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このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレの
やる夫Ⅱ版11スレ目でアリマス。
【前スレ：やる夫で学ぶ柳生一族（やる夫板Ⅱ版10）】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1395393089/
当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。
■ 次回の投下告知については、現スレで行います。
最近は土曜の夜にしております。
【現スレ：やる夫で学ぶ柳生一族（やる夫板Ⅱ版11）】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1431259094/
■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
ありがとうございます(※NGワード対応のため、冒頭”http:”は抜いています）
【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
//yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
【やる夫＋まとめ -戦国系- 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※55話以降）】
//yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-328
【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※現在54話まで)】
//tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06
【やる夫観察日記-「柳生」】(※19話まで。現在サイト消滅)
//yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8
■ あと、以下は>>1が別にやっていたスレであり、こちらもご覧頂ければ重畳ー。
【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」
//tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する歴史伝奇」】
魔岩伝説 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3203
魔界転生 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-4180
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する武芸者列伝」】
男谷精一郎 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3898
上泉信綱 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-5056
■ 姉妹スレ（というかなんというか形容しがたいが、無関係じゃないのは確かなスレ）
【朝鮮伝奇小説家・荒山徹を語るスレ９】
//awabi.2ch.net/test/read.cgi/korea/1326129643/l50
今回のは判り易かったです
マジカルむねりんは、本当にどうしてああなった……
根底にあるものは同じとかで二人でコンビ組んだらなんだかすごく楽しそうだなと思いました
マジカルむねりんも凄いけど、武蔵もハルヒのようなリボンかけられてるよな。
とみ新蔵版の宗矩と武蔵二人で荒木と十兵衛の対決の解説やる姿はいいよ
モリリンの命令さくっと無視するし
このスレってどこまでやるんだっけ？柳生が衰退する幕末までだよね？（無茶振り
兄ちゃんA：鉄砲で腰を撃たれてまともに立てなくなり廃嫡
兄ちゃんB：正義感こじらせて多勢に無勢で戦死
甥っ子A：朝鮮で戦死
曽姪孫：島原で戦死
家業柄仕方ないとはいえ、宗矩の視点で見ると血族の戦場の死傷率があんまりにも高すぎる・・・
廃嫡や後継者の戦死、遂には領地も取られて滅亡も経験したりすれば保守的になるのも当然だよね。
・・・というかこの状況をよく立てなおせたもんだｗ
帝破とかそんな名前の秘技を巡る暗闘を描いた読み切り漫画をどこかで読んだ気がする。
多分ジャンプの増刊。
立て直した主要因が何ぞと言えば、結局はじいちゃんの趣味ってんだから、まさに芸は身を助くだなｗ
それで
本人：能ぐるいで「いいかげんにしろ！」と沢庵に怒られるレベル
長男：酒乱・野生児・廃嫡されかかる暴れん坊
次男：ホモぉ死
三男：特に欠点はないがいささか凡庸
（伝奇成分多めで言えば）
……どうしてこうなった
わかりやすい解説だった
武蔵も最初から「仕官なんていーや、武術だけやって自由に生きたい」って感じじゃあなかったはずだよね。
それならそもそも播磨の片田舎から出てきて関ヶ原の戦に参加したりはしなかったろうし。
だとすると、武蔵が考え方を切り替えたのはいつ頃なんだろう。
何年も続くと思った関ヶ原が終わって世の中が治まっちゃったあたりか、
それとも「やむなく」武芸者として名をあげてた途中で「あ、もーいーや。このままで」ってなっちゃったのか。
五輪書だかにも「それ以後は頼るべき光陰無くして日々を送り〜」みたいな文章があったと思うんだけど、
存外この「頼るべき光陰」ってのが「出世の意志」だったりするのかなあと。
武蔵が参陣したのって九州の黒田家の方じゃなかったっけ？
当時は柳生みたくもったいぶった理屈をつけないと、剣術ってへたしなくても大道芸扱いだったからな。
先週、ようやく補足編も終わったのでほっと一息しつつ、
次は「その68」であり、いつものように明日の21時投下を目指すところ。
話としては、宗矩が正保三年の正月を故郷・柳生庄で過ごすところからで砂。
よろしければー。
>>9
今んとこ、本編は六丸こと義仙が入寂するところまで、
それ以降はエピローグで流していく所存です。
一応、そっちは現代までやる予定。
>>15
武蔵のそれは、おそらく五輪書序文のここかなと。
『其後なほもふかき道理を得んと朝鍛夕錬してみれば、
おのづから兵法の道にあふ事、我五十歳の比也。
其より以来は、尋ね入るべき道なくして、光陰を送る』
五十過ぎて、自分の兵法に納得がいったので、
それ以降は特に探求することなく、時間が過ぎていった、ということなので、
意味合いとしては出世云々の話とは違うですね。
尤も、武蔵が最初から全く武士として大成する気がなかったか、というと
流石にそこまで達観はしてなかったとは思いま砂。
まあ、比較的早い段階で兵法の方に集中するようになったのは間違いなさそうですが。
>>17
「芸」と「大道芸」は、「習い事」と「路上パフォーマンス」が違うのと同程度には違うので、
当時の剣術が大道芸だというのは、違うですね。
芸事の類であったという方が、まだ近いかと。
あと、兵法における権威付けは、この頃だと、
神仏の権威や自身or自流派の名声、古籍などを背景にする事が多いですね。
この辺は起請文や印可状を見ると分かりやすいで砂。
なんだかんだで、当時はまだ実用の術だった訳ですし。
> それ以降は特に探求することなく、時間が過ぎていった
なーるほど、ありです。
くだんのタイムパトロール武蔵さん（時系列は大阪の陣が終わった直後っぽく）が、
「宮本武蔵なんざいてもいなくても歴史に影響ねえだろうよ！」とやさぐれてたのが、
作中で「ま、好きな事やってたんだからそりゃそれでいいわな」と吹っ切れるイベントがあったので、
実物の武蔵もそういう吹っ切れがどこかであったんだろうな、とｗ
本編に戻っていけるかと思いきや、存外に手間取っており、
今日の投下は無理そうです。
すみませぬ…。
来週はどうにかしたいところ。
ではではー。
仮に中途半端に出世できてたら小野忠明みたいに成功者への嫉妬に狂ってたかも。
後世の弟子は柳生に嫉妬してたっぽいけど
忠明本人も人格者とは言い難い気がするけど
宗矩のことは認めていたのか軽蔑していたのか
先週失敗したので、今週はどうにかしたいところ(割と毎度言ってるのがアレですが)。
目標はいつも通り明日(5/24)の21時からで。
多分今回は、2回くらいで収まるんじゃないかなーと思うので、
今週と来週で完結できたらいいなあと。
それではではー。
気長に待っとりま。
こんな時間ではありますが、相変わらず投下には微妙な塩梅だったので
今回も駄目でした。申し訳無し。
_(:3｣∠)_
来週で5月も終わりなので、せめて宗矩が江戸に戻ってくるところまでは
どうにか仕上げて、来週投下したいのですが。
ううむ。
今日が30日、明日が31日であり、これが8月なら、
「だから早めにやっておけって言ったでしょ！」と怒られながら
宿題を片付ける漫画的ムーブなところですが、如何お過ごしでしょうか。
さっきは唐突に揺れましたけど、スレ作成に特に影響はナッシングなので、
目標はいつも通りに日曜(5/31)21時を目指す所存ー。
2週連続失敗してるので、今度こそどうにか。
よろしゅうです。
このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生 ： 柳生但馬守宗矩(やぎゅう たじまのかみ むねのり）】
大和柳生藩初代藩主にして柳生家の当主、
／￣￣＼ そして徳川将軍家剣術指南役。
／ ＼
|:::::: ｜ 「柳生但馬守宗矩」
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ それが、わしが最期まで背負っていく名じゃ。
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。
■ 次回の投下告知については、現スレで行います。
最近は土曜の夜にしております。
【現スレ：やる夫で学ぶ柳生一族（やる夫板Ⅱ版11）】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1431259094/
■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
ありがとうございます(※NGワード対応のため、冒頭”http:”は抜いています）
【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
//yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
【やる夫＋まとめ -戦国系- 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※55話以降）】
//yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-328
【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※現在54話まで)】
//tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06
【やる夫観察日記-「柳生」】(※19話まで。現在サイト消滅)
//yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8
■ あと、以下は>>1が別にやっていたスレであり、こちらもご覧頂ければ重畳ー。
【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」
//tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する歴史伝奇」】
魔岩伝説 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3203
魔界転生 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-4180
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する武芸者列伝」】
男谷精一郎 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3898
上泉信綱 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-5056
■前回
【やる夫で学ぶ柳生一族(その67)】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1395393089/135-505
では、はじめます。
毎度お馴染み、今回も次回(その69)の解説役を投票で決めたく。
ルールは以下の通りでアリマス。
・ 支援の際、以下の条件を満たすキャラについて名前なりAAなりを挙げて頂いた後、
集計を行い、投票数が最も多かったキャラを次回の解説役にする。
（例：支援。○○(キャラ名)とかでＯＫ。作品名もあると更に吉） ※一応、１人１票でお願いします。
【条件】
・ 女性キャラ。または外観が女性のキャラ（女装美少年込み）
・ AAが複数ある（できれば20行以下のバストアップAAが３種類以上があると嬉しい）
既出キャラ有りなので長門なり翠星石なりも投票数次第で再登場可でアリマス。
でもできれば作中の登場人物に割り振り済みのキャラはややこしいのでご勘弁をば。
ちなみに、票が同数のキャラが複数いた場合、恐縮ですが、その中から>>1が使いやすいキャラを
選ばせていただく所存（AAの使い勝手がいいとか、そのキャラを知ってるとか）。
あと、解説役の相方は>>1が適当にチョイスします。
よろしゅうですー。
【過去、投票で決まった解説役-１】
その13 ： マシロくん(舞-乙HiME) ......その32 ： 閻魔あい(地獄少女)
その14 ： 渡良瀬準(はぴねす！). .. ： 輪入道・骨女・一目連・山童・きくり(地獄少女)
その15 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） .その33 ： ドロッセル（ファイヤボール）
その16 ： 綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく！). .. .： ゲデヒトニス(ファイヤボール)＆AA色々
その17 ： 宮小路瑞穂（乙女はお姉さまに恋してる） ..その34 ： ゆの（ひだまりスケッチ）
その18 ： 菊地真（THE IDOLM@STER) .... .： 宮子・ヒロ・沙英・吉野家先生(ひだまりスケッチ)
その19 ： 木下秀吉（バカとテストと召喚獣）. ....その35 ： 山口如月（GA 芸術家アートデザインクラス）
その20 ： ドリィ＆グラァ（うたわれるもの） .. 大道雅 （GA 芸術科アートデザインクラス）
その21 ： 祇堂鞠也（まりあ†ほりっく）. .その36 ： 田中井律（けいおん！）
その22 ： 大佛はずむ（かしまし） ...... 秋山澪（けいおん！）
その23 ： マコ(みなみけ). ....その37 ： イカ娘（侵略！イカ娘）
その24 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※2回目. ..... 諌山黄泉（喰霊-零-）
その25 ： 渡良瀬準(はぴねす！) ※2回目 その38 ： なし
. ： シモン（下妻市非公式マスコット） ..その39 ： 羽衣狐（ぬらりひょんの孫）
その26 ： 藤岡ハルヒ（桜蘭高校ホスト部） .... 三浦あずさ（THE IDOLM@STER)
. ： 須王環（桜蘭高校ホスト部） ......その40 ： 神代マヤ（世紀末オカルト学院）
その27 ： 宮小路瑞穂（乙女はお姉さまに恋してる） ※2回目 ケンシロウ（北斗の拳）
. ： 菊地真（THE IDOLM@STER) ※2回目 ..その41 ： インデックス＆上条当麻（とある魔術の禁書目録）
その28 ： ティエリア・アーデ（機動戦士ガンダム00） .. ナージャ・アップルフィールド(明日のナージャ)
その29 ： 草薙素子（攻殻機動隊） .その42 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※4回目.
. ： タチコマ（攻殻機動隊） ...... 渡良瀬準（はぴねす！） ※4回目
その30 ： 渡良瀬準(はぴねす！) ※３回目 ......その43 ： ラミア・ラヴレス(スーパーロボット大戦)
. ： 木下秀吉（バカとテストと召喚獣） ※2回目 ... ゆっくり霊夢＆魔理沙(東方Project)
その31 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※3回目 .その44 ： 嵐山歩鳥（それでも町は廻っている）
. ： レベッカ宮本（ぱにぽに） ..... 辰野トシ子（それでも町は廻っている）
その45 ： イカ娘（侵略！イカ娘） ※2回目 ..... その66 ： ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)
キュウべえ（魔法少女まどか☆マギカ） .... 月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
その46 ： 来海えりか（ハートキャッチプリキュア） . その67 ： 庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
花咲つぼみ（ハートキャッチプリキュア） . 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※9回目
その47 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※5回目 . その68 ： ルーラー(Fate Apocrypha)
泉こなた（らき☆すた） 赤セイバー（Fate Extra） ※2回目
その48 ： 秋月涼(THE IDOLM@STER DearlyStars) .
秋月律子(THE IDOLM@STER） ......
その49 ： 泉野明（機動警察パトレイバー） ....
シャーロック・シェリンフォード（ミルキィホームズ）
その50 ： 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ) ..
巴マミ(魔法少女まどか☆マギカ) ....
その51 ： セシリア・オルコット（インフィニット・ストラトス）
やらない夫 ....
その52 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※6回目 .
キョン子（涼宮ハルヒの憂鬱＠二次創作） .
その53 ： ヘンゼル（BLACK LAGOON） .
グレーテル（BLACK LAGOON）
その54 ： イカ娘（侵略！イカ娘） ※3回目 .....
インデックス（とある魔術の禁書目録） ※2回目
その55 ： ドラゴンキッド（TIGER＆BUNNY）
暁美ほむら（魔法少女まどか☆マギカ） ...
その56 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※7回目 .
セイバー(Fate/stay night) ..
その57 ： ニャル子（這い寄れ！ニャル子さん） .....
柳生九兵衛(銀魂) .
その58 ： 比良坂初音（アトラク＝ナクア） ...
綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく！) ※2回目 .
その59 ： 邪神モッコス（ゼノサーガフィギュア） ......
柏崎星奈（僕は友達が少ない） ......
その60 ： 長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目 ...
綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン) ..
その61 ： みどろさん(涅槃姫みどろ） .....
輿水幸子(アイドルマスター シンデレラガールズ) .
その62 ： 藤乃静留（舞-HIME） .
赤セイバー（Fate Extra）
その63 ： ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)
タバサ(ゼロの使い魔)
その64 ： イカ娘（侵略！イカ娘） ※4回目
オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
その65 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※8回目
八雲紫（東方）
外伝6 ： 中野梓(けいおん！)
大膳長永
：
<柳生家>
：
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
：
├─────┐
家厳 重厳
｜ （七郎左衛門)
｜ (松吟庵）
├───────────────────────────────────────────┐
宗厳 .妹
(新左衛門) .【江戸柳生】 ｜
(石舟斎) .(大和柳生藩） <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ ｜
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
｜ (但馬守) |
｜ 【尾張柳生】 ｜ |
├────┬────┬────┐ ├─────┬─────┬─────┐ .|
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 友矩 宗冬 .六丸 友種
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) .（十兵衛） .（左門） .(主膳)
｜ （幼名：七郎） .（刑部少輔） （幼名：又十郎)
｜ .｜
├────┬────┐ .｜
.清厳 .利方 厳包 娘
.(新左衛門) (茂左衛門) .(七郎兵衛)
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復、
更に家康が幕府を開いたことで、宗矩が将軍家剣術指南役となり、
柳生家、そして柳生家の新陰流…「柳生新陰流」は、一気に繁栄の路を進む。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部前編(その12〜24)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
そして、大坂の陣による豊臣家の滅亡、一代の英傑・徳川家康の死を以って、
戦国の世は完全に終りを告げ、新たな時代「江戸時代」が始まる。
その新しき世において、柳生家は将軍家指南役となった宗矩の「江戸柳生」、
尾張徳川家指南役となった兵庫助の「尾張柳生」の二家に分かれ、
宗矩は「坂崎事件」を解決するなど、剣術指南の枠を超えた才を発揮し、柳生家を発展させ、
兵庫助は新たな時代の剣、「直立たる身」の工夫を編み出し、新陰流を発展させる。
その後、時は寛永・三代将軍家光の世に移り、尾張においては後の柳生連也斎厳包こと新六が誕生、
江戸においては十兵衛が小姓を致仕するなどがあったが、その末に、遂に宗矩が諸大夫成を遂げる。
「柳生但馬守宗矩」がここに誕生したのである。
【第２部後編(その25〜67)のあらすじ】
晴れて但馬守となった宗矩だが、知己の禅僧・沢庵が紫衣事件で罪に問われ、
また自身も主君家光より難題を出されるなど、次々と苦難が立ちふさがる。
だが、大御所・秀忠の逝去によって赦免された沢庵より
「剣禅一致」を説いた「不動智神妙録」を受けた宗矩は、
真の大将の剣、『活人剣・治国平天下の剣』を確立することに成功、
これを家光に教授し、信任を確かなものにする。
そして、宗矩の惣目付就任、柳生藩一万石の大名への立身や、
柳生新陰流の全国への広がり、嫡男十兵衛の赦免など好事が続き、
途中、江戸時代最大の一揆「島原の乱」の発生や、次男刑部少輔友矩の夭折など、
暗い影がないわけではなかったが、剣才に溢れた末子・七郎兵衛厳包を得た尾張柳生家も含め、
柳生一族は繁栄の絶頂を謳歌していた。
しかし、その繁栄が続く中、寛永という時代が終わり、
柳生家とも縁浅からぬ一代の傑僧、沢庵和尚も入寂を迎える。
そして遂に、柳生の名を天下一に導いた男にも、世を去る時が近づいてくるのであった…。
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'. え=-､: : : : : : : -‐: : : : : : : : : : : : ＼;.ｉ: |
. ﾏ ;. ;＞'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ:ﾄ､
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∨ / : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : '.
ﾊ/: : : : : : ,': : : : : : : : : : : : : :ヽ : : l : : : :'; |
. | l.: : : : : : :l: : : : :/ : : : j: : : : : :}: : :.|: : : : :l l どこに行ったかと思うたら、
| l:/|: : : : : |: { / :{: : {: :ハ: }: :j小 ｌ: |: : : : :|│ こんなところにいたでありんすか。
l.:|:l |: : : : : |: l {_从: :ﾊ:{ j仏斗≦k |: : : : :|:！
. |: l ! | : : : : :Vﾚぅﾃ≧ｰ ´込zｿｲｉ: : : : :|: :| 供も付けずに、ふらりと姿を消して、
l: :ﾚ: | : : : : :.|ﾍ 込zｿ ::::.::: ﾘ : : : :.|:八 皆、探し回っておるぞ。
. l: : : :│ : : : : |、 :::::::.: :j /: : : : : 厂了ヽ
|: : : : :|.: : : : :.:|丶 - ‐ ,.': : : : : :∧／:::ハ
| : : : : l : : : : : 〈::::介:､_ ´ ／/: : : : :/::::}:::::::::::::|
. |: : : : :∧ : : : : : Ⅵ｢/∧＞ -＜／: : : : :/::::: ::::::::::::: |
. |: : : : :.:い : : : : : :Ⅵ| Ｌ、 _ /: : : : /::::::/:::::::::::!:::|
|: : : : :.〈∧:ｌ: : : : : |》| l ヽ_ '´__/: : : : /:::／:::::::::::::i::::|
|: : : : : :{::::|:l: : : : :ｌ:|ヾ{{=气==''/: : : :.:,'〃:::::::::::::::::::i ::|
. | : : : : : l::::ﾚ!: : : : l/ 弋不勺 l: : : !: :|:{／:::::::::::/￣￣
. | : : : : :│::::|: : : : :|::::::〃廿＾ヽ| : : | : |ﾉ:::::::::::／
お藤
／￣￣＼
／ ノ ヽ､＼
. | （⌒）（⌒）|
. | （＿人_）│ おお、すまぬな。
| ｀ ⌒´ |
| |
. ヽ /
ヽ /
.> <
| |
| |
∨> : : :.У::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. :.:.:.:. ﾊ ＼: : <∨
∨>: ./::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ::l:.:.: l:.:.:.... ｀<∨
∨!;/::７::::/二ニﾆ＝|＝=: ハ=＝＝＝ニllニl::. ∨ﾍ
∨ /:.:７:::::::7:::::::::: l:::::::|::| |:::::::.|::::::|::.:.:ﾘ:::::!:::.. .|:::|
/ ∧ :{:.:.:.7 ::::::: /|:::::::|::|:. |::::::::|: |:从ﾚ'!:::::|.:.:.:.:.. |:::|
|:::/ ::::::::|.:.:ﾊ::::::: / .|:::::::j::|:. |l::::::il:::|:|ﾊ:::i|::V.:.:.:.:.:.: !:::| すまぬと思うなら、はよう戻ってくりゃれ。
|:::{:::::::::::|.:.:ﾄ::Nメ､ l::::::ﾘ | |i川斗七~V:|/.:.:.:.:.:.:.:.l::::|
|:::|:::::::::::::ⅥﾘＶ￣＞-ﾄ_. -リvィチう寸.!:.:.:.:.:.:.:.:l::::| この寒空に、いつまでも外にいては、
∨!:::::::::::::::|ﾄ/才たうｧ､ ´V辷rﾘ ﾉ !:. |:.:.:. : l ::| 風邪を引いてしまうでありんす。
∨:::::::::::::::|∧_弋_ク' , ー─'′|:: |::.:.:.:. |:::|
∨ ::::::::::::| ￣´ l |:: |::.:.:.:. |:::|
∨:!::::::::::ﾊ , -‐v､ .l::::}::.:.:.:.:.l:::|
|:::l::::::::::::∧ ／ ハ .／::V::::.::.:.:.:!::|
|:::|::::::::::::|::!:＼ / .j／ :|::::ﾘ:::::l.:.:.:..l::|
|:::|::::::::::::|::l::::::｀:＞ト、 ／ Ｌl__j:ｲ.!:::::|.:.:.:.:|∧
|:::|::::::::::::|::l:::::::::|:::＿| ` ｰ '′ .|￣７ .|:::: |::.:.:.:|::∧
|:::|::::::::::::|::l:.．;-フ／} ＼∧:.|::::::l:.:.:.:.|::::∧
|:::|::::::::::::|<´./ ,ｲ ﾉ ∧ .!:::: | :.:.:.|::::::∧
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ⌒）（⌒） そう言われると返す言葉もないが…
| u （__人__） 今、少しだけ、ここにいさせてほしいのう。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ＼ 皆には、すぐ戻ると伝えてくれい。
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
. |! .ゝ'"´: : : : : : : : : : : : : : : :_,,ｨ'" | |!
`! ,ｨ'´／ : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ､ |!ﾉ!ﾉ|!
ゝ´: /: : : / : : : : : : : : : : : : : : : .i: : : :`､ |: : : :|!
／:/: :./: : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : :.|!: : : : :`ヽ | : : :.|!､
/:./{: : ./: : ./: : : :.ﾊ : i: : : : : :: |: : :: : :.|: : : : :: : :`､ | : : : |!:.'､
// /: :.l!: : :.l!: : l!:..|!.|: :.|: : : : : :/: : :: :|: :| : :.|: : : : : :`､ |!: : : : |!: :'､
. // |: : :.|: : :.|!: :.|: / |: :|: : : : :./: : : : .| : :|: : .|! : : : : : :`i: : : : : |: : '､
l/ |: : :.|: : /!: : |:ﾘ |: :|: : : : /!: : :: : |!: : |: : :.|: : : : : : : :|: : : : :: : : :',
| |: :.|:.|ﾊ|! |从!:ﾘ |: |: : : .//: : ／: : : :.| : : :|: : : :: : : :|:|: : : : : : : :.|
` |从!| |!`_| ﾘij |:/: : :/ /: :/: /: : : /!: : : .|: : : : : : :.|:.| : : : : : : :.l …仕方ないのう。
. | : : : :|ﾄﾐｮｭ､ /ﾚﾚ´‐/／ﾚ´!/: :/!/!: : : | : : : : : : |: | : : :../ : |!| そのこと、伝えておくから、はよう戻ってくりゃれ？
| : : : :.|弋Pﾘ ｨｭ､__ .ﾚ´ / |: : : |! : : : : : : |: |: : :./: : /!:|!
|: : : : :l `ｰ"/ lﾄ:::又ﾃｭｬ､ ./ : :.:|! : : : : : : :|:.|!: :./ : :/ |!:|!
|: : : : :l .ノ 弋ひ::ｼ 〃`/: : :.|! : : : : : :./:/: :/ : :./:l .|:.:|!
. _|! : : : l ヽ ￣´´ /: : : :|! : : :/: : /:./:./: : :./!: ゝ､ |: |!
.,ｨ'´ `､: :.:∧ /:/ : :./ : : ./: : /:./:./ : : /!:l: : : :ゝ|:.l!
. l!.............'､ : : ∧ ヽｰ---ｨ /:/: : :/ : : :./ : :/:./:./ : :_,,-‐'´￣￣｀`
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|..........................ﾍ : : : : : : : .:.| .//_,,ｨ ''´..........................................................................
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒）
| （__人__） うむ、頼むぞ。
| ｀ ⌒´ﾉ
,| }
／ ヽ }
く く ヽ ノ
＼ `' く
ヽ、 |
| |
: : : : : : : : `ｰ--,
: : : : : 、: . : : ﾞヽ、
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:ﾞﾞﾞﾞ'''''''‐- ､ ,,,,,_
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:｀ﾞ''ｰ- _,,.--ｰ''''''"ﾞ
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／￣￣＼
／ ＼
. | |
. | │ ………………。
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. | | ＿））
. ヽ / ￣
ヽ /
. > <_
. ( ､｀)
| i ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ… ＞
′ ハ
| i
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| |
| ､.＿__.ノ ヽ､_＿__,. | …変わらぬのう。
.! i ゝt:::::ﾃ>｀; <t:::::::ﾃﾅ i
! ; i ここからの眺めは…。
Ｎ i ′
i ( 人 ) ,ﾞi
|ヽ `ー´ ｀ー ' / |､_＿__
,. -＜| ﾞ>､ ´⌒｀ / { ｀＞ｰ-､
／ ﾞ>､ / .{ ￣｀ｰ､
／ ≧zー-－＜ i ヽ､
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::::::::::::::: ここを旅立つ日に眺めた :::::::::::::::
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::::::::::::::: 若き日の景色と、何も変わらぬ…。 :::::::::::::::
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ヽヾ丿 | i ヽ
ヽ＆ | | ヽ
|, ,_ i''ヽ、 )
i , -ii、^ﾞ''"
| へ i i
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| / | | .
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正保三年(1646)、
この年、宗矩は故郷・柳生庄で正月を迎えていた。
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／ 从从从从从从从从从从从从从从从从; ＼
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ΠΠΠΠΠΠΠΠ|| || ;;; ;;;;;;; ||| |||| ｜｜｜ || ｜｜｜ ||||ﾆﾆﾆﾆﾆｌl; ||ΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠ
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Ｘ⌒Ｘ⌒Ｘ⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ||| |||| ￣￣￣ || ￣￣￣ ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| Ｘ⌒Ｘ⌒Ｘ⌒Ｘ⌒Ｘ⌒Ｘ⌒Ｘ⌒Ｘ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
昨年、閏五月八日に家光より帰国を許されて既に半年、
この年、七十六歳となった宗矩にとって、故郷で過ごす日々は心に安らぎをもたらしたであろうし、
その中で迎える正月は、尚更格別であったと思われる。
ﾞｉ ＼
{ ￣￣￣￣￣＼ ＼ }￣￣}__＿
＼ ｉ .ｉ ，'⌒ﾞｉ } }
{￣￣｀ ｉ ｉ } } }
{ ＼ ｉ ′ .} } ， ，'
＼ ＼ ′ ，⌒ﾞｉ ／ .，'
(, ￣ _ ﾞｉ ｉ } ／
＼_ ′＼ ／ﾞｉ ､ ⌒}⌒}ﾝ
ア ￣⌒!､ ﾞｉ ﾞッ. ,r'ﾞｉ _}＼ ←鶏
＼ ＿＿ ⌒ ′ ﾞッ∧ ｱ⌒＼ ｉ
＼ ＿＿ ﾞｉ ７ ―ー`＼ ｉ ッ ﾋﾟｨｰｯ!!
ｧ_――‐-!､ ＿､ ⌒ ア ，⌒{⊂i.ｉ }}
､ ⌒ ‐- _ ＞＜_､ ＼＿＿＿V⌒ ､＜_＼
(, ＿＿＿＿ ´ ＜⌒ !､ _＞ ⌒￣
､ rﾝ(, {￣￣ ､，' r ''"'‐z＿__ ﾁｭﾝｯ!
!､_／ イ ＼ ＿／ ／ { ,､ﾑィ￣ｨ r‐'"
｀ ｰ ﾌ} ア ｧ‐＼_､ |_l 〈_,､_ ｀j｀ __」ヽ__,r─ﾆ二ﾌ-─ｧ
｀ ｰ⌒ ｀ ‐ー ク７ Ｚ ／／ /
｀Y /ヽ/ ＿_,.ィ´
〉､/ { ￣ _仁二フ
ｒﾆヽ､ ﾄ-‐ ''´ゝ､ ∠--─ｧ
tﾆjニ､ ﾆﾄ--‐'´ ｀￣フ´─ '' ´
ｿ ｀ ー--く二Y´
_ノ ﾄｭ、 ←鶏
ｔニ-‐- ､ヽ
／￣￣＼ ｀´
／ _ノ ＼ （ ;;;;(
| （ ⌒）（⌒） ) ;;;;) ははは、どちらも頑張るのう。
| （__人__） /;;／ 元気のいい鶏じゃ。
. | ﾉ l;;,´
| ∩ ノ)━・'
／ ／ ＿ノ´ /ヽ _,
(. ＼ ／ .／ │ /∧:}＿ ／ｲ}
＼ “ ／_＿_| | ,ｨ : ^＾: : : :＾ヾV
. ＼／ ＿＿＿ / { { /: : : : : : : : : : :ハ
!: : :/: /{:ﾉﾘ^j ﾉｌ: | …わっちには
|: : :|: :| ○ ○Ⅳ 鳩と雀のように見えるのじゃが。
|: : :|: :|ｰ>‐'ｰ1ｲ:|
j: :.人_に{＾)_,ﾉ)j/
この時、宗矩は、元旦から九日までの間、宴を開き、闘鶏を催したという。
. | .Ｖ r 1| ,'/./
. ｌ V .| !| | /_
,.. ∧ .ﾔ、 ／ _ ,.｀ヽ
! ＼ '., ', Ｖ / .__＼､_// ,-､.',
', ＼ヽ 丶ヽ ,' ,' riヽヽ/ ,'ri｜| ,......::::::::::7 ｸﾜｯ!!
∧ ヾ ＼＼ ｜ l ﾋ! | ,.-､!ﾋ!ﾉ｜ ／::::::;;;;;;;;;r'
＼ ､ ＼｀ ! ー‐ノ ＼ ﾉ ／::::／:;::--'´
＼ ､ヾ ＼', ＜´ ＼―'ヽ. j-'´
. ｒ' ＜ /´￣｀ヽ「ヽ ヽ ｢
. | ｀ ＜ / ∧∨､ } |
廴＿＿＿） l .〉ヽ ＼_ ﾉ ｜ ＞７
＼__,. ＜.｣ / , ＼＿/¨´ 「 ./
. ', ﾚ' ／ ｜／
丶 .／.| ／ ,／∠/
`／ ﾉ＜´＿___ ／／ ←鶏ったら鶏
r' ／-,.. ＿___,,. ィ
∠| / { | |
r' ¨ ｀i ,.-' ヽ､
ｰ''"´￣ヽノ /＿_ ＿__｝
レ´
／￣￣＼
／ _ノ ＼ .＿＿＿
| （ ー）（●） ( ⊂⊃ )
. | （__人__） ﾎﾜｯ￣￣ ふむ、次の鶏はこれか。
| ( ( ﾉ なかなか元気のよさそうな面構えじゃの。
.ｌ^l^lｎ ⌒ }
. ヽ L } ∩ ノ)━・ もう一匹はまだか？
ゝ ﾉ ノ ／ ＿ノ´
／ / ＼/ |
／ / ' | ﾊｯ、ｺﾁﾗﾃﾞｽ！＞
. / / |ヽ__ノ
ヽ＿＿ﾉ
／／).／:::::;／:;r
/ /::/.r'ﾞ:::::／::／::
.lﾞ / .iﾞ/ ／.／::::／,'
.!.iﾞ .j./ .／／ ,//r'ﾞ´
| | ./ ./ .// ./／
A ﾞi.|j.!./ .// //´
/.!Vﾞi|Y/;ﾉ/∧!
ﾞi.Yｲ.!|//,ｨV/'!
.i'ﾞ.l;|:::i,.V/:::Y;;;ﾉ
,､r;;‐''''ｰ;ｫ!ﾄ、ﾞ'ｰ--;'ﾆ-;k､, _,､r／
／ ｀ﾞ>ﾝ'ﾞ::ヾ,'‐ﾆ==/彡;j-;';ヾ;;ｨ'-'フ
iﾞ ./j'r'"ヽ,_,,､,:ﾞ''―;､r;'＜'ﾞﾞﾞﾞヾ;,/ィ
| .//! ´ ﾞi;:rｼ'ﾞ ﾞヽ、 ﾞliﾞ ………………。
ﾞi lﾞ∧l, .,ｲ/ ﾞli .ﾉ!
ﾞ'ゞl.l､.ﾞi;ヽ､,､-'ﾞ::jﾞl .jl.rｼﾞiィ
jﾐ'ﾞ'i,ﾞ;i､＼,r‐=''ﾞi,ヾ、 _,ノ;ｨ='ﾞ;三'
i ./!lヾi,.o ,r‐''ﾞ´｀ﾞ_二ﾆｨ＝' _ｴﾞ,ﾉﾞ:;::
l, i;::ヾ､;kく::. .,,ィﾞｰ'ﾉ:::j .,ﾉﾌ::|:|､-‐
.ﾞi, :::::jﾞ./ﾞヾﾞ'‐-､;::::;／ ,／:::;;r'-;;;;;ド､;
ﾞヽ､// ,r'ﾞ｀ﾆ‐､￣ ／:;／´´/. ｀ﾞヽ
!|;.. ,rシ'ﾞ￣;::／::;イ i､lﾞ7､i、
.ﾞi::;ｲ/＼;;､‐/::// ﾞｰ'-､.いィ .|ﾞヾﾌ /´〉,､ |￣|rﾍ
ﾞl,::ﾞ'ﾞ´､ノﾞ;ノ;ｲ'"i,ｨ .ｨﾞ i'''ﾞ'i-ｲt,､,､ l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
./ﾞ't;､-'ﾞ／j|::..(ﾞi, .| T'ﾞl, .|, .|, 二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
/::::ﾊ､／:::/j|:､.. iﾞ''ﾞヾ,l, l,ﾞ'iヾ､ヽ /＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
.＼::::::::::;／'ﾞ|;::.ﾞﾞ''i, l, jﾞ'‐ﾞ'i, ﾞi、 '´ （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
iﾞU7''ｲ:. ﾞi;:::. jﾞヽヽ,! l, ﾞl, `ｰ-､__,| `"
（O） l ヽ;:. .| l, i | ﾞi
（0） | ﾞi;:::..ﾞヽ,ﾞヽl, j､ j
〈=;〉 .i、 ＼;::. ﾞi、.l,.l .lﾞ'i;
.もﾞ ＼, / ヽ;::.＼l; .jい､
｀ﾞヽ／ ﾞヽ､ヾ､;:. ←氷のスタンドとか出しそうですねとか
ﾞ＼､, ヾﾐ､';. 格ゲー版で使ったら戦争だろうがっ…とか思われそうでも鶏
＼ `丶､ ＼ `､:i､iiﾊ
｀`丶､丶`ト､|ｨ三ヽ
＞ぐ彡"＿'三二=､
〃 ｡/"´＜ﾃｭﾌ￣７＼ 二
《 / i´r､...二.....ノ ｀、 ヤ
＿_ , ゝ_ﾟ/ ヽヽﾆ二二ニヽ | リ
::::::::`く <| ﾄ､ ｀ヽ ::∨
:::::::::| l| ﾄ､ ,! .::::}
:::::::| `!､＼ .....:::::ノ
..:::::::::ﾊ ｌ`ヽ `ヽ､:::::::::::::.::／!>｀>、
:::::::::::::/(:(ヽ、＼`ヽ｀`‐-､__／ｨ ノｲ
＼ ﾍ| |/ ／
＞ ＜ 。 /
○ i |li '´ u li | ○ /::
o | ＼、 ,／ 八 ':::::
l J /⌒＼. ＼ ／ .／⌒' ヽ ,':::::::
| ' _ ヽu Y / _ u i| ｏ ':::::::::
l| { |j V/' '/ |j } u| ,' ⌒ヽ/
| 、、 ／ ⌒ ＼ .ﾉﾉ j ′ / ｸｴｰｰｰｰｰｰｰｯｯ!?
lﾄﾊ u ,≧=‐' 'ｰ=≦ / ' /
. /| | | ﾍ ［ -―-､ , -‐-]./ ' ／Y
/ !i! > ﾊ ∨ 丶---‐' V / 〈 /／
./ /ﾊﾍ! !、＼ |ﾉ| |Wﾊ/V
/W ｜ | ｰ-l l | | i/ u
./ | | l| ,′! ! /
′ | | 八_,ノ ｜ |/ ／
l ' ', | | ／
| 丶＼ / ' ／ ／
l! ＼＼__,／／{ ／ ／
＜ｹｪ----------ｯｯ!!!（ﾄﾞｯｷﾞｬｱｱｱｱﾝｯｯ!!
＜ｸｴｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｯ!?
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ おおっ！
｜:::::⌒（__人__）⌒::| .凄いぞ、圧倒的じゃ！
| ｢匸匸匚| '"|ィ'
, ヘｰ‐- ､ l ｜ /＾''⌒| | 随分珍しい鶏じゃのう！
-‐ノ .ヘー‐-ｨ ヽ !‐}_＿,..ﾉ ｜| .なあ、お藤！
''"/／ヽｰ､ ﾉヽ∧ `ｰ一'´ ／ |
/／＾＼ ヾ-､ :| ﾊ ￣ ／ ﾉ | ,. . ´:￣ ,二丶、
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ﾉ:l 'ｰｰ＜. / |. _／: : : : : :ﾉｨ: : : : :ヽ
/ <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ :::ヽ ＼ ｀丶､ | ,.イ/: : : : : : :'ｰ┴＜ : : ﾊ
＼＿＿_,／| ! ::::::l、 ＼ ＼| ｀７/ : /:!|ﾊ: :|: |:ヽ､ : : : : ! （…鶏ってあんな風に自在に高速飛行したり、
|:l l l_l_ﾚ{ ヽﾄ士十!: : : : | 氷柱を撃ち出したりするものだったかのう…？）
从ﾄト{≧= =＝ |: | : :｜
|八 _ __ ..イ:j : : :|
|:|: :｀.了ｰ':.:.:.ｿ/: : :|!|
近隣の郷士や僧、商人や農民などにも見物させ、膳を振舞ったという。
／￣￣＼ *'``・* 。
／ _ノ ＼ .★ `*。
| ﾐｨ赱､i .i_r赱 | * やあやあ皆の者、
| ::::::⌒ （__人__） .| * 今日はわしの舞を披露する故、
| ﾄｴｴｴｲ ./⌒l| +ﾟ .とくと見るが良いぞ！
. | ｀""´} / ﾉ ﾟ*
. ヽ }/ / +ﾟ
ヽ ノ' / ｡*ﾟ
. , -―――一 ´ ／ ｡*・ ﾟ
（ ＿ ＿ / ｡*・ ﾟ
""''',｡ ヽ ｡*・ ﾟ
+ │ ｡*・ ﾟ 〈 * 。
`・+｡｡*・ ﾟ ヽ＿ ヽ、 `*。
ヽ ＼l *
＼＿_、 | *
/ 〉 く ﾟ*
_ノ ＼＿＿） ~｡*ﾟ
（ ／ ☆
|＿ノ''
,＞￣｀ヽr'´￣＜ ,._- ､r'''Ｚ.._ __､─ v─z..__
ｨ ゝ ／ ＼ ,._-─ v'''Ｚ.._ ,＞ ｀ ＜
. l l'´`＾ヽ ヽ ./ , j'^＾ヽ ＼ ＜ ＞ ｲ ｨ'`＾'＾'＾'＾'＾'＾'ｨ ゝ …なんで殿様が率先して
| ,ｲﾉ u l ﾄ、 N l ﾙ'uﾆﾆヽトゝ､ .} ∠´ , ,.、 ＼ l.1 u １.! 踊ってるんだろ？
| ノ‐'-､_, ､_,ﾘ‐W. │ .ﾉ∠ﾆﾆﾌバﾆﾆぅﾚ' ｲ ,ｲ/ l/ ヽ}ヽl､ !｀ | |'⌒'ｰ' ｰ'⌒ | |
|r=ｉ| ⊆ﾆ･, .･ﾆ⊇|. |r=Ｔﾓ＝｡TﾆF｡＝;T! | /-─-' '-ｰ-‐| | r=ｉ| ⊂ﾆ･ ･ﾆ⊃ |i=､
||{^|| | | v | ||Ｌ|lヽ.三./ vヽ.三.ｨ′ r=T¨モ｡fニf｡テ¨T=､ {ft|| v |.| u |f ﾘ …まあ、いいんじゃない。
ノ 'ｰ|! `! ｕ L_｣ r１ |`7|!rー'‘‐〜‐' ‐-| |ｈ||`ｰ-ｲ .ト-‐'||ｦj `7l. '-U-' :|く .膳も出てるし。
,ノ／| l、 -‐-ｰ- ,'＿／|./ | -ー〜〜′ ! ﾞｰ|! u ‘ｰ-‐' ｕ ll‐' -‐''7 | -──- |. ヾ''ｰ-
-'‐1| | |ヽ. -- ∧ l |' ｌ u ー‐ ,l rｰ:ｌ -一ー- l-､ l ヽ._ ￣ ,ノ |
. |.! ! l. ヽ / l||ｰ- ⊥_ ` ｰ 、__,. イ ｀f⌒＼l` 、 一 , イ /´ヽl |､￣￣￣ ,| | それに、あれだけ楽しそうなら
. !| Wﾄ、 `ｰ-‐1V || ヽ、_ .| l／⌒ヽ ﾄ、 ` ｰ ' _,| ／￣＼.__ ド.ｴｴｴｴｴ.ｲ | 邪魔するのも悪いし…。
|| | ` ｰ--‐ｲ || ﾊ､ﾞｴｴｴ'ﾇ'´ヽ､＿ Ｋ.ｴｴｴｴｴﾝ! _,ノ ∧ レ‐- ｣
. |L =＝､､| | || .l l |│| / | ￣＼l十十十十レ'´￣ ｌ ヽ |
´ |ヽ| |.r;＝'｣ | ||│/ | ｿl‐十十十| | ,ﾍ |
この時、宗矩本人が舞ったという記述はないが、
本人の性格的に舞っていたとしてもそれ程おかしくはないかもしれない。
奈良奉行・中坊長兵衛(時祐)のところに行って、能九番を見物、
翌日にも再度来て、その日は歓談していたようである。
::::::::::::::::::::／,...:':::／丿::::::／/:::､::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､
::::::::::::::／-='─´ /::::::／／／/／ﾉ／:::::ﾊ::::::::::::j::::､:::::::::::::::::::::::::::::::lヽ,
:::::::::::/ ´ﾍ;;;;;;;;;;;;;::::::::::ヽiﾉ,,／ノ::／/／::::/ i:ﾉ|:::,:::,:::::::::::::::::::::::;､ `
::::::::/ /／ ＼;;;;;::::::::`::...,,,､ iﾉ::::／ ///:/!::|`;:::::::::::::::::::::;:::`:.､
::::::/ iﾉ／;;´=ｨ ;; ;､'ｰ;;;;;;;:::::::ヽ/／,,,,,,,ｿ/ノ,,|;/,|::::,:::::::::::::::::l｀￣`
:::::j "`' ｰ-｀'''''´ｰヾ ミヾメ´ ヽ|;;;::::::::::::::::::::,|::ﾉ!::::::::::::::::::､
::::j ..::;;;;;;;;;;;;;;;:::...'''＼::ヽ ﾏ´､''_''__¨"`//'ﾉ:::::::::::::::::::l
::::| ...:::;;;;;;:::...:::::::::....ﾍ ｀ '; ;¨::;;''､ﾐｿ｀ヾ//:::::::::::::::::::::l 前の時(寛永二十年)もそうでしたが、
::::|::;;, ''' | ';:::;;;;;:::...`''´(:::::::::::::::::::::､/ 随分とお好きなようですな（能が）
::::|::;;;;;;;;::.. _... ''' ';::;;;;;::... ｲ:::::::::::／ﾉi ﾉ
::::j .::;;;::.. :「 , ' ` -./::::...'' /:::::::::::'／ノ まあ、その歳で
＼! .;:. ::ゝ､..;;;`i /i:::.:.. /:::::::::;::::'､ それだけ元気なら結構な事ですがね。
.: ￣´､／¨::::::.... /::::::::::::'､＼`_､
_,,.､｀::.. _,::::::.... /::::::::::ﾊ:';＼
_,,､ノ ´,´-､_`二､i..::... /::::::::::/ |:ﾉ `
;´-ｰー¨¨ー─ヽ＼:. /::::::/'､l
; ...:::､:::＿:::: - ,,;..＼.＼´:::::i､! `､
;;,, ..:;;;;;;:::::ﾞ ー､:.... ＼.＼::'､`､
;;;;;`､ ..::::::::::.. ｀;::.../:::.`､ｼ:.ヽ
中坊長兵衛時祐
（なかのぼう ちょうべえ ときすけ）
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| .（⌒）（⌒) |
. | （__人__） | まあ、そう申すな。
| ｀⌒´ | ) ;;;;) 親父殿(秀政)とは長い付き合いじゃった。
. | u .| .) ;;;;) .今後も中坊家とは懇意にしたいものよ。
. ヽ .} /;;／
ヽ ノ .l;;,´
. ／ ∩ ノ)━・'
( ＼ ／|＿ノ ヽ
. ＼ "" ／_ノ |
＼ ／＿＿_／
なお、寛永二十年の正月の際にも、宗矩は中坊家で能興行をやった模様。
/ ／ ｀ヽ＼ ,ゝ‐v-壬ネ￣ヾヽ.
/ ／ ／´｀ヽル',ｨゝ､ `ヾミ､＞､"i｀ヽ.
/, ' .／ ,ｨヽゝ'メﾊ ´､｀ヽ. ｀ヾ.ヽゝ､ .i!､
i/ / /'´, " .､ ヽ ヽ ∨i./ .i
i / , ,' ' i i ﾊ ､i 人i 丿
ヾ､ / ./, , i: | i :i :i i: i ﾞiﾉﾒ､i丿 皆の者！
∨ / , _i＿__i_.i! ! !､,ｨ‐!-!i-!- .i/'i.ﾉ,' .余が再びこの場に舞い降りたぞ！
i .ｉ .i .i ﾄ､i､｀i`ﾊ. i､ !´ゞ彡三ミ ﾄ､ﾚ'_ さあ、万雷の拍手と喝采を以って讃えよ！
l i:!人i彡三ミﾐ ゝ^' "´i!:i ﾟ!:i!i i: |｀ i､:.｀ヽ.
! 乂:|:ﾄ. f!:Uﾟ::i ゝﾞ¨:c.l | .!,丿:::::::メ 年寄りの白長より、
人 ヽ!ﾘ､i 廴ﾟノ , `¨¨´ i ! ﾊ::）_／ .余の舞をこそ見るがいい！！
乂 V ｀! r‐ ―､ .ｨ! ,'∧,､＿＼
ﾍ ､i ゝ､ 乂 ノ. ｨ≦ﾘ ,ﾉ≧=ヽ. ｀´
ﾍ从 __｀¨ フ7i::´:::ﾒyｲ'/ヾヾﾞ｀ヽ｀ヽ､
,ｨﾒﾆ―ヲﾊ/,'_ｨ彡ii:ノ'.:::::::::::::;;;;;;;//i
,ｨゝ'〃ｨノ'´ .,｀´ ||､:::::､::::;;;;;;;;;;;;｀/
／.:::::;ゝ'´｀◯'´￣｀ヽ. !!::;;;;;;;;､:::::;ゞ:::::７
´ ￣￣￣￣ ｀ .,
／ ｢γ⌒ヽ¨¨ Ｏ丶 ｀
/{＿__,ノ ゝ.__ノ_,ィ⌒ヽ ｀ 、 ＼
ｲγ＾Y⌒ヽ:r===≪二)::::｝ __,ﾉ）ヽ ﾟ 。
お待ちなさい、セイバー。 . {_ﾉ } ::{ :|.:. j ∧｀:＜ ｀￣ :::. |
ここでの私たちの役目は解説役。 .. } ノ｝ } ::{_, ::{. /l斗-:― ﾟ,::､::::Ο:::} |
{../ ﾄ'ﾊ_ノγ:::〉´ リ,.斗ﾐj__ }Oー―:j :. .:. ,
解説と関係のない話で . |..| /ゝｲ:::/:／ ,ノ斤刋〃| ＼⌒>:/ :. .:.: ′
尺を埋めるのは、本来の有り方では ｛ ﾑ |＼{):／ﾘ ,_)_少 │.! ｀¨() :. .:.:.:.ﾟ
ありません。 ..... |_,ﾉ-《笊 ´ | .i /⌒:, .:.:.:|: ﾟ.
(,,）リ 以.ﾉ ′ ｛＿__｝ .:.:.:|ﾟ: ﾊ
さあ、早く始めましょう。 ... }ﾊ:.:.:. 〈 :. /:ｨ ﾘﾘﾘﾘ.:. :. .:.:.:| :｡{
そしてなるべく手短に終わらせましょう。 .{__}:.:.:} ___ 〃 | j{.:.. ﾟ｡:. :. . :.:.:| ＼
…そろそろお腹も空いてきたので。 . / !!!!:.:.:.＼ / │ .:ハ.:. ﾄ､:... :. :.:.{
/八 :.:.:.:.:.:.:＼ | .:./ |:｡.:.｡.:＼:.... .小
〃 } :.:.八:.:.:.:.＼ ／ |..:./ .!.:ﾟ｡｛.:.:.:.:＼:...ﾟ:,
/ :｡ :.:| }ﾊ:.:.∧.:.ー彳-==ﾉ.:/ｧ=y=ﾐ.:.:.＼.:.:.:.:.:}＼{
＼{ }/ Y´￣:ｧ {／｀ゝｨ=(）|.:.:.:.:.:.:.:.:.
/| /:/ __//ﾆﾆﾆﾆﾆム.:.:.:.:.:. ノ
,ｒ ´＞ ´￣￣ {r ´￣｀.､
> ヽ. ／ ヽ. ヽ
{ / / / 丶､ ＼
.Y ヽ. / / } ｀ヽ ヽ なんだそれは。
ゝ ﾉ/ {! i!,! ', 結局は貴様の都合ではないか。
} く. ,' ﾊ /ﾘ| ! ',
ﾄ ｿ ! ﾄ. ､ﾏｰ=ﾐ!i il とはいえ、ルーラーたる貴様がそう言うのなら、
ゞ ﾉ | .{ ､.{:il ', i| 耳を傾けるのもやぶさかではない。
r彡, | ヽ ', ヽ ﾙ′ 腹が減るのは確かに気が滅入るものだからな。
::/:::;i |. ', /
:{::::::i!. | ヾ ､ ', , __ / ヽ では、聞くが、
ﾘ::::::|｀il i| .ﾊ ヽ ', ￣,´ ヽ 結局、この白長は何をしに故郷に戻っておったのだ？
::::::::::i| .ﾚ ﾊ ﾊｨｰ- __/ ,. ヽ
ー- ､:.:.:.:.ヽ. ｀ ',:.:.:.ﾌ}≧､ }, ｛｀ヽ}
/ /:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:..｀ヽ ヽ //ﾐ:.:.:.:', ヽ ',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.>ミー-｀､ ヾ_ヾ:.:.:.:.:ヽ ヽ }
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' ／￣｀｀ヾ ｀ヾ:.:.:.:.:ヽ ｀
. ＞ ￣ " '' ＜
ィ ) .{ ) ＞、 ヽ,
r j´ 彡 ゝ., ,. イ ⌒ ヽ ヽ
/ ⌒ =彳 rγ r ヽ) ゞ, ,ノ rヽ `
Y (`／"￣ )丿 ( >=ミゝ=-- ﾏ ` i
一言で言えば、「休暇」ですね。 ...... ﾑｲ/ /丿 ,´ / マ`ヽ ) l l
. , ｨ /.ｲ /( ´ し ｨ i ', イ ノ)l |
元々、柳生家は大和の土豪ですし、 | /l /-=〈:ﾑ ^ ,.ィ升 ｲ ｨ } ゝ ノ| .: ::|
奈良奉行である中坊家とも縁続きで、 ..... δ l 弋ｩﾐﾏ'イ:::::::::／メﾉ/ l i ﾉ ゝ,.ｲ: .::: ::|
比較的安定した状況でしたから、 . ﾑl ｲ`丈:jﾏレ ´／ ﾏz..,_`ﾘﾄ、ヽr へﾉ.: .: ::l: ::|
特に宗矩が戻らなければならない用事は . { l .::::l } ´ らミｭヽ|i `, ノ.:: .::: .::l::.::|
なかったようですし。 /iili .::::::l ノ `丈:::ﾉノl 0::::: .:::: :::l::::::l
/.:: .:::::::::. l / }::::.:::::: :::l:::::::l
. ⌒ヽ /ｲ::: .:::ｲ::::::::. 、 ,' {L ﾉ:::::::l::::. ::::|::ﾊﾑ
,.. l_ ', /´ l::.::::' l:|l::::::::. ,. ` ￣ /ｲ i'i'i'iﾊ:::::li::::::::::ｿ '!i,
{ `ヽ } / l:::::' !l !;:: ´ / `, __,. ≦//l .::::ｲ::',::::l:::l::::::::::| `
' ,. -≠ 、 l::' Y l ﾑ￣!--==≠=l .::::/" }::ﾊ|::::＼:::::l
', l ヽ l! { l lマ￣￣ゝ, .l::::/ |::::::l:::::::::ﾉﾊ|
}y ', `, _,. .,_ ＞-', lﾑ .l| ＼ l l:/ ` ,:::::::::::ノ
,! l ＼ >-==-- 、 ￣＞"／ ＼ l >!l l ﾉ / --<.,______
Λλﾐ===ｷ （ ヽ ／ `て´ ＼ .ﾉk ／"￣ ￣`ヽ
／ －‐--
／:. :.｀:‐-､__＿＿＿
/:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ ｀ヽ
_＿＿__ l:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.::.. ヽ ｀ヽ
_,-‐－'´..:.:.:.:.:.:.:.｀‐-､_l:.:.:.:. .:.:.:.:.:... ヽ ヽ
_＿__,-－'´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.: ,-‐－-､_ :.:.:.:.:.:. ヽ ヽ
.,イ￣´´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.: ／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;｀－‐--､_＿_ヽ ヽ
／ｉ:ｉ:l ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ .／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三=ゝ
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lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.. /;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三‐－'´
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lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:._,-‐－'´￣=_/￣ヽ､三三-'´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ＿,-‐'´￣三三三三,-'´___,-'´
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三三三-‐'´￣ "´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三三-‐'´￣
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´￣
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´
lｉ:ｉ:l/三三三三-‐'´
.lｉ:/三_,-‐'´￣
【玉栄拾遺】
『正保二乙酉秋、公和州に住シ玉フ。
臣按、九月廿五日「福智院旧記」云、中坊長兵衛殿エ柳生但馬来監、能九番有之、両門様・寺衆見物。
同廿六日横喜太郎・柳生殿同道ニテ来監、日中飯申之、云々。
伝曰、公在邑ノ年正月元日ヨリ同九日迄、家士ヲ宴シ闘鶏ノ興ヲナシ玉フ。
七月ニモ亦此事アリ。宗冬公ノ時ニ至其例ニヨリ、仲春或ハ季秋ノ中、猿楽能興行シ、
近隣鄰里ノ郷士・僧徒・商・農・都テ出入ノ族見物セシメ、膳ヲ賜フ。宗在公モ亦秋中闘鶏を催シ玉フト云々』
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| これが、正保二年の宗矩の行状についての |
| 柳生家の記録です。 .|
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
｜ …特に仕事をしている風ではないな。 |
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
./ ／ ゛゛¨¨´ ＼ `､} '.;
/ ﾄ ／ ＿__ ＼. `､. }
{. ／ ／￣. ' ﾞｉ, ﾞｉ____ ﾞ , `ヾ
まあ、近隣の土豪や寺社関係者などの ... ノ.. {, ,／ｉ ', |＿|. }, V.i .|ﾞ} ｀i |+`;ﾄ､
有力者と交流し、縁を繋ぐ事も、 ／ ｲ. ﾍﾍ 《 i `t;j. ,' ∨ ;/..} |}ﾘ_`ﾘ i
領主の仕事といえば仕事ですけどね。 ..... /／ / ,.|. ﾍﾍ＿_{ | ===ｬ...i |-ｱ"ﾃ .j l}...f`ih|
~. r‐ {.. / f~Y-､_ｫ;}i |ﾞﾄ-'｡.ﾘ. ﾝx,__x,r'j ﾄゞ;ﾘ l} | ：}:|ri
特に宗矩の場合、 ..... r ´￣)- `､ }: |: :| `;i.__| ﾋ__ノ '∨ `ｰ,'}＿丿.| ：:|ﾘj
将軍家側近として知られている訳ですから ,..ム-‐ ' ,ノ, / ヾ | l .} ヽ、"" 〉 """ ノ彳/ ：|v
この機会に縁を深めたいと思う人間は . ／ 人 」t yt ./ﾙ､ ､`、 ".`､`ｰ､_ ´.ｲ､,j .,'./
それなりの数、いたでしょうし。 .... 〉／ v'´ " ﾚ't/ ＼入 `:ヽﾐ`､` .,.ｲ. / .:Y :/
イ 〈 ／ ´ `､ `､:`､ r'"`j ,.イ ./ ,.'.:/
.| i ⌒y `､ ：Ｙ#`‐ `~",.ｨ | l／",.,.：.〈,,. ‐¨ヽ
Yヽ、 / ,￢/"¨`ヾ￣;;;;;;;;`､ ：:}ﾆﾆ=-==-"i__f＿＿,,：,,..,〉;;;;;;;|;;',
V ｀`ー‐ '´ .|i::::::::::::'';;;,;;;;;;;;;冫- ‐|￣`:亠T''"´:::」、 ￣''|-､;;;;;;;;|;;;;'l
`ー―‐V_, y|:::::::::::::::::';;;;;;／{ `ｰ--"､≡::ｰﾁｰﾄ-:::,'､ `ｰ―'''--ｰ;;;;;|;;;;;;}
,r,=＝=-､
＿ // ｀ヾ;
.／ ._｀>､-r=- ､__l.l,r-､ ﾘ
/ _(_)-'､/ /ミ=-=へ｀ヽ、
i _,(_)-'ヽ/ / ｀ヾ、 .',
V(_)-' i ,' ,' ｀ヽ,
|,ｲ. l .ヽl .l l 貴人というのはそういうものだからな。
_.Y､ ヽ､l .l/l/l/l/l/l/l/l/l/l/} 本人の思惑はどうあれ、周りは放ってはくれぬものだ。
／:::::::ﾄ､ヽ,.l .| ｰr-､_ t-イ.ﾘ|
ヽ:::::::::Y⌒'.j .| .|::::l l::::::| l l まあ、残っている記録を見る限り、
ヽ;:::::j .､j l .iﾘ. ',_ﾉ ヽノ )l 大事無く過ごしていたらしいし、結構な事だ。
｀ｰｲ｀ｰ,l .l , イ/
|:::::::'ｲ｀フー-ryry-イ ./ﾘ
｀￣´ ./::〈::::)-､,r|::Y|
／ ,厶斗ﾍ:. :. ｀ヾ.:｀ヽ.
/ ／ :.. :. ∨ ∧
. /! / :. :. .:∨ ∧
ｉ | / :. :. .:∨,/j
ﾍ! / | .:i :. .:Ⅳ/ …だが、永遠に続く休暇などありはせぬ。
. ＼ ;. i|＼N厶斗i| iヽ ..:ﾑｲ
| ｉ| |i i|ﾍィ ィ升ﾘΝ |ﾉ .:ぐ〈 この故郷での日々も、そろそろ終わるのだろう？
|ハＮﾄ､Ｎﾍ ＶУ | i| 厶∧ﾍ.
′ / ﾉ "´ 从 . i! Y i |:.: ∧:ﾍ.
/ .:ヽ _ ﾊ| /:./,斗!i |:.:.: ∧.:ﾍ
/ / ヽ ノ斗 /:./:.:.:.:!:.i_|_:.:.:. ∧/
/ ／ ｰ＿__j/:./:.:.:.:._い、|＿:.:.∧＿__
/／ ﾉ爪川ﾌУ/:.:＞＜:.:.:.:.:.:爪川川从ﾍへ
/′ ／:.:.:.／´ヽ ''"´ ∨:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:: :: :: :: ＼＼
／:.:,才´ .: ∨:.:.:.:.:.:j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :: :: :.＼＼
／:.:／ .:_＿ ∨:.:.:.:｛.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :: :: :.:.〉 :〉
. -‐=￢ -―…―-
／ |
／ . -‐=＝＝=‐- . ＼
／ ｘ==ミ (⌒) ┐ ＼
/{ 〈/¨¨⌒ー‐ |: ｰ┐
ええ、そうです。 . / / /ゝ=-／ ￣￣￣＼ 八 ∧
. / / /O / ／ ／ ＼ ＼_／O
閏五月八日に家光から暇を貰い、 / ﾟ //／ト／ ／／ } ノ{´ { o|
おそらくは六月上旬に柳生庄へ .. ／ |_f「‐┘/│ ｒ==トミ .／| ノ },//⌒ヽ￤
戻って以来、既に七ヶ月。 .... ／ ／ Y＾Ｙ ∨| :| 圦_爪｀ヾ | :/「 ゝ'＾｛ ;
. ／ ／ / 八_ﾉ 八:| ＼ﾝ |/:│0 ／ / ./
いよいよ、この長い休暇… ...... ⌒¨¨ア / 〈∧〉 ！ ＼ 厶イ ｘ≦ /〈／
宗矩にとっては最後となる休暇も... ー=彡 -‐ｧ ／ ＼’ 〃厂 ／｛
終わりがやってくるのです。 . ／ ／ ／i/ ′ |＼ 〉' ／／〈
／Y ∠ ´ / ／::. | - .::／ |⌒´
/ |／'＾⌒ 厶イ ∧ :ﾄ. ｀ ..:::::; |
／{ ／＾ー‐=ﾆ ／└'f^Y ∧ | ..< ／ ,人
. /Y__,,.. -=ﾆニニニニニニ％ ＼ .::≧o｡o个.／; ／＼{
‐=ﾆニニニニニニニニニニ ∧〉≧==く｝ ⌒＾ 厶イ
ニニニニニニニニニニニﾆ∧〉⌒Ｙ Y,〉=-
ニ＾iｒ=ミニニニﾆ|ニ 〉〉ﾆｒ=ｧ 〉 :｝| ｝|∨ﾆ=‐-
そして正月も過ぎた正保三年1月中旬、
柳生庄・芳徳寺…
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|-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.|
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ﾉ-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
ﾉ=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ､
ｷIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIﾔ.
ノ＿二三_-=＝-＿─￣三─≡￣-三=＝_-二＝三≡-_─＿二三_-=＝ヽ､.
／二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=≡＿二三二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=＼,,
,,_,,,-''''＝_-三￣≡_-=＝─≡-￣_=≡_＿二三二＝_-三≡_-=＝─≡_-￣=≡＿二三''''-,,_,,.
_,＿,,_,,,-'''＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ "''-､,,,_,,＿,_,,_
ヽ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ﾔ
`ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{ ／
＼}{ |ｌ|!￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣::┣━Д━┫::￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣γ∴⌒∴⌒ .；}{.／
}{ |ｌ|!: ::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵ ∴丿;∵;∴ヾ∴ヽ
γ;;⌒ﾉヽ;;);⌒ヽ|:::::::::::::::::| :::: :: ::::::| :: :::: :::::::|| |＿＿||＿＿||＿＿| .| :: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴::∴):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.＿＿|.＿＿＿|..＿＿＿||＝.＝.＝＝＝＝＝＝＝ |＿＿＿_|____`(∵(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ":（∴;（∴;ヾ)
(:: ;;;;ソ;; ) ;::ｿゝヾ) ;;):::)==ii==ii==ii==ii==ii==|^|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|^|==ii==ii==ii（ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ" |;`ﾍﾞ
(::: :（;;;;;（ ;::). (;ゝﾉ ::)Y...||￣￣｀ﾞr|￣￣￣/l--------------------lヽ￣￣￣|（∴ﾐ∵丿 ;`ﾍﾞ∴;（∴ ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ﾌﾞ__||_________||________/l----------------------lヽ____（∵ゝ丿;`ﾍﾞ∴;(;ゝ(:::∴ ｿ)（∴ ∴::〆:ソ"ﾍ∴;
`ﾍﾞ(; ゛(;;; (:::: ｿ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!li|il!li!li|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝﾉ∵∴;（∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵:(:;;∴∵丿∴;
: : : : : : : : ゝ|;iｌ|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : :ゞ|;iｌ|!|;iｌ|!|/: : : : : ; : : : : : : : :
: : : : : : : : ﾉ;ﾊﾉﾘヽ_ : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : :ﾉ;ﾊﾉﾘﾊﾉﾘヽ_: : : : ; : : : : : : : :
: : : : : : : :＾"''`"" ^: : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : ⌒＾"''`"" ^ : : : : : : ; : : : : : :
│ | ／ / | | }＼ | |､
| │ | | | |ハ
/＼|/ / / l八| : : | | :|／
i ィ⌒|│＼: : :|⌒ト | |
| | | 斗=ミ人: : :∨|斗=ミ∨ |
| | i《 し::ﾊ ＼/ し::ﾊ 》 八 父上、これは？
. ､|八| 小. Ｖ_ソ V_ソ / ' 厂
厶: :＼_ ゝ::::: ' ::::厶イ i八
| 从 i八 r::: 八 /: ハ
|八 :＼个 : . イﾚ':/ /}
j人__r〜‐|｀ ‐ ＜|{乂: / /丿
＿_,,／ {_丿 ／＼ ヽ>､（ ∠.._
/ （ ＼/ ∨/: :/⌒´∨ ）
六丸
（ろくまる/むつまる）
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒._＼
. | （ ●）（● ） | 和尚に頼んで開基となって頂いた。
. | （__人__） │ 我が柳生家の菩提寺となる「芳徳寺」じゃ。
| ｀⌒´ |
. | | まだ住持はおらぬ空き寺じゃがの。
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 江戸にも広徳寺があるが、
. | （__人__） あちらに父上や母上の墓を
| ｀ ⌒´ﾉ .移す訳にもいかんからの。
. | }
. ヽ } いずれ寺として仕上がれば、
ヽ ノ 中宮寺の墓は、こちらに移すつもりじゃ。
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
/＼
/＼ //⌒＼
/ ∧＼ //ﾞ＼ ＼
/ 厶 > ‐─//- ＼ ＼
|'⌒ /⌒∨⌒¨¨ﾆ=ﾍ
／| | ＼ |
| |／ ,′/ | |
// | | :ｉ ｉ | ヽ |__,／ヽ
| | :| : i| | |
ｉ ＼_| /| : i| l: ィ⌒ ﾄ | │ .ふーん。
| | l ィ⌒| : i|＼ | |y≠ミＶ| │ じゃあ、早く住持になる人を決めないとね。
| | | 斗==ミ八 八ｲﾄ{::しi 犲: : : :ﾊ|
八| :伐 iﾄ{::しi ∨ V__ソ/厶:| : :|
. ｉ :/| : | : 八乂_ン . :::::::│:|∧|
. |八|/＼|＼: : :ゝ::::::: 八| :八
| 八: :.＼_＞ , ， .ｲ :/ :ハ
|人∨＼: ゝ _ イ: :|_／／ 〉
乂 : :|＼| ∧≧=- ＜∨: : : ／ ／|⌒ヽ
{ ｀ | { } _/⌒{: : :＿彡'´ 丿 |
| 人 |､ ／ {: :〃´／ ｝_,, ´ |
| | ＼e|_,,／e___乂{{ :＿彡'´＿＿＿ノ{
／ ￣￣＼
／ ノ ヽ
|:::::: （－ ）
. |::::::::::: （__人） …そうじゃな。
|:::::::::::::: ⌒ﾉ ワシが生きておるうちに、決めねばのう…。
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::: |
|:::::::::::::::| |
/ / ／ ア⌒⌒Ｙ⌒l | ＼
/ /／ / // | |＼
/ / ／ / |＼| | ヽ
/ / / / | | |
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼ …父上？
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '.
|＼| | 弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' /: :|／ :丿 _:丿丿
{ ＼ﾄ､＞ - u_厶ｨ : :／ . : :丿 〈
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
〈 | ||{iﾉ/ 八: : :_ノ/ /
／￣＼
.| ＾o＾ | との
＼＿／
＿| |＿
| |
柳生庄代官
／￣￣ ＼
_,ノ ヽ､,__ ＼
（●)（● ） | お、おう。
（_人___） U | 代官か、どうした？
'､ │ ＿
<二ニヽ | ＿_))
.／-‐ ｀i ､ ＿__,. イ
{/´､ ',┐ ＼
しrヽ V ヽ
ヽ､_ ヽ ｨ }
＼ ＼ ﾉ i
／￣＼ .えどの じゅうべえさまより
.| ＾o＾ | しらせが まいりました
＼＿／
＿| |＿
| |
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●) (● ) ｜ 十兵衛から知らせじゃと？
.（__人___） U ｜
.__(,__ | …わかった、すぐに戻る。
／／___ ＼_ |
| ./____＼-` /.
| / ,. 〉-`＿. 〈
.| {(,/ ⌒｀ヽ
ヽ } ヽ
} ヽ ｨ ヽ
￣￣￣
＼
ヽ
し ＼
|
|
{. | …あやつが、わざわざ知らせを寄越すなど、
-' {＿＿＿, | 一体何があったと言うのじゃ…？
） （ ● ） |
し | まさか…いや、しかし…。
ヽ |
┌──────┐
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
└──────┘
┌───┐
│::::::::::::::::│
│::::::::::::::::│
└───┘
┌─┐
│ :: │
└─┘
┌┐
└┘
□
・
.
正保三年一月末、
江戸・柳生家上屋敷…。
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
//＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//＿| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |││││││││││││││││|| ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼／＼／＼／＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| ||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ ＼
／ -‐´ ｀ー＼ …代官からの書状によれば、
／ （●） （●）＼ 今日、父上は戻られる筈だお。
| u. （__人__） |
＼ .｀⌒´ ／ 和尚が入寂されたことに、
> ー‐ < .特に言葉はなかったそうだけど、
. / ／￣彡ﾐヽ、 本当に大丈夫なのかお…？
/ ヽ / / ヽ ヽ
ヽ. Ｙ / | |
ヽ ノ ヽ ノ
柳生十兵衛三厳
(やぎゅう じゅうべえ みつよし)
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （－） （－）ヽ …どうでしょうね。
.| （__人__） | 例え口に出されなくとも、
.| u. ｀⌒´ | 強く嘆かれていることは
. ヽ ｎｌ^l^l 間違いないでしょうし…。
/ ヽ | ﾉ
. / ヽ く
柳生主膳宗冬
（やぎゅう しゅぜん むねふゆ）
|┃ ｶﾞﾗｯ
|┃
|┃ ﾉ// .´￣￣￣￣￣￣＼
|┃三 ../ ／ ＼ 丶 十兵衛様、主膳様。
|┃ ...... │ .u ／＼ .| ただ今、殿がお戻りになられました…！
|┃三 .| ／￣￣＼ |
|┃三 . ＼ ／
|┃ ......／ ＼
山中忠兵衛
(やまなか ちゅうべえ)
__＿＿ て
／ ＼ そ
／ ＼ ／ ＼ 遂に戻られたかお…！
／ （●）i!i!（●） ＼
| u , （__人__） | で、ご様子は！？
＼ .｀⌒´ 〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rｰ､ |
/,ﾉヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
|
|￣￣￣￣ヽ
| ＼ ∪ | その、それが、
|＼ │ 「十兵衛と主膳を呼べ」とだけ申し付けられた後、
|￣＼ ∪ | そのまま御部屋へと…。
| ／
|￣￣￣ ＼
(⌒ー─' ）
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ そ、そうかお…。
／ （●） （●） ＼ では、すぐに参るお。
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
＝宗矩の居室＝
￣ﾞ''ー-､..＿ ＿,,-―'"￣
||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| | | |
|| ||;; | | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | |＼
|| ||;; | | | | |: | |￣￣￣￣￣￣￣| | | ＼
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |＿| | |＿|: | | （_;;）. | | | |
|| ||／ ／| | | |￣￣￣|￣''''――| | | |
|| ||／ ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| ＼ |
|| || ／ ＼ ＼|
|| ||' ＼
／／|| ／ ＼
／／|| ／ ／￣￣＼ ) ;;;;)
／／ . ／ :::::::::::::::＼ ) ;;;;)
／ ...... | ::::::::::::::::::::| /;;／
.... . | ::::::::::::::::::::| l;;,´ …………。
.... | ::::::::::::∩_ノ)━・'
. | ::::::::::::|＿ノ
／ヽ :::::::| |_
| ＼＿／ ノ ヽ
＼ ／_| |
｜ ＼ ／ ＿/
父上。
|┃ ＿＿＿_ 十兵衛、並びに主膳。
|┃ ｽｯ… .／u ＼ .ただ今参りましたお。
|┃ ／ ＼, ､／ ＼
|┃ ／ （ ●） （● ） ＼ . ／￣￣＼
|┃ .| （__人__） u | ...... .／ _ノ ヽ、.＼
|┃ ＼ `⌒´. .／ / （●） （●） ヽ 長旅、御疲れ様でございます。
|┃ ／ゝ ィ ｀ヽ. ...... .| （__人__） u |
|┃ ／ ＼ .| ｀⌒´ .|.
,⊆ﾆ´⌒￣￣" y r､ ヽ ..... ヽ ./
⊂二、 ,ノ──-‐'´| | l" | .. ／.ゝ ノヽ
|┠ ' | l/'⌒ヾ ./ .ヽ
￣ﾞ''ー-､..＿ ＿,,-―'"￣
||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| | | |
|| ||;; | | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | |＼
|| ||;; | | | | |: | |￣￣￣￣￣￣￣| | | ＼
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |＿| | |＿|: | | （_;;）. | | | |
|| ||／ ／| | | |￣￣￣|￣''''――| | | |
|| ||／ ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| ＼ |
|| || ／ ＼ ＼|
|| ||' ＼
／／|| ／ ＼
／／|| ／ ／￣￣＼
／／ . ／ ノ.三.＼ ＼
／ ...... | .（●）（●) | …参ったか。
.... . | ((（__人__）)) .|
.... | .｀⌒´ | ) ;;;;)
. | | .) ;;;;)
. ヽ } /;;／
ヽ ノ .l;;,´
. ／ ∩ ノ)━・'
( ＼ ／|＿ノ ヽ
. ＼ "" ／_ノ |
＼ ／＿＿_／
＿＿＿_ . ／￣￣＼
／ ＼ . .／ _ノ ヽ、＼
／ ─ ─ ＼ . / .（○） （○） ヽ
／ （○） （○） ＼ .| .（__人__） u |
| （__人__） u. | .| .｀⌒´ |.
＼ ｀⌒´ ,／ .... ヽ /
／ ー‐ ＼ .... ／.ゝ .ノヽ
／ u ＼
／ ／ ＼＼ ち、父上。
／ し （○） （○） ＼ そのお顔は…？
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
／￣￣＼ ) ;;;;)
／ _ノ三ヽ_ ) ;;;;)
| （─）（─) /;;／ お前も皆と同じことを言うのう…。
. | .((（__人__）. l;;,´
| ｀∩_ノ)━・' .…わしも今年で七十六。
. | |＿ノ いつ迎えが来てもおかしくない歳じゃ。
／ヽ | |_ そんな爺の顔に、皺があるのが然程に不思議か？
| ＼＿／ ノ ヽ
＼ ／_| | 「い、いえ…」
｜ ＼ ／ ＿/
／￣￣＼
／ ._ノ 三＼
| （ ●）（ー） まあ、それはよい。
. | .((（__人__） それより十兵衛。
| ｀⌒´ﾉ ,r'゛ヾ .あの和尚御入寂の知らせ、お前の差し金か？
.ｌ^l^lｎ } ｀‐= ）
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;)
ゝ ﾉ ノ .) ;;;;)
／ / ＼ ./;;／
／ / ＼ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ＿＿ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼ …はい。
／ （ ―） （―） ヽ せっかくの故郷の正月、憂いなくお過ごし頂きたく、
.l .u ⌒（__人__）⌒ | 頃合を見てお知らせするよう、代官に申し伝えましたお…。
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ.三.ヽ､＼) ;;;;)
| （－）（－）/;;／ …で、あろうな。
| .((（__人__）)´| あれがお前一人の差配であるなら、
| ./´ニﾄ━・' ｌ わしももう少し安心できたのじゃが。
| .l _ニｿ }
/ヽ､_ノ / やはり、連れてきて正解じゃったの。
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ …と、申されますと？
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | γ ￣￣￣￣￣ヽ
. ＼ ヽ ／ ｜ それは .|
.乂＿＿＿＿＿ノ
＼ 丶 i. | / ./ . ／
＼ ヽ i. .| / / ／
＼ ヽ . i | / / ／
＼ ／
-‐
ー .わ た し で す
_＿ --
二 ／￣＼ ＝ 二
￣ .| ＾o＾ | ￣
-‐ ＼＿／ ‐-
／
/ ヽ ＼
／ 丶 ＼ .
／ / / | i, 丶 ＼ .
／ / / | i, 丶 ＼
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
／￣＼
.| ＾o＾ | わか
＼＿／ .きたない ですよ
＿| |＿
| |
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j じゃなくて！
／（ ○）}liil{（○）＼ / / 代官！どうしてお前がここにいるんだお！？
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
／￣￣＼
／ ノ 三 ＼＼
| .（●）（●) | わしが連れてきたからに決まってるじゃろ。
. | .((（__人__）)) | 常識的に考えて…。
| ｀⌒´ | ) ;;;;)
. | | .) ;;;;)
. ヽ } /;;／
ヽ ノ .l;;,´
. ／ ∩ ノ)━・'
( ＼ ／|＿ノ ヽ
. ＼ "" ／_ノ |
＼ ／＿＿_／
／￣＼ ひさしぶりの
.| ＾o＾ | ”じょうしきてき”ですね
＼＿／
＿| |＿
| |
／￣￣￣ ＼
ﾉし ﾞ＼, .,､,／"u＼ いや、そうじゃなくて、
／ ⌒ （◎）ヾ'（◎）u ＼ どうして代官がここにいるのかと…！
| u ⌒ﾞ（__人__）"⌒ u |
＼ u `ヾ,┬､/` ,／
. /⌒/＾ヽ､ ）__（ ,ィヽ、
/ ,ゞ ,ノ ﾞ⌒" , ゝ､
l ／ / ト/.＼＼
／￣￣＼ ) ;;;;)
／ _ノ.三＼ .) ;;;;)
| （─）（●) /;;／ …言わねばわからぬか？
. | ((（__人__） l;;,´
| ｀∩_ノ)━・'
. | |＿ノ
／ヽ | |_
| ＼＿／ ノ ヽ
＼ ／_| |
｜ ＼ ／ ＿/
／￣￣＼
／ _ノ 三 ＼ 此度の和尚御入寂の知らせの一件、
| （ ー）（ー） お前にしては気を廻した事は認めてやらんでもない。
. | ((（__人__） …じゃが、もし代官がおらなんだら、どうするつもりじゃった？
| ｀ ⌒´ﾉ ,r'゛ヾ
.ｌ^l^lｎ } ｀‐= ） .家臣を信ずるのは良いが、任せきりにするのはまた違うぞ。
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;) .故に、お前に付けるため、こ奴を連れてきた訳じゃ。
ゝ ﾉ ノ .) ;;;;)
／ / ＼ ./;;／
／ / ＼ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ＿＿ﾉ
／￣＼ これからは
.| ＾o＾ | えどづめとなって おつかえ いたします
＼＿／
＿| |＿
| |
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼ そ、そういうことでしたら、
／ （ ―） （―） ヽ .わかりましたお…。
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< でも、そうなると、代官と呼ぶのもおかしな話だお。
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 …お前、なんて名前だったかお？
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （－） （－）ヽ …そういえば、兄上がお前の話をする時、
.| （__人__） | .いつも「代官」としか呼んでなかったから、
.| u. ｀⌒´ | 僕もお前の名前を知らないな…。
. ヽ ｎｌ^l^l
/ ヽ | ﾉ
. / ヽ く
／￣＼
.| ＾o＾ | なんということでしょう
＼＿／ .では あらためて なのらせて いただきます
＿| |＿
| |
γ ￣￣￣￣￣￣￣ヽ
｜ 野殿杢之助 |
乂＿＿＿＿＿＿＿ノ
／￣￣￣＼
.／ ＼ γ.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
.| ^ ^ .| | この名、今後はお忘れなきよう…。 |
.| o .| .乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
＼ ／
∥＼＿＿＿／
,.,r''"`ヽ、＿,,,,.,.,.,ノ ヽ ﾋｰ-､
ハ､,,__ ﾞヽ ヽ、 i ｀ヽ ﾞiー――-- 、
,.r''"~t__ ｀ヽ,.,.r‐=''ヽ ヽ、ﾉ ,rｦ l ｀ヽ、
,r''" ｀`ヽ,.,」´ヽ､'''('´ー--､,,.f='" ノ (ヽ ヽ ｀ヽ、
/ ,j ヽ、 ） jﾞﾞ´i''フ_,,., ィ ｀ヾ、i, 、 ｀ヽ、
,/ （ ヽ、ﾞY ﾉ｀~ ヾ､） ヽ ┌───────────────┐
/ i`ヽ,,ﾉ`",r/´ ヽ i ....│ こわいものが混じった声で、 │
（ ,/､ﾐｰ-- '"/ ﾞi, l ....│ 杢之助が己の名を名乗った。 │
ヽ ,,.,ｨ''"^ｰ/ ＞-- '/ ﾞi ＿ヽ, └───────────────┘
野殿杢之助光則
（のどの もくのすけ みつのり）
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ （唐突な餓狼化は）やめーや。
／ -=・=- -=・=- ＼ こっちも思わずノリが変わってしまうお。
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
. ／￣￣＼
.／ _ノ ヽ、.＼
/ （●） （●） ヽ これで兄上まで太い男に変わったりしたら、
.| （__人__） u | 完全にこのスレ、違う話になってしまいますしね。
.| ｀⌒´ |.
ヽ / …いきなり室内で野試合とか始めないでくださいよ？
|ｎi 7 ノヽ ｎ
l^l | | ｌ ,/) l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／)
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜ メタるなコラ。
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
／￣￣＼
／ ._ノ 三 ＼
| （ ー）（ー） ともあれ、
. | ((（__人__） 今後は、杢之助には江戸で働いてもらう事とする。
| ｀⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ } 柳生庄の代官は、既に別の者を立てておるから心配は要らぬ。
. ヽ L } .杢之助、この先、頼むぞ。
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)━・~
ヽ＿＿ﾉ
／￣＼
.| ＾o＾ | おまかせ ください
＼＿／
＿| |＿
| |
／￣￣＼
／ _,ノ三⌒
.(( | ( －) （－) …では、わしは休む。
.| （(（___人__） 長旅で、流石に疲れたでな…。
| ﾉ
.| | 十兵衛。
人 丿 . 後の事は任せる。
（（./⌒ ＼ __ _ ／ .主膳も十兵衛を手助けするように。
/ ＼
./ 人 ./ ヽ
〈 < / ＼ ＼
＿＿_
／ ＼
／ ヽ ／ 丶
/ （●） （●） ヽ しょ、承知致しましたお。
l::::⌒（__人__）⌒:::u:l
＼ |r┬-| ／
/ `ー'´ ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （●） （●）ヽ ごゆっくりお休みください。
.| （__人__） |
.| u (＿/ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃ 三
|┃┃
|┃┃ …ﾋﾟｼｬｯ
|┃┃
|┃┃
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ. ＼ …代官、じゃなくて杢之助。
／ （●） （●） ＼ 父上の御具合は…どうなのかお？
| （__人__） u |
＼ ｀⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／￣￣＼
／ u. ノ ＼ そうですね。
/ （ ●）ヽ 父上が、私たちを下がらせる前に、
.| （__人_） .自分からあんな風に出て行くなんて…。
.| u .｀⌒ﾉ ..
ヽ ./ かなり、御具合がよくないんじゃ…。
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
／￣＼
.| ＾o＾ | あまり よいとは いえません
＼＿／ .やはり おしょうさまのけんが こたえて おられるようです
＿| |＿
| |
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼ …不安が的中してしまいましたね。
/ （－） （－）ヽ
.| （__人__） | 杢之助。
.| u. ｀⌒´ | この先、色々大変なことになるかもしれないけど、
. ヽ ｎｌ^l^l .よろしく頼むよ。
/ ヽ | ﾉ
. / ヽ く 「おまかせ ください」
_-─―─- ､._
,-"´ ＼
/ ヽ
/ ＿／::::::＼_ヽ …やはりそうかお。
| :::::::::::::: ヽ
l u （ ●)::::::::::( ●) （…だとすれば…）
` ､ （__人_） /
`ｰ,､_ ／
／ `''ｰ─‐─''"´＼
__ - ´´￣ ｀¨ ‐ ､
, -'"´: 丿 ヽ
／. : : : : ＿／ 、 丶
,,.'. : : : : / /::::::ヽ ｌ ヽ、 （父上が仰る、”この先”まで、もう、殆ど時間がない…。
/. : : : : : { {:::::::::ﾉ ! ヽ そう、自覚しておられるということですかお…父上！）
/. : : : : : 丶 ｀ ´ ノ ヽ
/. : : : : : ｀ー‐ ´ / ヽ
./. : : : : : !、 人ノ
/. : : : : : Ｕ ｀i｀ ﾆ二-- i
/. : : : : : ｀´ l
,'. : : : : : : /
i : : : : : : : /
i : : : : : : : /
', : : : : : : : ／
', : : : : : : : ／
ヽ、: : : : : : . ／
ヽ､:_: : : : . ／
｀¨i : : : : : ヽ
┌────────────────────┐
│ 宗矩が病に倒れたのは、 . │
│ ....│
│ それから僅か数日後のことであった…。 │
└────────────────────┘
.
／ ＼
／／⌒＼. ＼
＿＿ /／ ＼ ＼
_ィ⌒¨´ _) /⌒ ＼ ､ ＼
r厂 / ＿入 ､
r={ .／ ￣厂¨¨ﾌ⌒´ ` ＼
. r{j八 / ′/ / :!: ＼ ､ . | 今宵はここまでだ！
. Уﾄ､У / / ′ :| ヽ ＼ i| 予定時間を大幅に越えてしまったが、
〈 {＼ {.:i ' | ＼/{ :| :|／‘， ! | l| 寛大な心で許すが良いぞ！
〈{＼ _| | :| .:| :/＼ 从／) :i | } .! '
. 〈(＼｀{ | :| 芹示≧=x Ⅳ_≦ﾃ心 | !ノ | .′ …許してくれなかったら、
∠⌒＼ V八:|( {/℃j/刈 ／ !0//}７⌒八ﾉ }.:/ 許すまで許さぬからな？
く::::::::::::::: ＼从＼ Vん辷ソ∨ V辷ソ}／ ､ -=彡′ .ホントだぞ？
. V⌒ー-=彡| }:| ＼ ゛゛ ﾉ | i|
＼::::( ((O i| |:| ＼ ／⌒ ) 个､ | l|
.. ／⌒V:)ﾉﾏﾆ;V人: ＼ )ミ=─‐=イ:::::::::ハ ﾉリ¨⌒7
／: : く¨::::⌒ﾉ}ﾉ}ﾉ}ﾉ}＼ ∨￣二］厂二ﾉ}ﾉ}ﾉ )／::::::::::/{
∠ィ⌒) }:::::::::::::::::::::::::／ )/¨ ､{／ ⌒ ､::::::::::::::::|
乂{:::::::::::::::::::::: ' ＿＿ ＼/ ＿＿＼ ::::::人＿_
､:::::::::::::::::/´ ￣ミ=｡. } ／ ‘，/::::::::::::::＼
／:::≧==彡{⌒ ∨ ;}::::／::::::::::::::}
／:::::＼::::::::/ : : : . -=ﾆ.'ﾆ=- . :八/:::::::::::::::::/
. (:::::::::::::::¨⌒ ､ ＼: : : :. ｰ=ﾆ人ﾆ=- .:::::／ 〃:::::::::::::: / ＿＿ ＿＿¨ .／
. ＼::::::::::::::::::::::＼ ,ﾉミ=──=彡 `ー─=彡 /:::::::::::::::::: ′ ＿） ＿） ＼
遅くまでお付き合いありがとうございました＆御疲れ様でした＞ALL
2週連続で更新に失敗したものの、今回はどうにかなってやれやれと。
ともかく宗矩が江戸に戻るところまでは描けたので、ほっとしました。
前は全部で2回投下くらいで済むかなーと踏んでましたが、
もしかすると3回分くらいになるかもしれませぬ。
まあ、それでもどうにか6月中には最後まで進めたく。
実のところ、宗矩については、
まだ書いてないエピソードが結構あるのですが、
ここで入れると話のバランスが悪いので、
この後の補足編「柳生宗矩逸話集」でまとめてやる所存ー。
あと、ブームくんについては、
当初は単なるモブのつもりでしたけど、
いいキャラしてたので、改めて、名有りの人物を宛てました。
というわけで、今後のブームくんは野殿杢之助ということでよろしくお願いします。
（なお途中のブームくんさん化については大阪やる夫スレ(↓)をご覧になると吉）
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1428859233/l50
最後に、次回の解説役投票の方もよろしゅうですー。
この68が終わるまでの間であればOKなので。
では、次もまたよろしくお願いします。
それではではー。
ブームくんが餓狼化したと思ってあのスレ思い出したらやっぱりだったｗ
宝蔵院さんもそろそろ東海道を下り始めるころでしょう
そう言えば、大名としての柳生家の家臣はあまり見なかったような気がしますねえ
名臣がいたら今後の展開も変わったんでしょうか
矍鑠としてる人でも老いって来るときは一気にくるからなあ・・・
六丸は出家の話をまだ聞かされてないのか。
あとあとこじれそうだな。
あと、解説役はブーム君繋がりでレミリア・スカーレット（東方）に1票を。
次の解説役は天龍（艦これ）ちゃんに一票。
ところで>>76-77ってどういう意味なんでしょ？
和尚入寂の口止めは十兵衛の判断だと思ったのだけど
柳生の代官ではなく、江戸詰の者を向かわせるべきだったということ？
>頃合を見てお知らせするよう、代官に申し伝えましたお…。
伝える具体的なタイミングを代官に丸投げしたってこと
頃合いを自分で読んで指示出来たなら後継者の器量としてむねりんがもう少し安心出来たと
むねりんは機を読んで物事を動かすのが抜群に上手かった
で、大名なり大身旗本に必要なスキルでもある
まして、長い付き合いである親の機くらい読めないと大名の後継としては不安が残ると
この儂の呼吸も読めないで上様（上司同僚下僚）の呼吸が読めるか！ みたいな
そこか、なるほど。
その部下の能力の範疇でなら、むしろ一任できる方が大名の後継者として正解じゃね
この代官の能力を完全に見切れてるかは知らんが
今回の任務くらいの判断はできて当たり前って見込みがあった上で一任してはいるだろ
ぽっと出のモブならともかくこれまで散々やりこまれてきた代官だぞ
十兵衛は一回やらかして蟄居になったのを忘れてないか？
それに、この時代はまだ慶安事件の前で、大名の取り潰しが厳しい時代
本人に能力が必要なんだよ
詳しいことは今後の展開を待て
なんか一年ぶりくらいに本編進んだ気がする読後感ｗｗｗ
とりあえず解説役は天龍にいっぴょ。
今回は告知は抜けるわ、投下は分量足りないわで、
いつもにもましてgdgd状態ですみませぬ。
とはいえ、今月でどうにかしたいところです喃…。
なお、いくつか投票頂けてたので、解説役投票状況をば。
【その69解説役投票状況】
2票 ： 天龍（艦これ）
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）
それではではー。
よし！おれも天龍って思ったけど、男はダメだったんじゃないかｗ
なので艦これのほうでお願いします。
佐々木さん（涼宮ハルヒの憂鬱）にいっぴょう
なぜかキル穂が出ていないんだよなぁ。
と言う訳で一回くらいキル穂を押してみるｗ
先週は告知漏れですみませぬ。
その分、今週はどうにかできたらいいなとは思ってるのですが、さて、どうなることか。
とりあえず、目標はいつも通りに明日の日曜(6/14)の21時からで。
よろしゅうですー。
あと、解説役投票状況をば。
【その69解説役投票状況】
3票 ： 天龍（艦これ）
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）、龍田(艦これ)、佐々木(ハルヒ)
カリオストロ(グランブルーファンタジー)、キル穂(2ch)
レスラーの方の天龍はAAが少ないのと男なのですみませぬ。
それではではー。
解説には四方茉莉（sola)に一票
楽しみに待ちつつ佐々木に一票
今回は、というか、今回もダメでした。申し訳無し。
あと2回なのですが、なかなかうまく行かず、ううむぬ。
あともうちょいなのですが…すみませぬ。
その代わりという訳でもないのですが、
こんなのをやったのでよろしければ。
【第３回・刀剣知名度ランキング（あるいは刀剣男士人気度ランキング】
http://togetter.com/li/833605
刀剣乱舞もサービスが始まって半年経ちましたが、
こんなふうになるとはなーというところで砂。
正直、ゲームとしての出来は「うーんこの」としか言いようがなく、
キャラ頼りでどうにかという塩梅ですが、
どうも運営と原作の意思疎通ができてないなーという風情で、
これ、あと半年持つのか？という感がじわじわと。
さてはて。
最後に、解説役の方を軽く追加をば。
【その69解説役投票状況】
3票 ： 天龍（艦これ）
2票 ： 佐々木(ハルヒ)
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）、龍田(艦これ)、
カリオストロ(グランブルーファンタジー)、キル穂(2ch)、四方茉莉（sola)
次はどうにか出来たらいいなあと、
なんか毎度考えてたりするところですが、諦めだけはしない方向で
進める所存でアリマス。
ではー。
奇跡は起こる、君が諦めない限り何度でも！（ぉ
2回ダメだったので、3度目の、と言いたいところですが、
3度目もダメだったこともあるので、とりあえず頑張ってみますという塩梅で、
いつものように日曜(6/21)の21時からの投下を目差す所存ー。
あと、烈先生はどうなるのやら。
普通に考えたらあれは死ぬでしょうけど、
どういう展開にするか次第で、この先が見えてきそうで砂＞刃牙道
ではー。
ともあれがんばです。
本日の投下分、一応投下できるだけの分量はできたものの、
流石に今から投下するのは厳しいので、
明日か明後日辺りにさせてください。
（仕事次第では、来週になるかもですが…）
すみませぬー。
投下を待ってるぜ！
1日遅れてしまいましたが、これから投下しまする。
, '' " ￣ `´￣`ﾐ 、
≠ ＼
/ ヽ ヽ
/ , ヾ ｀､ ',
.′ ｧ 冫 ｀､ ' , ',
i ,' 、 ', ｀ / .,, |
| ﾞX ∧ .! ﾊ_,_У＼ ;; ! とうとうアニメ版UBWも今週で終わりですね。
| | ﾞﾒ、j∧iﾞ ＼| ヾ ::: | HFも劇場版になりますし、Apocryphaも続いていいと思いませんか？
{ ,ﾍ! ＿_, ﾉ' ー≠´ ! :: |
!;ﾍ、 ∧´^`｀ _＿__///| ; ! …すいません、言ってみただけです。
i ∨// ｬ''"⌒`冫,匕 ,、./ では、本編を再開します。
| ,、ゝ―┴┬‐=彡ﾟ|,ﾊ/У＿_
| ﾊ |_ヽ、Ｎ彡ゞー≠:.:ｧ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ﾉ' j!.:.:.:.:ｿ.:.:|i ´｀ｬ´｀ |i:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.
_〃:.:.:., ｧ7ﾞ廴＿彡№.:.:.:.:.ｿ.:.:.:.:.:
{{:.:.:.:.〈 ー==ﾐ.ｿヽヽｬ.㍉.:/:.:.:.:.:.:.:
|:.:.:.:.:.:ﾔ /ム===ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,ｨｿ:.:.:.:.:.:.{ /~ﾐj! }}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
|:.:.:.:.:.:.:.:.仁ニj!:l|l.:＼_,--ﾐ、:.:.:.:.:.:.:.:
|:.:.:.:.:.:.:≠ {{.:l|l.:.:.:.汽"⌒` 、.:.:.:.
￣￣/´ |i:∧.:.:.:.＼ヾ ＼.:.
…江戸に戻って数日後、宗矩は病に倒れた。
＿＿
,..-.､ ,,.-''￣ ＿:::::::::＼
_,,..-''"´ ／ （ ::::::::::::::',
_,,.-‐''"‐-..,,_ / ｀¨7 l:::::/
. _, -‐' _, r'￣￣｀ヽ ｀ヽ ゝ- ' /
.__, -‐'´_, -‐'//////////＼ ＼ ／＼
.＿, -‐'////////////////.＼ ﾍ ＿＿,,..-''" ＼
.｀''ヽ_＼//////////////////ヽ ﾍ _｀ヽﾊ
.｀ヽ＼////////////////ハハ ,.‐'"´ ｀ﾉノ
.＼ ＼＼////////////////）ﾊ｀ヾ,,,/ _,,／
.＼ ＼＼///////////,r'´ ,r' ｀￣'／
＼ ', ',///////,r'´ ,r'´ ／
＼ ', ',////,r'´ ,r'´ ／
宗矩の病状は重く、
おそらく、出仕もままならぬ状態であったと思われる。
そのこともあってか、
二月三日、家光自ら柳生家下屋敷を訪れ、宗矩に病状を問うている。
＿_
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;!ﾞ`''〜^〜ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|
_ゞ;! r─-- ､ rｪ----､ﾐ;ﾘ
!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ 大病と聞いたが、どうだ。調子は。
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ お前には、まだまだ教わりたいことがあるんだ。
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ .しっかり養生して、元気になってくれ。
`| ^'='^ ﾑ'′
.ﾄ､. -‐‐ ‐‐- /|
_..／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､
／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿
ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
ﾞ､ :::/::::::|::::::
`ヽ、 ﾞ､ ./ .| ,-､、
徳川家光
（とくがわ いえみつ）
／￣￣ ＼
/ ＼
|ノ 三 ヽ､_ |
（－）（－.）))ι. | 勿体無いお言葉でございます。
(.(人__）)) .|
ｌ_⌒´ .| 本来なら、撓を取って御教授致すところでございますが、
. (_ ｀ヽ、 u ./ この身では、それもままならぬ故、
｀＼ ＼＿__く、 御不明の点は、後ほど書にまとめて呈しまする。
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
【「徳川実紀」正保三年二月三日の記述より】
『柳生但馬守宗矩が別業にならせらる。宗矩大病にてよてとはせ給ふとぞ』
:::::::::::::::i' ｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::| ' ;!ﾞ {,
:::::::::::::::| i
:::::::::::::::| |
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝'' ∠二二＝
´'ﾊ i:: | '´て"ｱヾ´ i"てj"ヾ,′ 本当に養生してくれよ、但馬。
.r‐ﾉ レ' ￣￣ | ´￣ l 去年は、和尚だけではなく、
.{ i､ l | 三斎もとうとう世を去ってしまったしな…。
､ ` u. | |
ヽ､ `i ,-､ ノ l
:::| ` ｰ, ´ ,'
/ ､ ,,．- -‐─ ､ /
ヘ __＿__ /
ヘ ｀~"´ /
', ＞ /
', ≫... _ '
', .:.:.:.: T＜
', .::.:.| " ‐- ,
￣" ‐-
／￣￣＼
／_ノ 三 ヽ､_＼
. | (（●）（●）). |
. | (（__人__）) .│ そうでしたな。
| ｀⌒´ . | 三斎様も、遂に…。
. | |
. ヽ /
ヽ /
. ＞ . く
/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
_／ ｀ ヽ__ `ー'´{
／ ヽ ｀ヽー
この同じ月の二日に、細川三斎も亡くなっている。
,;
,,;;='／ _ _,,,;;'' _＿,,... ,;彡
／ ／ﾐ／ ,;;彡彡'',,;;ﾐ彡''",,,;;=ミ彡
.／〈 ／彡/ /ミ彡ﾝ彡彡';≦ﾐミ彡彡ﾉ
iﾐミﾐ､ ./ミ彡/- ''''''"ヾミ彡ﾐ彡ﾐ彡彡彡彡彡
lミミミ､|ミ彡ミﾍ ｀ ミミ彡彡彡彡彡＿,,,..::ｿ
ヾ､ミミミミ彡''"￣￣"""'''''''ヾ─=:;;三三三彡彡''
＿ ,／ミ;;／ ... ,ﾍx∠=彡彡彡＝ー''-
,;;'ミミﾐ;/ ﾍ／ .:::＿＿＿,,.-彡ミ彡彡ﾐ彡ミミミ≧;;､_
ミミミミi .／ ／彡ミミミ彡二三三彡ミﾐ彡≦-＝ ‐ =ﾐ;､
.,_彡''"=彡l/ ／ミｿﾞ==≧ミミ彡ミ彡ミ彡ミミﾐミミミﾐ=;;､ "'
,;"'≧二＝===＝彡彡'',.=＝三-ﾐミ彡ﾐ彡ﾐ､彡彡彡彡彡ミﾐミ=、 …皆共が忠義、戦場が恋しきぞ。
ゞミミミ三彡彡彡' ､ゝ_シ /;;;;;:::'ヾﾐ彡ﾐ彡彡彡ニ='' ;' "'ﾐ';,
≧三彡彡彡ミ ,."ー ‐´''' il!￣`ー孑_T´,,;彡 '; 「殿ッ！」
｀"''ミ彡彡=;;''=''ｌ'.:.:jﾊミﾐ,,''"ノノ ｀> {ﾐ彡彡彡 ' .「大殿様…ッ！」
｀ﾗ彡ミ/ハゞ=' ﾊミミﾐ彡' , ／ /ミミﾐく'" ,,;'
,.-'彡彡ミ!l:.:.:| r'｀ｌ iミミ＜,,ノ ;,,＿＿＿,;. /ミミミミ彡彡'
‐=≦彡彡彡彡ﾐ!ヾ= ゞ=' .}ミ彡彡" ;;;;;;;;' /ミミミﾐ{,,,.._
"''ミ彡彡ﾗﾐﾍヾ_i';, ｌ;;'; .|ミミミ=彡'´ ./ミミミミ-';";-
､__,; 彡彡彡､ゞ !;ﾉ ﾄﾐﾐ=彡彡' ､ ／|ﾐミﾐ'''─''"´ ＿＿＿,,,,,,,......:::::─＝＝＝＝──-,;:-
""''''''''彡彡ﾐゝｰ/ ヽ"''' "'' ｰ--'' .|ﾐミ彡=-''"二ニニニニニニニ二二､｀ヽ_'､=｀''""´
,,=彡彡ミﾐ彡| '';,＿,,,..:::-────‐+-; ,.-''"
＿,,.:::=-───'''''"""ﾆ-‐''":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.'.'.'...... ∧ ,,..-──''"
''"'',,.二- '''"""""""￣ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.''' ∧,, ／
''" ,,;/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.''' ..... ∧;;'';;, ／
細川三斎
.（ほそかわ さんさい）
臨終の際には、「皆共が忠義、戦場が恋しきぞ」と、若き頃の戦の日々を懐かしみ、
それに涙した家臣達に、「いづれも稀な者どもぞ」と声をかけて、息を引き取ったという。
享年83歳。戒名は松向寺殿三斎宗立大居士。
r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
! :l ,ﾘ|} |. }
. {. | ′ | }
ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< …和尚や三斎だけではない。
!∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| 若い頃から俺の側にいる者で、
ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.| .俺より歳が上の者は、随分と減ってしまった。
. ヽ.ヽ {:. ｌﾘ
. }.iｰi ^ r' ,' 今は養生することを奉公と心得、
!| ヽ. -ー- ./ 病を癒すことに専念せよ。
. ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ よいな？
__/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼
/i |! i :;::;:::::::ﾄ､ ヽｰ-
│ .| i l ノ ,' :ｉ i
ﾉ |- ⊥.｣__ /_,. -‐ | |
／￣￣ ＼
/ ＼
|ノ 三 ヽ､_ |
（-‐）（‐- ）) | …ははっ。
|(人__）) .|
| ⌒ ´ |
ヽ /
. ヽ /
. ＞ く
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
／ }}___
, ‐= =‐､. ＼=ﾐ､
／ ／ ＼ ＼ｙ＼
/ ’，,ヾ
′ / } ',/}
| { ﾊ ', V} …随分、一気に老け込んだな。
{ / ⅰ { ト |ﾊ { /七} } : }i 柳生庄におった時は元気だったというのに。
|ⅰ i| |x==ミ ', {Ⅵ斗==ミ :} }′
|ⅰ i|Ⅵ{ V少 丶 V少 }/ | 沢庵和尚が亡くなったことが、
Ⅵ}N: ∧::｀ , ´:::}i それ程ショックだったのか？
', 圦 ム i ,′
个 ´｀ イ }:::|i /
} | く::≧-=≦ :{ .}:::| /
{ﾊ/ﾘ ヽ}ﾆﾆYﾆﾆ{/:::！′
__ -‐‐===‐-､ ／: : :.}{: : :.∨__:} _＿＿
ゝ､/__}i_ⅱ{_{__}i/¨¨´: :.＼: : }{: : :／: : :｀¨ {iⅰ}}ⅱ}i ､
／: : : : : : : 丶:.: : : : :／ ヽ}{／ ＼: : : :.} ＼}_}ⅱ__Ⅵ
.... ,. …=…‐-
正確な理由はわかりませんが、 '" '"｀ﾞ` ﾐx､
要因としては十分あり得るでしょう。 . ／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
.... /／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
「玉栄拾遺」では、 .... //ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
少なくとも一月九日までは平穏に過ごしていたと . /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
わかっているのですから、仮にその数日後に出立、 .... ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
江戸まで10日〜2週間程度掛かったとすれば、 ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
江戸に着いたのは一月二十五日前後になります。 . ,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
.... i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
そして、先ほどの実紀における記述では、 ... | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
二月三日の時点で、既に大病である事が .... ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
家光の耳に届いて、見舞いに来る程なのですから、 /′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
江戸に戻る途中か、戻ったすぐ後に ..... | l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
病気になったと考えるのが妥当でしょうね。 . |ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
.... _＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
そして、その頃に宗矩が倒れるほどの /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
ショックとなる出来事があるとすれば…。 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,兮 、 |しﾘ }i№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::... ー=彡 /／ イ
｡r≦ ￣￣ ＿ ｀ヽ ＼
｡r≦＿ ／ ／ , } :, ヾ:ｭ､
／.ｨ'´ 7 x､λ／ :, 〕 ﾄ､
〃'´ ／ ./ｨぅ､/ ／ l :, 〈 .〉
, '′ .／ 弋ﾘ ! / .ｨ! ,! ! V､ 自分がいない間に亡くなった和尚の訃報、か。
/ ｲ - ' ﾚ1／! i! , } .! i ﾄ､〉
, ／ :| .メ､ﾉ / ,! l j!ﾚ! …若い頃からの親友というべき相手の最期に
ﾚ1 〃: : :! ､ 弋_iｯ '| / ! l ノ ﾉ´ 間に合わなかったと思えば、確かにわからんでもないか。
!/ ! : : :! ヽ ﾚ1 / ;! ＜_,/
i! !: : : ゝ. _ ノ_l / ﾄ≪二 :, しかし、家光自ら様子を見に来るとは、
i, : : :} 丁 ｰ─､ _zニ! i i!:i:i:｀vi7 随分と気に掛けられておるな。
:,: : i! r'======={r'´ ﾘ i! .iﾄ､:i:i:iﾘ
}: :ﾉ ;! : : : : : : : :{ /l i! i! !:i:i{￣
ゝ'＿,ｬ=─ｬ‐ｭ､=={!′! ! i! λ..ﾄ､i:i:､
ｨ〔 ｨ7ix ＿＿ ≫､∧ ﾉ ｌ i! /i:i} i! ㍉i:i:s｡＿
/ }!: 弋 i l i l i l i l i ﾑ: i ! ﾉ!./i:i:i:}.ﾘ ㍉:i:i:i:i:i７
,.z*'’ i}: :: : / /￣｀ ー－ ': :! ´ /!:i:ｉ/'′ `'ｰ '’
／ .ｨi: : :/ / : : : : : : : : : : :k, ' レ’
...... ´ ￣￣￣￣ ｀ .,
／ ｢γ⌒ヽ¨¨ Ｏ丶 ｀
/{＿__,ノ ゝ.__ノ_,ィ⌒ヽ ｀ 、 ＼
若い頃からの家光の側近で、 .ｲγ＾Y⌒ヽ:r===≪二)::::｝ __,ﾉ）ヽ ﾟ 。
家光よりも年上の人間は、 {_ﾉ } ::{ :|.:. j ∧｀:＜ ｀￣ :::. |
もう酒井忠勝と宗矩くらいしか . } ノ｝ } ::{_, ::{. /l斗-:― ﾟ,::､::::Ο:::} |
残っていませんしね。 . {../ ﾄ'ﾊ_ノγ:::〉´ リ,.斗ﾐj__ }Oー―:j :. .:. ,
...... |..| /ゝｲ:::/:／ ,ノ斤刋〃| ＼⌒>:/ :. .:.: ′
『大人ってかわいそうだね。 ...... ｛ ﾑ |＼{):／ﾘ ,_)_少 │.! ｀¨() :. .:.:.:.ﾟ
自分より大きなものがいないもの。 ...... |_,ﾉ-《笊 ´ | .i /⌒:, .:.:.:|: ﾟ.
よりかかって甘えたり、 . (,,）リ 以.ﾉ ′ ｛＿__｝ .:.:.:|ﾟ: ﾊ
.しかってくれる人がいないんだもの』 .. }ﾊ:.:.:. 〈 :. /:ｨ ﾘﾘﾘﾘ.:. :. .:.:.:| :｡{
...... .{__}:.:.:} ___ 〃 | j{.:.. ﾟ｡:. :. . :.:.:| ＼
…こんな言葉がありますが、 . / !!!!:.:.:.＼ / │ .:ハ.:. ﾄ､:... :. :.:.{
当時、日本の支配者であった家光にとって、 /八 :.:.:.:.:.:.:＼ | .:./ |:｡.:.｡.:＼:.... .小
「頼りになる年上の側近」の存在は、 ...... 〃 } :.:.八:.:.:.:.＼ ／ |..:./ .!.:ﾟ｡｛.:.:.:.:＼:...ﾟ:,
それだけ大切な存在だったのでしょう。 . / :｡ :.:| }ﾊ:.:.∧.:.ー彳-==ﾉ.:/ｧ=y=ﾐ.:.:.＼.:.:.:.:.:}＼{
＼{ }/ Y´￣:ｧ {／｀ゝｨ=(）|.:.:.:.:.:.:.:.:.
/| /:/ __//ﾆﾆﾆﾆﾆム.:.:.:.:.:. ノ
,.;''｀´ _ﾉ ,- ､ ＼.
. /￣_ﾆ_´ {_ ヽ｀､} { ヽ、
/ ,;" , ;: } },ﾊＭﾊ迂=､ﾐ、
実際、この後、家光から宗矩に宛てて、 ... | {{_,ﾊ从｛ _ﾉ 炻ﾝ 从 拶.､≧=-
兵法についての質問状が出されるのですが、 .l .汽 k參´ ハ ﾞ`'ﾞ≦⌒
本文となる質問部分よりも、後書きの方が . ＼{ﾞ､＼¨´ ' .， /ﾊﾒ｢｀ヽ
家光と宗矩の関係を示すのに役立つと ... 泛､ ＼__‘ﾞ_´ ／{ｿ ＼＼ー－- _
思いますので、その箇所を紹介します。 ... 'ﾞ‘`)｀ヽ三==ﾆ三7冫,＼＼＿＿ ＞_
. j{,__^V^_丿/,: ／＼＼i:i:i:i:i:i:i:i:＼＿
┌｢￣~ミ￣／-‐ 彡i:i:i:i:i:i＼＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
. //--===⊂⊃ｨ=''"~^~^~^~^＼＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
/⌒ｿ/⌒ヽ、
. / // ..＼ ._,
/ // .｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 /i
/ // ＼,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // ｜
/ // |
. / // 宗矩への兵法質問状 ..|
/ // . |
/ // .|
./ // . |
/ // |
ッ芝ヾｼ⌒ヽ、 |
.ヾﾆジ ＼ ._,.イ⌒ヽ |
｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 . |
.＼,. _., ､ . .ﾘ
⌒´ ＼._,ノ
【正保三年二月二十三日の家光からの兵法質問状・後書き】
『一、たじま儀ハとしつき兵法御しうしん被成、
下々のものにもなき御しうしんゆへ、御ねん比ふかく被成、御取たての儀ニ候まゝ、
主もおろかに御おんをぞんする儀にてハあるましきとおほしめし候。
このたびの煩御らん候に、としのうへと申し、大儀なる義と
おほしめし候まゝ、此上くたひれ(草臥)まし候へハ
御たづねもならす候まゝ、只々気しよくよき時分存る通可申上事。
. 一、此上なからも成るほと養生いたし
只々御はんぜう(繁昌)の時分に、長いきいたし
御かげ見候やうに、ゆだんなく養生せん(専)におほしめし候事、
右之通書付被下候間よくよく拝見いたし御うけ可申上候。
二月廿三日
柳生但馬守へ』
／ '´￣｀,ヽヽ.__,､
/, ′ /,へﾞv',へ＼
. // /ｲ´"￣￣゛ヾヽ
.// ,ｨ'´ ﾞ:､ 『歳が歳だから体が弱るのは仕方ないにせよ、
i ,′ ,:' . ﾞ:､ これからも長生きして自分に仕えてほしいので、
l,′ ｉ i .i: i. i､ i､ ｉ i: i!:i ｉ i とにかく養生するように』といったところか。
′ i .|:iﾊﾄiﾒi､|ヽ:|､i､|ｨlｫﾘ|;: |
.ﾍ､ﾄｨ≠=､｀ ｀`'ｨ≠ﾐﾒﾘ: | …また随分と丁重な手紙だな。
|:ﾍﾞ弋:ﾘ 乂:ﾘ/,':: ! いっそくどいと言ってもいいかもしれんが、
／|:i::::ﾊ " ' "ﾉ､!:: .ﾄ､ 家光が宗矩の快復を強く願っている事は伝わってくるな。
＼l !::i!/＞,. ^ .ｨ:::`ﾒ.: ﾉ‐'´
,ゝﾒ､ヾ:､_ﾒ､::i.!i::::i､!:ノ_ノ=.､
,ｨ,'ｲ::｀ヽ:i:i:/ｲ｀ヾ､|.／ ﾍ.;::i:i:i:i:iヾ:.､
,ｨ,'ｲ.::::::::::::::::::､/;' ヽ!:::::::::::::::::.｀ヾ.､
__-===一- ､
イ" ､ ￣ヽ
／ ,オ代 /芹7ﾄ､ヾ ＼
そうですね。 ... / ／乂乂ﾋ込-丈乂乂乂心 ヽ
尤も、今までの二人の繋がりを考えれば、 /乂乂斗､乂乂乂砂⌒ヾ乂乂 ',
これくらいは書くだろうというところですが。 ... //乂/ ∨乂∨ Ⅶ乂ﾊ .',
. ,',ﾊ乂 从从 |乂乂l从 从}乂乂ﾘ ヽ
しかし、この後、宗矩の快復を ,',乂ﾒ}ﾊ- ､ﾊﾉ乂乂ﾄ､∠´ﾊ,{乂乂/ .＼
記した記述が見つからないことを考えると、 . ,' ',乂イ ｲｾｭ ､乂乂/ィ戒ﾘ} ヾ〈 ヽ `ヽ､
病は癒えぬまま、床から離れられない日々が ,' /イ | | |ヽ処ﾘヾイ" ﾞ㌢'} / | |乂＼ヽ | ヾヽｰ--==､
続いたものと思われます。 ..... //ﾂﾂｌ 从| l ﾚ イl乂乂∨l l
/77ｯｯ| |从ヽ ┌ｰ ､ .ｿ / })|)|)|)|)ﾊ.|
イｨｲｲ | |ヾヾヾ＼ ヽ-‐' .／/ ／ /ヾヾヾl__,,,-ｰｰ ､
___ﾚ 从 l lヾヾｨイヾ |ヽ-イ /／／ /／'"´ ィヽ ヽ
ソ ﾂ { ヾ', |ヾ{┌ ￣￣二}8二辷 プ" / { 丶
/ }.} ヽ_,r-､_ .,'´｀ヽ
r--.ii、 ,r-／｀Tヽ, ヽヽｰ､ l ｀ヽ
{ ｀>′i / / ﾄ, } .} ﾄ, .Y i }
l .／/ .{/ /},ハ,l从l } } ,{ .l l＿_, そういえば、この宗矩の病というのは、なんなのだ？
',. ,ｲ l { ,∧,/.´ ,r==ｧﾘ } .}/. ,l l'._ヾ}-y 肺癌だったとか、胃癌だったとかいう話が出ることがあるが、、
', ﾙ从{.,rｧ. . ヾﾂ./} .,' .} ./.} ヽゝ, .実際の病名はどうだったのだ？
., l.ヽl ｀' , ,ｲ/./-'l .l .}<′
l il }_ヽ ｰ .,ｲ//i<l .l ./f｀
l,∠ヽl ￣. .- .イ./,r-}/l ._,rl }}
〉 ヾ ,＿}/￣.／il/r .' ゝ､ー-_'ｼ
./ ゞ／/＿x＜ li{ i ヽ^~´
〈 _ - ,r- ｀ヽ, il /
. , '"´ ｀/´ ￣ ｀ヽ r.ヽ,ヾ .／
... ＿__ ＞' ﾞ ｀`
／
./ / ＼
この時の宗矩の病名は不明です。 / / / / | ∨
史料にもただ「病」「大病」とあるのみで、 ./ / /__/|/_|_ / | ∨
具体的な病名や病状などの記述はありません。 / /ｲ ｨ圻笊ｘ j八 ｰ/_| / |l
... ／ :l| V炒 ＾ 笊ミj/ |l
肺癌や胃癌などの説は、 ...... ⌒ア l| |＾~´ , ゞシ/ |l
おそらく、重度のヘビースモーカーであったり、 / ／| l| | ＾~ム 八
ストレスで胃潰瘍を起こしたことなどからの . ./／ .|/| 八 | σ ／ / ＼
類推ではないでしょうか？ . 〈 j／ .＼ 个ト イ／j∧ /
... | }￣＼{ ７ ｢≧=- ＿j/
無論、可能性は否定できませんが、 .... 人 ﾉ /＞=＜ ＼
確言できるほどではない、というところですね。 .〈 ≫==ミ ＼／くi:i:i:i:i:i:〉 ＼ ∨
／ ∨ ￣Ⅵｉ＼ ` ､/
さて、それでは本編に戻りますよ。 | ∨ ｰ≠＼i:i:i＼ ﾞ' ≪
.〈| } Ⅵi:i:i＼ 寸
さて、宗矩の病は癒えぬまま、日々は過ぎていった。
そんなある日…。
／￣＼ との
.| ＾o＾ | いずぶち へいべえ どのがまいられました。
＼＿／ .なんでも、とののかんびょうをいたしたいと…。
＿| |＿
| |
／￣￣＼
／_ノ 三 ヽ､_＼
. | (（●）（●）). | なに？
. | (（__人__）) .│ 平兵衛が？
| ｀⌒´ . |
. | | あ奴は松平松平家の家中の身の筈じゃが…。
. ヽ / まあ、よい。通せ。
ヽ /
. ＞ . く 「はっ」
/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
_／ ｀ ヽ__ `ー'´{
／ ヽ ｀ヽー
, -‐ ￣￣￣"''‐- ,,_
／ "'‐-‐ァ ,
／ ^ーノ ノi
／ ／ , ￣"__ノ __丿
／ ／ ,' ノ ､ 二-''
_,, -‐'" ／ _ ノ__ / / , i ', ､＼ヽ
, ' ─二三二ノ_, ／ // |l |, l l lﾍ'; ヽ', 但馬守様。
ｰ ' ｰ'ﾞ/彡´ｰィ､ﾚ | l} | i | i} ' .お久しゅうございます。
/ ,'/ 弋ャヽ;;ﾚi/l/l | '
/ /i i' ,,;;''";;;〈 / ﾉ′ 御病気の事を先日知り、
/ / |l | , ', せめて御看病を致したく、平兵衛、参りました。
, ' ∧ |.i l ｒ= - '
／ ,､' '､ i '､'､ -‐r′
, '^ ､ゝｲ升＾ｿ斗ゞ T´
／ムﾒﾝ＾′ _ -‐"ﾞ'┴─ ‐- _
／升 , -''" "''
／ｨ斗 ／
出淵平兵衛盛次
（いずぶち へいべえ もりつぐ）
／￣￣＼
／三ヽ､_ ＼
（●）（● ）) | うむ、久しいの、平兵衛。
（__人__）) |
（｀⌒ ´ | …お前の心がけ、嬉しくは思うが、
{ | お前の今の主家は越前松平家であろう。
{ ﾉ そちらはどうしたのじゃ。
ヽ ノ
＞ く
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_ ／ ｀ ヽ__ `- {し|
／ ヽ ｀ヽー、}
宗矩の弟子、出淵平兵衛は、越前松平家の兵法指南役である。
14年前の寛永九年に当時の越前松平家当主、松平忠昌に請われ、五百石で召抱えられた身であった。
（その後、主君忠昌の死に伴い、致仕しようとしたところを慰留され、更に二百石加増されたという）
つまり、宗矩の看病につく、というのは難しいはずの身の上なのである。
（ヽ（ニゝ" ~'' - ､
/i （､ヽ ､ ､､､ミﾐ ヽ
/､ヽｰ ｿﾘ |ii|j|､||iijj､ii ii､ヽ
iヽｰ- '"" |ii ii､ ヽ
ヽ､ 'ヽｰ'" i! ! , ii ,､ ､ i|ii |ii iii||､ t 殿には、お許しを頂いております。
~''７" i,y| ji |i| i| ﾘ|!!||i t tii |iii||||iii,i, i 今の私の身があるのは、一重に但馬守様のおかげ…。
／/ ､{ijj_､（i､_i､|,,i（ヽtヽ__ヽ､t!! 'iii|i jji ,i その御恩を、せめてお返し致したく…！
// i,,i ii ;;r',r-tzﾃty/::;t三ﾓﾗﾆ) tヽ､i|ii ヽ, i
i | ､ﾘ | ;;;i "￣;;;''"| ""'''':::::::-､､ iヽ､ |ヽヽ t
ヽｰ ﾘ / ﾘiii;;;t '" i,',,,,､,, | i |ヽヽt
i| / / iijji;;t ヽ''ノ' ﾘ |i iiiヽヽヽ
ﾘ//ﾘ jjiii i;;;t ,､､､､,, / |,||ii ii:::ヽヽヽ,,
ﾘiiii ﾘ /ﾘi| |;;;;ヽ ｀j;;;;;;;;; ｀ /i | |i.|i||.iii::,､ヽヽヽ
ﾘjjj ｿ ﾘ |i i;;;i;;;;t r"､ " ,､ '"ﾘ | |i |i,ir'" ,､-''"r''"~ ,,,,,､ - ｰ――― -､
ﾘjjｿ/ ./ |ii i;;;;;i;;;;;t ｀;;; ,､-" ,,| | ,,|i |i ''"""" ~'''''"~ ,,,､ -,,'''"~~
ﾘ/ii/ ./| | iii t;;rt;;;"￣~ン-''' ~,,| |/ﾉ ﾘ ,,,､- ''"-/''" ,,､-''''~
ﾘ/|i /iii| | r''~､~'''''''"~;;;;;;;;'""-'| ﾘ､/ / ,,,,,､ - '''"-ｰ''" ,,､-'":::::::::::::::
ﾘ i| Y ||ii t >､;;;;>）;;;;;;;;;;,､-（''y| |~''り＝＝＝ｰ'''"ｰ'" " ,,,,,､- '''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／￣￣＼
／三 ヽ､_ .＼
（○）（○ ）) u .| そ、そうなのか。
（__人__）) .| まあ、それならよいが…。
（｀⌒ ´ . |
{ |
{ ij ﾉ
. ヽ ﾉ
> く
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣ ＼
/ ij ＼
|ノ 三 ヽ､_ . .| …では、頼むとするかの。
（━）（━ ）) | 他の者も、折を見ては見舞いに来てくれておるが、
|(人__）） . u | そのように申し出てくれたのは、お前が初めてじゃ。
ｌ ⌒´ ｜
`(´ヽ / …すまぬの。
＼ ＼＿__く、
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
-､ｊr=-
, '´ _ミ 勿体無いお言葉…。
.i fﾞι この平兵衛、尽力致しまするぞ…！
'､__ゝ 辷'ノ__
, '⌒_ｰｧ _,ノノ'" ,,-‐= ､
ノ 〆",丿ﾉ｀七＝=r´::::ﾍﾉ,!
辷／ｲ ,! } ﾍ :::::::::::｀}
ﾚ' '､( ^iﾉ:::::. ﾍ:::::.. ヽ,
,i′＼ ` ′:::::::::ﾍ::::::::::: ﾍ_
. | ::::::/`i:::::::::::＿_ﾍ::::::::: ｀/､
|:. ::| ヽ￣ ＿_二､::::::::: ヽ_
ヽ:::::::::i / ￣::::::::::::::::ゞ､:::::: ノﾉl‐-‐==
}=-r' | ....::::::::::::::::::i ｀" '‐'､ (､n
ヽ‐`ゝ i :::::::::::::::::::::::::::| `‐ﾐ三'ｮ
{ ::::::::::: :::::::::::|
こうして、出渕平兵衛は宗矩の看病に日々努めたという。
_ -───- _
, '´ ｀ヽ
／ ＼
/ ヽ
/ __, ィ_,-ｧ__,, ,,､ , ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | | |
| ! | |
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ｧ ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ なかなか殊勝な心がけじゃないの。
/⌒!| ｨ＝＝=ﾐ ｨ＝＝=ﾐ | i/ ヽ ! 気に入った！
! ハ!| i ! ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i ! その者に、柳生流を称することを許すぞ。
ヽ { | ! |ﾉ /
ヽ | _ ,､ ! , ′
＼ ! '-ﾞ ‐ ﾞ レ'
｀! /
ヽ .`- -－‐─‐-.′ ./ |
|＼ ー ─‐ , ′ !
| ＼ ／ |
_ -‐┤ ﾞ､ ＼ ／ ! l |`ｰr─- _
_ -‐ '" / | ﾞ､ ヽ ＿___ '´ '│ ! | ﾞ''‐- ､,_
後に、このことを知った家光の御声掛かりで、
隠し名である「運籌流」の名乗りから、公式に「柳生流」を名乗ることを許されたという。
そして、平兵衛の死後も、その子孫は越前松平家にて剣術指南を勤めたのであった。
,ｒ ´＞ ´￣￣ {r ´￣｀.､
> ヽ. ／ ヽ. ヽ
{ / / / 丶､ ＼
.Y ヽ. / / } ｀ヽ ヽ
ゝ ﾉ/ {! i!,! ',
} く. ,' ﾊ /ﾘ| ! ',
ﾄ ｿ ! ﾄ. ､ﾏｰ=ﾐ!i il ふむ、こんな逸話もあるのか。
ゞ ﾉ | .{ ､.{:il ', i| よくできた話ではあるが…信憑性としてはどのくらいだ？
r彡, | ヽ ', ヽ ﾙ′
::/:::;i |. ', /
:{::::::i!. | ヾ ､ ', , __ / ヽ
ﾘ::::::|｀il i| .ﾊ ヽ ', ￣,´ ヽ
::::::::::i| .ﾚ ﾊ ﾊｨｰ- __/ ,. ヽ
ー- ､:.:.:.:.ヽ. ｀ ',:.:.:.ﾌ}≧､ }, ｛｀ヽ}
/ /:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:..｀ヽ ヽ //ﾐ:.:.:.:', ヽ ',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.>ミー-｀､ ヾ_ヾ:.:.:.:.:ヽ ヽ }
＿
,ィ´ ｀ 、
〃 ＿ ヽ
実際のところ、不明ですね。 .... / ^ｰ ´ ｀ヽ ',
>>1も伝書や印可状の原文を見た訳ではなく、 ,'／i rｰ- ..､ ',. ハ
それを紹介した資料を元にしているのですが、 ﾊ{!.ﾉ 乂斗ﾁ.}___i ﾊ
それによると、 . / .ﾚﾍ __ ノｲ仍! 〉-{ ゝ
/イ 八 j /,i {ソ iヽ {
「正保二年、宗矩が病に倒れたので . ﾚ从ﾍヽｰ /ｲ|/, ハ| ﾄ!
平兵衛は主君の許しを得て看病に努めた。 ＿,,..`禾爪.}::::ゝ..__jメ__
それを聞いた家光の御声掛りで . ／:::::rｫﾊ___ ノﾒ:::::／:::::::::::ヽ
柳生流を名乗ることを許され、 . /;:::::::jﾄ､:::/:::::::::::::::ﾒi:::::::::::::::::r:.ﾐ､
四月二十七日付で印可を得た」 ..... /,::::／::ｧｨ__ノ..+ﾆ+ﾆﾒ!::::::::::::::::|:.',:.:!｀ヽ
／:/:/::::::/:.:ハ:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i:.:.';.:i_メヽ
とあるのです。 . <:.:.:/:.:i:::::::;:.:.:.!:.:.!::::::::::::::::::|:::::::::::::::::!:.:.:',:|乂｀ ）
ヽ:.＼!::::::i:.ｨ个､!:::::::::::::／!:::::::::::::ノ:.:.:.ヾ! ゝメ!
. ＞ ´ ￣ ￣ ｀＜
ですが、「徳川実紀」における .／ ＞ ´{ }ミ＞ ､
正保二年四月までの宗矩の出てくる記述を見ると、 . ／ ／ ヽ ノ ヽ
. ／ ／ ｀￣ ＼
一月二十一日 ./ / r- ､ ､
⇒家光から御狩で得た鴨を頂く。 . ,' / ＞ --ミ ! ｀ ＜. ',
. i , / ', ', ',. ヽ ､
二月十二日 | i , } 、 ト!ﾊ ! |.', ;
⇒家光の酒井忠勝の屋敷への御成に御供 ...... | .| { i ! / ＼ / .〉-‐! ', !
. | .! ',. | |ヽ トヽ ヽ/ /,.ィ! !/ ヽ!
四月一日 | i ', 〉 i!, i'' ヽ! ｀ ＜ /心 '' ! 0
⇒家光の堀田正盛の屋敷への御成に御供 ...... | | i ', ／! ハ,!.ィfミ､ ｀ ＜/弋ﾂ | |. ',
. ! | ヽr／ |',.イ廴忙 ! 廴!
このように、特に病になった様子はないのですね。 , {{ } |ヾ. ゞ＞ ' , , 川’,
無論、家光が平兵衛に柳生流を名乗る許しを与えた、 ./ i ヾ | ハ ',
というような記述もありません。 .... / ハ 廴__}} ! _ / ,
. ./／ } ハ 川川. ', ､ ｀ .ｲ ﾊ |
あと、本朝武芸小伝の出渕平兵衛の項を見ても、 / .| ./ .i ハ. ', ＞。..,, ／ i｀ヽ. / ! .∧ !
この逸話は載っていませんね。 . | / | / ri ',. ', i''ー/ | V .|/ ', ,
この当時で「将軍家御声掛り」などという名誉があれば、 !/ |/ !０:.', ||￣￣￣￣ , .! ', }/
載っていてもおかしくないでしょうに。 ./ i / ,:.:.:.:.:.ヽ. || ＞ ´i , !
／￣,二ゝ､
/ ／ ｀ヽ＼ ,ゝ‐v-壬ネ￣ヾヽ.
/ ／ ／´｀ヽル',ｨゝ､ `ヾミ､＞､"i｀ヽ.
/, ' .／ ,ｨヽゝ'メﾊ ´､｀ヽ. ｀ヾ.ヽゝ､ .i!､
i/ / /'´, " .､ ヽ ヽ ∨i./ .i
i / , ,' ' i i ﾊ ､i 人i 丿
ヾ､ / ./, , i: | i :i :i i: i ﾞiﾉﾒ､i丿
∨ / , _i＿__i_.i! ! !､,ｨ‐!-!i-!- .i/'i.ﾉ,' そもそも、去年の話になるからな…。
i .ｉ .i .i ﾄ､i､｀i`ﾊ. i､ !´ゞ彡三ミ ﾄ､ﾚ'_ となると、やはりこの話は創作なのか？
l i:!人i彡三ミﾐ ゝ^' "´i!:i ﾟ!:i!i. i: |｀ i､:.｀ヽ.
! 乂:|:ﾄ. f!:Uﾟ::i ゝﾞ¨:c.l | .!,丿:::::::メ
人 ヽ!ﾘ､i 廴ﾟノ , `¨¨´ i ! ﾊ::）_／
乂 V ｀! ､ _＿_ U .ｨ! ,'∧,､＿＼
ﾍ ､i ゝ､ ｀ ｨ≦ﾘ ,ﾉ≧=ヽ. ｀´
ﾍ从 __｀¨ フ7i::´:::ﾒyｲ'/ヾヾﾞ｀ヽ｀ヽ､
,ｨﾒﾆ―ヲﾊ/,'_ｨ彡ii:ノ'.:::::::::::::;;;;;;;//i
というより、 . ,xr'´ -‐=≦‐-ミ ｀`ー／
. ( { ／ ＜
「印可を得て、柳生流の名乗りを許されたこと」. ,>'´／{廴,,｣{￣￣＼ ｀` ､
「宗矩の看病をしたこと」 .. _/ / ｀¨¨´ __ ＼ :､ ＼
. ^７/ ___/ , /i｢＼ ＼ ＼
この二つは、それぞれ . . / { {[ iTV {斗i‐ ｉ＼, } | }￣`
別の話だったのでは？というのが / i{ {冖ト｝ x斧=;| i}__/ i| } {_
今のところの>>1の推測ですね。 . . ,′xi{ {ｘ斧=x,_,xく|乂ツ| i{ ＼ | } {￣｀
. {／|い,_}{{ 乂ツ｝ |ｲヘ,___,}{,,_ } 乂
出渕家がこの後も .. |{ {__圦 ` | ;|;_ ＼｀¨´
柳生家と交流が続いていることを見るに、 ..... |{ ∧{_{;/iト ´￣ ／|ｘ小＼ }
印可や流儀の名乗りを許された事は事実でしょう。 |/ﾍ{＼{ ｛＼|_〕ﾆ=く／ -}
. ___/^７^´ _,,..ﾆ}___
そして、実際に宗矩が病になった正保三年だと、 ／ _,』 ７ ／ :.
越前松平家の当主である松平光通は ／ _,,♂],/ xく{/ }i
まだ11歳で江戸在府の身でした。 ,: 叮冂(___)く V 从
この幼少の主君に従っていたならば、 . _/ / ／￣}辷Ｖ /{二＼__
平兵衛も江戸にいた訳で、 . _ -=ﾆ/ { ／′ /^'７ / .{二二二_
これなら、看病も然程困難という訳ではない。 _-=ﾆ二/ ,{/ ;{ ;{i / / {二二二二ﾆ- _
{二冖=/ {' 人 ,小/ / ;{二二二二二二二｝
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧ つまり、二つの異なる出来事が繋がって、
.／ ヽ ' ,/ } それに”将軍家の御声掛り”というネタが乗っかることで、
/ Y , ∨∧ ソ
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', 「師の看病に努めた弟子が、その心がけを将軍家に賞賛され、
Vヽ 1 ≡ ≡ i∨i ! .}ヽ 御流儀と同じ流派名を名乗ることを許された」
. / .| / 'ｿ /./ ＼
| .人 ` 〜' ,/ /ノ __＞´ という逸話が出来上がった、というところか。
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀ …まあ、よくある話といえば、それまでだがな。
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉 では、本編に戻るか。
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
そして、更に日が経ち、
三月も近くなった二月のある日…。
＿＿
,..-.､ ,,.-''￣ ＿:::::::::＼
_,,..-''"´ ／ （ ::::::::::::::',
_,,.-‐''"‐-..,,_ / ｀¨7 l:::::/
. _, -‐' _, r'￣￣｀ヽ ｀ヽ ゝ- ' /
.__, -‐'´_, -‐'//////////＼ ＼ ／＼
.＿, -‐'////////////////.＼ ﾍ ＿＿,,..-''" ＼
.｀''ヽ_＼//////////////////ヽ ﾍ _｀ヽﾊ
.｀ヽ＼////////////////ハハ ,.‐'"´ ｀ﾉノ
.＼ ＼＼////////////////）ﾊ｀ヾ,,,/ _,,／
.＼ ＼＼///////////,r'´ ,r' ｀￣'／
＼ ', ',///////,r'´ ,r'´ ／
＼ ', ',////,r'´ ,r'´ ／
￣二＝-=、 ヽ-=.,,,_
',｀ ､ ヽ ''-,.,_
',,.=‐ミ ﾍ ,' ,ﾐ
_,. ' ﾍ_ニ-'"
_ニ -‐= ' |
/ / | |
/ / | / /| | | | | |
/ | || /| / .| .|| | / /l /| | 江戸に戻られて以来、日々、弱っていかれるばかりじゃ…。
| ∥ | | / | / | | ﾚｿ| / ﾚ | / …柳生庄におられた時は、あれほど元気じゃったというに。
| | |_ﾚ‐'´ﾘ ｿ,.イ7 ｿ ｿ
|'´~_,. -‐'l" lﾋﾉ/ |
| く （ﾟ_ ;:ﾉ ', / |
| ／ ｜
| ,.. ／ /
| ｀ ‐ __'´／| /
松平松平家……銀魂かな？
──/￣￣￣／￣￣＼￣￣￣ヽ────
:i ／ _ノ三＼ i
| | (（ ─）（●）) …すまぬな、お藤。
| (（__人__）) 世話をかける。
.| u. ｀⌒´ﾉ
| }
ヽ }
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
×××××××××××××××××
___
,..イ,ｒ / ＿_
／ ／ }/__,イr'"´}
,. ´/ /‐''"' {"､ ｉ}
／ ' / ヾ}
/ / / ,/ | | } ,ハ
. / / ,′ ,' / |l| | | l| | ||
,′! ′ f' /! _|｣ | L｣_| ｌ! そう思うなら、養生して元気になってくりゃれ。
| | l7テ_｣ﾉノ}ﾉ _｣|! /′ もう殿も歳ということが、十分わかったであろ？
| | lr升(｀` ﾊ)ﾉイ
,'│ |ヾｚｸ ﾏ { ',
/ ,ﾊ. | ｘｘｘ. '丿 ヽ
. / / ム, ', -='''"""''''ヽｎ ヽ
/r'": :'． ヾｰ ､ |ﾉ`!、 '．
／/: : : : :ヽ ヽ_......___ し'ノ': ,'．
. rく__: : : : : :.＼ ＼-‐く ':,
′ ｀ヽ : : : : :＼ ヾつ、 , ,',',',':,
／￣￣ ＼；
/ ij ＼
|ノ.三 ヽ､_ |；：
（━）（● ） .| …そうじゃな。
.((人__）） . u |； おそらくは、わしの命が尽きる日も
ｌ ⌒´ .| .そう遠くはなかろう…。
ヽ、 /
） く；： …ぬぅっ。
/ l , ヽ
/ /l / /l ﾐ、
/ / l. / / !
／￣ｰユ¨‐‐- ､_/ / l；
_／ ｀ ヽ__ `-' ﾉ
／ ヽ ｀ヽー
,.ﾍ-v
_ｘ＜_,、（
_ -:―一:'´ : : ／:ド7
｝￣＾Z=:ー―-‐'´: : : : : : : : : : : : -＜ ;:!│
'. え=-､: : : : : : : -‐: : : : : : : : : : : : ＼;.ｉ: |
. ﾏ ;. ;＞'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ:ﾄ､
∨';／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼: : : :V:ヽ
∨ / : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : '.
ﾊ/: : : : : : ,': : : : : : : : : : : : : :ヽ : : l : : : :'; |
. | l.: : : : : : :l: : : : :/ : : : j: : : : : :}: : :.|: : : : :l l 殿！
| l:/|: : : : : |: { / :{: : {: :ハ: }: :j小 ｌ: |: : : : :|│ 無理に起き上がっては、体に障るぞ！
l.:|:l |: : : : : |: l {_从: :ﾊ:{ j仏斗≦k |: : : : :|:！
. |: l ! | : : : : :Vﾚぅﾃ≧ｰ ´込zｿｲｉ: : : : :|: :|
l: :ﾚ: | : : : : :.|ﾍ 込zｿ ::::.::: ﾘ : : : :.|:八
. l: : : :│ : : : : |、 :::::::.: :j /: : : : : 厂了ヽ
|: : : : :|.: : : : :.:|丶 - ‐ ,.': : : : : :∧／:::ハ
| : : : : l : : : : : 〈::::介:､_ ´ ／/: : : : :/::::}:::::::::::::|
. |: : : : :∧ : : : : : Ⅵ｢/∧＞ -＜／: : : : :/::::: ::::::::::::: |
. |: : : : :.:い : : : : : :Ⅵ| Ｌ、 _ /: : : : /::::::/:::::::::::!:::|
|: : : : :.〈∧:ｌ: : : : : |》| l ヽ_ '´__/: : : : /:::／:::::::::::::i::::|
|: : : : : :{::::|:l: : : : :ｌ:|ヾ{{=气==''/: : : :.:,'〃:::::::::::::::::::i ::|
. | : : : : : l::::ﾚ!: : : : l/ 弋不勺 l: : : !: :|:{／:::::::::::/￣￣
. | : : : : :│::::|: : : : :|::::::〃廿＾ヽ| : : | : |ﾉ:::::::::::／
／￣￣ ＼
/ ＼
|ノ 三 ヽ､_ |
（－）（●.）))ι. | ずっと寝ておるよりは、
(.(人__）)) .| たまには起きた方が楽になるのじゃ。
ｌ_⌒´ .|
. (_ ｀ヽ、 u ./ …それに、お藤。
｀＼ ＼＿__く、 お前に話しておく事があるでな。
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
. . . .-|{`く: : ＼ =ミ
,. : :´ : : : : : {{/ ヽ: : :ヽ: :｀ : .
rーァ…: :'": : : : : : : : : :＾⌒ヽ}: : : : : : : : : ヽ
) r=ミ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
ヽ{ /: : : : : : : : : : : : : : : : :､ : : : : : : : : : : : : :.
