンの夜は明るい。それは毎夜のごとく開かれる舞踏会会場を筆頭にすべての建物が次々にあかりを灯し出すからだが、その豪華絢爛な様に人はまるで蛾のように引き寄せられた行くのだ。上等なドレスコードに身を包み煌びやかな宝石や従者で着飾った蛾達──もとい人々を、馬車の窓から伏せた瞳で横目に見る。馬鹿の一つ覚えもいいところ。雌達の中で今は渋めのワインレッドが流行と見える。生まれたときから此処にいる人間は、夜の空が青暗いことさえ知らないのではないか。と、そんな皮肉めいたことを、自分は今夜の客であった初老の男にいったのだったと思い出した。男はひとしきり笑った後、なかなかのジョークだといって私にあの雌達と同じようなワインレッドのパーティードレスを贈った。今頃、ベッド上の男の裸体に飛び散った血は丁度それと同じ色をしているだろう。本物の赤いドレスを抱え、男もまた紅いドレスを着込むことになったということだ。馬車に揺られ頬杖をつきながら窓に映る自分の顔は、驚くほど何の感情もうつしていなかった。男の財布から拝借してきた数枚の札は、裸のままポケットにつっこんである。自分が男に連れられてこの国にきたとき提示した値段よりは、ほんの数枚多かったけれど。がたりと馬車が大きく揺れ、運転手が振り向いて頭を下げた。夜が来る。

馬車がとまり、ポケットから札を一枚取り出して運転手にそのまま預ける。つりはいらないというまでもなく、運転手は馬をつれて来た道を引き返していった。これからが稼ぎ時なのだろう。中心部と違って扉付近はひどく静かで、人気もほとんどなかった。さすがにこの国で自分のようなラフな格好では悪目立ちするから、少しばかり早足で扉へと向かう。ポケットに入っている入国カードを取り出し、それをくるりと指で一回りして眺めてみる。これもまた男から拝借したものだ。入国のときに怪しまれるからと、実在する別人のものを渡された。これで自分は男の手引きを必要とせずともレヴィンを行き来し商売ができるようになったということだ。入国制限が厳しいと聞いていたが、案外本物の入国カードがあれば容易いものだったなと味気ないことを思いながら、それをまたポケットに戻す。此処は息が詰まるから、早く扉をくぐりたい。やはり自分にはゴミだめのようなスラムの方が性に合っているのかもしれない。小さく疲れたような溜息を吐き、門兵の立っている扉へと目を向ければ、唐突にぴたりと足を止めた。体がこわばり、動けなくなる。しかしそれは、恐怖などのせいではなかった。終始つまらなそうにしていた緑の瞳がぱっと光をもち、すぐに面白いものを見つけたように細まる。夜でもくっきりと見える、あの髪。自分と対になった、やわらかな髪。記憶より男らしくなったかと一瞬思ったが、それもそのはずだ。あれからどれほどの年月が流れたのだというのか。彼は覚えているだろうか?否、忘れられるはずもないのだろうか?退屈していた気持ちは、いつのまにやら消え去った。――今夜はいい夜だ。)
――やあ、何年ぶりだ金蘭?レディとワルツのご予定でも?

91銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2013/03/27(水) 10:01:04
>>32蒼蘭
(p/遅くなりましたが此方の絡み文に絡ませて頂きます!最初からこのように喧嘩腰で失礼なことを言ってしまって申し訳ないです><どうぞ宜しくお願いします!)

