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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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「ええと……シュテル。言いたいことがちょっと私には分からなかったから、こっちから質問させてもらっていいかな?」
「『ひょっとして私のほうが間違っていたら』的な予防線を張る迂遠な言い回しをなさらずとも、正しいのはあなたですよ。
あなたにならば通じると思い、前説なしに話した私の落ち度です」
「なんだか『賢そうな犬だけど芸は出来ないんだ?でもアホ可愛いよね』的な方向にフォローされたみたいで複雑な気分だよ。
けれどなのはに似た顔に免じて、寛大な心でスルーしようと思うんだ。
でもそれを踏まえていつもよりちょっとだけ強気に聞かせてもらうと、思いっきり的外れな事言われたよね私?」
「はて? 時節も言い回しも間違えてはいませんよ。
私の落ち度は、今日あるべき管理外97世界でのイベントをあなたが知らず、話を振ってしまったというだけなのですから」
「うんごめん。一般常識に疎いことに自覚はあるからそれ以上すまし顔で責めないで。
なのはの顔で責められるとクセになりそう。違う、トラウマになりそうだから。
今日あるはずのイベントだよね、うん、すぐ思い出すから待ってて。
思い出すまで責めないでね、責めちゃダメだよ、本当にダメだからね?」
淡々と語るシュテルに対して、今にも尻を向けて四つん這いになりそうなテンションで話し続けるフェイト。
それでも感情の隆起とはうらはらに、頭の中では学校で学んだ3月のイベントを並べていく。
ひな祭り、お花見、卒業式、春休み―――けれども、どれも『今日』にはあてはまらない。
「あ……!?」
今日は、3月の14日。
そういえば1ヶ月前には、なのはや、はやてやアリサやすずかたちと、チョコを交換したイベントがあった。
つまり今日は、なのはに『私が贈り物だよ、舐めて!特にこのへんを重点的に!カムヒアプリーズ!』というべき決意の日。
ではなく。
すずかやアリサの手作りクッキーを、みんなで楽しもうと約束していた日。
激務で忘れていたが、1ヶ月前のチョコのお返しとしてクッキーやキャンディを交換し合うはずの日だ。
「思い当たったようですね」
「ホワイトデー。でも、あれは地球の、しかも日本だけのイベントって聞いたし。
そもそも1ヶ月前に居なかったあなたたちには無関係、だよね?
……それがさっきのキーワードと関係するの?」
「はい。私自身はそうでもないのですけれど。
レヴィが『飴をもらえる日』であることを知ってしまいまして」
「ああ、そっか。あの子相当あれを気に入ってくれたみたいだったね。ホントにうれしいよ」
やっと噛み合い始めた会話に平静さを取り戻し、フェイトは水色のキャンディを舐めていたレヴィを微笑ましく思い返す。
なのはとシュテルに同じく、自らの分身と言うには掛け離れた少女であるが、その出自ゆえに近しい感情は抱いている。
見ている側の胸を温かくする、無邪気な笑顔の持ち主だ。傍らで見ている分には、であるが。
「しかし1ヶ月前には存在すらしていなかった私達が、今回のイベントに参加できないと言って納得するはずもなく」
「うーん、確かに。タガが外れるとホントに危険な子だからね。
まだ非殺傷設定教えてないし、アースラの中でザンバー振り回されたら大惨事だよ。
あれ、でも……私の手持ちはもうないんだけど、アースラの中にキャンディは無かったの?」
「逆ですよ。その件でスタッフに話を聞くうちに、艦内に大量に『在る』ことを知ってしまったのです。
今、あの子は飴を求めて見境無く人を襲う魔物と化して、艦内を暴れまわっているのですよ」
合点がいった。
人情話や不測の事態にはとことん脆い豆腐メンタルだが、状況を把握できるならば解決への筋道を見つけるのは早い。
執務官志望の怜悧な思考回路が立ち上がり、シュテルからの情報収集にも本腰を入れる。
「ああ。それで冒頭の台詞が出てくるわけなんだ……で、襲われるってどんな風に?」
「無論、性的な意味で」
厳かに、しめやかに。
なんら表情を変えず、シュテルは答えた。
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