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【佐藤大輔】やる夫は皇国の守護者となるようです【漫画版終了後】

1 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:57:47 ID:K7khShAw0
              |   _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- 、ヽ   |     |
     原   す ま  |() ̄;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,  ''';;;ヽ. |.  い |
    作   ま こ  .|'"ヾヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''  '';;;;ヽ|    .|
     遵   な と   |::::::,ヽ、 ヽ、 _ ;;;;;; _ ..... ---―‐--―‐ |  い |
    守   い.に  |::''''  ''゙`ヽ、 ___  , .,,,、ァー,--,-‐‐ .|    .|
    だ   が    |      '´ ----―・ナ´,゙〃シ  l    !  か |
   ヽー'ヽ.    _〈   '' ;;;;;; ,  ` ̄ ̄-‐´-___ュz.  `、  ヽ  ノ
   ! ト 〈 ヽ. _ノ´ `ヽ , ;,;;;;,,  ,,,    ´            /   `
   、ヽ`ー 、.l !    ,,  '''' ,,; ,            __/
   :ヽ、ー゙'´ ,、  ;; ;;    ,  , , , ,  , ,  , ィ, ´, ´ ,,
   "'',,  ̄ 、、ヽ     '    '             ,У、 ",,
   、 ,,""ッ, ヾ.、        // ̄, ̄二ニニニニチ./ ,:.:.:.,i  '',,
   "'' ,,   '',,:.:`〒==ミ、  ヾー´ ̄ ._     l' /:.:.:.l|  ,,''
      "'' ,,  '',,:.:.:.:`:.、 `〒===〒 ̄ヾ 、',' ',/ /:.:.::.:.i| ,,''

この作品は、「皇国の守護者」の漫画版終了以降の原作をやる夫化した作品です。
漫画版終了以降の「皇国の守護者」の知名度向上および原作売上向上を目的としております。
原作の雰囲気を最優先した作品を心がけておりますが、
やる夫スレに当てはまる都合上、どうしても原作と差異が出てしまう可能性がございます。
特に原作の世界観に関する雰囲気付けや、説明が削られてしまうため、
それが嫌だ、あるいはもっと原作を読みたい!という方は、
新装版のご購入をオススメいたします。
上記のいずれかに不快感を感じてしまわれた方は、
そっとブラウザタブを閉じていただけますと幸いです。

2 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:58:08 ID:K7khShAw0
==、,-、  、ヽ、 \>   ,,  '''\ _
メ゙ヽ、\ ̄""" ̄--‐   、 \  /ゝ、\
=─‐\\‐  /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、        
<<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\     
くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、   
くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ,   
く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、  
二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/   ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/::      \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
、  ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::....      \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
 ゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二=  ゙、 ""'''      ヽ>//レレヽ,,___  /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ.         //-ヘヘ,、 レレレレノ
''"      ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,//    ゙ヽフ/|/| レ'
      /ゝ、/ヽ|ヽレ,,゙ヽ、゙''ヽ、,,,,,,_ヽ''ニ='',,-'"、─-,,,,,_   ̄"'ノ
     /メ / レ/,''"へへべ''─---- ̄-メヽ"ゝゞゝヽ、  >---''"
    /ヘヘ、|//ヘヘヘヘヘヘヘヘ,,-イ ̄ | ̄"'''-ニニニ二-''"
   /ヘヘ∧/./フヘヘヘヘヘヘヘ,/イ  /  /   /    ゙ノ\、\
   /ゝゝ| / /メヘヘヘヘヘヘ/'" |  /  /  /    /  \\
  /ゝ /|‐/ /フヘへヘヘヘ/∧  /-'"-'''"__,,-''"    /     /、\
 //|_| /./へへへヘヘ、// |/      \_,,,,-‐'"    /  ゙、.゙、
'"/ヽ"/'"へへヘヘヘヘ//  ノ          \    ,,,,-‐'"    ゙、゙、
.ノ //へへヘヘヘヘ//ヽ ./            ゙、''""      ,,/、゙、
/-"へへヘヘヘヘヘ//  |‐"              \_,,,,,,,,-‐'''"   | |
へへへへヘヘヘヘ//ヽ ノ                ゙,         | |

神代の時代に竜と人が交わした契約 <大協約(グランコード)>
これはこの世界の根幹をなす法であり、
それゆえにこの世界は<大協約(グランコード)>世界と呼ばれる

3 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:58:18 ID:K7khShAw0
                                                /       |\
             <帝国>領土                        /        i  `ー--,
                                            /       r-´   r'´
                                       r‐、___ノ         i´ ,‐ヽ、 / <皇国>北領
      r'´``ー-、                            /               `レ'   `   ※現<帝国>領ノルターバーン
    丿       `ヽ              __________________________/_                r‐^i
. _,ノ         ノ         _,,,,r'´             ´               {  ヽ
´         i´         (_     ̄´  `                           丿  .}
         丿             /}           <皇海>              。 /  .r´
           i           /  `´ ̄_つ    `~                  ,、 ノ   i
        '、_, -、___/ ̄     r'´                          〉`'´    /
                      /                     °    i´       〉
                      \                    r--‐‐'´ ̄     ,ゥ´レ'
                           `i            ο  i二,ィ---‐‐‐'フ / ̄  <皇国>本土
    ,-‐‐-、             ,‐-、__ \      o    r'´`ヽ、i´ ̄ ̄} ヽ‐'
_,r'´    `ヽ         ノ´    `<               `i  i´ `´ ̄´
         `ー-‐'´`ヽ_ ,r'´     _丿           レ、丿
                       `ヽ,
                             ,ノ            °
                       ノ
                     r'´            o
                    丿
                   ノ´            ο
                    ノ´ /`i
          ,、 _ , ノ´  /  /   。 。 °
 ̄`フ ,-――一'´  ̄         i  / アスローン領(皇国に接するのは島のみ)
  し'                  ∨

この世界では、
軍事力・領土に秀で、世界最強の陸軍国である<帝国>
経済力・技術に秀で、豊かな生活を供述する経済大国である<皇国>
文化的であるが、常に<帝国>からの軍事的圧力に悩むアスローン
このみっつの国が、存在している

4 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:58:35 ID:K7khShAw0

               /            ` 、
            ,..-‐/    ...:  ,ィ  ,.i .∧ ,   ヽ.
.         ,:'  .l .::;',. :::;/..://:: /,':/  ', l、 .i  ヽ
.          ,'  ..::| .::;',' :;:','フ'7フ''7/   ',.ト',_|, , ',.',
       ,'   .::::::!'''l/!:;'/ /'゙  /     '! ゙;:|:、.|、| 'l
.         ,'.  .:::::::{ l'.l/  、_  _,.      'l/',|.';|
       l  :::::::::::';、ヾ      ̄     `‐-‐'/! ';. '
.         ! :::::::::::/ `‐、        ゝ   |'゙ |
       | ::::::::/   \    、_, _.,.,_ ノ::: !   
       |::::/.     _rl`': 、_     ///;ト,゙;:::::./
..      `´      /\\  `i;┬:////゙l゙l ヾ/ 
                ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|
.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./

島国である<皇国>はこの時代、導術(テレパス)、熱水機関(スチームエンジン)、などによって、
<帝国>を圧倒する経済力を得つつあった。
当初は経済活性を刺激するものとして好意的であって<帝国>であったが、
輸入超過による不況を無視できず、
<皇国>に対して侵略戦争を敢行した

5 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:58:48 ID:K7khShAw0
             ,. -ュ,ニニ弌垳ト、
             /r'^ _rヘ-ヘ/^ヽr宀、
           /!7ト、7′ 〃    l ヽ ヽ
   、    / l//L」| ∧l | ! |l  | ! ヽ
    |:l    / 〃 ||丁l トH、lV| |l  /l  } l |
    ヾヽ  / 〃 |l | l抔卞`ヽ{ /-ト/ //リ
 \  ヽ:∨ |」 /l| lトヽ ̄   レ'戎シ' / ′
⌒ヽ!ヽ._j\\ / 八 |ヽ   __ ' ∠r1=彳
::..::..::..::..::..`::..::ヽ/ ハ ヽ‐ >、  ,. イ| }::..`ヽ、
::..::..::..::. /⌒ヽ、ヽjノヽ.∨r 芥、/:./ /::..::..::.、\
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ}l,ハ/-/ 〈::..::..::.`ヾ\ヽ
::..::../:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:レ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ーrヘ.:.:、:.:.\ヽヽ:〉
仆、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ}
′ \_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ
 ,   〉个、:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ l  }〉:.}'´
 |  く_/^ト、>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_リ 〈|:.ハ
 |  //:.:.:||:.:./ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ 、ヽ
 !| //:.:.:.:||:./   }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.| l |
<帝国>東方辺境領姫 ユーリア・ド・ヴェルナ・ツアリツィナ・ロッシナ・(水銀灯)


この作戦を先導したのが<帝国>東方辺境領姫 
ユーリア・ド・ヴェルナ・ツアリツィナ・ロッシナ・(水銀灯)
である。
<皇国>が北領と呼ぶ地域を瞬く間に制圧し、それをノルターバーンと名づけ、
<帝国>に新たな領土をもたらした。

6 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:59:02 ID:K7khShAw0
.        厶ィV            `辷爻x \ヽ   __
       /刈ー'          ;     i   `辷爻x } }/⌒\
      __}厂      /  ′  |  i|  :| }  ≪⌒'アrヘf⌒> /
     /'7{    ,  l  |   |  i|  i| } ;  》く〕L」[_彡く
    〈〈// , / ′ |  |   |  i|  i| ' /  〃 } 爪f⌒> )
.    〉 イ / ;  |  :  |   |  i| _」厶  《 __/尢汀¨_/
.    \| l  i  |  |   l  .斗 爪 |  }  . 'ー1| l| l「
      i| |  |  L,, _|   l´ ;∧_」抖-‐_/ /   坏 l| l|
      i| |  l/「ト、 l、 l\lxァ灼芥笊ア      || l| l|
        ,  V{ _l」土{ \l   '′ V)ン' /      || l| l|
       ′f{\jf灼芥x      ^´  厶'   /  || l| l|
        Ⅵl狄{ _Vン ,          / /  八V)ノ
           } ハ    }         // }
         'イ :.             /   /  〃 :.
         } ∧    ⌒          /   {{   :.
          ; /   :..             〃   ;|{    :
        /   } \      ,,__´__;   ,小.   |
                :.>;‐=ァ'-==ニニ′ ,ニ} \ |
            ;   八 {_/ニニニニ;  /ニ{__ _ 斗‐=
          x‐=7 {_X/7ニハニニニ.′ 厶ィア¨ニニニ
.        /ニニ  ,れ/=/水! }ニニ′ 爻'アニニニニ
         /ニニニ7  /{ {Ⅳ/ | |∧ニニ'   , C7ニニニニニ
.       /ニニニ/  /八 V/ /| |  込′ /C7ニニニニニ
      /ニニニ/  厶√'v://_」  _/  /C7ニニニニニニ
     /ニニニ7  /}⌒'y /しク厂L「'  /C7ニニニニニニ
   (ニニニ7  /ニ)フ /:/ //   /  /C7ニニニニニニニ
    }ニニ7  /ニ)フ └' //   /  /C7ニニニニニニニ

しかし彼女とて望むすべてを得られた訳ではない。
本来ならば北領に集うすべての<皇国>軍を一掃し、
そのまま<皇国>が本土と呼ぶ主要島に乗り込むはずであったのだが、
ある<皇国>軍の指揮官により全軍の遅滞を余儀なくされる羽目になる

7 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:59:14 ID:K7khShAw0
                 ____
             _,,..-‐''      `  、
           /"               \
             /                  ヘ---、
            i                 ヘ   "'--、_
             |       .|ヽ         ヘ       ”-、
        / i        .| ∧_,----' ̄ ̄ヽ ,/ ̄\  ---)
       / , i      , -| .∧:::::::::::::::::::::::::::::i |   >〃
       i  / i   ヽ Y::::::|  ∧::::::::::::: _);;;;i | (\I--'
       //   i   .ヽ {:::::::|.',  .ヤ::(_ ノ;;;;/;;;;;;;>ヽ-^-'
.      7  / /   `' -、ヽ:::| ',  ,キ;;;;;;;;;;;, -'、  <
    /  /,/  ,- "   ヽ."|  ','  キ,-'"  /~ -'"
   ./   i〃  /       |  ',  .i    Z
    .|  i   〃     ,--  |   l  .|  -"
   /i   i  /   //--__j   l   i  ヽ---、
  / i  ,i  /   // ,-" ./   l   j `゙'ー=、7_
  | ,i  i /   //  (  ./   /, ' /    、-'"
  | i   ,ヽ   i i  ヤ  ヤ /  ./     ヽ
  | i      ヘ  / i  .ヤ  ヤ   /ヽ   \   キ
  | i       ヘ i  ヘ  ヤ  ∨/  |    7  \
  | i      ヘ  ヽ  \___ノ   ヽ     \

その指揮官は、開戦時にはたかだか中尉であったが、
上官戦死および戦時昇進によって大尉となり、
傷ついた大隊を駆使して<帝国>軍の進撃のすべてを防ぎきった。

8 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:59:28 ID:K7khShAw0
              「 ̄ ̄了
              l h「¬礀 
       / ̄ ̄\__,ト、Д/____
     /   / ̄Yi. /  jテ、      f ̄ヨ
    /   /∧ / /  /.i l iー――‐u' ̄
   ./  / Д` / /  / / l l
   i'  /   l ヽ../  レ'  l l
.  /  _/ \  !、 lヽ____」 l
.  !、/ \. \ \l      ト./
   ト、__\/ト、/ト、  y   l
   l    ̄(  )y )  /l   i
   l   l   Y''/ー'  / .l   l
   !、  l  l./   /  l   l
   /  /  l/   ,/  i'    l
  /_  ./l   l`ー‐〈   ト.__」
  L_``^yト._」、ー"   `ヽ_」
   `ー' `ヽ_」

任務を果たした指揮官は、残り少ない生き残った下士官兵とともに捕虜となったが、
<大協約>によって無事に帰還することとなる。
なお、この際に<皇国>はこの指揮官を昇進させ、少佐の階級を彼に与えた。

9 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:59:41 ID:K7khShAw0
           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \
      /  .<●>::::::<●>  \
      |    (__人__)     |
      \    ` ⌒´    /
       /,,― -ー  、 , -‐ 、
      (   , -‐ '"      )
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l
<皇国>水軍少佐 笹嶋定信(オプーナ)

そして水軍からの強い要請により、水軍名誉少佐の階級も同時に与えられる。
これは彼の敵軍遅滞行動が水軍からの要請であったことも大きい。

10 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 18:59:53 ID:K7khShAw0
      ___
     /     \
   /::::::::::::::::    \
  /::::::::::::::::       \
  |::::::::::::::::::::::::         |
  \::::::::::::::::        /
   | :::::::::::::::    | iヘ
   |  :::::::::::::    ゝ__/
   |  ::::::::::     /
  (__(__   ヽ
  /  ,_/  ___ノ
  `ー'  `ー'

この物語は、彼が<皇国>本土に帰還したことから始まる。
おそらくはこの<大協約>世界で最も名を成した英雄であるこの男の名は

11 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:00:08 ID:K7khShAw0
                 。r≦ ̄ ̄ ̄≧s。
                  /             \
                  /               ∧
              /                ∧
                /       ..-==‐     ∧
            iヽヘ ミ 孑" ______}     }
              { {弋∨ 〈__( 乂丿》        i
              i   ̄      ` ̄´         i
               i   (                   /
              ∧.  `、__i     )        /
          ,,イ/∧. /ィ'三=一′   _ x...i冫、
.         ,,ィ//////</、_____...‐‐'.. ////\
.     ///////////////.|、 _,, ‐ '  .,/////////>,
.     〈/////////////// ,==´    .//////////////!
.     !//////////////| .//∧   ,..////i///////////\
.     ∨///////////' .レ.|///'\/////.l/////////////\
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.      |///∨//'| /////, .//,'///////l////////////////////,'l
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.       l|///////|////////,'//////////////////////////////i
      l|///////|////////i./,,,ィ'´///////////////////////////i
.     |///////,'////////,|/`ヽ、////////////////////////////l

┌────────────────┐
│                         │
│     やる夫は              │
│     皇国の守護者となるようです。 │
│     本土進攻編             │
│     第1話 奏上            │
└────────────────┘

12 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:00:19 ID:K7khShAw0
駒城家 早朝
               ., - ―===- .、
            /         \
           /             \
           j    .:.:::::::::::::::\_j   \
           |   .:.:::::::::::::::::::r‐ミ'/⌒}   ヽ ああ、また早く起きてしまったお
          ノイ     .:.:.:.:.:.: } ノ _ ム  .| 北領から帰ってからこっち、
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´    /   /ノ    ヽゝ .| ずっと5刻半には目を覚ますように
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| |     {____/       { | なっちまったお
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..|  l    く`{        i .| 
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.|  l    `ソ_       }_/
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l   ヽ >≦--.、ヽ      /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ  /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉

(トントン)
失礼いたします

13 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:00:30 ID:K7khShAw0
            _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,、__
         ,<二ゝ、冫ソL;_=二ヽ
        / / ̄  `'`´´^ ̄゛゙ヽヽ
        /{            ヽ,ヽ
       // 〉  ,,     -‐-、 <、ヽ
       /´,/  ,ニ,,,..、,  _,ィニニヾ、 i  ゝ
      ノ // ,<シ´ 、 、  ,;/, `丶 ヽ、丶ゝ
     '^〕、i!   _,,冫i  ;: 、,_,、  〕,、`>
      {;i`i゙‐-(´'´:: }-‐-Y´ ::、 )-‐'i´;)}
      iゞi::.  `゙‐‐,'´、  , t`--´  ,;!レ,i´
      i ヘi'::.   ^ヽ、___/`ヽ  !.|;i}l   おはようございます
       i j   // i i  ;''" iヽヽ   i j   少佐殿
       ` i! ,j (、/L;i_しi_ゝレ,v冫i ,j`´   まことに勝手ながらこちらに朝餉を
         i `'‐- `, ̄ ̄´ -‐ン,/     お持ちしました
       /^ヽ、、、   `゙   /i::\
      /:::::::f^゙‐`ミ‐;::、___,,,-'ン´  i::::::::ヽ、
     ,ノ:::::::::{    7‐--‐=´    i:::::::::::::ヽ、、
 __,r‐´:::::::::::::::::i   /:::::::::::::::ヽ   i::::::::::::::::::::::`ヽ、__
´:::::::::::::::::::::::::::::::i  f`ヽ::::::::::/ヽ  i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::iV´r´/::::::::::ヽ ヽ, イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ--!:::::::::::::::ヽ丶/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
新城家家令(元駒城家家令) 瀬川(ワタリ)


               ____
             /      \
           / ─    ─ \    ああ、うん
          /   (●)  (●)  \
            |      (__人__)     |
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \
<皇国> 陸軍少佐 新城直衛(やる夫)

14 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:00:40 ID:K7khShAw0
            _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,、__
         ,<二ゝ、冫ソL;_=二ヽ
        / / ̄  `'`´´^ ̄゛゙ヽヽ
        /{            ヽ,ヽ
       // 〉  ,,     -‐-、 <、ヽ
       /´,/  ,ニ,,,..、,  _,ィニニヾ、 i  ゝ
      ノ // ,<シ´ 、 、  ,;/, `丶 ヽ、丶ゝ
     '^〕、i!   _,,冫i  ;: 、,_,、  〕,、`>
      {;i`i゙‐-(´'´:: }-‐-Y´ ::、 )-‐'i´;)}
      iゞi::.  `゙‐‐,'´、  , t`--´  ,;!レ,i´
      i ヘi'::.   ^ヽ、___/`ヽ  !.|;i}l   昨晩遅く、羽鳥様より御言付けがありまして、
       i j   // i i  ;''" iヽヽ   i j   「今日からならばいつやってきても歓待させてもらう」
       ` i! ,j (、/L;i_しi_ゝレ,v冫i ,j`´   とのことです。
         i `'‐- `, ̄ ̄´ -‐ン,/     まことに羽鳥様らしい御言付けです
       /^ヽ、、、   `゙   /i::\
      /:::::::f^゙‐`ミ‐;::、___,,,-'ン´  i::::::::ヽ、
     ,ノ:::::::::{    7‐--‐=´    i:::::::::::::ヽ、、
 __,r‐´:::::::::::::::::i   /:::::::::::::::ヽ   i::::::::::::::::::::::`ヽ、__
´:::::::::::::::::::::::::::::::i  f`ヽ::::::::::/ヽ  i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::iV´r´/::::::::::ヽ ヽ, イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ--!:::::::::::::::ヽ丶/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

初姫様! いけません! (ドタドタドタ) うわあああああああああああん!!!
               ____  
             /       \
           /  ⌒   ⌒  \ 羽鳥から?
          /  (●) (●)  \ 凱旋とはまたあいつ、
            l    ⌒(__人__)⌒    l 言ってくれるお
          \     `⌒´     / それなら今日にでも訪ねてみるお
          /              \

15 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:00:57 ID:K7khShAw0
初姫様! お泣きにならないでください!
                /⌒\__
             ∠∠─〆´´.:.:.:.:.:``ヽ、___、
          ,─´   /∠--丶、.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、、__.  ̄)ヽ
         イ{   ./;:;:;:;:/∠ !\.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ \、 }ヽ
          {.|  丿;:;:;:;:イ/   \|\.:.:.:.:.:.:.:.:.\   ヽi、
       __,,,-┴<;:;:;:;:/ V ;`> .__ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ     `>うわああああああん!!
      /´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;{  //// /:::::::::::} 丶.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ   ノ |
     /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:r- "{      /:::::::::::::|   \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``<__ノ
     <;:;:;:;:;:;:;:/へ  ヽ     {::::::::::::::|    \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
       ``>〃ミ. _ゝ.   {::::::::::::::|     /`ゝ<.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
              ,,_( ゝ.  {::::::::::::|    ノ二二彡\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
 ,-、      >-. ´´´. . . . . ..> 二二,, ∠__ >´´ノ ヽ.:.:.:_---〜ゝ
 \ \<\\. . . . . . . . . . ////////|.//////// ソ \  |/
  .ヽ ヽ\.\\. . . . . . . \////////i///////. |. . . . . .\
   ..ゝ__). .\.\\. . . . . . . >.////<i / ``ヽ/. |. . . . . . . .\
     rヽ . .\.\\. . . /. . >/./ { / ヽl. . . . . .l. . . . . . . . . .\
      ヽJ   .\.\\/. . . //. .i  ソ. . .ヽ. . . . .|. . . . . . . . . . . .>
            \/ . . . //. .i  ./. . . 丶. . . . |. . . . . . . . . . /
        \    \ . . //. .i  ./. . . . . `   |. . . . . . . /}
              .\//. i  <ミ三三三三三;|. . . . /  }____,,,_
              { .\./      }  \\. /       ノ
            `` ゝ  `"  ( ̄``ヽ   ヽ<        /
駒城家 初姫 駒城麗子(雛苺)

               ___
              /      \
            /   ⌒   ⌒\
         /   ( ●) ( ●)\お、これはこれは初姫様
          |      ⌒(__人__)⌒ |なぜ泣いておられるんだお?
        \     ` ⌒´   /
          /⌒           ヽ
       |   ヽ__     _ ',
          :、_     )  ( ̄ _丿
          |   /  ̄`i  / ̄  `i
          |      |     ,    |
         ∧ |     |__/     /
        `ーヽ _ |   |  _/
          (__)  、__)>

16 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:01:07 ID:K7khShAw0
                    f´   `Y´`ヽ
                    |     リ    ハ
                     |    /     l
              ィチ ┴─‐ r< i i |
           ,. ´´フ´ 〉_/   `  、つ'´/`ヽ
        ,   ´  / / /    ,/  /  \/     〉
    ,.   ´    /   l i   //   /    ヽ  /
   /        /     | | l 〃i  /l      ∨
  /       /      l | トLL_',  !_l |      lヘ{
  ∨    / _ === Y彡ノ 斗Tヽヽ, |∨   /  l ` なおえー
   ミミhYて´  ____ ミミh、 hソ     ヽlノ/  ノl   あさくらがいじわるなのー
   | ̄ ̄> ´     (にニ   `       r、/彡´/
   \-─ヽ  _____ノ<´  ''''''  ヽ , /ソ '´
     ` ─=-==ィノノヘ.       ノ、 ∧)
          / /´    ヽヽ  __  <辷)
            / /       )   ミ辷≧ソ
         / ` 、    < ll\、
        /    /      〉=〃
       ',    (_     〈 l!

               ____
             /      \
           / ─    ─ \   初姫様は朝倉さんといっしょなのかお?
          /   (●)  (●)  \ 
            |      (__人__)     |  
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \

17 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:01:20 ID:K7khShAw0
ドタドタドタ!
.     /.:/.:::::::::::::::.ヽ    =ミ
  /..:::/.::::::::::::/.::::::/∧/;:::::::::\
  ::::::::/.::::::::::::::|::::::::i::}::.∨/',:::::::::.丶、
  ::::::;::::::::::::::::j」;:L|::{``^ヽ:::::∧::::::::::::::.丶、
  :::::'::::::{:::{/-|‐::ト|ゝ   \:::',::::::',::::::::::::i
  :::::!:::::::Xiヽx≧」L!  U ,=ミ::!::::::}::i:::::::::!
  ::八:::::ト〃.| {iハ.`      ,ニヽj:::::八i::::::ハ! ま、まことにすみません!
  :::::::.ヽゝ  ヽ  .ノ     f {ハl∧/|::::i:::/ ノ さ、さぁ初姫様! こちらに
  :::::::::::::|   ``゚゙     '、 }:/:::|:::ル'
  :::::::::::::|          ノ` {:{ノl/
  :::::::::::::|  U   ., --‐v   从:i
  :::::i::::N.       ',__/ /.:::::|
  ::八:::|    、          /:::::;リ
  ::::::::ヽ、       __/:::::/::!
  :::::::::::::.\    /.:::::::::::::::::::::::八
駒城家 初姫乳母 朝倉涼子(原作で名前なし)


             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \ いやいや、ここはやる夫が面倒みるお
        |      (__人__)     | 朝倉さんは朝餉にいくといいお
        \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |

18 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:01:33 ID:K7khShAw0
うわーん! あさくらがいじめるよー!
 /     /  〃/   イ f``ヾー "´´ | |   l |   │    !
ヽ|   l   |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! !
ヽ|   l   |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! |
ヽ|   l   |   | !   | |_      、__| |   :j ! |    |   |i| |
!∧  l   l   _jzム≦た!ニf'"    ヾにj≧kムj、|     j   リ| |
li '、  !  ヽ'" | j \  l {        / /  /丁7    /   / | |
|:  ハ ヽ__ト、ィ''チ示アミー       フイ''テ圷、/   :/  ,' / j/
|:  { l`、_,,ム<{イ f::::`イ}         { f:::::`イハ>┬='_/ノ し、しかし……
l   ヽl    ! V^tzc'         V^tzc'  /!¨´  「
| l   l     l  ゝ=='-            ゝ=='´ / i     |
| |   |     |!           !          / !     |
| |   | i   ハ、        '        /  i.    |
| |   | i    !ゝ、      cっ       ,. イ  i    |
| |   | l    ',   i> 、       , ィ<1/  /     i|
| |   | ∧.   ∨ i|.  > 、 __,. < l //  /     i|
| |i  ヽ ヽ    Vi|             | {/   /     八

        ____
       /    \
.    /          \
.  /    ―   ー  \ (明らかな警戒の色を見せてるお)
  |    (●)  (●)  | (まぁ、やる夫の性癖を知っていれば当然っちゃ当然だけど)
.  \    (__人__)  /
.   ノ    ` ⌒´   \
 /´             ヽ

19 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:01:43 ID:K7khShAw0
    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ いくらやる夫でも、
 |    (●)  (●) | 幼女の首を絞める趣味はないお
 \  ∩(__人/777/ はやく朝餉を済ましてくるといいお
 /  (丶_//// \


 /     /  〃/   イ f``ヾー "´´ | |   l |   │    !
ヽ|   l   |   | !|    :| |:::::::::::::::::::::::| |   l |   │   ! !
ヽ|   l   |   | !|    :| |:::::::::::::::::::::::| |   l |   │   ! |
ヽ|   l   |   | !   | |_::::::::::::::::、__| |   :j ! |    |   |i| |
!∧  l   l   _jzム≦た!ニf'":::::::::::::::ヾにj≧kムj、|     j   リ| | は、はい!
li '、  !  ヽ'" | j \  l {:::::::::::::::::::::/ /  /丁7    /   / | | それではまたのちほど!
|:  ハ ヽ__ト、ィ''チ示アミー::::::::::::::::::::::フイ''テ圷、/   :/  ,' / j/
|:  { l`、_,,ム<{イ    }:::::::::::::::::::::::::::::::{       >┬='_/ノ
l   ヽl    ! V   ':::::::::::::::::::::::::::::::::V      /!¨´  「
| l   l     l  ゝ=='-::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ=='´ / i     |
| |   |     |!          !     |||||  / !     |
| |   | i   ハ、      __'__        /  i.    |
| |   | i    !ゝ、     |!i!i!i!i!i|    ,. イ  i    |
| |   | l    ',   i> 、   .|i!i!i!i!l| , ィ<1/  /     i|
| |   | ∧.   ∨ i|.  > 、 __,. < l //  /     i|
| |i  ヽ ヽ    Vi|             | {/   /     八

20 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:01:56 ID:K7khShAw0
               ____
             /      \
           / ─    ─ \ あー、またやっちまったお
          /   (●)  (●)  \ 自分はこういうところが良くないお
            |      (__人__)     | 
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \

                       -───  =ー-、
                      //   /     ミ弋_
                   レ' ∠ ィイ,,          ヽ
                 /        `'<       ハ
                /           ミ        ', 少佐殿 初姫様のものも
                ィ′            ヽ       ハ 用意いたしましたので、
              人     <⌒ヽ、     イ   ー=ニ辷人 こちらでどうぞ
                  { ノ    , ミー-ソ    ミ辷ニ=ー-      ',
                 ヽヘ    {        ヾミ三ニ=ー-、     ハ
             r┴y'___  ミ=ー   ,,, --─彡⌒ヽミヽ、.   小
              { /    Y  ーY彡´ ァ    / j. |从  ヽ. |
                  `弋   弋____ノ  / r   ハ   j     ヽ|
               Y`¨¨´ ヽヽ、     |. イ //  .>'⌒ヾ
                  |  | ii,  |. |   | |  |ーイ   /
                  トイ从从ハj  |   |.  │  V /
                ゝ-- - 小 |    ノ   Y′
                  |        j  <      人ミヽ、
                  ` ー-一<、___.       /  .〉/人
                    //人____彡>'''´   .////∧___
            ____ィイ//// /ハ        //////////ハ
          ,-=ニ/////////// ///∧.     /////////////
        /////////////// /////ハ    ///////////////
         ∧////////////∧/ Y////∧ /////////////////

21 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:02:12 ID:K7khShAw0
   .rf´ ̄ ̄if'⌒ヽ)_
   {|.    |ヨ   \)_
   E〉    }}    ヽ} rァ-─‐_=- 、
   t/    ,イ  \    i-く,.イ≠ ̄     ̄フ
rv、f」___|「,. -─`∠ヽ!-ノ-┐      /
 ̄   , イア         ̄` <こ)   /
>、__∠フ          /        `丶、 .|
   / /  /  /   /           ヽl
   | |   |  /l  /.| /      |    \ わーい! なおえとごはんなのー!
  .,イ |!  |  | | | | |       /  i    ヽ
 /ハj   |, -┼ゝiト、l∧    / //     ',ゝ
V|f ゝ>.」 \」 _    ヽ  / //    l | |
-亠<_ / ,.ィ==ミ、    |/フフV /  / /|/
===ミ、`ヽ、          _ 〃ハノ //ノ
\∠_≧>'    _    ,    `ヾ∠ィZ/ヽ
  \ `ヽ!    { `   ァ     /-亠‐┐ \
      l\   丶__ ノ     /r‐┬-ァ -‐'\
        !>─ 、     _,. ∠_f二ニニ],. -‐'了ゝ
      | i⌒ヽャァ=ニ─‐、  Z≦____/
      | |   >LK´ ̄ `ヽ\ゝ ヽ   ゝ
        ヽ ヽ//八\    / /   \   〉
  -‐'´   `ー〃! !lヽ\.ノ/     / ノ

      ____
    /―  ―\
   /  ⌒   ⌒ \ もう泣き止まれたかお?初姫様
 /    _ノ 、_! ヽ  \ 
 |      トェェェイ     | 瀬川 初姫様に乳酪を暖めたものを
 \     ヽニソ    / 用意してくれお

22 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:02:24 ID:K7khShAw0
                       -───  =ー-、
                      //   /     ミ弋_
                   レ' ∠ ィイ,,          ヽ
                 /        `'<       ハ
                /           ミ        ',
                ィ′            ヽ       ハ
              人     <⌒ヽ、     イ   ー=ニ辷人 これは気づきませんで。
                  { ノ    , ミー-ソ    ミ辷ニ=ー-      ', 承知しました
                 ヽヘ    {        ヾミ三ニ=ー-、     ハ
             r┴y'___  ミ=ー   ,,, --─彡⌒ヽミヽ、.   小
              { /    Y  ーY彡´ ァ    / j. |从  ヽ. |
                  `弋   弋____ノ  / r   ハ   j     ヽ|
               Y`¨¨´ ヽヽ、     |. イ //  .>'⌒ヾ
                  |  | ii,  |. |   | |  |ーイ   /
                  トイ从从ハj  |   |.  │  V /
                ゝ-- - 小 |    ノ   Y′
                  |        j  <      人ミヽ、
                  ` ー-一<、___.       /  .〉/人
                    //人____彡>'''´   .////∧___
            ____ィイ//// /ハ        //////////ハ
          ,-=ニ/////////// ///∧.     /////////////
        /////////////// /////ハ    ///////////////
         ∧////////////∧/ Y////∧ /////////////////

23 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:02:34 ID:K7khShAw0
正午過ぎ
          __,、,、,、,、__
         _,}} ー \_/ ,.-、 /
        }} /,'"ヾ、_| |,. ===|ー,  ウニュ〜☆
       /}_,.-'"´ーYY-`丶ノ' |{\
       /ィ /  ハW、 ∧ト、|、 ヽ |ヽ`7-,
     }ミ≧|∧ハ/__ ヽ!  _ ヽリ | ゝ /ゝ
     }三____ ┌─┐  ̄⊂⊃三 {彡'
     /      \   |    /}三≦|そ
   / ノ   ヽ    \-' 一 ´{ミr'ノ}Σ|!
  /(● )  (● )   ⊂    i
  |  (__人__)      |   丿 初姫様、そんなところで寝てはいけませんお
  \  ` ⌒´      ⊂  _, ´
   /  ー‐      ヽ  ̄
  ./            `

トントン(ドアを叩く音)

    _ ..ャ弋.:¨:¨:¨:¨:¨:.l:¨:>.、
 ..;<: : : : :.ヾ : : : : : : :| : |: : : :ヽ
 : : :弋: ヽ: : : ヽ: :ヽ: : : :.:j: : : : : :ヽ
 : : : : :ヽ: : ヽ: : \: : : : :/ : :/: : /:∧
 ヾミ㍉ヽ: :ヽ: :ヽ: :ヽ : : : /: : :イ/: ::',
 `ヾ        ` Yイ′´ ´ ㍉: : :}
  ミ|                 }: :.|  失礼いたします。
  ミ|                     ミ | 若殿がお越しいただけるとありがたいとの
  ミ|                  ミ | 仰せにございますが
  イ  ¨'''一-- 、       __z≦⌒ヾj
 ニニニ{/¨ て:T¨¨ミー‐一彡ィ:ナ7丁 Yヘ
    |  ` ̄´ノ } ⌒Y ヽ ̄   | | |
     ヽ __ ノ    |弋 __ノ | |
   ヽ             |       ノ /
           弋    ノ    イ_ノ
      /     `ー ´     リ
       ィi从从从从i从i. | /
      |  <───‐テ  j /、
   \    、 ` ̄ ̄´    イ| 弋__
 \  \     ̄ ̄ ̄   /. |   ヾミー-
   ヽ   ヽ          /,.  |    \
 .,  \   `ー---一 イ/   |     ヽ
  ',    \        /  │      \
  ',     ` ー-、 ,イ      |  弋ー──
   ',     /辷Yヽ、      |    \
   ',   /ヾ三三三\    |      `7
    ', /    ヾニニニリ  ヽ j      /
駒城家家令 永末(夜神総一郎)

24 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:02:49 ID:K7khShAw0
                  --─────--、
                          /             \
                         /              \
                       / ,.-‐-、      ,.-‐-、    \
                      /                        \
          /⌒\.      /   / .;劣;. ヽ    / .;劣;. ヽ      \
         /: : : : : : )__    l     ヽ ヾミシ ノ    ヽ ヾミシ ノ       l
  γ: ̄ ̄`:<> ´  ̄ ̄ `丶ノ   │       /     i   ヽ              |
 /{ : : : : :/        、 、 \  l       ヽ____人____ノ              l
./: :\:γ    、: .      ヽヽヽヽ \        `ー -- -一'            /
{ : ://  、:   \: .  .   }、}: ヘ:ヘ  \                      /
У: :/.  、: ヽ\: .\ヽミヽ、ノ=弋} } } /            γつつ     "´ \
:ヘイ {: . ヽ: . \><ゝ       Vノ‐z、 /:\       ∠Ξミx‐つ            ヽ
、 ヽヽ: . .\、´\       ミ=∨:{{// |:::|   /Υ . . . . Vハつ
ミヽ、 }:.:.、\: .\ ̄ ==彡   _',  }、}/::/_ ./::/ //. . . . . . .V}}
XX、ヽ.:/ヽ、>ーミ.          / /::/ /∠≠/. . . . . . . : : }ソ   , ヘ _まことにすまないが、
<XXヘヘノ〃: . x=>_  /\イ: :/::;////. . . . . . : : : /  / ヽ/  この有様だお。
<XXX}ヽ.{ヽ〃: ∠: : . .`|:::|.\二/_7∠二/、. . . . : : : :/  /{ヽ/
`"""´,:ヘヘ.弋Υ : : : .   \\: :/::/ハ: :/::∧:ハ=-−≠ニ. ̄(  У申し訳ないが若殿様には少しお待ちいただくように……
`''ー- 、`'゛ ゙ヽ、'x<Ξミ、. . \二/.V::V:::/ミ.V:ハ     / ヽУ
     `ヽ、,.イ゙ヽ, ‐'^ヽ \. .}} . . . . V:::/\:::V丶、 _ (  γ
       〃ヾ_::{_,ノ:ー ハ }:ヘリ: . . . . . ̄. . . .\::::::::丶、 ̄ ¬
      〃:.::..ヽ_ノ´ト. .}ノ:.:.}} : : . . : : . . . . . . . .\:::::::::::>' ⌒ ヽ、
     {{: .:.:.:.::.:.:ヽ- 'ノ`l゙ヽ、}: : : : : : . . : . . . . . . . .ヽ/       \     _
     {{ : : :.:.:.:.:.:.:.:`ー '、:::::::)ヘ : : : : . : : . . . . . . /    γ  ̄`ヽヽ /
      ヘ : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:`7゙/::/ |\ヽ: : : : . . . : / /^ヽ  Y´ ̄`( └ . ‐、
      \ : : : : : : : : :≠ /::/ |:::| \、: : : . . ./ (  /^ーイ . . . . . ヽ(   ノ
         === "  /::/  |:::|/::/ヽ : : : / \ Y. . . . . . x ====xY

    _ ..ャ弋.:¨:¨:¨:¨:¨:.l:¨:>.、
 ..;<: : : : :.ヾ : : : : : : :| : |: : : :ヽ
 : : :弋: ヽ: : : ヽ: :ヽ: : : :.:j: : : : : :ヽ
 : : : : :ヽ: : ヽ: : \: : : : :/ : :/: : /:∧
 ヾミ㍉ヽ: :ヽ: :ヽ: :ヽ : : : /: : :イ/: ::',
 `ヾ        ` Yイ′´ ´ ㍉: : :}
  ミ|                 }: :.|  承知いたしました。
  ミ|                     ミ |  そのようにお伝え申し上げます。
  ミ|                  ミ | 
  イ  ¨'''一-- 、       __z≦⌒ヾj
 ニニニ{/¨ て:T¨¨ミー‐一彡ィ:ナ7丁 Yヘ
    |  ` ̄´ノ } ⌒Y ヽ ̄   | | |
     ヽ __ ノ    |弋 __ノ | |
   ヽ             |       ノ /
           弋    ノ    イ_ノ
      /     `ー ´     リ
       ィi从从从从i从i. | /
      |  <───‐テ  j /、
   \    、 ` ̄ ̄´    イ| 弋__
 \  \     ̄ ̄ ̄   /. |   ヾミー-
   ヽ   ヽ          /,.  |    \
 .,  \   `ー---一 イ/   |     ヽ
  ',    \        /  │      \
  ',     ` ー-、 ,イ      |  弋ー──
   ',     /辷Yヽ、      |    \
   ',   /ヾ三三三\    |      `7
    ', /    ヾニニニリ  ヽ j      /

25 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:03:04 ID:K7khShAw0
駒城家 中庭
     |┃
 ガラッ. |┃
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \
     |┃三    /  \   / \ 義兄上 失礼しますお
     |┃     /  (●)  (●)  \ 直衛 ただいま参りましたお
     |┃     |    (__人__)     |
     |┃三   \    ` ⌒´    /
     |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \


         x≦三三三三`ヽ
      ,.ィ升三三三三三三三`ー  、
.     爪三三 ,、三三三三三三三三ハ
    /三三モ/ |三三三三三三三三三\
    /三三モ/ ヽ三三三三三三三三三ハ
.   /三三三 }   }三三三三三三ラ/}三三} 直衛
.   ,'三三三 /     ̄`寸三三三ラ/ /三三} 北領での戦 ご苦労だった
  i三三三./        レ´ ̄ ̄   ./三三t| 
.  爪三三/、       / / ,      {三三モ!
  {三三レ,′|\   7⊥/      f三三モ|
  |三三/[ 八 トツ、      ___{三三三|
  |三t从t    ̄ ∧/ ̄<tツ ノ リ三三イ|
  |三ア八 r- ――┴ 、    ̄  /三三三リ
  |三三∧      ′ \    ∧三三t〃
  |三三三 、   ‐- 、   }  / /三三从
  |∧三三 ハ   `      イ三三三三/
  ノル三三リ  \     ,.ィ升三三三三,ノ
   }八三{   `ー    /三三三三从
    jハハt          /三三三三彡'
<皇国>駒城家若殿 <皇国>陸軍中将 駒州鎮台司令 駒城保胤(ハクオロ)

26 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:03:16 ID:K7khShAw0
     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /|
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::!
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::| 永末 黒茶を用意してくれ
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::| 直衛もそれでよいか?
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/:::!
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′
.    \\   \_  } ハ、
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、
       Vハ   |  ハ       \
        ∨ハ   |  |ハ   、   \
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /ヽ

     ____
   /      \
  /  ─   ─\
/    (●)  (●) \ はい、若様と同じものをお願いしますお
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

27 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:03:30 ID:K7khShAw0
         x≦三三三三`ヽ
      ,.ィ升三三三三三三三`ー  、
.     爪三三 ,、三三三三三三三三ハ
    /三三モ/ |三三三三三三三三三\
    /三三モ/ ヽ三三三三三三三三三ハ
.   /三三三 }   }三三三三三三ラ/}三三}
.   ,'三三三 /     ̄`寸三三三ラ/ /三三}
  i三三三./        レ´ ̄ ̄   ./三三t|
.  爪三三/、       / / ,      {三三モ! こたびの戦
  {三三レ,′|\   7⊥/      f三三モ| 冬でよかったな
  |三三/[ 八 トツ、      ___{三三三|
  |三t从t    ̄ ∧/ ̄<tツ ノ リ三三イ|
  |三ア八 r- ――┴ 、    ̄  /三三三リ
  |三三∧      ′ \    ∧三三t〃
  |三三三 、   ‐- 、   }  / /三三从
  |∧三三 ハ   `      イ三三三三/
  ノル三三リ  \     ,.ィ升三三三三,ノ
   }八三{   `ー    /三三三三从
    jハハt          /三三三三彡'

               ____
             /      \
           / ─    ─ \ そうですお。
          /   (●)  (●)  \ まったくよかったですお。
            |      (__人__)     |
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \

28 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:03:42 ID:K7khShAw0
  /,  |  ゝ′    rュ| |rュ   i、 ノ | !
// ヽ.!        L!| |L!     |: : | |
 ′   :|          └─┘    {j: :  N 夏場に重症を負おうものなら大変だ
    .  |  __           V: :  :| むかし、自分の傷口に沸いた蛆を
   : : :!<、¬trムーュ、   , ィ丕マ,、 〉:  |じっと眺めている兵をみたことがある
   : : . |  `ー冖^ ´   `¨´ `冖≠ l': :  |
   : : : |     ____/ト、     ,!: :  i: !
: : : : : : :|  , '´ ̄      l、` ー 、  /: : : i: |
: : : : : : :ト、 /       /′   }./: : : : |!:|

               ____
             /      \
           /   ⌒   ⌒\ はは、 蛆がわくならば幸せですお
          /   ( ●) ( ●)ヽ 腐った傷口には蛆も湧きませんお
            l      ⌒(__人__)⌒ | 蛆が湧くということは、まだ生き残る希望がある
          \     ` ⌒´   / ということですお
          /             ヽ

29 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:03:57 ID:K7khShAw0
     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /| そのような目にあったとでも?
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::!よほどの運が強いのか
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::| おまえ、これまでいちども
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::|負傷したことがないだろう?
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/:::!
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′
.    \\   \_  } ハ、
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、
       Vハ   |  ハ       \
        ∨ハ   |  |ハ   、   \
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /ヽ

       ___
      /     \ なに、療兵から教えられたのです。
    /   ⌒  ⌒\  小隊長をしていたころに。
   /   ( ⌒)  (⌒)\ どうあっても助けられない者と
   i  ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i そうでないものの差を教え込まれました。
   ヽ、    `ー '   / 傷口からなにから膨れ上がってるやつがダメだと
     /     ┌─┐
     i   丶 ヽ{ .茶 }ヽ
     r     ヽ、__)一(_丿
     ヽ、___   ヽ ヽ
     と_____ノ_ノ

30 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:04:07 ID:K7khShAw0
     ト 、 ̄ ̄  ― ミヽ // _  -― {、   ハ         l   l
    |  \ ̄ ->‐‐ ¬ { ̄             l      |   l
      ト   ` <       !! _           |      |   l  
      | ヽ    }    「j || L!           |      |  l どうしたのだ?
     | | \  ′    r┘_ュ          |      |    l そのような傷を負った仲間を
      ! l   リ       ̄           __l    l   l   l
     l  /       {       _. -‐  ̄`ヽ ハ    l   l     !
       !  {      _ヽ.    /′ 0__ ィ彡'  l    l   l    l
      l  \i弋7 ̄ 0 _≫ー-   ̄ ̄ ̄ ̄     l    |   |    l
     |   | `ミ=- ´  /⌒ヽ ____     ∧    !   l  | | l
        l   |     /..:|::::::::::。::::u::::::::::`ヽ  / ul   |    ! l  ! ト
      |  ハ   /:::::::::/::::::::      U  ー′ }!       l | ! ト |
        l    \ / u    ヽ     _     u  ハ    l  | !l! |
         l     ヽ     _ .. -_二 -―ヽ、   イ  |    |  ! |lハ|
          l |   | l\  ヽー   /´ ̄ ̄|} / |  ||   l! |/|! |
          l l    l l |\   V´7__ . -j/  l   ハ |   |! |! |!

       ___
      /     \
    /   ⌒  ⌒\ やる夫が殺しましたお
   /   ( ⌒)  (⌒)\ 兵に押し付けるわけにもいかないので
   i  ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i 人と言うのは簡単に死ぬのだと思いましたよ
   ヽ、    `ー '   /
     /     ┌─┐
     i   丶 ヽ{ .茶 }ヽ
     r     ヽ、__)一(_丿
     ヽ、___   ヽ ヽ
     と_____ノ_ノ

31 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:05:00 ID:K7khShAw0
     ト 、 ̄ ̄  ― ミヽ // _  -― {、   ハ         l   l
    |  \ ̄ ->‐‐ ¬ { ̄             l      |   l
      ト   ` <       !! _           |      |   l  
      | ヽ    }    「j || L!           |      |  l どうしたのだ?
     | | \  ′    r┘_ュ          |      |    l そのような傷を負った仲間を
      ! l   リ       ̄           __l    l   l   l
     l  /       {       _. -‐  ̄`ヽ ハ    l   l     !
       !  {      _ヽ.    /′ 0__ ィ彡'  l    l   l    l
      l  \i弋7 ̄ 0 _≫ー-   ̄ ̄ ̄ ̄     l    |   |    l
     |   | `ミ=- ´  /⌒ヽ ____     ∧    !   l  | | l
        l   |     /..:|::::::::::。::::u::::::::::`ヽ  / ul   |    ! l  ! ト
      |  ハ   /:::::::::/::::::::      U  ー′ }!       l | ! ト |
        l    \ / u    ヽ     _     u  ハ    l  | !l! |
         l     ヽ     _ .. -_二 -―ヽ、   イ  |    |  ! |lハ|
          l |   | l\  ヽー   /´ ̄ ̄|} / |  ||   l! |/|! |
          l l    l l |\   V´7__ . -j/  l   ハ |   |! |! |!

       ___
      /     \
    /   ⌒  ⌒\ やる夫が殺しましたお
   /   ( ⌒)  (⌒)\ 兵に押し付けるわけにもいかないので
   i  ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i 人と言うのは簡単に死ぬのだと思いましたよ
   ヽ、    `ー '   /
     /     ┌─┐
     i   丶 ヽ{ .茶 }ヽ
     r     ヽ、__)一(_丿
     ヽ、___   ヽ ヽ
     と_____ノ_ノ

32 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:05:23 ID:K7khShAw0
連続失礼。

         _,. -:‐;-. .._ ____ _,._
         /.::/:.:;ハ:::::::.::.:.:.::.:::::::ノ7
          !. :;. :.:! j`  ̄`f´ ̄ゝ./:!
          !:::;::.:::| ´   i |.i   {:::.j
           !.:;'.:::::|     ┴   j::::.!
        j:;':.:::.::|‐=rッ‐-、_,.rッァ「::::|なればこそ28歳で少佐か
        /;'::.:::::.:!  _,. -‐'i丶_ ノ.::::|
        '^!:::.::::::.:|`´    _'   j/.::::;'|……お前は見る限り、まったく軍人向けではなかった
          |:;ノ::::::.:!ヘ   ´ `/.::::/リ それにお前は望んで面倒を背負い込む性質だ
          _」、:::::.::::!\` - ァく レ'j;/  結局、お前にその才能を隠しとおされていると気がつくまで
       / \ゞ``゙`: : `: 〈`ヽ\  五年もかかってしまった。
        /'´ ̄`  ‐- .:_ : . :\ト、 \ ここまでの戦上手だとは思わなかった。
.       /         `丶.: :ヽ:V´:i よくやってくれたよ
     /             、  \: i:ヽ.:!
    ,'            ',    ヽ.: :リ
     i   . -───- ._ i  !  ヽ:.|
     | /.: : . : . : . : . : . : .`v′   ヾ!
     |': : : : _,. -───‐--、}     :|
    !: : /     丶     j!    /|

        ____
       /    \
.    /          \ ……申し訳ありませんお
.  /    ―   ー  \ で、義兄上のご用件のほどは?
  |    (●)  (●)  |
.  \    (__人__)  /
.   ノ    ` ⌒´   \
 /´             ヽ

33 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:05:33 ID:K7khShAw0
              , ‐ト、―- 、
      , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
     ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\
     l \/, ⊥    |l V \l北領での敗北、まぁお前にとっては紛れもない勝利だが、
     N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ lこれについて皇主陛下に奏上する機会を作る
     l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l
     l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l
     l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l
     l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ
     l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l
     l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl
     l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
     リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
       ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
    _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
  -‐ ´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /

       ____
     /⌒  ⌒\ それは守原閣下の役回りでしょう?
   /( ●)  (●)\ 少佐風情の仕事ではないのでは?
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |    。`,⌒゚:j´      |
  \γ⌒/■)'    _ /
   ( ^ノ ̄      ヽ

34 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:05:45 ID:K7khShAw0
         _,. -:‐;-. .._ ____ _,._
         /.::/:.:;ハ:::::::.::.:.:.::.:::::::ノ7
          !. :;. :.:! j`  ̄`f´ ̄ゝ./:!
          !:::;::.:::| ´   i |.i   {:::.j
           !.:;'.:::::|     ┴   j::::.! お前でなくてはならんのだ
        j:;':.:::.::|‐=rッ‐-、_,.rッァ「::::| 陸軍内では現在、夏季北領総反攻が
        /;'::.:::::.:!  _,. -‐'i丶_ ノ.::::| 主流となっている
        '^!:::.::::::.:|`´    _'   j/.::::;'| これを止めるために、
          |:;ノ::::::.:!ヘ   ´ `/.::::/リ お前には皇主陛下の前で、
          _」、:::::.::::!\` - ァく レ'j;/  それが妄言にすぎないということを
       / \ゞ``゙`: : `: 〈`ヽ\   主張してもらう。
        /'´ ̄`  ‐- .:_ : . :\ト、 \  いちど始まってしまった奏上は
.       /         `丶.: :ヽ:V´:i  誰にも止めることができない。
     /             、  \: i:ヽ.:!  奏上中は儀礼上、皇主陛下に次ぐ地位にあると
    ,'            ',    ヽ.: :リ  されるからな
     i   . -───- ._ i  !  ヽ:.|
     | /.: : . : . : . : . : . : .`v′   ヾ! やってくれるか?
     |': : : : _,. -───‐--、}     :|
    !: : /     丶     j!    /|

       ____
     /      \
   / ─    ─ \   つまりやる夫が陛下に奏上仕る際に、
  /   (●)  (●)  \ 夏季総反攻とその首謀者について何か語ればよいのですね?
  |      (__人__)    |
  \     ` ⌒´     / いいですよ。やります。
   /         |;;;|"\ しかし、陸軍にはいられなくなるでしょうね。
    \       r i;;;l  ヽ 後備役編入ですか?
     \     >!、_彡
       \   /

35 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:06:01 ID:K7khShAw0
     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /|
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::! それだけはなんとか食い止める
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::| お前には近衛に行ってもらう
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::|
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/:::!
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′
.    \\   \_  } ハ、
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、
       Vハ   |  ハ       \
        ∨ハ   |  |ハ   、   \
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /ヽ


     ____
   /      \
  /_、 ,,/"  \
/ (●) ゙(●) U \ 近衛、ですかお?
|    (__人__)      | 
\   ⊂ ヽ∩     <
  |  |  '、_ \ /  )
  |  |__\  “  /
  \ ___\_/

36 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:06:11 ID:K7khShAw0
     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /|
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::! そうだ
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::| 他の将家だけでなく、
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::| うちの内部でもあれこれ口にするものが
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/:::! でてくるだろうからな。
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/  駒城家の有する駒州鎮台でも
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/  危ないと考えた
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′  
.    \\   \_  } ハ、      行き先はもちろん禁士(ナイツ)ではなく衆兵(シヴィル)だ。
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、 ああ、もちろん実仁親王の御内意を請けてのものである。
       Vハ   |  ハ       \ お前はよい御方と懇意となった。
        ∨ハ   |  |ハ   、   \ せいぜいうまくやって後ろ盾となってもらうことだ
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /ヽ

       ____
    //   \\
   /( ●)  (●) \ 承知しましたお。
 /::::::⌒  、_!  ⌒::::: \ でも、やる夫の後ろ盾は義兄上と義姉上だけですお
 |     'ー三-'     | 
 \              /

37 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:06:23 ID:K7khShAw0
失礼いたします(ガラガラ)
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:i:.:|Wwハ.:.:.:.ヽ.:.:ヽ
      /.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:.:/i:.:|    !.:.:!:.:.:.:.:.:.:',
.     /.:.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.// !.:,'    i:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!
     i.:.:/:.:/.:.:/.:.:/:.:,.斗 //  i/ --、  i.:/:.:.:.:.:.:.:!:i ごめんあそばせ
     |./!.:.:!:.:.:!.:.:/イ  //  /    `メ、 |..:!.:.:.:.:!:| 旦那様もやるちゃんも
     | |.:.:i:.:.:i.:.:| |斗≠  /   ≠=、  |:.:!.:.:.:.:!:| こちらにいると教えられたものですから。
     | |.:.:i、.:i:.:|./ト:::::::i}      ト::::心、!:/.:.:.:.:!:| 
     ヽ |.:.:iヽ:ヽト v':::::}|      r':::::リ |/:.:.:.:/!.:|
       |イヽ..\ト. V少      vニソ 厶 イ:.:.!.:|
      / |:.:.:.:.:.:.:ハ  :::::   、   :::::  /ノ:.:.:.:.:.:!.:|
      / |.:.:.:.:.::!:.!ヘ、   r  ァ    /:.|.:.:.:.:.:.:.!.:|
     /  |:.:.:.:.:.:!.:|.:.:.>、       ィ´:.:.:|.:.:.:.:.:.:.!.:|
     /  |r―‐-、!:.:.:.:.:.:i`  、.  '´|.:.!.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.!.:|
    /   |    |!_, ィリ      !\.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:!.:|
.   /   /|    |i  /       !  ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:!.:i
.   /   /_|/ ̄ヽ||  |        |   |:.:.:.:.:.:.:.:!ハ
  /  ./::::|    |ヘ !ー-、  , -‐/  /:.:.:.:.:.:.:/::::::\
  /  ∧:::::::|    |:∧ \     ./  /:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::∧
駒城家 若殿 妾(事実上の正妻) 駒城蓮乃

      ____
     /_ノ ' ヽ_\ 義姉上。
   /(≡)   (≡)\ それでは、この後友人と会う約束がありますので、
  / /// (__人__) ///\ やる夫は失礼しますお
  |     |r┬-|      | それでは
  \     ` ー'´    /

38名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:06:33 ID:K7khShAw0
      / : : : : :|: : : /|: : : /   |.:| ____     \|: : : : : | : |l : :`,
      ,′: : : : :|: : / 」:.:.:/   '´「   `` 丶 、 |: : : : : | : |l : : !
       i  : : : : :|: : /-十/     j/    _ _ `|: : : : : | : |l : : |
       |  : : : : :|:/  」′     r ,.-──c、/|: : : :.:/:.:/l: : : | あまり遅くなってはいけませんよ?
       |  : : : : :|'             〃 |::r‐()ド>|: : //.:|:: : : |
       |  : .  ヽ :l   ,.ニニ、           Uh;;;;;ノ| ノイ/: : :.:|:: : : |
       ',. : : : : :| 〃|::r‐()        V__/  |´ : : : : :|:: : : {
       ゙、.: : : : :ト、  Uh;;;ノ|                   | : : : : : :|:: : : :{.
         \  : : :|ハ  \/                  | : : : : :ノ|;; : : : {.
           ヽ、 : :|: : \       、            ハ/: : : |;; : : : {.
             ヽ、.:\: :`、>     __  -ァ       / : : : : |;: : : : :.ゝ
               }:  ̄ ̄: :ヽ      ` ー'      ,. ' : : : : :|::: : : : : :.ヽ
              |: : : : :`丶、         // : : : : :j:::: : : : : : : \
             |: : : : : : :|i:`:'' ‐- 、 __,.. '´ ./ : : : :  ;ム、;;: : : : : : : : `
            |: : : : : : :|l: : : : : : : :.゙|:  ノ : : : : :.:/   ``''- 、;,._: : : :
                |: : : : : : :|l: : : : : : : : :}/. : : : : :.:/_,  ,、‐''"´ ゙̄`丶、
               |: : : : : : :||: : : : : : :/. : : : : : ..:,.'  /         `

       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( >)  (<)\ 仰せのままにですお!
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ それでは義兄上、義姉上、失礼しますお
  |     |r┬-/      |
  \     ` ̄'´     /

39名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:06:57 ID:K7khShAw0
羽鳥邸


i =======||==========||==========||==========||
il.[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||
i =======||==========||========__=========||
il.[[[[[[[[[[ ||[[[[[[[[[[[[[[[ ||[[[[[[[[[/  /.|[[[[[[[[[[[[[[||.     |\
i =======||=__=====||=__=(三三l/ l========||.     |  \
il.[[[[[__/  /|[[[[[ ||/  /|(三三l/l .[[[[[[[[[[[[[||.     |   |
i =/  /(三三l/l====||(三三l/l(三三l/l...========||.     |   |
il.[[(三三l/(三三l/__|(三三l/l[(三三l/l [[[[[[[[[[[[||.     |   |
i =(三三l/(三三/  /|(三三l/l=(__l/  .l======||.     |「  .|
  (三/  /| (三三l/(三三l//  /|l        \     |   |
  (三(三三l/l (三三l/(三_(三三l/l          \.  |   |
  (三(三三l/l (三三l/  /|(三三l/l            \|   |
  (三(三三l/l (三三l(三三l/l(三三l/l             \. │
  (三(三三l/l (三三l/(三三l/l(三三l/l               \.|
    (三三l/l (三三l(三三l/l(三三l/                     \
    (三三l/l (三三l/(三三l
         ____
       /三三三 \
      / ─三三─ \  相変わらずとんでもない量の本だお
    /   (●)三(●)  \ また増えたのかお?
    |    三(__人__)三   |
    \     ` ⌒´   ,/
    /    三三三   \

40名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:07:09 ID:K7khShAw0

          > -:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ /:.:.:|
          >:.-:.−:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´:.:./
        r‐ ':.´:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:|:::ヾ:.:./::|:.:.:.:.:.:.:/
      /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| ̄`''- 、;i:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ヽ
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.|      |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:}
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_    //:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:|
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ、=、_,, ,/ |:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.| こればかりはどうにもできんよ
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´\-;/ ̄ V ̄ | |イ≧ミ=、/   |:.:.:/:.:.:<´ヾ|
  ` '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.    | | 辷り` |}_ r-Vソ:.:∧}
      /:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::    ヽ廴_  <テ=/rァヾ:∧:.|
      フ/:.:.:.:.:.\::::::::::::::::      ̄ヾ=ノ  <-ン /:| .V……しかし大変だな
      ´''- 、:.:.:.:./::::::::::::::::          /=テヾ| お前は正直なところ、
          ヾ/:::::::\::::::..     ー -    /  あちこちで恨みを買っている
           /:::::::::::::::::::::::::...     -  ./
      /\./::::::::::::::::::::::\:::::::::...    /
     /   ∧:::::::::::::::   /` 'ー - ' ´
   ノ |      }ヽ::::    /_
 ̄ ̄  .|       \   { ヽ
     .|      / ` ー='´  \
勅撰特務魔道官(ヒズ・インペリアル・マジェスティス・マジシャン) 羽鳥守人(ジュン)

        ___
      /_ノ '' 'ー\  目立たないようにしてるつもりなんだおけどね
     / ( ●) ( ●)\
   / :::::⌒(__人__)⌒::::\
   |       `'ーnl^l^l  |
   \         l   っ/
             (   ゝ
              i   \

41名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:07:27 ID:K7khShAw0
 /::::::::::::::::::::::::::::/::::\:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::\::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: \:::::\ 馬鹿野郎
 /::::::::::::::::::::/::::::: : :|:::::V/ ̄ V:::::::::::::::::::::::\::::ヽ だからこそ、恨むやつが出る。
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: | ̄     V::ト:::::::::::ハヽ;;::ゞ:::ヘ 貴様の馬鹿面をみただけで軽蔑し、
:::/:::::::::::::::::::|::::::::::::::ハ:|        |::i \:::::::}:::::ト-;;::::ハ やがてそれが間違いであったと
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| リ───''  i:リ ニ彡:::iト、;ヽ \::i 気づかされてお前を恨む。
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |_,,,-===ヽ/ _||=__メ:| ||   ヾ世の中、お前が期待するほど馬鹿ばかりじゃ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|>'' ̄=.ィ-  ||=||{t..:jア ||  ないんだ。
::::::::::::::::::::::::::::i>\:: |||マハ廴ソ  ..川 ハ ̄ iノノ 俺だって最初のうちは騙された
:::::::::::::::::::::::r-、}''´ \||  ̄    //  ノ ` ̄ |´
::::/i:::::::::::::::| /ヽ    ヾ==─''´´      /
:/ |::;;::::::::::ヽ  >        `ー -  /
  レハ:::::/i::::::≧::-:、          /
     レ'  ̄ ̄ ̄Yi      ____./ _
     _...-:::'´ ̄ ̄`:-..、    |ー- ∧ }、_
    i: : : : : : : : : : : : : : : : `::-.┴..、: /: :}: :}: : : ヽ
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧

        ___
      /_ノ '' 'ー\ まぁそんなもんかお。
     / ( ●) ( ●)\で、それよりも羽鳥はやる夫が
   / :::::⌒(__人__)⌒::::\これ以上恨まれないようにするには、
   |       `'ーnl^l^l  | どうすればいと思うお?
   \         l   っ/
             (   ゝ
              i   \

42 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:07:56 ID:K7khShAw0
             >'´ /   ∧    |    i| ヽ.      \
           /   /     /::::ヽ _,斗:.:.:.: :   |   !  :...   \
            〉   礀    ::ー‐^´¨ |:.: : !:.:.. ト、  |   :.:.:... : :..`ー-、
              |   |  il  ::|       ! ::∧:. :.  ,=‐i   :.:.:.:.:...:.:.:..:.:./
             / .:.:.:.:|  i|   ::|       | / ,ィ|,.イ´__ ∧  ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
         / :::/イl|  l|  ::|=、>ー=、 i′|:rレ弍¨ヽ ト :.:.:.:.:.:.:.:.:./
        ./::/  /   |  |´戈¨T |ト==、|| 弋__ソ‐|/.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
        レ'゜   / /  iヾヽ! 辷_ソ」|   ヽ=====' マヽ.:.:r-‐'´
 rr‐、           レ' レ'〉 ! ヾニ=== ′〈           'ノ::;;;>
 ト' |                  ̄ヾヌ、      `       ,/‐'´
 |  |                 ̄ヽ       ー‐      /ふたつある。
..ノ  l'⌒!                \           _, ィ´ ひとつはまぁ順当に、おとなしくしている
´ ノ^ヽ '、                  `¨ニt-  -‐' ト-┐という策だ。まぁ望み薄だが
  /`ヽ.ヽ、          _   /´iイ      |/ ヽ―-- 、__
   ‐'´`ヽ. i、          /i  ゞ7″ | ′    /    |     `ヽ、
\   イ-'  ヽ       /  i  / ,ヘ |____,_/ |―、  |    /  ヽ.
  ヽ.  ″    l     /-‐'´ | ./// ヽト-―/ニ,ノ  \|     /   \'、
   \      l. ,.-‐'     : レ' ′  く !  //          /       ヾ、
      |    .ト''      ! .| r―┐  | ,//      :. l  /       `ヽ、
     l      l、__       レ'  |  |  i/o’        :.:. ! |           ヽ、
      |     |/\     |    ̄´  / /         :.:.:.ヽ⊥_        ,.-<}
     ノ    |   ヽ.   l      {i∧         :.:.:.:.:.:.:.|\      /    \

       ___
     /   ヽ、_ \
    /(● ) (● ) \ もうひとつは?
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

43 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:08:09 ID:K7khShAw0
 /::::::::::::::::::::::::::::/::::\:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::\::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: \:::::\
 /::::::::::::::::::::/::::::: : :|:::::V/ ̄ V:::::::::::::::::::::::\::::ヽ
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: | ̄     V::ト:::::::::::ハヽ;;::ゞ:::ヘ
:::/:::::::::::::::::::|::::::::::::::ハ:|        |::i \:::::::}:::::ト-;;::::ハ
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| リ───''  i:リ ニ彡:::iト、;ヽ \::i
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |_,,,-===ヽ/ _||=__メ:| ||   ヾ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|>'' ̄=.ィ-  ||=||{t..:jア ||
::::::::::::::::::::::::::::i>\:: |||マハ廴ソ  ..川 ハ ̄ iノノ逆。英雄でいられるうちにやれるだけやって
:::::::::::::::::::::::r-、}''´ \||  ̄    //  ノ ` ̄ |´ 生き残る力を手に入れる。
::::/i:::::::::::::::| /ヽ    ヾ==─''´´      / ともかく、奏上はよほどの覚悟をもって
:/ |::;;::::::::::ヽ  >        `ー -  / やったほうがいい
  レハ:::::/i::::::≧::-:、          /
     レ'  ̄ ̄ ̄Yi      ____./ _
     _...-:::'´ ̄ ̄`:-..、    |ー- ∧ }、_
    i: : : : : : : : : : : : : : : : `::-.┴..、: /: :}: :}: : : ヽ
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧

      ___
    /     \ なんだ。知ってたのかお。
   /  _ノ '' 'ー \ さすがだお
 /  (●)  (●)  \勅任特務魔道官(ヒズ・インペリアル・マジェスティス・マジシャン)様
 |      (__人__)    |北領ではずいぶんと導術に助けられたお
 \      ` ⌒´   /

44 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:09:07 ID:K7khShAw0
    〃::::::::/::::ヾ:::i::::ヽ:::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::\
   /:::::::::/:::::::::i:::`:::::::}::: ト:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  /:::::::::ィ/:/:::::::: L:_ ∧:ハ::::::::::|ヾ:: l>、::ミ、:::::::::::::::V:_:::::::::::::::::::::::::i
. /:::/ /::/::::::::::::ハ    il i::::::: l 刈  ≧ミ> 、::::::::<  ヽ::::::::::::i\ |
..// ./:::::i::::::::::::ト:ハ       l::::://_ ィ=彳司 ||== ̄`{ i }:::::|\ゝ. `
    i ::::::ハ:::::::::::|\ゝ___  |:/ r/ ´ イt jハ ||    ノ //::::::i
    l:::::::::::ヾ:::::::|::::::ヾ´ ≧ミ、ィ'''ヾ   ゞ┴ノノ    `./:::ノ`
    |::::::/i::\:::V::::彳 ィ芯、}}   `ミ==''     r'´:/とはいえ銀盤を額に埋めてるわけでもない
    |:::/  |::::::>:K ヾ、 _ゞノ ,             |/ 俺は諜報員(エージェント)のほうだ
    |/   ヽ/ ヾ `ーt   ` _ ノ フ      /  | ____さて、お前はどう動く?
         `      ヽ   `ー´       / ̄    _   ヽ
                 `  、     ノ  /     /  ̄ ̄ ヽ_
                     >-イ |  〃   ./
                   / ̄il  // /-= ' ´  _
                 /   V/ ヽ=.//   / ̄ ̄ ̄>=- 、

         ____
       /     \
.    /       \ いじめられるのは好きじゃないお
.  / /) ノ '  ヽ、 \ もちろんいじめるのも嫌いだお
  | / .イ '(ー) (ー) u| そこまで暇ではないお
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ

45 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:09:18 ID:K7khShAw0
  / /.:/.:   i.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:``´.:.:.:.:.:.: |.:.:.、.:.:.:.\
    l.:.:./ .:.: .|.:.:.:l..:/l.:.:/ |.:/l.:.:.l.:l.:.ト、.:.:.:.:. |.:.:.:.\  ̄
  ./.:./ :. :.: :|.:.:.:l/ .l.:/  |/ l.:.:N.::.|__\.:.::|.:.:.:.:.:.:l
  /.:./ .: .:.:.: :|.:.:.:仁l/二ニ  l.:仁l:/=== ヽ:!.:.:.|\|
  l:/.l.:.:.:.:.:.:. .ト、.:.l テ示ミヽ1 Ll/ l 「 戍テミ lトVそうだな。お前は昔から
   l.:.:/l .: ハ:lN{ 辷ソ ノ ! 「 ̄l |弋辷ソ l1 l 敵をイジメたりしなかった。
   l:/ l.:/   lL_ __ノ  ,  ヽ _二 ノ.:.:.「完膚なきまでに叩き潰す」んだった。
       l/ 、__',               / .:.:.
           ヽ     r‐‐ッ   /. 他の同期の連中にも声をかけておいた。
             入        ,..イ.:. 数日後には、また全員で酒を飲めるぞ
         . '´ i.:.\> -- </
       /     |.:./\    ノ.:

       r‐┐
 /\   |  |
 \  \ |_|
<\ \/
 \>  ,、 「l /)
     | !,l |//.、    OKだお!
     `、   (゙)}     ___
      l.  ィ''´   /⌒  ⌒ \ 槙と樋高と古賀に会えるのが楽しみだお!
       |  |  /(⌒)  (⌒ ) \
       |  |/:::⌒(__人__.)⌒:::  \
       ヽ  |     |,┬‐ |       |
        \.\   `ー ´     /
         \       __ ヽ
          ヽ      (____/

46 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:09:31 ID:K7khShAw0
数日後 皇都内 高級料理店
     |┃
 ガラッ. |┃
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \  ちわー。
     |┃三    /  \   / \ 羽鳥の名前で予約してると思うお
     |┃     /  (●)  (●)  \
     |┃     |    (__人__)     |
     |┃三   \    ` ⌒´    /
     |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \

      , ----,.:::::::::::::::::::::....,iiiiiiiiiiiii{
     __└ii/:::::::::::::::::::::::::::::::::':..,iiiiiiiiiii)
     liiii/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽiiii{
     V::::::::::::::;:::/:::::;:::::::::::;:::::':;::::':;::;:Y お待ちしておりました
    /::::::::}:::::/:::}::::/:{ヽ:|i:::';::::::i::::::}::i:::|_ 皆様もうお待ちです
    {::::|::::i:::::|::::|l::1::| リ}:::::}i:::|l::::::}::}::ノi 、 こちらへどうぞ
   rii| ::ト、:{:wA--t¨   ´二 ̄`i::r、/、iiiiiiヽ
   (iiiii\、.r、.. _=―     ` ̄`´|::|ソiii∧/´
   `.゚/iiiiiiヽ|:,     ,    丿:}iiiiiiiiii〉
     ∟iiiiiiii|:::ヽ    ー   ィi::::|:し‐´
       7-|::::::|{>、_    イ::::}:::|::::|
      | ::|::::::|r, L  ¨   :|、_|::::|::::|
      | ::|::::::| \ 、  /, ' .j:::::|::::|
      l<::::::|    У/  /|::::| >、
   r ´    |::::|i     /    ' |:::リ    > 、
  ./      ';::| l、 ./    /.}::/       ',
 /   ,     \,У      ./ イ         ,

47 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:09:45 ID:K7khShAw0
::;:::;;;;::::;;::;;;|;;;;:::::::::::::/:::/:::/ /:/::::;;;;;;;;/:::/::::/ /::/::/i,ゞ斗弋::::;;;;;;;;;;;/:::/:::::::::/::/
;::::;;;;|::;;;::;;;.|;;;;::::::::::/:::/::/ |:/::::;;;;;;;//::/::/ /: /:::/-i'´`l ヾ\;;;;;;;/:::/::/::::/;;/:::
::::;;;;;|::;;::;;;;;|;;;;::::::;/+-、/_/ |:::;;;;;;/ |:/ノレ-'//´/  .|-_=-''´ヽ\;/::/::/::::;;;;;;/:::::
::::;;;;;|:;;;::;;;;;i;;;;:::;;/ |ハ/`''/ヘ i::;;;;/ , |'''i/ // ./-''-ナ´歹乃 ヾ/:::::::/::::;;/:::::::;;;;
:::;;;;;;|:;;;;:;;;;;ヽ;;;;/,=/-il、_ /、 |:;;/  .i | // /斗匕ン廴ノノ ノ/::::;/:;;/::::::::;;;;;; なんだ新城
:::;;;;;;|:;;;;:;;;;;;;;`、ヽヾ 弋_イ''-、_|/    .i ./ /  ー-―''''´´ ̄/::/;//:::::;;;;;;;/ 洒落めかしやがって
::::;;;;;|::;;;:;;;;;;;;;;ヽ\ \廴ェ-''´ヽ      /         //;;//::;;:::;;;;;/ , 制服も着ていない
;:::;;;;;;ト;;;;i;;;;;;:;;;;::;;;;ト、 ´     |            / / /:;;;;;;/  /::
ヾ:;;;;;ハ;;;;|i;;;;::ヽ;;::::`、ヽ     |           / , '´  /;;;;;;;/ r-イ::;;;;;;
ヽ::;;;;| ヽ\;;:::ヾ;;;:::\      i               /;;;;;/´./  |´;;;;;;;;;
 ヽ:;;|  `、 ヽ:ヽ\::-`'-、  ヽ              _,-''´  ノ  il:;;;;;;;;;;;;
   `'、  `、 \、 `'-\- '  ` _              /   //;;;;;/;;
    ヽ     `'、  i:::ハ、  ー-=-=−── -´   //    /ハ;;:;;;il;;;
            '' i;;;ハ;;`'、  ー───    , <´;.;/     /_ i;;;;;;;il;;
             レ  `;i i.\        /;.;.;.;.;.;/ _ _ _,-''''/´__|;;;;;;| |;
                i  ヾ;;;;\    <;.;.;.;.;- '''' ´_ , - ' ' ' ´ |;;;;;;i `
                   i;;;;;;;<ヽ_ / / ̄_,- '' ''´       .i;;;;;;;|
元<皇国>陸軍中尉 現<皇国>史学寮研究員 古賀亮(ルルーシュ)


           ___
           /⌒ ー、\  芸がないのもいやなんだお
          /( ●)  (●)\ 
.      /::::::⌒(__人__)⌒::::::\
  cー、   |     |r┬-/ '      |⌒,一っ
 ,へ λ \    `ー‐'      / 入  へ、
<<</ヽ                     /\>>>

48 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:09:55 ID:K7khShAw0
        /.::.::.::.::.::7,斗‐.::ァ .:7.:://{::{::.::.::.::「:.「::.::.:ト、: :.:.}:.:.:i i::. ヽ:.ヽ:}
        {.::.::.::.::.:/ {::/.::.:/ .::/.:/{lァ≠㍉::.::.{::.l: ::.:::!: : :!::l:. :.} :}::}.: ::.ト、j、___ノ
        l::.::.::.,::/ l::.!::./ .:./.〃′,rff㍉ヽ、ト、}、::.::|: .::.}::} ,イ.::,:イ: :. :.V¨¨¨´
        {::.::.//  {::l::.!: ./V   {{ィfトイV㍉、, }::.::}::.://厶}ノ.::}::.::}::.「´
       メァイ/    Vヘト、{   、_゙f竺シ_,  ノ/ハ/.:厶广/.::.::/.::/.::/ 新城少佐殿の武功と
      /{ {/.:{ __   ヽ. ヽ.      ̄ ̄`   ノイL} ゙V.::.::.イ::.// 無事生還をお祝いする!
.    /   Vハ/  }  / \ ヽ            マf」 /.:/{::V´ 敬礼!
.  _/     ,イ弋/、 {   } }            V7〉'  ゙ ー一′
´ /      弋. く ヽ. \!   { {、   , -ー- 、_  / ,/
 {          ヽ ヽ. 丶、 ヽ. \ 辷 ____7 .イ/   ___
        ト、 __ _ヽ ヽ.  丶、 ヽ. \ ブ´ /゙{ {⌒`´      `ヽ
        | }_} }ム ヽ. ヽ   丶、ヽ. \._ /   | |         i  ト、
        └; 〈 レ′ 〉 〉    >ー }    」 |        ,′ } ト、
        /,イ_ \ //   /  { /   //        /    | | }、
       _ィ/    //   /     i/   //            ヽヽ
  _        / ヘ ー くイノ     / //                  \
/ _`丶、     { {    〈´      ///           , -‐‐、     ,
/ `丶、丶    vハ      }     / /  , -‐───‐‐- /`ヽ ヽ _/ /
l      ヽ ヽ  ノ }    {    { ヘ  / /´ ̄ ̄ ̄ ̄`7く    ` ー‐ ´
元<皇国>陸軍中尉 現<皇国>造酒屋御曹司 槙氏政(スザク)

       _______________
     /(●) (●)\ ビシッ!
   /^):::⌒(__人__)⌒:: ヽ
  / / |    `⌒´    |
 (  ' ̄\      _/
   ̄ ̄| = V // | | 
     |   // | |

49 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:10:06 ID:K7khShAw0
ビシッ! ビシッ! ビシッ!
                     ミ:::::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
                     ミ/) }}``````````´´´´´´´´´´´´´ノ::::::::彡
                    /)/ //                  `ミ::::::彡
              / / //                       `ミ:::::彡
              / / // __                __ `ミ::::彡
              / / // -‐ミ __≧x、、      ,ィ≦__ `ミ:::彡
.           /   ///  / 丶 巡ソ丶        ィ 巡ソ / ムへ
        /   _    ハ  /ム  `¨´ ̄         ̄`¨´   ハ  .}
        /    ´   i!  ィ´{ハ                       /.リ  ′
.     /              / \             ′             /
                /   `'ー                    /‐'´
                      丶      _ _      ′
                           |\   ´  _  `   /|
                         /|  \          /  |\
                       |人|   \       /   ノ  |
                       |  ミ=-  _───_  -=彡  .!
                       |         Τ          |
元<皇国>陸軍中尉 現<皇国>高級料理屋店主 樋高惣六(大神一郎)

                   , -──────- 、
                 /              \
                   /                 \
              /                        \
             /       ´⌒\,, ;、、、/⌒`        ヽ
          /) //     ( ● ) ノヽ ( ● )         l
.         //,.'//      ´"''",      "''"´          |
       , ' ,.' , '/./       (____人____)        |
      ,.'       /,.'")'                       /
      /      ' , '                     /
   ,-, '       , '  、                 ,/
  / !      ./ ___ 、ゝー               イ、,__
/   ヽ  ,、-‐ '/´                            ̄`ヽ、
     ヽ' '、                                 \
      \. ',                                  ヽ
        ヽ                                   \
       /                         |             \

50 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:10:18 ID:K7khShAw0

                     ミ:::::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
                     ミ/) }}``````````´´´´´´´´´´´´´ノ::::::::彡
                    /)/ //                  `ミ::::::彡
              / / //                       `ミ:::::彡 少佐殿
              / / // __                __ `ミ::::彡  着座のお許しを
              / / // -‐ミ __≧x、、      ,ィ≦__ `ミ:::彡
.           /   ///  / 丶 巡ソ丶        ィ 巡ソ / ムへ
        /   _    ハ  /ム  `¨´ ̄         ̄`¨´   ハ  .}
        /    ´   i!  ィ´{ハ                       /.リ  ′
.     /              / \             ′             /
                /   `'ー                    /‐'´
                      丶      _ _      ′
                           |\   ´  _  `   /|
                         /|  \          /  |\
                       |人|   \       /   ノ  |
                       |  ミ=-  _───_  -=彡  .!
                       |         Τ          |

             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \ 樋高 いい加減にしてくれお
        |      (__人__)     | 座ってくれお
        \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |

51 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:10:53 ID:K7khShAw0
  / /.:/.:   i.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:``´.:.:.:.:.:.: |.:.:.、.:.:.:.\
    l.:.:./ .:.: .|.:.:.:l..:/l.:.:/ |.:/l.:.:.l.:l.:.ト、.:.:.:.:. |.:.:.:.\  ̄
  ./.:./ :. :.: :|.:.:.:l/ .l.:/  |/ l.:.:N.::.|__\.:.::|.:.:.:.:.:.:l   樋高 
  /.:./ .: .:.:.: :|.:.:.:仁l/二ニ  l.:仁l:/=== ヽ:!.:.:.|\|  はじめしまおう
  l:/.l.:.:.:.:.:.:. .ト、.:.l テ示ミヽ1 Ll/ l 「 戍テミ lトV
   l.:.:/l .: ハ:lN{ 辷ソ ノ ! 「 ̄l |弋辷ソ l1 l
   l:/ l.:/   lL_ __ノ  ,  ヽ _二 ノ.:.:.
       l/ 、__',               / .:.:.
           ヽ     r‐‐ッ   /.
             入        ,..イ.:.
         . '´ i.:.\> -- </
       /     |.:./\    ノ.:

                ,イ  , イ
              ,イ /|/::|∧/:::::}イ./|
            ト、/::|/:::::}:::::::::::/:::::::::/:::: |彡'イ
            |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ア'
        ト、|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ
        ヽ:::::::f'"'"`¬ヾ-;:;:、:,,:'´"'"'ァ:::::/ああ、面倒だから
          ミ:::l}             /:::::/ 全部いっぺんにもってこさせる
           |:::ミ            彡/  作法どおりではないが、それでいいな?
.           ヾ| ‐─-y、.   ,..x-─‐.|/   さくら 料理を頼む
        /⌒| 弋赱メ`  イ'ィ'チタア |⌒Y
        { ((l           ` ¨´  |)) }
         \ヽ        }     ,' /
           '     ,_´_    イ
           __|\.    ‐   / .|_
             }ヘ._\ __ / _.r{
             |    ¨.`Y´ ¨    .|
-────……Y´ヌ_      |       イ`Y……────-

52 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:11:08 ID:K7khShAw0
       ゝ.l:::::/:::::::::::::,:::::::::::::::::::::::::::l:::,ト,:::::',:::::::、::::::::::ヽ.:::',ヽ.
      /,'::/::イ:,'::::::/:::::::::::/::::::::::::::|:::l:| ::::::',:::::::ヽ.:::::::::ヽ::',:,:l
     .イ  l:,':,'::|::l:::::,':::::::::::/:::::イ:l::::::,'::::ト|゙,::::::,゙::::::::',:::::::::|l::|::l::l'ヽ.
    イ    .|:::l:::,'::l::::'ll:::::::::/:::::/l:,'::::::,l:::,'|l .l::::::|l:::::::::',:::::::,':::|::l:,'  ヽ.
        l::l:::l::::|::,':|:::::::,',:::::/,':,':::::/:::,' l' .|l::::|゙|::::::::||:::::,'l:::|:,'/   ,'
        ',:::ゝト'l、l_::-‐' ‐ニ=ニ、"' '" ' '  ,.ィ=ミ、,`i::l、 、  .ィ、'
   ヽ.    ト.::r‐-イ::::::',.〉,'゙|::几iド         l:卩:l ゙ ,:::| ', ヽ.'かしこまりました
   ィヽ.    ,'//`.|:::::::| 、 ゞ=''_        ゞ''= ' ,':::|,ノ   〉 いまお持ちします
    <.ヽ.  .l.トl :.|:::::::|.  ` ̄             ,::::| ,、 イ
     ヽ.、 / ヽ、ト|::::::::|          ,      ,::::::',イ ~
      ヽ."  /`|::::::::|.       r ‐、ァ     ,.'::::::::|
         ヽ. /::::::|::::::::|:ヽ.     ゝ _/    / |:::::::::|
        ,':::::::::::|:::::::::|:::', ヽ、    r    ィ:::::, |:::::::::|
        ,':::::::::::::|::::::::::|:::l   `   ._ イ |::::::::', .|:::::::::|
       ,':::::::::::::::|::::::::::|_,|            ト、_::::| .|:::::::::|
         ,'::::::::::::::::|::::::::::ト、`ヽ、        |' .〉ト.| |::::::::::|
       ,':::::::::::::::::|:::::::::::', ヽ、_`ヽ、    /./  ヽ|:::::::::::,
      ,'::::::::::::::::::,|::::::::::::|   `ヽ. `ヽ / /    |:::::::::::|

.             / /    .: .::::/  .::/.:://::/  {::.:|:.   .::::::::::::::::::ヽ
            / /  /  .: .:::/  .:/.::/ ,.:゙::/==ヘ::ト、. /.::::::::::::::::::::::::::.
         / / .:/  .: .:::/ .:.イ.::/ /:,∠===zミ、∨.::  .::::::::::::::::::::::.
        , , ゙ .::/  .:::!.::/ .:/ /://7.:/, , =ァ、   }///.   .:::/.::::::::::::::::
       / イ .::/  .:::::|/l.::/`X/iレ'/〃_辷zり__, //.:  .::::/.:::::::::::::::::::! おお
            | :イ  .::/.::{,ィ7弌メ、/´ ` ̄ ̄ ̄ ̄´7/.:  .::::/.:::::/.:/.::::::::} 彼女が樋高の許婚か
            |./ il .:/ .::::ト、」f斗'′            //.:  .::::::/.:::::/.:/.::::::::/ お前にはもったいないぐらいだ
            |:! 釗:i:{ ::i::|    ヽ   ____,`ヽ, /イ.:::: .:::/.:::, くY:::::::::::,゙ そもそも羽鳥がこんな感じのよい店を
            |{  | :リ ::{::|    、ニ, -‐─‐‐ァ′ /.::::://.::/〉 l::::::::::::{ 知っているわけがないからな
           | !  :!ハ    V       /   /.::///  _ノ.::::::::i::|  
           l 小 :! .:ヽ、   }    .ノ  ///'" ノ`7.:::::::::::i::::|::!
              _ノ | ト. !.::::/ \ └-‐ ´     ´      /.:::::::::::::|:::{リ
              リ} {:::/  }:ト、 ` ̄      .  ´  /.:/::::::::!:::ト、|     ___
                ノ.: メ、 /.::i::.ヽ  _  -‐ ´     /:,イ:::|:::::ト、|≧-‐ ´
             '⌒´  ノ イ::/ 二二二`仁二二二/二|:::ハ> ´      /
                   |ハ {    } |  _〈 〉- 、 -'‐ ´       /
  , -‐-   .              } |     | | {r┐!.」⌒          /
 /       `ヽ、__, _     」 {    } |  └、{.__,ィ         , ´
. {             > 丁7´` く    ノノ  /ー' r‐'        /

53 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:11:26 ID:K7khShAw0
  、__/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::/: /::/::::::\ヘ
   >::::::/::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::/::::V:::/:i::::::ヘ:::\
    /:::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: : |::::::::::::::ト::iト::┴<:::|:::i::::::\::\ ふん、悪かったな
   /:::::::::::::::::/:::::::: /::::::::::::::::::: ::イ::::::::::::::ハ::|    Vノ: |:::::::::ハ ̄ まぁその通りだ。
.  /:::::::ィ:::::::/::::::::: /::::::::::::::::::::::/-∠ヽ:::::', ヽ  .イ:::/:::::::::i::ヽ この店は樋高から前に聞いていた
 /:::/ |::::: {::::::::::::i:::::::::::::::::::/__≧:::::ハ  _∠:/:::::::::人:::::ゝ
.//  .}::::::i::::::::::::|::::::::::::/ ||' r ̄ (:::). Yヾ:::i  r===レi::::::/:}\i
     ノ::::::|::::::: : |::::::/|  .|| \ _ i ハト=イ(::)ヽ{:l:: /:::i
     ハ:::/i::::::::::ハ/ヽ/  ヾ___ノ   }、- i::./ハ.|
   /=\ レヘ::ハ ヽ {     ̄ ̄ ̄    ノ  |'´
  /'´   \\::::ヽ ヽi        _ _    /
  {       ̄\ ̄`ー 、      'ー-'   /
  ノ`ー ─ ミ、  .\\   ̄}     ` /┐
. ( /      \   \\  i  >──'´  ヽr-、
 .Y         \   \\廴r >'´   /   /
 /          ハ    ミ=V    //  イ

           ,.、、        ,.-=‐、
           / ヾ;.ヽ、    ,/'",.,_,. ヽ、
          r' ,..:- '''゙''゙;:;;i''::."´ .:``ヾ、'' ゙i!
          ,!:':::::::::..:.:::::::::'::::::::::.:.::::::::::::ヾ、l|
         ,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ!
        ./::::::::::::::::::::::::..:::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::゙、
       /:':::;::::::;':!'.:. .;':,!::l:::!.:.:.ト:::.:. :ヽ..:.: .:.::.゙iヽ、
       ,',':..;'.:..:::!:|!::::!:::;イ!::|l::l:::::::゙!、::::::::゙、::!::::::!:!`、ヽ、
     /!|!:::!::::::;':!l::l:::::::!|!|::l !i゙、:::::゙l゙、:::l::!:|::l:l!::::l|  ヽヽ、
    〈  l! !::l:::!::|::!L!;;::l!|_l ゙、! l! ゙、_;;:!-、;:;!:|::::!:::::;!.:..、 ,.->
     ヽ、:! ゙、!::!:゙!ヾ ,.-=、  ヾ   ,.-= 、 `'iソ::::/.:..:..V:.,/
       ゙ソ/ヾ:゙、. ' !'゙::!`     ´ i'゙:::!.`  !:l;、'..:.:.:;、:.i゙ それではみなさんにお酒を
       ヾ、 i゙|:::i、 ´ ̄          ̄`  ,'!:|ソ、.::/ ゙ヾ! お注ぎしますね
        V !:::|゙、      ,      / !::!:|      みなさん、うちの人がいつも
          .|::::!'iヘ    ー -     /:::|!::!:l      お世話になっていたそうで
         l:::::! !::::\   ´   ,.ィ'::::::i::::!::|!
         !::::| |::::::::,.i`::.、、_,,...::'".::|;::、:l!:::|::::|!
          !::::| !:::;.'゙i゙、  .:.::::::::::::;: '",./|!::::!:::::|!
         l|:::::!レ'.:.. ゙! ゙、  .::../ /::.:.|:::::ト、::::l!
        _,.!::::::!.::.. . ゙! ゙、.:/ ,/  .:.l::::::|:;.ヘ、|!
     ,.r'" l|::::::!:..   ! / ,/     .:.!::::::!   ゙ヽ、
    ,/    l:::::,!|.    ゙、,. '      ,:|:::::::! ,.'   `ヽ、
   ,.' ,; :l !:::;∧    /      ,.:' ゙!::::::|/  ,    ゙!
   ! .:l ::! ,'::/  ゙、   , '      , '/  .゙、:::l  ,./ ,   ゙!
   ,.! ::i ;' i::;'   ゙、,r''´`ヽ、  ,.'    :.:.i:::| ..;'/    ! ゙、
  / ! ::! :! l::!   r'´_`` ‐- ヽ,/     .: ::.!::!::/ ..;  ..,'  ゙、
 ,イ :l ::.!' |:!.   ,!´.,_ ̄  .:. ゙!     :, .:.l:|  :.' ..:.,.' :.  :.゙、
 ! \:゙、 ::l  l:!  i゙ ,.、       !     :' :..!i . ..::::::/ .:.:  :::゙i
 |  ヾ!_.::.、 ヾ、 i'' :.:.゙i:.:. ..   !      :..:ノ! ..:::.:.ノ .:.:::,. - ':::;'
 !    `ヽ :.   7:::.:.:...l:.:..    ヽ::... . .. :..

54 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:11:36 ID:K7khShAw0
  `'ヽ:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rレ"  ")!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.',
     _`,.ゝ、:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::..ryrノ"ゞ´      i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
   '''"´`'ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./i,.:'´"'"            !:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
         `',`ヾヽ、:;:;:;:、:;ヽ、/ !′           !//,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i!
          ',                       彡/ry:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:.:.:.!
           ',                      _,,.. - 'i!:.:.:.r'",..,`ヽ、:i お、おい止めてくれよ
            ',                  ,.r_.'r'"    !/〆 ,:'...,_ヽ, 'y 
        .   i                ,.r''",.. '"二,,. -    "   !...,_ .', i i!
            ',,,,,,,,,___           ,:'._,. '",.ri∩‐)`/       `ヽ ') y ,'.i
            ヾ,'ー- `.,_ 、.    /'" /" ヾ∪ノ,.         /_ノ"r! i!
             ヽ=(``0ioヽ、       '''''''''''"           i  ,:'ヘi i
              `',  `'ー '゙'' ゙                   r--'  ':,!
                ゙, ヽ'"                      i    ',
                ゙ ,                       ,'      ',
                 ':,    ,.                   ,:'      ','',.:ヘ
                 r'"`'''ー-ゝ、 `     _,.ノ      ,.:'    ,,. ''"   ',
                ,.:'  __     ゙:,..... -‐'''"       ,.:'   ,. '"        ',
              ,/ '" `ヽ、:..  'i ':,  .,_,,.. .       ,.:' ,. '"           ':,
           _,. .‐'"_,. -‐''ヽ、  `ヽ、_ゝノ、        ,.:'_,. '"          _,. r ''"`ゝ、...,_
          ,' ''''"´     \.   ',/. /`ヽ、   _,..;:'"'"        _,.r '"_,. r '"´    \
          ,'  ー--‐―ー‐、   ',   〈 ./   `ゝ''",.:'"         ,r" ,.r'"          `' 、
        /i  ヽ、   i . ',  λ  i Y   /===ヽ、        _r" _,r'"               ``ヽ、

  、__/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::/: /::/::::::\ヘ
   >::::::/::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::/::::V:::/:i::::::ヘ:::\
    /:::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: : |::::::::::::::ト::iト::┴<:::|:::i::::::\::\
   /:::::::::::::::::/:::::::: /::::::::::::::::::: ::イ::::::::::::::ハ::|    Vノ: |:::::::::ハ ̄
.  /:::::::ィ:::::::/::::::::: /::::::::::::::::::::::/-∠ヽ:::::', ヽ  .イ:::/:::::::::i::ヽ 樋高 卵料理はどうした。卵だ。
 /:::/ |::::: {::::::::::::i:::::::::::::::::::/__≧:::::ハ  _∠:/:::::::::人:::::ゝ 
.//  .}::::::i::::::::::::|::::::::::::/ ||' r ̄ (:::). Yヾ:::i  r===レi::::::/:}\i
     ノ::::::|::::::: : |::::::/|  .|| \ _ i ハト=イ(::)ヽ{:l:: /:::i
     ハ:::/i::::::::::ハ/ヽ/  ヾ___ノ   }、- i::./ハ.|
   /=\ レヘ::ハ ヽ {     ̄ ̄ ̄    ノ  |'´
  /'´   \\::::ヽ ヽi        _ _    /
  {       ̄\ ̄`ー 、      'ー-'   /              ああ、いまもってこさせるよ
  ノ`ー ─ ミ、  .\\   ̄}     ` /┐
. ( /      \   \\  i  >──'´  ヽr-、
 .Y         \   \\廴r >'´   /   /
 /          ハ    ミ=V    //  イ

55 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:11:53 ID:K7khShAw0
            ____
       ト、_, '´.: : : : : : : \ト、
     入┘: : :,-‐' ̄ ̄ ̄`: : : : :.:ヽ__
    /:/ ̄フ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ\
  //:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.ノ:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:\
  レ/ /:/:/:/:.:./:.:/:./:.-=ニノ:.j l:.:.:.:.|:.:.:l:.:.:.:.:l
   |:././: |/: /:l: : |: |: /:./:./:/:j:.:l:.l:.:.:|:.:.:|V
   |/ ハ: :|l: :l_ハ:_:l:_:l/:./:.//ノ_/_ノ_j:.:.ノl:.:.|_ おい新城
   |: :ス乂:V ィ‐ゥ-ヽ|:/レ´  ̄ノノ__/ノlハノー' 貴様が何か乾杯の言葉を言え
   \l: :l:ヽ| ゝ-'―'   |  イ¨ザ> ク:/: :|:.|_
     V\rl.       |    ̄¨∠ノ:.: /:ノ
         {ハ       !'       / 〉:./レ'
       ハ    ー------'  /ノ/
      ノ:.:.l\      ̄    /:|:l(__
       ̄レl/ l\     /|:.:|ノlー'
        |\\` ー '´ ノ)ノリ
       /|  `ー|「 ̄ ̄|||
    _/ /⌒y‐ ||     l |/
―'´        /   ||    | l\
            ||    |   ヽ、
            }}    〉    ` ー 、
            ||    |        \
       .____||    |、          ̄ヽ
 | |    | r―――┘   ヽ二二ー--、      |
 | |    | | ○                ̄ ̄ ヽ  |  |

          ____
        /ノ ヽ、_\
       (●) (● ) \ では<帝国>から教わった言葉を
    /⌒(__人__)⌒::::::::\
    |   |r┬-|        |
    \   `ー'´      /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ           ヽ /
   \_,,ノ|      、_ノ

56 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:12:04 ID:K7khShAw0
                       。 ゚。
                       ((,.)´)´)´))
                        |~U~゚ ̄.|゚o
      ____           .「ニ| u    | O
     /⌒  ⌒\       , っΞl!.    |
   /( ●)  (●)\   /   i L| ____ .|
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\/  ノ . ̄''──┘
  |     |r┬-|       |  /大いなる武功と、 名誉ある敵に
  \     ` ー'´     //   
  / __        /
  (___)      /


                           ,. -‐==、、
              ,. ===、、 o   ○o.  i       :::ト、
            _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\>大いなる武功と、 名誉ある敵に
            //      .::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/   ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、
.           ,ィク ,'..__    .::::/    ::::l    :l '´    `)'`ヽ ヾ;\
       /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l     `'::┬‐--<_   } ./;:::::\
     /::::::::!   ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';';';';::::\
.     /|::::::;';';'\/} (ヽ、  _/|   (´    _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、

57 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:12:18 ID:K7khShAw0
          > -:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ /:.:.:|
          >:.-:.−:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´:.:./
        r‐ ':.´:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:|:::ヾ:.:./::|:.:.:.:.:.:.:/
      /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| ̄`''- 、;i:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ヽ
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.|      |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:} ……で、
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_    //:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:| 北領のほうはどうなんだ?
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ、=、_,, ,/ |:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.| 軍のほうは景気のいいことを
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´\-;/ ̄ V ̄ | |イ≧ミ=、/   |:.:.:/:.:.:<´ヾ| 考えているようだが
  ` '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.    | | 辷り` |}_ r-Vソ:.:∧}
      /:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::    ヽ廴_  <テ=/rァヾ:∧:.|
      フ/:.:.:.:.:.\::::::::::::::::      ̄ヾ=ノ  <-ン /:| .V
      ´''- 、:.:.:.:./::::::::::::::::          /=テヾ|
          ヾ/:::::::\::::::..     ー -    /
           /:::::::::::::::::::::::::...     -  ./
      /\./::::::::::::::::::::::\:::::::::...    /
     /   ∧:::::::::::::::   /` 'ー - ' ´
   ノ |      }ヽ::::    /_
 ̄ ̄  .|       \   { ヽ
     .|      / ` ー='´  \

         ____
         /     \
      /   ⌒  ⌒ \    そんな連中もいるお
     /    (⌒)  (⌒) \   どうもやる夫の好みではないけれど
     |   、" ゙)(__人__)"  ) ))
     \      。` ⌒゚:j´ ,/
    /           ヽ
   / ア ̄~〉==ニ⊃        ヽ
  // `‐‐r´           マ  ヽ
 /   /           マ   ヽ
 |___/    _ _ _       l    }
  | , - rイ〕:.:: .: .:.:.r久=、- 、} r=、ァ/
 ̄ ̄〈 く:.:.:....:tァ:.:.::.:..c:.:ヘ _フ し Y  ̄ ̄ ̄
     >- 二二二二二 -く._.ノ

58 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:12:35 ID:K7khShAw0
            l、      , -‐─ー-、 、
            ヽ`ーー---´───-- \ヽ
          ,..:.':.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ)
        ///ヽ`ー-‐´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.):.:.ニ=-、
        {! /:.:./:.:.了 ̄/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.\
     ___ノ:.,..':.:  .:./.:/:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ヽ 好みではない、か
     ``ー-/:.:./:. /.: ./.:./ :./.:.:.:./ .:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ 新城は、昔からそれが口癖だな
       //:.:./:.: ./.:. ,':.:./ .:/:./:./ :.:.:.:.:. :./.:.:. :. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ`  ほら、上級生徒に赤杉って
      ´ /:.:./:.:.:./:.:.:.:.|:/i:.:/:/:./:.: .:.:. :./:. .:.:./ :.:.:. :.:.:.:.:.:.:i:.| 嫌な野郎がいただろ?
       l:.:/}:.∠_/厶|/|:.|:.,':.:.:.:.:.‐=ニ二ノl.:.i:.:.:. :./:.:.:.:.|l:| そいつに新城がなんと言ったと思う?
       |/ |.:.|l:.l 才テf-≧l:.|:..!.:.:.:///}:.:.ノ|:.:.{:.:.:./:. |.:.:.i リ
       ` ヽ|l|:.|ゝト-イ`ミヽヽ:l:.:(==ノ≦≠l:.|:.',:.(:.:.:.i.:.:{
          ノノ| ` ̄¬´ `ヽゝィf戈テ于ミ|ノ|::..:.ヽ:.|:i:.ヽ_
         ´ `l      ,'   -K二‐ } 》/ ノ〉:.//ヽ--´
           ノ.!     /       ̄ー=ー'/.-‐'
          ´ri\    }         ノr'´:/
           }ヽ ヽ  t ̄`ヽ    , ':./ヽ:(
           / ヽヽ \  ̄`  , イ:ノ)イ   `
         /: : : : ヽヽ、`‐ ' ´ r‐´イ、
  , - ‐= ' ´: : : : : : : : ヽ//==//¨ : : : \
 ̄: : : : : : : : : : : : 〈〉 : : : //: : : : //〈〉: : : : : : `: : 、
: : : : : : : : : : : : : フ)}{(ト : //: : : : // 卅`: : : : : : : : : : `: ヽ、_
: : : : : : : : : : : : : ヽΨ/:〈〈: : : : :〈〈: :爻 : : : : : : : : : : : : : : : : >、
: : : : : : : : : : : : : : 秞: : :| |: : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: :l


               /: : : : /: : /: : / : : : /l: : : : : : : : :ヽ
.             /: l : : /: : /: : /: /:/:/∧:l: : : : : : : :ハ
            /: : ! : /: : /: :/: ://l // l:|\: :!|: : : : l 「上級生徒殿 そうしたなさりようは、
           ,':/: :l : l : ://:/l: イ//,l/=キi≦V | : : : ハ 特志幼年学校生徒として
            /イ: | | : |: :l/!/=l'、l'/´/,.ィ彷r) 7:/: ム l:ト| 自 分 の 好 み で は あ り ま せ ん 」
           ,': ,l l: : ∨r忘外 }   ̄ ̄ //: /) }从  だろ?
            l:/ |:l: 、: ヽ ` ̄ 〈      //: /.ン:l
            l′lハ : \ \    __,./イィ/彳|l l
             ′!: | |:ヽ‐ヽ  ´-‐一   /ヘ: N州
                |/l/|:l、_、:> 、     /,. -ヘl 、
               ' ' l/| ヽl: | ` ‐ '´  〉 __l  ヽ
                 |.:.:.|:.:.:.|∧     /彡,:.|  |
                  /.:.:_j.:.:‐¬l    , ゝ/.:.|  l-、
              /.:.:.へ :.V^ゝ  / / /.:.:.:l  /⌒'ー
           , -―//   ヽ ヽ‐.  r‐/ /.:.:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.

59 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:13:07 ID:K7khShAw0
  `'ヽ:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rレ"  ")!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.',
     _`,.ゝ、:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::..ryrノ"ゞ´      i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
   '''"´`'ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./i,.:'´"'"            !:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
         `',`ヾヽ、:;:;:;:、:;ヽ、/ !′           !//,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i!
          ',                       彡/ry:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:.:.:.!  ひええ、
           ',                      _,,.. - 'i!:.:.:.r'",..,`ヽ、:i  よく言ったなぁ
            ',                  ,.r_.'r'"    !/〆 ,:'...,_ヽ, 'y  「ふさわしくない」ならともかく
        .   i                ,.r''",.. '"二,,. -    "   !...,_ .', i i!  「好みではない」なんて
            ',,,,,,,,,___           ,:'._,. '",.ri∩‐)`/       `ヽ ') y ,'.i  大将閣下のお言葉じゃないか
            ヾ,'ー- `.,_ 、.    /'" /" ヾ∪ノ,.         /_ノ"r! i!
             ヽ=(``0ioヽ、       '''''''''''"           i  ,:'ヘi i
              `',  `'ー '゙'' ゙                   r--'  ':,!
                ゙, ヽ'"                      i    ',
                ゙ ,                       ,'      ',
                 ':,    ,.                   ,:'      ','',.:ヘ
                 r'"`'''ー-ゝ、 `     _,.ノ      ,.:'    ,,. ''"   ',
                ,.:'  __     ゙:,..... -‐'''"       ,.:'   ,. '"        ',
              ,/ '" `ヽ、:..  'i ':,  .,_,,.. .       ,.:' ,. '"           ':,
           _,. .‐'"_,. -‐''ヽ、  `ヽ、_ゝノ、        ,.:'_,. '"          _,. r ''"`ゝ、...,_

::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::/i// i:::::::::::::::::::::::::|::::::|:::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::\
::::::::::::::::::::::::::::ハ;;;;;;;;;/-'´   .|::::::::::::::::::::::::ト::::: ト::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::ハ ̄       |::::::ハ::::::::::::::| \i \::::::::::::|:::::::::::::::::::::ハ
::::::::::::::::::::::::::::;:::ハ        |:::/ V::::::::::リ    ィ=ハ:::: |::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::::iヽ:ヘ      |:/   V::::::/   /イ=フi}ヾ─────'`
ヽ:::::::::::::::::::::::::| \ヽ     |i!    }::/   r''´ゞハi l:ヽ なるほどな。
::::\::::::::::::::::::::|   \   __ニ三イ   ||r j}i| .i lヾ} そのあと赤杉の野郎、
::::::::::\::::::::::::: |   /::::_,,,ィ彡=''´i/il_,==|.しソハ ノノ-、  新城を怒りのままに殴りつけて
:::::::::::/ \::::::::::ヾ /:- ''´>''´ -=イ`  ||r'´` ハ彡 y/: : : :\そのまま放校処分ってわけか
::::::::/   `ー- xゝ rィ彡''´イッ:::リ  /i   ミー=´i: : : : : : :`:-:、: : :}ソヽ 
:::::/::ハ_____/ /  / ヒ:::..ソノ {.リ    }.  l-、: : : : : : : : i: ://: :ハ
 ̄ヽ──────、ハ ヾ  ゞ''´  ノノ    ./  ./: :ノ: : : : : : : : l: i l: : : ハ
i ヽ ` -ゝ      ヽヽ ミ=''´ //       /: : i: : : : : : : : : l: i l: : : : :ヽ、
{  ハ         \\__//    , ィ /: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : \
 `   廴     し   ー─''´    ir'_´'´ ./: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : /
>、_   ー                     /: : :/: : : : : : : : ::/: : : : : : : : : : :/

60 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:13:24 ID:K7khShAw0
               . -‐.:.: ̄ ̄ ̄>x.
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\    
              /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\   まったく、新城はとんでもないやつだったが、
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ  そのために北領で勝ったようなものだろう
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l  なあ新城
          /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:./..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!  もし俺が史学博士になれなかったら
          ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::/ !.:! ..:|.:.:|  お前の大隊で使ってくれ
            |, .:.:| .:.l/rfュ心|::/.:/r―┤l ..::ト..:|  なぁに、贅沢は言わん
           ノ|l.:∧ .:l上レt癶:{:/ ィfj升V.:.:∧ ヽ  大隊主席幕僚でいい
         |l.:.`ヽ.:.',      { `¨¨7.:.:./     そのかわり気の利く従兵を二人付けてくれ
         |イ/.:.::ド 、    ′  , ′:/
            从/ト'、 >   ´  イ:.:/
         /   ヽ辷 ≧-<リハ{
, -―――‐〈`Y ヘ //   /// {__ __
/        ナ K //   // {ト、    `丶

            l、      , -‐─ー-、 、
            ヽ`ーー---´───-- \ヽ
          ,..:.':.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ)
        ///ヽ`ー-‐´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.):.:.ニ=-、
        {! /:.:./:.:.了 ̄/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.\   それなら俺は戦務幕僚だ
     ___ノ:.,..':.:  .:./.:/:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ヽ
     ``ー-/:.:./:. /.: ./.:./ :./.:.:.:./ .:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ
       //:.:./:.: ./.:. ,':.:./ .:/:./:./ :.:.:.:.:. :./.:.:. :. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ`
      ´ /:.:./:.:.:./:.:.:.:.|:/i:.:/:/:./:.: .:.:. :./:. .:.:./ :.:.:. :.:.:.:.:.:.:i:.|
       l:.:/}:.∠_/厶|/|:.|:.,':.:.:.:.:.‐=ニ二ノl.:.i:.:.:. :./:.:.:.:.|l:|
       |/ |.:.|l:.l 才テf-≧l:.|:..!.:.:.:///}:.:.ノ|:.:.{:.:.:./:. |.:.:.i リ
       ` ヽ|l|:.|ゝト-イ`ミヽヽ:l:.:(==ノ≦≠l:.|:.',:.(:.:.:.i.:.:{
          ノノ| ` ̄¬´ `ヽゝィf戈テ于ミ|ノ|::..:.ヽ:.|:i:.ヽ_        俺は情報幕僚
         ´ `l      ,'   -K二‐ } 》/ ノ〉:.//ヽ--´
           ノ.!     /       ̄ー=ー'/.-‐'
          ´ri\    }         ノr'´:/         じゃあ俺は捜索中隊だな
           }ヽ ヽ  t ̄`ヽ    , ':./ヽ:(
           / ヽヽ \  ̄`  , イ:ノ)イ   `
         /: : : : ヽヽ、`‐ ' ´ r‐´イ、
  , - ‐= ' ´: : : : : : : : ヽ//==//¨ : : : \
 ̄: : : : : : : : : : : : 〈〉 : : : //: : : : //〈〉: : : : : : `: : 、
: : : : : : : : : : : : : フ)}{(ト : //: : : : // 卅`: : : : : : : : : : `: ヽ、_
: : : : : : : : : : : : : ヽΨ/:〈〈: : : : :〈〈: :爻 : : : : : : : : : : : : : : : : >、
: : : : : : : : : : : : : : 秞: : :| |: : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: :l

61 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:13:41 ID:K7khShAw0
       ___
     /   ヽ、_ \     (この四人は全員実戦で血を見てるお。頼もしいお)
    /(● ) (● ) \   やる夫の大隊を勝手につくらないでくれお
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \  それに、やる夫の大隊はもう壊滅したようなもんだし、
  |  l^l^lnー'´       |  何か別の問題にも関わることになりそうなんだお
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

       /. : /. : :/. : . / . : : : : . : : : : : : : : : : : : : : !
       i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/. . : : i: : : : : : : : : i: l
       l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::. i: : : :| :l: |
       l:::::}:::::: ::::..:: / :/. /}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
       |:::::|::::i::. !:::::/.:イ: / /: : イ:/ l::l  l: ト、::. |: : : | :|: l <帝国>絡みか?
       }i::::|::::i:::.{:::イ:/_i:/ /:::./// j::{ .」斗ヘ:::}:/ : }. ト、! それだったら俺も面白い話がある
      イ:::ハ::|::::V十rfリミ」:::/// , //ィf≧=ヘ小/. :イ: :ハ:ト、 どちらかというと羽鳥向きだが。
       }/  lハ:::::ヽ、近Zソ|/メV/7/ーヘ北シメ/. :/ }/ }{
      ノ′ |ヽト、:::ヽ    i{   ノ′       /. :/.ィ:!  ` やつらは今、頭を抱えている
         |:::ハ:::ヽト\⌒´  ノ!      /: :イ: .イ:l    もともと<帝国>の経済はろくなもんじゃない
         |/ }::|::::\   、____.ノ イ: /i |/ リ   そうだな、新城の前で言うのもなんだが、
         }!  |ハ::::::i\  `二二´ /イ:!: ハ::{      五将家の台所事情に近い
             }从Li」 ヽ、   ∠_.」」:::{ }:l      駒城家はまだマシなほうだが、
               ト--T r‐`´─┐|‐‐イV .リ      それでもこの現在において戦で儲けを出すのはキツイ
               }_ハ_」 |: : : : : : :| L「!」        
             __ノf7/,イ |: : : : : : :| ト斗ト、‐-、__

62 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:13:56 ID:K7khShAw0
                       /二ヽ
                          {:}─{:}         <皇国>は滑腔銃から施条(ライフル)銃を
        /二 ヽ        x─{`ー1}─x_____ 主流にしようとがんばっているが、
        .{::}}‐='{       //三三三二二二二フ/r’あの銃を生産できるようになったのは、
        x─{ `ー1}‐ x     (__]_[_孑1」ー=彳 ̄ ̄  熱水機関によるところが大きい。
    /‘T : : : : : :T’ }.     `ー彳: : : : : : ト-'      水車や人力では施条を掘ることは
     {  (三二l} ̄}]二ニニ≡= {[三三三]}       できんしな。
    `ー=  =孑1」辷ノ        |/⌒Y:::::::|        その他にも、水軍は熱水機関の船を
        {[三三三]}        |   l::::::::|        量産して、艦隊の中心にしようとしている
       |:::::::.Y⌒ヾ        |   :::::::::|        しかし熱水機関は莫大な開発費と
       |:::::::::|   i        |___j::::::::|        さらに同じぐらい莫大な液石(石油)を喰らう。
       |:::::::::|   |        {三三}::::::/        とてもじゃないが五将家の私財だけでは
       |:::::::::|___j         `¨¨”.::::/         まかないきれないし、それは<帝国>でも同じだ。
       Ⅵ::::{三三}:          .::::::/          いや、国民の教育水準が<皇国>よりも低いことを
       Ⅵ:::.`¨¨”         {ミミ{           考慮すれば、<皇国>以上の開発費や維持費がかかる
          ヾ::::..             `ー”           こうなると<帝国>は分かりやすく儲けを得られる
         }=彡                       「人攫い」と「強盗」に精を出すようになる
         `ー”

63 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:14:08 ID:K7khShAw0
....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                           ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::.                             ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
             (''⌒ , ⌒,ノ("⌒) , , ノ       ._...:::::::::::::::::::::::::::::
            ( )( )( ) ( )( )( .)           ixi .....::::::::::::::::::::::
  ∩        (ノ :(ノ:(ノ (ノ (ノ           |X|   ......::::::::::::::
  I||I        ||_,||_||_,||_||  ,,  ,,      |iXi|............,,,,,, :: : ::::
||__| ̄|||||||||||||iii / |/ |/ |./ |/ ~~~''~~~''~~~'''''i-;== =iii|「「「 ' i三|::..:.....
||||||||||||||||||||||||| TTT」iiii | iiii.| iiii. | iiii iiii iiii iiiii iiii iiii..| |iiii| |「「| ̄| ii三| .:: ...:
ii|||||||||||||||||||||||| iiiiiii| iiiiii;;---;i~""""'''''''''''''i;;;;;;;;;;;;;;;;;;|__iiiiii| 「「=i i~i三| __,,,,
 iiiii--「ii!!!!!!!!!!____;;;=;; ;;;;;;;;;;;;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|iiiiii|「| ==i i ;.三|/ヽ__i
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT
こと、軍に関して言えば兵站の問題だ。
これは人の玄関口まで攻め込んで来ている<帝国>のほうにこそやっかいな問題だ。
特に<大協約>はある一定以上の都市からの略奪を禁止している。
すでに<帝国>は対象外の都市からは根こそぎ収奪しているようだが、それでも足りない。
船で運ぶという手もあるが、<帝国>の回船業は<皇国>の導術を利用した回船業の進出によってズタボロだ。
この上さらに民間の回船を重用しようもんなら、<帝国>の回船業は壊滅してしまう。
これでは何のために戦争をやったのかわからない。
だから<帝国>は大陸から物資を容易に流せないのさ。
……そのうち、<帝国>は困り果てて向こうから和議を望むかもしれんな。

64 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:14:18 ID:K7khShAw0
  / /.:/.:   i.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:``´.:.:.:.:.:.: |.:.:.、.:.:.:.\
    l.:.:./ .:.: .|.:.:.:l..:/l.:.:/ |.:/l.:.:.l.:l.:.ト、.:.:.:.:. |.:.:.:.\  ̄
  ./.:./ :. :.: :|.:.:.:l/ .l.:/  |/ l.:.:N.::.|__\.:.::|.:.:.:.:.:.:l
  /.:./ .: .:.:.: :|.:.:.:仁l/二ニ  l.:仁l:/=== ヽ:!.:.:.|\|
  l:/.l.:.:.:.:.:.:. .ト、.:.l テ示ミヽ1 Ll/ l 「 戍テミ lトV その結論はいただけないぞ
   l.:.:/l .: ハ:lN{ 辷ソ ノ ! 「 ̄l |弋辷ソ l1 l 結論以外はそうかもしれんと思うがね。
   l:/ l.:/   lL_ __ノ  ,  ヽ _二 ノ.:.:.  国家は筋道だけでは動かない。
       l/ 、__',               / .:.:.  筋道で始めたものでも、最後は意地となる
           ヽ     r‐‐ッ   /.    それに困れば困るほどやつらも本気になる。
             入        ,..イ.:.    <皇国>を潰せば楽になると思い込む。
         . '´ i.:.\> -- </      つまり、あいもかわらず我が国は風前の灯さ
       /     |.:./\    ノ.:


                 . ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :ヽ:.:.:.: . . __
                    /:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :⌒ヽ:.:.:.:.⌒、
                   ′ : :'⌒:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヽ:. `ヽ
                 //:.: / : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :、:. ヽ:. l:.:. 仆  そいつは素敵だな
                  /:.:.:.:.:.//:. ′/:. /:.:.:.:./:ノ:.: l : :}:. } 、..} ヽ 
          ー=彡: //.../.../.../// /.-=彡イ/ヽ、:.:/: /:. | l:.: |  っと、これは新城の台詞だったな
            ' / ′:.:′.{: /..l l...l : :/ i/../__ j」V:.:/:.:.:.| | : |
              { l |.l i...i...|-V−十i|:.:.:| フノ ,、≦ミ V:.:. : :| |.i i}
            l八.l |: |: i/ うミt、 \j  イ{イz7 〉i}:. ノ:.:.i/ | |
                乂l.i.人_」斗''゛      ` ¨¨´ノイ_ ノ}l人}
               从`ト`    |        /  ノリ
                    ヽ∧    `       /r=彡、
                       、    ,―-、     イl:|:.:|ミト、
                      \   ̄   / i|从人
                       r== >、    イ,r<>r= ミ
                   l `ヽ \`Y´ /<f´r ´ ̄l
                    |`lil l ヽ>< :′| li     l
                     | il l:.:∧乂 /:. : | lil     l
                      | il l:.:.:∧x/:.:.:.:.:| li     l 、
                     ,,.. イi il l:.:.:.:.:.v:.:.:. : :|ミト、  r 、  >.
              …''"¨>l l  \ il l==o===| l>`弋ン≦三{il`>
                <´  i| |    {}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :{}// ´ 〈〉 ミx

65 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:14:32 ID:K7khShAw0
             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \  かまわんお別に。
        |      (__人__)     |  
        \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |


                      . -‐.:.: ̄ ̄ ̄>x.
                 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ともかくも、これからが大変だ
              /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l おい、貴様等。
                /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:./..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:! 今のうちに楽しんでおくべきだ
                ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::/ !.:! ..:|.:.:| 樋高もそうしてる。俺も俺なりにな。
                   |, .:.:| .:.l/rfュ心|::/.:/r―┤l ..::ト..:| もう半年もしたならば、
                 ノ|l.:∧ .:l上レt癶:{:/ ィfj升V.:.:∧ ヽ 本当に新城の部下になるかもしれんのだから
               |l.:.`ヽ.:.',      { `¨¨7.:.:./     おそらく、こいつを上官に持つと死ぬ目にあうぞ
               |イ/.:.::ド 、    ′  , ′:/     <帝国>の意地にどこまでも付き合うだろうからな
                 从/ト'、 >   ´  イ:.:/
               /   ヽ辷 ≧-<リハ{
.         , -―――‐〈`Y ヘ //   /// {__ __
       /        ナ K //   // {ト、    `丶

66 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:14:49 ID:K7khShAw0
           ____
         /       \  意地……かお?
        /   ─   ― ヽ
      /    ( ●)  ( ●)'
      |        (__人__)   |
      \       ` ⌒´  ,/
      /      ー‐   ヽ


::;:::;;;;::::;;::;;;|;;;;:::::::::::::/:::/:::/ /:/::::;;;;;;;;/:::/::::/ /::/::/i,ゞ斗弋::::;;;;;;;;;;;/:::/:::::::::/::/
;::::;;;;|::;;;::;;;.|;;;;::::::::::/:::/::/ |:/::::;;;;;;;//::/::/ /: /:::/-i'´`l ヾ\;;;;;;;/:::/::/::::/;;/:::
::::;;;;;|::;;::;;;;;|;;;;::::::;/+-、/_/ |:::;;;;;;/ |:/ノレ-'//´/  .|-_=-''´ヽ\;/::/::/::::;;;;;;/:::::
::::;;;;;|:;;;::;;;;;i;;;;:::;;/ |ハ/`''/ヘ i::;;;;/ , |'''i/ // ./-''-ナ´歹乃 ヾ/:::::::/::::;;/:::::::;;;;
:::;;;;;;|:;;;;:;;;;;ヽ;;;;/,=/-il、_ /、 |:;;/  .i | // /斗匕ン廴ノノ ノ/::::;/:;;/::::::::;;;;;;
:::;;;;;;|:;;;;:;;;;;;;;`、ヽヾ 弋_イ''-、_|/    .i ./ /  ー-―''''´´ ̄/::/;//:::::;;;;;;;/  ああそうだ。
::::;;;;;|::;;;:;;;;;;;;;;ヽ\ \廴ェ-''´ヽ      /         //;;//::;;:::;;;;;/ ,   しかし貴様、
;:::;;;;;;ト;;;;i;;;;;;:;;;;::;;;;ト、 ´     |            / / /:;;;;;;/  /::それが大好きだろう?
ヾ:;;;;;ハ;;;;|i;;;;::ヽ;;::::`、ヽ     |           / , '´  /;;;;;;;/ r-イ::;;;;;;
ヽ::;;;;| ヽ\;;:::ヾ;;;:::\      i               /;;;;;/´./  |´;;;;;;;;;
 ヽ:;;|  `、 ヽ:ヽ\::-`'-、  ヽ              _,-''´  ノ  il:;;;;;;;;;;;;
   `'、  `、 \、 `'-\- '  ` _              /   //;;;;;/;;
    ヽ     `'、  i:::ハ、  ー-=-=−── -´   //    /ハ;;:;;;il;;;
            '' i;;;ハ;;`'、  ー───    , <´;.;/     /_ i;;;;;;;il;;
             レ  `;i i.\        /;.;.;.;.;.;/ _ _ _,-''''/´__|;;;;;;| |;
                i  ヾ;;;;\    <;.;.;.;.;- '''' ´_ , - ' ' ' ´ |;;;;;;i `
                   i;;;;;;;<ヽ_ / / ̄_,- '' ''´       .i;;;;;;;|

67 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:15:03 ID:K7khShAw0
           ____
         /       \
        /      ―   ‐  そうでもないお
      /        ( ●)  )
      |            (__ノ、_)
      \           `_⌒
      /           \


                ,イ  , イ
              ,イ /|/::|∧/:::::}イ./|
            ト、/::|/:::::}:::::::::::/:::::::::/:::: |彡'イ
            |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ア'
        ト、|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ
        ヽ:::::::f'"'"`¬ヾ-;:;:、:,,:'´"'"'ァ:::::/
          ミ:::l}             /:::::/
           |:::ミ            彡/ そうは思えんな、俺は古賀に賛成だ
.           ヾ| ‐─-y、.   ,..x-─‐.|/
        /⌒| 弋赱メ`  イ'ィ'チタア |⌒Y
        { ((l           ` ¨´  |)) }
         \ヽ        }     ,' /
           '     ,_´_    イ
           __|\.    ‐   / .|_
             }ヘ._\ __ / _.r{
             |    ¨.`Y´ ¨    .|
-────……Y´ヌ_      |       イ`Y……────-

68 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:15:25 ID:K7khShAw0
               -―─- 、
           /         \
         ′  ─    ─   , 面倒は嫌いだお
          i  ( ●)  (● )  i
          |     (__人__)    |
          、           ノ
      ⊂⌒ヽ  >       <_/⌒つ
       \ 丶′             7
        \ ノ           ト、_/
.            ′           |
.          i           |
         乂         イ
            | /ー―一 、 |
           し′     、_j

        /.::.::.::.::.::7,斗‐.::ァ .:7.:://{::{::.::.::.::「:.「::.::.:ト、: :.:.}:.:.:i i::. ヽ:.ヽ:}
        {.::.::.::.::.:/ {::/.::.:/ .::/.:/{lァ≠㍉::.::.{::.l: ::.:::!: : :!::l:. :.} :}::}.: ::.ト、j、___ノ
        l::.::.::.,::/ l::.!::./ .:./.〃′,rff㍉ヽ、ト、}、::.::|: .::.}::} ,イ.::,:イ: :. :.V¨¨¨´
        {::.::.//  {::l::.!: ./V   {{ィfトイV㍉、, }::.::}::.://厶}ノ.::}::.::}::.「´
       メァイ/    Vヘト、{    、__゙f竺シ_,  '_ノ_:./.:厶广/.::.::/.::/.::/
      /{ {/.:{ __   ヽ. ヽ.      ̄ ̄`   ノイL} ゙V.::.::.イ::.// なら面倒がお前を好いているんだ
.    /   Vハ/  }  / \ ヽ            マf」 /.:/{::V´
.  _/     ,イ弋/、 {   } }     _      V7〉'  ヽ}、
´ /      弋. く ヽ. \!   { {、  /ーー`、_、_ / ,/
 {          ヽ ヽ. 丶、 ヽ. \{     l:::/ .イ/   ___
        ト、 __ _ヽ ヽ.  丶、 ヽ. \   }/ /゙{ {⌒`´      `ヽ
        | }_} }ム ヽ. ヽ   丶、ヽ \´/   | |         i  ト、
        └; 〈 レ′ 〉 〉    >ー }    」 |        ,′ } ト、
        /,イ_ \ //   /  { /   //        /    | | }、
       _ィ/    //   /     i/   //            ヽヽ
  _        / ヘ ー くイノ     / //                  \
/ _`丶、     { {    〈´      ///           , -‐‐、     ,
/ `丶、丶    vハ      }     / /  , -‐───‐‐- /`ヽ ヽ _/ /
l      ヽ ヽ  ノ }    {    { ヘ  / /´ ̄ ̄ ̄ ̄`7く    ` ー‐ ´

69 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:15:36 ID:K7khShAw0
                      , -― … -、
                    /         \
                    , '            \
                  /      _ノ    ー- 丶 冗談じゃねーお
                   |      〈 ● 〉 〈 ● 〉 〉 そんなもののために死ぬなんて
                   |          ̄      ̄   /  お断りだお
                 V        (__人_) /  死ぬときはせめて、
                   ∧ ̄ヘ        `ー’ /  納得だけはしていたいもんだお
                   /::::::::::ヽ \     __/   まぁ、そんな話はともかく、
              /::::::::::::::::::::ヽ. \_, -'´       久しぶりにみんなでうまい料理と酒を楽しむお
             /:::::._:::::::::::::::::::ヘ  .>ハ
           /::´:::::::::::::`:::.、:::::::::ヽ/ ̄}
           ,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ハ  |
.           ,:!:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::ハ´¨|、
            /i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::i. | i
         ./.:ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ、_::::::| } |,
         i::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::i / ノ
          i::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽi/
           |:::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
           |:::::::::::::::::::入:::::::::::::::::::::::::::::::::::V'´

70 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:16:16 ID:K7khShAw0
数日後 宮中
                                         /| ̄:.:.:.;.
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\     ,/ ' ''i''''  \  \    \
  \  / \ ヽ,l / /     \    \ , _ _ ,_,
    ヽ|   \| /          ヽ __,__,__,
     ,========ニニ==ニニ二○=―――−
    /                    / ̄~ ̄~ ̄~ ̄'| 駒州公御育預 
   /,__,__,_,__,__,__,__, , ,-''ゝ   ,. - 、   |<皇国>陸軍独立捜索剣虎兵
       !(°) /:i   ヽ(°)__  ).:.   |.   / ⌒ゝi   i 第11大隊長 <皇国>陸軍少佐
       |:~ ̄" .:l     ~" ̄ ~``   /   i r.:  )!  ) 新城朝臣直衛殿
       |:.   :i             i    | }:.  /  /  軍状報告御奏上のため御入室
       |:..   :l             /   /.:  /  ノ
       |:.  ヽ_,,_ _,..,)        i    |:. ノ\__(
       ,!:.               ノ   , )   .:|
       !:.  _____      `- ;- "     .:|
        !,   ー-ー         /         :|
         ゙、           _,,-''         .:|
          ゝ、_   _ ,,. - '' "
              ̄

71 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:16:38 ID:K7khShAw0
                     ___
             ,   ´       `  、
              /             \
            '                   ヽ
           ′_      }        _三ニ    , はッ! 奏上させていただきますお
        /   ≧ー- ヽ ゞ≠'"-。―i
         |   ヘ  ゚ ノ     乂__  .ノ      |
              `            ´      '
           (   {     )        ,′
           \  `¨¨   ー- '     _∠
            |≧=-  ___   __..。s≦三三|
       _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、
     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\
    /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧


       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
   __,. ‐':::::/!:::::::;ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::/|:i ゙l::::ト、:::::::::::::::::i::r'ヘハ:::v'l::::,、::!
   _フ'::::://ソ,.イ ノ/::::::::::::::::::::::;::::::/ |:l   !::::! ヽ::::::::::ト、::レVハ!:レvY リ::l
  -='7::::/:レ'"!/l/ソ::::::::::::::::::::::/ !::/ |:!   !:::i  |:::::::::i ヽ::::::::!::::::::V'!:::::}
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  |::ハ::::::::::i::∧:::/ _,,.l!-‐''´ ̄ ̄`"、     ゙`´ ,.‐=,‐- 、 `゙ヽ|:;イ::::::::::l
  i/ i:ト:::::::Vl V''´   ,rイデミ、ヽ  ヽ.      ,r"l:::{、_,!゙ヽ.   '' レi:::::::::ト、 こくり
    ` ゙Vl:::ヽ.    / l!::゙ー'i              弋:_ソ ソ     l:::::ト、!
      ヽ:::ヽ   ゙   ゝ::ソ_,             ー--‐'    /:;‐、ゝ
       ゝ;ヘ      ` ̄                   //,ヘ}
        l ,ヘ!                            / ハ !
          {  fヽ.          ` ´            / j ソ丿
        ヽ、ゞ、!                      /,fソ/
            ゙ヽ ヽ.       ー ‐──‐‐      ,イ_ノ´
            ヽ-ゝ、                 /
               ソ、               ,ィ'
                 'ヘ|\            / :|
                     |  `ヽ、      /   |
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                   |              |_
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           /  }  ,イ                 |、 i   ト、
         ,.イ     | ノ !               ! `|  ハ ヾ、ー-、__
     _,.-‐'"´ / ,.ヘ、 ヾ、 ___ __        ____     ! r'ヽ|  ゙l   `゙‐- .__
 _,.‐‐'´    / !  \  ヽ    `ヽ    ,. '´       / {  ゙|   ヽ、     `゙ー-

<皇国>皇主 正仁

72 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:16:50 ID:K7khShAw0
                     ___
             ,   ´       `  、 皇記568年 1月 天狼平原にて
              /             \ <帝国>軍と開戦にいたるも我が方に武運なく、
            '                   ヽ 一敗後、軍命により友軍援護のため後衛戦闘の任務に
           ′_      }        _三ニ    , あたる。
        /   ≧ー- ヽ ゞ≠'"-。―i      後衛戦闘は前任大隊長の統率よろしきを得て、
         |   ヘ  ゚ ノ三三 乂__  .ノ      | 概略順調に進捗せり。
              `  三三三    ´      ' 大隊は事後も任務を遂行せり。
           (   {     )        ,′ されども転進の影響を得て、
           \  `¨¨   ー- '     _∠  戦況は急速に悪化、遂に大隊は独力を持って
            |≧=-  ___   __..。s≦三三|  敵先鋒集団と対決すべき事態に陥れり。
       _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、 なれど前任大隊長はかかる戦況においても
     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\ 挫けることなく先鋒3師団に夜襲を敢行。
    /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧ 良好なる統制の元、人虎一体となり敵に一撃を加える


           ;ミ=、
           ノミ三ミ:、          ,.ィ彡三'   然れども我が損害も深刻にして、
          ;三バ"´'ヘ        /  彡tミ   前任大隊長をはじめ忠勇たる大隊将校ならびに
          },.⊥-‐'''"¨´ ̄ ̄ ̄ ̄`¨''ーく ノミ  下士官兵ならび愛しき剣虎の過半は極寒の凍土に
.         /                 `ヾ!   倒れ、大隊はその戦力を喪失す。
.        /     __________     ',  かかる状況にいたりて、我、軍紀によりて大隊長指揮を
       | ,.-_ニ´‐'',二二二二二臾-、`ー、  |   代行するも、彼我戦力は圧倒的にして深刻なる戦況は
         Y// ,[_巨二二二ニニニニ三ミ、\|   我が非才に余り、常道にては任務の完遂を得ず。
        ,|∠ィ彡"´,ィ彡≧=:、_      `ヽ[_    事後、北領後衛戦闘は地形障害をはじめとする諸要素を
.       /~ハヾ三   '"丶(@__,ノハ ̄`テ≡≦寸´   活用した戦闘を継続す。
      |/¨〉 ミ ヽ{    ヾ三彳ノ ...::〈!@__)ヾ}f|     これにあたり水軍東海洋艦隊転進支援本部の大いなる支援を得る
     ___,! 〈jん、  \.___  '"人..__,!ミ彡'  ト、  _/この恩義を生還せる大隊人虎一同、これを忘れず。
   /   \二.ィ  !  ,.ィ/ノ川バミミ:、  _,,/!|   
  _」ヽ     〈く. {     シ",ィ====、ヾ} ̄´/|人_
イ´  \    ヽ\\      ´` ̄ ̄ ̄ `     /   \
 \  ヽ\   \`¨\  ヽ‐'"´ ̄ ̄´ヾ _,/   彡 \
\  \ ヽ \   L.__ `丶、______,/      ;;彡 ヽ
 \  \ヽ 丶    ``'ー-、___  ||  _,.. 、__,/   /ハ
  \   \         `ー--ミr全Y´      / / /  ,>i

73 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:17:07 ID:K7khShAw0
, " , "         〃 /; / ; ; ; ;  , , ,  ',.:.:.:ヽ、 ヘ   ',    我軍、遂に全周を方位され、
" ",,  、 "   "  / /; ; ;/; , , ,    | ̄三ヨ.:.:.:.:`ー、  "',   いまや脱出の望みはまったく潰える。
"  " ,  "     // ; ; , /' ' '    , , | <~,7|.:.:.:.:.:.:.:.:} ' ',  果敢なる抵抗を継続するも
 , , " ",       {´ ; ; ; ; /, , ; , , , , , ; , , ,ヽ、_/,;,;,;,;,;,;,;,;ト " ', 敵弾くまなく予備隊を包み込み、
,    " 〃  "' ノ' ' ' ,  "   ,  " " ' ; ' ' ",  、  ', 〃 ', 一同は玉砕を決意するも、
', 〃   " ,     ;" ,    "       "   " 、   ;     ; この時転進本部より要請されたる
,'〃〃 , ",     }〃, " , ,     ,              ,'   ,' 期限にいたる。
", r 、  "  "    ", , , , , , , , , , , , ,",     , , ≧==イ, , , , ' 新たな軍命なきことを知りたる我は、
三{  ヽ , , , ≦ ; ; ; ";/ ==≧示ハ=ヽ=" " " /≧ヒ卞 彡; ;ト  任務の達成を確認。
三i r、 ' 川; ; ; ; ;; ル   '´ 、込汐,  '    / く ≧イ 〃リ    <大協約>に基づき、青旗を揚げる
三! { ヽ トル 从 ノリ        ̄        、ー 'ニ、 ト,     この時生存したる将兵20名。
三ヽ ヽく  リ         ´ ̄         ヽ    ハ '' ,、   うち半数は負傷。
三三, }   _                  , イ   , ミ{  ",ヽ  剣牙虎二頭。
三三ヽ ノ//ヽ               ヽ /   /  }   ',三残存弾数は一人20発にも見たず
三三三三/ / > 、            __   /ヽ /   ;三三ヽ
三三三三>≦ / { ヽ、      ー=ニ_ ア   イ >'    ,'三三三ヽ
三三三三三三三>、ヽ iー、      ー‐   /ニ/   , '三三三三三
三三三三三三三三≧>∧ ヽ`ヽ       /ー‐/ ,  , ,'三三三三三三三
三三三三三三三三三ヽ " , ヽ 、ー、 __, r ヽ/ , ' "三三三三三三三三
三三三三三三三三三三ヽ   ー,,ヽヽ ヽ /ノ ,'三三三三三三三三三三

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ (いよいよだお……こっから先を読んだら、もう陸軍にはいられないお)
          \(それにしても村を焼いたり井戸に毒を入れたりした件を抜いて)
-‐7" ヾー---┐ \(さも勇ましく戦い続けたかのように報告するのは心苦しいお)
 ̄   ./゙ニ,ニF、''   \ (もちろん下士官兵については嘘を言っていないにしても、)
 :   ,.,. |ヽ 」9L.`    \(これはさすがに良心が痛むってもんだお)
    l'  """        l
   h、,.ヘ.      ;:::    |
(    j    )       l
:.`ー-‐'´`ー-‐'′    /
  ≡≡        /
         イ\
 `ー- -‐'"´      \
 : .                \

74 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:17:26 ID:K7khShAw0
                   ___ _ 北領紛争において小官を感嘆せしめるは、
                  ,  ´        ` いかなる戦況においても忠勇を失わざる兵の健気なり。
             /       ,        \  この健気なくして転進成功を見ることは能わず。
                /      /,__      \ 兵とは民草よりいでたる者にして、御國より受けたる幸少なし
            /       ∠iニゝ´       ヽ 幸少なき者の健気かくも多きは、御國の将来が隆盛を
              /  ̄,二‐                 } 約したるものと等しきと小官は信ず。
          |   i. !フ´.、               | しかるに、御國はその健気に答えることなし。
           |       _)、      ヽ        | 北領の失陥は敵国情勢を誤りたる執政府と戦況を誤断する
           {      (__,;=ー―-‐″     / 上級司令部の無能による。
           丶      `´ ,―            /  上級司令部は彼我戦力の格差を認識せず。
              丶     ` ̄}         /\  いまや御國の危急存亡の時なれど、
                \     i´       /.::::::::::\ あまたの将、それをしらず。
                 \__.」     _∠:::::::::::::::::/^⌒ ただ無用の勇をもって勝算なき渡海征伐を唱える
                 \    ̄ ̄´      ::/ なれば問わざるを得ず。汝ら、何人(なにびと)の臣たるやと。
                      /\.       / 臣直衛、ここにかしこみて玉心に祈る。

            ,  ――- ..
        /           `::.、 民草の御國と共にあることを欲せんならば、
         ,:'                ヽ 御國もまた民草と共にあれと。
      /              ::, この御高配なくして、御國の存立は適わじ。
      ,'{、  } ノ              i 御國の恃みはまず民草の至誠にあり。
.       ,弋tッ/ {  __人        |、 あまたの財物武備、これに及ばず。
      l    ゞ弋ツ_≫         イ/ 存亡の干戈を隆盛の凱歌として、ただただ、陛下の御威光を、
.    人(_ i      ::    .x<三} 民草に親しく知らしめることによる。
        \¨\___   ,.x≦三三三{ 民草玉心に親しめば、必ずや御國をこの危地より救いて、
.        /\___x≦三三三三三/|! 天恩に応(かな)うべし。
        >///x≦三三三三三//〉 以上、謹みて軍状報告として奏上す
...    ,.イ'///二二ニヽ三三三〈//
¨≧'><二二/ニニニニニハ三三_ソ/
.<二ニ==--'二二二二二ニ}><//
. ニ===--=/―====≠≦彡{7//.;′
...ニニニ二〈_二二ニ=−彡'/////
. ̄ ̄ ̄,.イ二二二二二ニ'イ'////
...... /二二ニ=―=ニ<//,'//{
ミ、_/〈=ニニニニニ>彡'イ////ハ
...=−====<>'/////////,}
. 二ニニニニニ/////////∧

75名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:18:39 ID:K7khShAw0
守原邸
ェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ
i,,___i,,__i,,___i,,___i,,__i,,___i,,___i,,___i,,___i,,___i,,___i,,__i,,___i,,___i,,___i,,___i,,___i,,___i,,__|
|_i,,___i,,__i,,___i,,___i,__i,,__i,,___i,,___i,,___i,,___i,,___i,,___i,,__i,,___i,,___i,,___i,,___i,,___|
ll゙llllWlltllll,,l,llll|ll゙l;!llrl゙llllllllWlltllll,,l,llll|;!llrlll,,l゙llllllllWlltllll,,l,llll|;!llrlll,,l゙llll;lll,,l,llll|ll゙l;!llrl゙llllllllWlltllll,,l,llll|;!lllll,,llltllll,,l,lll|
ll  ゙l,,__i,,,___i_ll  ゙l,,__i,,,___i_ll  ゙l,,__i,,,___i_ll  ゙l,,__i,,,___i_ll  ゙l,,__i,,,___i_ll  ゙l
ll  ゙l  ヘ  . /. ll  ゙l__i,,,,__i,,___,ll  ゙l  ヘ  . /. ll  ゙l__i,,,,__i,,___,ll  ゙l  ヘ  . /. ll  ゙l
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ll  ゙l |     |  ll  ゙l__i,,,,__i,,___,ll  ゙l |     |  ll  ゙l__i,,,,__i,,___,ll  ゙l |     |  ll  ゙l
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l圓圓  ゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙ 圓圓圓         圓圓圓 ゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙   圓圓圓        圓圓圓 ゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙  圓圓圓
----┤      ├----┤       ├----┤     ├----┤     ├----┤     ├----┤



:::|:::|:::ト:i:::::l:::|ヾ、ー‐-r二l:::ヽ_\\::::\::\::\::::::ヾ、:l__,,..-\'ニ三 ̄ヽ、:::::::::::::::::
i:::|:::ト::|ヽ::::i:::i::::|ヾ、 弋__ゝ、ヽ`゙‐\:::::\:::\ヽ::::::i'='',二ニ'フ ̄ノ`゙`アi゙:::::::::::::::::::許さん! 許さんぞ新城!
::i::|:::|ハ! ヽ::l::|:i:::|ヾ、ヽ、_____\ヽ>;;;;;;;\:::\::::\:::::<´ `¨ー'"__,,.ノ;;;;;|::::::::::::::::::: 少佐風情が事前検閲にない奏上を行い
 ゙l::::ト::i:::::ト、::i::|:::|     ‐‐‐\\ ;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、::\::ヽ`゙‐‐‐'" ,,;;;  |:::::::::::::::::: 我らが守原家を侮辱するとは!
   |:::ト:::::::l \:i:::l             !;;;;;;, `゙`‐-ゝ         |:::::/|::::!::::  おかげで準備していた夏季大反攻が
   |::|ヾ:::::i  \:l、             |;;;;;;;;,             l::::/ |:::|i::::  パーになってしまったではないか!
    i:| ヽ、:i   \、            |;;;;;;;;;,             |::/ |::l |:::  許さん! 絶対に許さんぞ!
    |!  ヽ:l.    ゙             |;;;;;;;;;;;;;,,,,,          |/  |:! |:::  百姓あがりの駒城も同罪だ
     !   ヽ!           ,,,,,ヘ、;;;;;;;;;;r‐';;;;;'''          ,イリ レ'i  むしろあの爺がけしかけたのやもしれん
         i、    ヾ、_     ''';;;;;;;;;;;;;;;''''''''     ,イヾ    /
          ヽ     ゙i `゙‐-、.._________,,...-‐''"/      /
           ヽ.    ゙ト‐-、...______,,...-‐,ィ'"    /
             \   ヾ、ー‐------------‐‐ィ'      /
              \   `゙`‐‐───‐‐‐''"´     /
               \    ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,       /
<皇国>守原家当主代行 <皇国>陸軍大将 守原英康(夜神ライト)

76名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:18:49 ID:K7khShAw0
           ,. r '二ヾニ=-.、
         /'´/ ,r'⌒、ヾ.、ヽ\
         ,r'//  //,r'   ', ヽ\、.ヽ   まったく、北領で敵軍に死闘を重ね、
       ,r'//ン/ / /./   i }. ', ',ヾ 、ハ   恥辱に耐える叔父上からさらに復仇の機会を奪うなど
      / ,' ,' / / ///,';    ,' .i ! ハ丶 ',  <皇国>軍人としてあるまじき行為です。
     ,' ,' 7,' / ./!/, '.,'   /   l i. ', , ∧ 新城は空奉書で後半の奏上を行ったようですね
    ハ i l l ,'  i,' ,' i  ,' /   !i/i } ', 、i 奉書は即座に実仁親王殿下が後学のためにと
    il l l | l!  i  /i ソ ./  ノ /ハ i l i! 受け取ったようです。
    i | !| .i il  i !/_ン,.r 'ノ ン/r'ノ人 リ il li 実仁親王殿下は駒城保胤中将の幼年学校同期ですし、
    ! l l リ l  l代てノヽ'ン'"〃.,r'ひ~);;ソl| i l} その線から夏季総反攻を潰そうとしたのでしょう
    | !i  !.',i il l `='     ::  =' ンイil l i
    l !  ', ', il !       .. :::.     リノ !リ }
    i i  ', ヽ ',.N     、 シ    /i ン l!
     ','  ヾ, ゝ、ト、  ーャ‐ーァ'´ , ',ノン/i リ
      ヾ、 ヽ\_辷ニ\  ヽ..心.,.インノ/ノ
        ヽ、ー ゞ「::r‐、__丶...ネ、\ニン,ォ'"
       -`ーl::::;ヾ''\~rT:、ヽ ヽ‐{. l_
        :::::::::`::- \ `ヽ<::::ヽ. N |::::゙j'''l
             ヽ:::::ヽ、 \_j  ヽ ',::::i:::l
<皇国>守原家次期当主 <皇国>陸軍少将 守原定康(メロ)

: : :/: : : : : :             ',      |
/:/: : : : : : :.|       / |    ',     ', |
: :/: : : :/: : : :|     |  /|  |     ',ノ | ',  ',|
://: : :/: : : : :| |    | / || | \|   ', .| |  '|
:/: : :/://: : /| |  .| .|./ | |_|_____|____ | .|/  |  '|
: : :/:/|/ //: | |   | |/'''"|""| ̄ .N | .|  .| | |
: :/:/: | //: : | | |/./|.レスキ""こ"ヽ| | | .|   | |\',
:/:/: : | /: : : |.|/|/ || ´ 丶=ノ、、′| | | |./| |\'  ',
:./: : //: : : : |.|./|.  |        |∧|./|∧ |  丶 \
: : :./: | : : : :.|.//          /) V .| |.|
: :./: : | : : : ://  !         /´/| | /
: : : : : : : : : :  , |i        /´/  | | ´
:\: : : : 、       ,    ./`´   ',丶
: : :| : : : : ` ̄ ̄ ̄ ´   /     N
: : ::| :\: : : :   ̄    / | /∧ ∧ | \
:/| :| : : :\ : : :    /  レ/  V  \  丶
: ∧:| : : : : \ _ /    .|'''∧
: : /::| : : : : :.:.:        V  丶、
: : : ::| : : : :      /  /    〉 \
: : : ::| : : :      / /    / ',丶 丶、
: : : ::| : :      //     /    ヽ   \
<皇国>皇主実弟 実仁親王(渚カヲル)

77名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:19:01 ID:K7khShAw0
:.:.:./:.:.l:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Λ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:. i、'.
:.:/:.:.:.:l:. l:.:.:.:.:.:/:.:./  }\:/}:.:.:/:.:.:./:.| `}
/:.:.:.:.:.l:.:.l:.:.:.:./:.:.厶-―:.:/ }:./爪.イ:.:リ 気に食わん。気に食わんぞ!
:.:.:.:.:.:.:',:.:.l:.:./:.:./斗- `}/ }/ `'</  道鉦、なんとかならんのか。
、:.:.:.:.:.:.:.、:l:/:∠ー' ノ /         ` , 新城と夏季大反抗は!
:.:\:.:.:.:.:.メイ ̄ ̄          /
:.:.:.:.:\:.:.:.{\           - /.l
:.:.:.:.:.:.:'.\{              l
:.:\:.:.:.:'. \          _ イ l
〕ト、:.\:.:'.           ∠ ノ, l
  \'.\'.             ´  l
、__`'. \             l
:.:.:.'、   -  .. _           ノ
:.:.:.:.:'、         ̄  厂 ̄´
:.:、:.:.:.'、               l
、{ ` .,\          l、
    `¨`         l. \


           /!/ヽ::::\::ヽ\ヽ、::::::\ヽ:::::::::::ミ./
            /::::!i::::',ヽ::iヽ\:\!::\ヽ::ヽ`::::::::::ヽi.   どちらもは難しいでしょう。
         //:::::i:::::::'.,ヽ:i:::::::`::ヽ::::ヽ\:\:::::::::ヽi    新城を片付けた場合、駒城からの報復を
         /::::::::::l:::∧:、::、:!::iヽ_::::::ヽ:::ヽ\:ヾ:::::≦    覚悟しなければなりません。
         iソ:::::::::!:i{:)ヾヾヽ::i {:ソヽ、::::::::ヽ\::\::::::i.  自分の調べたところでは、
        リ i!:::i:::::!゙=ツ` `ヾ!="  i::::::::`::ヽ:::::::ヾ',  やつは必ずしも駒城家全体からの支持を
        ! i:::!i::::i ヽ 、      i::::::::::::::::`:::、::ヽゝ得てるわけではありませんが、
          リ i!'i:',  `       i::::::::::::::::::::::::\ミ、` もし彼の身に何か起きれば、
           !  ! ハ. ヾニ=       !:へ:::、:::::::::ヽ\`  駒城の者たちは駒城家への攻撃と受け取ります。
             i:i  ー     ,..ィリ  ヾ、シァヾミ、   そうなっては夏季大反攻どころではありません。
               リヽ    ,..::'"  ! :  /'"/  `ーェ、 最悪、内乱になりかねません。
               `""´ヽ    :. // /    r'´  `- 、._ 
                   ヽ、  :/ /ン    i       `ヽ
                     ヽ'  /     i         ',
<皇国>守原家腹心 <皇国>陸軍中佐 草浪道鉦(L)

78 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:19:29 ID:K7khShAw0
           ,. r '二ヾニ=-.、
         /'´/ ,r'⌒、ヾ.、ヽ\
         ,r'//  //,r'   ', ヽ\、.ヽ     叔父上、この期に及んでは夏季大反攻は
       ,r'//ン/ / /./   i }. ', ',ヾ 、ハ    不可能です。しかしなれば我々のすべきことは
      / ,' ,' / / ///,';    ,' .i ! ハ丶 ',   ひとつだけではないですか?
     ,' ,' 7,' / ./!/, '.,'   /   l i. ', , ∧  新城を、抹殺するのです。
    ハ i l l ,'  i,' ,' i  ,' /   !i/i } ', 、i  私が手配しましょう。
    il l l | l!  i  /i ソ ./  ノ /ハ i l i!  私の手のものに、そういうことが得意な連中がいます。
    i | !| .i il  i !/_ン,.r 'ノ ン/r'ノ人 リ il li
    ! l l リ l  l代てノヽ'ン'"〃.,r'ひ~);;ソl| i l}
    | !i  !.',i il l `='     ::  =' ンイil l i
    l !  ', ', il !       .. :::.     リノ !リ }
    i i  ', ヽ ',.N     、 シ    /i ン l!
     ','  ヾ, ゝ、ト、  ーャ‐ーァ'´ , ',ノン/i リ
      ヾ、 ヽ\_辷ニ\  ヽ..心.,.インノ/ノ
        ヽ、ー ゞ「::r‐、__丶...ネ、\ニン,ォ'"
       -`ーl::::;ヾ''\~rT:、ヽ ヽ‐{. l_
        :::::::::`::- \ `ヽ<::::ヽ. N |::::゙j'''l
             ヽ:::::ヽ、 \_j  ヽ ',::::i:::l


',::::::::::ヽ :::::::::::ヽ :::::::、:::::::::::::. '::::::::、ヽ、ヽ::::ヽ\:::、::::::::::ヽ、
.ヾ 、::::::::'.,::::、::::ヽ、::::::::::::へ::::ヽ':::::'.,ヽ\':,':,:::ヽヾ::':,::.:::::::::;_`;;,、,
:'::\ヾ::::::ヽ'::::ヽ::::\:::::::::`:::ヽ:::`、::::'.,:ヽ.ヽヽ:::::':,ヽ::`:::、::、ミ;;,、.``''ー
::',::',:,ヽヽ、:::\'::::ヽ::::ヽ,::::、::::::ヽ、\:::::'::::'., ':,ヽ:::::':,:ヽ:::ヽ:', ``>
、:',:::',:':;:`::.`、;_:ヽ、::::\:ヽ:',ヽ;'::、;;;;ヽ`、::::::::'., ':,゛,'::::::::::',:::::::':,
.!:::゛::',::ヽ:::\::::::::::ヽ:::::`:、:'yッンァ::::ヾ;\';::::::ヽ':,::',,::ヾ::::',:::::
::::::::::::'::::\::::ヾ:::::::::、、:`:::::::i! !::::::::::メ'ッ、`:::::::::':,:::',,::ヽ:::::: (果たして今は、そのようなことをしている時なのか)
::::::::、::::',:、:::::ヽ\::::::::'.,\::::,ヽ ` ー "/ `;:ヽ::::'.,:::l!:::ヽ, (そもそも夏季大反攻にしても勝算があるわけではない)
:::ハi!ハ::、 ヽ:::ヽ. i ヽ、::ヽ ヽ::',`''、'''"    !:',::、::::::::!:::、 (むしろ駒城の判断こそ正しいと私は考えてる)
:::i,丶'、 ヾ  `'、`;、 `'-`、  ヽ、     i:::',:!:、::::::::::::i (しかし、私が仰ぐべき君主は……守原だ)
::::!   `  `   `iヽ、     ヽ          i::::',:i:ヽ:::::::::!
:::::l,        !             i!.ノ';,:::;::':,::::::l
:::、:i      ..、ヽ、 _,,,..         !,、:'::::::'::::':,::::!
::::.、',         ´          /::::::::::::::',.:::::::::'
::::::ヾ'、     ..、、......            ,;:'i:::::::::::::::::',.::、:::::',
::::::::::ヽ   ''``ア`'''マ''''``''ー     ,;:': .i:::::::::::::::::::',:ト、:::::',
';::::::::::::`;;、   /    l:.     ,;:''   .l:::::::::::::::::::::::i \::',、
. !:lヾ:::i :. ;ヽ/   ノ:     /'    i:::::::::::::::!';ヽ::',  ヽ;ヽ
 ';! ヾ'i: : /    /    ,.ィ'´'    ..  !:::::i::::::::', '、 ヾ    ヽ
  '、. ソイ'    /‐-ー;:シ'      ::/  i:::::!':,:x:::',   `
  /:. !    /:. :._、-'´       .::/  ',:::! ':;ヾ;
、='´:. :. '   ン:. :,'´         /  ':;:.ヾ'、 ヽ `
:. :. :. :    ,':. :. ',           /   ';: `ヾ、

79 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:21:49 ID:K7khShAw0
兵部省 陸軍局庁舎

     .ゞミ ノ"''ー-、,_i____,/''-,i_,ii__,i__________________,ii__,i ||
      |i |       ゙i,ミノ"'ー-,=ニ/-'---'---'---'---'---'---'--ニ- : |l: :|
      |i |      |i |.    ヽ;;i゙`::、:.:.:.:...:.:...:.:   .:.:.:..:.:.:.:.. ..イ::...: :.i ::|l ::|.
      |i |      | i|     | | ..:.`:.、:.:..;...:.; ,.____.__.....:イ: l..:.:..:.:| | |l ::|
      |i |      | i| . . . . .:| | ...:::i.:.l.:.:.:.:.;.;.;.;:::::::::.:.:.:.:..:.:.l.:.:|.:.:. :.:| | |l ::|
      |i |      | i| . . . . .:| | ...:::i.:.l.:.:.:.:.;.;.;.;;:::::::::.:.::.:..:.:.l.:.:|.:.:. :.:| | |l ::|
      |i |      | i| . . . . .:| | ...:::i.:.l.:.:.:.:.:::::::::.:.:.:;.;.;;:.:..:.:.l.:.:|.:.:. :.:| | |l: :|
      |i |      | i| . . . . .:| | ...:::i.:.l.:..:.:..:.:.   : :._;.; ;:.::.l.:.:|.:.:. :.:| | |l ::|
      |i |      | i|    . :| |  ..i:.:l:..:..: ::.:.:..:.:.. . ̄ `  、:.|.:.::::| | |l ::|
      |i |      |; |     | | r゚..::|::.!.:.:.:. :: :.::.       `・i.:.... .| | |l ::|
      |i |  |⌒O ; |     | |  .l:.:'..::. :: :           :::::::| | |l ::|
      |i |      |; |     | | ,=' :.:...:.:..、.....:.,、,、....:.     .`..| | |l ::|
      |i |      |; |    /_ゞ;;:.:.:.......:.::.:.:.:::::::::          ハヽ|l ::|
      |i |      |i | ,_,-'::::::::::::...:.:::::::::.:.........:::::::::::::::::        `|l ::|
      |i |      .ノ=ゝ":::::::................        ....:::::::::::::          ,|l ::|
      |i |  _,,-''"::::::::::::......                ......::::::::::::::::::::,|l: :|
     ノ--ヽ''":::::::::::::...................                 .......:::::::::::ノno::


  ,′ . .....:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:. |:|:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
  ,'  . .:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:./:.:. |:|::.: |:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:l::`、  新城少佐
. !..:.:.:.l:.:.:.:,':.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:./:.:.:./l:|::.:.:|:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:l:.:.:.:.:.:.l.:ト、:|  よくぞいらっしゃいました。
 {.:.:.:.:.|:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:./:.:.:,イ:;ハ::.::、:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.|:.:.:.:.|:.|:| l|  部長はあなたにお会いするのを
. l::.::.:.| .:.:.|:.:.:.:.:.l:.:.:.|:.:.:/:.:.:///_入:_ヽ:.\ヽ、:<´l ̄:|:.:.:.:.|:.l:| l|   大変楽しみにしておられますが、
  |::.::.::!::.: |::.:.:.:.:.|:.:.:|/;:∠イ/´   ヽ\:\ ヽ、 ,.=キミ!:.:.:.//l/ リ    本日は公用で、次長が対応いたします。
.  l::.::.::.::.::l::.:.::.:.:.l//  _, -==rミ\\:ヽ 个tク}〃 :;〃 /
.  `、::.::.::. |::l::.∠イ::.| < V弋ス┤     ヽ └- ' リ::/  /
    `、::.:: l::|::.::.::.:|::.:ト、  ヾニ-‐'         イィ′
     ll::.::.|::|::.::.::. |::.lヽ\           /   /l:|
    ||::.::l::.|::.、::.::l::.`、`ヽ             ,   /::N
      lト、:レヘ::.|::.::.\::ヽ、           ̄  /::.::.;′
      \ ヽl::.::.::.::|ヽ:> 、       /!::.::.: ,′
           |::.::.::.:l `ヽ、 `¨¬ー-‐'´|/|::.::.:/
          ヽ::.::.:「 ー- 、   ト、     !::.:/
            /ヽ::.|     `丶、|∠\  |::/
      r─<´   ∨    /,.イ {_}`ヽ`メ/_
  r┬イ^ヽ、 〉        /// /}{|\ \  `くヽ
<皇国>個人副官候補生 ?????

