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闘争バトルロワイアル【二章】

59 アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw :2019/06/06(木) 22:35:08 ID:YngMiVUM0

「構いやしないさ。死んだならそれまでだし、生きてるならまた現れるだろうしな。あんたの方はもういいのか」
「ああ。もう充分だ。存分に愉しませてもらったよ」

ぬっ、と二人の会話に割って入ってきた雅もまた、血に塗れながらもクラムベリー同様の笑みを浮かべていた。

「思ったよりも早く終わったな」
「なに。可愛い部下にせがまれたのでな。奴の顔を立ててやったまでのことだ。そういうわけでテストは終わりだ。お前達には価値があると認めよう」
「では、私達はこれより同盟を組み、人間を排除するまでは互いに手を出さない...それで構いませんね?」
「それで構わんよ。そっちの赤い娘はどう思うかはわからんがな」
「別にあたしもそれでいいさ。利用できるものは利用する主義なんでね。あんたと一緒に行動するのは御免だけど」
「ハッ。嫌われたものだな」

雅はくるり、と踵を返し杏子たちに背を向けた。
雅の気配を察知したひでは昼寝から目覚め、スキップしながら雅の後を追った。

「雅」

クラムベリーの呼びかけに雅はピタリと足を止めた。

「あなたと本気で戦える時を心待ちにしております」
「ハッ。その時まで精精生き残ることだ」

二人は心底愉快気に笑みを交わし合い、クラムベリーもまた雅へと背を向け歩みを進め始めた。

「しかし佐倉杏子。あなたも存外甘いところがありますね」
「は?」
「先ほどの戦い、本気ではなかったでしょう」

クラムベリーの指摘に、杏子はムッとした表情を作る。

「まるであたしが知り合いには手が出せません...って言い草だな」
「実際、どうなんですか?」
「殺す気はあったさ。ただ、あいつ相手に全力を出すのはアホらしいとおもっただけだ」
「...そういうことにしておきましょうか」

クラムベリーに並び、杏子もまた歩みを進める。

(さやか。あたしとあんたは水と油だ。あんたとはやっぱり隣よりもこの立ち居地がちょうどいい。もし生きてまた現れたら教えてやるよ。『誰かの為に』なんて無意味で無様を晒すだけだってな)

もう、杏子は振り向かなかった。


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