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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆

292夜刀浦奇譚:2013/02/02(土) 13:33:20 ID:WrfcSAt6
『クロノ君、解ったよ。時期はえーと、丁度、ジュエルシード事件が起きる少し前だね』
「もしかしたら、その時、既に『深海旅団』は実質的に壊滅していた可能性もあるな」
エイミィからの報告を受け、眉間に皺を寄せてクロノは考え込む。
この邪教集団に関しては、彼とて全ての情報を把握している訳ではない。
現時点で、この『深海旅団』に関して解っている情報を纏めると、次の様になる。
・複数の次元世界に跨る、大規模な組織であった事。
・生贄として、女子供を浚い、海の祟り神デイゴンに捧げていた事。
・組織の構成員には、魚や蛙の様な容姿をした者が多かった事。

「組織そのものは潰れても、幹部が生き残っている可能性も検討しないとね」
リーゼロッテの言う通り、生き残りの幹部が新たに組織を復活させる可能性も視野に入れる必要がある。組織復活の為、今まで鳴りを潜めていたというのもあり得る線だ。

そもそも今回、クロノ達が動いたのは『深海旅団』の首領だと目されていた男の腐乱死体が、一週間程前に、奇妙な像と共にミッドチルダの首都クラナガンの海辺の砂浜に打ち上げられたのが切欠だ。


これからどう動くべきか、クロノが眼を瞑って思考を巡らせていると、懐にしまっていた次元間通信機が振動している。通信機のスイッチを入れると、空中にディスプレイが展開され、リーゼロッテと良く似た、但し、髪は長い女性の姿が映し出された。
リーゼロッテの姉、リーゼアリアだ。
『クロノ、ロッテ・・・首尾はどう?』
「『深海教団』の本拠地は壊滅。恐らくはコレでこの案件は、ケリがつきそうだ。一抹の不安は消せないが」
『とりあえず、一旦、本局に戻ってきて』
「そうだね、これ以上、ここに居ても仕方無さそうだし」
アースラの方に連絡を入れ、クロノとリーゼロッテは歩き出す。
その途中、クロノは実に奇妙なーー‘ガラスの大地’とでも形容すべき場所がある事が幾つかある事に気がついた。特に大きな ‘ガラスの大地’の中心に、巨大な黒い影が焼きついている。姿は人間の物に近いが、数十メートルにも及ぶ大きさは怪獣と言った方が相応しい。恐らく、この影の持ち主こそが『深海旅団』が崇める海の祟り神デイゴンとやらか。

祭壇に捧げられた生贄を求め、海から上がってきた所を、超高熱を受け、この世に影だけを残して蒸発したといった所か。
「・・・それにしても、これ程の熱を生み出す物とは何だ」
クロノの頭に浮かぶ疑問符。
影の大きさを見ても、デイゴンは相当の巨体。
それを跡形も無く、消滅させられる程の熱量を生み出す物とは。




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