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復讐

65熊猫:2022/01/13(木) 18:32:15 ID:C7tPxT2o0
 そして迎えた14日。
俺たちは東京へ帰るため、フェリーで沖縄本島に向かっていた。
本島の大学に戻るというチュンちゃんも一緒だ。
幸いにも、ツレ達やチュンちゃんの両親にも妊娠はバレていない。
小一時間後、フェリーは沖縄本島に到着した。
そのまま空港に向かい、東京行きの飛行機を待つ。

 東京へと帰る友人たちが乗った飛行機が飛び立つのを、俺たち二人は展望デッキで見送った。
横目でチラッと見ると、チュンちゃんはまだ涙ぐんでいる。
そして、無意識にそうなるのかしきりにお腹を撫で擦っている。
9月に入ったというのに、沖縄はまだまだ暑く、夏真っ盛りのようだ。
そのせいか、チュンちゃんも結構身体にフィットしたワンピースを着ていたが、
今日でちょうど10週目に入ったというお腹は、
手で撫で擦っていても、全然目立ってなくて、妊娠していると言われないとわからないぐらいだ。
後ろから抱きつくような格好で、チュンちゃんのお腹を撫でてみる。
何となくふっくらとしている気がするし、何だか暖かい。
しばらくそうしていたいと思っていたが、恥ずかしいと怒られてしまった。
 友人たちが乗った飛行機が豆粒みたいに小さくなると、どちらからともなく歩き出した。
空港からモノレールに乗って、チュンちゃんが通う大学に向かう。
明後日から授業が開始されるのだそうだ。
着いてみてわかったことだが、チュンちゃんは女子寮に住んでいるらしい。
一緒に住めると思っていただけに残念だな。
俺の住処は、大学近くのアパートに部屋をチュンちゃん名義で借りてくれているという。
正直ホッとした。さらにチュンちゃんの友人が、リゾートホテルのバイトも見つけてくれているという。
最終的には東京に帰りたいところだが、妊婦に飛行機は危ない。
ちょっと調べた所、放射能の影響とか、気圧の関係なんかが、かなり危険なんだとか。
安定期になるのを待とうと、モノレールの中で話し合ったのだった。


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