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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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「ねえ、プレシア……私はやっぱり……幸せでしたよ……?」
「リニス」が、いつものように愚かなことを言っている。
幸せであったはずが無い。私はこの子を捨てたのだから。
以前のリニスの飼い主がそうしたように。
あの時は、ボロボロになっていたあの子を見て、怒りすら覚えていたのに―――
―――今は自ら傷つけている。
(私は、どこから道を間違えたのだろう)
やってきたことを悔やんでいるわけではない。
ただ、あの頃の、アリシアとリニスがいた頃の幸せが遠ざかってしまっていることが悲しかった。
(フェイトや「リニス」を認めていればよかったのかしら)
それは、それだけはできなかった。
フェイトの性格はともかく、顔立ちは、アリシアに瓜二つといっていい。「リニス」も、リニスを元にしているのだ。似ているのが当然である。
だからこそ、あの子達を認めることはできなかった。
もし、認めてしまったら、あの頃の幸せを、否定してしまうのだと思っていたから。代替品でも補えるのだと、そんなことを言われているようだったから。
だから、幸せになることを全力で否定した。フェイトを、「リニス」を無視し続けた。アリシアが、リニスが、あの子達でなければ、私の幸せは訪れないのだと、そう信じ続けた。
でも、間違っていたのかもしれない。
認めることはできなくても、割り切ることはできたのかもしれない。
……自分の幸せはもう手に入らないのだと。
結局、私の幸せは過去にしかありえないのだから。
フェイトと「リニス」の二人を、あの子達の形見として幸せにしてあげることもできたのだろうか。
(まあ、もう叶うことは無いけれど)
最後の一息だけ、まだ言葉をつむぐことができそうだった。
フェイトには叶えてあげることはできない。でも、「リニス」には、この最後まで自分を主として尽くし続けた使い魔には、報いてあげることはできるかもしれない。
「私は……」
でも、何を言えばよいのか分からなかった。
言葉に詰まっている内に、その一息すら尽きてしまった。
(私らしい最期ね)
結局、してあげたかったことなど一つも叶わなかった私らしい。
ただ、それでも私の顔を、泣きながら、笑いながら見つめてくる使い魔を見ることができたことは救いであったのかもしれない。
言葉として残すことはできない。
だから、ただ心の中で労った。
(あなたがいて本当に良かった、ありがとう)
精神リンクで通じたのだろうか。それともそんな力はもう残っていなかっただろうか。
それを確認することもできないまま、私の意識は風に吹かれて消えていった。
「アリシア、この子の名前はどうする?」
「う〜ん、それじゃあ、リンクス!」
「男の子っぽい名前じゃない?この子は女の子よ」
「え〜、じゃあ、ママはどんな名前がいいの」
「それじゃあねー、リンクスを少し変えて―――
―――リニスっていうのはどうかしら」
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