, ＾: : : : : :.|.: : : : :i: : : : : : : '; : : : : : : : : : : : : :. わっちに話しておくこと…とな？
. ′: : : : :.:/|: : : : :.|:.:ｉ: : :|: : : |: : : : : : : : : :i : : : ＼
ｉ:.: : : :|.: :, ! : : : : |:.:|: : :|: : : |: : '; : : : : : : | : : : : : ｀: . .
|:!:.: :.:.|: :.|八: : : : :|斗-‐|: : :ハ:.:.|.: : : : : :.:|: : : : : : : : : : :
. 从: : : | 斗- ＼: : :|L|ノ ｘ=≠ミⅥ: : : : : : :|: : : : : : : : : : :
ヽ : | ｘ≠ミ ￣ 〃んィ:心. |: : : : : : :|{: : : : : : : : : :
i: Ⅵ{{ ト:心 乂こ:ソ, |: : : : : : 八: : : : : : : : :
|: : : : . 乂zｿ ^＾´ |: : : : :.:/_ー―＜:￣: : :
|.: : : : : . ^´ , |.: :.: :.:/ } ＞=
|: : : : :.∧ u |: : : :/ / ／
|: : : : :′ ー ｲ : : / ,／
|: : : : i `ト _ イヽ,: : :/イ /
| : : : :| | /: : / i| ′
￣￣￣
＼
ヽ
し ＼
|
|
{. |
-' 三 {＿＿＿, | …あの子の。
） （ ● ）) | 六丸のことじゃ…。
し |
ヽ |
/ ＞ ´ ＞＜ ` ＜､ ∨ l
./ ／ , '´ ./ .ｉ / i.∨へ∨ i
/ ／ / :ｉ .!/ ::| . i .i .i ﾍ .ﾍ
.! ／/ i ｉ ::ｉ | .: ./ / ./.:/i :. i::. }:. | .i i .i､ﾍ ./
|./ ::::! i.i::::{ { : / ::/ .::i ::i .| :: ::}､ }: :}: :: ! :: | ､ i､ヽ／
| :::::! {:i:::::ﾍi !::|! :ﾊ ..::::{:::ｉ .|:: :::: ::i::ﾊ::: ,i::ﾊ::i::ｉ::i .| |ﾍ i
＼ | ::|:::| ｌｉﾊ:::::|ﾍ:::ﾊ川i:::::i!:::| !::/!::::::! .|::::/ｿ .i:ｉ ｉ:::i ｉ ｉ !|
.|::::|:::| ｌ 圦｀￢=‐ｚ_从ﾘﾊ.ｉ 乂 ﾚi/i ﾉ,ﾙ厶-‐ｉｉ::::ﾙ i .!| …………！
i :l::::| | |／忙テ≡ミ.=ｭ l -ｯ孑=＝≠､_.ﾊ〃 .i i|
ｉ i :::| | l.＼ゞ, :::: ノ ` ゞ, :::: ノ〃.y::::: /ｉ .i!
.i ∧:/| ! ! ｰ― " ー― ' /|::::: / .! i!
ｉ !:::/:/l ! ! /::|:::: ! /
i':::/:/:::| :ｉ iヽ .u j /!:::|:::: .i/
.ﾉ:::/:/:/::| .:!.!<.＼ 〆!:!:::i:::: /
.-―=―┤ :: :::!.!ﾍ ､ ´￣ 二￣ , へi:i:i:!::::i:::: !
::::::::::::::::::::! :: :::!.!::ﾍ ､ へ i:i:i:i:::::i:::: !
: : : : : : : :.! :: :::!:!:::::ﾍ ＞-イ : : : : : |:i:i:i::::i:::; !
: : : : : : : : ! :: :::!!!:::::::::＼ / .}: : : : : : : |:i:i:ｉ:::|:::: !∨
: : : : : : : : i :: ::!!:!::::::::::::::＼.| .ﾉ : : : : : |:i:i:i:::|::: / V
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・
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|┃┃ 三
|┃┃
|┃┃ …ﾊﾟﾀﾝ
|┃┃
|┃┃
／￣￣ ＼
/ ＼
|ノ 三 ヽ､_ |
（-‐）（‐- ）) | …すまぬの、お藤。
((人__）) u. .| じゃが、これが、あの子にとっても、
| ⌒ ´ | 柳生家にとっても、よい選択なのじゃ…。
ヽ /
. ヽ /
. ＞ く
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
.. / l ｌ/ l ヽ l l ヽ
... / ＼ｌ ､ l l l／ l
.. ｌ ｌ l l l ､ l l l l l
ｌ l ｌll l≧从 ヽ,ｨｌ/l从｜ ｌ l l あ、母上！
l l. l ｲ氏心｀ヽ / 芹心 l/ / . l l 父上のご様子は…？
l人ｌ 人処ソ '処ソ // /l／l/
. ﾚl弋z､:::. ::: /／ /∧
ヽl､lヽ ( ) ノ/／/／l
／lヾ ＞ _ ＜,r'' /＜ノ
(､ l ､ l ,'／／} )
/ ＼| ｀ヽヽ l ／ ノ, ＜ヽ
. / ＼ ∧ V ,'´／ノノ ﾊ
/: : : : : : : /: : : : : /:::::|::| : :. : : :.
. , : : : : : : : /: : : : : /.:/:;:!::| ::: :: : : } : : :.ヽ
. i .,: : : : : ,': : : : : ,´l:://i∧!i:: .:: : :/: :i .:l:.い
. |/: : : : : i : : : : : | .|」入」!i:|:ﾊi:::/i:: :7.::j:::i::i
/: : : : : : | : : : : : lﾍｈnいヾﾄ、iﾙ.|:::/:::/,´|:|
. //／: : : /i : : : : : | ﾏ辷ｿ 斗-イ:://.ﾘ 六丸…。
/ｲ´: : / ./::| : : : : : l `¨ {tｿﾊ/イ /
. //: : ／: /:::::l : : : : : | 〉/::::::::!
//- ´ ＜´¨￣|::::. : : ::.l─- 、 - 、´,::::::::::::!
{/.:.:.:.:.:.:.:.:.:'´ 二l : : ::::. ::| 、::::::＼ ／!:i::::::!::i
「:.:.:.:.:.:.:／／／ﾍ: ::::: : : i::::ヽ:::::::::ヽ、:l::::::i::|
.. ／|／.:／／／.:.:, -.＼:::. ::ﾍ:::::::＼:::::::〉::i:::::l::|
／,／.:／／／.:.:／:::, "´￣｀ヾ｀、:::::::ヽ/i::::|::::!::|
. ／;イ;:.／／／.:.:.:./:::／::::.:..:..:..:..:..:.＼:::::｀（ !::i:::::!::|
. ／-´:;. ´::;.´:;.´:.:.:.:.:/／::::.:..:.:..:..:..:..:..:..:..:.ヽ:::::::j |:::!::::!::|
|W:} V:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､／:.:.:.:.／ rrV./
|:.:.:.} V;.:.: -ゝ‐:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-.､,.／ .{:.:/
/|:.:.:.} ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、 /:.:/
/:.:.|:.:.,;;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ':.:/
':.:.:.i:V;;:.:/:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀､
∧:.:.:.V;;:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.ﾍ
i:.:.:.:.:.:i;:.:.:i:.:.:.:.:,:.:ii:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.i .ﾍ ;ﾍﾍ
|:.:.:.:.:.i;:.:.:i:.:.:.:.:i...ii......:...i..i........ﾊ.............i......i;:.:.i;:.:.:.i:.:::i:.i:.}
|:.:.:.:.:i;:.:.:.|:.:.:.:.:|::||:::::::::i:::i:::::::i V:.:::::.:ii:.:.ﾊ:.:|:.:::::i:.:::i::ﾊ:i
|:.:.:.:.:i:.:.:.:!:.:.:.:.:ﾊi V::::i:.:i:.:.:.:i }:.:.:.:.:ii::::i i:::i:::::::i:::::|::i |:| …殿の御様態は変わらぬ。
|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.i .iﾄ､_ﾙ:ﾊ:.:.:.:.:i .i:.:ﾙﾉ,ﾚヒw'i:::::::::::::V .i:i まだ当面は安静にして頂かねばな。
i:.::::.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.i.. ｴゞト､wi. ﾘ.r;ｴﾔｱﾍり::::::::::V .i:i
|:::::::::i:.:.:.:.:.:.:.:.:K´付:::豺 / 込:沙'='/::::::::V .i:i お前も、騒がしくしてはいかんぞ？
i:.::::::::|:.:.:.:.:.:.:.:i.｀弋_.少'′ , .｀￣´ ./::::::::::i .i:i
|:.::::::::|:.:.:.:.:.:.:.:i i .∧::::::/:i i:i
i:.:::::::::i:.:.:::.:.::.:.iヽ. ' ｲ:::::／:/i //
|:.:::::::::|:::::::::::::::|-.iヘ ,. 、 ／:::／:::::/::レ/
i:.::::::::::;i:::::::.:.:.:.:|､ ｀、 .>､ - <::::::／::::::::::i:::i:i'´
i:.:::::::::i .i::::::.:.::::::|ヽ. i､ ｀ - .i .ヽ/:::::::::::::::i::::i|
|:::::::::::i i:::::::::::::::i ＼i ./:::::::::::::::/:::::::|
/ / ／ ア⌒⌒Ｙ⌒l | ＼
/ /／ / // | |＼
/ / ／ / |＼| | ヽ
/ / / / | | |
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼ そうなんだ…。
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂 お元気になったら、
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '. .また稽古を付けて貰おうと思ってるのに…。
|＼| | 弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' /: :|／ :丿 _:丿丿
{ ＼ﾄ､＞ - u_厶ｨ : :／ . : :丿 〈
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
〈 | ||{iﾉ/ 八: : :_ノ/ /
│ 八. d/:::∨ : :/´ノ { __. -‐/|
l /:::::/{＞＜} 丿 //|
≧≠ｘ― - ＿,，:´: : : : : : : : : : : : :｀: : . ＿_,，-‐: ｧ≠く
乂__》_:_: : : : :.／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼: : ::／ 「厂^
＼ヾ ￣У: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ´,ノ／
＼:У: : : : : : : : : : : : :ｉ : : : : : : : : :‘，: : : ∨´
/: : : : : i: :./:.:/ : : : |: ｉ: : : : : i : : : ';. : : : :.
′:.: :.:ｉ:.:|: :ｉ: :,|.:i:|:.|{ﾊ:.}:.:.|:.:ｉ: :|: i : : i.: : : : :.
ｉ: : : : : |:i:|:i |:/:|:从八 }ﾊ: |:i:|: :|: |:| : |: : : : :.i
|: : : : : }从{七千j/ヽ / }ﾉ从≧ﾊ{-:.|.: : : : :|
| : : : : i yfﾁ斧ﾐｘ ィ斧ミx.Ⅵ : : : : | …稽古なら、十兵衛様にお願いすればよかろう。
| : : : : | 《弋う::ｿ 弋う::ｿ 》,: : :..: : :| それより、今日の勉強の方はどうなのじゃ？
| : : : : |:. ｀ ´ ｀ ´,: : : : : :.:.|
|{: : : : : :. .:i ′:.: : : :.:.|
. 八: : : : ∧ __ ,: : : : : ′:.|
ヽ: : : : ヽ ´ ｀ /: : : : /: : : |
i‘，: : :.';.｀ ／′: : :/: : : : |
|: :ｉ : : : ｉ: :.:ﾊ＞ ＜ |,: : : : /: : : : : :.
|: :| : : : |＿; ヽ /: : : :/ ´ ￣ ｀ヾ:.
ﾚ':| : : : | {{ /: : : :/ ヽ
. / !: : :.:.| {{ ,:.:.: :.:/}} ‘，
ｉ | : : : | ｰ ､{{ , - /: : :./ソ i:.、
／/ | | ,: | | ＼ ヽ ∨ ヽ
:′| | ,: | | ::. } : ｡ ‘, 〉
/ / │ | ::::. ‘, ﾟ, :. ﾟ｡ | ／
. ′ / １ , ! ＼ ::::::: ､__}__}､__} :.. ﾟ
| ′ | ﾟ｡:: ﾟ｡ ＼::::::::::||.|リ リ∨ :::. │ﾄ |
| | ー―ﾍ＼.／ い :::::::::}リr云=ﾐ ∨::::: |│リ 今日の分は済んだよ！
| | |／ヽ|＼ ::Ｖ:::::::::::/ ｲ:i:i:ゝ| 》 }:::::: }│
. | ‘｡::. l _,ィ㍉＼{＼::::/ ∨:.ソ ノ:::::: /リ …十兵衛兄様の稽古は痛いから嫌だよ。
ﾟ | :::.. ‘｡ヽ/:i:i:しﾍ ｝/ ¨¨ﾟ j::::;小 それに…「お前には見込みがないお」って
ﾟ..| :::::::.. ﾟ:.《 乂:.ソ:} ､ /|/| 厶ｲ j ｉ| 意地悪なこと言うんだもん！
}Ｖ ＼:::::.. ＼__＼ ¨´ / ‘ ﾘ
| ∨ ::＼::::::::‘｡ /|/| / ｝ ｲ ∧
| ＼:::::{＞―ﾍ ､__ﾉ ／::::}／ :,
: | :::::::ﾟ｡ ::::::::＼::....... ／::::/::: 〉
. ﾟ｡ ﾄ＼___{ﾘ、 乂 ￣ ¨ｱ¨{ ｲ
. 乂 } ＞―‐ﾍ { ∨ 〈∧
/ ＼ ∨ :.:::/:/ ∨￣￣ ヽ
/ ＼ ｛ :::〈 / r― ＼
./ ／ , '´ ./ .ｉ / i.∨へ∨ i
/ ／ / :ｉ .!/ ::| . i .i .i ﾍ .ﾍ
.! ／/ i ｉ ::ｉ | .: ./ / ./.:/i :. i::. }:. | .i i .i､ﾍ ./
|./ ::::! i.i::::{ { : / ::/ .::i ::i .| :: ::}､ }: :}: :: ! :: | ､ i､ヽ／
| :::::! {:i:::::ﾍi !::|! :ﾊ ..::::{:::ｉ .|:: :::: ::i::ﾊ::: ,i::ﾊ::i::ｉ::i .| |ﾍ i
＼ | ::|:::| ｌｉﾊ:::::|ﾍ:::ﾊ川i:::::i!:::| !::/!::::::! .|::::/ｿ .i:ｉ ｉ:::i ｉ ｉ !|
.|::::|:::| ｌ 圦｀￢=‐ｚ_从ﾘﾊ.ｉ 乂 ﾚi/i ﾉ,ﾙ厶-‐ｉｉ::::ﾙ i .!| …そう、か。
i :l::::| | |／忙テ≡ミ.=ｭ l -ｯ孑=＝≠､_.ﾊ〃 .i i| 十兵衛様も、そう仰られたか…。
ｉ i :::| | l.＼ゞ, :::: ノ ` ゞ, :::: ノ〃.y::::: /ｉ .i!
.i ∧:/| ! ! ｰ― " ー― ' /|::::: / .! i!
ｉ !:::/:/l ! ! /::|:::: ! /
i':::/:/:::| :ｉ iヽ j /!:::|:::: .i/
.ﾉ:::/:/:/::| .:!.!<.＼ 〆!:!:::i:::: /
.-―=―┤ :: :::!.!ﾍ ､ ´￣ 二￣ , へi:i:i:!::::i:::: !
::::::::::::::::::::! :: :::!.!::ﾍ ､ へ i:i:i:i:::::i:::: !
: : : : : : : :.! :: :::!:!:::::ﾍ ＞-イ : : : : : |:i:i:i::::i:::; !
: : : : : : : : ! :: :::!!!:::::::::＼ / .}: : : : : : : |:i:i:ｉ:::|:::: !∨
: : : : : : : : i :: ::!!:!::::::::::::::＼.| .ﾉ : : : : : |:i:i:i:::|::: / V
/ / ／ ア⌒⌒Ｙ⌒l | ＼
/ /／ / // | |＼
/ / ／ / |＼| | ヽ
/ / / / | | |
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼ ……母上？
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '.
|＼| | 弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' /: :|／ :丿 _:丿丿
{ ＼ﾄ､＞ - u_厶ｨ : :／ . : :丿 〈
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
＼ ￣ ‐- _> ｀丶､
＼- ､ﾞ:.:.:.＼ ､w｀ヽ 、 _
＼ ＼:: _ ＼:|＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ-.､
>'´:.:.:.:.:.:.｀､_｀ヽ、.:.:.:.:.:.:.:＼:.｀ヽ
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
//:.:;:.:;::.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:ヽ.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
i,'i:/i./ i ,､ :.:i:.:.:.i:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
i! |'::|' i:i´:.:.i:.i;:::.i:.:.:i:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
i Wﾘ从i:.:.:i:i Vi､:::|:.:.:. :. |.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | …六丸。
|:::i､从ム孑ヾ:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i 気落ちせずともよい。
|:::} ´{ミl:.ｯ |.:.:.:.:.:.:!.:.:. i!.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.|
|/ ゞ'´ .ii:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:::i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.| ほら、部屋に戻って、菓子などどうじゃ？
< :: //.:.:.:.:.:.:.://::i:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.| 柳生庄から持ってきた干柿が、まだ残っておるでな。
i::ヽ、__ . //::.:.:.:.:.:.:.:i!:::::::i:..:.:.:.:.:i.:.:.:.:.|
|:::::::｀、 i!:::::.:.:.:.:.:.:/ﾍ:::::::::i:..:.:.:.i!.:.:.: |
|:::::::::::ﾄ ‐.|::::::.:.:.:.:.:/ .｀、:::::::i.:.:.:i!.:.:.: i
i::::::::: ﾉ . i:::::.:.:. : / 、::::::i::::ii!:.:i:.:i
i:::::::/ i |:::::.:.:.::// ヽ:;;;:i::iii!:.:i:.:i
i :.:./ ﾞ､ .|::::.:.:.:.:.ii ノヽii!:.:i: i
|::.// ﾞ､..|:::.:.:.:.:.:.i＿＿ -‐'´ ﾊ:.:i .i
／ ／ ヘ ＿＿＼ ＼
／ ⌒ｱ 丶 | ｢｀ 、
/ / ／ / ＼ | |＼ ＼
/ / // ヽ| | 丶
/ / / / / ｌｉ │ i| | ヽ
/ / │ |ｉ | | │∧ i| | ∧
| │ |ｉ | | l／∧ |_／ ﾊ
| | ｉ | ＼八| ‐匕斗=ミ│ / } | ホント？
＼_| | |/|,斗弘＼ /〃_ﾉ::ﾊ 》 ∧ 八＼| 食べる、食べるよ！
| :| |〃_ﾉ::ﾊ ＼/ 弋_,ソ |/ ｲヽ/ ＼| わーい！
|/|八 小弋_ソ ¨¨´ 厶イ|/´|｝ ｝ 人
＼|ヽ八 ¨´ ′ // /, |_/ ／ 〉
| │// _ .ノ /ｲ 川/ ／ ／ﾍ
| 人 | 厶ｲ／ ／ /ハ
|八 介 イl_／/／ _＿ノ}リ
ヽ| | ＞ _ -=≦ {｛ ／ ＿＿_彡
|人|＼/∧ ／У ＿彡'^⌒＼〉
／⌒＞ﾞ |/} ｛{ / /´ ヽ
ノ{ ｛ ∧__ _乂._彡/ ﾞ.
/'⌒＼ ＼/ ∧ /{｛ ∨
.!:;':i:::::l: : : :|: :!:l::l: :!::::iﾊ : /::ﾊ::ﾘ:ﾊ::V: :!::::|::::/ ﾊ::::∨::::ハ:::∨:::/:|ﾍ ﾊ: : :/; : : : : : : : |
l ;:::l:::::l: : : :l: ;|ﾊ:∨::;::l､ﾊ |:::| l::::| |:;ハ|:/|:::′ .|::::::::::/ l::;::::::/l::ﾊ:∨!::!: /:ﾊ: ; : : : : : :! ﾄﾀﾄﾀﾄﾀ…＞
.l ;':::.!:::::! : : |l: | ﾍ:::::::|,:ﾄ|;ﾍ:::::!. .ｌ:::! |:lﾊ::::l::l:::| !::/:::;' _,,j:A:::/7/ﾌ::/ !::∨/: :/ : : : : : ,′
l ;':::::l::::::l : : |:!:| : ﾍ::::| ｌ| lハ:::「｀Ⅵ＞:ﾊ:::|ﾊ::| .j:/!:/'´ .〃.}//'./:;:' ./::イ/: /l: : : : : :/:!
!;l:::::::l:::::ﾊ: : |::ﾘ: :ﾍ|ゞ_,,..,,二ヾニサﾆ∨ﾐ . ﾊ| /' /'ﾅニ/仁'二/ｲ__/ｲｧ/ : //: : : : :/:;':l
l: l:::::::::!::::ﾊ: ::|:::|: : ﾊ.｀ヾ 弋-､〇ｒ歹¨` '´ﾍr=:〇､歹 ﾉ /;' /:/: : : : :/:/: | ……「見込みがない」か。
ﾘ.;'::::::::::|;::::ﾊ : |:::|: : :ﾊ ` ､＞==彳,ノ 丶`＝ 彡ィ´ ///:/ : : : : /:/ : :!
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＼.. / / ﾒ､ / ／ ', / ヾ i. ／ _ -‐ ´
/ / / /ヽ ,.ィヽ ∨/ K. ／､ -‐'"´
/ , ,' Vミ:.､!/ N ＼|. i/, !/
| ﾊ i | 抃芋ミ､ | r≦手三 |/ ム 今宵はここまでだ！
|' .〉| |, -.{了::刃 ヽ.! {了:::刃 { /:.ヽ. 次で、いよいよこの長かった第2部も終わる筈じゃ！
/´ﾄ./ ,! ゞ赱ソ ゞ赱ソ .∨:.:.:.:.ヽ
i i ,' ﾊ ／ ） r ,--- ｬ | |:.:ヽ:.／ …終わらなかったら？
', { } ! / / V＿__.ﾉ,..--.<| ﾘ:.:.:.:.:.:! 知らぬ！！
} ｀ .V / ＞/:.:.:.:.:.:ミ:.:.:／/| /:.ー- ''
(⌒ ´ '／ ﾉｰ.:.ﾍ:.:.:.:.:.ヾ:.:.:| /:.:.:|. ｀ﾞ ｰ- ､_
⌒ヽ イ ､:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.',:.:ﾚ'￣´ ＼ ｀ﾞ ｰ- _
｀/ヽ＿＿ノ ）:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.}/ ＼
（_, ヽ て }:.:.:.／ー-- ''. ＼ ＼ ＿＿ ＿＿¨ ／
{ ゞミ（ }イ ノ:.:.:.:/ . ＿） .＿） ＼
乙。
＼ _ヽヽ ＿ ,.r=､
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（_, ヽ て }:.:.:.／ー-- ''. ＼ ＼ ＿＿ ＿＿¨ ／
{ ゞミ（ }イ ノ:.:.:.:/ . ＿） .＿） ＼
本日もお付き合いありがとうございました＆御疲れ様でした＞ALL
なんとか三度目の正直で、という心持で仕上げたはいいものの、
仕上がったのが朝4時過ぎでは流石に投下は厳しいなーというところで、
久々の平日投下となりました。
ともあれこれで、残すところ１回で、この第２部も終わる筈でアリマス。
…まあ、多分、終わります。うん。
なんにせよ、次回はいよいよ正保三年三月であり、
宗矩の最期の時が目前のところまできているのですが、
その状態でも割とあれこれ逸話があったりするのが面白いところ。
…やっぱあと1回じゃ終わらないかもで砂（熱い前言撤回
さて、最後に、次回解説役投票の経過をば。
【その69解説役投票状況】
3票 ： 天龍（艦これ）
2票 ： 佐々木(ハルヒ)
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）、龍田(艦これ)、
カリオストロ(グランブルーファンタジー)、キル穂(2ch)、四方茉莉（sola)
尤も、この「その68」が終わったら、補足編となる宗矩逸話集が始まるので、
「その69」の解説役の出番はまだしばらく先になりそうで恐縮ですが…。
それではではー。
天龍ちゃんにいっぴょ。
アナザーブラッド（機神飛翔デモンベイン）に一票
第二部最終回続前中後編の２とかが期待できるのか……
……六丸って朝鮮柳生絶対殺すマンじゃなかったのか！（荒山脳）
裏柳生の主、見込みないんか…水鴎流の人の立場がｗ
治国平天下の剣に適性無くてバリバリの殺人剣の使い手なんだよ！
……お前と一緒に大阪の陣を戦いたかったよ、とか
ついに来たかって感じではあるけど、けど…
たぶんあと１回では終わらないと思う
「見込みがない」か…
ふと思い出したけどこれって家光相手にはどうしても言えなかった言葉でもあるんだよね
こうしてズバリ言われてしまうのと本当は才能なくてもそうと知らされぬまま
達人目指して見果てぬ夢を追い続けるのと本人にとってはどちらが幸せなんだろうね…
生まれながらに剣の家に生まれてそれでも見込みがないって言われるのとはまた違う気もする
家光が好きで宗矩の家業が剣術だっただけで、別に囲碁でも学問でも能でも良いと思うんだが
スポーツとして楽しんでる部分もあったし。
なんか作中で将軍家が宗矩に「俺なんで強くなれなーんだ」とかかなり拘ってた描写が
あった気がしたからさ
だいぶ前に読んだから勘違いだったかもね
でも、将軍はそれで飯食ってる訳じゃないし剣術に割ける時間も限られてる
少なくとも「達人目指して見果てぬ夢を」とかいうのは完全に筋違い
多分、才能がないと超えられない壁まで行けないだろう
真面目にやってんのに強くなった気がしねーぞ、指導に手抜いてるならお前との関係もこれまでだ！
指導は真面目にやってますが、これ以上強くなるためには心法が必要です、
禅やって下さい、師家は沢庵和尚が良いと思います
・実際に家光の才能が足りなかったのかどうかはわからない
（純粋に時間が限られてる）
・そもそも強くなってもそれを確認する機会が無い
（仮に家光が達人級になったとして、将軍が試合なんてできない、真剣勝負なんて論外）
要は癇癖がある家光が無茶言い出したから、宗矩が方向転換させようとしたという話
というのび太のわがままに頭悩ますドラえもんの構図だなｗ
気分屋でわがままで勘気を蒙ると大変だし、かといって気に入った人は舐めるように可愛がるから気苦労も多そうだし
宗矩がやってる剣術が好きだったのも混ざってそう
息子の綱吉もアレなんだよね
気に入らない大老の墓暴いて病死か確認させるとか、
大名に能を強制したり、能役者を士分に取り立てて廊下番という役に就けて、
自分の私的な能の相手だけさせるとか
ちなみに、断ると追放、跡継ぎ奪われて断絶した系統有り
登用された人も、男色の相手を断ると切腹、運が良いと九百石くらいまで上がれた人もいて、
徳川実紀ですら批判してる
それが変な形で受け継がれて表に出て来たんじゃないかって気がするわ
信長も晩年は躁鬱気味っぽかったし
告知がえらく遅くなってしまいましたが、
できればいつも通り、本日になってしまった日曜(6/28)の21時投下を目標に
頑張ってみたいなあと思うところ。
なお、残りコマ数を推測する限り、多分あと2回要るので、
ここまでを（その68・前編）とし、次以降は(その68・後編)ということにしまする。
あと、現状の解説役投票状況をば。
【その69解説役投票状況】
4票 ： 天龍（艦これ）
2票 ： 佐々木(ハルヒ)、龍田(艦これ)
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）、カリオストロ(グランブルーファンタジー)
.キル穂(2ch)、四方茉莉（sola)、アナザーブラッド（機神飛翔デモンベイン）
それではではー。
先週はギリギリどうにかなったのですが、今回はダメでした。
おまけに、来週はおそらく土日とも用事が入るので、
更新できて再来週になりそうです。すみませぬ。
なんとも申し訳なしですが、よろしゅうです。
ではー。
ゆっくり時間使ってクオリティを高めましょう
今週はやはり土日とも所要があって無理そうです。
すみませぬ。
代わりという話でもないのですが、来週、こんなのがある模様。
【「剣聖サミット／前橋ゆかりの名宝展／上泉伊勢守まつり 開催します」(前橋市)】
http://www.city.maebashi.gunma.jp/kurashi/230/263/266/kensei0712.html
>剣聖サミット
> 日時：7月12日（日）午後1時30分から（午後1時開場）〜午後4時まで（予定）
> 会場：前橋元気プラザ21 3階ホール
> 定員：450名（事前申し込み要）
> 費用：無料
>内容
> 柳生新陰流演武／新陰流兵法第二十二世宗家 柳生耕一厳信
> 歴史家・作家／加来耕三氏による記念講演
> 米沢市長（安部氏）・鹿嶋市長（錦織氏）・前橋市長（山本氏）による鼎談
> など
> お楽しみイベント（予定16:15から17:00）
> 八木節 上泉伊勢守睦会・上州桂会
> 演 歌 岡田しのぶ
> 信綱音頭
事前申し込みが要るようですが、
まだ1週間先なので、大丈夫なのではなかろうかと。
ご興味がある方は一度行ってみるのも吉かもで砂。
あと、解説役の方はこんな感じで。
【その69解説役投票状況】
4票 ： 天龍（艦これ）、龍田(艦これ)
2票 ： 佐々木(ハルヒ)
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）、カリオストロ(グランブルーファンタジー)
.キル穂(2ch)、四方茉莉（sola)、アナザーブラッド（機神飛翔デモンベイン）
龍田が伸びて、天龍田が並ぶ状態で砂。
それではではー。
新陰流演武が見れるんだ
信綱音頭は気になる
蟇肌竹刀で踊るのか
先週は確定でダメだったので、今週は改めて頑張りたいところ。
予定はいつも通り、明日(7/12)の夜21時を目指したいで砂。
よろしゅうですー。
どうにか一応区切れるところまで書けはしたのですが、
今から投下は微妙なのと、今の箇所で投下すると、多分三分割になるので、
もうちょい書き足した上で、来週に廻しまする。
すみませぬ。
先週更新し損ねたので、今週は進み具合によって長短の差はできても、
投下自体は出来る筈かと。
目標はいつも通り日曜(7/19)の21時でアリマス。
万一それがダメでも、まだ月曜日があるのが嬉しゲで砂。
ではではー。
どうにか出来たので、今から投下します。
今回から後編でありますよー。
では、始めます。
./ --― 二__＼ ＼＿＿ / ／ 本編が暗いから、最初だけでも明るくしますよっ♪
{ ／ __,ﾑヽ: : : : : ｀:.＜ .／ / ー､ / }/ ＿
､ } ＞ ´ }: : : : : : : : ＼-＜ ノ ,. / / , __ノ´ .／ /⌒ヽ..＿
.＼ j／ - .､ :. : : : : : : : : :} ｀'' ー- ´/ / ／ / .／ ＿ .／ / ⌒メ `⌒ｰ 、
./／ ＼ ', : : : : : : : / 乂＿..イ ／ ／ / ノ _ノ／ ./⌒ヽ..＿ ヽ=- ﾉ 〔
/:, i ', __ ＼ヽ'; : : : : :／､ .＞ ./ ,.イ} }＿ ..ｨ ./ , ｀ ｰt_,r == }､
i: { .i { .メ´ __,.ｨヽ: : / ＼ トー-＜ ＿_＿ ／_/_ / ___ /_/ 人＿.ｨ /
j: ; ',.斗＼__＞ 〃´ ! ヾ{ ト .. ＿＞ ヽ..＿ .ﾄ V ､ }-く ', i / ﾊ {
/: :i ! ヽ{,ｨfﾐ､ ""| ! -== __ ヽ.. ｀ヾ´ﾊ} } ゝ' ､ﾉ ゝ′ { ＼ { ヾ
./: : :} jﾊ _《 ﾏｿ j , j/| /i/ ､ ＿ ／ 乂 彡メ.＿,r-ﾊ ｀ヽ { / ヾミ =-
/: : : :j ヽﾄ {ヽ″ _ノi .ィ! ./ /´ .／ ｀＼ r. ヽ i } .／ ＿ ＿_
.j／ﾚj/／ヽ 込..＿｀¨／} }ﾚ .ィ〈 / / 乂 ー--/､ ／ ／:i´ ＞.: ´ : : : :
.∧ ﾄ､{ ＼ト.＜ } }／ __{ i ＿ / ／≧= ＿,.} _／ ／: : : ﾚｨ: :´: : : : : : : : :
∧!. ヽ .|（J ）}／厂 ハ | ／ __.＞ ／ .i | i /_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : :
._ {.＼／ /＿/ ', {＿__ / .／ ヽ ／＿ 乂 / ! ., .＞ ´ i /: : : : : : : : : : : : : : :
r(__ｰ ＜ r-- ヽ.／j/ } ヽ i i / ヽ／ .７__/ | / ／ .j__ノ: : : : : : : : : : : : : : : :
{ヽﾉi .} ',. ／ i / ', 八__|V ヽ / ./ /j /./ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
ﾄ _ﾊ.／ﾄ､/i′, { 〉 /＿__i ＼ ／ /~ミ､/ ー.イ´ ￣￣￣ ー-- ､＿＿_
:ー}' Ｙ.ﾊ ∨ヽ,ﾍ.乂 ,.r--― ｫｲ .ﾊ ＞ __／ { _/ V ｀ヾ ハ }
:. 乂ﾊ _,只､ ./} / ＼＿＿_ } Vi ⌒ソ }} ', ''´
ヽ＿ ＼ ./ ヾ ＼ / /＿ ／ー- ≧ / jイ ,.x≦==-- ＿___{_ ´ ./
≧/ .}== jﾄト/ ヽ { ,. -= ／{Ｙ⌒ヾ＿／ /´ ＞ ´ /
乂＿__jハ ＼ く /ヽ＿.ソ ＿／ / ＞ ´
｀ ー ´ .＞ ､ ､. ＼ ＞},ノヾ i__ ,,.ィ´ ／
＼ ヽ Ｙ i ＼ -r-､ .| }､ ／
＼ ＿_} ! ー=彡/＿ヽ{. ,: i --=＜
／⌒ヽ/ ,..≧| ＿ { / j ／＜ﾆミi! ＿＿
/＿__ ./／ ヽ| ./ ー' .:′, -.､ / /_{_ノ´==ミ ＼
＜／: : : : : :.j/､ ,.イ ./ i ヽ.i ＞ _j
／＼: : : : : : : : ＼ , ＜ ＿ハ ､ ＞ ´￣ ｀¨
／ ＼: : : : : : : : :ヽ..,,.イ´￣￣ ヽ ヽ __ ´
宗矩が病の床に着いて一月以上経った三月三日。
この日は桃の節句であった。
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ｏ:.'o::::。ﾟ .:. ..:.::（）::０.::.┬rﾊ┬┬┬┬i┬┼┬t'ｪｪﾌﾞ
ゝ,.:::::..:: 。: ﾟ。｀´ヽ~~~~~{n}~~~~~~~~~~~~~~~~~i~~ﾞ;┐ _ ｒ‐‐,-
:.ﾟ。 .::::。ﾟ:.ﾟ。:. 。ﾟ ）｀ﾟ:ﾟ。ヽ。ﾟ､_。.l,冂 冂 冂 .|.. .|Ti <__,,ｘ''´
:::8ﾉ ﾟ ､:..:::。: o.::ﾟ〈_ﾉ::ﾟ。: ..: ﾞ'' , ﾟ０`‐､┬┬┬┬┬`ｰf-､､ｨ,
ノ .::ﾟ::.. ヽ,､ﾟo::.:::::__;:¨ﾟ ..: ﾉ :.｀ ﾟ） ｡'‐､`'t┴┴┴┴┴＝ﾞ7
ヽゞz`ﾞ ’ <:.-‐''"r‐'､。 ﾟ ）::.ﾟ.:.:.:.:.. ｀': ､`'-.「］「］ .|＿,'､
Y;;ゝヾiヽ:. ´。"´ヾﾟ〉::. = 。ﾟｿ ﾟ::。］「:］:.:.:.:.:.:...｀''‐｀､':-.､,|l l l.ﾞi
:. ヾ_..〆::..ﾟ::::::ﾟ。ﾟゝ。ヽ":.。。､ヾ;ﾍ――――,rz､;ﾍz､｀''ｰ-､;;ｿゞﾍ
ヽ;;;;ゝヾ::. ..:..ﾟ :::::::o::" ､ .. ﾟ o::.:ﾟοﾍｿ;ミ＾ゝヾ;ゞ:::ゞヾミﾍtz彡ヾ;ゞ;ゞ
oﾟ::. 。 ::.ﾟ 。:: .:::8::. ）O::.ﾟoゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ
:ﾉ （. ） ﾟo。 ο ::.. ０。 ＿;;ｿヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾｿ;;;;ゝヾ
ヾ..::人ｘﾍ ﾞ .::.''"´⌒´/ 。 ..::::ﾟ。ο＞ ｀`､;;;ゝヽヾｿ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞ
ﾟ ｛Ｏ"／.,, r､::. ﾟ:::､ ﾞ ﾞK" ..,。 '8::。ﾟ'' ｀ー''" - i)
. '" /.:ﾟ.:::Ｏ。:::::ﾟ。::::..。 ﾟ:: ::.０.::ﾟo
:/ /:::。ﾟ::::::::ο ﾞ' '' ヾ::.:.ﾟ。.:::Oﾟ::. ﾟο _ ｒ‐‐,-
"../ο::::ﾟ:::_。ﾟ／／ﾞ ο:.:. ﾞ。:. ﾟｏ <__,,ｘ''´
:./.｛ﾞ oｘ'"δ . .::. ﾞ-⌒ﾆ::ﾟО " ｀ .:ｏ。
: ）、 θ'"ﾉ .::. ヽ::. ゝ ,::｀（ .. .. ﾞ ..:: ） о - ' i)
）〆ο::..:::r､ﾉﾞヽ:: ｏ::. ..: :ﾟ。ヽ :. .:: 〉O。
''o:::（ （。ヽ |:::. o::.. ﾉ .:: ﾞ:::。::=.。ﾟ::.
）8。::::ﾟ::::::.＼ﾉ::ﾞ ｏ:::::ﾟ .:::::ﾟ。 ::. : ﾟ ο
. / , ' !. : i iﾉ´ﾉ￣ﾘ´: : :! ﾉ /⌒i从ﾘ
/ / ノ ﾉノ ─ニ {'- !
. i / ´ ﾉノ 〃´ - ） .'ﾍﾆ´{
从! / ゝ-- " ,;;ゞ-､ 紀伊守殿…。
} } { ,. : :ﾉ ｉ 但馬守殿は…おられませんね。
イj ﾉ i人,ノ u. 、 .!
い イノ !i从 ,.' i
乂ヽ. 人 . -─,′
｀ヽ ,ﾉ ,′
ﾉﾉﾉ,人ゝ｀ヽ､ {
乂ヾﾊ）ト-.人 ﾉ
細川肥後守光尚
（ほそかわ ひごのかみ みつなお）
ィ三三ミミミミミ!ﾘ》彡彡彡三三三ミｘ
ミ三彡'ﾞﾞ`````ミ{fr彡ィ''''''''ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ彡三ミ
ﾐ三ミ ゞﾐ ', 彡三'
ﾐ三ﾐ ,' 彡三'
ﾐ三ミ ____ ＿_,_ ミ三ｿ、
!'ミミ{, ---≧zx､, ､_,z≦==--x、}三! }i
ﾏ!=={ ＜ゞタﾞヽヽ,＿_,/ ィゞタ＞ !}==y ﾘ …うむ。
ﾏ ﾐ! ｀￣´ｒ'ｿ--kヽ ｀￣´ ﾘﾐ{z//
ゞﾑ｀ー--一'´ ! .! ゝ----一' /__ィ
￣￣￣￣￣｀ﾑ r,j !_、 / iリ!
ー--- ＿弋,ノrﾑ ｀ ^´ / ／ ﾏ
ー---'i＼ ´￣￣｀ ,ィ ／ !＼
/ i ＞ 、￣´_,,ィ＞' /
/ ! ヽ二≦´ ｲ＜＼
/ .i .ii r_'ア ／＼ゝ__ﾉ
! ゝ、 ji ,ィ´ ＼ ｆ
i ￣｀ ￣￣￣´ ＼
鍋島紀伊守元茂
（なべしま きいのかみ もとしげ）
江戸城でも、桃の節句の祝いのため、
諸大名が二の丸へと登城したが…そこに宗矩の姿はなかった。
─ その日の午後、柳生家下屋敷 ─
(:;:〃：:;;；)
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l:l,,,l |:::::::::::::::::l|l : ::.l: ヽ;;:;丿,,,,-' |::::::::::::::::::::::|::::::::l|生l|.,l: ｀ﾟ‐
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｀─"' ヽ＿,,丿 .,.,:;;.,;
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／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
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_ゞ;! r─-- ､ rｪ----､ﾐ;ﾘ
!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ …但馬。
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ 病状は、どうだ？
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ
`| .u ^'='^ ﾑ'
.ﾄ､. -‐‐ ‐‐- /|
_..／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､
／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿
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`ヽ、 ﾞ､ ./ .| ,-､、
／￣￣ ＼；
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|ノ 三 ヽ､_ u |；
（○）（＝ ）) | う、上様…。
|(人__）) ||i |；； 勿体のう、ござります…。
. ；| ⌒ ´ u. |
ヽ /；
. ヽ /；
. ＞ く
；/ l ヽ；；
/ /l 丶 .l；
/ / l } l；
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´；
／ ヽ ｀ヽー
この日、家光は公務の後、柳生家下屋敷を訪れ、自ら病状を尋ねたという。
【「徳川実紀」正保三年三月三日より】
『桃節例のごとし。諸大名二丸へも登り賀し奉る。この日二丸にて闘鶏御覧あり。
(中略)未後柳生但馬守宗矩別業へならせらる。
宗矩が病の様御みづからとはせたまふ爲(なる/ため)とぞ』
. ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰ.､
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,..--..,,_::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ ｀~''ゞ..,,_:::::::::::::::::::::::::}､
':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡 `〜- ､::::::::::::!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡 _,,.. -‐-､ }:::::::ノ
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ￣｀ヽ::＼ /:{:{:〔
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::／⌒ヽ::::::::::三／ ＼:ヽ .i
|:::::::::::::::::::::::::::::::::/ _ 〉::::::::i~ ヽ:ヽ |
|:::::::::::::::::::::::::::::::' /:::｀ヽ/:::::::/ ',￣｀ヽ!::::{ {
|::::::::::::::::::::::::::::::{ ..:::／:〉､:::::{ ヽ fﾂヾ::＞ 〉 但馬、しっかりしろ！
|::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ !::ヽ:〈 ヾ从 ＼/ ﾆ-T´ .俺からも医者を付けてやる。
. |::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ ヽ::,,_ヽ '''' u ＼
. |::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ヽ …だから、死ぬんじゃないぞ！
. !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!＼__ﾉ U }
∨:::::::::::::::::::::::::::::／ i ! ￣` ノ
. ∨::::::::::::::rr''"´ | , -､ <￣
}:::::::::::::从 ｜ ヽ ／-､__У
. /::::::::ﾉﾉﾉ !. ＼ /‐､::::/
/:::::／ ＼ ヽ..,,ヽi
彡川 :::::＼ ）
/ ::::::＼ r '
. / ::::::＼ !
/ ／≧｡.._ _ '
.＿_/ / ￣
/
この後、家光は宗矩のために京に飛脚を走らせ、
自身も診療を受けた医師・武田道安を呼び寄せている。
【「徳川実紀」正保三年三月七日より】
『柳生但馬守宗矩病重きにより。京に急脚もて武田道安信重をめさる』
／￣￣ ＼；
/ u. ＼
|ノ 三 ヽ､_ |：
（○）（＝.）))ι. | .…上様。
(.(人__）))||i .|； 過分なるお心遣い、恐縮の至りでございます…。
ｌ_⌒´ .|
. (_ ｀ヽ、 u ./ しかしながら、この但馬の命、
｀＼ ＼＿__く、 .おそらくそう長くはないかと…。
. / l ＼＿＿＿）；
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l；
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
_ -───- _
, '´ ｀ヽ
／ ＼
/ ヽ
/ __, ィ_,-ｧ__,, ,,､ , ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | u. | |
| ! :;:;:;:;:;:;:;:;:; | |
| │ :;:;:;:;i:l;:{;:i;:;:;:; 〈 ! 何を言う但馬…！
| |/ノ二__‐──',ﾉ:i:::l:ヾﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ 和尚(沢庵)が入寂し、
/⌒!| =彳 o ﾞヽ ﾐ ::::::::: ﾐ , '´ o ｀ヾ | i/ ヽ ! .お福も、僧正(天海)も世を去った今、
! ハ!| ー‐‐ ' i ! `' '' " ||ヽ l | .お前まで俺の側からいなくなるというのか…！
| | /ヽ! '''"ﾞ゛ | ゛ﾞ`''' |ヽ i !
ヽ { | ! |ﾉ /
ヽ | _ ,､ .u ! , ′
＼ ! '-ﾞ ‐ ﾞ レ'
｀! /
ヽ ﾞ ￣ ￣ ｀ / |
|＼ ー ─‐ , ′ !
| ＼ ／ |
_ -‐┤ ﾞ､ ＼ ／ ! l |`ｰr─- _
_ -‐ '" / | ﾞ､ ヽ ＿___ '´ '│ ! | ﾞ''‐- ､,_
／￣￣＼；
／_ノ 三 ⌒_＼
；| (（＝）（○）). |；； …上様。
. | (（__人__）.||i│ それは違いますぞ。
| u ｀⌒´ |；
；|. u | 和尚も、お福様も、僧正も、
. ヽ /； いずれも上様が将軍家としてしかと立たれたのを見届けて、
ヽ / 安心してあの世へ旅立たれたのです。
. ＞ . く ；
；/ l .ヽ …但馬も、その列に並ぶだけのことでございます。
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
_／ ｀ ヽ__ `ー'´{；
／ ヽ ｀ヽー
,..-一ｰ''ﾞﾞ￣~ﾞ'''ｰ- ..、
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. ＼
.,i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;;;ヽ
.|丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!
l丶;;;;;;;/!ﾏﾀﾞﾞ'''!ﾞ'V┐;;;ii―=i,xri-､;;ヽ
|;;;;;;;;;;;,! u. ﾞﾞ.!;lﾘ .!;;; !
|;;;;;;;;;│ !′ .!;;.l'
.ｌ;; ∴/.｀-ﾆﾆ;;;;x， ' ｗr=ﾆ｀-'.|､!
］/'.ｌ.| " l､.! ……………。
,!ﾞ .川 ｀”´丶 │.''￣´ .l l
ヽ ゝ | !.|lﾞ
.'Ｌヽ u. , lﾞ/
ｌ'ｧ.ｌ .゛.'" .|’
.ﾘ ヽ .-- -- ,/
/'ﾞi .ヽ ..y． .ﾉ|
/゛ .i′ ＼ / ; |｀'､
._..-''ｱ ll ｌ .＼、 ." .,／;;;;;;;;l.ｌ ＼
｀ .. lﾞ .!| ..ｌ .｀ﾞﾞ´ ;.,;;;;;;;| ! .ﾞぐ- ..,,_
_,--──-､＿
,-‐´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ__
/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
i; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; |
|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/ |ﾞﾞﾞ
|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;,-i; |. 〉 …近く、また来る。
|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/| /|;/ | その時までに、心残りがないようにしておけ。
|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/ヽ|| ´. |i
|; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/ |) |´ よいな。
.|; ; ; ; ; ; ; ;/ | /
. r|;/;/;/;/;/ | /
. / ー-､＿＿＿＿ ト､/
_/ ｀ー ｀┴､＿＿＿_
ミニﾌ-＿＿＿＿＿＿＿ ／
/ ─────´ ￣￣─-、
/ ／´ ＼
/ ／ ＼
i / i
| / |
| ./ /￣ |
＿ | / ＼ -、 |
＿_￣───､＿＿|| ｀丶、 ＼ |
￣￣￣￣──┤ ＿_二＞〈
| i-二-─´￣ |
；／￣￣ ＼；；
/ ＼
.；|ノ 三 ヽ､_ u |；
（-‐）（‐- ）) | …承知致しました。
|(人__）) ||i .|；；
| ⌒ ´ |；
ヽ u. /
. .；ヽ /；
. ＞ く
/ l ヽ；
.；/ /l 丶 .l
/ / l } l；；
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !；
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃ 三
|┃┃
|┃┃ …ﾊﾟﾀﾝ
|┃┃
|┃┃
／￣￣ ＼；
/ u. ＼
|ノ 三 ヽ､_ |：
（－）（－.）))ι. | …心残りなきように、か。
(.(人__）))||i .|；
ｌ_⌒´ .|
. (_ ｀ヽ、 u ./
｀＼ ＼＿__く、
. / l ＼＿＿＿）；
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l；
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
.／￣￣ 丶；
/ .u .ヽ
. | ノ'.三ー､.|
.；| .（○） （－）.|； …杢之助。
| (__人__）|i| ひとつ、頼まれてくれるか。
| ｀⌒´ |；
.；ヽ /
. ヽ /
. ＞ く；
/ l / /i
/ /l / / .l
丶ヽ、／／ ｌ；
／￣ｰユ¨‐‐- ､ﾉ {
_／ ｀ ヽ__ ｀`- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣＼
.| ＾o＾ | もちろん です
＼＿／ とのの おおせの ままに
＿| |＿
| |
それから数日後…
ィ三三ミミミミミ!ﾘ》彡彡彡三三三ミｘ
ミ三彡'ﾞﾞ`````ミ{fr彡ィ''''''''ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ彡三ミ
ﾐ三ミ ゞﾐ u. ', 彡三'
ﾐ三ﾐ ,' 彡三'
ﾐ三ミ ____ ＿_,_ ミ三ｿ、
!'ミミ{, ---≧zx､, ､_,z≦==--x、}三! }i 師よ。
ﾏ!=={ ＜ゞタﾞヽヽ,＿_,/ ィゞタ＞ !}==y ﾘ お招きに応じ、紀伊、参上致しました。
ﾏ ﾐ! ｀￣´ｒ'ｿ--kヽ ｀￣´ ﾘﾐ{z//
ゞﾑ｀ー--一'´ ! .! ゝ----一' /__ィ …随分、痩せられましたな。
￣￣￣￣￣｀ﾑ r,j !_、 / iリ!
ー--- ＿弋,ノrﾑ ｀ ^´ / ／ ﾏ
ー---'i＼ ´￣￣｀ ,ィ ／ !＼
/ i ＞ 、￣´_,,ィ＞' /
/ ! ヽ二≦´ ｲ＜＼
/ .i .ii r_'ア ／＼ゝ__ﾉ
! ゝ、 ji ,ィ´ ＼ ｆ
i ￣｀ ￣￣￣´ ＼
／￣￣＼；
／_ノ 三 ⌒ ＼
；| (（＝）（⌒）). |；；
. | (（__人__）.||i│ はは…この但馬も、年には勝てぬようでしてな。
| u ｀⌒´ |； 紀伊殿は変わらぬようで、何より…。
；|. u |
. ヽ /； 本日は、招きに応じてくださり、
ヽ / 礼を申し上げる。
. ＞ . く ；
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
_／ ｀ ヽ__ `ー'´{；
／ ヽ ｀ヽー
正保三年三月のある日、柳生家下屋敷に鍋島元茂が訪れた。
ゞ ゞﾉｿr
ヾ ゞ
ヾ ﾐヾ ゞヽヾ丶 ,.,.,.彳
ﾐ ﾐヾ ゞ'ｿ 个
ﾐｿヘ ゞ :::::::: | いえ。
│5 丶 r=＝=≧ ＿＿ / 弟子として、師の招きに応じるは当然。
ゝﾍ__ （ ::::ｰ-- ｿ=√二 ｱ
彳八 丶--ｰ :: ﾄｰ--/ 親子二代、揃って教えを請う身なれば、
人 ヽ ::::::: ::_ 」 ﾉ .尚更のこと。
_イ ｀ヽ 丶:::::::ｰ─ ／
-ｰ' ¨ ´ ゝ ｀丶ヽ＿__∠_ λ
彡彡ノ ヽ Υ ﾉ ￣ゞミミ 〆/}
彡 ｀丶_ / 丿 ヾ ┤
ヽ┴ ´ ﾄヽ
│ . ││
／￣￣ ＼；
/ u. ＼
|ノ 三⌒､_ |：
（⌒）（⌒.）))ι. | 飛騨殿は、紀伊殿に似て、
(.(人__）))||i .|； 兵法修行に熱心でしたのう…。
ｌ_⌒´ .|
. (_ ｀ヽ、 u ./ 今は十兵衛に教授を任せておりますが、
｀＼ ＼＿__く、 .あの御様子なら、また上達されたでしょうな。
. / l ＼＿＿＿）；
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l；
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
/ |. ',
ﾑ ,': :|: : ',
ﾏｧ /.: : |: : :.',
ﾏﾏﾑ / ／|＼. ',
ﾏﾏﾏﾑ. ,,,---ｨ''": : :.∧ ﾍ: : ｀ヽｧ‐‐、
.ﾏﾏﾏﾏﾑ... ／.: : : :. :.／:./│ヽ: : ヽｧ''".: : : :.＼
ﾏﾏﾏﾏﾏﾑ､.,ｲ__ｨ,∠: :／＿/: :|: : ',＿＿ ノﾒヾﾘ =ヽ
ﾏﾏﾏﾏﾏﾑ ≧彡..ﾑ ‐-､ ﾍ ／厶孑/ ⌒ヾミ: :./
. ﾏﾏﾏﾏﾑ ｲ弋`ﾞﾄ＼: : :.＞|＜.: :／ノ: : :.ノｨ｀ /
ﾏﾏﾏﾏﾑ: : : : : : ￣/. ／│＼ . ', ,-､: : : :/ 寛永十五年、17歳の時に『進履橋』を、
ﾏﾏｧ=､ﾏ: : : : Yヽ__.／ : : ＼___.,ｲ }!.: : /＿_ 正保二年、24歳の時には『玉成集』を頂いている。
（ !夂"＼: :.',乂___＼.._l__.／ ﾉ. ｲ: : :./ また、十兵衛殿とも親交があったのだ。
ﾊ: : : :ゝ、〉ミ/ヽ､ｧ‐‐､_ｧｲﾞイ彡ｲ: : :.／
ﾏ,ヽ､.: : : :.ﾊ',ﾍ､__x‐‐x_／/Y'_:_:_／i ／
＼. 匕厶孑ﾞ{ゝ､Y 0 }ﾄ、 ／! {_0_:_:_:ｲ ／: : :.
: : :.＼ ﾏ孑''"ﾞ/{ヽ_/¨''ヽ､}｀∨¨∨ {i/:::::／／} /厶孑
､______ﾑ. ∨ ゝ‐i::::::::::::＞x,.ｨ‐､_／:イ": : : : :.}ｧ‐--､ｿ｀ヽ‐＜
‐-/ /７ﾊ-‐'ﾏ.: : : :|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',.: : : :. :.ﾉ: : : : :.|:::::〉イ''"
: : : :ﾏ::::/.: : :. ',: : :.|::::::::::::::::／＼::::::::::::::',.: : : :./.: : : : : :|::::{ {: : :.
: : :.} 〕::ｌ____ -‐ゝ‐‐::::::Y⌒Y | Y⌒Y:::::',__ｘ''"¨"''''＜/:::::ﾑ ',___
___}_/::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ""''-､___,-‐''ﾞ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ::::::::::＼::::
::::::::::::::{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ',. | iﾑﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ::::::::::::／
＼::::::::::〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾘ￣￣￣￣￣ﾘﾆﾆﾆY （___｀）}乂:::::::::::＼
//:::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ＿. | ＿ﾘﾆﾆﾆ乂_____ノﾆﾑ:::::::::::::::
:::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ. ￣|￣ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑｨヽ:::::
.鍋島直宗
（なべしま なおむね）
少し話が逸れるが、
鍋島元茂の嫡男、直宗（後の小城藩二代藩主・鍋島直能。通称飛騨）も
宗矩に誓紙を入れ、熱心に兵法修行をしていた。
彼も宗矩との間にも逸話があるが、それはまた別の機会に述べる。
.／￣￣ 丶；
/ .u .ヽ
. | ノ'..三ー､.|
.；| .（○） （－）.|； ともあれ、本日お招きしたのは他でもない。
| (__人__）|i| 杢之助、あれを。
| ｀⌒´ |；
.；ヽ /
. ヽ /
. ＞ く；
/ l / /i
/ /l / / .l
丶ヽ、／／ ｌ；
／￣ｰユ¨‐‐- ､ﾉ {
_／ ｀ ヽ__ ｀`- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣＼
.| ＾o＾ | はっ、ただいま
＼＿／
＿| |＿
| |
. |￣￣￣￣￣￣￣~|_|
| .＿ |￣￣￣￣￣￣￣~|_|
| |活| | .＿ |￣￣￣￣￣￣￣~|_|
| |人| | |殺| | .＿ ...|_|
| |剣| | |人| | |進| .....|_|
|. ￣ | |刀| | |履| .....|_|
| .|. ￣ | |橋| .|_|
| .| |. ￣ |_|
|＿＿__| | |_|
└──.|＿＿ | ....|_| ｻﾞｯ
└──|＿＿＿＿＿＿_＿ |_|
└───────┘
,,, , , ;;; ; ; ;; ; ;;;,
,ｼ| |||| ||| |||| |||| ll彡
ｼ||| |||| |||||| |||||| |||| |彡 て
ミミミ ||||| |||||| |||| |||| ||彡 そ
ミミミ!!!|||||| |||| ||||||||;;-!!彡＼
ミミﾐ ```|||||''"´ ｼ彡 ）
;-─ 爪ﾐ ( ;彡./
,.-'" ＼|' >､,,,,_ _,,;=;''' 彡ﾘ' …ッ！
／ `､.｀､`-''''= ) |-,;''--'ﾉ/彡 師よ、これは！！
／ 巛 `. ` ='´ .| i ` '''´/丿
／ ミ ｀､ ./(__ﾚ / /
,.-/`; ,;-､ ／ ｀i.､ `-==ﾉ ／ /
／ / V/〃 ヽ |/-￣`─→──'< /
,;;─'"／ (´ ' `| i´i^i ｌ `､／./ / メ
／;;;;;/／`;､ ｀､ ﾊ! !_.! ﾉ } / /-'<_____
;;;;;;;／ ／＼ ＼｀--.'" |/ ノ -､( ! =;~)`--､__
;;／ ／ ||》､;;; !､ i ;; ,, ;;;}. ／__ ~~`''" ミ-ミ-
=o ' || ＼＼|.!;;;;;;,,,, ;;;;;;;''` <,,, `-､ ｀-､__-､
／￣￣＼；
／ .＼,三,/ ＼
；| (（＝）（○）). |；； …左様。
. | (（__人__）.||i│ この但馬、最期の印可として、
| u ｀⌒´ |； この三巻を貴殿に授ける。
；|. u |
. ヽ /； 貴殿の兵法への志を見込んでのことじゃ…。
ヽ / この三巻…受けてくれるな？
. ＞ . く ；
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
_／ ｀ ヽ__ `ー'´{；
／ ヽ ｀ヽー
ィ三三ミミミミミ!ﾘ》彡彡彡三三三ミｘ
ミ三彡'ﾞﾞ`````ミ{fr彡ィ''''''''ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ彡三ミ
ﾐ三ミ ゞﾐ ｕ. ', 彡三'
ﾐ三ﾐ ,' 彡三'
ﾐ三ミ ____ ＿_,_ ミ三ｿ、
!'ミミ{, ---≧zx､, ､_,z≦==--x、}三! }i
ﾏ!=={ ＜ゞタﾞヽヽ,＿_,/ ィゞタ＞ !}==y ﾘ 最期の印可を…この私に…！
ﾏ ﾐ! ｀￣´ｒ'ｿ--kヽ ｀￣´ ﾘﾐ{z//
ゞﾑ｀ー--一'´ ! .! ゝ----一' /__ィ
￣￣￣￣￣｀ﾑ r,j !_、 / iリ!
ー--- ＿弋,ノrﾑ ｀ ^´ / ／ ﾏ
ー---'i＼ ´￣￣｀ ,ィ ／ !＼
/ i ＞ 、￣´_,,ィ＞' /
/ ! ヽ二≦´ ｲ＜＼
/ .i .ii r_'ア ／＼ゝ__ﾉ
! ゝ、 ji ,ィ´ ＼ ｆ
i ￣｀ ￣￣￣´ ＼
,ノヽﾑムﾊﾊ..,、
／ｱﾉfr-=、｀ヽ,ヾ_
／ /∥ /'-弋ﾊﾊ_,,ヾﾊ
／ /／ﾐ ７'-,,___乂>ﾍﾐi …師よ。
/ﾉ イ/^i.:.:.:.:| "..ﾑj この印可…謹んで頂戴致します。
／,' .∥ｿ ﾉi.:.:.:.:ヽ, -‐=r .ﾘ
,,-/、/ / ,/i.:.:.:.:.:.:.:.:i. ⌒' /
／ ｀ヽ ノ,/r'-=、_.:.:.::ヽ、 ,/
.／ （☆）＼ﾉi／ /.:.:.:.:.:｀ｧ=;;;;;;r-'"´
／ /／ .7.:.::.:.:.:.トーiﾍ、;,;／ ヽ>
／ (☆) /.:.:.:.::.:.:.|／ ｀ヽ ｀-=,,__∥,、
／ ,, -"´.:.:.::.:.:.:/ ｀i,,=、
_,,-='´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/, (>ヽ,＼_
´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/::/ ノ;;;＞ｲ ヽヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::∧ ノ/ ´￣ ﾍ 〉
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:::::::ﾍ /:/ ヽﾍ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::::∥／::::＼ ,,=- .∨
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ:::::::::/::::::::::::::::::＼ ,ﾊﾌ,ﾉ .iﾘ、
.:.:.:.:.:.:.:／:::::::／∨::::::::::::::::::::::ヽ ￣ |=ｲ
／￣￣＼；
／_⌒三 ⌒ ＼
；| (（⌒）（⌒）). |；；
. | (（__人__）.||i│ …そうか。
| u ｀⌒´ |； 受けてくれるか。
；|. u |
. ヽ /； …かたじけない。
ヽ / では、最後に花押を入れようぞ。
. ＞ . く ； .杢之助、筆を持て。
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l； 「はっ」
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
_／ ｀ ヽ__ `ー'´{；
／ ヽ ｀ヽー
だが…
,iｰ..
.；/ /
/ /；
/ /； γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
；./ / ｜ …む…ぬうぅ……っ！ |
/ . /； 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
/ . /；；
.；/ /
/ . /； ｶﾞｸｶﾞｸ…
；/ /
/ . / -''''^ﾞ''''ｰ-.._；
. ；, ‐'./ ,iﾞ.、 .． ｀ﾞ'ｰ ,,,；；
,／ У ./ .|______l,,..-'゛ u .｀'''ｰ ..,,,,、
.；/ , ‐‐'~´
! （ ! u
；ｌ ./丶､_＿_._.ﾉ┬―-､.. ;;ﾝ' u
.ﾞ/ ./ ヽ .,,ﾞ_''く |''ｰ .._
/ .,/ゝ⊥_,l‐､.( 八. |； .￣^ﾞ''''''"゛
l.／； `''､ l＿)ー'ーｰ- ..,,＿__, ＿,,..
’ ￣￣
u. ,, 、 ｌ
ゝ、 / .. ＞..、 u. l；
｀ ‐ " _ __ ﾆ:＿丶 l
/ 、 ＾''''ー ､__ ゝ l；；
. l ./''ヘ .、 ''-ｰ-､ ´ ^ｰ-..､ l
.. | | || ｌ l .ｌニ ｒ=ｩ=ヵ､ｆ
'、 ゝ _ノ / ./三 ｌ l ｌｌ j | .,'；；
｀ー―一" ∠三ﾆ ゝ.｀¨´/ ./
||||ii / …う、腕が、動かぬ…！
u. // ｀）；
.|.|f 丿 ヽ / 僅か、花押一つ、印せぬじゃと…！？
ゞ入 ＿＿＿。イ .,′ このわしが…！この但馬守が…！！
（ V ｖ ゝ､＿_ノ′
''-二ﾆ -= `'`ソ /；；
´ ‐‐;ｭ ｀' ､ノ /
u. ニ ′ .!；
!
u. !；；
丶、 /；
｀ﾞ ‐ ｡ ＿＿＿＿,,ｲ
＼；；
u.. ＼
＼
,,, , , ;;; ; ; ;; ; ;;;,
,ｼ| |||| ||| |||| |||| ll彡
ｼ||| |||| |||||| |||||| |||| |彡
ミミミ ||||| |||||| |||| |||| ||彡
ミミミ!!!|||||| |||| ||||||||;;-!!彡＼
ミミﾐ ```|||||''"´ ｼ彡 ）
;-─ 爪ﾐ ( u. ;彡./
,.-'" ＼|' >､,,,,_ _,,;=;''' 彡ﾘ'
／ `､.｀､`-''''= ) |-,;''--'ﾉ/彡 …………。
／ 巛 `. ` ='´ .| i ` '''´/丿
／ ミ ｀､ ./(__ﾚ / /
,.-/`; ,;-､ ／ ｀i.､ `-==ﾉ ／ /
／ / V/〃 ヽ |/-￣`─→──'< /
,;;─'"／ (´ ' `| i´i^i ｌ `､／./ / メ
／;;;;;/／`;､ ｀､ ﾊ! !_.! ﾉ } / /-'<_____
;;;;;;;／ ／＼ ＼｀--.'" |/ ノ -､( ! =;~)`--､__
;;／ ／ ||》､;;; !､ i ;; ,, ;;;}. ／__ ~~`''" ミ-ミ-
=o ' || ＼＼|.!;;;;;;,,,, ;;;;;;;''` <,,, `-､ ｀-､__-､
この時、病の為、宗矩の手は震え、
花押一つ、印すこともできない状態であったという。
その時…
从火乂YハYY从ﾏﾐシﾉ ﾄ､=彡
乂从八八乂从仆爪〈く{{从ﾘ小从ｲ
爻八乂乂爻'⌒⌒｀｀⌒｀ヾ}ｿ'⌒｀V
爻从乂八ﾐ u. .}.
ｽrrヘYハﾐ {
ｲ{{⌒ヾ{ﾐ､ -‐=‐- ﾆ二, , .ﾉ,斗rz!. …伝右衛門。
ﾉ{{V(し个 ｰfﾓﾃﾗｯ'' ﾉ rZfﾃｱ/
八ヽ ､_｀,,__´ 〈⌒rｼ.i
イ介ｰ} 〉 ,′
((ﾉﾉ ﾄ､. ´イ /
,-rf爪∨ ＼ =ﾆこｱ /
__, -‐く 八 ＼ ＼ /
｀V厂＼. ＼ ＼ ＞ー≧ー‐ｧ〈V⌒＞くこ
,. -iiﾒｌﾘﾘﾘｌｌi一- ､
ィ´ ゛゛'""'"' ヽ,､
〃i| }lll|
〃ill| ﾘlll|
,ﾐミﾄiﾄ､ ﾉ}ﾐﾐ
i´､Yミﾐ､` "' Y⌒.i
| {ﾘ|ミﾐ j_ ,. - ､ミﾐ|{ﾘ |
人ヾミ ≦ﾍミﾏｭ､ 八 ,.ィｱｨ' ⌒゛ ｌ ミ人 …はっ。
〃/ ﾋi{ {` ‐==ｰ->ﾋ'__ ソ´ｰ==‐' ´r' l /
´ /〃`tﾐ ` ‐' 〈 ヽ ´７/ ‐ ' { 〉 ﾐ
/〃 ｀i r'_ j i_｝､ 〉 / ￣／
{ ゝ ､ ＿ ` = " ＿ - ｌ イ
i {＼ ￣｀_ニ_´￣7 ,. ｨ′ /
i ＼ ヾ ` ｰ ､ ／ 〃 く
丶 ヾ ´ ￣ ｀ 7 〃 ＿ ヽ
ー―-=ニミ`ー―‐‐ ---‐― ' ´ `
村上伝右衛門貞政
（むらかみ でんえもん さだまさ）
小城鍋島藩の家老にして、元茂と同じく、宗矩の門弟となっていた
村上伝右衛門が、動いた。
_≧ミミミミミミミ≧≧ｘ､_
,. ´ .::::. 彡彡三三三三ミｘ、
,. ´ .::: ￣三三三三三ミ､
,. ´ __三三三三三ミミﾐx、
/⌒＼ ／ ﾆ二三三三三三彡ﾊ:}}
Ｖﾐ .__ノィ彡=一 ￣三三三三彡ｿﾘ
|ﾐ :: ;ﾏ彡´ 三三三三彡ﾑ
|ﾐ .: {彡彡 ;v ﾃﾇ￣｀メ ／￣三三三三彡￣｀
j 、 :. ＼:.ゞ´ ｲ{;;{z少'‐ ´ :::./ ﾆﾊ彡テニヾ￣ 但馬守様…。
,. --一fミミミミﾐ､.:: ..::: ..: ::::..... :: ＿＿,,／彡ｲﾒ､ー:} } 僭越ながら、お助け仕ります。
/ .{ ,.ｨ_ﾃﾇヾ :::. .:: .. ／´ ／彡!に ｀丁|´￣
八ｲ_戈少ﾞ´} ::::.ー-､:. /:. / 彡バ==-l-}-､
／ j´ .: { ..::: ＿ }::. .::. / 彡彡}ﾉ r' ﾉ＿_
/ ｆ .:: Yt‐､:. ` ’'′ .::: i 彡´ j_,ノ |｀￣
. / /{ .:: ｀ ､__,: ＿＿_ ..._,. -―┼一 ｆ ,.ィ个=‐'´
{ / ＼ :::. r ＿,. -―一｀ ´ ヽ、 Y ヾﾐ=‐'´
{ ヽ .:: _,／ _,. -一' ⌒ | ヾ⌒)
_,ﾊ ／ ｀¨ ...::::::.. :::. ﾑ ´￣_入
／´ Y´ :::: ::. ／ ,. ´: : : : :
/ ﾊ .::: ::. .__ ...:::／ ／: : : : : : : : :
{ '. :::... _ !'´..::::／ ／: : .:::::::. : : : : :
＼｀ ー----- ､---一 ´ ./ /: : : : : : ::::::. : : : :
ヽ :::::::.:.:. : : . / /: : : : : : : : : : : : : :
.／￣￣ 丶；
/ .u .ヽ
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.；| .（○） （－）.|； む…？
| (__人__）|i.|
| ｀⌒´ .|；
.；ヽ /
. ヽ /
. ＞ く；
/ l / /i
／ ￣ ＼
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/ / ／ ￣￣ヾ、
/ / ／/
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/ / / ヽ: : : : : : : :ﾉ ヌッ…
／ / / : : : : :イ
／ ＼/ : :／
／ ／
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.八 ＼ ＼ ', } ￣￣＼}l､
＼ ＼ ＼ '八 : : :| ＼
≧=‐- ., ＼ ＼ ＼: : : : : : :ノ
｀⌒≧=- ., ＼ ＼ ｀¨¨¨´ ‘,
｀ ., ヽ ｀ :、 ‘,
≧z=‐-- ., . : : ≧=‐-＼
￣＼ . : : : : : : : : : : : :} |
＼ . : : : : : : : : : : : : : } /
伝右衛門は、手を伸ばすと、震える宗矩の手を取った。
,iｰ..
/ / ぐい…っ
/ /
/ / _, -‐ ´ γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
/ / _, -‐' ´ ｜ これで…お印を… |
/ . / ._＿_,'´ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
/ . / ＿,／
_/ /´ , _----
／/ . / / ﾉ
／ / / l ,ｨf γ ￣￣￣￣￣ヽ
/ / . / -＿ノ ,ｨfl'´ ｜ ……うむ。 |
, ‐'./ ,iﾞ.、 . ,' ,i'´｀ﾞ'ｰ ,,, 乂＿＿＿＿＿ノ
,／ У ./ .|______l,/ ﾉ .｀'''ｰ ..,,,,、
/ , ‐‐'~´ / ./ u
! （ ! _ ./ ./
ｌ ./丶､_＿_._.ﾉ-く＿_ イ u ぐっ…
.ﾞ/ ./ ヽ .,,ﾞ_''く |''ｰ .._
/ .,/ゝ⊥_,l‐､.( 八. | .￣^ﾞ''''''"゛ u
l.／ `''､ l＿)ー'ーｰ- ..,,＿__, ＿,,.. ぐっ…
’ ￣￣
それに支えられた宗矩は、最後の気力を振り絞り、花押を記し終えたものの、
その花押は乱れた形で残り、後に「乱れ花押」と称されることになった。
_,,r‐-‐－-､_＿
／ －‐--
／:. :.｀:‐-､__＿＿＿
/:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ ｀ヽ
_＿＿__ l:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.::.. ヽ ｀ヽ
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lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.. /;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三‐－'´
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lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:._,-‐－'´￣=_/￣ヽ､三三-'´ γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ＿,-‐'´￣三三三三,-'´___,-'´ ｜ これで…よし…！ |
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【兵法家伝書(小城鍋島藩伝・奥書)】
『進履橋、殺人刀・活人剣、此三冊者家伝書之也。就中、殺人・活人者極深秘而雖不曽為人開之書、
鍋嶋紀州刺史藤原元茂、潜心於此道深矣、我感其志也。以此伝之。敢勿以其秘泄於人、珍重。
柳生但馬守
正保三年丙戌三月吉辰 宗矩（乱花押）
鍋嶋紀伊守殿参』
（上記訳）
『進履橋、殺人刀・活人剣、此三冊は家伝の書也。
なかんづく殺人・活人は極めて深秘にして曾(かつ)て人の為に開かざるの書と雖(いえど)も、
鍋島紀州刺史元茂、心を此の道に潜むること深し。我其の志に感ずる也。
此を以て之を伝う。敢て以て其の秘を人に泄(もら)す勿(なか)れ。珍重』
こうして、以下の奥書と共に、
宗矩の執念によって記された「乱れ花押」が残る『兵法家伝書』は、鍋島元茂に授与された。
この伝書が、宗矩最後の伝書にして、絶筆となった。
─ そして、違う時、違う場所にて… ─
ｖwｗｗｗwwwwwwwwwwwwwv
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【佐賀来迎寺村・朝陽軒】
く川三三三≡ヽ彡ｼ
, - 彡=≡ 三彡彡彡｀ <
, ' 彡彡彡彡彡彡彡彡彡ｼｼl , '⌒
／ﾉﾉl〈〈从川シシ彡彡彡彡シシl_ノ
,'｀〈ミﾐﾐﾐl|l|//彡 '´:::）:::::｀彡彡シｼｼｿﾄ､ …柳生但馬守様の御手を取って、
ﾐミﾞﾞﾞlﾞﾞ" / :::::::::=彡彡彡ｼ_ｼl ヽ､_ 月堂様(元茂)への印可状を仕上げたのが、我が叔父・伝右衛門殿だったのだ。
/:ﾐ ヽ、 l ::::::::::::::::::::::彡/r.ヽ|
! l ｀ !._ｚ‐'´;::::::::::::::〉/i : }| これは、私が子供の頃、御本人から直接伺った話であり、
ヽ....__ 、..,zｨ て刀´::::／::!! ）ｿ/ﾉ 名誉のことである。
∧fてﾊ.､ :::::｀ゝ' ´:::::::/:::::::::::／,ｲﾄ､
l ヽ‐ '´:l ::::.. ::::::::::::::::::y'´:::F 、
l '、 } ::::: :: :::::::::::::::::l::::::::∧ !
｀ ＼ ゝ-:'´ ::::::::::::;:::::::::/:::ヽ
＼ ←-..→ ::::::／:: ::!:::::::ヽ
＼｀´ .:／ :: :::::::::::::＼-､
ゝ-- イ:: : ::::::::::::::／ ＼
l : .:::::::／ ＼
, - ／/|:: : .:／ ／ ￣￣｀ ー
／ ／ / ! : :: ／ ／
山本神右衛門常朝
（やまもと じんえもん じょうちょう/つねとも)
. {ミミ/彡',-‐ｰ､＿,, ┐ ┌ ､＿,-‐─､ }i!|i|彡}
. ,ミﾐ!i|i!i/ノ^ゝ≧＿ｿﾉ ﾊ＿≦ﾝ'⌒ヽ〉 }i!!i|彡
',ミ|i|i!ﾄ､ r'´, - ､ヾ＼ ／y'´, -ﾐ､_ッ‐/ｲｨ!ｿ′
.-､|i|i!|ゝﾐ、{;;Ｏ;;} ゞ' ｀ｲ {;Ｏ;;} ゞ/ｲi!/ﾚ‐､
{ fﾃi|iﾐ､ ｀ゝﾐ二"ﾝ 〕 〔｀ ﾐ二'ン´/' !/i!jK)} なるほど。
} んiﾄ､｀ヽ、 , 、. / ﾉｲﾊレ'| 月堂様の印可授与に、そのようなお話が…。
. ゝ，ﾘﾊ＼ ( ) / 〃＾ﾘ j|ン
. ＞ ﾍ `ｰ'´ /'/ノイﾘ
. .. -‐￢" / 人 _ 人＼
. ,-‐￢￣ .. -‐ ┤'" { ゝ く二二ゝ ,ｲ | ｀>､_
／,-‐￢ ￣ .:: ', ＼ > 、 `-‐-'´ , </ ./ ∧`ｰ｀¨二￢‐-
／ .:::: .: ', ＼＼ヽ． ´⌒｀ ／／／ .,′',.. ::.. ￣ ￢ ｀ヽ、
..::::: ..::: ', ＼＼｀ゝ - イ´／／ / :::....... ヽ
田代又左衛門陣基
（たしろ またざえもん つらもと）
/ ',__,,-"ﾐﾐl| l| //彡彡彡彡彡彡彡、
', ／ミﾐﾐﾐﾐﾐﾐl|/''" / 彡彡彡'.
＼/ミミﾐﾐ''ﾞﾞ / 彡彡彡',---､
lミﾐﾞﾞ ヽ、 | _,,,==- ﾐﾐﾐﾐ:',_________,---
,--- |彡 ｀ --- ､_,,=='_,,,--､, ',ミミl_____ 伝右衛門殿は、月堂様と共に但馬守様の弟子であったが故に、
/ l彡'. __,,,, :::::::/´匕ﾉ " 彡/-、 ＼ 色々と兵法話を伺っている。
'彡.,=＝_,,,-､ﾞヽ ::::::::'‐''::::: ', l´ヽl
',:| /´匕丿'::::| :::: /;;ヽ| / …聞きたければ、他にも話そう。
/ .',:: ﾞ‐‐'" l､_/::::: ./ > l |____
.（ ', l_ヽ ' / |丿 l
〉､', ﾞ- / l-''"----'
./ ヽヽ ,-´￣￣` /',::|＼
| ヽ ', ﾞ :::::::::::::: / ',| ＼____,
| `ヽ ／ |ヽ___,
＼ ｀ヽ､_ ,,,,:::::::::／ ',-、
/ ',｀ ‐‐‐ // ｀ヽ、
./ ', // ｀ﾞヽ、
（ ___', ｀ﾞ''' .// ｀ヽ、
∧ヽ ::::::: // ヽ_____
/ ', ＼ // ￣￣
彡ミミミミミ/川||/|||// '´"ﾞ "ﾞ ﾞﾞﾞ ﾞﾞﾞﾞﾞ ヾ气三ﾐヽ、
||ﾐﾐﾐミミミミ|川|/|川,'´ ｀ミﾐ川
| |ﾐﾐﾐ,-ﾐミﾐ|||l||l||川/ ,.ｒzﾆヽ、 ミ//
| ミﾐ/rヽヽ:l |l||从l||l :: ...::ヾ､ヽ、 lﾐ//
l|ﾄミ| 〈 - || |/|||| || Y´ アか､='‐ .,rｮョ}/〈
川 |i:l |（ r l ||l||:||| || ヽ.弋シﾉ::: ,ｨnく///'
!!!!! :ﾐ＼ヽ_ !!||| |l|l | ｀ ´:: :: , '/.ﾋｿ///| お願いします。
!ミ::ヽr ' |l| ||l|!ヽ、 :. .:: |::｀ー/// |
|!:: ! ﾘ |!l|: ..:::::: ! /// l
|:: :､ ´｀‐ '´ /'/ ノ
_ ノ::: :ヽ .-､‐.-､; ／
‐｀､丶、 ::＼ ｀ﾆ.' ／
＼＼ :: :::::...､ ／
＼＼ ::::::/. ｀ー '
＼＼ :::∧ヽ
＼＼/ ::| ﾄ、__
＼ ＼＼ :| |ヽ、｀ー ､
＼＼| | ＼ ｀ヽ、
…こうして、伝右衛門の甥の一人が語った、この逸話を含む様々の話は、
いつしか書物として編まれ、ひとつの題を付けられることになる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
r´ ´＼ ＼
( ＼ ＼
＼ ＼ 葉 隠 ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
その書の名は、『葉隠』という…。
,ィ´ ｀ 、
〃 ＿ ヽ
という訳で、これが宗矩の絶筆となった ..... / ^ｰ ´ ｀ヽ ',
鍋島元茂への印可も兼ねた「兵法家伝書」授与の下りです。 ,'／i rｰ- ..､ ',. ハ
... ﾊ{!.ﾉ 乂斗ﾁ.}___i ﾊ
この家伝書授与の際の逸話は「葉隠」に載ってるもので、..... / .ﾚﾍ __ ノｲ仍! 〉-{ ゝ
奥書の乱れ花押と相まって、鬼気迫るものがありますね。 .... /イ 八 j /,i {ソ iヽ {
... ﾚ从ﾍヽｰ /ｲ|/, ハ| ﾄ!
【葉隠 第八巻】 ...... ＿,,..`禾爪.}::::ゝ..__jメ__
「(村上)傳右衛門は月堂様(元茂)兵法の打太刀にて、柳生殿弟子にて、. ／:::::rｫﾊ___ ノﾒ:::::／:::::::::::ヽ
返誓詞の時、傳右衛門罷越し、但馬守殿病気にて判形罷成らず候故、 /;:::::::jﾄ､:::/:::::::::::::::ﾒi:::::::::::::::::r:.ﾐ､
傳右衛門筆を持ち、但馬守殿へ筆取らせ判取り申し候由」 .. /,::::／::ｧｨ__ノ..+ﾆ+ﾆﾒ!::::::::::::::::|:.',:.:!｀ヽ
／:/:/::::::/:.:ハ:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i:.:.';.:i_メヽ
<:.:.:/:.:i:::::::;:.:.:.!:.:.!::::::::::::::::::|:::::::::::::::::!:.:.:',:|乂｀ ）
-─‐- 、
-‐ ⌒ ＜
／ ｧ ､ 、_ ﾉ
-‐ ｧ ／/ ＼ ＼｀ヽ
／ ／ .′/ ｰ----‐
, ′i | ＼ ハ 元茂が見兼ねたか、
/ ｣{ｰｉ } l |ｉ ＼} あるいは宗矩自身が望んだかは不明だが、
／ く赱ｧ| | ＼{ 八 i＼ .まさか勝手に花押を記したはずもなかろうしな。
／イ | ｉ ￣│} _jL _{ l＼ { .なんにせよ、絶筆に相応しい逸話だな。
|i | | │ }八 ＾f赱ｯ | ＼ {＼
八{ 个 { ＼{ | | ＼ しかし、「乱れ花押」か。
/ | ｉ圦 __ ′ }ﾉ i 八 細川忠利に与えた「白紙印可」もそうだが、
/i |ﾉ ，、 ｀ /八 {＼ ＼ .逸話も相まって、随分と号めいた呼び名よな。
| |／: :i ＼ . ィ〔/. 、 ＼ ＼ ＼ こういうのは嫌いではないぞ。
{ | |: : : :| ＿ -‐_≦⌒八: : :.＼ ＼ ヽ ｰ
__ }八{: : ﾉ(-‐┐|r‐. ､|＼＼: : : : : 〉 }ハ
..＜ﾌ´ｧt __ｰ- . ＿/: : :.│||: : : {⌒丶 ヽ:_／-─ｧ },八
／ .
∠ノ{ 「 ｀ . ＼
元茂が宗矩に弟子入りしたのは.... . '(⌒ 入 ＿ ノ (⌒ヽ.＼ ヽ
元和二年(1616)、15歳の時ですから、... / ＿ __ ーく＼ ハ
30年に渡って師弟関係を続けているのですね。 l /´ . l i Y il 〈´ !く ｀ ＜⌒.Y i
.. i_〉i l i ﾚ' _人_ノ＼!ハ ﾉ⌒ } i!
付き合いの長さで言えば家光以上ですから、 l l l ｌ〈 ⌒Y⌒ 〉｀ヽ /＼ ﾒ 从
そんな彼に家伝書を授けたのは、 片l l iｲ＼ ij _. イj匕 !Y i! / i{
長年の交流の礼と、最後の別れを兼ねた. / i.l ﾄ､i匕ﾘ j匕.ソl| /⌒ヽ |
餞別だったのかもしれませんね。.. 彡'. ｲj.从ﾊ""" . """ .ﾘ ij ij ij 从
从j i∧ _ _. ﾑi / / ﾚ 人
単に鍋島家と縁を繋ぐというだけなら、 . 人八.j＼ . イ ﾘ/ / !/＼＼
既に鍋島本家(鍋島勝茂)に家伝書を Ｎﾉ r てこ斗＜jﾙ' jK人
譲っている訳ですし。 . __ . ＜|⌒Y´￣{ Y.:: :＼!
/´. :: : ::.％! 人 _斗人: :: :: :＞-- .
/ ／ ヽ ｀ヽ
{ / , ヽ
/ i ﾊ ! ′ }!
; | , ! ﾄ､ | | }! そういう面もあっただろうが、それだけではあるまいよ。
l |｀ヽ{ } ; 斗匕､ | | }! 江戸柳生家の伝書には、鍋島元茂のものとされる
|i ,: ｘ笊ミ }{ ,ｘ芹示ミ| l ,ﾊ 教えがいくつか残っている。
. 八ﾊ! ;. {:し}八 l {::し:} 〉 rv /_:{
| ﾊ 乂ﾉ `^ 乂ソ | ﾚ ,..::{:::ﾊ 一人の兵法者として、
l l圦 ′ l {/}::: {:::::{ 家伝書を授けるに相応しい人物と見込んだからこそ、
_ ﾉ八个o｡ゝ ノ , 八,::::::{___{ 最後の力を振り絞って授与したとも言えるだろうな。
人__{_,}ﾊ!r==个ｰ=・・ﾆ〔 ,: `トミ: { .言ってみれば「技許し」、月之抄の表現で言えば、
i{ ｒ'::::ゝ__j jf^|::::|!:::::::::厶イ〕トミ ｀ヽ .「深キ執心ノ人」であったが故という訳だ。
i{ |:::::::::::::ゝ,ﾉ `ｰ=≦ }｢ﾘ{ ヽ__,ﾊ
fＶﾊ__ﾊ ﾉ::::::＞'ﾞ´{ _ ／ } }! }V, ＼
} {fﾘ八_, 'v_´__ ノﾍ i{__ ノ }! } v,_ﾉ
ﾉ ノ:::::::{ oi} ､/::::::ゝ,_ﾉ!_ 人__j｢
〈 }::::::::人 ,: }:::::::::::::::::::::::} |::::{
／ ｢γ⌒ヽ¨¨ Ｏ丶 ｀
/{＿__,ノ ゝ.__ノ_,ィ⌒ヽ ｀ 、 ＼
ｲγ＾Y⌒ヽ:r===≪二)::::｝ __,ﾉ）ヽ ﾟ 。
{_ﾉ } ::{ :|.:. j ∧｀:＜ ｀￣ :::. |
} ノ｝ } ::{_, ::{. /l斗-:― ﾟ,::､::::Ο:::} |
{../ ﾄ'ﾊ_ノγ:::〉´ リ,.斗ﾐj__ }Oー―:j :. .:. ,
あと、この逸話は「葉隠」記載のものですが、 |..| /ゝｲ:::/:／ ,ノ斤刋〃| ＼⌒>:/ :. .:.: ′
伝右衛門は延宝二年(1674)まで生きて、 ｛ ﾑ |＼{):／ﾘ ,_)_少 │.! ｀¨() :. .:.:.:.ﾟ
77歳で亡くなっているので、 ..... |_,ﾉ-《笊 ´ | .i /⌒:, .:.:.:|: ﾟ.
万治二年(1659)生まれの甥・山本常朝が . (,,）リ 以.ﾉ ′ ｛＿__｝ .:.:.:|ﾟ: ﾊ
16歳の頃まで生きていたことになります。 }ﾊ:.:.:. 〈 :. /:ｨ ﾘﾘﾘﾘ.:. :. .:.:.:| :｡{
.{__}:.:.:} ___ 〃 | j{.:.. ﾟ｡:. :. . :.:.:| ＼
常朝は、直接、叔父である伝右衛門に...... / !!!!:.:.:.＼ / │ .:ハ.:. ﾄ､:... :. :.:.{
話を聞いていたのかもしれませんね。 . /八 :.:.:.:.:.:.:＼ | .:./ |:｡.:.｡.:＼:.... .小
〃 } :.:.八:.:.:.:.＼ ／ |..:./ .!.:ﾟ｡｛.:.:.:.:＼:...ﾟ:,
/ :｡ :.:| }ﾊ:.:.∧.:.ー彳-==ﾉ.:/ｧ=y=ﾐ.:.:.＼.:.:.:.:.:}＼{
＼{ }/ Y´￣:ｧ {／｀ゝｨ=(）|.:.:.:.:.:.:.:.:.
/| /:/ __//ﾆﾆﾆﾆﾆム.:.:.:.:.:. ノ
｡r≦ ￣￣ ＿ ｀ヽ ＼
｡r≦＿ ／ ／ , } :, ヾ:ｭ､
／.ｨ'´ 7 x､λ／ :, 〕 ﾄ､
〃'´ ／ ./ｨぅ､/ ／ l :, 〈 .〉 伝右衛門は77歳まで生きたのか。
, '′ .／ 弋ﾘ ! / .ｨ! ,! ! V､ 主君である元茂は、承応三年(1654)に53歳で
/ ｲ - ' ﾚ1／! i! , } .! i ﾄ､〉 亡くなっているから、20年以上後まで生きた訳か。
, ／ :| .メ､ﾉ / ,! l j!ﾚ! 長生きしたものだ。
ﾚ1 〃: : :! ､ 弋_iｯ '| / ! l ノ ﾉ´
!/ ! : : :! ヽ ﾚ1 / ;! ＜_,/ 「葉隠」は、鍋島家中の武士の逸話が多数紹介されているが、
i! !: : : ゝ. _ ノ_l / ﾄ≪二 :, 何気に、宗矩の逸話も結構入っているのよな。
i, : : :} 丁 ｰ─､ _zニ! i i!:i:i:｀vi7 「柳生殿曰く…」「ある日、柳生殿が…」という感じで。
:,: : i! r'======={r'´ ﾘ i! .iﾄ､:i:i:iﾘ .それは、伝右衛門の影響だったのかもしれんな。
}: :ﾉ ;! : : : : : : : :{ /l i! i! !:i:i{￣
ゝ'＿,ｬ=─ｬ‐ｭ､=={!′! ! i! λ..ﾄ､i:i:､ …では、本編に戻ろうか。
ｨ〔 ｨ7ix ＿＿ ≫､∧ ﾉ ｌ i! /i:i} i! ㍉i:i:s｡＿
/ }!: 弋 i l i l i l i l i ﾑ: i ! ﾉ!./i:i:i:}.ﾘ ㍉:i:i:i:i:i７
,.z*'’ i}: :: : / /￣｀ ー－ ': :! ´ /!:i:ｉ/'′ `'ｰ '’
それからまた幾日が経ち、三月二十日…。
::::::::::::::::::::::::! { {从 __〉
:::::::::::::::i::::iﾘ Y :i f …それで、但馬の病状はどうなんだ？
:://:::::::iﾉﾉ .! u ィ
从从从 ′
＼ i
; ; , ----- '
; ; i
. i /
. | ／ ＼__
＼ ./{ ｀＼. ＼¨''‐..,,_
∧ 〉 / ∨ ＼ ∧
. ∧￣￣｀ヽ′ ∨ ＼ ∧
::::::::::〃:::::::::::::::::;;;;;;;;::斗≦::ｰ=彡
,.;:::::::〃::::ヽ::::::// .: .:::: } {:::::ｰ=彡::::::::::::‐=ミ:::::
〃':::::::ｉ:::::::::::､Ｖ川 :: .:::::.. {:::::::ｰ=彡:::::::::::‐=ミ:::
i{ {::::::::i::::::::::ミ}iｌ川 :: .:::: ,ｯｯｯ,＼:::::ｰ=彡::::::::::‐=ミ:
ｉ{:::::::i::::::::::ミ li川.:ｊﾉ u ﾉ:;;;∠ﾞﾞ゛｀77勹彡::::ｒ=ミ::::::
八:::ｉ|:::::::::{ミ } 乢､_／ｘ''でヅ" { { . 彡::;う } ｝::: .…最早、持たせるのが精一杯です。
八::::八三ミxｰ=彡ー‐ '＾ }ん ﾉ/.:::: 今も、かろうじて意識はありますが、
ヽ ｀ヾ| ⌒ヽ::::::: .u { __/.::::::: .既に自ら体を起こす事すら困難な状態で…。
| .::::::: |:::::::::::::
| ..::::::: 八|＼::::
L..二,｀ /.:: ヽ
, ‐―――ゝ-=ﾆ二ノ―‐ｒｒ‐ｒ――‐ｧ
￣￣￣￣￣[￣￣￣￣´￣;｀ﾆニ´:::.
, -‐｢::厂 /.:::::: ::::.
／ | ::. xく::::::::::. ::::.
／ ...:: `ニ＝彡::::::.＼:::::. ::::.
/ .:::::::: .:: 、 }::. ヽ:::.
武田道安信重
（たけだ どうあん しげのぶ）
家光は、宗矩の病状が危険な状態になったと聞き、再度、柳生家下屋敷に訪れた。
この頃には、京から呼んだ医師・武田道安も江戸に着き、宗矩の診療をしたものと思われる。
-込ｰ=ﾆ二￣二ﾆヾ)ヽ.
／:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.ｰ=ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｿ
⌒≧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
〈,イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:rｰ一卞毛.ﾘ .お話になるなら、
{ｲ:.:.:.::从爪巛 {三::{ おそらく、これが最期の機会となるでしょう。
ｱｵ{ ﾆ芯,Yｨ,:芯ｧ Yﾍ:| 御心残りなきよう…。
圦 |l ﾘ6人
从 ｰ 广）乂__
彡ｲ∧ に二) .ｲ 从ﾊ ＞ ､
／..: : | 小､ ＿ ／:.| ﾉ: : ヽ ｀¨¨''ー ､
／..: : : : j | 弋: : : :.| |: : : :Y ヽ ヽ
ｨ＜ ∠: : :_ノ l ＼: : | レ'´ ⌒ヽ
イ ⌒`ー─-----=込ﾘ＞'´ ＼ }
{ .ﾑイ ⌒)ー ヾ´ ⌒斗＼ ﾘ
|/ /⌒ヽ. ⌒V´ }´ヽ Y｀ヽ
/ rｰ､. | / ' , ＼
| / ∧, 弋ヽ | ハ ' ',
| ／⌒ヽ./´＞' し) )､ 人 イ ', V
レ l| 〈 ／ / ）ー=二: : :｀二二´/ ＼ 〉 l､
/ l| { ／／ ﾉ ／ ヽ｀ヽ ' ＞ ≦ } 〉
. l| ,ｨ ／ （ } } / / ／ ｲY
{ イﾆ弋 イ >ー‐ ┼ く. ｲ { / //
乂 __／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7 {. ﾉ､__j | ﾚ=ﾆ二ﾆ=ｰく/
/ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ 〉ー一Y } | ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
V二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/ {. | j ﾊ /ﾆﾆﾆﾆﾆ／
＿＿_
,,ノ' ´ ｀ ''ヾ、
/ ヽ
}f^'＾^了t^'＾'`'ー1 l
|L＿ ! ＿＿_ ｛ ,..、| そうか…わかった。
}f'tr'i ''^'tォー` }j/i'
l.| ´ | ￣ vi jソ. 上総、民部、大和。
丶 └、 .u ./ .| 但馬を助けよ。
／ ', -‐- ,イ |
, ,/. ヽ `''"´ ,／ ! .|ー、
/ / ＿,,」、'....ィ' | ＼、__
. /./ ,. ‐'''"´ !:::. / ＿」＿_iヾ',
.,'.,' /´ └ 、_ノi ノ （、_ `｀ヾ!
,'/ / ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─'' r`'＾ `
l| ! .Y `ぅ ー=、_
| ｜ ./ 〉
ト ′ ./''ー- 、,..＿
| ヽl(B ./ ヽ、_
| !,、 ! / ∠,,,
,イ ヾ' ィ 、 / ,,ィ'´
/ ／ iハ / Ｖ i／ﾘ i r'ヽ ﾄﾊ | ﾘ ,ﾊ i{
/ ハ/ |=-/'"ﾚ二ﾆ _ / ,iﾊ/ゞ=ﾆ二ﾚ|;ヽr'⌒i-ﾚ' ヽ|ﾚ'
r"ﾚ-=/_ ﾉ_,二ﾐ, ￣ '" ー " ,.r=-ヽ i/ 'ヽ、 ＼
,/ '^` ,ﾉ ヽ, /／ ＼ ＼ ＼ いやいやいや上様！
/ r,ｧ i r- ､v' ｨぅ ＼ ＼ ヽ それはいいけどなんで脱いでるんですか！？
/ ヾ' / ,i' i| i_,ゝ＼ `' 〉 ) / というか道安も医者の癖になんでそんなにマッチョなの！？
,i( ／⌒ir -=-i＼ ＼ / / / マッチョ二人が狭い部屋で脱ぎ合いとか暑苦しいにも程があるよ！！
|i'ヽ ,/ ￣ / ー ヽ ヽ ,/ / / いいから早く服を着てくださいよ！！
iヾ; `ー= "~/ / i :::::::::::i ヽ=ー'/ / /
i| :;-=''/ / i ::::::::::::i, i / / / 助けてよ父上！僕を助けてよ！
iヾ, / / _ ; :::::::::i i,r/ / 'i /
ヽ / ,i' ⌒ ⌒ i ＼,/
堀田上総介正信
（ほった かずさのすけ まさのぶ）
＿＿
／ ￣ 丶、
. -一 ＼
.／ ／⌒ / ／￣ ＼
, ∠ﾆヽ ＼ ⌒丶 ヽ
./ ／ 「` ＼＼ ＼丶
/ , ⌒ ／｀| k 丶二 ＿ ヽ丶
.i / ;:⌒>| |ﾍ ＼ 丶 ＼ `.i
.| |／ | l `､ ＼ ＼ 丶i
; ′ ! | ′ い ＼ ､ 丶 丶 ー┴‐ソ
丿／ ｜ |､ { ＼{ヽヽ 丶ミｰ ＼ ヽ＼ ‐≦ 落ち着きたまえ。
厂 ／' いiヘ.＿＿≧ィ＼ ＿ 二≧ﾐ刈 |､ ー彡 そして…落ち着きたまえ！
〈 ﾆ イ/＼∨⌒>=ｚ≦￣ '⌒芹ﾃ;z__ ｀i 厂ミ ⌒〉
. ゝ ｲi ヾィ瓜J.:(＾ ) ｜ ノ└┴ﾁ＾ ｊ小 ヽｒ' 加賀殿(堀田正盛)の嫡子である君が、
└ｒ< ぃ ´ | ￣ ﾘ 〉, ﾉ 上様の脱衣くらいで取り乱すとは情けないぞ。
|ﾍ＼', { ;ノ ﾉ/
| 厶__; ,｜ |／ ′ .ほら、それより但馬殿を支えるのを
.′, ハ ＾ ｛┘ ; { 手伝いたまえ。
.ノイｊ ′ 八 i
/ 丿, !〉、 ＿ ....._ .ｲi >､{
./イ ﾊ ! ､＼ '´ ＿__,,. ｀ ／； | | 乂｀
＿. ノ イ ﾊ! ′＼ / |八「￣｀
＼＿＿＿ｊ i .ヽ .ｲ .′|三三二
＼二二二二`| ′ . ｰ―=≦ ' ,{≧二ﾆ=
朽木民部少輔植綱
（くちき みんぶしょうゆう たねつな）
＞'' ´ ヽ
／ ＞―ｧ＝‐ ´､
. / ／.:::::／ ‘,
′＿＿＿＿＿/.::::::::/ ‘,
厂.::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ‘,
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.⌒ヽ＿＿_,ゝ､ 〉
ﾘ:::::::::::::::::::::::／.:::::::::::::::::::::::::::::／,:::､ヽY ｲ
〈｀ヽ､:::::::::::〃r=‐ﾒノ,:::::::::::::::::::::::::rﾍ::::!ハ/j .まあまあ。
斗≧､::::::::::ﾁ气･尨::::::::::::::::::::::::ゝﾉ::;ﾉ:::::::{ 上様の全裸を見慣れてるアタシたちと違って、
,ｨゞ':}:::::＜::::::^｀.:::::::::::::::::::::::::::ﾚ::::/::::::::::{ この子はまだウブなんだから、それくらいは勘弁してあげましょうよ。
}::::/.::::::::::::::::::::ヽ"':::::::::::::::::::::☆ｲ::::::::::::∨
トﾄ､_ ﾄ､ y::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/,:::::::::::::::::∨ ほら、アタシが左側を支えるから、アナタは右側を。
,ゝ‐＝ミ `yー __ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ/,:::::::::::::::::::.∨ …但馬殿、起こしますよ？
'⌒ト｀ヽ 丶ﾞ 〔^ｰr､＿ゝr'’:::::::::::::::::::／///::::::::::::ﾄ､::::
､＿ノ ｰ=ミ｀ヽ Y´У´,ノ::::::::::::::::::／/////,::::::::::::}//,
＞ー＝彡 ⌒ヾ ／斤‐-::::::::::::::／//／⌒V/:::::::::::}// 「………かたじけ…ない」
´了≧ ｰ〜ミ､ ∧ﾊヽ::::::::::::::∠//／::::::ｨ::::∨:::::::::::}//
∠二..＿＿＿_／.:::::ﾉ川≧≦ハ＼∨::／/,::::::i::::|:::::::}/
:::::::::::::::::::::::::ー＝二≧xj＿_7i|＿_＞く イ/,:::::::!:::|::／
:::::::::ー-:::::::￣二二::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::／＼::::::::!／. ／.:
::::::::::::::::::::::::::::::::ー-､::.ヽ＼Z￣￣＼ヽ >‐<_／／.::::::
￢、::::::::::::::::::::ー-:::::ヽ:::.＼＼:::::::::ゝ＼ 〃´ﾞ} }／.::::::::::::
:::::λ::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::`/7＼＼:::::::／ヽ{{:ｉ:ｉﾉﾉ＼＜￣.::
::::/ ﾏー――――--､//::::::::.ー---､／^ーく ＼:::::::
::/､＼＼j| i⌒>へ｀ヾ ＼:::＞-::::::-＜.:::::::::/.:＼ ＼
/ ＼＼|ﾉ / ｰ=彡､ ﾉ＼::::＼ー＜＼::/.::::::::.＼
´ ＼|〃 （ﾍ /| i＼:::）:::::::::＞Y:::::::::::::::.＼
久世大和守広之
.（くぜ やまとのかみ ひろゆき）
::::::::::::::::::::ゝ、::::::::::::/ .. ＞..、:::::::u.::::::: l；
::::::::::::::::::::::::::｀ ‐ " _ __ ﾆ:＿丶:::::::::::::::l
:::::::::::/ 、:::::::::::::::::: ＾''''ー ､__ ゝ:::::::::::l；；
. ::::::::::: l ./''ヘ .、 ''-ｰ-､ ´ ^ｰ-..､ l
.. :::::::::::::::| |::::::::ｌ l::::::::::::::ｌニ::::ｒ=ｩ=ヵ､ｆ
.:'、 ゝ _ノ /:::::::::::./三::::ｌ l ::::j |::::.,'；； …上様。
｀ー―一":::::::::∠三ﾆ::::ゝ.｀¨´/:::/
||||ii : / このような…有様で…申し訳ござりませぬ。
u. // ｀）； .折角、医者まで付けて頂けたと…いうのに…。
.|.|f: 丿 ヽ /
ゞ入 ＿＿＿。イ :.,′ ｾﾞｲｾﾞｲ…
（ V ｖ ゝ､＿_ノ′
''-二ﾆ -= `'`ソ /；；
´ ‐‐;ｭ ｀' ､ノ / ﾋｭｰﾋｭｰ…
u. ニ ′ .!；
!
u. !；；
丶、 /；
｀ﾞ ‐ ｡ ＿＿＿＿,,ｲ
＼；；
::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::: :::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::i:::::／ヽ::::::::::
:::::::::::::::::::::::::r'::::::::::::: ,ｨ云斗=‐::::::::::::::::::::｀''＜:::::::::::::::::::::::::|::::::|_/::::::::::i::::::::::
::::::::::::::::ｒ〜'::::::::::::::::: ,仍抃'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::l::::::::{_::::::::::!::::::::::
:::::::::::／::::::::::::::::::::::::: ,仍７´::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::!＼:::::ヽ::::::｀ヽ:::::
､::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::: ,.仍７::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::￣￣:::::::::::ヽ::::}::::::}::::!:::: 但馬…無理をするな。
､:::::ゝ._::::::::::::::::::::::,ｨf抃/ ,.-''´ヽ:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i /:::ノ:::::､::::
`ｰ=三=-.:::::::,ｨ云抃／ ./ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞'::::::
∧:::::: _,ィ三彡' ヾヽ ./ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!／::::::::::::/
ヽ:::`ｰ::::::彡::::::::. ､}/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::／::::
＞ .,,_:: ::::::::: u. :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨＿_／::i::::::::
i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::!从从
! ::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:::::::::::
' :::::::::::::::::::::::::::::::∨:: :
′ .:::.. ::::::::::::::::::::::::::::::!::
/ .:::::::::.. :::::::::::::::::::::::::/::
' .::::_,,..-:: :::::::::::::::::::::/::::
ゝ ..,,＿＿_ ,..- :::::::::::::::::/::::::
} ／ .::::::::::::::/:::::::::
｀¨''‐〈 .::::::::::::／:::::::::::
ゝ-.:: ..:::::::::／::::::::::::::::
この時、宗矩の病状は更に悪化し、既に自ら起き上がることも困難になっていた。
そのため、久世広之、朽木稙綱の二人の肩に掛かり、ようやく家光に拝謁できたという。
/ ヽ＿＿__／/
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
￣￣￣￣￣
【宗矩から家光への返書】
／￣￣＼；
／_ノ 三 ⌒_＼
；| (（＝）（○）). |；； 上様…。
. | (（__人__）.||i│ .先日の…御下問につきましては、
| u ｀⌒´ |； .こちらに記しておりまする…。
；|. u |
. ヽ /； .上様…
ヽ / 一つのことに心を留めることなきよう…
.＞ . く ； 御留意…くだされませ。
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
＿_
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;!ﾞ`''〜^〜ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
|;;;| u ﾉﾘ ﾐ;;;|
_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ …わかった。
!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ 最後まで、ご苦労であった。
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ
`| ^'='^ ﾑ'′
,rﾄ､ -─-: . /|
_..／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､
／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿
ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
ﾞ､ :::/::::::|::::::
`ヽ、 ﾞ､ ./ .| ,-､、
また、以前受けた家光からの兵法質問状(>>140)に対し、
返答となる書状(「上意之御覚」)を、この頃、返したものと思われる。
,..-一ｰ''ﾞﾞ￣~ﾞ'''ｰ- ..、
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. ＼
.,i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;;;ヽ
.|丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!
l丶;;;;;;;/!ﾏﾀﾞﾞ'''!ﾞ'V┐;;;ii―=i,xri-､;;ヽ
|;;;;;;;;;;;,! ﾞﾞ.!;lﾘ .!;;; !
|;;;;;;;;;│ !′ .!;;.l' …但馬。
.ｌ;; ∴/.｀-ﾆﾆ;;;;x， ' ｗr=ﾆ｀-'.|､! 最早何も言わぬ。
］/'.ｌ.| " l､.!
,!ﾞ .川 ｀”´丶 │.''￣´ .l l 望みがあるなら、何なりと申せ。
ヽ ゝ | !.|lﾞ
.'Ｌヽ , lﾞ/
ｌ'ｧ.ｌ .゛.'" .|’
.ﾘ ヽ .-- -- ,/
/'ﾞi .ヽ ..y． .ﾉ|
/゛ .i′ ＼ / ; |｀'､
._..-''ｱ ll ｌ .＼、 ." .,／;;;;;;;;l.ｌ ＼
｀ .. lﾞ .!| ..ｌ .｀ﾞﾞ´ ;.,;;;;;;;| ! .ﾞぐ- ..,,_
.／￣￣ ＼；
/ u. ＼
.|ノ 三 ヽ､_ |：
（＝）（＝.）))ι. | …そのような…勿体無きお言葉。
(.(人__）))||i .|； この但馬…既にこの身は…万石を得て…諸侯の列に並び…
. ｌ_⌒´ .| .我が柳生の兵法も…御流儀の栄誉を…受けております…。
(_ ｀ヽ、 u ./
＼ ＼＿__く、 …これ以上の御恩を望むのは…身の程を弁えぬものでしょう…。
. / l ＼＿＿＿）；
/ /l {
/ / l }
|/ ノﾉ !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
!ヾﾐx､ ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
.', ｒヾミ≧､ ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
.ﾊ `,弋,メ ミΞ三三三三三 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
!. `ｰ-ｙ. 斗￢ｰ- ..,,___ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::| …但馬、重ねて言うぞ。
,! / ＼ ` 弋二歹／. |::::::::／￣＼:::::| 望みがあれば、申せ。
', / ￣￣´ l::::::/'"´￣l. ヽ:|
',. / !::／） ノ ,ﾉ| この際だ。
{ /' ／ ／ ／:::::| 誰か一人、家中の者をここに呼べ。
ヽ __-‐ /-‐''´.イ::::::::::::! .そやつを証人としよう。
', ｀ _,／::::::::::::::::;'
', ﾉ又::::::::::::::::::::/
', ` 、 // }::::::::::::::::::::/
', 、｀ﾞ'' ‐ 、 ／ /./::／!::::/::/′
. ', ｀''‐ 、 イ / .i:/ .l::/1_i,,..-''" ヽ
.', ,.イ .,' ′斗''"´ ',
',. ＜ /,, '"´ ヽ-- 、
ヽ._/ ＜ , -''´ _,,-'' ｀丶、
｀''‐----‐＜ ,-'´ _,:-'´ ｀丶、
ヽ _-''´ _,..-''"
_,,,-‐ヘ _, -'´ ,,-''´
／￣￣＼；
／_ノ 三 ⌒_＼
；| (（＝）（○）). |；；
. | (（__人__）.||i│ …上…様。
| u ｀⌒´ |；
；|. u | …では…恐縮ではございますが…。
. ヽ /；
ヽ /
.＞ . く ；
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
.／￣￣ 丶；
/ .u .ヽ
| ノ'.三ー､.|
.；| .（○） （－）.|； …杢之助。
| (__人__）|i| ここに出て…控えておれ。
.| ｀⌒´ |；
；ヽ /
. ヽ /
.＞ く；
/ l / /i
/ /l / / .l
丶ヽ、／／ ｌ；
／￣＼
.| ＾o＾ | …はっ
＼＿／
＿| |＿
| |
この時、家光は「望みがあれば何でも申せ」と言い、
その際、柳生家の家臣を一人、この場に座することを許したため、
家老である野殿杢之助が、末座である板縁にて控えたという。
【玉栄拾遺】
「且願望ノ筋アラハ速ニ言上アルヘキ由台命再三也。
公恐歎シテ、愚臣児輩偏ニ奉台命無所残心(此時依台命家老野殿杢之助光則末座平伏）」
【寛政重修諸家譜(宗矩の項）】
「こふ事あらば憚ることなく言上すべきのむね台命をかうぶり、
かの家臣一人御前に出べしとの仰により野殿杢之助光則板縁に候す」
／￣￣＼；
／_ノ 三 ⌒_＼
；| (（＝）（○）). |；； …上様。
. | (（__人__）.||i│ 先ほども申し上げました通り…
| u ｀⌒´ |； この但馬…既に格別の御恩を受け、
；|. u | .これ以上を望むなど…勿体無い限りでございます。
. ヽ /；
ヽ / むしろ…それがしが世を去った後は、
.＞ . く ； .家禄は悉く返上したく…そう思っておりまする。
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
,,..-''"::::::::::::::::::::::::｀"''-.,,_
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"''-.､
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿::::::::::::::::::::::::::::::::::}
,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ｀ﾞ"''‐-..,,_:::::::::::::ﾉ
. i:::::::::::::::::::::__:::::::::::::::::/ ﾉノﾘﾘ
.. l::::::::::::::::::/, ､ヽ::::,.‐‐' ‐-､ |
|::::::::::::::::,'/=//::/ __＼ .| …十兵衛と主膳はどうするのだ。
i::::::::::::::::iヽ/ i::/ u. ヽ_tｿiヽ ＿j
',::::::::::::::| } .ﾚ , -― ./:/
i::::::::／｀ ; ',i
. ,'ヾﾂ | ; .',
. i ヽ ` r‐'
.. | | ＼ ー―-､l
. /| .| ＼ ヽ ￣/´
/ .| .| ｀''-..,,_ _/
_,,.-'" i / ￣{ヽ
＿ ヾ / ＼＿
￣"''‐ ｀ヽ
.；／￣￣ ＼；；
/ ＼
.；|ノ 三 ヽ､_ u |；
（-‐）（‐- ）) | …倅両名がことは…
|(人__）) ||i .|；； 上様の御心次第に…お任せ致しまする…。
.| ⌒ ´ |；
.ヽ u. /
. .；ヽ /；
.＞ く
/ l ヽ；
.；/ /l 丶 .l
/ / l } l；；
::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i' ｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::| ' ;!ﾞ {,
:::::::::::::::| i
:::::::::::::::| |
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝'' ∠二二＝
´'ﾊ i:: | '´て"ｱヾ´ i"てj"ヾ,′ …わかった。
.r‐ﾉ レ' ￣￣ | ´￣ l 悪いようにはせん。
.{ i､ l |
､ ` | |
ヽ､ `i ,-､ ノ l
:::| ` ｰ, ´ ,'
/ ､ `- -‐─‐- ′. /
ヘ __＿__ /
ヘ ｀~"´ /
', ＞ . ; /
', ≫... _ '
', .:.:.:.: T＜
', .::.:.| " ‐- ,
￣" ‐-
／￣￣＼；
／_ノ 三 ⌒_＼
；| (（＝）（○）). |；； …い、いや…。
. | (（__人__）.||i│ 上様…ただ一つ…お縋りしたき儀が、
| u ｀⌒´ |； .ございました…。
；|. u |
. ヽ /；
ヽ /
.＞ . く ；
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
／..:::::::::::::::::::::::::::..ヽ､
(,､:::::::::::_::::＿,､::::::::::::::..ﾞ:、
.l ｀ﾘ ´ }::::::::::::::::::i
._ ､＿＿,､ 〈:::::::_::::::::::|
!） ﾍﾗヾ´ ﾞ! /ﾍﾞ!::::::| …言ってみよ。
.ｿ ｀｀` ｉ ｿ,iﾉﾉ::::::|
ヽ,- ! ｼ_,ｲ､:::::l
i＝=- ｲ ヾﾍ
, ゝ.￣ _,.ィ i
, ´ ﾞ'ーイｼ″ ,
/ 、 ＼ヾ /
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀￣──＿＿二三三二｀＼＿」│ ∥ │
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;::;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:;:;: ∥ │
;:;:;:;:;:;:;:;:;: ＞ ─￣´二￣￣ 丶＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ /
＿／ ,ィ炙ノ ㌧ ＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:│ ﾉ /
U ／／ ,彷/Ｏ ﾟ亥. 心 〉 ;:;:;:;:;: ﾉ／/－ .…末の倅の…六丸がことでございまする…。
く│ 以亥亥主主/! / ／／二 願わくば…柳生庄にて一寺を造立し…亡父宗厳を始め…
ｉ Ｗ圭靈圭' ,У / /／≡=、 我が一族を弔うため…この者を僧とし、住持とさせることを
ハ、 `冬圭竺才 ノ ;:;:; .お許し頂きたく…何卒…。
|||＼ ;:;:;: ／
||||||||||||||||||| ;:;:;:;:;:;:; ;: i. この但馬…それのみを…願いたく存じまする…。
|||||||||iiiiii ;:;:; ／:;:;:;:;:;:;:: i:
u ..iiiiiii . ./:;:;:;:;: u. i!:; ｾﾞｲｾﾞｲ…
|:;: ｉ!;:;
この時、宗矩は、最後の願いとして、
柳生庄に父・宗厳(石舟斎)を弔う為に寺を立て、
末子である六丸を僧にし、住職とすることを家光に願ったという。
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;!ﾞ`''〜^〜ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|
_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ .任せよ、但馬。
!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ その願い、この家光、確かに聞き届けたぞ。
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ .故に、心安らかにするがいい。
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ
`| ^'='^ ﾑ'′ 野殿と申したな。
ﾄ､ ー- ─-: /| .お前も、このこと、しかと覚えておけ。
i| ＼ === ,ｲ.:|
,..-i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;! ､
__.／.. ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|､ ＼＿_
/７ニ=''´／ /.ﾞ､ ､ :::/::::::| i. ＼ ＞ ..
,.イ / ／ i ＿_､ __ / ＿!_|. ＼ ＞ ..
. 「￣ / ＼ .| ,...-''¨ ､ ヽ_ '´ .! ./ ＞ ､
／ ! ! ＼ .／ と¨´ノ } ∨ / i
｀／ .／::と..-''´}. ∨ / .|
_,,... -' -''´:::::::::::ゝ-''"〉 〉 ./ |
-‐ _ -‐- ､‐-､ゝ‐''´ ! / .i |
＞ '´ ｀ヽ /〈 | / .|
_,,..-''"¨¨ー―‐'ヽ } ./ .∧ !/ .|
＜ / i ＿__｀¨ ＿_ ; .∧ / !
＜ ./ .|'"´ .i ｀ i ∧ / 〈
／. ＼.
.／ ＼
|. U ／＼ ／＼. .| しょうち つかまつりました（平伏中）
| |
| U |
| ○ |
＼ ／.
この宗矩の望みを聞いた家光は、その旨、聞き届けたことを伝え、
また、末座に平伏していた杢之助にも、この話を覚えておくよう、申し付けたという。
【玉栄拾遺】
「唯願ハ柳生邑中一箇寺ヲ造立シ、亡父宗厳栗主(霊)を安シ、
幼児六丸ヲシテ永主僧タラン事、臣所願也云々。大君点頭して還御アリ」
【寛政重修諸家譜】
「このとき宗矩こたへてたつまつるは、某ことさらに恩遇をかうぶり、
萬石の列に加へらるゝ身にして、今また何事をかこひたてまるらむ。
もし病癒る事なくば家禄はことごとくおほやけにかへしたてまつるべきのあひだ、
三厳、宗冬二人がことはいづれもとも台慮にまかさるべしと言上せしかば、
そのこふところに任すべきのあひだ、こゝろをやすうし、養生をくはふべきむね御諚ありて、
なを杢之助にもこのことうけたまはりをくべきのよし仰をかうぶる」
／￣￣＼；
／_ノ 三 ⌒_＼
；| (（＝）（⌒）). |；； …上様。
. | (（__人__）.||i│ ありがとうござります…。
| u ｀⌒´ |；
；|. u | 但馬…最早この世に思い残す事は…ござりませぬ…。
. ヽ /； 上様の兵法御指南役となって…25年…楽しゅうございました…。
ヽ /
.＞ . く ； ｾﾞｲｾﾞｲ…
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
_ -───- _
, '´ ｀ヽ
／ ＼
/ ヽ
/ __, ィ_,-ｧ__,, ,,､ , ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | | |
| ! | |
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ｧ ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ …お前が俺の指南役になった時、、
/⌒!| =彳ｏ｡ﾄ￣ヽ '´ !o_ｼ｀ヾ | i/ ヽ ! 俺がまだ18、お前は51だったな…。
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i ! . あの時から今に至るまで、
ヽ { | ! |ﾉ / 剣でお前に勝ったと思えた事は
ヽ | _ ,､ ! , ′ .結局、一度もなかったが…。
＼ ! '-ﾞ ‐ ﾞ レ'
｀! /
ヽ ﾞ ￣ ￣ ｀ / |
|＼ ー ─‐ , ′ !
| ＼ ／ |
_ -‐┤ ﾞ､ ＼ ／ ! l |`ｰr─- _
_ -‐ '" / | ﾞ､ ヽ ＿___ '´ '│ ! | ﾞ''‐- ､,_
_,,..,,_ ／ ＼＼
／ ヽ.〉／ 〉 .!_ __
／ .／ ヽ ／／／ ヽヽ
,..---...,,_ ..＜ ＼___ ／ ｀¨¨.／／ 〉l
／ ､＞´ ／ ／ < ／/
{ ＼ .／. ／ ヽ.__／ , ′
ﾍ ＞..／. ／ ＿_ ／
. ／￣.ﾍ ＞... ／ ／ ヽヽ
. / .ﾍ.. ＞< ／ / !
{..:::.. ヽ:::... ＞... ／ ヽ ／ .'、
,.ﾍ:::::::::.. ＼::::.. ＞... ｀¨..:::, ′＼ ｷﾞｭｯ…
/ ﾍ:::::::::::::... ＼:::::.. ＼／ ＼
. i.::::. ﾍ:::::::::::::::::::. ＼::: ＼＿__ ヽ
!:::::::. ﾍ::::::::::::::::::::. ＼ ＼ ｀ヽ ､
∧::::::::. ヽ::::::::::::::::. ＼ ∨
. / ﾍ:::::::::.. ＼::::::::::: ::ヽ::. ∨
{.:::. ﾍ:::::::::::. ＼::::::: :::::::. ∨
. ﾍ:::::::. ､:::::::::::... !::::::::. :::ヽ. ∨
ﾍ:::::::.. ＼:::::::::::. :::::::: ∨
. ∨:::::::. ＼::::::::. :::::::.. |
. ' ∨::::::::::::... i:::::::::.. ＼::::.. |
i ∨::::::::::::::|::::::::::::::::... ＼:::::.. |
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::,ｨｯ'''""彡‐ ､::::::::::::::::::::::::::ヽ
f:::::::,､:::::::::::,ゞ-ｲ i:::::::::::::::::::::::::::::!
ゞイ 7ｲ||| !:::::::::::::::::::::::::::::､
| ヽヽ _,,.ｨf圭ヽヽ::::::::::::::::::::::::::l …こんなにも細くなっていたんだな。
| ,､ _,,ｨf升≦-.,,_ ∨::::/⌒ ::::::::l
!圭彡'､ '´弋ﾘ !::::'./､ヽi:::::::! .よく、これほどになるまで、
ヽ'弋ﾘ.i ｰ‐''´ ヾj {::::} l:::::' 俺に仕えてくれた。
､ー'| ﾉ:/ ./:::::{
i i ｀´,イ:::::::ﾍ
| ､＿ _､ /::从从从
! ヽ:::::: /::::::: ::::＼ 「…………上様…」
ﾍ ､-‐'''ニ=‐' /:::i::: :::::::/
ﾍ ｀こ´__ /:::::|:: :::::/
ﾍ ／::::::::l: ::/
,ｨ'¨ヽ,'7¨ヽ ﾍ ....::／:::::::::::::l :/
／ ヽ.._// / _,,..-''´＼::i:::::::_ ＜:::::::::::::::::::! /
/..:::::.... /.:.. `/ 〉 ,..-‐''´ /￣ヽ:::::::::::::::::::::::::,': / .:
／｀"'''‐'-..,,_:::::/::::::::/ｰｲ ./ / .:::/＼::::::::::::::::/:......../ ...::::::
ヽ-.,,_/:::,ｨ ヽ /. i:. ／ ::::i､::::::ヽ:::::::::/:::::::／...:::::::::::
￣ "''-.,,_ .:::::::::ヽ':::`./ /:i !::::.. / ::::|:::ヽ:::::::::,. -‐／::::::::::::::::::::
.::::ヽ::::::::::ヽ/ /::::ヽヽ::::::::::::...＼ ::::|:::::::::::／:::／::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::i::::iﾘ Y f 但馬。
:://:::::::iﾉﾉ .! . ィ 俺にとって、「兵法指南役」とは、
从从从 ′ .即ち、お前のことだ。
＼ i
; ; , ----- ' それは、俺が死ぬ時まで、
; ; i .変わる事はないだろう。
. i /
. | ／ ＼__
＼ ./{ ｀＼. ＼¨''‐..,,_
∧ 〉 / ∨ ＼ ∧
. ∧￣￣｀ヽ′ ∨ ＼ ∧
∧ ', ∨ ∠＿ﾍ
. ∧ ', ∨ |｜
＿＿ ∧ ∨ .| .!
／ .∧ ∨ | ′
／ ∧ ',. ∨.｜',
. ∧ i＿＿', ! i
＼ ∧ ／ .i .|
＼ ﾊ￣ | i |
＼ i i .| | |
. ＼ l | | | |
∨ | | | | |
__＿＿............_
..イ __二二三三三ﾍ､､_
／ニ二三圭圭圭圭圭才7>
/二三三圭圭圭圭ミヾVl77ミヾ
,ﾆ二二三圭才:: ﾉﾘ｀Ⅵ}
i=ニ≪三才"´:: リ
l≠≪三才´::::: ミ≧x､ {
ﾘﾊ｛ fヾ,彳::::::: 迄_ヽ ≡= 〉 さらばだ、但馬。
}ハ､ヾ､ii::ヽ:::: 迄`ｲ
. ｲ/ﾊﾘﾘｰ:::::::::::::.. i , いつの日か、俺があの世に着いたなら、
从从/::::i::::::::::::::::.. ^''' ./ その時は、また稽古をつけてくれ。
/ﾘﾘ:::::::::ヽ:::::::::::::::::ヽ二＞ /
. /::::::::::::::::::::!＼:::::::::::::::::ー /
/::::::::::::::::::::::::::::::＞...::::::__}__ノ 「…ははっ」
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
／ .::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::i
....:::::::::::::::::::::::::::.. ＼ ﾉ
::::::::::::!:::::::: ＼
:::::::::::':::::::::: ￣￣ "'' ‐..,,_
:::::::::′:::::::: ｀ヽ
:::::::':::::::::::::: ヽ
::::′:::::::::::: ::::::::｀ヽ i
こうして、家光は去った。
そしてこれが、宗矩と家光、最後の別れとなったのである…。
ﾑV
r '⌒ ー‐fヽ ＿_
{ __}_＞‐:くーしﾍ／}
,.斗.／＾ヽ-‐＜_ノ:.:｀ヽ:.:.:＼_.ノ⌒}
／ ／ ⌒ ￣ ＜ヽ:.:.:.:. }.:.:.:.:.＼:.:. | とうとう、家光との別れの日も来たか…。
-‐ﾃ'´/ ／ ／ ＼＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼j
／rク .′/ , / ｉ |i ヽ ＼丶:.:.:.:.:.:.:.＼ 実際、先の話にはなるが、家光はこの言の通り、
./. };′ i / i i ./ / | |} :| ﾊ ヽ ＼:.:.:.:.:.:.:.＼ 最後まで宗矩以外の者を兵法指南役にしなかったのだから、
{ （{＼ / | |/-‐/‐-/} ﾘ :| ｉ :ﾊ }:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ .本当に慕われていたのだな。
＼（}、 ヽ′│ | ＿j___/ ﾉ ハ-‐ト | { |／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ
∧＼（ﾑ. ル:|｀ヒ弐㍉}／ _i_ 八 | i ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ それだけに、この最後の別れが、
.∧ ｀ヾi { ￣ , ﾋｿ＾> .j／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ 家光だけでなく、宗矩にとっても、
_ ./:.:ｉ＼ ∧ 、 ／￣｀:く:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ 思い残しのないものとなったのは幸いだったな。
//＼＿_{:.:.:|:.:.:.＼ ハ ＼ -‐＜:.:.:.:.:.:.:-‐ヽ:.:.:.: ／
.///////,'L:.:|i:.:.:.|/:ヽ.j＼_∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:|.:／
//////////ﾆ:|:.:.:{:.:｣ r＜/:.0:.:}-‐==彡ﾞ:.:.:.:.:.:.:.:i|′
.//////////ﾆﾆj／ ,.-}／∨ｰ〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ
.... ＜ ￣ ＞ 、
,＜ ,ィ´ ゝ--イ＼
. ,ｨ .／ ﾍ
身分だけで言えば、譜代とはいえ、 / ／ r'´￣ 7 {｀ヽ ﾍ
一万石程度の小大名に過ぎない宗矩に、 ./ / / -|‐|- 〈 〉-} |
自ら見舞いに足を運んだり(しかも複数)、 ./ |_ r' |-ｨ て::j＼,ｲ::}-〉/
京から医者を呼んだりというのは、 . ／ ｲ H-|. | , ! !}|
相当な厚遇ですからね。 . ノ. | .| .ﾄ ＿ ﾊ! {
.... ∨. !イ| ＞ /ﾍ|
よほど慕われてなかったら、 ﾘ、!f三≧＝-- r - '
まず有り得ないでしょうね。 ... ,r―――'´￣￣ヽ/ {
/ γゝz 〉￣￣｀ヽ
. / ゝイ ｀ー' .ﾍ
./ ／ ゛゛¨¨´ ＼ `､} '.;
/ ﾄ ／ ＿__ ＼. `､. }
ちなみに、家光が見舞いに来た日は、 . {. ／ ／￣. ' ﾞｉ, ﾞｉ____ ﾞ , `ヾ
実紀では三月三日、 ノ.. {, ,／ｉ ', |＿|. }, V.i .|ﾞ} ｀i |+`;ﾄ､
玉栄拾遺と諸家譜では三月二十日で、 ... ／ ｲ. ﾍﾍ 《 i `t;j. ,' ∨ ;/..} |}ﾘ_`ﾘ i
若干日付にズレがあるのですが、 /／ / ,.|. ﾍﾍ＿_{ | ===ｬ...i |-ｱ"ﾃ .j l}...f`ih|
..... ~. r‐ {.. / f~Y-､_ｫ;}i |ﾞﾄ-'｡.ﾘ. ﾝx,__x,r'j ﾄゞ;ﾘ l} | ：}:|ri
「正保三年三月、家光自ら宗矩を見舞った」 r ´￣)- `､ }: |: :| `;i.__| ﾋ__ノ '∨ `ｰ,'}＿丿.| ：:|ﾘj
..... ,..ム-‐ ' ,ノ, / ヾ | l .} ヽ、"" 〉 """ ノ彳/ ：|v
という点は変わらないので、 .. ／ 人 」t yt ./ﾙ､ ､`、 ".`､`ｰ､_ ´.ｲ､,j .,'./
この話では、どっちとも来たという . 〉／ v'´ " ﾚ't/ ＼入 `:ヽﾐ`､` .,.ｲ. / .:Y :/
設定にしてあります。 ...... イ 〈 ／ ´ `､ `､:`､ r'"`j ,.イ ./ ,.'.:/
（おそらく、日付的には実紀の方が .| i ⌒y `､ ：Ｙ#`‐ `~",.ｨ | l／",.,.：.〈,,. ‐¨ヽ
正しそうではあるのですが） ... Yヽ、 / ,￢/"¨`ヾ￣;;;;;;;;`､ ：:}ﾆﾆ=-==-"i__f＿＿,,：,,..,〉;;;;;;;|;;',
V ｀`ー‐ '´ .|i::::::::::::'';;;,;;;;;;;;;冫- ‐|￣`:亠T''"´:::」、 ￣''|-､;;;;;;;;|;;;;'l
`ー―‐V_, y|:::::::::::::::::';;;;;;／{ `ｰ--"､≡::ｰﾁｰﾄ-:::,'､ `ｰ―'''--ｰ;;;;;|;;;;;;}
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ } まあ、三月三日であろうと、
/ Y , ∨∧ ソ 三月二十日であろうと、然程違いがある訳でもないしな。
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ',
Vヽ 1 ≡ ≡ i∨i ! .}ヽ …どうでもいいが、七日に江戸から知らせを出して、
. / .| / 'ｿ /./ ＼ 京にいる医者を二十日までに江戸に呼べるものなのか？
| .人 ` 〜' ,/ /ノ __＞´
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ 「全力で飛ばせば、往復7日程度で呼べるようですが」
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉 なにそれこわい。
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| なお、比較すると若干違いがあるので、見舞いについての .|
| 玉栄拾遺と諸家譜の記述を比較用に載せておきます。 |:.｀:‐-､__＿＿＿
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ ｀ヽ
_＿＿__ l:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.::.. ヽ ｀ヽ
_,-‐－'´..:.:.:.:.:.:.:.｀‐-､_l:.:.:.:. .:.:.:.:.:... ヽ ヽ
_＿__,-－'´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.: ,-‐－-､_ :.:.:.:.:.:. ヽ ヽ
.,イ￣´´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.: ／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;｀－‐--､_＿_ヽ ヽ
／ｉ:ｉ:l ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ .／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三=ゝ
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.: ./;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;__,-－'´三三‐'´
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.. /;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三‐－'´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿ヾ´_＿,-－'´三三-'´
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:._,-‐－'´￣=_/￣ヽ､三三-'´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ＿,-‐'´￣三三三三,-'´___,-'´
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三三三-‐'´￣ "´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三三-‐'´￣
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´￣
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
lｉ:ｉ:l/三三三三-‐'´ | …確かに、違う箇所があるな ｜
.lｉ:/三_,-‐'´￣ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
【寛政重修諸家譜】
「正保三年宗矩病危きむねきこしめされ、三月二十日居邸に御渡あり。
久世大和守廣之、朽木民部少輔植綱、堀田上総介正信等
宗矩をたすけて御前に出、ときに伺公の人々を退けられ、剣術の奥義をとはせたまひ、
こふ事あらば憚ることなく言上すべきのむね台命をかうぶり、かの家臣一人御前に出べしとの仰により
野殿杢之助光則板縁に候す。このとき宗矩こたへてたつまつるは、某ことさらに恩遇をかうぶり、
萬石の列に加へらるゝ身にして、今また何事をかこひたてまるらむ。
もし病癒る事なくば家禄はことごとくおほやけにかへしたてまつるべきのあひだ、
三厳、宗冬二人がことはいづれもとも台慮にまかさるべしと言上せしかば、
そのこふところに任すべきのあひだ、こゝろをやすうし、養生をくはふべきむね御諚ありて、
なを杢之助にもこのことうけたまはりをくべきのよし仰をかうぶる。
そのゝち邸地の前をすぎさせたまふの時、御駕をとゞめられて病をとはせたまふ」
【玉栄拾遺】
「正保三年戌年、公疾。同三月二十日江都麻布日窪ノ邸、大猷大君入御。
公疾病甚ニヨリ、久世大和守広之・朽木民部少輔稙綱ノ肩ニ懸リ拝謁有り。
新陰流ノ奥秘御尋アリ(此書号曰御尋之巻)。
且願望ノ筋アラハ速ニ言上アルヘキ由台命再三也。
公恐歎シテ、愚臣児輩偏ニ奉台命無所残心(此時依台命家老野殿杢之助光則末座平伏）
唯願ハ柳生邑中一箇寺ヲ造立シ、亡父宗厳栗主(霊)を安シ、
幼児六丸ヲシテ永主僧タラン事、臣所願也云々。
大君点頭して還御アリ」
＞ ´￣ ｀ヾメ､三ミ､
ト..,,＿ _,,＞ ´ ヽ ヾ メヽ |!|ﾊ
`ー -- ィ''´ ', ',ヾ く// ! ／:.ヽ 一番大きい違いは、宗矩の最後の望みである、
./ .i | | ヾy} ／:.:.:,.:.:i 「柳生庄に寺を立て、六丸を僧とすること」が
, | | | | ト. { く:.:.:.／:.:.:ｊ 諸家譜の方には記述がないことか。
i ! .i |. } ,!ィf刃 ,!ﾉ / ヾ:.:.＜:.ﾊ
| ﾊ i!从ﾊ! '' ゞソ ﾊ / ＼:.:＼:.ヽ まあ、同じく諸家譜の六丸の項に
ヾ ﾏｿ ' '| | ＞-.､ ＼:.:＼＼ .「正保三年父がこふ旨にまかせられ」とあるから、
| ヽ' ' , - ;| |/ ／:.:.ヽ ヾ:.:.ヽ:.ゝ 単に端折っただけなのかもしれんが。
| ＞:.. ー≦ニ=ミ;:.:.＞ 二ﾐ= ､r==-､__
| __／フー 川_}∨/ ｀ヾ＼:.:.:.:.:〉
|/!/.:{ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} i ', ∨:.:.:.:./
',:.:ヾ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ ! ! }}:.:.:.:.｀:..=-＜
}:.:.:.-=:.:.:.:.:.:.:イ:ヽヽ ﾉﾉ=- ､:.:.:.:.:.:.:.!
,.．-―-．
,ノ ｀.､
/.: i ＼
あと、「剣術の奥義を尋ねた」とありますが、 .. /.:: .i : : : ﾍ
家光からの質問上の日付を見ると、 .... /,::::. i : : i: : i |ﾍ:、
二月二十三日なので、混同されたか、 i.:::ｲi :i : i: ivi: : :、
最後の口頭での伝授だったのかもしれませんね。 ﾉ/ . |V i:乂i vノiﾉ⌒丶
,．＝ノ个,.．<)==－．
…もう、支えてもらわないと、 .////ﾊ ハノｿ 〉:///ハ
起き上がることすらできない状態だったのは . //////r 入,く///////ﾊ
どちらの記述を見ても合致していますから、 . r-"/////i ソ 〉////////≡_
手を取って教える、というのは無理だったでしょうけど。 ’フ/////ﾊヽ ノ／/////////Z"
ｒ≡<ノ ソ 〉/入/ハノ V_
|,.．ｒ' ヽ ／::::::::::::::/〈¨”三|
_rv√У⌒Y^)､_
rﾑ＞´ ｢ ￣ ｀ ＜ )､
_ ∠ ,} ＼} あと、気になるのは、
／ z― ミヽ ヽ∠二)
/,ｨ ／ ＼ ﾊ///′ ・「家禄はことごとくおほやけにかへしたてまつるべきのあひだ
. // ! 〃 ＼ '/ﾊ . 三厳、宗冬二人がことはいづれもとも台慮にまかさるべし」
/ ' |/ ｨ / l ヽ ヽ ﾉl//〉
{. ′〈 | } ＼ } ! ﾙく ・「愚臣児輩偏ニ奉台命無所残心」
ヽ＞ヽⅥ ├-A ,Ａ-― | | //∧
. N ぇ≠ﾐヽ Nｨャ≠ｵ ﾙﾍ'//∧ とあることだな。
ノ￣￣￣}1 ｌﾄ弋ぃ>＼{ 弋ぃﾉ》 个ー―‐ ､ あれだけ柳生家を、そして柳生庄を守る為に懸命だった宗矩が
,ィ777辷}､_＿__ _lｌ ﾄ｀¨´ ｀¨´/| |＿＿_ﾉ辷ﾄ､_＿ いざ自分が死ぬ時になって、所領を手放すようなことを言うとは、
｢//////辷辷辷辷| | ゝ、 ｀ ｲﾉ| |辷辷辷ゾ'////ﾊ 何を考えているのだ？
＿_rﾊ/////////////ﾙ| l ヾ≧忌≦f／ | |/////////////{
,.'7////∧////////////ﾉ| | ＼}l{／ ﾉ |/////////////ﾄ､
. /////////＼/////////′从| ｀´ }从ト////／///／//∧
__-===一- ､
イ" ､ ￣ヽ
／ ,オ代 /芹7ﾄ､ヾ ＼
/ ／乂乂ﾋ込-丈乂乂乂心 ヽ
その点については、 ..... ./乂乂斗､乂乂乂砂⌒ヾ乂乂 ',
この後の本編で語られることになるでしょう。 . //乂/ ∨乂∨ Ⅶ乂ﾊ .',
,',ﾊ乂 从从 |乂乂l从 从}乂乂ﾘ ヽ
…そしてそれは、 ,',乂ﾒ}ﾊ- ､ﾊﾉ乂乂ﾄ､∠´ﾊ,{乂乂/ .＼
宗矩が家族とする最後の会話でもあるのです。 ,' ',乂イ ｲｾｭ ､乂乂/ィ戒ﾘ} ヾ〈 ヽ `ヽ､
では、戻りますよ。 ,' /イ | | |ヽ処ﾘヾイ" ﾞ㌢'} / | |乂＼ヽ | ヾヽｰ--==､
//ﾂﾂｌ 从| l ﾚ イl乂乂∨l l
/77ｯｯ| |从ヽ ┌ｰ ､ .ｿ / })|)|)|)|)ﾊ.|
イｨｲｲ | |ヾヾヾ＼ ヽ-‐' .／/ ／ /ヾヾヾl__,,,-ｰｰ ､
ｨ-､ ___ﾚ 从 l lヾヾｨイヾ |ヽ-イ /／／ /／'"´ ィヽ ヽ
／//フフフフヾヽ / ソ ﾂ { ヾ', |ヾ{┌ ￣￣二}8二辷 プ" / { 丶-
イ// レ´ ｲイイ辷ﾆﾆ/ //ぐ＜ ヾﾄ l彡 |'"ヽ / ',8 / | ヽ
家光が去った後…
／￣￣ ＼；
. ；/ ＼；
|ノ 三 ヽ､_ u |；
（＝）（＝ ）) | 行かれたか…。
|(人__）) ||i |；； じゃが…これでワシの憂いはなくなった…。
. ；| ⌒ ´ u. | .ありがたい…ことじゃ…。
ヽ /；
. ヽ /；
. ＞ く
；/ l ヽ；；
/ /l 丶 .l；
/ / l } l；
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´；
／ ヽ ｀ヽー
／￣＼
.|u.＾o＾ | との おからだに さわります
＼＿／ .はやく よこに なってください
＿| |＿
| |
|┃ ＿＿＿_
|┃ ｽｯ… .／u ＼ .…父上、今のお話は…！？
|┃ ／ ＼, ､／ ＼
|┃ ／ （ ○） （○ ） ＼ . ／￣￣＼
|┃ .| （__人__） u | ...... .／ .＼, ､／.＼
|┃ ＼ `⌒´. .／ / （○） （○） ヽ 所領を全て返上するとは、一体…！？
|┃ ／ゝ ィ ｀ヽ. ...... .| （__人__） u |
|┃ ／ ＼ .| ｀⌒´ .|.
