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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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その日あった事を、当時現場にいたクロノ・ハラオウンはこう語る。
「え? ああ、あの時の事ですか……」
―はい、あなたは当時クラウディアの艦長として現場にいらしたんですよね―
「ええ。軌道上に上がるゆりかごを撃墜する為に、ですが。それは知ってのとおり無駄に終わりましたが」
―その前にゆりかごは破壊された、そうですよね。当時の事を詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか―
「僕の知っている範囲でよければ」
―お願いします―
「我々の艦隊は艦載射撃で砲撃を撃つ準備をし、衛星軌道で待機していました。案の定、ゆりかごは来たんですが、ね……」
―何が起こったんですか?―
「突如、ゆりかごに亀裂が走ったんです」
―亀裂ですか―
「はい、しかも一本や二本じゃない、無数に。そして……」
―そして?―
「白い光線が、内側からあふれ出して、ゆりかごを粉砕……いや、爆砕したんです。木っ端微塵に」
―そ、それは一体どういう―
「それを見た瞬間、自分はゆりかごが自爆したんだと思いました。ですが真実は違う、その時溢れた白い光は、光でなく液体だったんです」
―液体、というと?―
「我々の艦にも到達したそれはもちろん鑑識に回されました。結果は……………………ザーメンでしたよ」
―はッ?―
「ですからザーメンです」
―ザーメンですか―
「ザーメンです」
―そ、そうですか―
「これがゆりかごの消滅原因が未だにはっきりしていない理由ですよ。だってそうでしょう、誰が信じますか、ザーメンで古代ベルカの戦闘戦艦が消滅したなんて」
そうして彼は、渇いた笑みを零した。
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遥か空の彼方で白い極光が瞬くのを、オーリスは見た。
父譲りの野性の勘だろうか、それが事件の終焉であると、どことなく理解する。
「お、オーリス……レジアスは……」
先ほどまでシグナムとアギトに絞り尽くされていたゼストが、息も絶え絶えに呻く。
オーリスはくいと眼鏡の位置を直しつつ、冷静に答えた。
「おそらく、空かと」
「やはり、ゆりかごを止めに行ったか……しかし、あいつでもあれは……」
ゼストの脳裏に不安が過ぎる。
レジアスの益荒男ぶりを十分知る彼ではあったが、果たして、大気圏まで登り詰めた船からの脱出などできるのだろうか。
友への安否に不安を募らせる彼を他所に、オーリスはいつもと変わらぬ冷淡な顔をしていた。
彼女の視力は既に、上空に煌くそれを知覚していたのだ。
「その心配はないかと」
「なに。あ、あれは」
ゼストが言葉に詰まる。
視線を挙げれば、天空に何かが煌いていた。
徐々に鮮明になっていく輝きは、クラナガン全ての住人たちの目にも肉眼視される。
「あれは、一体……」
「天使……いや、神、なのか」
口々に囀られる、神々しきもののイメージ。
果たして天空に眩く光を放つものとは、巨大な翼であった。
太陽を背に受けて、周囲に黄金の輝きを火の粉のように散らす、あまりにも巨大な双翼。
地上からもありありと巨大なフォルムが確認できる翼は、一体どれだけのサイズはあるのか。
少なくとも全長数キロは下るまい。
常識では在り得ざる大翼を翻すものなど、天使や神しか想像できずとも無理はないだろう。
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