80 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:22:22 ID:K7khShAw0
           ____
         /       \     ああ、そう。わかった。
        /   ─   ― ヽ    さて君、楽にしたまえ。
      /    ( ●)  ( ●)'
      |        (__人__)   |
      \       ` ⌒´  ,/
      /      ー‐   ヽ

三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
≦三三≧=-::.¨ ̄/:..:..:..:..:.ト、:..:..:..:..:.. ̄=ミ三三三三三三三ニ はい、少佐殿
  `>イ:..:..:..:..:./:../:..:..:..|:..|: |\:..:..:..:..:..:.\:..:..:..:..:>ミ三三三三ニ
 /:/:..:..:..:..:/:../:..:..:..:..|:..|: |  \:..:..:..:.\:\:..:..:..:..:..:..i:><三三
,/〃:..:..:..:..:.i . /:..:..:..:..:..|:..トハ,  \:..:..:..:.\:\:..:..:..:..:|:.:..:...:..:.テイ
i:/:..:..:..:..: :. |:/:..:..:..:../:/!: |ハ:.ハ,    \:..:..:..:.\:..:..:..:..:.|:..:..:..:..::.|:..
:..:..:../:..:..: : |{:..:..:..: /:/}从| ヾハ    \:..:..:..:..ミ、:..:..: |:..:..:..:..: |:..
|:..:..:|:..:..: :.: |!:..:..: /:/ /人ハ  ヾト、,     \:..:.._:.ム,,:.. |:..:..:..: : |:.
|:..:..:|:..:..: :.. |:..:..:/:/ //  ヾ!   \  _,,.=''\:..:..:ハ:..:|:..:..:..:..:.|:.
|:..:..:|:..:..:..:.. !:._/./___/__ ヾハ    ヽ´  ,,=-,,_≧メ.ム|!:..:..:..:. |:.
i:..:..:ハ:..:..:..:. V /  / ,,_ _、 ヾ;     彡ィ^Y:::::::T 川:..:..:..:.. l´
ハ:..:..:..ヽ:..:.::/x≠テァ=ミ  ヾ;,       レ:t;;j:...|/ /:..:..:..:..:l
 ゝ、:..:..:メ:..\ ゞ i.イ:t j:...i!   \    弋:::::::ノ ./:..:..:..:..:.,' ./
  |:.\:ヽ \ \弋:.:.:.:.ノ     \    ¨””イ/:..:..:../,イ
  |:..:..:i>、 ト::::ヽ““¨      {i      /〃:./:..:..:/::/
  |:.i:..:ト:..:..: ̄ハ ̄`        _ _     /.:イ/:..:..:/j:..!
.   ゞ:..:|ハト:..iヽ:.\        ´ - `    / /:..::/ ヾ!
.    刈   ヾ! \| >            ,..ィ/:./
    }リ          ヽ!:.}>   _ _ ,.ィ i///
               jハ:.|/ }    /./\_ _

81 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:22:34 ID:K7khShAw0
               ____
             /      \
           / ─    ─ \……………
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82 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:22:46 ID:K7khShAw0
               ____
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.     ヽ:::::::::::l'/,.' ,イ-―ヽi \i\lヽi
      `ヽ/くl∠イ  rテr`   rテr\}
        ゝ!//l |{  辷ノ   └゙ {l|ノ
.           ヽl ||ソ      `  ノ
          } 'lノヽ、   -' ,.イ
           ノノ  ‐`ニr-<

83 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:23:03 ID:K7khShAw0
               ____
             /       \     ペロッ
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            |   ::::. (__人__) .::::  |
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                 ,〉////////////////////////////>、
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         _|      '/::::::::::::::::::',\::::::',、:::::::::::::::::::::::j::::::::::::::::ヘ
        \        /:::::::::::::::::::::::',/ヾ::',=、:::::i:::::::::::7:::::::::::::::::::i
        <        7::/::::::::i-、::::::::',   爪心ヘ:!i:::::::/::::::::::::::::::::::i
          /      i:/ ',:::::::i≧、:::::::', 弋;ヌ'"` !:::/:::::::::/',:::::::::7
                   i,'  ',::::::i弋j\ヾ',       i::/i::::::::/ i::::::i、',
                 7::::::', ヽ __    u〃 .|:::::/ ノ::::::i ヾ
                     ,i:::::::::ヘ ヘ   ヽ       i:::/,/::::/,::i
                      j::::::/、::i.、 ` - ´     i:/i::::/:::/ .i,'
                 i::::/ ヘ:',ヘ> 、 _,...  , .-〃‐‐‐'i/___
                  i:::,'   .ヾ ヘ:::::i ,-'"   /  ,-'¨¨¨' -、`''ー-、___        ,y'"ヽ'"ヽ
                  i:7      .',::i 〉     ⊂: : : : : : : : `''-、     ¨¨¨¨¨¨ ̄ ̄ ( f  〈
                  i:i       ヾy::ヽ   ,--': : : : : : : : : : : : : `ヽ、            ) j ノ
                  レ ,〃二≡¨,:::::/    7: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`''ー-、_        ( y (

84 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:23:17 ID:K7khShAw0
          ___
        /      \
     ,---、   \, 三_ノ \―、  何が可笑しいんだお!
     .l   l  (●)  (●) \ |
     |    |    (__人__)    | |
     .|   |   |!!il|!|!l|   / /
      ゝ     |ェェェェ|   ノ
      \         /
       /          |
      /          |


           /.:.:.:.:.:.:./:./_    \ |.:| .:.ト,:.:.:.:..:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:. /
            /〃.:.:.:.::'.://¨.二_ミト.、`メ:.!.:.:| ∨.:.:.:.:.:.ハ.:.:.:.:.:.: 7フ ヽ
         /〃.:.:.:.:.:.:.〃/:::::::::::: ヽヾ、Ⅵ.:.:! ∨.:廴__ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 十      す! すみません!
         〃{:{ :.:.:∧.:/ {:::::::::::::::::::} i} ∨i   ∨:ハ.:.:.`:―-.、.:.:.:.:.: め  十
       /  Ⅶ.:./:,'i/  `ヽ:::::::::::::/     Ⅵ  ≠ニミ、}.:.ヽ.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.. め  十
           .i.:.:.:/ :i      `ヽ¨´      乂  / ̄ ヽミx.:.\.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:      め
         {.:./:ゝ.! /////          i     ハヾヾ..:\.:∨.:.:.:.
          |./{.:ハ::.             ,:      弋.     .ノ ,)》:∧.:.:.∨.:.:.:
          |{ .{:i .八 u               `ヽー"   /.:.∧.:.:.∨.:.|
        从 リ ∧:ヘ.     r 、       ///// ノ:/.:.:.\.:.}ヽ{
             ヾ:ヽ.    `ヽ`ー            -=彡イ.:.:.:.:.:./乂. \

85 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:23:40 ID:K7khShAw0
       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●)( ●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  ………………
  |     (  (      |
  \     `ー'      /



三三三三二>''"´             ヽ
ニ=‐ '' "´                    ヘ
      ヽ   、、            ハ
       }ヽ  ヘミ、   、   ',    i
        j  ヽ 、ヽ、`丶、\   ',    |……………
    i.  ,'    X ゙ .、 ヽ、ーヽ、ヽ、}    |
   │ ,' _,.イ  ヽ.',゙ ー ミx、 ヾマ   .i. ',
    │ /''"      ゙     ,ォ≦ハ  ハ キ
.    j /   ,.ェォ≦     磷ハ从} / ゝゝ
.   〃ヤ  伐t.刈      ヾ=''| j' /
  〃 ヘ   ゝ='"       xx ,'ム'′
', ´  ヘ、ヘ xxx      ´  /  }
. ',    ヘーゝ       _,.   /  }
ヾ i、 、  ゝ、 _     '´  ,.イi. ト、  |
 ',トX、、、 ヘ  `゙ ー-r一'リ弋jぇN卞、
. イ ヾ}、ヾ 、 .ハー─‐く,.、___    `X ふ\
      ゞ ヽ.}  ,ィ, 介、、`ヽ   )__〈.:.:.:`丶

86 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:23:53 ID:K7khShAw0
               ____
             /       \
            / ⌒    ⌒ \    ペロッ
          /  (>) (●)  \
            |   ::::. (__人__) .::::  |
          \     乂乂     /
          /              \




     r<ゝ三三三三三三三三三三三=/
     ∨≧=三三≧-==三三三三三三:/
      \三三三三三三三三三三=-´: : ::.
      , ´:ー.=======: :-:---<: : : : : : : : : : .
       /: :/: : : : :ハ: : :\: : : : : : : \: : : : :\: : :.
      ,:: :/: : : : / ∨ : : \: : : : : _:_:\: : : : :\i!l  プッ! くくく……
     .: :/ : : : : {.__∨_\: :\イ´: : : `|\: : : Ⅵ|  少佐、おやめくださいッ……
     {: |: : : : : :|   ∨. \: :ヽ z-==ミ: : : : ::!|
     |: |: : : : : :| _ __ ヾ   \ィ'て: ::ゝイ}〉 : : : リ
.      : :!: : : : : :{fTて::心 \    弋r‐}ノ !: : : : :;′
      ∨: : : ::从{ 弋r‐リ       """ !: : : :/
.      ∨|: : :{ ヘ ""     、        ム: :/{
       Ⅵ: : ト-ハ     _  ,    イ /{/
       }ハ : !: : : ゝ         イ / / :j
        fテ{∨:、乂: >   __ . : : |/ /
       / こ ∨:、> 。_}: .     ソ、__  _
.      / { }  `ヾ    ゝ    ノ     } ( }`ヽ
     /   辷        >-<       乙
    ,イ   「 :}       / ヘ  }\     「_ }
   ノ    ( :}     <_ イ{{ }\   >     こ:}
. r<     乙        }!:{{ |! .} ¨´    {(  }
 `ヽ     ( }{      {リ { { {l !      }乙 }
.  /∨    {_ゝ二  _ _{:j. { { {| :{     ノ_ 勹
  /  `ー- ミ  ̄ ̄二二二|:|. { { {| :{ ----<_ ノ}
.ノ       /\         l] { { {!__,  、__ノ
     //  }>- __}l>--|__ ⌒__ {_

87 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:24:07 ID:K7khShAw0
ふふ! くくくくッ

.  /,/;:;:;:;/;:;:;/;:;:;:;l;:、;:;ヽ;:;:;:;:ヽ;:;:;:ヽ;:;:;\;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:!`'\
 / l;:;:;:/ //;:;:!;:;:;ヘヽ;:;:;:;\;:;:;:\;:;:;\;:;:ヽ;:;:;:;:!;、;:;:|
./ /;:;:;/ //;:;:;:|ヽ;:;:'、;:;\;:;:;l;:;ヽ;:;:\;:;:ヘ i',:;:;:;| ヽ:;:;i   お待たせいたしました
  |;:;:/l;:l/;:;:l;:;:!ヽ\.\;:;:\ヽ、\;:;:\ ', | i;:;:;i':,::\|   次長の草浪です。
  | /;:;:/l |;:l;:;:| i´ f::::j 、\;:\ ,rt:::j フl .! |ヽ:! !;:ヽi\  よく来てくれた。新城少佐
  | ヽ/ |、ヽヽ { `=‐' ヽ|`ー ゝ`ー=' l ! |;:;:;l !ヽ\- ゝ (ん? 冴香が笑いをこらえてる? 何があった?)
  |  |;:;l ヽ\ ヽ                / | i;:;:;:!.|:;::|:;:!
     |;:;l |\ヽ_,ゝ     i         / ,! :;:! !;:;:l;/
     | ∧ |;:;:ヽ' 、      ` ´     /|/ l;:;:;ヘ;:;:i
     |/ ヽ ∧ヽ,\  ‐‐---‐‐   イ/;:;:;:|;:;:/ ヽ!.
       |/ |∧| \         / .| / l/;:;:l
         |'  l   ヽ、   /   l'/ ヽ/
              l     ` ̄´    l、
         ,. '´            ヽ、_
   __ ,.. '' ´   ヽ          /   `'ー- ..__
-‐ '´ {´        ヽ       /         `}  ̄ 'ー- 、
    ヽ          ヽ       /          / /     ヽヽ
  ヽ  \                         / /       | ヽ
      \                   /       /     ',
        `'ー-  _         _  -‐ '´        /      l
  /           `'ー----‐ '´         /    l     l   !


ビシッ!
                   , -──────- 、      
                 /              \
                   /                 \
              /                        \    新城少佐、ただいま参りました。
             /       ´⌒\,, ;、、、/⌒`        ヽ
          /) //     ( ● ) ノヽ ( ● )         l
.         //,.'//      ´"''",      "''"´          |
       , ' ,.' , '/./       (____人____)        |
      ,.'       /,.'")'                       /
      /      ' , '                     /
   ,-, '       , '  、                 ,/
  / !      ./ ___ 、ゝー               イ、,__
/   ヽ  ,、-‐ '/´                            ̄`ヽ、
     ヽ' '、                                 \
      \. ',                                  ヽ
        ヽ                                   \
       /                         |             \

88名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:24:30 ID:K7khShAw0
し、失礼いたします! (ピュー)
                  \ー-- 、,,_ー=ミ‐-..、
             ___ミ::::::::::::::::`¨ミヽ、::::::ヽ.
          <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
               ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
           ー=ニ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ハ   ふむ、副官候補生をいじめるのは関心しないが……
        --─==ニ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヾミ:::::::::::}   で、貴官の次の任務だが、
        ,,ィ彡:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡イハ::く   出来る限り、希望を考慮することになっている
      /::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',  
     /---─ァ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::/:::リ:::::::}ハ  まずこんな書類が回されてきた。
          //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ツ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|  ひとつは近衛からだ。
        /::::ィ::::::::::::::::::::::::::,ィ/  ¨''=イ _,イ:::イテ ::::::::::ハj   近衛衆兵への転属を要請するもの
       _,,イ//:::::::::::::::::::::イ/ |       ノ |¨ .::::::イ/     もうひとつは兵站から、
           ∠ イ:::::::::ィ::/ .|          、 _」 イ:/.j'      誰も聞いた事のない土地の兵站部
          /イ:/ .|イ   \   ‐--- /|:/         へ担当将校としての転属を要請するものだ
            __ イ   j     \  ゙゙゙/  .ソ         貴官の武功に考慮して、人事部では、
         /\          /ヽ- '             このどちらも強制しない
       /   ヽ、     _ イ                  好きなほうを選んでくれ
      /      ヽ、  Y
     /            ー┴、
.    /               |                 ……ちなみに兵站部の転属先は、
   /            \     |、                酒と魚の旨いところだそうだ
    i   /        \     ハ
    |  /          ヽ   |
    |  ,'             }  |


                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ
         /      ___)   ヽ- l    惹かれますお。
        /l       '´   _   r  .l    今のようなご時勢でなければ、
      / ..|       t''j"´    =='' ',   旨い魚と酒というのは魅力ですお。
     /`ヽ、__.',      `¨¨´   ヽ   l
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ   
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

89名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:24:42 ID:K7khShAw0
      ,' i l::::::入:::::::、:::::::ヽ::::::::ヾ ::',:::ミニ-、_::::::::::::::::::::::::::::::::
.     /,i! l:::ン ヽミ::::iヽミ::::、:::::::::ヽ::',:',::::`ー-`:.、::::::::::::::::::::::::
.     iソl|./      `゙'、` ヾ::::ヽ:::::::'::',!',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  まぁ、冗談はそれぐらいにしておこう。
.      l!. l!ヽ、_ ー    ヽ \':,ヾ:::::::'!i'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,-  もう既に書類は作ってある。
      ! 'i!; l|!゙i         ゙'ャ,\、:::::::::::::i::::::ャ::ヾ、:::::: //   昔と違って、楽な部署といものはない。
       li、 l!:i           ヽ `゙Yi:::::::ili:::::i',ヾi;,'//    近衛で君がどのような配置につくのか知らないが、
         ゙!ヽ::`ャ-⊆=ッ-       i:!;:::::i! ',:::l ' ,Y /     幸運を祈るよ
         ヾ、,ヘ ァ'`           l!';::::i  ソ! /!
            ヽ、          ン'i:リ  リ'/!i
              ,'       _,.-'"' ソ   '/il _
                l      _,_'"::::   ゙ ,r '  ̄  ` ヽ、
               ヽ、__、シ'゙'"マTミヽ /         `ヽ
                       ヽ ヽソ


               >─‐-= 、
              .> ´        `<
            /   __ノ   ー‐  ',
          /                  ',     (最初から近衛の書類しか作ってなかったっぽいお)
        ./      ,. -―     '―- 、  ヘ   ありがとうございます。中佐殿。
        /      (●_ノ   ヽ●__)  ,   
        ,         /   、   、    i
       ',         {     人   }    }
        ゝ         ` ‐-‐'  `ー‐'     /、
        /\                ,ィ´ ̄}
          /   \  ー- __, z= '´  ∠i
       /      \.  /       ‐' ´ .|
     ,.<ム、_  `ヘ | /    /__>--イ`>-、
  //////.: .: ̄〉  l./   ∠ィ´: : : : : :////////\
 ///////: : : : : : :i  ./   /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
 i//////.: : : : : : :{  {   / : : : : : : : : : /////////////〉
 l/////.: : : : : : : :|  |  .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :|  |  i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
////,'.: : : : : : : : : :|  |  | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:|  |  |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : |  |  | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :|  }  |: : : : : : : : : : : : : {/////////////∧

90 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:24:59 ID:K7khShAw0
       /:/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       /::/:::i::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      /:::/::::i:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     ./:::/:::::l:::/::::::::::::::::i::ヽ::::::::::::::::::::\::::::::::\::\::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::
     |::::i::::::l:::l::i:::::::::::::::::l::人::::::::\:::::::::::\::::::::::\:ヽ:::::::::::::::\::::::::::::::::::::: なに、私も書類仕事とはそろそろ
     |::::ii:::::i:::::i:::::::::::::::::l:||__ヽ::::::::::ヽ:::::\ヾ:r======ヾ::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::: おさらばでね。
     |::::i i::::l::::::i::::::::::::::::i「:::i ヽ:::ヾ::::\::ヽヾ|:;;;l|  :/ \:::::::::::::ヾ::::::::::::::  龍州鎮台にでることになってる。
     |::::l i:::l::::::i:::::li:::::::::::i;::;:il /i\ヽ  \丶ミ=≡彡´  \:::::ヽ::::\:::::::  最前線だが、君が夏季大反攻を潰してくれたからね
     |:::i l::i::::::i::::l:::::::::::::iミ彡´/  ヽ\  ヽ  ̄      ヾ:::::ヽ:::::::ヽ::  
     i::i  l:li::::::l  l;::::::::::i   /        \        i::::i::i:::ヾ::::::::
      il  l i:::i  i::::::::i  く                   i::i l:l:::ヾ::::
      i   i:::l  l:::::::::ゝ  ヽ `丶              i::i i:l::::::ヽ::
          i::l   i::::::;丶                    i:i i:l::::::l::::::
          ll   l::::i::::丶.   . ____            :::i::;:;l;;:::l::
          l  /  i::::l:::iヽ.  ゙ヽニニニ=`__       :::::::l/l::::i
         /    l:l l:::丶 .::::..---‐‐        ::::/::::::::i:l
       /      i:  i::l \           :::::/:::::::::::::::::i
     /        i  i:i   ヽ        :::::;/:::::::::::::::::::::::
   /             i    ヽ.     .:::/::::::::::::::::::::::::::::
    |                   ト、___::/\::::::::::::::::::::::::

                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ (やはり草浪中佐、守原の腹心だお。守原はやる夫を恨んでるっぽいお)
         /      ___)   ヽ- l やる夫一人というわけではありませんお
          l       '´   _   r  .l  ところで、我々は味方同士なんですかお?
.        |       t''j"´    =='' ',
.          ',      `¨¨´   ヽ   l
.           ヽ.     (_ノ--'  ノ
.       _ ---‐| \、 ____ ,,..-<
    /´     l l  \    | r-ヽ  `ヽ
.   /      | ヽ   .>、 r'__..>>   |
    |   ヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
    |.     、  < ´  .i  |  i  | |  |
    !.      ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
.   |    /   ヽ  i  .|   i  |l ..|
..  j    /,.    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
   |     |:        l/  .|   ヽ|  .l
   |     |:       /   l     /.\ ヽ
   |     |      /   .l   〉  \l
   |     |     /__,..--'┬-イ    |
   |===:|   /―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

91 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:25:13 ID:K7khShAw0
               /|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.、.:.、.:.:.:.:.:.::`゛>
           /{::|:\:::::::\.:.:.:\.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.`゛ー- ..,__
          /:|::',:ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´  我々は同じ軍服を着ているではないか
          //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\  当然味方のはずだよ。
        /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄  世間は善玉と悪玉に別れていたほうが、
          |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\ 生きるには楽なのだから。
         |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄ 
         }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、
.        |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\
         / ',|::|:::|   /   `゛       |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
          .l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
          r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
        /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
       ,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l ヾ、.   //     / |    l: l
      |   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  /   ゛// |l      / |      | |


                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ
         /       ー‐-、   /  l  それはすばらしいことですお。
          l           _   r  .l  それでは、辞令を受け取りましたので、
.        |       t''tzj´  ィセツ ',  退出させていただきますお。
.          ',      `¨¨´   ヽ   l
.           ヽ.     (_ノ--'  ノ
.       _ ---‐| \、 ____ ,,..-<
    /´     l l  \    | r-ヽ  `ヽ
.   /      | ヽ   .>、 r'__..>>   |
    |   ヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
    |.     、  < ´  .i  |  i  | |  |
    !.      ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
.   |    /   ヽ  i  .|   i  |l ..|
..  j    /,.    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
   |     |:        l/  .|   ヽ|  .l
   |     |:       /   l     /.\ ヽ
   |     |      /   .l   〉  \l
   |     |     /__,..--'┬-イ    |
   |===:|   /―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

92 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:25:30 ID:K7khShAw0
               >─‐-= 、
              .> ´        `<    善玉と悪玉……そんなものはこの世にないお
            /   __ノ   ー‐  ',   賢者と愚者、生者と死者がいるだけだお
          /                  ',  人は、賢者と生者の両方を兼ねるのは難しいお
        ./      ,. -―     '―- 、  ヘ  賢者はだいたい、墓の下にいるお。
        /      (●_ノ   ヽ●__)  , いや、それどころか墓すらもない者の方が多いお。
        ,         /   、   、    i
       ',         {     人   }    }
        ゝ         ` ‐-‐'  `ー‐'     /、
        /\                ,ィ´ ̄}
          /   \  ー- __, z= '´  ∠i
       /      \.  /       ‐' ´ .|
     ,.<ム、_  `ヘ | /    /__>--イ`>-、
  //////.: .: ̄〉  l./   ∠ィ´: : : : : :////////\
 ///////: : : : : : :i  ./   /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
 i//////.: : : : : : :{  {   / : : : : : : : : : /////////////〉
 l/////.: : : : : : : :|  |  .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :|  |  i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
////,'.: : : : : : : : : :|  |  | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:|  |  |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : |  |  | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :|  }  |: : : : : : : : : : : : : {/////////////∧

93 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:25:47 ID:K7khShAw0
         / 、,r'" ‐ ij ‐__,r======= 、__ - i -ヘ.\
.       /   /  ,r;=':/      }  ヽ⌒`= 、  ',  \
     /    / ,rァ''´ .:/     . .: ,::   }  ..  ヽ、ヘ   \
    \    .{彡' . .:/::    .: .::./: /:: / /:  ヽ..  ヽ{    ヽ
     丶、 /  .: ::/::   .:: .:::/::,/:::::,/:.ハ::::.. :ヽ:.  ヽ  /  新城少佐
        7 .:: ::.:::i丶、 .:::::::;ィ:: ィ:::::イ::/ ヽ、-‐:::i:::.  : ',/   あまり若いものをからかわないで欲しいですぅ
        ' .::: :::::::!:::...:::>くノ'´///:/-‐'´ヽ\:::}::::. ::|
.        i :::::..:::、:::|「 辷オミ、ノ'´ ,.', ' 彳辷オTハ}:::::. .::|
       ハ:::::::::::、:、 弋‐' ノ  /´  弋ー'ノ /::::::::::/イ
        } 八:::、:::::::、、` ̄           ` ̄ /::::::::ィ/|
       // i{\i\::::ヽ       }      ∠ - '´ j}. |
      // i{  ` _ 「``、   ゝ.二.ア    ィ i  j「 |
      //  .}i ‐ i 、 |:::::ii:`丶、      ィ::::j{ 水 ji::::  |
      //  .::ヽ   |:::::ii:::::ii::」` ー‐ ´L_::|::r┴ュ_ j}:::::  、
      //  .:::;r;ヘ   |-一''"´ゝ.    ノ' `ゝ<  ヽァZユ 、
.    //  .//ゝ、 、|   _ -‐‐\∠....r'´ヽ   ヽ ヽ一'\ 、
.    // ./ / 「 ハ ニ|- '´_ - 'フ:水く_「ヽ  ヽ    }ァ|   ',、
   // ./ /  〉 i八 '|- '´ /::/r'゙|::トi       ノ}|   i丶

                    _,,..-―‐-..,,_
              ,,-''"       `ヽ、
            /              \
              /                   ヽ    (ん? 局長の副官かお?)
              ,'                      ヽ   からかう?
           l   \_      _/      ',   いや、そんなつもりはありませんでしたお
             |   {筏豺}      {筏豺}      l   済まないお。
           ,   `¨¨/       ヽ¨¨´     .,'   しかしお互い、よい暇つぶしに思えたものでして
              '.,   (    .,、   )      /   
.              ヽ、  ` ̄ ´ `  ̄´    /
                  ヽ-..,,__      __./」
              〈ヘ:::::::::::ヽ:L..ィ:〈トx:/.:/.:从r 、
               .';::〉::::::::/|:〉レ':::/::/ヽ:::〉∨:\
              .,.:}l:::::::::;'.:/|:;'.:\::/:/.::;'::/:::∧:、:.\__
           .rf≦:::||:::::::;'....人!   ;':/.:::;'::;':::::;'::l:::.\::::/¨
            .{:::::::l:::||::::::;:...;':::;'|l. ;:/.::::;::/.::::;'::::|::::::::::`ヽ
            .|::::::l|:l||::::∧,':::;'/l ./.:.:.:::/_:::::i:::::;!:::::::::::::::::
            .|::::::||: |ト、::::;'::::/  ./.::::::;'三ミ:;!:::;'::::::::::::::::::
            .| :::ノ|::::Y、::;'::r:!,_/:::::イ::::::::::::;!:::'::::::::::::::::::::
            .|:/.:/::::l|l::;':::::;'へ<::::::∨|::::::;::::;:::::::::::::::::::::

94 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:26:03 ID:K7khShAw0
   \   |  i/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:l:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.`\   |
    \ _|_/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::l:.:.| .:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.: \...|   ,
        フ:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:../:./:.:イ:.: |:.: |:.:.:ヽ:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:Vト<:.:
     /:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:/:.::八 : |:.:.从:.:.:.:\:.:.:i:.:.:.::.:.:.Vi:.:i:.: …………
.     /:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:./:.//:.:./i:.人:.:.:.:.:.:.:.:.i: |:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:l:.:
    i:.:.:.:.:.:.:.:.i>、:.:.:.:/:.:.:.:./:./ /:.:/.//  ヾ:.:.:.:.:.::l: レ:.:.:.:.:.:l:.: |:.
    i八:.:.:.:.: l:.:.:>.< ´ / // //   ><:.:. |:.:.:.:.:.:.:..l:.: l:.
      ∧:.:.:.:..ヾ:./≠、=ミー 〃 // ー彡=≠≧/:.:.:/:.:.::/i:.:.l:
      /:.{{\:.:.::Vi Ⅵo(;;):::カ   /  彳o(;;) .V/イ:.:/:.:イ/ .l:.:.|:.
.    /:.:.イ} .\:.:ミ、 弋:::::ソ        乂  ク//::.:.:./〃 .|:.:.:.
   /:.:/:.{{   >、廴´ ̄`         ´ ̄`彡:.イ:{{ .* .|:.:.:.:
.  /:.:/:.:.:{{ * }}∧""""    `     """" ./:.:.:.i:.{{   }}:.:.:
  /:.:/:.:.:.:.}}    {{:.:.:>、     r== ァ    / \:.:{{   }}:.:.:
. /:.:/:.:.:.:.:ハ{    }}´  >   `ー ´   <     {{    }}⌒
/:.:/:.:.:.:.:/ハ{{ .* }}     \> ._ </        }} .* {{: : :
:.:/:.:.:.:.:/: : :{{   }}.       \  /          {{    }}: :

                     -  ̄ ̄` - 、
                 /ー、         ヽ
                , -、     ヽ、_     ハ   では失礼させていただきますお
                 ノ!o }  !、_         ',
              / >    o`ー--      }
              { /    ヽー- _  _   !
              ヽ`ー〈   }     イ´  ヽ j
               >、  ー'    (  , イ⌒ヽ' |
               <  7ヽー-ァー-ヾ/    .ハi
      r='ヘ      /ヽ!:::{ <´    ハo     i
      ∨l∧     ノ  / 7::`->  /    j     /
       ∨l∧  _/ j / /:;':::〈-イ     〈    ..|
       ,イ )ヘ}-' / j /:::;:r´        !   ...|
       ! ⌒)ヘ  ノ /:::::;/        }   ..|
       ヽ ´ノヘ/  /::::::/       ヾ /    |

95 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:26:18 ID:K7khShAw0
                    __
              ,..-''"´     `"''-、
             / 、_ノ      ヽ _\    さて、会った三人に対して、
            /               .',   意図的にキャラを変えてみたお
              ,'   __       __ ',  コミカルキャラ、まじめ軍人キャラ、慇懃無礼キャラ
           l    `¨¨´/   .\ ¨¨´  l  これでやる夫の評価が難しくなれば、
           l U "" (   ,、  )""  l  やる夫が政治的に生き残る可能性が高くなるけど、
              '.,     `¨¨´ `¨¨´    /  果たしてうまくいくやら。
            ヽ、 __        /   特に最後の副官には恨まれたかもしれないお。
               r''"´:::::::/´|    _,,..-''´ヽ   ……さて、窪岡少将に挨拶だけでもしておこうかお。
             __|::::::::::::/::::::ヽ、   |:::::::〈.、__ 義兄上から聞く限り、
      _,,..-‐''"´  |\./,::::::::::::|    |:::::/-ヽ、`''-..,,_少将にはかなりお世話になっているそうだお
     |ヽ      |  __ '.,::::::::::\.  .l/::::|  <_   .|
     | ヽ       ̄/   '.,::::::::::::\,':::::::::::',   .|    .|
     |  ヽ     \   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',  |   .| あ、そこの君、
     |   ヽ     \   ヽ:::::::::::::::::::::::::::',  |     |
     |    l       \  |:::::::::::::::::::::::::::::| l     .|
     |    |          \|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'     |

          ____
        /     \   はッ、なんでしょう?
      / ⌒   ⌒ \
    /   (●)  (●)  \
     |      __´___     |
    \      `ー'´    /
     ノ           \

96 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:26:28 ID:K7khShAw0
               ____
             /      \   ……あ
           / ─    ─ \ (げ、佐脇だったとは……やなやつにあったお)
          /   (●)  (●)  \
            |      (__人__)     |
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \


        ___
       /     \
     /   ノ   ヽ \  ……これはこれは。
    /   ( ●)  (●)\ 少佐殿
    |        、_!    | ご昇進おめでとうございます
    ヽ、     ー=‐'   /
     ノ          \
<皇国>陸軍大尉 駒城家家臣団 佐脇俊兼(できる夫)

97 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:26:41 ID:K7khShAw0
          ____
        /      \
       / ─   ─   \   ありがとう。大尉
      /( ●)  ( ●)    \
      |  (__人__)       |
       \ ` ⌒´       /
        /  ー‐      ヽ
       /            `

     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /: : :            \
  /: : : _       _   \
/: : : : ´  , `      ´   `    \     しかし幸運とはあるものですな
: : : : :/´ `ヽ      r´ `ヽ.     \   昨今、戦でもなければそれほど調子よく
: : : ::(  f;;;;j l,     l f;;;;j )      l   昇進できません。
: : : : ヽ_ ` _ノ     ヽ_ ´_ ノ;;:::    |   まさかあなたが少佐とはね。
: : : : : : ´"''"   '   "''"´        l   
: : : : : : . .    `           /
\: : : : : : :. ー -- - -     /
/ヽ: : : : : : : : : : :       イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´      \
: : : : . : : . : : .                 \

98 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:27:03 ID:K7khShAw0
           ___
           /⌒ ー、\         その点についてはまさに君の言葉の通りだお
          /( ●)  (●)\       やる夫はたまたま、人殺しが得意だという評価を
.      /::::::⌒(__人__)⌒::::::\     得ているのだお。むしろ当然と評するべきだお
  cー、   |     |r┬-/ '      |⌒,一っ 今後も大いに得意分野を生かしていくつもりだお
 ,へ λ \    `ー‐'      / 入  へ、 しかし、やる夫も驚いているお。
<<</ヽ                     /\   君は今頃、せめて中佐になっていると思ってたお


                       _______
                  /  : : : : : : : : : : : \      (こいつ……)
                  /   : : : : : : : : : : : : : : \
                 /     :. : : : : : : : : : : : : : : : :.\   光栄です。少佐
                /    : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                 |      : ´ ̄`: 、: : : : : ,: ´ ̄: : : : : : : :l では失礼いたします
                 |       : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
                 |      .:(: : : : : : : : : : : : : (  ).: : : : : : :|
                 |      : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
              \    : : : : : : : : : ´:.: : : : : : : : : : : /
               \   : : : : : -: ─‐‐-: : : : : : : /
                   /ヽ   : : : : : : : : : : : : : : : : :イ\
                 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\

99 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:27:21 ID:K7khShAw0
スタスタスタスタスタスタ
            ____
           /     \    くそッ! まともに規律に沿って兵を動かす事すら出来なかった癖に
          /  \   /\   僕があの時やつに演習で負けたのは、
        /   (●)  (●) \  やつが全く理不尽な戦い方をしてきたからだ。
      |         ´     |  まともにやれば僕はあいつには負けない。
      \       ⌒    /  森林での伏撃など、小隊単位でしか叶わない作戦だ。
    / ̄ ̄ヽ           \  あいつには小隊長程度の作戦しか出来ない。
   (「    `rノ          \ 
    ヽ   ノ              \そのはずだったのに……
     |   |             「\   \



スタスタスタスタスタスタ
     ____
   /      \    佐脇は教本通りのことしか出来ない人間だったお。
  /  ─    ─\   率先して兵と同じ苦境に立つから恨まれこそしないものの、
/    (●)  (●) \  決して成果にも正解にもたどり着けない指揮官だお。
|       (__人__)    |  行軍任務でも規律を重んじるばかりに、無駄な落伍者を出すお。
./     ∩ノ ⊃  /  本人は隊列主義を「王者の戦い」なんて思っているらしいけど、
(  \ / _ノ |  |   隊列を組んでの大会戦は、もうこの<大協約>世界ではあり得ない戦術だお。
.\ “  /__|  |   まぁ、それにしても眉目秀麗・駒城家家臣団出身の身で、綺麗な婚約者がいて
  \ /___ /   さらに愛人までいて、なんでやる夫なんぞを目の仇にするんだお? 理解できないお

100 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:27:32 ID:K7khShAw0
            ____
          /― ― \   まぁいいお、窪岡少将は今度にするお
   rヽ     /(●)  (●) \  今度はちゃんと顔を確認してから
   i !   /   (__人__)     \ 質問するお
  r;r | ヽ |    ` ⌒´      | ん? 馬車かお?
〈     } .\           ./ なんでやる夫の前で止まるんだお?
 l    /  /           \
 ヽ   l /              \

            _     __上ニニニニTR
         rニニニiヲニコT彡t―.王ニニニニニ=、=┬┬┬-D
         ├──────''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||ミ:.:.: : ::┴┴┴ヲノ
         │: : : : : ┌──┐: : : :┌┐: : : :||il───┐li /┬──┐
         │┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ
        フ::││: ││││: : : :││: : : :||:──┬─V:┌───、
          /:::││: ││││: : : :││□: :||:──┴ ‐/∧: : : : : : : \
      _  /:::::││: │└┘│: : : :││: : : :||: : : : : : : //: : \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
  , ' ´,-i i-`'、:::::└┘: │    │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : /´三三三 /
../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │    │: : : : : : : : : : :ノ: : ,、: : //: : : : : /三三三三 /
{ ヘ V | |//  >',::::::::: :│    │: : : : : : : : : //ノ/∧://__/三三三三 /
i.l  \V..|/ //廴、:: :│    │: : : : : : : //_ ././//__/´ ̄/ ̄ヽr――-、
|.|---{  ヾ/_{i|ミ: ー┴──┴──<_/ , -''´  ̄ `' 、     /  //∧ ‖/ハヽ、
|.|_ - ''v/ソ、____|.|├─======-==-==-=//ヽ | /ハ 'nニニニニニ-----|/ /ヽ ',
' ,  //| i \ ̄ | |/i l┴──、 、 フ ┬─/ /\  V // >、 ',三三三三三V /――+
.V/ ./ .| .i  V//ヲ┘│   ヽ.... │ 7 .ト、_>-、/_ ゝ',三三三r==ニニニ彡フ ノ
 V /. . | i  ///.. . └─   `''---.┤ |___it j }ミ=、 | iフ= . 、ヽV T代 マ, '
  \ミー >//              { ハ  //不/ヽ`'-i }    `' 、__ /
   `ー―''´                ヽ V ./ | ヽ V ./
                         \ソ-.上__ソ/
                          `''ー---'''´

101 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:27:42 ID:K7khShAw0
陸軍所有 公用馬車内
       ,. ─- 、,,.___
      ,イ〃          `ヽ,__
.   N. {'             \    陸軍局から出てくるお前を拾ったのは他でもない。
.  N. {               ヽ   貴様の義兄殿から話は聞いているな?
.  N.ヽ`               〉  近衛への転属命令は受けただろう?
  N.ヽ`        ,.ィイ从       /   司令部付はすぐに外れる。
.  ヾミ.___-‐=彡'ノノノ__,ゞミ=-_rく   貴様には新編の大隊が与えられるだろう
    lrf´ゞ“モ=ヾーf =モチ<}rv^i !   近衛衆兵隊司令長官の任に付かれた実仁親王は、
    ヾト、` ̄,り「弋!  ̄´ノ ソ    貴様に旅団を任せても良いとお考えだったが、
       !  ̄  ii{_,.   ̄  /r'´    それではさすがに周囲の反感を買いすぎる。
       ,ゝ、  iー-ー、  , ' |\    まぁ、普通は旅団は准将が着任するからな。
  -‐''7´ ドヽ. `ニニ´ ./;;  |  ヾ''ー- 仕方なかろう。
    /   ト、 ` ー-- ´ ,;' ,イ  :|
.   /   :ト、` ー-、 r--‐_'´/   |
  / _,..、-‐\  ̄! レ' 厂 /へ、  :|
  T´ ヽ\l.0|   V /   / /  \ |
<皇国>陸軍少将 窪岡淳和(キバヤシ)

                    __
              ,..-''"´     `"''-、
             / 、_ノ      ヽ _\   (結局帰ろうとした矢先に捕まってしまったお)
            /   _       _ .',   はい、窪岡閣下
              ,'   イ(::::`     イ(::::` ',  ありがとうございますお!
           l    `¨¨´/   .\ ¨¨´  l  義兄上から閣下にはよろしくご挨拶するように
           l     (   ,、  )    l  申し付かっておりますお!
              '.,     `¨¨´ `¨¨´    /  
            ヽ、 __        /
               r''"´:::::::/´|    _,,..-''´ヽ
             __|::::::::::::/::::::ヽ、   |:::::::〈.、__
      _,,..-‐''"´  |\./,::::::::::::|    |:::::/-ヽ、`''-..,,_
     |ヽ      |  __ '.,::::::::::\.  .l/::::|  <_   .|
     | ヽ       ̄/   '.,::::::::::::\,':::::::::::',   .|    .|
     |  ヽ     \   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',  |   .|
     |   ヽ     \   ヽ:::::::::::::::::::::::::::',  |     |
     |    l       \  |:::::::::::::::::::::::::::::| l     .|
     |    |          \|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'     |

102 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:28:03 ID:K7khShAw0
  .ト│|、                                |
. {、l 、ト! \            /     ,ヘ                 |
  i. ゙、 iヽ          /  /  / ヽ            │ そうだぞ、恩に着ろ。
.  lヽミ ゝ`‐、_   __,. ‐´  /  ,.イ   \ ヽ            | 特に俺と義兄上にだ。
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        | あれこれ大変だった。
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ まぁ貴様はよくやってくれたからな
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、 旅団だってそのうち手に入るだろう
       [ |、!  /' ̄r' ゝ}二. {`´ '´__ (__),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | } 旅団主席幕僚、幕僚長
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ // そのあたりをこなした上でだ。
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'      ゞ)ノ./  まぁ、二、三年で大佐に昇進して、
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/   特例で旅団長、それから准将というところだな
          i       .:::ト、  ̄ ´        ∪  l、_/::|   並みの将家出身者では及びもつかぬ
          !                           |:    |  異例の出世ぶりだ。
             ヽ     ー‐=======‐-        .!::   ト、 貴様、参謀教育は受けたのか?
            ヽ     、__,,..             /:;;:   .!; \
             ヽ      :::::::::::           /:::;;::  /   l

                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''"       `ヽ、
           /              l| \   はい、閣下。受けておりません。
             /            U  .ヽ   (それまで国が持てばいいんだけど……)
             ,'           l        ヽ
          l ____l  ヽ-―‐tイ''"´  ',‐-、
       ,-''"|       `′        `′ .〃 .lヽ .'.,
       | l'´.',  ≡≡/       ヽ≡≡彡 ,'  ヽヽ_
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨

103 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:28:16 ID:K7khShAw0
     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l  まぁ、貴様に参謀教育は不要だろう。
 、ゝ丶         ,..ィ从    |  実戦の指揮ぶりだけで充分だ。
  \`.、_    _,. _彡'ノリ__,.ゝ、  |  とにかく、保胤にしろ、俺にしろ、
   `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ そして実仁殿下も、貴様の武功に見合った
.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ  地位につくことを望んでいる。
    ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン  理由については忘れていまいな?
      l     r─‐-、   /:|
       ト、  `二¨´  ,.イ |
     _亅::ヽ、    ./ i :ト、
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /

               _  -─‐-  .
            . ´           ` .
            /                ':,   義兄から受けた恩義は忘れておりませんお。
          /     __ ノ     ー‐  ',  
         ./      -―       ―-
        /     (  ● )   ( ● )  i
         ,       /   、   、   |
         ',        {     人   }   }
          ゝ        ` ‐-‐  `ー '    /、
        /\                .ィ  ̄}
          /   \  ー- __ .。-<  ∠i
       /      \.  /       ‐' ´ .|
     ,.<ム、_  `ヘ | /    /__>--イ`>-、
  //////.: .: ̄〉  l./   ∠ィ´: : : : : :////////\
 ///////: : : : : : :i  ./   /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
 i//////.: : : : : : :{  {   / : : : : : : : : : /////////////〉
 l/////.: : : : : : : :|  |  .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :|  |  i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
////,'.: : : : : : : : : :|  |  | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:|  |  |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : |  |  | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :|  }  |: : : : : : : : : : : : :{/////////////∧

104 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:28:31 ID:K7khShAw0
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ   ところで、人事局では、
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、   草浪中佐に会ったそうだな
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }   彼は守原の人間だが、
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //   どのようにみた?
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'      ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|   っ
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、  !

               ,. -'"´`¨`¨`¨丶、
                /            '.、    世評通りの人物ですお。
             /             ヽ   守原ではありますが、切れる男であることは
              /    ⌒\,, ;.、、、/⌒`  |  確認しましたお。
           |    ( ●)   (● )   |  
              !    ´"''"     "''"´   i  ……ところで閣下、この馬車は付けられているようですお
           ∧    .(    j    .)   ム  よろしければ、ここで降ろしていただきたいですお
          rf ゝ   `ー-‐'´`ー-‐'′ .ノ.八_
            / /厂|ト、__ー--一__,. 彳 ヾ、¨\
       /  〃  |    ̄ ̄ ̄     |   》   \
      ./    《   |                |  ぐ   ∧
      /l       `> |               │  ノ  Ⅳハハ
    ∧ハ  {@} \|                 | /    |ハ入
   .〈厶Yヘ[{三三三],|               .レ′ [三三三]小、

105 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:28:47 ID:K7khShAw0
  /\       ヾ、-=====─-丶\`'‐ .,_ ___ _、ニミ 三.、/
 、.ヾ 丶丶----;‐ゝ、 -:==;─- .,∠i.丶 /_.、 -‐''` `'‐.,
 } |  ⌒l l‐┬‐'-r.| .,(_Y_) __`' ``{ .二}ゝb'ソ_ ̄ ̄ | ̄ よしておけ。
  丶 ⌒! !ニ!    l|   ̄ ̄  '''' 、d/ ̄リ`‐゙--    |  貴様にもしものことがあっては、
  丶.ノ(ゞ     \,_     _.、/  ..:;;ソ        |  保胤に顔向けできん。
   \'‐\i       ̄ ̄ ̄ 、..   .,__)`'‐--==ー   
    |::\_、l            `  ̄ 、ト:::.       i
    |    :|                           !
    、ト  ::!          ⊂ニニニ:==‐ー     /

               >─‐-= 、
              .> ´        `<
            /   __ノ   ー‐  ',
          /                  ',
        ./      ,. -―     '―- 、  ヘ  大丈夫でしょう。
        /      (●_ノ   ヽ●__)  , むしろ閣下が巻き込まれては、
        ,         /   、   、    i  義兄も迷惑でしょう。
       ',         {     人   }    } それに、この程度のことを切り抜けられないようでは、
        ゝ         ` ‐-‐'  `ー‐'     /、 この先何をやってもあれですお
        /\                ,ィ´ ̄}
          /   \  ー- __, z= '´  ∠i
       /      \.  /       ‐' ´ .|
     ,.<ム、_  `ヘ | /    /__>--イ`>-、
  //////.: .: ̄〉  l./   ∠ィ´: : : : : :////////\
 ///////: : : : : : :i  ./   /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
 i//////.: : : : : : :{  {   / : : : : : : : : : /////////////〉
 l/////.: : : : : : : :|  |  .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :|  |  i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
////,'.: : : : : : : : : :|  |  | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:|  |  |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : |  |  | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :|  }  |: : : : : : : : : : : : : {/////////////∧

106 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:28:59 ID:K7khShAw0
  NヽN`              `゙、
.、Nヾミ                i
 ヾミミ、       _,.ィイ八、     ! ふむ……せめてこれをもっていけ
  ー-=ニ _,..、_'"'ノ,."-'ニ'ヾ、._ l_
     {F|! '、辷゙iニ{´'_辷,゙ ゙!r'-r,^、i
      l;j゙、_   ノ ヽ)、  ノ'  ゝ:'/
      `!  ̄ヽ '   ̄~´  ,'.,ィ'
       i.   --一 、   ,' |
        ヽ、 `二ニ´  ./  ト、
       ,..-i;:ヽ、   ,. '´  / ヽ、_
    _,.イ´  j   ̄ ̄   /   ,i、゙ト-、

                                              __
                                        _ノ ゙i、
                                   _..、 ___,,,,.........ィ/ェェェェ'、
                       ----==─―──|f |l三三三三三「」‖|≡
                   lー─' ̄ ̄ lニニニニニl―‐ーコ'' .... 「二二ニユr‐′
                    l、...., ̄ ̄ ̄」  匚コ 「二二ニ∩∩∩∩ン‐''' ̄
                   L,--‐''''''''l⊃_,---'´ (''''´ | |.| |.| |.| |.
     ____,,,,---‐‐''´´ヘ ヘ 、    |⊃ ‐..    ___,-―`------'
     丿         ヘ ヘ‐--,,ノB ̄''-、 _ /
      |         ,-‐''´`''ー′      ̄
      釗     ,-‐''´
.      丶,-‐''

107 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:29:09 ID:K7khShAw0
             ,...... -― -  、
            ,  ´           `ヽ   ありがとうございますお、閣下。
        /       / ̄      ' , 馬車から見て、敵は多くても三人ですお。
          / `ヽ、    ( ● )        l
       / ( ● )                l さっそくあの人気のない場所で降ろして
        |.         l   、        } いただきますお
        {     (  人__ノ        ,
         、    `¨ ⌒ `        /
        \             __/  ___
         ` 、 -、     /\   ̄}7/////ヽ、
        ─/ /   ,/   、  ///l l/////∧
       //// \!    /     ∨///l !//////∧
     ////////!\   ,'      |///// | |///////∧
   /////,||/////| \/       |///// | |////////∧
   /////{ ||/////|  l l     |///// | |/////////',
   {///// ||/////|  i |      |///// | |/////// i ,
   |///// ||/////|  l |      |///// | |\/_/ | | + _',
   |/////イ!/////| l !       |///// | |/∧   l l ///}


  NヽN`              `゙、
.、Nヾミ                i
 ヾミミ、       _,.ィイ八、     !
  ー-=ニ _,..、_'"'ノ,."-'ニ'ヾ、._ l_
     {F|! '、辷゙iニ{´'_辷,゙ ゙!r'-r,^、i  くれぐれも気をつけてくれ。少佐
      l;j゙、_   ノ ヽ)、  ノ'  ゝ:'/
      `!  ̄ヽ '   ̄~´  ,'.,ィ'
       i.   --一 、   ,' |
        ヽ、 `二ニ´  ./  ト、
       ,..-i;:ヽ、   ,. '´  / ヽ、_
    _,.イ´  j   ̄ ̄   /   ,i、゙ト-、

108 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:29:21 ID:K7khShAw0

           ____  場所を降りて、人気のないところでまずは一人目、だお
         /      \        パンッ
        /   ─    ─
      /    ( ●)  (●)'、 ,,_____,,,、 ,;:''"゙゙'':.,/ -‐
      |         (__人__)  y"_//___イニニニfi ::、,. ..,::'、‐-  _ −―=== ‐
       \ _    ` ⌒´_,イ~ ̄マニフ,="´ ̄´  ゙ "´
       /´  `゙ ̄ ̄´; "     />´
       〈    _...;::::──,"i ̄´イ
        i  ´ ̄       /、. ̄,/
       |           |   ̄

.     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
     /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.    /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',  グシャ!
   /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : !
   |: : |: : : : : |: /  \ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
   |: : |: : : : /!/ ⌒/ ´`ヽ _  三,:三ー二
  < : 」_: : / 〈  ノヽ--/ ̄ ,    ` ̄ ̄ ̄
  <:: |. 小{   _,,..ミ }  ...|  /!
   厶ヘ ハ    」_}`ー‐し'ゝL _
      \_!    _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
        ヽ    ,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
      ___,r| \  {    / /
    /:/::::| \  ヽ `_⌒ ィ ´
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、
/:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、
::::::::::::::/:::::::::∧    /二\ |::::::ヽ::::::::::::\
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ  /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!

109 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:30:17 ID:K7khShAw0
            /i
             ||: |
             ||: |
             ||: |
             ||: |
             ||: |
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             ||: |      ____
             ||: |     /      \
             〔[|]〕  / ヽ、   _ノ \
            /ソjヘ /   (●)  (●)   \  続いて残りの二人だお。
            〔彡ヘ|      (__人__)     |
            /⌒ヾ\     ` ⌒´     /
             ヾ___ソ,,,__ ̄``"''''‐ー-─=ノハ
              |   //{¨`"''''ー─-、、,,____.,,ノ
            弋_ソ′i           /
                i          l
                ノ          i
              /            \
             /     /´`\      \
             !    く´     \      ヘ
              \    \       ヽ     ヘ
              (´________ノ        ヽ    ヘ
               ` ̄  ̄            ∨______`)
                               ̄ ̄ ̄´

     r‐=ニニニ=-、
  __   |       |  __
  {  \!_______!/  }
  ヽ   _____   /
   \(从从{´`}从从)/   ぐあああ!
    (从从{   }从从)     た、助けてくれ!
   (从从 `"U 从从)
    从从) (三) (从从
   从从)\  /(从从
  (从从.)| `"´ |从从从

110 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:30:32 ID:K7khShAw0
                    ___
                   /     \
                 /     ' "\ ,\ 一人は戦意喪失だお。
               /      ( ◯)ヾ'| 最後の一人だお!
                |   ij   "⌒(__人_)          _   三 ─ _-
               \         `i ヾ/          ≡ | |____=≡____
               γ         ⌒` ̄二 ̄= ̄== |───────── 〉
             //           y──≡三 ─ 二. | | ̄ ̄二 ̄ ̄三 ._ ̄ ̄
             / /         /               ̄  ̄  ─ ̄  ̄
               ゝ__/         /
                 /         /
            /       /   \
           /    / `\     \
         /    /    `ン    !
        /    /      /    /
      /    /       !、____`)
       !、____`)


    /                      \
   ./              .,イ          ',
  /       __   // ,イ ./ | /,イ /i      |  ま、まいった
  |/i     Y,nヽ /´/ノ/|/=/ミ= =|/ リ /i   iヽ| 命だけは助けてくれ。
  / .| ,イ   // 〉`゙'/ u   乂___ノ`゙i= )/i / ! そこの転がってる男は
    |/ j    { ゝ〈  {   U     弋-''〈//   俺の息子なんだ
   / リ       .) u `ー- ,,_    tj-、ノ /
   |/i      [   u  ノ   ,rー- ,,_>ァ
   | ,イ       ヽ     i  .ゝ'゚  ′  ≦ 三 ゚。 ゚
   |/ j     ..,r‐{    | , .。≧       三 ==-
  / リ       `ー '、    `ヘ ..ァ,        ≧=- 。
        /.   ハ     .イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
     ..´ .i/      \    .≦`Vヾ       ヾ ≧
      .i |      / `ー . 。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・
.          i l   , r// /    /
   `ー- 、" ,r // ,rチー'''"´
.         ヽ  _,, ''´
       、
         .',
     .    ',

111 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:30:45 ID:K7khShAw0
                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''"       `ヽ、
           /              l| \     職業選択を間違えたお
             /            U  .ヽ    親ならば子にきちんとした職に
             ,'           l        ヽ   つかしてやるべきだったお
          l ____l  ヽ-―‐tイ''"´  ',‐-、
       ,-''"|       `′        `′ .〃 .lヽ .'.,
       | l'´.',  ≡≡/       ヽ≡≡彡 ,'  ヽヽ_
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨


       、−- 、ノレ'⌒Z
      , -`       ̄`ヽ    うちは三代前からの裏家業だ
     〃   ,_i_l,、ハl、i_,、 `ヽ   頼む。命だけは勘弁してくれ。
     l' nVl_V _`Y´'_'_ハlハ ,〉  依頼主は金座筋上手の政国屋だ
.       ll lkj'j ヽ. ̄ 人  ̄丿ハj / 守原の御用商会だろう。
       |.lu( ゝu ̄    ̄ 〉' ′ 7 二日前に依頼された。
 .      | l,ハ `l ゚    u,イ    ゝ 新城少佐を暗殺しろと
      lノ ヽ. l   門 リ  ∧/  
       ノ>- 、ヽ、 凵 /
      /´    `丶7´
    /         \
 .  /   ヽ         ヽ

112 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:30:58 ID:K7khShAw0
                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `ヽ、      素直で結構だお。
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; \     原作の拷問をやるのは気分悪いし、
             /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ    AAもないので助かったお。
             ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ   で、やる夫の命のお値段はどれだけだお?
          l    ー‐-‐'.::::::::::::::::`ー‐-─; ; ',‐-、
       ,-''"|   ー {O}≧:::::::::::::::::≦三ー;;;;;;;;;;;lヽ .'.,
        l l'´.',    `¨¨/       ヽ¨¨´;;;;;;;;;; ,'  ヽヽ_
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨


    /                      \
   ./              .,イ          ',
  /       __   // ,イ ./ | /,イ /i      | 10金。
  |/i     Y,nヽ /´/ノ/|/=/ミ= =|/ リ /i   iヽ| 高くも安くもないだろう。
  / .| ,イ   // 〉`゙'/ u   乂___ノ`゙i= )/i / ! 
    |/ j    { ゝ〈  {   U     弋-''〈//
   / リ       .) u `ー- ,,_    tj-、ノ /
   |/i      [   u  ノ   ,rー- ,,_>ァ
   | ,イ       ヽ     i  ノ     `}´
   |/ j     ..,r‐{    | , <`ー'`ー-、j
  / リ       `ー '、    `ヘ ヽ_,、  ノ
        /.   ハ     ヽ__二j
     ..´ .i/      \   丶//=.,_
      .i |      / `ー― '    `'''ー ..,,_
.          i l   , r// /    /
   `ー- 、" ,r // ,rチー'''"´
.         ヽ  _,, ''´
       、
         .',
     .    ',

113 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:31:24 ID:K7khShAw0
               >─‐-= 、
              .> ´        `<
            /   _ ,. -‐、   ,- 、 ',   では、20金くれてやるお。
          /      ,z-‐ 、        ',   これは迷惑料だお。(チャリーン)
        ./    / ,ュz=ミ    '了心 ヘ  政国屋にはもう帰れないだろうから、
        /       ゝ        乂zツ  ,  次の就職先をくれてやるお。
        ,'     """/    、   、"""  i  大周屋の槇氏政という男を頼るお
       ',         {     人   }    }  やる夫が口をきいといてやるお
        ゝ         ` ‐-‐'  `ー‐'     /、  で、そちらの気の毒な御人の死体は、
        /\                ,ィ´ ̄}  そちらでよろしく片付けておいてくれお
          /   \  ー- __, z= '´  ∠i  では、馬車は借りていくお。
       /      \.  /       ‐' ´ .|
     ,.<ム、_  `ヘ | /    /__>--イ`>-、
  //////.: .: ̄〉  l./   ∠ィ´: : : : : :////////\
 ///////: : : : : : :i  ./   /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
 i//////.: : : : : : :{  {   / : : : : : : : : : /////////////〉
 l/////.: : : : : : : :|  |  .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :|  |  i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
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ニ=::::::::`v'´::::::´ ̄.:::::.`ヽ、
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..\ ……恩に着る。
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.ヽ:::::i|l|l.'⌒ヽ_l;|i.'⌒ヽl::::::|i|;:||
ゝ,∨ノ ゝ.__ノ⌒ゝ.__ノ .!::::l jノ
::::( .(_   '      )ノ
ヽ_'_::::ヽ:.. .i,  ,i   ;-';:/
;:;:;:|:::::::|:.. /;;;竺;;,ヽ::|;:;l
;:;/ヘ:::::l;:. ヽ__,,,__ノ::l;;リ
/.:::::::ヽ::`ー'''''''''''ー':/
:::::::.. 、ヽ;::::::.......:::;/
::::::i::. ミ `ー--‐i''
ヽ、|::.. ミ,  ..::ノ{-、
. `\::  ヾ;;:::/::;|ト、 .''iー::、_
ヽ、. `\ ヽ:|:::!リ   し  |`'r、
     `'-==テ'       | j ヽ.
    ヽ  /         |    \
     \       /      lヽ.
                    ノ  \

114 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:31:43 ID:K7khShAw0
陸軍相互互助組織 桜契社

           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \     さて、職業柄、約束より早く来てしまったな。
        /  ::\:::/::  \   民間団体とはいえ、陸軍の施設はあまり気が休まらないな
      /  .<●>::::::<●>  \  駒州公親子が直々に新城と一緒に礼を言いたいとは。
      |    (__人__)     |  何か良からぬ政事に巻き込まれなければいいものだが。
      \    ` ⌒´    /  とはいえ、新城には恩も義理もある。
       /,,― -ー  、 , -‐ 、  ここはどう振舞うのかきちんと考えて対応するべきかな
      (   , -‐ '"      )  ……と、駒州公親子も新城も既に来てるな
       `;ー" ` ー-ー -ー' 
       l           l


    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
 / ̄ ̄ ̄        /|              
 |\_______/ |             お初にお目にかかる。
  |          __ ヽ_            直衛、お前の友人に紹介される栄誉を
  |   |     /     / |`'''ー------‐'''''フ  与えて欲しいのだが
   |   |    /    /: :ノ        /
__|ヽ \  |   ,.-'´: :/     _,.-''´
    | :`'ー----‐''´: : ,.-'´  _,.-Tミ ̄
'‐-、_ \____,. -二-‐<ミ( ) |ミ、
   `''‐-、__,._- ,=tラフ  ミkノ /ミミ、
   /,.ヽくゞク!T ヽ ̄´ )  ミr'くヽヽミ、i
 / / >、-‐|ヘ ノ`''''''´l  ミミ|  ヽヽ/ |ヽ、
_/ / /  ヽ ゞブ 、、、  、ミミノ    /  ヽl
  / く、   ヽ〃‐‐--ヽ川/   /   !
    ||ヽ   ! ''''''ミ、ヽ/   /    /
    | | |   ヾ川川/   i´     /
    `' ヽ   !ヽ ̄: : /   |ヽ    /
<皇国>駒城家隠居 <皇国>陸軍大将 駒城篤胤(ジョセフ)

115 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:31:56 ID:K7khShAw0
       ____
     /⌒  ⌒\     はい、殿様。
   /( ●)  (●)\    こちら、笹島水軍中佐です
  / :::⌒(__人__)⌒::::\
  |     |r┬ i      |
  \__ `ー‐' __/
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|

        / ̄\
          |    |
        \_/      水軍中佐 笹島です。
        _|_       (なるほど、中佐と大将ではまともな会話は出来ないが、)
 .    /´ ̄      ̄`\   (友人とその親という体面ならば、軍の礼では逆失礼に当たる)
   ./   ::::\:::::::::/::::: ヽ (これで遠慮なく会話が出来るって寸法だな)
  /   < ● > :::::::: < ● > ヽ(駒城公は政治の表から裏まですべて熟知しているということか)
 ./                l
 .|        (__人_)    .|
 ..ヽ       | -┬-|     /
   ヽ、       .` ⌒ ´   /
   /:::::::::|::\゙_>介 √!;:::::::\
 . /:::::::::::::::\:::ヽ };;{ |::/::::::::::::::ヽ
 /:::::::::::::::::::::::ヽ::ヾ::}〃:::::::::::i:::::::i

116 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:32:07 ID:K7khShAw0
        ,. -‐''~´   _,/ )          _,. -‐ミミ 水軍?
       | ̄ ̄ ̄`~/ヽヽ_ノ____,,,._-='_二-ヘミミ/ なるほど、北領でお前と共に
       ヽ;;;;;;;;;;;;/,_  レ'<弋;;;ッ、 ヽ_,/,./i;;;;;;ラヽ .//| 戦った人物か。
         `'''''/ `ヽY/  . ̄ ̄/| /ヽ `'―'''´‐ !/ |  笹島君。噂は伺っておりますぞ。
         /   ノ! !_   _;;;|  | |  |;';;;  ,| |//./  わしの末子が世話になったそうですな
        l´/´‐'''‐'-‐'''~ヽ' ̄ ヽ__i'''ヽ__ノ   ̄| | |/ 御礼申し上げる。
       .// (´`´   _,.ノ彡彡 ,`ヾ''´'´ミミ_ / //ミミ
       / /    '‐''~   )/''‐-----‐''~´|川 iミ/川ヽ
      /  /     j‐' _,. く  :;;;,,,,,,,,,,,,,,   /川 /|川
     ./ /        '´  ノ彡〃川川ヽミ川,.-'´/lll/
    / /        )) /ノ〃川川川ヽ,.-'´  |/
  ,.-''''~~~''-、       ノ~´ ヽ,,,,,,__/    /

        / ̄\
          |\980 |
        \_/
         _|__
       /      \     戦地では相身互いであります。駒城閣下。
      /ノ ::::\::::: u. \   それに、自分が新城少佐を助けたわけではありません。
    / <●>::::::<●>    \ 助けられたのは自分、そして北領鎮台全軍であります。
    |   (__人__)    u.   |
     \ u.` ⌒´      /
    ノ           \
  /´               ヽ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

117 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:32:21 ID:K7khShAw0
        ,. ---‐… ''¨ ̄
     /    l ll    / / ふふ、うれしいことを言ってくれる。
  _,,.ィ l    リ リ / // /  約束しよう。駒城家は決して君の事を忘れない。
  i l  '、    / /.、/‐‐く //  笹島君。
  ヽ_\ ヽ / ' _ `¨}  フ‐く  わしの長男を紹介させていただきたい
  `ヽ`¨ニ二゙  ´ l / ,.ィ.>"  保胤だ。中将だが、この場では君の友人の兄弟に過ぎん。
  \| i l  i    j //ニ、   軍礼は不要だ。
    \ ヽ 、〉!i _ノ ,イ'"i沙
     ト-ニ⊥!l,レ_' 、`¨ ̄
      ヽ.¨ィ弋タ  ` \_,,.
 ..    ハ ¨フ!_⊥.,_/
       ',ー' ヽ、 /、、、
       ', ,.ィ T⊥ ┴ヽ\
        V ll/,. ''" ̄ ̄¨ }
        Vハ  ,.ニニミ、、、
     .    V//l  li ヽ \
         |.i l l  リ  l
         ヽゝi.._
         /´--──

              , ‐ト、―- 、
      , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
     ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\
     l \/, ⊥    |l V \l  直衛の義兄 駒城保胤です。
     N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ l  義弟がお世話になったそうで。
     l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l  まことにありがとう。
     l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l  笹島君、君の噂は直衛から聞かされているよ。
     l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l  統帥部参謀だったね。
     l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ 水軍は信賞必罰において陸軍よりもしっかりしていると思える
     l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l
     l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl
     l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
     リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
       ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
    _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
  -‐ ´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /

118 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:32:42 ID:K7khShAw0
            / ̄\
              |    |
            \_/
              |
           /  ̄  ̄ \     自分はあなたの義弟殿がなした軍功の
         /  ::\:::/::  \    おこぼれを頂戴したようなものです。
        /  .<●>::::::<●>  \  それに自分は、貰えるものは貰っておけ、という
        |    (__人__)     |   性分でして。
        \    ` ⌒´    /
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    |   ワ     ゴ      ン   |


     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /|
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::!  直衛へ懇意にしてくれるだけのことはある
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::|  これは良い友人をもった。
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::|  
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/:::!
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′
.    \\   \_  } ハ、
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、
       Vハ   |  ハ       \
        ∨ハ   |  |ハ   、   \
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /ヽ

119 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:32:56 ID:K7khShAw0
      / ̄\
     |     |
      \_/
        |
    / ̄ ̄ ̄ \
   / ::::\:::/:::: \   あなたの義弟殿には、自分に友人たるを望ませる
 /  <●>::::::<●>  \ 何かがあります。
 |    (__人__)     | 彼が望むならば、陸兵隊に席を設けてもよいと考えております。
 \    ` ⌒´    / それを可能とする程度の影響力は持っているつもりです
   リ        / ̄/ ̄/
  (|        /  / と)
  と|       /  /  /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

         _,. -:‐;-. .._ ____ _,._
         /.::/:.:;ハ:::::::.::.:.:.::.:::::::ノ7
          !. :;. :.:! j`  ̄`f´ ̄ゝ./:!  ふふ、
          !:::;::.:::| ´   i |.i   {:::.j  それは困る
           !.:;'.:::::|     ┴   j::::.!  直衛にはまだまだやってもらわなければならない
        j:;':.:::.::|‐=rッ‐-、_,.rッァ「::::|  ことが残っている。
        /;'::.:::::.:!  _,. -‐'i丶_ ノ.::::|  まずは近衛衆兵でね。
        '^!:::.::::::.:|`´    _'   j/.::::;'|  実仁親王殿下の強い御希望でね。
          |:;ノ::::::.:!ヘ   ´ `/.::::/リ  そういえば、たしか君も実仁親王殿下とは?
          _」、:::::.::::!\` - ァく レ'j;/
       / \ゞ``゙`: : `: 〈`ヽ\
        /'´ ̄`  ‐- .:_ : . :\ト、 \
.       /         `丶.: :ヽ:V´:i
     /             、  \: i:ヽ.:!
    ,'            ',    ヽ.: :リ
     i   . -───- ._ i  !  ヽ:.|
     | /.: : . : . : . : . : . : .`v′   ヾ!
     |': : : : _,. -───‐--、}     :|
    !: : /     丶     j!    /|

120 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:33:08 ID:K7khShAw0
        / ̄\
       |     |
         \_/
         |
      /  ̄  ̄ \  ええ、戦地で。
    /  \ /  \ 
   /   ⌒   ⌒   \
   |    (__人__)     |
   \    ` ⌒´    /
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \


              /⌒ヽ 、‐ 、: : : : \: : : /:  ̄`ヽ/ヘ: : : \
           /: : : : : \: : \`: 、゛ ": /: /: :/  「i: : : : !
            /: : : lヘ: : : :ヽ: : ヽ: :`': : : :/ : : /   |:|: : : :  笹島君
            ,': : : : l  `ゝ、: :\: : : : : /: : : /   l::|: : : : : 実はこの後、その実仁殿下が
         /: : : : :│    ` ー―- 、, -‐ ' ´     !,': : : : : お忍びでお見えになる。
          /: : : : : : :',         ‖          /: : : : :  あくまでも桜契社会員少将として
       /: : : : : : : : i       l ‖ l         /: : : :/: : いらっしゃるので、
        /: : : : : : : : : i        ー       ∠_,!: : /: : : : 将校としての礼以外必要ない。
      /: : /: : : : : : :〈、_       `´   ,,, イ ]ノケ": : : : : これは殿下のご希望である。
     , ': : , ': : : : : : i⌒|''ll ̄匚_>ヽ、   ,r'   ̄´ /: : : : : :  やる夫もわかっているな?
   /: :/: : : : : : : : ', 」 ` ̄    ,,,ゝ-ヘ_     ,': : : : : : : :
 , ´: :/: : : ::,': : : : : : :ゝ|     /   j   ̄`ヽ/: : : : : : : :
 / , ': : : : : / : : : : : : : : ヽ   /    丶    / : : , -.、: :
 `彳: : : : : ,': : : : :: : : : : : : ::\./    , ==、   / , イ,   〉: :
  / /: : : ハ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ、   ヾ==',ィ´ ̄ヘ./  ./: : : :___
 ' 7: : : /|: : : : : : : : : : : : : : : : _」\  /⌒ム 〉   ∨´〉ニ二|___
 //!/ 从: : : : : : : : : : : : : :,イ三「/⌒ヾ、   \ヘ  jー"―‐ケ    _
 ´     〉: : : : : : : : : : : :/|三_ノ、   \   .〉、- "x,ー-,!f ̄  ―
      /|/ソヘ: : : : ::/ 〉´/,'`ゝ、 _ノ`ー ' \`  、/レ'`
          ノ, ‐'   .!/ /  ,!.,"l゙ | `K \  \ / \  `丶、
         /    /'ー 'ン'''!,ン‐゙ー|ー ヘー "`^` \ \
         /    /   /  /  ,' !   \     \

121 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:33:23 ID:K7khShAw0
       ____
     /_ノ   ヽ_\    もちろんですお 義兄上。
    /( ●) ( ●)\   ところで笹島さん。
  / ::::::⌒(__人__)⌒::::\ 故郷(ホーム)に戻ってきてからどうですかお?
  |        ̄      |
  \               /


        / ̄\
       |     |
         \_/
         |
      /  ̄  ̄ \    ああ、そうだ。
    /  \ /  \   君の話をしたら、子供たちが見たがってね。
   /   ⌒   ⌒   \  良かったら今度、君の猫を子供たちに見せてやってくれないか?
   |    (__人__)     |  
   \    ` ⌒´    /
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \

122名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:33:35 ID:K7khShAw0
        ____
      /      \
     /  ヽ、   _ノ\    了解ですお。
   /   (● )  (●) \  猫に磨きを掛けておきましょう
   |       (__人__)    |
   \      ` ⌒´   /ヽ
    /   {;;;;;;;}        \
    (  ヽγ⌒)         ゝ   i
 ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄(⌒)__ノ ̄ ̄ ̄ ̄

                                           ___
                                  _,,,,,,,,,_     {n_}     さぁ、料理がきた。
                      ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ  とりあえず、食べようじゃないか
                     ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~   {こ} __  
                   ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
                 ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
   __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__      A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:;  ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
  i<___>!    ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________
..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:|  メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...:  :  ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|.  .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j   .. :    ::..
 :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....}   i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ  _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,
..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~  i'  (,_ 々(コ/´ ::;}J  ,; .゙i
 . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_   `゙'"~  __,,,-´
 :    .  '''';::::::::: ::." ::."  .   _,-'''´,;::::   〔 ;';; .;}}:〕:::..  ;;;;;`'''-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;:;;:::;;;;::::,.::;  ̄~~~~~~~ ̄:
サ三三ミぇュ、-、、      :    { .::. '';,,.    {,;_ :.::;}}:;} .:::.  ;;;   };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.....::.
<二二ニ==-'' `i; .:  ... : .:.   ゙‐、,, ::... '' ...........~.........~....::.::: ;;;;'' .,,‐'゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;::.;;:;;;::::::.;:.:......
,,,,___,,,--''''~~::   :    ::.  .::.  `ー、,_         '''''' _,,-'゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.;;;;;;;::::::..:.:::.:::
                       .:::.''':;; ̄ ̄~~~~~~~~~ ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;::::::::..:.:;:.::
                   ...  :::..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::;;:::::::''"'
                        '''""'';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::..::::::.;::::::..:::..::.::..

123名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:33:47 ID:K7khShAw0
半刻後
     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/   で、水軍はこの現状をどう判断している?
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /|    君個人の意見でよい。
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::!    笹島君。
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::|
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::|
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/:::!
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′
.    \\   \_  } ハ、
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、
       Vハ   |  ハ       \
        ∨ハ   |  |ハ   、   \
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /ヽ

           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \    (意外と本題を切り出すのが早かったな)
        /  ::\:::/::  \   内地への侵攻阻止は不可能です。
      /  .<●>::::::<●>  \  現有戦力ではどうしようもありません。
      |    (__人__)     |  統帥部と皇海艦隊はそのように判断しております。
      \    ` ⌒´    /  祖国の命運を賭した艦隊決戦などと言うものもありますが、
       /,,― -ー  、 , -‐ 、  みな冗談だと信じたがっております。
      (   , -‐ '"      )  自分も含めて。
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l

124 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:34:07 ID:K7khShAw0
                      fゝ          当面は艦隊戦力の維持と拡大に力を入れることになるでしょう
                     ,. .'||‐- _,,       戦のほうは陸軍に苦労してもらわなければなりません。
       ,,、          fゝ ,. '" , ','|l,.-''" ヽ      なにしろ、正規艦艇はどう勘定しても40隻程度です。
      ヾ\         ik'"   ,,.'‐'' !|     ヽ     ヴァランティ辺境艦隊とまともにやり合えば、一戦で消耗します。
       λ ヽ、     ,.'!!ヽ.  ヽ  !|     ハ. |ゝ  むしろその40隻がどこでいつ何をするのか−−−−
       λ   ゙ヽ、  .'..,!|  ` 、,' i  !|     ハ. !!、    帝国にそればかりを考えさせるほうが効果が大きいはずです
           !     ゙ヾ、 |.!   ,'`.リ_,,l.l,,_  _,, _,,,」,!!-=ギ、 40隻の艦隊を確実に撃破するには120隻の船が必要となります。
         i   ,.'  ゙|.ト、 ,' / ゝェiノ'キ''"~ ヽ !!   ヽ  すなわち北領港湾防護に120隻
            !  ,.'  ,' |.lヾ、',,,.'-‐''"!:!;       ゙!!.     ハ  本国と港湾を結ぶ水路護衛に120隻
           } ,.'   ,' !.! 'ヾ、  ,:.:;|:|.;       iヲ_,,... ..,,」  加えて内地侵攻時には上陸海岸か占領した港湾を防護し、
           !,.'       |.l   . ヾ、,:.; | !;.;.      i=‐'''"~ハ  東海洋・皇海洋の封鎖に240隻は必要です。
 ∧ ∧    ,l'    ,'  :!.!     ヽ、.!:|.;.;      ,!:    i',  さらに策源地と内地の占領地域をつなぐ通商船団の護衛にも120隻
 廿 廿   ,.' !    '  | !       ヽ.ヒ二ニユ=、‐n.:.     } ', すなわち、600隻が最低所有数となります。
  ゝ‐ゞ - '、ノ _,,.' -‐| |'''"ャ"" ''''''i''iヽ;"~ ̄  ヾ|-−‐-_y, '., もちろん初動からそれだけの戦力を投入出来るわけではありませんが、
   V∧,,"_'' ~"'',‐- 、,,_;| |  ∧,',',': | |; ; ;.     i|'''¨¨~~ i~ ', '., 段階的にその数に近づくはずです。
    ヌ¨ヽ. `"'' ‐- "'',,_‐"' ー'、,ハ,'   ! | ; ; ;      !! ::   }  ', ,:ャ たかだか40隻程度でそれほどの艦隊を拘束できるのであれば、
     Vハ- ,,,,_      "'' ‐ ヾ,i,,_ |::|; ; ; ;    7.! ::   ノ__,,.≠"__、 損な取引ではありません。
_ t─キ‐-゙t- 、、,,_"'' ‐-  ,,_    ~"i''i:‐ュ;-_、.. ,'l Lニ=ッ',."≠"""バ 水軍は、<帝国>の国庫の底がのぞき始めるまで、
   Ll,,,l__l l! l l. i~r~;''ェ- 、,,_ ~" ''' ====゙ー--`┴゙‐ ゝ'ブ     } なんとしても生き残るつもりであります。
       ゙,  ̄',~¨"''' 'ー'-゙ ',,,:__|  ~¨"''' ー−- - - - ‐ ''〃─ - - 、ノ これは陸軍でも同じ目論見ではないですか?
      }¨'''''キ−,,-    ..,, __ ~¨" '''  ー -- - − ''' "ノ;;,
     ,厂i|::::!;;;;;;.;.;.;,,,,.,.,..     ~~¨¨" ''''''_'',,二ニ,,'''-"~'"~
'';; ''::'';;: ::i,;,;」!;;;i;;::''''-−,,..,,,'''~;;~":::;;;;::''"~"~''''~~~
 ...,,,,,..:::;;;;::;;:;:;;;::::;,,,..,,::,,,:::::: '' '''''~~
:::;;;::::;;;;'';;;::;;'''''~~

125 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:34:29 ID:K7khShAw0
     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /|  陸軍でも、努力はしているよ。
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::!  結局のところ、近代戦は金に尽きる。
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::|  <帝国>の国庫が悲鳴をあげるまで、
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::|  我々は悪戦する。
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/::: !  どう考えても、我々が生き残る道は、
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/   それしかない。
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′
.    \\   \_  } ハ、
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、
       Vハ   |  ハ       \
        ∨ハ   |  |ハ   、   \
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /ヽ


                    _,,..-―‐-..,,_       国力が違いすぎるのです。
              ,,-''"       `ヽ、    かね・カネ・金
            /              \    結局のところ、そこに尽きるのです。
              /                   ヽ   義兄上。
              ,'                      ヽ  勝敗はともかく、
           l   \_      _/      ',  よほどうまくやらないと、
             |   {筏豺}      {筏豺}      l とてつもない借金が、財政赤字が残ります。
           ,   `¨¨/       ヽ¨¨´     .,'  僕にはそちらの方がよほど恐ろしい。
              '.,   (    .,、   )      /  こちらが望んでいるのは長期持久戦ですが、
.              ヽ、  ` ̄ ´ `  ̄´    /   それでは賠償金は取れないでしょう。
                  ヽ-..,,__      __./」    いや、取れたとしても補いがつくかどうか。
              〈ヘ:::::::::::ヽ:L..ィ:〈トx:/.:/.:从r 、  今日、戦費は増大する一方で、
               .';::〉::::::::/|:〉レ':::/::/ヽ:::〉∨:\  何もかも昔の戦と同じと言うわけには行きません。
              .,.:}l:::::::::;'.:/|:;'.:\::/:/.::;'::/:::∧:、:.\__  その点については義兄上の方がご存知かと。
           .rf≦:::||:::::::;'....人!   ;':/.:::;'::;':::::;'::l:::.\::::/¨
            .{:::::::l:::||::::::;:...;':::;'|l. ;:/.::::;::/.::::;'::::|::::::::::`ヽ
            .|::::::l|:l||::::∧,':::;'/l ./.:.:.:::/_:::::i:::::;!:::::::::::::::::
            .|::::::||: |ト、::::;'::::/  ./.::::::;'三ミ:;!:::;'::::::::::::::::::
            .| :::ノ|::::Y、::;'::r:!,_/:::::イ::::::::::::;!:::'::::::::::::::::::::
            .|:/.:/::::l|l::;':::::;'へ<::::::∨|::::::;::::;:::::::::::::::::::::

126 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:34:40 ID:K7khShAw0
             --=ミ、
         _,.xvー'´        ,ィf「
    ,ィ'´ ゙̄´  __,_,ィfj厂八__,ノjノリ '"´ヽ
.    /lj「l「lTlT'"´j / /////// 三ニ=≦‐ミ'^ミ   嫌な話ばかり持ち出すな。まったく。
   {lトN| |{il |  // '⌒ヽY {l/≦三三ミ二ィ三ミハ|  将家の内情を子供のうちから見せすぎたわい。
   ヽヾ}ト!l{_l__/-─'il|l}人_\ヽ.___,∠三ミミl  
     lN|   |   }川ノ/⌒入三三 ,--<`ヽl|  しかし確かに、戦の方法が変わってきているのは
     {|lj  _,八ヽ. jレ< ,ィf⌒ `ト==/ /-、∨、l|  見過ごせない。
     ヾハ⌒rf__jr'"ィ7 ̄\ヽ 彡 ト三{ (  } トN  本会戦では、銃兵一人当たりの弾丸が
.      {`ー-{lしi'´ / fリ ,ィ{ ,厂 }三}  ) リ .|l リ  300発。大砲は240発の砲弾が3刻以内に消えた。
..      ̄「r冫/─、 ̄ ̄}j  _  トミミ}_〈__/ / /  これは今までの会戦の倍以上だ。
.         V ,   }\___,ノ│u トミ人__/ /    おそらく正面切った会戦が一日続けば、
          〈__L 斗' 、、.  ̄xくヾ、ノ三ミ/  /     その三倍以上は消えてなくなる。
.           ハ川川ミ≧-─‐<ヽミミミV{   〈 ̄ ̄\     j 兵站強化や工場設備の強化も必要となる。
          〈/ハ ̄__,. -+ ー ) }j川l|、   \ \ \   /  笹島君、水軍のほうはどうだね?
          ヾリL -─ ´ ̄ ̄  ノハミl|  ー─ \ \ \/
.            (_,ィfiTTハミミー--、く}jリリ     /\ \
.             |l|l|l| | }l|川 } jレ<____,. '´   ヽ
           人!l|l| { jリノリ/|   |         / /
           ヾ--一'‘´ │   |       //


> 父上、殿下がお見えになりました
         / ̄\
        |     |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \      まずは熱水機関の導入ですね。
      /  u   ノ  .\     いろいろ反対はありますが、
    /      u <●>:::::::\   新城君も乗った<畝浜>の功績は誰もが認めざるを得ないです。
    |         (__人__)|   あの船の熱水航行で運荷艇を運んでこなければ、
     \    u   .` ⌒/   北領鎮台の三割は捕虜になっていました。
     /       __|___   おかげで、まずは輸送機に熱水機関を採用すべし、
    |   l..   /l´Opoona  `l なんて意見まで出てるほどです。
    ヽ  丶-.,/  |______Phone__| 
    /`ー、_ノ /      /

127 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:34:54 ID:K7khShAw0
ガタン ピシッ!(敬礼)

            _,-ー'´           `'´<._
            >           \  l    \
         _∠´            >Nレ'     ヽ_     さぁ、ここは楽にしてくれ。
         /                       1‐-    この場の最上級者は
         /.:::  ..:                      ',    元俺のお付武官、駒城の爺だ。
        /::::.: .:/   ...::  ..:/    l: l:.        ヘ、  新城少佐。ようやく会えたな
        /イ:::: .::/   ..::::/ /l    / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`ヽ 
         l.::イ  .:::::::/:/  レi   /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!
         j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '
         ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/  " ヾ-' " /f`|! |'
       /-イl::i:l´リl/X   ̄ /         /)ソ:l::リ
          l:/::|::::|、Kヘ      〈L      /-'/|/
          /´l/ヽ:l::::::::::\   ー- - -一'  , '::/
             ノノl/V|::::`-、,.      /l |/′
                 l´  |:::`' -、_,/  |
                    |::.       |
                 _-ー」:::..       ト、__
                /i7:::::ノ::::::..      ',l  l
                |::: `ー、_::::::..    ..::r'´  ト、
              _/´レ::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \`ー、
            /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
         _,.-''´    .了 / |::三=ー ̄:|:\  ` ̄、   `ヽ、
      _,.-'´    _,-'´   `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/     ``-、   `ヽ


                    _,,..-―‐-..,,_
              ,,-''"       `ヽ、
            /              \
              /                   ヽ   はい、殿下。
              ,'                      ヽ
           l   \_      _/      ',
             |   {筏豺}      {筏豺}      l
           ,   `¨¨/       ヽ¨¨´     .,'
              '.,   (    .,、   )      /
.              ヽ、  ` ̄ ´ `  ̄´    /
                  ヽ-..,,__      __./」
              〈ヘ:::::::::::ヽ:L..ィ:〈トx:/.:/.:从r 、
               .';::〉::::::::/|:〉レ':::/::/ヽ:::〉∨:\
              .,.:}l:::::::::;'.:/|:;'.:\::/:/.::;'::/:::∧:、:.\__
           .rf≦:::||:::::::;'....人!   ;':/.:::;'::;':::::;'::l:::.\::::/¨
            .{:::::::l:::||::::::;:...;':::;'|l. ;:/.::::;::/.::::;'::::|::::::::::`ヽ
            .|::::::l|:l||::::∧,':::;'/l ./.:.:.:::/_:::::i:::::;!:::::::::::::::::
            .|::::::||: |ト、::::;'::::/  ./.::::::;'三ミ:;!:::;'::::::::::::::::::
            .| :::ノ|::::Y、::;'::r:!,_/:::::イ::::::::::::;!:::'::::::::::::::::::::
            .|:/.:/::::l|l::;':::::;'へ<::::::∨|::::::;::::;:::::::::::::::::::::

128 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:35:16 ID:K7khShAw0
                     __
              -‐    ̄` ー 、 `ヽ ),
             ´             ー _=-
         '
      ,.        /            、     丶
    ´ ̄/    ./               \    ヽ
.      /    /                 ヽ   \    今日は忍びだ。
.    / /  ./                    '  ヽ ゝ、  少将としての扱いでいい。
     '// ./         .ィ     /、     ',  \   同行した窪岡淳和と同等だ。
   /'  '  /       / //     , /  、 !     l   ト、ヽ
     , /イ / /  / /- l     /-―-\!、   .! , !  ヽ
     ノ´.......::リ / /,..ィ_7ヽl    , 'l/ ,.ィ_ュ 、  ヽ  l.∧!
    / ´!:::::::::l/!./  ヽ V;リ_.! //  ′ _V;リ '゙ / ヽ !
      ノ;:::::::::{ レ'ヽ       l/´             /ノ ハ .!
     , /l:::::::ヽ` 、       |〉       /, イ}ハ!
     '   ' //:::::::::..                ,.:::::/
         '   //::::/ \   (  )   /:/l/
             '" '    l_     _.l j/
                 l//,l>--<l//,l
            r , ´ !========='!`ー 、
.           / .〈  ノ         、 !   i
          _/,'  \             /   !、_
  . ‐    ̄ / /  , ‐-ヽ        /-、   ヽ  ̄  ‐
'´       ./   /:::::: /_    _{ ::::: 〉    ',         ヽ
         ./    /:::::: ヽ_      _! :::::\     !
      ./ -― ´    〉  ̄ ̄ ̄ ノヽ   ` 、 !

                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ   ありがとうございます。閣下。
         /      ___)   ヽ- l   しかし、少佐と少将閣下と話すのも、
        /l       '´       r  .l   あまり違いがありませんが
      / ..|. U   =≡=   =='' ',
     /`ヽ、__.',             ヽ   l
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

129名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:35:30 ID:K7khShAw0
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'       ヽ:::::::/             ゝ‐;----// ヾ.、  ふっ
       [          }二           |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l         リ ̄ヽ          |l:::::::::::!ニ! !⌒ //
.         i         ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'::::::::::::::::::ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄   :::::::::::::::i/‐'/
          i:::::::::::    .:::ト、  ̄ ´       ::::::∪:::::l、_/::|
          !::::::::::::               ::::::::::::::::::| ::::::::::|
             ヽ::::::::::: --───--       ::::::::::::::::::!:::::::::::::ト、


      ____                              \::::::l
   /´   __........__`''- ._                            ヽ::::l
. ./  _..-''´     `'' 、 '' 、,            i              ヽ,l
./   /      ,--,  ヽ, ヽヽ、         /-===- 、_         l
ヽ  /       i,:::::l   l  ,l \       /"´ ̄ ̄`"''ヽ,`ヽ,      / 直衛ぇ……
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`"''―‐---'/    \   //   ,‐:;     \ ヽ     /l:l
                      `=´ i-i..__  ヽ::ノ      ヽヽ,   /:::l l
                    /  l,      ̄ `''‐- ..._   / / /::::::l l
                  /    l\          `''"´''  l:::::::::::l l
               _..-''      l  \              l:::::::::::l l
            _..- ''          l   \            l:::::::::::l l
         _..-'             l     \          l:::::::::::l l
        /                 l      `'-、       l::::::::::l l
      /                  /       ヽ      l:::::::::l
     /                   /         ヽ     l::::::::::l
   /                    /          l     /:::::::::::l
  /                    /            l    /:::::::::::::l
_/                                 l  /l:::::::::_::::l
                                   l / l::::::::l l::l
          /  _______             V  l l::::l ll
         / -''´ _______`二- 、          l  l::::l ll
        /-==´――――‐ 、    l`"'''ノl          l  ヽ:l
        l            `''‐- < ̄ 〈/         l   ll
         l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´         /
                __ ..... --             /
                                   /

130 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:35:47 ID:K7khShAw0
            _,-ー'´           `'´<._
            >           \  l    \
         _∠´            >Nレ'     ヽ_
         /                       1‐-
         /.:::  ..:                      ',     ははは、
        /::::.: .:/   ...::  ..:/    l: l:.        ヘ、   北領でもその手でやったのか。
        /イ:::: .::/   ..::::/ /l    / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`ヽ  少佐。
         l.::イ  .:::::::/:/  レi   /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!   この男がいなければ、
         j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '   俺の近衛衆兵第5旅団は
         ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/  " ヾ-' " /f`|! |'     全滅していた。
       /-イl::i:l´リl/X   ̄ /         /)ソ:l::リ      爺、あなたはよい息子を見つけた
          l:/::|::::|、Kヘ      〈L      /-'/|/       
          /´l/ヽ:l::::::::::\     r ===ァ  , '::/
             ノノl/V|::::`-、,  、_ ,ノ /l |/′
                 l´  |:::`' -、_,/  |
                    |::.       |
                 _-ー」:::..       ト、__
                /i7:::::ノ::::::..      ',l  l
                |::: `ー、_::::::..    ..::r'´  ト、
              _/´レ::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \`ー、
            /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
         _,.-''´    .了 / |::三=ー ̄:|:\  ` ̄、   `ヽ、
      _,.-'´    _,-'´   `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/     ``-、   `ヽ


        ,. -‐''~´   _,/ )          _,. -‐ミミ
       | ̄ ̄ ̄`~/ヽヽ_ノ____,,,._-='_二-ヘミミ/  見つけたのは息子です。
       ヽ;;;;;;;;;;;;/,_  レ'<弋;;;ッ、 ヽ_,/,./i;;;;;;ラヽ .//|  私は本の読み方を教えただけで。
         `'''''/ `ヽY/  . ̄ ̄/| /ヽ `'―'''´‐ !/ |
         /   ノ! !_   _;;;|  | |  |;';;;  ,| |//./   さぁ、料理が既に来ております。
        l´/´‐'''‐'-‐'''~ヽ' ̄ ヽ__i'''ヽ__ノ   ̄| | |/  まずは酒と料理を楽しみましょう。
       .// (´`´   _,.ノ彡彡 ,`ヾ''´'´ミミ_ / //ミミ
       / /    '‐''~   )/''‐-----‐''~´|川 iミ/川ヽ
      /  /     j‐' _,. く  :;;;,,,,,,,,,,,,,,   /川 /|川
     ./ /        '´  ノ彡〃川川ヽミ川,.-'´/lll/
    / /        )) /ノ〃川川川ヽ,.-'´  |/
  ,.-''''~~~''-、       ノ~´ ヽ,,,,,,__/    /

131 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:36:02 ID:K7khShAw0
  .ト│|、                                |
. {、l 、ト! \            /     ,ヘ                 |
  i. ゙、 iヽ          /  /  / ヽ            │新城少佐
.  lヽミ ゝ`‐、_   __,. ‐´  /  ,.イ   \ ヽ            | ところでこの前送った銃、
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        | 役に立ったそうじゃないか。
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ しかしあれ、返してもらえまいか?
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、 女房からの贈り物なのだ
       [ |、!  /' ̄r' ゝ}二. {`´ '´__ (__),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }  あれがないとうるさい。
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //  また皿が割れる
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'      ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´        ∪  l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐=======‐-        .!::   ト、
            ヽ     、__,,..             /:;;:   .!; \
             ヽ      :::::::::::           /:::;;::  /   l

        ____
      /     \      皿ですか。
    /  ⌒   ⌒\    それは散財ですね。
  /  ( ●) ( ●)ヽ   分かりました。戻るように手配いたします。
  l    ⌒(__人__)⌒ |(,;'";,"`;,;,、
  \     ` ⌒´   /| ̄ ̄ ̄|,;
  /           \||'゚。 "o ||ー、
 / ヽ、           || o゚。 ゚||ニ、i
/   ヽ          ||。_0_o_||ー_ノ\
l     ヽ         |___|`-' _ノ

132名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:36:16 ID:K7khShAw0
                     __
              -‐    ̄` ー 、 `ヽ ),
             ´             ー _=-
         '
      ,.        /            、     丶
    ´ ̄/    ./               \    ヽ
.      /    /                 ヽ   \
.    / /  ./                    '  ヽ ゝ、  なんだ淳和
     '// ./         .ィ     /、     ',  \   もう密談か。
   /'  '  /       / //     , /  、 !     l   ト、ヽ  保胤の可愛がっている義弟だ。
     , /イ / /  / /- l     /-―-\!、   .! , !  ヽ 貴様の奸計にはとりこむな
     ノ´.......::リ / /,..ィ_7ヽl    , 'l/'        ヽ  l.∧!   許さんぞ
    / ´!:::::::::l/!./  ヽ V;リ_.! //  ′ー--‐  / ヽ !     新城少佐には、俺の下で
      ノ;:::::::::{ レ'ヽ       l/´             /ノ ハ .!     大隊を率いてもらう。
     , /l:::::::ヽ` 、       |〉       /, イ}ハ!     少佐、この話は聞いているな?
     '   ' //:::::::::..                ,.:::::/
         '   //::::/ \   ヽ   ア   ./:/l/
             '" '    l_     _.l j/
                 l//,l>--<l//,l
            r , ´ !========='!`ー 、
.           / .〈  ノ         、 !   i
          _/,'  \             /   !、_
  . ‐    ̄ / /  , ‐-ヽ        /-、   ヽ  ̄  ‐
'´       ./   /:::::: /_    _{ ::::: 〉    ',         ヽ
         ./    /:::::: ヽ_      _! :::::\     !
      ./ -― ´    〉  ̄ ̄ ̄ ノヽ   ` 、 !


     _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
   ,r'        \
   / ⌒         ヽ,    はい、聞いておりますお
  ( ●)    ⌒     ..i   
  i.     ( ●)    .|
 . \(_入_ノ      /
    \______/
    ./ゝ/ノ:::::::::::::::::\
    |ノ//::::::::::ヽ,::::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|

133 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:36:31 ID:K7khShAw0
            _,-ー'´           `'´<._
            >           \  l    \
         _∠´            >Nレ'     ヽ_
         /                       1‐-  ならば話が早い。
         /.:::  ..:                      ',   ただし貴様が率いるのは
        /::::.: .:/   ...::  ..:/    l: l:.        ヘ、 新編の大隊だ。
        /イ:::: .::/   ..::::/ /l    / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`ヽ 皇主陛下のお許しは既に
         l.::イ  .:::::::/:/  レi   /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!  戴いておる。
         j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '  あの男は面白いとの仰せだ。
         ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/  " ヾ-' " /f`|! |'
       /-イl::i:l´リl/X   ̄ /         /)ソ:l::リ     大隊兵員、装備は可能な限り
          l:/::|::::|、Kヘ      〈L      /-'/|/      充当する。
          /´l/ヽ:l::::::::::\   ー- - -一'  , '::/       1500名以下であれば、
             ノノl/V|::::`-、,.      /l |/′       どのように編成してもよろしい。
                 l´  |:::`' -、_,/  |          必要な人材はすべて俺に直接
                    |::.       |          要求しろ。
                 _-ー」:::..       ト、__
                /i7:::::ノ::::::..      ',l  l
                |::: `ー、_::::::..    ..::r'´  ト、
              _/´レ::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \`ー、
            /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
         _,.-''´    .了 / |::三=ー ̄:|:\  ` ̄、   `ヽ、
      _,.-'´    _,-'´   `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/     ``-、   `ヽ

                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ
         /      ___)   ヽ- l
          l       '´       r  .l  1500名ですと、連隊規模となってしまいますが
        .|.      =-=   =--'' ',
.          ',      U     ヽ   l
.           ヽ.     (_ノ--'  ノ
.       _ ---‐| \、 ____ ,,..-<
    /´     l l  \    | r-ヽ  `ヽ
.   /      | ヽ   .>、 r'__..>>   |
    |   ヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
    |.     、  < ´  .i  |  i  | |  |
    !.      ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
.   |    /   ヽ  i  .|   i  |l ..|
..  j    /,.    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
   |     |:        l/  .|   ヽ|  .l
   |     |:       /   l     /.\ ヽ
   |     |      /   .l   〉  \l
   |     |     /__,..--'┬-イ    |
   |===:|   /―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

134 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:36:51 ID:K7khShAw0
            _,-ー'´           `'´<._
            >           \  l    \    陸軍と近衛は違う。
         _∠´            >Nレ'     ヽ_   大隊は貴様の本業にあわせ、
         /                       1‐-  剣虎兵ということにする。
         /.:::  ..:                      ',   近衛に剣虎兵はいないから、
        /::::.: .:/   ...::  ..:/    l: l:.        ヘ、  邪魔は入らない。
        /イ:::: .::/   ..::::/ /l    / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`ヽ 事務処理上は、
         l.::イ  .:::::::/:/  レi   /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!   強襲専門の
         j:::::l .:: .::://ナ .     :: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ ' 鉄虎兵(へヴィ・サーベルタイガーズ)とする
         ノ:::::|.::リ l.::/ -==-、゙:/l´ l/  " ヾ-' " /f`|! |'  部隊番号は500番代の好きな番号をやる。
       /-イl::i:l´リl/X  ,,   `         /)ソ:l::リ   どれがいい?
          l:/::|::::|、Kヘ      〈L      /-'/|/
          /´l/ヽ:l::::::::::\   ー- - -一'  , '::/
             ノノl/V|::::`-、,.      /l |/′
                 l´  |:::`' -、_,/  |
                    |::.       |
                 _-ー」:::..       ト、__
                /i7:::::ノ::::::..      ',l  l
                |::: `ー、_::::::..    ..::r'´  ト、
              _/´レ::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \`ー、
            /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
         _,.-''´    .了 / |::三=ー ̄:|:\  ` ̄、   `ヽ、
      _,.-'´    _,-'´   `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/     ``-、   `ヽ


                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ   あいている最初の番号で構いませんお
         /      ___)   ヽ- l
        /l       '´   _   r  .l
      / ..|       t''j"´    =='' ',
     /`ヽ、__.',      `¨¨´   ヽ   l
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

135 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:37:09 ID:K7khShAw0
      ,.        /            、     丶
    ´ ̄/    ./               \    ヽ
.      /    /                 ヽ   \   ならば501番だ
.    / /  ./                    '  ヽ ゝ、  無論、近衛衆兵司令部直轄の
     '// ./         .ィ     /、     ',  \   独立部隊となる。
   /'  '  /       / //     , /  、 !     l   ト、ヽ  旅団隷下とするには規模が
     , /イ / /  / /- l     /-―-\!、   .! , !  ヽ 大きすぎるからな。
     ノ´.......::リ / /    .l    , 'l/'        ヽ  l.∧!   いいか、近衛においては、貴様には
    / ´!:::::::::l/!./  '"⌒` l. //  ′ '"⌒`   / ヽ !    俺以外の上官はいない。
      ノ;:::::::::{ レ'ヽ       l/´             /ノ ハ .!     陸軍将校として最も「楽しい」とされる
     , /l:::::::ヽ` 、       |〉       /, イ}ハ!     大隊長任務だ。
     '   ' //:::::::::..                ,.:::::/        中隊長ほど指揮権に独自性がないわけでなく、
         '   //::::/ \   ヽ   ア   ./:/l/        兵が抽象的な駒に思えるほど高い地位というわけでもない。
             '" '    l_     _.l j/          大隊長とは自らもまた戦場にある実感をもちつつ、
                 l//,l>--<l//,l            独立した指揮権を行使できる自立性の高い役職だ。
            r , ´ !========='!`ー 、        がんばってくれ
.           / .〈  ノ         、 !   i
          _/,'  \             /   !、_
  . ‐    ̄ / /  , ‐-ヽ        /-、   ヽ  ̄  ‐
'´       ./   /:::::: /_    _{ ::::: 〉    ',         ヽ
         ./    /:::::: ヽ_      _! :::::\     !
      ./ -― ´    〉  ̄ ̄ ̄ ノヽ   ` 、 !

カツン、カツン、カツン
ほお、これはこれは駒城閣下と親王殿下と、噂の新城少佐じゃないか

               ,, ''  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
             /                    \
            /                       \   はいですお!
          /      \                >
         /            \               / ゙、
          /       ォ'//芯゙≧ミヽ        z彡ヘx  ゙、
         ,'       ゙i! { {_ノ ,リ 〉`       ォ沁リ リ   |
          |         乂≧ノ /         i込ソ ノ   |
          |              ̄ ̄       、   `""´   /        <  ̄ ̄\
          |                       }   __ノ    /      ノ ̄\´/ 丶
        \            \__/ ̄ノ      /        く  ーヘ __/ ィ>
          \               ̄      /        \_   ゙ ー'ノ
           \                  <______/        /
       / ̄ ̄                                    /
      /                             \            /
    /                                \  _____/
   /        __                      \
 /        /\                         \
/          /   \                         \
         /     \                        \

136 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:37:49 ID:K7khShAw0
  /::::::::::::://::://::::::::/:::/::::::/::/::::丿:::::::::/::::ヽ
 ./::::::/:::::‖::/:::::/::::/::/:::::::/:::::::::/::/::::::::/:::/::ハ
../:::::礀::::::l::l::レ'::/::::::::ソ::::::::::/:::::::::::/:::::::://::/::::∧
.|:::::::: l:::::::::::l::/::l:::::/::/::::/::::l:::::::::/:::::/:::/::/::::/:::ハ  まさにこの世の春だな。
.|:::::::: l:::::::::::レ::::::::/::l:::::/:l:::::':::/='弋z;ソ/ レ':/l::::l::::l  新城少佐
.|:::::::: l::::::::::l::/ レ':i:j:l:::/:::l:::l:/ `  ¨ /  、fz:/ : :l
.|:::::::: l:::::::: l/んl:/:i:l/:::/:l::/          ヽ,.://l
.ヽ:::::::l::::::l  て l | lノl::/ l          .: ノ ./ ;
  、:::::::::ヽ ー ヽ レ'  `               |
  ∨:::::::::::`ー .           ` ー ==' |
  l:::i:::::::::::ゝl::ゝ: :.             ー  /
  l:::::::::::::::l: l `                 /
  レ'::::::::::/:/     \            .
   ' VⅣ.l     、   ‐ . . .      /
    .'   |           : : : : : ー'
       |              |


        ,. -‐''~´   _,/ )          _,. -‐ミミ
       | ̄ ̄ ̄`~/ヽヽ_ノ____,,,._-='_二-ヘミミ/
       ヽ;;;;;;;;;;;;/,_  レ'<弋;;;ッ、 ヽ_,/,./i;;;;;;ラヽ .//|  これはこれは守原大将
         `'''''/ `ヽY/  . ̄ ̄/| /ヽ `'―'''´‐ !/    御健勝そうでなによりです。|
         /   ノ! !_   _;;;|  | |  |;';;;  ,| |//./  
        l´/´‐'''‐'-‐'''~ヽ' ̄ ヽ__i'''ヽ__ノ   ̄| | |/
       .// (´`´   _,.ノ彡彡 ,`ヾ''´'´ミミ_ / //ミミ
       / /    '‐''~   )/''‐-----‐''~´|川 iミ/川ヽ
      /  /     j‐' _,. く  :;;;,,,,,,,,,,,,,,   /川 /|川
     ./ /        '´  ノ彡〃川川ヽミ川,.-'´/lll/
    / /        )) /ノ〃川川川ヽ,.-'´  |/
  ,.-''''~~~''-、       ノ~´ ヽ,,,,,,__/    /

137 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:38:02 ID:K7khShAw0
: : : /: : : : : : : : : : : : : > ´: : : :/; : :. :. :./::::::::::::::://::::/:|:::::::i::::::::::::::::::::::リ::::}
:./: : : : : : : : : : :.> ´  /: : /: /: : : : .:/::::::::::::::://:/イ_,.!:::::リ:::::::::::::::::: / i::7
___ : : :斗:≦弋==zz≧=-:./:. :./: : : :./::::::::::::::; '::::/≦__i:::/:|:::::::::::::::::/ ,::′
: : : : : : |: :|  \  弋_;fツ^ヾ=/: : :/ . ::::::::::/ィ弋fツ !:/: :リ:::::::::::::/ //  駒州が御大将に若殿に
: i: : : : :.i: :|    ` ー---─ /: :/: :::::::::::/: :ー---=≦/ : /::::::::::::/ //  御育預殿
:.|V: : : :.lⅥ             ///: :.> ´.: :   : : : : : : / : /:::::::::::; '∠.イ   さらには親王殿下までお見かけしたとあっては
:.| ∨: : :|ハ:!         //‐ ´   i: : :    : : : : : /::::::::/       ご挨拶せねばなるまい
:.ゝ-V: :.| ヘ、                |: : : .  . : : : : :厶イ/ _        たしかうちの甥とは何度かお会いした事があると。
: : :.|..∨ム                   |: : : : . : : : : : : : /:/    > .     ああそうだ、定康。
ハ: :.! iヾ:.i                 {: : : : : : : : : : : イ:/ \     > .お前新城少佐に用があるのではなかったか?
.∧..i.....i \              __    j: : : : : : : : : , i:::/    \       `
.... Ⅵ.....i  \            `  〃: : : : : : : , '....|::′、     \
........ヘ.....i    \       ___,........__: : : : : :., '........j/......∧     \
.................i      \       ` ー─一 ´: : : /∨...................∧      \
..................i        \       ̄:::::: : : :./   i..................... ∧       \

          ,. -‐ 二二 _─-、
        //       \  \
        / /  \      \  \
      //小、  ヽ  |     |   ヽ  ええ、閣下。
      〃/ | | |\  | ! |     |    |  新城少佐
     / | | ヽ| |\ | l∨     |    |  ひとつたずねたいことがある。
      || l! i 、 ヽ \ | | |\   |    |  貴官が北領で展開した戦闘について
      || || ヾ、\ \ 「ト、\\_ |    |  疑問がある。
.    |ヽ |トr㍉ミゝ、ゝリk'ラ「丁` |    |  貴官の大隊は苗川で敵の阻止を試みた。
.    | |\ヽ ニ´    -一′| 亅   |  しかし敵は上流の上苗皮渡河点を渡り、
.    | | ハ   }       │/      |  貴官の側背を旋回した。
      N 小  `ー       |/     |  間違いないな?
     | | |  ヽ ー一'´   /|| !i  | ′/
     ヽ ヽ \ \   _    |川 //rく
        \>、\\ ̄「     jルイノ´  `┬-、
      / _  ̄ ̄//」       |    │  `ー
    ∠_  \〕 //     _ _」     ヽ
    //   ̄\  | |⌒'   ´/::|   _,.-- ゝ
.   / /r {^   〉/│    /:::::/┌' ̄       |
   |/ | |   〈/::::::\_/:::::::://          |
   |   | |   /::::::::::::::::::::::::::/          亅
   |   | |   |:::::::::::::::::::::::::/
  j}、  Y´   |::::::::::::::::::::::/
     亅   |:::::::::::::::::::/

138 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:38:16 ID:K7khShAw0
                ___
              , ´      ` 、
             ,. '           \    はい閣下。間違いありませんお
            〃              ヽ
            ,′               ',
          i   :≧ミ〉  ミ=≦__      i
          |  乂モツ}   { モツ }!    .|
          :、           ゙   ´   /
           .ヽ.    ゝ‐^ー-'       イ
            `::...___        z≦彡
             ミリ } o.T 二 ≠ ヘ、
            /  ヾミリ―‐ ´   _.ヽ
            ./. .i   }○      〈//∧
           i  |   |       ,: ∨/∧
           |  |   |       {  ヾ≠イ
            j  .,'    :|○.       |    | |
             l  ,′   |       .l}     .l |
              | .i    |         l|    .|
            .l  |    |○      l}l    .|


           ,. r '二ヾニ=-.、
         /'´/ ,r'⌒、ヾ.、ヽ\
         ,r'//  //,r'   ', ヽ\、.ヽ   つまり貴官には、戦術をみる目がないのだな。
       ,r'//ン/ / /./   i }. ', ',ヾ 、ハ   その程度のことも予測できなかったのだから。
      / ,' ,' / / ///,';    ,' .i ! ハ丶 ',  易きをつくのが戦術の道理だということを理解していない
     ,' ,' 7,' / ./!/, '.,'   /   l i. ', , ∧  
    ハ i l l ,'  i,' ,' i  ,' /   !i/i } ', 、i
    il l l | l!  i  /i ソ ./  ノ /ハ i l i!
    i | !| .i il  i !/_ン,.r 'ノ ン/r'ノ人 リ il li
    ! l l リ l  l代てノヽ'ン'"〃.,r'ひ~);;ソl| i l}
    | !i  !.',i il l `='     ::  =' ンイil l i
    l !  ', ', il !       .. :::.     リノ !リ }
    i i  ', ヽ ',.N     、 シ    /i ン l!
     ','  ヾ, ゝ、ト、  ーャ‐ーァ'´ , ',ノン/i リ
      ヾ、 ヽ\_辷ニ\  ヽ..心.,.インノ/ノ
        ヽ、ー ゞ「::r‐、__丶...ネ、\ニン,ォ'"
       -`ーl::::;ヾ''\~rT:、ヽ ヽ‐{. l_
        :::::::::`::- \ `ヽ<::::ヽ. N |::::゙j'''l
             ヽ:::::ヽ、 \_j  ヽ ',::::i:::l

139 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:38:29 ID:K7khShAw0
              , ‐ト、―- 、
      , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
     ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\   守原少将
     l \/, ⊥    |l V \l   それはさすがに暴言というのではないかな?
     N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ l
     l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l
     l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l
     l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l
     l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ
     l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l
     l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl
     l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
     リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
       ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
    _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
  -‐ ´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /


          ,. -‐ 二二 _─-、
        //       \  \
        / /  \      \  \
      //小、  ヽ  |     |   ヽ
      〃/ | | |\  | ! |     |    |
     / | | ヽ| |\ | l∨     |    |  暴言?
      || l! i 、 ヽ \ | | |\   |    |  むしろそれは新城少佐の
      || || ヾ、\ \ 「ト、\\_ |    |  得意技ではなかったかな?
.    |ヽ |トr㍉ミゝ、ゝリk'ラ「丁` |      あの奏上の件、忘れたとは言わせませんぞ?|
.    | |\ヽ ニ´    -一′| 亅   |
.    | | ハ   }       │/      |
      N 小  `ー       |/     |
     | | |  ヽ ー一'´   /|| !i  | ′/
     ヽ ヽ \ \   _    |川 //rく
        \>、\\ ̄「     jルイノ´  `┬-、
      / _  ̄ ̄//」       |    │  `ー
    ∠_  \〕 //     _ _」     ヽ
    //   ̄\  | |⌒'   ´/::|   _,.-- ゝ
.   / /r {^   〉/│    /:::::/┌' ̄       |
   |/ | |   〈/::::::\_/:::::::://          |
   |   | |   /::::::::::::::::::::::::::/          亅
   |   | |   |:::::::::::::::::::::::::/
  j}、  Y´   |::::::::::::::::::::::/
     亅   |:::::::::::::::::::/

140 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:38:50 ID:K7khShAw0
              /⌒ヽ 、‐ 、: : : : \: : : /:  ̄`ヽ/ヘ: : : \
           /: : : : : \: : \`: 、゛ ": /: /: :/  「i: : : : !
            /: : : lヘ: : : :ヽ: : ヽ: :`': : : :/ : : /   |:|: : : :
            ,': : : : l  `ゝ、: :\: : : : : /: : : /   l::|: : : : :
         /: : : : :│    ` ー―- 、, -‐ ' ´     !,': : : : :
          /: : : : : : :',         ‖          /: : : : :  ……
       /: : : : : : : : i       l ‖ l         /: : : :/: :  (あの奏上は駒城とは関係なく)
        /: : : : : : : : : i        ー       ∠_,!: : /: : : : (やる夫一人で行ったことになっている)
      /: : /: : : : : : :〈、_       `´   ,,, イ ]ノケ": : : : : (ここで言質を取られるわけにはいかないな)
     , ': : , ': : : : : : i⌒|''ll ̄匚_>ヽ、   ,r'   ̄´ /: : : : : :  (すまん、やる夫。)
   /: :/: : : : : : : : ', 」 ` ̄    ,,,ゝ-ヘ_     ,': : : : : : : :
 , ´: :/: : : ::,': : : : : : :ゝ|     /   j   ̄`ヽ/: : : : : : : :
 / , ': : : : : / : : : : : : : : ヽ   /    丶    / : : , -.、: :
 `彳: : : : : ,': : : : :: : : : : : : ::\./    , ==、   / , イ,   〉: :
  / /: : : ハ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ、   ヾ==',ィ´ ̄ヘ./  ./: : : :___
 ' 7: : : /|: : : : : : : : : : : : : : : : _」\  /⌒ム 〉   ∨´〉ニ二|___
 //!/ 从: : : : : : : : : : : : : :,イ三「/⌒ヾ、   \ヘ  jー"―‐ケ    _
 ´     〉: : : : : : : : : : : :/|三_ノ、   \   .〉、- "x,ー-,!f ̄  ―
      /|/ソヘ: : : : ::/ 〉´/,'`ゝ、 _ノ`ー ' \`  、/レ'`
          ノ, ‐'   .!/ /  ,!.,"l゙ | `K \  \ / \  `丶、
         /    /'ー 'ン'''!,ン‐゙ー|ー ヘー "`^` \ \
         /    /   /  /  ,' !   \     \
             ヽ:::::ヽ、 \_j  ヽ ',::::i:::l


                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ   自分は暴言だとは思っておりません。
         /      ___)   ヽ- l   あれは、北領で目撃した現実の要約です。
        /l       '´       r  .l   逆にお尋ねしてもよろしいでしょうか?
      / ..|. U   =≡=   =='' ',  少将閣下ならばあの状況でどのような手を打たれましたか?
     /`ヽ、__.',             ヽ   l
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

141 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:39:05 ID:K7khShAw0
            /  i    ヽ| \
         // / |│     ||   \
          // |  ヽ!  |  ||\   ふたつの渡河点に哨兵を置く。
       | | │ l!  | l  |l  |   主力は後方に待機しており、
        トハi、仆、{_\ヽ {_, リ  !   敵が出てくるたびに鼻面を叩く
.       小lj」″ i 。 ゙Tヽ|   |   モグラ叩きのようなものだな
         || {ノ    ー一'  |  卜
         || ト__ _      |  ,′
        |ヽヾ ┬ヘ、    |  /
        ゙、 ヽ∨L__ゝ   | |/ i
        \」ト--- '   | |/
          /`ー‐┬<j/r一'
           |     |  \
           |    \   \

            ,  ――- ..
        /           `::.、
         ,:'                ヽ
      /              ::,  なるほど。それは思いつきませんでしたお。
      ,'{、  } ノ              i  
.       ,弋tッ/ {  __人        |、
      l    ゞ弋ツ_≫         イ/
.    人(_ i      ::    .x<三}
        \¨\___   ,.x≦三三三{
.        /\___x≦三三三三三/|!
        >///x≦三三三三三//〉
...    ,.イ'///二二ニヽ三三三〈//
¨≧'><二二/ニニニニニハ三三_ソ/
.<二ニ==--'二二二二二ニ}><//
. ニ===--=/―====≠≦彡{7//.;′
...ニニニ二〈_二二ニ=−彡'/////
. ̄ ̄ ̄,.イ二二二二二ニ'イ'////
...... /二二ニ=―=ニ<//,'//{
ミ、_/〈=ニニニニニ>彡'イ////ハ
...=−====<>'/////////,}
. 二ニニニニニ/////////∧

142 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:39:35 ID:K7khShAw0
          _.|
       / : |
     .,/゙   ;. |
    ,/゙    ; |だから貴様は無能だというのだ。
   /゙,'     ;  | その程度のことも思いつかないとはな
  / ;    ;  . |
. / :    ;  ;  \
,i  :    i   ,  ; ;.\
!     .;i   ;  ; ;  ;\
     ; i  ; `、 ゙、.  ; ;\____ __
  ;   ii .i   i  `、.  i,  ;ii,   ; .;∨
 ;    ト, !|  ゙!,   ;゙'-、,  |:l,   i i   :
 i   .|::::!|゙l,  \  i |; ゙` |:::\  ! .i   :
. i    l:::::゙!:_゙=__、__.\._゙ li\i,,_|__,ニ-、, i i.   ;
 ii   |:::《_ ゙(_)゙\ ̄ ゙V ./゙ ○  _》| i.   ;
 i i   ヽ, ゙''''--ー'   :    ー--‐'" | .|   :
 | !`、 ヾ`..      .:;         |/|   ;
 l i`、 '!゙\.      .:::;.         / .|   ;
 |l, ! .iヽ.      :::::;.          |   ;
  |゙l,  ゙、   i.   'く::::丶        /|   ;
  ゙l::\. `、   `t''';';'ーー‐--_-ッ‐'゙   ./::.l   ;./
`、 `'、::ヽ, \   ゝ「: ̄i ̄:/    ./|:::ノ   :,/
 ヽ. \:::::゙'、._.\  |:.: ::!/  .iク /  /   ;/ /
ヾ,. \,,_ `-、:::::''i-.\  ̄ '''" ゙  ./  ./__,,,、 ッ" /
  \. ゙"==_,';;,;.-  `' 、,,__,,./   '''''"|::::;;;ノ ノ゙ ./
    \,,_`-、...!.        。  ___,!-"__,/,/
 __、-r-∂`'''''''i- :..      ゚   ゙゙''':'|"~゙'8"´ー-、,,
 ̄i:::::| 9 《:::::〈   ;.          ;  〉:::::9:::::::::::::
 |:::::| !i8::::ヽ::::`、,  ;.         ; /::::::8゚:::::::::::::
. |::〈 !》゚9::::`:::::::\ ;.    へゝ===;===ィヘへ
`、.|::::ヽ/|.|:::゚8::::::::::::::::`'ヽ、//::;::;;;;;/::;::;:;;;;/::;::;:;;;;/::;:;;
::::i |:::::::::::!.!:::::゚9::::::::::::::::::.//::::::::::/:::::::::::/:::::::::::/::::::::


                   /:  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                 /: : : :              \     ええ、その通りかもしれません。
               /: : : : : :                 \   しかしあの豪雪と寒気の仲で、
              /: : : : : : : :..                \  疲弊した兵を東西に駆け回らせ続け、
             .l : : : : : : : : _ ノ゛,, ;、、、 '⌒ゝ、      l  なおかつ数十倍の敵軍を撃破できるほどの
             | : : : : : ::;;( ● )::::ノヽ::::::( ● );;:::    | 有能さを、さすがに小官は持ち合わせておりませんで。
             .l : : : : : : : ´"''",       "''"´       l
              \: : : : : : . . (    j    )       /
               \: : : : : : :.`ー-‐'´`ー-‐'′    /
               _ノ>'´小、    `ー―'´,),. /\イ
       _,.二ニ-‐フ´ / /!| \ ` ー --‐ , イl、 丶、ト、__
  ,r‐<´     /  '  /´ |j    ヽ、   __/ ' ハl、   ヽ  `丶、   /⌒〉
 ノハ   \   /    /   jl|  ,'  jゝィ厂   ′/l∧   \    \/   /
∧丶ヽ   V       /    /リ ;   /⌒l|   ; / / ヘ    ヽ   /   /、
l l、 、 }   ヽ     /     ハノノ  /  ∧  ,' / /   ハ     \丿   厂\
、_}/ノレー‐-、\  / 、    |/'´ / ン=c'、{ヽl  ' / /    }、     レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ /´{    `ヽV___、>−-、 く  /7个i/ ヘ.0/ /      ハ     /   _,. イへ\ \
 ∧0 ノヽr─-、___)一´- 、/ ) ∨ / / jl   ∨/=-、  (⌒>‐イ  _∠´ /l /! \ \
 {. ハ |  {、_     ____) / /   / |    /    \ (⌒(   __`二´-‐┬' 7/l |   ハ ヽ
 ヽ、ハ   \ ̄ ̄ - '´ /i /  '  / 'l   /       ヽ\  ̄ヽ、  _, / /∧リ-−  〉 〉
、 〈 `>‐-`ニ>─<   !/     /  | /        \\,_  ̄ 丿_∠´  厂丶 / /

143 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:39:48 ID:K7khShAw0
        /,  /i i', i i  ヽヽ`、ヽ 丶  ',  貴様!!!
        /,'  i レ ' i i ヽヽゞヽi ヽリ i , i
        ,', i i i 《 ゚ ヾリ ヽi/ ゚ 》 i レ i i
       ,' i iヽ',  ̄       ̄  i メ i
       i  i i i     ' '     i   i
       i  ',i  i    /ニニヽ    i  i  ',
       i i ', ,`、   ヽ─ '   , ' ,' ,' イ
       ', 丶 ', ', \   -    ' ,' ,' ,' ,'
        ', ヽ ' ,  i 丶、,,__,,, '  i  / / /ー..、.- ....___
      __、 ヽ ヽ从 ー丶   /::::::j/:j/:::::::::::',     ヽ
  , - ' /:::::::::::::丶、  ::::::::::i  /::::::::::::::::::::::::::::::::::',


                   /:  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                 /: : : :              \    付け加えるならば、
               /: : : : : _ ノ゛,, ;、、、 '⌒ゝ、   \  少将閣下の案を実現するには、
              /: : : : : : , ─- 、     ___       \ 莫大な後方支援を必要とします。
             .l : : : : : : ::;;__且__ :::::ノヽ:::::: _旦_;;::      l どうしても消耗が大きくなりますから。
             | : : : : : : :   .,                | 残念ながら、我が大隊が苗川付近に展開した時、
             .l : : : : : : : .  (    j    )         l 友軍主力は既に乗船しておりました。
              \: : : : : : . . `ー-‐'´`ー-‐'′       / いかなる支援も望めなかったのです。
               \: : : : : : :.  `ー―'´,)      /   ああ、海軍は別ですが。
               _ノ>'´小、            ,. /\イ     そしてそのような状況を作り出したのは小官ではありません。
       _,.二ニ-‐フ´ / /!| \ ` ー --‐ , イl、 丶、ト、__ 
  ,r‐<´     /  '  /´ |j    ヽ、   __/ ' ハl、   ヽ  `丶、   /⌒〉
 ノハ   \   /    /   jl|  ,'  jゝィ厂   ′/l∧   \    \/   /
∧丶ヽ   V       /    /リ ;   /⌒l|   ; / / ヘ    ヽ   /   /、
l l、 、 }   ヽ     /     ハノノ  /  ∧  ,' / /   ハ     \丿   厂\
、_}/ノレー‐-、\  / 、    |/'´ / ン=c'、{ヽl  ' / /    }、     レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ /´{    `ヽV___、>−-、 く  /7个i/ ヘ.0/ /      ハ     /   _,. イへ\ \
 ∧0 ノヽr─-、___)一´- 、/ ) ∨ / / jl   ∨/=-、  (⌒>‐イ  _∠´ /l /! \ \
 {. ハ |  {、_     ____) / /   / |    /    \ (⌒(   __`二´-‐┬' 7/l |   ハ ヽ
 ヽ、ハ   \ ̄ ̄ - '´ /i /  '  / 'l   /       ヽ\  ̄ヽ、  _, / /∧リ-−  〉 〉
、 〈 `>‐-`ニ>─<   !/     /  | /        \\,_  ̄ 丿_∠´  厂丶 / /

144 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:40:05 ID:K7khShAw0
 ..../ :::::::::::::l::::":::::::、:::: :ヽ.::::::::::::::::.:::::.::::::.:
 ./ ::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ:::::ヽ`:、::::::::::::::::::::::::::
 .!:::、::::.:::::::::.l:.:::::::::::::::ヽ::\:::ヽ.::::::::::..::::::. ..駒城中将!
 .:..: :::|,::: :: :、丶: ヽ: :: :ヽ :::'-::ヽ:::::::::..:::::.. 貴官は義弟にどのような教育を施している?
 ::::|:::::::y::::::::ヽ:::::ゝ:ヽ,::::::\.::::゙''.::ヽ::::::::::: . この無礼は覚えておくぞ!?
 .:,:::.l:::::lヽ::::::::、:":::::、: 、:::::::゙'.l'-、::.:l:::::::::.: .
 ..!:,::::ミ、:゙!,ヽ::::: l::::.\ヽ,\::..,.\\.l::.::::: ...
 .! l::.:::、::::l从_:::::l::,,'.:/_、ニ,,__、i::|:、''"!:::::::, .
 :::.ゝ. !./゙! :^lゝ\|::l ゞ='ハ":`.,!`)l:'":::::":::/ ..
 ::ヘ::: `''`:ゝ-:"::::::::ソ":.、:´ `-'‐' ι,.|,i::i'::::/..
 . ::ミ `::::::::::::::::::::::::         ノ.|.l::::i./ ...
.  ヽ''l、:::::::::::::::::::         .i .,l/::::|:,i"
    .'ル:::::::::::::::::ゝ_-       U,..l,i|::l/:. .
.      ヽ::::::::             ゙'/ゞ.从、.! ...
     . ヽ::::::`ヽ..二"''‐    / ,i゙.::|"l/‐ .
      /゙:、::: `―    ./,,、/ .゙| ! ......
    /  .ヽ: \    _/ / l./  ゙
. , /    l ヽ .`'― :(,゙/゙  //

              /⌒ヽ 、‐ 、: : : : \: : : /:  ̄`ヽ/ヘ: : : \
           /: : : : : \: : \`: 、゛ ": /: /: :/  「i: : : : !
            /: : : lヘ: : : :ヽ: : ヽ: :`': : : :/ : : /   |:|: : : :  新城少佐は既に一家を成しております。
            ,': : : : l  `ゝ、: :\: : : : : /: : : /   l::|: : : : : 無論、義兄としての最大の支援を行いますが、
         /: : : : :│    ` ー―- 、, -‐ ' ´     !,': : : : : 小官は他家の当主に何事かを強制する権限は
          /: : : : : : :',         ‖          /: : : : :  持ち合わせておりません。
       /: : : : : : : : i       l ‖ l         /: : : :/: :  加えて、新城少佐は既に近衛に配属されております。
        /: : : : : : : : : i        ー       ∠_,!: : /: : : : 近衛将校に命令を発せられるのは、
      /: : /: : : : : : :〈、_       `´   ,,, イ ]ノケ": : : : : 恐れ多くも今上陛下およびこちらにおわす
     , ': : , ': : : : : : i⌒|''ll ̄匚_>ヽ、   ,r'   ̄´ /: : : : : :  実仁親王殿下のみにございます。
   /: :/: : : : : : : : ', 」 ` ̄    ,,,ゝ-ヘ_     ,': : : : : : : :
 , ´: :/: : : ::,': : : : : : :ゝ|     /   j   ̄`ヽ/: : : : : : : :
 / , ': : : : : / : : : : : : : : ヽ   /    丶    / : : , -.、: :
 `彳: : : : : ,': : : : :: : : : : : : ::\./    , ==、   / , イ,   〉: :
  / /: : : ハ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ、   ヾ==',ィ´ ̄ヘ./  ./: : : :___
 ' 7: : : /|: : : : : : : : : : : : : : : : _」\  /⌒ム 〉   ∨´〉ニ二|___
 //!/ 从: : : : : : : : : : : : : :,イ三「/⌒ヾ、   \ヘ  jー"―‐ケ    _
 ´     〉: : : : : : : : : : : :/|三_ノ、   \   .〉、- "x,ー-,!f ̄  ―
      /|/ソヘ: : : : ::/ 〉´/,'`ゝ、 _ノ`ー ' \`  、/レ'`
          ノ, ‐'   .!/ /  ,!.,"l゙ | `K \  \ / \  `丶、
         /    /'ー 'ン'''!,ン‐゙ー|ー ヘー "`^` \ \
         /    /   /  /  ,' !   \     \

145 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:40:23 ID:K7khShAw0
        /::::l:::l::、:::::、:::::ヽ::、::::::::::::\:::\::::::::ヽヽ::::::ヽ
       /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ、::::::::::\:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',
       /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::\:::ヽ、::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::!
       ハ:::l:::::、::::ヽ::::\:::::\:::::::\:::`ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::l
..    /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::、:::::ヽ:::、:\::::: \::::::\::::!::::ヽ:!:::i:::l:l  貴様ッ……貴様ッ……
     !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|
....   j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、::::::::::::::::i::!::l:l !
.      l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ
       !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l!
      ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\   `" ̄"´  |::!:l::! j:ll:!
.         !::、::::i      l             u |:::/lj/l:!リ
        ヾト、:!u                 j!/ j|:::リ
          ヾ!    ヽ  ‐       u /イ´lハ/
            }ト.、  -、ー-- 、__      /' !:://
             リl::l゛、  `二¨´    /  |/:/
         rー''"´ト!::i{\       /  / !:/
        / ^ヽ  ヾ!  ヽ _,,、'´    /  j/


               /|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.、.:.、.:.:.:.:.:.::`゛>
           /{::|:\:::::::\.:.:.:\.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.`゛ー- ..,__   閣下、駒城中将にお伝えすべき
          /:|::',:ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´  ことがあったのでは?
          //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\
        /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄
          |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\
         |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄
         }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、
.        |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\
         / ',|::|:::|   /   `゛       |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
          .l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
          r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
        /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
       ,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l ヾ、.   //     / |    l: l
      |   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  /   ゛// |l      / |      | |

146 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:40:41 ID:K7khShAw0
           /: : :|: : : : : : : : : : : ハ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : : : : : : : : : : :
            l: j: :ム: : :i: : : : |: : : |  V: : : : :i: : : !:, :\: : : : : : : : :.i: :.|::ヽ: : : : : : : : : : :
             |:.i: : ハ: : V: : :.!: |: :|ィ彳∨: ヽ:i: : :.|:.!',: : :',、: : : : : : :.|V:.i〃V: : : : : : : : : :
            l:i: : :i|∧: :.V: : |: :!: | _, ='j、: : :|: : :i:.|: ',: : :',:V: : : : : i .l: i   ∨: : : : : : : : : ああ、そうであった
          |!: : ':l: :ヘ: : V: |i: |:7r'´i芯' \:!: : |:.i: : :.,: : : V: : : : :! .i: |`ヽ V: : : : : : : :  駒城大将。
              |: : |:.i: : |\:.Viハ:i,'{i  7´   i: : j|:|: : : ',: : : i: : : : :| .:|:.!  } .i'.V: : : : : : : そちらの陪臣の佐脇家世継に
             |: :.|: i:. :.i: | V:Vjハ       |: :7|:| 、: : :i : : ': : : : i :|:i ノ / j:V: : : : : :  大隊を任せたい。
          ハ: :|ハ: : V!マVi, ヾ       j: / |:|  `` |: :i: : : :|/ r'j:!´,- ノ: :V: : i : :  
              V:!ヽ: \:/  ``       // .|:|    |: :!: : :.i  .リ ,.イ:i: : : :V: |: : :
              ',:! \/          彳  |:i    .|: |: : :j r-<    !: :|: :|: j: : :
                ヾ  i′               リ    .|:j|: : 7 !     |: :.!: :!:7:.|: :
                ヽ ¨`                 リ.|: :/ .;       l: :i: :.i/: :|: :
                     `ヽ                  j:/  ,'      j:.7|:!: : :|:|:/:
                 { __, --y- '´             〃 ./       /:/ j:|V: :ii/: :
                    ヽ - '´                 /      彳  .i:! V: i: : :
                  ハ                               ヾ ∨ハ\
                       ∧                      _,.  -─  ̄ ̄
                      }        ,. <       _ ,. <
                       八    _,. ≦-‐─ヘ   ,. <
                     >‐<      ハ /
                               ノ
                               /
                              i´                _, -─
                                ハ             > ' ´
                             ∧         /