,⊆ﾆ´⌒￣￣" y r､ ヽ ..... ヽ ./
⊂二、 ,ノ──-‐'´| | l" | .. ／.ゝ ノヽ
|┠ ' | l/'⌒ヾ ./ .ヽ
／￣￣＼；
／_ノ 三 ／ ＼
；| (（＝）（○）). |；； .…今の話…聞こえておったか。
. | (（__人__）.||i│ 無論…理由がなければ…あのようなことは言わぬ。
| u ｀⌒´ |；
；|. u | …じゃが…それを語るには…
. ヽ /； ワシの体力が…持たぬ。
ヽ / 今少し…眠らせてくれい…。
. ＞ . く ；
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l；
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
_／ ｀ ヽ__ `ー'´{；
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿_
／ ノ ＼＼ わ、わかりましたお。
／ （●） (●）＼ では、十兵衛たちは下がりますが、
／ ∪ （__人__） ＼ 起きられた際には、その訳をお聞かせくださいお…。
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) 「…うむ」
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
／￣￣＼
／::::::: ＼ /
/::::::::: （○）（○） 杢之助。
.|::::::u::: （__人__） 父上が目を覚まされたら、
.|::::::::::::: |r┬| | すぐに僕たちを呼ぶように。
ヽ::::u::::::: `ー'./
/::ヽ::::::::::: ノ …六丸もな。
/:::: く
|::::: ＼
|:::: ヽ、二⌒)
／￣＼
.| ＾o＾ | しょうち しました
＼＿／
＿| |＿
| |
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃ ＜では、失礼しますお…。
|┃┃
|┃┃ ＜…おやすみなさいませ。
|┃┃
|┃┃
|┃┃ 三
|┃┃
|┃┃ …ﾋﾟｼｬｯ
|┃┃
|┃┃
／￣￣ ＼；
/ u. ＼
|ノ 三 ヽ､_ |：
（＝）（＝.）))ι. | …杢之助。
(.(人__）))||i .|； すまぬが…後の事は頼む。
ｌ_⌒´ .|
. (_ ｀ヽ、 u ./ .万一…わしの目が覚めなんだら…
｀＼ ＼＿__く、 その時は…。
. / l ＼＿＿＿）；
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l；
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣＼
.|u.＾o＾ | …わかって おります
＼＿／
＿| |＿
| |
:::::::::::::＿＿:::::::／ ヽ、
:::::::::::::::／ 三ゝ- ヽ ヽ、 …うむ…すまぬ…の……。
::::::::::::::::/ ノ::::::::::（ー）＼ 〉
:::::::::::::::::::::: (（ ノ ） ,_）).、 ／
:::::::::::::::::::::::::::,ヽ ｀ ((（＿,ｲﾉ. ＼ ／
::::::::::::::::::::::::::::::::／ ＼ u. ー´ノ. ,- ､ｒｰ 、
:::::::::::::::::::::::::::::/ ＼ . u. ｌ /
:::::::::::::::::::::::::::::.. ＼ ノ ノ
:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 , ＞－ ｒ'
::::::::::::::::::::::::::ヽ、 ／:::::| ／⌒´
::::::::::::::::::::::::::..... .....:::::::::ｒ゛￣´
┌───────────────────────────┐
│ その後、宗矩の意識は戻らないまま、日は過ぎていった…. │
└───────────────────────────┘
.
＿＿ ＿＿＿ (⌒'⌒)
／ ＿ ＼´ `ー- ､ （ ｀)
, ／ / ＼ ヽ´ ￣￣￣ ー- ィ´ヽ 乂___,ノ
/ ／ {_,,..ィ＼!￣￣￣ ー- i彡 イヾ-､
/ / ／ ,へ ｀ヽ ∨ヽ という訳で、今日はここまでだ！
/ / ./ ヾﾐヽ. ∨ / ∨{ 冒頭に続いて、せめてもの癒しの余の入浴シーンだぞ！
, / / i ', V |_} ありがたく思うがよい！
, / ,: i 、 .| i i | !ｿ
{ ! i | ヽ. ハ |､ .|／ | .| |／ ハ …別に>>1が風呂入りてぇとか思ったから
|! j∧ ﾊ＼ ', i | メ |ハ ト.! ! ﾑ/ 適当に見つけたAAを貼った訳ではないぞ！ないからな！
| / ', i三三 ＼ﾄ､|≦三三 | | ム'
( ⌒ ､ iヽ{ , , , , , , | | /i:.:|ヽ ,.r'⌒ヽ.
（ ﾉ |〈ヾ | !／|::.:.:',. ヽ (´ ｀)
￣ | ヽ.. ＼／ ノ| ;.:.:.||:.:.:.:乂}} 乂___,ノ´
,. ´ | , ! `'' ーt--－ イ ! .;￣ ｀ ＜／
.二二二二/ ｀| i | , | / }二二二二二
,: |ﾊ ソ У ､. r!/ﾚ' -/ ,
,,.:./ / 〉′ / ∨ / /
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,,'': .: .: :;,'' '';,: .: :. : ';,.. : .:: .:. .,;′ ..,'':. :.: .:,;' :.: : . ＿） .＿） ＼
もしこんな時間にまでお付き合い頂けてたならば、
ありがとうございます＆御疲れ様です>>ALL
先週の時点である程度は書けてたので、
今回は予定の時間でいけるかなーと見込んでたのですが、
思った以上に手間が掛かってしまい、こんな時間に。
明日が祝日でなかったら無理な芸当でしたが、ともかく投下できてやれやれ。
さて、今回は鍋島元茂への家伝書授与と、
家光との最後の別れについての話でしたが、一通り書けてほっとしました。
「葉隠」に宗矩の話が結構載ってる理由についても書けたのが個人的には満足ポイントで砂。
あと、別件ですが、元茂宛の別の伝書(玉成集)が随分マズいことになってるそうで、なんとかなってほしいところ。
（紹介文で「乱れ花押」とあるのは家伝書と混同してるだけの模様）
【柳生宗矩の玉成集(柳生新陰流極意) 】
https://www.youtube.com/watch?v=09pPIDypmsI
話を戻しますが、どうにかここまで書けたので、
次回が「その68」の最後であり、とうとう宗矩が亡くなる訳ですが、
その前に、家光との会話における宗矩の真意についての解説も含めた
家族との最後の会話があるので、結構な量になりそうですが、
なるたけ早いとこ投下できるように頑張る所存でアリマス。
最後に、現状の解説役投票状況と訂正をば。
【その69解説役投票状況】
4票 ： 天龍（艦これ）、龍田(艦これ)
2票 ： 佐々木(ハルヒ)
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）、カリオストロ(グランブルーファンタジー)
.キル穂(2ch)、四方茉莉（sola)、アナザーブラッド（機神飛翔デモンベイン）
【訂正】
>>144
【誤】あ奴は松平松平家の家中の身の筈じゃが…。
↓
【正】あ奴は越前松平家の家中の身の筈じゃが…。
>>246
【誤】武田道安信重（たけだ どうあん しげのぶ）
↓
【正】武田道安信重（たけだ どうあん のぶしげ）
それではではー。
この主従は本当に息が合ってたんでしょうねえ
そして、大名としては厳しいとみたのか
まあ、まだ大名の取り締まりは厳しい時期ですから
いよいよの刻が迫ってきて、なんともはや…感慨深くもあり
名残惜しさと先の待ち遠しさとが混在するわ〜
こればかりはどうしようもないですからねえ・・・
ほろりと来ましたわ。
所領を全て返上かぁ
息子たちにしてみればまさに晴天の霹靂ですね
でも長いこと大目付として他家の家督相続後のあれこれをも見てきたであろう宗矩にとっては
むしろ倅たち含めた後世の柳生家のことを考えればこその配慮という気もするな…
ＳＡＭＯＮの「尻一つで！！」とかから見ても、
「破格の厚遇を他の大名に疎まれないように」
っていつも気にしてた宗矩らしいというか。
正直やる夫に刀以外の事が出来る気がしないからなぁ
所領返上の件についてぜんぜん知らないので、次回が待ち遠しいです
そういえば、なんで活人剣は、「剣」で、殺人刀は、「刀」なんかな
活人刀ではいかんかったのか
ご教授ありがとうございます。
そうなると、なぜ禅では、活人「剣」で、殺人「刀」にしたのか気になりますね。沢庵和尚に訊きたいところです
出典は宋代の碧巌録だから沢庵和尚に聞いても仕方がない
つか、禅宗は言葉を重んじないから、そんなクソみたいなこと気にせず座禅しろとぶん殴られて終わりだよ
わざと剣と刀という別のものにしてあるという解説も存在するが、
日本人は禅語を深読みして理屈を付ける癖があるのでその類かもしれない
そもそも禅語に解説付けるほど愚かなことはないので
「こまけぇこたぁいいんだよ！！」かw
ぶっちゃけ、神か悪魔かマジンガーでもいい
そんなクソみたいな部分に拘っても悟りは開けない
そんな暇があったら座禅しろ
「毒矢が刺さってる時に矢の形状とか気にしてもしょうがないだろ、まずは毒矢抜けや」と言っているからなあ
家康の命でゲヒ暗殺に立ちはだかった宗矩
ゲヒ、立ち合いを了承するも、
王選手のマネ（ただし右打席）をかまして、
宗りんツボに入って隙を見せる。
その隙に勝利し、さらに756号を打った時のジャンプポーズのマネをするゲヒ（老体）
宗矩とは分からずに「剣術にはげんだよい息子だが、少しは謀反気ないとだめよ。センスはあるのに」
と立ち去るゲヒ
「敗北」を知られてはいけないため、泣きながら部下に刀を向ける宗矩
……何書いてるかわからんだろうと思うが、別に与太じゃないんだ……
上人間に言われたことだけやってる人間だと器が狭まるし
さて、次回について、いつも通り明日の日曜(7/26)21時からを目標にしてますが、
今回は間に合えば、くらいの感じで見て頂ければ幸い。
（まあ、いつものことじゃねえかと言われると、ぐうの音も出ませんが）
次回はそれなりに伸びそうなので、時間かかりそうですし。
すみませぬ。
あと、今週のへうげにおける宗矩くんVSゲヒ殿は
なかなかナイスな展開で、何気に新陰流の枢要である「表裏」も入れ込んでおり、
これ、山田先生も調べた上でやったなら大したもんだと思うところ。
黒一色の目に光が入ってたので、異質な人物としてのキャラは消えたようですが、
できればまた1度くらい出てきて、へうげ版「きれいなむねのり」を見てみたいで砂。
それではではー。
とりあえずのんびり待っとりま。
変わってるのねー。
で、１の人に報告をしなければならないと思ったので書く。
……先日荒山徹先生にお会い出来たので、サインいただいちゃった（てへっ♪
これからも朝鮮ラブで行くのか、
クトゥルフ書いたりしてるから、
「伝奇幻想もの」よりに行くのかとか、
サンチョル教授の今のお気持ちはちょっと聞いてみたい。
あと一度面とむかっていいたい
「あんたバカじゃないの！（褒め言葉）」
「戦う手段・勝つ方法にこだわりすぎたらいかんよ(究極的には政治的に勝つとかでもいいんだよ)」みたいな教えってあるのかね？
「無刀って言っても刀取ることに拘るな、要は切られなきゃ良いんだよ」
交友も空気読むのも全部兵法、だから治国平天下の剣としても使えるってのが兵法家伝書の主張だから、
そのものズバリを説いてると思うが
341 名前：やる夫で学ぶ柳生一族（外伝その３・前編１） 投稿日：2009/09/13(日) 23:04:43.20 ID:i8VajmY0
|￣￣￣￣￣￣￣~|_| 『又友に交りて、はじめ終りたがはざるも、
| .＿ .|_| ..... 機を見てなす所なれば、兵法の心ならざるにあらず。
| |殺| . |_| 一座の人の交りも、機を見る心、皆兵法也。
| |人| . |_|
| |刀| .|_| ..... （中略）
|. ￣ .|_| .....
| . .|_| . 実に事はかれども、理は一つの物なれば、
| |_| ..... 天下の事にあつるともたがふべからず。
|＿＿＿＿＿＿_＿.|_|
└───────┘
先週はまず無理だろうなあと先以って宣言してましたが、今週はどうなるやらと。
とりあえずいけそうなら、明日というか、本日21時を目標にしたいところ。
なるたけ頑張ってみまする。
>>297
それは羨ましい＞荒山先生のサイン
というか、確かにスレのURL変えてなかったので補足をば。
【朝鮮伝奇小説家・荒山徹を語るスレ9】
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/korea/1326129643/l50
まあ、しかし、今更の話とはいえ、
専スレが一般書籍板でなくハン板にあって、
しかも歴史・時代小説スレよりもスレ数が上ってどういうことなの…。
なんか変な時間になってしまいましたが、どうにもならずで、すみませぬ。
せめてという訳でもないですが、いっこまとめたのであるのでそちらでも。
【「活人剣」と「殺人刀」の変遷】
http://togetter.com/li/854939
既にスレでもある程度語ってるお話ではありますけど、
活人剣・殺人刀(あるいは殺人剣)の変遷について書いたネタのまとめでアリマス。
よろしければー。
ご紹介ありがとうございます。
「殺々三昧、活々三昧」って境地は、すごい……。ただ、この境地は、あこがれるというより、怖い……。
3週間経過であり、流石にそろそろ更新したいところ。
目標自体は毎度の日曜(8/10)21時に据えて、なるたけやってみまする。
よろしゅうです。
またこんな時間の連絡で非常にアレですが、
結局、今回もダメだったので、次に廻す所存。
多分、来週には何とかなると思うのですが、ともあれすみませぬ。
ではでは。
まあ、クライマックスも良い所だからねぇ・・・。
ご納得いただけるまで推敲して頂ければ〜。
本日コミケ2日目であり、このスレを読んでくれてる方の中でも、
参加真っ最中の方もおられると思いますが、
当方は夏休みも相まって、生活時間帯がgdgdになっており、今から寝まする。_(:3｣∠)_
とりあえず、半分までは進んだので、
起きた後、残り半分仕上げることが出来れば投下できるかなーと。
目標は、いつも通り明日の日曜(8/16)21時ですが、
それが駄目なら仕上がったところで投下という塩梅でアリマス。
よろしゅうですー。
よろしゅうです。
,. -‐…‐- .,
-‐ｧ／ 丶＼
/ ＼__、
/ ＼｀ …遂に、「この時」がきました。
,厶 i⌒｝
｝ ,i:、 ,: 八 さあ、始めますよ…！
ｊ／八丶 ,ノ}rﾍ⌒
,ｘf'⌒ｱ＾ｰ く}ﾉ＾iト..、
/.:.:.:.:.:｛＼ ノ ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.`、
__,/.:.:.:.:.:.:.,＞ -く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.__,
_).:.:.:.:.:.:.:.:.｛ （ ノ ）.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i（__
⌒i:.:.:ｨｘ:._.:ﾉ、_,.ｘく.:.:.:.:.:.:.:.:.:、_,.r'⌒
'⌒厶.,（ ‐=彡' ﾉ、ヘ ／-‐=〔_,
_j___／｛_ ,.ｘく _/「￣___｛
〈___｛ __ ／¨”￣ ｛ Ｔ ___〉
ｙ'^ '⌒）.,_ _,.. -‐ ＼ﾏ⌒'ﾏ
／ｊ__ . イ ／;ﾍ∨/ﾍ,
_｣ '´ __／‐- -‐ ／ ∧∨厶=､
｛ 'て ∧ ／_,∧くnn /
＼｛ / ｛≫ｘ.., ___, _,.-‐=ﾆｱ^,｝㏍{
（_ ^辷__)il}ー ＜-:.´.:.:.:.:.:.:く ∧⌒ｈ
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×××××××××××××××××××
──家光との最後の別れを済ませた後、宗矩は眠り続けた。
時折、目を覚ましはするが、その時も、意識は朦朧とし、
とても話ができるような状態ではなかった…。
.:.:.:| |.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|||.:.:.:.:.:.:0|| |.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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.＿| | |／ ／ _ノ ヽ_＼
.／| | | . ／ （ー） （ー）＼ …もし、このまま父上が、
. | l／ ｌ^l^lｎ ⌒（__人__）⌒ ＼ 目を覚まされなかったら、どうするお…？
.／~ ヽ L |r┬-| u .|
ゝ ﾉ `ー‐' . ／
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （－） （－）ヽ …家督相続そのものについては、以前より
.| （__人__） | 兄上が嫡子ということで届出は出ておりますし、
.| u. ｀⌒´ | .家中・外向のどちらにも、既に連絡は済んでおりますから、
. ヽ ｎｌ^l^l .問題はないのですが…やはり、あのお言葉が気になりますね。
/ ヽ | ﾉ
. / ヽ く
/ /／ / // | |＼
/ / ／ / |＼| | ヽ
/ / / / | | |
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼ …兄上。
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂 僕、僧にならなきゃいけないの？
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '.
|＼| | ///////弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' /: :|／ :丿 _:丿丿
{ ＼ﾄ､＞ ` ｰ _厶ｨ : :／ . : :丿 〈
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
〈 | ||{iﾉ/ 八: : :_ノ/ /
│ 八. d/:::∨ : :/´ノ { __. -‐/|
l /:::::/{＞＜} 丿 //|
│ ∨ :::/／: :/リ / ,／´丿
＿＿＿_
／ ＼
／ -‐´ ｀ー＼ .…それが父上の御意思だお。
／ （●） （●）＼ 内々の話ならともかく、上様に「最後の願い」として
| （__人__） | 伝えられれたのだから…これはもう決まりだお。
＼ ｀ ⌒´ ／ 変えようがないお。
> ー‐ <
. / ／￣彡ﾐヽ、
/ ヽ / / ヽ ヽ
ヽ. Ｙ / | |
ヽ ノ ヽ ノ
／￣￣＼
／ ＼
/ _ノ ヽ_ ヽ
.| （－） （－） | …以前、芳徳寺の住持を誰にするか伺った際、
| （__人__） .| 困ったような顔をして、答えを濁しておられましたが、
ヽ ｀ ⌒´ / .あれは、六丸を住持にするかどうか、迷っておられたのかも
/ ヽ ノヽ しれませんね…。
./ / ∩ノ ⊃| |
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
／ ＼
／ _ノ ヽ_. ＼ 何にせよ、この件は十兵衛たちも初耳だお。
／ （●） （●） ＼ お言葉通り、お前を僧にするにせよ、
| （__人__） | .どの寺に入れて、誰を師とするかについても、
＼ .｀⌒´ .,／ 父上にお聞きしなければいけないお。
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 父上が目を覚まされたら、
/ ／ r─--⊃、 | お前も呼ぶから、そのつもりでいるお。
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
/ / ／ / ＼| | ＼
/ | |＼ ＼ ヽ
| | / / / | | ﾄ Ｖハ
| / , |│ |／ |
＼|/ | | |八| `ト- |ｰﾍ | |八
| l | |__ 厶イ＼ | |ﾊ斗劣ﾄ | | |＼ …わかったよ。
| | ｌ | /斗劣ﾄ､＼| | _）:j | }|/| | |
Ｎ│ Ｖ〃_）:j | ＼リ 乂 ソ | |i八_
|人 ﾚ小. 乂 ソ ｰ ﾘ ﾘ＼ ＞
|丶 ＼ゝ ｰ ' ::::: 厶イ| ∨
八 |＼___＞::::: ─ .厶 ﾉ 〉〉
⌒ ﾞV人 込. イ ﾉ ／
/＼ ＼∨≧=- _,. {入 ﾉ く＼
| / ハ 〈 У ﾉ 〉ハ
| | ⌒ア｛＼〉 _人 ＼У／} │
─そして、正保三年、三月二十五日。
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::::.:::.. ....... .....:: .. ...:: :.... .... ....::::
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:::::...::: .........:::: :...... ./ ヽ ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::...
:::::.. ...: :.... .::::..... ...:::.. l ..... ...:::.. ... ....: ::::... .:::::::
::::::::::::.:::.........: ::... .. ヽ / .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..
:::::. :. .:::::: ::.... .::::..... ` ｰ--‐' .... ...:::.. ... ....:::::......:: :::
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:: :::. .:::::: ::.... .::::..... . :: :.. . ... :. .::::: ::.... .::::..::::
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
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//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
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| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |││││││││││││││││|| ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼／＼／＼／＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| ||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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────/￣￣￣／￣￣＼￣￣￣ヽ────
:i ／ _ノ 三ヽ､_＼ i
| | .(（ ＝）（ ●）).| .| も、杢之助…。
|＿＿_|.u (（__人__）) │.＿_|
.| | .｀⌒´ .| | おるか…？
| i i u.|
ヽ /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
×××××××××××××××××××
て
. ／￣￣￣＼ そ
..... ／ ＼.
| u .^ ^ | との…！
| o u .|
＼ ／.. ここに ひかえております。
∥＼＿＿＿／
..,.,r''"`ヽ、＿,,,,.,.,.,ノ ヽ
ハ､,,__ ﾞヽ ヽ、 i ｀ヽ ﾞi
…数日振りに、宗矩は意識を取り戻した。
────/￣￣￣／￣￣＼￣￣￣ヽ────
:i ／ _ノ 三ヽ､_＼ i
| | .(（ ＝）（ ●）).| .|
|＿＿_|.u (（__人__）) │.＿_| …皆を、呼べ。
.| | .｀⌒´ .| |
| i i u.|
ヽ /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
×××××××××××××××××××
＿
／. "'- ､
／. ／￣＼ . ヽ はっ、ただいま
_,ｲ __ | ＾o＾ | 丶
{__ ｲ´ ＼＿／ ヾ
.ﾞ´ ｀ ｔ イ´ ⌒ / .ｉ
／ ｉｰ - { ./ {
／ .､. .} ｨ' ヽ
.__ノ ,ヘ. ｉ .ｉ ∧
.／ ＞'´ ￣} .{､ ∧
./ .／´ .ｉ } ヽ .ｉ
／ .,／ ｉ ｉ {ヽ..__／
.／ ∠ ｉ ｉ ヽ.＿}.. _,ノて
{＿＿＿__ﾉ __,ﾉ ｉ . ／＾Ｙ＾＼
'‐‐{_ｴ_}_)つ.. _,ノて. |
／＾Ｙ＾＼
|
…そして
／￣￣＼
／_ノ 三 －_＼
.| (（●）（●）). | …皆、揃ったな。
. | (（__人__）.||i│
| ヽ .｀⌒´ / .|
|. | | |
. ヽ /
ヽ /
.＞ . く
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
.... ／￣￣＼
.... ／ ─ ─ ＼
／￣￣￣＼ ..... / （●） （●） ヽ ………。
／ ／ ＼ ＼ .| u . （__人__） .|
／ （●） （●） ＼ .. .| ｀⌒´ |
| （__人__） u | ヽ /
＼ ｀ ⌒´ ／ / ヽ ノヽ
／ ＼ / ヾ
.. / l ｌ/ l ヽ l l ヽ
... / ＼ｌ ､ l l l／ l
.. ｌ ｌ l l l ､ l l l l l ト.､ _. . _ .ィ7´
ｌ l ｌll l≧从 ヽ,ｨｌ/l从｜ ｌ l l ._}__i}＞'".: : : : : :｀ヽ /
l l. l ｲ氏心｀ヽ / 芹心 l/ / . l l . 〉 .: .:/.: : :/: :}: ﾊ: :ﾊ
l人ｌ 人処ソ '処ソ // /l／l/ . ′i: /: : :./: : :|: :.}: : ::. ………。
. ﾚl弋z､:::. ::: /／ /∧ ...... . { 从:{从-{｀ヽ人:ﾉ: : : i
ヽl､lヽ -- .u ノ/／/／l ...... .,.: /: : |《笏 笏》|: :从
／lヾ ＞ _ ＜,r'' /＜ノ ／. /: : ∧. ' u.∧.:′:.、
(､ l ､ l ,'／／} ) . ／: : :/: : /:j介ト ￣. ｨ介//: : : i｀ヽ
／￣＼
.| ＾o＾；| ……。
＼＿／
＿| |＿
| |
.／￣￣ ＼
/ u. ＼
.|ノ 三 ヽ､_ | …最初に申しておく。
（●）（＝.）))ι. | わしが死ぬのは、この一両日中であろう。
(.(人__）))||i / .| 自分の事じゃからな…わかる。
. ｌ_⌒´ .| .|
(_ ｀ヽ、 u / 故に、今から話すことは、
＼ ＼＿__く、 わしの遺言と心得よ。
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
.＿＿__
／ ＼
／ .:::::＼i||i／＼ ……っ！
／ .｡<一>:::::<－>。 承知しましたお…！
| （__人__） .|
＼ ｀⌒´ ／
／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ＿つ.;.
／￣￣＼
／_ノ 三 ⌒_＼
.| (（＝）（●）). | …まず、お前たちが気にしておったであろう所領返上の件じゃが、
. | (（__人__）.||i│ あれを申し上げた理由は、わしが亡くなった後、
| ヽ .｀⌒´ / .| 起こるであろう柳生家への批判を少しでも減らすためじゃ。
|. | | u |
. ヽ /
ヽ /
.＞ . く
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼ …柳生家への批判、といいますと…？
| （__人__） u |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
.／￣￣ 丶
/ .u .ヽ
| ノ'.三ー､.| …わからぬか。
. .| .（－） （－）.| そもそも我が柳生家が諸侯の列に並んだのは、
| ＼ .(__人__）|i| わしが、上様より格別の計らいにて、お引き立て頂いたからじゃ。
| .| ｀⌒´ .|
.ヽ .i / .わし一代の間であれば、
. ヽ / 上様のお引き立てであるが故、文句は出ぬ。
.＞ く それに、わし自身、相応の働きをしてきた自負もあるしの。
/ l / /i
/ /l ./ / .l …じゃが、お前たちは違う。
丶ヽ、.／／ ｌ
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿_
／ ＼
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼ ………。
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／
ノ ＼
／´ ヽ
て
／￣￣＼ そ
／ u. ノ ＼
/ （ ●）ヽ
.| （__人_） （…ああ、そういうことか…！）
.| u .｀⌒ﾉ
ヽ ./
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
／￣￣＼
／_＼.三.／_＼
.| (（＝）（●）). | 譜代の家としては、新参である柳生家が
. | (（__人__）.||i│ 諸侯の列に並んだことを妬み、不満に思う声は、いまだある…。
| ヽ .｀⌒´ / .| ましてや、功績のないお前たちの代となれば、尚更じゃ。
|. | | u |
. ヽ / …故に、一旦所領を返上し、
ヽ / .上様から改めてお前たちに所領を下して頂く形とするのじゃ。
.＞ . く
；/ l .ヽ .今、お前たちに働きがなくとも、
/ /l 丶 l 上様御自らの御裁定であれば、
/ / l 丿丿 これに異を唱える者はおるまい…。
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿_ て
／ u ＼ そ
／ ＼ ／＼
／ し （○） （○） ＼ そ、そういうことでしたかお…！
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
/ ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （－） （－）ヽ …その場合、所領の分割は
.| （__人__） | 上様の御裁量次第、ということになりますね…。
.| u. ｀⌒´ |
. ヽ ｎｌ^l^l
/ ヽ | ﾉ
. / ヽ く
.／￣￣ ＼
/ u. ＼ …そうじゃな。
.|ノ 三 ヽ､_ | 流石に、名字の地である柳生庄が
（＝）（＝.）))ι. | 本家の所領から外れる事はあるまい。
(.(人__）))||i / .| そこは、汲んで頂けるはずじゃ。
. ｌ_⌒´ .| .|
(_ ｀ヽ、 u / その上で、一番望ましいのは、
＼ ＼＿__く、 十兵衛の本家が大名の格を維持し、
. / l ＼＿＿＿） 且つ、主膳の分家にも相応の石高を頂けることじゃが…。
/ /l { 今の所領を分割してとなると、
/ / l } .本家の石高が、一万石を割ることもあるかもしれぬな…。
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿ て
／_ノ ヽ＼ そ
／ （○） （○） ＼ そ、そんな！
／ u （__人__） ＼ それじゃ旗本落ちじゃないですかお！
| |i!i!i!i!| u | .もしそうなったら、十兵衛はどうすればいいんですお！？
＼ u |;;;;;;;;;| ／
／ ｀⌒´ ＼
(<<<) （>>>）
|、 i、 ,i /
ヽ＿/ ヽ__/
| |
／￣￣＼
／_ノ 三 ／ ＼
.| (（＝）（●）). | …それが今のお前に対する、
. | (（__人__）.||i│ 上様よりの評価と思い、奮起せよ。
| ヽ .｀⌒´ / .| そもそも、わしがお前と同じ40歳の頃といえば、三千石の身じゃったのじゃ。
|. | | u | .お前は、自分があの頃のわしより働けていると思うのか？
. ヽ /
ヽ / .…じゃが、もし、大名の格式を維持できたのであれば、
.＞ . く それは格別の御沙汰と思い、尚更忠勤に励むのじゃぞ。
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ わ、わかりましたお…。
／ /⌒) ⌒ﾟo ＼ （でも、やっぱり大名の格は維持したいお…）
| / /（__人__） |
＼/ / ｀⌒´ .／
＿＿
. ／ ｀v─- 、
. / ＜、
l .／ﾚ'＼ ＼ 石高など低くていい…。
| _ ,ｨノ─- ､｀ﾆ>､｢ むしろ、大身に成らんとする欲…これがまずい。
|. { rl | ＝==｡ く
| じ|.| u ｀二 _ ＼ いいか、石高なんざ低くてもいいんだ。
| ﾊl r─‐' ‘ ‐、-' 実際に、幕府の中枢で己の才を縦横に振るう…！
,.へ / ヽ ｌ ｀￣￣｢´ それでいいじゃねぇか…！
. ∧ ＼ ＼ 「´
/ ＼ ＼ >､__j たとえ小身の身でも…熱い小身なら上等よ！
＼ `く
. ＼ ∧
本多佐渡守正信
（ほんだ さどのかみ まさのぶ）
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
○
о
｡
＿＿
／ _ﾉ＼
/ (（一） …かつて昔、本多佐渡守様が、
| (（__人） 身の程を越えた加増を受けてはならぬと、
| ＼ . ｌ 跡継ぎである上野介殿を強く戒められたことがあったが…
. | | | 今更、それを思い出すことが増えたのう…。
. ヽ .i ﾉ
ヽ /
/ ヽ
| |
|. |
／￣￣＼
／::::::: ／ ヽ
/::::::::: （－）（－）
.|::::::u::: （__人__） （本多上野介様と言えば…一時は年寄として十五万石を所領したものの、
.|::::::::::::: |r┬| | 大御所様の御不興を買って改易、死ぬまで幽閉されたお方か…。
ヽ::::u::::::: `ー'./ .…確かに、ここは上様の御沙汰に従うのが、何よりなのかもな）
/::ヽ::::::::::: ノ
/:::: く
|::::: ＼
|:::: ヽ、二⌒)
尾張なんて500石なんやで。
| ゝ､ 二三三三三三三三三三三二 _,, -':::::::::::::|
| __`＞､::::::三三三:i!::::,ｨ三三三:,,ィ二＿ :::::::::::::::| …故に。
| / , -＼_,,_,,ｨ'"ヽ'´⌒ヽ>‐,／ ,-‐ ､ ｀ヽヽ:::::::| よいか、十兵衛…！
| ii |:::::･::::|ヽi!::::::::::::::::::::::､,/ |::::･:::::| //::::::::l
i ヾ ､ .`ー‐' ﾉ,'::::::::::::::::::::::ヽヽ `ー‐' _,／/::::::::::.| .柳生家を…そして、柳生庄を守るのだ。
i ヾ-ー‐‐ ':./::::::::::::::::::::::::::: ヽ::::￣iiiiiiiiiiiiiiii::::::::::| 御流儀たる我が兵法も絶やすな…！
', ::::::::::::::://::::::::::::::::::l::::::::::::::::::',ヽ:::::::iiiiiiiiiiii::::::::::i
i ::::::::| .!::::::::::::::::::人::::::::::::::::.! |.:::::::::iiiiiiii:::::::::.i それがお前の、柳生家の当主たる者の務めと知れ…！
.i :::::＼＼＿＿/ ヽ＿＿././:::::::::::::::::::::::::::i
,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､
／ ＼
／ ヽ、, i|||i .,／ ＼
/ ( ● ) (●) '; …承知しましたお。
/' ／ ＼ ';
/ u. （ 人 ） i 十兵衛、柳生家の為、我が流派の為、
| ｀￣⌒｀￣´. ! 全霊を以って、務めますお…！！
'、 ｀￣ ´ ／
＼ <
／￣ﾞﾞ'''‐‐‐----- ＼
.／￣￣￣丶
./ .u .ヽ
| ＼ .三 ／. |
. .| (（●） （●）) | …うむ、
| . (.(__人__）)|ii | くれぐれも、心するのだぞ。
| ＼ ｀⌒´...／ |
.ヽ .| | / .上様がお前を御自身の御指南役にすることはあるまいが、
. ヽ. / .そこは気に病まずともよい。
.＞ く 年下の、しかも相弟子であるお前を師とすることは、上様も是とはされまいしな。
/ l / /i
/ /l ./ / .l 肝心なのは、竹千代様(家綱)が剣を御習いになられる時こそじゃ。
丶ヽ、. ／／ ｌ それまでに、どのように御指南するかを考えておけ。
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
.＿＿__
／ ＼
／ ＼ /..＼
／ （●） （●） | …わかりましたお！
| （__人__） .|
＼ ｀⌒´ ／
／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ＿つ.;.
, --────-- ､
／ ＼
／ .三三三 ﾉL ＼
／ l .三三 l ⌒ ＼
／ u. ノ: 三三三.ヽ u ＼ .…あとな。
. / _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;::: ｀丶、 Y .もう昔からずっと言ってるにも関わらず、
｜ ／ ／￣＼ ＼:;;;;;;:／／￣＼ ＼ | まるで守れておらぬ故、期待はしておらぬが、
.｜ ｜ |. ○ .| ,|:;;;;:| |. ○ .| ｜ | .念のために、言うだけ言っておく。
| ＼ ＼＿／ ／::;;;;::＼＼＿／ ／ |
.| ,／ :::|:: ＼ | 「 酒 は 控 え ろ 」
| ｜｜ ｜ ｜ | |
| ｜｜ ｜ | ｜ | …もう飲むなとは言わん。
.| 丶 ＼＿＿／＼＿＿／／ | せめて量を減らせ。
|. | トエエエエエイ | | 飲む回数も減らせ。
.| i '.{ :l } i .| 今のままだと、長生きできぬぞ！？
| u i { :l } i | 酒は控えろ！よいな！？
丶 > { } < /.
＼ ( `ｰ一一 ' ) / .大事な事だから二回言ったからな？
＼ ∧ u / ／
ヽ ／
＿＿＿ わ、わ、わかりましたお！
／ .u ＼ せめて一日四回程度に留めておきますお！！
／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒).:::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （○） （○）ヽ
.| （__人__） | （アカン）
.| u. ｀⌒´ |
. ヽ ｎｌ^l^l
/ ヽ | ﾉ
. / ヽ く
. ／￣￣ ＼
/ ＼
. |ノ 三 ヽ､_ u | …ホント頼むぞ。
（-‐）（‐- ）) .| せめて跡継ぎを作って、その子に印可をやれる程度までは
|(人__）) ||i / | 生きてもらわねば、お前に家を継がせる意味がなくなるしのう…。
.| ⌒ ´ | | 今度こそ男子が得られるように、祈願もしておけ。
.ヽ u. /
. . ヽ /
＞ く
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼ …気をつけますお。
／ （ ―） （―） ヽ あと、祈願の件は広徳寺の和尚に相談してみますお。
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< 「うむ」
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
／￣￣＼
／_ノ 三 ⌒_＼
.| (（＝）（●）). | …さて、十兵衛への話はこれでよい。
. | (（__人__）.||i│ 次は主膳、お前じゃ。
| ヽ .｀⌒´ / .|
|. | | u |
. ヽ /
ヽ /
.＞ . く
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣＼
／ ＼ ./＼
/ （●） （●）ヽ は、はい…！
.| u. （__人__） |
.| ｀⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
. ／￣￣ ＼
/ ＼
. |⌒三 ⌒ u | …まあ、そう身構えるな。
（-‐）（ ●）) .| 今更、特別なことを言う訳ではない。
|(人__）) ||i / | 文武共に精進を怠らず、兄を支え、家を盛り立てよ。
.| ⌒ ´ | | それだけじゃ。
.ヽ u. /
. . ヽ / …頼むぞ。
＞ く
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣＼
／ ＼ ./＼
/ （●） （●）ヽ 勿論でございます。
.| u. （__人__） | 主膳、この身の限り、尽力致します…！
.| ｀⌒´ |
ヽ /
／.＼ ／
／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ＿つ.;.
／￣￣＼
／_ノ 三 ⌒_＼
.| (（⌒）（●）). | それと…お前の嫁取りの件じゃが、
. | (（__人__）.||i│ 既に上様にお許しを頂けておる。
| ヽ .｀⌒´ / .| 話すのが遅くなって、すまなんだの…。
|. | | u |
. ヽ / .相手は、丹後峰山の京極家の娘じゃ。
ヽ / .わしの喪が明ければ、迎え入れるがいい。
.＞ . く
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
て
／￣￣~＼ そ
／ ⌒ ⌒＼
/ （○） （○）ヽ 丹後峰山の京極家…。
.| （__人__） | 京極主膳正様の姫御が、私の嫁に…！？
.| u (＿/´ .|
ヽ / .しかし、三百石の私とは、
/ ヽ ノヽ 家格の釣り合いが…。
./ / ∩ノ ⊃| |
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
.／￣￣ ＼
/ u. ＼
.|.⌒三⌒､._ | …故に、お前への分知については、
（●）（＝.）))ι. | 分家の分家とはいえ、京極家の娘を嫁取りする以上、
(.(人__）))||i / .| 上様も相応に御配慮下さる筈じゃ。
. ｌ_⌒´ .| .|
(_ ｀ヽ、 u / 二千石程度もあれば、先方も納得するであろう。
＼ ＼＿__く、 おそらく、問題はあるまい。
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒
/ （⌒） （⌒）ヽ わかりました。
.| （__人__） | 主膳、ますます以って励みます…！
.| ｀⌒´ |
ヽ / ちなみに、その姫御はどのような…？
／.＼ ／
／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ＿つ.;.
ｒ'／ ., - 」 ｀`''"´ , へ.
ｿ.::／ . ...＜_. く :ヽ
,'::;/ :／.ｨ .:::;i::/ ヽ , -‐､‐` . :::',
∨{.::/.:/‐l :::八{､＿_V } :: ヽ. :::. :::i
lｲ:ｲｒ;ｒ1 :{ -;=;､ | / .::::}:.ヽ::::::|
ｿiｌ┴',＼'､ ､{‐'}` ｊ/ .:::::ﾊ::::}::::::!
. /{ , ｀` ￣∠ イ／} }ノ::::::{
/1ヽ .. /´ ::V::::::::::l!
. ,' :',｀､‐ /ｲ :::{:::::::::::ｌｌ
{ ::::ヽ __ ... _ -一1:. ::.::';::::::::::ｌヽ
. l ::::i{｀ヽ 「 -‐ ￣｀ヽ::::::::';::::::::ヽ:ヽ
l;..:::::ヽ ヽ} ヽ:::::',::::::::::::::::',
. ＼:::::ヽ ､| ゝ＿:::::::::::::::ヽ
／＼::} ｒ' -‐ ｀ヽ:::::::::::::',
. ／ ｀l, ',:::::::::::l
／ ,/ , l:::::::::::|
<＼ , ',.' ,'! |:::::::::::l
／ ヽ.＼／ / ＿＿__/ | l::::::::::::|
{ ヽ/ /二ﾆ - ‐―┘ハ i::::::::::::l
ヽ:. .::::{ ＼＼ {::::::::::::|
京極高通の娘・美弥(仮名）
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶
○
о
｡
／￣￣＼
／_ノ三｀⌒ ＼
_ .| （● ) （⌒ ）) .| うむ、確か美弥と申す娘であった。
| ! | .(（__人___）)||ii..| こんな風貌であったの。
｜ ! | ヽ. ｀⌒´. ／.|
| ! ,.-,| | |.u |
._,ﾉ ┴、/ ,/ .| .i i /
.r `二ヽ ） i ヽ /
.| ー、〉 / 〉 <
.| r_,j j /￣ ''￣ ⌒ヽ
.| ） ﾉ／ { ｨ, }
ﾉ ,/ | |{ |
＿ _ ＿＿＿_
┏┓ ┏━━┓ / ) ) )／ ＼ .／＼. ┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃ { ⊂) （●） （●）＼ ┃┃┃┃ やった！
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━| / ///（__人__）///|━━┓┃┃┃┃ おっぱい大きい！！
┏┛┗┓┃┏┓┃┃ ! .! `Y⌒y'´ |.. ┃┃┃┃┃ 大勝利！！
┗┓┏┛┗┛┃┃┗━━| .l ﾞー ′ ../.━━┛┗┛┗┛
┃┃ ┃┃ | ヽ. ー‐ .ｨ .┏┓┏┓ （美弥姫様というのですか。
┗┛ ┗┛ .| / .|. ┗┛┗┛ .嫁取りの日が楽しみです）
| .〆ヽ/
.| ヾ_ノ
／￣￣＼
／ ─ 三.─.＼
.| (（○）（○）). |
. | (（__人__）.||i│ …………。
| ヽ .｀⌒´ / .|
|. | | u |
. ヽ /
ヽ /
.＞ . く
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣＼
／::::::: ⌒ ⌒
/::::::::: （○）（○）
.|::::::u::: （__人__） ……………あ。
.|::::::::::::: |r┬| |
ヽ::::u::::::: `ー'./
/::ヽ::::::::::: ノ
/:::: く
|::::: ＼
|:::: ヽ、二⌒)
.／￣￣￣丶
./ .u .ヽ …主膳。
| ＼ .三 ／. | やはり最後に一言言っておく。
. .| (（－）iiii（－）) |
| . (.(__人__）)||i.| くれぐれも稽古を怠るな。
| ＼ ｀⌒´..／ .| お前は、普段の気は回るが、いざ気が抜けた時、隙が出やすい。
.ヽ .| . .| / …それ故に、お前には印可を与えられぬままであったのじゃ。
. ヽ /
.＞ く 普段ならば一撃入れるところじゃが、
/ l / /i 流石に体が動かぬ故、しかと申し付けておくぞ…！
/ /l ./ / .l
丶ヽ、. ／／ ｌ
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／⌒｀"⌒ヽ、
.／,, ／￣￣￣＼ は、はは…っ！
/ ,／/:: u ＼
;/⌒'":::.. u |⌒ヽ (…うぅ…一撃入れられるよりキツい…)
./ /､:::::... ｜ヽ_ ＼
_＿（ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ）
━━━`ー──ゝィｿﾉ-ヾy＿ﾉー─━━
この時に至るも、宗冬は宗矩からの印可は受けていなかったものと思われる。
.／￣￣ 丶
/ .u .ヽ
| ノ'.三ー､.|
. .| .（●） （－）.| 十兵衛。
| ＼ .(__人__）|i| 今後も、主膳をよく見てやれ。
| .| ｀⌒´ .| 分家するとはいえ、お前の実弟じゃ。
.ヽ .i / いつまでも印可を得ぬままでは、外聞も悪かろう。
. ヽ /
.＞ く
/ l / /i
/ /l ./ / .l
丶ヽ、.／／ ｌ
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿
（⊃ ＼
（⊃ _ノ ヽ､_ ＼ わかりましたお。
（⊃ （ー） （ー） u.＼ 最近、稽古が甘くなっていたかもしれませんお。
／| （__人__） | .今後は、十兵衛も気を入れて指導していきますお。
／ ＼＿＿__｀ ⌒´ ／
（ ＼
＼＿ | ＼
ヽ| ト、 ヽ
ヽ .| > ）
／￣￣＼
／ ─ ─＼
/ （○） （○）ヽ ﾖ､ﾖﾛｼｸｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ
.| u （__人__） |
.| ｀⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
／￣￣＼
／_ノ 三 ⌒_＼
.| (（＝）（●）). | さて…。
. | (（__人__）.||i│ 主膳については、ここまでとして…。
| ヽ .｀⌒´ / .|
|. | | u | …待たせたの、六丸。
. ヽ /
ヽ /
.＞ . く
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／ / l ｌ ＼ ＼
. / ／,ィ / ,ｲ ＼ l l ＼ ヽ
/／／/ / / // ヽ l l ､ ヽ .!
. 〃／ ,ｲ ! / ｲ ! ｌ .! ! ヽ .! !
. i/ ／ ! i / / i l ! .! l ヽ .! l
〉' ﾄ i / i :i | : : : !: : : .! l .! ヽ l
/ ,ｲ ＼ .!/ .! _!_: i |: : :从 : : .! l: i , ｲ ＼
. / /:.i :i斗‐ i´｢ヽ: :ヾ: : :| .! i/-ﾚ-!Λ:.! .! ≧｀=- ……………。
/:ｲ: :.ｉ: : : : :ﾄ lィ=!!=≦＼ :＼! .! /≦==ﾚ､_!:! : : : i: : i
ﾚ'.!: :.!!: : : 斗ヾ{__）::::::ﾄヽ ＼_|｀ﾚ {__):::::..,〃/ : : i∧: i
| i: : !i.: i : ヾﾄ 乂＿ノ:::::::::::::::::::::::乂＿ノ"/: : : ｲ: :ﾚ'
ヽ ＼!ゝ:!＼: :ﾄ､ ￣"::::::::::::::::::::::::::::::::￣／: :／:/: /ヽ
/＼ﾄ､: : :i:ゞ """" ' """" ∠: :イ : :ｲ:./:. :.ﾄ､
. /:::::/ヾ＼: :!:::＞ ‐ ‐ イ: :ﾉ／ﾉ: : : : ﾉ: i
〉:::::!:::､::::::ヽ::::::!:i ＞ __ ＜人:!:/ｲ:; "=-:_:_:_: ｲ
. /:＼::ヽ::＼::::::::::::::ヽ _ ､_/:7 : : :.>∠:_=- :／::::::::〉、
∧:::::::＞::;;::::＼::::::::::::＼￣ l: :i: :／: :_; -:".:ｲ::::::::／::::i
i::::ヽ:::i:::::::::￣"::ヽ:::::::::(=＼ ／ヽ:/:, -:":_; -:"ﾉ:::／::::::::::|
.／￣￣ ＼
/ u. ＼
.|ノ 三 ヽ､_ | …本来なら、江戸に戻った後、
（＝）（ ●）))ι | お前を沢庵和尚のところへ連れて行くつもりじゃった…。
(.(人__）))||i / .| じゃが、既に和尚は入寂され、
. ｌ_⌒´ .| .| わしもこの有様となってはやむを得ぬ。
(_ ｀ヽ、 u /
＼ ＼＿__く、 …わしの喪が明けたら、京に上り、大徳寺に入れ。
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
/ / ／ ア⌒⌒Ｙ⌒l | ＼
/ /／ / // | |＼
/ / ／ / |＼| | ヽ
/ / / / | | |
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂 ……………ッ！
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '.
|＼| | ///////弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' u. /: :|／ :丿 _:丿丿
{ ＼ﾄ､＞ ` ｰ _厶ｨ : :／ . : :丿 〈
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
〈 | ||{iﾉ/ 八: : :_ノ/ /
│ 八. d/:::∨ : :/´ノ { __. -‐/|
l /:::::/{＞＜} 丿 //|
│ ∨ :::/／: :/リ / ,／´丿
.／￣￣ 丶
/ .u .ヽ
| ノ'.三ー､.| 入山の手配は、
. .| .（●） （－）.| 十兵衛、主膳、お前たちに任せる。
| ＼ .(__人__）|i|
| .| ｀⌒´ .| 大徳寺の天佑和尚に頼れば、
.ヽ .i / 間違いはあるまい…。
. ヽ /
.＞ く
/ l / /i
/ /l ./ / .l
丶ヽ、.／／ ｌ
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣＼ 承知しました。
／ ─ ─＼
/ （●） （●）ヽ ＿＿＿_
.| （__人__） | ／ ＼ ＼＿_人人从人从／
.| ｀⌒´ | ／ ─ ─＼ お任せくだ＿） （＿＿
ヽ /／ （●） （●） ＼ ） 父上！！ （
/ ヽ ノヽ| （__人__） | ￣￣） (￣￣
./ / ∩ノ ⊃| |../ ∩ノ ⊃ ／ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
( ＼ ／ ＿ノ | |( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／..... ＼ ／＿＿＿ ／
／ ⌒ｱ 丶 | ｢｀ 、
/ / ／ / ＼ | |＼ ＼
/ / // ヽ| | 丶
/ / / / / ｌｉ │ i| | ヽ
/ / │ |ｉ | | │∧ i| | ∧
| │ |ｉ | | l／∧ |_／ ﾊ
| | ｉ | ＼八| ‐匕斗=ミ│ / } | 父上…！！
＼_| | |/|,斗弘＼ /〃_ﾉ::ﾊ 》 ∧ 八＼|
| :| |〃_ﾉ::ﾊ ＼/ 弋_,ソ |/ ｲヽ/ ＼| 僕、僧になるなんて嫌だよ！
|/|八 小弋_ソ ¨¨´ 厶イ|/´|｝ ｝ 人 どうして僕は、武士にはなれないの！？
＼|ヽ八 ¨´ ′ /, |_/ ／ 〉
| │ . ﾏ⌒) u ./ｲ 川/ ／ ／ﾍ …僕は、才能がないから駄目なの…！？
| 人 ¨ . | 厶ｲ／ ／ /ハ
|八 介 イl_／/／ _＿ノ}リ
ヽ| | ＞ _ -=≦ {｛ ／ ＿＿_彡
|人|＼/∧ ／У ＿彡'^⌒＼〉
／⌒＞ﾞ |/} ｛{ / /´ ヽ
ノ{ ｛ ∧__ _乂._彡/ ﾞ.
/'⌒＼ ＼/ ∧ /{｛ ∨
,ﾞ ＼ ＼.∧/ }'´ | l|
| ＼rs {｛ / ノ| l|
三. .:::::::::::::::|
"ｰ--､三三,.--‐':::::::::::|
.(（ － ）i||i（ － ）)::::::::|
:: .::::::u:::::,! ………六丸…。
(（ j::. ）):::::::|.
｀,ｰ-‐'´｀ｰ-､' ::::::::/
、 ￣二二￣::::::::::/
:ヽ .三:::::::::::::::/
::::丶 :::::::::::::/＼ .
.|::::::＼＿＿＿_／|::::::::＼ ,ゝ
::| ::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::/
. ／￣￣＼
.／ _ノ ヽ、.＼
/ （●） （●） ヽ こら、六丸。
.| （__人__） u | .父上がお困りであろう。
.| ｀⌒´ |. 聞き分けのないことを言うんじゃない…！
ヽ /
|ｎi 7 ノヽ ｎ
l^l | | ｌ ,/) l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／)
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
/ / ／ ア⌒⌒Ｙ⌒l | ＼
/ /／ / // | |＼
/ / ／ / |＼| | ヽ
/ / / / | | |
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │ 主膳兄様だって！
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼ 小さい頃は兵法が嫌いで、
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂 .稽古をしてなかったんでしょ！？
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '. .それに、今だってまだ印可に達してないじゃない！！
|＼| | ///////弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' /: :|／ :丿 _:丿丿 . だったら、僕の方が大きくなったら
{ ＼ﾄ､＞ `ｴｴｴ. _厶ｨ : :／ . : :丿 〈 もっと強くなれるかもしれないでしょ！！
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉 どうして僕だけ駄目なのさ！？
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
〈 | ||{iﾉ/ 八: : :_ノ/ /
│ 八. d/:::∨ : :/´ノ { __. -‐/|
l /:::::/{＞＜} 丿 //|
│ ∨ :::/／: :/リ / ,／´丿
ﾉL ￣￣＼
／⌒ .＼.i||i./＼
/ （○） （○）ヽ ろ、六丸ッ！
.| u （__人__） | 貴様、兄を侮辱する気かッ！？
.| ｀|::::::| .|
ヽ .l;;;;;;l /
/ ヽ ﾒ .`ｰ' .ノヽ
／" ' ￣-‐'"￣￣/'￣￣￣`'￣￣￣ ヽ __,,...---―
/ ' / / {二--―― ―
! | ! l l i::.............................
ヽ..::. | ＿| ､ ヽ ヽ;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::
＼::::::.. Y´::::::l ､ ＼ ヽ ）（/ ￣￣
ﾄ､入;;;;,.. !::::::::.＼_＼__＼＿ノ￣`‐'
l :::::::ヽ:::::..... ヽ::::::::::::/!::::::::ヽ.
ヽ ::::::::`ヽ:::::::........ヽ:::／/.::::::::::::.ヽ
／ / l ｌ ＼ ＼
. / ／,ィ / ,ｲ ＼ l l ＼ ヽ
/／／/ / / // ヽ l l ､ ヽ .!
. 〃／ ,ｲ ! / ｲ ! ｌ .! ! ヽ .! !
. i/ ／ ! i / / i l ! .! l ヽ .! l
〉' ﾄ i / i :i | : : : !: : : .! l .! ヽ l
/ ,ｲ ＼ .!/ .! _!_: i |: : :从 : : .! l: i , ｲ ＼
. / /:.i :i斗‐ i´｢ヽ: :ヾ: : :| .! i/-ﾚ-!Λ:.! .! ≧｀=- …本当のことを言って、何が悪いのさ…！
/:ｲ: :.ｉ: : : : :ﾄ lィ=!!=≦＼ :＼! .! /≦==ﾚ､_!:! : : : i: : i
ﾚ'.!: :.!!: : : 斗ヾ{__）::::::ﾄヽ ＼_|｀ﾚ {__):::::..,〃/ : : i∧: i
| i: : !i.: i : ヾﾄ 乂＿ノ:::::::::::::::::::::::乂＿ノ"/: : : ｲ: :ﾚ' 「貴様ァッ！！」
ヽ ＼!ゝ:!＼: :ﾄ､ ￣"::::::::::::::::::::::::::::::::￣／: :／:/: /ヽ
/＼ﾄ､: : :i:ゞ """" ' """" ∠: :イ : :ｲ:./:. :.ﾄ､
. /:::::/ヾ＼: :!:::＞ ‐ ‐ イ: :ﾉ／ﾉ: : : : ﾉ: i
〉:::::!:::､::::::ヽ::::::!:i ＞ __ ＜人:!:/ｲ:; "=-:_:_:_: ｲ
. /:＼::ヽ::＼::::::::::::::ヽ _ ､_/:7 : : :.>∠:_=- :／::::::::〉、
∧:::::::＞::;;::::＼::::::::::::＼￣ l: :i: :／: :_; -:".:ｲ::::::::／::::i
i::::ヽ:::i:::::::::￣"::ヽ:::::::::(=＼ ／ヽ:/:, -:":_; -:"ﾉ:::／::::::::::|
` '
､ ﾉヾ '
)ヽ/ ヽ､ﾉ|ノ´
`r r'
) （
, '´⌒`Y´⌒` ､
,
`
＼ ,,_人､ノヽ
)ヽ （
- ＜ ＞
) て
／^⌒`Y´^＼
.
） ）
（ （ （ （
） ） ） （
（ f⌒i⌒i⌒ｒヽ ） __＿＿＿
／| | | | } ＼
ｸﾞ ヽ".ｰ ‐ ‐ '/ _ノ三三ヽ、 ＼
ｸﾞ ヽ / （ ー ）.三（ ○ ） ヽ …黙れお。
ｸﾞ ヽ ＿ / （___人___） |
{ } ｀'⌒'´ / これ以上騒ぐなら、二人とも
i ! .／ 口が開けぬようになるまで痛めつけるお。
ｉ ト、ー ⌒ イ
(二ニ''''" ヽ── ''''' "" ￣ ""｀ヽ
(二ﾆ ノ
(─ｰ __,, -''"￣￣ "" '''''' '''/""´
!｀￣ !ｲ /
ヽ、＿.ノ '， /
／￣￣＼
／ ﾒ ＼_
/ ／ ＼（ ;:;:;）
| （ ;:;:;:;:;ﾉ （＝） | …申し訳ありませぬ。
ヽ;:;;;:; （__人__）::::/
／ || ｀ ⌒||| ノ
/ / |＼／ / /ｌ |
/ /__| ＼/ / | |
ヽ、//////） / | |
/ ￣￣ / | |
_＿/ )--- ヽ ヽ つ
⊂---― 'ｰ----'
___ ___
∧ |. / ﾉﾐゝ、
/:∧! /／ ＼＼
.,ム-‐ー┴- ､ V∧
／. u ＼ |___|
/ / ./＼/＼､ ゝ
.i / ＼/ / i ヽ ……………。
| |' __/ /＼ | 从'
∠｀｀ヽ ＿| ＞＜ ＼/＼/ ﾚ>〈
/￣＼!,_. /￣ ヤ´_,, ‐ ／_,.． ,. /'.＼
｀ミ ｰ､' |'｀´｀L＝三三‐＜二三__／／/,!、 N
｀ヽ'|. ＼＼＿＿＞x＿＿＿∠才. >- <,へ ,
.／￣￣ ＼
/ u. ＼
.|ノ 三 ヽ､_ |
（＝）（ ●）))ι. | …十兵衛、すまぬな。
(.(人__）))||i / .| じゃが、そこまででよい。
. ｌ_⌒´ .| .|
(_ ｀ヽ、 u / あとは、わしが話す。
＼ ＼＿__く、
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿_
／ ＼
／ u ノ ＼ …父上。
／ u （●） ＼
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／
ノ ＼
／´ ヽ
／￣￣＼
／_ノ 三 ⌒_＼
.| (（＝）（●）). | …六丸。
. | (（__人__）.||i│
| ヽ .｀⌒´ / .| 今、柳生家の菩提寺である中宮寺は、真言宗の寺じゃ。
|. | | u | .わしの父母…つまり、お前の祖父母を始め、先祖代々そこで弔われておる。
. ヽ /
ヽ / .しかし、わしは和尚に帰依した故、
.＞ . く 和尚を開基として、臨済宗の寺も立てることとした。
；/ l .ヽ それが、芳徳寺じゃ。
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／ / l ｌ ＼ ＼
. / ／,ィ / ,ｲ ＼ l l ＼ ヽ
/／／/ / / // ヽ l l ､ ヽ .!
. 〃／ ,ｲ ! / ｲ ! ｌ .! ! ヽ .! !
. i/ ／ ! i / / i l ! .! l ヽ .! l
〉' ﾄ i / i :i | : : : !: : : .! l .! ヽ l
/ ,ｲ ＼ .!/ .! _!_: i |: : :从 : : .! l: i , ｲ ＼
. / /:.i :i斗‐ i´｢ヽ: :ヾ: : :| .! i/-ﾚ-!Λ:.! .! ≧｀=-
/:ｲ: :.ｉ: : : : :ﾄ lィ=!!=≦＼ :＼! .! /≦==ﾚ､_!:! : : : i: : i
ﾚ'.!: :.!!: : : 斗ヾ{__）::::::ﾄヽ ＼_|｀ﾚ {__):::::..,〃/ : : i∧: i ……………。
| i: : !i.: i : ヾﾄ 乂＿ノ:::::::::::::::::::::::乂＿ノ"/: : : ｲ: :ﾚ'
ヽ ＼!ゝ:!＼: :ﾄ､ ￣"::::::::::::::::::::::::::::::::￣／: :／:/: /ヽ
/＼ﾄ､: : :i:ゞ """" ' """" ∠: :イ : :ｲ:./:. :.ﾄ､
. /:::::/ヾ＼: :!:::＞ ‐ ‐ イ: :ﾉ／ﾉ: : : : ﾉ: i
〉:::::!:::､::::::ヽ::::::!:i ＞ __ ＜人:!:/ｲ:; "=-:_:_:_: ｲ
. /:＼::ヽ::＼::::::::::::::ヽ _ ､_/:7 : : :.>∠:_=- :／::::::::〉、
∧:::::::＞::;;::::＼::::::::::::＼￣ l: :i: :／: :_; -:".:ｲ::::::::／::::i
i::::ヽ:::i:::::::::￣"::ヽ:::::::::(=＼ ／ヽ:/:, -:":_; -:"ﾉ:::／::::::::::|
..／￣￣ 丶
./ .u .ヽ
| ノ'.三ー､.| いずれは、わしを含め、
. .| .(（●） （－）.| 一族の墓は芳徳寺へ移すつもりじゃが、
| ＼(.(__人__）)|i| 今、芳徳寺には住持がおらぬ…。
| | ｀⌒´ | 和尚に嗣法の弟子もおらぬ故、
.ヽ i ./ .今、招くとすれば、柳生家とは縁のない僧が入ることとなる…。
. ヽ /
.＞ く …だからこそ、お前に僧になって欲しい。
/ l / /i わしは、弔われるなら一族の者に…、
/ /l ./ / .l いや、お前に弔って欲しいのじゃ。
丶ヽ、.／／ ｌ .他の誰でもなく、お前にな…。
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
/ / ／ ア⌒⌒Ｙ⌒l | ＼
/ /／ / // | |＼
/ / ／ / |＼| | ヽ
/ / / / | | |
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂 ……………。
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '.
|＼| | ///////弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' u. /: :|／ :丿 _:丿丿
{ ＼ﾄ､＞ ` ｰ _厶ｨ : :／ . : :丿 〈
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
〈 | ||{iﾉ/ 八: : :_ノ/ /
│ 八. d/:::∨ : :/´ノ { __. -‐/|
l /:::::/{＞＜} 丿 //|
│ ∨ :::/／: :/リ / ,／´丿
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀￣──＿＿二三三二｀＼＿」│ ∥ │
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;::;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:;:;: ∥ │
;:;:;:;:;:;:;:;:;: ＞ ─￣´二￣￣ 丶＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ /
＿／ ,ィ炙ノ ㌧ ＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:│ ﾉ /
／／ ,彷/Ｏ ﾟ亥. 心 〉 ;:;:;:;:;: ﾉ／/－ …六丸。頼む。
く│ 以亥亥主主/! / ／／二
ｉ Ｗ圭靈圭' ,У / /／≡=、 .父の最期の願いじゃ。
ハ、 `冬圭竺才 ノ ;:;:; 聞き入れては、くれぬか…？
＼ ;:;:;: ／
;:;:;:;:;:;:; ;: i.
.u ;:;:;／:;:;:;:;:;:;:: i:
/:;:;:;:;: i!:;
|:;: ｉ!;:;
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
｜ |
｜ ………ずるいよ、父上。 .|
｜ |
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
.
rf､ ＿
＿＿＿ | |､＼ / /:＼
￣￣ ＿ ＞. |.|. ヽ ヽ. / / ＼＼
／ へ||. | |／ ＼＼
／ ／ ＼ |／／ V∧
/ ／ ,。o ー ≧´､ V∧
i. ／ ,。 ∧ V:∧
|. / ／ ﾘ ∧ V:∧
| /. ／ / | ∧ V::∧
| / ／ /. / ﾉ. |∧ V::∧
| / ／ ／ /_, っ /./l‐- / | |. i i
|/／ ／ / /:: /´ .,彡ｪ从./ /. !. | !
|/ ／ ／ / /|:i |ｲ .::://,f./ﾞﾚ' ! /| |ｲ | /
/／, ´ .:/. i::::Y':::|:::::/´::::::::/.ィ 从/,ﾘ/ |／
／／ :::／ |. |.,::::|:/::::::::::イ /／// /'
/／ :::::::::::::／:／. /从 |ﾄ、:! :::. 丶. /'
/ ::::::::::::::::::::::::::::::::／ ,ィ /. ﾘ ヽ! ,_／ …喪が明けたら、
ヽ::::::::::::::::::::::::::,。o≦ｪ< / ' ,ｘ. .-／ 京の大徳寺に入るよ。
>-----一' ｀＞‐<_ ＞｡ ／
/ , ＼ ｀ ´ .r‐ゝ＿ それで…いいんでしょ？
_／￣´ ＿＿＿_ ＜⌒丶 i | ヽ
i´< _,,.. 二才 ヽ / ヽ
/. ＼＿_,,.. ．-‐ '''""´ ,｡ｬx | | ヽ
｀""''' ＞'´／. ＼∨ /
. ／￣￣ ＼
/ ＼
. |ノ 三 ヽ､_ u | …嬉しく思うぞ。
（-‐）（‐- ）) .| 入山後は、しかと励むのじゃぞ…。
|(人__）) ||i / |
.| ⌒ ´ | | お藤…。
.ヽ u. / お前も今までよく仕えてくれたの。
. . ヽ / .六丸を送り出した後は、
＞ く ここに残るも、柳生庄へ戻るも、好きにするがよい…。
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
≧≠ｘ― - ＿,，:´: : : : : : : : : : : : :｀: : . ＿_,，-‐: ｧ≠く
乂__》_:_: : : : :.／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼: : ::／ 「厂^
＼ヾ ￣У: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ´,ノ／
＼:У: : : : : : : : : : : : :ｉ : : : : : : : : :‘，: : : ∨´
/: : : : : i: :./:.:/ : : : |: ｉ: : : : : i : : : ';. : : : :.
′:.: :.:ｉ:.:|: :ｉ: :,|.:i:|:.|{ﾊ:.}:.:.|:.:ｉ: :|: i : : i.: : : : :.
ｉ: : : : : |:i:|:i |:/:|:从八 }ﾊ: |:i:|: :|: |:| : |: : : : :.i
|: : : : : }从{七千j/ヽ / }ﾉ从≧ﾊ{-:.|.: : : : :| .…なら、わっちは里に戻りんす。
| : : : : i yfﾁ斧ﾐｘ ィ斧ミx.Ⅵ : : : : | 六丸が、立派なお坊様になって、芳徳寺の住持になるのを
| : : : : | 《弋う::ｿ 弋う::ｿ 》,: : :..: : :| そこで待つでありんす。
| : : : : |:. ｀ ´ ｀ ´,: : : : : :.:.|
|{: : : : : :. .:i ′:.: : : :.:.|
. 八: : : : ∧ __ ,: : : : : ′:.|
ヽ: : : : ヽ ´ ｀ /: : : : /: : : |
i‘，: : :.';.｀ ／′: : :/: : : : |
|: :ｉ : : : ｉ: :.:ﾊ＞ ＜ |,: : : : /: : : : : :.
|: :| : : : |＿; ヽ /: : : :/ ´ ￣ ｀ヾ:.
ﾚ':| : : : | {{ /: : : :/ ヽ
. / !: : :.:.| {{ ,:.:.: :.:/}} ‘，
ｉ | : : : | ｰ ､{{ , - /: : :./ソ i:.、
／￣￣＼
／_ノ 三 ⌒_＼
.| (（＝）（●）). |
. | (（__人__）.||i│ わかった。
| ヽ .｀⌒´ / .| 杢之助、手配を頼む。
|. | | u |
. ヽ / …お前にも苦労をかけるが、
ヽ / 十兵衛をしかと支えてくれ。
.＞ . く .頼んだぞ。
；/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ,し´l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
／￣＼
.| ＾-＾ | …おまかせ ください。
＼＿／
＿| |＿
| |
三三_ u. |
三三三=＼ .|
/｀ﾞ''―‐┬ | .…これで、話すべき事は、全て話した。
| 、＿ l | .| 最早、心残すことはない…。
ヽ 丿ﾉ .|
| . 皆、下がるがよい。
u. l＼
l.｜ ,' . ＼
人 丿ﾉﾉ / ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ●） （●） ヽ …父上。
.l .u ⌒（__人__）⌒ | せめて、十兵衛は、最後の時まで
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< 御枕元にいたいですお…。
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
.／￣￣ ＼
/ u. ＼
.|ノ 三 ヽ､_ |
（●）（＝.）))ι. | ……よかろう。
(.(人__）))||i / .|
. ｌ_⌒´ .| .|
(_ ｀ヽ、 u /
＼ ＼＿__く、
. / l ＼＿＿＿）
/ /l {
/ / l }
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l
_／ ｀ ヽ__ `- ノ
／ ヽ ｀ヽー
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ ＼ ありがとうございますお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | …主膳、杢之助。
＼ .｀⌒´ ／ 何かあったら頼むお。
ノ ＼
／´ ヽ
／￣￣＼
／ ＼ ./＼
/ 。（－） （－）ヽ 承知しました。
.| （__人__） |
.| ｀⌒´ | …では、父上。
ヽ / 主膳、これにて失礼致します…！
／.＼ ／
／ ⌒ヽ '´( 「…うむ」
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ＿つ.;.
___ ___
∧ |. / ﾉﾐゝ、
/:∧! /／ ＼＼
,ム-‐ー┴- ､ V∧
／. ＼ |___|
/ / ､ ゝ
.i / i ヽ
| |' __,, ,. ,. | 从' …さよなら、父上。
.∠｀｀ヽ ＿| ＞＜ ／ / ﾚ>〈
/￣＼!,_. /￣ ヤ´_,, ‐ ／_,.． ,. /'.＼
.｀ミ ｰ､' |'｀´｀L＝三三‐＜二三__／／/,!、 N
｀ヽ'|. ＼＼＿＿＞x＿＿＿∠才. >- <,へ
.＼＿.Ｘ ,イ ＼ ｀>' |/. ヽ
}＼: . ｀:¨: ￣ハ:＼
／:~: . : . : ヽ: ヽ. ! . ヽ
/: ./!:l: . : . : . ',: .ヽ!: . : ',
/: ./ |:.!:|//!: . : l: . :.l: . : .l
ｲ!: 7ﾆj:.l:/ｲ:.|: |: .:|: . :|: . :.:| 殿…。
||: 代㍉/ .ﾆト:l､,:.!:.:.:.|: . :/ では、失礼するでありんす…。
!: l ¨, '弋㍉',!:.:.:.|: .:,′
ｲ小\､ ¨ |: . :|: .l
. l ! !\､.二. ＜l: . /:.:.|
/ |:| \､＿＿＿./: / ヽ:l
. , l:ｌ .|, ／/: / ヽ
／￣＼
.| ＾o＾ | なにか ありましたら
＼＿／ .すぐ およびください
＿| |＿
| |
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃ 三
|┃┃
|┃┃ …ｽｯ
|┃┃
|┃┃
. ／￣￣ ＼
/ ＼
. |ノ 三 ヽ､_ u |
（-‐）（‐- ）) .| ……………。
|(人__）) ||i / |
.| ⌒ ´ | |
.ヽ u. /
. . ヽ /
＞ く
/ l ヽ
/ /l 丶 .l
/ / l } l
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !
_／ ｀ ヽ__ `- ,し´
／ ヽ ｀ヽー
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜ …最後に、一服したいのう。
|:::::::::::::: ｜
. |:::::::::::::: } .十兵衛。
. ヽ:::::::::::::: } 煙草を持ってきてくれぬか…。
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
-―――――|:::::::::::::::: ＼
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
_＿＿＿
／ ＼
／ ; _ノ′
/ ∪ :::（－ でも、お体に…。
| "｀(__）
＼、 /´ヽ …いえ、わかりましたお。
) ィ （"_ノ
/ /⌒ヽ ヽ ） |
i l | | |
__
/ .ヽ
l. ', γ´￣￣￣￣￣ヽ
;.;..;.; ..,-‐､ l _ _ } l …どうぞ .l
;;;;; ∠,,,,,.」 -‐､ ! ｽｯ… ヽ、＿＿＿＿＿,/
;;;;_,, -‐''"", .-‐'⌒ヽＴ l
ゞ-‐''"／ __ノ l !
γ ／ ! ', γ ￣￣￣￣ヽ
ヽ ´Ｌ_⊥ -―---' -＜ ｜ …うむ |
l i ,） 乂＿＿＿＿ノ
ゝ , -― ' ´￣￣ ￣ヽ
l ＿ ,イ:
l、 ＿ -‐' ´ !
l ＼.´ ! j
l ノ
, -───-= ､
／ ＼
､ ／ ＼
, / ヽ
_ ノ i ',
（ ( l =三＝ . l
) l _ノ'′三=`､ .|
,､,､ .i .（● ） "ｰ-- /
＼＼ l （● ））. /
＼＼ ／） j /
,.､ -‐>､丶／）-､ )）. / ｽｩ…
／.:.:.:.／,.=ﾞ''"／'⌒`ｰ-一'′ .／ ./、
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γ ／ ! ', l （三 ）) ./
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) ; : : . ィ
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ヾ; ; : :,( ── そういえば、煙草を吸い始めたのは、
,ソ; ; :;;;; ;
); ; . : : :....,, .いつの頃からじゃったかのう… ──
｀ゞ; ;, : : : :,,:.､
ヾ; ; ; . :し'ゞ､
｀ー = : .,ｿ
／￣￣＼ .........::::::::::...r‐ ' ノ.
／ ＼........::::::::＿ ) (_
|::::::: : |.....:::（⊂ﾆﾆ⊃)
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|::::::::::::: |..: :::: （( ￣
.|::::::::::::::: } [l、
ヽ } ／,ｨつ
／ ヽ . ﾉ .,∠∠Z'_つ
/ ''⌒ヽ ./ .r─-'-っ
.| ( / } ./ ）:::厂 ´
| / ./／ .ﾄ ／
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: : :':⌒ : : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::〜::::::⌒
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒）::::ノ
ゞ: : : : : . .: : : : : : . .: : : :,.〜 '~
: : 丶 : 〜'~: : . . : 〜'~ソ: :,． ｙ'"
ゝ . : : : : : :）:y'"~）〜'~ソ:
r': : : : : _,_ノﾞ
(⌒′ ｀γ´
（乂_: : : : 乂
γ⌒ヽ（ : : : ⌒ ー= ── 今更ながら、長く生きたものじゃ…。
(゛ ノﾞ ｀: : : : : _,. -‐
r'⌒ゞ: : : : : " ＞'⌒ヾ゛ . そして、様々な縁に恵まれた… ──
／(: : : : 〜ﾞ (_
（. (: : : : ／｀ヽ-‐'
r'⌒: : : : ヽ
ゝｿ ）´,. γ ヽ ）
ノ : : : : ﾞ 乂
_,ゝ' : : : : ., ヽ
r'⌒ｰ〜'ノ: : : : y"､）
. ）'~: : : : （ 八
γﾞ : : : : 、 _＿,ノー-‐'
ﾉ ,′ ／´／
ﾉ: : : : : : : : : :ｿﾉ
: : : : : :':⌒ : :: : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::〜::::::⌒ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : :':⌒ : : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::〜::::::⌒ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒）::::ノ ::::::::::::::: :::::::::::::::
: : : : : . .: : : : : : . .: : : :,.〜 '~ ::::::::::::::: 和尚…。 :::::::::::::::
: : . . : 〜'~: : . . : 〜'~ソ: :,． ｙ'" ::::::::::::::: お互い、長い付き合いじゃったな…。 :::::::::::::::
ｙ. : : : : : :）:y'"~） _,.-'"´ 三ミ､ー-､ ::::::::::::::: 少し遅れたが、じき、そちらにいくぞ…。 . :::::::::::::::
. . . : : : : : : : : : : :⌒ソ:::::::::::::::::::::ｒ ／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼ ::::::::::::::: :::::::::::::::
. . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~:ノ::::'" ／ ／ / / 夢 | ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : : : : : : : : :,, '": : : : : ／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ', ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : : : : : : : : : 、 , ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | .:-､:: . ⌒: : . .,,. - ⌒: ...................................: 〜 : :
: : :':⌒ : : : : : : . . . ': //イ / /::::、 '´ `￣'|| | '": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :）: : . .r'"~: .: : . . : : : :
: : : : : : : : : : : : ⌒ / /イ / |::::::| / _┗' ,ｲ ､| 〜へ: :ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. .⌒ :〜':" : . ｙ: ⌒.:
: : : : : . .: : : :,.〜 '~. ／ / |::::::| .┃r=━┫;:/ | |ヽ : . ｙ: : : : .y'" . ..,). . : : : 〜 ::::::::::,:' :〜 { : . .
: : . . : 〜'~ソ: :,． ｙ' / / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| ./!ー-､K ;:/ | |＼〜 { : . : : : ::: :）: : . .r'"~: .: : . . ''”~: ..、. . : : : : : : .
ｙ. : : : : : :）:y'"~） . ／ / / ! ＼| | |::::::::::|! /! ! |. . : : : : : : . .. :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : :
. . . : : : : : : : : : : :⌒ソ , / / / |┐ ＼ `━彡' | !ヾー-､ : . :.. . . : ⌒: : : .y'"⌒: : : .y'" . ..,). . : : : 〜 : :
. . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~~ / ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、 : ... : : : ::: :）:. : : : ::: :）: : . .r'"~: .: : . . : : : :
: : : : : : : : : : :,, '": : : : : :'": , ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ: : . . {,,... : : . :.. . . : : : : :ノ ⌒: : .:ノ ⌒
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉 : :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : :
: : . . ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !､:. : :⌒ !､: : : : : . . : :. :~゛'r. . : :（: ::: : : : ... . .｀'y'゛~: : :. . . : : :゛': : : : : :゛' ,,: : : : : : : : : : :
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
::::::::::::::: 左門…。 ::::::::::::::::::::::::::::::::' . . . : : : : : : ⌒:': : : : :: : ⌒:': : : : :
::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::ｒ:::::::::::::::::::' . . . : : : : : : ⌒:': : : : : ⌒:': :
::::::::::: …そういえば、倅の中で、 ::::::::::::: !､::::（⌒ : : : : : : : : : : : : : : : : : :
:::::::::: わしの煙草に付き合ってくれたのは、 :::::::::::::_,. ----- ､ ~' 〜.,: : : :. . : : : : : :. . : : : :
:::::::::: お前だけじゃったのう…。 ::::::::::／:::::::::::::::::::::::::ヽ'ｙ ．,: :ソ~'〜 : . . : :~'〜 : . . : :
:::::::::::::: ::::::::/;f｀ヾ,,／'￣):::::::::::ヽ （~゛'y:（: : : : : : .ｙ
:::::::::::::: あの世で、一服付き合ってくれ…。 ::::::::::::: .{:::ト､ __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ ｒ:::::::::::::::::::::ソ⌒: : : : : : : : : : : . .
: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾞi:ﾄtaﾞ ｨ=tﾃﾞ;:::;r‐､::::::::ヽ ゛':::::!､:~゛'y: :'..,, ::.::: : : : : : . . .
. . ..: . : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ll｀¨:i ￣´l::::{bﾞﾉ:::::::::::ヽ : : : : :゛' ,,: : : : : : : :
: : 〜 : : : . .(,.. . ゛'y..................................⌒ . ::､-:. l:', L i:::ﾄiﾞ´::::::::::::::::::ヽ ,. : : : : : : : : :
: : : : . . : :. :~゛'r. . : :（: ::: : : : ... . .｀'y'゛~: : :. . . : : :゛' l:::', ｰ- ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ :' . . . : : : : : : ⌒:':
:.⌒ :ｙ . : ゛:'〜: ⌒. ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !､: :へ〜 ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ⌒ : : : : : : : : : :
. . : } 〜: ':,:::::::::: 〜 : : : . .(,.. . ゛'y. : : : :ｙ . : ゛: ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ~' 〜.,: : : :. . : : : :
. : : : : : : . . ,... :~“'' . . : :. :~゛'r. . : :（: ::: : : : . : } 〜. ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,.-'ﾞ,: :ソ~'〜 : . . :
: : . . ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !､:. : :⌒ !､: .. . : : : : : : . . ,... :~“∨='7／:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:r'"二´='"´y:（: : : : : : .ｙ
: : 〜 : : : . .(,.. . ゛'y. : : :⌒゛'y. : : :⌒ : . . ..: . : : ...,,} . .. : :/-'／:::::::::::::::::::: :: :: ::(＿＿ ゝ-‐,"彡: : : : : : : : : : : . . .
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. ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !､:. : :⌒ !､: : : : : . . : :. :~゛'r. . : :（: ::: : : : ... . .｀'y'゛~: : :. . . : : :゛': : : : : :゛' ,,: : : : : : : : : :
: : : : : :':⌒ : ,,,､-'''"""'';;z''"::''":::::;;｀''ｰ､ : . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::〜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : :':⌒ :/ ｰz''":::::::ニミﾐｿ''":::::;;;;､､､､､::::::;;｀'' ､::::ｒ:::::::::::〜::::::⌒::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : : ､（｀'''''"::::::::::::::::::::}}/::::::"::::::::"'''ｰ､;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ ::::::::::::::: おりん… :::::::::::::::
: : : : ,>ｧ:::::::::::;;;:::::::::::::Y::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;ヽ;;;;;;ヽ;;;;;', ::::::::::::::: お前の産んでくれた倅二人が 、 :::::::::::::::
: : ,r彡"::::::;r''":::::::::::;;;（:::::;;;;:::::::::::::::::::::;;ヽ;;;;ヽ;;;;;;ヽ;;'､::::::::::::::: .これからの柳生家を背負ってくれる…。 :::::::::::::::
／::"::ﾉ:::ii":::::::::::::::;;r-､r'''''' ､ヽ､:::::::::::;;;;;ヽ从ヽ;;;;;ヽ| ::::::::::::::: :::::::::::::::
. .（ｲ/／:::::彡::::::::|:::t(＿＿＿__））::|:;;;:::::;;;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ;;;;;ヽ ::::::::::::::: 随分待たせて、すまなんだの…。 :::::::::::::::
. .〉:::/::::::/:::::::|:::i::}::|l ,,,,,ｏ ,,,,,, ﾉ|ｲ|;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ;;;;', ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : :（:::ｲ::::::::::::::::j::|ﾘﾘノ――――tｲii|l::|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;y :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .
: : :ヽ||::i::::::::;;ノノ'＿＿ ､ ｀｀'ｰ､;;从;;;;;ヽ;;;;;;;ヽ;;;;;;', :-､:: . ⌒: : . .,,. - .................................... : : : 〜 : :
: : :': ､,ﾉノ{::"'〈 '" ﾐヽ ｀~~~~~~｀'':ヽ::~''ｰ､ヽ;;;;;;ヽ;;;} '": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :）: : . .r'"~: .: : . . : : : :
: : : : ｰ ''''t::::;;', ｰ'''""'ﾝ ヽ:'=＝ミ､;;;::::',t::;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;ﾘﾘ 〜へ: :ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. .⌒ :〜':" : . ｙ: ⌒.
: : : : : .ヽ::::l ::/ '':::::::};;ﾘ~'iｰ､;;;;ヽ;/" : . ｙ: : : : .y'" . ..,). . : : : 〜 ::::::::::,:' :〜 { : . .
: : . . : ､,,,ノ1:l ､ :::::::ﾘ/)"ﾘ;;;;;~';;/:' :〜 { : . : : : ::: :）: : . .r'"~: .: : . . ''”~: ..、. . : : : : : : .
ｙ. : : : : :')', ''マ ::::::::/ ／;;;;;;／"、. . : : : : : : . .. :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . :
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. ヽ, ｀'_''''" :::::／ |ｲ;;;;;;;;;;;ヽﾐ . ..,). . : : : 〜 : : ... : : : ::: :）:. : : : ::: :）: : . .r'"~: .: : . . : : :
: : : : : : : : : : : : : :' ヽ ,,､ '"ﾉ: i〉人从从;i）: : . .r'"~: .: : . . : : : : :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . :
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
::::::::::::::: 大御所様…神君様…。 ::::::::::::::::::::::: ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
:::::::::::: 不祥但馬、微力ながらも ::::::::::::::::::::::::::::::' . . . : : : : : : ⌒:': : : : :: : ⌒:': : : : :
:::::::: 全霊にて上様にお仕え致しました…。 ::::::::::::::::::::::::ｒ:::::::::::::::::::' . . . : : : : : : ⌒:': : : : : ⌒:': :
:::::::::::: ::::::::::::::: !､::::（⌒ : : : : : : : : : : : : : : : : : :
::::::::::: 末座にて控させて頂くべく、 ::::::::::::::: ~' 〜.,: : : :. . : : : : : :. . : : : : :
. .::::::::::::::: じき、そちらに参ります…。 ::::::::::::::: ゛'ｙ ．,: :ソ~'〜 : . . : :~'〜 : . . : :
: ⌒ :ｙ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: （~゛'y:（: : : : : : .ｙ
.. . : } 〜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::////,| .. ,-,ｉｉ|||||||||||||||||ｉｉ､‐､::::ソ⌒: : : : : : : : : : : . .
: : : : : : . . ,... :~“'...................................////////////,|..,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,＿/ ｉ|||||||||||||||||||||||||ｉ ヽ＿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,: . . .
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: : . . ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !､:.ヽ', ﾄ. .,ｲ´ ゝ_,. lﾐミi＝´<_,.｀＝ｉ=ｦ ､__ﾉ （: : : : : : .ｙ
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: : : : : :':⌒ : :: : : : :':⌒ : : : : : : . . . '::::::::::::::: 兄上たち…。 :::::::::::::::
: : :':⌒ : : : : :':⌒ : : : : : : . . . '::::::::::::::::::::::::::: 最後に全員で会ったのは、 :::::::::::::::
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒）:::::::::::::::::: もう、何十年前でしたかのう…。 :::::::::::::::
: : : : : . .: : : : : : . .: : : :,.〜 '~ ::::::::::::::: :::::::::::::::
: : . . : 〜'~: : . . : 〜'~ソ: :,． ｙ'" ::::::::::::::: 久々に兄弟五人、 :::::::::::::::
ｙ. : : : : : :）:y'"~） ::::::::::::::: 揃って顔を合わせられますな…。 :::::::::::::::
. . . : : : : : : : : : : :⌒ソ:::::::::::::::::::::ｒ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~:ノ:::::'" ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :〜へ: : . .
: : : : : : : : : : :,, '": : : : : ...................................:⌒:::〜':" : . ｙ: ⌒ :
: : : : : : : : : : : 、 .. ／￣￣.＼ :::::::::::::::::::::,:' :〜 { : . ..
: : :':⌒ : : : : : : . . . ': / ⌒ ⌒ .ヽ :〜''”~: ..、. . : : : : : :
: : : : : : ＿＿＿ . .|=⊂⊃⊂⊃=｜... ＿＿＿_ .... /＼＿＿_／ヽ : . . {,,... : : . :.. . .
: : : : ／ ＼. . | （__人__） .| ... ／⌒ ⌒＼ ...... ／ '''''' ''''''::::＼. ..,). . : : : 〜 : :
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. .ヽ、 `ー '´ ／.. ヽ ノ . ＼ `ー'´ ／ ..＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ 、. . : : : : : : .
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: :＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
:.＼ ／ ⌒::::::〜:::::::::::ｒ:::::::::::::::::::' . . . : : : : : : ⌒:': : : : :: : ⌒:': : : :
:': 二 …又右衛門 二 ⌒::::::〜:::::::::::ｒ:::::::::::::::::::' . . . : : : : : : ⌒:': : : : : ⌒:':
: ／/ ＼ !､::::（⌒ : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : // l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼ ~' 〜.,: : : :. . : : : : : :. . : : : :
:. . : :へ〜: : : ::: ゛'ｙ ．,: :ソ~'〜 : . . : :~'〜 : . .
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: : : : : : γ:::::::::人::::人::人::::人 ヽ ゛':::::!､:~゛'y: :'..,, ::.::: : : : : : . . .
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: : :':⌒ : : : : :':⌒ : : : : : : . . . '::二 よう、やったのう…。 二. : : : : : : ⌒:': : : : : ⌒:': :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒二 又右衛門…！ 二: : : : : : : : : : : : : : : : : :
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: : 〜 : : : . .(,.. . ゛'y. : : :ソ ,. : . ::::::::::::::: 父…上…！！ ::::::::::::::: ソ⌒: : : : : : : : : : : . . .
: : : : . . : :. :~゛'r. . : :（: ::: : : : .:（: ::: : : : ... ::::::::::::::: ::::::::::::::: ~~゛'y: :'..,, ::.::: : : : : : . . .
: : . . ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !､:. : :⌒ !､: : : : : .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . : : :゛': : : : : :゛' ,,: : : : : : : : :
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: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〜::::::⌒ ::::::::::::::::' . . . : : : :
::::::::::::::: ::::::::::::::: : : : : :
::::::::::: あの時の父上のお姿は… :::::::::::::::
::::::::::: 今も、ありありと目に浮かべられます…。 :::::::::::::::
::::::::::::::: :::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
...................................
;／￣￣￣ ＼;:
;／ ノ 三＼ ＼;
＿_ ;／ ヽ ((＝))ii((○)) /＼;: 頼むお、又右衛門、兵助…。
;（ | ((（__人__）)) | .|; …あとを…頼むお……！！
＼ヽ＼＿＿ ｀⌒ ´＿＿／ ＼
＼（￣ ⌒⌒⌒⌒￣⌒ ⌒ ⌒ヽ
ヽ ＼
＼ ＼
／￣＼
| |
＼＿／
／ ⌒｀"|⌒｀ヽ、 ／⌒｀"⌒ヽ、
／,, ／￣￣￣￣＼ ／,, ／￣￣￣＼ 「ははっ！」
. /,／/:: ＼ /,／/:: ＼ 「承知しました！」
;/⌒'":::.. |⌒ヽ ;/⌒'":::.. |⌒ヽ
/ /､:::::... /ヽ_ ＼ / /､:::::... ｜ヽ_ ＼
_＿（ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ） _＿（ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ）
━━`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─" ━━━`ー──ゝィｿﾉ-ヾy＿ﾉー─━
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::: ::::::::::::::
::::::::::::::: 今、それがしも、最期の時を ::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::: 待つばかりでございますが…。 ::::::::::::::
................................... :,, '": : : : : :'"::::::::::::::: .父上も、このようなお気持ちだったのですか…？:::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´. . ... : : : ::: :）::::::::::::::: :::::::::::::::::::
: : ...,,} . . : :⌒ !､:. : :⌒ !､: : : : : . . : :. :~゛'r. . : :（: ::: : : : ... :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : . . ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !､:. : :⌒ !､: : : : : . . : :. :~゛'r. :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : : : :':⌒ : :: : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::〜::::::⌒
: : :':⌒ : : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::〜::::::⌒
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒）::::ノ
ゞ: : : : : . .: : : : : : . .: : : :,.〜 '~
: : 丶 : 〜'~: : . . : 〜'~ソ: :,． ｙ'"
ゝ . : : : : : :）:y'"~）〜'~ソ:
r': : : : : _,_ノﾞ
(⌒′ ｀γ´
（乂_: : : : 乂
γ⌒ヽ（ : : : ⌒ ー= ── 父上より受け継ぎし、この柳生家…。
(゛ ノﾞ ｀: : : : : _,. -‐ 又右衛門、なんとか次代につなぐことが出来ました…。
r'⌒ゞ: : : : : " ＞'⌒ヾ゛
／(: : : : 〜ﾞ (_ 倅、十兵衛は、不甲斐ない面もあれど、
（. (: : : : ／｀ヽ-‐' .少なくとも、兵法に於いてはどうにか仕上がり申した…。
r'⌒: : : : ヽ
ゝｿ ）´,. γ ヽ ） . その性も、多少短慮者とはいえ、暴悪なものではござりませぬ。
ノ : : : : ﾞ 乂 兄弟家臣で力を合わせれば、家を潰すような真似は致しますまい… ──
_,ゝ' : : : : ., ヽ
r'⌒ｰ〜'ノ: : : : y"､）
. ）'~: : : : （ 八
γﾞ : : : : 、 _＿,ノー-‐'
ﾉ ,′ ／´／
ﾉ: : : : : : : : : :ｿﾉ
──又右衛門…。
ようやく…荷を降ろす時が、やって参りました… ──
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
;,
.,;' γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
.:: ｜ 煙草が…切れたか…。 |
,,;; 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
,,;:,:;;:;、
＼ ＼ ＿,,-ー-ーー-ー-ー-ー
＼:.:... ＼ _,, _,,-ー''""~
＼:.:... ＼ _,,-ー''',ｰ'' '"~~`
＼.:.::. ＼／ ,,-''" _,,-''
＼.:.:.. ＼／ ,,-''" , ...........
／＼.:.::....>、／ _,,-ー '''"}::::::::::::::::::.............
/ ／＼;;;;;ノ .::ヽ,,-''":.:.:..::.:.:.:..};;:::::::::::....... ノ
/ ／::... ／.:: .:::::／ー-,,＿.::..:.::..:.}ノ .::::::_,,-'ー-''
／:::... ／ .::／. . : : : ~"' 'ノ ..::::::,,-'.::::
／ ゝ ／ヽ ,,_ ／. . : : : : ／ ヽ.::::/...::::::
/ ノ / ノ ..:ノ.: : : : : ／::. ..::/.::::::
（"-' （ー''" .:／.::: ／,,r、 ..:.／.:::::::::
"''ー "''ー-''~...::: { .（ `ヽ .:.:／.::::::
ヽ .ヽ､_,,ノ.....:::::
`''ー''
／ 二二二二 ＼
／ 三三三三三三 .＼ u
u. ／ 二二二二二 . ＼
.ノ 二二二二 ＼ …どうやら…。
:／ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;／ ＿＿_ ヽ
i l ＿＿＿＿ .l;;;;;;;;;;;;;;l /::::::::;;;;;; ヽ l｜ いよいよの…ようじゃな…
| | ￣￣￣￣ |;;;;;;;;;;;;;.| .|:::::::::::;;;;;;;;;l |｜
ヾ｀ .ノ;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ヽ::::::::::::::/ ノ.ﾉ …瞼が…重くて…たまらぬ……。
:::::::::::::::::::::::::::::::: .、
.／／ u . l. ヽヽ u.
| l .l l | |
| | ノ ヽ ﾉ. /
ヽ ゝ‐----一' ゝ‐----一' .ノ
-_ _-―――-_ _-
.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ 二二二二 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ 三三三三三三 .＼:.:.:.:u.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ 二二二二二 . ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ ::::::::::::::::::::: ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:／ ヽ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.: ……ああ………。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i l ＿＿＿＿ .l:.:.:.:.:.:.::l .＿＿＿＿ l｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| | ￣￣￣￣ |:.:.:.:.:.:.:.| .|:::::::::::;;;;;;;;;l |｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .………長かった…の……ぅ…………。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ｀ .ノ:.:.:.:.:.:.:.::＼ ヽ::::::::::::::/ ノ.ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.:.:.:.:.ヽ ゝ‐----一' ゝ‐----一' ..ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ 二二二二 ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.／ 三三三三三三 ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ 二二二二二 . ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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＿＿
_.. -''''ﾞﾞﾞ´ ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
_..-'″ ｀ﾞ'-､、
／ ｀''-、
／ ＼
／ ＼
/ ＼
./ u. ヽ
./ ヽ
! ｌ
.! `'ｰ ,,_ _,,,＿__ ! ……父上…。
| -.、 ｀''ｰ ..,、 | | ...ｰｰ''"´ ._,- !
l と,,,,,,,____,,,,,‐． ゛ 'i,,,,,,,____,,,,,,,,ソ i!
,..-'".ｌ ヽ,、.ゝ-'ﾞ _./ ヽ_.ﾞｰ'" .／ ,l〜 ..,,
´ ヽ .｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ ヾﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ / ﾞﾞ'-､、
.＼ │ l ／
.｀'-､, ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿__イ ,..-'´
｀''- ..,_ .、,__,＿＿_＿_＿_＿_＿_..,_ .、,__, -'''"
── 最後の一服を終えた後、
いつしか目を閉じた宗矩は、再び眠りに着いた… ──
────/￣￣￣.／￣￣＼￣￣￣ヽ────
i ..／ － 三 －.＼ . i
| .| :::::::::::::::::::::::: .| . |
|＿＿_| .(（__人__）) .│._＿_|
.| .｀⌒´ |
| |
ヽ /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
×××××××××××××××××××
── 緩やかな寝息だけが、
宗矩がまだ生きていることを示していた… ──
.
＿＿
_.. -''''ﾞﾞﾞ´ ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
_..-'″ ｀ﾞ'-､、
／ ｀''-、
／ ＼
／ ＼
/ ＼
./ ヽ
./ ヽ
! ｌ …………。
! ｌ
.! `'ｰ ,,_ _,,,＿__ !
| -.、 ｀''ｰ ..,、 | | ...ｰｰ''"´ ._,- !
l ﾉ ゛ 'i } i!
,..-'".ｌ ヽ,、 _./ ヽ_ .／ ,l〜 ..,,
´ ヽ .｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ ヽﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ / ﾞﾞ'-､、
.＼ │ l ／
.｀'-､, ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿__イ ,..-'´
｀''- ..,_ .、,__,＿＿＿_＿_＿_＿_＿_..,_ .、,__, -'''"
そんな父の隣で、十兵衛は、無言で寝ずの番を続けていた。
そして、夜も明けて、三月二十六日…。
＿＿＿_ '_
.／ー‐ -‐＼ .、
／ （●） （●）＼ ………！
／ （__人__）. ＼
| ｀⌒´ |
＼ ／
ノ ＼
／´ ヽ
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
十兵衛は、宗矩の気配に僅かな揺らぎを感じた。
────/￣￣￣／￣￣＼￣￣￣ヽ────
i ../ -三－ .＼ i
| .|::::::::::::::::::: | . |
|＿＿_|(（_人＿）) │._＿_|
.| ｀⌒´ .|
| |
ヽ /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
×××××××××××××××××××
＿＿＿_
／ ＼
／ ノ ＼
／ u （●） ＼ ……「「父上」」？
| （__人__）|
＼ .｀ ⌒／
ノ ＼
／´ ヽ
--――--..,,_ _,,..--――--
:／ ヽ .／ ヽ
i l _,,..-‐-..,,_ . l l _,,..-‐-..,,_ . l.｜ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| | .| | |｜ .| ただいま、もどりました ｜
ヾ｀ .ノ ..＼ .ノ.ﾉ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
. . .、
.／／ l. ヽヽ
| l .l l | |
| | ノ ヽ ﾉ. /
ヽ ゝ‐----一' ゝ‐----一' .ノ
-_ _-―――-_ _-
.
＿＿＿_
／ ＼
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼ ……えっ？
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／
ノ ＼
／´ ヽ
────/￣￣￣／￣￣＼￣￣￣ヽ────
i ../ -三－ .＼ i
| .|::::::::::::::::::: | . |
|＿＿_|(（_人＿）) │._＿_|
.| ｀⌒´ .|
| |
ヽ /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
×××××××××××××××××××
.
────/￣￣￣／￣￣＼￣￣￣ヽ────
i ../ -三－ .＼ i
| .|::::::::::::::::::: | . |
|＿＿_|(（_人＿）) │._＿_|
.| ｀⌒´ .|
| |
ヽ /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
×××××××××××××××××××
＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼ ……父…上？
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
--――--..,,_ _,,..--――--
:／ ヽ .／ ヽ
i l . l .l l.｜
| | ￣￣￣￣ .| .| ￣￣￣￣ |｜ ──────────
ヾ｀ .ノ ..＼ .ノ.ﾉ
. . .、
.／／ l. ヽヽ
| l .l l | |
| | ノ ヽ ﾉ. /
ヽ ゝ‐----一' ゝ‐----一' .ノ
-_ _-―――-_ _-
.
, -‐ ´￣｀ ‐- .；：
.；,. ‐´ ｀ヽ､ ；
／: : : : : : : : : : : : : : : : : 'ﾊ ；：
；：/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ； ──── 父上ッ…！！
；/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
.ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ；
.；.| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .}
ｉ : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿ /；；
；,-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣ ￣｀'ヽ' ；
；；.／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ, ；
/: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
.；,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : ﾊ ；；
／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ﾊ；
；./: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : ヽ､: : : ｉ､ ；；
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ノ' : : : : : : ／ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ: : : : : : ﾊ；
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正保三年三月二十六日。
この日、柳生家当主にして元惣目付、
そして、将軍家兵法指南役、柳生但馬守宗矩は、その生涯に幕を閉じた。
享年76歳。
戒名、西江院殿前但州太守大通宗活大居士
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;;;''ゞ;;;,i＾'',､lll||||||||||||:::::::::::::::::::::::::::::|r'_ﾉ｀i~,ｋ'_~T"ｖ~「＾ｊ,´)､_}ｰｖ'ｹ^〜ｖ__ゝ;く,ﾉ~i_ｊﾍヽｖ~「＾ｊ´)､
;;',;ヾ;ヾ;､;;;'''゛iil||||||||l::::::::::::::::::::::::::::;|ｼ､_}~ｽ､く,ﾉ~i´_K´ﾅｖ＾ｰﾇ_ヽ^{~ﾌｖ7_,ｒ`}ﾌ〜ｖﾚﾝ､ヽﾌｖ_,ｒ`}ヽ
Il"^ヾ､,rーir;=＝＝＝==i､ーｙ'-;ーkー┐,}イ_,ﾚ´i~,;ｋ'_~ﾒｖ^-ﾁ_ﾂゝく,ﾉ~v＾ｊ,´)､_}ゝｸ-ヽヽﾉiｽ´ヽ^{､
「宗矩死す」
この一報は、即座に幕府に届けられた。
{;:;:;! '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. ' 乂.! ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. : ヾﾄ､ ＿＿_ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::
. ,: ,ィf伝三ﾆﾆ＝=､ ヽ:::::::::::::::::::' ⌒ヽ
ヽ｀""´＿__ ,. '::::::::::::::::'（ ' ヽ .そうか。
. :. ' ｰt テ'" ':::::::::::' 〉 ヽ 但馬が、逝ったか。
,:' / ＼ '::::::' ノ !.;'
,: ./ ｀ ':::: ' ./::
: / ヾ! ､ ｲ::::: …道春を呼べ。
:. （ ; { ;:::::
: ,.ー- .＿ ' 彡:
. { .f ヽ / ;:;
::. 乂..＿..、 - ' ｲ :.
.: _ -‐ ´_,. -―'--- ､ ,..:::::::: :.
. ｆ"_ -‐ ´ l { ) ,..::::::::::::::: ヽ
ー- -‐ ￣ ヽ ,...:::::::::::::::::::::
乂 ＿ ノ ／ ヽ /
ヽ￣ { ） 、 /'
宗矩の訃報を聞いた家光は、林道春(林羅山)を召し出した。
__,ｨ‐ｫ‐ｲ⌒彡｀ヽ=､
,=ｲｿ/ﾉ／／'´"´7 }ﾐ､＼ ,ｨ
ノ彡｀´ . ｀ﾄﾐ､＿,ｨ≦"/
r'"/ u ,,,,=＜ﾞﾞﾞ: : ミヾ､＿ '"7 __,ｨ
λﾉ,,,,,,,,,ｪｭ''''7´ｨぅ)ﾞv‐-=ゞ､ミﾆ彡'≦'´ ノ .上様。
／〉'´ﾞ〉-､｀7廴二ノミヽ r=ﾃ-､ﾆ二 ∠=ｲ 本日は何用ですかな？
ﾄ-‐'´ .辷ﾝ{"＼,ｯ ｀ヽ､__ } 7〉∨彡'´ ∠
､≧='´ / / ヽ込-､＿ノﾞ :}ヽ／: : ''ｿ ﾉ三彡／´_,ｨ
＼ '´ ＼{ヽ彡-‐―・´ :: ir‐'´ミ二三￣彡ｨ
｀ﾐ三彡' ∧ ､ :: 八 ｀ミ-‐ ,イ´
｀´く ∧: : ＿,=-‐'ﾍヾ､ =三ｼ
ﾍ彡'.∧＿,=-‐‐'´::::::: ;; ∨ミ､二彡'´
｀彡'´ ＞､:::::::::::: ;; ∨ｼ'´
ゝ-ヘ彡入::: ;;＿＿,=┴'"⌒≧―――
＿i......:::大´ ,ｨ'´;;;;;;;;;;;;;/
/λ}:::: / ∨"´;;;;;;;;;;;;;;;;;/
林道春信勝/羅山
（はやし どうしゅん のぶかつ/らざん）
ヾ: :. ,.-''".;.;.;.;;.;.;.;.;.;.;;;;;｀'､
} .:. /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;;;;;;l
ノ .:; ´7;;;;;rr-‐-‐'^i:;.;.;,;,;,;,;;;;;;}
{. .:. 《 __,,,ゝ{rﾍ.;.;.;;;;;ζ …但馬が、逝った。
ヾ. ..; .l.ﾞ"rｨｧ‐ ,.::::ﾞ￡};;;;;;;;;;ゞ=-、
.､:...:.:...... /__;: .::::::::r .＾^'λ 三ミぇ 故に、あいつの長年の労に報いる為、従四位下を追贈する。
｀"￣｀ヾ:. 了二つ :::::／;: .:: .::ゝ三三ミぇ_ その贈位書を任せる。
ゞ＝ｦ rー冫;::::::::.. ::.. ..:::ヾ三三;=/
_,> .二Y´乍=z:::: .....:::|三三/ﾐぇ＿.
ノ.K ,-=.Y 三∥::. ,; ,;::.._z-|三／ぇ::::::::...｀ミ.、
∠.三i| ヽ ノ;三∥;_;;zr-― .::}》'三i三三ミ>:／:ヽ.
／,;彡:__l| ,.ｲ;;三三}},, _,, ..:://三i三三三メヾ;:::..ﾍ
／ ,;/::::/三lﾚ' l|;三三∥; :::.... ..::|ん三i三三;<<三 ゞ;:::.ﾞ,.
. ／..;;;ノ:::::/三三ヾ_;j|三三{{..; ::..... ..::://三三j二二ﾉﾉ三三}::::i}
/ ;／::::,∠ﾂ.三三彡ﾗ:三三||,,; ::.... ／z'三二i二三,Ζ三三き:::ゝ、.
,',;/::::r ´...三三ソ_;;z-ﾍ三三||::: ;;;::..ﾉﾉ三三二j三三王三三二∧:::k
. {;/::::/;;三三三／ .>;;三||::: ;;;;//三三二三三三|三二二三∧::λ
ヾ;＿∠√ }三三ﾐヽ_//三三二j三三三弋二三三三∧:::ﾄ、
ヾ三三三}.{三三二i三三二二;;;>┐三三三∧::::l
>三三∥三三≡i三三三二ｿ .L三三三三}::::}l
/ 三三∥三三三三j三三三/ 7三三三／:::ﾑ
>三三∥三三三三i三三三/ ／三三三/:::://
/ 三三∥三三三三i!三三三{ ./三三三／:／r
＿,ｨ‐⌒ﾄ‐--､＿__
＞'"´ゝ､ { | } ／,ｨ´ .,＞､_ ,ｲ
／ ‐-､｀ヽ､ヾ､i !//ﾉ／／∠-‐ﾗ＼ ノ |
./ ／三ミﾞﾞﾞﾞヽ､,, ,,-=ﾆﾐ=ﾆﾍイ´ /入_ .,ｨ‐'´/ .} /}
.r´､〈彡´,-‐'´｀ ﾞ ミﾆ"´ ,,=＝･,,｀ヽ＿,ｨｰ´-'´ ﾉ j/ .|
ﾄ､ }ヾヽ)'´'´,,;""⌒ヽ : : :,ｲﾞ ﾞヾ{ミ三彡-‐'‐'´ﾉ ﾉ ,ｨ ほう！
N､ ミー-┴'彡j',,;・" __ .,-ｰ､´ ,ｨ-‐-､ ﾞ!｀‐‐=ﾆ二￣_／イ | あの但馬殿が、とうとう…。
ﾄ､i､ ｀‐-‐ﾗ彡{" ,ｲ彡ミ､/ i⌒i∨{::ｲ~ｬ､ﾞv‐Kヽミヾ=ﾆ二 /
i ｀ヽ､二=彡'rヘレﾍ{;;;,廴ﾉﾉ.},ｨ-‐t､j､.辷彡ノﾐヽ} }三二ﾆ-―‐彳'´| わかりましたッ！
iヾ､ ｀‐-‐‐'{ {ﾞ〉'彡ヽ_二彡ｨｲ.ﾄ-ﾍiゝ､＿´" ｀.| |ミ､二＿＿‐'´ ノ .この道春にお任せください！
ﾄ､ヾミ＝=彡' .| i .| ／ ,ｨ‐'´ {´,ｲﾄ､〉 -‐ミヽ､ .ﾉ人ヽ-‐'´ ￣ノ .ステキな贈位書にしますよォ〜！
{ミ､二彡'´ 八｀ゝ､ ／r-‐‐--‐ｰ‐ﾆ==ﾃﾗ' } Yjﾉ ミ三二ﾆ=彡ｲ .ウシャシャッ！
.＼＿＿二彡ヽ .ﾍ´ { ヽ┴┴┴┴ｲ"7´ｨ┐|_}ミヾ､＿二彡 ／
大￣ ﾗ-､彡'´＼__} ',(￣｀‐/⌒⌒⌒￣_,ノ .jヽ､ミﾆ__｀ヾ,ｲ‐ﾇ (⌒ヽ
｀＞'´｀ヽｼr‐‐､ ﾍ. ｀‐ﾗ-/ X ヽ"ヽ;／|ヾ .r‐､ﾆ入´ .＼ヽ´ ＼
/ﾞﾞヾ ｨｿ"｀ヽ/./⌒Yヽ(( (＿__,/三ﾒ､__ノ ﾉﾉiｭ_＿{,-‐∨ﾆA ""ﾍ.| ⌒|
/ //ﾞﾞヾ //...⌒//⌒i｀ヽ､ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ _/::: .:::/--| ﾍ ∨;;;∧ |i .|
./ // ｲ./ / .i } :: ｀￣￣ﾞﾞﾞ :: | ∨ﾍ ∨;;;;;| .i| |
∨ ﾘ .// ./ j .} :: ;;;::::::;; :: :| { 〉 .);;;;;j '｀ }
＿_
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;! '~ "~ `i||i" '' `ﾍ;;;!
|;;;| ヽ` u ﾐ;;;|
_ゞ;!,-;;;;;;;"ﾌﾉ ヾ`;;;ヽ ､ﾐ;ﾘ
!ﾍl;|.,,_==-､く｀ ,>ﾞ-== 、｢ヽ …頼むからまともなものにしてくれよ？
!(,ﾍ! ￣'" |ﾐ.'￣" , ﾄﾞﾘ
ヽﾞ､! !ﾐ ,ﾚｿ
`| ^'='^ ﾑ'′
. ﾄ､ ､,.-‐ ､,, /|
i| ＼ ' ニ ｲ.:|
,ｲi| ﾞ､＼ ( ／ﾘ.:;ﾄ､
ノ :.:i| ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::::!:::＼
こうして、家光の命により、林道春による従四位下の贈位書が書かれ、宗矩に追贈された。
/⌒ｿ/⌒ヽ、
. / // ..＼ ._,＿ ＿
/ // .｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 / i
/ // ＼,. ＿＿ _＿.ノ |
. / // ⌒´ .|
/ // 従. 彼 既 侍 台 東 剣 従 .｜
/ //. . 一 .正 家 没 幕 徳 照 術 五 贈 |
. / // . 位 . 保 族 哀 下 院 大 無 位 位 |
/ // 源 .三 可 惜 剣 殿 権 雙 下 ｜
./ // . 朝 .年 以 不 術 者 現 奉 柳 .御 .｜
/ // . 臣 四 為 已 遂 年 .仕 生 .書 .|
. / // 月 栄 故 悉 久 但 |
/ // 花 .六 也 贈 伝 矣 馬 |
/ // .押 .日. 従 授 依 .守 |
./ // 四 之 命 .宗. |
/ // 位 今 常 .矩 . |
ッ芝ヾｼ⌒ヽ、 下 宗 |
.ヾﾆジ ＼ 者 矩 |
＼ ._,.イ⌒ヽ .|
｀ヽ,.._,ィ''´ .｀'ｰ----.、 |
.＼,_＿, _.,イ￣⌒ヽ .ﾘ
⌒´ .＼＿__＿,ノ
【家光から宗矩への贈位書】
【贈位書(訳文)】
『従五位下柳生但馬守宗矩、剣術無雙。
.東照大権現(家康)、台徳院殿(秀忠)二奉仕スルコト久シ。
.命ニヨツテ常ニ幕下ニ侍シ、剣術ヲ談シテツイニコレヲコトゴトク伝授ス。
.今宗矩既ニ没ス、哀惜ヤマズ。
.故ニ従四位下ヲ贈ル。家族モツテ栄トナスベシ。
正保三年四月六日
.従一位源朝臣家光（花押）』
＿＿
_r─=ニニ￣｀￢､__
__ r仁二ニ ￢､ ｀丶、 ト､_
'⌒ﾊ(´ _／｀¨＾ヽ ｀ヽ、 、 ､＼ l└t､
-=ニ ヽ r'人)'⌒'＜⌒ヽ `ｰ､ ! ､ } ﾊ ﾞl ､ ,八
> 〉{し'⌒ミヽ ト､ ヽ _乂ｰ'^¨¨ヽ､i} |ｌ ｉ} }}
〃 〈 〈 (⌒ヽﾉ ィヽ ＼ 广´ :: ´ヾル1 ｌ 〃
{辷卞-`ｰ‐く^Y ハ ﾄ＼f″ ::: ｀"^^i
'´￣廴r=＝ﾐ､|{ (_j Lﾊ l ;::: '
/⌒ト-'_/´￣ﾊ ヽ' Ｈ、 ヽ、 ::j} ｕ /
_＞┬ﾝミノヽ / へィ＾＞;､ y' ﾉ /:' ！ …それにしても、
ｆ´ l l ' ！ ｉ ﾆ{ {ｰ'ﾉ }Ｋ__,ｨ斗孑;′ .柳生家の家格を踏まえると、
, '´| ｌ l | ﾊ｣＿__｀二ﾌ' 7¨７辷ｿ/ 従四位下の追贈は破格の待遇になりますねェ…。
／ ｜ ｌ ﾞ. ∧ { ‐r_‐ r_ゝ'__∧＿/
. ／ l ! ､ ′ ＼ ﾄ卞;､＿ヽ-'／´ 上様より、それ程の御信敬を頂けるとは、
／ ' l ヽ ヽ ヽ` ┴'‐'ﾌ′ ..但馬殿も栄誉なことですよ。
. ／ ::::::::::::... , l ＼.ィ'了ヽ、 ｀ ￣/ '
' ::::::::.. , l /く /l l｀ ￣ヽ
/ :::::::. l l／::;;j|′l l ﾊ
::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i' ｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::| ' ;!ﾞ {,
:::::::::::::::| i
:::::::::::::::| |
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝'' ∠二二＝
´'ﾊ i:: | '´て"ｱヾ´ i"てj"ヾ,′ …無論だ。
.r‐ﾉ レ' ￣￣ | ´￣ l
.{ i､ l | あいつは…但馬は、
､ ` | | ただの兵法指南役じゃない。
ヽ､ `i ,-､ ノ l 「治国平天下の剣」…”大なる兵法”の指南役なんだからな。
:::| ` ｰ, ´ ,'
/ ､ `- -‐─‐- ′. /
ヘ __＿__ /
ヘ ｀~"´ /
', ＞ . ; /
', ≫... _ '
', .:.:.:.: T＜
', .::.:.| " ‐- ,
￣" ‐-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
── 柳生但馬守宗矩。
父、石舟斎の推挙により家康に仕え、以降、幕臣としてのみならず、
秀忠、家光と二代にわたり、亡くなるその時まで兵法指南役を務め続け、
家伝の新陰流…柳生新陰流を「御流儀」として確立、
遂には諸侯の列にも並び、自身も、流派も、「天下一」の名声をほしいままにした、
まさに、柳生一族繁栄の大立役者である。
また、柳生家、そして柳生新陰流のみならず、
日本の武術史に於いても大きな足跡を残し、現代に至るも
強い影響を与え続ける稀代の剣豪でもある。
その名声故に、史書には宗矩を賞賛する様々な言葉が並んでいる。
曰く、「古今無双の達人」
曰く、「剣術古今独歩」
曰く、「刀術者之鳳」
：
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
:::::::::::::::i::::iﾘ Y f
:://:::::::iﾉﾉ .!. ィ …それに、普段から言ってるだろう。
从从从 ′
＼ i 俺は ──
; ; , ----- '
; ; i
. i /
. | ／ ＼__
＼ ./{ ｀＼. ＼¨''‐..,,_
∧ 〉 / ∨ ＼ ∧
. ∧￣￣｀ヽ′ ∨ ＼ ∧
∧ ', ∨ ∠＿ﾍ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だが、彼の代名詞のひとつである「将軍家兵法指南役」。
その役目に於いて、彼が仕えた主君・徳川家光からの言葉こそが、
彼の…柳生宗矩という人物に対する評価を端的に表すものであろう。
ひとつは、贈位書に記された 「剣術無双（無雙）」
そして、もうひとつは『徳川実紀』に於いて、
宗矩を評した一文の最後を締める言葉である ──
「宗矩兵法に長じたるのみならず、天下の大体をよくしり、
しばらく禅をかりて術をさとり、術をかりて政事をさとす。
.よって御信敬浅からず。常にも吾…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_----..、
,,u宀‐'‐‐'′ ..-...... 、
ノY’ﾉｌ l!l,, 'l＼ _-ｨ1 ―‐''´u、
__....----┘'ト'’|、|l ﾍ⊥`ゝ＿＿..＿ ___..-''｀,' ／〕 :ｆｌ ﾞｭ''、
,....‐'ﾞﾞ ﾞ’┘ _,,--'''ﾆ＞‐''"￣ ｀''´ ﾞl!_ ﾅゝﾌ `ｰｰ‐--..____
..+'´ ..r'" ,,..+"′ "ﾞｰ....、
_／ _／ _..ｒ"′ ｀ゝ､
_／ ＿________________________／ ノ'´ ＿____＿....................＿＿,,＿_____ ﾞ'ゝ
'―''￣~~￣′ -.. 、 _上ﾆ-――'' ﾆ二 ＿_ ｔ几 v- 、 ´ ｴ亡冖ー--......＿_ ｀ ､
＼ﾆ-__ ´ ノ"│ﾞて'、 ﾞゝヽ、 弋ﾍ、 ゝ ゝ _ｨ 丿 _,..v ￣"''ｰ々
"-ﾆっ..＿ _..／_.. ′ ﾍム__、 ⊥ ﾞゝ ｀ｌ_ﾍ 'Ｌゝ_..／丿 _..ｒ'ン′
"ﾞ'二..-‐'二_-／ `'t＞....、 '''ｌﾆヽ_＞ ..ノ' _..／ _..r'彡''´
..+'ﾆノ冖" iｔｯ、 ﾞﾞ''にコﾃにゝこゝ､上こ......-匕＞''´
-''ン'´ +ヽ、 ￣ﾞ" Ｅフ'''''' こ二
"ー'´ ﾞ't丿 ''、|′ '''.._ﾆ'、
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「天下統御の道は、宗矩に学びたり」
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【やる夫で学ぶ柳生一族 その68 「柳生宗矩の死」】 完
【やる夫で学ぶ柳生一族(その68) 新規登場人物一覧】
闘鶏１ ..： ポッポ(ポケモン)
闘鶏２ ..： オニスズメ(ポケモン)
闘鶏３ ..： カモネギ(ポケモン)、
闘鶏４ ..： ペット・ショップ(ジョジョの奇妙な冒険)
中坊長兵衛時祐 .： 霞拳志郎(蒼天の拳)
野殿杢之助光則 .： ブームくん(2ch)
鍋島直宗 ......： 黒須京馬(覚悟のススメVOLTEX)
山本神右衛門常朝 ...： 藤木源之助(シグルイ)
田代又左衛門陣基 ...： 近藤涼之介(シグルイ)
武田道安信重 .： KAZUYA(スーパードクターＫ）
堀田上総介正信 .： 碇シンジ(新世紀エヴァンゲリオン)
久世大和守広之 .： ネイサン・シーモア(TIGER&BUNNY)
京極高通の娘(美弥) .. ： ミーア・キャンベル(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
解説役(その68)１人目 ： ルーラー(Fate Apocrypha)
ここから、幕間に移ります。
ＢＧＭ 「川の流れのように」 ： https://www.youtube.com/watch?v=t8IbuwxEnqE
.
親父が印可の件でやらかした件も踏まえて相続には本当に気を使ったんだろうなあ宗矩
最後に故郷に帰ったあたりは魔界転生での二度目の最期を思い出すわ
(､ ;;.,.;: ";: ,-' _ ， ,,... ..._ .:;,, :::.,,-'ﾞﾟ~^´
"`~｀'ー~ _ ,... - ' "^ ^`- ......,, '`~"
_ _ ..... ...,, ､.､､, ; '"＾ ...:.:.:...:.:;;;;:;: ::.. . :::::::: ...: ... ．.., ､､ ; :;;;'' "`~
'"'ヽ'''~'ﾞ :::::::::::::::::::::::: :::::.:.:.:..:.:.:..:.::.:.:.:...:.. _,,,,... ､､ -‐‐''''"
;;:::::::;;:;;::;:;:;;::;;::;:;:;:;:;:;:;:;::.:.:.... .::.:.:.:..::.:.:.,..,..., '"^ :::....:,::'':':.:.:.':::::....:...:..
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ヽ /
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『知らず知らず 歩いて来た
細く 長い この道』
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(＿,,, ;;ノ,r'":: :: ::＼,,....., ;;⌒ 、
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『振り返れば 遥か遠く
故郷が 見える』
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!ｿ;ﾊj|W "" Vv,w,.vw,.v"ji,,Iw,,MW w,,Mv,w,.vw,.v Vw w,,Mv,w,.vw ,.., ,v
"~'"'"~ｖ从X~""~'"'"八ｗ､,,~~""~'"'" "~~""~W'"' '' ,､ Ww"''" "'~"''"''
_、_γヾﾍwゝ);;);ヾ)ィXV从X(:ヾ;ﾐx､ '''' ,,, '"'w w' " '''' ,,, '"'' ,,
,_ﾉ`）ゞy;;'ゞ<.ゞ,ｲiv:ｲｲヾ､八ゞiv:l;,ゝ)从iヾlr Mw;;,, '" ..,, '"'
＿＿
／ _ﾉ＼
/ （○）
| （__人）
| u ｌ
. | |
. ヽ ﾉ
ヽ /
/ ヽ
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『でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生』
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二三≧=--_-_-_-_-_-_-_-_-_㍉｡;';';';';';';';';';';';';';';';';';';'洲l;';';';';';';';';';';';';';';'; '; ,.ィ㌻
| | | 「 T -=ﾆ二三≧=--_-_-_-_-_㍉;';';';';';';';';';';';';';';'|洲|;';';';';';';';';';';';';';';';';';'└
| | | | | | | | | | | l 「f T=-=ﾆ二三≧=-`;';' ;';' ;';';';';';';'|洲|;';';';';';';';';';';';';';';';';⌒)
| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |l|l|l|l|l|ｌ|;';';';';' ;';';'';';';'洲Ⅳ;';';';';';';';';';';';';';'⌒ヽ
| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |l|l|l|l|l|ｌ|;';';';'ミs｡;';';';'}洲ｌ|;';';';';';ｨzzzzzzz彡'´
| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |l|l|l|l|l|ｌ|;';';';';';';'＼ｰ仆洲zzz彡'´´^￣｀ヽ
| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |l|l|l|l|l|ｌ|vvvv'´￣;';'}洲彡'￣;';';';';';';';';'; ノ
二二二二ニニニニニニニニニニﾆ=|;';';';';';';';';';';'ｿ洲ﾘ;';';';';';ー=彡⌒)
Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^v|＿;';';';';';';';'/洲/'´;';';';';';';';';';';';';';)
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Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Ｙ^Y^ _,-=ﾆ二三|二|ヾ;`/洲ア::ゞ::ﾐ::ゞ::ﾐ=-‐ ￣:.:.:. :.
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三三三三三三三三三三二ﾆ=-￣ .| |_,,.. -= ￣:.:.:.:.:.:./_rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.::.
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二ﾆ=-￣ _,,.. -=≦:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,.イ/,リﾊ/ﾊ:.:.:.
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| u. （__人__）
.| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
,-/ __人〉
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『ああ 川の流れのように ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて』
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＿ -＝≡ ￣ ￣ ＿_/（○）､ ￣ ＝ ＿
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＿＝ .／￣￣＼ .........::::::::::...r‐ ' ノ. ./ ≡､ ＼ ￣
＼ ／ ＼........::::::::＿ ) (_ -─＝ -/ ≡､ ＼≡= ≡=
｀ー- ､ |::::::: : |.....:::（⊂ﾆﾆ⊃) ./.,,,.... 三三 ..,,.L ＿
｀ .|::::::::::::: |....: ::::｀二⊃ﾉ ＿ ／ ＼ r─'
|::::::::::::: |..: :::: （( ￣ _／w､ww,,.,,,, ､､j!li,. ｀ヽ ＿＿ノ
.|::::::::::::::: } [l、 _＿／ ......,,,,,,,, L
ヽ } ／,ｨつソ´ ､､j!li, ,.,.,..,,...... .,,,,,., ,....､､j!li,,.＼
／ ヽ . ﾉ .,∠∠Z'_つ `:､
./ ''⌒ヽ ./ .r─-'-っ...,,,,,,､ ww,,,...w ......,,,,,,,, ..,.,.,.,.,...ヽ
.| ( / } ./ ）:::厂 ´ ..,.,.,.,.,..... ,....,,.ww,,,...w
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『ああ 川の流れのように とめどなく
空が黄昏に 染まるだけ』
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ヾヾ ヽ.: ,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛ ヾ .. .,.ヾ.,. .ヽ .:ヾ:. ..ヽ｀`'‐.､｀`'‐.､ .:
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::;*:".:;.|i;i|i;,`:;,'*iiiｿﾞ:.:ﾞ、*,"ﾉ'.:；ノ'.:.:;”:;,`
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.*:;.:'"；|'ﾉ.:.:;”:;,`:;:i;|.':,”ｿ::.:ﾞ,:;、,",,,,-
／￣￣＼
／ ＼
. | |
. | │ …なんじゃったのかのう、今のは…。
| |
. | |
. ヽ /
ヽ /
. > <_
. ( ､｀)
| i
＼ |
/｀ﾞ''―‐┬ | 気が付けば…ここにおったが…。
| 、－ l ..|
ヽ 丿 | …まあ、構わぬか…。
| どうせ、夢じゃ、夢じゃ…。
u. l＼
l ,' ＼ γ ￣￣￣ヽ
人 丿 / ＼ ｜ ……！ |
乂＿＿＿ノ
´￣￣￣ ﾐ
,' ＼
,' ﾍ じゃが…たとえ夢であろうが、
l ﾍ 最期を我が故郷で迎えられるなら…
| ﾍ …悪くない。
', ﾍ
∨ ／ ＼ 心なしか…若返ったような気もするしのう…。
＼ , - ＼
ﾍ l ＼
〉 ､ ,' ＼ .γ ￣￣￣￣ヽ
弋___ノ ,ｲ ＼ ｜ .……門！ .|
ヽ ／ | γ ＼ 乂＿＿＿＿.ノ
弋__／ヽ | | ＼
Ⅵ ／ ＼
γ´￣￣´ ￣￣ γ ￣￣￣￣￣ヽ
,' ｜ ……右門！ |
l γ´ 乂＿＿＿＿＿.ノ
γ ￣￣￣￣￣ヽ
｜ .又右衛門！ |
乂＿＿＿＿＿ノ
γ´￣￣￣￣￣￣￣ヽ
l これ！又右衛門！ l
ヽ、＿＿＿＿＿＿＿,/
て
／￣￣＼ そ
／ ＼ /.＼
| （ ○）（○）| …ん？
| （__人__）|
| u. ｀ ⌒´）} 先程からの、この声…！
| } ＿）） まさか…！？
ヽ } ￣
ヽ /
| ''⌒ヽ
| ヽ ヽ
γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ ここにいたのかい。
（:::::::::／ ─ ─ ＼:::::::）
＼:／ （⌒） （⌒） ＼ﾉ ほら、そろそろ夕餉だから、
| （__人__） | 屋敷にお戻り。
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ／
＼ (_＿ノ
於鍋/春桃御前
(おなべ/しゅんとうごぜん)
／￣￣＼
／ .⌒ ⌒＼
|::::::: （○）（○）｜
. |:::::::::::（__人__）｜ ………！！
|::::::::::::: ｀⌒´ .｜
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/ヽ三＼´
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○）
. | U （__人__） は、母上…？
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)
γ:::::::::::::::::::桃::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
γ:::::::::::人::::人::人:::人::::::::ヽ 何を素っ頓狂な顔してんだい、この子は。
（:::::::::::／ ＼ ,＿＼:::::::）
＼:／ （ ●） （●） ＼ﾉ まったく、こんなところにまで来て…見つけるのに苦労したよ。
|ﾉ ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／ ＿＿| |
＼ ／ ＿＿＿ ／
γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ ほら、手を繋いであげるから、
（:::::::::／ ＼ ／ ＼:::::::） 早く帰るよ。
＼:／ （●） （●） ＼ﾉ
| （__人__） | まったく、あの人だけでなく、
＼ . ｀⌒´ .／ お前まで、こんな遠くまで来て…。
／ ／ 心配掛けるんじゃないよ、ほんとにもう。
＼ (_＿ノ
＿＿_
/ ﾉ ヽ Y
|.(● ●).| ………。
| (_人_) |
ヽ_ _ノ
/ ヽ
∪ U
| ,＿、 |
∪ ∪
,
; i /
; | /
/ |,/
/ }
〈 /
/＼ /
/ ヽ ＿_. -―'
, i |
|
;' | γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
; .ノ ; | はい、母上。 .|
i / .ﾉ | 一緒に、帰りましょう…！ |
| ,' ｀! / 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
|ヽ , / /
| ｜ /ヽ{ {
／lノ| i ｀ｉ l
/ | | ,}ｰ'
＿l_ | l 〕
/ ｀ヽ. ヽ_} )
/ ヽ ∧
／⌒｀ヽ ﾞ ノ｀´
／ ＼ |´
/ |
/´￣￣｀ヽ i |
...................................
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::::::::::::::: 皆の待つ、あの家に…。 :::::::::::::::
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..... ＿＿＿＿＿
..... γ::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
..... /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
..... γ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／ ￣ヽ （:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::）
.| |.. ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
.| .| |ﾞヽ;从从从从从从从;／|
.ヽ_ _/ ＼ ／
/ .ヽ... ／ ＼
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二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
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,,.,,. ,,.. ,,.. ,,,, ,,,, ,,,,
,.., ,,.. ,,,
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ おお、母上。
／ （●） （●） ＼ 御疲れ様です。
| __´___ |
＼ `ー'´ ／ 又右衛門、
/ ∩ノ ⊃ ／ またどこぞに行っておったのであろうが、
( ＼ ／ ＿ノ | | あまり母上の手を煩わせてはいかぬぞ？
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
柳生新次郎厳勝
（やぎゅう しんじろう としかつ）
.ノ ､ 、
≡ ≡） l うう…ごめんなさい。
（人__） | 兄上…。
ヽ ノ
(ξ＿__）
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:| ＋ まあまあ兄上。
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| こうして戻ってきたのです。
. | ´ﾄｪｪｪｲ｀ .::::::| + 堪忍してやりましょう。
＼ |,ｒ-ｒ-| .::::／ +
,,.....イ.ヽヽ、｀ﾆﾆ´ーノﾞ-､. /＾) 又右衛門、夕餉の前に一本試合せぬか？
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ iヽ __ ‐┘（
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |´⌒ )二 ﾄ､
柳生五郎右衛門宗章
（やぎゅう ごろうえもん むねあき）
, ノ ､ 、
. l（● ●）| いいですよ。
. | (_人_) | .ところで、父上は？
. ヽ ノn
/ ,た）
|| 「
. （| |
.し Ｊ
γ:::::::::::::::::::桃::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
γ:::::::::::人::::人::人:::人::::::::ヽ
（:::::::::::／ ＼ ,＿＼:::::::） そういやあの人、
＼:／ （ ●） （●） ＼ﾉ まだ戻ってないのかい？
|ﾉ ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 久斎、徳斎、
( ＼ ／ ＿ノ | | お前たちも見てないのかい？
.＼ “ ／ ＿＿| |
＼ ／ ＿＿＿ ／
／￣￣＼ そんなことより、母者。
／ ヽ_ .＼ 拙僧はこれでようやく6年ぶり2回目の登場なのですが。
⊂⊃=⊂⊃= ｜ ＿＿＿_
（__人__） | ／ ＼
|||||||||| ｜ ／ ─ ─ . ＼ 兄上。
. { ｜／ =⊂⊃=⊂⊃= ＼ 拙僧は3回目ですぞ。
{ / | （__人__） | ねえ羨ましい？羨ましい？
,-､ ヽ ノ、＼ ｀ ⌒´ ,／＿
/ ノ／￣／ ` ー ─ '/＞＜ ` ー─ ' ┌､ ヽ ヽ, 「絶許」
/ L_ ￣ ／ _l__( { r-､ .ﾄ
_,,二) ／ 〔― ‐} Lｌ | l) ）
>_,ﾌ / }二 ｺ＼ Li‐'
＿_,,,i‐ノ l └―ｲ ヽ |
l i ヽl
柳生久斎 柳生徳斎
（やぎゅう きゅうさい） （やぎゅう とくさい）
, -―- 、
. l::::: l （どっちにしたって、二人とも
. |:::::::::: | 殆ど出番なかったんだから、大して変わらなくね？
. ヽ .ノ .…とか言ったら殴られそうだから、黙ってよう）
/ .ヽ
, ,.ノ 、
l （● ● ＿）） それにしても、
| （__人） ￣ 父上は…
ヽ ノ
ﾊ ヽ ｷｮﾛ
ｌ l ll
（ | |）
し .Ｊ
.ノ ､ 、
（（＿ ● ●） l
一体どちらに…？ ￣ （人__） |
ヽ ノ
ｷｮﾛ / .ヽ
（| | |
ゝl し'
｀(＿ﾉ
.
＿＿＿_
／ ⌒ ⌒ ＼
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ …………。
／ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
'_
／￣￣＼ 、
/ヽ､_ ＼
（● ） | …って、なんだ。
（__） | そんなところにおられたのですか。
（ ´ |
. { |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ⌒ ヽ
/ |
／´￣￣￣￣ ｀＼.
／ ＼
/ '.,
| ___ノ'′ ﾞヽ､___ ..|
| .|
| ;;;（ ⌒ ） ﾉヽ （ ⌒ ） | …父上
| .´"''",. "''"´ |
|.. （ j ） .l
| ｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ /
.丶 ｀ ⌒ ´ /
ヽ /
ヽ /
ゝ ＿ ／イ＼
／ ＼
／ ＼
＼
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. | ただいま、もどりました ｜
.ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
【やる夫で学ぶ柳生一族 〜幕間(その２)〜】 完
>>1も宗りんも。
ともあれ、>>1乙
いつもより多少分量が多めで、時間がかかりましたが、
お付き合いありがとうございました＆御疲れ様でした＞ALL
さて、今回、遂に宗矩が亡くなりました。
柳生一族の繁栄を語るに際し、一番大きな軸となる人物であった訳ですが、
「その3」で登場して以来、その最後を描くまで、
かれこれ7年近くも掛かるとは、流石に思いもしませんでした。
とはいえ、ようやくここに辿り着き、感無量であります。
本編における、一番大きな山をどうにか越えられたなーと。
さて、ここまでが第二部（一部は石舟斎存命時まで）で、
ここからが第三部となり、その三部を以って、本編も完結となる訳ですが、
まだ色々書くことがあるので、しばらくは続きそうです。
（というか、本編完結後もエピローグとか総括とか予定してますが…）
これからもお付き合い頂ければ幸いでアリマス。
尤も、この次は、「その69」ではなく、
その68の補足編…まだ紹介してない宗矩の逸話集になります。
結構紹介してはいるのですが、とにかく話のネタが多いですしね、この人。
なお、宗矩の人物評やその後の影響などについては、
総括編での一族の人物評回でまとめてやるつもりですので、
その時を楽しみにして頂ければ。
最後に、次回（その69）の解説役投票結果の発表をば。
【その69解説役投票結果】
4票 ： 天龍（艦これ）、龍田(艦これ)
2票 ： 佐々木(ハルヒ)
1票 ： レミリア・スカーレット（東方）、カリオストロ(グランブルーファンタジー)
.キル穂(2ch)、四方茉莉（sola)、アナザーブラッド（機神飛翔デモンベイン）
という訳で、次回は天龍田が解説役となります。
よろしゅうですー。
ではでは。
次はカリオッサンに入れてみるかねえ。
AAあるとは知らなかったｗ
感無量です
思えば柳生庄を没収されそこから巻き返して将軍家のご指南役となり
さらには大名にまで上り詰めたまさに山あり谷あり波乱万丈の生涯でしたね
しかし一代でのし上がった家はその後続かないことも稀ではないわけで…
以後柳生家がどうなるのか、続きを楽しみに待ってます
これからのやる夫に期待だ！
石舟斎印可で何かやらかしたっけ？
多分大阪の陣あたりで評判聞いて（へうげスレかセンゴクスレでかな）
そこから６年ちょっとってところか。１つの節目が終わったなぁ
なお今だから言うけど、島原終了時（やる夫板Ⅱ版６）最初の時の反応はすまなかった
第３部はどういう方向にもっていくのだろう？
一年戦争からグリプス戦役までの時間か
感無量ですねえ
色んな意味で達人だったと思います
巨星が落ちた後の方が大きさを実感出来るような気がして楽しみです
本当に感無量ですな。
長い長い道のりだったけれど、
「いわゆる柳生」（伝奇のソレとか裏柳生とか）
というイメージは、本当にこの人個人が作り上げたんだなあと。
まあ宗矩も３０すぎでパパンに仕官手伝ってもらうまで何者でもなかったけど、
十兵衛もこの時点では武芸舎としては仕上がっても、
「柳生家の当主」としては何もしとらんし、
ほんと伝奇作家というのは罪が重いｗ
年譜見りゃわかるけど、むねりんは1571年生まれで仕官したのは1594年
玉栄拾遺出典だから確かだろうけど、仕官したのは二十代だよ
関ヶ原で二千石返して貰ったとき三十くらい
あいつも最初の就職は二十歳そこそこだったような気もするけど。
ついにその時が来たかー……
名前が書かれたので思い出したけどこの時の兵庫の反応がどんなものだったのかも知りたいですねえ
真田はエタっちゃったから寂しい
それにしても、七年――！ うーん、すごい……です。
このスレのおかげで柳生に興味を持って、以前紹介されてた『史料柳生新陰流』に目を通してますが、とくに連也翁七箇条解の空剣は参考になりました
宗矩のエピ集楽しみにしてます。
さて、第三部に入る前に、宗矩の未紹介逸話を書いておこうというお話ですが、
結構な量があったので、また分割するかもです。
とりあえず、毎度の様に明日(8/23)の21時を目標にしつつ、
区切りのいいところまで書いてみる所存でアリマス。
よろしゅうですー。
いつものパターンかと言われるとそれまでですが、
今回、どうも手が着かなかったので、投下は駄目そうです。
申し訳なし。
まあ、ネタというには微妙ですが、
こないだ別に書いたのをまとめてもらったのがあるので、
せめてそちらでも。
【「家に帰ってもすることがないからずっと会社にいるオッサン」ｖｓ「そのせいで帰れない部下」ｉｎ江戸時代】
http://togetter.com/li/863604
なんちゅうタイトルだというとこですが、
これ柳生と関係あんの？と言われると、困ったことに関係あるので、
当方も白目を剥く趣でアリマス。
いずれエピローグあたりで触れるネタにもなるかもですが、よろしければー。
ではでは。
> 【「家に帰ってもすることがないからずっと会社にいるオッサン」ｖｓ「そのせいで帰れない部下」ｉｎ江戸時代】
なんだかなあｗ
こういう微妙な人も面白い
ルーチンワーク等に関してはそこそこだったからなのか、どうだったんだろうなあ？
名吏として知られた石川忠房は勘定奉行二回（1797年 - 1806年、1819年 - 1828年）やってるけど、
ここらは適任だと思われての再任だと思う（道中奉行を兼帯したとき伝馬制の改革とかやって生神と慕われた）
この時代の勘定奉行は財政・民政を主に扱う勝手方勘定奉行と訴訟関連を扱う公事方勘定奉行があったけど、
この人は勝手方だね
あと、道中奉行も兼帯してるから財務・民政官としては評価されてたと思う
派閥間のバランスとか、本人以外の政治的なあれこれとかあるからなあ。
まあ最低でも無難以上の能力は必要だろうが。
しかし部下はたまらんな。
しかもその愚痴った記録が後世まで残るとかｗ
只野仁みたいに特命を受けていた可能性が…
まあ、そういう役を鬼役や勘定奉行にはやらせんだろうと思うがw
今さっき、マグロをむーしゃむーしゃしてきて、マグロめいた状態に。
/7ｰ、
//〃/ヽ,,_
i| | i| il 〃〃.ｶｰｯ､.,_
|||| || |!.i| ||: iｆ: iｆ 〃 〃ｯ-､, _,,. ,,-ｧ
_,, ‐"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.''''''"‐ .,.;.;.ｆ._ -:ｧ
_,, ‐'' ´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.;.;.;.;.;｀`ヽ､_ , .;´7;ﾅ´
, ‐''´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:.;.;.:.:.'':'': : . . . .:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:' ,:'.／／:' ,.:;:;:;:;:;｀`:;'ヽ､,.､ ／.;.;;;.／
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, ';:;:;:;, -､"、:.:.:.:.:.:.:.:. : : ヽ:;:;:;:;;:;:;:.:.:. : : : : : : : . . . : ; : ; : ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ::;:;:;:;:;:;´｀:;ヽ ､_,,／.;.;.;.;.;;;/
ｆ_;:;:;:;:;:（ｆ;;;;;;i ', .:.:.:....: . : . . .',: :_,.､‐ ':三´三三ニﾐｯ. . . . . . . . . . . ､. . . . . . . . : : ; ; ; .;.;.:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;.:.:.:.:.:.;.;.;.;.;;;;;/
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ヽ､_.:.:.:.:.:. : ; : ; . : ;:; :}: . . . - '' ´: ; ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : ....;.;.;.;:;:;;;;;;;;;;:;:;:;:.:.,, ､:ｒ.>｀'"´ ヽ.;.;.;;;;;;;',
''‐ .,,_.:.:.:.:.:ｒ;;;;;;;;;;}. .: ﾉ ,,;;;;;;:;:; ; ; : : : : : : : : : : : : : ..;.:.;.;.;.;:;:;;;;:;:;.;.;.;.:.:.:.:.:.:.:_-i-'｀" ヽ.;;;;;;;;',
''‐ .,,_.:.:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;;;.;.;.;.;.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.;.:.;.;.;.;;;;.;.;:.:.:.:._,,. ィ"´ ﾐr'´ ヽ.;;;;;;',
` - ､ _＿ ,...,,,,,,,,,,,＿＿_,,,,.... -‐ '''"" ヽ. ﾐ! ＼;ﾐ、
｀`ヾﾐヾﾐ､;ｒ''´ ` ' ｀｀
｀ﾐヾﾐ!
