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没SS投下スレ

70 ◆27ZYfcW1SM:2012/12/15(土) 14:36:59 ID:Bhq4zU2I
 早苗は大げさにあらあらと手を口元に添える。

「魔理沙さん、私が灰になったらエアーズロックに撒いてくださいね」
「縁起でもないことを言うなよ。というかなんでエアーズロックなんだ?」
「はぁ、無事戻れたら世界の中心で愛をさけぶ人と出会うために婚活でも始めましょうかね」

 文もいつの間にか会話の輪に入ってきていた。

「天狗でも結婚願望はあるんだな」
「文さん、白血病になるんですか?」
「あやややや、病気になるリスクがあるなら婚活はあきらめないといけませんね」
「というかもう一羽のカラスを見習ってお前も仕事しろよ」
「やれやれ、まったく烏使いが荒いですね。というかもう終わりましたよ」

 文はドンとロケットを叩いた。
 一同に緊張が走る。
「いよいよ打ち上げか」
「緊張しますね」
「着地のことは私達に任せて全力を尽くして下さい」

 お空はゆっくりと立ち上がると歩き始める。

「こんなに太陽を焦がれたのは初めてだわ」
 とフラン。
「弾幕はパワーだってことを証明してこい」
 と魔理沙。
「私は能力を使いません。だって確実に起こることは奇跡とは呼べませんから」
 と早苗。
「帰ったらこのことも記事にさせてもらいますよ」
 と文。

 声援を背に受けてお空はロケットへと足を踏み入れた。

「一発逆転のファイナルフュージョン、見せてあげるわ!」

            〆

「制限解除装置、発動を確認。空さんは首輪の呪縛から開放されました」

 文は制限解除装置のスイッチを入れる。

「よし、気質の方はどうだ?」

 魔理沙はフランの方を向く。

「快晴にセット完了したよ。うっ眩しい!」
 フランは気質発現装置を始動させた。
 空に浮かんでいた雲が全て消滅し、見渡す限りの青空が一面に広がる。

「よし、打ち上げには最高の天気だな……最後の最後で霊夢の力を借りるとはね……」

「仕上げだ。打ち上げるぞ! 早苗」


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