             --=ミ、
         _,.xvー'´        ,ィf「
    ,ィ'´ ゙̄´  __,_,ィfj厂八__,ノjノリ '"´ヽ
.    /lj「l「lTlT'"´j / /////// 三ニ=≦‐ミ'^ミ
   {lトN| |{il |  // '⌒ヽY {l/≦三三ミ二ィ三ミハ|
   ヽヾ}ト!l{_l__/-─'il|l}人_\ヽ.___,∠三ミミl
     lN|   |   }川ノ/⌒入三三 ,--<`ヽl|  佐脇?
     {|lj  _,八ヽ. jレ< ,ィf⌒ `ト==/ /-、∨、l|  佐脇俊兼ですかな?
     ヾハ⌒rf__jr'"ィ7 ̄\ヽ 彡 ト三{ (  } トNj  してどの大隊ですかな?
.      {`ー-{lしi'´ / fリ ,ィ{ ,厂 }三}  ) リ .|l リ
..      ̄「r冫/─、 ̄ ̄}j  _  トミミ}_〈__/ / /
.         V ,   }\___,ノ│u トミ人__/ /
          〈__L 斗' 、、.  ̄xくヾ、ノ三ミ/  /
.           ハ川川ミ≧-─‐<ヽミミミV{   〈 ̄ ̄\     j
          〈/ハ ̄__,. -+ ー ) }j川l|、   \ \ \   /
          ヾリL -─ ´ ̄ ̄  ノハミl|  ー─ \ \ \/
.            (_,ィfiTTハミミー--、く}jリリ     /\ \
.             |l|l|l| | }l|川 } jレ<____,. '´   ヽ
           人!l|l| { jリノリ/|   |         / /
           ヾ--一'‘´ │   |       //

147名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:40:56 ID:K7khShAw0
  /::::::::::::://::://::::::::/:::/::::::/::/::::丿:::::::::/::::ヽ
 ./::::::/:::::‖::/:::::/::::/::/:::::::/:::::::::/::/::::::::/:::/::ハ
../:::::礀::::::l::l::レ'::/::::::::ソ::::::::::/:::::::::::/:::::::://::/::::∧  そうだ。丁度空きがあったのでな。
.|:::::::: l:::::::::::l::/::l:::::/::/::::/::::l:::::::::/:::::/:::/::/::::/:::ハ 再編中の独立捜索剣虎兵第11大隊
.|:::::::: l:::::::::::レ::::::::/::l:::::/:l:::::':::/='弋z;ソ/ レ':/l::::l::::l これの指揮を任せたい。
.|:::::::: l::::::::::l::/ レ':i:j:l:::/:::l:::l:/ `  ¨ /  、fz:/ : :l  前任大隊長に勝る戦巧者ぶりを見せてくれるものと
.|:::::::: l:::::::: l/んl:/:i:l/:::/:l::/          ヽ,.://l  私は確信している。
.ヽ:::::::l::::::l  て l | lノl::/ l          .: ノ ./ ;   新城少佐も、第11大隊がかつての精強さを取り戻せるのは
  、:::::::::ヽ ー ヽ レ'  `               |     前任隊長として喜ばしいことだと思うがどうだろう?
  ∨:::::::::::`ー .           ` ー ==' |
  l:::i:::::::::::ゝl::ゝ: :.             ー  /
  l:::::::::::::::l: l `                 /
  レ'::::::::::/:/     \            .
   ' VⅣ.l     、   ‐ . . .      /
    .'   |           : : : : : ー'
       |              |


                   /:  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                 /: : : :              \
               /: : : : : :                 \     ……ええ、その通りです。
              /: : : : : : : :..                \
             .l : : : : : : : : _ ノ゛,, ;、、、 '⌒ゝ、      l
             | : : : : : ::;;( ● )::::ノヽ::::::( ● );;:::    |
             .l : : : : : : : ´"''",       "''"´       l
              \: : : : : : . . (    j    )       /
               \: : : : : : :.`ー-‐'´`ー-‐'′    /
               _ノ>'´小、    `ー―'´,),. /\イ
       _,.二ニ-‐フ´ / /!| \ ` ー --‐ , イl、 丶、ト、__
  ,r‐<´     /  '  /´ |j    ヽ、   __/ ' ハl、   ヽ  `丶、   /⌒〉
 ノハ   \   /    /   jl|  ,'  jゝィ厂   ′/l∧   \    \/   /
∧丶ヽ   V       /    /リ ;   /⌒l|   ; / / ヘ    ヽ   /   /、
l l、 、 }   ヽ     /     ハノノ  /  ∧  ,' / /   ハ     \丿   厂\
、_}/ノレー‐-、\  / 、    |/'´ / ン=c'、{ヽl  ' / /    }、     レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ /´{    `ヽV___、>−-、 く  /7个i/ ヘ.0/ /      ハ     /   _,. イへ\ \
 ∧0 ノヽr─-、___)一´- 、/ ) ∨ / / jl   ∨/=-、  (⌒>‐イ  _∠´ /l /! \ \
 {. ハ |  {、_     ____) / /   / |    /    \ (⌒(   __`二´-‐┬' 7/l |   ハ ヽ
 ヽ、ハ   \ ̄ ̄ - '´ /i /  '  / 'l   /       ヽ\  ̄ヽ、  _, / /∧リ-−  〉 〉
、 〈 `>‐-`ニ>─<   !/     /  | /        \\,_  ̄ 丿_∠´  厂丶 / /

148名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:41:08 ID:K7khShAw0
           /:i: : ∨: : :.∨: : : \: : : --: : 、: : \: : :
            イ: :i: : :.∨: : :.∨: : : : :\: : : : : : >,.、:\:
         /: |: :i;、: : :∨: : : ∨: : : : : : ``ヽ、\イ/>、ヽ
        7: : : : i: ヘ: : \: : : \: : : : : : : : : : i`ヽ、(:::::<
       /j: i, : : ∧: :\: : : 、: : : :`ヽ、: : : : : :ハ キ' 7=
        /:j: :∧: : : ヘ: : : \: : `ヽ、: : : ``ヽ、: : : ', ヽ!´   くくく
      j:/:i : : ヘ: : : : \: : : ヽ: : : >--:、_: : : `ヽヘ  i! ,  いやぁ、楽しみだ
      |:i∧: : : i'、i,: : :∧`ヽ、_ヽ: :ヘ: : \: : : : :ハ`ヽ ∨
      i:|: :.ヽ、: i: ヘ: : :.ハイハ鬱ヾ: \ヽ:\-、: : ハ
      ヘ: : : ハ: i: : ヘ: : : :.〈,ヽ 7  \`ヽ、`ヽ`ヽ: ',
       .ハ: : : :',: \: : ミ、ヾ, 孑          Ⅵ
         ∨ヽ: ',: : :ヽ: :ヾ!              ヾ
        Ⅵヽ: : : : : ヽ:.|
              \ヽ: ハj
                ヾ 7    _
               ヽ   ´     ,.イ
                  ̄ ̄ヘ  </           ,
                     `‐ i          /
                       `ヽ、     /
                             ハ /
                          /
                          /      _,.-
                          , イ     >'"


        /,  /i i', i i  ヽヽ`、ヽ 丶  ',
        /,'  i レ ' i i ヽヽゞヽi ヽリ i , i   ははは、叔父上
        ,', i i i 《 ゚ ヾリ ヽi/ ゚ 》 i レ i i   その通りです
       ,' i iヽ',  ̄       ̄  i メ i   第11大隊の将来が楽しみですな!
       i  i i i     ' '     i   i
       i  ',i  i    /ニニヽ    i  i  ',
       i i ', ,`、   ヽ─ '   , ' ,' ,' イ
       ', 丶 ', ', \   -    ' ,' ,' ,' ,'
        ', ヽ ' ,  i 丶、,,__,,, '  i  / / /ー..、.- ....___
      __、 ヽ ヽ从 ー丶   /::::::j/:j/:::::::::::',     ヽ
  , - ' /:::::::::::::丶、  ::::::::::i  /::::::::::::::::::::::::::::::::::',

149名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:41:21 ID:K7khShAw0
はーっはっはっはっは! カツン、カツン、カツン、

       ____
     /_ノ   ヽ_\
    /( ●) ( ●)\
  / ::::::⌒(__人__)⌒::::\
  |        ̄      |
  \               /

     / ̄ ̄ ̄\
   / ─    ─ \
  /  <○>  <○>  \
  |    (__人__)    |
  \     `⌒J´   /
  /              \


      ___
     /     \
   /::::::::::::::::    \
  /::::::::::::::::       \
  |::::::::::::::::::::::::         |
  \::::::::::::::::        /
   | :::::::::::::::    | iヘ
   |  :::::::::::::    ゝ__/
   |  ::::::::::     /
  (__(__   ヽ
  /  ,_/  ___ノ
  `ー'  `ー'

150名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:41:38 ID:K7khShAw0
ハハハハハ
         /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\        (やる夫は決めたお)
        /: : :            \       (もう決めてしまったお)
       /: : : :            \     (貴様ら守原はやる夫の敵だお)
     /: : : : : :              \    (命を狙うのは政治として理解できる。)
    / : : : : : : : ..               \  (だがやる夫の大隊を政治の道具に利用したのは)
    |: : : : : :  ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,,        l (絶対に許さないお)
    |: : : ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;:::    | (そこで死んでいった連中の思い出を汚したのは)
    |: : : : :  ´"''"        "''"´       l  (絶対に許さないお)
   . \ : : : : . .(     j     )      /  (畜生。いつの日か、貴様らが己の身の不幸を嘆く時、)
      \: : :: : >ー-‐'=ー-ー<    /   (この事を絶対に思い出させてやるお)
     /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\    (もしも訊ねてくれたならば、懇切丁寧に今日のことを教えてやるお)
     : : : : : : : : :``ー- -‐'"´      \   (その後で、貴様らを皆殺しにしてやるお。切り刻んでやるお)
     : : : : . : : . : : .                \  (絶対に、だお)

     ,ハ :::: :::: :::::::::::.::::::::::::::::ヽ::::::::、::::::::::::ヽ ::::::..ヽ::::::`、 :. ::::::ヽ :::::.:.::`ヽ、
      |/| ::: :::リ、:::rNヽ\::::ヽ、::::ヽ、::::::丶\ ::.\:::::ヽ .:. :::::`ヽ‐- 、_:::\
      /  ハ ::.:.::! V /  \ヽ::i ヽ:::| `ヽ::、::`ヽ丶、:::丶、::、 :::::...、::::\ ``ヽゝ
        { ヽ.: ::l   /     ヾ ヽ:i  i| ヽ::::ヽ\``'' ‐---::::ヽ:::\rヽ、
          ';:: :!  〈  __     ヽ  |  ',::::::: :\:.::、`ヽ:\::::::ト 、::丶、  (どうやら、本気で彼を怒らせてしまったようですね)
            |:: ハ  `              }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:\:ヽ、ヽ `` ー- (この稚拙な復讐が、後で災いにならなければよいのですが、)
            |/l:ハ   、 __       ハ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :、:ヽ} ``    (どうにも新城少佐の顔を見てると不安になりますね)
          ノ ノ' l心  `ー‐一`      ,. '|:::::::| :| :.::.N :;、!`、ヽ
               |ハ         , '´ i!::::::| ::| :.ハ | \ヽ!
              リ ヽ      ,. '´   ,/!/ |: :::、 !  i|
         __  __,.ノ/   ヽ __,,. '´      ノ l,イ:: ハ:{   |
     ,..、,.ィ"r''"´  .:::    r         / / |、:! ヽ、
,,.. -‐''"´ {   ヽ   r   i ヽ\       /   : ヾ丶、
    l   |  ヽ \    l  \!     /       ヽ `ヽー-、_
  | |      ヽ  \   ヽ        i           ノ /  ヽ、
、  | |       、   \          ノ        / / r   ``丶、

151 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:41:52 ID:K7khShAw0
駒城家 新城直衛部屋

            , -‐-、
         _/: : : : : : ヽ、
         ∧: : ∨//77ァ: ; :;i!
       ∧7: : :∨///∧ : ;i!
      ,.才ァ;斗、: ∨//;∧: ilL斗-- 、_
      } くrイノノ;;;: ∧//;∧/jム`"イ''"ミヽ
        j / /,/,ィフ//////// ,.、 ,、 ;ミ、
      Y i '" r'7//////// ィ¨ヘ "ヾ、 ミ;ヽ     新城少佐 お帰りなさいませ。
.       |    }ンー=ニ二ニィレィ辷厂辷rーrが     先ほどより、美しい御婦人がお待ちです。
      j   /      ヾミ  ;j`,, ´i  〃,i      いまだお若いようでして
     jく、 k         ヽt.〈;"゙`"゙ゞj} レ’
     ∧;、`ヾ≧      ,ィ!ミ 、.__,  ,ト、
    /∨/7ゝイv'´`¨ニ=ニ7 1`ーミニ彡"};八、_
    / ;厂////::ヽ;////////ヘ  大  ハ////7ァァュ、
    /::::j/////:::::::};////////∧ /Y::<ヽ///////////ハ
  /::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
  ム;、:;///〈::::::::::::レ//////////∧:::::∧//////\////イ
  ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'////|     ,ィニ=、
  ∨//////∨ァ'///////////」 ////////////////|    /,.气. )
   `¨¨´ ̄`´ ∨////////   ,/////////////////|  // く/
          ∨,'////   //////////////////;i,ィミァ"
              Y;///   //////////////////  /
           レ'"    //////////////////"ミ   /
             /    ,/////////////////∧ ;彡1
        r="ヘ、   ////////////////////7/::::{
       厂彡 ヽ //////////////////////ハ///イ
      /     ∨///////////////////////;///|


       ____
     /_ノ   ヽ_\
    /( ●) ( ●)\   待って戴けお
  / ::::::⌒(__人__)⌒::::\ やる夫は今着替えるお。
  |        ̄      |  手伝わなくて良いお
  \               /

152 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:42:10 ID:K7khShAw0
         /     /   ヽ、        \
      ,        /      \   ヽ      ヽ
.      /       i  '、     ヽ       ヽ.  '.
     /   '   { i ト、ヽ     ハ  ',    ',   .
    , i   |ノ  ハ_!、、ヽ\___      i     :i  !
    i i   /_/x─〈 '.ヽヽ.\ヽ ̄ `゙i x、    l   l 新城少佐
   、 ⊥!- 彡ィ∠才≧、ヽ ` \ >云zxVl    '  l お待ちしておりました。
   `Τ〉く 、 :l ∨f::}゚}` \ヽ    {rf::}゚}7イ ,   /  ./ 実仁親王殿下より御手紙を
     `   i lヽ、`¨”´    `   ゙^冖^,//   /   ′ お持ちしました。
          i ハ `     i       /イ   / /   まずはこれをご覧ください
        i i ゝ、    、- 、    _ノ´ !   ,/イ
        |ハ ト、> 、 `    _. ,イ ! 〃
         ヽ l ヽ V`┌    ̄ i7' ' /′
            ヽ   _ノ     i、 ノ'
          __..- _´_    __  ` ー ァ- .
       ,  ´7 ハ ̄  `   ´   ̄ 7 /./    ヽ
        /   l l /_______    V /      '.
      ′  厂爻 爻 爻  爻干 ーゝく       i


                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''"       `ヽ、     (この娘だれだっけ?しらんお)
           /              l| \     いかにも新城です。
             /            U  .ヽ     手紙を拝見いたします。
             ,'           l        ヽ
          l ____l  ヽ-―‐tイ''"´  ',‐-、
       ,-''"|       `′        `′ .〃 .lヽ .'.,
       | l'´.',  ≡≡/       ヽ≡≡彡 ,'  ヽヽ_
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨

153 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:42:24 ID:K7khShAw0

           / ̄ ̄ ̄\
         / ─    ─ \  どれどれ、手紙の中身は……
       /  (●)  (●) ヽ
        |    (__人__)    | 「個人副官の冴香です。大事にしてあげてね」
        \   ` ⌒´  __,/  「ちなみに今朝、少佐がベロだしたのを見て腹がよじれるほど笑ってた子だよ」
        /            \
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  
    _(,,)           (,,)_
    /  |            |  \
  /    |__________」   \



         ___
        /⌒  ⌒\         ━━┓┃┃
       /( ○)  (○)\         ┃   ━━━━━━━━
     /::::::⌒(__人__)⌒:::: \         ┃               ┃┃┃
    |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                       ┛
    \   。≧       三 ==-
        -ァ,        ≧=- 。 こ、個人副官? 義兄上も持ってないのに、
          イレ,、       >三  。゚ ・ ゚ 少佐風情が持ってちゃいけないんじゃないかお?
        ≦`Vヾ       ヾ ≧
        。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・

154 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:42:35 ID:K7khShAw0
   /   l     .i, 'i、
  /   !     .|.! !.ヽ   l
  /   .|      ! .l ! .ヽ   l\          ,
  ! /  │  .|   ! .ヽ.l,  \ . l、 \         !
 .! l|   l  / .,./   . l..l.   \ミ/;;、.,゙;;xi..ii,i--――-l..,、
 | l│   .l .l'"/了゙゙''''''''''.lヽ     .`'!!r..,,._,,,`-ニニ二l、 `    少佐は、我々のような
 .l.! .! .,  .}゙.iiシ'┌'''Z,゙,゙'''x/.l、      !" .|コy ,,, |.,l′     両性具有者はお嫌いですか?
  │ l l ,iシl,.l. ヽ .l'Yくッ.! .\          ! ゙‐''゙'ジ゙/ r     .,
  ゝ ゙lir彳 ..l,.l   .゙―ー"   `''        ̄´  /./      !
     ヽ.!i、 ゙ l、                      /. /    ,l゙ /
      ゙'.乂、 .\        ゝ           ,〃 ! /   /l/
      .| ll \  .\       _       ´  /./   / 〃
       ! |l `'‐  ゙l‐ヘ、               ,!/   .i| l'!l゙
       .! l.l   .l.!゙7-、          _/´l|〕  .,l"l/ l!
       l ! l   .l l |  .              .|'l゙ ./ . ′
       レ .l  l .|/      `゙'''Y'"゛    ._,.. | l\
          .l │         │   _..-'"  | l   .\
             \|          '" ̄''''''    .l/     \


              ――――――― 、
           /              \
          /                \     いや、むしろ大好きだお
        X            / `          \    こんな可愛い娘なのに、
         / ゞ _丿   ゝ_ノ              ヽ   おちん●んついてるなんて、
      / /:::ヽ ヽ    / /:::ヽ   ヽ           i  ふしぎ!
      ゝゝ- ' ノ   ゝゝ‐ '  ノ            |  今朝とはぜんぜん雰囲気が違ってて
      |. / / /  人   ヽ  / / /           |  気づかなかったお!
      |/ / /ゝ _ノ ゝ __ノ / / /         l
      \    )      )              ノ
        \   /     /    ____   ゝ
         \ ` ー―´   ´           `    ヽ
           ー┬―‐/            ヾ   i
              l   l              l  |
              |   |               |   |

155 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:42:48 ID:K7khShAw0
         _ _ ,,,  _ __ ,,, __ ,,
.     r;';;'';;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
       |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::|  で、では置いていただけるのですね?
     _|,,,,,,,,,,,,,,,,,===============7
    <三三三三二二三三三三三/
      >七''´: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
    ,': : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : '.,
    ,'.: : : : :,'.: : : : : 斗ト',:\: : ‐-、l: :ハ
   {`'; : : : |: : : /: /|:l lヾ ヾ,ヘ: :.、: l: : :|
   |: : :.l: : |: : :/: / |イ '' \ ゙、 ヽヾl: l: :l
   l: : :.l: : l: : 'ィ/|r ̄ ̄     ' ̄ r: :l: }
.   l: : :l: :.l: : :l: :.| =≡≡  ≡≡l: :l: l
    ∨:.l: :l: : :l: : ',U     `   ,!:/:/
     Ⅵ: :l: : ト, :ト',    _   _,ノ/l/
     Ⅶ: l: :.l:',:|>-、 r‐、‐ Tl´:/|/
      厂'7.ヾ|,x、_,--、,-ヽ 'レ
      / /.:.::::::.',x_}゙ー介´ x',
      ヽ/.:.::::::::::.',xゝ ' ` xi


                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''"       `ヽ、     と言いたいところだけど、
           /              l| \    お断りするわけにはいかないかお?
             /            U  .ヽ   義兄ですら持っていないのだお
             ,'           l        ヽ  近衛と陸軍が違うとは聞いていたけど、
          l ____l  ヽ-―‐tイ''"´  ',‐-、 陸軍では確か、准将以上の将官だけだお
       ,-''"|       `′        `′ .〃 .lヽ .'.,
       | l'´.',  ≡≡/       ヽ≡≡彡 ,'  ヽヽ_
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨

156名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:43:02 ID:K7khShAw0
三三三三二>''"´             ヽ
ニ=‐ '' "´                    ヘ
      ヽ   、、            ハ
       }ヽ  ヘミ、   、   ',    i
        j  ヽ 、ヽ、`丶、\   ',    |   ご迷惑でしょうか?
    i.  ,'    X ゙ .、 ヽ、ーヽ、ヽ、}    |
   │ ,' _,.イ  ヽ.',゙ ー ミx、 ヾマ   .i. ',
    │ /''"      ゙     ,ォ≦ハ  ハ キ
.    j /   ,.ェォ≦     磷ハ从} / ゝゝ
.   〃ヤ  伐t.刈      ヾ=''| j' /
  〃 ヘ   ゝ='"       xx ,'ム'′
', ´  ヘ、ヘ xxx      ´  /  }
. ',    ヘーゝ       _,.   /  }
ヾ i、 、  ゝ、 _     '´  ,.イi. ト、  |
 ',トX、、、 ヘ  `゙ ー-r一'リ弋jぇN卞、
. イ ヾ}、ヾ 、 .ハー─‐く,.、___    `X ふ\
      ゞ ヽ.}  ,ィ, 介、、`ヽ   )__〈.:.:.:`丶


                 ,,..-――-..,,
             /          \   (そんな捨てられた子犬みたいな顔をしないで欲しいお)
            /            ヽ   だとしても、君の責任ではないお
         /       ー‐-、   /  l  やる夫が君たちのような人種に対して
        /l           _   r  .l   理解しているのは、笑わせ方と怒らせ方だけだお
      / ..|       t''tzj´  ィセツ ',  ……ところで貴官の官姓名と任務は?
     /`ヽ、__.',      `¨¨´   ヽ   l
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

157名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:43:20 ID:K7khShAw0
                        ..-―― - ..
                      /三三三三三三ヽ
                      {>≦二三三二≧<}
                       Ⅵ三三三三三三Ⅳ
                        /∧三三三三三三=7∧
                    /:{:i::::\三三三三/::/:::∧
                    /{:::ヾヾ::::::::: ̄ ̄::::::::/:::/::/\
                 , ′.:ヾ:::::\`::三二二三::/:::/: : : :ヽ    兵部省 中尉相当官 
                   / : : : : : :\::::三三三三三:::/: : : : : :.‘,   天霧 冴香(あまぎり さえか)
                /.: : : : : : :/: : `T: : :┬: -‐: :ァ : : :} : : : : : :゚。  であります。
                ,′: :i: : : :/{: : : :.|: : : :|: : i: :./: : ;イハ: : : : : : : :.  任務は、新城少佐の個人副官に
                   :. : : :.|:.:.:./ ‘,: :.!: :.!: :∨ : /:j/: i: : : : : : : i  命ぜられて参りました。
                   i: : : :.|: :/i  ヾ.: : ‘、:. :.ヾ:./ :/: : : :.|: : : : i: : :|  自分の任務は、
                   | : : : |:/: l    \: : \/: く:|ヾ: : : :|: : : : |: : :|  少佐の望む時に、
                  :. : : !:.:.|.-―― \:r<: :.:.┼―:-:.|: : : : |: : :|  少佐の望む存在となることです。
                  |: : i :‘, |      \:{ \:ゞ、 \|: : : : |: : :l
              八:.:.|: :.\{        `  ` ー   }: : : : l: :.:′
                ヾ:ヽ: :∧ミ==彡     ミ==彳: : : /:./
                  \:\:ヽ´ ̄`゛       ´ ̄`゛/: : :/: :′             /:!
 |ヽ                \:\:.            〃: ://                 //ノ
 l\\                ヾ:ヾ:.   ` - ´   //:/                 ///
  \\\                 \{≧ュ.__ .イ:/}/                ///
   \\\                   ,>  ィ介x.1,_′               ///
.      \\\            / r=彡フ}:トk ̄}:} \r 、           ,.ィ(マ)/
.      \(o)\         xイ{   辷彡く:|:|:辷彡'  〈 《ヽ-‐ミ:r-ャ//./
        \ヾ、ヘ、ィ ニミ x/〉 ∧.     《 |:|.|:| 》   !ヽ./,ィyマ > /:>"
          くヾ:.、 ( \ ` 、У i.     《 |:|.|:l 》   |  ヾ/ ///トミx
           > X…一       ‘,   《 |:トl:く》   |    ー ´ / } リ
          { {三≧、         入  《 |:lムソ》  .ヘ      ム=彡'_
          ヾ \         /   \ 《 7: :7 >"  \       _ ..'’
             ` ー>  ____/       ヾ:、.:>"     } _____`_ 、
              ー ' 7: : : :.\O     /      O.У: : : :.{
                    /: : : : : : _>、O /       ,ィく: : : : : : :ヽ
                 厶 -一ヘ´    `ィ<      O/  `ァミ辷:_:_:〉
                   ヽ     \    ,〃     /
                     \      \Oイ     .:′
                          \   / \   /
                        ` "     ` "

158名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:43:32 ID:K7khShAw0
     |┃
 ガラッ. |┃
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \     (まあ、殿下と連絡を取り合うのは損じゃないお。)
     |┃三    /  \   / \    瀬川、
     |┃     /  (●)  (●)  \  駒城の永末家令に
     |┃     |    (__人__)     |  部屋をひとつ用意して貰いたいお
     |┃三   \    ` ⌒´    /  (とはいえ、どうやって付き合えばよいのか分からんけど)
     |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \


            , -‐-、
         _/: : : : : : ヽ、
         ∧: : ∨//77ァ: ; :;i!
       ∧7: : :∨///∧ : ;i!
      ,.才ァ;斗、: ∨//;∧: ilL斗-- 、_
      } くrイノノ;;;: ∧//;∧/jム`"イ''"ミヽ    承知いたしました。
        j / /,/,ィフ//////// ,.、 ,、 ;ミ、    永末家令にお伝えいたします。
      Y i '" r'7//////// ィ¨ヘ "ヾ、 ミ;ヽ   部屋の数ならば充分に余っておりますので、
.       |    }ンー=ニ二ニィレィ辷厂辷rーrが   問題ないでしょう。
      j   /      ヾミ  ;j`,, ´i  〃,i
     jく、 k         ヽt.〈;"゙`"゙ゞj} レ’
     ∧;、`ヾ≧      ,ィ!ミ 、.__,  ,ト、
    /∨/7ゝイv'´`¨ニ=ニ7 1`ーミニ彡"};八、_
    / ;厂////::ヽ;////////ヘ  大  ハ////7ァァュ、
    /::::j/////:::::::};////////∧ /Y::<ヽ///////////ハ
  /::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
  ム;、:;///〈::::::::::::レ//////////∧:::::∧//////\////イ
  ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'////|     ,ィニ=、
  ∨//////∨ァ'///////////」 ////////////////|    /,.气. )
   `¨¨´ ̄`´ ∨////////   ,/////////////////|  // く/
          ∨,'////   //////////////////;i,ィミァ"
              Y;///   //////////////////  /
           レ'"    //////////////////"ミ   /
             /    ,/////////////////∧ ;彡1
        r="ヘ、   ////////////////////7/::::{
       厂彡 ヽ //////////////////////ハ///イ
      /     ∨///////////////////////;///|

159名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 19:43:51 ID:K7khShAw0
      ヽ斗-≦三三三三三二ニ========-ム、
     く三三三三二≡≡≡≡二三三三三ニア
      \.斗<´: : : : : : : : : : : : : : :  ̄ ̄`ヾ'′
      /: : : : : : | : : : : :、 : : : : : : ヽ. : : :、 :ハ  (ほっ、よかった)
      ,'.: : : :j-‐升ー: l: : :ヽ. :大¬.‐ミ; : : :',: キ では今後、ご一緒させていただきます
       |: :l : /: :/ ヽ: キ、: : :ヽ、: \: : :',: : : }: :| どのようなご命令にも応えられるように
       |: :∠ イ ィ≠ミ ゝ`ヽミ r≠ミ`ー|:l: :/: :ハ がんばります。
      ',: : :i: :| 似!泌       抒刈 从/ : ,′
       V: :|:小.弋ぅ;ソ      込ジ //i: /
       ヽ.|:i :ヤ xxx    ,   xxx ´}: : レ′
         |:l : ',             u /: : :|
        |:l : |ヽ、   ⌒   /|:l: : |
        Ⅵ: ヤヾ> 、    _,.ィル↑: /
            ヾキ `,...|  ̄  ├,、 レ'
             ,. -{ ゞ、. __,.イ ヽ、
     _,..、__,..<  ,.x===薔=ミュ.、 `` ーyー=ァ、
    rく-ー ヤ    /,イ /,ハヽ、 マム   ζ  _}〈
    レ´〕_,.ヤ  ヾ. {〆,.イ |弓トマxλj   .广 丁´`ソ
   /.:::.`L彡ヘ   `ー' | |弓| | `ー'′  什''升、.:.∧
.  /.::::::::.弋__.∧      | |弓| |      ム, -r‐'.:::::.∧


     ____
   /      \   ああ、今日は遅いからもう寝よう。必要ならば瀬川に食事を用意してもらってくれお
  /         \  (とはいえ、下手に手を出して面倒になるのも嫌だし、)
/           \ (生殺しみたいなもんだお。。。)
|     \   ,_   | (それにしても朝から晩までイベント目白押しで)
/  u  ∩ノ ⊃―)/ (長い一日だったお。)
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

160 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:44:05 ID:K7khShAw0
十数日後、 駒城邸 篤胤御機嫌伺の催し


            , -‐-、
         _/: : : : : : ヽ、
         ∧: : ∨//77ァ: ; :;i!
       ∧7: : :∨///∧ : ;i!
      ,.才ァ;斗、: ∨//;∧: ilL斗-- 、_
      } くrイノノ;;;: ∧//;∧/jム`"イ''"ミヽ    新城少佐
        j / /,/,ィフ//////// ,.、 ,、 ;ミ、    笹島水軍中佐と
      Y i '" r'7//////// ィ¨ヘ "ヾ、 ミ;ヽ   そのご家族がお見えになりました。
.       |    }ンー=ニ二ニィレィ辷厂辷rーrが   千早をお出ししましょうか?
      j   /      ヾミ  ;j`,, ´i  〃,i
     jく、 k         ヽt.〈;"゙`"゙ゞj} レ’
     ∧;、`ヾ≧      ,ィ!ミ 、.__,  ,ト、
    /∨/7ゝイv'´`¨ニ=ニ7 1`ーミニ彡"};八、_
    / ;厂////::ヽ;////////ヘ  大  ハ////7ァァュ、
    /::::j/////:::::::};////////∧ /Y::<ヽ///////////ハ
  /::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
  ム;、:;///〈::::::::::::レ//////////∧:::::∧//////\////イ
  ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'////|     ,ィニ=、
  ∨//////∨ァ'///////////」 ////////////////|    /,.气. )
   `¨¨´ ̄`´ ∨////////   ,/////////////////|  // く/
          ∨,'////   //////////////////;i,ィミァ"
              Y;///   //////////////////  /
           レ'"    //////////////////"ミ   /
             /    ,/////////////////∧ ;彡1
        r="ヘ、   ////////////////////7/::::{
       厂彡 ヽ //////////////////////ハ///イ
      /     ∨///////////////////////;///|


             _...-――― - 、
        /            \    おお、お通ししてくれお
       / ─‐   ──       \  瀬川、頼むお。
        / (● )  (● )      ヽ 千早を連れてきてくれお
     /  (  人   )           ヘ
      i    Т´_`Т´         ’
      !     ` ⌒ "´           |
     \     ̄ ´              , ′
       >                /
      /        - 一…  ¨ ̄\

161 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:44:21 ID:K7khShAw0
         / ̄\
           |    |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \
      /   ::\:::/::::\    やぁ、新城くん
    /   <●>::::::<●> \  今日は妻子も連れてきたよ
    |     (__人__)    |  しかしこの時期に駒州公が宴を開くのであれば、
    \     ` ⌒´   /  てっきり主賓は君かと思ったよ。
       ̄(⌒`::::  ⌒ヽ
        ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
         ヽー―'^ー-'
          〉    │


          /O \
           |. °  |
          \_,/
            |
        / ̄ ̄ ̄ ̄ \
      /            \    笹島の妻の松恵でございます。
.     /              ヽ   新城少佐のことは宅から伺っております。
    /  /      \    |   戦地で大変なご苦労をなさったと。
    |    ●    ●      |   お疲れ様でございます。
    ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃   /
 /⌒ヽ_\    ゝ._)     / /⌒i
 \ /:::::/;l三三三三三三三l /  ./
.   /:::::/ |_     ___ ヘ、__/
.  `ヽ< |  |    |     | ヾ:::彡'

162 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:44:33 ID:K7khShAw0
       ____
     /⌒  ⌒\     ご無沙汰しておりますお
   /( ●)  (●)\    笹島さん
  / :::⌒(__人__)⌒::::\  奥様、始めましてだお
  |     |r┬ i      |   ご主人には戦地でひとかたならぬお力添えを戴きましたお
  \__ `ー‐' __/  お子さんたちですかお?
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ  はじめまして。新城ですお。
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|  よろしくですお。

   __       __   
  /__\    /____ヽ  
 / |´・ω・`||   __| |´・ω・| |  | おっきなにゃんにゃんどこー?
 l  ̄ ̄ 、ヽ ( __   ̄ ̄ / 
 U  ,、 .|∪  ゝゞ   ∠/  
  ヽノ ヽノ   `´| /´ ̄フノ  
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ̄ ̄

163 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:44:46 ID:K7khShAw0
           / ̄\
             |    |
           | | \_/ | |  
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \   こら、ちゃんとご挨拶しなさい
      /  .<○>::::::<○>  \
      |    (__人__)     |
      \    ` ⌒´    /
       /,,― -ー  、 , -‐ 、
      (   , -‐ '"      )
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l


             , ; '  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\          ははは、
              /              \         問題ありませんお
         /     _ _   ´-_‐_ヽ\       それよりもおっきなにゃんにゃんを
        , ;     〃ニ ミ、`   ´fニハヽl  \      , -/´ } いまつれてくるですお
         /     ″          以ノ/ j     :     / / /
         |         (   ,;'    ̄     /   /ヽ./ / /
         |          `ー'ヘ_ノ       , '   i  / / /
       \                 /    i / / /
         \              /     }//´ ̄ `i
           \             /      / l  r― ´ヽ
            \          /        |  ヽl  _ ,  !
.     /´ ̄   ‐┬-i´ ̄}       /          ヽ、 /ヽ、__) l
    /         l  l   ヽ     ト、 `ヽ-―‐ 、   ヽ{    /
     l    \   ヽ l    ヽ、    }  \   \   lヽ、  |
    |     ヽ   ヽ!    \  /   __\   \ l    l
    |      ヽ  |   _   -‐ヽ/´「 ̄ ヽ `ヽ  /ヽl     l
    |       ヽ |/ヽ、   | ノ    ヽ、/    !     !

164 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:45:02 ID:K7khShAw0
キャー!
剣歯虎よー!   ※剣牙虎は軍事上の名前であり、民間では剣歯虎で通っている
コワイヨー!!

                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ  ただ、にゃんにゃんは本当に大きいけど、
         /      ___)   ヽ- l  怖くないからびっくりしないでね
        /l       '´       r  .l   ----奥様、本当にそうですから、
      / ..|. U   =≡=   =='' ',  驚かないでくださいね?
     /`ヽ、__.',             ヽ   l
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |

          /O \
           |. °  |
          \_,/
            |
        / ̄ ̄ ̄ ̄ \
      /            \    はい、覚悟はできています
.     /              ヽ   
    /  /      \    |   
    |    ●    ●      |   
    ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃   /
 /⌒ヽ_\    ゝ._)     / /⌒i
 \ /:::::/;l三三三三三三三l /  ./
.   /:::::/ |_     ___ ヘ、__/
.  `ヽ< |  |    |     | ヾ:::彡'

165 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:45:22 ID:K7khShAw0
          |\       |\
          l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ
             シ~ /" `ヽ ヽ  `、l
         //, '///|! !‖ ヽハ 、_ヽ   にゃおーん
         〃 {_{ノ」」 L|lトヽリ l │ |ヽ
         レ!小l●    ● 从 |、| )
          ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノハ´
        /⌒ヽ__|ヘ  ヽ ノ    j /⌒i !ヽ
      \ /ヽ.| l>,、 __, イァ/  ///ハ      _,.-,´
.        /ヽ./| | ヽヾ、 /,{ヘ、__∧/ハ !    , ',´;.;./
       7ヽ< } /   l丶× / ヾ l l''ハ∨,、,. '";.;.;.;.ソ
新城家所有 剣牙虎 千早


   __       __   
  /__\    /____ヽ  あんまりにゃんにゃんじゃないね。
 / |´・ω・`||   __| |´・ω・| |  | 
 l  ̄ ̄ 、ヽ ( __   ̄ ̄ /   
 U  ,、 .|∪  ゝゞ   ∠/    わんわんみたいだね
  ヽノ ヽノ   `´| /´ ̄フノ

166 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:45:42 ID:K7khShAw0
                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ
         /      ___)   ヽ- l  わんわんみたいだけど、
        /l       '´       r  .l  立派なにゃんにゃんだよ。
      / ..|. U   =≡=   =='' ',  アゴの下を触ってあげると喜ぶよ
     /`ヽ、__.',             ヽ   l
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |


          /O \
           |. °  |
          \_,/
            |
        / ̄ ̄ ̄ ̄ \
      /            \    戦ったのですか?
.     /              ヽ   この狼……じゃなくて猫も
    /  /      \    |   少佐と一緒に?
    |    ●    ●      |   
    ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃   /
 /⌒ヽ_\    ゝ._)     / /⌒i
 \ /:::::/;l三三三三三三三l /  ./
.   /:::::/ |_     ___ ヘ、__/
.  `ヽ< |  |    |     | ヾ:::彡'

167 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:46:03 ID:K7khShAw0
             /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
           /: : :             \
          /: : : :            \
        /: : : : : :               \   はいですお
       / : : : : : : : .._         _    \  戦場ではこれほど頼りになる動物は
       |: : : : : :  ´⌒\,, ;、、、/⌒`        l ちょっと他におりませんお
       |: : : ::;; ( ● ) ノヽ ( ● );;:::     | しかし女子供に対しては、
       |: : : : :  ´"''" ,      "''"´       l  これほど優しい動物もおりませんお
       \ : : : : . . (    j    )、     /   
         \: : : : : `ー-‐'´`ー-‐'′   /
         /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : /\
        / ∧::::::::::::::>、r‐'".::::::::::::::∧   、
        イ   | '::::::::::/ ̄ ̄ヽ::::::::::::::` |   }丶 、
  ,.  '"   /    |  ヽ::∧    /\::/  |     !  ` 、


                                       ┌ 、
                                       「 _ \
                                      l } \「::\
                                      |   ヽ: :.:\
                               . . -‐==: : : :L    |: : : : :ヽ   にゃおーん
                 _ _ . .-───/: : : : : : : : : : : : : : : : ┴-. . : : ト. .
                 }  r<: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\|.: : :.\
                  \   ー:/: : : : : : : /.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\ : : : \
                       \  〃: : : : : : : /: : : : : :/: : : : : :l: : : : : : : : : : : :゛、: : : : :.
                         `/.: : : : : : : :./: : : : : :/: : : : : :/|: : : : : : : : : : : : : ! : : : : :
                    /: : : :/: : : :./:/ : : : :/: : : : : :/ : : : : : ノ: : : : ノ: : |: : : : : l
                        .:′: ;:イ: : : :./:.:|l: : : :/: : : : : :/  |: : ://: : //: : : : : : : : |
                    ! : : /: |: : : /l: :八: : :l: : :/}:;′ ,ノ/ / / /: : : :|.: : : : :.|
                     |: :./: : |: : /,ムイ=ミ:/|/  /  ,牟==ヌ,   /: : : : 八: : : : |
                     人/: : : |: /〃/:::::::个     〃/:::::::::::个' /: : : : /: : : : : : |
                   /: : : : : : :l/:.:l ⌒):::::|        ⌒) ::::::: /: : : : /: : : : : : : |
                     /: : : : : :/: : :: 「:::::o::|       「:::::::::o:l/: : : : /: : : : : : : : |
                 /: : : : /.: : : :./ 乂__:ノ       乂__::::ノ.: : : :./: : : | : : : : : :
                   / : : / : : : : : 人                   /: : : : /: : : : | : : : : : :l
                ム イ.: : : : : : :/: : :〈Y⌒ヽ   ー一      /: : : : : : : : : : l : : : : : :|
                     . : : : : : : : :/ : /⌒ . . . . lコ ─ ┌_ァ :´ / : : /: : : : : :八: : : : : :|
                 /: : : : : : : : : : : /⌒). . . . ノ|《_ // : : /: :/ : : : : : : / : : : : : : : :
            /: : : : : :/ : : : : : ∧\ 〉ー''´ |  ̄/.: : : :.ムイ : : : : : : : : : : : : | : : : : :
             /: : : : : : :./ : : : : : /  \ 〉   <~~>ー ‐=彡  |: : : : : : :/ : : : : : | : : : : |
           .: : : : : : : : : :/ : : : : : /   /    (´ ̄`)   |   |: : : : : :/ : : : : : : | : : : : |

168 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:46:21 ID:K7khShAw0
       / ̄\
      |     |
       \_/
       |
     /  ̄  ̄ \
   / ノ   \. \   かわいいな……もふもふしたい。
  /  <●>::::::<●>  \ なんでみんなこれを恐れてるんだ?
  | /// (__人__) /// |
  \    ` ⌒´    /
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \



      |:|.:.:.:.:.:.:|.:.い:⊥ |.:ハ: | l:|   |:.|l.:.:|.:|.:.:l:.:|:|.:.|.:.:.:.:.:.:|.:|
      |:|.:.:.:.:.:.:l从.:Ⅵ l八ヾ、リ  レⅣ レ厂|从l:イ .:.:.:.:. |.:|
      |:!:.:.:.:.:.:. l ≦アテ心      ィチテ心≧ |.:.:.:.:.:.:.|.:|
       |:|:._:.:.:.:.: |ヘ {ト-じノi}       {トじ-ノi} イ、j .:.:.:.:.: |.:| _
        |:f' l=.:キ =¨三       `三¨= ≠.:.:=.:.:l:./ }  にゃおーん
.       l :| :|:==.:.'. = ==        == =/.:.:.== .:.:j/ /_
    /|.:.| :|:.=:.キ = ==   j:.    == ≠.:.:==.:.:.=/ / `ヽ
.   /  l:._| :'.:.:/^7:ヘ.    t――――ァ   イ.:.:./.:「`l:./ /     }
  r-トrー「 } ∨ ,' :. :. ヽ、 `ー―‐一'  イ〃.:./.:.:| レ′/'^ト、 _j
  { `! { { / │:.:.:.: ', | >  __. < |∨.:.:./.:.:.:.| .} / / }'´ )
  `ト、{ ヘ }./   .|.:.:.:.:.:.:∨        /.:.:./.:.:.:.:.l  { {. / /tイ
   l \ノじ′  :|.:.:.:.:.:.:.:.'. \   / ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.: |   ヾ:Jじ'´ j/
.    |   {     j.:.:.:.:.:.:.:.:l         l.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.{      /

> >おや、これはこれは新城少佐

169 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:46:38 ID:K7khShAw0
     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /: : :            \
  /: : : _       _   \     これはこれは
/: : : : ´  , `      ´   `    \   ご無沙汰しております。新城少佐。
: : : : :/´ `ヽ      r´ `ヽ.     \
: : : ::(  f;;;;j l,     l f;;;;j )      l
: : : : ヽ_ ` _ノ     ヽ_ ´_ ノ;;:::    |
: : : : : : ´"''"   '   "''"´        l
: : : : : : . .    `           /
\: : : : : : :. ー -- - -     /
/ヽ: : : : : : : : : : :       イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´      \
: : : : . : : . : : .                 \


       ____
     /_ノ   ヽ_\
    /( ●) ( ●)\  ああ、昇進おめでとう、佐脇少佐
  / ::::::⌒(__人__)⌒::::\
  |        ̄      |
  \               /

170 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:46:50 ID:K7khShAw0
                 _____
               /           \
.           /             \
.          /               \  やってくださいましたな。
.         /                  \ 残存兵力をすべて引き抜くなど、
     /                     ヽ 横紙破り以外の何者でもない
      |        ̄`丶      ' ´  ̄      | 
      |      ‐ュ::::ェ‐      ‐ェ::::ェ‐      |
      |                          |
.       \             ´             /
.         \      - ――-        /
        /ヽ              イ\
       /                     \

           ___
           /⌒ ー、\
          /( ●)  (●)\   やる夫としては、共に戦ったもの以外、
.      /::::::⌒(__人__)⌒::::::\ 頼るべきものを思いつかなかっただけだお
  cー、   |     |r┬-/ '      |⌒,一っ
 ,へ λ \    `ー‐'      / 入  へ、
<<</ヽ                     /\>>>

171 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:47:05 ID:K7khShAw0
         ___
       /     \    口ではなんとでも言えます。
      /   \ , , /\  ふん、貴官にはそれ以外にもずいぶんと
    /   (●)  (●) \ 頼るものをお持ちのようだ
    |       、__',_,    | そこの個人副官など、
     \         , /  どんな手段で手に入れたものか分かったものじゃない
.      /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄
.      |          |


三三三三三 ≧=─:.:.':.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::\
三三.>.:'.:´.:.:../.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
三/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.::..:/:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.::.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.::.イ:.:. ..::.: :..|:.:.:. :.: |:.:.:.:.:.:.:.:i   (ここで殿下のお名前と真意を)
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.-.:;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.::/::|:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:|  (伝えるわけにはいかない!)
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.`>.:,;:.//:.:.:./  |:.:.:.:.:.:./:.:.:.::.:.:.i }:.:.:.:.:.:|   …………
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:<i    |:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./ . |:.:.:.:.:./   
:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.|:.:.:.:.:.>' ´./:.:/  \  ノ:.:.:./:i:.:.::.:.:.:/  |:.:.:.:/
:.:.:.:.:.:.:.:ゝ:.:.ト- '´  / <__   {:.:.:/:.:.}:.:.:.:/    |:.:./
:.:.:.:.:.:.:.:..ハ:.:i!   禾=、  _ ヽ  /:.::/:.:./:.:.:/    |:/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:トゝ   Ⅶ..:::.≧=チ  ././:.::/:./     /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|\   ゞt;;;jiリ ハ  K:.:.:.:./;'´     /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |  ヽ   辷ノ ノ    \:./
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      ̄ `         \
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |              ノ
\:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ              イ
ヾ:.\:.:.:.:.:.::.ハ         _ , /::.:|
 \:.:.:.:.:.:.::.:ハ           ノ:.:ハ:i|
ヽ  \:.:.:.:.::.:.ハ        イ:.:.:.::ハ.|
    |\:.:.::.:.∧、. _ _ / |:.:.:./  リ
\..  |  \:.:.:.:.ハ       |:.:/
   ̄\i}\ \:.:..ハ       i/
\   \/∧ゝ\:.ゝ

172 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:47:15 ID:K7khShAw0
      ___
    /ノ  ヽ、_ \
   /(●) (●.) \
 /  (__人_,)    \  そうかもしれないお
 |  l^l^ln ⌒ ´        |  やる夫は皇室尊拝の念だけは
 \ヽ   L         ,/   人後に落ちないつもりですお
    ゝ  ノ
  /   /


          ____
        /     \    軽々しく口にしていい言葉ではないな
      / ―   ― \
     /   (○)  (○)   \
     |       '      |
    \     冖     /

173 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:47:26 ID:K7khShAw0
         ____
       /     \   さて、挨拶は終わったので殿様のところにいきましょう。
      /  \  /  \  典子さん
    /  (●)  (●)  \
     |      __´__      |
    \     '‐‐一`    /
      /             \

キャー! 今度は竜よー!

    ,' ⌒ハヽ、,_r - −¨⌒`へ _,、,ハ⌒ 、
   ノ....:::::::::.%〃:::::::::::::::::::::::ヘ::::::::::::ヽ`ヽ:::::::::::ハ
  i...:::ィ::::∧::::::::  ::_::::::::,::::ハ:::::::::::ヽ:ヽ ´丶:/:i
  ト..:::/::/::|/:::  :/´:::::::::メ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::::::i  わかりました。
 /.:::ノ::::リ/:::/:::::/:::/´::::/::/| l:::::l::::::::::::丶::ヽ::::::リ  ふんッ! 汚らわしい男!
 {.: 〈jYyノ::/::::イ:::::::::::::::::/|/ l:::/l:::/l::::::::i:ヽ::l:::〈
  )   |/|/:::;;/l;::/.レl/,. j  l::/l;:/ !:::::::l::::l ルリ:::、
      l:/::::l;::/.レl/,.    l/ ,l;_ l:::,::::l:::!   ヽ)
      レ∧:j:l"弋ラ``  " ヒラ``レ::i::l:Y
       |/::ハ''''    .   ''',!ノ:l:::l:/
       !/:::::`ト    ,、  , ':::/|:::i:|
        l:::,':::i:::;;l:`r 、_ , イ/:::/:::|:::i:|
      :l::l/:::::l/:l;l:::l     |l::从:ノl:.:.V
     :::/ ...;;::::l:/l::l:{ヾ、  _ ソ/ ̄/'ヽl:.::ヽ,
     /'l..,ィ'´‐∧ ゞi ヘ-‐-イ/  /   `ヽ、
     /:.::{ ゝ ヽ  '⌒`V^~^V⌒ヽ   / i/ 'ヽ

174 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:47:39 ID:K7khShAw0
==、,-、  、ヽ、 \>   ,,  '''\ _
メ゙ヽ、\ ̄""" ̄--‐   、 \  /ゝ、\               突然の来訪失礼仕る。
=─‐\\‐  /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\             お邪魔でなければよいのだが
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、
<<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\
くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、
くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ,
く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、
二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/   ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/::      \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
、  ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::....      \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
 ゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二=  ゙、 ""'''      ヽ>//レレヽ,,___  /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ.         //-ヘヘ,、 レレレレノ
''"      ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,//    ゙ヽフ/|/| レ'
      /ゝ、/ヽ|ヽレ,,゙ヽ、゙''ヽ、,,,,,,_ヽ''ニ='',,-'"、─-,,,,,_   ̄"'ノ
     /メ / レ/,''"へへべ''─---- ̄-メヽ"ゝゞゝヽ、  >---''"
    /ヘヘ、|//ヘヘヘヘヘヘヘヘ,,-イ ̄ | ̄"'''-ニニニ二-''"
   /ヘヘ∧/./フヘヘヘヘヘヘヘ,/イ  /  /   /    ゙ノ\、\
   /ゝゝ| / /メヘヘヘヘヘヘ/'" |  /  /  /    /  \\
  /ゝ /|‐/ /フヘへヘヘヘ/∧  /-'"-'''"__,,-''"    /     /、\
 //|_| /./へへへヘヘ、// |/      \_,,,,-‐'"    /  ゙、.゙、
'"/ヽ"/'"へへヘヘヘヘ//  ノ          \    ,,,,-‐'"    ゙、゙、
.ノ //へへヘヘヘヘ//ヽ ./            ゙、''""      ,,/、゙、
/-"へへヘヘヘヘヘ//  |‐"              \_,,,,,,,,-‐'''"   | |
へへへへヘヘヘヘ//ヽ ノ                ゙,         | |


       ____
     /⌒  ⌒\     ようこそおいでくださいましたお!
   /( ●)  (●)\    坂東殿!
  / :::⌒(__人__)⌒::::\  さぁ、どうぞこちらへ
  |     |r┬ i      |   っておお! 本当に一斗樽を持ってきてくださったとは!
  \__ `ー‐' __/  
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ ※ことわざ「龍の一斗樽」は立派な人は恩を決して忘れないという例え
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|

175 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:47:55 ID:K7khShAw0
  ヘゝ__\_Y \\,.-、
  彡\、/ニ二ニゝレヘ\__
  巛巛ヽ彡三三く\メXy,=ミ:、
  巛巛ヾヽミ三三ゝゝゝ ゞ-'゙ヽ   ははは、しかしまずは駒城閣下にお目通りして、
  ニ‐ニ彡ヾ三三く>/⌒ヾミゝゝゝ`ー--、  ご挨拶を申し上げたい。
   -_,.彡ヘヘ三=ヾf;:,,   \ ,-=〒'__ヾ}  新城少佐、ご案内いただけますかな?
  _ -'´~77∧ゝミ-_ゝ ...._〃'^^<klXN
     /Xレ公ゞー三=三彡ヘー--、_ソ
    /ヘ//へへヘヘィ'了`7ー-<
   /ヘ//ヘヘヘ/'"レ_ノ_ノ  ノ ゙ヾ:、
   /ソ//ヘヘヘ//レ´  ̄`ー、-''´ _,.ノヾ':,
   //ヘヘヘ/|/      ヾ''´ __,,.ノヘ
  ヘヘヘヘヘ/Y        `}´   ||


                   /:  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                 /: : : :              \
               /: : : : : :                 \   もちろんですお
              /: : : : : : : :..                \  いま殿様にお取次ぎいたしますお
             .l : : : : : : : : _ ノ゛,, ;、、、 '⌒ゝ、      l  今しばらくお待ちくださいお
             | : : : : : ::;;( ● )::::ノヽ::::::( ● );;:::    |
             .l : : : : : : : ´"''",       "''"´       l
              \: : : : : : . . (    j    )       /
               \: : : : : : :.`ー-‐'´`ー-‐'′    /
               _ノ>'´小、    `ー―'´,),. /\イ
       _,.二ニ-‐フ´ / /!| \ ` ー --‐ , イl、 丶、ト、__
  ,r‐<´     /  '  /´ |j    ヽ、   __/ ' ハl、   ヽ  `丶、   /⌒〉
 ノハ   \   /    /   jl|  ,'  jゝィ厂   ′/l∧   \    \/   /
∧丶ヽ   V       /    /リ ;   /⌒l|   ; / / ヘ    ヽ   /   /、
l l、 、 }   ヽ     /     ハノノ  /  ∧  ,' / /   ハ     \丿   厂\
、_}/ノレー‐-、\  / 、    |/'´ / ン=c'、{ヽl  ' / /    }、     レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ /´{    `ヽV___、>−-、 く  /7个i/ ヘ.0/ /      ハ     /   _,. イへ\ \
 ∧0 ノヽr─-、___)一´- 、/ ) ∨ / / jl   ∨/=-、  (⌒>‐イ  _∠´ /l /! \ \
 {. ハ |  {、_     ____) / /   / |    /    \ (⌒(   __`二´-‐┬' 7/l |   ハ ヽ
 ヽ、ハ   \ ̄ ̄ - '´ /i /  '  / 'l   /       ヽ\  ̄ヽ、  _, / /∧リ-−  〉 〉
、 〈 `>‐-`ニ>─<   !/     /  | /        \\,_  ̄ 丿_∠´  厂丶 / /

176 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:48:12 ID:K7khShAw0
             --=ミ、
         _,.xvー'´        ,ィf「
    ,ィ'´ ゙̄´  __,_,ィfj厂八__,ノjノリ '"´ヽ
.    /lj「l「lTlT'"´j / /////// 三ニ=≦‐ミ'^ミ
   {lトN| |{il |  // '⌒ヽY {l/≦三三ミ二ィ三ミハ|   天龍の知己とは、
   ヽヾ}ト!l{_l__/-─'il|l}人_\ヽ.___,∠三ミミl   やる夫もすごい人脈を
     lN|   |   }川ノ/⌒入三三 ,--<`ヽl|   もつようになったものよ
     {|lj  _,八ヽ. jレ< ,ィf⌒ `ト==/ /-、∨、l|
     ヾハ⌒rf__jr'"ィ7 ̄\ヽ 彡 ト三{ (  } トNj
.      {`ー-{lしi'´ / fリ ,ィ{ ,厂 }三}  ) リ .|l リ
..      ̄「r冫/─、 ̄ ̄}j  _  トミミ}_〈__/ / /
.         V ,   }\___,ノ│u トミ人__/ /
          〈__L 斗' 、、.  ̄xくヾ、ノ三ミ/  /
.           ハ川川ミ≧-─‐<ヽミミミV{   〈 ̄ ̄\     j
          〈/ハ ̄__,. -+ ー ) }j川l|、   \ \ \   /
          ヾリL -─ ´ ̄ ̄  ノハミl|  ー─ \ \ \/
.            (_,ィfiTTハミミー--、く}jリリ     /\ \
.             |l|l|l| | }l|川 } jレ<____,. '´   ヽ
           人!l|l| { jリノリ/|   |         / /
           ヾ--一'‘´ │   |       //

_,r;=;く`'ー≧=ゝ,\
≦r入`ャ .∠=弍イ入_
く<<<ム,Y三弐弋xX_ヾ;、        駒城閣下
くく<<<'ハヾ三うゝ__ヾく`'y)_       お初……ではありませんね。
ェ≦≦ィ彡,゙ミえ'/,r‐ミ, ゞ> ^≧ぅーャ、  龍族利益代表前任の父がお世話になっておりました。
´\ネ彡ソハヾヌ 〈::..、 `ヾイrテメry、_ソ  私も幼きころに、閣下とお目通りしておりましたそうです。
,>''フ彡ソ人ヾ;=ヽ.    ノ广'マメム′  本日はひとつ、お願いがあって伺いました。
 ,.イ´彡シソリゝ,く⌒'ーノム⌒>ァ′
./ヘセ{フ,イヘ从レ个テ〒イ´`示<_
从レ'ノヘ从/ハ,ノ-'<ノ / `入ヽ
」ブ/ヘ从ソ/レ′   `ヾtー''´ ∧゙!
ィソヘ从V人ノ         ヾー'''´ } |

177 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:48:25 ID:K7khShAw0
        ,. -‐''~´   _,/ )          _,. -‐ミミ
       | ̄ ̄ ̄`~/ヽヽ_ノ____,,,._-='_二-ヘミミ/  私にできることであれば、
       ヽ;;;;;;;;;;;;/,_  レ'<弋;;;ッ、 ヽ_,/,./i;;;;;;ラヽ .//|  なんなりと
         `'''''/ `ヽY/  . ̄ ̄/| /ヽ `'―'''´‐ !/ |
         /   ノ! !_   _;;;|  | |  |;';;;  ,| |//./
        l´/´‐'''‐'-‐'''~ヽ' ̄ ヽ__i'''ヽ__ノ   ̄| | |/
       .// (´`´   _,.ノ彡彡 ,`ヾ''´'´ミミ_ / //ミミ
       / /    '‐''~   )/''‐-----‐''~´|川 iミ/川ヽ
      /  /     j‐' _,. く  :;;;,,,,,,,,,,,,,,   /川 /|川
     ./ /        '´  ノ彡〃川川ヽミ川,.-'´/lll/
    / /        )) /ノ〃川川川ヽ,.-'´  |/
  ,.-''''~~~''-、       ノ~´ ヽ,,,,,,__/    /


  ヘゝ__\_Y \\,.-、
  彡\、/ニ二ニゝレヘ\__
  巛巛ヽ彡三三く\メXy,=ミ:、        このたび、閣下の末子殿は
  巛巛ヾヽミ三三ゝゝゝ ゞ-'゙ヽ       新たな部隊を任されたと聞いております。
  ニ‐ニ彡ヾ三三く>/⌒ヾミゝゝゝ`ー--、   その部隊に、私を観戦武官として、
   -_,.彡ヘヘ三=ヾf;:,,   \ ,-=〒'__ヾ}   加えてはいただけまいでしょうか?
  _ -'´~77∧ゝミ-_ゝ ...._〃'^^<klXN    異例なのは承知しておりますが、
     /Xレ公ゞー三=三彡ヘー--、_ソ     そこを曲げて、どうかお願いしたい
    /ヘ//へへヘヘィ'了`7ー-<       天龍の気まぐれではありませんぞ。
   /ヘ//ヘヘヘ/'"レ_ノ_ノ  ノ ゙ヾ:、      末子殿には命を救われている。
   /ソ//ヘヘヘ//レ´  ̄`ー、-''´ _,.ノヾ':,
   //ヘヘヘ/|/      ヾ''´ __,,.ノヘ
  ヘヘヘヘヘ/Y        `}´   ||

178 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:48:39 ID:K7khShAw0
        ____
      /  ノ  ヽ\    そそそ、そんなたいそうなことはしておりませんお。
     /  (○)}liil{(○)   ただ単に、軽いお怪我の手当てをした程度でして、
   /     (__人__) ヽ   ししし、しかしでも、その御申し出、
   |       |!!il|l|   |  まったくもって名誉といたしますお!
   \        lェェェl /  ありがとうございますですお!
    /         ヽ
    しヽ        ト、ノ
      |    __    |
      !___ノ´  ヽ__丿


  ヘゝ__\_Y \\,.-、
  彡\、/ニ二ニゝレヘ\__
  巛巛ヽ彡三三く\メXy,=ミ:、   ではあとは、駒城閣下のお許しをいただければ、
  巛巛ヾヽミ三三ゝゝゝ ゞ-'゙ヽ  よいわけですな。
  ニ‐ニ彡ヾ三三く>/⌒ヾミゝゝゝ`ー--、  閣下、いかがでしょうか?
   -_,.彡ヘヘ三=ヾf;:,,   \ ,-=〒'__ヾ}
  _ -'´~77∧ゝミ-_ゝ ...._〃'^^<klXN
     /Xレ公ゞー三=三彡ヘー--、_ソ
    /ヘ//へへヘヘィ'了`7ー-<
   /ヘ//ヘヘヘ/'"レ_ノ_ノ  ノ ゙ヾ:、
   /ソ//ヘヘヘ//レ´  ̄`ー、-''´ _,.ノヾ':,
   //ヘヘヘ/|/      ヾ''´ __,,.ノヘ
  ヘヘヘヘヘ/Y        `}´   ||

179 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:48:58 ID:K7khShAw0
        ,. -‐''~´   _,/ )          _,. -‐ミミ
       | ̄ ̄ ̄`~/ヽヽ_ノ____,,,._-='_二-ヘミミ/
       ヽ;;;;;;;;;;;;/,_  レ'<弋;;;ッ、 ヽ_,/,./i;;;;;;ラヽ .//| まず、やる夫の直属の上官である、
         `'''''/ `ヽY/  . ̄ ̄/| /ヽ `'―'''´‐ !/ | 実仁少将殿下に確かめられるのが、
         /   ノ! !_   _;;;|  | |  |;';;;  ,| |//./  よろしいでしょう
        l´/´‐'''‐'-‐'''~ヽ' ̄ ヽ__i'''ヽ__ノ   ̄| | |/
       .// (´`´   _,.ノ彡彡 ,`ヾ''´'´ミミ_ / //ミミ
       / /    '‐''~   )/''‐-----‐''~´|川 iミ/川ヽ
      /  /     j‐' _,. く  :;;;,,,,,,,,,,,,,,   /川 /|川
     ./ /        '´  ノ彡〃川川ヽミ川,.-'´/lll/
    / /        )) /ノ〃川川川ヽ,.-'´  |/
  ,.-''''~~~''-、       ノ~´ ヽ,,,,,,__/    /


  ヘゝ__\_Y \\,.-、
  彡\、/ニ二ニゝレヘ\__
  巛巛ヽ彡三三く\メXy,=ミ:、    それならば問題ない。
  巛巛ヾヽミ三三ゝゝゝ ゞ-'゙ヽ   先ほど龍族利益代表が実仁親王殿下に拝謁し、
  ニ‐ニ彡ヾ三三く>/⌒ヾミゝゝゝ`ー--、 お許しを戴いております。
   -_,.彡ヘヘ三=ヾf;:,,   \ ,-=〒'__ヾ} あれは私の兄ですから。
  _ -'´~77∧ゝミ-_ゝ ...._〃'^^<klXN
     /Xレ公ゞー三=三彡ヘー--、_ソ
    /ヘ//へへヘヘィ'了`7ー-<
   /ヘ//ヘヘヘ/'"レ_ノ_ノ  ノ ゙ヾ:、
   /ソ//ヘヘヘ//レ´  ̄`ー、-''´ _,.ノヾ':,
   //ヘヘヘ/|/      ヾ''´ __,,.ノヘ
  ヘヘヘヘヘ/Y        `}´   ||

180 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:49:12 ID:K7khShAw0
          _ ,,... -- ‐ ''"~゙ '"´`ヽ
     ,-‐ ¨            / i
     /、             、  ,.'  , l
    l \     _, ィ i l  / / ,i
 .    i   ト、- イ lヽ  リ/ //  /L  ならば私に何が言えましょう?
      li 、 i ヽ i l リ 、ム,ィ´ヽ//ノ!  この老人はただ、
     ヽミ、 「 ̄ニヽ!"〃,.、 i   i /⌒!.!、  我が末子が天龍殿の友誼を得られたことを
      〈  l 〈`ヽ "´  } ノ  ,、V i^ l ハ\ 喜ぶのみです。
    / lV!、`゙  ,j    '" ,,. ' ノ l  } ノ  i
   ,.'  i V 、 \   _ -,.ニィテン  〈/\._j、
 . /  / ヽi  '¨fゥ,、v‐'" ‐''¨´ ,  ミi   /
  ;  /   ', ` ̄/!,、  ヽ.,_ノ   ヽi.  /
  i  ,'    バ ̄ 、! ,.      ミj  /
 . ! i.    / ,ハi , ,`Y i 、、、、 ミ/, '
   i l    /  V//-‐ -ヽ l `y /
  ./ヽ i   /   V/´7Tヽ リ/ ヽ i、
  ト、 ',\ ( 、.   V__!__ゾ    | lハ  /
 . ! \ヽ. \i l:、    / \     i l:: ∨


       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\  殿様、ありがたき幸せにございます!
  / :::⌒(__人__)⌒::::\
  |     |r┬ i      |
  \__ `ー‐' __/
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|

181 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:49:30 ID:K7khShAw0
                   n
                   l^l.| | /)
                   | U レ'//)
      ___      ノ    /  坂東殿!
    / ⌒  ⌒\  rニ     |   これからよろしくお願いしますお!
   / (⌒)  (⌒)\  ヽ   /   
 /   ///(__人__)///\ / `   /
 |       `Y⌒y'´    |   /
 \.       ゙ー ′  ,/  /
  /⌒ヽ   ー‐   ィ  /
  / rー'ゝ        /
 /,ノヾ ,>         イ
 | ヽ〆          |


  ヘゝ__\_Y \\,.-、
  彡\、/ニ二ニゝレヘ\__
  巛巛ヽ彡三三く\メXy,=ミ:、
  巛巛ヾヽミ三三ゝゝゝ ゞ-'゙ヽ    ははは、早速では、この樽酒を開けましょうぞ
  ニ‐ニ彡ヾ三三く>/⌒ヾミゝゝゝ`ー--、 今日は楽しき宴になりそうです
   -_,.彡ヘヘ三=ヾf;:,,   \ ,-=〒'__ヾ}
  _ -'´~77∧ゝミ-_ゝ ...._〃'^^<klXN
     /Xレ公ゞー三=三彡ヘー--、_ソ
    /ヘ//へへヘヘィ'了`7ー-<
   /ヘ//ヘヘヘ/'"レ_ノ_ノ  ノ ゙ヾ:、
   /ソ//ヘヘヘ//レ´  ̄`ー、-''´ _,.ノヾ':,
   //ヘヘヘ/|/      ヾ''´ __,,.ノヘ
  ヘヘヘヘヘ/Y        `}´   ||

182 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:49:47 ID:K7khShAw0
数刻後 笹島一家、駒城家の用意した帰りの馬車にて

          /O \
           |. °  |
          \_,/
            |
        / ̄ ̄ ̄ ̄ \
      /            \    ずいぶんと、
.     /              ヽ   優しい方でしたね。
    /  /      \    |   この子たちもすぐに懐いていたし。
    |    ●    ●      |   お顔は強いけれど、
    ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃   /   戦場であれほどの働きをする人には
 /⌒ヽ_\    ゝ._)     / /⌒i 見えませんでしたわ。
 \ /:::::/;l三三三三三三三l /  ./
.   /:::::/ |_     ___ ヘ、__/
.  `ヽ< |  |    |     | ヾ:::彡'



           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \   故郷さえ失わなければ、
      /  .<●>::::::<●>  \ 田畑と家族を相手に静かに暮らし、
      |    (__人__)     |  ちょっとした不満を抱きつつ、
      \    ` ⌒´    /  どうということもなしにこの世を去る人だっただろう
       /,,― -ー  、 , -‐ 、  おそらく、彼はそうしていたはずだよ。
      (   , -‐ '"      )  つまりは可哀想な男だよ
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l

183 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:50:09 ID:K7khShAw0
          /O \
           |. °  |
          \_,/
            |
        / ̄ ̄ ̄ ̄ \
      /            \    あなた、もしかして
.     /              ヽ   あの方の事、嫌いですの?
    /  /      \    |   
    |    ●    ●      |   
    ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃   /   
 /⌒ヽ_\    ゝ._)     / /⌒i 
 \ /:::::/;l三三三三三三三l /  ./
.   /:::::/ |_     ___ ヘ、__/
.  `ヽ< |  |    |     | ヾ:::彡'



           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \   好きかどうかは分からない。
      /  .<●>::::::<●>  \ だがあの男には借りがある。
      |    (__人__)     |  ああ、これだけじゃわかりにくい。
      \    ` ⌒´    /  そうだな、なぜかは知らねど、
       /,,― -ー  、 , -‐ 、  兄貴の次くらいには信頼してはいる。
      (   , -‐ '"      )  それは確かだし、男にとってはそれで充分なのだよ
       `;ー" ` ー-ー -ー'   お前。
       l           l

184 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:50:25 ID:K7khShAw0
                     _ ,, --―――- ,_
                  ,x<´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`>x
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
             /:::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、:::::::::::::::::::ハ 
               {:::::::::::::::::::::, -''''´,r-―――――-≧x;:::::::::::::::}
             ゝ:::::::,r-''´: ̄ ̄:::::::::::::::::::{☆}::::::::::::::::::`ヽ;:::::ノ
              \;i::::::::::::::,r-――――――――――|>/  「小説版」表紙イラスト
                   |;;;;;;;;;イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|シ′※原作と全くあってないことで有名
                   }リリリi \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/{
               /ヽリリl   `ヽ__;;;;:::::::::::::::::::::::::::, '´:::{リ-、   次回予告
                 { ir,ヽリ  ー<辷'.ノ`ー--- ' ´◎:::  l i }    近衛鉄虎兵第501大隊を率いることになった新城は、
               l l f,リ         i l  ::::::::   ' l l     その大隊を短期間で鍛え、<帝国>の来寇(インベーション)に備える
               ヽゞ- i          l |       ツ /     しかし彼らに与えられた時間は余りにも少ない。
                \,_        ,r'   .,     /      弱小と名高い近衛は帝国の襲撃までに精鋭無比たる強兵たりうるのか?
                  `t       ー= 一’    i        次回 「近衛剣虎兵大隊」 お楽しみに!
                   |                  ,'
                   l 、    -====-   i
                      ,ト、\     ̄ ̄    /}
                  /::::::\ \        //::ト、
                     ,r-'::::::::::::::\ `ー―----- '´/:::::l:::`ー―――--
          __,,,r-=='´::::::::::::::::::::::::::`ー----y--='´::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::

185 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:52:39 ID:K7khShAw0
          __
   _,,,, -‐''''.´ ̄    ̄'''ー=x
 /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::|  さて、ここでは製作者の独り言を
::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i   僕とこの男でお送りする。
゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ   
=:}''ッ〔c_゙:::::::::::  ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{
:Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__
.{.iヽY  (_ _ノ〉   K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、
::ヾ,`|        | ゙ー  ,lイ /;;:;:ヾ、::.\
,w'゙Yl       rV'〉   .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ー
, .}ミi、     ` '    /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::..
ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::.
:::ミi, l:;:;ゞiミx、_   _,,,イミジ 彡゙://::/./::::::::::::
:::::::ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_::


        / ̄ ̄\
     /  ヽ、_  \   やらない夫こと猪口曹長だろ。
    (●)(● )   |   本編では出番がなかったけど、
    (__人__)     |   次回から活躍するだろ
     (`⌒ ´     | 
.     {           |   さて、ここまで読んでくれた読者が思う疑問は、
     {        ノ   「なぜ北領紛争からやらなかった?」だと思うんですが、
      ヽ     ノ    なぜなんですか?
      ノ     ヽ
       /      |
<皇国>陸軍 第11大隊 剣牙虎曹長 猪口(やらない夫)

186 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:52:54 ID:K7khShAw0
   、,r'´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _ - ''  ゛.:.`゙i
  {`: :-: :_: :_: :−: : : -: :-: :―: :´: : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙i
  { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
  { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _ : ,,: :- ― ‐ −.:.-:.:,,.:.,!
  {: : : : : ,, _ - ― ‐ ゛ ´        (☆)    |´
  ゙i゛  ̄             ,, _ - ― ‐ − - _ |      うん、当然の疑問だ。
   i           , - ‐ ´;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.` ゙i    実は当初は北領紛争(1〜2巻)からやろうと 
   ゙i      ,,, ‐ ´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:゙i   考えていたんだが、
    ゛ - ,,,r'´!、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;.;.;..;.;.;.;.;:;:;:;:;:;:;:;:;:゙i.  そもそもこのAAの元になった漫画が、
     !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\;.;.;.;.;.;...;...;.;;;.;.;.;...;.;.;.;.;.;.;.;.;..;.;.;.;.;.;:;:;:;:_;:;:゙i  既にあるんだよね。
     i:;:;:,r'゛ ,;:;:;:;:;:;:\.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;..;.;.;.;..;.;.;.;.、 - ‐ ´i ‐`´   丁度北領紛争編の終了で、
     ゙i:;:i  ゙i ゙i:;:;:;:、,r'`‐ - ,, ____,,, -´/´ ̄ i´ !      打ち切りになってしまったんだけど、
     ゙i{  ,r'゙i ゙i,r'    ‐i‐ ´・  i `!    i ゚,,  / i ゙i      かなり人気のある作品で、
      !、  ´       !、 _,,, -´     !     i  ゙i.     やる夫スレにも僕はよく出てくるから、
.        !、 ,r', ,r'´,             ゙i  !    ゙i    既に読んだことのある人の方が多いだろうと考えた。
            ~ i          、 _/  /     ゙i   逆に原作の小説を3巻以降9巻まで全部読んだことのある人は
.....            ,r'-  !、       ,r' /         少ないだろうから、そちらの方がこの作品の布教になると考えた。
               ,r'_  `= 二二,r' ´ /          それと、二巻の後半から三巻の中盤にかけては、
.               て       ´  /           主要登場人物がほぼすべて出てくるんだ。
                     ,, _ /            人物登場紹介を第一話でやっておきたいというのが作者の希望としてあった。


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \   確かに、この作品の原作をすべて読んだ人は周りに多くないですね。
 |   ( ●)(●)     逆に漫画版を読んだ人は結構多いので、結構需要があるのかもしれません。
. |     (__人__). rm、 今までも釣りやエターも結構あるので、だいぶ期待されていた作品だと言っていいのかもしれません。
  |     ` ⌒´ノr川 || ただ、逆に疑問に思うのは、「なんで他の人はこの作品をやる夫化しなかったのか」です。
.  |         },.!  ノ' 素人考えですが、漫画版があるし、AAも充実しているんだからやりやすいと思うんですが
.  ヽ        r / .|
   ヽ     ノノ ノ
   /     / ./
   |      /
    |    i´

187 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:53:51 ID:K7khShAw0
               _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- 、ヽ
           ,, ( ) ̄;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,  ''';;;ヽ.
      ,,, -''' _,,, '"ヾヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''  '';;;;ヽ   そう、実は僕も作品を作るまでは
    '''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ、 ヽ、 _ ;;;;;; _ ..... ---―‐--―‐‐ヽ  そう思っていたんだ。
   , ´ _ `:::::::::::::,,::''''  ''゙`ヽ、 ___  , .,,,、ァー,--,-‐―_-_ゝ だけど、作品を作り始めてみて、
  / /  `;;:::::,,''        '´ ----―・ナ´,゙〃シ  l       この作品をやる夫化することが、
  i i. <  ;;::::;     '' ;;;;;; ,  ` ̄ ̄-‐´-___ュz.  `、      極めて難しいことに気づかされた。
  ! ト 〈  ''::;     , ;,;;;;,,  ,,,    ´            /
  、ヽ`ー 、.l !    ,,  '''' ,,; ,            __/      それには3つの理由があった。
  :ヽ、ー゙'´ ,、  ;; ;;    ,  , , , ,  , ,  , ィ, ´, ´ ,,     ひとつは、
  "'',,  ̄ 、、ヽ     '    '             ,У、 ",,     「説明が多い上に内容が複雑」
  、 ,,""ッ, ヾ.、        // ̄, ̄二ニニニニチ./ ,:.:.:.,i  '',,  ということだ。
  "'' ,,   '',,:.:`〒==ミ、  ヾー´ ̄ ._     l' /:.:.:.l|  ,,''
     "'' ,,  '',,:.:.:.:`:.、 `〒===〒 ̄ヾ 、',' ',/ /:.:.::.:.i| ,,''

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \  架空戦記はそこが最大の魅力ですからね。
 |   ( ●)(●) 作品における世界観説明のくだりは、おそらく3割以上を占めているのでは
. |    (__人__)  ないかと思います。
  |     ` ⌒´ノ  しかも説明が一人称視点の会話にあったり、
.  |         }  三人称視点の地の文にあったり、
.  ヽ        }  はたまた「後世の人が見たこの時代の歴史」であったりと、
   ヽ     ノ   AAキャラに説明させるのが凄く難しいんですよね。
   .>    <    実際に今回も多くの説明を端折ってしまいました。
   |     |    <大協約>世界の歴史や決まりごとなどは、なるべく説明するようにしてますが、
    |     |    全部をやっていたら1ページごとに一日かかるようになってしまいます。

188 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:54:18 ID:K7khShAw0
              |   _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- 、ヽ   |     |  次の理由は、
     原   す ま  |() ̄;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,  ''';;;ヽ. |.  い | 「場面展開が急」ということだ。
    作   ま こ  .|'"ヾヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''  '';;;;ヽ|    .| エピソードの途中で、
     遵   な と   |::::::,ヽ、 ヽ、 _ ;;;;;; _ ..... ---―‐--―‐ |  い | 何ページにもわたる回想や、
    守   い.に  |::''''  ''゙`ヽ、 ___  , .,,,、ァー,--,-‐‐ .|    .| 説明が挿入される。
    だ   が    |      '´ ----―・ナ´,゙〃シ  l    !  か |  これをやる夫スレでやってしまうと、
   ヽー'ヽ.    _〈   '' ;;;;;; ,  ` ̄ ̄-‐´-___ュz.  `、  ヽ  ノ  大変テンポの悪い作品になってしまう。
   ! ト 〈 ヽ. _ノ´ `ヽ , ;,;;;;,,  ,,,    ´            /   `    これではやる夫作品としての味を殺す
   、ヽ`ー 、.l !    ,,  '''' ,,; ,            __/         事になってしまう。
   :ヽ、ー゙'´ ,、  ;; ;;    ,  , , , ,  , ,  , ィ, ´, ´ ,,        カミンスキイやバルクホルンの
   "'',,  ̄ 、、ヽ     '    '             ,У、 ",,        エピソードなどは物語としてはいいのだが、。
   、 ,,""ッ, ヾ.、        // ̄, ̄二ニニニニチ./ ,:.:.:.,i  '',,      やる夫スレでは下手をすると話を跨いでしまう。
   "'' ,,   '',,:.:`〒==ミ、  ヾー´ ̄ ._     l' /:.:.:.l|  ,,''     
      "'' ,,  '',,:.:.:.:`:.、 `〒===〒 ̄ヾ 、',' ',/ /:.:.::.:.i| ,,''

             / ̄ ̄\    うーん。原作小説の持ち味なんですけどね。それも。
             /  ヽ_  .\   ただ、やっぱりそういう目線で見ると、結構頻繁に場面が変わるんです。
            ( ●)( ●)  |  世界観の説明が多くて、結構長いことその場面があったように見えるんですが、
           (__人__)      |   会話だけを拾うと、実は半ページぐらいしかなかったりするんです。
            l` ⌒´    |   特に今回のやる夫と羽鳥の最初の会話は短すぎて作者が驚くレベルでした。
           {         |   漫画的なやりとりを繰り返すやる夫作品としては。
           {       /    やはり「テンポが悪い」と言われる可能性が高いですね。
       _. -: ´Λ     _.へ` 、  もちろんそれは原作の所為ではなくやる夫作者の技量の問題ですが。
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
    〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

189 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:54:46 ID:K7khShAw0
      |i:::::}_,,,,,,,__   i´ ッ; 、   、.
      ト::/,_::ェェ-.... ̄ゝソ、ノ     "'' <:::::::::::::::::::::::::::  最後の理由としては、
       ャ∠三ニ=- 、,,::::::::::::....、 _ `ヽ    ヽ、::::::::::::::::  「会話中のしぐさが多い」
        /三三三三三三ニ=ョ、,::::::::::.....  `ヽ   ヽ、::::::::  ということだ。
     へ二三三三三三三三三ミ  _::::::::::::.....         例えば、今回だと、
       {:::i` 、三三三二ニニニ/  {三二ミi、::::::::...       同期と会食中に、古賀が
      、,、::: `{! ' ・ 气三三彡   i三三三圦、::::...、_    〉 一人で説明をずっとしているが、
   ≦ミ´  :i| 弋_ _,》i|  `≧、_,,、ョ''ニニ三三ニミョュ、_ゝ   本当は料理の描写や、
_/::::::::ミ   |     ̄ノ/    { {!¨ ' ・ ‐-=、ニ二厶イ:::::\  誰が何を食べた、のような描写が濃くて、
´:::::::::',     |      ノ      ヽ、_ __,ノ′   i:::::::::::::,ゝ やる夫作品だと説明のテンポが悪くなってしまう。
:::::::::斗     i    {           ̄       |:::::/,   だから本作では、登場人物の細かいしぐさや、
:::::::::ミ、   {∧    ヾ-‐、                /    会話の流れを断ち切る発言などは、
::::::::::::::`,   ミ::,  、  `:r‐ヽ              r     なるべく入れずに、ひとつの発言となるようにした。
:::::::::::::冫、  /∧  ` 、_               、,_、vr   しかし原作ではそれらは世界観を形造る上で、
::::::::::::::::ミ   |:::∧  ゝ、_"'' ‐‐‐-_,‐ャ'´    ., 'r´  ''   欠かせない雰囲気要素でもあるから、
:::::::::::::::::::≧  |:::::∧     ̄ ̄       ノ     v゛   正直削るのが勿体無いときもある。
::::::::::::::::::::从 ハ:::::::゙ゝ、          ...:::、,ミ´ 、 κ"    この作品は原作を読んでいただくための、
:::::::::::::::::::::::::ゝ ゝ::::::::::≧- -‐=ニ ´  斗  、イ゛       呼び水だと解釈してもらえるとありがたい。


           / ̄ ̄\
         /   _,ノ ヽ、_    身もふたもない……
          |    ( ●) (●)   だけど作者はそれぐらいこの作品が好きだってことなんです。
.           |    (___人__)   新装版の発売で続巻が期待されているところので、
           |     ` ⌒´ノ   是非とも売上に貢献できればと考えております。
            .|        |    
            人、       |    さて、ところで新城さんはこの作品の魅力を、
        ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ    どういう人にアピールしたいですか?
  ,. -ーー -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
/..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \、_
::::::::::.\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ヘ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|

190 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 19:55:54 ID:K7khShAw0
   、,r'´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _ - ''  ゛.:.`゙i
  {`: :-: :_: :_: :−: : : -: :-: :―: :´: : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙i うん。例えば「やる夫で学ぶ日露戦争」や、
  { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} 「やる夫が高橋是清になるようです」、「やる夫が自由民主党を作るようです」あたりの
  { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _ : ,,: :- ― ‐ −.:.-:.:,,.:.,!  明治大正昭和前期あたりの歴史が好きな人には間違いないかな。
  {: : : : : ,, _ - ― ‐ ゛ ´        (☆)    |´   この作品自体が日露戦争や太平洋戦争の壮大なオマージュなので、
  ゙i゛  ̄             ,, _ - ― ‐ − - _ |    前提知識のある人にとっては思わずニヤニヤしてしまう事が多い。
   i           , - ‐ ´;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.` ゙i  実は僕は、「坂の上の雲」のドラマ化以降に歴史が好きになったから、
   ゙i      ,,, ‐ ´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:゙i  この作品が歴史を好きになるきっかけになればと願ってやまない。
    ゛ - ,,,r'´!、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;.;.;..;.;.;.;.;:;:;:;:;:;:;:;:;:゙i.  
     !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\;.;.;.;.;.;...;...;.;;;.;.;.;...;.;.;.;.;.;.;.;.;..;.;.;.;.;.;:;:;:;:_;:;:゙i 例えばこの後出てくる「新城支隊」は秋山兄のオマージュっぽいし、
     i:;:;:,r'゛ ,;:;:;:;:;:;:\.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;..;.;.;.;..;.;.;.;.、 - ‐ ´i ‐`´  新城と佐脇の関係は、石原莞爾と東条英機の関係にそっくりだ。
     ゙i:;:i  ゙i ゙i:;:;:;:、,r'`‐ - ,, ____,,, -´/´ ̄ i´ !      北領権益を持つ守原はフィリピン権益を放棄して
     ゙i{  ,r'゙i ゙i,r'    ‐i‐ ´・  i `!    i ゚,,  / i ゙i      アイシャルリターンしたダグラスマッカーサーを思い出させるね。
      !、  ´       !、 _,,, -´     !     i  ゙i.      弱小部隊を強くするエピソードは花の梅沢旅団みたいだね。
.        !、 ,r', ,r'´,             ゙i  !    ゙i     実は全巻通じてエピソードの少ない水軍についても、
            ~ i          、 _/  /     ゙i    日本海海戦のようなものが今後出てくるかもしれない。
.....            ,r'-  !、       ,r' /          いや、9巻で新城達が編み出した新戦法を考えると、
               ,r'_  `= 二二,r' ´ /           むしろ山m……
.               て       ´  /
                     ,, _ /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \   ストップ! ネタバレはそれぐらいにしておきましょう。
 |    ( ●)(●)  最後に、宣伝です。
. |     (__人__)  この作品の原作小説「皇国の守護者」の新装版です。
  |     ` ⌒´ノ  もしこの本作を纏めてくださる方がいらっしゃったら、
.  |         }   ぜひアフィリエイトに乗せていただきたいです。
.  ヽ        }   新城さんも言っていましたが、この作品の最大の目標は、
   ヽ     ノ     「皇国の守護者が売れて、続巻が発売」です。 
   /    く__,-ュ__   是非ともご協力のほど、お願い申し上げます。
   |    ___ 三)  
    |    |       ̄   ´

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;url=search-alias%3Daps&amp;field-keywords=%E7%9A%87%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%88%E8%AD%B7%E8%80%85http://www.amazon.co.jp/%E7%9A%87%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%88%E8%AD%B7%E8%80%851-%E5%8F%8D%E9%80%86%E3%81%AE%E6%88%A6%E5%A0%B4-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%A4%A7%E8%BC%94/dp/4122057914/ref=sr_1_2?ie=UTF8&amp;qid=1387270298&amp;sr=8-2&amp;keywords=%E7%9A%87%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%88%E8%AD%B7%E8%80%85

191名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 20:03:37 ID:nHPHVo8s0
事情了解、ともあれ乙です

192名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 20:34:01 ID:h8WmW4BQ0
今更だが上げとく

羊羹が小田に誤爆した証拠(>>950>>995
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/15596/storage/1376634202.html

(下2つは魚拓)
http://archive.is/XAHOy
http://web.archive.org/web/20131217060732/http://jbbs.shitaraba.net/otaku/15596/storage/1376634202.html

管理人の騙り行為は普通なら即削除&一発規制&IP晒しの対象だが未だにされず。
つまりレスは騙りではなく本物。羊羹は小田民にマンセーされるために
作者の荒らし行為を捏造し、処刑していた可能性がある

193 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 20:40:40 ID:K7khShAw0
>>191
応援ありがとうございます。がんばりまーす。

>>192
よく分からないのですが、身に覚えがないので、おそらく誤爆ですよね?

194名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 21:21:36 ID:U0wCeUNQ0
乙でした
漫画版途中で完結しちゃって残念だったなぁ
作者がエタったってきいて原作1巻しかもってないけど2巻以降も買おうかな

195 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 21:26:07 ID:K7khShAw0
          __
   _,,,, -‐''''.´ ̄    ̄'''ー=x
 /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::|  >>194
::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i 応援まことにありがとう。
゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ    本作は原作の二巻後半(本土帰還後)から、
=:}''ッ〔c_゙:::::::::::  ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{    三巻の一章分までを再現している。
:Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__    もしバルクホルン大尉について済ませた後、
.{.iヽY  (_ _ノ〉   K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、  君がそうしていいと思うのであれば
::ヾ,`|        | ゙ー  ,lイ /;;:;:ヾ、::.\  新装版やkindle版をご購入戴き、
,w'゙Yl       rV'〉   .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ーこのスレと比べていただければ、
, .}ミi、     ` '    /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::.. これに勝る栄誉はない。
ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::.
:::ミi, l:;:;ゞiミx、_   _,,,イミジ 彡゙://::/./::::::::::::
:::::::ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_::

196名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 21:27:44 ID:HhbHSB.s0
まさかこんなスレが立ってたなんて
ともかく乙

197名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 21:32:30 ID:U0wCeUNQ0
返レスありがとう
これとかA君(17)の戦争とか戦記物はこういう屈折した主人公が好きなのでこのスレ楽しみにしてますw
さて、明日は書店へ行かなきゃなw

198名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 21:39:37 ID:gRmBAKg.0
原作も途中で「新刊待ち」がとても長く続いてなかったっけ?

199 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 21:45:26 ID:K7khShAw0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;仆''从,,、::::ヘ r'     ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;''/'''从"''从    |;;;;;;/ /わ 単 つ }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;/;;''''/''''''仆           |;;;;| / け 独 .ま }  >>198
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彳"从''''         i ヘ    ,,,,,, |;;|、 | だ .で .り }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡           ,, ノ  \,,;;;;''''''''''' } レ   支 我 .}   
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〃         ,,,,,,;;;;'''''/    / _,,!、´| }   .え 々 }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡 ,   ,,,,,,;;;;;;,;;'''''        ヘ=・― ,' |ノ|    .る .は }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彳r'''´ ヽ ,;;'' r ― '' _了 ゝ    ヽ、` ‐   } |   .英   }
、ヽ、;;;;;;;;;彡/ 楽 ヽ  ´-==・-‐'        `ヽ,   } |   .雄 .こ }
 iヽ '''';;; /  .し  }                 |   | |   と の .}
、 ` !!、  |  い  }             / ̄/´   | |    な .負 .}
ヽ 、ヽ、i {  ぞ /             ` へ !´  、 |,, ヽ  .る .け }
 ヽ \ _」    /   _,,,, -''''           /`/: '',, ヽ   戦 }
   \/ こ 軍 }=-  !ヽ'''――ー - ー ―ー-‐τ /: : : : ' ,,ヽ .を/
" 〃/  れ 人 {     ヽ,''‐、-‐- -‐ー-‐''フ´/ノ ./: : :    { ゝノ
 " {   以 と }、|从    ヽ 、` ''' ー ‐ ´_ノ  r'、: : , 〃 = ´
"',  {   上 し |   !、= - 、   ` ""  ̄   /= {} }  "  { \
   {  .の .て |   仆ヽヽヽ、    r 'ヘ  ノ=ノノ }
    {  .名   } ヽ i 从ヽヽヽヽ _/ rヽ=´ノi i ノ
    { .誉   }
     { は   }
     { な  /
     ヽ い /
      ` ‐ ´

200名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 22:11:52 ID:6NUhH9E60
一応9巻は最終話と読めなくもない終わりかたしているから
漫画版を面白いと思った人は9巻まで読んで損はないと思う。

201名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 22:14:26 ID:U0wCeUNQ0
>>198
某SW小説だって完結したから(十数年越しだけど)、だからきっと皇国の守護者も完結するよ(白目)

202 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/17(火) 22:20:58 ID:K7khShAw0
              |   _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- 、ヽ   |     |
     却   す ま  |() ̄;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,  ''';;;ヽ. |.  い | >>200
         ま こ  .|'"ヾヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''  '';;;;ヽ|    .|
     下   な と   |::::::,ヽ、 ヽ、 _ ;;;;;; _ ..... ---―‐--―‐ |  い |
         い.に  |::''''  ''゙`ヽ、 ___  , .,,,、ァー,--,-‐‐ .|    .|
    だ   が    |      '´ ----―・ナ´,゙〃シ  l    !  か |
   ヽー'ヽ.    _〈   '' ;;;;;; ,  ` ̄ ̄-‐´-___ュz.  `、  ヽ  ノ
   ! ト 〈 ヽ. _ノ´ `ヽ , ;,;;;;,,  ,,,    ´            /   `
   、ヽ`ー 、.l !    ,,  '''' ,,; ,            __/    第1巻の最初の麗子の手紙に追いつくまでは、
   :ヽ、ー゙'´ ,、  ;; ;;    ,  , , , ,  , ,  , ィ, ´, ´ ,,   決して我々の任務は果たしたとみなされない。
   "'',,  ̄ 、、ヽ     '    '             ,У、 ",,   我々は主力小説が出来上がるまでの間、
   、 ,,""ッ, ヾ.、        // ̄, ̄二ニニニニチ./ ,:.:.:.,i  '',, 時を稼がなければならない。
   "'' ,,   '',,:.:`〒==ミ、  ヾー´ ̄ ._     l' /:.:.:.l|  ,,'' 
      "'' ,,  '',,:.:.:.:`:.、 `〒===〒 ̄ヾ 、',' ',/ /:.:.::.:.i| ,,''

203名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 22:26:11 ID:U0wCeUNQ0
サーイエッサー
原作揃えている人は読み返しながら、持ってない人は買うかこのスレを見ながら楽しみに待ちましょうということですねw

204名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 22:32:58 ID:DiI6ikZE0
永遠の突撃を続ける三州公軍にも似た苦行だなw

205名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 22:59:21 ID:G6l3zoWk0
新城さん漫画版だとあの性癖出す前に終わったからなあ
漫画から入った身として驚いた記憶がある
あと表紙は詐欺だよね あれ全然小男じゃないじゃん
むしろバルクホルンだよ・・・

206名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 00:06:10 ID:bBB3uHaE0


話の流れはすごく面白いんだけどいきなり登場人物が大量&長文のラッシュですごく読みづらい

207 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/18(水) 00:14:00 ID:LoicqelU0
>>206

すみません。これは造ってる途中にも思ったのですが、
それでもこの形にしないと、とても200レスでは収まらなかったのです。
この会は意図的に登場人物紹介としていたため、そのご批判は正しいと思いますが、
これ以上間延びさせてしまうと、話のテンポが確保できないと判断しました。
長文ラッシュについては、原作が小説であることからご容赦ください。
登場人物が多すぎる件については、今回および次回のみ意図的に行われたものであり、
これ以降そこまで登場人物が増えることはないかと存じます。

208名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 02:59:11 ID:oKBDs6do0
文字多いのは考えがあってのことだからともかく、読み辛いのは多分、
間隔があまり空いてないせいもあると思うよ

・一行目を開ける
・長文が5行以上続くようなら一行開ける
・1レス内のAA同士の間隔をもっと開ける

で少しはマシになるかも?
もし容量オーバーなら間隔開けれないのかもしれないけど……

209名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 03:08:34 ID:8aTQhfiQ0
乙です

210名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 04:30:39 ID:a9CdhY0c0
まさか皇国の守護者スレ、それも漫画版のその後が読めるとは!
乙です、期待してます!

211sophnuts★:<お茶ーっ!>
<お茶ーっ!>

212名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 11:28:26 ID:7TMvHwTA0
乙です。皇国好きにはうれしい

でも1さんも言ってるけど状況説明が初見の人にはとっつきにくそう
原作知ってれば全く問題ないんだけどね
ただ>>150では「覚悟しろ畜生共め」があると思ったんだけどなあw

213名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 15:41:09 ID:uIH3.wG20
乙です。
旦那から勧められて読んだらドはまりした皇国の守護者の小説版が
スレにされるのは非常に嬉しいですね

マンガ版がエタったのは、漫画版のチェックを自分がすると言った原作者が、
それが面倒になってきたのかなんなのかは知りませんが、段々チック後の
原稿の返送をしなくなり、マンガ版作者がとうとうキレて投げ出した、とw
つまり、マンガ版エターの原因も原作者だということですw

マンガ版がエタったのを知った時は本当に残念に思ったんで、>>1さんには
是非とも(現行)最終巻まで続けてほしいなぁ、と思います。

214名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 16:38:36 ID:Nu4ypjhk0
漫画版しか読んだことなかったせいで、色々知らなかったことがあるなあ…。
皇国が技術&経済強国で、帝国はそのギャップを武力で取り返しに来た、なんてのがまさに初耳。
御大ってホント設定や物語を作る力は素晴らしいんだなあ…。

215名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 16:48:06 ID:V0bZcbjc0
>>190
言ってる事とやってる事がむちゃくちゃだろ

ゲームやアニメを無断で配信して宣伝してるんだとほざいている人たちみたいだ

216名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 18:16:57 ID:MRtum/DQ0
漫画版しか読んでないからうれしいわー

しかし直衛さんもあれしか巻数出てないのにやる夫界の大御所になったよな

217名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 18:43:13 ID:k1tRabAk0
新城のキャラが良すぎるんだよな 原作二巻以降の新城は、リア充化してって残念な部分もあるけど

218 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/19(木) 14:22:01 ID:elpmczLg0
ちょっと休みが出来たので軽く設定捕捉。

Q.日露戦争ベースならば、アメリカ役はどこ?
A.朝鮮もアメリカも存在しない代わりに、<皇国>内の龍塞という土地に天龍が存在します。
 劇中では坂東さんが属する種族です。国際法に当たる<大協約>を保証しているのは彼らと言っていいでしょう。

Q.守原はなぜ夏季大反攻をしたがっている?
A.守原は北領の利権を独占する将家で、北領なしでは財政が成り立たないのです。

Q.同期は全員「元」陸軍軍人?
A.新城以外は怪我や家の事情などで全員後備役です。非常事態でなければ召集されません。

Q.禁士(ナイツ)? 衆兵(シヴィル)?
A.この世界は万民輔弼宣言(五箇条の御誓文に相当)によって、議会が設けられ、
 ある程度の市民権が保証されたものの、旧士族にあたる将家出身者が既得権の保持のために、近衛を二分しました。
 新城は駒城家の育預(相続権のない養子)ですが、身分は衆民とみなされています。
 というよりも、禁士に配置されるのは陸軍に残ることと同等の危険があると義兄上は判断したのでしょう。

Q.駒走?駒州?駒城?
A.日本地図でいう兵庫県(北から京都に行く際に必ず通る場所)に位置する
 【駒走(こましり)】の国の支配者が【駒城(くしろ)】家です。
 駒州は「信濃に対する信州」、「上野に対する上州(だっけ?)」のようなものです。
 駒城は作中では「駒州公」と呼ばれることが多いです。
 なお守原は本拠地の「上護(かみもり)・下護(しももり)・護背(もりせ)」から護州公と呼ばれます。

Q.蒼い子にお●んちんついてるの?
A.この世界では男でもあり女でもある両性具有者が存在します。
 彼女(彼)らは、迫害を避けるために<皇国>要人の個人副官として生きることが一般的なようです。
 ただし強制されたものではなく、本能として男性に尽くしています。
 女性として完璧な容姿を持ち、当然妊娠も可能ですが、生まれてくる子はすべて両性具有者で、
 やはりこちらも相続権がないとされます。

Q.佐脇(できる夫)ははぜ新城をあんなに嫌っている?
A.エピソードとして省きましたが、駒城家の家臣団と共に育った新城は、その育ちと性格から、イジメを受けていました。
 この時に新城は復讐としてイジメのリーダーを溺殺したのではないかと疑いを受けました。
 ここからやる夫の「人を殺す事が得意分野」という発言につながります。
 さらに、佐脇は演習中に新城小隊の伏撃にコテンパンにされたという過去を持ち、ある種の劣等感を持ち続けています。

Q.義兄上と殿下とキバヤシの関係は?
A.同期の桜、の関係ですが、おそらく彼らは陸軍特志学校(士官学校)の出身ではありません。
 実は佐脇もそうなのですが、この世界では有力者仕官枠があり、陸軍特志学校出身でない将校が多数います。
 ※漫画版の若菜は将家枠なのに、なぜか陸軍特志学校出身という設定になっています。
   他にも民間人が剣牙虎と呼んでいたり、設定が甘いころがありますね。

Q.……おっきなにゃんにゃん?
A.にゃんにゃんです。誰がどうみてもにゃんにゃんです。わんわんじゃありません。
 なお繁殖時の面倒を避けるため、剣牙虎はすべてメスなので問題ありません(断言)

219 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/19(木) 16:15:10 ID:elpmczLg0
Q.将家? 五将家?
A.<大協約>世界での<皇国>は、「戦国時代から江戸時代を経ずに明治化した日本」です。
 五大老が豊臣を排除して天皇を奉じた世界に近いかもしれません。
 皇主が主権を持っていますが、現実に統治しているのは五将家です。
 名目上は五将家も軍に属していますが、独自の兵力を持ちつづけています。
 ※なお、実はこの体制になってから40年も経っていません。
 この体制になって以降に産業革命が起こり、軍事に掛かる予算は桁違いに増えています。
 そのため、軍事予算が五将家を圧迫し続けており、その地位は10年以内に衰退するだろうと保胤は見ています。
 五将家以外にも中小の将家が存在していますが、大抵の場合、五将家の傘下にいます。
 やはり独自の兵を持ち、軍に提供している家もあります。

Q.導術?
A.導術は才のある者が額に銀盤を埋め込む事で利用できるようになるテレパシー能力です。
 相互受信や探索が可能になるため、<皇国>では一般的に利用されています。
 しかし<帝国>では国教である拝石教(バルカス)によって弾圧された歴史があり、いまでも官民問わず忌避されています。
 <皇国>にしかいない剣牙虎と導術が、<帝国>に対するアドバンテージです。
 なお、<皇国>では諜報の手段として利用されており、羽鳥のような諜報員が活躍しています。

220名無しのやる夫だお:2013/12/19(木) 17:24:08 ID:vNw5KF4c0
もう少しやる夫を狂気じみた顔にしてもいいかも。
なんにせよ、好きな作品だったから大いに期待してます!

221名無しのやる夫だお:2013/12/19(木) 18:10:02 ID:Yaik1Mv.0
原作好きだし、こっちもいいし、期待してるー。

222 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/19(木) 23:41:15 ID:elpmczLg0
明日、20時ごろから投下予定です。
初回は文量が多めでしたが、二回目以降は文量を少し減らして、
更新速度を速めていければと考えております。
原作は一冊あたり3章構成のものが多いので、
このペースで行けば全20〜24回程度で終わる予定です。

223名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 00:29:07 ID:0/pHQw3c0
把握。

原作9巻まであって長編だった気がするけど、それぐらいの回数で収まるものなのか。
漫画は、せめて六芒郭戦まで見たかった。

224名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 00:34:13 ID:UuE4rPdw0
あそこはいいよな 食料運びの人とか

225名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 01:52:50 ID:NbWPN0SE0
たぶん苦痛と感じるのはやる夫特有のギャグや雰囲気がなく原作に沿っているから。
オリジナルを入れるのが原作の雰囲気を壊すのはわかるが、
読むのがしんどいって言う意見はそういった原作とは
違う要素を増やさないとたぶんなくならない。
ただそうなると面白くするのは余計に難しい。変に入れようとした作品の大概は失敗する。
どうせそういった苦痛は無くせないんだし、ある程度見る人にはあきらめて貰うしかないと思う。

226 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 19:50:23 ID:uPpwHGeI0
そろそろ始めますー

227 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:00:03 ID:uPpwHGeI0
                 。r≦ ̄ ̄ ̄≧s。
                  /             \
                  /               ∧
              /                ∧
                /       ..-==‐     ∧
            iヽヘ ミ 孑" ______}     }
              { {弋∨ 〈__( 乂丿》        i
              i   ̄      ` ̄´         i
               i   (                   /
              ∧.  `、__i     )        /
          ,,イ/∧. /ィ'三=一′   _ x...i冫、
.         ,,ィ//////</、_____...‐‐'.. ////\
.     ///////////////.|、 _,, ‐ '  .,/////////>,
.     〈/////////////// ,==´    .//////////////!
.     !//////////////| .//∧   ,..////i///////////\
.     ∨///////////' .レ.|///'\/////.l/////////////\
.      ∨////////,'   //「´   /////i///////////////ヘ
.      ∨///////  .///,    ,'/////l////////////////∧、
.      く////////  ////     /'/////l//////////////////∧
       ノ\/////| ////,′ ./'//////.l////////////////////i
.      |///∨//'| /////, .//,'///////l////////////////////,'l
.     l|///////|/////,'///,'////////j/////////////////////|
.       l|///////|////////,'//////////////////////////////i
      l|///////|////////i./,,,ィ'´///////////////////////////i
.     |///////,'////////,|/`ヽ、////////////////////////////l

┌────────────────┐
│                         │
│     やる夫は              │
│     皇国の守護者となるようです。 │
│     本土進攻編             │
│     第2話 近衛剣虎兵大隊    │
└────────────────┘

228 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:00:22 ID:uPpwHGeI0

北領 (ノルターバーン) 蛮族鎮定軍参謀本部

       __{〆..:::::::::〆        `  、
    /_{f7.::::::::::〆                 \
   / __{f7.:::::::〆   /           \  \
  厶イ7:r-、く  | |    |        ヽ   \   面白くない
 〈〈__/:ハ::.Vヽ\ | |   |、          |    ヽ  やはり演習に実包を使わないのはよくないな
. /ヾィ/ イヘヽノノ | |ヽ  | \   ',    |    | '.  剣術の試合を藁茎で済ませるようなものだ
/ /://ll |:「´   |{ 丁ヾト、|  ヽ  |!   |    |l |  あれでは兵もむなしいだろう。
  |::|  l| |:|    |ヽ弋f==,ミメ、 ' ‖  /ハ     ||   兵に覇気がない|
/|::|  || |:|ヽ   |   、_{._!ンヾ  }ノ|l /厶| , / ハ|
  |::|  || |:| \  ヽ   ̄¨`    l/rテミ|/ / / }ノ
  |::|  l| |:|  l \ \         、ヾ' / イl/
     l|     |   ` -\       ′/  ノ
      |l    |\        ‐-,,、  / /
     ハ    ト、  、      ` イ
    / ハ     l::.\ >_,、   /  |
     / ∧   l:::::/.::7爪  丁   |
―-  _∠::::ヽ  ∨:::/ 小ヽ |l   |
―‐ 、 ` マ}__ ト、  ∨/:||:lL)〉ハ   |
::::::::::..\「` マ}___\  ∨:||:「く/  |  |
::::::::::::::::::::::::::::..マ}___\ ∨| ヘ`ー|  ∧
::::::::::::::::::::::::::::::::::..マ}__ \l|  ヽ:::::l /:::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..マ}  ゙r〜、>|/-、:::::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ/ヽ|  | 厶、ノ`}:::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..\   /「穀ヘ r':::::::.ヽ
<帝国>東方辺境領姫 ユーリア・ド・ヴェルナ・ツアリツィナ・ロッシナ・(水銀灯)

          _,,、 _ 、
        /|   / /  ` ー 、
      _rイ  i|  l !/  _, イ´` ┐
      ノ_,,.、 、| { i|  イ'´  _ニ二ス
     ノ _ \ヽ { i} /Z _∠r√¨`ハ   まずは弾薬の備蓄が急務です。
     厂 _ソ´`` ヾハノ/-‐'´   ヾ=弌   弾薬について帝都からは色よい返事を
    ン_,イ!    イ|{ヽ     r/二ニ〉   いただけませんでした。
     ヾ、j _ __」{ ノ _,,,,、、_! 〉孑/   不足分は東方辺境領予算で工面せよとのこと。
      {ヽ'"フュッキ< `^、''エi'ヽ-,ハr‐}   帝都では、東方辺境領姫軍が栄誉を独占していることが
        lrハ   '′{   ``    j彳ソ    面白くないようですな。
      ヾハ、   r'}  > 、 /ノミj/     
        `ヘ} /_ `ー' __,ヽ /|`´
         _|ヾ  ̄、、  ゙/ | 、
        i(人ヘ       /-‐'ノ |
       ノ \ 'ー--‐ ', - '′ ヽ、
     _//    `ヽ、/´        > 、_
  _/´   ヽ、    |     _,、‐'´    `\_

<帝国>東方辺境領 少将 クラウス・フォン・メレンティン(冬月コウゾウ)

229 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:00:34 ID:uPpwHGeI0

                 r-j _    //>、
        ィニニミv -ァ、 斗斥}{ )ハ | |_ゝ i , - 、 _
        i ̄/爪、 トイヶ)スz=- '' ,フノ }┴.K<  ̄ }イ
   r、  /l 人{ヶソミ从=イ/  r''}ノ:::r-´ ̄` \ー オ/
   i トヽ >イ≧ Y ノ ̄r=vソ、::::r- -','   ヽ  \/./ミ、 _ ,ィ
   | | { <rjミニゞイ r-イ:::{   ̄  ,'     ',   .\\_/
   ノ:ノィヾトー川K>=イ::r⌒ /    i    ',  ',   ヾミ、 _
  `ーイi ト>イr≧_ノ ̄   / ,;'   ,'    ',  i    ト, ̄ 気に入らない……
   /ィ;∧,レ/r''ノ //   /  ,   /  ,'   i  l    l
  /// /i:::ilil之ッ ,'/   /  /  ,' / ,;'   i ; i ;,     |   マランツォフ!
  ii./ / l::l7/}  i,':   /  / i ,' :/ ,'   l ; /l ;    |    ユーリネン!
  / / / l::l Vil  ',,   /ー/- | /、ィ ,' i  /i,L/ _; i  ;  i    オステルマイヤー!
. /i   /  l::lハ; ',   / /= =i/ミ、ハ,' /l ;/フハ,'=イ;  ;     門閥意識に凝り固まった俗物ども!
/ ヽ/ ,;; |::|ryヾ ', iY家不:::ソ≦ レ / 行:::旅川;  ; ,'   ぜんぜん気に食わない!
/ /  / .|::| 及}ヾ ヽ''┴''´       '┴ ノイ  イハ,'    帝都で頼るべきはレヴィンスキー元帥
,;;'  ,/  |::| i トミ、' ,  ヽ       ::.    /i/ イ/j      ただひとりというのも!
  /  / レi ', 川小>' ' `       '  /ノ /il /      あのじじい! 性格が悪いんだもの!
,;;'/ / /彡i  ヽト-、\ > 、    ´ ̄` /.;//        
.//ミ=v'`ヾヽ  i:::::::ケ:::≧::> 、   // ,' /
:::廴_、ノilケ }ハ::i ; ヽ:::::ヾ::::::::::ミ>、/ ̄, ;/ノ /
:::/ 廴r=i レ、ヾ:| ;, }::::::i;:::::://ーヾ廴7:i.l /
::::} ̄r''´ハ r'  l ;, ハ::::::レ:://} iミー:::ハ :i
:::::ケ- ̄}入vヾ. | ;, i lミ=//シ  ヾヽフ小}
::::::::ー- 'ーァ ノ  l , 川   i i     i:::ヾイ从
:::::::::{_ _ノミ= V.;  ,'ハ  | |     l::::l\トイ\





.__,‐l' l , /  _,../-ヽ
,:::::::,'_ ', .l l  ,'' _,......, '-,  姫! 連中に恩を売ると考えるのです。
_,,,,, -:::,,_':,l /,.::-‐'':,__,,._/  本国の皇帝陛下におすがりし、連中の力を借りるという形にすれば、
___l    >l'"    '':,,,''.',   彼らの名誉は保たれますし、何よりも東方辺境領の出費が抑えられます。
,_ ,l   (|` ___,,,,,,,〈''''.〉   それに、弾薬と同程度に必要なものも手に入ります。
. l';,'".'_':''' l ""-''-‐' l,,l l
. ':,':',   . ::l     ノ=/'
  ヽ,i  ' l/ ヽ,./ .ソ"
   ,,''::_〈 '''''''''"'_,:".:l_
   l::::::':_ "  /'",::' ";__
......:::::::::::::"'''''''"‐'"  ,/ "''‐-::...,_
:::::::::::::::::::::::::    _,. '"      "'''‐-::..,_
'''::::::::::::::::,----,‐''"            "''‐-,_

230 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:00:47 ID:uPpwHGeI0

:::.::.|::.::.::.: /.::.:/.:: | l::.::.::.::l | :::|l::.::.:j.::.::.::.::| ::.ヽ ::.::.::ヽ::.::
::.:: |::.::.:: / |::.:|:.:: |:l l::.::.::.:l | ::l:|::.::.ハ::ヽ::.:|:.. :|. ::.::.::.:l::.:  弾薬と同じぐらい必要なモノ……?
:: :|::.:. | |::.:|:.:: |::l l::.::.::l |::l::|::.:/::.:| |::l:.:|::... |:.  ::.::.::|::
::. |:  ||::|:::. |::ヽ ヽ:l | |::|::/ ::.:j |:: | |::.::.:|__  ::.::.:|::  何かしら?
: .. |  ̄ 丁 ¬ ト: | ::.\  | |::|/_,,.. ィ¬ 厂::.:リ|:l ::.::.:|::  クラウス、悪い癖よ
: .. l气==|‐ァ=ミメドー   \ | | 彡イ斗‐<==戸|:l ::.::.:|::  もったいぶらずに話しなさい
::.. ∨ \| { li } ヾ゛         ゙´ { il } /  |:l ::.::.:l::.
ヽ. \  ̄`ー‐≦=-        -=≧=''´  //   /.::
: :.ヽ  \        i:l           //   イ::.::
  :::l\  \       ノ:|              // /.: |::.::
  ::.l::::`ヽ、\     _        ///..::::::::|::.::
   :.ヽ::::::::::\     ´ー`     ...:::::::::::::::::::::::::::::|::.::
::..  ::..\:::::::::::>    釻    イ::::::::::::::::::::::::::::/|::.::
\:..  :::..\:::〈 ト、 `  __  ´ ノヽ::::::::::::::::::::/  |::.::





          /  ̄⌒ヽ¬
     /⌒ ̄|     ヽ  ̄⌒\_
    「\    |     )     ∧_   龍兵であります。
   く  \   |     |    /  >  <皇国>軍どもが少数利用していたようですが、
   ノ\  \  |     /   / _>  本国でも研究が進められており、
   L   、、   \   /    〟,/   やっと実験教導連隊が組織されたようです
    <ヘ≪ ⌒~~~`ヽw,・´~~~  / >   ところがどこからも厄介者扱いされるらしく、
    < /      ((       |へ>   行き場所に困っているようです。
    <ヘ| =====| (( /=====へ>   いかがでしょうか。姫。
     V/〟 ==ヽ   ==, シ|    その連中を拾ってみては。
     (:ヨ|       |      |シ)
      (ヨ|┐     | >    /ノ
       (| |    \_/    /_/
       \  /       /
       /|\ |ー――一| /|ヽ
      ||\ \ヽ、    //|λ
     _| \\_\__// /|_
―一'~~  |  \  ̄ ̄ ̄ ̄_/  | ~ ̄ ̄'ー
       \  ー--、,-一  /
        \    ||    /

231 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:01:01 ID:uPpwHGeI0

                 <ヽ, Y7 /77
     . rxnxnxnx .    V //  ̄
    '´rxtxtxtxtxtxtxtミY  〈/ m
  (fYj′ !    |i ! i小)   Z7
  (八) i i|!|i |i !|i !  !(八)  o    龍というと、あのトカゲに翼が生えたあれね。
  || i| |i i||!|i |i !|i !|!| !i   o   まぁいいわ。クラウス。
  || i| N 乂从  从イ川 | : o   今は手段を選んでいる場合ではないわ
  || i| |i|l┯i┯  ┯i┯'jノ ! ;     弾薬と共に調達できるのであればそのようにしなさい
  |!从||i ゝ ゙   ゝ ゙ 从i 釻
  || i| ト u   っ  . イ i||:     偵察の役には立つでしょうからね。
  || i| | 个ァ- -t个il l ||:     
  || i| l i !/::乂_ハ il l ||.





          _,,、 _ 、
        /|   / /  ` ー 、
      _rイ  i|  l !/  _, イ´` ┐
      ノ_,,.、 、| { i|  イ'´  _ニ二ス    承知しました。姫様。
     ノ _ \ヽ { i} /Z _∠r√¨`ハ   そのようにいたします。
     厂 _ソ´`` ヾハノ/-‐'´   ヾ=弌   しかしそれ以外にも役に立つのではないかと
    ン_,イ!    イ|{ヽ     r/二ニ〉   我々は考えております。
     ヾ、j _ __」{ ノ _,,,,、、_! 〉孑/   連中の使い道については、
      {ヽ'"フュッキ< `^、''エi'ヽ-,ハr‐}   我々にお任せくださいませ
        lrハ   '′{   ``    j彳ソ
      ヾハ、   r'}  > 、 /ノミj/
        `ヘ} /_ `ー' __,ヽ /|`´
         _|ヾ  ̄、、  ゙/ | 、
        i(人ヘ       /-‐'ノ |
       ノ \ 'ー--‐ ', - '′ ヽ、
     _//    `ヽ、/´        > 、_
  _/´   ヽ、    |     _,、‐'´    `\_

232 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:01:11 ID:uPpwHGeI0

 ,. -ュ,ニニ弌垳ト、
r'^ _rヘ-ヘ/^ヽr宀、
ト、7′ 〃    l ヽ ヽ
L」| ∧l | ! |l  | ! ヽ  ふぅん、自信がありそうね。
丁l トH、lV| |l  /l  } l |  わかったわ、クラウス。
 | l抔卞`ヽ{ /-ト/ //リ
 lトヽ ̄   レ'戎シ' / ′ あなたの好きになさい
 |ヽ    __ ' ∠r1彳
ヽ ‐ >、  ,. イ| }
|l ! !\,j\ ! l
|lハ |/ l| ,イ} l l|、
.:.:L| l |\ | !,l l|.:iヽ
.:.:.:.:くハ.|  ヽ |ハ |l.:.:!.:|
.:.:.:.:.:.:\!  Y レ|.:.:l.:|
/.:.:.:.:.:.:.:\ | /.:.:.:.:.:',:!
|.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:ヽ!'.:.:.:.:.:.:.:.:i|





          _,,、 _ 、
        /|   / /  ` ー 、
      _rイ  i|  l !/  _, イ´` ┐
      ノ_,,.、 、| { i|  イ'´  _ニ二ス ありがとうございます。姫様。
     ノ _ \ヽ { i} /Z _∠r√¨`ハ
     厂 _ソ´`` ヾハノ/-‐'´   ヾ=弌
    ン_,イ!    イ|{ヽ     r/二ニ〉
     ヾ、j _ __」{ ノ _,,,,、、_! 〉孑/
      {ヽ'"フュッキ< `^、''エi'ヽ-,ハr‐}
        lrハ   '′{   ``    j彳ソ
      ヾハ、   r'}  > 、 /ノミj/
        `ヘ} /_ `ー' __,ヽ /|`´
         _|ヾ  ̄、、  ゙/ | 、
        i(人ヘ       /-‐'ノ |
       ノ \ 'ー--‐ ', - '′ ヽ、
     _//    `ヽ、/´        > 、_
  _/´   ヽ、    |     _,、‐'´    `\_

233 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:01:27 ID:uPpwHGeI0

五月末 駒城家 中庭


    i三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヨ7
    ∨三三三三三三三三三三三三三三三三三三|
      |>、三三三三三三三三三三三三三三三>'" .i
     i 、`>ミ三三三三三三三三三三三彡' ̄   7         では義姉上、
     ',ョュ、 ------------ 魔 ----------' " ´ュョ7         行って参りますお
     _',、三≧ョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョ≦三ヨ,',
     /ヘ三三三三三三三三三三三三三三:/丶
     l  \三三三三三三三三三三三三/:   ヽ,--、
   ,==', -、',:::::::::/__ノ',三三三三三三三三>'::::  ;;;;;;:::l', -、ハ
 ,/////ヽ、 ',::/    / ● l :::::::::::::::  l  ● l  ,,,, ... ;;;;l //ヽ
..i///////,'/    ノ ヘ ノ :::::::::::::::::: \__/     ,,lノ //〃i
〈///////,'    /  7::/      丶      ,,,, ... ..../--'////ヽ
 ∨////7   _/___ ./: :l    l    l ,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;ι /l.////////
___,∨//7   /   ', ,-丶_人__ノ         //////////>.、_
///////  ./   r'‐‐、   ̄ ̄ ̄  ,,,;;;;; ,;;;,;;:  /'//////////////>--、
//////  ./   /   ヽ________/////////////////////,'\
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////   '   〃   , イ  \/////////////////////////////////////
//∧  ',   i   /   i  ヘ///////////////////////////////////
////i  i   ',   i,   _ ,j  i//////////////////////////////////
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       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.,
        ,.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::,
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     /:::::/:::::::::::::::::::::::/::::::::::/:::::::}V∧//i::::::::::::::::::i:::::::
    .::::::/;:::::::::::/::::::::/::::::/::::/::::::::::}/   Ⅵ::i::::::::::::: }:::::::i  まるで、あなたが着るために作られたようね
    i::://::::::::::/::::::::/:::::://::::::/:::/     |::l :::::::::::::|:::::::|  
    }/:i::::::::::::'::::::::/::::::/-―}:::/j:/ ―-  |::|::: /:::::::|:::::::|   (禍々しいものを感じてしまうわ……)
    } |:::::::::::i:::::::::::::::/   j/ /      |\/:::::::: |:::::::|   (まるで魔王の装束みたいな……)
       |:::::::::i{:::::::_ニニ≦ /    _≧ニ==}_}/}:::/:/ |:::::::|
      ∧:::::从::〃拆r:℃「      仞r℃汽::}/:/::::|:::::::|
        ∨:::::Ⅵ{ 乂辷り       乂辷り /}:/::::: |:::::::|
       i|::::::::::八 ::::::::::::    ;   ::::::::::::::: / ::::::::|:::::::|
       l|::::::::::|:::へ、     _ _      /::::::::::: |:::::::|
       l|::::::::::|::::::::个          个::::::::::::::::::|:::i:::|
       ||::::::::::|/:::::l:|::/}>  __ <{\|l::::::::::::::i::::|:::l:::|
       ||::::::::/::::::::「  ノ         乂 }::::::::::::::l::::|:::l:::|
     x≪⌒/:::::::::::|  {          } |::::::::::::::l:::i|_」i::{
     /ニニ:∨:::::::::::::|             ; |:::/::::::::|:::l|〕}≫x
.    /ニニニ/::::::::::::::::|  \       / :|/:::::::::::|:::l|/ニニ圦

234 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:01:38 ID:uPpwHGeI0

     _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
   ,r'        \   制服というのは、そういうもんですお。
   / ⌒         ヽ,  それに、今回は郊外への訓練駐屯です。
  ( ●)    ⌒     ..i  月に一度二度は帰ってこれます。
  i.     ( ●)    .|  ご安心ください義姉上
 . \(_入_ノ      /
    \______/
    ./ゝ/ノ:::::::::::::::::\
    |ノ//::::::::::ヽ,::::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|





     /:::::::::::::::::::::::::::::: / /::  |::|  ─ - _ }:|::ト、::::::!::::::::::::::.
.     .::::::::::::::::::::::::::::::_/斗::::′ |::}       ' |::| }::::::|::::::::::::: |
.      |::::N:::::::::::::::::::: / /::7   }リ   _ _ / }::| |i:::::|::::::::::::: |
.      |:: { | ::::::::::::::: / /::/   /    ,示≠=ミ刈 リ::::i} ::::::::::: |  本当にそうしてくれればいいのだけれど……
.      |:: | |::::::::::::::::::i 〃示ミ、 /      i{::::::゚ん 冫}:::ノ:::::::::::::: |  (チラリ)
      Ⅵ |::::::::::::::::::{  _,)/゚ハ         _,)//}i  7^:;:::::::::::::::::: !  怪しいものだわ
      } {:::::::::{:::::::: 、 V辷リ       V辷ソ ノイ:::::}:::::::::::::: |
       j ヽ::::: ゝ:::::::\ゞ'゚             j::::::| ::::::::::::: !
.            `ミ::::≧=一   、            }::::::!:::::::::::::: |
            }:::::::::人     _ _,     . : |::::::|::::::::::::::::|
            |:::::::::::::::::::....         ,..: :  |::::::|::::::::::::::::|
            |:::::::::::::::::::::::::>...   . イ.:    |::::::|::::::::::::::::|
            |::::::::::::::::::l:::::::::/´ |¨´. : :      |::::::|:::: | \::|
            |::::::::::::::::::|;: ´  |: : :        |::::::|:::: |  ,゙\
            |::::::::::::::::::|      }      /´|::::::|:::: |     ヽ

235 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:01:52 ID:uPpwHGeI0

        〉 <三三三三三三三三三三三三三三〉〉
      , <三三三三三三三三三三三三三三三7/´
    〈 〈三三三三≧.イ"´ ̄   ヽ.    、   i`Y/  一ノ方様 ※
     \、三三>7  i        、  '.   } ハ   ご安心ください。
       ヽ./  i  ハ \ 、     ヽ  '   ! .ハ  やる夫様は死地に向かわれるわけではありません
       / /   i/ /i ハ.  ヽ \、   ヽ  .   i i i  どうか、我々を信頼してください
        ′  i′' j ' \ ヽ丶、\ ┼f ┼ :! :i i
       i  i  / /_/_/__ ヽ \ >x≧f斗}  i i i
       l  |i / イノ∠_云ミ、  \、 イ_ぃハ 癶 / l i
       { ハノ´ 小 {_艠゚}      弋__ノ イ i  l l
       V i  \ ヽ 弋ノ          /i !  | !
         i i   ハ\_     '      ハ i  li .′
         i l   l ヽ     '- ’     ィ .ハi //
         l ト、  ハヽ >  _   _. イ/j/川 / ′
         |l  } ./   ヽ>ヽハ`¨´ _⊥` 、 l′
              i/ , v⌒ -‐' {_.  ´     `丶、   _
             ,孑'"´ /_ノ7ー 、       __>'´j、!
           /) /  // ハ 「ヽ }     /fゝイ丁! ハ
 ※一ノ方 = 身分の都合から保胤の正妻を名乗れない蓮乃を呼ぶ事実上の第一夫人に近いニュアンス






|:i.:.:::i.::.::i.:.:.:.:::i.:..:.://.::/.:.::// /:/     .|.:.:i.:.:::i.:.:.:.:.::i.:.:.:.::
:i.:.:.:i.:.::.:i.:.:.::.:i:.::.// :/;r´// ./;ヘ,_      .|:.:ii.:.:.:i.:.:.:.:.::i.:.:.:.:
i::.:.i.:.:.:.:i.:.:.:.:::i:.://:./'´./'´ .//   `"=ェ,,_.|:.ハ:.:i.:.:.::.::i.::i:::.:
i:.:.ハ:i:.:.:i.:.:.:.::i:.:i レf /   /´        .|;ナ‐ト、i.:.::.:i.:.:i.:.::
i:.:.| |;i:.:.i.:.:.::::レ´i:|./   /         i'  |:.i.:.:.:.:i:.:.i:.:.:
`i;| .|;i:.:.i:.:.:.:.:ト;| i          _,,rー‐-、,, .|:i:.:.:./:.:/:.:.::  (いや、心配したのはそこじゃなかったんだけれど……)
 \ヾi:.::ト:.:.:.{ヽ _,.r=、      '´,r===ュ、ii.|:.:.:イ:./:.:.:.:  まぁいいわ。
   ` }:.:i`、;:::{,`,r'"~ヾ.            / リ|./:i:.i:.:.:.::.   やるちゃん。いってらっしゃい。
    |ヾヽ;ト、kヽ、.::::::::.        ..::::::::.../.|:.:.i:.:i:.:.:.:.:  きちんとお役目を果たしてきてくださいね
    .|;i;`ヽト、:{     '、           ./i:.i:./:.:.:.:.:.
     |.:.:.:.::i.::`\     ー‐     u  /:i.:.:i/.:.:.:.:.::::
     .|.:.:.::.:i:.:.:.:i:.`;. 、          /|:.:/:.:i':/:.:.:.:::.:
     |.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:::i.:.:`i;...、    _, '´  .|:/..://.::.:.:.:.:::
     .|.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:.` T '´     .|':://.:.:.:.:.:.:.::.:

236 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:02:05 ID:uPpwHGeI0

         ,,..-''"´ ̄ ̄"''-,,
         /   -..,,_      '.,   はいですお。
      ../   -‐t.j-`''‐  _,,..-.',  若殿様のご期待に沿えるように、
      ,'    `゙''    .‐t.j-、l   誠心誠意頑張ってきますお
        l      r''´  ヽ`゙''  |  それでは失礼いたします。
      ',        `t'´`j-'′  ,'  義姉上!初姫様!
        \       ̄     /
         .`l-―――‐-..,,__ /
      ___|_:::::::::::::::::::||::::|
   r:ヽ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::',o└-..,,__
  /::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ヽ、
 ./::::::::::::/ ̄ ̄l`゙l::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|:|
../::::::::::::/   ̄ヽ┘::::::::::::::::::|o::::::::::::::::|::|
/:::::::::::/  . ̄ヽ|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::|





                              _,,.. -‐===x‐ 、
             x=≠ニ二. ̄`ヽ.   ,.≠"´         キハ
           キ     `ヽ_ Y´      _ .. -‐    キ ト、_
              キ    _/⌒'く^ソ⌒iヽ、´         l} ! ヾ    なおえ、
           j} _ ..∠ ≧=≠ー≒=辷z、_      _メ    }}    ちあや
          ≠´              `く≠≦´_     〃    いっちゃうの?
.         , '                  〈、⌒ヽ`ヽ=≠"
        /, ,   / ,               キヽ.     ヽ
         ///〃 / / /     }}川 i|!  i  } ハ   ト、 キ
.         jハl|‖{ { {  {     ノノ川 jj|  j / / j}_,メ ヾリ
.        l{八 ヽヽヽ \   //ノノノノノ}  /〃//  `二ニ=- 、
         八 、ヽ、 x≦ミヽ、{ { ≧=ミ.ノ/ノ_厶斗-‐== 二 」
        /  ゝ≧ミyィ゙j:i}  `  ´{゙j:;;!ii}ゞ≧=彡ヘ-‐=≡ ‐= ニコ
.    /  /{ミ辷彡}oー ' ,     ーo' {ミ辷__彡}二ニ=-  jノ
    {  / , ゝー=人""  cっ   "" °{ミ辷__彡}-‐==≡ミ〉
      \{ / /{辷彡}>  .. __    イj从ミ辷_彡ノ==≡ニ≦、
      `{ { f´≧=彡'´ ̄`ヽ_」    jァァ' ゞ=个辷ニニ=-テ′
       `ーァ `≠ x==く(´   /,≠=キテノハミ辷=≦
          ヤ/ 〈く   `'ァfj彡'゙     》/   ヽ㍉弓
          `{   ヾx、__,≠ハミヽ、    〃   丿 リノ
.             \/´   ̄_/,≠= 、 `'≡彡゙ '⌒'く  ´
             /   _/´~ニ{ニ   Y´   -‐- 、丿
             { /i{   ニ{-    ハr┬- 、   }
              ノイ|  キ  ノ゙T ¬i ! } }   ヽ {
          / {l|  キf´‖{|  j }ノノ    } }
           ‖ ミ{   キ!、リ キ  ///    ′ハ
            人  ヾ、 ヾツ キー' 〃   _ .. イ   ヽ
.        /  `アアア丁! ! `T¨丁 ̄i i |    \
.        /    / / / 釗i i 釗 |  釗 i  i     \

237 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:02:18 ID:uPpwHGeI0

      |\       |\
      l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ
        シ~ /" `ヽ ヽ  `、l
     //, '///|! !‖ ヽハ 、_ヽ
     〃 {_{ノ 」」 L|lトl_ リ l │ |ヽ
     レ!小lノ    `ヽ 从 |、i| l   にゃおーん
      ヽ|l ●   ●  |  |ノハ '
      |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j.  | !ヽ
      | /⌒l,、 __, イァト | //ハ      ___
.      | /  /ヾ、 / ,/  ヽ/ハ !    , ',´;.;.,r´
      |lTTTl l丶× / ヒ....;彡, ∨,、,. '";.;.;.;.ソ





 /     /  〃/   イ f``ヾー "´´ | |   l |   │    !
ヽ|   l   |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! !  初姫様
ヽ|   l   |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! |  そのようなわがままを言ってはいけません。
ヽ|   l   |   | !   | |_      、__| |   :j ! |    |   |i| |  千早も叔父様も御国のためにがんばってくるのです
!∧  l   l   _jzム≦た!ニf'"    ヾにj≧kムj、|     j   リ| |  お母様と同じように笑顔で送ってあげてください。
li '、  !  ヽ'" | j \  l {        / /  /丁7    /   / | |
|:  ハ ヽ__ト、ィ''チ示アミー       フイ''テ圷、/   :/  ,' / j/  (送り出すのがこの男じゃなくて佐脇様なら……)
|:  { l`、_,,ム<{イ f::::`イ}         { f:::::`イハ>┬='_/ノ
l   ヽl    ! V^tzc'         V^tzc'  /!¨´  「
| l   l     l  ゝ=='-            ゝ=='´ / i     |
| |   |     |!           !          / !     |
| |   | i   ハ、        '        /  i.    |
| |   | i    !ゝ、       ー ‐       ,. イ  i    |
| |   | l    ',   i> 、       , ィ<1/  /     i|
| |   | ∧.   ∨ i|.  > 、 __,. < l //  /     i|
| |i  ヽ ヽ    Vi|             | {/   /     八

238 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:02:34 ID:uPpwHGeI0

               ,.ィ_:.:´ ̄.:.:`.:ヽ
             /:./.:.:.:.´.:.:.: z´.:.:.ヽ
           _/ :/://.:.:/.::ハ:i.:.:.:.ハ
      ,..--‐ '´ / .:./.;.:.://.:/.:;/ ノヘ.i.:.:.:.l
   /       ノ .:.:イ :i 〈,rやj斗''' /ヽ、j:l.:.:.|   そうですよ。初姫様。※
  /    /.:.:.:/ :.| .:i .:|《r゚ノ / ィx、 刈.:/|   叔父様と千早を笑顔で送って差し上げましょう。
.  i   //:/ .:./| :.ヽゞ`゙  ,  ぴ》,イ/.:/:/
  \ /://:;ィ :.:彡.: .:| : :.:|\ ヮ __`゙彡::/.:/ ;ヘ
   /: {.:レ' .:///:. .:小:.:.:.ヽ∧入//.:/.:/.:/  ',
   い} .:/;r//:.:.:/:.| 〔 `ヽ!ミ8彡 从!.:/.:リ   |
     {:i {;' //|:.:./::.∧ \、\b_| |:.:./.:.|′  |
.      リ:ノ j/ :l:.:.i:.:.|:.:.| λ\《_ハヲ ̄V     j
.          i:.:ハ:.:|:.:.:| ヘ 〉~†〜ロ〜†~〉,,.、 /
            リ ヾ从/__ ヘ_〉______〉゙^)゙__。
             ノ ハ ハ 八 ヽ ヽ乙ミく
            `⌒Y⌒'ーy'⌒'f⌒~゙, レ⌒゚
                   ' ,:::::::::',  ' ::::::::',
                 ' ,::::::',    ' ;::::',
                      ' ;::::y.    ヽ_〉
                  ヽ_ノ
※麗子は蓮乃の娘だが、身分としては蓮乃は駒城家初姫である麗子よりも下である





: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : xrzrzrzV:/: : : : : : : \ `rt
: : : : : : : : : : : : : : :xrzrzrzrzrzrzrzrzrzrzrト、 : : : : : : : : : \ レ フ
: : : : : : : : : :xrzr=ー⌒ー⌒ー⌒ー⌒Yノ⌒} _ \: : : : : : : : : :.}_
ヽ: : : : : xrz="        _      ¨  )_r >: : : : : : /: : :   なおえ、ちあや
 }: : rzr="       /             {  ヽ: : :/: ::\   がんばってね
 Ⅴ/´   〃  //   ,           `⌒}  フrzz、: ::
 /    /   //    /   , ィ         廴  }rzrzrヘ:
 !     ./ // イ ./   /            (__ rzzヘ
.川   / / .// /.// 〃          /       廴 rzrzr
三  /}_./_./  //イハ  /         /        入}}: :ヘ
ヾV八 ,ィ≡≡ミメ\ .ト . /    /  /          ー}}: : :
  \{/ んイ:::::..川}ト i ./   /  / /   ,          }}: : :
  ンYii:::{:::r Y ソ  / ー= ./.ム/   〃     ,,   }}: : :
トイxx.弋zzz.ン          /-=  /       /   j}: : :
..Y xxxx  ̄          z=z___.//イ     /    リ: : ::
八              彡≡ミx- //       /    /}}: : :
: :∧    、_   ,     ,rんイ:::::::::}川イ _,,ィ  ノ     ,/川: : :
ミミへ     `ヽ     ji:::f:::r Yソ >         / }rz}: : :
: : ヾ\\    ヽ    弋zzz.ン-=''´    _,,ィ  ./ .ノ川: : ::
ミミ>}入: >..._      xxxxーテ=─ '''´    /{  巛/: : : :
三ヲ八z个、: : ::>z.....___xx / ヽゞ___z=三 __.ノ  ヽ===
: :/ /: :!;| トヾ、: : : : : :>ミミミx、 ヾノ  ̄ ̄  (
   {: : :i | |: \\: : : : :へミ三三>=ミミx     )
   }: / ∧∨: :ヽ ヽ: : : : : }テミ三八 )\ミー=='
  リ ./ } }: : : : > .>ー=--: : : : : ::)

239 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:02:48 ID:uPpwHGeI0

           ,. -‐────ミ
          /              `> 、
          /                    \    はいですお。
.      /                     \     初姫様。行って参りますお。
      /                        ヘ    千早も、ちゃんとご挨拶をするお
    /     `\             ,>    ',
.    /        __へ, _        , イ___       ,
.   ,'.     ,イ了夾li卞、ミ 、 i   ィ'亢勿`〉    i
.  {         ゝ 乂乃ノ`  > } / 乂乃ノ /      .}
..  i.         ミ=="       ゙=‐"      '
.   ヘ           /       \         /
  , イ\      〈       i    〉     /
-‐ヘ   \     ゝ、     _人  ノ    < \
   ∨   `> 、     ` ̄´ __ `´  イ´   /`> 、
\  ヘ        `> 、__, イ´`ヘ_ノ´`ヽー─-、     `> 、
  >彡 ̄`⌒ゝ-ィ=ミ./        ヽ  ゙    ヘ
  〃    /ノ   /             ,   Y    }
  {{     '"  /;{      r    i     |     .|
 ノノ    〃  {{;;;i   ヘ     |    |    |.     |
./     {{  |i;;;;;i   }   |    |    |     .i
      ,イi  ii;;;;;ヘ〈 ┘  /    ./   /    ノ
      /,'  `ゞミ;;;;;ゝ--‐^ゝ==-‐^ー┬"^─‐‐"ノ
 ヘ    〈(     ゞ=ニ三三三三三三ゝ─--‐"
__ゝ─-=、ハ\    `ヾミ三三三ニ=<´}    イ´`ミ 、
         `゙ー─────────'     i





                    ,                  
                / ト、        ∧        
                (( l ト 、ヽ   ((  / ,ハ      
              ││ 'vハ   / ./ ゚,         ,
                l. │  j斗‐=¬=ん .._〉     
                 l  | /            ` 、         
                ノ  l′, l     ト、 、 、、 \     にゃおーん♪
             /   ′│ | │|│ |_」LLハ   .    (いってきまーす♪)
                ′ /   仆Tフ丁「リ !,从从∧   ,
                {   i   从,rヤ卞.   仄Y{ } } } }
                l  |   〈 V'゚Y}     ∨八,刈 jノ
.           /{ l   l     ヘ.`ー'゚  _ ┐ っ从
          /{/ レ |  、    とつ | _ソ r-仆 ヽ
       ,〃 ′ (. |     、   ヾ≧=y-rくト┤   \
      ,イ     ソ    \   ヾ,ミ辷メj_ノ : ト 、 )
   ((  l   /しィ'/  , ,     >、   '.|  | 〉 i |  )'′
       | , "  {  イ ハ,  / /ヘ,  } |_レ'入リ ノ
       ∨    V^j/ V⌒V'ヽノハ,ノ┴=彡、 `Y´
.        ヽ.           `ー'′__/   |   彡、人
         \             /〈    ′    } }
          `ー  -- - =ァァヘ八__/     _,ノ ,ノ
                  ◎′ ∨ `^^'ー'^" _.ィ゚
                      `7^^7^ー'^'く_彡、
                    辷彡    `ー'′
                    〈__/

240 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:02:59 ID:uPpwHGeI0

道中
        ハ   ハ
      {ハ _《 ノ!
      〉彡彡ミミハ
     ;彡ィ''ァヽ:::ヾk
     iケ:ノ/::::::kぅ'':}lk
     ,レテニ.ヽ:::'':::::lllハ
     /レ'::::::::ヽゝ∠-fjハ.
.    /::::;::::::::::/::C‐''T!:'リli.
    {:::: :2)::;/;;/7::::;〃::::llj
.     l'::'::ゝ';ム7ノ='":::i:::::リ
     `‐ー′ |:::j:::::::::::j::::::|





             パカッ!パカッ!パカッ!
       ____
     /_ノ  ヽ、\
   /( ●)  (●).\      相変わらず乗馬は苦手だお
  /   (__人__)  u. \     そもそも剣牙虎兵に乗馬スキルはいらんのだお。
  |ni 7   ` ⌒´    . |n    冴香の方がよっぽど様になってるお。
l^l | | l ,/)      U  l^l.| | /) 
', U ! レ' /      . . | U レ'//)
{    〈         ノ    /
..i,    ."⊃    rニ     /
 ."'""⌒´       `''""''''

241 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:03:14 ID:uPpwHGeI0

      ,. z==‐─- .,
   ,.イ´: : : : : : : : : : : : :`> 、
 /.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.`ヽ
/.: : : : : : : : : : ',: : : : : : 、: : : : : : : :ヘ
: : : : : : : : : : : :.ヘ: : : : : : \ : : `ヽ: :.',
: : : : : : : : : : : 、: : : :\: : : : \ : : ヘ: ::,   駒州出身と伺っておりましたから、 ※
: : : : : /.: : : : :/ \ : : ',\: :__ヘ: : : :.',:.:}   てっきり馬は得意のものと考えておりました。
: : : : / : : : : /, -─\:.:ヘ ヘ:.:.\: : ∨   乗馬が苦手でしたとは意外です
: : : /.:,'.: : ::/  _-_ ヾ:', ィf斥|}トゝミゝー
: :.;イ.:/: : :,〈 ,,イだu圷`  ` 匕イ:/:/:.:'
: : : 厶イ: :.ヘヾ乂z斗       ムイ/: :,'
\: : : :ヘ: :ヾゝ       '  /:.:/:/
  \:.ヘ:.:.`ートゝ    ー ' イ:.:イ:/
   \ト;.:':;:ヘ   __ /:.|:.:ル'
.     ノヘ:}ヾ!   / /;:イ:/レ'
   /´`ミー--=、 r'⌒ゝ´ リ
 /`     <⌒´ィ⌒ヽ`>
/     ,へノ/:::::::::::::::ヘ´〕
     ト、 /::::::::::::::::ゝ、::}ヘ,
    r‐'",':::::::::::::::::::::::::::\,ノ
    ゝ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    ノレ'ヘ::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::ハ
   〈 /:::::::ハ::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::',
※駒州は良馬の名産地で、駒城家はそれを財源として将家になりあがった。





      ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \    ほっとけだお。
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \   気が散るからあんまり話しかけんなだお
  |     (__人__)    |
  \__ ` ⌒´ __/
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|

242 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:03:26 ID:uPpwHGeI0

              r─────-、、
                |          .:.:.::::.`ヽ,
                |____.:.::.:.:.::::::::::::::/
             _ノ_____  ̄``丶、/
        r'´     _ __ _  ̄``丶〈_
        ヽ,. .:.:.:.::::::::::::::::、::::ー- 、  \
        /.:,.::::::ハ:::::ヽ::.ヽ::.\.::ヽ:::.\/
         /::/.::::::|:::ト、:::::仁ニーミ:::|:::::::::|
          |.::|.:.::|_ノノ´`ヽ` ◯ `1::|::::::l::|
          |.::|:::::K´ ◯      |//::/:/     ………………… 。
         ヽト、::::ヘ         /::/:/      あ、はい。
            ``1:ヘ  r─っ , イ::/,イ
           |/|.:::>r‐r<  |/イ´
                |.::/^l/l:/_/⌒ヽ
                |/ , ィ´y'´   ,r=ヘ
              // /介1  ,fj.:.:.:.:::.\
                // //。j/  ,fj.:.:.:.:::::::::::.\
            // // 。j  ,fj.:.:.:.::::::::::::::::::.\
            / L_  ,。j_ノノ.:.:.:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
              /.:.::.::「Ⅹ「.:::::i.:.:::::::::::::::::::::::::/⌒
              `こニニⅩ|:::::::|.::::::::,.'´ ̄丁





     |.  ヽ、: : : : : _,、-‐'"´ ̄: : : : :  ̄`ー-,,ィ"   |  l!
.     |!    .ゝ'"´: : : : : : : : : : : : : : : :_,,ィ'"     |  |!        にゃおーん♪
      `! ,ィ'´/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、      |!ノ!ノ|!        (怒られてやんのー)
       ゝ´: /: : : / : : : : : : : : : : : : : : : .i: : : :`、     |: : : :|!
    /:/: :./: : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : :.|!: : : : :`ヽ   | : : :.|!、
   /:./{: : ./: : ./: : : :.ハ : i: : : : : :: |: : :: : :.|: : : : :: : :`、  | : : : |!:.'、
   // /: :.l!: : :.l!: : l!:..|!.|: :.|: : : : : :/: : :: :|: :| : :.|: : : : : :`、 |!: : : : |!: :'、
.  // |: : :.|: : :.|!: :.|: / |: :|: : : : :./: : : : .| : :|: : .|! : : : : : :`i: : : : : |: : '、
  l/  |: : :.|: : /!: : |:リ  |: :|: : : : /!: : :: : |!: : |: : :.|: : : : : : : :|: : : : :: : : :',
  |  |: :.|:.|ハ|! |从!:リ  |: |: : : .//: : /: : : :.| : : :|: : : :: : : :|:|: : : : : : : :.|
  `  |从!| |!`_| リij  |:/: : :/ /: :/: /: : : /!: : : .|: : : : : : :.|:.| : : : : : : :.l
.     | : : : :|トミョュ、  /レレ´‐//レ´!/: :/!/!: : : | : : : : : : |: | : : :../ : |!|
    | : : : :.|弋Pリ     ィュ、__   .レ´ / |: : : |! : : : : : : |: |: : :./: : /!:|!
    |: : : : :l `ー"/     lト:::又テュャ、 ./ : :.:|! : : : : : : :|:.|!: :./ : :/ |!:|!
     |: : : : :l  .ノ      弋ひ::シ 〃`/: : :.|! : : : : : :./:/: :/ : :./:l  .|:.:|!
.    _|! : : : l ヽ         ̄´´  /: : : :|! : : :/: : /:./:./: : :./!: ゝ、 |: |!
  .,ィ'´ `、: :.:∧             /:/ : :./ : : ./: : /:./:./ : : /!:l: : : :ゝ|:.l!
. l!.............'、 : : ∧ ヽー---ィ     /:/: : :/ : : :./ : :/:./:./ : :_,,-‐'´ ̄ ̄``
 |!................'、: : : ∧. `ー‐'´     /:/: : :/: : : :/ : :/:/_,,-‐'´..............................
 |....................ヘ : : : :.、       _,/:/ /: / : : :/_,、-‐'´............................................
. |!.....................∧ : : : :.ー ‐ ..T .´./:/ 7 :/:,,ィ'´´............................................................
 |..........................ヘ : : : : : : : .:.| .//_,,ィ ''´..........................................................................

