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【日常γ】異能都市ストライク!【その12】

994ルファス:2020/03/23(月) 19:14:36 ID:Ytr0wV6I0
>>993

異能の力を用いた攻撃も凌がれる、複数人が各々の役割をしっかりと果たした結果、一人の力では押し切れなかった。
当然と言えば当然の結果ではあるが、襲撃する側としては、一気に流れを掴む機会を失ったのは痛い所だ。

(……まあ良い、逆に言えば個々の力量は脅威になる程のものではないのが理解出来た)
(正確に言うと、護られている"お姫様"以外は、と言うべきか)

各々が役割をしっかりと果たしているのは理解出来た、がそれだけだ。
守護する事は出来ても攻撃への牽制が出来ていない、補助は出来るが単体では機能しない。
銃を扱えない場合の戦闘方法が用意出来ていない、最前線で戦う筈の戦士が流れを制御出来ていない。

唯一の例外がお姫様だけ、襲撃と同時に侍従に命じ、自分達の有利な場を作る事を行なった。
そして、魔術に対策を講じる事はあれど自分で魔術を行使する事は無い自分でも解る、何か規模の大きい補助魔術。
詳細は解らずとも、彼女の行使した術の効果が白いローブの人物のものより大きいと雰囲気で感じる事が出来る。

そんな思考を巡らせている間に、視界がふと闇に包まれる。
だが、元々夜間でも音だけで行動するのに支障が無い身だ、知覚加速と情報処理の強化で何事もなく戦闘は続行可能だ。

(……いや、少なくともハンマー持ちは冷静なタイプとは言い難いように見える)
(どうせ数秒の手間だ、足が速かろうがあの山猫を完全に逃しはしないだろうし……駄目で元々、茶番を挟んでみるか)

一瞬のみ情報処理能力を強化せずに、五感だけを強化する。
処理の追い付かない情報に頭が悲鳴を上げ、バランスを崩し掛けるも踏み留まる。

一連の動作は、急に視覚を奪われた事による混乱に映るだろうか。
実際に苦しい思いをした、演技ではないよろめきを好機だと誤認し隊列を崩してくれれば……この仕事が幾分か楽になる。

(場数を踏んでいれば、俺の強化の幅を警戒して冷静に対応してくるだろう)
(けれど、今の所奴等から見た俺は"大砲みたいな銃撃や投擲を行ってくる能力者"だ、狩れる好機は逃したくない心情も有るんじゃないか?)




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