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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆
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その事件の顛末を検分するのに、父が出てくるのも頷ける。
「なあギンガ」
「はい?」
「ところでお前、昼飯は食ってきたか?」
突然、父はおかしな事を聞いてきた。
彼の真意を訝りながら、ギンガは首を振る。
「いえ、まだですけど」
「そうか、そいつは良かった」
「え?」
「吐くなよ?」
その言葉に、父の大意を理解する。
事件現場を見て嘔吐するなと言いたいらしい。
随分と嘗められたものだった。
これでもギンガとて少なからず場数は踏んでいる、今さら遺体の一つや二つでどうこうなる神経は持ち合わせていない。
だからこそ、ゲンヤがプレハブ小屋のドアを開けたとき、開放されたその臭気を前にして……成すすべもなく打ち据えられた。
「〜ッッ!!」
それは臭いという名の暴力だった。
腐り尽くした肉の臭い、糞尿を滴らせた臓物の臭い、蛆虫と雑菌が生み出す耐え難い臭い。
気付いた時にギンガはえずいて、胃液を手で受け止めていた。
もし食事を済ませた後だったなら、内容物をたっぷりぶち撒けていただろう。
だが彼女にも捜査員としての矜持があり、なんとかハンカチで口元を拭って、小屋の中に入る。
そして後悔した。
そこにあったのは臭気の原因、想像を絶する惨状だった。
「これは……」
「ああ、凄いもんだ。これくらいのは久しぶりだよ」
どこか感嘆した風でもあるゲンヤの呟き。
彼をして、そこまで酷い様はそうなかったのだろう。
小屋の中の薄汚れた灰色の壁と天井は、どす黒い液体が四方八方に撒き散らされて穢されていた。
それは夥しい量の血液と腸内の汚物である。
その中心地点、小屋の真ん中に彼は居た。
うぞうぞと蠢く白い点は、近くて見れば分る、蛆虫だ。
その母たる蝿も、ぶんぶんと耳障りな羽音を立てて飛び交っている。
腐り汁の滴る肉体は、腐乱と蛆の相乗効果で崩壊著しい。
いや、果たしてその惨状は、蟲共のせいだけではなかった。
「こいつが凶器か」
ゲンヤは躯に近づくと、手袋をはめた手で落ちていた銀の輝きを拾い上げる。
血と糞便で汚れたそれは、ナイフだった。
全長十センチにも満たない、小さな折り畳みナイフ。
それが彼を斬り裂いた物だった。
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