243 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:03:44 ID:uPpwHGeI0

数刻後

      / ̄ ̄ ̄\
    / ─    ─ \   まじで股が限界だお
   /  (○)  (○)  \  なんでこんな思いしなければならんのだお
   | \  (__人__)  / |  とても副官と話している余裕なんてないお
   \ |   `⌒J´  | /  (という体にして副官を無視し続けるお)
   /              \  (目の毒だし、そもそもどう扱っていいのかわからんお)





             _____
            ┌<二三三三三≧
            ∨三三三三三三7
           ∨‐' ´ ̄ ̄二二ユ_    あ、少佐殿
          r==ニ二ニ三三三三三二≧  やっとつきましたよ。
        `ヽ三斗‐〒:: ̄`::.:‐<三/   あそこに見えるのが、
          /:::/.::/:ヾ.:ヽ::::ヾ:.:::)└ヽ    軍演習場です。
         〃:/トー'  ゛'`ー ゞ ⌒ヽ|
         レ!小l●    ● 从 |:l:i|
.          レ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃:`メ:ノ
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)  /:./⌒i
      \ /  レ'`>,、 __, イレ/ ヽ/
.         \/::::{i´ 〈/iトゝ |}:ヘ、__∧
.           `i:::{|  /|   |}ゝ  ノ

244 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:03:55 ID:uPpwHGeI0

近衛演習場 中庭

    / ̄ ̄\
   / _ノ  ヽ、_ \   新城少佐殿!
.  | ( ●)(● ) |  お待ちしておりました。
.  |  (__人__)  │  さぁ、馬を下りてこちらに。
   |   `⌒ ´   |   既に幕僚官殿たちがお待ちです。
.   |           |   個人副官殿もおいでくださいませ
.   ヽ       /
    ヽ      /
     〉-r:::┬〈、
   /Λ 〉.:〈 7//\
. /////V::::::V/////\
///////∧::://///////}
.////////∨/////////{
<皇国>近衛鉄虎 第501大隊 剣牙虎特務曹長 猪口(やらない夫)






                          __
                    _,.、,. -=≦´: : : : : `ミ - 、
                 , <: : : : : : : : : : : : : : : : :TT^≧ュ.、
                / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
                   / : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、    ありがとう。特務曹長
              ,イ: : : /: : : : : : :ノ: : ,〃|: : l: : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ    気遣い感謝する。
             イ / : :/: : : :__,.ィ′/ / |: : j: : l : : : : : : : : :` 、 : : : ヘ
            〃/: : / : : : :フ ,.イ /: / j: :λ: :l: : : : :', : : : : : ゙.、 : : : ハ
              ,′〃,.._彡'"´ ,イ.メ、_/: /│: { : : : : :i: : : : : : : :', : : : ハ
             ,′: : : ̄: : : : ://  /`フヽ│ |V: : : : l: : : : : : i:│ : : : }
             ,′: : i: : : : : ;.彡'"  /彳    ', | ∨: : ⊥_ : : : : l:│ : : 、ヽ、
             ,′ : : {: : : :チl:l,′  テ≠ミ、   ',| ∨: : :l : `ー-↓ハ.: : : ト、:l
.            /: : : : : { : : : : N    仏灯が゙    ヽ. ∨: ', : : : : :レ: :l: : : | l│
           /: : i: : : :{: : :i: : :|     ゞ込メ        x≧.、:',: : : ;/ : : ! : : :| リ
            ム.斗| : : { j: :l: : :|  ,,,,,,            た芹ぇ、 ;〃 : : 1: : :ハ
             N: i: :{ハ: :l: : |             弋ん沙氷: :/ : : :l: :ア
            !│: : i │ 人        、   ´     `¨´ /: :/: : : :κ
            ヾト、: li: :|: :、: \       ` ー    '''''  /: :/; : : l :j
                  ',八 ト、: ゞミ. \             ,.イ /イ : : | ,′
                 /弋ーミx. ゙iー---一=≦´.: ;彡'" :,′.;ル
   __,ィ匕Y__,..、,..-─=≦    ヾ∧`  {:/、:メ、 : :/ :/ /^V: :/: :〃
  r升-,≧ュx 、 ノ          ∧ j'′ソ、 ヽWイ〃  },.イ ;〃
 {  ,イ:{ヽ `ヽ `刀           ゙く    丶、r-、-、  /./'′
 ζ/:::::└チ子 ヽムー、            キ      ゝ,心 ゙彳´
  7.:::::::::::::::弋斗 ヘ λ      ,.x==茶=ミ、   ヾ ふ、ス
  l.::::::::::::::::::::::;.化  k彳      /:/   /八ト、 ヾメ、  匕Уメ、
  |.:::::::::::::::::::〈 ,.x  | Y    /:/   j;j |l|゙ijt. ヾメ、 `Y卞.,ハ 、
  |.::::::::::::::::::::::`´㍉ ヤ´     /;/    j;j. |l| ゙i:j、  ヾ;;  },ふ、}‘,
 ,'.:::::::::::::::::::::::::.:, イ 个ぇ   巛    //. |ll| ゙ij、  j;リ  λ.之┤:‘,
./.::::::::::::::::::::::::::::ゝ、 | 人.   ゞミュ=イ:l. |lll|  ゙トミ彡′ 〈_人 J:::::‘,

245 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:04:05 ID:uPpwHGeI0

      (ヽ三/) ))
       ( i)))     いいえ、たいしたことではありません
   / ̄ ̄\ \   天霧中尉相当官殿!
 /   _ノ  \ )  個人副官殿の存在については兵に徹底させております。
 |    ( >)(<)   無用の面倒事は起こらないことでしょう。
. |  ///(__人__)
  |     ` ⌒´ノ   副官殿は噂通りの美しさですから、
.  |         }    一目見ればみな分かるでしょう!
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
⊂ヽ γ    く
i !l ノ ノ    |
⊂cノ´|     |





      ____
     /      \      猪口曹長!
   /  _ノ  ヽ、_  \    よくぞ憲兵と喧嘩せずにいてくれたお
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \   大隊最選任下士官を憲兵隊に
  |     (__人__)    |   貰いにいくなんてことになってたら、
  \__ ` ⌒´ __/   目も当てられなかったお。
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ   
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|

246 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:04:23 ID:uPpwHGeI0

         / ̄ ̄\
       /   ⌒   \    はい、我慢しておきました!
      ( へ)( へ)    |   (口には出さないけど、俺を特務曹長に昇進させてくれたのは)
      .(__人__)      .|   (この人だったろう。常識的に考えて)
       l` ⌒´      |
       {          |
       {       _ |
      (ヽ、ヽ   /  )|
       | ``ー―‐'| ..ヽ|
       ゝ ノ    ヽ  ノ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\   北領帰りの連中は無事に近衛で貰い受けたみたいだお?
  /   (__人__)   \  連中はどうなったお?
  |     |r┬ i     |
  \     `ー‐'    /
  /::::::::\/▼ヽ/::::::::::|

247 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:04:43 ID:uPpwHGeI0

      / ̄ ̄\
    /  ヽ、_  \   連中、全員軍曹にまで昇進させてもらいました。
   (⌒)(⌒ )    |   まぁ正直、伍長も怪しいやつがいますが、
   (__人__)     |   そこは訓練次第ということろです。
   (,`⌒ ´      |   半年もあればいけるようになるでしょう
    {         |,
    {        / \
     ヽ     / >  〉
       ン     ´ /
      |       /
      |       |





     _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
   ,r'        \   そこは全員、君の指導によって
   / ⌒         ヽ,  曹長まで務まるようにしてもらう。
  ( ●)    ⌒     ..i  だが期間がそれでは長すぎる。
  i.     ( ●)    .|  軍監本部は三ヶ月の余裕があると考えているが、
 . \(_入_ノ      /  僕はそれも怪しいと思ってる。
    \______/  二ヶ月だ、特務曹長。
    ./ゝ/ノ:::::::::::::::::\   二ヶ月で大隊全体の兵を戦えるようにしろ。
    |ノ//::::::::::ヽ,::::::::::|  行軍も陣形も必要ない。
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|  とにかくまずは走らせるのだ。
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|  我々と君を兵に恨ませておこう。得意だろう?曹長

248 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:05:00 ID:uPpwHGeI0

            / ̄ ̄ \    二ヶ月ですか……
            __ノ `⌒   \  まぁ陣形や行軍の手間が省けるならば、
         (●).(● )    |  寝る間も惜しんでやればいけるかもしれません。
           (__人___)    |  訓練計画については、主席幕僚殿と相談の上で、
         , =二ニニヽ、   |  改めてご相談させていただきます。
       /  二 ヽ、`,┘   ト、   ああ、主席幕僚殿がお待ちです。
       /   -、 }、j┘  イ ⌒ヽ  こちらへどうぞ。
        /    /{_/_ ,/      }
     /     ノ∧        ィ  }
     |   | /  i        |  |





               _  -─‐-  .
            . ´           ` .
            /                ':,   ああ、確か藤森君だったお。
          /    -─‐    ー‐-  ',   案内してくれお。特務曹長
         ./                    なんでも匪賊討伐を3年間やって、
        /     (  ● )   ( ● )  i  一人たりとて兵を失っていないそうだお。
         ,       /   、   、   |  それがどれほど難しいことか、
         ',        {     人   }   }  同じく匪賊退治をしていた我々には
          ゝ        ` ‐-‐  `ー '    /、  よくわかるお。
        /\                .ィ  ̄}   間違いなく優秀な男だお。
          /   \  ー- __ .。-<  ∠i  まぁ出世していない理由はいろいろありそうだが、
       /      \.  /       ‐' ´ .|  それでも使いこなせれば最高の幕僚だお。

249 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:05:11 ID:uPpwHGeI0

幕僚本部

            / ニYニヽ    新城少佐
          / (0)(0)ヽ   お待ちしておりましたっていう。
         /  ⌒`´⌒\  主席幕僚の藤森ですっていう
        | ,-)       (- |  訓練計画については既に
        | l   ヽ__ ノl |  立案しておりますっていう。
         \  ` ⌒´  /  お目通しいただいたでしょうかっていう?
        /        ヽ
       /           ヽ
       |           | |
       ヽ_|         |丿
         |         |
<皇国>近衛鉄虎 第501大隊 主席幕僚 藤森(でっていう)





           ... -―……―- .. .
       . . : ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`: . ..       (ほう、こいつが殿下の仰せられていた)
      /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`: : ..   (根性が悪いので出世が遅れているが仕事は出来る男かお?)
.     ,′:::::::::::::.  -‐…――- : . . .:::::::::::::::::::::::::::::\    ここにくるまでに読ませてもらったお。
    i::::::::::,. ´ (YY)-‐…‐-   .. .  `: : ..::::::::::::::::::::::ヽ   まことにすまないが、却下だお。
    !:::::::/ , . :.(.ハ.).-‐…‐-... ,,_   ` : : . `: : .::::::::::::::!  6ヶ月使えるならば君の計画で問題ないが、
.     \〈  ,. :':.:.:::::::::::::::::::::::三三二二D}  `: . `ヽ::::::j  少なくとも3ヵ月後には敵は来寇(インベーション)するお。
      Y.://三二ニ>''"Y● .`ヽ     ー- .. ` 、}/   それまでの間に大隊はきちんとした戦闘力を持つ必要があるお。
.       | { ●.Y´  ( 八    ノ       `ヽ__,′    行進・陣営の訓練は不要だお。
.         | ヘ.___ノ.   `  二´            ヽ     密集陣形についての訓練を省き、
.        |  {   |    ヽ              j''ッ、   小隊・中隊単位での独立性の高い作戦を
        | '' ヽ_人__ノ             ノ  彡x  遂行できるような訓練を積ませるお。
.         |     ______     xッ、ノィィ彡''⌒ヾ    ,,ミ、 そのための導術だお
        八   i´ ,,二ニ-‐‐ ''  ノ           ,,z'  \
         ヽ  ´     ,,xミン′       ,, -‐''"
        /{::.、  ,.ヘ._〃      ,, -‐''"
         〈 ゞミx._////シ    ,, -‐''"
        /`ヽヽ /// ,, -‐''"

250 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:05:25 ID:uPpwHGeI0

      /\Y/ヽ
    / ( 0) (0)ヽ      密集隊形を否定するのですかっていう?
.  /::::⌒`  ´⌒\     剣牙兵の威力は集中投下にこそありますっていう。
  |::::::::::-) __ (-|     これを否定するおつもりですかっていう?
  l:::::::  ヽ|!!il|i|!l|. l |
.  \::   lェェェェ| /
.   /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
   |  ,___゙___、rヾイソ⊃
   |            `l ̄
   |          |





    /´.:."  '' - _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : :`: :―: :-: :- : : :−: :_: :_: :-: :´}
   {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
    !,.:.,,:.:-.:.− ‐ ― -: :,, : _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }  完全否定はしないお
    `|    (☆)        ` " ‐ ― - _ ,, : : : : :}   そして集中投下は敵陣に
     | _ - − ‐ ― - _ ,,             ̄ "/   飛び込んだ後の話だお
     / ´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;` ‐ - ,           i   導術による強襲と浸透突破こそが、
    /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.` ‐ ,,,      /  やる夫の考える大隊の運用方法だお
   ./:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.;.;.;..;.;.;;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ノ`ヽ,, - "   これを実現するための訓練を、
  /:;:;_:;:;:;:;.;.;.;.;.;..;.;.;.;.;.;.;.;.;...;.;.;.;;;.;...;...;.;.;.;.;.;/      !    君には立案してもらいたいお。
  `´‐ i` ‐ - 、.;.;.;.;..;.;.;.;..;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;./        |    特に信賞必罰による士気(モチベーション)の維持
      !`i ̄`、` - ,,,____ ,, - ‐´.          /     それとこの演習場近くの慰安施設への賄賂。
     / i {筏豺}   .!´ i{筏豺}.‐i‐          /      この金はやる夫が自弁するお。
    ./  i                           ノ       兵には一番いい売笑婦と飯を用意させるお。
   /    !    /                    /        兵にはそれなりに苦労してもらうから、休暇は必ず充分に取らせるお。
   /    ヽ  |     |       /       /      兵を訓練外で失うことは許さないお。
        ヽ ヽ    |     ノ     /       いや、訓練中であっても脱落兵を可能な限り抑えるお
          ヽ` ヽ_人_=´    /        それが出来なければ君を無能と判断するお。
           ヽ `         /          
             \ _ ,,__/

251 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:05:41 ID:uPpwHGeI0

       /ニYニヽ    /`i     了解しましたっていう!
.      / (0)(0)ヽ  /  リ
.     /  ̄`´ ̄ ヽ|  /   となると訓練は
     | ,-)    (-リ  ヒ        ・導術運用
     | l ____//  ,`弋ヽ     ・個別判断行動力の強化
   _ \ ` ⌒´.′.Y´  , `ヽ`.l    ・指揮官の自立性向上
  / :  : :介〈  `ー〈::....ノ   Vヽ   ・集団襲撃
  | : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:|   ですっていう。
  | : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │   大半は軍でも重視されることですが、
  | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|   どれも難しいですっていう。





    /´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }}: : : : :`:ヽ、
   ヘ||: : : : : : : , :r ,=_'_‐_´_ ` '‐= JL: : : : : : : : ヽ
  |: ||:||, - , = r´': / ,-, フ ` '_r‐>-、= -、: : : : : : }      よくぞ理解してくれた!
  ヘ: >/竺ヽ}: : : r //:|´ r‐'´/   ヽ: : ヽ: : : /      やる夫は既に命令を下したお
  ヽ{ !焦ンノ 二 } ノニノ .ノ  人 /_ノ  \: :ヘ:/       君にならそれが出来ると判断しているお
   {`'‐'-´ ‐::´:`´ノ人、 ヽ ヘ ´ノ  、  ヽ-‐,ヘ、     そして、実包は充分に使わせるお。
   {/::´::::::::::::/{  ・ヽ, ノ、‐`/ `i     /   `\   いや、実包を使わない訓練を許してはならないお。
   /:::::::::::, r ' ´  ヘ ノ   ヽ_,,、 !、   /       ` 、      もちろん安全確保が大前提だお。
  /,::: r'i´゚ノ     `  ヽ.     | \_ ノ         ヘ: :\   何度も言うが、訓練での脱落兵は、
  '´  | `f            i       |  /          /: : : :   最小限に抑えるお。
     f ゝ,         ノ     | /          /ク: : : :    それが有能な指揮官というものだお。
     ゝ ノ゙ヽ _ , -― ' ‐_      ヽ、     _ , - ‐ ': : : : : : : :   金のことは心配するなお。
      T         `        r`ヽ、<: : : : : : : : : : : : : :      殿下に伝票を回せばそれでいいお。
      ゝ -‐ ゙          ノ  ヽ \: : : : : : : : : : : : : :      それでも足りなければやる夫が私弁するお。
        ヘ       , ‐ ´´  ̄ ̄ >==≧: : : : : : : : : : : :
         ' - -, 、r = ´ _, - ‐_, '''''/: : : : : : : \: : : : : : : : :
          /‐=`|  r'´r―ツ ´ ~: : : : : : : :
         {-‐i .|, -'―': : : : : ○: : : : : : :
       rノ´=´ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
    , r'r,´==´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

252 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:05:54 ID:uPpwHGeI0

        /ニYニヽ           しかし大隊長殿。
       /( ゚ )( ゚ )ヽ           どうやっても猫と馬が足りませんっていう。
     /::::⌒`´⌒::::\       特に馬は慣例上、衆兵(シヴィル)には配属されませんっていう。
     | ,-)___(-、|      どうやっても禁士(ナイツ)にのみにまわされてしまいますっていう
     | l   |-┬-|  l |      猫についても補充する宛てもありませんっていう。
     \   `ー'´   /
⊂⌒ヽ ノ       <  /⌒つ   騎兵がいなければ三兵編成(コンバインド・アームズ※)が取れませんっていう。
  \ ヽ  /         ヽ /     状況によっては兵科相性が極端に悪い場合、いいようにやられてしまいますっていう。
   \_,,ノ      |、_ノ 
※銃兵・騎兵・砲兵の三すくみ連携により、互いの弱点を補い合う
銃兵は騎兵に弱く、騎兵は砲兵に弱く、砲兵は銃兵に弱い。FEの剣・槍・斧のような関係。
ちなみに剣虎兵や龍兵はまだ新兵科なので、兵科相性が未知数とされる。
剣虎兵は「奇襲攻撃に滅法強い」代わりに、「味方に馬を編成できない」という弱点を持ち、
龍兵は「敵から狙われる可能性が極端に低い」代わりに、「長時間の運用ができない」という弱点を持つ。





             / ̄ ̄\      失礼ながら幕僚殿
             /  ヽ_  .\     陸軍剣虎育成施設では、
            ( ●)( ●)  |    猫が余りに余っており、
           (__人__)      |     しかも門兵の数が足りぬそうであります。
            l` ⌒´    |     子供でも忍び込める有様だとか。
           {         |      もしご要望とあれば……
           {       /
       _. -: ´Λ     _.へ` 、
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
    〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

253 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:06:04 ID:uPpwHGeI0

         ,,..-''"´ ̄ ̄"''-,,
         /   -..,,_      '.,      特務曹長
      ../   -‐t.j-`''‐  _,,..-.',     そのような世間話をしてくれてありがとう。
      ,'    `゙''    .‐t.j-、l     しかし正規の手段ではとても猫は手に入らないだろう。
        l      r''´  ヽ`゙''  |     それでも僕は三日以内には新しい猫の声を聞きたい。
      ',        `t'´`j-'′  ,'     さらに関係ないことだが、その門兵が処罰されるようなことがあれば、
        \       ̄     /     やる夫の責任において君の部下に配置されるように全力で手配しよう。
         .`l-―――‐-..,,__ /      ああ、困った。猫が足りない。
      ___|_:::::::::::::::::::||::::|       どこかから猫が逃げてこないものだろうか。なぁ大隊主席幕僚
   r:ヽ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::',o└-..,,__
  /::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ヽ、
 ./::::::::::::/ ̄ ̄l`゙l::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|:|
../::::::::::::/   ̄ヽ┘::::::::::::::::::|o::::::::::::::::|::|
/:::::::::::/  . ̄ヽ|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::|





        /ニYニヽ
   (ヽ  /( ゚ )( ゚ )ヽ    /)    ははは、全くですねっていう。
  (((i )/ ::::⌒`´⌒::::\  ( i)))   猫が陸軍の育成施設から逃げてくるなんて僥倖が、
 /∠_| ,-)___(-,|_ゝ \   あったら不思議ですねっていう
( ___、  |-┬-|    ,__ )
    |    `ー'´   /´
    |         /

254 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:06:15 ID:uPpwHGeI0

   / ̄ ̄\
 /       \            承知いたしました。大隊長殿。
 |    ⌒   ⌒           仰せのままにいたします。
. |     (__人__)           いやぁ、猫が足りなくて困った困った。
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \





                     ___
             ,   ´       `  、         それでは指示終わりだお。
              /             \        大隊主席幕僚、特務曹長とよく相談し、
            '. 、                    ヽ       僕好みの訓練計画を立案しなおすように。
.         ′ マ=t7心。    .。- =z'´   ,      なお将校については、
        /    弋モ_无ぁ  {イ三ニ=―        無能とあらば即座に他部隊に回す。
         |     `¨´ ,,ノ   ゙ 、.         |      今から陸軍より送られてくる70名の将校のうち、
                  (  _i_  ヽ         .'      半分はふるい落として、定数を維持するように何度も補充する
                  `゚''` `…゚゚   u    ,′     近衛からも30人ほど手配されてくるが、
           \      , ― 、     _∠       そちらは参謀や事務仕事を優先的に回すように、
            |≧=-  ___   __..。s≦三三|       近衛将校の顔を潰しすぎるのは今は得策ではないお。
       _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、    なに、1500名編成に将校100人では事務仕事は
     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\  山のようにあるお。任せたお、藤森大尉
    /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧

255 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:06:27 ID:uPpwHGeI0

            ∩_
            〈〈〈 ヽ
           〈⊃  }
      /ニYニヽ   .|   | は、了解いたしましたっていう!
    /( ゚ )( ゚ )ヽ  !   ! (それにしても贅沢な人材活用法だっていう)
  /::::⌒`´⌒::::\|  /
  | ,-)___(-,| /
  、  |-┬-|  /
 / _ `ー'´ /
 (___)  /





           ,. r<//////////////∧
       ,. r<///////>=-----------
     r</////>''"    _,. ィ7777777⌒7777   大隊長殿。それは……
     ∨/>''"  _,. イ/////////////i ////    いくらなんでも殿下に甘えすぎでは?
       ∨ ,,. <///////////////////} ////    殿下の御威光にも限りがあります。
      ><///////////////>''''"" ̄ ̄ く     そう何度も陸軍から将校を融通してもらうのは、
     /////////////>''": : : : : : : : \: : : : :ヽ    殿下の顔を潰すことになりかねません。
     \//////ニ=''": : : : : ヽ: : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : : :.  
      \>''": : :ハ: : : : : : :\: : : : :\: : ::.: : : : :ハ
       /: : : ::::::|l : ト : : : : : : :.\:へ: : ハ: :i: : :i: : : :i
       /: : :::::::::斗i::|´ \「`ヽ: : 厶斗=ト、ヾ: : :|: ::ハ|
       |: i: : :::::i: :j j 二、\  ` `Vーク /:i: : : : /:i |!
       {: i: : : ::::V,ィ⌒弍ハ     ´ ̄ ./::j: : : :i ;/:リ
.      八::ヽ: : : :::\弋_ソ   i   :::::://:: : : :| /
        ヽ \:: : :::::\:::::::  _ ィ イノ::::::: : リ
         ヾ ヽ: : ::::「    `  ´ /:::::ィ:::::/
           {{ ト、::::::>ー-  。 { :/ |:::/
           || |:::::「i ノ\ }   /   /:/` ^Y^i
           「ヾ::::|フヽ    `ヽ // /:/  {ミi _{ヽ
              }トヘ::{)      rァ=ミ /  「ヽj 」: : .
          /{{ iヽ:     // }} ト、≧x 人_{ ら: : :i
            / 厂ヽ {\   .//j .|| | |ヽ/  ノ i {::: : :ハ
        /: :⌒)y'「      ヾ' {{ .| |   く ミ! つ: :: : :i\

256 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:06:41 ID:uPpwHGeI0

           _____
          /        \
        /           \
       /   , --、      ,.-- 、  \       副官。やる夫はいま貴官に意見を求めていないお。
     /    ., ーヽ   ,'. ー-、    \     殿下は覚悟されているはずだお。
    /      ( ● l    l ● )    \    やる夫を使うことの問題点を。
    |         `ー ノ    ヽ.ー '       |    そうであるからこそ、やる夫は自分のできる最大限を
    |      '⌒(____人____)⌒`     |    行い、その面倒を殿下に回すお。
    \         `ー--‐´        /    これはやる夫のやり方だお。
      \                  /      文句があるならば、転属依頼を出すべきだお。
       /                〈       今ならまだ、やる夫のお手つきとはみなされないお





<,イ::/  ∨::::|':,::::::l \:::::∧ \:::::::::::::i::::::::::::::l
/7≧<  .∨::l ヽ::::i  \::∧  _、>::::l::::::::i::::::i   いえ、大隊長殿。
=''¨イ....O`ミテヘ::i ヽ::i,   .,≧≦´ ∨:::: l::::::::l::::::|   自分は現任務継続を希望いたします。
. /..γ::ヽ...i   ヾ、  ヾ、 テ´_Oヽ\.∨:::l:::::::::!:::::|    
.{..ハ弋::丿..!    \  丶{:.:.{:::}:.:.i i! .i:::i::::::::/:;イ:i
.乂 `¨¨´i/         乂'':-:ァ  ! ,:i:i:::::::;イ/.|:i
   ̄ ̄           `¨´   .i:::i!:::::/::| リ
\           '        |/::/:::::|
`ヾ、                  ,レ:':::::::;::::|
                    ,'::::::::::;'i::::|
i,                  /::::::::::;' .l:::l
::ト、    ⊂====⊃    , イ::::イ:::::::;' .l::l

257 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:06:53 ID:uPpwHGeI0

               ____
            ,. -'"´      `¨ー 、
           /            ヽ ヽ、         了解したお。
        ,,.-'"          ,,.-'"`     ヽ、       ならば貴官が持つ能力を、すべて使い、
       / `゙`'''゙゙゚    、_,,.-''     ':'"    ヽ、     自分が有能であることを証明してくれお
      i 、         .。- = ナ '´        ヽ    君は女として魅力的すぎて気が散るお
      ./ マ=t7心。 、 '´{イt_ァ 7´,ィ          ヽ   
     / .  弋 モ_无     `¨¨´                i   しばらくやる夫の視界から外れてくれお
     /     `¨´ ノ    \                  l
    ,'        ,'       ヽ                l
    i        (   i     )               /
    ',        `゚''` `゚''ー' ´              /
     ヽ、                            /
      ヽ         ___  _____..。s≦三三|
         iニニニ二二| | |ニ┌―┐二二二二二二ヽ
        /ニニニ二二| | |ニ└―┘二ニ二ニニ二ニヽ
.          /ニニニニ二二| | |ニニニニニニニニ二二二二二ヽ





     i´ ̄ ̄二ニ=- ._
     j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
   r‐≠¨ ̄¨ニ=- ..:.:.:.:.:.:.:.>
   ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヾ、:/    ですが大隊長殿。
   /`¨ニニ≠-:、.:.:.:.:.:.:.:.:\     自分は部分的には男であります。
  /::/:::イ:∧::::ト::ヾ::::`丶、      
  |/::::;'.l/‐‐ヽ|‐‐-ゞ::ヾ:.!
  |:::i:l -―  ─- ヽ::リ:l
  ∨:i    '     |:i:.:l
   |:.>、"" r_、 "" ノ::!/'
   !/ ..>--‐ <___V
    /:::〉 《 小、}} 〈:::ヽ
    /:::::〉  .ハ  〈::::::::l

258 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:07:07 ID:uPpwHGeI0

            ____
         ,. -'"´      `¨ー 、        君にはもう命令を発したお?
       /             \       副官室で待機していてくれお
      /                ',
     ./                     ',
     l         ,!   l、       l
     l.    ´ ̄ ̄ _ ,,  _`ー-- U l
     .',    `ー―'    `ー―'   ./
    / \      l   人   l    /\
  ./    `ー、   `ー´_`ー'  ‐'    \
  /                        ハ





三三三三三 ≧=─:.:.':.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::\
三三.>.:'.:´.:.:../.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
三/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.::..:/:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.::.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.::.イ:.:. ..::.: :..|:.:.:. :.: |:.:.:.:.:.:.:.:i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.-.:;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.::/::|:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.`>.:,;:.//:.:.:./  |:.:.:.:.:.:./:.:.:.::.:.:.i }:.:.:.:.:.:|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:<i    |:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./ . |:.:.:.:.:./
:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.|:.:.:.:.:.>' ´./:.:/  \  ノ:.:.:./:i:.:.::.:.:.:/  |:.:.:.:/  承知いたしました。
:.:.:.:.:.:.:.:ゝ:.:.ト- '´  / <__   {:.:.:/:.:.}:.:.:.:/    |:.:./   待機しております。
:.:.:.:.:.:.:.:..ハ:.:i!   禾=、  _ ヽ  /:.::/:.:./:.:.:/    |:/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:トゝ   Ⅶ..:::.≧=チ  ././:.::/:./     /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|\   ゞt;;;jiリ ハ  K:.:.:.:./;'´     /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |  ヽ   辷ノ ノ    \:./
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      ̄ `         \
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |              ノ
\:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ              イ
ヾ:.\:.:.:.:.:.::.ハ         _ , /::.:|
 \:.:.:.:.:.:.::.:ハ           ノ:.:ハ:i|
ヽ  \:.:.:.:.::.:.ハ        イ:.:.:.::ハ.|
    |\:.:.::.:.∧、. _ _ / |:.:.:./  リ
\..  |  \:.:.:.:.ハ       |:.:/
   ̄\i}\ \:.:..ハ       i/
\   \/∧ゝ\:.ゝ

259 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:07:20 ID:uPpwHGeI0

.     /ニYニヽ      
    / (0)(0)ヽ      さすが、新城少佐は噂どおりの人ですっていう。
   / ⌒`´⌒ \     大賀大佐から伺っておりますっていう。
  | ,-)    (-、.|    今回、小官は大賀大佐からの御推薦でしたっていう。
  | l  ヽ__ ノ l |
   \  ` ⌒´   /





         ___
       / ⌒  ⌒\       大賀大佐を知っているのかお?
      / (⌒)  (⌒) \      陸軍特志幼年学校でお世話になったお!
    / ///(__人__)/// \    やる夫のことをなんと仰っておられたお?
     |     `Y⌒y'´     |
      \     ゙ー ′   ,/
      /⌒ヾ\ ー‐    ィヽ
      /::rー'ゝ::>:\介 / 〆ヽ
    /,ノヾ ,>::\::::/:::::ヾ_ノ,|
    |::::ヽ〆:::::::::::::.|゚、:::::::::|´::::|

260 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:07:35 ID:uPpwHGeI0

    /ニYニヽ
    /(0)(0 ) ヽ
  /⌒`´⌒   \    絶対に敵に回すなと。
  |      (- 、 |    それと兵を大事にするが将校にとっては
  ト-―――-` l  !    しんどい上官だと伺っておりますっていう。
  ヽ `⌒´    / /、
   `コー   /,ノ:::ゝ、





      ____
     /      \     まぁだいたい当たりっぽいお。
   /  _ノ  ヽ、_  \   大賀大佐から伺っているならば話は早いお
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  やる夫好みの訓練を早く作ってくれお
  |     (__人__)    |
  \__ ` ⌒´ __/
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ   (大賀教官……懐かしいお)
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|

261 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:07:50 ID:uPpwHGeI0

15年前 陸軍特志幼年学校 校庭

     (    〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
      >ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
      {!  >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r   諸君は輝かしき流れの中で、
     _ `y∧/彡≧ミミ/     ゛ヾリ〃´    "シ≦ミ≦三≧ミ<    身をゆだねることとなる。
   /,≧x=>ミ三三彡゛                "彡ミ≧彡三ミト-   本校は入校希望者のみによって成り立ち、
    ,ム三ミX三三≧イ   _, -=一'{      .r=- 、   }三ツ彡彳´ ゛ミ、   卒業生の大半は近衛ならびに陸軍の主要な地位で活躍している
   {;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、  l   川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、  ゞ、_ノ ……東州乱を戦ったのも諸君等の先輩たちであった。
   ,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ  レ⌒)ミミミゝ
  ,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八   >- ィハY 、l Y ≦ -イ   },ノ/三ミシ彡≠、  これから君たちを指導する主任教官の大賀大尉だ
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、    _ノ  l l  ヽ、     ノf_/三ミミツ      こちらは助教を勤める猪口軍曹である。
,x三ミ=-=彡≦三彡f {  )ヽ /   ,   、  \ ,r´ イハミミⅦ!{    _ノ   貴様らは班員を兄弟、
   ,r≧三彡7/彡ヲ   ゝ {  〉    ゝ--<    ハ  ,ノ  Vルミリゞ=≦、    教官と助教を父と兄と思って貰いたい。
 _,ル′  //彳彡イ    ∧.(   ノ二 ー' 二ヽ   {ノ ノ     トミ三≠≦ミミッ'⌒ では助教から各自に自己紹介の通達を。
     ,イ/彡イ川i!     ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / /     ドミ三三ミミ≦、
    ノ ル1{ リ彡!       ヾ   ,r'  ̄ `ヽ  〃         |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
    _,ム斗イ  八   .,r'⌒ヽ/ {     } / \γY⌒ヽ .厂`ヾー-<⌒ヽ
 .//////// /  ヽ.(´     `) ゝ ー  一 7   (    ノ )ヘ   〉/////>
<///////// ノ   ハゝ,___,ノ´             ゝ、_ノ  ゝ ./////////∧
陸軍特志幼年学校 教官 大賀(範馬 勇次郎)


   / ̄ ̄\
 /       \           助教の猪口軍曹です。
 |           |           それでは一番より五番まで教官殿に自己紹介を。
. |     __  . _│           
  |   .´・ .〈・  |           各生徒殿は官姓名と出身を紹介していただきます。
.  |   r、_)   |
.  ヽ  `ニニ  ノ
   ヽ    ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、

262 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:08:06 ID:uPpwHGeI0

                     ミ:::::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
                     ミ/) }}``````````´´´´´´´´´´´´´ノ::::::::彡  樋高惣六!
                    /)/ //                  `ミ::::::彡   油州出身であります!
              / / //                       `ミ:::::彡
              / / // __                __ `ミ::::彡
              / / // -‐ミ __≧x、、      ,ィ≦__ `ミ:::彡
.           /   ///  / 丶 巡ソ丶        ィ 巡ソ / ムへ
        /   _    ハ  /ム  `¨´ ̄         ̄`¨´   ハ  .}
        /    ´   i!  ィ´{ハ                       /.リ  ′
.     /              / \             ′             /
                /   `'ー                    /‐'´
                      丶      _ _      ′
                           |\   ´  _  `   /|
                         /|  \          /  |\
                       |人|   \       /   ノ  |
                       |  ミ=-  _───_  -=彡  .!
                       |         Τ          |



     (    〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
      >ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
      {!  >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r
     _ `y∧/彡≧ミミ/     ゛ヾリ〃´    "シ≦ミ≦三≧ミ<       油州だと?
   /,≧x=>ミ三三彡゛                "彡ミ≧彡三ミト-      油州といえば偉丈夫の地だぞ?
    ,ム三ミX三三≧イ   _, -=一'{      .r=- 、   }三ツ彡彳´ ゛ミ、      樋高生徒! その割には小さいな!
   {;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、  l   川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、  ゞ、_ノ    きちんと飯は食っているのか?
   ,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ  レ⌒)ミミミゝ
  ,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八   >- ィハY 、l Y ≦ -イ   },ノ/三ミシ彡≠、
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、 ////_ノ  l l  ヽ、///// ノf_/三ミミツ
,x三ミ=-=彡≦三彡f {  )ヽ /   ,   、  \ ,r´ イハミミⅦ!{    _ノ
   ,r≧三彡7/彡ヲ   ゝ {  〉    ゝ--<    ハ  ,ノ  Vルミリゞ=≦、
 _,ル′  //彳彡イ    ∧.(   ノ二 ー' 二ヽ   {ノ ノ     トミ三≠≦ミミッ'⌒
     ,イ/彡イ川i!     ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / /     ドミ三三ミミ≦、
    ノ ル1{ リ彡!       ヾ   ,r'  ̄ `ヽ  〃         |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
    _,ム斗イ  八       ,ハ {     } /        厂`ヾー-<⌒ヽ
 .//////// /  ヽ       ゝ ー  一 7        ハ   〉/////>、
<///////// ノ   ハ                    /  ゝ ./////////∧

263 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:08:25 ID:uPpwHGeI0

                     ミ:::::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
                     ミ/) }}``````````´´´´´´´´´´´´´ノ::::::::彡  いいえ! 教官殿!
                    /)/ //                  `ミ::::::彡   これから詰め込むであります!
              / / //                       `ミ:::::彡
              / / // __                __ `ミ::::彡
              / / // -‐ミ __≧x、、      ,ィ≦__ `ミ:::彡
.           /   ///  / 丶 巡ソ丶        ィ 巡ソ / ムへ
        /   _    ハ  /ム  `¨´ ̄         ̄`¨´   ハ  .}
        /    ´   i!  ィ´{ハ                       /.リ  ′
.     /              / \             ′             /
                /   `'ー                    /‐'´
                      丶      _ _      ′
                           |\   ´  _  `   /|
                         /|  \          /  |\
                       |人|   \       /   ノ  |
                       |  ミ=-  _───_  -=彡  .!
                       |         Τ          |





↓樋高
                 , -―――-、
           /     ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
          /´   ::::/ ´`ヽ _  三,:三ー二   馬鹿者!
            /      .ノヽ--/ ̄ ,           上官に向かって「いいえ」とはなんだ!
         {    .ミ }  ...|  /!            上官には「はい」のあとで答えを言うように!
         ゝ    .」_}`ー‐し'ゝL _
       / \   _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
      /    ` 、_.、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
     l         `ー――‐-T´
      |               j「

264 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:08:45 ID:uPpwHGeI0

                     ミ:::::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
                     ミ/) }}``````````´´´´´´´´´´´´´ノ::::::::彡  はい! 教官殿!
                    /)/ //                  `ミ::::::彡   
              / / //                       `ミ:::::彡
              / / // __                __ `ミ::::彡
              / / // -‐ミ __≧x、、      ,ィ≦__ `ミ:::彡
.           /   ///  / 丶 巡ソ丶        ィ 巡ソ / ムへ
        /   _    ハ  /ム  `¨´ ̄         ̄`¨´   ハ  .}
        /    ´   i!  ィ´{ハ                       /.リ  ′
.     /              / \             ′             /
                /   `'ー                    /‐'´
                      丶      _ _      ′
                           |\   ´  _  `   /|
                         /|  \          /  |\
                       |人|   \       /   ノ  |
                       |  ミ=-  _───_  -=彡  .!
                       |         Τ          |





     (    〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
      >ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
      {!  >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r
     _ `y∧/彡≧ミミ/     ゛ヾリ〃´    "シ≦ミ≦三≧ミ<       よろしい!
   /,≧x=>ミ三三彡゛                "彡ミ≧彡三ミト-      無理やり飯を詰め込んでやる!
    ,ム三ミX三三≧イ   _, -=一'{      .r=- 、   }三ツ彡彳´ ゛ミ、      !
   {;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、  l   川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、  ゞ、_ノ    次!
   ,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ  レ⌒)ミミミゝ
  ,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八   >- ィハY 、l Y ≦ -イ   },ノ/三ミシ彡≠、
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、 ////_ノ  l l  ヽ、///// ノf_/三ミミツ
,x三ミ=-=彡≦三彡f {  )ヽ /   ,   、  \ ,r´ イハミミⅦ!{    _ノ
   ,r≧三彡7/彡ヲ   ゝ {  〉    ゝ--<    ハ  ,ノ  Vルミリゞ=≦、
 _,ル′  //彳彡イ    ∧.(   ノ二 ー' 二ヽ   {ノ ノ     トミ三≠≦ミミッ'⌒
     ,イ/彡イ川i!     ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / /     ドミ三三ミミ≦、
    ノ ル1{ リ彡!       ヾ   ,r'  ̄ `ヽ  〃         |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
    _,ム斗イ  八       ,ハ {     } /        厂`ヾー-<⌒ヽ
 .//////// /  ヽ       ゝ ー  一 7        ハ   〉/////>、
<///////// ノ   ハ                    /  ゝ ./////////∧

265 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:09:10 ID:uPpwHGeI0
   ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::;:::::::::::::/::::::::::::::::::/!::ト;::::::::';:::::i::::::::::::::::::::ハ
   ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::/::::::://:::::::::::;'::::/ {::{ V::::::::';:::i:::::::::::::::::::::ハ  古賀亮!
  /::;:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::/:::::::/:::/:::::::::::/::::/ マム V:::::::|:::!:::::::::::::::::!:::ハ  豊州出身であります!
 .ノィ::::/::::::::::::::::::i:::::::/:::::::::/;:::::://:::/:::::::::::/}:::/  ヽム V:::::|:::!:::::::::::::::::!::::ハ
    /|::::::::i::::::::::|::::/:::::://}// /:::/:::::::::::/ ,':/    ヽム.V:::!:リ::::::::::::::::|:::::トヽ
      |::::::::!:::::::::{::/:::/__/.〃  .//!:::::::/./:/    ,,.. -‐. ';::|'::::::::::::::::/::::::| ヾ
     |::γ.::::::::::::,ィーtー- ,,`''ー-/.,, !::/ .〃 ,,..-‐''.,,-‐=''ヽヾ!::::::::::::; ィ:ハ:::!
     |:::{ ';::::::::::ヽ. ト -'万i卞.   `}/ヽ /   ,.ィiチ__ノ心} / ,:::::::::::/ /::{ }::!
     |:::ハ ':::::::::::{ヽ乂竺!,ソ ゝ    / i   '  乂竺沙. ' ./:::/::::::レ':::/ i::!
     レ' |ヾ::::::::::::', ` ̄ ̄ ´       :|      `  ̄ ̄´ ./:::/::::::/ |::/ i:!
         }!ヽ:::::::::::ム               |            /:;:'::::::::/ レ'
            ∨:::::::::ゝ.             j            〃/:::::::;:'
          }ハ:::::::::::ヾ                / /::::ハ::|
              jヽ::::::ミ:.、                 /::::/ }:|



              |l |////∠三三ミヽ\三三三ミ=ー=彡'⌒ヽ
              |l |///////{//// \\\\__/三三三ミヽ__,ノ⌒
           __{l {//////{ l|l {jl///∧ }l }ト辷彡'ノ/三三三三ト≦´ ̄     古賀生徒!
.        ∠三三ヽ\{l| |l{ l| l|l }l|//,ム人ミ三三彡'´≦三三三ミト==一'⌒ヽ  貴様の父上は、
        //三三ミヽ\\{ l|l|lリ}ノj/´    ̄\三三三三彡'⌒ヾ\三三ミ ノ  乱でどちらにつかれた?
.       ////三三三\\ヽ{l}リノ'"           ̄ ̄ ̄\彡'⌒ヾ\三三彡
      {l{ {l{i//三三ミ≧=ミソ        _____  く《⌒ヾ}リ\三三彡
.      \l|リ /三ノ       ヽ    }     ノ}}}/´ ̄ ̄\  ヾ\\\三彡'三
.        V/// ノ(          {「{アT〔{レ'――_x__,ノ   ∨ミ三辷彡'三ヾ
        ノ}//// ノ}    入__    レ'⌒/{,ィf捗 ̄ノ      トミ===彡三ミヾ
..   ====彡'j///彡',ィf{し'´{レ'⌒ヽ      ´^ ̄ ̄       }ミ辷彡'三ヾ \
    '⌒ー==彡'///イ'⌒ ̄/二ヽ     ト、 `゙''ー--- 、      ハ( ̄}7'三ヾ \
      /三三彡'ノハ   ,ィf郛 ノ  ハ  |          ヽ   / ∨({{=====ミ
..   ////´ /////∧ー一 '´ /  }__ ∟ 、          /     ∨ ト三三三ヽ
    {l{ / ////////',   /  (  )ノ ノ        く    ノ jミ====彡
    乂  } }l} {l////人       `フ´             ヽ / ー'  \三三
      ノ,ノ|l |{(//////,\_      __,ノ ̄___,ノ    }/      {ヽ\
.  ー=彡  |l リ l)////ノ} }  ヽ    r‐ ´    _,ノ       /       ',\
        )}{{,ノl{//,八 ヽ l     、__,ノ_/ ̄          /          ',
   __,r‐==彡イl} |l{ (( ( {\ \            ̄ ̄\ / |   i   !   ∨

266 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:09:28 ID:uPpwHGeI0

   ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::;:::::::::::::/::::::::::::::::::/!::ト;::::::::';:::::i::::::::::::::::::::ハ
   ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::/::::::://:::::::::::;'::::/ {::{ V::::::::';:::i:::::::::::::::::::::ハ  は!
  /::;:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::/:::::::/:::/:::::::::::/::::/ マム V:::::::|:::!:::::::::::::::::!:::ハ  豊公であります!
 .ノィ::::/::::::::::::::::::i:::::::/:::::::::/;:::::://:::/:::::::::::/}:::/  ヽム V:::::|:::!:::::::::::::::::!::::ハ
    /|::::::::i::::::::::|::::/:::::://}// /:::/:::::::::::/ ,':/    ヽム.V:::!:リ::::::::::::::::|:::::トヽ
      |::::::::!:::::::::{::/:::/__/.〃  .//!:::::::/./:/    ,,.. -‐. ';::|'::::::::::::::::/::::::| ヾ
     |::γ.::::::::::::,ィーtー- ,,`''ー-/.,, !::/ .〃 ,,..-‐''.,,-‐=''ヽヾ!::::::::::::; ィ:ハ:::!
     |:::{ ';::::::::::ヽ. ト -'万i卞.   `}/ヽ /   ,.ィiチ__ノ心} / ,:::::::::::/ /::{ }::!
     |:::ハ ':::::::::::{ヽ乂竺!,ソ ゝ    / i   '  乂竺沙. ' ./:::/::::::レ':::/ i::!
     レ' |ヾ::::::::::::', ` ̄ ̄ ´       :|      `  ̄ ̄´ ./:::/::::::/ |::/ i:!
         }!ヽ:::::::::::ム               |            /:;:'::::::::/ レ'
            ∨:::::::::ゝ.             j            〃/:::::::;:'
          }ハ:::::::::::ヾ                / /::::ハ::|
              jヽ::::::ミ:.、                 /::::/ }:|





////////// ')|)lllll/    |ll/   /l/ \llll/≡ミミlll
/////////  ill |lll/     ヾ= 、`l|   =|=l≡ミミ))
/| l l l l l l′ //lシ  iillllllllllllllllllllii,      //  }llllll//   よろしい!
| \l l l l l、   ||  、__    ヾlllli,  l  /  //彡彡    豊州軍は内乱で<皇国>軍を大いに苦しめた!
.|  ハミミミー、_ `  ヽ`=、、  ヾllli /// ノ||彡彡    精鋭ぞろいだった!
..ア  トヾミ\ヾ、ヽ    ゞ≠` _ヾlllシ /lllllll彡彡((
. |   `l/lll| 乂-卅―--、   ,    ∠_ イ|川|川 |     貴様はその父上の勇武のみを継ぎ、名を成せ!
. `l ,、'''´, `ヽ、_          ̄     _ドシ川l | | |ミミゝ
  \  ,、`、,, 、'、`i          三ヨ/ミミ三三ミミヽ
   |'´    ,、'´l    ,   ―、   )ミミミミ川 ミミ
   |   、'´     '´  _  /7´ミミミ川|`l川`!
   /\,、'´,'      __,、‐'´--、`_´〉{ミ|ミミミ|ミミ| |
.  |  \,'    、    ̄ ̄ヽ-' /l `l|`l 川`l、ミミミ
.  /     `l   '´ ̄ ̄`ー、_,/川ミ ヾ川川、ヾミ 、
 |     `l         | ヾミヾ≡\ミミ=、 `ト

267 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:09:42 ID:uPpwHGeI0

↓樋高
                 , -―――-、
           /     ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
          /´   ::::/ ´`ヽ _  三,:三ー二    これは豊州で死んだ英霊からの指導だ!
            /      .ノヽ--/ ̄ ,            ありがたく受け取るように!
         {    .ミ }  ...|  /!
         ゝ    .」_}`ー‐し'ゝL _
       / \   _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
      /    ` 、_.、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
     l         `ー――‐-T´
      |               j「





//:.:/:.:.:/  /:.:.:.:.//    //        _____l:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:
:./:.:./:.:.:/  /:.:.:.:.//   //  , -‐=´ ̄ ̄ _---- ヽ:.l_'.:.:.:.:.:.:.:
/:.:./:.:./  /:.:.:.:.//  //__∠ _,-ェr=¬ ̄ヾ  ̄`─、::',|::ヽ:.:.:.:.:.
/,':.:./  /:.:.:.:.// // ,--' ̄: : : : : : : : :|i: : : :ヽ    ¨|::::lヽ:.:.:.:
 /:./  /:.:.:.:.//-‐=´// : : : : : : : : : //: : : ',::::!     }::/ ∨:.   は!
./:./ _r/:.:.:/// .//:ヽ ヽ_ :_: :___://: : : : :l::::}   /:/  /:.:.:.   ご指導ありがとうございます!
:./二-/:.///  /‐´ : : : : ゝ7(::)l┌: ´: : : : : : /::/   /. '  /:.:./
/三‐/:/ //_/l::| : : : : : : : { .{___}. }: : : : : : : :/::/   /   /:.:.//
-─/:/‐'//    ',', : : : : : : : :.\_/: : : : : : : ノ/  ノ   ./:.:.//:.
  /:/ //>─--⊂ニニニ===、___⊂ニニ ̄ ̄,つ   //://:.:.
 //_/---=ニニニ¨ ̄ ̄ ̄` ─-    ヽ.'./    //://:.:.:.:.
/-‐./    ̄ ` ─- 、             | |    //://:.:.:./:.                次!
  /          ` ‐、 ヽ                | |     //://:.:.:./:.:.
/                         | l  //://:.:.:./:.:.:.
                          | |  /´/:.:.:./:.:.:.:

268 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:09:55 ID:uPpwHGeI0

        __
      / ☆ \,      新城直衛!
     ヽニニニノ
    /(●) (●)\
   /:::⌒(__人__)⌒:: ヽ    生まれはわかりませんお!
   |    `⌒´    |
   \      _/
   || = ̄ //  | | ―,, ―
   ||    //    | | ; '  /





     (    〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
      >ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
      {!  >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r     貴様! 駒州ではないのか?
     _ `y∧/彡≧ミミ/     ゛ヾリ〃´    "シ≦ミ≦三≧ミ<      (おかしいな。全員の経歴は頭に叩き込んだのだが)
   /,≧x=>ミ三三彡゛                "彡ミ≧彡三ミト-
    ,ム三ミX三三≧イ   _, -=一'{      .r=- 、   }三ツ彡彳´ ゛ミ、
   {;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、  l   川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、  ゞ、_ノ
   ,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ  レ⌒)ミミミゝ
  ,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八   >- ィハY 、l Y ≦ -イ   },ノ/三ミシ彡≠、
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、 ////_ノ  l l  ヽ、///// ノf_/三ミミツ
,x三ミ=-=彡≦三彡f {  )ヽ /   ,   、  \ ,r´ イハミミⅦ!{    _ノ
   ,r≧三彡7/彡ヲ   ゝ {  〉    ゝ--<    ハ  ,ノ  Vルミリゞ=≦、
 _,ル′  //彳彡イ    ∧.(   ノ二 ー' 二ヽ   {ノ ノ     トミ三≠≦ミミッ'⌒
     ,イ/彡イ川i!     ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / /     ドミ三三ミミ≦、
    ノ ル1{ リ彡!       ヾ   ,r'  ̄ `ヽ  〃         |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
    _,ム斗イ  八       ,ハ {     } /        厂`ヾー-<⌒ヽ
 .//////// /  ヽ       ゝ ー  一 7        ハ   〉/////>、
<///////// ノ   ハ                    /  ゝ ./////////∧

269 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:10:08 ID:uPpwHGeI0

       / ̄ ̄ ̄\
      / \   ノ \     はい、教官殿!
      ´ (● )  (― )   、   駒州は拾われた後で育った土地でありますお!
     i    (__人__)    i    生まれは東州らしく思われますが、
    i ̄(   `― ´   ) ̄i   自分には分からないのでありますお。
     > / ー‐ァ、 ,r― <   /
    ' ./ ―‐ ´\ ` ― ´ヽ ヽ
  /    、 :: O/..:::::::| ::::
  i   i:: \/::::::::::::: | :::: i   i
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |





     (    〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
      >ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
      {!  >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r   ご両親は!?
     _ `y∧/彡≧ミミ/     ゛ヾリ〃´    "シ≦ミ≦三≧ミ<
   /,≧x=>ミ三三彡゛                "彡ミ≧彡三ミト-
    ,ム三ミX三三≧イ   _, -=一'{      .r=- 、   }三ツ彡彳´ ゛ミ、
   {;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、  l   川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、  ゞ、_ノ
   ,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ  レ⌒)ミミミゝ
  ,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八   >- ィハY 、l Y ≦ -イ   },ノ/三ミシ彡≠、
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、    _ノ  l l  ヽ、     ノf_/三ミミツ
,x三ミ=-=彡≦三彡f {  )ヽ /   ,   、  \ ,r´ イハミミⅦ!{    _ノ
   ,r≧三彡7/彡ヲ   ゝ {  〉    ゝ--<    ハ  ,ノ  Vルミリゞ=≦、
 _,ル′  //彳彡イ    ∧.(   ノ二 ー' 二ヽ   {ノ ノ     トミ三≠≦ミミッ'⌒
     ,イ/彡イ川i!     ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / /     ドミ三三ミミ≦、
    ノ ル1{ リ彡!       ヾ   ,r'  ̄ `ヽ  〃         |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
    _,ム斗イ  八       ,ハ {     } /        厂`ヾー-<⌒ヽ
 .//////// /  ヽ       ゝ ー  一 7        ハ   〉/////>、
<///////// ノ   ハ                    /  ゝ ./////////∧

270 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:10:23 ID:uPpwHGeI0
                 -- ――  ´ ̄ ̄ ̄ `― - __
               /                  ヽ
              /                     \  は! 共に東州乱で死んだと聞いております!
             /
         .   /      --――――
           /        l ● l
          l´         丶__ノ
          l        ヽ
          `ヽ       l
             ヽ_入__/                  ツ
             丶   ______________
               \/ _____________
               / /               :::::::::::::
              / /               :::::::::::::::
            /  /   [ ☆☆☆ ]      :::::::::::::::::::::
            l.  l             ::::::::::::::::::::::::::::
            |  .|           :::::::::::::::::::::::::::::::::





 >≧≠ミミ/  ,ィ        |::::::::{ vr      _,ャ
.///彡≦ミf'’ /::::!   y!  ノ:::::::ノ   , x≦三彡'´
川//彡'7彳 /::::::::::、  l{ f:::::::::/   f彡"´               よろしい!
リ川リ'///ハ/::::::::::::::\  ' {::::::;/   イ
'八Ⅶ{v'ノⅣrへ:::::::::::::::ミ、_, ゞ'
ノハリ///lK   ~`ぇ=≧≠ヽ
イノ )///'八 ィ彡'⌒-一' ∧       ー―- 一 ⌒ヽ
ー彡彡彡'川ヽ       ノ }           ー一 ミソ
三三三≧彡彡ヘ    7 ん'⌒  )             /′
≧=≡三彡彡爪     弋  f;'    -‐― - /〃
ヲ彡'≦三三彡'川ヽ        ̄   /, ¨´ ̄ア /  /     ノ
巛彡"//////ノノル'∧\ ノ (⌒二彡 '    / ′     /
人ミv'///'ムイ/////'ハ ( (__八   _  <   ノ    /
彡ヘ》≦彡'ノノ/////,人  ヽλ_`¨´ _ ,-‐ 彡     /
三彡リ彡イ'////ムイ川≧x    ̄

271 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:10:35 ID:uPpwHGeI0

↓新城
          _____
        / ` /  /´  ァー-
        γ◎ヾ  ..///.:.::/ .:.:ト、
     / ヾ_  / .://;へ、/!.:.::/:.}       ,__-‐'''´-‐'''-‐''´
    /    r  l    ヽ  r^ーfノr_-γ--/ /
  /     ト--^弋_ソ/       / ///   `
  |       \ ゞノ ノ"}          l l |  |
  |         ソ /ノ"}|          l   | 丶
  |         ) '|    _,,,,     ,. -'´ - -'
   \       ヾ \.r"     /     /\ :_
     \       〃丶、__ ./⌒ヽ---┬'     \
     /                \
    /                   ヽ、
   l                     \
   |                       ト、





         ´ ̄ ̄`弋ミ三ィ彡三ミ、ヾ、V゙YⅥ彡三三ミ芍彡'ィ彡
         -―-≧=━圭孑彡三ミヾ\゙:.゙}ハ'〃´≦ミ三彡'/尨
         >メ二>=ミ三三彡三ミ、ヾヽ!'彡三三ミ、:...彡'ィノソ   教官の質問が不適当であったことは
      __ ノ´-∠ニメ彡三斗彡三ミ、:.ヾ:.、:У,彡三≠-ヾ≦彡ノと   認める!
      ―'´、__ノ彡ィ彡三ミゞ-、ミ、ヾリソ豸'´ `ヾ:彡三、三彡"   だが貴様の回答も不十分であった!
        ‐━=ニ三≧ライ彡ゞ-、ヽ 、 ̄´/,∠ ,..ィ  ヾ三≧≦〆′   よって指導した!
        , -===、ニ彡イ尨′、.ヾィバ !v {,ィ<,_,、_ `ヾ三ミ三    指導には礼を持って答えよ!
         /フメ三彡ム/,ィニニ彡ハ:゙ :}''´`≧≦,=.‐ゞミ ミ≧ヾメ    新城生徒!
      ,.-、__/,ィ'≧三ヾミ:{ ' -=ニ弍冫} ,::::::`ー二≦¨"、:.:. ゞァ‐ミミ
     ,-=ニ二彡'ク彡三;ム} -‐=‐.:'::_ノミ、::::::.`ー━―-、:.:./,イ〉 |ミ
     ,.-━、__ェァオ彡イニィ{〉{ ィ',.ィ: :,イ__,ィ、`゙)::.、:. ⊂ニ、::.:.ヽ!}_)} {ゞ
      ー=二 _ノイメ√彡{〈゙ト,〈: :  _`ィ::::二..__:. `ー__:. ヾ:: }yノ /ミ、
    〃 ̄`ー" _メ≦ィソ彡、j!'.ィ、_ノィ―`´―メ、ヽ__,,,})/.:: /、_ノヾ.ヽ
,ィ━‐-、{ , -=、 ノ{´/ノ{リ从'ハ`ヾくえ二ニニ二ゞ>';//:/.:: :|ミ、ヾ、                はい!ありがとうございます。教官殿!
;i;i;i;i;i;i;i;i;i>ミ  `ー}ナ´_ノ'!メ'/ ::ヘ ゙ヽ-━━‐-イ::::/.:.:/イ:::: : ::┃、}ソミ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i\___ー彡ヘ,′ ::‘,: : : : : : : : : ::::/..〃::::: : : : :┃リ、ハ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i`;i;i;i;i;i>-、ノ{   ::.‘,: : : : : : : ::ノ;イ;;:::::: :: : : : ┃从ヘ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/´-' ゙、   :::::;;>= __.イ ;;;::::::: :: : : : ┃トミ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/、    ゙、   ::::;;;ハ;;;:::::: / .;;;;;:::::::: :: : : : ┃ミニ    次!
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i,′`、   :.、  :::;;;! ::::::;;/ .;;;;;;::::::::::: :: : : : .┃〃ヾ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;〃   ヾ:. .:::.!  :::;;;! :::;;,′.;;;;;;:::::::::::::: :: : : : ノ、′)'
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/.::::.、ヾ. ヾ::::::}  ::::;;| ::;/ .;;;;;;::::::::::::::: :: : :/ヾi;`━、k

272 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:10:55 ID:uPpwHGeI0

  、__/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::/: /::/::::::\ヘ
   >::::::/::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::/::::V:::/:i::::::ヘ:::\
    /:::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: : |::::::::::::::ト::iト::┴<:::|:::i::::::\::\
   /:::::::::::::::::/:::::::: /::::::::::::::::::: ::イ::::::::::::::ハ::|    Vノ: |:::::::::ハ ̄
.  /:::::::ィ:::::::/::::::::: /::::::::::::::::::::::/-∠ヽ:::::', ヽ  .イ:::/:::::::::i::ヽ
 /:::/ |::::: {::::::::::::i:::::::::::::::::::/__≧:::::ハ  _∠:/:::::::::人:::::ゝ  羽鳥守人!
.//  .}::::::i::::::::::::|::::::::::::/ ||' r ̄ (:::). Yヾ:::i  r===レi::::::/:}\i   皇都出身!
     ノ::::::|::::::: : |::::::/|  .|| \ _ i ハト=イ(::)ヽ{:l:: /:::i      焼き物屋の息子であります!
     ハ:::/i::::::::::ハ/ヽ/  ヾ___ノ   }、- i::./ハ.|
   /=\ レヘ::ハ ヽ {     ̄ ̄ ̄    ノ  |'´
  /'´   \\::::ヽ ヽi        _ _    /
  {       ̄\ ̄`ー 、      'ー-'   /
  ノ`ー ─ ミ、  .\\   ̄}     ` /┐
. ( /      \   \\  i  >──'´  ヽr-、
 .Y         \   \\廴r >'´   /   /
 /          ハ    ミ=V    //  イ




↓羽鳥
                 , -―――-、
           /     ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
          /´   ::::/ ´`ヽ _  三,:三ー二      
            /      .ノヽ--/ ̄ ,
         {    .ミ }  ...|  /!
         ゝ    .」_}`ー‐し'ゝL _
       / \   _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
      /    ` 、_.、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
     l         `ー――‐-T´
      |               j「

273 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:11:09 ID:uPpwHGeI0

         ´ ̄ ̄`弋ミ三ィ彡三ミ、ヾ、V゙YⅥ彡三三ミ芍彡'ィ彡
         -―-≧=━圭孑彡三ミヾ\゙:.゙}ハ'〃´≦ミ三彡'/尨
         >メ二>=ミ三三彡三ミ、ヾヽ!'彡三三ミ、:...彡'ィノソ   馬鹿者!
      __ ノ´-∠ニメ彡三斗彡三ミ、:.ヾ:.、:У,彡三≠-ヾ≦彡ノと   今から要領をつかんでどうする!?
      ―'´、__ノ彡ィ彡三ミゞ-、ミ、ヾリソ豸'´ `ヾ:彡三、三彡"
        ‐━=ニ三≧ライ彡ゞ-、ヽ 、 ̄´/,∠ ,..ィ  ヾ三≧≦〆′               ありがとうございます!
        , -===、ニ彡イ尨′、.ヾィバ !v {,ィ<,_,、_ `ヾ三ミ三
         /フメ三彡ム/,ィニニ彡ハ:゙ :}''´`≧≦,=.‐ゞミ ミ≧ヾメ
      ,.-、__/,ィ'≧三ヾミ:{ ' -=ニ弍冫} ,::::::`ー二≦¨"、:.:. ゞァ‐ミミ   次!
     ,-=ニ二彡'ク彡三;ム} -‐=‐.:'::_ノミ、::::::.`ー━―-、:.:./,イ〉 |ミ
     ,.-━、__ェァオ彡イニィ{〉{ ィ',.ィ: :,イ__,ィ、`゙)::.、:. ⊂ニ、::.:.ヽ!}_)} {ゞ
      ー=二 _ノイメ√彡{〈゙ト,〈: :  _`ィ::::二..__:. `ー__:. ヾ:: }yノ /ミ、
    〃 ̄`ー" _メ≦ィソ彡、j!'.ィ、_ノィ―`´―メ、ヽ__,,,})/.:: /、_ノヾ.ヽ
,ィ━‐-、{ , -=、 ノ{´/ノ{リ从'ハ`ヾくえ二ニニ二ゞ>';//:/.:: :|ミ、ヾ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i>ミ  `ー}ナ´_ノ'!メ'/ ::ヘ ゙ヽ-━━‐-イ::::/.:.:/イ:::: : ::┃、}ソミ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i\___ー彡ヘ,′ ::‘,: : : : : : : : : ::::/..〃::::: : : : :┃リ、ハ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i`;i;i;i;i;i>-、ノ{   ::.‘,: : : : : : : ::ノ;イ;;:::::: :: : : : ┃从ヘ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/´-' ゙、   :::::;;>= __.イ ;;;::::::: :: : : : ┃トミ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/、    ゙、   ::::;;;ハ;;;:::::: / .;;;;;:::::::: :: : : : ┃ミニ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i,′`、   :.、  :::;;;! ::::::;;/ .;;;;;;::::::::::: :: : : : .┃〃ヾ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;〃   ヾ:. .:::.!  :::;;;! :::;;,′.;;;;;;:::::::::::::: :: : : : ノ、′)'
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/.::::.、ヾ. ヾ::::::}  ::::;;| ::;/ .;;;;;;::::::::::::::: :: : :/ヾi;`━、k





    / //   /      / / /  //     \  \__ __彡'/
  、__」_ノ´    /   /_/ / /  /  {      、ヽ.   ヽ.一'′
    i'´   、_/_/__ //」{_/  /  /_/  ハ 、     い、\_ _jハ
    {   i { `7¬ァイ_/ゝ 二二彡'7.イ   ヽ\   i i `丁丁!
   ゝ/乂_/__/⌒v´ /     /{≧{     ト、 、_ ! !   i  } }
  、_く/_/ー个 _} ヘ  {    i /r=≠ミヘ    } ゙ァ一} }  ! ! ,′槙氏政!
   { `7 /i   { \ \ヽ   トl    r爿ト、 .ノ イ/ //   /' 〃   龍州出身!
   >‐{/¬…‐ヘ. ____ ヽト、! i{  し'^ 〉、/_」i二ィ7 / /
   }_,r─………‐- _ `ヽ、`  `ー‐ ´/´≧十ノ 〃 {/ /
   /  、__   _rュ_    ヽ   }            {_// 八{'´
.  /   \_ー' Qー─ァ' /  /           ', ⌒´  `
 /         〕//'⌒´ /  /              _ 〉
          ///    /  ,ヘ     _____ _∠_
.         {7/   /  /  \  ´ ──ァ'´`ヽ. 〕
        ´   厂  /`ヽ、 \    /  //
       \   {  〔_   〉、 厂`ー ´  /∠..  -‐………‐ 、
     \ \  \_  〕 /_/ \   _//             ',
       ヽ  ヽ  } ∧ {_」    V´_/              }
          ヽ  \」_{ \ \   { ん'7二 ー=ニ二      ,」
          `ー'´    ヽ ヽ L __/             / |

274 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:11:23 ID:uPpwHGeI0
 >≧≠ミミ/  ,ィ        |::::::::{ vr      _,ャ
.///彡≦ミf'’ /::::!   y!  ノ:::::::ノ   , x≦三彡'´
川//彡'7彳 /::::::::::、  l{ f:::::::::/   f彡"´
リ川リ'///ハ/::::::::::::::\  ' {::::::;/   イ                 貴様の父上は上戸か!?
'八Ⅶ{v'ノⅣrへ:::::::::::::::ミ、_, ゞ'
ノハリ///lK   ~`ぇ=≧≠ヽ
イノ )///'八 ィ彡'⌒-一' ∧       ー―- 一 ⌒ヽ
ー彡彡彡'川ヽ       ノ }           ー一 ミソ
三三三≧彡彡ヘ    7 ん'⌒  )             /′
≧=≡三彡彡爪     弋  f;'    -‐― - /〃
ヲ彡'≦三三彡'川ヽ        ̄   /, ¨´ ̄ア /  /     ノ
巛彡"//////ノノル'∧\ ノ (⌒二彡 '    / ′     /
人ミv'///'ムイ/////'ハ ( (__八   _  <   ノ    /
彡ヘ》≦彡'ノノ/////,人  ヽλ_`¨´ _ ,-‐ 彡     /
三彡リ彡イ'////ムイ川≧x    ̄





        /.::.::.::.::.::7,斗‐.::ァ .:7.:://{::{::.::.::.::「:.「::.::.:ト、: :.:.}:.:.:i i::. ヽ:.ヽ:}
        {.::.::.::.::.:/ {::/.::.:/ .::/.:/{lァ≠㍉::.::.{::.l: ::.:::!: : :!::l:. :.} :}::}.: ::.ト、j、___ノ
        l::.::.::.,::/ l::.!::./ .:./.〃′,rff㍉ヽ、ト、}、::.::|: .::.}::} ,イ.::,:イ: :. :.V¨¨¨´
        {::.::.//  {::l::.!: ./V   {{ィfトイV㍉、, }::.::}::.://厶}ノ.::}::.::}::.「´
       メァイ/    Vヘト、{   、_゙f竺シ_,  ノ/ハ/.:厶广/.::.::/.::/.::/
      /{ {/.:{ __   ヽ. ヽ.      ̄ ̄`   ノイL} ゙V.::.::.イ::.//     はい、教官殿。
.    /   Vハ/  }  / \ ヽ            マf」 /.:/{::V´       下戸であります!
.  _/     ,イ弋/、 {   } }            V7〉'  ゙ ー一′      造酒屋をやっております!
´ /      弋. く ヽ. \!   { {、   , -ー- 、_  / ,/             よろしければ教官殿も是非!
 {          ヽ ヽ. 丶、 ヽ. \ 辷 ____7 .イ/   ___
        ト、 __ _ヽ ヽ.  丶、 ヽ. \ ブ´ /゙{ {⌒`´      `ヽ
        | }_} }ム ヽ. ヽ   丶、ヽ. \._ /   | |         i  ト、
        └; 〈 レ′ 〉 〉    >ー }    」 |        ,′ } ト、
        /,イ_ \ //   /  { /   //        /    | | }、
       _ィ/    //   /     i/   //            ヽヽ
  _        / ヘ ー くイノ     / //                  \
/ _`丶、     { {    〈´      ///           , -‐‐、     ,
/ `丶、丶    vハ      }     / /  , -‐───‐‐- /`ヽ ヽ _/ /
l      ヽ ヽ  ノ }    {    { ヘ  / /´ ̄ ̄ ̄ ̄`7く    ` ー‐ ´

275 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:11:37 ID:uPpwHGeI0

↓槙
                 , -―――-、
           /     ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
          /´   ::::/ ´`ヽ _  三,:三ー二           商売ッ気はいらん!
            /      .ノヽ--/ ̄ , 
         {    .ミ }  ...|  /!
         ゝ    .」_}`ー‐し'ゝL _
       / \   _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------ 
      /    ` 、_.、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
     l         `ー――‐-T´  ありがとうございます!
      |               j「




     (    〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
      >ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
      {!  >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r  以上で全員か!
     _ `y∧/彡≧ミミ/     ゛ヾリ〃´    "シ≦ミ≦三≧ミ<     よろしい! 
   /,≧x=>ミ三三彡゛                "彡ミ≧彡三ミト-   貴様たち五名は、
    ,ム三ミX三三≧イ   _, -=一'{      .r=- 、   }三ツ彡彳´ ゛ミ、    これから二年間、
   {;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、  l   川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、  ゞ、_ノ  何があっても一連托生だ!
   ,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ  レ⌒)ミミミゝ
  ,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八   >- ィハY 、l Y ≦ -イ   },ノ/三ミシ彡≠、    そしてその関係性は一生続く!
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、 ////_ノ  l l  ヽ、///// ノf_/三ミミツ
,x三ミ=-=彡≦三彡f {  )ヽ /   ,   、  \ ,r´ イハミミⅦ!{    _ノ    別に強制するわけではない!
   ,r≧三彡7/彡ヲ   ゝ {  〉    ゝ--<    ハ  ,ノ  Vルミリゞ=≦、     自然とそうなる!
 _,ル′  //彳彡イ    ∧.(   ノ二 ー' 二ヽ   {ノ ノ     トミ三≠≦ミミッ'⌒  そうでなければ二年は持たん!
     ,イ/彡イ川i!     ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / /     ドミ三三ミミ≦、    それを覚えておけ!
    ノ ル1{ リ彡!       ヾ   ,r'  ̄ `ヽ  〃         |ミ三ミミ≦、__ ヾ!    これからは何があっても、
    _,ム斗イ  八       ,ハ {     } /        厂`ヾー-<⌒ヽ    自分の行動が、他の四人に
 .//////// /  ヽ       ゝ ー  一 7        ハ   〉/////>、    影響を与えることを覚えておけ!
<///////// ノ   ハ                    /  ゝ ./////////∧

276 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:11:56 ID:uPpwHGeI0

                       :/ ̄ ̄ ̄\:
                      :/ヽ  、/    \:       (畜生め!)
               :/(◎) (=)  U \:     (人の顔を殴るのはまだいいお!)
                 :|  (__人__)(;;;;;#   |:    (こっちは好き好んで軍隊に入ったんだお。)
               :\  `⌒´  て;;;;;;  /:     (それは仕方ないお。)
            ((    : i         ⌒\:      (だけど白々しい嘘はいただけねーお。)
                   :|   i'       ゝ、_  \:    (何が抽選で決めた組み合わせだお)
                  : |   |       _/  /:    (五人とも出自が怪しげだったり、)
                 :/|   |ー‐-、/  く  (´ヽ:    (以前は叛徒と呼ばれた土地出身じゃねーかお!)
                  :{_ !、_,l    |   `¨  |:     (面倒な生徒をひとつの班に割り振りやがったお。)
               :)ソ(___j)──┤       |:     (全員潰す気かお?)
                         ゝ-i──i-´:
                             \_/:





         ´ ̄ ̄`弋ミ三ィ彡三ミ、ヾ、V゙YⅥ彡三三ミ芍彡'ィ彡
         -―-≧=━圭孑彡三ミヾ\゙:.゙}ハ'〃´≦ミ三彡'/尨
         >メ二>=ミ三三彡三ミ、ヾヽ!'彡三三ミ、:...彡'ィノソ
      __ ノ´-∠ニメ彡三斗彡三ミ、:.ヾ:.、:У,彡三≠-ヾ≦彡ノと   最後になるが、助教の紹介をする!
      ―'´、__ノ彡ィ彡三ミゞ-、ミ、ヾリソ豸'´ `ヾ:彡三、三彡"
        ‐━=ニ三≧ライ彡ゞ-、ヽ 、 ̄´/,∠ ,..ィ  ヾ三≧≦〆′
        , -===、ニ彡イ尨′、.ヾィバ !v {,ィ<,_,、_ `ヾ三ミ三   教官と助教は共に東州乱を、
         /フメ三彡ム/,ィニニ彡ハ:゙ :}''´`≧≦,=.‐ゞミ ミ≧ヾメ   新兵として戦った実戦経験者だ!
      ,.-、__/,ィ'≧三ヾミ:{ ' -=ニ弍冫} ,::::::`ー二≦¨"、:.:. ゞァ‐ミミ
     ,-=ニ二彡'ク彡三;ム} -‐=‐.:'::_ノミ、::::::.`ー━―-、:.:./,イ〉 |ミ   実戦経験者の言葉はすべて傾聴せよ!
     ,.-━、__ェァオ彡イニィ{〉{ ィ',.ィ: :,イ__,ィ、`゙)::.、:. ⊂ニ、::.:.ヽ!}_)} {ゞ
      ー=二 _ノイメ√彡{〈゙ト,〈: :  _`ィ::::二..__:. `ー__:. ヾ:: }yノ /ミ、
    〃 ̄`ー" _メ≦ィソ彡、j!'.ィ、_ノィ―`´―メ、ヽ__,,,})/.:: /、_ノヾ.ヽ
,ィ━‐-、{ , -=、 ノ{´/ノ{リ从'ハ`ヾくえ二ニニ二ゞ>';//:/.:: :|ミ、ヾ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i>ミ  `ー}ナ´_ノ'!メ'/ ::ヘ ゙ヽ-━━‐-イ::::/.:.:/イ:::: : ::┃、}ソミ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i\___ー彡ヘ,′ ::‘,: : : : : : : : : ::::/..〃::::: : : : :┃リ、ハ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i`;i;i;i;i;i>-、ノ{   ::.‘,: : : : : : : ::ノ;イ;;:::::: :: : : : ┃从ヘ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/´-' ゙、   :::::;;>= __.イ ;;;::::::: :: : : : ┃トミ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/、    ゙、   ::::;;;ハ;;;:::::: / .;;;;;:::::::: :: : : : ┃ミニ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i,′`、   :.、  :::;;;! ::::::;;/ .;;;;;;::::::::::: :: : : : .┃〃ヾ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;〃   ヾ:. .:::.!  :::;;;! :::;;,′.;;;;;;:::::::::::::: :: : : : ノ、′)'
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/.::::.、ヾ. ヾ::::::}  ::::;;| ::;/ .;;;;;;::::::::::::::: :: : :/ヾi;`━、k

277 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:12:12 ID:uPpwHGeI0

        /´ ̄ ̄ ̄ ̄ `\.
      /             \
     /                  '.,   生徒殿全員に申し上げます!
     |   ___ノ'′   ゙ヽ、___   ..|  自分は特に、野戦教練の際に
     |                    .|   みなさんへ御助言申し上げることとなります!
     | ;;;( ● ) ノヽ ( ● )   |   そして自分は、教官殿より一人も脱落者を出すなと
     |  .´"''",.     "''"´   |   命じられております。
     |..   (    j    )   .l    何か質問は!?
     |     `ー-‐´`ー-‐′   /
      .丶     ` ⌒ ´      /
      ヽ               /                 ないであります! ありません! なしです! 
       ヽ           /                  ありませんお! ないです!
         ゝ    _   /イ\
      /                \
     /                      \   ご了解戴きありがとうございます!
                            \





               ____
             /;:#;:;:;:;:  \
           /  _ノ   ヽ_  \      (なるほど、生徒だけじゃなくて)
          /  (―) (―);#;:;:\    (教官もそんな感じでそろえたのかお。)
            |;#;:;:;:  (__人__)   #  |    (まぁこれなら納得できるお。)
          \ //  `⌒´ ;:;:;:;: ,/     (しゃーねーと納得できるお。)
          /     ー‐    \

278 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:12:27 ID:uPpwHGeI0
                __
                 /乙ノ_,ノ\
              └ '′  \_ハ        それから、2年間。
       _,. _-=ァ=-、___ノヽノ       5人には様々な事情と試練があったお。
     /「_,. -−'ニヽ\} }ヽ_>'′       羽鳥の従妹を救うために推し込み強盗じみたこともやったお。
    / { { /´二=- 、\ヾ¨´           演習中や匪賊討伐中に大怪我をして後備役になったものもいるし、
    ハ.  《`<ニ二ミ、__ヽ ,ハ            羽鳥のように望んでそうなった者もいるお。
   ハヽ彡〉'´ニ二ヽ∠フ ,ハ           
    {\ ) 《_弐ュ兆,ム_ハ,} //|            だけど全員が今も集まれるのは、
   }\:彡 ヾ``,___j「;シ ミ //|            あのときの大賀教官と猪口助教の影響が大きいお。
    八ヽぞ 夫`叉,メトミyイ ノハ           特に叛徒と呼ばれり、身の上が分からない者にとっては、
   彡 } ∠ィヾ辷シ∨,f  イ: /}           同じ境遇の大賀大尉が頼もしく見えたお。
    =丿 /ヘw、 ,wイヽ ミ;/〈           叛徒だろうと孤児だろうと関係ないお。
   }  /〉 〈 `'′ | `!{=‐ヘ          
   ノ了 !{r'jj_}    ! ,,__}屮'′         そういう優しさを、大賀教官は持っていたような気がするお。
  (,〔〔_,j_」        廴__,〕〕!

279 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:12:43 ID:uPpwHGeI0

                    -―-
                 /         `
                   '              \
                /              、          よし、藤森大尉!
              '                  }>,         そこの猪口軍曹とともに、
            /  \    /       イ /         計画を練り直して二刻以内にもってくるお!
              /_i ( ●)  ( ●)   /: : /
             \ `ー、(__人__) r―. . ´: : : :.人
              \: : ヽ`⌒´  !: : : : : : :./: : .\
                    )--},不 ̄ )--― ´: : / ̄ \
               /: : /丶 :: ` 、{:.: : : : :.: :/: : : : :.:.-'、
            /.:.: : //:::::::\:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : \
             /: : : /´:: ○/___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : \
              /: : :./:::::::::/ ̄ ̄|: : : : : : :.:.\: : : : : : : : : : : '、
            ./: : :./ :: /::::::::::::: |:.: : : : : : : :.:\.:.: : : : : : : : :.:\
          /: : :./ イ:::::::::::::::::::::: | : : : : : : : : : : : \:.: : : : : : : : :.:.\
          イ: : :./ ::|:::::::::::::::::::::::|: : : : : : : : : : : : : :.\__/: : : : : : :.i
      /: : : : :./::::::::|:::::::::::::::::::::::::. : : : : : : : : : : : : : : :.|: : ̄.: : : : ::.:.:|
     /: : : : : : /::::::::: !::::::::::::::::::::::::: ! 、: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : |
    /.: : : : : : :.:/\ :::: |:::::::::::::::::::::::::::|:: \:.: : : : : : : : :.:.|: : : : : : : : : :|
   ./.: : : : : : :.:/ヽ. ` . !_____|___.\: : : : : : : : :.|: : : : : : : : : :.:|
  /.: : : : : : :.:/  `  __________\ : : : : : : |: : : : : : : : : : |





           / ̄ ̄\        (あ、階級を間違えてる。昔のことを思い出していたか?)
         /  ー  ‐\       承知いたしました。
         |   ( ●) ( ●)      さぁ藤森大尉殿!
         |     (__人__)       早く作戦室に急ぎましょう!
         |      ` ⌒´ノ
         |        }
       r⌒ヽrヽ,    }                       了解だっていう!
      /  i/ | __  ノヽ
     ./  /  /      )
     ./ /  /     //
    /   ./     / ̄、⌒)
    .ヽ、__./     / ⌒ヽ ̄
        r    /     |
      /          ノ
     /      /    /
    ./    //   /
    /.   ./ ./  /
   i   / ./ /
   i  ./ .ノ.^/
   i  ./  |_/
   i /
  / /
  (_/

280 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:13:07 ID:uPpwHGeI0

北領 (ノルターバーン) 蛮族鎮定軍参謀本部

      l// 〆 l|il l l ll l |l li l ヽヽト 、 \::.しヘハ
    jて〆l i| | ll i| l l ll l |l li l ll |l|l ト、ハ∨小、|        先の鎮定作戦は、皇帝陛下の御威光が、
    (フイ i |l l| | l| i| l | l| l |l |i l |l |l|l |l l| i /:/l:|\        この蛮族の地に及んだことを、<大協約>世界に
    く/l | i |l |l | l| i| l | l| l |l |i l l>┼l |l l| 〈:〈_ノ:|┘〉_      あまねくしろしめた!
      | | i |l |l | l| i| l l l| l |l |iイ l jハ|l|l l| i ト-イく--、\    しかしながら、この地に住む蛮族どもは、
      | | i |l |ヘl l|八ヘl l| l | l l ≫=ミメl| l| i | l /∧|\ノト\   そのことを理解していない。
   / | | i |l |ゝ>−\ ヽ   ″ヾンノ刈| l| i | 〈〈_ノ:|ト-く `¬  よって、<帝国>の藩屏たる我らはなおも
  {::.{__l | i |l |、 ≫=ミ        ̄ ;;;;: | l| i | | ト-イ| | |:|     その義務を果たさなければならない。
   \:::l l i |l V 八ヾハ          从| i | l l i| |:| | |:|     この地を、偉大なるゲオルギィ三世陛下の名の下に
      ∧ i l l、\:;;;"´    、       ´ | i | | l i| |:| | |::〉    征さなければならない!
    j::∧i l | l \       __,     /l| i l l l i| レ  レ     
    |::|小 l | l |i l\      ´=´    /∨ 从l i| | l |      ここは我々が臨む新たな征戦の舞台である!
    |::| |∧ l_l_|i_|l 川> 、     //:::/ //l l i| | | |      貴官らはここで新たな武名を上げることになることになるだろう!
     ヾ  |:|`\:::::\―<::::>二 ∠ -/ /∧l l i| | l∧
     /::レ ::::::::::::::::::\ \|:「 }小{::::/ //  \i| | |>‐、
    j::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  |:レ:/|:||:|∨ /   〈{l丁:::::::::::\    
    |::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  >―< l l/    〈{|::|::::::::::::::::::ヽ
    |::::::::::::::::::::::::::::::::::::「У ィニご | |    rく〈{|::|:::::::::::::::::::::l
    /::::::::::::::::::::::::::::: /   ´ ―-、_ン廴厂し| 〈{|::∨:::::::::::::::::|





        、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o,
       n('o')n  n('o')n  n('o')n   n('o')n n('o')n n('o')n n('o')n    ユーリア様! ユーリア様!
      nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn   ユーリア様! ユーリア様!
      l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   ユーリア様! ユーリア様!
     nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn   
     l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l
   ∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩   ∩∧∧∩∩∧∧∩
   ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ  ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ
  ∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩   ∩∧∧∩∩∧∧∩
  ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ  ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ
   |   |   |   |    .|   |   |   |    .|   |   |   |
   |   )〜 . |   )〜   |   )〜 . |   )〜   |   )〜 . |   )〜
   し'`J    し'`J    し'`J   し'`J     し'`J   し'`J

281 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:13:23 ID:uPpwHGeI0

                        ,ォェ、___
                    ,.f込tン:::::::::::` ヽ、
                    /::::;. -‐  ´ ̄ ̄`丶\
                  〃::/          \ヽ、         諸君! 
                  ll::/   l        、 ヽY _       きみたちは龍口湾内部の海岸線へ
              ll::l}   l  |    l | l   lイニ}|      上陸を敢行し、
              ll;;l} l、 |   | l、 -l‐七/v'  lミ彳、     蛮族本土への<帝国>の足がかりを記す!
                 _,'Vi  l,x tT二t,|ヽ,ノ,ィT}`'j l ||〃へ.、    この作戦は、東方辺境領軍の名誉と蛮族の命運を
            /<//l、 ヽヽィf_lj`     ¨ ∠ノlノ.|| l ヽ>    かけたものとなるであろう!
              ヽ//{∧  \_.  __'_, ,ィ′l  レ. l       なぜならば、この海岸付近に蛮族が構築するであろう防衛線を
             / //'l | \__<. 、 __`_´.イ,ヽ  ヾ,__ l       突破してしまえば、その首都の手前まで、
            l_| |_!  l  l `ト_,. -f´/.:|   |.: .: :ヽ.     彼らに頼るべきものがないからだ!
                  |   _{|  |f:: ̄::::__/_/: .:|   | .: .: :⌒\   
              |   レ{  \:::::_:}-.:、.: !  | .: .: .: .: .: .:\
             |   「__: \ ヽ:/.: .: .: ヽ.i  / .: .: .: .: .: .: .: :\





             ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
           (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
            ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
          (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
          (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
           ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧   ユーリア様!
         (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨  ユーリア様!
         (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃  ユーリア様!
          ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧  ユーリア様!
        (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨  ユーリア様!
        (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃  ユーリア様!
         ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧  ユーリア様!
       (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨  (おっぱい)!
       (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
        ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
      (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
      (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃

282 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:13:35 ID:uPpwHGeI0

          _,,、 _ 、
        /|   / /  ` ー 、
      _rイ  i|  l !/  _, イ´` ┐    我らが辺境領姫ユーリア元帥殿下は、
      ノ_,,.、 、| { i|  イ'´  _ニ二ス   ありがたくもこの作戦に作戦名を下賜された。
     ノ _ \ヽ { i} /Z _∠r√¨`ハ   以後、本作戦を<アレクサンドロス>作戦と呼称する。
     厂 _ソ´`` ヾハノ/-‐'´   ヾ=弌   作戦発動は半月後、七月二日を予定している!
    ン_,イ!    イ|{ヽ     r/二ニ〉
     ヾ、j _ __」{ ノ _,,,,、、_! 〉孑/
      {ヽ'"フュッキ< `^、''エi'ヽ-,ハr‐}
        lrハ   '′{   ``    j彳ソ
      ヾハ、   r'}  > 、 /ノミj/
        `ヘ} /_ `ー' __,ヽ /|`´
         _|ヾ  ̄、、  ゙/ | 、
        i(人ヘ       /-‐'ノ |
       ノ \ 'ー--‐ ', - '′ ヽ、
     _//    `ヽ、/´        > 、_
  _/´   ヽ、    |     _,、‐'´    `\_





             ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
           (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
            ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
          (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
          (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
           ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧   ユーリア様!
         (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨  ユーリア様!
         (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃  ユーリア様!
          ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧  ユーリア様!
        (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨  ユーリア様!
        (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃  ユーリア様!
         ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧  ユーリア様!
       (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨  (おっぱい)!
       (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
        ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
      (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
      (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
       ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
     (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
     (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
      ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
    (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
    (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃

283 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:13:50 ID:uPpwHGeI0

         / \ヽ\ヽヘ i ソ// / _八_
        ノ\ ミミヾ、ヽN / /イ´ 三{     アレクサンドロス作戦は、三段階よりなる!
         ゝヘ.r'    イリハ´   `ヾ≦イ     第一段階は、水軍による龍口湾付近の制海権奪取。
         トュ、lソ _,、  '     ,、ム 仁{      これはヴァランティ辺境艦隊の主力120隻以上が投入され、
        ゝ { { `≧、__」__/_,ィ≦__`/}ィ,j     敵水軍の排除、ならびに上陸海岸付近に展開した敵部隊の
         >、 ミ{` ̄´イj ,iヾ'" ̄` }_入     制圧を実施する。
       , ィ'´ `ヽ.   ,'|     ,'/: : : \
   ,、, ィ´     .li. , <`_〉 、  /: : : : : : : `': . .           ヴラソフスキィ海軍大将が洋上訓練の最中であるため、
  /.:L: : : : : : : : : :.l.ハ.' ー ―-ノ ィ: : : : : : : : : : : `丶、       本日は辺境第6艦隊司令長官 ヴィトマー・クリンゲルハウゼン中将が
  ,′|: : : : : : : : : : .|  ヘ     /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\      お見えになっている。
  l: : {: : : : : : :   '.,   {ゝ---′_,/ : : : : : : : : : : : : : : : /`、    これよりクリンゲルハウゼン提督の御言葉を戴く。
  |: : ;         ヽ_.l ノ __,ィ´        : : : : : : /.: : :|     傾聴!
 入: ',         rヘ, 二>          : : :/.: : : :|
 ヽ\' ,        Ⅷ/                 ./.: : : :ハ
  l  ヽ        y′             ./.: : : : : : |
  |   ',       《               /.: : : : : : : : :|





            _,,,,,,,,,,,,,,_
       ,-'゙,,,,,,,,、;~''く"'ー-、        諸君らは、第二段階以降を早く知りたいであろうから多くは語らない。
      ./,,i´   `ヽ;.,/~゙゙'''ー゙l        (ここで陸軍士官から笑いが起こる)
      |/   ,i、  ゙゙'''''ーi、,/`
      ,l゙/二' `` .lヽ、   ゙l        しかし本作戦を担う水軍士官の一人としてひとつだけ確約する。
     / .| .',!,、  `゙''ミi、 .、゙l        水軍は本作戦に参加する陸軍将兵を必ず敵地へと渡すだろう。
  .,,,-''''゙" ゙l,.゙l`V'  ゙エエト .p"        御清聴感謝する!
 ,i´     /" |   ''',!l゙ |゙"ヽ,,
 |,\    .|;;;; |   .,/゙''-,,.゙l   `'i、
 |\;\   ゙l、;;;ヽ-''";_,―'ミ゙lヽ   ヽ
 | \;;\  .\;;;;;;;;;;;〈`''7''";|i、゙l   .|
 |  ゙l、;;゙l,   `-,,、;;;;゙゙`;;; | ゙l│  |
 |   ゙l、;;;ヽ    `ー-,,,,,,,/ |;│  |
 |   ゙l;;;;;;;゙l、.,,、   /  .、.,,i´,|  ,}
 .\,,,,,,,|,,,,,,,,,,L,゙l゙l,,|l,,,,,|,,,,,,,,,|,l,i|lヽ|,,/
<帝国>辺境第6艦隊司令長官 水軍中将 ヴィトマー・クリンゲルハウゼン(ザンギエフ)

284 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:14:03 ID:uPpwHGeI0
             ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧
           (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
           (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃
            ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧  パチパチパチパチ(拍手)
          (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨パチパチパチパチ(拍手)
          (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃パチパチパチパチ(拍手)
           ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧パチパチパチパチ(拍手)
         (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨パチパチパチパチ(拍手)
         (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃   (|    ┃パチパチパチパチ(拍手)
          ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧     ∧∧ ∧(おっぱい)
        (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨   (゚ー゚*)∨
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285 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:14:16 ID:uPpwHGeI0

                     ,イ⌒二ニ==ー--===ー-、
               / ./      彡ー---   ヽ        作戦第二段階は、上陸海岸における拠点、
                  /   {   __∠/         ミヽ      海岸基地の設営
              トミヽ >'´    `Y´        ミ`ヽ     ならびにその安全確保である
              rーァテミォ      ≦ ==ー--     \)     これにはシュヴェーリン少将の率いる
            // / ,-─--、  `弋  ̄>'⌒ヽ  >弋ハ    第21東方辺境猟兵師団ならびに、
                {´ / // ̄     j  j イ .小 |ヾ、_     〉   フリッツラー少将率いる
             〈 :::::rテラ´     {  } Y ノノ  ヽヽ、.イ    第15東方辺境領重猟兵師団があたる。
              ノ  弋     / j  }  /∠、.   小ノ
             /        |   ミミ ト<  ミ.   rイ       初期の最も困難な戦闘をこなしていただく。
                <___ ヘ  、        ミ |     `ー|:::ミヽ、    なお、この段階で予測される敵兵力は、
               辷=ー、 ヽ        j.     /::::::ノ  >  最大二万程度である
                     t彡′ |      /     /::::::/
                   Y''      /    /::::::/
                |              /:::::/
                |    >'⌒ヽ  /:::::/        /
                      ー''´     辷:::::::::イ         /    第三段階は、まず支援部隊の上陸から始まる
                           〉、   ',     /      先日着任されたモータイネン准将率いる
                          /  ヽ、. ',   /       第27東方辺境領砲兵旅団、ならびに
                     /      ` 辷ニ7        各独立砲兵隊、兵站部隊を展開。
                    /         '; ::/        先行する部隊から生じた敵戦線のほころびから
                    /           ∨         内陸に突破、戦果を拡張。
                 /             | |         突破が成功してしまえば、敵にどれほどの兵力があろうと、
                   l ,             | |         関係ない!
                   | ',                | |

286 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:14:30 ID:uPpwHGeI0

         / \ヽ\ヽヘ i ソ// / _八_
        ノ\ ミミヾ、ヽN / /イ´ 三{      なお、アンドレイ・カミンスキィ大佐率いる
         ゝヘ.r'    イリハ´   `ヾ≦イ      第3東方辺境領胸甲騎兵連隊は、
         トュ、lソ _,、  '     ,、ム 仁{        司令部直轄予備として、最後に上陸し、
        ゝ { { `≧、__」__/_,ィ≦__`/}ィ,j       別名あるまでユーリア元帥殿下警護に当たってもらう!
         >、 ミ{` ̄´イj ,iヾ'" ̄` }_入
       , ィ'´ `ヽ.   ,'|     ,'/: : : \
   ,、, ィ´     .li. , <`_〉 、  /: : : : : : : `': . .
  /.:L: : : : : : : : : :.l.ハ.' ー ―-ノ ィ: : : : : : : : : : : `丶、
  ,′|: : : : : : : : : : .|  ヘ     /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
  l: : {: : : : : : :   '.,   {ゝ---′_,/ : : : : : : : : : : : : : : : /`、
  |: : ;         ヽ_.l ノ __,ィ´        : : : : : : /.: : :|
 入: ',         rヘ, 二>          : : :/.: : : :|
 ヽ\' ,        Ⅷ/                 ./.: : : :ハ
  l  ヽ        y′             ./.: : : : : : |
  |   ',       《               /.: : : : : : : : :|





        _ , /.: `ー-. .
       /. : : :/ : : : :.ヽ: : :\
     , ′: : : :.{: : : : : : : : : : .:.\      は、了解しました!
   . /: /:/: :.,ィ: : : :',: : :.\: : : : 、ヽ     (後衛か……愛人風情にこれ以上手柄をあげられたくない……か)
    /: /:/: :/  ',: : :.:i: : :.、: ヽ: : : :ヽ.`=   
    |:.:.i:/: :/_`ヽ{: :i: :ト、: : ',: :.i: : }: ハ
   /,イ|i: : i乍;メ、',: l: :}.」、:-:-ミ: : i: : : }    あまりにも重大な任務に身が震えております。
   {:ハ ヽ:.{!  ̄  ヽ: :i乍;7メ: /:.:.|:|: /!    小官の命に換えてもユーリア元帥殿下をお守りいたします!
   ` Vハヾ    ,′ `¨ |: //:.:/:|//    皆様に置かれましては、後顧の憂いなくご奉公されますよう!
     イ:.ヘ  、. _ ′   /; /:.:/i:/´     <帝国>万歳!
      / |ヘ ` _‐ ' . ィ: イ;'/ /       ユーリア殿下に勝利を!
    , '  ヽヽ . <} V´ ,〃
-─ 〈     /.=く   }_
    ',   /.:.:.:.:.:.}、 i ` 、
     i ./ヽ.:.:.:.:ハ |    ` ー-
    V   /.:.:.:.{  V        `ヽ
<帝国>第3東方辺境領胸甲騎兵連隊長 陸軍少将 アンドレイ・カミンスキィ(古泉一樹)

287 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:14:48 ID:uPpwHGeI0

        、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o,
       n('o')n  n('o')n  n('o')n   n('o')n n('o')n n('o')n n('o')n
      nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn   万歳! 万歳!
      l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)   (おっぱい)万歳!l
     nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn  nハハn    帝国万歳! 
     l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l   l(゚ワ゚*)l    ユーリア殿下万歳!
   ∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩   ∩∧∧∩∩∧∧∩
   ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ  ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ
  ∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩   ∩∧∧∩∩∧∧∩
  ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ  ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ
   |   |   |   |    .|   |   |   |    .|   |   |   |
   |   )〜 . |   )〜   |   )〜 . |   )〜   |   )〜 . |   )〜
   し'`J    し'`J    し'`J   し'`J     し'`J   し'`J

288 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:15:01 ID:uPpwHGeI0

数刻後

          _,,、 _ 、
        /|   / /  ` ー 、
      _rイ  i|  l !/  _, イ´` ┐       殿下、将兵共に士気鷹揚であります。
      ノ_,,.、 、| { i|  イ'´  _ニ二ス      この分ならば、作戦は成功間違いなしでしょう。
     ノ _ \ヽ { i} /Z _∠r√¨`ハ
     厂 _ソ´`` ヾハノ/-‐'´   ヾ=弌
    ン_,イ!    イ|{ヽ     r/二ニ〉
     ヾ、j _ __」{ ノ _,,,,、、_! 〉孑/
      {ヽ'"フュッキ< `^、''エi'ヽ-,ハr‐}
        lrハ   '′{   ``    j彳ソ
      ヾハ、   r'}  > 、 /ノミj/
        `ヘ} /_ `ー' __,ヽ /|`´
         _|ヾ  ̄、、  ゙/ | 、
        i(人ヘ       /-‐'ノ |
       ノ \ 'ー--‐ ', - '′ ヽ、
     _//    `ヽ、/´        > 、_
  _/´   ヽ、    |     _,、‐'´    `\_


 (トントン) ユーリア殿下、失礼いたします!




   |   |   |           ‖  |   | トヽ
__ |   |、  ト、 {         ||   |   | | |l      結構なことね。
ヽ\|   | \ | ヽ\     |.| 厶   /l | ||      あの守原とかいう馬鹿がまた指揮官ならば
__/;ハ ヽ 斗―\l- \\.  /イ/ | //,イ|      ずいぶんとやりやすいのだけれど。
ー'´ ヘ\\ヽ二 \    \/ >┬ ァ| 〃 | 
    ヽ 弋F千 卞、       ^ー'彡/   ∧           /
ト     \ `ニ´ ̄"             /   /  '        /.:/
| l\\  \          〉    / イ   ',     /..:::/
| |  \>ー一    __ __,,.   イ  |、    ′ / /.:::/  /
| |     \        -   /| |\   У /.:::厶イ
二丶    ト>        /  |  |   \// ̄_,. -‐ ニ
::::::.ヽ\   |::7r―- `=二´    |  |   /     ̄
::::::::::.ヽ \ |:| |::::::/r‐::共::ト\   |   |一'二二二、、_,.. -―
:::::::::::::::..\ヽトl:::::|:|::::|:| |:|:.ヾV<|   '::::::::::::::::::::::::.ヽ\::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::l |:l \|:|::::|:| |:|:::::}:}\:l / .:::::::::::::::::::::::::::.\\ー<二
::::::::::::::::::::::| |:|   ゞニイ ゞニ仆、/ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::.\\::::::::
::::::::::::::::::::::| |:|     |:l      |//\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::.\\::

289 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:15:14 ID:uPpwHGeI0

    /                            ヽ
    ク                              ヽl
  /                                lヽ   失礼いたします!
 i´       〃    ィ   、                 l,   殿下!
 l,ク    /  ノ !   / !   ノl  iヽ              l1  <帝国>第1教導戦闘龍兵団
 /    ハ、_!  ヽ i´   \(´ `ヽ_l_ ヽ ,i             !  ヘルマン・レイター・ファルケ大佐であります
 ', ヽ ヽ、レ==_-,..`  ー==-´三'´`` レ' !            !
  ヽ!  ヽ ィ'1Oヾ  、     '´ (O。::l`f   l            l
   `i  i`ヽ`ー゚',ノ i      ヽ `ー ' ノ    !  , ‐ ヽ      !
    '、 ! _,, ̄  ノ        ̄ - 、   ',  l ィ、 !     ,'
    i !     /" -         `   l  ノフ l ./    ノ
    ヽl    ヽ‐_ ,           ノ- ' し /    /´
      !                    、_ ノ    ノ
       ヽ     -===-             !_,   , '´
        ヽ     ,,,,            ´ノr-‐'´
        \            ,,.      ト、
         丶、      _, - '´  _ ,.. -‐ '´ l
           r`フT_ ''__r_ー‐ ''"´       l
           ! lーi | r-- l             ',
               l ! .l l l   l               ',
<帝国>第1教導戦闘龍兵団長 ヘルマン・レイター・ファルケ大佐





          _,,、 _ 、
        /|   / /  ` ー 、
      _rイ  i|  l !/  _, イ´` ┐
      ノ_,,.、 、| { i|  イ'´  _ニ二ス    大佐 お待ちしていた。
     ノ _ \ヽ { i} /Z _∠r√¨`ハ   龍兵団はまだ実験部隊だが、
     厂 _ソ´`` ヾハノ/-‐'´   ヾ=弌   期待しているぞ。
    ン_,イ!    イ|{ヽ     r/二ニ〉   
     ヾ、j _ __」{ ノ _,,,,、、_! 〉孑/
      {ヽ'"フュッキ< `^、''エi'ヽ-,ハr‐}
        lrハ   '′{   ``    j彳ソ
      ヾハ、   r'}  > 、 /ノミj/
        `ヘ} /_ `ー' __,ヽ /|`´
         _|ヾ  ̄、、  ゙/ | 、
        i(人ヘ       /-‐'ノ |
       ノ \ 'ー--‐ ', - '′ ヽ、
     _//    `ヽ、/´        > 、_
  _/´   ヽ、    |     _,、‐'´    `\_

290 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:15:27 ID:uPpwHGeI0

                ,____
              __f薔薇フ=-
             ュ云ニ≧==云少ュ>
           r ¨¨¨^^  ̄ . ¨¨^^<云、\    龍兵の活躍を期待するわ。
.          /  .,          ^^寸 .ヽ
          /i  /   /  l l ヽ、   ヽ マュ、_
.         /.」 . i  ./ .|..  l  .i ヘ .ヽ  l マムヽi
        / マi .i 卞‐レ.|  i  .ハ斗爪 . i  i≧ュ}
.          }| . | .{i辷tz マ .i ./_zx==≠..i . ムマ入>
         マノi .レ..弋ソ...,弋レ´ 辷iり./∨../ゝム
          ', iニi :::::: 、   ::::ゝ-tっ./ / i マ」
..         ∧ト ヘ.   、_ _      イイ . i{ 」
           /  | 乂>、   ‐ `   イ ,   レ圭L
      ____ .{ニム/| |フ` r≧ー≦=ニ.イ´i..| |圭圭少
.     守圭圭圭 | |  少//}iト、圭圭{ .| | レュ=ュ、圭≧ュ
     ュニフ ̄>、| i.l-‐ マ=/.ノi{=|圭少 リ i三三少ュ圭<
.     少マ三三ニニ.i .リ   X / iii{¨/-‐  .i .|三三三ニ>、ム
    У三三三ニ.| .|     ¨   ¨      | .!三三三三ニ}
      マ三三三ニ | .|       .,      .i .|三三三三マ
     マ三三ニ/ヘi.     、/       .l .人三三ニニマ
   /  》三ム‐t フ__   __,,r.i-、 __   _ r‐7三三少
.  / r-´ マ三i1 ゝ <-´{ゝ / iヽ i<r=」´ / .《三三/、ヽ





                              __ヽ
                            `ヽ!
            l   ,イ             、._,ラ
          ,イノヽ、 ( `ー、ト、  ,イ 人      ヽ  はい!
        , イナ=--'''´|ノ    )ノ_l/_,.へ    ト、 }  必ずや殿下のご期待に沿えるように、
        人{、y====、、     ノ,,,゙二ヽ .) ,  },レ'  龍兵団一同、粉骨砕身の覚悟であたります!
      く       (cト} ' ;'     ../´(r゚)`'∠ノ ノ
  ,.-‐、   ノ   ..`ー-─‐' "    ( ー- '゙ ! ,r‐('
  i ,ゝ(. (  :::::::             丶.    .! ,)
  ! { ( {  )´::::::::            _,.ノ     |'    
  ヽヽ )ヽ(_       ;,,______`"´     l
   ヽ、__,ノ        |ー──----7     ,'
      (_,.        { , -─-、 /    /__
       ノ        `'ー----`'    / /`─--;
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ニニ¬   -一   /  /    /
.          |  | |       , ‐'´   ./    /

291 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:15:41 ID:uPpwHGeI0

          ,rt=- ..._
         .イ≧彡圭圭ヽ` .、
       / ´`^`´ ` ヽヲ圭} _ヽ
.       / ./  !        ノ来 _}ヘ    (まぁ、あのトカゲ部隊に何ができるのかわからないけど、)
     /  .l  |   ,  .jj\ノj、.\.ヘ   (クラウスならばうまく使ってくれるでしょう)
      |. i .l.!  !  /l ァ_ .,!   ト  :トヘ    (あとはあの猛獣使いの新城が来るかどうかね)
      ∨、 トヽヘ :l//弋ツj  / \j ∧
       ヽ\ぇtァ    ノイ  .l /ハ.∧
        ||大  ' __ ´  |  /! `  .ヘ
        リ l> ._ .ィ / / .|  :l .∧
         | |/j   /./ヽ⊥ ⊥. ∧
         ⊥イ/´ / /   l:::::::/:::::::::} :,
     .ィ´:::/. /-{ ノ-/ \-.1:::/::::::::::::::| .l
     ハ. ー  ./ ゝr"/   .\:l/:::::/:::::::::i :|
    /l   ノ ,. /     /l::::::/:::::::::l::! .:|
.  ,..:´:::::l  /ミミ/     . <:∨//::::::::リ .!
 /:::::::::::i  !ミ:/    イ:::::::::::::l__/-- ,:::Vl .i
 {::::::::::::{  !ミ/ ./:::::::::::::::::::::/_ ´ ̄::::::/ j| /
 ヽ::::::::::ヘ ∨./::::::::::::::::::::::::/ニ. ミ 、:::∨ / !'
  /.\::::::::\{_:::::::::::::::::::::::ノニ .、ヽヽV/

292 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:15:59 ID:uPpwHGeI0

             ''';;';'';';''';;'';;;,.,
              ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;      それから一ヶ月間。
             ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;     鉄虎兵第501大隊の訓練は熾烈を極めた。
          vymyvwymyvymyvy、     予定通り10日間70名の将校の半分が脱落し、
      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ    さらに次の10日間では新しく配置されたうちの半分が。
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ  そして同じ訓練を繰り返し続けて、一月が経ったころ、
   ゝηミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡η r    将校の入れ替わりは殆どなくなった。
    しu(彡η r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.η.ミ) i_ノ┘    兵については一人も脱落者を出さなかったが、
.       i_ノ┘  ヽ ηミ)しu           行進などの儀礼的な訓練は一切行わず、
           (⌒) .|               ただひたすら実戦のための体力作りから、
            三`J               小隊単位での自主性を重視する強化訓練が続けられた。

293 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:16:22 ID:uPpwHGeI0

           ... -―……―- .. .
       . . : ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`: . ..       数里先で伏撃待機中の部隊に着せている、
      /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`: : ..   第四種兵装による偽装はうまくいきそうかお?
.     ,′:::::::::::::.  -‐…――- : . . .:::::::::::::::::::::::::::::\  
    i::::::::::,. ´ (YY)-‐…‐-   .. .  `: : ..::::::::::::::::::::::ヽ
    !:::::::/ , . :.(.ハ.).-‐…‐-... ,,_   ` : : . `: : .::::::::::::::!
.     \〈  ,. :':.:.:::::::::::::::::::::::三三二二D}  `: . `ヽ::::::j
      Y.://三二ニ>''"Y● .`ヽ     ー- .. ` 、}/
.       | { ●.Y´  ( 八    ノ       `ヽ__,′
.         | ヘ.___ノ.   `  二´            ヽ
.        |  {   |    ヽ              j''ッ、
        | '' ヽ_人__ノ             ノ  彡x
.         |     ______     xッ、ノィィ彡''⌒ヾ    ,,ミ、
        八   i´ ,,二ニ-‐‐ ''  ノ           ,,z'  \
         ヽ  ´     ,,xミン′       ,, -‐''"
        /{::.、  ,.ヘ._〃      ,, -‐''"
         〈 ゞミx._////シ    ,, -‐''"
        /`ヽヽ /// ,, -‐''"





             / ̄ ̄\
            /   _,.ノ  ヽ、_     夏草が青い時期であれば、視認率は3割程度にまで抑えられます。
            |    ( ●) (●)     これは凄いですね。
           |    (___人__)     大隊長殿が私弁して部隊全体に買い揃えたこの夏草偽装服、
            .|     ` ⌒´ノ     大変効果があることが認められます。
            |        |      
              人、       |      迷彩効果が高いことから、「迷彩服」などと兵は呼んでいます。
           _,/(:::::ヽ、  __ ,_ ノ     これが近衛全体に行き渡ればよかったんですが……
   _, 、 -一 ''"::::::::::\ ::::::::::::::::::7、___   _______________
  /::::::::::::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.../´ ヽ、,,,_____ノ
  ;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   ヽ、 .} ̄)
 {;;;::::::::::::::::::::...v::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ'   、 ヽ_ノ  ̄
  ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::\::::::::::/(     r_ノ
  ヽ;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::/⌒ヽ::::ヽ、y-ィ´|;;;;|
   ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;/....:::::::;;;;;;;;;;::);;;:::::::|;;;;|

294 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:16:41 ID:uPpwHGeI0

        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ    まぁ、効果があって何よりだお。
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/     夏草でうまく行くならば、別の季節や場所用のものも手配したいぐらいだお。
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /      さすがにこれは、殿下にお願いするには金がかかりすぎるお
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、   
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}   問題は迷彩服のAAが全くないことと、金がかかりすぎることくらいかお?
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ これで空からの迷彩効果に問題なければ、
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ   近衛501大隊のすべてで採用するお
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》  
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/  
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ   北領には<帝国>本土から1000匹近くの翼龍が届いているらしいお。
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,   (これは羽鳥からの情報だから、まだ軍には届いていないっぽいお)
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/   空からは流石に自信が持てないお。
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}     いかがお考えですかお? 坂東殿
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}





       く`ヽ             r= 、
        \ \          ∨ |     空からでも迷彩効果は確認出来ております。新城殿。
         \ 丶─- 、      .|  |     人の眼からでは上からでも難しいでしょう。
 _r─=r≦r─ 、ヽ  ヽ _: : > 、   |  |     翼龍が何か気づいたとしても、人に知らせるほどの知能は
/: : :|: : /‐= | |`ヽ\\ \  ̄二ニヽl /__    連中にはありますまい。
: : : :「ヽ{ニ=.| |、─=ニヽ  `ヽ     ̄ /    <皇国>の利口な翼龍と比べて、向こうの翼龍は単なる翼トカゲですからな。
: : : :l l /: : : l lハ  「 ̄ \ ̄ `{ 丶 .  ./l    あの翼トカゲ共は取り柄といえば、長く飛ぶぐらいで、
: : : : `ヽ: : : :\ヽ} ,r<>: : \: : : ̄: :ゝ< ¨l    餌をくれるものにならば誰にでもなつく。
: : : : r‐イ` <: : \ヽ ̄{, イ/: :` ー- .: : \\   食う・寝る・交わう 以外の事に興味がありません。
‐ 、:.∧/\: :`ヽ: :} / /:/ /l` 、__二ニ「ヽ  
: : :)`ヽ \ ヽ-‐イ ̄`ヽ/ ./|: ',::::::::l/l/l/∨ | 7
:⌒ヽ⌒}\ `ー /   l ̄ :ヽヽ: : ̄` ー- 、_|/|   しかしそれほど気になるならば、
: : : :|/: /: `ーヘ     l: : : : \` ー <: : : : : }   私の飼っている個人的に飼っている龍を数匹、
 ̄ `ヽ: :{ヽ_:r-、:_}    l⌒}: :/`ヽ`ヽ  ヽ/∨   お貸ししましょうか?
─‐ イ: : ∨V |/     .|/ Yヽ/.}⌒l        なに、私物の貸し借りぐらい、
─‐〈:\:_:ノ          }_/ //         <大協約>には反しないでしょう
─‐ ∨/: ヽ\
─ ´ 〉: : : :ヽ〉\
─‐<_> ´: \ ≧=- 、                     . <
     \: : : : : : `<二 ∧≧=─ァ         _ . <  > ´
      ` <: : : : : : : //: ´ <ミ/7─=<_ ..</ヽ> ´
         ` <: : |_ト、: ><: : : : : :// : : 二ニ=─
               ̄      ` <: :|_| ̄

天龍族観戦武官 坂東一之丞(神龍とかいろいろ)

295 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:16:55 ID:uPpwHGeI0

         _
   _,, -‐''.´ ̄    ̄'ー=x          それはありがたいですお。
 /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、      ところで坂東殿。明後日から10日程の休みを
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::|      申請しておられますが、よろしければ理由を
::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::i       お聞かせ願ってもよいですかお?
゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=ミ、-.`ュノ
=:}''ッ〔c_゙:::::::::::  ..:::::::::::::::::..`ミ{
::::T`'ァー--x;;;,___,,,;;;;ィTi、__
:::::Y i  (_{::::::}_メ〉, K(´f:::::} )}::::.、゙ヽ、
,w'゙Yl   r    | ゙ー 、 ./'' "ミ::jノ:::::::::::`ー
, .}ミi、  ゝ   人   !/ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::..
ミ,, ヾiミヽ, ≧ニ´__ゝ-,゙ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::.
:::ミi, l:;:;ゞiミx、_   _,,,イミジ 彡゙://::/./::::::::::::
:::::::ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_::





>─ 、 __  ̄⌒¨¨>、   -============z_____
二二二二二マニニニニニ\ __          ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \    いえいえ、たいしたことではありません。
:::::::::::::::::::::::::::::: ̄} ̄⌒ー─=≦ ̄ ̄ ̄ ̄¨ミュ_            )   龍塞で、親族の集まりがあるだけです。
 ̄ ̄ ̄⌒¨>- ム       ̄>=-≠〈 ̄ )ニニ==──一⌒)_/    
──===- _ ___ -─=≦ ̄}⌒ ̄¨¨¨≧=─z三三二二二)\ 
: : : : : : : :/        _-<⌒::::::::_∠二二二二彡 ̄ ー─z___)
: : : : : /   _ -=≦¨ ̄:::::::::::::::/⌒ ̄¨::::::::::::::::________/
:.:.:.:/ _ =ニ二/:::::::::::::/}/::::::::::::::::::::::::::/⌒三∨∨∨V∨∨∨
:∠二二二∠:::::::::::::://::::::: /}::::::::::::::〈三三三/}/}∧ハハハ
::::`⌒\  ム彡 ̄/{::::::::/ /:::::::::::;ノ::::`¨¨¨¨二二二二二/
:::::::__\ /  ∠ /:::/  ./::::::::/∧::::::::::/⌒ l|    }
¨ ̄     ∨∠⌒¨⌒V  ./ ̄ ̄) /  \_/'     ∨   /
         `⌒\ ∠二⌒\}/          \_./
             }/

296 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:17:08 ID:uPpwHGeI0

!     , ‐'´ヽ、.__..>---┴---‐┴-<..._`ヽ.  i.      /
 ヽ   ,.ヘ  _,.‐'           ,,.-'"` `、ヽ, ヽ_!__./ _  そういう理由ならば是非もないですお。
.  `‐、 :  `,イ       、__,,.-='、':'  :  {__│|   ||     さて、副官。
     :` ー-{ { へ___,    " ゙.゙、;;;;::',ノ  :  { │|   ||     あの部隊に伏撃待機命令をだしてから、
      :    `r i ゙:;;;;;,:〉           :  .!_ |│   ||     どれぐらい経ったお?
     :     .| }゙ー-''"       ヽ   :  「´│|   ||
.     :    ││     人     ノ  :   {.._│|   ||
     :     | }  ,_,,ノ  `─-‐' ヽ  :.  ´.{   | |   ||
      :     .|.  l  `、  _y──‐ l   : _,L.__ | |   ||_
       :    |   i   i_/  / _ ' __;.r‐´ z-‐''"´    .| r‐
      ,: ‐''"~´ ̄ ̄ ̄~``ヽ._.∠ニ-‐''"´        | ゝ:'
.      |   r-──┐    :|:::              -‐7 ̄
      |    ̄ ̄ ̄     |::





  .'::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
  |:::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ   一刻といったところでしょうか。
  `  .::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: __:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )   昨日から寝ずに訓練していますから、
     〉′::::::::::::::::::::::::.,.  -‐…'' ¨  ̄ i    ̄ ¨ …−.. _/     そろそろ限界ではないかと存じます。
     ′:::::::::::::::::::::: /    ::::/     |        \\'       これ以上続けると、どんなにどやしつけても
     l :::::::::::::::::::: , ′   :::::/  ,   ∧  i:::  ,     \     眠り込む者が出てくるでしょう。
     | ::::::::::::::::::/     ::::/ i/   /  i   :::: \     ,. ヽ    そうなると効果も望めません。
     ` …- 、/      :::::i-'―/-/..__  ヽ \ :::::::ヽ.   l::::  ',   大休止や小休止の居眠りを除けば、
          '::  /    レ ' ィ /___-`ヽ \ \::::::::丶 |:::::   .  装備を背負ったまま、既に30刻以上動き回っています。
         |:::  i  ー…丁イ´ヽ fィ弋バ   ` ー\-:::  |::::::::| |
         |:::  |  i   ::::: l   _ゝフ'       ォ=、ヾ:::::Y::::::ハノ
         |:::::::::......i:...  :::::ヽヽ          iハ::ハ!ハ:::::l::::/
         ∨:::::ヽ:::ヽ:::::::::::::|\       _ ' `  ∧':::::レ'
          . :::::::::\ ::::::::::::|         / ∨    レ::/
            N::::::::::::::ヽ::::::::|         `ー′   ハ::l
            V小::::V!::::::| 、            イ! V
                V !:::::リ       _ ..  イ∧:::!|
              /⌒!::/、    /        ∨
             /    '′ \  /
        _ √_V `i         >-、
      f/⌒r--、ヽVヽ      /::イ:「_}ヽ
        /:: ̄::⌒)l│ l〈     /::/1:|._}:|∧
     /::::::::::::::::(j.ノ │l    /:/ |::|._}:|  \

297 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:17:21 ID:uPpwHGeI0

       / ̄ ̄ ̄\
      / \   ノ \    よろしいお。本日の状況は終了。
      ´ (● )  (― )   、  ただし、兵舎までは駆け足で帰ること。
     i    (__人__)    i   倒れた者は無理をさせずに馬車に乗せるお。
    i ̄(   `― ´   ) ̄i  ただし、回復後は罰則を必ず適用させること。
     > / ー‐ァ、 ,r― <   /  装具の点検終了後に本日の訓練は終了。
    ' ./ ―‐ ´\ ` ― ´ヽ ヽ  当直以外は総員外出を許可させるお。
  /    、 :: O/..:::::::| ::::
  i   i:: \/::::::::::::: | :::: i   i
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |





     /ニYニヽ     了解しましたっていう。
    /(●)(●)ヽ    まーた艶町が賑わいますっていう。
   /::::⌒`´⌒::::\   さて、今日の脱落将校はたった一人でよかったですっていう。
  | ,-)___(-、|   この調子で何度も脱落と補充を続けていたら、
  | l  mj |┬-|  l |   さすがに人務幕僚が過労死してしまうところだったですっていう。
   \〈__ノー'´ /   予定通りの訓練を行い、大隊長好みの大隊が出来上がってきましたっていう。
    ノ  ノ        あと一ヶ月もあればいけそうな気がしてきたでありますっていう。

298 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:17:36 ID:uPpwHGeI0

        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ   まぁ、どの道実戦を経験しなければ、
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/    本当に有能かどうかはわからんお。
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /     本日を持って、将校のふるい掛けはおしまいにするお
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、   将校には馬鹿正直に連中に伝える必要はないお。
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}   
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}





            ∩_
            〈〈〈 ヽ
           〈⊃  }   今日までふるい落とされなかった連中は、
      /ニYニヽ   .|   |   それをもって大いなる自信としているですっていう。
    /( ゚ )( ゚ )ヽ  !   !   連中も歩調よりも速度を重視した運動戦には慣れてきていますっていう。
  /::::⌒`´⌒::::\|  /   猪口特務曹長が連れてきた猫も問題なさそうですっていう。
  | ,-)___(-,| /    落伍しかけている兵に古兵を配置するっていうのも効果ありですっていう。
  、  |-┬-|  /      体力の限界に達したものは馬車に収監されてるし、
 / _ `ー'´ /        兵たちからはずいぶんと評判がいいですっていう。
 (___)  /

299 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:17:53 ID:uPpwHGeI0

        / ̄ ̄ ̄\
      /―   ー  \
     / (ー) (● )  \    まぁ、軍隊でもそれぐらいの気遣いはあってしかるべきだお。
  .  |   (__人__)      |    兵は五将家の家臣でもやる夫の私兵でもないお。
     \   `⌒´    /    
_____ノ`------、r<'´::{     これだけ自由な訓練は陸軍では有り得なかったお。
=r===l::l      ノ‐'´`ヽ、、._     定員1500名の部隊に100名の将校を用意したことで、
//::::::::::::::::l',ヽ     /rゝ==‐‐ }:ヾミヽ  訓練効率も非常によいお。※
/::::::::::::::::::::ヽヘ} ニニrイ‐‐‐-  〉 : : :   このまますべての訓練を惰性でこなせるようになるまで、
:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::``「`'‐-  ノ|:.: : :   この方式を続けていくお。
::::::::「フ:::::::::::/::::::::::::::::::::フ  ノ レ、::..:   ところで藤森大尉。
:=(r:)=:::/::::::::::::::::::::/イ    /:.. ヽ:   剣虎兵と騎兵の補充の件はどうなったお?
::::/メ´:::::::/::::::::::::::::::://--ゝ,/::::::::./
::/メ|:::::::::/::::::::::::::::://::::::::::::Y:::::::::::/:::
※普通は兵20〜30に対して将1の割合なので、将校の割合が通常よりも高い





      . … .    
     :/ノYニヽ :   さすがに近衛衆兵が騎兵を持つことは許されなさそうですっていう。
    :/ (0)(0)。ヽ :  こればっかしは殿下の御威光を持ってしても、非難を避けられそうにないですっていう。
   :/::::⌒`´⌒::::\ : 剣虎兵の方も難しいですっていう。
  :| ,-)    (-、.|:  猫の方はともかく、剣虎兵そのものの有用性が陸軍でも知られてしまったので、
  :| l rヽ/⌒ヽノ | : 陸軍でも剣虎兵はひっぱりだこみたいですっていう。
   :\{/   //:  特に第11大隊は剣虎兵学校の教官まで使って再編中ですっていう。

300 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:18:09 ID:uPpwHGeI0

                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''"       `ヽ、
           /              l| \         そこまでやるかお?
             /            U  .ヽ        やる夫も剣虎兵学校で教鞭を取っていたから、
             ,'           l        ヽ       ある程度事情は知っているつもりだけど、
          l ____l  ヽ-―‐tイ''"´  ',‐-、    剣虎兵学校の教官はそんなに多くないお。
       ,-''"|       `′        `′ .〃 .lヽ .'.,    その連中から先に戦地で死んでしまえば、
       | l'´.',  ≡≡/       ヽ≡≡彡 ,'  ヽヽ_   いったい誰が今後剣虎兵を鍛えるのかお?
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、 
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'   確かに一時的に強い部隊は出来上がるけど、
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨   いま我々が目指しているのは長期戦だお。
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨  長期戦なのに兵力の補充の都合が付かなくなるのに、
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨  いったいどうするつもりなんだお?
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨ 陸軍最上部は先のことを全く考えてないのかお?
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨





    /ニYニヽ    お偉方の考えは衆民あがりには分かりませんですっていう。
    /(0)(0 ) ヽ   まぁどちらにしても今までの方針から言って、
  /⌒`´⌒   \  <帝国>領になれば、五将家はすべて処刑されるですっていう。
  |      (- 、 |  そうならないように最善の手を打っているはずだと思うですっていう。
  ト-―――-` l  !
  ヽ `⌒´    / /、  この件は護州公が後ろで糸を引いてるらしいですっていう。
   `コー   /,ノ:::ゝ、  ああ、そうだ。大隊長殿にお客さんですっていう。

301 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:18:22 ID:uPpwHGeI0

     /// /:::::::::} r.rー.、\ヽ 
   /// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ|   お初にお目にかかります。
  / // / /  /  /:/ ヾ :リ i i \   近衛禁士騎兵第二大隊第三中隊
   ̄/// //:::::/、  /:/   | :l | i  }  塩野正経大尉です。
   //// /:::::/__ ヽ //   _ l:::::| | | /
  l// //:::::/T;;;;ラヾ// /二__|:::::| l //
   | l//:::/ `=- /  /エ;;;,)_,|::::|ヽ /
    l/ /:::/       /   ̄ |:::::|l /
   ▽ |:::ハ      /    }:::// |
     ,):ハ|ヽ `- __,  /////l |
    ▽リリ| \ 二" /リ:/|▽ ▽
    /{ 〈|   ヽ- "/:| ヽ▽
近衛禁士騎兵第二大隊第三中隊 塩野正経大尉(脳噛ネウロ)





       √ ̄ヽ--ヘ
      /    ☆ ヽ     近衛鉄虎兵第501大隊長 新城だお
      0く━=ニニ二>    禁士様が何の用ですかお?
     //(●)  (●) \   確か護州公の御家臣だったと見受けるお。
    / ヘ  (__人__)    |   中隊騎兵で我々を叩き潰しにきたかお?
   /ヽノ彡,,..  ._   /    
  /  丿,,  /\ヽノ/ゝ 丶
 (       ̄jヽ,/_l   ヽ
  \     ____ ̄{。 _____ }
   ヽ、,,_,  {---} }。 {---} j

302 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:18:38 ID:uPpwHGeI0
       /    }/         \
      / イ⌒ヽ. {,  、__ .\  \ ` 、ヽ
      .{/./i:i:i:iイ Ⅵ /i:i:i∨ \  \ Ⅵ   逆ですよ。
    / /i:i:i:/ {i:i:/{_/i:{i:i:i:i: ∨   .     ∨   まぁ禁士といっても昨日までですけどね。
    .{ .:/i:i:i:/¨ {i:i:{⌒`ーⅥi:i:i:i   ∨   ∨   今日からは無職です。
    ./ ../i:i:i:/   |i:i:{     .Ⅵi:i:i}  ト、 ∨ }.  }   
   / .,イi:i:i: {   .Ⅵi    Ⅵi:i:}  Ⅵ .∨.}.  |   うちは護州公の家臣で、
  ./ ./ |i:i:i:i:{__   .Ⅵ     .Ⅵi:i\..∨ } i   |   近衛に騎兵中隊を提供していました。
 イ.ノ../|i:i:i:i:}.._` 、 Ⅵ  xz=--i:i:i:} }. | i   |   なに、護州公のご機嫌を取り続けるよりも、
..▽  {/i:i:i:i:i: 篷'㍉. Ⅵ .´,ィ尨テ¨アi乂 八.         そっちの方が安上がりなんです。
  ././i:i: / `ー=`  i}i  ー`¨=彡i:i}  /\.\ ‘,
    ./i:i:i:/ .ム     /′     }i:} ./: : : :  ̄ ̄ ̄ ̄   しかし護州公がこのたび、
  ./i:.,イ: : ∧   .        }i:}/: : : : : : : : : : : :    兵力はいらんと仰せられました。
=彡イ: : :: : : : { ..、 、_`_´___/ .}i:}: : : : : : : : : : : :    すべて金品で差し出すように申し付かりました。
: : : : : : : : : : : { i \.`ー-= ´  /}i}: : : : : : : : : : : :     これでは我らの商売はあがったりです。
: : : : : : : : : : : { {   \   .// .▽: : : : : : : : : : : :    そこで新城少佐に提案があってきたわけです。
: : : : : : : : : : : Ⅵ  \r. ̄ .}/ /: : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : \  / / } |  ./: : : : : : : : : : : : :     うちの騎兵中隊、養ってもらえませんかね?


       / ̄ ̄ ̄\       (この一兵でも惜しい時に蓄財とは、守原は何を考えているのかお?)
      / \   ノ \     ふむ……興味深い話だお。
      ´ (● )  (― )   、   しかし表向き、近衛は騎兵をもてないことになっているお
     i    (__人__)    i    最悪の場合、塩野大尉はやる夫の私兵という形になってしまうが、
    i ̄(   `― ´   ) ̄i    それでもいいお?
     > / ー‐ァ、 ,r― <   /    
    ' ./ ―‐ ´\ ` ― ´ヽ ヽ   というよりも、やる夫が断ったらどこに行くつもりだお?
  /    、 :: O/..:::::::| ::::
  i   i:: \/::::::::::::: | :::: i   i
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |

303 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:18:50 ID:uPpwHGeI0
     ,r=、ミミテ^ヽー- 、、
    /;;;;;;,ヘ;゙y;;;;;;;ヽ ` \ヽ
    /;;;rチ=i;;r、;ィfrヽミ、 ヽヽ      他に宛てなどありませんから、まあ馬賊匪賊にでもなりますかね?
   f;r ,;/´ l;l  ヾ、,;ヽ ゙i ぃ i      近衛禁士から馬賊匪賊じゃあえらい違いですがね。
   l;;;;;\‐-、i! ,r‐ヽ;;;;;l` i i川      まぁそんなわけで、捜索中隊とか適当な部隊として、
   l;;;;;lィroミ'l! ィfo;テ;;;l l lilリハ     養っていただけると大変助かります。
   !l;;;;!`゙''"iヽ ^゙''"!;;;ハ! l川__     うちは騎兵ですからね。馬も武器も私弁してますので、
   /ハ;;;ト、 /    l;;/,イi トjlV     一月もしないうちに金が尽きてしまうんですよ。
   l7 l;;liiヽ.`_,,_  ,j;lノl!リハi7
    jLr'ァヽ` ", ィ7!! l'"'′      ちなみに、うちの馬と兵は猫を怖がりませんよ。
    V `' リ`リi´::' ▽ >-、_      うちの実家にも猫が二頭ほどおりましてね。
       /f^ヽァ''"´ / ,/~     馬の追い込みを掛けてるうちに、怖がりもしなくなりました。
      ,.ゝ/ i  l,,.ィ'",:ァ/:::     ちなみに近衛は弱小と名高いですが、
     /7V ,!  l",, ='/::::::::     うちは例外です。
   //:::l/  ハ  l,,ィァ"_:▽-‐     並みの陸軍騎兵ごときには負けるつもりはありませんよ
, ィニ´::〈v::f ,; fリ ,l/`´:::::,r:'"

        / ̄ ̄ ̄\
      /―   ー  \    (こいつ、馬鹿には見えねーけど、だからこそ怪しいお)
     / (ー) (● )  \   (とはいえ、ここで逃がしてしまうには余りにも旨過ぎる話だお)
  .  |   (__人__)      |   (まぁ、羽鳥に聞く限り、内地侵攻はもうすぐだお)
     \   `⌒´    /   (こいつや守原が姦計をめぐらす前に戦闘になるお)
_____ノ`------、r<'´::{    (そうなればどうでもよくなるお)
=r===l::l      ノ‐'´`ヽ、、._      そういうことならば、何か適当に書類をでっち上げて、
//::::::::::::::::l',ヽ     /rゝ==‐‐ }:ヾミヽ   うちの大隊に配属してもらうお。
/::::::::::::::::::::ヽヘ} ニニrイ‐‐‐-  〉 : : :    ただし諸君等は騎兵ではなく銃兵として登録するお。
:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::``「`'‐-  ノ|:.: : :    だから馬に関しては各自の私物、
::::::::「フ:::::::::::/::::::::::::::::::::フ  ノ レ、::..:    またはやる夫の私弁という形にさせてもらうお。
:=(r:)=:::/::::::::::::::::::::/イ    /:.. ヽ:
::::/メ´:::::::/::::::::::::::::::://--ゝ,/::::::::./
::/メ|:::::::::/::::::::::::::::://::::::::::::Y:::::::::::/:::

304 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:19:33 ID:uPpwHGeI0

            Vr'"     ヾV
           ヾ/       ヾシ
        __,, ミ   う  :   彡    わかりました。
      _,,;;";;; 三      :   三    ありがとうございます。
   , ィァ";;;;;;;;;;;;; 三   わ :   三    それでいいです。
-一''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 彡         ミミ     まぁ我々は騎兵ですからね。
''ァ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<"彡       ,;ミ ヾ;;;;   理屈は言わんのです。
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,:r''"、;;,,、`ヽィ>┬iii┬<ミ   〉;    行動で忠義を示させてもらいますよ。
;;;;;;;;;;;;ィ'"   iト、,r≧;ヽヽ、`^''^"    /;;;    
;;;;;ィ7    ヾf{f;;;;;;ミ゙i,゙トミ==ァ',rィr!/;;;;/
"ァ,/     `ヾミ:::シijヾr`' T〃"イl/;;/
/f/        ヾミ'  ,ノ,,:r:::''ミ ,ィ゙;/ /
'i/           ',ィ彡',ニミv'/i! /;;
l,!          /´ ,,、v/;ヘミ、∨;;;;
l!   r、    _,,., r'´   ,ゝヘtく{i;;;;;l}、V;;;;;;;
   ヾヽ、 ヾ'′ ,:r:''"'´ ゙ヾミ;;;ィ'メ;;;;;;;;;
   t, \い、  /      `,>';;;;;;;;;;;;;;
    ゙ミ、, \ミ、        /;;;;;;;;;;;;;;ィ
丶、  `'''` ヾ}〉      ,/;;;;;;;;;;; :イ
  ゙''ー-: 、,,___,,,, :ィ7;;;;;;;;;;;ィァ"イ! /,!
    ,, ::,r彡'_// / /;;;;;ィ"/ノ7/,!, /ノ
    ,r〈、=''"/、 ヾr川州川ツ< / l ,,/
`゙`''ー'- ゝヽ/r' ミ/       ヾ彡 ▽
       △ ミミ  嫌  露  三
ニ==   ノ l三   っ  骨  三
    , ィ彡7 三   て  に  三
 ''''""~´ ,ノ:.三    る      三
  ,: ィ''":.:.:.:.::彡   :     ,ミ

        __
      / ☆ \,
     ヽニニニノ     ではこれから頼むお
    /(●) (●)\  塩野大尉
   /:::⌒(__人__)⌒:: ヽ       (<帝国>は今までの経緯からして、皇主は生かしても五将家は絶対に生かさないお)
   |    `⌒´    |       (社会基盤に影響がでない程度に既存の将家を残すだろうけど、)
   \      _/        (少なくとも直接たてついた守原については生かしてはおかないお。)
   || = ̄ //  | | ―,, ―  (比較的、降将に甘い<帝国>だけど、支配階層の寝返りは許さないだろうお)
   ||    //    | | ; '  /   (守原もそれが分からないわけがないのに……どうするつもりなんだお?)

305 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:19:52 ID:uPpwHGeI0

                  //  / _ - ´
              _ -_─_フ´  _-二__
            /_= _ - ´    ,、_n-< ̄       お話中すみませんが、新城殿。
           /_ -_´__  ̄ヽ'!}ヾ}ヽ \       今、いたずらに導術を傍受していたのですが、
      /⌒\ レ´_-_、-ッ /   ヾ iヽ ヽ \      どうやら北領から龍巣巡洋艦(ドラゴンクルーザー)が多数、
     /'    //∠!-´∠-− ̄/ヾト、ヽ ヽ \    龍州※ に向かっているそうです。
         ∠-´ ´-''       l _ i!i \ ヽ ヽ\      もう一ヶ月は掛かると思っていたのですが、
      /      __ - -゙`   レ,  |  `ー 、__>、     思ったよりも早かったようですね。
     /      <´       /   |  ,、   ヾ'ヽ    
    /     _ -  ̄       /    | ハ     !、\   もうじき軍からも連絡が来るでしょう。
   ヽ '   /     _ -< ̄    .: レ'  |    ! i ヽ  用意だけはしておいたほうがいい。
    `-<__ -  ̄    ヽ    .:    |     ! i !
                        \  .:    | ∧   ! i !  親族の集まりはいけませんね。
                        |  .:     レ' |    ! i ! そのように連絡しておきましょう。
                       |         |    ! i !
※青森県に位置する。龍が生息するのはごく一部の龍塞で、人間も多く住む。防衛のための龍州鎮台もある





               _____
             / '⌒ヽ  ; '⌒゙\       ||  ||
            /        ∪     \      ||  ||
          / /´  `ヽ   /´  `ヽ \     o   o
         /  (   ● l    l ●   )  \
       /    ヽ_   _ノ   ヽ_  _ノ  ; \   も、もうですかお?
       |  ;  ''"⌒'(    i    )'⌒"' ∪  |   塩野大尉! 二回の兵舎が空いているお
       |  ∪      `┬─'^ー┬'′      |   将兵をそこに休ませるお。
        \          |/⌒i⌒、|       /    君はこれからやる夫と一緒に大隊長室に出頭するお
         \       !、__,!    U  /
         /       、____,,      \     猪口特務曹長と、藤森大尉と坂東殿、
        /                        ヽ    それと副官も同席するお!
         |  、                ,   |

306 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:20:04 ID:uPpwHGeI0

     / ̄ ̄\
    /   _ノ  \   了解しました。
    |    ( ○)(○)  今すぐ、連隊隊員をすべて呼び戻します!
 .   | U   (__人__)   
    |  U  |r┬-|  彡
 .   |     ` ⌒}   彡
 .   ヽ        }
     ヽ     ノ
     /     \
    / /\   / ̄\____l⌒l
     | |  \ /  ヽ \_____|
 Σ(⌒ノ   ゝ    \__)





     _ィ三∧
     ∨三三==-、___、-====三
      ∨三三三三三三三三三三三三
       ∨=三三三三三三三三三==-   了解しました!
        /: : : : : : : : : : ̄ ̄ ̄: : : : : : : : :   特務曹長、導術兵を最優先で呼び戻すように!
      /: : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : :   
.      /:/: : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.     ,'/!: : : : : :l: :ト、: 、: : :.ヽ: : : : : : : : : : :
.      i! l: : : : : :.l.l:.l ヽ:.ヽ: : : ヽ: : : : : : l: : :
.     | .l: : : : : :.lヽ! ヽヽヽ: : :ヽ\: : :.l: : :
      l!: :、: : :.l| ヤョュ \ \ィョォュ\:l: :l: :
        ヽ: \: :l .乂リ    ' 乂i:リ  l!: :l: :
          ヽ:l: :ヽ!. `´    `'ー-- '/: :/: :
        /l:.l: :.:ヽ   `      //: : :
         //l:.l: :l: :l` 、.  _     //: : : : :
.      / .l: :./!/ / .>´ `_, ィ'´/: : : :./
        _.,ィ'´|:/ .´:::ゝ      l /: : /
  ィ':´: ̄::::::::::/:::::::::〈      .l//:/
   ヽ:::::::::::::::/::::::::::(     ィナハ'´

307 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:20:23 ID:uPpwHGeI0

龍口湾 <帝国>辺境領姫 御用船内

            ___
         ,.ィ,、´_ ,、,、_,、`' ー-、
      ,ィ'´トイノヽリ ̄ ̄`ゝゝ、 `ヽ
     /::::::ゝ‐--イ::::::::::::::::::::`^ゝヘ_ \    海岸上陸作戦は思ったよりも消耗が激しいのね、クラウス
.     /::::::::;、斗大大大大ュ、::::::::::::::´ゝ! _ヽ   さすがに4000人以上の損害は想定していなかったわ。
   /:孑Y`´         `ゝヽ_:::::::::ゝ! ヽ   むしろ駐留していた敵水軍がとっとと逃げたのにこの損害だから、
   ,'^´         l!    l  `ゝヽ::::::l> '   純粋に上陸してからの損害が、海戦での損害予想を大きく超えているわ,
   l      l      ll   .l!, /  `.〉ヽ!  .l   これは本当に予想外だったわ
.  l l   l  ト、   i /l,-‐'/! /l   //}}}ヽ l
.   l l    l!`十ヘ.  l!./ .lム斗示.l  i//.}} |} 》 l
.   l/   ./l /ャョュヽ l!/ ′ト:::::リ l /ゝ=}} }}" l
.  l!l  / .l/`弋リヽl'  ーゞ-イ./l /  .}} }}   l
    l ./!ヽ 、i `´       //l//  }} }}   l
    l/l.l lヽー`-  '       /./       l
     l.l/! ヽ!ゝ,   ‐一  ./ l    l    l
     l .l .l   > ,   , .< l  /   l l.   l
     l  l l l  ト、ト、 `l´`'´:::::::l /  / l l   l
     l  レレl .l `.,.ィナ={::}ミ、:::l /l /. / .l  .l
     l l!  .l l,ィケ/l//l ll!:ヾ.レ' l /.l/、 l  l





        〉,f升{    i.:.:.:.:.:.:.:.:`ヾrく_j_jイ.:.:.:.:.:.:.:.:.i ト彡〉
          〈≦二{    i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i ト彡〉    我らは海戦はともかく、
          〈≦二ト、 '" j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.i.:.:.イ.:.:.:.:.:.:.:.:. i トィ     上陸作戦には慣れておりませんからな。
        `Y^マヘー任≧==x--、.:.:.: : ゝト--‐企x、:.:l       どうしても予想通りとはいかないでしょう。
         |f⌒Vi  ^f之フ才"´ |:.:.i:.:.:.:`之フ´.:.:/       とはいえ、少しずつ上陸は進んでおります。
          tl くト、    ´';.:.:.:. ,イ~|:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l       まぁ、味方の死体を踏みつけながら
          ヽ ┤l     ` ´  |:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./         上陸せざるをえないのが気の毒ですが、
            `|┤ト、       ,ィ |:.:.i.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:r‐――-   仕方ありますまい。
            ヽム``    , '´ト、;l:.:.jム:x‐―-x,_/  ,r――-   上陸完遂後に埋葬してやりましょう。
           ∧:.:ヘ  rf{___`寸: :|lllf⌒ヽ.__,科-'"´
          ,ィ´.:.∨:ヘ  `      :.:.:.:.:.ト、`ー―‐'´ _,斗-'"´
    ___,斗‐<.:.|.:.:.:.:.∨.へ、  ...:.:.:.:.:.:.:.:|  `ー―'"´

308名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 20:20:29 ID:KkBwFGOo0
これ、原作でも「おおが」教官なの? ハマり過ぎで嫌だなw

309 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:20:36 ID:uPpwHGeI0

               ∠こ二フヽ二フr<::.::.::.::.::.::.::.:く)`ヽ
              /ー'′       `¬ヘヽ、::.::.::.::.::く)_\      戦場のこととはいえ
            , ´                 `ーヘ、::.::.:::\} ヽ     悲しいことね、クラウス
          /      , ′            L入::.::.:::__YZ `、
           , ′,  ,  ,  /     ;   |  l  i l    >'´ィ介、`ヽハ
.         // ′/ / ,′    /   ,イ ,′ l ,′/::::/ 川ト、 ヽ::\
        /,' ,′.′.′/,'     /   / l ′ //  \:く  //!h::ヽ ノ:::ノ
          l ′i  l  i  l |   /  ,イ / /  /,′ ,′ヽ∨/ !| lヽ::r‐' !
       八 l  |  | ハ{   / / ノ/_/__/_  /    7′l:||!::| |
          ヽト、 、 ト二ヽ /レ'   ̄二ニ∠」_ノ /   ,′ / ! ハ:::、 |
          ` `7ヽ弋なY      '^ぃf{ノ} 彳 /  / /  /:/ ! l ::Ⅵ
            ,' ノ ハ ゞ ' ,        ̄´ /   イ ,′ /:::l ハ |::::∨
          /{ { ′ゝ 〈          _彡 / //  └く!| | |::.::」|
     、     /ハ ヽ、 \   _ __    ー― '´7 //   i   | l `了
     ヾミ≧x \/ /ンーヘ、` ニ`       '′//   l   ハ  /// /
         `ヾミニ∨ '    `> 、 _  -‐ _ _ イ/:l     !  ,′∨厶∠
       ー==≠二7,′   /\ レ'了」斤く:::ノ/::::l    ,′/ ノ三彡'′
       _ 二..:.::::.:..;′   /ミ///7| l:ヽ\::.::.:j   / /彡仁三三
    ` ̄  _.:::   .::.     /ヽ{ く/ / //! |::::l |::.:/  ,' 厶-―v'⌒ ̄
ー===ニ三ミヽ、.:::.:.:.::i    ! |::..:::ヽ、/ /∧L二´ノ::/  / /::.::.::.::.: :: :. : . .
     ` ̄`〒ミゝ二| i   |/::.:::/⊥」 l L::;仆-ク  , ,.:'::.::.::.::.::.: :: :. .. . .
         l∠ニ三! !  リ::.:::/}   l_| ゙ー┘ / , '/::.::.::.::.::.::.: ::: :: :. : .





