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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆

704シンデレラ:2012/10/15(月) 00:11:08 ID:IzFik9.o
 兄の腕に抱かれ、フェイトはその豊かな体を押し付け、自分から彼の愛撫を欲した。
 静かな室内に二人の舌が唾液を交えて絡み合う音が、いやらしく響く。
 顔を離す。フェイトの瞳はとろんと蕩けて、もう既に出来上がっていた。
 クロノを見つめる眼差しは、兄を見るそれではない。愛する男を見るものだった。

「……ベッドに行こうか」

「……」

 そう促され、フェイトは黙って頷いた。



「きゃ!」

 寝室に着くなり、フェイトは乱暴なくらいの強さでベッドに押し倒された。
 白く柔らかいシーツの上に、黄金の髪が千々と乱れ、黒い制服に包まれたグラマラスな肢体が横たわる。
 覆いかぶさって、クロノは彼女の制服を脱がしていった。
 ふつりふつりとボタンを外していく度、自分の中から理性を繋ぎ止めていた鎖が千切れていくのを感じた。
 フェイトもまた彼を欲して、下から手を伸ばして兄の制服を脱がせる。管理局提督の制服、クロノ・ハラオウンという男を社会的に規定するその外殻を。
 一枚一枚服を剥かれて肌が露になるにつれ、お互いの心も剥き出しになっていく。
 衝動のままに、クロノはフェイトの白いうなじに吸い付いた。

「……あッ」

 切ない吐息を上げて、悶えるフェイト。
 耳元をくすぐる甘い声を堪能しながら、舌先は肌蹴られた胸元に至った。
 制服もブラウスも全て解放されて、ブラだけになったフェイトの胸。
 まだ十九歳だというのに、はち切れそうな果実とばかりに豊かな乳房。
 もどかしく思いながら下着も剥がせば、ぶるんと揺れて乳首まで顔を出した。
 吸い付く。
 口の中で舌と歯を使って肉豆をころころと弄りながら、出ない乳汁を飲もうとするように。
 
「はぅ! あぁ……むね、いい、ああ!」

 目じりに涙を浮かべて、フェイトは溢れる法悦に歓喜の声を上げた。
 甘く、溶けた、女の声。
 こんな彼女の姿は、きっとクロノしか知らない。
 空いた手でもう片方の胸を揉みながら、乳首をきゅっと抓る。反応は劇的だった。
 細く引き締まったフェイトの体が跳ねて、ベッドのスプリングを軋ませる。
 その拍子にクロノは起用にスカートのホックを外した。
 あとは流れるように着衣を剥ぎ取った。
 眩い白い裸身は汗に濡れ、堪らない色香を匂わせる。
 クロノもまた一糸纏わぬ姿になり、執務官時代から鍛え上げたしなやかな体を見せ付ける。
 見上げる妹は気付いた、兄の下半身で熱くなっている彼自身に。
 兄は知っていた、妹の白い太股の間を伝う蜜の雫に。
 丸裸なのは体だけではなかった。
 制服、社会に属し自身をその内で位置付ける象徴から解放されて、二人の心は何ものにも疎外されない地金を晒す。

「……クロノぉ」

 荒く、熱くなった息遣いと共に、フェイトが兄の名を愛おしそうに囁く。
 彼女の手が頬に触れた。
 クロノもその上から自分の手を重ねる。

「フェイト」

 ただ名前を呼ぶ。それだけだが、込められた気持ちが溶けていた。
 決して妹に向けるべきでない、熱い恋情。
 クロノはその想いのままに、剥き出しの裸身を愛撫した。
 軽く鎖骨の辺りをキスしながら、指で太股を撫で上げる。
 すべすべした肌の下に、細く鍛えられた筋肉と、それを覆う柔肉のむっちりとした感触。




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