ヾ '
で、マグロの食い過ぎで、腹が膨れてうーんこの。
FINALWARS版のX星人に駄目だな呼ばわりされそうな趣。
まあ、うまかったんですけどね。
それはともかく、なんか食い過ぎでへろへろですが、
明日21を目差して頑張りたいなあと思うところ。
なんか既にアレですが、うまいこといったらめっけもんくらいに思って頂ければ重畳ー。
ではでは。
なんかやっぱり上手く行かず、今回も見送りで。
すみませぬ。
来週はスレ始めて丸7年目になってしまうタイミングなので、
どうにか更新したいです喃…。
むう。
しかし主膳って印可もらえないままだったんだな。鍋島さんちは17歳で印可もらったのに・・・
上様にえこひいきするっていう悪評が祟って義理許しもできなかったのかな？
十兵衛も伝書書いてから印可（但し和尚の力借りてギリギリ）貰ったし。
宗矩的には「『兵法指南役』なんだから、兵法知ってなきゃ駄目でしょ」とか。
何か抜けたところがあったんじゃないかなあ。
こうしてみてみると、
「武芸者トップ３の常連になるようなこと、別に何もしてないよね……」
って感じだよね。
ほんと伝奇作家とは恐ろしい。
田中芳樹「魅力的な虚像を造るのが歴史小説家の使命です」
トップ3は言いすぎにしても江戸柳生の技法を大きくへんかく与えたって評価は
天才扱いされるのに十分すぎるくらいの業績は残してるでしょう
あれってどっから生えたんだ。
江戸柳生の技法に大きく変革与えたって評価は何が出典？
十兵衛の死後だけど、柳生流学びに江戸に来た有地新影流 の剣術家が「三厳の剣は新しい新陰流」と評してたり
西脇流の伝書に、カウンター主体の技法を発展させたみたいに書いてたり(自分とこの流祖持ち上げる意図があるかもしれないけど)
江戸後期だけど、尾張柳生の剣術家が「江戸柳生は宗矩や十兵衛の改革の後は技術進歩が止まってる」って言ってたり
あと変革からはずれるけど、剣術もとに杖術を創始した事が江戸柳生の伝書に書いてたり
上の話の出典まで書いた方がいいかい？
（あくまで伝奇ワールドで）
「最強剣士といえば！」
「武蔵！」「十兵衛！」「一刀斎！」
とかで三指にはいる「たぶん強そうな歴史上の武芸者」
としての知名度得たのは、
やっぱり伝奇作家に目をつけられたせいだと思うのよ
いや、そういう断片的な余所からの評価とかじゃなくて、
具体的に十兵衛が何をどう変えたのかのかが知りたいんだ
今までの記述見る限り、十兵衛は柳生の里でそれまでの伝わった剣を整理したっていうので、
独創性を持った天才と言うより秀才肌の兵法家のイメージあったからね
天才と言うからには技術面で宗矩に匹敵するパラダイムシフトでも行ったのかと
何か期待させてしまったみたいですまん
「三の勝理」っていう相手が攻撃してくるのを受け流して反撃して倒すってパターン確立したって話があるけど(出典忘れたけど多分西脇流の伝書だと思う)
死後だいぶたって書かれたもんだし、そういうレベルの革新性を求めてるんじゃないよね
>独創性を持った天才と言うより秀才肌の兵法家のイメージあったからね
俺も技整理して父親の剣受け継いで早死にして終わりだと思ってたから、技法的に改革起こした(と流派内外から評価された)り、刀抜けない時代に合わせて杖術考案してたの知ってちょっと見直した
>天才と言うからには技術面で宗矩に匹敵するパラダイムシフトでも行ったのかと
技法面の改革で、概念レベルの変革起こした親父級のパラダイムシフトってやたらハードル高いなおい
40数年の人生で日本代表する流派にこれだけ影響残せれば十分天才だと感じるけど、まあ人の感覚はそれぞれだしな
いや、だからさ、親父が死んでから数年で死んでるのに本当にそんな革新起こせたの？
ってのが根本的な疑問なわけよ
ムネリン生前から十兵衛が改革してたならもっムネリンに評価されるかどっかで触れられるだろ？
本人も著作残してるんだからそっちから評価されてるとかさ
それもなしに、他の流派で評価されてるとか書かれてもどう天才なのか全くわからんよ
個人の感覚云々以前に「これだけ影響」ってのが自分には伝わってこない
○○が十兵衛は改革したと言ってるから凄い！
って、それ、三斎殿が言ってる「新陰は柳生殿よりあしく也申候」と同じじゃね？
おかしいと思うポイントを整理したいんだけど主に下の二点でいい？（違ってたらすまん）
①親父が生きてるうちに技術改革できるわけがない
②十兵衛が技術的に改革したなら宗矩が文書に残る形で評価して（あるいは宗矩の話を聞いた人が記録に残して）、かつそれが現代まで残って無いとおかしい
③本人も著作残してるんだからそっちから評価されてるはず
①→どの辺が不思議なのかわからんのでもう少し詳しく説明して欲しい
②→文書に残る形で評価してなくても不思議とは思わないし、そもそも江戸柳生の文書って江戸時代の火事と太平洋戦争の空襲で相当焼けてるんで
（不動智の原本も月之抄の原本も玉栄拾遺に十兵衛の代表作って書かれてた月見傳も、尾張の伝承によるとあるはずの石舟斎から宗矩への印可も無い、玉栄拾遺の作者も記録無くてだいぶ苦労したらしい）
その中に宗矩が十兵衛を評価した文書があったとしても不思議ではないけど
ぶっちゃけ初めから文書に残した形で誉めてなくても不思議だとは全く思わない
③柳生の伝書は一門でも限られた人しか見られないみたいだし（沢庵の不動智みたいに広まるケースもあるけど）別に変じゃ無くね
①〜③共にどこが不思議かよくわからない
これは個人の感覚の違いだろう
なんぞスレが伸びてるのでなんじゃらほい、と思ったら
面白そうな話になってますが、十兵衛含め、柳生一族の人物評価については、
総括編でやる所存ですので、適当なところでご容赦頂ければありがたやです。
（だから気になるから投下はよ、と言われると、「すまぬ…すまぬ…」という現状が悪いのですけど）
まあ、柳生十兵衛という御仁は、知名度がえらく高い分、
史実と創作のイメージの乖離が起き易く、結果、評価が混乱しがちになるのですが、
この先、順々に書いていくことで、その辺の説明をしていく所存ですので、
気長に見ていただければ幸いでアリマス。
その上で、「(史実の十兵衛も)なかなか大したものだなあ」と思うか、
「なんか思ったよりしょっぱくね？」と思うかは、各位の感じたところ次第かなーと。
あと、ついでなので、ちょい早めですが、投下告知をしておくと、
いつも通りの日曜(9/6)21時目標で頑張ってみようかと。
ちょうど7年目になりますし、既に2週間ダメだったので、なんとか頑張りたいところ。
よろしゅうですー。
ではでは。
まだしばらくかかりそうですが、せっかくの7周年目なので、
どうにか今日は投下したいところ。
何時になるか分かりませんが、できたら投下ということで
よろしゅうです。
とにかく一区切りは出来たので、3時半から投下をば。
タイトルは「やる夫で学ぶ柳生一族(その68・補足編)」で。
よろしゅうですー。
{ /´ ￣ ＼.
! {
__ ＞ヾ ￣￣￣ ｀ ＜ ＼＿从＿人＿人＿从＿人＿人_从_／
{／ ＞ .＿） （＿＿ ／ , =- . 丶
i ７ , ｀ヽ. . ） （ようやく）その68補足篇、 （ ヘ _ ﾉ O ＼ ヽ
ム / ､ / ト ヽ ） 開始「なのだ！」「ですよ！」.（ . 〃 O 从〈 ￣トヽﾍ
}_〉 { ﾄ!/ ＼ {ヽ !メ.. / ヽ} { ￣￣） (￣￣. .{0/｀ヽ大 {! ● lⅣ ’
.く{ ! 三三≧ ＼! ≦三. i ヽ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´＼ Ⅵ ● ￣ ⊂⊃ i
i〉 ヾト.{ {{::::::::}} {:::::} { ヽ .N⊃ v ￣ヽ l! l.| :| ’
乂ヽ ヽ ゞ= ソ __ ゞ;ﾉ , ,〉､ ./ .. 从、 丶 _ ﾉ j 从乂从ﾍ
.{_ﾑ ＼' ' ' { ￣V ／イ.ﾚヽ . ｒ- ,_ ム乂ヽ . _＿__,. イ ≠―z、
r-} ７:.＼ ＼ー-ゝ __ノ...イ:.:.:.:.:{ .{ } ﾌ ... l、 ~'''TTﾄ≠ﾆ!rf<｀Y´ >ｻlﾆﾆ「￣/7-
ゝ} }:.:.:.:.:.ヽ!＼!. ヽ ＼:.:.:.r-､:.:.ﾚト! ... ヽ、 .l | |ニﾆ|&∞∞∞ﾒ.|ﾆﾆ| //
.ﾏ:.:.:.:.:.:.rﾍ:.:.（ ￣ ｀￣ ）' ... ｀ ｰ.l_l_|ニﾆ|::::::::人:::::::: |ﾆﾆ|ー' ￣
. ´ ｀
さて、本編にて、 ... .／ ___ r―‐- . ＼
遂に宗矩が亡くなった訳ですが、 ./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
彼には、まだ紹介してない逸話が .. . /ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
かなりあります。 ... .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
. .| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
それらを紹介しなかった理由は ... .| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
色々あるのですが、 ...... .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
. .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
「数が多くて、全部紹介すると、 .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
.話のテンポが悪くなる」 . ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
.. |:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
という点が一番大きかったので、 / ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
ここで補足篇として、まとめて . -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
紹介することにした訳です。 /ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
./ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
//}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉 }::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
-─‐- 、
-‐ ⌒ ＜
／ ｧ ､ 、_ ﾉ
-‐ ｧ ／/ ＼ ＼｀ヽ
／ ／ .′/ ｰ----‐
., ′i | ＼ ハ ７周年目の週で補足篇ってどうなのかのう…。
/ ｣{ｰｉ } l |ｉ ＼}
／ く赱ｧ| | ＼{ 八 i＼ .しかし、わざわざ別分けするほど多いのか？
／イ | ｉ ￣│} _jL _{ l＼ { 本編でも宗矩の逸話はかなり紹介していた筈だが。
|i | | │ }八 ＾f赱ｯ | ＼ {＼
..八{ 个 { ＼{ | | ＼
/ | ｉ圦 __ ′ }ﾉ i 八
./i |ﾉ ，、 ｀ /八 {＼ ＼
| |／: :i ＼ . ィ〔/. 、 ＼ ＼ ＼
{ | |: : : :| ＿ -‐_≦⌒八: : :.＼ ＼ ヽ ｰ
__ }八{: : ﾉ(-‐┐|r‐. ､|＼＼: : : : : 〉 }ハ
ｧt __ｰ- . ＿/: : :.│||: : : {⌒丶 ヽ:_／-─ｧ },八
／.// //7ｧ─ -＼: :.:│||: : :ﾉ>‐- _ ⌒＿__
.'" '"｀ﾞ` ﾐx､
多いですよ。 .... ／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
剣豪の中でもトップクラスです。 /／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
この辺りは、生前の名声が ...... .//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
ダイレクトに影響していますね。 /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
無論、逸話なだけに、 ... ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
全てが史実という訳ではなく、 . .,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
創作であろう逸話も割とありますが、 i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
それは他の剣豪も同じですしね。 | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
今回も、全ての逸話を /′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
紹介できる訳ではありませんが、 .| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
主だった話は紹介していこうかと。 .|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,兮 、 |しﾘ }i№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::... ー=彡 /／ イ
＿
,ｒ ´＞ ´￣￣ {r ´￣｀.､
> ヽ. ／ ヽ. ヽ
{ / / / 丶､ ＼
.Y ヽ. / / } ｀ヽ ヽ
ゝ ﾉ/ {! i!,! ',
} く. ,' ﾊ /ﾘ| ! ', ふむ。
ﾄ ｿ ! ﾄ. ､ﾏｰ=ﾐ!i il .まあ、残ってる史料の数が全然違うし、
ゞ ﾉ | .{ ､.{:il ', i| 当時の知名度の高さを考えれば、逸話が多いのも当然か。
r彡, | ヽ ', ヽ ﾙ′ その分、出典がよくわからん話も結構あったが…。
::/:::;i |. ', /
:{::::::i!. | ヾ ､ ', , __ / ヽ とりあえず、どの辺りから紹介していくのだ？
ﾘ::::::|｀il i| .ﾊ ヽ ', ￣,´ ヽ
::::::::::i| .ﾚ ﾊ ﾊｨｰ- __/ ,. ヽ
ー- ､:.:.:.:.ヽ. ｀ ',:.:.:.ﾌ}≧､ }, ｛｀ヽ}
/ /:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:..｀ヽ ヽ //ﾐ:.:.:.:', ヽ ',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.>ミー-｀､ ヾ_ヾ:.:.:.:.:ヽ ヽ }
. -‐…=- ..._
／ ￣ Z.＿厂￣ミx､
/ iヽ
そうですね。 ./ 〃￣ ) ( ⌒ヽ、 |.ハ
まずは有名どころで、 ..... li |-+‐（ ）ー- l | l
『撃剣叢談』の . ｜ | ﾄﾊ!夊_メ,ﾊ/ﾒ人..丿 |
猿と浪人の逸話から 人_人 |=== ∨ === i｛ﾆ｝ .|
始めましょうか。 ...... ){ﾆ} 从 l!"" |
|"" l人 丶 ' _.ノjﾉ＼ノｿ
ﾉ⌒)ノ,;ﾆ三二二三ニミxｿ丿
,二三⊂ﾆ⊃三三ニﾐ､_
ｨニ三三|::I::|三三ニｨ＝Z
／￣,二ゝ､
/ ／ ｀ヽ＼ ,ゝ‐v-壬ネ￣ヾヽ.
./ ／ ／´｀ヽル',ｨゝ､ `ヾミ､＞､"i｀ヽ.
/, ' .／ ,ｨヽゝ'メﾊ ´､｀ヽ. ｀ヾ.ヽゝ､ .i!､
i/ / /'´, " .､ ヽ ヽ ∨i./ .i
i / , ,' ' i i ﾊ ､i 人i 丿
ヾ､ / ./, , i: | i :i :i i: i ﾞiﾉﾒ､i丿 …その逸話、
∨ / , _i＿__i_.i! ! !､,ｨ‐!-!i-!- .i/'i.ﾉ,' 昔、某スレ(http://mukankei961.blog105.fc2.com/blog-entry-1063.html)で
i .ｉ .i .i ﾄ､i､｀i`ﾊ. i､ !´ゞ彡三ミ ﾄ､ﾚ'_ .紹介されてなかったか？ …もう6年も前に。
l i:!人i彡三ミﾐ ゝ^' "´i!:i ﾟ!:i!i. i: |｀ i､:.｀ヽ.
! 乂:|:ﾄ. f!:Uﾟ::i ゝﾞ¨:c.l | .!,丿:::::::メ 「このスレでは初めてだからノーカン」
人 ヽ!ﾘ､i 廴ﾟノ , `¨¨´ i ! ﾊ::）_／
乂 V ｀! ､ _＿_ U .ｨ! ,'∧,､＿＼
ﾍ ､i ゝ､ ｀ ｨ≦ﾘ ,ﾉ≧=ヽ. ｀´
ﾍ从 __｀¨ フ7i::´:::ﾒyｲ'/ヾヾﾞ｀ヽ｀ヽ､
,ｨﾒﾆ―ヲﾊ/,'_ｨ彡ii:ノ'.:::::::::::::;;;;;;;//i
┌────────────────┐
│ 逸話：宗矩と猿と浪人(撃剣叢談) │
└────────────────┘
, -- 、
マ 、,__､ f' Y
ヽ｀ﾐ i!＿ ﾚ'￣￣ヽ|
＼ {＿＿ ＿＿6! ^ ..^ ﾉ!
Yス￣ ￣￣｀iﾇ竺/ |＿, -ォ､＿
Yス￣￣ ,＿ノ;1 ,.ｨ( !( }
. Yス、 r' ￣｀ヽ .′ ! iv‐- 'YYYヽ＞ ´
. Y⌒Y 厂 ｀ヽ } / i | 〈 tm'´￣￣ /
ｌ 八 (^..^ ﾉ 9 ! / ／ﾐYノ ＿ノ !
, ‐‐ 、 ｌ ￣`ー‐- 、 竺二ノ 〈 f'r'´ ミ／ !｀ 、 ﾉ
! 厂￣{m､ヽ _ ｀ー─=ﾆ、 `ｰ 、 ( ィ〈＿ ｉ ＿ | ,′
6〈 ^..^ﾉ ｌ!＿＿ ‐- _ ｀ ､ ￣ ! ﾉ ！ | /
. ﾄﾐ竺) /￣￣ ヽ ! | ノ ト＿ﾉ＿ { /
ﾉ '´ ミ彡￣￣. ヨ}｀ j j! ノ￣二ニﾆ=──-{
ﾑ/ / ,く、 ! /ﾐ /|':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7
|' 〈 ヽ `! /ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
レ､ 〈 ヽ 〈:::::::::::::::::::;;;;;::''''::::::::::::::::::|
' , ヽ ..＞.....::::::┐ ヽ:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::j
ヽ ＿', _ ＞.: － 、::::::::::ﾄ――=ﾆニ::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::／
', ／:::::::Y:::::::,' ヽ＞ ､ニﾝ⌒ヽ 〕',:::::::::::::::＞ -‐t て(二ー←っ,
}´::::::::::::/:::::::::{＿＿ 7／ﾍ＿)_ -＜::::ヽ:::>'´ ( ( ＜ゝ..、 ￣￣￣
|::::::::::::::!::::::::::::〉 __ __〉 /9 ／::::::::::::::::::::::ﾉ:::', ヽ／:::::::::::::＼
|::::::::::::::!::, - ' ｰ､_／ ´ |:!::::::::::,,,,;;;;;;／:/|::., - 〈::::::(:::::::::ｰ､一
|:::::::::::＞ ￣ ! j::!:::::::::::::/:::＼/ Y:! ヽー:::::::::: - 、
}:::::／ , 、 、 ノ￣ !:!::::::::::r'::::::::::::＼ |〈 ', f'´ ノ￣ヽ
／Y/ , ＜:´ Y / ! {:!＿_:::! ＼:::::::::::::＼ヽ. ∨ ! { ^ 〉
／:::／ ／::::::ヽ ﾉ ﾄ 个/:::::::::(｀ー ､＞､::::::::::＼; ∨| 6､ ヽ _,_ｹ
／:::::::/⌒ヽ/::＞'´! ／:::::::::──'.:::::::::::::|＿:::ﾉ ＼:::::::::::.;. Y! ー＿ノ:＼
/＿n_:/Yｽ／:::ﾉ::::::::| ':::::::::::::,,::::::::::::::::/:::::::j─< ＼::::::::; ! ｰ-､:::::::::〉
━／ / }:://::::::/::::::::::::::::::::'''''''''::::::::／^''''￣━━━━━━', ￣｀ヽ
七 ／ |/ .|::::/:::r─､::::::::::::::::::::::::f' | ! ! / !
彡_;/. |:/::ノ:::::::ﾉ:::::::::::::::::::::,､! ' ', ｌ ＼
／／ ／／ /::~::::::／ヽ::::::::;:ヘ::/ ヽ '. ヽ ￣ ￣ ﾉ ヽ
. ／ ／／ ／::::::／ j::::::〈 '. ／! | ヽ !ヽ ',
／ ／:::::::／! ￣)/ | ＿人＿ ! ＼
（早業を見せる猿の図）
『宗矩猿を二疋飼れしに、日々の稽古を見習ひ、其早業人にまさりたり』
／:::::::::::ヽ
＿＿＿ﾉ;;;::::::::::::::::::ヽ
|:::::::::::::/;;;:::::::::::::::ヽ::::::＼_
ﾄ|::::|:::::::;;;;;;:::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::ヽ､
|:|:::j:::::::|ヾY''´):::::）::::::::):::::ﾊ::j
j:|:::{:::::::ヽ (::::（::(ヾ::从ミ:::ヽ ねえ、但馬守様。
|:{:::::ヽ::::人 ）ｲｨt7ﾊﾉ/^i:::ヾ ひとつ、僕と立ち合ってくれませんか？
`ﾄ(::::::j:::汽ｿ ゝ' ¨ /::/
(''ｿヽ｀¨ , ﾊ;） （フフフ、僕の腕前を見れば、
',. r-ｦ / .l) 指南役への推挙も問題ないはずさ！）
丶､ ￣ ／ |､
|｀==.´-一ﾞﾞ:.:t＿
＿＿＿＿＿,,-一'.:.:.:.:.:|:l:|:.:.:.r.yヽ:.:.:｀ｰ───､
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:l:|:./ / /ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
/.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|f Y / / ,ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) ｊ.:.:.:.:.:..::..:.:.:.:.:.:.:.:.|
槍使いの浪人
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜
（__人__） | ふむ…。
ｌ｀ ⌒´ ｜
{ ｜
{ /
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
『其比槍術を以て奉公を望む浪人有、心易く出入りける。
或時宗矩の機嫌を見合せ、憚ながら何卒御立合被下、某が芸の程を御覧候へかしと望む』
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） まあ、構わんが、まず、そこの猿と仕合せよ。
| （__人__） その猿が負けたら、相手してやるでな。
| ｀ ⌒´）
| }
ヽ }
> ノ
/ ＼ ／て⊃
| ｨ |＼ `´ ゞ ＿三}
| | | ＼__／.
__
. ::ﾔ::::::}
, イ {::/::::::::i
. イ { ﾍ ﾏ::::::::::i
.ィ´{_ .L. _-‐ﾔ:::::::::::l
i´:γ;: -―-､:ヽ!::::::::::::!
l::::lノ.二エ二.ヽ|::::::::::::!
!:f{ ○｀_´○ }:::::::::::: ｷｰ？
ﾊ:{ﾍ. ゞ /:::::::::::;'
(ﾍ::ヽ. -- .〃:::::::::::!
`l＼:::::::::/::::::::::::::l
ﾉ|_ ::ラ'::::::::::::::::::;
≠:￣:¨:¨:´-;'´::::::::::::::}:::::::::::'
. ィ_::: _/:´::::::､/:::::::::::::::::/::::::::::,'
≠´::::::::::::/::::::::::::::!:::::::::::::::::/::::::::::::!
,. -≪:::::::::::::::ノ{::::::::::::::::!:::::::::::::ノ::::::::::::::;
(:::::::／ ＞.､´ ヽ:-:-:‐ 'ゝ‐＜::::::::::::::::::,'
ヽ.{ / / / ＞ ､ゝ:Ｙ´:::::::::::::::ヽ::::::::::::,'
｀ ‐- .. ＿ /:｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::,'
猿
『宗矩答て易き事也。先此猿と仕合れよ。此猿負たらば立合んずと申さる』
ィ;ヘ:::::´:jト､ミ::::､
,ィ:::::´::::::::＼/:l::::::＼::::
ｒ:j::::::::ハ:::::::ト:;ィ!:::ヽ::::＼::､
ｊ/::::::/:::::}:::::ﾉ~´ |::::ｲ:::::::;ｲ〈 わ、わかりました…！
/::::::人::メ::::( {:〈,{::ﾊ:/:ﾊ::ヽ_
ト:::（:::::｢ト-y' :::::､)斗ﾁj:r-:::Y （クソッ！僕を馬鹿にしているのか！？
从ﾊ个}ﾉTエ´:::::::::┴'-从 ｊ:リ こんな畜生と僕を立ち合わせるなんて…！
｀⌒ヾ{ﾊ u ｀ ｒｲ::{ もう許さない…こんな猿、すぐにでもぶっ殺してやる！）
｢￣､￣｀ヽﾑ ,,ィ＝ぅ ノ人:ﾊーｧ ､
| ヽ ﾄ≧'ーｒｒ-≠ イ ｊ
} Y ヽ ﾏ{ 彡 / /
ﾊ ｊ｢ ー ｣ﾑ ﾊ {
/ 7 川 V ヽ
/ ｊ{ | i ! } ､
′ ハ ｌ | ! ハ !
ミ､/ } ! iｊ {! Ｖ
{ イ／⌒ーｫ | ｌト イ ≠⌒ヾ |
―┤ ア´⌒ヽ――┴┴ ｆ￣｀マ ｊ―――
L j! ￣] [ニ ヾ _ノ
￣ヽ ﾑ ニｲ ト＿ ｊ /! ／´
｀⌒ー- ´ ｀ー-'‐^￣
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/::::::::::::::::::::::::r､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
,::::::::::::::::::::::::/ ﾞ ￣￣￣￣￣ ｀ﾒ:::i
;:::::::::::::::::::／ ヽ..＿ !:|
＿ ,!:::::::::::::／ ＿ ｀ヽ. __ ...ノ V
/:::::::}--.､ {::::`::::::::i / ___ ヾ 八,.ィ=く i!
,.ィ'::::::::::;:::::::::i--､:::{:::::::| ',´￣ｿ ヽ /{-=ﾐ } , ｳｷｰ
::::::/::::::::::{::::::::::|::::::}ﾐ:::::::::メ ｀¨´ ! | ゝ= ' /
:::/:::::::::::::i:::::::::::!::::::!::::}:::::::::::ヽ // /
::{:::::{;;:::::::::::::::}::::::::::ヽ::ﾄ､:::::::::::ヾ ' /
:::!:::::',:::::::::::::;'::::::::::::::::::!:::＼::::::::::::`''r rirv-rｰr-fｲ'
:::::::::::!:::::::::::|::::::::::ﾘ::::::ﾊ::::::::＼:::::::::::｀¨｀^ｰ'ｰ':.ｿ
::::::::::::::::::::::::!::::::::/::::::'::/:::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::`ー--- イ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::`､:::::::::::::::::::::::::::|
';::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::::ト､
/ヾﾐ､:::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::j:::::ヽ
ヾミ三ミ::,､::＜{::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::/:::::::::::＼ー--...､
『浪人心中に怒る。いかに我等を軽ぜらるるとも、此小畜生と立合とは遺恨也。
いで突殺してくれんずと、追槍取て庭に下立ちければ、
猿を頬に合たる小き面取て打かぶり、短きしなへおつ取て立合たり』
なにもかも懐かしい……と思って流し読みしてたらなにやら>>1らしき人がまとめ先に降臨してたんですけどーｗ
Ⅵ ::::::::::::::::::::::::/ :::::::::::::: |∧` ∨///∧:::::::::: |::::::l:::::::::::: |:::::::::::::::{
Ⅶ ::::::::::::: / :::::::::::::i:::::::::|´: : :｀´ : : : :..|::::::::::ﾉ ::: | :::::::::: l ::::::::::::∧
. |:::/ :::::::: / :/:::::::: /| ::::: |: : : : : .: :l::::::: l :::::: | ::::::::::::| ::::::::::::::: 〉
/:￣:ﾞi__.:::::::::: /:::::::: /. | ::::: l: : /:::::::ｿ:::::::::{、 ::::::: l ::::::::::::::/
. ／￣二二二二｀ヽ、:::::: /＿l ::::::廴 .／::彡´ ヽ:::::::: }:::::::::::{、::::::: （
.i: :／／二二二ミヽ: :i:::: 〈 ｀ヽ;::: / ヽ::: 〉_ ,,＿ 人::::::::::::ヽ::::::::::: 〉
.l: i::f／r‐──ミミi:i:::l _::::ヽ -- l::/｀ ´〉/ ＿ ￣｀ ｀ヽ:::::: /:::: ／
.l: l::i:::f//////7li :i::l: l ...}:ｿzZ:≧{’_ /´ zZ三≧x /:::: /:::::::{
.l: l::k::∨//////:/l::l::l.ヽ/《 ⊃:i:::/ ｀ ´ ⊃:i:::/ 》 ./ﾊ::/ヽル′ 猿風情が！
槍⇒ .l: l::l:ヽヽ､三彡'/: l::l::l / ｀ ｀¨¨´. /l ｀¨¨´ ´ .// l 僕の槍を食らえッ！
.l: l::l: : ｀ー─‐'': : l::l::l .: : . ／ :| /′ |
.l: l::l: : : :: :: :: :: :: ::l::l::ﾄ : : : ヽ::::l / ／ /
.l: l:l: : : :_,.二.,:: :: ::l::l::lト､.: : r-＿＿_＿ ＿_ ＿ ノ, / ./
.l: l:l: :f´ ヽ:::l:l::l l! ',: l｀ v ー… - ― v / / ／
.l: l:l: :{ O }: l:l::l ﾄ.: . ヽ、＿＿＿ ＿ ,彡 ’ /ｲ¨´
.l: l:l: :ゞ、 ,ｲ: l:l::l lﾍ. : . ー― ／::::}
. ,.-‐┤::l:ゞ､合ﾆﾆ金::ﾉﾉ::l_ 〉.l｀ 、 ＜ l::::/
. ´ ／ l: : ゞ､三三三彡': ::ﾄ,ヽー/ﾊ|::::::>. 、 ＜ |/
. r'"￣ﾆゝ､＿＿＿＿＿ ノ ￣｀ヽ .|::＿:::::::≧ 、 ≦. l― - 、
. ｀ー‐┤:::: ::├─ ､. /￣|::::l＞..― - ― ――.┴ ´ |
l: : : : :l i＿__/ : : :|::::|::::::| |
＼:.:.:}｀ :.:.:.:.:{:/￣:.:.:.:.:.:.:.:/ .:.:./:::::
｀.′ ｀ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .:.:./:::::
, ＼:.:.:.:／ .:.:./:::::
.′ ｀¨¨ .:.:./:::::
, r ､.:./::::: ……ｷｯ!!（ｷｭﾋﾟｰﾝ!
. / _! }/:::::
ヽ:.:.... ....::´:::｀¨:::::::
':.:.:.` ／::::::::::::::::::::::
':.: r ､r ､ ／::::::::::::::::::::::::::
:, ./∨ヽ| | |／:::::::::::::::::::::::::::::
:, .ﾊ! │__j,ノ`´:::::::::::::::::::::::::::::::::
｢| ﾉ ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‘'´ ゝ:＿;: -―::::::::::::::::::::::::::::
ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::
|::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゝ::::::::::;: -――
｀¨´
『浪人は此畜生何をかせんと突かかるを…』
.,..ﾉ / ./ _＿＿＿｀--..,,. ﾞ''-､￢―ヽ ヽ .,,,_、 .i|_
､ / _..ィ ./ ,i彡―''''''二二 ---―￢￣ .｀''-..、 ﾞﾞゞﾐ" .ｌ, ヽ.- ...二￢ヽ ,..､
.‘ /| ._..-'" .｀" / ,i'――"´ ｀'ｰ..、 ｀'-.ｌ ヽ .゛ ¨ ｰ |ｭ′
＿/＼_／＼＿/＼／|＿―/ ./ ﾞ''-､. ｌ ヽ .lx.
＼ うわっ！？ ／./ ./ ｀'-､. ｌ ｌ,. ､ .!ヽ
.／なんだコイツ！？ ＼ /.! ＼人_从人__从_从／ ｀'‐ ｌ . ｌ .｀'-､, │ヽ
． / ￣|／＼／＼/＼／￣ / | ＞ ＜ ｌ . ｌ .｀''″ヽ
..ｌ / ./ ﾞi￣" ｀"''て ＞ キー！！ ＜ ! .ｌ ﾞ
! ./ / ｢" │ ＞ ＜ ! .ｌ＼.
ｌ./ / / ｌ ／Y⌒YW⌒W⌒Y＼ |. ｌ ,ﾞｘ、
ｌ ./ / ｌ、 ! .ｌ.-'"ヽ
..ｌ、 ｀＼、 / _.. ‐',ﾞ. l ｌ, ..ｌ
ヽ l.ヽ_＿＿＿/ _..-''',ﾞ / '´ .| .ｌ .ｌ,
ｒ ヽ ｌ ヽ _..-''',ﾞ -'".、 , ,! ｌ
.「'､ ヽ ヽ. ＼ _..-''',ﾞ -'" _/｀ﾞ''". l .lﾞ l
/ ヽ, ヽ ｀'､、 ＼ |＼ /＼ / | ／/ / .ゝ l l
ヽ ＼ ＼ . ＼ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/ . _,,.〉/ │
＼ .,, .,＼ ヽ､ ＼ ＼ /l／ ./ ,ィ tｰ
.,,、ﾞ / ﾞﾞ.＼,ﾞ＿ο ＼, ﾞ'' ∠ 畜生これなら…痛えっ！？ ＞ / ! ｌ
.lﾞ ´ て ＼ ／＿ ＿ ＼'´ i､ ! ／
ｌ ヽ., ＼ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣ ,.i!ﾞ.ゝ.ｌ
.ヽ ＼__人__人__人__人__人__人__／,／ノﾐ,ﾞ /／ |/ ＼/ ＼| ,i'l′ .!_,
.ｌ_、 ≫ ≪／ ｀''-..、 ｀ﾞ._,, ‐'″ / ヽ
｀'≪ ウキャキャー！！ ≫ ｀''ｰ､、 . _..-'"゛ .,,イ /
≫ ≪ _..-'"´ ／ ｌ, .,ﾉﾞ,,,、
／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒＼ .,,, -''″ ,, ／ .＼＿＿＿. v . ´ﾞ―――-
! .／.／-､ ﾞ'-、 .,.. -'"゛ l ｀─゛ !
『(猿は)かひくぐりて手元に入り、丁と重ね打ちたり。
浪人彌(いよいよ)怒て、此度は入られじものをと構え居る所へ、
猿は速に来り、飛掛り槍に取付たり』
＿_／::::::::::::ヽ､／::::::::::::::::ﾍ___
「:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',::::｀i、
}::::::::::「::::::::::::::::::::::::::::::::::::u::::',:::::',:ﾍ
/:::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',:::::',::!
/::::::::::/::::::::::::::;ヘ:::::::::,､::::::::::::::::::::',:::ﾍヽ
ノ:::::::::::ﾉ:::/::/:::::!ヾヽ:／ﾍ::::ヽ::::::::::::::}:::::ヽ
/;:/:::::／::::ﾉ:::i::::::::ﾐミ∨彡;）::::::〉:::::::::::::::::::::ﾍ
{; l:::::(::::::ノ:::::::);::::ﾉ u. /:::::/::::::::）::::)::::::ﾄ;:}
{ !::::::）::）)::／ ）::) ヽ;:）ヘ:く::::(::::::::ハ! 畜生なんだよあの猿！
ヾ＝/7::!＼ （::/ /:/／ﾉノ）::）:::/
/ゝ(（ヾミ三ﾐゝ′ ヾ（(彡三ﾐ∠ﾉﾆヽ
∨ﾍ / /｀` i i /ノﾉ
∨ﾍ 〈 ノ ﾒ. ､,, し / ノ
` ）:.､ Fニ二二ｊ #. /ソ
ﾘヾﾄ、 |::::::::::::::::::! ／り
_ヾｌヽ L二ニﾆ┘／iｿﾉ
＿＿＿＿ ,,,､r､/＜! ＞ __ ＜ :!フヽｰ､,,,＿＿＿＿
／::::｀´::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::｀ｰ -､,,,,-ｰ::´::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::｀´::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::|;;|;;|::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::',
/:::::::::::::::';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|;;|;;|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ｰ:|;;|;;|:ｰ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::',
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒） まあ、お主の腕ではこんなもんじゃろ。
. | （__人__） 予想しておった通りじゃな。はっはっは。
| ｀ ⌒´ﾉ ,r'゛ヾ
.ｌ^l^lｎ } ｀‐= ） 「ｷｰ」
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;)
ゝ ﾉ ノ .) ;;;;)
／ / ＼ ./;;／
／ / ＼ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ＿＿ﾉ
『浪人せんかたなく赤面して座に戻りければ、宗矩打笑ひ、
それ見られよ、其方の槍察する所に違はずと嘲らる』
. /: : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :心
| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
l : : : : : : : : : : : : : :∧: :/.∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l
〉 : : : : : : : : : : : :∧.∨././l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :人
／ : : : : : : : : l : : : :|＼ ∨//|: : : : l : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
. /: : : : : : : : : : : :',: : : |.ヽ|/ ′ ∨ : : ヽ: : {、: : : : : : : : : : : : : ﾄ八
/ : : : : : : : : : : : : :∨: :l | : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : |' ｀
,:∧ : : : : : : : : : : : : l : ∧ ｀＜ 、:ﾄ: : : :|｀ヽ; : : : :ヽ: : : : :l クソッ、今日のところは引いてやるけど、
.::' l : : : : : : : : : : : : :ﾄ,: : :〉 }: }匕: :L /: : : : 人: : : : | 覚えてろよ！
|:l ヽ : : : : : : : : : : :｀マ〈 、≦,ﾁ￣￣「 》: : : :〈 ヽ: :「j
{′ / : : : : : : : : : / ＿≧zｭ、 / l と/｀＜: / 〉:ﾉ
〈 : : : : : : : : : : 〉《 ﾏ ￣「 ＿ ｀¨¨´. / ′. //:ﾇ
｀¨女 : l :ﾄ 、{ ﾍ つ孑七、 l /// / l ／:/
〉:ハ:{ ./ ￣／ _ ノ ＞ 、///. |/: : :{
. {:′ ﾍ | /. /´＞ ´ ﾉヽ＿、 / ﾏﾑ:{
｀ l l / / ,≦´ lf- } / /. ﾏ
〈| .| ﾚ // /￣´ ／ / ﾏ
/ / // / ／ ／ ﾇ
{ / // / ／ ／ ／
. ∧ ー-/ { ...／|￣￣ /
∧ l |::l::| ／
Ⅶ ∧ |::l::|
∧ ∧::l::| ／
ヽ、 |::l::|/
l l::l::|
『浪人恥入りて退出し、久く来らざりしが…』
＝ しばらく後 ＝
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;' l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;'
';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;'
_ノｊ￣｀li.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ヽ、 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'｀ヽ
i≧≦ﾃニ≡≡＝ｰ'"! γ´`ヽ:il´￣￣｀li:.:レ ｝ γ ￣￣￣￣￣ヽ
|i>≦ij j {｀"'＝=ﾆ≧≦ﾆ≡＝'"} ｜ 但馬守様 |
li>≦ij l i !i;ゝくij ! 乂＿＿＿＿＿ノ
ヽ夂ﾇ,,,,...__ __..,,,ノ ヽ、 !i;ゝくij ﾉ
｀',メij｀￣￣´!′ ヽ、__!i;ゝくij___,,､-''´ .γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
!メij l l !iⅩij l ｜ 御無沙汰しておりました |
lメij ! l !iⅩij l 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
lメij l l !iⅩij l
lメij l l !iⅩij: l
lメij l ,ｲ! !iⅩij: l
ノメク l、 ｛∨ゝ!iⅩij: l
∠jメ少へ ﾉ｝ ∨/ !iⅩij_ｸ
/メ少" ＼ ｛ i! !iⅩij ｲ
/メ少' ヽ、 ハ l !iⅩij: l
_ノﾒ少' ￣ l l !iⅩij: l
_.,､r"ヾソ" | l !iⅩij '､
_..,､r''´ _＿＿__＿..｝ l !iⅩij ヽ ｻﾞｯ…！
｛ _..,,､r=＝＝＝ｰ''" ,' :!iⅩij ヽ
{ゝ､,,,,,,,,,,,,,,,,,,､､ｬfﾕフ" / ヾ;;;ソ }
｀￣￣ ￣￣´ { ,'
ヽ /
ヽ /
ヽ、 ./
￣￣
／￣￣＼
／ノ ヽ､_ ＼
|（●）（● ） | ＿））
|（__人__） | ￣ ん？
{（｀⌒ ´ |
{ |
{ ﾉ
ヽ ノ
/⌒'' |
/ / |
『…半年餘過ぎて又来たり』
l ､ ゝ-厂:.V´:::::|:::::l､:ヽ、 l＼ . . . . . . . . . . . . : :::::::: /.二ﾆ7
ヽ ７ ´ /::|:::::八ヽ::::|:::::::l:::::::＼ｰ┘:ｌﾊ . . . . . . . : ::::: /.二ﾆ7
∨ /.:::|::::.ヽ ｌ:::.V|:::::::!:::::::::ﾉｌ::::l:::l::::l . . . . ::::::: /.二ﾆ7 .:
/ ｰｌ:::::|:::::::::::j:::::::i|:::::::!::::::::〃.::ｌ:::l::N . . :::: /.二ﾆ7 .:::
､_ .ノ ｀lヽ:|::::::::::ｌ::::::::i|::::/l:::::::::ｌｌ::::::Y从,....ｧ :: /.二ﾆ7 .::::::
＞- ＼ l:::::ヽ::::::l:::::::::i|:::l八:::::〃:／l::::::ｌ::/ /.二ﾆ7 .:::::::::
｀ヽミ=- 「｀^ ｰvﾍ:::::::i|:::l::ノィi/Vl:::::l::::::l/' /.二ﾆ7 .:::::::::::
V､ ＿ヽ{ . . . . . Vｿ |:::! . . . . ｲ::::::!::::/_ /.二ﾆ7 .::::::::::::::
｀ヽーzｧ/｀ . . . . . . . . |:::l〉 . . .〈::::ノ.:/´/ /.二ﾆ7 .:::::::::::::::: 先日は、未熟をさらけ出し、
Vﾆ/ ｀丶、 . . . . . |:/. . .／ ヽl∨Y /.二ﾆ7 .::::::::::::::::::: 面目次第もありません。
「 ヽ < ｆ戉i ＞ , / ´它弌>: l/´ｌ . . . . ./.二ﾆ7 .::∧::::::::::::::
l (ﾊ ° . . /⌒^ ´. : : : : : :/:〉:l. . . . . . . . . /.二ﾆ7 .::∧∧::::::::::: どうか今一度、
. . . . . . . . .ヽi_ﾊ . . . {i :i : : : : : : : /'／.. .. .. .. .. .. ./.二ﾆ7 .::::} == {::::::::::: .あの猿と立ち合いを致したく…。
. . . . . . . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : :lハ . . . . . . .ｌ:〉: : : : : : /ｲ : .: .: .: .: .: .: /.二ﾆ7 .:::::ﾉ:::i:i:i:.､::::::::::
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::/ｲiﾊ . ー- " ‐‐: : : /l∧: :: :: :: :: :: ::/.二ﾆ7 .:::::::]iエiエi[:::::::::
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:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : _,. ｨ '´￣ ..::::::| ::::::::::l::ｌ l::l:::::::::::::::::::::::マ二二ニニ|三三三三ﾊ 三＼::::::
:: :: :: :: , '´￣ ￣ |: : :-- : : : : : :::::: 、 ::::::::l::ｌ l::l::::::::::::::::,. '" ﾏ二ニニ=|三三三三ハ三三＼
:: :: :／ |ヽ、: : : : ｀丶､ _::::.ヽ:::::::::ヽ∨ノ:::::,. '"::::::::::ノ ﾏ二ニ==|三三三二二!三三 /
:: :/ ヽ |: : : : .ー─ -- ＞ ー── ＜ -- '′:::. ﾏニ===|三三二二=/三二/
::/ ハ j: : : : .:::::::::::::::::::::::::::::::::￣＼／￣.::::::::::::::::::::::::::::...ﾏ====|､三二二=/二二/
槍使いの浪人(修行後)
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ○）（○ ） |
. | （__人__） │ ﾜｰｵ
| ｀⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
_,､n「! ヽ / 「!n,､_
＼ヽ Y') > < ('Y ／
ヽ l | | / /
『望み申様、今一度猿と立合を賜らんと云』
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
.| （ ●）（● ） | 今のお主なら、あの猿と立ち合う必要なくね？
.| （__人__） │ 随分腕前も上がってるようじゃし。
| .｀⌒´. |
.| | ていうかもう別人だろAA的に考えて。
r､ r､ヽ /
ヽヾ 三 |:l1.ヽ /
＼>ヽ |｀ ｝ > <
ﾍ lノ `'ｿ ヽ
/´ /,1 | |
＼ ノ .｜ | |
ｰz-､ ｀つミヽ､ ﾄ､
ｧ辷⌒ミ弌ヾミ彡 ⌒Y }}}､
｀ﾂ≧ =彡' ⌒≧Y 弋ヽ､_ﾉﾉﾊ
,ｲ彡'＜ ｰ=彡⌒ヽ弋 ヾミ辷ミ彡::}
-‐ｧ─‐ｧ-､ ﾍ彡彡ｲｨZ 弋 ヽ､ 爪}}}ﾂ ｲ
／／ ,ｨ´ ヽ ノ≧彡ｲ ｰ=ﾆ三≦ミ ｀＞ミヽ川ﾙﾂﾂ
ﾚ' / 弋 Z彡歹 ｀ヾﾐ辷ﾆ二三三ﾐ｀ヾｰ-从;;;彡〉___ だが、それでも、
| / z＜ミ三ﾆ=ｰ- =彡ﾑ ｰ=ﾆﾁ¨´ ｀|'￣7/ 是非にお願いしたい！
| ﾅ¨￣￣｀弋彡≠ﾆﾆ三 彡ｲr:::} ｰ''´ -─-､__ | ﾑ=ｲ
＞''´ ｿ=ﾆ二 -ｰ=彡| ， ＜_ﾟﾉ￣ ﾒ､_____ノ どうか、今一度あの猿との仕合を！
(＞≧=--ｰ彡rｵゝ| ノ ＼
ｲ⌒ | ∧ ,ｨ‐-､ r＜
.> ヽ. （ 弋ヾ=ｾ''
⌒ﾐﾆ=- 弋¨´ ＼ ヽｰ〉
<´￣ ヽ￣｀ヽ ヽ､___7
／ ｀ヽ ヽ ﾍ
/ ＼ ﾊ }
{ ＼ j
『宗矩いやいや今日は(猿を)出し申さじ。
其方の工夫一段上りたると思はる。最早無用也と申さる』
ィ´(_ﾉ: : : ＜__,ｨ
ﾄ､/: : : : : : : : : : :/ト.、
|: :i: : : : :::: : : : : ,::i:!:rヽ
Ⅵ::::ﾄ､: ::::: : :..::::..,:::ｉ:|: ゝ さあ来い猿よ！
_ヾ:/ {:r‐'‐'"^´′ |:/ 此度の我が槍は一味違うぞ…！
/ ヾ`｡､{ _,..ィ ,::::ｉ:::|′
／..... l ｀} ゝ,｀ﾟ /::::!::::!_
,. ｲ :.:.:,:' ∧ ､___´_ /:::::ｉ:::::|: :｀ヽ
/:.:.:.|'" i /:.:ﾊ ｀''''´/::::::i:::::::!:.:.:.:.:.}
|.:.:.:.:＼ノ､ /: ､:.:ﾊ.￣/::::::::ｉ:::::::|:.:.:.:.:.!
∨:.:.:.:.:.:} ｛ : : :}: : :∨ ::::::: !:::::::|,，--ﾐ
∨:.:.:.:ﾊ. |: : :「 : :.:′::::::,;;i::::::::| ヽ｝
＼.:.:.:.:ヾ: : :..:./ :::::::::,;;;;;!::::::::!,，≦｢｀ヽ
＼.:.:./ヽr/ :::::::::,;;;;;;;:! ::::::|:.:.:.:.::ﾊ_,. ＼
Ｖ ｛ :::::::::::::';;;;; ｉ :::::|.:.:.:.:.:.:.|__ ノ
＼∨｀ヽ:::::::: ';;:ｉ ::::|.:.:.:.:.:.:.:.:./
}∨:::::｀ヽ j,. -‐/´｢￣￣
八‘,::::::::::::: /;;;::::/: : |
/|. :| |::::::::::: /;;::::/ : : ‘,
, ｲ:.:| /..:!:::::::: /::::, ′,.ィ:.´!
／: ヽ/j/､.:.|::::::./::::/´: . :.:.:.:.:.|
／: l: . : l/､/｀~!:::::′ ′: .,.ィ.:´:.ﾑ
,，＜: . : : |: . :/ |｀ー |:::::::/´￣: . : .:.:.:.:.ﾊ
/:.:.:.:.:.i: . : . |:／ : | : : : |::::/: . : . : . :.:.:.:.:.:.:∧
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::n_ -=. .:|ﾄ、
.:::::::::::::::::::::::::::u::::::::::::::|´ .::l .冫
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:ヽ ｀ー - ´￣ ヽ, ∧
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: / _ , zz ｭ 、ソ∧ユ
:.::::::::::::::::::::::::::::::::::Ⅴ／ヽ／>' ￣ ヽﾏ ./ .ﾍ/ ｷ､ｷ〜…
. ∧:::::::::::::::::::::::::::::::/ │ ,.ｨ廴 ./ `＼
∧::::::::::::::::::::::::::/ u. !∠ ,/ {z_
∧::::::::::::::::,|./,ﾍ、 ＾ヽ _〃 「
. ∧:::::::::::く:::::::::::´＼ _ z Z|
. 〉、:::::。人:::::::::::::＼. . . . : : : : .「i i i i i i/
/::::｀￣´::::/＼::::::::::::｀ミ-― ´¨ﾐ、ヌ´「
／:::::::::::::::::::::::::::::｀::-::、:::::::::::::::,;:::::::::::´:::::::.
,;'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::=-:::::_::::＿:::::::_:ﾉ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｱ￣
『浪人是非是非と望む。
さらばとて猿を出されしに…』
｜
｜!l |＿
| ｜!l | |＿
| l! !l | ユ
i!| l｜!l |!i ツ ＼_人人∧从_/／
l!| ｜ |!l ) ＞
l!| l! !l |!l ＜ ｷｰｯ！ ＞
li| li｜il |il < (
li| li｜il |il ／＾Y∨Y^^Y^
li| li｜il |il
!i| l｜il |i!
| ｜il |
｜il
｜
r=ｰ- て
N ｲ彡＜ｰｲ≦､ そ
ﾄ弋（ (r ≠ミ=ｰ
{ ﾑミヾ(爪 〃 辷ﾐ､ あっ！？
)ミ}´ヾ.从彡弋彡ミr おい、逃げるなっ！
y-r Z `rｲ､_. 〉 ﾑ彡ｿ
辷Xｱ ﾄ| rｭX イｭ ﾚY＼
／／ ＿＿,,r＜⌒ﾍ' （ |j .jノ￣｀ヽ
／／ ≠ --< ヽ:::::::::::::＼Y⌒) ／ | /＼､
／／__ｨﾁ ﾌ／ `''}::::::::::::::::::辷'／:::| ﾉ ./ ', ＼
__／ｨ＜::::::弋ー-､_ |:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾚ' .ﾉ 〉＼＼
／::::::::::／::::::::::ﾍ ヽ､__ |:::::::::::::::)ヽ:::::::::ﾉｱヽ／__＞ ´ 〉 ヽ ＼
-＜::::::::::::::::::::::::::::::::::}__ ノ |:::::::::::::::｀ヽ）:|:（ｲ:::::::¨ﾊ＿,,=ｰ'¨ )'¨ヾヽ､
／::::::::::::::::::::::::::jー---‐'' ＼ ﾉ::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::}´ ｀¨ｰ弋 人__ミ丶､
／:::::::::::::::::::::::::::::ﾉ { ／:::::::ヽミ::::::::::::人::::::::::ﾉ ｰ=彡____ ヾミ三ミ､
__／::::/::::::::::::::::::::::／ Y´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ ｀¨＜ r ､¨〉
r＜::::::::::ｲ／￣￣￣ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ:::::::ﾉ ヾ＼＼
./:::::::::ミ弋l |::::::::::::::::::Y:::::::::::/:::::∨ ＼＼
::::::::::::::ノ |:::::::::::::::::::}:::::::::::j:::::::ﾅ ＼＼
>´ /＝＝==ﾐ､:::::::::ﾒ:::::/弋l ＼＼
___ノ / ||二二母小 ﾍ ＼＼
『…立向ふと其儘、しなひを捨て、啼號(なきさけ)びて逃走したり』
＿＼: : : : : : : : :/: : : : /: : /: : : : : :.:.／.:.:.:.:.: : : /＿ ／
｀ヾ｀: : : |＼|: : :i! : : : /: : /: : : : ＞‐ｧ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ ／
＼ ミ〉 ｀＾＼:jj.:./.:.:.ｲ＞ ''" 〈:.:.:.:.:.:.:. : : :. ′ ／
: ｨ ∥ヾ'"´ ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ／ | ／
|ヾ ∥ , u. ／ ｀ヾ:.r ､:/ ／| .| ／ﾆﾆ
い ＼_ ＼ ノ _,,..ィ´ ´r: }| ｲ ! .／ﾆﾆﾆﾆ …但馬守様。
ヽ! r气ﾃt::〈 ､｛ '¨´'弋歹¨> /: ,小.＿,.ｨ .／ | ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ 猿が逃げて、仕合になりませぬ。
_:,・ ￣ ＼ ￣ _／:.:.:r―'" .／ ／ﾆﾆﾆﾆﾆ/∨
´ :. | 《 / 「:.:.:.:.| / ／ﾆﾆﾆﾆﾆ／
／ 丶 | ::｀ー‐ / ,′＼| ,イ{. ／ﾆﾆﾆﾆﾆ／
/ ＼ ヾ:: ／ /:::::::::::::＼ ／ﾆ| ゝイﾆﾆﾆﾆﾆ／
. / ／ : :＼ー ー―一 ／' /::::::::::::::: ｨ´ﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.／
′ ／: : : : : : :ヽ ￣ ／ / ／:::::::::::: ／ | ﾆﾆニ＼＿＿／､
, ／: : : : |: : : : : ﾍ ｰ‐ ´_,，＜:::::::::::::／ﾆﾆ.| ﾆﾆﾆﾆ／ : : : ＼
/ .:::::::/: : : : : : :! : : : : : :ﾍ /:::::::::::::::::::,.ｲﾆﾆﾆﾆ∧.ニ／: : : : :＿＿＼
. / ..:::::::: i: : : : : : : ‘， ＼: : : | /:::::::::::::::／ﾆ{ ﾆﾆﾆﾆニ／: : : : ´ : : : ヽ
/ .:::::: |: : : : : : : : ‘，: : ＼:j:'::::::::::::／ﾆﾆﾆ:､ ﾆニ.／: : : : : : : : : ‘,
/ .::: |: : : : : : : : :/ : : : : : : : : :／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆゞ／ : : : : : : : : : ‘,
. .′: | : : : : : : r'’ : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ : : : : : : : : : i
│ .::| : : : : : : | : : : : : : ／ゝ=======.／ : : : : : : : : : : |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒） .ははは、じゃから言うたであろう。
| （__人__） 立ち合う必要はないと。
| ｀⌒´ﾉ 今のお主には勝てぬと、猿でもわかるというところじゃな。
| ,.<))／´二⊃
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ .今のお主なら、
ヽ､ｌ ´ヽ〉 わしの肝煎で、しかるべき所へ推挙してやろうぞ。
,-/ __人〉
/ ./. / ＼
| / / i ＼
|" / | > )
ヽ／ とヽ /
| そ ﾉ
『宗矩さればこそと申候へとて、後其浪人を或家へ肝煎して出されしと也』
／ .
.∠ノ{ 「 ｀ . ＼
. '(⌒ 入 ＿ ノ (⌒ヽ.＼ ヽ
…と、まあ、こんな感じですね。 ... / ＿ __ ーく＼ ハ
l /´ . l i Y il 〈´ !く ｀ ＜⌒.Y i
話としては割と有名ですけど、 ..... i_〉i l i ﾚ' _人_ノ＼!ハ ﾉ⌒ } i!
流石に創作だろこれ、というのと、 .l l l ｌ〈 ⌒Y⌒ 〉｀ヽ /＼ ﾒ 从
どのタイミングで入れたらいいか 片l l iｲ＼ ij _. イj匕 !Y i! / i{
悩むところがあったので、 . / i.l ﾄ､i匕ﾘ j匕.ソl| /⌒ヽ |
出せず仕舞いでしたから、 彡'. ｲj.从ﾊ""" . """ .ﾘ ij ij ij 从
今回紹介できて良かったですね。 . 从j i∧ _ _. ﾑi / / ﾚ 人
人八.j＼ . イ ﾘ/ / !/＼＼
Ｎﾉ r てこ斗＜jﾙ' jK人
__ . ＜|⌒Y´￣{ Y.:: :＼!
/´. :: : ::.％! 人 _斗人: :: :: :＞-- .
＿
,ｒ ´＞ ´￣￣ {r ´￣｀.､
> ヽ. ／ ヽ. ヽ
{ / / / 丶､ ＼
.Y ヽ. / / } ｀ヽ ヽ
ゝ ﾉ/ {! i!,! ', そりゃ見稽古だけで
} く. ,' ﾊ /ﾘ| ! ', ここまで腕の立つ猿が実在したら、
ﾄ ｿ ! ﾄ. ､ﾏｰ=ﾐ!i il .その方が凄いからのう。
ゞ ﾉ | .{ ､.{:il ', i|
r彡, | ヽ ', ヽ ﾙ′ そういえば、宗矩と浪人といえば、
::/:::;i |. ', / もう一つ有名な話があるな。
:{::::::i!. | ヾ ､ ', , __ / ヽ
ﾘ::::::|｀il i| .ﾊ ヽ ', ￣,´ ヽ
::::::::::i| .ﾚ ﾊ ﾊｨｰ- __/ ,. ヽ
ー- ､:.:.:.:.ヽ. ｀ ',:.:.:.ﾌ}≧､ }, ｛｀ヽ}
/ /:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:..｀ヽ ヽ //ﾐ:.:.:.:', ヽ ',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.>ミー-｀､ ヾ_ヾ:.:.:.:.:ヽ ヽ }
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' ／￣｀｀ヾ ｀ヾ:.:.:.:.:ヽ ｀
/ / /ぇ,,_: : : : :.ゝ'ﾍ 》:r-､: : i}:,. i!
/ , / , √r': : ／｀ヽ: : V:》, ﾞ:,: :} :,
／ , i i!弋ﾉ: :j{ ＼ }: :ﾉ :ﾘ〉, .L:i} :,
／ ｲ i ｲ i!ゝ-: : i!ヽー ﾉ: :｀¨´::/ﾉ ! ﾄ､ :,
ああ、『葉隠』に載ってる . ｰ ' ﾉ ﾉ／ i! .i}｀'ー:ﾉｨ忙ﾐ､＼.: : :./iﾘ.! ;! {》=-ｭ､
「即日印可」の逸話ですね。 . ／八 ' ´ i! i}＞''ﾍ 乂シ ＼/ 八ﾉ i!｀ヾ:､ ヽ
/ ゝ i i! ,《〕 :, ′′}! 八
じゃあ、そこから始めて ... ;! ／｀i! λ i! 彡' ﾉ､ :, ､ _ , / ;! .i!/
『葉隠』にある宗矩の逸話を .ｲ! / ゝﾉi ;! i} ヽ. i}s｡. ｲ /ゝ'′
紹介していきましょうか。 .... / i!′〃 l ノｲ二二ﾞ:,ﾉ､i:}´ ￣ ﾚ
/ ﾘz*'’ ／.////／.:}//≧s｡ﾍ.
.ｲ! 〃 .ィ/////／.:.:.:.:i!///i}､ヽ 〉,
/ i{ノ_,.z} "／///／.:.:/.:.:.:.i}///i}ﾉ､＿ 》:､
,.-＝=.､
／ '´￣｀,ヽヽ.__,､
/, ′ /,へﾞv',へ＼
// /ｲ´"￣￣゛ヾヽ
// ,ｨ'´ ﾞ:､
i ,′ ,:' . ﾞ:､
l,′ ｉ i .i: i. i､ i､ ｉ i: i!:i ｉ i
′ i .|:iﾊﾄiﾒi､|ヽ:|､i､|ｨlｫﾘ|;: | しかし、毎回さっきのペースで紹介していくとなると、
ﾍ､ﾄｨ≠=､｀ ｀`'ｨ≠ﾐﾒﾘ: | 随分な量になりそうだが、大丈夫か？
|:ﾍﾞ弋:ﾘ 乂:ﾘ/,':: !
／|:i::::ﾊ " ' "ﾉ､!:: .ﾄ､ 「…まあ、一つ一つは短いから(震え声)」
＼l !::i!/＞,. ^ .ｨ:::`ﾒ.: ﾉ‐'´
,ゝﾒ､ヾ:､_ﾒ､::i.!i::::i､!:ノ_ノ=.､
,ｨ,'ｲ::｀ヽ:i:i:/ｲ｀ヾ､|.／ ﾍ.;::i:i:i:i:iヾ:.､
,ｨ,'ｲ.::::::::::::::::::､/;' ヽ!:::::::::::::::::.｀ヾ.､
〈〈::::::::::::::::::::::::::/´＿ ｀ヽ , '´＿ ヽ:::::::::::::::::::::::::>>
ヾ.>:::::::::::::::::::,''´ .｀ヽO'´ ｀`ヽ:::::::::::::::::<／
／.::::::::::;ゝ‐{ ‐=O=‐ }_;ｨ::::::::::::::＼
┌────────────┐
│ 逸話：即日印可（葉隠）......│
└────────────┘
_,.,.,. -ー一''''""￣ﾞﾞﾞﾞ''''ｰ--ｯ､＿
ﾄミミﾐヾヾゞゞゞゞ|///／／／／ｨ`l
ﾄミミﾐヾヾ`ヽ-､_ | _,..r-ｰ''ﾌ彡彡彡!
jミﾐr'"⌒`ヽ､ゞゞ､|///ッ-ｰ'''￣r'彡|
/ミミ! ノ:::フ､ﾐレ'"..:::::::: ヽﾂ彡ヽ､
/ミミﾐ> ノ::::ノ:::.. ..:::::::: <|手ミミﾐﾞヽ､_ 但馬守殿。
_／ィラｲ ､_ ::ノ::::. :::::::::: _,.r'}ﾐミミﾐ_, 本日より弟子入りをお願いしたい。
_／／／メ|r''"Z＞=-､_::. ..::::_,.=ﾆ"1ﾞ〉!ﾒミ
￣ﾞﾞ''''"ｰ'"／ _入ゞﾄ､ `､`ｰ",.>yﾑ゛r''" ﾚ'7ノ/
三ﾆｯ-ｰ''"／ 彡ヽλヽ￣￣ ノ 1 ｆゝ､ _／V`ｰ/
ミﾐ,._,.r--'",r-ｰ'''‐-ﾑ_ヽ、｀''''" τ_ﾚｯ::.￣ ｲヽ:/
彡-‐ ／~ ...;:;:;:;:;:;ﾉ:::...＼＼ ,----ｧ ／j::::::|;:::..
／ ,.,.,.,.{`ｰ-､_.＼＼ `ｰ-‐' /:: j ／|;:;:;::::
/ _,. .:;:;:;:;:;（_;:;::.... ＼ﾞ､ ヽｰ--ｰ''".:: ／,::::|;:;::
ｆ _,.r''".,.;:;:;:;:;:;:::..ヽ`ヽ、 `ﾋ､_:` :::::: ..:: / ＿,.,.,.,.,.,.__
某旗本
u. .|
＼ |
/｀ﾞ''―‐┬ | …えっ？
| ● l ..|
ヽ 丿 |
|
l＼
l ,' ＼
人 丿 / ＼
『柳生殿極意に「大剛に兵法なし」と。
其の証拠に、但馬殿へ御旗本何某参られ、弟子に罷成るべき由に付』
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●） 貴殿は、既に一流を極めた御仁でござろう。
| （__人__） 何を今更、それがしに弟子入りを望むのか、承りたい。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ＼
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
_,.,.,. -ー一''''""￣ﾞﾞﾞﾞ''''ｰ--ｯ､＿
ﾄミミﾐヾヾゞゞゞゞ|///／／／／ｨ`l
ﾄミミﾐヾヾ`ヽ-､_ | _,..r-ｰ''ﾌ彡彡彡!
jミﾐr'"⌒`ヽ､ゞゞ､|///ッ-ｰ'''￣r'彡|
/ミミ! ノ:::フ､ﾐレ'"..:::::::: ヽﾂ彡ヽ､ …いや。
/ミミﾐ> ノ::::ノ:::.. ..::u::: <|手ミミﾐﾞヽ､_ 拙者は今まで武芸など一つも稽古した事は
_／ィラｲ ､_ ::ノ::::. :::::::::: _,.r'}ﾐミミﾐ_, .ありませんが…。
_／／／メ|r''"Z＞=-､_::. ..::::_,.=ﾆ"1ﾞ〉!ﾒミ
￣ﾞﾞ''''"ｰ'"／ _入ゞﾄ､ `､`ｰ",.>yﾑ゛r''" ﾚ'7ノ/
三ﾆｯ-ｰ''"／ 彡ヽλヽ￣￣ ノ 1 ｆゝ､ _／V`ｰ/
ミﾐ,._,.r--'",r-ｰ'''‐-ﾑ_ヽ、｀''''" τ_ﾚｯ::.￣ ｲヽ:/
彡-‐ ／~ ...;:;:;:;:;:;ﾉ:::...＼＼ ,---- .／j::::::|;:::..
／ ,.,.,.,.{`ｰ-､_.＼＼ ￣ ./:: j ／|;:;:;::::
/ _,. .:;:;:;:;:;（_;:;::.... ＼ﾞ､ ヽｰ--ｰ''".:: ／,::::|;:;::
ｆ _,.r''".,.;:;:;:;:;:;:::..ヽ`ヽ、 `ﾋ､_:` :::::: ..:: / ＿,.,.,.,.,.,.__
『但馬殿申され候は、「御自分は何事ぞ一流成就の人と相見え候。
有体承り候上、師弟の契約可仕」由に候へば、
「武芸一事も稽古仕りたる儀無之」由申され候』
ﾉL￣￣＼
／ ⌒ _ノ ＼
| -=・=- -=・ ほほう…。
. | （__人__） 貴殿、この但馬を愚弄しに参られたか？
| ｀ ⌒´ノ .将軍家御指南のこの但馬の目、間違えまいぞ。
. | }
. ヽ } .…あるいは、何か心得などはあるか？
ヽ ノ
/ ヽ
_,.,.,. -ー一''''""￣ﾞﾞﾞﾞ''''ｰ--ｯ､＿
ﾄミミﾐヾヾゞゞゞゞ|///／／／／ｨ`l
ﾄミミﾐヾヾ`ヽ-､_ | _,..r-ｰ''ﾌ彡彡彡!
jミﾐr'"⌒`ヽ､ゞゞ､|///ッ-ｰ'''￣r'彡|
/ミミ! ノ:::フ､ﾐレ'"..:::::::: ヽﾂ彡ヽ､
/ミミﾐ> ノ::::ノ:::.. ..:u.:::: <|手ミミﾐﾞヽ､_ 誓って、嘘偽りなど申しておりませぬ。
_／ィラｲ ､_ ::ノ::::.u ::::::::: _,.r'}ﾐミミﾐ_,
_／／／メ|r''"Z＞=-､_::. ..::::_,.=ﾆ"1ﾞ〉!ﾒミ …ただ、そうですね。
￣ﾞﾞ''''"ｰ'"／ _入ゞﾄ､ .>yﾑ゛r''" ﾚ'7ノ/ 心得といえば…。
三ﾆｯ-ｰ''"／ 彡ヽλヽ ノ 1 ｆゝ､ _／V`ｰ/
ミﾐ,._,.r--'",r-ｰ'''‐-ﾑ_ヽ、｀''''" τ_ﾚｯ::.￣ ｲヽ:/
彡-‐ ／~ ...;:;:;:;:;:;ﾉ:::...＼＼ ,---- .／j::::::|;:::..
／ ,.,.,.,.{`ｰ-､_.＼＼ ￣ ./:: j ／|;:;:;::::
/ _,. .:;:;:;:;:;（_;:;::.... ＼ﾞ､ ヽｰ--ｰ''".:: ／,::::|;:;::
ｆ _,.r''".,.;:;:;:;:;:;:::..ヽ`ヽ、 `ﾋ､_:` :::::: ..:: / ＿,.,.,.,.,.,.__
『さては但馬守をまぶりに御出で候哉。
公方様の御師匠を仕る者に候目がねははづれ申す間敷」と申され候に付て、誓言を立て申され候。
「左様はば、何事ぞ御得心の事は無之哉」と尋ねられ候に付…』
_,.,.,. -ー一''''""￣ﾞﾞﾞﾞ''''ｰ--ｯ､＿
ﾄミミﾐヾヾゞゞゞゞ|///／／／／ｨ`l
ﾄミミﾐヾヾ`ヽ-､_ | _,..r-ｰ''ﾌ彡彡彡!
jミﾐr'"⌒`ヽ､ゞゞ､|///ッ-ｰ'''￣r'彡| 十ﾅﾉ-ｧ
/ミミ! ノ:::フ､ﾐレ'"..:::::::: ヽﾂ彡ヽ､ ノ┐､/ 「武士たる者、命を惜しまぬこと」
/ミミﾐ> ノ::::ノ:::.. ..:::::::: <|手ミミﾐﾞヽ､_ ﾛ.」ノ＼
_／ィラｲ ､_ ::ノ::::. :::::::::: _,.r'}ﾐミミﾐ_,.r-ｰ''"￣ | 幼少よりこの言葉を聞き、
_／／／メ|r''"Z＞=-､_::. ..::::_,.=ﾆ"1ﾞ〉!ﾒミ／ 人 数年掛けて、この心を得心致しました。
￣ﾞﾞ''''"ｰ'"／ _入ゞﾄ､ `､`ｰ",.>yﾑ゛r''" ﾚ'7ノ/ ／ ＼ 今では、死ぬ事についてなんとも思いませぬ。
三ﾆｯ-ｰ''"／ 彡ヽλヽ￣￣ ノ 1 ｆゝ､ _／V`ｰ/ ､ /
ミﾐ,._,.r--'",r-ｰ'''‐-ﾑ_ヽ、｀''''" τ_ﾚｯ::.￣ ｲヽ:/ ﾆ)ニ(ﾆ 拙者の心得といえば、このこと位でしょうか。
彡-‐ ／~ ...;:;:;:;:;:;ﾉ:::...＼＼ ,----ｧ ／j::::::|;:::.. |＝＝`|
／ ,.,.,.,.{`ｰ-､_.＼＼ `ｰ-‐' /:: j ／|;:;:;:::: ￣丶丁￣
/ _,. .:;:;:;:;:;（_;:;::.... ＼ﾞ､ ヽｰ--ｰ''".:: ／,::::|;:;:: |干| マ
ｆ _,.r''".,.;:;:;:;:;:;:::..ヽ`ヽ、 `ﾋ､_:` :::::: ..:: / ＿,.,.,.,.,.,.__ 丁─-ｧ
. ﾚ' ,.;:;:;:;:;:;:;:;::::::::::::..... ヽ、 ﾞﾐ_`-‐''"￣￣ `ｰ ､ ＿工._亅
/ ;:;:;:;::／⌒￣￣￣￣￣フ "｀ ､ `ヽ、 ＿⊥＿
| ／ ::.. ..::::......／ ＞---ーーー一ｧ-ｰ一''"￣ / 八 ＼
／::;:;:.. ..:::.r-／ ,.r-''";;;;;;;;;,_,.r-ｰ'''"￣ lニ|コ
/ /;:;:;.. r'"c/＿ ／;:;:;:;::,.r-''" ー‐亠─|
. { ;:;:/;: :::. ト､`ｰ- ､__ヌ==--''ﾂ
ヽ;:;{ ::.. `ｰﾐﾆ､_＿_,.,.r=ﾆﾌ
『「幼少の時分、武士は命を惜しまぬに極みたりと、
不圖(ふご)存じ附き候て、数年の間心にかかり得心いたし、
今は死ぬる事を何とも不存候。此の外に得心申したる事無之候」と申され候』
i!､ i
|! ＼ i! | うむ！
! ､＿ヽ 人､__,x≦_ | やはりそれがしの目に誤りはなかった！
,: ￣ﾐﾍ !,彳¨弋_ソ ) | それこそが兵法の極意よ！
| i ｀¨ ゛ '';:.:': . !
ハ ( ! ､ : :; , 貴殿には、今更木刀を取って教えるまでもない。
ｒ‐ ﾍ ー ゝ ＿__.ﾉ, ゛ 7 ﾘ ! この場で印可を授けよう。
人 ｀ ､- ､｀ i! l .ｲ/
ハ ｀ -.､ | } ／ / { _
l ￣ |´ / ≠´ ￣~ |
} i! ﾑイ /
. { ｊ ´ /
） / _ -―-｀ 7
ヽ_ / 〃 {
｀ヽ / ´ ＼
,､ ｀l _ -- _ i! ／ ｀ヽ
. / ｀ ¨´ ｀ ｰ≠
i!
『但馬殿感心、「拙者目がね少しも違ひ不申候。拙者兵法の極意はその一事にて候。
唯今迄数百年の弟子に極意を免し申す人一人も無之候。木刀は御取り候に及ばず候。
即ち一流附属仕る」由にて、印可巻物即座に相渡され候由。村川相傳咄の旨なり』
＞ ´￣ ｀ヾメ､三ミ､
ト..,,＿ _,,＞ ´ ヽ ヾ メヽ |!|ﾊ
`ー -- ィ''´ ', ',ヾ く// ! ／:.ヽ 最後に、「村川相傳咄」とあるということは、
./ .i | | ヾy} ／:.:.:,.:.:i 村川伝右衛門から山本朝常が直に聞いたということか？
, | | | | ト. { く:.:.:.／:.:.:ｊ
i ! .i |. } ,!ィf刃 ,!ﾉ / ヾ:.:.＜:.ﾊ それにしては、ここで出た「武道の極意」は、
| ﾊ i!从ﾊ! '' ゞソ ﾊ / ＼:.:＼:.ヽ 伝書から伺える宗矩本人の兵法思想とは
ヾ ﾏｿ ' '| | ＞-.､ ＼:.:＼＼ .若干ズレがあるようにも思えるが…。
| ヽ' ' , - ;| |/ ／:.:.ヽ ヾ:.:.ヽ:.ゝ
| ＞:.. ー≦ニ=ミ;:.:.＞ 二ﾐ= ､r==-､__ …あと、この話、浪人の話でなく、
| __／フー 川_}∨/ ｀ヾ＼:.:.:.:.:〉 旗本の話だったな…（>>519投下してから気づいた）
|/!/.:{ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} i ', ∨:.:.:.:./
',:.:ヾ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ ! ! }}:.:.:.:.｀:..=-＜
}:.:.:.-=:.:.:.:.:.:.:イ:ヽヽ ﾉﾉ=- ､:.:.:.:.:.:.:.!
/:.:.:.:..:.:.:r'',Ｚ ヽヽ:.:.:`ー 二 彡:.:! i:.:.:.:.:._/ヽ.
... ＿
,ィ´ ｀ 、
〃 ＿ ヽ
その辺りの真偽は ...... / ^ｰ ´ ｀ヽ ',
何とも言えませんね。 ... ,'／i rｰ- ..､ ',. ハ
.. ﾊ{!.ﾉ 乂斗ﾁ.}___i ﾊ
ただ、武道の極意として ..... / .ﾚﾍ __ ノｲ仍! 〉-{ ゝ
心法を挙げ、それを語るに際し、 ./イ 八 j /,i {ソ iヽ {
宗矩を配役したのは、 ..... ﾚ从ﾍヽｰ /ｲ|/, ハ| ﾄ!
その方が説得力が出るという .... ＿,,..`禾爪.}::::ゝ..__jメ__
証左と言えるかもしれません。 . ／:::::rｫﾊ___ ノﾒ:::::／:::::::::::ヽ
./;:::::::jﾄ､:::/:::::::::::::::ﾒi:::::::::::::::::r:.ﾐ､
あと、旗本と浪人の件は、 /,::::／::ｧｨ__ノ..+ﾆ+ﾆﾒ!::::::::::::::::|:.',:.:!｀ヽ
>>1の勘違いですね、すみません ／:/:/::::::/:.:ハ:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i:.:.';.:i_メヽ
<:.:.:/:.:i:::::::;:.:.:.!:.:.!::::::::::::::::::|:::::::::::::::::!:.:.:',:|乂｀ ）
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ } まあ、ミもフタも無く言えば、
/ Y , ∨∧ ソ
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', 「偉い人もそう言ってる」
Vヽ 1 ≡ ≡ i∨i ! .}ヽ
. / .| / 'ｿ /./ ＼ という話だからなあ…。
| .人 ` 〜' ,/ /ノ __＞´ 若干もにょるものがあるな。
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
__-===一- ､
イ" ､ ￣ヽ
／ ,オ代 /芹7ﾄ､ヾ ＼
/ ／乂乂ﾋ込-丈乂乂乂心 ヽ
/乂乂斗､乂乂乂砂⌒ヾ乂乂 ',
//乂/ ∨乂∨ Ⅶ乂ﾊ .',
,',ﾊ乂 从从 |乂乂l从 从}乂乂ﾘ ヽ
ただ、同じ『葉隠』の逸話でも、 ,',乂ﾒ}ﾊ- ､ﾊﾉ乂乂ﾄ､∠´ﾊ,{乂乂/ .＼
宗矩本人の言に近い話もありますよ。 ,' ',乂イ ｲｾｭ ､乂乂/ィ戒ﾘ} ヾ〈 ヽ `ヽ､
,' /イ | | |ヽ処ﾘヾイ" ﾞ㌢'} / | |乂＼ヽ | ヾヽｰ--==､
次はそちらを紹介しましょう。 //ﾂﾂｌ 从| l ﾚ イl乂乂∨l l
/77ｯｯ| |从ヽ ┌ｰ ､ .ｿ / })|)|)|)|)ﾊ.|
イｨｲｲ | |ヾヾヾ＼ ヽ-‐' .／/ ／ /ヾヾヾl__,,,-ｰｰ ､
ｨ-､ ___ﾚ 从 l lヾヾｨイヾ |ヽ-イ /／／ /／'"´ ィヽ ヽ
／//フフフフヾヽ / ソ ﾂ { ヾ', |ヾ{┌ ￣￣二}8二辷 プ" / { 丶
イ// レ´ ｲイイ辷ﾆﾆ/ //ぐ＜ ヾﾄ l彡 |'"ヽ / ',8 / | ヽ
┌─────────────┐
│ 逸話：牛の角突き（葉隠） ...│
└─────────────┘
イ ト
／ ／ ＿ ＿ ＼ ＼
/. （ ／;';';';';';';';';';'＼ ） ∧
{ ＼_/;';';';';';';';';';';';';';';';'Ｖ }
∨ , ';';';';';';';';';';';';';';';';'／ ∨
＼, ';';';';'/7 ‐--‐ヽﾍ;';'ヽ--イ
{ ;';';';'/〈 ｀Y´ 〉‘,;';';';';' }
{;';';';';'ｉ ﾋ_ｭ ｲ_ﾕ ｉ;';';';';' }
{;';';';';'ｉ | |_| ｜ ｉ;';';';';' }
{;';';';';' i 、______,ｲ ,ｲ;';';';',’
,ノ{;';';';';'/ヽ､'┴┴ ' / i;';';';'}
-―= ､＿,.ｲ 从 ｊ丿 ￣ ｉﾉﾙ' ｀ﾄ､＿ , イ ￣ ｀丶
／ ヽ､ / ∨ ﾄ--- 、 ハ
-‐ イ ／ ―――‐- ／ 丶 ＼ ﾍ、
／ | / ／ Y ＼ ＼ !`￣へ、
| / / ミ|彡 ヽ 〕 イ ﾍ
ゝ / / 人 ） ／ ｀丶--イ ‘,
／ / / __ 彡|ミ __ ／ゝ' ／ '，
＜ / ／ ＼ ＿ ー―┬ーー''""''''''ー┬ー--‐/| ／ ＼
〈 人/ ｀､ ＼ |ミ＜ ヽ、＿__::;;::＿ ノ 彡 / ﾄ､ ｀､
牛
/つ＿⊂ヽ
| （´Д｀；）| いつ突かれるかわからんﾓﾅ…。
＼ ノ, 近くによるのはｺﾜｲﾖｰ
（ （） ）,
（＿_）__）)）
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） |
. | （__人__） │ 何を怖がっておるのじゃ。
| ｀⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
『柳生殿傳授に、道にて牛に行合ひて、恐るる気色あるは見苦しきなり』
∠| ヽ_ヽ
ﾚ｛ ﾉヽ|
Vヽ, ´~~~~~~｀ヽヘ /
V:::::::::::::::::::::::::::::V
(:::::|↑v イ|:::::::｝- 、 ,-― ―‐-、
／｛::::| l≧ii≦X:::::::｝ x i
＿＿/ ｛.人| _二_ | |:::::｝ヽ , l
／￣ ´ iヽ二 ﾉ´丶´ ／ ト
/ 、 ＼ /／ i ノ::::＼
_/ ￣￣ ＼／ 丿_ノ:::::::::::::::＼
/´ l ＿ ヽ /::::::::::::::＿＿::::＼
/ ｀ 、 λ ） 丿ヽ:::::::人 ¨丶｝
/ ノ 了 丿＿___＿イ Ⅴ＼ ＼,┴─、|
/ 冫───=´＿ ヽ、＿＿＿＿〃 | / ヽ 、__/ ヽ
. ｛ r´:::::::::::::::／ ￣ヽ 、｀ | ／ ヽ,´ , ゝ
｀i´:::::::::::γヘr´ ｀ ￣｀´ ヽヽ、 -─´￣ ￣丿 <≡i＝=/｀y´Y
|::::::::::::::｛ ｝ （´￣￣)__ｌ ｌ-──ノ￣￣ﾉ υｒ丶/丶/ /
｀、:::::::::::ﾄ、｛ （´￣￣)∋＿/＿＿_丿─´/::::＼ ｀´ ￣￣
｀ ﾞ 、 ＼ ｝. （´￣ 丿 /＿/＿|＿＿|__ソ:::::::::::::＼
丨｀（´￣ ）´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
￣ （構える牛）
／￣￣＼
／ _ノ .ヽ、＼
| （●）（●） | 牛というものは、突く時、いきなり突くのではなく、構えてから突くものじゃ。
. | （__人__） .| じゃから、そこを心得ておれば、脇を通るにせよ
| . '´ｎ｀' .ﾉ 無闇に怖がるものではないぞ。
.ヽ . | | }
ヽ.. ﾉ .ュノ
/ { ..ﾆj､
|. | "ﾂ ＼
|. | .l |ヽ、二⌒)
∧＿∧
⊂ヽ（´∀｀ ）' ⊃ そりゃいいこと聞いたﾓﾅ。
ヽ ／ これからは牛の側を歩くのも怖くないﾓﾅ
（ ヽノ
し（＿）
『牛の人を突く時は、常の形にてその儘突くものにあらず。
屹と角構へをしてから突くものなり。
斯様に心得候へば、脇を通りても恐るる事なし、と有之由。
如斯事迄も武士は嗜むべき事なりと』
V小へ ___
V ヽy 7ﾆﾆ≧z､ ＼ ／
} / 7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ ×
j⌒ヽｲ 7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ ／ ＼ ｷﾗｯ
{ミY´ Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=／ ￣￣｀＞＝=ー ／
し′ ｀¨''＜ﾆﾆﾆ/ -─-.／代/´ .／
＞／ / ヽ. /丿 ／
/ |ー { ヽ x
{ 爪ー 弋乂乂乂小ｯ, |〉. ＼､人／
イ ∧彡 >乂乂乂乂う,. j l ｀):. て
／:/ 弋 z辷ﾁ乂乂乂乂乂小 ／｀V ／/Ｙ＾＼ ﾄﾞｶｯ！！
-=弋¨／ ./ ＼乂乂乂／乂乂乂乂厂´ ∨
,仁二ﾆ=込 ./>､ 乂乂乂/ 心__ `f‐ｧ乂) ） ／ ハリケーンミキサー！！
,仁二ﾆﾆﾆﾆ任込ﾚ| 弋ソソ (⌒ヽ ｣ﾋﾃ小込¨¨´
,仁二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| 〉 ∧ ￣二ヽ小く ⌒ヽ.
,仁二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /＼ ／⌒ ＞ｰ=くﾑ V
,仁二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ ｀ T ´ ＼} }＜
,仁二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆ弋 ヽ. _＿_ ＞'⌒ヽ ＿_ ﾑ ＼
ム-=ﾆﾆﾆ二二二二 /ﾆﾆﾆﾆ＞- ＿＼ /ミヽ／㍉. ∨ ｀ヾﾆ=ｰ＜＼
} | / >､二二ﾆ/ ⌒'y彡′ ＞{ﾐ Y ㍉／㍉ ',-一Yﾆﾆ==ーヽ.
Y ￣ ｀ヽ／ Vﾆﾆ/ ／ 込ﾑ／㍉ ／㍉. }ｰ- lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧
＞''´ ）ﾆ二ﾉ＜´ ≦ ヽ イ㍉／ﾐﾉ/＿__}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=l
＞ ∨ ｀'＜ﾑｨ＜ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆj
（ V ＼_ ＞'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
≧ V ￣￣￣￣￣￣
≧ ﾚ
≧='
／￣￣ ヽ
／ ヽ
/ ヽ
| _,.ノ '(ゞ､_| …じゃから構えておったら危ないと言うておろうに。
.| （ ー）ヽ ヽ 馬でもそうじゃが、そもそも近く寄り付かねば当たらんものじゃ。
.ﾉ| U （___人_＼＼__ .
／ | ｀⌒（⌒_ ＼
{ .ヽ. し「、 ＼
{ ﾄ ｀ヽ. ___´ノ ヽ、 i
.| | | ／ /
『私に云ふ、馬のはぬるを度々見候に、はぬるにてはなし。足を引き上げて延べて踏むなり。
馬に寄り附かずば、はねても当るまじ。一足立直りても当るまじきなり』
{ / , ヽ
/ i ﾊ ! ′ }!
; | , ! ﾄ､ | | }!
l |｀ヽ{ } ; 斗匕､ | | }!
|i ,: ｘ笊ミ }{ ,ｘ芹示ミ| l ,ﾊ この話は宗矩らしいな。
. 八ﾊ! ;. {:し}八 l {::し:} 〉 rv /_:{ 家伝書でも説いておった目付の話に通じるのう。
| ﾊ 乂ﾉ `^ 乂ソ | ﾚ ,..::{:::ﾊ
l l圦 ′ l {/}::: {:::::{
_ ﾉ八个o｡ゝ ノ , 八,::::::{___{
人__{_,}ﾊ!r==个ｰ=・・ﾆ〔 ,: `トミ: {
i{ ｒ'::::ゝ__j jf^|::::|!:::::::::厶イ〕トミ ｀ヽ
i{ |:::::::::::::ゝ,ﾉ `ｰ=≦ }｢ﾘ{ ヽ__,ﾊ
fＶﾊ__ﾊ ﾉ::::::＞'ﾞ´{ _ ／ } }! }V, ＼
} {fﾘ八_, 'v_´__ ノﾍ i{__ ノ }! } v,_ﾉ
ﾉ ノ:::::::{ oi} ､/::::::ゝ,_ﾉ!_ 人__j｢
〈 }::::::::人 ,: }:::::::::::::::::::::::} |::::{
.. . -‐…=- ..._
／ ￣ Z.＿厂￣ミx､
そうですね。 .. / iヽ
.. ./ 〃￣ ) ( ⌒ヽ、 |.ハ
あと、この他にも、 li |-+‐（ ）ー- l | l
こんな話もあります。 ｜ | ﾄﾊ!夊_メ,ﾊ/ﾒ人..丿 |
.. 人_人 |=== ∨ === i｛ﾆ｝ .|
こちらは家光との ){ﾆ} 从 l!"" |
稽古絡みの話です。 |"" l人 丶 ' _.ノjﾉ＼ノｿ
ﾉ⌒)ノ,;ﾆ三二二三ニミxｿ丿
,二三⊂ﾆ⊃三三ニﾐ､_
ｨニ三三|::I::|三三ニｨ＝Z
┌─────────────────┐
│ 逸話：御前での不意の働き（葉隠） │
└─────────────────┘
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.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒
| （ ●）（●） 上様。
| （__人__） .但馬、参りましてございます。
| ｀⌒´ﾉ
| }
ヽ } γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ⌒ヽ '´( ｜ うむ、入るが良い. |
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
『柳生殿御前にて不意の働きの事、御用にて、御前に召し出され候處に…』
＼＼＼ | | // ／／
＼＼ | / ／
＼ | / ／
ﾊﾞﾗﾊﾞﾗｯ
| ＼
/ | ＼
/ | ＼＼
／ / | | ＼＼
. ／ / | | ＼
／ / | | |
／／ // | | |
ヽ＿,
, | ヽ(_／
,,..イ | ) (
l _,,,...イ´ | | ノ (｀ ┌┐
ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´:::::::::::| l |.... ´⌒＼ | |
| ヽ:::::::::::::ノ / |.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,､∧,､| |＿＿＿＿＿＿
ヽ、 ￣ ／ | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨`'`.| |￣￣￣￣￣￣
｀ | └┘
|...... ┌┐
| ... └┘
ヽ |.
| |.
.人 / |
『天井より竹刀数本落ち申し候。
其の時…』
.r-.､ ／^l
.`r-'l, //^Y
'| `,.l!!l´ .i|
| |!|' i|
,l_ || _|| ﾊﾞｼｯ！
ﾉ.|'`ヽ,ll／´.ﾉ|,
,l’.| |'| .| 'l
| ﾉ ｖ l､.|
.| .| |
.| .| .|
| ::::! |
/ :::ﾉ^:､:: ヽ
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
｜ 上様、斯様な悪戯はお止め下され。 |
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣.∧
l う…すまん、但馬 （__;）
ヽ、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
『…頭の上に左右の手を合せ申され候に付て、中(あた)り申さず候』
＝別の或る時＝
＿__ ＿
-‐''"´￣ ｀ ｀''ヽ=､
,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
r（:::::::::::::::::,、 _ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::
r‐､ r‐､ _,,,_ ゞ, ｒｒ〜ヅ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::
_,,_ ヽ ヽ ! l / / ! ﾌﾊ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::
__,,-r‐' ,r''''ヽ. _,,,,_ ヽr' ヽ !'´ ! ! ! ｌ l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::: （ふふふ…早く来い但馬。
./´ ; ,' /｝ l､r‐､! > l ! ! ! l__＿〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::: 不意の一撃なら、
______! ; ,' / }_`l¨''__>､____l_／¨ヽ! l l _. / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ:::: 如何にお前でも防げまい…！）
／/7X/ ! , / ｛XXXXXXXX!____,ﾉ ! !l__/.. "´ ２ﾉ/ l:::
ヽーｰi ' , / ヾ''''''i'''''''''''''''''''',r'’ /i l. ヽ.ﾆ,｀ __／ :l::
! , ,r''' _,,-"´ l , ' / ! i !.! 'ｰr_‐;ｧ ｨ l:::
,/ , _!,,／ ヽ _ ､__,ノ`:L,!」 〈.. /:{ ヽ
/' ;! `ｰ-､` ､ ヽ ＼､ ｀} ／:: ! i'''‐‐‐‐-
/´ ;! `ヽ､ヽ ヽ ｀＼ 丶、,､. イ:::::: ! _,, -
. ;! 丶, _,,-‐'''''''''''`ヽヽ ∠_ `､
: ;! ',,r''´ ヽ､ ヽ、 ＼
: ;! ／ ヽ ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | ::::::::::::::::::::::::: |
. | （__人__） │ ……………。
| ｀⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
『又或時圖(はか)らず召出され、物陰より竹刀にて、
御突き成さるべしと遊ばされ候時…』
｀丶､
ヽ
l
＼ l /＼ ／| ／ﾞｉ
＼ l ＼ ＼､＿ﾊﾉ ヽ、|／ ｜ノ (,ﾊ＿､／/
ｘ ＼ k ＼)' '(
〃 γ ＼ ／ l. ／ ＼
{i { ● }>､ﾉﾘ xく●} l! ヽ,） （,,r'
ﾍ、`ｰ‐'′/ ﾍ.ﾞｰ'ノ:! ／ 各々方！ ＼
￣ ￣ l ヽ 上様の兵法御稽古である！！ ,r'
／ ∨ / ＿） 御覧めされるなッ！！ （＿
/ ∨ ,) (,
l ﾉ | ／-､ ､-＼
>､＿＿_／ ゝ､__ノ ／ﾍ '" ﾍ
./ l// / ／ /／7／ﾍ /l ﾄ､ ｜＼、 /＼ /＼ﾞｉ
｜ l/ / / V | ,l ヽ| V ﾞｉ
| ! ′
| ! i
､ ！ / l
丶、 ｀ ｰ---" !
丶、 ｀￣´ ノ
＞－----－''"
_,,..-―――‐-..,,_
,..-''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''-､ て
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ そ
/::::,..へ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::/ ｀^〜ｧrr,.､_,,..-ｧ=彡ﾍ:::::::::::::::::',
/::::/ ,ﾘ|} ヾ::::::::::::::i
. l::::/ ,ｨ圭fx.､ i::::::::::::::l
/´.l ´￣ヾミﾒ､ _,,,.､ |::::::::::::,'
| h.| '､・)｀ヽ｀｀ ｨf斗芸圭斗ゝ .l::::::::::/ ﾋﾞｸｯ！
| リ| ￣ ‐' ヾ ′、´・)｀ヽ ,'´｀.y'
/::ヽ_| .::} ` ￣ .,'/、/
. _,,..从ﾘﾘ,| ..:::/ i //ﾉ/
r''" / ./ l ヾ_ﾂ U /_／/､
_../ /／ ', , - ..,,_ /::::::/ ｀''-..,,_
_,,..-'" / / ', ヽ.＿＿ ) ./i从ﾘ ｀"''‐-..,,_
/ / .＼ ／/ .| ∧ ｀ヽ
. / l ＼ ＜ ./ | ∧ ∧
/ | | ＼＿＿ ..＜ / .| ∧ ∧
. / .| | / | .∧ ∧
『高聾に「御兵法にて候、御覧あるまじく」と申され候に付て御見返り候』
´￣￣￣￣｀`丶､
／ ┛┗ヽ､
/ ┓┏ ヽ.
/ '.
/ ;
/ l
/´_.｀ー--､,,__ ｌ
' ,〃- 辷ｪｩ‐テゝ. ! ､＿,,,_＿＿ !
! ｀￣` , / '::メ卞ﾃ'メゝ､ i 上様。
! i ,′ `￣" ,
| ＿ / さあ、御稽古を始めましょうか…。
i ／ / （ｼﾅｲﾎﾟｲｰ)
i ｛ ; ｀ヽ /
ｉ ＼__＿＿ ﾉ、 } /
i､ ヽ ＼＿__ ／ /
ﾄ､ ｀ / /
| ヽ､ ≡≡ﾐ､ 〃 /
! ﾐ ヽ. ´ ｀ﾞヾ '′,.ｨ
| ﾞ､ ヽ､ ,,.ｨ＜" i
! ::::::::::`ｰ=-;;;､＿,.,ｨ＜:::::/ |
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |
/ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'. ､
. / ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... ＼
/ ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... ヽ
＿__ ＿
-‐''"´￣ ｀ ｀''ヽ=､
,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
r（:::::::::::::::::,、_ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ, ｒｒ〜ヅ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾌﾊ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::
. l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: 『宗矩の 笑顔が怖い 昼の空』（by家光）
〉ﾞﾞ`'''ニ二￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ:::::::
. / "" Ｕ }:::/ /ヽ ﾊ:::::::
/.. "´ ２ﾉ/ l::::: 「…割と余裕ありますのう、上様」
. ヽ.ﾆ,｀ __／ :l::::
. 'ｰr‐- .ｨ l::: ｽﾏﾝﾄ思ｯﾃﾙ
〈.. /:{ ヽ
｀} ／:: ! i
丶、,､. イ:::::: !
『其の間に御竹刀を取り申され候由』
／´＾´ー〃´ _ ,;..::´｀ﾞ ｀^ー 、 ヾヽ
.ﾙﾘﾊ ij´ ,;z ´ ミ 、 ヽヾ
乢卅i{{ ´ | ヾ ; } }
.i{{∨ﾉﾘ / /| , | ﾍ | |
廴/》 / /、! .! l| :| | ! }ｉ. i j
.,,《ム、 ,; :| / ＼| !| :! ./| ! }ｉ j !
.,;;彡´ |ミﾐ;| |l | j!/_＿___ ヾ.|.| j!/ ヾ、j! l ﾉ'
zｼ ∨ | l| |/´~｀`ﾞヾﾐ ﾞﾒ｜/´ー―K| ｜
＼ /ﾘ ﾔ;,|.,ﾍl| | ／/／ ﾉ' _＿___ l! ! , ｜ これは二つセットで一つの話と云うところか。
.ソ/ |.ヾ|いl| | .:! ~`ﾞミゞ ! | /! ﾒ、 如何にも、「らしい」話ではあるな。
./ .! .|ﾞ ｿ| | ,、 :ｿ | l| /ﾉ'| i|
/ | ｀ﾞﾐl| .l| |-ミ- ..__ /!.!j!/ j! i| というか、知ってはいるが、仲がいいことだな＞宗矩と家光
ヾ、 | l| ヾ、 ｀ヾ ー ﾉ ／.ﾉﾘ/ / |
＼;! l| |＼ ￣´゜ イ ﾒ / / ﾉ
.| |.、 ＼ __ .. ::＜,、, 夊 ｧ /
.| iヾ:i＼＿＿／{´ﾌ／|ﾊ ハ/
.＿＿＿＿＿＿_ﾙﾊ:i:i:i:i:i:i:| | |i:i:i:i{ ﾉ' ﾙﾘｲ
. ＿＿＿＿_ﾌ／ヾ｀ヽi:i:i:i:i:i:| | |i:i/ﾉヾ、ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
. ,. …=…‐-
. '" '"｀ﾞ` ﾐx､
／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
まあ、家光の言動を見るに、 /／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
こういう悪戯を仕掛けて、 .//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
毎回見破られるというのは、 ...... /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
ありそうといえばありそうですね。 ... .,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
. .,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
『異説まちまち』にも . .,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
似たような話が載っているそうですが、 i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
そちらだと、宗矩が平伏しているところに . | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
打ち込もうとした途端、敷物を引っ張られ ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
転んでしまったという筋書きですね。 /′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
（原文が見つからなかったので、 . .| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
「日本武術神妙記」掲載の文で） ... .|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
【※ 御前での不意の働き・別ver(異説まちまち/日本武術神妙記)】
『徳川家光は剣術を柳生但馬守に習っていた。
或る時、家光が但馬をそば近く召して頭を畳へつけて拝礼しているところを、
但馬まいると気合をかけた途端に、
但馬守が家光の坐っていたしとねをあげたので、家光は後ろへこけてしまった。
また柳生但馬が或時お城で敷居を枕として寝ていたところへ、
若侍共これを驚かそうと雙方から障子をヒタと立てつけた。
ところが、一尺ばかり間隔を置いて障子が動かなくなった。
但馬は眼を醒して敷居の溝から扇をとり出したといふことである』
＞ ´ ￣ ￣ ｀＜
.／ ＞ ´{ }ミ＞ ､
／ ／ ヽ ノ ヽ
／ ／ ｀￣ ＼
ひとまず、葉隠に載っている .... ./ / r- ､ ､
宗矩の逸話は、この位ですね。 . ,' / ＞ --ミ ! ｀ ＜. ',
.... i , / ', ', ',. ヽ ､
これ以外で挙げるとすれば、 . | i , } 、 ト!ﾊ ! |.', ;
以前、紹介した「稽古に関する教訓」(※) . | .| { i ! / ＼ / .〉-‐! ', !
あたりですが、そちらは既出ですので ...... | .! ',. | |ヽ トヽ ヽ/ /,.ィ! !/ ヽ!
今回は端折るということで。 ...... | i ', 〉 i!, i'' ヽ! ｀ ＜ /心 '' ! 0
.... | | i ', ／! ハ,!.ィfミ､ ｀ ＜/弋ﾂ | |. ',
…まあ、「柳生関係」という . ! | ヽr／ |',.イ廴忙 ! 廴!
大きな括りであれば、他にも , {{ } |ヾ. ゞ＞ ' , , 川’,
幾つかあるのですけど、 ./ i ヾ | ハ ',
キリがありませんから、 / ハ 廴__}} ! _ / ,
『葉隠』記載の話はここまでにしましょう。 ./／ } ハ 川川. ', ､ ｀ .ｲ ﾊ |
/ .| ./ .i ハ. ', ＞。..,, ／ i｀ヽ. / ! .∧ !
| / | / ri ',. ', i''ー/ | V .|/ ', ,
!/ |/ !０:.', ||￣￣￣￣ , .! ', }/
/ i / ,:.:.:.:.:.ヽ. || ＞ ´i , !
ヽ ＿ /:.:.:.:.:.:.:.:.＼!| ／ .! /:.ｰ-.､
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ }
/ Y , ∨∧ ソ 家光が堀田正盛と茶席でイチャついてる逸話に、
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ',
Vヽ 1 ≡ ≡ i∨i ! .}ヽ 「柳生殿御相伴にて」
. / .| / 'ｿ /./ ＼
| .人 ` 〜' ,/ /ノ __＞´ とあった時は、流石に目が泳いだのう…。
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ 気になる者は、「葉隠」巻ノ十を読むと良いぞ。
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
【※『葉隠』聞書第一】
『柳生殿の「人に勝つ道は知らず、我に勝つ道を知りたり」と申され候由。
昨日よりは上手になり、今日よりは上手になりして、一生日々仕上ぐる事なり。
これも果てはなきといふ事なり』
/ ＼
/ ⌒ ＼_〉
/{
f i
Vヽ
＼＼ -----
／ ＞｡. _
／ / ＼ ＼ / } という訳で、区切りも良いので今日はここまで！
/ / { } ヽ / :!
/ / :i i } ﾏヽ ___,′ / …実のところ、まだ当初予定の半分も
/ } __/ | 斗ｔ＜ :! :i .｡＜/// /＼ 紹介できてないので、いつ終わるかわからんが、
ム:i/ {云ミ { / ,ｨ斧笊 廴___ ∧ //// :/＞く＼ なるべく早めに次は書くそうだから、許すがよいぞ！
∧ {Kぅヽ!/ hじﾘ/乂 ∨ヽ/{// { { } {ミｔ､
/ :{ ﾋｼ ゞ '/ 廴 /7 :{ {/{ ¨¨ 廴〉 i lヽ
/ { ' ＿＿ / / 乂/ / :i ∨ / / } }
/: ∧ :Ⅴ:.:.:.:.:} 〈_/ / { :{ ／ ,r--f / ／ /＿＿＿
/ :/ Ⅵ ノ / _乂 :i ／て＿ イ＜z＞｡〈_／ ＿＿ ＼
{ / ∧ / ) ∨ ¨¨¨厂__＿乂＼ ＼ ＼
i r ⌒ﾏ{ ゝ‐=≦ /辷r乂_人 ＼ ／ (＿＿____＼＼ 7 }
{ // ｧ己＜{r= } { / { ) ￣￣{ ) ＞｡.＜ /⌒
／/ /__ ＜/ .｡＜ :i: / ――( 乂廴廴廴}廴 廴__r‐=≦ ＼
/ / 7己／‐=≦} }/{ / ) (＼ ＼ ／ r＜
. / /.｡＜ / / }乂 .｡＜} 乂_/ :＼ ＼ r ⌒＿_＼
7 /＿/ { { ＼ ＜ ヽ
イ {: ∧ / ＼ ＼⌒⌒⌒⌒⌒
/ {} Ⅵ ＼ / ＼ ＼＿＿／
/ 丑 / ＼ ＼ ′ ＼ ＼
{ ﾏﾍ ／ :＼ ヽ{ ＼ ＼⌒⌒
ﾟ。 ＼＼ ‐=≦ ＼ / ＼ ――
＼ }H} / ＼ ＿＿ ＿＿¨ .／
≧ }H{ / ＿） ＿） ＼
こんな時間までお付き合い下さり、ありがとうございました＆御疲れ様です＞ALL
3時半投下、4時終了とか、我ながらアレですが、
せっかくの７周年目なので、何とか投下したかったということでご容赦をば。
さて、この後もあれこれ逸話が続きますが、
今回紹介した猿と浪人の逸話がムスカさんところで出た時、
そのうち自分でもやろうと思ってから、もう6年か…（遠い目
（あと、なんか末尾に”)”が入ったせいでリンク先がおかしくなってるので、こちらに差し替え頂ければ（↓）
http://mukankei961.blog105.fc2.com/blog-entry-1063.html
なお、>>507でもご指摘あった通り、あそこに書き込んでたのは当方です。
ちなみにそこで言及してた「煙管とか能とか馬とか殺気とか」は、全て本編で紹介済み、
「武道の窮極の境地とか、扇子とか鶴とか、果ては塚原ト伝とやり合った話とか」も、
前2つは今回紹介、後ろ2つもこの補足でやる予定です。
本文でも書いた通り、柳生宗矩という御仁は、
知名度も地位も高いのもあって、逸話が大量に残ってます。
全体でもトップクラスでしょうが、この時代だと多分トップで、次点が武蔵かなと。
なので、まだだいぶ掛かると思いますが、気長にお付き合い頂ければ重畳ー。
それでは、遅くなりましたが、今後ともよろしゅうですー。
ではでは。
乙っしたー。
７周年おめでとうございます
７周年おめでとうございます
これからも楽しみにしています
雨は続くわ台風は来るわ、おまけに地震だわで
なんとも参るところですが、とりあえず今日は久々に落ち着いた天気になってやれやれ。
まあ、それはともかく、
今回もいつものように日曜(9/13)の21時投下を目標に書いていく所存。
来週・再来週は実家に戻る都合上、確定で更新できないので、
明日はどうにかしたいところ。
ではではー。
i / ／ ヽ} `_ 、
}j./ ､ r{::::o::::::ﾐ `ヽ
/＿＿ j nトヽ ｀¨¨¨ ／ ＼＼
//:o::::ﾉ / j_ ｀ヽ /⌒ヽヽ‘，
; ﾑ_／ / ｀ ｰ─‐'⌒ヽ､j. ヽ‘，
i.f￣二＿ノ , l ､ ､ ... ヽヽ ＼j さあ者ども！
|.| { i ,､ i＼ ;､{ >､ ､ ' ヽ i 続きを始めるぞ！！
| |..ﾊ､_{ i_＼ 〉､＼. V,ｨ示∨ヽi ヽ. |
|.}│､ .Y示ﾐ､ ｀ 乂zｿﾉ i ∨
〈 ﾄ ＼{乂;ソ' _,￣￣ :ﾊ , ‐┐
ヽ| ＼ ＼ v:.:.:´:.:ヽ }＼iﾉ| / /
| T´∧ 乂:.:.:.:.ノ,厂｀ヽ L ,ノ ‐‐┐
| ヽゝ-'≧=‐‐‐≦jjヽ ,ノ （＿_／
ヽハ .＼イﾆ/ﾆﾆﾆ}ﾊﾆﾆf^L,ノ､ ＼ __
＞‐'/ﾆ}二二}ﾆ≧=イ＼ ｀¨¨´ fミ}
,ｨ rイ「「／ミﾉﾆ{二二ﾆﾏ二ﾆﾑ､:.＼ }=ﾑ
／:.:L --rj､＿∨ ﾑﾆ}二二二ﾑ二ﾆ}ﾑ＼ﾉ＿_,ﾉ/三}
/＿}/ｿ;;;;;;;;┴=｀´..ﾑﾆ{ニ二二ﾆﾑ二ﾆ}ﾑｰミミミノミミ}
ノゝ‐'ノ;;;;;;fノ⌒ﾉ / {ﾆﾆ}二二二ﾆ.}二ﾆ}.ﾑ､ヽヽヽヽl /
＿,ノニ;;;;;;;;;ニニニ=― '´ ﾊﾆﾆﾏニ二二ﾑ二ﾆ},人l l l //／
＿,ノ;;;;;;;;;;;;;r--'´ /≧zﾆﾏ二二二ﾑz≦ﾆﾆﾑﾌﾌ'´
／:.:,,,,,,, ＞‐‐┘ {ﾆﾆ}ｿ^`マ二二≧ｚマヽﾆム
∠彡──′ {二{ｿ ヾ〉ﾆ:ｿ
/ ／ / ﾋ弐: : :.f¨´: :ｒi〕 : : :ﾑ. ‘，
/ / /ぇ,,_: : : : :.ゝ'ﾍ 》:r-､: : i}:,. i!
/ , / , √r': : ／｀ヽ: : V:》, ﾞ:,: :} :,
／ , i i!弋ﾉ: :j{ ＼ }: :ﾉ :ﾘ〉, .L:i} :,
さて、前回で「葉隠」に載っていた . ／ ｲ i ｲ i!ゝ-: : i!ヽー ﾉ: :｀¨´::/ﾉ ! ﾄ､ :,
宗矩の逸話は一通り紹介できましたので、 ｰ ' ﾉ ﾉ／ i! .i}｀'ー:ﾉｨ忙ﾐ､＼.: : :./iﾘ.! ;! {》=-ｭ､
次は別の話を。 .... ／八 ' ´ i! i}＞''ﾍ 乂シ ＼/ 八ﾉ i!｀ヾ:､ ヽ
...... / ゝ i i! ,《〕 :, ′′}! 八
と言っても、また鍋島家の話ですが。 ;! ／｀i! λ i! 彡' ﾉ､ :, ､ _ , / ;! .i!/
.ｲ! / ゝﾉi ;! i} ヽ. i}s｡. ｲ /ゝ'′
./ i!′〃 l ノｲ二二ﾞ:,ﾉ､i:}´ ￣ ﾚ
/ ﾘz*'’ ／.////／.:}//≧s｡ﾍ.
.ｲ! 〃 .ィ/////／.:.:.:.:i!///i}､ヽ 〉,
/ i{ノ_,.z} "／///／.:.:/.:.:.:.i}///i}ﾉ､＿ 》:､
, // .｡r≦///／.:.:.:./.:.:.:.:.ﾘ///i!///////＼
／￣,二ゝ､
/ ／ ｀ヽ＼ ,ゝ‐v-壬ネ￣ヾヽ.
./ ／ ／´｀ヽル',ｨゝ､ `ヾミ､＞､"i｀ヽ.
/, ' .／ ,ｨヽゝ'メﾊ ´､｀ヽ. ｀ヾ.ヽゝ､ .i!､
i/ / /'´, " .､ ヽ ヽ ∨i./ .i
i / , ,' ' i i ﾊ ､i 人i 丿
ヾ､ / ./, , i: | i :i :i i: i ﾞiﾉﾒ､i丿
∨ / , _i＿__i_.i! ! !､,ｨ‐!-!i-!- .i/'i.ﾉ,' また鍋島家か。
i .ｉ .i .i ﾄ､i､｀i`ﾊ. i､ !´ゞ彡三ミ ﾄ､ﾚ'_ 多いな。
l i:!人i彡三ミﾐ ゝ^' "´i!:i ﾟ!:i!i. i: |｀ i､:.｀ヽ.
! 乂:|:ﾄ. f!:Uﾟ::i ゝﾞ¨:c.l | .!,丿:::::::メ
人 ヽ!ﾘ､i 廴ﾟノ , `¨¨´ i ! ﾊ::）_／
乂 V ｀! ､ _＿_ U .ｨ! ,'∧,､＿＼
ﾍ ､i ゝ､ ｀ ｨ≦ﾘ ,ﾉ≧=ヽ. ｀´
ﾍ从 __｀¨ フ7i::´:::ﾒyｲ'/ヾヾﾞ｀ヽ｀ヽ､
,ｨﾒﾆ―ヲﾊ/,'_ｨ彡ii:ノ'.:::::::::::::;;;;;;;//i
,ｨゝ'〃ｨノ'´ .,｀´ ||､:::::､::::;;;;;;;;;;;;｀/
ィ≠ミ"￣｀､l|￣ミ｀x 、
／ (⌒) 廴_彡" (⌒) ＼ヽ、
それだけ柳生と縁のある家なんですよ。 ,,' ヽ、＼
細川家も多いですが、あちらは出典が / ＆",;ヘ、,.勹I㌃ ___彡ヘ、ο .ﾑ ﾞ;、
当主親子の書簡とかだったりするから、 . ;. ﾑ. / ,' .;i｝ J劜 ｛! ,、冫l} ,! | }
史実扱いとして既に本編で挙げてる話が .. | Jﾘ l ; ;. 〈 ＼／ 〉 ,; ,; l| ,ｨｆ'′| ;.｜
多いですしね。 .... |ο | ;ﾊkrﾍ. 〈〉 /)ノlrﾍﾊ!l|〈{ｯ}〉｜,; |
.... { {l} 〉ィ竓=ﾐ、l /yf'斧ミﾒ/ ／,; , |
まあ、ともあれ、 ..... |＼,ﾊ| {{ V少,`ﾞ'" V少,}} ＼／ノjﾉｿ /
今回の話は、鍋島元茂の嫡男、 ...... ﾘ刎|ﾘ. ｀￣ 、 ｀￣ |il||竓} /|i´
>>227で言及した鍋島直宗(直能)の話。 . 刈乢ﾊ ﾙﾘ蕀!./ﾉﾘ
『直能公御年譜』収録のものになります。 ﾉﾘヽ}ﾞﾐx、⊂ニニつ ／／／ﾊ冫
,;´ﾌ／ ≧====≦、/′ー―-..、
./i:i:i:i:i:i:i:i:|| `ﾞv"´ l|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ミx､
i ! i !. i i. | ,ﾘﾚ’
,イ i ! iノ ） ヽ ﾄ､ .i ! i | / ,iヽ
.／ } ,.ィヽ -‐'' ´ .. イ ﾒ. ', 、ー-- ﾊ /i | | / ﾊ'
_/ { ／ i} ｰ-＜´ -‐'' .iヽ ﾊ }ヽ! }/ i/! ﾘ ト､ /ｲ …下手な創作より
ｰ-..,,__｀ヽ / ヽ }､ ヾ! ヽ! }/ .ﾚ' .ィ三沙 | |リ/ 面白い実話が多いからのう、あそこ(細川家)は。
:.:.:.:.:.:.:.ヽ ヽノ ヽ ｀i ｨ三彡 | !:.:.:i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.i !ー- ,,.｀Y′ .ﾊ ､ .u .i| ﾊ:.:.:.',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.{. ヽ ヽ ﾊ __ ﾘ ﾊ:.i:.:.:.i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ＼‐''´¨i i | ゝ . ´- ｀ / /:.:.:.l:.:.:.}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', iヽ. ', i | ＞。.__ .ィ/ /:.:..:.j,-‐'
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i } ヽrﾊ. ';.:.ﾄ､___ ,}:.:.:.:.|i|/ ,ｲ /--く ＿_ ,,r_ﾕ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}. }‐ﾍ }/∧ ヾﾍ..__''ー'Y {:.:.／'/ ,/:.／ /ﾆﾆﾆｵ≦笊手升!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ ヾ }:.:.:.:..:.ヽ {ｰ`:.:.:.:.:/ ﾊ ヾ i:/ ／ ,.ィ {:..:.:.:.:.:.:i:.:i | | | | | | |
│ 逸話：鍋島直能と猪（直能公御年譜） │
└──────────────────┘
,´!、
,イ´ ,'_,'´、. ,ﾉﾍ
, ,,,ミ^ ' ∨ ｀'､_
,;´i " ヾ /,,,,,,_
,´| ,´_ﾉ └;_, ヽ ,,;;' ｌヽ'ﾞ;,, └--､
, ´,-| / ソ ノ.;.;.;,,,,.;.;;;,,,,,,,;;;::.:.:.:.:.:.:－ - ! ｿ
ノ,ノ | , ' 〈 、 , '^.;.;.;.;.;.;..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:－_,,－宀ー〈
ゝ ／| .,' ∧ | ゝ｀.;.;.;.;.;.:;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:└コ,,_''二」
| ,- ､ / /／ ﾞ:_,ｌ _/.;.;.;.;.;.;.;.:.:,,''.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌｌ.:.:.－丿―'''‐--ぃ一^ -＿
ﾉｌ/ | | | ＾!_| ﾉ.;.;.;.;.;.:.::::;;;'',-.:.:.:.:,,,,,,,-――－ニ￢く - 、 彡´ ブフォ…。
| ｌ i | '、 ,, ''´i、ノ.;.;.;.;.;.::::;;;:.:ｨア ﾐ :--- ､:'^ ＼ ／
|, .ｌ ヾ＼ ｌ / ,ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.;;:／ ＿彡 ￣.." ＼.／~^
ヽ ｀ヾ-二二〜 、 | ', ヾ`,、＿.:.:.:,,-＜ ＿＿＿,ゝ─ ミﾐ
｀ 、 .,、´_,＞´｀i ,' |.iﾍ、_ヽ::＜~二二ゞ 彡 ﾍ_＿
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｀´ |｀-´ー'| `´ヽ´
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猪
,仆,
/=ﾏ
ﾄ,. /=/
|'､ ,ｘ-=}.ﾊ､ /=/. ,ｲ
!. ＼ ｲ‐‐o---. /=/ ／ |
ﾊ. ヽ∧ ﾊ､,----,/o/}.. ｧ､.／／,' 猪か
＼/＼'､ >_ﾆﾑ¨卞,勹 /,ｨ〈／／
ｧｘ_ｨ"‐-,ﾍ__ﾑ=/ ¨`Y‐ﾄ､／┴ｨ,イ
>ﾞ/=‐‐-､‐､_ﾑ/ヘ//＞厶孑=〈くｨ>
＞''"´,, -z‐ｨ.ノﾍ'/ /ﾊ' ﾞY￣ ｀イ彳
／ ／ //:::くﾆﾆ>/ //く） {:::ゝく ｀''く
, イ {'" ヽ‐ｧ:::::::::ﾊ -/ //ﾑ/ ﾊ:::::ﾊ_____ｨ=/
／ /｀_くヾｿ::::::::ノ ﾏ/ //! |/ ﾉ:ﾘ:::::::::::ﾏ'ﾞ
,ｲ / ∧o≠ミﾂ /ヘ//∨' ﾏ ゞ,◎ﾞO,､
ノ ﾉ { /ヘﾆﾊ. / //::::::/ ﾉ〉_ O勹' ﾊ
/ ／ ﾏ､ | ﾘ../ /∧::::::{.. /ｲ ⌒Y" ヽ !7
『直能公柳生但馬守へ御兵法御執行の最中、御国許にて御狩被成候時』
/:ｌ:∧
/∨:！: :l/}
{＼{／＼ｌ／{/∨}
∧ /:.:.:.:.:.:.:.:.:/＼/
./: : :{:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:}: :.、
＿__ ∠＿___V:.:.:.:.:.:.:.:.／ﾊ: : ＼＿
＜ ． ´ ィ乂_|:.:.:.:.:.:.:.:.|彡’: : : : : : :＞ ブフォオオオッ！！
／ イ: : : }: : : |:.:.:.:.:.::.:/: Χ: : : : : : {
《〉 ／ / ﾚ: : ∧: :ハ:.:.:.:.:ハ/: : ＼: : : 「
｡ ., { }／ }: : ∧:.:./: :} ＼ :l ＼ ′
...＼〉 ￤ :. ∥ ｉ ￣ }: /: : V : : l: ＼ Y
￣＼｜ ､从| /'《: : : : : : :.ﾄ . |
.∥:.⌒ .＼ 个ﾄ .: : : : : :/ ＼ ／
|! .:|! ￣￣「:.:.:./ |:.:.:.:＼__ .ｲ__／:.:.:｢:.:.:|
∧ l!l .:∥从 : /:.:.:.:{ }:.:.:/ }:.:.:.:/|:.:.:.:.、
〈 i!l| .:,|l⌒:.､_从 /:.:.:.:.:.Ｖ/:.:.:.{ 〈:.:.:/ ハ:.:.:.:＼ ドドドッ！！
..:┴: l!l| .:⌒≫―(⌒:. V/:.:.:.:.}{:.:.:.:.:〉 ∨ ￣￣￣
｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´￣￣ ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀
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ｧ〈 { ,,≠´￣｀ヽ､.
_{ ゝ/イ. ／: : : : :.{ 「ﾏ
_/＼孑''"¨ﾟ}.: : : :. :. :.ﾉ | ﾑ ＿＿_
____yy､ ∧／} 烈 /: : : :._:_:_:_>_,| || Y__|､_/7-'7￣￣￣￣￣￣￣＼. ＼.: : ￣"''＜
ｧ-‐ｘ/ゞｧ´◎ヽ ,'／/,'.ｒ‐､ / ／ｧﾉ'": : : : : :く／ YｧV//､＞=-.: : :. :. ＼ V..: : : :. :.}
. ﾏﾑﾄ〈!,'{ﾉ r‐､◎ﾄ,. ゝ-､ﾄﾉ､_ﾉｨｲ／/:: ＞''"¨/: :{ ｘ''ﾞゞﾆﾆソヽ,. ＞=- : : : : ＼.. V.: : : :./
ゝ◎ﾊ{､＞ｘﾄ､ ｀ﾞﾐ彡ﾄｲ〆／孑=''"| ／/'､: : /7¨ヾ,} / ＞=-..: : : :. :. ＼. |: : : :/
. ゝ､___ｧ＜ ＞ｘ ｒ､_¨ヾ≠ﾑ ',__ｧ‐-|_/ /: : :.//､ 厶イ¨"''''＜, ＞=- : : :. ﾍ /: : :./
ヾ´{: : `＜ ＞ｘ‐‐-ゞ ｀ヾ,｀¨¨ノﾆﾆﾆ{{爻‐､: : ,' ,'ノゝ ､.: .:.ﾉゝ=ﾊ ＼: : :. ﾍ. /: : :./
. ', ｀ヽ::::::::::`＜ ＞ｘ-===/く_}ﾆ（ ）ﾆ乂: :ﾞ''‐‐--､､ : : Y: :ノ/´`V__. ＞､: : :. ＼/: : :./
＼___〉-､ｲﾊ‐ `＜ ＞ｘ{_|_.ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆY:::::::::::::::::.',',____,,／彡巛ミﾐﾄ, ｧ-‐''7 ＞､＿__＼／
〈_/ﾟゞ‐' ゞ=`＜ ＞ｘﾆ孑ヽﾆﾆﾆ}:::::::::::::::::::::::::::::::::::/: : : : /／ イ/
￣ﾘ`＜ ＞ｘ/ﾆ=／￣/:::::::::::: : ／`７: :ｲ: : :／ ＜ｧ'"
ｽｯ… .〈ﾆ>,|`＜ ＞ｘ: : ／/}::::::::::ア" _,ｧ"____／ ／: : ﾉﾞ
`‐く ｀7"`＜ ＞ｘ /:::::::::〈 厶￣￣ﾊ ,'.: : : :／
＿ゞ／"''!/: :`＜ ＞ｘ 孑''"／｀ヾﾏ､ﾑ_,x＜
/: : : : ﾞ'''‐-zｧ,,_==`＜ ｀ヽ／／／/ﾊﾄノ
/.: : : : : : 〔ﾆﾆ〕: : : :／ﾞ>, ヽ／ｧノ／
{､___.: : : : : :H.: : : :∧//∨＼. ﾏイ
弋‐--､ﾆ‐‐-- {ｲﾉ ﾉ__/ !ﾊーﾑ
『猪を御鉄砲にて被遊候に留まらず、直に向こうて猛りかかり』
! i!! ,ii! ｨ´ ｧｘ_. `i! ヾi!ﾐ
i!! ,i!| ／ ,ｧｲ,,´ヾﾞ ﾞi! i!|,ヾ
i!| i!' ,,ｲ!. ,ｨ,"'⌒ｿ ﾊヾ. i!, i!i!
|i,! i!| /,ｨﾞ≠''",, i!' ,,i!|. 'i!i. i!i!
|i!!,|-､‐--'ﾄ､.. i! {,(,,,xヘﾄ.､ｨ i!|. }i! i!i!
ii|! . 乂_ソ彡､ ヾ､_,,人ﾄ{!ヘ/ﾞ>-､,-=___＿__ ,､ｿ i!i!
|!. ｧ‐､ i|,,,!, ノ=彡ｲヽ／､ ＼＼/ ／ｨｲ==イ-ｨ｀|‐､ }!|i!
i!! {ｌﾊﾑ__／0､_ゞｲ､ }.ﾍ ＼／／勹≠z// ﾏ {i"´ゝ‐i_ﾉ､ﾄ､ i!|
!|i!,! `ﾄﾘﾑiソ､0､/´O｀ヾヽゝ_∧ﾏﾆﾆﾆﾆﾊ{｀ヾ. '､. ﾄ, /〉.} i!|
i!|!|. ∧／ｲゞO､,-‐ｧ{ﾆ}ﾆﾆﾆｧﾆﾆニ{!{ﾑ xヘ、ゝ､____,／. ,'|i!
. 'i!i|, . 乂ﾑ／ｨ`ｧﾍ⌒‘ﾏxﾆﾏ´/ｲ=ﾆﾆ弋､} 〈',--､義､ ｀''''´/
''i!i! . 乂=_/ ｀ヽ‐-'. ﾏ.{ ゞ==ゝ| _.',（○）ヾ,}＼イ/!
"''" ¨ `', ﾊ 从>‐ヘ=彳＜＼/ｲ ｼｬｯ!!
{_'、. ﾊ . }∨ﾐﾍｨイー‐"ｚｚﾏヾ,
',_乂.l」 }ｧ／´ 〈ﾍﾍﾄ〈
| '， ゞ‐ヽ=ｿ,/ ﾄ「「ノ
ﾘ,,,,,, --‐'''''""=三三三三
＼ヾﾉし/／ ,,,,-‐'''"" -==ﾆﾆﾆ三三三
ミ､ヾ 、' ヾて -==ﾆﾆﾆ三三三三
,,-‐ -==ﾆﾆﾆ三三三三三三三
" --===ﾆﾆﾆﾆ三三三三三三三
ノ ! . _,, ‐'广 ._,, ‐'″/
ｪ / ｀゛ .ﾞ‐''''"´ /
/...ｌ / /
/ .ゝ -" /
/ ＿. .(＿＿＿＿＿＿
/ .,．－ ´ . ＼ _,, ｰ''''"ﾞ´
/ .,...‐'´ ! .〈,ﾞ__
/ ., ‐″ │ ￣￣,二＝─
,iﾞ‐'゛ ! ,..-'"
/ ／
/ /
,.′ _|
/ ,／″
/ .く_
/ r;;'"゛
／ ｀ﾞ''''ｰ-
／ _,,,.. -ｰ''''''''ﾞﾞﾞﾞ￣
／ ,,, -''''"゛
／ _／゛
／ .i二..､
／ ._,, ‐''"゛
_／_,ｒ'"゛
_.r!ﾞ‐'´
. ／
＼＼ｧ‐-､ ｲ . ,' i! /
... Y＼＼（○)､-､___,ｧ'"‐-/ ＿＿. i!. /
. ﾏ_〈＼＼oﾍY====}＿｀ヾ'"´ ｀¨> i! /
. ゞ○)ﾆ(_)ノ彡イﾉ乂,,-‐-､ ∧>-'､_/_〉¨ヽ,{ /
ゞ‐‐‐ｘ=ﾄく'"¨ゞ=ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ////／ｲ. ',,ｘ' { /|
. ＼,,,Y. ¨¨¨--=="ゞ_////ｨ' ﾊ ｧ＞´ヾ|{ ＿＿＿＿.
￣V/ / 乂ﾏ_∠,/ ＞''"´.. ＞''"
ゞ=ﾄ､--'_イｧｲ乂_ﾉノﾑ''". ,,,＞'' "~
{くYｿ孑" // ﾉ〉￣¨´､/. ,-,. よし…！
|/ﾆ=＼_／／ ／/xx''ﾞ"¨ /.._ﾉ/７.
くﾆﾆﾆﾆﾆ=／__ｘ/ﾆﾄ/ミｿ ___. /ゝ（/ /
／}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ>ﾍ 乂 ¨‐〈ﾏ"／ﾟﾄ､
|_/ﾆﾆﾆﾆｧﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾏ`>ｧﾍ ¨｀>､ゞ ゝｲ_ﾉ
,,,,,_、 /ﾆﾆY¨ヽ ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾄ､〉 :::: ﾊ､〈ﾆﾆﾑ=彳
／＿,,,,,, ヽ!ﾆﾆﾆ', ',. }={￣ﾏﾆl ﾞ>:::::::::::Vﾆﾆﾆ| ﾊ＼
/ ＿ ∧＿.. Yﾆﾆ=乂ﾉヽ{＼＼ﾉ/>ﾞ/::::::_:::::: {ﾆﾆﾆ|.. ﾊへ＼
,ﾞ. ＼. ＊ ／. ,'¨ヾミへ∧ ＼∧/-vｲｗ〈,ﾉ,ｨ:: {ﾆﾆ=| ﾊ { ＼
ﾍ /ｨﾑ_ﾞ,. ﾂ卞ミヽ . }ﾆﾍ__ﾏﾄ､_/ヾﾏ､ﾊ/ ﾚ"乂二ﾘ . 夂 ＞ｘ､_＼.
{ゝ､＿_.孑'"＞x＿厶＞く ヾイ｀¨¨'‐-ｨﾊｲ ￣
ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／/// ﾑ ﾊ､
/＼ ＞ﾆﾆﾆﾆ/ミ/￣¨|￣¨|_∧'ﾄ､
Y´￣￣/￣￣￣￣／￣＼／ /. }ﾆﾆ＼
{_Y⌒Y/￣￣＼／ ￣|＿／ノﾆﾆﾆ=ﾊ
＼＼. ﾉ-乂._ｲ乂_ ,イ.. ／ ﾊﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾏ ／／
＼＼＼. /￣ヽ=={...イ ／ , イ-、＿ﾏﾆﾆ=ﾏ ／／ﾚ'
＼＼＼＼. {{ イ. ／ ／. ／ ／ ／ ／／ﾚ'
＼＼＼..ﾞイ ／. /. ／(／ il ／（ ／(／(／／／ﾚ'
厶孑-‐‐=ミﾄ､ ／. /..(＿／ （＿ノﾚ' ＼／ (／ﾚ'
_ ｡r≦.. ／｀ヾ､ヘ / ／
,、 /{／}
/ ∧,,」ア⌒V /＿__
/ /⌒} _ア￣￣￣ ｀ 、
く＼/⌒^ /＼ _ｱ } ﾊﾞﾀｯ
／⌒ア /´ ＾_ ノ / ＿ア 、 {
′ ′ / ⌒wy /⌒{ } }＼_ ､
i{ { {＾＼ ,′ -=メ／ / i{ '，=‐ ⌒ } ⌒}
i{ ､ ＼ ＼ ／⌒ / .八 ， 人 、_
、 ＼ __ { '， / ／ ／ 、 } ／ー.＼ )￣⌒}
＼ ￣￣￣￣ ∧ ＼／⌒ー⌒} {／⌒＼} ､_ .／ i}]ｿ⌒＼/
､ ___ _／ ， ／ー‐‐{／⌒ヽ }／＾i{ ＼
{￣＼____ ､＿＿ ／ {) 〕{と⌒〕／
￣￣￣ ￣￣￣ ￣￣
『御股の下をくぐり通る処を御右の足を越させ給ひ、
.後ざまに抜打に遊しければ即ち留まりける』
/ |. ',
ﾑ ,': :|: : ',
ﾏｧ /.: : |: : :.',
ﾏﾏﾑ / ／|＼. ',
ﾏﾏﾏﾑ. ,,,---ｨ''": : :.∧ ﾍ: : ｀ヽｧ‐‐、
.ﾏﾏﾏﾏﾑ... ／.: : : :. :.／:./│ヽ: : ヽｧ''".: : : :.＼
ﾏﾏﾏﾏﾏﾑ､.,ｲ__ｨ,∠: :／＿/: :|: : ',＿＿ ノﾒヾﾘ =ヽ
ﾏﾏﾏﾏﾏﾑ ≧彡..ﾑ ‐-､ ﾍ ／厶孑/ ⌒ヾミ: :./
. ﾏﾏﾏﾏﾑ ｲ弋`ﾞﾄ＼: : :.＞|＜.: :／ノ: : :.ノｨ｀ / …と、先日このようなことがあったのです。
ﾏﾏﾏﾏﾑ: : : : : : ￣/. ／│＼ . ', ,-､: : : :/ これも但馬守様に就いての修行の賜物。
ﾏﾏｧ=､ﾏ: : : : Yヽ__.／ : : ＼___.,ｲ }!.: : /＿_ .我が剣もここまで達しました。
（ !夂"＼: :.',乂___＼.._l__.／ ﾉ. ｲ: : :./
ﾊ: : : :ゝ、〉ミ/ヽ､ｧ‐‐､_ｧｲﾞイ彡ｲ: : :.／
ﾏ,ヽ､.: : : :.ﾊ',ﾍ､__x‐‐x_／/Y'_:_:_／i ／
＼. 匕厶孑ﾞ{ゝ､Y 0 }ﾄ、 ／! {_0_:_:_:ｲ ／: : :.
: : :.＼ ﾏ孑''"ﾞ/{ヽ_/¨''ヽ､}｀∨¨∨ {i/:::::／／} /厶孑
､______ﾑ. ∨ ゝ‐i::::::::::::＞x,.ｨ‐､_／:イ": : : : :.}ｧ‐--､ｿ｀ヽ‐＜
‐-/ /７ﾊ-‐'ﾏ.: : : :|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',.: : : :. :.ﾉ: : : : :.|:::::〉イ''"
: : : :ﾏ::::/.: : :. ',: : :.|::::::::::::::::／＼::::::::::::::',.: : : :./.: : : : : :|::::{ {: : :.
: : :.} 〕::ｌ____ -‐ゝ‐‐::::::Y⌒Y | Y⌒Y:::::',__ｘ''"¨"''''＜/:::::ﾑ ',___
___}_/::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ""''-､___,-‐''ﾞ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ::::::::::＼::::
::::::::::::::{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ',. | iﾑﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ::::::::::::／
＼::::::::::〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾘ￣￣￣￣￣ﾘﾆﾆﾆY （___｀）}乂:::::::::::＼
//:::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ＿. | ＿ﾘﾆﾆﾆ乂_____ノﾆﾑ:::::::::::::::
:::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ. ￣|￣ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑｨヽ:::::
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●） ふむ…。
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
,-/ __人〉
/ ./. / ＼
| / / i ＼
|" / | > )
ヽ／ とヽ /
| そ ﾉ
『其身様にも少々御自慢にて此段を江戸にて柳生殿へ御話になれば』
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 飛騨殿。
. | （__人__） まだまだ御修行が足りぬようですな。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } .わざと股下をくぐらせる必要などありませぬ。
. ヽ } その前に仕留めるが、兵法というものでござる。
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
∧
/ |. ',
ﾑ ,': :|: : ',
ﾏｧ /.: : |: : :.',
ﾏﾏﾑ / ／|＼. ', て
ﾏﾏﾏﾑ. ,,,---ｨ''": : :.∧ ﾍ: : ｀ヽｧ‐‐、 そ
.ﾏﾏﾏﾏﾑ... ／.: : : :. :.／:./│ヽ: : ヽｧ''".: : : :.＼
ﾏﾏﾏﾏﾏﾑ､.,ｲ__ｨ,∠: :／＿/: :|: : ',＿＿ ノﾒヾﾘ =ヽ
ﾏﾏﾏﾏﾏﾑ ≧彡..ﾑ ‐-､ ﾍ ／厶孑/ ⌒ヾミ: :./
. ﾏﾏﾏﾏﾑ ｲ弋`ﾞﾄ＼: : :.＞|＜.: :／ノ: : :.ノｨ｀ / …うっ
ﾏﾏﾏﾏﾑ: : : : : : ￣/. ／│＼ . ', ,-､: : : :/
ﾏﾏｧ=､ﾏ: : : : Yヽ__.／ : : ＼___.,ｲ }!.: : /＿_
（ !夂"＼: :.',乂___＼.._l__.／ ﾉ. ｲ: : :./
ﾊ: : : :ゝ、〉ミ/ヽ､ｧ‐‐､_ｧｲﾞイ彡ｲ: : :.／
ﾏ,ヽ､.: : : :.ﾊ',ﾍ､__x‐‐x_／/Y'_:_:_／i ／
＼. 匕厶孑ﾞ{ゝ､Y 0 }ﾄ、 ／! {_0_:_:_:ｲ ／: : :.
: : :.＼ ﾏ孑''"ﾞ/{ヽ_/¨''ヽ､}｀∨¨∨ {i/:::::／／} /厶孑
､______ﾑ. ∨ ゝ‐i::::::::::::＞x,.ｨ‐､_／:イ": : : : :.}ｧ‐--､ｿ｀ヽ‐＜
‐-/ /７ﾊ-‐'ﾏ.: : : :|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',.: : : :. :.ﾉ: : : : :.|:::::〉イ''"
『いやいや未だ御修行たらず、股下をくぐり候はぬ前に御志留可被成候』
.／￣￣＼
.／ _ノ .ヽ、＼ 腕前を誇るために、
| （●）（●） | わざと身を危険に晒すというものは、兵法ではござらぬ。
. | （__人__） .|
| . '´ｎ｀' .ﾉ 「匠気は固く避くべし」
.ヽ . | | }
ヽ.. ﾉ .ュノ これは、若き日の御父上にもお諭しした言葉でござるぞ。
/ { ..ﾆj､
|. | "ﾂ ＼
|. | .l |ヽ、二⌒)
{_{''ﾏｧ_
"''ﾏﾑｧ､ ,‐､
マﾑﾏ､ | ﾑﾍ
`マﾑﾏｧ ,' ﾏ,
"マﾑﾏｧ､__ｨ-/ /∧_',ﾄ､__
＞''"ヽ､ ｧ〈ﾂｲ . / /ｲ.> ｧ/7777z
／ ヽ ヽ ｧ" |ﾄ,___ｲ,' | Y //（⌒）//､ ……確かに。
/ｧ=ｘ ヽ . ',ﾆ|ソ | |_| 〉/ ',. {///777//,ﾑ この飛騨、未だ未熟でございました…！
ｧ''ﾞ}. ｧ, ｨ __／} //ﾑ ', ／ｧ‐ｘ//ソノ｀ﾄ､
/ /. //¨'!,. Yﾞ{ / //∧', ∧／ | |. |
{_./ //. ', {!ﾄﾄ',' ﾑ' ::::::::'、/ /¨夂 | | ｧ＼
ﾄ, {ゝ-'ｿ ﾑﾏﾐ...>‐く;YH|ﾄ',ﾊ乂,'::::::::::ﾑ_/. //‐‐､ ＼ヘ.,> /¨',
. ', / ゞﾂ . { ﾉﾊﾑ,〉'ｧ..〉,{:::（）:::/¨ﾏゝ‐-､,,,,// ゝ‐‐/´|ﾄ｀ヽｧﾍｧ''ヽﾏ
､ー" i/ 乂彳1ハ/:::/,'::::::::::::〈..... ﾏ/ /ゝ‐-､｀ヽ､__/:! ゞく::::::::::::::::ﾉ
＼. 〉イﾉ..ｨ'ﾑｲﾊﾏ::::::/ |ヽ::::ﾑ..... }〉／ﾏ ノヾへ::::::::::::::::::::::ﾄ､_/ |_
＞ー-''''" ､厶ｲ / |. |､::ﾑ // ソヽ } ﾄ¨ゞ,:::::／¨¨|:::} }¨',
＞ｘ__/_ﾉ | ヽ､ゝ=〈. / }ｨ､::ヾ:! iく ',::| |. 〉
ゞ７＿__/¨｀"''ﾄ､/ / /::::::::〉 ゞ､! }:} | ,'
ﾞﾑ::ﾄ､ / ヾノ"¨}::::::::〉 ﾘ ﾘ 乂
く::::::>ｨ ／!. ｧ'::::::::::ﾊ. 〈,' ｿ . ﾘ､
＞::::::::>__ｲ . ｲ ﾄ'"{:/''ﾞｧ‐‐/ ﾑ 〉 ＼
:::::::::::∧:／::ｲ ｘ'" /＿ ム_ 〈〈〈〈､ ＼
/:::::/7ﾍ". ﾚ／::,' ﾄ､ ノ／ヽi‐i-i‐ﾞ ＼. ＼
ノ::::〈/ ﾍ-イ"／:::::::{ ﾑ ﾏ〈／{ oooo､. ＼. ＼
,,,,〈::::::::::{ 乂ｧ"::::::::::::::ﾑ... Y｀ヽ''ﾍ_○○O!,. ＼. ＼
､‐ｚﾊﾑヾ::::::::ﾍ 〈::::::::::::::::::＼Y`}/／', } }ｲｨ!. ＼. ＼
ﾏ:::::::::::::::ｨ7ﾑ:::::く く::ｲ7::ﾄ､::::::::::乂{‐- } } /7! ＼ ＼
『くぐりてよりは危しと御申し有りけるを、深く御仰服有』
/: : : ヽ ./: : :ﾍ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : _∥ ',:::::::::::::::',
./: : : : : :'廴: : : : : : :_..-‐: : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : :_...-‐‐==/ , -‐‐-､ ',:::::::::::::::::',
〃 i: : : : : : : : : : : _.-=: : : : : : : : : _=-‐‐‐‐‐‐: : : : : : :::::::::_....-===', ／ ヽ .i:::::::::::::::::',
/: :ﾞ: : : : : _..-‐=ﾆ: : : : : : : : : :_..-=ﾆ: : : : : :/:/: : : : : : : : : ／/: : : : ',/ ヽ ',:::::::::::::::',
i: : : : : ￣: : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : :/:/: : : : : : : : :／::/_..-‐ﾆ/ 尊 僕 ',. ',:::::::::::::::'
l: : : : : : : : : : : : : : : : : :.／: : : : : : : : : : :./:/: : : : : : : ／:::::/ヽ::::::::::,' 敬 は i ,-=:､',::::::::::::::
弋: : : : : : : : : : : : : : :.／: : : : : : ,r‐‐､: ／: : : : : : : ／:::::::::::i::::::::￣::l し あ i i: : ::::::::::::::::::::
ﾞ'、: : : : : : : : : : : ／: : : : : :／｀､ i::｀i: : : : : :／::::::::::::::::::＼::::::::::l て. な i i: :::::〃､::::::::::
ﾞ'､: : : : : ; : : ／::::::::::::::／爻) ,' /::::::i: : : ／::::::::::::::::::::::::::::::`:ｰ-i い た .i ,': : : ::::::::::::::::::
ﾞ'､: : : : :／::::::::::::::::::::l ヽ- ' .ノ:::::::::i: : /:::::::::::::::::_..===: : : : : __ゝ る を /__∥: : (/:)::::::i:::::
､=‐-..._ ﾞ'､: ／: : ::::::::::::::::::::l:ヽ..___...--‐=,': :./::::::::::／::::::::::::_...-‐==:＜ /: : : : : :,.-=､::::::i:::::
丶: : : : ﾆ=-..__===.._:::::::::::::::::l::::::::::::::::::::/: _:!:::::::::::／:::_..-=ﾆ:::::_..-=ﾆ二::ゝ、 ／ _:::／:／＼＼::: :
丶: : : :::::::＼::ﾆ=-.._ ￣￣ 廴_.: : : ::::>':｀i .k: :_.-=ﾆ::_.-‐=ﾆ.-‐ﾆ: : : : : : :.丶-- ": : :_..-､::＼: : : : :＼＼
丶:::::::::::::::::＼: : : : =-..__ ─‐廴::／:／:::::_.-=ﾆ.=ﾆ: : : : : : : : : __: : : : : : : : :／: : yﾆ=-＼: : :／丶
丶: ::::::::::::::::＼: : : : : : 二ﾆ=‐‐‐‐‐--:::::==ﾆﾆ￣: :＼=:-==: ﾆ二二ﾆ=-:_: : : f／＼: ＼-三=ﾆ=:ﾆゞ
丶: : :::::::::::::::＼＿＿＿＿＿＿＿___..--=ﾆ二冫: : _:-=ﾆ: : : : : : : ::ﾆ=._:=-:_＼: : ＼_:__ﾆ=-..___二
丶: : :::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::____:::::-=ﾆ二: : :／ : : : : : : : : : : : : : : :ﾆ=::ﾆ:,＼::/::::: : ﾆ=--..__: :
丶: :::::::::::::::::::::::￣￣￣￣: : : : : : : : : _.-=ﾆ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .::::::::
『其後弥々御執行御長じ被成候由』
.／ ｢γ⌒ヽ¨¨ Ｏ丶 ｀
/{＿__,ノ ゝ.__ノ_,ィ⌒ヽ ｀ 、 ＼
ｲγ＾Y⌒ヽ:r===≪二)::::｝ __,ﾉ）ヽ ﾟ 。
{_ﾉ } ::{ :|.:. j ∧｀:＜ ｀￣ :::. |
} ノ｝ } ::{_, ::{. /l斗-:― ﾟ,::､::::Ο:::} |
年譜によると、 ...... {../ ﾄ'ﾊ_ノγ:::〉´ リ,.斗ﾐj__ }Oー―:j :. .:. ,
正保二年のこととあるので、 .. |..| /ゝｲ:::/:／ ,ノ斤刋〃| ＼⌒>:/ :. .:.: ′
宗矩が亡くなる前年ですね。 ..... ｛ ﾑ |＼{):／ﾘ ,_)_少 │.! ｀¨() :. .:.:.:.ﾟ
この時、宗矩75歳、直宗21歳。 ... |_,ﾉ-《笊 ´ | .i /⌒:, .:.:.:|: ﾟ.