                     ,イ⌒二ニ==ー--===ー-、
               / ./      彡ー---   ヽ
                  /   {   __∠/         ミヽ   恐れ多くも、戦場とは悲しいものです。
              トミヽ >'´    `Y´        ミ`ヽ   姫様
              rーァテミォ      ≦ ==ー--     \)   さて、あと半日もすれば
            // / ,-─--、  `弋  ̄>'⌒ヽ  >弋ハ  我らも上陸できましょうぞ
                {´ / // ̄     j  j イ .小 |ヾ、_     〉 
             〈 :::::rテラ´     {  } Y ノノ  ヽヽ、.イ
              ノ  弋     / j  }  /∠、.   小ノ
             /        |   ミミ ト<  ミ.   rイ
                <___ ヘ  、        ミ |     `ー|:::ミヽ、
               辷=ー、 ヽ        j.     /::::::ノ  >ー< ̄
                     t彡′ |      /     /::::::/
                   Y''      /    /::::::/
                |              /:::::/
                |    >'⌒ヽ  /:::::/        /
                      ー''´     辷:::::::::イ         /
                           〉、   ',     /
                          /  ヽ、. ',   /
                     /      ` 辷ニ7
                    /         '; ::/
                    /           ∨
                 /             | |
                   l ,             | |
                   | ',                | |

310 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:20:52 ID:uPpwHGeI0

                     _ ,, --―――- ,_
                  ,x<´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`>x
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
             /:::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、:::::::::::::::::::ハ 
               {:::::::::::::::::::::, -''''´,r-―――――-≧x;:::::::::::::::}
             ゝ:::::::,r-''´: ̄ ̄:::::::::::::::::::{☆}::::::::::::::::::`ヽ;:::::ノ
              \;i::::::::::::::,r-――――――――――|>/  「小説版」表紙イラスト
                   |;;;;;;;;;イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|シ′※原作と全くあってないことで有名
                   }リリリi \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/{
               /ヽリリl   `ヽ__;;;;:::::::::::::::::::::::::::, '´:::{リ-、   次回予告
                 { ir,ヽリ  ー<辷'.ノ`ー--- ' ´◎:::  l i }    近衛鉄虎兵第501大隊は一ヶ月の短い訓練によって、
               l l f,リ         i l  ::::::::   ' l l     どこまで戦えるようになったのか?
               ヽゞ- i          l |       ツ /      ユーリアの蛮族鎮定軍は龍口湾を制圧し、
                \,_        ,r'   .,     /       内地へと侵攻を進める。
                  `t       ー= 一’    i        近衛鉄虎兵第501大隊は新城の指揮の下、
                   |                  ,'         前代未聞の作戦を開始する。
                   l 、    -====-   i         果たして新城はユーリアを撃つ事ができるのか?
                      ,ト、\     ̄ ̄    /}         
                  /::::::\ \        //::ト、        次回 「来襲」 お楽しみに!
                     ,r-'::::::::::::::\ `ー―----- '´/:::::l:::`ー―――--
          __,,,r-=='´::::::::::::::::::::::::::`ー----y--='´::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::

311 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:21:22 ID:uPpwHGeI0
          __
   _,,,, -‐''''.´ ̄    ̄'''ー=x
 /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、      さて、今回も作者の独り言を解説させていただく、新城です。
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::|      お相手は今回もこちらにお願いする。
::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i
゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ
=:}''ッ〔c_゙:::::::::::  ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{
:Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__
.{.iヽY  (_ _ノ〉   K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、
::ヾ,`|        | ゙ー  ,lイ /;;:;:ヾ、::.\
,w'゙Yl       rV'〉   .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ー
, .}ミi、     ` '    /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::..
ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::.
:::ミi, l:;:;ゞiミx、_   _,,,イミジ 彡゙://::/./::::::::::::
:::::::ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_::


    / ̄ ̄\
   / _ノ  ヽ、_ \
.  | ( ●)(● ) |     今回初登場を果たした猪口やらない夫曹長です。
.  |  (__人__)  │    
   |   `⌒ ´   |
.   |           |
.   ヽ       /
    ヽ      /
     〉-r:::┬〈、
   /Λ 〉.:〈 7//\
. /////V::::::V/////\
///////∧::://///////}
.////////∨/////////{

312 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:21:42 ID:uPpwHGeI0

  /;:;:;:;'  ;:;:;:;:;:;:;;:;:r‐'     _,-v、            ヽ;:;:;:;/
 /;:;:;:  ;:;:;:;:;:;:;:r'´       ゝ゚、z'   _ ,,,, -- ,,, _ヘ;:/
. /:;:;:  :;:;:;:;:r'´         _ ,,, --‐';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;○}
./;:;:;:; :;:;:;:/´        _,r‐'´;:;:;:;''r‐'´       |  };´',´!,         今回は前回に比べて短くまとめたつもりだが、
;:;:;:;:;:;:;:;:;:/       ,,r´;:;:;:r'´             ノ ,|  ノ ヘ;:;:;:;:;:;:;:;    どうだっただろうか?
;:;:;:;:;:;:;:;:;|      /:;:;:r´         , , - ' ' ´,、/:; /|  ヘ;:;:;:;:;:;    一応、話の大まかな流れに変更はない。
ヽ;:;:;:;:;:;ヘ    /;:;:r,'       , , ' ' _,,,-7'´・´~ } |//    ヽ;;:;:;:;:      ただ、大賀教官のエピソードは本来は
  `'''ヽ;:ヘ   /ヽ○/` 丶 _ , , ; '  _/;:; /` ー ´  | /ヘヽ    "z;:;:;:;:;    原作では同期飲み会で説明されていた。
      ヽ_/: : : :":;:;ヽ、    _,,,r´;:;:;:;  `         |  入  z   "=;:;:;:   今後も大賀教官は良く出てくるのだが、
    /r'  `ヽ: :; ; ; ;:;`;:ー;:´;:;:;:;:;:'      ヽ      .|; ヽ \  三   {;:;:;:;:;:   主要人物のエピソードはなるべく散らしたほうが、
    "z ヘ ´ヽ : ; ; ; ' ' ' ' '         r    / | ヘ  ヽ "   }:;:;:;:;:;    読者も作者も忘れなくて済むので、
    ´7  ヘヽr ヽ ; ; ; ; ; ; ; ; ;     -=ヽ, /;     / |  |  ゞ   ;:;:;:;:;:;    このようにエピソードの順番を入れ替える方向で
   /,、   `\_ヽ ' ; ; ; ; ; ;              _   _/ ヽ|  |   ゝ   }:;:;:;    今後もやろうと思う
   ´,ト  "  | `;:;`、ヽ ; ; ;       , r '_´- ´  / ヽ ノ   |  /;:;:
   /:;:|  〆 | ヽ| ヘ |` 、 ; ;     ´ ´  ´ / 、ヽ / /|
 _,,ノ;:;:;:´|    |ヘ ヽ ヘ |  ` = 、 _    _  ノ  ヽ ヽ  } / ´ /





             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\           まぁそれはいいんですが、
            ( ●)( ●)  |          それよりも今回、原作遵守をうたっておきながら、
           (__人__)      |           結構原作の改変がありましたね。
            l` ⌒´    |           塩野大尉が近衛に来た経緯も、
           {         |            原作では守原とはあんまり関係ないですし、
           {       /             大賀大佐と親交があったのは藤森じゃなくて別の幕僚だし。
       _. -: ´Λ     _.へ` 、          龍口湾の水軍も、本当は通報艦が奮闘したことになってるでしょ?
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ       あと実は原作では大賀教官の前で5人中、3人しか殴られていなかったですね。
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |       本作では樋高と槙もちゃんと殴られてます。
    〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|      なんで改変したんですか?
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

313 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:22:11 ID:uPpwHGeI0

                 |:::,,--─────‐,=、─────-、j::ト、
                   /::{__,-────廴メ───--、___}::|::::\        うん、だいぶ悩んだんだが、
                  /:::::rく ┌──イZ二二二二二'ー- __乂 ::::::::\      水軍の設定は前回笹島オプーナが説明したばかりだし、
.              /::::::::: | ト,弌T卞千‐t 气圭圭圭≧ミ=ァrtZ/://! }:::::::::::::\    同期は全員が殴られないと、連帯感を持たせるという目的に合致しなくなる。
          r'´:::::::::::::: { ヾ} |::! :ト、 \豸 爿圭圭圭圭/イ::`i::イfチj:::::::::::::::ノ::    これは実は漫画版でも割と頻繁にやっていたんだが、。
          |:::::::::::\::::ト、弌|::i }´\,乂く圭圭圭ヲイ/ぐ !::ヒ´,イ::::::::::/:::::    状況を設定にあわせるために、会話や状況を少しずつ変えている
        r‐ぐ::::::::::::::::\:::ゝ_j::| '、 。`j:≧三圭≦匕。_ノ  ト-':::::><:::::::: :
      _r<´::::::::〈⌒ ⌒ー \::::: } u  ̄ ̄::::::'´ ト `:::::..  U j::r‐'´::::::::::::::::::::::   例えば原作では若菜中隊が守原副官を介抱するシーンはないし、
    /::::::::/⌒ 人       ; )\人  U     r‐j     u  /イ::::::::::::::::::::::: /    西田少尉も伊藤少佐と同じ戦場で戦死する。
  /::::::::: イ   ,'   ' .     ⌒メ\\       ゝ′   u /:::::::::::::::::::::::::/::: :   ちなみに西田小隊があそこまでユーリアに肉薄するのは、
 ノ:::::::::::::::: }  ,     \      ):.:. ̄\_-≠ーェ┬一ュr‐'´::::::::::::::::::厶イく::::::::::   実は今後のユーリアの将としての行動傾向に一致するので矛盾はないが、
::::::::::::::f⌒て  /        \ ̄ )ー─--:. ̄\ ̄孑'´  .: .:.:::::ノ ̄:::::::::::::::::::::::   しかし何度も同じリスクを繰り返すユーリアはアホの娘、というような気もするな。
:::::::::ノ⌒    Y           \ ⌒ :.:.:.:.:.:>、::\   .: .: .:./:::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::{       !          \_ )‐匕::::::::〇::: \:Y⌒X : : :::::::::::::::::::::::::::::/   ともあれ、今後も原作を改変することがあるかもしれない。
:::::::(      |            Y ..:::::r‐'⌒X⌒Y´ ̄  ∨ :::::::::::::::::::::::/::: :   それはすべて、やる夫スレを分かりやすくするための苦肉の策であると、
\⌒      釗            ×⌒            ⌒ヽ::::::::::::/:::::: : :    割り切っていただけると助かる
:::::ヽ       i                  \               ⌒ヽ,/:::::::::::::::::    >>225の意見を参考にしたというのは言い訳がましいかな?





            / ̄ ̄\
           / _ノ  ヽ、_ \   原作では忘れられてる序盤の設定が多いんですよね。
             | ( ●)(● ) |   かと思えば後半はそれまでの記述と矛盾する設定が後付けされてたり。
             |  (__人__)  │   剣虎学校教官はまだ序の口ですが……「あの」設定変更だけは納得できないですね。
           |   `⌒ ´   |    そもそも人名(麗子→礼子)や地名(美名津→未名津)までダイナミックに間違えてます。
              |           |    ※新装版三巻では流石に直ってますが。
              ヽ       /    あと実仁殿下は元々皇主陛下の弟ではなく第二子だったはずですね。
            ヽ      人    北領紛争後に皇主陛下が崩御したとはちょっと考えにくいですから……
     ⊂てヽ   /        ヽ   
   {三_ ィ `´  /|     ィ  |  
         .\__/   |      |  |

314 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:22:26 ID:uPpwHGeI0

        /、 -‐===‐- ''''... _ ;;;;;;`;;'‐‐- ,_               本作での改変はこの作品をより分かりやすくするための
      /;;;'''  ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ` ' ‐-..;; ̄( ) ,,            処置だと製作者は考えている。原作をそっくりそのまま移植したら、
     /;;;;''  ''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; //゛' ,,,_ '''- ,,,       本当に話が理解できなくなってしまうレベルで内容と伏線が多いんだ。
    ,r'‐‐―--‐―--- ..... _ ;;;;;;;;;;_ 、//,,:::::::::::::::'''- ,,_ ''''    やる夫スレでは何もかもが小説と同じようにできるわけじゃない。
   ゝ_-_―‐-,--,ーァ、,,,. ,  ___ 、//´゙''   ''''::,,:::::::::::::´ _ ` ,   原作一巻からやっていてもこの問題は起こっていただろう。
          l  ジッ゙,`ナ・―---- `'        '',,:::::;;´  ゙i ゙i    そもそも本作は原作と全く同じにする必要はない。(開き直り)
       、`  .zュ___-`‐- ̄ ̄´          ;::::;;  > .i i    これを読んで原作を手に取りたくなるようになってもらえばいいのだ。
      ゙i            `              ;::''  〉 イ !    逆にもしこの作者の技量が悪くて、「皇国の守護者は話が分かりづらい」
       ゙i__                        ! l.、 ー`/、     なんて事になったら目も当てられない。
       ,, ` ,` ,ィ                   、, `'゙ー、/:    設定は単純化したほうが漫画化ややる夫化はしやすいからね。
     ,,゛ 、У,                    ,r'、、  ̄ ,,''゛    ところで設定ミスはともかく誤字は、原作者以上に編集の責任だと個人的には思う。
    ,,''  i,.:.:.:, ゙i.チニニニニ二 ̄, ̄\゙i        、.ッ ,ッ゛゛,, 、   あんなダイナミックな間違いは、それをスルーする方にも大きな責任がある。
    '',,  |l.:.:.:゙i 'l     _.  ̄`ーッ  、ミ==〒´:.:,,''   ,, ''゛  特に人名ミスは前巻を読んでないとしか思えないレベルだ。
     '',, |i.:.::.:.:゙i ゙i    ッ ̄〒===〒` 、.:`:.:.:.:,,''  ,, ''゛





      / ̄ ̄\          (原作遵守は?  まぁいまさらですけどね)
    /   _ノ  \        ところでみなさん、原作では新城さん、作者や後世の人から、
    |    ( ●)(●)       「異常者」とか「性格破綻者」とか呼ばれてますけど、
    |     (__人__)        別に性癖以外はそこまで曲がってないと思うんですけど、どうでしょう?
    |     ` ⌒´ノ        どちらかというと原作者の偽悪趣味に対する照れ隠しに見えちゃうんですよね。
    |         }         異常に執念深いとか言われますけど、
    ヽ       /         佐脇や守原にされたことを思えば、情状酌量の余地ぐらいは付くと思うんですが。
___イ.ヽヽ、___ _ノ゙-、.       特に最後の佐脇の件では心神喪失を認めてもいいと思います。
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ       基本的に兵に優しくて民衆にも人気がある、有能な指揮官だと思いますが。
    |  \/゙(__)\,|  i      まぁ、今回もネタバレが出てきそうなんでこのあたりにしましょう。
    >   ヽ. ハ  |   |     ネタバレといえば、新装版追加エピソードは一切やりません。 
                     知りたい方は是非新装版をお買い求めください。ネタバレも厳禁でお願いします。
                     次回もよろしくお願いします。

315名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 20:49:14 ID:p/KoW//w0
乙です。次回も待ってますぜ。

316 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 20:58:29 ID:uPpwHGeI0
>>308

原作では大賀繁忠大尉→大佐 でしたね。フルネームだったの忘れてました 。

参考:皇国の守護者人名事典
http://www1.clovernet.ne.jp/kurohoro/imaginary/d.sato/bd.ig/

317名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 21:18:41 ID:seF8HMaA0
乙乙
今回も面白かったです!

318名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 21:25:38 ID:D1Mn9y1Q0
乙です

319 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 22:42:52 ID:uPpwHGeI0
ひじょーにいまさらなんですが、槙と古賀の配役逆だったなーと後悔。
ルルーシュの方が声優の関係で経済に強いっぽいんですよね。
ロレンスとか、勇しぶのヤマダ店員とか、まおゆうの勇者とか。
パパも出しやすかったし、姐さんもC.Cだとハマリ役でしたねー。
スザクだと姐さんは姫様ですかね。それもアリですが。
インテリっぽいルルーシュの方が史学博士っぽかったのでそうしたんですが、
ちょっと失敗したかなと。
もちろん変更はないのでこのまま進めますが。

そしてバルクホルン少佐とアンリ・ロボフ曹長のキャストが浮かばない……
みんな大好き丸枝中尉も浮かばない……

千早以外の女体化はしない予定なのですが、
アドバイスがあれば是非よろしくお願いします。

320名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 22:50:26 ID:gHbbqxio0
すごく無駄な悩みにしか思えないから原作のAA使えば?
なんか無理矢理リアルなやる夫系AAがすごく浮いてるしね

321名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 22:53:39 ID:r7ygHcsA0
原作AA使うと、次に飛んでくる批難は「やる夫でやる意味が無い」だぜw

322名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 22:54:25 ID:q91Or.VY0
バルクホルンはゴツイ系、丸枝は優男系かな?
丸枝は最初は小泉が浮かんでたけど出ちゃったしなあww


やる夫系のAAでいいんじゃない?

323名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 23:08:26 ID:0/pHQw3c0


原作AAでやるには、AA数が物足りないと思う。配役の妙というのもあるし。

324名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 23:20:35 ID:MFzeg1cE0
新城はやる夫というのは違和感が、、、出来る限り原作AAの方がいいような気も

325名無しのやる夫だお:2013/12/20(金) 23:23:11 ID:D1Mn9y1Q0
やる夫スレでそれいいだしたらきりないと思う

326 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 23:42:01 ID:uPpwHGeI0
みなさん、アドバイスありがとうございます。
丸枝中尉については風呂に入ってたら浮かびました。
個人的に「これしかない」と思える、とても納得できる配役でした。
ついでに曹長役も浮かんだので、文句なしです。
丸枝中尉が出てくるのはこれからもっと先なので、ネタバレは伏せておきます。


バルクホルンとロボフは、原作AAが少なすぎて使いにくいですね。
これは新城も同様です。
戦闘AAは多いんですが、冬戦闘はもう原作的にないので、
結果的に非常に使いにくくなってしまいます。
それに新城のままでは「やらない夫」と「できる夫」などとの会話が
あまり自然じゃなくなってしまいます。
それと、ローゼンキャラと新城さんはあんまり会わなさそうですしね。


それと、意外と主従関係のある大型キャラって難しいです。
メイドさんならいくらでもいるんですが……
この作品では性別反転はしないと決めているので、こちらの方が深刻です。
というよりも、創作物に「若い貴族指揮官とそれを支える壮年曹長」というのが圧倒的に少ないですね。
・騎兵
・将校と下士官
・貴族と従者
・出来れば戦闘AAか敬礼AAが欲しい
・爺・女体化不可
この条件を満たすキャラなど本当に存在するのであろうか……

327 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/20(金) 23:49:13 ID:uPpwHGeI0
ちなみに今回、最も配役に苦しんだのは「できる夫」でした。
カミンスキィ役か、佐脇役かで、最後まで悩みました。
これもネタバレを避けますが、ある事情でできる夫を佐脇役に配役しました。
結果的に正解だったと考えております。

328名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 00:07:35 ID:v6rWZ5SI0
バルクホルンは征服王、丸枝はラブやんのカズフサのイメージが…。

329名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 00:35:52 ID:dybj53Y.0
千早は雌猫じゃなかったっけ?

330名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 03:35:51 ID:T5SN3Y7s0
乙!(おっぱい)

331名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 03:58:47 ID:21cblNQc0
ファイアーエムブレム系のキャラはその条件を結構満たすんじゃない?
…と思ったが、AAの数が足りなそうだねえ。

332 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/21(土) 09:27:17 ID:x6SydqhM0
>>329
メス猫ですが女人ではないので、「女体化」と便宜上言っています。

>>331
キュアンとフィン……と思ったんですが、従者が頼りなさ過ぎて違いますね。
そもそもFEは貴族組と平民しかいないので、下士官という概念がないんですよね……
せめて下士官の概念をきちんと表現している作品があれば違うのですが……
某海賊漫画の所為で、「少尉よりも弱い」みたいな誤った風潮があるですね。

333名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 09:42:04 ID:muDW0mjs0
すごく面白いんですが、文字が多くて読みにくいです……

334 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/21(土) 10:27:16 ID:x6SydqhM0
             /  ,,,, -‐ '''' " ̄""''‐-,,_  \       ,-―-、
            /  /´,,-‐'' """""'''' ‐- 、. \  \    / 読 .l  >>333
               ,l 〆Θ='''' """ ン フ''ミ=oァ `\ヽ  l     |  ん  |
            〈 (;;''" _,, -‐'",,=,,゙"'‐、 ヽ::::\ ヽヽ |.     |  で  |
            〉'  _ェ、'ゝ;"´l  `i '  l:::::::::::\`i|ン' .     |  下 .|
           /´-イ,"-,l  ` ,ゝ・‐´,,  ,, i:::::::::, 'ニ、ヽ,     |  さ  |
       __  `´   l l ・'     "゙''     ゙''..:::':::`::}..l...:::.....  ヽ い /
    /   .\     i´ ヽ、テ  ,;   ';   ::,:: -――‐- 、.. .::  `y-'
    / 原 な `i :::...  l   `  _.. -‐- 、 /;;;;;;;''''',, '':::::::::::`:ヾヽ、
   l   作 に  `ィ  ::: `、  , ',´‐ '"´´ /;;;;;;'''''  ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,\\
   |  が .し   | .::.   `、. '´     .l;;;''''',,,,;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,'''';;;;;;ヾ.、
   |   小 ろ   | .: :.   ゝ    .::::|,/: : : : /`'';;;;> 、"''''''';;;;;;,,,;;;;;/
   |.  説       |..: ..::,r'´;;;;;;;ヽ-‐ '':::" |: : : : :l;;;;;;'''''''',,,,,,,,,,,,;;;;;;> \;;ヽ
  ..:::|   で こ   l   ':::::. ;;;;;;;;;;;l i;;;; :::::l|: : : :ノ'',,,,;;;;;;;;;;;;'''''''"   ,,,,,,,,,,
  ::...|  す れ  | ..::: . .:: ;;;;;;;;;;lリ;;;;;;;;;;/: : : i;;;;;;;;;;''''''  ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;
  ..:::|  の は  /:: ::. .:::: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|: : :/;;;;''' c  ,,;;;;;;;;'';;;;;;;; ; ; ; ; ; ;
  :::ヽ で     /::::....::l‐- 、_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l: :ノ;;''  , ',' ';;;''',, ,;;;; ; ; ; ; ; ; ; ;
    `ー――',,,,,,,,,,,,,,l   |;;;;;;;;;,-、;;''´‐'´;'' c , '',,'';;'',,;;'' ,;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;|   l;;;;;;;;;ヽ';;;;;;;;r'´, -‐''//;',;;;'' /;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;

335名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 11:47:14 ID:VmgqC1mI0
>>「異常者」とか「性格破綻者」
中世ヨーロッパの話ですが、貴族は平民を同じ人間として見ていなかったといわれています、完全に税金を搾り取るための道具ですね、受けてる教育も完全に違いすぎるし
また旧日本軍の上層部を見るにあまりに現実を無視した(兵の損耗状態を考慮にいれない、敵の戦力を超過小評価する)考えをしていたようなので
そんな中、物質的&精神的に現実主義を貫けばそうも言われてしまうかと、もちろん敵に回せば必滅消毒されるのは必至の存在だから超脅威

時に戦記物とはどちらがより無能を晒すかが勝敗の決めてになると思っている
「何だこのシュミレーション結果は!敵の命中率を三分の一に変えて再計算してこい!」→ミッドウェー完全敗北!!!

336名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 14:40:50 ID:xcvn2MlQ0
セリスとオイフェってのはどうよ?
…とおもったが、主人が幼すぎるわな。
士官と下士官コンビってほんとAAが作られるような作品じゃレアだよね。
むしろスポーツものの部長と副部長の方がいいかも

337 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/21(土) 15:49:58 ID:x6SydqhM0
FEはどうやってもAAが少なすぎるのです……
部活モノも考えましたが、戦争の雰囲気に合わないので難しいですね。。。
顔的にはゴリと小暮くんあたりだったんですけどね

338名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 17:45:28 ID:zokR.glQ0
バルクホルンとロボフは北斗の拳や男塾、蒼天航路あたりから取ってきてはどうでしょう
マッチョな男たちが揃っていますよ

339名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 17:48:56 ID:SNOxTM760
軍人政治家はガンダムや銀河英雄伝説かな

340名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 17:53:21 ID:d8anYAyk0
乙でした
前回より読みやすかったかもー

ハガレンのキャラはどうだろ

341 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/21(土) 18:30:26 ID:x6SydqhM0
黒王号セットAAさえッ……黒王号セットAAさえあればッ!


非常に惜しかったですね。花の慶次とかも考えたんですが、ロボフ君が捨丸になってしまう……
セットAAは諦めるしかないですかねー

342 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/22(日) 10:13:01 ID:EZb9TSRc0
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12766/1305114263/
http://katteniyaruo.blog69.fc2.com/blog-entry-2309.html

参考までに、エターになったり、予告で終わってしまったりした皇国の守護者スレです。
どうあってもユーリア殿下は銀ちゃんなんですね。。。

千早 = ホロ や 猪口 = やらない夫はこちらから設定をいただきました。

343名無しのやる夫だお:2013/12/22(日) 10:37:06 ID:uLFW6PbQ0
ちょっとやる夫の語尾の〜おが多すぎるとおもう、喋りが軍人っぽく感じない

344名無しのやる夫だお:2013/12/22(日) 11:11:09 ID:gzQpC7mI0
>>343
喧嘩売りたいわけではないんだが、軍人口調の作品が見たいなら
これはあくまで原作を元にしたやる夫スレなんだし、それこそ原作を読めば良いのでは?
そもそも他のスレでも役職ごとにやる夫口調の変化なんてしてるのか?
流石に無理な注文だと思うわ

345名無しのやる夫だお:2013/12/22(日) 11:54:27 ID:yDL/7F1k0
>>344
やる夫が普通に喋ってて「やる夫なんだからちゃんとおっおっおって言わせろよ」って言われてるスレもある

つまりここはどうやっても文句は出るので好きにしたらいいんじゃないかなぁと思う

346名無しのやる夫だお:2013/12/22(日) 16:57:33 ID:av.8nWSw0
性別縛り無しで行くなら、トゥルーデ一択という気もするんだけどなあw>バルクホルン

原作9巻末尾の見開きイラストの中の、太眉古賀・ヤンデレ優男樋高・メタボ槇の印象が強いから
ルル古賀・大神樋高・スザク槇はなかなか新鮮だったw

347名無しのやる夫だお:2013/12/23(月) 14:45:00 ID:X3xDVuTc0
ようやく追いついたぜ

AAが豊富かつ毅然とした女軍人が似合うキャラというのが、そもそも少ないからね。銀様が起用されるのもむべなるかな
バルクホルンはカミンスキィにごつい男と表現されてたからなぁ、Fateのバーサーカーとか?

348名無しのやる夫だお:2013/12/23(月) 21:35:26 ID:ZOs79WZ.0
バルクホルンはハガレンのアームストロング少佐はどうだろう?
AAたくさんあるし、頭部はこの際目をつむって貰うとしてw

349 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:28:46 ID:FVOv5LkY0
ゲリラ投稿開始

350 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:29:15 ID:FVOv5LkY0
                 。r≦ ̄ ̄ ̄≧s。
                  /             \
                  /               ∧
              /                ∧
                /       ..-==‐     ∧
            iヽヘ ミ 孑" ______}     }
              { {弋∨ 〈__( 乂丿》        i
              i   ̄      ` ̄´         i
               i   (                   /
              ∧.  `、__i     )        /
          ,,イ/∧. /ィ'三=一′   _ x...i冫、
.         ,,ィ//////</、_____...‐‐'.. ////\
.     ///////////////.|、 _,, ‐ '  .,/////////>,
.     〈/////////////// ,==´    .//////////////!
.     !//////////////| .//∧   ,..////i///////////\
.     ∨///////////' .レ.|///'\/////.l/////////////\
.      ∨////////,'   //「´   /////i///////////////ヘ
.      ∨///////  .///,    ,'/////l////////////////∧、
.      く////////  ////     /'/////l//////////////////∧
       ノ\/////| ////,′ ./'//////.l////////////////////i
.      |///∨//'| /////, .//,'///////l////////////////////,'l
.     l|///////|/////,'///,'////////j/////////////////////|
.       l|///////|////////,'//////////////////////////////i
      l|///////|////////i./,,,ィ'´///////////////////////////i
.     |///////,'////////,|/`ヽ、////////////////////////////l

┌────────────────┐
│                         │
│     やる夫は              │
│     皇国の守護者となるようです。 │
│     本土進攻編             │
│     第3話 来襲            │
└────────────────┘

351 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:29:33 ID:FVOv5LkY0
龍州鎮台 司令本部

            _      ヽ、、
           __三ー:::::::ェ-::、._ヾ:::ー 、   i.
      _.......ェ=三::::::::::::::::::::::::::::`ー:::::::::::ヽ i::l       龍州鎮台戦務幕僚長 草浪中佐であります。
       `'ー=、:::::::::...-==-:::::ニニ:::::::::::::、::ヽ::::l       <帝国>からの来襲に対抗するために集められた各指揮官の皆様へ
        _,,...ネ:::::;;-‐:::::::::::::ー―-::::::::_::::::、、:::::!       状況を説明させていただきます。
     _:ィェ::'::::::::::::::::::::::::::::::::::ンニ=‐::::::::::::::::ン,.)::i::ヽ     
       ,シ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::'ー=::=ニテ::::'"ン://:,'     <帝国>軍は龍口湾上陸後、
     <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ン彡ン::::::::::::::::ン':,:',:'::;'::ヽ.    二個猟兵師団ならびに支援部隊を展開し、
       ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::/イ::::::_:::-::::::,,:: '::::,:':、::iヽ    兵站・司令部機能を集中しております。
       ,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::":::::_::::::::/:::::,::'::::::::::', !   戦場諜報によれば、戦線の北部には第15重猟兵師団が展開し、
     ∠::::::::,:'::::::::::::::::::::::::::::__シ_'::::::; '::::::::,::'t:::!:::::iヾ    該当地域を担当する我が集成第2軍を圧迫しております。
        ,::'ィ::::::::::::::::::::::,r''ゝ、r:j,゙シ'ン::::,:',ケrj.ナ::!从i `
       ´_/ンi:::::::::::::::::::i   ` ̄ '"/ 'i ゙"",':::ハ::i      ここにおいて、我ら龍州軍は海岸より最大18里の場所をもって、
-ーー-ー''""" 〈 i ン''リ;:::::j::::i       _  .i:  ,':::,' ヾ      敵を阻止しております。
   ト、ヽ\ ヾ゙:'、ヾ ' ',::i i:::゙、       '´ イ::/__  `     しかしこれは奮戦の成果ではなく、単に<帝国>の兵站がまだ届かないためであると推測されます。
`ヽ ! !i    ,、、t、ヽ : リ ! ! ヽ.  <ニア /!.lリ  `ー、     我らはその状況を今、最大限に利用しなければなりません。
  ヽリi!_,-=ニ、 `ー、` t、、_.ヽ  ::\ ''''''´イ:/ , ゙!   i ヽ        ,、-、-、:::    数日もすれば敵は洋上から支援物資を得ることが可能になります。
__, ァ‐''´    `'ー、 `'、`、ヽ、ー:::::::`=´ン /     .l i , i ヽ_     / r;;;' ;;    こうなれば我らは防衛線を後退せざるをえなくなります。
      ァ彡ミアi '、 ',. i、 Xー-─‐‐'´/      i〃,;r''''''':ヽ,   / // ,ノ,    この状況を避けるため、集成第2軍の一部は大攻勢を実施いたします。
   _, =''":. :. :._,,:.>; ;、 ', fヽ.) ̄''''''''i''''''''''''ー─ 、i!.__i:::::::::::、::::iゝ/_ , '(_フハ='イ  
 ;;;;_;;::::ィ'  ´  i ハ ', ,i       l           / ヽ:::::::::::ゞヾ゙ー'"ー--゙L__::    集成第2軍からは、美倉准将の近衛第5旅団および、
'"゙i´ // i |    '、ィ iーー'     l        /     ̄ ゙゙''ヾヽ、    /ヽ    新城少佐の近衛鉄虎兵第501大隊に参加していただきます。
 l!、 / ヽ |      l       |       /  /     /. \\  /      明日、午後20刻より、襲撃を行ってもらいます。
 l!゙! /  ::. |      |       l       /  /    /    \\       なお、本部が判断すれば、集成第2軍の前面投入もあります。
 ト、シ  i:  |      l         l        /  /    /      ヽヽ     何か質問は?
 |j゙j !   l:  l  \   lヽ      l      /        ,' 、_     /. ヽヽ
,ィ// ,'     l     l  ー   l      /       i  `   /   \
"/ ,'     |  /  l       l  \   i´  _,. -‐''´ i,,..-    /
、  ,'     |  /   l       l    \.l       /    、_i
‐― --、、、,,,|,,,,,,__  l       l     l      /      /
            ̄ ̄'''''''''''ーー----、、、、、、、、,,,,,,,__i      /
                                 ̄''''''''''''ーー─-----

352 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:29:47 ID:FVOv5LkY0

        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/      参謀殿。質問をお願いいたします。
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /       敵の兵力について分かっていることを教えていただきたい。
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、    特に敵の予備戦力ですお。
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}     龍兵がどれほどあるのかによって、
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/    敵の索敵手段は変わってきますお。
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}





             ,r':i::::、::::、:::::ヽ::::::::::::::ヽ、::ヾヽ::::::::、:::::::ヽ、、、:::::::::
            i:::i:::!::ヾヽ、::ヽ、::::::::::::::::::::::ヽ:::::、ヽ:::::::::ヽ、::::::::::::::
          i:::i::::',:::::::`'-.:::::ヽ、、::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::::::::::::::::::::   正確なことはわかりかねます。
             !:、i::::ヽ:::::、:::::__ヾ::::`::::::::::::::::::、:::::::::::::::`ヽ::::::::::::::   規模としては二個旅団程度と推測されます。
.           l:! ki::、:ヽ::',ヽ|}`ikj、:::`:::::::::::::::ヽミ、:::::::::::::::::::::::::::   龍兵については導術兵が捕捉していないのですが、
             i! ヾ:、:::::::::、 ゙、.;::" ゙ヽ::i、:::::::::::::ヽ9`i、::::::::::::::::::   少なくとも大規模な龍兵投入はないと判断しています。
            !  ヾ ソ\::、 '"     ヾ!ヽ::i::、::::::;X"、:::::::ヽ:::::::
                /   ヽ、       l! ';:iヽヾ:::'rヽ.`ヾ::::::、:::
             '、_-‐       !  リ ヽヾ:', ::   ヾ:',`
                `i         ′ ソヾ; ';   ヾ',
         ,、..、         'ー‐ァッ        ,:':  ヽ ',  //
         f " ,`;ー 、      ヽ、、      /::::    : //
         ーア::ヾミッ、` 、_       i    ., '""'-、,,__.._ //
   ,:-、 ,x、, 〈::::::::::::r'^,ニ'ー `=r-、、. ゙ー-‐ "    〈'i ヾ:、::ソ/
   /   iヽ `'ヾー "{ノ ノ    `  ヽ.         |.  ヾ、:/

353 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:30:08 ID:FVOv5LkY0

                 -- ――  ´ ̄ ̄ ̄ `― - __
               /                  ヽ    了解しましたお。
              /                     \  美倉准将と共に戦闘を行いますお
             /                          よろしくお願いしますお。
         .   /      --――――
           /        l ● l
          l´         丶__ノ
          l        ヽ
          `ヽ       l
             ヽ_入__/                  ツ
             丶   ______________
               \/ _____________
               / /               :::::::::::::
              / /               :::::::::::::::
            /  /   [ ☆☆☆ ]      :::::::::::::::::::::
            l.  l             ::::::::::::::::::::::::::::
            |  .|           :::::::::::::::::::::::::::::::::





                    /───_三z‐─ム 、ヽ
                    /_二三7'"´   - /イ ハ ヽ     ああ、了解した。
                   /  _.. -Z′__ ≠ヽト' ` //__l!} l     皇都で待つ実仁閣下のためにも、
                  l_ -r-、 7 - ' <Trヘ\ノ, ,_ l_V     近衛はこの戦、絶対に負けられない
                  | / ^V |    ヽ二´- ´   rヵz }
                  |ハ  ハ__|i          |` ニ/-、    それでは準備のためにここは失礼する。
                  | ヽヽ  ヽ  __     ,  j   } l ヽ     
                  j/ゝ┤    / _....__   ′ , イ_ ┴- 、
                 /    |     ゝ── - 7   ///_ - __ |_
            /7'´  ヽ、  ` __     一、  /7-V' ___   }
      _ -、─<  ト、   ヽ l    _      /  |r7r‐ ´  `` l、
  _ - ´     \  \ | ヽ     ` - 、    -- r─′ /7/ ̄ ̄ヽ  ノ
/          ヽ ヽ  ヽ        - 、  r' \__ 〈 | r7 ┬、  ` }
            l  l   ヽ       , } ハ  ハヽヽ 〉'  /    /
               l  l     ハ     /¨¨¨}! l l / /     /
             l  !     ハ  / l   ハ/ /rf7イ      イヽ
               l  l      ハ /   T^^1   ヽ/∧ l_    /ヘ',_」\
             l  l      ′    l  l   f!:l |弋 ̄ ̄´ j_jヘ  ヽ
            ヽ |  |           |  l   f!l | トr─・・ ´   ',  \
<皇国>近衛第5旅団 美倉准将(大石蔵人)

354 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:31:02 ID:FVOv5LkY0
バタン!

',::::::::::ヽ :::::::::::ヽ :::::::、:::::::::::::. '::::::::、ヽ、ヽ::::ヽ\:::、::::::::::ヽ、
.ヾ 、::::::::'.,::::、::::ヽ、::::::::::::へ::::ヽ':::::'.,ヽ\':,':,:::ヽヾ::':,::.:::::::::;_`;;,、,
:'::\ヾ::::::ヽ'::::ヽ::::\:::::::::`:::ヽ:::`、::::'.,:ヽ.ヽヽ:::::':,ヽ::`:::、::、ミ;;,、.``''ー
::',::',:,ヽヽ、:::\'::::ヽ::::ヽ,::::、::::::ヽ、\:::::'::::'., ':,ヽ:::::':,:ヽ:::ヽ:', ``>   さて、新城少佐。
、:',:::',:':;:`::.`、;_:ヽ、::::\:ヽ:',ヽ;'::、;;;;ヽ`、::::::::'., ':,゛,'::::::::::',:::::::':,     思ったよりも早く再開することになったが、
.!:::゛::',::ヽ:::\::::::::::ヽ:::::`:、:'yッンァ::::ヾ;\';::::::ヽ':,::',,::ヾ::::',:::::      何か言いたいことはあるかな?
::::::::::::'::::\::::ヾ:::::::::、、:`:::::::i! !::::::::::メ'ッ、`:::::::::':,:::',,::ヽ::::::       先に伝えておくが、今回の襲撃の先鋒が
::::::::、::::',:、:::::ヽ\::::::::'.,\::::,ヽ ` ー "/ `;:ヽ::::'.,:::l!:::ヽ,        諸君等になったことは、実仁殿下と守原家の両方の希望が
:::ハi!ハ::、 ヽ:::ヽ. i ヽ、::ヽ ヽ::',`''、'''"    !:',::、::::::::!:::、         合致した形だ。
:::i,丶'、 ヾ  `'、`;、 `'-`、  ヽ、     i:::',:!:、::::::::::::i          
::::!   `  `   `iヽ、     ヽ          i::::',:i:ヽ:::::::::!          殿下はこの戦闘で貴様に成果を上げて欲しいと考えており、
:::::l,        !             i!.ノ';,:::;::':,::::::l          御家は貴様が戦死することをお望みだ。
:::、:i      ..、ヽ、 _,,,..         !,、:'::::::'::::':,::::!          ちなみに私としては、この作戦には反対した。
::::.、',         ´          /::::::::::::::',.:::::::::'          せっかくの新鋭部隊をこのような場所で磨り潰すのは得策ではない。
::::::ヾ'、     ..、、......            ,;:'i:::::::::::::::::',.::、:::::',         もっと皇都の近く、そうだな、虎城あたりまでひきつけてから攻勢にでるべきだった。
::::::::::ヽ   ''``ア`'''マ''''``''ー     ,;:': .i:::::::::::::::::::',:ト、:::::',        戦略性の低い作戦に従事させるついては、申し訳ないと思っている。
';::::::::::::`;;、   /    l:.     ,;:''   .l:::::::::::::::::::::::i \::',、       それと龍兵については本当に分からない。投入がないという判断にも根拠がないからね。
. !:lヾ:::i :. ;ヽ/   ノ:     /'    i:::::::::::::::!';ヽ::',  ヽ;ヽ




       / ̄ ̄ ̄\
      / \   ノ \      特にこれという感想はありませんお。
      ´ (● )  (― )   、    強いて言うなら守原大将閣下が着ておられないことが不思議ですお。
     i    (__人__)    i     あれほど名誉挽回の機会に拘っておられた閣下が、
    i ̄(   `― ´   ) ̄i    まさか臆病風に吹かれたわけでもないでしょうに。
     > / ー‐ァ、 ,r― <   /    
    ' ./ ―‐ ´\ ` ― ´ヽ ヽ    まぁ、また北領のように逃げられたら適いませんお。
  /    、 :: O/..:::::::| ::::      その意味ではまだ希望の持てる作戦だと思っていますお。
  i   i:: \/::::::::::::: | :::: i   i
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |

355 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:31:38 ID:FVOv5LkY0

     ,ハ :::: :::: :::::::::::.::::::::::::::::ヽ::::::::、::::::::::::ヽ ::::::..ヽ::::::`、 :. ::::::ヽ :::::.:.::`ヽ、
      |/| ::: :::リ、:::rNヽ\::::ヽ、::::ヽ、::::::丶\ ::.\:::::ヽ .:. :::::`ヽ‐- 、_:::\
      /  ハ ::.:.::! V /  \ヽ::i ヽ:::| `ヽ::、::`ヽ丶、:::丶、::、 :::::...、::::\ ``ヽゝ
        { ヽ.: ::l   /     ヾ ヽ:i  i| ヽ::::ヽ\``'' ‐---::::ヽ:::\rヽ、   御家は、北領で多くのものを失った。
          ';:: :!  〈  __     ヽ  |  ',::::::: :\:.::、`ヽ:\::::::ト 、::丶、   まだその傷は癒えていない。
            |:: ハ  `              }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:\:ヽ、ヽ `` ー-  これについては仕方がない
            |/l:ハ   、 __       ハ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :、:ヽ} ``      準備が出来ていない戦など無謀極まるからね。
          ノ ノ' l心  `ー‐一`      ,. '|:::::::| :| :.::.N :;、!`、ヽ
               |ハ         , '´ i!::::::| ::| :.ハ | \ヽ!        この作戦を立案した龍州鎮台本部は、
              リ ヽ      ,. '´   ,/!/ |: :::、 !  i|            いまここで<帝国>を一度でも破っておかないと、
         __  __,.ノ/   ヽ __,,. '´      ノ l,イ:: ハ:{   |            民意が持たないだろうと考えている。
     ,..、,.ィ"r''"´  .:::    r         / / |、:! ヽ、             仮に華々しく玉砕したとしても、
,,.. -‐''"´ {   ヽ   r   i ヽ\       /   : ヾ丶、             数個師団を壊滅させられれば、民意はまだ持つはずだと。
    l   |  ヽ \    l  \!     /       ヽ `ヽー-、_
  | |      ヽ  \   ヽ        i           ノ /  ヽ、       つまり、少なくとも本部は君たちを死に駒と捉えている。
、  | |       、   \          ノ        / / r   ``丶、    どうする? 新城少佐





          ___
        /     \       別にこれといって。北領ではもっと絶望的な状況でしたお。
      /⌒   ⌒  \     それに死に駒は軍ではそれほど珍しいことではないですお。
     / (●)  ( ●)   \   要はそれに慣れているかどうかの話ですお。
      |    (__人__)      |
     \_  ` ⌒´    __/   とはいえ、簡単に死にはしませんお。
     /´:::/ヘ;;;/∨::\::::::::`ヽ  最悪でも、無様な死に方だけはできませんお。
     i:::,::>:::i/;;;;i /:::::::く:::::::,::::::ヘ まぁ、戦術については美倉准将と相談して、
    {:::i::ヽ::i;;;;;;;/:::::/::::::::i:::::::::} どのように「生き残る」かを決めますお。 失礼しますお

356 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:32:04 ID:FVOv5LkY0
バタン!

.  /,/;:;:;:;/;:;:;/;:;:;:;l;:、;:;ヽ;:;:;:;:ヽ;:;:;:ヽ;:;:;\;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:!`'\
 / l;:;:;:/ //;:;:!;:;:;ヘヽ;:;:;:;\;:;:;:\;:;:;\;:;:ヽ;:;:;:;:!;、;:;:|
./ /;:;:;/ //;:;:;:|ヽ;:;:'、;:;\;:;:;l;:;ヽ;:;:\;:;:ヘ i',:;:;:;| ヽ:;:;i
  |;:;:/l;:l/;:;:l;:;:!ヽ\.\;:;:\ヽ、\;:;:\ ', | i;:;:;i':,::\|      ……新城少佐は、決して無能な軍人ではない。
  | /;:;:/l |;:l;:;:| i´ f::::j 、\;:\ ,rt:::j フl .! |ヽ:! !;:ヽi\     いや、少なくとも<帝国>に対抗できる者として、
  | ヽ/ |、ヽヽ { `=‐' ヽ|`ー ゝ`ー=' l ! |;:;:;l !ヽ\- ゝ    もっと大事に扱わなければならない。
  |  |;:;l ヽ\ ヽ                / | i;:;:;:!.|:;::|:;:!       だが、御家は決してそれを許さないだろう。
     |;:;l |\ヽ_,ゝ     i         / ,! :;:! !;:;:l;/       例えそれが亡国への道だったとしても。
     | ∧ |;:;:ヽ' 、      ` ´     /|/ l;:;:;ヘ;:;:i
     |/ ヽ ∧ヽ,\  ‐‐---‐‐   イ/;:;:;:|;:;:/ ヽ        この期に及んでそのような政治を楽しむ余裕が、.
       |/ |∧| \         / .| / l/;:;:l           果たして<皇国>に残されているのか……
         |'  l   ヽ、   /   l'/ ヽ/
              l     ` ̄´    l、
         ,. '´            ヽ、_             だが、私は守原家臣だ。
   __ ,.. '' ´   ヽ          /   `'ー- ..__       少なくとも「あの方」の、家臣だ。
-‐ '´ {´        ヽ       /         `}  ̄ 'ー- 、 これだけは変える事が出来ない。
    ヽ          ヽ       /          / /     ヽヽ  新城少佐、申し訳ない
  ヽ  \                         / /       | ヽ
      \                   /       /     ',
        `'ー-  _         _  -‐ '´        /      l
  /           `'ー----‐ '´         /    l     l   !

357 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:32:30 ID:FVOv5LkY0

       ____
    /     \        美倉准将閣下。
   /  ─    ─\       我らは共闘する身として、ひとつの提案がありますお。
 /    (●) (●) \
 |       (__人__)    |      我々が正面切って戦えば、必ず2刻以内に壊滅しますお。
 \     ` ⌒´   /       これを回避するためには、根性を悪くして戦う必要が出てきますお。
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i      美倉准将閣下の旅団は敵師団と小競り合いを起こしながら、
    |  \/゙(__)\,|  i |      敵をなるべくひきつけて欲しいですお。
    >   ヽ. ハ  |   ||     その間に我らは偽装しながら森林を通り、敵の本隊を叩きますお。





    ヘ  〉、 l__i  //'∠__    l
−--ヾミ-/ ,/\ヽ/´'´ ´ ー-ミ  、   l      森林を通る?
.     / ./l ハ. ヘ       ミ 、`ヽ、l      そんなことが出来るのかね?
.    i / l i .i l _      ヾヽ\ l       確かに龍州は天龍の棲家が近いこともあり、
    l /\.l .l  ,l .l'¨  ,     ミ >-、l       あまり人の手が入っていない。
__\_lメ   l l ' l l //'二三、 l l., ' l       通る森林には事欠かないが、
==−l--\. l l 、 ll//ニ --、  l トヽ .l       しかし一個大隊がそっくりそのまま森林を通って、
< ̄弋二)、. l ` 'l ' ̄丈_ゾ/=l'ノ_' ノ       伏撃するなどと聞いた事がない。
      _/ /   ` 丶、   _,  l' /         
l    ¨  i       ` ' ¨  ├/ヽ
ヘ.      l            l l/ ヘ
. ヘ    ,  `           / /  ヘ、
  ヽ   l -、___,,,- ヽ,  / l/     }丶、
  i\     ---    ' / ./     .l   ` 7ー , 、
   l \         / ./      /    ./ ./  `  、

358 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:33:05 ID:FVOv5LkY0

          ___
        /     \
      /⌒   ⌒  \      うまくいかなくて小官が戦死した場合は、
     / (●)  ( ●)   \    速やかに美倉准将の旅団隷下に加わるように
      |    (__人__)      |    手配しておきますお。
     \_  ` ⌒´    __/    少なくともこの大隊の編成権については、
     /´:::/ヘ;;;/∨::\::::::::`ヽ   小官が実仁殿下より一任されておりますお。
     i:::,::>:::i/;;;;i /:::::::く:::::::,::::::ヘ  どうかよろしくお願いいたしますお。
    {:::i::ヽ::i;;;;;;;/:::::/::::::::i:::::::::}





 /   /l  ,, -=-−=--- 、 _    ヽ 
/__、 //i 、ヘ         ミ、`_丶、ハ     了解した。
i / l/ i iヾ.、 ,,/'_ニミ   ゝ 、 `   i    貴官は私の旅団配下ではないので、
l / !  ll-=ヽ≡,=、-.._   ヽ`、ミ 、 .l    どのような命令も下せないことは承知している。
/-_=_三    ー'=='- '"-=  ミ r ニヽ l
ヾ ィ' (ノ/   `ー-    - '   i、l´、  リ    また殿下より、新城少佐を出来る限り助けるようにと
 l'' /{             lN _,, )    指示をいただいている。
 l   L       、    /  '  イ     小競り合いを起こし続けるだけならば、
 、    `     _ ... `ゝ    i- '´ l     このように戦略的に無駄だと思われる作戦で兵が命を落とすことがない。
  ヽ , -−   ̄        i   l      一個大隊壊滅が報告されれば、我々も撤退を命じられる可能性が高くなる。
   \ ー--―'       ,,ノ   l
    ヽ         ,, '     i
     丶     ,, -  __ .. -‐ '' ¨ヘ
      `、― 二 - ‐ ¨        ヽ
      ,-- ヘ             ,, ゝ、
      イ: : : : '、          , '    ` 、
     / l: : : : :/ヽ       ,, '         ` 、

359 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:34:00 ID:FVOv5LkY0

     _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
   ,r'        \
   / ⌒         ヽ,        
  ( ●)    ⌒     ..i       ありがとうございますお。
  i.     ( ●)    .|       この作戦が成功した暁には、
 . \(_入_ノ      /       殿下によく准将閣下のことをお伝え申し上げますお。
    \______/        (准将はこの作戦が無意味だと気づいているお。そこそこまともな人みたいだお)
    ./ゝ/ノ:::::::::::::::::\
    |ノ//::::::::::ヽ,::::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|

360 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:34:15 ID:FVOv5LkY0

二刻後 龍州鎮台 演習場内

                    -―-
                 /         `
                   '              \
                /              、      さて、龍兵に載せた導術兵からの報告は
              '                  }>,     どうだったお?
            /  \    /       イ /
              /_i ( ●)  ( ●)   /: : /
             \ `ー、(__人__) r―. . ´: : : :.人
              \: : ヽ`⌒´  !: : : : : : :./: : .\
                    )--},不 ̄ )--― ´: : / ̄ \
               /: : /丶 :: ` 、{:.: : : : :.: :/: : : : :.:.-'、
            /.:.: : //:::::::\:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : \
             /: : : /´:: ○/___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : \
              /: : :./:::::::::/ ̄ ̄|: : : : : : :.:.\: : : : : : : : : : : '、
            ./: : :./ :: /::::::::::::: |:.: : : : : : : :.:\.:.: : : : : : : : :.:\
          /: : :./ イ:::::::::::::::::::::: | : : : : : : : : : : : \:.: : : : : : : : :.:.\





            / ̄ ̄\
          _ノ  ヽ、  \       従来の索敵導術の数倍の効果が認められます。
        (○)(○ )   |       自分で提案しておいてなんですが、
.       (__人__)   u  .|       ここまで効果がある事を、なぜ今まで誰も考え付かなかったのでしょうか?
.        ヽ`⌒ ´    |       天龍の坂東殿には及ばないものの、
        {       /       確実に効果を上げることが出来る手法です。
        lヽ、  ,ィ'.) ./       
        j .}ン// ヽ
        ノ '"´  ̄〉  |
.        {     勹.. |
         ヽ 、__,,ノ . |

361 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:34:37 ID:FVOv5LkY0
           ... -―……―- .. .
       . . : ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`: . ..
      /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`: : ..
.     ,′:::::::::::::.  -‐…――- : . . .:::::::::::::::::::::::::::::\    導術自体がまだまだ新しい兵科だお。しかたないお
    i::::::::::,. ´ (YY)-‐…‐-   .. .  `: : ..::::::::::::::::::::::ヽ   ただし、上空を飛ばせることで導術兵の体力を奪いかねないお。
    !:::::::/ , . :.(.ハ.).-‐…‐-... ,,_   ` : : . `: : .::::::::::::::!   決して多用してはならないお。
.     \〈  ,. :':.:.:::::::::::::::::::::::三三二二D}  `: . `ヽ::::::j   北領の経験上、導術兵は寒さでの消耗が激しすぎるお。
      Y.://三二ニ>''"Y● .`ヽ     ー- .. ` 、}/    額の銀盤を覆うことが出来ないから、防寒具にも限界があるお
.       | { ●.Y´  ( 八    ノ       `ヽ__,′     索敵は、翼龍の波長を優先するお。
.         | ヘ.___ノ.   `  二´            ヽ      とにかくこの戦、翼龍が投入される前に勝負をつける必要があるお。
.        |  {   |    ヽ              j''ッ、
        | '' ヽ_人__ノ             ノ  彡x
.         |     ______     xッ、ノィィ彡''⌒ヾ    ,,ミ、
        八   i´ ,,二ニ-‐‐ ''  ノ           ,,z'  \
         ヽ  ´     ,,xミン′       ,, -‐''"
        /{::.、  ,.ヘ._〃      ,, -‐''"
         〈 ゞミx._////シ    ,, -‐''"
        /`ヽヽ /// ,, -‐''"





         /|
          ハ.l,ィ´、ヽ<二`ー=─-、
    lヽ   ハ l: : : : > .|:::::7ー─- 、 ヽヘ
.   l {  イ .l: :/イ:::l l三===、ミヽ`ヽ〉、     (私に任せてくれればもっと効果を上げられるが、)
.   ! | /: l  レ/{ {::::l l: : : : : : : :`ヽ:::/ /、     (やはりそこは観戦武官の分を超えるわけにはいかないな)
   l l_/ィ:.l l/: , イ/-‐ ´ ̄ `ヽ : : ://、:ム    (観戦武官ではなく義勇兵として登録していれば問題なかったのだが、)
  |. マ l: : :/ ノ: l : : l l    r-、  ヽ-彳: ム:::l    (それだと龍塞の父や兄に迷惑が掛かってしまう……)
  |  | ゝ" ィ/: : l == r-、  }‐、l r〈:r--┐ム::l 
  |  ヽ=-|イ: : :r、-‐〉: ト、: `': : |、_,イ: :}___r´: ヽl
  l   }:l l/: :_/ノヽ: |: ヽl:_: : : : : :/l__ヽ_ノ:ヽ
  |  / /: :./ヽ::ミl:l//ヽl`ニ二フ: :/   l : /ヽ:
  `ー-ヽ_>ヘl ミ::::ミ:ハ:\::::::::::::://、二_/:/
  /: : :: /   マ-"ノヽ: : ̄ ̄rイ\_>_´
  .ハ: : : :{     ̄ / `ー── ": : : : : `ヽ.
  |: : : : : 〉-、_ イ´ヽ: : :.> ´ ̄ ̄ ` ヽ: : :}
  マ: ://: : : : : : : : :ヽ/      , イ: : /
  \/: : : : : : : :> ´ヾ:ミト=ニ ̄: :> ´

362 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:34:56 ID:FVOv5LkY0

    /´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }}: : : : :`:ヽ、
   ヘ||: : : : : : : , :r ,=_'_‐_´_ ` '‐= JL: : : : : : : : ヽ
  |: ||:||, - , = r´': / ,-, フ ` '_r‐>-、= -、: : : : : : }       では総員に、第四種兵装(迷彩服)を着用し、
  ヘ: >/竺ヽ}: : : r //:|´ r‐'´/   ヽ: : ヽ: : : /        半刻後に手前の林前に集合せよ。
  ヽ{ !焦ンノ 二 } ノニノ .ノ  人 /_ノ  \: :ヘ:/         当然だが馬も輜重も不要だお。
   {`'‐'-´ ‐::´:`´ノ人、 ヽ ヘ ´ノ  、  ヽ-‐,ヘ、       武器と、二日分だけの食料を持つように。
   {/::´::::::::::::/{  ・ヽ, ノ、‐`/ `i     /   `\     猫については一週間は食わなくても大丈夫だが、
   /:::::::::::, r ' ´  ヘ ノ   ヽ_,,、 !、   /       ` 、     もし敵の騎兵か輜重を破壊したならば、
  /,::: r'i´゚ノ     `  ヽ.     | \_ ノ         ヘ: :\  必ず猫に食わせるようにするお。
  '´  | `f            i      |  /          /: : : :
     f ゝ,         ノ       | /          /ク: : : :   それと各小隊長は導術兵との連携を密とするお。
     ゝ ノ゙ヽ _ , -― ' ‐_      ヽ、     _ , - ‐ ': : : : : : : :  大隊長からの指示が頻繁にある事を覚悟するお。
      Tヽ- ‐     `        r`ヽ、<: : : : : : : : : : : : : :    各小隊の突撃は大隊長の命令の範疇であれば
      ゝ ___ -‐゙           ノ  ヽ \: : : : : : : : : : : : : :    自主性に任せるお。
        ヘ       , ‐ ´´  ̄ ̄ >==≧: : : : : : : : : : : :  以上、解散!
         ' - -, 、r = ´ _, - ‐_, '''''/: : : : : : : \: : : : : : : : :
          /‐=`|  r'´r―ツ ´ ~: : : : : : : :
         {-‐i .|, -'―': : : : : ○: : : : : : :
       rノ´=´ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
    , r'r,´==´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :





     ./ \Yノヽ
    / (0)(―)ヽ キリッ       了解しましたっていう。
  /  ⌒`´⌒ \         このために各小隊長には優秀な士官を取り揃えましたっていう。
  | , -)    (-、.|         特に猫の扱いには自信がある者ばかりですっていう。
  l   ヽ__ ノ  l |         この作戦、必ずや成功させましょうっていう!
.  \        /

363 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:35:06 ID:FVOv5LkY0
龍口湾から龍州鎮台へ向かう航空路


  {:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}
 }:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;し
〈:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:("
 フ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}
.,{:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノ{:;:;:;:;:;:;:;:;:;人:;:;:;:;ハ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/    さて、このあたりか。
 {;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヘ;:;:;:;:ノ {;:;:;:;:;:;:;:;ノ  ):;ノ );:;:ノノ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,レ,    敵の砲兵に落とすのが最良だが、
 {;:;:;:;:;:;:;:;:;:从仆 \_ル {;:;:;:;(,´  ん´ //_ ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:}'     この際贅沢は言っていられない。
 ヘ;:;:;:;:;:;:;:ヤ レ___    \ヽ,.      // ̄ ノノ);:;:;:;:;:〈      敵がこの作戦に対策を立てるより前に、
 オ;:;:;:;:;:;:;、!   ̄\\,,_ ,, レ' / ,,//_,,〃   );;へ;て      大きな戦果を上げなければ我々の存在価値を
  ^カ⌒ヽキ  、/´で叨ヘ^、     /で叨 〉  U キ/  }       上層部に認めさせられないからな。
   { y^Y{   \__,,/ `     `ー-‐´,,    }Y^y/
   ヽ  {{,  ,,〃              ///   }}/ /         よし、いまだ、龍が手に持っている砲弾を落とせ!
    ヽ  i,         /;|        〃  ,i'  /
     ヽ、. i,        く;;;L _            ,i' /
      };:;:i,                   ,i;;;}
       };:;:i,      r;;:ー-‐―、、     /;:;:}
       ~{;:゙i、      !ヘ、   ノノ    / |
           | \     ゝ二ニニソ    / |
           |  \    ⌒    /   |





                                            __
                                            /\   \
                      _                    く #:.  \:___〉
                    /:.∧                    \_∠_/
                  〈_/ .:〉  。
                      \_/
            《〉                    /\
              。                | ̄\〉
           \〉 釗 :. ‖                   L_/          ドコーン!
           ̄\|  、从_/  ゚
             ‖:.⌒  .:⌒)、/  o
            |! .:|!     .:⌒)‖       rく ̄〉              __
         ∧ l!l .:‖从    : 从_      L/             /: : :.,/ ̄\
         〈  i!l| .:,|l⌒:.、_从   ::⌒)、                    / ̄ ̄\  .:: :〉
       ..:┴: l!l|  .:⌒≫―(⌒:.   ,;:从                  くミ:;   ::: :.,>./
  `´゙゙´゙゙゙゙''` ゙''  `´゙゙´゙゙゙゙''` ゙'' `´゙゙´゙゙゙゙''`  `´゙゙´゙゙゙゙''` ゙'' `´゙゙´゙゙゙゙''`  \__∠/'
                    。
                               《〉

364 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:35:19 ID:FVOv5LkY0

   /           ヽ   ヽ、    ヽ
   lイ       /   /Jヽ  /u`ヽ   人      
  /     {   /{   (   / /  _ノ-, ニヽ、}
  | !   〉、 {ーヽ、_ ィ { イヽ=_´∠三ニ_チイ       続け!
  lイ   {/'ヽ!≧ー_-く{    ,三/ f:r_jヽ ヽー' !       敵を一兵でも多く叩け!
   {   ヽヽ`ニ! {。O:} }ニヽ  {、、,  ヽ-゚' /-l} ヽ
   ヽ 、 了 'ゝ,二 ノ三}  `    ̄ 三=、lj ノ  l/⌒ヽ
   ノ! トv| ニ‐´   三rー         ` {   !ノヽ
    l ハヽ| ´ {!  三{ ___         l! リ / ) /
     ヽト }!   !j   Vハ ヘヽ      {j ノ_ノ/- ' /
    /ヽハ       `二 _          /´ /
-―_ ´   jハ      i´, -−`ヽl      (_ /
´--ァ-!     ーヽ     ー ´ ̄ ̄    /,、`ーヽ- '-‐ ´
 /  |      /\    ー 三ヽ    |  ヽ


                                                   _
                                               Y´    `ヽ
                    ,, ー''''ー、            __         {      .}        _   /
             _.. -- ,,. /     .゙l,      ..-'"゛  .`''-、     ヽ    ./     γ    `Y′
       r-=-,    /      .`′     }      /         `!、     .`'―‐'″      .!
     l   !  ./          ,,_. ._,/     !          !                   \,,__,..-i
     `-=-´  .l             | ´   ,..-―-..!             !                       ヽ
           !             ,!    ./               メ‐'¨¨ ̄¨¨ー 、.      ,-'" ̄`'-、   `‐
  r'" ̄`''、    .ヽ        /     .!       i 、                   \    l゙      l
  .!     .!     `-..__   __./     .l.     ./  ゙ー-==-‐/                ヽ  .!      }   _
¨''''′  . _./   _..-ー¬-..,  ̄    Y´¨ヽ  `'- 、   `''、    .l゛                }  ヽ.    ..,ノ゛ ,/
    .'.l   ,i″     ヽ      廴__ノ     l      .!   !                   |   `¨¨¨″ /
      l  l           !            l     /   .!              l        l
      .| .!           ゙‐'ー-、        `' -==-'゛    .ヽ            /          |
     ./  ヽ           ヽ                    __/            /             ヽ
     /    .`'ー ._ イ       |       γ ̄`''、      /        __,,,,,..-'"       __      \
_ -'"      , --、 ヽ      /      .l    .廴.,,_  /        Y     .,..-¬¨ーイ  ヽ       ̄
            !   .!  `'ー- --'"       ゙>      `'-′        !    /           ノ
            ゝ--'゙ _ -''''¨¨¨'ー、      /                    /    │         !   γ¨ ̄¨
 ̄¨''-、        ,i′      ヽ     !          ト ,,___,, ,ノ      │        /   !
    . l       ,!           !    │          |            ヽ       /    `'-=-‐
    .|       |           l     ヽ           /              `'ー-==-‐"
    ノ        ヽ       /       \、    ,.ノ
¬'''´           ゙''ー---‐″             `゙゙¨¨゙´

365 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:35:39 ID:FVOv5LkY0

    /                            ヽ
    ク                              ヽl    す、すごい……
  /                                lヽ   メレンディン閣下のおっしゃるとおり、
 i´       〃    ィ   、                 l,   砲弾は自由落下だけでも充分に反応爆発するし、
 l,ク    /  ノ !   / !   ノl  iヽ              l1   何よりも火薬がいらないのが大きい。
 /    ハ、_!  ヽ i´   \(´ `ヽ_l_ ヽ ,i             !   発弾用の火薬は砲弾そのものと違って、
 ', ヽ ヽ、レ==_-,..`  ー==-´三'´`` レ' !            !  扱いがデリケートだから、
  ヽ!  ヽ ィ'1Oヾ  、     '´ (O。::l`f   l            l   通常よりも面倒な輜重が必要となるが、
   `i  i`ヽ`ー゚',ノ i      ヽ `ー ' ノ    !  , ‐ ヽ      !   この方法ならば安全かつ確実に、
    '、 ! _,, ̄  ノ        ̄ - 、   ',  l ィ、 !     ,'   敵の頭上に砲撃を仕掛けることができる。
    i !     /" -         `   l  ノフ l ./    ノ    
    ヽl    ヽ‐_ ,           ノ- ' し /    /´    蛮族鎮定戦の成功の鍵は、
      !                    、_ ノ    ノ       我々龍兵が握っている!
       ヽ     -===-             !_,   , '´
        ヽ     ,,,,            ´ノr-‐'´        総員、基地に戻って、再び砲弾を補充するぞ!
        \            ,,.      ト、
         丶、      _, - '´  _ ,.. -‐ '´ l
           r`フT_ ''__r_ー‐ ''"´       l
           ! lーi | r-- l             ',
               l ! .l l l   l               ',





                  _、__
            ,. -‐' "´    `` ‐、 ヽノ
        ,.‐ ´             `ー-、
     _ /    ,. ,  , ,, __          \
   _,-‐'=    , /ノ´|/ ´    ゙丶、      ヽ,
    /,  /                ヽ、       i       ダメです!
.  { 〃, /                 ゙、     l      龍がもう限界です!
   !/|/ .,'           __,,,.. .,_   ヾ、    |      ただでさえ、人を乗せるだけでも重いのに、
.     i. {   _,, -- _、     ,=‐t;テ、  ヾ     l      こんなに重い砲弾を持たせては龍が持ちません!
     l i    /´ヾソ      、  ,:    l / ヽ /
     ヾヽ  ` -        ̄      |j / .}'       半数がフラフラになっています。
.      f 'i  ∵    ,:‐      ∴   ´i,ソ/       基地に帰るので精一杯です!
      ヽ!                 、_/
.       丶        , ..、         ィ´_
         \                ,. -┴' l
         ` - ..,_   ,. ‐"     |
                | ! Ti'T ¨ }       |
                |. |. | | |  |     ,.. 」、
       , -‐‐、- '"ー'、.| | |,. -‐'  ̄´     `` ー 、 __
    / /´     // /     ,.―---- 、__ /

366 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:36:04 ID:FVOv5LkY0

             ,.. r ァ,r ' " ' ‐-,-,,... 、,,
         ,, -'ノ´        ´       `ヽ、
       / ´                `~' ‐-、_
.      ,. /                      ' 、 ヽ
     /!ノ              、  、      `ヽ、
     l               イ  λ   ヽ  ヽ     ヽ
.    |          l   (ヽ、 ヽ、ヽ  l`') .人   、 |  ちい、仕方ない。
.    ト、       ,  lヽ、,__ヽ `"´ ノノ '´'ィ'‐、} i   !ノ  まぁいい、効果はあった。
   l        ヾ >=‐-、,,__,..ノノ   = ,.ニ=、ノノ   !  龍兵部隊、帰還せよ!
.   ヽ         / _ィび,l ̄ヾ       が;i   レ〃 iノ  次の部隊に任せよう。
.   i´ィ      //  `~ノ  ,,.     ; ヾ'r'..   { lノ´
.    '´|    ,,...、 ´l ι , ,  ̄        ヽ  "=  l./
     !.   i ヾl  ~ヽ. "           " ヾ.    | !  
     ヽ、. ! ヽ !、. i''              ,;."     ト'  
      1 ヽ、ー'l. ヽ                /
      ヽ、, ヽ、.ノ`       '"´ "'      /
          ヽ ヾ {.           -      /
          ` 、..,,_ノ              /
           ,,....l,,...... --- 、,ー―;;;;;tイヽ
           |         lニ二キ'f´ニl |
           |        |    !. ! !. |. |
           |.         |     ! ! ! l, l "ヽ---ニ、ヾ ̄、
         i‐ l______ └-、 ,,,ヽヾ<       ヽ ヽ、
   _,..-、,,-‐'"~´          ``"''ー‐ ‐ヾ ヽ     ,...  ゝ
 r'ヾ ヽ ヽ、                  ヽ ヽ   /
´ヽ  ヽ ヽ \,,,,                 ヽ ヽ  /





        ,,〃'"´`~"" ''' -、_ノ,,_
.     r/, '              ー`、
      ゝ    ,,_- 、ヽ 、 ー- 、   ヽ、
    イ   , '´   `ヽヽ`ヽ `' ,   ゝ
    l   ,,'         ,,. ;;=、 ヽ  ヽ、      は、了解しました!
    !  ,'  ;;三ミ;;    =_"´..  `l √
   丶 .ミ   r ''     '  ヾ    j_,'゙
    ゝ.;, ,'  ` ο     ο    ´ i
     ! 、゙       ;;,_   "" i /
     ヽ、ヽ ""     `      |
      ´ヘ、    ,.. 、     ノ
        `ー;、     _ ,,,. ‐"
        f`¬、..,,,,__├‐┐
        ,,|  |¬ | .r‐'l  |
  _,-‐'i..- '" `-、.,!、 | | |_. L. -'`'ー--「「 | | _
 / .| | L!      く./ヽ     _,,丿/.// l
./ 丶'"~ ̄` "'ヽ  、`ヽ |   /"´    ヽ  ヽ
    l      ヽ  l l. |  /´      |   ヽ
.    ! i'ー-、..,_  ヽ .|. |. |. /  _,,.-‐'"i   l     l
     !`"'ー-、.,`l ヽ| | レ i"´ ,,. -''"  l´     !
.     !     `  ヽ|. l  ` ´     l

367 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:36:41 ID:FVOv5LkY0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,               ''lr'"''r、    r'^>/^ゝ
  , ,   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,        ゙|   .|     | |゙ | |゙
  ,,   ヽ       _,-==s。、_      |  .l゙     |_| |__|                         龍兵を利用して龍州鎮台頭上に砲弾を落とす作戦は、
 ー-        ,. 'ミミ ̄` ヽ圭圭≧.|  .|                   _                 史上初めてここで実現された。
 ;;;;;,,        ./ミミミミミミミ、' ,圭圭 |  .llニri、,,,,,、.。、_       /.;.;.;.;`.;.;ー- ,,,___ ,.:-:.、     この作戦は「航空爆撃」または「龍兵爆撃」と称され、
  ;;;;;,,,       {ミミミミミミミミミ}圭圭|  .|圭゙''r、 ~`'i、圭圭≧s。、:、ー--。、_.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;{.;.;.;.;}    今後の二国間の戦争を大きく変えることとなった。
 ;;;;,,         、ミミミミミミミ,'圭圭 .|  .|圭圭`゙!r,、.゙l、圭圭圭圭',圭圭圭}',i',ヽ、s。、_   ¨´i
 --−−      .ヽミミミミミミ, '圭圭 . |  .|圭圭圭.゙ヽ/圭圭圭圭||}}圭圭圭}||} } }圭圭圭i',      龍兵と龍兵で戦闘が行われたことはなく、
      /      .' ,_ミ, '圭圭圭.r" .|圭圭圭圭圭圭圭圭圭ノ圭圭圭}ノノノ圭圭圭|!ノ      地上から龍兵を叩く手段がほぼ皆無である。
   , '       ;;;;;;;;;;;;;;        |   .|        ̄ ̄ ̄ ̄/¨¨¨¨¨゙゙゙゙゙゙゙¨¨¨ ___,,,,,,,,,,,       従って、この爆撃に対する有効な手段は、この段階には存在しない。
   /   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;           |`  .|            /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;●圭圭圭       同時期に<皇国>は索敵の手段の延長として
     ;;;;;;;;;;;;              `!i,,,/           ./.;.;.;.;.;._.;.;.;.;.;.;____,,,,二二二二      龍兵を効果的に運用しだすことも含めて、
  ;;;;;;;;;;;;;;;                            ( ̄ヽ( ̄ヽく  ).;.;●圭=-二二圭.l゙゙゙゙!     戦略的な概念が大きく変わったタイミングだといえる。
;;;;;;;;;;;;;                               \ノ \ノ' |  |..;.;.;.;.;.;.;.;.;.;●圭=-..i  ! l゙゙゙゙!
                                      ./.;.;.;.;.;./ _ノ..;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/_   .|  | i  !  
                                     /.;.;.;.;.;.;.. ̄..;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;//   `ー" | .|
                                     /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;//   . r-┐ `-"
                                     ` <.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;//   ..;、_j .r-┐
                                                       ;、_j

368 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:37:05 ID:FVOv5LkY0

      ,, - ''                 ` 、
.     /             ,,,,   ,,,-ー''''' ヽ
.   / ` '' - 、       _-/ ,,,,='''       ヽ     新城少佐
   /      / , 、. ヽ-''''´ ''''''ニー''' '''''''''''''''''''''''  i    集成第2軍に砲撃が加えられたそうだ。
  / ,,,彡'' ̄/ / .| \\    ̄ ̄ニ='    ̄ ` .|    これによって、参謀本部から数里ほどの兵所が、
  i  /    |. ハ  |  ヾ,,/       `ヽ、      .|    壊滅したとの連絡を受けた。
  |  |   ´`|\,,| |  /ヽ|   _ ,,,,,  ミミミ     |   龍兵に爆撃されたとのことだ。
  |  |   _ | l  ヽ |      /ニ=―  ミ   /`ヽ、   我々は攻撃命令を受けたまま、
  | /_z=\i\  \ |  //´        \|    .| \特に中止の連絡がないが、どうする?
.  V '''' ̄ ` -、\|  `ー-ー/'''' ̄弋シ> ミミ .|    |
  \,,,, < ̄弋シヽ    -、,,,, '''''' ,,,,,--    |    .|
   |´|   '''''' ノ |       `''''''´      |     .|
   l ヽ        |              , l、    |,-、
   ヽヽ       |              /  ` i  /\
   ヽヽ       |            / ト、/i  /
    ヽ,i      ` 、,,     ー--、    |  ./  /
      ヽ    _               /_ -''' ̄ ̄ ̄\
      ヽ    ! ー====―''      i´ ,,- ''' -、
       ヽ       ー――      ノ/''     ` - 、
        ` - 、            , - '''/'''''フ \
          > ` 、        / ,―´―ー、    ` - 、
        / |  ` ー―――'''' ./  /   \





                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                /                \
              /   / ̄ ̄ ̄    _/ /   \   (だからあれほど龍兵を索敵しろといったのに!)
             /   /         _    ̄    |   (龍兵が集まれば本部の情報など常に筒抜けになるし、)
             |   / ̄ ̄ヽ        / / ̄ .   |   (軍編成も簡単にばれてしまうというのは分かっていたのに!)
             |   l ●   l                |   
             |   ヽ   ノ                |   美倉准将閣下。
            /                        :|   鉄虎兵第501大隊は任務を継続します。
            l      ヽ                  |   <帝国>の連中は今、参謀本部のことで頭がいっぱいですお!
            ヽ__入__ノ                 |   伏撃には絶好の機会ですお!
              |!ililililili!|              .     |
              |!ililililili!|                  /
              ヽ――                 ∧
               \______[ ☆☆☆☆ ]__入入_
               /圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|

369 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:37:26 ID:FVOv5LkY0

 /   /l  ,, -=-−=--- 、 _    ヽ
/__、 //i 、ヘ         ミ、`_丶、ハ     了解した。
i / l/ i iヾ.、 ,,/'_ニミ   ゝ 、 ` i      我々も伏撃とまではいかないまでも、
l / !  ll-=ヽ≡,=、-.._   ヽ`、ミ 、 .l     貴官らの大隊を最大限援護できるように、
/-_=_三    ー'=='- '"-=  ミ r ニヽ l     なるべく派手な戦闘を行う。
ヾ ィ' (ノ/   `ー-    - '   i、l´、  リ
 l'' /{             lN _,, )     我々の近衛軍装は龍兵索敵に引っかかりやすいが、
 l   L       、    /  '  イ      なればこそ、貴官らの迷彩服の偽装効果を高められるはずだ!
 、    `     _ ... `ゝ    i- '´ l
  ヽ , -−   ̄        i   l
   \ ー--―'       ,,ノ   l
    ヽ         ,, '     i
     丶     ,, -  __ .. -‐ '' ¨ヘ
      `、― 二 - ‐ ¨        ヽ
      ,-- ヘ             ,, ゝ、
      イ: : : : '、          , '    ` 、
     / l: : : : :/ヽ       ,, '         ` 、





                 -- ――  ´ ̄ ̄ ̄ `― - __
               /                  ヽ
              /                     \  支援ありがたく存じます。
             /                          近衛鉄虎兵第501大隊! 進め!
         .   /      --――――               夜間浸透突破だお!
           /        l ● l                 男好きする若後家の部屋に夜這いをかけるつもりで
          l´         丶__ノ                 抜き足差し足忍び足で進むように!
          l        ヽ
          `ヽ       l
             ヽ_入__/                  ツ
             丶   ______________
               \/ _____________
               / /               :::::::::::::
              / /               :::::::::::::::
            /  /   [ ☆☆☆ ]      :::::::::::::::::::::
            l.  l             ::::::::::::::::::::::::::::
            |  .|           :::::::::::::::::::::::::::::::::

370 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:37:49 ID:FVOv5LkY0

                      _____
                      , ´         ` ,
                   /                ヽ             さて、坂東殿、後方にお下がりくださいお。
            ,..―.:'´::::::::  ィ′    ヽ 〃   ヽ ;:'.:::〈::::..\
           ,..:´::::::::::::::/::::::::::l. 弋`tッ、,ィノ 〈__,ィtッ"ナ l ::::::::}:::::::::.`:..、   ここから先は観戦武官に来ていただくには、
         /..:::::::::::::::::;'.:.:.:.:.:.:|.   `¨¨/   \¨¨´  .| ::::::ハ::::::::::::::::`::....、   あまりにも危険すぎますお
        /.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:ヽ              / .::/.::::|::::::::::::::リ.:}l:::l::`:..、
      /ノ  {:{:::.ヽ_::ノ ノl.:.:.:  ._:.:\   ヽ-ィ介ー '  /.:/.:::::;'.:::::::::::::l.:.:l}!|::::::::`..、 個人副官! 君もだお!
    イ:ミx、∨_:ノ...:; ,'.::|、  /..:〉  >. `// ´ .ノイ .イ\\!::::;'.:ィ=≠ミ二ニ=‐:::::ハ  藤森大尉と共に後方の作戦部にいてもらうお!
 . /..::::::::::ー≠=ミ_::,'_:::_:V /.::/ /::ゞヽ.// .∧ / .//:::::::::|::\ ヽ,...'´ ̄ ̄`ヽ ヽ::::::::::::::l 
 /.:::::::::::::::〃//.::::_;;.:.:.:.:_ `ヽ、/::|:::::::ヽ\/《||》\//::☆ミ::|::::::/         il l:::::::::::::::|
 !::::::::::::::::|i ;'.::::ヽ:__  ヽ \_.〉:::::\::::::ヽ. ||||||  /:::::::::/::::/ .,        || l:::::::::::::::|
 |::::::::::::::::::||.l:::: 、_    \__〉:::::::::::::\::::ヽ. ||||| ./::::::/:::::::::ゝイ__/       .リ l:::::::::::::/
 l::::::::::::::::::||:|::::   ̄ \__冫::::::::::::::::::::\::ヾ|||/::::/:::::::::::::::::::::| 〈_/  ::_.,..ィl} .ノ.::::::/
 ヽ::::::::::::::ノ.:|.人::..  `ヽ_ノ|;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;\V;;/;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;|  `ー<`ー┴‐'― ´
   `ー――ミz二ニ==‐イ  .|;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;:''レ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;|    | .||
               || .|  |;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;|O;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;|    | :||





ヽ      /     /. \ \ \\\\\ \ '、       そのご命令には従えません。
  \ /     /\\ \ \ \\\\.ヽ ヽ∨      個人副官は、その主人を命を賭して護ることが
   /     /\\.\\ \ \ \\\\\ V      義務付けられています。
  く     /l ト、\ヽ \\\ \ `x.^\\\ヽ.ヽ ',      以前にも申し上げたとおり、私はただの女ではありません。
   \   /釗| | .ト\\\\\\/ ,. -‐.┐、\ヽ\ ',     御言葉ながら、少佐殿よりは鋭剣に自信があるつもりです。
.      \/ /.l l//ハ\\ヽ \ヽ `  ィ{:;{i:;jリ.j | | ! | l\}     絶対にお守り申し上げます。
      ∨| l|l|l,.. -‐\\ヽ\. ′ヾ`ニ′ハl | | |∧|
.         '、.{. ! | | | _ z.-‐-、          //l l | |  }
         \| i ||弋{:{i:;jリ.j     、     /'./| l | |
          i\l i \`` ‐′   _,.. '    / .| l l釗
          |  |\ \\         /  ! l | ー─--
           i  {   \ \` ー----、‐‐´   / |
.          \__   \ \\,.'´ ̄ `ー 、r′
              / ̄ \ \    _, イ.{iー-、

371 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:38:09 ID:FVOv5LkY0

  ヘゝ__\_Y \\,.-、
  彡\、/ニ二ニゝレヘ\__
  巛巛ヽ彡三三く\メXy,=ミ:、         私もです。
  巛巛ヾヽミ三三ゝゝゝ ゞ-'゙ヽ        一度観戦武官となったからには、<大協約>に従い、
  ニ‐ニ彡ヾ三三く>/⌒ヾミゝゝゝ`ー--、   その権利を手放すつもりはありません。
   -_,.彡ヘヘ三=ヾf;:,,   \ ,-=〒'__ヾ}
  _ -'´~77∧ゝミ-_ゝ ...._〃'^^<klXN    
     /Xレ公ゞー三=三彡ヘー--、_ソ
    /ヘ//へへヘヘィ'了`7ー-<
   /ヘ//ヘヘヘ/'"レ_ノ_ノ  ノ ゙ヾ:、
   /ソ//ヘヘヘ//レ´  ̄`ー、-''´ _,.ノヾ':,
   //ヘヘヘ/|/      ヾ''´ __,,.ノヘ
  ヘヘヘヘヘ/Y        `}´   ||





    i三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヨ7
    ∨三三三三三三三三三三三三三三三三三三|    小官には理解できませんお……
      |>、三三三三三三三三三三三三三三三>'" .i    どうして戦場ではみな、進んで死にたがるのか。
     i 、`>ミ三三三三三三三三三三三彡' ̄   7    誰もが望んで地獄に行きたがっているようにしか見えませんお。
     ',ョュ、 ------------ 魔 ----------' " ´ュョ7
     _',、三≧ョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョ≦三ヨ,',    ともあれ、二人の気持ちについては了解しましたお。
     /ヘ三三三三三三三三三三三三三三:/丶       最新の注意を払ってきて欲しいですお。
     l  \三三三三三三三三三三三三/:   ヽ,--、   これは戦場ですお。そこだけは忘れないでいただきたいお!
   ,==', -、',:::::::::/__ノ',三三三三三三三三>'::::  ;;;;;;:::l', -、ハ
 ,/////ヽ、 ',::/    / ● l :::::::::::::::  l  ● l  ,,,, ... ;;;;l //ヽ
..i///////,'/    ノ ヘ ノ :::::::::::::::::: \__/     ,,lノ //〃i
〈///////,'    /  7::/      丶      ,,,,U... ..../--'////ヽ
 ∨////7   _/___ ./: :l    l    l ,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;ι /l.////////
___,∨//7   /   ', ,-丶_人__ノ         //////////>.、_
///////  ./   r'‐‐、   ̄ ̄ ̄  ,,,;;;;; ,;;;,;;:  /'//////////////>--、
//////  ./   /   ヽ________/////////////////////,'\
/////  ./   /   / ,|__///////////////////////////////////////
////   '   〃   , イ  \/////////////////////////////////////
//∧  ',   i   /   i  ヘ///////////////////////////////////
////i  i   ',   i,   _ ,j  i//////////////////////////////////
////i         i    ヽ  ///////////////////////////////////

372 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:38:26 ID:FVOv5LkY0

龍虎湾近くの森林

         ,. = ¨ ̄¨ ー-z:.
        i\三三三三    ` x           大隊長殿。
        |  ヽ三三三三三三三 \        向こうに敵軍高級将校らしきものがおります。
        }  三>x三三三三三三 ヽ       小用のため、こちらの森に単独で向かってきているように
 _..:-――┤  三三三`ー-x三三三三ミ 〉     見えますが、いかがいたしましょう。
 \ ` x三ミ.} 三三三三三三  `ー― '/
.   \ ` x、  三三三三三三三三   /‐―- x
.    \三ミ`ー-x_三三三三三__/=―'/
     /: :.`ー 、三三`ー  ― ¨三三三/
      / |: : : : : :`ー――――――――'i
.     / .!: :{: :.{: :.ハ: : : : : : : : : : : : : : : : : :l
    {  .{ヾ:\ヾ弋\: : : : : : : : : : : : : : ハ}
.     ヽ \\.:ヽ 彡' \: : : : : : : : : : :./ ノ
.          `ノ      ヽ;}: : : : !:.|,ヘ(
          ` 、 _    ノヾ: : ;ハ:}ゝ_
               `i:.、   ,.イ、}:/ リ'´ \
            ノイ`¨ノイ ノ'<>='i!   \
               __,,〃バ=" xf=f=、, ヽ,
             〃 ̄./ }} r'/r'´:::::ヾv=≧





        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/    可能な限り迅速にその高級将校を抹殺し、
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /      その隊の所在を探すお
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、    なお、死体も遺品は絶対に残すなお
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}

373 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:38:44 ID:FVOv5LkY0

ヽ      /     /. \ \ \\\\\ \ '、
  \ /     /\\ \ \ \\\\.ヽ ヽ∨
   /     /\\.\\ \ \ \\\\\ V   了解しました。
  く     /l ト、\ヽ \\\ \ `x.^\\\ヽ.ヽ ',   あと30間……20間……
   \   /釗| | .ト\\\\\\/ ,. -‐.┐、\ヽ\ ',
.      \/ /.l l//ハ\\ヽ \ヽ `  ィ{:;{i:;jリ.j | | ! | l\}   まずい! みつかった!
      ∨| l|l|l,.. -‐\\ヽ\. ′ヾ`ニ′ハl | | |∧|
.         '、.{. ! | | | _ z.-‐-、          //l l | |  }
         \| i ||弋{:{i:;jリ.j     、     /'./| l | |
          i\l i \`` ‐′   _,.. '    / .| l l釗
          |  |\ \\         /  ! l | ー─--
           i  {   \ \` ー----、‐‐´   / |
.          \__   \ \\,.'´ ̄ `ー 、r′
              / ̄ \ \    _, イ.{iー-、





           _lV|ヾ!`"人从从ノヽ人"ヾiノi_, \
            __|`人ノi"ヾ ∧ ノヽ '^'  iヽ(V|_  \.  
         _iヾノi >-、)ヽ,、rヘi/"!/i,-∠__ /i/_  ./.  女ッ……!
           ヾ リ/"   _     u  __   ゝ∧/  |.    いや、敵兵か!
         〈`ソ rー--;;''  i;;_ -ー‐- u ミ/il   ゝ   
          !`| ., ''',、'ヽ,ヽ,_  / r''',、'ヾ、  !ヾ|-=' 
             l ! `--‐''' /;_;ヾ;;::.`‐-- "__ }`.}   |.   _
          !.|彡"~     -    ̄ ミ三| /_  /    ・
     / ̄ ヽ「~rlu   /二二二ニヽ  U  i/r‐ヽ  ̄ヽ. ・
     |   ._|| i.l_!   |'‐"rーuー、 `i     ) ' !/   ノ ・
     ',   " l ヽ,__ヽ  l=、i___`"___ノ=|   /,__/   _人_ ̄ ̄\
     .`, __, |    \_`ー-----‐ ' u./    /u::--:、\ . /  ∧/ ̄\
     __,,ヾ::::::::! , -ー ' / ̄ヽ 二_, -‐'/    i::i  ̄o ̄ i::i  | え .|      \
   _,ノ  \/!/     l::::::::::|.へ_, -,__/-‐'" \ゝ≡,┴_≡ノ < も .l
   i  \ ,;;;ヽ;;;;-ー、-、ノ::::::::::li  ヾ ヽ ~i i⌒`i/〉::/ ̄\::`⊃|. : |
 , '"`ヽ ,;;ヽi' ̄i  } ;;;ノ:::::::::::::||  |i  |l ||:::::::|l |:::i |  ̄ | i:::|  ` - "

374 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:39:16 ID:FVOv5LkY0
  l三三ニ三三ニ三 三ニl            /  彡  .    7ミ -ミ、         ミ   `,;:"
    \三三三三三三 三ニ!ー-、         /〆"     //ゾ `ミ\       `i       丶
    >三三三三-‐' ´二,.!-'ニフ               ///\   ミ丶      |i     +   +
.   /ニヽ二二二ニ-- ´三三ニ/            ,-‐っ//    ヽ    ミ     .ミ
   \三三三三三三三ニ=-〈          c=ニL/ /〃         |     |l    /  +
     ヽ三三三ニ=‐'´.i..::.:..:.:ヽ       / ,-‐i_//            .i|    |i      ´
.     /;.::.:.i.:.::.:ト、ト;:.;;.:..::..:i:.:l.::.:;i lへ、 ノ` く´/゙/v,イ )              .i|    |i  ゞ
     |:i::.::.:l:.:i:/、ヾ、\\彡.:l.::.i:l !- ヽ ,=-k/ // i-             i|    |i  ´`  +
     l:|l.::.::l::.トうミゞ、 ゞイ.ン!l.::.l:| ノ!-‐彡ヒ/つ)〉く.!^^´            j|    ,/  '  /
     |:|〉:|:..::.ヾ=‐´ i  `´/.:,-'フ‐iニラ/ニ //                 .i|   ,/;:";:|;,/×
     y ヽ\;トミ:iー'´^>-ー/フて⌒ヽ〈/ノ, /                 i|   ,/";:`, 、 丶
     i:: ::i:: :: :: 7 ,.- i´   /」_,、ヽヽ」 ノ /               \  i|  ,/`,;:ノ`,
   ,. -┤:: :l:: :: ::/ 〃l    l )〃L!'´/ /                  .j|  /;`,;:+
 i´:: :: ::i:: :: l:: :: ::ヽ  └-‐--L」ー ' .´  /                   / ./+``
 ヾ:: /:: l:: ::i:: :: :: ::Yヽrく〒元´       ノ                   ././  ,'
  ./:: :: :: ::!/ ̄て  い l))‐- -―'i´                  /"`;丶





. 、========     \-</=<Ξ<ミ∠彡ノ___‐三Σ三EFミ_  'ヽ、 ヽ      ./       |
 \三三三三三 <"<ノ≡/彡F Σ=∠///ノ""'-'"' .三= `".、 ノ っ゛';;,, /         /
  .\──── .く`ノ\r'"_ノ__  l / ./'" ̄|!"             `"、      /      /    ぐ
    \≡≡≡ .゙'<フ ̄>ノ_ ///i liV                     \  l       <
     .\====,.ノ \∠二___|/|! ヽ'   っ          つ       `::::::!      .\  .  っ
      ´ ̄ ̄二ノノ_ノヽr'"V                        つ::::::i,r'"`'ー---‐ \.!!!
          .`>,ゝノノ//\(                           ::::::!          \ .!
          <Ξ丿/| ilヽ,|`  っ        ,,                  .::::`'ー-、___ /
         _,ノ___\|/∧ i`l `      !     /ヾ、                :::::::::/   /
        __二ノ'|/| i/lヽ,ゝ      il 、 ((ヽ .|"i               :::::::>、  ./
   ./        ̄~フノ\l|`ヽ=ゝ、,     \ヽ .゙"~`'        -        ::/  `'   ̄ ̄\  ドサッ
  <          '"~l/lノノlリヽ__\,,       ヾゝ ""         ,r'"|        /   i        .\
   .\           '"´ `ヽ|~リ"~`''ー-,,_    '"         、 / !.|       /`ヽr'"二,,-
            /二二二.       `゙" ̄ ̄`ヽ    r'" { .i_| i     ,/   `''"  ヽ,.
  / / /        /三三三三三三三三三三   |""   ,-、__ノ ̄ ヽ-'" ゙̄'ー'" 三三三三三(

375 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:39:41 ID:FVOv5LkY0


             ∧∧           ∧,..,.        ∧∧
            (゚−゚*)          (゚- ゚*)     (゚- ゚*)     ∧∧     ∧∧   閣下がやられた!
<二ニ>´゚,,ミ━━Oハハと i:i:i━━━   __ハハと i:i:i    __ハハと i:i:i   (゚- ゚*)   (゚- ゚*)  敵をとるぞ!
           ('_゚ ミヽ,,,ヽ〜   ('_゚ ミヽ,,,ヽ〜 ('_゚ ミヽ,,,ヽ〜 ( 人 ^ヽ  ( 人 ^ヽ
            ヽ "U´)ミ      ヽ "U´)ミ     ヽ "U´)ミ  , |  -|lニ) , |  -|lニ)
             <^|| ̄<        <^|| ̄<      <^|| ̄<   <,_し`ヽ,)_,,ヽ<,_し`ヽ,)_,,ヽ
"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙





、     , '´          _, -‐ '´    ,'
 ヽ   /       _,  '´         ′
   ヽ′   ,  ' ´           ___,'
    ∨ /         _, -‐ '´- 、 `ヽ
':,     | '´     _, ='´ー- 、    \丶、 ハ.
 ,   l      , イ、 \  ヽ `丶、 ヽ. i丶!、   間抜け指揮官をやりましたが、
  !   l   /i | |ヾ、 ト、 丶  `ト、ヘ lヽ ハ\ 敵には気づかれたようですね。
  ,  |、/i  l l l  ヽ l丶\ ヽイハ!ヽ|ヽ!  下がっていてください。大隊長。
、  ,.  V|  ,  l - l ヱ二ヽ 丶 イ::カ |ヘ |`ト、 |   私がやります!
 、 ,.  V!  、  | ヽ;;;;;〔ヽ `ヽ  ー' !、 、|
  、 ,   Vト、ヽ /、|ー '´    '   ハ l|
   l i  |ヽヽ、|ヽ \   ___ ' ` /|  ヽl !
    l l   V-―\―- 、{- ヽ∠ -ッl   | !
__ヽ ヽ  V: : : : :/´ ̄´`ヽイ{ー‐' |  l/
: : : : : :ヽ ヽ V: : : :{ l´ ̄`ヽ. |」|\、,、,、 /
: : : : : : ヽ.  V: : :j 、: : : {| l ヽ.} \〕
: : : - 、 : : ヽ   V;ノ 、 ゝ:_:_{」 |   ヽ」 `ト、
: : : : : : :/: ヘ /  /ゝ、_ノ!    ト、  ヽ}
: : : : : /: : : : / t: /-、: : : : :lLl」    Ll〕、 ヽゝ
: : : : :/___:/!   / ∨ \: : : Ll〕   Ll〕!ゝ、」〕
_; - '´   / 〉 /、  ヽ_ /\:_:Ll二ここチ:'ー:'|
     / / i / , - 、\::::::::::|\/l::|: : : ;--'
.     / /  l l / ヽ ヽ |:::::::::l/ヽ!lーッ┘
    / /  / ,| l-、 i l |::::::::::l><!| イ
.   / /   l./ l  ! \l//、:::::::::\// l
  / /   ハ ゝ. `_! lノ:-: \:::::::::::i ヽ
. / /   /l \___〕ゝ_): : : : : :\:::;::!-i \
.,.' ,     /i 丶 -、」/|: : : : : : : : : :ヽ!: :ヽ  ヽ
′/    /.└‐-、ノ  /: : : : : : : : : : : :i: : : \  \

376 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:39:58 ID:FVOv5LkY0

            _,..-'''””`゙''ー-、,_
            |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'-,
          i--- 魔 ---、;;;;;;;;;;;;i
          l_,,..-‐''''''''‐‐‐‐,,,,,,,/,,.,,,,.,,,,,.,,,,.,,.,,       そういうわけにはいかないお
        /____________,.__-''"   ヽ,      ミ       猪口特務曹長。
         /[|_|ュ__:::::::: ─ ┳  i   -   ソ      兵には可能な限り静かに戦うように通達するお
  .       /-|,-‐-、|] #;( ●) ┃ /       ミ
        |__l {◎}l|__人__)#;;; .┃/          ミ
       ミ   《===》⌒´  ;;;;/         __f` ト、
      ≧、 l| __ |l` fゞ'/        、‐-く    ! ヽ
      |丶`‐| [r‐‐ュ]|'´ ヽ`ゞ´/ /        |  /
      l ヽ ,r〉/.皿 l.|   ト´、/メ    _   |_/
      |  r‐,Υ⌒_〈|ノ⌒ヽ_! | _ ニ  ̄    ,|____
      rヾ、 ,〉 ','´-ヽ{  r |i _ -      / !ヽ、 _, -`=ー−- 、
     / __ l `y‐ゝ(::)y'`´ r/lヽ -ー-    /  !   ヽ、       `ヽ、



                                     ,..-――――‐-.、
                                    /             \
                                   /              '.,  了解しました。
                                   ./                    ', さて、北領以来の実戦、
                                    .,'                   l  楽しむとしましょう!
                                   l                      |
            , -ミ     __         |.            ‐-_,,_    |
        . アア /⌒\ ////∧         |                ゙ヾツ^ヽ   .l
.      ////   /777////^アニニニニニニ.|               `      |7ニニニニニニニニニニニニニニニニ
.      /         /{r‐‐{'//八_{ー──── . |         l                ヽ─────────────
     "‐-ミ  ヽ     /^∨ //ア.           |       ',        (_______丿
    =‐- .ヽノ-‐    ´    `¨¨´           /        ヽ         r''′
    ニニニ/                    _. -=ニニニニニニニ=─\.         |
     二二/                     |二ニニニニニニニニニニニ>.       |
.    ニニ/                    __Vニニニニニニニニニニニニく,ニ=--‐'′
.    二/        /ニ7ニニニニニニ\ニニニニニニニニニ>''´ニニニニニニニニニ=‐-ミ
    ニ/      _/|∨ニ=/ニニニニニニニニ=ー----------‐=ニ´ニニニニニニニニニ>───‐ヽ
.     厶-‐=ニ二|ニ| iニ=/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニ∧
    ニニニニニV∧|ニニ|二二二二二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニニ∧
    二二ニ\ニニV∧二|二二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニニニニ\
    ニニニニ\ニV∧=|二二二二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニ/二ニニニニニニニニニニ\
    二二二ニニ\V∧|二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/二二ニニニニニニニニニニ\
    二二ニニニニニV∧二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi二ニニニニニニニニニニニニニ\
    ニニニニニニニニV∧二二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|二二二二ニニニニニニニニニニニ\
     ̄ ̄   ‐-=ニ二:V∧ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ∧二ニニニニニニニニニニニニニニニ\
                    ̄\ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\二二二ニニニニニニニニニニニニニ

377 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:40:13 ID:FVOv5LkY0
/      ヾ / ノ( ヾ  / /
ヽ|シ-、   V  ⌒   /´ /
  弋ミ、\ "! ,, / ̄リ ∠  貴様が隊長か!(<帝国>語)
`r-、} |  \`ル/  | k-/   絶対に許さん! 閣下の敵を取る!
|-イ  ゙=゚-シ: k-゚=" |)「ヽ
`|ノ|     ヘ/ -、    ト-ノ;;;}
フ;ヽイ   ´にニ-ヽ」  厂};;ィ
_];;;;;;リ    トr⌒、 }  ハコ;{
_];;;;;ヽ   L'―-ワ /;;}_」;}
L_」;;;;;;\ ' ̄~ /;;ノノ ̄レ
;ト_];;;;;;;;;;;;;;'ー`;;;;;=′ }
;;} ̄ヾ==〒 ̄   ノ ̄-
;;|_-ヽ    |    ィ
;;{ r⌒ナ⌒ナ、| _=Tハ_
;;| ! | | ト、三ヨ|/    ̄
_-| ´ ゛〃 _}ヨハ
 ハ    ≡/_ノ(
\| ヾ ≡≡ヲ;;;;;;;;\/
 )\从/\从人/\从人/(
<               >





                    -―-
                 /         `
                   '              \
                /              、      やべーお、強そうだお
              '                  }>,     絶対に勝てないお。
            /  \    /       イ /     こりゃ誰かに何とかしてもらうお。
              /_i ( ●)  ( ●)   /: : /     多少怪我を負ってでも、ここは生きなければならんお
             \ `ー、(__人__) r―. . ´: : : :.人    まだこの命、くれてやるわけにはいかないお
              \: : ヽ`⌒´  !: : : : : : :./: : .\
                    )--},不 ̄ )--― ´: : / ̄ \
               /: : /丶 :: ` 、{:.: : : : :.: :/: : : : :.:.-'、
            /.:.: : //:::::::\:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : \
             /: : : /´:: ○/___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : \
              /: : :./:::::::::/ ̄ ̄|: : : : : : :.:.\: : : : : : : : : : : '、
            ./: : :./ :: /::::::::::::: |:.: : : : : : : :.:\.:.: : : : : : : : :.:\
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378 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:40:27 ID:FVOv5LkY0

                                     _,,, -‐''''"" ̄´゛  ̄ ̄'''ー、、
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                        _..-'彡-'''"゛              ヽ         l
                  ,..-'" .'"゛                      ,!         ,!
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                 // . ,                /
                   /  ,/               ./
                    ,/ ,/       /  //
               / ,/ /  ./ ///
                   / ,////





             \ \\
              ヽ\        \ヽ        (やられたッ!)
                 ヽ\ヽ   ,. rー―- 、丶\  、  (違う!手を少し切られただけだお!)
           _    \ `/ i'‐、__ノ \\ヽ    (まだ助かるおッ!)
          /  `v――'〈   `^ー'    〉  〉\   冴香!
           /     ヽ          / /  、ヽ
         /   /i          、___/  \ \
      ,,-‐<    / /     ノ-‐ ' ´
     (, __ _ノ /    /
             /    /
              /    /
             /    Y
         /     ソ
        (__ __/  :::::::::::::::::::::::::::
            :::::::::::::::::::::::::
          :::::::::::
         :::::::::

379 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:40:43 ID:FVOv5LkY0

        ,. - ‐―- 、..          //
     ,.-'´三三三三三>ヽ        //
    /三三三三三,-‐ニ二 |.       //
.   l三三ニ三三ニ三 三ニl.      //
    \三三三三三三 三ニ!ー-、    //
    >三三三三-‐' ´二,.!-'ニフ.   //
.   /ニヽ二二二ニ-- ´三三ニ/.   //
   \三三三三三三三ニ=-〈   //          よくもやる夫様を!!
     ヽ三三三ニ=‐'´.i..::.:..:.:ヽ //          
.     /;.::.:.i.:.::.:ト、ト;:.;;.:..::..:i:.:l.::.:;i l//へ、 ノ丶      (ザシュッ!)
     |:i::.::.:l:.:i:/、ヾ、\\彡.:l.::.i://l !-:: ::ヽ:: :: \
     l:|l.::.::l::.トうミゞ、 ゞイ.ン!l.::.//l:| :: :: ::/:: :: :/
     |:|〉:|:..::.ヾ=‐´ i  `´ /.//:,-'フ‐i// :: :/ヘ
     y ヽ\;トミ  -  / //--√ヽ:: :/∠ソヽ
     i:: ::i:: :: :: 7丶∠二 //ヽ     ̄ 丶ノ  ミ、
   ,. -┤:: :l:: :: ::/:: :: \ミZ//Z/        弋´ ヽj
 i´:: :: ::i:: :: l:: :: ::ヽ:: :: ::━≠━/
 ヾ:: /:: l:: ::i:: :: :: ::Yヽr/二丿元´
  ./:: :: :: ::!/ ̄て ソ 」いl)):
  ヾ;;:: :: :: :`ー-‐っ_.,、_,、_,、)
      ̄ ̄ヾ三三i、ニ,フiニト´
       ゞ三三< >三lヽ
       /三三三ニ`三三〉 丶
     /三三三ニ。三三}  ヽ
     ¨/zZ三三ソ   ∠





                  \               /
                  \ 、\、        //
              ’       __入 ̄≧=/)_ //                   __
                  ̄> 彡´  〈゙⌒Y           /      \   〔__]    ぐふっ!
            ___,.. ー=   { r     {;;;i;;i;{ !    /  / ・’    \   く ̄ ̄`ヽ
              ̄ …‐-=ァ 人_ノ  ’ー' }     /        \  )    ̄ ̄) }
                 \ _,.厶ィ/厂.ヽ -‐ ノ ,  /             \)   に二二ノ
                      )ヽ<く/ ! ≧=≦ヽ  /    /           _冂___
            \     〃      -‐===‐-  V, ‐z__/,     //    |_ _kヘ
            \   ′/    )レ////)y   ,rク    ′    /   \  〃   ̄`ヽ′
             ゝJ    ‐-く//////∧ ,x''  -‐=v/    /     ) { (! [つ  }
               〃  '"    \ '/////X/    ハ  ..  ・    \ノ  ヽ_人_ノ
            / /     ≧=‐---  , ///7フ  /  y′/  ’  \   _冂___
           \   ′{    / つ¨≧,,::: {////  '"   彳´        '.  |_ _kヘ
           ゝ′ `丶./  ̄ ̄¨つ    //      ヽ   !         }  〃   ̄`ヽ′
\       ゝ´  /   ノ    ノ(  ̄`ヽ ,,..         冫/       _,ノ  { (! [つ  }
  \ 、 /  `ヽ、 xく      ´    . ´ // ,  /// . 〔         〕   ヽ_人_ノ
    \/                   //// ///////// / , \     __〕   _冂___
 く冫  、\  /            /  , /////////// / 厂Ⅴ/   \      |_ _kヘ

380 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:40:58 ID:FVOv5LkY0

         /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ `  、
        /       :::::::##:::::/   \
      ./  )レ  :::::::::::::::::::::::::::::,==ニ_-、 丶
      /   ⌒    ;;;#;;:::::::::::::::〃火 __`ヽ  \
     ./;;;;;;;   メ≧、_ノ::::::::::::::::イ  {・}  イ|}iiii 丶          助かったお!
    /;;;;;;;;;;;  ィ彡´三ヽ\ノ::::ゞ/ミ丶 __ 彡:::::::  '         冴香!よくやってくれたお!
   /     〃 ̄ {・} ̄|:::::::::::::::::::: ̄  ̄   ─┳:::::::V       総員、眼前の部隊を皆殺しにするお!
  ./   :::::::iiii廴 _ 二彡:::::::::l::::::::::::::::、;    ┃  '
  ,'   :::::::::::::::ミ};;;{ ̄, :::::::::   人、 :::::::}     ・   '
  |  :::::::::::::::::: ..;;;i! ヘ、   _イ __`ー-ェ'            |
  |      };;{    |i Tィ'"´:::::::::`゙ヾイ      il||l  ∧
  |      ┯     ! |{::::::::::::::::::........・.;,・,     /
  丶 ##          V:::::::::::::::::::::::/ // ;, /
   ` .     ;;;;#;;;;;    \_:::::::::::::::ノ ・.    ∠  ・,
     `    ;;;;;;;        ̄ ̄      /





              i|    |i  / ̄ ̄\
             i|      |i / _/   \
            i|     |i (●)(● )    |
          i|      |i  (__人__)     |      了解しました!
        i|        ,|i  (`⌒ ´       |      
      i|       ,|i     {          |
.      i|          |i    {         ノ
     i|        |i   /⌒´      ` ̄\
     i|            |i |             ,、 ヽ
    i|           |i \ \      ||  │
    i|               i|i \ \      /  /
.     i|                 i||,\ \  ;′ 〈
    i|i              /i|!\  /]   /\
     i|i.               /   i|(ノ/)) ̄   ヘ
      i|i            /   / ,ゝ ̄.、    ∧
        i|i       / \\ /     \    |
        i|i        !. / /       〉    !
         i|i    \\ / |           ヘ   \
           i|i  / /  〈           ヘ,    )
              i|i__/____ノ             `ー‐ '

381 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:41:16 ID:FVOv5LkY0

半刻後

                       :/ ̄ ̄ ̄\:
                      :/ヽ#;;;、/┳ .\:    あぶないところだったお
               :/(○) (;;;;)  ┳ \:   冴香、よくやってくれたお
                   :|┳ (__人__) #;;;;.┃  |:
               :\;;;;; `⌒´ ;;;;     /:
                   :i         ⌒\:
                   :|┳ i'   #;;  ゝ、_#;; \:
                   :|┃;; |   ┳;;; _/  /:
                 :/|;;;;  |ー‐-、/  く  (´ヽ:
                  :{_ !、_,l    |   `¨  |:
               :)ソ(___j)──┤       |:
                         :ゝ-i──i-´:
                             :\_/:





<,イ::/  ∨::::|':,::::::l \:::::∧ \:::::::::::::i::::::::::::::l
/7≧<  .∨::l ヽ::::i  \::∧  _、>::::l::::::::i::::::i      やる夫様!
=''¨イ....O`ミテヘ::i ヽ::i,   .,≧≦´ ∨:::: l::::::::l::::::|      よくぞご無事で!
. /..γ::ヽ...i   ヾ、  ヾ、 テ´_Oヽ\.∨:::l:::::::::!:::::|      いま療兵を呼んでまいります!
.{..ハ弋::丿..!    \  丶{:.:.{:::}:.:.i i! .i:::i::::::::/:;イ:i
.乂 `¨¨´i/         乂'':-:ァ  ! ,:i:i:::::::;イ/.|:i
   ̄ ̄           `¨´   .i:::i!:::::/::| リ        くっ!
\           '        |/::/:::::|          もう少し私が早く気づいていれば!
`ヾ、                  ,レ:':::::::;::::|
                    ,'::::::::::;'i::::|
i,                  /::::::::::;' .l:::l
::ト、    ⊂====⊃    , イ::::イ:::::::;' .l::l

382 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:41:47 ID:FVOv5LkY0

        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /      いや、大した傷じゃないお。
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、   ちょっと手を切られただけだお
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}    冴香、今後もやる夫の護衛を頼むお。
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ    これからは大隊長や少佐ではなく「やる夫」と
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》  呼ぶことを許すお。
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、   かわりにやる夫も「冴香」と呼んでやるお
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}





        ,、ィ'´: : : : : : : : : : :.:`ヽ、
      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : : : : : : : : : : : : : : : : :l : : : : :ヽ     !!!
     /: :l: : : :.:|: : : : : : : : :: : : : :|: : : : : :.ヽ    はっ! 今後はそのようにいたします!
    i!: : |: : : :.:|: : :.|: :.|: : :: : : :|: :|: : :: : : : :l!    ありがとうございます! やる夫様!
   i!: : :|: : : : |: : :.:|: : |:: :|: : :|: |: |: : : : |: : :.i!
    l: : :.|: : : : :ト、: :.:|: : |: :|: :|:.|: :: :|: : : :.||: : :.l
    l: : :.|: : : :.l ヽ: :|: :|:|-|‐|‐_|: : :|: : : :|`i: : l
.   l: : : |: : :./‐'´ \:|!レ リγ又|: : |: : :.|/: :/
    l: : :.|/:./γカョ、 .\   迚:リ|: :|: : :.|: :./
.   l: : :|: : :l l 迚リ     ///リ/: : :/: /
   /:l: : :l: : :l:.l ///  ,     /: : /:/ /
.  //!: : |: : :| .`ィェョエf!ョェュ、,/ |:./|/
../ . l: : ||: ,ィ三三三三三三!ト、l/  .`'ヽ、 .r、
     リl/ィ三三三三三三三三!lト、    ィク".`j
     イ/////////ヾ、三三三!ト、  ィケ: : :.:`、
  /二//////////////ヾ、三三三! ィケ: : : : : :.i!
.  l .ィ-////////////////ヾ三ヘ'"´ヽi!: : : : : : :.i!
.  l  ー}//////////////////!(二  .l!: : : : : : : :l
  V ハ//////////////////ト--   .i!、: : : : : : :ヽ
  ,j! ,ィ´V///////////////!リゝャ ,ィ'"´.∧: : : : : : : ヽ
  i!"   ヾ、////////////三ィ'´    ヘ: : : : : : :,ィ´
   ∨     ゞ===‐'"三シ"、 o     ヘ: : :: /
    V    ヘ  ̄ ̄ ̄ ̄: : ::.∨       ヽ/

383 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:42:09 ID:FVOv5LkY0

龍州鎮台 司令本部から最も近い平地

         ,..¨ ̄ ̄¨丶
.         /          \        さて、我が第11剣虎兵大隊は、
        / ー :::::::::      ヽ,      敵銃兵二個大隊を壊乱させることができたようですね。
         /( ○)::::::::::::`ー
.        i     ::::: ( ○)    |     やはり剣虎兵という兵科そのものが尋常じゃなく強いわけです
       \  ´          /     決して僕が新城に劣っていたわけではなく、
            \ ー    __/      新城が持っていた剣虎兵そのものが強かったわけです。
          /        \      そうなるとあとは将としての力が勝る僕が勝つのは道理ですね。



   ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ
  〈● ノ\   /\ ●〉     大隊長殿! 戦果はまずまずといったところです。
    ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ      しかし、攻撃命令はまだ出ていなかったと存じますが、
    )    Y    (        これでよかったのでありましょうか?
   /γ⌒     ⌒ヽ\
  /  |         |  ヽ
  |   ヽ__人__ノ   |
  \     `ー'´     /

第11剣虎兵大隊 参謀 きめえ夫(原作に名前なし)

384 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:42:27 ID:FVOv5LkY0

       ____
     /     \        何を言うんですか、一個大隊で二個大隊を壊乱させたのですよ?
   / _,ノ  ⌒ \       この成果に誰が文句をつけられますか?
  /   (●)  (●)   \        それにこの戦闘は敵から始まった交戦です。
 |     、 ´       |  (( ∩))   僕に文句を付けられるわけがないでしょう?
  \       ̄ ̄   /    ( ⌒)
  /          \





        ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ ))  (問題は交戦しかねない位置まで大隊を動かしたことなんだけど……)
      ((〈● ノ\   /\ ●〉   ……それはともかくとして、このままだと伏撃中の部隊が危険に晒されます
         ヽ彡'  ヽ /    ヾ_ノ    支援する必要があるのではないでしょうか?
           )    Y    (
        γ⌒γ⌒     ⌒ヽ⌒ヽ
     ((  |   |          |   .|
   ((   ヽ_ヽ__人__ノ_ノ

385 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:42:42 ID:FVOv5LkY0

     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /: : :            \        その必要はないでしょう。
  /: : : _       _   \      我々はまだまだ戦果を拡大できる位置にいます。
/: : : : ´  , `      ´   `    \    大隊が敵師団を壊乱させたとなれば大戦果です。
: : : : :/´ `ヽ      r´ `ヽ.     \  まだまだ我々は手柄を上げることができる位置にいるのです
: : : ::(  f;;;;j l,     l f;;;;j )      l
: : : : ヽ_ ` _ノ     ヽ_ ´_ ノ;;:::    |
: : : : : : ´"''"   '   "''"´        l
: : : : : : . .    `           /
\: : : : : : :. ー -- - -     /
/ヽ: : : : : : : : : : :       イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´      \
: : : : . : : . : : .                 \





     ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ ))
   ((〈 ● ノ\   /\ ● 〉
     ヽ彡'  ヽ /    ヾ_ノ     それほど言うならば……
       )    Y    (       あれ? なんだか龍口湾から翼龍が飛んできていますね。
    f⌒γ⌒  '  ⌒ヽ⌒ヽ    しかも手に何か持っていますね。
    { :::::.|          | ::::: }    なんでしょう? 翼龍をわざわざ輜重にしているとは……
    ヽ ヽ__人__ノ  ノ
      \ .  `ー'´    /
     . /    ∩ノ ⊃ ヽ
     (  \ / _ノ |  |
     ..\ “  /__|  |
       \ /___ /

386 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:42:52 ID:FVOv5LkY0
                    _/                  /    ./            l   .';;
       ._.. - 、/ ̄ ゙゙̄''←ー /                    l   / `               ㍉  ゙l
     ../゛ .,..-゙     ....、  .ヾ.゙L                       l、                ゙  . /
    ./  .″       .゙〜   .`'i                    i"._..zー''               '|
----iik,,、                __l′                  _..-''.l  .ヽ,__.l,            `7ト..、
  ./                、    ゙厂 ̄"'.丶           ,/´   .`イ  l. `゙'-_、     .,Lノ  │  ゙ヘ、
  .!   ./            │   .!           ,/       .l、  `'''       .ii‐"  .イ゛
  .l゙   ヽ            /ヽ   (             '"            `-、、         / l  .,./
  l   ヽ .'、         / ."  /                       '广''゙ゝ....     l,,..″
   ゙l、     ´ゝ..,,,,、  `''iレ   .〉                        `'―-っ__..―‐'l
   .l,  .‐,,X'"    `"  .´  `ッr'"                                  !
    `',./  `゙\,, ,     _./  .\      `゙''-、     ._,,....i;;― _
    /ゝ -、  、`─゙  /      \        `'、. / ´      ." `、
   ./     `''i←ー'⌒´゛                  ,./ "″   .,,,..、     .ト、
  ./       l                      /´ 、   .'"″       、   l  ______
  ′      .!                   /  │            ..l .''「 ̄゛
                             /  ., ゙‐               /___ !
                                 l、 .!                  |  ´ ゙̄''''ー ..,,、
                               |  ヽ                  、  l      `''-
                           _,,,.. --┼¬テー-             丿 /
                    : ‐'"´         ゙., .l  i,        丿 .'|   l゙
                                 ヽ .゛./゙'''…   '/´  .''゙、..._,ノ゛
                                  `ッく,,,,  _ "゙゙″   ./ \
: ...,,,_,       .,..-ー¬-、        _.      /    `-..、.  _,  .,,冖″  .ヽ
    .`゙''';;r=,゙ ̄゛     ゙'゙ ̄''-、 _ / ´       ゛       ´゛ .  ̄       ヽ
     .l゙   .`>‐         ,,<、                               ゙‐
   ./″ .,i'" .゛.,,.    .'ー冫  l
   .|      ,..-′       l,,  !
   .}、 ./  ./             l 'ナ__


   ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ
..o゚((●))ノ\   /\((●))゚o     ひいいい!
    ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ        砲弾です! 砲弾が降ってきました!
    )    Y    (
   /γ⌒     ⌒ヽ\
  /  |         |  ヽ
  |   ヽ__人__ノ   |
  \     `ー'´     /

387 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:43:05 ID:FVOv5LkY0

         ____
       /ノ   ヽ、_\    龍による爆撃!?
     /( ○)}liil{(○)\   なんですかそれは!?
    /     _´_    \  くそう! 銃兵! ねらえねらえ!
    |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
    \    |ェェェェ|     /





         ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ
        〈 ● ノ,\    人 ● 〉        無理ですって。
          ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ        滑空銃の射程はせいぜい50間
          )    Y    (          施条銃だって長くても100間
         /γ⌒     ⌒ヽ\
        /  |         |  ヽ        数百間上空を飛ぶ翼龍なんて狙えません。
        |   ヽ__人__ノ   |        
        \    、`ー'´,    /        ここはもうヤバイです。
 r、     r、/           <          特に猫がおびえてしまっています!
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ        せめて森の中に逃げ延びましょう。
  \>ヽ/ |` }            | |        猫は狭いところの方が安心するものです。
   ヘ lノ `'ソ             | |        さぁいきましょう!
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |

388 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:43:30 ID:FVOv5LkY0

        .____
     ;/   ノ( \;         くそ!
    ;/  _ノ 三ヽ、_ \;       まだまだ戦果を上げられたのに!
  ;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\;     あの新城のように卑怯にも森に潜むとはッ
 ;.| ⌒   ___'___  ノ(   |.;     
 ..;\ u. . |++++|  ⌒ /;





   ,.⌒,ヽ     γ⌒、ヽ      大隊長はまだ若い……
  〈/●ノ\   人● ヽ〉     これからいくらでもやり直せます。
    ヽ彡'  ヽ /  ヾ_ノ      とにかく生きて帰らなければ話にならんのです。
    )    Y    (        さぁ、いきましょう!
   /γ⌒     ⌒ヽ\
  /  |         |  ヽ
  |   ヽ__人__ノ   |
  \     `ー'´     /

389 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:43:46 ID:FVOv5LkY0

龍虎湾近くの森林


                    -―-
                 /         `
                   '              \
                /              、        あれから中隊をいくつか蹴散らしたけど、
              '                  }>,       さっきと違って明らかに意図が威力偵察だお?
            /  \    /       イ /       敵にこちらの意図が見透かされつつあるのかお?
              /_i ( ●)  ( ●)   /: : /
             \ `ー、(__人__) r―. . ´: : : :.人
              \: : ヽ`⌒´  !: : : : : : :./: : .\
                    )--},不 ̄ )--― ´: : / ̄ \
               /: : /丶 :: ` 、{:.: : : : :.: :/: : : : :.:.-'、
            /.:.: : //:::::::\:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : \
             /: : : /´:: ○/___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : \
              /: : :./:::::::::/ ̄ ̄|: : : : : : :.:.\: : : : : : : : : : : '、
            ./: : :./ :: /::::::::::::: |:.: : : : : : : :.:\.:.: : : : : : : : :.:\
          /: : :./ イ:::::::::::::::::::::: | : : : : : : : : : : : \:.: : : : : : : : :.:.\
          イ: : :./ ::|:::::::::::::::::::::::|: : : : : : : : : : : : : :.\__/: : : : : : :.i
      /: : : : :./::::::::|:::::::::::::::::::::::::. : : : : : : : : : : : : : : :.|: : ̄.: : : : ::.:.:|
     /: : : : : : /::::::::: !::::::::::::::::::::::::: ! 、: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : |
    /.: : : : : : :.:/\ :::: |:::::::::::::::::::::::::::|:: \:.: : : : : : : : :.:.|: : : : : : : : : :|
   ./.: : : : : : :.:/ヽ. ` . !_____|___.\: : : : : : : : :.|: : : : : : : : : :.:|
  /.: : : : : : :.:/  `  __________\ : : : : : : |: : : : : : : : : : |

390 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:43:59 ID:FVOv5LkY0

      ―― [] ]    / ̄三\
     | l ̄ | |    /   \三/\
     |_| 匚. |   三   ( ○) ( ○)      大隊長殿! 失礼します!
        | |   三 u    (__人__)       参謀本部からの連絡です!
         |_|   ≡     ` ⌒´ノ
             二        }        集成第2軍の一部が敵に攻撃を仕掛け、
   [] [] ,-    r⌒ヽ  rヽ,  }        二個大隊を壊乱させたとのことです!
     //   三    i/ | ノヽ
   匚/     三   三   /    )≡     しかしその後、龍兵による爆撃を受けて
           三  三  /   /≡      この近くの森に壊走中とのことです。
         ニ三   ./   /        敵は山狩りをしかねない勢いのようです。
        二≡、__./    /、⌒)
        三          \  ̄
      三     /\    \    これによって我々の伏撃も成功が難しくなります!





               ., - ―===- .、         参ったお……
            /         \        この作戦は、<皇国>がまだ攻撃を渋っているからこそ、
           /             \      効果のある作戦だったお。
           j    .:.:::::::::::::::\_j   \    敵に「<皇国>が攻勢に出た」と思われるのはまだ得策じゃないはずだお。
           |   .:.:::::::::::::::::::r‐ミ'/⌒}   ヽ   龍兵爆撃のこともあるし、このままだと美倉旅団が危ないお。
          ノイ     .:.:.:.:.:.: } ノ _ ム  .|    敵に見つかったら<帝国>は全力で叩きにくるお。
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´    /   /ノ    ヽゝ .|   美倉旅団と歩調を合わせて一緒に伏撃してもらうしかないお。
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| |     {____/       { |
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..|  l    く`{        i .|   
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.|  l    `ソ_       }_/
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l   ヽ >≦--.、ヽ      /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ  /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉

391 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:44:29 ID:FVOv5LkY0

半刻後

.        / ノメ - y'">rト,",,      /
        /ノ〆 、 ! /~.! !~ '  ̄_"ニ=-
       !'./、  ヽ !.!  .!.!    _ニ=-   新城少佐
      Y-=ミヾ、ノ .!! '" ヘ '' " '' `ヽ,|   ご提案まことに感謝する。
      ! _,, ミ,,Y  ,.!   ,ィ, --ィ ,,__ |   我々も正面切って叩くつもりがなかったから、
      }. ` ,,(さ , ゝ-=た- '''' トヾ、.|   砲も連れてきていないし、もちろん近衛衆兵には馬もない。
.      !  ゝ- /   、'~ "'τc 、  |   おそらく展開するであろう敵の攻撃を広い場所で受ければ、
      !    /    ゝ  ゛`チ" .ミ|   我々は壊滅していただろう
      !    /        ー    |
      {   ゝ、            |
      ゝ  ,r        、    ィ|
      ヘ ヽヾー-= ,,_ ,, ヽ  " |
       Y    ` ー- イ /    |
        ゝ           ,, ィ_|
         ゛丶 ,、_  _,,....―...'": ̄|
          r-!''::"::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、
         /:::::::::::;; ―――――――
※三兵編成を取れていない美倉旅団は、騎馬にも遠距離砲撃にも弱い。





                        ,  -― … - ..
                        /             \      仕方ないですお。
                         , '        ,,     \    ここは共に伏撃を行い、
                     |      ,_==ぐ       l    敵陣深くまで乗り込みましょう。
                     ∨    乂:::7`   ゝ、  l    夜に限定するならば、
                          ∨     `      7心、 /    近衛軍装もそこまで視認率は高くないですお
                      \     ヽ__ノ、 ヽソ /    我々第501大隊が先行しますので、
                         j′、   `‐、_)ー  , '     旅団は身を隠しつつ我々の後を追ってくださいですお
                    _,-、ィ、   ヽ       イ
                 _,.ィ´\::::\ `ヽ、 `:y‐―…´
              ,ィ´、:::::::::::::::ヽ::::::ヽ  y<',
              i/::::::::\::::::::::::::ヘ::::::ヘ人:::::iヽ、             _
                 j::::::::::::::::ヘ::::::::::::::::::フ:ヘ j::ハ i::::\            jニ,)
             /::::::::::::::::::::::',::i:::::く::::::::::ハ!::::',ヘ:::<:ヽ        i .i,-、_
               /:::::::::::::::::::::::::::ij!::::::::ヘ:::::::::::',:::::', i::::ヘ:::ヽ       j_i_ i ヘ、
           i´:::::::::::::::::::::::::::7ノ:::::::::::ヘ::::::::::',:::::',.i::::::|:::ハ     i´ ,r-</_/ノ!
           |::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::ヘ:::::::::i:::::i.|:::::i::::::i:',      ヽ、,.. 、___ノ
              j::::::::::::::::::::::::::7:::::::::::::::::::::::::ヘ::::::::i::::i!::::j:::::::|:i      7 ,'  j
             7i::::::::::::::::::::::::7:::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::i::::!:::i::::::::|::',    _/i7 ,'  7
             7:::i:::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ::::::i:::|::j::::::::|::::',  /:/ヘ   7ヽ
          .7:::::`::::::::::::::::::::7::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::i:i:j:::::::::|::::::', ./::::i  `ーイ/!

392 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:44:40 ID:FVOv5LkY0

龍口湾 <帝国>東方辺境姫軍 司令本部

          _,,、 _ 、
        /|   / /  ` ー 、
      _rイ  i|  l !/  _, イ´` ┐    姫様 ただいま入りました伝令によりますと、
      ノ_,,.、 、| { i|  イ'´  _ニ二ス    敵軍は第21旅団の捜索騎兵中隊の野営地を襲ったそうであります。
     ノ _ \ヽ { i} /Z _∠r√¨`ハ
     厂 _ソ´`` ヾハノ/-‐'´   ヾ=弌   中隊は全滅ですが、たいしたことではありません。
    ン_,イ!    イ|{ヽ     r/二ニ〉   しかし同行していた第21旅団長シュヴェーリン少将が戦死したようです。
     ヾ、j _ __」{ ノ _,,,,、、_! 〉孑/   
      {ヽ'"フュッキ< `^、''エi'ヽ-,ハr‐}
        lrハ   '′{   ``    j彳ソ    
      ヾハ、   r'}  > 、 /ノミj/     
        `ヘ} /_ `ー' __,ヽ /|`´
         _|ヾ  ̄、、  ゙/ | 、
        i(人ヘ       /-‐'ノ |
       ノ \ 'ー--‐ ', - '′ ヽ、
     _//    `ヽ、/´        > 、_
  _/´   ヽ、    |     _,、‐'´    `\_



          , '´,
        / /  , '    ハ
     , '  / / /    l |
.    // / / ,' ,′l l|  l ! l   |
    /〃 // ' / /  l| l|  l l |   |     よほど運が悪かったのね。
.   /// //、 /  '/ /!|l l! ハ l| {  |     まぁ先陣を切って突撃するのは嫌いじゃないけど、
  // l |l| | 「トl| l !| l l|_厶⊥L!_|`l  l      それで死んで役目を果たせなくなるのでは無能だわ。
  〃 |l |ll ,ィ永 l l |l |jム=ミ/〃ノ|| l
  {  川lV| {リ|  ソ   f℃ `X リ| |      まぁいい。
       |l| ゙フ     {じ'   イ/ /l| |      どれか適当な者を後任者につけなさい。
      l||!ヽ     `iiT′/' ィ ′|
       ノハ  、__   _彡1/ ,′ l
         lヽ `     ̄ /,' /  l
         ! ∧       〈〈 ,′  ハ
          // /ンー┬=≦三N   ,′|
.         // ∧  /j三三三| /l  l
        // /  ∨/l三三三/ , / l| |
      // /  /∠三三三l // l| |

393 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:44:58 ID:FVOv5LkY0

        〉,f升{    i.:.:.:.:.:.:.:.:`ヾrく_j_jイ.:.:.:.:.:.:.:.:.i ト彡〉
          〈≦二{    i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i ト彡〉
          〈≦二ト、 '" j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.i.:.:.イ.:.:.:.:.:.:.:.:. i トィ  それと姫様。
        `Y^マヘー任≧==x--、.:.:.: : ゝト--‐企x、:.:l    敵軍の若い兵を捕まえました。
         |f⌒Vi  ^f之フ才"´ |:.:.i:.:.:.:`之フ´.:.:/    偵察か斥候だと思われるのですが、
          tl くト、    ´';.:.:.:. ,イ~|:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l    自分が何の任務を果たしていたのか理解していないようで、
          ヽ ┤l     ` ´  |:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./     何を聞いても答えません。
            `|┤ト、       ,ィ |:.:.i.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:r‐――-  ただ、その新兵の右腕の部隊証が問題で。
            ヽム``    , '´ト、;l:.:.jム:x‐―-x,_/  ,r――-  例の剣牙虎を象ったもののようで、
           ∧:.:ヘ  rf{___`寸: :|lllf⌒ヽ.__,科-'"´   どうやらこの近くまでシンジョウの部隊が
          ,ィ´.:.∨:ヘ  `      :.:.:.:.:.ト、`ー―‐'´ _,斗-'"´   迫っている可能性があります。
    ___,斗‐<.:.|.:.:.:.:.∨.へ、  ...:.:.:.:.:.:.:.:|  `ー―'"´



       __{〆..:::::::::〆        `  、
    /_{f7.::::::::::〆                 \
   / __{f7.:::::::〆   /           \  \      シンジョウが?
  厶イ7:r-、く  | |    |        ヽ   \     馬鹿な!
 〈〈__/:ハ::.Vヽ\ | |   |、          |    ヽ    このような戦場で
. /ヾィ/ イヘヽノノ | |ヽ  | \   ',    |    | '.   捨て石となるような任務を負っているのか?
/ /://ll |:「´   |{ 丁ヾト、|  ヽ  |!   |    |l |
  |::|  l| |:|    |ヽ弋f==,ミメ、 ' ‖  /ハ     || |   <皇国>はよほどの馬鹿共と見える。
/|::|  || |:|ヽ   |   、_{._!ンヾ  }ノ|l /厶| , / ハ|   シンジョウさえいなければ、
  |::|  || |:| \  ヽ   ̄¨`    l/rテミ|/ / / }ノ    この国を制圧するのはそれほど難しいことじゃないわ
  |::|  l| |:|  l \ \         、ヾ' / イl/
     l|     |   ` -\ J     ′/  ノ        シンジョウはよほど政治に疎いのか、
      |l    |\        r‐ァ   / /         それとも軍首脳部に相当嫌われているようね。
     ハ    ト、  、 U    ̄  イ            本当にお馬鹿さんね、この国の為政者たちは。
    / ハ     l::.\ >_,、   /  |
     / ∧   l:::::/.::7爪  丁   |            カミンスキィを呼びなさい!
―-  _∠::::ヽ  ∨:::/ 小ヽ |l   |            第21旅団にはシンジョウとの交戦経験のある
―‐ 、 ` マ}__ ト、  ∨/:||:lL)〉ハ   |            カミンスキィを旅団長に任命しなさい。
::::::::::..\「` マ}___\  ∨:||:「く/  |  |            階級が足りないならば戦時昇進させておきなさい。
::::::::::::::::::::::::::::..マ}___\ ∨| ヘ`ー|  ∧           
::::::::::::::::::::::::::::::::::..マ}__ \l|  ヽ:::::l /:::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..マ}  ゙r〜、>|/-、:::::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ/ヽ|  | 厶、ノ`}:::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..\   /「穀ヘ r':::::::.ヽ

394 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:45:11 ID:FVOv5LkY0

龍口湾 <帝国>東方辺境姫軍 司令本部

      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_
    ./ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙''ー、    さて、あのシンジョウが相手か。
    |........   :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|    
    .l::/:::::::::l::::/........./....  /............../........./........  ハ:::::|:::::: :|    
    l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i ...| 、: .|    バルクホルン少佐、どうだろう
   ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::|   
  /,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._  /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l    
 ノ   |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l
    |::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`//  /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:!
    .i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|    ̄      /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::|  ヾ
     l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::|          /、  /:::::::/.|::l.|:: l
    ,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::|            ヽ./:::::::/ jノ.l::/
   /,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::|          -‐.T:::::/    j/
  /{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、   `ー-- -‐ ,:イ l::::/
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,  \N. ` 、  ー /|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.  ヾ、 /、゙ ー '     |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、  \__. ヽ、::,\
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\   /-、{;:;:;:,.ヽ、





           _,,,, -::::::::::::-   、
        ,, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ          はッ! 大隊長殿!
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ        北領でやつとは既に戦っておりますが、
      /:::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i       その対策も浮かんできております。
       i:::::{ !ゞ〜⌒゙'~┐:::r-'~`=´リソ''}:::::i        アンリ、例のものを。
     l::::リ        ' ノリ'        !:::::l
     |::::}         ノ'         |::::::!
     ,-、:|:ノ二ニニ‐-、   , ー------、;::::i
    l ,ヘ!:!. '´て)`ヾ    〃´て)`ヾ ̄!⌒i
     !r´i:!  `二ニ-   |::i -ニニ'   〃 !.|
      ヾ(`!.          |:::`     i ノ.i/
     ヽ`l           !_        !//
       `!        'ミー'~'     /ソ
       , ト、   、......_ _......._,   /!
      / |ヽ    、__.,    /;;|、
    ../  !| iヽ           /;;;;!;ヽ、
    '   `| ヽ ヽ、   i  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-,,,, _
        !   !  `ー---,,,´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
        ヽ        :;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   ー-、   ヽ        / :::::/;;:::
     ヽ   ヽ       !  /    ヘ,,_
        >   `         '    '     ̄
<帝国>第21旅団 バルクホルン少佐(阿部高和)

395 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:45:25 ID:FVOv5LkY0

´ ̄ ̄ ̄``ヽ、
         \
 、        ヽ    はい、若殿。
 |ヽ ト、  ト、 ト、 、.`、   これであります。
/|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l    
/' j/ ノ|ル'/レ〃j/l |
-‐7" ヾー---┐|_.j
 ̄   ./゙ニ,ニF、'' l _ヽ
::   ,.,. |ヽ 」9L.` K }.|
    l'  """  l ) /
  h、,.ヘ.      レ'/
          レ′
 r.二二.)     / 
  ≡≡    ,イ
.       / !
\   /  ├、
::::::` ̄´   /  !ハ.
:::.      / /  ナヽ
<帝国>第21旅団 アンリ・ロボフ曹長(道下正樹)




               _,.-‐-、__
            /: : : : : : : : : 丶
           /: : : : : : : : : : : : : : :',
         .  l: : : : : : : : : : : : : : : : ',
    , -―-=._{ : : : : : : : : : : : : : : : : }
  /        丶 : : : : : : : : : : : : : : l
 /    ミシlli!|彡   \: : : : : : : : : : : : :!
 {   キキ   彡    }: : : : : : : : : : : /
 N   彡|li|l|llミ   ./!: : : : : : : : : /
. ',: 丶,       //..__,,  ´
  ',: : : :`¨¨¨¨¨¨¨´ : /
   \: : : : : : : : : : /
    ` ー--― ´

396 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:45:48 ID:FVOv5LkY0

      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_
    ./ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙''ー、
    |........   :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
    .l::/:::::::::l::::/........./....  /............../........./........  ハ:::::|:::::: :|  なんだこれは?
    l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i ...| 、: .|
   ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::|
  /,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._  /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l
 ノ   |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l
    |::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`//  /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:!
    .i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|    ̄      /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::|  ヾ
     l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::|          /、  /:::::::/.|::l.|:: l
    ,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::|            ヽ./:::::::/ jノ.l::/
   /,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::|          -‐.T:::::/    j/
  /{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、   `ー-- -‐ ,:イ l::::/
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,  \N. ` 、  ー /|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.  ヾ、 /、゙ ー '     |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、  \__. ヽ、::,\
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\   /-、{;:;:;:,.ヽ、





.       ,.z≦i圭圭圭圭圭i≧x、
    ,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭ミメ、
    ,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ミ、   はい、大隊長殿。
.   ,佳ツ"ゞ〜⌒゙'~ヾfff'"~`=´リソヾ圭i   これはマタタビという植物であります。
  i圭}          ノリ       {圭|   猫である限り、このマタタビの誘惑には勝てません。
  !圭|         'ノ         {圭l   これをあの虎どもの鼻先に投げてやれば、
  ,ィヾ|| 三三三ミ    ,ィ三三三..{圭!   猫どもはその場でメロメロになってしまうのです。
 i r‐ ||  '´它ヽ   f´ '"它 ヽ if ヽ
 | {ff ||  `二 -    .i::: - 二´  .|ヾ. }
 ヽヽ !!        !::      |) ./
   \|        ;,,       .!//
    !      ゞif''"       ,'ノ
    |、     ー--  -一   /
   /|. ヽ、   、___,     /|
 /  |   l\        / \
     |  !  \   !  /:::::::::::::::\_
    ヽ  ヽ   `¨¨¨¨¨´::::::::::::::::::::::::::

397 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:46:10 ID:FVOv5LkY0

                r−<_::::::::::::::::::::丶、
             , -―/:::::::::::::::`::::::::::::::::::::::::::`丶、._
           /:::::::,、!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          //:::::::/::`!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::!     これについては既に実験しているのか?
        /::/::/:::/::::,、,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::|
       /,.イ::::/::::!::::/ .!::ト、:::::ト、::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::`、
         /:::,イ::::!:::/__  !::!ヾ、::!_,>-‐ト、,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ト、ゝ
         !::::ハ:::!イ´ ` .k ! ヾ:!  \! ヾ`::::lヽ::!::::!::::::::!
         !::/ !:::::::! -‐- ヾ、  ヾ-―- ヽ:::::!::ヾ!:ハ::::::::!
         ヾ!  !:::::::!    ノ         〉、!::::/ヽ|:::/リ
              !::::::!   く            !::::::::/‐,ソ:/
               !:::∧  `         !::::,.イ‐'/!/
             !,/ ヽ ー―--    ,.!::/ ト、リ
                ヽ  ̄    , -'´!/ ,ハ
                  >┬―''"´   /  ヽ
              _,,..-‐'´! ヽ、    /    ,イ``丶、_
         _,,..-‐''´    /!   ,>-<´     / .!     `'ー-、_
    _,,.-‐''"´        / !  /:;:;:;:;:;:ヽ    /          `゙''ー-、,_
  r'´              ! /ヽ、___/`\ /                `ヽ
  /                   !/  /;:;:;:|    ヾ                  ヽ
 /                  /:;:;:;:;:;!                       ヽ






.   , ´               ヽ
   / ト、 ト、 ト、 ト、 ト、 ト、 、.`、   はい、蛮兵どもの猫を鹵獲し、
  l  |l l |l.| |l.|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l    試したところ、絶大な効果が認められました。
  l N|ル'/レ/'〃j/ ノ|ル'/レ〃j/l |    ただし効果はせいぜい10分程度で、
.  i._|┌----‐7"  ヾー---┐|_.j    それ以降は元に戻ってしまうようです。
  /._ | ゙,=ニ,ニλ  ./゙ニ,ニF、'' l__ヽ
  |{.>| ´ 」9Lノl   |ヽ 」9L.`.K } |
  l ( |  """      """  l ) /
  ヽヽ.|     h、,.ヘ     レ'/
.   \l                 レ′
.      i    r.二二.)   /
     ヽ    ≡≡   ,イ
      | \      / !
.    ,.┤  \   /  ├、
     ハ  ヽ  ` ̄´  ./  !ハ

398 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:46:23 ID:FVOv5LkY0

.      /:´:.:.: /:.:/:ヽ:.:i:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:、:.:',:.:.:.:ヽ
     /:/:.:l:.:.:/:.:.:.:.l:.:.iミハ:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:',:.:i:.:.:',:.:.:.:_ヽ _
     !/:.:.:.l:./l:.:.:.:.:l:.:l   、:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.',、:.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.:.:.:.:.:',:l:.:.:. !:.:.:.i  ̄
    .':.:.:.:.:.,!':.:l:.:.:.:.!:.l    、:.:. 、:.:.:.:.:.:.:.:.! 、:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:. i:i!:.:.:. !:.:.:.l
    l:.:.:.:.:イ:.:.:.:.l:.:.:!:i     、:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.! ヽ:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.l:.:l:.:.:.:.l.!:.:.l  わかった。
    |:.:.:.:':.:l:.:.:.:.:l:.:. !‐- __  、:.:. \:.:.:.:.:! __ヽ-‐:l:.:.:.:.:.:.!:.:l:.:.:.:l i:.:.l   バルクホルン少佐
    |:.:.:':.:._l:.:.:.:.:.l:.:l  __ _ ` 、:.:. ヽ:.:.:.!´__ヽ:.:.l:.:.:.:.:.l:.i:.!:.:.:l .|:.:'    森の中に隠れた大隊を探し出し、
    |:.:':.:.' l:.:.:.:.: lイ 弋しリヾ   、.   :.ィ弋しリ メ:.li:.:.:.:l:.l:リ:.: l |:'     必ずや撃破してくれ。
    |:ハ:{ヾ.l:.:.:.:. l    ̄     \  ',:i  ̄  ',:|:!:.:.:!:.':l:i:.:i . |'
    |'  l:ヽ .l:.:.:.:.l          i ヽ ':!       '!:l:.:.!:.' l:.l:.l  {      なお、その中には我らの共通の友人である
        !:.:.:`:!:.:.:l!             |        .':.:l:.':ハ|:.:|!        シンジョウが含まれている可能性がある
       、:.:.:..!:.lハ         l          /:.:.:|':l   ヽ:!       心してかかるように!
        ヽ:.:..|!:.:.ヽ         !       /i:.:.:.i:.:!   ヽ
         ヽ:.l.、:.:.:.ト、    ―‐ ―‐     イ:,l:.:./l:.'
           :! ヽ:.:.:l \     ー−     イ:.:./.l:/ .|'
            酛|  丶      / |ハ:! '
            ハl     `  __   ´   !ハ
            /   l              l  ヽ

399 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:46:35 ID:FVOv5LkY0

             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、     はッ!
      ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!      必ずやシンジョウとその猫共を撃破して見せます!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|      ゆくぞアンリ!
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ
      !ヘl;| '____`  ,ィ '"世ン 「ヽ
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′
       ,rト、  ー_ ‐-‐ァ'   /|
    _../ i| \   二"   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、






         ..,,、;:::''::":: ̄ ̄`-.、
       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
      〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::',     了解しました。
        {/:::i:::i、::::i、:::ヽヾ\ ::::::::::::::::i      
      {!i::|ヘ:!\!\!≧三ミ:::::::::::::::i
       {{,,,,ヾ、  ´"'¨せ ∨Cヽ:::!
        {ヘ´f:j}    ´¨  るノ:::!
        ヾ',  i  _      しヘ:::l
          ',  `"_     /  ヾ
           ヽ  `こ`   / :   /;;〉ヽー=¬
           \    /  ; /;;/タ://;;;;;;;;;
              ヽ-ヘ:::   /;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
                ∨/;;;;∠ク   i i;;;;;;;;;;;;;;
                {ココ少′  l l;;;;;;;;;;;;;;
               / ̄      ! !;;;;;;;;;;;;;

400 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:46:49 ID:FVOv5LkY0

                             __
                          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
                       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
                     /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
                     ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!    さて、アンリ。
                     |;;;|      ノリ     ミ;;;|    これからシンジョウと一戦やらかすかもしれないが、
                    _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ    それについて不服はあるかな?
                     !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ
                    !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
                    ヾ、!      !;     ,レソ
                      `|      ^'='^     ム'′
                      .ト、  ー- ─-:  /|
                      i| \   ===   ,イ l
                      i|: 、\  ;   / リ ,ト、,_
                  ___,,,、イ:|、 、 `ー─''゙ _,、-" /`"'ー-、,,,_
           _, 、,---┬'"/:.:.:.:./' ヘ,,、-ー''"´ ̄     /.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.`"''ー---、、,_
          /´.:..!.:.:.:.:;i://:.:.:.:./;i  /;;;;;;;\       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:,:.'.:.´.:.:.:.:.:ヽ





     _ -
    , '"
  /
  ん | !''! !'''、ヾ "!、
 //ル |.! | | 人 ヽ,,''!,,弋         全くありません!
 〃;;;i '!!, 代 !i、\|ヽ!ヾ  !       むしろ大いなる軍功を持つ友と一戦交えることを
 !! ;;;|.  'ヾ、゙ ゙.:;;;;iiiiiiii!!!!!!"" ヾ,      喜ばしく思っております!
  !  !,;;ii||i;,  ゙ 〃;杰;"ヽ    "、
    "!?段;,    ._ヾシ-      !. /
    ":;i|i;  ,,// ///"      !/
     ;;/
     /
     ヾ;;;:-
      i、  _,, - _=-
       i、ヽ-'''
        i、 -‐'' '      /
         i、       ,,-'
.     /    i、    _,.-i;;
    〃     ヽ--‐=|!!!;:
               !!;:
               !"