(教会なんてくそくらえだ。人間が何を好き好んでキリストみたいなくそ野郎に許しを乞うのか、甚だ理解できない。結局のところ、罪の意識から逃れたい一心の人々がつくりだした妄想の産物、それが大半の中身であるのに、勝手に許された気になった哀れなスケープゴート達。神も天使も悪魔でさえ、時と状況が変わればなんだって同じなくせに。なんて、口の悪いことを思いながらも近場の教会へと足を向けている自分は、ただ”嫌なこと”を思い出したくないと駄々をこねているだけなのかもしれない。数百メートル程先に教会がある道を歩いていけば、足取りも知らず知らずのうちに重たくなっていく。気乗りしないと堂々と書かれた顔は、すでに来た道を引き返しそうな勢いだった。やがて数分もたつと、鮮やかな屋根の高い建物が見えてきた。背景の青い空とよく似合っている。今日は日曜日でもないし、ミサがないのだろうか。一本道だというのにまだ誰ともすれ違ってはいないのがせめてもの救いだった。自分が封印されていた教会に比べると些か小さいが、街中にあるものであれば随分立派なものなのだろう。そういったものにはさっぱり詳しくないためよく分からないが、静けさの中に威厳を持って佇んでいるひとつの教会を少し離れた場所から眺める。睨めつけるような眼差しは、もしそれを信者が目撃していれば眉を寄せていただろうという程度には不審なものだった。はぁ、と小さく覚悟を決めたように息をつけば、コートのポケットに両手をつっこんで大股に入口へとさらに足を進める。しかし、案の定である。扉に指を伸ばすと、強すぎる静電気のようなものがそれを拒んだ。思わず一瞬顔を歪め、すぐに手を引っ込める。聖なる場所が、異物を拒んでいる。触れた部分に外傷は見られないが、少々痛いといったところだ。天使は天使でも、殺戮天使はお呼びではないということか。こっちだって聖堂なんかに入りたいもんか。だが、拒まれればなおのことこじ開けてみたくなるのが人というもの。不快感を顔にだしながらも接触を拒む扉を無理矢理押せば、ばちばちの先ほどよりも激しい抵抗にあう。しかしそれでも粘ってみれば、最終的に扉はぎぃとほんのわずかに鳴き、侵入を許した。ふと左手を見れば、触れた部分がこげているようだった。ざり、と指と指を擦り付けてみるが、最早何とも思わなかった。再びその手をポケットへ忍び込ませる。)

92銀蘭 ◆c/HfnT7TgQ:2013/03/27(水) 10:02:19
(>>91の続き)
(気を取り直して一歩──踏み出そうとして、女ははっとした。ミサがないとは誰が言ったのか、最前列の長椅子に後ろ姿がひとつ。完全に誰もいないと思いこんでいたため、少し呆気にとられる。両脇の壁に蝋燭立てが並んでいるが火は灯されておらず、聖堂内は少々薄暗い。しかし、その人物が座っているところに丁度ステンドグラスから日が射し込み、僅かに人の輪郭が見えた。まだ朝は早い。一体どんな奴がミサのない日に何を懺悔しているというのかと耳を澄ませば、再度女ははっとした。記憶の中にあるものより、いっそう低いこえ。まさか、と思わずにいられない。しかし、そうだ。一度確信してしまえば、記憶との相違点などとるに足りない。瞬間、冷めていた血が逆流したのではと思うくらいに沸騰するのを肉越しに感じる。間違いない。彼だ。青の片割れ、血の繋がった片翼。絶望に瞳を染めて、もしかしてまた泣いているの?逸る気持ちを抑え、くすくすと笑いながら入口に肩で寄りかかる。こんな所で会うなんて、神様とやらも強ち馬鹿にできないかもしれない。嬉しくて、やたらに憎くて、愛しくて、肩が震える。ああ、最高の愛の言葉を兄様に。)──ハロー、ニイサマ?……ちっとも変わってないんだなそういうところ。甘ったれんのも大概にしないと、一番に死ぬのはお前かも

93 ◆Tn.yyKH.7w:2013/06/02(日) 11:39:20

(PL:このスレが復活することを祈願しつつ、上げさせて頂きます。と、同時に紫蘭として参加するのは可能でしょうか?もし、宜しければご検討願います。)

94じゅんいち:2014/01/08(水) 17:35:43
支援あげ(゜∇^d)!!

95支援:2014/08/12(火) 21:31:03
復活を願って…上げさせていただきます

96 ◆2nHDTiT.bM:2014/09/01(月) 22:30:48
素敵なスレですね!
何か空いている役柄はありますか?

97名無し:2014/09/07(日) 16:47:16
支援あげです!!

98名無し:2014/09/29(月) 23:52:27
支援上げ!
昔からのファンでした!出来ればスレの復活を待ってます!

99名無し:2015/03/10(火) 18:52:29
支援あげ!

100支援:2015/11/16(月) 15:56:45
あげー

101名無し:2016/08/24(水) 19:49:54
支援上げ…!

102名無し:2017/03/19(日) 09:02:54
支援あげ!

103名無し:2020/05/29(金) 01:35:31
数億年ぶりの支援上げです

104名無し:2020/09/10(木) 16:23:05
2020年にあげてる方がいてビックリしました!

以前、キャラリセの前に紫蘭をやっていた者です。もうなりきりからは離れてしまいましたが、絡んでくださった皆様に御礼だけ言いたく。

ありがとうございました!^^


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