.. (,,）リ 以.ﾉ ′ ｛＿__｝ .:.:.:|ﾟ: ﾊ
宗矩の言葉は、家伝書での . .}ﾊ:.:.:. 〈 :. /:ｨ ﾘﾘﾘﾘ.:. :. .:.:.:| :｡{
無刀之巻での教えと合致してますし、 . .{__}:.:.:} ___ 〃 | j{.:.. ﾟ｡:. :. . :.:.:| ＼
出典を踏まえると、これは実際の話と ./ !!!!:.:.:.＼ / │ .:ハ.:. ﾄ､:... :. :.:.{
考えて良さそうかと思います。 ...... /八 :.:.:.:.:.:.:＼ | .:./ |:｡.:.｡.:＼:.... .小
〃 } :.:.八:.:.:.:.＼ ／ |..:./ .!.:ﾟ｡｛.:.:.:.:＼:...ﾟ:,
/ :｡ :.:| }ﾊ:.:.∧.:.ー彳-==ﾉ.:/ｧ=y=ﾐ.:.:.＼.:.:.:.:.:}＼{
.＼{ }/ Y´￣:ｧ {／｀ゝｨ=(）|.:.:.:.:.:.:.:.:.
/| /:/ __//ﾆﾆﾆﾆﾆム.:.:.:.:.:. ノ
＿j｛／ィ ｢Q/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼.:.:.:⌒ヽ、
イ_{ { ゞ r≦二ﾆ〉､--=====彡⌒¨¨¨二}――-- ､
/ ／ ヽ ｀ヽ
{ / , ヽ
/ i ﾊ ! ′ }!
; | , ! ﾄ､ | | }! 話としては、
l |｀ヽ{ } ; 斗匕､ | | }!
|i ,: ｘ笊ミ }{ ,ｘ芹示ミ| l ,ﾊ 「わざとギリギリで避けるとか厨二乙。
. 八ﾊ! ;. {:し}八 l {::し:} 〉 rv /_:{ .兵法ってそういうのじゃねーから！」
| ﾊ 乂ﾉ `^ 乂ソ | ﾚ ,..::{:::ﾊ
l l圦 ′ l {/}::: {:::::{ ということだな。
_ ﾉ八个o｡ゝ ノ , 八,::::::{___{ .文字通りの若気の至りを諌めたというところか。
人__{_,}ﾊ!r==个ｰ=・・ﾆ〔 ,: `トミ: { 師としての宗矩らしい逸話だのう。
i{ ｒ'::::ゝ__j jf^|::::|!:::::::::厶イ〕トミ ｀ヽ
i{ |:::::::::::::ゝ,ﾉ `ｰ=≦ }｢ﾘ{ ヽ__,ﾊ
fＶﾊ__ﾊ ﾉ::::::＞'ﾞ´{ _ ／ } }! }V, ＼
} {fﾘ八_, 'v_´__ ノﾍ i{__ ノ }! } v,_ﾉ
ﾉ ノ:::::::{ oi} ､/::::::ゝ,_ﾉ!_ 人__j｢
〈 }::::::::人 ,: }:::::::::::::::::::::::} |::::{
/ / /ぇ,,_: : : : :.ゝ'ﾍ 》:r-､: : i}:,. i!
/ , / , √r': : ／｀ヽ: : V:》, ﾞ:,: :} :,
さて、鍋島系の逸話はここまで。 . ／ , i i!弋ﾉ: :j{ ＼ }: :ﾉ :ﾘ〉, .L:i} :,
次は、別の出典からの逸話ですよ。 ／ ｲ i ｲ i!ゝ-: : i!ヽー ﾉ: :｀¨´::/ﾉ ! ﾄ､ :,
...... ｰ ' ﾉ ﾉ／ i! .i}｀'ー:ﾉｨ忙ﾐ､＼.: : :./iﾘ.! ;! {》=-ｭ､
一応、鍋島繋がりで、 .. ／八 ' ´ i! i}＞''ﾍ 乂シ ＼/ 八ﾉ i!｀ヾ:､ ヽ
牧野伝蔵の逸話になります。 .... / ゝ i i! ,《〕 :, ′′}! 八
これは『明良洪範』が出典ですね。 ... ;! ／｀i! λ i! 彡' ﾉ､ :, ､ _ , / ;! .i!/
.ｲ! / ゝﾉi ;! i} ヽ. i}s｡. ｲ /ゝ'′
/ i!′〃 l ノｲ二二ﾞ:,ﾉ､i:}´ ￣ ﾚ
/ ﾘz*'’ ／.////／.:}//≧s｡ﾍ.
.ｲ! 〃 .ィ/////／.:.:.:.:i!///i}､ヽ 〉,
r-y-､
＞ ´￣ ｀ヾメ､三ミ､
ト..,,＿ _,,＞ ´ ヽ ヾ メヽ |!|ﾊ
`ー -- ィ''´ ', ',ヾ く// ! ／:.ヽ 牧野伝蔵といえば、
./ .i | | ヾy} ／:.:.:,.:.:i 島原一揆の際、府内目付をやっておった男か。
, | | | | ト. { く:.:.:.／:.:.:ｊ 鍋島家と絡みがあったのか。
i ! .i |. } ,!ィf刃 ,!ﾉ / ヾ:.:.＜:.ﾊ
| ﾊ i!从ﾊ! '' ゞソ ﾊ / ＼:.:＼:.ヽ 「島原一揆の際、鍋島家の軍監をしていたらしいですね。
ヾ ﾏｿ ' '| | ＞-.､ ＼:.:＼＼ この逸話も、その時の話になります。
| ヽ' ' , - ;| |/ ／:.:.ヽ ヾ:.:.ヽ:.ゝ では、始めますよ」
| ＞:.. ー≦ニ=ミ;:.:.＞ 二ﾐ= ､r==-､__
| __／フー 川_}∨/ ｀ヾ＼:.:.:.:.:〉
|/!/.:{ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} i ', ∨:.:.:.:./
',:.:ヾ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ ! ! }}:.:.:.:.｀:..=-＜
}:.:.:.-=:.:.:.:.:.:.:イ:ヽヽ ﾉﾉ=- ､:.:.:.:.:.:.:.!
┌───────────────────┐
│ 逸話 ： 牧野伝蔵、槍の心得（明良洪範） .│
└───────────────────┘
iV/ ヽVl ,;'⌒ ヽ ｳｵｵｫ―
ヽ(,,--,,ﾉﾉ ｳﾘｬｰ ．;": ヽ（）ノ:::;:::） ;": ．;":ゴォ ォ オ ォ
/ ＼ ◎ノゝ :．;": ;″:{二ﾆっ .く､ ．;": ,.ー-､
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ノ___ノ___ノiV/ノ ヽVl_ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ_ / /＿__ ゝ___ノ
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ノ___ノ___ノ/ ＼◇ノゝ_ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ/三/| ﾟＵﾟ|＼つ[lニニニノ ))
==@==((/三/｀Д´;)ゝ@==@ﾍ::人==@==@ =@==@==@ =@==@==@ =@== ( つ:::::::::）=@==
!!!!!!!!!!!!!/三/| ﾟＵﾟ|＼つ[lニニニノ )) !!!!!!!!!!!!!!!,ｒ''⌒` ｖ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!//三/(⌒) )))!!!!!
─┬─ ( つ::::::::::）─ （:::（::::）─┬─┬─ ﾉ二二ゝっ─ｳﾘｬｰ ─┬─┬ し⌒＾─┬─
┬┴┬┴//三/(⌒) ))):: ）:: (( ＜三派━ら/(｀Д´;ヽ ヽ┴┬┴┬┴ﾍ::人┴┬─┬─┬─
┴┬┴┬┴し⌒＾ （::::）::（ ）::::.┬┴┬┴┬ヽ|ﾟＵﾟ |＼ ＼┴┬┴┬）:::::（┴┬┴┬┴┬
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┴ゴォ ォ オ ォ ヽ:::::::（ ）:::）┴┬┴┬ (( (⌒) ＼ ＼┴┬):( ）::ゝソ::（┴┬┴┬┴
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/ .,-、l. <´｀｀ヽ ｀ 、 _,,-ー'.|
l l,.-ヽ ｀ヽ､ .｀ﾞ' ,,, , .|
| lr´ l '"~ヽ、-''""~"o 、｀'''),' ,,..... -ｰ'｀.>
,ヽ＼l´ ,'"~~`＼ヽ---- ￣ヽ ,｀''o''ヽ''7 よしっ！
／ ヽ .ヽ ／￣／￣ ''""ン.| l "'' ´ / このまま本丸へ攻め入ってやる！！
｀ ィ / ／ l | ｀'l'' /
| .l ./. .,''"ヽ、| | |./
| .l l .｀ヽ、. l) //、
', . ,,_ .,,,,,,,.,,,,,,,.r｀''" ´/ ﾞ'' ‐ ､
＼ ｀ﾞ'ｰ ,,,,＿＞ ./ ｀' ,
ヽ ／::::＼ '.,
. ＼ ／ヽ、::::::::ヽ ',
. ＼ ／ ',:::::::::::::ヽ .i
／ ｀ヽ ＿／ . ',:::::::::::::ヽ |
l /. ,,-''" . l::::::::::::::::', .＼l
牧野伝蔵成純
（まきの でんぞう なりずみ）
『島原落城の時、牧野傳蔵一番に進み、
二の丸と本丸との境石の方の木戸より本丸へ入らんとするに』
┌─┐｜ ｜
ｒ───┤ ｜｜ ｜
＼∧∧∧∧∧∧／ ｜ ｜ ｜｜ ｜
≪ ガ…ッ！！ ≫ ｜ ｜ ｜｜ ｜
／∨∨∨∨∨∨＼ ｜ ├―┘｜ ｜
｜ ｜ └─┘
＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／ ｜ └────┐
≪ コ¨カ¨アアアアアアッ！！≫ ｜ ｜
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼ ｜ ┌────┘ ＿＿
｜ ｜ ／＼ ＼
_ ｜ ｜ く #:. ＼:_＿_〉
／:.∧ ｜ ｜ ＼＿∠＿／
〈＿/ .:〉 ｡ ｜ ｜ ┌┐┌┐
＼＿/ └──―′ ｜｜｜｜
┌─────┐｜｜｜｜
《〉 ／＼ ｜ ｜｜｜└┘
｡ |￣＼〉 └───┐ ｜└┘
＼〉 ￤ :. ∥ Ｌ_／ ┌───┘ |
￣＼｜ ､从_／ ﾟ ｜ ｜
＼ ∥:.⌒ .:⌒)､／ o └─────┘
＼＼ (:#∵)|! .:|! .:⌒)∥ ｒく￣〉 ＿＿ [][]r┐
＼ ∧ l!l .:∥从 : 从_ Ｌ／ ／: : :.,／￣＼ くノ
〈 i!l| .:,|l⌒:.､_从 ::⌒)､ ／￣￣＼ .:: :〉
..:┴: l!l| .:⌒≫―(⌒:. ,;:从:;:,....,wiﾚvv;,... .,, ;::...,wiﾚvv;,... .,くミ:; ::: :.,＞.／, ;::,;::...,wiﾚvv;,.;::...,wiﾚvv;,.
｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ＼＿＿∠／' ｀´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ
,.-''"~"''ｰ､_
ヽ＜ ,.-'" ~"'-、
＞レ'~ ＼
／ , ,.;'' ' . V
/ #. ,.:''" u ';
;' _,.-'"ﾐ ';
. ﾋﾆゝ､ ハ ヒ´_,.-'''" .| チッ…！
ヾ-t''〉 ;';;,,r'五ﾆ７ r'^';| あと少しで本丸だってのに、
/~~/ ｙ´ ~~""''-、 タ i あの投石が厄介だぜ…！
'; ( ﾉ ,_ ;i 'ﾚ',ｲ
'i ｀t｀"'っ ;i r-' '|
| ﾄこﾆ-.,__､ ;; | .'i
| t--.,_,, r' .'i
'､ _,.-' ﾒ. .|
ゞ,二;;;;='''"" _,..-┴
|i~ ￣ __,.-''"~ |:;iii
『敵方より大石を烈しく投げける故、少し退き、堤の陰に立て様子を見て居ける所へ』
__ lヽ
ヽ,゛ __),＿＿＿_,、ﾍ,/ ＿ ＿ ＿ ＿ _
(,,つr==O====-┘ ( ￣ ￣￣ ￣
`火縄´ ｀ ´ ﾊﾟﾝｯ！
_/; lヽ:::）
ヽ,゛ __),＿＿＿_,、ﾍ,/ ＿ ＿ ＿ ＿ _
(,,つr==O====-┘ ( ￣ ￣￣ ￣
`火縄´ ｀ ´
_/; lヽ:::） ﾊﾟﾝｯ！
ヽ,゛ __),＿＿＿_,、ﾍ,/ ＿ ＿ ＿ _
(,,つr==O====-┘ ( ￣￣
`火縄´ ｀ ´
_/; lヽ:::）
ヽ,゛ __),＿＿＿_,、ﾍ,/ ＿ ＿ ＿ _
(,,つr==O====-┘ ( ￣￣
`火縄´ ｀ ´
/;;;/ｰ;:::） ﾊﾟﾝｯ！
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..
,,.-―‐-..､
＞､,..-―-｀ヽ .
./ ＿_ ',. おっ！？
{＿_ ‐''ry7 ,-､l､ あれは立花勢の鉄砲か！
.ヽぇl ￣ヽ lﾀ } 〉.
| ヽツ .l l_/､i. よし、今なら突っ込める！！
ヽ =＝' | .|
i ／ |.
ヽ-‐‐''" ,..-''".ヽ
.| ／ {
.＿＿ヽ/ .',.
／ |､_,,..-――‐ヽ
./ ,,.-‐{ ,.-―-､ ｀''-.
『立花勢、其堤の上へ上り、敵方へ烈しく鉄砲を打しかば、
敵兵少し猶豫する所を…』
| (} }
■□■□■ |＿＿＿＿l＿＿＿＿＿__/＿＿＿_
□■□■□■□ |圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
. ■□■□■□■□圭○圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭○圭
. □■□■□■□■ ○圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭○圭 この伝蔵の十文字槍を
■□■□■□■□圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭○圭 お見舞いしてやるぜ！
□■□■□■□■圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
■□■□■□■□ 待ってろよ。
十文字槍⇒ □■□■□■□■;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ すぐに獲物を見つけてやるからな！
/■□■□■□■□;;;;;;;;;;;;／ /::
/:::::::|■□■□■□■□／ /:::::
,'::::::::::| □■□■□■□■ /:::::::: ﾆｭｯ…
i:::::::::::::| ■□■□■□■ /::::::::::
|::::::::::::::i □■□■□■ .／:::::::::::::
|::::::::::::::::ヽ ■□■□| ／:::::::::::::::::::
『傳蔵十文字槍を取り直し、本丸の下迄突入し所に』
‐''"￣￣￣｀"''-..､
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀"''-..､
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::lヾlヾlヽﾉﾘﾉﾘﾉ
:::::::::::::::::::::从ﾉﾘ ＼
:::::::::::::::::::l ∠三三ミ≡ｲ .', うわっ、変態…ッ！？
,.--､:::::::::| _,,..-- ￣ / 来るなッ！撃つぞッ！
⌒', .l:::::::| i. ＼（::ﾉ .', .っていうか仕舞え！！
rr‐.i |::::::|. u _,,..-―‐' ＼
ヾ ￣ ´ , ヽ
､ヽ（_ ヽ⌒,.-''
.ヽ.__ﾉ i ,.-―-､__ﾉ
l U /"''‐--/
|', ヽ::::::::::/
| ヽ ￣￣）
キリシタンの敵兵
ヽ:::::::::::::::::::｀"''-..､
ヽ:::::::::::,..-―-.､:::ヽ、
,.-''"´ヽ::::/ ヽ:::ヽ
/ u. ヽl
.,' ＿_ ',
.,' ￣ '´ l
l＿＿＿ ＿＿＿＿_ /⌒ヽ
l､‐,--.､ｲ l ヽ-,-―､―' /_ヽ | ぬうっ！
|.ヽ┴┴| | ┴┴ ） } l
l |. / | ヽ ﾉ / （銃口がこちらに向いている…！
ヽ|. l （_ ,-.､ヽ |. '´ /| 避けても避け切れん…！
l ヽ .l |｀´..|､. こんな時は…そうだ！！）
. .'., ー――― / .|::＞
lヽ ー―― ., ' l |
| ヽ ／ / .|
『傍らの洞穴より敵兵出て、鉄砲を差向け近寄れば打んと構へたり』
＞､,..-―-｀ヽ .|
/ ＿_ ',.|
{＿_ ‐''ry7 ,-､l､ さあ、イくぜ…！
ヽぇl ￣ヽ lﾀ } 〉.
| ヽツ .l l_/､i. 但馬守殿よりの心得を受けた
ヽ =＝' | .| 俺の槍を付けてやる！.
i ／ |.
ヽ-‐‐''" ,..-''".ヽ 撃つなら撃ってみな！
| ／ {
＿＿ヽ/ .',.
／ |､_,,..-――‐ヽ ／‐-､
/ ,,.-‐{ ,.-―-､ ｀''-..,,_ _ノヽ
lo ／／ ､＿ノ.|:::::::::::::', i
| ./ { { ,.-- ､ |:::::::::::::::ヽl
ヽ{ ./￣/ l ヽ-‐ |:::::::::::::::::::|
|:::y { { ﾉ |:::::::::::::::::::|､
|::{. ヽ-｀ｰ,.-''" ヽ |_::::::::::::::::::| ヽ
|:::ヽ/ / { _,,..-‐┴―-..,,_￣｀/｀ヽl .ヽ
|::::::| { ＞''":::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ|:::::::::}
■□|:::::::|_,,＞''"::::::::::::::::_,,..-―――-..,,_|_,,..-'
□■□■ ::::::::::::,,..-''"´ |:::::::::::::::::| .＼
□■□■□''"´ / |::::::::::::::::::', ヽ
槍ったら槍⇒. ■□■□■ ‐-.､ |::::::::::::::::::::', l .', ｽﾞｲｯ
| □■□■□--' .|::::::::::::::::::::::',. ', i
l ■□■□■ |::::::::::::::::::::::::'., ＼|
ヽ □■□■□ .|:::::::::::::::::::::::::::ヽ .'.,
>､ __ ヽ----‐､ |:::::::::::::::::::::::::::::::::＼l
/:::| l ‐.､｀''----/´.l .l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
. /::::::', ＼＼｀ー-／ i .,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
/::::::::::ヽ ｀￣￣ ', ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::::::＼ ,./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/::::::::::::::::::::::::::＼ .／/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
『傳蔵兼て柳生但馬守に聞置し心得有れば、その鉄砲の筒先へ槍の穂先を向けて進みける』
:::::::::::::::::::::::::::::/ﾘ ヽミヽミ-ゝ｀ヽiヽiヾiヾヾ)
:::::::::::::::::::::::::〃 u. l
::::::::::::::::::::::::i ,ｨ佳圭圭圭ﾌﾉｿ ヾ圭圭! うわっ、来るな！
::::/⌒ヽ:::::::| ､, -―-､ ヾ , -- ､/ 来るなあーっ！！
::/ l⌒l |::::::| c ､__９__ ,;; {__９_ {
:{ 〃| |;;;;:| 〃＿,,..-''´ ヽ i |
::ヽ ヽ_(..三 ii ! ii |
:::::::ヽ ヽ ii ( - ノ .ii |
(⌒ヽ
{⌒ヽ ヽ
ヽ ヽ＿}
／ ヽ ヽ ト__
〈 ＼ ￣ / l
＼ ＼/ l
=ﾆ;:;:;:;:;:;:; ＼ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
三;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ 〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
‐=＝;:;:;:;:;:;:;:;: '´ ＼ ＼` ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
ﾆ三;:;:;:;:;:;:;:' ＼ 〉 ' ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
＿ ≦三二＝＝─フ ￣￣二丶 ￣ __ ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／ ／ '´ //三≠ ￣￣ ￣￣ 〈 ヽ／＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ｉ 三── //三/ Ξ ＼ ヽ
| 二二二ﾐヽ| |三 ≠ r‐' ∧ l
| 三￣Ξ＝i| |三 ≡= ＼ { `ｰ'
乂 三三 ﾍﾍ乂 ヾ `ｰ'
＿ 三＝─- ﾍ人≧ ＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＼＼＿＿＿＿＿＿
三＝───≧─三二二ラ' ￣￣￣￣￣￣,:':;:;:;:;:;＼＼;:;:;:;:;:;≧￣￣￣
=三三三三;:;:;:;:;:;:'､ ,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼;;:;:;:;:ニ─
ニ三;:;:;:;:;:;:;:;:;:` ,, ,,, ;:;:ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼Ξ=‐
＝ﾆ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼
三 ,:,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:三二＼＼
＝‐ ＝ `ｰ'
(⌒ ヽ _
＼＿)/ l
/ |
| |
ゝ─'
『敵兵は傳蔵が近付くを見て打放しけるに』
ﾁﾝｯ .／ .{ ヽ
＼､人／ | (} } ./￣￣￣￣ヽ
■□｀):. て |＿＿＿＿l＿＿＿＿＿__/＿_ | うっ…！ .|
□■／/Ｙ＾＼□ |圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭 乂＿＿＿＿/
. ■□■□■□■□圭○圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭○圭
. □■□■□■□■ ○圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭○圭
■□■□■□■□圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭○圭
□■□■□■□■圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
■□■□■□■□
□■□■□■□■;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
しつこいけど槍⇒ /■□■□■□■□;;;;;;;;;;;;／ /::
/:::::::|■□■□■□■□／ /:::::
,'::::::::::| □■□■□■□■ /::::::::
i:::::::::::::| ■□■□■□■ /::::::::::
|::::::::::::::i □■□■□■ .／:::::::::::::
|::::::::::::::::ヽ ■□■□| ／:::::::::::::::::::
『玉、槍に當りそれて肘をかすりて外へ飛行く』
iillil
,r'´⌒｀ヽ
/^i ,! "´} {~｀｀, ,r､
,! ,! .ij -＝- !ﾉ _ﾉ ,j
| ｀ゝ, ヽ ´￣｀ !' ,i´ ,/
丶 ヽ､ _ , ｨ;|ゝ-:::::-ｲ､,, ／ ./
｀, ｀ヽ , ィ´7;:;j ｀ヾ,,r'´ ｀,;:ゝｰ- ､ ,/ /
＼ ｀Y´ /:;:/ ; ; i;:;i Y /
＼ / /;:;,! -‐;;‐- |;:;:i l /
ヽ / j;:;:;:| ; ; ,|;:;:;l l /
,! ﾄ､;:;! l;:;ｲ|! l
| / ＼ .;;. / ! |
{ -､i ｀,-ーーー-/ 〉 l
ﾄ ｀, ｀,´￣￣｀7 / !
l i ,r-､'´ ￣￣ ｀ゝ､ / ,!
｀､ /´" ´ ｀ヽ /
ヽ, /'' "´ ｀"ヽ ./
,l/ .｡; :｡,.｀, ./ヽ
/;/ '"´,' ; ｀"' ｀,;:;:;:;i
/;:/ :;j ,ﾉ ヽ ;: ｀,;:;:;l
, '´;:;:;:;/ ｲ ｀ゝ､ ;:;: ｀`ヾ,
,r'"´ ,! . : : ;:; ' ｀, ＼
/ / / | j ! .| ｀, ヽ
./ ｀ヽ,_, ィー.:‐'´7￣!'´ﾞ;:;:;:;:;:;:ﾞ｀,´Yゝ､_ ｀,
{ ＼:.:.:.:.:.:.:.:/ ,/ ＿ i ｀ヽ.:.:￣｀ゞ'´ !
ﾞ､ ｀ヽ､,ﾚ' /jl､ ヽﾆﾆソ :|!ヽ ,!.:.:,ィ´ /
｀ゝ､ ｀ヽ'ゝﾘ､､,,, ' ' ,,,,､,ij〈‐-ﾚ´ ,ｲ
/´.:.:.:￣｀ー-､ ｀ゝ｀"'____'"´// _, -ー'´.:｀ヽ
./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,! ｀丶､_ ｀ゞ;;:cゝー'´ _,,､-‐ｲ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,! ￣ ￣´ ﾞi;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾞi
!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
『其儘其敵を一槍に突伏せけると也』
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
と、まあ、こういう話です。 ... . /ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
. .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
宗矩の逸話というより、 .... .| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
牧野伝蔵の逸話ですが、 .| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
「兵法の名人」として .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
心得を諭す役割を .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
割り振られているという点で .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
先程の話とも共通しますね。 ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
. |:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
./ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
//}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉 }::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
. | :::::: | ／_ ＼
. ゝ‐:.┤ _ ／｡-‐＼:.＼
. ゝ―f ／,.､｀ヽ､ /／ィﾆ､ヽ＼. Y
|;;;:::| ｨ/ /／￣￣'＾´￣｀ヾ.､＼ﾍ|
|;;;:::| ,ｲノ /´ ヽ ∨
|;;;:::|／,' /′ ヾ.
|;;;:::|'|7 / ∧ .…それ以前にまず
. /'|;;;:::|/ /i . , i . ､ . ∧ 突っ込みたいところがあるが、
,ｰ=く i:.|:. _,i_/! ﾊ :. :i:. :.i_i＿､ :.:.:.ﾄ､ .とりあえずそこは置いておいて、
〉:=.〈､ !:|:.i :.i !'`ﾄ|､{ :i. ,ﾚ!'|､|ヽ:.} :.:.:;'::.ヽ .実際のところ、どうなのだ？
クｰイ :.`ﾄ.ﾍｨﾁ云ミﾍ:ﾄ､ {ｨ云キﾐ､ .i:.:,iヽ::.Y
/ ヽ::ﾉ ! ｰ弋{∪j ヾ ヽﾞ{:∪ｿｲ /}:/ﾊ ｀ﾞ､.
ﾄ､ ∧ ¨ 八`¨¨ ｀¨¨ﾉｲ:'/':. .} ﾘ
| iﾄﾟ､ ﾞ} ﾄ. ∧ヽ｀u. ′ ´ /ｲ::.i ! ,'
| |!;;;ヾ､＼ゝ. /:.､ﾚ/`， ´￣｀ . イ､ゞ|:: |:. {
,， ! i!;;;;;;ﾄミ=` 〉 j´{:.i､ﾞ}:::::|_.≧Y≦._ |:::ヾﾍ::ﾄ､:.ヽ.
./i:＼ ! i!;;;;;;}ヽﾞｰ,' ﾉ＼:|ｿ::|".:.:.:.| |_|:.:.:.:.ﾞi:::::|ヾ'` ヽ }
{! ゝ. ヾ. !;;;;;;} ） ,' !;l「;;;＞;;､:.:.:.／||.:.／ｨ'==≠===ソ=､
ヾ, （｀ ﾟ.ヾ;;;} ｀,' .l;;l;;;;;;;／};;￣;;;; ||'／ヾ.､::::|,i!､ｌi,j-､l!i!ゞﾞﾟ
.（__ ＞ﾍ ヽj .,' .!;;! ／ iヽ;;|;;;;;;;|| ,' `＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_
ｰ-て_ゝ _ﾍ/ ,' ﾚ´） ,- 'ノ;;;;!;;;;;;||)､.-―‐- ､ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
ーz_ ¨ヽ¨' / ,′jノ_ノ;;|;;;;;;|;;;;;;!!.{:.. ヽY:.:.:.:.;:.:.:.／:.:.>
｀ー､二＞,∧ /__ﾉノ＜￣ﾌ;;j;;;;〃)!::.:.. .:}:.:.／￣::.:.／
／. :.{: . {: . ＼ ./ｰ'´. : .ノイ;;;;/;;;,'/.|:.|＜:.:... .ノ／.:.;'⌒:.く
,xr'´ -‐=≦‐-ミ ｀`ー／
.( { ／ ＜
.,>'´／{廴,,｣{￣￣＼ ｀` ､
まあ、本編の伝蔵のAAが .... _/ / ｀¨¨´ __ ＼ :､ ＼
これ(男狩り)だったからこうなったとしか。 .^７/ ___/ , /i｢＼ ＼ ＼
. / { {[ iTV {斗i‐ ｉ＼, } | }
「違う、そうじゃない。 . ./ i{ {冖ト｝ x斧=;| i}__/ i| }
信憑性だ、信憑性」 .,′xi{ {ｘ斧=x,_,xく|乂ツ| i{ ＼ | }
. {／|い,_}{{ 乂ツ｝ |ｲヘ,___,}{,,_ }
ああ、そっちですか。 .... .|{ {__圦 ` | ;|;_ ＼｀
正直、不明としか言いようがないですね。 .|{ ∧{_{;/iト ´￣ ／|ｘ小＼ }
. .|/ﾍ{＼{ ｛＼|_〕ﾆ=く／ -} }／
一応、牧野伝蔵本人は、 ...... .___/^７^´ _,,..ﾆ}___
当初から参陣していたので、 ／ _,』 ７ ／ :.
攻め入った話があっても ／ _,,♂],/ xく{/ }i
おかしくはないですが、 ... ,: 叮冂(___)く V 从
宗矩からこのような心得を ... ._/ / ／￣}辷Ｖ /{二＼__
聞いたかどうかは、わかりません。 ... ._ -=ﾆ/ { ／′ /^'７ / .{二二二_
_-=ﾆ二/ ,{/ ;{ ;{i / / {二二二二ﾆ- _
{二冖=/ {' 人 ,小/ / ;{二二二二二二二｝
- ､
／ ＼
／／⌒＼. ＼
＿＿ /／ ＼ ＼
_ィ⌒¨´ _) /⌒ ＼ ､ ＼
r厂 / ＿入 ､
r={ .／ ￣厂¨¨ﾌ⌒´ ` ＼
. r{j八 / ′/ / :!: ＼ ､ . |
. Уﾄ､У / / ′ :| ヽ ＼ i|
〈 {＼ {.:i ' | ＼/{ :| :|／‘， ! | l|
〈{＼ _| | :| .:| :/＼ 从／) :i | } .! '
. 〈(＼｀{ | :| 芹示≧=x Ⅳ_≦ﾃ心 | !ノ | .′ . まあ、あくまで逸話ということか。
∠⌒＼ V八:|( {/℃j/刈 ／ !0//}７⌒八ﾉ }.:/
く::::::::::::::: ＼从＼ Vん辷ソ∨ V辷ソ}／ ､ -=彡′ …次は何の話になるのだ？
. V⌒ー-=彡| }:| ＼ ゛゛ ﾉ | i| 言っておくが、ヤマジュンネタはもうやるなよ。
＼::::( ((O i| |:| ＼ ／⌒ ) 个､ | l| やったら余は怒るからな？
.. ／⌒V:)ﾉﾏﾆ;V人: ＼ )ミ=─‐=イ:::::::::ハ ﾉリ¨⌒7 .フリじゃないからな？
／: : く¨::::⌒ﾉ}ﾉ}ﾉ}ﾉ}＼ ∨￣二］厂二ﾉ}ﾉ}ﾉ )／::::::::::/{
∠ィ⌒) }:::::::::::::::::::::::::／ )/¨ ､{／ ⌒ ､::::::::::::::::|
乂{:::::::::::::::::::::: ' ＿＿ ＼/ ＿＿＼ ::::::人＿_
､:::::::::::::::::/´ ￣ミ=｡. } ／ ‘，/::::::::::::::＼
／:::≧==彡{⌒ ∨ ;}::::／::::::::::::::}
, ''"´ ミ 、
. ／／ ￣￣{{ k ^x、 ヽ
. ／／ ,≠=ﾐ! 廴_..ノ ＼ :
," ,′/ ;. 丿 ム :
それを私に言われても困りますぅー。 .,; | | ,; く" /⌒ﾞﾐ.、 ｜ ｜
まあ、>>1も下ネタは然程得意でないので、 .ハ | ﾑ,ﾊ!从ﾄ 、__＿j{ .; ,; i} ｜ ｜
多分、大丈夫なんじゃないでしょうか。 . ノ 从| 〉ｧ=ﾐ、ﾉ' ＼{＼ﾙﾘ,; l| .;; ;. ,|
... ﾘ l.__/ ,ｧ=ﾐ、,ﾊ!,/. / ﾊ i|
次は…そうですね。 冫,&"ﾊ ' ` ﾉ'/ / ,; !ﾞ刈、
信憑性としてはゼロに等しい話ですが、 . 夊/ '、ﾏニ＝=-, ノｿ&~ ,;' ≦⌒~｀`
槍繋がりで、もうひとつ話がありますね。 . ""' ヽ｀ー―_" .ｨｆ'′,勹 （_ }}
｀ ￣ヽ、＿...:夊/(^''"⌒廴_
ｨ扞㍉㌻""' .,㌃⌒`ﾐx､ ｀ミx､
/ ノδ。:i:i:iﾙ:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾍ、`ﾞ )>
-─‐- 、
-‐ ⌒ ＜
／ ｧ ､ 、_ ﾉ
-‐ ｧ ／/ ＼ ＼｀ヽ
／ ／ .′/ ｰ----‐
, ′i | ＼ ハ
/ ｣{ｰｉ } l |ｉ ＼}
／ く赱ｧ| | ＼{ 八 i＼ …割といい性格しておるな、お主。
／イ | ｉ ￣│} _jL _{ l＼ { で、その逸話というのは？
|i | | │ }八 ＾f赱ｯ | ＼ {＼
八{ 个 { u. ＼{ | | ＼ 「沢庵和尚赦免の際の話ですよ。
/ | ｉ圦 __ ′ }ﾉ i 八 こんな感じで」
/i |ﾉ ，、 ｀ /八 {＼ ＼
| |／: :i ＼ . ィ〔/. 、 ＼ ＼ ＼
{ | |: : : :| ＿ -‐_≦⌒八: : :.＼ ＼ ヽ ｰ
__ }八{: : ﾉ(-‐┐|r‐. ､|＼＼: : : : : 〉 }ハ
-‐＜ﾌ´ｧt __ｰ- . ＿/: : :.│||: : : {⌒丶 ヽ:_／-─ｧ },八
∠／.// //7ｧ─ -＼: :.:│||: : :ﾉ>‐- _ ⌒＿__
／: : :.′〈/ 〈/〈/: : : : : :./＼│|_／＼: : ヽ t‐- -ｉ T爪＼
┌───────────────────┐
│ ..逸話：中村市右衛門との試合(出典不明) ..│
└───────────────────┘
／￣￣＼
／ ＼ /＼
| （ ●）（●） 上様、それがしが中村殿と試合し、
| （__人__） それに勝てば、褒美として沢庵和尚を
| ｀⌒´ﾉ .お赦し頂けませぬか…？
| }
ヽ }
／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
,. -‐-─-- 、
. ／ `ｰ､
〃 i, ,. -‐
r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ／
! :l ,ﾘ|} |. } / .や 御 な
. {. | ′ | } l
ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< | ら 前 ら
!∩|.}. '"旬ﾞ` ./''旬 ` f＾| |
ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣ |l.| | な 試
. ヽ.ヽ {:. ｌﾘ |
. }.iｰi ^ r' ,' ノ い 合
!| ヽ. ｰ=＝=- / ⌒ヽ
. ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ l か を
__/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ ヽ
/i |! i :;::;:::::::ﾄ､ ヽｰ- ` ー--
│ .| i l ノ ,' :ｉ i
ﾉ |- ⊥.｣__ /_,. -‐ | |
『沢庵和尚が上山に流されていた時、宗矩は、
当時、槍術天下一と言われた宝蔵院流の中村市右衛門と試合し、
これに勝てば、褒美として和尚を赦免してもらえないかと家光に言上した』
／ ／
,ｨ ／〉∠ -─…ァ .フッ…いくら柳生但馬守殿といえど、
´￣//^ヽ ／ ／ この距離からの槍ではひとたまりも…
〈 x=彳^＞--`y'ﾞ ／_ ＿＿
ヽ /イ:::::／ｱ ,ｲi:i:i:i:i:i:＼〈￣｀ヽ
/|:::／i:i:{ ＿ ,ｲi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} }:::::::::} ＼
ﾄ､ ／ーｲ／^ﾊ L/ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:＞-ミ＞''" ヽ
| ＼ ／i:i:i:ィ´＿_/_ヘ「」 ﾊi:i:i:i:i:l￣ ヽ /＼ ‘，
∨ ＼＿_／ー/ (￣ }i:i:＼〈〉 ﾊi:i:i:i:i:ﾑ ∨ ∧ '.
. ∨ ／ / `ー─‐{i:i:i:i:i:＼ {i:i:i:i:i:{＼〉 ／ ∧ 〉
∨ / ( ＼￣￣ ＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::ﾑ ／ /i:/ /
＼ { ＼ ≧＝─‐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ミs｡.,__f´ /i:i:{ /７
＼ ＞--＜i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:彡ハ /i:i:i:|／／
≧s｡.,`弌s｡ ＼ / 7i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＞'ﾞ ／ .イi:i:i:i:i:／
＜ ｀`＼≧s｡., ＞rrく /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/,ｨ ／＿,.｡o1i:i:i:i:i:i:ｱ
｀ ＜ ＼ ≧x ／/ ﾘ::::::｀ヽ､_／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:彡'"/ｰ'=≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｱ
｀' ＜ ＼ ＼ /i:i:/ ／＞--ｲﾅi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{:::::／::::::::::::::￣}i:i:i:i:i:i:i/
｀`'＜ ＼ }i:i:i:{ ー'" ,.ｨｲﾘi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:イ／:::::::::::::::::::::::::｀`ーｧ'
｀`'＜ `ﾒ＾＼ ,ｲi:i:i:i:ゝ‐=≦ア |/i:i:i:i:i:i:i:ア´ ＼:_:_:_:::::::::::::::::::｡o≦
`ヽ､ r''"::{i:i:i:i:i:i:＞--'" |i:i:i:i:,.イ＿_ xヘ:::::::::::::xく
{::::::::::`'弌'" `／ / ／i:i:i:i:i:≧≦i:i:ム
≧≦^＼≧s｡..,__ ／ /イi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾑ
＼ ／ ／/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾑ
中村市右衛門尚政
（なかむら いちえもん なおまさ）
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ………。
| （ ●）（●） ＿
. | （__人__） ／／
| ｀ ⌒´ﾉ ／／
. | } ／／
. ヽ } ／／
ヽ ノ ／／
/ く ／／
| ＼ ／／
| |ヽ、二⌒)ゝ
『家光はこれを快諾し、早速御前試合が催された』
| ゝ､ , _,, -' | i'´|
| __`＞､::::::::::::::::::::::i!::::,ｨ::::::::::::::::::,,ィ二＿ | | |_;. -‐''´i
| / , -＼_,,_,,ｨ'"ヽ'´⌒ヽ>‐,／ ,-‐ ､ ｀ヽ .| _,ノ |
| i |:::::･::::|ヽi!::::::::::::::::::::::､,/ |::::･:::::| / .l i´ _ .. i ´| |
i ヽ､ .`ー‐' ﾉ,'::::::::::::::::::::::ヽヽ `ー‐' _,／ .| 7´ | | | |
i `ー‐‐ '::./ ヽ ￣￣ | | | | | ._ _ __
', / l ', i .││ |. _」. |_| |_| / /
i ! 人 ! i | _」 ' ´ / /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ i_/
〆
／/
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| .i、
ゝ i、
.i| ゝ
.i| 丶
.i| ＼
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.i| 丶丶、、,, ﾊﾞｼｯ！
i| ＼ゞ`
i|、 `＼ 、、,
ゝ `丶`＼ゞ
＼ ,. ﾐ＼丶 `
`;丶＼丶 、`丶
＼ 丶
＼
/ ＃ .}.:::::::,l:::::::::::::::::::::∨
〈 # /.:::::::,l::::,--=-、:::::∨
ﾄ,, /.::::::ノ:,ｲーﾍ:::::ﾍ:::::::∨
{ l ﾄ、 . /::::.:::／/////ﾍ:::::∨::::∨ ば、馬鹿な…。
トｌ .l∧ /:::::::,〈//∠二ﾌ/∧ ｌ＿ どうやって…勝ったのだ…？
ｌ lヾ/＼ . /:::／:::::＼////////〉-!//
ｌ ,ｲヽｌ ＼l／::::::::::::::::￣￣￣￣::::::l/::
ｌ／l ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::
／:::::l ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::u::::::::/:
:::::::::::l ｌ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::
__＿ ,ﾍ ｌ,:::::::::::::::::::::::::::::::／:::::
:::::／/人 ｌ,::::::::::::::::::::::::::,ｲ::::／/
／////∧ ｌ::::::::::::::::::::ノ/l／///
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_.＼
| （●）（●） |
＿ | （__人__） .| 知らん。
＼＼ │ ｀⌒´ .| .講釈師に聞け。
＼＼ .| |
＼＼ 丶 / お主も災難じゃったの。
＼＼ ヽ .ﾉ
＼＼. __l ヽ＿
＼＼. ,/ ＼
＼(⌒,´ ヽ、二⌒)
『そして、見事宗矩が勝ったので、.和尚は赦免されたという』
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ }
/ Y , ∨∧ ソ …これはまた、雑な話だな。
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', 出典不明とはいうが、どこから拾ってきたのだ？
Vヽ 1 ｏ ｏ i∨i ! .}ヽ
. / .| u ./ 'ｿ /./ ＼
| .人 ｰっ / /ノ __＞´
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
..... __
, ｸ'⌒
＿｀孑三⌒ﾒ､ノノ＿_
>>1も『沢庵(水上勉)』」に載っていたのを .ノ㌃⌒` ￣ミx、
引用したのですが、そちらでも . 、__ノ-‐' ⌒ﾒ､ ｸ'⌒ ヽ、
出典について「のちの講釈師のいうところ」と ...... ｀､ ｀ ､ __ :.
なっているので、まず創作ですね。 .. _ﾉ ＼、 , ｲ≠气 ）￣￣ミｘ、 {!
それこそ、明治以降のものかもしれません。 . ）ﾌ ｨ´ ﾞー" ,/ ｜ ハ、
.. ,廴 / ./(、 ﾉ ,、 ＼
和尚の赦免の実態については、 . ﾉﾘ / ,勹ーｬ j廴｀⌒￣ﾒ,;ﾍ,｀ヾ ＼
本編で言及している通りなので、そちら参照ですが、 ｝ |! .从,ﾊ!ﾒ} i{ 从ﾊノ'|' i| 、 ＼
この逸話は「剣豪だから剣で解決したのだろう」と /(.、 l! ./,rﾍ从〈 〉jﾉｿ）ﾍ| .i| ) ）
いう考えから作り出されたという所ですね。 ..ﾉし', _lk＿|xr忝斥k ;仍竓ﾐ,.〈 i| .ﾒ´ ｀､ ／
..... ..メ{ ,辷忝,}ヾう紗,ﾞ 廴_ノ ;う紗,;_ｿ.劜i| ﾐ"⌒´
まあ、宗矩が直接試合をする逸話は . _ ノ-‐' '勹￣.ハ ｀¨´ ; ｀¨´,刎衫" ,;ﾉ｀ﾞヾ、
割と珍しいので、紹介してみたということで。 .... ´⌒ﾒ､r=彡′ ｿ＼ _ __ '´ﾌノ ;ﾊ ! し≦⌒
）ﾌ ; '; ' ≧:.._ ゜ _..:≦⌒ﾞﾒ､ﾉ'＼{´＾´
.,≦⌒入-=ミ:.､ ｬニ三ニ三ニｧ,;"ﾉﾘ ｀
＿＿_ノ-‐'ﾞ＝ー〜ミx _ ｘ彡{{ }}ミｘ_ {{＿＿_彡"´｀ﾞヽ、
{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∬ﾞミ===彡"∬i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:..
,ｒ ´＞ ´￣￣ {r ´￣｀.､
> ヽ. ／ ヽ. ヽ
{ / / / 丶､ ＼
.Y ヽ. / / } ｀ヽ ヽ
ゝ ﾉ/ {! i!,! ',
} く. ,' ﾊ /ﾘ| ! ', そういえば、和尚絡みの逸話でも、
ﾄ ｿ ! ﾄ. ､ﾏｰ=ﾐ!i il 猿が出てくる逸話がなかったか？
ゞ ﾉ | .{ ､.{:il ', i|
r彡, | ヽ ', ヽ ﾙ′
::/:::;i |. ', /
:{::::::i!. | ヾ ､ ', , __ / ヽ
ﾘ::::::|｀il i| .ﾊ ヽ ', ￣,´ ヽ
::::::::::i| .ﾚ ﾊ ﾊｨｰ- __/ ,. ヽ
ー- ､:.:.:.:.ヽ. ｀ ',:.:.:.ﾌ}≧､ }, ｛｀ヽ}
/ /:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:..｀ヽ ヽ //ﾐ:.:.:.:', ヽ ',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.>ミー-｀､ ヾ_ヾ:.:.:.:.:ヽ ヽ }
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' ／￣｀｀ヾ ｀ヾ:.:.:.:.:ヽ ｀
.... ＼＼
. ＼＼_ -‐-
,.;''｀´ _ﾉ ,- ､ ＼.
ああ、ありますね。 . /￣_ﾆ_´ {_ ヽ｀､} { ヽ、
出典が昭和二年発刊の ./ ,;" , ;: } },ﾊＭﾊ迂=､ﾐ、
『沢庵珍話集』という時点で . | {{_,ﾊ从｛ _ﾉ 炻ﾝ 从 拶.､≧=-
信憑性はお察しですが。 .l .汽 k參´ ハ ﾞ`'ﾞ≦⌒
. ＼{ﾞ､＼¨´ ' .， /ﾊﾒ｢｀ヽ
じゃあ、ここからは ... 泛､ ＼__‘ﾞ_´ ／{ｿ ＼＼ー－- _
沢庵和尚絡みの逸話を紹介して . 'ﾞ‘`)｀ヽ三==ﾆ三7冫,＼＼＿＿ ＞_
いきましょうか。 . j{,__^V^_丿/,: ／＼＼i:i:i:i:i:i:i:i:＼＿
┌｢￣~ミ￣／-‐ 彡i:i:i:i:i:i＼＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
. //--===⊂⊃ｨ=''"~^~^~^~^＼＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
〝""￣￣”¨ミ ＼
＿＿ ‘,. ＼
,.．'´ ~ﾞ' ..、} __ノ
／ ＼
ゝ､ー…‐一' .:'ﾞ ＼
＞ ／ ／ ／| ':、
ゝ､ー…一'´ -…‐´ ／ ,..ｨ'´－! ':、
＼ ｀＞- ｧ ,.:' イ 了か | /}- ‘,
＞ ＿ f＾/ ／ { ﾋｿ j/!／ ！} }ヾ!
／ ＼ ￣￣”¨"´ / { 佗,乂 | 今回はここまでです。
_フ ≧ｭｰ_ ｲハ ,ﾍゝ ` , У
. 'ﾟ-‐―-::....,_ ＞_,,..．- ´ }' } / / ;:、 . 当初予定より伸びそうですけど、
{/ / i }/ ` -ｧ / .: ', できれば次で終わらせたいですねー。
/ ,ｨ f〈ﾞj j! ::....,_ / i
f"´厶-‐” {／!／ 丿 ＼ /≧=-‐ ' .ﾊ /
_ﾉ ＿＿ _,,.. 〈 ヽ、 {＼ 从 { { 厶 .:'ﾞ
/ ,.:'´ }ヽ ﾊ ｊﾍ.. {____Ⅳ∨
〈 / } ‘,. ／≪⌒ヽ |、 ￣ `､
／,. / ! ‘､／ ヾ',i:i:i:i:i}＼|‘， i
r‐''ﾞ´ i; i | f:i:i:i:i. ＼ |
,ｒ'＾” ;.:´ ! l ,′ }:i:i:i:i:､ ＼！
;} .У| / :i:i:i:i:i:i. ＼
ー…-―一' | , / :,i:i:i:i:i:i:. '.
. | /ｲ::. ‘:,i:i:i:i:i :,
| ﾞ.:::、 }:i:i:i:i: }
. , ,:. : : :. ji:i:i:i:{ ,′
: : : :._ /:i:i:i:i:j ノ
,′ : : : ゝ…―一'／:i:i:i:i:i/‐r‐‐一'
,′ ' ,_ -‐-．-‐、'／ i
ﾞ ,' ／ ＾ヽ ｀、 :.、 :,￢ ! /Y^ 、-‐…--､
/ / ／ ＼ .}i i、 .i | / | / / ,.-､ ＼ ＼ ＼}
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ_!{__j i }､_i￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼_i 丶 }￣￣ ＿＿ ＿＿¨ .／
`´ ゝ-'`ｰ .＿） ＿） ＼
今回のお付き合いありがとうございます＆御疲れ様でした＞ALL
理想を言えば、和尚絡みの逸話を全部やって、
次はその他の逸話をまとめてやろうかと思ってたのですが、
割と個々の逸話の紹介が伸びてきてるので、
更に分割もありそうかなーという感じでアリマス。
他流派の宗矩絡みの逸話とかも結構ありますしね。
逸話には、出典がわかってるものは
なるたけ明記の上、原文記載で載せてますが、
この後、出典不明の逸話がちょこちょこ出てくるので、
その辺はご容赦頂ければ。
あと、来週は再来週は、先にも書いた通り、
帰省するので、多分更新は無理そうです。
なので、次は10月になってしまいます。
すみませぬ。
それではではー。
乙
甲賀忍法帳もそうだけど、この「なんでも勝負で決めようって話」は何がルーツなんだろう？
タケミナカタとタケミカヅチの限界ギリギリ！葦原中国で一番強い奴！！
じゃね？古事記にもそう書かれている。
西洋のフェーデとか、決闘裁判は洋の東西問わないしなあ
当事者が戦うのは戦争の代わりだけど、
第三者が戦うってのは決闘の代理人ともちょっと違うべ
実際に決めた例は室町にくじ引きで将軍決めたとかあるけど、
平安時代に囲碁か何かで何か決めた例があったような……なんだったかな
単なる双六の賭けだった……しかし考えてみればその通りだよなあ
家光側が伊賀に忠長側が甲賀に賭けると
賭けてるものがものなだけで
やっぱりこの人にはシリアスなバトル物は描けないんだな、と再認識したわ
どうせなら大江戸の料理マンガ描けばいいのにw
中華一番の作者も描いてるんだからw
ヒューッ！
あの人の「タケル」みたいなハイレグ着物時代劇で無外流無頼修行とか？
すげえ見てみたいｗ
あの人週マガ連載開始時点よりだいぶ絵が劣化してるからなぁ。
そう考えると隆慶作品と相性いいのかも？
感情移入できる主人公描けないし、伏線積み上げて長編化するのもできない
アクションシーンはギャグにしかならないし
結構間が空いてしまいましたが、そこそこ落ち着いてきたので、
明日(10/4)の21時を目標に、投下できたら投下しようかと。
話としては、前回の続きで宗矩逸話集になりまする。
よろしければー。
どうも上手く行かず、今日は駄目でした。
来週は一日休みも多いので、なんとかできればいいなあと。
まあ、代わりというにはちと微妙ですが、こちらをば。
【「柳生十兵衛が隻眼、という話の出典がそもそも分からない」という話】
http://togetter.com/li/874272
前にも軽く書いた十兵衛隻眼説について、またちょいと書いたら、
他の人にまとめて頂けてたので、ご紹介をば。
十兵衛隻眼説はおそらく創作であろう、という話は前にも書いた通りですが、
その後、「じゃあ、初出はなんじゃいな」と続けて調べてたものの、
どうもよくわからぬ有様で、うーんこの、というお話でアリマス。
隻眼説について、「その20」の解説では「柳荒美談」初出と書きましたが、
更に調べてみると、明治の頃の講談本だと隻眼の記述がない本が多数あったので、
「柳荒美談」を隻眼説の初出とするのは確定にはできなくなったかなと。
（講談が初出で、少なくとも明治半ばまでには発生してたのは概ね間違いではないと思うのですが…）
ともあれ今回もすみませぬ。
ではではー。
ほんと講談ってのは楽しいなｗ
そしてその勢いでせがわ版魔界転生一気読み。
うーむ、やっぱり面白い。
山風せんせの忍者ものは能力者バトルだが、魔界転生は超人バトルであれど
正統派の（？）チャンバラ活劇なので、剣豪物に飢えてる身としてはありがたいことであります。
せがわ先生、魔界転生終わったら忍法剣士伝描いてくんないかなあ。
忍法帳のニンジャどものほうがよっぽど人間離れしてて、
魔界転生の方は割と真面目に
「剣豪たちが全員全盛期の姿に！」だけなんだよね。
その分、足止めで散っていったおじじたちとか、
モブの癖によーやりよるレベルの１０人衆の散りざまが切ない。
天草四郎の全盛期でも、髪で鋼は切れないだろうから、
それ相応のパワーアップはしてるだろうけどｗ
さて、南竜公はいつ病原菌をまき散らし始めるのだろうか（棒）
今まさに魔界転生バリバリの時期なんだよな、このスレもｗ
こっから転生衆と十兵衛とのチャンバラが本格的に始まる。
宗矩はリボンでピースサインか……
柳生家終わっ㌦
宗冬の処世が柳生を救うと信じて……
先週が失敗してたので、今週はどうにかしたいところ。
とりあえずの目標を明日(10/11)の夜21時とし、
それでダメなら月曜夜にスイッチという感じで行こうかと。
よろしゅうですー。
どうにかスレ作成そのものは進んでいるものの、
まだしばらく掛かりそうですので、できたら投下とさせてください。
なるたけ今日のうちに投下する所存です。
すみませぬー。
CGのノロイ様はもうちっと怖くできなかったものか。
とにかく出来たので、今から投下しまする。
なお、今回で完結しません（白目）
では、始めます。
,ｨ'
/{′ …また3時過ぎてからの投下だ。
＿｛ {,. -─‐-_､_ すまぬ…すまぬ…。
∠-,rｰ ,r',rｰ‐､'､
/ / ,. j { ﾞ}i 前回からの続きで、
ゝ/,/ ,ｲ ,ｽ ヽ＿_ノ; 宗矩と猿と和尚の逸話からだ…。
'ｲ ﾄ､ '／'＞､-ｭｷ=ゝ､
{ ,!ﾉ ,-一く </~!|」:i_ヾ;:）_
_,. -', トr:´:|::::::::::::）、 ,-:':;＜_､>:_:ヽ、
(_r''´(_Σ|::::::ゝ:::::ノ:／::;:::::::::/::::::::::::::::`,=ｧ
｀ ￣ ~ ﾔ::::::::::;r‐-､;::::::::::;〃 ヽ、
ﾑ≠=（ ヽ≠'`ー─ '
`ー-‐′
│ 逸話 ： 猿を打つ(万松祖録/沢庵珍話集) .│
└────────────────────┘
,..--..､_,._
/::::::;::;::::):::`'ｰｰ-,.--.､
|､-ヘ'＾〉ヽ::::::::::r'ｰ-､::ヽ ｷｰ
,ゝi '´,ﾐi´ﾍ;:::ン'{:::::::::ヽ:;}
ヽ::ヾッ'に};:{ンﾆ'‐ヾ:ｲ‐'ヽ、
};:'二ﾕ:シi;f´ﾆシｼﾍ´r'´入
/-､二ﾆ!ｰ-､＝彳ﾉバ;r',.ィヽ
}､:;::＼:/ ｝^ﾆヾ彡〈ヽ;::ｌ:::|
,ﾉ‐-ﾆ={ _/ヾﾆﾆ=‐',.ﾍ ,ｿ:::}ヽ、
,ﾄ､:::::::/ ,|:::`ｰ--‐''シ':/l:::ハ::l′
_l::::`ｰｲ r'::､:::::::::::;r':::::::ヽ|/::;/ﾉ
{::￣:７r'´::{::::l::;:／:::::::::::::::/::i'::/
,f､`,ュｲ::::::;rﾍ:::l:;::::;::ヽ::::::::;に`ﾂ
/,ィヽ､Y:::::::{;ィ:::/:::/}:::::ヽ::/-｀/
／;ヽヽ V::::::/´{:::l:::/ﾆ!:::::::l/_:`;ハ､
r';:､'-‐ゝイ::::::l;;;ﾉ::::!:/-､}::::::/-､7{｀ヽ｀ヽ､_
l、r::::ｲ´;/::::::::i;;`l:::l:fスヾ!:::::ヒヽ|;ヽ. ｀ヽ､::（_
ﾊ::{::::::|;〈:::::::l:{ヽ;|:::lツ:::::ﾉ}::ﾉ::::`:|＿＼ _ ヽ::/´
/ヽゝ:!::::|;;;ﾄ;:::ﾚ' |;;{:::|ヾ::::ヽｿ:::::::::ﾘヽ､ヽ:::{ |:{.
fーッﾍ:l::r'´ }:::!、{:::!:::l !::::::}:{::i::i::〉ﾄ､::! l;:l、ヽ;ゝ
/ヽ::::｝;:ｲ:::| ﾉ:::/ {｛::::〉 ﾄ､:ヾﾄll=!:j} ヽ＼｀ヾ､ ｀
猿
, '´ ￣￣ ` ､
i r-ｰ-┬-‐､i 誰か、この猿を打てる奴はいるか？
| |,,＿ ＿,{|
Ｎ| "ﾟ'` {"ﾟ｀lﾘ もし、見事に打てたら、褒美の一つもやろうじゃないの。
ﾄ.i ,__''_ !
／i/ l＼ ー .ｲ|､ .さあ、や ら な い か？
,.､- ￣/ | ｌ ￣ / | |` ┬-､
/ ヽ. / ト-` ､ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | ｀> | i
/ |｀二^> ｌ. | | ＜＿_,| |
＿| |.|-< ＼ i / ,イ_＿__!／ ＼
.| {.| ` - ､ ,.---ｧ^! | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l
＿_{ ＿__|└―ｰ／ ￣´ |ヽ |＿__ﾉ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|
｝／ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'ﾞ l |
＿_fﾞ/／￣￣ ＿ -' |＿＿＿＿＿ ,. - ￣ ＼＿＿__|
『家光は一匹の猿を飼っていた。
この猿はすこぶる動きが敏捷であり、
ある日、家光は「この猿を打ってみよ」と周りの者達に命じた』
._ ＿__ .．-=-.y:´: : | | ,|／ﾄ､:＞'´
.／.:=!=: : : .ヽ. _＿_,ィ: : : ／: : : : ;ィヽヽヽ／
/.: : :､:{:_/:／X:ﾊ―=＜: : : /:,:-:‐:´: ｀:ヽ:-:ｧ‐…' ´ .．イ
ｳｯｷｯｷｰ! !孑｀￣､ / >､: : : : : : {: : : : : : : : : :イ､ , ／,;;;;;（
_}ヽ. ━- -━ （_:{:|: : :ヽ: : {: : : : : : : : _:ノ: :ヽ ﾉ! ／,;;;;;;;;／
_ｨ－ｧ´{ﾍ:ﾉ""" , ､""" ≠ﾚ､: : : : :/:ゝ＝:-＜: }: : ヽ: i:ヽ Y;;;;） .ｲ;;;;;;;;;;;∠
.．イУ/;;;/: :-: ハ:=.､ /ﾞ:/: i: :ー:ノ:/:/:〃:/:/: :V: : : : ＼:､ /;;;;{_ ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈
У,;;;;;;{;;;;;i;;;;;{: : ::,':ヽ: ＞ヽｪェｴﾛ:ｲ: :ヽ:／:／ノ:／ノ:/: : : Y:ﾉ: : : : :ヽ ﾄ';;;;;;;;;;;;;;/,;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
|;;;;;;;;;;;∨;;;;;;;ヽ／. : : :ゝ:‐:-≧ｰくゝ:ヽ:く:／／:´／:イ:/: :i:_: :!: : : : : : :VV＞／,;;;;;;;;;;／,;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ,_ ,.イ
ﾊ;;;;;;;;;;;;,＼;;;;;;;＼: : : :ノ､:`:-:=:=:‐:ゝ:､:ｰ:､:ゝ:く:／ｧ:'_;､-:' : Y: : /: : ／,V=､;;;;;;;;;＞'´,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/／;;;;;;;;;r'
;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞' ´￣￣ `ヽ:ｰ:‐:´:／:/:;ノー'¨´｀¨＾ﾞヽ:ゝ': :ヽ:_:／／_ У 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／/;;;;;;;;;;;;;／ . , イ
;＼;;;;;;;;;ゞ´ ｀¨¨´`…´ .＞r―"_／＜;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;7 .．';;;;;〈
´ {廴!二＞´;;;;;;;;＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／＿／;;;;;;;;;;;/
「ヽ;;;;;;;;;;＞´;;;;;;;;;;;;ー－;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
ﾊ;;;＼￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞'´
|;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;＞―＝､;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
j､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ー＜ ,=､ ｀ヽ!´￣
/;;;;,＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞/: : ',
/ﾍ;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ7⌒ヽ'⌒`ﾞ／: : : :.',
};;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;ﾄ､;;;;;;;;＼ ／: : : ﾊ: : :
ﾍﾊヽ､;;;;;;;;;;;(｀ヽ! 7'⌒ヽゝ／.: : :／ ': : .',
ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ. 〉､ﾄ､;;;;＼ /;;;＞ ／.: : :／ ': : ,
/‐‐-､⌒メ´ ／.: : :／ ': :i
,: : : : : ／: | ／.: : :／ V
／￣￣＼
／ ._ノ ヽ､_＼ ふむ…。
| （●）（●） | 如何にしたものか…。
| （__人__） | .＿
| .u ｀⌒´ │ ／／
| .| ／／
ヽ / ／／
ヽ ノ ／／
＿/ l__ .／／
__ゝ＿/ ヽ .／／
＼＿＿＿ﾉ' ヽ⌒)／
『ところが、猿は素早く動き回り、誰一人として打つ事ができなかった。
最後に召し出された柳生但馬守にしても同様であった』
.／￣￣＼
.／ _ノ ＼
.| （ 一）（●） 上様。
.| （__人__） .これは沢庵和尚をお招きするがよろしいでしょう。
| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃ 和尚なら、
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ .この猿を打つこともできるかと。
ヽ､ｌ ´ヽ〉
,-/ __人〉
/ ./. / ＼
| / / i ＼
|" / | > )
ヽ／ とヽ /
| そ ﾉ
＿__ ＿
-‐''"´￣ ｀ ｀''ヽ=､
,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
r（:::::::::::::::::,、_ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ, ｒｒ〜ヅ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾌﾊ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::: .ほう。
. l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: お前にすら打てなかったこの猿を、
〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::::::: 和尚ならば打てると申すか。
. / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ:::::::
/.. "´ ２ﾉ/ l::::: .面白い。
. ヽ.ﾆ,｀ __／ :l:::: .すぐにでも寺に使いを出し、和尚を召すのだ。
. 'ｰr_‐;ｧ ｨ l:::
〈.. /:{ ヽ 「はっ」
｀} ／:: ! i
丶、,､. イ:::::: !
『そこで但馬守が、「この猿を打てるとすれば、沢庵和尚しかございますまい」と言上したところ、
家光は、早速和尚を召し出した』
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | 上様。
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | 本日は何用ですかな？
/ /イ / |::::::| / _┗' ,ｲ ､|
／ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| /!ー-､K ;:/ | |＼
／ / / ! ＼| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ ＼ `━彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
沢庵宗彭
（たくあん そうほう）
_,,,, -::::::::::::- 、
,, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
i:::::{ !ゞ〜⌒ﾞ'~┐:::r-'~`=´ﾘｿ''}:::::i
l::::ﾘ ' ﾉﾘ' !:::::l
|::::} ノ' |::::::!
,-､:|:ﾉ二ニﾆ‐-､ , ｰ------､;::::i うむ。
l ,ﾍ!:!. '´て)`ヾ 〃´て)`ヾ￣!⌒i 今日召し出したのはな、そこの猿を、
!ｒ´i:! `二ﾆ- |::i -ﾆニ' 〃 !.| .和尚ならば打てるかどうか、試してもらいたいのだ。
ヾ（`!. |:::` i ﾉ.i/
ヽ`l !_ !// 但馬が、和尚ならばできると申したのでな。
`! 'ﾐｰ'~' /ｿ
, ﾄ、 ､......_ _......._, /!
／ |ヽ ､＿_., /;;|、
..／ !| iヽ ／;;;;!;ヽ、
' `| ヽ ヽ、 i .／;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-,,,, _
! ! `ｰ---,,,´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､
ヽ :;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ｰ-、 ヽ / :::::/;;:::
ヽ ヽ ! / ヘ,,_
> ` ' ' ￣
『召し出された沢庵和尚に対し、家光は早速「この猿を打ってみてくれぬか」と求めた』
,／:: :: :: :: :: :: ::
,／￣ニュ:: :: :: :: :: :: :: ::
/:: :: :: :: :: :::;:: /: :: :: ::／
/:: :: :: :: :: ::,ノ≠＼:: ::／;i:: :: :: ::
/,.----=ニニニイ ≠;i:: :: :: :: ::
/'´ /:: :: /＾ヽ、:: :: ｷｰ…？
i / i:: ::/ へ };:
i ｘ＝＝ュ Ｙ:: :: ヽ ＿/ ノ
i ｌ:: :: : 〉- ,ノ
/ 人:: :: / フ /
/ ,,,,ゝ:: :: ／ :: ::
〈 ／ ::::::＿／ }:: :: ::
` | ／＼ ,,,／:: :: ::
i ,／:: :: ≠;::: : :: :: ::
＿--‐-､＿i ノ＼:: ,／:: :: :: :: :: :: :: :: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/ ＿__､＿ ノ_______＿＿ノ＿／ :: : :: : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :＼
／ / ＼ ／ /乢-‐' ニニ＼: : :／ニニ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
｛ ﾍ ＼ ＼／ {:: :: :: :: : : :＼ : :／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
l l/ / | ＞: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::＼
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | ふむ。
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | この猿を、ですか。
/ /イ / |::::::| / _┗' ｲ ､|
／ / |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ そうですな。
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| / ;|/ | |＼ では…。
／ / / ! ＼| | ./! ! |
, / / / |┐ ＼ `─彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
＼ ＼ 丶 / / ／
＼ ＼ 丶 i | ./ / ／
ヽ ＼ ＼ 丶 i | / / ／ ／
ヽ ＼ ＼ 丶 i. | ./ / ／ ／
ヽ ＼ ＼ ヽ i. .| / / ／ ／
ヽ ＼ ＼ ヽ i | / / ／ ／
ヽ ＼ ／
＼ .┌────-┐
..｜ .┌─┐ | ---‐‐‐
‐‐‐‐--- │ ｴﾆニｺ ｜
_ ___＿､_ ...| └-一┘ ｜ -----‐‐‐‐‐
ー―――――――― |￣＿_、 | `ｰ亡ﾆ_＿_ノ
_____＿＿＿＿＿＿＿ │ |＿_| | 厂｀___==―-､ -----------
二二二 .└二ﾆ--┘.／ ''辷ﾆ-一-┐ ヽ ＝＝＝ 二二二
￣￣￣￣￣￣￣￣ ./'´ 'lこ" ＿.._、 │ .| ￣￣￣￣￣￣
--------‐‐‐‐‐‐‐‐ .jノ ' L ―''ﾆ-┘ .│ | ‐‐‐‐‐‐‐‐-----
.| |ｴﾆ-l''┐ i. /
---‐‐‐‐‐ 'ー――‐''’ ./ / ‐‐‐‐---
-'fナ'''´ ./
／ ／ ﾞ't'、 /
／ ／ / ｀"’ . ＼
／ ／ ／ 丶 .＼. ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ / / | i, 丶 ＼
＿＿＿_ て
／＼::::::::／＼ そ
／＼○ ￣ ○／＼ ﾋﾞｸｯ！
／::::::／ ＼:u::＼
|:::: く ｀ ´ >::::::.|
./:::::::入 ＿ 人:／
( ＼ ／＼ノ |::::::|
＼／|＼／＿＿.::::::.|
＼|／＿＿＿:／
_,, iｰ' .､ '､. ..'-, .'､ . _..
_.. イ'".ヽ .ヽ. ＼ .ヽ. ＼.ヽ. ..,,, -''"゛ ←如意
,,, ｨ'''"｀'､ ヽ ヽ .ヽ ヽ ヽ,,..ﾉ‐'ﾞ´
._..y‐''ﾞヽ. .ヽ .ヽ ヽ _＞ |-.. ┴´
._.. -'," ヽ ヽ ヽ .ヽ./ ~ _,,二ｰ 、
."｀',. ヽ ヽ .ヽ .ｌ./ ゛ .／´ ｀'-.＼
.ヽ .ヽ ヽ._,, ;;ゞ゛ .／ : 夢 ヽ ',
、 .ヽ . ..ｌr‐'"´／ / .ｌ, ~''" .! .!
.ヽ._.. ﾞ‐'ﾞ゛ ,./ /',''''''!ly、 ._.ｲ│ さあ、猿よ！
: '''´ .／ ,- ,/'''''ﾞ‐'t;;',', ,i,'!!~ﾞﾞ｝ .| この俺様の如意でSATSUGAIされるがよいわー！
.／.／ / ﾞ‐''ﾞ⌒.! ',
,,i,'イ゛ /.ｌ .､ _ | .ｌ
／ .,/ﾉ ,' lﾞ l.l .,,―｀-ﾆ. ., .,.. l ヽ
.,/ｲ ,' l l ',lﾞ,.. - ,,..,!.il! l ./ ＼
.＼, .,''ﾞ,! ｌ l ,i'/ｯ.＿,,,,,, .ﾞ!/│ ! .ﾞy
.｀'-,,"." ｌ'､ .!.l ｌ .,!.l ﾞl .l',ﾞllﾞ i＿___,,,..-'"゛.ヽ..,,,_
.｀'ｰ､,、 / ﾞ' l .ﾞ" .',.| !/.|"!/ ｀''
｀ﾞ'ｰ､、 .! .＼ .! !..,_, . 〃 /
｀'-',,_ ___;;,,.. --┴''''''¨'ｰ､、
￣￣ ｀'-､,
｀''ｰ ..,,,,,,,,.. ‐'
『家光に求められた和尚は、しばらく猿を睨み付けていたが、
突如大音声で一喝し、手に持っていた如意で猿を打とうとした』
´ _ _ _ _ ｀ヽ
〃 -― - 丶；；
, ,, _// ,
；；,,, ∧V - - - ´ ´ヽ∥l；
iヾ/ u. ﾞ> l-、_ ｷ､ｷ〜…
r-l 、 _ l lﾍ 、-、；
/ﾍｌ ヽ _ -=ミ 彡´ =- l .l .)、 ヽ
；.( <ヽ .| ヾ ´ 、l / Y ヽ、；；
＿ _ ヽヽ ll ／ / ｌ .l ｀-― ￣｀ヽ；
_ ソヽー、 u. _ _ . ,,/ ii/ / l _ － -｀-、
/ ii >、 /｀、/ / ヽ , l ｀ヽ；；
＼/ヽ ./ / / , ´ ヽ 人 丶
ヽ ＼ヽ_ _ _ _ _ /l/ / ／, ノ ｀ヽ } ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ…
、 ヽ ー――- ｀ー-／ , _ －‐ - _ ヽ l
_,,､....... --........,,,
,／ﾞ,.. -―ｰ ,, ｀'''-､、
／ / 、,,, .｀'-、 ＼
/ / .ll夢i_、 .ヽ. ..ヽ
/ . / " ,i"＜ .ヽ ふむ。
/ . i',, ,, ;;ｿｰ'''ｯ', ＼ ま、こんなところであろう。
,' ｌ;:;:,ﾞ;;iii- ､ ,i.ｌ二rﾐ';;./ i', `ｰ
. ! ,!;|,'..,;{ﾞl_,/./ .｀''Tﾞﾞ´ " .| よしよし、もうよいぞ。
! .!ﾞ" ￣゛ ′ ,...!
.,! .! _,,,,,. /´;:;:| 「…ｷｷ〜」
.lﾞ .l'ｰ､ .、 ﾞ‐'ﾆ＞-, .ｌ .|;:;:;:;:|
.l .|;:;:', !', /ﾆ',;;二ﾆコ;.ｌ.,l｝ .!;:;:;:;:｝
.! !;:;:.! .',ﾞゞﾞ'";:;:;:;:;:;:`ﾞ;:;:;〈. :!;:;:;:;:lﾞ
｜ .l;:;: l l';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,,;:l''､.ｌ !;:;:;:;|
| .!;:;:;',.|;:l',;:./''''''"゛ `| ｌ;! .|;:;:;:;|
.| .ｌ;:;: ! ｌ｝',′ │ ﾞl .l;:;:,i|
.! . l;:;:;l │ヽ ._,,,./ ゛ .l./ .!
| .',-.l ′ ｀ﾞ´ / !
l ｌ ＼、 . ,／ !
.,! .ｌ ｀''ｰ----‐'´ ｌ
.! ! ﾞ
! ."
.|
゛
『すると、他の者が相手の時は、俊敏に動き回っていた猿は、
.悲鳴を上げて平伏してしまった』
''´´´￣￣￣￣｀ ｰ--、＿
／:;:;:;:;:;:;.;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.ヾ、
/;:;:;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ
.,'.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾヽゞζ）ヾﾟ''心,ヾ;:;:、;:,,'ﾞ
,':;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;;:;:;:' ﾊソ ''!ヾ
.|;:;:;:;:;:;:;:;:;::;::;:;:;;:.';. .ノ´）ﾉ !
.|:;:;:;:;:.,--.、:;:::;/ 〃二二ｰｰｰ-t fｰ-,,!
.|;:;:;:;.,'rヽ ',:;:;/ r=＝f￣ ´ ∧＜''
l;:;:;:;:|.l r l l;:ﾘ 、迅y. ´ K庁 ! 凄いな和尚。
';:;:;:;:l l （ .ｲ .ヽ｀ ! あの猿を平伏させてしまうとは、どうやったんだ？
/;:;:; ヽヽ_l. .ヽ .!
/;:;:;:;:;:/＼ u. __ ノ |
. 从从从 l .´ .l
', ヽ ｰ＝二ｱ ｊ
..',. . ', ｀ 、 、____, /
', .', .、 /
. '., ', 、 ! /-.、
. ',. ', ｀ｰ,―、´ ｀ﾞ'ｰｰ ,,,
' , ', ／ ', ｀'.、
' , .', / | ', . '、
＼＿ / ／| ＼ ./|
＼ ｀ヽ ′ | ／ / |
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| |
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | なに、大したことではありませぬ。
/ /イ / |::::::| / _┗' ,ｲ ､|
／ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| /!ー-､K ;:/ | |＼
／ / / ! ＼| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ ＼ `━彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『家光をはじめ、周りの衆は和尚の力量を褒め称えた。
そして、何故猿があのように平伏したのかと不思議に思い、和尚に尋ねた』
_.. -ｰ'''''''―-..,,,
／゛ ｀ﾞ''ｰ ..,,,,,,＿＿、
,i'ﾞ,,....,,,、 ,,,,.....,,..二T" .',..、
i./ ｀''､ ｀'';;;;;;i､ .ｒ'"ﾞ|,／ 但馬を始め、皆の衆は、
,!l 夢> i'i|.ﾞl , `'- ､,,, ﾉ'" もし猿を打ち損じた際、上様に当たっては一大事と、
l:|.｀.゛ .／´ﾞ7i｝ﾞ'､ │ .そこに隙があったのだ！
!l,,_ l / '´ ...｝ /
.',_/ / ! ／..ｌ だが、俺は「上様もろともSATSUGAIしてくれるわー！」と
ｌ ._i、 ,、ヽ !;:;:;ヽ ／ .ｌ, .斯様な覚悟で挑んだ故、猿も平伏したのである！！
ｌ. i-'" ﾞ',/ l;:;:;:;:;＼ _,,,,...............／ ! .ｌ _-
ﾘ',、 .lﾞ''､|;:;:;:;:;,ノﾞ ／ .,.‐', ｌ .,ｿ一'''''"
'!|.ｌ. / .゛', ;;l" ／ ., / ｌ, .', ／ 「「「お、おう…」」」
_,.ｌ,', ;;,'-'./ ﾞ.／ _,,,／ ! ..ｌ ,ゞ゛
,./ '" ﾞ''" ／ , ''"'''"| ／ .ｌ l .ｌ./
i'" .／ .／ ／ ., '~', .ｌ ! ／ ;',
_..-'"ﾞﾞﾌ'.／ ／ ,／ .／', .', .ｌ ／;:;:;:;:;:|
／゛ ｲ゛,/.／ ,／ ,,-', .ｌ .', _ '";:;:;:;:;:;:;:;:;| .、 ,
, ',゛i!〃゛ ／ ., ''.ｌ ', .ｌ ,,ﾐ'ﾞ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:',ﾞ''-､、 ﾞ',ゝ､,.ｌ,
,..┴-iﾌ" .／ ._‐{ . ! ', ._ﾉ'l丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| ｀''' !./ -',、｀′
／ ／ .／/ ｌ ', .,ゞ゛ !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ! . ﾞ'- ｀'
／ . / .,,/ﾞlﾞ .! .ｌ ._ｿ" .ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !
/ ., ''l'7 ! ヽ,,,,','"| ',;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｝
./ .,-{..,i,' | ′ .l_ !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!
: '.ｌ.,,i'ﾞ.ｌ |i./ .ヽ .',,'',､ .ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
..ィ ! ', ',｀'､. _,,,',. ﾞﾘ..,,,_ !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
', l l..,ﾉ'´ ｀'-､ .,,...../ ﾞ'ｲ;:;:;:;:;￣ﾞﾞ''ﾞ‐' ..、;:;:;:;:;:;:;:;!
.l .!／ ｀'-,, ＼,ﾉﾞ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
.,','----.... ......,,,,,_、 ｀'く、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.!
. ゛―----........,,,,_、 .｀ﾞ''''ｰ-ミ;;ｯ､,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.!
------ ....,,＿_ .｀ﾞ"'― ..,,、.ﾞ/ﾞ'''-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;lﾞ
ー''''''''''''―-..,,_￣ﾞﾞﾞ"'''ｰ ,,, ./゛ ｀''ｰ ..,,,_;:;: /
｀ﾞ'''‐ ~
『これに対し和尚は、「皆は、猿を打ち損じた際、万一上様に当たってはならぬと思い、そこに隙があった。
だが、自分は上様もろとも叩いてしまおうという覚悟で挑んだ故、
そのような隙はなく、猿も平伏するしかなかったのだ」と述べ、皆、この話に感じ入ったという事である』
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
…と、こんな具合の話ですね。 . .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
.. .| |〈 |{7´ Ⅵ;Ｌﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
これは『沢庵珍話集』記載の話ですが、 ..| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
大本の話は『万松祖録』の逸話ですね。 .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
そちらでは宗矩は出てきませんので、 ... .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
後付けでの登場になりますね。 | ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
|:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
.,r-‐‐-､
/ }.} ヽ_,r-､_ .,'´｀ヽ
r--.ii、 ,r-／｀Tヽ, ヽヽｰ､ l ｀ヽ
{ ｀>′i / / ﾄ, } .} ﾄ, .Y i }
l .／/ .{/ /},ハ,l从l } } ,{ .l l＿_, まあ、これは沢庵和尚の逸話だからな。
',. ,ｲ l { ,∧,/.´ ,r==ｧﾘ } .}/. ,l l'._ヾ}-y .和尚の引き立て役として引っ張り出されたということか。
', ﾙ从{.,rｧ. . ヾﾂ./} .,' .} ./.} ヽゝ,
., l.ヽl ｀' , ,ｲ/./-'l .l .}<′ ちなみに、元になった『万松祖録』の話は、
l il }_ヽ ｰ .,ｲ//i<l .l ./f｀ . .どんな内容なのだ？
.l, ;ヽl ￣. .- .イ./,r-}/l ._,rl }}
〉 ヾ ,＿}/￣.／il/r .' ゝ､ー-_'ｼ
./ ゞ／/＿x＜ li{ i ヽ^~´
〈 _ - ,r- ｀ヽ, il /
｛＼ ｀＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
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＼＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼ ＿＿＿＿＿＿__＿＿_＼
＼ソ三三三三三三三三三三ミ彡三三三三三三三三三ﾍ
｀く三三三三三三三三三三入三三三三三三三三三三ゝ
【『万松祖録』 寛永十二年・和尚六十三歳の逸話】
『寛永の頃、営中に猿あり。
人、扇の類を以て是を打つに、其の打つ品を早くとらえて、身に当てず。
人々、猶工夫して、うてどもあたらず。
和尚、是を見、扇を取って打つに、身に中て、後に扇をとらう。幾遍も同じ。
人々不審して、其の故を問う。和尚曰く
『各おののうたんとするを見るに、其の意、先にあらわれて、後に打つ。
猿早くも是を察し、打つをまってつかむ。我は何ごころもなく打つ故に、察すること得ず。
身にあたりて後につかむなり』と。
かかる道理も有りけるにや。兵術の理も又かかるものにや』
...... ＞ ￣ " '' ＜
ィ ) .{ ) ＞、 ヽ,
r j´ 彡 ゝ., ,. イ ⌒ ヽ ヽ
こちらがその話になります。 / ⌒ =彳 rγ r ヽ) ゞ, ,ノ rヽ `
「打とうとする気」についての言及があり、 ... Y (`／"￣ )丿 ( >=ミゝ=-- ﾏ ` i
『不動智神妙録』の内容を踏まえると、 .... ﾑｲ/ /丿 ,´ / マ`ヽ ) l l
こちらの方が”らしい”感じはしますね。 ..... , ｨ /.ｲ /( ´ し ｨ i ', イ ノ)l |
...... | /l /-=〈:ﾑ ^ ,.ィ升 ｲ ｨ } ゝ ノ| .: ::|
ただ、『万松祖録』自体、 . δ l 弋ｩﾐﾏ'イ:::::::::／メﾉ/ l i ﾉ ゝ,.ｲ: .::: ::|
幕末の手前頃(1844)に書かれた物なので .. ﾑl ｲ`丈:jﾏレ ´／ ﾏz..,_`ﾘﾄ、ヽr へﾉ.: .: ::l: ::|
どちらにせよ、信憑性という意味では ...... { l .::::l } ´ らミｭヽ|i `, ノ.:: .::: .::l::.::|
あくまで逸話に留めておくのが妥当でしょう。 /iili .::::::l ノ `丈:::ﾉノl 0::::: .:::: :::l::::::l
/.:: .:::::::::. l / }::::.:::::: :::l:::::::l
. ⌒ヽ /ｲ::: .:::ｲ::::::::. 、 ,' {L ﾉ:::::::l::::. ::::|::ﾊﾑ
,.. l_ ', /´ l::.::::' l:|l::::::::. ,. ` ￣ /ｲ i'i'i'iﾊ:::::li::::::::::ｿ '!i,
{ `ヽ } / l:::::' !l !;:: ´ / `, __,. ≦//l .::::ｲ::',::::l:::l::::::::::| `
' ,. -≠ 、 l::' Y l ﾑ￣!--==≠=l .::::/" }::ﾊ|::::＼:::::l
', l ヽ l! { l lマ￣￣ゝ, .l::::/ |::::::l:::::::::ﾉﾊ|
}y ', `, _,. .,_ ＞-', lﾑ .l| ＼ l l:/ ` ,:::::::::::ノ
,! l ＼ >-==-- 、 ￣＞"／ ＼ l >!l l ﾉ / --<.,______
Λλﾐ===ｷ （ ヽ ／ `て´ ＼ .ﾉk ／"￣ ￣`ヽ
, ''"´ ミ 、
. ／／ ￣￣{{ k ^x、 ヽ
. ／／ ,≠=ﾐ! 廴_..ノ ＼ :
," ,′/ ;. 丿 ム :
. ,; | | ,; く" /⌒ﾞﾐ.、 ｜ ｜
ちなみに、この手の話は他にもあって、 .ハ | ﾑ,ﾊ!从ﾄ 、__＿j{ .; ,; i} ｜ ｜
例えばこんな話もありますよ。 ....... ノ 从| 〉ｧ=ﾐ、ﾉ' ＼{＼ﾙﾘ,; l| .;; ;. ,|
...... ﾘ l.__/ ,ｧ=ﾐ、,ﾊ!,/. / ﾊ i|
今度は猿じゃなくて、虎ですよ。 . 冫,&"ﾊ ' ` ﾉ'/ / ,; !ﾞ刈、
怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ♪ .... 夊/ '、ﾏニ＝=-, ノｿ&~ ,;' ≦⌒~｀`
""' ヽ｀ー―_" .ｨｆ'′,勹 （_ }}
｀ ￣ヽ、＿...:夊/(^''"⌒廴_
ｨ扞㍉㌻""' .,㌃⌒`ﾐx､ ｀ミx､
,r,=＝=-､
＿ // ｀ヾ;
.／ ._｀>､-r=- ､__l.l,r-､ ﾘ
/ _(_)-'､/ /ミ=-=へ｀ヽ、
i _,(_)-'ヽ/ / ｀ヾ、 .',
V(_)-' i ,' ,' ｀ヽ,
|,ｲ. l .ヽl .l l
_.Y､ ヽ､l .l/l/l/l/l/l/l/l/l/l/} おう社会人以上しか分からんネタを挟むでない。
／:::::::ﾄ､ヽ,.l .| ｰr-､_ t-イ.ﾘ|
ヽ:::::::::Y⌒'.j .| .|::::l l::::::| l l …これまた出典不明か。
ヽ;:::::j .､j l .iﾘ. ',_ﾉ ヽノ )l 難儀なものだな。
｀ｰｲ｀ｰ,l .l , イ/
|:::::::'ｲ｀フー-ryry-イ ./ﾘ
｀￣´ ./::〈::::)-､,r|::Y|
│ 逸話：和尚と虎(出典不明） .│
└──────────────┘
ｸﾞﾙﾙﾙﾙ… c-r仁Ｌc-勹
｀Ｙ丁￣ , '_二二二二二二ﾐヽ、
＿ ∠二二了 ＞‐ｧ、＿＿_ j | ／／ ＼＼
∨l7 ー' ¨７ヽ ヽ_//r┴─-､ `ー--‐┴ケry-v-r仁Ｌ＿＿ノ}／／ ＼＼
. r-ﾊ!ｌl ' / jヨ ∨二`< ＾ヽ二フﾌ∠ｒｎｎ┴┴云ミー─孑今､ ＼＼
}ミﾄj∥ ﾑｲ _＞rイ二]ヽ＿｀≧ーrク l l l | r｢{ 〕＞'´ _／〉 ヽ ﾞ､
}ミ Ｙ＾ニニ´|- 〉 / }彡三} {￣ _ユ斗勹 l l l |_ 厶＞イ二二二 ／ 〉 l l
＼jﾆトrrｙv-r r┬1 }彡孑'/了⌒V ／ﾌ ///∧ ヽ ヽ二二二 ／ | !
. ヾ| | j辷7|｜ﾄ┤ jイ＿j | V ／ﾌ////ﾄ-ヽ ヽ（_/）二,. イﾌ / /
ﾍ.V!vｗｗﾍ.Vフ ヽ∧ ∨ﾍ 〃ヽVイ //// 厂丁＼ 辷イ j-] / /
ヽト ┬ ﾍ! ∠L∧ ∨ｺゝ-'ﾍ |j二二二) ィ二rﾍ ヽr┴＜ ィニヽ ／／
. 〈 (>┴┴‐く二二Ｋ￣/ / //二ヽr‐ュエ升工刃 ｀Y 二ヽ ｀Y^┴く｢ヽ ／／
. /Yl{( )Y( )Y(_) j}辷二{={_ { { !{〔/） ヽトr彡ﾍ ゝﾆンＺ_ { （/） } | ／／
/ﾌ トゝr‐く｀ ＾ ￣ ゞ‐rクト-ｲ1 jＨ r‐くヽ Y^ -イ | {rｭ汀二Y彡'
ノ, ' / //Ｌ_/ 厶ｲ l三} | r勹 ゝ-'厶二7 ﾉ ｌ三} ｜ ｀￣｀￢′
{ {ｰrしＹ / /ｰl l二j｜ ∠／ _／ / ト､ l二} ｜
_∠＿廴ン／ 〈 _/ {_（/）'-イ（/）Y´ r一'￣ 厶（/_）ﾄ､ゾ
. ノ７ト-イ（/）/ _∠二 ≧ｒ‐く {]ト--仆--'′ ,ィテ气＿｣
{｣〈〈 _r┴冖′ ﾉ７Y^７ｰﾍゝr' ￢ﾝ'´￣ 〈{〈〈_r一┘
〈_〈_〈_〈_r ン
献上品の虎
＿_
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;!ﾞ`''〜^〜ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|
_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ ふむ、これが今回献上された虎か。
!ﾍl;| '_＿__` ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ なかなか見事なものだ。
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ
`| ^'='^ ﾑ'′
,rﾄ､ ｰ_ ‐-‐ｧ' /|
_..／ i| ＼ 二" ,ｲ.:ﾄ､
／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿
ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
ﾞ､ :::/::::::|::::::
`ヽ、 ﾞ､ ./ .| ,-､、
『寛永の頃、朝鮮国より虎が献上されたことがあった。
これがなかなかの猛虎で、鉄製の檻の中でも獰猛に吠え立てていた』
, '´ ￣￣ ` ､
i r-ｰ-┬-‐､i
| |,,＿ ＿,{| …そうだ！
Ｎ| "ﾟ'` {"ﾟ｀lﾘ なあ、但馬。
ﾄ.i ,__''_ ! .ひとつ、あの虎の頭を撫でて く れ な い か？
／i/ l＼ ー .ｲ|､
,.､- ￣/ | ｌ ￣ / | |` ┬-､
/ ヽ. / ト-` ､ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | ｀> | i
/ |｀二^> ｌ. | | ＜＿_,| |
＿| |.|-< ＼ i / ,イ_＿__!／ ＼
.| {.| ` - ､ ,.---ｧ^! | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l
＿_{ ＿__|└―ｰ／ ￣´ |ヽ |＿__ﾉ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|
｝／ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'ﾞ l |
＿_fﾞ/／￣￣ ＿ -' |＿＿＿＿＿ ,. - ￣ ＼＿＿__|
| | - ￣ ／ | _ |￣￣￣￣ ／ ＼ ￣|
＿__`＼ ＿＿ ／ ＿l -￣ l＿＿_ ／ , / ヽi＿__.|
￣￣￣ | _ 二 =〒 ￣ ｝￣ ／ l | !￣￣|
＿＿＿＿＿__l -ヾ￣ l／ l| |＿＿_|
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_＼
. | （ ○）（○ ） |
. | （__人__） │ …ﾜｧｰｵ
| ｀⌒´ |
. | u .|
. ヽ /
_,､n「! ヽ / 「!n,､_
＼ヽ Y') > < ('Y ／
ヽ l | | / /
『この虎の様子を見た家光は、不意に思い立って、
「誰かこの虎の頭を撫でてみよ」と言い出したが、流石に手を上げる者はいない。
そこで家光は「これはやはり但馬しかできぬであろう。どうだ但馬、やってくれぬか」と
柳生但馬守に声をかけた』
,,,- ´ >_ ｀─＿ゝ‐､／>ヽ
ヽ ／ヾヽヽ─＿ ヽ二 〈 ｶﾞｱｱｱｱｯ！！
i / ヽi ヽ i三二─,､
.i /ヽ ii ／ヽヽ .i三三三 ミヽ
i.i iww´二─/ヽ__ i三三三ミﾐi‐､,,,,､
｀ ヽ─ ＜ヾi/i i￣￣─＼ﾐi i
ヽヽ ｀´ ／ i i i .>i ヽ‐,
ヽヽ /,,,-‐´ / /.i ＿,,,,,─i i
ヽヽ‐´,,,,─ ヽヽ / / i´ ,‐､＿ i i‐､
〉､‐､<ヽヽヽヽ ヽi /i i二 i i─´i i=i ＿ i田田､
/ ヽヽヽヽヽヽヽ/ /.i ヽ二i i￣ヽi i ｀i´ i i i田田 ヽ
〈 ‐, ヽヽ─´￣ ＼/ iﾞﾞﾞi ,,,i i__,,,､i i.i ii ヽ i田田 i
/ /三i ＼‐〉､ ,‐,‐ ､ i i─ヽ ヽ_i ヽi､三ii─‐ﾞ──二i i ,,,,,,､,､
,,,,-‐ i >､ () ｀< ＼ 丿｀i＿,,,i/─´i￣i─‐i､──二二,,,-ヽ ＿,,─二,─
／ヽ／ ／､ ヽ─ヽ─ ＼i ＿i＿,,,,,,,i─i 三i i─二iヽ‐ 二─二─i‐´
i─／ ／ ゝ＿/ヽ_／ヽ､ / i i ヽ─i二ii二i彡i ￣
〈─ ´＼ヾヾ ／ / 〉´/ i i‐ii ヽヽ ヽ´
＿/ i ヽヽ／ ＿/ ／＿ ─ ─‐i─i￣｀ i iヽ ヽ ヽ=ii
＿,,─/ ＼─ヽヽ ／ /￣/ / / / ヽiミ| ii iゝ
／／／ / i ヽ ＼ ／ / / / / ./ ヽ/ﾞﾞiﾞﾞﾞiﾞﾞﾞiヽ
i i i i i ヽ .｀／ i i i i i ヽi__i__i＿i__ヽ
i__i__i＿i＿i＿─ヽ─´ i＿_i＿_i＿__i＿__i＿,,,──￣
／￣￣ ＼
／ ＼ヽ
| （ ●） …こうなった以上は仕方あるまい。
. | （___ﾉ）
| ﾉ
. | } nn＿
ヽ ノ i.i/ /
/ 弋 ￣￣￣￣￣￣/ / /
i ＿ ＼ | ___r/ /
i ´ ｀＜ ｀弋￣￣￣ / / |
i ｀< ＼ / /
| ｀'< ＼.._/ /
| |. ＼ ∨
ﾊ ,| ﾞｉ ､ゝ
ﾊ. ,| ﾏｭ-/
『やむを得ず、但馬守は檻に入り、そこで鉄扇を構えた。
虎も勿論、折に入ってきた宗矩に向かい、今にも飛び掛ろうと構えた』
:::::::', , ';' ;::::::::::;' ,:::::::::::::::::::::',':;' ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::; ' , ' ,....
';:::::::', , ; ,::::::::; ;::::::::::::::::::::::;' ,..'::::::::::::::::::::::::::::; ' , ' ,....'::::; '
;:::::::, ' , ,::::::; ,::::::::::::::::::;' ,..':::::::::::::::::::::::::; ' ' ,...'::::; ' ｺﾞｵｵｵｵ…
';::::;' , ,::::::; ,':::::::::::::::::::',.'::::::::::::::::::::::::; ' ,....':::::; '
',:::', ' ,:::::; ,':::; ',:::::::::::::;:::::::::::::::::::::; ' ,...':::::; ' ,...::
',:::, ,::::; ,:' ,':::::; ' ,':::::::::::::::::;' ,...':::; ' , |::'::::::::; '
', ' ;' ;:::; ,..':::::;' ,:::::::::::::::::;' ,...',:: ' ,,..イ .|:::::::::::::;
:::'., ,:::, ,.':::::::;' ,'l _,,,...イ´ | |::, '
';::::', ,:::, ,:::::; ' ,.':ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´●::::::| l |
';::', ;::, ,:::;' ,.':::;::::; ' | ヽ:::::::::::::ノ / .| （…虎よ）
' ', ;:; ;::; ,' ' , ヽ、 ￣ ／ |
;:'.., ' ; ,::; , , ' ｀ | .（命惜しくば、その場で動くでないぞ…！）
' '., ; ,:; , ' ,...'::; ' |
' , , ; , ,..':::::; ' , ,......', ' |
' , ,'ヽ |::;:::' , '
| |
.人 / |;'::,_,
__＿....................＿、 て
....--、,,..r-''''"￣ ノ"''''ｰ-......,,,,,,--'‐‐-..、 そ
.._v ｨ'´ ｀｀｀'''=ゞ‐ｰ----..,, メ′ .| .｀ 、 /´｀''i | ﾋﾞｸｯ
ｒ .. ｀ '''‐''ゞ―- 、 ' " '- ''´ ｌﾆﾆﾆヽ| / //
ヽ 丶 ヽ :"ﾞ''''ｰ- 二 .; u. |ﾆﾆﾆﾍ ｀ﾞ'ｰ //ﾍ￣´ ｶﾞ…!?
ヽ ユ- yゞ-ﾆ ＿;＿__ "''‐ｰ-....＿ |ﾆﾆﾆﾆﾍ '' ､｀'' !
| | 「ｌ ｌ ｌ｀''''‐-,,,,__ ｀ ﾞ'''' 」ﾆﾆﾆﾆﾆﾞ､ | ｸﾞ…ｸﾞﾙﾙ……
| i | i i / i / | ,'ー'' ＿__.、 │ ｉ｀''‐‐--,,,,,
| i | ｀Ｖ .｀Ｖ i /i ..|[] | | ｉ ｌ/:/''‐ｰ-.... ｀''''''''''7
| | ./ .| ｀´ | i[] ￣´ / /''‐ｰ-.... ｀ "'''‐ｰ-./.
'、 ∧ ,'′ | .| i[] / / `ﾞﾞ'ﾞ''‐ｰ-,,,,,,....
ヽ 」 '、 ,' | 〈,, _〈 | i[] //ｌ''‐ｰ-......._____. ｀''''''
ﾍ/ ﾍ/ ﾍy l'-|介''''‐ー--//--‐ｰ-.... ｀｀｀''''''‐
i＼ ∧／| | ｀'''''''''‐‐--,,、
,､ iヽ/ ∧／ ／| / ⊂⊃ / |０
∧-‐∧∧／ ／ﾍ ／ .. ｀｀｀｀｀'''''‐‐--,,/ | |三」
＼ヽヽ＼/ ／ﾍイ＼ /￣´廿─‐
ヽ｀｀'''／ ／／ ﾞl巛＼ __/
｀――'''‐´‐'´ `'（にゝ、 ''ﾅ‐ｰ --,,,,,,,.._ 、
『吠え立てる虎に対し、但馬守は鉄扇を正眼に構えたまま、じりじりと虎ににじり寄った。
この時の但馬守の気合に、虎は圧倒され、次第に大人しくなっていった』
＼､人／ ﾊﾞｼｯ！
｀):. て＿ ＿ ,, ‐,,,_
,,, ‐＝／/Ｙ＾＼::::/ヽ ヽ// i ＿
,‐/´ ヽ＿ ヽ──´.|=ヽ/＿_|ヽ、 /￣ ヽ、_
/〈ヽ ヽ＿|＿ ￣￣──i三ヽ ｀ | | |i ,‐,‐,
＼〉〈ヽヽ| | ￣─__─￣ .i三三三 i─＿|,,,,──i | |三i＿＿ __‐,´‐/
.|ヽ‐__ヽ |ヽ 、 ./=ヽヽ i三三三 i三三|. |＿＿__‐i .|‐i,,─‐二ヽ_ i‐´〈 〉´
.ヽ.| ヽ| ,,,|＞＜.ヽ .i三三三i三三| i 〉‐i─‐iヽ ヽ ヽ二.─‐ ´__ ‐´
ｸﾞﾜｯ…!? ヽ| .ヽ|ヽ i ヽヽi─三三i三三_| 二|＿i─‐i─ヽヽ‐__ ￣￣
Aw A ／ ／|_| ─__￣‐二| /─二‐i/￣´ヽヽ￣.ヽ|‐、
|‐ ＿／/‐´ ￣‐＿ /￣´.i‐￣|| .| ヽ ヽヽ ヽ=ヽ
/ヽ二─ ヾヽ / |.| | | .| .ヽ__,,,,,ヽ i─‐i=|
／／ i.ヽヾヾヾ ＼ ./ .| _|.〈─ ´ヽ.|.ヽ |.|.| |/
| .|| .| |.＼ ＼ / 〈￣ ヽヽ ヽ.| | |.| |＿_|_,,、
／ヽヽヽ|/ / ＼i─二二─￣ 〉.ヽ ヽ ヽ ヽ.| |__─´ ヽ .＼.|
／ 〉〉 / i i .()__()__()二─/ ヽ─‐ヽ─￣｀ヽ ヽ ヽヽ 〈__
┌ ヽ／ ／/＿ヽ ヽ─/ ´´￣￣ ヽ__ヽ＿＞＜| ヽ__ ,〉 ヽ´ヽ_ヽ
i‐|──〈─／ ヽ 7 ￣/ ヽ ヽ‐ヽ、 〈ヽ ヽヽ‐、>、
＿─二 __∠´,,‐,‐、| i/ __/ |三三─ 〉 .ヽヽ>,‐ ´> ＼
./ / / ./ ￣ i .i i iヽ─ ／ ￣ ヽヽ ヽ .ヽ >
〈〈 .〈__i_〈 | ｀‐´／￣￣ ヽ‐ヽ‐ ´
ヽヽヽ ヽ_─/─‐￣
／￣￣＼
／ .＼i||i／ ＼
| （●） （●） |
| （__人__） .| …よし、じっとしておるがよい。
│ ｀⌒´ .|
.| | すぐに済む…。
丶 /
＿ ヽ .ﾉ
＼＼. __l ヽ＿
＼＼. ,/ ＼
＼(⌒,´ ヽ、二⌒)
『そのまま、但馬守が身動きできなくなった虎の眉間を、鉄扇ではっしと打つと、
虎はくたくたと崩れ落ち、腹をつけた。
そこににじり寄ると、但馬守は虎を静かに撫で、再びじりじりと後ろに下がり、無事に檻を出た』
/ .::::::::::::::::::::::::;;:;;::,ｯ､::::::::::::::::::::::::::::::'.,
l ,rj,rｆ'"'"'" lﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::',
Y' ﾘ ,!ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::}
| くミ::::::::::::::::::::::::::::::::::l
. |､__ ｬー--＿二ゞ ｀i::::::,ｨ ,､ヽ:::::::::::::::! 天晴れだ但馬！
ゝ､'ｌ ￣ﾞ´彑,ヾ }::;//ヽ ﾊ:::::::::::::::; まさに日本一の手並みぞ！！
ﾞｿ """"´｀ "´ ２ﾉ/::::::::::::::j
/ i , /|::::::::::::::ﾉ
〈´ ,,.._ i 't-'ﾞ |:::::::::::ﾘ
ヽ,,､'~` ; l ヽ:ゝj､
ﾞ,_,-､_,ノ` /! / ＼
|／ ﾞ,`'" ,,y /; /
|／ 彡 ﾞ､-' ／ ; /
/|/ ﾞ､ ／ ;;',' /
/ `ー ─ぐ;;;;' ,' ノ
| ヾ_､=ﾆﾞ､､,,_
| ,､-'´
,r=ヽ、 r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
j｡ ｡ﾞLﾞi rﾆ二`ヽ. Y",,..、ｰt;;;;;;;;;;;） ｵｰｲｴｰ！
r-=、 l≦ ﾉ6)＿ l_,.､ヾ;r､ﾞt lｦ '・= ）rテ-┴- ､
｀ﾞゝヽ、`ｰ! ﾉ::::::｀ヽ､ L､ﾟﾞ tﾉ`ｿﾞ`ｰ ﾞiｰ' ,r"彡彡三ﾐミ｀ヽ. ｻｽｶﾞﾀｼﾞﾏﾄﾞﾉﾈｰ！
にｰ `ヾヽ'":::::::::::: ｨ"^ﾞiﾌ _,,ﾉ , ﾞtﾌ ﾞゞ''"´ ﾞifrﾐソﾍ,
,.、 ｀~iヽ､. ｀~`''"´ ﾞt （,,￣, frﾉ ゝ-‐,i ,,.,...、 ヾミく::::::l ﾆｯﾎﾟﾝｲﾁｰ！
ゝヽ、__l::::ヽ｀iー- '''"´ﾞi, ヽ ヽ,/ / lｦ ｪ｡､ 〉:,r-､::ﾘ
W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/ i / ,, 、 '"fっ)ﾉ::l
￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : :`i- ､ヽ ,.:ﾞ''" )'^`''ｰ- :、
lﾐ､ ／ f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:ｲ`i /i､ヲﾞi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ
! ヾ .il l l;;;ﾄ､つノ,ノ ／ ／:ﾄ-"ﾉﾞi ,,.:ｨ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / ／ ,ﾚ''";;;;｀ﾞﾞ" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
人 ヾﾆﾞi ヽ.l yt,;ヽ ﾞv'′ ,:ｨ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´｀i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
r'"::::ゝ､_ﾉ ﾞi_,/ l ヽ ﾞ':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
｀￣´ ／ l ヽ ヾ"／ ｀ﾞ''ーハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／ l ﾞt `' ／^t;＼ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;
『この但馬守の手並みに、家光を始め、周りの者たちも、
口々に「さすが天下の将軍家御指南役」と褒め称えた』
､_); ; |｀ー-´ || !、｀｀´ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
｀｀´ | ||、 ｀ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
.| |､ヽ- ＼; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
.| ＼ , , , , //////// ＼; ; ; ; ; ; ;／ ＼; ; ; ;
| ////////////´´´ ヾ; ; ; ; / ＿ ヾ; ; ;
|//////// /￣￣illllliヽ |; ; ; ;/ / i |; ; そうだ。
!、 ,-──、 lli,,il! |; ; ;/ 人_ |; ; .ここはひとつ、和尚にもお願いしたい。
＼ lli,,il | ＿二二二 |; ; | | _ ｀ |; ; 但馬は兵法にて虎を抑えたが、
｀、 ー-.| ´ |; ;/ ヽ i /; ; .和尚が仏法にて虎をなだめられるかどうか、
! ￣| ｀ / | /; ; ; 是非見てみたいぞ！
! | /; ; ; ;
| ! / / ／; ; ; ; ; ;
| ! 、 ＿_ / |__/ |; ; ; ; ; ; ;
. | ! ヽ＿/ | ヾ ヾ; ;
| ! |
|、 ヽ ＿＿＿＿＿,- /
|i、 ｀、 ヽー-‐-‐´ /
!i、 ヽ ＿＿＿_, /
!ヽ、 ｀、 ￣￣￣ ／ /
＼＼ ＼ ／ /
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | ふむ…。
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | まあ、仏法に選り好みはなし。
/ /イ / |::::::| / _┗' ｲ ､| .ひとつ、やってみましょうか。
／ / |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| / ;|/ | |＼ 門番よ、檻の扉を開けてくれ。
／ / / ! ＼| | ./! ! |
, / / / |┐ ＼ `─彡' | !ヾー-､ 「…は、はい…！」
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『だが、この時、家光は沢庵の方を見ると、
仏法にてこの虎をなだめる事はできぬかと言い出した。
それに対し、和尚はあっさりと肯うと、すたすたと檻の中へ入っていった』
/＿ / i────､＿＿＿
/ ./ヽ/ヽ /｀──‐´ヽ ヽ i─＼
.|二二i / .i /二二_ヽ .i i i‐､,‐i､
.i´// .i.i ─フ／.i i─‐.i i ヽ二─､i ‐i i.iヽ
i i.i─i.i i i / i i‐i‐i‐i i ＼ / /──i´
i─￣iヽ ヽi/二二i i_i_.i._i i i二二i/ /｀ヽ
iヽ,,,,-´ヽ_./ ヽ／ ,‐､＿__,‐､ ＼/ ヽ / /
ヽ i_ヽ／｀/ /:i::::::::::::::i:::iヽ ＼ i_.i/｀‐ ､/
.ヽ i三ミミ/ i::i:::::::::::::i:::i ／彡.i ./
i i i三ミミi ヽ i:i:::::::::i:i /i彡三i / ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…！！
i─ヽ-.＼ミミi ヽ ヽ─‐/ ./ i i彡／｀ ヽ/
i─i ヽ i ‐ヽ.i二二二i/‐/ / /./‐′
ヽ_ゝ´´i ヽヽ ヽ/wwwヽ// /｀/ ‐i
ヽ‐ヽ ヽ/二二二二ゝ/ ヽ/ i‐ ､
_ヽ-￣ ,,i◎ii◎ii◎i / // /‐_/
i_ヽ‐ ´´ ヽ, /く─i .i‐./
/ヽ i‐ヽ __/ ｀ ヽ二､
ヽ‐､_,,､<ヽヽ/ /￣ ヽ ､/
ヽ .ヽ .ヽ／/‐/＿ i
｀‐´´ / / / .ﾌﾞﾞﾞi
iヽ/､_/ /､ /
ヽ´｀´
_,,､....... --........,,,
,／ﾞ,.. -―ｰ ,, ｀'''-､、
／ / 、,,, .｀'-、 ＼
/ / .ll夢i_、 .ヽ. ..ヽ
/ . / " ,i"＜ .ヽ
/ . i',, ,, ;;ｿｰ'''ｯ', ＼
,' ｌ;:;:,ﾞ;;iii- ､ ,i.ｌ二rﾐ';;./ i', `ｰ …そのように吼えるでない。
. ! ,!;|,'..,;{ﾞl_,/./ .｀''Tﾞﾞ´ " .|
! .!ﾞ" ￣゛ ′ ,...! ほーれほれ、こちらに来るがよい（ﾋﾗﾋﾗ
.,! .! _,,,,,. /´;:;:|
.lﾞ .l'ｰ､ .、 ﾞ‐'ﾆ＞-, .ｌ .|;:;:;:;:|
.l .|;:;:', !', /ﾆ',;;二ﾆコ;.ｌ.,l｝ .!;:;:;:;:｝
.! !;:;:.! .',ﾞゞﾞ'";:;:;:;:;:;:`ﾞ;:;:;〈. :!;:;:;:;:lﾞ
｜ .l;:;: l l';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,,;:l''､.ｌ !;:;:;:;|
| .!;:;:;',.|;:l',;:./''''''"゛ `| ｌ;! .|;:;:;:;|
.| .ｌ;:;: ! ｌ｝',′ │ ﾞl .l;:;:,i|
.! . l;:;:;l │ヽ ._,,,./ ゛ .l./ .!
| .',-.l ′ ｀ﾞ´ / !
l ｌ ＼、 . ,／ !
.,! .ｌ ｀''ｰ----‐'´ ｌ
.! ! ﾞ
! ."
『当然、檻の中の虎は、和尚に向って吼え始めた。
しかし、和尚は袖をまくると、手を差し出し、ひらひらとさせて、虎を招いた』
│ │
┐ │| | |│
..コｪ、 ＿＿,ｨｰ-.--‐‐‐------＿＿ﾍ ‐ ; ‐廴_＿
_ '' -ｉ-----＿....＿_......＿-=＝-..---j'''''' .i.､.. __ ィｰ'''|ﾍ| ﾞ､／ iヽ !くﾅ
.. J广`''ﾞﾞﾞ'''''''''-----、 ` ヘ,---‐‐' ,──､'､_ ｌ,,,,,,,/ / ｌ■/' | ｀ヽ､ ヽ、 ……ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ…
￣´ |三 _ ﾆ×‐' '' '''ゞ ﾍ Lﾍ ﾍエエエエエ/ / 'ﾍ ヽ ヽ
|三厂 ゞ‐ ||.|.|. ! ﾍ / 7 ＼ ‐‐‐―‐--ヽ/ ....... ..｀ｰ"ヽ--,,--ヽ、 ｷｭｰﾝ…ｺﾞﾛｺﾞﾛ…
|三|'ぃ'' ''' ､||.|.|.（_/）三） / !/´ - 〕二二二二二二| ' ' ''丶 .. ､ ﾆ ﾆ 〕
/〒（/）=）｀ ''//// ..r'-:,,| 〕二二二二二二| / l'V'V'V| |V-‐ｌ |┘
ｒ'ｺ ' '一‐ - |//// ´´´ｌ ヽＬ- |ヽ､ 〕-二二二二二|.., | ＼ | | .. ｌ |┐_,,..ｨ‐‐‐‐=-、
....（/）=）ゞ ､ ﾞ'' ﾞl||.|.|.（_/）三）:{ ）へ ＼-∟－ﾞ､ ﾉ ﾍ. ﾍ | | ｌ |乙 ／､＼＼「
j（/）=）│（/）=）― ｌ ﾍ ＼ ' ､｀┌‐┐ ﾞ､ - ｲ｀'- ﾍ ｿ ﾍ レ' ﾚ/｀イ ＼＼メ｀
（/）=）´ -'ｰユr-＝'′ ゝ-ｨ'く__ ＼＼ ＼ /''''''^1＿..lﾍ ｀ ｌWWW|--,,,,_ン'ゝ '' _..-+'´
´'ｌぃ､ '' _j厂 i'∨ ＼（_/）三））ﾍ-‐-ﾍ＿___ l＼_iﾆﾆﾆコ （_/）三）'′
| | | | | ﾞﾍ---､ﾍﾍ＼' ／＼＼＼＼廴 _ ,'′ ｀‐'´
ﾞ一冖^ﾞ^ﾞ ｀（_/）三） l'、 ﾍ ﾍ ﾍ ﾍ
ﾍ ﾍ､.... ヽ ヽ ヽヽ
Ｌ-----ー‐‐''´
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| |
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | うむ、よしよし。
/ /イ / |::::::| / _┗' ｲ ､| んー、ここか？ここがいいのか？
／ / |::::::| │ ｀---´:;/ | |ヽ ほーれほれ（ｻｽｻｽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| / ;|/ | |＼
／ / / ! ＼| | ./! ! |
, / / / |┐ ＼ `─彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『その和尚の姿に、虎は気を抜かれたような感じになったが、
しばらくすると、和尚のそばに近づき、手を舐め始めた。
そこで和尚が首の周りや耳の後ろなどを撫でさすると、気持ちよさそうに目を細めた』
／ _ 彡 ／_ _ ／＼ / /
／ ／_＿＿＿_へ─､／ ／／＿＿ ┌/ /┐
ｨ ／ / /ﾞi ／ / ┐ﾞi |ニニ ヾ └--┘
/‐‐‐‐' / / ｀ヽ／ ／ ┐ ヽ ﾞi ＼＼__／／
ﾞi / / ￣￣|／ | ﾞi ﾞi ＼__／
ﾞヽ／i-'､_____,--iヽ￣/＼＿____/┌─┐∈ ＼
/ l | |ﾍ ｀ヽ | ｌ |'/└--┘┐ ﾊ ヽ ｺﾞﾛｺﾞﾛ……
＼ ｌ | | |ﾞ､ ＼|ソ / /┌─┐∈ 〕 ﾞi
ミミi | | | |三三三 /└--┘┐ 」 '〈 ヽ,,,,,,
ミミi | | | |三三三l / 」／ 彡三三－/ ┐
/|' .| | | |三三三イ ∩」 彡三 . i'、ヽ::::::::ﾞi :≡）
_/|:::::r .| | / ｿ ﾕ￣ ヽ.l ∪ 三））三::::::::/ 三ﾍ ﾍ ﾍソ
／/::::::::/| | ￣凵￣に‐'にワ1 ∑′ l 三ｿ⊿ ﾉ :≡）
丿丿丿丿 ヽ――――'ゝﾉ‐ｰ‐ 丿 ゝゝ┠ ｿｿｿｿ│
ﾍ ﾍ ﾍ ﾍソ '''―‐ｰ''´ｿｿ ／::::::: /⊿/
＼＼＼＼ /::::: /⊿'／′
＼ｿ＼ｿ _/／:::::/|:::|::::/三）
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／/::::::::/|::::::::/三/
丿丿丿丿丿:::::三三ﾞ
:| | |:| | |三三'
ヽ ヽ ヽ ヽヽ｀ i′
/ / ／ ´ {ミ丶 ヽ
,' / / ／ }ミ､ ヽ '.
|, 〃 , ´￣ ｀ヽ '.
| / ﾈ ﾛ '. } l
, - ―＜! { ｜,ﾙ } i! {⌒ヽ …ふむ、寝たか。
／＿＿_ | ≧ｪ.､ rｨｪ彡 i! '. ＼ まあ、こんなものか。
／´. -‐- ､｀ヽ.| | ﾄ ! i! .l 丶
' , ´ ヽ | |〈__ ｰ|‐｀, } i! .|、 }ヽ
, -/ / } rくWWW/ ﾊ i! .|ヾ:､ ﾉ |
{ ' ' ﾉ .i! ､ﾄ、｀￣ ' ｲ/ﾘ |ヽ､`¨´ ／
| { { ／ ﾊ ト､ T77´,//ﾊ !'//`Y´
| i! '. ／ ｲ '. |ヽ }/ i !// // |///∧
|人 `ー一 イヽﾉ l .K ///ﾘ/,ｲ// !////ﾊ
『更にしばらくすると、虎はそのまま眠り込んでしまった。
和尚はそれを見届けると、ゆっくりと檻の外に出てきた』
:::::::::::::::i' ｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::| ' ;!ﾞ {,
:::::::::::::::| i
:::::::::::::::| |
⌒ヽ.:::::} ;二二三三＝'' ;二二＝ .i
´'ﾊ i:: | '´て"ｱヾ´ i"てj"ヾ,′ 和尚。
.r‐ﾉ レ' ￣￣ | ´￣ l 仏法の至極、見せてもらったぞ。
.{ i､ l | 流石は和尚だ。
､ ` | |
ヽ､ `i ,-､ ノ l 但馬は兵法を以って虎を抑え、
:::| ` ｰ, ´ ,' 和尚は仏法を以って虎を馴らした。
/ ､ `- -‐─‐- ′. / .共に無双の術である。
ヘ __＿__ /
ヘ ｀~"´ / 見事であった！！
', ＞ . ; /
', ≫... _ '
', .:.:.:.: T＜
', .::.:.| " ‐- ,
￣" ‐-
,r=ヽ、 r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、 すげえ！！
j｡ ｡ﾞLﾞi rﾆ二`ヽ. Y",,..、ｰt;;;;;;;;;;;） さすが沢庵和尚は融通無碍の僧だぜ！！
r-=、 l≦ ﾉ6)＿ l_,.､ヾ;r､ﾞt lｦ '・= ）rテ-┴- ､
｀ﾞゝヽ、`ｰ! ﾉ::::::｀ヽ､ L､ﾟﾞ tﾉ`ｿﾞ`ｰ ﾞiｰ' ,r"彡彡三ﾐミ｀ヽ. 沢庵和尚は、地獄の牛頭馬頭ですら
にｰ `ヾヽ'":::::::::::: ｨ"^ﾞiﾌ _,,ﾉ , ﾞtﾌ ﾞゞ''"´ ﾞifrﾐソﾍ, 従えられる野獣の支配者だって噂は本当だったんだー！！
,.、 ｀~iヽ､. ｀~`''"´ ﾞt （,,￣, frﾉ ゝ-‐,i ,,.,...、 ヾミく::::::l
ゝヽ、__l::::ヽ｀iー- '''"´ﾞi, ヽ ヽ,/ / lｦ ｪ｡､ 〉:,r-､::ﾘ ゴートゥーTKAN！ゴートゥーTKAN！
W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/ i / ,, 、 '"fっ)ﾉ::l
￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : :`i- ､ヽ ,.:ﾞ''" )'^`''ｰ- :、
lﾐ､ ／ f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:ｲ`i /i､ヲﾞi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ
! ヾ .il l l;;;ﾄ､つノ,ノ ／ ／:ﾄ-"ﾉﾞi ,,.:ｨ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / ／ ,ﾚ''";;;;｀ﾞﾞ" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
人 ヾﾆﾞi ヽ.l yt,;ヽ ﾞv'′ ,:ｨ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´｀i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , ノ ､ 、
r'"::::ゝ､_ﾉ ﾞi_,/ l ヽ ﾞ':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l（● ●）l 何故お前ら和尚の時は流暢になるのか(疑問)
｀￣´ ／ l ヽ ヾ"／ ｀ﾞ''ーハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; | （_人_） |
／ l ﾞt `' ／^t;＼ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;; ヽ ノ
『これを見た家光は満足げに頷き、
周りの者たちも、和尚と但馬守両名を褒め称えた』
／´￣￣￣￣ ｀＼.
／ ＼
/ '.,
| ___ノ'′ ﾞヽ､___ ..|
| .| （…悟道の活作略とはこれ程のものか。
| ;;;（ － ） ﾉヽ （ － ） | 和尚は普段から不動智を我らに説いてくださるが、
| .´"''",. "''"´ | 素晴らしい心の働きを見せて頂いた…ありがたいことだ。
|.. （ j ） .l
| ｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ / …それはそれとして、なんであいつら(観客)、わしの時は片言なの？）
.丶 ｀ ⌒ ´ /
ヽ /
ヽ /
ゝ ＿ ／イ＼
／ ＼
／ ＼
＼
『そんな中、最も感動していたのは、柳生但馬守その人であった。
猛虎を前にして、自我を忘れ、目の前の虎を忘れ、さながら草花に水をやるが如き自然体の姿。
不動智とはまさにかくの如き一境であろう…但馬守は、剣禅一如の境地をその日、確かに見たのである』
／ ／丶 i}:::＞.､
. ／ ／:::::::::::::ー一'::::::::::::::＼
/ /:::::::＞=-::<二｀ヽィ::7､::::ﾑ r ＝=ｧ
ここで終わりです。 ...... / i|r＝=ｧ'´｀ヽ:丶:::::i}:::/ ヽ:::ﾍ -＝=ｧ＜.＿
このお話、逸話としては結構有名で、 . ！ i|ゝ=-{ | | ）::::〉 i!《 ﾉ| }::::i/ r‐='､ヽ
『万松祖録』収録とも言いますが、 . ,!| .l i|::℃》|ﾉ､从<::::<::::i}:::}=:ｧ|ﾍ::::} L.ヽ ＿ ノ
>>1が調べた限りでは確認できなかったので、. / i| ! |::::::/ ｬ＝ﾐ､ ＼::` i}/::ｿ :} V-=ｧz _
ひとまず出典不明としています。 . / /:i | 〉i}'∧乂::ｿ ｰ'. ! i!ｰ'√｀ .二 _￣
....... / / │ l / 」 ∧ 〉 从 | ゝ'´-=ミ､≧
見落としてたらｽﾏﾇ、だそうです。 . / ｲ i! | レﾍ. ∧ ＿ , / ,! i／ｱ:::::::::::::::::`'
| ﾉ､ i! i! 〉 ゝ=- ´ :′/ /::７::::::::::::::::::::::::
/／＼〉 i| ﾄ､.| |i iﾄ､〉≧＝ ‐ 'ﾍ /}V:::7::::::::::::::::::::::::::::
〕､ゝ . ﾄ､|i i|､〉¨i|￣￣{Vi》≪::ノ::::::::::::::／::::::::::
Vﾍﾉz≪￣￣::｀ヽ》＞'ﾞ::／::::::::::::::｀ヽ:::::〈:::::::::::≫
／／ _＿＿ ／ ＼
／／ / ., -‐ｧ ￣ ´ー- ∧ V.､
/ ,, / /:／ /´ ∧ V､
/ / ./ .／ ∧ V､
, ; ,'／ V まあ、出典はどうあれ、話としては派手だが、
l i ,.'/ V どう見ても創作です、本当に(ry という感じだな。
l i! ,'/ i .、 .i .i ヽ ',
ﾚ ／,' .l ! i i∨ l l ,.} そもそも荒唐無稽というのもあるが、
! i! ｷ T T.ヾ∨ |ｷ大.７ T ! 史実の宗矩＆和尚なら、
ﾚ' ! |.ｲ三≧ｧヽ.{ f≦三ﾆア 家光がこんな事を言い出したら、
__.',. ', ﾏ::::ｿ ﾏ::::::ﾝ.’ ! 唯々諾々と従う前に諌めるであろうし、
γ⌒,ｨ ⌒ ヾ,. ／ ヽ. ﾍ , , , , , , ,. ,! 大体、流石にこんなことを言う程
｀ゝ､ ｝ γ !}. / .ゝﾙﾍヽヽ r--- ｧ ｲ,! 家光も愚かではなかろうよ。
', ヾ、 {! .ﾘ / /｀ー‐､ ∧ ＞ _ー_ ィ ´ ./' /
∨, Y Y⌒´￣ ｀ｰ､ ‘ー-'イ:.:.:.:..ﾘ.:.:.,ｨ'.:.:.:.:/ , /
V ,ｨ'二ﾆﾐ≧yﾐ､ ,.rｰ｀≦__皿皿:.:.:/,ｨ´i!:.:.:.:.:/／i! /.:.
'" '"｀ﾞ` ﾐx､
／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
/／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
まあ、似たような話が講談にあるので、 . .//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
おそらく、どちらかがどちらかの元ネタでしょうね。 /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
... ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
『柳荒美談』の「沢庵和尚座禅の事」で、 . ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
秀忠から唐犬をけしかけられる話があります。 .,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
こちらだと和尚の気迫で唐犬は退散しますが。 . i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
| 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
..ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
/′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
.| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
.|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
,､ ／＼ィヘ _
,.ィ=≦￣￣ ＞､Y´ |
＿＿＿_ ／ ／ 二 ≧ ､／ヽi| -.､ 家光ではなく秀忠か。
／´ ￣￣Ｘ /／／´ ＼/ ﾄ､ | なんだか隆慶チックな秀忠だのう…。
〃 / 〃 ＼ ＼ ＼ ∨ ﾊ∧
i{ / | ＼ ＼ ＼ i|∨_ Ｙ 〉 で、次の話はなんだ？
,′ iﾄ､ ＼. ＼ハ／ﾘ .ﾊ .|/
| | |i 八 ＼ ＼ヾｘ.≦､ｲ |i ∨≧=-.､ ＿＿_
| | 八 ＼ ヽ. ＼l〃∨::ﾂi| i! |＼::::::::::::Ｙ:.:.:.:.:.:.:.:≧:.
.八 ゝ ＼,ｨ芯. ` ¨ | |i |ヾ/＼ﾍノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧=-.､
＼{＼ﾄ､{.ヽヾ' , ﾄ､|i | /:.:.:.:,ｲ:.l:.:.:.:.:.:.:＼＼..:...:.:..:.:.:.|
} |＼ - ' |∧ .八:.:.:./:.}:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼:.:.:.:.:. l
__,| | }≧=- .ｲ:＼}/ ＼:.:/ﾊ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ,:.:.:.:.|
/:.:.:| |__.ﾘ:_:._:.:.:.:/八:.:{ﾘ_ /ヾ:.:.:.:.|:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:}ﾘ:.:.:./
|:.:.:.:〉':.:.:.:／}人:.:{:{:.:.|:＼ ヽ ￣j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|':.:.:/
.八:.:/::_:_:.:{.フ ＼:ヾl:.:.ﾉ ＼:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ｲ
ィ ) .{ ) ＞、 ヽ,
r j´ 彡 ゝ., ,. イ ⌒ ヽ ヽ
そうですね。 ...... / ⌒ =彳 rγ r ヽ) ゞ, ,ノ rヽ `
次は馬の話です。 . Y (`／"￣ )丿 ( >=ミゝ=-- ﾏ ` i
..... ﾑｲ/ /丿 ,´ / マ`ヽ ) l l
また『沢庵珍話集』が出典ですが、 . , ｨ /.ｲ /( ´ し ｨ i ', イ ノ)l |
一応、『東海夜話』が下地の話です。 | /l /-=〈:ﾑ ^ ,.ィ升 ｲ ｨ } ゝ ノ| .: ::|
δ l 弋ｩﾐﾏ'イ:::::::::／メﾉ/ l i ﾉ ゝ,.ｲ: .::: ::|
ﾑl ｲ`丈:jﾏレ ´／ ﾏz..,_`ﾘﾄ、ヽr へﾉ.: .: ::l: ::|
. { l .::::l } ´ らミｭヽ|i `, ノ.:: .::: .::l::.::|
/iili .::::::l ノ `丈:::ﾉノl 0::::: .:::: :::l::::::l
/.:: .:::::::::. l / }::::.:::::: :::l:::::::l
. ⌒ヽ /ｲ::: .:::ｲ::::::::. 、 ,' {L ﾉ:::::::l::::. ::::|::ﾊﾑ
,.. l_ ', /´ l::.::::' l:|l::::::::. ,. ` ￣ /ｲ i'i'i'iﾊ:::::li::::::::::ｿ '!i,
{ `ヽ } / l:::::' !l !;:: ´ / `, __,. ≦//l .::::ｲ::',::::l:::l::::::::::| `
' ,. -≠ 、 l::' Y l ﾑ￣!--==≠=l .::::/" }::ﾊ|::::＼:::::l
', l ヽ l! { l lマ￣￣ゝ, .l::::/ |::::::l:::::::::ﾉﾊ|
}y ', `, _,. .,_ ＞-', lﾑ .l| ＼ l l:/ ` ,:::::::::::ノ
,! l ＼ >-==-- 、 ￣＞"／ ＼ l >!l l ﾉ / --<.,______
,ゝ―――､
／／￣￣｀ヽ.＼
/ ./ ＼.＼
＿__ ! //´｀ヽ､ ヽ i
／ ,ヘ､｀ヽv',ノ/´,｀ヽ＼ ｉi
/ メ＞‐｀ ´" ´´ﾞ＜ﾊ ＼. ﾘ
/ ,ゝ' , ､ ｀ヽ､ ヽ '
(⌒⌒) / / ,' i i . ヽ∧ '＾Y⌒i
＼／ ,' / , i :i i i ヽ∧ . i ノ
/ /, ii __i: i i､ i i! i__i_i_ ﾞ i ﾞy'´
,' .,'.i ｨ'i!´ｉ i⌒ﾄi. iﾞi i!. i i,イi i i!｀i: i ! ｡ ﾟo
i i ﾄ､从!人ﾄ､i i!. i ! i i i´|_ﾉレノi /i i! i
l ﾄ!彡三三ミﾐル' 乂从彡三三ミﾞリi . i ほう！馬か！
,ィ ﾊ て:○:ﾊ 心○:ﾊ /! ﾄ. 余も馬は好きだぞ！
i | i: i |i::ｏ::o:i| |i:O::oﾟ:i| i::| . | i
ﾍ! .:! 乂::::o:ﾉ 乂:::ｏ:丿 !:! . iﾉ 早速始めるがよいぞ！
! i:! ´￣｀ ＿ ＿ ´￣｀ !' i
ｌ iﾍ """ /.::::::::::::::::::::::.ヽ""" .ﾊ! i
乂 !:人 ∨.::::::::::::::::::.∨ . ｲ:::i ,'
ヽヾ::i＞ｧ．_ヽ- -'_ .ｨ !::,' /
ヽﾒ!ｲi`ー',≧lコｌlﾆl≦.ゝ‐` ﾘﾉノ __,ｨ
《￣｀ヽ､_//´,,|| ｨ".://｀ヽ〆ﾍ:.`ヾ. ／,//
│.. 逸話：和尚と乗馬(沢庵珍話集) ..│
└───────────────┘
. .:: : :.. . ... ::: :::.. §. .. . .. .. .. .. ... ... ... .... ..:: .
. .. . .. .. .. .. . . . .. . § . ... ... . .. .
.. . .. .:::: :: -‐'" ﾞ''‐- . ... ... . ... ... ..:: .
..:: . .. . .. ｀`侖侖''" . .. .
-‐'"韭 ﾞ''‐- . ... ... ..:: .
ﾞ''､,,_,,,,-‐'゛｀`''､, ｀`侖侖侖''"
;'' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;-‐'"韭韭 ﾞ''‐-
,;'',;''ﾟ ;~,;":;;;: : ;: ;: ;::::::｀｀ﾞ''ｰ-侖侖''"::;.-‐'゛~ﾞ｀ﾞ''-、.,,,:: . ... ...
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:"ﾞ''､,;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:`;'' ;｀`'‐.､;;;;;;;.,.,.,.,..,.,.,.,.
:;,':,:;.,:;'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;~'',;';~.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ :: :;":;; ~ﾞ"'ｰ-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; '' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' ｖ'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',;'',;'~,;ﾞ''､,,_ｭiｭ... .. .. . ...
::;...;;.;;ii:i;;:;i,'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' 'ﾟ ;~,;''ﾟ ;..;;.;;ii:i;;:;i'',;'',;''ﾟ ;~,;::;.:".:;.:'::;...;;.;;ii:i;;:;i|ﾞ:.:ﾞ,:;、,"ｺｴ...HE
ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;"i|:;.::;,,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;":;.::;,ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:
:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,::.ﾐ,,;'',;' ;~,;:.ﾐ,,ii;'',;' ;~,;''ﾟ :.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;,:.:.､;:...:,:.:.､
.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ
＿_
／ ⌒＼
／⌒ (●)＼ そういえば、先日の曲垣平九郎の乗馬、
. ｜ (.／) ⌒）＼ 随分と見事なものであったが…。
. ｜ （__ノ￣ ＼
＼ | …わしにもできぬものであろうか？
＼ /
. ＼ ⊂ヽ∩
/´ (,＿ ＼.
/ ＼. ＼
./ / |. ＼ソ
（ y' .|
ある日、所要あって愛宕山に訪れた柳生但馬守は、
曲垣平九郎が乗馬のまま、ここの石段を上り下りしたこと(※)を思い出し、
「自分でもやってみよう」と考えた。
※ 講談「寛永三馬術」のひとつ「出世の春駒」のモデルとなった逸話
| | |
| | |
| | |
.／''| | 愛 宕 山 |
／ .| | |
|＼ | | |
／ ＼ ＼| | |＼
／ ＼j| | | ＼／＼
|＼ ／| | | ／ '＼
| ＼ ／／＼ | |／ ＼
| |／ ＼. .| ／＼ >
| ＼ ／| | ／＼／ ＼ ／ |
| ＼ ／／＼ | ／＼ ／ ＼ ＼ ／ |
| |／ ＼ . .| ／＼ ／ ＼ ＼. .／|／ .|
| ＼ ／| | ／＼／ ＼ ＼ ／| ／ |
| ＼ ／／＼|／ ＼ ＼ ／| ／ |
| |／ ＼ ＼ ／| ／ |
| ＼ ＼ ／ | ／ |
| ＼ ／| ／ |
| ＼ ／ |
| | |
|
／￣￣＼
／ ノ ＼
| （ ＝） | ううむ…。
. | u. （__人_） 上手く行かぬな。
| ｀⌒ﾉ
| } 下るだけならできぬかと試してみたが、
ヽ } それもままならぬ。
ヽ ノ
／/;:| ＼.ﾉ:;| …こうなれば。
／ {;:;::乂_,,ｯ､､_／.:;:;｝
／ ゞ彡彡ニミミｯ;;/
（ ＿б 彡〃.:.:.:.:.u.:.:ﾞヾミ、
ゞ ''"/ : :u."´ﾞ,;.:.:.ヾゝ
∥ ﾞi .:ﾄ'',.´;, ',;:.:"〈；：
ヾ :: 〈◎ﾞ;, ,;"::;◎夂 ｾﾞﾋ…
八 `ヾ,|｀: : : ;, ,;:.::::｀";l 乂；
/ ／,!;;;ゝ,ﾘ|; : : :; ;::.:.:;::i）! : .彡 ｾﾞﾋ…
,/ヽ／／: :,ヾ〉,;.;､:'':::.:.;::;!:::| : . |
／/ : : //ｲ::,.:..; :.｛､; ﾞ;:ﾞ;;.:"';｝:::!､_!；；
／: / : : //'ﾞ::;'.:.::; :,::`i.;ﾞ:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =､/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ｿ::::::::.:,:.}!；
『しかし、何度試しても上手く行かず、
ならば下るだけでも、と馬を曳いて山上に上り、そこから下ろうとしたが、これも上手く行かない。
流石の但馬守も、どうにもならず、仕方なく引き上げた』
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）. ｒｍ､ …という訳でな、
| ｀ ⌒´ﾉｒ川 || 和尚、何かよい知恵はないものかの？
. | },.! ノ'
. ヽ ｒ / .|
ヽ ノノ ﾉ
/ ／ .／
| ／
| i´
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､－ゝ ｲ－ﾉ| | 貴様、俺を青くて丸い何かと思っておらぬか？
//イ / /::::、 '´ `￣'|| |
/ /イ / |::::::| / _┗' ,ｲ ､| まあ、いいがな。
／ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| /!ー-､K ;:/ | |＼
／ / / ! ＼| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ ＼ `━彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『その後、但馬守は東海寺を訪れ、何か知恵はないかと沢庵和尚に相談した』
,． '"´三二二三｀ヽ
／,ｨ彡'"´￣ ￣ ｀`ヾﾐヽ
/ / 夢 ', ヽ
/ /::( ノ:::) ヽ
/ /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘｀`', ヽ
/ ハ´￣`フ.:;;;;;:: ヽ￣`ﾌ', ヽ /＼ ／| ／ﾞｉ
/ / ,, ,, ', ＼ ＼､＿ﾊﾉ ヽ、|／ ｜ノ (,ﾊ
/ /::､ / .;;;;;;' ヽ /::ﾄ､ ヽ＼).',..、
./ //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ﾄ､V . ／
/ // 1:::::; V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV ;:::::ﾄ､V ヽ,） 貴様には出来ずとも、
/ // ./.l:::::;. /l /´ ￣￣｀ヽ ;_ __＿ノ） ） . 俺ならば容易いことよッ！！
/ // / l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ;:::￣＼ ｀ヽ
/ // / 1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ;::! i i ＿） . 今から愛宕山をファックしてやる！！
. / // / / l:::;. |WWWWWW! /1 | | .ｌ,) ついてこい、但馬ッ！！
/ // / / .|ヾ､ L二二二ﾆﾉ ／ | | | ／-､
. / // / / |(__ﾉ＼ /xxxxxヽ／ /! ! ! .,ｿ／ﾍ '"
. // / / ﾉ ', l}}}}}}}}}}}}} ／| | | | ／ /／7／ﾍ /l ﾄ､ ｜＼、 /＼ /
// / / ﾊ:::::::::.＼ V´￣｀Vく／ l | | | / V | l ヽ| V ﾞｉ
. // / / l >.-､／ ヽ ヽ | | ! !
// / / |／ ／ ＼) l/ | |
.// / / V 〉 '"´ ｀`ヽ). | !
/ ／ 〈 '"´ ｀`ヽ) l/
＿＿
／ノ ヽ＼
／.（○）（○）＼
|. u. （__人__） | お、おう。
. | |
| |
. ヽ ﾉ
ヽ /
/ ヽ
| |
| . |
『但馬守の話を聞いた和尚は、「貴殿には出来ぬとも、拙僧にはできる」と答えた。
その方法を尋ねた但馬守に対し、「では、今より愛宕山へ行き、実地にて教えてつかわそう」と答え、
そのまま二人で愛宕山へ向った』
| | |
| | |
| | |
.／''| | 愛 宕 山 |
／ .| | |
|＼ | | |
／ ＼ ＼| | |＼
／ ＼j| | | ＼／＼
|＼ ／| | | ／ '＼
| ＼ ／／＼ | |／ ＼
| |／ ＼. .| ／＼ >
| ＼ ／| | ／＼／ ＼ ／ |
| ＼ ／／＼ | ／＼ ／ ＼ ＼ ／ |
| |／ ＼ . .| ／＼ ／ ＼ ＼. .／|／ .|
| ＼ ／| | ／＼／ ＼ ＼ ／| ／ |
| ＼ ／／＼|／ ＼ ＼ ／| ／ |
| |／ ＼ ＼ ／| ／ |
| ＼ ＼ ／ | ／ |
| ＼ ／| ／ |
| ＼ ／ |
| | |
|
.ｒﾆYﾆヽ
|レ / ｊ | フン、これが愛宕山か。
!!＿ ｲ } | でかい図体で俺を誘いおって…！
ﾞ- '´ ,､ ／ｊ ｊ
-''´ ,r'´￣｀ﾞ} ｊ l|rﾆ二ﾄ､
〉─7-'´l|ｊﾄ､ -ｲl;|`--l一〈
__ii__ | | ﾙﾘ-ﾄ､|州ﾘ | .|
イi ｊ | | |,
` , イ | | | |
ノ } | |
／ | |
／/ ／ |
. ／／ / ',|
／ / l |
/ i / ヽ
ん-ﾄ､ | |'
ヽ／ / | | l
ヽ / | | レ-､ /
`-- ´--､__ |＿＿＿|＿＿ ＿| ｀丶{
￣| /￣| ｊ
', { |. |
',__,r' } .| ｊ
', | |`丶、r'
', | | ｊ
''ｌ rて ｒ､ `ｰ､＿ ヽ＼)
'X. /Ｌﾉ'、 ´ｰ-=ぃ__ ／
,,.. ｀ ゝ !{-F廴 、 .ヽ,）
ﾞ'、 く,斗 |!ﾍｒ ﾞ^'_ ､' _ 、 .. '' '' ） . このような山など
ﾍ ﾞ卜〕 ﾃ| 1‐ ヽ
''、 :ひ Ｌ l ‐くﾆ三ﾆ＞ .） 俺に掛かればこの通りよーッ！！
ヽ ｀ 〉广 ,'ﾌ´ ､ ﾍ_｀''''ゞ, )
ヽ、 │ ､/ ｨ'ゞ`'t.._ ／-､
"ｰ-..っ＿＿--===='ｌ、/ ./＼l ヽ、 .,ｿ／ﾍ
＿_'ー ﾞ'广'、´ ﾘ./ / ' .ゝ／ /／7／ﾍ /l ﾄ､ ｜＼
_-r冖'＾''''ﾋ ､ｪユニﾆニﾆﾆﾌ ./ _,,-tﾆ┼..`､ ゝ / V | l ヽ|
..tﾆこｺ .'' ‐1 / ..r彡彡彡彡 ヽ
‐'モ―=ｰ'ﾞ'冖''―‐―----‐'ゝri ク彡彡彡彡彡ゞ
ﾞ'、 ､ 彡彡彡 "'i|彡彡彡彡彡ｨﾑヽ
ﾞt- -.丿彡彡彡彡 .ﾞて彡_..r‐''￣ﾞ'ぃ .|
ﾞ 、 {_彡彡彡彡__ .ヽン''′ _ "/
∨’ ´ﾞﾞ''ｰ-u 〕 |'′ _..‐"￣ ＞′
:ｌ ..---- 、 〉 ゝ.ｒ' "ヽ
ｌ／ . ﾞゝ / ／ | 【和尚、愛宕山を乗馬で激しく上下するの図】
￤ 〉/ﾝ′ /
ｌ ﾉﾝ′ .／
′ /ｉ1r)' ゝ ／
_､ ヽ 丿'ｌ 广 ／ ｽﾊﾟｰﾝｽﾊﾟｰﾝ！
!'ヽ ! │ 'ｉ'、 ／
丶 l .ゝ| .卜 ｀ﾞ'、 _／
.i .｀ﾍ_..._ '、 ..jゝ`" .|
、 ヽ │`'''、 'l／ .∧
┘ ｀ 、 丿 ､| .| / ヽ、
ﾞ'彳 卜 / 丶
／￣￣＼ て
／u_ノ ヽ､_＼ そ
| ((◎）) (（◎）)|
. | （__人__) | うおおおおっ！？
|ヽ |!il|!|!| / .| 何でそうなるのかさっぱり分からんが、
. | |ｪｪｪ| } とにかく和尚が愛宕山で激しく上下しているッ！？
. ヽu } .AA的には前後してるような気もするが、とにかく上下しているゥゥゥッ！？
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)､
『愛宕山に着いた和尚は、そのまま但馬守が曳いてきた馬にひらりと乗ると、
平地を駆けるように愛宕山の石段を駆け上り、そのまま駆け下りてきた』
_,, iｰ' .､ '､. ..'-, .'､ . _..
