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うにゅほとの生活2

999名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2019/01/16(水) 12:05:48 ID:QWDarRQs0
2019年1月14日(月)

──ぴぴー! ぴぴー! ぴぴー!

ファンヒーターが電子音を鳴り響かせる。
「灯油切れたか」
「!」
うにゅほが、期待に満ちた目をこちらへ向ける。
「はいはい、いま汲んできますから」
「わたしもいくね」
「気にしなくていいぞ。今日、寒いし」
うにゅほは、俺の手に付着した灯油の匂いが好きである。
この冬も何度嗅がれたやら。
「でも」
「帰ってきたら、あっためてくれ」
「わかった!」
こうでも言わなきゃ、ついてくる。
その気持ちは嬉しいのだが、俺としては、うにゅほに寒い思いをしてほしくない。
灯油を汲んで戻ってくると、
「おかえりなさい!」
ぎゅー。
「あっためー……」
正面から抱きすくめられた。
「××、灯油タンク入れてから」
「あ、そか」
ファンヒーターに灯油タンクを戻し、チェアに腰掛ける。
膝をぽんぽんと叩いてみせると、
「うへー……」
うにゅほが、対面する形で、俺の膝を跨いで腰掛けた。
「あっためますね」
「お願いします」
ぎゅー。
「おきゃくさん、ひえてますねー」
「今日、ほんと寒いわ……」
「とうゆ、いれてきてくれて、ありがとね」
「……嗅ぐ?」
うにゅほの鼻先に、右手を差し出す。
「かぐ!」
ふんすふんす、
はー。
ふんすふんす、
ほー。
灯油の匂いを嗅いで幸せそうなうにゅほに抱き締められながら、俺も幸せな気分に浸るのだった。




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