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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆

417畜生道15 ◆vyCuygcBYc:2013/02/10(日) 16:02:53 ID:ODgWVm/I

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 ――ユーノの取った行動を端的に述べよう。
 第97管理外世界に転移したユーノ・スクライアは、海鳴市から離れた土地に移動し、インターネットで目星をつけておいたペットショップに入店。
 己のフェレット形態に良く似た姿のフェレットを買い求めた。
 一般的に流通している品種とは多少異なる部位も多かったが、流通していた個体数が多かったため、瓜二つと言ってよい程似た個体を買い求めることができた。
 
 ユーノは購入したフェレットのサイズや特徴などを確認すると、迷いの無い手つきで予め用意していた薬物を首筋に注射し、毒殺した。
 その後、死体をアタッシュケースに詰め、遺跡発掘の名目で末端の管理外世界に移動。
 
 作業を、開始した。

 術式自体は、取り立てて変わった所の無い、使い魔の作成術式である。
 人造魂魄の憑依、依り代となるフェレットの肉体の蘇生、魔力リンクの作成。
 直接戦闘には不向きなユーノだが、補助的な魔法の技能の一部は高町なのはをも凌駕する。
 事前に入念な下調べと準備を行ってきたユーノにとって、使い魔の作成は特にこれといった困難を感じない簡単な作業だった。
 使い魔はただ存在するだけで主の魔力を消費する。 
 そのために、作成の際には契約として使い魔が成すべき目的を定め、それに合わせた適度な能力を設定することが重要となる。
 フェイトの従えているアルフなどは、己の分身として働く非常に高度な使い魔であるが、ユーノが求めていたのは、アルフのような汎用性の高い上級使い魔ではない。
 自分の乏しい魔力量でも使役できる、単一能。
 擬似的な知能を与え、自分が常日頃から使用している探索魔法や、情報整理魔法を使用できるように転写する。
 最後に、仕込んだ変身魔法を実行させ、その姿が自分と寸分違わぬことを隈なく確かめた。
 その後、単純な思考ロジックを組み立て、話し掛けられた際に己と良く似た返答を行うように、指示を行った。
 そう。

 ごく短時間、自分の影武者となることにのみ特化した使い魔を作成し、秘匿したのである。

 なのはやクロノといった親しい友人たちを長時間に亘って欺き続けることは、出来ないかもしれない。
 けれども、付き合いの短い無限書庫の同僚たちなら、忙しく仕事に没頭しているような演技をさせれば、十分に騙しきれるだろう。
 
 本物のこの自分には及ばないが、無限書庫の司書として、そこそこの実務もこなせるように仕込んである。
 新人のローレルなどよりは余程有能な司書として働くことが出来る筈だ。
 足りない分は、今晩少々残業をして明日のために備えよう。
 思いを巡らせるユーノの瞳は、これまで近しい友人達も誰一人目にしたことの無い、冷たい翠色に輝いていた。



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