_.. イ'".ヽ .ヽ. ＼ .ヽ. ＼.ヽ. ..,,, -''"゛
,,, ｨ'''"｀'､ ヽ ヽ .ヽ ヽ ヽ,,..ﾉ‐'ﾞ´
._..y‐''ﾞヽ. .ヽ .ヽ ヽ _＞ |-.. ┴´
._.. -'," ヽ ヽ ヽ .ヽ./ ~ _,,二ｰ 、
."｀',. ヽ ヽ .ヽ .ｌ./ ゛ .／´ ｀'-.＼
.ヽ .ヽ ヽ._,, ;;ゞ゛ .／ : 夢 ヽ ',
、 .ヽ . ..ｌr‐'"´／ / .ｌ, ~''" .! .!
.ヽ._.. ﾞ‐'ﾞ゛ ,./ /',''''''!ly、 ._.ｲ│
: '''´ .／ ,- ,/'''''ﾞ‐'t;;',', ,i,'!!~ﾞﾞ｝ .| 見たか但馬ッ！
.／.／ / ﾞ‐''ﾞ⌒.! ', 要旨は「馬上に人なし、鞍下に人なし」だ！
,,i,'イ゛ /.ｌ .､ _ | .ｌ ようく心得ておくが良いわー！！
／ .,/ﾉ ,' lﾞ l.l .,,―｀-ﾆ. ., .,.. l ヽ
.,/ｲ ,' l l ',lﾞ,.. - ,,..,!.il! l ./ ＼
.＼, .,''ﾞ,! ｌ l ,i'/ｯ.＿,,,,,, .ﾞ!/│ ! .ﾞy
.｀'-,,"." ｌ'､ .!.l ｌ .,!.l ﾞl .l',ﾞllﾞ i＿___,,,..-'"゛.ヽ..,,,_
.｀'ｰ､,、 / ﾞ' l .ﾞ" .',.| !/.|"!/ ｀''
｀ﾞ'ｰ､、 .! .＼ .! !..,_, . 〃 /
｀'-',,_ ___;;,,.. --┴''''''¨'ｰ､、
￣￣ ｀'-､,
｀''ｰ ..,,,,,,,,.. ‐'
て
／￣￣＼ そ
／ ＼ /＼ …そうか！
.| （ ○）（○） そういうことであったか！！
＿＿＿＿＿∧,､ | （__人__） ＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣`'` | ｀ ⌒´ﾉ ￣￣￣￣￣￣￣￣
. | } ﾋﾟｷｰﾝ！
. ヽ }
ヽ (＼ ﾉ､
/ ＼＼く} j
| 〈￣ ﾞヽ ヽ
| .に }
| (＿__，ノ
『あっけにとられた但馬守に対し、和尚は
「但馬殿、何ほどの工夫もござらぬ。”馬上に人なし、鞍下に人なし”じゃ」と教えた』
＿_
_. ／ ｀丶､ __ _..-‐.:￣:.ヽ
/´ l ＼／:.:.:｀:丶､ _..-.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..､
/ l ヽ':.. ＼:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.ｰ.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
ノ ', .....:＼/_ ｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} 今！
l ､ ＼ ..:..:..:..:..:..ヽ ...:. ):.:.:.:.:.;.:':.:／￣￣＼:.:.:.:.:.:.:';.:.:.:.:.:.:.:.:.:! わしは自在に愛宕山を上下してるだろ！！
| ＼ ＼.:..:..:..:..ノ:..:./､:.:.:.;:':.:／ ヽ,,,)ii(,,,ノ＼.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.（_.,,.-‐-.._ 見よ、この雄姿！！
〈 ヽ ＼ ..:.｀:-r:´..:..:/ |:.:.:.!:.:.| （●）（●） |.:.:.:.:,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ
l ＼ ＼ .:..:._／,ゝ:_.:/ |:.;:.l:.:.:| （__人__） |.:.:.:,':.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
＼. ＼ ..:｀フ,ﾉ/ ,':,':.l:_/| ｀ ⌒´ }＼:.:,'.:.:.:.:.;.:':.:.:.:.:._:.:-.:.:._:.:.:.:.:.',
＼ ＿二ゝﾆ´´/ /;':／/ | } ヽj:,':.:.:,:.'_: -‐ ´
{ _＼ _,/ /:./ ./_'ヽ /: / ｀j､
ゝ- .__￣ ／:._:｀l'r:-.､ヽ ﾉ､|,/| !'`ｰ' ﾉ､）
ノ:.:.:.:.:.｀:.ｰ:-.,-─ ' ￣ ヽヽ.:､:ヽゝ-''ﾌ-─-' | ｀´ ｀´
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ゝ-r.:‐:.ｿﾆ二ノ｀￣
{.:.:.:.:.:.:.:.／ ヾﾞ／:.:.:.:/´
';.:.:.:.:./ ｀`'"
' ;.:/
´
∧彡ﾍ
ﾐ|::::::･::::＼ …ﾋﾋｰﾝ?（…乗馬とはなんだったのか？）
ﾐ|::::::::,,,‘＿）
|:（ﾉ:::::::|）
『和尚の教えを聞いた但馬守は、豁然と悟るところがあり、
その後、馬に乗って石段を上下する事、平地を駆けるが如くであったという』
...... ＜ ￣ ＞ 、
,＜ ,ィ´ ゝ--イ＼
. ,ｨ .／ ﾍ
…最後はよく分からなくなりましたが、 / ／ r'´￣ 7 {｀ヽ ﾍ
ともあれこういう逸話でした。 ..... ./ / / -|‐|- 〈 〉-} |
...... / |_ r' |-ｨ て::j＼,ｲ::}-〉/
無論、この逸話自体は史実とは ..... ／ ｲ H-|. | , ! !}|
考えづらい訳ですが、 ノ. | .| .ﾄ ＿ ﾊ! {
和尚の教えを遺した『東海夜話』では、 ..... ∨. !イ| ＞ /ﾍ|
乗馬に関してこんな記述がありますね。 ﾘ、!f三≧＝-- r - '
... ,r―――'´￣￣ヽ/ {
/ γゝz 〉￣￣｀ヽ
【『東海夜話』下之巻】
『沢庵禅師曰く、「馬に能く駕す人、手綱に力を用いず。
鞍上に理を得て、腰を以って馬を自由にやる。収むれば馬止まらず。放せば馬却って止まる。
馬と我と心なくして合うこと、此の道の眼とか」』
_ヽヽ ＿ ,.r=､
＞ ´ ヾ! ｀ ＜⌒',＿
＞ ´ ヾ }
／ ヽ V__
/ / ﾒ､ / ／ ', / ヾ i あと、江戸中期の狩野派の画家、
/ / / /ヽ ,.ィヽ ∨/ K 木村探元の『三暁庵主談話』に、
/ , ,' Vミ:.､!/ N ＼|. i/, !/ こんな話も載っておるな。
| ﾊ i | 抃芋ミ､ | r≦手三 |/ ム
|' .〉| |, -.{了::刃 ヽ.! {了:::刃 { /:.ヽ 『東海夜話』の説話をベースに、
/´ﾄ./ ,! ゞ赱ソ ゞ赱ソ .∨:.:.:.:.ヽ この話が作られて、そこから
i i ,' ﾊ ／ ） r ,--- ｬ | |:.:ヽ:.／ .さっきの逸話に繋がったのかもしれぬの。
', { } ! / / V＿__.ﾉ,..--.<| ﾘ:.:.:.:.:.:!
} ｀ .V / ＞/:.:.:.:.:.:ミ:.:.:／/| /:.ー- ''
(⌒ ´ '／ ﾉｰ.:.ﾍ:.:.:.:.:.ヾ:.:.:| /:.:.:|
⌒ヽ イ ､:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.',:.:ﾚ'￣´
｀/ヽ＿＿ノ ）:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.}/
【『三暁庵主談話』】
『或る年、お江戸御殿山辺、馬乗を御老中様方、御見分け有之候節、、其の内、一人上手有之。
御尋被成候処、鞍上に無人、鞍下に無馬と無形候由。
麻生の出家有之、右指南仕る、彼の僧より習得候由、申し上げ候。
今、右の僧罷り居り候哉、尋ね候えば、被仰渡、差し越え尋ね候えば、沢庵と申す僧の由、右の段』
rﾑ＞´ ｢ ￣ ｀ ＜ )､
_ ∠ ,} ＼}
／ z― ミヽ ヽ∠二)
/,ｨ ／ ＼ ﾊ///′
. // ! 〃 ＼ '/ﾊ しかし…。
/ ' |/ ｨ / l ヽ ヽ ﾉl//〉 和尚絡みの逸話は、
{. ′〈 | } ＼ } ! ﾙく 妙に動物が出てくることが多いな。
ヽ＞ヽⅥ ├-A ,Ａ-― | | //∧ 猿に虎に犬に馬…ムツゴロウのようだな。
. N ぇ≠ﾐヽ Nｨャ≠ｵ ﾙﾍ'//∧
ノ￣￣￣}1 ｌﾄ弋ぃ>＼{ 弋ぃﾉ》 个ー―‐ ､
,ィ777辷}､_＿__ _lｌ ﾄ｀¨´ ｀¨´/| |＿＿_ﾉ辷ﾄ､_＿
｢//////辷辷辷辷| | ゝ、 ｀ ｲﾉ| |辷辷辷ゾ'////ﾊ
＿_rﾊ/////////////ﾙ| l ヾ≧忌≦f／ | |/////////////{
,.'7////∧////////////ﾉ| | ＼}l{／ ﾉ |/////////////ﾄ､
＿＿＿_____
〆´∠~⌒￣￣｀ヽ
, -´、￣ ￣,‐‐- _
／ 丶_＿〆´ ｀丶
／ .┛┗
／ ,. ヘ ,ヘ ┓┏ '，
/ ／: ∧ / ＼ ﾞ，
/ ／ ::ｧ :: ﾔ /::丶 ﾍ. ‘,
,,彳 / :::,ﾄ､ ::. ::/ 〈:::: ヾ , 〉 ',
おう、”さん”を付けろよ ｿ| 〈 i､,′ ヾｲ ,ゞ | .,' / .|
デコスケ野郎。 ... | | 刈,ﾘｘ≠=ﾐ､ xr≠=x| |〈. |
ﾉ | /| て::孑ﾔ＼ ／f て::ｿ ﾘ|::ヽ. |
「ムツゴロウさん」だ。 ./ . | /:斗 ヾー‐=" ヾY´ｿ ヾー-＝´ |:::::＼ |
/ |。_ノ从.| 〈i |::::: 入。ﾉ
...厶 :ハ ∧ _ ＿＿ /:::／ 冫ヾ
ヾ7仡豸 込 に――- ﾐ 、 /／从冫仡込
/ 鬯炒 :: ヽ ∨ ,.ｧ_ ヾ.〉 ´,:' /冫ﾉ 弋紗
/ , 仆 ::: ヘ. ｀ー-―‐ ' ,.:′./ ,ゞ廴＿冫 _ ＿ _
ﾂ_／ | 冫::: ﾉ ｀:: 、 ￣ , イ ヾﾐ/ﾞ´ ゞ ￣｀X￣￣｀ﾐヾ、
ﾘ | 儿 }＝≧＝=≦＝｛ 彡ミﾐ≧三≠=´＿＿ ﾞ＼
＿＿从 .|冫 弋＿Å ,_.＿_._ Åヾ ノｿ／＿＿＿, -‐´////ヾ
／´////////////////￡ ｀υ´｀ ％///////////////////////ゞ
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ }
/ Y , ∨∧ ソ お、おう…すまぬ。
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', ムツゴロウさん…だな。
Vヽ 1 ｏ ｏ i∨i ! .}ヽ
. / .| u / 'ｿ /./ ＼ (何か地雷を踏んだっぽいがわからぬ…。
| .人 ｰっ / /ノ __＞´ 世代差か？世代差なのか？）
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
...... _____
ィi〔 ≧=-
ィi〔ィi〔 { ィi〔=ミ ＼
わかればいいんです(ﾆｯｺﾘ / :/ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ム ＼
...... j{.:/‐r‐v‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ﾑ ∨ /
まあ、「以心伝心」という言葉もある通り、 i{ {:‐:| /}‐ ‐ /⌒Y‐ ‐ム v: ∨ /
仏法の至極に達した人であれば、 .... ∥iシ:!′‐ ‐:{_/_,ﾊ‐ ‐ ‐}: W v∨
知恵を持たぬ畜生に対しても ‐=∥,ｲ/ i∨‐ ァ'７７zj}:‐ ‐/: :|ム (: ヽ
その心が通じるものだ、という話で、 ⌒j}:| : :!`ィ'゛ 乂シ〕Ii<,' :| ＼ {
似たような逸話は他の僧にもありますね。 j}:レハ ､ // i:＼_j :! :{＼!
...... ':/ﾑ ´ j{:j /{⌒ミ⌒i {＼{
では、次は人間相手の逸話を .. ⌒ ` -=≦i{ﾉｲミ}〉 /＼{i＼{:v
紹介しましょう。 . r‐≦i:i{:i:i:i:i:i〕iト⌒`'＜:〉 v
これは、江戸後期の随筆集『耳嚢』が .... ／‐ }i:i:i: {::＼:i:i:i:i:iﾊ ＼}＼
出典の話ですね。 . ／≧≦i:i:i:i:i{:::::::＼:i:i:i:i〕iト 〕iトi､ ヽ
.／:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i: {:::::::: : ＼:i:i:i:i:i:i:＼ ＼:}
.／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:{:::::::::::::::: ＼:i:i:i:i:i:i:ヽ: ＼⌒ヽ
│ ..逸話：柳生家門番の事（耳嚢） . │
└──────────────┘
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
//＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |││││││││││││││││|| ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼／＼／＼／＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| ||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
_,.-'"´ 三ミ､ー-､ '_
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼ 、
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| |
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | ふむ…これは？
/ /イ / |::::::| / _┗' ,ｲ ､|
／ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| /!ー-､K ;:/ | |＼
／ / / ! ＼| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ ＼ `━彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『或時、但馬守の方へ沢庵来けるに、門番所に一首の偈あり』
───────────────────────
蒼海魚龍住
山林禽獸家
六十六國
無所入小身
───────────────────────
.ｒﾆYﾆヽ
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| | ﾙﾘ-ﾄ､|州ﾘ | .|
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,.イ | | | |
『「蒼海魚龍住、山林禽獸家、六十六國、無所入小身(※)」 右の通張てあり』
※句の意 「魚や竜は海に住み、獣たちは山を家とする。だが、この身は日本のどこにも居場所がない」
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | ふむ…なかなか面白い句だが、
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | 末の句がちと大げさだな。
/ /イ / |::::::| / _┗' ,ｲ ､|
／ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| /!ー-､K ;:/ | |＼
／ / / ! ＼| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ ＼ `━彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
, ィ≦77≧､
／川l///////＼
∧ |＼|//＞´|ﾆﾆ∧
∧ﾄ､{ ｀´ }/}ニ∧
ﾄ､|ﾆ〉 〈ニニ}
l ∨ ＼ ／ } ／ } …いいえ、その句はそれでよいのデス。
|lﾄ､{ ::::::::::::::::::::::::::::::/ fﾘ/|
/＼ﾊ :::::::::::::::::::::: r彡'iｌ| 何故なら、それは私の句ですカラ。
////∧ ､_r､ 川|lli∧
＿＿＿//, ＜/∧. ﾐー}} ／|||_||il|∧
／ / / ﾍ 二||イ⌒}|| ＼|l∧
,' / |}{fi}ヘ､___ノ /＼l}
} ,' ＞--ﾄ|リ ｀＞ ＿___
/ __//´⌒ヽV ／ ＼
{ | (＿ﾑ()()()l} } ／ ∧
| | ﾄ､ >ﾍ⌒ヽ__) / ∧
門番
『面白き文句ながら末の句に病ありと沢庵口ずさみければ、
門番申けるは、聊病なし、某が句也と答ぬ』
,／ﾞ,.. -―ｰ ,, ｀'''-､、
／ / 、,,, .｀'-、 ＼
/ / .ll夢i_、 .ヽ. ..ヽ
/ . / " ,i"＜ .ヽ
/ . i',, ,, ;;ｿｰ'''ｯ', ＼
,' ｌ;:;:,ﾞ;;iii- ､ ,i.ｌ二rﾐ';;./ i', `ｰ
. ! ,!;|,'..,;{ﾞl_,/./ .｀''Tﾞﾞ´ " .|
! .!ﾞ" ￣゛ ′ ,...! …お主、何者だ？
.,! .! _,,,,,. /´;:;:|
.lﾞ .l'ｰ､ .、 ﾞ‐'ﾆ＞-, .ｌ .|;:;:;:;:|
.l .|;:;:', !', /ﾆ',;;二ﾆコ;.ｌ.,l｝ .!;:;:;:;:｝
.! !;:;:.! .',ﾞゞﾞ'";:;:;:;:;:;:`ﾞ;:;:;〈. :!;:;:;:;:lﾞ
｜ .l;:;: l l';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,,;:l''､.ｌ !;:;:;:;|
| .!;:;:;',.|;:l',;:./''''''"゛ `| ｌ;! .|;:;:;:;|
.| .ｌ;:;: ! ｌ｝',′ │ ﾞl .l;:;:,i|
.! . l;:;:;l │ヽ ._,,,./ ゛ .l./ .!
| .',-.l ′ ｀ﾞ´ / !
l ｌ ＼、 . ,／ !
.,! .ｌ ｀''ｰ----‐'´ ｌ
.! ! ﾞ
! ."
,. -─ ‐-,､
／ヽ＼ l リ,へ
∧!⌒ヽ.l_/ｨ'⌒ｉ ﾊ よくぞ聞いて下さいました。
/ﾌ / / ﾉ∠.',
ﾋi ﾉ=‐z､ ,ｘ‐= }ﾐﾚi 私…「朝鮮人」なんですヨ！
l＼ｊ、ｨt ﾗｧ ,ｨ ﾃｊ ,ﾚ/.}
. l ﾄ l.ｉ ｀￣ / } ￣ /ｨ /! 色々あって日本に渡り、
. ＼_,!.l ヽ' l! ./l／l ', 今、ここで門番をしているのデス。
/ |ﾊ l ､ﾏﾆ才 //l ｌｌ ﾊ
/ / ,/ヽ. ￣ l!／:l ｌll l＼
. / ／ / |::::＼___／!:_,∧川 l ヽ
. /／ //.／:(キ)|::::::ｒメ）:::::;＼ l ',
l/ ./／:::::::＼_:l:__;;:＞::':"::::::::＼ ｌ i
|__,ィ::::ヽ::::,ィ⌒ヽ::::::::::::::ﾉﾚ /:::::::丶__.⊥..､
,.-:T:￣ jﾊ::::::(c-ｃ-ｃｊ::::::::／ ／ヽ::::::::／／ ヽ
/ ::/ l:::∧ﾑ＿::::::::／ ／ ﾊ
. 〈 :/ /∠[ ] ／:::::::i , ' ,. -‐ ､|
∨::､ _/'７ l>:ヽ|:::::::::::ｊ ／/ ／::::::::::::::::l
ﾊ::::::ヽ／/､/::,.-─ ､:::::::::＼ / / ,:':::::::::::::::::::::::}
ヽ::＼:（／-/-一ヮ ）::::::::::::｀V::∨! /:::::::::::::::＿:::/
／:::::::／ ´／￣､＿ノｒ-､:::::::::::::::::::::}／::::::::::::／:::￣）
|::::::／ ／＾二ニフ::::::/ ￣￣/:::::/ ＼:::::::::::::::::::／!
./:／| ,.-─一'::::::/ ／/:::::/::::::::::::::::::::::／::::/
『沢庵驚きいかなる者と段々尋けるに、
.朝鮮の人にて本國を奔命して日本に渡り、但馬守方門番をなし居たる也』
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／ 話は聞いた。
| （__人__）l;;,´| この国に身の置き所がないじゃと？
| ./´ニﾄ━・' .ｌ なら、わしが召抱えてやるじゃろ。
| .l _ニｿ }
/ヽ､_ノ /
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
,, ┬‐┬‐--,､
, ｲ | l| || | .ﾄ､
/ヾ､∧ || || j |_∧
ハ | ＼ | /／ | j| 召抱えられた「お礼」に
ﾄ､＼」 ＼／ ﾚ' } 但馬守様のために何かしてあげたい…！
|＼,Y´,-､ _´|/ﾚl
| l､ | ﾆ=ミ､ ／,ｧ' |//|
i ＼| ﾞﾆ亜ﾗ' 〈,''医ﾌ/| /
／|＼_ﾄ､ /i ｀ /|_ﾉ|
.,/ //ﾄ､ , _ く_ j!!_ //| | |
/／:::::::::＼ ヽニ||' ,ｲ| | | i
:::::::::::::::::iﾍ:＼ ￣ ii／(ii:| .i |∧
,, -ｭ,イ)::ﾐ_):：llT´:||///::＼ﾊ ﾊ
. ／ ,,'-'ｦ:::::：||：::::ﾞ=''{::::__:::｀ｰ┴
_ ／ ／,ｲ):::,,=┴=､､::::::ﾄﾍ＼_ﾐ三
ﾉ／ /::/0(0)0)0ll::::::ｌヽ＼＼>､
／::└三三三┘::::i-Y´＼.＼＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ＼ ＼
『但馬守聞て、何ぞ身を入るに所なき事や有ると二百石給り、侍に取立ける由。
今に柳生家に右の子孫ありとかや』
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
…と、こんな話です。 / ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
この話自体は創作でしょうけど、 .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
この門番のモデルは、柳生主馬でしょうね。 . .| |〈 |{7´ .Ⅵ;Ｌﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
.| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
彼がどういう経緯で柳生家に仕えたか .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
そこは不明なので、門番だった可能性も . .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
ないとは言い切れないのですが、 ..... .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
なんにせよ、出自が朝鮮である彼が ...... ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
後に柳生家で老職を勤めるまでになった事が |:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
噂に流れる程になっていた証左と言えるかも .. / ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
しれませんね。 ..... -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
./ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ } まあ、主馬は元和年代の時点で
/ Y , ∨∧ ソ 既に宗矩から目をかけられておるからな。
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', そうでなければ、兵庫助の妹と
Vヽ 1 ≡ ≡ i∨i ! .}ヽ 結婚できるはずもなかろうし。
. / .| / 'ｿ /./ ＼
| .人 ` 〜' ,/ /ノ __＞´ …しかし、随分和尚絡み話が続くが、
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ まだあるのか？
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀ 流石に多すぎるぞ。
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
'" '"｀ﾞ` ﾐx､
安心してください。 ...... ／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
次で終わりですよ。 /／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
.. .//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
和尚の絡む宗矩の逸話、 /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
その最後の話は、 ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
.. ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
「和尚と宗矩の出会い」 .,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
.. i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
の逸話になります。 ... | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
これも『耳嚢』が出典です。 ..... ..ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
/′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
.| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
.|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
-─‐- 、
-‐ ⌒ ＜
／ ｧ ､ 、_ ﾉ
-‐ ｧ ／/ ＼ ＼｀ヽ
／ ／ .′/ ｰ----‐
, ′i | ＼ ハ
/ ｣{ｰｉ } l |ｉ ＼}
／ く赱ｧ| | ＼{ 八 i＼ 『耳嚢』が出典か…。
／イ | ｉ ￣│} _jL _{ l＼ { 一体どんな話になっているのやら…。
|i | | │ }八 ＾f赱ｯ | ＼ {＼
八{ 个 { ＼{ | | ＼
/ | ｉ圦 __ ′ }ﾉ i 八
/i |ﾉ ，、 ｀ /八 {＼ ＼
| |／: :i ＼ . ィ〔/. 、 ＼ ＼ ＼
{ | |: : : :| ＿ -‐_≦⌒八: : :.＼ ＼ ヽ ｰ
__ }八{: : ﾉ(-‐┐|r‐. ､|＼＼: : : : : 〉 }ハ
-‐＜ﾌ´ｧt __ｰ- . ＿/: : :.│||: : : {⌒丶 ヽ:_／-─ｧ },八
∠／.// //7ｧ─ -＼: :.:│||: : :ﾉ>‐- _ ⌒＿__
／: : :.′〈/ 〈/〈/: : : : : :./＼│|_／＼: : ヽ t‐- -ｉ T爪＼
//: :‐-: : : : : : : : : : : : : ／ ⌒ ヽ ￣ ヽ: : :V}Ｌ}Ｌ}Ｌ}L斗 '^
/: : : : : : : : : :/ : : : : ／ ､: : : : : : : : : : : : : :＼
┌────────────────┐
│ 逸話：宗矩と和尚の出会い(耳嚢) .│
└────────────────┘
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
//＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ ﾊﾞｼｯ！
//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ ｷﾞｼｯ！
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//＿| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |││││││││││││││││|| ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼／＼／＼／＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| ||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | …フン。
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | これが天下の将軍家指南役とやらの腕前か。
/ /イ / |::::::| / _┗' ｲ ､| .ちゃんちゃらおかしいわ！
／ / |::::::| │ ｀---´:;/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| / ;|/ | |＼ 「なっ…！？この坊主、何を抜かすか！」
／ / / ! ＼| | ./! ! |
, / / / |┐ ＼ `─彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『柳生但馬守門前へ托鉢の僧来りて、剣術稽古の音を聞、
..大概には聞けれど、御師範などとは事おかしと嘲りけるに』
|
|
|￣￣￣￣ヽ
| ＼ ∪ | …と、けしからぬことを言う坊主がおりまして、
|＼ │ 幾ら言っても取り合わぬのです。
|￣＼ ∪ |
| ／
|￣￣￣ ＼
(⌒ー─' ）
／￣￣ ＼
＼ ／ ＼
（●).（● ) | ふむ…。
（__人___） | その僧、座敷へお通しせよ。
, =二ニﾆヽ､ | .早々にな。
/ 二 ヽ､`,┘ ﾄ、
/ -､ }、j┘ ｲ ⌒ヽ 「えっ…？
/ /{_/＿ ,／ } し、承知しました…！」
/ ノ∧ ｨ }
| | / i | |
『門番咎侍れば聊不取合、但馬守へ斯と告けるに、早々其僧呼入よとて』
￣ﾞ''ー-､..＿ ＿,,-―'"￣
||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| | | |
|| ||;; | | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | |＼
|| ||;; | | | | |: | |￣￣￣￣￣￣￣| | | ＼
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |＿| | |＿|: | | （_;;）. | | | |
|| ||／ ／| | | |￣￣￣|￣''''――| | | |
|| ||／ ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| ＼ |
|| || ／ ＼ ＼|
|| ||' ＼
／／|| ／ ＼
／／|| ／
／／ ／￣￣＼
／ ..... ／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） |
. | （__人__） │ 御坊。
| .｀⌒´ | 御身は出家の身なれど、
. | | .兵法の心得があるものとお見受けする。
. ヽ /
ヽ / …何流を学ばれた？
> <
| |
| |
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | …何流か、だと？
//イ / /::::、 '´ `￣'|| |
/ /イ / |::::::| / _┗' ｲ ､|
／ / |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| / ;|/ | |＼
／ / / ! ＼| | ./! ! |
, / / / |┐ ＼ `─彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『座敷へ通し対面いたし、御身出家なるが剣術の業心懸しと見へたり、
何流を学び給ふやと尋ねければ』
／゛ ｀ﾞ''ｰ ..,,,,,,＿＿、 ＼ ＼､＿ﾊﾉ
,i'ﾞ,,....,,,、 ,,,,.....,,..二T" ヽ＼).',..、
i./ ｀''､ ｀'';;;;;;i､ ／ フハハハハハッ！！
,!l 夢> i'i|.ﾞl , `'- ヽ,） 貴様、天下の指南役などと言っておるが、
l:|.｀.゛ .／´ﾞ7i｝ﾞ'､ ） ） .大した事はないな！！
!l,,_ l / '´ ...｝ /｀ヽ
.',_/ / ! ／..ｌ＿） 流儀などというは、剣の極意にあらず！
ｌ ._i、 ,、ヽ !;:;:;ヽ ／ .ｌ,) 剣を使うに何が流儀だッ！！
ｌ. i-'" ﾞ',/ l;:;:;:;:;＼ _,,,,...............／ ! ／-､
ﾘ',、 .lﾞ''､|;:;:;:;:;,ノﾞ ／ .,.‐', ｌ .,ｿ／ﾍ '"
'!|.ｌ. / .゛', ;;l" ／ ., / ｌ, .', ／／ /／7／ﾍ /l ﾄ､ ｜＼
_,.ｌ,', ;;,'-'./ ﾞ.／ _,,,／ ! ..ｌ ,ゞ゛ ＿__,/ _____V__ | l ヽ|
,./ '" ﾞ''" ／ , ''"'''"| ／ .ｌ l .ｌ./
i'" .／ .／ ／ ., '~', .ｌ ! ／ ;',
_..-'"ﾞﾞﾌ'.／ ／ ,／ .／', .', .ｌ ／;:;:;:;:;:|
／゛ ｲ゛,/.／ ,／ ,,-', .ｌ .', _ '";:;:;:;:;:;:;:;:;| .、 ,
, ',゛i!〃゛ ／ ., ''.ｌ ', .ｌ ,,ﾐ'ﾞ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:',ﾞ''-､、 ﾞ',ゝ､,.ｌ,
,..┴-iﾌ" .／ ._‐{ . ! ', ._ﾉ'l丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| ｀''' !./ -',、｀′
／ ／ .／/ ｌ ', .,ゞ゛ !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ! . ﾞ'- ｀'
／ . / .,,/ﾞlﾞ .! .ｌ ._ｿ" .ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !
/ ., ''l'7 ! ヽ,,,,','"| ',;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｝
./ .,-{..,i,' | ′ .l_ !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!
: '.ｌ.,,i'ﾞ.ｌ |i./ .ヽ .',,'',､ .ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
..ィ ! ', ',｀'､. _,,,',. ﾞﾘ..,,,_ !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
', l l..,ﾉ'´ ｀'-､ .,,...../ ﾞ'ｲ;:;:;:;:;￣ﾞﾞ''ﾞ‐' ..、;:;:;:;:;:;:;:;!
.l .!／ ｀'-,, ＼,ﾉﾞ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
.,','----.... ......,,,,,_、 ｀'く、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.!
. ゛―----........,,,,_、 .｀ﾞ''''ｰ-ミ;;ｯ､,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.!
------ ....,,＿_ .｀ﾞ"'― ..,,、.ﾞ/ﾞ'''-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;lﾞ
ー''''''''''''―-..,,_￣ﾞﾞﾞ"'''ｰ ,,, ./゛ ｀''ｰ ..,,,_;:;: /
｀ﾞ'''‐ ~
『彼僧答て、御身は天下の御師範たる由ながら剣術は下手也、
流儀といふは剣術の極意にあらず、剣を遣ふも何か流儀かあらんと笑ひし』
,,..イ |
l _,,,...イ´ | |
ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´:::::::::::| l | …そこまで申されるなら、
| ヽ:::::::::::::ノ / .| 拙者と立ち合い願おう。
ヽ、 ￣ ／ |
｀ | 「いいだろう！
| .どこにでも連れて行くがよいわーッ！！」
|
ヽ |
| |
.人 / |
『柳生もさるものと思ひて、然らば立合見られよと有ければ、心へし由にて稽古場にいたり』
／￣￣＼
／ ＼ ／ ＼
| （●）（●） | 御坊。
＿ | （__人__） .| 貴殿は何を用いますかな？
＼＼ │ ｀⌒´ .|
＼＼ .| |
＼＼ 丶 /
＼＼ ヽ .ﾉ
＼＼. __l ヽ＿
＼＼. ,/ ＼
＼(⌒,´ ヽ、二⌒)
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ○ゝ ｲ○ﾉ| | .俺は出家の身。
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | 武具など不要だ！
/ /イ / |::::::| / _┗' ,ｲ ､|
／ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ さあ、さっさと掛かってくるがいい！！
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| /!ー-､K ;:/ | |＼
／ / / ! ＼| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ ＼ `━彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『但馬守木刀を持て、御僧は何をか持給ふと尋ければ、
某出家なれば何をか持べき、すみやかに何を以成と打すへ給へと稽古場の眞中に立居たり』
´ ＼
／ ヽ
./ ､＿ ヽ
' ｀ ､ヽ
l u. ,‐-,.._ ゞ
l l 弋心 l （…まったく、なんという坊主だ。
l 冫.ー く ここは如何にも打ち据えてみせねば、おさまらぬか…）
.l l ﾉ!
＿__,,...l ｀ー‐ f ｒ'
_.. ノ 'く／ .l ﾉ'
,.. -≦-､ヾ､ ＼. ..! /
-ー"／ ､_,,ｨ }. }ヾ､＼ ｀...,' /
／ ノ Y｀.ｿ.//､.） 〈￣＼ / ヽ
./ ,..ィ＿..ニｨ.i_ 〉' / ￣{ ￣ | ￣ }_i＿＿＿.. / ＼
ｿ．;;;;;;;;;;i;;|./- {ー‐.i ー .i ￣ |;;|;;|;;;;;|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|||
/::::｀ ー‐し{.i .j j i t ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
､.._,,.ノ:::::_;;::-‐ "~＼ , 、 , 、, 丶 ﾘ ＿ ,, .-－~" ＼
￣ 丶:::::::::::::::::::::::::::::/ - ー ~￣￣ ,,.. ‐= ~ ヽ
『但馬守も不埒成事を申もの哉と思ひながら、いざといふて打懸らんと思ひしが』
.ｒﾆYﾆヽ
|レ //_夢_ ｊ |
!!＿ ｲ t｀ !_,` } |
ﾞ- '´ ,､ ／ｊ ﾄ ‐=' ﾚｊ
-''´ ,r'´￣｀ﾞ} |二二ｊ l|rﾆ二ﾄ､
〉─7-'´l|ｊﾄ､`}-ｲl;|`--l一〈
__ii__ | ﾚ ﾙﾘ-ﾄ､|州ﾘ | .|
イi ｊ ｊ ,, ヽヽ |/ | ',
` , イ ﾊ ヒ､ ﾄ､ | ｊ ',
ノ } / }､ ヽ} ヽヽ| ノ ', |
／ ｲ } {ニ二ﾆﾆ}´7二ﾆﾆ} ', |
／/ ／ l | ',ニ二ﾆﾆi |ﾆ二Y ', |
. ／／ / l } ヾニ二ﾆi |ﾆ二ｲ ', ',
／ / l ﾚﾐｊ {ﾆ￣￣￣￣￣{ {三i
/ i / } ヶ / ｀丶、 _, -'´ | } ヽ
ん-ﾄ､ |_彡 ｊ 二ﾄ､ }-| | ヽｊ-''
ヽ／ / { / | | l
ヽ / ﾚ､ | | レ-､ /
`-- ´--､__ ｊ ヽ ｊ | ./', | ｀丶{
￣| ', /￣| / iｊ
', 〉{ |./ l|
',__,r' } .|k ｊ
', | |`丶、r'
', | | ｊ
,'. ＼ u. ／ ',
, ＼ ／ ,
| ,r =＼ ／- ､ u . :|
| ／ ／ ｀＜ ＞ ´ ヽ ヽ | （だが…この姿…！
| { { ○ ヾｰ={ | ili | {、ｰｪイ { ○ } i} :| .一見、いかようにも打ち込めそうに見えるが、
l ゝ､ 弋＿_ノｲ i ゝ､ヽ.＿.ノ / | .これは…打ち込んだ途端、己がやられる！！）
|. ー―'''７´ i ヽー──'''" ´ :|
| / | .ﾊ l
『右僧のありさま、中々打ちかからば、いかやうにか手ごめにも可成程に思われければ』
／￣￣＼
／ ＼i||i/
| （ ○）（○） …御坊。
| u. （__人__） まこと、御身は知識道徳の人でござる。
| u. ｀⌒´ﾉ
| } 是非とも、拙者に心法の修行を教え給え…！
ヽ }
／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､＿ゝ ｲ＿ﾉ| |
//イ / /::::、 '´ ` '|| | …………。
/ /イ / |::::::| / _┗' ｲ ､|
／ / |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| / ;|/ | |＼
／ / / ! ＼| | ./! ! |
, / / / |┐ ＼ `─彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
『流石に但馬守、木刀を下に置拜謁し、誠に御身は智識道德の人也、
心法の修行をこそ教へ給へかしとひたすら望みければ』
_,.-'"´ 三ミ､ー-､
／ ／ ィ ／⌒`⌒ヽ＼
／ ／ / / 夢 | ヽ
／ / ｲ´^ｰ､ ,.. ､)､ ',
, ' / / //ヽ､ ﾟゝ ｲ ﾟﾉ| | なんの。
//イ / /::::、 '´ `￣'|| | 先ほどは斯様に申したが、
/ /イ / |::::::| / _┗' ｲ ､| .剣に於いて、貴様に並ぶ者は世におるまいて。
／ / |::::::| │ ｀---´:;/ | |ヽ
/ / ,ｲ ,' | ﾊ:::::| / ;|/ | |＼ こちらこそ、貴様が会得した剣の極意、
／ / / ! ＼| | ./! ! | .教授を願いたいものだ。
, / / / |┐ ＼ `─彡' | !ヾー-､
/ ／イ | ﾊ! |＝=､ ￣乙/{,川ﾊ! ｀ヽ、
, ' / イ 川ﾊ､o | `＝'"oネ､ﾘヾ､ ヽ
/ 人 ﾘヾ `ー､＿,彡'"|,ﾘ' ヽ _,. ' 〉
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒）
| （__人__） …御坊。
| ｀ ⌒´ﾉ
,| } 「拙僧の名は、沢庵。
／ ヽ } これからはそう呼ぶがよい」
く く ヽ ノ
＼ `' く
ヽ、 |
| |
『彼僧も、剣術におゐては普く御身に續く者なしと稱し、互に極意を契りけると也。
右僧後に但馬守より申上、大樹家光公へ昵近せし東海寺開山沢庵和尚なり』
'" '"｀ﾞ` ﾐx､
／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
/／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
.//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
/｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
と、まあ、これが宗矩と和尚の逸話で、 .... ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
最後の話になります。 . ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
『耳嚢』では、 ..... i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
「柳生但馬守、心法は沢庵の弟子たる事」 | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
という題になっていますが、内容としては .ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
宗矩と和尚の出会いの話ですね。 ... /′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
. | l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
.|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
- ≦二 ヽ
／／ ｿ ＜ ￣ ＞､
／ / 〃⌒こ√`Y⌒ ー- ＼
/ / /／ ＼ `ヽ
{ , ／ ヽ ヽ ＼
ヽ ／ / } ト ヽ 当時、認知されていた宗矩と和尚の関係、
＼V ｨ j、 } ﾊ 斗オ } ﾄ 及び、二人の世間における評価が
Xy ハ ﾊ ﾊ /´レ′| / ! } そのまま反映されてる感じだな。
〃个 ﾍ ｬ弋_ 丁j _ノ ' 征云ﾃ!ｲ jリ
|!. ｜ トゝ,ィ秒'" 、 ルﾍ ｲ ′ まあ、実際には関が原以前から付き合いがあったのだから、
| ﾍ 入 ゞ'´ ｲ ! 逸話としては創作そのものな訳だが、
乂 ＼Ⅵﾊ _ ′ ﾊ | 「剣における心法といえば柳生但馬守と沢庵和尚」というイメージが
ｰ┬ /∧ / ﾘ :ト 、 それだけ強く印象付けられているという証左といえるな。
| ! { ゝ、 ／!ｲ |: : :＼
ﾚ!l ,j {: : :ヽー -‐ .´ ,ｨル1 |: : : : :.＼
／:| /| }: : ;ｨr‐┬┬一7/| | |: : : : :.／
く: : :.ﾚi ! .j;_∠ﾉ//| |/////!_! ﾙﾍ;_;_∠ -≦三≧､＿_＿_＿
_＿,..≦三三三ﾐ|!ﾚ'///ﾑ〈/| |//／7 ﾉ //√{三三三≧'///////////7777ヽ
／ ＞-/ へ＼ ＼ _へ＿
／ ' ／ ／ ＼ ＼ ＼７ ＼
/ / ／ ／' ｉ ｉ| ､ ＼ ヽ,） ハ
V ' , / | || ＼ ヽ ∨
. /／/ / j! | 斗――､ ， V' j …しかし、今更の話だが、
' / ' ＿/'l :l |i,x斧芋ミ ’ ｉ }i 〉/ 随分と大量に逸話があるものだな。
{ / / / |/| 从 ）しﾘY i |_ |l /
{ { ｘ斧示 |／ ゝ ´ i 从|ﾍ Y'Ⅳ＼ まあ、和尚との逸話は、
. 从 从 { vソ ﾉｲ /' j ﾉ/:＼:.:＼ 基本、和尚の逸話で、
ﾉ ﾊ ' ／ | 八' /_|:. : ＼:. ヽ そこに宗矩が出ているものも含めたのが
八 / ∧ ' |j ∧ く⌒:.V＼):. / 原因とも言えるが、それにしても多過ぎる！
//∨ /' ､ ´ u. 从 { Y从ヽ:. ＼彡'
へ , / , ＼ ／/ |/ 〉:. : 〉 あと、一体どれくらいあるのだ？
へ { ', {ハ ｉ ､ イ= / / |==| /:. :./
{ ＼ﾊ 乂 '⌒） | ＿_＿ ¨〔 | /:. /／八|__人 {:_:ノ
乂 ﾍ （Vヽrv ／ ニ乂＿ ＼__ ﾉ | |:.／:. :. :. :. ニYク―― ----- ､
／〉 { ＞'' ＼ ＞― { {:| | |-:＞ ,, ⌒ｉ |:.＼＿＿ 斗――ﾍ
. . ￣ ､
ｧ ＼
/ .i ＼
/ i ｜ i 「
…まあ、後は単発の逸話が /ｲ V Ⅵ / .N
殆どですから、それほどは…。 . | ｨ' 、 ,| ﾄ､
. j/ jト､＼ .ｲⅣ￣
「おいこら。 ,ィi:i:ir' ` イ厂i:i:ミ､
こっち向いて喋るがよい」 ./i:i:i:i: l ､ _, ﾉi:i:i:i:i:i:i:A
／l:l:l:l:l:l厶=- く:l:l:l:l:l:l:l:l:lA
「l:l:l:l:l:l:l:l〈 ,ﾉl:l:l:l:l:l:l:l:l:l〈
,イ i ! iノ ） ヽ ﾄ､ .i ! i | / ,iヽ
.／ } ,.ィヽ -‐'' ´ .. イ ﾒ. ', 、ー-- ﾊ /i | | / ﾊ' …まあ、ここまできたら全部やるしかあるまいよ。
_/ { ／ i} ｰ-＜´ -‐'' .iヽ ﾊ }ヽ! }/ i/! ﾘ ト､ /ｲ どうせ、この話が終われば、
ｰ-..,,__｀ヽ / ヽ }､ ヾ! ヽ! }/ .ﾚ' .ィ三沙 | |リ/ 総括編までほぼ宗矩の出番はないのだからな。
:.:.:.:.:.:.:.ヽ ヽノ ヽ ｀i ｨ三彡 | !:.:.:i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.i !ー- ,,.｀Y′ .ﾊ ､ u ..i| ﾊ:.:.:.', ここで出せるだけ出してしまおう。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.{. ヽ ヽ ﾊ __ ﾘ ﾊ:.i:.:.:.i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ＼‐''´¨i i | ゝ . ´- ｀ / /:.:.:.l:.:.:.}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', iヽ. ', i | ＞。.__ .ィ/ /:.:..:.j,-‐'
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i } ヽrﾊ. ';.:.ﾄ､___ ,}:.:.:.:.|i|/ ,ｲ /--く ＿_ ,,r_ﾕ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}. }‐ﾍ }/∧ ヾﾍ..__''ー'Y {:.:.／'/ ,/:.／ /ﾆﾆﾆｵ≦笊手升!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ ヾ }:.:.:.:..:.ヽ {ｰ`:.:.:.:.:/ ﾊ ヾ i:/ ／ ,.ィ {:..:.:.:.:.:.:i:.:i | | | | | | |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.} } !:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.,.r''"´｀ヽ ／'´, -‐ ヽヽ:.:.:.:.:!:.{.| | | | | j !
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ ./ j:.:.:.:.:.:.:.:.＞ ´ ヽヽ:.:.:.:..:ｰ-ｧ'' ￣.:
_＿___
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
そうですよ！ ..: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
では、気を取り直して、 ...... .| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
次に行きましょう！！ .. .| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
.| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
まだまだ話はありますからね！ | ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
.| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
「そこで満面の笑みになられると、 ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
それはそれで釈然とせんのう…」 . |:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
./ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
..//}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉 }::/____)｡o％三冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
｡ ﾟ ＼ __ ,-‐ ≧s｡
／ ＞ ~ ~ ≧s｡ｭ r ‐-､ ＼ /
. ／ .／ / ＞ .ヽ .∨
, ' ./ ＼ ヽ }. ｜
/ ヽ .ヽ ∨ / l
rv'｀ヽ ', ∨ / .Y｀ ヽ よし終わった！
| ゝA.{. | /i :l }／ r､| .| これでようやく寝れる！！(>>1の心の声）
. 八 ／ }| |. / .| | ﾄ､ ﾄ､ . |ヽ| .| '三≧s｡ / ＼イ
｀¨7 ／ |∧ |ヽ|/- .ﾚ' )ノ ＼| ヽ| l |. ト､i:i:i:i:i:iゝ｀ヽ ＼ …次はもうちょっと早めに
／ /:::::/. |イ.ｘ≠ミ ｘ≠ミ / ..} , |＼i:／:::::::::::' 〉 投下できるよう頑張るそうだから
〉 /:::::/ { / /｀ヽ/ . |i:i:i|:::::::::::::::::::}. 〈 . 今日は容赦してやるがよいぞ！
. 〈 ,ヘ／ .八 ｬ' ￣ ｀ヽ / /___丿／li:i:i:|::::::::。r≦≧=-ゝ
ゝ' / /＼ 人___ / / /:::::::::::{ ::::|i:i:i:|:.／
. / /::::/ ＞ __ 。r/ ../ :::::::: 人 ____／
{ /＼{::::::::::::::::::::l ￣ ／ , /::::::::::::::::::::::::/
ヽ八 / .|::::::::::::::::::/＿／／（ ﾄ､/::::::::::::::::::::::::::'
. ゝ' .人:::::::::::::/: : /／: : : ヽ|: :|::::::::::::::::::::::::丿
＞─ ': : : : :{: : : : : : .丿:::::r---‐＜
八＿ ＜￣￣ /:::::::/
∧o=======lo:::::::{ /
. / ∧oﾆﾆﾆﾆﾆ{o:::::::∨
/ }o======{o::::::::::＼ ＿＿ ＿＿¨ .／
|:∧ ∧::::::::::::::::＼ .＿） ＿） ＼
こんな時間の投下になってしまいましたが、
もし、リアルタイムでお付き合い頂いてる方がおられたら、
すみませぬ＆ありがとうございます。
今回で最後まで行けたらいいなあとか思ってましたが、
いざ書いてみると、和尚関連の話を終わらせるので
精一杯という有様であり、まだそれなりに話が残ってるので、
まだしばらくは掛かりそうであり、第三部開始はまだ先になりそうです。
すみませぬ。
ともあれ、今日はもう遅いのでこの辺で。
次回もまた、よろしゅうですー。
ではでは。
ところで「馬上に人なし、鞍下に人なし」になってますが、
鞍下に馬なし、ではないので？
というかその時間は寝ろｗ 無理すんなｗ
一方で家康公は危険な場所では馬から下りた
平和な時代の達人に非凡を求めた故の逸話という感じがするな
虎の話は北斗の拳のケンとラオウの退避を思い出した
あと今の時代で愛宕に上下ってなんかエロい(艦並感)
>>678
おおうこれはしたり。
ついでなので他のも合わせて以下訂正をば。
>>650
誤：今から愛宕山をファックしてやる！！
正：今から愛宕山を調伏してやる！！
>>651
誤：馬上に人なし、鞍下に人なし
正：馬上に人なし、鞍下に馬なし
そこは訂正するところなのか！！
あと、>>650ではなく>>648では？
ぎゃふん。
ご指摘の通りで、>>648で砂＞訂正箇所
先週は無理矢理投下したのもあって、朝4時オーバーとかになりましたが、
今度は何とかしたいところ。
投下目標時刻はいつも通り日曜(10/18)の夜21時ですが、
まあ、2時過ぎてもダメなら、諦める所存であり、その前に投下したいで砂。
ではではー。
結局、また今週も何ともならずであり、申し訳なし。
なんとか今月でこの補足編終わらせて、第3部に移りたいのですが喃…。
ついでに登場人物一覧も更新したの投下したいですし。
どうにもすみませぬ。
全部読むのに半年かかったｗ
これからもお願いします
先週失敗したので今週は何とか仕上げたいところ。
分量によっては次でもまた完結しないかもですが、まあ、その時はその時で。
とりあえず、目標はいつも通り日曜(10/25)の21時で。
よろしゅうですー。
>>688
ありがとうございます。
更新ペースが遅いですが、なんせ長々やってるので
塵も積もればを地で行ってる感じですが、読んで頂けてありがたやです。
こちらこそ今後ともよろしければー。
結局、どうにも間に合わずであり、すみませぬ…。
代わりと言ってはなんですが、こんなのがあるのでご紹介をば。
【二刀流が広まらなかったのは何故か？】
http://togetter.com/li/891099
二刀流関連はそこかしこで出ますが、毎度似た様な話になるのですけど、
多少違うネタで話をしたのが、割と伸びたのでまとめてみました。
まーコメント欄が毎度おなじみの展開になってるのがアレですが。
よろしければー。
（棒術は割と豊富に残ってるのだが、どーも技法をザッとと見ると神道流系と九鬼神系、中華伝来系に分かれて見える。
なんかの番組で剣を手の延長として扱うとか聞いたな
カリスティックかなんか
中華で実戦ではどうなのかは知らんが、演武してるとこ見ると拳法の動きって感じに見えたよ
あの頃の里見浩太郎朗は良かった・・・。
で、不思議というか、消えた流派の中でもこの二天一流系は特にゴッソリ消えている模様で、しかも技法体系が神道流系とも陰流系とも全く別物ぽいのが更に拍車をかけてる。
理由はなんとなくは推測がつくが、勿体無い。
もったいねえなあ。
とうとう明日には11月であり、個人的に激しくもにょるところがありますが、
まあ、それはそれとして、失敗が続いてるので、明日はどーにかしたいところ。
目標は毎度のように日曜(11/1)の21時ですが、もしダメだった場合は、
火曜(11/3)が祝日なので、そこの21時に切り替えていく所存ー。
よろしゅうです。
ところで、今更ながらですが、>>409-415はどーしたもんかなーと思案中。
この補足編が終わったら、この部分用の差し替えを作りますか喃。
まとめの人にも御迷惑ですし。すみませぬ。
ではではー。
どれくらい実質が残ってるものか判別出来る人がそもそもいないわけで
使う機会もないし
えらくギリギリですが、どうにか一区切り付いたので、今から投下しまする。
/.∧
∨./
}ニ{
_ ―＝≠}
. _ ―＝ ＿ ＿ | |
―＝ニ二 Jhesus そ(√) .山 ( ｀j)テ゛| |
二ニ＝― メ 」ﾌ「￣l ﾔ <ﾞ | |
―＝ニ二 Maria .ゝ 」 ゝノ |_ ノ | |
¨ ―＝ | |
＿＿ ¨ ―＝≠}
. : : : -＝-: :￣: : . | |
／: :／ ○ ゝ...ノ o＼. | |
. : :／ O . -= ┐从 rｚ.､0.ヽ | |
/: : ( (C／- ―}l| 大 j!‐-＼ }ヽ .| | .さて、また間が空いてしまいましたが、
. : : :ヽイ イ≠ﾉ ＼／ヽ＿〈.ﾉ: : .| | ようやく再開ですよ！
.: : : : 只〃::::::::::l＼ ,ｲ:::「 只 : | .| |
. ′: : ' : : {l lっ::::ﾘ ｀" ﾄ:::j ∨＼| .| | 今度は比較的信憑性が高そうな話から始めますね。
. .: : : / : : : : ゝ- " ｰ' ﾉ＼ ! ! ! まずは『徳川実紀(付録二)』に記載の話から。
,': :／ヽ人 : :}､ ー . イ ./ /| | |
/イ /从∨'＼lﾉ辷F＝弌/_∨:!/l / | |
|/ Y／込./φ〈 ｀Y´〉ψ:.､ / .| |
〃::::::::::l!.＆∞∞∞&､::::＼ ./〉┐
γ´/／|::::::::::!///// !:.:.∨ﾊ::::::: ＼ / こ'|
γ´ イ:.:. |::::::::::!////.:人:.:.:V/!:::::::r「 ¨ゞ.ヒﾉ
. ,.{ : :ノ└＜＿__|＼/.:／|＼:.:V.xf┘ ゝ イ: |
. 〃: : :込 -=< :}＿ﾉ￣ :l ￣{ ゝ一 ' | |
乂: :ノ｀〈＿_ノ､/ ―＝|=- ＼ | |
{ : :ヽ (＿_,ノ:、 -= ^ =- >、 | |
ゝ: :ﾉ ./:: }干＞ ＿__∧＿／〉ﾍ .| |
爻 ./:::::/十 ﾅ':::::::::::::::::/ヽ｛ !ﾍ ! !
. [ﾆ] ./:::::: ＼／:::::::::::::::: ｲ＿_＼! ｌ | |
. 从:! /:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l////l ＼l | |
. ノイ | ‐＝::::::::::::::::::: /:::,′|//､/l | l:l [ﾆﾆ]
リ 「 ヽ＿:::::::/:::/―＜ } ＞| l」 ∨
{≦≧「￣￣ .{≦≧}」′
ー一' .ー一'
┌─────────────────┐
│.. 逸話：富士山を問われて(徳川実紀) ..│
└─────────────────┘
／^;^ll^;^ll^＼
_,,,.-'''_,.-'ﾉ l l ＼＼＼
_,,,.-'''_,,,.-'''_,,,.-'''ﾉl l ＼＼＼ ＼
_,,,.-'''_,,,.-'''_,,,.-'''_,.-''ノ l l＼＼＼ _''-.,_
_,,,.-'''' "'''''''''''"''''''''''''''"''''''''''''''"'''''''"''''''''"'''''''''''"'"'''-.,_
_,.-'' _''-.,_
_,.-'' ~''-.,_ ｨ;;―‐''^―ｰ''"ﾞ;:.:ﾞﾞ‐''''" ..,..
_....-'""::::::＿___,,,,,,,,,,,,,,='ﾞ″ｨ;;―‐''^―ｰ''"ﾞ;:.:ﾞﾞ‐''''" ..,.. :: :: .,;:':;:.,".,.、
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;:;;::ヾヽゞζ）ヾﾟ''心,ヾ;:;:、;:,, 'ﾞ
;:;:' ﾊソ ''!ヾ
;:;:.'; .ノ´）ﾉ !
;;::;:/〃二二ｰｰｰ-t fｰ-,,!
;;:/ r=＝f￣ ´ ∧＜'' おお、今日は富嶽(富士山）が
ﾘ 、迅y. ´ K庁 ! よ〜く見えるじゃないの。
ｲ ヽ｀ !
ヽ .!
__ ノ |
´ !
ヽ 'ｰ＝二ｱ ｊ
｀ 、 、____, /
、 /
、 、 ! /
. ' ｀,,ｰtｰ´
.. ｀. !
『あるとき富嶽のいとよく晴渡りたるを見たまひ』
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;!ﾞ`''〜^〜ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|
_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ
!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ 讃岐。
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ お前はあの富嶽を見て、どう思う？
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ
`| ^'='^ ﾑ'′
,rﾄ､ ー- -─: /|
_..／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､
／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿
ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
ﾞ､ :::/::::::|::::::
`ヽ、 ﾞ､ ./ .| ,-､、
/ : :.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.ヽ' ﾉ}､::{.|
〃､ :.:.:/:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.､＼.:.:.:.:.:.:.ノ|ﾟ´ﾘ､/:ﾊ:l.|
/ ｀ -{‐ !ー{ー ‐!--ヽ'ヽ￣二_,!´;}l.:!:::::}ﾊ!
ﾊ;｀‐/ -|-:|ー:|ー-'{‐|:‐:ﾊ::|"!:.:.:.:}}ｲ:::}.}:::ｿ:∧
!:!{ :.:!.:.:.:|.:.:!:.:.:.{.:.:.:.:.l∧N ﾚヽﾄ､:.:.ﾘ.|::::|´';:!l::::ﾊ
!| !.::i!:::.i:ﾄ､|ヽ:∧::::::ﾊﾆ|三,ﾆﾆ､.Y.:.:|::::|f. }l.l:::::ﾊ そうですね。
!! ',::ll:::::l:!ェﾆﾆミヽ::::∧ /´ﾋzﾘﾉﾉ!.:.|::::|ﾘ/:!l::::::::}. 丸く、白く、実に風流な姿の山だと思いますが。
{ ∨:::i::l{《弋zj｀ ＼::ﾍ ￣ ´ |!.:|::::|ﾉ::::!l::::::::ﾊ
｀. 弋::l:::i`￣ ＼!. |!.:!::::!:::::f }:::::::::ﾊ
. ﾚ!::∧ ` ||.:|::::|ﾍ::l,,,!:::::::::::},
{.!:::!∧ 丶' ,!|.:|::;:| '､;､:::::::::::::l
l.!:::l::{ ＼ ‐＝ ‐ ´ﾊﾙ'´ .//‐､::::::::::!
{!:::l::| l´ ＞ ￣ ／ / // '::::::::::!
`ゞ､j {. ≧ __ . ＜ ./ // ＼::::!
＼ ､ ＼!lヽ､ ./ // ﾍ:|
ヽ! !l`'､ﾍ / .／'´ ＼
} !l ´¨//-､＿_,...__ ＼
酒井讃岐守忠勝
（さかい さぬきのかみ ただかつ)
『酒井讃岐守忠勝にいかにとのとまふ。忠勝丸く白くいと面白き山なりといふ』
-‐''"´￣ ｀ ｀''ヽ=､
,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
r（:::::::::::::::::,、_ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ, ｒｒ〜ヅ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾌﾊ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::
. l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: …伊豆はどうだ？
〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ:::::::
. / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ:::::::
/.. "´ ２ﾉ/ l:::::
. ヽ.ﾆ,｀ __／ :l::::
. 'ｰr_‐;ｧ ｨ l:::
〈.. /:{ ヽ
｀} ／:: ! i
丶、,､. イ:::::: !
/ ,r l i! ﾊ ヾ;;;;;;;;;;;l ヾ;;;i!;;l
/ / l l! 川 _,lriナ卅''ｱ ﾞi;;ll;;l
/ / l l!'ﾞ´ ﾄ;;;;_ェ土ﾘ､l;;ll;;l
/ l ﾘ ハイ:::::}ﾞン ヾjﾘ
ｲ l l /,! / l;;｀Tｦ´ /,ﾍ …ふむ。
リ l l! ,! l / l;;;;;;;;l ,ﾘ′＼ まこと三国一の山ですな。
j ｨi ﾉ/ ,ｲ // |;;;;;;;l f' ,> .他に類なき姿かと。
ll / ,! /,f ﾊ// |;;;;;;;! l イ´
ﾘ〃!/ｲl /ﾞY/i! |;;;;;l! _,,._,〉
!/i/〃ll / 〃 !;;;ﾉ ｰ ''´ ,,j
ﾚﾘ//ﾊLｲ｀i ! l;;/ |
川'ﾉ ▽ fil! ｀丶!;ト;;-;ｧ::,,＿,ﾉ
▽‐- i､ _▽ l;! ,ｨｲj
/ ７ヽ､、 jLf/ ▽
.松平伊豆守信綱
（まつだいら いずのかみ のぶつな）
『松平伊豆守信綱は三国一の山といひならはせしをく。げにたぐひなき様なりといふ』
､_); ; |｀ー-´ || !、｀｀´ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
｀｀´ | ||、 ｀ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
.| |､ヽ- ＼; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
.| ＼ , , , , //////// ＼; ; ; ; ; ; ;／ ＼; ; ; ;
| ////////////´´´ ヾ; ; ; ; / ＿ ヾ; ; ;
|//////// /￣￣illllliヽ |; ; ; ;/ / i |; ;
!、 ,-──、 lli,,il! |; ; ;/ 人_ |; ;
＼ lli,,il | ＿二二二 |; ; | | _ ｀ |; ; では…但馬はどうだ？
｀、 ー-.| ´ |; ;/ ヽ i /; ;
! ￣| ｀ / | /; ; ;
! | /; ; ; ;
| ! / / ／; ; ; ; ; ;
| ! 、 ＿_ / |__/ |; ; ; ; ; ; ;
. | ! ヽ＿/ | ヾ ヾ; ;
| ! |
|、 ヽ ＿＿＿＿＿,- /
|i、 ｀、 ヽー-‐-‐´ /
!i、 ヽ ＿＿＿_, /
!ヽ、 ｀、 ￣￣￣ ／ /
＼＼ ＼ ／ /
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒
| （ ●）（●）
| （__人__） そうですな…。
| ｀⌒´ﾉ
| }
ヽ }
／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
『柳生但馬守宗矩をめしてとはせ給ふに』
／￣￣＼
／_ノ ｀⌒ ＼
_ .| （● ) （⌒ ） .| .我が兵法の心を以って申さば、
| ! | （__人___） | あの富嶽の面白さは、言葉で言うものではございませぬな。
｜ ! | ｀ ⌒ ´ .|
| ! ,.-,| | 即ち…
._,ﾉ ┴、/ ,/ .| /
.r `二ヽ ） i ヽ /
.| ー、〉 / 〉 <
.| r_,j j /￣ ''￣ ⌒ヽ
.| ） ﾉ／ { ｨ, }
ﾉ ,/ | |{ |
. ,..-''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.,
. Y~~~~ﾉﾘ~~~~~~~~~~~~l:::::::::::::::::::::::::::::',
i ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::',
l＝=､ ヽニニニﾆヽヽ::::::::::::::::::::::::::::::l
ヽ T .} " '.￣rヽ、 .i::::::/⌒ヽ:::::::::,' …ほう？
l ｀/ ‐┴' |::://⌒ .l:::::::,'
|./,,, |/. ）) ./:::::,'
_｀ lヽ､ -‐ ／.／:::::::i
‐. ', __／ ＼:::::::i
′ .', ヽ＝=- /. ＿＿_｀''-i
', -‐' .,.-''"￣ ｀ﾞ"''‐.､
', ／
. ヽ.__,,..-/
/
/
l
『宗矩剣法の心もておもひよるに、その面白さ何というべき詞も侍らず答奉れば』
【BGM ： http://www.nicovideo.jp/watch/sm1457028 】
,. -ノ 、
l （● ● ／^o^＼
| （__人）
⊂二ヽ .ノ、
＼ ＼つ
〉 ＼
（_／ ヽ__）
､ ノ 、
rヤ● ●） l ＼＼(^o^)
{ （人__） |
＼ヽ ノ
/ ヽ
| | l
| |_）
し .Ｊ
, ヽ- ､
. /つ/●）. 〉 (^o^)／／
＼ﾉ､_） /
ヽ ノ
/ 〉
/ （_ノ
| 〈
Lノ ＼__）
.ノ ､ n
● ●）か ／^o^＼
（人__） | .|
ヽ .ｲ./
/ /
〈勿 〈
_/ / ＼ ＼
（__／ ヽ_,）
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／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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i:::::{ !ゞ〜⌒ﾞ'~┐:::r-'~`=´ﾘｿ''}::::::i
l::::ﾘ ' ﾉﾘ' !::::::l
|::::} ,ｨ竓ミ､ ノ' ,.ｨ竿ミx、.!::::::!
,-､:| /'"´￣ ｀ '"´￣ ｀ヽ ､::::i
l ,ﾍ!:!. 〃. !⌒i ハッハッハッ！
!ｒ´i:!⊂=-'⌒ .|::i ⌒‐=⊃ !タ.|
ヾ（!。o |:::` o 。i/ そうそう、それだ！
ヽ`l !_ !// 俺も今、富嶽を見て頭に浮かんだのはそれだったんだよ！
`! ＿＿＿'ﾐｰ'~'＿＿_ /ｿ
, ﾄ、!`ｰ――――――' ! /
／ |ヽ ､, -‐‐-､_,..-―-､, ' /;|、
..／ !| iヽ＼ ／／;;;;!;ヽ、
' `| ヽ ヽ、￣￣￣ .／;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-,,,, _
! ! `ｰ---,,,´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､
ヽ :;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ｰ-、 ヽ / :::::/;;:::
ヽ ヽ ! / ヘ,,_
> ` ' '
,､,.
,."￣｀ヽ
ﾙﾊｿﾚシ） …なんかネタ古くね？
|l､дﾟ；」ﾉ あとなんでAAだけなの。
⊂〈｀^†'`!
_,,,,,,,,,_
/＼.∧／ヽ
/i::i｀¨i|!¨´i::iヽ 上様の中ではマイブームらしいです
./..|:{*‘ω‘*}:| .ヽ 歌詞を載せてないのは察して差し上げろ（迫真
ﾟ.7ri>｡ .｡〃r､!ﾞ
『公さなり、わがおもふ所もおなじとのたまひて、ゑつほ(笑壷)にいらせ給ひしとぞ』
/ ／ ｀ヽ＼ ,ゝ‐v-壬ネ￣ヾヽ.
./ ／ ／´｀ヽル',ｨゝ､ `ヾミ､＞､"i｀ヽ.
/, ' .／ ,ｨヽゝ'メﾊ ´､｀ヽ. ｀ヾ.ヽゝ､ .i!､
i/ / /'´, " .､ ヽ ヽ ∨i./ .i
i / , ,' ' i i ﾊ ､i 人i 丿
ヾ､ / ./, , i: | i :i :i i: i ﾞiﾉﾒ､i丿 …踊ったのか？
∨ / , _i＿__i_.i! ! !､,ｨ‐!-!i-!- .i/'i.ﾉ,'
i .ｉ .i .i ﾄ､i､｀i`ﾊ. i､ !´ゞ彡三ミ ﾄ､ﾚ'_ いやまあ、それはそれで
l i:!人i彡三ミﾐ ゝ^' "´i!:i ﾟ!:i!i. i: |｀ i､:.｀ヽ. 宗矩らしいといえば、らしいが。
! 乂:|:ﾄ. f!:Uﾟ::i ゝﾞ¨:c.l | .!,丿:::::::メ
人 ヽ!ﾘ､i 廴ﾟノ , `¨¨´ i ! ﾊ::）_／
乂 V ｀! ､ _＿_ U .ｨ! ,'∧,､＿＼
ﾍ ､i ゝ､ ｀ ｨ≦ﾘ ,ﾉ≧=ヽ. ｀´
ﾍ从 __｀¨ フ7i::´:::ﾒyｲ'/ヾヾﾞ｀ヽ｀ヽ､
,ｨﾒﾆ―ヲﾊ/,'_ｨ彡ii:ノ'.:::::::::::::;;;;;;;//i
,ｨゝ'〃ｨノ'´ .,｀´ ||､:::::､::::;;;;;;;;;;;;｀/
,. …=…‐-
. '" '"｀ﾞ` ﾐx､
／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
/／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
まさか。 ...... .//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
単に、宗矩が家光の考えを当てて、 /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
それで家光が上機嫌になった、という ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
日常の一コマな逸話ですね。 . ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
とはいえ、仮にも実紀に i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
載っていますから、それなりに ..... | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
信憑性はありそうですけど。 .. ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
/′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
.| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
.|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,兮 、 |しﾘ }i№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::... ー=彡 /／ イ
／ |
／ . -‐=＝＝=‐- . ＼
次にもう一つ。 ..... ／ ｘ==ミ (⌒) ┐ ＼
こちらも家光絡みの逸話で、 .... /{ 〈/¨¨⌒ー‐ |: ｰ┐
今度は家光が見た夢の中に、 .... / / /ゝ=-／ ￣￣￣＼ 八 ∧
宗矩が出てきたという話です。 .... / / /O / ／ ／ ＼ ＼_／O
..... / ﾟ //／ト／ ／／ } ノ{´ { o|
夢の話、という時点で ..... ／ |_f「‐┘/│ ｒ==トミ .／| ノ },//⌒ヽ￤
既に事実ではない訳ですが、 . ／ ／ Y＾Ｙ ∨| :| 圦_爪｀ヾ | :/「 ゝ'＾｛ ;
「そういう夢を家光が見た」事は事実という ／ ／ / 八_ﾉ 八:| ＼ﾝ |/:│0 ／ / ./
多少ややこしい逸話ですね。 ⌒¨¨ア / 〈∧〉 ！ ＼ 厶イ ｘ≦ /〈／
ー=彡 -‐ｧ ／ ＼’ 〃厂 ／｛
／ ／ ／i/ ′ |＼ 〉' ／／〈
／Y ∠ ´ / ／::. | - .::／ |⌒´
/ |／'＾⌒ 厶イ ∧ :ﾄ. ｀ ..:::::; |
／{ ／＾ー‐=ﾆ ／└'f^Y ∧ | ..< ／ ,人
. /Y__,,.. -=ﾆニニニニニニ％ ＼ .::≧o｡o个.／; ／＼{
‐=ﾆニニニニニニニニニニ ∧〉≧==く｝ ⌒＾ 厶イ
ニニニニニニニニニニニﾆ∧〉⌒Ｙ Y,〉=-
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ }
/ Y , ∨∧ ソ
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', 夢の話か。
Vヽ 1. ○ ○ i∨i ! .}ヽ 一体何をやらかすのかのう…。
. / .| u / 'ｿ /./ ＼
| .人 ￣ / /ノ __＞´
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
┌─────────────────┐
│ 逸話：家光の夢(家光・御守袋文書) │
└─────────────────┘
,,,iill||||||||||||llii,,,
iｉ||||||||||||||||||||||||||||ii
.ii|||||||||||||||||||||||||||||||||ii
| ゛!||||||||||||||||||||||||||||! |
| !|||||||||||||||||||||||! |
| ゛!|||||||||||||! |. ホッホッホ
┌ ￣￣ ┐. お久しぶりですね、竹千代さん。
| ］ ､─-｡､ , ｡-‐‐,: ［ |
└-､ |￣｀<_,､´￣| ,.-┘
ヽ_| ー≡-７ | /.
`i ､_ _,.-i´.
＿＿＿ -‐' ヽ ￣ ／`ｰ-､＿＿＿
iiiii||| ー──--､／--‐──' |||iiiii
徳川家康
＼＼ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::く
r'::::::::::::::::::::;;:;;:;;:ｯ､:::::::::::）
＼ レ''''jr ''" lﾐ::::::::く .これは…御爺様！
| 〈ﾐ:::::::::ﾉ いや、権現様！！
＼ |､_ ｬー‐__二ゞ ヾ::∠、
｀` ゞ:} ￣'互.ヾ }:j んＬ なんとお懐かしい…！！
l/ """"´｀ )ﾉ∧
=-- / l (ノ |
=＝ `弋"__,....._ u ! ! Y⌒Y⌒Y⌒
ﾞ､`ー‐' ,' ＼
''"´ ﾞ､￣ ／ ,' ＼
／ ヽ＿_／::;' ,' ノ ｀ヽ
／／ ヾ_,'∠..,,__
／／ // ／´
『権現様、白き御服御召候御姿、拝み候御事』
r― ､ |＿| ト､
|＼＼＼ | | Ｖ 〉 /＼
ｒ 、 ／| / ＼＼＼_!__ｌ Ｖ 〉 /〉_/
| |＼|:::::ﾄ､___〈￣＼ l|＼ ∨ 〉 ///
| | |／ | |＼_:::＼|＼l ∨＼ /// ＿＿＿
| l 〈_,／ |＿_| |＼:::＼ ＼ ∧ 〈- 、 _ ///／＼／
＼＼|: :￣ ＼ ＼ ＼ ＼:l ＼ 〉'=∧ ＼ｌ,. ‐ｧ/ 〉イ ／:| ／
`| |::::::: / ＼ ＼| |::＼/ﾆﾆﾆ 〉 ヽ/〈__/ハ ＼:::_r＜＿／
| |::::::/- 、 ＼ ＼ ￣/ｌﾆﾆﾆ/７〉､∧/´ 〉´￣〉￣〉__／:ヽ__ ﾋﾋｰﾝ!
＿＿__＿ Vヽ/ ＼ //＼ ヽ/｢｣‐く]rl/厶ｲr〈__,/＞‐/l_／::::::::::／
. ＿＿__ __,∠二/￣ ７´∨/ ,∧￣＼ // /: ＼//r/＿ ト| トﾐｌ-､/´＼/〉＼＼::::/＼／
. /二二／ / /l / //￣/ ∧:＼ ヽ,// /:／:、〈_/＿ l人|_| _ﾐ＾７7´ / ＼/f7´ /
. | /___/＿_/ ｌ|￣ﾄ､_//＿/ / l|:::: | |l/ヽ/l´:::::∧＿|:::::| |l |`〈_/イ/ イ ＼,〈_/､ / ／
. | |＿|| |//|＿|/|´|￣ |l/ |:::: | |l /| | :: / | |:::::｢￣￣||::::::::::::::::::::|ｌ＿｢:ｌ__ ∨ ／―
. | |￣||＿_|/〈| |/| _ー‐' l＼:| |l/ | ヽ/ l|_|:::::|_, ||::::::::::::::::::::|l /:/ |_/イ ＼__
. | |＿| ＼ ＼l|＿ｌノ:.:.:ｌ 〉 ＼ |′∧ | ￣＼:ヽ ||ﾆﾆﾆﾆニ/ /:/ ￣| ＼＿_
. ＼ ＼ ＼_ｌ￣:::::::::`ー┴――＜ ／ |,|_/二ｌ＼＿_|/ |:: l__||＿＿__,/ /:/ __|
＼ ￣l〔::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{/ ￣ ＼/ニ>‐ﾍ ＼＿_|:: | ｀￣￣ /:/ ／￣
. ￣￣＼￣￣￣￣￣￣￣´＼＿＿_〉/::::::::: l＼_|＿ ＼〉ﾍ ＿＿_/:/´＼
￣￣￣￣￣￣￣￣ 馬
,,,,_＿__,.．-'''- ．..,,__
／ ヽ __ ヽ、
, -ｰ- ．._ / {_＾ ヽ、}
_,‐' ＼＿,,／ i____｝二 / おっと！
r´ ,、 ;ヽ 、____,.．''" {___ノ どこから出てきたかわからんが、
ゞrr-'''" ヾ .ｒ 、 ヽ, ,, | .権現様に害を為そうとするなんて、許せない馬じゃないの…！
｛ /ｒｨｧ ﾘﾒ、_ﾉ＝、 |
｀i }_,,__ ／ ＼ この俺の寝技、存分に披露してやるぜ！
i´ヽ''´ /ヽー―、i | ＼＿
| ヽ-´ ヽ ヽ＿,,,,／ ＼
| ;__,,, ＿/ゝ __,,,, |
ヽ、__ ﾉ ヽー――ﾌ＿__"'-,-'{＾~ヽ |
ヽ、 ゝ--、 | 〔 ﾉ | |
＼_i ~"''' ‐- __〕 / |
＼____ ／ /__
~""''' ‐-‐ '''""~ /;
/ //
/ /
| ／ /
| ,,; /
ヽ、 /
ヽ___＿＿ /
ー――´
『一密訴候ようなる事候て、馬が神へ悪き心致し候はんと致し候を
.私捕え候て、膝の下へ押し入れ候て置き候てから』
／￣￣＼
／ .⌒ ⌒
| ( ●) （●) 上様。
.| （___人__） 後は我らにお任せを。
| ﾉ
.| |
人 丿
/⌒ ＼ __ _ ／
/ ＼
./ 人 ./ ヽ
〈 < / ＼ ＼
＿__ ＿
-‐''"´￣ ｀ ｀''ヽ=､
,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
r（:::::::::::::::::,、_ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ, ｒｒ〜ヅ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾌﾊ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::
. l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: .おお、但馬か。
〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::::::: では、俺は抑えを解くぞ。
. / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ:::::::
/.. "´ ２ﾉ/ l::::: …権現様、
. ヽ.ﾆ,｀ __／ :l:::: 不敬なる馬めはこの通りでございます。
. 'ｰr_‐; .ｨ l:::
〈.. /:{ ヽ
｀} ／:: ! i
丶、,､. イ:::::: !
『それへ但馬その他一人参り候時、膝を上げ候て馬を見せ候えば』
.-''" ゛' -.
, ´ `.
,' ,'"´`i ',
{`､ ', ,' ,'~ }
i `､ `''''' ﾉ i
', '-.. ,.' .' 見事ですよ、竹千代さん。
,.-'. k.., `'''''--'''''´ ,.. '-..,,
',ﾊ '. ヽ.`q､ ,.p' / '., i ﾉ それはあなたの手柄にしなさい。
'-=..,', ｆ￣ ﾑ,i ､￣i /,,.;-'
', ﾊ '=;' ´ / /
.,, `i-...,, ,..-'''i´
,r''´ `.-r'､~'＼`´ | ゝ-､,＿,.-..,
.i ,' ; ￣￣´'''--'''''''' '. `,
i'.,__,,..' ﾉ ''''"´ , ´゛` ゝ, ;
i,,::::: ::.ノ , i: ',`' 'i,
|:::: ::: , !;;, |:: 〉 `､
|::: ::i `;, _,,,... . -ーi--､ﾉ ヽ i
ゝ.:: `.､..,, |f､´ _,..ﾉ_ _゛;..._'´ i'
＼::: ::::: i:::::..,.- '~,;-'´ i `､ i
_,,..-―――‐-..,,_
,..-''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''-､
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::,..へ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::/ ｀^〜ｧrr,.､_,,..-ｧ=彡ﾍ:::::::::::::::::',
/::::/ ,ﾘ|} ヾ::::::::::::::i
. l::::/ ,ｨ圭fx.､ i::::::::::::::l
/´.l ´￣ヾミﾒ､ _,,,.､ |::::::::::::,'
| h.| '､・)｀ヽ｀｀ ｨf斗芸圭斗ゝ .l::::::::::/ なんと…！
| リ| ￣ ‐' ヾ ′、´・)｀ヽ ,'´｀.y'
/::ヽ_| .::} ` ￣ .,'/、/
. _,,..从ﾘﾘ,| ..:::/ i //ﾉ/
r''" / ./ l ヾ_ﾂ U /_／/､
_../ /／ ', , - ..,,_ /::::::/ ｀''-..,,_
_,,..-'" / / ', ヽ.＿＿ ) ./i从ﾘ ｀"''‐-..,,_
/ / .＼ ／/ .| ∧ ｀ヽ
. / l ＼ ＜ ./ | ∧ ∧
/ | | ＼＿＿ ..＜ / .| ∧ ∧
. / .| | / | .∧ ∧
『そのとき、神の、手柄をし候との仰せ、御直に仰せられ候事』
／:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
/::/￢ｰ-ｧy､_::::::::::::::::::::ヽ
./::/ 〃/〜=y､_:::::::ヽ
_/::/r;‐-...._ , （{ハ `ｰ1:::!
/ri｀ﾘ ﾞ'=ミﾆ､f′ {ﾄ､ j::::{ なんという誉れ…！
{ ﾉv ｀/ "ﾐ_-ﾐ丶､ j:::::i .この御恩、この命を差し上げるしかないじゃないの…！
い/ ノ ｀ﾞヾﾐ｀ｰ!_:/
} ' 'っ;:､} // .今ならこの肉体ごと差し上げますぞ！
ｿ 辷ｰ-､ ,ハ}
ハ 、 ｀ ヾ‐ /ﾆﾉ
ｉ ﾍ ｀' " 厶:
───- ! i ヽ / ／〃
) / ! ｀‐- ..＿, イ ハ
｀丶､ | / /、
｀ 丶､! ／ / / ｀ヽ
ﾄ､＿＿,.／ / ! ｀ヽ
,i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iililllllll:':':':':':'lii,,
,,l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iill!llllﾞﾞ: : : : : : : : ヾ
,ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,iiilllllllﾞ: : : : : : : : : : : ;ヽ,
l !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;lillllll!: : : : : : : : : : : : : ;;;;l
.,,;''ﾞﾞﾞﾞ'';;,、 l !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ll;;;,lll!: : : : : : : : : : : : : : : : ;;l
l′.,,､ ﾞl. l !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,lllllilﾞ: : : : : : : : : : : : : : : : : ;;;l
'!: ゛" .i' l, ヽ;;;;;;;;;;;;;;.ii!ﾞﾞ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ;_;;l,
ﾞ''ｰ-‐'ﾞ 'l, """ : : : ,; : : : : : : : : : : : : : :'';=;, ホッホッホ、その言葉、嬉しく思いますよ。
l. l ／. : : : ,,,;;‐': : : : : : l |l
,i´ヽ 'l. l ／ . :,;ｪｫ,;''´: : : : : : i: : : : .l.!l …後半は聞かなかったことにしますからね。
| l、 ﾞl;, ﾞヽ::,,.、'i.i,, ,,,:;'-ﾞ";,+-‐: : : : : : 'i__,;;t'''"
| ..::l ﾞl;,: -ｉ==｀` -‐‐''ﾞﾞﾞ : |: : :u : : : : :.｢;;;;;|
. | ;-| ﾞi l !_,,ｌ ┐: : : :|: : : : : : : :/::: :;;|
| ::::| 'i、l 'ﾞliii|!!": : : : ::|: : : : : : :/::: ::;;;|
.| .;=l `';、 ;;;: : : : : : :l: : ;;;;ィ'''゛: : ::;;;;;|,,,、
| :::| ＼ : : : : :,,;;;;!:''""／: : : ::;;;;;;;|;;;;ヽ,
.,lﾞ :::,!-ｧｯ, ﾞπー~: : : ::／ : : : : : : :;;;;|: : : :ヽ,
.,l" ~ "ﾞヽ,, ／/:|: : : : : ／: :／ : : : : : : :＼: : : : ＼
.l´ -‐ー、:::::γx、 ,／: :/::/: ） ／: :／; : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
『その時私頭を地につけ候て、この御恩にては命を上げ置き候と申候。
笑み声にておおと御答え候事』
O 。
, ─ヽ
＿＿＿＿＿＿＿＿ /,/＼ヾ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|＿＿|＿＿|＿＿|＿ __（（´∀｀＼ ）＜ というお話だったのサ
|＿|＿＿|＿＿|＿＿ ／ノへゝ/''' )ヽ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿
||＿＿| | | ＼´-｀） / 丿/
|＿|＿| 从.从从 | ＼__￣￣⊂|丿/
|＿＿|| 从人人从. | /＼＿＿/::::::|||
|＿|＿|／//ヽヾ＼ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|／ ＝ 完 ＝
_,,.､､､､､.,,_
／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::. '､
| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ
| ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ j
|::::::::::::::::::::::（ |.! ;{ …夢オチかよ！
.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 j}ﾞ お前らどこから出てきたｺﾗ。
}:::::::::::::::ﾉﾞ l /.
,xｧ''ｰ'ﾞ'` '､ /
/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿
''^ｰｧ ､＿＿＿＿_ ￣ ／
`>'､, '''"´￣￣_二ヽ､
/ ／ ヽ
,' , / ﾞ､
l / __ !
l, l く,_ ､ |
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
というお話です。 . .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
まあ、そもそも宗矩の逸話というより、 ..... .| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
家光の夢物語なので、 .| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
大した出番はないのですが、 . .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
夢の中にも出て来る程、二人の .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
繋がりが深かったという証左と言えますね。 .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
|:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
γ ´ ￣￣ ｀ヽ
x ´ ／ 三= ＼
__ ｊ ﾚ／ ＜ ー彡 ／ ＝＝x
/: :＼| ／ ＜ / ／ x ´ ヽ ヽ
,': : : :／ ／ , ／／/ / / / l ヽ 寛永十六年（1639)の12月16日頃に見た夢を
V:／.. ／ｰイﾚ 」/_≠ , /／| / | i 家光本人が自筆した紙片記載のものだから、
_／/ / , 彡/|" ﾜ必' !/´ //リ ' _, 家光がそういう夢を見たことは、まず事実であろうの。
/: : :, V / /八、 ｀ ´ ´必'/ / ム-、/´＼
,:': : : : :/ ' 八 | 、 、 ｀´' ﾚ人＿ﾉ.,': : : ,' ＼ まあ、同じ但馬守の秋元但馬守ではないかという
〈: : : : :/! | ! .| .ｺL ＼ __ ｀ イ| /´￣フ ,: : : : : : : :＼ 説もあるようだが、家光との関係を考えれば、
. V: ／ ∨、 、 ｝: : : : ||「:｛ﾉﾉ/＜⊃|二／: : : : : : : : : : ＼ おそらくは宗矩の方であろうな。
Ⅴ＿＿_∨ヽ 、|＝＝」!レ|: : ´: : :＜￣: : : : : : : : : : : : : : ヽ
＜´: : : : : : : : : : :＼,: : ≧〉⌒ー＝=-＜:＞＜: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
: : : : : : : : : : : : : : γ´ ￣ ｀ヽ ,,,;ー…＞、: ＞＜: : : : : : : : : : :.ヽ
: : : : : : : : : : : : : : /,,ー…´￣￣｀ 、 、: : : : ＞＜: : : : : : : : :ヽ
,ィ´ ｀ 、
〃 ＿ ヽ
そして、その次はこちら。 / ^ｰ ´ ｀ヽ ',
久々登場の伊達政宗との逸話です。 . ,'／i rｰ- ..､ ',. ハ
. ﾊ{!.ﾉ 乂斗ﾁ.}___i ﾊ
こちらは文書での出典は ..... / .ﾚﾍ __ ノｲ仍! 〉-{ ゝ
>>1は調べ切れなかったので、 /イ 八 j /,i {ソ iヽ {
現在、仙台城三の丸跡に建っている . ﾚ从ﾍヽｰ /ｲ|/, ハ| ﾄ!
石碑が出典の話になります。 ＿,,..`禾爪.}::::ゝ..__jメ__
／:::::rｫﾊ___ ノﾒ:::::／:::::::::::ヽ
/;:::::::jﾄ､:::/:::::::::::::::ﾒi:::::::::::::::::r:.ﾐ､
/,::::／::ｧｨ__ノ..+ﾆ+ﾆﾒ!::::::::::::::::|:.',:.:!｀ヽ
／:/:/::::::/:.:ハ:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i:.:.';.:i_メヽ
,.-＝=.､
／ '´￣｀,ヽヽ.__,､
/, ′ /,へﾞv',へ＼
// /ｲ´"￣￣゛ヾヽ
// ,ｨ'´ ﾞ:､
i ,′ ,:' . ﾞ:､ これだな。
l,′ ｉ i .i: i. i､ i､ ｉ i: i!:i ｉ i
′ i .|:iﾊﾄiﾒi､|ヽ:|､i､|ｨlｫﾘ|;: | 【仙台藩御用酒発祥の地】
ﾍ､ﾄｨ≠=､｀ ｀`'ｨ≠ﾐﾒﾘ: | http://hamadayori.com/hass-col/food/SendaiGoyoushu.htm
|:ﾍﾞ弋:ﾘ 乂:ﾘ/,':: !
／|:i::::ﾊ " ' "ﾉ､!:: .ﾄ､ 石碑そのものは昭和53年のものだが、
＼l !::i!/＞,. ^ .ｨ:::`ﾒ.: ﾉ‐'´ 城内に御酒蔵跡があることから見ても、
,ゝﾒ､ヾ:､_ﾒ､::i.!i::::i､!:ノ_ノ=.､ .おそらく実際にあった話と見てよさそうだな。
,ｨ,'ｲ::｀ヽ:i:i:/ｲ｀ヾ､|.／ ﾍ.;::i:i:i:i:iヾ:.､
,ｨ,'ｲ.::::::::::::::::::､/;' ヽ!:::::::::::::::::.｀ヾ.､
〈〈::::::::::::::::::::::::::/´＿ ｀ヽ , '´＿ ヽ:::::::::::::::::::::::::>>
ヾ.>:::::::::::::::::::,''´ .｀ヽO'´ ｀`ヽ:::::::::::::::::<／
／.::::::::::;ゝ‐{ ‐=O=‐ }_;ｨ::::::::::::::＼
__／.::::::::／ ゝ. ＿_ .,.ｨO､. ＿_,.ノ ｀`＼:::::::::.＼__
ノ.:::::::､:／ ﾍ《OlニXニlO》/ ＼_;:::::::::ﾍ_
┌─────────────────────┐
│ 逸話：伊達政宗の御用酒屋(仙台城内石碑) .│
└─────────────────────┘
／⌒ヽ
ノ_: :-- ､＼
__/人〉＝=入: ヽ フフフ、「その38」以降であるから、
,.-､＿ __／.､ヽYﾌ┬役ｧﾄ､:ﾉ もう5年ぶりの登場だが、何はともあれ日本一ィィィィィ！
_ノ : ∧ ',￣ _,X_,ノ| ,._-_､、|ﾉ´
,.ィ´: : : : : ∧ ',__／-､ {! ｀⌒´ ﾉ!〉 ‐ そして、この酒も美味いッ！
. , :´ : : : : : : : : : : 〉'＼ﾟ ･ ｡＼| ｀ ｰ‐:' l_lヽ 気に入ったぞッ！
. ,:': : : : : : : : : : ,.ィ´／: : ＼ l´_/____,. ＜ __ﾄ､
/: : : : : : : :,: :'": : /: : : : : : :｀ﾚo: :! 〔__／ | 。＼
＼: : : : : :/: : : : /¨＼: : : : :/: ヽ: |__／: : : :＼ ･ ｀｡ｰ-､
＼: :／､: :/://＼ : 〉: :ノo: : : ,へ : : : : : ／＞--. ._／、
´￣｀¨´￣|: :/｀:|: / : : : : /＼ ｀): : : : /: : : : : : : : ﾊ
lＶ__:/:ｼo: : : : :ﾄ､:o:＼: : : : :i: : : : : : : : : : |
ヽ: : : i: : : : : : :l :｀¨:丁 : : : :l: : : : : ,:-:─:､|
ﾞ､: :{＼ : : : : ＼:_:_ｊ : : :-‐ﾍ: : : : : : : : :- ＼
ﾊ: i: : : : :＼ : : : : : : : :／ :ヽ : : : : ;. -─ : :＼
〈: : :ヽ : :_: : :｀ヽ: : : : : : : : : : ＼: :_: : : : : : : : : :ヽ
｀¨「::::/バ¨Tヽ／＿: : : _;＞'"¨´_}ﾆ二￣｀丶: : :ﾊ
＿／ヽ:L__ﾉ:l｣:::::::::::::::::::::::人 _/: : : : : :｀ヽ ＼: 〉
／: : : : : /: : : |: :＼::::::＿＿/:´:￣ : : : : : : : : : : ＼ ﾉ
/: : : : : : /:ヽ/ :l : : : ￣:,.‐--く¨ヽ: : : : : : : : : : : : : : >'
∠＝'⌒¨´＼:/ : :l : : : : / ', V: : : : : : : : _;＞'"
/: : : : : : : : : : :ﾉニﾆi : : : :ヽ ／',__V_,: -‐ ¨
／: : : : : : : : : : : :| : : : :＼＿ : :｀ｰ ' : : : : : :i
伊達陸奥守政宗
（だて むつのかみ まさむね）
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､.＼
| （●）（●） .| 何メタいこと言ってるんですか陸奥守様。
! （__人__） | まあ、喜んで頂けたなら何よりですが。
, っ ｀⌒´ |
/ ミ） /
./ ノゝ /
i ﾚ'´ ヽ
| |／| | |
『慶長十三年(1608)頃、宗矩のところに遊びに来た政宗は、
そこで振舞われた酒を大いに気に入った』
ゞ'""ﾞﾞ￣｀i'￣￣￣``````````````''ｼ
ヾヾ ii| ,.彡 /
ヾヾ iiレ'彡彡..... /
ヾＥ二i,二.ji_ri==r `ヾ彡 /
E_/>'三７/,＿_,,... iミ. /
r^ヽ>{i_ 〃ﾗ_,....__;´ {ミへ / フハハハ、細かい事は気にするな！
ﾛ ||＝=o'´┴ﾟ'-`; └' h } しかし、ホント気に入ったぞこの酒。
ヽ_〃 l ;; ~~￣` ; ､_'_ﾉ
| | .;; ; |:｜ なぁ、又右衛門。
| `==''' 、 ; |:｜ この酒はどこの酒だ？
.l `r＝==＝ｨ` |:: |
ヽ. ヒ二二.ｿ ／::: |
ヽ` ｰ--‐ _ィー―┴ｒ―
____,.＞-;;; -'"／ヽ-‐'￣ ／
∧ ;; ;;;;;;; | :::::: /ヽ ,.-‐'￣
/ ヽ ;;;;;;;; | ::::::/;;;;;;;￣
．―――― ,
／ ＼
| |
| |
| ゝ,＿,ノ ゝ,.__ﾉ| これですか。
| （● ） （● ）| うちの所領の近くにある大和の榧森の酒です。
} （ 人 ） お気に召されたなら、また取り寄せますよ。
_ﾉ ゝ `ー ´ `ｰ´
ノ.:`.:,' ヽ ´ ｀ /
．＜＼.:.:.:.:` _ ゝ ,＿__, 'ヽ､
,＿＜.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:/{（ ノ ハ.:.:`ー､
／.:.:.:.:.:.:.:メ.:.:.:.:.:.:.:.＼/ ゝ ＞.:.:──── ､__,_,
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｛ ／ヽ ____＿＿＿ ＼ヽ,､
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ; ` 、.:.:.:.:.:／ヽ.:.:.:.:ヽ´ __＼ ﾍ | '.` ,
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｀ー＝=＝一 ﾞ
／ :| //／ :.__ -ﾆ_} { _｀i :} {＿
/ ＼ | l/ {[__ ／二 `:, /./ ＼ .何を言っておるッ！
／ -―ゝj∠]l__}: /,ｨ芯ﾉ } {r'⌒⌒ヽ '，__ この俺が気に入ったと言っておるのだ！
/=-二ﾆ=-‐{三||L{_ j{ ／ ′ ∨ ＼／ｰｰ＼ そこの杜氏を当家で召抱えるに決まっておろう！
]／／ /⌒}ir=ﾐ7⌒ヽ:: ヽ V ／-------〉
]／ ｛ /弋ノ| : _:: ﾉ /::: ／----／￣ﾆﾆ 仲介、よろしく頼むぞ！！
. /ｰ }ー } ＼ー'__／ .: /::::／＼--／--ニニニ
| / { ＼´__,ノ /::;:く ／／--ニニニニ
}ｰ{__ | ＼ｰ ／／/二二二二二＼ニニ
／/￣/ _|＿__| ｰ=≦___/-------------＼ﾆ
| |_ { ｛ }ヽ ／／ニニニニニニニニニﾆﾆ
| |__ V ＼＿_ノ } /|ｌ/三三ニニニニニニニニﾆﾆ
|⌒＼ ＼},ﾉ⌒ヽ :} ./-/三三三ニﾆ／ニ／ニニニニ
{＼ )＼_／ ｝ {-｛三三ニニ／ニﾆ(ニニ∠二二
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒） そこまで気に入って頂けたなら、
| （__人__） 杜氏も誉れに思うことでしょう。
| ｀ ⌒´ﾉ
,| } では、早速一筆書きましょうぞ。
／ ヽ }
く く ヽ ノ
＼ `' く
ヽ、 |
| |
『そこで、この酒を造った杜氏を紹介して欲しいと政宗が望んだので、
宗矩は仲介の労をとった』
l l
| |
| |
| l !
| , ---､ ＿}. |
| ／ 「 十 Y ｀ヽ|
j／ .人＿ノ ',
| , - ───‐┬ ､|
| ／＿ ＿＿ ｊ三ミ｛ 御召しに応じ、参上致しました。
━━ ∨´xrｪ､ } ｀xrｪ ､｀ V/⌒! 御殿様に合った酒を御用意致しマス。
━━━ {｀i ⌒´| ｀⌒´ ｲ !
━━┓ ﾍﾊ 〈ｪｧ (_ ノ
━━┛ ｀} ー‐-‐一' /l |
┃ ' ｰ┬一' /＿}__
・ ∧ 〈 , '´＿＿_}
_}≧─≦/f⌒´ ﾄ､
}‐┐} { つ ／ /}｀＞--､
榧森又五郎
.（かぐのもり またごろう）
ﾄ､ ＿
l ヽ-‐ニニニニ二二／｀ 待っておったぞ！
┌┐ ┌┐ ｀ヽ ﾐﾐ､ヽV/／ お前に御用酒屋を任せる故、存分に酒造りに励んでくれいッ！
┌┘└┐ ┌┘└─┐. ﾉ __ヽｆ´/マｪ‐､
├‐ ‐┤ └┐┌ｒ‐┴┐ ┌─ Ｖ,, / _ﾊ‐ﾖｒｔk'￣ ────┐
└┐┌┘ | |└─ ┘ └‐.／ i´￣ﾘ)っ'_」 ‐────┘┌─‐┐
. 「└┴┐ .| | ┌─┐,. ＜::::::＼ ﾄｒ‐' ｒ_Ｔ └┐ |
. └─‐ ┘ └┘└,. : :´: : : : :丶:::::＼ ヽ. ｀了 「__／
. ,. - '": : : :／ : : : : : : :￣￣￣｀丶 _
. ／: : : : : : :/ : : : : : : : ／ : : : : :､ : : ﾊ /､) ,.ｨ),.、
/: : : : : : : :/ : : : : : : : /: : : : : : : : ＼: : i _ |-! /ｿ/ /
. i : : : : : : : ,': : : : : : : : i: : : /: /: : : i: : ヽﾉ、 /ﾉ(o（o/oｿ､'つ
: : : : i : : : : : : : : i: : / :/: : : :/ : : : : :ヽ ヽ! l / /｀/
: : : : : : : : ヽ/: /: : : /: / : : : : : ｀Y⌒ﾞヽ/ _/
: : : : :＼ : : / : i: : : : : : : :ﾊ: : : : :∨
i: : : : :l : |: : :､: /: : : : : :/
: : :i : i: ＼｀ : : : /: /
: : :ヽ: ／ /
『こうして紹介された大和榧森の杜氏、又五郎は、
榧森の姓と切米十両、十人扶持の他、城内に酒蔵を与えられ、
以後、代々仙台城御酒御用を務めたという』
／" ﾞヘ.
,／ ヘ,,_
/ ,,.. ''ﾔ ,,ヘ., ヾ丶
と、こんな話です。 .. | ／ / ﾔ ＼ ﾍ,'ﾔ
榧森家は十二代目まで御酒御用を務め、 .| / / ＼ ／ ヾ ＼ | i
藩内の酒類醸造技術の向上と藩経済に / / ,ﾍ/〈 Y ヾ /ｿ从ﾘ,., | | |
大いに貢献した、とあるので、 .. / / . ソ ＼ ( _ ｿ / | | } |
いい話と言って差し支えなさそうですね。 厶 | i .z≠ﾐ ＼ ／ｲ＝=x | モT彳 |
| |／/／ ヾ" ／/／ | ｿヾ、|
| | ＿＿ | / Y
い ∧ﾄ.、 （_￣ ） y" ゞ≠"
i∨ i '':: ,._ ￣ ゜" ,,／ 人 从ﾘ
ﾘ i MW≠￣￣卞" 人 从ﾘ
_＿从 ﾘ::《勹i ﾔ＝ 》~::廴 从ﾘ
／:::::::::::::::::::::㍉ヾ冫_≠:::::::冫丿_
| ＿ -－- 、
| ／)) ＿ - ､´ ／´ ｀ /´＜￣⌒ヽﾑ
| -‐＜o.((― ￣ ､ ｀ｰ､/ ＼ Ⅵ
|_ - ￣: : : : :| | ノ'_ ／ { } | ､ヽ / ､ ヽ. }i
|: : : : : : : : : : ::| l o.))ｰ‐ 'ヽ｀_´／ ﾉ l .〉／ / | ﾍ /
|..............::::::::::::: | |と´､、 ＼ ／＿/／ .／ | :i | ﾊ
|:::::::::::::::::::::::::: :| l o.))＞- ＿ - （／つ ／ |｜ .: i. ｜ l 『その醸造する酒は夏氷酒, 忍冬酒, 桑酒, 葡萄酒, 印籠酒など
|::::::::::::::::::::::::::: | l （⌒" _..｜ | /_ |/ l l :| | :| l 二十余種にも及び』
|:::::::::::::::::::::::::: :| | o.)）.〃､｀| |/ |｀丶､ V i .:::} i ｲ,/ }
|:::::::::::::::::_::＿_:|_|｀し'{ { ´ ∧ l|Y'芹ｱミ､丶ヽ } :/! ／i|/ｲ ｲ とあるくらいだからのう。
|￣￣￣ __＿＿乂: :ヽ ′l l| 込' ﾊ ｙ ナ ￣ﾘ T / i というか、葡萄酒まで造っておったのだな。
| |: : : : : : :.＼: | | :|| "冖´ ｨｧ=ミヽ } / l |
| ヽ: : : : : ≫:.´| | :|| 込ノ ｱ,ｲ/ / .リ .…しかし、この頃は宗矩も任官前であったろうに、
|/ ヽ _ _. ￣ニ/: .:.:| | :|| ¨｀,ｲ: / / 身分の差の割に、随分と仲がいいのう。
|:. ::::.Y 彡'ﾍ(´￣￣ ＼: ｲ :| :|| ′ 〃ﾘ/／ 宗矩宛の書状も60通以上残っておるそうだし、
|::::.. ::::..:: 彡'ﾍヽ ＿i∧{ヽ :l| ｀ ｰ ／ | .個人的に馬が合った、ということかな。
|::::::..::::::: r 彡≦￣-.rrrrrrrrヽハ i| ＼ . イ :! ｜
|::::::::::::::::: : :'/ｲ川川川川川i∧: ＼i＼ ｰ､ ｫ´ :| l: /＿＿
|:::::::::::::::::::..: : :::::...: : : : : : : : : : :＼: :＼＼_ ／/iー｜,ｲ／＿＿__ヽ
|:::::::::::::::::::::..: :::::::::::::....: : : : : : : : ノ＼: :＼|-|/:::|ﾐ､.イ＜＿＿＿＿》､
|＼:::::::::::::::::::..::::::::::::::::::::::: : : : :/ ＼ 薔薇/ ヽ: '/ｲ川川川ﾍゞ､
さて、ここまでは .... -‐ｧ／ 丶＼
比較的信憑性高めの逸話が ..... / ＼__、
続きましたが、この後は ..... / ＼｀
まず創作であろうという逸話を ...... ,厶 i⌒｝
続けて紹介します。 .... ｝ ,i:、 ,: 八
... ｊ／八丶 ,ノ}rﾍ⌒
…まあ、創作な分、 .... ,ｘf'⌒ｱ＾ｰ く}ﾉ＾iト..、
変な話が多いから、 . /.:.:.:.:.:｛＼ ノ ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.`、
スルーするのも勿体無いので。 __,/.:.:.:.:.:.:.,＞ -く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.__,
_).:.:.:.:.:.:.:.:.｛ （ ノ ）.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i（__
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ }
/ Y , ∨∧ ソ まあ、「こういう小ネタもある」程度の話だな。
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', .あくまでネタとして楽しんでくれればOK、というものだ。
Vヽ 1 ≡ ≡ i∨i ! .}ヽ
. / .| / 'ｿ /./ ＼
| .人 ` 〜' ,/ /ノ __＞´
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i}､__
/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ゝ'´ ﾞ，
,′;i;i;i;i;i;i;i;i／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i／ ﾞ，
{;i;i;i;i;i;i;i;i／｀＾´｀⌒⌒´｀´ ｝
,.ｨ''"＾ﾞ゛ヽ/ ,ィ{
,: ﾞ，_,._,._,._,._,._,._,._,._,._,._,._,._ノ!T ',
{ 八:! .ﾑ: |､ ﾊ ﾄ.､ |: _j| ﾉ ｌ:. : :',
ヽ. ｲ､: ﾊ:_!_V_ヽ:! ヾ l ,ヾﾄ!ノ_ﾚjﾉ|::.;i .;i 今回はここまでだ！
ﾞ＝‐ﾍ:.ﾄ､!.{ｨ斥宍ミヽ ヾ､ ｨf乏抃ﾐ,ﾚ!:: ::| 流石に次こそ終わる筈なので、勘弁してやってくれ！
`ﾄヾﾊ` l!(ﾟ_).}` ´|i(ﾟ_):} '/ｲ:: :|
,i :.:.ヽﾞ, ゞ- ′ , ゞ- ' /ノｉ::! ﾄ､ 随分冷えてきた故、
／;| :l:::.:.iﾍ ::::::: :::::: ,;i;i:l::!:: ;ｉ;ｉ:＼ .皆も風邪を引かぬようにするがよいぞ！
＼;i;| :|::::::∀ｉ.､ ｀ ― ′ ｨ:ﾄ､:!:::; .,';ｉ;ｉ／
`{ :l､::::::ﾞ,;i;i;i{＞， _ . ＜};i;i;i∨:;:' /／
ヾヾ:_ :;:V;i;{:.:.:.:.:.}:.:.:.:.: };i;iノィ'イ´
／;i;i;iT´-ﾞ‐く:.:.:.(⌒):.:.;イ￣'´ﾞ!;i;i;i＼
／;i;i;i;i;i;i;i}.....-=ﾍ}(⌒)⌒)'廴 .......|;i;i;i;i;i;i＼
／;i;i;i;i;i;i;i;i;i/......＞.:::::/⌒ﾏ::::､＜ ....|;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼
_,､／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧／ーﾚﾍjﾟ,ィr､i/7ヘ〈..く;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼
_,ｨ´ ヽ:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼............/（(::U::)）................ヽ:;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ゝ-､
,ｨ´ ﾞ､;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i〉―､,′/ﾞ〒ﾄ､.......／￣´;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i／ ヽ
{ `ｰ-､_;i;i;i;i;,′ :}｀^^^{ ヽ./ };i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;／ ﾞ ，
入, ｀⌒ }: .{ ヾ;i＞'´⌒´ ,.ィ､
__／;i;i;i;i`ｰ､, ﾉ_ ,_{ _,ｨ´;i;i;i;i;i:ヽ
〈;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ir`ｰ､_, }´ 丁 ﾞ{ ,..∠´;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i｀ヽ. ＿＿ ＿＿¨ .／
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i¨i＞､ ｀¨`ー-辷_, ｲ : ゝ._,__,_,､_.，-ｰ'ﾆ´ ,.了;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;} .＿） ＿） ＼
天草の乱のときに、生きてたら喜々として陰謀巡らしてただろうと
家光に言われてたことは覚えていたんだけど。
今回もお付き合いありがとうございました＆お疲れ様でした＞ALL
日曜がダメなら火曜に、と書いたとはいえ、
ギリギリのタイミングではありますが、とにかく投下できてやれやれ。
本文中でも書いた通り、分量的に次でようやく終われそうなので、
それが済んだら>>409-415の差し替えを入れて、
ようやくの第三部開始でアリマス。
ちなみに、>>630-642の虎を撫でる逸話ですが、
千葉周作の遺した『剣法秘訣』(文政七年(1824)著？)にも載ってたので、
弘化元年(1844)に書かれた『万松祖録』は初出ではなさそうかなーと。
まあ、少なくとも江戸時代後半には存在してた逸話のは間違いないようですが。
ともあれ、長々とやってますが、
なるたけ早めに次を書けるようにしますので、よろしゅうです。
ではでは。
日本の葡萄と聞くと山梨あたりを思い出すけど確か明治以後だった気もするし
ワイン自体、キリスト教版お神酒みたいなもんだし禁教令後も作ることを許されてたのかね
多分今後も出てこないだろうけど自分が好きなのは常山紀談の宗矩と島左近のエピソードだ。
影武者徳川家康とのギャップが楽しめる。
舶来品スキーでも買うと相当高かっただろうから自作したいのはわかる
常山紀談のパターンじゃないけど、
宗矩が左近のところに挨拶に行く話は本編でやってるね。
これが実際に葡萄酒だったのか、美酒と緑葡萄をそれぞれ賞味したのか、
色々と解釈があるらしい。
こないだどうにか投下できたので、できれば明日も続けていければなあと
思うところであり、目標はいつも通り日曜(11/8)の21時で。
次こそ終わらせたいところで砂。
ではではー。
来週で何とかしたいところでアリマス。
すみませぬ。
随分冷えてきたので、ぼちぼち炬燵も出すかどうか思案中ですが、
それはそれとして、目標はいつも通り日曜(11/15)21時にでアリマス。
来週は所用があるので更新が確定で無理な為、なんとか明日やりたいところ。
ではではー。
｡＜: : ＞:､
｡＜: : : : : : : : : : :＼ - ､
. ｡＜.: : : : : : : : : : : : : : : : :.:＼ ／,ｨ´￣｀ヽ ヽ
｡＜: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＿≧s｡. / r:i {´￣}＿} :, さあ、今日こそこの補足編も終わりです！
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／ ｀ヽ＿≧s｡ ＿ ,ィ ⌒ヽ ｲ./}ﾉノｬｯ7/ i! iゝｰヽ. .いざ、再開しますよ！
.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:／＿ ≫''" : : : : : : ｀:-==-: : : : :＼_ i!ﾚλ､ .､ }ﾉ!ノ l ﾄ､
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＿＿.: : : : : :.__,ｨ｀ヽ＿_ ﾉi ､（ ノ i ﾉ ノi ｀ヽ
.冖 = ｭ ｡ _: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :≫'" ￣ ＿r－ｧｲヽ}`＜::::::ヽi:i:i:≫=-ｧi’{￣ }＿｀ヽ〕､
:. : : : : : : : : : : :.冖 = ｭ ｡ _.: : : : :､ｪｪ - ､_,.z─*ｱ :, i! i!::} ノ:::::/i:i:i:i:i:i:i／＿ ＞<is｡.｀ヽ ﾑ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＞'" 冖 => ﾉ､,.､_ ﾞ:, （ ＿＿ 〉 } } ﾘヽ.:::〈i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i／`ｰ<i:i:i:iﾑゝｪ :,
: : : : : : : : : : : : : : : : ＞'" `ｰ'ゝ-'´￣￣ :レ'’`ｰ＜ <:::::＞iノ }i:i:i:ｉ:i:i/ :}:i:i:i:ﾘ:i:＞{
: : : : ＞'´￣￣￣￣ ヽ〉ﾚ `:､i:i:i/ i!≫'}i::〉::::>
￣￣ ﾞ:,/_,.z*'"￣＼ノ〉/::ノ〉-:,
i＿＿,.ノ!＼ ｉ ′ヽ / ﾉ､
ノ | i! ヽ._ﾉ :,
／ ￣ ｀ヽ. i! .／ﾞ:, ＼∧
／ ＼ ` i!' :, }＿〕__
｡r≦ ＼ ` ≪＿_i!＿ ／ ＼ ゝ-:,. :,┘
／ ﾞ:, ` ≪ ,.ヘ ／ ﾞ:, :,. :,
／￣i! ＼ `ｰ `ー ∧ :,. :,
｡r≦¨｝ ﾘ｡r≦￣｀ヽ._ イ 〕:､ :,. :,
＿ 〃 ﾘ｡r≦::／::::::::::::＞'｀ヽ. ／＼ ／::::::V/ .､ :,. :,
.ィ⌒ヽ＜::::::〉'’{＿｡r≦::::::＞':::::≫ー '’/::::::::::｀::::::: /::::::::!::::::i!＼ :､ :,. :,
／::::::::::::::::::::／＿／:::::::::::::／:::::/s｡ / ::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::i}:::::V｀ヽ ｣.＿＿:,. :,＿＿
／:::::::｡r≦￣:::::::::::::::::::::::::::／::::::::////≧ｭ./:::::::::::::::::::／ :::::::::::|:::::ﾘ:::::::::::::::ﾚ :::::::::::: :,. :,::::::::::ﾞ:,
／｡r≦::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::///////./::::::::::::::::／:::::::::::::::::ﾉ::〃 :::::::::::::::::::::::::::::::::::,. :,:::::::::::}
│ 宗矩と鶴(出典不明) ...│
└───────────┘
_jI斗=ﾆ ￣￣ ≧s｡,_
xi⌒ ≧s｡,_＿
_アﾟ ＼ =ﾆ
_ｱﾟ ´ / .} `､ ＼
/ ,' / ' } `､ ＼
〃 .i V､. ≧s｡,,_
.. ∥ | i |i } .| `､ V
j{ . | i |i / / .| } ＼
/,ｨ |i /|从 ,'|. /} ミx,__
,／..| | .! ' ／ ,|人 ./ tｼﾉ人(￣
.| | . | i {/,､ '’ V / .{八!
. |人 | i i { _ィ^~ }／ |人＼
`､ , i / _彳ツ .|i
. }人 /ﾚ ', |＼ |( ' |i
}/| ｨ { . | j{
／ |/ }ﾊ込x_ ＿ _ ' .j{
_｡s≦~￣￣￣￣ }( ＼ーs｡,. j{
／ ＿ / V ≧=- , -- ''
/ " ~^ﾆ=- ,_ V ,イ＼
{ ≧s｡, ／ V ＼
鶴
へ、‐ ￣￣￣ _ ‐ γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
-――‐- ､ ／ へ／ヽ/｀ヽ‐ﾍ-／､｀ｰ､｀ヽ ｜ .ダメだわ…。 .|
／ ｀ヽ/ / / / | ´| | ヽ ｜ 全然掴まらない…。 |
／ ＿＿ ヽ、 / / / /. | l | | ', 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
/ /´＿＿＿｀ヾ、 | | | l ! | l | | !
＿_ / r'´, 、 、､＼ヽ | | | __|_ !_ｲ | | | ! ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＿＿ ⌒ヽ,r '´ 、 ｀ヽ〈 /´ /__/ ヽ ',‐| ､!ヽ.| | ｢Ｎ| | //_!｀ﾒ､/| | ! | 私も何回廻してもダメね。 |
∠/‐O‐/＜ヽ/二二二| V / /´l_| |lＮ_.| | | | l! |/l｡:|ヽ / /|｡::::ヽ、| | | | .| どうしたらいいのかしら…？ .|
Lr''´/￣｀ヽ /l、､ヽ、ヽ＼ | ﾄil/Ｖlｲﾟ:|` l! ｲﾟ:::|〉 ! ', Ｎ! |:::| '´ |:::::::ﾉ/ | | | | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
////|! |_|_| ､ ! Ｎ┬ゝ┬‐ l ! ! ｀| |ゞ' ゞ-' | | ﾄ､! l""丶 """' | | | |
!l l´!l ヽ＿ | |lＮ i lV /） ､＼ | l､ ' _ u. / | | | |ヽ ‐ u . | | | |
∧l´ _ // | ﾄ､｀__ ./ ∧ﾄ､ ＼ !､_,＼ _,. /___/',. | | | i＼ _ / /l ｲ / ..γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
///`ト- '//--＼| r‐/／ ）＞-､| | | ｌ｀´r| !∧ | ∧ｲV V｀_T´ / ／l/l/ | / ｜ こうなったら…！. |
! l !/´/ // ＿｀', / （ ｀ ,ｲ / / /＞'´/＿ .／ ヽ!＞､ ／::::j ／/／::::ト､ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
!／_イ_〃!'´ ｀|/ ヽ| ｀´ l / //i´ i´―‐ﾝﾞ ／ _,..＜:::::::/／:::::::::＿ノ::::::＼
番所の役人たち
『江戸城内に放し飼いにされていた鶴がいた。あちこちでひらひらと飛び回るその姿を見て、
.この鶴を掴まえてみようと番所の役人たちが競ったが、これが一向に掴まらない』
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
｜. こうなったら、柳生但馬守様にお願いするしか！ |
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） | （出るまでひたすら廻すだけじゃ）いかんのか？
. | （__人__） │
| ｀⌒´ | …ていうか、仕事しろよお前ら。
. | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
『役人たちは、「この鶴を掴まえられるのは、柳生但馬守様しかおられまい」と言い合い、但馬守を連れてきた』
／｀ヽ､
／ ｀ヽ､
／ ｀ヽ､
／ ／
／ ／ まあ、よかろう。
.／. , -､_ ／ よいか、こういうものはな…。
｀ヽ､_, -‐ ' ", -'´,.' ／
＿∠ -‐ '"´_, -' ／ ﾋﾟｯ
/ _,.-ｧ＜ .／
/ ＾ ＜./ / ｀
. / ＾` - ､｀丶､
/ ､ - ､ 丶､ /
,.r‐/ ﾉ _,ゝ / ﾉ
ﾊ 〈 ノ 乙__ノ /
./ ヽヽ､＿_,イ ' , ｀
/ ｀ ー―ｧ´
. / /
./ /
/ /
『話を聞いた但馬守は…』
、 ,
｀ ′ ′
｀ ヽ ｖ_ ' , ´
丶 ´(ﾒ｀ __x
o ､ ´ ﾞサ "
X ｀ ′
＼,〈ﾌ´ 、 ' , ／ , ´
、 ﾞ _ ‐
＼ ＿ _ ‐
＜: : : : : : : : : : :｀"'
／: : :i: : : : : : : : : : : : : : : :＼
,': : : : :.ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
/: : : : : : .ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
/: : : :/i: : : : N: : : : : : : : : : : : : : : :ﾐx､
,': : : :./ .l: : : : .､ヽ: : : : : : : : : : : : : : :} γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
i: : : : { ',: : : : :ﾍ "''＜: :___: : : r-､: :l .l ほれ、こんなものじゃ |
/: : : : l V: : :: :} '"￣ }N: : ﾍ .i: .i .ヽ、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ﾉ
'" V: : : i''"￣.Vル/ 斧 テ i/: :ﾍ/:.,'
ﾊ: : :ﾍ斧 テ / }:/ : /
/ヽﾙﾍ l /i: : {ヽ
/ {::::込 ｀ ／ .i: : l ＼
/ ﾍ:::::::::＞、 ｀ ´ ／ l:i: :ﾙ ヽ
/ ＼::::ﾍ V＞ , ' oﾟ}}: : i ',. V
{ ＼:i l:i:ﾟo。o 。o ﾟ .}ﾍ :..l .} .V
=ーV ﾍ.ﾏﾑ 分 ｲ il ﾑ/: ;i .,' V
／ ヽ .ﾍ.ﾏﾑ ﾑ/ }: l / V
／ ﾍ ﾍ ﾍ ﾏﾑ ﾑ/ .i: i / i
/ ﾍ ﾍ ', ﾏﾑ ﾑ/ l: l / ,'
/ ﾍ ﾍ } ﾏﾑ ﾑ/ l i/ /ヽ
,' ﾍ ﾍ ,'i. ﾏﾑ、ﾑ/ il ./ ＼
『やってきた鶴の嘴を、あっさりと掴んでしまった』
＼＼ | .| // ／／
＼丶. ｉ |. / ′ ／／
＼ ＼. ｉ / ／ ' ／
丶 丶. ′ ' ／
-‐ ￣￣＿ ､
-――‐- ､ ／￣ヽ´ / ＼ ヽ、 ＼人_从人__从_从人__从人人ﾉ／
／ / へ__｢￣｀ｰへ----ﾍ | ヽ ＞ ＜
／ ＿＿ ヽ、 / / | ヽ ヽ、 | | ', ＞ ﾌｧｯ!? 出た！出たわ！ ＜
/ /´＿＿＿｀ヾ、 | / / | | l l | | i ＞ ＜
＿_ / r'´, 、 、､＼ﾞ'.| ! l ! | | l l | | | ／Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒YW⌒Y＼
＿＿ ⌒ヽ,r '´ ｀ 〈 /´ ,--､/ ヽ r‐!‐､｀l | ! l l ! | | l _L.-! ! |
∠/‐O‐/＜ヽ/二二ヽ V / / ｌ!_| |Ｎ__|_ l l | ! ｌT''‐L'､ |_|/イ_/! /! ! ｌ |
Lr''´/￣｀ヽ /l、､ヽ___| | ﾄl/Ｖｲ ｡ l! ｡ |l l | ! l !/ｌ｡:| ヽ/ /|。::ヽ、| | | | 人人人人人人人人人人人人
////|! |_|_l ､ ! ト､ ´,-､| l ヽ ＼`| |ー, ｰ‐' l | VヽＮ| l:: l ! !::::::ﾉ/ | | | | ＜ .＞
!l l´!l ヽヽ | |Ｎ |ﾟ' ﾟ‐''| |）、､ ＼ ｣ ｌ､ --┐ / | | |ヽ""丶--┐"""' | | | | ＜ 引き強過ぎですよ！ ..＞
r―-､l ﾟ ﾟ ；// lr‐ヽフ | | ヽー‐､.!､_,＼`ｰ' _,../__/ ', | | ﾄ､ ヽ_ノ . ｲ ∧/Ｖヽ| ＜ コツとかあるんですか！？ ＞
｀（ヽ ヽト- //, （´ ﾄ‐/ / / | l | ｌ｀´r| ∧. ! ! ∧ ＞- . _ イ´ l /::/:::/ヽ、_ ＜ .＞
!｀ヽ ＼//／ ヽ !/ イ レ' / / / /＞´/＿ ／ ヽ.|∧/Ｖヽ|_...,--､__| ／|/:::/／::::::::::::｀::....､ Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ
!／_＼ ｀´ ／＼ ＼| /― / //i´ i´―‐ﾝﾞ /´｀ヽr‐、 ／::（､ ｀ ｀ヽ::::/:::::::::::::::::::::::::::::::＼
/`/♀lr｀ー‐´ / ＼ ＼ / / //| ! | / ｒ' ＜ヽ | |/|::::::l´ |V:::::::::::::::::::::::::::::／´｀ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） （一発で引いてしまって）すまんな。
. | u. （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ .まあ、お前たちは引こうとする気持ちが強過ぎるのじゃ。
. | } 世の中、得てしてそういうものじゃ。
. ヽ }
ヽ ノ わかったら、はよ仕事戻れお前ら。
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
『驚く役人たちに対し、但馬守は、
「皆のやり方を見ていると、(鶴を掴まえようと)手を出す時に、
はずみをつけて前に引く気持ちが抜けていない。
鶴が嘴を突き出したところを、ただまっすぐに掴まえればよいのだ」と諭したという』
//⌒ヽ､.ゝ-‐ ¨￣￣ ｀¨¨''ｰ-x--┐
.// .／ ヽ┴ ､
// ／ / ヽ ヽ ｀＜¨ヽ
// / | ﾍ ﾍ ∨ヽ
|/ .,' l | | l ' | } ', 人
|| l l | | | | | ',. ', | | 〈 }
|| || | | | | | |ヽ. ヽ. ',|. ├─--==.. }く )
|| || | | | | | | ヽ ﾍ | .| ﾆﾆ==‐‐-| 〉 ふむ…出典不明という点に於いて
|| || | | | | | .ﾑ-‐弋弌¨|. |へ 二ﾆ=ｰ|/__ 信憑性という意味では、なんとも言い難いものがあるが、
ﾘ .人 l ｱ＞､.ﾙ'ﾙ' .ﾂ¨ｲ::;;;ﾍ7|' |f｀ } ﾊ:::::｀ヽ 無心の働きにも繋がるし、割と「らしい」話ではあるな。
ヽ|从,ｲ卞 ∨:::ﾉ |. | .::lj ／ ﾉﾉ::ヽ:::::::＼
| | 斗 ¨¨.....| |ノ/彡 ..イ人:::: ヾ:::::::ﾉ
| |::::r :::::::::::::| |¨彡ｲ;∧::|::::::::ﾄ:::::::::::/
| '､ | | | .彡/:::ヽ|::::::::l ＼ノ
. | | . ＼`ｰ ´ | | | ∨:::::::::|::::::::|
| | ヽ ,ｲ.│ j ﾄ､::::::::|::::::::|
| | .| ｀ｰ ＜.___| | ﾉ二二7ヽ::ﾊ::::::::|
ヾ.|､ | |ノ __ﾚﾙﾙ'::::::::::::::| }::::::::|
ﾘ ヽﾙﾒﾊ {¨ ノ::::::::::::::::::::::::::::弋__. |::::::::|
| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
...... _＿___
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
そうですね。 . .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
この話は割とまともなので .| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
真偽はともあれ、悪くないですね。 | |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
...... .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
次からは .... .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
そういう問題じゃない逸話が続きますよ。 .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
折角なので、連続で紹介します。 ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
|:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
│ 宗矩と病(出典不明) ...│
└───────────┘
＿＿ ,....-─-、
／::::::::::::::::::::ヽ、 ／:::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/_,.......-;,＝=-...ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::／ `ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::/ ／￣ ヽ/⌒ヽ:::::::::::::::::／
ヽ、:::::::::::::_／::::::::::::/ / ⌒ ヽ￢－'´
￣ /:::::::::::::::::l /⌒ヽ l:|
l::::::::::::::::::l .l l /⌒'l l:l
l::::::::::::::::::l .■■■■■■■■■■■
l::;, -ｰ 、::l ■■■■■■■■■■■
/ ヽ■■■■■■■■■■■ ﾊﾊｯ!!
l _ ／`フ:::::￣`ヽ< ∠く ﾋﾔｳｨｰｺﾞｰ!!
l ￣| 〈:::::::::::......:::/ _ l
ヽ ヽ `ー-─ ´ ,/） ./
＼ ＼、 ／ /
>. .、_、 ヽ.ー-....__＿＿／ ／
ヽ: : : : :ヽ ヽ￣ヽ丶／／.イ
ヽ、: :__ヽ `ー- ´／: : : ｲ
l ￣: : : : : ７フ ７: : :｀´: :l
l: : : : : : ／￣ ￣ヽ: : : :/
ヽ ___／
鼠（鼠ったら鼠）
.＿__
.／ ノヽ＼
;| （○）（○|: いやいやいやいやいや。
:|ヽ (_人_)/; ”コレ”はダメだろイカンでしょ常識的に考えて。
. :| |. ⌒ .|;
:h ／; そりゃこの鼠を打とうとしたらこうもなるだろ。
:| /; ’ あの世へゴーしちゃうだろ。
/ く､ ＼
;| ＼＼_ ＼
;|ミ |`ー＝っ ＼
『晩年、宗矩は病の床に臥し、しばらくして亡くなったのだが、この病について、ある噂が流れた。
曰く、”ある日、但馬守が一匹の鼠を打とうとしたところ、その鼠が竹刀を駆け上り、但馬守の指を噛んだ。
その傷が原因で病となったというのだが、治療を進める周囲の者に対し、但馬守はこう答えたという。
「自分は数十年にわたって剣術を磨き、飛ぶ鳥を落とすほどに道を極めた。
その自分が鼠一匹打ち損ね、このような目に遭った。これは天命であり、この病が癒える事はないであろう」と”。
│ .秀次の無刀取 (日本武術神妙記） │
└─────────────────┘
／, ーﾐ、 , ＼
/／ lﾊ｛ , / ,ｒ .ｨ从ハ ﾞi
〃 八{ル'ｊ/ ´ ! !
/ﾉ ,{_,／ ｀ ｕ } {
//ｒ'ｊｒ'ﾞ 、 , Ｖ !
!7´ {､ ﾞﾒ-+､( ﾐ ！ .…この逸話に出てくるの、もしかして
ｒぃ{ --､_ ヽｰｧ'^ _ i'⌒ヽ} ,ﾞ 元はお前じゃなくて石舟斎だったんじゃないのか？
ぃ ﾞL ､＿'､ 、` ／,ｒ _ =-ｖ { 〈、
ｒ ､__ノ}ｒｿ７ ヽ'='ﾞﾐ､〉（ ノ_ｒ=ｩ≪, _ /〃ﾞヽ . .それなら、信憑性の程度はともかく、
{廴＿__ｱ { {,〈 `ー'ﾞ 「` ｒ_（`ー'´ ミ 〉{ ｲ ハ .まだ年代的には合致するのだが。
-‐ミ‐ _ ｀ｊ ハ } ﾉ ￣ ,/ ﾘ / ミｔ_
__ ´ ´ﾌ´ イ///ﾊ{ 〉 └《__ ,.」 ｒ‐'{{！ 'ﾞ ≪__,,
⌒i '´ ノﾍ小l丿/ __ （￣ Lｙ ,ツ7 いｰ≦ｘ､_
ｌ ｊ ハ！ { '⌒こー---―ｘ､ ､ﾒ ´ｊハ !、ｖﾞ ｰ
_ﾝ {{ F ‘､ ､＿_￣￣￣ /｀ / /ﾘ 小｀}
|| lハ 丶 ￣｀ ｲ トV７
こ二二 ヽ || ＼ヽ{ __ｊ､_,ｒ ﾐ, 彡ｿｺﾉ //
＼＼ ぃ 〈＼ ､ヽ ＿＿____ノ´彡'´ ,__//
丶 ー `､､ ﾄ､ ヽ＼`ァ,二 ,. ィ ノ ／／
､ ￣＼ 、 ヾ､＼ └┘| {＿/ ﾆﾉ ／／／ ／ ,
ヽ ､ ヽ ＼＼ | ＿_彡 ﾞ´／／ , ､ ／
豊臣秀次
（とよとみ ひでつぐ）
／￣￣＼
／ _ノi||i＼ ＼
| （●） （●） | いや、それを話の中でツッコまれても
. | （__人__） | それがしも困ります。
| u .｀⌒´ |
. | } .確かに、それならば殿下と父上の関係性を考えれば成り立ち得ますが、
. ヽ } この逸話自体の原典が不明瞭な時点でお察しかと。
ヽ ノ おそらく、神君様と父上の無刀取りの逸話をベースにした創作でしょうな。
/ }
.ｎ:n ｎｎ
nf|｜| | | |^!n
ｆ|.| | ∩ ∩|..| |.|
|: :: ! } {！ ::: :|
ヽ ,イ ヽ :イ
『その昔、柳生の無刀取りが評判になった時、関白秀次が宗矩を召して、無刀取りの披露を望んだ。
召しに応じた宗矩に対し、秀次が切り掛かったところ、これを無刀取りにて制したので、
秀次はこれを名誉の事として、宗矩に弟子入りした』
,rﾆ,_ ミ| ヽ.／~~`ヽヽ.
,;" `-､,／ ﾞ!,ﾞ'i,
,:i' _ ----､`i, ﾞi,
,l 'l ､ | ,r-ｯ---rﾞi, ﾞi, ぶっちゃけ、この逸話って
l, i' ､_,,,.-ｯ'ﾌ,）tr'"===='" ﾞi ,ﾄ.､ 宗矩の逸話というより、私か秀次の逸話じゃね？
ﾞt,'i `'フ",:"!, ` |' i l
r' i, ''" : ! _ ﾞir'r l,
|ヽﾞi ﾞ' i;:. ヽ ﾞ'| ,!
ﾞi, ! ! ~;; ＿__， ,､ノ
ﾞi, ,,; -''"~,､ ,/ |
`" ﾄ、 " ` / |
| 'ヽ. .| / .|
| ﾞi,ヽ._ l __,,./ .|
! _,,,二ﾞ~r-:'::::::::::::::::┴┐
,rﾞ‐'"---i | |~~.........---r ﾞi |
| ｒ''''''''i i,ﾞl | ,,! ''''''''7i_,,,! |
| ﾞl'" __ﾞヽj | ｰ' '''''''7 `ﾆ' ﾞi,_､＿__
├iﾞt'",,r'' , i ,....,'''''ｿ,,.-''"''"t'r'"__,r'"￣''7
,,,,r:､ヽ､ヽ-''"l !ヽ,,,､-'""_,､-'''' ﾞ'ヽ､r"
__,,,...-フ／~__ ヽ二二,,､--'"_,,､-'"
,､-／／,,.／'" `'-､、 ,! ,.r'"
豊臣秀吉
（とよとみ ひでよし）
_,.. -―‐- ..、
. ,'"j _,..:,' ヽ
/ _ll _,.-'"／ ｀、
i.>.!!',..-'" !
!､,',' ,.-''"´ヽ . !. …まあ、オチを考えればそうでしょうなあ。
j::!,-j'´-ｔ'"‘ﾉ ﾄ ｀:.
. /::j. ｀! -,￣,''ｊ. ｀､ ｀､
<::〈 ｀i'､..´￣｀ｰ' ｢ー- ._ ｀､
｀ｰY´､_,.￣｀ー-‐'j __,. j. ￣
. ゝ└--'"_,.=＝'"´ﾉ､,!
. i;｀ii｢￣ヲ＿_,.-―''"＾ー-
-‐''^://'"￣,.,
i､_' ,'___,／/
木下半助吉隆
（きのした はんすけ よしたか）
『その後、このことを秀次が家臣の木下半助に命じ、太閤秀吉に推薦した。
それを聞いた秀吉は、「そのような分別では秀次は我が跡を継ぐ事はできないであろう。
天下を治める身の者が、そのような技を修めたところで何の益があるのか。
大将たる者はそのようなうつけた真似はしないものだ。
自分は天下を治めたが、自ら人を斬ったことなどない。
常に人に人を斬らせる分別で以って、天下を治めたのだ。秀次はうつけ者である」と言い、事の外、立腹したという』
（※原文を若干省略）
│ 天狗の宿り松(徳蔵寺の伝承) ...│
└───────────────┘
／＿__／ ／ :::ヽ
/￣ ／ ／ 〃 ＞:ハ∠
,'＿／ ／ ／｀ヽ､::::::',
＜::::／/ ／ ／,へ ＼::)
Y ／/ ／,,ノ ｀ヽ､ ::::::}
ﾚ′/ ／''r─tテ─ ; V/⌒', 三本のうち、俺だけ切られるって扱い違い過ぎだろ…！
ｆ / ／ ｀ｰr-イ ::〈 γ:}
､ / ／） f⌒ ( (rｆ^ﾄ､:::::ﾚ:/
ｆ /( （ ) )ﾆﾆﾘ::__ノ
'､ｆ ） ＿___ __＿,...､（`ｰ':/／⌒/
ゝ( ´￣ ー─ ￣｀）／ ⌒く
/´: :ト-r--r-r---‐＜ヽﾉ､＿＿＞
切られた松
∨/ :::::::::⌒＼:::斗‐'''|! ,-ｧV￣￣｀ヾ
冫::::::::─r‐''´ ＼ﾉル ｆ“/ 丶＿__,ﾉ)ﾉ /￣７
〃::::::::::::::ｆ ／” ヽ 彡ｒ`､ ヽ､彡ﾉ /￣７ ／〉
/:::::::::::::::::,' =⌒￣ ﾉ､＿,ノ ＿＞､ ￣ ＿／／
,' ::::::::::::::::::{ ､ ﾉ ,. へ´ ＼ ∠＿ ／
|:::::::::::::::::::::'､__ﾉ) ｀ｰ‐'′＜ ＼ ,,. -‐´ ＿＿ それを言うなら、ミーだって被害者ザンス！
|::::::::::::::::::::::::::::ﾉヽ ／ ヽ _,. イ | /_ __/ ミーは言われて切っただけなのに、
V::::::::::::::::::::／トノ)￣ヽ ／ ::::::::| ! -､＿＿ _/ / .なんだって怪我しなきゃならないザンスか！？
ヽ::::::::::::∠イ彡〈:::::::::::`ー‐'::::::::::::::::／⌒ｰ´ ＿) /＿＿７
',:::::::::::::::::＿ノ):::::::::::::::::::::::／⌒ｰ´ γ､__ノ⌒ｰ´ .なんてはた迷惑な天狗ザンス！
∨::::::::::::＜ノ)､::::::::::::::::::/ γ､_ハ | /７
∨ｰγニﾆく ∨::::::::::/ /:::::::::::ゝ／） / /
＼/ニニハ ＼::::/＿＿/__;:斗＜ ＜ / /
／二二二ﾆ＼ ￣ _,.斗＜ ＼ /_/
樵
, ;,勹
ノﾉ `'ﾐ
/ y ,,,,, ,,, ミ
/ 彡 `ﾟ ﾟ' l
〃 彡 "二二つ
| 彡 ~~~~ミ はいはい、わしのせい わしのせい
,-‐― |ll 川| ll || ll|ﾐ―-､
／ |ll | .ヽ
/ z W`丶ノW ヽ
/ 天 ＼＼ / / 狗 |
『昔、柳生家下屋敷の敷地に三本の松があった。
樵が一本を切り、残りも切ろうとした時、不注意から大怪我をしてしまった。
ところが不思議な事に、その日のうちに、大和にいる筈の殿様より、
「その松を切ってはならぬ」とお達しが届いたので、人々は恐れ驚き、
「これは天狗の仕業に違いない」と、以後、この松を「天狗の宿り松」と呼ぶようになったという』
│ 宗矩の忍術観破（大和の傳説） │
└───────────────┘
┷≡≡P
./￣￣￣￣￣￣/￣￣￣￣￣￣￣ヽ、
/ / ,- ＼ / :::::::: ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:::ヽ、 .ドーモ、ヤギュウ＝ムネノリサン。
（⌒）￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣） ） | /;:;;';;:;:;:;;';;:;::::: ;:;;';;:;:;:;;';;:::::::ヽ、 マウスです。
.￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ (￣￣ 〃￣〃./.（ ;:;;';;;:;:;;';;::;:;:;;';│;:∪..∪;';; ::::ヽ
／￣￣￣￣￣￣￣.`ヽ、::::::: ;:;;';:;;';:;;';;:;;';:;;';:;:;::;:;;';;:;:|
(~) )￣￣￣￣￣￣￣(））／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ、
／ ／;:;;';;:;::::: ::::::;:;;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;::::: ;:;;';;:;::::::::ヽ、
／ ／;:;;';;:;:;:;;';;:;: ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:::ヽ、
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/＿＿＿/ /＿＿＿ | ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;: ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:: ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;::/
｀；＿＿（ ＼＿＿`＿＿＿＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ｷｭﾗｷｭﾗ
＼三三（### ＼三三＼ ◎ゝ＿ノ◎ゝ＿ノ◎ゝ＿ノ◎ゝ＿ノ◎ゝ＿ノ◎ゝ＿ノ◎ ;:'"
~~~~~~~~~ ~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鼠
／￣三＼
／;;;; _ノ 三 ＼
|;;;;;;; （ ○）（○） ＿ .もうツッコミどころしかないけど、
. |;;;;; （__人__） .／／ さっきの鼠よりはずっとマシだから
|;;; ｀ ⌒´ﾉ .／／ さっさとハイクでも詠めばいいだろ。
. |;;;; } ／／
. ヽ;;; } ／／ ニンジャ殺すべし、慈悲はない！
ヽ;;;l ノ .／／ .イヤーッ！「グワーッ！？」
/ く .／／
| ＼ ／／
| |ヽ、二⌒)
『昔、柳生藩と東続きの伊賀の国との間には、境界の事で、いつも小さい争いが絶えなかった。
ある時、柳生宗矩は、領内にあった興福庵に参詣したが、不意に一匹の鼠が現れた。
宗矩はすかさず之に目をつけて、鎧扇で打ち叩いた。鼠はそのまま影を隠した。
その翌朝になって見ると、生血のしたたりが、伊賀街道に続いていた。
そして、その後、伊賀の関所において、柳生の者だと言うと、町人百姓に至るまで、その調べが著しく厳重になったという。
これは、彼の鼠というのが、伊賀の廻し者の忍術者であって、宗矩の燗眼に観破されたためであった』
/ ／￣＼'.
j ,′∠｀¨`￣二､゜ヽ
rノ ／ 、 ヽ. ｀ﾏ
` / _＿_ｉ ｉ ,|.-i‐- .V '.Y …どうなんだ、これは。
ノイ ﾊ∧!. /ﾊ厶､i ､∨}〕 最初の鼠の話は、本多忠勝の逸話みたいだし、
| i 《ち`!Vﾚろ坏》､ﾄｌ）ｲ .最後の鼠の話に至っては、一体どこの立川文庫だ？
V!ﾊ弋ﾘ, u ゞ-' .| ﾄ!ｸ
j/ゝ." r‐っ"uｲ| |≧=､
ヽ.!≧z‐､ｧf".:ゞﾘ啻辷}、
／.:'洲.::;!､||,＜.::::ヾ洲:::‘，
n ヽ:::::::::i〆｀,´｀ヾ､〈:::::::::::/
_r[}j(ヽ Y::/ Y ,fヽ,V!::::::「
r､ﾄｲ /' }ｨ')j::辷ﾆ`o'~ﾄ` i}j:::::::|
.... ./ ／￣￣￣}》__,,,廴}￣＼ ':;
./ ／ ゛゛¨¨´ ＼ `､} '.;
/ ﾄ ／ ＿__ ＼. `､. }
まあ、それでも、 . {. ／ ／￣. ' ﾞｉ, ﾞｉ____ ﾞ , `ヾ
一応は「伝承」「逸話」として .. ノ.. {, ,／ｉ ', |＿|. }, V.i .|ﾞ} ｀i |+`;ﾄ､
伝えられているものですからね…。 ／ ｲ. ﾍﾍ 《 i `t;j. ,' ∨ ;/..} |}ﾘ_`ﾘ i
.... /／ / ,.|. ﾍﾍ＿_{ | ===ｬ...i |-ｱ"ﾃ .j l}...f`ih|
尤も、『日本武術神妙記』にせよ . ~. r‐ {.. / f~Y-､_ｫ;}i |ﾞﾄ-'｡.ﾘ. ﾝx,__x,r'j ﾄゞ;ﾘ l} | ：}:|ri
『大和の傳説』にせよ、 .r ´￣)- `､ }: |: :| `;i.__| ﾋ__ノ '∨ `ｰ,'}＿丿.| ：:|ﾘj
初版が昭和８年という時点で、 . ,..ム-‐ ' ,ノ, / ヾ | l .} ヽ、"" 〉 """ ノ彳/ ：|v
お察しといえばお察しですが。 ／ 人 」t yt ./ﾙ､ ､`、 ".`､`ｰ､_ ´.ｲ､,j .,'./
〉／ v'´ " ﾚ't/ ＼入 `:ヽﾐ`､` .,.ｲ. / .:Y :/
「ダメじゃろ、それは」 イ 〈 ／ ´ `､ `､:`､ r'"`j ,.イ ./ ,.'.:/
.| i ⌒y `､ ：Ｙ#`‐ `~",.ｨ | l／",.,.：.〈,,. ‐¨ヽ
Yヽ、 / ,￢/"¨`ヾ￣;;;;;;;;`､ ：:}ﾆﾆ=-==-"i__f＿＿,,：,,..,〉;;;;;;;|;;',
V ｀`ー‐ '´ .|i::::::::::::'';;;,;;;;;;;;;冫- ‐|￣`:亠T''"´:::」、 ￣''|-､;;;;;;;;|;;;;'l
`ー―‐V_, y|:::::::::::::::::';;;;;;／{ `ｰ--"､≡::ｰﾁｰﾄ-:::,'､ `ｰ―'''--ｰ;;;;;|;;;;;;}
, ''"´ ミ 、
. ／／ ￣￣{{ k ^x、 ヽ
. ／／ ,≠=ﾐ! 廴_..ノ ＼ :
ちなみに、もうひとつ ," ,′/ ;. 丿 ム :
この手の逸話がありますが、. ,; | | ,; く" /⌒ﾞﾐ.、 ｜ ｜
ちょっと珍しい逸話なので、 . ハ | ﾑ,ﾊ!从ﾄ 、__＿j{ .; ,; i} ｜ ｜
別に分けて紹介しましょう。..... ノ 从| 〉ｧ=ﾐ、ﾉ' ＼{＼ﾙﾘ,; l| .;; ;. ,|
ﾘ l.__/ ,ｧ=ﾐ、,ﾊ!,/. / ﾊ i|
なんと、塚原卜伝が 冫,&"ﾊ ' ` ﾉ'/ / ,; !ﾞ刈、
宗矩に挑んでくる話ですよ！ .. 夊/ '、ﾏニ＝=-, ノｿ&~ ,;' ≦⌒~｀`
""' ヽ｀ー―_" .ｨｆ'′,勹 （_ }}
｀ ￣ヽ、＿...:夊/(^''"⌒廴_
ｨ扞㍉㌻""' .,㌃⌒`ﾐx､ ｀ミx､
/ ノδ。:i:i:iﾙ:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾍ、`ﾞ )>
_rv√У⌒Y^)､_
rﾑ＞´ ｢ ￣ ｀ ＜ )､
_ ∠ ,} ＼}
／ z― ミヽ ヽ∠二)
/,ｨ ／ ＼ ﾊ///′
. // ! 〃 ＼ '/ﾊ .ほう。
/ ' |/ ｨ / l ヽ ヽ ﾉl//〉 年代的に100％創作(卜伝の没年と宗矩の生年が同じ）だが、
{. ′〈 | } ＼ } ! ﾙく 他の流派の伝承以外で、宗矩が他の剣豪と立ち合う話があるのは珍しいな。
ヽ＞ヽⅥ ├-A ,Ａ-― | | //∧
. N ぇ≠ﾐヽ Nｨャ≠ｵ ﾙﾍ'//∧ どれ、早く始めるがよいぞ？
ノ￣￣￣}1 ｌﾄ弋ぃ>＼{ 弋ぃﾉ》 个ー―‐ ､
,ィ777辷}､_＿__ _lｌ ﾄ｀¨´ ｀¨´/| |＿＿_ﾉ辷ﾄ､_＿
｢//////辷辷辷辷| | ゝ、 ｀ ｲﾉ| |辷辷辷ゾ'////ﾊ
＿_rﾊ/////////////ﾙ| l ヾ≧忌≦f／ | |/////////////{
,.'7////∧////////////ﾉ| | ＼}l{／ ﾉ |/////////////ﾄ､
. /////////＼/////////′从| ｀´ }从ト////／///／//∧
│ 卜伝、宗矩に挑む(出典不明) │
└───────────────┘
￣ﾞ''ー-､..＿ ＿,,-―'"￣
||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| | | |
|| ||;; | | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | |＼
|| ||;; | | | | |: | |￣￣￣￣￣￣￣| | | ＼
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |＿| | |＿|: | | （_;;）. | | | |
|| ||／ ／| | | |￣￣￣|￣''''――| | | |
|| ||／ ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| ＼ |
|| || ／ ＼ ＼|
|| ||' ＼
／／|| ／ ＼
／／|| ／
／／ ／￣￣＼ ) ;;;;)
／ ..... ／ ＿ノヽ_＼ ) ;;;;)
| （─）（●) /;;／
. | （__人__） l;;,´ …ふむ。わしと仕合し、
| ｀∩_ノ)━・' 真の天下一を決めたいと、そう申すのだな。
. | |＿ノ
／ヽ | |_
| ＼＿／ ノ ヽ
＼ ／ .| |
｜ ＼ ／ .＿/
,r'"´丿ヽ￣｀ヽ､
／ ,r;:;:､ ⌒ ,ｨ;:!
