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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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三十路なのは
「ううおおおお!!! 死ねええええええ!!!」
「ぎゃあああああああ!!!!!!!」
遂に勇者イチロウの超必殺技、大炸裂爆殺滅王聖覇剣が大魔王ヤスベエを引き裂いた!!!!
古今無双を謳った魔幻光の鎧も砕かれ今ここに六千年間世界を支配した悪の王は滅びた!!!!!
「終わった……何もかも」
長かった、この何年もの間の戦いを思い、イチロウは噛み締めた。
八大魔王との、四天王との、そして三鬼神との死闘激闘を。
だが戦いは終わった! これで世界に平和が取り戻されたのだ!!!!!!
□
「ふぅん、最後はこうなったかぁ」
ぱらりとページをめくり、なのははそんな言葉を漏らした。
それは週刊漫画雑誌で掲載されていた長編漫画の最終回を見終えての感想である。
結果的に言えば、あまり芳しくはなかった。
「やっぱりグダグダ連載伸ばしすぎたのがいけなかったよねぇ、天下の少年チャンプだからってあぐらかいてちゃダメだよ、こんなだから四大少年誌で一番面白いのはジャンピオンなんて言われちゃうんだよ、まったくもう」
長年愛読していた漫画の紆余曲折に、なのはは雑誌を手に独りごちる。
思えば何年この作品を愛読したか。
やはり絶頂期は連載二年目あたりまでであった、それ以降のぐだぐだ展開には作者の裁量というより編集部お得意の引き伸ばし工作が窺えてならない。
初めて読んだ二十歳の時の感銘を。
ふと、なのははそこで気が付いた。
「あれ……これって確か十年くらい連載してたよね……て、あれ?」
それは絶望と同義だった。
「そういや私……………………………もうすぐ三十だ」
視界の端に映るカレンダーの日付は、誕生日の三日前だった。
「あ、あは……はははは、あれ、なんだろう、急に涙が」
もうすぐ三十、彼氏いない歴い=年齢。
今年で十七歳になるヴィヴィオは今、彼氏とデートに出かけている。
フェイトとはやては結婚した(うらぎった)。
なんか涙が止まらなくなった。
わたし高町なのは、ごくごく普通の三十路女なの。
終幕
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