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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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服を整えたアインスは、再びクロノに向かい合う。既に、よそ行きの姿になった。二人きりではなくなった。
もう、ここを出なければならない。先ほど橋の上で狙撃をしてきたのはおそらく管理局の武装局員、彼らはこちらの事情など知らない。
「でも、僕があなたがたの都合のいいように動くとは限らない──闇の書が本当に今も存在しているのなら、それは絶対に封印しなきゃいけない。
それでもし、管理局法に抵触するような事があったら、もしかしたら僕に、それを検挙するよう命令が下るかもしれない──
──そうしたら、アインスさん、僕はあなたの前に立ちふさがることになる」
言葉に出しながら、クロノは今までになく、胸の奥、喉の奥がきりきりと切なく痛むのを感じていた。
管理局は警察組織である。何よりも法に忠実でなくてはならない。法律と、人情の板挟みになる事などある意味日常茶飯事ともいえる。
堪えるようにしてきたはずだった。それなのに、今は、つい数時間前に出会ったばかりのこの女に、悔しいほどに心を囚われてしまう。
「幸いまだ闇の書は起動をしていない。提督は、次に闇の書が選ぶ主に、おおよその目星をつけ既に監視のための人員を送り込んでいる。
われわれが勝利するためには、闇の書そのものだけではなく、主に選ばれた人間を保護する必要がある。闇の書がどのような振る舞いをするかも、言ってみれば主となった人間しだいだ。
そのために──、われわれは、戦うのだ」
近くから見上げる格好になると、改めてアインスの体格のよさが強調される。
身長は成人男性並みに高く、肩幅などもがっしりしている。単に脂肪がついているだけではない、その下にはしっかりとした筋肉の土台があり、抱きごたえのある肢体が形作られている。
胸の大きさに目を奪われがちだが、腰周り、尻周りも、目もくらむような大きさで、女としての、雌としての生命力に満ち溢れている。
引き締まったウエストは、やたらに細く絞っただけではない、内臓をしっかり守る筋肉が、鋼のように背骨を囲んで編みこまれている。
短いスカートから露になっている太ももは肉の張りが完璧な肌色のグラデーションを描き、膝上までのハイソックスとあわせて、最も刺激的な太ももの範囲の肌を露出させている。
「アインスさん」
「闇の書を狙っているのは管理局だけではない」
「アインスさん、僕はかつて、グレアム提督に師事し魔法を学びました。提督も、僕の事は知っています。クロノ・ハラオウンと言えばわかります、提督も、彼の使い魔たちも僕をよく知っています。
どうか伝えてください、僕たち管理局員は、次元世界の人々に降りかかる不幸を、少しでも減らし救うためにいるのだと、たとえ管理外世界の人間であっても分け隔てなく救うべきだと──」
訴えかけるように、ベッドから立ち上がったクロノをアインスはもう一度抱きしめた。
クロノの顔を、胸の双丘に抱え込み、愛しさを絞るように抱きしめる。声に、涙が混じる。
「信じてくれ。私を、提督を──クロノ、私は、お前のために尽くしたい──」
アインスの、涙混じりの言葉。
クロノの答えを待たず、アインスは感傷を振り切るようにきびすを返し、コートを羽織ると部屋を出ていった。
きつく抱きしめられたアインスの体温の余韻を頬に感じながら、クロノは、それでも股間の昂ぶりが収まってはいなかった。
部屋に一人残ったクロノのパンツの前は、先走りでぐっしょりと濡れていた。
あまりここに長居はできない。外に出ると、廃棄都市区画に近い、黴臭い雑居ビルの非常階段に出た。雨はやみ、雨雲は湿り気を残しつつゆっくりと空の向こうへ散らばりつつあった。
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