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奥さまは魔王��

30舒龍:2020/02/22(土) 16:15:30 ID:y.jflAgI0
 何となく視界がぼんやりとする。砦の中が少し暗いなと思い始め、それが次第に夜が近づいてきているのだと思いついた。
 砦の中の暗さがかなり顕著になり、セイレーンの部下たちが灯りに火を灯すようになる頃には、
ゴルゴーンのお産はかなり進んでいて、破水が確認された。
「よしっ。思いっきり息んでいいぞ。よくがんばったな」
 ゴルゴーンのお腹を撫で擦りながら、励ましていたダイヤが叫んだ。
破水する前に息んだとしても、胎児が娩出される力にはならない。ただ力を消耗するだけだ。
なので、ダイヤは陣痛の波が来ても息まないよう、ゴルゴーンに指示していたのだ。
「んっ……、来たっ。……んんっ、ぅうんん〜〜っ!」
 すぐに次の陣痛が来たらしい。短くその事を告げたゴルゴーンは、顔が真っ赤になるほど息み始めた。
砦にも、それぞれの身にも時間を測る道具は持っていないため詳細は分からないが、陣痛の間隔は15分ほどになっているようだった。
そろそろ胎児の頭が見え隠れしてもおかしくなかったが、実は双子が産道でつっかえてしまっているのをまだ誰も知らない。


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