/ ,ｲ;:;:;;:;::ゞ､ i ,r;:;:;:,､j ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人
_」 ,′'´r ｪｪ-､ j;:ｲｪｪ､l､ ＜ ＞
/ ゝ,ｲ j `ヽ｀"´.::;; ﾄ､"´ ヾi ＜ わしが新当流開祖、塚原卜伝である！！ ＞
! ,ｲl〈〈 ,ィjﾊﾉ｡ ｡,j､､,,. l .＜ ＞
| Y」 i; ,r'´r-､ﾆﾆﾆ ＝ i! ,/ Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
! ,' / ,ｲ,ゞ-j!ｰi!ーl-{ i! |
,＞,ｲ ,! i/ ,! il,!
/.:.:/ i .,' / -‐' "´￣￣｀`､ﾊヽ
／.:.:/ | ,' ／ ‐'´￣￣｀`ヽ `j ,!
_／.:.:.:.:i l ゝ､_ ,:;' ヽ ー' /ヽ
＿,,,／.:i|.:.:.:.:.:.:| ﾞ､ ,:' /.:.:.:＼＿
＿,ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| `ゝ､. : . : . : . : . : . : .／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ＿_＿
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| i ｀`ｰ ､.:.:.:.,､-‐,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| l ￣ //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
塚原卜伝高幹
（つかはら ぼくでん たかもと）
『ある日、新当流の塚原卜伝が、柳生但馬守と天下一の座をかけての仕合を望み、屋敷に押し掛けた』
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／ .…なるほど。
| （__人__）l;;,´| 確かにそなたの技は大したものであろう。
| ./´ニﾄ━・' .ｌ 仕合をすれば、あるいはわしに勝ち得るかもしれぬ。
| .l _ニｿ }
/ヽ､_ノ /
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
_.- ￣￣
-'
／
/ / へ._
ノ〃 ／ ＿_つ
べ,/ iノ ／oノ
（_＿ゝ へ＜彡-"~ フフフ。
ヽ=三/ v わしが新当流開祖、塚原卜伝である。
// i ヽ
`｜| (_ つ-二ヽ ／
ヽヽ/-=-'~、ヽiヽ
iY-" " || i
｜| .ー- 、||
i|(_,ー--'∥
V / |
// |
/ ", ｜/
i " /
い ／
ヽ＿＿., - '
『卜伝を屋敷に招き入れた但馬守は、卜伝の強さを認めた上で…』
／￣￣＼
／ _ノ ＼ .＿＿＿
| （ ー）（●） ( ⊂⊃ )
. | （__人__） ﾎﾜｯ￣￣ .じゃが…兵法者としては未熟よの。
| ( ( ﾉ
.ｌ^l^lｎ ⌒ }
. ヽ L } ∩ ノ)━・
ゝ ﾉ ノ ／ ＿ノ´
／ / ＼/ |
／ / ' |
. / / |ヽ__ノ
ヽ＿＿ﾉ
_ , -‐ ''´￣'' ‐､ ﾍ |l { { ', て
／::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ, ヽ､ il | ', , -‐‐ ､ そ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､_ ＼ ', lil ﾉ ,':::::::::::::::::::ｉ
. レｰ´"ヾ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀"ﾞ`'ヾヽ ', {i' ／::::::::::::::::::::::}
く￣ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ } l| /:::::::::::::::::::::::::::::l
＼ `ヾ､:::::::::::::::::::::::::::::::／ , 'ノ /:::::::::::::::::::,ｰ‐ i
＼ ◎ ￣_弋:.:.ー-イ__イ／／:::::::＞ー /
...:.:.::::::::`::-‐::'":::::::::::.へ｀ヽ‐- く ｰ‐'◎ / ｲｰ､
.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::ヘ｀ー ' Y:.｀ﾞ..ｰ..'"" {;; i わしが新当流開祖、塚原卜伝である！？
| u. ......:.:.:.:.::::::::::::ﾍ |:::::::::.:.:.:.:.... ヽ; l
ヽ ...:.:.:.::::::::／⌒ ,.,.,.,.,.|_::::.:.:. }; |
:.:.ヽ ＿:.::ﾍ.. :::::::::.. ﾞi `l::::.:.. l; ,'
:.:.:.:| ／;;;;;;;;;;ヽ, .:.:.::::.:............ l∠::::.:.:. /: /
:.:.:.:} i´, ´⌒ヾ､` ､_ ＼_:::::;;∠ -‐､:.:. , ' /;: /
:.:.:.| / / _ ｰ`ｰ-≡ { ､三二ｰヾ ｉ:.:.::::::'ﾞ,'::r /
:.:.:.| / / ／´ ＿__ ` ‐- ｰ ､ ヽ.|.:.::::::..{;;／
:.:.:{ / / , t二t─‐tﾆｰー一 ､ ヽ | |.:.::::::: ∥
:.:.:| / / ゝ-‐ ￣￣￣ "''一‐- ､ｉ l i |.:.:::::. ∥
:.:.:| / / ヾ::::::::::::::.:.:.:.:.......... ヽ }il.:.::::: ∥
:.:.:l 川 ` ､::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.::.:... ノ |li.:.::::::∥
『兵法者として未熟である、と言い切った』
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;(
| （ ─）（●) .) ;;;;) 何故ならば、もしわしを倒したとしても…いや、そうであればこそ、
| （__人__） /;;／ わしの家臣たちは、この屋敷からそなたを逃がさぬであろう。
. | ﾉ l;;,´
| ∩ ノ)━・' .それが分かっておらなんだ故、兵法者として未熟と申したのよ。
／ ／ ＿ノ´ .理解できたかの？
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
__＿, -‐ー‐- ､
, ´ ＼
／, ー ､_ ヽ
,イ"´ , ;' _ u. "ヽ, ﾍ
, '⌒ヽ ;| ,／ , -‐‐-､ i
,'ﾞ:::::::::::｀､ { / _, '"´::::::::::::::::ヽ ,:} |
ﾍ__,'^ヾ::::::ﾊi |;;く_:::::;;;;::::∠ ⌒ ｰ' |r y
ゝ 弋_'ｰ'ﾗゝﾞ"ｰ-;;, ﾆ'ｰ'ﾆﾗ '､ ……わしが新当流開祖、塚原卜伝である（ｼｮﾎﾞｰﾝ
l ,' :.:.''"{;| `ヽ';:.:.. l|´ヽ l
{ | ;;/' ┐ { |r} | ｉ
ゞﾍ ﾞﾞ"ゝ-‐'^ ﾞ''''' ┌ノ |二' /
`゛ﾘ ,´二 二 二二｀ヽ |{ {ｰ t'
| }i ､, -‐‐‐- _ ヽl | |;, ﾍ
| |l ､ _______ ,` ｌ| ;; ';; ﾍ=､
| ,;' ｀ 三 ｀. || ; / ; 冫}ヽ
};/ ≡ || / ;,／〃三ヽ
∠ﾍ 三 || ＜"／ /三三 三 ヽ
t三三ﾍ 三 イ;;'" ／ /二 三 三∥＝
-‐ .∥三三./lゝ ─── ＜:;:;'" ／ ／/三 三二=∥三三
三三三三三 ∥三三/ i::ヾ'';:;:;:;:;:;:;:;; '" ／ ／ /三三三三∥三三三
三 三 三三 ∥ 三./| |: ;:;:;.. ／ ／ /三三 二＝∥三三三
三三 三 三∥ 三 / | | ;:;'' ／ ／ /三三三二=∥三三三
『理由を問われた但馬守は、
「ここで自分を倒しても、家臣たちがそなたを逃さぬであろう。
それに気付いておらぬが故、未熟と申したのである」
と諭したという』
＝隣の間＝
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ ‐=・=‐ ‐=・= ＼ …なんであれで会話が成立してるんだお？
| u （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
.柳生十兵衛三厳
/三三三三{ }三三三三三三::ヽ
./三三三三ﾆ｀ﾆﾆ´三三三三三三三ﾊ
_, イ三三三三三三三三三三三三三ﾆ_三}
―――:≦三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ}_}ﾆﾄ､
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三:｀フ
｀¨ ｰ＜三三三三三三三三三三三三 ―､_}´ }三三ﾆﾐ
｀¨¨.',／r｀'rｯ‐.､ﾉ {＼__／‐rｯ―ｯ r:'ﾆ, ‐ ､ﾐ彡 というか十兵衛様。
{¨, ｀r‐.r .'´/｀}／ ｀¨¨¨¨¨´ ...}三|, ‐ .'ﾆミ 殿はああ仰いましたけど、俺たち全員でかかっても、
ヽ} ,} / ﾞ ' ｀ヽ |三ﾄ |ミﾐ あの御仁に勝てるとは全く思えないんですが。
}ﾟ, }/ .r { ¨_ヽ＼ u ..|三| } .,三ﾐ .AA的に考えて。
イ:::' .{ .｀ヽ‐,´ '´ ', ', ..|三|ﾉ ./三::
ヾﾆ´三ﾆﾟ, , .彡 ミﾐ､ ..|/|___{／三三
二二二二二 ,三:::ﾊ 彡'´＿＿ ｀ヽヽ .} | ,' ',三三ﾆ:
__, イ三ﾆ| ﾟ, .´ ｀丶、 ,' ,' ./三三三
ヽ ノ三ﾆ,ﾟ ﾟ, ' ¨¨ヽ ｀ ., .ｲﾊハ三ﾆ
柳生道場門弟その１
／￣＼
.| ＾o＾ | めたな はつげんは やめなさい
＼＿／
＿| |＿
| |
野殿杢之助光則
. '" '"｀ﾞ` ﾐx､
／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
/／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
.//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
/｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
と、まあ、こんな塩梅です。 ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
これも出典が不明なんですよね。 ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
逸話自体はそこそこ有名なので、 . ,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
おそらくは講談の類が初出なのでしょうが。 i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
| 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
誰が作ったかはわかりませんが、 ...... ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
「剣士」と「兵法者」の違いを示した逸話、 ...../′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
といったところですね。 ..... .| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
.|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,兮 、 |しﾘ }i№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::... ー=彡 /／ イ
＿
,ｒ ´＞ ´￣￣ {r ´￣｀.､
> ヽ. ／ ヽ. ヽ
{ / / / 丶､ ＼
.Y ヽ. / / } ｀ヽ ヽ
ゝ ﾉ/ {! i!,! ',
} く. ,' ﾊ /ﾘ| ! ', ふむ…無手勝流の逸話もある卜伝を
ﾄ ｿ ! ﾄ. ､ﾏｰ=ﾐ!i il ここで宗矩の当て馬に持って来るというのは、
ゞ ﾉ | .{ ､.{:il ', i| ..割と捻りの効いた話と言えるのかもしれんな。
r彡, | ヽ ', ヽ ﾙ′
::/:::;i |. ', / .まあ、単に宗矩より格上で
:{::::::i!. | ヾ ､ ', , __ / ヽ .それなりに知名度のある剣士が
ﾘ::::::|｀il i| .ﾊ ヽ ', ￣,´ ヽ 卜伝くらいしかいなかっただけかもしれんが。
::::::::::i| .ﾚ ﾊ ﾊｨｰ- __/ ,. ヽ
ー- ､:.:.:.:.ヽ. ｀ ',:.:.:.ﾌ}≧､ }, ｛｀ヽ}
/ /:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:..｀ヽ ヽ //ﾐ:.:.:.:', ヽ ',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.>ミー-｀､ ヾ_ヾ:.:.:.:.:ヽ ヽ }
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' ／￣｀｀ヾ ｀ヾ:.:.:.:.:ヽ ｀
:.:.:.:.:.:.:.:.:;' ./ V;,;.:.:.:}
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
あと、知名度のある剣士と言えば、 .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
武蔵に挑まれる逸話もありますよ。 .| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
.... .| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
こちらは出典がはっきりしていて、 ...... .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
嘉永三年（1850)に著された .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
『鵜之真似』記載の話になります。 ...... .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
. |:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
./ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
｡r≦ ￣￣ ＿ ｀ヽ ＼
｡r≦＿ ／ ／ , } :, ヾ:ｭ､
／.ｨ'´ 7 x､λ／ :, 〕 ﾄ､
〃'´ ／ ./ｨぅ､/ ／ l :, 〈 .〉
, '′ .／ 弋ﾘ ! / .ｨ! ,! ! V､ 今度は武蔵か。
/ ｲ - ' ﾚ1／! i! , } .! i ﾄ､〉 まあ、幕末直前に書かれた書物なら、
, ／ :| .メ､ﾉ / ,! l j!ﾚ! わからなくもないかな。
ﾚ1 〃: : :! ､ 弋_iｯ '| / ! l ノ ﾉ´
!/ ! : : :! ヽ ﾚ1 / ;! ＜_,/ さて、どんな話になるのやら。
i! !: : : ゝ. _ ノ_l / ﾄ≪二 :,
i, : : :} 丁 ｰ─､ _zニ! i i!:i:i:｀vi7
:,: : i! r'======={r'´ ﾘ i! .iﾄ､:i:i:iﾘ
}: :ﾉ ;! : : : : : : : :{ /l i! i! !:i:i{￣
ゝ'＿,ｬ=─ｬ‐ｭ､=={!′! ! i! λ..ﾄ､i:i:､
ｨ〔 ｨ7ix ＿＿ ≫､∧ ﾉ ｌ i! /i:i} i! ㍉i:i:s｡＿
/ }!: 弋 i l i l i l i l i ﾑ: i ! ﾉ!./i:i:i:}.ﾘ ㍉:i:i:i:i:i７
,.z*'’ i}: :: : / /￣｀ ー－ ': :! ´ /!:i:ｉ/'′ `'ｰ '’
／ .ｨi: : :/ / : : : : : : : : : : :k, ' レ’
∠ _ j! : : : ! i! : : : : : : : : : : : : :!
│ ...宗矩、武蔵を諭す（鵜之真似） ...│
└───────────────┘
／￣￣＼ '_
／ ⌒ .⌒.＼ 、
. | （ ●）（ ●）.|
. | （__人__） .│ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ｀Y´
| ｀⌒´ | | …柳生但馬主殿 |
. | | ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
. ヽ /
.ヽ/;:| /、 ﾉ:;|
／ {;:;::乂_,,ｯ､､_／.:;:;｝
／ ゞ彡彡ニミミｯ;;/
（ ＿б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:ﾞヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´ﾞ,;.:.:.ヾゝ
∥ ﾞi .:ﾄ'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :ﾞ;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|｀: : : ;, ,;:.::::｀";l 乂
/ ／,!;;;ゝ,ﾘ|; : : :; ;::.:.:;::i）! : .彡
,/ヽ／／: :,ヾ〉,;.;､:'':::.:.;::;!:::| : . |
／/ : : //ｲ::,.:..; :.｛､; ﾞ;:ﾞ;;.:"';｝:::!､_!
／: / : : //'ﾞ::;'.:.::; :,::`i.;ﾞ:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =､/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ｿ::::::::.:,:.}!
『ある時、柳生但馬守が登城しようとしたところ…』
／ /, /ｨ／/ 〃
／ // 〉/ 乂{lﾊXVﾉ' ／
/ /,ｲ〃,仏彡ﾑﾉ代込 (〃⌒㍉
〃,Yl〈 jll|ｲﾘ/ﾙｲl{）ｲﾊヽヽﾊ{ ー=ミ .登城中のところ悪ぃが、
〈ﾄyl:〉ﾊ从巛({l::::V彡ｲlﾘ从,）Y=ﾆ二ﾆ=､__ ＞r─=㍉､ 俺とひとつ勝負してもらいてぇ…。
乂从》代㍉ﾊ{::.l:::)l{::lj从仆ﾘﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､ヽ､_彡| {ー─ }
} 込ﾊ从ヽミ代ヽ}|j小ﾘﾊ≦ｲﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽY .しー─ l jl
v代Yﾊ小}}}川ﾊ从小ｿ´ ﾄ彡<ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}} ﾊﾆﾆ 彡′ /ﾘ
ヽ㍉ミ巛代爪巛ﾙ' ﾊ Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐弋/ﾉ__彡イ 彡′
代>ミ辷=斗 /ﾚ'ｲﾐ､ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ===ヽ
_込ｷﾃ三壬毛 rｰ去＼> ,ﾊ ﾘ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ==',
｀ヽミ≧=-弋 (（ z彡ｲ 代ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ='l ＿
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＞ｰ- __ノﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ ／ ｀ヽｰ- ､
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆイ ./ ＼ ＼ｰ ､__
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽー==} く ⌒Y ヽ ヽ ヽヽ
{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾉ====） ヽ ',
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}==} /⌒ ー-ｲ ',
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞彡ﾆ＞'''＜ﾆﾆﾆ(ﾆﾆ=lﾆ=| | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/〃 ヽ...:.:.:... ｀ヽﾆﾆﾆ|ﾆ=| | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV / ）:.:.:.:彡 ´￣￣｀≧ﾐ､人 __ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨/:::... ＜:.:.:.:.Y ヽ ） .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
─=ﾆﾆ/ / ..::..:. 代 二ノ .:.:.:.:.:.:.:.:／
｀V { ......:.: .:.:.:.:.:.:.:／
{l |:.:.:.:.:.:.:.:.:. 弋____ .:.:.:.:.:.:.:／
ヽJ､__ { ｀ー .....:.:.:.:.:.:.:.:.:イ
｀ ｰ＼ .:.:.:.:／.ﾉ
＼ ..:.:.:.:／.:／
＞ ー------ .:.:.:.:.:＿.:∠..:イ
＞ ､ 彡
￣￣
宮本武蔵玄信
（みやもとむさしげんしん/はるのぶ）
『武蔵が勝負を挑んできた』
／￣￣＼
／ ノ ＼
| （ ●） | …ふむ。
. | （__人_） ひとつ聞くが、そなたが達した
| ｀⌒ﾉ .剣の境地はなんだ？
| }
ヽ }
ヽ ノ
／/;:| ＼.ﾉ:;|
／ {;:;::乂_,,ｯ､､_／.:;:;｝
／ ゞ彡彡ニミミｯ;;/
（ ＿б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:ﾞヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´ﾞ,;.:.:.ヾゝ
∥ ﾞi .:ﾄ'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :ﾞ;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|｀: : : ;, ,;:.::::｀";l 乂
/ ／,!;;;ゝ,ﾘ|; : : :; ;::.:.:;::i）! : .彡
,/ヽ／／: :,ヾ〉,;.;､:'':::.:.;::;!:::| : . |
／/ : : //ｲ::,.:..; :.｛､; ﾞ;:ﾞ;;.:"';｝:::!､_!
／: / : : //'ﾞ::;'.:.::; :,::`i.;ﾞ:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =､/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ｿ::::::::.:,:.}!
. ,ｨﾌノﾉi/ ｘ＜ ::::＼ ｌ|l ｌﾚ／:::::::＞､ {三三ﾐ､
. 巛彡ｨｉ| 〈 ＼::::V } ノ:::／⌒ヽ ト三三ﾐ､
. V彡{ﾉｊ| ヽr‐ｔ_ﾃぅヽ| l {／rｔ_ﾃラ´ ,ﾊミ三ﾐVﾊ
. }}ｉ|ﾊ（.| ￣,ハ ,ハ ￣ /}八{ｌ}} } ｝}l} 俺の「剣の境地」だと…？
,ノﾘ川ﾊ_|ヽ ／ __} |__ ｀ヽ ｲ_ﾉﾘ// ///ﾘ
. ／////八ノヽ. 〈_,ﾉ {__〉 ／ヽ} ∨/ ///（
,イ//{ { {ｌ| ＼ﾉi ｀ｰ / ﾚ' lVｉ{ {{{ l{ﾊ.
. /1{｛｛ {｛∨ ‘， ー─=ﾆﾆ=‐一 / | iﾄ!ミミﾐハ
､_|ノ{ｌﾊ ヽ_/ ＼ ｀ 二 ´ ／ │l{ﾊﾐﾐﾐﾊｌjﾊ
／￣｢／ / ｉ ヽ7'´ ｀Ｙ/ ', ヽ‐‐＜}ｊリ
＼／ / ｀ ー─一' ヽ ） ＼
『この時、但馬守は武蔵に対し、「そなたの剣の境地は？」と尋ねた』
>ｬｯv彡三彡ミﾐゞゞ{{{ﾍ{≧ミﾐ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
{! >ﾐミ三三≧ミミ＞ミﾐミﾐ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xｲ_,r
_ `y∧／彡≧ミﾐ/ ゛ヾﾘ〃´ "ｼ≦ミ≦三≧ミ<
／,≧x＝>ミ三三彡゛ "彡ミ≧彡三ミト-
,ム三ﾐX三三≧ｲ _, -=一'{ .r＝- ､ }三ﾂ彡彳´ ゛ﾐ､
{;'´￣7>ミ三彡彡! ,r'´￣ ヽﾐﾐ ､ l 川√ ゛>ヽ ｿ三≦ミﾐ､ ゞ､_ノ
,!＿,〃,f彡三彡彳 ヽ､ﾆ二 _ヾﾐﾐｯ | r彡"_ 二ﾆ ヶ ﾚ⌒)ミミミゝ
,f"ヽ＿//〃ｧ7ﾊ 八 ＞- ｨﾊＹ ､l Y ≦ -イ },ﾉ/三ミｼ彡≠､ …………………
{､_ム彡"ﾍ//彡"三ﾊ_ﾉ ゝ、 _ノ l l ヽ、 ノf_/三ミﾐﾂ
,x三ミ=-=彡≦三彡f { ）ヽ ／ , 、 ＼ ,r´ イﾊミﾐⅦ!{ _ﾉ
,r≧三彡7/彡ｦ ゝ { 〉 ゝ--< ハ ,ノ Vﾙミﾘゞ＝≦､
_,ﾙ′ //彳彡ｲ ∧.（ ノ二 ｰ' 二ヽ {ノ ノ ﾄミ三≠≦ミﾐｯ'⌒
,ｲ/彡ｲ川i! ヽ入￣`ー.￣.一'￣ / ／ ドミ三三ミﾐ≦､
ノ ﾙ1{ ﾘ彡! ヾ ,r' ￣ `ヽ 〃 |ミ三ミﾐ≦､__ ヾ!
_,ム斗イ 八 ,ﾊ { } / 厂`ヾー-＜⌒ヽ
.／/////// / ヽ ゝ ー 一 7 ハ 〉/////＞､
<///////// ノ ﾊ / ゝ ./////////∧
宮本武蔵はそれこそ宗矩以上のガチ戦闘派だしｗ
-―-≧=━圭孑彡三ミヾ＼ﾞ:.ﾞ}ﾊ'〃´≦ミ三彡'／尨
＞メ二＞＝ミ三三彡三ミ､ヾヽ!'彡三三ミ､:...彡'ィﾉｿ
__ ノ´-∠ﾆメ彡三斗彡三ミ､:.ヾ:.､:У,彡三≠-ヾ≦彡ノと
―'´､＿＿ノ彡ィ彡三ミゞ-､ﾐ､ヾﾘｿ豸'´ ｀ヾ:彡三､三彡"
‐━=ﾆ三≧ﾗｲ彡ゞ-､ヽ ､￣´/,∠ ,..ィ ヾ三≧≦〆′
, -=＝=､ﾆ彡ｲ尨′､.ヾｨﾊﾞ !v {,ｨ＜,＿,､＿ ｀ヾ三ミ三
／フメ三彡ﾑ/,ｨﾆニ彡ﾊ:ﾞ :}''´`≧≦,=.‐ゞﾐ ミ≧ヾﾒ 考 え た こ と も ね ぇ
,.-､__／,ｨ'≧三ヾﾐ:{ ' -=ﾆ弍冫} ,::::::｀ｰ二≦¨"､:.:. ゞｧ‐ﾐミ
,-＝ﾆ二彡'ク彡三;ﾑ} -‐=‐.:'::_ノﾐ､::::::.｀ー━―-､:.:./,ｲ〉 |ﾐ
,.-━､__ｪｧｵ彡ｲﾆｨ{〉{ ｨ',.ィ: :,ｲ__,ｨ､｀ﾞ)::.､:. ⊂ﾆ､::.:.ヽ!}_）} {ゞ
ー=二 _ノｲメ√彡{〈ﾞﾄ,〈: : _`ｨ::::二..__:. `ｰ__:. ヾ:: }yﾉ /ミ､
〃￣｀ー" _ﾒ≦ｨｿ彡､j!'.ｨ､_ﾉィ―｀´―ﾒ､ヽ__,,，})/.:: /､_ノヾ.ヽ
,ィ━‐-､{ , -=､ ノ{´/ノ{ﾘ从'ハ`ヾくえ二ﾆﾆ二ゞ＞';／/:／.:: :|ミ､ヾ､
;i;i;i;i;i;i;i;i;i＞ﾐ `ー}ﾅ´_ﾉ'!ﾒ'/ ::ﾍ ﾞヽ-━━‐-ｲ::::/.:.:/ｲ:::: : ::┃､}ｿﾐ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼＿__ー彡ヘ,′ ::‘，: : : : : : : : : ::::/..〃::::: : : : :┃ﾘ､ﾊ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i｀;i;i;i;i;ｉ＞-､ノ{ ::.‘，: : : : : : : ::ノ;イ;;:::::: :: : : : ┃从ﾍ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/´-' ﾞ､ :::::;;＞= ＿_．イ ;;;::::::: :: : : : ┃ﾄﾐ､
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/､ ﾞ､ ::::;;;ハ;;;:::::: ／ .;;;;;:::::::: :: : : : ┃ミﾆ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i,′`､ :.､ :::;;;! ::::::;;/ .;;;;;;::::::::::: :: : : : .┃〃ヾ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;〃 ヾ:. .:::.! :::;;;! :::;;,′.;;;;;;:::::::::::::: :: : : : ﾉ､′）'
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/.::::.､ヾ. ヾ::::::} ::::;;| ::;/ .;;;;;;::::::::::::::: :: : :／ヾi;`━､k
『これに対し、武蔵は「電光石火の如く」と返した』
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
.| （ ●）（● ） | いやいやいや。違うだろ。
.| （__人__） │ 解説と台詞が全然合ってないだろ。
| ｀⌒´ | .やり直し、やり直しで。
.| |
r､ r､ヽ / はい、もう一回。
ヽヾ 三 |:l1.ヽ /
＼>ヽ |｀ ｝ > <
ﾍ lノ `'ｿ ヽ
/´ /,1 | |
＼ ノ .｜ | |
､ヽ'ノ ､＿_,..-‐' ヽ` } ''´ﾍ＿',彡Ｚ//
-ｿ' , -'"￣｀ } ｉ /ヽ､＿`ヽ三/
ｲ! ／ ,. _,.rﾆ_｀ヽ ' -' ! ,-_､,, `''!ミl うまい料理を食らうが如く・・・・・・・・・だ
ｿ ヽ _,.ィ二ィﾆ-'´ィ ヽ'＝'=｀' (三|
' -‐ '"´´｀"´´ _, ｀ ヽ､__ ヽ三､
ノ ,.-'"￣ ,.ﾄ､ ',ミﾆヽ ＼_人人∧从人∧_人_从_／
_,.-‐'´ ,ィ r:-'､ ｲ ,ヽ ﾉミﾐ三ヽ､ ＿＿＿＿＿) ＞
/ ＿,-'" ` ＿__ ヽｉミミ三ﾆＺ７/ﾆ､-､ﾐ三キ＜ 聞けよ人の話！ .＞´
､ ,' -'" ,.-_',´..--, } ｉ三ﾆキ二くヱ､ヽヾ-､ヽr⌒< (
`,=‐' : ,. ,.-‐' , -,'-' _, -―┴,)} ｉミﾐ､ヾミヽハヽ | ヽ_ ｀＝／＾Y∨∨^Y^Y^YY^^Y^
r''ヽ､ ヽ 'ｉ （ ､＿,,,.∠-‐'" ｆ ｉ /ミﾐヾヽ,`fヽ ヽ|_ヽ､_, ￣ヽ )
' r-､ ヽヽヽ ` －―_'' _ ｉ./ﾐ三､ｉヾ､}ｉヽ-＿ヽ__,
`ヽ-'､ ', ヽ ヽ r' ヽ!､-―}トtｒﾉﾆ-―､＿,
, ` ‐-' ､ ', ' ,ィ ',-ヽﾏ'´| ｉ´｀￣｀
; `ｰ､ヽ ' r' `‐ .ｲ､ `T｀ヽヽ-'´
『これを聞いた但馬守は、「未だ修行足らず。精進なされよ」と答え、
そのまま馬を進めようとした』
／￣￣＼
／ ノ ＼
| （ －） | .ンモー。
. | u. （__人_） 本編じゃないからって自由過ぎるだろ。
| ｀⌒ﾉ .しょうがねえなあ…。
| }
ヽ }
ヽ ノ
／/;:| ＼.ﾉ:;|
／ {;:;::乂_,,ｯ､､_／.:;:;｝
／ ゞ彡彡ニミミｯ;;/
（ ＿б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:ﾞヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´ﾞ,;.:.:.ヾゝ
∥ ﾞi .:ﾄ'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :ﾞ;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|｀: : : ;, ,;:.::::｀";l 乂
/ ／,!;;;ゝ,ﾘ|; : : :; ;::.:.:;::i）! : .彡
,/ヽ／／: :,ヾ〉,;.;､:'':::.:.;::;!:::| : . |
／/ : : //ｲ::,.:..; :.｛､; ﾞ;:ﾞ;;.:"';｝:::!､_!
／: / : : //'ﾞ::;'.:.::; :,::`i.;ﾞ:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =､/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ｿ::::::::.:,:.}!
＞≧≠ミﾐ/ ,ィ |::::::::{ vr _,ｬ
.///彡≦ﾐf'’ ／::::! y! ﾉ:::::::ﾉ , x≦三彡'´
川//彡'7彳 /::::::::::、 l{ f:::::::::/ f彡"´ ハハハ…。
リ川ﾘ'///ﾊ/::::::::::::::＼ ' {::::::;/ ｲ なにせ、ちょうど今、原作(刃牙道)の方で、
'八Ⅶ{v'ﾉⅣrへ:::::::::::::::ﾐ､_, ゞ' 俺と武蔵がやり合ってるからな。
ノハﾘ///lK ~`ぇ=≧≠ヽ
ｲﾉ ）///'八 ィ彡'⌒-一' ∧ ー―- 一 ⌒ヽ .来週、奥義とやらが出るらしいが、
ー彡彡彡'川ヽ ノ ｝ ｰ一 ミｿ フフ…何をしてくるのか。
三三三≧彡彡ﾍ ７ ん'⌒ ) ／′
≧＝≡三彡彡爪 弋 f;' -‐― - ／〃
ヲ彡'≦三三彡'川ヽ ￣ ／, ¨´￣ｱ / / ﾉ
巛彡"//////ノﾉﾙ'∧＼ ﾉ (⌒二彡 ' ／ ′ ／
人ﾐv'///'ﾑイ/////'ハ ( (__八 _ ＜ ﾉ /
彡ﾍ》≦彡'ノノ/////,人 ヽλ_｀¨´ ＿ ,-‐ 彡 /
三彡ﾘ彡イ'／///ﾑイ川≧x ￣
『そこで武蔵に「ならば、貴方の境地は如何に？」と問い返された但馬守は、
「春風駘蕩の如く」と答え、そのまま去っていったという』
出し惜しみせずにぶつけて鬼の背中と二刀流すぐ発動っていうのに
板垣先生本当にノリノリで描いてるんだなってのが伺えた
/ ／ ｀ヽ＼ ,ゝ‐v-壬ネ￣ヾヽ.
./ ／ ／´｀ヽル',ｨゝ､ `ヾミ､＞､"i｀ヽ.
/, ' .／ ,ｨヽゝ'メﾊ ´､｀ヽ. ｀ヾ.ヽゝ､ .i!､
i/ / /'´, " .､ ヽ ヽ ∨i./ .i
i / , ,' ' i i ﾊ ､i 人i 丿 …話と逸話が全然合ってないではないか。
ヾ､ / ./, , i: | i :i :i i: i ﾞiﾉﾒ､i丿 NG集ものだろ、これ。
∨ / , _i＿__i_.i! ! !､,ｨ‐!-!i-!- .i/'i.ﾉ,'
i .ｉ .i .i ﾄ､i､｀i`ﾊ. i､ !´ゞ彡三ミ ﾄ､ﾚ'_ しかし、それはそれとして、『鵜之真似』と言えば、
l i:!人i彡三ミﾐ ゝ^' "´i!:i ﾟ!:i!i. i: |｀ i､:.｀ヽ. 武蔵の養子・伊織の家が家老職を務める
! 乂:|:ﾄ. f!:Uﾟ::i ゝﾞ¨:c.l | .!,丿:::::::メ 小倉藩の藩士が作者であろうに、
.人 ヽ!ﾘ､i 廴ﾟノ , `¨¨´ i ! ﾊ::）_／ .随分柳生寄りの話になってるな。
乂 V ｀! ､ _＿_ U .ｨ! ,'∧,､＿＼
ﾍ ､i ゝ､ ｀ ｨ≦ﾘ ,ﾉ≧=ヽ. ｀´ その辺りを除けば、
ﾍ从 __｀¨ フ7i::´:::ﾒyｲ'/ヾヾﾞ｀ヽ｀ヽ､ なかなか「らしい」感じになってるとは思うが。
,ｨﾒﾆ―ヲﾊ/,'_ｨ彡ii:ノ'.:::::::::::::;;;;;;;//i
,ｨゝ'〃ｨノ'´ .,｀´ ||､:::::､::::;;;;;;;;;;;;｀/
／.:::::;ゝ'´｀◯'´￣｀ヽ. !!::;;;;;;;;､:::::;ゞ:::::７
. ＿＿＿
＞ ´ ￣ ￣ ｀＜
.／ ＞ ´{ }ミ＞ ､
／ ／ ヽ ノ ヽ
／ ／ ｀￣ ＼
まあ、武蔵本人は ... ./ / r- ､ ､
別に小倉藩士じゃないですからね。..... ,' / ＞ --ミ ! ｀ ＜. ',
それに死後二百年も後の事ですし、 i , / ', ', ',. ヽ ､
肩入れする程のものでも . | i , } 、 ト!ﾊ ! |.', ;
なかったのでしょう。 .. | .| { i ! / ＼ / .〉-‐! ', !
. | .! ',. | |ヽ トヽ ヽ/ /,.ィ! !/ ヽ!
ちなみに、二人が述べた . | i ', 〉 i!, i'' ヽ! ｀ ＜ /心 '' ! 0
「電光石火」「春風駘蕩」の言葉は ..... | | i ', ／! ハ,!.ィfミ､ ｀ ＜/弋ﾂ | |. ',
おそらく禅僧・無学祖元の言である . ! | ヽr／ |',.イ廴忙 ! 廴!
. , {{ } |ヾ. ゞ＞ ' , , 川’,
「電光影裏斬春風」 .. ./ i ヾ | ハ ',
./ ハ 廴__}} ! _ / ,
あたりが由来でしょうね。 . ./／ } ハ 川川. ', ､ ｀ .ｲ ﾊ |
『不動智神妙録』でも . / .| ./ .i ハ. ', ＞。..,, ／ i｀ヽ. / ! .∧ !
言及されてますし。 | / | / ri ',. ', i''ー/ | V .|/ ', ,
!/ |/ !０:.', ||￣￣￣￣ , .! ', }/
/ i / ,:.:.:.:.:.ヽ. || ＞ ´i , !
/ ／ / ﾋ弐: : :.f¨´: :ｒi〕 : : :ﾑ. ‘，
/ / /ぇ,,_: : : : :.ゝ'ﾍ 》:r-､: : i}:,. i!
ちなみに、宗矩と武蔵が / , / , √r': : ／｀ヽ: : V:》, ﾞ:,: :} :,
直接遣り合う話はもう一つあって、 ／ , i i!弋ﾉ: :j{ ＼ }: :ﾉ :ﾘ〉, .L:i} :,
そちらだと、 ..... ／ ｲ i ｲ i!ゝ-: : i!ヽー ﾉ: :｀¨´::/ﾉ ! ﾄ､ :,
...... ｰ ' ﾉ ﾉ／ i! .i}｀'ー:ﾉｨ忙ﾐ､＼.: : :./iﾘ.! ;! {》=-ｭ､
「武蔵が宗矩の師匠」 .. ／八 ' ´ i! i}＞''ﾍ 乂シ ＼/ 八ﾉ i!｀ヾ:､ ヽ
...... / ゝ i i! ,《〕 :, ′′}! 八
という設定になっていますね。 . ;! ／｀i! λ i! 彡' ﾉ､ :, ､ _ , / ;! .i!/
これも紹介しましょう。 ..... .ｲ! / ゝﾉi ;! i} ヽ. i}s｡. ｲ /ゝ'′
/ i!′〃 l ノｲ二二ﾞ:,ﾉ､i:}´ ￣ ﾚ
/ ﾘz*'’ ／.////／.:}//≧s｡ﾍ.
.ｲ! 〃 .ィ/////／.:.:.:.:i!///i}､ヽ 〉,
ゝ≦⌒ヽ
/ / , -､.},- ､
ﾚ′ //i∨/∧ ｀＜ー- -､
.＞ー―- ー-＼､ ＼ﾉﾉ ∧
.／ ヽ ' ,/ }
/ Y , ∨∧ ソ
ﾚi .{ ﾉiﾅﾅ∨ヽﾅﾅヽ|! .∨∧ ', …なんかその設定の時点で
Vヽ 1 ｏ ｏ i∨i ! .}ヽ 信憑性が場外リングアウト負け状態だが、
. / .| .u ./ 'ｿ /./ ＼ とりあえず見るだけ見てみるか。
| .人 ｰっ / /ノ __＞´
/Vヽ ≧ｧzｧ=≦/ /､}ノ
/____.父,∠二二ヽ父ヾ ー｀
〈｛::.（＿_8.＿＿）:::::::｝〉
. ／::::／}::｝X｛:::::::｛∧:::::＼
│ 武蔵、宗矩を叱る（異説まちまち） │
└────────────────┘
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（○) (○ ) ｜
.（__人___） U ｜ おい、どーすんだこれ。
.__(,__ | お前、俺の師匠だったの？
／／___ ＼_ |
| ./____＼-` /
| / ,. 〉-`＿. 〈
.| {(,/ ⌒｀ヽ
ヽ } ヽ
} ヽ ｨ ヽ
（ 〉三彡ミミ刈//ﾉｲ{{//川ﾍミ川|彡ヲ刈三ヾｰ'
>ｬｯv彡三彡ミﾐゞゞ{{{ﾍ{≧ミﾐ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
{! >ﾐミ三三≧ミミ＞ミﾐミﾐ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xｲ_,r
_ `y∧／彡≧ミﾐ/ ゛ヾﾘ〃´ "ｼ≦ミ≦三≧ミ<
／,≧x＝>ミ三三彡゛ "彡ミ≧彡三ミト-
,ム三ﾐX三三≧ｲ _, -=一'{ .r＝- ､ }三ﾂ彡彳´ ゛ﾐ､
{;'´￣7>ミ三彡彡! ,r'´￣ ヽﾐﾐ ､ l 川√ ゛>ヽ ｿ三≦ミﾐ､ ゞ､_ノ 知らん。
,!＿,〃,f彡三彡彳 ヽ､ﾆ二 _ヾﾐﾐｯ | r彡"_ 二ﾆ ヶ ﾚ⌒)ミミミゝ 俺に聞くな。
,f"ヽ＿//〃ｧ7ﾊ 八 ＞- ｨﾊＹ ､l Y ≦ -イ },ﾉ/三ミｼ彡≠､
{､_ム彡"ﾍ//彡"三ﾊ_ﾉ ゝ、 _ノ l l ヽ、 ノf_/三ミﾐﾂ
,x三ミ=-=彡≦三彡f { ）ヽ ／ , 、 ＼ ,r´ イﾊミﾐⅦ!{ _ﾉ
,r≧三彡7/彡ｦ ゝ { 〉 ゝ--< ハ ,ノ Vﾙミﾘゞ＝≦､
_,ﾙ′ //彳彡ｲ ∧.（ ノ二 ｰ' 二ヽ {ノ ノ ﾄミ三≠≦ミﾐｯ'⌒
,ｲ/彡ｲ川i! ヽ入￣`ー.￣.一'￣ / ／ ドミ三三ミﾐ≦､
ノ ﾙ1{ ﾘ彡! ヾ ,r' ￣ `ヽ 〃 |ミ三ミﾐ≦､__ ヾ!
_,ム斗イ 八 .,ｒ'⌒ヽ／ ｛ } / ＼γY⌒ヽ .厂`ヾー-＜⌒ヽ
.／/////// / ヽ.(´ ｀) ゝ ー 一 7 （ ﾉ ）ﾍ 〉/////＞
<///////// ノ ﾊゝ,＿__,ノ´ ゝ、＿ノ ゝ ./////////∧
『柳生は宮本武藏が弟子也。
回国修行して武藏にあひ、問ていふ、「何ぞ工夫ありしや」と』
{:::{:::::彡三::::ﾐヽ:彡三:::ミ:::::＼ー'
_/ｊノ:::/::ｆ´ ￣｀ﾞＹ´￣￣｀ﾄﾐ､:::}:ﾄ､__
／￣/:::::/:::ﾉｨｆ圭{_ | ,ｨｆ佳ﾊ i::::::＼ﾘ厂ヽ まあ…折角遣り合うって話なんだ。
{ /´{::::::{:::ｌ{ ｔ‐ｔ_ﾃぅ ﾚrｔ_テｧ'ﾄ､:＼:＼=一' ほら、来てみろ。
＿,ノﾚ'⌒;人 ￣ノ } ￣ ,小::￣＼:}＿,ノ
/::/Τ{ （| _ ｒ{_}ｭｰ- ､/ _} }｢jヽ:::} 撫 で て や る。
{し';ノ}::::ト┴（{ ｰ<二二>‐ },ノイｊﾉ:::}人＿_
. /⌒ｰｲ{::/ 人 ｀こ二´ /｣ ∨{:{ ￣｀ヽ
＿__l/ ∨ { ｊ/ iト＼
／ ／ ｊ ｰ―一' ￣￣｀ヽ. ＿＿_
,. ´￣￣￣￣＼__ ／ | } ＼ ,，＜ ＼＿
／ ´￣ 〉￣￣￣＞ ､＿ ‘， / ｊ＿＿,∠￣￣/ '， ＼
. , '⌒ヽ ,'⌒ヽ ／ ｀ヽ/'"´ ＿ ｀ﾟ ､{__ i ヽ
＿＿ 人___,ﾉｲ|人___,ﾉ,ｨ'⌒ヽ '"´￣｀ヽ. } '´ ｀ ､ | ﾟ｡
. ／⌒ヽ }＼|_ _ｊ ト-- {l人＿,ﾉ ｀ i -── ＼ i
乂___,ノ_,ﾉ ﾉ ￣ ｀ｰ一'＾ヽ___/ -─- ､ﾚ'´ ＼ ｊ |
{￣ _ -───-- {＿_／￣ ﾞヽ } '， /
... ／｢￣ r‐ｧ ´￣￣l { ノ ／{ }ー―くノィ
/ │ / ＼ ｀ ブ¨´ ｲ＼ / i ＼._
,′ 八 __{ ／ _／ ﾄ､ ｀ _ --─､／ | │＼
..... ｉ ＼＿＿／｀ー-----一' _,ノ | ＼__ ／／ ト､ } }
ﾟ｡ } / / |ヽ._____, -─ ￣__／ ＼＿＿￣￣ ー一 ´／ | l Ｖ＼ /
∨_____ _／ ノ /＼＿＿／￣/￣￣ ｀ヽ__／ ￣＼￣￣￣ | | l ｀!
... ＼ ／ ｀了´ ／ ｀ヽ / }{ Ｙ´￣ ｀ヽ '， l l |
／￣￣＼
／ ＼ ／ ＼
| ((●）) (（●）)|
. | （__人__) | 嫌だよ！
|ヽ |!il|!|!| / .| .もう無刀取りもへったくれもないじゃねえか！
. | |ｪｪｪ| } せめて竹刀くらい持てよ！
. ヽu }
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)､
『柳生答て、「無刀取を工夫せり」と。
武藏、「こゝろみん」とて、しなへを持、柳生は無刀にて、八畳敷の座しきを互に見詰て廻る事三べんなり』
/.| / / ,:'::／ }:} /: : : :
/ヽ| / //::/ ＿＿＿＿_,ノ_: : : : :
,'-､:| | | {::/ ／_／ ,. -―- _): : : :
,' _}:} | | V |f:/ ／ ＼: :
|/r:ｭY＞-‐''´`ｰ'// ):
|￣｀ﾉl /,.-＜｀'''ヽ／ _,. ): : ほう…師に向って逆らうってのか？
|‐rくl l { 入_f_,. -＜ -＜￣ヽ: :
|（ ﾉ ,. -‐' `ー――-､＿,ノー( r'"
', ＞-‐'´￣｀¨''‐-､ -―‐-､ ヽ: :
', ,. -‐=＝=‐-､ ＼＿＿,フﾆ､ } ,'／
',^Y^Y^Y⌒Y^Y^ｰ┬┬''Y^} ﾉ/ /(: :
',_!__j__｣＿人/ヽ‐┼┼'''|／/ ./: : ',
', | | | 人 ﾄ-'ー''>'´ / j､: : :}
',^'´｀´｀´ ｀´ ／/ ./ /: :} :/:
ヽ´￣￣｀ヽ.__,ノ / / ,': : : /: :
ヽ´￣｀ヽ.＿_,ノ / {: : :/: : :
＼ ｀ヽ }: /: : : :
＼ ヽ.__,ノノ: : : :
. ,z‐ ‐-､
/ ＼ ,=､
|｀l| 」Ｌ .|l ! 最後だけ話を合わせてんじゃねー！
| | 7「 |! .l これで終わりだから、とっととチャンピオンに帰れーーーっ！！
. } . i' ’
｝ ｝ ./ /
| /
l .'
ﾉ ./
（ /
ヽ_＿, ./
__/ ./
ヽ、 __ノ
『其時武藏、「師にむかひて、表裏別心ありや」といひかけたり。
.其時柳生、座して謝しけると也』
ヽ
__〕|＿
￣V⌒ ` ＿__
／ ／ ' ｜ ＼ ＼ ヽ
' ／/ / | ｀､ ヽ ヽ _ﾉ
| `､ ＼＼
' / / | ｉ ｉ ∨ヽ
/ / / i | | | ｉ ｉ ∨ﾊ
/ / ＼/_' l | | | | | _} i
, ｉ ___/__| ji | 斗t匕''|￣| | ∨ …うーんこの。
/ / ___／ rwハ从j ＼| x=≠ミk､;＿ ｉ ', さっきよりも悪化してるではないか。
/ / | 乂 ツ rw:刈 ヽ | ',
. / / l 〃 , 乂 ソ ｜ | ｉ i まあ、元の話が話なだけに、
/ / i | 〃〃 八 ∧ | 真面目にやるようなものでもないが。
／ | 从 へ ｲ ｉ |＼| |
／ | ヽ {:::::::i u .／7' | |: : | |
. ＿j| |_ｉ＼ ¨´ イﾊ ｉ | |:. ﾉ ,
///∧ |-/ ∧ぅ‐=≦／: / /_/ /| |彡／
ﾉ/// ∧ |_ｉ ｉ:. :ゝ-=彡 : / /:./ /:ｉ| |＜
／ ＼ 川 i iヽ ,人: |:. :.||「:. :. :.:/ /:./ /:. :| 人ﾉ､＼_
/ ／:. :.---|:. :.∨:. :.∧ ､:.:|||:. :.／／:./ /== |／_彡ﾍ＼{:.＼
{ {:. :. :. :.＼:|:. :. :. :. /＿＼:|||:./／:. :./彡 /:. :./7i i i i i i 彡':. :.:.ヽ
､ ､:. :. :. :. :|:. :. :. :.／ ` ― ⌒ヽ ＼:. :. :∨:乂＿＿彡へ:. :. :. :ｉ
.... ＿
,ィ´ ｀ 、
出典の『異説まちまち』は、 ... 〃 ＿ ヽ
江戸時代中期の頃に書かれたもので、 / ^ｰ ´ ｀ヽ ',
江戸を中心にした関東近辺の ,'／i rｰ- ..､ ',. ハ
あれこれの雑話をまとめたもの、 ﾊ{!.ﾉ 乂斗ﾁ.}___i ﾊ
とありますね。 / .ﾚﾍ __ ノｲ仍! 〉-{ ゝ
.... /イ 八 j /,i {ソ iヽ {
信憑性については ﾚ从ﾍヽｰ /ｲ|/, ハ| ﾄ!
お亡くなり状態なのでスルーするとしても、 ＿,,..`禾爪.}::::ゝ..__jメ__
この逸話が出来た頃には、 .. ／:::::rｫﾊ___ ノﾒ:::::／:::::::::::ヽ
ある程度、江戸でも武蔵の名前は ./;:::::::jﾄ､:::/:::::::::::::::ﾒi:::::::::::::::::r:.ﾐ､
知られていた証左と言えるかもですね。 . /,::::／::ｧｨ__ノ..+ﾆ+ﾆﾒ!::::::::::::::::|:.',:.:!｀ヽ
／:/:/::::::/:.:ハ:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i:.:.';.:i_メヽ
<:.:.:/:.:i:::::::;:.:.:.!:.:.!::::::::::::::::::|:::::::::::::::::!:.:.:',:|乂｀ ）
. '" '"｀ﾞ` ﾐx､
／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
この他、宗矩と武蔵が絡む逸話としては、 .. /／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
『兵法先師伝記』などにある .//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
武蔵が将軍家指南役に召されようとした時、 /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
宗矩が邪魔をした話などもありますね(※) ...... ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
. ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
内容としては前の補足編で紹介した ,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
『丹治峯均筆記』の発展版で、 i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
「柳生が邪魔をしたから、 ..... | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
武蔵は将軍家指南役になれなかったのだ」 . ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
という話ですね。 ./′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
.| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
.|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
_＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ〉
／￣,二ゝ､
/ ／ ｀ヽ＼ ,ゝ‐v-壬ネ￣ヾヽ.
./ ／ ／´｀ヽル',ｨゝ､ `ヾミ､＞､"i｀ヽ.
/, ' .／ ,ｨヽゝ'メﾊ ´､｀ヽ. ｀ヾ.ヽゝ､ .i!､ まさに「熱い風評被害」であるな。
i/ / /'´, " .､ ヽ ヽ ∨i./ .i これに限らず、宗矩が何かしたせいで云々、
i / , ,' ' i i ﾊ ､i 人i 丿 という話に出てくる宗矩は、
ヾ､ / ./, , i: | i :i :i i: i ﾞiﾉﾒ､i丿
∨ / , _i＿__i_.i! ! !､,ｨ‐!-!i-!- .i/'i.ﾉ,' 「宗矩（天狗モード）」
i .ｉ .i .i ﾄ､i､｀i`ﾊ. i､ !´ゞ彡三ミ ﾄ､ﾚ'_
l i:!人i彡三ミﾐ ゝ^' "´i!:i ﾟ!:i!i i: |｀ i､:.｀ヽ. と称してみるのはどうだろう。
! 乂:|:ﾄ. f!:Uﾟ::i ゝﾞ¨:c.l | .!,丿:::::::メ
人 ヽ!ﾘ､i 廴ﾟノ , `¨¨´ i ! ﾊ::）_／ ＼人_人,_从人_人_人／
乂 V ｀! r‐ ―､ .ｨ! ,'∧,､＿＼ ） 宗矩じゃ！ （
ﾍ ､i ゝ､ 乂 ノ. ｨ≦ﾘ ,ﾉ≧=ヽ. ｀´ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼人_人,_从人_人_人,_从,人／
ﾍ从 __｀¨ フ7i::´:::ﾒyｲ'/ヾヾﾞ｀ヽ｀ヽ､ ） 宗矩の仕業じゃ！ （
,ｨﾒﾆ―ヲﾊ/,'_ｨ彡ii:ノ'.:::::::::::::;;;;;;;//i ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
,ｨゝ'〃ｨノ'´ .,｀´ ||､:::::､::::;;;;;;;;;;;;｀/
※【兵法先師伝記】
『先師(武蔵)ノ兵法、天下ニ顕レ、公儀ヘモ上達シ、家光公ノ御師範タルベシトテ、江戸へ被召シ事アリシニ、
柳生但馬守宗矩申上ラレケルハ、武蔵ト申者ハ、兵法ノ上手ニ候得共、異相ナル者ニテ、
将軍家ノ御師範タルベキ者ニアラズトノ事ナリシカバ、其沙汰止ミケル』
ﾍl ､_ ｌ ｒ'. ／ /_,--ｧ |ﾚ ,-, _＿＿,,..．-=≠=x､
.引 = ,､ く ／ゅ .ノ i !! 二彡ヾ /´￣¨ ￣¨ﾊ
.|｀i｀ゅ､ヽ\ ト＝イヾ /ハ二ア､ .| |I はかった喃。 I|
ヽ_｀Y ヽヽ ｔｧーｔ ノ＿＿∠ / ゞx､_ _＿,,..．ｨⅣ
.i ｔ ＾ ｌ | ／フ ､ ヽlﾄ-イ (￣｀i ｀ヾｰ=≠彳⌒¨￣＿＿,,..．-=≠=x､
! ｀ト､U イ、 ' > !!ヽ、 ｀'ｰ' /´￣¨ ￣¨ﾊ
｀ヽ、 ｀ｆ'''壬ェEE打ト､ ､ ∧ |I はかってくれた喃。.I|
｀i ﾊ_!-――‐く}｀´〉リ <、｀i ゞx､_ _＿,,..．ｨⅣ
ｒﾉイ´ ｀!_!_ﾍ＿ｒ,!イ_'´ノ > ｀ヾｰ=≠彳⌒¨￣
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐
... ＿__
ィ≠ミ"￣｀､l|￣ミ｀x 、
／ (⌒) 廴_彡" (⌒) ＼ヽ、
こういう（↑）人が .,,' ヽ、＼
量産されそうだからやめてさしあげろ。 ./ ＆",;ヘ、,.勹I㌃ ___彡ヘ、ο .ﾑ ﾞ;、
... ;. ﾑ. / ,' .;i｝ J劜 ｛! ,、冫l} ,! | }
仕官の邪魔以外でも、 . .| Jﾘ l ; ;. 〈 ＼／ 〉 ,; ,; l| ,ｨｆ'′| ;.｜
相手の腕前を恐れて、 .... .|ο | ;ﾊkrﾍ. 〈〉 /)ノlrﾍﾊ!l|〈{ｯ}〉｜,; |
試合を断るパターンもありますね。 .{ {l} 〉ィ竓=ﾐ、l /yf'斧ミﾒ/ ／,; , |
.|＼,ﾊ| {{ V少,`ﾞ'" V少,}} ＼／ノjﾉｿ /
まあ、引き立て役としては . .ﾘ刎|ﾘ. ｀￣ 、 ｀￣ |il||竓} /|i´
これ以上ない立場ですから . .刈乢ﾊ ﾙﾘ蕀!./ﾉﾘ、
仕方ないと言えばそれまでですが。 ﾉﾘヽ}ﾞﾐx、⊂ニニつ ／／／ﾊ冫┌_、
.. ,;´ﾌ／ ≧====≦、/′ー―-..、∠ﾆｰ､
,r,=＝=-､
＿ // ｀ヾ;
.／ ._｀>､-r=- ､__l.l,r-､ ﾘ
/ _(_)-'､/ /ミ=-=へ｀ヽ、
i _,(_)-'ヽ/ / ｀ヾ、 .', 試合の断りと言えば、
V(_)-' i ,' ,' ｀ヽ, 小野忠明との逸話が既出だな。
|,ｲ. l .ヽl .l l それ以外でも、
_.Y､ ヽ､l .l/l/l/l/l/l/l/l/l/l/}
／:::::::ﾄ､ヽ,.l .| ｰr-､_ t-イ.ﾘ| ・根来重明(仕官の邪魔)
ヽ:::::::::Y⌒'.j .| .|::::l l::::::| l l ・富田重政（試合の断り）
ヽ;:::::j .､j l .iﾘ. ',_ﾉ ヽノ )l ・小笠原源信斎(試合の断り)
｀ｰｲ｀ｰ,l .l , イ/ ・松山主水(試合の断り）
|:::::::'ｲ｀フー-ryry-イ ./ﾘ
｀￣´ ./::〈::::)-､,r|::Y| 辺りがわかってる範囲であるし、
.ﾌ::::::f::::l全l:::l:| まったく、便利に使われ過ぎであろうが。
,r/:::::::::Vﾉ-､r',:｀ヽ、
.／:/＝=--}l| _,ｲヽ;::::＼
／;;;;;;;´;｀;＾;^;^;l|´゛| | |:::::::::＞,
/ノVVVV,f-/VvVvl,ｲVVVVV｀
.し' 'J
//⌒ヽ､.ゝ-‐ ¨￣￣ ｀¨¨''ｰ-x--┐
// .／ ヽ┴ ､
// ／ / ヽ ヽ ｀＜¨ヽ
.// / | ﾍ ﾍ ∨ヽ
|/ .,' l | | l ' | } ', 人 あと、他には
|| l l | | | | | ',. ', | | 〈 }
|| || | | | | | |ヽ. ヽ. ',|. ├─--==.. }く ) 「関が原の後、石田三成の庶子を匿った」
|| || | | | | | | ヽ ﾍ | .| ﾆﾆ==‐‐-| 〉 「寛永御前試合で審判をした」
|| || | | | | | .ﾑ-‐弋弌¨|. |へ 二ﾆ=ｰ|/__
ﾘ .人 l ｱ＞､.ﾙ'ﾙ' .ﾂ¨ｲ::;;;ﾍ7|' |f｀ } ﾊ:::::｀ヽ 辺りの話があるが、
ヽ|从,ｲ卞 ∨:::ﾉ |. | .::lj ／ ﾉﾉ::ヽ:::::::＼ .前者は子孫の伝承で、これ以上の情報がなく、
| | 斗 ¨¨.....| |ノ/彡 ..イ人:::: ヾ:::::::ﾉ .後者は審判だから特に出番がない上に、
| |::::r :::::::::::::| |¨彡ｲ;∧::|::::::::ﾄ:::::::::::/ 出所が『陸軍歴史(著：勝海舟)』だからなあ…。
| '､ | | | .彡/:::ヽ|::::::::l ＼ノ
ｲ⌒ヽ | | . ＼`ｰ ´ | | | ∨:::::::::|::::::::| これで、今のところ、>>1が把握してる逸話で、
ゝ___ﾒー | | ヽ ,ｲ.│ j ﾄ､::::::::|::::::::| 今まで未紹介だったものは、これで一通り紹介できたかな。
| | .| ｀ｰ ＜.___| | ﾉ二二7ヽ::ﾊ::::::::| この補足編だけで20個以上紹介したが…随分掛かったものだ。
ヾ.|､ | |ノ __ﾚﾙﾙ'::::::::::::::| }::::::::|
ﾘ ヽﾙﾒﾊ {¨ ノ::::::::::::::::::::::::::::弋__. |::::::::|
| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_＿___
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
仕方ありませんよ。 . ./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
それだけ名の知られた .... ./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
人物だった訳ですから。 .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
.| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
それに、探れば .| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
まだ他にも出てくるでしょうし。 .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
.| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
「…否定できないのが困るな」 .... .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
|:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
, ´ ミx､
／ , -― 、 ,-、 ﾞ ﾐ:、
,. ' ,≠" （_） ｀ー-‐´ ＼ ヽ
/ ／ ㌃＝- ,、ィミvｨ㍉ (ヽ、ヽ ヾ
とはいえ、これでようやく、 . / /.i|! 它=-／ ヾ ｀}!i{ /ミx´ ﾞﾐ;.ヽ ｀､
「柳生宗矩」という人物の / / ﾉﾘ ／ ,.' |! 〈ﾁ〉 |ﾒ ,、ヽ,´ﾞ | メ、
「ここまでの話」は、 .... / / ℡ ／ ,'冫从 }! }i{ i! ,ﾊ!, } | !｀丶
概ね出し終わりました。 ..... ,′ ,' !⊂⊃{!.斗-―‐ー}!廴癶.ﾉ）ーl |θ| |
.. | ;. { ,ゝ |ﾊ八jﾒ 《 ﾁ、〃/__ヾﾘﾒヽﾉ ';. l
…実を言いますと ... | : |〃ノ ,ﾊ!,ｨ汽ﾏミﾍ汽ο;愆:` | ゞ、 ,ﾊ!
死んだ後も、何かしら .. | : ｀,ゞ、 !,ｬ´弐!ﾉ| `ﾞ ﾞー" 竓,; ! 囘|/ 丿
引き合いに出されるのですが、 ... } l i侚 |仆｀ﾞﾐ夊ソ ; ﾉ' ｀¨´ | ﾞ爪／
それは次回以降、第三部からの ./´ﾌ : i艾 !| ! ｀￣´ ﾞi !/ ( |
話ということで。 .... /′l! i ! ｀iiii´ﾊ! / ヽ
| l| 人 .|:::.. r -=7 / iﾞ｀､
. ｿ| , / ｀､ |:::::::.. ﾞー´゜ / | l|
|ﾉ' .', | |ミx.:::::.... , ′ ! /
|ﾊ八j ! l!｜ ≧＝‐r― " ,、 ,ﾊ!"
| | ﾊ |‐-＝==＝-‐| 、 ハ／
/＾ー､ ＿,ｲ≠i}///ﾒ///≠====〈{、 i!/
/ ／ ヽ ｀ヽ
{ / , ヽ
/ i ﾊ ! ′ }! 宗矩の人物評や、その評価などについては、
; | , ! ﾄ､ | | }! 本編終了後の総括でまとめて行うから、
l |｀ヽ{ } ; 斗匕､ | | }! この補足編は、ここで（ようやく）終了だ！
|i ,: ｘ笊ミ }{ ,ｘ芹示ミ| l ,ﾊ
. 八ﾊ! ;. {:し}八 l {::し:} 〉 rv /_:{ 次からの本編「その69」は、
| ﾊ 乂ﾉ `^ 乂ソ | ﾚ ,..::{:::ﾊ 宗矩死去直後から始めるぞ。
l l圦 ′ l {/}::: {:::::{
_ ﾉ八个o｡ゝ ノ , 八,::::::{___{ 第三部は然程の物量には
人__{_,}ﾊ!r==个ｰ=・・ﾆ〔 ,: `トミ: { ならないはずなので、、あと少し
i{ ｒ'::::ゝ__j jf^|::::|!:::::::::厶イ〕トミ ｀ヽ 付き合ってもらえると嬉しいぞ！
i{ |:::::::::::::ゝ,ﾉ `ｰ=≦ }｢ﾘ{ ヽ__,ﾊ
fＶﾊ__ﾊ ﾉ::::::＞'ﾞ´{ _ ／ } }! }V, ＼ では諸君…さらばだ！！
} {fﾘ八_, 'v_´__ ノﾍ i{__ ノ }! } v,_ﾉ
ﾉ ノ:::::::{ oi} ､/::::::ゝ,_ﾉ!_ 人__j｢
〈 }::::::::人 ,: }:::::::::::::::::::::::} |::::{
／ ＼
／ ＼
/ ＼ キラッ
/ ,ﾉ ヽ、＼ ┼ Y
/ --─'"´ ｀ｰ-ヽ
| ,ィぅ､ ヽ ,r｡､ ヽ ＋
| ,'⌒ヽ⌒; l0躑o l 躓0! l
| .／ ノ 丿 ヾー° ノ ヾｰﾟ < ┼ そして、最期は俺がキメる！
／ _,,／ _,,/ / i ヽ
／ ／ / l ,ﾉ! l 総括篇でまた会おうぜ！！
, -──､─く ｰ／ｰ／ ヽ_＿＿_,ノ ゝ､_＿,ノ
/ 、 | | ,,／ /'⌒､ ｀`ヽ､_＿＿__/ ﾉ
,/ '-ｰ| | | （ | ｲ
｀ー＾ー′ i､_ | '" |
人、 | |
;, ,／´ "ヾ l |
i 〃 ／ ＼ /
} ／ | 丶 ／
_ｿ,,_ ＿ ,／ | ｀ ／
｀ ''⌒,"´ ／´ ,ノ′ イ´
/ _／ｰ-..,,_ |
/ ,〟'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ﾄ.､
/ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ |i:.:.｀`ヽ、
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【やる夫で学ぶ柳生一族(その68・補足編) 「柳生宗矩逸話集(本編未紹介分）」】 完
【やる夫で学ぶ柳生一族(その68補足編) 新規登場人物一覧】
宗矩が飼ってた猿 ： 百の貌のハサン（Fate/Zero）
槍使いの浪人(修行前) ....： 間桐慎二(Fate/Staynight)
槍使いの浪人(修行前) ....： ディルムッド・オディナ(Fate/Zero)
弟子入り志願の旗本 .： 由比正雪（蛮勇引力）
牛 ..： バッファローマン（キン肉マン）
直能が倒した猪 .： ドスファンゴ（モンスターハンター）
家光が飼ってた猿 ： 呪腕のハサン(Fate/Staynight)
家光に献上された虎 ： シールドライガー(ゾイド)
家光の夢に出てきた馬 ： ユニコーンガンダム(機動戦士ガンダムUC)
榧森又五郎 .： トニオ・トラサルディー（ジョジョの奇妙な冒険 第4部）
江戸城内の鶴 .： 鶴丸国永（刀剣乱舞）
宗矩が打とうとした鼠 ....： ミッ○ーマウス(ディ○ニー)
木下半助吉隆 .： ガデム（機動戦士ガンダム）
徳蔵寺の切られた松 .： 松野カラ松(おそ松さん)
徳蔵寺の樵 .： イヤミ（おそ松さん）
偉大な人物は死んだ後も名声が亡霊として次の世代につきまとってくるからねえ
今回もお付き合いありがとうございました＆お疲れ様でした＞ALL
今回の逸話集で紹介した分と、
今までの本編で紹介した分と合わせると、
宗矩の逸話は大小合わせて50話位ある筈ですが、
本文中でも書いた通り、多分まだ他にもありそうなので、
やっぱそれだけの名声があったんでしょうな。
今更ですが、大した御仁でアリマス。
さて、次回からは第三部であり、
分量的には第二部よりかなり短くなる筈ですが、
投下ペースは相変わらずであろうと思われますので、
気長にお付き合い頂ければ幸いでアリマス。
まあ、その前に、幕間(その2)の差し替えと、
登場人物一覧の更新を投下せねばなのですが、
そっちは適当にタイミング見て、次までに投下しまする。
それでは、次もまたよろしゅうですー。
ではでは。
※誤字訂正
>>784
誤：槍使いの浪人(修行前) ....： ディルムッド・オディナ(Fate/Zero)
↓
正：槍使いの浪人(修行後) ....： ディルムッド・オディナ(Fate/Zero)
乙乙ｗ
もうちょっとだけ続くんじゃ、ですね
AAがフリーダムすぎるｗ
知名度があるのも善し悪しだなｗ
死んだからと言って油断できねぇ、宗矩ならその後も魔界から帰ってきてツインテール揺らしながら笑ったりするからな（
兄貴は「女一人助けられないのなら幕府など滅びてもかまわん」とかいうフリーダムだし、
お父さんは死後ツインテールにリボンつけてのりのりだし……
それはそれとしてムネリンが実際
試合をした、試合を受けた、試合を断った
という信頼性のある資料ってマジでひとつもないのか？
これだけいろいろあるとあったとしても信用出来なくなる気もするがｗ
親兄弟どれみてもヤバイのばかり。
先ほど、別件で資料読み返してたら、
「撃権叢談」に>>755-762で紹介した「宗矩VS卜伝の逸話が
載ってたのを確認したので、それ含めて若干差し替えます。
まずは一部差し替えのみのところをば。
>>756 ※差し替え箇所（上が誤、下が正）
┌───────────────┐
│ 卜伝、宗矩に挑む(出典不明) │
└───────────────┘
↓
┌───────────────┐
│ 卜伝、宗矩に挑む(撃剣叢談) │
└───────────────┘
>>763 ※誤字訂正
誤：…柳生但馬主殿
↓
正：…柳生但馬守殿
この後２コマは、丸ごと差し替えでお願いできますれば。
よろしゅうですー。
...... ,. …=…‐-
. '" '"｀ﾞ` ﾐx､
と、まあ、こんな塩梅です。 .. ／,ィ≠ミ、 ,,-= 、 ＼
これは「撃剣叢談」記載の逸話ですが、 /／ (⌒) |l 丿(⌒)＼ ＼
逸話を紹介した直後に、 ... .//ο ⌒ー｀￣´_jﾚ、 ο＼ ＼
...... /｛ ／⌒Y ) ( ,ｧ≠=ミｘ ﾉし' ｝ ＼、
「こんなもん本当な訳ねーだろ。 ,' (i! {i ,'冫 ﾉ ﾉし'{i ,'冫 ハr._，| ｀､ ≧=- _
常識的に考えて…(大意)」 ,' ｜.》ﾘﾊ〈{ f‐メ l! ,ﾒ、ﾙﾊ, |.ｬ_ｧ| ヾ、 ,,;〜ニ'"_⌒`
...... ,′ ,∨ ｲーミ ^Y^ 〉f-―ﾘ‐!〈 廴_! ',｀ ､彡ヘ⌒ー-=ミx
とツッコミが入ってるので、 ...... i! 奚从杙鈊、_ノﾉ' "雀莎ヾ=-ij=- 、｀ 、` ＼ ＼、
当時でもそれなりに知られた逸話 ..... | 塋 ﾊ ｀¨´ , ｀¨¨´| 叉_丿ﾐ ', ｀ー 、
だったのかもしれませんね。 .. ﾉ,ﾊ! "" .ハ ′ | ｀ﾞ` ﾄ 、 ＿ - "⌒¨´
....../′| ＼ 、__ ﾒﾊ ∧ ! ,ﾊ! 入
誰が作ったかはわかりませんが、 . .| l! （｀ﾒ､＼ _ .. ィ"/´ﾞ! /}}ｉ| i!!ﾘ⌒ﾒ､乂ヾ ｀ヽ,、
「剣士」と「兵法者」の違いを示した逸話、 .|ﾊ八j |＼、,,≠L＿___⊥ｦ/′ .|/ﾘ＿__ミ=- ｷ=- ヾ メx、
といったところでしょうか。 . _＿__＼{-‐,ｧ======ﾐｘ%㌢=- /′ 刈 _,、 ｀､｀ ､ ＼＼`ー 、
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〃ｨｆｱ xミ=-|li:i:i:i:i:i:i:i:iー 、`爻辷｀¨て廴ﾐ＝=‐- ﾂ
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,兮 、 |しﾘ }i№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::... ー=彡 /／ イ
＿
,ｒ ´＞ ´￣￣ {r ´￣｀.､
> ヽ. ／ ヽ. ヽ
{ / / / 丶､ ＼
.Y ヽ. / / } ｀ヽ ヽ そりゃまともな知識があったら突っ込むだろ。
ゝ ﾉ/ {! i!,! ', そこは。
} く. ,' ﾊ /ﾘ| ! ',
ﾄ ｿ ! ﾄ. ､ﾏｰ=ﾐ!i il しかし、無手勝流の逸話もある卜伝を
ゞ ﾉ | .{ ､.{:il ', i| ここで宗矩の当て馬に持って来るというのは、
r彡, | ヽ ', ヽ ﾙ′ .割と捻りの効いた話と言えるのかもしれんな。
::/:::;i |. ', /
:{::::::i!. | ヾ ､ ', , __ / ヽ .まあ、単に宗矩より格上で
ﾘ::::::|｀il i| .ﾊ ヽ ', ￣,´ ヽ それなりに知名度のある剣士が
::::::::::i| .ﾚ ﾊ ﾊｨｰ- __/ ,. ヽ 卜伝くらいしかいなかっただけかもしれんが。
ー- ､:.:.:.:.ヽ. ｀ ',:.:.:.ﾌ}≧､ }, ｛｀ヽ}
/ /:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:..｀ヽ ヽ //ﾐ:.:.:.:', ヽ ',
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.>ミー-｀､ ヾ_ヾ:.:.:.:.:ヽ ヽ }
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' ／￣｀｀ヾ ｀ヾ:.:.:.:.:ヽ ｀
:.:.:.:.:.:.:.:.:;' ./ V;,;.:.:.:}
_＿___
. ´ ｀
.／ ___ r―‐- . ＼
./ ／r┐`ー'＾ ゝ' o ＼
./ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
あと、知名度のある剣士と言えば、 .: r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ
武蔵に挑まれる逸話もありますよ。 .| |〈 |{7´ ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | `､
.... .| |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `､
こちらの出典は更に時代が進み、 .... .| ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ. ´´│〔 〕 |＼
嘉永三年（1850)に著された .| ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 |
『鵜之真似』記載の話になります。 ...... .| ｉ 〔 〕人 ＜ ノ .ｲ: / |＼
ノ^| /f}f}＼〈＼ __ ／ :|/..┐ :|
. |:∧ |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
/ ＼|＼__,f‐|「∨ //´|=|ﾆ=-
-‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
./ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
｡r≦ ￣￣ ＿ ｀ヽ ＼
｡r≦＿ ／ ／ , } :, ヾ:ｭ､
／.ｨ'´ 7 x､λ／ :, 〕 ﾄ､
〃'´ ／ ./ｨぅ､/ ／ l :, 〈 .〉
, '′ .／ 弋ﾘ ! / .ｨ! ,! ! V､ 今度は武蔵か。
/ ｲ - ' ﾚ1／! i! , } .! i ﾄ､〉 まあ、幕末直前に書かれた書物なら、
, ／ :| .メ､ﾉ / ,! l j!ﾚ! わからなくもないかな。
ﾚ1 〃: : :! ､ 弋_iｯ '| / ! l ノ ﾉ´
!/ ! : : :! ヽ ﾚ1 / ;! ＜_,/ さて、どんな話になるのやら。
i! !: : : ゝ. _ ノ_l / ﾄ≪二 :,
i, : : :} 丁 ｰ─､ _zニ! i i!:i:i:｀vi7
:,: : i! r'======={r'´ ﾘ i! .iﾄ､:i:i:iﾘ
}: :ﾉ ;! : : : : : : : :{ /l i! i! !:i:i{￣
ゝ'＿,ｬ=─ｬ‐ｭ､=={!′! ! i! λ..ﾄ､i:i:､
ｨ〔 ｨ7ix ＿＿ ≫､∧ ﾉ ｌ i! /i:i} i! ㍉i:i:s｡＿
/ }!: 弋 i l i l i l i l i ﾑ: i ! ﾉ!./i:i:i:}.ﾘ ㍉:i:i:i:i:i７
,.z*'’ i}: :: : / /￣｀ ー－ ': :! ´ /!:i:ｉ/'′ `'ｰ '’
／ .ｨi: : :/ / : : : : : : : : : : :k, ' レ’
∠ _ j! : : : ! i! : : : : : : : : : : : : :!
幕間２の差し替えとキャラ一覧については、また明日以降にしまする。
ちなみに、資料見てたのは、こっちの話のためだったり。
【「剣豪」「剣聖」という呼称の誕生について】
http://togetter.com/li/901510
「剣豪」「剣聖」って呼称は、そういや近代以前の武道関係書で
見たことないなーとふと気付いたので、初出を調べてみました。
今んとこ、大正から昭和初期の頃じゃないかしらんというとこですね。
よろしければー。
明治から隆盛した柔道には柔聖とか無いから比較的広まるのは遅かったのかもね
正三位柿本人麿なむ歌の聖なりける
古今和歌集 仮名序
橘良利は備前国藤津郡大村の人なり。
停止院（宇多天皇）の殿上の法師。停止院の法皇山ぶみし給う時、ともしけるよし。
碁の上手なるにより、碁聖といえり。
花鳥余情（一条兼良）
幕間2の差し替え分ができたので、唐突ですが、今から投下をば。
その後、現時点(第二部完結分)までの登場キャラ一覧も投げます。
以下、>>409-422と差し替えでお願いします。
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ＢＧＭ ： https://www.youtube.com/watch?v=t8IbuwxEnqE
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／／ ／ _ノ 三 ヽ_.＼
／ ... . | ::::::::::::::::::::::::: |
. | (（__人__）) │ （…誰…じゃ。
| .ヽ ｀⌒´ / | わしを…その名で呼ぶのは…？）
. | | | u .|
. ヽ /
ヽ /
. ＞ . く
/ l .ヽ
/ /l 丶 l
/ / l 丿丿
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ ／ ／
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／ .ノ'.三ー
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.| （(（___人__） （…こちら…からか…？）
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人 丿
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. | （__人__）. │ （…わしは…
| .｀⌒´ .| この声を…知っておる…？）
. | .u |
. ヽ /
.ヽ/;:| /ヽ ﾉ:;|
／ {;:;::乂_,,ｯ､､_／.:;:;｝
／ ゞ彡彡ニミミｯ;;/
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::::::::::: …又右衛門 ::::::::::: .ﾞi .:ﾄ'',.´;, ',;:.:"〈
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| （__人__） | （…まだ、か…。
.| .｀⌒´ .} どこまで…行けば…？）
.／ヽ }
／ ﾉ.ヽ . .／＼
. 〈 〈| /￣| |ﾆニ|
＼. ∧ / :| / /
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;;'"ﾞ~' ﾞヽ"^ﾞヽ"""""" """" """ :;;､":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"'''
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| .｀⌒´ﾉ あと少し行けば…！）
| }
ヽ }
/￣ヽヽ ノ ,.r-､
/ ⌒＼ P{三）
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(､､J / / ヽ / /
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／￣￣＼
／ ＼
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. | │ ………ここは…柳生庄、か…？
| |
. | |
. ヽ /
ヽ /
. > <_
. ( ､｀)
| i
＼ |
/｀ﾞ''―‐┬ | .これは…夢か？
| 、● l ..| わしは確かに、死にゆかんとする身であった筈…。
ヽ 丿 |
| それが、あの不思議の声に導かれて…。
u .l＼
l ,' ＼ γ ￣￣￣ヽ
人 丿 / ＼ ｜ ……！ |
乂＿＿＿ノ
´￣￣￣ ﾐ
,' ＼
,' ﾍ .じゃが…たとえ夢であろうが、
l ﾍ 最期をここで…我が故郷で迎えられるなら…
| ﾍ …悪くない。
', ﾍ
∨ ／ ＼ 心なしか、若返ったような気もするしのう…。
＼ , - ＼
ﾍ l ＼
〉 ､ ,' ＼ .γ ￣￣￣￣ヽ
弋___ノ ,ｲ ＼ ｜ .……門！ .|
ヽ ／ | γ ＼ 乂＿＿＿＿.ノ
弋__／ヽ | | ＼
Ⅵ ／ ＼
γ´￣￣´ ￣￣ γ ￣￣￣￣￣ヽ
,' ｜ ……衛門！ |
l γ´ 乂＿＿＿＿＿.ノ
γ ￣￣￣￣￣ヽ
｜ .又右衛門！ |
乂＿＿＿＿＿ノ
γ´￣￣￣￣￣￣￣ヽ
l これ！又右衛門！ l
ヽ、＿＿＿＿＿＿＿,/
て
／￣￣＼ そ
／ ＼ /.＼
| （ ○）（○）| …ん？
| （__人__）|
| u. .｀⌒´ .} これは、先程からの声…！
| } ＿）） だが、そんな…まさか！？
ヽ } ￣
ヽ /
| ''⌒ヽ
| ヽ ヽ
間が空いてしまいましたが、これで幕間２もきちんと収まったので、やれやれと。
続けて、登場キャラ一覧になりますが、結構長いのでご注意をば。
では、投下しまする。
┃ やる夫で学ぶ柳生一族、登場キャラ一覧(その68まで) ┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
【柳生一族】：28人+1振
■大和柳生(江戸・尾張両家成立前)：10人+1振
柳生新左衛門宗厳(石舟斎) ： やる夫/石舟斎時：やる蔵
柳生新次郎厳勝 . ： できる夫
柳生五郎右衛門宗章 ... ： ダディ
柳生久斎 .... ： やらない大矢？（正式名称不明）
柳生徳斎 .... ： やる大矢
柳生久三郎純厳 . ： 大ちゃん
柳生権右衛門厳倚 . ： いく男
於鍋(春桃御前) . ： やる夫かーちゃん/若い頃：伊賀のお幻（バジリスク-甲賀忍法帖）
お清(厳勝妻) ... ： やる美
やなぎ（兵庫助妹） ...... ： できる子
永則の太刀 ...... ： ロトの剣(ＤＱ３)
■江戸柳生家：9人
柳生但馬守宗矩 . ： やらない夫
柳生十兵衛三厳(七郎) ： やる夫（柳生宗厳と二役）
柳生左門友矩（刑部少輔） ： 塔矢アキラ（ヒカルの碁）/成人後：バンコラン（パタリロ！）
柳生主膳宗冬(又十郎) ： やらないのか夫
柳生六丸（幼少時） .. . ： ハス太（這いよれ！ニャル子さん）
おりん .... ： リン(北斗の拳)
お藤 .... ： ホロ（狼と香辛料）
おるい ： 津村御影（十兵衛ちゃん）
美弥 ： ミーア・キャンベル(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
■尾張柳生家：6人
柳生兵庫助利厳(長慶) ： オプーナ
柳生新左衛門清厳 . ： オリジナルオプーナ（オプーナ）
柳生茂左衛門利方 . ： オプー子
島新六/柳生七郎兵衛厳包 . ： モーグリオプーナ/ドモン・カッシュ(機動武闘伝Gガンダム)
お珠（成長前/成長後） . ： 川添珠姫（バンブーブレード）/成人後：向坂環（ToHeart２）
お辰 . ： 柚原このみ(ToHaert2)
■幸徳井家：3人
幸徳井友景 ...... ： アバン(ダイの大冒険)
幸徳井友種 ...... ： ポップ（ドラゴンクエスト ダイの大冒険）
幸徳井友傳 ...... ： キッス（冒険王ビィト）
■大和柳生：5人
松田源次郎(親) . ： フドウ(北斗の拳)
松田源次郎(子) . ： シュレン(北斗の拳)
鳥居相模 .... ： ヒューイ(北斗の拳)
森地五郎八 ...... ： アイン(北斗の拳)
金春七郎氏勝 . ： 北島マヤ（ガラスの仮面）
■江戸柳生：20人
野殿杢之助光則(柳生庄代官) .. ： ブームくん(2ch)
木村助九郎友重 . ： リハク(北斗の拳)
村田弥三久次 . ： サウザー(北斗の拳)
荘田(庄田)喜左衛門教高 ： レイ(北斗の拳)
出淵平兵衛盛次 . ： シン(北斗の拳)
狭川新三郎助信 . ： シュウ(北斗の拳)
小滝与三衛門 . ： ペガサス聖矢(聖闘士聖矢)
辻茂右衛門 ...... ： ドラゴン紫龍(聖闘士聖矢)
笠間九兵衛 ...... ： キグナス氷河(聖闘士聖矢)
萩原栖左衛門 . ： アンドロメダ瞬(聖闘士聖矢)
小瀬源内 .... ： フェニックス一輝（聖闘士星矢）
梅原九兵衛政親 . ： 戸愚呂弟（幽遊白書）
雲林院弥四郎光成 . ： 剣桃太郎（魁！男塾）
佐野（柳生）主馬 . ： 支倉未起隆（ジョジョの奇妙な冒険）
加藤浄与（加藤数馬） ... ： レッドブレイバー（バンブーブレード/超剣戦隊ブレードブレイバー）
山中忠兵衛 ...... ： ドクオ
荒木又右衛門保知 . ： ドラえもん（ドラえもん）
茨木又左衛門俊房 . ： 猪狩完至（グラップラー刃牙）
福野七郎右衛門正勝 ... ： マウント斗場（グラップラー刃牙）
竹永隼人兼次 . ： 真島零（真島クンすっ飛ばす！）
■尾張柳生：10人
高田三之丞為長 . ： シュバルツ・ブルーダー（機動武闘伝Ｇガンダム）
佐野九郎右衛門 . ： アレンビー・ビアズリー（機動武闘伝Ｇガンダム）
長野数馬 .... ： ジョルジュ・ド・サンド(機動武闘伝Ｇガンダム)
三井久右衛門 . ： チボデー・クロケット(機動武闘伝Ｇガンダム)
加島道円 .... ： アルゴ・ガルスキー(機動武闘伝Ｇガンダム)
林十兵衛 .... ： サイ・サイシー(機動武闘伝Ｇガンダム)
天野四郎右衛門 . ： キラル・メキレル(機動武闘伝Ｇガンダム)
塩川五郎左衛門 . ： リスのターくん（宇宙家族カールビンソン）
帯刀朱念 .... ： ロミオ（ロミオの青い空）
武藤太左衛門儀信 . ： スプー（ぐ〜チョコランタン）
■新陰流：9人
上泉伊勢守秀綱(信綱) ： 安西先生(スラムダンク)
上泉秀胤 .... ： 三井寿(スラムダンク)
上泉行綱 .... ： 赤司征十郎（黒子のバスケ）
疋田豊五郎景兼 . ： 赤木剛憲(スラムダンク)
疋田宗保斎勝重 . ： 河田美紀男（スラムダンク）
山田浮月斎勝興 . ： 河田雅史（スラムダンク）
鈴木意伯 .... ： 小暮公延(スラムダンク)
松田織部之助 . ： ユダ(北斗の拳)
幕屋清信(大休) . ： 雲のジュウザ(北斗の拳)
■タイ捨流：5人
丸目蔵人長恵 . ： 桜木花道(スラムダンク)
丸目寿斎 .... ： モナー（2ch）
丸目吉兵衛 ...... ： ギコ（2ch）
木野九郎右衛門 . ： しぃ（2ch）
有瀬下記 .... ： 相田彦一（スラムダンク）
■神影流（真新陰流、新陰直心流、無住心剣流、直心影流含む）：5人
奥山休賀斎公重 . ： 宮城リョータ(スラムダンク)
小笠原源信斎長治 . ： ヴィネガー・ドッピオ/ディアボロ（ジョジョの奇妙な冒険）
神谷丈左衛門伝心斎 ... ： ブローノ・ブチャラティ（ジョジョの奇妙な冒険）
針ヶ谷夕雲 ： ジョルノ・ジョバァーナ（ジョジョの奇妙な冒険）
男谷精一郎信友 . ： 空条承太郎（ジョジョの奇妙な冒険）
■宝蔵院流：5人
宝蔵院胤栄 ...... ： でっていう(スーパーマリオシリーズ・ヨッシー)
宝蔵院禅栄房胤舜 . ： 蒼月潮（うしおととら）
奥蔵院 .. ： とら（うしおととら）
高田又兵衛 ...... ： 武藤カズキ（武装錬金）
中村市右衛門尚政 .： テッカマンソード(宇宙の騎士テッカマンブレード)
■一刀流(北辰一刀流、無刀流含む)：6人+1振
伊藤一刀斎景久 . ： 不死のゾッド（ベルセルク）
小野次郎右衛門忠明 ... ： ガッツ(ベルセルク)
伊藤典膳忠也 . ： オズマ・リー（マクロスＦ）
小野次郎右衛門忠常 ... ： イシドロ（ベルセルク）
善鬼 ： ワイアルド（ベルセルク）
山岡鉄舟高歩 . ： 高槻巌（ARMS）
瓶割刀 .. ： ドラゴン殺し（ベルセルク）
■新当流（穴沢流・天流・霞流など含む）：8人
塚原ト伝高幹 . ： 江田島平八（魁！男塾）
有馬大膳貞時 . ： チャカ・カーン（ジョジョの奇妙な冒険）
穴沢盛秀（浄見） . ： 南城二（宇宙の騎士テッカマン）
斎藤伝鬼房勝秀 . ： グレーテル（ブラックラグーン）
真壁暗夜軒氏幹 . ： ヨシフ・スターリン
桜井大隅守 ...... ： バラライカ（ブラックラグーン）
桜井霞之助 ...... ： シコルスキー（バキ）
阿多棒庵 .... ： Ｄボゥイ（宇宙の騎士テッカマンブレード）
■冨田流（巌流含む）：4人
富田勢源 .... ： パパ（ワッハマン）
富田越後守重政 . ： ワッハマン（ワッハマン）
鐘巻自斎 .... ： パック（ベルセルク）
佐々木小次郎 . ： 劉海王（グラップラー刃牙）
■吉岡流：3人
吉岡清十郎直綱 . ： マウス「舌」(範馬刃牙)
吉岡伝七郎直重 . ： マウス「歯」(範馬刃牙)
吉岡又三郎 ...... ： マウス「唇」(範馬刃牙)
■二天一流（円明流含む）：5人
宮本(新免)武蔵玄信 ..... ： 範馬勇次郎(グラップラー刃牙)
竹村与右衛門 . ： 天内悠(グラップラー刃牙)
宮本三木之助 . ： 範海王（バキ）
寺尾孫之允勝信 . ： 鎬紅葉(グラップラー刃牙)
寺尾求馬助信行 . ： 鎬昂昇(グラップラー刃牙)
■その他（上記以外の剣術、居合、槍術、弓術、砲術、拳法の諸流派）：10人
大栗春軒 .... ： リンク（ゼルダの伝説）
田宮対馬守長勝 . ： 緋村剣心（るろうに剣心）
成田大膳大夫盛忠 . ： カービィ（星のカービィ）
稲富一夢斎 ...... ： 次元大介（ルパン三世）
菊岡宗政 .... ： ワイルドガンマンの相手（ワイルドガンマン）
唐十官 .. ： 王大人（魁！男塾）
東郷肥前守重位 . ： 衝撃のアルベルト（OVAジャイアントロボ）
夢想権之助勝吉 . ： 景浦安武（あぶさん）
松山主水大吉 . ： 美堂蛮(GetBackers-奪還屋-)
上泉孫次郎義胤 . ： 黒子テツヤ（黒子のバスケ）
■将軍家/大御所：3人
徳川家康 .... ： フリーザ(ドラゴンボール)
徳川秀忠 .... ： ベジータ(ドラゴンボール)
徳川家光(竹千代) ... ： 阿部高和（くそみそテクニック）
■御一門（御三家含む）：14人
徳川忠長(国千代) ... ： トランクス（ドラゴンボール）
徳川義利（義直） . ： 孫悟空（ドラゴンボール）
徳川光義（光友） . ： 孫悟飯（ドラゴンボール）
徳川頼宣 .... ： ピッコロ（ドラゴンボール）
徳川頼房 .... ： ネコマジン（ネコマジン）
徳川光国 .... ： テリー（ドラゴンクエストモンスターズ）
結城秀康 .... ： ブロリー（ドラゴンボール）
松平忠輝 .... ： 魔神ブウ(ドラゴンボール)
松平忠直 .... ： セル（ドラゴンボール）
保科肥後守正之 . ： パタリロ・ド・マリネール8世（パタリロ！）
お江 .... ： ブルマ（ドラゴンボール）
千姫 ： 音無響子（めぞん一刻
鷹司孝子 .... ： 枢斬暗屯子(激！極虎一家)
千代姫 .. ： ビーデル（ドラゴンボール）
■大奥：12人
お福(春日局) ... ： 涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)
阿茶局 .. ： ビアンカ（ドラゴンクエストＶ）
おなあ ： 鶴屋さん（涼宮ハルヒの憂鬱）
お振 .... ： 朝比奈みくる（涼宮ハルヒの憂鬱）
お静 .... ： マチルダ・アジャン（機動戦士ガンダム）
お万の方（慶光院） ..... ： 葉隠散（覚悟のススメ）
お楽 . ： シャルロット・デュノア（インフィニット・ストラトス）
おまさ ..... ： 伊集院レイ（ときめきメモリアル）
お夏 . ： 近衛スバル（まよチキ！）
お玉 . ： 白鐘直斗（ペルソナ４）
お里佐 . ： キング（龍虎の拳）
お琴 . ： レニ・ミルヒシュトラーセ（サクラ大戦２）
■大名格：47人
本多正信 .... ： 赤木しげる（天 〜天和通りの快男児〜）
本多正純 .... ： ひろゆき（天 -天和通りの快男児）
本多忠勝 .... ： 流竜馬（ゲッターロボ）
本多忠刻 .... ： 五代裕作（めぞん一刻）
榊原康政 .... ： 神隼人(ゲッターロボ)
井伊直政 .... ： 武蔵坊弁慶（ゲッターロボ）
酒井忠次 .... ： 早乙女博士（ゲッターロボ）
酒井忠世 .... ： 早乙女玄馬（らんま1/2）
酒井忠勝 .... ： 早乙女アルト（マクロスＦ）
酒井備後守忠朝 . ： ルカ・アンジェローニ（マクロスフロンティア）
酒井重澄 .... ： 柳川裕也（痕）
大久保忠隣 ...... ： 鷲巣巌（アカギ）
土井利勝 .... ： 後藤喜一（機動警察パトレイバー）
土井遠江守利隆 . ： 太田功（機動警察パトレイバー）
板倉勝重 .... ： 利根川幸雄（賭博黙示録カイジ）
板倉重宗 .... ： 伊藤カイジ（賭博黙示録カイジ）
板倉内膳正重昌 . ： 一条（賭博破戒録カイジ）
青山忠俊 .... ： ハートマン軍曹(フルメタルジャケット)
稲葉正成 .... ： キョン(涼宮ハルヒの憂鬱)
稲葉正勝 .... ： 古泉一樹（涼宮ハルヒの憂鬱）
松平伊豆守信綱 . ： 脳噛ネウロ（魔人探偵脳噛ネウロ）
堀田正盛 .... ： 渚カヲル（新世紀エヴァンゲリオン）
堀田上総介正信 . ： 碇シンジ(新世紀エヴァンゲリオン)
阿部備中守正次 . ： 土屋剛（夏色転校生）
阿部重次 .... ： 道下直樹（くそみそテクニック）
阿部豊後守忠秋 . ： 桂木弥子（魔人探偵脳噛ネウロ）
成瀬隼人正正成 . ： クリリン（ドラゴンボール）
安藤直次 .... ： ミスターポポ（ドラゴンボール）
安藤重長 .... ： 「くそみそテクニック」ラストのコマのおじさん（くそみそテクニック）
鳥居元忠 .... ： ザーボン（ドラゴンボール）
伊丹康勝 .... ： 遠藤勇次（賭博破戒録カイジ）
水野日向守勝成 . ： 岩鬼将造（極道兵器）
水野美作守勝俊 . ： 沢木惣右衛門直保（もやしもん）
井上正就 .... ： 内海課長(機動警察パトレイバー)
井上筑後守政重 . ： 御剣怜侍（逆転裁判）
朝倉宣正 .... ： 人造人間20号（ドラゴンボール）
渡辺茂 .. ： 人造人間17号（ドラゴンボール）
永井信濃守尚政 . ： メギウス警部（鉄腕バーディ）
三浦志摩守正次 . ： 篠原遊馬（機動警察パトレイバー）
太田備中守資宗 . ： チバシゲオ（機動警察パトレイバー）
保科正光 .... ： ダニエル・J・ダービー（ジョジョの奇妙な冒険）
保科正貞 .... ： テレンス・Ｔ・ダービー（ジョジョの奇妙な冒険）
（↓続く）
（↓続き）
小笠原忠政 ...... ： ストライダム(グラップラー刃牙)
小笠原信濃守長次 . ： ボッシュ大統領（範馬刃牙）
松平忠明 .... ： セワシ（ドラえもん）
戸田采女正氏鉄 . ： 坂崎孝太郎（賭博破戒録カイジ）
朽木民部少輔稙綱 . ： キース・グッドマン（TIGER＆BUNNY）
久世大和守広之 . ： ネイサン・シーモア(TIGER&BUNNY)
■旗本格：39人
大久保長安 ...... ： 兵藤和尊(賭博破戒録カイジ)
大久保彦左衛門忠教 ... ： 黒沢（最強伝説黒沢）
林羅山 .. ： ディスティ・ノヴァ教授（銃夢）
岡本大八 .... ： オシシ仮面（ドラえもん）
中坊秀政 .... ： 中坊林太郎（公権力横領捜査官 中坊林太郎）
中坊長兵衛時祐 . ： 霞拳志郎(蒼天の拳)
浜島無手右衛門 . ： アプール(ドラゴンボール)
奥平貞昌 .... ： Ｊ・Ｐ・ポルナレフ（ジョジョの奇妙な冒険）
小幡景憲 .... ： シールケ（ベルセルク）
中山勘解由照守 . ： ボスコーン（ベルセルク）
石川市左衛門利賢 . ： アドン（ベルセルク）
坂部五左衛門 . ： グエン・ラインフォード（∀ガンダム）
寺尾直政 .... ： マホメッド・アライｊｒ(バキ)
諏訪部文九郎 . ： 本郷猛/仮面ライダー(仮面ライダー)
秋山修理亮正重 . ： ゴドー（逆転裁判）
水野河内守守信 . ： 裁判長（逆転裁判）
豊島信満 .... ： ジェイク（機動警察パトレイバー）
加々爪民部少輔忠澄 ... ： 牙琉響也（逆転裁判）
多羅尾光太(変身後/変身前) . ： 筑摩小四郎/小豆蝋斎（バジリスク 甲賀忍法帖）
堀式部少輔直之 . ： 亜内武文（逆転裁判）
佐久間将監実勝 . ： 工具楽我聞（こわしや我聞）
安藤治右衛門正珍 . ： 魔太郎（魔太郎が来る！）
石谷十蔵貞清 . ： 大槻（賭博破戒録カイジ）
鈴木三郎九郎重成 . ： 笹塚衛士（魔人探偵脳噛ネウロ）
末次平蔵茂貞 . ： 早坂久宜（魔人探偵脳噛ネウロ）
天野長三郎長重 . ： 匪口結也（魔人探偵脳噛ネウロ）
板倉主水佑重矩 . ： 宇海零（賭博覇王伝 零）
榊原飛騨守職直 . ： 花山薫（グラップラー刃牙）
榊原左衛門佐職信 . ： 柴千春（グラップラー刃牙）
林丹波守勝正 . ： アンゴルモア大王（神聖モテモテ王国）
馬場利重 .... ： 本部以蔵（グラップラー刃牙）
山崎家治 .... ： 筑紫候平（魔人探偵脳噛ネウロ）
牧野伝蔵成純 . ： 日高良司（男狩り）
松平行隆 .... ： 日高の弟（男狩り）
中根平十郎正盛 . ： セバスチャン・ミカエリス(黒執事)
内田信濃守正信 . ： バーナビー・ブルックスjr.（TIGER＆BUNNY）
三枝土佐守守恵 . ： 鏑木・T・虎徹（TIGER＆BUNNY）
朝倉織部正豊明 . ： イワン・カレリン（TIGER＆BUNNY）
梶定良 .. ： ユーリ・ペトロフ（TIGER＆BUNNY）
豊臣秀吉 .... ： ギレン・ザビ(機動戦士ガンダム)
豊臣秀長 .... ： キシリア・ザビ(機動戦士ガンダム)
豊臣秀次 .... ： ドズル・ザビ(機動戦士ガンダム)
豊臣国松 .... ： ガルマ・ザビ(機動戦士ガンダム)
淀殿 ： ハマーン・カーン(機動戦士Ｚガンダム)
奈阿姫/天秀尼 ： ミネバ・ラオ・ザビ(機動戦士Ｚガンダム)/オードリー・バーン(機動戦士ガンダムUC)
お万の方 . ： 伊賀の朧（バジリスク-甲賀忍法帖）
【豊臣家家臣（大名格・大坂の陣での牢人衆含む）】：25人
石田三成 .... ： エギーユ・デラーズ(機動戦士ガンダム0083)
大谷刑部 .... ： アナベル・ガトー(機動戦士ガンダム0083)
加藤清正 .... ： ギム・ギンガナム(∀ガンダム)
島左近 .. ： 東方不敗(機動武闘伝Ｇガンダム)
真田信繁(幸村) . ： ルルーシュ・ランペルージ(コードギアス反逆のルルーシュ)
大谷吉治 .... ： 影丸（ジャイアントロボ（今川版））
明石全登 .... ： 無明幻妖斎（ジャイアントロボ（今川版））
後藤基次 .... ： 静かなる中条（ジャイアントロボ（今川版））
仙石秀範 .... ： ディック牧（ジャイアントロボ（今川版））
新宮行朝 .... ： 大塚署長（ジャイアントロボ（今川版））
長宗我部盛親 . ： 韓信元帥（ジャイアントロボ（今川版））
毛利勝永 .... ： 神行太保戴宗（ジャイアントロボ（今川版））
細川興秋 .... ： 大暴れ天道（ジャイアントロボ（今川版））
薄田隼人 .... ： 九紋龍史進（ジャイアントロボ（今川版））
鉄牛(塙団右衛門) ... ： 黒旋風の鉄牛(OVAジャイアントロボ)
大野治長 .... ： ジュドー・アーシタ（機動戦士ガンダムＺＺ）
大野治房 .... ： ルー・ルカ（機動戦士ガンダムＺＺ）
木村重成 .... ： ウッソ・エヴィン（機動戦士Ｖガンダム）
木村主計 .... ： カテジナ・ルース（機動戦士Ｖガンダム）
片桐且元 .... ： マ・クベ（機動戦士ガンダム）
猿飛佐助 .... ： 枢木スザク（コードギアス 反逆のルルーシュ）
霧隠才蔵 .... ： 紅月カレン（コードギアス 反逆のルルーシュ）
堀内氏久 .... ： 金田正太郎（鉄人28号）
大蔵卿局 .... ： エルピー・プル（機動戦士ガンダムＺＺ）
木下半助吉隆 . ： ガデム（機動戦士ガンダム）
松永秀久 .... ： シーマ・ガラハウ(機動戦士ガンダム0083)
筒井順慶 .... ： ウォン・ユンファ(機動武闘伝Ｇガンダム)※順昭・定次共通
織田信長 .... ： ジオン・ズム・ダイクン(機動戦士ガンダム)
織田長益/有楽斎 ： シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)/クワトロ・バジーナ（機動戦士Ｚガンダム）
織田信雄 .... ： コンスコン（機動戦士ガンダム）
明智光秀 .... ： デギン・ゾド・ザビ(機動戦士ガンダム)
黒田長政 .... ： ジョナサン・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）
黒田右衛門佐忠之 . ： ファーザー（神聖モテモテ王国）
武田信玄 .... ： ＤＩＯ（ジョジョの奇妙な冒険）
北条氏政 .... ： レビル将軍(機動戦士ガンダム)
北条氏直 .... ： ワッケイン大佐(機動戦士ガンダム)
小早川秀秋 ...... ： ギニアス・サハリン（機動戦士ガンダム第08ＭＳ小隊）
浅野幸長 .... ： グレミー・トト（機動戦士ガンダムＺＺ）
福島正則 .... ： ランバ・ラル（機動戦士ガンダム）
福島忠勝 .... ： アンドリュー・バルトフェルド（機動戦士ガンダムSEED）
中村一氏 .... ： イオリア・シュヘンベルグ(機動戦士ガンダム00)
中村伯耆守一忠 . ： アレハンドロ・コーナー(機動戦士ガンダム00)
堀尾吉晴 .... ： カティ・マネキン(機動戦士ガンダム00)
松下石見守重綱 . ： 金色のファルコ(北斗の拳)
伊達政宗 .... ： ルドル・フォン・シュトロハイム（ジョジョの奇妙な冒険）
伊達越前守忠宗 . ： ブロッケンJr.（キン肉マン）
最上義光 .... ： ディエゴ・ブランドー（ジョジョの奇妙な冒険・ＳＢＲ）
上杉謙信 .... ： 上杉謙信(戦国ランス)
上杉景勝 .... ： ジョニィ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険SBR)
長野信濃守業正 . ： ウィル・A・ツェペリ（ジョジョの奇妙な冒険）
真田幸昌 .... ： シャルル皇帝(コードギアス・反逆のルルーシュ)
真田信幸 .... ： シュナイゼル・エル・ブリタニア(コードギアス・反逆のルルーシュ)
藤堂高虎 .... ： バル・クロウ（重機人間ユンボル）
常高院（お初） . ： ララァ・スン（機動戦士ガンダム）
池田忠継 .... ： 獅子王凱（勇者王ガオガイガー）
池田忠雄 .... ： Ｑ太郎（オバケのＱ太郎）
勝五郎(池田光仲) ... ： Ｏ次郎（オバケのＱ太郎）
池田長幸 .... ： 怪物くん（怪物くん）
蜂須賀家政（蓬庵） . ： 沖田艦長（宇宙戦艦ヤマト）
蜂須賀至鎮 ...... ： 古代進（宇宙戦艦ヤマト）
蜂須賀阿波守忠英 . ： 有紀渉（銀河鉄道物語）
加藤明成 .... ： ジェリド・メサ(機動戦士Ｚガンダム)
坂崎出羽守直盛 . ： 愚地独歩（グラップラー刃牙）
細川藤孝(幽斎) . ： 富士鷹ジュビロ（吼えろペン）
細川忠興 .... ： 炎燃（吼えろペン）
細川ガラシャ ： 朱沢江珠(グラップラー刃牙)
細川忠利 .... ： 範馬刃牙(グラップラー刃牙)
細川光尚 .... ： 鮎川ルミナ（範馬刃牙）
細川立孝（立充） . ： 李海王（バキ）
（↓続く）
ちびりそうです
鍋島直茂 .... ： ボルト（覚悟のススメ）
鍋島勝茂 .... ： 葉隠朧（覚悟のススメ）
鍋島元茂 .... ： 葉隠覚悟（覚悟のススメ）
鍋島直宗(加賀守直能) ： 黒須京馬(覚悟のススメVOLTEX)
相良義陽 .... ： 曹操（三国志(横山光輝版)）
島津義久 .... ： 劉備元徳（横山光輝三国志）
島津義弘 .... ： 関羽雲長（横山光輝三国志）
島津歳久 .... ： 張飛翼德（横山光輝三国志）
島津家久 .... ： 諸葛孔明（ジャイアントロボ(今川版)）
島津忠恒(家久） ： バビル二世（バビル二世）
島津薩摩守光久 . ： 草間大作（ジャイアントロボ 地球が静止する日）
前田利家 .... ： おとうさん（宇宙家族カールビンソン）
前田利常 .... ： コロナ（宇宙家族カールビンソン）
まつ . ： おかあさん（宇宙家族カールビンソン）
北畠具教 .... ： 仙道彰（スラムダンク）
金森重頼 .... ： 長瀬源三郎(痕)
前野長泰(坪内光景) ..... ： ノイエン・ビッター（機動戦士ガンダム0083）
古田織部正重然 . ： 古田織部（へうげもの）
堀直寄 .. ： 朝比奈大吾（め組の大吾）
小出吉秀 .... ： ジョン太夫セガール（ピューと吹く！ジャガ〜）
土岐山城守頼行 . ： DMCファンレッド(デトロイトメタルシティ)
毛利長門守秀就 . ： 真城最高（バクマン）
小堀遠江守政一 . ： コボちゃん（コボちゃん）
太田道灌(備中守資長) ： 榊清太郎（機動警察パトレイバー）
有馬晴信 .... ： くらやみ団総帥（ドラえもん/ライオン仮面）
有馬直純 .... ： ギガゾンビ（ドラえもん のび太の日本誕生）
有馬玄蕃頭豊氏 . ： 池谷通（魔人探偵脳噛ネウロ）
有馬中務大輔忠頼 . ： 大塚（魔人探偵脳噛ネウロ）
松倉重政 .... ： ムルタ・アズラエル（機動戦士ガンダムSEED）
松倉長門守勝家 . ： ロード・ジブリール（機動戦士ガンダムSEED DESTINY）
立花飛騨守忠茂 . ： 司馬宙/鋼鉄ジーグ(鋼鉄ジーグ)
立花飛騨守宗茂 . ： 兜甲児（マジンガーZ）
寺沢兵庫頭堅高 . ： 望月建雄（魔人探偵脳噛ネウロ）
【武将（小豪族含む）/家臣/その他名の有る人物】：90人
奥原豊政 .... ： 甲賀弾正（バジリスク-甲賀忍法帖）
多羅尾光俊 ...... ： 薬師寺典膳（バジリスク-甲賀忍法帖）
箕輪与一 .... ： デューク東郷（ゴルゴ13）
金春八郎 .... ： 速水真澄（ガラスの仮面）
直江兼続 .... ： ジャイロ・ツェペリ(ジョジョの奇妙な冒険SBR)
坂田采女 .... ： ウェカピポ（ジョジョの奇妙な冒険SBR）
折下外記 .... ： マジェント･マジェント（ジョジョの奇妙な冒険SBR）
野口一成 .... ： マサルさん（セクシーコマンドー外伝 すごいよ！マサルさん）
栗山善助 .... ： スピードワゴン（ジョジョの奇妙な冒険）
（↓続く）
横田内膳村詮 . ： セルゲイ・スミルノフ(機動戦士ガンダム00)
横田主馬之助 . ： ソーマ・ピーリス(機動戦士ガンダム00)
藤井助兵衛 ...... ： ミスターブシドー(機動戦士ガンダム00)
伊藤光兼 .... ： コレン・ナンダー（∀ガンダム）
可児才蔵吉長 . ： 新城直衛（皇国の守護者）
堀主水 .. ： ブライト・ノア(機動戦士ガンダム)
鈴木忠重 .... ： ロイド・アスプルンド（コードギアス 反逆のルルーシュ）
村上伝右衛門 . ： 牛股権左衛門（シグルイ）
坂崎平四郎 ...... ： 愚地克己（グラップラー刃牙）
近藤源左衛門 . ： 加藤清澄（グラップラー刃牙）
庄田知右衛門 . ： 末堂厚（グラップラー刃牙）
坂崎勘兵衛 ...... ： ドリアン（バキ）
小田八郎右衛門 . ： 司馬懿（三国志(横山光輝版)）
内田伝右衛門 . ： 魏延（三国志(横山光輝版)）
前田慶次郎利益 . ： るく（るくるく）
宮本伊織貞次 . ： ジャック・ハンマー(グラップラー刃牙)
岡本玄治 .... ： ブラックジャック（ブラックジャック）
秋葉能登守綱典 . ： 根岸一則（デトロイト・メタル・シティ）
千利休(木像) . ： 千利休（へうげもの）
松本理左衛門定好 . ： DMCファンの警官(デトロイトメタルシティ)
喜多十太夫 ...... ： 苗木野そら(カレイドスター）
ニコラース・クーケバッケル .. ： バスト占いの歌の外人
半井驢庵 .... ： Dr.マリオ（Dr.マリオ）
福間彦右衛門尉就辰 ... ： 港浦吾郎（バクマン）
石川太郎兵衛 . ： 久能校長（らんま1/2）
益田元尭 .... ： ジャンプ編集長（バクマン）
佐野道可(内藤元盛) ..... ： ラル（ラルΩグラド）
佐藤安右衛門 . ： 栗谷川（バキ）
渡辺数馬 .... ： のび太（ドラえもん）
渡辺源太夫 ...... ： 桂文珍（さんまの名探偵）
おみね ...... ： 羽川翼（化物語）
おまん ： ヌクヌク（万能文化猫娘）
岩本孫右衛門 . ： AIBO
河合武右衛門 . ： ファービー
河合平之丞 ...... ： コンボイ（トランスフォーマー）
河合又五郎 ...... ： ジャイアン（ドラえもん）
河合半左衛門 . ： スネ夫（ドラえもん）
河合甚左衛門 . ： ブタゴリラ(キテレツ大百科)/波乱万丈(無敵鋼人ダイターン３)
桜井半兵衛 ...... ： ゴンスケ(２１エモン)/ダイターン３(無敵鋼人ダイターン３)
荒尾志摩 .... ： ドロンパ（オバケのＱ太郎）
加藤主膳 .... ： ハカセ（オバケのＱ太郎）
津田豊後 .... ： 先生（ドラえもん）
岩佐作兵衛 ...... ： 黒ベエ（ジャングル黒ベエ）
遠山才兵衛 ...... ： ポコニャン（ポコニャン）
野間八左衛門 . ： 小池さん（オバケのＱ太郎）
（↓続き）
戸波又兵衛 ...... ： 麻倉葉（シャーマンキング）
加納藤左衛門 . ： マルコ（シャーマンキング）
彦坂嘉兵衛 ...... ： ファウスト8世（シャーマンキング）
ルイス・ソテロ .. ： サンタナ（ジョジョの奇妙な冒険）
黒田美作守一成 . ： ジョセフ・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）
黒田監物 .... ： ダイアー（ジョジョの奇妙な冒険）
戸田氏鉄娘 ...... ： 坂崎美心（賭博破戒録カイジ）
本間九郎左衛門 . ： スティング・オークレー（機動戦士ガンダムSEED DESTINY）
林兵左衛門 ...... ： アウル・ニーダ（機動戦士ガンダムSEED DESTINY）
岡本新兵衛 ...... ： オルガ・サブナック（機動戦士ガンダムSEED)/仮面ライダーゾルダ（仮面ライダー龍騎）
三宅藤兵衛重利 . ： アンドリュー・シクソン（魔人探偵脳噛ネウロ）
原田 嘉種 ...... ： 吾代忍（魔人探偵脳噛ネウロ）
多久美作守茂辰 . ： 岩本虎眼(シグルイ)
諫早備前守茂敬 . ： 孕石備前(シグルイ)
神代伯耆守常親 . ： 舟木数馬（シグルイ）
亀川勝右衛門 . ： 浪人（シグルイ）
島津久元 .... ： ロデム（バビル2世）
有馬五郎左衛門 . ： ハニワ幻人（鋼鉄ジーグ）
松井寄之(長岡寄之) ..... ： 丹波文七（餓狼伝）
松井佐渡守興長(長岡佐渡守) .. ： 久我重明（餓狼伝）
田中左兵衛氏久 . ： J・ゲバル（範馬刃牙）
陣野佐左衛門安昶 . ： 寂海王（バキ）
三宅半右衛門 . ： 陳海王（バキ）
秋篠和泉守(変身前/変身後) . ： 右太衛門様/菜ノ花彩（十兵衛ちゃん） ※本名バレの前は大和二次元党員(落書)
金春八左衛門安喜 ... ： 姫川亜弓（ガラス仮面）
中村少兵衛靭負（正長） ..... ： レイラ・ハミルトン（カレイドスター）
観世左近大夫重成 . ： ユーリ・キリアン(カレイドスター)
秋庭半兵衛 ...... ： 根岸俊彦(デトロイト・メタル・シティ)
榧森又五郎 ...... ： トニオ・トラサルディー（ジョジョの奇妙な冒険 第4部）
山本神右衛門常朝 . ： 藤木源之助(シグルイ)
田代又左衛門陣基 . ： 近藤涼之介(シグルイ)
武田道安信重 . ： KAZUYA(スーパードクターＫ）
ペトロ・カスイ・岐部 ..... ： 春川英輔(魔人探偵脳噛ネウロ）
尹順之 .. ： ケイネス・エルメロイ・アーチボルト(Fate/Zero)
内藤浅坊 .... ： オリマー(ピクミン)
林五郎太夫 ...... ： 河野貴明(ToHaert2)
益田四郎時貞 . ： サイ/シックス（魔人探偵脳噛ネウロ）
森宗意軒 .... ： 葛西善二郎（魔人探偵脳噛ネウロ）
山善右衛門 ...... ： ＤＲ（魔人探偵脳噛ネウロ）
大江源右衛門 . ： ヴァイジャヤ（魔人探偵脳噛ネウロ）
千束善左衛門 . ： テラ（魔人探偵脳噛ネウロ）
大矢野松右衛門 . ： ジェニュイン（魔人探偵脳噛ネウロ）
山田右衛門作 . ： ネオ・ロアノーク（機動戦士ガンダムSEED Disteny）
蘆塚忠右衛門 . ： ラウ・ル・クルーゼ/軍装時：プロヴィデンスガンダム（機動戦士ガンダムSEED）
駒木根友房 ...... ： デイビット・ライス（魔人探偵脳噛ネウロ）
南有馬村の次右衛門 ... ： さいたまの太陽(2ch)
南有馬村の角蔵 . ： さいたまの左の方(2ch)
北有馬村の三吉 . ： さいたまの右の方(2ch)
【僧侶】：26人
■大徳寺系：13人
沢庵宗彭 .... ： 根岸崇一/ヨハネ・クラウザー２世(デトロイド・メタル・シティ)
江月宗玩 .... ： カミュ（デトロイト・メタル・シティ）
玉室宗珀 .... ： アレキサンダー・ジャギ（デトロイト・メタル・シティ）
希先秀先（西堂） . ： ハマー（ピューと吹く！ジャガ〜）
董甫宗仲 .... ： ジャガーさん（ピューと吹く！ジャガ〜）
春屋宗園 .... ： ジャック・イル・ダーク（デトロイト・メタル・シティ）
文西洞仁 .... ： ボギー（ピューと吹く！ジャガ〜）
玉甫紹琮 .... ： ピヨ彦（ピューと吹く！ジャガ〜）
雲英宗偉 .... ： ハミィ（ピューと吹く！ジャガ〜）
一凍紹滴 .... ： デスレコーズ社長（デトロイト・メタル・シティ）
元盛 ： 梨元圭介（デトロイトメタルシティ）
武野宗朝 .... ： サイクロプス(無頼男-ブレーメン-)
一休宗純 .... ： デーモン小暮(聖飢魔II)
■妙心寺系：6人
海山元珠(大竜和尚) ..... ： 熱気バサラ(マクロス７)
霊峰元奨 .... ： ランカ・リー（マクロスＦ）
智積院 .. ： ギギル（マクロス7）
一絲文守 .... ： シェリル・ノーム（マクロスＦ）
愚堂東寔 .... ： ミレーヌ・ジーナス(マクロス７)
大淵玄弘 .... ： 徳川喜一郎(マクロスＦ)
■その他：7人
金地院崇伝 ...... ： エンリコ・プッチ神父（ジョジョの奇妙な冒険）
文英清韓 .... ： ウェザー・リポート（ジョジョの奇妙な冒険）
南光坊天海 ...... ： 教皇ベネディクト１６世
意伝 ： 高木順一朗(（アイドルマスター）
日啓 ： 黒井崇男(アイドルマスター）
法然 ： ライディーン(（勇者ライディーン） ※万年石役も
日蓮 ： ラーゼフォン(ラーゼフォン）
■天皇/皇族：5人
後水尾天皇 ...... ： 鳥山明(自画像)
和子皇后 .... ： 則巻アラレ(ドクタースランプ)
女一宮(興子内親王) ..... ： 則巻ガジラ（Ｄｒスランプ アラレちゃん） ※女二宮共通
明正天皇 .... ： サンディ（ＤＱ９）
後陽成天皇 ...... ： Drマシリト（Drスランプ アラレちゃん）
■公家：4人
山科言継 .... ： 麻呂(水戸黄門・一条三位)
土御門泰重 ...... ： ザムザ（ドラゴンクエスト・ダイの大冒険）
土御門泰福 ...... ： グリニデ（冒険王ビィト）
三条西実条 ...... ： 谷口（涼宮ハルヒの憂鬱）
■足利将軍家：2人
足利義輝 .... ： 流川楓(スラムダンク)
足利義昭 .... ： ムスカ（天空の城ラピュタ） ※沢庵番の農民役も
■柳生家関連：44人
宗矩の従者(源太) ... ： 広瀬康一（ジョジョの奇妙な冒険）
柳生家の使い . ： もっさりさん（2ch）
柳生家女中 ...... ： プララ（パタリロ！）
柳生庄からの使者 .. ： モヒカン（北斗の拳）
兵庫助の従者１ . ： ムック（ひらけ！ポンキッキ）
兵庫助の従者２ . ： ガチャピン（ひらけ！ポンキッキ）
槍持・豆頭(仮名) .. ： ズズ（ぐ〜チョコランタン）
柳生庄の神官 . ： バックベアード（ゲゲゲの鬼太郎）
柳生庄からの使者 .. ： ボンバーマン(ボンバーマン)
甲賀方面の柳生家親類 ..... ： 如月左衛門、鵜殿丈助、地虫十兵衛（バジリスク-甲賀忍法帖）
伊賀方面の柳生家親類 ..... ： 雨夜陣五郎 、簔念鬼、夜叉丸（バジリスク-甲賀忍法帖）
奥原家家臣 ...... ： 霞刑部（バジリスク-甲賀忍法帖）
十兵衛の妾候補１ . ： でかいばばあ（北斗の拳）
十兵衛の妾候補２ . ： 女の子（灰色の夢）
十兵衛の妾候補３ . ： ブリジット（ギルティギア）
十兵衛の妾候補４ . ： タカさん（高原美奈子）（ザ・ガッツ）
十兵衛の妾候補５ . ： 大島睦月（ザ・ガッツ）
十兵衛の妾候補６ . ： 秋月涼（THE IDOLM@STER Dearly Stars）
十兵衛の妾候補７ . ： 桂言葉（School Days）
十兵衛の妾候補８-１ ： 単行本２巻の表紙のばばあ（まんゆうき）
十兵衛の妾候補８-２ ： バッグベアード(ゲゲゲの鬼太郎)
十兵衛の妾候補８-３ ： 外道高校監督（地獄甲子園）
石舟斎の弟子１ . ： アミバ（北斗の拳）
石舟斎の弟子２ . ： ハート様（北斗の拳）
石舟斎の弟子３ . ： トーダ（北斗の拳）
石舟斎の弟子４ . ： ガレッキー（北斗の拳）
飛脚 ： レヴィ（ブラックラグーン）
飛脚（二人目） . ： ダッチ（ブラックラグーン）
飛脚（三人目） . ： ロック（ブラックラグーン）
近隣の豪族・縦 ： 縦王子鶴彦(こみっくパーティ)/変身後：オルバ＝フロスト（機動新世紀ガンダムX）
近隣の豪族・横 ： 横蔵院蔕麿(こみっくパーティ)/変身後：シャギア＝フロスト（機動新世紀ガンダムX）
近隣の豪族・眼鏡 ： 九品仏大志(こみっくパーティ)/変身後：ジャミル＝ニート（機動新世紀ガンダムX）
柳生道場門弟その１ ..... ： 富樫源次（魁！男塾）
柳生道場門弟その２ ..... ： 雷電（魁！男塾）
柳生道場門弟その３ ..... ： 男爵ディーノ（魁！男塾）
柳生道場門弟その４ ..... ： 松尾鯛雄（魁！男塾）
柳生道場門弟その５ ..... ： 田沢慎一郎（魁！男塾）
柳生道場門弟その６ ..... ： 虎丸龍次(魁！男塾)
通りすがりの武士① ...... ： ヤング柳生十兵衛(十兵衛ちゃん②)
通りすがりの武士② ...... ： 柳生十兵衛(Ｙ十Ｍ)
通りすがりの武士③ ...... ： 柳生十兵衛(柳生十兵衛死す)
尾張柳生家近隣の僧 ... ： 新統合軍 第33海兵部隊 記録参謀 （マクロスF）
新六の練習相手たち . ： ピクミン(ピクミン)
厳包の相弟子 . ： モーグリ（ファイナルファンタジー）
疋田豊五郎の母(秀綱姉) ： 安西先生・改（スラムダンク）
村人４人 .. ： ソルジャーチーム(ｱｼｭﾗﾏﾝ/ﾊﾞｯﾌｧﾛｰﾏﾝ/ｻﾞ･ﾆﾝｼﾞｬ/ﾌﾞﾛｯｹﾝJr)(キン肉マン)
伊勢守に袈裟を贈った僧 .. ： アレクサンド・アンデルセン（HELLSING）
蔵人に挑んだ鎖鎌使い . ： アクセル＝ロウ（ギルティギア）
張良の子孫 ...... ： エンヤ婆（ジョジョの奇妙な冒険）
宝蔵院の衆徒 . ： でっていう多数
広沢池の魚 ...... ： タンノくん（南国少年パプワくん）
罪人の剣士 ...... ： 変身前の使徒（ベルセルク）
熊本の一揆勢 . ： 使徒＆クリフォト生物（ベルセルク）
才蔵に挑んだ武芸者 .... ： 漆原少尉（皇国の守護者）
野口に挑んだ武芸者 .... ： マチャ彦（セクシーコマンドー外伝 すごいよ！マサルさん）
十兵衛が退治した山賊 ... ： エリミネーター（ドラゴンクエスト）
三之丞に挑んだ旅の武芸者 . ： ジオン兵(機動戦士ガンダム)
十兵衛に斬られた牢人 ： 海蛇座の市（聖闘士星矢）
槍使いの浪人(修行前) .... ： 間桐慎二(Fate/Staynight)
槍使いの浪人(修行後) .... ： ディルムッド・オディナ(Fate/Zero)
弟子入り志願の旗本 . ： 由比正雪（蛮勇引力）
宗矩が飼ってた猿 ： 百の貌のハサン（Fate/Zero）
牛 .. ： バッファローマン（キン肉マン）
直能が倒した猪 . ： ドスファンゴ（モンスターハンター）
家光が飼ってた猿 ： 呪腕のハサン(Fate/Staynight)
家光に献上された虎 ： シールドライガー(ゾイド)
江戸城内の鶴 . ： 鶴丸国永（刀剣乱舞）
宗矩が打とうとした鼠 .... ： ミッ○ーマウス(ディ○ニー)
伊賀者が化けていた鼠 .： マウス(ドイツ軍戦車)
■徳川家関連：32人
徳川家家臣 ...... ： キバヤシ＆ＭＭＲ（ＭＭＲ）
家光の産婆(自称) ... ： でかいババア（北斗の拳）
幕府の役人１ ...... ： 上月澪（ＯＮＥ〜輝く季節へ〜※元絵は2次創作）
幕府の役人２ ...... ： 和泉亜子（魔法先生ネギま！）
成瀬隼人正の使者 . ： ウーロン（ドラゴンボール）
駿府城の門番 . ： ズール（SWORDBREAKER）
料理を持ってきた小姓 . ： 岡星良三（美味しんぼ）
坂部と戯れた小姓 . ： ロラン・セアック（∀ガンダム）
酒井重澄の正妻 . ： 相田響子（痕）
酒井重澄の側室 . ： 日吉かおり(痕)
家光の小姓たち ： ヤマジュン漫画登場キャラ複数
幕府の役人 ...... ： 長野先輩（ヤマジュンパーフェクト）
小田原城代 ...... ： 熊先生（俺の先生）
三条河原の兵 . ： キュイ（ドラゴンボール）
幕府内関係者１ . ： 葛城ミサト（新世紀エヴァンゲリオン）
幕府内関係者２ . ： 赤木リツコ（新世紀エヴァンゲリオン）
幕府重臣 .... ： 爆弾魔(ボマー)3人組（ハンター×ハンター）
家光の近習 ...... ： 蜘蛛男（仮面ライダー）
旧西丸書院番番頭 . ： ナッパ（ドラゴンボール）
江戸城御城坊主 . ： 糸色望（さよなら絶望先生）
(↓続く）
土井家家臣 ...... ： 進士幹康（機動警察パトレイバー）
保科家家臣 ...... ： タマネギ部隊（パタリロ！）
板倉重宗の使者 . ： 黒服（賭博黙示録カイジ）
堀田家家臣（その１） ..... ： サキエル（新世紀エヴァンゲリオン）
堀田家家臣（その２） ..... ： シャムシエル（新世紀エヴァンゲリオン）
堀田家家臣（その３） ..... ： イスラフェル（新世紀エヴァンゲリオン）
他の旗本たち ： 見物人たち（最強伝説黒沢）
信綱配下の甲賀忍者 ... ： ケムマキケムゾウ（忍者ハットリくん）
上使からの使番 ： 浅田忠信（魔人探偵脳噛ネウロ）
榊原家郎党 ...... ： 暴走族（特攻の拓）
榊原家家臣 ...... ： 千春の子分（グラップラー刃牙）
お万の御付 . ： 大老知久（覚悟のススメ）
■大名家関連：43人
大蔵卿局のお付 ... ： プルツー（機動戦士ガンダムＺＺ）
大野治長の使者 . ： ビーチャ・オーレグ（機動戦士ガンダムＺＺ）
真田十勇士 ...... ： オレンジ版みかん星人×10(コードギアス反逆のルルーシュ)
加藤家の使者 . ： メリーベル・ガジット（∀ガンダム）
加藤家の家臣 . ： ヤコップ＆ブルーノ（∀ガンダム）
堀尾の家来 ...... ： パトリック・コーラサワー(機動戦士ガンダム00)
黒田家家臣 ...... ： 「さすがディオ！」の２人組（ジョジョの奇妙な冒険）
黒田家家臣 ...... ： フーミン（セクシーコマンドー外伝 すごいよ！マサルさん）
黒田家家臣 ...... ： 虹村億泰（ジョジョの奇妙な冒険）
忠之の近習 ...... ： オンナスキー（神聖モテモテ王国）
明成の部下 ...... ： カクリコン・カクーラー(機動戦士Ｚガンダム)
外様大名ズ . ： クロ高生徒3名+ゴリラ（魁！クロマティ高校）
某大名 .. ： 矢木圭二（アカギ）
出立告知の役人 . ： 石垣刑事(魔人探偵脳噛ネウロ)
宿場の案内役 . ： 小野(最強伝説黒沢)
道中大名の家臣 . ： 足立(最強伝説黒沢)
道中の大名 ...... ： 赤松修平(最強伝説黒沢)
桜井半兵衛付の小者 ... ： モンガー(２１エモン)
数馬の妻 .... ： 源静（ドラえもん）
池田家賄役 ...... ： オオカミ男（怪物くん）
蜂須賀家家臣 . ： デスラー総統（宇宙戦艦ヤマト）
又五郎の若党 . ： ドラえもんの脇役二人（ドラえもん）
藤堂家重臣１ ...... ： ジャンヌ（シャーマンキング）
藤堂家重臣２ ...... ： 道潤（シャーマンキング）
藤堂家重臣３ ...... ： ウルティモ（機巧童子ULTIMO）
松倉家・代官所の役人 ..： ザザムザー（機動戦士ガンダムSEED DESTINY）
松倉家家老 ...... ： ブルーコスモスの委員
松倉家家臣 ...... ： ストライクダガー（機動戦士ガンダムSEED）
（↓続く）
細川家の代官：所長 .. ： マイケル・ホールズ所長（バキ）
代官の部下 ...... ： サミュエル副所長（範馬刃牙）
細川家使者 ...... ： 片平恒夫（バキ）
細川家家臣 ...... ： 刃牙の学校の不良（範馬刃牙）
細川家先手１ ...... ： 毛海王（バキ）
細川家先手２ ...... ： 楊海王（バキ）
細川家先手３ ...... ： 除海王（バキ）
細川家先手４ ...... ： サムワン海王（バキ）
鍋島家家臣１ ...... ： 興津三十郎（シグルイ）
鍋島家家臣２ ...... ： 丸子彦兵衛（シグルイ）
鍋島家家臣３ ...... ： 山崎九郎右衛門（シグルイ）
立花家家老 ...... ： 司馬遷次郎(鋼鉄ジーグ)
立花忠茂の使者 . ： 美角鏡（鋼鉄神ジーグ）
有馬家家老 ...... ： ヒステリア（魔人探偵脳噛ネウロ）
とある大名 . ： 城戸光政（聖闘士星矢）
■島原一揆衆関連：15人
旧有馬家家臣その１ ..... ： モナー(2ch) ※丸目寿斎と重複/変身後：ロクス変身体（ベルセルク）
旧有馬家家臣その２ ..... ： ギコ(2ch) ※丸目吉兵衛と重複/変身後：グルンベルド変身体（ベルセルク）
加勢する一揆衆 ： 王蛇（仮面ライダー龍騎）
とある村の庄屋 ..... ： 右森米太郎（魔人探偵脳噛ネウロ）
村人ズ ...... ： 右森の側近（魔人探偵脳噛ネウロ）
改宗を迫るキリシタン ： 穂村徹行（魔人探偵脳噛ネウロ）
四郎の母 .... ： アイ（魔人探偵脳噛ネウロ）
山田右衛門作の部下 ... ： スウェン・カル・バヤン（機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER）
蘆塚忠右衛門の軍装 ... ： プロヴィデンスガンダム（機動戦士ガンダムSEED）
蘆塚忠右衛門の部下 ... ： ジン（機動戦士ガンダムSEED）
一揆衆使番 ...... ： 穂村徹行（魔人探偵脳噛ネウロ）
投石一揆衆 ...... ： 至郎田正影（魔人探偵脳噛ネウロ）
一揆衆投石部隊 . ： 腕っこきのハンター（グラップラー刃牙）
一揆衆の娘 ...... ： シオニー・レジス（第二次スーパーロボット大戦Ｚ）
一揆衆の女達 . ： シックスの犠牲者（魔人探偵脳噛ネウロ）
大徳寺の僧達 . ： ミッキキマス太郎、無我野喬至（ピューと吹く！ジャガ〜）
上野寛永寺門番 . ： 第９次十字軍騎士団員(HELLSING)
寺社からの使者 ： 松岡修造
沢庵の庵に出入りしている出家 ... ： 孔明(仮名)（ピューと吹く！ジャガー）
上皇からの使者 ： ニコチャン大王（Dr.スランプ アラレちゃん）
東海寺の小僧 . ： パズー（天空の城ラピュタ）
東海寺の下男 . ： ロボット兵（天空の城ラピュタ）
東海寺の掃除坊主他 ... ： ドーラ一家（天空の城ラピュタ）
家光の乳母候補 . ： おっぱい！おっぱい！AA（2ch）
京の町衆 .... ： その他大勢（賭博破戒録カイジ）
やられ役あれこれ ： 主に北斗系の雑魚
その他大勢 . ： 外人４コマの４人/ＭＭＲメンバーなど
琉球の使節 ...... ： 超人間ケリー（ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日）
姫君その１ . ： 翠星石（Rozen Maiden） ※ 解説役としては登場経験あり
姫君その２ . ： 水銀燈（Rozen Maiden） ※ 解説役としては登場経験あり
萬屋の主人 ...... ： チンプイ（チンプイ）
唐人技術者 ...... ： ゲンスルー（ハンター×ハンター）
全国から集まってきた牢人① .： ベガ（ストリートファイター２）
全国から集まってきた牢人② .： サガット（ストリートファイター２）
全国から集まってきた牢人③ .： バルログ（ストリートファイター２）
全国から集まってきた牢人④ .： バーディ（ストリートファイターZERO）
観世左近の付き人 ..： ケン・ロビンス(カレイドスター)
闘鶏１ ..： ポッポ(ポケモン)
闘鶏２ ..： オニスズメ(ポケモン)
闘鶏３ ..： カモネギ(ポケモン)、
闘鶏４ ..： ペット・ショップ(ジョジョの奇妙な冒険)
家光の夢に出てきた馬 ..： ユニコーンガンダム(機動戦士ガンダムUC)
徳蔵寺の切られた松 .： 松野カラ松(おそ松さん)
徳蔵寺の樵 .： イヤミ（おそ松さん）
【神/人外】：5体
建御雷神 ....： ようかんマン(2ch)
奥山明神 ....： ヘーベルハウス（ヘーベルハウス）
天狗とか ： ジュウシマツ和尚/天狗(2ch)
春日明神の神人 .： 竜王（ドラゴンクエスト）
安宅丸 ..： ブルーノア（宇宙空母ブルーノア）
解説役(その１,60) ..： 長門有希（涼宮ハルヒの憂鬱）
解説役(その２) .： ちゅるやさん（涼宮ハルヒの憂鬱・にょろーんちゅるやさん）
解説役(その３) .： 朝倉涼子（涼宮ハルヒの憂鬱）
解説役(その４) .： セイバー（Fate/stay night）
解説役(その５) .： 遠坂凛（Fate/stay night）
解説役(その６) .： 間桐桜（Fate/stay night）
解説役(その７) .： 蒼星石（ローゼンメイデン）
解説役(その８) .： 翠星石（ローゼンメイデン）
解説役(その９) .： 真紅(ローゼンメイデン)
解説役(その10) ...： 水銀燈（ローゼンメイデン）
解説役(その11) ...： 金糸雀（ローゼンメイデン）
解説役(その12) ...： 薔薇水晶（ローゼンメイデン）
解説役(その13) ...： マシロくん(男)(舞-乙HiME)
解説役(その14,25,30,42) ......： 渡良瀬準(はぴねす！)
解説役(その15,24,31,42,47,52,56,65,67) ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱）
解説役(その16,58) ....： 綾崎ハーマイオニー（ハヤテのごとく！）
解説役(その17,27) ....： 宮小路瑞穂（乙女はお姉さまに恋してる）
解説役(その18,27) ....： 菊地真（THE IDOLM@STER)
解説役(その19,30) ....： 木下秀吉（バカとテストと召喚獣）
解説役(その20) ...： ドリィ＆グラァ（うたわれるもの）
解説役(その21) ...： 祇堂鞠也（まりあ†ほりっく）
解説役(その22) ...： 大佛はずむ（かしまし）
解説役(その23) ...： マコ（みなみけ）
解説役(その25) ...： シモン（下妻市非公認マスコット）
解説役(その26)１ ...： 藤岡ハルヒ(桜蘭高校ホスト部)
解説役(その26)２ ...： 須王環(桜蘭高校ホスト部)
解説役(その28) ...： ティエリア・アーデ（機動戦士ガンダム00）
解説役(その29)１ ...： 草薙素子（攻殻機動隊）
解説役(その29)２ ...： タチコマ（攻殻機動隊）
解説役（その31） .： レベッカ宮本（ぱにぽに）
解説役（その32）１ .： 閻魔あい(地獄少女)
解説役（その32）２ .： 輪入道(地獄少女)
解説役（その32）３ .： 骨女(地獄少女)
解説役（その32）４ .： 一目連(地獄少女)
解説役（その32）５ .： 山童(地獄少女)
解説役（その32）６ .： きくり(地獄少女)
解説役（その33）１ .： ドロッセル（ファイアボール）
解説役（その33）２ .： ゲデヒトニス（ファイアボール） ※+AAはタチコマとクラブマンハイレッグ
解説役（その34）１ .： ゆの(ひだまりスケッチ)
解説役（その34）２ .： 宮子(ひだまりスケッチ)
解説役（その34）３ .： 紗英(ひだまりスケッチ)
解説役（その34）４ .： ヒロ(ひだまりスケッチ)
解説役（その34）５ .： 吉野家先生(ひだまりスケッチ)
解説役（その35）１ .： 山口如月（GA 芸術家アートデザインクラス）
解説役（その35）２ .： 大道雅 （GA 芸術科アートデザインクラス）
解説役（その36）１ .： 田井中律（けいおん！）
解説役（その36）２ .： 秋山澪（けいおん！）
解説役（その37,45,54,64） ....： イカ娘（侵略！イカ娘）
（↓続く）
解説役（その37）２ .： 諌山黄泉（喰霊-零-）
解説役（その39）１ .： 羽衣狐（ぬらりひょんの孫）
解説役（その39）２ .： 三浦あずさ（THE IDOLM@STER)
解説役（その40）１ .： 神代マヤ（世紀末オカルト学院）
解説役（その40）２ .： ケンシロウ（北斗の拳)
解説役（その41,54） ..： インデックス/上条当麻（とある魔術の禁書目録）
解説役（その41）２ .： ナージャ・アップルフィールド(明日のナージャ)
解説役（その43）１ .： ラミア・ラヴレス(スーパーロボット大戦)
解説役（その43）２ .： ゆっくり霊夢＆魔理沙(東方Project)
解説役（その44）１ .： 嵐山歩鳥（それでも町は廻っている）
解説役（その44）２ .： 辰野トシ子（それでも町は廻っている）
解説役(その45) ...： キュウべえ（魔法少女まどか☆マギカ）
解説役(その46)１ ...： 来海えりか（ハートキャッチプリキュア）
解説役(その46)２ ...： 花咲つぼみ（ハートキャッチプリキュア）
解説役その47 .： 泉こなた（らき☆すた）
解説役48その１ .： 秋月涼（THE IDOLM@STER Dearly Stars)
解説役48その２ .： 秋月律子（THE IDOLM@STER)
解説役(その49)・その１ .： 泉野明（機動警察パトレイバー）
解説役(その49)・その２ .： シャーロック・シェリンフォード（ミルキィホームズ）
解説役その１ .： 佐倉杏子（魔法少女まどか☆マギカ）
解説役その２ .： 巴マミ（魔法少女まどか☆マギカ）
解説役(その51) ...： セシリア・オルコット（インフィニット・ストラトス）
解説役(その52) その２ ..： キョン子(涼宮ハルヒの憂鬱・二次創作)
解説役(その53)１ ...： ヘンゼル（BLACK LAGOON）
解説役(その53)２ ...： グレーテル（BLACK LAGOON）
解説役(その55)１ ...： 暁美ほむら(魔法少女まどかマギカ)
解説役(その55)２ ...： ドラゴンキッド/ホァン・パオリン(TIGER＆BUNNY)
解説役(その57)１ ...： ニャル子（這い寄れ！ニャル子さん）
解説役(その57)２ ...： 柳生九兵衛(銀魂)
解説役その58 .： 比良坂初音（アトラク＝ナクア）
解説役(その59)１ ...： 邪神モッコス（ゼノサーガフィギュア）
解説役(その59)２ ...： 柏崎星奈（僕は友達が少ない）
解説役(その60) ...： 綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
解説役(その61)１ ...： みどろさん(涅槃姫みどろ）
解説役(その61)２ ...： 輿水幸子(アイドルマスター シンデレラガールズ)
解説役(その62,68) ....： 藤乃静留（舞-HIME）
解説役(その62)２ ...： 赤セイバー（Fate Extra）
解説役(その63)１ ...： ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)
解説役(その63)２ ...： タバサ(ゼロの使い魔)
解説役(その64) ...： オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
解説役(その65) ...： 八雲紫（東方）
解説役(その66)１ ...： ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)
解説役(その66)２ ...： 月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
（↓続く）
解説役(その67) ...： 庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
解説役(その68)１ ...： ルーラー(Fate Apocrypha)
解説役（外伝） ......： 雛苺（ローゼンメインデン）
解説役（外伝その２） ...： 雪華綺晶（ローゼンメイデン）
解説役（外伝その４） ...： ダダ（ウルトラマン）/変身後はバラライカ(ブラックラグーン)
解説役(外伝6) ： 中野梓(けいおん！)
－以上－
╋━━━━━━━━━╋
┃ 現状キャラ総数 ┃
╋━━━━━━━━━╋
■名のある登場人物 ： 489キャラ
■名のない登場人物 ： 195キャラ
■解説役 ： .97キャラ
■合計登場キャラ ： 781キャラ
※キャラには神や物体、動植物含む
予告抜きの投下でも見て頂いてる方がおられてありがたや。
随分大量に出てるように見えますが、
1コマのみの登場とか、モブ同然のとか、そもそも人ですらないのとか、
そういうのを除外すれば結構減りま砂。
ただ、そういうキャラも含めての登場キャラ一覧なので、長くなるのはむべなるかな。
次にやるとすればそれこそ本編終了後になるかなと。
ついでに、もうちょい整理したいところ。
ともあれ、これで投下するべきものは一通り済んでスッキリしたので、
次から、ようやく第三部が開始できま砂。
来週に間に合えば投下する所存ですので、よろしゅうですー。
ではでは。
続きも待ってます
大徳寺系僧侶が、統一感あるといえばあるけどカオス過ぎるｗ
久斎のＡＡは「やらない明夫」って言われてるの聞いたことがありますがどうなんでしょ。
（大矢監督の時の投手コーチが斎藤明夫だったので）
今週くらいから一気に冷え込んできて、
当方もとうとうコタツを出しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、次から第三部開始であり、目標はいつも通り明日の21時からにしようかと
考えてはいるものの、なんか風邪っぽい塩梅なので、いつもにも増してダメそうです。
まあ、上手くいけば、程度にお考え頂ければ重畳ー。
代わりと言ってはなんですが、
別に作ったまとめがあるので、こちら、よろしければー。
【人斬りに人斬りを止めさせるには？ - Togetterまとめ】
http://togetter.com/li/904948
>>850
おお、言われて調べてみると、確かに＞やらない明夫
ありがとうございます。
次からこれにしませう。
ではではー。
先週がダメで、来週が所用で微妙そうなので、
今週はどうにかしたいなあというところなのですが、
実はまだ風邪が続いてるので、どうなるやらという塩梅。
歳食うと体力が落ちていやですねえ。
ともあれ、目標だけは
いつものように日曜(12/6)の21時で行きたいところで。
よろしゅうですー。
またぞろこんな時間ですみませぬ。
せめて今年のうちに第三部を始める程度には持ち込みたいのですが、
どうなる事やらという塩梅で、申し訳なし。
とはいえ、更新自体を諦める気は毛頭ありませんので、
そこだけは信じて頂ければ幸いでアリマス。
ではー。
kuku.lu/s2eaf77
今年もあと残すところ2週間を割りましたが、
果たして当方は今年中に第三部を始めることができるのか否か。
目標をいつもの明日(12/20)の21時に据えつつ、頑張ってみようかと。
よろしゅうですー。
今週はどうにかいけるかと思ったのですが、なんともダメであり、すみませぬ。
次の土日でどうにかってのがラストチャンスなので、
そこでなんとかしたいところ。
ではー。
来週月曜で帰省するので、明日が今年更新するラストチャンスであり、
どーにか明日(12/27)の21時目標で投下したく。
なんとか頑張る所存ー。
ではでは。
まあ意地ですなｗ
無理矢理ですが、とにかく投下できる程度のところまでは書けたので、
今から投下しまする。
タイトルは、「やる夫で学ぶ柳生一族(その69)」で。
では、始めます。
このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生 ： 柳生十兵衛三厳（やぎゅう じゅうべえ みつよし）
： 柳生主膳宗冬（やぎゅう しゅぜん むねふゆ）】
＿＿＿_
／ ＼ 柳生家の次の当主
／ _ノ ヽ_ .＼ .十兵衛三厳だお。
／ （●） （●） ＼
.| （__人__） | .父上は亡くなられたけど、
＼ .｀⌒´ ／ ..まだ正式に家督相続を許されてない以上、当主は名乗れんお。
／ ー‐ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ヽ＼
/ （●） （●）ヽ その弟、主膳宗冬です。
.| （__人__） |
.| ｀⌒´ | .それを言ったら、私なんて自分の家すらまだありませんよ。
ヽ / 上様の御沙汰待ちですね。
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
■ 基本、史実ベースではありますが、史実においても意見が分かれていたり、
当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。
■ 次回の投下告知については、現スレで行います。
最近は土曜の夜にしております。
【現スレ：やる夫で学ぶ柳生一族（やる夫板Ⅱ版11）】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1431259094/
■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
ありがとうございます(※NGワード対応のため、冒頭”http:”は抜いています）
【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
//yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
【やる夫＋まとめ -戦国系- 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※55話以降）】
//yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-328
【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※現在54話まで)】
//tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06
【やる夫観察日記-「柳生」】(※19話まで。現在サイト消滅)
//yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8
■ あと、以下は>>1が別にやっていたスレであり、こちらもご覧頂ければ重畳ー。
【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」
//tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する歴史伝奇」】
魔岩伝説 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3203
魔界転生 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-4180
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する武芸者列伝」】
男谷精一郎 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3898
上泉信綱 ： //mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-5056
■前回
【やる夫で学ぶ柳生一族(その68)】 ※幕間・補足含む
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1431259094/33-846
では、はじめます。
【>>1からのお願いコーナー】
毎度お馴染み、今回も次回(その70)の解説役を投票で決めたく。
ルールは以下の通りでアリマス。
・ 支援の際、以下の条件を満たすキャラについて名前なりAAなりを挙げて頂いた後、
集計を行い、投票数が最も多かったキャラを次回の解説役にする。
（例：支援。○○(キャラ名)とかでＯＫ。作品名もあると更に吉） ※一応、１人１票でお願いします。
【条件】
・ 女性キャラ。または外観が女性のキャラ（女装美少年込み）
・ AAが複数ある（できれば20行以下のバストアップAAが３種類以上があると嬉しい）
既出キャラ有りなので長門なり翠星石なりも投票数次第で再登場可でアリマス。
でもできれば作中の登場人物に割り振り済みのキャラはややこしいのでご勘弁をば。
ちなみに、票が同数のキャラが複数いた場合、恐縮ですが、その中から>>1が使いやすいキャラを
選ばせていただく所存（AAの使い勝手がいいとか、そのキャラを知ってるとか）。
あと、解説役の相方は>>1が適当にチョイスします。
よろしゅうですー。
【過去、投票で決まった解説役-１】
その13 ： マシロくん(舞-乙HiME) ......その32 ： 閻魔あい(地獄少女)
その14 ： 渡良瀬準(はぴねす！). .. ： 輪入道・骨女・一目連・山童・きくり(地獄少女)
その15 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） .その33 ： ドロッセル（ファイヤボール）
その16 ： 綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく！). .. .： ゲデヒトニス(ファイヤボール)＆AA色々
その17 ： 宮小路瑞穂（乙女はお姉さまに恋してる） ..その34 ： ゆの（ひだまりスケッチ）
その18 ： 菊地真（THE IDOLM@STER) .... .： 宮子・ヒロ・沙英・吉野家先生(ひだまりスケッチ)
その19 ： 木下秀吉（バカとテストと召喚獣）. ....その35 ： 山口如月（GA 芸術家アートデザインクラス）
その20 ： ドリィ＆グラァ（うたわれるもの） .. 大道雅 （GA 芸術科アートデザインクラス）
その21 ： 祇堂鞠也（まりあ†ほりっく）. .その36 ： 田中井律（けいおん！）
その22 ： 大佛はずむ（かしまし） ...... 秋山澪（けいおん！）
その23 ： マコ(みなみけ). ....その37 ： イカ娘（侵略！イカ娘）
その24 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※2回目. ..... 諌山黄泉（喰霊-零-）
その25 ： 渡良瀬準(はぴねす！) ※2回目 その38 ： なし
. ： シモン（下妻市非公式マスコット） ..その39 ： 羽衣狐（ぬらりひょんの孫）
その26 ： 藤岡ハルヒ（桜蘭高校ホスト部） .... 三浦あずさ（THE IDOLM@STER)
. ： 須王環（桜蘭高校ホスト部） ......その40 ： 神代マヤ（世紀末オカルト学院）
その27 ： 宮小路瑞穂（乙女はお姉さまに恋してる） ※2回目 ケンシロウ（北斗の拳）
. ： 菊地真（THE IDOLM@STER) ※2回目 ..その41 ： インデックス＆上条当麻（とある魔術の禁書目録）
その28 ： ティエリア・アーデ（機動戦士ガンダム00） .. ナージャ・アップルフィールド(明日のナージャ)
その29 ： 草薙素子（攻殻機動隊） .その42 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※4回目.
