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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆
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「忘れてはくれませんか?」
男の耳元でシャマルは囁く。
答えを否と知りながらの問いかけは、これが初めてではない。それでもシャマルは待っている。
男が「忘れよう」と答える瞬間を。
それはあり得ない、と知りつつも。
「条件による」
恒例となった分岐。
問いかけ数回につき一回、男はこう答える。その続きの言葉もシャマルは既に記憶していた。
「八神はやてと引き替えなら」
今度はこちらが否と答える番。
互いに否としか答えられない……答えてはならない問いかけを、シャマルと男は続けていた。
「その条件には応じることは出来ません」
「知っていたよ」
含み笑いすら聞こえてきそうな男の口調に、シャマルの心が疼く。
二人がかつて睦まじく交わしていたのは、こんな殺伐とした言葉だっただろうか。
痛みすら覚えながら、それでもシャマルは自らの心の疼きを愛おしく思う。
それは闇の書が夜天の書となり、ヴォルケンリッターの四騎士がシグナムであり、ヴィータであり、ザフィーラであり、
そしてシャマルであることを始めた頃から芽生え始めた心。
だからこそ、疼き、痛んでいるのだと知っているから。それが、心なのだから。
「忘れては、くれませんか?」
何度目の問いだろうか。
視線すら向けず、男は答える。
「絶対に忘れない」
シャマルから見えるのは男の横顔。かつて、シーツにくるまれながら見た横顔。
短く刈り込んだ頭髪。細い指を絡め、かきむしらんばかり掴み果てたときの手触りを、この手はまだ覚えている。
四角張った耳。うっすらと生えた頬髭。接吻を浴びせ、頬髭の感触を味わいながら嬌声をあげた夜。
確かに愛し合った男が、そこにいる。
主、八神はやてを殺そうとした男が。
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