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仮投下スレ

736 ◆TDCMnlpzcc:2012/08/16(木) 21:14:07 ID:PBKG5uew

「うにゅ。何?」
「紫が、色々と情報を残してくれている。あとで読むといい」

 魔理沙はポケットから紙を取り出し、お空に見せた。
 そのまま、こちらを見て、反応を待った。

「私は、逃がす気なんて、ないわよ」
「まだ、戦う気でいるのですか?」

 宝塔を胸に、四人を睨みつける霊夢に、早苗があきれ声を上げる。
 油断、数の利があるが故の油断に、霊夢は舌なめずりした。
 勝機は、まだあった。
 
「覚悟はできているわ。わたしとあなた達、どちらの考えも相容れない。だったら、この場のルールに従えばいい。
 弾幕ごっこなんて遊びじゃなく、殺し合いで肩をつけましょう。勝った方が正義を気取ればいい」

 少しでも、会話を楽しもうとする自分がそこにいた。
 覚悟はできていた。魔理沙を殺すことに、忌諱の感情はもう存在しない。
 それでも、友達“だった”から、もっと何か最後に話したかった。
 博麗霊夢も、所詮、人間なのだから。
 この一戦を超えて、その先に、霊夢を人間としてみてくれる相手はいない。

 感傷を、ただの感傷として認め、自分の人間らしさとも向き合い直し、そのうえで理解したことがある。
 博麗霊夢は、何処まで行っても人間で、霧雨魔理沙はその友人なのだと。
 そして、その事実と、自分の博麗の巫女としての務めは両立できるのだと。

「単純明快だが・・・こんなことはしたくなかったな。最後に一つ聞いていいか、霊夢?」
「何、一つだけなら、答えるわ」

 博麗霊夢は、周りのすべてを、友人を、それと認めたうえで殺しきる。
 修羅の道だが、遠慮はいらない。
 それが、博麗の巫女の正道なのだから。

「■■■、■■■■■■■■■■■■■?」

 人生最後の、人間としての会話。
 異変の先、そのまた先へと行く前の別れの言葉。それを、霊夢は胸に抱き、答えた。

「■■■■■、■■■■■■!!」


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