401 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:47:15 ID:FVOv5LkY0

               _ ___
           、=''"´  ´  ̄`゛''‐-..、
         ,.,r'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゛''‐、、
        ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ_ ,.,::::::::::::::::)ュ
       ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ   `ゞ〜rr ,イ
       {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ       ハフ
       l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉,¬─- ..,,,__ l     よし、それなら問題ない
       !:::::::::::::::::::/、, ト,:::::::/   ̄弋jT'''`゙゙〈      連中はそこの森の中に身を潜めているらしい
       ;:::::::::::::::::ハ /ヽヽ::::{     ゛'‐.,   ヽ     馬ならばすぐに追いつくが、
       j:::::::::::::::::l ヽ(,2 `゛           ..ヽ     連中は背天ノ技※を使い、
        !:::::::::::::::l:  \__           ´,ニ./     我らの居所を掴んでくるだろうから、
        リ::::::::::::l     ィ       ャ;‐_rー'     あまり固まらずに行動したほうがよいだろう
        ,jゝ:,r;ソ     }:ヽ          ..〉      兵に充分な量のマタタビを支給しておくように。
      _/:(  ` -., i ! :::\      {´
_.、..::ー:: ̄ヽ;:::::::::\     `-!  :::::::ゝ .、_, ,, ノ       なに、怖がることはない。
:::::::::::::::::::::::::'、::::::::::::\    `\ `'j(,           敵軍は壊乱状態だ。
:::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::',     \ヘ::\         積極的な攻撃はしてこないだろう。
::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::',     /;;ヘヘ:::::\       それを利用して平地に誘い込めばいい。
::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::∧    /;;;;;;;;;ヘヘ:::::::ヽ、_
:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::/::::ヘ  ∧;;;;;;;;;;;;;ヘ::\::/:`>.、,.
:::::::::::::::::::::::::::::::::::\::/::::::::::ヘ/  \∨;;/ヘ::::::\:::::::::::::::`ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ   /;;;;;;! ∨::::/:::::::::::::::::::::ヘ
※導術。<帝国>では拝石教により邪教の教えとして迫害されている。





     /:::::::::::::::::::::i::::::i::::iヽ::::::::     了解しました。
      {::::::|l::i:::i::iヽ|ヽ::ゝ::ゝ}:::::::     自分は、今度はあの虎を恐れません!
. __人_ ヾ!!|ヽヽヽゝ三三三 ヾ:::
 )     、三彡    '_心_` i:::
 ⌒Y      '心i    '''''''' i
    l 、   |''''|       u
    |  ヽ    ゝ^___
           ヘ ヽ--‐`   ./
       ツ.. ヘ  ー   /
           \__/::: /
               ヽ:://
                   ///
              / /

402 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:47:31 ID:FVOv5LkY0

             〃                 i,
             r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
             !  :l      ,リ|}    |. }       その意気だアンリ。
          .   {.   |          ′    | } 
             レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<       っと、そんなことを話しているうちに、
             !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|       壊乱した敵の一部を見つけたようだな
             l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|       よし、手始めに騎射でいいから銃を見舞ってやれ。
          .    ヽ.ヽ        {:.    lリ       反応を見て次の作戦に入る
          .    }.iーi       ^ r'    ,'
              !| ヽ.   ー===-   /
                }   \    ー‐   ,イ
                | _,,, ヽ、_!__/''"~_>.;
           .  `T''=:,,`Y''二-ー<_. ̄,r}ノ      _,,,,,,_____    ,
         ゙̄l__, 、__,r儿'~゙i.| | :| f⌒゙し|(_ノノ|゙i、__  _  ,i'`ー---===,,,,,_二ニニ''ー-z=
      =''ニ"~//''''''l,ヽ二ノ,!.| :| ゙、__,,>''"-'^ー`'''ナト:┤                「  `i'
      、_  l゙ l   ゙i Tーァ' ⊥.!`ーァ ,r'"    ,,ィ/,,ーケ┬┬-,ニ,,__        |,,,,ィ-f
       `ー:、ヾ、、 ゙i 'Y"r⌒ヾ゙V ,r'"  _,,ニ-''" ̄ ,,,-|`|ヾト、| |ヾ |、,「 ̄| ̄「~「~「~| トト;|_
      \  ``''=-<⊥lLニ-┴┴''" ̄    ,,-''"  ド| | `|、| ミ|、,|ヾミ| ミ|.ミ| |、」 | | |
        `ー、_        ̄ ̄ ̄    _,,, -''"     |`|、|ヾ|ヾ|ヾ |ヽ| 、 |  |、.| | |゙| | |'





    ___  進撃!  '-ll,, `∀)       ___       i /∇,,_i_突撃〜!   /∇____i_    r´⌒)
   /∇___i_      / /lゝ'l`ヽ      /∇___i_      lニl '-ll,,・∀) )   ,(´⌒   '-ll,, ・∀)   ||  从,;,;,(´⌒)
   '-ll,,´∀)       ソ,,),ニニニ0=i'-    '-ll,,・∀)      l lc)) '`l'ゝ 丿  (´⌒:`≡[〓ニニニニニニニニ||ニニニl': : =-´⌒)
   / _lヘl'ゝヽ     ノ,,___/ ,_Ll〉      / _lヘl'ゝヽ     ゝ__串===l]]   ,(´⌒ '' 串=二0|/0   |   W`'`'´⌒)"''~
 串(,,,)、ニニG====i━  (__,,,/ヽ__,,)   串(,,,)、ニニG====i━ /∇___i_ __〉       /,,___/ __)          "''´
  丿____丿___〉       ___       丿____丿___〉    '-ll,, ´∀),,,)        (__ )    キュヒィィィィィン!
   (__,,ッヽ__,,,)      /∇___i_      (__,,ッヽ__,,,)   /^, lゝ'l LEl      __ M/
              '-ll,, ・∀)  進撃!         串、ヽニ□ニニ0ニニ ニニllコ  =  =  =  =  =
              / /lゝ'l`ヽ                /_0l|≡)_     /|  W \
              ソ,,),ニニニ0=i'-             (__)ー≡'          バババババッッ!!!
             ノ,,___/ ,_Ll〉                   ≡
              (__,,,/ヽ__,,)                   ≡

403 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:47:55 ID:FVOv5LkY0

             > 一 … ー <
          >´            ` <
.         /                  \        敵襲!?
..     /                   ===    \      敵騎兵が我らに向けて発砲している!
.      /    ===             ;"==、、      ヽ     剣虎兵! 猫を出せ!
     /      ,,===、、.         〃 ,-‐ 、ヾヽ         騎兵相手でも森ならば猫の方が強い!
.           〃 ,-‐ 、ヾ        { ・ } }l}      ',
   ,'     {{ {  ・ }          ゝ - '
        ゞ ゝ - '        ヽミ二≠""      ',
.  ,'          =≠彡"´
                    ヽ               l
... l                 _                   }
.  {               /   ヽ            /
  ヽ              /       〉           /
   ゝ              }       /          /
     > 、         ゝ-──-'       , <   ,> ──- 、,,
        〉        " ̄ ゙̄     / 〈/゙}  /::::::::::::::::::::::::::ハ
      //                / /:::::〈_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
     /::::/   \           / /:::::::::::〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
   /:::::::/     ヽ         " /::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧





.       ,.z≦i圭圭圭圭圭i≧x、
    ,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭ミメ、
    ,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ミ、    よし、虎をだしてくるようだ
.   ,佳ツ"ゞ〜⌒゙'~ヾfff'"~`=´リソヾ圭i     アンリ! 頼んだぞ!
  i圭}          ノリ       {圭|
  !圭|         'ノ         {圭l
  ,ィヾ|| 三三三ミ    ,ィ三三三..{圭!
 i r‐ ||  '´它ヽ   f´ '"它 ヽ if ヽ
 | {ff ||  `二 -    .i::: - 二´  .|ヾ. }
 ヽヽ !!        !::      |) ./
   \|        ;,,       .!//
    !      ゞif''"       ,'ノ
    |、     ー--  -一   /
   /|. ヽ、   、___,     /|
 /  |   l\        / \
     |  !  \   !  /:::::::::::::::\_
    ヽ  ヽ   `¨¨¨¨¨´::::::::::::::::::::::::::

404 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:48:05 ID:FVOv5LkY0

´ ̄ ̄ ̄``ヽ、
         \
 、        ヽ    
 |ヽ ト、  ト、 ト、 、.`、   よし! いまだ!
/|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l    
/' j/ ノ|ル'/レ〃j/l |
-‐7" ヾー---┐|_.j
 ̄   ./゙ニ,ニF、'' l _ヽ
::   ,.,. |ヽ 」9L.` K }.|
    l'  """  l ) /
  h、,.ヘ.      レ'/
          レ′
 r.二二.)     / 
  ≡≡    ,イ
.       / !
\   /  ├、
::::::` ̄´   /  !ハ.
:::.      / /  ナヽ




               _,.-‐-、__
            /: : : : : : : : : 丶
           /: : : : : : : : : : : : : : :',
         .  l: : : : : : : : : : : : : : : : ',
    , -―-=._{ : : : : : : : : : : : : : : : : }
  /        丶 : : : : : : : : : : : : : : l
 /    ミシlli!|彡   \: : : : : : : : : : : : :!
 {   キキ   彡    }: : : : : : : : : : : /
 N   彡|li|l|llミ   ./!: : : : : : : : : /
. ',: 丶,       //..__,,  ´
  ',: : : :`¨¨¨¨¨¨¨´ : /
   \: : : : : : : : : : /
    ` ー--― ´

405 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:48:26 ID:FVOv5LkY0
    i^,\ _,,_ /^l    i^,\ _,,_ /^l    i^,\ _,,_ /^l
    lノ  \ i|l /ヾノ    lノ  \ i|l /ヾノ    lノ  / i|l \ヾノ
   シ " ( ●)  (● )ミ   シ " ( ●)  (● )ミ   シ " ( ●)  (● )ミ
  メ  = ⌒(__人__)⌒=ヽ  メ  = ⌒(__人__)⌒=ヽ  メ  = ⌒(__人__)⌒=ヽ
 彡      `ー '  .;ミ 彡      `ー '  .;ミ 彡           ;ミ
   ヾ         ン   ヾ         ン   ヾ         ン
   /     ""  |   /     ""  |   /     ""  |

んにゃあああああああああああああああああああああああああああああん


                              )
             ヽヽ \`ヽ          て   馬鹿な! この場で寝転ぶやつがあるか!
         、 ヽヽ\ヽ `ー`   ヽ        く
        、ヽヽ`           `ー‐ァ   .ノ   や め ろ 〜 〜 〜!!!
         ゝ        ,  ,       マ   ヽ
      <_´~   , ,.イ /'/ノハ ,     ゝ     `Y⌒`ー'^ヽノヽ,._ハ、___,.ー'⌒ヽィー'^-'
     ー= ァ  , / ,イ', ' /'´''  ヽヽ r 、 ゝ`   . !
        ノ ,/l /レ ,'   /r _'"ヽ  'ilヽl ト i 、.\.   i l  .!
       '"フレ、__  '= '" ア''"´  u  ヽ!ノi ト     ! !  !
    i    'ノ,ハ`7`。   ´    u   i'´i,゙、.     | |  l   i
    l       iトノ!   ,.= 、      |ヽ`    | |  l   l
    |  i l     ヽ `/'   〉、   ,イ  i    ,. -  、.   !
    |  | !      ヽ、 ヽ f'"´ ,ノ  /   ! ,.イ      ヽ |
    |  l i        \ 、__,.ノ , '   ,.. ァ         ヽ
    |  i i          ` 、,,.イ  ,. '´イ           ヽ
           ,. ,.,_,.ィ -、_,.イ./ , ',.イ
        ↑剣虎兵(黒崎一護)

406 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:48:46 ID:FVOv5LkY0

   ,.⌒,ヽ     γ⌒、ヽ
  〈/●ノ\   人● ヽ〉
    ヽ彡'  ヽ /  ヾ_ノ       どうやら敵はマタタビで猫を釣っているようです!
    )    Y    (         こうなると人間だけで戦わざるをえないです!
   /γ⌒     ⌒ヽ\       この陣地を捨てれば猫が死にます!
  /  |         |  ヽ      これはまずいです! 大隊長殿! ご指示を!
  |   ヽ__人__ノ   |
  \     `ー'´     /





                 ,..-─ 、
                   /        ヽ         奮戦するのです!
               /         \        連中とて騎馬の強みを使えないのです!
                 /         /  \       ここは白兵戦です!
             /   \___,  /(●) |ー 、
             |     (●) 、 「|,r〈_ ,‐- 、_    そして白兵戦は気合のあるものが強いのです!
      <三三三三三三三三三三三三|〈  `〉、_/ニ[]  総員・銃剣に着剣せよ!
                 / ̄ `ヽ. ゝ彳.|」' ヽ.メつ       火薬をつき固めている暇はない!
                  ヤ    '゙ヽ. ,.ィ'  ./
                   ゝ、_,/   ゙イ   /
                    \゙:ー、_    У
                     `ヽ  `ー‐'"

407 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:49:09 ID:FVOv5LkY0

             / ̄ ̄\
            ノし. u:_ノ` ,,\.           大隊長殿!
            /⌒`  ( ◯)(O):           導術の報告によりますと、
           .:|   j(   (__人__)            友軍がやはりこの森の中で騎兵に捕まり、
          :|   ^  、` ⌒´ノ:            交戦中とのことです!
          |  u;     ゙⌒}:
          ヽ     ゚  " }:             なお、なんらかの手段により、
            ヽ :j    ノ: i |i |          猫が動かせないようで、
         /⌒      ヽ  | || |  |         至急の援護要請が着ております!
     :: / ̄ ̄ヽ ::       \ ||     |i
    :: (「    `rノ ::      \   ||i  \
     :: ヽ   ノ ::          \       \
ガタッ!  |   | r         「\   \       \
       |   | |       ノ  \   \__   \
          ヽ_ノ       /||| l   \_,       `ヽ   \
     || i  /         | ||| |    (_つ ̄と_ノ)    \
     || ||  |         | ||| |                    \





ィ彡三ミヽ
彡'⌒ヾミヽ                  ___
     ヾ、                  ,   ´:::::::::::::」L::::: `  、       馬鹿なッ!
  _    `'ー―、        /::::::::::::::::::::::::.⌒::::::::::::::: \    なんてことだ!
彡三ミミヽ      ヽ     '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ   
彡'   ヾ、    _       ′_::::::::::::::::}::::::::::::::::: : _三ニ    ,
      `ー '   `ヽ.  /   ≧ー- ヽ ゞ≠'"-。―i         自分の大隊のみならず、
 ,ィ彡三ニミヽ  __ _   |   ヘ  ゚ ノ三三 乂__  .ノ      |    友軍まで危機に追い込んでおいて、
彡'      ` ̄            `  三三三    ´ 」L   '     しかもこっちに支援要請だと!
      _  __,         (   {     )   ⌒   ,′     ふざけるのも大概にしてほしいお!
   ,ィ彡''   ̄         \  `¨¨   ー- '     _∠       その大隊とやらはどこのどいつだお?
ミ三彡'        /     |≧=-  ___   __..。s≦三三|
       ィニニ=- ''   _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、
     ,ィ彡'.     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\
   //        /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧
 彡'

408 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:49:31 ID:FVOv5LkY0

             / ̄ ̄\      ヽ_,
           / ノ  \ \     ヽ(_/
           |  (◎)(◎) |      ) (   陸軍独立捜索大隊 ……第11大隊です
           |  (__人__)  |     ノ (`
            .|   |!i!i!i!i|  .}    ´⌒\
.            .|   |i!i!i!i:|  }
             ヽ  ` ⌒´   }
           _,r、 ヽ     ノ
           _j'、_ノ  }` ¨¨  {
.          ,ノ  Yヽ ̄"    ⌒゙ヽ
        「 ヽ ヽj_.       i  }
     ,イヽ、 `,__,ィ、__)       |  |
     (  ト、  Yrイ          | |
      ̄ " ̄   |         | |





                    ____
                   /      \        佐脇ッ!!
                 /          \       あの馬鹿かお!!!
                /};;{  \   };;;{ ゙ー=\
              / / ,==、ヽ  ;;;i!/´,=、ヽ \     クソッ! 剣虎兵と猫には罪はねーお!
             / u ( (::○::i lilililililill i:○::) ) \   仕方ない! 予定を早めて
             | .   ヽ_ `ー´ノ   ヽ`ー´_ノ #|    美倉旅団と共に後方を叩くお!
             |  ''"⌒'(    . i    )'};;;{"' u |
             \  # ` ┬─'^ー┬'  ..;;;i!  /    それを持って任務終了とし、
               \     ヽ、::::::::::ノ   _/      続いて第11大隊を支援するお!
                ∨、 {{`ヽ. ̄ ̄};;{_. イ.ー' {_       急いで任務を達成するお!

409 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:49:59 ID:FVOv5LkY0

      /_i /∠       ヽ
    ,イ,ク ll´ ̄'―z _ -‐‐- 、 ハ
   / 〉{ ,ゝ‐    >-‐‐=ミ、 }       新城少佐!
    ドy ,_zィ'=- `ミ ̄>、 ゛,'       こちらはもう身動きが出来ない!
     〉ゝ `マ''ーェァ、 = l .l,イ`} '        我らに構わず任務を達成されたし!
     l 7   ヽ ー ´  ノィl 〉,イ、l、`ヽ      我らはこれより近衛第501大隊から離れて、
     ', L.._     '  ノ  vヽ、 ヽ     陸軍第11大隊の援護に回る!
     ', '- .. .._ヽ、   !   / ハ、ヽ. ',    もしこちらの指揮に問題が出るような場合は、
      `i  ー   ′,, -,イ /   〉ヽヽ. i    この旅団を新城少佐にお預けするように通達する!
       `ーァ-、 '' ´_ - '''    /  ハ ', !   もちろん新城少佐に何かがあった際はこちらが大隊を
       /〈 r‐ '' ¨      /   ハ '.!    お預かりする!
        / / ___ ... - ''      ', l', 
    /ゝ'´ ̄  ,, -――- 、      i lヘ
   / ,'   ,ィ,´ィ´  ̄ ̄ ``ヽヽ    l l ヘ





                  ______
                 /       \
               /           \
              /       ,===ヾ、  ノ=ヽ、    美倉准将! いけませんお!
            /       { {;;;;iij;;;;i  i;;;ij;;;|i    我らの任務は……
           /         ゝー-‐'"´  `ー´ヽ
           |       ''"⌒'{     人    }
           |          ヾ、__,/;;;;;ヽ、__ノ
           \           /;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::/
             \        .{r--v-、::::/
             〉___ __ ̄ ̄〈  ̄ ̄7/
            >三三三三》:.::.:.:..\  /´/

410 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:50:20 ID:FVOv5LkY0

                    /───_三z‐─ム 、ヽ
                    /_二三7'"´   - /イ ハ ヽ
                   /  _.. -Z′__ ≠ヽト' ` //__l!} l   我ら二人が死んでしまえば任務は達成できない!
                  l_ -r-、 7 - ' <Trヘ\ノ, ,_ l_V   後方を叩くのに適しているのは、
                  | / ^V |    ヽ二´- ´   rヵz }    迷彩服に身を包んだそちらの大隊だ!
                  |ハ  ハ__|i          |` ニ/-、
                  | ヽヽ  ヽ  __     ,  j   } l ヽ   我らは近衛軍装でなるべく目立ちながら
                  j/ゝ┤    / _....__   ′ , イ_ ┴- 、 第11大隊の救援に向かう!
                 /    |     ゝ── - 7   ///_ - __ |_
            /7'´  ヽ、  ` __     一、  /7-V' ___   }  敵後方を叩くのは任せた!
      _ -、─<  ト、   ヽ l    _      /  |r7r‐ ´  `` l、 新城少佐!
  _ - ´     \  \ | ヽ     ` - 、    -- r─′ /7/ ̄ ̄ヽ  ノ
/          ヽ ヽ  ヽ        - 、  r' \__ 〈 | r7 ┬、  ` } さぁ行ってくれ! この戦は負けかも知れない! 
            l  l   ヽ       , } ハ  ハヽヽ 〉'  /    / だが私は貴官が突破するまでの間、側面を支える!
               l  l     ハ     /¨¨¨}! l l / /     /
             l  !     ハ  / l   ハ/ /rf7イ      イヽ
               l  l      ハ /   T^^1   ヽ/∧ l_    /ヘ',_」\
             l  l      ′    l  l   f!:l |弋 ̄ ̄´ j_jヘ  ヽ
            ヽ |  |           |  l   f!l | トr─・・ ´   ',  \



                    ____
                  /      \
                 /          \
               /  -一'     ゙ー- \        美倉准将……
              / / ,==、ヽ    /´,=、ヽ \       幸運を……祈りますお
            / u ( (:::::::::i l    l i::::::::) ) \
            | .   ヽ_ `ー´ノ   ヽ`ー´_ノ   |
            |  ''"⌒'(    . i    )'⌒"' u |
             \     ` ┬─'^ー┬'     /
              \     ヽ、::::::::::ノ   _/
               ∨、 {{`ヽ. ̄ ̄ ̄_. イ.ー' {_
              _,,-,∨、}}  {ト,;;;;;;;;;/ } ./ゞ〈::ヽ
          _,..-.:" ヾ、..:.:ゝ\。 | l.| |。〃、く.:.:.:}`::..、,,_
      _,..-.:"       ヽ.:.:.:}}`| .|.i | ´/ /.:.:リ   .  `i:ー.,
     ,´ー-、:         ':.:´ヽ .| l | //.:.:.:.:/     :i:::::::',
     l:::  `::、         i.:.:.:.:ヽ,|| |/.:.:.:.:.:.:/       .l:::::::::',

411 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:51:07 ID:FVOv5LkY0

                  .x<干≧x_
                 fミx__巡≦三入
                 }:/  7爪  N!
                 N==z z==}/ト,    私は、自分が無能である事を知っている。
                 マ!‘⌒} ⌒’ }リ/     何とかしたいと願ったが、近衛ではどうにもならなかった。
                    ヘ 、三zォ 厂      だからこそ、だ。
                  ハー三-ィ彡、      幸運は君のものだ、少佐。
               . ィへ:::ア^ヽ:::/::ヽ、_
            .イ::::::{ {:::::::`::トイ::V::::::::::} }::> 、
            /::::::::::::{ {::::::::::::l l:::::::::::::::::} }:::::::::::ヽ     私はここで、俸給分の仕事をしようとしているだけなのだ。
           ./::::::::}::: { {::::::::::::l  l::::::::::::::::} }:i:::::::::ハ    おそらく、生まれて初めて。
          /:::::::::リ::::{ {::::::::::: l  .l:::::::::r--} }:l:::::/::::::'.
         ./:::::::::::;'::::{ {:::::::::::::l__ .l:::::::::: ̄} }:::V::::::::::::',
        〈:::::::::::::l:::::{ {:::::::::::::厂  l:::::::::::::::} }::::}::::::::::::::::>  さぁ、君たちが帰ってくるまでの間、
        /`ー--}::::{ {:::::::::::::l   l:::::::::::::::} }::::|-r   ´ヘ   少しでも戦力が残るように頑張るから、
        /  _.. イ::::{ {::::::::::::::l   l:::::::::::::::} }::: l. ヽ   ‘.  その後のことは任せるよ!
       _>'  /:::::{ {::::::::::::::l    .l:::::::::::::::} }:::::l ./   /   
      /    人::::::H::::::::::::::l   l:::::::::::::::H!:::::l }    l
    /   ./ ∧:::} }:::::::::::::::\/::::::::::::::::} }:::://   /
   /      /, ヽ豆_:::::::::::::::::::::::::::__口イ/  ./
  ./      / ./ /^ー┴ [二lニ[]ニ二][= ¨¨´ト○7
  〈,        / /   i    | ̄i        ヾ7
   \_____/|   .l   .」  |     i    V
       /   /   |   l    .|  |     l     |





         ヽ 三三.,.. -─────── -- 、 三三三三三三三三
          > ':::::::::::::::::: ` 、::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、三三三三三三三:
         , ':::::::::::::, ::::::::::::::::::: \::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ヽ 三三三三三三
          /:::::::::,::::::l::::ト、:::::::::::::::::::\ ::::::::::: !::::::::::::::::: \ 三三三三三
       /::::::::::::l::::::ヽ::\\::::::::::ヾヽ:`、:::::::::|::::::::::::::::::::::::ヽ 三三三三三
       ':::/::::::::ノ:::人:::\:\ ヾー--ト ,._ヾ:: l:::::::::::::::::::::::::::::∨三三三三
       |::l!:::::::/::::|,.-‐'、:l ヽ-ゝ ゝォ=ミ≡ァ::ノ::::::::::::::::::::::::::::::::∨..三三
       |::ハ::::/:イ::|,ィ= 、\     r::::ハリ イ:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙ 三 /
       ゞ! V/::::ハ! ハリ!       ゝ-r'っj/!イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,,/
        /へ:::::l:|rぅ-'         `.j /|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
      /  l:::ヽ:::ヾ ヽ            / ':::::::::::::::,:::::::::::::::::: ノ  やる夫様!
         ヽ:::::トー`  r 、        ,   /:::::::::::::::/:::::::::::::::::,    時間がありません!
          ):::ヘ    ー'     u´ /:/::::::/:::/:::::::::::::::/
          /::!:::::ハ.              /:/::::::ハ:::::::::::::::::, ´     ここは……
          /::ィ::::::::::ヽ..          /:/:::::/ ノ:/!::l::ハ::/

412 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:51:40 ID:FVOv5LkY0

               / ̄ ̄ ̄ ̄\
              /          l      第501大隊……前へ。
              l  イ´三三三≧、__  
               l/斗≦三三三三三三≧三三≧x、
             /三三三三三三三三三三≧三三三≧x、
             /V三三三三三リ三三三三三リ三三三三三≧、
               《三三三三三三》三三三三三三二二二二二二> /ヽ
             Ⅵ笊三三三三}}三三三三三三!三三< ̄ ̄  /   >
             ノ三三三三三ツ三三三三三三}`ヽ<三ツ\二j '´イ   /
           /三三三三>'三三三三三{三三爿   `ヽ\-∠、ヽ'´
          /三三三三ニ/三三三三三三≧、三{{     ヽ‐=ぃ.ヽ、
     ,r===く==く ̄`ヽ三/三三三三三三三三三ヽ!        `¨
    /三三三三三ヽ《__/1三三三三三三三三三三三≧=ュ、,,_
    ゝン⌒!三三三三}   !三三三三三三三三三三三三三三≧ュ、,,,,_
        ノ三!三三爿   |三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ュ、,,_
    x≦三ノ|三/三}   .}三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ュ、,,_
    ヽ≧==三ツ三》    Ⅵ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ュ、,,_
      比斗ツ=''"     /三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三





    ./:::::i:::::l::::::::::::|::::::::::::::::;l;:::::::::::::::::::::::::::::::、;;:::::::::::::::::::::::::::::ヘ
   ./:/::::|::::::;ヘ;;;:::::ヘ;;;;::::::::::::;|;;:::::::::::::;::::::::::::::::l;;;;;::::::::::::::;:::::::::::;;l
  /:/:::::;|::::i:::;;;゙i、;;;::::ヽ;;;;:::::::::;|;;|::::::::::;|::::::::::::::::|;;;;;;::::::::::::;;:::::::::;;;;|
  /;/|::::;;;|:::ヘ::;;;;;|\::::::\::::::::::|;|::::::::;;|:::::::::::;:::;;|;;;;;;;;;:::::::::;;;:::::::;;;;:l
 .|:;| |::::;;;|l:::::;ヘ:;;;;|. \::::\;r::::l;|::::::;;;|::::::::::;;::;;;;|;;;;;;;;;;;::::::;;;;:::::;;;;;l   了解!
 |:;| |:::;;;|.|::i::;;;ヘ;;ヘ   ,×、\;;|::::;;;;/:::::::::;;;::;;;;;|;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;:;;;;;;;l
 |;;| .|:::;;|. l::ト;:;;;ヘ;;ヘ/ .,rl' `''|:::;;;/:::::::::;;;;;;:;;;i;;ト:;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;l
 |;;|  .l:::;;| ヘ:、ト;;;ヘ\,ィく. |  /:;;;/:::::::::;;;;;;;;;;;;;|;;| };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
 .|;|  ヘ:;;l ヘ.l::lヽヘ ヽヾレ /;;;ィ::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|;;レ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
  ヘ、  ヘ;;l  .リ |l\.   .///;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;|l;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト:;|
       \''  ノ  ゙  ´  l:|::::::;;;;;;;;;;;;;;/;;|'|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. ゙
          ゙iヽ、  _   .l:|:::::;;;;;;;;;;;;;/;;;;l .|;i;|ヾ;;;;;゙i、;;;;;|
          .|::;ィ::゙::´   |l|:::;;;;;;;;;;;;;/.l;;/ l| l| ヾ、|.\|
         // |;l;;;::゙ヽ   |;:;;;;;;;;;;/ l;/   ゙  .|、,,_
         /'  .l|ヘ::::;;;ヽ‐'i'|;;;;;;;;/| /'   _;,:. -‐': : :ヽ
            .' ヘ::::;;;;;;;;| |::::/,rl  ,, -:'''´: : : : : : : : : ヘ.
              ヘ::::_;;l-'V/_;,〉'´: : : : : : : : : : : : : : : : ゙ヽ、
              .,r,r´,r''゙´ ゙、' : : : : : : : : : : : : : : :___ ヽ、
             /  ゙):{   (´.|  : : : : : : _,, -'''´ :r'''ヽ  `-ヽ
            /   ゙ヾ\,,_,,r''゙l   _,,-'''´ _,,_ i⌒'''゙: : :゙⌒'': :ヽ

413 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:52:19 ID:FVOv5LkY0

龍口湾 <帝国>東方辺境姫軍 司令本部

         / \ヽ\ヽヘ i ソ// / _八_
        ノ\ ミミヾ、ヽN / /イ´ 三{   ひ、姫様!
         ゝヘ.r'    イリハ´   `ヾ≦イ   若草色の偽装服に身を包んだ連中が、
         トュ、lソ _,、  '     ,、ム 仁{     この近くまで来ているとのことです!
        ゝ { { `≧、__」__/_,ィ≦__`/}ィ,j
         >、 ミ{` ̄´イj ,iヾ'" ̄` }_入           おそらくそれが新城です!
       , ィ'´ `ヽ.   ,'|     ,'/: : : \          ここは御身の無事のために、
   ,、, ィ´     .li. , <`_〉 、  /: : : : : : : `': . .       引きましょう!
  /.:L: : : : : : : : : :.l.ハ.' ー ―-ノ ィ: : : : : : : : : : : `丶、   
  ,′|: : : : : : : : : : .|  ヘ     /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
  l: : {: : : : : : :   '.,   {ゝ---′_,/ : : : : : : : : : : : : : : : /`、
  |: : ;         ヽ_.l ノ __,ィ´        : : : : : : /.: : :|
 入: ',         rヘ, 二>          : : :/.: : : :|
 ヽ\' ,        Ⅷ/                 ./.: : : :ハ
  l  ヽ        y′             ./.: : : : : : |
  |   ',       《               /.: : : : : : : : :|




   |>┬<    |  |  | | l |    |/|  l|  l|  |   \>┬<|      す、すぐそこまで来ていたというの?
   //|:||:トヽ   |  |l /| | 八    /|/|/ | /|  |   //|:||:ト\     いまカミンスキィに向かわせた大隊は
   |:|_|:||:|_ノ:|  | 斗 {┼ ト廴ヽ // 」厶 }/ー|、/|   |:Ll:||:|_ノノ    シンジョウの大隊ではなかったというの?
    7TTトイ   l\| ≫云ミ      ≫云ミk レ'亅  `7TTT´     囮……いやありえない!
    |::| |:| |ヽ  l   《   ,ノ        ヽ    》 /   / | |:| |:|       いまカミンスキィが戦っている大隊と旅団は叩かれすぎている!
    |::| |:| | \ \  ー="          `=一 /  / ||:| |:|         大隊を攻め込ませる囮に旅団を使ったとでもいうの!?
\  L| |」 l   \ \      !     iiiii  / /   |〈::| |::〉     r≦
三≧く    l    |ト-ヽ           ∠ イ     l   |  r≦三三   信じられない! ありえない!
三二ア 二二l   |:\    r=====、 u.   /|     lニー<三三三三
三=/ /.::.::.::.::.::l   |::.::.|}>、  `ー―‐'     イ 〈{|   l::.::.::.::.\\三三三
三/ /.::.:::.:::.:::.:::l  |::.::.|}〉  ト       <|  〈{|   l::.:::.:::.:::.::.:.\\三三
=7 /.::.:::.:::.:::.:::.:::.l  |::.::.|}〉  |::.:/><l::.::.::./  〈{|  l::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.ヽ Ⅵ三
/ └- _ :::.:::.:::.l |::.::.|}〉  \|:|  |:|::./    〈{|  l::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::. 〉 ∨
 r―――`::.::|l::.::l |::.::.|}〉 rへイ:|_r|:|-、    〈{| l::.::.::.::/|::.-=ニ二、 〉
 |:::.:::.:::.:::.:::.::: |l::.::.:l|::.::〈├|  ||::|||j::| ├厂ト/>{|/.:::.:::.::/ {:::.:::.:::.:::.//

414 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:52:37 ID:FVOv5LkY0

       r '――- 、_-、 \`丶、
     ,ィ′ニ二 ー 、  \ ヽ、、`‐ 、
     r'  ̄ ̄_、 ̄ヽニr‐''\ ! ヽ. l、
     Y'´//ィァ八\_」   ヾ|_ | l |
    ,.ノ∠_,ハ (_メ='r'´ ノ ノ( /{_| | イ L_  囮の旅団長は討ち取ったとの報告がありました。
  r 、_ン¬'´ ゝ/ごj′ ‐=:、_^ {  ト<ぐ^l )
ベ、 (、    j 〉‐'′,〉  `'ッ汀、 りツ) !/  我らが引けば、連中には戦う理由がなくなります。
  \ \ ,/ 〈    _   j゛ f'∧ \ 〃   代わりに今上陸したばかりの第25師団を用いて、
   _ゝ、\  ヽ √r‐、 く i {  ;)  j′   蛮軍の追撃をさせます。
\、/   \ `7ヽ、  `ラ'`⌒`'’ ` /     
、 l\    `L厂ヽ__/ ノ   _ /
_ ヽ.|  \  〃    ヽハ _''"{
 ̄ \、  ヽ〃      l    人
    ヽ  |「i|       ゝ ''´  〉ヽ
         |l !  fバ}  ∧  / 八






      l    | l       /|      |      /:::::::/ |:::::| |  \::\
      |l   | |     / l|     /:|     :/:::::::/  :|:::::|\   〉::::〉    またシンジョウにいいようにやられたわけね!
      || .:=| |==≠=リ- ._/ |    /:::::::/   |:::::|::::::\/::::/    仕方ない!
    イ|   j |   /  /   / `ト、 〈::::::::{   |:::::|\::::::\{      ここで殺されるわけにはいかないわ!
      | |  / |___ /  /  /.u  :|    \::::::\  |:::::|  \::::::ヽ    この陣地を放棄し、変わりに第25師団に
     / |  / 厶イ三/≧∠ _    j|     \::::::\l:::::| | `ーく     交戦してもらう!
    :/ | /彡'´ ̄ / ∠ ̄`¬ミメ廴       \::::::\|  l   \\    急いで!
   / |/    〃  ̄ ヽ    `刈 /      / 丁Т    l     ヽヽ
  l   |/ ミミ_弋 リ 丿   イⅥ /       /  |:::::|     |      |:l
\|     ´三三`ー≦彡 // /      /   :|:::::|      |     |:|
     ij          u ̄` // /      /    |:::::|       ヽ   :|::|
                // /      /     :|:::::|       \ :|:::|
u 、                 〃 /     /     |:|:::::|、         :|::::|
                   /  /   /       :|:|:::::| \       :|:::::〉
              u       /  ./|      /|:|:::::|  \      :|/ \
                 /  ././:/       / /:|:::::|    \     ノ〉  \/::
-_ー 、         /  ,/./:/      / / |:|::::::〉     \ //  /:::∠
ご゚          / ̄ ̄ ./ /       / / /|:|/   /:|   // _/::::::::::::::
⌒         ij     /  /      / / / :|   /::/  // /::::::::::/ ̄_
             イ   /      / / /  | _/:::/ /∠ /::::::::::/ /:::::::::
    U       イ |  /      / / /  /:::::/ /::::::::::::::::::::::∠ /:::::::::::::::
        <  |  :|   /     / / / :/::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

415 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:52:59 ID:FVOv5LkY0

        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /       敵後方のかく乱は成功したお
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、    ユーリア殿下を刺すところまでは行かなかったものの、
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}     敵に大きな衝撃を与えることは出来たはずだお。
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ   こちらが勇猛果敢に攻めたという事実は、
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ     <帝国>軍の心理に残り続けるはずだお。
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/    あとは美倉准将の残してくれた旅団と合流し、
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、    撤退するお。
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}





        _,. -┬ fニト、
      r'´ 、r | | ,.L |     美倉准将は立派に戦死されました!
      |   (_ノ j {. '、\    旅団はまだ健在ですが、第11大隊のほうはまだ危ないです!
      |    }‐イ-上 〉. \   佐脇少佐はまだ健在のようですが、
      |    ノ´     /)゚o |   支援はどのようにいたしますか?
     i      r‐‐人__) .|
     ヽ   .ノ ` ⌒´ . |
      i  !,       ノ
      .',  ヽ、 .   /
        \  .     ヽ、
         \      |.i
           |    .   | |

416 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:53:18 ID:FVOv5LkY0
ィ彡三ミヽ
彡'⌒ヾミヽ                  ___
     ヾ、                  ,   ´:::::::::::::」L::::: `  、
  _    `'ー―、        /::::::::::::::::::::::::.⌒::::::::::::::: \    一発だけだお!
彡三ミミヽ      ヽ     '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ  一発だけ援護射撃をしてやるお!
彡'   ヾ、    _       ′_::::::::::::::::}::::::::::::::::: : _三ニ    ,
      `ー '   `ヽ.  /   ≧ー- ヽ ゞ≠'"-。―i         兵と猫には罪はねーお。
 ,ィ彡三ニミヽ  __ _   |   ヘ  ゚ ノ三三 乂__  .ノ      |    とにかく兵に武器を捨てさせて、
彡'      ` ̄            `  三三三    ´ 」L   '    一目散に逃げるように指示していくお!
      _  __,         (   {     )   ⌒   ,′    第11大隊はもうダメだお!
   ,ィ彡''   ̄         \  `¨¨   ー- '     _∠      無理して心中するつもりはねーお
ミ三彡'        /     |≧=-  ___   __..。s≦三三|     ただし猫と兵は少しでも多く救ってから逃げるお!
       ィニニ=- ''   _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、
     ,ィ彡'.     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\  命令は以上だお!
   //        /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧  復唱の必要なしだお!





         ―  ‐
     /           \ 彡'
     ,'               ハ                     了解しました!
     |             ハ
     l   :ヽ:::::::..        ∧
      ハ   ::.ヘ、_,ノ      ゝ _        ___  -―< ̄ヽ
      ヘ;:::::;ハ ( ●)        /⌒ ゝーz―-'//////// `  \
        `ヽ:::::{ `¨ `)      ij ////ー<´
          「::::トー― '    ,ノ´ j//////⌒`ー=ミ     ∨ヽ
          ーヘ       ////////         \     V
           ¨ヽ    ./ //////           ヽ    ∨
              ー―<7//////////zx ,        \ , /∧
               j////´       `          ヽ///j
                 i///   , ///// ,  `ヽ       /ゝ,V,
                  |// , ///////////// , \   l//∧l
                    j/ /////////////////// ∧ /////∧
                 |/ //////////////////////jl///////∧

417 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:53:33 ID:FVOv5LkY0

               ____
            ,. -'"´::::::::::::::::::::::`¨ー 、
           /:::::::::::::::::::::::::::::__,,,::::::::::::::::::ヽ、      ぐッ!
         ,.'"ー、:::::::::::::::i:::::::r":::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、     美倉准将が戦死されたか!
        /:::::::::::::::゙ヽ:i:::::::ー"'_,-ー‐‐-´::::::::::    ヽ、    あとは玉砕するしか道はない!
       /:::::::,ニ=-ー:::::::::::::::::::::=-ー¬:::::::::::::::::::::..   ヽ
      ./::::::::::=-‐¬'::::::::::::::::::: 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::.   ヽ  総員 銃を……
     /:::::::::.:::l::l::l:i"   丶                      i
     /    ::::::i::i:'   「 ̄ ̄|                 l
    ,'.            |    |                   }
    i             |     _|               /
    ',          L'ニ ̄‐┘             /
     ヽ、                        /
      ヽ、_                     /
         `¨i                     ヽ
          /                      ヽ
         /                      ヽ




パパパパパパパパパーン!!!   うおおおおお!!

      , ⌒ヽ    γ⌒ ヽ
      〈 ○ノ\   人 ○      近衛第501大隊が援護射撃してくれました!
        ヽ彡'  ヽ / ヾ__ノ     これで時間が稼げます!
          }    Y  (_   __
        /////   ////\〈〈〈 ヽ
      / γ⌒     ⌒ヽ 〈⊃  }
      |   |         | |   |
     \  ヽ__人__ノ /  |
     /⌒ヽ  `Y⌒y'´ ィ    /
     / rー'ゝ.  ゙ー '      /
    /,ノヾ ,>         /
     | ヽ〆          |

418 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:53:48 ID:FVOv5LkY0

      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /                          \
   /                             \     新城が!?
 /     / ̄\          / ̄\    \      まさかあいつが僕を助けてくれるだなんて
                                 : :\
       / ̄\   三三三三   / ̄\     : : : :\
         | (::::) |   三三三   | (::::) |        : : : :',
       \_/   三三三三   \_/       : : : :',
                                   : : : :|
                〈                     : : : :|
                                   : : : :|
                 ,-───- 、               : : : :/
             /_____}             : : : :/
                              : : : :/
                               : : : :\





武器を捨てて逃げろー!  お前らはもう全滅している! 


   ,.⌒,ヽ     γ⌒、ヽ
  〈/●ノ\   人● ヽ〉     味方から全滅判定を受けているらしいです
    ヽ彡'  ヽ /  ヾ_ノ      このまま戦うことは無益です!
    )    Y    (        この隙に撤退しましょう!
   /γ⌒     ⌒ヽ\
  /  |         |  ヽ
  |   ヽ__人__ノ   |
  \     `ー'´     /

419 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:54:01 ID:FVOv5LkY0

                     r‐ァ
                  _ノ (_
     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ⌒)イ⌒)  ,.ィ
    /: : :            \    /:し'´(
  /: : :    ノ   、     \  l、 : : ::::`フ
/: : : :  ̄ ̄ } lil {  ̄ ̄    \   ̄`Y´      馬鹿な!
: : : : :/´_`ヽ  ;j   r´_..`ヽ    \          撤退だと!?
: : : ::(  { j l ,;   l { j )      l          できるはずが……
: : : : ヽ__ ¨_ノ,,,,;;;   ヽ_¨_ ノ;;::     |
: : : : : : ´"''" ; ;;'   "''"´''''''''''    l
: : : : : : . .    `          /
\: : : : : : :.            /
/ヽ: : : : : : : : : : :       イ\
: : : : : : : : : :             \
: : : : . : : . : : .                 \





      ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ    第501大隊が護衛してくれています!
     〈 ● ノ\   /\● 〉   この隙に逃げましょう!
      ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ     猫ももう元通りのようです。
.      )    Y    (       これ以上被害を増やす前にさぁ早く!
     /γ⌒     ⌒ヽ\
.    /  |         |  ヽ
.    |   ヽ__人__ノ   |
    \     `ー'´     /
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、   |
   /     / r─--⊃、  |
   |  ヽ,.イ   `二ニニうヽ.  |

420 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:54:41 ID:FVOv5LkY0

            _____
        ∠三三ニ=     \        新城!ゆるさん!
        ∠三ニ=         \
     .∠三ニ             \     この場で貴様が臆病風に吹かれなければ!
   .∠三ニ            三乂     \   このまま援護をお前がし続けていれば!
  .∠三三          ノ三三 ≧=-  |   必ずや戦果を拡張できたものを!
  |三三三    ー-=≦z 三三 {::ノ )  |   くそ!絶対に許さん!
  |三三三     (乂::ノ  }三三 ¨¨´  ..|   あとせめて数発の支援があれば……
  |三三三       `¨¨¨¨    `      |   言い訳程度に支援したつもりか!?
  |三三三         ,=ー-.、    /    許さない! 許さないぞ新城!
.  \三三ニ=        `<_ ノ  /
    \三三三ニ=          / ̄ ̄ ̄\
     >三三三三ニ=-――
    ∠三三三三ニ=
  ∠三三三ニ=

421 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:54:54 ID:FVOv5LkY0
                     _ ,, --―――- ,_
                  ,x<´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`>x
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
             /:::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、:::::::::::::::::::ハ 
               {:::::::::::::::::::::, -''''´,r-―――――-≧x;:::::::::::::::}
             ゝ:::::::,r-''´: ̄ ̄:::::::::::::::::::{☆}::::::::::::::::::`ヽ;:::::ノ
              \;i::::::::::::::,r-――――――――――|>/  「小説版」表紙イラスト
                   |;;;;;;;;;イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|シ′※原作と全くあってないことで有名
                   }リリリi \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/{
               /ヽリリl   `ヽ__;;;;:::::::::::::::::::::::::::, '´:::{リ-、   次回予告
                 { ir,ヽリ  ー<辷'.ノ`ー--- ' ´◎:::  l i }    近衛鉄虎兵第501大隊は壊走しつつも、
               l l f,リ         i l  ::::::::   ' l l     美倉旅団を指揮下に加え、
               ヽゞ- i          l |       ツ /      龍口湾から退却を進める
                \,_        ,r'   .,     /       
                  `t       ー= 一’    i        退却した先にあった砦は、六亡郭。
                   |                  ,'        ここは火力がすべてものを言う世界。
                   l 、    -====-   i         そしてその地獄の中で自らの役目を果たす二人の若者。
                      ,ト、\     ̄ ̄    /}         果たして新城は砦を護りきることができるのか?
                  /::::::\ \        //::ト、        次回 「城塞攻囲」 お楽しみに!
                     ,r-'::::::::::::::\ `ー―----- '´/:::::l:::`ー―――--
          __,,,r-=='´::::::::::::::::::::::::::`ー----y--='´::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::

422 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:55:15 ID:FVOv5LkY0
          __
   _,,,, -‐''''.´ ̄    ̄'''ー=x
 /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、      さて、今回も作者の独り言を解説させていただく、新城です。
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::|      お相手は今回もこちらにお願いする。
::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i
゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ
=:}''ッ〔c_゙:::::::::::  ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{
:Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__
.{.iヽY  (_ _ノ〉   K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、
::ヾ,`|        | ゙ー  ,lイ /;;:;:ヾ、::.\
,w'゙Yl       rV'〉   .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ー
, .}ミi、     ` '    /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::..
ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::.
:::ミi, l:;:;ゞiミx、_   _,,,イミジ 彡゙://::/./::::::::::::
:::::::ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_::


    / ̄ ̄\
   / _ノ  ヽ、_ \
.  | ( ●)(● ) |     猪口やらない夫曹長です。
.  |  (__人__)  │    
   |   `⌒ ´   |
.   |           |
.   ヽ       /
    ヽ      /
     〉-r:::┬〈、
   /Λ 〉.:〈 7//\
. /////V::::::V/////\
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.////////∨/////////{

423 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:55:50 ID:FVOv5LkY0

  /;:;:;:;'  ;:;:;:;:;:;:;;:;:r‐'     _,-v、            ヽ;:;:;:;/
 /;:;:;:  ;:;:;:;:;:;:;:r'´       ゝ゚、z'   _ ,,,, -- ,,, _ヘ;:/
. /:;:;:  :;:;:;:;:r'´         _ ,,, --‐';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;○}
./;:;:;:; :;:;:;:/´        _,r‐'´;:;:;:;''r‐'´       |  };´',´!,         さて、今回も短めにまとめたつもりだったんだが、
;:;:;:;:;:;:;:;:;:/       ,,r´;:;:;:r'´             ノ ,|  ノ ヘ;:;:;:;:;:;:;:;    どうだっただろうか?
;:;:;:;:;:;:;:;:;|      /:;:;:r´         , , - ' ' ´,、/:; /|  ヘ;:;:;:;:;:;    実は美倉准将は原作では殆ど出てこないのだが、
ヽ;:;:;:;:;:;ヘ    /;:;:r,'       , , ' ' _,,,-7'´・´~ } |//    ヽ;;:;:;:;:       散り際がかっこよすぎたため、ここでは大きく
  `'''ヽ;:ヘ   /ヽ○/` 丶 _ , , ; '  _/;:; /` ー ´  | /ヘヽ    "z;:;:;:;:;     スポットライトを当ててみた。
      ヽ_/: : : :":;:;ヽ、    _,,,r´;:;:;:;  `         |  入  z   "=;:;:;:    ちなみにマタタビは原作では赤胡椒だが、
    /r'  `ヽ: :; ; ; ;:;`;:ー;:´;:;:;:;:;:'      ヽ      .|; ヽ \  三   {;:;:;:;:;:   猫科動物ならばこれはマタタビの方が自然だ。
    "z ヘ ´ヽ : ; ; ; ' ' ' ' '         r    / | ヘ  ヽ "   }:;:;:;:;:;    原作では剣牙虎にマタタビは効果がないとのことだが、
    ´7  ヘヽr ヽ ; ; ; ; ; ; ; ; ;     -=ヽ, /;     / |  |  ゞ   ;:;:;:;:;:;    胡椒のAAもなかったので、マタタビ科のキウイフルーツで代用した。
   /,、   `\_ヽ ' ; ; ; ; ; ;              _   _/ ヽ|  |   ゝ   }:;:;:;    
   ´,ト  "  | `;:;`、ヽ ; ; ;       , r '_´- ´  / ヽ ノ   |  /;:;:        ちなみに、マタタビは実よりも枝の方が効果があるらしい。
   /:;:|  〆 | ヽ| ヘ |` 、 ; ;     ´ ´  ´ / 、ヽ / /|             自宅に猫のいる方はキウイの枝をどっかから買ってきてためしてみるといい
 _,,ノ;:;:;:´|    |ヘ ヽ ヘ |  ` = 、 _    _  ノ  ヽ ヽ  } / ´ /





             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\           まぁそれはいいんですが、
            ( ●)( ●)  |          前回は護州公をかなり悪者にしていましたが、、
           (__人__)      |           今回は佐脇が被害者ですね。
            l` ⌒´    |           原作では「間違ったことは何一つしてはいないけど、正解にたどり着けない」
           {         |            というキャラクター付けがあったはずなんですが、
           {       /             今回はかなり無能だと断じられる行動を取っています。
       _. -: ´Λ     _.へ` 、          もちろん行動は殆ど同じなので、あとは主観の問題なのですが、
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_        やはり構図が単純化されているなぁと思います。
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ       
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |       それとバルクホルンとカミンスキィのエピソードが結構削られていますね。
    〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V }        なぜなんでしょう?
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|      
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

424 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:56:47 ID:FVOv5LkY0

               _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- 、ヽ
           ,, ( ) ̄;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,  ''';;;ヽ.    うん、カミンスキィやバルクホルンのエピソードは、
      ,,, -''' _,,, '"ヾヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''  '';;;;ヽ   原作を通じて結構ある方なんだけど、
    '''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ、 ヽ、 _ ;;;;;; _ ..... ---―‐--―‐‐ヽ  実はストーリーにそれほど影響を与えないものが殆どなんだ。
   , ´ _ `:::::::::::::,,::''''  ''゙`ヽ、 ___  , .,,,、ァー,--,-‐―_-_ゝ これは僕も意外だったんだが、
  / /  `;;:::::,,''        '´ ----―・ナ´,゙〃シ  l       原作ではそもそも戦闘を行っている時期は決して長くない。
  i i. <  ;;::::;     '' ;;;;;; ,  ` ̄ ̄-‐´-___ュz.  `、      新城もこれ以降、自分から<帝国>兵と戦う機会は殆どない。
  ! ト 〈  ''::;     , ;,;;;;,,  ,,,    ´            /     
  、ヽ`ー 、.l !    ,,  '''' ,,; ,            __/      そうなると必然として、彼らのエピソードはあとでまとめたほうがよさそうだと判断した。
  :ヽ、ー゙'´ ,、  ;; ;;    ,  , , , ,  , ,  , ィ, ´, ´ ,,      それとバルクホルンの配役にかなり悩んでいたことも原因だ。
  "'',,  ̄ 、、ヽ     '    '             ,У、 ",,      これはスレの住人の方々にもいろいろとアドバイスを受けた。
  、 ,,""ッ, ヾ.、        // ̄, ̄二ニニニニチ./ ,:.:.:.,i  '',,    これについてはまことにありがとうと謝意を述べたい。
  "'' ,,   '',,:.:`〒==ミ、  ヾー´ ̄ ._     l' /:.:.:.l|  ,,''
     "'' ,,  '',,:.:.:.:`:.、 `〒===〒 ̄ヾ 、',' ',/ /:.:.::.:.i| ,,''



       / ̄ ̄\            創作物では、下士官を正しく描いている作品が皆無に近いんですよね。
     /   _ノ  \          ワンピー○の影響で、「少尉よりも弱い」ぐらいに認識している人が多そうです。
     |   ( ●)(●)          実際には指揮官の命令を「兵に実施させる」役で、非常に重要なポジションです。
     .|    (__人__)          史実の旧日本軍は、この下士官のレベルが高かったと言われています。
      |     ` ⌒´ノ            「自分では考えないが、目の前にある者を解決させる」事が日本人の最も得意とするところだという分析もあります。
     . |         }     __    ちなみにアドバイスを受けたり自分で考えたりしたバルクホルン・ロボフ候補はこの通りです。
      ヽ        / ̄ ̄⌒/⌒   /
    (⌒ ヽ     /     /     /         ・北斗の拳や花の慶次(馬に跨っている)→強すぎ。ロボフが猫を恐れたのが不自然
.    \  \ ,(つ     /   ⊂)         ・ストライクウィッチーズ(バルクホルン繋がり) →女体化不可。作者不勉強につき原作知らない。
     | \   y(つ__./,__⊆)         ・フィンとキュアン または セリスとオイフェ →AAが少なすぎるのと、主君が若くてイケメンすぎ
     |  ヽ_ノ   |                ・Fate関連 →マスターはどれも企みすぎ。サーバントは強すぎ。
     |         |_                ・ハガレン→作者不勉強につき原作知らない。
      ヽ、___    ̄ ヽ ヽ             ・銀英伝→作者不勉強につき(ry
     と_______ノ_ノ             ・カミーユとクワトロ→惜しかったけど、若殿がキレやすすぎるのは困る……

425 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/23(月) 23:57:28 ID:FVOv5LkY0
      |i:::::}_,,,,,,,__   i´ ッ; 、   、.
      ト::/,_::ェェ-.... ̄ゝソ、ノ     "'' <:::::::::::::::::::::::::::  まぁともあれ、阿部さんと道下くんは結構いいチョイスだったと思ってる。
       ャ∠三ニ=- 、,,::::::::::::....、 _ `ヽ    ヽ、::::::::::::::::  道下くんもちゃんと猫を恐れてくれそうだけど、「男は度胸」な行動力も見せてくれそうだ。
        /三三三三三三ニ=ョ、,::::::::::.....  `ヽ   ヽ、::::::::  阿部さんも軍服AAまで用意されているとは思わなかった。
     へ二三三三三三三三三ミ  _::::::::::::.....        北領編をやるときも、ダメージを受けた描写に事欠かなくてよさそうだ。
       {:::i` 、三三三二ニニニ/  {三二ミi、::::::::...       問題はカミンスキィ君がイマイチ目だっていないことだが、
      、,、::: `{! ' ・ 气三三彡   i三三三圦、::::...、_    〉 彼はそのうち<帝国>側の主役に近いポジションになるので、
   ≦ミ´  :i| 弋_ _,》i|  `≧、_,,、ョ''ニニ三三ニミョュ、_ゝ    これでいいと思ってる。
_/::::::::ミ   |     ̄ノ/    { {!¨ ' ・ ‐-=、ニ二厶イ:::::\   
´:::::::::',     |      ノ      ヽ、_ __,ノ′   i:::::::::::::,ゝ   さて、続いて次回以降だが、この物語で最もファンの多いであろう、あるキャラクターが登場する。
:::::::::斗     i    {           ̄       |:::::/,     もちろん既読者は誰だかわかっていると思うのであえて名前は言わない。
:::::::::ミ、   {∧    ヾ-‐、                /      読者諸君も出来れば名前を出さないでいただけるとありがたい。
::::::::::::::`,   ミ::,  、  `:r‐ヽ              r        彼のAAについては悩んだが、既に決定している。
:::::::::::::冫、  /∧  ` 、_               、,_、vr      誰かを予想してみるのも楽しいのではないかと僕は思う。
::::::::::::::::ミ   |:::∧  ゝ、_"'' ‐‐‐-_,‐ャ'´    ., 'r´  ''      答え合わせはもちろん次回投稿でしようと思う。
:::::::::::::::::::≧  |:::::∧     ̄ ̄       ノ     v゛      次回で主要登場人物が殆どでてくる事になる。
::::::::::::::::::::从 ハ:::::::゙ゝ、          ...:::、,ミ´ 、 κ"      そのあたりで一度、人物一覧表を作っておこうと思う。
:::::::::::::::::::::::::ゝ ゝ::::::::::≧- -‐=ニ ´  斗  、イ゛          さすがにそろそろ作者も混乱しそうなので。



      / ̄ ̄\           さて、そんなわけで今回の投稿もおしまいです。
    /   _ノ  \          この作品は原作ファンが多くて、本当に助かっています。
    |    ( ●)(●)         今後とも、原作についてこの場で皆さんが語り合っていただければ、
   . |     (__人__)         それに勝る栄誉はないですね。
      |     ` ⌒´ノ        この原作は本当に考察のしがいがある作品です。
.     |         }         第1話のあとがきで新城さんが触れていましたけれども、
   .  ヽ        }         他にも史実のオマージュが沢山あるので、もし気づいたことがあれば、
   _/⌒ヽ     ィ         教えてもらえると本当に助かります。
 i'⌒゙l |   l`ー-一´\           ぜひとも、このスレを盛り上げていただければ幸いです。
 |  |. |   |       ト \          ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 |  | ( " ̄⌒ヽ、 |_" ̄ ̄⌒ヽ、   
 |.   ̄ ̄ ̄ ̄|ソ,),) ̄`ヽ ̄⌒ヽ|,),)ソ
 |        l  .| y  |_ィ   |  .|
 |        |  .|.|   |  |  |   |
 |        |   |___|  |__|  |
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426名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 00:01:28 ID:8P3xilhQ0
佐脇…。「助けられることで恨みを燃やす」人間って理解できんが本当にいるから始末におえんのだよなあ。
『風雲児たち』という歴史漫画で「鳥居耀蔵が大塩平八郎を憎んでいたのは、彼の家が大塩に助けられたことがあるから」
という解釈をしていたのを思い出すよ。「助けてもらう」ことがなんで屈辱になるのか、ほんとわからん。

427 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/24(火) 00:13:01 ID:UdyHY4Dc0
原作では、「なぜ一発しか支援しなかった」という恨み方でしたね。その方が自然といえば自然ですが。

本作においてその答えは、「佐脇は新城を見下しているから」とて意義付けております。
佐脇は本来、生まれも育ちも容姿も何もかもが新城に優越しているはずなのですが、
ただひとつ、「人殺しの手段」でのみ新城に負けていることが悔しくて仕方ないみたいですね。
人殺しに助けられる自分、あるいは自分の無能を認めることが出来ないことが原因で、
新城を恨んでいるのだと自分は理解しています。
だからこそ、新城のすることがすべて自分を見下しているかのような発想が生まれるのではないでしょうか?

428名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 03:30:40 ID:huvX/6M.0
教官レベルの人間を引き抜いただけ合って、佐脇の副官が有能っぽかったね
佐脇は目の前の問題にはそこそこ対処できるみたいだけど、視野が狭すぎるなぁ
自分の戦果のために自軍を敗北一直線の道に引き込んでる感じ
新城への妬みで視野狭窄になってるのか、元々人殺しの手段に関しては劣等生なのに間違って軍人になっちゃった人間なのか

429名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 04:20:08 ID:9f6sprA60
ゲリラにしてやられた乙です
佐脇が原作にマシマシでゴミすぎる件w

430名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 13:13:12 ID:RRcbHyhE0
佐脇は人間臭くて、あんま憎めないんだよな
のちのち良い働きをしてくれるし

431名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 17:09:02 ID:n9byUcXQ0
原作読んだことあるけど・・・・買ってくるか・・・・と思ったが・・・
近場で売ってねーw
おつー

432名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 20:02:10 ID:jD5xkLqI0
佐脇は決して無能では無いんだけど(無能なら5巻後半〜6巻序盤であれだけ粘れない)
一般的な軍人としてのマニュアルの範囲内での有能さしか持ち合わせていないんだなあ

新城みたいにマニュアルを逸脱した方法で常識外の成果を挙げてるのを見ると
横紙破りで戦果を挙げて自分達の方法論を侮辱しているように見えるんじゃないかと思う

ちなみにこれは、五将家という身分秩序を逸脱されている(と受け取っている)
守原英康・定康あたりにもいえる事なんだろうけど


それはともかく、4巻で登場する人気者のあの人は一体誰になるのやらw

433 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/24(火) 21:07:13 ID:UdyHY4Dc0
佐脇は下士官か参謀としてはとても優秀なんだと思います。
御馬や共駒のように保胤の参謀になっていればと悔やまれます。
彼のモデルになったと思われるのは、辻政信や東条英機などでしょうか?
率先して戦場で先頭に立った勇猛を見せたり、部下を見捨てない態度など、現場の下士官兵に受けのいいタイプです。
石原莞爾や新城のような裏技使いとは当然のように相性がよくないですね。

しかし、兵隊にとって本当に必要なのは
「一緒にモンハンやってくれる上司」じゃなくて「チートで全アイテム揃えてくれる上司」なんですよね。
これは猪口が北領で言っている通りなのですが、それでも時が経った時に部下にとって思い出に残るのは前者です。

後者は後で侮蔑の対象になったりしてしまいがちなのが、人事の本当に難しいところです。

434名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 22:06:00 ID:RRcbHyhE0
兵站やばい環境でやらされれば、いかにそれが大事か実感するんだろうけどねー

435名無しのやる夫だお:2013/12/24(火) 23:10:53 ID:IdUF1mnw0
若菜「いや佐脇は全くの無能だ 猫ありであの無様なのだから
    自分はたった四人猫無しで帝国騎馬隊に立ち向かったぞ

    ところで>>1よ 最もファンの多いキャラである自分は既に退場済みだ
    いったい誰のことを言っている?

436 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/24(火) 23:44:07 ID:UdyHY4Dc0
自演乙でありますw

若菜大尉は原作ではそれほど悪いことしていないんですよね。
彼は悲壮感に酔ったり、少年兵に情けをかけようとしたけれど、
逃げ遅れた理由を作ったわけでもないし、守原副官とも関係ないし、西田少尉もほぼ無関係ですから。

それにしてもあの第11大隊はあの状況下で他の将校は全員戦死したんですかね。
最先任が戦時昇進した大尉だというのと、その下の将校が少尉だけというのは明らかに異常です。
実験部隊ということで、よほど特殊な編成をしたんでしょうか?
そもそも実験部隊ならば本来、<帝国>の龍兵と同じく教導隊と呼ばれてしかるべきだと思います。

新城さんも実は剣虎兵学校の教官なのに中隊すら任せてもらえていないのも不思議ですね。
もちろん授業方法に問題があったことは原作でも言われていますが……

437名無しのやる夫だお:2013/12/25(水) 02:12:44 ID:IBZNSCEg0
第11大隊の「実験」って、導術兵を介して通信指揮する実験(を押し付けられた)のが重要で、
剣虎兵を大隊規模で集中運用する方は、そんなに重要視されてなかったのかもしれない
(実際、北領で殿軍つとめるまでは評価サッパリだったし)

生存者が少尉に偏ってるのは……尉官そのものが消耗品みたいなところあるから、単に頭数の問題かも(結局、新城さん以外は全滅するし)

438 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/25(水) 14:18:42 ID:itXfeAnA0
兵科として剣虎兵なので、やはり実験は剣牙虎とその運用の実験部隊だと思います。
馬が随伴できないので騎兵中隊と輜重中隊が組めなかったために、結果的に随伴導術兵が多かったのでしょう。

少尉が多かった理由は、純粋に「教育が間に合ってなかった」なのかなーと思いました。
そもそも伊藤少佐自体が騎兵出身だし、若菜大尉もそれほど猫に詳しくなさそうでした。
剣虎兵学校がここ数年で開校したと考えれば、少尉ばかりだった理由も納得できます。
その場合は、あの少尉たちは剣虎兵学校で新城と面識があったと考えるべきですが……

439名無しのやる夫だお:2013/12/25(水) 16:59:34 ID:ufU1S8Tc0
原作が小説だから仕方ない面もあるかもしれないけど1レスに文章が多いのがちょっと気になりますな
。で終わる文は1段落あけたりすると見やすくなりますよ


○○○○○○
○○○○○。

○○○○○○○。


みたいな感じで

440名無しのやる夫だお:2013/12/25(水) 17:00:18 ID:ufU1S8Tc0
文章じゃなくて台詞ですね、失礼

441名無しのやる夫だお:2013/12/25(水) 18:10:04 ID:e/YlIvgg0
原作セリフはガンガン要約するぐらいのほうがいいだろうね

442名無しのやる夫だお:2013/12/25(水) 22:34:24 ID:l9XOYKmU0
でもそれをしちゃったら佐藤大輔の味が損なわれるのでこの場合はおすすめできんな

443 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/26(木) 00:25:46 ID:x9xznaBU0
皆様、アドバイスありがとうございます。
まず>>439様の意見については参考にさせていただきます。
実際には、AAのサイズの関係で、出来ない場合もありますが、
なるべく努力いたします。
>>441様の意見については賛否あるものと考え、熟慮いたします。
「漫画版終了以降の「皇国の守護者」の知名度向上および原作売上向上」
という大目的に沿う方針で行います。
もし読みにくいと感じられたならば、大変申し訳ありません。
これはすべて作者の力量の問題であり、原作小説の問題では全くないことをご理解いただけますと幸いです。

444名無しのやる夫だお:2013/12/26(木) 01:27:25 ID:k5oCPfwk0
ひとつのAAに台詞が多いというのは、気になった
同時に、原作を読んでる身からすると、あの文章を要約してしまうと、つまらないものになるなとも思った

やるなら、ふたつのAAで分けるとかかな。けど、そうすると冗長性が高くテンポが悪くなる……難しいね

445名無しのやる夫だお:2013/12/26(木) 01:38:18 ID:ELVoXQ1Q0
自分も444に賛同かな
一つのAAに台詞を凝縮しすぎてるので目が滑るなー、原作知ってるからこその斜め読みでもあるんだけど
正直要約すると作品の味がなくなって、魅力が激減するし

ただ、AAの数増えるから作者の負担考えると、AAの台詞を半分にしてとか言うのも申し訳ないから・・・

446名無しのやる夫だお:2013/12/26(木) 06:25:23 ID:0PpVzA2.0
なんかいろいろ言われてるが俺は純粋に応援してる
がんばってほしい

447名無しのやる夫だお:2013/12/26(木) 10:21:06 ID:t5HDeTqc0
お、こんなスレがあったとは
漫画版好きだったけど途中で終わって残念だったな……
このスレ見つけられて良かった。原作も買ってみよう

448名無しのやる夫だお:2013/12/26(木) 10:44:03 ID:wZj3Enog0
>>433
「チートで全アイテム揃えてくれる上司」は予算や敵国の強さやら軍というか国全体の話になるし
下士官レベルで言うなら一緒に勇猛果敢に戦ってくれるで充分ありがたいと思う
もっと言うなら自分とこの被害を抑えてくれれば最上だろう

・・・なんだ佐脇より新城の方が有能じゃないか

449名無しのやる夫だお:2013/12/26(木) 12:10:10 ID:5szevTAk0
戦場で興奮してる猛獣がそんな簡単にリラックスするだろうか?
赤胡椒ってのは地球のそれじゃなくって、大協約世界での唐辛子の呼び名だと思うんだけど?
体を温める為に兵がもっててもおかしくないだろうし

450名無しのやる夫だお:2013/12/27(金) 00:35:37 ID:96X5o/1k0
>>449
架空世界に突っ込みいれるのは無粋だぞ
さらに勘違いで突っ込みもしてるよ
唐辛子なら発刊作用高めて身体を冷やす効果があるから、尿が凍ったとか描写のある作品で発刊作用のある唐辛子で身体を温めるとか凍えて死ねそうだな

佐脇は自意識高くなければ、現場指揮官や参謀として十分有能なんだよな・・・現実にもよくいる自分の価値を無駄に示そうとして余計な言動するタイプだよな

451名無しのやる夫だお:2013/12/27(金) 00:50:25 ID:OThrjvGo0
唐辛子は布に包んで今のカイロみたいに身につけてると温かいらしいよ
靴に入れたりもしてたらしい

452名無しのやる夫だお:2013/12/27(金) 01:03:12 ID:96X5o/1k0
>>451
食する方が浮かんでしまったよ
そっちの使用だと、傷口に触れると痛いと聞くけど戦場だとどうなんかな

猫に関しては、最後の方で出てきたある登場人物によって兵器として無価値化されたエピソードに和んだなー
気になったら原作を買って一緒に10巻の発売を待ち続ける仲間になってほしいなw

453名無しのやる夫だお:2013/12/27(金) 01:07:04 ID:JMHouGEQ0
つーか、新城さん自身も言ってたが、美人の婚約者はいるわ歳の割に出世してるわで新城さんよりも恵まれてるんだよね
新城さんに出会いさえしなければ、みんなから羨ましがられる人生は歩めたろうな>佐脇

あの自滅の仕方はひたすらカッコ悪い。全部、あいつの自業自得だ
まぁ、おかげで蓮乃姉さんが新城さん絡みで暴走することはなくなったと言えなくもない、が

454名無しのやる夫だお:2013/12/27(金) 01:18:47 ID:ubFmsrY60
>>451
日本が朝鮮に持ち込んだのもそれが理由だもんな
当時の日本人は唐辛子を食用として考えず観賞用に使うのがメインだったけど

唐辛子は唐なのにポルトガル→日本→朝鮮→中国に渡った不思議な食べ物

455名無しのやる夫だお:2013/12/27(金) 01:28:56 ID:96X5o/1k0
>>453
都一の美しい歌姫を愛人に、が抜けてるよ
近くに居たら羨ましくて泣きたくなる恵まれっぷりだよな・・・

456 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/27(金) 14:42:16 ID:AGAQ78vo0
明日の19:00から投下しまーす

457 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/27(金) 14:46:24 ID:AGAQ78vo0
すみません、嘘つきました。
明日は土曜日なんで明日10時ごろにします。

458 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/27(金) 14:49:44 ID:AGAQ78vo0
明日までに二人の中尉と二人の軍曹のキャストを当てられたら神判定。
ヒントは「全員同じ作品」です。

459 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/27(金) 14:54:39 ID:AGAQ78vo0
すみません、ちょっと嘘つきました。
砲撃部隊の軍曹は原作で名前がありません。
そして四人とも「同一シリーズ」です。
性別反転なし、戦闘描写あり、中尉と軍曹の組み合わせは同一作品、です。

460名無しのやる夫だお:2013/12/27(金) 21:13:00 ID:XdpqdrTI0
嘘つきすぎワロタ

461名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 00:55:09 ID:QnhgJS6E0
とりあえず、落ち着こう。なっ!
で、どの中尉と軍曹? うろ覚えなんだよね

462名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 03:06:05 ID:fVdEOaXM0
中尉二人は、たぶん丸枝と夏川だろう
軍曹二人は、「風呂入りてぇ」といってた第11大隊の生き残り(名前忘れた)と、丸枝と飯配ってる下士官か?

463名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 03:16:35 ID:fVdEOaXM0
あ、↑こいつら砲撃部隊じゃないから、まったくカスってもいないな、スマン

464 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 06:47:18 ID:8Z3i4VaU0
本当にすみません
飲み会から今帰宅しました。
本日13:00から投下します。
そしてもちろん夏川中尉と丸枝中尉と、その軍曹のことです。
よろしくお願いいたします。

465名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 08:48:20 ID:17OljWVo0
若菜「自分ではなかった・・・だと!?」

466名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 10:42:18 ID:AACekfV60
>>462で出てた風呂云々の軍曹は屋島だね、夏川の部下じゃなくて司令部付だけど
ちなみにこの屋島は猪口の弟弟子みたいなポジションで最終巻まで頑張ってくれます

467 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 12:50:33 ID:8Z3i4VaU0
二日酔いから回復できません。。。


四時からにさせてください

468名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 13:10:46 ID:vhCapztg0
ゆっくりしてくだせー。

469最中★:<お茶ーっ!>
<お茶ーっ!>

470最中★:<お茶ーっ!>
<お茶ーっ!>

471 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:08:04 ID:8Z3i4VaU0
                 。r≦ ̄ ̄ ̄≧s。
                  /             \
                  /               ∧
              /                ∧
                /       ..-==‐     ∧
            iヽヘ ミ 孑" ______}     }
              { {弋∨ 〈__( 乂丿》        i
              i   ̄      ` ̄´         i
               i   (                   /
              ∧.  `、__i     )        /
          ,,イ/∧. /ィ'三=一′   _ x...i冫、
.         ,,ィ//////</、_____...‐‐'.. ////\
.     ///////////////.|、 _,, ‐ '  .,/////////>,
.     〈/////////////// ,==´    .//////////////!
.     !//////////////| .//∧   ,..////i///////////\
.     ∨///////////' .レ.|///'\/////.l/////////////\
.      ∨////////,'   //「´   /////i///////////////ヘ
.      ∨///////  .///,    ,'/////l////////////////∧、
.      く////////  ////     /'/////l//////////////////∧
       ノ\/////| ////,′ ./'//////.l////////////////////i
.      |///∨//'| /////, .//,'///////l////////////////////,'l
.     l|///////|/////,'///,'////////j/////////////////////|
.       l|///////|////////,'//////////////////////////////i
      l|///////|////////i./,,,ィ'´///////////////////////////i
.     |///////,'////////,|/`ヽ、////////////////////////////l

┌────────────────┐
│                         │
│     やる夫は              │
│     皇国の守護者となるようです。 │
│     本土進攻編             │
│     第4話 要塞攻囲         │
└────────────────┘

472 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:08:36 ID:8Z3i4VaU0

六芒郭 作戦司令本部

  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ            新城少佐。
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト- 、、       貴官に六芒郭(ろくぼうかく)防衛任務を伝える。
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 `ヽ     龍口湾上陸作戦に対して敗走した<皇国>軍は、
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、`゙丶、      この夏季から秋季にかけて、六芒郭を死守する必要があると
 ::::::::::::::,、i、,::::::::、、、、::::::::::::::::::::::::::ヽ 丶、、ヽ     参謀本部は考えている。
 :::::::::::::li-rュヽ、ヽ〃rt;;jゞ::::::::::::::::::::i\         
 ::::::::::::iヽヽ-",;;\iヽ-‐'´ i:::::::::::i\、::ヽ\       これに伴い、六芒郭に集められた近衛・陸軍混成部隊を今後、
 :::::::::::::iヽ    i`    i::::::::::::ト、 \ヾ\       新城支隊と呼称することを許す。
  iヽ::::::i、   、 ,    /:::::::::::::i 丶   ヽ
  | !:::::::ヽ -‐‐‐-  /:::::::iヽiヽi  ヽ        
  ! i|ヽ:i `ヽ`゙゙゙゙´ /゛ }::i:ゝヽ ゝ_,-‐'´`゛゛二==-'"``゙゙゙゙゛丁
    ! ヽ:  `゙‐-´゛ .: (\iV ^/'" ,...-‐' ̄         .:i
      j::.     .::   / ノ,-‐´      ,.. .::‐‐‐---.::i
  、,_-‐'"  :.     "  ノ-'''__,,,-、-,---‐'"::ιノ ̄ ̄:::::::::::i
  ゝミ‐-、.,,_ヽ    r_ニ-‐'"/...:;;;;;::::::::::::::''/  /   :::::::i
    `‐-、二` ___,,/  //i"  i::::::::/ ,;/ ,,,..  ノ :::::i
         ̄ /  / / /´\ ノ:::/  ,;,´/   ,..-‐::::ゝ
  i       /   /ノi i|::::|、i:|:/   ,;:::::::::ヽ.......::::'''''""
  i             i.ノi! :ゝ::i"   /::ノ ̄ ̄





        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ      承知しましたお。
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/       近衛からは第501大隊と、美倉准将がまるまる残してくれた師団、
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /        さらに敗走時にかき集めた陸軍兵を用いて、
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、     敵軍の侵攻を防ぎますお。
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}

473 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:08:49 ID:8Z3i4VaU0

.  /,/;:;:;:;/;:;:;/;:;:;:;l;:、;:;ヽ;:;:;:;:ヽ;:;:;:ヽ;:;:;\;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:!`'\
 / l;:;:;:/ //;:;:!;:;:;ヘヽ;:;:;:;\;:;:;:\;:;:;\;:;:ヽ;:;:;:;:!;、;:;:|     ただの少佐が自分の名を冠した部隊を運用するなど、
./ /;:;:;/ //;:;:;:|ヽ;:;:'、;:;\;:;:;l;:;ヽ;:;:\;:;:ヘ i',:;:;:;| ヽ:;:;i     五将家に準ずる扱いだ。
  |;:;:/l;:l/;:;:l;:;:!ヽ\.\;:;:\ヽ、\;:;:\ ', | i;:;:;i':,::\|     これは明らかに異常だ。
  | /;:;:/l |;:l;:;:| i´ f::::j 、\;:\ ,rt:::j フl .! |ヽ:! !;:ヽi\    どうみても生前贈与としか思えない待遇と私は思うが、
  | ヽ/ |、ヽヽ { `=‐' ヽ|`ー ゝ`ー=' l ! |;:;:;l !ヽ\- ゝ   野戦昇進させなかったのは、万一貴官が防衛を成功させた際の、
  |  |;:;l ヽ\ ヽ                / | i;:;:;:!.|:;::|:;:!      保険だろう。
     |;:;l |\ヽ_,ゝ     i         / ,! :;:! !;:;:l;/      相変わらず貴官には苦労を掛けるが、頑張ってほしい。
     | ∧ |;:;:ヽ' 、      ` ´     /|/ l;:;:;ヘ;:;:i
     |/ ヽ ∧ヽ,\  ‐‐---‐‐   イ/;:;:;:|;:;:/ ヽ!.
       |/ |∧| \         / .| / l/;:;:l          そして先に謝っておく。
         |'  l   ヽ、   /   l'/ ヽ/          貴官を見捨てるようなことになって申し訳ない。
              l     ` ̄´    l、              新城司令。
         ,. '´            ヽ、_
   __ ,.. '' ´   ヽ          /   `'ー- ..__
-‐ '´ {´        ヽ       /         `}  ̄ 'ー- 、
    ヽ          ヽ       /          / /     ヽヽ
  ヽ  \                         / /       | ヽ
      \                   /       /     ',
        `'ー-  _         _  -‐ '´        /      l
  /           `'ー----‐ '´         /    l     l   !





        _,,...-‐'''””`゙''ー-、,_
        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'-,         なぁに、前にも言いましたがもう慣れています。
        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|         帰りの翼龍送迎には気をつけてください。
       i---- 魔 ----、;;;;;;;;;;;;i          夏でも翼龍送迎はかなり冷えますお。
       l_,,..-‐'''''''''''‐‐‐‐‐,,,,,,,/          お気をつけくださいお。
     /_______________,.__-''"  ヽ
       / (━)  (●)    l
       |  (__人__)       l
     ,-'"\  `⌒´   , -'";;i╋./
      |;;;;;;;;;;;;\__, -'";;;;;;;-'";;;;;;;;;` 、
     ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
   /;;;;;;;;;;;;;:;\ \o/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>、    <;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
  i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /o\ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l

474 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:09:04 ID:8Z3i4VaU0

    /:::/   i::::::;:::::::::;::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    /:::;:::::i i l i:::iヽ::::ヾ:::::::::ヾ;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::
   /l::::;:::::::::::i::::i l::::::\:::i::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::ヽ:::::::::
 ノ l::;i:::::::::::l::i::l i::::::::::::\\:::::::::::::::::::::::::ヾ;::::::::::::ヽ;:::::丶::::::
 。 li:::::::::::::::;─,_i::l::::::::::::::::l,i--,_..,,_::::::::::::::::ヾ;:::::::::::丶;:::::::::::  ……それでは失礼する。
    il i::::::::リ i l;:il::::::::::::::;ii  r::::メi\:::::::::::::ヾ::::::::::::i:::::::::::
    / i:::::::;i i llリ i:;i .i:::::;i::li 弋:ノl:::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     l i::::::;liミ彡/ i: i::i:ヾ ミ=≡彡i::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::l::::::::
     li l:::::i  /  ; ヽil ヽ    i:: ::::::::ヾ:::::::::::::::::::::i::::::::::
     i  i:::::i ヽ;::...   i 。    ノ:人::::::::::::::::::::://;:::;
    。 l::::ヽ. 丶:        i::l l::::::::::::::::::://::::;i
       liヽ;::ヽ.  __       ::i:;人リ:::::::::::://:::::::i:
        li li ヽ `-`‐.    ::;/:::l::;i::::::::l::l l:;;:;:::::i
        li il iヽ.;::     ;/  i i:/:::/i:::::i  l i:;l
        i  l   ト、_,.; イ    i i i/ i::::i    l:
       /         \        i;::l  i
       l      _-―-ーへ       i





           卜、                  /i^}
             ト、_>、    ____     / / {/    うにゃあああ!
           Vi\  >'´: : : : : : : : : : : `<  / {V     (もう二度くんな!)
           V} >'.:. : / : : : : : : : \: : :`く {V      (お前の顔みたくない!)
               ∨.:. : :/: : :/ : : : : : : : : ヽ: : :∨
               ,':.:.:.: /:. : /:/ : : l: : : | : : : : : ヾ\
           |:.:.:.: :|l: :/|: { : : j:|:. : :|: : l: | : :小⌒
           |:.:.:.: :|l:/<ハ: : ハ: :/|: /|: |:.: : リ
             /|:.:.:.: :|レ‐z必Ⅵ j斗z孑∨:.: :│
             ,': |.:.:/゙)lヾ弋rソ  :! 弋rソイl:.: : :│
.           l.:.:∨ ( |   ̄   ′  ̄´ |:(ヽ八
.           _j/    ̄¨ニマ⌒¨¨⌒rV-┴-ゝ ヾヽ _
       __/│     _ト、`ー─‐一'才7      `く \_
    _「 ̄    {____/|- 个 、__, イヽ∧      │    |‐-- 、
-一''´ |      ∨  |:.:.:. ト、      _ /.:.:.`‐ァ┬‐-/   │   \
    \    /l  |:.:.:.:.l==┐ r=≦《|.:.:.: :/  L∠._   /      \
     __>ー'´ 厶 ∧:.:.:.ト、 └='   │.:.:.,'   /  `ー'^ー-、     ヽ
二ニ -――ァ¬./.:.:.:| ∧:.:.| \      |.:.: :|  ∨ー─<_    \    〉
.      /.:/.:,'.:.:.:.:.| / l:.:.|         |.:.: :|  |  \  \ー─ ---一'´

475 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:09:15 ID:8Z3i4VaU0
六芒郭 作戦司令本部

    i三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヨ7
    ∨三三三三三三三三三三三三三三三三三三|
      |>、三三三三三三三三三三三三三三三>'" .i       さて、部隊長諸君。
     i 、`>ミ三三三三三三三三三三三彡' ̄   7       現在、近衛・陸軍の混成により、
     ',ョュ、 ------------ 魔 ----------' " ´ュョ7       六芒郭には約9000程の兵がいる。
     _',、三≧ョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョ≦三ヨ,',
     /ヘ三三三三三三三三三三三三三三:/丶         まずは藤森大尉。
     l  \三三三三三三三三三三三三/:   ヽ,--、     輜重品はどれぐらいだお?
   ,==', -、',:::::::::/__ノ',三三三三三三三三>'::::  ;;;;;;:::l', -、ハ
 ,/////ヽ、 ',::/    / ● l :::::::::::::::  l  ● l  ,,,, ... ;;;;l //ヽ
..i///////,'/    ノ ヘ ノ :::::::::::::::::: \__/     ,,lノ //〃i
〈///////,'    /  7::/      丶      ,,,,U... ..../--'////ヽ
 ∨////7   _/___ ./: :l    l    l ,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;ι /l.////////
___,∨//7   /   ', ,-丶_人__ノ         //////////>.、_
///////  ./   r'‐‐、   ̄ ̄ ̄  ,,,;;;;; ,;;;,;;:  /'//////////////>--、
//////  ./   /   ヽ________/////////////////////,'\
/////  ./   /   / ,|__///////////////////////////////////////
////   '   〃   , イ  \/////////////////////////////////////
//∧  ',   i   /   i  ヘ///////////////////////////////////
////i  i   ',   i,   _ ,j  i//////////////////////////////////
////i         i    ヽ  ///////////////////////////////////





             /ニYニヽ
            / (0)(0)ヽ          正確な弾数は把握できておりませんが、
             / ⌒`´⌒ \        少なくとも3ヶ月は持つと思われますっていう。
          | ,-)    (-、.|        この六芒郭には井戸や用水路の利用によって、
          | l  ヽ__ ノ l |        独自水源が確保されておりますっていう。
           \ ` ⌒´   /        水を気にすることがない我らは、弾と食料にだけ気を使えば、
       ___  i!ヽ.      ノ八  ___  篭城はそれほど難しくありませんっていう。
    /:.:.:.:.:.:.:|::::::i|: ヽ、ニニ彡'ハl!:::::l:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
    イ:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::|:|\: :、__/: /|:|::::::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',  ただ、六芒郭は龍兵爆撃なんて想定しておりませんから、
   |:.:.:.:.:._,.イ!___j:.:.|: :ヽ:__/ |:.|  .|ヽ._:.:.:.:.:.:.:.l   かなり遠回りして各部隊に補給を行う必要がありますっていう。
   !:.:./_/i⌒||:.:.:|: : : : : : : : : :|:.:`Ti `\\:.:.:.:!   なので、適当な使えない連中を輜重部隊に回しますっていう。
   ゝ'´: : : :L=」!:.:.:.:.|: : : : : : : : : |:.:.:.L=」: : : : :`.イ
   /: : : : : イ:.:..|\:.:.:|r、: : : : : : :V:.:∧7 ト; : : : : i
  /: : : : :/:.ト-イ`ーr=ヘ`<: :_,.frト-イ゙i .i!: : : : : i!

476 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:09:41 ID:8Z3i4VaU0

                    -―-
                 /         `        了解だお。
                   '              \      続いて塩野大尉。
                /              、     前回から引き続き、申し訳ないが馬を下りてもらうお。
              '                  }>,    砲撃の指揮を執ってもらうお。
            /  \    /       イ /
              /_i ( ●)  ( ●)   /: : /    砲兵の不足分は、陸軍から補うお。
             \ `ー、(__人__) r―. . ´: : : :.人
              \: : ヽ`⌒´  !: : : : : : :./: : .\
                    )--},不 ̄ )--― ´: : / ̄ \
               /: : /丶 :: ` 、{:.: : : : :.: :/: : : : :.:.-'、
            /.:.: : //:::::::\:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : \
             /: : : /´:: ○/___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : \
              /: : :./:::::::::/ ̄ ̄|: : : : : : :.:.\: : : : : : : : : : : '、
            ./: : :./ :: /::::::::::::: |:.: : : : : : : :.:\.:.: : : : : : : : :.:\





       /    }/         \
      / イ⌒ヽ. {,  、__ .\  \ ` 、ヽ
      .{/./i:i:i:iイ Ⅵ /i:i:i∨ \  \ Ⅵ     了解しました。
    / /i:i:i:/ {i:i:/{_/i:{i:i:i:i: ∨   .     ∨     まぁ、護州に捨てられて、
    .{ .:/i:i:i:/¨ {i:i:{⌒`ーⅥi:i:i:i   ∨   ∨    夜盗の真似事をするよりはよっぽど有意義です。
    ./ ../i:i:i:/   |i:i:{     .Ⅵi:i:i}  ト、 ∨ }.  }     なんでもやらせてもらいますよ。
   / .,イi:i:i: {   .Ⅵi    Ⅵi:i:}  Ⅵ .∨.}.  | 
  ./ ./ |i:i:i:i:{__   .Ⅵ     .Ⅵi:i\..∨ } i   |
 イ.ノ../|i:i:i:i:}.._` 、 Ⅵ  xz=--i:i:i:} }. | i   |
..▽  {/i:i:i:i:i: 篷'㍉. Ⅵ .´,ィ尨テ¨アi乂 八.
  ././i:i: / `ー=`  i}i  ー`¨=彡i:i}  /\.\ ‘,
    ./i:i:i:/ .ム     /′     }i:} ./: : : :  ̄ ̄ ̄ ̄
  ./i:.,イ: : ∧   .        }i:}/: : : : : : : : : : : :
=彡イ: : :: : : : { ..、 、_`_´___/ .}i:}: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : { i \.`ー-= ´  /}i}: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : { {   \   .// .▽: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : Ⅵ  \r. ̄ .}/ /: : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : \  / / } |  ./: : : : : : : : : : : : :

477 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:10:41 ID:8Z3i4VaU0

                ____
              /       \       藤森大尉。
             /       ― ヽ      他の指揮官達にもよろしく連絡しておくお。
           /         ( ●) '、     それと、砲撃と資材は思いっきり使わせてやるお。
           |             (__ノ_)
           \            `_⌒     やる夫は貧乏くさい戦争は大嫌いだお。
             /ニ二二三{ ハ三/      六芒郭は敵からの砲撃には強いはずだけど、
             ///////////77ニニニ7     作られた時点で龍兵爆撃なんて想定していなかったお。
.          /////////////// :|////∧\____  
.         く/////'//////////:::::|///∧/`ーく/  もちろん簡単に壊れてしまうレベルではないにしても、
        〈/Ⅳ∧//////////{:::::::|//∧/////|  おそらく中心部の補強は必須になるお
          j∨//∧/////////ハ、: |/∧//////|  完全に包囲されているから後方からの補給はないと考えるお。
.          l'/////∧'/////////,\l∧/rーュi//|  使えない奴に任せるのはいいが、無駄遣いだけは許さねーお。





              ,.-''"´ ̄``ヽ、
           ,r'´     _    \       了解しましたっていう。
          /.:.:..:. :,r'´_,イ水ヽ、    \     兵にも徹底させますっていう。
        !.:.::.:::,/   ヾY /  `ヽ   !     
        `ーイ_,,,、、、、、、、,,_   ,j!,/     気の利いた曹長を輜重部隊に貼り付けておきますっていう。
             ト   // /   /`Tイ       どいつもこいつも優秀な者ばかりだから、
            / ̄ ̄(0)(0) イ         司令が心配するようなことにはなりませんっていう。
          /   ::::⌒`´⌒::::\
          | ,-)       ( -|
         │ i〈 、 ____ 〉/
          !  ヽ  ` ⌒´  /
          ヽ         /
           /ヽ;;、      /
         , イ   ヽ __,, /ソ !
       ,、‐'´.:.:.:\     Tーァ、/l ,/`ー- 、_
  ,、-‐''´.:.:.:::::::::::::::::`ー‐:.'::::77j::::::::::::::::::.:.:.:.:ヾj、
 /ヾヽ、.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ}!:::::::::::.:.:,,、-‐'''" i
/ ヾ≧\``'''ー──-- 、::::::::::i|:::::::.::::/      l|
    ``了 r──--- 、 \:::::i|:::::::.:/ ,,r‐'''"´! |

478 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:10:51 ID:8Z3i4VaU0

        _,,...-‐'''””`゙''ー-、,_
        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'-,      さて、あとは<帝国>の出方しだいだお。
        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|      敵からの出方に応じて、導術兵経由で通達するお。
       i---- 魔 ----、;;;;;;;;;;;;i       各指揮官は、かならず導術兵との連絡を密にするお。
       l_,,..-‐'''''''''''‐‐‐‐‐,,,,,,,/       
     /_______________,.__-''"  ヽ       総員、役目のために休むお。
       / (●)  (●)   l       今はまだ、張り詰めるべき時ではないお。
       |   (__人__)      l       特に猪口特務曹長、兵には休むように徹底させるお。
     ,-'"\   `⌒´  , -'";;i╋./
      |;;;;;;;;;;;;\__, -'";;;;;;;-'";;;;;;;;;` 、
     ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
   /;;;;;;;;;;;;;:;\ \o/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>、    <;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
  i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /o\ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l





          ___   .
         /       \      了解しました!
       i,-'´}        ヽ     兵には死ぬ気で休むように伝えます!
      .,-' ,‐i" _ノ  ヽ、_   i
     ./ //´l ( ●)(●)   i
    .l  '- ' l (__人___)   i
    l   ,〈,'   `⌒ ´    i
    l   i i         ,i
    /   / iヽ,       /
  .,、 i   .' /,‐'.l\    /l )),
  .l \  .i、 ゝ `‐−` ̄´-‐'´ .ヽ
  .l   `‐-'i _.丶ー,-─--ー‐'´ .   .`‐、_
  .l     .i      人          `‐、_
  .l     .l    <  >       ,  , `‐ \
 /l     .l  人_|  |_人     .,.' .,'  ,-‐`
. i.,'     .l <  _   _   >   , '  ,.'  .,.'
. /     .l  ∨  |  |  ∨ : , .'   i  ,.'

479 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:11:04 ID:8Z3i4VaU0

            ,  ――- ..
        /           `::.、
         ,:'                ヽ      冴香は、各部隊の視察をしてくれお。
      /              ::,      君の美貌で兵を元気付けてくれお!
      ,'{、  } ノ              i
.       ,弋tッ/ {  __人        |、
      l    ゞ弋ツ_≫         イ/
.    人(_ i      ::    .x<三}
        \¨\___   ,.x≦三三三{
.        /\___x≦三三三三三/|!
        >///x≦三三三三三//〉
...    ,.イ'///二二ニヽ三三三〈//
¨≧'><二二/ニニニニニハ三三_ソ/
.<二ニ==--'二二二二二ニ}><//
. ニ===--=/―====≠≦彡{7//.;′
...ニニニ二〈_二二ニ=−彡'/////
. ̄ ̄ ̄,.イ二二二二二ニ'イ'////
...... /二二ニ=―=ニ<//,'//{
ミ、_/〈=ニニニニニ>彡'イ////ハ
...=−====<>'/////////,}
. 二ニニニニニ/////////∧





             ..-‐…・: :'': :¨ ̄: ̄: `:ヽ、
          . イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \     了解しました!
        ,:′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
.       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヘ
      /: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : ∧
      ,′: : : : : : : : :.イ: : : : : : : : :、: : : : : :.\: : : : : }: : : : : '.
      ,′: : : : : : : :/:/{: {!: :ト:、: : : :.\: : : : : :.ヘ: : .:.:|: : : : : :}
.     { /: : : : : : /:/ !:.ハ: :ヽヾ:、: : : :.ヘ: : : : : :}: : : |: : : : : :|
.     |:イ: : : : :./イ __|:.| ヾ: :ヽ:\: : : : :i!: : : : !: : : |: : : : : ,
.     |:ハ: : : 〃1  ̄  !:.l  ヾ: :卞ミ:―:-1ヾ: : :|: : :.八: : : :,′
.     |{ ヾ: /イハ. ァ=ミ!:.{     ヾ| _ヾ_:_ハ: : : :ノ: :./: : : : :/
.     |i  キト:、!: :} V⌒ヾ\、  〃乍不卞ォ:イ:. :./: : : : i:{
.     |′八㍉!: :i ..::::::::..   ヽ    弋zン゙/:〃: :/: : :. :.人!
        ヾ} :八     〈    ..::::` ̄:/イ/:,イ: /:ィ :/
         |:イ: :.ヽ    、        _厶イ: : |:/:./}/
          j八: :∧i丶.    ̄ ´     ィ!: :〃:/
        /  }:/ .〉とィ\   _ .. .< 〃: :イx
           /′/くゞぅ    ̄入  _..//   ヽ
             /くゞぅ __::-=介< 〃      \
.            /くゞぅr彡'"/∧㍉:ヽ      r、_fzへ、
        _才:::辷フ{::i /〃 }:i、ヾ::\   r、fzx rt厂:ヾ

480 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:11:15 ID:8Z3i4VaU0

六芒郭 士官控え室

           ___ _ゝ==ヘ、  ___
           >.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´.:.:<.
         < ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
        / ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ      丸枝中尉。
       /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ     貴官はどこに配属になったでありますか?
        ̄/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′    小官は北東側砲兵部隊であります。
         !/!:.:!:.:/ハ:.|:.ト、:.ト、:.|ヾ|ヘ!ヽ!:.:.:.:ヾ!       
         ∨レヘL_」ヘ!ヾ}、,りrt≦二リr‐:.!
            rラにテ!     ヒ少 レゝ }
            !ヘ ゞ=′    ` ̄´ ソノ
           ヾヘ  ′      /リ
               \ ´  ̄  /  |
               \__ / /  |
             「::::||::|  「| ̄ ̄ ̄ ̄|
           __,,、r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬ ̄`ー...、,,_
     rー..'':::"´:::::::::\::::|| 、 _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::ーr、
      i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::||   |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::i
    i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヘノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ト、
     l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヾ/!:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/::::::::::::!::!
     l::::::',::|::::::::::::::::::::::::::||   |:|::::::______:::::::::::::|:::/::::::::::::::!:::|
     |::::::::',|::::::::::::::::::::::::::||   !:!::::::` ̄ ̄ ̄´::::::::::::!:/::::::::::::::::!::::i
<皇国>近衛新城支隊 砲兵中隊長 夏川孝憲中尉(17歳) (衛宮士郎)





                    ´: : : : : : : : : : : : : `
                /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : > 、
                  / : : : : : : : / : : : : : : : : : : :/ : : : : : :\_     小官は糧食配給部隊だ……
                ′: : : : : : :/: : : : : :..|: : : /: : : : : : : : : : : \  
              ,′: : : : : : : ′: : : : : :|: / : : : : : : : /ハ: : : : ヽ
              | : : : : : : : :.| : : : : : : :.|: : : : : : : : :// '. : : : : j
              |: : : : : : : : :| : : : : : : :.|: : : : : >´/    :, : : : ′
              | : : : : : : : .:| : : : : : : :.|-‐''´_,. ''´     ∨: ;
              |l : :.:: : : :.:.:.| : : : : : : :.|´__―‐.、ー==ァ    |: /
              |:!: :.:. : :.:.:.:.:| : : : :i: : :.〈 /心ミ     ト、__ lィ′
              | ! :.:.: : .:.:.:.i| : : : :i: : :.| `ゞ:ヒ      '¨` /:|
              | l:.:.:.:. :.:.:.:.:i| : : : :i: : :.|         {及!/: ′
              | l:.:.:.:.: .:.:.:.:i| : : : :i: : :.|        '.`¨/: :,
               `ヾ:.:.:.:.:.:.:.j| : : : :i: : :.|        / ':.:.:,
                 \:.:.:.:.j| : : : :|v: :.|         イ:.:. !
                 /'.\;i| : : : :| v.:.|  -=====  /:.:.:ji:.|
               /  \ \: :j| Ⅵ、      /:.:.:.:.:.ハ!
              /-、     \ ヾ|  lリ >---∠.;:.:.:.:.:.:/ l|
   -―― 、――‐… ´: : : : '.     \    / 、     ヾ:.:.:/   |
 /: : : : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : ,         \ /  |       `′
. ′ : : : : : : : : : '. : : : : : : : : : ∧      //__} |、
/ : : : : : : : : : : : : '. : : : : : : : : : ∧   /、//:::::::ハ|: ≧ー- 、
<皇国>近衛新城支隊 糧秣配給隊長 丸枝敬一郎中尉(26歳) (ウェイバー・ベルベット)

481 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:11:26 ID:8Z3i4VaU0

         ,ノ : : : : : : : : : : `ー: : : ::..:::. ::::`、
           レ : : : : : : : : : : : : : ::. ::..::..::::..:::、;!
         l ;i: :.: :i; :ヾ,;,_ヾ-、ヾ`、::..:. ::::::::::i,     りょ、糧食運びでありますか……
         レヾ!::ト、!`ー,r‐'''´   ヾ::;r'´ヾ::i      確かに目立ちませんが、決して無駄な職務ではないであります。
           `、! _,r' ,ri´ ̄ !   V,ノ ,'.,!:!
              ` 、  ヾi_,ノ     ,,,ノ`、!       がんばってください。
               .i       u ,/'.,  `、
                  .ノ__  _,.    /  ;   `
                   `ヽ、  ,,/   ;    `.、
                    ̄ _,ゝ  ;    __,,,y'`ヾ
                    _,r''´;r'′ '  ,r''´:.:.:.:.:.:.:.::::`、
                   _,r'´:;':.:/-、 ,r‐-,/.:.:.:.:.:.:.:.:._;;::.-`、:`、
                 i:.:.::::;'.:.i    ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'.:.:.:.::::::`、:.i
                   .l:';.::;/ヾ'、_,,//ヾ:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.::::`、'i





  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.ヘ
 ,′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ    いや、納得している。
 i!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:.:∧    下士官からも兵からも軽んじられて、
 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  ',:.:.:.:.:.:.:.',   上からも戦闘向きではないと判断されているので、
 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./    ',:.:.|.:.:.:.:.:.   この采配は妥当なところだと思う。
 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:オ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:> ´      l:.:. i!:.:.:.:./
 l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:./:.|:.:.:.:――:≠‐- 、      |:.:.:|:.:.:./.     自分は夏川中尉とは生まれも育ちも違う。
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:./:.:.l.:.:.::>z´ェ= ミ、    _  |:.: l:.:./      もう10年も軍にいるのに、いまだ中尉に止まりだ。
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:./:.:.:.l‐ ´≠´ち:乃`    _ z_` l:.: l:./       例え夏川中尉が五将家出身でないとしても、
. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.,′:.:.l.   ` 乂:ツ     7タハ/:|:.:/´        とても僕は夏川中尉には敵わない。
  l:.:.:.:i:.:.:.:|:.:|:.:.:.:.:.:.: |           弋'/:.:.i!/|          
  |:.:.:.:|:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.: |             〉 .:::::::ノ|:.|         小官にはお似合いの配置だと思う……
  |ハ:.:.|:.:. i!:.:.:.:.:.:.:.i:.:|             .::::::::::|:.l
   l:.:.|:.:.:.i!:.:.:.:.:.:. |:.:!      ‐- -    ノ::::::::::|:.|
.   \:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.| \        . イ:::i!::::::::::|:i!
      \:|:.:.:.:.:.:.:.|:.|  :`. . .   <`ヾ::::::|:::::::::::|i!

482 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:11:38 ID:8Z3i4VaU0

        ヾ'''''''''-,へ
     ヾ ̄:ヾ: : : : : : : :ヘ_
   /: : : : : : : : : : : : : : : !     ともかく、糧食運びはこの六芒郭では重要な任務であります。
   ~/: : !!/!/リ\!\!、:: : :!     頑張ってください……
    /!: / ノ    `ヽ  ヽ,/
    レ!小●   ●  /~)
      |l⊃ 、_,、_,⊂⊃_ノ
      .ヘ        j
     /⌒l 、 -- _ 'イアヽ
    ./ヾ三},' ̄   ',:::::::::l
    .l:::::::::ノ     ',::::::::}





: : : : :|: : : : : : : : : :|: : : : /: : : : : : : : : : :\
: : : : :|: : : : : : : : : :|///: : : : : : : : : : : : ::.
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: : : : :|: : : : : : : : : :|/: : : : : : : : : : : :>f´: : : :〉
: : : : :|: : i : : : : i: : |: : : : : : : : : :> ´  .′: : /
: : : : :|: : i : : : : i: : |: : : : 、> ´     .′: :/
: : : : :|: : i : : : : i: : |― ´ `丶..,,__   ,′/  ああ、せいぜい頑張らせてもらう。
: : : : :|: : i : : : : i: : | く ̄;少ミz  ¨´ ,rイ: '    夏川中尉も頑張ってほしい。
: : : : i|: : i : : : : i: : |   {)ジ    //´     この戦場では、砲兵が最も華々しく活躍するだろうからね
: : : :i |i : i : : : : i: : |          '/
: : : il ||:.:.i : : : : i: : |        {:::!
: : :.|| ||:.:.i : : : : i: : |        ヽ!
`ヾji! リ! :i: : : : :i: : |          /:|
ヽ    リ|.: : : : i: : |  `ヽァ r‐'::::::::! 
  \   `ヾ: : :.i: : |    /::::::i::::::|
    > .,_`¨ ヾ:j、  /::::::::i:::i::::::!
        爪_}  `¨´`ヾ::::::i:::|::::/
         / ィハ      `“ '’'’
\       //:::::ハ

483 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:11:49 ID:8Z3i4VaU0

虎城山地北部 龍州軍司令本部

.  /,/;:;:;:;/;:;:;/;:;:;:;l;:、;:;ヽ;:;:;:;:ヽ;:;:;:ヽ;:;:;\;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:!`'\
 / l;:;:;:/ //;:;:!;:;:;ヘヽ;:;:;:;\;:;:;:\;:;:;\;:;:ヽ;:;:;:;:!;、;:;:|      さて、龍州軍司令はここにたどり着くや否や、
./ /;:;:;/ //;:;:;:|ヽ;:;:'、;:;\;:;:;l;:;ヽ;:;:\;:;:ヘ i',:;:;:;| ヽ:;:;i      徴用した民家に篭ってしまわれた。
  |;:;:/l;:l/;:;:l;:;:!ヽ\.\;:;:\ヽ、\;:;:\ ', | i;:;:;i':,::\|      ああ、もちろん個人副官と一緒にだ。
  | /;:;:/l |;:l;:;:| i´ f::::j 、\;:\ ,rt:::j フl .! |ヽ:! !;:ヽi\     もう出てこないだろう。
  | ヽ/ |、ヽヽ { `=‐' ヽ|`ー ゝ`ー=' l ! |;:;:;l !ヽ\- ゝ
  |  |;:;l ヽ\ ヽ                / | i;:;:;:!.|:;::|:;:!
     |;:;l |\ヽ_,ゝ     i         / ,! :;:! !;:;:l;/       残兵をすべてかき集めてそれでもなお、
     | ∧ |;:;:ヽ' 、      ` ´     /|/ l;:;:;ヘ;:;:i        銃兵1個旅団が出来上がるかどうかというところだ。
     |/ ヽ ∧ヽ,\  ‐‐---‐‐   イ/;:;:;:|;:;:/ ヽ!.       直接<帝国>とやり合えば、まぁ一日で崩壊というところか。
       |/ |∧| \         / .| / l/;:;:l
         |'  l   ヽ、   /   l'/ ヽ/          熱田大尉、どう思う?
              l     ` ̄´    l、
         ,. '´            ヽ、_
   __ ,.. '' ´   ヽ          /   `'ー- ..__
-‐ '´ {´        ヽ       /         `}  ̄ 'ー- 、
    ヽ          ヽ       /          / /     ヽヽ
  ヽ  \                         / /       | ヽ
      \                   /       /     ',
        `'ー-  _         _  -‐ '´        /      l
  /           `'ー----‐ '´         /    l     l   !





   〃    /  /  /   l  l 、          ヽ
   {i{イ   | | | /  | ‖l‖l l ヽ{   ミ、 ヽ、 ri }、|
   _ツ   /|| || || /|、| || l | lト、 `ヽ 、、ミ、 l| { }八!   どうもこうもありませんな。
  ≧‐_,  lハl| lNl/ lト、l|| ヾ! l| ヾト、 }|ト、 ミ、ノ  メ,_ノ   自力では回復できませんや。
    / ィi l l ト三≧x、il_ヽ ヽ l_,,リ≦三 ヽ|l  `=彳
    l/ lい、l ト、lゝ `ニ’`ヽ(\ ヾ `ニ’_,`  }! 、トー '    ここは参謀長殿の御本家が伝えているように、
      ヽハ{、         ` ヽ    〃7リ      素直に皇都の護州軍に加わりますかな?
        ト、_j                  厶イ
       ノイ lハ       _ _     / トゝ
        j/| |l 、     __     /!l l ト、
           jノ|| \   ´ 二 `   /|从ハ{、
           ト、ヽ  \     /  |!  ヽ\
          _| \\  ` ー─ '    | l / /
    _,. -‐くヽ!   | |          ∨ / / \
龍州軍 参謀 熱田大尉 (坂田銀時)

484 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:12:00 ID:8Z3i4VaU0

              /, '"´:/,.. -‐ニ ___
            / ///::‐''"_;:ニ=== ``ヽ、``
               {レ:1:::∠二::__::::::::::__:::::`ヾ.ニ._ゝ
               ,.ゝ::_:; -──- ニ:_:::::::''::‐ニ__:::::\     別に護州が私の本家というわけではない。
             /::::/:、::::::::``ヽ、:ヽ::::`丶、:::::─--`ヾ__
          /;:イ:l:::|::ヽ、:::::::`ヽ::ヽ\::ヽ::`丶、:::::< ̄    確かに私は護州公様より恩義を受けた者だが、
           〃/::::/:l:::、:ヽ:`::ー-:::::ヽ:::\::::、:::::::::::::::\    「龍州軍は護州軍の指揮下に入れ」という命令は、
          / /1l!:|:i::|:i心::\:::ミ_ヽ、:ヽ::::\::::::::弋_⌒`    軍から直接出されたものではない。
            ! |l::|!::!::|{.Oヽ:、:::ヽ{.Oヽ::::::::::ヽ::::ゞヾゝー    私命だ。
         | /!::|i:::::i`"´ .;!` `ヾ" |:!:::::::::::ト、|`ヽ、   
      _, ‐'7´   !ハ::N   〈l,. _     ハト、!`iヽ、`  `丶、   龍州軍参謀の私にはこれに従う義務はない。
     / 〃     | |:ハヽ _,,.......__   / :: ヽ::!        ヽ
      // ̄ ``ヽ、   {. ヽ ー   / .::: / ,. -- 、   /  ',   それにだ、そもそも私は参謀だ。
    ,: ′      ヽ _ \. ` -‐ '′  :/./   |  \/  iハ  いかなる命令権も持っていない。
   ./        い   `ヽヽ、__ , ‐-'-./    l |   ヽ  || |   すべては引きこもった司令官が決定されるべきことだ。
 






       /| .N '             ,_≦<⌒
        | ∨        ,、 ,、 、ヾ-ヘ> 、-ミヽ       なるほど。
     /` ,.ィ    , / ハ !ヾ|ハ.V, ,ト,ハ-ヽイ      
     /'フ//∧,ィ ./.|/ ,、リ小|,ト,:|:リ、:ヽ|:<       しかしともかくもこのままでは我が国は滅びますな。
     И .レ ' .|//ノ /jィ::ハ::!:::リ;メ「ハ:}'ヾ、Y      かぁ! <帝国>辺境領か。どんなもんでしょうなぁ。
    弋ー__,、 | ,//|'/|/:ム!/‐|l::::|リィtチ''Vリ
    ヽ-≧:::Ⅵ.代!ハ:|;::/,ムtチ Ⅳヾ ̄ .トヾ
     .`T:|;::::ハ|:_'ヽ、Ⅳ ̄´     _,〉  .|
       .ヽト、l:::「:トヾ、`      __,,  .iァフ
        厶イゞイ≧ヽ      ' ニ´ /./:!
          '´ レヘ;ーヘ  ,,_____,,//:::::ゝ  _ -、
             ハ|;V: : : : : : : /./:::::/7才   ヽ,,_ _

485 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:12:14 ID:8Z3i4VaU0

                  \ー-- 、,,_ー=ミ‐-..、
             ___ミ::::::::::::::::`¨ミヽ、::::::ヽ.       ひとつだけはっきりしていることがある。
          <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ  
               ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、    我々は、祖国の滅びを招いた無能な軍人として、
           ー=ニ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ハ    歴史に名を残すだろうということだ。  
        --─==ニ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヾミ:::::::::::}
        ,,ィ彡:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡イハ::く
      /::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',
     /---─ァ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::/:::リ:::::::}ハ
          //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ツ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|
        /::::ィ::::::::::::::::::::::::::,ィ/  ¨''=イ _,イ:::イテ ::::::::::ハj
       _,,イ//:::::::::::::::::::::イ/ |       ノ |¨ .::::::イ/
           ∠ イ:::::::::ィ::/ .|          、 _」 イ:/.j'
          /イ:/ .|イ   \   ‐--- /|:/
            __ イ   j     \  ゙゙゙/  .ソ
         /\          /ヽ- '





   〃./  ,  .l   /    /l|  | |                   }ハ
    ///  |   ,′   ,′|  l |             '.,   ',   .| リ
   .i/.〃  l|.l .l   .i |.|  .'; |  i  ;!   ,   .ハ   .i  Ⅵ
  ‐=彡' _/ .l!ll .!  i .| /l    '|i  .|  l\   .';  l  .l|.:Ⅵ  l \     嫌ですね。 絶対に嫌です。
    ̄/ ./ Ⅵ、 '; { .|.! .'; l  ∨ l∨ |l \ .; .| .l .l| l.|  ト-- `ー
    .〈// ._  ヽト、 .'; !|. ∨ト、 '.; l|l ∨ ィ≠.∨}l.,' / ./ |;  \      内地防衛の決戦で敗北し、
     l/ /   |.\lト、.;`>ミ、'; .∧.{l '´ヽ〉__Ⅵノ.|.,′ ,'.ト、__.>    あとはなにもできず、
     /_ノ; .ハ   ミz、___,ッ'ヘヽ ∧〉 tz..―tッァ./ノ} , ; 从_\      ただ逃げ回った莫迦者として。
      ̄'⌒∧ .ト 〉.  ` ̄´     \从    ̄ ̄ ′//.,'イ|',         軍記物や戦史に登場するなど。
         .{ .Ⅳ',            `          /イl/.ノ从
         .ヘ ヽ.ハ                    ハ .イ           結局のところ、重要なことは時間稼ぎです。
           \ヽ',                       /_/            今は夏ですが、冬……
              | ハ.        `  ´         /  {、            いや、秋の雨季まで持ちこたえれば、
              | ハ.l\  `ー-      __      .イ .ト、〉            あとは冬まで持ちこたえればいい。
          _,〈/-|:l|\                / ,':::i::ト、
         <:::::::::::::|:| |                 l Ⅳ}:::::>x、        相手は兵站の問題で自滅するか、
    </..:::::::::::: 〈从l     `       イ     .|、 |lヽ〉:::::::::>:>..、    それか春まで冬営することになるでしょう。
   `ヽ:.\:::::::::::::::::::::::リ          ̄        |::ヽ〉:::::::::::::::::/. /    <帝国>としても冬営時の安全を確保する意味でも、
     \ \:::::::::::::::,ィ                 .li、::::::::::::::::::::/ /      六芒郭は重要な拠点になります。
.         \ \:::〈//                  ハ:::::::::::::::/ /

486 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:12:25 ID:8Z3i4VaU0

    i:: ::::::::::::::::::、:::、:、:::、:::、:::::::::::,:::::::ヽ:::゙::::::ヽヽ::\::::::ヽ:::::',ヽ:::
    i::: ::::i::::::: ::::l\、ヽ::::ヽ::::::::::::',ヽ',ヽ、:::::、:::::::ヽ:::ヽ:ミ、:::ヽ、:::::  ならば、貴官と私の考えは完全に一致する。
   i::::l:ヽ::::!::::::!:::l ッtー゙、:::::::::ヽ::'、::', ゙ヽ.ォ-=-、:::::::::::::ヽ:::ヽ:::',:::::
.  i:::!l:::::ヽ::::::::::::l.il k::::::ハ\:::::::、:、ヾ:、〃k:::::::ソヾ、:::::::::::ヽ:::ヽ::::::  考うる最大限の支援を、連中にしてやろうじゃないか。
. ,ィ''i:l' !i::::::',:::::::i::::iヾ-.ニ_-' :ヽ:::',ヾ、ヽ.゙ 、..二...;シ ゙i:::::::::ヽ、::::::::::::
イ l リ  'i::l::::',::::::':,':! ゛""   i ヾ:、 ヽ` `""""  .li'i::::::::::::ヽ::::::::
..ヽ/ ',  i:il:::::',::::::kヾ、    !    ヽ           l!.l::::::::::::::::ヽ、
  ヽ ;  ii i::::、:::::', `     、              ! !:::;:::lヽ::',i!`
   ヽ ', ':, ',::i 'i::::':,     ヾ、 -‐           /.l::ハ::l ヽ::i !、
    ', ', ヽヾi ',:::::i、  ヽ、 ..__         , ' .i:l. リ /入',
    il ', ,ン''ヽ-'i:::l._ヽ   `.{i ゙マ''"""    /   i! ,/./ i`
   ,-┴'゙ ' ー ゙ 'i:l、 ゙\.  リ   i     ,..:''    ! , ' "  .i
  /          ゙! ゙ヽ、 ヽ/   i  ,..::'::''     /, '  /.!
..r'゙_  il. ,          ノ゛   i'.、イ:::'''      //  ノ





          /-‐ィ , -  ._                       ヽ
      /'´/-‐'´_-‐' ´./ .ィ              ヽ、   .ト、  ',
      /'./'´ //, -‐ フ /::/   l、    、     ヽ 、丶\ ',`‐-`--イ
       lイ/l / /   /レ::/:::l  ィ  l::',     ',\  、 ', ヽヽ \l_....-‐/
         ル' l '    /l ./:/::::::l /::', l:::::',  ト、 ', ヽ ',\!、 .l !  ヽ_::: イ
      /./>┤//:::l//::::::::::`:::l:ヽ!:::::l::\l:::\. 、 ヽ  、\リ、   ',    了解であります。草浪中佐殿。
     <ニ//':::::::l/:::::∧/:l::::::::::l:::::ヽ::::l:::l、::l:::::::::::::ヾ\ト、 l  l:\:、ヽ !
      /〃:::::::::::リ::l:::l  l:::l、::::l:λ::::::\',::l::',:ヽ:::::::',:::::::\:、 ! l::::、::ヘl /
      l〃/リ::l::::::::l:l l:::l ',:::l、l.ヽ:::ト、:::::::::::ヽ:\:::ヽ::::::::ヾ l、ト、::',‐-'...、
      l/'   .yヽト::リ:', l::ト-', ト≦ム',ヽ!::/:,、:',:::::\:ヽ、:::::∨::\ ト 、::::::\
         /'´``ト、:ゝ ',  ` ‐-`´イ// リ /', !l / 、)',::::::::::::/ヽ厂:::::::::::::ヽ
               ', / \!      /'  レ   リ/ヽ //::l:从!l:::::〉::::::::::::::::::::',
              v、 _             仁'イl::::/:://::::::l:::::::::::::::::::::::
                ヽ  _            /  l::⊥ィ'´/:::::::::::l::::::::::::::::::::::::
               ヽ ー `   _ _ -‐' ´ 二 _ イ:::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::
                ヽ_ -‐'´ _  -‐'::::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            _ -‐' ´_ -‐'::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
         <´ 、...-‐:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::
           \\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
             ヽ ヽ::::::::::::::::-─'  ´  ̄ ̄  ̄` `  ‐-<::::::::::::::::::::::::::
              ヽ ヽ/                      ‐-::::::::::::

487 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:12:38 ID:8Z3i4VaU0

皇都 高級料理屋

                ,イ  , イ
              ,イ /|/::|∧/:::::}イ./|
            ト、/::|/:::::}:::::::::::/:::::::::/:::: |彡'イ
            |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ア'        で、こんなところでどんな悪巧みだ?
        ト、|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ
        ヽ:::::::f'"'"`¬ヾ-;:;:、:,,:'´"'"'ァ:::::/
          ミ:::l}             /:::::/
           |:::ミ            彡/
.           ヾ| ‐─-y、.   ,..x-─‐.|/
        /⌒| 弋赱メ`  イ'ィ'チタア |⌒Y
        { ((l           ` ¨´  |)) }
         \ヽ        }     ,' /
           '     ,_´_    イ
           __|\.    ‐   / .|_
             }ヘ._\ __ / _.r{
             |    ¨.`Y´ ¨    .|
-────……Y´ヌ_      |       イ`Y……────-
元<皇国>陸軍中尉 現<皇国>高級料理屋店主 樋高惣六(大神一郎)





      |: : : : : :   l:  ::  ./.  /  /    ./ |:   :   l      | l
      .|: : : : : :  /:  . :  /  ./  /:    //:∧;   :  :l,      | |
      .|: : : : : :  l: : : :  / / ,.イ::    イ,イ: ,l l,:   : : : |      | |
      |: : : : : : :  |: : : ,イ //.,,/ /:   /'/ |: |  l; l,、 : : :.| .|   | | l,
     ,|: : : : : : :   |: : ://:././ / ./:   /.// ,l ,l   ハ.lヘ, : : : | |  ‖ |. l,   全くだ。
     }イ: : |: : : : : |: :/ l:./ /./  ,l: : //./ ,l:.l    ヘヤ、: :.| ,}  ‖| ト、l,   槙、羽鳥、ちゃんと説明してもらうぞ
    ,/ l:: / |: : : : : |:/~|/=t:,ト,,,..,,l:: ,/ //  l:,|__,,.-='''~ヘ,__\::|/:  / | |ハ,l,
    / l::/ .l,: ;l,: :  {ィ=テアト=-こ|::入,// ,/ソト^゛_,,==テ〒ヘ~》y':  ,∧: ハl, ヘl
   ´ ,l/  .l; { l,: : : 'l,`,,.'ヒTフc;》|::{,/ハ} / '/l'=='ヒtイフc),.X'./  /} |/  {,
    ,/    |: ヽ{: : :...'l, `~~ ̄~`'l:|イ゛  | //´ ´ ̄ ̄ ̄~` ./  /ノノ|   ヽ
    /     |: : :'|: :.\'l,      |   | /´        /  ,//|::|
         |: : ∧: :ヘ\,,.ミゞ-     ノ|        // イ: :/ |:|
         |: :/ l; : :.\\      丶     __ ,///| : ,l ‖
         }:/  l,|: : : :\`ヾ `-=―――_,.=-'´/イイ: :,ハ:. ,l  |
         /   | l; : : : :> 、    ̄ ̄´   /イ: : : :| |: |
              l; イ|: : : |::`ゝ、      _,.イ´ |: : :|:.| .l,:|
              |/|/( ̄ー-r->、__,. イーyーー`)/|| l,l
              l  }|ー-―| r―――--l .ト-―.イ l  ヽ
元<皇国>陸軍中尉 現<皇国>史学寮研究員 古賀亮(ルルーシュ)

488 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:12:50 ID:8Z3i4VaU0

 /::::::::::::::::::::::::::::/::::\:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::\::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: \:::::\
 /::::::::::::::::::::/::::::: : :|:::::V/ ̄ V:::::::::::::::::::::::\::::ヽ   いや、正直なところ、確かに碌な話じゃない。
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: | ̄     V::ト:::::::::::ハヽ;;::ゞ:::ヘ 
:::/:::::::::::::::::::|::::::::::::::ハ:|        |::i \:::::::}:::::ト-;;::::ハ   槙、最近貴様の家に護州がらみの連中が、
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| リ───''  i:リ ニ彡:::iト、;ヽ \::i 頻繁に出入りしているな? 何を買っている?
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |_,,,-===ヽ/ _||=__メ:| ||   ヾ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|>'' ̄=.ィ-  ||=||{t..:jア ||
::::::::::::::::::::::::::::i>\:: |||マハ廴ソ  ..川 ハ ̄ iノノ
:::::::::::::::::::::::r-、}''´ \||  ̄    //  ノ ` ̄ |´
::::/i:::::::::::::::| /ヽ    ヾ==─''´´      /
:/ |::;;::::::::::ヽ  >        `ー -  /
  レハ:::::/i::::::≧::-:、          /
     レ'  ̄ ̄ ̄Yi      ____./ _
     _...-:::'´ ̄ ̄`:-..、    |ー- ∧ }、_
    i: : : : : : : : : : : : : : : : `::-.┴..、: /: :}: :}: : : ヽ
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧
元<皇国>陸軍中尉 現勅撰特務魔道官(ヒズ・インペリアル・マジェスティス・マジシャン) 羽鳥守人(ジュン)





 //: :/: : :/: : : /:/: : : : :``;ーッ-
∠/ : /: : /:/:ー=二, : | : |: : : 卞´     言えるわけないだろう。
. /|: /イ:/|/|: :`了://:/个、|: : :\:ヾ、
.l| |: |{ |イ:kzf: :/=|/_'≠弌: : : in: : ト-ヽ    客が何を買ったかをバラせば、
  ヽト、|:イ'弌/  '_f不:}ミ | : : ノ j: :/      うちの商売の信用が失われる。
    `| /      ̄¨/:/∠イ
     ヽ`、_   ´ >' 7: ル
.       \ ‐ ` _  ´ ,ィ戈f
 , ‐ァ‐==¬`≦┬r=彡' : : ト、
/: /: : : : : : : ∨: : | レヘム /: : 丶、
l / : : : : : : : /|∨ :| f^fk^': : : : : : : :\
{:|: : : : : : : ://‐-: ァj-孚 : : : : : : : : : : :\
}:|: : ||\: ://: : : //: : ^ : : : : : : : : : : : : :
元<皇国>陸軍中尉 現<皇国>造酒屋御曹司 槙氏政(スザク)

489 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:13:07 ID:8Z3i4VaU0

    〃::::::::/::::ヾ:::i::::ヽ:::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::\
   /:::::::::/:::::::::i:::`:::::::}::: ト:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  /:::::::::ィ/:/:::::::: L:_ ∧:ハ::::::::::|ヾ:: l>、::ミ、:::::::::::::::V:_:::::::::::::::::::::::::i
. /:::/ /::/::::::::::::ハ    il i::::::: l 刈  ≧ミ> 、::::::::<  ヽ::::::::::::i\ |   けして漏らさない
..// ./:::::i::::::::::::ト:ハ       l::::://_ ィ=彳司 ||== ̄`{ i }:::::|\ゝ. `
    i ::::::ハ:::::::::::|\ゝ___  |:/ r/ ´ イt jハ ||    ノ //::::::i
    l:::::::::::ヾ:::::::|::::::ヾ´ ≧ミ、ィ'''ヾ   ゞ┴ノノ    `./:::ノ`
    |::::::/i::\:::V::::彳 ィ芯、}}   `ミ==''     r'´:/
    |:::/  |::::::>:K ヾ、 _ゞノ ,             |/
    |/   ヽ/ ヾ `ーt   ` _ ノ フ      /  | ____
         `      ヽ   `ー´       / ̄    _   ヽ
                 `  、     ノ  /     /  ̄ ̄ ヽ_
                     >-イ |  〃   ./
                   / ̄il  // /-= ' ´  _
                 /   V/ ヽ=.//   / ̄ ̄ ̄>=- 、





            ____
       ト、_, '´.: : : : : : : \ト、
     入┘: : :,-‐' ̄ ̄ ̄`: : : : :.:ヽ__
    /:/ ̄フ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ\   だめだ。
  //:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.ノ:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:\   お前が新城のために何か良からぬことをやっていることは
  レ/ /:/:/:/:.:./:.:/:./:.-=ニノ:.j l:.:.:.:.|:.:.:l:.:.:.:.:l   俺たちも理解している。
   |:././: |/: /:l: : |: |: /:./:./:/:j:.:l:.l:.:.:|:.:.:|V
   |/ ハ: :|l: :l_ハ:_:l:_:l/:./:.//ノ_/_ノ_j:.:.ノl:.:.|_   お前の行動によっては、うちが新城と駒城の御用商人だって、
   |: :ス乂:V ィ‐ゥ-ヽ|:/レ´  ̄ノノ__/ノlハノー'   宣伝して回ることになってしまう。
   \l: :l:ヽ| ゝ-'―'   |  イ¨ザ> ク:/: :|:.|_
     V\rl.       |    ̄¨∠ノ:.: /:ノ     俺とお前が俺貴様の付き合いをしていることは、
         {ハ       !'       / 〉:./レ'      決して秘密じゃない。
       ハ    ー------'  /ノ/        今も間違いなくお前も俺も付けられている。
      ノ:.:.l\      ̄    /:|:l(__        下手なことは言えないよ。
       ̄レl/ l\     /|:.:|ノlー'
        |\\` ー '´ ノ)ノリ
       /|  `ー|「 ̄ ̄|||
    _/ /⌒y‐ ||     l |/
―'´        /   ||    | l\
            ||    |   ヽ、
            }}    〉    ` ー 、
            ||    |        \
       .____||    |、          ̄ヽ
 | |    | r―――┘   ヽ二二ー--、      |
 | |    | | ○                ̄ ̄ ヽ  |  |

490 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:13:26 ID:8Z3i4VaU0

::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::/i// i:::::::::::::::::::::::::|::::::|:::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::\
::::::::::::::::::::::::::::ハ;;;;;;;;;/-'´   .|::::::::::::::::::::::::ト::::: ト::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::ヽ   わかった。
::::::::::::::::::::::::::::::ハ ̄       |::::::ハ::::::::::::::| \i \::::::::::::|:::::::::::::::::::::ハ    では一方的に俺の話を聞け。
::::::::::::::::::::::::::::;:::ハ        |:::/ V::::::::::リ    ィ=ハ:::: |::::::::::::::::::::::::\   見返りは求めない。
:::::::::::::::::::::::::::::iヽ:ヘ      |:/   V::::::/   /イ=フi}ヾ─────'`   貴様の実家で何かを買い付けた連中は、
ヽ:::::::::::::::::::::::::| \ヽ     |i!    }::/   r''´ゞハi l:ヽ            なぜか守原の家とは関わりなく動いている。
::::\::::::::::::::::::::|   \   __ニ三イ   ||r j}i| .i lヾ}            というよりは、守原は全くこれに感知していない。
::::::::::\::::::::::::: |   /::::_,,,ィ彡=''´i/il_,==|.しソハ ノノ-、            何者かが、守原の意志とは別に動いている。
:::::::::::/ \::::::::::ヾ /:- ''´>''´ -=イ`  ||r'´` ハ彡 y/: : : :\ニニミ-、     守原は逆に六芒郭への動員を遅らせて故意に新城を孤立させている。
::::::::/   `ー- xゝ rィ彡''´イッ:::リ  /i   ミー=´i: : : : : : :`:-:、: : :}ソヽ   なぜなら新城のやつは、龍前の六芒郭で
:::::/::ハ_____/ /  / ヒ:::..ソノ {.リ    }.  l-、: : : : : : : : i: ://: :ハ   敵から包囲を受けているからだ。
 ̄ヽ──────、ハ ヾ  ゞ''´  ノノ    ./  ./: :ノ: : : : : : : : l: i l: : : ハ   そして六芒郭の周囲から手当たり次第に火砲を、
i ヽ ` -ゝ      ヽヽ ミ=''´ //       /: : i: : : : : : : : : l: i l: : : : :ヽ、   かき集めている。
{  ハ         \\__//    , ィ /: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : \  撤退している砲兵の前に、猫を並べて分捕ったそうだ。
 `   廴     し   ー─''´    ir'_´'´ ./: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : /  同じ手で弾薬もかき集めたという。
>、_   ー                     /: : :/: : : : : : : : ::/: : : : : : : : : : :/   いったいどこの味方なのかと苦情もきている。
: : : : : >-、_ハ、               ハ/: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : :/ハ





                   i!|
                  ノ |
                ノν  !,_,. - y/
          (i゙へ.,ノr'´     `''" !     あいつはあいつ自身の味方さ。
           ゝ           τ,. =‐   
         .  !            '"r'"
           |  ..,,,,__       /
          ヽ! |   `゛`'ヾ''"~^"i!
         `ヾ !`ー==、  ,.r==|!
          /ヘ! `ゞソヾ  ヘソノ,!ヽ
        . ヽゞ!          !/
          `'λ    .:::ゝ  /
          . | \  ー_− /
        .   r!  \__/ ト、へー‐-- ....,,,,_
          / `゛`'ー ‐- 、m/  !〜ヽ      `!ー、
         へゝ、     /  !\ |  |   .   |  \
     _,,..r'"ヽ .  ヽ、  /ヾ /  ヾ  ト- ....,,,,__ !  . ヽ
    λ    \   \/  !⌒i     |     ``゙!   λ
   r‐'"ヽ、    ゝ、     |i λ    |        |   / ヽ、
   /    ヾ、 /  ヽ   . ノ !ヽ   !   .    !  /   ヽ

491 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:13:39 ID:8Z3i4VaU0

          `¨¨7  .:.:.:.:.:ト、:ト、::イ:.:.:.:./ !:.:.:.:.}:.:.:}:.:.:.:.小、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.ノ
           { i .:.:!:.:.:.:.:!ィ行メ{:.:.:.:.{、」:.:.:./.:.厶.:./  |:.:l、:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:厂´  …………今から俺は嘘を話す。信じるなよ?
             Ⅵ .:.i:.:.:i:.:代f爪癶:.:.:l`7≦≠ァ≠=}.:.}:.ヽ、ヽ、_:.ノ.:.:./     確かに、守原の連中は食料・砲弾・銃・馬その他を、
                从:.ト、:ト、!`¨¨`` ヽ|  ィ汀云仆t j.:.j:.:.:.:.:.}¨´.:.:.:.:i/       片っ端から購入していった。大きな商いだった。
             ` `!    /     弋弐タ }厶.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:./        敗残したはずの兵がなぜそれほど輜重が必要なのかが
                  {    〈        ` ̄__,ノ.:.:.:/} }:.:.:.:.{__       全く分からなかった。
                ',     `         `ー一 '"´ ノ ハ、;,;__ノ´       それとなぜか水だけは購入していかなかった。
                  、  `辷ュ             __,/:.:∧          水そのものはどこかから調達できるにしても、
                  ヽ   ー         /  }:.:.}:.:.:} }          水を入れる容器だけは必ず購入しなければならないのだが、
            ‐ァ───‐‐- 、           _  ´  _,ノ.:/:.:ノ ノ          それはいらないと言っていた。
        / /         {`トt‐:r‐=ニ二 ..  -‐: : :>'" /|          元々容器と水に不足しない環境でなければ、そうはならない。

492 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:13:50 ID:8Z3i4VaU0

     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\      なるほどな……明らかに篭城向けの輜重だ。
   ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\    ここは史学研究員の俺が説明しよう。
  .//:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ   六芒郭は20年前に作られた要塞だ。
   /:/:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:. /:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.i   皇都防衛のための要塞だが、「龍前平地のど真ん中」にある。
 //:.:.:.:.:. |:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./: /:.:.:/.:.:.:.:.〃::ィ:∧:,:.:.:.:.:.:|:.:. |:.:.:.i:.:.:..|   <帝国>はこれを無視して虎城に向かうことも可能だ。
.  {:.イ:.:.:.: |:.:.:..{:.:.:..:.///:./:.:.:.:.:.//// i八:.:.:. |:.:.:}:.:.:.:l:.:.:.l    六芒郭は皇都防衛には決して向かない位置に作られた。
  l:.ハ:.:.:.:.:.l:.:.l:.|// >=〃i:.:.:.://_,,//=-.K ∨::.}:.:/:.:.::/:.:i:/    功を焦った<帝国>の莫迦が攻撃を仕掛けているが、本来攻め入る価値もない。
  |:i l:.:.:.:.: ト:.:l:.:/イ>=-、ミ|:.:./ 〃' //- ,__ >ニV:./:.:.:.:人:八     こんな場所に作られた理由は簡単だ。
  |l .|:.:.i:.:.:lヾ:.:ミ Ⅵツ>|:/ ,  / ≦弋::::::) }:/:.:.:/:.:.:ハi       地元民の反対という事情もあるが、一番は五将家の調整がうまくいかなかったことだ。
  |i .|:.:ハ:.:.l:.:._:.ト、  ̄ ̄ │ i   ゛゛ ̄ ̄ イ:.:.〃:.:/:.i       北領利権を持つ守原は、これを作るための材木を北領から調達したがったし、
  i .Vハ:.:i:.i ヾミ、_      .:|      /彳ィフ:.::/i:.:l        安東はうちが仮想敵なのかとわめき散らした。
      ';:.:.l、 \       `        〃/ ノ:/.八:|        駒城の爺さんはそんなものは不要だと主張したが通らなかった。
       ';:.:.:\>、   `ー─ ─ -- -`  //:/   ij        はっきり言って、<帝国>はこれを無視しても何も問題ない。
       ヾ:.i:.:.:.:.:.\    ̄ ̄ ̄     /´:.:.::{            一個師団でも貼りつけておけば、要塞からは何も出来ない。
        Y:/:.:.:.:.:i\        <i:.:.:.:.:/:.:|
         iノi:.:./:.:|  \    イ   |::.i:.:.:i:.:.:|            取り得といえば、水だけは充分に確保できるということだな。
        //:.:イ:.:.:|   ` ー ´     |:.│:.ハ:. i            これはもちろん元々住んでいた住人の努力の賜物だが。
        ///:._.」─────┐__」_ :|:.:i ヾゝ           前もって用意されているのであれば、輜重に水容器はいらんな。

493 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:14:00 ID:8Z3i4VaU0

 /::::::::::::::::::::::::::::/::::\:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::\::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: \:::::\
 /::::::::::::::::::::/::::::: : :|:::::V/ ̄ V:::::::::::::::::::::::\::::ヽ   つまり、なぜかまではわからんが、
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: | ̄     V::ト:::::::::::ハヽ;;::ゞ:::ヘ   守原の内部には新城の味方がいるということだ。
:::/:::::::::::::::::::|::::::::::::::ハ:|        |::i \:::::::}:::::ト-;;::::ハ
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| リ───''  i:リ ニ彡:::iト、;ヽ \::i   これは本当に不思議で、俺にもよく分からない。
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |_,,,-===ヽ/ _||=__メ:| ||   ヾ   だが、やつが生き残る可能性が、
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|>'' ̄=.ィ-  ||=||{t..:jア ||        これで跳ね上がったということを報告しておく。
::::::::::::::::::::::::::::i>\:: |||マハ廴ソ  ..川 ハ ̄ iノノ        
:::::::::::::::::::::::r-、}''´ \||  ̄    //  ノ ` ̄ |´
::::/i:::::::::::::::| /ヽ    ヾ==─''´´      /
:/ |::;;::::::::::ヽ  >        `ー -  /
  レハ:::::/i::::::≧::-:、          /
     レ'  ̄ ̄ ̄Yi      ____./ _
     _...-:::'´ ̄ ̄`:-..、    |ー- ∧ }、_
    i: : : : : : : : : : : : : : : : `::-.┴..、: /: :}: :}: : : ヽ
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧





       .':.:.:.:.:.:.|: .:.:/:.: .:./:. .:.:./i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ、 ヽ:.:.:.:.:.
        l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.///l:.:. :. /:.:.:.:./:.:.:.∧ \:.:.    不思議なものだ。
         |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:./ /:./ヽ:.ヽ }:.:    俺たちはそれほどやつに恩義があるわけでもないが、
       ,':l:.:.l^l:.:.l:.|.: l:/イ<ヽ、/‐、|:.:.:.レ'´/:/l  |.:.:.|  |:.:     いや、羽鳥は多少あるかな?
      /:.|:.:.}}|.:.|:.|.:.:.|、{rf夊仏\|:.:./rフ´/_.|  {:.::.|  |/     それでも俺たちはなぜか協力したくなってしまう。
.     /:./|:.:.| l.:.l:.|.ト:.'. ̄¬‐┴ヽ',:.//‐´ \_/  ヽ_l   
     // }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ      ヽ, ,}\       ヽ        羽鳥、新城に導術で連絡がつくならば伝えてくれ。
   /´  .':.ハ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-\     {_ ̄ ̄ ̄ヽ      ',      いつでも俺たちはお前の部隊に駆けつけると。
        /:/ }:.:|FT〕、:.\        ヽ ̄ヽ        l 
       // /|:.:l|{≡}|ヽ-、\ 、__ _  / .|  | ',
      /´   l:.|}:|f i:|. \    ___ ¨ヽ {  l ',
          /´l:ハヽヽ、 \    ¨   `才:.ハ
          ノ _}:.:|\\ \   , ' ´/:.:./ /,ヽ
           }二二匁≡⊃><ヲ‐≠ォ{! ./´  \
          /:∧: : / /: :  ̄7 / ̄ ̄l ヽ     _〉___
           /: ∨: :/ /: : : : :/ /-、〈〉/     __|____
_____ / 《〈〉》 l { : : : : { {^}} }{}ヽ_   |_____
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : | |: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

494 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:14:13 ID:8Z3i4VaU0

   '''"´`'ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./i,.:'´"'"            !:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
         `',`ヾヽ、:;:;:;:、:;ヽ、/ !′           !//,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i!
          ',                       彡/ry:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:.:.:.!
           ',                      _,,.. - 'i!:.:.:.r'",..,`ヽ、:i  もちろん俺も同じ意見だ。
            ',                  ,.r_.'r'"    !/〆 ,:'...,_ヽ, 'y  救国の英雄か。
        .   i                ,.r''",.. '"二,,. -    "   !...,_ .', i i!  実に新城らしくないな。
            ',,,,,,,,,___           ,:'._,. '",.ri∩‐)`/       `ヽ ') y ,'.i  
            ヾ,'ー- `.,_ 、.    /'" /" ヾ∪ノ,.         /_ノ"r! i!
             ヽ=(``0ioヽ、       '''''''''''"           i  ,:'ヘi i  もしやつが歴史に名を残すならば、槙。
              `',  `'ー '゙'' ゙                   r--'  ':,!   お前もやつの黒幕大商人にして、
                ゙, ヽ'"                      i    ',    忠良なる配下として100年後の軍紀物に
                ゙ ,                       ,'      ',    登場することになるな。
                 ':,    ,.                   ,:'      ','',.:ヘ  
                 r'"`'''ー-ゝ、 `     _,.ノ      ,.:'    ,,. ''"   ',男子たるもの、ちょっとばかり引かれるな、こりゃ。
                ,.:'  __     ゙:,..... -‐'''"       ,.:'   ,. '"        ',
              ,/ '" `ヽ、:..  'i ':,  .,_,,.. .       ,.:' ,. '"           ':,
           _,. .‐'"_,. -‐''ヽ、  `ヽ、_ゝノ、        ,.:'_,. '"          _,. r ''"`ゝ、...,_





       /: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: : : : : : : :./: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
       /:. :. : : : : :./: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
     .//: : : : : : :/: : : : /: : : : /: : : : : : : |: : : : : : : |: : :ヘ
    //: : : : : : : |:.:r‐、r‐、: : :/: :/: : : : : :.|: : : : : : : |: :|: :|
   ./: !: !:. : : : :.r‐、! .|  |:.:/: :/: : : /: : /!: : : ! : : :.|: :|: :|   だが、ひとつ問題がある。
   /: : |: |.: |: : : :|  i  |  |/: :/: : : /: :.:/ .i: : : |:.: : :.|: :|: :|   やつはやつは救国の英雄などよりも
  ./: /: |: |.: |: : : :|  |  !  !:.:/: : : /: : :/  \:. ! : : :.|: :|: :ヽ、  魔王の方をやりたがる、ということだ。
 //: /|: |.: |: : : :|  |  |  |/: : : /|: : /  , ィ≦!:.:.:.:. !:. !` ー`‐
/ /: / ヽヽ:ヽ: : イ  i  |  |: : : /.// イj } .} .|: : : /:.:.|     こうなると我々も魔王の配下ということになってしまうな、
 .//  |\: / l.  !  !  !: :.///夂ェシノ |: : /: :.:.|
./    .|:./ ./!  |  |  |: / !    ̄ ̄   ノ/:.: :|:ヘ
      |ヽ ヽ !  |  |  |/ |        /: : :|:.: |: :.ヽ、
     ノノヘ. ∨.     !  ヽ   , -‐‐、/:. :.: !: :.!` ー `-
    /  |         ヽニ二ン´ , ' ´|: /|:. !:.: !
        |               /    !/. !:∧: |
        |           /   ._!))/ ヽ|
        |          /ニニニ.|─‐' |

495 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:14:47 ID:8Z3i4VaU0

二ヵ月後 9月上旬 六芒郭

                                                   _
                                               Y´    `ヽ
                    ,, ー''''ー、            __         {      .}        _   /
             _.. -- ,,. /     .゙l,      ..-'"゛  .`''-、     ヽ    ./     γ    `Y′
       r-=-,    /      .`′     }      /         `!、     .`'―‐'″      .!
     l   !  ./          ,,_. ._,/     !          !                   \,,__,..-i
     `-=-´  .l             | ´   ,..-―-..!             !                       ヽ
           !             ,!    ./               メ‐'¨¨ ̄¨¨ー 、.      ,-'" ̄`'-、   `‐
  r'" ̄`''、    .ヽ        /     .!       i 、                   \    l゙      l
  .!     .!     `-..__   __./     .l.     ./  ゙ー-==-‐/                ヽ  .!      }   _
¨''''′  . _./   _..-ー¬-..,  ̄    Y´¨ヽ  `'- 、   `''、    .l゛                }  ヽ.    ..,ノ゛ ,/
    .'.l   ,i″     ヽ      廴__ノ     l      .!   !                   |   `¨¨¨″ /
      l  l           !            l     /   .!              l        l
      .| .!           ゙‐'ー-、        `' -==-'゛    .ヽ            /          |
     ./  ヽ           ヽ                    __/            /             ヽ
     /    .`'ー ._ イ       |       γ ̄`''、      /        __,,,,,..-'"       __      \
_ -'"      , --、 ヽ      /      .l    .廴.,,_  /        Y     .,..-¬¨ーイ  ヽ       ̄
            !   .!  `'ー- --'"       ゙>      `'-′        !    /           ノ
            ゝ--'゙ _ -''''¨¨¨'ー、      /                    /    │         !   γ¨ ̄¨
 ̄¨''-、        ,i′      ヽ     !          ト ,,___,, ,ノ      │        /   !
    . l       ,!           !    │          |            ヽ       /    `'-=-‐
    .|       |           l     ヽ           /              `'ー-==-‐"
    ノ        ヽ       /       \、    ,.ノ
¬'''´           ゙''ー---‐″             `゙゙¨¨゙´


    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\   <帝国>軍の龍兵爆撃です。
 |. u. (__人__) |   幸い、龍が持てる弾の口径が小さく、
. |        |    しかも火薬を用いて発射されていないため、
  |        |    それほどの威力はありません。
.  ヽ      ノ    むしろこの後の補修工事の方が頭が痛いですね
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |

496 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:14:59 ID:8Z3i4VaU0

       / ̄ ̄ ̄\
      / \   ノ \    結構なことだお。
      ´ (● )  (― )   、  敵の龍兵はそれほどの規模がないお。
     i    (__人__)    i   おそらく、弾を持った龍の持続航空距離が短いのと、
    i ̄(   `― ´   ) ̄i  龍そのものが慣れない土地で体調を崩しているのが原因だお。
     > / ー‐ァ、 ,r― <   /
    ' ./ ―‐ ´\ ` ― ´ヽ ヽ  銃兵が着たら、塩野大尉に追っ払ってもらうお。
  /    、 :: O/..:::::::| ::::
  i   i:: \/::::::::::::: | :::: i   i
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |





       /    }/         \
      / イ⌒ヽ. {,  、__ .\  \ ` 、ヽ    了解です。
      .{/./i:i:i:iイ Ⅵ /i:i:i∨ \  \ Ⅵ    おい、夏川中尉。
    / /i:i:i:/ {i:i:/{_/i:{i:i:i:i: ∨   .     ∨   敵兵から最も近い辺に配属した、
    .{ .:/i:i:i:/¨ {i:i:{⌒`ーⅥi:i:i:i   ∨   ∨  君たちの部隊が最も重要な位置にある。
    ./ ../i:i:i:/   |i:i:{     .Ⅵi:i:i}  ト、 ∨ }.  }
   / .,イi:i:i: {   .Ⅵi    Ⅵi:i:}  Ⅵ .∨.}.  |   よく指揮を執ってくれ
  ./ ./ |i:i:i:i:{__   .Ⅵ     .Ⅵi:i\..∨ } i   |
 イ.ノ../|i:i:i:i:}.._` 、 Ⅵ  xz=--i:i:i:} }. | i   |
..▽  {/i:i:i:i:i: 篷'㍉. Ⅵ .´,ィ尨テ¨アi乂 八.
  ././i:i: / `ー=`  i}i  ー`¨=彡i:i}  /\.\ ‘,
    ./i:i:i:/ .ム     /′     }i:} ./: : : :  ̄ ̄ ̄ ̄
  ./i:.,イ: : ∧   .        }i:}/: : : : : : : : : : : :
=彡イ: : :: : : : { ..、 、_`_´___/ .}i:}: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : { i \.`ー-= ´  /}i}: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : { {   \   .// .▽: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : Ⅵ  \r. ̄ .}/ /: : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : \  / / } |  ./: : : : : : : : : : : : :

497 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:15:21 ID:8Z3i4VaU0

           _ト、__ 、
       _......lヽ':::::`::::::::`,..´i/l
         .>:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/i
     -‐'´:::::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l_   は! 了解しました!
        ゝ::::/::::::/::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::::::::/   敵兵を一兵残らず倒して見せます!
      ノ:::::/:::/フ::::/::::::イ::::イ:::ノi::l!:::::::::::ヘ
      `::´'::::// レヘ -'"i/,イトハ::::::::::::::::\  それでは失礼いたします!
      ノ::::リハー-.,、  ‐´ 〈c:::j` l::::::::::::::', ̄
      ̄ /:',〈 |;;ヘ`     ̄´  、r‐、ハノ
         ' .', ` "、 ___,,,、       !´`,
            ヽ   「 >-',      ニイ
           ` 、. ∨_/  ./iイ:ハ
            ヽ    ,/  |/
             ` - ´   .|   _____
                  ノ     ., `-'":::::::::::::::::::::::::ヽ





       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\     夏川中尉!
  / :::⌒(__人__)⌒::::\   初陣で緊張していると思うけど、がんばるお!
  |     |r┬ i      |
  \__ `ー‐' __/
  /::::::::ハ\/Vヽ/;:i:::::::ヽ
  | :::r::l::l  ハ  |:7::::::l::|

498 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:15:37 ID:8Z3i4VaU0

                            (あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!)

