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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆
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「もし君たちがこの時代に残ったとしたら……そんな『もしも』の未来が、あったなら。
君は管理局の嘱託魔導師にでもなって、なのはと一緒に空を飛ぶの?」
「それも、好いですね。
……けれど私の『故郷』では―――明星は、権威にはまつろわぬものなのですよ。
ゆえに王のお守でもしながら、晴耕雨読の生活でもいたしましょうか」
唐突に振られた無意味な話題にも、シュテルは満更でもなさそうに考える。
『王』と『盟主』を抱く身でありながら、権威に従わぬという、矛盾に満ちた物言い。
シュテルを従わせているのは、義務や権威ではなく、ひとえに上に立つ者の人柄なのだろう。
ゆえに彼女は未練を断ち切り、未だ見ぬ世界へと旅立つのだ。
「……なのはは、残念がるだろうね。
きっと君はフェイトやはやてとは違う意味で、いい友達になれただろうから」
「決着がついた後は、共に空を飛ばないかと誘われました。
それで満足していただきましょう」
「うん……なのはにとっては、最高の親愛の言葉なんだと思うよ。
なのはが魔法に出会って一番うれしかったのは『空を飛べること』だって言っていたからね」
高町なのはと同じ空を飛ぶことに想いを馳せるシュテルの顔は、まぎれもなく愉しげだった。
けれど、と少女は言葉を続ける。
「それに……ナノハと共に駆ける青空は、私には眩し過ぎるのですよ」
「眩し過ぎる?」
何度目になるかと言う意外な言い回しに、ユーノはただ相槌を打つ。
シュテルは、まだ何か言葉を続けようとしてる。
遮らずに最後まで、その胸の内を知りたかった。
「私が飛ぶのは、闇から暁へと変わりゆく、夜明け前の紫色の天。
ゆえに私の座は、ナノハの隣ではなくディアーチェの懐にあるのです。
明星は―――掴み得ぬ太陽に挑むために、紫天の空で一番強く輝く星なのですから」
明星。
太陽が昇る前の空で最も明るく輝くが―――太陽が現れればその輝きにかき消されてしまう星。
シュテルは、自分が明星であり、高町なのはが太陽だと例えている。
世界で、もっとも強い『火』―――並び立たず、それゆえに焦がれ、それでも掴みえぬ『太陽』。
それがシュテルのにとっての、高町なのはという存在なのだ。
「さて―――」
そこまで言い切ると、シュテルは下げていたルシフェリオンを両手で構え直した。
感情に振り回された外見年齢相応の少女は、もうそこに居ない。
目の前に居るのは、戦いによって師を知ろうとする、クールな理のマテリアルだ。
「―――胸のうちに篭る熱を、曝したところで。
先ほどの続きを、お願いしたいのですが」
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