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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆

70Winter Bells♪ 4/12:2012/12/26(水) 00:16:54 ID:MIBd3nQA
そんなに時間が経たない内に、虹色のゲートが玄関に出現した。
海鳴のどこに着くのか……それは誰にも分からない。
けれど、久しぶりの『実家』も、楽しいものになるはずだ。
「行くよ、イクス!」
「……はい、ヴィヴィオ!」

***

その頃、ベルカ自治区。
「あーもうカリムに騙された! ドクターにも騙されたことないのに!!」
「まぁまぁ落ち着いて下さい、シスターセイン。これは不可避の事態なのです」
教会の中で、セインはぐでんと机に突っ伏していた。
深夜に叩き起こされた挙句、ミッドのド真ん中で往復したのだ。
しかも緊急事態と聞いて、緊張感で精神的にもひたすら疲れていた。
「仕方がないではないですか。あれだけクリスマスを楽しみにしていた陛下が、
 『スバルが急な仕事でキャンセルになった』となれば……考えただけでもどうなるか」
「あー、イクスって火事場で一人ぼっちだったのをスバルが助けたんでしょ?
 逆というか……今度はイクスが一人で火事場に突っ込んでいっても不思議じゃないよね」
コンビナート火災の規模は相当大きく、スバル達第一線の防災士達でも手こずっているという話だ。
現地にベタ付きで交互に仮眠を取るのが精一杯で、クリスマスなんて夢のまた夢──というのが、現場の声だった。
「しかし、ヴォルツさんも律儀でしたね、課員全員の予定を把握しているなんて」
「まぁ……特にスバル・イクス関係は最悪外交問題にすらなるから……仕方ないんじゃないかな……」
ぐったりと腕を伸ばしたまま、ぴくりとも動かないセイン。
そんな姿を見ていたシャッハが、そっと立ち上がった。
「シスターセイン、あなたもう今日は引いていいわよ。夜のパーティーだけ出席なさいな。準備は私達で行います」
「え、ホントに……うーん悪いなぁ……でもありがと、代りに片付け頑張るわ」

事の真相は、割とあっさり判明した。
イクスヴェリアをなのは経由で海鳴に行けば、それはそれでパーティーを開ける。
カリムがその辺を把握していたことについては最早突っ込むつもりはないが……
あの教会騎士が持つ根回し力は最高評議会議員並かそれ以上だから、今更気にする必要もない。
セインは大あくびをすると、シャッハに一例をして、居室の方に下がった。
これ以上眠気の残る頭で働くことは無理だと考え、大人しくシャッハに甘えることにした。
「ふふ……今年のパーティーも、上手くいくといいな」

シャッハやカリムには適当な態度だが、信徒には真摯に接する。
それが一つの正義として数えているセインだった。

***

イクスヴェリアがゲートを抜けて辿り着いた場所は、当然ながら知らない場所だった。
ミッドチルダのように高架線が走っているが、そこにはけたたましい音を立てる箱が行き来している。
『誰もいない場所の自動探索』そのままに、本当に誰もいなそうな、小さな路地だった。
そこから表の路地に出て、駅のロータリーに出る。
「ちょっと上、昇ってみようか」




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