            /⌒Y⌒uヽ        (『新城大尉が軍務をこなしていたと思ったら、)
           /(○) (○)ヽ        (新兵を励ましていた』)
          _  /::::⌒`´⌒:::: \
       /´  | ,-)     (-、|         (な… 何を言ってるのか わからねーと思うが)
     /'    | l  ヽ__ノ l. |        (おれも何をされたのかわからなかった…)
    ,゙  / )  \   `⌒´  /、
     |/_/             ヽ
    // 二二二7    u' __     ヽ
   /'´r -―一ァ"i         .-‐  \    
   / //   广¨´  /'      /´ ̄`ヽ ⌒ヽ   
  ノ ' /  ノ   :::/      /       ヽ  }
_/`丶 /     ::i       {:::...       イ 





   ,ィシ /         ,.. ‐ '"´
  ノ /      ,. '´ l_|_ll
ニ彡'"       ,. '´   ̄|_',. -――
'´      /      ,.|:'´:::::::::::::::::
     ,/+十¨   ,ィ'´|:::::::::::::::::::::
_,.-‐ラ'′ l_  ,ィ'´.:.:.:.:|.:::::::::::::::::::::
_,.ィ'′    l /  .:.:.:.:|.:.:::::::::::::::::::    うん、夏川中尉、頑張ってくれ!
/    ,.ィ | :.:..   .:.:.|.:.:.:.:::::::_,.:    (新城大尉が将校に笑いかけるのを初めて見た……)
   _,ィ,.イ|:.:.:.:..    っ:,ッ'´ll´ / /
__,z彡ィ':::.:.|:.:.:.:.:.:...  /   ll, /,ィ'
_,. '´,/::::::::|:::.:.:.:.:.:.. /ヽ、   ,l!'// ,
ι /:::::::::::|:::::::.:.,ィi´ __,}li i  //|/ /
 /::::::::::::::::っ::,イ 'li,,'´::ri|l! l /イ/l!ノ
,/:::::::::::::::,.ィ:/l|  ',ゞミニl}li l ィノl| /:
::::::::::::://:/  |l u ヾ',、,jリノノ リイ!'.: .:
:::::::/ //  ,l!          /:::::/
::::/   /l'′  l ι     ,.ィ':::::,. '´_,_
::/ι           ,.ィ':::_;ッ',. '"´:.:
,'、    u      _,.ィ‐'"´/ヾ'、:.:.:.:.:
゙、ヽ          ι /li ,ィfriヘ,:.:.:.:
 '、ヽ            /uti`'=',リ.:イ!
.  ', ヽ ι  、    /  u≧テ'´ / l
'、 ヽ ゙:、    、丶、_ / ‐ '´ /// /l l
:.ヽ  ヽ. i,    >-‐'  、、/// /l l l
:::::丶.. `,"_,. - "´/| +十 / /l j /l l l l
_,.  ''"´/ / / //l | l 'ー / //l/ / } l/
l l l l /l// / / / l l l/ |r'⌒'ー、 //
lL_/ ̄У`'-―、 l/ |{_,    )/
          )/ ,| 'ヘ_,_ノ/
          〈// っ ///

499 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:17:29 ID:8Z3i4VaU0

            / ̄ ̄\
        /  ヽ、_  \    (みんな意外な顔しているな……)
       (●)(● )   |    (実際にはそんなことなく、ちゃんと笑う人なんだけどな)
       (__人__)     |    ま、まぁそんなところですね。
       (`⌒ ´   u. |    戦闘配食部隊も今のうちに稼動させましょう。
   .     {           |
          {        ノ       
         ヽ     ノ      
        ノ      \     
      /´                
     |   l             
     ヽ  ,,-ー_~、⌒)^),-、   
      ヽ ___,ノγ⌒ヽ)





           ...-.:―:.-...、
          ....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:ー‐-...、
       ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
.  ,.:.::.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./  ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.::',
  .:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.:.:.; '    、:.:.:.:.\:.:.:.l:.:.:.:.:.::.   は!はい!
 .l:.:.:.,′:.:,′:.: /        \:.:.:.:.ヽ:.|:.:.:.:.:..:.   なんとかがんばります!
. !:.:.:l:.:.:.:.i!:.:./ /     \ \:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:l   給食室にいってきます!
  ',:|:.:.:.:|彡 z≠ミ       ≠=ミ.` ー l:.:.:.:.:.:.:|
  刈:.:.:.:!. 〃 r.s      ぉ。ヾ、 !:.:.:.:.:.:.|
   !.:.:.:.|. 《  弋リ      弋ノ  》 !:.:.:.:.:.:.!
   |:.:.:.:|    ー ′       ー  ´ .l:.:.:.:.:.:|
   |:.:.:.:|         ′       /|:.:.:.:.:.:!
   |:.:.:.弋、                ム!:.:.:.:.:.|
   l:.:.:.:.l::`:    . -、_ -‐.、   /:::::!:.:.:.:.:.|
   l:.:.:.:.:!:::::::..、  乂___:_:ソ .ィ′:::|:.:.:.:./
   ∨.:.:.|:::::::::::>..     . <、::::::::::::|:.:. /
     ヾ:.:i!::::/ / |: : ー: : : .|. ヽ::::::::::|/
  z≦7刈ミ≠´. . .', : : : : .j. . . Y三三三≧ 、
  ム三三三三l . . . . ',    /. . . .i!三三イ三三l',
 i!三三㍉三三!     ',  /. .  i!三/三三三i!
 |三三三ヾ三 i!  /¨ヽ_/    i! ≠三三三三!

500 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:17:45 ID:8Z3i4VaU0

               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \
             |  (●)(●) |   ちゅ、中尉殿
.             | u.(__人__) .|   小官は下士官であります。
        r、      |   ` ⌒´  .|   そのような敬語で話されては困ります!
      ,.く\\r、   ヽ      ノ
      \\\ヽ}   ヽ     /
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
        └'`{  .   \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´





                    ´: : : : : : : : : : : : : `
                /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : > 、
                  / : : : : : : : / : : : : : : : : : : :/ : : : : : :\_
                ′: : : : : : :/: : : : : :..|: : : /: : : : : : : : : : : \
              ,′: : : : : : : ′: : : : : :|: / : : : : : : : /ハ: : : : ヽ
              | : : : : : : : :.| : : : : : : :.|: : : : : : : : :// '. : : : : j
              |: : : : : : : : :| : : : : : : :.|: : : : : >´/    :, : : : ′   ししし、失礼しま……
              | : : : : : : : .:| : : : : : : :.|-‐''´_,. ''´     ∨: ;     じゃなかった、
              |l : :.:: : : :.:.:.| : : : : : : :.|´__―‐.、ー==ァ    |: /     失礼する!
              |:!: :.:. : :.:.:.:.:| : : : :i: : :.〈 /心ミ     ト、__ lィ′
              | ! :.:.: : .:.:.:.i| : : : :i: : :.| `ゞ:ヒ      '¨` /:|
              | l:.:.:.:. :.:.:.:.:i| : : : :i: : :.|         {及!/: ′
              | l:.:.:.:.: .:.:.:.:i| : : : :i: : :.|        '.`¨/: :,
               `ヾ:.:.:.:.:.:.:.j| : : : :i: : :.|        / ':.:.:,
                 \:.:.:.:.j| : : : :|v: :.|         イ:.:. !
                 /'.\;i| : : : :| v.:.|  -=====  /:.:.:ji:.|
               /  \ \: :j| Ⅵ、      /:.:.:.:.:.ハ!
              /-、     \ ヾ|  lリ >---∠.;:.:.:.:.:.:/ l|
   -―― 、――‐… ´: : : : '.     \    / 、     ヾ:.:.:/   |
 /: : : : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : ,         \ /  |       `′
. ′ : : : : : : : : : '. : : : : : : : : : ∧      //__} |、
/ : : : : : : : : : : : : '. : : : : : : : : : ∧   /、//:::::::ハ|: ≧ー- 、

501 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:17:55 ID:8Z3i4VaU0

        _,,...-‐'''””`゙''ー-、,_
        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'-,
        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    はい、行ってらっしゃい。
       i---- 魔 ----、;;;;;;;;;;;;i     (上官だらけで「失礼する!」なんて本当に失礼だけど、)
       l_,,..-‐'''''''''''‐‐‐‐‐,,,,,,,/     (まぁ、いま気にすることじゃねーお)
     /_______________,.__-''"  ヽ  
       / (━)  (●)    l
       |  (__人__)       l
     ,-'"\  `⌒´   , -'";;i╋./    ひとつでも遅れたら大変なことになるお、がんばってくれお。
      |;;;;;;;;;;;;\__, -'";;;;;;;-'";;;;;;;;;` 、
     ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
   /;;;;;;;;;;;;;:;\ \o/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>、    <;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
  i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /o\ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l





      .     /ニYニヽ
          / (0)(0)ヽ           (意外っていう)
         / ⌒`´⌒ \         (司令殿はもっと将校に厳しい人だと思ってたっていう)
        | ,-) ___ (-、.|         (少し評価を変えなければならにかもしれないっていう)
      cー 、| l   |r┬-/ ' l |⌒,一っ
    ,へ λ\   `ー‐'   / 入  へ、
   <<</ヽ             /\

502 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:18:08 ID:8Z3i4VaU0

              ┌──┐┌──┐                                          ┌─┐
    ┌────┤    ||    |                                          |  |
    |        ├──┘└──┘                                          |  |
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    |              |      ┌─────────―────────┐ ┌─┐ |    ||  |
    |              |      |                              | └─┘ |    ||  |
    |        ┌──┘┌┐  └─ ‖───────────‖ ───┘    ┌─┘    |└─┘
    |        |    ┌┘└┐     ‖                      ‖  ′         |        |┌─┐
    |        |    └┐┌┘   J 从し'∠_   /          ‖ /'           └────┘└─┘
    └────┘    γ´, │、  , . ==≠==  ≪    \、    ,_ノし'L_           /\
        / ̄|\        └└┘゙≫=:: . :.. ;. :: ':: .:# ;:::\    ≫=三三三=―:.:=≪      | ̄\〉
     / /\|         ∠三三三=――::.:.、 :. : : \_∠三三=.: . . :. :’ .: .%’..\     L_/ '  , "
     〈∠_/        /三三=三 >=: .,:.: : :.)'.: %; :∠三三='’: .  .: ノ::::'’: .  ::::.\
       '  , "  ,、   ,'三三= ∠三三=――  /三三=―`:.: : ''"; : .: :..:`:.: : ''"; : .',_
                  {三= ∠三三=:  . : : '" / :三三三`:.: : ''"; : .: :..:`:.: : ''"; : .:: :..::三ニニ ==― --
            ――=':#:=::. '三三=::  .: : :' "  ′三三三::`:.: . .:  . .:   .''".: ,: .:#::.:「
                 `: ミ/三三=―― : . : : : : |三三=―,:#:.; . : .:”.:.' ,:#:.; . : .:”..':.:|         、  '
   '     " ▽   "     Vli!|三三=:: ,:'" :: :., 、;:.|三三= : ''"; : .: :..:`:.: : ''"; : .:: :..: ':'",′
                  'li!|三三=―'’: .   .: ノ:::',!|li!|l:;iζ''".: ,: .:.:  .:    、  .''".: ,:/    ∠7
            《〉     」li!',;三 ':.  ,:#:.; .  : .:”.:.' 、!|li!|l:;i: ''"; : .: :..:`:.: : ':ノ; ::: :.: ''∠_ '  , "
   ------ ―== ニ ニ二三三二 : .:  . .:    .''".: ,: ≦二二≧=――=≪      :: ::.:_三二ニ ニ ==― --------



                   _   _
                ,  ´  ¨   ¨  、
.              /.            ヽ
.             /    _..          ヽ
             /    /    ,、    ヽ i   ヘ
.           /   /   , / ヽ   `i   i    うわああああああ!
           i/ / /i  //   ヾ 、  i  i  i
.           / / .i i _. /     ヾ 、 i. i!  i
           //l  i / _`_.、       , _'´`メ.i i i`  ij
          // l .// ,ャ㎜: ` 〝 "ィ㎜〟i、i i ヽij
          i ; l// i ゞUノ  .,   ¨U” βi i  l ii
.          ! i l//ヽi      ;      i/' i i  i i
         _ __ 」 .ij. -i'ヽ   _ _   /i` -i' /_
       , ´      i!  i ヾ 、 (、__ ___,,) / i   i /   ¨ ヽ
      / i     '  i  ´.> _ イ/ i   '     ∧

503 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:18:23 ID:8Z3i4VaU0

 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ    ` <:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.|
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\     `''<:.:.:.:.:.:.レ.::/
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<´ ̄          ヾ:.:.:.:.:.:.:/
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>''´ ̄                Vi:.:./
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/_                i:.:.:.:.>  中尉殿!
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/    ヽ       i:.:\  { { ̄´   この状況では戦闘配食は厳しいでしょう!
  /´  ̄ ` V:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:/        _  |:.:.:.:.ヽ ', ヽ    どうするでありますか?
   r'' ヽ i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ーァ         { `ト.、!:.:.:.:.:.:}  〉 〉
   !   } }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./          `  リ }ヽ:.:.:ノ//     (どうせ逃げるっていうだろうから、)
     r' j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.7,ィ             ,.ィ ',  {       (こう聞いておくか)
       У:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/_,,.. -――,         i   !  ,
   ヽ.. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.> ''´  ,..:==- ミ j   '  .i
  {   7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/           {_    ',
   ー<:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  /   / ,. <ミ:..、ヾ ,,.二フ
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{イ /   //   `ヽニ>
   / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .{   / ヽ       〃
   ´ ̄/:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ム  !  {   \  ./
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/     ヾ 、 __ト、/
   ´ ̄/:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:ム {      `ー- ニ}
    /:.:.:.:.,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{,,.二 ̄>=- ..,,__ __)
    /:.:/ ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レiィ   ):.:.:.{
       ''フ:.:.:.:.,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´''ー.:':.:.:.:.:.ヽ
        ''7イ ///:.:.:.:.:.,;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト
<皇国>近衛新城支隊 砲兵中隊最先任軍曹 屋島 (アレキサンダー)





: : : : :|: : : : : : : : : :|: : : : /: : : : : : : : : : :\
: : : : :|: : : : : : : : : :|///: : : : : : : : : : : : ::.   (ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……)
: : : : :|: : : : : : : : : :|//: : : : : : : : : : : : : : : ::   (ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……).
: : : : :|: : : : : : : : : :|/: : : : : : : : : : : :>f´: : : :〉   (ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……)
: : : : :|: : i : : : : i: : |: : : : : : : : : :> ´  .′: : /  ……いや、いこう。
: : : : :|: : i : : : : i: : |: : : : 、> ´     .′: :/
: : : : :|: : i : : : : i: : |― ´ `丶..,,__   ,′/ 
: : : : :|: : i : : : : i: : | く ̄;少ミz  ¨´ ,rイ: '
: : : : i|: : i : : : : i: : |   {)ジ    //´
: : : :i |i : i : : : : i: : |          '/
: : : il ||:.:.i : : : : i: : |        {:::!
: : :.|| ||:.:.i : : : : i: : |        ヽ!
`ヾji! リ! :i: : : : :i: : |          /:|
ヽ    リ|.: : : : i: : |  `ヽァ r‐'::::::::!  
  \   `ヾ: : :.i: : |    /::::::i::::::|
    > .,_`¨ ヾ:j、  /::::::::i:::i::::::!
        爪_}  `¨´`ヾ::::::i:::|::::/
         / ィハ      `“ '’'’
\       //:::::ハ

504 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:18:36 ID:8Z3i4VaU0
  :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>                 /        | |
  :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>      __        ',:.           | |
  :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ー-ァ__,,,..ィ.:´.:.:./          ',          | |  (しまったッ……予想外だ)
  :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:./                    | |  (恐怖で何も考えられなくなっている)
  :.:.:.:.:.:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./           __,,..ィ=- 、     | |  (いや、命令違反の恐怖もあるのか)
  :.:.:.:.:/:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./             ´    /   ヽ     | |  (こいつに撤退命令をださせて)
  :.:/:.:.:..:./:.:.:.:.:.:.:.:./    ,,. -‐         {__     \.  | |  (責任を取らせようとしたが……)
   ̄ア:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/ ,  ,.::''´            ヽ  ̄` ー- .! i  (仕方ない、少し働かせてからまた提案しよう)
    マ:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.イ        ,            ` < __ ノ   了解であります!
      ̄レ'i:.:.:.:./     /ー- ..,,___          (        戦闘配食部隊!
        レi:.{    {  ′        `゙''''ー-- ..,,__   ゝ      前へ!
         <:.:フ                    i´
         ノ   ヽ..     __,,..  -‐=t=-- ..,,,  }
         ̄`ヽ               j:.:.:.:.:.:.:.:Y´





                                     
                                    
 ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,    ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,     ええええ!?
 / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)    / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)    この弾の雨霰の中ですか?
 ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl    無理ですよ!
  〜(;:メ;:;:;:|     〜(;:メ;:;:;:|     〜(;:メ;:;:;:|     〜(;:メ;:;:;:|.    
    (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ 
""" "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ ""

505 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:18:56 ID:8Z3i4VaU0

                       -‐‐‐‐- .
                   ,  ´     ,  _..  ¨  .
                  /   /  ‖ ./‐ ¨    ,、  ヽ、
                      i i  /  .‖/  _. '"/ .ヽ   ;   いく……
                  i l  i  ‖'>,," ''"    ヽ ! l   (ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……)
                   l l l .l  .ij''", -‐` 、      ヽ ! i   (ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……)
.                 l l l .l  . ij ャ7ゞヽ `   __...ヽ i   (ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……)
                    l l l .l  l ij. ヽ廴ノ    '.._` i i
                   l l l .l  l ij         ,i∩) /.i
                 l!l l l  l ij           >~ ∧i      ,、
                 l! i i l  l ij   、=== 、   ∧ij     ./ i
                  !i i i i  l i   `  .:_/ / :/i       i !
                  ` ゛. i .lj\       / ゝ:/ij      i !
                     `_、 i   ` -, _'=-./_// !     i i
                      iゝi~, _..。ャ''"   ゝ-,'/´ヌ¨ ヽ. i>ヽ
                    , ┤ ./」ト,     /, ´ /.   , '"  . ャ¨、
     ,,‐、           , ,-‐‐ "   i /i //冫   /     /     i ,'"  . ャ¨、
 ┌''フ' 、 ノ         / i.      ij 〉- ' ヽ ./      {    / `ゝi ,'"   , ヽ
  i ./  /ヽ       i i.      i ./ヽ i   /      i    > .": `'、 ´)、 ヽ





         ,イ /:.:./;.:.:-.―‐―一':.<
      ヽ、 /:.:V:.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.ー1
      .N:.:.Y:.:,;/:.:.::!:.:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.イフ     中尉殿はもう命令を下された!
     N:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:〈r':.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:` ーッ   貴様らは戦況を判断する立場にはない!
    _ゝヾ:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ;.:.:.:ヾ:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:く    黙って中尉殿に続け!
    \:.:.:.:.:.:.:.:≧ミ:、、ミ;,v:.::.:.:.:.;; ≦;;,/:.ィ:.:.:.:.:.:>
 、_ハ、」ヾ:.:.:.:.:Σ     ヾノ'"    乃一:.:.:〈 ―1_ノL ,
ー≧ _〉:.:.:.:.>≠´  ヽ      /  ゝ:.:.:.:.:.:ハ     'ー1___
    ヽ:.:.:.:.:.:.テ ,;、、__ヾミY彡"_ ,、, 〉:.-ィヘ;:〉        <_
      〈:,へ:.:.:.7  ,=\:.:ヽ };;;{ ィ:.:.:.ノ≠、7:.:.i!f |
   __N バ{:.:.{  i,弋ぃミ≧::介≦f´ぃノ, ト;.:.|j!ハ_,ィ_
   〉:::::::乂j |:.:.{    三彡イ⌒トミ三   _}:.:.:レヘ::::::::::L
 <::::::::::::::::Y:.:.:{_,_   _r 、  んヘヽ ヾ:.:.:.:.:.:.:.:〉::::::::〈
 /::::::::::::::::ル:.:.:.:/ /′∧_   ノ ⌒,ィ` 〉:.:.:.:.:.ム:::::::::::;ゝ
 >:::::::::::::::::」:.:.:.:.:.:7  {ゞー―三 ==彡| 」:.:.:.:.:.;,ノ:::::::::(
  ヽ:::::::::::::;ゝ:.:.ノ:.ァ 乂辷 -― 一 _ノ 〉:.:ヾ:.:.ゝ::::::::::r′
   ゝ:::::::::r丁!;.:.:.:ー:ァ_,  ̄ 二二   ,J:.:.:.:.:r-゛:::::::::/
   〉::::::「 | ゝ彡:.:.:.:しu、_ノ:.:.:.:.:.V:v:.:.:.:.:.:.〈 |:::::::::-'
    ̄ヾー,,L,  ̄j;.,:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.r一 |::;r‐′
       く__,\ ̄ム;.:.:.:.:/:.:.;,;,:.:.;≧:.:.:.ゝ √

506 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:19:07 ID:8Z3i4VaU0

                                    
 ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,    ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,     りょりょりょ、了解しました!
 / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)    / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)    
 ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl    
  〜(;:メ;:;:;:|     〜(;:メ;:;:;:|     〜(;:メ;:;:;:|     〜(;:メ;:;:;:|.    
    (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ 
""" "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ ""





  ._ イ´-‐_ニ=‐ ¨~  _.,,,,,,,,,,__ ``ヽ、ヽ、  ヽ    `'i  ,,
.  ヾ、ニ=‐´‐          ¨''''-:; _::_:. ヾ、:ヽ  }i   ,: i//
ヘi    `>-‐''"   _.. ' ' ' ' ' ' '/ __  ̄ ‐- ._.、 i:i _,,.''   /_
. \"iヽ´ _. - ¨~∠ - .._  〃   `ヽ   `¨~  i: :  /   さぁ、中尉殿!
    ` ヽ|ヽ;:'' -‐ '",,,/; ;〃 、、    ` ._   _. ヘ: : .ヽ   行ってください!
       ヽ;;;;;;;: : : : : : :/    ``ヾ‐ 、   `i::i'"  .ヽ:i`!
           ヽ /i : : : : :l    ,匕\ ヘ ,  〉 ,-‐ツ/      (先頭を走らせれば、途中で走れなくなるだろう)
            ` .i :  , l  ゝ 弋_.)`1}`/、'"`イ=,'´/ゝ      (さぁ中尉殿、一刻も早く恐怖で動けなくなってくださいよ!)
  iヽ           i,. , ; l       ¨~/〃| |)/ i'/、 ,、
  ,'; ; ;ヽ       ゝ  l>''ツ /  〈. | |` i ヽ' .ヘ/
ヽ''; ; ; ; ;ヽ       i/|》// _.. '"^i  |  | /
; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ         |/!i   '"_.     ¨''-''''¨./i
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ       |   <ニニニニニニニフ ./: i
;、 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ       i/i   ̄¨¨二 ̄ッ./ : i`, ,、
三ヽ、 ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ  iヽ    i/ゝー壬フ: : : :i/ :,ゞ; ; ; ;ヽ
.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ;ヽ/; ;i     i,/ : : : : : : : : : :ゝ; ; ; ; i
.三.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ; ; i       /, :w:wWw:w:ゝ^ ; ; ; ; i
.三.三.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; i    〃三三i ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `フ

507 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:19:17 ID:8Z3i4VaU0

                    ´: : : : : : : : : : : : : `
                /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : > 、
                  / : : : : : : : / : : : : : : : : : : :/ : : : : : :\_
                ′: : : : : : :/: : : : : :..|: : : /: : : : : : : : : : : \
              ,′: : : : : : : ′: : : : : :|: / : : : : : : : /ハ: : : : ヽ  あ、ああ
              | : : : : : : : :.| : : : : : : :.|: : : : : : : : :// '. : : : : j  小官が先頭に立つ
              |: : : : : : : : :| : : : : : : :.|: : : : : >´/    :, : : : ′ みな続いてくだ……
              | : : : : : : : .:| : : : : : : :.|-‐''´_,. ''´     ∨: ;   いや、続け
              |l : :.:: : : :.:.:.| : : : : : : :.|´__―‐.、ー==ァ    |: /
              |:!: :.:. : :.:.:.:.:| : : : :i: : :.〈 /心ミ     ト、__ lィ′
              | ! :.:.: : .:.:.:.i| : : : :i: : :.| `ゞ:ヒ      '¨` /:|
              | l:.:.:.:. :.:.:.:.:i| : : : :i: : :.|         {及!/: ′
              | l:.:.:.:.: .:.:.:.:i| : : : :i: : :.|        '.`¨/: :,
               `ヾ:.:.:.:.:.:.:.j| : : : :i: : :.|        / ':.:.:,
                 \:.:.:.:.j| : : : :|v: :.|         イ:.:. !
                 /'.\;i| : : : :| v.:.|  -=====  /:.:.:ji:.|
               /  \ \: :j| Ⅵ、      /:.:.:.:.:.ハ!
              /-、     \ ヾ|  lリ >---∠.;:.:.:.:.:.:/ l|
   -―― 、――‐… ´: : : : '.     \    / 、     ヾ:.:.:/   |





                 ー―=彡'..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:\:..:..:.、:..:..:..:..:..\|:.|:..:..:.iヽ:..:..∨}
                   /..:..:/...:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:ヽ:..:..\:..:..:..:..:..|:.|:..:../:..:..:..:...イ
               ー‐=≦...:彡..:..:..:..:..:/..:..:..:..:..:..:..:彡^^^^"ー 、:..:.|:.|:..:..:..:..:../:/}
                  /..:..:..:..:..:..:..:..:'...:..:..:-‐=≦彡'  `  、  \:..|:..:..:..:..:../:../  了解!
               ..:..:..:..:..:..:∠:..:..:..:..:..:..:..:..:../   __ \   ^^^^^^7:..:.〈   みな中尉殿に続け!
               /...:..:..:..:/ヘ \:..:..:..:..:..: '^ ⌒  、:..:..:..、寸テ斥厂 ̄ i:..:..〈
           /..:..:..:..:..:..:i  价 ii>...:/       ヽ...:..:} ∨´    i..:..:...>
            ー‐=≦...:..:..:..:ハ  /〈 〃:..:.V    ,xアテミ、'ー〃_..人 x'沂三7j厂
           .x≦//.:..:..:..:..:..: ヽ〈/:..:.:../ __> 代)ソ }  "ヘ" アテミ /
      .  ´ / ‐=≦:..:..:/:..:..ヽ _ノ:..:..:.′     `¨¨ ´/   ii  f:う ノ V
  .. ' ´   /     -‐=≦:..:./:..:.У:..:..:..:i          ´     ij  厂  ,〈
≦     //       //⌒<:..:..:..:..:..レ:..:..:..:7 /    ,、ノⅣ  iヽ /  、
       /       /   _厶-=ニ:..:..:..:..:..:./  /  ` < .__..」 y′   ヽ
      .        ,   <..:..:..:..:..:..:/..:..:..:/   _____  //
      i       //    \..:..:..:..:フ..:..:..:  /、二二二 i)/ /ハ}      i

508 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:19:31 ID:8Z3i4VaU0

       '''~~"''`;,,、
             `;,,
               `;,,
                 ゙゙`^`;,           、        うわああああああ!
        、  ’  ,  !   '''''':;:;''"~                   敵砲撃だ!!!
                     ..‘:´;` ~..        ,.'" ,;;r'つ    強いぞ!!!
                     ``:.  .~;      /;;"'"
                    :´ ;`  :` , ;'  ,,;' ,,;'"    ,:;'"⌒ヽ
"';;,,.  "'' ;; ,,,..            `;  ´ ;:  ; `,/"/   ,:;';'     ,;'
  "'ヽ   ,,;; ,,.. ,,,..""'´ ..‘ :´从;` :. ~//  /;/
                  て:´ `:  .``:.人;'/,,;ヾ ⌒,.;・;
                ,,.   (´'" ;:"' `〜;、 ,,;:・;;   ,,)"'
       ;..;;,::,..~"⌒ヽ  (,,  ζ;;, ゙;`(´⌒;;:⌒∵⌒`),,  ;:    ,,; ゙ ゙"
    と;_、-'"~⌒、,; ,,;;`゙゙' (´:(´;⌒;从;;人;;;⌒`),゙. :::''" .,,, ;; ''""  .,,;;'" ,,.
         ~     ゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`)",.;・;;:ζ,,;;"' ∵'""..,,,,,; ;, '" .,,;;
             (,,;;:";;: (´⌒;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)";
             `(´(´⌒;;从;;ノ;;⌒`);";⌒`)`)⌒゚:;"''





  ._ イ´-‐_ニ=‐ ¨~  _.,,,,,,,,,,__ ``ヽ、ヽ、  ヽ    `'i  ,,
.  ヾ、ニ=‐´‐          ¨''''-:; _::_:. ヾ、:ヽ  }i   ,: i//
ヘi    `>-‐''"   _.. ' ' ' ' ' ' '/ __  ̄ ‐- ._.、 i:i _,,.''   /_
. \"iヽ´ _. - ¨~∠ - .._  〃   `ヽ   `¨~  i: :  /   ちくしょう!
    ` ヽ|ヽ;:'' -‐ '",,,/; ;〃 、、    ` ._   _. ヘ: : .ヽ   この近くが爆撃されている!
       ヽ;;;;;;;: : : : : : :/    ``ヾ‐ 、   `i::i'"  .ヽ:i`!   思ったよりも威力が強いッ!
           ヽ /i : : : : :l    ,匕\ ヘ ,  〉 ,-‐ツ/     間違いなく犠牲が出る!
            ` .i :  , l  ゝ 弋_.)`1}`/、'"`イ=,'´/ゝ
  iヽ           i,. , ; l       ¨~/〃| |)/ i'/、 ,、    
  ,'; ; ;ヽ       ゝ  l>''ツ /  〈. | |` i ヽ' .ヘ/
ヽ''; ; ; ; ;ヽ       i/|》// _.. '"^i  |  | /
; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ         |/!i   '"_.     ¨''-''''¨./i
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ       |   <ニニニニニニニフ ./: i
;、 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ       i/i   ̄¨¨二 ̄ッ./ : i`, ,、
三ヽ、 ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ  iヽ    i/ゝー壬フ: : : :i/ :,ゞ; ; ; ;ヽ
.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ;ヽ/; ;i     i,/ : : : : : : : : : :ゝ; ; ; ; i
.三.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ; ; i       /, :w:wWw:w:ゝ^ ; ; ; ; i
.三.三.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; i    〃三三i ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `フ

509 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:19:44 ID:8Z3i4VaU0
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ > | ̄| | ̄|
            <______     /   |_| |_|
                    /    /             / ̄ ̄/  | ̄| | ̄|
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                   /         \         |                /
                 /     /\    \       |___     __    /
           /    /   \    \          /    /   /    /
    _     く____/      \  \\      /    /   /    /      _____
   /Υ]            〈_]      \__\、>     /    /   /    /        |        |
    !::::!<             \ 、     \、   \ 、  / \、/、  /    /          ̄ ̄ ̄ ̄|  /
   ヽ/      く>    \\ 、 、  ヾ;.、   ヽ\ ̄ )\_)::、──<             | ̄| |/
     :  .  ・ .  ; :   ; \: .\):.、  }::..\  } :.、゙ー':;.:彡:三=::;.ヾ、 \、           |  |
   <7      _:   .  ' . 、 \ : :.、\/:::.::...:\/: : : :./ミ:::..   ..:.:ミミ:、 )\ ):、      |/   □□┌┐
         / レ:ヘ:.   : .  \  〉: : : ::::\:::.:.:: : : : : :;:'::...:.:.. ∵   ..::-=ミv二三ミミ:て            ││
       / /::::::lノ  ___>、_)>': : ::.::: : :::::::.. : : : ::..::.:..::.::.. ;     ...:.::-=ソ:ノ:=:::.・. :.::三ミ:、          |_/
─ = 二  ー'──'  ̄      . . : : : : : : : : : ::::::: : : : : ::..:::.:..    ・ .:.:-=彡;’=-  ..:.:-=彡、
       ̄ ̄__ ̄ ̄_ ≡=─     /\:::.:.. : :..:::゙:、::;;.:.. .   ..:.::-=彡'=-  : ..:.:-=彡
=二 __ ̄ ̄           ・    /  __>、: :..:,: :..:ミ=:.. :._.:-::=彡'::ミ=-:.._ ..:.:::-=彡;
         ̄ ̄__二≡=─  - /__/:::::::::::::>: ,':=-:.:..::=::._.: ::三ミ:、:r ─── 、:=_:彡'::{、     ,.;r ─── 、
─ = 二  ̄ ̄   く>          レ'::::::::::::/  ̄. :.::{=-::. :. >' ̄ ̄ ̄|::|        |:: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::|        |:: ̄ ̄ ̄
                        ◇   ̄ ̄ . . : : : :::.::ミへ/         |::|        |::            |::|        |::
─  = ── = 二__        . . . . : : : ::::::::::l:!______!_|       !::______!_|       !::___
  ,  .・ .  ;  . :   '    ̄ =二_. . . : : : : : ::::::::::::: /|________|        |::________|        |::___
.    ,   ' .  :,rへ、 , .  ’  ' _>: : : : : ::::::::::::__}/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::|        |:: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::|        |:: ̄ ̄ ̄
 :   . ' :  .; /:|  く__ ;  '  ̄ ̄`ヽ,へ::::::::::://.::: |______|::|        |::______|::|        |::___
          !         l::

510 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:19:56 ID:8Z3i4VaU0

              _____
          ..,..:≦三三三三三≧:...,     
         /三三三三三三三三ニ:\    戦闘配食部隊、前へ
        ,.:'三三三三三三三三三三三ヘ   ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……
       ,イ: /:::/三三三三三三三三三三:}  ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……
      .{ニ/:::/:::, '´` '<三三三三三三三!  ひとつでも遅れたら大変なことになるんだ……
        ,: ,:::/ ,      `'<三三三三三:|
       ∧|/ /    .、 、___`'<三三三::|
        .',ニ{`ニニ.ヽ `  rrェxr‐!三三三:|
        |ニ',ヽ{刈)`   `'ー゙'´!三三三:|
        |: ∧    }       |三三ニハ|
        |三∧   ´        |三ニ:/リ
        |三:ト,丶  ――‐ ./|三:://
        ゚,三| ヽ} 丶、`¨´ / .,イ::/イ
        ゚,ハ{   _{ `,ー.'´, イ}/....|≧:.....,______
       __,...:≦: } `ハヾ  ´   ,'|三三三三三三三三::ヽ
    x≦三三三三三ト、/`¨¨∨  / |三三三三三三三三ニ:ハ
タタタタタタ!(走る音)




: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :ヾ: : : : : : : : : : : : 从: : : : : : : ノ: : :.jィ
: : : : : : : :;:;:;:;:;:;:;:;:,:,:;:;:;:;:;:;,: : : : }}: :./:/ : : : : /: : : : : :>'´ : : : : :|,イ
: : : : : : : : :,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:, :|| :/:/: : :_:/: : : : :<: : : : : : : : : ノ:.|
: : : : : : : : :>    ` `ー-: jレイ''´ ̄ `¨¨¨≦: :_:_:_:彡: : : : : :.リ
: : : : : : : Z_                        `ヾ: : : : : : : : イィ
: : : : : : :/   ''¨  ´ヽ.        ` ¨'''ー-   ㍉: : : : : 彡:/  ちゅ!中尉殿!
: : : : : : イ          \     j         `ヾ: : : : ∧/   (予想外だが仕方ない!)
: : : /:/        __  \......../ ィー-.、_      }: : :Y´ヽ   (このままじゃ全滅だが、)
: /: : レィ ヽ    /:i:i:i:i:i:i:iヽ `Y  /i:i:i:i:i:i:i:i:iッy, / Y: : :.|ヽi.|  (指揮官の命令を無視することはできない!)
: : : : : :/   ` ` `>ミi:i:i:i:i:i:ノ ノ、 く:i:i:i:ノ´ ̄ `    、j: : :.:{. リ   (ええい! 仕方ない! ここは進むしかないんだ!)
: : : : :.ル ⌒ゝミ===一 示 :.:.:.∨ X:.:. ミ==イ   _,}: : :从/    (この莫迦の勇気に万歳だ!)
: : : : : :ム   ///////イ   ヽ   /:.:.:.:.:.../////// 、_〉: : : 小
: : : : :´:テフ__,ィ      i  |:.:.:.:.:.:  ー-.、__ト、}: : : : : :}ミ、
: : : :/: : : : : : /        |   |:.:.:.:.:    \: : : :\: : :从 \> 、
: :/: : : : : : :./       Y'  |  |:.:.y弋    ミヽ: : : :\: : }   ', ヽ`≧ー──---=ニ二 _
: : : : : : : : : /       、 |  | 丿   \    V: : : : : :∨    }   l   `''<        `> 、
: : : : : : : : :ツ Y´__    └ー┘ __ `  斗: : : : : : ヾ、   j  j      \          ヽ
: : : : : : : : :{   辷云三三三三三三示ノ   ..:: : : : : : : : :ト'   /  /
: : : : : : : : :|    `¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´    人: : : : : : : : ハ /   /
: : : : : : : :.:ルイ        弋:i:i:i:i:i:i:iて   ィ<: : :\: : : : : : :ム   /

511 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:20:29 ID:8Z3i4VaU0

::::::::::::::::::::::::......   ........::::::::::::::::::::::::::: ;;;;;;;::::::::::::::::::
           γ ⌒ ⌒ `ヘ
          イ ""  ⌒  ヾ ヾ    ドガァァァァァァァァン.....
        / (   ⌒    ヽ  )ヽ
        (      、 ,     ヾ )
 ................... .......ゞ (.    .  ノ. .ノ .ノ........... ........
 :::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、、ゝ.....|  |..., , ノソ::::::::::::::.......::::::
  _ _i=n_ ._ [l_ .._....,,. .-ー;''!  i;;;〜−ヽ_ii_i=n_ [l h__
  /==H=ロロ-.γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ  ヾ 「!=FH=ロロ
  ¶:::-幵-冂::( (    |l  |    )  )=HロΠ=_Π
  Π=_Π「Ⅱヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::....
 Д日lTl,,..:''''"   ""'''ー-┬ーr--〜''""   :::Д日lT::::
 FH=n.:::::'            |   |         :::FL日l」:::::
 ロΠ=:::::.:.        ノ 从 ゝ        .::田:/==Д::
 口=Π田:::.                   .::::Γ| ‡∩:::::
 Γ| ‡∩Π::....                ...:::Eヨ::日lTlロ::::
 Д日lTlロ_Π::::.......            ...::::::::田:凵Π_=H:::
 =Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ:::.................:::::::::::口ロロH「l.FFl





: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :ヾ: : : : : : : : : : : : 从: : : : : : : ノ: : :.jィ
: : : : : : : :;:;:;:;:;:;:;:;:,:,:;:;:;:;:;:;,: : : : }}: :./:/ : : : : /: : : : : :>'´ : : : : :|,イ
: : : : : : : : :,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:, :|| :/:/: : :_:/: : : : :<: : : : : : : : : ノ:.|
: : : : : : : : :>    ` `ー-: jレイ''´ ̄ `¨¨¨≦: :_:_:_:彡: : : : : :.リ
: : : : : : : Z_                        `ヾ: : : : : : : : イィ    総員、飯を配りだ!
: : : : : : :/   ''¨  ´ヽ.        ` ¨'''ー-   ㍉: : : : : 彡:/    中尉殿に続け!
: : : : : : イ          \     j         `ヾ: : : : ∧/
: : : /:/        __  \......../ ィー-.、_      }: : :Y´ヽ
: /: : レィ ヽ    /:i:i:i:i:i:i:iヽ `Y  /i:i:i:i:i:i:i:i:iッy, / Y: : :.|ヽi.|
: : : : : :/   ` ` `>ミi:i:i:i:i:i:ノ ノ、 く:i:i:i:ノ´ ̄ `    、j: : :.:{. リ                    うぁぁぁぁ! ちくしょー!!!
: : : : :.ル ⌒ゝミ===一 示 :.:.:.∨ X:.:. ミ==イ   _,}: : :从/                      やってやるー!!!
: : : : : :ム   ///////イ   ヽ   /:.:.:.:.:.../////// 、_〉: : : 小
: : : : :´:テフ__,ィ      i  |:.:.:.:.:.:  ー-.、__ト、}: : : : : :}ミ、
: : : :/: : : : : : /        |   |:.:.:.:.:    \: : : :\: : :从 \> 、
: :/: : : : : : :./       Y'  |  |:.:.y弋    ミヽ: : : :\: : }   ', ヽ`≧ー──---=ニ二 _
: : : : : : : : : /       、 |  | 丿   \    V: : : : : :∨    }   l   `''<        `> 、
: : : : : : : : :ツ Y´__    └ー┘ __ `  斗: : : : : : ヾ、   j  j      \          ヽ
: : : : : : : : :{   辷云三三三三三三示ノ   ..:: : : : : : : : :ト'   /  /
: : : : : : : : :|    `¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´    人: : : : : : : : ハ /   /
: : : : : : : :.:ルイ        弋:i:i:i:i:i:i:iて   ィ<: : :\: : : : : : :ム   /

512 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:20:39 ID:8Z3i4VaU0

最も敵に近い砲台

                    }`:....
           <:.:.:.:.:. ̄:.:.:.:.:`:.:.:.:.:.:`:..、/|
          __ .......:`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.L     敵砲兵が我々を叩いているが、
         ` ーァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ   防空設備のある場所にいれば安全だ!
         ー=彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ}   
.         /:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   だが、安全なだけでは戦には勝てない!
         //:.:.:.:/:.:.: i{:.:.:.: l: /:. ハ N、:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:` ー   危険だが砲台を死守しろ!
         l :.:イi{:./}八 : /l/ }厶斗 ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:、:.    敵銃兵を近づけさせたらこちらの負けだ!
          j/ j八{   }/、.: ィ'¨斧㍉ /:.:.:.:.:.:.:.:l ヽ    絶対にこちらに近づけるな!
             f=ミ、      弋zタ /7 :.:. -、: |      砲撃、始め!!!!
                弋:}          j//〈} }ヽ
               . く            〉ノ/
              ヽ   / `ヽ      l‐ r'
                 \  ̄ ̄   .  ´  |
                 ヽ    .  ´   / |  __
                    `¨T        L/::::`ー───:.......
             ___  ...:ニ}     /  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::ヽ
        ....:´:::::::::::::::::::::∠    ___/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ト、
.      /::::::::::::::::::::::::: :/  ヽ ´ ...:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
.        l::::::::::::::::::::::::: イ:{   .....:´::/ ` 、:::::::::::::|:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::: \





                   i
  l\        ┌:,    ,!'|   ` .
   ! | !ヽ. ,、 |\_|| ’ j  i! i    ,-、、
    ! .| l l.|゙i |「`ヽ`i   { ||   /  /
   l | l |! l └′/,/ :、,ィl! l! {′/  ;/
    ! ヽ、 ̄ `'''  , `   Yl!|:  | |. /  /             よし、当たってる!
     ! r 二コ    | 、 ゙リN: ; !li└ヽ/ /゙:、          総員、順次爆撃を続けろ!
    | |      }'′    i  ;}|! ,/ ,/
    ``'     ,:;:;:,!     ''′ ,. !/ _,,.-''   ヽ
            (''゛ j! ..:;;:==-:、  ゙''"ィi {ヘ!,l .
       〃’ :; {`' ,ィ゛ '′.  ) jj」li|liY、⌒}
             j∨il!ィ' {’      へヾ;;イ
       ’ λ' ,j、l! / 、     ., ,il{ ,゙!j!;|   :
          ゙ハ! ;. ゙:、     j|   '/'}′ ,
            じ:、 i,'  ゙:、 ,,.,   ′彳レ/
         丶、v{ ヒ!   i!||il.   , 八 Z
        __   _,ゝ、;_    ゛:|!  ゙ ,rカ  ̄
      _  ̄`ζ」'(´ ヽ  j! ゛ ,ィ彡′_.. -
        二 ニ ゙て∠rιク_;.,、_,ー-'^- =ニ_

513 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:20:58 ID:8Z3i4VaU0

             ト、_  _
      ヾー-< ̄¨ヾト、. \.ヽ ヽト、
     _ト--'ド=、=三≧=ニト、ト、\}iYi }i ,.ィ
    > =ニト-ドミi、`ヾミli、\ド、Vi:レ/i/
   ≦===< ̄¨ニ=- 、 `ヾ \ Yl/ .lレイ    了解であります!
   <-―=ニ三≧=、ト、 >}-iド!¬iヘi斤K     総員、中尉殿の指示に従い、
  ≦= '三 ニ=,.ニ.Z 〃.〃  {{i    { {iヾヽ    砲撃を始めろ!
  之_Z二〃 ̄ __,.ィ! {{ |{.  |{ト、  ヽ ∨ }}    (うちの隊長は若いが、それゆえに勢いがある)
  ≦ィ'∠,/ ̄,.イく. リ_,」ヒ==≠=ミ;、  z久ノ   (若いが故の危うさはあるが、今は勢いの方が大事だ!)
   ノイ∠.イi,r<ソ'    ,ィ''::ナ≧    fテ
   ∠ィ'〃,'{ ¬.、    ` ̄ ´      「i
   フイ小| '、:::}             \
    ̄}ノ,'八.ヽ-、            _ ,ノ
     '^^!个irr:ェ           ___7
       ド.Ll {. } ヽ       ‐''",. -.〉
        川||.| ト、._        {
      リ  .| ∨    `ヽ、    _ノ
      厶=r:|_         ` T  ̄
    /  く_  ̄¨ ¬------┴、
   / / ノ    ̄¨ ¬-------イ
  ,/,∠.../             \_
<皇国>近衛新城支隊 砲兵中隊 最先任軍曹 鈴木

514 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:21:12 ID:8Z3i4VaU0

 ┌─────┐                 i  |!           i|
 │          │                 i! |!         i|
 │          │                 |∨             i!         よし!当たってる!
 │          │┌─| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   i|!            i|         爆撃続けろ!
 │          ││  |_____|   |!              i|
 │          │└────‐┘    |!              i|
 │          │               |!            i|
 │          └────┐      |!                i|
 │                    │       |!              i|       ┌──| ̄ ̄ ̄|┌───┐
 │                    │       |!             i|        │    |___|│      │
 │                    │    i! |!                i|         └──‐┘    │      │
 │                    │    |i |!              i| i                 |      │
 │          ┌────┘     i|∨             ∨|                  |       ,ノ
 │          │            |l                  l|                  |___/
 │          │             |l                l|  !
 │          │             |l                     l| i!
 │          │   、          |l                ∨|          /
 └─────┘    \         |l           :            l|
                         |l          i           l|     /
                  \ _ノ,'      _  |!         l|     /
.          く>         ヾ<       /Υ 〉 !|   _  |]    ー '´/
                        }l       〈_::」/  :!:i:  〈/    __   l {      /
.               \、    /,    __     .:|.:|: .     _ノ::::\\  、ヽ. __/
                   \ー '    「::::://    . :.:|:.:.v!: .    \::::://    ー   (       /
                    ) )     〈::::://   . . : ::!:.: .:|: : .      ̄      i      ー '/
.          \ 、    // l7    ̄  . : :|: :: :!: :. :|: : : . . .      l>   il     フ∠/
.           \ー '    i!       . . .: : :|!: : |..: . :l : く]: . i. .        !:l      //
               \\   il 、〈〉  i . . : <>!|: :,' .:: .: | : : !: : !:. . .    ノ::l    // l7
                 ):.:\ 八:.\_ 人 )、 : : ノ.:V.: : .::.: :!: :人 八,、 ノl / : ノ,、 /: (
.         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

515 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:21:22 ID:8Z3i4VaU0

           _ ノ::::::::::::::::::::::::::::_)`ヽノ\〉\:::::::::::::::/l/::l/}
          ⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::: \::::::/:::|/::::イ
           〉:::::::::::::::::::::::::::::::{ ̄ ̄`ー ァ=ミ/::::::::::::::::/   まずいです!
.             ⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::ノ __   /    `l ヽ:::::/{_    敵砲兵がこちらを狙っております!
              __〉:::::::::::::::::::/   ___ミメ、    |  ∨::/    まず避難した後に……
             \::::::::::::::::/    弋 戈メ㍉ー ,斗ャ''^V
              ∨えヽ:}       `¨¨¨^  { 戈メ /
               〈  rL                〉  {
               {\ ー'             、 /
              |:::{トミ_      、         /
              人:{|》l人      ー=ニ フ   /
               /、___{|《|                /l}
__,         /:::::::::::::{j_ノ;    > ..    /lノ
}   \ _ ....-‐=彡::::::::r‐〔[{__;______≧=f――- 、
____ノ\:::::::::::::::::/「| |ー―‐┐┌――――‐'|: : . .   |
___ノ\::::::::: | :|:| |:/⌒ヽ||: :/ ̄ ̄\ :|: : : : . . |
____ノ`ーf[| :|:| |/⌒ヽl||:/ / ̄\ ]:|: : : : : : :.|






          //. : ; : : : :/. : : : : ::i: : : : : : :i : : :イ. : : ::l : l: :ト. : : :l: :l: : : : ::l /. : : : :
            /'/. : :./ /. : :{:.: : : : :/|: : : : : :/|: : :.:l: : : : :!: :L_|二、. |: :|: : マ:.:|': : : : : : :   よし、各砲座!
              /. : ::/ /. : :.:|: : : : :/|: : : : /|/ . |: : : ://ヽ.ト、. : |` |: : :}: :|: : : : : : : :   行けええ!!!
          {: : :イ: :!: : : ∧: : :.::l 1.: : : :/ ., / ,.ィl-=/__. 从ヽ |: :ハ: :.リ:.:|: : : |: : : : :
          l: :/:|: :|: :.:./ }: :∧| i!: : :./ / r' ,ィ≦芥示ミ.,\\ |:.リ ハ: :}: l: :|: :|: : : : :
          l / l: :|: :;/‐-}_/__リ .マ :/ ,.イ_/ ハ !::i::i }::i::Y } / |// レ'l /: :l: : : : : : :
          ソ   マヽ.リ  ≧=-ミ、∨       l::l::1_i:::l:::| l'      |' .:r ´ `ヽ: : :
                マ 从 /f::::::::ヽ           弋乂 .ノ ノ,         | /     }: :|
              リ .ム〈 i:::い::}         -`ー '.          レ   / l: :l
                 l ヽト、 ノリ                       〕r'  ./l: }
                 |   、xノ                      /   /./: |
                 |     ノ                        r  ノ/ /|:从
                 |                           'ヽ- '. :/ 从'
                 :.           __            ,' l: /l /
                 ::..      -‐                  /  |/ :|'
                     ::...                        !
                    ::...                 ,  ,     l ,ィ=、
                      :::...               ィ   ,      Vノ \
                       :::...         ,ィ≦   /     /    `ー

516 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:21:38 ID:8Z3i4VaU0

      __ー-===‐ーー''""`ヽ、___ iヽ、 、
      \;;;`ー-->;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;i;;;;;ヽ ;}
   <二ニゝ;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;∨i ,   (だめだ! 聞こえてない!)
     \ヾ==< ̄`;;` ̄>、;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;i/i   (仕方ない!勝手に避難は出来ない)
     ヾヘ; ̄ ̄`::::ヾ:::::::::::::::::\;\;;;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;レ  (くそッ! この勇者様と心中か!)
      !::::ヘヘ::::::::/ `7;ヘ、::::::::::::::::ヽノ;レノ/ノ;i
      !;ヾ;;ヾ\;/  /;/  `ゝ、::::::::::iソ:::::::::::::ソノ
       !;;ヘ>"   !;!   // \;/ヘ"ヾ:::::/′
       :i ゞY ー-、,_|!    !;i    i;:〉 !;;i′
      人{  ___.,,,,≧trュ、_i;!    _,i/,,、ノ!;!
    _,、=クトし、 `ゼヅ¨`  釗 ≦fセュ7 i/
  .三ソ'l:.:.:.:!! :i             i     /___ _
  .二.:.:.:i.:.:.:.||八          i   /  `ヽ:.:.:.`>....、
  ヽ_∧.:.:!.:.:.:.:.、ヘ        ''′ ,イ:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.ヽ:.:.>.、
  ,_:.:.:∧.:.:ヽ.:.:.:.:.:.ヘ   ´  ̄ ゙ /⌒i:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:i





              ∠:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.   /  /       /   /
                 〃.:.:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.::.:、:.:.:.:.:.:.:::ハ   /  /      /   /   いけいけぇ!
                  /:::::::::/:.:.:.ハ.:.:.:.:.:.、:.:.:.:\:.\:.:.Y ′ /     /   /
                >::::::/::/:::!:::i::.:.:.ト.:.ヽ::.:. イヽ:.:\V   '、_  イ  /
             〈.::::::::::::トハト/ヽ::l:|::::::::ィ==ミハ::::/ ー  、  r
              .V!::::::::{ー-=ミ〉八彡癶r:}/ /        ̄   ー ―――― ――- 、
                   Vハヽく弋r}        イ     \           _ ______ ノ
                   }∧      i -‐ ´    ヽ   ー -   (
                  γ´ ̄ ̄             Y         ー――――― 、
                   廴__  -―<     l!        _______ ノ
                      ヽ ー イ `ー-一⌒ヽ      /´
                         }  /〈//\/\__> 一.´
                          イ  /  }∨/////////////〉
                       イ.く{ ./  //:∨////////////〉
                _ -‐= ´ ∧ ∨/   Ⅳ//∨///////////
              / ,   / ∨/    {/////〉ー―――//
               /  {  /   .V  .////////////////
           /   Y        /////////////////

517 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:21:50 ID:8Z3i4VaU0

     ∧ N w N丶 rN/N,.  ,ィ_,
     ∨  }   } },,,,,,,/  ノ /|r ̄三フ_
      ∨,,,,},,,,,,,},,,,},,,,},,,,,,,,,,,/,,,,,,,,,,,   三彡≡──z
       |∨ソヽ,,,ゝ∨,;:;:;:∠ r;:;:;:;:;:;:;:;:,,,,,,,,,,,,,,,, 二彡´   まずい!爆撃がくる!
       |/  /└ー──┼ヘ───''フ,,,,,,,,,三二7    総員、頭を下げろ!!!!
      /  /       .|  ヾ.:.:.:.:.:.:/,,,,,,,三三≡!
      ノ! ̄|\ ! 丿丿  |   |.:.:.:.:.:/,,,,,,,三二≡ !
       !==ミ\ / (  .丿 ._⊥_.:ソ,,,,,,三二彡ノ
       ! (:)  ≡ <`ー≦二.:|.:.:.:.:.:∨,,,,,三彡丿
       !   /   ヽ二' : ) ヾ.:.:.:.:.:.:.:∨二\〃
       !   /      `ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ.:.:.:.:|
      ∧ /          .:.:.:.:.:.:.:.:.:丿.:.:.:.:!
      | |ヽ`ー         .:.:.:.:.:.:.:.:.:○__ノ,|
      | |  ! 「二二ミゝ,   .:.:.:.::::.:::.:.:| |  ┥
      | |  ! ヾー---┘  .:.:./.::.:.:.:.:.| |  ┃
      ∪ /!        ..:/..:.:.:.::.:.:.:.:| |  ┃
       /  ー- 、_ '.ttェェ==┌─.| |━┥
        !      |i!iii!i!i!i!i!| |i!i!│  .∨,,,,,,,,,|
           __|i!i!!i!i!i!i!| |i!!i│  |,,,,,,,,,,,,,|





                  、.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               _,.. -`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               /::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
           ,.:-'::´::::::::::::;:::::/l:::;イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::  え?
          /:::::::::::::::::{::::ト;::| ヾ' ヾ\:::、::::::::::::::::::::::::
.           /::::::::::;:::::::ヽ:|,ィ,'ィ    ヽ!\:::::::::::;:--
          ,r'::::::::::::::l:::::ト::ハノ::;:<''"7     ヽィ:::/ r''
       '7::;::::::::::::{::::{'リ/:;イr、ヽ !       ヽ| /,r
         /:/::::;:::::::::ハ:|/::/ヽー'ノ,/       `! 〉
.        {/|:::;l::::::;/ └'′ `,'"'    u       ノ
          ヽ|ヽ:|ト;:>、   '            {ノ
           ヾヾ{iヽ
              ソ
.              く...    ,. -─‐ヽ
               ヽ`  /  ‐,.二ノ
                 \ ヽr '´         /
                  \          /::..
                   \       /:::::::::::...

518 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:22:39 ID:8Z3i4VaU0

                     .i|    l     |i.
                     .i|  i       |i.              _ ,, .. ノ;;⌒;;))
                      .i|          |i.   (;;;)                    Σ∧ ∧
                 .i|         |i.          (´⌒;;;          (ヽ('(゚Д゚ii)っ   うわああ!
     (;;;)              .i|      i    |i.      ;       .     ;     .と~_,,_.._ノ"
                   .i|           |i.  (´⌒;;;    ;  '    :  .  // ノ ’
            (;;;)   .i|         |i.      (;;;)    (´⌒;;;    (´⌒;;; - = ≡ = -
  (;;;)           _,,,,..i|   !   l  i  |i. :::;;;..,,..,,_            //       ’
        ,, -‐= ''”_ ,,..i|          |i:::;;;,, _  ”" '' = ::,, (´⌒;;;- = ≡ = -  . : '
       ,;'  γ''"~   :  .i|            |i.  :  ~"   ) :)  ;  .   _ ,, .. ノ;;⌒;;))
       `::- ,,`''-ー,,_;-〜i;;;;.....,,,,,_ ,,,,.. .._ ,, 〜-;_,,ー= ^ ノ; : // .     ;     :
           ^' "'''' = - ::::;;;;,,,,......._,,;;_::::_::;_:.;_;;;;::::: ::- = ''''"   (´⌒;;;  - = ≡ = -
     (´⌒;;;          .i|       !     |i.      (;;;);   ;    :  .
   (´⌒;;;      (⌒;; .i|             |i. (´⌒;;;    (⌒;;   :    ;
         (⌒; ⌒ ;;(.i|   l        i  |i.;;⌒ )⌒ );;    _ ,, .. ノ;;⌒;;))  - = ≡ = -
"""""""""""""""""""".i|   l       i   |i."""""""""""""""""""""""""""""""""""""""





          |レ /,/    |,,/           |,,,|::::::::::::::|;ヽ::::::::::::::::」.;.;.;
  .;;;;;:::::::............  !} `lヽ、   |ノ           .|,,,|::::::::::::::ゝ':::::::::::::/.;.;.;.;   (まずい!)
 .;;;        へ}  |  \  |        /    |,,|:::::::::::::::|,,|:::::::<.;.;.;.;.;.;.;    (吹っ飛ばされたやつがいる!)
;;;;         !iヽ}. |   ,\ .|  i.    /    ::::/ノ::::::::::::::::|,|::::::::::::\.;.;.;.;    (助けられるかッ!?)
.;        ..!.i  } ==f=、.\   il   /.    ::::|/::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ミ.;.;.;    (誰に行かせる!?)
       .::.  !i `t   i、・ ;,ミゝ'i li... . /;     ::::|_.;-──--:::::::::::::::ミ.;.;.;.    (死ぬしかない任務にッ!)
       :::   ! ゝi   ...............::::::::::::::〈‘_.,;;;'.'_二 ̄.|_:::::::::::::::::::::::::::::::::::,;;.;.;.;
      .:::.   ト,. i    :::::::::::: ヽミ彡::::≦:::::ィfキ”,゜テヾ、::::::::::::::::::,;/:::::::
      ::::    ヤi         ) ::::::::::::::::::ミ:::::::........<__ノ´:::::::::::::::::::ノ::::::;::
     ::::.     | |.i         .:::::::::::::::::::::.    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
     ::::.     | |ヽ       / :::::::::::::::::::::::::..   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∀::::
     .:::.     | | ヽ.     / ::::::::::::::::::::::::::::::::..::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::| |::::
      .::: .    | |  ヽ.    / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::| |::::
      :::    ~   ヽ.  丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::| |::::

519 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:22:53 ID:8Z3i4VaU0

                                      ,、_ ヘ _ _,
                                  ゞ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧
                                ∠:.:.:.:.r:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:7  安井一等兵!
                                Z:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ . .:.:.:.:.:ミ  いま助けるぞ!
                                ァ´:.,rミ;;ハノ/≧Ⅳト从`  
                                 }:.:/ノ) ヽえッミ 'y
                                 !ハ,r'   __ _ ゝ
                             ,____ _,_/ ヽ f;;;;;;Y/
                           /:i:i:i:i:i:i:i:|     > - ´==-
                              /:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i:{__   / フ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ミ
                           ヘ:i:i:i:i:i:i:i:/\ ` ´ ̄癶、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
                          ,}/:i/    "=イ   ヘ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧三=-
                               ヘ:i:i:(        r―- 、 へ;i;_,==≦:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ
                              ':i:i:i:}        <     `<ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/
                            |:i:i{          <´  ,_,_ 》:i:i:i,_===-<
                           ;/∧         `ヽ;;;;;'i.゙∨/´
                             ´y  {         , '... Y;;;;'、__.,
                            _,.          /´ |.i::::;,-、/ i





          |レ /,/    |,,/           |,,,|::::::::::::::|;ヽ::::::::::::::::」.;.;.;
  .;;;;;:::::::............  !} `lヽ、   |ノ           .|,,,|::::::::::::::ゝ':::::::::::::/.;.;.;.;  中尉殿! 危険です!
 .;;;        へ}  |  \  |        /    |,,|:::::::::::::::|,,|:::::::<.;.;.;.;.;.;.;   それは将校の役目ではありません!
;;;;         !iヽ}. |   ,\ .|  i.    /    ::::/ノ::::::::::::::::|,|::::::::::::\.;.;.;.;
.;        ..!.i  } ==f=、.\   il   /.    ::::|/::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ミ.;.;.;
       .::.  !i `t   i、・ ;,ミゝ'i li... . /;     ::::|_.;-──--:::::::::::::::ミ.;.;.;.
       :::   ! ゝi   ...............::::::::::::::〈‘_.,;;;'.'_二 ̄.|_:::::::::::::::::::::::::::::::::::,;;.;.;.;
      .:::.   ト,. i    :::::::::::: ヽミ彡::::≦:::::ィfキ”,゜テヾ、::::::::::::::::::,;/:::::::
      ::::    ヤi         ) ::::::::::::::::::ミ:::::::........<__ノ´:::::::::::::::::::ノ::::::;::
     ::::.     | |.i         .:::::::::::::::::::::.    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
     ::::.     | |ヽ       / :::::::::::::::::::::::::..   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∀::::
     .:::.     | | ヽ.     / ::::::::::::::::::::::::::::::::..::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::| |::::
      .::: .    | |  ヽ.    / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::| |::::
      :::    ~   ヽ.  丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::| |::::

520 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:23:07 ID:8Z3i4VaU0

六芒郭 砲撃司令部

   ,ィシ /         ,.. ‐ '"´
  ノ /      ,. '´ l_|_ll
ニ彡'"       ,. '´   ̄|_',. -――   くそ! まずい!
'´      /      ,.|:'´:::::::::::::::::   夏川中尉の砲台がやられた!
     ,/+十¨   ,ィ'´|::::::::::::::::::::   導術兵! 撤退命令をだせ!:
_,.-‐ラ'′ l_  ,ィ'´.:.:.:.:|.:::::::::::::::::::::  夏川中尉は新兵だ!
_,.ィ'′    l /  .:.:.:.:|.:.:::::::::::::::::::   何をやらかすかわからん!
/    ,.ィ | :.:..   .:.:.|.:.:.:.:::::::_,.: 
   _,ィ,.イ|:.:.:.:..    っ:,ッ'´ll´ / /
__,z彡ィ':::.:.|:.:.:.:.:.:...  /   ll, /,ィ'
_,. '´,/::::::::|:::.:.:.:.:.:.. /ヽ、   ,l!'// ,
ι /:::::::::::|:::::::.:.,ィi´ __,}li i  //|/ /
 /::::::::::::::::っ::,イ 'li,,'´::ri|l! l /イ/l!ノ
,/:::::::::::::::,.ィ:/l|  ',ゞミニl}li l ィノl| /:
::::::::::::://:/  |l u ヾ',、,jリノノ リイ!'.: .:
:::::::/ //  ,l!          /:::::/
::::/   /l'′  l ι     ,.ィ':::::,. '´_,_
::/ι           ,.ィ':::_;ッ',. '"´:.:
,'、    u      _,.ィ‐'"´/ヾ'、:.:.:.:.:
゙、ヽ          ι /li ,ィfriヘ,:.:.:.:
 '、ヽ            /uti`'=',リ.:イ!
.  ', ヽ ι  、    /  u≧テ'´ / l
'、 ヽ ゙:、    、丶、_ / ‐ '´ /// /l l
:.ヽ  ヽ. i,    >-‐'  、、/// /l l l
:::::丶.. `,"_,. - "´/| +十 / /l j /l l l l
_,.  ''"´/ / / //l | l 'ー / //l/ / } l/
l l l l /l// / / / l l l/ |r'⌒'ー、 //
lL_/ ̄У`'-―、 l/ |{_,    )/
          )/ ,| 'ヘ_,_ノ/
          〈// っ ///






          _.. -‐-、/ ̄``ー、...__
.      ,.-'´ ,.ニミノ_.-ヽ、   ヽ `‐、        了解であります!
     / .‐´/``´   ヽ   ヽ   ヽ
    // ∠._    ____ ヽ     l.   ヽ
.   ∠._/ レ-,.!-ヽ=',ニ、  l    l     ヽ
    // /)`‐ソ   ヽ ‐`′/ .ハ  l.l    l
    -‐イ./ l  ゝ`       // .l ハト、    ヽ
     |/ l  r ‐-、        l /-i ト、!   .ヽ
      |  l  ト7'''''ヽ      、_.ノ / .l  ト\
     レi  } .ヒニ二ノ     /ーr‐'´   l ! l
      ノ /.}  -‐     . イ  .l       !l
    // ヽ、--‐‐…''"´ /  _」/     ll
     -‐ '''ソ  `lヽ    /  ̄7/    l
        /‐'´`'|    /   '´ヽ./ 、 ト、ヽ
          ノl     /      >ト、!  ``
     -‐'´く .ノ   ./   _.. -‐'´.:.:.:.:.:`''ー-

521 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:23:19 ID:8Z3i4VaU0

            ,-''''''、     ,,,,,,,,_,,_
          /     ゙、    /    ヽ
           i!     |    l     ゙i!⌒ヽー-、.,,.-イ''⌒ヽ
            l   '''''''─‐-゙,,_     i!  ヽ、     i,  ,ノ   ちゅ、中尉殿!
         ,/               i!  .... ゙'';;..   Y"    じぶんはもうダメであります……
        ,/'               〈  :::::.  '';;...  'i- 、,,    任務を続行してください……
         i'                 'i,  ::::::::   ::::  'i!   ゙"ヽ、
          i! ー-      ,,_         'i  :::::::::  ''':;;;  ヽ、  ゙)
        'i,:::::  ,-―┐    ̄     ,/ヽ ''''        'i,-‐'"
       /⌒ヽ、 ノ   |  :::::,,-‐    ゝ   .............    ヽ、
       (    ヽ、  ´,,.-‐''"       ,)  :::::::::      '\
        ヽ、,,  ノ,.-‐''"      ノ-‐''"´( :::::::::::          )
          "~ (       ,. -'"     ヽ、    _,,... -‐─'''"
             ヽ、,,.. -‐'''"         ``゙"´~




: : : : \: : : :\: : : : : : : : : : : : :ヘ
\: : : : ヽ、: : : :ヽ;: : : :;  : : : : ,: :'i,
`ヽミゝ、:;_ヽ、: : :i: : : : :\ : : : :\≧
: : : ::\`ヽ、 ̄`ヽ!\: : : : :ヽ: : :; :>
\: : : : ヽ: : :\: : : : :ヘ ; ::; : :',: : ヽ         だめだ!お前は死ぬな! 命令だ!
: :,:\: : : :',: : : :';\: : : i !: : ヽ:}: ;: ::i         軍曹! 俺は安井を医療室に連れて行く!
: :.i: : \; : }≧=≦xミ:、从、: : :iⅣヽ!         指揮は君が取ってくれ!
,: :|、: :./ ∨:;rイ´ ̄`i .|: ::}´`i'
.ヽ! ∨ /;イ{::}.i!  / .;i!:/  ,'
,爪、マ彡'弋_ソ  /  ,'::!'  /::ヽ、_
ヾ:/  _;、 .  , :'  .,' ;' ,:/:ヽ::::::::::::: ̄`ヽ,_
∧   ̄ ̄ ̄    .,'::,'彡'::::::::i:::::::::::::::::::::::::: ̄ニ=-x
爪i           从:::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ニ=-、
川li        /从ゝ、:::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
∨ソ       ///!l|!    |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       .//// .|l|!    }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ニ三≫  /////  |l|!    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    / ∧///   |i!    i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
__, イliⅣ ::;ilⅣ  .リ    {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
圭圭彡'  /:/       ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      //   _,, r=''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      〃 , r '´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      〃r'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

522 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:23:47 ID:8Z3i4VaU0

                     _,、
                ッ'Y ̄:::::└―x
               |\/ :::::::::::::::::::::/::::マ__   (中尉が生きてるのに軍曹が指揮を執るわけにはいかない。あとで問題になる。)
            r-j::::::::::::ィ:::/::::/:::::::イ::::::::::イ   (むちゃくちゃだ……)
           ミ^::::::、\::!i:/:::ッ_≧::::::::彡::::|     (どうする?)
              \: :ァx=-‐ヘ.、ヽ、マ=、y::/:::|     (命令違反だが別の部隊の指揮下に……)
             ヽ〃|   ヽ}_」} ̄ '∨/、ヽ
                lk、!ミ   rレッア   }У}
               Vツ    ̄´ ij ィyヘ'
                ' ,  j       /{ }ヤ,
                    >、 ァ-っ  / トメ ∧
           r - ‐''´´^ ̄ ヽ_ ィ'´   レ' \ニfj
        ィγ' ´{ 、   ,+-〉 〉 〉',x--‐''′  ノ.:.:.:≧x
    /孑´/{  ハ _`=´`ー'‐'ー'-<);;\    /.:.:.:.:.:.:.:/ ¨ > 、






        /\__/ヽ
      /;:''''/ '''' \\    導術兵より通信!
.      |::::::(●)  ,、(●)|    夏川中尉とその砲兵部隊は撤退せよとのこと!
     /    (__人__)  \
      |       ` ⌒´    |
.      \               /

523 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:23:59 ID:8Z3i4VaU0

                            、,  /i_,、-ゝ、___
                             ヾ∨:::/:::::/:::/∠__
                              |:i::::/:::::/::::::/:::/::::::`:>-
                             _|il:/:::::/:::::://::::::::二ニニゝ、
                           /ゞ"''ヘテ"ヽー-、、::::::::::::::\:::::ヘ    渡りに船ってやつか
                          〃 /   |:i  |i ノ____::::::::::ヾ<::\   総員!中尉殿に続け!
                          i __ }ヾ==メー、_il  ミ:::::::`ヘ__:::::\::ゝ  怪我をしたものを抱えて撤退せよとのご命令だ(嘘)!
                       _,、-'´ /  ゝtrッ    ミ_:::::::::::::::::::::/::/
                    rn、′  /  "  "′    ミ::___ニ="´;;:/
                 rn;;;´;;;i l 、   ゝ            こ}:::::://_
              _,、-''゙ヘヽ;;;;;;! ! 冫  ヽ、_    ι    ルノ彡"/´
           _,、-''゙::::::::::::::ヘヽ;;;;;ヾヽ_   ヽ  ``ヽ     こソミ〈'"′
       _,、-''゙:::::::::::::::::::::::__:::::ヘヽ/`′ ー-ノ         / i i ̄:l ヘ
    _,、-''゙´::::::::::::::::::::::,、-''゙::<ニ〃'゙        ` 、_ - "´ ./___| |:-∧ ヘ
  /:::::::::::::::::::::::::,、-''゙::::::_,、-'゙´           / ̄>-l ̄´  `'   〉,久
 /::::::::::::::::::::::;、-''゙::::::::,、-'゙               / ヘ〕∃、___,,,、、、、==!:::::'.,
{:::::::::::::::::::::://´:::::::/::::Y Y" ̄``"''ー--、、<ニ〈::::::/〔 ̄∟_ヘ、.  ̄ 〉l::::::::',
 ヾ___//:::::::/:::::::::::ヘヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\>/;;;;;;; ̄`\ \ \/:::';::::::::::'.,
  `"'ー==>:、__,,,、--ー ソ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::ソ:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`\.:.:.\::::::';:::::::::::',
      `"''ー-、;;´ ̄ ̄::´`"''"'ー-、_::::::::::::::::::::/:.:.:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`\入:::::';:::::::::::',.
           `"'ー-、_:::::::::::::::::::::`"'ー-、_;;;;il:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:::';:::::::::::',.
               `"'ー-、_::::::::::::::::::::::::`li:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.人 ヘ:';:::::::::::',





             _ , --.ー.`γ^‐- 、
            ∠:::::: ゙;:;  丶 :::: `ヽ
            /:::/:::i:i ::; ::  ::: :: ゝ        死ぬな! 絶対に死ぬな!
            κ:::λ::i ::i :::! :::i :: ::..j
            レ′:::::! ::! ミ;;、::i : ::: ノ
             ヘ::/≧i、|/V _ゝ-≦::z´     _,r‐√!-,
             《-i ゞ少:`  {心リ i ソ   γ' 人 .i {
              ヘ    ,    ,'     {  勹亡丶}
               \ t__-」 .,イ      ゝ Y-Y /
                 ト - .イ !、     .r=‐-‐‐γ
                ノ ;: .:;j  ≫j ‐- 、 >:::::::::: /
           _ , -‐ヘ 、__   /__, /:::::::::::: >|:::::::::::: |
         √::::::::::::;:/ゞ    , へ::::::::::::::,::::::::|::::::::::::: |

524 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:24:10 ID:8Z3i4VaU0

                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''"       `ヽ、
           /              l| \
             /            U  .ヽ           敵の砲撃が予定外の強さだお
             ,'           l        ヽ          どうしようもねーけど、
          l ____l  ヽ-―‐tイ''"´  ',‐-、      こちらも犠牲を出してでも倒さなければいけないお
       ,-''"|       `′        `′ .〃 .lヽ .'.,      仕方ないけど、兵には頑張ってもらうしかないお
       | l'´.',  ≡≡/       ヽ≡≡彡 ,'  ヽヽ_
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨





         ―  ‐                  夏川中尉の部隊が半壊状態です!
     /           \              撤退命令をだして別砲台から叩いておりますが、
     ,'               ハ            多数の被害が出ているようです!
     |             ハ            医療室がもういっぱいです!
     l   :ヽ:::::::..        ∧           司令部で治療を行わせる許可が求められています!
      ハ   ::.ヘ、_,ノ      ゝ _        ___  -―< ̄ヽ
      ヘ;:::::;ハ ( ●)        /⌒ ゝーz―-'//////// `  \
        `ヽ:::::{ `¨ `)      ij ////ー<´
          「::::トー― '    ,ノ´ j//////⌒`ー=ミ     ∨ヽ
          ーヘ       ////////         \     V
           ¨ヽ    ./ //////           ヽ    ∨
              ー―<7//////////zx ,        \ , /∧
               j////´       `          ヽ///j
                 i///   , ///// ,  `ヽ       /ゝ,V,
                  |// , ///////////// , \   l//∧l
                    j/ /////////////////// ∧ /////∧
                 |/ //////////////////////jl///////∧

525 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:24:21 ID:8Z3i4VaU0

                        -―-
                     /        `
                       '            \    もちろん許可するお。
                    /              、    生き残る可能性のあるものは、
                  '                 }>   全員生き残らせるお!
                /  \    /       イ
                  /_i ( ●)  ( ●)   /:/    戦闘以外の理由で兵を殺すのは、
                 \ `ー、(__人__) r―. . ´三.人    殺人と同じだお!
                  \三ヽ`⌒´  !三三三/= \
                        )--},不 ̄ )--―´三/三\
                  ア)yし'- ニニィ三=|三ア三三三\
                /ニ7^}:ア´/// /三ニレ'´三三三三=.ヽ.
.             ___∠三=/ /::|/////三ニ/三三三三三三= l
           /三三三 〈三/ /:::::|///三三/三三三三三三三= |
         /三ニr====='=./ /::::::::l/三`==┐三三三三三三三= j
     .  /三三|三三≡/ /::::::/三三三三|三三三三三三三=./
      /三三=|三三=/ /:::/三三三三/三三三三三三三=/
.      |三三ニ |三三/ //三三三三/三三三三三三三ニ=/






             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\
            ( ●)( ●)  |   了解です。感謝します!
           (__人__)      |
            l` ⌒´    |
           {         |
           {       /
       _. -: ´Λ     _.へ` 、
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
    〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

526 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:24:34 ID:8Z3i4VaU0

-: : : : : : : : : : \: : : |__,
: : : : : : : : : : : : :.} : : /
/: : : : : : : : : : : : : : : : \
.: : : : : : : : : : : : : :. :. :.7⌒         療兵! 療兵! こいつを助けてくれ!!!
: : : : : : : : : : : : :,ハ:.ト.:.:.\
.: :. :. :.|.:.:ハ.:.:i.:.イ( リ 7/;-`
:.彡i:/}:∧ノ/!,' ヾ ,,xヘ i≧、
ゞ´ハ{r'ヤ気ミヘ, ,r炒 ニニニ≧=-======- _
ヽ`, ゞ `=´   ヽ  ;ニニニニニニニニニニニニ≧= = ==-_
`"::::..    __,´ /ニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニ≧
\  > ( __ _ソ ,ィニニニニニニニニニニニニ<ニニニニニニニニニヘ
ニ∧    > --´ ゞ、ニニニニニニニニニニ=ニニニニニニニ/ニニミ=、_ _r'ZZ7
ニニニヽ`ー  ´ ,// `Y´ ̄ ̄ ̄ ̄´ Ⅵニニニニニ | /` Y :: :. ヽ////
ニ/"ヽニ\_ _  /ニ/  ノ             //丶ニレ   ::. : :. |''"´
/   丶ニニ`ニニ/  /           xf√レ (:::ヽ ヘ   i | _j,,ィ
       ̄`¨´   /        _ィ>''"´弋,, )_ノ//} __j-´"
             ∠___ -‐≦二マ_ _-=≦////>、__ノ
_____ -=≦二ニ////////////////////> ''"´  
////////////////////////////> ''"´
///////////////////////> ''"´
≧////////////> ''"´ ̄´
 ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄






       /ニYニヽ    /`i
.      / (0)(0)ヽ  /  リ
.     /  ̄`´ ̄ ヽ|  /
     | ,-)    (-リ  ヒ         夏川中尉!
     | l ____//  ,`弋ヽ     君には敵側の砲台の指揮があるはずだが?
   _ \ ` ⌒´.′.Y´  , `ヽ`.l
  / :  : :介〈  `ー〈::....ノ   Vヽ
  | : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:|
  | : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │
  | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|

527 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:24:45 ID:8Z3i4VaU0

    /  ̄ ̄\
  /      ノ ヽ     いえ、藤森大尉!
  |::::::     (● )     夏川中尉は既に撤退命令を受けています!
.  |:::::::::::   (__人)
   |::::::::::::::   ⌒ノ    命令には背いておりません。
.   |::::::::::::::    }     (それにしちゃ撤退が早いけど、まぁ若者だししょうがないだろ)
.   ヽ::::::::::::::    }
    ヽ::::::::::  ノ
    /:::::::::::: く
    |::::::::::::::  |
     |:::::::::::::::| |






        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/      夏川中尉、その男はもうダメだお。
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /       彼はもう絶対に助からないお。
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}     君は指揮官として、彼に対して義務を果たすお。
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}

528 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:24:56 ID:8Z3i4VaU0

          ..... ,';;,..........r -´:::(、
         ..<:::::::y::::::::::::::::::::::::::::--z__
       lV:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.>
       !`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`...、
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
   ∠´::r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.>   莫迦なことを言わないでください!
    /´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<    こいつは俺が絶対に助けます!
    ,l:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`_、
   j:::ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::)::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(
   "|:::::::::::::::/:::::∧::::イリ;:ハ::|\::ム:::::f^ヽ:::::::i
     !:i{;::::ト、/|::.,イ }:/ },' ヾ≠弋 !;:!ノ〉);∧|
     j八リ:ヽ≧ミ=x 、 zィ´ヘ::c,; リ レ r ':/'
       ヾ:∧弋;;ソ   ´´ ー ''´   /::i-.、
       .:::´ゝ` ̄´ ノ         ,:::: :|\:::::...
.      ,::::::::::::::' ,  `   __,-_、  .:::;   }:::::::::..
      ,'::::::::::::::::::::::::;;;、   ̄ ¨ ´ .::: : ;    i:::::::::::::::`ー - 、
     ,':::::::::::::::::::::::::::::;;;;ゝ - t ::´:: : :     ,':::::::::::::::::::::::::::::::\
     ,':::::::::::::::::::::::::::::::::/  ::::ヽ   /    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\





      /\Y/ヽ
    / ( 0) (0)ヽ        夏川中尉!
.  /::::⌒`  ´⌒\       司令殿に向かって莫迦とは何事だっていう!
  |::::::::::-) __ (-|      軍規に影響がでるレベルの発言だっていう!
  l:::::::  ヽ|!!il|i|!l|. l |
.  \::   lェェェェ| /
.   /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
   |  ,___゙___、rヾイソ⊃
   |            `l ̄
   |          |

529 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:25:17 ID:8Z3i4VaU0
                       _  -‐-  、
                         , ´       ` 、        藤森大尉、いいお。
                    /               \
     ,. -‐'fフフ           7                `、      夏川中尉、莫迦でもなんでもいいお。
     /   r‐´ r‐、         /                 ヽ     これ以上苦しませることが貴官の義務かお?
   ノ  _/_ 」  .l      |   ー‐-‐'   `ー‐-─     !    この苦しみから解放させることが必要だとは思わないかお?
   i   _ _ .) ,'       |   ( ー‐) '" ( ー‐ )   !
   !     `{ ノ        ヽ     ,    !          /
   |  ー ― 、}´; ̄ ̄;` ー‐-/;:;\  ヽ_人__,ノ`   /,.,.,.
   l   ,.-r /;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ_ ` ー     __, イ:;ヽ:;:;:;
 /i!    〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;!  \ _ー‐_,./  i:;::;:ヽ:;:;
´:;:;:!ヽ _∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ト、 /!;;;;;;;;;;〉、 ,,.イ:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:ゝ、_  /;;;;ノヽ:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.`'  ヾ--〈  V  !:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;O /`:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-、:;_:;」    !;;;;;;;!     |ヾ、:;.-‐
:;:;:;:;O:;':;:;:;:;/:;:;:;:;:;l:;:;:!:;:;:;:;/:;:;:;,.-‐´:;:;:|    |;;;;;;;;|     !:;:;\_:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ 、:;_:;_:;:;:;:;:;:;:;/:;:;;:;:ヾ:;:;:;:;:;:;:!   !;;;;;;;;;!   /:;:;:;:;:;:;:;7





            ,-''''''、     ,,,,,,,,_,,_
          /     ゙、    /    ヽ
           i!     |    l     ゙i!⌒ヽー-、.,,.-イ''⌒ヽ
            l   '''''''─‐-゙,,_     i!  ヽ、     i,  ,ノ   ちゅ、中尉殿!
         ,/               i!  .... ゙'';;..   Y"    最後の情けであります……
        ,/'               〈  :::::.  '';;...  'i- 、,,     どうか中尉殿の手で……
         i'                 'i,  ::::::::   ::::  'i!   ゙"ヽ、
          i! ー-      ,,_         'i  :::::::::  ''':;;;  ヽ、  ゙)
        'i,:::::  ,-―┐    ̄     ,/ヽ ''''        'i,-‐'"
       /⌒ヽ、 ノ   |  :::::,,-‐    ゝ   .............    ヽ、
       (    ヽ、  ´,,.-‐''"       ,)  :::::::::      '\
        ヽ、,,  ノ,.-‐''"      ノ-‐''"´( :::::::::::          )
          "~ (       ,. -'"     ヽ、    _,,... -‐─'''"
             ヽ、,,.. -‐'''"         ``゙"´~

530 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:25:32 ID:8Z3i4VaU0

                ,. - : ,
               /     `ヽ    彼もそういってるお。
             / \   /  ヘ   さぁ中尉、その腰の短銃で最後の慈悲を。
.              i  rtッ>  r'rッテ  ',
           r':ヘ ''' (__ ,、___) ''' /{┐
        ..r‐==:ハ::::.ゝ、___ ,.イ::::::{ハ._
 -‐:::::´:::::::::::::::::::/イヘ:::::::::|:::::〉-〈f}:|:::::∨ハ{:::::::ハ
 :::::::::::::::::::::::::::::::::fj::〃.:::::{レ'{_:_}:V:!::::::::》:|!|:::::':::}
 ::::::::::::::::::::::::::::::://::{{:::::::::l :. |::::|:. :.}::::::::}}:|!|:::':::::',
 ´ ̄ ̄ ̄ ̄`メ,:' ::::{{::::::::{ :. |::::|:. :.}:::::〃l|!|:':/.::::}
      ,ィ彡'^V::::::ヾo::::\|::::}/.::::/rュ:|!|/.:::::::|
 `ー==彡'´    :::::::::::ト==|:E}==:イr┼ |!|:::::::':::|
            {:::::::::{!:::::::::{::::{-、::{二Uノ':!:::::':::::',





       __ノ:.:.:.∠;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.\
       \:.:.:.:.:.:..7:.:.:.:.:.:.:,;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
         イ:.:.:.∧; 'レ/i:.:.//:.;,:.::i:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.(         あああああああぁああぁ!!!!
       7:.:.:', `ラ、、|//イ丿人;.;、:.:.:レ.:.:.:,<´         出来ません! 自分には出来ません!
.        /// f´{;i:i心 ,,∠,,..斗 、/;.:.:.:.:.:.:.:.i_
          / iリ ヘ_ゞ少,  "´ ヘ;i;;i 》 7:.:.:.:.:._/
        ゞ,     ´   ゝ‐- ´ /:∠:.;.iヾ..-.、_.....,,-‐::::;;;;;;;;;‐--
______∧    , -.,,__     ´〈´ };':{ : .:::::: : ,,''.: : : :::::::::: : : :
二二二二二二i:、  /'´ ̄`ヘ    /ノ /," .:::: : : / : : : .:::::::: : : : : :
.          |:.ヘ {    /   /ト -r': : : :: : : :/ : : : .:::::: : : : : : : :
          !: ::ヽ `‐=- '  イ; /': : : : : : :./.: : : :.::: : : : : : : : : :
            y: : :`、ー ‐ ´ / / /: : : : : : : /: : : : : :: : : : : : : : : :
            {: : : :/ヽ     {/ i.: : : : :. :. :.∨.: : : : : : : : : : : : : :
.           `;.:./ ∟、  _,ノ ,´: :∧: : : : : : :\ : : : : : : : : :..::::::
          ∧ム   i ,´   i: : /  \.: : : : : : : : : : : : ..::::::::/
          ∧ム      /: :;"    \.: : : :..::::::::::::::::::::::<
           ∧ム    /: :; '       \: : : :.::::::::::::::::::::::\
           ∧ ム /: : ´             \ : : : ::::::::::::::::::::::

531 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:25:51 ID:8Z3i4VaU0
ィ彡三ミヽ
彡'⌒ヾミヽ                  ___
     ヾ、                  ,   ´:::::::::::::」L::::: `  、
  _    `'ー―、        /::::::::::::::::::::::::.⌒::::::::::::::: \     やるんだお!
彡三ミミヽ      ヽ     '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ    貴官の責任においてその義務を果たすお!
彡'   ヾ、    _       ′_::::::::::::::::}::::::::::::::::: : _三ニ    ,
      `ー '   `ヽ.  /   ≧ー- ヽ ゞ≠'"-。―i
 ,ィ彡三ニミヽ  __ _   |   ヘ  ゚ ノ三三 乂__  .ノ      |
彡'      ` ̄            `  三三三    ´ 」L   '
      _  __,         (   {     )   ⌒   ,′
   ,ィ彡''   ̄         \  `¨¨   ー- '     _∠
ミ三彡'        /     |≧=-  ___   __..。s≦三三|
       ィニニ=- ''   _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、
     ,ィ彡'.     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\
   //        /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧
 彡'





    . :.:.:.:.:.:.:/.:.:/.:.:./://X. //i/:.:.: /.:/:.:.:.:.:.:ミ⌒ヾ
   . :.:.:.:.:.:.:./.:.:/.:.:.// _///\/:/|!:.:.:/.:/'|:.:.:.:.:.:.:\
  . : .:.:./゛`Y从//く 芹圷癶へ|/ |/ |:.:.:.:. トミ=─
  . : .:.:{ {そ)ハ      戈::::り / / /|ト、: :|
 . : .:.:.:∧∨(            ̄`      んリ从\|        うわあああああああああああああああ
  . :.:.:.:.:.ヽ`ヾ              弋乂八
  ノハ.:.:.:.:.:`ー               ´ /|
    :.:.:.:./  i        ∠ニニ7  ノ
     :.:./    ヽ      `ー=ニ/
     j/       \       `¨' /
    /   i     \       /
.   /    :|       >┬一′
  イ    |        /
 ィ/!     '.         厶、
 '/∧     \     {\/\、___
 ゙///\ー―--.\       \/\///\__
 '/////,\    ``ヽ   / ̄i//|///////////7ァ-、
 '/////// \、         |//|///////////////\

532 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:26:01 ID:8Z3i4VaU0

            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)       ターン!
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
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533 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:26:12 ID:8Z3i4VaU0

             ,ri ,r'ム----┐
          lV´: レ'; ; ; ; ; ; ; ;'--z___
        _,,,,,,,_!`: : ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; >        すまない……すまない……
      <_,;,; : : : : : : ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `,、
      _,r'; ; : : : ; ; : : : : ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;`、
    ´7: : : : : : : ; : : : : ; ; ; ; `ヾ、,;,_; ; ; ; ;/ ̄ヽ、
   ∠´,;r': : : : : ; : : ; ; : : ; ; ; ヾ;ヾ、! `ヾ、ヽヽ,ノヽト、                 ___,,,,,,,,___
    /´: : : : : : : : ; : ; : : : ; ;、ヾ__ヽ    `   ,ノ !_ゝ、      _  _____,rー-‐'''´;r';,;,;,;,;,;,;,;;ヽ、
    レi: : ; : ; ; ; : : ; : : : : `ヾ--` / ,r''''ヽ      <   `ー-.,r‐ ''l;,;,;,;,;,;,;/;,;,;,;,;,;,r'´;,;,;,:.:.:.:.:.;,;,;,;,;,;`,、
     !: : : : ; : : : : :、: :ヾ、'''ー` / /i´ ̄`!       !      !;,;,;!;,;.:.:.:.:!;,;,;.:.:./;,:.:,;.:.:.:.:.:.;,;.:,;,;,;,;,;,;,;,:.`、
    ,!_;!: : : : : : : : : ヾヾ、!   ,!| l ` フ′      !      l,;,:.!;,:.:.:.:.l;,;.:.:./;.:.:.:,;i:.:.:.:.:.:.:,;,;.:.;,;,;,_,;r‐'''ヽ
        レ!: : : : 、: : :ヾ、!    レ    ´       !   ヽ   !;.:!;.:.:.:.:.l;.:.:.:,;i.:.:.:,;,!:.;,:.:.:.;,;.:.;r''´:.:.:.;,;,;.:.:ヾ:.、
         Vi : 、: ヾー‐‐`    '             !    ヽヾ.l.:.:.:.:.:l:.:.:.;,;l:.:.:,;,l.:,;,:.:.;,;,r':.;.:.:.:.:.:,;,;,;.:.:.:.:.l:.:`、
         ヾ、`、_ヽ _,,,r‐,,r,,-.,_      _,     l      ヽヾ:.:.:.:.:.`、.;,;,;!:.:.;,l:,;,:.:,;/.:.;,:.:.:.;,;,;,;:.:.______l;,;,/:ト、
          `  `ー‐‐'ー ` -ノヽ    /ノ   ,/  ̄''''''ヽ ....::. ヾ:.:.:.:.:ヾ;,:`、:.:!;,;.;/:.:,;,:.:.:,;,r'´ ̄;,;,;.:.:.レ';,;/:.:.`、
                 `ヽ ___ ,,..-‐‐‐‐‐'7      ` :::::. ,/ヾ:.:.:.:.:.ヾ.`、!;/:.:.:,;,;,;r':.:.;,;,;,;,;,:.:.:.:./;,;,/;,r'´:.`、
                          /   :::::..   .::::...     `、:.:.:.:.:.`<,;,;,;,;,;,r':.:,;,;,;,;,;,;,;,___/:.`7;,;,;,;,;,;,;_/、
                          /   ー--...,,,,r‐ ..::::::...   `ヾ、;,;,;,`、;/,;,;_,;r‐''''''´;,;r'´ ̄:i-‐‐'''´  ヽ
                          !     :::::::::::.    :::::::::....    `ー、;,r'´:.:.:.;,;,;,r'´;,;,;,;,;,;,;,:.:!  ;     `、
                          l     .:::::::::..     ::::::::、:::::::::... <;,;.:.:.:.;,/;,;,;,;,;,;,_;,;,;,;,;_;!  ; '  ,   ヽ
                           !     `ーヽ:::.       :::::ヽ、::::::::l;,;,r'´:.:.:.;,;,;r'´:.:.:.;,;,;,:.:.l   ,   ' ,  `、
                            !    .:::::  ヽ::..       :::::::: ̄:: l;,:.:.:.:.:/;,;,;,--;,;,;,;_;.:.:.!  ,     ,   ヽ
                             !   ..::::     `i、::::::.....  ..:::::::::  l;,;,/:.:.:.:.:,;,;,;,;,;,;,;,;,:.:.:.l   ' ,     ,  `、
                           l          ! ヽ _______:::::::::::...  ヾ:.:.:.:.:.:,;,;,;,_;r‐''''''''''''l    ' ,     ,   ヽ
                             !         l       `丶、_:::... !:.:.:,;r''´;,;,;____;,;,;.:.:.l       ;    ,   ヽ__

534 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:26:39 ID:8Z3i4VaU0

             /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
           /: : :             \         ご苦労だお。
          /: : : :            \        さぁ、敵砲撃が止んだ今、
        /: : : : : :               \      次の砲撃に入るお。
.       / : : : : : : :.._        _        \    さぁ、塩野大尉に連絡してくれお。
       |: : : : : :  ´⌒\,, ;、、、/⌒`       l
       |: : : ::;; ( ● ) ノヽ ( ● );;:::    |     夏川中尉は無事で、次の任務に入れると。
       |: : : : :  ´"''" ,      "''"´       l  r‐ ' _ノ
       \ : : : : . . (    j    )、      / _ ) (_
         .\: : :: : :.`ー-‐'´`ー<´ヽ    / (⊂ニニ⊃)
         /ヽ: : : : : : : : : : : : :\;;;),"´ \`二⊃ノ
        / ∧::::::::::::::>、r‐'".:::::::\\ l| ((、 ̄
        イ   | '::::::::::/ ̄ ̄ヽ:::::::::::::::\,;;)ー'ノ }丶 、
  ,.  '"   /    |  ヽ::∧    /\::::::/  丿    !  ` 、






    / ̄ ̄\
   / _ノ  ヽ、_ \       了解しました。
.  | ( ●)(● ) |       さぁ夏川中尉、行きましょう。
.  |  (__人__)  │
   |   `⌒ ´   |
.   |           |
.   ヽ       /
    ヽ      /
     〉-r:::┬〈、
   /Λ 〉.:〈 7//\
. /////V::::::V/////\
///////∧::://///////}
.////////∨/////////{

535 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:27:34 ID:8Z3i4VaU0
                            、,  /i_,、-ゝ、___
                             ヾ∨:::/:::::/:::/∠__
                              |:i::::/:::::/::::::/:::/::::::`:>-
                             _|il:/:::::/:::::://::::::::二ニニゝ、
                           /ゞ"''ヘテ"ヽー-、、::::::::::::::\:::::ヘ
                          〃 /   |:i  |i ノ____::::::::::ヾ<::\
                          i __ }ヾ==メー、_il  ミ:::::::`ヘ__:::::\::ゝ
                       _,、-'´ /  ゝtrッ    ミ_:::::::::::::::::::::/::/   さぁ、中尉殿、参りましょう
                    rn、′  /  "  "′    ミ::___ニ="´;;:/     敵は撤退しつつありますから、
                 rn;;;´;;;i l 、   ゝ            こ}:::::://_      もう攻撃を受けることはないでしょう。
              _,、-''゙ヘヽ;;;;;;! ! 冫  ヽ、_    ι    ルノ彡"/´      少しでも敵の後方を叩く必要があります。
           _,、-''゙::::::::::::::ヘヽ;;;;;ヾヽ_   ヽ  ``ヽ     こソミ〈'"′
       _,、-''゙:::::::::::::::::::::::__:::::ヘヽ/`′ ー-ノ         / i i ̄:l ヘ
    _,、-''゙´::::::::::::::::::::::,、-''゙::<ニ〃'゙        ` 、_ - "´ ./___| |:-∧ ヘ
  /:::::::::::::::::::::::::,、-''゙::::::_,、-'゙´           / ̄>-l ̄´  `'   〉,久
 /::::::::::::::::::::::;、-''゙::::::::,、-'゙               / ヘ〕∃、___,,,、、、、==!:::::'.,
{:::::::::::::::::::::://´:::::::/::::Y Y" ̄``"''ー--、、<ニ〈::::::/〔 ̄∟_ヘ、.  ̄ 〉l::::::::',
 ヾ___//:::::::/:::::::::::ヘヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\>/;;;;;;; ̄`\ \ \/:::';::::::::::'.,
  `"'ー==>:、__,,,、--ー ソ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::ソ:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`\.:.:.\::::::';:::::::::::',
      `"''ー-、;;´ ̄ ̄::´`"''"'ー-、_::::::::::::::::::::/:.:.:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`\入:::::';:::::::::::',.
           `"'ー-、_:::::::::::::::::::::`"'ー-、_;;;;il:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:::';:::::::::::',.






::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ':::-‐::::::::::::::::::`ニ=‐   ,
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ_  ´
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:;ゝ   うん……わかった。いこう。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::ヽ::l,
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::}
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::!:::ト
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;rィ )::/:;ィ|::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ/ /,ィ'/'',r'/'
:!::;:::::::::;;:::::::::;::::::;ィ' }! |/ ' /
'Vl;ィ〃//' "´   `'′ /
           /      ノ
         /   ,. '´
-.、    { / 、_/

536 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:27:46 ID:8Z3i4VaU0

       /ニYニヽ    /`i
.      / (0)(0)ヽ  /  リ
.     /  ̄`´ ̄ ヽ|  /      いい若者……なんでしょうねっていう。
     | ,-)    (-リ  ヒ
     | l ____//  ,`弋ヽ
   _ \ ` ⌒´.′.Y´  , `ヽ`.l
  / :  : :介〈  `ー〈::....ノ   Vヽ
  | : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:|
  | : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │
  | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|





                   _,,..-―‐-..,,_
             ,,-''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `ヽ、
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; \          藤森大尉、君は始めて人を殺したのはいつだお?
             /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ
             ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ
          l    ー‐-‐'.::::::::::::::::`ー‐-─; ; ',‐-、
       ,-''"|   ー {O}≧:::::::::::::::::≦三ー;;;;;;;;;;;lヽ .'.,
        l l'´.',    `¨¨/       ヽ¨¨´;;;;;;;;;; ,'  ヽヽ_
       / |  .'.,    (    .,、   )     /  ./  ヽ、
       / \  ヽ、   ` ̄ ´ `  ̄´   / /  _,,..-'
        {   `''-‐"ヽ-..,,__      __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
      /.T ‐-..__    _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" /  ∨
    r┘ ',.    ̄ ̄  〈 ̄\ ./イ´       / /  ∨
    | ヽ-、',       /      .ヽ      //   ∨
   ./  ヽヽ .',      ロ       `ロ ヽ、 /      .∨
   /   、__ ', _/                \|    L__ ∨

537 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:28:03 ID:8Z3i4VaU0

      .     / _ノYニ
          / (-) (-)
        /   ⌒`´⌒\     17の年ですっていう。
        |   ,-)    (-|     夜盗を二人、同期の傷病兵を一人、
        |  l   r──y. |     いずれも銃でやってますっていう。
         \  `ニニ´/
       ./         ヽ
       |               |     司令殿は、なぜあの若者に優しいんですお?
       |   i        l .|    (確かに、夏川中尉は五将家に連なる家出身だっていう)
       |  |        | |     (政治的判断なのかっていう?)
       |  |        | |
      (__ソ       丿_ソ





               ___
            /      \           やる夫も似たようなものだお。
          / ─    ─ \          そして覚えているはずだお。
         /  ( ●)  ( ●) \        ……17歳の誰もが、殺人に耐えられるわけじゃないお。
      . :´: :|  、  (__人__)    |\__     むしろ娑婆の考えでは、その方がまともな人間なんだお。
    . :´┌厂/ ̄,二ヽ  `⌒´    /:〈 : : : : : : .`ヽ、
  /.: : : :| | │ / Y ノ   ー     /|: . ヽ: : : : : : : : . \
/.: : : : : :l ′′  `丶、     / |: : : . ヽ: : : : : /: : : .ヽ
. : : : : : : : ト、         `ヽ<  ヽ|: : : :人:ヽ: : : | : : : : : .ヽ
: : : : : : : : |: : >‐ 、__    l    /|: : :/ : :ヽ:〉: : |: :/ : : : : :
: : : : : : : : |: :/ : .\∨    l__/レ|: :〈 : : : : : : : .∨: : : : : : :
: . 、 : : : : |:/ : : : : ./    │__/ | : : l : : : : : : :/ : : : : : : : :
: : . \ : : : : : : : : :/     l  ̄  =|: : : l : : : : : 〈: : : : : : : : : :
: : : : : .\ : : : : : /     l       |: : : :l: : : : : : :ヽ: : : : : : : : :

538 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:28:20 ID:8Z3i4VaU0

         /ニYニヽ
      / (・)(・)ヽ   ああ……そうですねっていう。
     / ⌒`´⌒ \   (そうか……彼が子供だからだっていう)
    | ,-)    (-、.|  (五将家とか司令殿には全く関係ない話だっていう)
    | l         l |  (これが司令殿の優しさなんだっていう)
     \  ` ⌒´   /
    ノ        \
  /´              ヽ
 |    l           \



砲兵中隊最先任軍曹 屋島であります!
療兵! 一人ここに寝かせてくれ!



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \     ああ、屋島軍曹、北領以来だな。
  |    ( ●)(●)    床に空きはあるが、急患かね?
 . |     (__人__)     
   |     ` ⌒´ノ
 .  |     ∩ ノ ⊃
  /ヾ.、_  ノヾ、_ノ
 (.:::::::\ /::::./ノ:│
  \:::::..“::::/_|::::::|
   \::/Φ:::::::::::/
      ̄  ̄ ̄

539 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:28:53 ID:8Z3i4VaU0

                         ノ'´.;.;.;.;.;彡=―.;.;.;.;.;.;.;≧=イ
                        /'γ´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;_.;.;.;.;.;.;.;ヽ
                       ト!.;.;.;.;.;.;.;.;.;/ニ二≧.;.;.;.;.;.;.;` ヽ、_
                            ヽ、/^´'⌒≧=-.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ、_    はい、特務曹長殿
                       ゞ| /__,.. ー≧=-.;.;ミヽ、_.;.;.;.;.;≧≠   急患じゃあ、ありません。
                           7i: lrソイ      ミ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;≦     配食が終って、
                        ヽヾ 云-,   ミ i^i !ミ、.;.;.;.;.;.;.;ヽ、_    うちの隊長殿は目を回されたようです。
                             // ¨    j: Y リヽ、!.;.;.;.;ヽ`i
                        /      -=≦≠.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.     配食指示はもう終っておりますので、
                            ー 、  `ヽ _ミゞヾ7リ.;.;.;.;ヘ.;.;乂     こちらに休ませてください。
                               rz` _z≧彡′ヘい リヽ、_
                          ,イ1ム≧二、≦-───,
    _... -z――... .、                     rハ / ヽ       f_
   /.: : : : ::.'.i: i:i: :ノ、                  ,.イ!j/_...-ヘ      / ヘ
  /.:/.: .: .: .:::i:.|: |':゙.__ハ           .<..ilillr-━∧  /    ,
 .′.:./. :i: : :.|: : :リ_@@廴_        ´- 7ilililililノ≦ __.∧/ i ̄ 二ニ、:
 |]lj|:. l:l |!:l:l: !: :不 ゙¨`  . '         _.ノilililr '     <¨    ̄ ̄ ヽ、
 |゚.::!:|: : :|: :!: : ;:.      .{         '¨,、_ノ¨..7    /            、
 |: :.!:!: : :!i: :. : :'. :.  ´ ̄|         レililゝ-_>   /     > 、
 i:i: : !:、: :!|: :'. : :'. :.__..イ.        /ililLー_/    .'  /      ` .   ハ
 l:!': :ト、:.、:|: : .'.: :'.:.i f: :.:.i        /ililililiL イ    i | /         `<  i
 'j ー ーヘ;:.、N、ヾリ.、(^ヘ:!   、¨Yilililililiililf       : | .′     ̄≧=- ≧、ヽ
    _..ノニニニニニニニ |¨ヽ     } ゞ-≧¨ソ  / ./  | :|              ー、
    }.  ̄ ̄≧=、ニニ、 _j    ノ     >'  ./ /   :.'、 !            . : '  ヽ
   .   ≧=ニニヽ ニ、 ヘ   ri     f   /./   : : ゝ、   \     . . : :/ >=ヘ
   '!:  /ニニニニニニヘニ、 \i|l,       j   //    : : : : ≧=-... \ . .:/./≧二__ 廴 _
   ,:  ′ニニニニニニニ 、\ ili|    r'´  /'′      : :i: : : :¨}: : :.、: :/イ.://     二二|
   i  |ニニニニニニニニ<.  Y二二ヽ、|_  /      /.:/: : : .': : : : : :.`; i./'.: :j/ ≧-‐=ニ ¨ ̄三ヘ_
   |  |ニiニニニニニニニニニl: :|ニニニニニニ:i: : : :    / ./: : : .': : : : : : :.:廴/:i!: /´ _____  ..: : :/
   |  |Vニニ≧=-、ニニニニ、j三三≧=-i: : : : : : : :/ノ: : : /: : : : : : : ../ニニヘ/  /   \: :V:/
   !  、ニ、ニニニニニ≧=-<ヽニニニニニニヽ: : : : :./: : : : f: : : _..ニニニニニニγ   /      V:i'
   ヽ  \ニニニニニ≧=‐=ニフ三ヘ 二二ニ>: : :./: : : : : _jzニニニニニニ≧二.'           リ
    ..   \ニニニニヽ、_二二二二、二.´: : : /: : :_..ニニニニニニ> .ニニニ.'           ノ
     '.    `¨ヘニニニニニニニニニニニ./i.: : :./: ;/ニニニニニ> ´ニニニニニ .'      /  /
     :       |ヘニニニニニニニニニニ|:|: : ://ニニニニ> ニニニニニニ_. '     /  <ニ \
     '.       :| \ニニニニニニニニ !'//ニニニニニr'>=ニ二二フゝ、      <ニニニニニニ

540 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:29:05 ID:8Z3i4VaU0

               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \
             |  (●)(●) |
.             | u.(__人__) .|  ちょっと待て!
        r、      |   ` ⌒´  .|  この砲弾の雨あられの中、
      ,.く\\r、   ヽ      ノ  飯を配り続けていたのか!?
      \\\ヽ}   ヽ     /
       rヽ `   ヽ  ノ7i:7、/ァ'´ヽ
        └'`{  .   \.|.:i..:::ソ,/:::::::::i
            ヽ、._  ‖ヽ、_,r':::::::::::.|
            `ヽ、:::::::::::/':::::|
               `'ー'´





       /,'//,/、、ヽ r--、ー-、,.. _ >'彡}
     _,ノ'///i'    ...:\ミi!    _ ヾ'/!_    はい!
     了'//,イ     -‐- ヾ 、 ´`/_ッ'´'' :}ノr'´   飯を配っておりました!
       {/,=ミ//カ     , ´   i   { ,,_  ,' j     丸枝中尉殿は自ら先頭に立ち、
     ノ,i'  {//‘ー=ァ/ __  , - 、|\` l く,     勇気を示されておりました!
    ´゙¨}:、 {|/´/ジ'      く,イ_ ,、}、 ヽj /´
       {i,ハ_7/,/{ rt−- ... _   `  {:{、 
     ノィ:/:ゝ///{ ヾ`´`      ¨'' 、  ム! }      
_   〃:/r-ァ'゙/ヽ. `''・ ... __  `rリ ,イ、レ'
:::::::V''゙´ {'  `ヾ/ ,.ヘ,_,.ノ`・ァー-、 ̄´,.ヘミゞ
:::::::::',   |     i´ァ>'゙´//〃|i{,、,ィ幺\{____
:::::::::::',  |     : `く彡'// /从:、ヽr‐'´ \   |::>.、
--==、!.  !  !  ',   `´`''ー、,、,!,ミ彡''^,′   `i. |:::::::::::>、

541 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:29:36 ID:8Z3i4VaU0

         /ニYニヽ
        /( ゚ )( ゚ )ヽ      莫迦なやつだお。
       /::::⌒`´⌒::::\     一刻も待てば安全に配食できたのに。
      | ,-)___(-、|
      | l   |-┬-|  l |
       \   `ー'´   / (⌒)
      /           ノ ~.レ-r┐、
      ./          ノ__  | .| | |
     |          〈 ̄   `-Lλ_レレ
     |          ̄`ー┬--‐‐´





ィ彡三ミヽ
彡'⌒ヾミヽ                  ___
     ヾ、                  ,   ´:::::::::::::」L::::: `  、
  _    `'ー―、        /::::::::::::::::::::::::.⌒::::::::::::::: \     藤森大尉!
彡三ミミヽ      ヽ     '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ   戦場では莫迦と勇者の命の値段は違うお!
彡'   ヾ、    _       ′_::::::::::::::::}::::::::::::::::: : _三ニ    ,   勇者を侮辱することは許さんお!
      `ー '   `ヽ.  /   ≧ー- ヽ ゞ≠'"-。―i
 ,ィ彡三ニミヽ  __ _   |   ヘ  ゚ ノ三三 乂__  .ノ      |    そしてそれは結果論だお!
彡'      ` ̄            `  三三三    ´ 」L   '    砲撃が数日続く可能性もあったお!
      _  __,         (   {     )   ⌒   ,′
   ,ィ彡''   ̄         \  `¨¨   ー- '     _∠     一度臆してしまえば、砲撃中に兵に配食をさせることは出来んお!
ミ三彡'        /     |≧=-  ___   __..。s≦三三|     この勇気によって、我らは安心して篭城戦ができるお!
       ィニニ=- ''   _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、
     ,ィ彡'.     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\ 野戦銃兵勲章モノの活躍だお!
   //        /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧
 彡'

542 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:29:52 ID:8Z3i4VaU0

               /⌒Y⌒ヽ
           /(○) (○ヽ
             /::::⌒`´⌒:::u\       ししし、失礼しましたっていう!
          | ,-)     (-、|       屋島軍曹! 丸枝中尉が気づいたら
          | l  ヽ__ノ l. |          司令殿から褒められていたと伝えてほしいっていう。
             \/⌒)⌒)⌒) /   /⌒)⌒)⌒)
        ノ ̄ .| / / /   (⌒) ./ / /
      /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  ::::::::::/
     |    l  |     ノ  /  )  /
     ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
      ヽ __     /   /   /





               _ ,ャ 、,┬ァ- 、_
             、-へ `ヽ∨λゝk<    はい! 了解しました!
             イ ミ'^_゛、~Y~,^_''λ    うちの部隊にも必ず伝えます!
            冫彡{  `' い '´’ }ミ    新城司令殿!
             ,yr^vレ ⌒ ,j ⌒ vt'       丸枝中尉殿は、我々北領以来の歴戦の下士官よりも
          イ'`´」V, '7 ' `- ' .ゞ {v、      勇気をお持ちのようでした。
         ミ''   `'<ゞ(ー_=_'j 7<  ミ      お喜びください! 司令殿好みの将校様ですよ!
       rー彡    ゞ'"'Ww';';'ww゛'^,  彡
   ー<`Y///ミ    从 < ν/ `シ    从7ヽ
 //////ハ///冫    そ==ァ ャ==ふ   ミ///∧
´  ̄ ̄>,、/////`^''`'/に@二二二二@j`’~//////ヘ
  ー r'´_>===v‐ 、 ,-、/_ 《.Y.》   i!/////////7ハ
     < _//(⌒'r ヽ ,-y _ }' Lヘ i./   i!///////////ト.
  -   《〈   `'ィ’Y‘.-' Y_j_)∨` ー_,i!/////////// ム
          `<>――--ァ 《二二ノ i!'/////////////////∧

543 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:30:05 ID:8Z3i4VaU0

                      / ̄ ̄ ̄ ̄\
                     /―   ー    \
                     (●) (● )     l      了解したお。
                     i(__人__)      /       北領組にはよろしく伝えてくれお。
                          \`⌒´ .,:// ...,,,ノハヘト,、
                            ー'゙´/,///////∧/≧;,、_    さて、爆撃も終わったようだし、
                        _.,、イ/ム/////////∧////≧;,、  防空設備の修繕を行うお。
                     ////////\////////|/////!/∧
                        l//////////∨//////|/////i///  猪口特務曹長
                        l///////////l//////イ///////{   一刻後に一緒に視察にいくお
                         ,イ///////////!//////!////////7
                  ,.イ;イl///////////l//////l///i!/////!
                   ,.ィ≦彡",イl///////////〉,/////l///l!/////l
              ,.ィ≦彡"´ ノイl///////////∧/////l///l!/////l
            ∠彡イ才   {{  }l//////////〈//////////il./////l
          ∠彡イ才       }} ////////////∧/////l////i./////l
        |彡イ才      {{///////////////〉////!////!/////:!
        |才´        Ⅵ//////////////////////イ//////:!
                  _Ⅵ////////////j///////∧!///////!
                  j//////////////イ//////く  Ⅵ!/////j
                 ///////////////j!////////>〈///////l





             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\     は! 了解しまいた!
            ( ●)( ●)  |    安全が確認され次第、
           (__人__)      |     防空設備を修繕します!
            l` ⌒´    |
           {         |      一刻後に司令室に伺います!
           {       /
       _. -: ´Λ     _.へ` 、
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
    〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

544 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:30:16 ID:8Z3i4VaU0

龍口湾 <帝国>仮設司令施設

  /   / /:::::::::|       /   /::::::::::::  / __厶/-==― /:::::::::::::::|::::::
./    / /:::::::::::|       /l  /:::::::::_ -‐/ -‐/:::/     /:::::::::::  ::::|::::::
     / /:::::::::::|       /::l  /-‐_ -‐ / /::::/   /:::::::::::    ::::|:::::::
.    / /::::::::::: l     /イ /::::::::::    // :: /  /:::::::::::     ::::|::::::  アラノック!!!!
   / /::::::::   / _ -‐ /::/ /:::::::::::   /   / /::::::::        ::::|::::::   貴様!恥を知れ!
.  / /::::::::  _/ _ -‐ /::/ _/:::::::::_,,,.-一≦三/∠三三三≧=ー-::..,,_|_::::  
  / /:::::_ -‐ /     /:::/_ 厶x≦≡‐ '' " ̄       ̄`'¬ミ刎仞厂|::::::/   上陸後、貴様には追撃と戦果拡張を厳命したが、
/,ー< -‐ /   /,,イ//''゙゙゙  /二二\            刈ア'′,:::::/   進行路の確保も伝えたはずだ!
/.::     /  / ,;;/        / 〃⌒ヽ ヘ           /'´   /::::/
 .:     / /  7/          | ‖ ゞ' ノ |             /::::/     たかだか要塞ひとつに拘泥し、
      /    \___     \ヾ二´ /      _,.∠     /::::/     独断で主力の進撃を控えた!
        ,,.. -―-ミ::::::::`"''ー- ..,,_ ̄__    ,,,..、<⌒,,. -  /::::/  .:
   _,,..  <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ二三三三ジ "´    /::::/  .::   愚の骨頂だ!
   `"''ー- ..,,_   ~"''  ::;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;:           /::/ .::::   .:
         `       `"'' ::;;;;;;;;;;;;:: -‐''´        / /,.::::::  .:::   貴様は東方辺境領姫を愚弄するか!!
                                      / //:::::  .:::::    
                                  /イ:::::::::  .:::::
                                  /  /:::::::: ..:::::
                                   /::::::....::::::::
                                 /::::::::::::::::    /
                                /::::::::::::::::     /
                               /::::::::::::     /
                              /::::::::      イ
                             /::::  _ −:::::::l |
                         ∠  ―    /|:::::::::l |
             ア                  /::::::|:::::::::l!
_____,.-一'' /                 /:::::::::::/::::::://
 ̄ ̄>'´                       /|:::::::::::::/::::::://
 ̄                         /::::l |::::::::::/::::::://      /
                        ....:::::::::::::::l |:::::::/::::::://      /
                      イ|:::::::::::::::::::::l |::::/::::::://      /
                   ....::::::::|::|:::::::::::::::::::::: ∨::::::://      /
                  イ ::::::::::::::|::|:::::::::::::::::::::::/::::::://      /
            ,. - ´  |:::::::::::::::::|::|::::::::::::::::::::/::::::://      /
        ,.、-‐'      |> 、::::::|::|:::::::::::::::::/::::::://      /
    _,.、-‐'  _  -−…¬二   |::::::|::|:::::::::::::/::::::://      /
−<==ニ二三三三三三三三「  |:::::::|::|:::::::::/::::::://      /

545 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:30:50 ID:8Z3i4VaU0

       ,、r '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
      / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \
    / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヽ い、いえ、そのようなことは……
   / :.:.:.:.:.:.:/| A .ハヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
   /.:.:.:.:.:.: /,r|キ-リト‐-リA.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
  ./ :.:.:.:.:.:/|{,ィ´・  }    ヽ/~ i:.:,.:.:.:.:.:.:_.:.:.:.:.:.: : |
  i: :.: /ハ|イ ’ ,/,r'       i!'ヽ.:.:.|´ .`i.:.:.:.:.:.|
  |ハ: :|夕'¨` ̄ ̄´          ヽ.:|   |.:.:.:.:.:|
  ! |{´.}                 i!   i.:.:.:.:.:.|
   ! iヽ  ,、rヘ、              /.:.:.:.:.:i
    { <r'´ ̄::.`>、         ,_, r'|.:.:.:.:.:.|
    ヽ ヽ:::::::::r' .ヽ         j   | ,、.:.:.:i
     ヽ ヽ::::.|   .ヽ        j   i! ヽi;,i!
      ヽ ヽ::::|  ,〃      , '      `ヽ
        ヽヽ=='″     , '   |      /
        .ヽ`¨´    , r'       |     / /
         ヽ、 _ ,、<          |    / /
               ヽ        .|   / /
                `>、    .!  / /          _.. -‐-、/ ̄``ー、...__
               /  |\   ./ /.      ,.-'´ ,.ニミノ_.-ヽ、   ヽ `‐、   
<帝国>本領 陸軍中将 アイヴァー・ルドヴァン・ド・アラノック(志村新八)





 /       /     イ   //  /                   /   ハ}ililillililililハ    ハ 
./      `.ト、    / ハ  / i ... /                   /    ヾ}ililiilililiアメ    .|  黙れ! 
i        .| \ /  |  ./  .| /                   イ     ハililililililiil}}    .|  
|        .i   ヘ  .| /   |.ィ                   //   /  {ililililililili}メ   |  貴様を抗命で処k……
i        | ゝ/  ,\i./    |                 / /  ,イ    {ililililililil}メ   |
|        .ハ //≧=、/≧ 、   |                /  / / /    ハililililililili}メ   |
ハ       ∧/\ {:::::o::::ァ、≧彳          , -−' ´  / / ./    彡三ミv彡三ミ  |
ハ      / i!ハミ、≧,,;,i!;;;;;ハミ |       , イ  ___.∠'/___/_  //  ilil}ilil{  ヘハ |
..∧     .ハ | | ilミ三三彡'" ー| _ ィ ' ´  三≧__ナ/ ̄ ̄フ ̄  |::|   illノ:水小 ソ/ .|
 .∧     i | | |   ̄    ̄::.´    ゛=. イハ:::::o:::ァ= 、_  /     |::|  / /ilililヾ {{   |
  ハ     .| |Ⅵ ノ              ヾ  ミ=ゞ;;;;;;;ノィ彡//     イ::|  /://∧∨/ノノ  |
   ヘ    .| Y/           .:.;        ̄ヾミ彡彳/    / `ミソノ|::|  |::| ̄    |
    ト   | .|人         .:::::/            /    ./      |::|─|::|     |
    |\  V/  .\     、,_  ´         .、_/_ ィー'ハ´       |::|::::::|::|\    .|
    |::::::>  Y===.\    ヾ-`= - _,        /-─イ:::::::ハ        |::|:::::|::|::::::\  .|
    |:::::{、ヽ ii!   {i::::\   .. ̄ ̄:::: ̄       /   {/::::::::::ハ.        |::|:::::|::|:::::::::::\ ハ
    |::::::ソ  \__≧i}::::\    ̄      _ イノ    {/::::::::::::::::i          |::|:::::|::|:::::::::::::::::\
    |:/:::彡==イ ̄ ̄ ̄. >- - ─tj ´:::::ノ ̄    iソ::::::::::::::::::|         ´ハ:::iリ::::::::::::::::::::::

546 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:31:04 ID:8Z3i4VaU0

         / \ヽ\ヽヘ i ソ// / _八_
        ノ\ ミミヾ、ヽN / /イ´ 三{    (まずい! 本領の将軍を殺しては政治問題になる!)
         ゝヘ.r'    イリハ´   `ヾ≦イ    姫様! アラノック中将は奮闘しておられます!
         トュ、lソ _,、  '     ,、ム 仁{      それに今は責任の所在よりも、あの要塞をどうするのかのほうが
        ゝ { { `≧、__」__/_,ィ≦__`/}ィ,j     先決です。
         >、 ミ{` ̄´イj ,iヾ'" ̄` }_入      
       , ィ'´ `ヽ.   ,'|     ,'/: : : \
   ,、, ィ´     .li. , <`_〉 、  /: : : : : : : `': . .
  /.:L: : : : : : : : : :.l.ハ.' ー ―-ノ ィ: : : : : : : : : : : `丶、
  ,′|: : : : : : : : : : .|  ヘ     /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
  l: : {: : : : : : :   '.,   {ゝ---′_,/ : : : : : : : : : : : : : : : /`、
  |: : ;         ヽ_.l ノ __,ィ´        : : : : : : /.: : :|
 入: ',         rヘ, 二>          : : :/.: : : :|
 ヽ\' ,        Ⅷ/                 ./.: : : :ハ
  l  ヽ        y′             ./.: : : : : : |
  |   ',       《               /.: : : : : : : : :|





   /  / / /  イ  .._ノ  ,イ:.:./}^^1:.:.:.ヽ
  ./ ./ / /  /_,. ィイ. .//イ//|:.|  |:.:.:.:ハ     そうです。姫様。
 / ./ ,.イ /  ./  /|//<//: :.//  .|:/:.:.:.|     決してアラノック中将の犠牲は無駄ではありません。
ムイ/| |/._ムイ´  |/. . : ,斗<_//  ハ:.:.:.Ⅳ     敵要塞の火力の限界量が見えてきました!
 'イ  :! / ,×イ/  ./, ィ. /:/: . :.//|  /|:.:|:.:./:.|.     前もってこれを知らなければ、
. | ,.イ ムイ| 丁><∠ハ!: , イ/斗≠イ:/:./|:.:l.     より多くの犠牲が出た可能性があります!
  !ハ:|  ハ |ヽ.〃 .l⌒!ヾ7/ /.〃⌒! リ′' ハ|
  | .}:| ∧.Ⅵ ハ トー一/   .-┴゚イ:.:, イ:/
    |イ/ ヽ!  ヽ`           /イ:. |'′
    ハ  |\ ゝ  |    __ 〉   |ハ|
       ヽ | /丶 ,_j   ___ 、   /:./^′
      /ヽ|/ ::::丶    'ー―′ /|:/
   , イ:.:.:.:.:|   :::::::丶   <7 /:::|:.|':.`丶.
 ./:.:.:.|:.:.:.:.:.|   :::::::::`ー----イ:::: |:.:.:.:.|:.:.:.`ー- 、
./:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.|    ::::::::     :::: |:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

547 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:31:47 ID:8Z3i4VaU0

./::::/(::::/i::::::::::::::::匕ソ- ´           ヾメ、::::::::::\
{::::// i:::i .|::::::::::X<´                 セメ、::::::::ハ       カミンスキィ!
::// |::::|/::::::::/トソ     /              {メ::::::::iュ      あなたまで本気で言っているの?
/  ノ::/:::///      /    /    /       ヾ::八
 /┌:::/ .∧i       /ヾ //   //          ゝ}}     今は早く戦果を拡大しなければならないの!
/::/ /:::∧7 /   i  li /≧.|─/-/      i       ',     もう二ヶ月もすれば蛮地は雨季を迎えるし、
:://::/ XXil   トミ |V/イ(・)|/ミ>,,/     ./ /|        i     その後は厳しい冬なのよ!?
Ⅵ::::/  ∧i    ヽゝ ゞ≧ ::zリミ、 i      /_/_.|ノ       l     いつでも蛮都を制圧できる場所まで進軍しないと、
/::::/  / マ   \ \ミ   ヾ  |   ./∠= i ヽ     i     敵に余裕を持たせてしまうわ!
> /  /∨/ハ  \ \ _'.、       i/ //(・)カハ     ,' l
::/   Ⅳ/ ∧ハ ゞ\ ヽ        /  ゞ彡.//     , リ     一刻も早く進軍しなければ……
/   //ハ   トハ∧  ̄ヽ        /   イ  / /八,'
  /:/ム il  il::::::.ハ    , ィ=- -=ォ,    / ./  .//      ひと月よ! アラノック中将!
─.i::::/ il  il  il:::::::ヽ  、  ヽ{廴__,ィゾ -=彡 ' ´イ//i       ひと月以内にあの要塞を落としなさい!
::::::::V∧/  i!  !i、:::::::::..\\    .....-:::::´::il  ハ il  ト!
:::::::::>/  il  | V/::::::::::>ヽ '´:/:::// il! il  i!   ',       でなければ貴官を本領に送り返すわ!
:::::::::/ミi   iハ  ヾハ::::::::// ̄∨/::::/i il  il /  ハ   \
::::::::i}ミ|   ||  ', ヽ: //_ /∧v/> il  il :ハ  ヾ i  }', ヽ





     |                     \
     | .::::::::::::::           .:::::::::..   .:::.\ (くそッ!こんな小娘ごときに……)
     |:::::'  ________    .:::::::::::::. .:::.ヽ
     |> ´j:: 八::: |!::::::::::::|∨::!::::ハ> 、_  ::::::::::::. :::.〉  は、はい! 了解しました!
.    {::::i:::: Ⅳ\Ⅵ\::::::::| ∨|才 ∨::::i:::\  .:::::. 〈  姫様!
.    |::::|:::: !ィ´ ̄ `ヽ\:::! ‐──-、 :| !:::::\ ,/
   八:::!:::::{       }━‐{      }━|::::::::::У   (このままじゃ元帥位や大将位はおろか、)
     リ\乂___ノ   乂___,ノ  {i:: /⌒!-、  (いまの中将位すら危ない……どうにかしないと……)
        |      (_         |:/7 /:::. i
        |      r====z  ノ (   .リニ)∧:::. |
.       八.      |//////i  ⌒   r一'  \:j
     ィ二 ̄\.    |//////}     イ} ̄\  `
  /    / : :.\.  !ィ二二/  / | !: : : :.\
./     /: : : : : {\`ー一 '  /   // : : : : }. \

548 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:32:05 ID:8Z3i4VaU0

                     _ ,, --―――- ,_
                  ,x<´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`>x
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
             /:::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、:::::::::::::::::::ハ 
               {:::::::::::::::::::::, -''''´,r-―――――-≧x;:::::::::::::::}
             ゝ:::::::,r-''´: ̄ ̄:::::::::::::::::::{☆}::::::::::::::::::`ヽ;:::::ノ
              \;i::::::::::::::,r-――――――――――|>/  「小説版」表紙イラスト
                   |;;;;;;;;;イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|シ′※原作と全くあってないことで有名
                   }リリリi \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/{
               /ヽリリl   `ヽ__;;;;:::::::::::::::::::::::::::, '´:::{リ-、   次回予告
                 { ir,ヽリ  ー<辷'.ノ`ー--- ' ´◎:::  l i }    新城支隊は火力で<帝国>の侵攻を食い止める。
               l l f,リ         i l  ::::::::   ' l l     <帝国>は手持ちの火力では要塞を攻略する事はできない。
               ヽゞ- i          l |       ツ /      重火砲では要塞が届かないからだ。
                \,_        ,r'   .,     /       
                  `t       ー= 一’    i        だが、ユーリアは諦めない。
                   |                  ,'        シンジョウを倒す、いや手に入れるその時まで。
                   l 、    -====-   i        
                      ,ト、\     ̄ ̄    /}         ユーリアの意外な攻撃に、新城は生き残れるのか?
                  /::::::\ \        //::ト、        そして要塞を駆け回る二人の中尉。
                     ,r-'::::::::::::::\ `ー―----- '´/:::::l:::`ー―――--  かれらの運命やいかに。
          __,,,r-=='´::::::::::::::::::::::::::`ー----y--='´::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::   次回 「それは恋にも似て」 お楽しみに。

549 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:32:44 ID:8Z3i4VaU0

  /;:;:;:;'  ;:;:;:;:;:;:;;:;:r‐'     _,-v、            ヽ;:;:;:;/
 /;:;:;:  ;:;:;:;:;:;:;:r'´       ゝ゚、z'   _ ,,,, -- ,,, _ヘ;:/        さて、今日も作者の独り言をこの僕と、
. /:;:;:  :;:;:;:;:r'´         _ ,,, --‐';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;○}        猪口特務曹長とでお送りする。
./;:;:;:; :;:;:;:/´        _,r‐'´;:;:;:;''r‐'´       |  };´',´!,
;:;:;:;:;:;:;:;:;:/       ,,r´;:;:;:r'´             ノ ,|  ノ ヘ;:;:;:;:;:;:;:;
;:;:;:;:;:;:;:;:;|      /:;:;:r´         , , - ' ' ´,、/:; /|  ヘ;:;:;:;:;:;
ヽ;:;:;:;:;:;ヘ    /;:;:r,'       , , ' ' _,,,-7'´・´~ } |//    ヽ;;:;:;:;:
  `'''ヽ;:ヘ   /ヽ○/` 丶 _ , , ; '  _/;:; /` ー ´  | /ヘヽ    "z;:;:;:;:;
      ヽ_/: : : :":;:;ヽ、    _,,,r´;:;:;:;  `         |  入  z   "=;:;:;:
    /r'  `ヽ: :; ; ; ;:;`;:ー;:´;:;:;:;:;:'      ヽ      .|; ヽ \  三   {;:;:;:;:;:
    "z ヘ ´ヽ : ; ; ; ' ' ' ' '         r      l | ヘ  ヽ "   }:;:;:;:;:;
    ´7  ヘヽr ヽ ; ; ; ; ; ; ; ; ;     -=ヽ, /;     l. |  |  ゞ   ;:;:;:;:;:;
   /,、   `\_ヽ ' ; ; ; ; ; ;             _ -  / |  |   ゝ   }:;:;:;
   ´,ト  "  | `;:;`、ヽ ; ; ;        , r‐'´   / ノ   |  /;:;:
   /:;:|  〆 | ヽ| ヘ |` 、 ; ;     ´      /ヽ / /|
 _,,ノ;:;:;:´|    |ヘ ヽ ヘ |  ` = 、 _    _ /  ヽ ヽ  } / ´ /
;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;7   ヘ\ ヘ ヘ |  ` ヽ  ` ´






      / ̄ ̄\     やらない夫こと猪口特務曹長です。
    /   _ノ  \ 
    |    ( ●)(●) 今回は全面的に日露戦争というか「坂の上の雲」のオマージュが多いですね。
    |     (__人__)  まず新城支隊は秋山支隊を思い出させます。
    |     ` ⌒´ノ  塩野大尉が馬を降りて砲撃というのも秋山支隊っぽいです。
    |         }   あと夏川中尉の行動は、広瀬中佐の「杉野はいずこ」のようですね。
    ヽ       /   ややネタバレですが、広瀬中佐とは逆のベクトルで
___イ.ヽヽ、___ _ノ゙-、. 「その死を利用した」ことも似ているといえば似ています。 「安井」という名前の意味を邪推してしまいますが……
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ   さて、今日はあまり大きな変更がありませんでしたが、
    |  \/゙(__)\,|    ずいぶんと二人の中尉の出番が多かったですね。i
    >   ヽ. ハ  |   |

550 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:33:04 ID:8Z3i4VaU0

          __
   _,,,, -‐''''.´ ̄    ̄'''ー=x           うん、やはりとても人気のあるエピソードだからね。
 /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、       今後も脳内補完を施しつつも、増やしていこうと思う
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::|       さて、今日は今までいくらか意見が出ているが、
::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i         「文字が多すぎて読みにくい」という点について
゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ         弁解しようと思う。
=:}''ッ〔c_゙:::::::::::  ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{
:Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__
.{.iヽY  (_ _ノ〉   K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、
::ヾ,`|        | ゙ー  ,lイ /;;:;:ヾ、::.\
,w'゙Yl       rV'〉   .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ー
, .}ミi、     ` '    /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::..
ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::.
:::ミi, l:;:;ゞiミx、_   _,,,イミジ 彡゙://::/./::::::::::::
:::::::ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_::





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \    正直、読みにくいという意見が多いですよね。
 |    ( ー)(ー)   はっきり言って、どうしようもないです。
. |     (__人__)   第一回にも説明しましたが、とにかくこの原作は地の文での説明が多いのです。
  |     ` ⌒´ノ   史学研究員のルルーシュ古賀の存在でかなり助かっています。
.  |       nl^l^l  しかも一行の文量が多いので、改行するタイミングも難しいんです。
.  ヽ      |   ノ   AAのサイズや横幅の都合もありますし、他の選択肢がない状況です。
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \

551 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:33:35 ID:8Z3i4VaU0

           /  ,,,, -‐ '''' " ̄""''‐-,,_  \
          /  /´,,-‐'' """""'''' ‐- 、. \  \   もちろん、これは作者の力量でもあるんだが、
             ,l 〆Θ='''' """ ン フ''ミ=oァ `\ヽ  l   これ以上AAを増やすという選択肢はまことにすまないが、ない。
          〈 (;;''" _,, -‐'",,=,,゙"'‐、 ヽ::::\ ヽヽ |   今回は戦闘シーンが殆どだったので、割とAA数が多かったが、
          〉'  _ェ、'ゝ;"´l  `i '  l:::::::::::\`i|ン'   会話シーンではこれ以上AAを割く事は出来ない。
         /´-イ,"-,l  ` ,ゝ・‐´    i:::::::::, 'ニ、ヽ,
        `´   l l ・'           ゙''..:::':::`::}..l..    例えば今回の同期会話をすべて原作どおりにやってしまうと、
             i´ ヽ、テ          ,:: -――‐- 、       今回の話の半分以上を占めたり、エピソードが途切れてしまう。
              l   `  _.. -‐- 、 /;;;;;;;''''',, '':::::::::::`:ヾヽ、     これでは話の力点がそこにあるかのように思えてしまう。
             `、  , ',´‐ '"´´ /;;;;;;'''''  ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,\\   それでは原作の面白さを損なう結果となる。
              `、. '´     .l;;;''''',,,,;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,'''';;;;;;ヾ.、   絶対にそれだけは許されない。
               ゝ    .::::|,/: : : : /`'';;;;> 、"''''''';;;;;;,,,;;;;;/    
            ,r'´;;;;;;;ヽ-‐ '':::" |: : : : :l;;;;;;'''''''',,,,,,,,,,,,;;;;;;> \;;ヽ   会話を削ることも同様だ。
            ':::::. ;;;;;;;;;;;l i;;;; :::::l|: : : :ノ'',,,,;;;;;;;;;;;;'''''''"   ,,,,,,,,,,     例えこの作品の読者を減らすことになっても、
           ..::: . .:: ;;;;;;;;;;lリ;;;;;;;;;;/: : : i;;;;;;;;;;''''''  ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;    原作をないがしろにすることは許されない。
          :: ::. .:::: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|: : :/;;;;''' c  ,,;;;;;;;;'';;;;;;;; ; ; ; ; ; ;
         ::::....::l‐- 、_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l: :ノ;;''  , ',' ';;;''',, ,;;;; ; ; ; ; ; ; ; ;
        ,,,,,,,,,,,,,l   |;;;;;;;;;,-、;;''´‐'´;'' c , '',,'';;'',,;;'' ,;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
     /;;;;;;;;;;;;;;;;;|   l;;;;;;;;;ヽ';;;;;;;;r'´, -‐''//;',;;;'' /;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;






            / ̄ ̄ \
            __ノ `⌒   \        これだけ原作にアレンジを加えておいていまさらという気もしますが……
         (●).(● )    |        この苦情については第一回からずっと絶えなく来ています。
           (__人___)    |        全体のAAを増やす方法を試そうとしましたが、下記の理由で難しいと判断しました。
         , =二ニニヽ、   |        ・原作進行ペースががくんと遅くなる。9巻までにエターの可能性が高くなる
       /  二 ヽ、`,┘   ト、       ・手間を増やすことで、作成ペースが遅くなる。9巻までにエターの(ry
       /   -、 }、j┘  イ ⌒ヽ      ・地の文の説明が冗長かつ不自然になってしまう。
        /    /{_/_ ,/      }     大変申し訳ないのですが、この方法で今後もやらせていただきます。
     /     ノ∧        ィ  }     
     |   | /  i        |  |

552 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:34:11 ID:8Z3i4VaU0

          |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三>'"7
          ',三三三三三三三三三三三三三三三≧'" ̄ ̄ ̄ ̄  .7
          |_____ .☆___________, --'" / ヽ/\
          |____________________ >'/ y'i i///:\   許しは請わない……
          l三三三三三三三三三三三三三三三三三≧'";;;/ ノ i..|//////  ただし、絶対に後悔だけはさせない
           |三三三三三三三三三三三三三三ヨ//l;;;;;;;;;;7 ヽ , .7//////
           j三三三三三三三三三三三三三ヨ//:::: ヽ;;;;;j  / ////////
        __/\三三三三三三三三三三三ヨ//:::::   ,彡  iy'/////////
       ///////>---------------------'"::::::       /ノ/////////
      ノ//////////ヘ::::::::::::::j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::       /////////////
    //////////////ヘ   :/                  //////////////
  /////////////////ヘ  ヽ,----- 、             ///////////////
 /////////////////////\  ヽ__iヽ ',             〃//////////////
.////////////////////////\  __,ィェェェェェェェェ、    イ////////////////
//////////////////////////::\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄, イ//////////////////
/////////////////////////////ヽ、___ , <////////////////////





               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \   ちょ、なにハードル上げてるんですか。
             |  (●)(●) |   原作の台詞を言ったって許されないですよ?
.             | u.(__人__) .|  
        r、      |   ` ⌒´  .|   ちなみに現在、第4巻の第1章ですね。4巻は4章編成なので、
      ,.く\\r、   ヽ      ノ   あと3回ですね。
      \\\ヽ}   ヽ     /    5巻に入れば、義兄上のターンですね。
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ    みんな大好き佐脇少佐も再登場します。
        └'`{  .   \.|   /   i    楽しみですね(棒読)
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|    次回はユーリア様こと銀ちゃんのターンですね。
            `ヽ、   /'  |   さて、今日はこれぐらいにしましょう。
               `'ー'´       次回もよろしくお願いいたします。

553名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 16:45:39 ID:8Z3i4VaU0
ミス 新城大尉→新城司令
498 : ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:15:37 ID:8Z3i4VaU0

                            (あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!)

