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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆

373夜刀浦奇譚:2013/02/06(水) 16:21:32 ID:x2.F.qT6
「あ、ユーノ君、口の周りにスパゲッティのソースがついてるよ」
リインフォースに見せ付ける様に、すずかが手に持ったハンカチでユーノの口の周りを拭い、夜食で食べたスパゲッティのソースを拭き取った。
「もう・・・ユーノ君てば、だらしないんだから。やっぱりユーノ君には身の周りの世話をする人が必要だよね、うんうん」
わざとらしく頷きながら、すずかが意味ありげな視線をリインフォースに向ける。
その視線を受け、リインフォースの切れ長の紅瞳から光が消える。
彼女から禍々しい瘴気が吹き出し、その手の中の歯車が真っ二つになった。
リインフォースの横に座っているシャマルとしては、もう生きた心地がしない。
魔界の入口に踏み込みかけている同胞を何とかして貰おうと、シャマルは縋る様な瞳でユーノを見た。医務室でお世話になっている湖の騎士の視線に晒されるユーノだが、リインフォースの機嫌が悪い理由について考える。

―――きっとデバイスの組み立てを手伝っているのに、僕がデレデレとしていたから怒ってるんだ。謝らないと駄目だよね。


「ごめん、リインフォース」
「え、ナ、何を言っている、ユーノ?」
「デバイスの組み立てを手伝ってくれてたのに、だらしない態度取っちゃってごめん。きちんとするから許してください」
「あ、そ、その・・・そういう訳ではなくて・・・」
何処かピントのずれた解釈をしてデバイスの製作に没頭するユーノに対し、先程までの不機嫌そうな様子とは一転して、リインフォースはオロオロと視線を彷徨わせた。
そして、そんな彼らを眺めていた、シャマルとすずかは顔を見合わせ、重苦しい溜息をつき、蛍光灯が備え付けてある天井を見上げた。






「だから地球は狙われているのよ、蟹頭の異星人に!!」
「アリサ、お願いだから正気に戻って」
中華料理店『黒龍飯店』の席で、昼食の蟹炒飯を頬張りながら意味不明の事を言う、親友の金髪令嬢の奇行に、フェイトは麻婆豆腐を食す手を休め、頭を抱えた。

街の外れにある「悪魔の階」と呼ばれる岩山を見に行っていたらしく、アリサはきっとそこで幻覚を見たんだろう。この街は不穏な噂は確かに多いが、フェイトの印象ではのどかな田舎町。怪異が蠢いているなんて都市伝説に決まっている。
「アリサちゃん、異星人なんている訳無いよ。きっと疲れてるんだよ。この杏仁豆腐が凄く美味しいよ、アリサちゃんもどう?」
「もう、いいわ・・・」
魔法を使えるくせに、異星人の存在を信じないなのはに対し、アリサは溜息をつくと様々な国籍、人種の人々で混雑する店の喧騒をBGMに残りの蟹炒飯を掻きこんだ。
そんなアリサの横では、なのはとフェイトが百合百合しい空気を漂わせ、いちゃついている。アリサとしては、正直、果てしなくウザイのだが、友達のよしみで黙っていた。

それは彼女達にとって、なんてことは無い、日常。


―――例え、その薄皮一枚隔てた裏側で怪異が蠢いていたとしても。




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