レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆
-
■ 16
自室に戻った八神はやては、車椅子からベッドに乗り移り、座ったままため息をついてから、枕もとの時計を手にとって改めて現在時刻を確かめた。
闇の書の起動と、突然の異世界人の訪問は、はやての意識をすっかり覚醒させていた。
紙と革でできているはずの本が、自力で浮遊し移動し光を放つという現象。
あらためて目にすると、現実離れした異常な光景である。
ヴォルケンリッターたちも、出現した瞬間そのものははやては目撃していない。気づいたら目の前にいて、しかもすぐに気を失ったので、はっきりとは覚えていない。
しかしよく考えてみれば、彼らは人工生命体である以上、通常の人間のように母親の胎内から生まれるのではなく、魔法の力で空間に最初から現在の姿を持って生成されるのである。
どのような原理と技術でそれが可能なのだろうか。人体は、骨と肉でできている。カルシウムや、タンパク質、炭素や水素、窒素などが主成分のはずである。それらの元素はどこから調達するのか。
それとも、見た目は人間でも違う材料からできているのか。
魔法で、とはいうが、あらためて考えると、はやての頭ではとても想像しきれず気が遠くなってしまう。
図書館で今度、生物学や物理学の本を探してみようか、とも連想した。
「次元世界……って、ゆうとったよね」
うろ覚えだがヴォルケンリッターたちもそのようなことを言っていた気がする。
確か、ベルカ、という名前だった。
思えばいかにも外国人のような──少なくとも日本人には見えない──風体なのに、最初から言葉が通じた。それはともかくとして、あの銀髪の女性が言っていたミッドチルダという世界では、魔法があるということなのだろう。
おそらくその世界に闇の書が出かけて行って、あの二人を連れてきたのだ。
外はまだ暗い。時計の針は、午前3時45分を少し過ぎたあたりを指している。
これから、もう一度床に就いたら、もしかしたら明日の朝は寝過ごしてしまうかもしれない。
それ以前に、先ほどの出来事の驚きが大きすぎて、眠れそうにない。やけに目がさえてしまっている。
「なんやろ……あのひとのこと、初めて見たんやない気がする……?」
そういえば名前を聞くのを忘れた。言葉が通じるかどうかも分からなかったし、おそらく向こうが配慮して日本語を使ってくれたが、こちらからいろいろ尋ねることはできなかった。
あの少年は大丈夫だろうか、とはやては思案を巡らせる。
ザフィーラとシグナムに、隣の空き部屋にベッドの用意をするように言って、はやてはヴィータを宥めながら2階に戻った。
ドアをノックする音がして、はやては入ってええよ、と返事をした。
「はやてちゃん……」
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板