            /⌒Y⌒uヽ        (『新城司令が軍務をこなしていたと思ったら、)
           /(○) (○)ヽ        (新兵を励ましていた』)
          _  /::::⌒`´⌒:::: \
       /´  | ,-)     (-、|         (な… 何を言ってるのか わからねーと思うが)
     /'    | l  ヽ__ノ l. |        (おれも何をされたのかわからなかった…)
    ,゙  / )  \   `⌒´  /、
     |/_/             ヽ
    // 二二二7    u' __     ヽ
   /'´r -―一ァ"i         .-‐  \    
   / //   广¨´  /'      /´ ̄`ヽ ⌒ヽ   
  ノ ' /  ノ   :::/      /       ヽ  }
_/`丶 /     ::i       {:::...       イ 





   ,ィシ /         ,.. ‐ '"´
  ノ /      ,. '´ l_|_ll
ニ彡'"       ,. '´   ̄|_',. -――
'´      /      ,.|:'´:::::::::::::::::
     ,/+十¨   ,ィ'´|:::::::::::::::::::::
_,.-‐ラ'′ l_  ,ィ'´.:.:.:.:|.:::::::::::::::::::::
_,.ィ'′    l /  .:.:.:.:|.:.:::::::::::::::::::    うん、夏川中尉、頑張ってくれ!
/    ,.ィ | :.:..   .:.:.|.:.:.:.:::::::_,.:    (新城司令が将校に笑いかけるのを初めて見た……)
   _,ィ,.イ|:.:.:.:..    っ:,ッ'´ll´ / /
__,z彡ィ':::.:.|:.:.:.:.:.:...  /   ll, /,ィ'
_,. '´,/::::::::|:::.:.:.:.:.:.. /ヽ、   ,l!'// ,
ι /:::::::::::|:::::::.:.,ィi´ __,}li i  //|/ /
 /::::::::::::::::っ::,イ 'li,,'´::ri|l! l /イ/l!ノ
,/:::::::::::::::,.ィ:/l|  ',ゞミニl}li l ィノl| /:
::::::::::::://:/  |l u ヾ',、,jリノノ リイ!'.: .:
:::::::/ //  ,l!          /:::::/
::::/   /l'′  l ι     ,.ィ':::::,. '´_,_
::/ι           ,.ィ':::_;ッ',. '"´:.:
,'、    u      _,.ィ‐'"´/ヾ'、:.:.:.:.:
゙、ヽ          ι /li ,ィfriヘ,:.:.:.:
 '、ヽ            /uti`'=',リ.:イ!
.  ', ヽ ι  、    /  u≧テ'´ / l
'、 ヽ ゙:、    、丶、_ / ‐ '´ /// /l l
:.ヽ  ヽ. i,    >-‐'  、、/// /l l l
:::::丶.. `,"_,. - "´/| +十 / /l j /l l l l
_,.  ''"´/ / / //l | l 'ー / //l/ / } l/
l l l l /l// / / / l l l/ |r'⌒'ー、 //
lL_/ ̄У`'-―、 l/ |{_,    )/
          )/ ,| 'ヘ_,_ノ/
          〈// っ ///

554名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 16:58:27 ID:QnhgJS6E0
乙でした
ミスといえば、>>541の藤森の台詞、語尾が『だお』になってましたよ

555名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 16:59:41 ID:8Z3i4VaU0
指摘ありがとうございます だお→だっていう。 でっていうとやる夫は口癖が混乱する……

541 : ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:29:36 ID:8Z3i4VaU0

         /ニYニヽ
        /( ゚ )( ゚ )ヽ      莫迦なやつだっていう。
       /::::⌒`´⌒::::\     一刻も待てば安全に配食できたのに。
      | ,-)___(-、|
      | l   |-┬-|  l |
       \   `ー'´   / (⌒)
      /           ノ ~.レ-r┐、
      ./          ノ__  | .| | |
     |          〈 ̄   `-Lλ_レレ
     |          ̄`ー┬--‐‐´





ィ彡三ミヽ
彡'⌒ヾミヽ                  ___
     ヾ、                  ,   ´:::::::::::::」L::::: `  、
  _    `'ー―、        /::::::::::::::::::::::::.⌒::::::::::::::: \     藤森大尉!
彡三ミミヽ      ヽ     '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ   戦場では莫迦と勇者の命の値段は違うお!
彡'   ヾ、    _       ′_::::::::::::::::}::::::::::::::::: : _三ニ    ,   勇者を侮辱することは許さんお!
      `ー '   `ヽ.  /   ≧ー- ヽ ゞ≠'"-。―i
 ,ィ彡三ニミヽ  __ _   |   ヘ  ゚ ノ三三 乂__  .ノ      |    そしてそれは結果論だお!
彡'      ` ̄            `  三三三    ´ 」L   '    砲撃が数日続く可能性もあったお!
      _  __,         (   {     )   ⌒   ,′
   ,ィ彡''   ̄         \  `¨¨   ー- '     _∠     一度臆してしまえば、砲撃中に兵に配食をさせることは出来んお!
ミ三彡'        /     |≧=-  ___   __..。s≦三三|     この勇気によって、我らは安心して篭城戦ができるお!
       ィニニ=- ''   _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- 、
     ,ィ彡'.     /三三三三三三| | |三三三三三三三三三三\ 野戦銃兵勲章モノの活躍だお!
   //        /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ニ∧

556名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 17:21:15 ID:AACekfV60
せめて大まかでいいから地図はあると嬉しい
あの小説は、部隊配置図にしおりを挟んでチェックしながら読むのが普通だからw

557名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 17:23:11 ID:D1qE0IOY0
まあねえ、このハイペースは一つのAAに詰め込むセリフを他のスレの何倍も増やしてるからこそだよね。
その意味でこのスレは原作を買わせるためのダイジェストみたいなもんという見方もできるし、いいんじゃないかな。

558回春侍:2013/12/28(土) 18:04:59 ID:MzsVf.Kk0
ここのブログなかなかいいよ♪
特にまおとりりって子の日記が・・・w
最近は新人も入店してて見ごたえ抜群ですな♪
http://esutemania.doorblog.jp/

559名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 20:23:27 ID:xELgBevQ0


560名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 21:22:15 ID:CXrlMNNU0

今、追いついた
原作の続きは望み薄いし、せめて漫画版復活しないかなぁ
未練があり過ぎてシュトヘルを読む気にならないw

やる夫スレだと大体エタってるから、とにかく進むってのも良い判断だと思うよ
期待してます

561名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 21:26:04 ID:ba27VoFs0


ぶっちゃけ横からどんなアドバイス送っても作品作り続けて慣れて憶えるしかないからねえ
自分もAAがぶつ切りになるから横に長い台詞は止めたほうがいいと何度かいわれてもなかなか修正できなかったし

頑張ってください

562名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 22:08:59 ID:NKANposY0
乙です。 釣られて原作読み直し中。
523→524で、524上に512みたいに、―司令部―っていれたりすれば、
読みにくさ緩和するか・・・な。
期待してまってますー

563名無しのやる夫だお:2013/12/29(日) 02:31:11 ID:rPGH81IU0
>>472で、美倉准将から引き継いだ部隊が旅団ではなく、<皇国>軍にはない師団になってますな

564 ◆S.PtdgMO6E:2013/12/29(日) 02:54:56 ID:GdjPgKaM0
師団→旅団  みなさんマジで詳しすぎてありがたいです。他にもたぶん間違いがあると思うので、指摘いただけるとありがたいです。
472 : ◆S.PtdgMO6E:2013/12/28(土) 16:08:36 ID:8Z3i4VaU0

六芒郭 作戦司令本部

  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ            新城少佐。
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト- 、、       貴官に六芒郭(ろくぼうかく)防衛任務を伝える。
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 `ヽ     龍口湾上陸作戦に対して敗走した<皇国>軍は、
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、`゙丶、      この夏季から秋季にかけて、六芒郭を死守する必要があると
 ::::::::::::::,、i、,::::::::、、、、::::::::::::::::::::::::::ヽ 丶、、ヽ     参謀本部は考えている。
 :::::::::::::li-rュヽ、ヽ〃rt;;jゞ::::::::::::::::::::i\         
 ::::::::::::iヽヽ-",;;\iヽ-‐'´ i:::::::::::i\、::ヽ\       これに伴い、六芒郭に集められた近衛・陸軍混成部隊を今後、
 :::::::::::::iヽ    i`    i::::::::::::ト、 \ヾ\       新城支隊と呼称することを許す。
  iヽ::::::i、   、 ,    /:::::::::::::i 丶   ヽ
  | !:::::::ヽ -‐‐‐-  /:::::::iヽiヽi  ヽ        
  ! i|ヽ:i `ヽ`゙゙゙゙´ /゛ }::i:ゝヽ ゝ_,-‐'´`゛゛二==-'"``゙゙゙゙゛丁
    ! ヽ:  `゙‐-´゛ .: (\iV ^/'" ,...-‐' ̄         .:i
      j::.     .::   / ノ,-‐´      ,.. .::‐‐‐---.::i
  、,_-‐'"  :.     "  ノ-'''__,,,-、-,---‐'"::ιノ ̄ ̄:::::::::::i
  ゝミ‐-、.,,_ヽ    r_ニ-‐'"/...:;;;;;::::::::::::::''/  /   :::::::i
    `‐-、二` ___,,/  //i"  i::::::::/ ,;/ ,,,..  ノ :::::i
         ̄ /  / / /´\ ノ:::/  ,;,´/   ,..-‐::::ゝ
  i       /   /ノi i|::::|、i:|:/   ,;:::::::::ヽ.......::::'''''""
  i             i.ノi! :ゝ::i"   /::ノ ̄ ̄





        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ      承知しましたお。
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/       近衛からは第501大隊と、美倉准将がまるまる残してくれた旅団、
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~☆   /        さらに敗走時にかき集めた陸軍兵を用いて、
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、     敵軍の侵攻を防ぎますお。
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}

565名無しのやる夫だお:2013/12/29(日) 03:58:09 ID:D.hGYZQc0

今回は文章が文字数の割りに読みやすかった気がします
僕は10巻が出るまであと何回読み直すことになるんだろう・・・

566名無しのやる夫だお:2013/12/29(日) 23:31:45 ID:TT7XjjAs0
>>552 言ったな?
>>1が書き続ける限り自分は絶対に読み続ける
エターなんてして後悔させないでくれよ
(べ・・・別に>>1のファンって訳じゃないんだからねっ!///)

567名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 21:39:02 ID:p0GrXzUU0
乙でした
新装版の存在知らなかったよ>>1教えてくれてありがとう

アドバイザー()やら読者様とか言われるの覚悟で…

>>486から>>487ぐらい場面が飛ぶ時に
場面展開のAAが1コマあると見やすいかな

左上に入る場面・状況説明文が今よりほんのちょっと目立つと
より見やすいというか情報が頭に入って来やすい…かも

幕間での掛け合いも面白いし、これからも楽しみに続きを待ってます

568アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/02(木) 10:51:14 ID:DvmgxeuY0
乙でした
砲兵だろうと飯炊きだろうと、英雄の形は色々とあるんだなあ

569アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/11(土) 00:08:24 ID:phmMfrE20
あけおめ

570アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/11(土) 13:21:09 ID:n4a6dwJs0
丸枝好きなんだよな
自分が夏川みたいなタイプだから

571名無しのやる夫だお:2014/02/22(土) 22:55:23 ID:5lhzS5og0
新装版四巻購入記念あげ

正直、このスレのおかげで購入しちゃったよ

572名無しのやる夫だお:2014/02/23(日) 10:41:17 ID:KqtUupN20
長文書いてスレ始めたわりに500レス以内 1ヶ月でエターとか

573名無しのやる夫だお:2014/02/23(日) 19:03:57 ID:TQCgmADA0
>>572
通報するつもりだけど言い訳はあるかい?

574名無しのやる夫だお:2014/02/23(日) 21:06:32 ID:YWFCJAf20
キャーコワイ

575名無しのやる夫だお:2014/02/23(日) 23:30:25 ID:HzegLrfg0
通報センサーが敏感すぎませんかね

576名無しのやる夫だお:2014/02/23(日) 23:57:21 ID:fyCLZgPg0
おいおい>>572だけならともかく>>574まで通報かよ
だいたい通報の理由が作者に対する煽りって書いてあるが
>>574はお前に対する煽りだろw
「自分が馬鹿にされて悔しいです」って子供かお前はwww

577名無しのやる夫だお:2014/02/24(月) 15:25:56 ID:iPryhnCg0
>>1さんはそろそろ生存報告だけでもしといた方が

578名無しのやる夫だお:2014/02/24(月) 15:49:59 ID:Dr2oa0qc0
原作ファンにしてみたら、たかが二ヶ月くらいでエターやら生存報告しろとか
堪え性のない早漏ばかりだなって
10年近く10巻を待ってるファンばかりだからな

579名無しのやる夫だお:2014/02/24(月) 21:12:28 ID:nccIQbQo0
>>578

10巻なんて優先すべきことではない。
それよりも三州公の突撃の結末を知りたいのだ、小生は。

580名無しのやる夫だお:2014/02/24(月) 23:46:19 ID:zqdZOltU0
>>579
それより枢軸軍のパナマ上陸作戦の顛末をですね…

581名無しのやる夫だお:2014/02/25(火) 00:07:15 ID:clafVXMw0
おい逮捕されたぞ

582 ◆S.PtdgMO6E:2014/02/25(火) 20:20:17 ID:mddxbIJM0
生存報告です。

年末年始の規制騒動に巻き込まれて、
それ以来連絡できなくて申し訳ない。
まったく、馬鹿は規制されても面倒を残す。。。

リアルの報告をすると、
この二ヶ月で某ベンチャー企業の役員になったため、
やや忙しくなりましたが、やる夫作成時間を今後取れるようにしたいと考えております。
詳しくは近いうちに新城さんAAでご挨拶させていただきます。
今年もよろしくお願いいたします。

583名無しのやる夫だお:2014/02/25(火) 21:26:11 ID:asp2kiaA0
さすがにリアル優先してくださいとしか言えません……

生きてて良かった乙です。無理しないでねと言うか仕事に専念したほうがいいんじゃないかな

584名無しのやる夫だお:2014/02/25(火) 22:30:23 ID:clafVXMw0
>>582
どんなイタズラしたの?規制される様なことしたのか

585名無しのやる夫だお:2014/02/25(火) 23:55:35 ID:UQ23UIuI0
報告さんくす

リアル優先ですぞ
哂うやつには哂わせておけばよろしい

586名無しのやる夫だお:2014/02/26(水) 21:04:35 ID:vpN/ArLE0
生存報告あってよかった
じっくり待つからリアル優先して急がんでくだせえ

587名無しのやる夫だお:2014/02/28(金) 22:10:48 ID:apRU06nw0
辞表出したらええやん
なぜ全力を尽くさないのか

588名無しのやる夫だお:2014/02/28(金) 23:36:44 ID:VLlibTcE0
地獄のミサワにそんなネタあったなw

589名無しのやる夫だお:2014/05/02(金) 10:22:11 ID:pBBJ/h4.0
まだかな……

590名無しのやる夫だお:2014/05/03(土) 14:42:25 ID:gtw6BRqo0
テンション上がって一週間くらい突っ走って
その後ウダウダ言い訳して投下はさっぱり
よくあるエターの典型じゃん

591名無しのやる夫だお:2014/05/03(土) 20:20:23 ID:oovVr1Ew0
アホみたいに長い期間更新せずいきなりえげつない量の更新をする作者もいるから一概には言えないが
まあここに関しては望み薄だな

592名無しのやる夫だお:2014/05/06(火) 13:13:21 ID:4xZ0eKP.0
真田スレの例もあるから、気長に更新期待。

593 ◆S.PtdgMO6E:2014/05/07(水) 17:18:54 ID:raWwmRts0
三ヶ月ぶりで申し訳ない。
現在鋭意製作中です。

594名無しのやる夫だお:2014/05/07(水) 19:18:43 ID:cKa8FaxI0
お待ちしてます

595名無しのやる夫だお:2014/05/14(水) 08:41:08 ID:b66dhkbM0
>>593
生存報告乙
待つのは慣れてるぜ
原作的に考えて

596名無しのやる夫だお:2014/05/15(木) 22:48:39 ID:J9gc.o0w0
>>595

それよりも三州公の突撃の結末を知りたいのですが……

597名無しのやる夫だお:2014/07/31(木) 22:58:20 ID:z09627kk0
大丈夫ですか

598名無しのやる夫だお:2014/07/31(木) 23:18:50 ID:oiH0zioE0
上がってるから投下来たかと思ったら全然ダメ臭い

599 ◆S.PtdgMO6E:2014/08/01(金) 11:14:54 ID:yU4PncjE0
実は次回分も50%ぐらいはあがっています。
どーしても時間が取れなくて申し訳ないです。
リアルのほうが半端じゃなく忙しくなってしまいまして。。。

600名無しのやる夫だお:2014/08/01(金) 13:20:12 ID:2nZm2mZg0
生存報告乙!

601名無しのやる夫だお:2014/08/01(金) 15:29:15 ID:oy9.ihoc0
wktkして待ってますので、無理しないで〜

602名無しのやる夫だお:2014/09/11(木) 11:46:40 ID:mWKEzOf20
投下は来年かな(すっとぼけ)

603名無しのやる夫だお:2014/11/05(水) 09:49:12 ID:BnO90qaw0
こっち放置してヒロイン板で全く別のスレ立ててるね

604名無しのやる夫だお:2014/11/05(水) 16:48:30 ID:x5oDTn6E0
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1415001845/100
あ、ほんとだ。しかもこっちの方は既に過去作になってる訳か、作者の中では

605名無しのやる夫だお:2014/11/05(水) 22:03:43 ID:JoL28GHM0
よくある事だけどガッカリだなぁ
エター宣言位して欲しかった

606名無しのやる夫だお:2014/11/07(金) 21:46:05 ID:9ZJ5SRgk0
ホントだ鳥同じだな
エター宣言が無いって事はまだ続ける気あるのでは?

607名無しのやる夫だお:2014/11/19(水) 19:18:42 ID:STF9Q1zw0
そのスレ見てきたけどスゲェ事なってんな

608名無しのやる夫だお:2014/11/19(水) 21:24:14 ID:C1IFchxA0
むこうで何してんのさ
わけわからん

609名無しのやる夫だお:2014/11/19(水) 23:44:04 ID:QkhC8h0w0
おおう???ここの605書き込んだ者だけど
なんで自演荒らししてる事になってるのさw
しかも自演してごめんなさいしてるし
ここの作者も同一人物と思えないようなレスしとるし訳わからんw

610名無しのやる夫だお:2014/11/20(木) 01:15:49 ID:7SaFWMJ20
もうどうなるかわからんから静かに待とう
やる気が出ればまた更新することもあるでしょ

611名無しのやる夫だお:2014/11/20(木) 09:04:29 ID:np65TyMw0
匿名掲示板で確たる証拠もなしに自演認定する様になったらおしまいだと思うの

612名無しのやる夫だお:2014/11/24(月) 17:09:31 ID:I84xjN9Y0
銀ちゃんや言葉との首絞めセクロス描写を
楽しみに待ってる読者も居るんですよ?!

613名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 00:35:49 ID:oaXcS1WY0
向こうはちゃんとエター宣言したけどこっちはせんのかね?
羊羹さん不在っぽいから出来るかどうか知らんけど

614名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 01:05:14 ID:KOj00RiI0
向こうが荒れた真相

521 名前:ねこ管★[] 投稿日:2014/12/02(火) 00:50:20 ID:???0
今回のケースをわかりやすく書くと

1・作者さんご自身が自分で率先して
2・過去の云々のレスをコピペしたり荒れる話題を自ら持ち込んで
3・自分で自分のスレを荒らしていたというわけです

自業自得でもないただの確信犯の自爆でした


だそうな

615名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 01:14:57 ID:H2OOmlQI0
ようするに、自演だって指摘コピペレスをしてた探偵とやらは作者さん本人だったと
ヒロイン板永久規制らしいです

616名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 01:18:20 ID:oaXcS1WY0
薄々そうなんじゃないかって思ってたけどな
残念

617名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 03:44:23 ID:kzZu1.nc0
こりゃこっちにも帰って来るわけないな

618名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 07:27:22 ID:SRvTtYFw0
んじゃあと半年くらいで落ちて終わりだな。
お疲れさん。

619名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 07:54:07 ID:UYwbY6.Q0
普段は温厚なねこ管さんが永久規制するんだからよほど呆れたんだろうな

しかしまぁ自演しておいてよく管理スレに顔出せたもんだわ
厚顔無恥ってすごいよな、黙って消えとけばよかったのに・・・

620名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 10:46:36 ID:rmcQr1kg0
今度は名無しとして他のスレ荒らしそうだな、何せ自分のスレ荒らすような奴だし

621名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 15:59:41 ID:zEShB5XE0
てかこっちはこのまま放置かよ

622名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 19:51:52 ID:gC7FxMdI0
向こうでも書かれてたけれど
卑怯者としか言いようがないわ

623名無しのやる夫だお:2014/12/02(火) 22:20:16 ID:kBFcMmIs0
佐藤大輔の作品に時々出てくる無能であっても決して卑怯者では無い人達から>>1は何を学んだのか....

624名無しのやる夫だお:2014/12/03(水) 18:06:58 ID:bA.TDbTc0
丸枝みたいな人物ではなかったんだろうな

625名無しのやる夫だお:2014/12/05(金) 00:39:48 ID:BTBWu8vc0
結局、そんな事した動機は何だったんだ? 何の益もなさそうなんだが…

626名無しのやる夫だお:2014/12/05(金) 17:36:16 ID:WbB8hQxc0
EX板の雑談スレも荒らしてたっぽいね
酒スレの自演の事をやたらと喚いてる人がいるが、状況的に作者さんしか考えられない

627下からまとめてスレッド落とすお:2015/01/03(土) 17:20:26 ID:Vf0wpy/60
羊羹さん帰ってきたけどこのスレどうなるんじゃろ

628下からまとめてスレッド落とすお:2015/01/03(土) 23:05:15 ID:mX3H9/zY0
いえ〜い神国ジャップランドさん見てるぅ〜?

629下からまとめてスレッド落とすお:2015/01/06(火) 14:16:20 ID:wdzs2hnM0
何がしたかったんだ一体

630KSDNSN:2015/02/04(水) 23:37:28 ID:5ICMoBD20
はよ続きUP!

631名無しのやる夫だお:2015/02/08(日) 00:02:02 ID:K7FbcI2g0
もう二度と書かないんじゃね?

632名無しのやる夫だお:2015/02/08(日) 22:01:33 ID:DWxrtZeM0
別に作者の人格と作品の出来は関係無いから、続きが見たくはあるがな(原作者はもっと…)
とはいえ、やった事はやり変えされるだろうし、続けようが無いんじゃね?

633名無しのやる夫だお:2015/02/16(月) 18:29:29 ID:St8ZxZpg0
買うか

634名無しのやる夫だお:2015/02/18(水) 22:57:40 ID:X9kv2FjQ0
もう書かないの?

635名無しのやる夫だお:2015/02/21(土) 19:28:40 ID:YCv45TSA0
EX雑で暴れてないで続き書いたらどうだ?
神国じゃっぷっぷーwwwww

636名無しのやる夫だお:2015/03/17(火) 21:55:38 ID:clgBCW4k0
皇国の守護者水軍編今夏始動
ttp://pbs.twimg.com/media/CAS4UIAUsAEJEFt.jpg

(……○これかな……)
(……艦○れかな……)
(……艦こ○だな……)

637名無しのやる夫だお:2015/03/19(木) 23:26:14 ID:TLnqtRfI0
なんというクソスレ
一目見ただけで分かった
>>1は被害妄想癖

638名無しのやる夫だお:2015/05/05(火) 11:27:34 ID:4XzxpvcE0
なんだ、スレ見つけたと思ったらエタってたのか。
文字多すぎでキツそうだと感じたんだよな、デフォルメと改変いれて半ギャグあたりで軽くやるべきだったんじゃないかな

原作全部持ってるけど、ガチでAAでやると大変だよあれは

639名無しのやる夫だお:2015/05/21(木) 11:32:06 ID:yI/D9PFc0
朝鮮人が沸いてるな……
原作買うからお願いだから続けてくれよー
朝鮮人なんて気にしちゃだめだよー

640最中★:<お茶ーっ!>
<お茶ーっ!>

641名無しのやる夫だお:2015/05/25(月) 00:15:11 ID:ygTSZfJA0
結局自分で撒いた種で潰れたか…笑えるわ
多忙であるであろうベンチャー企業の役員様がこんなところでスレを掛け持ちしながらSSを書いてるだー
本当なら凄いねー(棒)

642最中★:<お茶ーっ!>
<お茶ーっ!>

643名無しのやる夫だお:2015/05/25(月) 15:48:59 ID:ihi1JU0g0
>>641

お前が作者叩いてる朝鮮人か。
半島に帰れ。
そんなに日露戦争での日本の栄光が気に入らないの?

644名無しのやる夫だお:2015/05/25(月) 23:44:26 ID:.jXwFFek0
それはあまりに失礼だろう
ここの>>1は実際にヒロイン板締め出されたマジキチ
向こうの板でいきなり支援絵寄越せとか、俺の高尚さが理解されないとか
理解不能な事を言ってたのを目撃したけど、ここの>>1の方がよっぽど朝鮮人だよ

645名無しのやる夫だお:2015/05/26(火) 14:30:17 ID:SgqLX/2U0
軽く見てきたけど、文字数多すぎだろ
これだったら小説読んだ方が速いわで、むしろAAが邪魔臭い
AAの利点理解してないのかな、>>1って
エタるのも必然やな

しかも荒らしとは・・・朝鮮連呼のバカウヨしかいないのも笑えるな
擁護になってないって(笑)

646名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 11:43:34 ID:nj8QkJ8E0
マジキチは>>644-645やん・・・・・・

作者と日本人を罵倒してる時点で朝鮮人確定だし
っていうか作者が書かないのはどう考えてもお前のせいだと思うんだが

正直、作者の人間性とか気にしてたら皇国の守護者なんて読めないし
書いてくれさえすれば作者が前科者でもなんの関係もない

ただ作者を罵倒してる朝鮮人、おめーはダメだ
一刻も早く回線切ってタヒね。

647名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 13:38:35 ID:BEM4y8SU0
違う違う、1は書く気がなくなった。だから更新されない。これが真実、荒らしは関係ない。実際、ここ荒れてないじゃん

で、ヒロイン板ではそれに加えて、書かなくてもいい理由を作るために荒らしを自演した。それが管理人にバレて永久追放となった。

648名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 16:52:34 ID:nj8QkJ8E0
>>実際、ここ荒れてないじゃん

なにいってんだこいつ・・・

649名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 16:54:44 ID:nj8QkJ8E0
みなさんご覧ください。これがサイコパスや朝鮮人の思考です。
自分のネガティブ発言は正義の義憤。
他人のネガティブ発言は荒らしの大暴れ。


正直、寒気がしたわ。
こいつは間違いなく朝鮮人かサイコパス。
友達いないブサイクな引きこもりなんだろうな。

650名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 17:26:50 ID:JkXw/DaI0
>作者と日本人を罵倒してる時点で朝鮮人確定

意味がわからない
これが秘技・国籍透視か
そういえば酒造りも国籍透視が大好きだったっけな

651名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 19:06:30 ID:nj8QkJ8E0
エターもやむなしだわ
こりゃ作者が可哀想

652名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 19:42:27 ID:JkXw/DaI0
一番可哀想なのはねこ管だろ

653名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 21:17:30 ID:YXJVzJt20
だなーあんなのにリソース食われて。
リモホ割れたから、同じアクセス方法なら
他でもお断りされるんじゃないかな

654名無しのやる夫だお:2015/05/28(木) 22:14:16 ID:HWnrg7T60
EX雑談行ってみ、ここの作者未だに暴れてるからwwww

655名無しのやる夫だお:2015/05/30(土) 19:29:32 ID:HZOy9AF60
別酉でやってた ハルヒとちゅるやのログ

290 名前: どこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/11/08(土) 21:58:10 57Q99oZ60
ガチでキョン叩きしているなら
ハルヒキャラとして終わっているな

291 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/11/08(土) 22:07:39 QCoosplM0
配慮が足りなかったですね、申し訳ございません
いい機会なのでもう引退します。さようなら

292 名前: どこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/11/08(土) 22:23:38 1p23O5bU0
メンタル弱いな・・・

293 名前: どこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/11/08(土) 22:34:51 hoDD0BDA0
結構楽しみにしてるから、気が向いたら再開してくれや。

294 名前: どこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/11/08(土) 22:40:49 a45JOtXA0
放置するよりはいいよ
気が向いたらまた別作品始めればいい

295 名前: どこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/11/08(土) 23:27:07 B7pCPd720
乙でした。妹物が実際に妹に見つかったらドン引きされるだろうなーw

296 名前: どこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/11/09(日) 15:57:55 cZqz7Bw20
そもそも原作のハルヒのキョンへの扱いも結構ひどいと思うけどな

あと「引退する」って言葉はそう軽々しく使わないほうがいいよ
前作からここへ来て、原作知らなかったけど面白いと思った自分みたいなのもいる
また気が向いたら戻って来てね

297 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 16:55:11 vNsrW9PM0
こういう偉そうな読者も嫌い
そこまで気を使う必要あるか?

656名無しのやる夫だお:2015/05/30(土) 19:30:10 ID:HZOy9AF60
298 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 16:59:23 vNsrW9PM0
「引退」したので好き勝手に言わせてもらうけど
前作とかAAまで自作したのに乙少なすぎですわ

支援絵を目標に頑張ってきたけどそれも貰えなかったしヘコむわぁ
あんだけやって人気出ないって逆にすごいわ、才能か

299 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 17:01:21 vNsrW9PM0
もう酉も公開。これで完全に終了、さようなら
#bこあいdjぼいfだkbヴぉpfdjヴぉあj

300 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 17:43:01 v5dcAPz60
削除申請よろしくね

301 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 18:56:36 vNsrW9PM0
改めて管理スレに連絡してみるかぁ
こんな汚点は削除した方がいいわな

302 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 19:04:14 vNsrW9PM0
削除申請してきましたよ、っと

管理人連絡スレ その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1384257755/544

303 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 19:06:35 vNsrW9PM0
>>292
あとこいつもムカつくわ。何がメンタル弱いじゃ、死ね
金もらってるわけじゃなし。やる気削がれてまでやってられるかバーカ

304 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 19:09:26 vNsrW9PM0
お前らがマンセ〜してりゃこんなことにならなかったのに…
もっと乙よこせ、支援絵よこせ、文句は言うな

305 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 19:12:18 vNsrW9PM0
なんだこりゃアホらしい
あぼーんしてもう見ないようにしよう

657名無しのやる夫だお:2015/05/30(土) 19:30:47 ID:HZOy9AF60

307 名前: 師走もどこかの名無しさん 投稿日: 2014/12/11(木) 22:08:16 dwX3cd0Y0
現実世界で友達が居ないタイプか?


>>303
あえて言おう、メンタル弱っ
早く削除した方がいいぞ

308 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 22:40:40 JxEsmOa20
乙が少なくて支援も貰えなくていきなりキレだして…なんか前にも居たなこう言う人w

309 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 23:19:04 1RvWp.3E0
名作と言われてる作品でも最初に投下された時点では
乙皆無とかザラにあるんだけどな

これは結構面白かったんで残念だわ

310 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/11(木) 23:45:59 UyKPhjiM0
…そもそもID:vNsrW9PM0は本当に>>1か?
いくらなんでも性格が違い過ぎて>>1を騙った荒らしに見えるのだが

311 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/12(金) 00:27:11 RFctgboE0
管理人さんに削除依頼してるIDと合致してる

312 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/12(金) 00:46:07 Sz.pH82o0
>>311
その削除依頼が100%>>1のものとは限らないと思うが…酉は名前欄いじればどうにでもなりそうだし
どちらにせよ管理人さんが見ればすぐにわかるな

313 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/12(金) 11:08:40 wiGlRNF.0
トリップキーが合っている以上その確率は低いと思うけどな

314 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/12(金) 21:41:25 ussEo16w0
>>291から別人だと思ってる
仮に別人だとして強すぎる言葉も使ってるし割とガチで犯罪かとも思ってる

315 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/12(金) 22:09:03 gl.kO8Y20
思うのは勝手だけど住民があれこれ詮索するこっちゃないわな

別人ならなりすました奴が規制
本人なら最後の最後で暴言吐いたってことで何らかの処分されるかもしれん
判断して沙汰を下すのはねこ管さんやし

316 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/16(火) 09:14:19 olg6w46k0
今のやる夫スレで支援絵が多くもらえる作品って
ほぼ毎日更新して数日で5000レス超えるような人気作品ぐらいだからな

やらない夫MM、異世界で生きる、童帝さんやエイワスさんの作品とか

658名無しのやる夫だお:2015/05/30(土) 19:31:18 ID:HZOy9AF60
318 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/12/24(水) 18:29:50 WtLFGAN60
>>307
友達がいれば偉いってか?
ネットだけでいきがってるマヌケがほざいてんじゃねえよ

>>309
あのな、今作じゃねえんだよ前作だよ
的はずれなことばっか言ってないで少しは中身見てからレスしろ

>>316
カススレでも貰ってる奴らいるだろ
オレがあれだけ手間かけてるのにカスが貰ってるのが許せん

319 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/12/24(水) 18:37:19 WtLFGAN60
でも冷静になって考えれば支援絵なんて素人の落書きなんだよな
乙が多くても一円にもならんし固執する必要もないか

人気作者に対する嫉妬はあるけど、そんなの実社会じゃ何の意味もないし
メンタルは弱くても楽しく生きてるしどうでもいいのかも知れない

320 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/12/24(水) 18:38:49 WtLFGAN60
つーか、はやくスレ消せよ
気になってたまに覗きに来ちゃうだろw

羊羹といいまるで仕事しないな。こりゃ衰退もするわ

321 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/24(水) 20:50:48 unS.K7c20
人いてもお前さんのスレはつまらんから人こないと思うぞ
俺も管理からアホ見に来ただけだし

322 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/24(水) 22:40:29 GAOlNNVc0
何だこいつ

323 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/24(水) 22:58:17 AW5kOE6k0
支援絵貰えなかったからって拗ねんな
自分の未熟さ棚に上げて他人に当たり散らすなよ、幼稚園児か

支援絵やらAA貰いたかったらもっと腕上げた上で
予め宣伝してからスレ立てすればいいじゃねぇの
話が面白くて今みたいにクソみたいな本性出さなきゃ貰えるかもな

324 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/12/25(木) 16:02:04 g2py8hcc0
ゴミどもが騒ぐなよ
オレの素晴らしいスレが理解できないなら消えろマジで

325 名前: ◆ACSF.BgsqQ [sage] 投稿日: 2014/12/25(木) 16:04:01 g2py8hcc0
お前ら何様なんだよ、偉そうに説教しやがって
わざわざ人のスレに来ていきがってんじゃねえよ
ここではオレが絶対なんだよ、従えないんならレスすんなバーカ

326 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/25(木) 18:36:42 RFVdKMsg0
子供かwwww

327 名前: 師走もどこかの名無しさん [sage] 投稿日: 2014/12/25(木) 18:53:57 T.oF9sls0
こいつ面白いわw

どうせ管理人は仕事してないし、いっそこのまま>>1000まで続けよう

659名無しのやる夫だお:2016/01/28(木) 16:51:09 ID:tm8X/GqI0
復活希望

荒らしの所為でエターになるには惜しすぎるスレ
作者応援

660名無しのやる夫だお:2016/01/28(木) 17:15:05 ID:eRhe4DzA0
☆★☆★号 外★☆★☆
この中に昔の過去が見れる。
探してね!
【浜崎あ○み】高校時代の画像GET・・・。
↓↓↓↓↓↓↓
http://www2.daysnavi.info/spa-kagoshima/
【ベッ○ー】大学時代の画像GET・・・。
↓↓↓↓↓↓↓
http://www2.daysnavi.info/spa-kagoshima/
【倖田 ○未】高校時代の画像GET・・・。
↓↓↓↓↓↓↓
http://www2.daysnavi.info/spa-kagoshima/

661名無しのやる夫だお:2016/01/28(木) 17:21:18 ID:FQnzIORc0
http://ssks.jp/url/?id=294

662名無しのやる夫だお:2016/02/09(火) 22:37:06 ID:ShnNFTkg0
支援

ものっ凄い亀レスであれだけど

>>436
将校が少ないのは、原作でも漫画でも大隊本部(恐らく中隊規模)が夜間伏撃の際に全滅しているせいじゃないかと
そのせいで大隊長以下大隊幕僚等主要な将校が軒並みやられた結果、適任者が新城に

663名無しのやる夫だお:2016/03/26(土) 15:51:08 ID:pXn00v120


664名無しのやる夫だお:2016/06/15(水) 03:47:32 ID:dK4ArRmg0
てすと

665名無しのやる夫だお:2016/07/23(土) 19:20:35 ID:jAIsOmSA0
色々追ってたら辿り着いたけど
上の支離滅裂なレス本人なんだろうなぁ
自演スレのマッチポンプ延々と繰り返してきたガチ障害者だから
自分の世界を守るのに必死で理論構築もできないおっさんが逃避したのがやる夫スレで
まぁその逃避先でも障害起こして嫌われるのはある意味才能ですな

自称社会人なのは知ってるけど、評価がここと同じ反応だと考えたら笑え、いや涙が・・・
ネットではレッテル貼りのキチガイ忌避で一見モーゼ状態になってるから価値感のすり替えで勝利宣言してるんだろうけど
現実はどうやって対処してるのか気になる 
やっぱ同じようにキチガイ起こしてるのかしら 
ネットも現実も蔑みの目線は不可避なのはご冥福やわ

666名無しのやる夫だお:2016/07/27(水) 03:46:41 ID:CmR1Emqk0
                   ┌─┐       ┌─┐
        |  |      |  |       |●|
                   └―┘       └―┘ 
        タテタテ      ヨコヨコ      まーるかいて


         【酒造りは】やる夫は酒造り中級者をめざすようです【神国JAPAN】
         ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1415001845/
         ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1384257755/517-522
                             ;┌─┐;
                             .; |● l;
                     /\;     ;├─┘;    /\;
                    < ● .\;   ._|__    / ● >
                     \/  .\/愛●国 \/ \ /;
                         ;/( ○)}liil{(○)\;
                        ;/    (__人__)   \;
                       ; |   ヽ |!!il|!|!l| /   |;
                        ;\    |ェェェェ|    ./;
                       ; /     `ー'    .\ ;
 /__7 ./''7/''7''7         / ̄ ̄ ̄ ̄/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ / ̄ ̄ ̄ ̄/            / ̄ ̄ ̄ フ./(_) )
 /__7 / ./ ー'ー'  __/ ̄/____ ̄ ̄ノ /   ̄ ̄ノ /   ̄ ̄ノ /   ̄ ̄ノ /    /' 7'7./''7   ̄ ̄./ / 'ー"
 ___.ノ /     /__  ___  /   / /      / /      / /      / /    _'__,'ノ /   ___ノ /
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667名無しのやる夫だお:2017/03/29(水) 10:36:24 ID:bwWw4/4Y0
佐藤大輔が亡くなられたので、もうここにしか期待出来ないのか
荒らしに負けず頑張って続けて欲しい

668名無しのやる夫だお:2017/03/29(水) 18:14:28 ID:sxtkoW6.0
荒らしてるのはここの>>1なんだよなぁ

669名無しのやる夫だお:2017/03/29(水) 20:22:55 ID:0PDn0S0w0
ここに期待は流石に草

670名無しのやる夫だお:2018/04/20(金) 04:23:30 ID:l6BOjB5Y0
皇国

671名無しのやる夫だお:2022/10/25(火) 22:16:05 ID:gqkCcJNI0
国立筑波大学附属駒場高等学校

672名無しのやる夫だお:2022/10/29(土) 10:22:59 ID:YQwTs6660
               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /  ええ、だから看板をおしゃれな赤にしてみるといいですお。
  \     ` ー'´     //    それと皿はオレンジとか。
  / __        /
  (___)      /

673名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 20:23:41 ID:BaZpQyto0
千葉県も千葉市も受けない

674名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 21:00:35 ID:BaZpQyto0
          __,ィ‐ォ‐イ⌒彡`ヽ=、
        ,=イソ/ノ//'´"´7 }ミ、\   ,ィ
       ノ彡`´      . `トミ、_,ィ≦"/
     r'"/   u  ,,,,=<゙゙゙: : ミヾ、_  '"7 __,ィ
     λノ,,,,,,,,,ェュ''''7´ィぅ)゙v‐-=ゞ、ミニ彡'≦'´ ノ
     /〉'´゙〉-、`7廴二ノミヽ r=テ-、ニ二 ∠=イ  その結果は何の匂いのない洋服店の前では、
  ト-‐'´ .辷ン{"\,ッ `ヽ、__   }  7〉∨彡'´ ∠  アンケートに応じた通行人は20%だったのに対し、
 、≧='´ / / ヽ込-、_ノ゙ :}ヽ/: : ''ソ ノ三彡/´_,ィ 良い香りのするコーヒーショップの前では56%という結果がでました。
  \ '´ \{ヽ彡-‐―・´ ::    ir‐'´ミ二三 ̄彡ィ
  `ミ三彡' ∧ 、        ::    八   `ミ-‐ ,イ´
   `´く  ∧:      : _,=-‐'ヘヾ、   =三シ
     ヘ彡'.∧_,=-‐‐'´::::::: ;;  ∨ミ、二彡'´
      `彡'´ >、::::::::::::  ;;   ∨シ'´
       ゝ-ヘ彡入:::   ;;__,=┴'"⌒≧―――
            _i......:::大´  ,ィ'´;;;;;;;;;;;;;/
             /λ}:::: /  ∨"´;;;;;;;;;;;;;;;;;/

675名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 21:35:58 ID:BaZpQyto0
              |il|il|il|il|il|:::|i Ⅳ
              |il|il|il|il|il|:::|i /
       ー=ミY|il|il|il|il|il|:::|il|
         ミ1三≧ il|:::|ilト.
        彡/ `ヾ::::ゞ=彡∧
 _..,,-":::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7
 "-..,,_r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ
   `!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ   
    `!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ    
    ,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'     >796
   ノノ (  ,ハ    ヽ _ン   人!     うん、爆発物処理班のベテランとかも長い間、死と隣り合わせでかつ冷静に爆発物を処理しないと、
  ( ,.ヘ ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ     いけないから脳が処理に適した状態に変化してる。

676名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 21:48:59 ID:BaZpQyto0
                                       , -‐‐―:、
                                     <´、,____\
                                      \_____/
                                            ┗i┛
                                              '\
                                                 |
                                     ,,从从从从、、、/
                                  ,,;''         ``゙'';,、
                                 ,;ミ     ,,⌒ヽ 、 ミ;,     
                                 ミ      (  ・  )|ヽ  'ミ      人間、堂々としてる人間には良い待遇を与えるんだよね。
                                ミ       ヽ____ノ | |  ミ      だから堂々としろっていうんだけどさ。
                                ミ   ,,⌒ヽ    / ,/  ミ--―、  まあ、弱者を演じて同情を誘うっていうのもあるけど。
                             ┌ーミ  (  ・  )  / ,/   ミ    \ 一番哀れなのはどっちつかずの振る舞いする奴。
                             |   ミ  ヽ____ノ //    ミ        ヽ
                             .ノ    ''`w、、、   ̄    ,,,ミ'゙         ゙| 
                            ~~         `````````            ~~

677名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 21:54:27 ID:BaZpQyto0
      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,      
         `、||i |i i l|,      
          ',||i }i | ;,〃,,     
          .}.|||| | ! l-'~、ミ   
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Yニニコ iニニコ i|,];;彡   言ってる事とやってる事が食い違ってたわけね。
        ifエエi  fエ:エ) .H;;;ミミ   ワーキルの実験の目的は男女間の発言と行動の違いだったわけだけど。
        {  < ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ  
         ゙i !ー―'j .'~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i .`ー‐' .;;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/

678名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 22:03:18 ID:BaZpQyto0
                 ト、ハ/:::7
              ___/|/:::::::::::/〃_
             、_}::::::::::::::::::::::::::::/_
              Ⅵ:::::::::::::::::::::::::/
              Ⅵ::::::::::::::::::::/
             ミー::::::_::_::::::::::/            ト
            彡〃´\:::..`ヾハ               |乂
            彡/:::: _ \::::::入            ト、j  )
             彡ト、__r──=ー- マ          }   (   
             彡| ’::.. ̄`7 ゞー{l        r'    ヽ    ここで一つ言わせてもらうと、女の人は嘘いってるわけじゃないの。
             彡人ノ:::.  /ー=ミ /         ゞ=ミ  {    実際にそう自分でも思ってたし。ただ、行動がちがっただけで。
    / ̄L.    彡ソ::::ト、::. |`ー1{ |_          ト、_}   )    
  /三三三≧=彡く::::::::::. \ ー=彡.イ、\____ _     {   (
〃⌒ヾ三三三三三三≧x:  `ー一''|}:::::.ニ二三≧x . ⌒ヾ }
ゞ::::/´///`ヾ三三三三/⌒ヾ、____/l:::〃 `ヾニ二三≧x__ ){
 |/////////\ニ二三乂 人ー====彡::ゞ. _ .ノニ才" 〃  (
 |////////_彡'`ー=:====:=彡 _ノ ー=Ⅵー=彡''ニ二三{{   }}
 ト-=彡´ ̄    、i:::::::::::|     i   Ⅵ::/ニ二三 `ー=彡''
 |::::::|:::::         }:::::::::::|     |   〉"=ニ二三三三/
 |::::::ゞ:::      /|:::::::::::|     人 /ニ二三三三彡''

679名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 22:05:10 ID:BaZpQyto0
サイコパスが目をつけるのは心の弱っている人間だ。

680名無しのやる夫だお:2022/10/30(日) 22:06:37 ID:BaZpQyto0
投資信託は買うな

681名無しのやる夫だお:2022/10/31(月) 11:00:53 ID:Csby/wjs0
女性不信というか人間不信だな

682名無しのやる夫だお:2022/11/03(木) 12:17:32 ID:ylc0Sra.0
次はシロップを作るんだよな?このリキュールで

683名無しのやる夫だお:2022/12/05(月) 10:17:37 ID:LRb/Hswc0
「両班」ですが、元々は「武班」と「文班」を総称して「両班」と言っていたのですが、「武班」が蔑まれた事も手伝って、「文班」のみをさして「両班」と呼ぶようになりました。

684名無しのやる夫だお:2022/12/13(火) 14:49:19 ID:MB7YVLME0
弟が増えました

685名無しのやる夫だお:2022/12/15(木) 15:23:23 ID:S.mdVyRw0
三国志の時代、功績があった者などに領土が附随する爵位を与えられることがあった。


というか「王」は皇族の劉氏しかなれなかった以上、この領土と爵位はほとんどの人間にとっては望みうる最高の地位である。



それを「侯」あるいは「列侯」と言った。

686名無しのやる夫だお:2023/02/25(土) 20:25:55 ID:0MPdMGVQ0
衛公、宋公。本注に曰く、建武二年、周の後の姫常を封じて周承休公と為す。五年、殷の後の孔安を封じて殷紹嘉公と為す。十三年、姫常を改め衛公と為し、孔安を宋公と為す。以為らく、漢の賓、三公の上に在り。

687名無しのやる夫だお:2023/03/01(水) 19:12:21 ID:KWwSFkNQ0
            ┌─────────────────┐
            │そして朝鮮使節は 謁見が終わると     .│
            │                            │
            │わずか4日で京都から出立させられ   │
            └─────────────────┘

                                ┌─────────────┐
                                │堺の町で 秀吉の返書を    .│
                    ハ                │                    │
                     /∧                 │待つことと なったのだった  ....│
                 ///∧             └─────────────┘
                  I┴┴I
                  不スス不
                  |    |
                  |    |   _r‐=='^ ∧ー- 、                          r7_
                  |    |- '´..:..:..:..:..:.. f二j..:..:..:.ヽ _ r 、         ,. -─一¬二三//:..:..:
               r ー|    |:..:..:..:..:..:..:..:..:..|  |.:..:..:..:..:..:..:..:..: `ー-- 、_/ 同:..:..:..:. 内ハ..://..:..:..:.
TTTTー--一Fテ三] 「|-‐'´..:.. |    |.:..:..:..:..:..:..:..:..:.|  |:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..|叭≧≦片爿:レ'.:..:..:..:.
立立立立立立立立≧、 :..:..: |    |..:..:..:..:..:..:..:..:..:|  |..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.上士士士士士士士士
工工工工工工工]   L≧ |[]  |三三三三{r二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二ュ_ ..: :.:. ....:.:. :.:. ..:.:.: :.:.:. ... :.: ..:.:.:.: ::.: .:.:.:.: :..:. .:.::.:.: :.:.:. .:.::.: ..::.: . :.:.:. :
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. :::.:. :. .::.. :. ...::.: : :. :::.: : ::.. .:.:...::::. : .:: : ::.:.: ..:.: :.:..:. ..:.:.: : ..:.: :.:.:. .:.: .:.:..:. .:.:.:.: ::.:..:.:. .:.:. :.: . .: :.:.: :.:.: :.:.: .:.: :.: .
                                   ___
                                 /     \
                                │      u │  いま日本国王は
                                 へ-  ─ヾ  │    返書を書いておられますので
                                  ─  ─   ∂ \
                                |  し 丶 √ │││ もうしばらくお待ちください
                                | ト-=ヽ  │ ││
                                 \    /  │ │
                                / ゝ── /ノ  丿
                                ( \__ /   /│
                                 【玄蘇(げんそ)】
      ∧ ∧
     <#;`Д´> ( この待遇の悪さはおかしい!
     ( つ  つ     ぜったいへんニダ!)
      .)  ) )
     〈_フ__フ

688名無しのやる夫だお:2023/03/01(水) 19:15:56 ID:KWwSFkNQ0
         ゛ (⌒) ヽ
         ((、´゛)).
          |||||.    なに言ってるニカ!?
          |||||||
        |ヽ、  | ヽ    ウリたちは 貢物をしに来たわけじゃなく
       /  ヽ─┴ ヽ      これは対等の交隣外交ニダ
.     / (;;゚\)ll(;;/゚)\
    /   ⌒(__人__)⌒ .\  だから「入朝」はおかしいニダ!!
    <  ノ(  |r┬- | u .  >
     \ ⌒  |r l |     /
    ノ  u   `ー'    \



                                  _,,..、.._.
                               ,, '     ゙`ヽ、
                              /          '、
        いやいやいや、この「入朝」は  ..,'     .......   U  ',
                             l.  ,...、 ''' ,,..=ヾ:   ヽ
        『日本が大明に「入朝」して      i. ' ̄`   ,_     v'ヽ
          大明皇帝に貢物をしたいから   ヾl ;゙゙゙`,!  "、、`  u  /j |
         朝鮮国王も とりなしてください』   l.l  ,. ,i  'ヽ     :, イi〈
                             ll  ,'`;;ェェ;;;' `ヽ   :.. Y'
            という意味でしてな・・・    ヽ  'ゞエエエソ' ノ  , ' ト、
                              ヽ, メ川川'' リリ / |
                               父川川シルソ, /   lヽ
                              /,ゞメイイイイイイ/  ,'/ /ヽ,__
                            / llイXYメイメメメ  ,'/ /  ノ



    ∧__∧  しかし・・・どう読んでも
    < ;`Д´>    日本に入朝した朝鮮は
   (つ/⌒と)     日本と一緒に 中国への「入犯」を手伝え、
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   という意味にしかとれないニダよ・・・
 |              |

689名無しのやる夫だお:2023/03/02(木) 19:53:50 ID:vGYdGx1w0
太王

690名無しのやる夫だお:2023/03/05(日) 17:38:12 ID:pxfCJxkY0
|┃              r'フ . : :/ : : :,/: : : l: : il   i'、 ,、:;‐ニニ=トl: : : : :': ;'/::::::::'、. :.:
|┃ ガラッ     _,、-;:;:'! i : : : i; : : : i; : : : i _:';',  '、'、゙´ : : : ; ノノ: : :: : :;ジ/ : ::::::i、:.
|┃ 三        '': ;:;:;:;,',i: : : : i ;: : : i'、:,rシ弋 ';:'、  ' ',rlニ┴‐-<,_,, : ,ィ彡'、: : : : l .:.
|┃          :; ;:;:,.,' ;:',: : : :'、:'、:: :';'';゙´: .,._;;;;_   ゙ '´ r゙`j,'、 `‐  '彡-ヾ; : : :! .:.
|┃          ;: ;:;:;:;:;,、ゝ;: : : '、: '、: ゙':゙'/)'゙r‐;、     i'';;;,;;i:}    '゙/ ゙i:、'-、l_.:.
|┃ 三.        ;、-'''゙゙    ゙-、:':、':-、'、 -! !;;.';,',      ゙i;'=ツ、    !   ノ :\; :`
|┃          ,_        `'-、、';:';'r、 ゙'、'';;!, .      . : : .   ノi'、 : : i`.'   見せつけてくれるじゃない、あんた達
|┃          ;.,`';‐-、,_      ゚;::::l、i  .゙.゙   ゙   ,      ノ'''゙゙::::'; :'、 : ',-  
|┃ 三        ',.,:;:;:;:;:,';.,`''‐ッ'゙`゙'‐、 ゙、;i:';゙、 ' '   '‐ ''゙     /i::::::::::::::゙; : ゙-;,i、
|┃          ;:;:;:;:;:;:;:, ; ,' (     /゙'-,';、';.`'‐-、、,_     _,、:7:::::::'、;;;::::;;;;::;';,、-、:
|┃           ';:;:;:; ',.,:;:, ';:;:,゙;  /,:;:;:;.,.`'、`''‐;、;';'、ニコ::-::'゙: _i;、‐''゙~,、-;;'、'、,ノ´.:.`
|┃三         .`'''-、,:;:;:;:;,, ノ  /,:;:;:;:;:;:;:;.,`v'゙,.;:;:;;ッ=ノ_,、-‐'゙,.,;゙i   i,' ;;;;;,,゙'、 :.:..:.:.:
|┃               `''‐i'゙   i ;:;:;:;:;:;:;:;:;;r:ゝy=;i,-'゙'゙,.,.,:;:;:;:;:;;/ ,、‐'゙;:;:;.,' ;;;;,'; .:.:.:.:.
|┃                !  /,,;;;:;:;:;:;:;r!'三=;ミ'ゥ:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ヅr゙' ;: :', ', ',';., ;;;i :.:.:.:.
|┃三              ! ./.,:;:;:;:;`;';';';l;i毎ソi!'ノ゙‐;';'‐;:;:;;ジ: l,.,:;:;.,' ;:;:;:;:;:;:;;,';l .:.:.:.:

691名無しのやる夫だお:2023/03/07(火) 17:16:15 ID:73STvvlk0
    / ̄ ̄\
  /   -‐'  \
  | u  ( 一)(●)
  |        | |
   |     __´___ノ   ・・・・・・
   |   ,.<))/´二⊃
   ヽ / /  '‐、ニ⊃  (あの機械で“記憶”を消されても強烈なショックで戻る事もある…)
   ヽ、l    ´ヽ〉
''"::l:::::::/    __人〉
:::::::::|_/ヽ.   /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

692名無しのやる夫だお:2023/05/02(火) 15:12:10 ID:u564FKeY0
清朝の宮廷で話し、かつ書かれた言語は満洲語であるに違いないと思い至ったのである。

693名無しのやる夫だお:2023/05/02(火) 19:00:15 ID:u564FKeY0
日本軍は頭のおかしい奴ばかり

694名無しのやる夫だお:2023/05/11(木) 07:31:41 ID:lz0TZk4E0
総合職(キャリア採用)
独立行政法人 情報処理推進機構
IPA【経済産業省所管の政策実施機関】
正社員 500万〜900万円 転勤なし リモートワーク可 完全週休2日制
情報更新日:2023/04/14
掲載終了予定日:2023/05/18

695名無しのやる夫だお:2023/05/11(木) 07:32:00 ID:lz0TZk4E0
確かに水曜日に休みあっても何かするか?
どうせ寝て終わるやろ

696名無しのやる夫だお:2023/05/11(木) 07:32:23 ID:lz0TZk4E0
からだもたないんだけどな

697名無しのやる夫だお:2023/05/11(木) 07:32:44 ID:lz0TZk4E0
ワイのパッパも退職後に暇になって鬱なったで
暇すぎても人間あかんねん

698名無しのやる夫だお:2023/05/11(木) 07:33:01 ID:lz0TZk4E0
それは元々趣味がない人な
自分で時間も使えない、熱中することもない人は退職後何もすることがなく暇になる

699名無しのやる夫だお:2023/05/11(木) 07:33:37 ID:lz0TZk4E0
【悲報】プログラマー、ガチでAIに仕事を奪われ始めるwwwwwwwwwwwwwwww

700名無しのやる夫だお:2023/05/11(木) 07:33:53 ID:lz0TZk4E0
プログラミングをするプログラマー、需要が激減か…すでにノーコードが当たり前に

701名無しのやる夫だお:2023/05/24(水) 21:05:18 ID:tB66aqu60
なお、古代メソポタミアの初期国家で楔形文字が支配と収奪のための「リスト」の作成に使われていたとすると、甲骨文字が誕生する前までの殷前期の征服王朝は、そうしたリストを、インカ帝国などと同じように、絵文字を使用して作成していたと考えられる。

702名無しのやる夫だお:2023/05/24(水) 21:41:44 ID:tB66aqu60
“森精種(エルフ)”
種の駒はルーク。位階序列七位。神霊種「カイナース」によって創られた。現在は世界最大の大国エルヴン・ガルドとしてにまとまっている。 他にも国家はあるが作中には登場していない。 国家として奴隷制を推奨しており、ゲームで負けた人類種の子孫たちが奴隷として存在している。

文化としては、「森精種」と呼ばれるだけあり植物を主体とした建物や乗り物をもっている。貿易船ですら、空を浮かぶ花や森と形容されるほど自然と密着した生活様式をもっている。そのため、独自の美学や思想を持ち、“美しさ”を優先するという気質を持つ。

703名無しのやる夫だお:2023/05/24(水) 21:49:59 ID:tB66aqu60
“機凱種(エクスマキナ)”
位階序列十位。生物ではなく、機械でできた種族。太古の昔に不活性化した神霊種に創られた種族。原作8巻の神霊種戦(双六ゲーム)終了後に神霊種である帆楼が『観測、解析、検証、対応を行う四機と、それを指揮統括する一つの機械』なるものを作ったと語ったことや『テトを願い、望み、信じて生んでくれたーーあの子を生んだ彼女』とシュヴィ(下記参照)と思われるものを創造したような表記があることから、機凱種を作った神霊種は帆楼だと推測できる。人の形をしているが、体中に機械のような装備が付いている。

大戦時は「連結体(クラスタ)」という群で行動していた。機凱種が受けた攻撃を解析し、その攻撃と同等の能力の武装を瞬時に設計したり、その攻撃を模倣して自分たちのものとすることができる。それ故に、理論上無限に強くなることができる。また、模倣以外にも原理を解析し解決策となる応用兵器も開発可能である。

704名無しのやる夫だお:2023/05/29(月) 18:56:35 ID:8XpkEBr.0
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          韓信は牛皮で作った大凧を作成。
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                /'   ヾ   /'  |!   ヾ
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                            これで歌い手を敵城の上空に、
                               飛ばすという作戦だったのだが……
                                                     ┃
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705名無しのやる夫だお:2023/08/10(木) 09:06:29 ID:CoJc3wdU0
和田秀樹
受験は要領16ページ

たしかに、こんな受験制度があるのは、実際、日本の将来のためには情けないことではある。
いまのままでは、創造性や個性的なセンスを持つ者は排除され、
命じられたことをおとなしく憶える「暗記バカ」ばかりがエリートということになる。
これでは、画一的人間ばかりつくり、オリジナリティを封殺してしまう。
とはいえ、私たちは、今も昔もその制度のもとで生きているのも事実だ。
大学入試に挑戦するなら、この暗記力テストを避けて通るわけにはいかない。
だからこそ、このバカバカしいテストを要領よく切り抜けていこうというわけである。
大学入試を”暗記力テスト”と割り切れば、対策は簡単なはずである。
なまじ思考力を鍛えようと思ったりせずに、出題されることだけを、要領よく丸暗記していいわけである。
もちろん、思考力は実社会に出たら必要だが、受験では無用に近い。
たとえば、国語で独創的な読解をすることはすばらしいことだが、それでは点にはならない。
点になるのは、再転換が欲しがっている、パターンにはまった”感動”に基づいた模範答案なのだ。

706名無しのやる夫だお:2023/08/12(土) 11:23:57 ID:4pvXeMTs0
留学先もシドニー・メルボルン・ブリスベンなど人気エリアが多く、それぞれ都市ごとに特徴や雰囲気が異なっています。

707名無しのやる夫だお:2023/09/06(水) 18:44:17 ID:Swl7mRTs0
さらにまた、太平洋沿岸部の南方言語圈は、その中心部に当たる中国大陸からインドシナ半島に及ぶ地域に「単音節型声調言語」と呼ばれるタイプの諸言語が集中的に分布している。 しかしこの言語タイプは、おそらく沿岸言語圏の本来の姿ではなく、この地域の多くの言語で跡づけられる「声調発生」のプロセスからも窺えるように、比較的新しい時期(おそらく今から4000〜3000年前以降)にさまざまな形の言語接触によって生じた新しい地域特徴と見なさなければならない。

708名無しのやる夫だお:2023/09/09(土) 15:12:25 ID:5XGxuiSw0
自己啓発本とかも多分似たような感じなんだろうなぁって思う(ある程度のテンプレがあってアレンジが加えてあるパターン

709名無しのやる夫だお:2023/10/15(日) 16:20:54 ID:e1/SLUJY0
「このほか、君主墓と君主夫人墓、太子墓には、周人の車や馬を副葬する習俗も残っており、大量の馬車や生きている馬を墓のそばの車馬坑に埋葬し、死後の地下世界での生活に供されました」

710名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:38:51 ID:knssYJoI0
方臘は、「死ぬことが幸せ」という教義から、「殺してあげることが施し」というロジックに飛躍させ、「死を恐れずに殺しにいけば、ウインウインの関係となる」をひねりだす。方臘が「度人」というコマンドを使うと、信者は、命を投げ出して進んでいく。思想には志があって、内面が豊かだが、宗教とは志のない思考停止であり、意味不明で不気味な人だかりである、、というお話。

国について語れば、偉いんかいな、と思ってしまう。

711名無しのやる夫だお:2023/11/29(水) 21:14:34 ID:1L5nS.T.0
ネビュリム
声 - 山下大輝[7]
現代では「第七位階」で、結界魔法の使い手。人間形態時は黒髪の少年の姿で、竜形では黒い竜になる。ウォルテカムイですら存在した「成りかけ」の期間を、一切経ることがないまま成者になったため、その資質はウォルテカムイ以上と思われている。
ラグナと同様やや内向的な性格で、人混みに酔って嘔吐したこともある。アルテマティアを慕っており、彼女を守るためであれば死も覚悟する程。同時にウォルテカムイに憧れている。
王都では霧散結界を使い、市民を人知れず殺害していた。ラグナとアルテマティアの戦いでは拘束結界や守護結界・改などでアルテマティアを守ろうとしたが失敗し、ラグナからアルテマティアへの攻撃を許してしまった。この時の強い悔恨が引き金となり、才能の一部が開花。一人称が「僕」から「オレ」に変化し、十代半ばの青年の姿に変わった。これ以降、ラグナ達に対しては強い殺意を持つ。
その後独自にクリムゾンが残した空間魔法を解析し、王都周辺を夜が明けない空間にする。限定的ながら空間魔法が使用できるようになった。ボルギウスはこの成果に驚愕し、改めてネビュリムの才能を認める。
未来のラグナと遭遇時は「第四位階」で、竜名は「結界竜」。現代での初登場時よりも成長した姿になっている。

712名無しのやる夫だお:2023/12/03(日) 18:38:36 ID:Gpno7pbY0
Hündürlükdə cənnət adı verilməyəndə,
Və altındakı yer hələ bir ad daşımırdı,
Və onları törədən ilk Apsu,
Və xaos, Tiamut, hər ikisinin anası
Suları bir-birinə qarışmışdı,
Heç bir tarla əmələ gəlmədi, heç bir bataqlıq görünmədi;
Tanrılardan heç biri yaranmadıqda,
Və heç kəsin adı yox idi və heç bir tale təyin edilməmişdir;
Sonra göylərin ortasında tanrılar yaradıldı,
Lahmu və Lahamu yarandı...
Yaş artdı,...
Sonra Ənsar və Kisar yaradıldı və onların üzərində....
Günlər uzun idi, sonra gəldi .....
Onların oğlu Anu...
Ənsar və Anu...
Və tanrı Anu...
Nudimmud, ki, ataları, doğmaları...
Bütün hikmətlərlə zəngin,..."
O, həddindən artıq güclü idi...
Onun rəqibi yox idi -
Böyük tanrılar belə quruldular və oldular.
Lakin Tiamat və Apsu hələ də çaşqınlıq içində idilər...
Onlar narahat idi və ...
Narahatlıq içində...
Aprunun gücü azalmadı...
Və Tiamat qışqırdı...
O, vurdu və onların əməlləri...
Onların yolu pis idi...
Sonra böyük tanrıların banisi Apsu,
Vəziri Mummuya fəryad etdi və ona dedi:
“Ey ana, ruhumu şad edən vəzir,
Gəl, Tiamutun yanına gedək!
Beləliklə, getdilər və Tiamatın qarşısında uzandılar,
Onlar allahlar, oğulları ilə bağlı plan üzərində məsləhətləşdilər.
Apsu ağzını açıb danışdı:
O, parıldayan Tiamuta bu sözü dedi:
...onların yolu...
Gündüzlər dincəlmirəm, gecələr rahat uzana bilmirəm.
Amma onların yolunu məhv edəcəm, mən...
Qoy mərsiyə olsun, yenə rahatca uzanaq”.
Tiamat bu sözləri eşidəndə,
Qəzəbləndi və ucadan ağladı ...
O... kədərlə...,
O, bir lənət söylədi və Apsuya dedi:
"Bəs biz nə edək?
Qoy onların yolu çətinləşsin, biz də rahatlıqla yataq”.
Mummu cavab verdi və Apsuya məsləhət verdi:
...və tanrılara düşmən olan Mummu nəsihət etdi:
Gəl, onların yolu güclüdür, amma sən onu məhv edəcəksən.
Onda gündüzlər dincələcəksən, gecələr rahat yatacaqsan”.
Apsu ona səsləndi və sifəti parlaqlaşdı,
Çünki o (Mummu) oğullarına tanrılara qarşı şər planlaşdırırdı.
... qorxurdu...,
Dizləri zəiflədi; onun altında yol verdilər,
İlk övladlarının hazırladıqları pisliyə görə.
... onların... dəyişdilər.
... onlar...,
Oturdular kədər içində mərsiyə
...................
Sonra hər şeyi bilən Ea qalxdı və onların mızıldanmasını gördü.

713名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:26:12 ID:E0N9Hjfs0
「武丁期に限り冊書が用いられた事情」とは、先述したように、武丁についての伝承や武丁を表した甲骨文字が正しかったとすると、武丁が言語障害で発言できなくなるという事態が生じたことだったと考えられる。

714名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:26:38 ID:E0N9Hjfs0
だから、そうだとすれば、甲骨文字は、古代メソポタミアの楔形文字の遠い影響を受けて誕生したものであるとともに、武丁の個人的な問題という偶然・臨時的な事情から誕生したものであったが、例えば、記録や伝達の正確性、または、新しい文字を作り出すことによる言語の意味の拡張という点で有効だったので、その後も、引き続き使い続けられていったのだと考えられる。

715名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:27:10 ID:E0N9Hjfs0
、西周時代における「口」字形がどのように機能しているのかを分析する」



 「西周時代中期に出現する「冊令(命)形式金文」と呼ばれる銘文群」「で「命」という文字(語)が始めて用いられる」

716名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:27:46 ID:E0N9Hjfs0
 「「命」は殷代から西周時代前期までは用いられなかった文字(語)であ」り、「それまでは「口」」のない「令」のみが用いられていた」



 「つまり殷代から西周時代前期までは文書なしの口頭のみによる発令がなされていたのである」

717名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:28:23 ID:E0N9Hjfs0
 「口」字形が王命という祭祀言語を記した文書を入れた器である」が、「「令」の中に「口 」字が加えられ、口頭で発せられていた命令に文書が加わる」のである。



 「それともう一つ「冊令」という語が用いられる」が、「「冊令」もこの時期に始めて用いられるようになった語で、「命」と同じ意味で用いられる」



 「「命」が一字、「冊令」が二字で表わされるという点で一見別の語のように見られやすいが、ともに文書を伴う命令を発することを示す」

718名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:28:55 ID:E0N9Hjfs0
「冊令が行なわれる官職任命式では、発令の文書を扱う官職名も登場し、また「令冊」「令書」といった命令を記した冊書の存在も見ることができる」

719名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:29:52 ID:E0N9Hjfs0
「冊書に記された内容については、殷代のそれと西周時代のそれとでは性格の差異が見られる」が、「それは両王朝の支配形態の差異を反映するものである」

720名無しのやる夫だお:2023/12/24(日) 20:31:35 ID:E0N9Hjfs0
「殷代のそれは、殷王朝を宗主とする宗教的秩序を形成する緩やかな支配形態であったが、西周王朝は諸族を王朝の官職に任命することによって王朝の下に組織化しようとするものであった」

721名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:55:47 ID:uF/FNLOs0
「フォローはしかねるな。実は、孫休が建業に到着する前に、孫綝は自分で帝位に就こうと目論んで百官に意見を求めているンだ。孫綝の権勢を恐れて誰もが賛成する中、誰あろう、虞翻の息子がたったひとり反対の声を挙げている」

722名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:56:13 ID:uF/FNLOs0
「フォローはしかねるな。実は、孫休が建業に到着する前に、孫綝は自分で帝位に就こうと目論んで百官に意見を求めているンだ。孫綝の権勢を恐れて誰もが賛成する中、誰あろう、虞翻の息子がたったひとり反対の声を挙げている」

723名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:56:39 ID:uF/FNLOs0
「注だが正史に『不愉快ではあったが孫休を即位させた』とさえ書かれている通り、孫綝はその意見を容れている。味方が少ないうちは野心を控えることにしたようでな。だが客観的には、孫権の死後に幼い皇帝が立ち、それが廃されて……と、皇帝権力の衰えは明らかだった」

724名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:57:07 ID:uF/FNLOs0
「だからこそ、と云うべきだろうな。祖父以来となる悲願を達成すべく孫綝が動いていたからには、孫休としても放ってはおけず、一族もろとも滅ぼすことで禍根を断っている。その意味では、孫休の背負った役割は、呉の歴史に小さくないものと云える。孫暠の代からひっそり続いていた、孫家主導権争いに終止符を打ったワケだから。60年近くかかったが」

725名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:58:08 ID:uF/FNLOs0
うん。でも、246年に死んでいる。ちなみに、生前の最高位は費禕の後任での尚書令だ。

726名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:58:36 ID:uF/FNLOs0
董允の死後に国政へ参与するようになったチン氏、じゃない陳祗(チンシ)が、董允からひとり挟んでの尚書令になる

727名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:58:58 ID:uF/FNLOs0
「間に挟まれているのが呂乂(リョガイ)だけど、同音の呂凱とは別人ね(時期不明だが南征後、異民族の叛乱で死亡)。王連の下で文官畑を歴任したンだけど、孔明の北伐に兵士や食糧が不足するとそれを送っていた、地味な倉庫番といった感の人物だ。孔明の死後に逃亡兵への対策を行い、それに成功した功績から尚書、董允の死後には尚書令となった」

728名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 14:59:13 ID:uF/FNLOs0
「間に挟まれているのが呂乂(リョガイ)だけど、同音の呂凱とは別人ね(時期不明だが南征後、異民族の叛乱で死亡)。王連の下で文官畑を歴任したンだけど、孔明の北伐に兵士や食糧が不足するとそれを送っていた、地味な倉庫番といった感の人物だ。孔明の死後に逃亡兵への対策を行い、それに成功した功績から尚書、董允の死後には尚書令となった」

729名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:00:48 ID:uF/FNLOs0
「優秀な文官は国の窮地にこそ生まれるもので、でないとそのまま国が倒れる。蜀がどっちなのか……考えるまでもなさそうだな。では、北方での戦役に目を戻そう。聞かれたときはスルーしたが、255年に敗走した姜維は、さすがに年内2敗めは喫しなかった。さすがに慎んだようでな」

730名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:01:02 ID:uF/FNLOs0
「だが、中央に召された陳泰に代わって、対蜀方面に赴任した鄧艾は、姜維率いる蜀軍の襲来を予測している」

731名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:02:10 ID:uF/FNLOs0
『王経の敗北は、西方軍全体の崩壊につながりかねない大きなものだった。蜀軍には勝ちに乗じる勢いがあり、我が軍の士気は落ちている。これが第一。
 蜀軍は将兵ともによく訓練されているが、我が軍は、将が王経から不肖艾に替わったばかり、兵もこちらに来たばかり、武器も不充分。これが第二。
 蜀軍は船で移動できるが、我が軍は陸路を歩いてきたので、疲労度が違う。これが第三。
 我が軍は狄道・隴西・南安・祁山にそれぞれ守備兵を配置することで分散させねばならないが、蜀軍は兵を一ヶ所に集中できる。これが第四。
 蜀軍が隴西・南安に向かえば羌族が呼応し、祁山に向かえば現地の麦を食糧に充てられる。その利点に姜維が目をつけないはずがない。これが第五。
 敵は小賢しい策を弄するのだから、また来るのは間違いないぞ』

732名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:02:25 ID:uF/FNLOs0
「実際には、こんなに流暢には喋れなかったはずだが、この鄧艾の発言は、当時の西方軍がかなりの苦境に立たされていたことを暴露している」

733名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:02:43 ID:uF/FNLOs0
「どこで戦うか、を蜀軍が選べるのは正直痛いところだな。鄧艾が4人……いや、3人いればどうにかなるンだが。蜀から見て南安は隴西の手前にあるから、南安で抑えれば隴西までは張らんで済む」

734名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:03:07 ID:uF/FNLOs0
「そして、陳泰の頃からそれを逆用していたのはすでに見てある。夏侯覇の密偵が来ているのを承知で、蜀軍に不利な情報をつかませて行動を制限していたンだ。夏侯覇が蜀に走ってからすでに17年という時間が流れ、魏で軍制の変更が行われるたびに防諜態勢も整理するだろうから、この頃すでに夏侯覇の諜報能力は通じなくなっていたようでな」

735名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:03:23 ID:uF/FNLOs0
「この一戦は、蜀書にはない。姜維伝では武城山に関する記述はなくて、魏書鄧艾伝では『姜維は鄧艾と武城山を賭けて戦ったが、勝てなかったので方向転換して上邽(ジョウケイ)に向かった』となっている。先の回で見るが、鄧艾は土木建築の名手だ。その鄧艾が築いた防御陣では、抜けないのも無理はなくてな」

736名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:03:37 ID:uF/FNLOs0
【ゆっくり解説】中国に押し寄せるデフォルトの波…!投資会社1万社が破綻!?さらに地方銀行や建設銀行も経営危機で中国国民14億人が貧困状態に。

737名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:03:56 ID:uF/FNLOs0
「鄧艾に踊らされてるンだろうな。いい加減、偽情報をつかまされていると気づかないものか」

738名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:04:44 ID:uF/FNLOs0
「いや、上邽に向かうのは予定範囲内だったらしいンだ。漢中太守の胡済(コセイ)も、出撃して上邽に向かうよう手筈を整えていたンだから。段谷で追いつかれるのを承知していて、追撃してきた魏軍のさらに背後を衝いて挟みうちにするつもりだった、とも見える」

739名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:04:59 ID:uF/FNLOs0
「ところが、ここでアクシデント発生。胡済が来なかったモンだから、姜維は孤軍での戦闘を強いられたンだ。祁山や上邽からも援軍が来て蜀軍は大敗し、多くの死者を出して撤退している」

740名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:05:13 ID:uF/FNLOs0
「と思う。こうるさく動かれちゃかなわんから、偽情報を送って、胡済が漢中から出ないよう取り計らったンだろう。かくて蜀軍は大敗を喫し、人々は姜維に反感を抱いた……とある。これでは立つ瀬がなかったようで、蜀に戻った姜維は官職を下げるよう自ら奏上し、大将軍から後将軍に格下げされている」

741名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:06:09 ID:uF/FNLOs0
「詔勅(この時代、魏の皇帝は曹髦)によれば『将は2ケタ、兵は4ケタを討ち取り、捕虜まで入れれば5ケタにのぼる』とある。妥当な昇進だね。256年の春に始まったこの戦闘、7月にはすでに昇進の詔勅が出されている辺り、それほど長引きはしなかったと考えられる」

742名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:06:25 ID:uF/FNLOs0
「この翌年、257年だが、諸葛誕の挙兵に呼応して蜀軍が動くのを警戒した司馬昭が、いとこの司馬望(シバボウ)を西方軍に送ったのはすでに見てある。当然のように姜維は出陣し、沈嶺山(チンレイザン)まで兵を進めた。この山のすぐ北には長城が築かれ、そこには大量の食糧が備蓄されているのに、守備兵は少ないという状態だった」

743名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:06:45 ID:uF/FNLOs0
「たぶん、策だ。蜀を出てすぐに『こちらへどうぞ!』とネオン満載の看板が立っていたら、そこへ攻め込むだろ? 蜀軍の選択権を取り上げ、予想の範囲内で動かすために、エサをまいて喰いつかせることにしたようでな」

744名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:07:09 ID:uF/FNLOs0
「長城に入っていたのは司馬望だったンだけど、蜀軍の襲来に守りをかため、山と城でひたすら防戦。姜維も陣を連ね、何度も挑戦するけどまったく打って出る気配がなかった」

745名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:07:27 ID:uF/FNLOs0
「隴西から鄧艾まで馳せ参じ防御陣に加わっては、戦闘になっても勝てたか判んないけどね。結局、年が明けて258年、諸葛誕が敗れたと聞くと、姜維は兵を退いている」

746名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:07:51 ID:uF/FNLOs0
「隴西から鄧艾まで馳せ参じ防御陣に加わっては、戦闘になっても勝てたか判んないけどね。結局、年が明けて258年、諸葛誕が敗れたと聞くと、姜維は兵を退いている」

747名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:08:05 ID:uF/FNLOs0
「一見してそう見えるのはやむを得んが、魏軍は蜀軍から雍州を守り抜き、蜀軍は寸土も得られなかった。どっちが勝ちかは明らかだぞ。現に、鄧艾は戦後、征西将軍に昇進している。……まぁ、姜維も戦後、大将軍に復官しているが」

748名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:08:26 ID:uF/FNLOs0
「さて、この頃になると、さすがに蜀の宮廷内でも、姜維への怨嗟の声が上がり始めている」

749名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:08:42 ID:uF/FNLOs0
「ただ、姜維に原因のどこまでを求めていいのかは微妙なラインだが。何しろ陳寿は、後主伝(蜀書劉禅伝)の258年にはっきりと『宦官の黄皓(コウコウ)がはじめて政治権力を握った』と書いているンだから」

750名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:08:59 ID:uF/FNLOs0
「黄皓は劉禅に寵愛されて政治に参与するようになったンだが、悪い意味で頭がよかった。巧言令色を駆使して劉禅に気に入られるのに成功し、陳祗とともに政務を執っている。だが黄皓だけではなく、たとえば益州きっての知識人・譙周(ショウシュウ)が『仇国論』を著しているが、コレは人民を疲弊させ国に仇なす出兵、要するに姜維を非難する文書だ」

751名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:09:11 ID:uF/FNLOs0
「黄皓は劉禅に寵愛されて政治に参与するようになったンだが、悪い意味で頭がよかった。巧言令色を駆使して劉禅に気に入られるのに成功し、陳祗とともに政務を執っている。だが黄皓だけではなく、たとえば益州きっての知識人・譙周(ショウシュウ)が『仇国論』を著しているが、コレは人民を疲弊させ国に仇なす出兵、要するに姜維を非難する文書だ」

752名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:09:23 ID:uF/FNLOs0
「黄皓は劉禅に寵愛されて政治に参与するようになったンだが、悪い意味で頭がよかった。巧言令色を駆使して劉禅に気に入られるのに成功し、陳祗とともに政務を執っている。だが黄皓だけではなく、たとえば益州きっての知識人・譙周(ショウシュウ)が『仇国論』を著しているが、コレは人民を疲弊させ国に仇なす出兵、要するに姜維を非難する文書だ」

753名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:09:35 ID:uF/FNLOs0
「黄皓は劉禅に寵愛されて政治に参与するようになったンだが、悪い意味で頭がよかった。巧言令色を駆使して劉禅に気に入られるのに成功し、陳祗とともに政務を執っている。だが黄皓だけではなく、たとえば益州きっての知識人・譙周(ショウシュウ)が『仇国論』を著しているが、コレは人民を疲弊させ国に仇なす出兵、要するに姜維を非難する文書だ」

754名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:09:47 ID:uF/FNLOs0
「黄皓は劉禅に寵愛されて政治に参与するようになったンだが、悪い意味で頭がよかった。巧言令色を駆使して劉禅に気に入られるのに成功し、陳祗とともに政務を執っている。だが黄皓だけではなく、たとえば益州きっての知識人・譙周(ショウシュウ)が『仇国論』を著しているが、コレは人民を疲弊させ国に仇なす出兵、要するに姜維を非難する文書だ」

755名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:10:07 ID:uF/FNLOs0
「黄皓は劉禅に寵愛されて政治に参与するようになったンだが、悪い意味で頭がよかった。巧言令色を駆使して劉禅に気に入られるのに成功し、陳祗とともに政務を執っている。だが黄皓だけではなく、たとえば益州きっての知識人・譙周(ショウシュウ)が『仇国論』を著しているが、コレは人民を疲弊させ国に仇なす出兵、要するに姜維を非難する文書だ」

756名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:10:19 ID:uF/FNLOs0
「益州人を敵に回していた、ということ?」

757名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:10:34 ID:uF/FNLOs0
「益州人を敵に回していた、ということ?」

758名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:10:49 ID:uF/FNLOs0
「民衆は長年の兵火に疲れていたのに、姜維がそれでも北伐をやめないようでは、益州人が怒らないはずがない。それも、ちょうど悪く259年8月に陳祗が死に、黄皓が権力を握った時期と重なったモンだから、政治への不満も姜維に向けられたような状態でな。必要以上に出兵していたせいで、必要以上に敵ができてしまっていたワケだ」

759名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:11:04 ID:uF/FNLOs0
「政治をおろそかにして軍事だけ行っていたら、国が滅びるのは当然だな」

760名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:11:14 ID:uF/FNLOs0
「政治をおろそかにして軍事だけ行っていたら、国が滅びるのは当然だな」

761名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:11:28 ID:uF/FNLOs0
「政治をおろそかにして軍事だけ行っていたら、国が滅びるのは当然だな」

762名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:11:50 ID:uF/FNLOs0
「まだ、だがな。ところで……とここで云おうか。姜維の行いが、孔明ではなくその甥に似ているのはいいな?」

763名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:12:07 ID:uF/FNLOs0
「あぁ……そうか。アイツも外様の国で取り立てられ、外征している間に宮中で孤立したンだったか」

764名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:12:30 ID:uF/FNLOs0
そう、宮中を顧みなかったモンだから、政権首脳部で与野党逆転して、いつの間にか立場が悪くなっていた。もう少し宮中を気にかけていれば……と云えなくもないが、気にかけるよりしっかりした人材を残すのが必要だった

765名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:13:03 ID:uF/FNLOs0
「孔明が蒋琬を、蒋琬が費禕を残したようにか。諸葛格は滕胤(トウイン)だったけど力量が不足していて、姜維には誰もいなかった?」

766名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:13:19 ID:uF/FNLOs0
「……諸葛格?」

767名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:13:45 ID:uF/FNLOs0
「そこで問題になるのが、費禕の立場でな。この男、北伐には反対していながら大将軍として蜀国内を動き回っていて、宮中を空けることが少なくなかった。孔明時代の蒋琬、蒋琬時代の費禕に相当するのが誰なのか……といえば、これが陳祗なんだ(繰り返すと、董允は蒋琬と同年に死去)」

768名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:13:57 ID:uF/FNLOs0
「そこで問題になるのが、費禕の立場でな。この男、北伐には反対していながら大将軍として蜀国内を動き回っていて、宮中を空けることが少なくなかった。孔明時代の蒋琬、蒋琬時代の費禕に相当するのが誰なのか……といえば、これが陳祗なんだ(繰り返すと、董允は蒋琬と同年に死去)」

769名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:14:08 ID:uF/FNLOs0
「費禕に高く評価されていたため、序列を飛び越えて董允の後任となった、と陳祗附伝にあるな」

770名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:14:30 ID:uF/FNLOs0
「その陳祗附伝が董允伝収録なのが、陳寿の痛烈な皮肉に思える。董允・呂乂の死後尚書令となった陳祗は、姜維が宮中を空けているのをいいことに、上は劉禅に親しみ、下は黄皓に通じていたため、序列としては姜維(大将軍)より下でも、宮中での権限は上回っていた……と正史にある」

771名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:14:47 ID:uF/FNLOs0
「……というか、劉禅や黄皓と馴れあうような奴に、宮中を切り盛りする才覚があるのかと思えるンだが」

772名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:15:01 ID:uF/FNLOs0
費禕に認められたということは、陳祗は北伐反対派だぞ。あの男が、根本的なところで自分と通じない者を信任するとは思えん。そして、北伐忌避は張翼・譙周といった、益州人の総意でもある

773名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:15:15 ID:uF/FNLOs0
「姜維が北伐を行っている間に、陳祗が北伐反対の世論を宮中に根づかせた、ということか」

774名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:15:29 ID:uF/FNLOs0
「費禕が種をまき、この頃にはすでに芽吹いていた若葉に、水をやった程度かもしれんが、姜維を孤立させるのには充分だったワケだ。そして黄皓の台頭によって政治が腐敗し始めるのと、それでも姜維が北伐をやめなかったことで、蜀の最期が見え始めた」

775名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:16:12 ID:uF/FNLOs0
【2ch 面白いスレ】婚活女の人気職業ランキングになぜか切れる婚活女子さんが草ww【ゆっくり解説】

776名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:16:42 ID:uF/FNLOs0
「終末期蜀における姜維の孤立は、黄皓が原因ではあるが、その孤立を助長させる風土は先にできあがっていた、かな。宮廷内の世論は費禕を経て陳祗が作り上げた北伐反対に傾いていたンだから」

777名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:17:01 ID:uF/FNLOs0
「諸葛格と同じ末路……か」

778名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:17:17 ID:uF/FNLOs0
「中国史上において、家臣に殺された(と、明記されている)皇帝はそれほど多くない」

779名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:17:32 ID:uF/FNLOs0
「まぁな。曹髦(ソウボウ)はその多くないうちのひとりなんだが、ただし、彼のケースは一種独特にして異常だ。何しろ、皇帝自ら臣下を討とうとして、返り討ちにあったのだから」

780名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:17:52 ID:uF/FNLOs0
「うむ、露骨にリアクションに困る。とりあえず、状況の確認から。実は魏・呉・蜀全てを巻き込んでいた諸葛誕の乱が終結したのは258年2月のこと。呉書では3月になっているが、情報伝達速度の問題だろう。それぞれの戦後処理で、孫亮・孫綝が退場し、姜維の立場が危うくなってきた……のはすでに見た」

781名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:18:17 ID:uF/FNLOs0
「当然だが、魏でも戦後処理は行われている。荊州を張っていた王昶(オウチョウ)は、呉の荊州方面軍ににらみを利かせ、朱績(シュセキ)が淮南に向かうのを許さなかった。これを評価して、同年8月に三公の一角・司空に任じられている」

782名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:18:28 ID:uF/FNLOs0
「諸葛誕の云った通り、三公になったワケか」

783名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:18:41 ID:uF/FNLOs0
「ただし、淮南に従軍したワケでないので、この人事はちょっと遅い。従軍した王基(オウキ)なんかへの論功行賞が行われたのは6月末で、それぞれ格差のある恩賞が与えられている。実際に戦った連中は、昇進のうえで留任させればいい王昶とは違って、ちゃんとした評価をしないと不満が出るからな」

784名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:19:00 ID:uF/FNLOs0
「後回しではあったろうけど、戦闘があった分、王昶よりは早かったと考えていい。だが、論功行賞よりも急ぐべきは、諸葛誕の抜けた揚州方面軍、対呉前線の後任人事だ。何しろ6年で3度の叛乱では、よほどの人材でなければ任せられん。というわけで、歴戦の王基が指名された」

785名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:19:23 ID:uF/FNLOs0
「後回しではあったろうけど、戦闘があった分、王昶よりは早かったと考えていい。だが、論功行賞よりも急ぐべきは、諸葛誕の抜けた揚州方面軍、対呉前線の後任人事だ。何しろ6年で3度の叛乱では、よほどの人材でなければ任せられん。というわけで、歴戦の王基が指名された」

786名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:19:36 ID:uF/FNLOs0
「魏の人事的過ちにおける最たるものと云えるのでは?」

787名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:20:01 ID:uF/FNLOs0
「そこまで云うか? まぁ……僕としても、王基に任せるのはどうなんだろうな、とは思うな。何と云っても、相手が司馬師だろうが司馬昭だろうが『作戦上の独断専行は武将としての権利である』とばかりに、云うこと聞かずに好き勝手やりながら結果を出すンだから。その意味では、王毌丘諸葛の3人よりタチが悪い」

788名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:20:23 ID:uF/FNLOs0
「その辺りの関係性を、如実に表すエピソードがある。諸葛誕の死後、司馬昭は、呉に残っている唐咨(トウシ)らの親族を動かし、呉を内側から混乱させ、そこに兵を出そうと目論んだ。司馬昭が捕虜を虐待せずに手厚く扱ったモンだから、呉でも捕虜とか降伏した者たちの家族を処罰するような真似はしなかった……とある」

789名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:21:57 ID:uF/FNLOs0
そのうえで『年をまたいでの兵役となったので、兵士たちは里心がついております。武帝(曹操)陛下が官渡で袁紹を破ったときも、戦果充分と見て追撃しなかったではありませんか』とまで主張。下手なことをして武威を損なったらそれこそ一大事、と云われて、司馬昭も作戦を中止している」

790名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:22:24 ID:uF/FNLOs0
「その辺りの自覚があったようで、王基は官職・爵位を固辞している。功績は自分の部下たちのおかげだからと、配下7人を推薦し、その7人(誰かは明記がないが、唐咨は揚州方面の守備に回っているので入っていた可能性アリ)は全員侯に取り立てられた」

791名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:23:07 ID:uF/FNLOs0
「実際、王基らへの論功行賞より先に、司馬昭(当時大将軍)への沙汰は出ているンだ。258年5月のことだが、相国・晋公に任じ九錫を与えるとの命が下っている。124回で説明したが、九錫を与えられるのは王位への前段階だ」

792名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:23:40 ID:uF/FNLOs0
【2chおもしろスレまとめ】【悲報】正社員の半数が「静かな退職」を選択!働き方の価値観が変化中【衝撃】

793名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:24:05 ID:uF/FNLOs0
『古来より、敵に打ち勝ったときは京観を作ったが、それは道義にもとる叛逆者を懲戒し、戦闘の結果を明らかにするためだった。大将軍は自ら軍を指揮して丘頭(キュウトウ)に本拠を置き、内の逆賊を平定し、外の侵略者を殲滅して、万民を救済し四海に名声を馳せた。そこで、丘頭を武丘(ブキュウ)と改名したい。武勇により乱を平定したのを後世まで伝えるのは、なにも京観でなくてもいいではないか』

794名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:24:44 ID:uF/FNLOs0
「衝突に至るにはひとつの契機があった。この頃、龍がたびたび目撃されていてな。259年の正月には井戸の中に龍が出た、と正史の本文にあるくらいだ。人々は吉兆だと考えたのに、曹髦は『龍とは君主の徳の象徴だというのに、それが井戸の中で見つかってはめでたいワケがあるか』と突っぱねている」

795名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:25:07 ID:uF/FNLOs0
「それを自分の境遇になぞらえて『潜龍』なんぞという詩を詠んだモンだから、司馬昭は不愉快だった……とあってな。引用してみるか」

伝曹髦 潜龍
傷哉龍受困 ――痛ましきかな、龍の苦しみ
不能躍深淵 ――淵深くとも踊ることはできず、
上不飛天漢 ――天高くとも上ることもできず、
下不見於田 ――田はあれども見ることもできず、
蟠居於井底 ――閉塞された井の中にあり
鰍鱔舞其前 ――ドジョウやウナギがはびこる中で
藏牙伏爪甲 ――ただ牙を伏せ爪を隠す
嗟我亦同然 ――あぁ、オレそのままじゃねーか

796名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:25:41 ID:uF/FNLOs0
【2chおもしろスレまとめ】【悲報】正社員の半数が「静かな退職」を選択!働き方の価値観が変化中【衝撃】

797名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:26:45 ID:uF/FNLOs0
「演義ではこの辺が原因で暴発するンだが、正史では『なんか死んだ。オイラ知らない』と投げちゃっていてな」

798名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:27:05 ID:uF/FNLOs0
「はっきり書いたらまずいことが起こったワケな。さすがに陳寿では書けないようなことが」

799名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:27:28 ID:uF/FNLOs0
「そうなる。代わって裴松之が、司馬昭スキーな習鑿歯(シュウサクシ)が残した記述を引用しているので、それをベースに見ていくことにしよう。世にも名高き名台詞『司馬昭之心路人皆知(野郎のハラづもりは通行人もご存じだ!)』と、曹髦が怒りのままに司馬昭を討とうと、王経(オウケイ、狄道でマヌケした張本人)・王沈(オウチン、王昶の兄の子)・王業(オウギョウ、劉表の外孫)ら側近にブチまけた」

800名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:27:50 ID:uF/FNLOs0
「いや、『兵も武器もないのにどーやってそんなことをなされますか。もう一度考え直してください』と、曹髦をいさめたのは王経だけ。曹髦はそれを聞かずに、勅命書を地面に叩きつけて『もう事態は引き返せん! 死んだとしても恐れるものがあろうか! そもそも死ぬとは決まっておらん!』と甘ったれたことを叫ぶ」

801名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:28:06 ID:uF/FNLOs0
「自分が諸葛誕より上だとでも思いこんでいたのかね?」

802名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:28:29 ID:uF/FNLOs0
「ために司馬昭は守りをかためたンだが、曹髦は数百の宮廷人・奴隷を引き連れて、太鼓を叩きながら司馬昭の陣地に向かってきた。いちおう司馬昭の弟が宮中に入ったンだけど、この時点ではどうするのか決心がついていなかったようで、曹髦に怒鳴りつけられると連れていた兵士は散り散りに逃げ惑っている」

803名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:28:42 ID:uF/FNLOs0
「仮にも皇帝サマでは、うかつに武器も向けられんか」

804名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:29:03 ID:uF/FNLOs0
「そゆこと。そこで開き直ったのは賈充(カジュウ)だった。動揺する兵士たちを『お前たちにこれまでサラリーを払っていたのは、まさしくきょうの日のためだろうが!』と怒鳴りつける。成済(セイサイ)という兵士が『捕らえますか、殺しますか!?』と聞けば『殺せ!』とのお返事。他の兵士が曹髦に怒鳴られて武器を捨てる中、成済は進み出ると曹髦を刺し殺した」

805名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:29:26 ID:uF/FNLOs0
「実際にどんなことがあったのか、陳寿は口をつぐんでいるからね。純粋な戦力差からして、劇的なことは起こらなかったと考えられる。このあと起こったことも、陳寿は直接語ることを拒んでいるので注で読むしかないンだが……えーっと、曹髦が殺害されると、司馬孚(シバフ)と陳泰(チンタイ)がその場に駆けつけ、遺体を抱いて慟哭する」

806名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:29:39 ID:uF/FNLOs0
「かたや叔父、かたや軍功明らかな武将では、そのまままとめて始末もできんか」

807名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:30:02 ID:uF/FNLOs0
「この一件にどう始末をつけるべきか、とりあえず司馬昭は宮中で会議を開こうとしたンだけど、陳泰がやってこない。荀彧の孫にあたる、陳泰の妻の父が呼びに行ったが、当人は『世間では舅殿と私を比べますが、いまの舅殿は私に及びません!』と泣き叫ぶ。家族子弟が何とか宮中に赴くよう説得したが、参内しても陳泰は泣くのをやめなかった」

808名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:30:16 ID:uF/FNLOs0
司馬昭「お前、オレにどーしろと」
陳泰「賈充を斬って天下に詫びてください」
司馬昭「……もそっと穏便な方法はないかな?」
陳泰「もっと厳しい手段ならありますが、穏便な手段などございません!」

809名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:30:34 ID:uF/FNLOs0
「陳泰は、血を吐いて亡くなったという」

810名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:30:56 ID:uF/FNLOs0
「不明だが、260年に亡くなって、死後三公やら公位やらを追贈されているのは陳寿も書いている事実だ。本人の性格的にも、司馬昭を糾弾して殺されたというのがしっくり来るな。『もっと厳しい手段』で真っ先に思いつくのは、司馬昭本人の責任を追及することなんだし」

811名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:31:14 ID:uF/FNLOs0
「もちろん賈充を斬るワケにもいかないので、司馬昭は成済を斬ってごまかそうとしたけど、本人がこれに反発。賈充の命だったと本当のことを暴露しだしたモンだから、舌を切られたうえで処刑された。成済の兄は屋根に登って賈充の悪事を大声でわめきたてたため、下から矢を射かけられて殺されている。残る一族も、もちろん皆殺し」

812名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:31:35 ID:uF/FNLOs0
「あからさまなしっぽ切りだな」

813名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:31:51 ID:uF/FNLOs0
「そして、しっぽ切りなのか何なのか、とりあえず王経も処刑されている。他2名とは違って司馬昭に与しなかったンだけど、王業がフォローを忘れたために、ことの責任を押しつけられたようなかたちでな」

814名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:32:21 ID:uF/FNLOs0
「この男がかつて、職務放棄を母親に密告され、棒叩きにあったのは以前見ている。母親は、棒叩きで済ませれば死刑にならないと踏んで密告しており、事実、当時政権を担当していた曹爽(ソウソウ)は、王経を許している」

815名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:32:42 ID:uF/FNLOs0
「おかあさん、割と計算高いンだ」

816名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:32:59 ID:uF/FNLOs0
「男が職務放棄を理由に殺されるワケにはいかない、ちゃんとした死に場所があるはずだ……とのこと。その母も処刑されることになったモンだから、王経は母に詫びるけど、母は気にした様子もなく笑った」

817名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:33:14 ID:uF/FNLOs0
『これが男の死に場所というものだよ、経。何を恨むことがあるモンかね』

818名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:33:35 ID:uF/FNLOs0
「先走って云うけど265年、ときの皇帝は、王経の処刑そのものは法による適正なものだったとしながらも、その志は評価し、孫に家督を相続させている」

819名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:33:47 ID:uF/FNLOs0
「……再登場の場で処刑されるって云ってたから、どんな抜けた死に方するのかと思えば、惜しまれて死んでるじゃないか。狄道でのボケっぷりがボケっぷりなだけに、この最期にはちょっと感動したぞ」

820名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:34:03 ID:uF/FNLOs0
「相変わらず、嘘をつかずにヒトをだますからなぁ、コイツは」

821名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:34:35 ID:uF/FNLOs0
「曹髦が割と善戦した(自ら兵を斬ったという記述さえある)のは正史の注に引かれているが、曹髦に勝算があったのか、何か根拠があって挙兵に至ったのかといえば、よからぬ期待を抱いていたかもしれない」

822名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:34:58 ID:uF/FNLOs0
「父たる司馬仲達は王淩のクーデターを平定して3ヶ月後に死に、兄たる司馬師は毌丘倹の謀叛・敗死から7日後に死んだ。となれば、弟司馬昭が、諸葛誕の乱を平定したら死んでくれるンじゃないか……と単純な期待を抱いていても、愚かなこととは云えないだろ?」

823名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:35:23 ID:uF/FNLOs0
「その期待を胸に諸葛誕の乱から2年待ち続け、だが司馬昭は生きていた。まぁ、司馬師とは違って健康上の問題がなかったし作れなかったンだろうけど、裏で糸を引いていた"あの男"としても好ましくなかったようで、表に出ることなく司馬昭に君主弑逆という十字架を背負わせている。司馬昭の中にあった野心の木の幹は、この十字架だろう」

824名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:36:33 ID:uF/FNLOs0
「明帝が亡くなったから、お勉強好きな髦ちゃんを皇帝にしたっていうのに、大きくなるにつれて云うこと聞いてくれなくなっちゃった。あの子のためを思ってワタシが叱っても反抗するし、むしろワタシが悪いなんて云いだすのよ? 司馬昭さんは『あの子はまだ小さいンだから大目に見ましょう』なんて云うけど、これじゃ先帝にあわせる顔がないわ。おばさん、命なんて惜しくないけど、あのひとの魏が亡くなるのは耐えられないの」

825名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:37:11 ID:uF/FNLOs0
【2ch】【悲報】いなば食品、新入社員の9割が入社辞退【ゆっくり】

826名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:37:31 ID:uF/FNLOs0
これは企業に問題があるのでは…?

827名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:37:49 ID:uF/FNLOs0
いなばの女帝ってヤクザみたいな肩書だよな
それよりも求人詐欺はダメだと思うけど

828名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:38:11 ID:uF/FNLOs0
男の社長がなくなった後釜に奥さんが来てその瞬間横暴極まる恐怖政治をひいて結果会社が崩壊・・・どこかで聞いたような話やな

829名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:38:28 ID:uF/FNLOs0
ペット飼ってる人って優しい人ってか、こんな風に立場が弱い人を虐める様なマネするの嫌う人が多い印象有るからダメージデカくなりそう。

この隙に競合他社がチュールの代替品作ってプッシュしたらシェア奪えるんやないやろか?

830名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:38:57 ID:uF/FNLOs0
いなば食品てニャンチュールの?
世界中の犬科猫科を中毒にしている最強企業なのでは?

831名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:39:40 ID:uF/FNLOs0
「手加減してあげてくださいねー? 曹髦の死後に郭太后が告知した詔勅を、現代語というより主婦語にして書き下したが、要点をまとめると『期待はずれでした』ということでな」

832名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:40:06 ID:uF/FNLOs0
「いちおう『ワタシにクロスボウを射かけたわ』とか『ワタシの薬に毒を混ぜたのよ』とか云っているけど、信用できるか判ったモンじゃない。まぁ、信用できない根拠もないンだが……前回云ったが、本当に自分で兵を斬ってまでいるなら、気に入らないおばさんに弩射かけるくらいやりかねないし」

833名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:40:31 ID:uF/FNLOs0
「ただ、習鑿歯(シュウサクシ)の記述によれば、司馬昭の陣営に向かう前に、曹髦は郭太后のもとを訪れている。となると、例によって、皇室挙げて司馬一家を討とうとし、失敗したから『関係ないわー!』と云いだした、ようにも思える。自分は関係ないという主張に説得力を持たせるため、必死に曹髦をボロクソ云っている、と」

834名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:40:50 ID:uF/FNLOs0
「うむ。この詔勅の中で郭太后は、曹叡をして『先帝』と称しているンだ。今までで見てきたように、曹髦の先代皇帝は、曹芳であって曹叡ではない(ちなみに、260年現在、曹芳は存命中)。正史を読んでいて、ここは素で戸惑った。詔勅の書き間違い、という考え方もできるが、そう考えるには内容的に裏があるように思える」

835名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:41:19 ID:uF/FNLOs0
「郭太后は、曹芳を『皇帝にカウントしない立場をとって』いるようでな。司馬一族にたてついて廃立された曹芳を皇帝とは認めないよーな情の薄い女なら、曹髦を励ましけしかけ死地に向かわせても、失敗したらハイそれまでよとやりかねない。現に失敗したので『知らないわー!』と逃げているように見える」

836名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:41:34 ID:uF/FNLOs0
「そう云われても仕方ない女だった、というところだな。現に例の詔勅の締めで、曹髦を『自分から死にに行って、ワタシがどれだけ心を痛めたと思うの! ぷんぷん!』と、平民の作法で葬るよう命じているンだから。司馬昭らの反対で王として葬られることにはなったけど、この辺りの変わり身の早さには正直呆れる。郭太后がしでかしたこと……と、ちょっとリストアップしてみる。かなり悪意はあるが、的外れなものは挙げていないつもりだ」

837名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:41:47 ID:uF/FNLOs0
郭太后のしでかしたこと
・(夫人時代)毛皇后を酒盛りに呼ぶよう、曹叡に勧める(毛皇后は死を賜る)
・曹芳即位前に曹宇の、即位後には仲達の追放に合意(反対した素振りがない)
・曹爽誅殺に加担(Goサインを出した)
・曹芳廃立に加担(のちに「あの子は皇帝になりませんでした!」と発言)
・司馬師の曹拠擁立案に、ワガママから反対(と、明記されている)
・司馬師の死を利用して司馬一族を宮廷から遠ざけようと画策(コレは失敗)
・曹髦の挙兵を見送り、死んだら「知らないわー!」とおほざきになられる

838名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:42:20 ID:uF/FNLOs0
「皇帝の諱や字って、うっかりでも使っちゃうと不敬罪でしょ。だから、使われやすい文字なのはどうかと思うわ。新しい皇帝は諱も字もよく使う文字だから、いっそ改名させるべきじゃない? 大臣さんたち、ちょっとみんなでリストアップしなさいよ」

839名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:42:42 ID:uF/FNLOs0
「いや、さっき云っただろ? 即位に前後して曹奐に改名したって。旧名は曹璜(ソウコウ)だったが、この字が『使われやすい』『よく使う』文字とは思えない。その辺りは口実で、新皇帝の名づけ親となることで、影響力を持とうとしたワケだ。名前をつけるという行為は、親としての権利の最たるものだからな。実際に改名したからには、郭太后の主張は通ったことになる」

840名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:43:40 ID:uF/FNLOs0
ところが、さすがは曹宇だった。かつて曹叡が『身内を要職につけるな』という曹丕の意志に背いてまで使おうとした賢明さは健在で、即位した曹奐相手に、臣と自称して冬至を慶賀する上奏を行っており、『宮廷権力にかかわるつもりはない』と意思表示しているンだ

841名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:44:15 ID:uF/FNLOs0
ところが、さすがは曹宇だった。かつて曹叡が『身内を要職につけるな』という曹丕の意志に背いてまで使おうとした賢明さは健在で、即位した曹奐相手に、臣と自称して冬至を慶賀する上奏を行っており、『宮廷権力にかかわるつもりはない』と意思表示しているンだ

842名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:44:28 ID:uF/FNLOs0
【2ch】24卒さん、ぞくぞく退職【ゆっくり】

843名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:44:49 ID:uF/FNLOs0
「曹奐も気にしたようで、群臣に『どうしよう?』と諮り、回答を得ている」

844名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:45:05 ID:uF/FNLOs0
『燕王の態度は素晴らしいものです。それに報いるには、プライベートな文章では父子の礼を守り、公文書では他の臣下より優先するのがよろしいかと』

845名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:45:20 ID:uF/FNLOs0
「司馬氏の息がかかっているにしてもいないにしても、公私の分別という観点で考えるなら、正しい回答だな」

846名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:45:41 ID:uF/FNLOs0
「当時の太常(宮廷の祭祀・儀礼担当官の最高位)が誰だったかは記憶にないが、曹奐はこれがまっとうであるとして、実践しているンだ。この後、曹宇の名は正史に登場せず、郭太后の期待はあっさり裏切られたことになる」

847名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:45:55 ID:uF/FNLOs0
「曹奐の即位後はナリを潜めていて、263年の12月24日に亡くなるまで記述がない。実の親でもそんな扱いでは、名付け親を優遇するワケもない。まぁ、大人しくしていたようだな。……表面上は」

848名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:46:15 ID:uF/FNLOs0
「いつぞや云った通り、魏は皇族によって滅んだ。曹丕は、皇族・親族に権力を与えすぎると皇室そのものが弱体化すると考え、弟たちやその子供たちを徹底的に弾圧した。考えそのものへの評価はともかくこのせいで、曹丕の読み以上に皇族が委縮してしまっている。魏の皇帝には、最終的に頼れる血縁者がいなくなったンだ」

849名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:46:28 ID:uF/FNLOs0
「親族圧迫の結果が、この段階で現れたのか……」

850名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:46:45 ID:uF/FNLOs0
「残念ながら、と云っていいだろうけどな。そして、こちらに至っては曹丕が読めなかった事態が起こっている。曹操直系の血筋が途絶え、他家から養子を迎え皇帝に立てることになっても、ろくな子がいなくなっていたンだ。賢明なる曹丕といえども、自分や曹叡の寿命と子供運は計算できなかったようでな」

851名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:47:36 ID:uF/FNLOs0
「といっても、とりあえずは262年からなんだが。この年姜維(キョウイ)は、4年ぶりとなる北伐を行っている」

852名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:47:59 ID:uF/FNLOs0
「まぁ、考えてみれば単純なオハナシでな。258年といえば諸葛誕が討ち死にした年だが、蜀では黄皓(コウコウ)が権力を握り、宮廷政治が悪化の一途をたどりだした年でもある。蒋琬(ショウエン)・費禕(ヒイ)とは違って前線指揮官にすぎない姜維でも、北伐どころじゃない事態なんだ」

853名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:48:23 ID:uF/FNLOs0
「いや、そっちじゃなくて……いいけど。まぁ、いちおう斬ろうとはしているンだ。姜維自ら成都に乗り込んで、劉禅に『黄皓を斬るべし』と迫っている。ところが劉禅は『あんなパシリを斬ってどうするのだ、君が気にかけるほどのものでもない』とかばいだてた」

854名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:48:42 ID:uF/FNLOs0
【2ch】24卒さん、ぞくぞく退職【ゆっくり】

855名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:49:11 ID:uF/FNLOs0
【2chまとめ】『失われた30年』の原因ってこれだろ【ゆっくり】

856名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:49:26 ID:uF/FNLOs0
「巧みに劉禅をたぶらかしていた、と」

857名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:49:50 ID:uF/FNLOs0
「自分で小物と云っておいて、それをかばうのはどうかと思う。こういう小物にどうすれば生き延びられるのか教えると、味をしめて増長する。現に黄皓は調子に乗って、劉禅から姜維に謝罪するよう勅命が下ったが、従ったという記述がない。あえて云うが、小物なら踏み潰してかまわんと思うンだよ」

858名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:50:14 ID:uF/FNLOs0
「自分で小物と云っておいて、それをかばうのはどうかと思う。こういう小物にどうすれば生き延びられるのか教えると、味をしめて増長する。現に黄皓は調子に乗って、劉禅から姜維に謝罪するよう勅命が下ったが、従ったという記述がない。あえて云うが、小物なら踏み潰してかまわんと思うンだよ」

859名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:50:25 ID:uF/FNLOs0
「ただ、前にも云ったがこの当時、黄皓のせいで政治が混乱していたのに、姜維が北伐で負け続きだったがために、その辺りの怨嗟の声まで姜維に向けられてしまってな。陳祗の後任の尚書令・董厥(トウケツ)や孔明の子・諸葛瞻(ショカツセン)でさえ『姜維を閻宇と交替させ、軍権を剥ぐべきです』と上奏している」

860名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:51:00 ID:uF/FNLOs0
「それは判っているンだよ、皆さん。だが、たとえば黄皓にへつらわなかった羅憲(ラケン)という武将は、にらまれて閻宇の下に送られ、後日死にそーな環境に追い込まれている。権勢のある黄皓に表立って反発したらどうなることか……と、批判するのを尻ごみしていたワケだ」

861名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:51:14 ID:uF/FNLOs0
「そうなると、黄皓斬るべしとの上奏が容れられなかったら、前線に出向いて戻らなかった姜維は、むしろ賢明と云えるかもしれない。かくなる上は実績をもって評判を覆すしかない、とは誰もが思うところだが、気がついたらすでに重鎮と化していた"当先鋒"廖化(じんざんぶそく)さえ、北伐には反対を唱えた」

862名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:51:49 ID:uF/FNLOs0
「『戦争とは火のようなもので、やめなければ必ず自分を焼く』と云うが、まさしく姜維そのままではないか。智謀でも武勇でも敵に劣るのに、戦争しかけてどうして勝てようか。ワシは思う、今の事態がどうして、ワシの生まれる前か死んだあとに起こらなかったのであろうか、と」

863名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:52:32 ID:uF/FNLOs0
「『戦争とは火のようなもので、やめなければ必ず自分を焼く』と云うが、まさしく姜維そのままではないか。智謀でも武勇でも敵に劣るのに、戦争しかけてどうして勝てようか。ワシは思う、今の事態がどうして、ワシの生まれる前か死んだあとに起こらなかったのであろうか、と」

864名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:52:48 ID:uF/FNLOs0
「『戦争とは火のようなもので、やめなければ必ず自分を焼く』と云うが、まさしく姜維そのままではないか。智謀でも武勇でも敵に劣るのに、戦争しかけてどうして勝てようか。ワシは思う、今の事態がどうして、ワシの生まれる前か死んだあとに起こらなかったのであろうか、と」

865名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:53:05 ID:uF/FNLOs0
「『戦争とは火のようなもので、やめなければ必ず自分を焼く』と云うが、まさしく姜維そのままではないか。智謀でも武勇でも敵に劣るのに、戦争しかけてどうして勝てようか。ワシは思う、今の事態がどうして、ワシの生まれる前か死んだあとに起こらなかったのであろうか、と」

866名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:53:24 ID:uF/FNLOs0
「『戦争とは火のようなもので、やめなければ必ず自分を焼く』と云うが、まさしく姜維そのままではないか。智謀でも武勇でも敵に劣るのに、戦争しかけてどうして勝てようか。ワシは思う、今の事態がどうして、ワシの生まれる前か死んだあとに起こらなかったのであろうか、と」

867名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:53:39 ID:uF/FNLOs0
「262年、姜維は洮陽(トウヨウ)より出兵。その東にある侯和(コウワ)で鄧艾と戦闘したが、曹奐伝・鄧艾伝・劉禅伝・姜維伝のいずれでも『(姜維が)来た、負けた、退いた』としか書かれていない」

868名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:54:03 ID:uF/FNLOs0
「どんな戦闘が行われたか、どれくらいの被害が出たか……すら、一切書かれていなくてな。史上最高の蜀贔屓・羅貫中は、いちおうイベントを挿入して盛り上げようとしたのがうかがえる。正史ではいつ死んだか定かではない夏侯覇が、この戦闘で鄧艾の策にかかって討ち死にしているンだ」

869名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:54:23 ID:uF/FNLOs0
「あんがいホントのオハナシなんじゃない? 書いてないなら否定する材料もないだろ」

870名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:54:43 ID:uF/FNLOs0
200年の時点ですでに生まれていることになる。どーあがいても還暦回ってる計算だぞ

871名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:55:10 ID:uF/FNLOs0
「ともあれ、洮陽の戦いがあっけなく終わったことに、司馬昭は『もはや蜀恐るに足らず』との結論を下したようでな。もう少し姜維にてこずっていれば多少は悩んだかもしれんが、あっさり打ち破ったモンだから、蜀の軍事力はすでに底をついていると判断したワケだ」

872名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:55:23 ID:uF/FNLOs0
「この時……263年5月に出された詔勅を、ちょっと見てみよう」

873名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:55:43 ID:uF/FNLOs0
「蜀は小国で領土は狭く民は少ないのに、姜維はその軍勢を酷使して志を放棄しようとしない。先年敗北してからも、沓中で屯田して羌族を搾取し、民衆は圧制を耐えかねている。そもそも、弱者を併呑し道義に外れた者を膺懲するのは武力の正しい使い方であり、敵を我が方におびき出しても敵中深くまで入らないのは兵法の上策。もはや蜀が頼みとするのは、姜維ただひとり。かの者が成都を遠く離れているのに乗じれば、滅ぼすのはたやすい。鄧艾・諸葛緒・鍾会に命じる。姜維を捕らえ、蜀を討て!」

874名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:55:55 ID:uF/FNLOs0
「蜀は小国で領土は狭く民は少ないのに、姜維はその軍勢を酷使して志を放棄しようとしない。先年敗北してからも、沓中で屯田して羌族を搾取し、民衆は圧制を耐えかねている。そもそも、弱者を併呑し道義に外れた者を膺懲するのは武力の正しい使い方であり、敵を我が方におびき出しても敵中深くまで入らないのは兵法の上策。もはや蜀が頼みとするのは、姜維ただひとり。かの者が成都を遠く離れているのに乗じれば、滅ぼすのはたやすい。鄧艾・諸葛緒・鍾会に命じる。姜維を捕らえ、蜀を討て!」

875名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:56:05 ID:uF/FNLOs0
「蜀は小国で領土は狭く民は少ないのに、姜維はその軍勢を酷使して志を放棄しようとしない。先年敗北してからも、沓中で屯田して羌族を搾取し、民衆は圧制を耐えかねている。そもそも、弱者を併呑し道義に外れた者を膺懲するのは武力の正しい使い方であり、敵を我が方におびき出しても敵中深くまで入らないのは兵法の上策。もはや蜀が頼みとするのは、姜維ただひとり。かの者が成都を遠く離れているのに乗じれば、滅ぼすのはたやすい。鄧艾・諸葛緒・鍾会に命じる。姜維を捕らえ、蜀を討て!」

876名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:56:24 ID:uF/FNLOs0
「蜀は小国で領土は狭く民は少ないのに、姜維はその軍勢を酷使して志を放棄しようとしない。先年敗北してからも、沓中で屯田して羌族を搾取し、民衆は圧制を耐えかねている。そもそも、弱者を併呑し道義に外れた者を膺懲するのは武力の正しい使い方であり、敵を我が方におびき出しても敵中深くまで入らないのは兵法の上策。もはや蜀が頼みとするのは、姜維ただひとり。かの者が成都を遠く離れているのに乗じれば、滅ぼすのはたやすい。鄧艾・諸葛緒・鍾会に命じる。姜維を捕らえ、蜀を討て!」

877名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:57:01 ID:uF/FNLOs0
「蜀は小国で領土は狭く民は少ないのに、姜維はその軍勢を酷使して志を放棄しようとしない。先年敗北してからも、沓中で屯田して羌族を搾取し、民衆は圧制を耐えかねている。そもそも、弱者を併呑し道義に外れた者を膺懲するのは武力の正しい使い方であり、敵を我が方におびき出しても敵中深くまで入らないのは兵法の上策。もはや蜀が頼みとするのは、姜維ただひとり。かの者が成都を遠く離れているのに乗じれば、滅ぼすのはたやすい。鄧艾・諸葛緒・鍾会に命じる。姜維を捕らえ、蜀を討て!」

878名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:57:12 ID:uF/FNLOs0
「西方軍主将の征西将軍鄧艾と、副将格の雍州刺史諸葛緒(ショカツショ)はいいとして、3番に鍾会が指名されている。これまで西方軍で戦っていた司馬望(シバボウ、演義では侯和で夏侯覇を討ち取った)と交代して、ということのようでな」

879名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:57:25 ID:uF/FNLOs0
「司馬望、なんかしでかしたの?」

880名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:57:39 ID:uF/FNLOs0
「いや、鍾会の自薦だろう。何しろ、蜀の国力が衰えているのを数年前から察していて、蜀の地形図から侵攻作戦案まで用意していたンだ。一方で、青・徐・兗・豫・荊・揚の各州に軍船の建造を命じ、唐咨(トウシ)には大型船を作らせている。これに関しては、演義での説明がむしろ詳細だ」

881名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:58:01 ID:uF/FNLOs0
「蜀は我が軍が進攻すれば、呉に救援を求めるでしょう。ところが、こうやって呉攻めの準備をして見せれば、呉も警戒し動くのを躊躇います。1年後には、蜀は滅び、呉を攻めるための軍船ができあがっている、という算段です」

882名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:58:23 ID:uF/FNLOs0
「演義で夏侯覇が、鄧艾を警戒するよう姜維に勧めたのは先に見ているが、正史の注には鍾会を『あの者が朝廷を牛耳れば、呉や蜀の脅威となりましょう』と警戒したのが引かれている。降ってきた折に両者を警戒するよう云ってもいるが、実史でも鍾会が恐るべき智略の持ち主だというのが判ってもらえたと思う」

883名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:58:40 ID:uF/FNLOs0
「一方の鄧艾も優秀な武将だ。今までにあまり触れなかったが、出身は荊州でな。曹操の侵攻で汝南(ジョナン)に移住し、牛飼いとして育っている。学はあったンだが吃音のせいで出世できず、性格がひねくれたっぽい。だが、たまたま会った仲達は彼を高く評価し、副官として採用している」

884名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:59:14 ID:uF/FNLOs0
新しい土地に来ると、どこに陣を敷き軍を展開するか、測量して地図にしていた、とあるな。ために、周囲からは嘲笑されたが、仲達には評価されている。魏東方の耕作地を開拓して食糧を貯え、水路を整備して災害を防いだのは、鄧艾のおかげだと正史に明記されており、土木水利に関しては三国時代を通じて最高の人材と云っても過言ではない」

885名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:59:29 ID:uF/FNLOs0
「地味だが、こういう人材がいたからこそ、3度の叛乱と数えきれない呉の侵攻を防ぎきれたンだろうな」

886名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 15:59:47 ID:uF/FNLOs0
「完成したの241年だけどな。どうにも活動時期は遅いから。……とまぁ、このように、かたや牛飼いからの叩きあげ武将、かたや魏の重鎮・鍾繇(ショウヨウ)のご子息では、気が合わないのは火を見るより明らかでな」

887名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:00:05 ID:uF/FNLOs0
【2chまとめ】『失われた30年』の原因ってこれだろ【ゆっくり】

888名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:00:28 ID:uF/FNLOs0
「実は、鄧艾は蜀への侵攻は時期尚早と考えていた節がある。実際の戦闘が始まってからも『真っ向から攻め入っても被害は大きい』みたいな上奏をしているくらいだ。現場で姜維を相手取っていた鄧艾には、朝廷からでは判らない蜀軍の脅威を感じていた……ともとれる」

889名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:01:03 ID:uF/FNLOs0
「ために、司馬望と鍾会を交代させた……というのはどうだろう。長年姜維を相手に奮闘していた鄧艾の意見を無視して、蜀侵攻を成し遂げかねない人物が現れては、鄧艾としても反対し続けていられなかった。かくて秋8月、魏軍は十数万の軍勢をもって蜀へと侵攻を開始する。……のだが」

890名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:01:30 ID:uF/FNLOs0
「ために、司馬望と鍾会を交代させた……というのはどうだろう。長年姜維を相手に奮闘していた鄧艾の意見を無視して、蜀侵攻を成し遂げかねない人物が現れては、鄧艾としても反対し続けていられなかった。かくて秋8月、魏軍は十数万の軍勢をもって蜀へと侵攻を開始する。……のだが」

891名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:01:50 ID:uF/FNLOs0
「それなのに、地位で云うなら鄧艾のが上なんだから、ふたりとも互いが邪魔で仕方ないだろう。むしろ中級クラスの武将のが頭抱えていたンじゃなかろうか」

892名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:02:02 ID:uF/FNLOs0
「それなのに、地位で云うなら鄧艾のが上なんだから、ふたりとも互いが邪魔で仕方ないだろう。むしろ中級クラスの武将のが頭抱えていたンじゃなかろうか」

893名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:02:13 ID:uF/FNLOs0
「……待って。総司令官ってどっち?」

894名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:02:28 ID:uF/FNLOs0
「どっちでもない、司馬昭だ。鄧艾伝に『大将軍司馬文王が全指揮をとり……』と明記されている」

895名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:02:45 ID:uF/FNLOs0
「これじゃ揉めないワケがないだろうが!」

896名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:03:06 ID:uF/FNLOs0
「そうだよなぁ……。司馬昭の政治的な狙いがどこにあったのかはさておくが、戦略方針としては堅実だった。この頃、姜維が沓中(トウチュウ)に駐留していたのは先に見た詔勅にある。これは漢中からはるか西に位置し、武都(ブト)や陰平(インペイ、いずれも第三次北伐で攻略)に属する地だ。漢中送りが左遷の語源だが、そこからさらに左(西)に遷されていたワケだ」

897名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:03:22 ID:uF/FNLOs0
「自分で行ったンだよ!」

898名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:03:37 ID:uF/FNLOs0
「鄧艾の第一任務は、この沓中の攻略……というか、姜維の補足にあった。先の詔勅にある通り、蜀で恐るべきは姜維ただひとり。それを捕らえるか殺せば蜀攻略は半ば以上成ったも同じだ」

899名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:03:57 ID:uF/FNLOs0
「そこで、諸葛緒を南下させ姜維の退路をふさがせると、牽弘(ケンコウ、北狄戦で名を挙げた隴西太守)・王頎(オウキ、故毌丘倹配下で勇将の名を馳せた天水太守)・楊欣(ヨウキン、金城太守)らに包囲網を作らせ、それを狭めていく」

900名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:04:17 ID:uF/FNLOs0
「隴西は郡で隴右は地域名。ただし、正史にも記述が混乱していることがある。ともあれ、別働の鍾会軍がすでに漢中に入ったと聞いた姜維は撤退を開始するものの、楊欣に追いつかれて会戦し、敗れている」

901名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:04:44 ID:uF/FNLOs0
「しかも、逃走ルートには諸葛緒が陣取っている」

902名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:05:05 ID:uF/FNLOs0
「これにはさすがに、姜維も頭を使っている。脇道から、諸葛緒率いる雍州隊の背後に回ろうとしたのね。そんな真似をされたらいち大事と諸葛緒が三十里陣を下げると、姜維も即座に転進して囲みを突破。慌てて諸葛緒が軍を返しても、一日分の距離をすでに稼がれていた」

903名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:05:21 ID:uF/FNLOs0
【2chまとめ】日本人、一億総貧困化していた。【ゆっくり】

904名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:05:47 ID:uF/FNLOs0
「かくて、蜀攻略戦の火蓋は切って落とされた。攻める側も守る側も智略を尽くしての、決戦の行方はいかに……というところで、今回のところで〜」

905名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:30:07 ID:uF/FNLOs0
【ゆっくり解説】なぜ中国国民は遂にブチギレて習近平を一斉に襲撃し始めたのか?

906名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:30:32 ID:uF/FNLOs0
「魏軍が蜀に侵攻を開始した、と聞いた呉では、同盟国としての責任から、合肥へ兵を差し向けている。魏の意識がそっちに移れば、蜀への負担が減ると考えてのことだった。……のだが」

907名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:31:03 ID:uF/FNLOs0
「魏軍が蜀に侵攻を開始した、と聞いた呉では、同盟国としての責任から、合肥へ兵を差し向けている。魏の意識がそっちに移れば、蜀への負担が減ると考えてのことだった。……のだが」

908名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:31:21 ID:uF/FNLOs0
「結論だけ云えば、この軍は間に合わなかった」

909名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:31:32 ID:uF/FNLOs0
「……まさか、それを率いていたのは」

910名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:31:56 ID:uF/FNLOs0
「そのまさか、大将軍の丁奉サマであらせられる。いつか云ったが、相方の徐盛はすでに故人」

911名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:32:36 ID:uF/FNLOs0
パオズ

912名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:32:53 ID:uF/FNLOs0
小学博士

913名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:33:37 ID:uF/FNLOs0
「実際、丁奉がホントに、赤壁に従軍していたのか判ったモンじゃないンだがな。演義での登場が前倒しなモンだから『私釈』でもけっこう早くから出していたンだが、何度も見てきたように演義でのこの男は、蜀か劉備が絡むと異常なまでに足が鈍る。赤壁では孔明を逃がし、孫尚香にも逃げられている。というわけで」

914名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:33:58 ID:uF/FNLOs0
「夷陵で劉備が逃げおおせたのも、追撃したのがコイツだったンじゃないか……か」

915名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:34:32 ID:uF/FNLOs0
「蜀も劉備も絡んでいないと、むしろ迅速な行動がしでかすのは、東興の戦闘で見た通りだ。何が原因なのかは判らんが、羅貫中が丁奉の登場を前倒しにしたのは、この辺りの事情があるンだろうな」

916名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:34:43 ID:uF/FNLOs0
「では、続けていこう。前回見た通り、魏軍(総勢20万近く)は、大きくふたつに分かれている。このうち鄧艾(トウガイ)率いる部隊、というか軍団(約6万)は、一度は姜維を包囲下においたものの、諸葛緒のうっかりで逃がしてしまった」

917名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:35:34 ID:uF/FNLOs0
「どうにも諸葛姓の武将は詰めが甘いな」

918名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:36:26 ID:uF/FNLOs0
一方で、十数万の鍾会(ショウカイ)軍団は長安を発すると、漢中目指して進軍を開始した。順番は前後するが、鍾会が長安に到着した頃に、姜維は劉禅に上奏している

919名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:36:53 ID:uF/FNLOs0
一方で、十数万の鍾会(ショウカイ)軍団は長安を発すると、漢中目指して進軍を開始した。順番は前後するが、鍾会が長安に到着した頃に、姜維は劉禅に上奏している

920名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:37:27 ID:uF/FNLOs0
「鍾会が関中で出陣準備を整え、蜀への侵攻を謀っております。張翼・廖化に軍を指揮させて拠点の防御に充て、侵攻への予防を行っていただきたい」

921名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:37:41 ID:uF/FNLOs0
「鍾会が関中で出陣準備を整え、蜀への侵攻を謀っております。張翼・廖化に軍を指揮させて拠点の防御に充て、侵攻への予防を行っていただきたい」

922名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:38:06 ID:uF/FNLOs0
「が、黄皓はシャーマンの言葉を信じて魏軍は来ないと考え、劉禅にその上奏を取り上げないよう進言している。劉禅がそれに従ったかは判らんが、当初群臣は何も知らされておらず、鍾会・鄧艾の両軍団が実際に侵攻してきた段階で、対応策が講じられることになった」

923名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:38:21 ID:uF/FNLOs0
「が、黄皓はシャーマンの言葉を信じて魏軍は来ないと考え、劉禅にその上奏を取り上げないよう進言している。劉禅がそれに従ったかは判らんが、当初群臣は何も知らされておらず、鍾会・鄧艾の両軍団が実際に侵攻してきた段階で、対応策が講じられることになった」

924名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:39:06 ID:uF/FNLOs0
婚活女子さん、男に婚活させるために老後の不安を煽るも、婚活コンサルに論破されてしまうwwww

925名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:39:22 ID:uF/FNLOs0
婚活女子さん、男に婚活させるために老後の不安を煽るも、婚活コンサルに論破されてしまうwwww

926名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:39:34 ID:uF/FNLOs0
婚活女子さん、男に婚活させるために老後の不安を煽るも、婚活コンサルに論破されてしまうwwww

927名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:40:10 ID:uF/FNLOs0
婚活女子さん、男に婚活させるために老後の不安を煽るも、婚活コンサルに論破されてしまうwwww

928名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:40:25 ID:uF/FNLOs0
婚活女子さん、男に婚活させるために老後の不安を煽るも、婚活コンサルに論破されてしまうwwww

929名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:40:52 ID:uF/FNLOs0
「が、黄皓はシャーマンの言葉を信じて魏軍は来ないと考え、劉禅にその上奏を取り上げないよう進言している。劉禅がそれに従ったかは判らんが、当初群臣は何も知らされておらず、鍾会・鄧艾の両軍団が実際に侵攻してきた段階で、対応策が講じられることになった」

930名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:41:05 ID:uF/FNLOs0
「演義に出てくる西川の土地神は、さすがに正史には出ないか」

931名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:41:44 ID:uF/FNLOs0
「この段階でそんな寝言を信じるようなら、40年前に孔明が蜀を奪っているだろう。劉禅は、それでも出せる限りの戦力を動員して、この窮状を乗り切ろうとした。姜維の求める通り張翼・廖化に、董厥(トウケツ)まで出して、救援に向かわせている。一方で、対呉前線から閻宇(エンウ)と兵の大部分を連れて来て成都の守りに充てた」

932名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:41:59 ID:uF/FNLOs0
「この段階でそんな寝言を信じるようなら、40年前に孔明が蜀を奪っているだろう。劉禅は、それでも出せる限りの戦力を動員して、この窮状を乗り切ろうとした。姜維の求める通り張翼・廖化に、董厥(トウケツ)まで出して、救援に向かわせている。一方で、対呉前線から閻宇(エンウ)と兵の大部分を連れて来て成都の守りに充てた」

933名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:42:11 ID:uF/FNLOs0
「この段階でそんな寝言を信じるようなら、40年前に孔明が蜀を奪っているだろう。劉禅は、それでも出せる限りの戦力を動員して、この窮状を乗り切ろうとした。姜維の求める通り張翼・廖化に、董厥(トウケツ)まで出して、救援に向かわせている。一方で、対呉前線から閻宇(エンウ)と兵の大部分を連れて来て成都の守りに充てた」

934名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:42:40 ID:uF/FNLOs0
「その閻宇ってのは?」

935名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:42:57 ID:uF/FNLOs0
「ん? 触れてなかったかな。馬忠の下で鍛えられた武将だが『馬忠に及ばなかった』とも書かれている。姜維に替えて北方前線の指揮を執らせようという動きがあったのは前回見たな」

936名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:43:14 ID:uF/FNLOs0
「ん? 触れてなかったかな。馬忠の下で鍛えられた武将だが『馬忠に及ばなかった』とも書かれている。姜維に替えて北方前線の指揮を執らせようという動きがあったのは前回見たな」

937名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:43:36 ID:uF/FNLOs0
老後老後って老後になったってこんな女は面倒みないだろ。

938名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:44:09 ID:uF/FNLOs0
負債をしょい込むほうが不幸なんですが。

939名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:44:22 ID:uF/FNLOs0
負債をしょい込むほうが不幸なんですが。

940名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:44:52 ID:uF/FNLOs0
「正史では、成都に召喚されてからの記述がなくてな。対呉前線を任されていた経歴から、有力と考えていい武将なんだが……。ともあれ、そんな具合に迎撃準備が整えられた蜀に、鍾会は攻め入ったンだが、第一歩は味方のせいでつまづいた」

941名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:45:19 ID:uF/FNLOs0
「実はそんな話だ。斜谷道から漢中に向かっていた鍾会軍団だったが、先行した許儀(キョギ)が桟道を整備していたはずなのに、足場板に穴が開いて鍾会の馬が落ちかけたンだ。怒り狂った鍾会は許儀を斬ると息巻いたが、諸将はそれをいさめた。何しろ許儀は、魏の王室に勲功ある許褚の子だ」

942名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:45:31 ID:uF/FNLOs0
「実はそんな話だ。斜谷道から漢中に向かっていた鍾会軍団だったが、先行した許儀(キョギ)が桟道を整備していたはずなのに、足場板に穴が開いて鍾会の馬が落ちかけたンだ。怒り狂った鍾会は許儀を斬ると息巻いたが、諸将はそれをいさめた。何しろ許儀は、魏の王室に勲功ある許褚の子だ」

943名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:45:41 ID:uF/FNLOs0
「実はそんな話だ。斜谷道から漢中に向かっていた鍾会軍団だったが、先行した許儀(キョギ)が桟道を整備していたはずなのに、足場板に穴が開いて鍾会の馬が落ちかけたンだ。怒り狂った鍾会は許儀を斬ると息巻いたが、諸将はそれをいさめた。何しろ許儀は、魏の王室に勲功ある許褚の子だ」

944名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:46:03 ID:uF/FNLOs0
「……えーっと、味方のせいで物理的につまづいた鍾会が、逆ギレして許褚の子を斬ると云いだした?」

945名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:46:17 ID:uF/FNLOs0
「それが逆ギレじゃない。割と重要な話なんだが、これまでの鍾会は個人で軍を率いた経験がほとんどなかった。文官あるいは軍師として出世してきたモンだから、武将としての名声はないに等しいンだ。そんな奴が、いきなり十数万の軍を率いると云いだしても、中級クラスの武将は頭抱えるだろう」

946名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:46:36 ID:uF/FNLOs0
「そこで鍾会は手を打った。国に大功がある許褚の子でも、些細な失敗で処断する姿勢を見せれば、鍾会を軽視していた武将たちも態度を改めざるをえない。こういう姿勢は一歩間違うと反発を招くが、この場面では成功したようで『諸将みな震えおののいた』との記述がある」

947名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:46:48 ID:uF/FNLOs0
「恐怖政治を敷こうとしたワケ?」

948名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:46:59 ID:uF/FNLOs0
「恐怖政治を敷こうとしたワケ?」

949名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:47:20 ID:uF/FNLOs0
「だ。これによって軍団を引きしめた鍾会は、改めて漢中へと攻め入った」

950名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:47:41 ID:uF/FNLOs0
「256年の例の戦闘までは、胡済の生存が確認できるンだが、その後漢寿(カンジュ)に異動してからは記述がない。このとき漢中方面の防御指揮を誰が執っていたのか、正直判らない。だが、蜀軍は漢中城を放棄し、その後方に位置する楽城・漢城・陽平関改め陽安関(別のものとの説もある)に防御ラインを設定した」

951名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:48:06 ID:uF/FNLOs0
「漢中城に防御を集中させるのではなく、いったん漢中城に魏軍を入れて、だがその先には進ませないように陣をかまえた、というところか」

952名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:48:26 ID:uF/FNLOs0
「云うまでもないだろうが、この作戦に必要なのは綿密な指揮系統じゃなくて兵力だ。敵は一ヶ所に集中しているのに味方は方々に散らばっているンだから、敵と互角ないし上回る兵数がなければ各個撃破の的になる。そして、この時の鍾会には十数万の兵力があったが、一説ではこの数字、蜀軍の総兵力を上回っている」

953名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:48:48 ID:uF/FNLOs0
「そんなワケで鍾会は各個撃破を実行した。楽城・漢城にはそれぞれ五千の蜀軍が入っていたので、それぞれに一万を差し向けて封鎖する。残る本隊は胡烈(コレツ)を先陣に陽安関へと攻め入った」

954名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:49:01 ID:uF/FNLOs0
「そんなワケで鍾会は各個撃破を実行した。楽城・漢城にはそれぞれ五千の蜀軍が入っていたので、それぞれに一万を差し向けて封鎖する。残る本隊は胡烈(コレツ)を先陣に陽安関へと攻め入った」

955名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:49:20 ID:uF/FNLOs0
「完全な作戦ミスだ。そもそも蜀軍のディフェンスは、要害にこもって魏軍に流血と疲弊を強いながら時間を稼ぎ、成都からの援軍が来たぞーと喧伝して撤退させる、というのが基本パターンだった。244年に王平が曹爽を迎撃した折にも、魏軍は『費禕が来た!』と聞くととっとと引き揚げている」

956名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:49:33 ID:uF/FNLOs0
パターンを放棄したワケか……陽安関は、それでも粘ったンだろ?」

957名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:51:59 ID:uF/FNLOs0
パターンを放棄したワケか……陽安関は、それでも粘ったンだろ?」

958名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:52:26 ID:uF/FNLOs0
「陽安関に入っていたのが傅僉(フセン)で、もうひとり蒋舒(ショウジョ)という武将がいた。このふたりが、魏軍の襲来を聞いて揉めている」

959名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:52:56 ID:uF/FNLOs0
今のご時世幾らでも老後の趣味友達つくる手段あるし、
そもそもまともじゃない婚活BBAを飼ったところで
老後何してくれるの?面倒みてくれるわけじゃないし
むしろ面倒みさせられたり仕事させるだけさせて退職した瞬間熟年離婚とかほざいてその金むしっていくだけじゃん。
今まで散々あんたらがしでかした事の結果が今だよ

960名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:53:14 ID:uF/FNLOs0
蒋舒「敵が来ているのに出撃もせず、門を閉ざして守るのは良策ではない」
傅僉「城を守れと命を受けたからには、無事に守り抜くのが務めであろう。討って出て国家の期待に背いては、それこそ申し訳が立たんではないか」
蒋舒「お主はここを守れれば手柄と考え、ワシは敵に勝つことを手柄と考えている。それならそれぞれ思い通りにやろうではないか」

961名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:53:53 ID:uF/FNLOs0
「任務の達成で良しとするか、それ以上の功績を挙げるのがよいか、というオハナシだからね。かくて蒋舒は軍を率いて胡烈隊に向かい……降伏した」

962名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:54:21 ID:uF/FNLOs0
『ブサイクな男と結婚するなんて罰ゲームじゃないの』特大ブーメラン投げるのが好きなのですね

963名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:54:56 ID:uF/FNLOs0
「いや、別の郡で太守張ってたヒトなんだけど『アイツはいざというとき頼りにならん』と交替させられ、傅僉の補佐に回されていたンだ。その人事を恨んでいて、とりあえず傅僉を誘って外に出て、そのまま魏に寝返ろうとしたけど、断られたから自分だけ降った……というところでな」

964名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:55:18 ID:uF/FNLOs0
そもそも婚活諦めてるのは、イッチの言うところの『眼中にもない低スペ男たち』なんだから、
そいつ等を煽った所で、イッチの選択肢や可能性が増える訳じゃないってことが、なんで自分で言っててわかんないんだろうね。

965名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:55:40 ID:uF/FNLOs0
「というわけで、蒋舒を先頭に陽安関へと攻め入った魏軍相手に、傅僉は徹底抗戦。こちらは、夷陵の戦いで劉備を逃がすべく奮戦し『漢の将が呉の犬に降伏できるか!』と討ち死にした傅彤(フトウ)の子だ。『漢の将が魏の犬に降伏できるか!』と叫んだかは定かではないが、父同様乱戦の中で斬り死にしている」

966名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:55:57 ID:uF/FNLOs0
年収400万円、正社員の独身男と年収200万円のパートの独身女、どちらがより低スペックか、どちらの老後がより悲惨になるかははっきりしている

967名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:56:18 ID:uF/FNLOs0
「そんなワケで陽安関を攻略した鍾会は、ここに蓄えられていた食糧を収容している。楽城は激しく抵抗していたンだが、漢城に入っていたのは、亡き大将軍蒋琬の子・蒋斌(ショウヒン)だった。彼には自ら書状を送っている」

968名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:56:37 ID:uF/FNLOs0
小栗上野介忠順いわく「『何とかなるだろう』の一言が国を亡ぼす」
イッチのはポジティブじゃなくてうぬぼれを勘違いしたもので事なかれでもあるんだ。

969名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:56:51 ID:uF/FNLOs0
正論を突っ込まれると「結婚しようと思えばいつでも出来る」って見栄を張る、出来ないから相談しに来てる筈なんだけど矛盾してるよね、あと指摘された事を手当たり次第に否定するところも。

970名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:57:11 ID:uF/FNLOs0
会「あなたや諸葛思遠は、わたしと同じ漢民族ではありませんか。わたしはあなたの御父君の墓に詣でて、墳墓を掃き清め祭祀を行い、敬意を表したいと思います。所在をお教えいただければ幸いです」
斌「同じ民族と云っていただき嬉しく思います。父は涪(フ)で亡くなったところ、墓所として吉であるとの卦が出たため、そのまま安置いたしました。父に敬意を表していただけるなら、父への情を募らせていただきます」

971名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:57:36 ID:uF/FNLOs0
うん不安だから余計なお荷物背負わないw

972名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:57:53 ID:uF/FNLOs0
【佐藤大輔】やる夫は皇国の守護者となるようです【漫画版終了後】

973名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:58:05 ID:uF/FNLOs0
【佐藤大輔】やる夫は皇国の守護者となるようです【漫画版終了後】

974名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:59:02 ID:uF/FNLOs0
【佐藤大輔】やる夫は皇国の守護者となるようです【漫画版終了後】

975名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:59:23 ID:uF/FNLOs0
やる夫の大航海時代4【最終スレ】

976名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 16:59:38 ID:uF/FNLOs0
「その後穆王が王朝再建の任務を担って登場する頃から、周的なものがにわかに強くなってくる」が、「その周的なものとして「冊令(命)形式金文」と呼ばれる一群の銘文が出現する」

977名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:00:10 ID:uF/FNLOs0
「鍾会が涪で実際に蒋琬を偲んだモンだから、蒋斌は降伏。鍾会の軍は、蜀の民衆に暴行・略奪を行わず規律をもって接し、もの凄く単純にまとめると『仲良くしましょう』という趣旨の布告文をバラまいて、民衆や一般兵の抵抗意識を戦わずに削いでいるンだ」

978名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:00:48 ID:uF/FNLOs0
「鍾会が涪で実際に蒋琬を偲んだモンだから、蒋斌は降伏。鍾会の軍は、蜀の民衆に暴行・略奪を行わず規律をもって接し、もの凄く単純にまとめると『仲良くしましょう』という趣旨の布告文をバラまいて、民衆や一般兵の抵抗意識を戦わずに削いでいるンだ」

979名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:01:04 ID:uF/FNLOs0
【2ch】総務省「毎年人口83万人減ってるわ。原因は少子化っす」スレ

980名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:01:15 ID:uF/FNLOs0
【2ch】総務省「毎年人口83万人減ってるわ。原因は少子化っす」スレ

981名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:01:38 ID:uF/FNLOs0
「そのやり方に対抗するすべはないからなぁ。暴行しないと云っている敵に武器を持って立ち向かえ、と命じても士気が上がるはずがない。まして略奪においておや」

982名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:02:06 ID:uF/FNLOs0
「そのやり方に対抗するすべはないからなぁ。暴行しないと云っている敵に武器を持って立ち向かえ、と命じても士気が上がるはずがない。まして略奪においておや」

983名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:02:19 ID:uF/FNLOs0
「しかも、この軍団には、かつて姜維の作戦ミスで魏に降っていた句安(コウアン)が従軍していた。夏侯覇の諜報が蜀に走ってからもしばらく通用していたように、十数年ぶりでも句安はしっかり道案内の役を果たせたようで、姜維が守る剣閣までほとんど素通りに近い状態になっていてな」

984名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:02:41 ID:uF/FNLOs0
「今度こそ『要害にこもって魏軍に流血と疲弊を強い』る策に走ったワケだな」

985名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:03:04 ID:uF/FNLOs0
「そゆこと。剣閣(ケンカク)は剣門関とも呼ばれる防御拠点で、かつて孟達が馬超を喰いとめていた葭萌関(カボウカン)よりもさらに成都寄りに位置している。漢中方面の防御ライン崩壊を聞いた姜維・廖化は、このラインまで撤退して張翼・董厥と合流。剣閣に立てこもって魏軍を防ぐ姿勢を見せた」

986名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:03:30 ID:uF/FNLOs0
「こうなると単純な力攻めでは抜けんからなぁ」

987名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:04:03 ID:uF/FNLOs0
「それだけに、鍾会は姜維に『仲良くしましょ? ね?』という書状を送っている。確かに姜維が諦めたらそこで蜀漢終了ですが、姜維は返事さえしなかった。やむなく鍾会が攻撃命令を下せば、こっちの軍に合流していた諸葛緒は姜維を恐れて進軍しない。頭に来た鍾会は、諸葛緒の軍を取り上げ、本人は囚人車に載せて後方に送った」

988名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:04:36 ID:uF/FNLOs0
【2ch時事スレ】少子化により2043年には20歳が全国で73万人に

989名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:05:01 ID:uF/FNLOs0
「しかし、話の判る奴もいるじゃないかね。諸葛の血筋だけに姜維と戦うのを躊躇ったのかな?」

990名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:05:25 ID:uF/FNLOs0
「血縁は確認できんと云うに。鄧艾と組んでの動きだったンだよ。この頃鄧艾は、総司令官の司馬昭に『艾は、脇道通って直接成都に向かいます』と上奏し、決行しているンだ。道なき道を進むワケだから、蜀軍にその動きを把握されたらまずい。ために、剣閣で蜀軍の耳目を集める鍾会のところに、諸葛緒と軍団の半分を送って圧力を強めさせた」

991名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:05:36 ID:uF/FNLOs0
「血縁は確認できんと云うに。鄧艾と組んでの動きだったンだよ。この頃鄧艾は、総司令官の司馬昭に『艾は、脇道通って直接成都に向かいます』と上奏し、決行しているンだ。道なき道を進むワケだから、蜀軍にその動きを把握されたらまずい。ために、剣閣で蜀軍の耳目を集める鍾会のところに、諸葛緒と軍団の半分を送って圧力を強めさせた」

992名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:06:02 ID:uF/FNLOs0
「諸葛緒は諸葛緒で怠慢な動きをして、戦闘を長引かせて鄧艾が進軍するのを間接的に協力する、か」

993名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:06:48 ID:uF/FNLOs0
【2chおもしろスレまとめ】【悲報】Z世代「下級が子供産んでも上級の奴隷になるだけ。それなら産まない方がマシ」

994名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:06:59 ID:uF/FNLOs0
【2chおもしろスレまとめ】【悲報】Z世代「下級が子供産んでも上級の奴隷になるだけ。それなら産まない方がマシ」

995名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:07:33 ID:uF/FNLOs0
「まぁ、桟道でもマトモには進みにくい蜀の隘路を、山道伝って敵の背後に回ろうなんて策だ。事前に地形を調べていた鍾会にしてみれば、話を聞いていても『死にたい? どうぞご自由に』程度にしか相手にしなかっただろう。むしろ被害が深刻で、長すぎる補給線に頭を痛めた鍾会は撤退を検討した……とさえ伝えられる」

996名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:07:47 ID:uF/FNLOs0
「長丁場になるのは最初から判っていただろうに」

997名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:08:31 ID:uF/FNLOs0
「軍勢を仮に15万としても、食糧は1ヶ月で630万リットル必要だからな。いつか云った通り、劉馥(リュウフク)・鄧艾によって整備された揚州灌漑施設での生産量が年間600万リットルだから、それでも賄えないくらいなんだよ」

998名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:08:46 ID:uF/FNLOs0
この時代、兵士には一日七升、現在の度量衡では1.4リットルの食糧が配給されていた。15万人の30日分ならそれくらいになるだろうが」

999名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:09:09 ID:uF/FNLOs0
「ともあれ、そんな悩めるトリックスター御曹司を余所に、牛飼いから成り上がった土木工事オタクは道なき道を進んでいった。山に穴をあけて桟道を渡し、谷には橋をかけ、深いところでは毛布にくるまって転げ落ちながら、やっとの思いで進軍する姿は、正史・演義ともに克明に描写されている」

1000名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 17:09:32 ID:uF/FNLOs0
「ついに軍勢が江由(コウユ)に到着すると、太守の馬邈(ババク)はあっさり降伏。正史には『食糧の輸送もおぼつかず……』とあり、また谷底へ転がり落ちたりしていたのを考えると馬がいてもさしたる数ではない。餓えかけた歩兵相手に何日か持ちこたえれば、成都から援軍が来たと思うと、馬邈の罪は軽くないンだがなぁ」




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