. ： タチコマ（攻殻機動隊） ...... 渡良瀬準（はぴねす！） ※4回目
その30 ： 渡良瀬準(はぴねす！) ※３回目 ......その43 ： ラミア・ラヴレス(スーパーロボット大戦)
. ： 木下秀吉（バカとテストと召喚獣） ※2回目 ... ゆっくり霊夢＆魔理沙(東方Project)
その31 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※3回目 .その44 ： 嵐山歩鳥（それでも町は廻っている）
. ： レベッカ宮本（ぱにぽに） ..... 辰野トシ子（それでも町は廻っている）
【過去、投票で決まった解説役-２（今回含む）】
その45 ： イカ娘（侵略！イカ娘） ※2回目 ..... その66 ： ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)
キュウべえ（魔法少女まどか☆マギカ） .... 月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
その46 ： 来海えりか（ハートキャッチプリキュア） . その67 ： 庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
花咲つぼみ（ハートキャッチプリキュア） . 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※9回目
その47 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※5回目 . その68 ： ルーラー(Fate Apocrypha)
泉こなた（らき☆すた） 赤セイバー（Fate Extra） ※2回目
その48 ： 秋月涼(THE IDOLM@STER DearlyStars) . その69 ： 天龍(艦隊これくしょん-艦これ)
秋月律子(THE IDOLM@STER） ...... 龍田(艦隊これくしょん-艦これ)
その49 ： 泉野明（機動警察パトレイバー） ....
シャーロック・シェリンフォード（ミルキィホームズ）
その50 ： 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ) ..
巴マミ(魔法少女まどか☆マギカ) ....
その51 ： セシリア・オルコット（インフィニット・ストラトス）
やらない夫 ....
その52 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※6回目 .
キョン子（涼宮ハルヒの憂鬱＠二次創作） .
その53 ： ヘンゼル（BLACK LAGOON） .
グレーテル（BLACK LAGOON）
その54 ： イカ娘（侵略！イカ娘） ※3回目 .....
インデックス（とある魔術の禁書目録） ※2回目
その55 ： ドラゴンキッド（TIGER＆BUNNY）
暁美ほむら（魔法少女まどか☆マギカ） ...
その56 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※7回目 .
セイバー(Fate/stay night) ..
その57 ： ニャル子（這い寄れ！ニャル子さん） .....
柳生九兵衛(銀魂) .
その58 ： 比良坂初音（アトラク＝ナクア） ...
綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく！) ※2回目 .
その59 ： 邪神モッコス（ゼノサーガフィギュア） ......
柏崎星奈（僕は友達が少ない） ......
その60 ： 長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目 ...
綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン) ..
その61 ： みどろさん(涅槃姫みどろ） .....
輿水幸子(アイドルマスター シンデレラガールズ) .
その62 ： 藤乃静留（舞-HIME） .
赤セイバー（Fate Extra）
その63 ： ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)
タバサ(ゼロの使い魔)
その64 ： イカ娘（侵略！イカ娘） ※4回目
オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
その65 ： 佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） ※8回目
八雲紫（東方）
外伝6 ： 中野梓(けいおん！)
【正保三年(1646)時の柳生一族系譜】
大膳長永
：
<柳生家>
：
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
：
├─────┐
家厳 重厳
｜ （七郎左衛門)
｜ (松吟庵）
├───────────────────────────────────────────┐
宗厳 .妹
(新左衛門) .【江戸柳生】 ｜
(石舟斎) .(大和柳生藩） <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ ｜
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
｜ (但馬守) |
｜ 【尾張柳生】 ｜ |
├────┬────┬────┐ ├─────┬─────┬─────┐ .|
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 友矩 宗冬 .六丸 友種
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) .（十兵衛） .（左門） .(主膳)
｜ （幼名：七郎） .（刑部少輔） （幼名：又十郎)
｜ .｜
├────┬────┐ .｜
.清厳 .利方 厳包 娘
.(新左衛門) (茂左衛門) .(七郎兵衛)
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復、
更に家康が幕府を開いたことで、宗矩が将軍家剣術指南役となり、
柳生家、そして柳生家の新陰流…「柳生新陰流」は、一気に繁栄の路を進む。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部前編(その12〜24)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
そして、大坂の陣による豊臣家の滅亡、一代の英傑・徳川家康の死を以って、
戦国の世は完全に終りを告げ、新たな時代「江戸時代」が始まる。
その新しき世において、柳生家は将軍家指南役となった宗矩の「江戸柳生」、
尾張徳川家指南役となった兵庫助の「尾張柳生」の二家に分かれ、
宗矩は「坂崎事件」を解決するなど、剣術指南の枠を超えた才を発揮し、柳生家を発展させ、
兵庫助は新たな時代の剣、「直立たる身」の工夫を編み出し、新陰流を発展させる。
その後、時は寛永・三代将軍家光の世に移り、尾張においては後の柳生連也斎厳包こと新六が誕生、
江戸においては十兵衛が小姓を致仕するなどがあったが、その末に、遂に宗矩が諸大夫成を遂げる。
「柳生但馬守宗矩」がここに誕生したのである。
【第２部後編(その25〜68)のあらすじ】
晴れて但馬守となった宗矩だが、知己の禅僧・沢庵が紫衣事件で罪に問われ、
また自身も主君家光より難題を出されるなど、次々と苦難が立ちふさがる。
だが、大御所・秀忠の逝去によって赦免された沢庵より
「剣禅一致」を説いた「不動智神妙録」を受けた宗矩は、
真の大将の剣、『活人剣・治国平天下の剣』を確立することに成功、
これを家光に教授し、信任を確かなものにする。
そして、宗矩の惣目付就任、柳生藩一万石の大名への立身や、
柳生新陰流の全国への広がり、嫡男十兵衛の赦免など好事が続き、
途中、江戸時代最大の一揆「島原の乱」の発生や、次男刑部少輔友矩の夭折など、
暗い影がないわけではなかったが、その剣才を開花させ始めた七郎兵衛厳包を得た尾張柳生家も含め、
柳生一族は繁栄の絶頂を謳歌していた。
しかし、その繁栄が続く中、寛永という時代が終わり、
柳生家とも縁浅からぬ一代の傑僧、沢庵和尚も入寂を迎える。
そして、柳生一族を繁栄に導いた男、柳生但馬守宗矩も、遂にこの世を去ったのであった…。
正保三年三月二六日、
柳生家当主にして、将軍家兵法指南役であった柳生但馬守宗矩は、
七十六歳でこの世を去った。
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／ ＼
／ ヽ、 ,／ .＼
/ ( － ) (－) ';
/' ／ ＼ '; ……父上。
/ u （ 人 ） i
| ｀'''''ﾞ´ ｀'ﾞ´ !
'、 ｀￣ ´ ／
＼ <
／￣ﾞﾞ'''‐‐‐----- ＼
_〕ﾖ三二ニ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ニ二三E〔_
∧'' ''∧
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｀ヽ、｀~~¨ﾞ"Tニニニニニニニニﾆ'孑匕少´彡'ﾞ ￣ 夊 个ｰ-下ﾆニニニニニニニニニ"Tニ"¨~´‐''"´
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＝＝＝＝＝＝三三三三三三ﾞTTﾞ三三三三:! !____ｌ|圭圭圭圭|l___:| |;;三三三三ﾞTTﾞ三三三三三三三三三三三三三
ｰ-‐' '＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝｀ ｰ-‐'
//ﾆニ; ￣:＿_',.',
/,/ニニ;;;;;;;;;;;:''''''''', ',
遺言により、宗矩の遺体は端芝（現在の台東区橋場）の総泉寺で火葬された後、
下谷の広徳寺に葬られた。
以前、家光が鷹狩の途中、この寺に立ち寄った際、
それに陪従していた宗矩が、住持に合力米五十俵を出した縁で、
ここを菩提寺とすることになったという。
【玉栄拾遺】
『宗矩公逝去、任遺言於武州端芝火葬ノ上、下谷広徳寺ニ送葬。
号西江院殿前丹州太守大通宗活大居士。
（中略）大猷大君放鷹ノ日彼寺ニ入御、宗矩公陪従アリ。
住僧希叟禅師ノタメニ甚執シ玉フ。故ニ合力米五十俵ヲ賜フト云々。
其後由緒ヲ以テ、菩提所トシ玉フ』
ヾゞ,.ゞ
ゞ.,.ゞ:,,ヾゞ
;ゞゞヾ ゞ;ゞ
ヾ., .ゞ ゞゞ;ゞ
, . ヾ .ゞ;ゞヾゞ;ゞ
;ゞヽ,.ゞ:,ゞゞ;ゞゞヾゞ;
___// ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ
_;::/ ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
;ゞゞ;ゞ ヾゞ,
／ゝゞゞヾ
:ゞ
∧
／|￣￣| | i /|￣￣￣|
| : | | ／ｌ ／|￣￣| | | .| |.: . . '|
| . | | . / / | : | |..〉.:| ／|￣￣| | | : . |
| : | |￣|/ / | : | | | | | : | | | |:.. . ;|
＼ | . | | |_ / ／|￣| :| : | | | ｌ'w'^~^ヽ／|￣| : | | | | . .; : |
:| :| . | | |/ :| . | | .| : | | | | | : | | : | | | |.: ' . .|
:l,,r'"゛''| : | | | |￣￣l | : | | :| : | l l ;"; ｌ⌒ｌ | : | | : | | | | . .. : |
:i |￣|￣￣￣i: |_| |,;''"| : | ||￣γ￣￣ ｌl | | | : | | : | | | |;.. .. |
. l: |￣￣|￣￣￣| .| l | : l |￣ |_|￣￣￣|_| : | | | : | |￣|￣￣￣||￣|￣￣￣|
この縁を以って、江戸における柳生家の菩提寺は、この広徳寺となった。
なお、余談ではあるが、柳生家以外にも
前田家、毛利家、立花家など多くの大名家の江戸における菩提寺でもある。
（また、東海寺と同じく、臨済宗大徳寺派の寺である）
この広徳寺への埋葬がなされた四月六日…
,.二ﾆ==､-､_,. --､
／ニニミ -'"´´ ＼
.／ _,､-::'ﾆﾆ= ==､､ ＼＼
/ ,ｨ:´::／- ' ´ -､ ヾ＼ヽヽ
/ ilz|／ ヽ.ヽ ヾ:ヽ i i
i ./{ﾂ / / ヽ ヾｵ .i.l
l .l:// / ./.l.l .l l i .li'j i.l
| |'/! i' i' ,ｲ.,il.| i l .l l i'.| .l.l
ｲ l .l .l i / i.i l | ! i .,ｲ.,ｲ.l､ l .l | ﾄl
| .l | l`l<L._i !l i !/ i.i_l,,l.lｲl l | | ヽ 十兵衛殿。
.| l l .l,.ィoﾃiﾐ` .!.i./.'',ィoﾃi<l! l l | 上様の名代として、弔問に参りました。
l.,ｲ| .l.` {::::ﾉ. ` V ´ {::::::}´l l .,! l
ﾉ |l l ! l/ `| .…上様も、但馬殿の生前の働きを想い返され、
| |ヽ. _ ,ｲ| | 深く嘆いておいでです。
.l.l l＼ ＿_ ,.ｲ ,ｲ|
.| l.|i.l｀.i､ ‐ ., イl,ｲ/ .|!
|ヽ>j ` ‐ '´ ﾄ///
/ { ＼ /} .lヽ
_/i' ヽ / l::::`i:､
,.-'´/:l ＼ ,r'´ l::::::l::｀ヽ､
_,.-::'´:::::::/:::l ,ｨt:､ﾚ'-ｧ､ l:::::::l:::::::::｀`‐､
阿部豊後守忠秋
／￣￣￣ ＼
／ . ＼ .恐縮でございますお。
／ ＼ ／ ＼ 上様からそのように想われるなど、
.| （ー） （ー） . | 亡父も過分の至りと存じると思いますお。
＼ （__人__） . ／
/ ｀⌒´ ヽ
家光からの名代として、阿部忠秋、朽木稙綱、久世広之が弔問に訪れ、
香典として銀五十枚を贈っている。
/ / ｜ 〈 ＼＼ ＼ .＼ ヽ
/ ノ/ _メ,＼＼ ＜ニニミｭ＼ ＼ ﾍ
/ 八l∠ニン＿､＼ ､_＿＿ ﾚ＼Ｌ＼ | 但馬殿が末期に望んだのも
/ﾍ 八 匕⊆ゝヽ 〃ヱコ＞ ﾘ | 〉 ｜ 僅かに故郷への菩提寺建立のみで、
;:;:;:ﾍ 八 ￣´√|―、 リ / /;:;:＼ | .あとは所領全てを返上するとまで…。
;:;:;:;:ﾚ 乂| ﾉ￣´ ｜ ￣＼ ﾚ／ ./;:;:;:;:｜ ｜
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ ＼ ﾍ .＼｜/.｜;:;:;:;:/ / なかなか出来る事ではないよ。
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;::ゝ /｜Ｎ;:;:;:,,/ /
＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:厶 ｴニニ＞ ./ .｜Ｖ;:;:;:/ /|
＼;:;:;:;:;:;:;:/／ヘ ―‐ / ｜;:;:;.:/ /｜
＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:|/ ヘ、 ／ ＼ / / 〈
＼;:;:;:;:;:;:;:;:／｜ ￣￣´ | ／ / ＼
＼;:;:;:;:∠ Ｊ ヽ ./ ／ ;:;:;:;:｜
朽木民部少輔稙綱
(くちき みんぶしょうゆう たねつな)
＿＿
.イ｀ヽ: : : :,｀丶
＿ ／: : :} }: : : : : : : ＼
＿＼:｀ヽ / : : : :」 L:_:_:_: : : : : :.ヽ
./{ ｀ヽ｀ヾ: : :Vﾚヽ∧ r‐vヽ: : ／ ￣｀ヽ.: : ':,
{: :＼(＼ }: : : : : : : : : : :V ヽ{ V '; : :',
､: : : : : : ＼: : : : : : : : :// ﾉﾉ _ ヽ､ }:／}
ヽ : : : : : : : ＼: : : : : :_},{ ,f' ニ(､:::::.ヽ ヽ) ＿/ だからこそ、
ヽ}: : : : : : : : : ｀ヽ}ヽ: 〉 > ノﾉj｀ヽ =＝ｰ...:j:/ 初七日も過ぎぬうちに、その菩提寺…
ヽ : : : : : : : : : : : : : ﾚ{'＾/ :::::::. / 〈rz｡、:::::/く 「法徳寺」の建立許可が下りたのでしょうね。
ヽ : : : : : : : : : : : : : V ::／ r /: ｀ﾞ'"ﾞ｀:/ /
ヽ: : : : : : : : : : : : : :∧ ｀ｰ､ノ:::... ..:::/イ _
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ(／!＼ ＼ : : :＼ ＼/ } }
久世大和守広之
（くぜ やまとのかみ ひろゆき）
.＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､.＼
.／ .ｲ '（－） （－） ＼ …ありがたい限りでございますお。
/,'才.ﾐ) （__人__） ＼ （ホントは「芳徳寺」だけど…しゃーねーお）
| ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
.＼ ヽ ／
また、宗矩の末期の願いの通り、
柳生庄の菩提寺「芳徳寺」建立も、初七日すら過ぎぬうちに許可が出されている。
（なお、幕府から建立を認める書状では「法徳寺」となっていたため、
江戸時代の間、外向けの公式文章に於いては、「法徳寺」と称され続けることになる）
.| :: :: ::i:::::::::::::::::::::::i :: :: :: ::i:::::::::::::i: :: :: :i:::::::::::ii: :: :: :: :: :i::i : : : : : : : : : : : : : : i:::::::::::i
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.l::::::::::::::::::::::::::::i :: :: : : i:::::::::::::::i: :: : : :i::::::::::::i--‐-i: :: :: :i:::i: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :i::::::::::::::::::i
ｌ::::::::::::::::::::::::::::::i : :: :: :i::::::::::／.＼: :: :i:::::::／ . i: :: :: :i:::i: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :i::::::::::::::::::i
／ 八＿＿＿＿ ＼ ::i:::::／ .＼/::／ i: :: :: :i::::i: :: :: :: :: :: :: :: : : : i::::::::::::::::::i ｻﾞｯ…
.(＿.／⌒￣￣￣ゝ `≡ {_::::::::::::::::::::::::::::／ニﾆ} i
ヾ== ＝＝ 彳 ハ＼／ ´ }}
{ (;;)
ヽ Y 〃
====＝≠
..,,､;:::''::"::￣￣`-.､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::',
｛/:::i:::i､::::i､:::ヽヾ＼ ::::::::::::::::i …それだけじゃない。
｛!i::|ﾍ:!＼!＼!≧三ミ:::::::::::::::i もうひとつ、上様から但馬殿へ
{｛,,,,ヾ､ ´"'¨せ ∨Cヽ:::! 下されたものがあるんだ。
{ﾍ´f;ｊ｝ ´¨ るﾉ:::!
ヾ', i _ しﾍ:::l 鷲峰殿、頼むよ。
', `" _＿ / ヾ
ヽ ´ ., / : /;;〉ヽｰ＝￢
＼ ／ ; ／;;/タ://;;;;;;;;;
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;;;;;;;;;;
{ココ少′ ｌ ｌ;;;;;;;;;;;;;;
/￣ ! !;;;;;;;;;;;;;
阿部対馬守重次
（あべ つしまのかみ しげつぐ）
.,ｨ-‐―ﾆﾗ＝――-=､
,・'´ 廴__ ｀ヽ､
/ ,ｨ'"´ ｀ﾞﾞｷ､
r'￣7"7 .／ 」_ ヽ
/ /;;;/ ,' 」_ ﾞi ､
,': :,';;;;,' i ,=-┴‐-.i i .ﾄ-
|;;;;;;;;|;;;(i .|'"⌒ヽ ,ｨﾃ=.､ | i | お任せください。
i:::::::::i;;;;i .i| ,ｲﾗﾐ､｀ / {: rｉ:ミi .| |」‐
',::::::::',;;;| |i { |:fji ', .込彡' | ﾄ｀i 十兵衛殿。
ﾍ::::::ﾍｉ iii ゝ､ゝ' ., | ,. |ﾇ.} こちらは上様からの贈位書となります。
｀ﾞ￣| |ii 〈 | .i |ノi
ｉ |ii､ ＿__ ,ﾒ,' ,' .,'|:i i
| |ii:iﾍ｀メ､(::::::::::｀i-┼メ i .i i ｉ: i
| |ii::i::≧． ｀‐-‐'´ ∠,' ,' | |:ii
| |ii::i:::||iii::ヽ､ ．イ´ :,' ,' .,ｲ |::ii
| |ii::i:::||iii::::ii 二|:::二二ｺ .i .,' | |::ii
| |ii::i:::||iii::::ii/ ｨY､ i .,' ,' .| |=-
| |ii:ﾉ:ﾉ'｀=ﾗｨ::{::}:､:ヽ ,' ,' /,ｲ .i'´
./| |i|／ ,.':;/::/´i:::ﾄ､:i i i // .ﾉ／
r'´ | |i| /://::/,' i::', ',:i/ ,'i/ /彡ｲ
.林鷲峰
（はやし がほう）
／ ＼
／ u ノ ＼ 贈位書…ですかお？
／ u （●） ＼
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／
ノ ＼
／´ ヽ
, "´￣｀ミ 、
＿／ ＼
〃ヽoヽ / ｨ‐ヽ､ , 、 ヽ
{ } } / 〃 ｷヽ} ﾏﾑ
ﾊ ﾘo,' / /‐-、 ｷ l } } ですよー。
弋<__/-i ｲｨ云、 ｷ‐ l ﾘ ﾘ 今から読み上げますから、
| ﾄ./ {弋iﾘ /示 } ﾑ/ よく聞いてくださいね？
j iヽ ﾘ 、 , ﾞ‐’ / {
/ l }/ ≧｀､冖_-‐イ i
/ ／ﾘﾍ ∧ {∧{_| } '
/ ｀ } ﾊ ト'r-只 /|ヽ/ ∨￣'''''ー-ｖ‐''７
/ 〉 キ{ } ', ｲ ﾊﾄ' ｝ ', /::::::::::::::::::::/:::::/
| / o>{ ゝヽト', / イ } /::::::::::::::::::::/:::::/
Y / /} ヽ∨-' } /::::::::::::::::::::/:::::/
/ ' |ゝ| ┴―──ｒつ::::::::::::::::/:とヽ
i＿＿＿＿＿_(_つ:::::::::::::/::と}ﾉ
￣'''ー'-‐´
::ｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─
┌─────────────┐
│ 従五位下柳生但馬守宗矩 │
└─────────────┘
|:::! ﾉﾉﾘ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|/ ノﾉ !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
!ヾﾐx､ ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
', ｒヾミ≧､ ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
.ﾊ `,弋,メ ミΞ三三三三三 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
!. `ｰ-ｙ. 斗￢ｰ- ..,,___ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::|
.,! / ＼ ` 弋二歹／. |::::::::／￣＼:::::|
.', / ￣￣´ l::::::/'"´￣l. ヽ:|
',. / !::／） ノ ,ﾉ|
{ /' ／ ／ ／:::::|
ヽ __-‐ /-‐''´.イ::::::::::::!
', ｀ _,／::::::::::::::::;'
', ﾉ又::::::::::::::::::::/
.', ` 、 // }::::::::::::::::::::/
.', 、｀ﾞ'' ‐ 、 ／ /./::／!::::/::/′
.', ｀''‐ 、 イ / .i:/ .l::/1_i,,..-''" ヽ
.', ,.イ .,' ′斗''"´ ',
',. ＜ /,, '"´ ヽ-- 、
ヽ._/ ＜ , -''´ _,,-'' ｀丶、
.｀''‐----‐＜ ,-'´ _,:-'´ ｀丶、
ヽ _-''´ _,..-''"
_,,,-‐ヘ _, -'´ ,,-''´
┌────────┐
│. 剣術無雙 ..│
└────────┘
::ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─ーーーー--ｰｰ-ーｰ-
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
::ｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─
┌──────────────────────────┐
│ 東照大権現(家康)、台徳院殿(秀忠)二奉仕スルコト久シ .│
└──────────────────────────┘
┌──────────────┐
│ 命ニヨツテ常ニ幕下ニ侍シ ....│
└──────────────┘
::::::::::::::::::::::::::::::f :::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::／::::::::::::｀ヽ
::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::: :::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::i:::::／ヽ::::::::::
:::::::::::::::::::::::::r'::::::::::::: ,ｨ云斗=‐::::::::::::::::::::｀''＜:::::::::::::::::::::::::|::::::|_/::::::::::i::::::::::
::::::::::::::::ｒ〜'::::::::::::::::: ,仍抃'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::l::::::::{_::::::::::!::::::::::
:::::::::::／::::::::::::::::::::::::: ,仍７´::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::!＼:::::ヽ::::::｀ヽ:::::
､::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::: ,.仍７::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::￣￣:::::::::::ヽ::::}::::::}::::!::::
､:::::ゝ._::::::::::::::::::::::,ｨf抃/ ,.-''´ヽ:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i /:::ノ:::::､::::
`ｰ=三=-.:::::::,ｨ云抃／ ./ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞'::::::
∧:::::: _,ィ三彡' ヾヽ ./ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!／::::::::::::/
ヽ:::`ｰ::::::彡::::::::. ､}/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::／::::
＞ .,,_:: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨＿_／::i::::::::
i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::!从从
! ::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::
' :::::::::::::::::::::::::::::::∨:: ::::::::::::
′ .:::.. ::::::::::::::::::::::::::::::!:: ::::::::::::
/ .:::::::::.. :::::::::::::::::::::::::/:: :::::::::::::
' .::::_,,..-:: :::::::::::::::::::::/:::: :::::::::::
ゝ ..,,＿＿_ ,..- :::::::::::::::::/::::::: ::::::::::
} ／ .::::::::::::::/::::::::: :::::::::
｀¨''‐〈 .::::::::::::／::::::::::: ::::::::::
ゝ-.:: ..:::::::::／:::::::::::::::: ::::::::::
.┌──────────────────┐
.│剣術ヲ談シテツイニコレヲコトゴトク伝授ス │
.└──────────────────┘
::ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─:ーｰーー--ｰｰ-ーｰ-
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
::ｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─
┌─────────┐
│ 今宗矩既ニ没ス .│
└─────────┘
;':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
. i::::::::::::::ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ｲ:::::::::::i
. |::::::::::::::| ヾ!!!´ !:::::::::::|
|::::::::::::/ ﾉﾘ ヽ:::::::|
|:::::::::::l ､＿＿_,.．- |::::/ヽ
. /{!Ⅵ::::| 三三三≧､ヾ /≦三三 |::ハ }
{ {心ﾍ::|. 次幼__ヽ. / 次幼__ヽ |/ツ/
. ', ツﾍ ￣ ‐=彡 `ｰ ,' ｧ/
ﾍ ﾊ |:: ,' /
＼ .i |::. ;／
`┤ |::. /
|､ ｀ '´ /
j }ﾍ ＿ ＿ /
ｒ' | ＼ '´ こ二 ｀ ／､
| Ⅵ ＼ ／ | }
,' ＼ ＼ i ／ | ｜
＿_/ ＼ ￣￣￣￣ | |＞ ，_
／ / ＼. | | ＞ ，_
-‐=≦ / ＼ |. | ＞ ，
┌───────┐
│ 哀惜ヤマズ .│
└───────┘
::ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─:ーｰーー--ｰｰ-ーｰ-
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
::ｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─
┌───────────┐
│. 故ニ従四位下ヲ贈ル │
└───────────┘
_,,,,........................,,,,,,_
,.-''´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''‐､
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨
..'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,ィ从从:::::::::::::::::::::::::::∨
. i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ `ミﾐ::::::::::::::::::::∨
.|::::::::/`''〜〜ヾ:::::ﾔ´ ミﾐ::::::::::::/⌒ヽ
{:::::::i i:i:i:i! ,ィ云ミx､ヽ:::::::ヽ〈ヽ ヽ
`ゞ! ノﾉﾘ ,.ｨｆ斗''"￣ ｀ヽ:::',ヽ::i i
. i::::::::::::::::::::. ,.ｨ幺ﾒ' , i:::i /::! !
! ,ィｆ云ミｘ､. =斗'"＿_,,.-' .!/ {ノ ,:i
.ヽ｀´:::::::｀¨''ヽ :::､´￣ /::!
､::::::ヾ≡‐'"::ヽ: ､_..ィ::::::､- ..,,_
',::::. ::::::i:: ! ヽ从ゝ_ ＞ ､_
ﾍ:::... ::::::|:: .' i ｀ヽ ∧｀''‐-
＞―ﾍ:::.::.. ..::::::::l:::.. ..::::. / | ∨ ∧
／ ／ .ﾍ::::::::::::::::::ゝ‐､^ _,,..- / | ∨ ∧
. / ./ ヘ:::::::::::::::::::ｰ::::::'´ ,.' | .i ∧
/ ./ ヘ:::::::::::::::::::-‐''¨ , ' ! .| ∧
' .' ＼:::::::::::::: ／ / |
′ i ／ ＼::::::::.. ／::: / |
i .| / `7 ┬:::::´:::::: / .|
┌────────────┐
│.. 家族モツテ栄トナスベシ ..│
└────────────┘
::ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─:ーーｰー--ｰｰ-ーｰ-
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
::ｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─ｰー--ｰーーー-ｰｰ-ーｰ-ーーｰ-ー─
::::::::::::::::::::::::! { {从 __〉
:::::::::::::::i::::iﾘ Y f
:://:::::::iﾉﾉ .!. ィ
从从从 ′
＼ i
; ; , ----- '
; ; i
. i /
. | ／ ＼__
＼ ./{ ｀＼. ＼¨''‐..,,_
∧ 〉 / ∨ ＼ ∧
. ∧￣￣｀ヽ′ ∨ ＼ ∧
∧ ', ∨ ∠＿ﾍ
. ∧ ', ∨ |｜
＿＿ ∧ ∨ .| .!
／ .∧ ∨ | ′
／ ∧ ',. ∨.｜',
. ∧ i＿＿', ! i
＼ ∧ ／ .i .|
＼ ﾊ￣ | i |
＼ i i .| | |
. ＼ l | | | |
∨ | | | | |
┌───────────────────┐
│.. 正保三年四月六日 従一位源朝臣家光 ...│
└───────────────────┘
::ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─ーーｰーー--ｰｰ-ーｰ-ーー-ｰー─:ーーｰーー--ｰｰ-ー-
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼ 上様から、父へ
／ し （○） （○） ＼ 従四位下の贈位、ですかお…。
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
,. : ´／: : : : : : : : : : :＼
┌―‐┬ ､ ／: : _ ' ＿ : : : : : : : : : : : 〉──┐､
| | l /: :／ ` ､: : : : :＼: :l l |
| |(￣/ : / + ＼: : :､: |-| | |
l | ､_i : : ' + : : ｉ |:_| | | いやー実際、珍しいですよ？
', ∨ : : L - ､ -‐┴- ｉ: : | | : ', レ' 言ってはなんですが、柳生家の格式を考えれば
￣￣ | : l ‐ﾆ､｀ ﾆﾆ‐_ | : :| r : :｀i─‐' i 明らかに過分ですからね。
|: :l|〈弋J} '弋Jﾉ7|: : | i 〉 : |: : : : |
l: : | ‐' － ' | : :| i/: : :|: : : : | まあ、それだけ上様が
∧: :ﾄ '''' 〈 '''' |: : |/i: /:∧ : : :| 但馬殿を評価しておられた、ということですね。
/: ﾊ: ｉ|､ ,| : :| : :lﾉ' i : : | 実に名誉な事です。
／: :/ :l :i|´＼+-==-++++,／i : : ノ＿ ､: : :＼
γ'⌒ミン'´: :＞ ´ ! i:}///＞ __ ＜///／ ￣ ＼ : : ＼
r/ (_ソ: :＞ ´ ‐-､| i∧､_/////////／ ￣｀ ､ |: : : : :＼
､､＿二r' | | ) ）/////＞‐=＝ ＼ i : : ､ : : : ',
＿ .-‐| ／ |__ハy'ﾍ///／ ＿ l| |､: : :l: : : : :ト､
. /￣r'￣￣| i / ∧ Y +|､ ', ‐---‐ ￣ |: ): : l : : : :|
|: : : ､ ヽ| { { l ト l ＼ﾍ /: ﾊ: : ',＼: :|
｀‐-‐｀ヽ. ｀ ＜/ ﾍ_'､r,､ﾉ ｀ _＞‐ ￣ l: / | : :l : ∨
､ノ | _＞ ' ´､＼ |:l /: : l: : :|
ヽ､ _＞ i´: | ', ＼ ヾ./ : : :l: : :|
｀ ─‐ ' ´ ﾊ : ､＿＿＿', ＼ |: : : : l : /
更にこの日、阿部重次も遣わされ、家光から宗矩に従四位下が贈位されている。
これはかなり珍しいことだったようで、実紀に於いてもそのように記されている。
【徳川実紀（正保三年五月二十八日）】
.『下谷の廣徳寺に葬埋するに及んで、阿部豊後守忠秋、朽木民部少輔植綱、御側久世大和守廣之をして監護せしめられ、
林道春信勝に命ざられ、宗矩が終身の功績剣術古今独歩の妙を得たる趣しるさしめ。
その一巻の奥に御判を加へられ、阿部対馬守重次もて寺に寄付し給ふ。
(略)猶年頃輔導の労にむくはせ給はんがため、近世かゝる家にては例もきかざる贈位の事執し仰られ、
この四月六日従四位下にのぼせらる。恩光黄泉の下までを照らさせ給ふこそ、ありはたけれ』
; | ヽ ＼ ｀ ＿,,,ｪｪｪｪｪｪｪｪ、 ＼; ; ;
; | _ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ,-──、 ＼;
|iillll,, ´ iしii ｀
ﾞﾞllllllli; 〉-´ あと、上様から命があってね。
lllll! 柳生家の資財や家臣達について、
llll! .全て書き上げて提出するように、とのことなんだ。
/
ヽ ＿__ .おそらく、分知の際、
＼ﾞﾞ;;;;ﾞ .十兵衛殿と主膳殿のどちらに何を分けるかを
ヽ _,-──-、 .決める為だと思うんだけど…。
｀、￣￣￣´
ヽ ー‐´ ／
ヽ ／
/ !、 __,´;;
/ ヽ_ __,-;;;;;;ﾞ
ﾚ ｀ー´ |;;;;;ﾞ
|;ﾞ
ヽ
＿＿＿＿
／ _ノ ＼
／ （ ●）}|）_ す、全て、ですかお？
/ :::::⌒ （＿ﾉ､）
| u. |┬‐' …わかりましたお。
| |_|___ .忌明けまでに書き上げて提出致しますお。
＼ `ー‐'ﾉ
/ ヽ
_ ,. -‐ﾆ≧'´‐- ､、
,ィz＝ ,. -‐- ､、_,.へ、ヽ
／"⌒ ｀ヾ:ﾍ::',
. , ' ヾ!:}
/ i ヽ', 丶、､ヽ
l / l ﾄ、 l ﾄ､l l､、丶ヽ
! i l ,ﾊ l N､ l !',j仏メ、､ヽヽ
l | | | Nヽﾄi ヽ l イ,ｨ=tﾐ､ヽ .さて…葬儀も済んだし、私達はこれで。
', l l 行云ミ､ヽj 久）::l,ハ!ヽ
V'、Ｋ 彳J:::i｀ 'ﾞ"ﾞ´ 忌明けになったら、登城の知らせが行くから、
ヽ!､ヽ ゝ'" / それまでは待っていてね。
Vﾄ､ ､ ／
ﾘ丶､ -― ／ ／
｀ ‐-イ ／
＿,」／
/,、 /
/ハ〈∧. ／
,' ,ィ7', ゝ、／／
_l／/{f-<r‐Z､/
,ｹ／:::/::/=､::ﾉ
,ｲ'〈:/:::::{::l:::::::ｿ
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼ .承知致しましたお。
／ （ ―） （―） ヽ 本日は、重ねてありがとうございましたお。
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
── こうして、宗矩の葬儀は滞りなく終わった。
.|/|ｲ￣|::::|:::::::::λ::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣トﾐ/|
.Ｎ_へ-|::::|:::::::/::l:::!::::::::::::::ﾄ:::::::::Y:::::|ｰ┼rN
.|＿|＿l::: |:::＼ |::ﾄ:::::::::::::::ﾄ:::::::::|:::::ヽ,_|＿/ さて、この年の瀬ギリギリになって、
ヾﾘ }::::::::::l::f＝r≧ハ:::ヽ:::::V/l::::!::::::::::{ {ﾘ ようやく第三部開始だ。
.l:::::::::::l:::ﾄ 乂り::ヽ＼:ヽ::V/l::|:::::::::::ヽi この調子じゃ来年もどうなるか…。
∧:::::::::ヽl ,,,`¨ ヽゝ ＼:::ﾄ=Y::::::|::::/:ﾊ フフ、それが一番怖いぜ。
/:::人::::::::∧ i. ｀ /:::::/::/::::ﾄ＼
./／/ｲﾊ::::＼＼ r == ｧ ./:/:/l:/::ト:;| ヽゝ .ともあれ、今回の解説役、天龍だ。
./／ ヽ＼＼＞。ヽ- ' イ/イ:/ ﾘ ヽ! .よろしく頼むぜ。
ヽ／| 「V:/
イ ヽ. ﾉ ヽ、
,......-―＜〔 |/ ／>〉 < ﾍ !≧ー---- 、
/::::::::::::::::::::::〔 |/ Vii}----///＼l| 〕::::::::::::::::::::',
..... .ｨ=ミ､::::´::::::::::/:::::::::::::::::＼
／:::::::::::::＞..､:{::/:::/:::::::V:::::::::ヾ:､
./::::::::::::::::|::::::::::::ヽ::/::ﾆ=-}:::::::::::::::∧
/:::::::::::::{::::|::＞-‐≠ ´ ﾄ､::::::::::::}:∧
まあ、「せめて今年中に第三部を始めたい」と .′::::::::::::lｲ:|´ __|{ V:::::::::|:::∧
こんな時間に投下する悪あがきくらいは ..... .′i:::::::::::::||::レ -‐- ´ || }:::::::::|:/::::'.
評価してあげてもいいんじゃない？ . ./{/i:|:::::::::::::||::| .|| |:::::::::|:::::::::}
..... 〃|:::::l::::::::::从Y! .ｨ ≠ﾄ::::::::|》::::::|
天龍ちゃんの相棒、龍田よ。 {{ l|:::::|:::::::::::{ V{ ..ｨ≠ミ .乂:::::::::|::::::::ﾊ
今回は、まず、宗矩の葬儀関連について .|| l|:::::|:::::::::::|人| ' }::::::::八::/:::}
補足をしていくわね。 . 八 V:::|:::::::::八>ヽ __ ｧ l|::::::/::::/::::ﾘ
ヾ{::八:::{:::V::::}＞ ｀ - ' 八::/::::/:::/}
＼::V乂{-≠=- ≧ _. イ:::::/::::/´
.ｨr=ミ､:人 _＿ .〉 ∧ / .ﾉ:_/／ ＞- ―: .､
/ : {: : : : :｀¨ : } V } { __ ノ ｀丁´ : : : : : : : ﾊ
l{ : 八: : : : : : :.ﾘ .＞「」＜ {: : : : : : : : :/: :}
|//| | ＞.:´:::::::::::::::::｀{_{//|//ﾊ
_ﾉ}ニ／/:::::::::::::::::::::､:::::V￣', ー-',
,.ィ≦/! .／::::{:::::::i::::::::::::::::::ヽ:::V ', ',
／/////}/:::::::::ﾊ::::::',:::::::::::::::::::::',:::ゝz ＿ 」
／///////,::::::::::::i ',:::::::,:::::',:::::::::::::ﾄ.::::::Vﾊ ',
,ｨf/////////.i:::::i::::::::| ヽ',__,::::::::ヽ::::::::::! }::::::Vﾊ.＿ ', そういや、冒頭でも言ってたが、
〈///////zz､/ |:::::!::::::::{ ヽ::ﾄ､::::::::､:::::|ﾄj:::::::乂___ ﾉ 宗矩が死んだのに、十兵衛は
V/////////ﾐj/::|:::::::::ﾏ汽f沁 ＼ハ::::;ﾆ}::::::::/:::! .柳生家の当主になってないのか？
∨////////∧',:!:::::::::ﾍ. ゞ'' ヾﾐj/彡:::／:::::;
∨/////////ヾ:::::::::::ﾊ , j::ｲ::::::::::/
∨/////////,＼:::::::込 , 、 ,:::::::::::/
ヽ///////////＼::::::{ ≧= -- ≦/::::::／
＼////////／ ＼{ ノ _}_ /::／Ｌ_
＼///,／ニﾆ/:::V ﾊ ./イ≦ニﾆ≧､
ヽ/jﾆ ＞={::::::レ::::} ／ニニニニニﾆ≧､
,,. -―彡// 厂 _}:::::::::}r≦ニニニニニニ／//ﾑ
... .ｨ≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- .
{ﾆﾆﾆ=- ￣＿ﾆﾆﾆ＞､
，＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
そうよ。 . /´::く::::ｨ≦::::-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
この時代の武家は、先代当主が亡くなっても、 /::::::::::::{:::::::::_::::::::::::::∨:ヽ::::::ヽ
主君が家督相続を認めるまでは、 . .′:::::/ﾐ､ｨ≦=ミV:::::::::∨:::∨::∧
当主不在の状態になるの。 . .′:::::′ ∨::::::::,::::::::V:::∧
... .′:::::′_ ―- ∨::::::|:::::::::}::::::::}
忌明け後に登城して、 |:::::::::{´ V:::::|:::::::::|::::::::|
そこで主君から相続を許す旨を伝えられて、 .... |:::::::::|ｨ斧x ´だ:心:::::|:::::::::|::::::::|
初めて当主になれるの。 |::::::::《 Ｖﾘ 乂:ソ》::::!:::::::::l::::::::|
... |::::::::圦 ′ }:::::|:::::::::|::::::::|
忌日は死後四十九日だから、 . |::::::::{:込 . ｨ ｰ_.ｧ .从:八:::::八:::ﾘ
少なくとも忌明けの五月十六日までは、 . 八:::::人:::://:､ .ィ/::::/:::::::/:::::_/
名目上、柳生家は当主不在の状態な訳。 . V{ヾ:://／ ｀千＞/::::/:::＞ｒ=≦
尤も、後継者が確定していれば、 ... /´ｨア_/ ＞-「 〈 /::／´ {
然程の問題にはならないんだけどね。 ... /／／}／ : : ムY}＞: :´: ￣:.∧
/ / }: : .ｨ≦}}ﾊ: : /: : : : : : ｀ヽ
./ {＞ ／／//ﾉﾉ､:/: : : : : : : : : :',
/ //_ .-――=ミ,／| ヽ／
∧ __//{:::::::::::::::::::::::::::: ＼| ／
∧ v /{/，::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／
. / ∧ V∧/'，:::::::::::＼:::::::::::::::::'，
{にｉ厶_/::::::＼､::::::::::::::::'，::::::::::::::'， 柳生家の場合、それに加えて、
夊ziり/:::::::::{:::/＼:::::::::::::'，:::::::::::: ｌ 十兵衛と宗冬のそれぞれに
/ ∧::::::: {::{⌒ ､::::::::::Ⅵ::::::::: | どう相続させるかは、家光に全部
/⌒＼ / V::::::'代茫ｱ^＼::::ﾉ_}::::/::::| 任せちまってる訳だしなぁ。
x冖ミ、 > _j:＼::::::> _{￣i}:/|:::::八
／_ｱ=く l／ ⌒},／＼::＼ __ ノ〃リ／ヽ それが決まるまでは
/ﾆ┬= ､_}＼_ -=ﾆﾆ| {＼ﾉ- __／＼ﾆﾆ=/ 身動きもしづらいよな。
{ﾆ┬- ､_}//ﾉﾆﾆﾆ= | 、 〈∧／＼ﾉﾆ=/
V厂≧=' ／ﾆﾆﾆ=‐ | ／}｀ ､ﾆ=ミ=７
〃 / イ|二ニﾆﾆ= |／Ⅵ{__ }〉ﾆ=‐Y
〈^'， / !ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅥ ＼＼ { ［|ﾆﾆ= }
. ∨〉,〃 ∧ﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆ Ⅵ ､＼/ハﾆﾆ/'，
. .{ヽ}〉､
r‐＜}.,jl{ ヽ___＿
／⌒＞､jl{ ＿,ﾉヽ} } ﾄ､
特に宗冬は、今の状態だと、 . / ／/ /jl{.:.:./ヽ/^ヽ/::::＼
殆ど部屋住み同然だものね。 ... ./ /／.ｨ.:jl{:.:.:ハ´ ｀ヽ:.＼:::::::＼
（一応、書院番士として ... { {__/.:.:.jl{.:斗‐i! ⌒';.:.:.:＼:::::::',
300石を受けてはいる） ー-/.:.:.:.jl{.:.:.:j{ｨ i! 酊 V.:.:.:.ヽ::::}
. /.:.:.:.:jl{.:.:.〈酊_i! !.:.:.:.:.|::,′
ここでどの程度分知されるかで ー=彡.:.:.:.:jｌ{:.ｿ.:.:.ヽ/ ｰ ' /.:.:.:.:.:|;′
今後が大きく変わる訳だしぃ。 .ー=彡.:.:.:.jl{:.:.:.:.:.:.:.:ト イ.:/}从ﾉ
.＿,.厶.:.:.:.:jl{:.:/.:.:.:.:.ﾉ〈⌒ヾ「}､:::::::/
⌒ヾｰ jl{彡イ´/ ⌒ヽr{_)＼＞{_
.＿＿_ jl{ _/ }:::::::::::八j} } =ﾟ‐｡｀`丶
// _,rく>/)⌒＼ }::::::::/:::::::} =ﾟ｡ |
///,／:::::::::::::::::::::::::::',::::::::::::::::.|'///}
_/_／::::::::::::/:::::::::::::::::::::',::::::::::::::::',///}
} /::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::.ﾆﾆ|
_ - ‐‐‐〈/::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}＿l
''" |:::::::::::::::/‐-'::::::::::::::::::::::}斗::::::::::::::} | ああ、そういや家光が宗矩に
二ニ‐- 、 |:::::::::::ゞ=x ∨:::::::::::::::/}::::::::::/:::::, T｀'' 従四位下を贈位したって話、
.X ￣|:::::::::::{弋≧ ヽ{::::::／i:i}::::::::/:::::,' / ｀' .結構珍しいそうだが、そうなのか？
_,. ｰ=≦＼. |/i|:::::::/／/／/j／:i:i:i:ﾉ::::::/::::::∧/
≦二二二二＼八:::::::＞ , ｀¨´/／::::／::/ ｀ヽ ／
＼二二二二二从＼::个 、 ／::::／:::::/ _ -=≦≧
＼二二二二二j/ ヽ{ ＞ - ＜:::／:::::∧{＜二二二二
＼二二二二二｀ヽ/ } 从ﾙ{（二二二二二二
＼二二二 ／ / ハ/二二二二二二
ヽ二ﾆ//.:i:i:i〉 ｀ヽ - ／'二二二二二二二/
‐二{ {i:i:i:i:{ ／/{二二/ニニ／￣
∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＞く
ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-＜:::Y:::::ﾄヽ
そうねぇ。 ..... ／::::::／:::::::::::ヽﾐ､Y::::|:::ﾊ＼
>>1もその辺りについては . ./::::::::/:::::::::::/::::::∧ヽV{/ﾉV::::＼
然程詳しくないけど、 . ′:::::′:::i:::::|::::::::::∧＞ ´ ∨:::::＼
実紀の記述から見ても、 ′:::::|::::::::|:::::|::::|::::::::| ヽ ´V:::::ヽ＼
かなり特例だったのは確かみたいね。 l|::::::::::{::::::::{:::::|::::|／´}｀ ‘. ｨｧ::::::ハ::::ヽ
. l|::::::::::|::::::::|:::::|::::|::::::::|_.ｨ } {ﾘ》::::::::::}｀ヾ:}
実際、従四位下って、 .... 从::::八:::::::|:::::|:::_lィ衍ﾊ｀ ! 乂}::::}::::| }′
譜代で言えば年寄、 /:::::}:::::::∧:八::::l::八:::｀¨ /::::八八
外様なら国持大名クラスだから ./::::::::|::::/:::∧::::∨::::::::::::{ - .个}/ /
一万石少々の柳生家だと . /／::/}八::/:::∧::::∨::::::::::! _＿__ 人､
まずありえない叙任なんだけど、 ...... }／./ ∨/::∧::::∨::Y从┐{､ /＜
贈位という事と、なにより家光自身の.... ／ ／ヾ:{ : ヾ:}ﾊ}人ヽ{.＼ Y ／ヽ: :}
決定というのが大きかったんでしょうね。 /: : : : : : : : ヾ}:Y≧=- _}}}＿ .V_
/: : : : : : : : : : : : } ￣/{{｀ヾ｀ヽ、｀ ､
.′: : : : : : : : : : :.ﾑ ´ { |ﾄ､ .V､ }}. ＼
.ｨ≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞､
V､ニ=‐ ￣￣￣ ＞ｲ/
Vﾆ≧=- ＿_ -=≦ﾆ/
ちなみに、>>1が面白いと思ったのは、 ...... Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ=-
この贈位書の文章が、 .... ／≠ﾐ､¨7:_::￣:､:::::::::::::ヽ
/:::/:::::{:::V´{:{ヽ:::::∨::::ヽ::∧
「剣術無雙」 ...... .′:{::{:|ﾊミ{斗≠V:::::∨::::}::::::}
.′:::|::|:ﾄ::} _∨::::∨::|:::从
という言葉で始まり、 ./:::::::八{｀ﾘ ´ }::|::::}:::|::::::∧
宗矩があくまで剣を以って仕え、 {/}:/:::::::l《心 ｲ衍∨{:::|八::::∧
それを賞されての贈位となっていることね。 ／::/{:::从. ､ |:::r:､八:::::Y::∧
〃:::::/:::|:::::込、 ､ , ｌ|:∧::∨r‐ｧ‐ｧ::}
宗矩は家光の側近として ... .八::::::{::八:::::::{:｀ヽ ，＜.ﾘ:/∧_::{::〈::〈/7′
働いてもいたけど、 . .ヾ人::::/ヾ( : : : ∨ ﾊ}/ }人}:ヽ:::}:::::《
まず何者であったかと言えば、 . l{: : : /: : : :ﾄ､.∧_/} {､ ∨:::::}
やはり剣士…兵法者として . |:l{: :{ｌ : : : |∧彳Y{}ミV:ヽ}-=:ﾊ_
世間から目され、認められていた ... l八:l| : : : 八∧{ ヾ≧=ﾉ|≧=- _ノ!
証左と言えるんじゃないかしら。 ... 八: :ヾ : : /r――＜ﾉ{{､__.|: : : : : : :{
∧ミ､}／: :￣:フヽ::::｀＼}､}: : : : : : {
Yﾐｊ､＼: : : ￣:｀ヽ:::::::ﾉ}ﾊ : : : : : ﾄ､
／^ ，
／ /
／ ／} / ＿___ ^
/ ]=‐―/___ ／￣::::“''ミ、 ′ '，
. / ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼| ∧
〈 /:::::::::::::: ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::: |／ } '，
/ :::::::::: イ:::::::::::::::::::::::::::::::'，::::::::|_／ ア ，
. /:::::::::／ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::'，:::::L ／ !
/::::::::/` ､ |:::|:::::::::::::::::|l::::::::::::::'，::| l ／]
.:::::::::/x=ﾐ、 }ノ^ ､ :::::::: |l::l|::::::::::::ｉ:::::┬く=可 .そりゃそーだろ。
|::::::::{ { fうx {＼::::::|l::l|::::::l:::::|:::::::{ ∨_7 当代ただ一人の「将軍家兵法指南役」なんだから。
|::::::::{ 弋ツ {// ､|リ|::::::l:::::|:::::::夊У 実際、死に際に至っても、家光の兵法諮問に
|::::::::{ ＼// Ⅵ::::: |⌒}::::::::/ .答えてるんだから、筋金入りだな。
|::{´_）、 ′ ￣￣l:::::::|_ノ:::::::/
∧'， ＼ t つ l:::::::|:::::::::: { さて、それじゃそろそろ話を戻して、
∧:'， } 、 __ イl:::::::|:::::::::Ｎ 葬式後の十兵衛たちの様子を見ようぜ。
}:::〉 ' /iTiｱ^＼ ／り::: 人:::::::ト､
}/ /i:i:く ／ <_:／i:i:i:＼ﾉｉ:i:ｉ'， 「そうね。じゃあ、そうしましょう」
. ___/ /i:i:i／＼/＼ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ'，
／ V ,'i:i:ｉ/ ／/i{ / ＼/|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:'，
く / ＼___√{∧｛ﾆ{ kくﾆ/ｉ:ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:'，
宗矩の葬儀からしばらく後…
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
//＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//＿| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |││││││││││││││││|| ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼／＼／＼／＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| ||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣ﾞ''ー-､..＿ ＿,,-―'"￣
||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| | | |
|| ||;; | | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | |＼
|| ||;; | | | | |: | |￣￣￣￣￣￣￣| | | ＼
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |＿| | |＿|: | | （_;;）. | | | |
|| ||／ ／| | | |￣￣￣|￣''''――| | | |
|| ||／ ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| ＼ |
|| || ／ ＼ ＼|
|| ||' ＼
／／|| ／ ＼
／／|| ／
／／
／
＿_辷三/二＼
／ ─ ⊂三乂 ヽ
／ （－） （●）. 'i ヽ ふー…。
／ u （__人__） ＼ ヽ 書き上げるものは、これで全部かお？
| ｀ ⌒´ |/ /
＼ ､＿, ／/ /
ノ ￣ /
／´ ／ /
／￣＼
.| ＾o＾ | そうですね。
＼＿／ これで ひととおり おわったかと。
＿| |＿
| |
野殿杢之助光則
(のどの もくのすけ みつのり)
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒＼
/ （⌒） （⌒）ヽ お疲れ様です。
.| （__人__） | どうにか忌明けまでに間に合いましたし、
.| ｀⌒´ | あとはこの書付を提出して、召し出しを待つだけですね。
ヽ /
/ ヽ ノヽ それが済めば、
./ / ∩ノ ⊃| | 晴れて兄上が柳生家の当主ですよ。
( ＼ ／ ＿ノ | | 守名乗りをどうされるか、考えておられますか？
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼ そうは言っても、
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ どうなるかまだわからんお。
| ／ .ｲ '=・= =・= u| .旗本落ちも有り得ると、父上には言われたし…。
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
／ ＼
／ -‐´ ｀ー＼ .実際、お前の嫁取りのこともあるから、
／ （●） （●）＼ .一万二千五百石からお前の知行を分けた場合、
| （__人__） | 本家が一万石を割る可能性だって十分あるお？
＼ ｀ ⌒´ ／
> ー‐ < 例えば、大身格で三千石程度になったなら、
. / ／￣彡ﾐヽ、 .差し引きで九千五百石になる訳だし。
/ ヽ / / ヽ ヽ
ヽ. Ｙ / | |
ヽ ノ ヽ ノ
／￣￣＼
／ ＼
/ ヽ
.| ／ ヽ | それを言われると、辛いですね…。
| u （ー） （ー） | …書付を提出する時、こちらから石高について
ヽ （__人__） / 申し上げた方がよいでしょうか？
/ ヽ ｀ ⌒´ノヽ
./ / ∩ノ ⊃| |
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
／￣＼ それは やめたほうが よいでしょう
.| ＾o＾ | とのの ごゆいごんは 「上様の御心次第」でした。
＼＿／
＿| |＿ あとから もうしあげるのは かえってあやういかと。
| |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ 杢之助の言う通りだお。
／ U _ノ ヽ_ ＼ 下手な口を挟んで、上様の勘気を蒙ったら、
| （一）|lil|（ー） | 元も子もないお。
/ ∩ノ ⊃_） ／
( ＼ ／ ＿ノ | | この件に付いては、
.＼ “ ／＿＿| | もう上様次第として割り切るしかないお。
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼ 承知しました。
/ （●） （●）ヽ 差し出がましい口を挟んで、申し訳ありません。
.| （__人__） |
.| (＿/ | 「まあ、お前の責任じゃないお。
ヽ / そう思い悩むなお」
/ ヽ ノヽ
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ そういえば、六丸はどうしてるお？
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ '=・= =・=.ヽ …知りませぬ。
.| （__人__） .| 少しは勉強をしておれば殊勝なのですが。
.| (＿/. |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
（⊃ ＼
（⊃ _ノ ヽ､_ ＼ …主膳。
（⊃ （ー） （ー） u.＼ .あの時の六丸の言葉、
／| （__人__） | まだ気にしてるのかお？
／ ＼＿＿__｀ ⌒´ ／
（ ＼
＼＿ | ＼
ヽ| ト、 ヽ
ヽ | > ）
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
│ ﾞ / / | | | | ｌ │ |
＼| : |: /| | | : : │ | │ | │ 主膳兄様だって！
|/| : : : ト-匕|ｊ : : : |人 | │ | ｀＼ 小さい頃は兵法が嫌いで、
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /｀トrｰ┘ | ＼厂 .稽古をしてなかったんでしょ！？
|八: : :从弋_ソ ＼|/イ刀芥ﾘ /: : : :|│ '. .それに、今だってまだ印可に達してないじゃない！！
|＼| | ///////弋__ソｲ/|: : 八|/ ト､
八 : 込 ' /: :|／ :丿 _:丿丿 . だったら、僕の方が大きくなったら
{ ＼ﾄ､＞ `ｴｴｴ. _厶ｨ : :／ . : :丿 〈 もっと強くなれるかもしれないでしょ！！
∧ ' ＼ Q≧=ｬ _爪 : /:|／ :_:___彡ﾞﾆ| 〉 どうして僕だけ駄目なのさ！？
〈 | |ﾄ､__|／ 八 :/ : :_彡'´ |／
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
.／￣￣＼
／ .-‐´｀ー＼
/ （●） （●）ヽ …それは。
.| （__人__）;:;:|
.| u ｀⌒´;:;:;:|
ヽ ;:;:;:;:;:;:;:/
/ ヽ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノヽ
/ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ ヽ､_＼ …お前の気持ちは分からなくもないけど、
／. (（●）三（●）＼ あいつの気持ちも少しは汲んでやれお。
| （__人__） |
＼ ヽ |r┬-|/ ／ 何より、お前の腕が未熟なのは事実だお。
／ ｀'ー´ ＼ 忌日の間でも、稽古は欠かすんじゃないお？
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （ー） （ー）ヽ …はい。
.| （__人__） |
.| u (＿/ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
／￣＼ ろくまるさまは いみあけに
.| ＾o＾ | きょうへ のぼられる じゅんびちゅう です。
＼＿／ .おふじさまも だいとくじまで ごいっしょされますから
＿| |＿ .こちらのかたづけを しておられます。
| |
＿＿＿_
／ _ノ ヽ_＼ わかったお。
. ／ .（ー） （ー）＼ もし、勉強がしたいと言うなら、
ｌ^l^lｎ ⌒（__人__）⌒ ＼ .広徳寺の和尚に頼んでやれお。
ヽ L |r┬-| |
ゝ ﾉ `ー‐' ／ 「わかりました」
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （●） （●）ヽ では、兄上。
.| （__人__） | 私は、これで…。
.| ｀⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
./ / ∩ノ ⊃| |
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
／￣＼ ..わたしくも
.| ^o^ | .ほかのものの ようすを
＼＿／ みて まいります
∩_／ ＼_∩
|＿, ,＿|
| |
＿＿＿_
／ ＼
／ -‐´ ｀ー＼
／ （●） （●）＼ うむ。
| （__人__） | ご苦労だったお。
＼ ｀ ⌒´ ／
> ー‐ <
. / ／￣彡ﾐヽ、
/ ヽ / / ヽ ヽ
ヽ. Ｙ / | |
ヽ ノ ヽ ノ
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃
|┃┃ 三
|┃┃
|┃┃ …ﾀﾝ
|┃┃
|┃┃
,,．: ''''""~""'''‐．.
／ ＼
／ ノ ヽ､_ ＼
/ ( ー ) ( ー ) ｀､ ふぅ…。
/´ u. ',
i （ 人 ） ', まだ、家督も正式に継いでないのに、
! ~''''´⌒´''''´ | 父上がいなくなると、こう気に掛けなければ
＼ ,.' .ならないことだらけになるのかお…。
> ／
／ -----‐‐‐'''"~ ＼
＿＿＿＿
,. -'"´ ｀¨ｰ ､
／ ＼
/ ',
./ ', こんな時は酒…と言いたいところだけど、
l ,! l、 l 流石に忌日も明けてないのに、飲むのは憚られるお。
l. ´￣￣ _ ,, _｀ー-- U l
.', ｀ー―' ｀ー―' ./ 当主というのは…こういう重さを背負うものなのかお…。
／ ＼ l 人 l ／＼
.／ ｀ー､ ｀ｰ´＿｀ー' ‐' ＼
/ ﾊ
., -‐ ´￣｀ ‐- . ...................................
／ ｀ヽ､ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ ::::::::::::::: :::::::::::::::
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ ::::::::::::::: 十兵衛は… :::::::::::::::
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ ::::::::::::::: この先、やっていけるのかお…？ :::::::::::::::
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ ::::::::::::::: :::::::::::::::
{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .} ::::::::::::::: :::::::::::::::
ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ､ : : : / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.-'´￣ ￣ ｀''' : : : : : : : : : : : : : ｀￣￣￣｀'ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ...................................
/: : : : : : :, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、
,ｉ: : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : ﾊ
／´: : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }: : : ﾊ
/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : {: : : ｉ､
/': : : : : : : : /: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : : : ｀i: : : : ﾊ
/ : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /、: : : : ﾊ
ノ' : : : : : : : : ｨi : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ヽ: : : : : : ﾊ
＼ : : : : : : : : : ／ ､＼ ／::::::::::::::::.:::..... ///,∧
＼ : : : : :／＼ ＼＼,/::::::::::::|::::::::::::::::::`＜|////,|
_ ＼:.:./x^x^x＼ / ::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::＼//,|
／ ） ｉx^x^x^x^へ..:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::V,ﾞ|
ｉ Y ､ -==彡／::/::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::::::Ⅵ
|＿} へ ト==彡':: /:::::::::::::::: ,' | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::i|
|/// ７⌒>, へ |::::::::::::: /:::::::::::::::: / | :::::::::::: |:::::::::::::::::::::| 今回はここまでだ。
| ,/// /// //! |::::::::ノ '::::::::::::::::::/＼:| :::::::::::: |:::::::::::::::::::::| 今年はこれで終わりで、続きは来年だな。
（/{//{//{人{_ﾉ ﾉ::::::::{ i::::::::::: |i:ｲ､ ＼::::::::::::|:::::::::::::::::::::|
'////////＼ ／:::::::::::::Ⅵ:::::::::::从}赱 ､ ::::::::::::::::::::/:::::::::/ なんとか来年で完結すればいいんだがなァ。
'/////////ヽ ＿＿彡::::::::::::: |:::::::::::| ヽ ) ｉ:::::::::::::::::::::::::: ,'
'∧￣￣ '// ｉ ￣／:::::::::／､ |:::::::::::| ノ|:::::::::::／::::/::/
' V￣￣V / ／￣＼:/ 八::::: 从 ＼ , ):／:::::: /'': : :＼
}-----V ／ニニニ ＼ 〉::::::i ､ ー イﾞ:／i:::: ,' : : : : : :.＼
' | ＿／ニニニニニ ヽ ' ∧:::|ﾆ≧‐＜ｉ/＼==|: /: : : : : : : : : :＼
/ | ＿／ニニニニニニニニ ∨ニﾆ＼/i/＼__ヽ__| ＼:/`＼ : : : : : : : : : ＼
' |/-‐=====ミニニニニニニニｉニニ{i ＼i/i//i/i/＼i|ヽニ ｉ＼ : : : : : : : : : :> _ へ
/ lニニニニニ＼ニニニニニニ|ニニ ＼ `＜i/i/ｉ／＼ Vニ,,､＼ : : : : : ／==／ ／＿
, |__ニニニニニ ＼ニニニニﾆ||ニニニ=＼ ￣∨i/ｉ＼ ﾆ= ＼＼ ／==／ ／(＿＿
/ ﾄ ニ＼ニニニニ=＼ニニニ=||=ニニニニ≧ _ Vi/i/∧ニニ `_ ＼ ／ ／＜ （＿_
, ; ＼ =＼ニニニニ=＼ニニ=:|ニニニニニニニニ=- _i/i∧ニニニ＼' ／//// ＼/／
ｉ | ＼ =＼ニニニニ=ニニ:人ニニニニニニニニニニ=- ＼ニニニヽ {//// ー´/≧= ＿＿ ＿＿¨ ／
| | ∨ニニニ /￣ ＼ニニ ＼ニニニニニニニニニニニ}}ニニニ=ｉ ヽ////////// . ＿） .＿） ＼
こんな時間ですが、もしお付き合いくださってる方がおられれば、
ありがとうございます＆お疲れ様でした＞ALL
さて、今回から第三部となります。
宗矩死後の柳生一族の物語となりますが、
まずは宗矩の葬式の話から、ということで、
今回は言うなれば第三部序章、といったところですね。
次で、ようやく十兵衛が正式に柳生家当主となる予定ですが、
その他、宗冬の分家創立や六丸の出家などの話もあるので、
それが済んだら、次の「その70」は次スレになるかなーと。
ともあれ、どうにか今年中に第三部を開始できてやれやれ。
今年ももう終わりであり、次の投下はまた来年ですが、
皆様、良いお年をお迎えください。
あと、「その70」の解説役投票の方も、よろしければー。
それではでは。
現代でもままある話ではありますなー。
解説役はニャル子（這い寄れ！ニャル子さん）で
解説は忍野忍(化語）
映画化記念
これからも楽しみだ
上が凄過ぎると継ぐのは大変だよね
解説役は赤セイバー/FateEXTRAで
なんかあるとすぐ飲んでたやる夫もこれから大変だ
解説はアナザーブラッドを
ただでさえ宗矩の後を継ぐのは大変そうだが加えて十兵衛は宮仕えの経験浅いからなぁ
ここまで見てきた限り剣術以外の細々した実務に向いた性格でもなさそうだし
剣の腕前を除けばまだ主膳の方がと思うけどこっちは三男だしうまくいかないものだね
一万石ちょっとの大名だと大身旗本の方が色々楽なんだよね
武士の面子があるからそうも言ってられないだろうけど
乙
今年もよろしくお願い致します。
とうとう第三部が始まり、本編も残すところあと5話(今回含む)ですが、
その後、エピローグと総括編があるので、
今のペースだと、今年も完結できるか怪しいところですが、
書き続ければいつかは終わる精神で頑張る所存ですので、
お付き合い頂ければ幸いでアリマス。
あと、現状の解説役投票はこんな塩梅で。
【「その70」解説役投票状況】
1票：贄波生煮(めだかボックス)、ニャル子（這い寄れ！ニャル子さん）、忍野忍(化語）
赤セイバー(FateEXTRA)、アナザーブラッド(デモンベイン)、佐々木(ハルヒ)
現状横並びであり、今回は次の投下で終わると思いますので、
その間に追加で投票するなり、新たに挙げて頂くなり頂ければー。
それではあらためて、今年もよろしくお願い致します。
ではでは。
継続は力なり、ですな。
いやマジで、お忙しいのにエタらせずに続いてるのはすごいですよ。
この調子で、牛のよだれのごとく（ぉ、完結を気長にお待ちしております。
なお、投票は贄波生煮さんにもう一票。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12368/1448874610/778
こんな感じの子です。
ボロ可愛いですよー（ダイマ）
正月にやっていたので見たんですが、十兵衛は一昨年にも映画化されてたんですね（映画館とかでなく地方上映会とかで描ける方式）
年代とか史実とか気にせず娯楽物として見る分には結構面白い作品でした
本年もお願いいたします
投票は佐々木さんに
今年もよろしゅう
投票は毎回恒例佐々木さん（涼宮ハルヒの憂鬱）に一票
やる夫柳生シリーズ毎回楽しみにしています。
本年で最終章との事ですが、平和な江戸時代に江戸柳生がいかに影響力を無くしていくか、
尾張柳生が幕末から現在までにどのような行動をしたか、知りたいと思っています。
wikiで調べても、このシリーズと違って人間味があまり感じないんですよね。
さて、今年最初の土日であり、
ここで更新して弾みをつけたいなあと思うところ。
なので、予定はいつものように日曜(1/10)の21時ですが、
そこでダメでも月曜を活用していきたく。
よろしゅうですー。
あと、現状の次回解説役投票状況をば。
【「その70」解説役投票状況】
3票：佐々木(ハルヒ)
2票：贄波生煮(めだかボックス)
1票：ニャル子（這い寄れ！ニャル子さん）、忍野忍(化語）
赤セイバー(FateEXTRA)、アナザーブラッド(デモンベイン)
毎度おなじみ佐々木さんと、めだかの贄波さんが今んとこ有力な様子。
明日で終われば、この二人になる可能性高そうで砂。
>>919
松方弘樹が十兵衛やってた奴(柳生十兵衛〜世直し旅〜)でしょうか。
オリジナルの陰謀で家光を、リメイク版陰謀で宗矩をした後で、
70代で十兵衛というのは随分チャレンジブルであるなーと思ったところ。
ではではー。
|'¨ﾞ＾ﾞﾞﾞ＾~`''¨ﾞ＾¨ﾞ^~ﾞ｀ヽﾑ :.
| Ⅶ ｌ
| | | | |i ｉ
| | | | |i |
| | | | |i |
| | | | |i |
|､ , ‐ ､| | | |i |
| :' | | | |i |
| : | | | |i |
| : __z=====| | | |i |
| 弋赱ｿ| | | |i | さぁ、今年最初の更新よぉ。
| | | | | |i | 今年こそ終われるといいわねぇ…。
| | | | | |i |
| | | | | |i |
| ｌ | | | |i |
| _ｨ | | | |i |
|｀ ー ／ ｲ | | |i |
| `ー‐ __ ｲ.:.:| | | |i 儿}
| ､ f ＼ノ} :.:| | | ／
| ≧=- ＼ ＼ .:.| | |ﾚ
|､ _ ¨⌒ヽ ＼ | /
| ｀ヽ / }＼ ｰ‐〈 ＿＿
| } { 圦__7､ ､￣: : : : : ｀ヽ
| { } ／ ＿乂）‐ ＼: : : : : : : : ＼
|､_.....Ⅶﾉ _ イ （ ／ ⌒ヽ ､: : : : : : : : :
|／⌒笊⌒ヽ ＼〉''´ / ＼ ＼: : : : : : : : :.
| イ弍 ＼ （ -イ 丶: : : : : : : ｉ
|／ {i i}ヽ＿ﾉ ＼／ ,ｒ丶 ＼ : : : : :
| {i i} ＼__ノヽ ∨ : : :
| {i i} ＼ } : : : |
そして、忌明け後の正保三年五月二十八日。
江戸城…。
}k
ﾉ;'l{
_ノ;人'､
}､、__,. -'',r'／ｐ､ヾ､
,}”ー--､."ﾆー--ﾞ'ゝ ﾞ'‐､_＿,､ｬ,
,､ /;;,rlT=ｲ__~￣~＾~＾''ー‐---､.ｙ"
,irこ;;;},|ｉ || ~||~ﾞ ''l!ｔー-n-;t{;/
,ｊ r'i!_､_}-二 ﾆﾆ゛‐-,k!i､,､､｣|__,|ﾄｯ
､_ ﾔ{/iｺ};,^;;,,,;;;,‐,-,=ノ,ム=_-__ーﾈ{´,
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i!;;;;;;;;;;;､i!__| ,i-!;'"／,r'^ｖ^‐､＼iｺ~|ﾚ=i、
,}`ｰ';;;;;;;;;;;;;;;}r‐''”_,.-''／ [iillIII}}}] ､゛＼i!､;;;;i､
/,Eｬｯririririrnm;y､^,､ﾆﾆ ｰ_ー‐-ー' ゛＼,;;;i{､_ ,.ｨ
/,r"=|､__ ￣~””””””'''''''ー,rk':;firiririnnm;y^~三ﾆ;:ﾆ'}
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. ｫ}仁二Vｪ＾仁￣~"""゛””””''ｰ／,r'" .,・、 `＼[iillIIIII|||]:::::::::::| ,
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〕{ｭｮiririririrm;;;;;~_,ｎ､￣__二;;;,, ￣~゛゛゛'''''',,;;;;;;;;;ー―‐---`ゝ､` -､~ヾ,,;;ヽ､;､;,._;;_;;_,,'‐､
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'' -=ﾆﾆ | 十兵衛 |. ＼::==========幵==========:ィ' | | _ -=ニﾆ=- '' _
=- _ .乂＿＿＿＿＿/ .| |王王王王王l |王王王王王| | _| | -=ﾆﾆ=- '' _ -‐=ニニ
-=ﾆニﾆﾆ=- _ ||＿＿'' -=ﾆ=- _|_|王王王王王l_|王王王王王|_|_ -=ﾆ=-＿＿||_ -=ﾆニﾆ=-rr--‐
|!￣ i!---r--幵==========- 幵----------|ol --------- 幵-======= 幵--r‐ |i ||
|! |! |! | | i 干-==|==| |===幵============ 幵===| |===-干 ; | | | |l ||
|! |! |! | | | | i | | | ＼ |:| |:| |:| |:| |:| ／ | |__|| | | ｉ | | | |l ||
|! |! |! | | | | l_,,|￣| | ￣ |:|￣ |:|￣|:|￣|:|￣ |:|γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ||
|! |! |! | |jI 斗t≦ニニニ| |_, r≦￣￣￣￣￣￣￣≧| 並びに主膳、面を上げよ。 .|||
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,!;;;!ﾞ`''〜^〜ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|
_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ これより、
!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ . 但馬の跡目について、申し付ける。
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ しかと聞くがいい。
`| ^'='^ ﾑ'′
,rﾄ､ ー- ─-: /|
_..／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､
／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿
ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
ﾞ､ :::/::::::|::::::
`ヽ、 ﾞ､ ./ .| ,-､、
徳川家光
.（とくがわ いえみつ）
／￣￣＼
／ ＼ / ... .＿＿_＿
/ （●）（●） .ははっ！ ／ .＼
.| （__人__） .... ／ ＼ / .＼
.| u |r┬| | ／ （●） （●） | …ははっ！
ヽ `ー'./ | u. （__人__） .|
／ヽ ノ ＼ ｀⌒´ ／
／ ⌒ヽ '´( ／ ⌒ヽ '´(
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼ . / ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;. と_＿＿）_ヽ＿つ_;_.ヾ＿つ.;.
この日、十兵衛と宗冬は江戸城に召し出され、
家光の御前で、柳生家の家督相続、及び遺領分知について申し付けを受けた。
. ／ `ｰ､
〃 i,
r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
! :l ,ﾘ|} |. }
. {. | ′ | }
ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ<
!∩|.}. '"旬ﾞ` ./''旬 ` f＾| 遺領一万二千五百石のうち、
ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣ |l.| まず、二百石は、但馬の遺言通り、
. ヽ.ヽ {:. ｌﾘ .柳生庄・法徳寺の寺領とし、
. }.iｰi ^ r' ,' .いずれ末子六丸を僧として入らせることとする。
!| ヽ. ｰ=＝=- /
. ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ
__/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼
/i |! i :;::;:::::::ﾄ､ ヽｰ
│ .| i l ノ ,' :ｉ i
ﾉ |- ⊥.｣__ /_,. -‐ | |
_∠￣｀＼ ＿＿＿
∠ ..:::::::＞'" ｀丶、
〃 .:::::／ ＼
. {{ :::::/ / ＼ :丶
. | ::::/{: / :/ / / :! ヽ :ヽ
. | ::::l:ﾍ: ∨.:/:/::/ | |:.､:. l ::::ﾊ
/ｌ ::::ｌﾍ:∨ ::ｌ.::l.::| ::l{.::|:. |ｌ:.ヽ:. | ::. j::|
./ :| ::::{∧:| ::|.::l.::| :j∧{::. |:::∧:. | ::::Ⅳ
./ .:!.:::::{:r‐| ::|.::l.::Ⅳトﾍ:::.. l ｨ 式ｧ:j:::|
＼ /::::::ﾍ{i^l ::ヾﾄ､仁式_{＼::V￣´ |从l ..十兵衛殿。
.ヽ::::::人_| l:::| .｀ﾄ＼ .,':│ この件、遺漏なく進んでいるか？
.',_｛ | l:::| 〉 /::: |
Ⅵ | l:::| ,. --ｨ /::::::ｌ|
.}ﾍ L_ l:::| ＼ `ﾆﾆ’/j＼_:ﾘ＿
.ﾉ |ヽ. `ヾ|¨＼＞‐ _,.ｲく 几|
.|ｌ | rﾍ｢l￣|│l∧ / |ﾄ､
酒井讃岐守忠勝
.（さかい さぬきのかみ ただかつ）
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ .それは勿論ですお！
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 一通りの事が済めば、六丸は大徳寺へ
| U |r┬-| | 出立することになっておりますお！
＼ .`ー'´ ／
r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
! :l ,ﾘ|} |. }
. {. | ′ | }
ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< うむ。
!∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| ならばよし。
ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.|
. ヽ.ヽ {:. ｌﾘ そして、残る遺領についてだが…。
. }.iｰi ^ r' ,'
!| ヽ. ｰ=＝=- /
. ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ
__/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼
／ .（●） （●） ＼ …………。
.| u. （__人__） .|
＼ .｀⌒´ ／
/ ヽ
／￣￣＼
／ ＼ ./＼
/ （●） （●）ヽ ………。
.| u. （__人__） |
.| ｀⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
＼:r::: ::ﾊ: :ｌ . ,ィ __ ヽ . . . . . . . . - ､_: ::::: ::
|:: :::l ヽ{ ィ≦ ‐' . . .. . . .. . . . . . . . . . ｀ヽ : :
ヽ: :{ ＼ ／／ ＿ _ . . . . . . .. . . . . . . . . . |: :::
＼l ／／_ -_ニ-＝rｱ. . . . . . . . . . . . . . . . .l:: :
l＼_,ｲ／_ﾃ_ィ ‐^ヽ::_ノ' . . . . . . . . . . . . . . . . l: : 十兵衛には但馬の跡目を申し付ける故、
L ´ ヽ- . . . . . . . . . . . . . . . .l: 名字の地である柳生庄二千石を含む八千三百石を与える。
｀ヽ . . . . . . . . . . . . . . . .
/ . . . . . . . . . . . . . . . . 主膳には残る四千石を与えるが故、別家を立てよ。
/ . . . . . . . . . . . . . . .
. / . . . . . . . . . . . . . . . .また、先日提出のあった書き付けにあるものは、
/ . . . . . . . . . . . . . . 全て附札を以って分かち渡す故、よく確かめよ。
/ . . . . . . . . . . . . . .
. ノ _ -ァ . . . . . . . . . . . . .
ヽ=-ー ￣了 . . . . . . . . . . . .
| ＿ -‐ ` . . . . . . . . . . . .
｀` r . . . . . . . . . . .
L_ ＿___ . . . . . . . . . .
T` ＝-' . . . . . . . . .
|
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼ ………ははっ。
／ し （＞） （＜） ＼
| ∪ （__人__） J .| （ああ…やっぱり…！）
＼ u ｀⌒´ ／
／￣￣＼
／::::::: ／ ヽ
/::::::::: （○）（○）
.|::::::u::: （__人__） ………ははっ。
.|::::::::::::: |r┬| |
ヽ::::u::::::: `ー'./ （こうなるかもとは予想はしていたけど…！）
/::ヽ::::::::::: ノ
/:::: く
-‐''"´￣ ｀ ｀''ヽ=､
,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
r（:::::::::::::::::,、_ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ, ｒｒ〜ヅ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾌﾊ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::
. l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: 但馬が跡目、及び遺領については以上だ。
〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ:::::::
. / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ::::::: …そして、十兵衛。
/.. "´ ２ﾉ/ l:::::
. ヽ.ﾆ,｀ __／ :l::::
. 'ｰr_‐; .ｨ l:::
〈.. /:{ ヽ
｀} ／:: ! i
丶、,､. イ:::::: !
＿＿__
：／ ＼：
：／. _ノ iiiii. ＼. ＼
／ （○） （○）. ＼ …何でございましょうかお？
： | （__人__） |：
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ヽ
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;!ﾞ`''〜^〜ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|
_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ
!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ 覚えているか？
!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ 但馬が俺の兵法指南役として
ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ .付けられたのは、俺が18の時だった。
`| ^'='^ ﾑ'′
,rﾄ､ ー- ─-: /| .あの時、但馬は既に51だったな。
_..／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､
／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿
ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
ﾞ､ :::/::::::|::::::
`ヽ、 ﾞ､ ./ .| ,-､、
＿＿＿_
／ ＼
／ u ノ ＼ …忘れはしませぬお。
／ u （●） ＼ あの時、十兵衛はまだ15でしたお。
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／ もう…25年も前のことでございますお。
ノ ＼
／´ ヽ
::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i' ｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::| ' ;!ﾞ {,
:::::::::::::::| i
:::::::::::::::| |
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝'' ∠二二＝
´'ﾊ i:: | '´て"ｱヾ´ i"てj"ヾ,′ .そして、竹千代(後の家綱)は、まだ6つだ。
.r‐ﾉ レ' ￣￣ | ´￣ l 兵法を習うのは、まだ10年は後になろう。
.{ i､ l |
､ ` | | …その時には、竹千代とお前の歳は、
ヽ､ `i ,-､ ノ l あの時の俺と但馬の歳と、ほぼ同じになるな。
:::| ` ｰ, ´ ,'
/ ､ `- -‐─‐- ′. /
ヘ __＿__ /
ヘ ｀~"´ /
', ＞ . ; /
', ≫... _ '
', .:.:.:.: T＜
', .::.:.| " ‐- ,
￣" ‐-
,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､ て
／ ＼ そ
／ ⌒ ⌒ .＼
/ ( ○ ) (○) '; . う、上様！
/' .／ ＼ '; それは…つまり…！！
/ u. （ 人 ） i
| ｀'Т´＿｀Т´ .!
'、 .` ⌒ ´ ／
＼ <
／￣ﾞﾞ'''‐‐‐----- ＼
r(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. ゞ:/´""ｱﾘ"""""'''ヽ、:::::::::::i
. !/ ノ }::::::::::::|
!ミx､ /:::::::::::::!
,' 途y =≡三ミ ヽ::::::::::::'
/ ､_途ヽ i:::::/ヽ′ 励めよ、十兵衛。
i 〈＿ ﾘﾉ、}.}
! ノ ｰ',.ｲ 但馬が俺を支えてくれたように、
', ` ｰ ...__, /`T´/ 竹千代の…次代の将軍家の師として働けたなら、
i ｀''‐- / .从! その時、柳生家は再び諸侯の列に並ぶであろう。
ヽ _ ..｡s≦ ./ i
￣ヽ. / ヽ …俺からは以上だ。
{ ./ ./::＼ 十兵衛、主膳、下がっていいぞ。
ヽ / ／::::::::/＼
} / ／::::::::／::::::::::｀ヽ:
ﾉУ .／:::::::::／::::::::::::::::::::::｀ヽ
／ '´￣／:::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::!
. / ／:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／ ⌒｀''"⌒｀ヽ、 ..... .／⌒｀"⌒ヽ、
／,, ／￣￣￣￣＼ は…ははあっ！ ／., .／￣￣￣＼ ははっ！
/,／/:: ＼ ..... /,／/:: ＼
;/⌒'":::.. |⌒ヽ ;/⌒'":::.. |⌒ヽ
/ /､:::::... /ヽ_ ＼ .... / /､:::::... ｜ヽ_ ＼
_＿（ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ） .. _＿（ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ）
━━━`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─ "━━━━━━`ー──ゝィｿﾉ-ヾy＿ﾉー─━━
こうして、宗矩の遺領一万二千五百石のうち、
本領である柳生庄二千石を含む八千三百石は十兵衛に、四千石は宗冬に、
そして残る二百石が六丸が住持となる予定の芳徳寺寺領として、相続を許された。
こうして、十兵衛は柳生家の家督を相続し、正式に当主となったものの、
柳生家は大名から旗本へ、その家格を戻したのであった…。
そして、その日の夜、柳生家…
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￣ﾞ''ー-､..＿ ＿,,-―'"￣
||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| | | |
|| ||;; | | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | |＼
|| ||;; | | | | |: | |￣￣￣￣￣￣￣| | | ＼
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |＿| | |＿|: | | （_;;）. | | | |
|| ||／ ／| | | |￣￣￣|￣''''――| | | |
|| ||／ ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| ＼ |
|| || ／ ＼ ＼|
|| ||' ＼
／／|| ／ ＼
／／|| ／ .＿＿＿_
／／ . .／ _ノ ヽ_＼
／ .... . ／ （ー） （ー）＼ はぁ〜…。
ｌ^l^lｎ u ⌒（__人__）⌒ ＼ .薄々、こうなる気はしてたけど、
ヽ L |r┬-| | やっぱり旗本落ちかお…。
ゝ ﾉ `ー‐' ／
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
／￣＼
.| ＾o＾ | ざんねん でしたね
＼＿／
＿| |＿
| |
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_＼
/ （－） （－）ヽ 私も、四千石を賜ったのは嬉しくはありますが、
.| （__人__） | そのせいで、本家が一万石を割ってしまったのは、
.| u. ｀⌒´ | 心苦しいものがあります…。
. ヽ ｎｌ^l^l
/ ヽ | ﾉ
. / ヽ く
＿＿__
／ノ ヽ､_＼ お前がそれを気に病む事はないお。
（●） （● ）. ＼ 上様の御裁定である以上、もう割り切るしかないお。
／⌒（__人__）⌒::::::::＼
| |r┬-| | それよりお前も、
＼ `ー'´ ／ 新しい屋敷が与えられるはずだから、
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ .そちらへ移る準備をしておけお。
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
／￣￣＼
／ u. ノ ＼ …兄上。
/ （ ●）ヽ こう言ってはなんですが、
.| （__人_） 思ったより落ち込んでおられませんね。
.| u .｀⌒ﾉ
ヽ ./
/ ヽ ノヽ
./ / ∩ノ ⊃| |
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼ …まあ、本音を言えば、面目ない思いで一杯ではあるお。
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ でも、これが今の十兵衛の評価ってことなんだお…。
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u |
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／ ..父上からも指摘されていたことだから、
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ 受け止めるだけの覚悟は出来ていたお。
／＼ ヽ ヽ
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼ それに、この先、竹千代様の御指南役となった後、
／ （●） （●） ＼ 忠勤に励めば、諸侯の列に戻る事も不可能ではない筈だお。
| （__人__） |
＼ `⌒´ ,／ そう思えば、落ち込んでなどいられないお。
ノ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
／￣￣~＼
／ ⌒ ⌒＼
/ （●） （●）ヽ …確かに。
.| （__人__） |
.| u . (＿/´ .| 上様のあの御言葉を考えれば、
ヽ / .まだ望みはありそうですね。
/ ヽ ノヽ
./ / ∩ノ ⊃| |
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼ そういうことだお。
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | さて、そうと決まれば、
＼ l っ/ ひとまずは一段落したことだし…。
( ゝ
ｉ ＼
＊ ＿＿＿＿＿__
／￣| + ／ ヽ +
｜ ::｜ ／⌒ ⌒ ＼
｜ ::｜x / （ ●） （ ●） | .人 早速飲むとするお！！
,― ＼ | ::::::⌒（__人__）⌒::::: | ｀Ｙ´
| ＿＿_） ::｜ .! l/ﾆﾆ| /
| ＿＿_） ::｜＋ヽ `ｰ‐' / 十
| ＿＿_） ::｜ .＞ ＼
ヽ＿＿）＿／ / ＼
／￣￣~＼
／ ⌒ ⌒＼
/ （○） （○）ヽ . ／￣＼
.| （__人__） | .| ＾o＾ |
.| (＿/´ .| . ＼＿／
ヽ / ..... ＿| |＿
/ ヽ ノヽ ..... | |
私が父親や家光でも同じ判断すると思うよ
危なっかしいもの
. ／￣￣＼
.／ _ノ ヽ、.＼ その、兄上。
/ （●） （●） ヽ 忌明けしたとはいえ、まだ喪中ですよ？
.| （__人__） u |
.| ｀⌒´ |. 流石に今日はめでたい日ですから、
ヽ / 駄目とは言いませんが、
|ｎi 7 ノヽ ｎ ある程度、量を控えてですね…。
l^l | | ｌ ,/) l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／)
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
＿＿＿_
／_,r' ' !､＼
／（≡） （≡）＼ .嗚呼ッ！
ｎ／ ::::⌒（__人__）⌒::::::＼ 四十九日の時も、
ｙ | |r┬-| |⌒) .相続がどうなるかわからなかったから
ｌ ＼＿ `ー'ｫ ／/ .あんまり派手に飲めなかったけど、
＼ ・ ・ ￣ ／ 今宵はもう、全力でいくお！！
＼ /
＞ <
〃 (::)っ ヽ
ヽ < `‐' > ）
と＿_） (＿＿)
／⌒ ⌒＼
／⌒ ／／･＼ ／⌒ ⌒＼
／／･／::::::⌒（／／･＼ ／･＼＼
／::::::⌒ | ／::::::⌒（__人／⌒ ⌒＼
| ＼ | ﾄ／／･＼ ／･＼＼
＼ ／ ＼ ／::::::⌒／⌒ ⌒＼
/ | ／ | ／／･＼. ／･＼＼ ｷ
| | | ＼／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ さあ、杢之助！
ｷ | ﾄｪｪｪｲ | キ .樽で持って来るお！！
＼ `ー'´ ／
／⌒ ￣── ￣＼
／／ ノ> >
／￣￣＼
／::::::: ／ ヽ
/::::::::: （○）（○） いやいやいや！
.|::::::u::: （__人__） 樽はまずいでしょう！樽は！
.|::::::::::::: |r┬| |
ヽ::::u::::::: `ー'./ 杢之助！
/::ヽ::::::::::: ノ お前も兄上をお止めして…
/:::: く
|::::: ＼
|:::: ヽ、二⌒)
. ／ ／.||
.|￣￣￣￣￣￣|| .||
. |. .酒 .||. ||
. |. ＿＿＿＿＿||／.||
. |￣￣￣￣￣￣||. .||
.... | 酒 || .||
.... |＿＿＿＿＿＿||／.||
|￣￣￣￣￣￣|| . ||
.... | 酒 || .||
.... |＿＿＿＿＿＿|／／￣＼
⊂二⌒ __） .| ＾o＾ | しゅぜんさま
八 Г..＼＿／. l｀ヽ、 そこを おとおし ください
.／ ! ヽ､ _- ‐ﾉヽ ,|
/l, j、 ／ ∨ 〉,!
!、''ｰ~l ／ ノ~7
￣ .f´~<´ ._, -' .／
_ ! _`ー'f´" r'
／ `‐ |~~T_,-‐' ヽ
／ | `‐廴
／ ｜ ヽ
,/ _ノ､ ',
/ .／ ヽ､ ,/ !
! _,r' / .` !
＼ ‐" . ! / ,'
.(_ ＿__,/ ! .,'
!、 ! ) ､_ ,'
／ l ｜ .ｱ~
. r' ｀ヽ _, -' .| |
`ｰ-┘ ,' !、
!, -'￣"へ
"'''‐---‐"
,. ───────‐ 、
／ ＼
. .／ ＿＿ ＿＿ ＼
,/ ／ ＼ ／ ＼ ＼
/ , 、 , 、 ヽ
/ ／ ／￣＼＼ ／／￣＼＼ ｜
/ | |. ○ .| | ｜ |. ○ | | ｜
| ＼ ＼＿／／ ＼＼＿／／ |
| , ｜ 、 |
| | | | .｜
| ＼＿＿／＼＿＿／ ｜
| ヽ-―--'' |
| |
γ⌒) ))
/ ⊃＿＿
〃/ / ⌒ ⌒＼
γ⌒)（ ≡） （≡） ＼ ∩⌒) ｳﾋｮｰ!!
／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/ ノ いい仕事だお杢之助！
（ <| | |r┬（ / / ）） .さあ、主膳！お前も飲むお！！
( ＼ ヽ ＼ ＿`ー‐' ／（ ⌒）
/ /
／￣￣＼
／ ─ ─＼
/ （○） （○）ヽ
.| u （__人__） | （アカン）
.| ｀⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
／￣￣＼
／ ＼ /
/ （●）（●） 杢之助…！
.| u. （__人__） 兄上をお諌めするどころか、
.| |r┬| | このように自ら酒樽を運ぶなど、お前はそれでも…！
ヽ `ー'./
/ ヽ ノ
/ く
／￣＼ …しゅぜんさま
.| ＾o＾ | すでに あなたさまも いっかのあるじ
＼＿／ こよいをのがせば このように きょうだいふたりきりでのめるときは
＿| |＿ .なかなか こないかも しれません
| |
／￣＼
.| ＾o＾ | こよいかぎりの おめこぼしです
＼＿／ あすからは わか…いえ、とのには
＿| |＿ .やぎゅうけのとうしゅとして ふるまっていただきます
| |
／￣￣＼
／ u. ノ ＼ ……杢之助。
/ （ ●）ヽ
.| （__人_） そう…だな。
.| u .｀⌒ﾉ 今宵は、今宵くらいは…！
ヽ ./
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
／￣￣＼
／⌒ ⌒ ＼
/（ ⌒） （ ⌒） ヽ／} … 兄上！
_ | （__人__） / / __ 私にも一杯下さい！！
(＾ヽ{ ヽ | ｀ー '´ / / . ／ .ﾉ
(￣ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ ／
.(二 ヽ i i |,r‐i ﾉヽ. / ／
ヽ ／ ノ ／ r一'´ ー ､ ￣￣￣）
i { ｲ―イ / .`ー―. ､＿_ .〈￣￣
ヽ. `ｰ '/ / /＼ ＼
`ー ' ￣ / | ヽノ
_,_.-､,-‐､
,ノ ｀＾"!_._
,-'i＾""''{ ､ﾄ-.,_｀＾┐
}./. ｀ｰ, 〉｀´ ｀'､_}
|::::.. ｀‐'´ |
|:::::: |､
|:::::: |_) .おう！！
＿＿＿_ |:::::: |_.） .さあ、こいつをグッとやるお！！
／⌒ ⌒＼ . |:::::: |_)
／（ ＞） （＜）＼ |::::::: .|_) 「はい！」
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼|:::,.--―￢''''''￢‐-..,,,_ |/
| /| | | | | |'´::::..._,,...-----....,,,,_ ヽ{ じゃ、いくお！
＼ (、`ー―'´, ／.}‐'""´-‐‐￢‐‐‐--..,｀ヽ{ せ〜の…！！
／ ￣￣￣ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
＞ｰｰｰ-------‐''"´
,.．-‐ '' '' ¨ ﾞ ﾞ ￣ ﾞ ¨'' - ． ヽ、ﾞヽ
,．＜ , ,ｨ .ヽ ヽ .ヽ、
／ ｰ-一''"´ ,ｨ彡f,ィ"´: : . ヽ .｝ ヽ、
/ ,ｨ彡彡fﾞ. : : : : : : ﾞ; ,' }
.,' . i ㍉彡".‘ : : : : : } ,/ .}
{ ,l ¨ﾞ''=､ ,!' ,'
{ / ,, ,ｨ’、 / '
', ,ノ ,ｨ彡x! r‐'"ゝ' ＼ ／
.', . ,ｨ彡彡"､ ,ｲ､ゝ" ＼
. ', 彡彡''"´ ｀¨ヽ< ﾞi
', ". : : : : : .＼ ﾉ
', : : : : : ﾞｰ-‐''"
'、 : : : /＼ ／| ／ﾞｉ
ヽ ＼ ＼､＿ﾊﾉ ヽ、|／ ｜ノ (,ﾊ＿､／/
＼ ／ ＼)' '(
｀＝=-=＝ｨ' ／ ＼
r- ．_ _．＜ ヽ,） （,,r'
ﾞヽ、 ¨''‐-‐''" ／ 十ノ-- 十 不、 ｌ ｌ ＼
｀ ．_ _ ． ヽ 日 二ﾌ /|∨| ヽ | | ,r'
｀ ‐- '' ¨ ＿） .十(＿__ | | ・ ・ （＿
,) (,
／-､ ､-＼
,. ───────‐ 、 ／ﾍ '" ﾍ
／ ＼ ////／7／ﾍ /l ﾄ､ ｜＼、 /＼ /＼ﾞｉ
. .／ ＿＿ ＿＿ ＼/// / V | ,l ヽ| V ﾞｉ
//// ／ ＼ ／ ＼ ＼
//// , 、 , 、 ヽ
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こうして、十兵衛40歳、宗冬32歳、
兄弟二人の夜は過ぎていったのである…。
/.│ ..│ ﾍ
／ ../ ..│ .ﾍ
./ .. /＿＿＿＿_...│ ..ﾍ
./ 〆／::::::::::::::::::::::::::::┐＝..ﾍ
../／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼□丶
//:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::::::::ヽミ.│
(:::::λ::::/..│::::::::λλ::::::|:::::::)__丿
.／《:::/ |ヽﾉ ＼::::/Vκ＼_|::::::::::::| ../へ 今回はここまで！
..＼丶 .|.. ●. ゝ＼;;;ゝ|:::::::::::ﾉ.／ ／ 家督相続の件についての解説や、
.＼ﾉﾉ /// ､_,､_,＼;;;／/:::::ﾉ／...／ .この後の話については、次になるってよ！
∠ゞヽ._ _ﾉ::::ノヾ..／
￣ヽ::／｀┌-==ﾞ゛ソｿﾍ .／ この話が終わったら、
__. ヽ._ｙ‐□〆 /´┐ ちょうど次スレに移れる感じかな？
ヾy/.（ |_／::::::ヘ／￣￣|┐ じゃあ、またな！
Λﾊ___ /＼ﾍ_/.| ||..::::::::::＼|_/../￣￣|
.|..|..|..|丶|.. .| |>ヽ||::::::::::::::://./ .◎ |
（）.. ＼丿ﾉ.:.:.:.＼ｿ.:.:｀＼-----|‐‐|＿＿＿|
/| .ヘ.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:´..ﾊ:.:.:.:.:.|＿＿_|
/.ﾊ ..`ｰ､:.: |＼.:.:.丿ゞ.:.:.|
|;;;;ﾊ ｿノヘー‐ｿノ
...|;;;;:::ゝ
Ν;::::::::ゝ
...ﾉ;;;::::::::::::＼
＼__:::::::::.....丶 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ .＿＿ ＿＿¨ ／
≡≡≡≡≡≡≡≡ . ＿） .＿） ＼
新年最初の投下、お付き合いありがとうございます＆お疲れ様でした>>ALL
割と短めではありますが、
今年最初の土日(+祝)ではあるので、なんとか投下できてやれやれと。
さて、今回、十兵衛の家督相続＆宗冬への分知が済みましたが、
これに関する話は、割と推測が混じって長くなりそうなので、解説込みで次に廻しまする。
この「その69」が終わる辺りで、このスレがちょうど埋まるくらいで収まればいいのですが、
念のため、次回投下前に次スレは立てておこうかと。
あと、現状の次回解説役投票状況は>>922と同じですね。
【「その70」解説役投票状況】
3票：佐々木(ハルヒ)
2票：贄波生煮(めだかボックス)
1票：ニャル子（這い寄れ！ニャル子さん）、忍野忍(化語）
赤セイバー(FateEXTRA)、アナザーブラッド(デモンベイン)
それではではー。
贄波生煮さんにいっぴょ。
逆に大名のままでいてもいきなりそれにふさわしい働きができるものでもないしね
旗本からまたコツコツ頑張って親の七光りと言われないだけの実力を
十兵衛自身が身につけてから返り咲く方がいいかもしれない
かわいそうだけど、このほうがやる夫の重圧が減るよな。
父の名声あってですらそうとう重圧あったはずだし。
今まで言われてたように、あくまでムネノリンは特異点だからねぇ
じぃちゃんは2000石を失う失態を犯してるし、SAMONも早逝したし、柳生一族で2000石以上をちゃんと保てる能力ってのは異端だと思う
(そう考えると宗冬も異端か)
尾張のことも考えると8300石ですらほぼまともな出仕経験がない剣術馬鹿に任すのは怖いよ
やる夫は正直剣以外何ができるかよくわからないからなぁ
まぁ、大名と旗本じゃ負う責任も違うだろうし
これがいいんだろうな
一応他の旗本よりは出世の見込みもある
今回の十兵衛の件に関してはどれくらい面目を落としたことになるんだろうか？
＿_,,rzﾁ州州州ﾐ!
V州州州川川川 十＿
,ｨﾁ洲ﾐ､ ヽﾑ jl州ﾐ| 田乂
,ｨ'圭三ﾐl'ｰ=ﾆﾐ洲洲N| 十土
ヾ圭三ﾆl ｀i! iｰ'"| ／
ﾑ圭圭ｱﾞ __ lﾐ! |. ＼
l圭V ,,,zﾁ―=:liﾘ 'ゝ==-.,,_
ムミl! 't―r,ｫxヾt､ ::ﾁ=r,ｫｧ
,.-..､ i.ヾ| ￣.ノ ﾉﾐl} ヽ ￣
/. ＼ :l! ,ｨ'ﾐﾁ'ﾞ::
../ 暴 ヽl ,.'ﾐﾁﾞ. l:::
,' れ li ,'ﾐ7 ヾzﾁﾞ
ち |､ ヾ《 'ｰ=----=‐‐'
ゃ |:ﾑ ﾞ'ｰ' ￣
お |ﾑz7￣｀''ｰ''"￣￣￣￣
う |王|{ﾐt、ミZzzzzzZ三ﾘ
|ミﾑﾏNﾐ､ヾ圭圭圭ﾁｨﾁ
あ .価 .本 |,..---..,__ | ど
り 値 気 | ｀:,|. う
そ が で . | | や
う や .| : : : : : : :| ら
だ る |: : : : .:.:.:.:.:.:: ヽ、
／.:.:.:ヽ.ヽ.:.:.::';::.::.::￣ミ￣
､ ,ﾍ| .:.i.:,､::.ゝヽ::l::|::::;'.:.: ﾐ
｀ー-‐''ﾞ ,l.:/::,.'/ ｀ﾞｰ､:/:;':::;ﾊ:.i:. ﾘ
V.,-i |/|/／､ﾉ( ::::ヾン ,ｲ/ﾚﾞ
ﾊ{ ::､l ::l ,_｀ｰ.､_ﾞ' :::::;.ｨｫ/
.. /!fiﾑ.::ヽ､! ｀弋ﾃﾅﾞ ':fﾞｰ'','
./ l il､|､iｰl ｀ |:::/
ﾞ ﾑ V:::ﾞ ヽ. .._ノ;.'｀''i.__
,;;;;ヽヽ:::....';::＼ ｀ｰ=='/';:::::::';...l-､
;;;;;;;;;;;;;ヽヽ:::::::ヾ:＞..jilil/::',.';::::::::';::l:::',
;;;;;;;;;;;;;;;;;;i |:::::::::';::::/:';;;;::::::l :i:::::::::::::::::l
卦ｰ::V三三三三三!::::::::::::::::::::ｰ――r''" |
三ﾐ ヾﾐZﾑ三三lヾ!::::::::::::::::::::::::::::::::::', | ： ろ
三ﾐ ￣｀ ¨''''' ..::::::::::::::::::::::ｰz:＿＿） .|
ミﾑ､ ', ..:::::;､::::::::::::::::::::i | だ そ
｀¨ ヽ. ..:::::::::::｀'ｰ-､::;-''ﾞ |
ﾑ. ＼ ..:::::::::::::::::::::::::/ | な ろ
ﾑ、 ;;＼:::::::::::::::::::::::::,' .|
ム、 ,,;;;;;;;;ヽ､::::::::::::::::;' ＼＿＿＿＿／
ミZム,,,,,;;;;;;;;;;l､.＞::＿ノ
圭圭＼;;;;;;;ﾘ ﾑ
, '.;' ,' ,' ,' , ,..ヽ.
./ .,' ,' ,':: ,' .,':/｀ヾﾑ
,' :;' ; l:: ,' ,'/-.､ V:i
.l: :; | .|:: ; .:/ﾃｿi ! ,ﾑl
|: :l | :l:: : :;' ! ﾔﾞ.|
|:. l: ! |:: :.; ｲ､ _ ∨!
.l::. .l: l l: ::l ,''ｰ-ﾆｧ/'ﾞ | パ
＿＿_､::. l::. l l: :l lヽ::::://l | カ
ﾉｰ-z,,,_￣¨‐-..l_ .l |ヽ.}_//::: .| ｯ
. l ,ｨﾎ三三三Zｰ..､ヽ. |_ /:::: |
.,' ,'三三三t｀¨,.ｲﾐ7./､ |:￣:::::: .l
{ ﾉ三三三ﾆt､{三//､.:::､ ヾ:::::::: /､
,.ｨ'"￣｀､'"´￣｀ヽ､
／ -‐-､!,..-...､ ＼
., ' ,..-=,'..-- .､ ﾑ
/ , :l ｀､ ﾑ
./ .; .,' ., .__ f,,.._ ∨ ヽﾑ
.,',' ; l ://"¨'' ⌒ヽ::. ∨ l :',
.,',' .; l ,',.' ∨. ',:V ! :',
;:' ; : l :l :;/ ∨ ;:.i l::: ::l
.li !: l: | ,' ∨ ;| !::. :|
.|! l: ! |,'＿ ＿_l :;|. |::.:.:l
l! i!: :| li-tｫ､ヽ、 '",ｨzｫ- :li i:: .::l
＿ l! l: l! ｢l!¨｀ヽ::::.. .::::'‐''" ilﾞl l:. l::: .:;'
/ よ カヽ |: l! |.l ..::'ﾞ ｀ヽ l! | l!. |::: :;ヽ.
l ろ カ l l l :| ::. .|:l:: l::: ;'ﾑﾊ
| し. ： l::i li :l ヽ、 ､:;;:. , ,. l.| l::.:,'.:.:',: ',
l い /::::l :l :|､ ｀ｰ-三-‐'''" ,.ｨﾞl:| l: ,'.:.: l l
ヽ.＿__./;ﾊ:::l :l :l ＼ ／ ,',' .l ,'ヽ:. l,,,;!
,,.zﾆＺN:::i;;;/ ',:';::l :! |. ＼＿_.／ ,',:: .l ; ;;;', l::::l＼
,ｨ ｀ヽ.
l:::＼＿__,..-―-.}::ﾑ-...､ ／￣￣￣￣＼
,.､ ､ .';::::.....::::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ｀'ｰ‐''ｱ-‐ｧ ,-､ | か 体 |
（__) ヾﾐ_::::::::::::.::.､::.::.::.::.::.::.::.:.:.:.:-‐'".:.:／_,, ﾞｰ' .| ら .が |
,.ｨ'".:::::::,'.::::::ヽヽ、.:.:.:.:ヽ._,::..... ￣‐＜＿,. | こ .弱 |
,.'.::::::::::::/:l:::'､::::::ヽ.:｀''ｰ-:､":;-､-:､.:.:.:.:.:.:.:/ | そ か |
l::;;: -‐,'l.:::l:､__xiﾍｫ‐‐-Vヽ:;lﾊ:: V:::::;;.-‐' ＜ っ |
ﾞ´‐＜:::ヽ::ヾ{:ｾｿ:}} Vi .l.r- ./.::.ヾ＜ | た |
ゞ二::;::>‐-､／ ﾘi/ ,.-:':ヽヽ. l､l ＼＿＿＿＿／
￣￣￣￣￣￣＼ /-{i./ _ lﾊ:}i;､ﾉi |､! ﾞ
で 極 俺 | ヾﾃi ,ｨｧ .,.' ﾞ,,..-z==z.,,_ ,.-､
き め は | ｀ヽ ／ｨﾁ三三三三爻ﾐi 〈 )
た る 身 | ヽ.__,.<ｨ'三三三三三三爻:l ゝ‐'
の こ 体 | ,-､ /ﾆﾁ≠＝‐Z二''''ｰ=ﾆミli、
さ と 操 | ﾞｰ' /ﾁﾞ "￣￣｀ヽ ヽ ,.-zx ｀ヽ、
！ が 作 |＿ ,,..ｨ'ﾞ { ﾞ三 } ＼
を ／ , '＿ .. ゝニﾝ .ﾑ
＿＿＿＿＿＿_／ / ｀ヽ、 .:: ,' ﾑ
/ ;＼ .::. ,' ヽ :ﾊ
/ l .ヽ :;' / ::|
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俺 入 間 ／／／,ｨ'//.:;ｱ´ ヽ-‐::.::.::.:ヽrﾞ､::ﾆ=ミ
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！ ＼＼＼＼.l ,三三二ﾆﾑ ｀ヾ王二二三三
＼＼＼＼{ﾍ二二二三ﾓtヽ、 .:::〉三三ニ三三
／／ ＼＼ / ｀'ｰﾆ三三二ﾆﾐ!}.:::/三三二三三三
／ ＼圭刔 ::::::;;;;;;;;;;::::::: ,.ヾﾐ圭三=ﾑヽ、
／ ＼ ｀'ｰt､ ::::;;;;;;;;:::::: ,,.zﾁ'ﾞ_ ヾﾐ圭ﾆﾑx､ヽ、
. ／＿ i ､ ＼zzztxミヽ、;;ゞ;;/;;,..ｨ'",,..zzzzｧ ∨圭圭ﾐt､ヽ、
' ﾉﾆi王 ,フ ﾑ f::･:Yx､ﾞ:::Y;;;ﾞ:::;ｨﾁ'(::･::) / .}ｱﾒ圭圭ﾑヽ、｀
／ Ｘﾉ て |ゝ..二‐''ﾞ ::;;;|:::::;;:: ヽ..二 ' l/i }圭圭ﾑ ヽ、
今 -|イ | ,;;;;;|::::::;; ,'.) }/圭圭圭ﾑ、
心 /| レ | l;;;;;! ::::;;: ,'‐'7ﾞ圭圭圭圭ﾑ
__|__ ､､ l 十 L ヾミｚｚﾇ,,. ,'zﾁﾞ圭圭圭圭圭ﾐt､
/ こ ﾚ (ﾅヽ / ､ ＿＿ ￣＿＿＿,. /l"ﾞ''''ｰ=ﾆ圭圭圭圭
｢7 | ｀ﾞ'＜＿￣＿＞'''" / lﾐヽーzx,, ｀ヾﾐ圭圭
l/ /x、 ､＿￣＿__,. ,.ｨﾞ ::lﾐ;;;;li.:.:.:.:.:.:｀ヽ ヾ圭
＼ O / ﾐt､ :::::￣::::: ,.ｨ';;;; :;'ﾒ;;'::}ﾐx.:.:.:.:.:.:.:.:､ ∨
＼ ／ミt､ ﾏﾐt､ ,.ｨ';;;;;;;:' ,.',,;;';;/ミﾘ.:.:.:.:.:.:.:.:.l l
＼＿＿＿_／州州ミt､ ﾏミ＼ ／;;;;;;;;;:' ,.';;;;;／三/.:.:.:.:.:.:.:.:.:l |
|lﾑ ／ ＼
ヽ､ l三li r'' ﾞﾒ. ／ __|_L __|_L ＼
ヾﾐぇx,,＿ l三ﾐ|_{ﾐ、,..-ﾁﾘz==t､ / |ｰ' |ｰ' ＼
ヾﾐ三三三t､ |三ｨﾁﾆﾇ壬三三三ﾐﾑ / ＿ _j __ l
＼三三三ﾁ三ｱ,.ｲ{ﾐrｰ'^ヾﾑ三ﾐﾑ / ‐' /| し l
-―-z=-..,,_ﾏ三三三三lVﾐliﾑ::､ ,; jﾙVﾑiﾘ / ＿__ ー‐ｧ l
tzz==ﾆ三三三ﾆﾏ三三三ﾐlﾆヾ二｀. r'ﾃｱlﾉﾘ ,; / （_ tｭ二> l ,.ｲ
ヾﾐ三三三三三三三三三ﾑゝﾆ‐' :::｀ヽ. V .／l l ┐ ﾆ|ﾆ l ／::,'
､ﾞ'＜三三三ニ三三三ﾆﾄﾐx_ ‐ ' ! ,.' l l ０┼ ゝ‐' .l ／:::::,.'
｀￣￣￣ ,.ｨﾁ三三三三ﾑ､ , -ｭ､ | ,.ｨﾞ .l l ﾅ ヽ / l ／::::: /
,.ｲ三三zｱlヽ｀＜ﾆﾁ ,.ィ1 '´ .l,ｨ'" .| l d､ /ヽﾉ l.. ／::::::: /
' ,'ﾞ三三ｱ /ﾐtxﾆ＼ / ,l } ! l ﾅ ヽ l. ／:::::::: ／
/三三ﾇ ,l三ﾆﾇﾊ;ヌ ,ｨﾞﾐ|...-―''"V:::::.... ', ＞ d､ .l ／:::::::: ／
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,.ｨ'" ,;;三三三三三三ﾒ､ l ｀ヾl. ', ｀ﾞ＜ノニ=ﾐt､. ／:::::::: ／
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× 从爻从x,, ＿|LLL/ ： ど ∨
Xｪx<,ｨ',ｨﾁ爻爻爻从Xx,,Xz==ﾆ二二￣￣::| ： こ l
×ヾヾﾁ"爻爻爻ﾐﾁ三三彡"ｰ=二二＿三三| ？ だ /
ニ三z,_ヾ爻爻爻爻ﾁ"-__彡三三ﾆ=- ＿ニ二l ぁ /::::
三ニ ﾆ｢三三三ﾐiﾞzﾁ二=-.,,.-‐ ''￣＞.､＿,三ム ／.::::::
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圭圭|::/.三三三ｱｰｧ'".:/ .,Ｘ、 ヽ∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
圭圭l/=三三ア::::::::} )::;' .,:' ＼ V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
圭ﾆ./三三ﾆ/::::::::,｡ﾞ::::; ､ ,:ﾞ ＼ ､i |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
圭 ,':::､三三l::::::::｡:::::::::l ﾞ' l: ::. ヽ '" lヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::
圭.l::::lﾐ三三l,...-t=＝x:; :::::. ｀ ⌒iヾ｀ヽ-､:::::::::::::::::
圭ﾉﾐ:ﾏ三三li=t､ ヾﾐt ﾑ. ＿ ::::::.. _,,..--､ ﾘ {:l ﾄ､ ＼｀ヽ、:::::::
／{i.三三三ﾘlヾﾐﾑ ヾﾐﾑゝtfﾐﾇx frﾁﾆｱ" (__):| | ヽ ｀ヽ、
:fヽ｀ﾞ'ｰ=‐''"/ Vﾏi :ﾐ (ヽ、 ,,::ﾘ...::y .,,_ ,ｨﾞ::::::ﾘ l ヽ
:| ＼￣ ﾘ ∨ ﾐ: ￣＼ｰ≧'=‐‐',.ｨ',xﾞ::::::/ /! , ＼
:ゝ ´ l:: | ﾐ ! |.:.:.:｀:.ニ..-.'::::::::::::／ /:,' .l .::,' ／
:::... ,':: l:l ﾐ/ l. l! .:.:. Y::::::::::::::; ' ./ ,' l ,' ,'
::、｀ ./:: .l::Y:ﾐ ::l !、 V::::::::;.' ,.' ,' li l ,' /
ヽミtx /:: ,'i:::| ﾐ :l !.V ヾ:;.' ,' ,' ::li l ,'
洲iｱ::|川 l l l 川州l::::V州州 川川州ﾐl ,' ア
Nｱ::::|州州川州洲!:::::VlV州 l l川州洲l| l ナ
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ﾇﾌ=x|ﾐ洲洲洲ﾁ'7/xrﾓｦ＝ﾒﾐ洲ﾐｱ￣ ヽ は
＿,,..::Vﾐl洲洲l//K｀ ｰ-‐'"ｨ' ﾞiN/ 後 あ ・
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/ ヾ、 /ﾁﾐ!. て. の
.ｨZz,,ｨｪｫ l/ lN も こ
ヾﾐzｱ´ / lN| ら と
＿ ,ｨ州 う を
ｰ=二二= ,.ｨﾞ l洲l ！ 心
tzzｧ ,.ｨﾞ ヽ/洲ﾑ 底
ﾐtx、 ,.ｨﾞ::::: /ｿ洲洲ヽ、＿＿＿
t､､ヾﾐtx. ＿__,.ｨ'::/ :::: //ｲ洲洲ﾐ|
:::＼＼ヾ三三三/ .::: / ゜l洲洲ﾁ
,,. - "￣ ‐二三Ztx. ／l ｰ|‐ ! ! ー|‐‐
／ 、 、ヾﾐ三三三三ﾐ'州l .ﾉ｣ヽ つ
／ ､ヾﾐtxﾐtx三三三ﾆ/i|州| /-i よ
/ ﾊ､ﾐ､ ﾐt､ヾﾐ三三三三ﾆ{ {l州| __/ っ
,' ﾐiVﾐxﾐtxVＸﾑヾﾐ三三三三ゝﾏﾑ ｰ|┐l･･ ー|‐‐
liﾐNi_,Xiﾐlﾐ'tﾏ三ﾑ ∨ミ三三三ﾐli州', .ﾉ.｣ ! つ
Vﾆﾑfｨt､ﾞY三三ﾐli l:::} ヾミ三三|l州ヽ
Vﾐﾑソ l三三ミiﾘ lノ }ﾞt-ヾ''li州州＼＿＿＿＿／
／￣￣＼ ＼ ﾏﾑ. !三三ミ∨ ./ } :. l li洲州li
亦 l二l＼ﾆ fヾﾐ､ |三三三l! ､ _,,...-‐l＝l'Yミt､
夂 ﾉ虫∨ |/ ｀'i｀ , |三三ﾆl| ,,.ﾉ´ |. | lﾞ''''ヽ、
二、 __ﾉ__ |. l ｀r‐'ﾞ |三三=l!'",,... _,z=ﾆﾆﾆ=l-| ! ‐t､ヽ
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ﾆ|ﾆ ﾆ|ﾆ .| ､ l三三iﾘ-_,,..-zzz==ﾆﾆ===ｰ--..,,,,＿
<ﾉヽ (＿ .| ﾞﾌ三ﾁﾞﾆﾆ二三三三三三三三三三三
__|__ ナ | /ヂ" ﾆ三三三三= ﾆ三三ｰ----三三
９ と | _,,..- ''" ,,.zzz-｀ー-ﾐ三三二 三三三三三三
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,.' / ://:://ﾑ :| ::. ,'::,;;;;l ヾ::::￣¨¨´ ヽ、 ｰ|┐ヽ ┼
,.',. ',' ,' //州ミl', :::::...:':::;;;;;l ∠_ /_ﾉ う 束
,.'./l! ,' ,':::: 州;;ﾑ , ::::::::::::i;;;;l Vィヽ、 ´｀ー‐'
, / li ;: ::: :V´￣､ l:V, , :,:,:;:;:::ヾﾐZヂ: .､/!圭玉三ニ二
l,' |i l:: liﾚ':: ヾﾐl ヽ;.' ,: ^':.､__:;:;:;:;:;:;::: ' ,:,_､ , , :V.;'ミﾆ=ミl 三 ﾆ
| |l lｨ''ﾞV :', ヽ､:ヾ.'; ::::ヽ￣~''＝=≠''"｀, ; ',.ｨ''ﾞ lｨ',;;ｨﾁ Y三 ﾆ
ヽ V::.. ヽ、.＼ ｀ﾞ''ヾ,:';:::::｀''ｰ==≠''ﾞ ､,:ｨﾁﾞ _,,ﾉ'" :Vﾐ ﾆ
／ヽ:::.. ＼ ＼ ｀''ｰゝ::;;_';:;';::;':.' ,:.,ｨﾁﾒ-‐''ﾞ __,,;;:: :ヾﾐ
＼ ￣¨'''ｰ-＜二 __,,..-‐''
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'´二..l {二ﾆ__￣ニﾆ=z､ ヽ. ヽヽ、
￣ / ナ ヽ ヽ ｰ-__ｰ-､ ヾﾐﾒ､l! Vミt､
./ ｄ､ /ニ==---...,,__/ ヾ:li | /lﾑ
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,,..-ｚl! つ |-,､==ﾆ/ _三三!fﾞ:l:ﾞｰｬイノ
三"ﾞl f7 f"ﾞﾞi i/=ヾﾐｵ ､ヽ fヵ} V:ﾉ:;' Vﾞ
／| l' 「 .ﾊﾍ liﾂ、 ニ ｰ三ﾇ彡ﾆ二〉
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／／ハ,.-､／V／ 7./ ! "~ノ､::/
／ ／／// :::,' ヽ、 ‐t- ､ /
／／ // .:::::,' :::::＼ ｀¨ ,.'
／／/ //:::,ｲﾐ;,'、 ::: :::＼ ,',' ,.ｲ、
. /／//l il l /V圭ミt､__ ::: ::::::＞‐‐''ﾐﾘ,ｨ＼
/' . l l |! li/圭ヾﾐ圭圭圭三三z壬少ﾞｨ壬zzﾐi＿＿
l! ! :､fﾐt圭圭xヾﾐ圭圭圭圭ﾁﾞ,ｨヂzア l｢
＿＿ヽﾆ《三ヾﾐ圭卦､ﾐ三圭圭圭圭ア´ /
,.' ,'i:::ﾞ''≦圭圭圭ヾミ三圭ア´ ／l! ﾐ
,,.- '" ヾtx､ .＼-.､ /
,.ｨ"‐- ￣｀ヽ ﾏt｀ヽ ｣ﾐ､｀ヽ. / だ 面
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／ . ∨ ﾑ .Niﾐ､ ﾞﾐ､ ﾞ;. ､| そ
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| :N |;;;;;;ヾ、 |! .lﾐ| l､,.'"ノ､| ヽ ヽ
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l:| l,' ,';;;';;;'zx;;;| !: ,'l:| ,'.:::::ﾅ;;/ |! |、ﾞﾐ;.､ﾑ
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l l,' .,'::;;;;;￣:::ミ| l/;l li l:::::::r';;!.l |i ﾄ､ ヽ ﾐ::l
V/ /|:::i;;;,''.:::::::::| l_l::i l. |:::::::l;;;;|i. |:i lﾐ､ ヾ::::i
l ﾊ.|:::l;;;'.:::::::::::l liﾘ.:l l::::::/:;;;|l .| :l V ｀ ､ ｀.::}
／￣￣＼ | l ､_;ｨ.:::::::::::/| l:::;;', l:::,;;:::;l./ ! ∨ V=-.､ 'ﾐ}
.l l .ﾊ l l./ヽ_,.ｨﾁ':l l;;;;;;;;, l;;／l' :ﾘﾑ､ ヾ__ﾞ'ｰ-..ﾞﾐ〉
あ や .|. l.| !l/ l::l lｰ､;;;| l;;;;;;;;l l;;;ｨ'| / l ヾzア´￣￣ヽ
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げ っ / ヾ l ヾ.| ﾑ.ﾘ };ﾉノ.:.:.:.:''"__.￣ ､
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る て ! ヾ¨ ,,.ｨﾞ,ｨ'":;.ｨ"::::::::::::ヽ::::::::::::ヾヽ
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｀''ｰ=ﾆ圭圭!. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: lニ
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―― ム |工l ／圭ﾑ. ';: : : :.::::::::::::::::::::::::::::::: .::: '"ﾞﾞヾﾐ
ﾉ l l ヽ 小 |＿_j ￣ｨ'ﾞ,'l l!ﾐt､ ヽ::::::::::::::::::::::::::::: ,;;:::' .::::
┌┴┐ __L ｰ|‐ ノﾐl! ::.l!､｀ヾt､ ヾ::';:::l::il:::::::::: ,;;:::':: .:::::
玉 メ ヽ｣ ,ｨヽ∧ ::ヽ'､f::,,ヾt､ ヾﾐl:::|!:::: ,;;:' ___,;;;;:
ﾆナ_､ | ー‐ ,,..ｨ'ﾞ ,;'/ ;;ﾑ ヽ{ﾞiゝz'__ヾ{､ ﾘ .j :Yﾞ ..._,z=＝＝''''"￣ア"
/ ﾉl Lﾉ ﾚ ､＿イ,.' ./;:' ,';':ﾑ | |ﾞ'' 二ミﾘｿゞﾒ､ ヾﾐ､::;;ﾁ'ﾞ､,,,（:::s::::)..ｨ'"/ﾞ
┃ ┃ 言午 :/ .::;' .,';'xxﾑ | | ..:::::::::::;' ｀''ｰ::､＼ｰﾆﾆ＝＝‐i: |
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／ , '_,,ｨ'" ＼ ． ｡ il,.ｨ'´ ｀li､
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,' . :i .j:::l/:; '_,,.. li l! f''ヾ. i ,ﾉ､_ l/li|ｨ'圭圭圭t､
i:､_ l _;zﾘ;-‐＝ ﾆ ＿__ l! l ! .,, ｀Yﾐ.|.;｀｢ li./l fl!圭圭圭圭卦x
,ヾﾐ､ l ,ｨヽ ‐''",:: ,ｲ:: _ﾉ:::｀:::..､ ;i .ﾉl! ヾﾆﾘ;;,';;,,.l/i l! l圭｡ﾟ圭圭圭圭
l'ﾞ,ﾉiﾞﾐ､ l/ :fﾘﾊ､_ノ ./:: /.::::::::::::::::｀::.､ﾉ'ﾐ ,j;,, ヾﾑ'li;;;ﾞ/ﾐl l! .lﾟo圭圭圭圭圭
{ﾁﾞ ,;, ､ :l_/:l!:: /:: /.::::::::::::::::::::::::｡:ヽ._＿__ ｡ﾟ ヽ＼l三li. l圭圭圭圭圭圭
｀ ,"ﾞ ヽ:!;:.l: l:: /.::::::::::::::::｡･｡ﾟ.::,ｨ'".::::::::::::｀ヽ-､∨ ｀'ﾐﾑi! .Vﾐ圭圭圭ﾓｱ
｀' ,ﾉ;! ヾ/.::::::::::::｡ﾟ･｡ﾞ,ｨ'"ｨ'".::::::::::::::::::::ﾞY :} :: ヾli ∨ﾐt､圭三三
i、 ･，彡ﾐﾑ ｀ヽ､::::::::ﾟ｡::/.;/.::::::::::;;;.-ｧｵ‐'''",,,;/;;: ::. ﾑ Vﾟ｡ﾐ三=≦
}ﾐt;. ;i ,, ヽ、ﾞ',, ;ヽ::::::::{ '.:::::;.ｨ'ｱ /¨ﾞﾞヾﾐzア;;;;; ::: ﾑ .V三ヾﾐt三
〈j ヾ., ､ﾘl ,ﾘt,ﾞ ,,:＞;;._,, ';;ﾞ ＼::ゝ‐‐-./ ﾟ/ﾐt､' +' ./;;;;,,;; ::: ﾑ ∨三_V三
‐'( ヾﾐft.:.:.:.:,,..-――=＞.,,_ ＼-‐''ﾞ ., 'ﾓ;,¨ﾞﾐZｱ;;;;;;; . ::: ﾑ. ';三-.∨ﾆ
〈ﾘﾞﾐ／￣¨¨'ｰ＜.::.::.::.::＞.､ ヽ._,ｲt､ヾﾓｿﾞ/;;;;;;;:: :::...::::. ﾑ l二= ∨
:::::::::::::::::::::::::: ﾘ l! / 逃 も
:::::::::::::::::::::: / , .l! |
Ｕ ::::::::::::::::: , ', /! l! | が う
:::::::::: /,ｨ,ｲ.,' l! |
:::: ,'/ｨiﾒ/ .l! .| さ ：
-..,,,__ ,'/＞'' l! |
三ミぇx :/' l! .| な ：
zzzzｫｫtxヾ.ヽ 〈三‐ l! -､ |
￣￣￣｀;;; V三- .l!､ ﾘ | い
/ ∨ﾆ li! ¨ l
. / ∨ lﾆ=z,,__ ＼ ・
{_ﾉ . 〉./ﾆｱ ,ｲl ＼. ・
Ｕ ―- ／j/Zｱ /;;: | ＜
_,,..-‐'/zｱ /i;;;::. l､ ＼＿＿＿／
..,,＿,,.ｨ'"ﾆアﾐ/ﾁ' /Nl;;;:::. l ＼
lﾐﾊﾐfﾞY{ },'/ /州ﾑ;;;:::.ヽ､ ＼
ﾉlVN| lj /
＼＼ l | | | l ／／
＼＼ ＿＿__ （ | 干
,.ｨ''" ｀ヽ、 .} ﾚ d､
,ｨ'ﾐt､ .. u /''"ﾞ'ヽ ﾉ お
＼ ./ ｀¨ヾli .::::::::.. ,ｨZﾁﾘ r ＼
＼ / ｡ ::::::::::::; ,'´ 〈 二>
＼ .l ､ ＿_ ヾﾘ:ｿ ＿ .ﾑ _L＿
| .￣_,zｪt｀ｰ': ゞ'z=..,_￣, } /| oﾉ､
| ￣ニ禾彡',:::::,ﾞ´￣二´ / ｢７
ハ ,;: ''ヾ;: u ゝ、 l/
!ヾ u <＿> 〉 o
ヽ｀:l _ ｰ ､ .ゝ,___
Ｌﾑ ﾞ ｰ=二=‐' ’ ,'ノ ） ノ￣｀
ニ=t,j.ﾊ u === ,' ／´ ＼＼＼
圭州:', ヽ、 ／三ﾆﾆﾆ=ｧ-.,,__
圭lﾘ l ::::...､ ,,..::' l圭三ﾆｱﾞ /三
圭l l :::::｀:..--::'ﾞ:::: l圭三ｱ /三三
／／／ ::::::::::::::::;.' l圭三l i＼＼
／／l :::::::::: l圭三l l＼＼＼
／ ｀ヾﾑ､ヾﾐt,, j Vﾐt､
た 受. / ｡ ::｀¨:::::::::::::.. VﾘYヽ、 私
ま け ,' ::::::::::::::::::::::::.ヾﾉ:l::...ﾞヽ、 の
え 取. l _,,,,_ ::::::::::::: ﾞ'ｰ---.､ﾒ､ こ
｜ り. l ,ｨ'zﾁ'´ u ,.ｨｸ､ 冫i!ｿ､ の
｜ l. ,.ｲﾆ７ ./,ｨ'ｱ;:::: ヽ li.;洲t､ 想
ヾZZﾁ州ｱ / ﾓｿﾞ'::: /'､｀''tミi .い
ヾﾆ=‐'ﾞ u ノ /ｲ ヽ) rr_/ﾐxﾐ､__..ﾉ
,ｨ'"¨三ﾐzヽ､ ｀ ヾﾐ／
, ' 、 ヾ爻三圭ﾆ=--‐z=ﾆﾆ三三三ﾆﾆ＝=zx＜ﾂ
.lxXX,, ￣,,__xXX爻爻三三圭圭圭圭圭圭圭モzo-‐‐.､
fXX爻三Zz,,XX X X 爻z三圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭{::::::.. l
,ｨヾﾐ三圭圭圭三三ZZ三三ニ='''"ﾆｨ''"三三三三三三三ﾆﾆ==;;,,,,＿_
/' ｀¨Zｰﾆﾆﾆ=≠'''",,,,..z=ｱ''"x X X 三三圭圭ﾆ=''"￣￣¨¨''ｰ---ﾐtx,,__
ア 'ｰz,,;:::::::::::::__,,.z==ZZ三ヂ''ﾞz三三ﾆXXﾆヂ''"´ ,,...- ,,.z''"￣
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-ミ､ ヽ:: ﾑ ｀l.:::::::: ／ |
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｀ ､ ,' :::| ゝ::::..:::: ／ ＼圭圭圭
＿ ＼ :::| l::::: ,' i |ー ｹｹ
Vﾑ-､ <ヽ ..::::l {::: l ￣￣￣ 天
. Vﾑﾆ=ﾐ" ::::/ ヽ.＿,,..--:| =|= ﾚ l
<ﾅヽ __|__ ､､
r ヽ ノ､ﾉヽ
二>
､,|-､
〈ﾒ<ﾅ
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/.,;;' ι '.:, ';::::: :: : .; ,:''""""'''ｰ--"',
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l ￣~'''ー-...,,,ｪﾂiii ﾞji, ' i!'i
l ､_.,, ,,,,,,ﾞ,,'',._;:;;;;,. ''',;;,''' ﾞ';;‐--‐‐-- ､,,,.....-‐ |! l
l ¨¨~ﾞﾞ”'素kﾞx;';;, .,::::::_;;;'_'''''" l
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l 気 l .| ::ヽ、 ｀:::::::::::::::::::::::::::´ ,.ｲ::::: | ヽ /
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／z=====-x｀ヾ圭圭:| ::::::::::::::::::...､ ,..ｨ':::::::::::::::: |圭圭/二二二二＼
,',ｨﾁア ',
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V ;;:. ';;..､ .lﾊ} ,.ｨ''":::::;'
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,,ヽヾt,ｨ'ﾁ圭ZﾁﾞｨZ壬彡zﾇ=-＼ﾞ ,, ﾞ''ﾞ .:.:::::;.'´ ｀ﾞ ,' ： i
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だ っ .|. |圭圭圭N三ｶ
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｀'＜ｰz,.ｨ ﾞi､ /iｶ 小
＜￣-二///}.,zr'"L〈ﾘ . ｢7十
ﾁｧｨ'´三｢l￣l彡ｰ‐''ﾞ ...:: | )田
《ﾐ三彡ﾁﾑ::::::/ .::::: | 十
,'三三三ﾐ!li::/ ...::::::: ヽ亠
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|三三| ｀ﾞ'' :;::::::::::::::::::::::::ﾉ .ﾑ::_,::'／／j::::::__::::::::::::::::::::::::::::::. |米|
千‐十 ｀ﾞ :;::::::::::::::::ゝl ij三三tx''ノ'" l::::::::::::::::::::::::::::::::::::...__大__
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イ |（< ﾞ:;::::::::li:.:.:.:.:.V'",:'ヽ.:.:.:ヾ､ヾ ﾞ'' ;:::::::::::我
ﾅ十t< ﾞ'''-l:l.:.:.:.:.:.:｀ー-,,ヽ:.:.:.';ヽ. ｀ヽ:::,'
立 ヒ V､::.::.::.::.::.::.::.￣.:.:.:.';.:ﾑ ヽ
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,':,' ,;;;;;;:'ﾞ ,,;;;;;;: ;;;;,. ﾑﾞ ∨ミxﾐ}ヾﾐﾆ三ﾆ三ﾆ
Vﾑ;;;:' .,;;;;;;;;:: ;;;;, ﾑ ∨ﾆ/ ＼ニ三ﾆ三
. ﾏﾑ ,:;;;;;;;;::;; ,;;;;;;;. ﾑ. V/ ＼三三ﾆ
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{ 圭ｵ=zztx,,,__::;;;;;;;;' ￣ﾞﾞ''ｰ-.,｣ l (＿_
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∨ ヽ、｀ヽニ-‐''" ｀ミｚx/ ・
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l ヽ..､ ,,..-' V爻} 可
. l tﾞ'ｰﾆｰ--zﾑ / _,,...-‐ﾞ'''l 龍
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,ｨﾁﾑ_,,.-‐''",,,;;;;::''"ﾆ三ニ三三/ 丘
r'ﾞﾇﾁ''"zzｫﾞ,;;;;;.'',ｨチ三三三三ア 八
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